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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-25
(54)【発明の名称】表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20230818BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20230818BHJP
   H10K 50/115 20230101ALI20230818BHJP
   H05B 33/14 20060101ALI20230818BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20230818BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 308Z
G09F9/302 C
H10K50/115
H05B33/14 Z
H10K59/131
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564590
(86)(22)【出願日】2020-05-27
(85)【翻訳文提出日】2021-10-29
(86)【国際出願番号】 CN2020092731
(87)【国際公開番号】W WO2021237540
(87)【国際公開日】2021-12-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】高 永益
(72)【発明者】
【氏名】王 本▲蓮▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ウェイ▼▲ユン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲龍▼ ▲躍▼
(72)【発明者】
【氏名】程 羽雕
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD39
3K107EE03
3K107FF15
3K107HH05
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA20
5C094DA05
5C094DB01
5C094HA08
(57)【要約】
本公開の実施例は、従来の表示領域と、従来の表示領域で囲まれている配線領域と、配線領域で囲まれている切り欠き領域と、従来の表示領域に位置する複数の画素駆動回路と、画素駆動回路のベース基板から離れる側に位置する複数の発光素子であって、1つの画素駆動回路が1つの発光素子に対応する複数の発光素子と、を含み、複数の発光素子のうちの少なくとも1つの、ベース基板への順投影が配線領域と重なり合っており、残りの発光素子が従来の表示領域に位置し、ベース基板への順投影が配線領域と重なり合っている発光素子が、第1リード線により画素駆動回路と電気的に接続されており、かつ、第1リード線が従来の表示領域から配線領域まで延伸する、表示パネル及び表示装置を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の表示領域と、
前記従来の表示領域で囲まれている配線領域と、
前記配線領域で囲まれている切り欠き領域と、
従来の表示領域に位置する複数の画素駆動回路と、
前記画素駆動回路のベース基板から離れる側に位置する複数の発光素子であって、1つの前記画素駆動回路が1つの前記発光素子に対応して電気的に接続されている複数の発光素子と、
を含み、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも1つの、前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っており、残りの発光素子が前記従来の表示領域に位置し、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子は、第1リード線により、対応する前記画素駆動回路と電気的に接続されており、かつ、前記第1リード線が前記従来の表示領域から前記配線領域まで延伸する
表示パネル。
【請求項2】
前記従来の表示領域は、第2方向に沿って配列されている第1領域と、第2領域と、第3領域とを含み、
前記第2領域は、第1方向に沿って配列されている第1サブ領域と第2サブ領域とを含み、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域とが前記切り欠き領域により仕切られており、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子の、前記第2方向における順投影が前記第1サブ領域および前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域に位置する、
請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1領域及び前記第3領域の発光素子が第1発光素子であり、かつ、各前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しく、
前記第1発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第1画素駆動回路であり、かつ、各前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい、
請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子が第2発光素子であり、前記第2発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第2画素駆動回路であり、
前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積は、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも大きい、
請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる、請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
各前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい、請求項4に記載の表示パネル。
【請求項7】
各前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい、請求項4~6のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第2画素駆動回路がそれぞれ前記第1領域及び前記第2領域における第1画素駆動回路と同一の列に位置する、請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第1方向に沿った第1幅を有し、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第2方向に沿った第2幅を有し、
前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第1方向に沿った第3幅を有し、前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第2方向に沿った第4幅を有し、
前記第3幅は前記第1幅よりも大きく、前記第2幅は前記第4幅とほぼ等しい、
請求項4~8のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第2領域に位置する発光素子が第3発光素子であり、前記第3発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路であり、
各前記第3画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい、請求項4~9のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも小さく、
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい、請求項10に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子が第2発光素子であり、前記第2発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第2画素駆動回路であり、
前記第2画素駆動回路の分布密度が前記第1画素駆動回路の分布密度よりも大きい、請求項3に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも小さい請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記第1方向に沿って前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に増加する請求項14に記載の表示パネル。
【請求項16】
各前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい請求項14に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第2画素駆動回路におけるトランジスタの数が前記第1画素駆動回路におけるトランジスタの数よりも小さい、請求項14~16のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項18】
各前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい、請求項13~17のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記第2領域における第2発光素子がそれぞれ前記第1領域及び前記第2領域における第1発光素子と同一の列に位置する請求項18に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記第2領域に位置する発光素子が第3発光素子であり、前記第3発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路であり、
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影が、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影よりも小さく、あるいはほぼ等しい、請求項13~19のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項21】
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第3画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる請求項20に記載の表示パネル。
【請求項22】
前記第2発光素子に隣接する少なくとも1つの第3発光素子に対して、前記第3発光素子が第2リード線によって前記第3画素駆動回路と電気的に接続されている請求項10又は20に記載の表示パネル。
【請求項23】
前記表示パネルは、複数本の走査線をさらに含み、1行の前記画素駆動回路が少なくとも1本の前記走査線と電気的に接続されており、
