(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-25
(54)【発明の名称】SRS伝送方法、端末及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20230818BHJP
H04W 72/542 20230101ALI20230818BHJP
H04W 52/18 20090101ALI20230818BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/542
H04W52/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504009
(86)(22)【出願日】2021-07-05
(85)【翻訳文提出日】2023-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2021104561
(87)【国際公開番号】W WO2022052608
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】202010960731.6
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】沈少武
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067KK03
(57)【要約】
サウンディング基準信号SRS伝送経路のチャネル品質パラメータを取得するステップ(S100)と、前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定し、決定した前記被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行するステップ(S200)と、を含むSRS伝送方法、端末及び記憶媒体を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるサウンディング基準信号SRS伝送方法であって、
SRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得するステップと、
前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定し、決定した前記被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行するステップと、を含むSRS伝送方法。
【請求項2】
SRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得する前記ステップは、
端末の現在の伝送要求及び端末の現在の第1無線性能パラメータを取得し、前記現在の伝送要求に基づいて無線性能パラメータ閾値を決定するステップと、
前記第1無線性能パラメータが前記無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、SRSの伝送経路を決定するステップと、
決定したSRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得するステップと、を含む請求項1に記載のSRS伝送方法。
【請求項3】
前記チャネル品質パラメータはアップリンク信号電力を含み、
前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定する前記ステップは、
端末の各チャネルの前記アップリンク信号電力が異なる場合、前記被干渉シナリオがアップリンク信号干渉シナリオであると決定するステップを含む請求項2に記載のSRS伝送方法。
【請求項4】
前記チャネル品質パラメータはチャネル電力を含み、
前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定する前記ステップは、
端末の各チャネルの前記チャネル電力が等化していない場合、前記被干渉シナリオがチャネル干渉シナリオであると決定するステップを含む請求項1に記載のSRS伝送方法。
【請求項5】
前記チャネル品質パラメータは伝達経路品質パラメータを含み、
前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定する前記ステップは、
前記伝達経路品質パラメータが予め設定された基準値よりも小さい場合、前記被干渉シナリオが伝達経路干渉シナリオであると決定するステップを含む請求項1に記載のSRS伝送方法。
【請求項6】
前記被干渉シナリオがアップリンク信号干渉シナリオであると決定する場合、決定した前記被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行する前記ステップは、
前記アップリンク信号電力を調整するステップと、
端末の前記アップリンク信号電力調整後の第2無線性能パラメータを取得し、前記第2無線性能パラメータが前記第1無線性能パラメータよりも大きい場合、調整後の前記アップリンク信号電力を前記伝送経路のアップリンク信号電力として設定するステップと、を含む請求項3に記載のSRS伝送方法。
【請求項7】
前記被干渉シナリオがチャネル干渉シナリオであると決定する場合、決定した前記被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行する前記ステップは、
予め設定されたチャネル電力閾値を取得するステップと、
