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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-25
(54)【発明の名称】IABノード構成方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20230818BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20230818BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230818BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20230818BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W92/20
H04W72/0446
H04W16/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023508521
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(85)【翻訳文提出日】2023-03-17
(86)【国際出願番号】 CN2021110642
(87)【国際公開番号】W WO2022028493
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010788512.4
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュオ、イービン
(72)【発明者】
【氏名】ジュ、ユアンピン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】シ、ユロン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE10
(57)【要約】
IABノード構成方法及び通信装置が本願において開示される。方法は、ターゲットIABドナーが第1情報をソースIABドナーから受信する段階、及び、ターゲットIABドナーがソースIABドナー上で第1構成情報を送信する段階を備える。IABノードはMT及びDUを含む。第1構成情報は、第1情報に基づいて決定され、MTについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示す。第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、同時にMTがデータを受信しDUがデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMTがデータを受信しDUがデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMTがデータを送信しDUがデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び、同時にMTがデータを送信しDUがデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。第1情報は、二重能力情報であり得、第1情報は、第1構成情報の前提である。IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおいて、DUとMTとの間の受信及び送信の競合を回避できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合アクセス及びバックホール(IAB)ノード構成方法であって、
ターゲットIABドナーによって、第1情報をソースIABドナーから受信し、前記ターゲットIABドナーによって、第1構成情報を前記ソースIABドナーへ送信する段階、ここで、前記第1構成情報は、IABノードを前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーにハンドオーバするためのものである、を備え、
前記IABノードは、MT機能及びDU機能を含み、前記第1構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第1構成情報は、前記MT機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、前記第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと
のうちの1又は複数を示す、方法。
【請求項2】
前記方法は更に、
前記ターゲットIABドナーによって、第2情報を前記ソースIABドナーから受信する段階、ここで、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は更に、
前記ターゲットIABドナーによって、第2構成情報を前記ソースIABドナーへ送信する段階、ここで、前記第2構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは前記第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり;又は、
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、コアネットワークデバイスを通じて前記ターゲットIABドナーによって受信される、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは、前記第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求応答メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、前記ターゲットIABドナーによって前記ソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は、前記ターゲットIABドナーによって、コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABドナーへ転送される、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記時間領域リソースの前記伝送方向はアップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;
前記時間領域リソースの前記伝送方向の前記ステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態である、
請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
統合アクセス及びバックホール(IAB)ノード構成方法であって、
ソースIABドナーによって、第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、前記ソースIABドナーによって、第1構成情報を前記ターゲットIABドナーから受信する段階、ここで、前記第1構成情報は、IABノードを前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーにハンドオーバするためのものである、を備え、
前記IABノードはMT機能及びDU機能を備え、前記第1構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第1構成情報は、前記MT機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、前記第1情報は、4種類の情報、すなわち、
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと
のうちの1又は複数を示す、方法。
【請求項8】
前記方法は更に、
前記ソースIABドナーによって、第2情報を前記ターゲットIABドナーへ送信する段階、ここで、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に、
前記ソースIABドナーによって、第2構成情報を前記ターゲットIABドナーから受信する段階、ここで、前記第2構成情報は前記第1情報に基づいて決定され、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは前記第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり;又は、
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABドナーによって送信される、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは、前記第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求応答メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、前記ターゲットIABドナーによって前記ソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は、コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABドナーによって受信される、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記時間領域リソースの前記伝送方向はアップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;
前記時間領域リソースの前記伝送方向の前記ステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態である、
請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、メモリに連結され、前記メモリはコンピュータプログラムを格納するよう構成されており、前記プロセッサは、前記メモリに格納されている前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1から6のいずれか一項又は請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を前記通信装置が実装することを可能にするよう構成されている、通信装置。
【請求項14】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実装するよう構成されている通信装置、及び/又は、請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を実装するよう構成されている通信装置を備える通信システム。
【請求項15】
コンピュータに、請求項1から6のいずれか一項又は請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、「IABノード構成及び通信装置」と題する、2020年8月7日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202010788512.4号への優先権を主張する。
【0002】
本願は、通信技術の分野、特に、IABノード構成方法及び通信装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークの容量及びカバレッジを改善するべく、密なネットワーク展開を実装するための無線バックホール伝送をサポートする中継ノードが提案されている。中継機能をサポートするノードは略して中継ノードと称される。中継ノードは、中継ノードのセルにアクセスする端末にとっての通常の基地局と同様の機能及びサービスを提供する。中継ノードと端末との間の通信リンクはアクセスリンク(access link)と称される。中継ノードは、端末と同様の方式で、無線インタフェースを通じて中継ノードにサービングする基地局にアクセスする。基地局は別の中継ノード又はドナー基地局(donor base station)と称される。中継ノード間及び中継ノードとドナー基地局との間の無線インタフェースリンクは、バックホールリンク(BackHaul link)と称される。
【0004】
将来の通信技術は、より高い帯域幅、及びより大規模なマルチアンテナ又はマルチビーム伝送をサポートし、アクセスリンク及びバックホールリンクがエアインタフェースリソースを共有する中継についての条件を提供し、すなわち、無線アクセスリンク及び無線バックホールリンクが統合される中継についての条件を提供する。無線アクセスリンク及び無線バックホールリンクが統合される中継は、統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul, IAB)ノードと称され得る。IABノードは、1又は複数の上位ノードとの無線バックホールリンクを確立し、上位ノードを通じてコアネットワークにアクセスすると理解されるべきである。IABノードはまた、複数の下位ノード及び端末にアクセスサービスを提供し得る。
【0005】
バックホールリンク又はアクセスリンクの貧弱なリンクステータス又は輻輳は、クロスドナー基地局ハンドオーバを伴い得る、IABノードと上位ノードとの間のリンクの通信中断を生じさせ得る。IABノードのクロスドナー基地局ハンドオーバのリソース割り当てをどのように実行するかは、解決される必要がある問題である。
【発明の概要】
【0006】
本願は、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおけるIABノードのMT構成とDU構成との間の競合を回避し得る、IABノード構成方法及び通信装置を提供する。
【0007】
第1態様によれば、IABノード構成方法が提供され、第1通信装置によって実行される。第1通信装置は、通信デバイス、又は、通信デバイスが方法において必要とされる機能を実行することをサポートできる通信装置、例えばチップシステムであり得る。以下は、通信デバイスがターゲットIABドナーである例を使用して説明される。本方法は以下に挙げることを含む。ターゲットIABドナーが、第1情報をソースIABドナーから受信し、ターゲットIABドナーは、第1構成情報をソースIABドナーへ送信する。第1構成情報は、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするためのものである。IABノードはMT機能及びDU機能を含み、第1構成情報は第1情報に基づいて決定され、第1構成情報は、MT機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。
【0008】
本願の実施形態において、第1情報は、前述の4種類の情報を示し得、前述の4種類の情報は、IABノードの二重能力又は二重情報又は多重化能力又は多重化情報とみなされ得る。ターゲットIABドナーは、第1情報に基づいて第1構成情報を決定し、すなわち、ターゲットIABドナーは、IABノードの二重能力に基づいてIABノードについてMT機能の時間領域リソースの伝送方向を構成する。例えば、第1情報は、同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを受信することをサポートしないことを示す。この場合、時間領域リソースにおいて、DU機能の時間領域リソースの伝送方向がアップリンク伝送方向(DU機能がデータを受信することを示すDU機能のアップリンク伝送)である場合、第1構成情報は、MT機能についての時間領域リソースの伝送方向を時間領域リソースにおけるダウンリンク伝送方向(MT機能がデータを受信することを示すMT機能のダウンリンク伝送)として構成できない。本願の実施形態において提供される方法によれば、第1情報は、MT機能について構成されている時間領域リソースの伝送方向の前提なので、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスの実装中、IABノードのDU機能とMT機能との間の受信及び送信の競合を回避でき、更に、IABノードとIABノードの下位ノードとの間のリンク、又は、IABノードとIABノードの上位ノードとの間のリンク上の通信例外を回避できることが分かる。
【0009】
可能な実装において、方法は更に、ターゲットIABドナーが第2情報をソースIABドナーから受信する段階を備える。第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。本解決手段において、ソースIABドナーは、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向及び/又は伝送方向のステータスをターゲットIABドナーに提供し得る。このようにして、ターゲットIABドナーは、ソースIABドナーがDU機能について構成するものを参照して、MT機能をどのように構成するかを決定し、MT機能の構成とDU機能の構成との間の競合を回避し得る。
【0010】
可能な実装において、方法は更に、ターゲットIABドナーが第2構成情報をソースIABドナーへ送信する段階を備える。第2構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。本解決手段において、クロスドナーハンドオーバの前に、DU機能の構成はソースIABドナーによって構成されており、クロスドナーハンドオーバの後に、MT機能の構成はターゲットIABドナーによって構成されることを考慮すると、この場合、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている構成は好ましくないことがあり得る。したがって、ターゲットIABドナーは更に、DU機能の構成を更新し、DU機能の構成利用を可能な限り改善し得る。
【0011】
可能な実装において、第1情報及び/又は第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求メッセージは、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり;又は、第1情報及び/又は第2情報は、コアネットワークデバイスを通じてターゲットIABドナーによって受信される。本解決手段は、第1情報及び第2情報の2の実装を列挙し、すなわち、第1情報又は第2情報は、ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間のインタフェースを通じて送信され得、又は、ソースIABドナー及びターゲットIABドナーの両方と通信できるコアネットワークデバイスを通じて転送され得、フレキシブルである。例えば、第1情報及び/又は第2情報は、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするための要求メッセージにおいて保持され得、既存のプロトコルアーキテクチャとの互換性を良くする。加えて、第1情報及び第2情報は、1個のシグナリングを通じて共に送信され得、すなわち、2種類の情報が1個のシグナリングを通じて送信され得、それにより、シグナリングオーバヘッドを低減でき;又は、第1情報及び第2情報は、別々に送信され得、第1情報及び第2情報の送信方式は限定されるものではなく、フレキシブルである。
【0012】
可能な実装において、第1構成情報及び/又は第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは、第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは、ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求応答メッセージは、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、ターゲットIABドナーによってソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、ターゲットIABドナーによって、コアネットワークデバイスを通じてソースIABドナーへ転送される。本解決手段は、第1構成情報及び第2構成情報の2の実装を列挙し、すなわち、第1構成情報又は第2構成情報は、ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間のインタフェースを通じて送信され得、又は、ターゲットIABドナー及びソースIABドナーの両方と通信できるコアネットワークデバイスを通じて転送され得、フレキシブルである。例えば、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、応答メッセージにおいて保持され得、既存のプロトコルアーキテクチャとの互換性をより良くする。加えて第1構成情報及び第2構成情報は、1個のシグナリングを通じて共に送信され得、すなわち、2種類の情報が、1個のシグナリングを通じて送信され得、これによりシグナリングオーバヘッドを低減でき;又は、第1構成情報及び第2構成情報は、別々に送信され得、第1情報及び第2情報の送信方式は限定されるものではなく、フレキシブルである。
【0013】
可能な実装において、時間領域リソースの伝送方向は、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;時間領域リソースの伝送方向のステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態である。本解決手段は、時間領域リソースの3の可能な伝送方向及び各伝送方向の3の状態を列挙する。
【0014】
第2態様によれば、別のIABノード構成方法が第2通信装置によって提供及び実行される。第2通信装置は、通信デバイス、又は、通信デバイスが方法において必要とされる機能を実行することをサポートできる通信装置、例えばチップシステムであり得る。以下は、通信デバイスがソースIABドナーである例を使用して説明される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0015】
