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特表2023-536722事前のスケジューリングを介した低レイテンシ位置特定のための方法および装置
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  • 特表-事前のスケジューリングを介した低レイテンシ位置特定のための方法および装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-29
(54)【発明の名称】事前のスケジューリングを介した低レイテンシ位置特定のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20230822BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20230822BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20230822BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20230822BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W64/00
H04W4/02
H04W92/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506300
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-01-30
(86)【国際出願番号】 US2021043972
(87)【国際公開番号】W WO2022031545
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】63/060,325
(32)【優先日】2020-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/104,501
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/389,178
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・ウィリアム・エッジ
(72)【発明者】
【氏名】スヴェン・フィッシャー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ56
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)の位置特定におけるレイテンシは、位置特定が必要とされる時間より前にUEの位置特定を要求してスケジューリングすることによって減らされる。外部クライアントまたはUEからの測位要求は、位置が決定または測定されるべきである時間を示し得る。位置管理機能(LMF)は、位置決定時間より前に、UEの位置測定を管理して調整し得る。LMFは、所望の時間に実行されるようにダウンリンクおよび/またはアップリンク測定をスケジューリングし得る。UEのサービング基地局に関連するLMFまたはロケーションサーバのいずれかが、測位結果を受信してUEの位置を取得するために割り当てられ得る。ロケーションサーバまたはLMFは、位置をUEまたは外部クライアントに送信し得る。レイテンシをさらに減らすために、ユーザプレーントランスポートが使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするための位置管理機能(LMF)によって実行される方法であって、
前記UEのための測位メッセージを第1のエンティティから受信するステップであって、前記測位メッセージが、前記UEの位置が測定されるべき時間を示す、ステップと、
要求メッセージを複数のエンティティに送信するステップとを備え、前記要求メッセージが、前記時間またはその近くにおいて前記複数のエンティティの各々による前記UEの位置測定をスケジューリングし、前記位置測定が、少なくとも1つの測位方法に基づいて前記UEの前記位置が前記時間に測定されることを可能にする、方法。
【請求項2】
前記複数のエンティティが前記UEを含み、前記少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、前記少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの基地局が、
前記UEのためのサービング基地局、または
前記UEのための複数の近隣基地局、または
これらの両方を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記UEのためのサービング基地局に割当てメッセージを送信するステップをさらに備え、前記割当てメッセージが、前記サービング基地局に関連するロケーションサーバを前記サービング基地局が割り当てることを可能にし、前記ロケーションサーバが、前記複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、前記UEの前記位置が前記位置測定結果および前記少なくとも1つの測位方法に基づいて前記ロケーションサーバまたは前記UEによって計算されることを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ロケーションサーバが、前記複数のエンティティの各々から前記位置測定結果を受信し、前記位置測定結果および前記少なくとも1つの測位方法に基づいて前記UEの前記位置を計算し、前記位置を外部クライアントに送信する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のエンティティのための情報および前記位置測定結果を前記割当てメッセージに含めるステップをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記UEの前記位置が前記時間において測定された後で前記サービング基地局から解放メッセージを受信するステップをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のエンティティが前記UEであり、前記測位メッセージがイベント報告を備え、前記イベント報告が前記時間の前に受信され、前記イベント報告が、前記時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、または前記時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成される位置管理機能(LMF)であって、
ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成される外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
前記外部インターフェースおよび前記少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記外部インターフェースを介して、前記UEのための測位メッセージを第1のエンティティから受信し、前記測位メッセージが、前記UEの位置が測定されるべき時間を示し、
前記外部インターフェースを介して、要求メッセージを複数のエンティティに送信し、前記要求メッセージが、前記時間またはその近くにおいて前記複数のエンティティの各々による前記UEの位置測定をスケジューリングし、前記位置測定が、少なくとも1つの測位方法に基づいて前記UEの前記位置が前記時間に測定されることを可能にする
ように構成される、LMF。
【請求項11】
前記複数のエンティティが前記UEを含み、前記少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項10に記載のLMF。
【請求項12】
前記複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、前記少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項10に記載のLMF。
【請求項13】
前記少なくとも1つの基地局が、
前記UEのためのサービング基地局、または
前記UEのための複数の近隣基地局、または
これらの両方を備える、請求項12に記載のLMF。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記外部インターフェースを介して、前記UEのためのサービング基地局に割当てメッセージを送信するように構成され、前記割当てメッセージが、前記サービング基地局に関連するロケーションサーバを前記サービング基地局が割り当てることを可能にし、前記ロケーションサーバが、前記複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、前記UEの位置が前記位置測定結果および前記少なくとも1つの測位方法に基づいて前記ロケーションサーバまたは前記UEによって計算されることを可能にする、請求項10に記載のLMF。
【請求項15】
前記ロケーションサーバが、前記複数のエンティティの各々から前記位置測定結果を受信し、前記位置測定結果および前記少なくとも1つの測位方法に基づいて前記UEの前記位置を計算し、前記位置を外部クライアントに送信する、請求項14に記載のLMF。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記複数のエンティティのための情報および前記位置測定結果を前記割当てメッセージに含めるように構成される、請求項14に記載のLMF。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記外部インターフェースを介して、前記UEの前記位置が前記時間において測定された後で前記サービング基地局から解放メッセージを受信するように構成される、請求項14に記載のLMF。
【請求項18】
前記第1のエンティティが前記UEであり、前記測位メッセージがイベント報告を備え、前記イベント報告が前記時間の前に受信され、前記イベント報告が、前記時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、または前記時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す、請求項10に記載のLMF。
【請求項19】
ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするための無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバよって実行される方法であって、
位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信するステップであって、前記割当てメッセージが、前記UEの位置の測定を可能にするような前記ロケーションサーバの割当てを備え、前記UEの前記位置が測定されるべき時間を示す、ステップと、
前記割当てが受け入れられることを示す肯定応答を前記LMFに返すステップと、
複数のエンティティから前記UEの位置測定結果を受信するステップであって、位置測定が前記LMFによって前記複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、前記位置測定結果が前記時間またはその近くにおいて前記複数のエンティティによって取得される、ステップと、
前記位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいて、前記UEの前記位置が前記ロケーションサーバまたは前記UEによって決定されることを可能にするステップと、
前記UEの前記位置が決定された後で前記ロケーションサーバの前記割当てを解放する解放メッセージを前記LMFに送信するステップとを備える、方法。
【請求項20】
前記複数のエンティティが前記UEを含み、前記少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、前記少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記位置測定結果および前記少なくとも1つの測位方法に基づいて前記UEの前記位置が前記UEによって決定されることを可能にするステップが、前記位置測定結果を前記UEに送信するステップを備え、前記UEの前記位置が、前記位置測定結果および前記少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、前記UEによって計算される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記割当てメッセージがさらに、
前記複数のエンティティの各々の識別情報、または、
前記位置測定結果の識別情報、または、
基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、前記複数のエンティティが前記UEを含むときに前記位置測定結果の少なくとも一部が前記DL信号を使用して前記UEによって取得される、構成情報、または、
前記UEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、前記複数のエンティティが前記少なくとも1つの基地局を含むときに前記位置測定結果の少なくとも一部が前記UL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、または、
前記UEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、または、
これらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記UEの前記位置を外部クライアントおよび前記UEのうちの少なくとも1つに送信するステップをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするための前記UEによって実行される方法であって、
ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信するステップであって、前記位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおける前記UEによる位置測定を要求する、ステップと、
前記時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得するステップであって、前記位置測定が、前記位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、前記UEまたはロケーションサーバによって前記UEの位置が決定されることを可能にする、ステップと、
前記位置測定結果または前記位置を前記ロケーションサーバに送信するステップとを備える、方法。
【請求項26】
前記ロケーションサーバが前記LMFを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信せよとの要求を受信するステップと、
前記時間またはその近くにおいて前記アップリンク信号を送信するステップとをさらに備え、前記アップリンク信号が、前記時間またはその近くにおいて少なくとも1つの基地局によって追加の位置測定結果が取得されることを可能にし、前記追加の位置測定結果がさらに、前記位置測定結果、前記追加の位置測定結果、および前記少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、前記UEの前記位置が前記UEまたは前記ロケーションサーバによって決定されることを可能にする、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記ロケーションサーバから前記追加の位置測定結果を受信するステップと、
前記位置測定結果、前記追加の位置測定結果、および前記少なくとも1つの測位方法に基づいて、前記位置を決定するステップとをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記LMFから支援データを受信するステップであって、前記支援データが、前記時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備える、ステップと、
前記構成情報に基づいて、前記時間またはその近くにおいて前記DL PRSを測定することによって前記位置測定結果を取得するステップとをさらに備える、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、2020年8月3日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR LOW LATENCY LOCATION VIA SCHEDULING IN ADVANCE」という表題の米国仮出願第63/060,325号、および2020年10月22日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR LOW LATENCY LOCATION VIA SCHEDULING IN ADVANCE」という表題の米国仮出願第63/104,501号、および2021年7月29日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR LOW LATENCY LOCATION VIA SCHEDULING IN ADVANCE」という表題の米国非仮出願第17/389,178号の利益と優先権を、米国特許法第119条のもとで主張し、これらのすべてが、本出願の譲受人に譲渡され、全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書において開示される主題は、モバイルデバイスのための位置決定に関し、より具体的には、低レイテンシでモバイルデバイスの位置特定セッションをサポートすることに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、および第4世代(4G)サービス(たとえば、LTEまたはWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、およびより良好なカバレッジを必要とする。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザの各々に提供するように設計され、数十人が働く毎秒1ギガビットを提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワイヤレス(たとえば、5G)ネットワークにアクセスしているモバイルデバイスの位置を取得することは、たとえば、緊急通報、パーソナルナビゲーション、資産追跡、友人または家族の位置特定などを含む、多くの用途に有用であり得る。モバイルデバイスを位置特定することも、倉庫、自動化された工場などの完全自律シナリオにおいて、ならびにドローンおよび自動運転車両のために、ますます重要になっている。多くの用途(たとえば、自律シナリオのための)において、レイテンシを減らすこともしくは制限することが望ましく、または決定的に重要ですらある。測位プロセスには、レイテンシに寄与し得る多くの構成要素がある。したがって、適用可能なレイテンシ要件を満たすモバイルデバイスの時間場所固定(time position fix)を提供するために、レイテンシに寄与するコンポーネントを可能な限り減らすのが望ましいことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様に関する主要もしくは重要な要素を特定するか、または任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでもない。したがって、以下の概要は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書で開示される機構に関する1つまたは複数の態様に関するいくつかの概念を、簡略化された形態で提示することを唯一の目的とする。
【0006】
UEの位置特定におけるレイテンシは、位置特定が必要とされる時間より前にUEの位置特定を要求してスケジューリングすることによって減らされる。外部クライアントまたはUEからの測位要求は、位置が決定または測定されるべきである時間を示し得る。位置管理機能(LMF)は、UEの位置が決定されるべき時間より前に、UEの位置測定を管理して調整し得る。LMFは、所望の時間に実行されるようにダウンリンクおよび/またはアップリンク測定をスケジューリングし得る。UEのサービング基地局に関連するLMFまたはロケーションサーバのいずれかが、測位結果を受信してUEの位置を取得するために割り当てられ得る。基地局に関連するロケーションサーバまたはLMFは、位置をUEまたは外部クライアントに送信し得る。レイテンシをさらに減らすために、ユーザプレーントランスポートが使用され得る。
【0007】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために位置管理機能(LMF)によって実行される方法は、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信するステップであって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、ステップと、複数のエンティティに要求メッセージを送信するステップであって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、ステップとを含み、その位置測定は、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする。
【0008】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成される位置管理機能(LMF)は、ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信し、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示し、外部インターフェースを介して、複数のエンティティに要求メッセージを送信し、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、ように構成され、その位置測定は、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする。
【0009】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために構成される位置管理機能(LMF)は、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信するための手段であって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、手段と、複数のエンティティに要求メッセージを送信するための手段であって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、手段とを含み、その位置測定は、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする。
【0010】
一実装形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために位置管理機能(LMF)の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信することであって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、受信することと、複数のエンティティに要求メッセージを送信することであって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、送信することのための命令を備え、その位置測定は、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする。
【0011】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバによって実行される方法は、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信するステップであって、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示す、ステップと、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すステップと、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信するステップであって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、ステップと、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にするステップと、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するステップとを含む。
【0012】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成される無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信し、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示し、外部インターフェースを介して、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返し、外部インターフェースを介して、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信し、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得され、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にし、外部インターフェースを介して、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するように構成される。
【0013】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために構成される無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバは、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信するための手段であって、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示す、手段と、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すための手段と、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信するための手段であって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、手段と、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にするための手段と、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するための手段とを含む。
【0014】
一実装形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバの少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信することであって、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示す、受信することと、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すことと、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信することであって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、受信することと、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にすることと、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信することのための命令を備える。
【0015】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするためにUEによって実行される方法は、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信するステップであって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおいてのUEによる位置測定を要求する、ステップと、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得するステップであって、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、ステップと、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するステップとを含む。
【0016】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成されるUEは、ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレストランシーバを介して、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信し、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求し、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得し、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にし、ワイヤレストランシーバを介して、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するように構成される。
【0017】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために構成されるUEは、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信するための手段であって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する、手段と、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得するための手段であって、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、手段と、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するための手段とを含む。
【0018】
一実装形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするためにUEの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信することであって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する、受信することと、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得することであって、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、取得することと、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信することのための命令を備える。
【0019】
本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【0020】
添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】次世代(NG)無線アクセスネットワークを含むワイヤレス通信システムを示す図である。
図2】ロケーションサーバサロゲート(LSS)を含むNG-RANノードの拡張されたアーキテクチャ図である。
図3A】マルチRTTなどのUEにより支援される測位手順のための、LMFと、LSSを含むgNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図3B】マルチRTTなどのUEにより支援される測位手順のための、LMFと、LSSを含むgNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図3C】RRC Inactive状態において実行される位置特定実行段階のための、LMFと、NG-RANと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図4】マルチRTTなどのUEに基づく測位手順のための、LMFと、LSSを含むgNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図5】MT-LR測位手順のための、外部クライアントと、LMFと、LSSを含むgNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図6】MO-LR測位手順のための、LMFと、LSSを含むgNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図7】定期的なまたは誘発される位置特定手順のための、LMFと、LSSを含むgNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図8】マルチRTTなどのUEにより支援される測位手順のための、LMFと、gNBと、UEとの間のメッセージングを示すメッセージフローの図である。
図9】事前にUEの位置決定をスケジューリングして、UEの位置を決定するためにサービングgNBに関連するロケーションサーバを割り当てるように構成される、位置管理機能のいくつかの例示的な機能を示す概略ブロック図である。
図10】UEのためのサービング基地局と関連付けられ、位置測定結果を受信してUEの位置を決定するように構成される、ロケーションサーバのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図である。
図11】事前のUEの位置決定のスケジューリングおよびサービング基地局に関連するロケーションサーバの割り当てをサポートするように構成される、UEのいくつかの例示的な機能を示す概略ブロック図である。
図12】LMFによって実行されるUEの位置特定セッションをサポートするための例示的な方法のフローチャートである。
図13】ロケーションサーバによって実行される、UEの位置特定セッションをサポートするための例示的な方法のフローチャートである。
図14】UEによって実行されるUEの位置特定セッションをサポートするための例示的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
異なる図面において同じ参照標識を伴う要素、段階、ステップ、および/または行動は、互いに対応することがある(たとえば、互いに似ており、または同一であることがある)。さらに、様々な図面の中のいくつかの要素は、英字または数字の接尾辞が後に来る数字の接頭辞を使用して標識される。数字の接頭辞は同じであるが接尾辞が異なる要素は、同じタイプの要素の異なるインスタンスであり得る。接尾辞のない数字の接頭辞は、本明細書ではこの数字の接頭辞を伴うあらゆる要素に言及するために使用される。たとえば、gNBの異なるインスタンス110-1および110-2が図1に示されている。そうすると、gNB110への言及は、gNB110-1と110-2のいずれかを指し得る。
【0023】
本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。加えて、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細に説明されないかまたは省略される。
【0024】
「例示的」および/または「例」という語は、本明細書では「例、事例、または例示として働くこと」を意味するために使用される。「例示的」および/または「例」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明する特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0025】
以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は理解するだろう。たとえば、以下の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0026】