前記チャネル電力閾値に基づいて端末の各チャネルの前記チャネル電力に対して電力補償を行うステップと、
電力補償後のチャネル電力及び前記チャネル電力閾値に基づいてフィードバック調整を行い、前記チャネル電力が前記チャネル電力閾値に合致するようにするステップと、を含む請求項4に記載のSRS伝送方法。
【請求項8】
前記被干渉シナリオが伝達経路干渉シナリオであると決定する場合、決定した前記被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行する前記ステップは、
RFリンク経路とアンテナ経路を含むSRSの現在の伝達経路及び利用可能な伝達経路を決定するステップと、
前記現在の伝達経路及び前記利用可能な伝達経路の伝達経路品質パラメータをそれぞれ取得するステップと、
前記利用可能な伝達経路の伝達経路品質パラメータが前記現在の伝達経路の伝達経路品質パラメータよりも大きい場合、前記利用可能な伝達経路をSRSの伝達経路として設定するステップと、を含む請求項5に記載のSRS伝送方法。
【請求項9】
端末の伝送経路調整後の第3無線性能パラメータを取得し、前記第3無線性能パラメータが前記無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、現在のSRSの被干渉シナリオを決定し、前記被干渉シナリオに応じて前記伝送経路を調整するステップをさらに含む請求項2に記載のSRS伝送方法。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~9のいずれか1項に記載のSRS伝送方法を実現する端末。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか1項に記載のSRS伝送方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号が202010960731.6、出願日が2020年09月14日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全内容は参照として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は通信の技術分野に関するが、これに限定されるものではなく、特にSRS伝送方法、端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
通信技術の発展に伴い、5G通信の応用がますます広がり、端末はマルチアンテナのマルチイン・マルチアウト(MIMO:Multiple Input Multiple Output)技術を採用し、MIMOアンテナの使用により空間多重利得が向上し、伝送性能が大幅に向上する。無線性能パラメータは伝送性能を表すものであり、端末の無線性能パラメータは通常、基地局が割り当てたリソースに依存し、端末は基地局にサウンディング基準信号(SRS:Sounding Reference Signal)を送信し、基地局はSRSに基づいてチャネル品質の検出結果を得、検出結果に基づいてリソースを割り当てる。アンテナやチャネルが多いため、SRSは伝送経路において様々な要因によって干渉を受けやすく、基地局がSRSに基づいて割り当てるリソースが少なくなり、端末の伝送性能に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下は本明細書で詳細に説明する主題の概要である。本概要は特許請求の範囲を制限するものではない。
【0005】
本願の実施例は、SRS伝送方法、端末及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、本願の実施例は、端末に適用されるSRS伝送方法であって、SRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得するステップと、前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定し、前記被干渉シナリオに応じて前記伝送経路を調整するステップと、を含むSRS伝送方法を提供する。
【0007】
第2態様では、本願の実施例はまた、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、前記SRS伝送方法を実現する端末を提供する。
【0008】
第3態様では、本願の実施例はまた、前記SRS伝送方法又は前記SRS伝送方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0009】
本願の他の特徴及び利点は以下の明細書において説明し、また、明細書から部分的に明らかになったり、本願を実施することにより把握されたりする。本願の目的及び他の利点は明細書、特許請求の範囲及び図面に記載の構成によって実現、取得される。
図面は本願の技術案をさらに理解するために提供され、明細書の一部を構成し、本願の実施例とともに本願の技術案を解釈するために使用され、本願の技術案を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本願の一実施例による端末に適用されるSRS伝送方法のフローチャートである。
【
図2】本願の別の実施例によるSRS伝送方法における伝送経路調整のトリガーのフローチャートである。
【
図3】本願の別の実施例によるSRS伝送方法においてアップリンク信号電力に基づいて被干渉シナリオを決定するフローチャートである。
【