ソースIABドナーは第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、ソースIABドナーは第1構成情報をターゲットIABドナーから受信する。第1構成情報は、ソースIABノードからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするためのものである。IABノードはMT機能及びDU機能を含み、第1構成情報は第1情報に基づいて決定され、第1構成情報は、MT機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、
同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。
【0016】
可能な実装において、方法は更に、ソースIABドナーが第2情報をターゲットIABドナーへ送信する段階を備える。第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0017】
可能な実装において、方法は更に、ソースIABドナーが第2構成情報をターゲットIABドナーから受信する段階を備える。第2構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0018】
可能な実装において、第1情報及び/又は第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求メッセージは、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり;又は、第1情報及び/又は第2情報は、コアネットワークデバイスを通じてソースIABドナーによって送信される。
【0019】
可能な実装において、第1構成情報及び/又は第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは、第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは、ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求応答メッセージは、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、ターゲットIABドナーによってソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、コアネットワークデバイスを通じてソースIABドナーによって受信される。
【0020】
可能な実装において、時間領域リソースの伝送方向は、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;時間領域リソースの伝送方向のステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態である。
【0021】
第2態様又は第2態様の可能な実装によってもたらされる技術的効果については、第1態様又は第1態様の可能な実装の技術的効果の説明を参照されたい。
【0022】
第3態様によれば、本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は第1態様における方法の実施形態の挙動を実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1又は複数のモジュールを含む。可能な実装において、通信装置はトランシーバモジュール及び処理モジュールを含む。
【0023】
トランシーバモジュールは、第1情報をソースIABドナーから受信し、第1構成情報をソースIABドナーへ送信するよう構成されており、処理モジュールは第1構成情報を生成するよう構成される。第1構成情報は、ソースIABドナーから通信装置にIABノードをハンドオーバするためのものである。
【0024】
IABノードはMT機能及びDU機能を含み、第1構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第1構成情報は、MT機能について通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを受信し、DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び、同時にMT機能がデータを送信し、DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。
【0025】
可能な実装において、トランシーバモジュールは更に、第2情報をソースIABドナーから受信するよう構成されている。第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0026】
可能な実装において、トランシーバモジュールは更に、第2構成情報をソースIABドナーへ送信するよう構成されている。第2構成情報は第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DU機能について通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DU機能について通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0027】
可能な実装において、第1情報及び/又は第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、通信装置とソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求メッセージは、ソースIABドナーから通信装置にIABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり、又は、第1情報及び/又は第2情報は、通信装置によってコアネットワークデバイスを通じて受信される。
【0028】
可能な実装において、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは、通信装置とソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求応答メッセージは、ソースIABドナーから通信装置にIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、通信装置によってソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、通信装置によって、コアネットワークデバイスを通じてソースIABノードへ転送される。
【0029】
可能な実装において、時間領域リソースの伝送方向は、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;時間領域リソースの伝送方向のステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態である。
【0030】
第3態様又は第3態様の可能な実装によってもたらされる技術的効果については、第1態様又は第1態様の可能な実装の技術的効果の説明を参照されたい。
【0031】
第4態様によれば、本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は第2態様における方法の実施形態の挙動を実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1又は複数のモジュールを含む。可能な実装において、通信装置はトランシーバモジュール及び処理モジュールを含む。
【0032】
処理モジュールは第1情報を生成するよう構成されている。
【0033】
トランシーバモジュールは、第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、第1構成情報をターゲットIABドナーから受信するよう構成されている。第1構成情報は、通信装置からターゲットIABドナーへIABノードをハンドオーバするためのものである。
【0034】
IABノードはMT機能及びDU機能を含み、第1構成情報は第1情報に基づいて決定され、第1構成情報は、MT機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。
【0035】
可能な実装において、トランシーバモジュールは更に、第2情報をターゲットIABドナーへ送信するよう構成されている。第2情報は、DU機能について通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DU機能について通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0036】
可能な実装において、トランシーバモジュールは更に、第2構成情報をターゲットIABドナーから受信するよう構成されている。第2構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0037】
可能な実装において、第1情報及び/又は第2情報は第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースはターゲットIABドナーと通信装置との間のインタフェースであり、第1要求メッセージは、通信装置からターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり、又は、第1情報及び/又は第2情報は、通信装置によってコアネットワークデバイスを通じて送信される。
【0038】
可能な実装において、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは、第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェース、は、ターゲットIABドナーと通信装置との間のインタフェースであり、第1要求応答メッセージは、通信装置からターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、ターゲットIABドナーによって通信装置へ送信された応答メッセージであり;又は、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、コアネットワークデバイスを通じて通信装置によって受信される。
【0039】
可能な実装において、時間領域リソースの伝送方向は、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;時間領域リソースの伝送方向のステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態である。
【0040】
第4態様又は第4態様の可能な実装によってもたらされる技術的効果について、第2態様又は第2態様の可能な実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0041】
第5態様によれば、本願の実施形態が通信装置を提供する。通信装置は、前述の実施形態における第3態様又は第4態様における通信装置、又は、第3態様又は第4態様における通信装置に配置されたチップであり得る。通信装置は、通信インタフェース及びプロセッサを含み、任意選択で、メモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラム、命令又はデータを格納するよう構成されている。プロセッサは、メモリ及び通信インタフェースに連結される。プロセッサがコンピュータプログラム、命令又はデータをフェッチするとき、通信装置は、第1態様又は第2態様における方法の実施形態におけるターゲットIABドナー又はソースIABドナーによって実行される方法を実行することが可能となる。
【0042】
通信インタフェースは、通信装置におけるトランシーバであり得、例えば、通信装置におけるアンテナ、フィーダ、及びコーデックを通じて実装され、又は、通信装置がネットワークデバイスに配置されるチップである場合、通信インタフェースは、チップの入力/出力インタフェース、例えば、入力/出力ピン又は同様のものであり得ると理解されるべきである。トランシーバは、通信装置が別のデバイスと通信するよう構成される。例えば、通信装置がターゲットIABドナーであるとき、別のデバイスはソースIABドナーであり、又は、通信装置がソースIABドナーであるとき、別のデバイスはターゲットIABドナーである。
【0043】
第6態様によれば、本願の実施形態はチップシステムを提供する。チップシステムはプロセッサを含み、第3態様又は第4態様における通信装置によって実行される方法を実装するよう構成されるメモリを更に含み得る。可能な実装において、チップシステムは更に、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成されているメモリを含む。チップシステムはチップを含んでも、チップ及び別のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0044】
第7態様によれば、本願の実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、第3態様による通信装置及び第4態様による通信装置を含む。
【0045】
第8態様によれば、本願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが実行されるとき、前述の態様においてターゲットIABドナーによって実行される方法が実装され;又は、前述の態様におけるソースIABドナーによって実行される方法が実装される。
【0046】
第9態様によれば、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラムコードは、実行されるとき、前述の態様におけるターゲットIABドナーによって実行される方法を実行させ、又は、前述の態様におけるソースIABドナーによって実行される方法を実行させる。
【0047】
第5態様~第9態様及びその実装の有益な効果については、第1態様又は第2態様及びその実装による方法の有益な効果の説明を参照されたい。
【0048】
本願の実施形態において提供される方法において、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおいて、ターゲットIABドナーは、IABノードのMT機能及びDU機能の二重能力を前提として有するMT機能について時間領域リソースの伝送方向を構成する。このようにして、IABノードのMT機能の時間領域リソースの伝送方向とIABノードのDU機能の時間領域リソースの伝送方向との間の競合を回避でき、その結果、IABノードの通信例外を可能な限り回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】本願の実施形態による通信システムのアーキテクチャの図である。
【0050】
図2】本願の実施形態によるIABノードの構造の概略図である。
【0051】
図3】本願の実施形態によるバックホールリンク及びアクセスリンクの概略図である。
【0052】
図4】本願の実施形態が適用可能である例示的な通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0053】
図5】本願の実施形態が適用可能である例示的な通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0054】
図6】本願の実施形態が適用可能である例示的な通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0055】
図7】本願の実施形態によるIABノードのユーザプレーンプロトコルスタックの概略図である。
【0056】
図8】本願の実施形態によるIABノードの制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。
【0057】
図9】本願の実施形態によるIABノードのクロスドナーハンドオーバの概略図である。
【0058】
図10】本願の実施形態によるIABノードのクロスドナーハンドオーバの別の概略図である。
【0059】
図11】本願の実施形態によるIABノード構成方法の概略フローチャートである。
【0060】
図12】本願の実施形態によるIABノード構成方法の例の概略フローチャートである。
【0061】
図13】本願の実施形態によるIABノード構成方法の別の例の概略フローチャートである。
【0062】
図14】本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0063】
図15】本願の実施形態による別の通信装置の構造の概略図である。
【0064】
図16】本願の実施形態による例示的な通信装置の構造の概略図である。
【0065】
図17】本願の実施形態による別の例示的な通信装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本願の実施形態の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下では添付図面を参照しながら本願の実施形態を詳細に更に説明する。
【0067】
本願が説明される前に、本願の実施形態におけるいくつかの用語をまず簡単に説明及び記載し、当業者がより良く理解することを助ける。
【0068】
1)端末側デバイスは、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイスである。本願に関与する端末側デバイスは、端末デバイス、端末、又は端末デバイス内で端末デバイスの機能を実装できるハードウェアコンポーネントであり得る。
【0069】
本願の実施形態において、端末側デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station, MS)、モバイル端末(mobile terminal, MT)又は同様のものと称され得る。例えば、端末側デバイスは、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、又は、無線モデムに接続された処理デバイスを含み得る。端末は、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)を通じてコアネットワークと通信し、音声及び/又はデータをRANと交換し得る。いくつかの端末デバイスの例は、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)電話、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、及び、衛星測位システム、例えば、グローバルポジショニングシステム(global positioning system、GPS)、北斗衛星導航系統又はレーザスキャナなどの情報検知デバイスなどのデバイスである。
【0070】
端末側デバイスは更にウェアラブル機器であり得る。ウェアラブル機器はウェアラブルインテリジェントデバイスとも称され得、日常の衣類上でインテリジェント設計を実行するためにウェアラブル技術を適用することによって開発される、グラス、グローブ、ウォッチ、衣服、及び靴などのウェアラブルデバイスについての一般用語である。ウェアラブル機器は、身体に直接装着される、又は、ユーザの衣服又はアクセサリに統合されるポータブルデバイスである。ウェアラブル機器は単なるハードウェアデバイスでなく、ソフトウェアサポート、データインタラクション及びクラウドインタラクションを通じて強力な機能を実装するために使用される。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなく完全又は部分的な機能を実装できる完全装備の大型デバイス、例えば、スマートウォッチ又はスマートグラス、及び、身体の兆候をモニタリングするための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、又は、スマートジュエリーなど、1種類のアプリケーション機能のみに着目した、スマートフォンなど他のデバイスと協働する必要があるデバイスを含む。代替的に、端末は、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔外科手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、又は、スマートホーム(smart home)における無線端末、将来の進化型地上波公共移動通信ネットワーク(public land mobile network, PLMN)における端末デバイス、ビークルツーエブリシング(vehicle to everything, V2X)における車両デバイス、カスタマ構内設備(customer premises equipment, CPE)又は同様のものであり得る。
【0071】
端末側デバイスの機能は、端末デバイス内のハードウェアコンポーネントによって実装され得る。ハードウェアコンポーネントは、端末デバイス内のプロセッサ及び/又はプログラマブルチップであり得る。任意選択で、チップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)又はプログラマブル論理デバイス((programmable logic device, PLD)を使用することによって実装され得る。前述のPLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logical device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic, GAL)及びシステムオンチップ(system on a chip, SOC)又はそれらの任意の組み合わせのいずれか1つであり得る。
【0072】