前記第1リード線および第2リード線のうちの少なくとも1つが前記走査線と同一の層に位置して同一材質であって間隔を置いて設置されている、請求項22に記載の表示パネル。
【請求項24】
請求項1~23のいずれか1項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本公開の実施例は、表示技術分野に関し、特に表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode,OLED)、量子ドット発光ダイオード(Quantum Dot Light Emitting Diodes,QLED)、マイクロ型発光ダイオード(Micro Light Emitting Diode,Micro LED)等の電界発光ダイオードは、自己発光、低エネルギ消耗などの利点を有し、従来の電界発光表示装置の応用研究分野の注目点の1つである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本公開の実施例が提供する表示パネルは、
従来の表示領域と、
前記従来の表示領域で囲まれている配線領域と、
前記配線領域で囲まれている切り欠き領域と、
従来の表示領域に位置する複数の画素駆動回路と、
前記画素駆動回路のベース基板から離れる側に位置する複数の発光素子であって、1つの前記画素駆動回路が1つの前記発光素子に対応して電気的に接続されている複数の発光素子と、
を含み、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも1つの、前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っており、残りの発光素子が前記従来の表示領域に位置し、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子は、第1リード線により、対応する前記画素駆動回路と電気的に接続されており、かつ、前記第1リード線が前記従来の表示領域から前記配線領域まで延伸する。
【0004】
あるいは、本公開の実施例において、前記従来の表示領域は、第2方向に沿って配列されている第1領域と、第2領域と、第3領域とを含み、
前記第2領域は、第1方向に沿って配列されている第1サブ領域と第2サブ領域とを含み、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域とが前記切り欠き領域により仕切られており、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子の、前記第2方向における順投影が前記第1サブ領域および前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域に位置する。
【0005】
あるいは、本公開の実施例において、前記第1領域及び前記第3領域の発光素子が第1発光素子であり、かつ、各前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しく、
前記第1発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第1画素駆動回路であり、かつ、各前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい。
【0006】
あるいは、本公開の実施例において、前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子が第2発光素子であり、前記第2発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第2画素駆動回路であり、
前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積は、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも大きい。
【0007】
あるいは、本公開の実施例において、前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる。
【0008】
あるいは、本公開の実施例において、各前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい。
【0009】
あるいは、本公開の実施例において、各前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい。
【0010】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2画素駆動回路がそれぞれ前記第1領域及び前記第2領域における第1画素駆動回路と同一の列に位置する。
【0011】
あるいは、本公開の実施例において、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第1方向に沿った第1幅を有し、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第2方向に沿った第2幅を有し、
前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第1方向に沿った第3幅を有し、前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第2方向に沿った第4幅を有し、
前記第3幅は前記第1幅よりも大きく、前記第2幅は前記第4幅とほぼ等しい。
【0012】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2領域に位置する発光素子が第3発光素子であり、前記第3発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路であり、
各前記第3画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい。
【0013】
あるいは、本公開の実施例において、前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも小さく、
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる。
【0014】
あるいは、本公開の実施例において、前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい。
【0015】
あるいは、本公開の実施例において、前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子が第2発光素子であり、前記第2発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第2画素駆動回路であり、
前記第2画素駆動回路の分布密度が前記第1画素駆動回路の分布密度よりも大きい。
【0016】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも小さい。
【0017】
あるいは、本公開の実施例において、前記第1方向に沿って前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に増加する。
【0018】
あるいは、本公開の実施例において、各前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい。
【0019】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2画素駆動回路におけるトランジスタの数が前記第1画素駆動回路におけるトランジスタの数よりも小さい。
【0020】
あるいは、本公開の実施例において、各前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい。
【0021】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2領域における第2発光素子がそれぞれ前記第1領域及び前記第2領域における第1発光素子と同一の列に位置する。
【0022】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2領域に位置する発光素子が第3発光素子であり、前記第3発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路であり、
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影が、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影よりも小さく、あるいはほぼ等しい。
【0023】
あるいは、本公開の実施例において、前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第3画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる。
【0024】
あるいは、本公開の実施例において、前記第2発光素子に隣接する少なくとも1つの第3発光素子に対して、前記第3発光素子が第2リード線によって前記第3画素駆動回路と電気的に接続されている。
【0025】
あるいは、本公開の実施例において、前記表示パネルは、複数本の走査線をさらに含み、1行の前記画素駆動回路が少なくとも1本の前記走査線と電気的に接続されており、
前記第1リード線および第2リード線のうちの少なくとも1つが前記走査線と同一の層に位置して同一材質であって間隔を置いて設置されている。
【0026】
本公開の実施例が提供する表示装置は、上記表示パネルを含む。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本公開の実施例が提供する幾つかの表示パネルの構造模式図である。
図2a図2aは、本公開の実施例が提供する幾つかの画素駆動回路構造模式図である。
図2b図2bは、本公開の実施例が提供する幾つかの信号タイミング図である。
図3図3は、本公開の実施例が提供する幾つかの画素駆動回路のレイアウト構造模式図である。
図4a図4aは、本公開の実施例が提供する幾つかの半導体層のレイアウト構造模式図である。
図4b図4bは、本公開の実施例が提供する幾つかのゲート導電層のレイアウト構造模式図である。
図4c図4cは、本公開の実施例が提供する幾つかのキャパシタ電極層のレイアウト構造模式図である。
図4d図4dは、本公開の実施例が提供する幾つかの第1導電層のレイアウト構造模式図である。
図5図5は、図3に示すレイアウト構造模式図においてAA’方向に沿った断面構造模式図である。
図6図6は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの構造模式図である。
図7図7は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの具体的な構造模式図である。
図8図8は、本公開の実施例が提供する幾つかの表示パネルの第2領域の具体的な構造模式図である。
図9a図9aは、図7に示す具体的な構造模式図においてAA’方向に沿った局所断面構造模式図である。
図9b図9bは、図7に示す具体的な構造模式図においてAA’方向に沿った更なる幾つかの局所断面構造模式図である。
図10図10は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの具体的な構造模式図である。
