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特表2023-536738社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタル装置およびアプリケーション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-29
(54)【発明の名称】社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタル装置およびアプリケーション
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/70 20180101AFI20230822BHJP
【FI】
G16H20/70
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507614
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(85)【翻訳文提出日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 KR2021010257
(87)【国際公開番号】W WO2022031025
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】63/061,092
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SWIFT
3.PYTHON
4.アンドロイド
5.ANDROID
6.イーサネット
7.Ethernet
(71)【出願人】
【識別番号】522154607
【氏名又は名称】エスアルファセラピューティクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チェ・スンウン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ミョンジュン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
社会的コミュニケーション障害を治療するためのシステムおよび方法が提供される。システムは、デジタル装置を含むことができ、これは、ユーザが社会的コミュニケーション障害の発病機序(MOA:mechanism of action)および社会的コミュニケーション障害に対する治療仮説(therapeutic hypothesis)に基づいて、社会的コミュニケーション障害を治療するために、ユーザが従うべき課題をリアルタイムまたは準リアルタイムで生成するように構成されたデジタル課題生成部、およびデジタル課題のユーザの実行結果を収集するように構成された結果収集部を含むことができる。システムは、また、ヘルスケア提供者が患者を管理するためのヘルスケア提供者ポータルおよび/または管理者がヘルスケア提供者を管理するための管理ポータルを含むことができる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
社会的コミュニケーション障害(social communication disorder、SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療する方法であって、
イベントで前記被験者との社会的コミュニケーションの音を電子デバイスで検出するステップであって、前記電子デバイスは、前記イベントで前記被験者との前記社会的コミュニケーションの前記音を感知するためのセンサを含むステップと、
前記社会的コミュニケーションの前記音の一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知、および/またはプラグマティックス(pragmatics)を改善するために、前記被験者に一つ以上の第1課題を提供するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記提供するステップは、前記イベントのリアルタイムまたは準リアルタイム内で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記センサを使用して、前記一つ以上の第1課題に対する前記被験者による遵守度を感知するステップと、
前記遵守度に基づいて、社会的相互作用、社会的認知、および/またはプラグマティックスを改善するために、前記被験者に対する一つ以上の第2課題を決定するステップと、
前記被験者に前記一つ以上の第2課題を提供するステップとをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記一つ以上の特性は、語彙、構文、音韻、音声振動、音声周波数、スピーチ(speech)の速度、単語間隔、トーン(tone)、音声ピッチ(pitch)、音声振幅、一貫性、視線合わせ、目の動き、顔の表情、身体言語、およびハンドジェスチャーからなる群から独立して選択される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記社会的コミュニケーションの前記音の前記一つ以上の特性を標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応、または適切な反応に関連するものに分類するステップをさらに含む、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記正確な反応または前記適切な反応は、当該分野におけるエキスパート、レビュアー、ヘルスケア提供者、または人工知能(AI:artificial