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特表2023-536384データ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-25
(54)【発明の名称】データ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20230818BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20230818BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/1268
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022570410
(86)(22)【出願日】2020-06-24
(85)【翻訳文提出日】2022-11-17
(86)【国際出願番号】 CN2020098283
(87)【国際公開番号】W WO2021237860
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/093540
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】チャオ チェンシャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067EE71
5K067JJ22
(57)【要約】
本出願は、データ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置に関する。データ送信方法は、端末装置が第一の指示情報を取得するステップであって、第一の指示情報は第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である、ステップと、端末装置はN個の時間単位上の時間領域リソースによって第一の物理チャネルを送信するステップを含む。本出願の実施形態を使用することにより、リソーススケジューリング方法をより柔軟にすることができる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用される、データ送信方法であって、
前記端末装置によって第一の指示情報を取得するステップであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である、ステップと、
前記端末装置によって、前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するステップと、
を含む、データ送信方法。
【請求項2】
時間単位が、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項3】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含む、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項4】
前記第一の指示情報は、第一のインデックス情報を含み、
記第一の構成情報に従って、前記端末装置によって第一のパラメータセットを決定するステップであって、前記第一のパラメータセットは、1つ以上のパラメータ値を含む、ステップと、
前記第一のパラメータセット及び前記第一のインデックス情報に従って、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するステップと、
をさらに含む、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項5】
前記第一の指示情報は、第一の数値を含み、
第二の構成情報に従って、前記端末装置によって前記時間単位の最小粒度情報を決定するステップと、
前記最小粒度情報及び前記第一の数に従って、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するステップと、
をさらに含む、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項6】
第三の構成情報に従って、前記端末装置によって各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数を決定するステップであって、
前記第一の指示情報が、前記第一の物理チャネルを送信するための時間領域シンボルの数がK個であることを含む、ステップと、
前記第一の指示情報及び各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数に従って、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するステップと、
をさらに含む、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項7】
第四の構成情報に従って、前記端末装置によって、単一の時間単位で前記第一の物理チャネルを送信するための時間領域シンボルの数がAであることを決定するステップと、
第五の構成情報に従って、前記端末装置によって、前記第一の物理チャネルの時間領域シンボルの数がBであることを決定するステップと、
前記第一の指示情報に従って、前記端末装置によって、前記第一の物理チャネルのタイプを決定するステップと、
前記第一の指示情報、前記第四の構成情報、及び前記第五の構成情報に従って、前記端末装置によって、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するステップと、
をさらに含む、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項8】
前記端末装置によって第二の指示情報を取得するステップであって、前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する前記時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される、ステップ
をさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項9】
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの前記開始位置と前記第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含み、
前記第一の時間領域位置は、
前記第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置と、
前記第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
ロック後の前記第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
固定時間長の開始位置と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載のデータ送信方法。
【請求項10】
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含む、請求項8又は9に記載のデータ送信方法。
【請求項11】
前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第一の時間単位における全ての前記時間領域シンボルのリンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記第一の時間単位は前記N個の時間単位に含まれないステップと、
及び/又は
予約シンボルが、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第二の時間単位に含まれ、前記予約シンボルを除く残りの全ての前記時間領域シンボルのリンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記第二の時間単位は前記N個の時間単位に含まれない、 請求項10に記載のデータ送信方法。
【請求項12】
前記N個の時間単位のそれぞれは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、又は
前記N個の時間単位のそれぞれにおける予約シンボルを除く前記時間領域シンボルは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、請求項10又は11に記載のデータ送信方法。
【請求項13】
前記端末装置によって、第六の構成情報に従って、前記予約シンボルの前記時間領域リソースを決定するステップをさらに含む、請求項11又は12に記載のデータ送信方法。
【請求項14】
前記端末装置によって第三の指示情報を取得するステップであって、前記第三の指示情報は、R個の時間単位ごとに1つの時間単位が前記第一の物理チャネルの送信に使用されることを決定するステップであって、Rは1より大きい整数である、ステップ
をさらに含み、
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、前記N個の時間単位における第iの時間単位と第i+1の時間単位との間の間隔がR個の時間単位であり、iは前記時間単位のシリアル番号であり、1≦i≦Nである、請求項10~13のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項15】
前記時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するステップは、
前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルを介して、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルを送信するステップ
を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項16】
前記時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するステップは、
前記N個の時間単位において、前記予約シンボルの前記時間領域リソースを除く前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルを介して、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルを送信するステップ
を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項17】
前記端末装置は、前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向のK個の時間領域シンボルを介して前記第一の物理チャネルを送信する、請求項6に記載のデータ送信方法。
【請求項18】
前記端末装置によって前記第一の物理チャネルを送信するために、前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の時間領域シンボルを決定するステップ
をさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項19】
前記端末装置は、第四の指示情報、第五の指示情報、第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って、前記N個の時間単位で前記第一の物理チャネルを送信するために前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルを決定し、
前記第四の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における前記第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用され、
前記第五の指示情報は、1つの時間単位における前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用され、
前記第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される、請求項18に記載のデータ送信方法。
【請求項20】
前記時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するステップは、
前記N個の時間単位における前記第一の物理チャネルを送信するために前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルを介して、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルを送信するステップ
を含む、請求項18又は19に記載のデータ送信方法。
【請求項21】
前記第一のリンク方向は、アップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンクのうちの少なくとも1つを含む、請求項1~20のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項22】
第一の通信装置によって端末装置に第一の指示情報を送信するステップであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される、ステップ
を含む、データ送信方法であって、
前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記端末装置が前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、データ送信方法。
【請求項23】
時間単位が、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含む、請求項22に記載のデータ送信方法。
【請求項24】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含む、請求項22又は23に記載のデータ送信方法。
【請求項25】
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第一の構成情報を送信するステップであって、前記第一の構成情報は、第一のパラメータセットを決定するために使用され、前記第一のパラメータセットは、1つ以上のパラメータ値を含む、ステップ
をさらに含み、
前記第一の指示情報は、第一のインデックス情報を含み、
前記第一のパラメータセット及び前記第一のインデックス情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項22又は23に記載のデータ送信方法。
【請求項26】
前記第一の通信装置は、前記端末装置に第二の構成情報を送信し、前記第二の構成情報は、前記時間単位の最小粒度情報を決定するために使用され、
前記第一の指示情報は、第一の数を含み、
前記最小粒度情報及び前記第一の数は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項22又は23に記載のデータ送信方法。
【請求項27】
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第三の構成情報を送信するステップであって、前記第三の構成情報は、各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数を決定するために使用される、ステップをさらに含み、
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための時間領域シンボルの数がK個であることを含み、
前記第一の指示情報及び各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項22又は23に記載のデータ送信方法。
【請求項28】
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第四の構成情報を送信するステップであって、前記第四の構成情報は、前記第一の物理チャネルを1つの時間単位で送信するための時間領域シンボルの数がAであることを決定するために使用される、ステップと、
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第五の構成情報を送信するステップであって、前記第五の構成情報は、前記第一の物理チャネルの時間領域シンボルの数がBであることを決定するために使用される、ステップと、
をさらに含み、
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルのタイプを含み、
前記第一の指示情報、前記第四の構成情報、及び前記第五の構成情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項22又は23に記載のデータ送信方法。
【請求項29】
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第二の指示情報を送信するステップであって、前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する前記時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される、ステップ
をさらに含む、請求項22~27のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項30】
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの前記開始位置と前記第一の時間領域位置との間の前記時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含み、
前記第一の時間領域位置は、
前記第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置と、
前記第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
ロック後の前記第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
固定時間長の開始位置と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項29に記載のデータ送信方法。
【請求項31】
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含む、請求項29又は30に記載のデータ送信方法。
【請求項32】
前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第一の時間単位における全ての前記時間領域シンボルのリンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記第一の時間単位は前記N個の時間単位に含まれない、
及び/又は
予約シンボルが、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第二の時間単位に含まれ、前記予約シンボルを除く残りの全ての前記時間領域シンボルの前記リンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記第二の時間単位は前記N個の時間単位に含まれない、請求項31に記載のデータ送信方法。
【請求項33】
前記N個の時間単位のそれぞれは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、又は
前記N個の時間単位のそれぞれにおける前記予約シンボルの前記時間領域シンボルを除く前記時間領域シンボルは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、請求項31又は32に記載のデータ送信方法。
【請求項34】
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第六の構成情報を送信するステップであって、前記第六の構成情報は、前記予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される、ステップと、をさらに含む、請求項32又は33に記載のデータ送信方法。
【請求項35】
前記第一の通信装置によって前記端末装置に第三の指示情報を送信するステップであって、前記第三の指示情報は、R個の時間単位ごとに1つの時間単位が前記第一の物理チャネルの送信に使用されることを決定するために使用されるステップであって、Rは1より大きい整数である、ステップをさらに含み、
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、前記N個の時間単位における第iの時間単位と第i+1の時間単位との間の間隔がR個の時間単位であり、iは前記時間単位のシリアル番号であり、1≦i≦Nである、請求項31~34のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項36】
前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の全ての時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルの送信に使用される、請求項32~35のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項37】
前記N個の時間単位における前記予約シンボルの前記時間領域リソースを除く前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルの送信に使用される、請求項32~35のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項38】
前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向のK個の時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルの送信に使用される、請求項27に記載のデータ送信方法。
【請求項39】
前記第一の通信装置は、前記端末装置に、第四の指示情報、第五の指示情報、及び第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報を送信し、
前記第四の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における前記第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用され、
前記第五の指示情報は、1つの時間単位における前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用され、
前記第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される、請求項31~34のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項40】
前記N個の時間単位における前記第一の物理チャネルを送信するための前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、請求項39に記載のデータ送信方法。
【請求項41】
前記第一の通信装置は、ネットワーク装置又は中央制御ノード装置を備える、請求項22~40のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項42】
前記第一のリンク方向は、アップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンクのうちの少なくとも1つを含む、請求項22~41のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項43】
第一の指示情報を取得するように構成された第一の取得モジュールであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは、第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である、第一の取得モジュールと、
前記N個の時間単位上の時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するように構成された送信モジュールと、
を備える、端末装置。
【請求項44】
時間単位が、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含む、請求項43に記載の端末装置。
【請求項45】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含む、請求項43又は44に記載の端末装置。
【請求項46】
前記第一の指示情報は、第一のインデックス情報を含み、
前記端末装置は、
前記第一の構成情報に従って、第一のパラメータセットを決定するように構成された第一の決定モジュールであって、前記第一のパラメータセットは1つ以上のパラメータ値を含む、第一の決定モジュールと、
前記第一のパラメータセット及び前記第一のインデックス情報に従って、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するように構成された第二の決定モジュールと、
をさらに備える、請求項43又は44に記載の端末装置。
【請求項47】
前記第一の指示情報は、第一の数を含み、
前記端末装置は、
前記第二の構成情報に従って、前記時間単位の最小粒度情報を決定するように構成された第三の決定モジュールと、
