IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ プレイアカート リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-リッチメディア環境 図1
  • 特表-リッチメディア環境 図2
  • 特表-リッチメディア環境 図3
  • 特表-リッチメディア環境 図4
  • 特表-リッチメディア環境 図5
  • 特表-リッチメディア環境 図6
  • 特表-リッチメディア環境 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-29
(54)【発明の名称】リッチメディア環境
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/451 20180101AFI20230822BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230822BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20230822BHJP
【FI】
G06F9/451
G06Q30/0241
H04N21/431
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502924
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(85)【翻訳文提出日】2023-02-14
(86)【国際出願番号】 GB2021051830
(87)【国際公開番号】W WO2022013567
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】63/053,061
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/162,394
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】523014773
【氏名又は名称】プレイアカート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PLAYRCART LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000774
【氏名又は名称】弁理士法人 もえぎ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドルミュー,グレン
(72)【発明者】
【氏名】メイソン,リチャード
【テーマコード(参考)】
5B376
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5B376AE45
5B376FA16
5C164FA25
5C164FA27
5C164UB41S
5C164UB88P
5C164YA11
5L049BB08
(57)【要約】
【要約】
本発明は、ユーザに、リッチメディア環境自体のウィンドウ内からトランザクションを実施するシームレスな方式を提供するように構成可能なリッチメディア環境を提供する。必要なトランザクションに関する全ての中間ステップが、電子商取引プラットフォーム内のアプリケーションライブラリ内から関連するモジュール/アプリケーションを呼び出すことによって実行される。好ましい実施形態では、リッチメディア環境が、サーバ又は他のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)などの、ファイルの場所からリッチメディアファイルを提供されるように構成されている。リッチメディア環境が、リッチメディアファイルのコンテンツに基づいて初期化されて更に構成され、リッチメディアファイルのコンテンツに基づいて、所定のオーバーレイをユーザに表示するように構成されている。コンテンツ所有者は、ダッシュボード/ユーザインターフェースを介して、リッチメディアファイルをサーバ又は他のCDNにアップロードすることができる。パラメータは、所望の機能が達成されることを可能にするために、複数のフィールドを使用してリッチメディアファイルに追加され得る。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リッチメディア環境内でリッチメディアファイルを表示するための方法であって、
ファイルの場所から前記リッチメディアファイルを提供するステップと、
前記リッチメディアファイル内に記憶された1つ以上のパラメータに基づいて、前記リッチメディア環境を初期化して、前記リッチメディア環境のレイアウトを定義するステップと、
前記リッチメディア環境内で前記リッチメディアファイルと関連付けられたコンテンツを表示するステップと、
前記リッチメディア環境内でインタラクションオーバーレイ要素を表示するステップと、
前記インタラクションオーバーレイ要素と関連付けられたユーザ入力を検出するステップと、
前記リッチメディア環境内の更なるユーザ入力を検出するためのトランザクションオーバーレイ要素の表示を開始するステップと、を含む、リッチメディアファイルを表示するための、方法。
【請求項2】
前記リッチメディア環境が、
リッチメディア広告ユニット、
リッチメディアプレイヤ、及び
リッチメディアエンベロープのうちの1つである、請求項1に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項3】
前記リッチメディアファイルが、リッチメディア広告ファイルである、請求項1又は2に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項4】
前記リッチメディアファイルが、
広告サーバ、
専用のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)、及び
専用のデータベースのうちの1つで提供される、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項5】
前記インタラクションオーバーレイ要素が、前記リッチメディアファイルに記憶された前記1つ以上のパラメータによって定義される、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項6】