intelligence)によって決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記正確な反応または前記適切な反応は、前記ユーザから取得した情報に基づいて決定される、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記皮肉反応、前記シニカル反応、前記腹立ち反応、前記悲しみ反応、前記緊張反応、前記愉快な反応、および前記興奮反応のうち少なくとも一つは、前記語彙が検出される時に人工知能(AI)によって決定される、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記分類に基づいて、社会的相互作用、社会的認知、および/またはプラグマティックスを改善するための前記被験者に対する前記一つ以上の第1課題を決定するステップをさらに含む、請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記イベントは、仮想シナリオおよび実際のイベントからなる群から選択される、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記一つ以上の特性を参照標準と比較することで、前記被験者による前記社会的コミュニケーションをスコアリング(scoring)するステップをさらに含む、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記参照標準は、事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記事前訓練された機械学習モデルは、健康な個人による反応および前記SCDを有する個人による反応のうち少なくとも一つを含む訓練データセットを使用して訓練される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記被験者にスコアを提供するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スコアは、前記イベントに後続する前記被験者による自己評価に少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記一つ以上の第2課題は、前記スコアに基づいて決定される、請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記一つ以上の第1課題および前記一つ以上の第2課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択される、請求項3から請求項16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療するためのシステムであって、
請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の方法を行うように構成された前記電子デバイスと、
前記電子デバイスから受信した情報に基づいて、前記被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)に対する治療を処方するための一つ以上の作業を行うために、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供するように構成されたヘルスケア提供者ポータルと、
前記ヘルスケア提供者による前記システムに対するアクセスを管理するための一つ以上の作業を行うために、前記システムの管理者に一つ以上のオプションを提供するように構成された管理ポータルとを含む、システム。
【請求項19】
社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療するためのコンピューティングシステムであって、
イベントで前記被験者との社会的コミュニケーションの音を検出するためのセンサと、
社会的相互作用、社会的認知、および/またはプラグマティックスを改善するために、前記被験者が従うべき一つ以上の第1課題を前記被験者に提供するように構成されたデジタル課題生成部として、前記一つ以上の課題は、前記社会的コミュニケーションの前記音の一つ以上の特性に基づく、デジタル課題生成部とを含む、コンピューティングシステム。
【請求項20】
プロセッサによって実行される時に、前記プロセッサにとって、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の方法を行うようにする、社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療するためのソフトウェア命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、社会的コミュニケーション障害(social communication disorder)の進行抑制を含む社会的コミュニケーション障害の治療のために意図されたデジタル治療剤(以下、DTxとする)に関する。本開示は、また、患者の社会的コミュニケーション障害を治療するために、ヘルスケアサービス提供者ポータルおよび管理ポータルのいずれか一つまたは両方とデジタル治療剤を統合するシステムに関する。特に、本開示の実施形態は、社会的コミュニケーション障害の発病機序(以下、MOA(mechanism of action)とする)を探るために、基礎科学論文および関連臨床試験論文に関する文献検索およびエキスパートレビューにより社会的コミュニケーション障害を有する被験者の発病機序を推論し、このような発見に基づいて被験者の社会的コミュニケーション障害の進行を抑制し、社会的コミュニケーション障害を治療するための治療仮説(therapeutic hypothesis)およびデジタル治療仮説を確立することを含むことができる。本開示は、また、被験者の社会的コミュニケーション障害に関するデジタル治療仮説を臨床的に検証し、デジタル治療のためのデジタル治療仮説を実現するためのデジタルアプリケーションの合理的設計に関する。本開示は、また、このような合理的設計に基づいて被験者の社会的コミュニケーション障害の進行を抑制し、社会的コミュニケーション障害を治療するためのデジタル装置およびアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