前記最小粒度情報及び前記第一の数に従って、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するように構成された第四の決定モジュールと、
をさらに備える、請求項43又は44に記載の端末装置。
【請求項48】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための時間領域シンボルの数がK個であることを含み、
前記端末装置は、
第三の構成情報に従って、各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数を決定するように構成された第五の決定モジュールと、
前記第一の指示情報及び各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数に従って、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するように構成された第六の決定モジュールと、
をさらに備える、請求項43又は44に記載の端末装置。
【請求項49】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルのタイプを含み、
前記端末装置は、
第四の構成情報に従って、前記第一の物理チャネルを1つの時間単位で送信するための時間領域シンボルの数がAであることを決定するように構成された第七の決定モジュールと、
第五の構成情報に従って、前記第一の物理チャネルの時間領域シンボルの数がBであることを決定するように構成された第八の決定モジュールと、
前記第一の指示情報、前記第四の構成情報、及び前記第五の構成情報に従って、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するように構成された第九の決定モジュールと、
をさらに備える、請求項43又は44に記載の端末装置。
【請求項50】
前記端末装置は、
第二の指示情報を取得するように構成された第二の取得モジュールであって、前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する前記時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される、第二の取得モジュール
をさらに備える、請求項43~48のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項51】
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの前記開始位置と前記第一の時間領域位置との間の前記時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含み、
前記第一の時間領域位置は、
前記第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置と、
前記第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
ロック後の前記第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
固定時間長の開始位置と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項50に記載の端末装置。
【請求項52】
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位の時間領域リソースを含む、請求項50又は51に記載の端末装置。
【請求項53】
前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第一の時間単位に含まれる全ての時間領域シンボルのリンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記N個の時間単位に前記第一の時間単位を含めないように構成された第一の計数モジュールと、
予約シンボルが、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第二の時間単位に含まれ、前記予約シンボルを除く残りの全ての前記時間領域シンボルの前記リンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記N個の時間単位に前記第二の時間単位を含めないように構成された第二の計数モジュールと、
をさらに備える、請求項52に記載の端末装置。
【請求項54】
前記N個の時間単位のそれぞれは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、又は
前記N個の時間単位のそれぞれにおける前記予約シンボルの前記時間領域シンボルを除く前記時間領域シンボルは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、請求項52又は53に記載の端末装置。
【請求項55】
第六の構成情報に従って、前記予約シンボルの前記時間領域リソースを決定するように構成された第十の決定モジュールと、
をさらに備える、請求項53又は54に記載の端末装置。
【請求項56】
第三の指示情報を取得するように構成された第三の取得モジュールであって、前記第三の指示情報は、R個の時間単位ごとに1個の時間単位が前記第一の物理チャネルの送信に使用されることを決定するために使用され、Rは1より大きい整数である、第三の取得モジュールをさらに備え、
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、前記N個の時間単位における第iの時間単位と第i+1の時間単位との間の間隔がR個の時間単位であり、iは前記時間単位のシリアル番号であり、1≦i≦Nである、請求項52~55のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項57】
前記送信モジュールは、前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルを介して、前記第一の物理チャネルを送信する、請求項43~56のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項58】
前記送信モジュールは、前記N個の時間単位における前記予約シンボルの前記時間領域リソースを除く前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルを介して、前記第一の物理チャネルを送信する、請求項43~56のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項59】
前記送信モジュールは、前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の前記K個の時間領域シンボルを介して、前記第一の物理チャネルを送信する、請求項48に記載の端末装置。
【請求項60】
前記N個の時間単位における前記第一の物理チャネルを送信するための前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルを決定するように構成された第十一の決定モジュールをさらに備える、請求項43~56のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項61】
前記第十一の決定モジュールは、前記端末装置に、第四の指示情報、第五の指示情報、及び第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って、前記N個の時間単位で前記第一の物理チャネルを送信するための前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルを決定するように構成され、
前記第四の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における前記第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用され、
前記第五の指示情報は、1つの時間単位における前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用され、
前記第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される、請求項60に記載の端末装置。
【請求項62】
前記送信モジュールは、前記第一の物理チャネルを送信するための前記N個の時間単位で、前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルを介して、前記第一の物理チャネルを送信する、請求項60又は61に記載の端末装置。
【請求項63】
前記第一のリンク方向は、アップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンクのうちの少なくとも1つを含む、請求項43~62のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項64】
端末装置に第一の指示情報を送信するように構成された第一の送信モジュールであって、前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される、第一の送信モジュール
を備える、通信装置であって、
前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは、前記第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記端末装置が前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、通信装置。
【請求項65】
前記時間単位が、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含む、請求項64に記載の通信装置。
【請求項66】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含む、請求項64又は65に記載の通信装置。
【請求項67】
前記通信装置は、
第一の構成情報を前記端末装置に送信するように構成された第二の送信モジュールであって、前記第一の構成情報は、第一のパラメータセットを決定するために使用され、前記第一のパラメータセットは、1つ以上のパラメータ値を含む、第二の送信モジュール
をさらに備え、
前記第一の指示情報は、第一のインデックス情報を含み、
前記第一のパラメータセット及び前記第一のインデックス情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項64又は65に記載の通信装置。
【請求項68】
前記通信装置は、
前記端末装置に第二の構成情報を送信するように構成された、第三の送信モジュールであって、前記第二の構成情報は、前記時間単位の最小粒度情報を決定するために使用される、第三の送信モジュール
をさらに備え、
前記第一の指示情報は、第一の数を含み、
前記最小粒度情報及び前記第一の数は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項64又は65に記載の通信装置。
【請求項69】
前記通信装置は、
前記端末装置に第三の構成情報を送信するように構成された、第四の送信モジュールであって、前記第三の構成情報は、各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数を決定するために使用される、第四の送信モジュール
をさらに備え、
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための時間領域シンボルの数がKであることを含み、
前記第一の指示情報及び前記各時間単位に含まれる前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの数は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項64又は65に記載の通信装置。
【請求項70】
前記通信装置は、
前記端末装置に第四の構成情報を送信するように構成された第五の送信モジュールであって、前記第四の構成情報は、前記第一の物理チャネルを1つの時間単位で送信するための時間領域シンボルの数がAであることを決定するために使用される、第五の送信モジュールと、
前記端末装置に第五の構成情報を送信するように構成された第六の送信モジュールであって、前記第五の構成情報は、前記第一の物理チャネルの時間領域シンボルの数がBであることを決定するために使用される、第六の送信モジュールと、
をさらに備え、
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルのタイプを含み、
前記第一の指示情報、前記第四の構成情報、及び前記第五の構成情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定するために使用される、請求項64又は65に記載の通信装置。
【請求項71】
前記端末装置に第二の指示情報を送信するように構成された第七の送信モジュールであって、前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する前記時間領域リソースの前記開始位置を決定するために使用される、第七の送信モジュール
をさらに備える、請求項64又は69に記載の通信装置。
【請求項72】
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの前記開始位置と前記第一の時間領域位置との間の前記時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含み、
前記第一の時間領域位置は、
前記第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置と、
前記第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
ロック後の前記第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
固定時間長の開始位置と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項71に記載の通信装置。
【請求項73】
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含む、請求項71又は72に記載の通信装置。
【請求項74】
前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第一の時間単位に含まれる全ての時間領域シンボルのリンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記N個の時間単位に前記第一の時間単位を含めないように構成された第一の計数モジュールと、
予約シンボルが、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位のうちの第二の時間単位に含まれ、前記予約シンボルを除く残りの全ての前記時間領域シンボルの前記リンク方向が前記第一のリンク方向でない場合、前記N個の時間単位に前記第二の時間単位を含めないように構成された第二の計数モジュールと、
をさらに備える、請求項73に記載の通信装置。
【請求項75】
前記N個の時間単位のそれぞれは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含み、又は
前記N個の時間単位のそれぞれにおける前記予約シンボルの前記時間領域シンボルを除く前記時間領域シンボルは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、請求項73又は74に記載の通信装置。
【請求項76】
前記端末装置に第六の構成情報を送信するように構成された第八の送信モジュールであって、前記第六の構成情報は、前記予約シンボルの前記時間領域リソースを決定するために使用される、第八の送信モジュール
をさらに備える、請求項74又は75に記載の通信装置。
【請求項77】
前記通信装置は、
前記端末装置に第三の指示情報を送信するように構成された第九の送信モジュールであって、前記第三の指示情報は、R個の時間単位ごとに1個の時間単位が前記第一の物理チャネルの送信に使用されることを決定するために使用され、Rは1より大きい整数である、第九の送信モジュール、
をさらに備え、
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、前記N個の時間単位における第iの時間単位と第i+1の時間単位との間の間隔がR個の時間単位であり、iは前記時間単位のシリアル番号であり、1≦i≦Nである、請求項73~76のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項78】
前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、請求項74~77のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項79】
前記N個の時間単位における前記予約シンボルの前記時間領域リソースを除く前記第一のリンク方向の全ての前記時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、請求項64~77のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項80】
前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の前記K個の時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、請求項69に記載の通信装置。
【請求項81】
前記通信装置は、
前記端末装置に第四の指示情報、第五の指示情報、及び第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報を送信するように構成された第十の送信モジュール
をさらに備え、
前記第四の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における前記第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用され、
前記第五の指示情報は、1つの時間単位における前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用され、
前記第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される、請求項73~76のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項82】
前記N個の時間単位における前記第一の物理チャネルを送信するための前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルは、前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、請求項81に記載の通信装置。
【請求項83】
前記通信装置は、ネットワーク装置又は中央制御ノード装置を備える、請求項64~82のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項84】
前記第一のリンク方向は、アップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンクのうちの少なくとも1つを含む、請求項64~83のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項85】
プロセッサとメモリとを備える端末装置であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記コンピュータプログラムを呼び出して実行するとともに、請求項1~21のいずれか一項に記載のデータ送信方法のステップを実行する、端末装置。
【請求項86】
プロセッサとメモリとを備えるネットワーク装置であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記コンピュータプログラムを呼び出して実行するとともに、請求項22~42のいずれか一項に記載のデータ送信方法のステップを実行する、ネットワーク装置。
【請求項87】
チップであって、
前記チップを搭載した装置が請求項1~42のいずれか一項に記載のデータ送信方法のステップを実行するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成された、プロセッサを備える、チップ。
【請求項88】
コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、請求項1~42のいずれか一項に記載のデータ送信方法のステップをコンピュータに実行させることを可能にする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項89】
コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータプログラム命令は、請求項1~42のいずれか一項に記載のデータ送信方法のステップをコンピュータに実行させることを可能にする、コンピュータプログラム製品。
【請求項90】
コンピュータに、請求項1~42のいずれか一項に記載のデータ送信方法のステップを実行させることを可能にする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に、データ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第五世代移動通信5G新エアインタフェースNRシステムにおいて、ネットワークは、スケジューリング情報によって物理チャネルの送信をスケジューリングする。例えば、ネットワークは、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して単一のタイムスロットの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の送信をスケジューリングすることができ、DCIを介して複数のタイムスロットのPDSCH送信をスケジューリングすることもできる。ネットワークは、特定のパラメータを設定することにより、複数のPDSCH送信リソースをスケジューリングするためにDCIを構成することができる。ネットワークがこのようなパラメータを構成しない場合、1つのDCIは1つのタイムスロットでPDSCHをスケジューリングするだけであり、パラメータが構成され、1より大きい値を有する場合、1つのDCIは複数のタイムスロットでPDSCHをスケジューリングする。
【0003】
マルチスロットスケジューリング又はマルチスロット送信では、同じ送信ブロックを複数のタイムスロットで複数回再送信する。これは、一方では、送信信頼性を向上させ、スケジューリング信号のオーバーヘッドを削減することができるが、他方では、マルチスロット送信では、異なる時間スロットのPDSCHが同じ送信ブロックを送信するため、同じ時間周波数リソースを各時間スロットで送信に使用するので、各時間スロットにおけるダウンリンク時間スロットシンボルの位置及び数量は、PDSCHを送信する要件を満たす必要があり、さもなければ、時間スロットは、PDSCHの送信に使用できなくなる。実際には、複数の時間スロットでPDSCHを送信するこの方法は、時間スロットの構造に厳しい要件と制約が課せられ、アプリケーションの要件を満たさなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような観点から、本出願の実施形態では、柔軟なリソーススケジューリング方法をサポートすることができるデータ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の一実施形態では、端末装置に適用されるデータ送信方法が提供され、以下のようなステップを含む。
端末装置は、第一の指示情報を取得する。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。端末装置は、N個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信する。
【0006】
本出願の一実施形態では、データ送信方法が提供され、以下のようなステップを含む。
第一の通信装置は、第一の指示情報を端末装置に送信する。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0007】
本出願の一実施形態では、端末装置がさらに提供され、以下を含む。
第一の取得モジュールは、第一の指示情報を取得するように構成される。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上に時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。
送信モジュールは、N個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信するように構成される。
【0008】
本出願の一実施形態では、通信装置がさらに提供され、以下を含む。
第一の送信モジュールは、第一の指示情報を端末装置に送信するように構成される。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0009】
任意選択で、通信装置は、ネットワーク装置又は中央制御ノードを含む。
【0010】
本出願の一実施形態では、端末装置がさらに提供され、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するとともに、データ送信方法のステップを実行する。