前記インタラクションオーバーレイ要素が、前記リッチメディアファイルの前記提示されたコンテンツと関連付けられている、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項7】
前記トランザクションオーバーレイ要素が、電子商取引トランザクションインターフェースである、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項8】
前記トランザクションオーバーレイ要素が、データ提出フォーム、アイテムを購入すること、予約を行うこと、寄付を行うこと、及びサービスに登録することのうちの1つ以上からなるトランザクションに関する、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項9】
前記リッチメディアファイルが、ミュージックビデオ、映画、広告、及びビデオクリップのうちの1つ以上である、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項10】
前記リッチメディアファイルが、前記ユーザに表示されるインタラクションアイコンの場所及びタイプに関する情報を含む、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項11】
前記リッチメディア環境を初期化することが、インタラクションオーバーレイ要素タイトル、トランザクションタイプ、及び製品/サービス識別子を表示することのうちの1つ以上を含む、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項12】
前記リッチメディアファイルが、外部統合モジュール、商取引API、コンテンツAPI、支払いプロバイダ、及びコンテンツ配信ネットワークのうちの1つ以上を識別するメタデータタグを含む、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項13】
前記メタデータが、
HTML5言語、
javascript、及び
他の好適な技術的アーキテクチャのうちの1つを使用して前記リッチメディアファイルに追加される、請求項12に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項14】
前記リッチメディア環境が、1つ以上の外部トランザクションサービスと通信するように構成されている、先行請求項のいずれか一項に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項15】
前記1つ以上の外部トランザクションサービスが、支払いプロバイダを含む、請求項14に記載のリッチメディアファイルを表示するための方法。
【請求項16】
前記リッチメディアファイルと関連付けられたコンテンツを表示することが、前記リッチメディアファイルから前記コンテンツを読み込むこと、又はコンテンツ配信ネットワークから前記コンテンツを取得することを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
先行請求項のいずれか一項に記載の方法を実施するための命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項18】
リッチメディア環境内でリッチメディアファイルを表示するためのシステムであって、前記システムが、
ファイルの場所からリッチメディア環境に提供されるリッチメディアファイルであって、
前記リッチメディアファイルが、
前記リッチメディアファイル内に記憶された1つ以上のパラメータに基づいて、前記リッチメディア環境を初期化して、前記リッチメディア環境のレイアウトを定義し、
前記リッチメディア環境内で前記リッチメディアファイルと関連付けられたコンテンツを表示し、かつ
前記リッチメディア環境内でインタラクションオーバーレイ要素を表示して、前記リッチメディア環境内のトランザクションを容易にするように構成されている、リッチメディアファイルと、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を含むリッチメディア環境と、を備える、システム。
【請求項19】
商取引API、コンテンツAPI、支払いプロバイダ、及びコンテンツ配信ネットワークから選択される1つ以上のサービス統合モジュールを更に備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記インタラクションオーバーレイ要素が、前記リッチメディアファイルの前記表示されたコンテンツと関連付けられている、請求項18又は19に記載のシステム。
【請求項21】
前記インタラクションオーバーレイ要素が、前記リッチメディア環境内にトランザクションオーバーレイ要素を表示するためのユーザ入力に応答して、1つ以上の外部トランザクションサービスと通信するように構成されている、請求項18~20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記トランザクションオーバーレイ要素が、電子商取引トランザクションインターフェースである、請求項18~21のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
前記トランザクションオーバーレイ要素が、データ送信フォーム、アイテムを購入すること、予約を行うこと、寄付を行うこと、及びサービスに登録することのうちの1つ以上からなるトランザクションに関する、請求項21又は22に記載のシステム。
【請求項24】
前記リッチメディアファイルが、インタラクションオーバーレイ要素タイトル、トランザクションタイプ、製品/サービス識別子、インタラクションオーバーレイを表示する開始時間、及び前記インタラクションオーバーレイ要素を表示することを停止する終了時間のうちの1つ以上に関する情報を含む、請求項18~23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】