さらに、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の行動に関して、多くの態様が説明される。本明細書で説明される様々な行動は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、またはその両方の組合せによって実行され得ることが認識されよう。加えて、本明細書で説明される一連の行動は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるかまたは実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットをその中に記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、たとえば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0027】
本明細書で使用される「ユーザ機器(UE)」および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、またはそのようなRATに別様に限定されることは意図されていない。一般に、UEは、ユーザ、サービス、または何らかの自律機能の代わりにワイヤレス通信ネットワークを介して通信することが可能にされる、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、トラッキングデバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、眼鏡、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、モーターサイクル、自転車など)、Internet of Things (IoT)デバイスなど)であってもよい。UEは移動式であってもよく、または(たとえば、ある時間において)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してもよい。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくは「UT」、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットなどの外部のネットワークと、および他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワーク(たとえば、IEEE802.11などに基づく)などを介した、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
【0028】
基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型NodeB(eNB)、New Radio (NR) Node B(gNBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。加えて、いくつかのシステムでは、基地局は単にエッジノードシグナリング機能を提供してもよく、他のシステムでは、基地局は追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供してもよい。UEがそれを通じて信号を基地局に送信することができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEに送信することができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0029】
「基地局」という用語は、単一の物理送信ポイント、または、同じ位置にあってもなくてもよい複数の物理送信ポイントを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理送信ポイントを指す場合、その物理送信ポイントは、基地局のセルに対応する基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が複数の同じ位置にある物理送信ポイントを指す場合、その物理送信ポイントは、基地局のアンテナのアレイであってもよい(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合)。「基地局」という用語が複数の同じ位置にない物理送信ポイントを指す場合、その物理送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(移送媒体を介して共通ソースに接続される、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であってもよい。代替として、同じ位置にない物理送信ポイントは、UEおよびUEがその基準RF信号を測定している隣接基地局から、測定報告を受信するサービング基地局であってもよい。
【0030】
UEの測位をサポートするために、制御プレーンおよびユーザプレーンという、位置特定策の2つの大まかな分類が定義されている。制御プレーン(CP)位置特定では、測位および測位のサポートに関するシグナリングは、既存のネットワーク(およびUE)インターフェースを介して、かつシグナリングの転送に専用の(主に)既存のプロトコルを使用して搬送され得る。ユーザプレーン(UP)位置特定では、測位および測位のサポートに関するシグナリングは、インターネットプロトコル(IP)、送信制御プロトコル(TCP)、およびユーザデータグラムプロトコル(UDP)などのプロトコルを使用して、他のデータの一部として搬送され得る。
【0031】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、Global System for Mobile communications (GSM) (2G)、Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) (3G)、LTE (4G)および第5世代(5G)のためのNew Radio (NR)に従った無線アクセスを使用するUEのための、制御プレーン位置特定策を定義している。これらの策は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)23.271および23.273(共通部分)、43.059(GSMアクセス)、25.305(UMTSアクセス)、36.305(LTEアクセス)、および38.305(NRアクセス)において定義されている。Open Mobile Alliance (OMA)は、Secure User Plane Location (SUPL)として知られているUP位置特定策を同様に定義しており、これは、GSMを用いたGeneral Packet Radio Service (GPRS)、UMTSを用いたGPRS、またはLTE、NR、もしくはWiFiを用いたIPアクセスなどの、IPパケットアクセスをサポートするある数の無線インターフェースのいずれかにアクセスするUEを位置特定するために使用され得る。
【0032】
CP位置特定策とUP位置特定策の両方が、測位をサポートするためにロケーションサーバ(LS)を利用し得る。LSは、UEのためのサービングネットワークもしくはホームネットワークの一部であってもよく、もしくはそれからアクセス可能であってもよく、または単に、インターネットを介して、もしくはローカルイントラネットを介してアクセス可能であってもよい。UEの測位が必要である場合、LSは、UEとのセッション(たとえば、位置特定セッションまたはSUPLセッション)を引き起こし、UEによる位置測定およびUEの推定される位置の決定を調整し得る。位置特定セッションの間、LSは、UEの測位能力を要求してもよく(またはUEは要求なしでそれを提供してもよく)、支援データをUEに提供して(たとえば、UEによって要求される場合、または要求がなくても)、位置測定結果を取得する際、および/または位置推定を計算する際にUEを支援してもよく、UEからの位置推定または位置測定結果を要求してもよい。位置推定を取得するために、LS(およびUE)は、全地球航法衛星システム(GNSS)、アシステッドGNSS (A-GNSS)、到達時間差(TDOA)、放射角度(AOD)、受信角度(AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT(マルチRTTとも呼ばれる)、またはこれらの組合せもしくは他の測位方法を使用した測位を利用し得る。支援データは、(たとえば、周波数、予想される到達時間、信号コーディング、信号ドップラーなどの、これらの信号の予想される特性を提供することによって)GNSS信号および/または測位基準信号(PRS)信号を獲得して測定するのを助けるために、UEによって使用され得る。
【0033】
UEに基づく動作モードでは、支援データは加えて、または代わりに、(たとえば、GNSS測位の場合の衛星エフェメリスデータ、または、たとえばTDOA、AOD、マルチRTTなどを使用した地上測位の場合の基地局の位置およびPRSタイミングなどの他の基地局の特性を、支援データが提供する場合)得られた位置測定結果から位置推定を決定するのを助けるためにUEによって使用され得る。
【0034】
UEにより支援される動作モードでは、UEは位置測定結果をLSに返してもよく、LSは、これらの測定結果に基づいて、および場合によっては他の既知のまたは構成されるデータ(たとえば、GNSS位置特定のための衛星エフェメリスデータ、または、たとえばTDOA、AOD、マルチRTTなどを使用した地上測位の場合の基地局の位置および場合によってはPRSタイミングを含む基地局の特性)にも基づいて、UEの推定される位置を決定してもよい。
【0035】
UEとロケーションサーバとの間の測位セッションの間に、いくつかのレイテンシの原因があり得る。レイテンシの様々な原因には、たとえば、ロケーションサーバに位置特定要求を送信すること、DL PRSおよび/またはULサウンディング基準信号(SRS)送信をスケジューリングすること、UEおよび/または基地局からの位置測定をスケジューリングすること、DL PRSまたはUL SRS送信が送信されるのを待機すること、DL PRS(UEにおける)またはUL SRS(基地局における)の測定結果を取得すること、ロケーションサーバに測定結果を送信すること、位置推定を計算すること、位置推定をクライアント、たとえば外部クライアントまたはUEに送信することがある。前述のいずれにおける遅延も、位置を取得する全体のレイテンシに寄与し得る。
【0036】
緊急通報、資産管理などの多くの用途において、およびIndustrial Internet of Things (IIoT)などの自律シナリオのために、場所決定のレイテンシを最小にすることが望ましい。一実装形態では、本明細書で論じられるように、レイテンシ成分の一部は、位置特定が必要とされるときより前に位置特定を要求してスケジューリングすることによって取り除かれ得る。たとえば、位置測定結果が取得される具体的な時間Tが、事前に合意されていてもよい。次いで、レイテンシが時間Tから開始する。特定の時間Tにおいて事前に位置特定をスケジューリングすることの実装上の影響を減らすために、5Gコアネットワーク(5GCN)位置管理機能(LMF)が、以前に定義された位置特定手順およびシグナリングに基づいて、時間Tの前に位置特定の調整と管理を実行するために使用され得る。いくつかの実装形態では、レイテンシはさらに、サービング基地局(たとえば、gNB)の中の、またはそれに接続される、ロケーションサーバサロゲート(LSS)(ロケーションサーバ、位置管理コンポーネント、ローカルLMF、またはロケーションサーバ機能とも呼ばれる)を使用することによって減らされ得る。LSSは、時間Tの後にあるあらゆるレイテンシ成分を減らすために使用され得る。たとえば、5GCNの中のLMFは、時間Tの前にあるレイテンシ成分に関連する位置特定に関する手順のために使用されてもよく、LSSは、時間Tの後にあるレイテンシ成分に関連するあらゆる位置特定に関する手順のために使用されてもよい。
【0037】
図1は、位置特定が必要とされるときより前に位置特定を要求してスケジューリングすることによって、ならびに、NG-RANにおける位置管理機能のサポートの使用によって、レイテンシの低減をサポートし得る通信システム100の測位アーキテクチャ図を示す。NG-RANにおける位置管理機能は、「ロケーションサーバサロゲート(LSS)」とここで呼ばれ、図1のgNB110のうちの1つまたは複数であり、またはgNB110の外部にあるがNG-RAN135内にあってもよい。
【0038】
通信システム100は、ユーザ機器(UE)102の位置特定をサポートするために構成され得る。ここで、通信システム100は、UE102と、次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)135および5Gコアネットワーク(5GCN)140を備える第5世代(5G)ネットワークの構成要素とを備える。5Gネットワークは、New Radio (NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GCN140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。通信システム100はさらに、GPS、GLONASS、Galileo、もしくはBeidouのような全地球航法衛星システム(GNSS)、または、IRNSS、EGNOS、もしくはWAASなどの何らかの他のローカルのもしくは地域的な衛星測位システム(SPS)のための、衛星ビークル(SV)190からの情報を利用してもよい。通信システム100の追加のコンポーネントが、以下で説明される。通信システム100は、追加または代替のコンポーネントを含んでもよい。
【0039】
図1は、様々なコンポーネントの一般化された例示のみを与え、コンポーネントのいずれかまたはすべてが適宜利用されてもよく、それらの各々が、必要に応じて複製され、または省かれてもよいことに留意されたい。具体的には、1つのUE102のみが図示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100を利用してもよいことが理解されよう。同様に、通信システム100は、より多い(またはより少ない)SV190、gNB110、次世代発展型Node B (ng-eNB)114、AMF115、外部位置サービス(LCS)クライアント130、および/または他のコンポーネントを含んでもよい。通信システム100の中の様々なコンポーネントを接続する図示の接続は、追加の(中間の)コンポーネント、直接もしくは間接的な物理接続および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加のネットワークを含むことがある、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、コンポーネントは、所望の機能に応じて、並べ替えられてもよく、組み合わせられてもよく、分離されてもよく、置換されてもよく、かつ/または省略されてもよい。
【0040】
図1は5Gに基づくネットワークを示すが、3G、Long Term Evolution (LTE)などの、他の通信技術のために、同様のネットワークの実装形態と構成が使用されてもよい。本明細書で説明される実装形態は(それらが5G技術のためのものであっても、または他の通信技術およびプロトコルのためのものであっても)、要求を受信したことに応答して、より大量の位置関連の情報、またはワイヤレスノードからのブロードキャスト通信(たとえば、支援データのブロードキャスト)に関連するリソース、測位基準信号(PRS)の送信、またはワイヤレスノードの何らかの他の位置関連機能を構成するために使用され得る。
【0041】
UE102は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、Secure User Plane Location (SUPL)対応端末(SET)を備えることがあり、かつ/またはそのように呼ばれることがあり、もしくは何らかの他の名称で呼ばれることがある。さらに、UE102は、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、Internet of Things (IoT)デバイス、または何らかの他のポータブルデバイスもしくは移動可能デバイスに相当することがある。必ずではないが通常、UE102は、Global System for Mobile communication (GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、High Rate Packet Data (HRPD)、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(登録商標)(BT)、Worldwide Interoperability for Microwave Access (WiMAX)、5G New Radio (NR)(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用するワイヤレス通信をサポートしてもよい。UE102はまた、たとえばデジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用したワイヤレス通信もサポートしてもよい。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE102が、外部クライアント130と(たとえば、図1に示されない5GC140の要素を介して、または場合によってはGateway Mobile Location Center (GMLC)125を介して)通信することを可能し、および/または、外部クライアント130が、UE102に関する位置情報を(たとえば、GMLC125を介して)受信することを可能にしてもよい。
【0042】
UE102は、たとえば、ユーザが、オーディオ、ビデオ、および/もしくはデータI/Oデバイス、ならびに/または身体センサと、別個の有線モデムもしくはワイヤレスモデムとを利用し得るような、パーソナルエリアネットワークなどにおいて、単一エンティティを含んでもよく、または複数のエンティティを含んでもよい。UE102の位置の推定は、位置、位置推定、位置固定、固定、場所、場所推定、または場所固定と呼ばれてもよく、地理的であってもよく、したがって、高度成分(たとえば、標高、地面、床面、または地下からの高さまたは深さ)を含むことも含まないこともある、UE102の位置座標(たとえば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE102の位置は、シビック位置(civic location)として(たとえば、特定の部屋または階などの、建物の中のいくつかの地点または狭いエリアの住所または呼称として)表現されてもよい。UE102の位置は、UE102が位置することがある程度の確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)で予想される領域または体積(地理的に、またはシビック形態としてのいずれかで定義される)としても表されてもよい。UE102の位置はさらに、たとえば、地理的に、シビック方式で、または地図、平面図、もしくは間取り図上に示される点、領域、もしくは体積を基準として定義され得る、既知の位置におけるある原点に対して定義された距離および方向または相対的なX、Y(およびZ)座標を備える、相対的な位置であってもよい。本明細書に含まれる説明では、位置という用語の使用は、別段示されない限り、これらの変形のいずれを備えてもよい。UEの位置を計算するとき、局所的なx座標、y座標、および場合によってはz座標を解き、次いで、必要であれば、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面よりも上または下への高度についての)絶対座標に変換することが一般的である。
【0043】
図1に示されるNG-RAN135の中の基地局(BS)は、gNB110-1および110-2(本明細書ではgNB110と総称的にかつ一般的に呼ばれる)とも呼ばれるNR NodeBを備える。NG-RAN135の中のgNB110のペアは、たとえば、図1に示されるように直接、または他のgNB110を介して間接的に、互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスが、UE102とgNB110のうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE102に与えられ、これらのgNBは、5G NRを使用してUE102の代わりに5GCN140へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。5G NR無線アクセスはまた、NR無線アクセスまたは5G無線アクセスと呼ばれることもある。図1において、UE102のためのサービングgNBはgNB110-1であると仮定されるが、他のgNB(たとえば、gNB110-2)が、UE102が別の位置に動く場合はサービングgNBとして機能してもよく、または追加のスループットおよび帯域幅をUE102に提供するための二次的なgNBとして機能してもよい。サービングgNB110-1などの中の、NG-RAN135の中のノード内のロケーションサーバサロゲート(LSS)117は、本明細書で論じられるようなロケーションサーバ機能を実行し得る。
【0044】
図1に示されるNG-RAN135の中の基地局(BS)は、ng-eNB114とも呼ばれる次世代発展型Node Bも含んでもよく、またはそれを代わりに含んでもよい。Ng-eNB114は、NG-RAN135の中で1つまたは複数のgNB110に、たとえば、直接、または他のgNB110および/もしくは他のng-eNBを介して間接的に接続され得る。ng-eNB114は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE102に提供してもよい。図1のいくつかのgNB110(たとえば、gNB110-2)および/またはng-eNB114は測位のみのビーコンとして機能するように構成されてもよく、それらは、信号(たとえば、PRS信号)を送信することがあり、かつ/または、UE102の測位を支援するために支援データをブロードキャストすることがあるが、UE102からまたは他のUEから信号を受信しないことがある。1つのng-eNB114のみが図1に示されるが、いくつかの実施形態は、複数のng-eNB114を含み得ることに留意されたい。
【0045】
述べられるように、図1は、NG-RAN135のための5G NRおよびLTE通信プロトコルに従って通信するように構成されるノードを示すが、たとえば、Evolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN)のためのLTEプロトコルまたはWLANのためのIEEE 802.11xプロトコルなどの、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されるノードが使用されてもよい。たとえば、LTEワイヤレスアクセスをUE102に提供する4G Evolved Packet System (EPS)では、RANは、LTEワイヤレスアクセスをサポートする発展型Node B (eNB)を備える基地局を備え得る、E-UTRANを備え得る。EPSのためのコアネットワークは、Evolved Packet Core (EPC)を備え得る。その場合、EPSはE-UTRANにEPCを加えたものを備えてもよく、図1において、E-UTRANはNG-RAN135に対応し、EPCは5GC140に対応する。
【0046】
gNB110およびng-eNB114は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と通信することができ、AMF115は、測位機能のために、位置管理機能(LMF)120と通信してもよい。AMF115は、セル変更およびハンドオーバーを含む、UE102のモビリティをサポートしてもよく、UE102へのシグナリング接続、ならびに場合によってはUE102のためのデータおよび音声ベアラをサポートすることに関与してもよい。LMF120は、UEがNG-RAN135にアクセスするときにUE102の測位のスケジューリングをサポートしてもよく、アシステッドGNSS(A-GNSS)、アップリンク到達時間差(UL-TDOA)、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差分GNSS (DGNSS)、エンハンストセルID(ECID)、受信角度(AOA)、発射角度(AOD)、マルチセルRTT、および/または他の測位手順などの、測位手順/方法をサポートしてもよい。LMF120はまた、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE102のための位置サービス要求を処理してもよい。LMF120は、AMF115に、および/またはGMLC125に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、Enhanced Serving Mobile Location Center (E-SMLC)などの、他のタイプの位置特定サポートモジュールを実装してもよい。いくつかの実施形態では、測位機能(UE102の位置の導出を含む)の少なくとも一部は、UE102において(たとえば、gNB110およびng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信された信号についての、UE102によって取得された信号測定結果、ならびに、たとえばLMF120によってUE102に提供された支援データを使用して)実行されてもよいことに留意されたい。
【0047】
Gateway Mobile Location Center (GMLC)125は、外部クライアント130から受信される、UE102に対する位置特定要求をサポートしてもよく、そのような位置特定要求を、AMF115によってLMF120へ転送するためにAMF115に転送してもよく、または位置特定要求をLMF120に直接転送してもよい。LMF120またはLSS117からの(たとえば、UE102の位置推定を含む)位置応答が、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻されてもよく、GMLC125は次いで、(たとえば、位置推定を含む)位置応答を外部クライアント130に戻してもよい。GMLC125は、図1においてAMF115とLMF120の両方に接続されるものとして示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つだけが5GC140によってサポートされてもよい。
【0048】
Internet of Things (IoT)UEのための外部クライアント130からの位置サービスを含むサービスをサポートするために、Network Exposure Function (NEF)127が5GCN140に含まれてもよい。NEF127は、5GCN140およびUE102に関する能力とイベントの、外部クライアント130への安全な露出をサポートしてもよく、外部クライアント130から5GCN140への情報の安全な提供を可能にしてもよい。位置サービスの文脈では、NEF127は、UE102の現在のまたは最後の知られている位置を取得するように機能してもよく、UE102の位置の変化の標示、またはUE102が利用可能(または到達可能)になるときの標示を取得してもよい。NEF127は、最後の既知の位置、現在の位置、ならびに/またはUE102の延期された定期的なおよび誘発された位置特定をサポートするために、GMLC125に接続されてもよい。望まれる場合、NEF127は、GMLC125を含んでもよく、またはそれと組み合わせられてもよく、次いで、LSS117またはLMF120から直接UE102の位置情報を取得してもよい(たとえば、LSS117またはLMF120に接続されてもよい)。NEF127はまた、NEF127がAMF115からUE102の位置を取得することを可能にするために、AMF115に接続されてもよい。
【0049】
ユーザプレーン機能(UPF)126は、UE102のための音声およびデータベアラをサポートしてもよく、インターネットなどの他のネットワークへのUE102の音声およびデータのアクセスを可能にしてもよい。UPF126の機能は、データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント、パケット(たとえば、インターネットプロトコル(IP))ルーティングおよびフォワーディング、パケット検査およびポリシールール施行のユーザプレーン部分、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング、ダウンリンクパケットバッファリング、およびダウンリンクデータ通知の誘発を含み得る。たとえば、サービングgNB110-1の中の、またはそれに接続されるLSS117によって決定される位置推定を含む、UE102のための位置報告は、UPF126およびユーザプレーンアグリゲータ(UPA)128が存在すればそれらを介して、外部クライアント130にgNB110-1によって返され得る。
【0050】
UPA128は任意選択であり、外部クライアント130がUPA128とのみ対話することによってUE102のための位置報告を受信することを可能にする。UPA128が存在しないとき、およびLSS117がユーザプレーンシグナリングを介してUE102の位置を外部クライアント130に転送するとき、外部クライアント130は、UE102のためにgNB110-1と直接対話する必要があることがあり、これは、(たとえば、UE102のためのgNB110-1が変わるとき)あまり効率的ではないことがあり、ならびに/または、gNBおよび/もしくは外部クライアント130に対するセキュリティリスクであることがある。UPA128は、gNB110-1(またはLSS117)が複数の外部クライアントへの位置報告セッションを確立すること、および外部クライアントが複数のgNB110への位置報告セッションを確立することの必要性をなくす。UPA128はまた、外部クライアント130および/またはgNB110-1(またはLSS117)を認証して承認することによって、NG-RAN135および/または外部クライアント130のためのセキュリティを提供し得る。UPA128は、5GCN150の一部であってもよく、または5GCN150の外部にあってもよい(たとえば、外部クライアント130と関連付けられてもよい)。いくつかの実装形態では、UPA128は、LMF120、GMLC125、もしくはNEF127の一部であってもよく、または、LMF120、GMLC125、もしくはNEF127に接続されてもよい。UPA128は、ルータ、IPルータ、UPルータ、またはルーティング機能とも呼ばれ得る。
【0051】
LMF120は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.455において定義され得る、New Radio測位プロトコルA (NRPPaと呼ばれることがある)を使用して、gNB110および/またはng-eNB114と通信してもよい。NRPPaは、3GPP(登録商標) TS 36.455において定義されるLTE測位プロトコル(LPPa)と同じであってもよく、それに類似していてもよく、またはその拡張であってもよく、NRPPaメッセージは、AMF115を介して、gNB110とLMF120との間で、かつ/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。LMF120およびUE102は、3GPP(登録商標) TS 37.355において定義され得る、LTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージは、UE102のために、AMF115およびサービングgNB110-1またはサービングng-eNB114を介して、UE102とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)に基づくサービスベースのプロトコルを使用して、LMF120とAMF115との間で転送されてもよく、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用して、AMF115とUE102との間で転送されてもよい。LPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、DL-TDOA、AOD、マルチRTT、および/またはECIDなどの、UEにより支援される、および/またはUEに基づく測位方法を使用して、UE102の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、ECIDまたはUL-TDOAなどのネットワークに基づく測位方法を使用する(たとえば、gNB110またはng-eNB114によって取得される測定結果とともに使用されるとき)、もしくはマルチRTTなどのULおよびDL位置測定結果を使用する測位方法を使用する、UE102の測位をサポートするために使用されてもよく、ならびに/または、gNB110および/もしくはng-eNB114からのPRS送信を定義するパラメータなどの、gNB110および/もしくはng-eNB114からの位置関連情報を取得するために、LMF120によって使用されてもよい。
【0052】
UEにより支援される測位方法を用いて、UE102は、位置測定結果を取得し、UE102の位置推定の計算のために測定結果をロケーションサーバ(たとえば、LMF120、または、サービングgNB110-1などの中の、NG-RAN135の中のノード内のLSS117)に送信してもよい。たとえば、位置測定結果は、gNB110、ng-eNB114、および/またはWLANアクセスポイント(AP)のための、受信信号強度標示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、AOA、および/またはAODのうちの1つまたは複数を含んでもよい。位置測定結果は、さらに、または代わりに、SV190のためのGNSS擬似範囲、コードフェーズ、および/またはキャリアフェーズの測定結果を含んでもよい。UEに基づく測位方法を用いると、UE102は、位置測定結果(たとえば、UEにより支援される測位方法についての位置測定結果と同じまたは同様であってもよい)を取得してもよく、UE102の位置を(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信されるか、あるいはgNB110、ng-eNB114、または他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされる支援データの助けを得て)計算してもよい。ネットワークベースの測位方法を用いると、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110および/またはng-eNB114)またはAPは、UE102によって送信される信号に対する位置測定結果(たとえば、RSSI、RTT、RSRP、RSRQ、AOA、または到達時間(TOA)の測定結果)を取得してもよく、および/または、UE102によって取得される測定結果を受信してもよく、UE102の位置推定の計算のために測定結果をロケーションサーバ(たとえば、LMF120、または、サービングgNB110-1などの中の、NG-RAN135の中のノード内のLSS117)に送信してもよい。
【0053】
gNB110および/またはng-eNB114によってロケーションサーバに、たとえば、NRPPaを使用してLMF120に、または、Xnアプリケーションプロトコル(XnAP)を使用してサービングgNB110-1などの中のNG-RAN135の中のノード内のLSS117に提供される情報は、PRS送信のためのタイミングおよび構成情報ならびに位置座標を含み得る。ロケーションサーバは次いで、この情報の一部またはすべてを、NG-RAN135および5GC140を介して、LPPメッセージにおいて支援データとしてUE102に提供し得る。
【0054】
ロケーションサーバからUE102に送信されるLPPメッセージは、所望の機能に応じて、様々なことのうちのいずれかを行うようにUE102に命令し得る。たとえば、LPPメッセージは、UE102がGNSS(またはA-GNSS)、WLAN、および/またはDL-TDOA(または何らかの他の測位方法)の測定結果を取得するための命令を含み得る。DL-TDOAの場合、LPPメッセージは、特定のgNB110および/またはng-eNB114によってサポートされる(またはeNBもしくはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信されたPRS信号の1つまたは複数の測定結果(たとえば、RSTD測定結果)を取得するようUE102に命令し得る。RSTD測定結果は、あるgNB110によって送信またはブロードキャストされる信号(たとえば、PRS信号)および別のgNB110によって送信される同様の信号のUE102における到達時間の差を備え得る。UE102は、測定結果をロケーションサーバに、たとえば、サービングgNB110-1(またはサービングng-eNB114)を介してLPPメッセージにおいて(たとえば、5G NASメッセージの内部で)LMF120に、または、サービングgNB110-1などの中の、NG-RAN135の中のノード内のLSS117に返し得る。