図11図11は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの具体的な構造模式図である。
図12図12は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの第2領域の具体的な構造模式図である。
図13図13は、図11に示す具体的な構造模式図においてAA’方向に沿った局所断面構造模式図である。
図14図14は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの具体的な構造模式図である。
図15図15は、本公開の実施例が提供する更なる幾つかの表示パネルの具体的な構造模式図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本公開の実施例の目的、技術案および利点をより明らかにするために、以下、本公開の実施例の図面を参照しながら、本公開の実施例の技術案を明瞭、完全に説明する。明らかに、説明した実施例は、本公開の全ての実施例ではなく、一部の実施例である。かつ、矛盾がない限り、本公開における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。説明する本公開の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を行わずに得られたその他の実施例は、全て本公開の保護範囲に属する。
【0029】
別途定義がない限り、本公開が使用する技術用語又は科学用語は、当業者が理解し得る通常の意味を有する。本公開で使用する「第1」、「第2」及び類似する語は、何ら順序、数又は重要性を表すものではなく、異なる組成部分を区別するためのものに過ぎない。「有する」又は「含む」などの類似する語は、当該語の前に出現する素子又は物が、当該語の後に挙げられる素子又は物及びその同等物を含むことを意味し、その他の素子又は物は排除されない。「接続」又は「連結」などの類似する語は、物理的又は機械的な接続に限定されず、直接か間接かを問わず、電気的な接続を含む。
【0030】
なお、図面において各図形のサイズ及び形状は実の比例を反映するのではなく、その目的は、本公開の内容を概略的に説明するためである。かつ、始めから最後まで同じ又は類似する符号は、同じ又は類似する素子あるいは同じ又は類似する機能を有する素子を表す。
【0031】
表示技術の発展につれて、全画面表示は、大きい画面対本体比、超狭額縁を有するため、普通の表示画面と比べて、視聴者の視覚効果を大幅に向上させることができ、広く注目されている。一般的に、全画面表示を採用した表示装置(例えば、携帯電話)において、自撮り及び通話機能を実現するために、通常、表示装置の正面にカメラ、受話器などが設けられている。一般的に、表示パネルにおいて、前置カメラ、受話器等の素子を設置するための切り欠き領域A2が設けられている。しかしながら、当該切り欠き領域A2の存在により、走査線及びデータ線は、切り欠き領域A2に応じて配線設置する必要があり、このようにすると、走査線とデータ線との間でカップリング作用があり、信号干渉が発生し、表示効果が影響されてしまう。
【0032】
これに鑑みて、本公開の実施例は、走査線とデータ線との間のカップリング作用を低減し、信号干渉を低減し、表示効果を向上できる表示パネルを提供する。
【0033】
図1に示すように、本公開の実施例が提供する表示パネルは、切り欠き領域A2と、従来の表示領域A1と、配線領域A3と、を含んでもよい。その中、従来の表示領域A1が配線領域A3を囲み、配線領域A3が切り欠き領域A2を囲んでいる。例示的に、表示パネルは、ベース基板をさらに含んでもよく、当該ベース基板1000は、ガラス基板、フレキシブル基板、シリコン基板などを含んでもよく、ここでは限定されない。表示パネルを表示装置に適用するときに、一般的には、カメラ、受話器などの素子をさらに設置するので、カメラ、受話器などの素子を設置するために、切り欠き領域A2は、ベース基板1000の中空領域であってもよい。例えば、実際の製造過程において、表示装置においてカメラ、受話器などの素子を設置するために、当該ベース基板1000において切り欠き領域A2に対応する位置をダイシング方式により開孔して中空領域を形成する。あるいは、ベース基板1000をダイシングすることなく、ベース基板1000上の線路を逃がし、切り欠き領域A2に対応する位置を透明領域にして、切り欠き領域A2を形成してもよい。
【0034】
実際の応用において、表示パネルは、通常、従来の表示領域A1を囲む額縁領域をさらに含んでもよい。額縁領域において、静電放電回路、ゲート電極駆動回路などの素子を設置してもよい。もちろん、表示パネルは、額縁領域を設置しなくてもよく、これらは実際の応用環境の要求に応じて設計、特定することができ、ここでは限定されない。
【0035】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図1に示すように、従来の表示領域A1は、複数の画素ユニットPXをさらに含んでもよい。その中、画素ユニットPXは、複数のサブ画素spxをさらに含んでもよい。例示的に、図1及び図2aに示すように、サブ画素spxは、画素駆動回路0121と、発光素子0120と、を含んでもよい。その中、画素駆動回路0121は、トランジスタとキャパシタとを有し、トランジスタとキャパシタの相互作用により電気信号を発生し、発生した電気信号が発光素子0120の第1発光電極に入力される。かつ、発光素子0120の第2発光電極に対して、相応する電圧を印加することにより、発光素子0120の発光を駆動することができる。
【0036】
図2aに示すように、画素駆動回路0121は、駆動制御回路0122と、第1発光制御回路0123と、第2発光制御回路0124と、データ書込み回路0126と、記憶回路0127と、閾値補正回路0128と、リセット回路0129と、を含んでもよい。
【0037】
駆動制御回路0122は、制御端と、第1端と、第2端と、を含んでもよい。かつ、駆動制御回路0122は、発光素子0120の発光を駆動する駆動電流を発光素子0120に供給するように配置されている。例えば、第1発光制御回路0123が、駆動制御回路0122の第1端及び第1電源端VDDと接続されている。かつ、第1発光制御回路0123は、駆動制御回路0122と第1電源端VDDとの間の接続のオン又はオフを実現するように配置されている。
【0038】
第2発光制御回路0124は、駆動制御回路0122の第2端及び発光素子0120の第1電極と電気的に接続されている。かつ、第2発光制御回路0124は、駆動制御回路0122と発光素子0120との間の接続のオン又はオフを実現するように配置されている。
【0039】
データ書込み回路0126は、駆動制御回路0122の第1端と電気的に接続されている。かつ、データ書込み回路0126は、走査線GA2における信号の制御によりデータ線VDにおける信号を記憶回路0127に書き込むように配置されている。
【0040】
記憶回路0127は、駆動制御回路0122の制御端及び第1電源端VDDと電気的に接続されている。かつ、記憶回路0127は、データ信号を記憶するように配置されている。
【0041】
閾値補正回路0128は、駆動制御回路0122の制御端及び第2端と電気的に接続されている。かつ、閾値補正回路0128は、駆動制御回路0122に対して閾値補正を行うように配置されている。
【0042】
リセット回路0129は、駆動制御回路0122の制御端及び発光素子0120の第1電極と電気的に接続されている。かつ、リセット回路0129は、ゲートラインGA1における信号の制御により駆動制御回路0122の制御端及び発光素子0120の第1電極をリセットするように配置されている。
【0043】
その中、発光素子0120は、電界発光ダイオード、例えばOLED及びQLEDのうちの少なくとも1種とされてもよい。その中、発光素子0120は、積層設置した第1電極と、発光機能層と、第2電極と、を含んでもよい。例示的に、第1電極は陽極であってもよく、第2電極は陰極であってもよい。発光機能層は、発光層を含んでもよい。さらに、発光機能層は、正孔注入層と、正孔輸送層と、発光層と、電子輸送層と、電子注入層となどの膜層をさらに含んでもよい。もちろん、実際の応用において、発光素子0120は、実際の応用環境の要求に応じて設計、特定することができ、ここでは限定されない。
【0044】
例示的に、図2aに示すように、駆動制御回路0122は、駆動トランジスタT1を含み、駆動制御回路0122の制御端は、駆動トランジスタT1のゲート電極を含み、駆動制御回路0122の第1端は、駆動トランジスタT1の第1電極を含み、駆動制御回路0122の第2端は、駆動トランジスタT1の第2電極を含む。
【0045】
例示的に、図2aに示すように、データ書込み回路0126は、データ書込トランジスタT2を含む。記憶回路0127は、記憶キャパシタCSTを含む。閾値補正回路0128は、閾値補正トランジスタT3を含む。第1発光制御回路0123は、第1発光制御トランジスタT4を含む。第2発光制御回路0124は、第2発光制御トランジスタT5を含む。リセット回路0129は、第1リセットトランジスタT6と第2リセットトランジスタT7とを含む。
【0046】
具体的に、データ書込トランジスタT2の第1電極は、駆動トランジスタT1の第1電極と電気的に接続されており、データ書込トランジスタT2の第2電極は、データ線VDと電気的に接続されてデータ信号を受信するように配置されており、データ書込トランジスタT2のゲート電極は、第2走査線GA2と電気的に接続されて走査信号を受信するように配置されている。
【0047】
記憶キャパシタCSTの第1電極は、第1電源端VDDと電気的に接続されており、記憶キャパシタCSTの第2電極は、駆動トランジスタT1のゲート電極と電気的に接続されている。
【0048】
閾値補正トランジスタT3の第1電極は、駆動トランジスタT1の第2電極と電気的に接続されており、閾値補正トランジスタT3の第2電極は、駆動トランジスタT1のゲート電極と電気的に接続されており、閾値補正トランジスタT3のゲート電極は、第2走査線GA2と電気的に接続されて走査信号を受信するように配置されている。
【0049】
第1リセットトランジスタT6の第1電極は、リセット信号線VINITと電気的に接続されて第1リセット信号を受信するように配置されており、第1リセットトランジスタT6の第2電極は、駆動トランジスタT1のゲート電極と電気的に接続されており、第1リセットトランジスタT6のゲート電極は、第1走査線GA1と電気的に接続されて制御信号を受信するように配置されている。
【0050】
第2リセットトランジスタT7の第1電極は、リセット信号線VINITと電気的に接続されて第2リセット信号を受信するように配置されており、第2リセットトランジスタT7の第2電極は、発光素子0120の第1電極と電気的に接続されており、第2リセットトランジスタT7のゲート電極は、第1走査線GA1と電気的に接続されて制御信号を受信するように配置されている。
【0051】
第1発光制御トランジスタT4の第1電極は、第1電源端VDDと電気的に接続されており、第1発光制御トランジスタT4の第2電極は、駆動トランジスタT1の第1電極と電気的に接続されており、第1発光制御トランジスタT4のゲート電極は、発光制御線EMと電気的に接続されて発光制御信号を受信するように配置されている。
【0052】
第2発光制御トランジスタT5の第1電極は、駆動トランジスタT1の第2電極と電気的に接続されており、第2発光制御トランジスタT5の第2電極は、発光素子0120の第1電極と電気的に接続されており、第2発光制御トランジスタT5のゲート電極は、発光制御線EMと電気的に接続されて発光制御信号を受信するように配置されている。