前記リッチメディアファイルが、商取引API、コンテンツAPI、支払いプロバイダ、及びコンテンツ配信ネットワークのうちの1つ以上を識別するメタデータタグを含む、請求項18~24のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記リッチメディア環境が、1つ以上の外部トランザクションサービスと通信するように構成されている、請求項18~25のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
マルチメディアプラットフォームの使用及び依存の増加は、これらのプラットフォームを利用してエンドユーザに製品及びサービスを宣伝及び販売することに対する重点化につながっている。従来、ユーザは、プレイヤウィンドウ内で関心のある製品又はサービスを識別し、次いで、ブラウザを使用する別々の検索を介して、又はユーザをウェブサイトの適切なページにリダイレクトし、次いで、ユーザが必要なトランザクションを完了することができる埋め込みハイパーリンクの使用を通じて、製品又はサービスの場所を特定することが要求される。両方の場合で、ユーザは、必然的に、メディアプレイヤウィンドウ及びそこに表示される関連コンテンツから離れるように誘導される。
【発明の概要】
【0002】
本発明の第1の態様によると、リッチメディア環境内でリッチメディアファイルを表示するための方法であって、ファイルの場所からリッチメディアファイルを提供するステップと、リッチメディアファイル内に記憶された1つ以上のパラメータに基づいて、リッチメディア環境を初期化して、リッチメディア環境のレイアウトを定義することと、リッチメディア環境内でリッチメディアファイルと関連付けられたコンテンツを表示するステップと、リッチメディア環境内でインタラクションオーバーレイ要素を表示するステップと、インタラクションオーバーレイ要素と関連付けられたユーザ入力を検出するステップと、リッチメディア環境内の更なるユーザ入力を検出するためのトランザクションオーバーレイ要素の表示を開始するステップと、を含む、リッチメディアファイルを表示するための方法が提供される。
【0003】
1つ以上の実施形態では、リッチメディア環境が、リッチメディア広告ユニット、リッチメディアプレイヤ、及びリッチメディアエンベロープのうちの1つであり得る。
【0004】
1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、リッチメディア広告ファイルであり得る。
【0005】
1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、広告サーバ、専用のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)、及び専用のデータベースのうちの1つで提供され得る。
【0006】
1つ以上の実施形態では、インタラクションオーバーレイ要素が、リッチメディアファイルに記憶された1つ以上のパラメータによって定義され得る。
【0007】
1つ以上の実施形態では、インタラクションオーバーレイ要素が、リッチメディアファイルの表示されたコンテンツと関連付けられている。
【0008】
1つ以上の実施形態では、トランザクションオーバーレイ要素が、電子商取引トランザクションインターフェースである。
【0009】
1つ以上の実施形態では、トランザクションオーバーレイ要素が、データ提出フォーム、アイテムを購入すること、予約を行うこと、寄付を行うこと、及びサービスに登録することのうちの1つ以上からなるトランザクションに関する。
【0010】
1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、ミュージックビデオ、映画、広告、及びビデオクリップのうちの1つである。
【0011】
1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、ユーザに表示されるインタラクションアイコンの場所及びタイプに関する情報を含む。
【0012】
1つ以上の実施形態では、リッチメディア環境を初期化することが、インタラクションオーバーレイ要素タイトル、トランザクションタイプ、及び製品/サービス識別子を表示することのうちの1つ以上を含む。
【0013】
1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、外部統合モジュール、商取引API、コンテンツAPI、支払いプロバイダ、及びコンテンツ配信ネットワークのうちの1つ以上を識別するメタデータタグを含む。
【0014】
1つ以上の実施形態では、メタデータが、HTML5言語、javascript、及び他の好適な技術的アーキテクチャのうちの1つを使用して、リッチメディアファイルに追加される。
【0015】
1つ以上の実施形態では、リッチメディア環境が、1つ以上の外部トランザクションサービスと通信するように構成されている。好ましくは、1つ以上の外部トランザクションサービスが、支払いプロバイダを含む。
【0016】
1つ以上の実施形態では、1つ以上の外部トランザクションサービスが、注文履行サービスプロバイダを含む。
【0017】
1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルと関連付けられたコンテンツを表示することが、リッチメディアファイルからコンテンツを読み込むこと、又はコンテンツ配信ネットワークからコンテンツを取得することを含む。
【0018】
本発明の第2の態様によると、本発明の第1の態様の方法を実施するための命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0019】
本発明の第3の態様によると、リッチメディア環境内でリッチメディアファイルを表示するためのシステムであって、システムが、ファイルの場所からリッチメディア環境に提供されるリッチメディアファイルであって、リッチメディアファイルが、リッチメディアファイル内に記憶された1つ以上のパラメータに基づいて、リッチメディア環境を初期化して、リッチメディア環境のレイアウトを定義し、リッチメディア環境内でリッチメディアファイルと関連付けられたコンテンツを表示し、かつリッチメディア環境内でインタラクションオーバーレイ要素を表示して、リッチメディア環境内のトランザクションを容易にするように構成されている、リッチメディアファイルと、本発明の第1の態様の方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を含むリッチメディア環境と、を含む、システムが提供される。