【0011】
本出願の一実施形態では、ネットワーク装置がさらに提供され、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するとともに、データ送信方法のステップを実行する。
【0012】
本出願の一実施形態では、チップがさらに提供され、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成されたプロセッサを含み、チップがインストールされた装置は、データ送信方法を実行することができるようになる。
【0013】
本出願の一実施形態では、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータプログラムは、コンピュータにデータ送信方法を実行させることができる。
【0014】
本出願の一実施形態では、コンピュータプログラム製品がさらに提供され、コンピュータプログラム命令を含む。コンピュータプログラム命令は、コンピュータにデータ送信方法を実行させることができる。
【0015】
本出願の一実施形態では、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、コンピュータにデータ送信方法を実行させることができる。
【発明の効果】
【0016】
データ送信は、本出願の実施形態における方法で実行され、時間スロット等の時間単位の時間領域シンボルは厳密に規制又は制限されることはない。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域位置を有する必要はない。本出願の実施形態を採用することにより、リソースのスケジューリング方法をより柔軟にすることができ、データチャネルのリソースへのマッピングをより柔軟にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施形態による無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の実施形態によるサイドリンク通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
図3】タイムスロット構造要件が満たされる場合の、2つの構成パラメータに対応するタイムスロット構造間の比較を示す図である。
図4】タイムスロット構造要件が満たされない場合の、2つの構成パラメータに対応するタイムスロット構造間の比較を説明する図である。
図5】本出願の実施形態による端末側でのデータ送信方法のフローチャートである。
図6】本出願の実施形態によるネットワーク側又は中央制御ノード側でのデータ送信方法のフローチャートである。
図7】本出願の実施形態による、時間ユニットでいくつかの時間領域シンボルによる送信のためのタイムスロット構造の概略図である。
図8】本出願の実施形態による、各タイムスロットが同じタイムスロット構成比であるタイムスロット構造の概略図である。
図9】本出願の実施形態による、各タイムスロットが異なるタイムスロット構成比であるタイムスロット構造の概略図である。
図10】本出願の実施形態による、タイムスロット内に予約シンボルを含むタイムスロット構造の概略図である。
図11】本出願の実施形態による端末装置の概略構造ブロック図である。
図12】本出願の実施形態によるネットワーク装置又は中央制御ノードの概略構造ブロック図である。
図13】本出願の実施形態によるネットワーク装置又は中央制御ノードの概略構造ブロック図である。
図14】本出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
図15】本出願の実施形態によるチップの概略ブロック図である。
図16】本出願の実施形態による通信システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本出願の実施形態における技術的解決策は、本出願の実施形態における添付図面を参照して以下で説明する。
【0019】
本出願の実施形態の技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、Global System of Mobile Communication(GSM)(登録商標)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))システム、General Packet Radio Service(GPRS)システム、Long Term evolution(LTE)(登録商標)システム、Advanced Long Term evolution(LTE-A)システム、新無線(New Radio,NR)システム、NRシステムの進化系、ライセンス不要スペクトル上のLTEベースのアクセス(LTE-U)システム、ライセンス不要スペクトル上のNRベースのアクセス(NR-U)システム、非地上ネットワーク(NTN)システム、普遍移動通信システム(UMTS)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線フィデリティ(WiFi)、第五世代(5G)通信システム、又は他の通信システム等に適用することができる。
【0020】
一般に、従来の通信システムは、限られた数の接続をサポートし、実装が容易である。しかしながら、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、機器間通信(D2D)、機械間通信(M2M)、機械型通信(MTC)、車両間通信(V2V)、車両対全てのモノ(V2X)通信、車載機器間の通信、スマートホーム・シナリオ又はスマートシティ通信等の通信もサポートすることがある。本出願の実施形態は、これらの通信システムにも適用することができる。
【0021】
任意選択で、本出願の実施形態における通信システムは、キャリアアグリゲーション(CA)シナリオ、デュアルコネクティビティ(DC)シナリオ、及びスタンドアロン(SA)メッシングシナリオにも適用することができる。
【0022】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置と端末装置、及び中央制御ノードと端末装置を参照した様々な実施形態が例示されている。端末装置は、ユーザ機器(UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動可能局、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置等とも呼ばれることがある。
【0023】
端末装置は、WLAN内のステーション(ST)、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)装置、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、無線モデムに接続されたコンピューティング装置又は他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、NRネットワーク等の次世代通信システムにおけるエンドデバイス、又は将来進化する公衆陸上移動体通信網(Public Land Mobile Network,PLMN)ネットワークにおける端末装置とすることができる。
【0024】
本出願の実施形態において、端末装置は、ハンドヘルド、ウェアラブル、又は車両搭載モードで、屋内又は屋外を含む陸上に配備することができ、水上(例えば、船舶等)に配備することもでき、空中(例えば、飛行機、気球、人工衛星等)に配備することもできる。
【0025】
本出願の実施形態において、端末装置は、携帯電話、パッド、無線トランシーバ付きコンピュータ、仮想現実(VR)端末装置、拡張現実(AR)端末装置、産業制御無線端末装置、自動運転無線端末装置、遠隔医療無線端末装置、スマートグリッド無線端末装置、輸送安全における無線端末装置、スマートシティにおける無線端末装置、又はスマートホームにおける無線端末装置等であってもよい。
【0026】
一例であるが限定するものではなく、本出願の実施形態において、端末装置は、ウェアラブル装置であってもよい。ウェアラブル装置は、ウェアラブルスマート装置とも呼ばれ、日常着のインテリジェントな設計と、眼鏡、手袋、腕時計、衣服、靴等のウェアラブル技術を用いたウェアラブル装置の開発の総称とすることも可能である。ウェアラブル装置は、ユーザの身体に直接装着された、又は衣服やアクセサリーに組み込まれた携帯装置である。ウェアラブル装置は、ハードウェア装置であるだけでなく、ソフトウェアサポート、データインタラクション、クラウドインタラクションによって強力な機能を実装したものである。広義には、ウェアラブルスマート装置は、完全な機能、大きなサイズを含む。ウェアラブルスマート装置は、スマートウォッチやスマートグラス等、スマートフォンに依存することなく、完全な機能又は一部の機能を実現することができる。さらに、ウェアラブルスマート装置は、ある種のアプリケーション機能にのみ着目しており、身体モニタリングのために、スマートフォン等、様々なタイプのスマートブレスレットやスマートジュエリー等の他の装置と組み合わせて使用することが必要である。
【0027】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、モバイル装置と通信するための装置であってもよい。ネットワーク装置は、WLANにおけるアクセスポイント(AP)、GSM又はCDMAにおけるベーストランシーバ局(BTS)であってもよく、WCDMA(登録商標)におけるノードB(NB)であってもよく、LTEにおける進化型ノードB(eNB又はeNodeB)、又は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、NRネットワークにおけるネットワーク装置(gNB)、又は将来進化するPLMNネットワークにおけるネットワーク装置であってもよい。
【0028】
一例であるが限定するものではなく、本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、移動性の特性を有していてもよい。例えば、ネットワーク装置は、モバイル装置であってもよい。任意選択で、ネットワーク装置は、衛星又は気球局であってもよい。例えば、衛星は、低地球軌道(LEO)衛星、中地球軌道(MEO)衛星、静止地球軌道(GEO)衛星、高楕円軌道(HEO)衛星等であってもよい。任意選択で、ネットワーク装置は、陸上又は水上等の場所に配置された基地局であってもよい。
【0029】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、セルのためのサービスを提供し得る。端末装置は、セルによって使用される送信リソース(例えば、周波数領域リソース、又はスペクトルリソース)を介してネットワーク装置と通信する。セルは、ネットワーク装置(例えば、基地局)に対応するセルであってよく、マクロ基地局に属してもよく、またスモールセルに対応する基地局に属してもよい。スモールセルは、メトロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル等を含んでもよく、これらのスモールセルは、小さなカバレッジと低い送信電力という特徴を有し、高速データ送信サービスを提供するのに適している。
【0030】
図1は、ネットワーク装置1100及び2つの端末装置1200を概略的に示す。任意選択で、無線通信システム1000は、複数のネットワーク装置1100を含んでもよく、各ネットワーク装置1100のカバレッジは、他の数量の端末装置を含んでもよく、本出願の実施形態には限定されない。任意選択で、図1に示す無線通信システム1000は、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、これは、本出願の実施形態によって限定されるものではない。
【0031】
図2は、NR-V2Xシステムにおいて、送信者端末と受信者端末とが行うサイドリンク送信を説明するための概略図である。NR-V2Xシステムのユニキャスト又はマルチキャストにおいて、送信態様1では、サイドリンクの送信リソースがネットワーク装置によって割り当てられる。ネットワーク装置は、送信者端末へのサイドリンクデータ送信用のリソースと、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信リソース等のサイドリンクフィードバック情報報告用の送信リソースを割り当てる。送信者は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を含むこともあるネットワーク装置によって割り当てられたサイドリンク送信リソース上で受信者にサイドリンクデータを送信する受信者は、サイドリンクデータのサイドリンクフィードバック情報を送信者端末に送信し、サイドリンクのフィードバックリソースは、ネットワークによって割り当てられても、又はサイドリンクデータの送信リソースに従って決定されてもよく、送信者端末は、サイドリンクフィードバック情報を受信し、ネットワークによって割り当てられたアップリンクリソース上でネットワークにサイドリンクフィードバック情報を送信する。
【0032】
通信グループ内の中央制御ノード又はクラスタヘッド(CH)端末の場合、サイドリンク送信リソースをグループ内の他の端末に割り当てることができる。具体的には、中央制御ノードは、通信グループの確立、グループメンバーの加入及び離脱、リソース調整の実行、他の端末に対するサイドリンク送信リソースの割当、及び他の端末からのサイドリンクフィードバック情報の受信、他の通信グループとのリソース調整等の機能のうちの一つを有する。送信者端末がクラスタヘッド(CH)端末にリソース要求を送信すると、クラスタヘッド(CH)端末は送信者端末にサイドリンク送信リソースを割り当て、送信者端末は割り当てられたリソースで受信者端末にサイドリンクデータを送信する。サイドリンクフィードバックが活性化されている場合、受信者端末は、サイドリンクデータの検出状態に応じて、サイドリンクフィードバック情報を送信することができる。
【0033】
本出願の実施形態は、以下のように、サイドリンク送信のシナリオ又はシステムに適用することができる。
1.車両インターネットシステム
車両インターネットシステムにおいて、ネットワークは、端末装置にサイドリンク送信リソースを割り当てることができ、ネットワークは、複数の時間スロットの送信リソースを端末に割り当てること、すなわち、複数の連続するタイム時間スロット(又はサブフレーム)でサイドリンクデータを送信するように端末をスケジューリングすることができる。
2.家庭内又は屋内シナリオ
スマートホームのシナリオでは、家庭内又は屋内にある端末が通信機能を有する。通信グループは、家庭内の端末から形成することができ、通信グループは、通常、スマートフォン、スマートテレビ、顧客構内機器(CPE)等の中央制御ノード又はクラスタヘッド(CH)端末を有する。同じ家庭内の端末が通信グループを形成し、中央制御ノード(又はクラスタヘッド(CH)端末)は他の端末に送信リソースを割り当てることができるので、中央制御ノードは複数の時間スロットの送信リソースを他の端末に割り当てることができる。
3.車載通信シナリオ
スピーカ、ステレオ、カメラ、バックミラー等の様々な端末装置が車両内に含まれている。これらの端末装置は、車両内の中央制御ノードを介して制御することができる。車両内の端末は、通信グループ又は通信システムを構成し、中央制御ノードは、車両内の他の端末に送信リソースを割り当てることができるので、複数の時間スロットの送信リソースを割り当てることができる。
【0034】
本明細書では、「システム」と「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを説明するための関連関係でしかなく、3種類の関係が存在し得ることを示す。例えば、A及び/又はBに存在するということは、3つの状況を意味することがある。すなわち、Aが単独で存在すること、A及びBの両方が存在すること、又はBが単独で存在することである。さらに、本明細書における記号「/」は、一般に、その記号によって接続される先行の対象物と後続の対象物との間の「又は」の関係を意味する。
【0035】
本出願の実施形態の考え方を明確に説明するために、最初に、通信システムにおけるリソーススケジューリング処理プロセスの簡単な説明を示す。
【0036】
NRシステムにおいて、マルチスロット送信又はマルチスロットスケジューリングの場合、ネットワークは、パラメータpdsch-AggregationFactorを構成することにより、繰り返しデータ送信の回数を構成することができる。ネットワークがパラメータpdsch-AggregationFactorを構成する場合、ネットワークは、複数のPDSCHを連続する複数の時間スロットで送信し、複数のPDSCHは同じ送信ブロック(TB)を送信し、複数のPDSCHは同じ又は異なる冗長バージョンを有し、送信ブロックの繰り返し送信である。
【0037】
図3は、時間スロット構造要件を満たす場合の、2つの構成パラメータに対応する時間スロット構造の比較を説明するための図である。図3において、図3(a)は、pdsch-AggregationFactorが構成されていない場合、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に対して1つのPDSCHのみがスケジューリングされることを示す。
【0038】
図3(b)は、pdsch-AggregationFactor=4が構成されている場合、1つのPDCCHが4つの連続した時間スロットでPDSCHをスケジューリングし、これら4つの連続した時間スロットのPDSCHが同じリソースシンボルを占有することを示す。具体的には、図3(b)のPDSCHに割り当てられた時間領域リソースの開始時間領域シンボル位置は、第四のシンボルであり、PDSCHは4つの時間領域シンボルを占有し、1つの時間スロットにおいてPDSCHが占有する時間領域シンボルは3、4、5、及び6であり、4つの連続する時間スロットにおいて、PDSCHは同一の時間領域リソースを占有している。
【0039】
図4は、時間スロット構造の要件を満たさない場合の、2つの構成パラメータに対応する時間スロット構造の比較を説明するための図である。時間スロットn、時間スロットn+1、時間スロットn+3では、4つの時間領域シンボル(3,4,5,6)がダウンリンク方向となり、要件を満たしており、利用可能な時間領域シンボルに属している。しかしながら、スロットn+2では、時間領域シンボル6がアップリンク方向として構成されており、要件を満たさず、利用不可能な時間領域シンボルに属するため、時間スロットn+2はPDSCHの送信に使用できない。すなわち、時間スロットn+2の全ての時間領域シンボルが利用不可能である。シンボル3,4がダウンリンク方向であったとしても、利用不可能である。実際には、ある程度のリソースの浪費がある。
【0040】
この点に鑑み、本出願の一実施形態において、端末装置に適用されるデータ送信方法を提供する。図5を参照すると、本方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS101において、端末装置は、第一の指示情報を取得し、第一の指示情報は第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。
ステップS102において、端末装置は、N個の時間単位上の時間領域リソースを使用して、第一の物理チャネルを送信する。
【0041】
本出願の実施形態において、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースは、第一の指示情報によって指示され、指示された時間領域リソースのリンク方向は、アップリンク、ダウンリンク又はサイドリンク等、特定のリンク方向である。指示された時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含む。送信中、端末装置は、第一の指示情報によって指示されたN個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信し、第一の物理チャネルは、例えば、アップリンクチャネル、ダウンリンクチャネル、又はサイドチャネルであってもよい。
【0042】
実施形態におけるアップリンク、ダウンリンク、又はサイドリンクは、リンクの送信方向を識別又は区別するためにのみ使用されることに留意されたい。例えば、アップリンクは、端末がネットワークにデータを送信する方向、又は端末が中央制御ノード装置にデータを送信する方向を識別するために使用され、ダウンリンクは、ネットワークが端末にデータを送信する方向、又は中央制御ノード装置が端末にデータを送信する方向を識別するために用いられ、サイドリンクは、データが2つの端末間で送信される方向を識別するために使用される。
【0043】
したがって、データ送信のための本出願の実施形態の方法では、送信に影響を与える要因は、時間領域リソースのリンク方向と、時間領域リソースの総数、すなわち、N個の時間単位だけである。時間単位における時間領域シンボル等の状況は、規制や制限を受けないので、本出願の実施形態は、システムのフレーム構造を制限しない。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域位置を有する必要もなく、特定のリンク方向について同じ数の時間領域シンボルを有する必要もない。本出願の実施形態によって、リソーススケジューリング方法をより柔軟にすることができ、データチャネルのリソースへのマッピングをより柔軟にすることができる。
【0044】
本出願の実施形態では、オプションとして、指示情報によって指示された複数の時間単位(すなわち、N個の時間単位)上の時間領域リソースは、1つのデータチャネルを共同で送信するために使用され、複数のデータチャネルを別々に送信する(例えば、第一の物理チャネルを異なる時間スロットで繰り返し送信する)ために使用されるのではない。
【0045】
これに対応して、本出願の一実施形態では、ネットワーク装置又は中央制御ノード装置に適用されるデータ送信方法をさらに提供する。図6を参照すると、本方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS201において、第一の通信装置は、第一の指示情報を端末装置に送信し、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。
ステップS202において、第一の物理チャネルの時間領域リソースは、第一のリンク方向に対応する。時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0046】
任意選択で、第一の通信装置は、ネットワーク装置、又は通信グループ内のクラスタヘッド(CH)端末や中央制御ノード等、リソーススケジューリング機能を有する装置であってもよい。
【0047】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置又は中央制御ノードは、端末装置に第一の指示情報を提供してもよく、端末装置は、第一の指示情報に従ってデータチャネルを送信できるようになる。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域の位置を有する必要はなく、本出願の実施形態によって、リソーススケジューリング方法をより柔軟にすることができる。
【0048】
本出願の実施形態の具体的な実装を、以下の段落において、いくつかの実施形態を介して詳細に説明する。
【0049】
本出願の実施形態において、時間単位の数Nを決定するために様々な態様を採用することができるが、これについては、以降の段落で個別に紹介する。言及される用語「数」は、記述された対象物の「数/量」を意味し、この両者は交換可能である。
【0050】
態様1において、第一の指示情報は、時間単位の数を決定する。
【0051】
本出願の実施形態において、任意選択で、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含む。
【0052】
任意選択で、時間単位は、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含む。時間長Tは、1ミリ秒、2ミリ秒等の固定時間長を指す。時間単位は、リソーススケジューリングの基本単位であってもよいことに留意されたい。
【0053】
異なる通信システムにおいて、リソーススケジューリングの基本単位は、異なる名称を有することに留意されたい。例えば、LTEシステムではサブフレームと呼ばれ、NRシステムでは時間スロットと呼ばれ、車載用短距離通信システムでは無線フレーム等と呼ばれる。本出願の各実施形態において、リソーススケジューリングの基本単位に適用され、名称が異なることによる区別はない。説明の便宜上、異なる実施形態では、時間スロットによって記述されることも、サブフレームによって記述されることも、無線フレームでによって記述されることもあるが、本出願の実施形態の具体的な実装に影響を与えるものではない。
【0054】
本出願の実施形態において、第一の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つによって搬送されてもよい。
【0055】
一例では、ネットワーク装置は、ダウンリンク制御情報(DCI)を介してPDSCH(又はPUSCH)をスケジューリングし、第一の指示情報はDCIで搬送されてもよい。別の例では、第一の指示情報は、構成情報を介して構成されるシステム情報放送(SIB)、無線リソース制御(RRC)、物理放送チャネル(PBCH)によって搬送されてもよい。
【0056】
具体的には、スケジューリング情報が第一の指示情報を運ぶ例では、ネットワーク装置又は中央制御ノードがスケジューリング情報を端末装置に送信する。スケジューリング情報は、第一のデータチャネルの送信をスケジューリングするために使用され、スケジューリング情報は、第一の指示情報を搬送する。第一の指示情報は、端末装置のN個の時間単位上の送信リソースをスケジューリングするために使用される。N個の時間単位上のリソースは、第一のデータチャネルを送信するために使用される。