図4】本願の別の実施例によるSRS伝送方法においてチャネル電力に基づいて被干渉シナリオを決定するフローチャートである。
【
図5】本願の別の実施例によるSRS伝送方法において伝達経路品質パラメータに基づいて被干渉シナリオを決定するフローチャートである。
【
図6】本願の別の実施例によるSRS伝送方法においてアップリンク信号電力に基づいて伝送経路調整を行うフローチャートである。
【
図7】本願の別の実施例によるSRS伝送方法においてチャネル電力に基づいて伝送経路調整を行うフローチャートである。
【
図8】本願の別の実施例によるSRS伝送方法において伝達経路品質パラメータに基づいて伝送経路調整を行うフローチャートである。
【
図9】本願の別の実施例によるSRS伝送方法の伝送経路調整後の流れを示す図である。
【
図10】本願の別の実施例によるSRS伝送方法を実行するための端末の機能モジュールの概略図である。
【
図11】本願の別の実施例によるSRS伝送方法を実行するための端末における経路再構成モジュールの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下では、図面及び実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。なお、ここで説明される具体的な実施例は本願を解釈するために過ぎず、本願を限定するものではない。
【0012】
なお、機能モジュールは装置の概略図において分割されており、論理順序はフローチャートにおいて示されているが、場合によっては、示される又は説明されるステップは装置のモジュール分割やフローチャートにおける順序と異なるもので実行されてもよい。明細書、特許請求の範囲又は上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は類似の対象を区別するものであり、必ずしも特定の順序や優先順位などを説明するわけではない。
【0013】
本願の実施例は、端末の現在の伝送要求及び端末の現在の第1無線性能パラメータを取得し、前記現在の伝送要求に基づいて無線性能パラメータ閾値を決定するステップと、前記第1無線性能パラメータが前記無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、SRSの伝送経路を決定し、前記伝送経路のチャネル品質パラメータを取得するステップと、前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定し、前記被干渉シナリオに応じて前記伝送経路を調整するステップと、を含むSRS伝送方法、端末及び記憶媒体を提供する。本願の実施例による形態によれば、現在の無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、SRSの被干渉シナリオを決定し、被干渉シナリオに応じてSRSの伝送経路を調整することができ、SRSが伝送経路において受ける干渉を減少させ、基地局が受信するSRSをより安定的にし、端末により正確なリソースを割り当て、端末の無線性能パラメータ及び伝送性能を向上させることができる。
【0014】
なお、本願の実施例における前記端末は、任意のタイプであってもよく、例えば5G対応の携帯電話、タブレットなどであってもよく、カスタマ構内設備(CPE:Customer Premise Equipment)などの設備であってもよく、SRSを介して基地局と通信し、基地局から割り当てられたリソースを取得して無線性能を決定すればよく、端末のアンテナ選択経路モジュールにも適用することができ、説明の便宜上、以下の実施例の端末については、5G端末を例として原理的に説明するが、後では重複して説明しない。なお、本願の実施例は、5G端末のネットワーキング方式、アンテナ数及びび送受信方式を改良するものではなく、例えば、ネットワーキング方式は、一般的な非スタンドアローン(NSA:Non Stand Alone)又はスタンドアローン(SA:Stand Alone)であってもよい。アンテナの数は、ネットワーキング方式によって決定してもよく、例えばNSAの場合は6本のアンテナ、SAの場合は4本のアンテナとし、送受信方式は、一般的な1T2R(1本のアンテナで送信、1本のアンテナで受信)、2T4R(2本のアンテナで送信、4本のアンテナで受信)又は1T4R(1本のアンテナで送信、4本のアンテナで受信)などであってもよいが、本実施例では多くの制限はなく、SRSの伝送経路を調整することができればよいので、後では重複して説明しない。
【0015】
なお、本願の実施例のSRS伝送方法は、例えば端末において「SRS抗干渉モード」の機能が設定されており、ユーザが端末で操作してこの機能をオンまたはオフにするなど、端末においてはオンにされ得る機能として存在してもよく、端末においてデフォルトでオンにされているシステム機能であってもよく、具体的な形態は端末の実際の状況に応じて決定されてもよく、後では重複して説明しない。
【0016】
以下、図面を参照して、本願の実施例をさらに説明する。
【0017】
図1に示すように、
図1は本願の一実施例による端末がSRS伝送方法を実行するフローチャートであり、このSRS伝送方法はステップS100とステップS200を含むが、これらに限定されない。
【0018】
ステップS100:SRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得する。
【0019】