【0020】
1つ以上の実施形態では、システムが、商取引API、コンテンツAPI、支払いプロバイダ、及びコンテンツ配信ネットワークから選択される1つ以上のサービス統合モジュールを更に含む。
【0021】
システムの1つ以上の実施形態では、インタラクションオーバーレイ要素が、リッチメディアファイルの表示されたコンテンツと関連付けられている。
【0022】
1つ以上の実施形態では、インタラクションオーバーレイ要素が、リッチメディア環境内にトランザクションオーバーレイ要素を表示するためのユーザ入力に応答して、1つ以上の外部トランザクションサービスと通信するように構成されている。
【0023】
システムの1つ以上の実施形態では、トランザクションオーバーレイ要素が、電子商取引トランザクションインターフェースである。
【0024】
システムの1つ以上の実施形態では、トランザクションオーバーレイ要素が、データ提出フォーム、アイテムを購入すること、予約を行うこと、寄付を行うこと、及びサービスに登録することのうちの1つ以上からなるトランザクションに関する。
【0025】
システムの1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、インタラクションオーバーレイ要素タイトル、トランザクションタイプ、製品/サービス識別子、インタラクションオーバーレイを表示する開始時間、及びインタラクションオーバーレイ要素を表示することを停止する終了時間のうちの1つ以上に関する情報を含む。
【0026】
システムの1つ以上の実施形態では、リッチメディアファイルが、商取引API、コンテンツAPI、支払いプロバイダ、及びコンテンツ配信ネットワークのうちの1つ以上を識別するメタデータタグを含む。
【0027】
システムの1つ以上の実施形態では、リッチメディア環境が、1つ以上の外部トランザクションサービスと通信するように構成されている。
【0028】
ここで、本発明の例が、添付の図面を参照して詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】リッチメディアファイルの初期化及び読み込み中にリッチメディア環境内で表示される一連のウィンドウビュー(a)~(g)の例を示す。
図2】リッチメディアファイル及びその関連付けられたコンテンツの表現を示す。
図3】後続の取得のためにリッチメディアファイルをアップロード及び記憶するプロセスを概説するフロー図を示す。
図4】ビデオ商取引プラットフォームアーキテクチャを介して外部電子商取引アプリケーションと対話するように構成されたリッチメディア環境の例を示す。
図5】外部モジュール及び電子商取引アプリケーションの場所を特定することを含むリッチメディアファイルを読み込むためのプロセスを概説するフロー図を示す。
図6】リッチメディアファイル内のコーディング層を示す、リッチメディア環境及びプラットフォームアーキテクチャの概要を示す。
図7】リッチメディア環境と電子商取引プラットフォームとの間のデータフローを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は、ユーザに、リッチメディア環境自体のウィンドウ/ディスプレイ内からトランザクションを実施するシームレスな方式を提供するように構成されたリッチメディア環境を提供する。ユーザを代替ウェブページにリダイレクトせず、かつ追加のディスプレイ、ウィンドウ、又はタブを読み込む必要性なしで、必要なトランザクションに関する全ての中間ステップが、電子商取引プラットフォーム内からのアプリケーションライブラリから関連するモジュール/アプリケーションを呼び出すことによってリッチメディア環境内で実行される。リッチメディア環境のウィンドウ又はディスプレイは、メディアコンテンツがユーザに表示されているページであると考えられ得る。代替的に、リッチメディア環境のウィンドウ又はディスプレイは、ウィンドウ内の専用のタブで構成され得る。リッチメディアコンテンツは、所与のウィンドウ又はタブ内で実行される専用のソフトウェアを介して表示され得る。表示されたリッチメディアコンテンツとのユーザインタラクションの検出時に実施されるトランザクションは、任意の追加のウィンドウ又はタブを読み込むことを必要とせず、リッチメディアコンテンツが表示されている同じウィンドウ又はタブ内で完了され得る。これは、ユーザが、最小限の追加のコンピュータリソースのみを利用するシームレスな方法でトランザクションを完了することを可能にする。要約すると、トランザクションを完了するとき、ユーザは、異なるウィンドウ又はタブにリダイレクトされず、トランザクションは、同じ表示ウィンドウ又はタブ内のリッチメディアコンテンツ上に提示されるオーバーレイ要素を使用して完了され得る。
【0031】
リッチメディア環境が、リッチメディア広告ユニット、リッチメディアアプリケーション、又はリッチメディアプレイヤのうちの1つであり得る。簡潔化のために、リッチメディア環境は、本開示全体を通してリッチメディア広告ユニットと呼ばれることになる。しかしながら、リッチメディア環境、リッチメディアプレイヤ、又はリッチメディアアプリケーションが、等しく適用され得ることに留意されたい。
【0032】
好ましい実施形態では、リッチメディア広告ユニットは、リッチメディアファイルをリッチメディア広告ユニットに提供するサーバ又は他のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)からリッチメディアファイルを取得するように構成されている。リッチメディアファイルは、一般的なメディアファイル又はリッチメディア広告ファイルのうちの1つであり得る。
【0033】
リッチメディア広告ユニットは、リッチメディア広告ユニットが初期化されると、所定のオーバーレイをユーザに表示するように更に構成されている。
【0034】
リッチメディアファイルは、リッチメディア広告ユニットを初期化し、リッチメディア広告ユニット内に提示するコンテンツのタイプ及び形態を決定するための複数のパラメータを定義するメタデータタグを含み得る。コンテンツは、リッチメディア広告ユニット内でユーザに提示されるアクション可能なアイコン、並びにその場所及び外観を定義するパラメータを含み得る。アクション可能なアイコンの外観は、リッチメディアファイル自体から取得されるコンテンツに基づいてもよく、又はリッチメディア広告ユニットに、メタデータタグ/パラメータを使用して定義され得るパラメータを使用してコンテンツ配信ネットワーク(CDN)からコンテンツを取得するように指示してもよい。