【0057】
態様2において、第一の指示情報及び第一の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0058】
本出願の実施形態において、任意選択で、端末装置は、第一の構成情報に従って第一のパラメータセットを決定し、第一のパラメータセットは1つ以上のパラメータ値を含み、第一の指示情報は第一のインデックス情報を含み、端末装置は、第一のパラメータセット及び第一のインデックス情報に従って第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0059】
任意選択で、第一の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0060】
時間単位の数が共同で決定される場合、一方では、パラメータセットは、事前構成、ネットワーク構成、又は中央制御ノードを介して構成するされることができ、パラメータセット内の複数のパラメータ値は、それぞれ複数のスケジューリングされた時間単位の数(例えば、時間スロットの数)に対応し、他方では、インデックス値はDCIに指示されてもよく、スケジューリングされるべき時間単位の数は、インデックス値及びパラメータセットに従って決定される。
【0061】
例えば、ネットワーク装置がRRCやSIB等のシグナリングを介してパラメータセットを構成し、セット内のパラメータ値が1、2、4、8、16、32等である。DCIで指示されるインデックス値は2であり、インデックス番号は0から始まり、スケジューリングされるべき時間単位の数は、パラメータセットのインデックス値2に対応する値、すなわち、対応するパラメータセットの4である。したがって、スケジューリングされるべき時間単位の数は、4であり、すなわち、N=4であると決定される。
【0062】
他のパラメータセット又はインデックス値を指示する場合も類推することができ、第一の指示情報の搬送モード及び時間単位の任意定義は、「態様1」の記述と一致する。
【0063】
態様3において、第一の指示情報及び第二の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0064】
本出願の実施形態において、任意選択で、端末装置は、第二の構成情報に従って時間単位の最小粒度情報を決定し、第一の指示情報は第一の数を含み、端末装置は、最小粒度情報及び第一の数に従って第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0065】
任意選択で、第二の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0066】
時間単位の数が共同で決定される場合、一方では、時間単位の最小粒度は、事前構成、ネットワーク構成、又は中央制御ノード構成によってスケジューリングされる。例えば、最小粒度は、4時間スロット(又は無線フレーム等)、8時間スロット等とすることができる。他方では、制御情報中の指示情報は、時間単位の最小粒度の倍数を指示し、スケジューリングされるべき時間単位の数は、その倍数値と最小粒度パラメータ値に従って決定される。
【0067】
例えば、ネットワークがRRCシグナリングを介して構成したスケジューリング時間スロットの最小粒度は2であり、DCIで指示された倍数値は4であり、4つの最小スケジューリング時間ユニットに対応する時間スロット数は、2×4=8つの時間スロットであることを指示する。したがって、スケジューリングされるべき時間単位の数は、8であり、すなわち、N=8であると決定される。
【0068】
残りの最小粒度又は倍数を指示する場合も同様に推論でき、第一の指示情報の搬送モード及び時間単位の任意定義は、「態様1」の記述と一致する。
【0069】
態様4において、第一の指示情報及び第三の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0070】
本出願の実施形態において、任意選択で、端末装置は、第三の構成情報に従って、各時間単位に含まれる第一のリンク方向の時間領域シンボルの数を決定し、第一の指示情報は、第一の物理チャネルを送信するために使用される時間領域シンボルの数がKであることを含み、端末装置は、第一の指示情報及び各時間単位に含まれる第一のリンク方向の時間領域シンボルの数に従って、第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0071】
任意選択で、第三の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0072】
時間単位の数が共同で決定される場合、一方では、各時間単位に含まれる第一のリンク方向の時間領域シンボルの数は、事前構成、ネットワーク構成、又は中央制御ノードによって構成されてもよく、例えば、以下のように構成される。
4つのダウンリンクシンボルが時間スロットn+1に含まれ、
0のダウンリンクシンボルが時間スロットn+2に含まれ、
1つのダウンリンクシンボルが時間スロットn+3に含まれ、
2つのダウンリンクシンボルが時間スロットn+4に含まれる。
【0073】
他方では、制御情報中の指示情報は、PDSCH送信に使用するダウンリンクシンボルの数がKであることを示し、上記値に従って、スケジューリングすべき時間単位の数を決定することができる。
【0074】
例えば、DCIにK=7が指示されている、すなわち、PDSCHが合計7つの時間領域シンボルにマッピングされていると仮定すると、時間スロットn+1から始まって、利用可能なダウンリンクシンボルは、合計3つの時間スロット(時間スロットn+1、n+3、n+4)が関与し、占有されているので、N=3であり、またスケジューリングされるべき時間単位の数は、3であると決定される。
【0075】
DCIにK=5が指示されている、すなわち、PDSCHが5つのシンボルにマッピングされることが指示されていると仮定すると、合計2つの時間スロット(スロットn+1及びn+3)が関与し、PDSCHは時間スロットn+1及びn+3にのみマッピングされ、すなわち、N=2となり、スケジューリングされるべき時間単位の数は、2であると決定される。
【0076】
DCIにK=6が指示されている、すなわち、PDSCHが合計6つの時間領域シンボルにマッピングされていると仮定すると、上記の時間スロットn+1から始まって、利用可能なダウンリンクシンボルは、合計3個の時間スロット(時間スロットn+1、n+3、n+4)が関与し、完全に占有されており、時間スロットn+4の第一のダウンリンクシンボルだけが使用されていることからN=3となり、スケジューリングされるべき時間単位の数は、3であると決定される。
【0077】
残りの場合の決定の態様は、類推することができ、第一の指示情報の搬送モード及び時間単位の任意定義は、「態様1」の記述と一致する。
【0078】
態様5において、第一の指示情報及び第四の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0079】
本出願の実施態様において、任意選択で、端末装置は、第四の構成情報に従って、単一の時間単位で第一の物理チャネルを送信するために使用される時間領域シンボルの数Aを決定する。さらに、端末装置は、第五の構成情報に従って、第一の物理チャネルの時間領域シンボルの数がBであることを決定し、第一の指示情報に従って、第一の物理チャネルのタイプを決定する。端末装置は、第一の指示情報、第四の構成情報、及び第五の構成情報に従って、第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0080】
任意選択で、端末装置は、第四の構成情報に従って、A個の時間領域シンボルの開始位置を決定する。
【0081】
任意選択で、第四の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうち少なくとも1つの情報に従って決定され、第五の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうち少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0082】
任意選択で、第四の構成情報及び第五の構成情報は、同じ構成情報である。
【0083】
任意選択で、第一の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送されてもよい。
【0084】
例えば、第一の指示情報は、端末に制御チャネルを送信するように指示するために使用され、第四の構成情報は、制御チャネルを送信するための時間単位に1つの時間領域シンボルがあることを決定するために使用され、第五の構成情報は、制御チャネルの時間領域シンボルの数が4であることを決定するために使用されて、こうして、端末は、チャネルに対応する時間単位の数がN=4であることを決定することができる。
【0085】
前述の態様のいずれか1つにおいて、第一の物理チャネルを送信するためのN個の時間単位が決定されてもよい。さらに、第一の物理チャネルの開始時間スロットは、第一の時間領域位置であってもよいし、第一の時間領域位置から一定の間隔を置いた位置であってもよい。本出願の実施形態において、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの開始位置は、第二の指示情報によって決定されてもよく、その詳細は、後述する段落で説明する。
【0086】
本出願の実施形態において、端末装置は、第二の指示情報を取得し、第二の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される。
【0087】
任意選択で、第二の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送される。
【0088】
本出願の実装において、任意選択で、第二の指示情報は、第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含む。
【0089】
本出願の一実施形態において、任意選択で、第二の指示情報は、第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含む。
【0090】
本出願の一実施形態において、任意選択で、第二の指示情報は、第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含む。
【0091】
第一の時間領域位置は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
a)第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置、
b)第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置、
c)第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置、
d)1ミリ秒の時間長の開始位置のような、固定時間長の開始位置。
【0092】
したがって、本出願の実施形態では、N個の時間単位上の時間領域リソースは、開始位置から始まるN個の時間単位上の時間領域リソースを含む。N個の時間単位は、連続したN個の時間単位であってもよいし、離散したN個の時間単位であってもよい。
【0093】
実際には、異なる時間スロットは、異なる数のアップリンクシンボル及び/又はダウンリンクシンボルを含んでもよく、また、ガード期間(guard period)又は送受信変換等に役立つ時間領域シンボルを含んでもよい。したがって、本出願の実施形態で説明した開始位置からのN個の時間単位の時間領域リソースについて、第一の物理チャネルの送信に使用できない時間単位を除外する必要があるが、本出願の実施形態では以下のような態様で実施することが可能である。
【0094】
態様1では、開始位置から始まるN個の時間単位のうちの第一の時間単位における全ての時間領域シンボルのリンク方向が第一のリンク方向でない場合、第一の時間単位はN個の時間単位に含まれない。
【0095】
態様2では、開始位置から始まるN個の時間単位のうちの第二の時間単位が予約シンボルを含み、予約シンボルを除く残りの全ての時間領域シンボルのリンク方向が第一のリンク方向でない場合、第二の時間単位はN個の時間単位に含まれない。
【0096】
本出願のいくつかの実施形態において、N個の時間単位のそれぞれは、第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む。
【0097】
本出願のいくつかの実施形態において、N個の時間単位のそれぞれにおける予約シンボルを除く時間領域シンボルは、第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む。
【0098】
本出願のいくつかの実施形態において、N個の時間単位のうちの少なくとも1つの時間単位は、第一のリンク方向の時間領域シンボルを含まない。
【0099】
本出願のいくつかの実施形態では、N個の時間単位のうちの少なくとも1つの時間単位における予約シンボルを除く時間領域シンボルは、第一のリンク方向の時間領域シンボルを含まない。
【0100】
予約シンボルについて、本出願の実施形態における端末装置は、第六の構成情報に従って、予約シンボルの時間領域リソースを決定してもよい。第六の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定されてもよい。
【0101】
本出願の実施形態において、予約シンボルは、同期信号、放送チャネル、システム情報、制御情報、アクセス情報、チャネルサウンディング信号、及び特定のサービスタイプの情報のうち少なくとも1つの情報を送信するために使用される。具体的な情報のタイプとしては、例えば、ノイズを低減するための情報等が挙げられる。
【0102】
説明した様々な時間単位構造に加えて、本出願の実施形態における開始位置から始まるN個の時間単位は、不連続なN個の時間単位であってもよく、隣接する2つの時間単位の間に間隔がある。
【0103】
本出願の実施形態において、端末装置は、第三の指示情報を取得し、第三の指示情報は、R個の時間単位ごとに1つの時間単位が第一の物理チャネルの送信に使用されることを決定するために使用され、Rは1より大きい整数である。
【0104】
N個の時間単位上の時間領域リソースは、開始位置から始まるN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、N個の時間単位における第iの時間単位と第i+1の時間単位との間隔は、R個の時間単位であり、iは時間単位のシリアル番号で、1≦i≦N-1である。
【0105】
本出願の実施形態において、第三の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送されてもよい。
【0106】
説明した実施形態の1つ以上に基づき、本出願の実施形態における端末装置は、以下のような態様のうち少なくとも1つでデータチャネルを選択的に送信してもよい。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位で、
第一のリンク方向の全ての時間領域シンボルを介して送信される。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位で、予約シンボルを除く
第一のリンク方向の全ての時間領域シンボルを介して送信される。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位で、
第一のリンク方向のK個の時間領域シンボルを介して送信される。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位のそれぞれで、
第一のリンク方向のA個の時間領域シンボルを介して送信される。
【0107】
本出願の実施形態において、図7を参照すると、第一の物理チャネルは、1つの時間単位でいくつかの時間領域シンボルによって送信されてもよい。図4の既存の処理方法と比較すると、図4の時間スロットn+2には十分なダウンリンクシンボルがなく、この時間スロットは物理チャネルを送信するために使用されない。しかしながら、図7に示す本出願の実施形態では、時間スロットn+2の対応する位置の2つのダウンリンク時間領域シンボルと他の時間スロットのダウンリンク時間領域シンボルが、物理チャネルを共同で送信するために使用されてもよい。
【0108】
本出願の実施形態において、端末装置は、第四の指示情報、第五の指示情報、及び第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って、N個の時間単位で第一の物理チャネルを送信するための第一のリンク方向の時間領域シンボルを決定する。
【0109】
第四の指示情報は、第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用される。
【0110】
第五の指示情報は、時間単位における第一のリンク方向の時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用される。
【0111】
第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される。
【0112】
本出願の実施形態において、第四の指示情報は、DCIで搬送されてもよく、無線フレーム内の開始位置と時間領域シンボルの数とを指示する。図7の例では、第四の指示情報は、各時間単位における第四の時間領域シンボルから始まる4つのシンボルが第一の物理チャネルの送信のために使用されることを指示する。
【0113】
本出願の実施形態において、第五の指示情報は、無線フレームにおけるシンボル割当情報であり、無線フレームにおける第一のリンク方向及び第二のリンク方向のシンボルの数及び/又は位置を指示する。図7の例では、シンボル割当情報に従って、各時間スロットにおけるダウンリンクシンボルDLの位置と数、及びアップリンクシンボルULの位置と数が決定される。
【0114】
本出願の実施形態において、N個の時間単位で第一の物理チャネルを送信するために使用される第一のリンク方向の時間領域シンボルは、第四の指示情報及び第五の指示情報に従って決定される。一例として、2つの指示情報によって決定された第一リンク方向の時間領域シンボルの交点が取られてもよく、第一の物理チャネルは、交点の時間領域シンボルによって送信される。例えば、図7において、第四の指示情報は、各時間スロットの第四の時間領域シンボルから始まる4つのシンボルが第一の物理チャネルを送信するために使用されることを指示する。第五の指示情報は、各時間スロットのシンボル比を指示するために使用され、第四の指示情報及び第五の指示情報に従って決定された交点、すなわち、時間スロットn、n+1及びn+3におけるシンボルインデックス3、4、5及び6(0から始まるスロット内のシンボルインデックス)を有するシンボルと、スロットn+2におけるシンボルインデックス3及び4を有するシンボルとが、第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0115】
本出願の実施形態において、第四の指示情報及び第五の指示情報に基づいて、第六の構成情報をさらに組み合わせて、第一の物理チャネルを送信するためのN個の時間単位における第一のリンク方向の時間領域シンボルを決定する。一例として、第四の指示情報及び第五の指示情報によって決定された第一のリンク方向の時間領域シンボルの前述の交点において、第六の構成情報によって決定される予約リソースを除いて、第一の物理チャネルは、残りの時間領域シンボルで送信される。図7の例では、前段落の例に基づいて、ネットワークが第六の構成情報を介して、時間スロット内で利用可能な最後の2つのダウンリンクシンボルを予約シンボルとして構成する場合、そのシンボルを使用して第一の物理チャネルを送信することはできない。一方、時間スロットn、n+1、n+3におけるシンボルインデックス3、4、5を有するシンボルは第一の物理チャネルの送信に使用でき、シンボルインデックス6を有するシンボルは予約シンボルであり、時間スロットn+2におけるシンボルインデックス3、4を有するシンボルは予約シンボルであって、第一の物理チャネルを送信するために使用することができない。一方、第一の物理チャネルは、時間スロットn、n+1、n+3のシンボルインデックス3、4、5を有するシンボルを介して送信される。
【0116】
記載された少なくとも1つの実装によれば、本出願の実施形態において、端末装置は、第一の物理チャネルを送信するためのN個の時間単位において、第一のリンク方向の時間領域シンボルを介して、第一の物理チャネルを送信する。
【0117】
任意選択で、第四の指示情報及び第五の指示情報は、それぞれ、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送されてもよい。例えば、第四の指示情報は、制御チャネルで搬送されるリソーススケジューリング情報であり、第五の指示情報は、放送情報である。
【0118】
本出願の実施形態においては、時間領域リソースの各時間スロットの時間スロット比は同じであっても異なっていてもよく、すなわち、データチャネルの送信は、時間スロット構造を厳密に制限することなく、実施することが可能である。
【0119】
本出願の実施形態の実装は、添付の図面を参照して、後続の段落における複数の特定の例によって説明する。
【0120】
(実施形態1)
図8を参照すると、本実施形態では、各時間スロットの時間スロット比は同じである。各時間スロット(又は無線フレーム)は10個の時間領域シンボルを含み、2つの時間領域シンボルはガード期間又は送受信変換として供され、残りの8個のシンボルはデータ送信に使用することができる。データ送信用の8つのシンボルのうち4つは、基地局から端末装置への送信、又は中央制御ノード装置から他の端末装置への送信等のダウンリンクデータを送信するために使用され、残りの4つのシンボルは、端末装置から基地局又は中央制御ノードへの送信等のアップリンクデータを送信するために使用される。
【0121】
実施形態では、DCIで搬送される指示情報等、時間スロットn+0で送信されるスケジューリング情報は、PDSCH等の送信リソースのスケジューリングを指示するために使用される。
【0122】
具体的には、図8(a)は、時間スロット粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、DCIで指示されるPDSCHに対応する時間単位の数は、N=4である。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロット内の全てのダウンリンクシンボルを占有する。図8(a)の4つの時間スロット(時間スロットn+1、n+2、n+3、n+4)は、合計16個のダウンリンクシンボルを含み、PDSCHは16個の時間領域のシンボル上で同じ周波数領域のリソースを占有する。
【0123】
図8(b)は、時間領域シンボルの粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、N=14がDCIでされている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロット(時間スロットn+1、n+2、n+3、n+4)を含む14個の連続したダウンリンクシンボルを占有し、時間スロットn+4の最初の2個のダウンリンクシンボルは占有され、最後の2個のダウンリンクシンボルは占有されておらず、N=16と指示されていれば、すべてのダウンリンクシンボルが占有されることもある。
【0124】
さらに、図8(a)の例では、ネットワークは、DCIを介してPDSCHをスケジューリングし、N=4がDCIで指示される。すなわち、連続する4つの時間スロットの時間領域リソースがPDSCHを送信するためにスケジューリングされ、周波数領域リソースのサイズは10RBと指示され、次に、チャネルコーディング及び変調後のPDSCHに対応する送信ブロックTBが、周波数領域が先、時間領域の順で時間周波数リソースにマッピングされている。すなわち、送信ブロックTBは、最初に、時間スロットn+1の第一のダウンリンクシンボルの10個のRBにマッピングされ、次いで、スロットn+1の第二のダウンリンクシンボルの10個のRBにマッピングされるというように、時間スロットn+1の4つのダウンリンクシンボルがマッピングされるまで、このようにマッピングされる。続いて、送信ブロックTBは、時間スロットn+2の第一のシンボルにマッピングされ、次いで、時間スロットn+2の第二のシンボルにマッピングされ、4つの時間スロットのすべてのダウンリンクシンボルがマッピングされるまで、このようにマッピングされる。
【0125】
任意選択で、制御情報DCIは第二の指示情報を搬送し、第二の指示情報は、制御情報によってスケジューリングされたデータチャネルの時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される。
【0126】
任意選択で、第二の指示情報は、データチャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始時間領域シンボルのインデックスを指示することができる。
【0127】
任意選択で、第二の指示情報は、データチャネルと制御情報との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を指示することができる。
【0128】
任意選択で、第二の指示情報は、データチャネルと制御情報との間の時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを指示することができる。
【0129】
例えば、第二の指示情報はDCI情報によって搬送され、DCIはパラメータMを含んでもよく、パラメータMは、データチャネルの時間領域の開始位置を決定するために使用される。
【0130】
時間スロット粒度をスケジューリングする場合、パラメータMは、スケジューリングされたデータチャネルの時間スロットの開始位置と、DCIが配置されている時間スロットの時間スロット間隔を表す。例えば、図8(a)において、パラメータは、M=1である。