一実施例では、帯域幅が許容する場合、端末は基地局にSRSを送信することにより十分な無線性能リソースを取得することができ、第1無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、端末によって送信されるSRSが干渉を受け、その結果として、取得した無線性能リソースは業務要求を満たせない。なお、端末の複数のアンテナの間に干渉や絡みが存在し、SRSのアンテナ選択や報告値には偏差が存在する可能性があり、基地局に交差している信号値が報告され、基地局は各アンテナチャネルのチャネル品質評価が不正確になり、低いスケジューリングを与えてしまう。本実施例では、伝送経路による干渉について検討し、他のタイプの干渉は本実施例の検討対象ではないので、ここでは詳しく説明しない。
【0020】
一実施例では、伝送経路のチャネル品質パラメータは、アップ・ダウンリンクスループット率、基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Receiving Power)、信号雑音比(SNR:Signal Noise Ratio)、チャネル品質インディケータ(CQI:Channel Quality Indication)、符号誤り率、最大サポート可能変調及び符号化方法(MCS:Modulation and Coding Scheme)などであってもよく、チャネル品質を反映できるパラメータであればよい。チャネル品質パラメータは端末のRFチップモジュール及びベースバンドチップモジュールから取得されてもよいし、例えばmodernのエスカレーションログから対応する数値を抽出するなど、モデム(modern)の報告値から取得されてもよく、具体的な方式は実際のニーズに応じて決定されればよく、ここでは詳しく説明しない。なお、チャネル品質パラメータを取得するために、端末のチャネル見積評価機能モジュールによって端末の各チャネルの送信信号及び受信信号の品質を評価することができ、例えばアップリンクチャネルの情報を評価することによりアップリンク信号電力を得たり、ダウンリンクの各チャネルのレベルを検知することによりRSRPやSNRなどのパラメータを得たりすることができ、具体的なデータ取得方法は従来の技術内容を採用してもよく、本実施例は具体的なパラメータ取得方式の改良に関しておらず、ここでは限定しない。
【0021】
一実施例では、チャネル品質パラメータの取得においては、干渉重みパラメータが設定されてもよい。例えば、伝送経路における信号の伝達性能やアンテナ効率などのパラメータが通常既知のものであることから、所定のパラメータに設定され、例えば現在の手持ち方式、アンテナの向き、同一チャネル干渉など、端末の使用シナリオ及び外的要因が所定の干渉をもたらすため、パラメータを一定にした上で、干渉重みパラメータを設定してもよい。干渉重みパラメータは予め設定された加重値であってもよく、重み係数であってもよく、例えばパラメータが一定である場合、手持ち方式が横長状態であると検出した場合、横長状態に対応する干渉重みパラメータを取得し、また、一定のパラメータ及び干渉重みパラメータに基づいてチャネル品質パラメータを収集し、取得したチャネル品質パラメータが実際の状況により適合するようにし、伝送経路調整の正確性を向上させる。
【0022】
一実施例では、チャネル品質パラメータを取得する前に、例えば現在のSRS消息モードが1T2R、2T4R、又は1T4Rであるか、ネットワーキングモードがNSAモードであるかSAモードであるか、使用される具体的なエアインターフェース規格などを検出するなど、ネットワークモードパラメータを取得してもよい。収集される具体的なチャネル品質パラメータは具体的なネットワークパラメータモードによって決定されることができる。例えばNSAモードでは、エアインターフェースの周波数帯域及び周波数点、帯域幅、変調方式、MIMOストリーム数などのネットワークパラメータを収集してもよい。ネットワークモードパラメータの具体的な取得方法としては、従来の手段を採用してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0023】
ステップS200:チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定し、決定した被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行する。
【0024】
なお、端末は通常複数本のアンテナを有し、伝送経路の使用効率を高めるために、端末はSRSを介して各伝送経路の信号能力を基地局に知らせ、基地局がより正確なリソースを端末に割り当てるようにする必要があり、よって、SRSの送信に関与し得るアンテナの数が多いほど、基地局により計算されるチャネル能力が正確であり、端末が取得し得る無線性能パラメータが大きく、このような場合、アンテナ同士の干渉が多くなり、このため、より特異的な調整方法を得るために、チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定する必要がある。
【0025】
一実施例では、伝送経路の調整は、端末の干渉調整機能により実現されてもよく、被干渉シナリオに応じて具体的な調整形態が決定されると、干渉調整モジュールは伝送経路調整後の形態を端末の制御モジュールに送信し、これにより、端末の制御モジュールは伝送経路調整後の形態に従ってSRSを送信する。なお、被干渉シナリオは数が任意であるので、得られた調整ポリシーは1つ又は複数であってもよく、このような場合、干渉調整モジュールは調整形態毎に適用されてもよく、調整後の無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値を満たす場合、他の調整が必要とされず、また、複数の調整形態は共同で作用してもよく、これにより伝送経路の調整効果が高まり、具体的な方式は実際のニーズに応じて決定され、調整後の無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値を満たせばよい。