【0053】
発光素子0120の第2電極は、第2電源端VSSと電気的に接続されている。その中、上記トランジスタの第1電極及び第2電極は、実際の応用に応じてソース電極又はドレイン電極と特定されてもよく、ここでは限定されない。
【0054】
例示的に、閾値補正トランジスタT3は、デュアルゲート構造であってもよい。第1電源端VDD及び第2電源端VSSのうちの一方が高圧端であり、他方が低圧端である。例えば、図2aに示す実施例において、第1電源端VDDは一定の第1電圧を出力する電圧源であり、第1電圧が正電圧であり、第2電源端VSSは、一定の第2電圧を出力する電圧源であってもよく、第2電圧が負電圧などである。例えば、幾つかの例において、第2電源端VSSは接地してもよい。
【0055】
図2aに示す画素駆動回路に対応する信号タイミング図は、図2bに示す通りである。1フレームの表示時間において、画素駆動回路の動作過程は、T10段階、T20段階、T30段階の3つの段階を有する。その中、ga1は、第1走査線GA1で伝送される信号を表し、ga2は第2走査線GA2で伝送される信号を表し、emは発光制御線EMで伝送される信号を表す。
【0056】
T10段階において、信号ga1は、第1リセットトランジスタT6及び第2リセットトランジスタT7のオンを制御する。オンにされた第1リセットトランジスタT6は、リセット信号線VINITで伝送される信号を駆動トランジスタT1のゲート電極に提供して、駆動トランジスタT1のゲート電極をリセットする。オンにされた第2リセットトランジスタT7は、リセット信号線VINITで伝送される信号を発光素子0120の第1電極に提供して、発光素子0120の第1電極をリセットする。また、この段階において、信号ga2は、データ書込トランジスタT2、閾値補正トランジスタT3の両方をオフにするように制御する。信号emは、第1発光制御トランジスタT4及び第2発光制御トランジスタT5の両方をオフにするように制御する。
【0057】
T20段階において、信号ga2は、データ書込トランジスタT2、閾値補正トランジスタT3の両方をオンにするように制御することにより、データ線VDで伝送されるデータ信号により、駆動トランジスタT1のゲート電極を充電可能にし、駆動トランジスタT1のゲート電極の電圧をVdata+|Vth|に変化させることができる。ただし、Vthは、駆動トランジスタT1の閾値電圧を表し、Vdataは、データ信号の電圧を表す。また、この段階において、信号ga1は、第1リセットトランジスタT6及び第2リセットトランジスタT7の両方をオフにするように制御する。信号emは、第1発光制御トランジスタT4及び第2発光制御トランジスタT5の両方をオフにするように制御する。
【0058】
T30段階において、信号emは、第1発光制御トランジスタT4及び第2発光制御トランジスタT5の両方をオンにするように制御する。オンにされた第1発光制御トランジスタT4は、第1電源端VDDの電圧Vddを駆動トランジスタT1の第1電極に提供し、駆動トランジスタT1の第1電極の電圧をVddにする。駆動トランジスタT1は、そのゲート電極電圧Vdata+|Vth|、及び第1電極の電圧Vddに基づいて、駆動電流を発生する。当該駆動電流は、オンにされた第2発光制御トランジスタT5により発光素子0120に提供され、発光素子0120の発光を駆動する。また、この段階において、信号ga1は、第1リセットトランジスタT6及び第2リセットトランジスタT7の両方をオフにするように制御する。信号ga2は、データ書込トランジスタT2、閾値補正トランジスタT3の両方をオフにするように制御する。
【0059】
なお、本公開の実施例において、サブ画素における画素駆動回路は、図2aに示す構造以外、さらに他の数のトランジスタを含む構造であってもよく、本公開の実施例は、これについて限定されない。
【0060】
図3は、本公開の幾つかの実施例が提供する画素駆動回路のレイアウト(Layout)の構造模式図である。図4a~図4dは、本公開の幾つかの実施例が提供する画素駆動回路の各層の模式図である。その中、図3図4dに示す例は、1つのサブ画素spxの画素駆動回路を例としている。その中、図3図4dは、さらに画素駆動回路0121に電気的に接続されている第1走査線GA1、第2走査線GA2、リセット信号線VINIT、発光制御線EM、データ線VD、電源線VDD1を示す。その中、電源線VDD1により第1電源端VDDに駆動電圧(即ち、第1電圧)を入力する。例示的に、複数本のデータ線VDを第1方向F1に沿って配列してもよい。
【0061】
例示的に、図3図4a及び図5は、当該画素駆動回路0121の半導体層500を示す。半導体層500は、半導体材料を採用してパターン化して形成してもよい。半導体層500は、上記の駆動トランジスタT1、データ書込トランジスタT2、閾値補正トランジスタT3、第1発光制御トランジスタT4、第2発光制御トランジスタT5、第1リセットトランジスタT6及び第2リセットトランジスタT7の活性層の作製に用いることができ、各活性層は、ソース電極領域、ドレイン電極領域及びソース電極領域とドレイン電極領域との間のチャネル領域を含んでもよい。例えば、図4aは、駆動トランジスタT1のチャネル領域T1-A、データ書込トランジスタT2のチャネル領域T2-A、閾値補正トランジスタT3の2つのチャネル領域T31-A及びT32-A、第1発光制御トランジスタT4のチャネル領域T4-A、第2発光制御トランジスタT5のチャネル領域T5-A、第1リセットトランジスタT6のチャネル領域T6-A、及び第2リセットトランジスタT7のチャネル領域T7-Aを示している。
【0062】
また、例示的に、各トランジスタの活性層を一体化設置してもよい。さらに、半導体層500は、非晶質シリコン、多結晶シリコン、酸化物半導体材料などで作製されてもよい。なお、上記のソース電極領域及びドレイン電極領域は、n型不純物又はp型不純物をドーピングした領域であってもよい。
【0063】
例示的に、図5に示すように、上記の半導体層500上に、上記の半導体層500を保護するための第1ゲート絶縁層610が形成されている。図3図4b及び図5は、当該画素駆動回路0121のゲート導電層300を示す。ゲート導電層300を第1ゲート絶縁層610のベース基板1000から離れる側に設けることにより、半導体層500と絶縁する。ゲート導電層300は、複数本の走査線、記憶キャパシタCSTの第2電極CC2a、複数本の発光制御線EM及び駆動トランジスタT1のゲート電極、データ書込トランジスタT2のゲート電極、閾値補正トランジスタT3のゲート電極、第1発光制御トランジスタT4のゲート電極、第2発光制御トランジスタT5のゲート電極、第1リセットトランジスタT6のゲート電極及び第2リセットトランジスタT7のゲート電極を含んでもよい。例示的に、複数本の走査線は、例えば、複数本の第1ゲートラインGA1及び複数本の第2ゲートラインGA2を含む。
【0064】
例えば、図3図4bに示すように、データ書込トランジスタT2のゲート電極は、第2走査線GA2と半導体層500とが重なり合っている第1部分(例えば、第2走査線GA2とデータ書込トランジスタT2のチャネル領域T2-Aとが重なり合っている第1部分)であってもよく、第1発光制御トランジスタT4のゲート電極は、発光制御線EMと半導体層500とが重なり合っている第1部分であってもよく、第2発光制御トランジスタT5のゲート電極は、発光制御線EMと半導体層500とが重なり合っている第2部分であってもよく、第1リセットトランジスタT6のゲート電極は、第1走査線GA1と半導体層500とが重なり合っている第1部分であってもよく、第2リセットトランジスタT7のゲート電極は、第1走査線GA1と半導体層500とが重なり合っている第2部分であってもよく、閾値補正トランジスタT3は、デュアルゲート構造の薄膜トランジスタであってもよく、閾値補正トランジスタT3の一方のゲート電極は、第2走査線GA2と半導体層500とが重なり合っている第2部分(例えば、第2走査線GA2とチャネル領域T32-Aとが重なり合っている第2部分)であってもよく、閾値補正トランジスタT3の他方のゲート電極は、第2走査線GA2から突出する部分と半導体層500とが重なり合う部分であってもよい。例示的に、駆動トランジスタT1のゲート電極は、記憶キャパシタCSTの第2電極CC2aとされてもよい。つまり、駆動トランジスタT1のゲート電極と記憶キャパシタCSTの第2電極CC2aとは一体化した構造である。
【0065】
なお、図4aにおける各点線矩形枠は、サブ画素spxにおいてゲート導電層300と半導体層500とが重なり合っている各部分を示す。
【0066】
例示的に、図3及び図4bに示すように、第1走査線GA1、第2走査線GA2及び発光制御線EMが第2方向F2に沿って分布され、第2走査線GA2のベース基板1000への順投影が、第1走査線GA1のベース基板1000への順投影と発光制御線EMのベース基板1000への順投影との間に位置する。
【0067】
例示的に、図3及び図4bに示すように、第2方向F2において、記憶キャパシタCSTの第2電極CC2aのベース基板1000への順投影が、第2走査線GA2のベース基板1000への順投影と発光制御線EMのベース基板1000への順投影との間に位置する。第2走査線GA2から突出する部分のベース基板1000への順投影が、第2走査線GA2のベース基板1000への順投影の、発光制御線EMのベース基板1000への順投影から離れる側に位置する。
【0068】
例示的に、図3及び図4bに示すように、第2方向F2において、データ書込トランジスタT2のゲート電極、閾値補正トランジスタT3のゲート電極、第1リセットトランジスタT6のゲート電極及び第2リセットトランジスタT7のゲート電極が、いずれも駆動トランジスタT1のゲート電極の第1側に位置し、第1発光制御トランジスタT4のゲート電極、第2発光制御トランジスタT5のゲート電極がいずれも駆動トランジスタT1のゲート電極の第2側に位置する。
【0069】
例えば、幾つかの実施例において、図3及び図4bに示すように、第1方向F1において、データ書込トランジスタT2のゲート電極及び第1発光制御トランジスタT4のゲート電極がいずれも駆動トランジスタT1のゲート電極の第3側に位置し、閾値補正トランジスタT3の1番目のゲート電極、第2発光制御トランジスタT5のゲート電極及び第2リセットトランジスタT7のゲート電極がいずれも駆動トランジスタT1のゲート電極の第4側に位置する。その中、駆動トランジスタT1のゲート電極の第3側及び第4側は、第1方向F1において駆動トランジスタT1のゲート電極の互いに対向する両側に位置する。
【0070】
例示的に、図5に示すように、上記のゲート導電層300上に、上記のゲート導電層300を保護するための第2ゲート絶縁層620が形成されている。図3図4c及び図5は、当該画素駆動回路0121のキャパシタ電極層400を示す。キャパシタ電極層400が、第2ゲート絶縁層620のベース基板1000から離れる側に設けられている。キャパシタ電極層400は、記憶キャパシタCSTの第1電極CC1a、リセット信号線VINIT及び電圧安定部410を含んでもよい。例示的に、記憶キャパシタCSTの第1電極CC1aのベース基板1000への順投影と、記憶キャパシタCSTの第2電極CC2aのベース基板1000への順投影とが少なくとも一部重なり合っており、記憶キャパシタCSTを形成する。電圧安定部410のベース基板1000への順投影と、データ書込トランジスタT2の活性層のソース電極領域のベース基板1000への順投影とは、重なり合っている領域を有する。並びに、電圧安定部410のベース基板1000への順投影と、第1リセットトランジスタT6の活性層のドレイン電極領域のベース基板1000への順投影とは、重なり合っている領域を有する。また、電圧安定部410のベース基板1000への順投影と、隣接する閾値補正トランジスタT3のチャネル領域T31-A及びT32-Aとの間の導体領域のベース基板1000への順投影とは、重なり合っている領域を有し、光電効果による電流漏れを減少する。