【0035】
各アクション可能なアイコンについてのアクションのタイプに関するメタデータタグはまた、リッチメディア広告ユニットに、表示する関連するインタラクションオーバーレイ要素、及び関連する機能を完了するために必要とされる任意の必要なアプリケーションライブラリ及び外部アプリケーションを指示する。メタデータタグはまた、ユーザに提案される任意の製品/サービスに関する詳細を定義する。
【0036】
好ましい実施形態では、リッチメディア広告ユニットは、リッチメディアファイルが読み込まれると、リッチメディア広告バージョンが展開/提供されているウェブサイト/ページにネイティブな任意のコンテンツとともに、リッチメディア広告ユニット内でレンダリングされた所定のオーバーレイを介してユーザにアクション可能なアイコンを表示するように構成されている。
【0037】
インタラクションオーバーレイ要素は、リッチメディアファイルからのコンテンツが提示されている間に表示されるように構成されている。更に、インタラクションオーバーレイ要素は、ユーザが所定のアクションを開始するために対話し得る要素(例えば、ユーザインターフェースの要素)である。
【0038】
リッチメディア広告ユニットは、所望の機能を提供するために必要とされる関連するモジュール/アプリケーションを呼び出すようにプラットフォームを指示する別の所定のオーバーレイを介して、トランザクションの経過をユーザに表示するように更に構成されている。トランザクションがリッチメディア広告ユニット内で完了すると、オーバーレイ要素がビューから隠され得るか、若しくはアクション可能なアイコンが第1の所定のアクションをもはや開始しないように構成され得るか、又は代替的に、アクションのタイプが、リッチメディアファイル内のアクションの所定のリストに基づいて変更され得る。これは、エンドユーザにシームレスかつ直感的な体験を可能にする。
【0039】
好ましい実施形態では、リッチメディア広告ユニットは、記憶及びその後の取得のためにサーバにリッチメディアファイルをアップロードするときに、コンテンツ所有者(又はそれらのプロキシ)によってダッシュボード/ポータルインターフェースを介して定義される、リッチメディアファイル内に記憶されたパラメータに従ってリッチメディア広告ユニット内の所定の場所にアクション可能なアイコンを表示するように構成されている。アクション可能なアイコンは、必要とされるアクション、例えば、「購入」、「予約」、又は「寄付」を含むアイコンを表示し得る所定のインタラクションオーバーレイ要素を使用して提示される。トランザクションは、代替的に、サブスクリプションサービスに登録すること、アンケートに記入すること、コンテストに参加すること、又はユーザからの更なる入力を必要とする任意の他のアクションを含み得ることが理解されるであろう。これらのアクションを履行するために必要とされる関連するモジュール/アプリケーションは、パラメータがリッチメディアファイルに追加されたときに識別される。
【0040】
図1は、リッチメディア広告ユニットの初期化、及びリッチメディアファイルによって定義されるインタラクティブオーバーレイとの後続のインタラクション中に表示されるリッチメディア広告ユニット/リッチメディア環境のウィンドウの一連のビュー(a)~(g)の例を示す。図1の例は、リッチメディアファイルに基づいてリッチメディア広告ユニットが初期化された後に購入を行うことに特に向けられており、図1に概説されているウィンドウビューは、トランザクションを完了する様々な段階を表示する。代替的な機能に関して、異なる中間段階が表示される。
【0041】
リッチメディア広告ユニットの表示は、リッチメディアファイル内のパラメータによって定義されるように、初期化段階中に再構成される。リッチメディア広告ユニットは、専用のプラグインを含む任意のプラットフォーム上の任意の既存のメディアプレイヤ若しくはウェブページに組み込まれ得るか、又は代替的に、ウェブサイト上の既存のページを置換するリッチメディア広告ユニットであり得る。代替的に、リッチメディア広告ユニットは、スマートTVなどの複数のコンテンツストリーミングデバイスのうちのいずれか1つに組み込まれるように構成され得る。
【0042】
リッチメディア広告ユニットにリッチメディアファイルを提供する際、リッチメディア広告ユニットは、リッチメディア広告ユニットの区分を初期化し、それを、ウィンドウ(a)におけるようにリッチメディアファイル内で定義されたように後続のコンテンツを表示するためのプレースホルダ(106)として識別するように構成されている。読み込まれる必要なリッチメディアファイルは、ホスティングウェブサイト、広告主、又はPlayrcartプラットフォームのうちの1つ以上によって定義され、専用の広告サーバ[図1の破線ボックス]に記憶され得る。
【0043】
初期化中、リッチメディア広告ユニットは、ウィンドウ(a)で識別されたプレースホルダ106に従って、所定のインタラクションオーバーレイ要素を表示するように構成されている。ウィンドウ(b)は、ユーザに提示されているアクション可能なアイコンの例を示す。アクション可能なアイコン101は、「今すぐ購入」若しくは「予約」又は「寄付」ボタンのうちの1つであってもよく、又は任意の他の所定のアクションを識別するためのアイコンであってもよい。このアクション可能なアイコンは、リッチメディア広告ユニットが初期化されるとすぐに表示される。
【0044】
アクション可能なアイコンに関するパラメータが、リッチメディアファイル内で定義され、アクションのタイプ、すなわち、今すぐ購入、予約、データキャプチャ、又は寄付を定義することを含む。
【0045】
リッチメディアファイル内で識別され得る追加のパラメータとしては、限定されるものではないが、
チェックアウトフローを識別すること、
利用可能な通貨を定義すること、
利用可能な言語を定義すること、
一般取引条件内容、
所定の在庫管理、
製品詳細のリスト
在庫/チケットの可用性、
データキャプチャのためのフィールド、
寄付設定(最小最大金額など)が挙げられる。
【0046】