社会的コミュニケーション障害(SCD:social communication disorder)は、社会的相互作用(例えば、スピーチ(speech)スタイルおよび脈絡、言語マナーに関する規則)、社会的認知(例えば、情緒的能力、自分と他人の感情理解)およびプラグマティックス(pragmatics)(例えば、コミュニケーション意図、身体言語、視線合わせ)に関連する正常な身体的または精神的プロセスの崩壊について広範に説明する。社会的コミュニケーション障害は、別の診断であり得るか、自閉症スペクトラム障害(ASD:autism spectrum disorder)、特異的言語障害(SLI:specific language impairment)、学習障害(LD:learning disabilities)、言語学習障害(LLD:language learning disabilities)、知的障害(ID:intellectual disabilities)、発達障害(DD:developmental disabilities)、注意欠陥・多動性障害(ADHD:attention deficit hyperactivity disorder)および外傷性脳損傷(TBI:traumatic brain injury)のような異なる条件の脈絡内で発生し得る。例えば、ASDに関連して、社会的コミュニケーション障害は定義的特徴である。SCDの発病率と有病率は(例えば、様々な人口を対象とし、SCDの臨床診断のための様々な基準を使用して行われる臨床研究によって)、決定が困難であり得るが、子供3人のうち1人が如何なる形態でもSCDを有する可能性がある。しかし、SCDと診断された被験者がSCDの進行を抑制し、治療するために使用することができる非常に信頼し得る治療方法はない。
【0003】
一部の場合に、SCDは、プラグマティック-セマンティック(pragmatic-semantic)プロセスの失敗(例えば、言語的反応と非言語的反応との間の部分的にまたは完全に減少した協応)によって引き起こされ、影響を受けた個人が自信欠如、うつ病などを有するようにする。DTxは、言語的反応と非言語的反応との間の協応を復元して役立つことができる。しかし、この分野にはDTxがほとんどなく、このようなプログラムは、(マウス、キーボードまたはタッチスクリーンなどの)入力デバイスの彼または彼女の積極的な使用なしには被験者から入力を受信することができない。このように、このようなプログラムは、入力デバイスを使用することができる当該被験者に制限される。また、社会的コミュニケーション障害を診断、抑制および/または治療する現在の方法は、リアルタイムまたは準リアルタイム(near-real-time)イベントなどに寄らない。例えば、SCDを有する個人を診断するか治療計画を決定することは、実際のイベントに寄るものではなく、被験者とエキスパートとの間の制御された社会的相互作用に寄ることができる。
【0004】
したがって、(i)(例えば、音またはジェスチャーに基づいて)入力デバイスを彼または彼女が積極的に使用することなく、被験者(または被験者との社会的コミュニケーションに関わる他の個人)から入力を受信することができ、(ii)SCDを治療するために、被験者にリアルタイムまたは準リアルタイムで入力に基づいて課題を提供することができるDTxに対する必要性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示の上記の目的、特徴および利点および他の目的、特徴および利点は、添付の図面を参照して、その例示的な実施形態について詳細に説明することで、本技術分野の通常の技術者にとってより明確になる。
【0006】
図1】健康な個人および自閉症、ADD/ADHD、またはSCDを有する個人に対する例示的な症状およびターゲット治療の比較を例示する。
図2】(i)環境の類型(例えば、公式または非公式環境)、および(ii)コミュニケーションの類型(例えば、予測可能であるか予測不可能なコミュニケーション)に基づいて、SCDを有する被験者が健康でない社会的相互作用(例えば、悲しみまたは怒りを表出)を有することができる例示的な状況を予測する四角図を例示する。
図3】例示的なプラグマティック-セマンティックプロセス、および(i)持続的且つ補助的な行動情報、および(ii)ACTH-またはエンケファリナーゼ(Enkephalinase)-関連行動言語のいずれか一つまたは両方が被験者からSCDを治療するために使用されることができる方式を例示する。
図4】SCDを有する被験者がイベントの間に反応し得る方式、また、本開示のデジタルアプリケーションがイベントの間に被験者が適切に反応することを助けることができる方式に対する例示的な決定木を例示する。
図5】本開示のデジタルアプリケーションが被験者のSCDを治療するためにリアルタイムで被験者の反応を最大化するようにデータをプロセッシングし、課題を生成するために、イベントの前、リアルタイムまたは準リアルタイムイベントおよびイベントの後、情報のうち一つ以上を使用する方式の例示的な図を例示する。
図6】SCDを治療するためにリアルタイムで被験者の反応を最大化するようにデータをプロセッシングし、課題を生成するために本開示のデジタルアプリケーションがリアルタイムまたは準リアルタイムイベント情報を使用する方式の例示的な図を例示する。
図7】入力された音声から分析された相違するグループ1パラメータに関する評価値の和に基づいてスコアリング(scoring)するための例示的な図を例示する。
図8】グループ1パラメータ(例えば、イベントに対する応答において、標準音声と比較して入力された音声の怒り、悲しみ、緊張、愉快および興奮パラメータ)に関する評価値の和に基づく例示的なスコアリング方法を例示する。
図9】入力された音声に対するグループ1パラメータ、会話内容に対するグループ2パラメータおよび会話トーン(tone)に対するグループ3パラメータを例示する。スコアリングは、相違するグループに関する評価値のそれぞれの和の総和に基づくことができる。
図10】本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害を治療するためのデジタル装置およびデジタルアプリケーションに対する例示的なフィードバックループを図示する図である。
図11】本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害を治療するためのデジタルアプリケーションでの例示的な動作を例示するフローチャートである。
図12】本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害を治療するためのデジタル装置の例示的なハードウェア構成を図示する図である。
図13】ヘルスケア提供者ポータルを使用する医師および管理ポータルを使用する管理者に対する例示的な権限を図示する表である。
【0007】
上記に識別されている図面は、現在開示されている実施形態について説明するが、論議で言及されているように、他の実施形態も考えられる。本開示は、制限ではなく、表現により例示的な実施形態を提示する。現在開示されている実施形態の原理の範囲および思想内に属する多数の他の修正および実施形態が、本技術分野における通常の技術者によって考案されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。しかし、本開示は、以下に開示される実施形態に限定されず、様々な形態に実現されることができる。以下の実施形態は、本技術分野における通常の技術者が本開示の実施形態を実現し、実施することができるように説明するためのものである。