【0071】
例示的に、図5に示すように、上記のキャパシタ電極層400上に、上記キャパシタ電極層400を保護するための層間媒体層630が形成されている。図3図4d及び図5は、当該画素駆動回路0121の第1導電層100を示し、第1導電層100は、層間媒体層630のベース基板1000から離れる側に設けられている。第1導電層100は、データ線VDと、電源線VDD1と、ブリッジ部341a、342a及び343aとを含んでもよい。その中、データ線VDと電源線VDD1とは、間隔を置いて設置されている。
【0072】
図5は、図3に示すレイアウト構造模式図のAA’方向に沿った断面構造模式図である。半導体層500とゲート導電層300との間に第1ゲート絶縁層610が設けられており、ゲート導電層300とキャパシタ電極層400との間に第2ゲート絶縁層620が設けられており、キャパシタ電極層400と第1導電層100との間に層間媒体層630が設けられており、第1導電層100のベース基板1000から離れる側に層間絶縁層640が設けられている。さらに、層間絶縁層640のベース基板1000から離れる側に平坦化層650が設けられており、平坦化層650のベース基板1000から離れる側に第1電極層600が設けられている。第1電極層600のベース基板1000から離れる側に、画素定義層660、発光機能層0122及び第2電極層0123がこの順に設置されている。その中、第1電極層600は、互いに間隔を置いて設置されている複数の第1発光電極を含んでもよく、かつ、第1発光電極は、平坦化層650及び層間絶縁層640を貫通する貫通孔によりブリッジ部343aと電気的に接続されている。なお、第1発光電極、発光機能層0122及び第2電極層0123は、上記発光素子を形成してもよい。
【0073】
図3及び図5に示すように、サブ画素spxには、第1接続貫通孔、第2接続貫通孔、第3接続貫通孔及び第4接続貫通孔が含まれてもよい。その中、第1接続貫通孔が第1ゲート絶縁層610、第2ゲート絶縁層620及び層間媒体層630を貫通する。第2接続貫通孔は、第2ゲート絶縁層620及び層間媒体層630を貫通する。第3接続貫通孔は、層間媒体層630を貫通する。
【0074】
例示的に、サブ画素spxには、第1接続貫通孔381a、382a、384a、387a及び388aが含まれてもよい。サブ画素spxには、第2接続貫通孔385aが含まれてもよい。サブ画素spxには、第3接続貫通孔386a及び3832aが含まれてもよい。
【0075】
その中、データ線VDは、少なくとも1つの第1接続貫通孔381aによって半導体層500におけるデータ書込トランジスタT2のソース電極領域T2-Sと電気的に接続されている。電源線VDD1は、少なくとも1つの第1接続貫通孔382aによって半導体層500において対応する第1発光制御トランジスタT4のソース電極領域と電気的に接続されている。ブリッジ部341aの一方端は、少なくとも1つの第1接続貫通孔384aによって半導体層500において対応する閾値補正トランジスタT3のドレイン電極領域と電気的に接続されている。ブリッジ部341aの他方端は、少なくとも1つの第2接続貫通孔385aによってゲート導電層300における駆動トランジスタT1のゲート電極(即ち、記憶キャパシタCSTの第2電極CC2a)と電気的に接続されている。ブリッジ部342aの一方端は、少なくとも1つの第3接続貫通孔386aによってリセット信号線VINITと電気的に接続されており、ブリッジ部342aの他方端は、少なくとも1つの第1接続貫通孔387aによって半導体層500における第1リセットトランジスタT6のソース電極領域T6-Sと電気的に接続されている。ブリッジ部343aは、少なくとも1つの第1接続貫通孔388aによって半導体層500における第2発光制御トランジスタT5のドレイン電極領域と電気的に接続されている。電源線VDD1は、少なくとも1つの第3接続貫通孔3832aによってキャパシタ電極層400における記憶キャパシタCSTの第1電極CC1aと電気的に接続されている。
【0076】
例示的に、サブ画素における第1接続貫通孔381a、382a、384a、387a及び388aは、それぞれ1つ設けられてもよいし、それぞれ2つ又は複数設けられてもよい。実際の応用において、実際の応用環境の要求に応じて設計、特定することができ、ここでは限定されない。
【0077】
例示的に、サブ画素における第2接続貫通孔385aは、1つ設けられてもよく、2つ又は複数など設けられてもよい。実際の応用において、実際の応用環境の要求に応じて設計、特定することができ、ここでは限定されない。
【0078】
例示的に、サブ画素における第3接続貫通孔386a及び3832aは、1つ設けられてもよく、2つ又は複数など設けられてもよい。実際の応用において、実際の応用環境の要求に応じて設計、特定することができ、ここでは限定されない。
【0079】
例えば、図3図4dに示すように、第2方向F2において、第1走査線GA1、第2走査線GA2、リセット信号線VINITがいずれも駆動トランジスタT1のゲート電極の第1側に位置し、発光制御線EMが駆動トランジスタT1の第2側に位置する。
【0080】
なお、各々のサブ画素spxにおけるトランジスタの位置分布関係は、図3図4dに示す例に限られず、実際の応用要求に応じて、具体的に上記トランジスタの位置を設置することができる。
【0081】
なお、第1方向F1は、サブ画素の行方向であってもよく、第2方向F2は、サブ画素の列方向であってもよい。あるいは、第1方向F1は、サブ画素の列方向であってもよく、第2方向F2は、サブ画素の行方向であってもよい。実際の応用において、実際の応用要求に応じて設置してもよく、ここでは限定されない。以下、第1方向F1がサブ画素の行方向であってもよく、第2方向F2がサブ画素の列方向であってもよいことを説明する。
【0082】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図6に示すように、第1導電層100における複数本のデータ線は、データ線VD1及びデータ線VD2を含んでもよい。その中、データ線VD1及びVD2がいずれも従来の表示領域A1内に位置し、かつ、データ線VD1及びVD2がそれぞれ第1方向F1に沿って配列されている。データ線VD1が第2方向F2に沿って従来の表示領域A1の下側から従来の表示領域A1の上側まで延伸する。データ線VD2は、第2方向F2に沿って延伸して切り欠き領域A2により仕切られており、つまり、データ線VD2の一部が従来の表示領域A1の下側から配線領域A3まで延伸してもよく、かつ、データ線VD2のもう一部が従来の表示領域A1の上側から配線領域A3まで延伸してもよい。
【0083】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図6に示すように、第1導電層100は、間隔を置いて設置されている複数本のデータ伝送線711を含んでもよい。その中、複数本のデータ伝送線711が配線領域A3に位置する。また、1本のデータ線VD2が1本のデータ伝送線711に対応する。同一のデータ線VD2の切り欠き領域A2により仕切られる接続部分は、対応するデータ伝送線711と電気的に接続されている。また、切り欠き領域A2に対応する第1走査線GA1、第2走査線GA2及び発光制御線EMも、切り欠き領域A2を回って、即ち、配線領域A3において延伸する。これにより、配線領域A3において設けられた信号線の数が多くなるので、配線領域A3は、画素駆動回路を設置することができなくなる。これにより、表示パネルの画面対本体比が低下してしまう。
【0084】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図2a、図7図9bに示すように、ベース基板1000上には、複数の画素駆動回路0121、及び画素駆動回路0121のベース基板1000から離れる側に位置する複数の発光素子0120が設けられている。その中、1つの画素駆動回路0121が1つの発光素子0120に対応して電気的に接続されている。その中、複数の画素駆動回路0121が従来の表示領域A1に位置する。その中、複数の発光素子のうちの少なくとも1つの前記ベース基板1000への順投影が配線領域A3と重なり合っており、残りの発光素子が従来の表示領域A1に位置する。ベース基板1000への順投影が配線領域A3と重なり合っている発光素子は、第1リード線311によって対応する画素駆動回路0121と電気的に接続されており、かつ、第1リード線311が従来の表示領域A1から配線領域A3まで延伸する。
【0085】
本公開の実施例は、少なくとも1つの発光素子の前記ベース基板1000への順投影が配線領域A3と重なり合っており、残りの発光素子が従来の表示領域A1に位置する。これにより、ベース基板1000に垂直して、配線領域A3上に発光素子0120を設けることにより、配線領域A3が表示効果を実現することができる。
【0086】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7図9bに示すように、配線領域A3に近接する画素駆動回路0121と電気的に接続されている発光素子0120の発光領域Qのベース基板1000への順投影に、配線領域A3と重なり合っている領域を有させてもよい。例示的に、ベース基板1000への順投影が配線領域A3と重なり合っている発光素子に対して、これらの発光素子のうちの一部の発光素子のベース基板1000への順投影を配線領域A3内に位置させ、これらの発光素子のうちの更なる一部の発光素子のベース基板1000への順投影を配線領域A3の一部と重なり合わせてもよい。もちろん、ベース基板1000への順投影が配線領域A3内に位置する発光素子の数、及びベース基板1000への順投影が配線領域A3と一部重なり合っている発光素子の数について、実際の応用の要求に応じて設計、特定することができ、ここでは限定されない。
【0087】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7図9bに示すように、従来の表示領域に、第2方向F2に沿って配列された第1領域AH1、第2領域AH2及び第3領域AH3を含ませてもよい。第2領域AH2は、第1方向F1に沿って配列された第1サブ領域AH2-1及び第2サブ領域AH2-2を含む。その中、第1サブ領域AH2-1及び第2サブ領域AH2-2は、切り欠き領域A2により仕切られる。ベース基板1000に垂直してベース基板1000への順投影が配線領域A3と重なり合っている発光素子の、第2方向F2における順投影を第1サブ領域AH2-1及び第2サブ領域AH2-2のうちの少なくとも1つのサブ領域に位置させてもよい。
【0088】
例示的に、図7図9bに示すように、第1サブ領域AH2-1内に、配線領域に近接する画素駆動回路と電気的に接続されている発光素子の発光領域Qのベース基板1000への順投影と配線領域とが重なり合っている領域を有するようにしてもよい。例えば、配線領域A3に最も近接する画素駆動回路と電気的に接続されている発光素子の発光領域Qのベース基板1000への順投影と配線領域とが重なり合っている領域を有するようにしてもよい。
【0089】