【0131】
シンボル粒度をスケジューリングする場合、パラメータMは、スケジューリングされたデータチャネルの時間領域シンボルの開始位置と、DCIが配置されている時間領域シンボルとの間のシンボル間隔を表す。例えば、図8(b)において、パラメータは、M=4である。
【0132】
パラメータがM=0の場合、DCIとスケジューリングされたデータチャネルが同じ時間スロットに配置され、その一方で、スケジューリングされたデータチャネルはDCIの開始時間領域シンボルと同じであるか、スケジューリングされたデータチャネルはDCIが配置される最後の時間領域シンボルの次の時間領域シンボルから開始することを表してる。
【0133】
任意選択で、パラメータMは、時間スロット間隔パラメータ及び時間領域シンボルインデックスを含んでもよく、時間スロット間隔パラメータは、データチャネルとDCIが配置される時間スロットとの間の時間スロット間隔を決定するために使用され、時間領域シンボルインデックスは、データチャネルの開始時間スロットにおける開始スロットシンボルに対応する時間領域シンボルインデックスを決定するために使用される。例えば、図8(b)において、時間スロット間隔は1で、時間領域シンボルインデックスは0であり、これは、DCIが配置される時間スロットの次の時間スロットにおける最初の時間領域シンボルがPDSCHのマッピング又は送信を開始することを表している。
【0134】
(実施形態2)
図9を参照すると、本実施形態では、各時間スロットの時間スロット比が異なる。各時間スロット(又は無線フレーム)は10個の時間領域シンボルを含み、2つの時間領域シンボルはガード期間又は送受信変換として供され、残りの8つのシンボルはデータを送信するために使用することができ、さらに以下のように図示されている。
・時間スロットn+1には、6つのダウンリンクシンボルと
2つのアップリンクシンボルが含まれる。
・時間スロットn+2には、2つのダウンリンクシンボルと
6つのアップリンクシンボルが含まれる。
・時間スロットn+3には、3つのダウンリンクシンボルと
4つのアップリンクシンボルが含まれる。
・時間スロットn+4には、4つのダウンリンクシンボルと
4つのアップリンクシンボルが含まれる。
DCIで送信されるスケジューリング情報等、時間スロットn+0で送信されるスケジューリング情報は、PDSCHの送信をスケジューリングするために使用される。
【0135】
図9(a)は、時間スロット粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、N=4がDCIで指示されている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロットの全てのダウンリンクシンボルを占有するので、図9(a)の4つの時間スロットは合計15個のダウンリンクシンボルを含み、PDSCHは15個の時間領域シンボル上に同じ周波数領域リソースを占有する。
【0136】
図9(b)は、シンボル粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、N=14がDCIで指示されている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、連続した14個のダウンリンクシンボルを占有する。
【0137】
さらに、DCIでスケジューリングされたデータチャネルの送信リソースをDCIで指示する態様は、実施形態1で説明したものと同様であり、本明細書で繰り返すことはしない。
【0138】
本出願の様々な実施形態において、特定の時間領域のシンボルが、時間スロット(又は無線フレーム)における他のデータチャネル又はデータタイプ又はシステム情報を送信するために予約されている場合、データチャネルは予約シンボル上にマッピングされない。
【0139】
(実施形態3)
図10を参照すると、各時間スロットにおいて、2つのダウンリンクシンボル及び2つのアップリンクシンボルが予約シンボルとして使用され、予約シンボルは、システム情報、制御情報等を送信するために、あるいは車載通信システムにおけるノイズ低減のサービスデータ等の特別なタイプのサービスのデータを送信するために使用することができる。
【0140】
ダウンリンクデータの送信がDCIを介してスケジューリングされる場合、ダウンリンクデータは予約シンボルを占有することができず、データのマッピング及び送信は、時間スロットに予約されていないダウンリンクシンボルに対してのみで実行することができる。
【0141】
図10(a)は、時間スロット粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、パラメータN=4がDCIで指示されている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロットの全てのダウンリンクシンボルを占有し、PDSCHは各時間スロットで予約されていない時間領域シンボルにマッピングされている。さらに、時間スロットn+2にPDSCHをマッピングするために利用可能なダウンリンクシンボルが存在しないので、PDSCHは時間スロットn+2にマッピングされていないことに留意されたい。
【0142】
本出願の実施形態では、DCIで指示されるパラメータNが適用される時間スロットの数は、PDSCHが時間スロットにマッピングされるかどうかとは関係がないことに留意されたい。言い換えれば、時間スロットn+jについては、この時間スロットにDCIによってスケジューリングされたデータチャネルをマッピングできる時間領域シンボルが存在するかどうかにかかわらず、この時間スロットn+jは、指示されたN個の時間スロットに含まれる。
【0143】
図10(a)を参照すると、N=4は、PDSCHが4つの時間スロットにマッピングされることを指示するが、時間スロットn+2には、PDSCHをマッピングできる下りリンクシンボルが存在しないので、N=4は、この時間スロットn+2にも適用される。すなわち、PDSCHは、時間スロットn+1、n+2、n+3、及びn+4の時間領域シンボルにマッピングされる。したがって、PDSCHは、4つの時間スロットにおいて、合計7つの時間領域シンボルにマッピングされる。
【0144】
図10(b)は、シンボル粒度に従ってスケジューリングする場合を示す。シンボルレベルのマッピングでは、制御チャネルで7つのシンボルにマッピングすることが指示された場合、PDSCHは時間スロットn+1、n+3、及びn+4の合計7つのシンボルにマッピングされ、5つシンボルにマッピングすることが指示された場合、PDSCHは時間スロットn+1とn+3のみにマッピングされる。
【0145】
本明細書に記載された様々な実施形態において、本出願の各実施形態は、ダウンリンクデータ送信、アップリンクデータ送信、又はサイドリンクデータ送信に適用可能である。
【0146】
データ送信は、本出願の実施形態における方法で実行され、時間スロット等の時間単位の時間領域シンボルは厳密に規制又は制限されることはない。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域位置を有する必要はない。本出願の実施形態を採用することにより、リソースのスケジューリング方法をより柔軟にすることができ、データチャネルのリソースへのマッピングをより柔軟にすることができる。
【0147】
本出願の実施形態の具体的な構成と実装について、様々な観点からの複数の実施形態を通じて説明してきた。少なくとも1つの実施形態により、その効果を説明した。
【0148】
前述の実施形態の少なくとも1つの処理方法に対応して、本出願の一実施形態では、図11に示すような端末装置100が提供され、端末装置100は、以下を含む。
【0149】
第一の取得モジュール101は、第一の指示情報を取得するように構成され、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上に時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。
【0150】
送信モジュール102は、N個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信するように構成される。
【0151】
前述の実施形態の少なくとも1つの処理方法に対応して、本出願の一実施形態では、図12に示すようなネットワーク装置200が提供され、ネットワーク装置200は、以下を含む。
【0152】
第一の送信モジュール201は、第一の指示情報を端末装置に送信するように構成され、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0153】
前述の実施形態の少なくとも1つの処理方法に対応して、本出願の一実施形態では、図13に示すような中央制御ノード300が提供され、中央制御ノード300は、以下を含む。
【0154】
第一の送信モジュール301は、第一の指示情報を端末装置に送信するように構成され、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1よりも大きい整数であり、N個の時間単位上の時間領域リソースは端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0155】
本出願の実施形態における端末装置100、ネットワーク装置200、及び中央制御ノード300は、前述の方法の実施形態における端末装置の対応する機能を実装することができる。端末装置100、ネットワーク装置200、及び中央制御ノード300における各モジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)の対応する処理、機能、実装、及び有益な効果については、ここでは繰り返さないので、前述の方法の実施形態における対応する説明を参照されたい。
【0156】
本出願の実施形態における端末装置100、ネットワーク装置200、及び中央制御ノード300における各モジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)によって説明された機能は、異なるモジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)によって実装されてもよく、同じモジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)によって実装されてもよいことに留意されたい。例えば、第一の送信モジュールと第二の送信モジュールは、異なるモジュールであっても、同じモジュールであってもよく、そのいずれも本出願の実施形態における端末装置の対応する機能を実装することができる。
【0157】
図14は、本出願の実施形態による通信装置600の構造の概略図である。通信装置600は、プロセッサ610を含み、プロセッサ610は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0158】
任意選択で、通信装置600は、メモリ620を含むこともできる。プロセッサ610は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行してもよい
【0159】
メモリ620は、プロセッサ610から独立した別個の装置であってもよいし、プロセッサ610に組み込まれてもよい。
【0160】
任意選択で、通信装置600は、トランシーバ630をさらに含んでもよく、プロセッサ610は、他の装置と通信するためにトランシーバ630を制御してもよい。具体的には、トランシーバ630は、他の装置に情報又はデータを送信してもよく、あるいは他の装置が送信した情報又はデータを受信してもよい。
【0161】
トランシーバ630は、送信機と受信機とを含んでもよい。トランシーバ630は、アンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数は、1つであっても複数であってもよい。
【0162】
任意選択で、通信装置600は、本出願の実施形態のネットワーク装置であってもよく、通信装置600は、本出願の実施形態の各方法においてネットワーク装置によって実装される対応するプロセスを実装してもよいが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0163】
任意選択で、通信装置600は、本出願の実施形態の端末装置であってもよく、通信装置600は、本出願の実施形態の各方法において端末装置によって実装される対応するプロセスを実装してもよいが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0164】
図15は、本出願の実施形態によるチップ700の構造の概略図である。チップ700は、プロセッサ710を含み、プロセッサ710は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0165】
任意選択で、チップ700は、メモリ720をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行してもよい。
【0166】
メモリ720は、プロセッサ710から独立した別個の装置であってもよいし、プロセッサ710に組み込まれてもよい。
【0167】
任意選択で、チップ700は、入力インタフェース730をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、入力インタフェース730を制御して、他の装置又はチップと通信してもよく、具体的には、入力インタフェース730は、他の装置又はチップが送信した情報又はデータを取得してもよい。
【0168】
任意選択で、チップ700は、出力インタフェース740をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、出力インタフェース740を制御して、他の装置又はチップと通信してもよく、具体的には、出力インタフェース740は、他の装置又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0169】
任意選択で、チップは、本出願の実施形態のネットワーク装置に適用することができ、チップは、本出願の実施形態の各方法においてネットワーク装置によって実装される対応する処理を実装することができるが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0170】
任意選択で、チップは、本出願の前述の実施形態の端末装置に適用することができ、チップは、本出願の実施形態の各方法において端末装置によって実装される対応するプロセスを実装することができるが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0171】
本出願の実施形態で述べたチップは、システムオンチップ、システム・オン・チップ等と呼ばれることもあることに留意されたい。
【0172】
プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)又は他のプログラマブル論理装置、トランジスタ論理装置、ディスクリートのハードウェアコンポーネント等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0173】
メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、又はフラッシュであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよい。
【0174】
メモリは例示であって、これらに限定されるものではないことに留意されたい。例えば、本出願の実施形態におけるメモリは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、ダイレクトランバスRAM(DR RAM)等であってもよい。すなわち、本出願の実施形態におけるメモリは、これらのメモリ及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されるものではない。
【0175】
図16は、本出願の一実施形態による通信システム800の概略ブロック図である。通信システム800は、端末装置810と、ネットワーク装置820とを含む。
【0176】
端末装置810は、本出願の様々な実施形態の方法において端末装置によって実装される対応する機能を実装するために使用されてもよく、ネットワーク装置820は、本出願の様々な実施形態の方法においてネットワーク装置によって実装される対応する機能を実装するために使用されてもよいが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0177】
本出願の実施形態において、指示情報は、データチャネルが複数の時間スロットにおけるすべての利用可能なダウンリンクシンボル(又はアップリンクシンボル)にマッピングできることを指示し、システムのフレーム構造に制限はなく、データチャネルは各時間スロットにおいて同じ時間領域位置を有する必要はないので、リソースへのデータチャネルの柔軟なマッピングと柔軟なリソーススケジューリングを支援する方法とが実装されている。
【0178】
前述の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって、全体又は一部を実装してもよい。ソフトウェアで実装される場合、実施形態は、全体又は一部をコンピュータプログラム製品の形態で実装することができる。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本出願の実施形態に記載されたプロセス又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されても、あるいは一つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線方法(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL))又は無線方法(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)を介してウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに送信することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は1つ以上の利用可能な媒体の統合を含むサーバ、データセンタ等のデータ記憶装置であってもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、及び磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))等であってもよい。
【0179】
本出願の様々な実施形態において、前述の処理のシーケンス番号は、実行の時間順序を表すものではなく、各プロセスの実行の時間順序は、その機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本出願の実施形態にいかなる制限を課すものではないことに留意されたい。
【0180】
当業者は、説明の便宜と簡潔さのために、記載されたシステム、装置及びユニットの特定の作業プロセスは、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することで明確に理解することができるので、ここでは、繰り返さない。
【0181】
上記は、本出願の具体的な実施態様に過ぎず、本出願の保護範囲はそれらに限定されない。本出願に開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る全ての変更又は置換は、本出願の保護範囲に包含されるはずである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用されることを特徴とする、データ送信方法であって、
前記端末装置によって第一の指示情報を取得するステップであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である、ステップと、
前記端末装置によって、前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するステップと、
を含む、データ送信方法。
【請求項2】
時間単位が、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項3】
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のデータ送信方法。
【請求項4】
前記端末装置によって第二の指示情報を取得するステップであって、前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する前記時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される、ステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項5】
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含み、
又は
前記第二の指示情報は、前記第一の物理チャネルの前記開始位置と前記第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含み、
前記第一の時間領域位置は、
前記第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置と、
前記第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
記第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置と、
固定時間長の開始位置と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項に記載のデータ送信方法。
【請求項6】
前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記開始位置から始まる前記N個の時間単位上の時間領域リソースを含むことを特徴とする、請求項又はに記載のデータ送信方法。
【請求項7】
前記N個の時間単位のそれぞれは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む、又は
前記N個の時間単位のそれぞれにおける予約シンボルを除く前記時間領域シンボルは、前記第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含むことを特徴とする、請求項に記載のデータ送信方法。
【請求項8】
前記端末装置によって、第六の構成情報に従って、前記予約シンボルの前記時間領域リソースを決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のデータ送信方法。
【請求項9】
前記時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するステップは、
前記N個の時間単位において、予約シンボルの前記時間領域リソースを除く前記第一のリンク方向の全ての時間領域シンボルを介して、前記端末装置によって前記第一の物理チャネルを送信するステップ
を含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項10】
前記端末装置によって前記第一の物理チャネルを送信するために、前記N個の時間単位における前記第一のリンク方向の時間領域シンボルを決定するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載のデータ送信方法。
【請求項11】
前記端末装置は、第四の指示情報、第五の指示情報、第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って、前記N個の時間単位で前記第一の物理チャネルを送信するために前記第一のリンク方向の前記時間領域シンボルを決定し、
前記第四の指示情報は、前記第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における前記第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用され、
前記第五の指示情報は、1つの時間単位における前記第一のリンク方向の時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用され、
前記第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用されることを特徴とする、請求項10に記載のデータ送信方法。
【請求項12】
第一の通信装置によって端末装置に第一の指示情報を送信するステップであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される、ステップ
を含むことを特徴とする、データ送信方法であって、
前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記端末装置が前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、データ送信方法。
【請求項13】
時間単位が、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含み、
前記第一の指示情報は、前記第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含むことを特徴とする、請求項12に記載のデータ送信方法。
【請求項14】
第一の指示情報を取得するように構成された第一の取得モジュールであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは、第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である、第一の取得モジュールと、