【0009】
定義
第1、第2などの用語は、様々な要素を説明するために使用されることができるが、これらの要素は、このような用語によって制限されない。このような用語は、一つの要素を他の要素と区別することにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱しないとともに、第1要素は、第2要素と称することができ、同様に、第2要素も第1要素と称することができる。「および/または」という用語は、関連する並べられた項目のうち一つ以上の任意のまたすべての組み合わせを含む。
【0010】
本願で使用されている用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであって、例示的な実施形態を限定することを意図しない。単数型の「ある(a)」、「どの(an)」および「その(the)」は、文脈上、明白に異なる意味を示さない限り、複数型も含むことを意図する。「含む(comprises)」、「含み(comprising)」、「含める(includes)」および/または「含めて(including)」という用語は、本願で使用される時に、明治されている特徴、定数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそのグループの存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、定数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそのグループの存在または追加を排除しないことをさらに理解することができる。
【0011】
本願に使用されているように、「約(about)」という用語は、一般的に、本技術分野における通常の技術者によって決定される受容可能な誤差範囲内にある特定の数値を指し、これは、部分的に数値が測定または決定される方式、すなわち、測定システムの限界に依存する。例えば、「約」は、与えられた数値の±20%、±10%または±5%の範囲を意味し得る。
【0012】
本願で使用されているように、「リアルタイム」または「準リアルタイム」という用語は、一般的に、イベントと同時に発生する特性を指す。例えば、本開示の特定の実施形態において、一つ以上の課題が被験者にリアルタイムで提供されることができる。本願で使用されているように、「リアルタイム」という用語は、イベントと同時に、またはイベント1秒以内、イベント5秒以内、イベント10秒以内、イベント15秒以内、イベント30秒以内、イベント1分以内、イベント2分以内またはイベント5分以内の特性を指すことができる。
【0013】
概要
以下、添付の図面を参照して、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。本開示の理解を容易にするために、図面の説明の全体にわたり同一の数字は同一の要素を指し、同一の要素に関する説明は繰り返して行っていない。
【0014】
特定の様態において、本開示は、社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療する方法を提供する。特定の実施形態において、本方法は、電子デバイスによりイベントで被験者との社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーを検出するステップを含み、ここで、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーを感知するためのセンサを含む。特定の実施形態において、本方法は、社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーのいずれか一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に一つ以上の第1課題を提供するステップを含む。一般的に、一つ以上の課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択されることができる。
【0015】
本願に説明されている任意の方法、システムまたはデジタルアプリケーションによって治療される患者または被験者は、任意の年齢であることができ、大人または子供であることがあるが、本開示の方法およびシステムは、特に、5歳超の学生および21歳超の大人に特に適する。一部の場合に、患者または被験者は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99歳またはその範囲内である(例えば、5~65歳、20~65歳または30~65歳)。一部の実施形態において、患者または被験者は子供である。一部の実施形態において、患者または被験者は子供であり、本開示の方法、システムまたはデジタルアプリケーションを使用する時に大人によって監督される。
【0016】
特定の実施形態において、本方法は、電子デバイスによりイベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を検出するステップを含む。電子デバイスは、一般的に、社会的コミュニケーションに関連する音またはジェスチャーを検出することができる任意のデバイスを指し得ることが理解される。電子デバイスの非制限的な例は、スマートフォン(例えば、Apple iPhoneTM)、スマートウォッチ(例えば、Apple WatchTM)、タブレット(例えば、Apple iPadTM)、ラップトップパソコン(例えば、Apple MacBookTM)、スマートグラス(例えば、Apple GlassTM)などを含む。特定の実施形態において、電子デバイスは、複数の電子デバイス(例えば、一次電子デバイスおよび二次電子デバイス)を含むことができる。本技術分野の通常の技術者は、任意の個数のデバイスが使用されることができ、このようなデバイスが(例えば、デバイスの間でまたはデバイスからサーバに)情報を転送および受信するために、無線でリンクされることができることを理解することができる。それぞれのデバイスの固有の特徴を用いるために、本開示の様々な実施形態において相違するデバイスが使用され得ることが考えられる。