例示的に、図7図9bに示すように、第2サブ領域AH2-2内に、配線領域に近接する画素駆動回路と電気的に接続されている発光素子の発光領域Qのベース基板1000への順投影と配線領域とが重なり合っている領域を有するようにしてもよい。例えば、配線領域A3に近接する画素駆動回路と電気的に接続されている発光素子の発光領域Qのベース基板1000への順投影と配線領域とが重なり合っている領域を有するようにしてもよい。
【0090】
なお、図5に示すように、画素定義層660は複数の開口を有し、1つの開口が1つの発光素子に対応する。かつ、開口は、対応する発光素子の第1発光電極610を露出させてもよく、発光機能層0122が、開口から露出した第1発光電極610の領域と接触し、このようにして、画素定義層660の開口と第1発光電極の本体部分410とが重なり合う部分の領域を、各発光素子の発光領域Qとすることができる。
【0091】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図9bに示すように、第1領域AH1及び第3領域AH3における発光素子が第1発光素子0120-1であり、かつ、各第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積がほぼ等しい。また、第1発光素子0120-1と電気的に接続されている画素駆動回路が第1画素駆動回路0121-1であり、即ち、第1領域AH1及び第3領域AH3における画素駆動回路が第1画素駆動回路0121-1であり、かつ、各第1画素駆動回路0121-1のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積がほぼ等しい。例示的に、第1画素駆動回路0121-1の構造を図2aに示すようなものであってもよく、かつ、第1画素駆動回路0121-1のレイアウト構造模式図を図3に示すようなものであってもよい。第1発光素子0120-1における第1発光電極は、層間絶縁層640及び平坦化層650を貫通する貫通孔651aによってブリッジ部343aと電気的に接続されてもよく、これにより、第1画素駆動回路0121-1駆動と電気的に接続されている第1発光素子0120-1を発光させることができる。なお、第1画素駆動回路0121-1のベース基板1000への順投影で囲む領域とは、1つのサブ画素における第1画素駆動回路0121-1のレイアウト構造のベース基板1000への順投影で囲み得る領域を指す。
【0092】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図9bに示すように、ベース基板1000への順投影が配線領域A3と重なり合っている発光素子は、第2発光素子0120-2であり、第2発光素子0120-2と電気的に接続されている画素駆動回路は、第2画素駆動回路0121-2である。例示的に、各第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積と、第1画素駆動回路0121-1のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積とをほぼ等しくしてもよい。例えば、第2画素駆動回路0121-2の構造を図2aに示すようなものであってもよく、かつ、第2画素駆動回路0121-2のレイアウト構造模式図も図3に示すようなものであってもよく、これにより、第2画素駆動回路0121-2のレイアウト構造と第1画素駆動回路0121-1のレイアウト構造とをほぼ同じようにし、第2画素駆動回路0121-2のレイアウト構造のサイズと第1画素駆動回路0121-1のレイアウト構造のサイズとをほぼ同じようにしてもよい。このようにして、第2画素駆動回路0121-2及び第1画素駆動回路0121-1の各々の膜層のレイアウト構造を変更することなく、製造プロセスの整合性を向上させることができる。
【0093】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図10に示すように、第2領域AH2における第2画素駆動回路0121-2のそれぞれと、第1領域AH1及び第2領域AH2における第1画素駆動回路0121-1とを同一の列に位置させてもよい。例示的に、第2画素駆動回路0121-2及び第1画素駆動回路0121-1アレイが、ベース基板1000上に分布されている。その中、1列の画素駆動回路が少なくとも1本のデータ線に対応して電気的に接続されている。例えば、1本のデータ線VD1が同一列における第1画素駆動回路0121-1及び第2画素駆動回路0121-2と電気的に接続されている。
【0094】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図9bに示すように、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積より大きくしてもよい。このようにして、配線領域に近接する第2画素駆動回路0121-2と電気的に接続されている第2発光素子0120-2を増大させることにより、一部の第2発光素子0120-2の発光領域Qを配線領域に配置し、さらに、配線領域での表示を実現することができる。
【0095】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図9bに示すように、第2画素駆動回路0121-2を第1サブ領域AH2-1に位置させてもよく、このようにして、第2画素駆動回路0121-2と電気的に接続されている第2発光素子0120-2に対して、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積よりも大きくすることができる。このようにして、配線領域に近接する第2画素駆動回路0121-2と電気的に接続されている第2発光素子0120-2を増大させることにより、一部の第2発光素子0120-2の発光領域Qを配線領域に設置し、さらに配線領域での表示を実現することができる。
【0096】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7図9bに示すように、第2画素駆動回路0121-2を第2サブ領域AH2-2内に位置させてもよく、このようにして、第2画素駆動回路0121-2と電気的に接続されている第2発光素子0120-2に対して、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積よりも大きくすることができる。このようにして、配線領域に近接する第2画素駆動回路0121-2と電気的に接続されている第2発光素子0120-2を増大させることにより、一部の第2発光素子0120-2の発光領域Qを配線領域上に設置し、さらに配線領域での表示を実現することができる。
【0097】
例示的に、図7図9bに示すように、第1方向に沿って切り欠き領域により第1サブ領域AH2-1(即ち、矢印S1方向)へ指向することにより、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に小さくすることができる。
【0098】
例示的に、図7及び図8に示すように、第1方向に沿って切り欠き領域により第2サブ領域AH2-2(即ち、矢印S2方向)へ指向することにより、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に小さくすることもできる。
【0099】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図10に示すように、各第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積をほぼ等しくしてもよい。このようにして、第2領域AH2における画素定義層の開口の大きさを併せて設置することができる。
【0100】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7に示すように、第2領域AH2に位置する発光素子が第3発光素子0120-3であり、第3発光素子0120-3と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路0121-3である。その中、各第3画素駆動回路0121-3のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積と、第1画素駆動回路0121-1のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積とがほぼ等しい。例示的に、第3画素駆動回路0121-3の構造を図2aに示すようなものであってもよく、かつ、第3画素駆動回路0121-3のレイアウト構造模式図を図3に示すようなものであってもよく、これにより、第3画素駆動回路0121-3のレイアウト構造と第1画素駆動回路0121-1のレイアウト構造とをほぼ同じようにし、第3画素駆動回路0121-3のレイアウト構造のサイズと第1画素駆動回路0121-1のレイアウト構造のサイズとをほぼ同じようにすることができる。このようにして、第3画素駆動回路0121-3及び第1画素駆動回路0121-1の各々の膜層のレイアウト構造を変更することなく、製造プロセスの整合性を向上させることができる。
【0101】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7及び図8に示すように、第3発光素子0120-3の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積よりも小さくしてもよい。例示的に、第1方向F1に沿って切り欠き領域A2により第1サブ領域AH2-1へ指向することにより、第3発光素子0120-3の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に小さくすることができる。例示的に、第1方向F1に沿って切り欠き領域A2により第1サブ領域AH2-1へ指向することにより、第3発光素子0120-3の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に小さくすることができる。
【0102】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図10に示すように、第3発光素子0120-3の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積と、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積とをほぼ等しくしてもよい。
【0103】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7図10に示すように、第2発光素子0120-2に隣接する少なくとも1つの第3発光素子0120-3に対して、第3発光素子0120-3は、第2リード線312によって第3画素駆動回路0121-3と電気的に接続されている。ベース基板1000に垂直する方向において、第3発光素子0120-3と配線領域A3とが重なり合っているため、第2発光素子0120-2に隣接する第3発光素子0120-3と、対応する第3画素駆動回路0121-3とにズレが発生し、このため、第2リード線312を設置することにより、第3画素駆動回路0121-3と、対応する第3発光素子0120-3との電気的接続を実現することができる。
【0104】
なお、図7図8及び図10は、第1画素駆動回路0121-1、第2画素駆動回路0121-2及び第3画素駆動回路0121-3における1つのトランジスタのみを示しているが、第1画素駆動回路0121-1、第2画素駆動回路0121-2及び第3画素駆動回路0121-3の具体的な構造は、図3に示すようなものであってもよく、ここでは省略する。