【0055】
述べられたように、通信システム100は、5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、UE102などのモバイルデバイスをサポートしてそれらと対話するために使用される、GSM、WCDMA(登録商標)、LTEなどの他の通信技術をサポートするように(たとえば、音声、データ、測位、および他の機能を実装するように)実装され得る。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、5GC140は、直接、または5GC140におけるNon-3GPP InterWorking Function(図1には示されていないN3IWF)を使用してのいずれかで、WLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE102のためにIEEE 802.11 WiFiアクセスをサポートしてもよく、1つまたは複数のWiFi APを備えてもよい。ここで、N3IWFは、WLANに接続してもよく、AMF115などの5GC140の中の他の要素に接続してもよい。いくつかの他の実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方が、他のRANおよび他のコアネットワークで置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含むE-UTRANによって置き換えられてもよく、5GC140は、AMF115の代わりにモビリティ管理エンティティ(MME)、LMF120の代わりにE-SMLC、およびGMLC125と似ていてもよいGMLCを含む、EPCによって置き換えられてもよい。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRANの中でeNBとの間で位置情報を送信して受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用してもよく、UE102の測位をサポートするためにLPPを使用してもよい。これらの他の実施形態では、UE102の測位のためのオンデマンドリソース割振りが、5Gネットワークについて本明細書で説明されたものと類似の方式でサポートされてもよく、違いは、gNB110、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明された機能と手順が、場合によっては、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に、代わりに適用されてもよいことである。
【0056】
gNB110およびng-eNB114は、NG-RAN135において常にともに存在するとは限らないことに留意されたい。その上、gNB110とng-eNB114の両方が存在するとき、AMF115とのNGインターフェースは、それらのうちの1つのために存在することがある。
【0057】
図1に示されるように、gNB110は、DL-TDOAまたはECIDなどのDL測位方法の改善されたサポートのためのブロードキャストのみのTPなどの、1つまたは複数の送信ポイント(TP)111を制御することが許可され得る。加えて、gNB110は、UL-TDOAまたはECIDなどの測位方法のためのUL測定のために、内部位置測定ユニット(LMU)などの1つまたは複数の受信ポイント(RP)113を制御することが許可され得る。TP111およびRP113は、DL-TDOA、UL-TDOA、およびマルチセルRTTなどの、ダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)測位方法をサポートするために、送受信ポイント(TRP)112へと組み合わせられてもよく、またはその一部として定義されてもよい。さらに、gNB110は、サービングgNB110によるUE102の測位をサポートするために、ロケーションサーバサロゲート(LSS)117を含むことが許可され得る。LS117は、LMF120と同じ機能の一部またはすべてをサポートしてもよく、違いは、LSS117はNG-RAN135の中に位置するが、LMF120は5GCN140の中に位置することである。「ロケーションサーバサロゲート」という用語が、NG-RAN位置管理機能のために本明細書において使用されるが、「ローカルLMF」または「NG-RAN LMF」などの他の用語が使用されてもよい。サービングgNB110によるUE102の測位が、位置サービスをUE102、サービングAMF115、またはLMF120に提供して、たとえば、場所決定のレイテンシを減らして位置特定がサポートされ得るUE102の数を増やすことによって、NG-RAN動作を改善するために、使用され得る。
【0058】
示されるように、ng-eNB114は1つまたは複数のTP109を制御してもよく、これらは、gNB110-1および110-2の中のTP111とは異なるプロトコルを使用してもよく、たとえば、TP109はLTEに関するプロトコルを使用してもよいが、TP111は5G NRに関するプロトコルを使用する。TP109は、gNB110-1および110-2の中のTP111と同様の機能を実行してもよく、したがって、TP111および109は本明細書ではTPと総称的に呼ばれることがある。
【0059】
NG-RAN135の中の位置管理機能、すなわちLSS117は、5GCN LMF、たとえばLMF120に匹敵する能力を有し得る。事業者は、たとえばNR無線アクセス技術(RAT)依存の測位をサポートするように、LSS117を制約し得る。LSS117は、存在する場合、gNB中央ユニット(gNB-CU)と通信してもよく、後で説明されるように、場所の決定と報告をサポートしてもよい。LMF120は、UE102によって測定されるべきダウンリンク(DL)基準信号(RS)を送信するように構成される1つまたは複数の送信ポイント(TP)111、UE102によって送信されるアップリンク(UL)リソース信号(RS)ならびにUE102による他のUL送信を受信して測定するように構成される1つまたは複数の受信ポイント(RP)113のための、スケジューリングを管理し得る。
【0060】
gNB110の中のLMF120およびLSS117は、様々な機能を実行し得る。たとえば、LMF120は、たとえばLPPを使用して、UE102からの位置測定結果を要求してもよく、UE102のgNB110またはTRP112によるUL位置測定を管理してもよく、DL-PRSの静的および動的なスケジューリングならびにgNB110による支援データのブロードキャストを管理してもよい。LMF120はさらに、位置特定のサポートを調整するために(たとえば、UE102のUL位置測定結果を取得するために、またはDL-PRSブロードキャストへの変更を要求するために)他のgNB110と対話し得る。LSS117は、位置測定結果を受信してもよく、UE102の位置推定を決定してもよい。上記の機能は例としてのみ与えられる。望まれる場合、追加のまたは異なる機能が実行され得る。LSS117は、これらの機能のサポートを調整するために、XnAPまたはXnAPの上の位置固有のプロトコルを使用して、他のgNB110と通信し得る。
【0061】
したがって、LSS117はUE102の位置のNG-RAN135による決定をサポートしてもよく、これは、UE102によって(たとえば、LPPを使用して)、サービングAMF115によって(たとえば、NGAPまたはNGAPによって伝達される位置固有のプロトコルを使用して)、別のgNB110/ng-eNB114によって(たとえば、XnAPまたはXnAPによって伝達される位置固有のプロトコルを使用して)、またはLMF120によって(たとえば、NRPPaプロトコルを使用して)要求され得る。そのような能力は、場所決定におけるレイテンシが低減された位置特定のサポートを可能にし(NG-RAN135がLMF120よりUE102に近いので)、LMFから位置特定のサポートをオフロードする。
【0062】
AMF115とNG-RAN135ノードとの間のシグナリングは、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.300および3GPP(登録商標) TS 23.501において定義されるようなプロトコルレイヤリングを使用してもよく、3GPP(登録商標) TS 38.413において定義されるようなトップレベルにおける次世代アプリケーションプロトコル(NGAP)を利用することができる。NG-RAN135の位置報告手順が、3GPP(登録商標) TS 23.502および3GPP(登録商標) TS 38.413において定義され、サービングAMF115が、一度だけ、サービングセルの変化の際に定期的に、または関心エリアにおけるUE102の存在が変化するときに定期的に、UE102の位置を報告するようにサービングNG-RANノード(gNB110またはng-eNB114)に要求することを可能にする。サービングNG-RANノードによって提供される位置は、NRまたはLTEセルグローバル識別情報CGI(CGI)およびトラッキングエリアコード(TAC)を備え得る。この手順はさらに、CGIに対応するものより正確なUE102の位置をサービングAMF115が要求することを可能にするために、任意選択のサービス品質(QoS)パラメータをNGAP Location Reporting Controlメッセージに含めるように改良され得る。この手順はさらに、サポートされるGeographic Area Description (GAD)形状の任意選択のリストをLocation Reporting Controlメッセージに含め得る。この手順はさらに、QoSのとき(たとえば、エンハンストセルID(ECID)測位を使用するとき)により正確なUEの位置をサービングNG-RANノードが取得することを可能にすることを含み得る。この手順はさらに、NGAP Location Reporting Controlメッセージにおいて要求されるときにGAD形状を使用してNG-RANノード(たとえば、gNB110)がUEの位置をサービングAMF115に返すことを可能にし得る。
【0063】
図2は、NG-RANノード200のアーキテクチャ図を示し、これは、LSS117を含んでもよく、または、たとえば別個のエンティティとして、もしくは別のgNBの一部として、NG-RAN135内にあるLSS117に結合されてもよい。一実装形態では、NG-RANノード200はgNB110であり得る。図2に示されるアーキテクチャは、たとえば、図1に示されるNG-RAN135の中の任意のgNB110-1および110-2に適用可能であり得る。
【0064】
示されるように、gNB110は、gNB中央ユニット(gNB-CU)202、ならびにgNB分散ユニット(gNB-DU)204および206を含み、これらは、gNB110において物理的に同じ位置にあってもよく、または物理的に別々であってもよい。gNB-CU202は、NR Uuエアインターフェース上で使用されるgNB110の無線リソース制御(RRC)プロトコル、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)プロトコル、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをサポートし、1つまたは複数のgNB-DUの動作を制御する、論理ノードまたは物理ノードである。gNB-CU202は、gNB-DUと接続されるF1インターフェースの終点である。示されるように、gNB-CU202は、NGインターフェースを介してAMF115と通信し得る。gNB-CU202はさらに、Xnインターフェースを介して1つまたは複数の他のgNB110と通信し得る。gNB-DU204および206は、gNB110のNR Uuエアインターフェース上で使用される無線リンク制御(RLC)プロトコルレイヤ、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルレイヤ、および物理(PHY)プロトコルレイヤをサポートする論理ノードまたは物理ノードであり、これらの動作はgNB-CU202によって部分的に制御される。gNB-DUは、gNB-CU202と接続されるF1インターフェースの終点である。gNB-CU202は、gNB-DU204および206に測位結果(たとえば、E-CID)を要求する。gNB-DU204および206は、測定結果をgNB-CU202に報告する。gNB-DU204または206は、測位機能を含み得る。別の測定ノードが排除されないことを理解されたい。
【0065】
LSS117は、gNB-CU202(たとえば、gNB-CU202の論理機能)の一部であり得る。しかしながら、gNB-CU202から測位のサポートをオフロードするために、およびマルチベンダー環境を可能にするために、F1インターフェースを介してgNB-CU202に接続され得る別のLSS117が許容される。追加または代替として、NG-RAN135内のLSS117は、たとえば別のgNBの一部として、gNB110の外部にあってもよく、Xnインターフェースを介してgNB110に接続されてもよい。gNB-CU202は次いで、すべての測位関連のシグナリングを、LSS117ならびに/またはgNB-DU204および206またはTRP112に転送することができる。
【0066】
加えて、図2に示されるように、gNB110はTRP112およびLSS117へと組み合わせられるTP111およびRP113を含んでもよく、これらは、gNB110の中に物理的または論理的に位置していてもよい。gNB-CU202は、たとえばF1インターフェースを介して、TP111、RP113、およびLS117と通信するように構成され得る。gNB-CU202は、したがって、1つまたは複数のTP111およびRP113を制御し、LSS117は、F1インターフェースを介してgNB-CU202からアクセス可能である。
【0067】
いくつかの実施形態では、NG-RANノード200(またはgNB110)は、図2に示される要素のサブセットを備え得る。たとえば、NG-RANノード200は、gNB-CU202およびLSS117を備えてもよいが、gNB-DU204および206、RP113、またはTP111のうちの1つまたは複数を含まなくてもよい。代替として、NG-RANノード200は、gNB-DU204および206、RP113、またはTP111のうちの1つまたは複数を含んでもよいが、LSS117を含まなくてもよい。さらに、図2に示される要素は論理的に別々であるが物理的に同じ位置にあってもよく、または部分的もしくは完全に物理的に別々であってもよい。たとえば、LSS117は、gNB-CU202とは物理的に別々であってもよく、またはgNB-CU202と物理的に組み合わせられてもよい。同様に、gNB-DU204および206、RP113、またはTP111のうちの1つまたは複数は、gNB-CU202とは物理的に別々であってもよく、または、gNB-CU202と物理的に組み合わせられてもよい。物理的に分離されている場合、F1インターフェースは、2つの分離された要素間の物理的なリンクまたは接続を介したシグナリングを定義し得る。いくつかの実装形態では、gNB-CU202は、制御プレーン部分(CU-CPまたはgNB-CU-CPと呼ばれる)およびユーザプレーン部分(CU-UPまたはgNB-CU-UPと呼ばれる)へと分割され得る。この場合、gNB-CU-CPとgNB-CU-CPの両方が、制御プレーンおよびユーザプレーンのためのNR Uuエアインターフェースシグナリングをそれぞれサポートするために、gNB-DU204および206と対話し得る。しかしながら、gNB-CU-CPのみが、位置関連通信をサポートして制御するために、LSS117、TP111、およびRP113と対話してもよい。
【0068】
gNB-CU202とTP111、RP113、およびLSS117との間のプロトコルレイヤリングは、3GPP(登録商標) TD 38.470において定義されるようなF1 Cに基づいてもよく、これは、3GPP(登録商標) TS 38.473において規定されるようなトップレベルにおけるF1アプリケーションプロトコル(F1AP)を使用する。測位をサポートするための新しいメッセージが、F1APへと直接追加されてもよく、F1APを使用して輸送される新しい位置固有プロトコルにおいて導入されてもよい。
【0069】
gNB-CU202とLSS117との間の位置特定手順は、NG、Xn、およびNR-Uuインターフェース上のすべての位置特定関連の手順を備え得る。たとえば、AMF115とNG-RANノード200との間の位置特定手順はNGAPを使用し得る。NG-RANノード200と他のNG-RANノード、たとえばgNB110との間の位置特定手順は、3GPP(登録商標) TS 38.455において定義されるような拡張NR測位プロトコルA(NRPPa)などの、XnAPまたはXnAPの上のプロトコルを使用し得る。NG-RANノード200とUE102との間の位置特定手順は、RRCおよび/またはLPPを使用し得る。
【0070】
測位をサポートするための対応するメッセージは、透過型のF1APメッセージ転送コンテナの内部で搬送され得る。たとえば、NGAP Location Reporting ControlおよびNAS Transportメッセージの転送は、UL/DL NGAP Message Transferにおいて搬送され得る。位置関連XnAPメッセージの転送は、UL/DL XnAP Message Transferにおいて搬送され得る。位置関連RRC(LPP)メッセージの転送は、UL/DL RRC(LPP) Message Transferにおいて搬送され得る。
【0071】
上記のサポートはまた、単一のF1AP UL/DL LSS Message Transferコンテナおよび/またはF1APを使用して輸送される新しい位置特定プロトコルを用いて実現され得る。したがって、gNB-CU202は、NG、Xn、およびUuインターフェースで受信されたあらゆる位置関連転送メッセージを、同じgNB110内で(たとえば、図2に示されるように、gNB110がLSS117を含む場合)LSS117へ、または別のgNBへ(たとえば、gNB110がLSS117を有しない場合)のいずれかで、転送し得る。
【0072】
gNB-CU 202によって調整され得る、LSS117と、gNB-DU204および206、TP111、ならびにRP113との間の位置特定手順は、UL/DL PRS構成の転送およびUL/DL PRS測定情報の転送を含み得る。上記の機能は、3GPP(登録商標) TS 36.305およびTS 36.459(SLmAP)において規定されるようなLTE LMUの機能に類似していることがあり、LMF120とNG-RANノード200との間の機能にも類似していることがある。したがって、NRPPaは、F1APトランスポートメッセージの内部で搬送され得るTRP位置測定/構成メッセージをサポートするように拡張され得る。
【0073】
したがって、NG-RANノード200は、NG、Xn、およびNR-Uuインターフェースでサポートされるものと同じ位置特定手順をサポートするために、また加えて、gNB-DU/TRPへの/からのLSSからの/へのUL/DL PRS構成および測定情報の転送をサポートするために、F1APに基づいてgNB-CU202とLSS117との間のシグナリングおよび位置特定手順をサポートし得る。
【0074】
理解され得るように、NG-RAN位置特定機能(LSS)は、既存のインターフェースおよびプロトコルを使用して実現され得る。しかしながら、Xn、NG、およびF1に共通の位置特定手順があると仮定すると、Xn-CまたはF1-C(および恐らくNG)転送メッセージによって輸送され得る、新しい汎用RAN位置特定プロトコルを定義するのが効率的である。LMFとNG-RANノードとの間で(すなわち、5GC LMFによる新しい位置特定方法および特徴をサポートするために)も大半の機能が必要とされると仮定すると、追加のRAN位置特定メッセージをサポートするようにNRPPaを拡張することも可能であり得る。
【0075】
UE102の測位の間に、(たとえば、UE102が自動化された工場または倉庫における何らかの動く物体または道具であり得るような、Industrial Internet of Things (IIoT)の文脈では)場所決定のレイテンシを最小にするのが望ましいことが多い。測位のレイテンシに寄与する多くの成分がある。たとえば、レイテンシの様々な成分は、A)ロケーションサーバ、たとえばLMF120に、外部クライアント130またはUE102から位置特定要求を送信すること、B)UL、DL、および/またはUL/DL NR測位方法のためにDLおよび/またはUL PRS送信をスケジューリングすること、C)UE102および/またはgNB110からの位置測定をスケジューリングすること、D)DL PRSおよび/またはUL SRS送信が送信されるのを待機すること、E)DL PRS(UE102の中の)および/またはUL SRS(gNB110の中の)測定結果を取得すること、F)UEにより支援される測位のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に、またはUEに基づく測位のためにUE102に測定結果を送信すること、G)位置を計算すること、ならびにH)位置をクライアント(たとえば、外部クライアント130またはUE102)に送信することを含み得る。本明細書で論じられるように、これらの寄与する成分の大半またはすべてのレイテンシを、減らすことまたはなくすことができる。
【0076】
一実装形態では、測位の位置特定準備段階により引き起こされるレイテンシは、位置特定が必要とされるときより前にUE102の位置特定をスケジューリングすることによってなくされ得る。したがって、UEの位置測定を実行するより前にあるレイテンシに寄与する成分、たとえば上記の成分A~Dは、位置特定が必要とされるときより前にUE102の位置特定を要求してスケジューリングすることによってなくされ得る。たとえば、UE102の位置を取得するための具体的な時間Tが事前に合意されている場合、測位のレイテンシは時間Tから開始することがあり、時間Tの前にある位置特定準備段階に関連する時間はレイテンシに寄与しない。5GCN LMF120が、時間Tより前の位置特定の調整と管理、たとえば位置特定準備段階のために使用され得る。
【0077】
一実装形態では、測位手順が実行された後にある一部のレイテンシ成分、たとえば上記の成分FおよびHが、サービングgNB110-1に関連するロケーションサーバサロゲート(LSS)117を使用することによって最小限にされ得る。LSS117は、たとえば、それらのすべてが時間Tの後にある上記の成分F、G、およびHのために使用されてもよいが、LMF120は、時間Tの前にある上記の成分A~Cのために使用されてもよい。
【0078】
いくつかの実装形態では、UE102の位置特定の事前のスケジューリングとLSS117の両方が、測位のために使用され得る。他の実装形態では、UE102の位置特定の事前のスケジューリングのみが測位のために使用されてもよく、たとえば、LSS117の代わりにLMF120が、UE102の位置推定を決定するためにロケーションサーバとして使用されてもよく、これは、上記の成分A~Dによる遅延をなくすことができる。これらの他の実装形態では、位置特定はLMF120によって事前にスケジューリングされ、同じLMF120はまた、位置を取得することと、その位置を外部クライアント(たとえば、外部クライアント130)に転送することとをサポートする。
【0079】
UE102の位置が事前に要求されてスケジューリングされる実装形態では、LMF120は、時間TにおいてUE102の位置を要求する測位メッセージを受信し得る。具体的には、I1としてここで指定される1つの解釈では、時間TにおけるUE102の位置(UEが時間Tにおいてどこに位置するかを意味する)が要求されてもよく、または少なくとも予想されてもよい。時間Tの他の解釈は、(I2)時間Tまたはその近くにおいてUE102の位置を測定すること(たとえば、時間Tまたはその近くにおいてUE102の測定結果を取得すること)、(I3)UE102の測定結果を時間Tまたはその近くにおいて要求すること、(I4)時間Tまたはその近くにおいてUE102(および/または近くのgNB110)との位置特定セッションを開始すること、(I5)時間Tまたはその近くにおいてUE102の位置を計算すること、(I6)時間Tまたはその近くにおいてUE102の位置を外部クライアント130に送信することを含み得る。時間Tのすべての解釈が、上で説明された成分A~Dの一部またはすべてが事前に実行されること、したがってレイテンシに寄与しないことを可能にすることによって、レイテンシを減らすために使用され得る。しかしながら、外部クライアントの観点からは、有用な解釈は、時間Tまたは時間Tの近くにおけるUE102の位置が提供されるようなI1であることがあり、それは、これが、他の解釈では一部存在することがある、位置が適用される時間の不確実性をなくすことができるからである。それでも、事前の位置特定をサポートするために本明細書で説明される技法は、当業者には明らかになるように、これらの他の解釈とともに使用され得る。たとえば、解釈I2では、時間Tまたはその近くにおいてUE102の位置を測定することは、「時間TにおけるUEの位置」が解釈I1のように取得されることを可能にし得る。時間Tまたはその近くにおけるUE102の測定結果を取得するあらゆるエンティティ(たとえば、UE102またはgNB110)が、(たとえば、LSS117またはLMF120が各測定結果の時間を時間Tと関連付けることを可能にするために)測定結果にもタイムスタンプを押す場合、ロケーションサーバ(たとえば、LSS117またはLMF120)またはUE102(UEに基づく位置特定のための)が、位置測定結果を外挿または補間して、「時間TにおけるUE102の位置」を厳密にまたはほぼ厳密に決定することが可能であり得る。
【0080】
「時間Tまたはその近くにおける」という用語は、たとえば、「時間Tまたはその近くにおける」UE102の位置を指すこと、または「時間Tまたはその近くにおける」UE102の位置を測定することを指すことなどのために、本明細書においていくつかの場所で使用される。これらの場所において、「時間Tまたはその近くにおける」は、時間Tから1~500ミリ秒(ms)以内の時間を意味するものと見なされてもよく、非常に正確さの高い実装形態は、時間Tから1~5ms以内の時間を達成することがあり、わずかに正確さの低い実装形態は、時間Tから5~50ms以内の時間を達成することがあり、さらに正確さの低い実装形態は、時間Tから50~500ms以内の時間を達成することがある。
【0081】
上で言及されたように、LMF120は、時間TにおけるUE102の位置を要求する測位メッセージを受信し得る(Tは上で論じられたように解釈される)。測位メッセージは、たとえば外部クライアント130またはUE102からのものであり得る。たとえば、測位メッセージは、時間Tの前に受信され、かつ時間Tに起こるようにスケジューリングされる定期的なイベント、現在の時間に起こる誘発されたイベント、または時間Tもしくはその近くにおいて後で起こることが予想される誘発されるイベントを示す、イベント報告であり得る。LMF120は、時間Tの前に、たとえば位置特定準備段階の間に、UE102の位置を管理して調整し得る。たとえば、LMF120は、時間Tまたはその近くにおいてエンティティの各々によるUE102の位置測定をスケジューリングするために、基地局(gNB110)およびUE102などの様々なエンティティに要求メッセージを送信し得る。LMF120は、UE102の位置が測定されるべき時間T、およびロケーションサーバ、たとえばLSS117(使用される場合)またはLMF120の識別情報を示し得る。スケジューリングされた位置測定は、UE102の位置が1つまたは複数の測位方法に基づいて時間Tにおいて測定されることを可能にする。たとえば、エンティティはUE102を含んでもよく、場所測定は、DL-TDOA、ダウンリンクAOD(DL-AOD)、A-GNSS、WLAN、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを含んでもよい。エンティティは、少なくとも1つの基地局、たとえば、サービングgNB110-1、いくつかの近隣gNB110(たとえば、gNB110-2)、またはこれらの組合せを含んでもよく、測位方法は、UL-TDOA、アップリンクAOA(UL-AOA)、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを含んでもよい。LMF120は、たとえば、時間Tまたはその近くにおけるUE102によるUL SRS信号の送信を発動するためにメッセージをサービングgNB110-1に送信し得るので、位置測定結果の少なくとも一部が、UL SRS信号を使用して時間Tまたはその近くにおいてgNB110によって取得され得る。
【0082】
サービングgNB110-1に関連するロケーションサーバ、たとえばLSS117が使用される実装形態では、LMF120が、ロケーションサーバの使用を調整するために使用され得る。たとえば、LMF120は、サービングgNB110-1がロケーションサーバを割り当てることを可能にする割当てメッセージをUE102のためのサービングgNB110-1に送信し得る。ロケーションサーバ(たとえば、LSS117)は、サービングgNB110-1に関連していてもよく、たとえば、サービングgNB110-1の内部にあってもよく、サービングgNB110-1のためのCUの一部であってもよく、サービングgNB110-1のためのCUに接続されてもよく、またはサービングgNB110-1の外部にありそれに接続されてもよい。LMF120は、たとえば、たとえば、時間T、測位を実行する各エンティティのID、実行されるべき位置測定、DLおよび/もしくはUL信号の構成情報ならびに/またはもしあれば外部クライアントのID、またはこれらの組合せを含む、測位のために必要な情報をサービングgNB110-1およびロケーションサーバに提供し得る。サービングgNB110-1に関連するロケーションサーバは、UE102および/または近隣gNB110などの、1つまたは複数の測定エンティティから位置測定結果を受信し得る。ロケーションサーバは、位置測定結果に基づいてUE102の位置を決定してもよく、または、位置測定結果をUE102に送信し、UE102が位置測定結果に基づいて位置を決定した後に位置を受信してもよい。ロケーションサーバは、たとえばユーザプレーン位置特定プロトコルに基づいて、位置をUE102または外部クライアント130に送信し得る。
【0083】
図3Aは、マルチRTTなどのUEにより支援される測位手順のための、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102との間のメッセージングを示すメッセージフロー300である。サービングgNB110-1および複数の近隣gNB110-2、110-3、および110-4は、場合によってはgNB110と集合的に呼ばれることがある。LSS117は、サービングgNB110-1 CUの論理機能であり得る。いくつかの実装形態では、LSS117は、gNB110-1の内部にあるが、CUに接続され、またはgNB110-1の外部にあってもよい。たとえば、LSS117がgNB110-1の外部にある、またはgNB110-1 CUとは別個である場合、追加のメッセージ(たとえば、XnAPメッセージ)が、メッセージをgNB110-1からLSS117に転送し、LSS117からgNB110-1に戻すために使用され得る。図3Aに示される測位手順は、包含性の目的でDL PRSとUL SRSの両方を含む。たとえば、DL PRSおよびUL SRSの測定結果が、UE102がDL測定結果を取得してgNB110がUL測定結果を取得するようなマルチセルRTT(マルチRTTとも呼ばれる)などの測位方法をサポートするために使用され得る。しかしながら、図3Aに示される手順は、たとえば、UL SRSに関する段階を取り除くことによってDL PRSのみに依存する、またはDL PRSに関する段階を取り除くことによってUL SRSのみに依存する、他のタイプの測位方法とともに使用され得ることを理解されたい。したがって、この手順は、UL-TDOA、UL-AOA、DL-TDOA、DL-AOD、A-GNSS、WLAN、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せなどの、測位とともに使用され得る。たとえば、gNB110がUE102からのUL SRS信号を測定するが、UE102がgNB110からのDL PRS信号または他のDL信号(たとえば、SV190またはWLAN APからの)を測定しない、UL-TDOAまたはUL-AOAなどのUL測位方法をサポートするために、図3Aの段階2、11、12、13a、および15は省略されてもよい。同様に、UE102がgNB110からのDL PRS信号または他のDL信号(たとえば、SV190またはWLAN APからの)を測定するが、gNB110がUE102からのUL SRS信号を測定しない、DL-TDOA、DL-AOD、A-GNSS、またはWLANなどのDL測位方法をサポートするために、図3Aの段階4~6、9~10、13b、および14が省略されてもよい。
【0084】
図3Aに示されるように、測位手順は、位置特定が必要とされるとき、たとえば時間Tよりも前にUE102の位置特定を要求してスケジューリングし得る。したがって、メッセージフローの左側には、様々な段階がいつ実行されるかを時間Tに対して相対的に示す時系列である。示されるように、段階1a-12は、位置特定準備段階のすべての部分であり、時間Tの前に実行される。時間Tにおいて、UL信号およびDL信号が送信されて測定される。時間Tの後に、位置特定実行段階があり、これは段階13~19を含むものとして示されている。図3Aはさらに、たとえば位置特定実行段階の間の、測位手順のレイテンシをさらに減らすために、サービングgNB110-1においてLSS117を使用することを示す。
【0085】
段階1aならびに段階1bおよび1cは、測位手順を開始するために使用され得る異なるタイプのメッセージを示す。たとえば、段階1aは、Mobile Originated Location Request (MO-LR)またはMobile Terminated Location Request (MT-LR)測位手順をサポートするが、段階1bおよび1cは定期的なまたは誘発される測位手順をサポートする。追加のメッセージは、MO-LR測位手順、MT-LR測位手順、または定期的なもしくは誘発される測位手順に含まれ得ることが、当業者には明らかだろう。段階1aまたは段階1bおよび1cはもしあれば送信されてもよく、通常はすべての3つのメッセージが測位手順の間に送信はされないことを理解されたい。
【0086】
段階1aにおいて、AMF115は、UE102の現在の位置を要求するために、LMF120に対するNlmf_Location_DetermineLocationサービス動作を呼び出し得る。Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージは、たとえばMT-LRまたはMO-LRをサポートするために送信され得る。Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージは、UE102の位置が測定されるべき時間Tと、外部クライアント130の識別情報(たとえば、外部クライアント130のIPアドレスもしくは完全修飾ドメイン名(FQDN)および/または外部クライアント130によって認識され得る位置基準)とを含み得る。サービス動作は、LCS Correlation識別子、デュアルコネクティビティのシナリオに基づいて利用可能であるときのマスターRANノードにおけるプライマリセルおよびセカンダリRANノードにおけるプライマリセルのサービングセル識別情報、ならびにクライアントタイプを含んでもよく、UE102がLPPをサポートするかどうかの標示、必要とされるQoS、およびサポートされるGeographical Area Description (GAD)形状を含んでもよい。
【0087】
段階1bにおいて、定期的なまたは誘発される位置特定がサポートされている場合、UE102は、サービングAMF115を介して転送され、Namf_Communication_N1MessageNotifyサービス動作を使用してLMF120に渡される、LCS補足サービスイベント報告メッセージをLMF120に送信し得る。イベント報告は、UE102の位置が測定されるべき時間Tを示してもよく、LPP Provide Capabilitiesメッセージを含んでもよい。イベント報告は、時間Tにおいて予想される定期的なイベント、時間Tより前の現在の時間における誘発されるイベント、または時間Tもしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示し得る。イベント報告はさらに、報告されているイベントのタイプ(たとえば、普通のイベントであるかどうか、または最大報告間隔の満了)を含んでもよく、LPP Provide Capabilitiesメッセージなどの埋め込まれた測位メッセージを含んでもよい。UE102はまた、イベント報告をLMF120に転送するために、以前に受信されていれば、延期ルーティング識別子を含め得る。AMF115は次いで、延期ルーティング識別子が特定のLMFを示すか、または任意の(デフォルトの)LMFを示すかに基づいて、サービングLMF120または任意の適切なLMFのいずれかにイベント報告を転送し得る。UE102はまた、(H)GMLCコンタクトアドレス、Location Deferred Request (LDR)参照番号、位置推定が報告されるべきであるかどうか、および報告されるべきである場合の位置QoSを、イベント報告に含め得る。段階17aにおけるようにユーザプレーン位置報告をサポートするために、UE102は、外部クライアント130のIPアドレスもしくはFQDNなどの外部クライアント130の識別情報、および/または外部クライアント130によって認識され得る位置基準を、イベント報告に含め得る。識別情報はさらに、ユーザプレーンを介したUE102の位置の受信を外部クライアント130がサポートすることを示し得る。