しかしながら、上で説明された様々な端末が車両上に位置する(例えば、車両に配置される、又は、車両に設置される)場合、端末は、車両内端末デバイスとみなされ得る。車両内端末デバイスは、例えば、オンボードユニット(on-board unit, OBU)とも称される。
【0073】
2)ドナーノードとも称されるドナー基地局(Donor base station)は、それを通じてコアネットワークにアクセスできるノードであり、通信システムにおける無線ネットワークに端末側デバイスを接続するデバイスである。ドナー基地局は概して、有線リンク(例えば、光ファイバケーブル)を使用することによってコアネットワークに接続される。ドナー基地局は、データをコアネットワークから受信し、データを無線バックホールデバイスへ転送すること、又は、データを無線バックホールデバイスから受信し、データをコアネットワークへ転送することを担い得る。概して、ドナー基地局は、有線方式でネットワークに接続され得る。
【0074】
例として、ドナー基地局は、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、ノードB(Node B, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、ベーストランシーバ局(base transceiver station, BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeB、又はhome Node B、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、及び同様のものを含み得るか、又は、進化型LTEシステム(LTE-Advanced, LTE-A)における進化型ノードB(NodeB又はeNB又はe-NodeB、evolutional Node B)を含み得、又は、第5世代モバイル通信技術(fifth generation, 5G)新無線(new radio, NR)システムにおける次世代ノードB(next generation node B, gNB)又は同様のものを含み得る。別の例として、ドナー基地局は、中央ユニット(centralized unit, CU)(本願において略してドナーCU又はgNB-CUと称される)及び分散型ユニット(distributed unit, DU)(本願において略してドナーDU又はgNB-DUと称される)を含み得る。gNB-CU及びgNB-DUは、F1インタフェースを通じて接続され、F1インタフェースは更に、制御プレーンインタフェース(F1-C)及びユーザプレーンインタフェース(F1-U)を含み得る。CU及びコアネットワークは、次世代(next generation, NG)インタフェースを通じて接続される。gNB-CU又はドナーCUは代替的に、ユーザプレーン(User plane, UP)(本願においてCU-UPと称される)、及び、制御プレーン(Control plane, CP)(本願においてCU-CPと称される)が分離されている形態で存在し得る。換言すると、gNB-CU又はドナーCUは、CU-CP及びCU-UPを含む。1のgNB-CUは、1のgNB-CU-CP及び少なくとも1のgNB-CU-UPを含み得る。代替的に、1のドナーCUは、1のドナーCU-CP及び少なくとも1のドナーCU-UPを含み得る。
【0075】
ドナー基地局の機能は、ドナー基地局内のハードウェアコンポーネント、例えば、ドナー基地局内のプロセッサ及び/又はプログラマブルチップによって実装され得る。例えば、チップは、ASIC又はPLDを使用することによって実装され得る。PLDは、CPLD、FPGA、GAL、又はSOC、又はそれらの任意の組み合わせのいずれか1つであり得る。
【0076】
3)本願の実施形態において、「複数」は2又はそれよりも多いことを意味する。これに鑑み、本願の実施形態において、「複数」は、「少なくとも2」としても理解され得る。「少なくとも1」は、1又は複数、例えば、1、2、又はそれよりも多いと理解され得る。例えば、「少なくとも1つを含む」は、1、2、又はそれより多くが含まれることを意味し、どの項目が含まれるかについて限定されない。例えば、A、B、又はCの少なくとも1つが含まれる場合、含まれる項目は、A単独、B単独、C単独、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方、又は、A、B及びCのすべてであり得る。「及び/又は」は、関連する対象の相関関係を表現し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという場合を表し得る。加えて、特別な記載が無い限り、文字「/」は概して、関連付けられた対象間の「又は」の関係を示す。「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本願の実施形態と互換的に使用され得る。
【0077】
別段の記載が無い限り、本願の実施形態において言及される「第1」及び「第2」などの序数の用語は、複数の対象を区別することを意図するものであり、複数の対象の順序、時系列、優先度、又は重要度を限定する意図はない。
【0078】
以下では、本願の実施形態に関連する技術的特徴を説明する。
【0079】
スペクトル利用率を改善するべく、基地局は将来、より密に展開されるであろう。しかしながら、光ファイバの展開コストは非常に高いので、光ファイバの展開コストの一部は、無線バックホールデバイスのバックホールリンクとコアネットワークとの間の接続を確立することによって低減され得る。無線バックホールデバイスは、アクセスリンク(access link, AL)を通じて端末側デバイスに無線アクセスサービスを提供し得る。無線バックホールデバイスは、バックホールリンク(backhaul link, BL)を通じてドナー基地局に接続され、端末側デバイスのサービスデータを伝送する。モバイル通信システムのカバレッジ範囲は、サービスデータを再送信又は転送することによって拡張される。例として、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)において、無線バックホールデバイスは、中継ノード(relay node, RN)と称され得るか、又は、中継デバイス、中継伝送受信ポイント(relay transmission and reception point, rTRP)、伝送ポイント(transmission point, TP)、又は同様のものと称され得る。
【0080】
無線バックホールデバイスは、1又は複数の上位ノード(親ノード)との無線バックホールリンクを確立し、上位ノードを通じてコアネットワークにアクセスし得る。上位ノードは、様々なシグナリングを使用することによって、ある程度(例えば、データスケジューリング、タイミング変調、電力制御、又は同様のもの)、無線バックホールデバイスを制御し得る。加えて、無線バックホールデバイスは、1又は複数の下位ノード(子ノード)にサービスを提供し得る。無線バックホールデバイスの上位ノードは、基地局又は別の中継ノードであり得る。無線バックホールデバイスの下位ノードは、端末であり得るか、又は、別の中継ノードであり得る。
【0081】
スペクトル利用率を改善するべく、無線バックホールデバイスと上位ノードとの間のリンクは、無線バックホールデバイスと下位ノードとの間のリンクと、同一の周波数帯を共有し得る。この解決手段は、インバンド中継とも称される。インバンド中継は概して、半二重の制約を有する。すなわち、無線バックホールデバイスの上位ノードによって送信されたダウンリンク信号を受信するとき、無線バックホールデバイスは、ダウンリンク信号を無線バックホールデバイスの下位ノードへ送信できず、無線バックホールデバイスの下位ノードによって送信されたアップリンク信号を受信するとき、無線バックホールデバイスは、アップリンク信号を無線バックホールデバイスの上位ノードへ送信できない。
【0082】
新世代無線通信システム(新無線、NR)の中継の解決手段は、IABと称され、これに対応して、無線バックホールデバイスは、IABノード(IAB node)と称される。IABノードが正常に動作するとき、時分割、空間分割、又は周波数分割方式で、IABノードと上位ノードとの間のリンク、及び、IABノードと下位ノードとの間のリンクに対して、リソース多重化が実行され得る。
【0083】
図1は、IABノードが無線アクセス及びアクセスサービスの無線バックホールを端末に提供するIABシステムを示す。IABドナーノード(IAB donor node)は、無線バックホールリンク機能をIABノードに提供し、端末とコアネットワークとの間のインタフェースを提供する。IABノードは無線バックホールリンクを通じてIABドナーノードに接続され、その結果、IABノードによってサービングされる端末側デバイスは、コアネットワークに接続される。
【0084】
図1に示されるネットワークアーキテクチャの図において、端末側デバイス、無線バックホールデバイス、及びドナー基地局が示されているが、ネットワークアーキテクチャは、端末側デバイス、無線バックホールデバイス、及びドナー基地局を含むことに限定されないことがあり得ることに留意されたい。例えば、コアネットワークデバイス、仮想ネットワーク機能を搬送するためのデバイス、又は同様のものが更に含まれ得る。これらは当業者にとって明らかであり、本明細書では詳細に1つずつ説明しない。加えて、図1に示すシステムにおいて、1の端末側デバイス、1の無線バックホールデバイス、及び1のドナー基地局が示されるが、ネットワークアーキテクチャは、端末側デバイス、無線バックホールデバイス及びドナー基地局の数を限定しない。例えば、代替的に、複数の端末側デバイス、無線バックホールデバイス、及びドナー基地局が含まれ得る。以下の説明において、無線バックホールデバイスがIABノードである例が使用される。
【0085】
図2は、IABノードの構造の概略図である。NRにおけるIABノードは、2の部分、すなわち、モバイル端末(mobile termination, MT)及び分散型ユニット(distributed unit, DU)を含み得る。MTは、IABノードにおける端末と同様のコンポーネントとしても理解され得る。DUは、ネットワークデバイスの集中型ユニット(centralized unit, CU)機能に関連する。したがって、IABノードはMT機能及びDU機能を含むともみなされ得る。説明を容易にするべく、以下では、MT機能はMTと称され、DU機能はDUと称される。MTは通常の端末の機能と同様なので、MTは、上位ノード(親ノード)と通信するためにIABノードによって使用されると理解され得る。DUは、下位ノード(子ノード)と通信するためにIABノードによって使用される。親ノードは基地局又は別のIABノードであり得る、子ノードは端末又は別のIABノードであり得ることが理解されるべきである。MTが親ノードと通信するリンクは、親バックホールリンク(parent backhaul link)と称され、DUがより下位のIABノードと通信するリンクは、子バックホールリンク(child backhaul link)と称され、DUが従属端末と通信するリンクは、アクセスリンクと称される。IABノードは複数の親ノードを通じてドナーノードに接続され得る。いくつかの実施形態において、子バックホールリンクはアクセスリンクとも称される。図3に示すように、親バックホールリンクは、親バックホールアップリンク(uplink, UL)及び親バックホールダウンリンク(downlink, DL)を含み、子バックホールリンクは、子バックホールUL及び子バックホールDLを含み、アクセスリンクは、アクセスUL及びアクセスDLを含む。
【0086】
本願の実施形態において提供されるIABノード構成方法は、無線バックホールデバイスを含む様々な通信システム、例えば、NRシステム、LTEシステム、LTE-Aシステム、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX(登録商標))、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)又は同様のものに適用され得る。
【0087】
例えば、本願の実施形態において提供される通信方法は、図1に示されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。図1に示すネットワークアーキテクチャにおいて、端末側デバイスが無線方式で無線バックホールデバイスに接続され、無線バックホールデバイスが無線方式でドナー基地局に接続される。端末側デバイスと無線バックホールデバイスとの間の通信、及び、無線バックホールデバイスとドナー基地局との間の通信の両方は、ライセンススペクトル(licensed spectrum)を通じて実行され得るか、又は、非ライセンススペクトル(unlicensed spectrum)を通じて実行され得るか、又は、ライセンススペクトル及び非ライセンススペクトルの両方を通じて実行され得る。例えば、ライセンススペクトルは、6GHzより下のスペクトルであり得るが、本明細書において限定されるものではない。図1は説明のための単なる例であり、無線通信システムに含まれる端末側デバイス及び無線バックホールデバイスの数を具体的に限定するものではないことが理解されるべきである。図1に示すネットワークアーキテクチャにおいて、無線バックホールデバイスは、無線バックホールデバイスにバックホールサービスを提供するノードを固有親ノードとみなす。例えば、無線バックホールデバイスは、ドナー基地局を親ノードとみなす。アップリンク情報を搬送する無線ベアラを端末側デバイスから受信した後に、無線バックホールデバイスは、無線ベアラをドナー基地局へ伝送し、次に、ドナー基地局は、無線ベアラにおけるアップリンク情報をモバイルゲートウェイデバイス(例えば、5Gネットワークにおけるユーザプレーン機能(user plane function, UPF)エンティティ)へ送信する。ダウンリンク情報を搬送する無線ベアラは、モバイルゲートウェイデバイスによってドナー基地局へ送信され、次に、無線バックホールデバイス及び端末側デバイスへ順次に送信される。
【0088】
本願の実施形態においてIABノードを使用することは単に、説明の必要のためであり、本願の実施形態の解決手段がNRシナリオのみで使用されることを意味するものではないことが理解されるべきである。本願の実施形態において、IABノードは概して、無線バックホールリンク機能を有する任意のノード又はデバイスであり得る。本願の実施形態におけるIABノードの使用、及び、中継ノードの使用は、同一の意味を有することが理解されるべきである。
【0089】
例として、複数の端末及び複数のIABノードを備える通信システムの例である図4を参照されたい。図4は、2の端末及び2のIABノードが含まれる例を使用する。2の端末は、端末1及び端末2であり、2のIABノードは、IABノード1及びIABノード2である。端末1及び端末2は、IABノード2にアクセスし得、IABノード2は、無線方式でIABノード1に接続され、IABノード1は、無線方式でドナー基地局に接続される。IABノード1はIABノード2の親ノードであり、ドナー基地局はIABノード1の親ノードであると理解されるべきである。IABノード2は、アクセスリンク(図4において太線を使用して示す)を通じて端末1及び端末2に無線アクセスサービスを提供する。端末1及び端末2によって送信された無線ベアラは、順次に、IABノード2及びIABノード1を通じてドナー基地局へ伝送され、次に、ドナー基地局は、無線ベアラにおけるアップリンク情報をモバイルゲートウェイデバイスへ送信する。反対に、モバイルゲートウェイデバイスは、ダウンリンク情報を搬送するよう構成されている無線ベアラをドナー基地局へ送信し得、次に、IABノード1及びIABノード2を介して、端末1及び端末2へ順次に送信し得る。任意の端末によって送信された無線ベアラは、2のIABノードを介して、ドナー基地局へ順次に伝送され、これは、マルチホップ無線バックホールシナリオとして理解され得、ネットワークのカバレッジ範囲が確実にされ得ることが図4から分かり得る。
【0090】
別の例として、1の端末及び複数のIABノードを含む通信システムの例である図5を参照されたい。図5は、1の端末及び3のIABノードが含まれる例を使用する。3のIABノードは、IABノード1、IABノード2、及びIABノード3である。図4と異なり、図5において、端末は、2の経路を通じてドナー基地局にアクセスし得る。1の経路は、端末、IABノード2、IABノード1、及びドナー基地局を順次に通り、他の経路は、端末、IABノード2、IABノード3、IABノード1、及びドナー基地局を順次に通る。端末は、複数の経路を通じてドナー基地局にアクセスし、これは、マルチ接続無線バックホールシナリオとして理解され得、サービス伝送信頼性を確実にできる。図4と比較して、図5に示すアーキテクチャは、マルチホップ+マルチ接続ネットワークシナリオとして理解され得る。
【0091】
別の例として、複数の端末及び複数のIABノードを含む通信システムの例である図6を参照されたい。図6は、2の端末及び5のIABノードが含まれる例を使用する。2の端末は、端末1及び端末2であり、5のIABノードは、IABノード1~IABノード5である。図6における太線はアクセスリンクを表し、細線はバックホールリンクを表すことが理解されるべきである。端末1は、IABノード5、IABノード2、及びIABノード1を通じてドナー基地局に接続され得る。端末1は代替的に、IABノード4、IABノード2、及びIABノード1を通じてドナー基地局に接続され得る。代替的に、端末1は、IABノード4、IABノード3、及びIABノード1を通じてドナー基地局に接続され得る。端末2は、IABノード4、IABノード3、及びIABノード1を通じて、ドナー基地局に接続され得る。端末2は、IABノード4、IABノード2、及びIABノード1を通じて、ドナー基地局に接続され得る。
【0092】
図4図6に示すネットワーク構造は単に例であり、本願の実施形態が適用可能である適用シナリオに対する限定を構成しないことに留意されたい。例えば、本願の実施形態は、端末が1のIABノードを通じてドナー基地局と通信するシナリオにも適用可能であり得る。本明細書では例を1つずつ与えない。
【0093】
F1インタフェースがIABノードのDUとIABドナーのCUとの間に確立される必要があり、ルート及びベアラマッピング構成が完了される必要があり、その結果、IABノードとターゲットIABドナーとの間のデータ伝送が構成に基づいて実行されることが理解されるべきである。当然、F1インタフェースは、F1*インタフェースとも称され得る。インタフェースの名称は本願の実施形態において限定されるものではない。インタフェースがF1インタフェースと称される例が本明細書において使用される。
【0094】
F1インタフェースは、ユーザプレーンプロトコル(F1-U/F1*-U)及び制御プレーンプロトコル(F1-C/F1*-C)をサポートし得る。ユーザプレーンプロトコルは、以下のプロトコル層、すなわち、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service, GPRS)トンネリングプロトコルユーザプレーン(GPRS tunnelling protocol user plane, GTP-U)プロトコル層、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol, UDP)プロトコル層、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)プロトコル層及び同様のもののうちの1又は複数を含む。制御プレーンプロトコルは、以下のプロトコル層、すなわち、F1アプリケーションプロトコル(F1 application protocol, F1AP)層、ストリーム制御トランスポートプロトコル(stream control transport protocol, SCTP)層、IPプロトコル層、及び同様のもののうちの1又は複数を含む。F1/F1*インタフェースの制御プレーンを使用することによって、インタフェース管理、IAB-DU管理、端末コンテキスト関連構成、及び同様のものが、IABノードとIABドナーとの間で実行され得る。F1/F1*インタフェースのユーザプレーンを使用することによって、ユーザプレーンデータ伝送又はダウンリンク伝送状態フィードバックなどの機能が、IABノードとIABドナーとの間で実行され得る。
【0095】
例えば、図7及び図8を参照されたい。ここで、図7は、IABネットワークにおけるユーザプレーンプロトコルアーキテクチャの概略図であり、図8は、IABネットワークにおける制御プレーンプロトコルアーキテクチャの概略図である。
【0096】
図7において、ユーザプレーンについては、Uuインタフェースが端末とIAB2DUとの間に確立され、ピアツーピアプロトコル層が、RLC層、MAC層及びPHY層を含む。F1-UインタフェースがIABノード(node)2DUとIABドナー(donor)CU-UPとの間に確立され、ピアツーピアプロトコル層が、ユーザプレーン(GPRS tunnelling protocol for the user plane, GTP-U)層及びユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol, UDP)層についてのGPRSトンネリングプロトコルを含む。IABドナーDU1及びIABドナー-CU1は、有線方式で接続され、ピアツーピアプロトコル層は、IP層、L2及びL1を含む。BLがIABノード2とIABノード1との間、及び、IABノード1とIABドナーDUとの間に確立され、ピアツーピアプロトコル層は、BAP層、RLC層、MAC層、及びPHY層を含む。加えて、ピアツーピアSCTP層及びパケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層が、端末とIABドナーCU-UPとの間に確立され、ピアツーピアIP層がIABノード2DUとIABドナーDU-UPとの間に確立される。
【0097】