【0026】
また、
図2に示すように、一実施例では、
図1に示す実施例のステップS100を実行する前に、ステップS310~ステップS330を含むが、これらに限定されない。
【0027】
ステップS310:端末の現在の伝送要求及び端末の現在の第1無線性能パラメータを取得し、現在の伝送要求に基づいて無線性能パラメータ閾値を決定する。
【0028】
ステップS320:第1無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、SRSの伝送経路を決定する。
【0029】
ステップS330:決定したSRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得する。
【0030】
一実施例では、端末の現在の伝送要求は一般的な要求検出方法によって取得されてもよく、例えば、端末においてアップロード及び/又はダウンロードデータを必要とする業務についてリアルタイム要求又は一定期間の要求を統計し、全ての業務要求を満たす帯域幅を現在の伝送要求とする。理解できるものとして、現在の伝送要求を決定する際には、現在端末が配置された環境及びユーザのそれぞれの要求を総合的に考慮してもよい。例えば端末が配置された環境が地下又は室内であると検出した場合、信号が受けた干渉の度合が大きいため、全ての業務要求を満たす帯域幅を基にして適応的に追加を行ってもよい。例えばシナリオに応じて加重値等を設定したり、データトラフィックが大きすぎるときに端末の温度が高すぎることを回避するためにユーザが端末の動作温度を設定したりしてもよい。当業者であれば、実際の状況に応じて具体的な数値を調整する動機があり、具体的な方式は本実施例による改良ではなく、ここでは詳しく説明しない。
【0031】
一実施例では、無線性能パラメータ閾値は、業務要求を満たせるリアルタイムアップロード量及び/又はリアルタイムダウンロード量、例えばダウンロードタスクを実行する場合、端末が実現し得る最大ダウンロード量であってもよく、一定期間内の業務要求を満たす無線性能パラメータの和、例えば端末を通じてライブ動画を視聴する場合、一定期間内にライブ要求を満たすアップロード量及びダウンロード量であってもよい。無線性能パラメータ閾値の具体的な決定方式は端末の実際の業務要求に応じて調整すればよい。
【0032】
一実施例では、実際の適用において、第1無線性能パラメータは、端末のリアルタイムアップロード量及び/又はダウンロード量であってもよいが、もちろん、業務要求に応じて一定期間の無線性能パラメータを選択してもよく、実際の要求に応じて調整すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0033】
また、一実施例では、チャネル品質パラメータはアップリンク信号電力を含む。
図3に示すように、ステップS200はステップS400をさらに含むが、これに限定されない。
【0034】
ステップS400:端末の各チャネルのアップリンク信号電力が異なる場合、被干渉シナリオがアップリンク信号干渉シナリオであると決定する。
【0035】
一実施例では、アップリンク信号電力の収集はSRSの伝送経路にフィードバック検出回路を追加することにより実現されてもよい。端末の作動中、収集したアップ・ダウンリンク無線性能パラメータに異常な変化値が検出されており、例えばある時刻にパラメータが低下して業務要求を満たせなくなる場合、通常アップリンク信号電力異常が原因であるため、被干渉シナリオがアップリンク信号干渉シナリオであると決定することができる。
【0036】
また、一実施例では、チャネル品質パラメータはチャネル電力を含む。
図4に示すように、ステップS200はステップS500をさらに含むが、これに限定されない。
【0037】
ステップS500:端末の各チャネルのチャネル電力が等化していない場合、被干渉シナリオがチャネル干渉シナリオであると決定する。
【0038】
一実施例では、伝送経路自体の損耗の違いにより、経路送信電力と受信したRSRPとの間に違いが存在し、すなわち、チャネルには非等化が存在し、MIMOチャネルが等化していないことにより、基地局が収集した端末の各チャネルの信号も非等化になり、基地局は端末にリソースを等化に割り当てることができず、また、各チャネルに違いが存在し、各経路のリソース分布も最大ではないため、ある経路のアップリンク信号が弱いと、低い無線性能リソースが割り当てられ、このため、端末の各チャネルのチャネル電力が等化していないと検出した場合、被干渉シナリオがチャネル干渉シナリオであると決定することができる。
【0039】
また、一実施例では、チャネル品質パラメータは伝達経路品質パラメータを含む。
図5に示すように、ステップS200はステップS600をさらに含むが、これに限定されない。
【0040】
ステップS600:伝達経路品質パラメータが予め設定された基準値よりも小さい場合、被干渉シナリオが伝達経路干渉シナリオであると決定する。
【0041】