【0088】
段階1cにおいて、LMF120がイベント報告を受信した後、および、LMF120がこのイベント報告を扱うことができる場合、LMF120は、イベント報告のステータス(たとえば、UE102からこれまでに受信されたイベント報告の数および/またはこれまでのイベント報告の時間長)を更新し、イベント報告のためのLCS補足サービス肯定応答をUE102に返す。この肯定応答は任意選択で、新しいサービングLMFまたはデフォルトの(任意の)LMFを示す新しい延期ルーティング識別子を含み得る。あらかじめ定められた時間の後にUE102がLMF120からどのような応答も受信しない場合、たとえば、現在のLMF120が延期位置特定要求をサポートしない(一時的または恒久的な理由で)場合、または何らかの無線アクセスの障害により、UE102は報告を1回以上再送信し得る。UE102があらかじめ定めされた最大の再送信回数よりも多く反復的なイベント報告を送信し、UE102がそれでもAMF115からどのような応答も受信しない場合、UE102は、報告の再送信を止めてイベント報告をとっておき、次いで、報告の送信が不成功であったことを示すために対応するフラグを記録する。UE102が登録更新を実行し、PLMNが変更されたことを検出するとき、フラグが設定されていれば、UE102は報告を対応するAMFに送信してもよく、報告の送信に成功するとフラグはクリアされる。
【0089】
段階2において、LMF120およびgNB110が、たとえば3GPP(登録商標) TS 38.305において記述されるような、NRPPa DL PRS構成情報交換を使用して、測位方法、たとえばマルチRTT測位のために必要とされるDL PRS構成情報(たとえば、PRS周波数、帯域幅、タイミング、コーディング、ミューティング、周波数ホッピングなどの、DL PRS送信のためのパラメータを含む)を、gNB110から取得し、またはgNB110に送信し得る。PRS構成情報はまた、UE102(段階11において)および/またはLSS117(段階7において)に支援データとして送信され得る。PRS構成情報は、段階13aにおけるDL PRS測定を支援するためにUE102によって、段階4においてUE102のためのサービングgNB110-1からのUL SRS構成情報を要求するためにLMF120によって、および/または、段階16においてUE102の位置の計算を支援するためにLSS117によって使用され得る。
【0090】
段階3において、LMF120が、たとえば3GPP(登録商標) TS 38.305において記述されるLPP Capability Transfer手順を使用して、UE102の測位能力を要求し得る(たとえば段階1bにおけるように、まだ取得されていない場合)。
【0091】
段階4において、LMF120が、NRPPa POSITIONING INFORMATION REQUESTメッセージをサービングgNB110-1に送信して、UE102のためのUL情報を要求する。
【0092】
段階5において、サービングgNB110-1が、UL SRSのために利用可能なリソースを決定し、段階5aにおいてRRCを使用してUL-SRSリソースセットでUE102を構成する。
【0093】
段階6において、サービングgNB110-1が、NRPPa POSITIONING INFORMATION RESPONSEメッセージにおいて、UL SRS構成情報をLMF120に提供する。
【0094】
段階7において、LMF120が、NRPPa LSS ASSIGNMENT REQUESTメッセージをサービングgNB110-1に送信する。LSS割当てメッセージは、サービングgNB110-1に関連するLSS117をサービングgNB110-1が割り当てることを可能にする。LSS割当てメッセージは時間Tを含み得る。LSS割当てメッセージはさらに、(i)位置測定を実行するエンティティ(たとえば、gNB110およびUE102)の識別情報、(ii)段階13において取得されるべき位置測定結果の識別情報(たとえば、RSTD、AOA、AOD、RSRP、RSRQ、Rx-Tx、GNSS疑似距離、およびこれらを取得するエンティティのうちの1つまたは複数の標示)、(iii)DL PRSのための構成情報(たとえば、段階2において取得または送信される)、(iv)UL SRSのための構成情報(たとえば、段階6において取得される)、(v)UE102の位置特定のための外部クライアントの識別情報(たとえば、外部クライアント130またはUE102の識別情報もしくは標示、および、外部クライアント130の場合、(H)GMLCコンタクトアドレス、LDR参照番号、外部クライアント130のIPアドレスもしくはFQDN、および/または位置基準、および/またはユーザプレーンを介したUE102の位置の受信を外部クライアント130がサポートするかどうか)、(vi)位置推定が報告されるべきかどうか、および報告されるべきである場合の位置QoS、または(vii)これらの組合せのうちの1つまたは複数を含み得る。LSS割当てはさらに、使用されるべき測位方法のタイプ、たとえばUEにより支援されるマルチRTTを示し得る。
【0095】
段階8において、サービングgNB110-1が、LSS117の割当てを示すNRPPa LSS ASSIGNMENT RESPONSEメッセージをLMF120に送信する。LSS割当て応答メッセージは、LSS117の識別情報またはアドレスを含み得る。
【0096】
段階9aにおいて、LMF120が、NRPPa Positioning Activation RequestメッセージをサービングgNB110-1に送信して、UE102からのUL SRS送信を発動する。NRPPa Positioning Activation Requestメッセージは、UE102の位置が測定されるべき時間T、およびしたがって、段階13bにおけるUL測定が時間Tまたはその近くにおいて発生することを可能にするためにUE102がUL SRSを送信しなければならない時間を含む。段階9bにおいて、サービングgNB110-1が、時間Tまたはその近くにおいて、UE SRS送信を発動する。UE102は、UL SRS送信を開始するために、時間Tまたはその近くまで待機する。サービングgNB110-1は、NRPPa肯定応答をLMF120(図3Aに示されない)に返し得る。
【0097】
段階10において、LMF120が、NRPPa MEASUREMENT REQUESTメッセージにおいて、選択されたgNB110にUL情報を提供する。このメッセージは、サービングgNB110-1の中のLSS117が使用されることの標示、ならびに、サービングgNB110-1および/またはLSS117の識別情報、ならびにUL測定を実行するための時間Tを含む。このメッセージは、gNB/TRP110がUL測定を実行することを可能にするために必要とされるすべての情報を含む。
【0098】
段階11において、LMF120が、LPP Provide Assistance DataメッセージをUE102に送信する。メッセージは、UE102が必要なDL PRS測定を実行するために必要とされるあらゆる支援データを含む(たとえば、段階2においてLMF120によって送信または受信されるPRS構成情報を含む)。
【0099】
段階12において、LMF120が、測位方法、たとえばマルチRTTをサポートするための、たとえばUE受信時間-送信時間差(Rx-Tx)のDL測定を要求するために、LPP Request Location InformationメッセージをUE102に送信する。Request Location Informationメッセージは、サービングgNB110-1に関連するLSS117が使用されることの標示、ならびに時間Tを含む。Request Location Informationメッセージはさらに、使用されるべき測位方法のタイプ、たとえばUEにより支援されるマルチRTTを示し得る。
【0100】
段階13aにおいて、時間Tまたはその近く(たとえば、時間Tから1~500ms以内)において、UE102が、段階11で支援データにおいて提供されるすべてのgNB110からのDL PRS測定を実行する。
【0101】
段階13bにおいて、時間Tまたはその近くにおいて、段階10において構成される各gNB110が、UE102からのUL SRS送信を測定する。
【0102】
段階14において、近隣gNB110-2、110-3、および110-4の各々が、NRPPa Measurement Responseメッセージを含むXnAP transferメッセージにおいて、段階10で識別されるようなサービングgNB110-1およびLSS117に、UE SRS測定結果を報告する。この段階は、LMF120が使用されLSS117が使用されない位置特定手順とは、gNB110がNRPPa Measurement ResponseメッセージをLMF120に送信しない代わりにこれらのメッセージをLSS117に送信するという点で異なり、これはレイテンシを減らし得る。
【0103】
段階15において、UE102が、LPP Provide Location Informationメッセージを含むRRC Transferメッセージにおいて、測位方法、たとえばマルチRTTのためのDL PRS測定結果を、サービングgNB110-1およびLSS117に報告する。セキュリティのために、非アクセス層(NAS)暗号化ではなく、LPP Provide Location Informationメッセージのアクセス層(AS)暗号化が使用され得る。この段階は、LMF120が使用されLSS117が使用されない位置特定手順とは、UE102がLPP Provide Location InformationメッセージをLMF120に送信しない代わりにこのメッセージをLSS117に送信するという点で異なり、これはレイテンシを減らし得る。
【0104】
段階16において、LSS117が、段階14および15からの受信された測定結果を使用して、UE102の測位情報および位置を決定する。たとえば、LSS117は、対応するULおよびDLの測定結果が段階14および15において提供されたUE102とgNB110のRx-Tx時間差測定結果から、UE102と各gNB110との間のRTTを決定して、RTTに基づいてUE102の場所を計算する。RTTの決定および位置の計算は、既存の方法に基づいてもよく、たとえば、UE102と各gNB110との間のRTTを取得するために対応するUEおよびgNB Rx-Txの測定結果が加算され、マルチラテレーションを介してUE102の位置を決定するために、RTTおよびgNB110の既知の位置が使用される。
【0105】
段階17aにおいて、MT-LRまたは定期的なもしくは誘発されるMT-LRのために、LSS117が、サービングgNB110-1を介して、User Plane Location TransferメッセージにおいてUE102の位置を外部クライアント130に転送し得る。LSS117は、UPルータ、たとえば5GCN140の中のUPA128を介して、ユーザプレーンパス上で最終的な位置を送信し得る。各LSS117は、たとえば、UPルータへの恒久的な(たとえば、セキュアトランスポート層セキュリティ(TLS))インターネットプロトコル(IP)接続、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IP接続、または送信制御プロトコル(TCP)/IP接続を有し得る。UPルータ、たとえばUPA128は、外部クライアント130へのセキュアIP接続を有してもよく、LSS117からメッセージを転送してもよい。UPルータは、LMF120、GMLC125、もしくはNEF127の一部であってもよく、または、プロプライエタリ手段によってこれらの1つに接続されてもよい。したがって、位置報告は外部クライアント130へ2段階で転送されてもよく、ルーティングはIPレベル、UDPレベル、またはTCPレベルで行われる。このように位置報告を外部クライアント130に送信することで、レイテンシが減る。UE102の位置を正しい外部クライアント130に送信するために、LSS117は、(H)GMLCコンタクトアドレス、LDR参照番号、IPアドレス、FQDN、位置基準、および/またはユーザプレーンを介したUE102の位置の受信を外部クライアント130がサポートするかどうかなどの、段階7において受信される外部クライアント130の識別情報を利用することができる。たとえば、識別情報は、UPルータが外部クライアント130を識別することを可能にするためにUE102の位置とともにUPルータに送信されてもよく、および/または、UPルータを選択するためにLSS117によって使用されてもよい。識別情報はさらに、その位置が関連するUE102を外部クライアント130が識別することを可能にするために、UPルータによって外部クライアント130に転送され得る。
【0106】
段階17bにおいて、MO-LRのために、LSS117が、たとえばRRC Location Transferメッセージにおいて、UE102の場所をUE102に転送し得る。
【0107】
段階18において、LSS117が、たとえば測位の成功または失敗を示すNRPPa LSS ASSIGNMENT RELEASEメッセージを、および任意選択で、UE102の位置と使用された測位方法をLMF120に送信する。
【0108】
段階19において、LMF120が、たとえばMO-LRまたはMT-LR測位手順のために、Nlmf_Location_DetermineLocation ResponseメッセージをAMF115に送信する。Nlmf_Location_DetermineLocation Responseメッセージは、図5および図6について後で説明されるようなMO-LRまたはMT-LR手順をAMF115が完了することを可能にする。
【0109】
図3Bは、マルチRTTなどのUEにより支援される測位手順のための、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102との間のメッセージングの別の実装形態を示すメッセージフロー350である。図3Bに示される測位手順は図3Aに示されるものと似ているが、SRS発動(図3Aの段階9bにおいて示される)およびNRPPa Measurement Request(図3Aの段階10において示される)は、LSS117によって時間Tにおいてまたはその少し前に実行される(たとえば、時間Tの100~500ms前に実行される)。加えて、LSS117は(図3Bの段階11において)LMF120からUL SRSの発動を引き継ぎ、これはより大きな制御権をLSS117に与え、レイテンシを減らすことができる。
【0110】
図3Bの段階1~3は、図3Aの段階1~3と同じであり得る。
【0111】
段階4において、LMF120が、NRPPa POSITIONING INFORMATION REQUESTメッセージをサービングgNB110-1に送信して、UE102のためのUL情報を要求する。LMF120は、サービングgNB110-1から1つまたは複数の所望のSRS構成を要求し得る。
【0112】
段階5において、サービングgNB110-1が、UL SRSのために利用可能なリソースを決定し、RRCを使用して段階5aにおいてUL-SRSリソースセットでUE102を構成する。gNB110-1はさらに、SRS構成を決めて、それらをUE102に提供し得る。UE102は、時間Tまたはその後における、より後の発動のためにSRS構成を記憶する。
【0113】
段階6において、サービングgNB110-1が、NRPPa POSITIONING INFORMATION RESPONSEメッセージにおいて、UL SRS構成情報をLMF120に提供する。gNB110-1はさらに、SRS構成をLMF120に提供し得る。UEは、時間Tまたはその近くにおいての、より後の発動のために構成を記憶する。
【0114】
図3Bの段階7は図3Aの段階7と似ていることがあるが、LMF120はさらに、LSS Assignment Requestの一部としてSRS構成をLSS117に提供し得る。LSS117は、時間Tまたはその近くにおいてgNB110からのUL測定結果を要求するための、および、時間Tまたはその近くにおいてUE102において所望のSRSを発動するための、SRS構成を記憶する。LMF120によって段階7においてLSS117にSRS構成を提供することは、「LSS117の事前構成」と呼ばれ得る。
【0115】
図3Bの段階8、9、および10は、それぞれ図3Aの段階8、11、および12と同じであり得る。
【0116】
段階11において、位置推定が時間Tにおいて必要とされるとき、LSS117が、時間Tまたはその近くにおいてUE102において(段階5aからの)事前構成されたSRSのうちの1つまたは複数を発動し、これは、段階7におけるLSS117の事前構成に基づき得る。UE102は、たとえば、時間Tまたはその近くにおいて、事前構成通りに測位するためのUL SRSを送信する。段階11は、時間Tまたはその近くにおいてUE102がUL SRSを送信することを可能にするために、時間Tの少し前(たとえば、時間Tの50~500ms前)に実行され得る。
【0117】
段階12において、LSS117が、UE UL SRS送信を測定するためにNRPPa Measurement RequestをgNB110に送信する。このメッセージは、gNB/TRP110がUL測定を実行することおよび測定結果をLSS117に報告することを可能にするために必要とされるすべての情報を含む。
【0118】
段階13aにおいて、UE102が、段階9において提供される構成に従ってDL-PRSを測定し、段階10において要求される測定(たとえば、RSTD、Rx-Txなど)を実行する。
【0119】
段階13bにおいて、段階10において構成される各gNB110が、UE102からのUL SRS送信を測定する。段階13aと13bの両方が、好ましくは時間Tまたはその近くにある。
【0120】
段階14において、近隣gNB110-2、110-3、および110-4の各々が、NRPPa Measurement Responseメッセージを含むXnAP transferメッセージにおいて、サービングgNB110-1およびLSS117に、UE SRS測定結果を報告する。この段階は、LMF120が使用されLSS117が使用されない位置特定手順とは、gNB110がNRPPa Measurement ResponseメッセージをLMF120に送信しない代わりにこれらのメッセージをLSS117に送信するという点で異なり、これはレイテンシを減らし得る。
【0121】
図3Bの段階15および16は、図3Aの段階15および16と同じであり得る。
【0122】
段階17において、LSS117がUE102におけるUL SRS送信を停止してもよく、それに際してUE102がUL SRS送信を止める。段階5aおよび6からのSRS構成は、起こり得るより後の発動のために、たとえば新しい位置が(たとえば、UE102の定期的なまたは誘発される位置特定のために)必要とされるとき、UE102およびLSS117に保持または記憶されてもよく、段階11以降のプロセスが繰り返されてもよい。UE102およびLSS117に記憶されているDL-PRSおよびSRS構成はまた、ハンドオーバーの後にサービングgNB/LSS110-1/117が変わる場合に備えて使用されてもよい。たとえば、位置特定実行段階の間のサービングgNB110-1は、位置特定準備段階におけるものとは異なるサービングgNBであってもよい。UE102は、セルの変化の後にもSRS構成を保持し得る。サービングgNB/LSS110-1/117が変化する場合、古いサービングgNB110-1が、構成情報を新しいサービングgNB110/LSS117に提供し得る。そうすると、新しいgNB110/LSS117がそれでも、段階5aにおいて構成されるようなUL SRS(異なるサービングgNB/LSSから提供された)を発動することができる。
【0123】
図3Bの段階18a、18b、19、および20は、それぞれ図3Aの段階17a、17b、18、および19と同じであり得る。
【0124】
図3Cは、RRC_INACTIVE状態で時間Tのすぐ前(たとえば、10~100ms前)または時間Tにおいて実行される位置特定実行段階のための、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102との間のメッセージングを示すメッセージフロー370である。メッセージフロー370は、(たとえば、図3Aとは異なり)LMF120ではなくLSS117が手順全体をサポートするような、定期的なまたは誘発されるMT-LRのためのUE102によるイベント報告をサポートするために使用され得る。これは(たとえば、図3Aの手順と比較して)レイテンシを減らし得る。この手順は、LMF120によるLSS117の事前構成を利用する。UE102は、図3Cの手順全体でRRC_INACTIVE状態にあるとも想定される。
【0125】
図3Cの手順の位置特定準備段階は、3GPP(登録商標) TS 23.273において定義される延期MT-LR手順において記述されるように、図3Cより前にあってもよい。加えて、LMF120は、図3Bの段階2から10の一部またはすべてを実行してもよい(たとえば、3GPP(登録商標) 23.273において定義される延期MT-LR手順において記述されるものなどの、位置特定準備段階の一部として、これはUL SRS構成を用いてLSS117を事前構成すること(図3Bの段階7において)および図3Bの段階4と5においてUL SRS構成をUE102に提供することを含んでもよい)。
【0126】
UE102は、たとえば、時間Tのすぐ後(たとえば、100~1000ms後)において発生する、かつ位置推定を必要とする、定期的なまたは誘発されるMT-LRのために、定期的なタイマーの満了などの来たるべきイベントを検出し得る。UE102は代わりに、時間Tの後で可能な限り早く、UE102の位置推定を必要とする時間Tにおけるイベントを検出し得る。
【0127】
段階1aおよび1bにおいて、UE102はランダムアクセス手順(RACH)を実行してもよく、これはサービングgNB110-1において終結する。段階1aおよび1bは、時間Tの少し前(たとえば、Tより100~1000ms前)に実行されてもよく、この場合、図3Cの段階1~5は、位置特定準備段階の一部であり、図1Cに示されるようなレイテンシに寄与しない。代替として、段階1aおよび1bは時間Tにおいて実行されてもよく、この場合、段階1~5はレイテンシに寄与することがある。
【0128】
段階2において、RRC_INACTIVE状態においてイベント報告が許可される場合(これは、位置特定準備手順の間にUE102に示され得る(たとえば、3GPP(登録商標) TS 23.273において定義される延期MT-LR手順において示されるように、または図3Bの段階9もしくは段階10において))、UE102は、RRC Resume Requestメッセージの中の(4ステップRACHのための)メッセージ3(msg3)または(2ステップRACHのための)メッセージA(msgA)においてSmall Data Requestメッセージの一部としてLCS Event Reportを送信する。これは、測位および結果の報告のための、接続のセットアップおよびその後のRRC_INACTIVEへの解放を避け、これは、電力消費、シグナリングオーバーヘッド、およびレイテンシを減らす。gNB/LSS110-1/117が段階2においてLCS Event ReportとともにUE102からsmall data requestメッセージを受信した後、gNB/LSS110-1/117は、後続のUE102の測定結果報告のために専用のあらかじめ構成された物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを構成し得る。段階2において送信されるLCS Event Reportは、時間Tの標示を含んでもよく、および/または、たとえば段階1が時間Tの少し前に実行される場合、時間Tを示し得るLPPメッセージを含んでもよい。
【0129】
段階3において、gNB/LSS110-1/117が、LCS Event Report Acknowledgementを、あらかじめ構成されたULリソース(PUR、構成されたグラント)と一緒に、RRC Releaseメッセージの中の(4ステップRACHのための)メッセージ4(msg4)または(2ステップRACHのための)メッセージB(msgB)においてUE102に送信する。専用のあらかじめ構成されたPUSCHリソースを用いて、UE102は、たとえばRRC CONNECTED状態に移ることなく、このPUSCHリソース上で段階8において、後続のLPP Provide Location Informationメッセージを送信し続け得る。サービングgNB/LSS110-1/117はまた、図3Bの段階7におけるLMF120によるLSS117の事前構成に基づいて、UE102によって使用されるべき新しいUL SRS構成を決定し得る。新しいUL SRS構成は、段階3においてRRC Releaseにおいて提供され得る(たとえば、UE102におけるすでに(あらかじめ)構成されているUL SRSと比較した、またはUE102によって送信される直近の以前のイベント報告のためにUE102によって使用された最後のUL SRS構成と比較した、差分またはデルタシグナリングとして。たとえば、直近の以前のイベント報告について図3Bの段階5aまたは図3Cの段階3において提供されたものと比較して、変化したSRSパラメータのみが提供される)。
【0130】
段階4において、ULのみの測位およびUL+DLの測位のために、サービングgNB110-1の中のLSS117が、(たとえば、図3Bの段階5aから)あらかじめ構成されたSRSを発動し得る。発動要求は、段階3でRRC Releaseにおいても提供され得る。時間Tが段階2において提供された場合、UL SRSが、時間Tまたはその近くにおいて発生するように発動され得る。
【0131】
段階5において、LSS117が、UL測定を実行するためにLSS117によって選択されたgNB110の各々(図3Cには示されない)にNRPPa Measurement Requestを送信する。各NRPPa Measurement Requestは、時間Tが段階2において提供された場合、時間Tまたはその近くにおける測定結果を示すことができる。
【0132】
段階6において、UE102が、(図3Bの段階9において)提供される構成に従ってDL-PRSを測定し、(たとえば、図3Bの段階10として)要求される測定(たとえば、RSTD、Rx-Txなど)を実行する。段階1が時間Tの少し前に行われた場合、測定は時間Tまたはその近くにおいて行われ得る。
【0133】
段階7において、gNB110が、UE102からのUE SRS送信を測定し、場所測定結果、たとえばgNB Rx-Tx時間差の測定結果を決定する。この測定は、時間Tが段階5において提供された場合、時間Tまたはその近くにおいて行われ得る。
【0134】
段階8において、UE102が、段階3において提供されたあらかじめ構成されたULリソースを使用して、RRC_INACTIVE状態で段階6において(たとえば、LPP Provide Informationメッセージの一部として)取得されたDL-PRS測定結果をLSS117に送信する。
【0135】
段階9において、サービスしていない段階7のgNB110の各々(図示されない)が、NRPPa Measurement Responseメッセージを含むXnAP transferメッセージにおいて、サービングgNB110-1およびLSS117に、段階7において取得されたUE SRS測定結果を報告する。
【0136】
段階10において、LSS117が、段階8および9において受信された測定結果を使用して、UE102に対する場所推定、たとえばRTTを、各gNB110に対するUE102とgNB110のRx-Tx時間差の測定結果から決定する。RTTの決定および位置の計算は、既存の方法に基づいてもよく、たとえば、UE102と特定のgNB110との間のRTTを取得するために対応するUEおよびgNB Rx-Txの測定結果が加算され、マルチラテレーションを介してUE102の位置を決定するために、RTTおよびgNB110の既知の位置が使用される。
【0137】
段階11において、LSS117がUE102における測位送信のための半永続的なUL SRSを停止してもよく、それに際してUE102がUL SRS送信を止める。
【0138】
段階12において、LSS117が、サービングgNB110-1を介して、User Plane Location TransferメッセージにおいてUE102の場所を外部クライアント130に転送し得る。LSS117は、UPルータ、たとえば5GCN140の中のUPA128を介して、ユーザプレーンパス上で最終的な位置を送信し得る。各LSS117は、たとえば、UPルータへの恒久的な(たとえば、セキュアトランスポート層セキュリティ(TLS))インターネットプロトコル(IP)接続、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IP接続、または送信制御プロトコル(TCP)/IP接続を有し得る。UPルータ、たとえばUPA128は、外部クライアント130へのセキュアIP接続を有してもよく、LSS117からメッセージを転送してもよい。UPルータは、LMF120、GMLC125、もしくはNEF127の一部であってもよく、または、プロプライエタリ手段を介してこれらの1つに接続されてもよい。したがって、位置報告は外部クライアント130へ2段階で転送されてもよく、ルーティングはIPレベル、UDPレベル、またはTCPレベルで行われる。このように位置報告を外部クライアント130に送信することで、レイテンシが減る。
【0139】
図4は、マルチRTTなどのUEに基づく測位手順のための、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102との間のメッセージングを示すメッセージフロー400である。図4に示される測位手順では、段階1~14は、たとえば段階7、11、および12においてUEに基づく測位手順が使用されるべきであることをLMF120が示し得ることを除き、図3Aに示される段階1~14と同じであり得る。好まれる場合、図4に示されるUEに基づく測位手順は、図4および図3Aに示される段階1~14の代わりに、図3Bにおいて説明される段階1~14を使用し得る。その場合、図4の段階11、13a、および14への以下の言及は代わりに、図3Bの段階9、13a、および14をそれぞれ指す。
【0140】
示されるように、図4の段階15において、LSS117は、段階14において受信されたUL測定結果を、たとえばLPP Provide Assistance DataメッセージまたはLPP Provide Location Informationメッセージの中にUL測定結果を含むRRC TransferメッセージにおいてUE102に送信する。セキュリティのために、LPP Provide Assistance DataメッセージまたはLPP Provide Location Informationメッセージのアクセス層(AS)暗号化が使用され得る。
【0141】
段階16において、UE102が、段階13aにおいて取得され段階15において受信された測定結果を使用して、UE102の測位情報および位置を決定する。たとえば、UE102は、対応するUL測定結果およびDL測定結果が段階15において提供された各gNB110のためのUE102とgNB110のRx-Tx時間差の測定結果からRTTを決定し、たとえばgNB110の位置を使用してUE102の場所を計算し、これは段階11において受信され得る。段階16における位置決定は、図3Aの段階16における位置決定と同じまたは同様であり得る。
【0142】
段階17において、MT-LRまたは定期的なもしくは誘発されるMT-LRのために、UE102が、LPP Provide Location Informationメッセージの中に推定された場所を含むRRC Transferメッセージにおいて、推定された場所をサービングgNB110-1およびLSS117に報告する。セキュリティのために、LPP Provide Location InformationメッセージのAS暗号化が使用され得る。
【0143】
段階18において、MT-LRまたは定期的なもしくは誘発されるMT-LRのために、LSS117が、User Plane Location TransferメッセージにおいてUE102の場所を外部クライアント130に転送し得る。段階18は、図3Aの段階17aと同様であり、または同じであってもよい。MO-LRの場合、UE102は、段階16において決定される位置を保持することができ、位置をLSS117に転送する必要はない。
【0144】
段階19において、LSS117が、たとえば測位の成功または失敗を示すNRPPa LSS ASSIGNMENT RELEASEメッセージを、および任意選択で、使用された測位方法をLMF120に送信する。
【0145】
段階20において、LMF120が、たとえばMO-LRまたはMT-LR測位手順のために、Nlmf_Location_DetermineLocation ResponseメッセージをAMF115に送信する。Nlmf_Location_DetermineLocation Responseメッセージは、図5および図6について後で説明されるようなMO-LRまたはMT-LR手順をAMF115が完了することを可能にする。
【0146】
図5は、MT-LR測位手順のための、外部LCSクライアント130と、GMLC125と、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102との間のメッセージングを示すメッセージフロー500である。一般に、5GC MT-LR手順は、3GPP(登録商標) TS 23.273において規定される。メッセージフロー500は、たとえば、UE102の単一の現在の位置を求めるLCSクライアント130からの要求に適用可能な手順に対するものであり、LCSクライアント130は、位置サービスを使用することが承認され、プライバシー検証が必要とされないと仮定される。測位手順は、図3Aおよび図3Bまたは図4に示されるようなRTTのためのUEにより支援されるもしくはUEに基づく測位手順、または、DL PRSの測定、UL SRSの測定、もしくはDL PRSとUL SRSの両方の測定を含み得る任意の他の望まれる測位方法であり得る。
【0147】
図5の段階1において示されるように、外部位置サービス(LCS)クライアント130は、UE102の位置を求める要求をGMLC125に送信する。この要求は、UE102の位置が取得されるべき時間Tを含む。時間Tは、以前に説明された解釈I1~I6のいずれを有してもよいが、好ましくは、UE102の位置測定結果が取得されるべき時間であり、または、時間Tにおいて(またはその近くにおいて)UE102の位置が取得されるべきであることを示す。時間Tは、現地時間または世界的な時間、たとえば協定世界時(UTC)であり得る。この要求は、必要とされるQoS、サポートされるGeographical Area Description (GAD)形状、およびクライアントタイプを含み得る。好ましくは、外部クライアント130は、時間Tの発生より少し(たとえば、1~5秒)前に、段階1において位置特定要求を送信する。これは、LMF120が、図3A図3B、および図4において説明されるような、UE102によるUL SRSの送信、eNB110によるDL PRSの送信、UE102によるDL PRSの測定、およびgNB110によるUL SRSの測定を、時間Tの発生の前にスケジューリングして、それにより、時間Tと外部クライアント130へのUE102の位置の配信との間の期間までレイテンシを減らすことを可能にできる。
【0148】
段階2において、GMLC125が、UEの現在の位置を要求するために、AMF115に向けたNamf_Location_ProvidePositioningInfoサービス動作を呼び出す。サービス動作は時間Tを含む。サービス動作は、UE102の識別子、たとえばSubscription Permanent Identifier (SUPI)、およびクライアントタイプを含み、必要とされるQoSおよびサポートされるGAD形状を含み得る。たとえば、図3Aの段階1a、1b、および7について説明されたように、サービス動作はさらに、外部クライアントの識別情報を含む。
【0149】
段階2の一部として、UE102がConnection Management (CM) IDLE状態にある場合、AMF115は、UEとのシグナリング接続を確立するために、ネットワークにより誘発されるサービス要求手順を開始する(図5には示されない)。AMF115はまた、利用可能な情報に基づいてLMF120を選択する。
【0150】
段階3において、AMF115が、UEの現在の位置を要求するために、LMF120に向けたNlmf_Location_DetermineLocationサービス動作を呼び出し、これは図3A図3B、および図4の段階1aと同じであり得る。サービス動作は、時間Tおよび外部クライアント130の識別情報を含む。