IABネットワークのユーザプレーンプロトコルスタックを単一エアインタフェースのユーザプレーンプロトコルスタックと比較すると、IABアクセスノードのDUは、単一エアインタフェースのgNB-DUの機能の一部(すなわち、端末との間にピアツーピア無線リンク制御(Radio Link Control, RLC)層、媒体アクセス制御(Media Access Control, MAC)層、PHY層を確立する機能、及び、IABドナーCU-UPとの間にピアツーピアGTP-U層及びUDP層を確立する機能)を実装することが分かる。IABアクセスノード(IABノード2)のDUは、単一エアインタフェースのgNB-DUの機能を実装し、IABドナーCU-UPは、単一エアインタフェースのgNB-CUの機能を実装することが理解され得る。
【0098】
ユーザプレーン上で、PDCPデータパケットが、アクセスIABノード(IABノード2)とIABドナーCU-UPとの間のGTP-Uトンネルにおいて、伝送のためにカプセル化される。GTP-UトンネルはF1-Uインタフェース上で確立される。
【0099】
制御プレーンについては、図8に示すように、Uuインタフェースが端末とIABノード2DUとの間に確立され、ピアツーピアプロトコル層がRLC層、MAC層、及びPHY層を含む。F1-Cインタフェースが、IABノード2DUとIABドナーCU1との間に確立され、ピアツーピアプロトコル層が、F1アプリケーションプロトコル(F1 application protocol, F1AP)層及びSCTP層を含む。IABドナーDU及びIABドナーCU-UPは有線方式で接続され、ピアツーピアプロトコル層は、IP層、L2、及びL1を含む。BLがIABノード2とIABノード1との間、及び、IABノード1とIABドナーDUとの間に確立され、ピアツーピアプロトコル層が、バックホールアダプテーションプロトコル(Backhaul Adaptation Protocol, BAP)層、RLC層、MAC層、及び物理(physical, PHY)層を含む。加えて、ピアツーピアRRC層及びPDCP層が、端末とIABドナーCU-UPとの間に確立され、ピアツーピアIP層が、IABノード1-DUとIABドナーDUとの間に確立される。BAP層は、以下の能力、すなわち、IABノードによって識別できるルーティング情報(Routing info)をデータパケットに追加すること、IABノードによって識別できるルーティング情報に基づいてルート選択を実行すること、及び、データパケットについてのIABノードを含む複数のリンクに対してサービス品質(quality of service, QoS)マッピングを実行することのうちの少なくとも1つを有する。複数のリンク上のベアラマッピングは、バックホールリンク上で、データパケットにおいて保持される端末の無線ベアラ(radio bearer, RB)の識別子に基づいて、端末のRBからバックホールリンク上のRLCベアラ、RLCチャネル、又は、論理チャネルへのマッピングを実行することであり得る。例えば、BAPは、バックホールリンク上のRLCベアラへの、端末のデータ無線ベアラ(data radio bearer, DRB)又はシグナリング無線ベアラ(signaling radio bearer, SRB)を実行する。入口リンク(すなわち、データパケットを受信するためのリンク)及び出口リンク(すなわち、データパケットを送信するためのリンク)のRLCベアラ、RLCチャネル、及び論理チャネルのいずれか2又はより多くの間の対応関係に基づいて、入口リンクのRB又はRLCベアラ又はRLCチャネル又は論理チャネルから出口リンクのRB又はRLCベアラ又はRLCチャネル又は論理チャネルへのマッピングが実行される。図7又は図8において、チャネル、例えば、バックホール(backhaul, BH)RLCチャネル(channel, CH)が、RLCベアラの例として使用される。
【0100】
IABネットワークの制御プレーンプロトコルスタックを単一エアインタフェースの制御プレーンプロトコルスタックと比較すると、アクセスIABノード(IABノード2)のDUは、単一エアインタフェースのgNB-DUの機能(すなわち、端末との間にピアツーピアRLC層、MAC層、及びPHY層を確立する機能、及び、CUとの間にピアツーピアF1AP層及びSCTP層を確立する機能)を実装することが分かる。IABネットワークにおけるアクセスIABノードのDUは、単一エアインタフェースのgNB-DUの機能を実装し、IABドナーC-CPは、単一エアインタフェースのgNB-CUの機能を実装すると理解され得る。
【0101】
制御プレーン上で、RRCメッセージは、伝送のために、アクセスIABノードとIABドナーCU-UPとの間のF1APメッセージにおいてカプセル化される。具体的には、アップリンク方向において、端末は、PDCPプロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)においてRRCメッセージをカプセル化し、RRCメッセージは、RLC層、MAC層、及びPHY層によって順次処理された後に、IABノード2DUへ送信される。IABノード2DUは、PHY層、MAC層、及びRLC層のプロセスが順次にPDCP PDUをF1APメッセージにおいてカプセル化した後に、PDCP PDUを取得し、SCTP層及びIP層の順次のプロセスの後にIPパケットを取得する。IABノード2-MTが、BAP層、RLC層、MAC層、及びPHY層のプロセスの後に、IPパケットをIABノード1DUへ送信する。同様に、IABノード1-MTは、IPパケットをIABドナーDUへ送信する。解析を通じてIPパケットを取得した後、IABドナーDUは、IPパケットをIABドナーCU-UPへ送信し、IABドナーCU-UPは、SCTP層、F1AP層、及びPDCP層のプロセスの後にRRCメッセージを取得する。ダウンリンク方向における操作は同様であり、本明細書では詳細を再度説明しない。
【0102】
1のIABノードは、1又は複数の役割を果たし得ることに留意されたい。IABノードは、1又は複数の役割のプロトコルスタックを有し得る。代替的に、IABノードは、プロトコルスタックのセットを有し得、IABノードの異なる役割について、異なる役割に対応するプロトコル層が、プロトコルスタックにおいて処理のために使用され得る。以下では、IABノードが1又は複数の役割のプロトコルスタックを有する例を説明のために使用する。
【0103】
(1)共通端末のプロトコルスタック
【0104】
IABネットワークにアクセスするとき、IABノードは共通端末としてサービングし得る。この場合、IABノードのMTは、共通端末のプロトコルスタック、例えば、図7及び図8における端末のプロトコルスタック、すなわち、RRC層、PDCP層、RLC層、MAC層及びPHY層を有する。制御プレーン上で、IABノードのRRCメッセージは、伝送のために、IABノードの親ノードとIABドナーCUとの間のF1APメッセージにおいてカプセル化される。ユーザプレーン上で、IABノードのPDCPデータパケットが、伝送のために、IABノードの親ノードとIABドナー-CUとの間のGTP-Uトンネルにおいてカプセル化される。
【0105】
加えて、IABネットワークにアクセスした後に、IABノードはなお、共通端末としてサービングし得、例えば、IABノードのアップリンク及び/又はダウンリンクデータパケットをIABドナーへ伝送する、RRC層を通じて測定を実行する、及び同様のものを行い得る。
【0106】
(2)アクセスIABノードのプロトコルスタック
【0107】
IABネットワークにアクセスした後に、IABノードはアクセスサービスを端末に提供し得、それにより、1のアクセスIABノードとしてサービングする。この場合、IABノードは、アクセスIABノードのプロトコルスタック、例えば、図7及び図8におけるIABノード2のプロトコルスタックを有する。
【0108】
この場合、IABノードの親ノードに面するIABノードのインタフェース上に2組のプロトコルスタックがあり得る。一方は、共通端末のプロトコルスタックであり、他方は、バックホールサービスを端末に提供するプロトコルスタック(すなわち、アクセスIABノードのプロトコルスタック)である。任意選択で、共有は、2組のプロトコルスタックの同一プロトコル層、例えば、2組のプロトコルスタックの両方が対応する、同一のRLC層、MAC層、PHY層、又はBAP層に対して実行され得る。
【0109】
(3)中間IABノードのプロトコルスタック
【0110】
IABネットワークにアクセスした後に、IABノードは、1の中間IABノードとしてサービングし得る。この場合、IABノードは、中間IABノードのプロトコルスタック、例えば、図7及び図8におけるIABノード1のプロトコルスタックを有する。
【0111】
この場合、IABノードの親ノードに面するIABノードのインタフェース上に2組のプロトコルスタックがあり得る。一方は共通端末のプロトコルスタック、他方はバックホールサービスを子IABノードに提供するプロトコルスタック(すなわち、中間IABノードのプロトコルスタック)である。任意選択で、共有は、2組のプロトコルスタックの同一プロトコル層、例えば、2組のプロトコルスタックの両方が対応する、同一のRLC層、MAC層、PHY層、又はBAP層に対して実行され得る。
【0112】
加えて、IABノードは、アクセスIABノード及び中間IABノードとして同時にサービングし得る。例えば、IABノードは、いくつかの端末のアクセスIABノード、及び、他の端末の中間IABノードであり得る。この場合、IABノードは、3組のプロトコルスタックを有し得る。1つは、共通端末の前述のプロトコルスタック、1つは、アクセスIABノードのプロトコルスタック、1つは、中間IABノードのプロトコルスタックである。任意選択で、共有は、3組のプロトコルスタックの同一プロトコル層、例えば、3組のプロトコルスタックの全部が対応する、同一のRLC層、MAC層、PHY層、又はBAP層に対して実行され得る。
【0113】
図7及び図8は、IABネットワークを説明のための例として使用することに留意されたい。図7及び図8の内容はまた、IABネットワーク以外の別のタイプの中継ネットワークにも適用可能であり、ここで、中継ネットワークの制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャは、図8が参照され得、中継ネットワークのユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャは、図7が参照され得る。図7及び図8のIABノードは、中継(relay)と置き換えられ得る。例えば、IABノード2は、中継ノード2と置き換えられ得、IABノード1は、中継ノード1と置き換えられ得、IABドナーは、ドナーノードと置き換えられ得る。ドナーノードは、CU及びDUプロトコルスタックを有する。他の内容は、図7及び図8において説明される内容と同一である。詳細については、図7及び図8における説明を参照されたい。本明細書では再度説明しない。
【0114】
可能な適用シナリオにおいて、図9に示すように、図9は、IABノードのクロスドナーノードハンドオーバの概略図である。IABノードと、IABノードが直接接続される上位ノード(すなわち、ドナーノード)との間のバックホールリンクが中断される、又は、バックホールリンクの通信品質が劣化する場合、IABノードのバックホールリンクの通信品質を確実にするために、IABノードのバックホールリンクは、別の上位ノード(すなわち、図9における別のドナーノード)に移行され得、これはクロスドナーノードハンドオーバを伴う。1又は複数のIABノードは更に、IABノードと2つのドナーノードとの間に含まれ得、IABノードの下流は更に、1又は複数のIABノードを含み得ることに留意されたい。
【0115】
具体的には、図9の別の例である図10を参照されたい。IABノードはMT及びDUを含むので、MTについては、端末のハンドオーバ機構がなお使用され得、すなわち、ソースIABドナー(現在サービングする基地局)は測定構成をMTへ送信する。MTは、構成に基づいて測定を実行し、事前に構成されている閾値に基づいて、測定結果を報告するかどうかを決定する。ソースIABドナーは、受信された測定結果に基づいて、MTがハンドオーバを実行することを許可するかどうかを判断する(すなわち、IABノードがハンドオーバを実行することを許可するかどうかを判断する)。ソースIABドナーが、MT又はIABノードがハンドオーバを実行することを許可すると判断する場合、ソースIABドナーはハンドオーバ要求をターゲットIABドナーへ送信する。ターゲットIABドナーは、ソースIABドナーのハンドオーバ要求に基づいて、MT又はIABノードがハンドオーバを実行することを許可するかどうかを決定し、許可する場合、ハンドオーバ要求応答をソースIABドナーへ送信し、ここで、ハンドオーバ要求応答は、MTのランダムアクセスリソース及びMTの時間領域リソースの伝送方向などの構成を保持する。
【0116】
しかしながら、DUについては、DUの構成が、ソースIABドナーによって構成されている。このようにして、リソース競合が、MTの構成とDUの構成との間に存在し得る。例えば、半二重によって制約されるIABノードについては、IABノードのDUは、1又は複数の端末にサービングし、基地局の機能としてサービングし得る。概して、DUは、ダウンリンク伝送について構成される。例えば、DUは、同期信号ブロック(synchronization signal block, SSB)を端末へ送信して端末にサービングするよう構成される。端末に影響を与えることを回避するべく、SSBのリソース位置は概して、変化しない。しかしながら、IABノードがクロスドナーノードハンドオーバを実行するとき、MTが上位ノードのSSBを受信及び測定するためにターゲットIABドナーがSSB測定構成をIABノードのMTへ送信する場合、そのようなMTがダウンリンク伝送について構成される。半二重の制約に起因して、IABノードは、SSBを送信すること、及び、SSBを別のデバイスから受信することを同時に行うことができない。ターゲットIABドナーがSSBを送信するリソース位置が、IABノードのDUがSSBを送信するリソース位置と重複する場合、リソース競合が生じる。
【0117】
これに鑑み、本願の実施形態は、IABノードハンドオーバ方法を提供する。方法において、ターゲットIABドナーは、IABノードの二重能力に基づいて、IABノードのMT及び/又はDUを構成し、すなわち、IABノードのMT及びDUが同時の送信及び/又は受信を許可するかどうかに基づいて、IABノードのMT及び/又はDUを構成し得る。IABノードの二重能力は、IABノードのMT及びDUの構成の前提なので、IABノードのクロスドナーノードハンドオーバを実装するプロセスにおいて、IABノードのDUによって、例えばSSBリソースを送信すること、及び、IABノードのMTによって、SSBリソースを送信することの間の競合を回避でき、それにより、リソース競合によって生じる受信又は送信の失敗を回避し、不必要なパケット損失を回避する。
【0118】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態において提供されるIABノード構成方法を詳細に説明する。
【0119】
本願の実施形態において提供されるIABノード構成方法のフローチャートである図11を参照されたい。以下の説明プロセスは、図9及び図10に示される通信システムに方法が適用される例を使用する。加えて、方法は、3の通信装置によって実行され得る。3の通信装置は例えば、第1通信装置、第2通信装置及び第3通信装置である。説明を容易にするべく、方法がIABノード、ソースIABドナー及びターゲットIABドナーによって実行される例が下で使用される。換言すると、第1通信装置がIABノードであり、第2通信装置がソースIABドナーであり、第3通信装置がターゲットIABドナーである例が使用される。IABノードは、ハンドオーバを実行するIABノードであり得、又は、ハンドオーバを実行するIABノードの下流IABノードであり得る。図7及び図8における通信システムは、本願の本実施形態における単なる例として使用され、これは本シナリオに限定されるものではないことに留意されたい。
【0120】
IABノードはMT及びDUを含むことが理解されるべきである。MTは、IABノードの上位ノード、又は、ソースIABドナー又はターゲットIABドナーと通信するよう構成され得る。DUは、IABノードの下位ノード又は端末と通信するよう構成され得る。ソースIABドナーは、IABノードが現在接続されているドナー基地局を指す。ここでのIABノードは、ハンドオーバされるIABノードを指し、又は、移行予定IABノードと称され得、すなわち、IABノードが現在接続されているソースドナー基地局がハンドオーバされる必要があるIABノードである。本願に関与する後続の解決手段も、ハンドオーバされるIABノードの下流IABノードに適用可能であることに留意されたい。ターゲットIABドナーは、IABノードが移行される、又はハンドオーバされる基地局を指す。本明細書において、ソースIABドナーは、ソースIABドナーとも称され得、ターゲットIABドナーは、ターゲットIABドナーとも称され得る。中央ユニット(centralized unit, CU)(本願において略してドナーCU又はgNB-CU)及び分散型ユニット(distributed unit, DU)(本願において略してドナーDU又はgNB-DU)が分離されている形態でIABドナーが存在するとき、本発明の後続の実施形態におけるIABドナー又はドナー基地局は、IABドナーの中央ユニットを指すことに留意されたい。
【0121】
具体的には、本願の実施形態において提供される通信方法の手順は、以下のように説明される。
【0122】
S1101:ソースIABドナーは第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、ターゲットIABドナーは第1情報を受信し、第1情報はIABノードの二重能力を示す。
【0123】
本願の本実施形態において、IABノードの二重能力は、同一の時間領域リソース上で同時に、IABノードのMTがデータを受信又は送信し、DUがデータを受信又は送信することがサポートされているかどうかを意味する。換言するとIABノードの二重能力は、IABノードのMT及びDUが同一の時間領域リソース上でデータに対して伝送を実行する伝送方向(時間領域リソースの伝送方向とも称される)に固有である。IABノードが、MT及びDUの両方が同一の時間領域リソース上で同一の伝送方向を有することをサポートしないが、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおいて、MTについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向がDUの時間領域リソースの伝送方向と同一である場合、明らかに時間領域リソースの競合が引き起こされ、IABノードの通信例外が更に引き起こされ得る。
【0124】
したがって、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおいて、ソースIABドナーは、IABノードの二重能力を決定し、第1情報を生成し、第1情報をターゲットIABドナーへ送信し得る。第1情報は、IABノードの二重能力を示し得る。ソースIABドナーは、IABノードの二重能力をターゲットIABドナーに通知するので、ターゲットIABドナーは、二重能力に基づいてMTについて時間領域リソースの伝送方向を構成し、その結果、MTの時間領域リソースの伝送方向とDUの時間領域リソースの伝送方向との間の競合を回避できる。
【0125】
第1情報はIABノードの二重能力を示し得るので、いくつかの実施形態において、第1情報は二重情報と称され得ることに留意されたい。代替的に、IABノードの二重能力は、IABノードのMT及びDUが同一の時間領域リソースを多重化できるかどうかを意味する。したがって、いくつかの実施形態において第1情報は、多重化情報又は多重化能力と称され得る。第1情報は、下で一様に使用される。具体的には、第1情報は、以下の4ケースのうちの1又は複数を示し得る。
【0126】
第1ケースは、同時にMTがデータを受信し、DUがデータを送信することをIABノードがサポートするかどうかである。換言すると、IABノードが、同時にMTによってデータを受信し、DUによってデータを送信する能力を有するかどうかとみなされ得る。説明を容易にするべく、同時にMTによってデータを受信し、DUによってデータを送信する能力は、以下では第1能力と称され得る。反対に、同時にMTがデータを受信し、DUがデータを送信することをIABノードがサポートしない場合、IABノードは、第1能力を有しない。
【0127】
第2ケースは、同時にMTがデータを受信し、DUがデータを受信することをIABノードがサポートするかどうかである。同様に、IABノードは、同時にMTによってデータを受信し、DUによってデータを受信する能力を有し、これは、IABノードが第2能力を有するとみなされ得る。反対に、同時にMTがデータを受信し、DUがデータを受信することをIABノードがサポートしない場合、IABノードは、第2能力を有しない。
【0128】
第3ケースは、同時にMTがデータを送信しDUがデータを送信することをIABノードがサポートするかどうかである。同様に、IABノードは、同時にMTによってデータを送信し、DUによってデータを送信する能力を有し、これは、IABノードが第3能力を有するとみなされ得る。反対に、同時にMTがデータを送信し、DUがデータを送信することをIABノードがサポートしない場合、IABノードは、第3能力を有しない。
【0129】
第4ケースは、同時にMTがデータを送信しDUがデータを受信することをIABノードがサポートするかどうかである。同様に、IABノードは、同時にMTによってデータを送信し、DUによってデータを受信する能力を有し、これは、IABノードが第4能力を有するとみなされ得る。反対に、同時にMTがデータを送信し、DUがデータを受信することをIABノードがサポートしない場合、IABノードは第4能力を有しない。
【0130】