一実施例では、端末において複数本のアンテナがSRSを同時に送信するため、端末にアンテナ選択モジュールを配置する必要があり、このモジュールにおける経路が伝達経路であり、伝達経路の品質パラメータは、例えばRSRPの差値、SNR差値、アップ・ダウンリンク符号誤り率の差値、最大サポート可能MCS変調方式の差値、アップ・ダウンリンク無線性能の差値などの信号強度から算出されてもよい。なお、干渉を迅速に認識するために、伝達経路ごとの品質パラメータについて予め設定された基準値を設定してもよい。算出した伝達経路の品質パラメータが予め設定された基準値よりも小さい場合、この伝達経路を介してSRSを送信する効果が不十分であり、すなわち、干渉が存在し、このため、被干渉シナリオが伝達経路干渉シナリオであると決定することができる。例えば、端末によって現在のモードが手持ちモード又は通話モードと検出した場合、アンテナの受送信は所定の影響を受けるので、経路再構成を通じてより優れた伝達経路を選択することができる。
【0042】
また、
図6に示すように、一実施例では、
図3に示す実施例におけるステップS400はステップS410とステップS420をさらに含むが、これらに限定されない。
【0043】
ステップS410:アップリンク信号電力を調整する。
【0044】
ステップS420:端末のアップリンク信号電力調整後の第2無線性能パラメータを取得し、第2無線性能パラメータが第1無線性能パラメータよりも大きい場合、調整後のアップリンク信号電力を伝送経路のアップリンク信号電力として設定する。
【0045】
上記の実施例に基づいて、SRSの伝送経路においてフィードバック検出回路によって各アンテナの電力を取得した後、アップリンク信号電力を任意に調整、例えば増大又は減少することができる。アップリンク信号電力を増大すると、各チャネルの間の干渉が大きくなり、アップリンク信号電力を減少すると、無線性能パラメータが小さくなることがあり、このため、本実施例は具体的な調整について制限するのではなく、アップリンク信号電力の調整前後の端末の無線性能パラメータを比較することで、現在のSRSに適しているアップリンク信号電力を決定する。例えば、検出の結果4本のアンテナのアップリンク信号電力がそれぞれ15dB、16dB、13dB及び17dBであり、最大のアップリンク信号電力が17dBであり、4本のアンテナのアップリンク信号電力が全て17dBに設定され、調整後の無線性能パラメータが調整前よりも上昇した場合、17dBをSRSのアップリンク信号電力とし、調整後の無線性能パラメータが調整前よりも低下した場合、16dBに調整し、それから、無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値を満たすまで類推し、これによって、無線性能パラメータが上昇する。また、アップリンク信号電力を調整することによって無線性能パラメータを上昇した後、端末の要求が同じである場合、アップリンク信号電力を迅速に調整するように、アップリンク信号電力と無線性能パラメータとの間のマッピング関係を保存してもよい。
【0046】
また、
図7に示すように、一実施例では、
図4に示す実施例におけるステップS500はステップS510~ステップS530を含むが、これらに限定されない。
【0047】
ステップS510:予め設定されたチャネル電力閾値を取得する。
【0048】
ステップS520:チャネル電力閾値に基づいて端末の各チャネルのチャネル電力に対して電力補償を行う。
【0049】
ステップS530:電力補償後のチャネル電力及び前記チャネル電力閾値に基づいてフィードバック調整を行い、前記チャネル電力が前記チャネル電力閾値に合致するようにする。
【0050】
上記の実施例に基づいて、伝送経路における各チャネルを等化に保持することにより、端末の無線性能パラメータが向上する。チャネルの等化は通常チャネル電力が同じであることにより実現されるので、チャネル電力閾値を予め設定し、例えば17dBに設定してもよい。元の信号が15dB、16dB、13dB及び17dBである場合、簡単な差値の計算によって、各チャネルのチャネル電力に対する補償値がそれぞれ2dB、1dB、4dB及び0dBであることが分かった。
【0051】
なお、電力補償は例えばソフトウェアパラメータを修正したりするなど任意の方式によって行われてもよい。理解できるものとして、伝送経路の伝送品質を高めるために、チャネル電力に対して電力補償をリアルタイムで適応的に行ってもよい。例えば各チャネルのチャネル電力をリアルタイムで検出し、チャネル電力閾値を満たさないチャネルを検出すると自動的に調整してもよく、1回トラバースした後に一括して調整してもよく、具体的な方式は実際の要求に応じて決定されればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0052】
また、
図8に示すように、一実施例では、
図5に示す実施例におけるステップS600はステップS610~ステップS630を含むが、これらに限定されない。
【0053】
ステップS610:RFリンク経路とアンテナ経路を含むSRSの現在の伝達経路及び利用可能な伝達経路を決定する。
【0054】
ステップS620:現在の伝達経路及び利用可能な伝達経路の伝達経路品質パラメータをそれぞれ取得する。
【0055】
ステップS630:利用可能な伝達経路の伝達経路品質パラメータが現在の伝達経路の伝達経路品質パラメータよりも大きい場合、利用可能な伝達経路をSRSの伝達経路として設定する。
【0056】