被験者は、スマートフォンを一次電子デバイスとして、また、スマートウォッチを二次電子デバイスとして携帯することができる。例えば、スマートフォンを使用して社会的コミュニケーションの音を分析し、音に基づいて被験者が従うべき一つ以上の課題を決定することができる一方、スマートウォッチが社会的コミュニケーションの音を検出するのに使用されることができるが、スマートウォッチは、(例えば、音の検出がより難しいポケットではなく)音のソースにより近い身体の表面に配置されたウェアラブル技術であるためである。他の例において、スマートフォンを使用して社会的コミュニケーションのジェスチャーを分析し、ジェスチャーに基づいて被験者が従うべき一つ以上の課題を決定することができるのに対し、スマートグラスは、社会的コミュニケーションの音を検出するのに使用されることができるが、スマートグラスは、(例えば、ジェスチャーの検出がより難しいポケットではなく)社会的コミュニケーションのジェスチャーを容易に観察するように位置し、身体の表面上に配置されたウェアラブル技術であるためである。
【0017】
特定の実施形態において、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を感知するためのセンサを含む。特定の実施形態において、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションのジェスチャーを感知するためのセンサを含む。センサの非制限的な例は、カメラ、フォトセル、マイクロフォン、活動センサ、モーションセンサ、サウンドメータ、音響センサ、光学センサ、周辺光センサ、赤外線センサ、環境センサ、温度センサ、温度計、圧力センサおよび加速度計を含む。特定の実施形態において、電子デバイスは、単一センサを含む。特定の実施形態において、電子デバイスは、2個のセンサ、3個のセンサ、4個のセンサ、5個のセンサ、6個のセンサ、7個のセンサ、8個のセンサ、9個のセンサ、10個のセンサまたは10個超のセンサを含む。例えば、電子デバイスは、2個のセンサ(例えば、カメラおよびマイクロフォン)を含むことができる。
【0018】
特定の実施形態において、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を感知するためのセンサを含む。例えば、社会的コミュニケーションの音は、人間の音声を指し得る。特定の実施形態において、人間の音声は、被験者の音声である。他の実施形態において、人間の音声は、被験者との社会的コミュニケーションに関連する個人の音声である。特定の実施形態において、音は、周りの音(例えば、被験者と社会的コミュニケーションに関わらない近くにいる個人の音声)である。例えば、特定の実施形態において、センサは、周りの音を減少させるか、被験者と他の個人との社会的コミュニケーションに関連した音を向上させるために周りの音を検出するように構成されることができる。特定の実施形態において、電子デバイスは、社会的コミュニケーションの音を感知するためのセンサを含み、次に、音が分析されて音の一つ以上の特性を決定する。社会的コミュニケーションの音の特性の非制限的な例は、語彙、構文、音韻、音声振動、音声周波数、スピーチの速度、単語間隔、トーン、音声ピッチ、音声振幅および一貫性のいずれか一つ以上を含むことができる。音声は、振幅、音域(transliteration)などを介して、怒り、イライラ、気持ちを判定するのに使用されることができる。顔の表情は、愉快な表現、イライラの表現などを判定するのに使用されることができる。音の特性を決定するために、社会的コミュニケーションの音を分析するために、本技術分野で利用可能な任意の方法が使用可能であることを理解することができる。例えば、本願に全体の内容が参照として統合される米国公開20190385066号は、人工知能技術、ロボットおよびロボットによって感情状態を予測するための方法に関する。他の例において、本願に全体の内容が参照として統合される米国公開20180174020号は、感性知能自動チャットのためのシステムおよび方法に関する。本システムおよび方法は、ユーザとの会話の脈絡および感情を把握して、感性知能的な自動(または人工知能)チャットを提供する。このような決定に基づいて、システムおよび方法は、ユーザ質疑に対する応答に対する応答データベースから一つ以上の応答を選択することができる。また、システムおよび方法は、ユーザフィードバックまたは環境フィードバックに基づいて修正されるか訓練されることができる。さらに他の例において、本願でその全体の内容が参照として統合される米国公開20180181854号は、人工感性知能を使用して様々な入力データを受信し、入力データをプロセッシングし、計算応答刺激を返還し、入力データを分析するシステムおよび方法に関する。特定のユーザ、複数のユーザまたは環境に対する入力データを取得するために、様々な電子デバイスが使用されることができる。音声トーン、顔の表情、ソーシャルメディアプロファイルおよび周辺環境データからなることができるこのような入力データは、特定のユーザ、ユーザグループまたは環境に関連する履歴データと比較されることができる。本文書のシステムおよび方法は、人工知能を採用して収集されたデータを評価し、ユーザまたはユーザグループに刺激を提供することができる。応答刺激は、音楽、引用文、写真、冗談、提案などの形態であることができる。さらに他の例において、その全体の内容が本願に参照として統合される米国公開20190286996号は、人工知能に基づく人間機械相互作用方法および人工知能に基づく人間機械相互作用デバイスに関する。
【0019】
同様に、特定の実施形態において、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションのジェスチャーを感知するためのセンサを含む。社会的コミュニケーションのジェスチャーは、例えば、被験者または被験者との社会的コミュニケーションに関わる個人による視線合わせ、被験者または被験者との社会的コミュニケーションに関わる個人の目の動き、被験者または被験者との社会的コミュニケーションに関わる個人による顔の表情、被験者または被験者との社会的コミュニケーションに関わる個人の身体言語および被験者または被験者との社会的コミュニケーションに関わる個人のハンドジェスチャーを指し得る。
【0020】