前記N個の時間単位上の時間領域リソースを介して前記第一の物理チャネルを送信するように構成された送信モジュールと、
を備えることを特徴とする、端末装置。
【請求項15】
端末装置に第一の指示情報を送信するように構成された第一の送信モジュールであって、前記第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される、第一の送信モジュール
を備えることを特徴とする、通信装置であって、
前記第一の物理チャネルの前記時間領域リソースは、第一のリンク方向に対応し、前記時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、前記N個の時間単位上の前記時間領域リソースは、前記端末装置が前記第一の物理チャネルを送信するために使用される、通信装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に、データ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第五世代移動通信5G新エアインタフェースNRシステムにおいて、ネットワークは、スケジューリング情報によって物理チャネルの送信をスケジューリングする。例えば、ネットワークは、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して単一のタイムスロットの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の送信をスケジューリングすることができ、DCIを介して複数のタイムスロットのPDSCH送信をスケジューリングすることもできる。ネットワークは、特定のパラメータを設定することにより、複数のPDSCH送信リソースをスケジューリングするためにDCIを構成することができる。ネットワークがこのようなパラメータを構成しない場合、1つのDCIは1つのタイムスロットでPDSCHをスケジューリングするだけであり、パラメータが構成され、1より大きい値を有する場合、1つのDCIは複数のタイムスロットでPDSCHをスケジューリングする。
【0003】
マルチスロットスケジューリング又はマルチスロット送信では、同じ送信ブロックを複数のタイムスロットで複数回再送信する。これは、一方では、送信信頼性を向上させ、スケジューリング信号のオーバーヘッドを削減することができるが、他方では、マルチスロット送信では、異なる時間スロットのPDSCHが同じ送信ブロックを送信するため、同じ時間周波数リソースを各時間スロットで送信に使用するので、各時間スロットにおけるダウンリンク時間スロットシンボルの位置及び数量は、PDSCHを送信する要件を満たす必要があり、さもなければ、時間スロットは、PDSCHの送信に使用できなくなる。実際には、複数の時間スロットでPDSCHを送信するこの方法は、時間スロットの構造に厳しい要件と制約が課せられ、アプリケーションの要件を満たさなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような観点から、本出願の実施形態では、柔軟なリソーススケジューリング方法をサポートすることができるデータ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の一実施形態では、端末装置に適用されるデータ送信方法が提供され、以下のようなステップを含む。
端末装置は、第一の指示情報を取得する。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。端末装置は、N個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信する。
【0006】
本出願の一実施形態では、データ送信方法が提供され、以下のようなステップを含む。
第一の通信装置は、第一の指示情報を端末装置に送信する。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0007】
本出願の一実施形態では、端末装置がさらに提供され、以下を含む。
第一の取得モジュールは、第一の指示情報を取得するように構成される。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上に時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。
送信モジュールは、N個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信するように構成される。
【0008】
本出願の一実施形態では、通信装置がさらに提供され、以下を含む。
第一の送信モジュールは、第一の指示情報を端末装置に送信するように構成される。第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0009】
任意選択で、通信装置は、ネットワーク装置又は中央制御ノードを含む。
【0010】
本出願の一実施形態では、端末装置がさらに提供され、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するとともに、データ送信方法のステップを実行する。
【0011】
本出願の一実施形態では、ネットワーク装置がさらに提供され、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するとともに、データ送信方法のステップを実行する。
【0012】
本出願の一実施形態では、チップがさらに提供され、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成されたプロセッサを含み、チップがインストールされた装置は、データ送信方法を実行することができるようになる。
【0013】
本出願の一実施形態では、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータプログラムは、コンピュータにデータ送信方法を実行させることができる。
【0014】
本出願の一実施形態では、コンピュータプログラム製品がさらに提供され、コンピュータプログラム命令を含む。コンピュータプログラム命令は、コンピュータにデータ送信方法を実行させることができる。
【0015】
本出願の一実施形態では、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、コンピュータにデータ送信方法を実行させることができる。
【発明の効果】
【0016】
データ送信は、本出願の実施形態における方法で実行され、時間スロット等の時間単位の時間領域シンボルは厳密に規制又は制限されることはない。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域位置を有する必要はない。本出願の実施形態を採用することにより、リソースのスケジューリング方法をより柔軟にすることができ、データチャネルのリソースへのマッピングをより柔軟にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施形態による無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の実施形態によるサイドリンク通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
図3A】タイムスロット構造要件が満たされる場合の、2つの構成パラメータに対応するタイムスロット構造間の比較を示す図である。
図3Bタイムスロット構造要件が満たされる場合の、2つの構成パラメータに対応するタイムスロット構造間の比較を示す図である。
図4】タイムスロット構造要件が満たされない場合の、2つの構成パラメータに対応するタイムスロット構造間の比較を説明する図である。
図5】本出願の実施形態による端末側でのデータ送信方法のフローチャートである。
図6】本出願の実施形態によるネットワーク側又は中央制御ノード側でのデータ送信方法のフローチャートである。
図7】本出願の実施形態による、時間ユニットでいくつかの時間領域シンボルによる送信のためのタイムスロット構造の概略図である。
図8A】本出願の実施形態による、各タイムスロットが同じタイムスロット構成比であるタイムスロット構造の概略図である。
図8B本出願の実施形態による、各タイムスロットが同じタイムスロット構成比であるタイムスロット構造の概略図である。
図9A】本出願の実施形態による、各タイムスロットが異なるタイムスロット構成比であるタイムスロット構造の概略図である。
図9B本出願の実施形態による、各タイムスロットが異なるタイムスロット構成比であるタイムスロット構造の概略図である。
図10A】本出願の実施形態による、タイムスロット内に予約シンボルを含むタイムスロット構造の概略図である。
図10B本出願の実施形態による、タイムスロット内に予約シンボルを含むタイムスロット構造の概略図である。
図11】本出願の実施形態による端末装置の概略構造ブロック図である。
図12】本出願の実施形態によるネットワーク装置又は中央制御ノードの概略構造ブロック図である。
図13】本出願の実施形態によるネットワーク装置又は中央制御ノードの概略構造ブロック図である。
図14】本出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
図15】本出願の実施形態によるチップの概略ブロック図である。
図16】本出願の実施形態による通信システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本出願の実施形態における技術的解決策は、本出願の実施形態における添付図面を参照して以下で説明する。
【0019】
本出願の実施形態の技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、Global System of Mobile Communication(GSM)(登録商標)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))システム、General Packet Radio Service(GPRS)システム、Long Term evolution(LTE)(登録商標)システム、Advanced Long Term evolution(LTE-A)システム、新無線(New Radio,NR)システム、NRシステムの進化系、ライセンス不要スペクトル上のLTEベースのアクセス(LTE-U)システム、ライセンス不要スペクトル上のNRベースのアクセス(NR-U)システム、非地上ネットワーク(NTN)システム、普遍移動通信システム(UMTS)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線フィデリティ(WiFi)、第五世代(5G)通信システム、又は他の通信システム等に適用することができる。
【0020】
一般に、従来の通信システムは、限られた数の接続をサポートし、実装が容易である。しかしながら、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、機器間通信(D2D)、機械間通信(M2M)、機械型通信(MTC)、車両間通信(V2V)、車両対全てのモノ(V2X)通信、車載機器間の通信、スマートホーム・シナリオ又はスマートシティ通信等の通信もサポートすることがある。本出願の実施形態は、これらの通信システムにも適用することができる。
【0021】
任意選択で、本出願の実施形態における通信システムは、キャリアアグリゲーション(CA)シナリオ、デュアルコネクティビティ(DC)シナリオ、及びスタンドアロン(SA)メッシングシナリオにも適用することができる。
【0022】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置と端末装置、及び中央制御ノードと端末装置を参照した様々な実施形態が例示されている。端末装置は、ユーザ機器(UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動可能局、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置等とも呼ばれることがある。
【0023】
端末装置は、WLAN内のステーション(ST)、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)装置、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、無線モデムに接続されたコンピューティング装置又は他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、NRネットワーク等の次世代通信システムにおけるエンドデバイス、又は将来進化する公衆陸上移動体通信網(Public Land Mobile Network,PLMN)ネットワークにおける端末装置とすることができる。
【0024】
本出願の実施形態において、端末装置は、ハンドヘルド、ウェアラブル、又は車両搭載モードで、屋内又は屋外を含む陸上に配備することができ、水上(例えば、船舶等)に配備することもでき、空中(例えば、飛行機、気球、人工衛星等)に配備することもできる。
【0025】
本出願の実施形態において、端末装置は、携帯電話、パッド、無線トランシーバ付きコンピュータ、仮想現実(VR)端末装置、拡張現実(AR)端末装置、産業制御無線端末装置、自動運転無線端末装置、遠隔医療無線端末装置、スマートグリッド無線端末装置、輸送安全における無線端末装置、スマートシティにおける無線端末装置、又はスマートホームにおける無線端末装置等であってもよい。
【0026】
一例であるが限定するものではなく、本出願の実施形態において、端末装置は、ウェアラブル装置であってもよい。ウェアラブル装置は、ウェアラブルスマート装置とも呼ばれ、日常着のインテリジェントな設計と、眼鏡、手袋、腕時計、衣服、靴等のウェアラブル技術を用いたウェアラブル装置の開発の総称とすることも可能である。ウェアラブル装置は、ユーザの身体に直接装着された、又は衣服やアクセサリーに組み込まれた携帯装置である。ウェアラブル装置は、ハードウェア装置であるだけでなく、ソフトウェアサポート、データインタラクション、クラウドインタラクションによって強力な機能を実装したものである。広義には、ウェアラブルスマート装置は、完全な機能、大きなサイズを含む。ウェアラブルスマート装置は、スマートウォッチやスマートグラス等、スマートフォンに依存することなく、完全な機能又は一部の機能を実現することができる。さらに、ウェアラブルスマート装置は、ある種のアプリケーション機能にのみ着目しており、身体モニタリングのために、スマートフォン等、様々なタイプのスマートブレスレットやスマートジュエリー等の他の装置と組み合わせて使用することが必要である。
【0027】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、モバイル装置と通信するための装置であってもよい。ネットワーク装置は、WLANにおけるアクセスポイント(AP)、GSM又はCDMAにおけるベーストランシーバ局(BTS)であってもよく、WCDMAにおけるノードB(NB)であってもよく、LTEにおける進化型ノードB(eNB又はeNodeB)、又は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、NRネットワークにおけるネットワーク装置(gNB)、又は将来進化するPLMNネットワークにおけるネットワーク装置であってもよい。
【0028】
一例であるが限定するものではなく、本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、移動性の特性を有していてもよい。例えば、ネットワーク装置は、モバイル装置であってもよい。任意選択で、ネットワーク装置は、衛星又は気球局であってもよい。例えば、衛星は、低地球軌道(LEO)衛星、中地球軌道(MEO)衛星、静止地球軌道(GEO)衛星、高楕円軌道(HEO)衛星等であってもよい。任意選択で、ネットワーク装置は、陸上又は水上等の場所に配置された基地局であってもよい。
【0029】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、セルのためのサービスを提供し得る。端末装置は、セルによって使用される送信リソース(例えば、周波数領域リソース、又はスペクトルリソース)を介してネットワーク装置と通信する。セルは、ネットワーク装置(例えば、基地局)に対応するセルであってよく、マクロ基地局に属してもよく、またスモールセルに対応する基地局に属してもよい。スモールセルは、メトロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル等を含んでもよく、これらのスモールセルは、小さなカバレッジと低い送信電力という特徴を有し、高速データ送信サービスを提供するのに適している。
【0030】
図1は、ネットワーク装置1100及び2つの端末装置1200を概略的に示す。任意選択で、無線通信システム1000は、複数のネットワーク装置1100を含んでもよく、各ネットワーク装置1100のカバレッジは、他の数量の端末装置を含んでもよく、本出願の実施形態には限定されない。任意選択で、図1に示す無線通信システム1000は、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、これは、本出願の実施形態によって限定されるものではない。
【0031】
図2は、NR-V2Xシステムにおいて、送信者端末と受信者端末とが行うサイドリンク送信を説明するための概略図である。NR-V2Xシステムのユニキャスト又はマルチキャストにおいて、送信態様1では、サイドリンクの送信リソースがネットワーク装置によって割り当てられる。ネットワーク装置は、送信者端末へのサイドリンクデータ送信用のリソースと、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信リソース等のサイドリンクフィードバック情報報告用の送信リソースを割り当てる。送信者は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を含むこともあるネットワーク装置によって割り当てられたサイドリンク送信リソース上で受信者にサイドリンクデータを送信する受信者は、サイドリンクデータのサイドリンクフィードバック情報を送信者端末に送信し、サイドリンクのフィードバックリソースは、ネットワークによって割り当てられても、又はサイドリンクデータの送信リソースに従って決定されてもよく、送信者端末は、サイドリンクフィードバック情報を受信し、ネットワークによって割り当てられたアップリンクリソース上でネットワークにサイドリンクフィードバック情報を送信する。
【0032】
通信グループ内の中央制御ノード又はクラスタヘッド(CH)端末の場合、サイドリンク送信リソースをグループ内の他の端末に割り当てることができる。具体的には、中央制御ノードは、通信グループの確立、グループメンバーの加入及び離脱、リソース調整の実行、他の端末に対するサイドリンク送信リソースの割当、及び他の端末からのサイドリンクフィードバック情報の受信、他の通信グループとのリソース調整等の機能のうちの一つを有する。送信者端末がクラスタヘッド(CH)端末にリソース要求を送信すると、クラスタヘッド(CH)端末は送信者端末にサイドリンク送信リソースを割り当て、送信者端末は割り当てられたリソースで受信者端末にサイドリンクデータを送信する。サイドリンクフィードバックが活性化されている場合、受信者端末は、サイドリンクデータの検出状態に応じて、サイドリンクフィードバック情報を送信することができる。
【0033】
本出願の実施形態は、以下のように、サイドリンク送信のシナリオ又はシステムに適用することができる。
1.車両インターネットシステム
車両インターネットシステムにおいて、ネットワークは、端末装置にサイドリンク送信リソースを割り当てることができ、ネットワークは、複数の時間スロットの送信リソースを端末に割り当てること、すなわち、複数の連続するタイム時間スロット(又はサブフレーム)でサイドリンクデータを送信するように端末をスケジューリングすることができる。
2.家庭内又は屋内シナリオ
スマートホームのシナリオでは、家庭内又は屋内にある端末が通信機能を有する。通信グループは、家庭内の端末から形成することができ、通信グループは、通常、スマートフォン、スマートテレビ、顧客構内機器(CPE)等の中央制御ノード又はクラスタヘッド(CH)端末を有する。同じ家庭内の端末が通信グループを形成し、中央制御ノード(又はクラスタヘッド(CH)端末)は他の端末に送信リソースを割り当てることができるので、中央制御ノードは複数の時間スロットの送信リソースを他の端末に割り当てることができる。
3.車載通信シナリオ
スピーカ、ステレオ、カメラ、バックミラー等の様々な端末装置が車両内に含まれている。これらの端末装置は、車両内の中央制御ノードを介して制御することができる。車両内の端末は、通信グループ又は通信システムを構成し、中央制御ノードは、車両内の他の端末に送信リソースを割り当てることができるので、複数の時間スロットの送信リソースを割り当てることができる。
【0034】
本明細書では、「システム」と「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを説明するための関連関係でしかなく、3種類の関係が存在し得ることを示す。例えば、A及び/又はBに存在するということは、3つの状況を意味することがある。すなわち、Aが単独で存在すること、A及びBの両方が存在すること、又はBが単独で存在することである。さらに、本明細書における記号「/」は、一般に、その記号によって接続される先行の対象物と後続の対象物との間の「又は」の関係を意味する。
【0035】
本出願の実施形態の考え方を明確に説明するために、最初に、通信システムにおけるリソーススケジューリング処理プロセスの簡単な説明を示す。
【0036】
NRシステムにおいて、マルチスロット送信又はマルチスロットスケジューリングの場合、ネットワークは、パラメータpdsch-AggregationFactorを構成することにより、繰り返しデータ送信の回数を構成することができる。ネットワークがパラメータpdsch-AggregationFactorを構成する場合、ネットワークは、複数のPDSCHを連続する複数の時間スロットで送信し、複数のPDSCHは同じ送信ブロック(TB)を送信し、複数のPDSCHは同じ又は異なる冗長バージョンを有し、送信ブロックの繰り返し送信である。
【0037】
図3A及び図3Bは、時間スロット構造要件を満たす場合の、2つの構成パラメータに対応する時間スロット構造の比較を説明するための図である。図3において、この図は、pdsch-AggregationFactorが構成されていない場合、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に対して1つのPDSCHのみがスケジューリングされることを示す。
【0038】
図3は、pdsch-AggregationFactor=4が構成されている場合、1つのPDCCHが4つの連続した時間スロットでPDSCHをスケジューリングし、これら4つの連続した時間スロットのPDSCHが同じリソースシンボルを占有することを示す。具体的には、図3のPDSCHに割り当てられた時間領域リソースの開始時間領域シンボル位置は、第四のシンボルであり、PDSCHは4つの時間領域シンボルを占有し、1つの時間スロットにおいてPDSCHが占有する時間領域シンボルは3、4、5、及び6であり、4つの連続する時間スロットにおいて、PDSCHは同一の時間領域リソースを占有している。
【0039】
図4は、時間スロット構造の要件を満たさない場合の、2つの構成パラメータに対応する時間スロット構造の比較を説明するための図である。時間スロットn、時間スロットn+1、時間スロットn+3では、4つの時間領域シンボル(3,4,5,6)がダウンリンク方向となり、要件を満たしており、利用可能な時間領域シンボルに属している。しかしながら、スロットn+2では、時間領域シンボル6がアップリンク方向として構成されており、要件を満たさず、利用不可能な時間領域シンボルに属するため、時間スロットn+2はPDSCHの送信に使用できない。すなわち、時間スロットn+2の全ての時間領域シンボルが利用不可能である。シンボル3,4がダウンリンク方向であったとしても、利用不可能である。実際には、ある程度のリソースの浪費がある。
【0040】
この点に鑑み、本出願の一実施形態において、端末装置に適用されるデータ送信方法を提供する。図5を参照すると、本方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS101において、端末装置は、第一の指示情報を取得し、第一の指示情報は第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。
ステップS102において、端末装置は、N個の時間単位上の時間領域リソースを使用して、第一の物理チャネルを送信する。
【0041】
本出願の実施形態において、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースは、第一の指示情報によって指示され、指示された時間領域リソースのリンク方向は、アップリンク、ダウンリンク又はサイドリンク等、特定のリンク方向である。指示された時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含む。送信中、端末装置は、第一の指示情報によって指示されたN個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信し、第一の物理チャネルは、例えば、アップリンクチャネル、ダウンリンクチャネル、又はサイドチャネルであってもよい。
【0042】