一実施例では、端末において複数のアンテナを介してSRSを送信する必要があるため、伝達経路調整は通常再構成の形態で行われ、例えばSRSの2つ又は4つの経路を再構成し、例えばRFチョーク(RFC:Radio Frequency Choke)を切り替えることで経路を整合して制御する。なお、利用可能な伝達経路は現在の伝達経路以外の任意の利用可能な経路であってもよく、RFCを切り替えることで経路を再構成できればよい。
【0057】
一実施例では、伝達経路品質パラメータのうちの各パラメータはmodernの報告値から取得されてもよい。本実施例のステップS620では、任意の数及びタイプのパラメータを取得して比較してもよいし、予め設定された基準値よりも小さいパラメータだけを比較してもよい。例えば、取得したSNR差値が予め設定された基準値よりも小さい場合、現在の伝達経路のSNR差値を取得し、経路再構成によって利用可能な伝達経路を使用してSRSを送信した後、この伝達経路のSNR差値を取得し、2回のSNR差値を比較し、利用可能な伝達経路のSNR差値がより優れた場合、経路の再構成を維持し、それ以外の場合、別の利用可能な伝達経路を再選択して再構成を行う。もちろん、取得し得る全ての伝達経路品質パラメータを比較し、総合的性能を比較してより優れた経路を選択してもよい。具体的な方式は実際の要求に応じて決定されてもよく、経路再構成によって、より高い信号品質、より大きなスループット率及びより安定的な速度を有する伝達経路が得られるものであればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0058】
また、
図9に示すように、一実施例では、
図1に示す実施例におけるステップS200の実行が完了した後、ステップS700をさらに含むが、これに限定されない。
【0059】
ステップS700:端末の伝送経路調整後の第3無線性能パラメータを取得し、第3無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値よりも小さい場合、現在のSRSの被干渉シナリオを決定し、被干渉シナリオに応じて伝送経路を調整する。
【0060】
一実施例では、第3無線性能パラメータを判断することにより、伝送経路の閉ループフィードバック調整を行うことができる。伝送経路の干渉は通常一定のものではなく、伝送経路調整において、新たな干渉が現れる可能性があり、また、調整の結果として無線性能パラメータ閾値に達することができないこともあり、例えば、経路再構成によって伝達経路を調整した後、新しい伝達経路信号の間に新たな干渉が発生し、その結果として、無線性能パラメータは依然として無線性能パラメータ閾値よりも小さく、このような場合、伝送経路調整後の端末の無線性能パラメータを取得し、無線性能パラメータ閾値と比較することで、伝送経路の調整を実行してもよい。
【0061】
一実施例では、閉ループフィードバックは、無線性能パラメータが無線性能パラメータ閾値を満たすようになった後に停止したり、端末によって実現され得る最大無線性能パラメータになってから、端末の実際の使用シナリオの信号品質に応じて決定されたりしてもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0062】
また、
図10に示すように、
図10は本願の一実施例によるSRS伝送方法を実行する端末の機能モジュールの概略図である。
【0063】
端末200は、ネットワークモード検出モジュール210、干渉検出モジュール220、制御モジュール230、チャネル見積評価モジュール240、干渉調整モジュール250、経路再構成モジュール260、電力フィードバック調整モジュール270、チャネル電力補償モジュール280を含むが、これらに限定されない。ネットワークモード検出モジュール210は基地局100及び制御モジュール230と通信可能に接続され、端末のネットワークモードパラメータを取得するように構成される。干渉検出モジュール220は制御モジュール230と通信可能に接続され、端末200のチャネル品質パラメータを収集し、収集したチャネル品質パラメータを分析、処理のために制御モジュール230に送信するように構成される。制御モジュール230は端末200のチップ、又はアンテナ選択モジュールのプロセッサなどの装置としてもよく、データの分析処理や干渉調整命令に対する応答を実現し、決定した調整形態に基づいて伝送経路を調整できるものであればよい。チャネル見積評価モジュール240は経路再構成モジュール260、電力フィードバック調整モジュール270、チャネル電力補償モジュール280及び基地局100のそれぞれに通信可能に接続され、端末200の各チャネルの送信信号品質及び受信信号品質を評価し、伝送経路調整後に実現される無線性能パラメータを決定するように構成される。干渉調整モジュール250は経路再構成モジュール260、電力フィードバック調整モジュール270、チャネル電力補償モジュール280及び制御モジュール230のそれぞれに通信可能に接続され、経路再構成モジュール260、電力フィードバック調整モジュール270又はチャネル電力補償モジュール280によって決定された調整形態を取得し、制御モジュール230が調整後の伝送経路に従ってSRSを受送信するように制御モジュール230に干渉調整命令を送信するように構成される。経路再構成モジュール260は
図8に示す実施例の伝達経路再構成を実行するように構成される。電力フィードバック調整モジュール270は
図6に示す実施例のアップリンク信号電力の調整を実行するように構成される。チャネル電力補償モジュール280は
図7に示す実施例のチャネル電力補償の調整を実行するように構成される。
【0064】
一実施例では、経路再構成モジュール260の概略図は