特定の実施形態において、社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーが分類される。特定の実施形態において、社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーは、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応のいずれか一つ以上に関連するものと分類される。例えば、ソーシャルコミュニケーションの音またはジェスチャーは、被験者が日常生活の中で日常的に行う音またはジェスチャーである場合に、標準反応として分類されることができる。音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、例えば、外部エキスパートを使用して行われることができる。他の例において、音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、レビュアーを使用して行われることができる。他の例において、音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、ヘルスケア提供者を使用して行われることができる。他の例において、音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、行動データを使用して行われることができる。他の例において、音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、行動データを使用して訓練された機械学習モデルを使用して行われることができる。他の例において、音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、人工知能を使用して行われることができる。さらに他の例において、音またはジェスチャーの分類は、特定の音またはジェスチャーが与えられた類型の反応(例えば、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応)に関連するか分類するために、イベントに後続してまたはイベントの前に被験者から取得したデータを使用して行われることができる。例えば、イベントに後続して、被験者は、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応のうち一つ以上に関連することで、社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーを特性化するデジタルアプリケーションにデータを入力することができる。制限なく、特定の音またはジェスチャーは、標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応および適切な反応のうち2個以上に分類されることができる。
【0021】
特定の実施形態において、本方法は、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に、(例えば、分類に基づいて)一つ以上の第1課題を提供するステップを含む。課題は、イベントのリアルタイムまたは準リアルタイムで被験者に提供されることができる。本願で使用されているように、「リアルタイム」または「準リアルタイム」という用語は、一般的に、イベントと同時に発生する特性を指す。例えば、本開示の特定の実施形態において、一つ以上の課題が被験者にリアルタイムで提供されることができる。「リアルタイム」は、イベントと同時、またはイベント1秒以内、イベント5秒以内、イベント10秒以内、イベント15秒以内、イベント30秒以内、イベント1分以内、イベント2分以内またはイベント5分以内の特性を指し得る。「リアルタイム」は、また、事前-イベントと同時、または事前-イベント1秒以内、事前-イベント5秒以内、事前-イベント10秒以内、事前-イベント15秒以内、事前-イベント30秒以内、事前-イベント1分以内、事前-イベント2分以内または事前-イベント5分以内の特性を指し得る。イベントは、一般的に、仮想のシナリオ(例えば、電子デバイスを使用して被験者が露出する操作されたイベント、事前-イベントまたは練習イベント)または実際のイベントを指し得る。
【0022】
特定の実施形態において、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するための被験者に対する一つ以上の第1課題は、社会的コミュニケーションの音またはジェスチャーの分類に基づいて決定される。
【0023】
特定の実施形態において、電子デバイスは、SCDの発病機序(MOA)および治療仮説に基づいて、SCDを治療するための一つ以上の課題を生成し、一つ以上の課題を被験者に提供するように構成されたデジタル課題生成部を含む。一部の実施形態において、デジタル装置は、デジタル課題の被験者の実行結果を収集するように構成された結果収集部を含む。一部の実施形態において、本開示のデジタルアプリケーションは、被験者の自信を高めるために、被験者のドーパミンレベルを増加させるように、被験者に一つ以上の課題(例えば、歩き回るか肯定的に考えること)を提供することができる。一部の実施形態において、本開示のデジタルアプリケーションは、社会性を高めるために、被験者のオキシトシンレベルを増加させるように、被験者に一つ以上の課題(例えば、有酸素運動遂行)を提供することができる。一部の実施形態において、本開示のデジタルアプリケーションは、被験者に一つ以上の異なる課題、例えば、協力作業遂行、言語認知を改善するための訓練、隠喩および/または冗談を理解するための訓練、攻撃的な感情を管理するための訓練、または他の個人からの攻撃(言語的または身体的)を予測または予見する訓練を提供することができる。特定の実施形態において、本開示のデジタルアプリケーションは、被験者の身体において、GABAレベル、グルタメート(glutamate)レベル、セロトニン(serotonin)レベル、ドーパミン(dopamine)レベル、アセチルコリン(acetylcholine)レベル、オキシトシン(oxytocin)レベル、アルギニン-バソプレッシン(arginine-vasopressin)レベル、メラトニン(melatonin)レベル、ニューロペプチドベータ-エンドルフィン(neuropeptide beta-endorphin)レベル、ペンタペプチドメトエンケファリン(pentapeptide metenkephalin)レベル、エンケファリン(encephalin)レベルおよびアドレノコルチコトロピン(adrenocorticotropin)レベルのうち一つ以上を調節(例えば、増加、減少または維持)するために、被験者に一つ以上の課題を提供することができる。