【0151】
段階4において、たとえば図3Aの段階2~17aおよび18、図3Bの段階2~18aおよび19、または図4の段階2~19において論じられたように、時間TにおいてUE102の位置を決定する測位手順が実行される。たとえば図8において論じられるものなどの、時間TがUE102の位置決定のために事前に要求されてスケジューリングされる他の測位手順が使用され得る。位置特定準備段階の間に、LMF120は、時間Tにおいて(またはその周りで)DL PRSおよび/またはUL SRS送信をスケジューリングする。LMF120はまた、NRPPaを使用してサービングgNB110-1におけるLSS117のサポートをスケジューリングしてもよく、UEからのDL測定結果ならびにgNB110-2、110-3、および110-4からのUL測定結果がLSS117に送信されることを要求する。LMF120はまた、DL PRS構成およびUL SRS構成上で情報をLSS117に送信することができる。測位手順が完了するとき、LMF120は、図3Aの段階18、図3Bの段階19、または図4の段階19におけるように、LSS117から確認を受信する。
【0152】
段階5において、LMF120が、Nlmf_Location_DetermineLocation応答をAMF115に返す。
【0153】
段階6において、AMF115が、Namf_Location_ProvidePositioningInfo応答をGMLC125に返す。
【0154】
段階7において、GMLC125が、位置サービス応答を外部LCSクライアント130に送信する。段階5~7は、段階4の一部として位置が外部クライアント130に以前に送信されたことを確認するために使用され得る。
【0155】
図6は、MO-LR測位手順のための、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102との間のメッセージングを示すメッセージフロー600である。一般に、5GC MO-LR手順は、3GPP(登録商標) TS 23.273において規定される。メッセージフロー600は、たとえば、UE102自体の位置関連情報を取得するための、UE102によって要求される一般的なネットワーク測位を示す。測位手順は、図3Aおよび図3Bまたは図4に示されるようなRTTのためのUEにより支援されるもしくはUEに基づく測位手順、または、DL PRSの測定、UL SRSの測定、もしくはDL PRSとUL SRSの両方の測定を含み得る任意の他の望まれる測位方法であり得る。
【0156】
図6の段階1において、UE102がCM IDLE状態にある場合、UE102が、AMF115とのシグナリング接続を確立するために、UEにより誘発されるサービス要求を引き起こす。
【0157】
段階2において、UE102が、UL NAS TRANSPORTメッセージに含まれるMO-LR Request補足サービスメッセージをAMF115に送信する。メッセージは、UE102の位置が決定されるべき時間Tを含み、UE102が自身の位置を要求していることを示す。時間Tは、以前に説明された解釈I1~I6のいずれを有してもよいが、好ましくは、UE102の位置測定結果が取得されるべき時間であり、または、時間Tにおいて(またはその近くで)UE102の位置が取得されるべきであることを示す。時間Tは、たとえば、UTCまたはサービングgNB110-1の現地時間であり得る。MO-LR Requestは任意選択で、LPP測位メッセージを含み得る。MO-LR Requestメッセージは、LCSにより要求されるQoS情報(たとえば、正確さ、応答時間、LCS QoSクラス)を搬送し得る。好ましくは、UE102は、時間Tの発生より少し(たとえば、1~5秒)前に、段階2においてMO-LR Requestを送信する。これは、LMF120が、図3A図3B、および図4において説明されるような、UE102によるUL SRSの送信、eNB110によるDL PRSの送信、UE102によるDL PRSの測定、gNB110によるUL SRSの測定を、時間Tの発生の前にスケジューリングして、それにより、時間TとUE102へのUE102の位置の配信との間の期間までレイテンシを減らすことを可能にできる。
【0158】
段階3において、AMF115が、LMF120に向けたNlmf_Location_DetermineLocationサービス動作を呼び出し、これは図3A図3B、および図4の段階1aと同じであり得る。サービス動作は時間Tを含む。
【0159】
段階4において、たとえば図3Aの段階2~16、17b、および18、図3Bの段階2~17、18b、および19、または図4の段階2~16および19において論じられたように、時間TにおいてUE102の位置を決定する測位手順が実行される。たとえば図8において論じられるものなどの、時間TがUE102の位置決定のために事前に要求されてスケジューリングされる他の測位手順が使用され得る。位置特定準備段階の間に、LMF120は、時間Tにおいて(またはその周りで)DL PRSおよび/またはUL SRS送信をスケジューリングする。LMF120はまた、NRPPaを使用してサービングgNB110-1におけるLSS117のサポートをスケジューリングしてもよく、UE102からのDL測定結果ならびにgNB110-2、110-3、および110-4からのUL測定結果がLSS117に送信されることを要求する。LMF120はまた、DL PRS構成およびUL SRS構成上で情報をLSS117に送信することができる。測位手順が完了するとき、LMF120は、図3Aの段階18、図3Bの段階19、または図4の段階19におけるように、LSS117から確認を受信する。
【0160】
段階5において、段階4の測位手順が完了すると、LMF120が、Nlmf_Location_DetermineLocation応答をAMF115に返す。サービス動作は、LCS Correlation識別子を含み、測位方法についての情報を含み得る。
【0161】
段階6において、AMF115が、DL NAS TRANSPORTメッセージに含まれるMO-LR ResponseメッセージをUE102に送信する。MO-LR Responseメッセージは、MO-LRプロセスが完了したことを示し得る。加えて、AMFは課金情報を記録し得る。
【0162】
図7は、定期的なまたは誘発されるMT-LR位置特定手順のための、LMF120と、LSS117を含むgNB110と、UE102と、5GC LCSエンティティ702との間のメッセージングを示すメッセージフロー700である。一般に、5GCの定期的な位置特定手順および誘発される位置特定手順は、3GPP(登録商標) TS 23.273において規定される。メッセージフロー700は、たとえば、定期的なイベントまたは誘発されるイベントに対する延期5GC-MT-LR手順のための、位置特定イベントの開始と報告を要約する。測位手順は、図3A図3B、および図4に示されるようなRTTのためのUEにより支援されるもしくはUEに基づく測位手順、または、DL PRSの測定、UL SRSの測定、もしくはDL PRSとUL SRSの両方の測定を含み得る任意の他の望まれる測位方法であり得る。
【0163】
段階1において、UE102の定期的なまたは誘発される位置特定の開始が、たとえば3GPP(登録商標) TS 23.273、セクション6.3.1において記述されるように実行されてもよく、このとき、手順は外部クライアント130によって開始される。開始の一部として、外部クライアント130の識別情報(たとえば、図3Aの段階1bについて説明されるような)が、定期的なイベントまたは誘発されるイベントに関する情報およびLMF120の識別情報とともに、LMF120によってUE102に提供され得る。段階1は、外部クライアント130、GMLC 125などのHome HMLC (HGMLC)、AMF115、UE102、およびLMF120によって実行される。段階1に続いて、LMF120は、定期的なまたは誘発されるMT-LRのための状態情報を保持し、図7の段階3~5をサポートするか、または、図7の段階3~5のサポートのために状態情報を別のLMF120に転送するかのいずれかである。状態情報は、開始される定期的なまたは誘発される位置特定のタイプと、外部クライアント130の識別情報とを含み得る。LMF120によって保持される状態情報により、LMF120は、段階3において後で説明されるように受信されるイベント報告を、段階4について後で説明される手順をLMF120が引き起こすことを可能にできる正当なイベント報告であるものとして、確認することができる。
【0164】
段階2において、定期的なまたは誘発される位置特定要求が開始された後、UE102が、要求された誘発イベントまたは定期的なイベントの発生を監視する。エリアイベントまたは動きイベントのために、UE102は、最大のイベントサンプリング間隔以下の間隔で要求されたイベントを監視し得る。好ましくは、UE102は、イベントの発生の少し(たとえば、1~5秒)前にイベントを検出することを試みる。定期的なイベントのために、UE102は、各々の定期的なイベントの数秒前に満了するようにタイマーを設定することによって、差し迫っているイベントを検出することができる。UE102は次いで、図3A図3B、および図4の手順において使用されるような時間Tを、定期的なイベントの発生と同一であるものと見なすことができる。エリアイベントの誘発または動きイベントの誘発のために、UE102は、イベントが発生するまで待つ必要があり得る。その場合、UE102は、図3Aおよび図4の手順において使用されるような時間Tを、イベントが検出されてから数秒後の時間に設定し得る。自動化された工場または倉庫における、物体または道具のあらかじめ構成された動き(たとえば、UE102を含む荷物または道具の新しい位置への動き、ここで動きが完了する時間は事前に知られている)に関連するイベントについて、UE102は、動きが完了すると予想される時間に基づいて事前にイベントを検出することができる。
【0165】
段階3において、UE102が、サービングAMF115を介して転送され、Namf_Communication_N1MessageNotifyサービス動作を使用してLMF120に配信される、イベント報告メッセージをLMF120に送信し、これは、図3A図3B、および図4の段階1bと同じであり得る。定期的なイベントのために、UE102は、各々の定期的な位置特定を誘発するために、定期的な間隔でイベント報告メッセージを送信し得る。段階2について説明されるように、イベント報告メッセージは、UE102の位置が決定されるべき各々の定期的な報告時間Tの前に送信され、時間Tを含む。たとえば、イベント報告メッセージは時間T-Δにおいて送信されてもよく、これは、時間Tより1~5秒前、または測位準備段階のために十分な時間であってもよい。誘発イベントの場合、UE102は時間T-Δにおいてイベント報告メッセージを送信してもよく、これは、時間Tの1~5秒前、または、UE102が段階2について論じられたようにイベント時間Tを事前に知っている場合には、測位準備段階のために十分な時間であってもよい。時間Tは、たとえば、UTCまたはサービングgNB110-1の現地時間であり得る。時間Tは、以前に説明された解釈I1~I6のいずれを有してもよいが、好ましくは、UE102の位置測定結果が取得されるべき時間であり、または、時間Tにおいて(またはその近くにおいて)UE102の位置が取得されるべきであることを示す。イベント報告は、報告されているイベントのタイプ(たとえば、普通のイベントであるかどうか、または最大報告間隔の満了)を示してもよく、すでに取得されている任意の位置測定結果または位置推定を含む埋め込まれた測位メッセージを含んでもよい。AMF115は、LMF120を示すUE102により含められる延期ルーティング識別子に基づいて、サービングLMF120にイベント報告を転送する。UE102はまた、外部クライアント130の識別情報、位置推定が報告されるべきであるかどうか、および報告されるべきである場合の位置QoSを、イベント報告に含め得る。イベント報告メッセージをLMF120に転送するとき、AMF115は受信された延期ルーティング識別子を含め得る。延期ルーティング識別子は、定期的なまたは誘発される位置特定セッションを識別する際にLMF120を助けることができる。
【0166】
段階4において、LMF120がイベント報告を受信するとき、および、LMF120がこのイベント報告を扱うことができる場合、LMF120は、イベント報告のステータス(たとえば、UE102からこれまでに受信されたイベント報告の数および/またはこれまでのイベント報告の時間長)を更新し、イベント報告のための補足サービス肯定応答をUE102に返し、これは、図3A図3B、および図4の段階1cと同じであり得る。
【0167】
段階5において、たとえば図3Aの段階2~17aおよび18、図3Bの段階2~18aおよび19、または図4の段階2~19において論じられるように、時間TにおいてUE102の位置を決定する測位手順が実行される。たとえば図8において論じられるものなどの、時間TがUE102の位置決定のために事前に要求されてスケジューリングされる他の測位手順が使用され得る。位置特定準備段階の間、LMF120は、時間Tにおいて(またはその周りで)DL PRS送信および/またはUL SRS送信をスケジューリングし、これは、オンデマンドPRSをサポートし得る。LMF120はまた、NRPPaを使用してサービングgNB110-1におけるLSS117のサポートをスケジューリングしてもよく、UE102からのDL測定結果ならびにgNB110-2、110-3、および110-4からのUL測定結果がLSS117に送信されることを要求する。LMF120はまた、DL PRS構成およびUL SRS構成上で情報をLSS117に送信することができる。
【0168】
段階6において、UE102が、段階2におけるようにさらなる定期的なイベントまたは誘発イベントを監視し続け、誘発イベントが検出されるたびに段階3~5を引き起こす。
【0169】
段階3において論じられるように、誘発イベントが定期的な報告時間Tである場合、UE102は、定期的な報告時間Tの前にイベント報告メッセージを送信し、LMF120が時間TにおいてDL PRS送信および/またはUL SRS送信をスケジューリングできるように、時間Tをイベント報告メッセージに含め得る。しかしながら、誘発イベントが定期的な報告時間以外の何かである場合、何らかの既知の時間Tより前に位置特定をスケジューリングするために、誘発イベントが使用され得る。たとえば、誘因はUEの予想される動きに基づき得る。例示として、工場または倉庫において、UE102は、新しい場所Pに移動されることが予想される道具または荷物に取り付けられ得る。したがって、位置特定は、場所PへのUE102の到着が予想される時間のすぐ後に行われるように、UE102によってスケジューリングされ得る。したがって、誘因は、UE102を新しい場所Pに移すためのコマンドまたは決定であってもよく、時間Tは、場所Pに到着する予想される時間に、たとえば短いバッファ時間デルタ(small buffer time delta)を足したものである。
【0170】
他の実装形態では、UEの動きは、事前に知られていないことがあり、または予想されないことがある。たとえば、3GPP(登録商標) TS 23.273における既存のMT-LRの誘因は、エリアの変化、および何らかの閾値の直線距離より長くUEが動くことを含む。しかしながら、これらの誘因は事前に予測可能ではないことがあるので、UE102は、誘因が検出されてから何らかの短い時間後の報告時間Tを選択し得る。この実装形態はそれでもレイテンシを減らし、これには、位置測定の後により短い時間間隔で、位置を外部クライアント130(またはUE102)に提供するという利点があり、これは受信の時間において位置特定をより正確で信頼できるものにする。
【0171】
図8は、マルチRTTなどのUEにより支援される測位手順のための、LMF120と、gNB110と、UE102との間のメッセージングを示すメッセージフロー800であり、このとき、UE102の位置決定のための時間Tは事前にスケジューリングされるが、LSS117は使用されない。メッセージフロー800は図3Aに示されるメッセージフロー300と似ており、LSS117に関するメッセージがない。メッセージフローは、LSS117を使用しないUEに基づく測位手順とともに使用され得ることを理解されたい。
【0172】
図8の段階1a、1b、1c、および2~6は、図3Aにおいて論じられるものと同じであり得る。図3Aからの段階7および8は、メッセージフロー800において実行される必要はない。
【0173】
図8の段階7aは図3Aの段階9aと似ていることがあり、LMF120が、NRPPa Positioning Activation RequestメッセージをサービングgNB110-1に送信して、UE102からのUL SRS送信を発動する。NRPPa Positioning Activation Requestメッセージは、UE102の位置が測定されるべき時間Tを含む。図3Aの段階9bと同様であり得る段階7bにおいて、サービングgNB110-1がUE SRS送信を発動し、時間Tを示す。UE102は、UL SRS送信を開始するために時間Tまで待機する。サービングgNB110-1は、NRPPa肯定応答をLMF120(図8に示されない)に返し得る。
【0174】
段階8において、LMF120が、NRPPa MEASUREMENT REQUESTメッセージにおいて、選択されたgNB110にUL情報を提供する(gNB110ごとに1つのメッセージ)。これらのメッセージは、UL測定を実行するための時間Tを含む。これらのメッセージは、gNB/TRP110がUL測定を実行することを可能にするために必要とされるすべての情報を含む。
【0175】
段階9において、LMF120が、LPP Provide Assistance DataメッセージをUE102に送信する。このメッセージは、UE102が必要なDL PRS測定を実行するために、あらゆる必要とされる支援データを含む。
【0176】
段階10において、LMF120が、Multi-RTT測定を要求するために、LPP Request Location InformationメッセージをUE102に送信する。Request Location Informationメッセージは、時間Tを含む。Request Location Informationメッセージはさらに、使用されるべき測位方法のタイプ、たとえばUEにより支援されるマルチRTTを示し得る。
【0177】
段階11aにおいて、時間Tまたはその近くにおいて、UE102が、段階9で支援データにおいて提供されるすべてのgNB110からのDL PRS測定を実行する。
【0178】
段階11bにおいて、時間Tまたはその近くにおいて、段階8において構成される各gNB110が、UE102からのUE SRS送信を測定する。
【0179】
段階12において、近隣gNB110-2、110-3、および110-4の各々が、NRPPa Measurement Responseメッセージにおいて、LMF120にUE SRS測定結果を報告する。
【0180】
段階13において、UE102が、LPP Provide Location Informationメッセージにおいて、マルチRTTのためのDL PRS測定結果をLMF120に報告する。
【0181】
段階14において、LMF120が、段階12および13からの受信された測定結果を使用して、UE102の測位情報および位置を決定する。たとえば、LMF120は、対応するUL測定結果およびDL測定結果が段階12および13において提供された各gNB110のためのUE102とgNB110のRx-Tx時間差の測定結果からRTTを決定し、UE102の場所を計算する。
【0182】
段階15aにおいて、LMF120が、たとえばMO-LRまたはMT-LR測位手順のために、UEの現在の位置を返すために、Nlmf_Location_DetermineLocation応答をAMF115に返す。サービス動作は、LCS Correlation識別子、位置推定、その古さおよび正確さを含み、測位方法についての情報を含み得る。
【0183】
段階15bにおいて、定期的なまたは誘発される位置特定のために、LMF120が、報告されているイベントのタイプの標示、GMLCコンタクトアドレスおよびLDR参照番号、LMF120がサービングLMFである場合にはLMF120の識別情報、および段階14において取得される任意の位置推定とともに、GMLC125を介して外部クライアントに対するNlmf_Location_EventNotifyサービス動作を呼び出す。
【0184】
図9は、事前にUE102の位置決定をスケジューリングして、任意選択で、UE102の位置を決定するためにサービングgNBに関連するロケーションサーバを割り当てるように構成される、図1および図2に示される位置管理機能(LMF)900、たとえばLMF120のいくつかの例示的な機能を示す概略ブロック図を示す。LMF900は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902、メモリ904、1つまたは複数の接続906(たとえば、バス、配線、ファイバ、リンクなど)を用いて非一時的コンピュータ可読媒体920およびメモリ904に動作可能に結合され得る、外部インターフェース910(たとえば、コアネットワークの中の基地局および/またはエンティティへの有線またはワイヤレスのネットワークインターフェース)を含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、LMF900のすべてまたは一部が、チップセットなどの形態をとってもよい。
【0185】
1つまたは複数のプロセッサ902は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902は、媒体920および/またはメモリ904などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード908を実装することによって、本明細書で説明される機能を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ902は、LMF900の動作に関するデータ信号計算手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0186】
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行されると、本明細書で開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ902を動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む、命令またはプログラムコード908を記憶し得る。LMF900に示されるように、媒体920および/またはメモリ904は、本明細書で説明される方法を実行するように1つまたは複数のプロセッサ902によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行可能な媒体920の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、メモリ904に記憶されてもよく、または、1つまたは複数のプロセッサ902の中またはプロセッサの外のいずれかにある専用ハードウェアであってもよいことを理解されたい。
【0187】
いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体920および/またはメモリ904の中に存在してもよく、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ902によって利用されてもよい。LMF900に示されるような媒体920および/またはメモリ904の内容の編成が例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、LMF900の実装形態に応じて様々な方法で組み合わせられてもよく、分離されてもよく、かつ/または構造化されてもよいことを、理解されたい。
【0188】
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されると、UEのための測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する測位セッションモジュール922を含んでもよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902は、たとえばUEまたは外部クライアントから、外部インターフェース910を介して、UEの場所が測定されるべき時間Tを含み得るUEのための測位メッセージを受信することによって、測位セッションに関与するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ902は、UEの位置測定をスケジューリングするために、基地局および/またはUEなどのエンティティに、外部インターフェース910を介して要求メッセージを送信するように構成され得る。
【0189】
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されると、UEの位置が決定されるべきであるときより前に位置測定をスケジューリングするように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、進化型スケジューリングモジュール924を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902は、たとえば測位メッセージからUEの位置が決定されるべきである時間Tを受信し、時間Tより前に基地局および/またはUEからの位置測定をスケジューリングするように構成され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902は、時間Tもしくはその近くにおいてUEによるUL SRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にするために、外部インターフェース910を介してメッセージをサービング基地局に送信し、または、時間Tもしくはその近くにおいてUEによるDL PRS信号の測定を可能にするために、それをUEに送信するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ902は、UEの位置測定をスケジューリングするために、基地局および/またはUEなどのエンティティに送信される要求メッセージに時間Tを含めるように構成され得る。
【0190】
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されると、サービング基地局に関連するロケーションサーバを割り当てるために、外部インターフェース910を介してメッセージをサービング基地局に送信するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、ロケーションサーバ割当てモジュール926を含み得る。ロケーションサーバは、たとえば、図1および図2からのLSS117であり得る。1つまたは複数のプロセッサ902は、時間T、測位を実行するエンティティの各々の識別情報、位置測定結果の識別情報などの、複数のエンティティおよび位置測定結果についての情報、基地局によって送信されるDL信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、UEによって送信されるUL信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、UEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せを、割当てメッセージに含めるように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ902は、UEの位置測定をスケジューリングするために、基地局および/またはUEなどのエンティティに送信される要求メッセージに、時間Tに加えてロケーションサーバの識別情報を含めるように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ902はさらに、外部インターフェース910を介して、UEの位置が時間Tにおいて測定された後、サービング基地局から解放メッセージを受信するように構成され得る。
【0191】
本明細書で説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実施され得る。ハードウェアによる実施の場合、1つまたは複数のプロセッサ902は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはこれらの組合せで実施され得る。
【0192】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアによる実施の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明される方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ902に接続される非一時的コンピュータ可読媒体920またはメモリ904に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行されてもよい。メモリは、1つもしくは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、どのような特定のタイプのメモリもしくはどのような特定の個数のメモリにも限定されるべきではなく、またはメモリがそこに記憶されるどのような特定のタイプの媒体にも限定されるべきではない。
【0193】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体920および/またはメモリ904などの非一時的コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはプログラムコード908として記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムコード908を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコード908が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に一致する方式で、事前のUE102の位置決定のスケジューリングおよびサービングgNBに関連するロケーションサーバの割当てをサポートするためのプログラムコード908を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体920は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコード908を命令もしくはデータ構造の形態で記憶するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0194】
コンピュータ可読媒体920への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上で信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有する外部インターフェース910を含んでもよい。命令およびデータは、特許請求の範囲において概説される機能を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。
【0195】
メモリ904は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ904は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ902とは別個であるものとして示されているが、1次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ902内に設けられることがあり、または別様に1つまたは複数のプロセッサ902と同じ位置にある/結合されることがあることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つまたは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0196】
いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体920を動作可能に受け入れてもよく、または別様に非一時的コンピュータ可読媒体920に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体または一部が、コンピュータ実装可能プログラムコード908が記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体920の形態をとってもよく、コンピュータ実装可能プログラムコード908は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行される場合、本明細書で説明されるような例示的な動作のすべてまたは一部を実行することが効果的に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体920は、メモリ904の一部であってもよい。
【0197】
図10は、UE102のためのサービング基地局と関連付けられ、本明細書で説明されるように位置測定結果を受信してUE102の位置を決定するように構成される、ロケーションサーバ1000のいくつかの例示的な特徴、たとえば図1および図2に示されるLSS117を示す概略ブロック図を示す。ロケーションサーバ1000は、UEのためのサービング基地局、たとえばgNB110-1と関連付けられ、それは、ロケーションサーバ1000が、サービングgNBの内部にあることがあり、サービングgNBのための中央ユニット(CU)の一部であることがあり、サービングgNBのためのCUに接続されることがあり、またはサービングgNBの外部にありそれに接続されることがあるからである。
【0198】
ロケーションサーバ1000は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1002、メモリ1004、ワイヤレストランシーバ1011および/または通信インターフェース1016を含み得る外部インターフェース1010を含んでもよく、これは、1つまたは複数の接続1006(たとえば、バス、配線、ファイバ、リンクなど)を用いて非一時的コンピュータ可読媒体1020およびメモリ1004に動作可能に結合されてもよい。ワイヤレストランシーバ1011は、たとえばロケーションサーバがサービングgNB110-1の内部にある場合、UE102と通信するためのトランシーバであり得る。ワイヤレストランシーバ1011は、ワイヤレス信号を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信および/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、かつ有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ1009に結合された送信機1012および受信機1014を含み得る。通信インターフェース1016は、たとえば、ロケーションサーバ1000がサービングgNBのためのCUの一部である場合、サービングgNBのためのCUに接続される場合、またはサービングgNBの外部にありそれに接続される場合、サービングgNB110-1またはサービング基地局のためのCUへの有線もしくはワイヤレスネットワークインターフェースであってもよく、また、コアネットワークの中のエンティティのためのものであってもよい。いくつかの例示的な実装形態では、ロケーションサーバ1000のすべてまたは一部は、チップセットなどの形態をとってもよい。
【0199】
1つまたは複数のプロセッサ1002は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1002は、媒体1020および/またはメモリ1004などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1008を実装することによって、本明細書で説明される機能を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1002は、ロケーションサーバ1000の動作に関係するデータ信号計算手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0200】
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行されると、本明細書で開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ1002を動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む、命令またはプログラムコード1008を記憶し得る。ロケーションサーバ1000において示されるように、媒体1020および/またはメモリ1004は、本明細書で説明される方法を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行可能な媒体1020の中のソフトウェアとしてコンポーネントまたはモジュールが示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、メモリ1004に記憶されてもよく、または、1つまたは複数のプロセッサ1002の中もしくはプロセッサの外のいずれかの専用ハードウェアであってもよいことを、理解されたい。