図11に示される。信号はRFチップの電圧制御発振器(VCO:Voltage-Controlled Oscillator)から伝送され、前段スイッチ、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifie)スイッチモジュール、後段スイッチ、アンテナ切り替えスイッチを経て、最後に、アンテナアレイに伝達され、これらの構造概略図は
図11に示される。VCOが異なると、経る各段スイッチの経路が異なり、内部及び外部ハードウェアチャネルの互換性が異なり、異なる伝達経路が構成され、このため、いずれのスイッチを切り替えることによっても、2組又は4組の伝達経路の再構成を行うことができる。具体的なスイッチ切り替え方式及び内部の回路は本実施例による改良ではなく、ここでは詳しく説明しない。
【0065】
なお、端末200の各モジュールは対応する機能を実現できるものであればよく、仮想モジュールであってもよいし、当該機能を実現できる従来の回路構造であってもよく、本実施例はこれについて限定しない。
【0066】
当業者により理解されるように、
図10に示す機能モジュールは本願の実施例を限定するものではなく、図示したものよりも多い又は少ない部品を含んだり、一部の部材を組み合わせたり、異なる部品配置としたりしてもよい。
【0067】
図10に示す端末では、制御モジュール230は端末に記憶された制御プログラムを呼び出して、端末に適用されるSRS伝送方法を実行することができる。
【0068】
また、本願の一実施例はまた、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含む端末を提供する。
【0069】
プロセッサとメモリはバス又は他の方式で接続され得る。
【0070】
上記の実施例のSRS伝送方法を実現するのに必要な非一時的なソフトウェアプログラム及び命令はメモリに記憶され、プロセッサにより実行されると、上記の実施例における端末に適用されるSRS伝送方法を実行し、例えば、上記した
図1の方法のステップS100~S200、
図2の方法のステップS310~ステップS330、
図3の方法のステップS400、
図4の方法のステップS500、
図5の方法のステップS600、
図6の方法のステップS410~S420、
図7の方法のステップS510~S520、
図8の方法のステップS610~S630、
図9の方法のステップS700を実行する。
【0071】
本願の実施例は、SRSの伝送経路のチャネル品質パラメータを取得するステップと、前記チャネル品質パラメータに基づいてSRSの被干渉シナリオを決定し、決定した前記被干渉シナリオに対応する調整ポリシーを実行するステップと、を含む。本願の実施例による形態によれば、SRSの被干渉シナリオを決定し、被干渉シナリオに応じてSRSの伝送経路を調整することができ、SRSが伝送経路において受ける干渉を減少させ、基地局が受信するSRSをより安定的にし、端末により正確なリソースを割り当て、端末の無線性能パラメータ及び伝送性能を向上させることができる。
【0072】
上記の装置の実施例は単に概略的なものであり、分離された構成要素として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、そうでなくてもよい。すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。これらのモジュールの一部又は全部は、実際の必要に応じて、本実施例の手段の目的を達成するために選択されてもよい。
【0073】
さらに、本願の一実施例はまた、プロセッサ又はコントローラにより実行され、例えば、上記の制御ユニットの実施例におけるプロセッサによって実行されると、上記実施例における端末に適用されるSRS伝送方法、例えば、上記の
図1の方法のステップS100~S200、
図2の方法のステップS310~ステップS330、
図3の方法のステップS400、
図4の方法のステップS500、
図5の方法のステップS600、
図6の方法のステップS410~S420、
図7の方法のステップS510~S520、
図8の方法のステップS610~S630、
図9の方法のステップS700を上記のプロセッサに実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。当業者であれば、上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよいことを理解する。物理的構成要素の一部又はすべては、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含むことができるコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布することができる。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えばコンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置や他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報伝送媒体を含み得ることが当業者には周知である。
【0074】
以上は、本願のいくつかの実施例を具体的に説明したが、本願は上記の実施形態に限定されるものではなく、当業者は、本願の範囲に反することなく、様々な均等な変形又は置換を行うことができ、これらの均等な変形又は置換は、本願の特許請求の範囲によって定められる範囲内に含まれる。
【国際調査報告】