他のパラメータはまた、完了されるアクションのタイプに応じて定義され得る。
【0047】
リッチメディアファイル内で定義されたパラメータは、広告サーバ/CDN/データベースへのリッチメディアファイルのアップロード中にコンテンツ所有者によって選択され得、これは、次いで、リッチメディアファイルがリッチメディア環境に提供されることを可能にする。
【0048】
インタラクションオーバーレイ要素は、リッチメディア広告ユニット全体又はその一部のみをカバーするように構成され得、インタラクションオーバーレイ要素は、リッチメディア広告ユニットウィンドウの残部に表示されているコンテンツを完全に不明瞭にすることを回避するために、半透明であり得るか、又は透明である区分を有し得る。各特定のオーバーレイが、コンテンツ所有者によって調整され得るか、又は代替的に、各特定のアクションと関連付けられた事前設定された数のオーバーレイのうちの1つが、使用の容易さのために選択され得る。調整され得るオーバーレイのパラメータは、カラースキーム、フォント、特定のアイコンパラメータのうちの1つ以上を含むとともに、必要に応じて、オーバーレイ内にコンテンツ所有者のブランドを組み込む。
【0049】
ユーザがアクション可能なアイコン101と対話する場合、リッチメディア広告ユニットは、インタラクションオーバーレイ要素を後続のトランザクションオーバーレイ要素と置換して、ユーザが、詳細を入力してリッチメディア広告ユニット内の後続のアクションを完了することを可能にするように構成されている。ユーザインタラクションは、クリック、マウスオーバー、又は他の定義されたアクションのうちの1つを含み、これらは、インタラクションオーバーレイ要素のパラメータを定義するときにリッチメディアファイルで識別され得る。
【0050】
ウィンドウ(c)~(f)のトランザクションオーバーレイ要素は、トランザクションを完了するためのチェックアウトプロセスを表示する。トランザクションオーバーレイ要素はまた、ユーザが、リッチメディアファイルで定義されたようにインタラクションオーバーレイ要素のビューにユーザを戻すキャンセルアイコン104をチェックアウト手順中にいつでも選択することによって、トランザクションをキャンセルすることを可能にする。
【0051】
図に示されるように、リッチメディア広告ユニットは、リッチメディア広告ユニットウィンドウ内にトランザクションオーバーレイ要素を表示し、それによって、メモリ又は処理能力などの追加のリソースの必要性を回避するとともに、ユーザにはるかに直感的な体験を提供する。トランザクションオーバーレイ要素は、例えば、購入を完了すること、寄付を行うこと、予約を行うこと、又はデータ提出フォームの完了を必要とする任意の他のアクションなどの、複数の所定のアクションのうちの1つを完了するために必要とされるデータをユーザが入力することを可能にするように構成されている(ウィンドウ(d))。代替的なアクションに提示されるトランザクションオーバーレイ要素は、選択されたアクションに固有のものになる。
【0052】
リッチメディア広告ユニットは、複数の既存の履行サービスのうちのいずれか1つを使用して所望のトランザクションを処理し、トランザクションオーバーレイ要素内でトランザクションの経過をユーザにレンダリングし、それにより、リソースを再び節約し、はるかに直感的な体験を提供する追加のウィンドウを通じてナビゲートする必要性を回避するように構成されている。
【0053】
所望のアクションが完了すると、これは、トランザクションオーバーレイ要素をアップロードすることを介してユーザに通信され、リッチメディア広告ユニットは、オーバーレイを除去し、リッチメディアファイルに従って開始段階に戻るように構成されている(ウィンドウ(g))。
【0054】
あるいは、リッチメディアファイルが専用の広告ファイルを含む場合、リッチメディアファイルは、トランザクションの完了時に、リッチメディア広告ユニットが、広告サーバから別のリッチメディアファイルに提供され、ユーザに異なるアクション可能なアイコンを表示し得、かつリッチメディア広告ユニットが、後続のリッチメディアファイルのパラメータに従って再構成され得るように構成され得る。
【0055】
図2は、リッチメディアファイル200の表現を示し、リッチメディアファイル自体内に記憶されているコンテンツのいくつかを識別する。リッチメディアファイルは、パラメータ202、メタデータ204に関する情報、及びユーザに提示される外部モジュール/メディアコンテンツ206に関する情報を有し得る。
【0056】
図3は、後でリッチメディア広告ユニットに提供されるリッチメディアファイルをアップロード及び記憶するプロセスを概説する例示的なフロー図を示す。プロセスは、ユーザアクセス可能なポータル/ダッシュボードを使用して、リッチメディアファイルをサーバにアップロードすること(301)によって達成される。リッチメディア広告ユニットに必要な機能が識別され、リッチメディアファイル内にメタデータタグ/パラメータとして追加される(302)。メタデータタグ/パラメータは、リッチメディア広告ユニットに、必要な機能を達成するために、初期化中に関連するコンテンツ及びアプリケーションライブラリを使用するように指示するように構成されている。リッチメディアファイルは、CDNによるアクセスのためにデータベース/広告サーバに記憶される。リッチメディアファイルは、後からの取得のために記憶され、リッチメディア広告ユニットに提供される(304)。
【0057】
図4は、リッチメディア広告ユニットウィンドウ401の例、及びそれがどのように、電子商取引プラットフォームアーキテクチャ402を介して外部アプリケーションと対話するように構成されているかを示す。プラットフォームアーキテクチャ402は、様々なモジュール及び外部アプリケーションの配置を容易にして、リッチメディア広告ユニットウィンドウ401内のアクション可能なアイコン403と対話する際の必要なアクションを可能にする。図4はまた、データベース405にリッチメディアファイルを記憶する前に、初期リッチメディアファイルをアップロード及び編集するために使用され得るユーザダッシュボード404を示す。必要なリッチメディアファイルが、CDN407を介してデータベースからリッチメディア広告ユニットに提供される。リッチメディアファイルに追加されたメタデータタグ/パラメータは、電子商取引及びコンテンツAPI406を介して外部モジュール408、409にリンクされる。これは、ハイパーリンク又はメディアプレイヤウィンドウでアクション可能なアイコンが選択されたときに必要なアプリケーションが起動される他の代替例を使用して達成され得る。