【0201】
いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1020および/またはメモリ1004の中に存在してもよく、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1002によって利用されてもよい。ロケーションサーバ1000に示されるような媒体1020および/またはメモリ1004の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、ロケーションサーバ1000の実装形態に応じて組み合わせられてもよく、分離されてもよく、かつ/または異なる方法で構造化されてもよいことを理解されたい。
【0202】
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されると、UE102の位置が決定されるべき時間Tを含む割当てメッセージをLMF120から通信インターフェース1016を介して受信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、割当てモジュール1022を含み得る。割当てメッセージは、ロケーションサーバ1000が、時間TにおいてUE102の位置を決定するためにUE102のためのロケーションサーバ1000として機能することを可能にする。割当てメッセージは、複数のエンティティのための情報および位置測定結果を割当てメッセージに含め得る。たとえば、情報は、UEの位置が測定されるべき時間、複数のエンティティの各々の識別情報、位置測定結果の識別情報、基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、UEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、UEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1002はさらに、通信インターフェース1016を介して、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すように構成され得る。
【0203】
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されると、外部インターフェース1010を介してUE102および近隣基地局などの複数のエンティティからUE102の位置測定結果を受信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、位置測定モジュール1024を含み得る。位置測定結果は、LMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、時間Tまたはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される。位置測定結果は、たとえば、UE102から受信される、DL-TDOA、DL-AOD、A-GNSS、WLAN、RTT、マルチセルRTT、もしくはこれらの何らかの組合せ、および/または、1つまたは複数の基地局から受信される、UL-TDOA、UL-AOA、RTT、マルチセルRTT、もしくは何らかの組合せであり得る。
【0204】
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されると、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUE102の位置がロケーションサーバ1000またはUE102によって決定されることを可能にするように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、位置決定モジュール1026を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1002は、受信された位置測定結果に基づいてUE102の位置を決定するように構成され得る。別の例では、1つまたは複数のプロセッサ1002は、たとえば外部インターフェース1010を介して、他の基地局から受信された位置測定結果をUE102に送信し、UEが位置測定結果から位置を決定した後で位置をUEから受信するように構成され得る。
【0205】
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されると、UE102の位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに通信インターフェース1016を介して送信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、解放モジュール1028を含み得る。
【0206】
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されると、UE102の位置を外部クライアントまたはUE102に外部インターフェース1010を介して送信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、位置転送モジュール1030を含み得る。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザプレーンプロトコルに基づいて位置を外部クライアントに送信するように構成され得る。
【0207】
本明細書で説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実施され得る。ハードウェアによる実施の場合、1つまたは複数のプロセッサ1002は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはこれらの組合せで実施され得る。
【0208】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアによる実施の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明される方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1002に接続される非一時的コンピュータ可読媒体1020またはメモリ1004に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行されてもよい。メモリは、1つもしくは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、どのような特定のタイプのメモリもしくはどのような特定の個数のメモリにも限定されるべきではなく、またはメモリがそこに記憶されるどのような特定のタイプの媒体にも限定されるべきではない。
【0209】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体1020および/またはメモリ1004などの非一時的コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはプログラムコード1008として記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムコード1008を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコード1008が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に一致する方式で、事前のUE102の位置決定のスケジューリングおよびサービングgNBに関連するロケーションサーバの割当てをサポートするためのプログラムコード1008を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1020は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコード1008を命令もしくはデータ構造の形態で記憶するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0210】
コンピュータ可読媒体1020への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上で信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有する外部インターフェース1010を含んでもよい。命令およびデータは、特許請求の範囲において概説される機能を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号を有する伝送媒体を含む。
【0211】
メモリ1004は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1004は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含んでもよい。この例では1つまたは複数のプロセッサ1002とは別個であるものとして示されているが、1次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ1002内に設けられることがあり、または別様に1つもしくは複数のプロセッサ1002と同じ位置にある/結合されることがあることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0212】
いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1020を動作可能に受け入れてもよく、または別様に非一時的コンピュータ可読媒体1020に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体または一部が、コンピュータ実装可能プログラムコード1008が記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体1020の形態をとってもよく、コンピュータ実装可能プログラムコード1008は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行される場合、本明細書で説明されるような例示的な動作のすべてまたは一部を実行することが効果的に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体1020は、メモリ1004の一部であってもよい。
【0213】
図11は、本明細書で論じられるように、事前のUE102の位置決定のスケジューリングおよびサービング基地局に関連するロケーションサーバの割り当てをサポートするように構成される、たとえば図1に示されるUE102であり得るUE1100のいくつかの例示的な機能を示す概略ブロック図を示す。UE1100は、たとえば、図3A図3B図3C図4図5図6図7、および図8に示される信号フロー、ならびに図14に示されるプロセスフロー、ならびに本明細書で開示されるアルゴリズムを実行し得る。UE1100は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102、メモリ1104、1つまたは複数の接続1106(たとえば、バス、配線、ファイバ、リンクなど)を用いて非一時的コンピュータ可読媒体1120およびメモリ1104に動作可能に結合され得る、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ1110およびワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ1112として示される少なくとも1つのワイヤレストランシーバ(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)、SPS受信機1115、および1つまたは複数のセンサ1113などの外部インターフェースを含み得る。ワイヤレストランシーバ(たとえば、WWANトランシーバ1110および/またはWLANトランシーバ1112)はさらに、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)、ワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)などのためのトランシーバを含み得る。SPS受信機1115は、たとえば、図1に示されるSV190からのSPS信号を受信して処理し得る。1つまたは複数のセンサ1113は、たとえば、気圧計、および/または、1つまたは複数の加速度計、1つまたは複数のジャイロスコープなどの慣性測定ユニット(IMU)、磁力計などを含み得る。UE1100はさらに、ユーザがそれを通じてUEとインターフェースすることができる、ディスプレイ、キーパッド、またはディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなどの、示されていない追加の項目を含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、UE1100のすべてまたは一部が、チップセットなどの形態をとってもよい。
【0214】
少なくとも1つのワイヤレストランシーバは、WWAN通信システムのためのトランシーバ1110およびWLAN通信システムのためのトランシーバ1112であってもよく、または、WWANとWLANの両方のための合成トランシーバであってもよい。WWANトランシーバ1110は、ワイヤレス信号を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)送信および/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、かつ有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ1111に結合された送信機1110tおよび受信機1110rを含み得る。WLANトランシーバ1112は、ワイヤレス信号を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)送信および/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、かつ有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ1111または別個のアンテナに結合された送信機1112tおよび受信機1112rを含み得る。送信機1110tおよび1112tは、個別のコンポーネントもしくは複合/統合されたコンポーネントであり得る複数の送信機を含んでもよく、ならびに/または、受信機1110rおよび1112rは、個別のコンポーネントもしくは複合/統合されたコンポーネントであり得る複数の受信機を含んでもよい。WWANトランシーバ1110は、5G New Radio (NR)、GSM (Global System for Mobiles)、UMTS (Universal Mobile Telecommunications System)、AMPS(Advanced Mobile Phone System)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE (Long-Term Evolution)、LTE Direct (LTE-D)、 3GPP LTE-V2X(PC5)などの種々の無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、基地局および/または1つまたは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。New Radio (NR)は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。WLANトランシーバ1112は、3GPP LTE-V2X (PC5)、IEEE 802.11 (IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct (WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの種々の無線アクセス技術(RAT)に従って、(たとえば、アクセスポイントおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。トランシーバ1110および1112は、たとえば、トランシーバ1110および1112と少なくとも部分的に統合され得る、光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェースに通信可能に結合され得る。
【0215】
いくつかの実施形態では、UE1100は、内部または外部にあり得るアンテナ1111を含み得る。UEアンテナ1111は、ワイヤレストランシーバ1110および1112によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、UEアンテナ1111はワイヤレストランシーバ1110および1112に結合され得る。いくつかの実施形態では、UE1100によって受信される(送信される)信号の測定は、UEアンテナ1111とワイヤレストランシーバ1110および1112との接続点において実行され得る。たとえば、受信される(送信される)RF信号測定のための基準の測定点は、受信機1110r(送信機1110t)の入力(出力)端子およびUEアンテナ1111の出力(入力)端子であり得る。複数のUEアンテナ1111またはアンテナアレイを有するUE1100では、アンテナコネクタは、複数のUEアンテナの集合的な出力(入力)を表す仮想的な点として見なされ得る。いくつかの実施形態では、UE1100は、信号強度を含む受信された信号を測定してもよく、TOA測定結果および未加工の測定結果が、1つまたは複数のプロセッサ1102によって処理されてもよい。
【0216】
1つまたは複数のプロセッサ1102は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102は、媒体1120および/またはメモリ1104などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1108を実装することによって、本明細書で論じられる機能を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1102は、UE1100の動作に関係するデータ信号計算手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0217】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行されると、本明細書で開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ1102を動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む、命令またはプログラムコード1108を記憶し得る。UE1100に示されるように、媒体1120および/またはメモリ1104は、本明細書で説明される方法を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行可能な媒体1120の中のソフトウェアとしてコンポーネントまたはモジュールが示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、メモリ1104に記憶されてもよく、または、1つまたは複数のプロセッサ1102の中もしくはプロセッサの外のいずれかの専用ハードウェアであってもよいことを、理解されたい。
【0218】
いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1120および/またはメモリ1104の中に存在してもよく、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1102によって利用されてもよい。UE1100に示されるような媒体1120および/またはメモリ1104の内容の編成が例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、UE1100の実装形態に応じて様々な方法で組み合わせられてもよく、分離されてもよく、かつ/または構造化されてもよいことを、理解されたい。
【0219】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されると、UEのための測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する測位セッションモジュール1122を含んでもよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102は、時間Tまたはその近くにおいてUEによる位置測定を要求する、LMFから送信される位置特定要求メッセージを、トランシーバ1110を介して受信することによって、測位セッションに関与するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、位置測定結果を取得するように構成されてもよく、位置測定結果または位置推定をロケーションサーバに送信するように構成されてもよい。1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば時間Tまたはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるDL PRSのための構成情報を含む支援データを、トランシーバ1110を介してLMFから受信し、構成情報に基づいて、その時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、位置測定結果に基づいてUE102の位置を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、時間Tまたはその近くにおいてUL SRSを送信せよとの要求を、トランシーバ1110を介して受信し、それに従ってUL SRSを送信するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、トランシーバ1110を介して、ロケーションサーバから位置測定結果を受信し、UE102によって取得される位置測定結果およびロケーションサーバから受信される位置測定結果に基づいてUE102の位置を決定するように構成され得る。
【0220】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されると、時間Tにおいて、UEの位置が決定されるべきであるときより前にスケジューリングされた位置測定結果を受信し、時間Tまたはその近くにおいて位置測定を実行するように、1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、進化型スケジューリングモジュール1124を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1102はさらに、スケジューリングされたUL SRSを受信し、時間TにおいてUL SRSを送信するように構成され得る。
【0221】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されると、サービング基地局に関連するロケーションサーバにメッセージを送信して受信するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、ロケーションサーバ割当てモジュール1126を含み得る。
【0222】
本明細書で説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実施され得る。ハードウェアによる実施の場合、1つまたは複数のプロセッサ1102は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはこれらの組合せで実施され得る。
【0223】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアによる実施の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明される方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1102に接続される非一時的コンピュータ可読媒体1120またはメモリ1104に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行されてもよい。メモリは、1つもしくは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、どのような特定のタイプのメモリもしくはどのような特定の個数のメモリにも限定されるべきではなく、またはメモリがそこに記憶されるどのような特定のタイプの媒体にも限定されるべきではない。
【0224】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体1120および/またはメモリ1104などの非一時的コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはプログラムコード1108として記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムコード1108を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコード1108が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に一致する方式で、事前のUE102の位置決定のスケジューリングおよびサービングgNBに関連するロケーションサーバの割当てをサポートするためのプログラムコード1108を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1120は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコード1108を命令もしくはデータ構造の形態で記憶するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0225】
コンピュータ可読媒体1120への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上で信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するワイヤレストランシーバ1110を含み得る。命令およびデータは、特許請求の範囲において概説される機能を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号を有する伝送媒体を含む。
【0226】
メモリ1104は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1104は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ1102とは別個であるものとして示されているが、1次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ1102内に設けられることがあり、または別様に1つもしくは複数のプロセッサ1102と同じ位置にある/結合されることがあることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0227】
いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1120を動作可能に受け入れてもよく、または別様に非一時的コンピュータ可読媒体1120に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体または一部が、コンピュータ実装可能プログラムコード1108が記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体1120の形態をとってもよく、コンピュータ実装可能プログラムコード1108は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行される場合、本明細書で説明されるような例示的な動作のすべてまたは一部を実行することが効果的に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体1120は、メモリ1104の一部であってもよい。
【0228】
図12は、開示される実装形態に適合した方式で、図1に示される位置管理機能(LMF)120などのLMFによって実行される、ユーザ機器(UE)102などのUEのための位置特定セッションをサポートするための、例示的な方法1200のフローチャートを示す。
【0229】
ブロック1202において、たとえば図3A図3B図4、または図8の段階1aもしくは1bにおいて論じられたように、LMFが第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信し、測位メッセージは、UEの位置が測定されるべき時間(たとえば、図3A図7で説明されたように時間T)を示す。たとえば、一実装形態では、たとえば図3A図3B図4、または図8の段階1bおよび図7の段階3において論じられたように、第1のエンティティはUEであってもよく、測位メッセージはイベント報告を備え、イベント報告はその時間の前に受信され、イベント報告は、その時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、またはその時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す。UEのための測位メッセージを第1のエンティティから受信するための手段であって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、手段は、たとえば、外部インターフェース910と、専用ハードウェアを伴う、または、図9に示される測位セッションモジュール922などのLMF900の中のメモリ904および/もしくは媒体920の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902とを含み得る。
【0230】
ブロック1204において、たとえば図3Aまたは図4の段階10もしくは12、ならびに図8の段階8および10において論じられたように、LMFが要求メッセージを複数のエンティティに送信し、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングし、その位置測定は、少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がその時間に測定されることを可能にする。要求メッセージを複数のエンティティに送信するための手段であって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングし、位置測定が、少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間においてUEの位置が測定されることを可能にする、手段は、たとえば、外部インターフェース910と、専用ハードウェアを伴う、または、図9に示される測位セッションモジュール922および進化型スケジューリングモジュール924などのLMF900の中のメモリ904および/もしくは媒体920の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902とを含み得る。複数のエンティティは、たとえばUEを含み、少なくとも1つの測位方法は、DL-TDOA、DL-AOD、A-GNSS、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN、WiFiとも呼ばれる)、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せであり得る。複数のエンティティは、たとえば少なくとも1つの基地局を含んでもよく、少なくとも1つの測位方法は、UL-TDOA、UL-AOA、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える。少なくとも1つの基地局は、たとえば、UEのためのサービング基地局(たとえば、gNB110-1)、UEのための複数の近隣基地局(たとえば、gNB110)、またはこれらの両方を含み得る。たとえば、図3Aまたは図4の段階9a、および図8の段階7aにおいて論じられたように、LMFはさらに、メッセージをサービング基地局に送信してもよく、このメッセージは、その時間またはその近くにおけるUEによるアップリンクSRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にし、位置測定結果の少なくとも一部は、アップリンクSRS信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される。メッセージをサービング基地局に送信するための手段であって、メッセージが、その時間またはその近くにおいてUEによるアップリンクSRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にし、位置測定結果の少なくとも一部が、アップリンクSRS信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、手段は、たとえば、外部インターフェース910と、専用ハードウェアを伴う、または、図9に示される測位セッションモジュール922および進化型スケジューリングモジュール924などのLMF900の中のメモリ904および/もしくは媒体920の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902とを含み得る。
【0231】
一実装形態では、たとえば図3Aおよび図4の段階7において論じられたように、LMFは、割当てメッセージをUEのためのサービング基地局(たとえば、gNB110-1)に送信してもよく、割当てメッセージは、サービング基地局に関連するロケーションサーバをサービング基地局が割り当てることを可能にする。ロケーションサーバは、複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって計算されることを可能にする。たとえば、サービング基地局は、New Radio (NR) NodeB(たとえば、gNB110-1)であってもよく、ロケーションサーバは、gNBの内部にあり、gNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、gNBのためのCUに接続され、またはgNBの外部にありそれに接続される。ロケーションサーバは、たとえば、図1および図2に示されるLSS117であり得る。一実装形態では、ロケーションサーバは、複数のエンティティの各々から位置測定結果を受信し、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置を計算し、位置を外部クライアントに送信する(たとえば、図3Aについて説明されたように)。割当てメッセージをUEのためのサービング基地局に送信するための手段であって、割当てメッセージが、サービング基地局に関連するロケーションサーバをサービング基地局が割り当てることを可能にする、手段は、たとえば、外部インターフェース910と、専用ハードウェアを伴う、または、図9に示されるロケーションサーバ割当てモジュール926などのLMF900の中のメモリ904および/もしくは媒体920の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902とを含み得る。いくつかの実装形態では、LMFは、複数のエンティティのための情報および位置測定結果を割当てメッセージに含め得る。たとえば、情報は、UEの位置が測定されるべき時間、複数のエンティティの各々の識別情報、位置測定結果の識別情報、基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号(たとえば、DL PRS信号)のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、UEによって送信されるアップリンク(UL)信号(たとえば、UL SRS信号)のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、UEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。一実装形態では、LMFは、UEの位置が測定されるべき時間、ロケーションサーバの識別情報、またはこれらの両方のうちの少なくとも1つを、各要求メッセージに含める。たとえば、図3Aの段階18および図4の段階19において論じられたように、LMFはさらに、UEの位置がその時間において測定された後、サービング基地局から解放メッセージを受信し得る。解放メッセージは、たとえば、成功もしくは失敗の標示、および/または使用される測位方法を含み得る。UEの位置がその時間において測定された後に解放メッセージをサービング基地局から受信するための手段は、たとえば、外部インターフェース910と、専用ハードウェアを伴う、または、図9に示されるロケーションサーバ割当てモジュール926などのLMF900の中のメモリ904および/もしくは媒体920の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902とを含み得る。