【0024】
特定の実施形態において、被験者による社会的コミュニケーションは、一つ以上の特性を参照標準と比較することでスコアリングされることができる。特定の実施形態において、参照標準は、事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される。特定の実施形態において、参照標準は、管理者、健康な個人による反応および/またはSCDを有する個人による反応のうち少なくとも一つを含む訓練データセットを使用して訓練された事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される。
【0025】
図7図9は、入力された音声、会話内容および会話での被験者のトーンが、相違するグループ化したパラメータに基づいて分析される例示的なスコアリングプロセスを例示する。事前決定されたスコアは、パラメータに対して事前決定された範囲に割り当てられる。例えば、音声が入力される時に、入力される音声のボリュームが1~300である時に、「怒り」パラメータが「底い」と設定される。一つの出力スコアリング数値がパラメータのグループ内で生成されることができ、一つの全体の出力スコアリング数値がすべてのグループに対して生成されることができる。
【0026】
図10は本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のための電子デバイスおよびアプリケーションに対するフィードバックループを図示する図である。図10を参照すると、一つのフィードバックループを複数回繰り返して生化学的因子を調節することで、社会的コミュニケーション障害の進行抑制および治療が達成されることが示された。
【0027】
社会的コミュニケーション障害の進行に対する抑制および治療効果は、対応する治療過程の間に単純に繰り返して行われる課題-実行サイクルに比べて、フィードバックループの課題-実行サイクルの漸進的な改善によってより効果的に達成されることができる。例えば、第1サイクルに対するデジタル課題と実行結果は、一つのループで入力値と出力値として与えられるが、フィードバックループがN回実行される時に、次のループに対する入力を調整するために、ループのフィードバックプロセスを使用してこのループで生成された入力値と出力値を反映することで、新たなデジタル課題が生成されることができる。このようなフィードバックループは、繰り返して行われて患者に合わせたデジタル課題を導き出し、且つ治療効果を極大化することができる。
【0028】
このように、本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のための電子デバイスおよびアプリケーションにおいて、前回のサイクル(例えば、N-1回目のサイクル)から提供される患者のデジタル課題および課題実行結果に関するデータは、このサイクル(例えば、N回目のサイクル)で患者のデジタル課題および実行結果を計算するのに使用されることができる。すなわち、次のループのデジタル課題は、患者のデジタル課題および前回のループで計算されたデジタル課題の実行結果に基づいて生成されることができる。このような場合に、必要に応じて、フィードバックプロセスのために、様々なアルゴリズムと統計的モデルが使用されることができる。上述のように、本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のための電子デバイスおよびアプリケーションにおいて、迅速なフィードバックループを介して患者に適する患者に合わせたデジタル課題を最適化することができる。
【0029】
図11は本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタルアプリケーションの動作を例示するフローチャートである。図11を参照すると、本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタルアプリケーションは、第1ユーザとの社会的コミュニケーションの音および/またはジェスチャーを先に検出することができる(1110)。
【0030】
次に、1120において、一つ以上の課題に基づいて特定されたデジタル課題が生成されることができる。1120は、患者の環境、行動、感情および認知に対する仮想パラメータを社会的コミュニケーション障害の発病機序およびこれに対する治療仮説に適用することで、一つ以上の課題を生成することができる。この場合に、1120において一つ以上の課題は、社会的コミュニケーション障害に対して生化学的因子(例えば、GABA、グルタメート、セロトニン、ドーパミン、アセチルコリン、オキシトシン、アルギニン-バソプレッシン、メラトニン、ニューロペプチドベータ-エンドルフィン、ペンタペプチドメトエンケファリン、エンケファリンまたはアドレノコルチコトロピン)に基づいて生成されることができる。一方、1120において、ヘルスケア提供者またはエキスパートレビュアーからの入力に基づいて、一つ以上の課題が生成されることができる。この場合、患者を診断する時に、医師によって収集された情報と当該情報に基づいて記録された処方結果に基づいて一つ以上の課題が生成されることができる。また、1120において、患者から受信した情報(例えば、基底因子、医療情報、デジタル治療素養など)に基づいて一つ以上の課題が生成されることができる。
【0031】
その後、デジタル課題が患者に提供されることができる(1130)。この場合、デジタル課題は、患者の課題遵守度がセンサを使用してモニタリングされることができる行動に関連したデジタル課題の形態で提供されるか、患者が実行結果を直接入力することができるデジタル課題の形態で提供されることができる。一般的に、一つ以上の課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択されることができる。
【0032】
患者が提示されているデジタル課題を実行した後、デジタル課題に対する患者の実行結果が収集されることができる(1140)。1140において、デジタル課題の実行結果は、上述のように、デジタル課題に対する患者の遵守度をモニタリングするか、患者がデジタル課題の実行結果を入力することができるようにすることで収集されることができる。
【0033】