【0058】
リッチメディアファイルは、現在、HTML5などの業界標準プロトコルを使用して定義されている。HTML5は、リッチメディアファイルの各々の中のパラメータ及びメタデータタグを定義するために使用される。しかしながら、任意の他の好適なプログラミング言語が等しく使用され得る。更に、他の技術的アーキテクチャも実装され、リッチメディアファイルを定義するために使用され得る。
【0059】
図4に示される実施形態は、コンテンツ所有者が、それらのコンテンツを記憶するデータベースへの安全なアクセスを有することを可能にし、そのため、コンテンツ所有者が、必要に応じてリッチメディアファイルをアップロード及び編集することができる。例えば、異なる製品が既存のリッチメディアファイルに追加されてもよく、又は製品/サービスが、もはや利用不可能になり得、除去される必要がある。データベースは、ローカルサーバ又はクラウドストレージプロバイダ/広告サーバなどの、任意の数の安全なサーバ上に記憶され得る。
【0060】
データベース405は、ダッシュボード/ユーザインターフェース又は他のユーザアクセス可能なポータルによって更新される。安全なサーバへのアクセスは、ここで、新しいコンテンツがアップロードされること、又は既存のコンテンツがコンテンツ所有者単独によって編集されることを可能にし、異なるコンテンツ所有者は、異なるデータベース又は同じデータベースの安全な部分へのアクセスを有し得る。ダッシュボードはまた、コンテンツ所有者に一連の編集機能を提供して、コンテンツ所有者が、アップロード前にそれらのリッチメディアファイルを容易に修正することを可能にし得る。コンテンツ所有者はまた、互換性のあるプロトコル/言語を使用してリッチメディアファイルをオフラインで編集し得る。ダッシュボードを使用せずに作成されたリッチメディアファイルは、ダッシュボード/ユーザインターフェースを介してリッチメディアファイルをサーバに記憶する前に、リッチメディアファイルが互換的であることを確保するために実装されている技術的アーキテクチャとの互換性について評価される。
【0061】
コンテンツ所有者は、ダッシュボードを使用して、アクション可能なアイコンのパラメータと、ユーザインタラクションの検出後、及びまた所定のアクションの範囲の完了後の任意の後続のアクションとを定義することができる。リッチメディアファイルが編集されると、リッチメディアファイルを識別するために、関連付けられたメタデータタグ/パラメータの範囲でデータベースに保存及び記憶される。リッチメディアファイルは、次いで、必要に応じてリッチメディア広告ユニットに提供される準備ができた状態で保存される。
【0062】
図4はまた、API406の使用を例示する。これらは、既存のアプリケーションであり、ユーザがそれらの個々のページにナビゲートされることを必要とせずに、必要な機能をバックグラウンドで提供し得る。購入の例では、ユーザは、注文を行うために販売店のウェブサイトにナビゲートされることを必要とせず、その後、支払いなどを完了するために別々のウェブページにナビゲートされることを必要としない。これは、コンテンツから離れてナビゲートすることが望ましくない、製品配置タイプの広告が使用されるときに特に便利である。APIの使用はまた、高可用性、高スケーラビリティ、支払い処理/履行を含む信頼性の高い商取引機能を確保し得る、より堅牢かつ信頼性の高いシステムを提供し、リアルタイムの統計及びデータロギング機能を提供する能力、並びにサードパーティシステムとの信頼性の高い統合を確保することを含む追加の利点を提供する。
【0063】
図5は、表示されたインタラクションオーバーレイとの対話時に必要な機能を提供するための外部モジュール及びアプリケーションの場所を特定することを含む、リッチメディア広告ユニットの初期化のためのプロセスを例示するフロー図を示す。初期化のためのプロセスは、所望のリッチメディアファイルが、CDNを介してデータベースから提供されることを必要とする(501)。例えば、リッチメディアファイルは、ファイルの場所から読み込み/取得され得る。リッチメディア広告ユニットウィンドウは、リッチメディアファイルのメタデータタグ/パラメータに基づいて初期化を開始し(502)、リッチメディアファイルが、ミュージックビデオ、映画、広告、ビデオクリップ、又は任意の他のリッチメディアファイルのうちの1つであり得ることが理解されるであろう。更に、このアプリケーションの文脈におけるリッチメディアファイルは、
「ビデオ、オーディオ、又は閲覧者がコンテンツと対話及び/若しくは関与するように促す他の要素のような高度な特徴を含む広告用ファイル。テキスト広告が言葉で販売し、ディスプレイ広告が写真で販売するが、リッチメディア広告は、視聴者が広告と対話及び/又は関与するためのより多くの方式を提案する」ことを意味するように解釈され得る。
【0064】
初期化されると、リッチメディア広告ユニットは、リッチメディア広告ユニットウィンドウ内のリッチメディアファイル内のメタデータタグ/パラメータに基づいて所定のオーバーレイを表示するように構成され(503)、初期化ステップが非常に迅速に完了し得、そのため、リッチメディア広告ユニットが提供されるとすぐに所定のオーバーレイが表示され得ることが理解されるであろう。必要なオーバーレイの読み込みはまた、リッチメディアファイル内に定義されたメタデータタグ/パラメータに基づいて、関連するトランザクションを完了するために必要な外部モジュールを識別する(504)。選択された機能の経過は、ユーザが必要なトランザクションを完了することを可能にする後続のオーバーレイを介してユーザにレンダリングされる(505)。トランザクションの完了時、リッチメディア広告ユニットは、リッチメディアファイル内の更なるパラメータ又は提供される後続のリッチメディアファイルに基づいて、初期化ステップに戻る。
【0065】
図6は、必要な機能が達成されることを可能にする、リッチメディア広告ユニット内のコーディング層の例示的な実施形態を示す。リッチメディア広告ユニット601は、電子商取引プラットフォーム602にリンクされる。リッチメディア広告ユニットは、必要な機能603が実現されることを可能にする記憶された所定のオーバーレイ604を有する。