【0232】
図13は、開示される実装形態に適合した方式で、図1および図2に示されるLSS117などのロケーションサーバによって実行される、ユーザ機器(たとえば、UE102)のための位置特定セッションをサポートするための、例示的な方法1300のフローチャートを示す。
【0233】
ブロック1302において、たとえば図3A図3B、および図4の段階7において論じられたように、ロケーションサーバが、位置管理機能(たとえば、LMF120)から割当てメッセージを受信し、割当てメッセージは、UEの位置の測定を可能にするようなロケーションサーバの割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間(たとえば、図3A図7について説明されたような時間T)を示す。ロケーションサーバは、たとえば、UEのためのNew Radio (NR) NodeB(たとえば、gNB110-1)の内部にあってもよく、サービングgNBのための中央ユニット(CU)の一部であってもよく、サービングgNBのためのCUに接続されてもよく、またはサービングgNBの外部にありそれに接続されてもよい。割当てメッセージを位置管理機能(LMF)から受信するための手段であって、割当てメッセージが、UEの位置測定を可能にするようにロケーションサーバを割り当て、UEの位置が測定されるべき時間を示す、手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される割当てモジュール1022などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。
【0234】
ブロック1304において、図3A図3B、および図4の段階8において論じられたように、ロケーションサーバが、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返す。割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すための手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される割当てモジュール1022などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。
【0235】
ブロック1306において、図3Aおよび図3Bの段階14と15ならびに図4の段階14と17において論じられたように、ロケーションサーバが、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信し、位置測定はLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果はその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される。UEの位置測定結果を複数のエンティティから受信するための手段であって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される位置測定モジュール1024などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。
【0236】
ブロック1308において、図3Aおよび図3Bの段階16ならびに図4の段階15および16において論じられたように、ロケーションサーバが、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいて、ロケーションサーバまたはUEによってUEの位置が決定されることを可能にする。位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にするための手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される位置決定モジュール1026などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。たとえば、図4の段階15および16において論じられたように、ロケーションサーバは、位置測定結果をUEに送信することによって、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がUEによって決定されることを可能にでき、UEの位置は、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEによって計算される。たとえば、図4の段階17において論じられたように、ロケーションサーバは、UEの位置がUEによって計算された後で、UEからUEの位置を受信し得る。位置測定結果をUEに送信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される位置決定モジュール1026などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。UEの位置がUEによって計算された後にUEからUEの位置を受信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される位置決定モジュール1026などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。
【0237】
ブロック1310において、図3Aの段階18、図3Bの段階19、および図4の段階19において論じられたように、ロケーションサーバが、UEの位置が決定された後で、ロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信する。解放メッセージは、たとえば、成功もしくは失敗の標示、および/または使用される測位方法を含み得る。UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される解放モジュール1028などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。
【0238】
ある実装形態では、複数のエンティティはUEを含んでもよく、少なくとも1つの測位方法は、DL-TDOA、DL-AOD、A-GNSS、WLAN(またはWiFi)、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せであり得る。
【0239】
ある実装形態では、複数のエンティティは少なくとも1つの基地局(たとえば、gNB110)を含んでもよく、少なくとも1つの測位方法は、UL-TDOA、UL-AOA、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える。たとえば、少なくとも1つの基地局は、UEのためのサービング基地局(たとえば、gNB110-1)、UEのための複数の近隣基地局(たとえば、他のgNB110)、またはこれらの両方であり得る。
【0240】
ある実装形態では、割当てメッセージは、複数のエンティティの各々の識別情報、位置測定結果の識別情報、基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号(たとえば、DL PRS信号)のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、UEによって送信されるアップリンク(UL)信号(たとえば、UL SRS信号)のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局(たとえば、gNB110)によって取得される、構成情報、UEの位置特定のための外部クライアント(たとえば、外部クライアント130)の識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0241】
一実装形態では、たとえば、図3Aの段階17aおよび17b、図3Bの段階18aおよび18b、または図4の段階18において論じられたように、ロケーションサーバはさらに、UEの位置を外部クライアント(たとえば、外部クライアント130)およびUEのうちの少なくとも1つに送信し得る。たとえば、UEの位置は、ユーザプレーンプロトコルに基づいて外部クライアントに送信され得る。UEの位置を外部クライアントとUEのうちの少なくとも1つに送信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1010と、専用ハードウェアを伴う、または、図10に示される位置転送モジュール1030などのロケーションサーバ1000の中のメモリ1004および/もしくは媒体1020の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002とを含み得る。
【0242】
図14は、開示される実装形態に適合した方式で、図1に示されるユーザ機器(UE)102などのUEによって実行される、UEのための位置特定セッションをサポートするための、例示的な方法1400のフローチャートを示す。
【0243】
ブロック1402において、たとえば、図3Aの段階12、図3Bの段階10、図4の段階12、または図8の段階10において論じられたように、UEが、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(たとえば、LMF120)から位置特定要求メッセージを受信し、位置特定要求メッセージは、ある時間(たとえば、図3A図8について説明されたような時間T)またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する。ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信するための手段であって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する、手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122および進化型スケジューリングモジュール1124などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0244】
ブロック1404において、たとえば図3A図3B、および図4の段階13aまたは図8の段階11aにおいて論じられたように、UEが、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得し、位置測定結果が、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEまたはロケーションサーバによってUEの位置が決定されることを可能にする。少なくとも1つの測位方法は、DL-TDOA、DL-AOD、A-GNSS、WLAN(またはWiFi)、RTT、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せであり得る。その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得するための手段であって、位置測定結果が、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEの位置がUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122および進化型スケジューリングモジュール1124などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0245】
ブロック1406において、たとえば、図3Aおよび図3Bの段階15、図4の段階17、または図8の段階13において論じられたように、UEが、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信する。位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するための手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122およびロケーションサーバ割当てモジュール1126などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0246】
一実装形態では、たとえば図8について説明されたように、ロケーションサーバはLMFを備える。別の実装形態では、たとえば図3A図3B、および図4について説明されたように、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバ(たとえば、LS117)を備え、位置特定要求メッセージはロケーションサーバを示す。
【0247】
一実装形態では、たとえば、図3Aの段階9b、図3Bの段階11、図4の段階9b、または図8の段階7bにおいて論じられたように、UEはさらに、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号(たとえば、UL SRS信号)を送信せよとの要求を受信し得る。その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信せよとの要求を受信するための手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122および進化型スケジューリングモジュール1124などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。たとえば、図3A図3B、および図4の段階13b、または図8の段階11bにおいて論じられたように、UEはその時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信してもよく、アップリンク信号は、その時間またはその近くにおいて少なくとも1つの基地局(たとえば、gNB110)によって追加の位置測定結果が取得されることを可能にし、追加の位置測定結果はさらに、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEの位置がUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする。その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信するための手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122および進化型スケジューリングモジュール1124などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。一実装形態では、たとえば、図4の段階15において論じられたように、UEは、ロケーションサーバから追加の位置測定結果を受信し得る。追加の位置測定結果をロケーションサーバから受信するための手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122およびロケーションサーバ割当てモジュール1126などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。たとえば、図4の段階16において論じられたように、UEは、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に基づいて、位置を決定し得る。位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に基づいて位置を決定するための手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0248】
一実装形態では、たとえば、図3Aの段階11、図3Bの段階9、図4の段階11、または図8の段階9において論じられたように、UEは、LMFから支援データを受信してもよく、支援データは、その時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備える。LMFから支援データを受信するための手段であって、支援データが、その時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備える、手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122および進化型スケジューリングモジュール1124などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。たとえば、図3A図3B、および図4の段階13a、ならびに図8の段階11aにおいて論じられたように、UEは、構成情報に基づいて、その時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得し得る。構成情報に基づいてその時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得するための手段は、たとえば、トランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、図11に示される測位セッションモジュール1122および進化型スケジューリングモジュール1124などのUE1100の中のメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0249】
本明細書全体にわたる「一例」、「ある例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一例では」、「ある例」、「いくつかの例では」、もしくは「いくつかの実装形態では」という句または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられてもよい。
【0250】
本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスもしくはプラットフォームのメモリに記憶された2値デジタル信号に対する動作のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムされるとプログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行する、汎用コンピュータを含む。アルゴリズムによる説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己矛盾のない一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、動作または処理は物理数量の物理的操作を伴う。必ずしもそうとは限らないが、通常、そのような数量は、記憶、転送、合成、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとることがある。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、項、数字、数値などと呼ぶことが時には好都合であることが証明されている。しかしながら、これらの用語または同様の用語のすべてが、適切な物理量と関連付けられるべきであり、便宜的な呼び方にすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書での説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」などの用語を利用する説明が、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置、または類似の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことを、理解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、典型的には専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的な電子量または磁気量として表される信号を操作または変換することが可能である。
【0251】
上述の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、請求される主題がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者によって理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者によって知られているであろう方法および装置は、詳細には説明されていない。
【0252】
本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される、様々な意味を含み得る。通常、「または」は、A、BまたはCなどの列挙を関連付けるために使用される場合、ここでは包含的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図されている。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数の」という用語は、単数の任意の特徴、構造、もしくは特性を説明するために使用されることがあるか、あるいは、複数の特徴、構造、もしくは特性、または特徴、構造、もしくは特性の何らかの他の組合せを説明するために使用されることがある。しかし、これは説明のための例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0253】
例示的な特徴であるものと現在見なされるものが例示および説明されているが、請求される主題から逸脱することなく、様々な他の修正が加えられてもよく、均等物が置換されてもよいことが、当業者によって理解されよう。加えて、本明細書で説明される中心概念から逸脱することなく、特定の状況を請求される主題の教示に適合させるために、多くの修正が行われてもよい。
【0254】
したがって、請求される主題が、開示される特定の例に限定されず、そのような請求される主題が、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様およびその均等物も含み得ることが、意図される。
【0255】
この説明に鑑みて、実施形態は特徴の異なる組合せを含み得る。以下の番号付きの条項において、実装形態の例が説明される。
【0256】
条項1. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために位置管理機能(LMF)によって実行される方法であって、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信するステップであって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、ステップと、複数のエンティティに要求メッセージを送信するステップであって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、ステップとを備え、その位置測定が、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする、方法。
【0257】
条項2. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項1の方法。
【0258】
条項3. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項1または2のいずれかの方法。
【0259】
条項4. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項3の方法。
【0260】
条項5. メッセージをサービング基地局に送信するステップをさらに備え、このメッセージが、その時間またはその近くにおいてのUEによるアップリンクSRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にし、位置測定結果の少なくとも一部が、アップリンクSRS信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、条項4の方法。
【0261】
条項6. UEのためのサービング基地局に割当てメッセージを送信するステップをさらに備え、割当てメッセージが、サービング基地局に関連するロケーションサーバをサービング基地局が割り当てることを可能にし、ロケーションサーバが、複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって計算されることを可能にする、条項1から5のいずれかの方法。
【0262】
条項7. サービング基地局が、New Radio (NR) NodeB(gNB)であり、ロケーションサーバが、gNBの内部にあり、gNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、gNBのためのCUに接続され、またはgNBの外部にありそれに接続される、条項6の方法。
【0263】
条項8. ロケーションサーバが、複数のエンティティの各々から位置測定結果を受信し、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置を計算し、位置を外部クライアントに送信する、条項6または7のいずれかの方法。
【0264】
条項9. 複数のエンティティのための情報および位置測定結果を割当てメッセージに含めるステップをさらに備える、条項6から8のいずれかの方法。
【0265】
条項10. 情報が、UEの位置が測定されるべき時間、または複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項9の方法。
【0266】
条項11. UEの位置が測定されるべき時間、またはロケーションサーバの識別情報、またはこれらの両方のうちの少なくとも1つを、各要求メッセージに含めるステップをさらに備える、条項6から10のいずれかの方法。
【0267】
条項12. UEの位置がその時間において測定された後でサービング基地局から解放メッセージを受信するステップをさらに備える、条項6から11のいずれかの方法。
【0268】
条項13. 第1のエンティティがUEであり、測位メッセージがイベント報告を備え、イベント報告がその時間の前に受信され、イベント報告が、その時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、またはその時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す、条項1から12のいずれかの方法。
【0269】
条項14. ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを備える、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成される位置管理機能(LMF)であって、少なくとも1つのプロセッサが、外部インターフェースを介して、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信し、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示し、外部インターフェースを介して、複数のエンティティに要求メッセージを送信し、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、ように構成され、その位置測定が、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする、位置管理機能。
【0270】
条項15. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項14のLMF。
【0271】
条項16. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項14または15のいずれかのLMF。
【0272】
条項17. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項16のLMF。
【0273】
条項18. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、外部インターフェースを介して、メッセージをサービング基地局に送信するように構成され、このメッセージが、その時間またはその近くにおいてのUEによるアップリンクSRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にし、位置測定結果の少なくとも一部が、アップリンクSRS信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、条項17のLMF。
【0274】
条項19. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、外部インターフェースを介して、UEのためのサービング基地局に割当てメッセージを送信するように構成され、割当てメッセージが、サービング基地局に関連するロケーションサーバをサービング基地局が割り当てることを可能にし、ロケーションサーバが、複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって計算されることを可能にする、条項14から18のいずれかのLMF。
【0275】
条項20. サービング基地局が、New Radio (NR) NodeB (gNB)であり、ロケーションサーバが、gNBの内部にあり、gNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、gNBのためのCUに接続され、またはgNBの外部にありそれに接続される、条項19のLMF。
【0276】
条項21. ロケーションサーバが、複数のエンティティの各々から位置測定結果を受信し、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置を計算し、位置を外部クライアントに送信する、条項19または20のいずれかのLMF。
【0277】
条項22. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、複数のエンティティのための情報および位置測定結果を割当てメッセージに含めるように構成される、条項19から21のいずれかのLMF。
【0278】
条項23. 情報が、UEの位置が測定されるべき時間、または複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項22のLMF。
【0279】
条項24. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、UEの位置が測定されるべき時間、またはロケーションサーバの識別情報、またはこれらの両方のうちの少なくとも1つを、各要求メッセージに含めるように構成される、条項19から23のいずれかのLMF。
【0280】
条項25. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、外部インターフェースを介して、UEの位置がその時間において測定された後でサービング基地局から解放メッセージを受信するように構成される、条項19から24のいずれかのLMF。
【0281】
条項26. 第1のエンティティがUEであり、測位メッセージがイベント報告を備え、イベント報告がその時間の前に受信され、イベント報告が、その時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、またはその時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す、条項14から25のいずれかのLMF。
【0282】
条項27. 第1のエンティティからユーザ機器(UE)のための測位メッセージを受信するための手段であって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、手段と、複数のエンティティに要求メッセージを送信するための手段であって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、手段とを備え、その位置測定が、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする、UEのための位置特定セッションをサポートするために構成される位置管理機能(LMF)。
【0283】
条項28. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項27のLMF。
【0284】
条項29. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項27または28のいずれかのLMF。
【0285】
条項30. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項29のLMF。
【0286】
条項31. メッセージをサービング基地局に送信するための手段をさらに備え、このメッセージが、その時間またはその近くにおけるUEによるアップリンクSRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にし、位置測定結果の少なくとも一部が、アップリンクSRS信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、条項30のLMF。
【0287】
条項32. UEのためのサービング基地局に割当てメッセージを送信するための手段をさらに備え、割当てメッセージが、サービング基地局に関連するロケーションサーバをサービング基地局が割り当てることを可能にし、ロケーションサーバが、複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって計算されることを可能にする、条項27から31のいずれかのLMF。
【0288】
条項33. サービング基地局が、New Radio (NR) NodeB (gNB)であり、ロケーションサーバが、gNBの内部にあり、gNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、gNBのためのCUに接続され、またはgNBの外部にありそれに接続される、条項32のLMF。
【0289】
条項34. ロケーションサーバが、複数のエンティティの各々から位置測定結果を受信し、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置を計算し、位置を外部クライアントに送信する、条項32または33のいずれかのLMF。
【0290】
条項35. 複数のエンティティのための情報および位置測定結果を割当てメッセージに含めるための手段をさらに備える、条項32から34のいずれかのLMF。
【0291】
条項36. 情報が、UEの位置が測定されるべき時間、または複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項35のLMF。
【0292】
条項37. UEの位置が測定されるべき時間、またはロケーションサーバの識別情報、またはこれらの両方のうちの少なくとも1つを、各要求メッセージに含めるための手段をさらに備える、条項32から36のいずれかのLMF。
【0293】
条項38. UEの位置がその時間において測定された後でサービング基地局から解放メッセージを受信するための手段をさらに備える、条項32から37のいずれかのLMF。
【0294】
条項39. 第1のエンティティがUEであり、測位メッセージがイベント報告を備え、イベント報告がその時間の前に受信され、イベント報告が、その時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、またはその時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す、条項27から38のいずれかのLMF。
【0295】
条項40. プログラムコードが記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために位置管理機能(LMF)の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、第1のエンティティからUEのための測位メッセージを受信することであって、測位メッセージが、UEの位置が測定されるべき時間を示す、受信することと、複数のエンティティに要求メッセージを送信することであって、要求メッセージが、その時間またはその近くにおいて、複数のエンティティの各々によるUEの位置測定をスケジューリングする、送信することのための命令を備え、その位置測定が、UEの位置が少なくとも1つの測位方法に基づいてその時間に測定されることを可能にする、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0296】