【0105】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7に示すように、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影は、第1方向に沿った第1幅W1を有し、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影は、第2方向に沿った第2幅W2を有する。その中、各々の第1発光素子0120-1の発光領域Qの第1幅W1がほぼ等しく、各々の第1発光素子0120-1の発光領域Qの第2幅W2がほぼ等しい。
【0106】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図7に示すように、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影は、第1方向に沿った第3幅W3を有し、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影は、第2方向に沿った第4幅W4を有する。その中、第3幅W3を第1幅W1よりも大きくし、第2幅W2と第4幅W4とをほぼ等しくしてもよい。もちろん、実際の応用において、実際の応用要求に応じて、第1幅W1、第2幅W2、第3幅W3及び第4幅W4の具体的な数値を設置してもよく、ここでは限定されない。
【0107】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図10に示すように、第1リード線311と走査線とを同一の層に位置させて同一材質にしてもよい。つまり、第1リード線311がゲート導電層300において設置されている。また、第1リード線311及び走査線が互いに間隔を置いて設置されている。1つの第2画素駆動回路0121-2が、少なくとも1本の第1リード線311によって第2発光素子0120-2と電気的に接続されている。例示的に、1つの第2画素駆動回路0121-2が1本の第1リード線311によって第2発光素子0120-2と電気的に接続されており、これにより、第2画素駆動回路0121-2で生成する電流を第2発光素子0120-2に供給し、さらに第2発光素子0120-2の発光を駆動することができる。
【0108】
その中、第1リード線311の第1端は、さらに第2ゲート絶縁層620及び層間媒体層630を貫通する貫通孔によって対応する第2画素駆動回路0121-2におけるブリッジ部343aと電気的に接続し、第1リード線311の第2端は、第2ゲート絶縁層620、層間媒体層630、平坦化層650及び層間絶縁層640を貫通する貫通孔によって対応する第2発光素子0120-2の第1発光電極と電気的に接続する必要がある。
【0109】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図5及び図7図10に示すように、第2リード線312と走査線とを同一の層に位置させて同一材質にしてもよい。つまり、第2リード線312がゲート導電層300に設けられている。また、第2リード線312と走査線とが互いに間隔を置いて設置されている。1つの第3画素駆動回路0121-3は、少なくとも1本の第2リード線312によって第3発光素子0120-3と電気的に接続されている。例示的に、1つの第3画素駆動回路0121-3は、1本の第2リード線312によって第3発光素子0120-3と電気的に接続されており、これにより、第3画素駆動回路0121-3で生成する電流を第3発光素子0120-3に提供し、第3発光素子0120-3の発光を駆動することができる。
【0110】
その中、第2リード線312の第1端は、さらに第2ゲート絶縁層620及び層間媒体層630を貫通する貫通孔によって対応する第3画素駆動回路0121-3におけるブリッジ部343aと電気的に接続し、第2リード線312の第2端は、第2ゲート絶縁層620、層間媒体層630、平坦化層650及び層間絶縁層640を貫通する貫通孔によって対応する第3発光素子0120-3の第1発光電極と電気的に接続する必要がある。
【0111】
なお、実際のプロセスにおいて、プロセス条件の制限又はその他の原因により、上記各特徴における同等は、完全に同等ではなく、幾つかの偏差が存在する可能性があるので、上記各特徴間の同等関係は、ほぼ上記条件を満足すればよく、いずれも本公開の保護範囲に属する。例えば、上記同等は、誤差が許容される範囲内で許容される同等である。
【0112】
なお、図9は、第1導電層におけるデータ線、データ伝送線711及びブリッジ部343aのみを概略的に示し、ゲート導電層における第1リード線311及び第2リード線312を示し、残りの構造は、図3図5に示す内容を参照してもよく、具体的には省略する。
【0113】
本公開の実施例は、さらに幾つかの表示パネルを提供し、その構造模式図は、図11図13に示す通りであり、上記実施例における実施形態を変形している。以下、本実施例と上記実施例との相違点のみを説明し、同様の点は省略する。
【0114】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図13に示すように、ベース基板1000への順投影と配線領域A3とが重なり合っている発光素子は、第2発光素子0120-2であり、第2発光素子0120-2と電気的に接続されている画素駆動回路は、第2画素駆動回路0121-2である。例示的に、第2画素駆動回路0121-2の分布密度が第1画素駆動回路0121-1の分布密度よりも大きい。このようにして、第2領域AH2においてより多くの第2画素駆動回路0121-2を設置することができる。例示的に、各第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積と、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影で囲む領域の面積とをほぼ等しくすることができる。このようにして、第1発光素子0120-1と第2発光素子0120-2の製造プロセスを整合することができる。
【0115】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図13に示すように、第2領域AH2における第2発光素子0120-2のそれぞれを、第1領域AH1及び第2領域AH2における第1発光素子0120-1と同一の列に位置させてもよい。このようにして、第1発光素子0120-1と第2発光素子0120-2とをアレイ分布することができる。
【0116】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図15に示すように、1列の発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路を、少なくとも1本のデータ線に対応して電気的に接続してもよい。例えば、同一列における第1発光素子0120-1に対応する第1画素駆動回路0121-1及び第2発光素子0120-2に対応する第2画素駆動回路0121-2が、1本のデータ線と電気的に接続されている。
【0117】
例示的に、図11図13に示すように、第1サブ領域AH2-1内の第2画素駆動回路0121-2の分布密度を第1画素駆動回路0121-1の分布密度よりも大きくしてもよい。第1サブ領域AH2-1内の配線領域に近接する第2画素駆動回路0121-2の分布密度を第1画素駆動回路0121-1の分布密度よりも大きくしてもよい。
【0118】
例示的に、図11図13に示すように、第2サブ領域AH2-2内の第2画素駆動回路0121-2の分布密度を第1画素駆動回路0121-1の分布密度よりも大きくしてもよい。第2サブ領域AH2-2内の配線領域に近接する第2画素駆動回路0121-2の分布密度を第1画素駆動回路0121-1の分布密度よりも大きくしてもよい。
【0119】
例示的に、第1サブ領域AH2-1及び第2サブ領域AH2-2のうちの少なくとも1つのサブ領域内において、第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積が、第1画素駆動回路0121-1のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積よりも小さい。例示的に、図14に示すように、第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積が、第1画素駆動回路0121-1のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積よりも小さい。つまり、第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000における占用面積を低減することにより、1行により多くの第2画素駆動回路0121-2を設置することができる。
【0120】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図14に示すように、各第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積をほぼ等しくしてもよい。このようにして、製造プロセスを整合することができる。
【0121】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図15に示すように、第1方向に沿って切り欠き領域により第1サブ領域AH2-1(即ち、矢印S1の方向)へ指向することにより、第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に増加させてもよい。同様の理由にて、第1方向に沿って切り欠き領域により第2サブ領域AH2-2に指向して、第2画素駆動回路0121-2のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に増加させてもよい。当該実施形態は、図15とほぼ同じであってもよく、ここでは省略する。
【0122】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、第1画素駆動回路0121-1に含まれるトランジスタ及び記憶キャパシタを、第2画素駆動回路0121-2に含まれるトランジスタ及び記憶キャパシタといずれも同じであるようにし、第2画素駆動回路0121-2を製造する時に、第2画素駆動回路0121-2の占用面積を低下させてもよい。
【0123】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、第2画素駆動回路0121-2におけるトランジスタの数を、第1画素駆動回路0121-1におけるトランジスタの数よりも少なくしてもよい。このようにして、第2画素駆動回路0121-2の占用面積を低減することもできる。例えば、第2画素駆動回路0121-2の占用面積を低減するように、図2aにおける第1リセットトランジスタ及び第2リセットトランジスタを除去した後に、第2画素駆動回路0121-2としてもよい。あるいは、第2画素駆動回路0121-2の占用面積を低減するように2T1Cの画素回路を第2画素駆動回路0121-2として採用してもよい。実際の応用において、実際の応用要求に応じて設計、特定してもよく、ここでは限定されない。
【0124】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図15に示すように、第2領域AH2に位置する発光素子が第3発光素子0120-3であり、第3発光素子0120-3と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路0121-3である。その中、第3発光素子0120-3の発光領域Qのベース基板1000への順投影は、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影とほぼ等しい。このようにして、第3発光素子0120-3の発光領域Qのベース基板1000への順投影を、第2発光素子0120-2の発光領域Qのベース基板1000への順投影とほぼ等しくし、第1発光素子0120-1の発光領域Qのベース基板1000への順投影とほぼ等しくしてもよい。