前述の4ケースは、DU上の1又は複数のセル、及び、MT上の1又は複数のセルについてのものであることに留意されたい。換言すると、各MTセル及び各DUペアリングについて、それらの間の二重能力は独立である。同時にMTがデータを受信又は送信し、DUがデータを受信又は送信することをサポートするかどうかは、同時にMTの特定のセルがデータを受信又は送信し、DUの特定のセルがデータを受信又は送信することをサポートするかどうかを意味する。
【0131】
MTは、IABノードの上位ノード又はソースIABドナーと通信するよう構成されていることが理解されるべきである。IABノードがソースIABドナーと直接通信できる場合、MTは、IABノードの二重情報をIABノードのソースIABドナーへ直接送信し得る。IABノードの上位ノードがIABノードとソースIABドナーとの間に存在する場合、MTは、IABノードの二重情報をIABノードの上位ノードへ報告し得、上位ノードは、二重情報をソースIABドナーへ転送する。
【0132】
いくつかの実施形態において、既存のシグナリングの1又は複数のフィールドは、第1情報を搬送し得、これにより、第1情報が既存のシグナリングとの互換性を有することを助ける。例えば、ソースIABドナーのCUノードとターゲットIABドナーのCUノードとの間のX2/Xnインタフェースシグナリングは第1情報を搬送し得る。前述の1又は複数のフィールドは、X2/Xnインタフェースシグナリングによって定義されるフィールドであり得、又は、新たに定義されたX2/Xnインタフェースシグナリングであり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。当然、新たに定義されたシグナリングも第1情報を搬送し得る。
【0133】
例として、第1情報は、ソースIABドナーのCUノードとターゲットIABドナーのCUノードとの間のXnインタフェースシグナリングにおいて保持され得る。例えば、第1情報は、ソースIABドナーによってXnインタフェースシグナリングを通じてターゲットIABドナーへ送信される第1要求メッセージにおいて保持され得、第1要求メッセージは、IABノードをソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバすることを要求するためのものである。第1要求メッセージは、IABノードをソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバすることを要求するためのものであるので、いくつかの実施形態において、第1要求メッセージはハンドオーバ要求メッセージと称され得る。例えば、フィールドがハンドオーバ要求メッセージに新たに追加され得、新たに追加されたフィールドは第1情報を搬送し得る。
【0134】
ソースIABドナーとターゲットIABドナーとの間にX2/Xnインタフェースが存在しないとき、ソースIABドナーとターゲットIABドナーとの間のコアネットワークデバイスは、ソースIABドナー及びターゲットIABドナーの両方と通信し得るので、ソースIABドナーは、コアネットワークデバイスを通じて第1情報をターゲットIABドナーへ転送し得ることが理解されるべきである。すなわち、ソースIABドナーは、第1情報をコアネットワークデバイスへ送信し、コアネットワークデバイスは、第1情報を解析しないが、プロトコル層で第1情報をカプセル化した後に第1情報をターゲットIABドナーへ透過的に伝送し得、又は、コアネットワークデバイスは、第1情報を解析し、次に、第1情報をターゲットIABドナーへ送信し得る。コアネットワークデバイスはモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity, MME)又はアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function, AMF)であり得る。
【0135】
S1102:ターゲットIABドナーは第1構成情報をソースIABドナーへ送信し、ソースIABドナーは第1構成情報を受信し、ここで、第1構成情報は、IABノードのMT機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示す。
【0136】
第1情報を受信した後に、ターゲットIABドナーは、第1情報に基づいてMTを構成し、第1構成情報を生成し得る。例えば、ターゲットIABドナーは、第1情報に基づいて、IABノードについて、MTの時間領域リソースの伝送方向を構成し得る。例えば、第1情報は、同時にMTがデータを受信し、DUがデータを受信することがサポートされていないこと、すなわち、IABノードが第2能力を有しないことを示す。この場合、時間領域単位において、DUの時間領域リソースの方向がアップリンク伝送方向である場合、ターゲットIABドナーは、MTについて、時間領域リソースの伝送方向をダウンリンク伝送方向として構成できない。時間領域単位は、シンボル又はスロット、例えば、LTEにおけるスロット又はNRにおけるスロットなどの時間領域リソース指示粒度であり得ることに留意されたい。第1情報は、MT機能について構成されている時間領域リソースの伝送方向の前提なので、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスの実装中、IABノードのDU機能とMT機能との間の受信及び送信の競合を回避でき、更に、IABノードとIABノードの下位ノードとの間のリンク、又は、IABノードとIABノードの上位ノードとの間のリンク上の通信例外を回避できる。
【0137】
例として、第1構成情報は、MTのスロットフォーマット構成、例えば、IABノードのTDDアップリンクスロット構成及びTDDダウンリンクスロット構成(TDD-UL-DL-ConfigDedicated及び/又はTDD-UL-DL-ConfigCommon)を含み得、時間領域リソース上の1又は複数のシンボル又はスロットのリソース伝送方向、例えば、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向を構成するために主に使用される。IABノードのMTは、MTのスロットフォーマット構成に基づいてIABノードの上位ノードのDUと通信する。フレキシブルな伝送方向は、決定される伝送方向とみなされ得、後にアップリンク伝送方向として使用され得るか、又は、ダウンリンク伝送方向として使用され得ることが理解されるべきである。後のフレキシブルな伝送方向がダウンリンク伝送方向として使用されるか、又はアップリンク伝送方向として使用されるかは、ターゲットIABドナー又は親ノードによって示され得る。
【0138】
ターゲットIABドナーは第1構成情報をソースIABドナーへ送信し得、ソースIABドナーは第1構成情報をIABノードへ転送することが理解されるべきである。第1構成情報を受信した後に、ソースIABドナーは、RRCシグナリングを通じてMTの第1構成情報をIABノードへ送信し得る。
【0139】
第1情報と同様に、既存のシグナリングの1又は複数のフィールドはまた、第1構成情報を搬送し得る。例えば、ソースIABドナーのCUノードとターゲットIABドナーのCUノードとの間のRRCシグナリング、MAC CEシグナリング、DCIシグナリング、X2/Xnインタフェースシグナリングのうちの1又は複数、又は同様のものは、第1構成情報を搬送し得る。前述の1又は複数のフィールドは、RRCシグナリングの定義されたフィールド、MAC CEシグナリングの定義されたフィールド、又は、DCIシグナリング又はX2/Xnインタフェースシグナリングの定義されたフィールドであり得、又は、新たに定義されたRRCフィールド、MAC CEフィールド、DCIフィールド、又はX2/Xnインタフェースシグナリングであり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。当然、新たに定義されたシグナリングも第1構成情報を搬送し得る。
【0140】
例として、第1構成情報は、ターゲットIABドナーのCUノードとソースIABドナーのCUノードとの間のXnインタフェースシグナリングにおいて保持され得る。例えば、第1構成情報は、ターゲットIABドナーによってXnインタフェースシグナリングを通じてソースIABドナーへ送信された第1要求応答メッセージにおいて保持され得、ここで、第1要求応答メッセージは、ソースIABドナーによって、第1要求メッセージに応答してターゲットIABドナーへ送信される応答メッセージである。第1要求応答メッセージは第1要求メッセージに応答するので、いくつかの実施形態において、第1要求メッセージはハンドオーバ要求応答メッセージと称され得る。例えば、フィールドがハンドオーバ要求応答メッセージに新たに追加され得、新たに追加されたフィールドは第1構成情報を搬送し得る。
【0141】
ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間にX2/Xnインタフェースが存在しないとき、ターゲットIABドナーは、コアネットワークデバイスを通じて第1構成情報をソースIABドナーへ転送し得ることが理解されるべきである。コアネットワークデバイスは、ソースIABドナー及びターゲットIABドナーの両方と通信し得ることが理解されるべきである。すなわち、ターゲットIABドナーは、第1構成情報をコアネットワークデバイスへ送信し、コアネットワークデバイスは第1構成情報を解析しないが、プロトコル層において第1構成情報をカプセル化した後に第1構成情報をソースIABドナーへ透過的に伝送し得、又は、コアネットワークデバイスは、第1構成情報を解析し、次に、第1構成情報をソースIABドナーへ送信し得る。コアネットワークデバイスは、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity, MME)又はアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function, AMF)であり得る。
【0142】
S1103:ソースIABドナーが第2情報をターゲットIABドナーへ送信し、ターゲットIABドナーが第2情報を受信し、ここで、第2情報は、DUのためにソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DUのためにソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0143】
IABノードのDUは、ソースIABドナーによって構成されており、IABノードのクロスドナーハンドオーバのプロセスにおいて、IABノードのMTはターゲットIABドナーによって構成されていることが理解されるべきである。MTの構成とDUの構成との間のあり得る競合を回避するべく、ソースIABドナーは、DUの構成をターゲットIABドナーに提供し得る。このようにして、ターゲットIABドナーは、ソースIABドナーによるDUの構成を参照してMTを構成し、MTの構成とDUの構成との間の競合を回避し得る。
【0144】
例として、ソースIABドナーは第2情報を生成し得、ここで、第2情報は、DUのためにソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し得る。例えば、第2情報は、DUの1又は複数のセルの時間領域リソース構成情報を含み得る。例えば、第2情報は、DUの各セルについて構成されている以下の1又は複数のスロット(又はシンボル)がアップリンクスロット(又はアップリンクシンボル)であること、DUの各セルについて構成されている1又は複数のスロット(又はシンボル)がダウンリンクスロット(又はダウンリンクシンボル)であること、及び、DUの各セルについて構成されている1又は複数のスロット(又はシンボル)がフレキシブルスロット(又はフレキシブルシンボル)であることのうちの1又は複数を示し得る。第2情報は更に、DUについて構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータス、例えば、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態を含み得る。時間領域リソースの伝送方向のステータスがハード状態である場合、DUについて構成されている時間領域リソースは利用可能であるとみなされ得る。時間領域リソースの伝送方向のステータスがソフト状態である場合、DUについて構成されている時間領域リソースは利用可能(すなわち、条件付きで利用可能な状態)であるかどうかが、親ノードの更なる指示に基づいて決定できるとみなされ得る。時間領域リソースの伝送方向のステータスが利用可能でない(not available, NA)状態である場合、DUについて構成されている時間領域リソースは、利用不可能であるとみなされ得る。当然いくつかの実施形態において、第2情報は、DUのためにソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向、及び、DUのためにソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示し得る。
【0145】
ターゲットIABドナーは、第1情報及び第2情報に基づいてMTを構成し得、すなわち、ターゲットIABドナーは、IABノードの二重能力及びソースIABドナーによるDUの構成に基づいてMTを構成する。ターゲットIABドナーによって生成された第1構成情報は、MTの構成情報の一部であり得、すなわち、DUの構成と競合する構成は再構成され、他の構成は、ソースIABドナーによるMTの構成と同一であり得る。この場合、MTの構成情報の別の部分は、ネットワーク側によって、IABノードのMTの元の構成情報として示され得る。換言すると、ネットワーク側は、移行中に、IABノードがMTの構成情報の受信された部分(すなわち、第1構成情報)、及び、MTに存在する構成情報の別の部分を使用することを示す。当然、ネットワーク側は、必ずしもシグナリングを送信せず、代替的に、移行中にIABノードはMTの構成情報の受信された部分及びMTに存在する構成情報の別の部分を使用することがシステム又はプロトコルによって同意され得る。すなわち、受信された構成情報にない構成については、MTは、デフォルトで既存の構成に従う。
【0146】
第1情報と同様に、既存のシグナリングの1又は複数のフィールドはまた、第2情報を搬送し得る。例えば、ソースIABドナーのCUノードとターゲットIABドナーのCUノードとの間のX2/Xnインタフェースシグナリングは第2情報を搬送し得る。前述の1又は複数のフィールドは、X2/Xnインタフェースシグナリングによって定義されるフィールドであり得、又は、新たに定義されたX2/Xnインタフェースシグナリングであり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。当然、新たに定義されたシグナリングはまた、第2情報を搬送し得る。
【0147】
第2情報及び第1情報は、1個のシグナリングを通じてターゲットIABドナーへ送信され得、すなわち、2種類の情報が1個のシグナリングを通じて送信され得、これにより、シグナリングオーバヘッドを低減できる。代替的に、第2情報及び第1情報は別々に送信され得、すなわち、第2情報を送信する方式は限定されるものではなく、よりフレキシブルである。
【0148】
例として、第2情報は、ソースIABドナーのCUノードとターゲットIABドナーのCUノードとの間のXnインタフェースシグナリングにおいて保持され得る。例えば、第2情報は、ソースIABドナーによってXnインタフェースシグナリングを通じてターゲットIABドナーへ送信された前述の第1要求メッセージ(ハンドオーバ要求メッセージ)において保持され得る。例えば、フィールドがハンドオーバ要求メッセージに新たに追加され得、新たに追加されたフィールドは第2情報を搬送し得る。
【0149】
X2/XnインタフェースがソースIABドナーとターゲットIABドナーとの間に存在しないとき、ソースIABドナーはコアネットワークデバイスを通じて第2情報をターゲットIABドナーへ転送し得ることが理解されるべきである。すなわち、ソースIABドナーは第2情報をコアネットワークデバイスへ送信し、コアネットワークデバイスは、第2情報を解析せず、プロトコル層において第2情報をカプセル化した後に、第2情報をターゲットIABドナーへ透過的に伝送し得、又は、コアネットワークデバイスは、第2情報を解析し、次に、第2情報をターゲットIABドナーへ送信し得る。コアネットワークデバイスはモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity, MME)又はアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function, AMF)であり得る。
【0150】
ターゲットIABドナーは、第1情報に基づいてMTを構成し得るので、MTの構成とDUの構成との間の競合を回避するために、第2情報は不可欠でない、すなわち、第2情報は任意選択であることに留意されたい。したがって、S1103は、任意選択の段階であり、図11において点線を使用して示される。加えて、ターゲットIABドナーはまた、第1情報及び第2情報に基づいてMTを構成し得る。この場合、S1103は、S1102の前に実行され得、すなわち、図9におけるS1103及びS1102のシーケンスの実行は限定されるものではない。
【0151】
S1104:ターゲットIABドナーは、第2構成情報をソースIABドナーへ送信し、ソースIABドナーは第2構成情報を受信し、ここで、第2構成情報は第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DUについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DUについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0152】
本願の本実施形態において、クロスドナーハンドオーバの前に、IABノードのDUの構成はソースIABドナーによって構成されており、クロスドナーハンドオーバの後、IABノードのMTの構成は、ターゲットIABドナーによって構成されていることを考慮すると、この場合、DUの構成は、MTの新しい構成と競合し得、又は、ソースIABドナーによって構成されているDUの構成は好ましくないことがあり得る。したがって、ターゲットIABドナーは更に、DU機能の構成を更新し、DUの構成とMTの構成との間の競合を回避し、DU機能構成の利用を可能な限り改善し得る。
【0153】
例えば、第1情報を受信した後に、ターゲットIABドナーは更に、第1情報に基づいてDUを構成し、第2構成情報を生成し得る。すなわち、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおいて、ターゲットIABドナーは更に、DUについてソースIABドナーによって構成されている構成を更新し得る。例えば、第1情報は、同時にMTがデータを受信しDUがデータを受信することがサポートされていないことを示す。MTについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向がダウンリンク伝送方向であるが、DUについてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向がアップリンク伝送方向である場合、ターゲットIABドナーは、DUを再構成し、すなわち、DUについての時間領域リソースの伝送方向をダウンリンク伝送方向として構成し得、MTの構成がDUの構成と競合しないことを確実にする。
【0154】
更に、ターゲットIABドナーは更に、第1情報及び第2情報に基づいてDUを構成し、すなわち、DUについてソースIABドナーによって構成されている構成に基づいてDUを再構成し得る。すなわち、ターゲットIABドナーは、DUについてソースIABドナーによって構成されている構成を参照してDUを再構成する。このように、ターゲットIABドナーによって生成された第2構成情報は、DUの構成情報の一部であり得る、すなわち、MT構成と競合する構成は再構成されて、他の構成は、ソースIABドナーによるDUの構成と同一であり得る。この場合、DUの構成情報の別の部分は、ネットワーク側によって、IABノードDUの元の構成情報として示され得る。換言すると、ネットワーク側は、移行中に、IABノードがDUの構成情報の受信された部分(すなわち、第1構成情報)、及び、DUに存在する構成情報の別の部分を使用することを示す。当然、ネットワーク側は、必ずしもシグナリングを送信せず、代替的に、移行中にIABノードはDUの構成情報の受信された部分及びDUに存在する構成情報の別の部分を使用することがシステム又はプロトコルによって同意され得る。すなわち、受信された構成情報にない構成については、DUは、デフォルトで既存の構成に従う。
【0155】
DUについて構成を決定した後、ターゲットIABドナーは、第2構成情報を生成し、ソースIABドナーを通じて第2構成情報をIABノードのDUへ転送し得る。すなわち、ターゲットIABドナーは第2構成情報をソースIABドナーへ送信し得、ソースIABドナーは第2構成情報をIABノードへ転送する。第2構成情報を受信した後、ソースIABドナーはF1-APメッセージを通じて第2構成情報をIABノードへ送信する。いくつかの実施形態において、代替的に、F1-APメッセージは送信のためにRRCシグナリングに搬送され得る。
【0156】