実施形態におけるアップリンク、ダウンリンク、又はサイドリンクは、リンクの送信方向を識別又は区別するためにのみ使用されることに留意されたい。例えば、アップリンクは、端末がネットワークにデータを送信する方向、又は端末が中央制御ノード装置にデータを送信する方向を識別するために使用され、ダウンリンクは、ネットワークが端末にデータを送信する方向、又は中央制御ノード装置が端末にデータを送信する方向を識別するために用いられ、サイドリンクは、データが2つの端末間で送信される方向を識別するために使用される。
【0043】
したがって、データ送信のための本出願の実施形態の方法では、送信に影響を与える要因は、時間領域リソースのリンク方向と、時間領域リソースの総数、すなわち、N個の時間単位だけである。時間単位における時間領域シンボル等の状況は、規制や制限を受けないので、本出願の実施形態は、システムのフレーム構造を制限しない。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域位置を有する必要もなく、特定のリンク方向について同じ数の時間領域シンボルを有する必要もない。本出願の実施形態によって、リソーススケジューリング方法をより柔軟にすることができ、データチャネルのリソースへのマッピングをより柔軟にすることができる。
【0044】
本出願の実施形態では、オプションとして、指示情報によって指示された複数の時間単位(すなわち、N個の時間単位)上の時間領域リソースは、1つのデータチャネルを共同で送信するために使用され、複数のデータチャネルを別々に送信する(例えば、第一の物理チャネルを異なる時間スロットで繰り返し送信する)ために使用されるのではない。
【0045】
これに対応して、本出願の一実施形態では、ネットワーク装置又は中央制御ノード装置に適用されるデータ送信方法をさらに提供する。図6を参照すると、本方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS201において、第一の通信装置は、第一の指示情報を端末装置に送信し、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用される。
一の物理チャネルの時間領域リソースは、第一のリンク方向に対応する。時間領域リソースは、N個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0046】
任意選択で、第一の通信装置は、ネットワーク装置、又は通信グループ内のクラスタヘッド(CH)端末や中央制御ノード等、リソーススケジューリング機能を有する装置であってもよい。
【0047】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置又は中央制御ノードは、端末装置に第一の指示情報を提供してもよく、端末装置は、第一の指示情報に従ってデータチャネルを送信できるようになる。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域の位置を有する必要はなく、本出願の実施形態によって、リソーススケジューリング方法をより柔軟にすることができる。
【0048】
本出願の実施形態の具体的な実装を、以下の段落において、いくつかの実施形態を介して詳細に説明する。
【0049】
本出願の実施形態において、時間単位の数Nを決定するために様々な態様を採用することができるが、これについては、以降の段落で個別に紹介する。言及される用語「数」は、記述された対象物の「数/量」を意味し、この両者は交換可能である。
【0050】
態様1において、第一の指示情報は、時間単位の数を決定する。
【0051】
本出願の実施形態において、任意選択で、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間単位の数がNであることを含む。
【0052】
任意選択で、時間単位は、時間スロット、サブフレーム、ハーフフレーム、無線フレーム、システムフレーム、及び時間長Tのうちの少なくとも1つを含む。時間長Tは、1ミリ秒、2ミリ秒等の固定時間長を指す。時間単位は、リソーススケジューリングの基本単位であってもよいことに留意されたい。
【0053】
異なる通信システムにおいて、リソーススケジューリングの基本単位は、異なる名称を有することに留意されたい。例えば、LTEシステムではサブフレームと呼ばれ、NRシステムでは時間スロットと呼ばれ、車載用短距離通信システムでは無線フレーム等と呼ばれる。本出願の各実施形態において、リソーススケジューリングの基本単位に適用され、名称が異なることによる区別はない。説明の便宜上、異なる実施形態では、時間スロットによって記述されることも、サブフレームによって記述されることも、無線フレームでによって記述されることもあるが、本出願の実施形態の具体的な実装に影響を与えるものではない。
【0054】
本出願の実施形態において、第一の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つによって搬送されてもよい。
【0055】
一例では、ネットワーク装置は、ダウンリンク制御情報(DCI)を介してPDSCH(又はPUSCH)をスケジューリングし、第一の指示情報はDCIで搬送されてもよい。別の例では、第一の指示情報は、構成情報を介して構成されるシステム情報放送(SIB)、無線リソース制御(RRC)、物理放送チャネル(PBCH)によって搬送されてもよい。
【0056】
具体的には、スケジューリング情報が第一の指示情報を運ぶ例では、ネットワーク装置又は中央制御ノードがスケジューリング情報を端末装置に送信する。スケジューリング情報は、第一のデータチャネルの送信をスケジューリングするために使用され、スケジューリング情報は、第一の指示情報を搬送する。第一の指示情報は、端末装置のN個の時間単位上の送信リソースをスケジューリングするために使用される。N個の時間単位上のリソースは、第一のデータチャネルを送信するために使用される。
【0057】
態様2において、第一の指示情報及び第一の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0058】
本出願の実施形態において、任意選択で、端末装置は、第一の構成情報に従って第一のパラメータセットを決定し、第一のパラメータセットは1つ以上のパラメータ値を含み、第一の指示情報は第一のインデックス情報を含み、端末装置は、第一のパラメータセット及び第一のインデックス情報に従って第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0059】
任意選択で、第一の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0060】
時間単位の数が共同で決定される場合、一方では、パラメータセットは、事前構成、ネットワーク構成、又は中央制御ノードを介して構成することができ、パラメータセット内の複数のパラメータ値は、それぞれ複数のスケジューリングされた時間単位の数(例えば、時間スロットの数)に対応し、他方では、インデックス値はDCIに指示されてもよく、スケジューリングされるべき時間単位の数は、インデックス値及びパラメータセットに従って決定される。
【0061】
例えば、ネットワーク装置がRRCやSIB等のシグナリングを介してパラメータセットを構成し、セット内のパラメータ値が1、2、4、8、16、32等である。DCIで指示されるインデックス値は2であり、インデックス番号は0から始まり、スケジューリングされるべき時間単位の数は、パラメータセットのインデックス値2に対応する値、すなわち、対応するパラメータセットの4である。したがって、スケジューリングされるべき時間単位の数は、4であり、すなわち、N=4であると決定される。
【0062】
他のパラメータセット又はインデックス値を指示する場合も類推することができ、第一の指示情報の搬送モード及び時間単位の任意定義は、「態様1」の記述と一致する。
【0063】
態様3において、第一の指示情報及び第二の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0064】
本出願の実施形態において、任意選択で、端末装置は、第二の構成情報に従って時間単位の最小粒度情報を決定し、第一の指示情報は第一の数を含み、端末装置は、最小粒度情報及び第一の数に従って第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0065】
任意選択で、第二の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0066】
時間単位の数が共同で決定される場合、一方では、時間単位の最小粒度は、事前構成、ネットワーク構成、又は中央制御ノード構成によってスケジューリングされる。例えば、最小粒度は、4時間スロット(又は無線フレーム等)、8時間スロット等とすることができる。他方では、制御情報中の指示情報は、時間単位の最小粒度の倍数を指示し、スケジューリングされるべき時間単位の数は、その倍数値と最小粒度パラメータ値に従って決定される。
【0067】
例えば、ネットワークがRRCシグナリングを介して構成したスケジューリング時間スロットの最小粒度は2であり、DCIで指示された倍数値は4であり、4つの最小スケジューリング時間ユニットに対応する時間スロット数は、2×4=8つの時間スロットであることを指示する。したがって、スケジューリングされるべき時間単位の数は、8であり、すなわち、N=8であると決定される。
【0068】
残りの最小粒度又は倍数を指示する場合も同様に推論でき、第一の指示情報の搬送モード及び時間単位の任意定義は、「態様1」の記述と一致する。
【0069】
態様4において、第一の指示情報及び第三の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0070】
本出願の実施形態において、任意選択で、端末装置は、第三の構成情報に従って、各時間単位に含まれる第一のリンク方向の時間領域シンボルの数を決定し、第一の指示情報は、第一の物理チャネルを送信するために使用される時間領域シンボルの数がKであることを含み、端末装置は、第一の指示情報及び各時間単位に含まれる第一のリンク方向の時間領域シンボルの数に従って、第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0071】
任意選択で、第三の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0072】
時間単位の数が共同で決定される場合、一方では、各時間単位に含まれる第一のリンク方向の時間領域シンボルの数は、事前構成、ネットワーク構成、又は中央制御ノードによって構成されてもよく、例えば、以下のように構成される。
4つのダウンリンクシンボルが時間スロットn+1に含まれ、
0のダウンリンクシンボルが時間スロットn+2に含まれ、
1つのダウンリンクシンボルが時間スロットn+3に含まれ、
2つのダウンリンクシンボルが時間スロットn+4に含まれる。
【0073】
他方では、制御情報中の指示情報は、PDSCH送信に使用するダウンリンクシンボルの数がKであることを示し、上記値に従って、スケジューリングすべき時間単位の数を決定することができる。
【0074】
例えば、DCIにK=7が指示されている、すなわち、PDSCHが合計7つの時間領域シンボルにマッピングされていると仮定すると、時間スロットn+1から始まって、利用可能なダウンリンクシンボルは、合計3つの時間スロット(時間スロットn+1、n+3、n+4)が関与し、占有されているので、N=3であり、またスケジューリングされるべき時間単位の数は、3であると決定される。
【0075】
DCIにK=5が指示されている、すなわち、PDSCHが5つのシンボルにマッピングされることが指示されていると仮定すると、合計2つの時間スロット(スロットn+1及びn+3)が関与し、PDSCHは時間スロットn+1及びn+3にのみマッピングされ、すなわち、N=2となり、スケジューリングされるべき時間単位の数は、2であると決定される。
【0076】
DCIにK=6が指示されている、すなわち、PDSCHが合計6つの時間領域シンボルにマッピングされていると仮定すると、上記の時間スロットn+1から始まって、利用可能なダウンリンクシンボルは、合計3個の時間スロット(時間スロットn+1、n+3、n+4)が関与し、完全に占有されており、時間スロットn+4の第一のダウンリンクシンボルだけが使用されていることからN=3となり、スケジューリングされるべき時間単位の数は、3であると決定される。
【0077】
残りの場合の決定の態様は、類推することができ、第一の指示情報の搬送モード及び時間単位の任意定義は、「態様1」の記述と一致する。
【0078】
態様5において、第一の指示情報及び第四の構成情報は、時間単位の数を共同で決定する。
【0079】
本出願の実施態様において、任意選択で、端末装置は、第四の構成情報に従って、単一の時間単位で第一の物理チャネルを送信するために使用される時間領域シンボルの数Aを決定する。さらに、端末装置は、第五の構成情報に従って、第一の物理チャネルの時間領域シンボルの数がBであることを決定し、第一の指示情報に従って、第一の物理チャネルのタイプを決定する。端末装置は、第一の指示情報、第四の構成情報、及び第五の構成情報に従って、第一の物理チャネルに対応する時間単位の数を決定する。
【0080】
任意選択で、端末装置は、第四の構成情報に従って、A個の時間領域シンボルの開始位置を決定する。
【0081】
任意選択で、第四の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうち少なくとも1つの情報に従って決定され、第五の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうち少なくとも1つの情報に従って決定される。
【0082】
任意選択で、第四の構成情報及び第五の構成情報は、同じ構成情報である。
【0083】
任意選択で、第一の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送されてもよい。
【0084】
例えば、第一の指示情報は、端末に制御チャネルを送信するように指示するために使用され、第四の構成情報は、制御チャネルを送信するための時間単位に1つの時間領域シンボルがあることを決定するために使用され、第五の構成情報は、制御チャネルの時間領域シンボルの数が4であることを決定するために使用されて、こうして、端末は、チャネルに対応する時間単位の数がN=4であることを決定することができる。
【0085】
前述の態様のいずれか1つにおいて、第一の物理チャネルを送信するためのN個の時間単位が決定されてもよい。さらに、第一の物理チャネルの開始時間スロットは、第一の時間領域位置であってもよいし、第一の時間領域位置から一定の間隔を置いた位置であってもよい。本出願の実施形態において、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの開始位置は、第二の指示情報によって決定されてもよく、その詳細は、後述する段落で説明する。
【0086】
本出願の実施形態において、端末装置は、第二の指示情報を取得し、第二の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される。
【0087】
任意選択で、第二の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送される。
【0088】
本出願の実装において、任意選択で、第二の指示情報は、第一の物理チャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始シンボルのインデックスを含む。
【0089】
本出願の一実施形態において、任意選択で、第二の指示情報は、第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を含む。
【0090】
本出願の一実施形態において、任意選択で、第二の指示情報は、第一の物理チャネルの開始位置と第一の時間領域位置との間の時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを含む。
【0091】
第一の時間領域位置は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
a)第一の物理チャネルのスケジューリング情報が配置される時間領域位置、
b)第一の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置、
c)第二の指示情報を搬送するチャネルが配置される時間領域位置、
d)1ミリ秒の時間長の開始位置のような、固定時間長の開始位置。
【0092】
したがって、本出願の実施形態では、N個の時間単位上の時間領域リソースは、開始位置から始まるN個の時間単位上の時間領域リソースを含む。N個の時間単位は、連続したN個の時間単位であってもよいし、離散したN個の時間単位であってもよい。
【0093】
実際には、異なる時間スロットは、異なる数のアップリンクシンボル及び/又はダウンリンクシンボルを含んでもよく、また、ガード期間(guard period)又は送受信変換等に役立つ時間領域シンボルを含んでもよい。したがって、本出願の実施形態で説明した開始位置からのN個の時間単位の時間領域リソースについて、第一の物理チャネルの送信に使用できない時間単位を除外する必要があるが、本出願の実施形態では以下のような態様で実施することが可能である。
【0094】
態様1では、開始位置から始まるN個の時間単位のうちの第一の時間単位における全ての時間領域シンボルのリンク方向が第一のリンク方向でない場合、第一の時間単位はN個の時間単位に含まれない。
【0095】
態様2では、開始位置から始まるN個の時間単位のうちの第二の時間単位が予約シンボルを含み、予約シンボルを除く残りの全ての時間領域シンボルのリンク方向が第一のリンク方向でない場合、第二の時間単位はN個の時間単位に含まれない。
【0096】
本出願のいくつかの実施形態において、N個の時間単位のそれぞれは、第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む。
【0097】
本出願のいくつかの実施形態において、N個の時間単位のそれぞれにおける予約シンボルを除く時間領域シンボルは、第一のリンク方向の少なくとも1つの時間領域シンボルを含む。
【0098】
本出願のいくつかの実施形態において、N個の時間単位のうちの少なくとも1つの時間単位は、第一のリンク方向の時間領域シンボルを含まない。
【0099】
本出願のいくつかの実施形態では、N個の時間単位のうちの少なくとも1つの時間単位における予約シンボルを除く時間領域シンボルは、第一のリンク方向の時間領域シンボルを含まない。
【0100】
予約シンボルについて、本出願の実施形態における端末装置は、第六の構成情報に従って、予約シンボルの時間領域リソースを決定してもよい。第六の構成情報は、事前構成情報、ネットワーク構成情報、及び中央制御ノード構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って決定されてもよい。
【0101】
本出願の実施形態において、予約シンボルは、同期信号、放送チャネル、システム情報、制御情報、アクセス情報、チャネルサウンディング信号、及び特定のサービスタイプの情報のうち少なくとも1つの情報を送信するために使用される。具体的な情報のタイプとしては、例えば、ノイズを低減するための情報等が挙げられる。
【0102】
説明した様々な時間単位構造に加えて、本出願の実施形態における開始位置から始まるN個の時間単位は、不連続なN個の時間単位であってもよく、隣接する2つの時間単位の間に間隔がある。
【0103】
本出願の実施形態において、端末装置は、第三の指示情報を取得し、第三の指示情報は、R個の時間単位ごとに1つの時間単位が第一の物理チャネルの送信に使用されることを決定するために使用され、Rは1より大きい整数である。
【0104】
N個の時間単位上の時間領域リソースは、開始位置から始まるN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、N個の時間単位における第iの時間単位と第i+1の時間単位との間隔は、R個の時間単位であり、iは時間単位のシリアル番号で、1≦i≦N-1である。
【0105】
本出願の実施形態において、第三の指示情報は、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送されてもよい。
【0106】
説明した実施形態の1つ以上に基づき、本出願の実施形態における端末装置は、以下のような態様のうち少なくとも1つでデータチャネルを選択的に送信してもよい。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位で、
第一のリンク方向の全ての時間領域シンボルを介して送信される。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位で、予約シンボルを除く
第一のリンク方向の全ての時間領域シンボルを介して送信される。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位で、
第一のリンク方向のK個の時間領域シンボルを介して送信される。
・第一の物理チャネルは、N個の時間単位のそれぞれで、
第一のリンク方向のA個の時間領域シンボルを介して送信される。
【0107】
本出願の実施形態において、図7を参照すると、第一の物理チャネルは、1つの時間単位でいくつかの時間領域シンボルによって送信されてもよい。図4の既存の処理方法と比較すると、図4の時間スロットn+2には十分なダウンリンクシンボルがなく、この時間スロットは物理チャネルを送信するために使用されない。しかしながら、図7に示す本出願の実施形態では、時間スロットn+2の対応する位置の2つのダウンリンク時間領域シンボルと他の時間スロットのダウンリンク時間領域シンボルが、物理チャネルを共同で送信するために使用されてもよい。
【0108】
本出願の実施形態において、端末装置は、第四の指示情報、第五の指示情報、及び第六の構成情報のうちの少なくとも1つの情報に従って、N個の時間単位で第一の物理チャネルを送信するための第一のリンク方向の時間領域シンボルを決定する。
【0109】
第四の指示情報は、第一の物理チャネルを送信するための1つの時間単位における第一のリンク方向の開始位置及び時間領域シンボルの数を決定するために使用される。
【0110】
第五の指示情報は、時間単位における第一のリンク方向の時間領域シンボルの時間領域位置を決定するために使用される。
【0111】
第六の構成情報は、予約シンボルの時間領域リソースを決定するために使用される。
【0112】
本出願の実施形態において、第四の指示情報は、DCIで搬送されてもよく、無線フレーム内の開始位置と時間領域シンボルの数とを指示する。図7の例では、第四の指示情報は、各時間単位における第四の時間領域シンボルから始まる4つのシンボルが第一の物理チャネルの送信のために使用されることを指示する。
【0113】
本出願の実施形態において、第五の指示情報は、無線フレームにおけるシンボル割当情報であり、無線フレームにおける第一のリンク方向及び第二のリンク方向のシンボルの数及び/又は位置を指示する。図7の例では、シンボル割当情報に従って、各時間スロットにおけるダウンリンクシンボルDLの位置と数、及びアップリンクシンボルULの位置と数が決定される。
【0114】
本出願の実施形態において、N個の時間単位で第一の物理チャネルを送信するために使用される第一のリンク方向の時間領域シンボルは、第四の指示情報及び第五の指示情報に従って決定される。一例として、2つの指示情報によって決定された第一リンク方向の時間領域シンボルの交点が取られてもよく、第一の物理チャネルは、交点の時間領域シンボルによって送信される。例えば、図7において、第四の指示情報は、各時間スロットの第四の時間領域シンボルから始まる4つのシンボルが第一の物理チャネルを送信するために使用されることを指示する。第五の指示情報は、各時間スロットのシンボル比を指示するために使用され、第四の指示情報及び第五の指示情報に従って決定された交点、すなわち、時間スロットn、n+1及びn+3におけるシンボルインデックス3、4、5及び6(0から始まるスロット内のシンボルインデックス)を有するシンボルと、スロットn+2におけるシンボルインデックス3及び4を有するシンボルとが、第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0115】
本出願の実施形態において、第四の指示情報及び第五の指示情報に基づいて、第六の構成情報をさらに組み合わせて、第一の物理チャネルを送信するためのN個の時間単位における第一のリンク方向の時間領域シンボルを決定する。一例として、第四の指示情報及び第五の指示情報によって決定された第一のリンク方向の時間領域シンボルの前述の交点において、第六の構成情報によって決定される予約リソースを除いて、第一の物理チャネルは、残りの時間領域シンボルで送信される。図7の例では、前段落の例に基づいて、ネットワークが第六の構成情報を介して、時間スロット内で利用可能な最後の2つのダウンリンクシンボルを予約シンボルとして構成する場合、そのシンボルを使用して第一の物理チャネルを送信することはできない。一方、時間スロットn、n+1、n+3におけるシンボルインデックス3、4、5を有するシンボルは第一の物理チャネルの送信に使用でき、シンボルインデックス6を有するシンボルは予約シンボルであり、時間スロットn+2におけるシンボルインデックス3、4を有するシンボルは予約シンボルであって、第一の物理チャネルを送信するために使用することができない。一方、第一の物理チャネルは、時間スロットn、n+1、n+3のシンボルインデックス3、4、5を有するシンボルを介して送信される。
【0116】
記載された少なくとも1つの実装によれば、本出願の実施形態において、端末装置は、第一の物理チャネルを送信するためのN個の時間単位において、第一のリンク方向の時間領域シンボルを介して、第一の物理チャネルを送信する。
【0117】