【0125】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図15に示すように、第1方向に沿って切り欠き領域により第1サブ領域AH2-1(即ち、矢印S1方向)へ指向することにより、第3画素駆動回路0121-3のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に小さくしてもよい。
【0126】
具体的に実施する際に、本公開の実施例において、図11図15に示すように、第1方向に沿って切り欠き領域により第2サブ領域AH2-2(即ち、矢印S2方向)へ指向することにより、第3画素駆動回路0121-3のベース基板1000への順投影で囲む領域の面積を順次に小さくしてもよい。
【0127】
なお、図13は、第1導電層におけるデータ線、データ伝送線711及びブリッジ部343aのみを示し、ゲート導電層における第1リード線311及び第2リード線312を示し、残りの構造は、図3図5に示す内容を参照することができ、具体的には省略する。
【0128】
なお、上記各図面は、本公開の実施例が提供する表示パネルを概略的に示すものに過ぎず、実際の応用において表示パネルにおける具体的な構造を示すものではない。また、表示パネルにおける具体的な構造は、本公開の実施例で説明した内容を満足した上、実際に構築してもよく、ここでは省略する。
【0129】
同一発明構想に基づき、本公開の実施例は、本公開の実施例が提供する上記表示パネルを含む表示装置をさらに提供する。当該表示装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ラップトップコンピュータ、デジタルフォトフレーム、ナビゲーション等の表示機能を有する全ての製品又は部品であってもよい。当該表示装置に対してその他の不可欠な組成部分は、いずれも当業者であれば、有すると理解され得るものであり、ここでは省略し、本公開を制限するものでもない。当該表示装置の実施は、上記表示パネルの実施例を参照することができ、重複する部分は省略する。
【0130】
本願の好適な実施例を説明したが、当業者であれば基本的な創造的概念を知っていれば、これらの実施例に対して別の変更及び修正を行うことができる。従って、添付する特許請求の範囲は、好適な実施例及び本願の範囲に収まる全ての変更及び修正を含むと解釈されるべきである。
【0131】
明らかに、当業者は、本願の実施例の趣旨及び範囲を逸脱することなく本願の実施例に対して各種の変更及び変形を行うことができる。このようにして、本願の実施例のこれらの変更及び変形が本願の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲内に含まれていれば、本願はこれらの変更及び変形をも包含する。
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の表示領域と、
前記従来の表示領域で囲まれている配線領域と、
前記配線領域で囲まれている切り欠き領域と、
従来の表示領域に位置する複数の画素駆動回路と、
前記画素駆動回路のベース基板から離れる側に位置する複数の発光素子であって、1つの前記画素駆動回路が1つの前記発光素子に対応して電気的に接続されている複数の発光素子と、
を含み、
前記複数の発光素子のうちの少なくとも1つの、前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っており、残りの発光素子が前記従来の表示領域に位置し、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子は、第1リード線により、対応する前記画素駆動回路と電気的に接続されており、かつ、前記第1リード線が前記従来の表示領域から前記配線領域まで延伸する
表示パネル。
【請求項2】
前記従来の表示領域は、第2方向に沿って配列されている第1領域と、第2領域と、第3領域とを含み、
前記第2領域は、第1方向に沿って配列されている第1サブ領域と第2サブ領域とを含み、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域とが前記切り欠き領域により仕切られており、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子の、前記第2方向における順投影が前記第1サブ領域および前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域に位置する、
請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1領域及び前記第3領域の発光素子が第1発光素子であり、かつ、各前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しく、
前記第1発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第1画素駆動回路であり、かつ、各前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しく、
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子が第2発光素子であり、前記第2発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第2画素駆動回路であり、
前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積は、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも大きい、
請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくな
各前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい、請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
各前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しく、
前記第2画素駆動回路がそれぞれ前記第1領域及び前記第2領域における第1画素駆動回路と同一の列に位置する、請求項3または4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第1方向に沿った第1幅を有し、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第2方向に沿った第2幅を有し、
前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第1方向に沿った第3幅を有し、前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影は、前記第2方向に沿った第4幅を有し、
前記第3幅は前記第1幅よりも大きく、前記第2幅は前記第4幅とほぼ等しい、
請求項3~5のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第2領域に位置する発光素子が第3発光素子であり、前記第3発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路であり、
各前記第3画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しく、
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも小さく、
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる請求項3~6のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しい、請求項に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記ベース基板への順投影が前記配線領域と重なり合っている発光素子が第2発光素子であり、前記第2発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第2画素駆動回路であり、
前記第2画素駆動回路の分布密度が前記第1画素駆動回路の分布密度よりも大きく、
前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積よりも小さい請求項3に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第1方向に沿って前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に増加し、
各前記第2画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積がほぼ等しい請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記第2画素駆動回路におけるトランジスタの数が前記第1画素駆動回路におけるトランジスタの数よりも小さい、請求項9または10に記載の表示パネル。
【請求項12】
各前記第2発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積とほぼ等しく、
前記第2領域における第2発光素子がそれぞれ前記第1領域及び前記第2領域における第1発光素子と同一の列に位置する請求項9~11のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第2領域に位置する発光素子が第3発光素子であり、前記第3発光素子と電気的に接続されている画素駆動回路が第3画素駆動回路であり、
前記第3発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影が、前記第1発光素子の発光領域の、前記ベース基板への順投影よりも小さく、あるいはほぼ等しい、請求項9~12のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第1方向に沿ってかつ前記切り欠き領域により前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域のうちの少なくとも1つのサブ領域へ指向することにより前記第3画素駆動回路の、前記ベース基板への順投影で囲まれている領域の面積が順次に小さくなる請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記第2発光素子に隣接する少なくとも1つの第3発光素子に対して、前記第3発光素子が第2リード線によって前記第3画素駆動回路と電気的に接続され、
前記表示パネルは、複数本の走査線をさらに含み、1行の前記画素駆動回路が少なくとも1本の前記走査線と電気的に接続されており、
前記第1リード線および第2リード線のうちの少なくとも1つが前記走査線と同一の層に位置して同一材質であって間隔を置いて設置されている、請求項7または13に記載の表示パネル。
【国際調査報告】