第2情報と同様に、第2構成情報は、DUについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向、及び、DUについてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスのうちの1又は複数を示し得る。第2構成情報は、DUの1のセルの時間領域リソース構成情報であり得、又は、DUの複数のセルの時間領域リソース構成情報であり得る。例えば、第2情報は、DUの各セルについて構成されている以下の1又は複数のスロット(又はシンボル)がアップリンクスロット(又はアップリンクシンボル)であること、DUの各セルについて構成されている1又は複数のスロット(又はシンボル)がダウンリンクスロット(又はダウンリンクシンボル)であること、及び、DUの各セルについて構成されている1又は複数のスロット(又はシンボル)がフレキシブルスロット(又はフレキシブルシンボル)であることのうちの1又は複数を示し得る。代替的に、第2構成情報は、DUについて構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータス、例えば、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態を示し得る。すなわち、第2構成情報はまた、DUについて構成されている、利用可能なリソース、利用不可能なリソース、ハードタイプリソース、ソフトタイプリソース、及び同様のものを含み得る。当然、いくつかの実施形態において、第2構成情報は、TDDアップリンクスロット構成及びTDDダウンリンクスロット構成、及び、DUについて構成されている利用可能なリソース、利用不可能なリソース、ハードタイプリソース、ソフトタイプリソース、及び同様のものを含み得る。
【0157】
既存のシグナリングの1又は複数のフィールドは第2構成情報を搬送し得る。例えば、ソースIABドナーのCUノードとターゲットIABドナーのCUノードとの間のRRCシグナリング、MAC CEシグナリング、DCIシグナリング、X2/Xnインタフェースシグナリングのうちの1又は複数、又は同様のものは、第2構成情報を搬送し得る。前述の1又は複数のフィールドは、RRCシグナリングの定義されたフィールド、MAC CEシグナリングの定義されたフィールド、又は、DCIシグナリング又はX2/Xnインタフェースシグナリングの定義されたフィールドであり得、又は、新たに定義されたRRCフィールド、MAC CEフィールド、DCIフィールド、又はX2/Xnインタフェースフィールドであり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。当然、新たに定義されたシグナリングも第1構成情報を搬送し得る。
【0158】
第2構成情報及び第1構成情報は、1個のシグナリングを通じてターゲットIABドナーへ送信され得、すなわち、2種類の情報が1個のシグナリングを通じて送信され得、これにより、シグナリングオーバヘッドを低減できる。代替的に、第2構成情報及び第1構成情報は、別々に送信され得、すなわち、第2構成情報を送信する方式は限定されるものではなく、よりフレキシブルである。
【0159】
例として、第2構成情報は、ターゲットIABドナーのCUノードとソースIABドナーのCUノードとの間のX2インタフェースシグナリングにおいて保持され得る。例えば、第2構成情報はターゲットIABドナーによってX2インタフェースシグナリングを通じてソースIABドナーへ送信される前述の第1要求応答メッセージ(ハンドオーバ要求応答メッセージ)において保持され得る。例えば、フィールドがハンドオーバ要求応答メッセージに新たに追加され得、新たに追加されたフィールドは第2構成情報を搬送し得る。
【0160】
ターゲットIABドナーとソースIABドナーとの間にX2/Xnインタフェースが存在しないとき、ターゲットIABドナーは、コアネットワークデバイスを通じて第2構成情報をソースIABドナーへ転送し得ることが理解されるべきである。すなわち、ターゲットIABドナーは第2構成情報をコアネットワークデバイスへ送信し、コアネットワークデバイスは、第2構成情報を解析せず、プロトコル層において第2構成情報をカプセル化した後に第2構成情報をソースIABドナーへ透過的に伝送し得る。
【0161】
第2構成情報は、ターゲットIABドナーによって構成されることが必須ではなく、すなわち、S1104は任意選択の段階であり、したがって、図11において点線を使用して示されることに留意されたい。
【0162】
本願の実施形態において提供される技術的解決手段の理解を容易にするべく、以下では、本願の実施形態の複数の特定の実装を説明する。
【0163】
例1:本願の実施形態において提供されるIABノード構成方法の例の概略フローチャートである図12を参照されたい。以下の説明において、図9及び図10に示される通信システムに方法が適用される例が使用される。加えて、方法がIABノード、ソースIABドナー及びターゲットIABドナーによって実行される例が使用される。図9及び図10における通信システムは、本願の本実施形態における単なる例として使用され、これは本シナリオに限定されるものではないことに留意されたい。プロセスは以下のように説明される。
【0164】
S1201:IABノードは測定レポートをソースIABドナーへ送信し、ソースIABドナーは測定レポートを受信し、ここで、測定レポートは、複数の候補ターゲットIABドナー上でIABノードによって実行される測定の結果を示す。
【0165】
ソースIABドナーは、IABノードについての測定構成、すなわち、測定関連情報を構成し得ることが理解されるべきである。測定構成は、例えば、複数の候補ターゲットIABドナーを測定するためのパラメータを含み得る。IABノードは、測定構成に基づいて複数の候補ターゲットIABドナーを測定し、測定結果をソースIABドナーに報告する。ソースIABドナーは、測定結果に基づいて、複数の候補ターゲットIABドナーから、IABノードが移行されるターゲットIABドナーを決定し得る。
【0166】
いくつかの実施形態において、ソースドナー基地局は、IABノードの測定結果に基づいてターゲットIABドナーを決定する必要がないことに留意されたい。例えば、ソースIABドナーは、履歴情報又はネットワーク指定情報に基づいてターゲットIABドナーを決定し得る。したがって、S1201は、任意選択の段階であり、不可欠でなく、図12において点線を使用して示される。
【0167】
親ノードがIABノードとソースIABドナーとの間に存在する場合、IABノードは、親ノードを介して測定レポートをソースIABドナーへ送信し得ることが理解されるべきである。すなわち、IABノードは、測定レポートを親ノードへ送信し、親ノードは、受信された測定レポートをソースIABドナーへ転送し得る。説明を容易にするべく、本明細書において、IABノードとソースIABドナーとの間に存在する親ノードは、ソース親ノードと称され得る(これは図12の例として使用される)。同様に、IABノードとターゲットIABドナーとの間の親ノードは、ターゲット親ノードと称される(これは図12において例として使用される)。例えば、測定レポートは、ソース親ノードのDUとソースIABドナーのCUとの間のF1-APメッセージにおいてカプセル化され得る。当然、F1-APメッセージは代替的に、送信のためにRRCシグナリングに搬送され得る。
【0168】
S1202:ソースIABドナーがハンドオーバ要求メッセージをターゲットIABドナーへ送信し、ハンドオーバ要求メッセージは、IABノードをソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバすることを要求するためのものである。
【0169】
いくつかの実施形態において、ソースIABドナーのCUとターゲットIABドナーのCUとの間のX2/Xnインタフェースシグナリングはハンドオーバ要求メッセージを搬送し得る。ハンドオーバ要求メッセージは前述の第1情報を含み得る。第1情報によって示される具体的な内容及び実装形態については、S901の関連する実施形態の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0170】
第1情報は、IABノードの二重能力、すなわち、同時にIABノードのMTがデータを受信及び送信し、DUがデータを受信及び送信することがサポートされるかどうかを示し得るので、このようにして、ターゲットIABドナーは、第1情報に基づいてMTについて時間領域リソースの伝送方向を構成し、その結果、MTについての構成とIABノードのDUの構成との間の競合を可能な限り回避できる。
【0171】
いくつかの他の実施形態において、ハンドオーバ要求メッセージは更に、第2情報、すなわち、IABノードのDUについてソースIABドナーによって構成されている構成情報、例えば、DUについてソースIABノードによって構成されている時間領域リソースの伝送方向、及び/又は、DUについてソースIABノードによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを含み得る。第1情報によって示される具体的な内容及び実装形態については、S903の関連する実施形態の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0172】
第2情報は、IABノードのDUについてソースIABドナーによって構成されている構成情報を示し得るので、ターゲットIABドナーは、第2情報に基づいてDUを再構成して、第1情報に基づいてMTについてターゲットIABドナーによって構成されている構成と、ソースIABノードによるIABノードのDUの構成との間の競合を回避し得る。
【0173】
S1203:ターゲットIABドナーがハンドオーバ要求応答メッセージをソースIABドナーへ送信し、ソースIABドナーがハンドオーバ要求応答メッセージを受信する。
【0174】
X2/XnインタフェースがターゲットIABドナーのCUとソースIABドナーのCUとの間に存在する場合、ターゲットIABドナーのCUとソースIABドナーのCUとの間のX2/Xnインタフェースシグナリングは、ハンドオーバ要求応答メッセージを搬送し得ることが理解されるべきである。
【0175】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバ要求応答メッセージは、IABノードのMTについてターゲットIABドナーによって構成されている構成情報、例えば、前述の第1構成情報を含み得る。第1構成情報によって示される具体的な内容及び実装形態については、S1102の関連する実施形態の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。第1構成情報は第1情報に基づいて構成されるので、MTについての構成とIABノードのDUの構成との間の競合が可能な限り回避され得る。
【0176】
いくつかの他の実施形態において、ハンドオーバ要求応答メッセージは、第1構成情報、及び、IABノードのDUについてターゲットIABドナーによって構成されている構成情報、例えば、前述の第2構成情報を含み得る。第2構成情報によって示される具体的な内容及び実装形態については、S1104の関連する実施形態の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。第2構成情報は第2情報を参照して構成され得る。DUについてソースIABドナーによって構成されている構成が、MTについてターゲットIABドナーによって構成されている構成と競合しないことを第2情報が示す場合、第2構成情報は、DUについてソースIABドナーによって構成されている構成の使用を継続し得る。DUについてソースIABドナーによって構成されている構成が、MTについてターゲットIABドナーによって構成されている構成と競合することを第2情報が示す場合、第2構成情報は、DUを再構成し得、その結果、DUの構成は、MTの構成と競合しない。加えて、第2構成情報は、DUの構成を更新するために使用され得る。このようにして、IABノードのMTの構成がDUの構成と競合しないことが確実にされるとき、DUのより良い性能が可能な限り更に確実にされ得る。
【0177】
S1204:ソースIABドナーはRRC再構成メッセージをIABノードへ送信し、これに対応して、IABノードは、RRC再構成メッセージを受信する。
【0178】
ハンドオーバ要求応答メッセージを受信した後に、ソースIABドナーは、IABノードのMTについてターゲットIABドナーによって構成されている第1構成情報を取得し得るか、又は、IABノードのMTについてターゲットIABドナーによって構成されている第1構成情報、及び、IABノードのDUについてターゲットIABドナーによって構成されている第2構成情報を取得し、IABノードについてターゲットIABドナーによって実行される構成をIABノードに通知し得ることが理解されるべきである。
【0179】
例として、第1構成情報を取得した後に、ソースIABドナーはRRC再構成メッセージを生成し得、RRC再構成メッセージは第1構成情報を含み得る。ソースIABドナーが第1構成情報及び第2構成情報を取得する場合、RRC再構成メッセージも第1構成情報及び第2構成情報を含み得ることが理解されるべきである。RRC再構成情報は、ソース親ノードのDUとソースIABドナーのCUとの間のF1-APメッセージにカプセル化され得、RRCシグナリングを通じて搬送される。
【0180】
いくつかの実施形態において、RRC再構成メッセージは更に、IABノードがターゲット親ノード上でランダムアクセスを実行するための構成情報を含み得る。例えば、RRC再構成メッセージは更に、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel, PRACH)リソース構成及び同様のものを含み得る。
【0181】
RRC再構成メッセージが第2構成情報を含まない場合、第2構成情報は、別個のシグナリングを通じて、例えば、ソースIABノードのCUとIABノードとの間のF1-APメッセージを通じてIABノードへ送信され得ることに留意されたい。第1構成情報及び第2構成情報が異なるメッセージを通じてIABノードへ別々に送信される場合、IABノードは、第1構成情報及び第2構成情報が同時に有効になることを確実にすることを試みるべきであり、すなわち、IABノードは、第1構成情報及び第2構成情報を同時に使用することを試み得る。すなわち、IABノードがまず第1構成情報を受信する場合、IABノードは、第2構成情報を受信するまで、第1構成情報をすぐに使用しないことがあり得、第1構成情報及び第2構成情報を同時に使用し得る。代替的に、ソースIABドナーが2個のシグナリングを通じて第1構成情報及び第2構成情報を別々に送信する場合、第1構成情報及び第2構成情報が同一の瞬間に送信されることを可能な限り確実にし得、IABノードが第1構成情報及び第2構成情報を同時に受信することを可能な限り確実にする。
【0182】
S1205:ランダムアクセスプロセスが、IABノードとターゲット親ノードのDUとの間で実行される。
【0183】
従来技術におけるランダムアクセスプロセスは、IABノードとターゲット親ノードのDUとの間のランダムアクセスプロセスに使用され得る。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0184】
S1206:IABノードがターゲット親ノードを介してRRC再構成完了メッセージをターゲットIABドナーへ送信する。
【0185】
RRC再構成完了メッセージは、ターゲット親ノードにランダムにアクセスしてMTの構成を更新するか、又は、MTの構成及びDUの構成を更新するようにIABノードに示し、ターゲットIABドナーとのRRCリンクを完了し得る。可能な実装において、RRC再構成完了メッセージは、ターゲット親ノードのDUとターゲットIABドナーとの間のF1-APメッセージにおいてカプセル化され得る。
【0186】
S1207:IABノードがターゲットIABドナーとのFIインタフェースを確立し、ルート及びベアラマッピングの構成を完了する。
【0187】
ターゲットIABドナーとのRRCリンクを完了した後、IABノードは、ターゲットIABドナーとのF1インタフェースを確立し、ルート及びベアラマッピングの構成を完了し、構成に基づいてIABノードとターゲットIABドナーとの間のデータ伝送を実行し得る。
【0188】
図12は、IABノードが下位ノード(子ノード)を有しない例を使用することに留意されたい。IABノードの下位ノード又は下位ノードの下位ノードが存在する場合、ターゲットIABドナーは更に、IABノードの下位ノードのDU及び下位ノードの下位ノードのDUを構成し、IABノードの下位ノードのDUの構成及び下位ノードの下位ノードのDUの構成を更新し得る。
【0189】
図12に示される実施形態において、X2/XnインタフェースがソースIABドナーのCUとターゲットIABドナーのCUとの間に存在することが理解されるべきである。X2/XnインタフェースがソースIABドナーのCUとターゲットIABドナーのCUとの間に存在しない、すなわち、ソースIABドナーのCU及びターゲットIABドナーのCUはインタフェースシグナリングを直接交換する能力を有しない場合、送信されるメッセージは、コアネットワークデバイスを通じて転送される必要がある。以下では、X2/XnインタフェースがソースIABドナーのCUとターゲットIABドナーのCUとの間に存在しない例を使用することによって、本願の実施形態において提供されるIABノード構成方法を説明する。
【0190】
例2:本願の実施形態において提供されるIABノード構成方法の例の概略フローチャートである図13を参照されたい。以下の説明において、図9及び図10に示される通信システムに方法が適用される例が使用される。加えて、方法がIABノード、ソースIABドナー及びターゲットIABドナーによって実行される例が使用される。図9及び図10における通信システムは、本願の本実施形態における単なる例として使用され、これは本シナリオに限定されるものではないことに留意されたい。プロセスは以下のように説明される。
【0191】
S1301:IABノードは測定レポートをソースIABドナーへ送信し、ソースIABドナーは測定レポートを受信し、ここで、測定レポートは、複数の候補ターゲットIABドナー上でIABノードによって実行される測定の結果を示す。
【0192】
S1301の実装はS1201と同一であることが理解されるべきである。詳細については、S1201の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0193】
S1302:ソースIABドナーはハンドオーバ要求メッセージをコアネットワークデバイスへ送信し、これに対応して、コアネットワークデバイスはハンドオーバ要求メッセージを受信する。
【0194】
S1303:コアネットワークデバイスはハンドオーバ要求メッセージをターゲットIABドナーへ送信し、これに対応して、ターゲットIABドナーはハンドオーバ要求メッセージを受信する。
【0195】
X2/XnインタフェースがソースIABドナーのCUとターゲットIABドナーのCUとの間に存在しないので、ソースIABドナーは、コアネットワークデバイスを通じて、前述のハンドオーバ要求メッセージをターゲットIABドナーへ転送し得る。ハンドオーバ要求メッセージの実装については、図12に示される実施形態における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0196】
S1304:ターゲットIABドナーがハンドオーバ要求応答メッセージをコアネットワークデバイスへ送信し、これに対応して、コアネットワークデバイスはハンドオーバ要求応答メッセージを受信する。
【0197】
S1305:コアネットワークデバイスがハンドオーバ要求応答メッセージをソースIABドナーへ送信し、これに対応して、ソースIABドナーはハンドオーバ要求応答メッセージを受信する。
【0198】
同様に、X2/XnインタフェースがソースIABドナーのCUとターゲットIABドナーのCUとの間に存在しないので、ターゲットIABドナーは、コアネットワークデバイスを通じて前述のハンドオーバ要求応答メッセージをソースIABドナーへ転送し得る。ハンドオーバ要求応答メッセージの実装については、図12に示される実施形態における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0199】
S1306:ソースIABドナーがRRC再構成メッセージをIABノードへ送信する。
【0200】
S1306の実装はS1204と同一であることが理解されるべきである。詳細については、S1204の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0201】
本願の実施形態において提供される方法において、IABノードのクロスドナーハンドオーバプロセスにおいて、ターゲットIABドナーは、IABノードのMT機能及びDU機能の二重能力を前提として有するMT機能について時間領域リソースの伝送方向を構成する。このようにして、IABノードのMT機能の時間領域リソースの伝送方向と、DU機能の時間領域リソースの伝送方向との間の競合を回避でき、その結果、端末の通信例外を可能な限り回避できる。加えて、方法において、ターゲットIABドナーは更に、IABノードのDUの構成を更新し得、すなわち、ターゲットIABドナーは、IABノードのMT及びIABノードのDUの両方を構成し、これにより、MTの構成とDUの構成との間の競合を回避するケースにおいて、DUのより良い性能を可能な限り確実にする。
【0202】
本願において提供される前述の実施形態において、本願の実施形態において提供される方法は、移行予定IABノード、ソースIABドナー、ターゲットIABドナー、及び、移行予定IABノードとソースドナー基地局とターゲットドナー基地局との間のインタラクションの態様から説明される。本願の前述の実施形態において提供される方法における機能を実装するために、移行予定IABノード、ソースIABドナー、ターゲットIABドナーは、ハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又は、ハードウェア構造及びソフトウェアモジュールの両方の形態で前述の機能を実装し得る。
【0203】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態における前述の方法を実装するための通信装置を説明する。したがって、すべての前述の内容は後続の実施形態において使用され得る。繰り返される内容は、改めて説明されない。
【0204】