【0066】
リッチメディアファイルは、リッチメディアファイル605のコンテンツに従って、リッチメディア広告ユニットの初期化中に、それらのアクションと関連付けられたメタデータタグ/パラメータを検出すると、関連するオーバーレイをユーザに提示させる。メタデータタグ/パラメータはまた、リッチメディア広告ユニットに、必要な機能をユーザに配信するために必要とされる必要なアプリケーション及び関連付けられたコンテンツライブラリ606を読み込むように指示する。一例では、電子商取引及びAPIクライアントライブラリ並びに電子商取引機能は、外部のサードパーティプロバイダによって提供され、商取引プラットフォームに統合される。図6に示される例示的なトランザクションとしては、限定されるものではないが、
1)予約又は確保を行うこと
2)製品の購入
3)寄付を行うことが挙げられる。
【0067】
ユーザは、ダッシュボードを使用して、各リッチメディアファイルのための指定されたフィールド内にメタデータタグ/パラメータを適用し得る。リッチメディアファイルコンテンツは、以下に示されるように、リッチメディア広告ユニットを初期化するために使用され得る。
【表1】
【0068】
コードの上記の区分は、リッチメディア広告ユニットが初期化されることを可能にし、リッチメディア広告ユニットがユーザにどのように表示されるか、及びリッチメディア広告ユニット内でユーザに所定のコンテンツをいつ表示するかを定義する。
【0069】
リッチメディア広告ユニットコンテンツを定義するために使用されるコーディングの例が以下に示される。
【表2】
【0070】
上記は、所望の機能を達成するために、様々なAPIからデータを引き出す機能の例を与える。この関数は、「getALLdata」関数と呼ばれ、初期化ステップ(第1の例示的なコードの18行目)中に呼び出される。
【0071】
更に、リッチメディアファイルの各々は、提案される製品/サービスのタイプ、及びこれらがリッチメディア広告ユニット内の後続のオーバーレイを使用してどのように提示されるかを識別するために、関連付けられたメタデータタグ/パラメータを有する。この一例が以下に示される。
【表3】
【0072】
上記は、関数のタイプ及びユーザに提示される場所コンテンツを含む、インタラクションオーバーレイ要素のパラメータを示す。
【0073】
図7は、リッチメディア広告ユニットと電子商取引プラットフォームとの間のデータフローの例示的な実施形態を示す。リッチメディア広告ユニットは、リッチメディアファイル内のパラメータに基づいて電子商取引プラットフォームによってホストされるCDNから必要なコンテンツを読み込むように構成されている。必要なリッチメディアファイルが読み込まれると、リッチメディア広告ユニットが初期化され得る。
【0074】
リッチメディア広告ユニットが初期化されている間、コンテンツ所有者によって追加されたメタデータタグ/パラメータは、リッチメディア広告ユニットに、リッチメディア広告ユニットが、ユーザが所定のアクションと対話し、それを開始することを可能にする専用のアクション可能なアイコンを表示するように再構成されるべき場所及び時期に関する命令を提供する。
【0075】
トランザクションオーバーレイ要素はまた、任意の支払い履行要件を含む商取引アクションの後続の段階の経過をレンダリングするように構成されており、経過は、リッチメディア広告ユニットウィンドウを介してレンダリングされ、全てのデータ処理は、専用のAPIを介してバックグラウンドで完了し、統合モジュールを介して通信される。ユーザは、経過の要約のみを提示され、トランザクションの完了時にリッチメディア広告ユニットウィンドウに戻る前に、必要なアクションを完了することができる。
【0076】
任意の発注及び確認電子メールは、その後、バックグラウンドで使用されているサードパーティアプリケーションとともに、正しい場所で既存のメカニズムを介してユーザに通信される。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態では、上記に説明された命令/方法ステップのセットは、実行可能命令でプログラムされ、それらによって制御されるコンピュータ又は機械上で実施される実行可能命令のセットとして具現化される機能的及びソフトウェア命令として実装される。そのような命令は、実行のためにプロセッサ(1つ以上のCPUなど)上に読み込まれる。プロセッサという用語は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プロセッサモジュール若しくはサブシステム(1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはマイクロコントローラを含む)、又は他の制御若しくはコンピューティングデバイスを含む。プロセッサは、単一の構成要素又は複数の構成要素を参照し得る。
【0078】
他の例では、本明細書に例示される命令/方法のセット、並びにそれらと関連付けられたデータ及び命令は、1つ以上の非一時的な機械若しくはコンピュータ可読又はコンピュータ使用可能な記憶メディア又は媒体として実装される、それぞれの記憶デバイスに記憶される。そのようなコンピュータ可読又はコンピュータ使用可能な記憶メディア又は媒体は、物品(又は製造品)の一部とみなされる。物品又は製造品は、任意の製造された単一の構成要素又は複数の構成要素を指し得る。本明細書で定義される非一時的な機械又はコンピュータ使用可能なメディア又は媒体は、信号を除外するが、そのようなメディア又は媒体は、信号及び/又は他の一時的な媒体から情報を受信及び処理することができ得る。
【0079】
本明細書で論じられる材料の例示的な実施形態は、ネットワーク、コンピュータ、又はデータに基づくデバイス及び/若しくはサービスを通じて、全体又は部分的に実装され得る。これらとしては、クラウド、インターネット、イントラネット、モバイル、デスクトップ、プロセッサ、ルックアップテーブル、マイクロコントローラ、消費者機器、インフラストラクチャ、又は他の有効なデバイス及びサービスが挙げられる。本明細書及び特許請求の範囲で使用され得るように、以下の非排他的な定義が提供される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】