任意選択で、第四の指示情報及び第五の指示情報は、それぞれ、放送情報、システム情報、構成情報、及びスケジューリング情報のうちの少なくとも1つの情報によって搬送されてもよい。例えば、第四の指示情報は、制御チャネルで搬送されるリソーススケジューリング情報であり、第五の指示情報は、放送情報である。
【0118】
本出願の実施形態においては、時間領域リソースの各時間スロットの時間スロット比は同じであっても異なっていてもよく、すなわち、データチャネルの送信は、時間スロット構造を厳密に制限することなく、実施することが可能である。
【0119】
本出願の実施形態の実装は、添付の図面を参照して、後続の段落における複数の特定の例によって説明する。
【0120】
(実施形態1)
図8を参照すると、本実施形態では、各時間スロットの時間スロット比は同じである。各時間スロット(又は無線フレーム)は10個の時間領域シンボルを含み、2つの時間領域シンボルはガード期間又は送受信変換として供され、残りの8個のシンボルはデータ送信に使用することができる。データ送信用の8つのシンボルのうち4つは、基地局から端末装置への送信、又は中央制御ノード装置から他の端末装置への送信等のダウンリンクデータを送信するために使用され、残りの4つのシンボルは、端末装置から基地局又は中央制御ノードへの送信等のアップリンクデータを送信するために使用される。
【0121】
実施形態では、DCIで搬送される指示情報等、時間スロットn+0で送信されるスケジューリング情報は、PDSCH等の送信リソースのスケジューリングを指示するために使用される。
【0122】
具体的には、図8は、時間スロット粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、DCIで指示されるPDSCHに対応する時間単位の数は、N=4である。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロット内の全てのダウンリンクシンボルを占有する。図8の4つの時間スロット(時間スロットn+1、n+2、n+3、n+4)は、合計16個のダウンリンクシンボルを含み、PDSCHは16個の時間領域のシンボル上で同じ周波数領域のリソースを占有する。
【0123】
図8は、時間領域シンボルの粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、N=14がDCIでされている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロット(時間スロットn+1、n+2、n+3、n+4)を含む14個の連続したダウンリンクシンボルを占有し、時間スロットn+4の最初の2個のダウンリンクシンボルは占有され、最後の2個のダウンリンクシンボルは占有されておらず、N=16と指示されていれば、すべてのダウンリンクシンボルが占有されることもある。
【0124】
さらに、図8の例では、ネットワークは、DCIを介してPDSCHをスケジューリングし、N=4がDCIで指示される。すなわち、連続する4つの時間スロットの時間領域リソースがPDSCHを送信するためにスケジューリングされ、周波数領域リソースのサイズは10RBと指示され、次に、チャネルコーディング及び変調後のPDSCHに対応する送信ブロックTBが、周波数領域が先、時間領域の順で時間周波数リソースにマッピングされている。すなわち、送信ブロックTBは、最初に、時間スロットn+1の第一のダウンリンクシンボルの10個のRBにマッピングされ、次いで、スロットn+1の第二のダウンリンクシンボルの10個のRBにマッピングされるというように、時間スロットn+1の4つのダウンリンクシンボルがマッピングされるまで、このようにマッピングされる。続いて、送信ブロックTBは、時間スロットn+2の第一のシンボルにマッピングされ、次いで、時間スロットn+2の第二のシンボルにマッピングされ、4つの時間スロットのすべてのダウンリンクシンボルがマッピングされるまで、このようにマッピングされる。
【0125】
任意選択で、制御情報DCIは第二の指示情報を搬送し、第二の指示情報は、制御情報によってスケジューリングされたデータチャネルの時間領域リソースの開始位置を決定するために使用される。
【0126】
任意選択で、第二の指示情報は、データチャネルの開始時間スロットのインデックス及び/又は開始時間領域シンボルのインデックスを指示することができる。
【0127】
任意選択で、第二の指示情報は、データチャネルと制御情報との間の時間スロット間隔及び/又はシンボル間隔を指示することができる。
【0128】
任意選択で、第二の指示情報は、データチャネルと制御情報との間の時間スロット間隔及び/又はシンボルインデックスを指示することができる。
【0129】
例えば、第二の指示情報はDCIによって搬送され、DCIはパラメータMを含んでもよく、パラメータMは、データチャネルの時間領域の開始位置を決定するために使用される。
【0130】
時間スロット粒度をスケジューリングする場合、パラメータMは、スケジューリングされたデータチャネルの時間スロットの開始位置と、DCIが配置されている時間スロットの時間スロット間隔を表す。例えば、図8において、パラメータは、M=1である。
【0131】
シンボル粒度をスケジューリングする場合、パラメータMは、スケジューリングされたデータチャネルの時間領域シンボルの開始位置と、DCIが配置されている時間領域シンボルとの間のシンボル間隔を表す。例えば、図8において、パラメータは、M=4である。
【0132】
パラメータがM=0の場合、DCIとスケジューリングされたデータチャネルが同じ時間スロットに配置され、その一方で、スケジューリングされたデータチャネルはDCIの開始時間領域シンボルと同じであるか、スケジューリングされたデータチャネルはDCIが配置される最後の時間領域シンボルの次の時間領域シンボルから開始することを表してる。
【0133】
任意選択で、パラメータMは、時間スロット間隔パラメータ及び時間領域シンボルインデックスを含んでもよく、時間スロット間隔パラメータは、データチャネルとDCIが配置される時間スロットとの間の時間スロット間隔を決定するために使用され、時間領域シンボルインデックスは、データチャネルの開始時間スロットにおける開始スロットシンボルに対応する時間領域シンボルインデックスを決定するために使用される。例えば、図8(b)において、時間スロット間隔は1で、時間領域シンボルインデックスは0であり、これは、DCIが配置される時間スロットの次の時間スロットにおける最初の時間領域シンボルがPDSCHのマッピング又は送信を開始することを表している。
【0134】
(実施形態2)
図9を参照すると、本実施形態では、各時間スロットの時間スロット比が異なる。各時間スロット(又は無線フレーム)は10個の時間領域シンボルを含み、2つの時間領域シンボルはガード期間又は送受信変換として供され、残りの8つのシンボルはデータを送信するために使用することができ、さらに以下のように図示されている。
・時間スロットn+1には、6つのダウンリンクシンボルと
2つのアップリンクシンボルが含まれる。
・時間スロットn+2には、2つのダウンリンクシンボルと
6つのアップリンクシンボルが含まれる。
・時間スロットn+3には、3つのダウンリンクシンボルと
4つのアップリンクシンボルが含まれる。
・時間スロットn+4には、4つのダウンリンクシンボルと
4つのアップリンクシンボルが含まれる。
DCIで送信されるスケジューリング情報等、時間スロットn+0で送信されるスケジューリング情報は、PDSCHの送信をスケジューリングするために使用される。
【0135】
図9は、時間スロット粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、N=4がDCIで指示されている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロットの全てのダウンリンクシンボルを占有するので、図9の4つの時間スロットは合計15個のダウンリンクシンボルを含み、PDSCHは15個の時間領域シンボル上に同じ周波数領域リソースを占有する。
【0136】
図9は、シンボル粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、N=14がDCIで指示されている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、連続した14個のダウンリンクシンボルを占有する。
【0137】
さらに、DCIでスケジューリングされたデータチャネルの送信リソースをDCIで指示する態様は、実施形態1で説明したものと同様であり、本明細書で繰り返すことはしない。
【0138】
本出願の様々な実施形態において、特定の時間領域のシンボルが、時間スロット(又は無線フレーム)における他のデータチャネル又はデータタイプ又はシステム情報を送信するために予約されている場合、データチャネルは予約シンボル上にマッピングされない。
【0139】
(実施形態3)
図10を参照すると、各時間スロットにおいて、2つのダウンリンクシンボル及び2つのアップリンクシンボルが予約シンボルとして使用され、予約シンボルは、システム情報、制御情報等を送信するために、あるいは車載通信システムにおけるノイズ低減のサービスデータ等の特別なタイプのサービスのデータを送信するために使用することができる。
【0140】
ダウンリンクデータの送信がDCIを介してスケジューリングされる場合、ダウンリンクデータは予約シンボルを占有することができず、データのマッピング及び送信は、時間スロットに予約されていないダウンリンクシンボルに対してのみで実行することができる。
【0141】
図10は、時間スロット粒度に従ってスケジューリングする場合を示しており、パラメータN=4がDCIで指示されている。すなわち、DCIによってスケジューリングされたPDSCHは、4つの時間スロットの全てのダウンリンクシンボルを占有し、PDSCHは各時間スロットで予約されていない時間領域シンボルにマッピングされている。さらに、時間スロットn+2にPDSCHをマッピングするために利用可能なダウンリンクシンボルが存在しないので、PDSCHは時間スロットn+2にマッピングされていないことに留意されたい。
【0142】
本出願の実施形態では、DCIで指示されるパラメータNが適用される時間スロットの数は、PDSCHが時間スロットにマッピングされるかどうかとは関係がないことに留意されたい。言い換えれば、時間スロットn+jについては、この時間スロットにDCIによってスケジューリングされたデータチャネルをマッピングできる時間領域シンボルが存在するかどうかにかかわらず、この時間スロットn+jは、指示されたN個の時間スロットに含まれる。
【0143】
図10を参照すると、N=4は、PDSCHが4つの時間スロットにマッピングされることを指示するが、時間スロットn+2には、PDSCHをマッピングできる下りリンクシンボルが存在しないので、N=4は、この時間スロットn+2にも適用される。すなわち、PDSCHは、時間スロットn+1、n+2、n+3、及びn+4の時間領域シンボルにマッピングされる。したがって、PDSCHは、4つの時間スロットにおいて、合計7つの時間領域シンボルにマッピングされる。
【0144】
図10は、シンボル粒度に従ってスケジューリングする場合を示す。シンボルレベルのマッピングでは、制御チャネルで7つのシンボルにマッピングすることが指示された場合、PDSCHは時間スロットn+1、n+3、及びn+4の合計7つのシンボルにマッピングされ、5つシンボルにマッピングすることが指示された場合、PDSCHは時間スロットn+1とn+3のみにマッピングされる。
【0145】
本明細書に記載された様々な実施形態において、本出願の各実施形態は、ダウンリンクデータ送信、アップリンクデータ送信、又はサイドリンクデータ送信に適用可能である。
【0146】
データ送信は、本出願の実施形態における方法で実行され、時間スロット等の時間単位の時間領域シンボルは厳密に規制又は制限されることはない。データチャネルは、各時間単位で同じ時間領域位置を有する必要はない。本出願の実施形態を採用することにより、リソースのスケジューリング方法をより柔軟にすることができ、データチャネルのリソースへのマッピングをより柔軟にすることができる。
【0147】
本出願の実施形態の具体的な構成と実装について、様々な観点からの複数の実施形態を通じて説明してきた。少なくとも1つの実施形態により、その効果を説明した。
【0148】
前述の実施形態の少なくとも1つの処理方法に対応して、本出願の一実施形態では、図11に示すような端末装置100が提供され、端末装置100は、以下を含む。
【0149】
第一の取得モジュール101は、第一の指示情報を取得するように構成され、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上に時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数である。
【0150】
送信モジュール102は、N個の時間単位上の時間領域リソースを介して第一の物理チャネルを送信するように構成される。
【0151】
前述の実施形態の少なくとも1つの処理方法に対応して、本出願の一実施形態では、図12に示すようなネットワーク装置200が提供され、ネットワーク装置200は、以下を含む。
【0152】
第一の送信モジュール201は、第一の指示情報を端末装置に送信するように構成され、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1より大きい整数であり、N個の時間単位上の時間領域リソースは、端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0153】
前述の実施形態の少なくとも1つの処理方法に対応して、本出願の一実施形態では、図13に示すような中央制御ノード300が提供され、中央制御ノード300は、以下を含む。
【0154】
第一の送信モジュール301は、第一の指示情報を端末装置に送信するように構成され、第一の指示情報は、第一の物理チャネルに対応する時間領域リソースの情報を決定するために使用され、第一の物理チャネルの時間領域リソースは第一のリンク方向に対応し、時間領域リソースはN個の時間単位上の時間領域リソースを含み、Nは1よりも大きい整数であり、N個の時間単位上の時間領域リソースは端末装置が第一の物理チャネルを送信するために使用される。
【0155】
本出願の実施形態における端末装置100、ネットワーク装置200、及び中央制御ノード300は、前述の方法の実施形態における端末装置の対応する機能を実装することができる。端末装置100、ネットワーク装置200、及び中央制御ノード300における各モジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)の対応する処理、機能、実装、及び有益な効果については、ここでは繰り返さないので、前述の方法の実施形態における対応する説明を参照されたい。
【0156】
本出願の実施形態における端末装置100、ネットワーク装置200、及び中央制御ノード300における各モジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)によって説明された機能は、異なるモジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)によって実装されてもよく、同じモジュール(サブモジュール、ユニット、又はコンポーネント等)によって実装されてもよいことに留意されたい。例えば、第一の送信モジュールと第二の送信モジュールは、異なるモジュールであっても、同じモジュールであってもよく、そのいずれも本出願の実施形態における端末装置の対応する機能を実装することができる。
【0157】
図14は、本出願の実施形態による通信装置600の構造の概略図である。通信装置600は、プロセッサ610を含み、プロセッサ610は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0158】
任意選択で、通信装置600は、メモリ620を含むこともできる。プロセッサ610は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行してもよい
【0159】
メモリ620は、プロセッサ610から独立した別個の装置であってもよいし、プロセッサ610に組み込まれてもよい。
【0160】
任意選択で、通信装置600は、トランシーバ630をさらに含んでもよく、プロセッサ610は、他の装置と通信するためにトランシーバ630を制御してもよい。具体的には、トランシーバ630は、他の装置に情報又はデータを送信してもよく、あるいは他の装置が送信した情報又はデータを受信してもよい。
【0161】
トランシーバ630は、送信機と受信機とを含んでもよい。トランシーバ630は、アンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数は、1つであっても複数であってもよい。
【0162】
任意選択で、通信装置600は、本出願の実施形態のネットワーク装置であってもよく、通信装置600は、本出願の実施形態の各方法においてネットワーク装置によって実装される対応するプロセスを実装してもよいが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0163】
任意選択で、通信装置600は、本出願の実施形態の端末装置であってもよく、通信装置600は、本出願の実施形態の各方法において端末装置によって実装される対応するプロセスを実装してもよいが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0164】
図15は、本出願の実施形態によるチップ700の構造の概略図である。チップ700は、プロセッサ710を含み、プロセッサ710は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0165】
任意選択で、チップ700は、メモリ720をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、本出願の実施形態における方法を実装するために、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行してもよい。
【0166】
メモリ720は、プロセッサ710から独立した別個の装置であってもよいし、プロセッサ710に組み込まれてもよい。
【0167】
任意選択で、チップ700は、入力インタフェース730をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、入力インタフェース730を制御して、他の装置又はチップと通信してもよく、具体的には、入力インタフェース730は、他の装置又はチップが送信した情報又はデータを取得してもよい。
【0168】
任意選択で、チップ700は、出力インタフェース740をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、出力インタフェース740を制御して、他の装置又はチップと通信してもよく、具体的には、出力インタフェース740は、他の装置又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0169】
任意選択で、チップは、本出願の実施形態のネットワーク装置に適用することができ、チップは、本出願の実施形態の各方法においてネットワーク装置によって実装される対応する処理を実装することができるが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0170】
任意選択で、チップは、本出願の前述の実施形態の端末装置に適用することができ、チップは、本出願の実施形態の各方法において端末装置によって実装される対応するプロセスを実装することができるが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0171】
本出願の実施形態で述べたチップは、システムオンチップ、システム・オン・チップ等と呼ばれることもあることに留意されたい。
【0172】
プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)又は他のプログラマブル論理装置、トランジスタ論理装置、ディスクリートのハードウェアコンポーネント等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0173】
メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、又はフラッシュであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよい。
【0174】
メモリは例示であって、これらに限定されるものではないことに留意されたい。例えば、本出願の実施形態におけるメモリは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、ダイレクトランバスRAM(DR RAM)等であってもよい。すなわち、本出願の実施形態におけるメモリは、これらのメモリ及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されるものではない。
【0175】
図16は、本出願の一実施形態による通信システム800の概略ブロック図である。通信システム800は、端末装置810と、ネットワーク装置820とを含む。
【0176】
端末装置810は、本出願の様々な実施形態の方法において端末装置によって実装される対応する機能を実装するために使用されてもよく、ネットワーク装置820は、本出願の様々な実施形態の方法においてネットワーク装置によって実装される対応する機能を実装するために使用されてもよいが、これについては、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0177】
本出願の実施形態において、指示情報は、データチャネルが複数の時間スロットにおけるすべての利用可能なダウンリンクシンボル(又はアップリンクシンボル)にマッピングできることを指示し、システムのフレーム構造に制限はなく、データチャネルは各時間スロットにおいて同じ時間領域位置を有する必要はないので、リソースへのデータチャネルの柔軟なマッピングと柔軟なリソーススケジューリングを支援する方法とが実装されている。
【0178】
前述の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって、全体又は一部を実装してもよい。ソフトウェアで実装される場合、実施形態は、全体又は一部をコンピュータプログラム製品の形態で実装することができる。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本出願の実施形態に記載されたプロセス又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されても、あるいは一つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線方法(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL))又は無線方法(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)を介してウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに送信することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は1つ以上の利用可能な媒体の統合を含むサーバ、データセンタ等のデータ記憶装置であってもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、及び磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))等であってもよい。
【0179】
本出願の様々な実施形態において、前述の処理のシーケンス番号は、実行の時間順序を表すものではなく、各プロセスの実行の時間順序は、その機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本出願の実施形態にいかなる制限を課すものではないことに留意されたい。
【0180】
当業者は、説明の便宜と簡潔さのために、記載されたシステム、装置及びユニットの特定の作業プロセスは、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することで明確に理解することができるので、ここでは、繰り返さない。
【0181】
上記は、本出願の具体的な実施態様に過ぎず、本出願の保護範囲はそれらに限定されない。本出願に開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る全ての変更又は置換は、本出願の保護範囲に包含されるはずである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【0182】
(発明の効果)
本開示に係るデータ送信方法、端末装置、及びネットワーク装置は、無線通信の分野に適用することができる。
【符号の説明】
【0183】
1000:無線通信システム
1100:ネットワーク装置
1200:端末装置
S101、S102、S201:ステップ
100:端末装置
101:第一の取得モジュール
102:送信モジュール
200:ネットワーク装置
201:第一の取得モジュール
300:中央制御ノード
301:第一の送信モジュール
600:通信装置
610:メモリ
620:プロセッサ
630:トランシーバ
700:チップ
710:プロセッサ
720:メモリ
730:入力インタフェース
740:出力インタフェース
800:通信システム
810:端末装置
820:ネットワーク装置
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】