図14は通信装置1400の構造の概略図を示す。通信装置1400はこれに対応して、前述の方法の実施形態におけるソースIABドナー又はターゲットIABドナーによって実装される機能又は段階を実装し得る。通信装置は処理モジュール1410及びトランシーバモジュール1420を含み得る。任意選択で、通信装置は更に記憶ユニットを含み得る。記憶ユニットは、命令(コード又はプログラム)及び/又はデータを格納するよう構成され得る。処理モジュール1410及びトランシーバモジュール1420は、記憶ユニットに連結され得る。例えば、処理モジュール1410は、記憶ユニットにおける命令(コード又はプログラム)及び/又はデータをフェッチし、対応する方法を実装し得る。前述のユニットは、独立して配置され得るか、又は、部分的に又は完全に統合され得る。例えば、トランシーバモジュール1420は、送信モジュール及び受信モジュールを含み得る。
【0205】
いくつかの可能な実装において、通信装置1400は、これに対応して、前述の方法の実施形態におけるターゲットIABドナーの挙動及び機能を実装できる。例えば、通信装置1400は、ターゲットIABドナーであり得るか、又は、ターゲットIABドナーにおいて使用されるコンポーネント(例えば、チップ又は回路)であり得る。トランシーバモジュール1420は、図9図10、又は図13に示される実施形態におけるターゲットIABドナーによって実行されるすべての受信又は送信操作、例えば、図9に示される実施形態におけるS901~S904を実行するよう構成され得、及び/又は、本明細書に説明される技術の別のプロセスをサポートするよう構成され得、処理モジュール1410は、図9に示される実施形態におけるターゲットIABドナーによって実行されるトランシーバ動作を除くすべての操作を実行するよう構成されている。例えば、トランシーバモジュール1420は、図10に示される実施形態におけるS1002、S1003、S1006、及びS1007を実行するよう構成されており、及び/又は、本明細書において説明される技術の別のプロセスをサポートするよう構成され得、処理モジュール1410は、図10に示される実施形態におけるターゲットIABドナーによって実行されるトランシーバ動作を除くすべての操作を実行するよう構成される。例えば、トランシーバモジュール1420は、図13に示される実施形態におけるS1303及びS1304を実行するよう構成されており、及び/又は、本明細書において説明される技術の別のプロセスをサポートするよう構成され得、処理モジュール1410は、図11に示される実施形態におけるターゲットIABドナーによって実行されるトランシーバ動作を除くすべての操作を実行するよう構成される。
【0206】
いくつかの実施形態において、トランシーバモジュール1420は、第1情報をソースIABドナーから受信し、第1構成情報をソースIABドナーへ送信するよう構成されている。処理モジュール1410は、第1構成情報を生成するよう構成されており、第1構成情報は、IABノードをソースIABドナーから通信装置1400にハンドオーバするためのものである。IABノードはMT機能及びDU機能を含み、第1構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第1構成情報は、MT機能について通信装置1400によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを受信し、DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び、同時にMT機能がデータを送信し、DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。
【0207】
任意の実装として、トランシーバモジュール1420は更に、第2情報をソースIABドナーから受信するよう構成されており、第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DU機能についてソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0208】
任意の実装として、トランシーバモジュール1420は更に、第2構成情報をソースIABドナーへ送信するよう構成されており、第2構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DU機能について通信装置1400によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DU機能について通信装置1400によって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0209】
任意の実装として、第1情報及び/又は第2情報は第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、通信装置1400とソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求メッセージは、ソースIABドナーから通信装置1400にIABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり、又は、第1情報及び/又は第2情報は、コアネットワークデバイスを通じて通信装置1400によって受信される。
【0210】
任意の実装として、第1構成情報及び/又は第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは通信装置1400とソースIABドナーとの間のインタフェースであり、第1要求応答メッセージは、ソースIABドナーから通信装置1400にIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、通信装置1400によってソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、コアネットワークデバイスを通じて、通信装置1400によってソースIABノードへ転送される。
【0211】
任意の実装において、時間領域リソースの伝送方向は、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;時間領域リソースの伝送方向のステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態である。
【0212】
いくつかの他の可能な実装において、通信装置1400は、これに対応して、前述の方法の実施形態におけるソースIABドナーの挙動及び機能を実装できる。例えば、通信装置1400は、ソースIABドナーであり得るか、又は、ソースIABドナーにおいて使用されるコンポーネント(例えば、チップ又は回路)であり得る。トランシーバモジュール1420は、図9図10、又は図13に示される実施形態におけるソースIABドナーによって実行されるすべての受信又は送信操作、例えば、図9に示される実施形態におけるS901~S904を実行するよう構成され得、及び/又は、本明細書に説明される技術の別のプロセスをサポートするよう構成され得、処理モジュール1410は、図9に示される実施形態におけるソースIABドナーによって実行されるトランシーバ動作を除くすべての操作を実行するよう構成されている。例えば、トランシーバモジュール1420は、図10に示される実施形態におけるS1001~S1004を実行するよう構成されており、及び/又は、本明細書において説明される技術の別のプロセスをサポートするよう構成され得、処理モジュール1410は、図10に示される実施形態におけるソースIABドナーによって実行されるトランシーバ動作を除くすべての操作を実行するよう構成されている。例えば、トランシーバモジュール1420は、図13に示される実施形態におけるS1301、S1302、S1305及びS1306を実行するよう構成され得、及び/又は、本明細書において説明される技術の別のプロセスをサポートするよう構成され得、処理モジュール1410は、図11に示される実施形態におけるソースIABドナーによって実行されるトランシーバ動作を除くすべての操作を実行するよう構成されている。
【0213】
いくつかの実施形態において、処理モジュール1410は、第1情報を生成するよう構成されている。トランシーバモジュール1420は、第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、第1構成情報をターゲットIABドナーから受信するよう構成されており、第1構成情報は、通信装置1400からターゲットIABドナーへIABノードをハンドオーバするためのものである。IABノードはMT機能及びDU機能を含み、第1構成情報は第1情報に基づいて決定され、第1構成情報は、MT機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを受信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び同時にMT機能がデータを送信しDU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないことのうちの1又は複数を示す。
【0214】
任意の実装として、トランシーバモジュール1420は更に、第2情報をターゲットIABドナーへ送信するよう構成されており、第2情報は、DU機能について通信装置1400によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2情報は、DU機能について通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0215】
前任意の実装として、トランシーバモジュール1420は更に、第2構成情報をターゲットIABドナーから受信するよう構成されており、第2構成情報は、第1情報に基づいて決定され、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、第2構成情報は、DU機能についてターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向のステータスを示す。
【0216】
任意の実装として、第1情報及び/又は第2情報は第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、ターゲットIABドナーと通信装置1400との間のインタフェースであり、第1要求メッセージは、通信装置1400からターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり、又は、第1情報及び/又は第2情報は、通信装置1400によってコアネットワークデバイスを通じて送信される。
【0217】
任意の実装として、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、第1要求応答メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは、第1要求応答メッセージを搬送し、第1インタフェースは、ターゲットIABドナーと通信装置との間のインタフェースであり、第1要求応答メッセージは、通信装置1400からターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、ターゲットIABドナーによって通信装置1400へ送信される応答メッセージであり;又は、第1構成情報及び/又は第2構成情報は、コアネットワークデバイスを通じて通信装置1400によって受信される。
【0218】
可能な実装において、時間領域リソースの伝送方向は、アップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;時間領域リソースの伝送方向のステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は利用可能でない状態である。
【0219】
図15は、本願の実施形態による通信装置1500を示す。通信装置1500は、本願の実施形態において提供される方法におけるソースIABドナーの機能を実装できるソースIABドナーであり得、又は、通信装置1500は、本願の実施形態において提供される方法におけるターゲットIABドナーの機能を実装できるターゲットIABドナーであり得る。代替的に、通信装置1500は、本願の実施形態において提供される方法における対応する機能を実装する上でソースIABドナーをサポートできる装置、又は、本願の実施形態において提供される方法における対応する機能を実装する上でターゲットIABドナーをサポートできる装置であり得る。通信装置1500はチップシステムであり得る。本願の本実施形態において、チップシステムは、チップを含み得るか、又は、チップ及び別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
【0220】
ハードウェア実装において、前述のトランシーバモジュール1420は、通信インタフェース1510を形成するために通信装置1500に統合されたトランシーバであり得る。
【0221】
通信装置1500は、本願の実施形態において提供される方法におけるソースIABドナー又はターゲットIABドナーの機能を実装する上で通信装置1500を実装又はサポートするよう構成されている少なくとも1のプロセッサ1520を含む。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0222】
通信装置1500は更に、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成されている少なくとも1のメモリ1530を含み得る。メモリ1530は、プロセッサ1520に連結されている。本願のこの実施形態における連結とは、装置、ユニット、又はモジュール間での情報のやりとりのための、装置、ユニット、又はモジュール間の間接的な連結又は通信接続であり、電気的形態、機械的形態、又は他の形態であってよい。プロセッサ1520は、メモリ1530と連携してよい。プロセッサ1520は、メモリ1530に格納されているプログラム命令及び/又はデータを実行し、通信装置1500が対応する方法を実装することを可能にし得る。少なくとも1つのメモリのうち少なくとも1つは、プロセッサに含まれ得る。
【0223】
通信装置1500は更に、伝送媒体を通じて別のデバイスと通信するよう構成されている通信インタフェース1510を含み得、その結果、通信装置1500において使用される装置は、別のデバイスと通信し得る。例えば、通信装置がソースIABドナーであるとき、別のデバイスは、ターゲットIABドナーであり、又は、通信装置がターゲットIABドナーであるとき、別のデバイスはソースIABドナーである。プロセッサ1520は通信インタフェース1510を通じてデータを送信及び受信し得る。通信インタフェース1510は具体的にはトランシーバであり得る。
【0224】
通信インタフェース1510とプロセッサ1520とメモリ1530との間の特定の接続媒体は、本願の本実施形態において限定されるものではない。本願の本実施形態において、図15において、メモリ1530、プロセッサ1520及び通信インタフェース1510はバス1540を通じて接続される。バスは図15において太線で表される。他のコンポーネント間の接続方式は単に例として説明され、それに限定されるものではない。バスは、アドレスバス、データバス、及び制御バスなどに分類されてよい。表現しやすくするために、図15ではバスを表すのに1本の太線のみが用いられているが、このことは、1つのバスのみ又は1つのタイプのバスのみが存在することを意味しない。
【0225】
本願の本実施形態において、プロセッサ1520は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであり得、本願の実施形態において開示される方法、段階及び論理ブロック図を実装又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、又は、任意の従来のプロセッサ又は同様のものであり得る。本願の実施形態を参照して開示される方法の段階は、ハードウェアプロセッサによって直接的に実行及び完了され得るか、又は、プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行及び完了され得る。
【0226】
本願の本実施形態において、メモリ1530は不揮発性メモリ、例えば、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)であり得、又は、揮発性メモリ(volatile memory)、例えばランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)であり得る。メモリは、予想されるプログラムコードを命令構造又はデータ構造の形態で保持又は記憶することができ、且つ、コンピュータからアクセスできる任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の本実施形態におけるメモリは代替的に、ストレージ機能を実装できる回路又は任意の他の装置であり得、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成されている。
【0227】
通信装置1500がソースIABドナー又はターゲットIABドナーであるとき、図16は別の形態の通信装置1300を示すことが理解されるべきである。図16において、通信装置1500はソースIABドナー又はターゲットIABドナーである。ソースIABドナー又はターゲットIABドナーはCU及びDUを含むことが理解されるべきである。CUは、通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを接続する通信インタフェース、プロセッサ、メモリ及びバスを含み得る。通信インタフェースは、別のIABドナーのCU又はIABノードのDUと通信するよう構成され得る。DUも、通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを接続する通信インタフェース、プロセッサ、メモリ及びバスを含み得る。通信インタフェースは、IABノードのMTと通信するよう構成されている。
【0228】
図17は別の形態の通信装置を示す。理解及び説明を容易にするべく、図17において、通信装置がソースIABドナー又はターゲットIABドナーである例が使用される。通信装置1700が、図7又は図8において示されるシステムにおいて使用され得、図7及び図8におけるドナーノードであり得、前述の方法の実施形態におけるソースIABドナー又はターゲットIABドナーの機能を実行する。通信装置1700は、1又は複数の無線周波数ユニット、例えば、リモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)1710、及び、1又は複数のベースバンドユニット(baseband unit, BBU)(又は、デジタルユニット、デジタルユニット、DUと称され得る)1720を含み得る。RRU1710は通信モジュールと称され、図14におけるトランシーバモジュール1420に対応し得る。任意選択で、通信モジュールはまた、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバ、又は同様のものと称され得、少なくとも1のアンテナ1711及び無線周波数ユニット1712を含み得る。RRU1710は主に、無線周波数信号を受信及び送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するよう構成されている。例えば、通信装置1700は、ソースIABドナーであり、前述の第1情報をターゲットIABドナーへ送信するよう構成されている。BBU1720は主に、ベースバンド処理を実行し、基地局及び同様のものを制御するよう構成されている。RRU1710及びBBU1720は、物理的に共に配置され得るか、又は、物理的に分離された、すなわち、分散型基地局であり得る。
【0229】
BBU1720は基地局の制御センタであり、処理モジュールとも称され得る。BBU1720は、図14における処理モジュール1410に対応し得、主に、チャネルコーディング、多重化、変調、又は拡散などのベースバンド処理機能を実装するよう構成されている。例えば、BBU(処理モジュール)は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する操作手順を実行する、例えば、前述の指示情報を生成するよう基地局を制御するよう構成され得る。
【0230】
例において、BBU1720は、1又は複数の基板を含み得、複数の基板は、単一アクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(LTEネットワークなど)を共同でサポートし得、又は、異なるアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、又は別のネットワーク)を別々にサポートし得る。BBU1720は更に、メモリ1721及びプロセッサ1722を含む。メモリ1721は、必要な命令及びデータを記憶するよう構成されている。プロセッサ1722は、必要な措置を実行するように基地局を制御するよう構成されており、例えば、前述の方法の実施形態におけるソースIABドナー又はターゲットIABドナーに関連する操作手順を実行するよう基地局を制御するよう構成されている。メモリ1721及びプロセッサ1722は1又は複数の基板にサービングし得る。換言すると、メモリ及びプロセッサは、各基板上で独立に展開され得る。代替的に、複数の基板が同じメモリ及び同じプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上に更に配置され得る。
【0231】
本願のある実施形態は、通信システムを更に提供する。具体的には、通信システムは、IABノード、ソースIABドナー、及びターゲットIABドナーを含み、又は、より多くのIABノード、ソースIABドナー、及びターゲットIABドナーを更に含み得る。
【0232】
ソースIABドナー及びターゲットIABドナーの各々は、図9図10又は図13における関連デバイスの機能を実装するよう構成されている。詳細については、方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0233】