条項41. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項40の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0297】
条項42. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項40または41のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0298】
条項43. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項42の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0299】
条項44. プログラムコードがさらに、メッセージをサービング基地局に送信するための命令を備え、このメッセージが、その時間またはその近くにおけるUEによるアップリンクSRS信号の送信をサービング基地局が発動することを可能にし、位置測定結果の少なくとも一部が、アップリンクSRS信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、条項43の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0300】
条項45. プログラムコードがさらに、UEのためのサービング基地局に割当てメッセージを送信するための命令を備え、割当てメッセージが、サービング基地局に関連するロケーションサーバをサービング基地局が割り当てることを可能にし、ロケーションサーバが、複数のエンティティの少なくとも一部から位置測定結果を受信し、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって計算されることを可能にする、条項40から44のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0301】
条項46. サービング基地局が、New Radio (NR) NodeB (gNB)であり、ロケーションサーバが、gNBの内部にあり、gNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、gNBのためのCUに接続され、またはgNBの外部にありそれに接続される、条項45の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0302】
条項47. ロケーションサーバが、複数のエンティティの各々から位置測定結果を受信し、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置を計算し、位置を外部クライアントに送信する、条項45または46のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0303】
条項48. プログラムコードがさらに、複数のエンティティのための情報および位置測定結果を割当てメッセージに含めるための命令を備える、条項45から47のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0304】
条項49. 情報が、UEの位置が測定されるべき時間、または複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項48の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0305】
条項50. プログラムコードがさらに、UEの位置が測定されるべき時間、またはロケーションサーバの識別情報、またはこれらの両方のうちの少なくとも1つを、各要求メッセージに含めるための命令を備える、条項45から49のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0306】
条項51. プログラムコードがさらに、UEの位置がその時間において測定された後でサービング基地局から解放メッセージを受信するための命令を備える、条項45から50のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0307】
条項52. 第1のエンティティがUEであり、測位メッセージがイベント報告を備え、イベント報告がその時間の前に受信され、イベント報告が、その時間において予想される定期的なイベント、現在の時間における誘発されるイベント、またはその時間もしくはその近くにおいて予想される誘発されるイベントを示す、条項40から51のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0308】
条項53. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバによって実行される方法であって、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信するステップであって、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示す、ステップと、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すステップと、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信するステップであって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、ステップと、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にするステップと、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するステップとを備える、方法。
【0309】
条項54. ロケーションサーバが、UEのためのNew Radio (NR) NodeB (gNB)の内部にあり、サービングgNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、サービングgNBのためのCUに接続され、またはサービングgNBの外部にありそれに接続される、条項53の方法。
【0310】
条項55. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項53または54のいずれかの方法。
【0311】
条項56. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項53から55のいずれかの方法。
【0312】
条項57. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項56の方法。
【0313】
条項58. 位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がUEによって決定されることを可能にするステップが、位置測定結果をUEに送信するステップを備え、UEの位置が、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEによって計算される、条項53から57のいずれかの方法。
【0314】
条項59. UEの位置がUEによって計算された後でUEの位置をUEから受信するステップをさらに備える、条項58の方法。
【0315】
条項60. 割当てメッセージがさらに、複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項53から59のいずれかの方法。
【0316】
条項61. UEの位置を外部クライアントおよびUEのうちの少なくとも1つに送信するステップをさらに備える、条項53から60のいずれかの方法。
【0317】
条項62. ユーザプレーンプロトコルに基づいてUEの位置を外部クライアントに送信するステップをさらに備える、条項61の方法。
【0318】
条項63. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成される無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバであって、ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサが、外部インターフェースを介して、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信し、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示し、外部インターフェースを介して、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返し、外部インターフェースを介して、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信し、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得され、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にし、外部インターフェースを介して、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するように構成される、ロケーションサーバ。
【0319】
条項64. ロケーションサーバが、UEのためのサービングNew Radio (NR) NodeB (gNB)の内部にあり、サービングgNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、サービングgNBのためのCUに接続され、またはサービングgNBの外部にありそれに接続される、条項63のロケーションサーバ。
【0320】
条項65. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項63または64のいずれかのロケーションサーバ。
【0321】
条項66. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項63から65のいずれかのロケーションサーバ。
【0322】
条項67. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項66のロケーションサーバ。
【0323】
条項68. 少なくとも1つのプロセッサが、外部インターフェースを介して位置測定結果をUEに送信するように構成されることによって、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がUEによって決定されることを可能にするように構成され、UEの位置が、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEによって計算される、条項63から67のいずれかのロケーションサーバ。
【0324】
条項69. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、外部インターフェースを介して、UEの位置がUEによって計算された後でUEの位置をUEから受信するように構成される、条項68のロケーションサーバ。
【0325】
条項70. 割当てメッセージがさらに、複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項63から69のいずれかのロケーションサーバ。
【0326】
条項71. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、外部インターフェースを介して、UEの位置を外部クライアントとUEのうちの少なくとも1つに送信するように構成される、条項63から70のいずれかのロケーションサーバ。
【0327】
条項72. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、外部インターフェースを介して、ユーザプレーンプロトコルに基づいてUEの位置を外部クライアントに送信するように構成される、条項71のロケーションサーバ。
【0328】
条項73. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために構成される無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバであって、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信するための手段であって、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示す、手段と、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すための手段と、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信するための手段であって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、手段と、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にするための手段と、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信するための手段とを備える、ロケーションサーバ。
【0329】
条項74. ロケーションサーバが、UEのためのサービングNew Radio (NR) NodeB (gNB)の内部にあり、サービングgNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、サービングgNBのためのCUに接続され、またはサービングgNBの外部にありそれに接続される、条項73のロケーションサーバ。
【0330】
条項75. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項73または74のいずれかのロケーションサーバ。
【0331】
条項76. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項73から75のいずれかのロケーションサーバ。
【0332】
条項77. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項76のロケーションサーバ。
【0333】
条項78. 位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がUEによって決定されることを可能にするための手段が、位置測定結果をUEに送信するための手段を備え、UEの位置が、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEによって計算される、条項73から77のいずれかのロケーションサーバ。
【0334】
条項79. UEの位置がUEによって計算された後でUEの位置をUEから受信するための手段をさらに備える、条項78のロケーションサーバ。
【0335】
条項80. 割当てメッセージがさらに、複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項73から79のいずれかのロケーションサーバ。
【0336】
条項81. UEの位置を外部クライアントおよびUEのうちの少なくとも1つに送信するための手段をさらに備える、条項73から80のいずれかのロケーションサーバ。
【0337】
条項82. ユーザプレーンプロトコルに基づいてUEの位置を外部クライアントに送信するための手段をさらに備える、条項81のロケーションサーバ。
【0338】
条項83. プログラムコードが記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバの少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、位置管理機能(LMF)から割当てメッセージを受信することであって、割当てメッセージが、UEの位置の測定を可能にするためのロケーションサーバに対する割当てを備え、UEの位置が測定されるべき時間を示す、受信することと、割当てが受け入れられることを示す肯定応答をLMFに返すことと、複数のエンティティからUEの位置測定結果を受信することであって、位置測定がLMFによって複数のエンティティにおいてスケジューリングされ、位置測定結果がその時間またはその近くにおいて複数のエンティティによって取得される、受信することと、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてロケーションサーバまたはUEによって決定されることを可能にすることと、UEの位置が決定された後でロケーションサーバの割当てを解放する解放メッセージをLMFに送信することのための命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0339】
条項84. ロケーションサーバが、UEのためのサービングNew Radio (NR) NodeB (gNB)の内部にあり、サービングgNBのための中央ユニット(CU)の一部であり、サービングgNBのためのCUに接続され、またはサービングgNBの外部にありそれに接続される、条項83の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0340】
条項85. 複数のエンティティがUEを含み、少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項83または84のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0341】
条項86. 複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含み、少なくとも1つの測位方法が、アップリンク(UL)到達時間差(UL-TDOA)、UL受信角度(UL-AOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項83から85のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0342】
条項87. 少なくとも1つの基地局が、UEのためのサービング基地局、またはUEのための複数の近隣基地局、またはこれらの両方を備える、条項86の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0343】
条項88. 位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に基づいてUEの位置がUEによって決定されることを可能にするための命令が、位置測定結果をUEに送信するための命令を備え、UEの位置が、位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEによって計算される、条項83から87のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0344】
条項89. プログラムコードがさらに、UEの位置がUEによって計算された後でUEの位置をUEから受信するための命令を備える、条項88の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0345】
条項90. 割当てメッセージがさらに、複数のエンティティの各々の識別情報、または位置測定結果の識別情報、または基地局によって送信されるダウンリンク(DL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティがUEを含むときに位置測定結果の少なくとも一部がDL信号を使用してUEによって取得される、構成情報、またはUEによって送信されるアップリンク(UL)信号のための構成情報であって、複数のエンティティが少なくとも1つの基地局を含むときに位置測定結果の少なくとも一部がUL信号を使用して少なくとも1つの基地局によって取得される、構成情報、またはUEの位置特定のための外部クライアントの識別情報、またはこれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む、条項83から89のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0346】
条項91. プログラムコードがさらに、UEの位置を外部クライアントおよびUEのうちの少なくとも1つに送信するための命令を備える、条項83から90のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0347】
条項92. プログラムコードがさらに、ユーザプレーンプロトコルに基づいてUEの位置を外部クライアントに送信するための命令を備える、条項91の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0348】
条項93. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするためにUEによって実行される方法であって、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信するステップであって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する、ステップと、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得するステップであって、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、ステップと、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するステップとを備える、方法。
【0349】
条項94. ロケーションサーバがLMFを備える、条項93の方法。
【0350】
条項95. ロケーションサーバが、ワイヤレスネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバを備え、位置特定要求メッセージがロケーションサーバを示す、条項93の方法。
【0351】
条項96. その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信せよとの要求を受信するステップと、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信するステップとをさらに備え、アップリンク信号が、その時間またはその近くにおいて少なくとも1つの基地局によって追加の位置測定結果が取得されることを可能にし、追加の位置測定結果がさらに、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEの位置がUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、条項93から95のいずれかの方法。
【0352】
条項97. ロケーションサーバから追加の位置測定結果を受信するステップと、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に基づいて位置を決定するステップとをさらに備える、条項96の方法。
【0353】
条項98. 少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項93から97のいずれかの方法。
【0354】
条項99. LMFから支援データを受信するステップであって、支援データが、その時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備える、ステップと、構成情報に基づいて、その時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得するステップとをさらに備える、条項93から98のいずれかの方法。
【0355】
条項100. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするように構成されるUEであって、ワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、ワイヤレストランシーバを介して、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信し、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求し、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得し、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にし、ワイヤレストランシーバを介して、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するように構成される、UE。
【0356】
条項101. ロケーションサーバがLMFを備える、条項93のUE。
【0357】
条項102. ロケーションサーバが、ワイヤレスネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバを備え、位置特定要求メッセージがロケーションサーバを示す、条項93のUE。
【0358】
条項103. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、ワイヤレストランシーバを介して、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信せよとの要求を受信し、ワイヤレストランシーバを介して、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信するように構成され、アップリンク信号が、その時間またはその近くにおいて少なくとも1つの基地局によって追加の位置測定結果が取得されることを可能にし、追加の位置測定結果がさらに、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEの位置がUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、条項100から102のいずれかのUE。
【0359】
条項104. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、ワイヤレストランシーバを介して、ロケーションサーバから追加の位置測定結果を受信し、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に基づいて位置を決定するように構成される、条項103のUE。
【0360】
条項105. 少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項100から104のいずれかのUE。
【0361】
条項106. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、ワイヤレストランシーバを介して、LMFから支援データを受信し、支援データが、その時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備え、構成情報に基づいて、その時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得するように構成される、条項100から105のいずれかのUE。
【0362】
条項107. ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするために構成されるUEであって、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信するための手段であって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する、手段と、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得するための手段であって、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、手段と、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信するための手段とを備える、UE。
【0363】
条項108. ロケーションサーバがLMFを備える、条項107のUE。
【0364】
条項109. ロケーションサーバが、ワイヤレスネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバを備え、位置特定要求メッセージがロケーションサーバを示す、条項107のUE。
【0365】
条項110. その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信せよとの要求を受信するための手段と、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信するための手段とをさらに備え、アップリンク信号が、その時間またはその近くにおいて少なくとも1つの基地局によって追加の位置測定結果が取得されることを可能にし、追加の位置測定結果がさらに、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEの位置がUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、条項107から109のいずれかのUE。
【0366】
条項111. ロケーションサーバから追加の位置測定結果を受信するための手段と、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に基づいて位置を決定するための手段とをさらに備える、条項110のUE。
【0367】
条項112. 少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項107から111のいずれかのUE。
【0368】
条項113. LMFから支援データを受信するための手段であって、支援データが、その時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備える、手段と、構成情報に基づいて、その時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得するための手段とをさらに備える、条項107から112のいずれかのUE。
【0369】
条項114. プログラムコードが記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)のための位置特定セッションをサポートするためにUEの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、ワイヤレスネットワークの中の位置管理機能(LMF)から位置特定要求メッセージを受信することであって、位置特定要求メッセージが、ある時間またはその近くにおけるUEによる位置測定を要求する、受信することと、その時間またはその近くにおいて位置測定結果を取得することであって、位置測定が、UEの位置が位置測定結果および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいてUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、取得することと、位置測定結果または位置をロケーションサーバに送信することのための命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0370】
条項115. ロケーションサーバがLMFを備える、条項114に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0371】
条項116. ロケーションサーバが、ワイヤレスネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)の中のロケーションサーバを備え、位置特定要求メッセージがロケーションサーバを示す、条項114の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0372】
条項117. プログラムコードがさらに、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信せよとの要求を受信することと、その時間またはその近くにおいてアップリンク信号を送信することのための命令を備え、アップリンク信号が、その時間またはその近くにおいて少なくとも1つの基地局によって追加の位置測定結果が取得されることを可能にし、追加の位置測定結果がさらに、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に少なくとも一部基づいて、UEの位置がUEまたはロケーションサーバによって決定されることを可能にする、条項114から116のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0373】
条項118. プログラムコードがさらに、ロケーションサーバから追加の位置測定結果を受信することと、位置測定結果、追加の位置測定結果、および少なくとも1つの測位方法に基づいて位置を決定することのための命令を備える、条項117の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0374】
条項119. 少なくとも1つの測位方法が、ダウンリンク(DL)到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL-AOD)、アシステッド全地球航法衛星システム(A-GNSS)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ラウンドトリップタイム(RTT)、マルチセルRTT、またはこれらの何らかの組合せを備える、条項114から118のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0375】
条項120. プログラムコードがさらに、LMFから支援データを受信することであって、支援データが、その時間またはその近くにおいて複数の基地局によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)のための構成情報を備える、受信することと、構成情報に基づいて、その時間またはその近くにおいてDL PRSを測定することによって位置測定結果を取得することのための命令を備える、条項114から119のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0376】
上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の範囲を逸脱することなく、様々な変更および修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、および/または行動は、どのような特定の順序で実行される必要もない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または特許請求されることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0377】
102 UE
109 TP
110 gNB
111 TP
112 TRP
113 RP
114 ng-eNB
115 AMF
117 LSS
120 LMF
125 GMLC
126 UPF
127 NEF
128 UPA
130 外部クライアント
135 NG-RAN
140 5GCN
202 gNB-CU
204 gNB-CU
702 5GC LCSエンティティ
900 位置管理機能
902 プロセッサ
904 メモリ
906 接続
908 プログラムコード
910 外部インターフェース
920 媒体
922 測位セッションモジュール
924 進化型スケジューリングモジュール
926 ロケーションサーバ割当てモジュール
1000 ロケーションサーバ
1002 プロセッサ
1004 メモリ
1006 接続
1008 プログラムコード
1009 アンテナ
1010 外部インターフェース
1011 トランシーバ
1016 通信インターフェース
1020 媒体
1022 割当てモジュール
1024 位置測定モジュール
1026 位置決定モジュール
1028 解放モジュール
1030 位置転送モジュール
1100 UE
1102 プロセッサ
1104 メモリ
1106 接続
1108 プログラムコード
1110 WWANトランシーバ
1111 アンテナ
1112 WLANトランシーバ
1113 センサ
1115 SPS受信機
1120 媒体
1122 測位セッションモジュール
1124 進化型スケジューリングモジュール
1126 ロケーションサーバ割当てモジュール
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】