本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図9図10又は図13におけるソースIABドナー及びターゲットIABドナーによって実行される方法を実行することが可能である。
【0234】
本願の実施形態が更に、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図9図10又は図13におけるソースIABドナー及びターゲットIABドナーによって実行される方法を実行することが可能である。
【0235】
本願のある実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムはプロセッサを含み、メモリを更に含み得、前述の方法におけるソースIABドナー及びターゲットIABドナーの機能を実装するよう構成されている。チップシステムはチップを含んでも、チップ及び別のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0236】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味するものではないことを理解されたい。処理の実行シーケンスは、処理の機能及び内部論理に基づいて判断されるべきであり、本願の実施形態の実装処理に対する何らかの限定として解釈されるべきではない。
【0237】
本明細書で開示する実施形態で説明する例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズム段階が電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることを当業者は認識することができる。これらの機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるかは、特定の応用及び技術的解決手段の設計上の制約条件に応じて決まる。当業者は、異なる方法を使用して、説明された機能を特定の応用ごとに実装してよいが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0238】
説明を簡便かつ簡潔にするために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されるべきであり、ここでは詳細について改めて説明しないことを、当業者であれば明確に理解することができる。
【0239】
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方式で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明される装置の実施形態は、例示に過ぎない。例えば、複数のユニットへの分割は単なる論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントを組み合わせてもよいし、又は別のシステムに統合してもよいし、あるいは、いくつかの機能を無視してもよいし、又は実行しなくてもよい。更に、表示又は論じられた相互結合又は直接的結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装され得る。装置同士又はユニット同士の間接的な結合又は通信接続は、電気的方式、機械的方式、又は他の方式で実装されてよい。
【0240】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよい。ユニットとして表示した部分は、物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、一箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。一部又は全部のユニットは、実施形態における解決手段の目的を実現すべく、実際の要件に基づいて選択され得る。
【0241】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよいし、又は、それらのユニットのそれぞれが、物理的に単独で存在してもよいし、又は、2つ若しくはそれよりも多いユニットが1つのユニットに一体化される。
【0242】
当該機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売され又は使用される場合、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、又はこれらの技術的解決手段のうちのいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明された方法の段階のすべて又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)に命令するための複数の命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又はコンパクトディスクなどのプログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0243】
前述の説明は本願の特定の実装に過ぎず、本願の実施形態の保護範囲を限定することを意図としているわけではない。当業者によって、本願の実施形態で開示される技術的範囲内で容易に考案される任意の変形又は置き換えはすべて、本願の実施形態の保護範囲内に属するものとする。したがって、本願の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲の対象になるものとする。
他の可能な項目
(項目1)
ターゲットIABドナーによって、第1情報をソースIABドナーから受信し、前記ターゲットIABドナーによって、第1構成情報を前記ソースIABドナーへ送信する段階、ここで、前記第1構成情報は、IABノードを前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーにハンドオーバするためのものである、を備え、
前記IABノードは、MT機能及びDU機能を含み、前記第1構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第1構成情報は、前記MT機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、前記第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと
のうちの1又は複数を示す、統合アクセス及びバックホールIABノード構成方法。
(項目2)
前記方法は更に、
前記ターゲットIABドナーによって、第2情報を前記ソースIABドナーから受信する段階、ここで、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記方法は更に、
前記ターゲットIABドナーによって、第2構成情報を前記ソースIABドナーへ送信する段階、ここで、前記第2構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは前記第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり;又は、
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、コアネットワークデバイスを通じて前記ターゲットIABドナーによって受信される、
項目2又は3に記載の方法。
(項目5)
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、前記第1インタフェースシグナリングは、前記第1要求応答メッセージを搬送し、前記第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間の前記インタフェースであり、前記第1要求応答メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、前記ターゲットIABドナーによって前記ソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は、前記ターゲットIABドナーによって、前記コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABドナーへ転送される、
項目3又は4に記載の方法。
(項目6)
前記時間領域リソースの前記伝送方向はアップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;
前記時間領域リソースの前記伝送方向の前記ステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態である、
項目2から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
ソースIABドナーによって、第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、前記ソースIABドナーによって、第1構成情報を前記ターゲットIABドナーから受信する段階、ここで、前記第1構成情報は、IABノードを前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーにハンドオーバするためのものである、を備え、
前記IABノードはMT機能及びDU機能を備え、前記第1構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第1構成情報は、前記MT機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、前記第1情報は、4種類の情報、すなわち、
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと
のうちの1又は複数を示す、統合アクセス及びバックホールIABノード構成方法。
(項目8)
前記方法は更に、
前記ソースIABドナーによって、第2情報を前記ターゲットIABドナーへ送信する段階、ここで、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記方法は更に、
前記ソースIABドナーによって、第2構成情報を前記ターゲットIABドナーから受信する段階、ここで、前記第2構成情報は前記第1情報に基づいて決定され、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、
を備える、項目7又は8に記載の方法。
(項目10)
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは前記第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり;又は、
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABドナーによって送信される、
項目8又は9に記載の方法。
(項目11)
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、前記第1インタフェースシグナリングは、前記第1要求応答メッセージを搬送し、前記第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記ソースIABドナーとの間の前記インタフェースであり、前記第1要求応答メッセージは、前記ソースIABドナーから前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、前記ターゲットIABドナーによって前記ソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり;又は、
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は、前記コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABドナーによって受信される、
項目9又は10に記載の方法。
(項目12)
前記時間領域リソースの前記伝送方向はアップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;
前記時間領域リソースの前記伝送方向の前記ステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態である、
項目8から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
トランシーバモジュール及び処理モジュールを備える通信装置であって、
前記トランシーバモジュールは、第1情報をソースIABドナーから受信し、第1構成情報を前記ソースIABドナーへ送信するよう構成されており、前記第1構成情報は、前記ソースIABドナーから前記通信装置にIABノードをハンドオーバするためのものであり、
前記処理モジュールは前記第1構成情報を生成するよう構成されており、
前記IABノードはMT機能及びDU機能を含み、前記第1構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第1構成情報は、前記MT機能について前記通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、前記第1情報は、以下の4種類の情報、すなわち、
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと
のうちの1又は複数を示す、通信装置。
(項目14)
前記トランシーバモジュールは更に、
第2情報を前記ソースIABドナーから受信するよう構成されており、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2情報は、前記DU機能について前記ソースIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、項目13に記載の通信装置。
(項目15)
前記トランシーバモジュールは更に、第2構成情報を前記ソースIABドナーへ送信するよう構成されており、前記第2構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記通信装置によって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、項目13又は14に記載の通信装置。
(項目16)
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは前記第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは、前記通信装置と前記ソースIABドナーとの間のインタフェースであり、前記第1要求メッセージは、前記ソースIABドナーから前記通信装置に前記IABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり、又は、
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、前記通信装置によってコアネットワークデバイスを通じて受信される、
項目14又は15に記載の通信装置。
(項目17)
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、前記第1インタフェースシグナリングは前記第1要求応答メッセージを搬送し、前記第1インタフェースは、前記通信装置と前記ソースIABドナーとの間の前記インタフェースであり、前記第1要求応答メッセージは、前記ソースIABドナーから前記通信装置に前記IABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、前記通信装置によって前記ソースIABドナーへ送信された応答メッセージであり、又は、
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は、前記通信装置によって、前記コアネットワークデバイスを通じて前記ソースIABノードへ転送される、
項目15又は16に記載の通信装置。
(項目18)
前記時間領域リソースの前記伝送方向はアップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向を含み;
前記時間領域リソースの前記伝送方向の前記ステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態である、
項目14から17のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目19)
トランシーバモジュール及び処理モジュールを備える通信装置であって、
前記処理モジュールは第1情報を生成するよう構成され;
前記トランシーバモジュールは、前記第1情報をターゲットIABドナーへ送信し、第1構成情報を前記ターゲットIABドナーから受信するよう構成されており、前記第1構成情報は、前記通信装置から前記ターゲットIABドナーにIABノードをハンドオーバするためのものであり;
前記IABノードは、MT機能及びDU機能を含み、前記第1構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第1構成情報は、前記MT機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、前記第1情報は、4種類の情報、すなわち、
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを受信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと;
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを送信することをサポートする、又はサポートしないこと;及び
同時に前記MT機能がデータを送信し、前記DU機能がデータを受信することをサポートする、又はサポートしないこと
のうちの1又は複数を示す、通信装置。
(項目20)
前記トランシーバモジュールは更に、第2情報を前記ターゲットIABドナーへ送信するよう構成されており、前記第2情報は、前記DU機能について前記通信装置によって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2情報は、前記DU機能について前記通信装置によって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、項目19に記載の通信装置。
(項目21)
前記トランシーバモジュールは更に、第2構成情報を前記ターゲットIABドナーから受信するよう構成されており、前記第2構成情報は、前記第1情報に基づいて決定され、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている時間領域リソースの伝送方向を示し、及び/又は、前記第2構成情報は、前記DU機能について前記ターゲットIABドナーによって構成されている前記時間領域リソースの前記伝送方向のステータスを示す、項目19又は20に記載の通信装置。
(項目22)
前記第1情報及び/又は前記第2情報は第1要求メッセージにおいて保持され、第1インタフェースシグナリングは前記第1要求メッセージを搬送し、第1インタフェースは前記ターゲットIABドナーと前記通信装置との間のインタフェースであり、前記第1要求メッセージは、前記通信装置から前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバすることを要求するためのものであり、又は、
前記第1情報及び/又は前記第2情報は、前記通信装置によってコアネットワークデバイスを通じて送信される、
項目20又は21に記載の通信装置。
(項目23)
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は第1要求応答メッセージにおいて保持され、前記第1インタフェースシグナリングは前記第1要求応答メッセージを搬送し、前記第1インタフェースは、前記ターゲットIABドナーと前記通信装置との間の前記インタフェースであり、前記第1要求応答メッセージは、前記通信装置から前記ターゲットIABドナーに前記IABノードをハンドオーバするための要求メッセージに応答して、前記ターゲットIABドナーによって前記通信装置へ送信される応答メッセージであり、又は、
前記第1構成情報及び/又は前記第2構成情報は、前記通信装置によって前記コアネットワークデバイスを通じて受信される、
項目21又は22に記載の通信装置。
(項目24)
前記時間領域リソースの前記伝送方向はアップリンク伝送方向、ダウンリンク伝送方向、又はフレキシブルな伝送方向であり;
前記時間領域リソースの前記伝送方向の前記ステータスは、利用可能な状態、条件付きで利用可能な状態、又は、利用可能でない状態である、
項目20から23のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目25)
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、メモリに連結され、前記メモリはコンピュータプログラムを格納するよう構成されており、前記プロセッサは、前記メモリに格納されている前記コンピュータプログラムを実行して、項目1から6又は7から12のいずれか一項に記載の方法を前記通信装置が実装することを可能にするよう構成されている、通信装置。
(項目26)
項目13から18のいずれか一項に記載の通信装置及び項目19から24のいずれか一項に記載の通信装置を備える通信システム。
(項目27)
コンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータが項目1から6又は7から12のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にする、コンピュータ可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】