一方、本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタルアプリケーションは、動作を複数回繰り返して行うことができ、ここで、動作は、デジタル課題の生成およびデジタル課題の患者の実行結果を収集することを含む。この場合、デジタル課題を生成することは、前回のサイクルから提供された患者のデジタル課題および前回のサイクルから提供された患者の収集されたデジタル課題に対する実行結果データに基づいて、今回のサイクルに対する患者のデジタル課題を生成することを含むことができる。
【0034】
上述のように、本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタルアプリケーションによると、社会的コミュニケーション障害の進行抑制および治療の信頼性が、社会的コミュニケーション障害に対する生化学的因子を考慮した社会的コミュニケーション障害の発病機序およびこれに対する治療仮説を導き出し、社会的コミュニケーション障害の発病機序およびこれに対する治療仮説に基づいて、患者にデジタル課題を提示し、デジタル課題の結果を収集および分析することで保障されることができる。
【0035】
本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のための電子デバイスおよびアプリケーションは、社会的コミュニケーション障害の治療の観点で説明されているが、本開示は、これに限定されない。社会的コミュニケーション障害以外の他の疾病に対しても、デジタル治療は、上述のことと実質的に同じ方式で実行されることができる。
【0036】
図12は本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のための電子デバイスのハードウェア構成を図示する図である。
【0037】
図12を参照すると、本開示の一実施形態による社会的コミュニケーション障害の治療のための電子デバイスのハードウェア1200は、CPU1210、メモリ1220、入力/出力I/F1230および通信I/F1240を含むことができる。
【0038】
CPU1210は、メモリ1220に格納された社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタルアプリケーションを実行し、デジタル社会的コミュニケーション障害の治療のための様々なデータをプロセッシングし、デジタル社会的コミュニケーション障害の治療に関連した機能を実行するように構成されたプロセッサであることができる。すなわち、CPU1210は、メモリ1220に格納された社会的コミュニケーション障害の治療のためのデジタルアプリケーションを実行して機能を実行するように動作することができる。
【0039】
メモリ1220は、社会的コミュニケーション障害を治療するためのデジタルアプリケーションを内部に格納することができる。また、メモリ1220は、データベースに含まれたデジタル社会的コミュニケーション障害の治療に使用されるデータ、例えば、患者のデジタル課題および課題遂行結果、患者の医療情報などを含むことができる。
【0040】
必要に応じて、このような複数のメモリ1220が提供されることができる。メモリ1220は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであることができる。メモリ1220が揮発性メモリである場合、RAM、DRAM、SRAMなどがメモリ1220として使用されることができる。メモリ1220が不揮発性メモリである場合、ROM、PROM、EAROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリなどがメモリ1220として使用されることができる。前記に挙げられたメモリ1220の例は、単に例示の方式で与えられるだけであって、本開示を限定することを意図しない。
【0041】
入力/出力I/F1230は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置(図示せず)とディスプレイ(図示せず)のような出力装置などが、CPU1210に対してデータを(例えば、無線または有線で)転送および受信することができるインタフェースを提供することができる。
【0042】
通信I/F1240は、サーバに/サーバから様々な類型のデータを転送および受信するように構成され、有線または無線通信を支援することができる様々な装置のうち一つであることができる。例えば、前記に言及したデジタル行動に基づく治療に対する類型のデータが通信I/F1240を介して別の利用可能な外部サーバから受信することができる。
【0043】
本開示による社会的コミュニケーション障害を治療、改善または予防するための電子デバイスおよびアプリケーションによると、社会的コミュニケーション障害の進行を抑制し、治療することができる信頼できる電子デバイスおよびアプリケーションは、社会的コミュニケーション障害の進行に対する生化学的因子を考慮して、社会的コミュニケーション障害の発病機序および治療仮説と社会的コミュニケーション障害に対するデジタル治療仮説を導き出し、患者にデジタル課題を提示し、デジタル課題の実行結果を収集および分析することで提供されることができる。
【0044】
一部の様態において、本開示は、社会的コミュニケーション障害の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)を治療するためのシステムを提供する。一部の実施形態において、本システムは、電子デバイスを含む。一部の実施形態において、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を検出するように構成され、ここで、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を感知するためのセンサを含む。一部の実施形態において、電子デバイスは、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、患者に対する一つ以上の第1課題を提供するように構成される。一部の実施形態において、システムは、電子デバイスから受信した情報に基づいて、被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)に対する治療を処方するように、一つ以上の作業を行うために、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供するように構成されたヘルスケア提供者ポータルを含む。一部の実施形態において、本システムは、ヘルスケア提供者によるシステムに対するアクセスを管理するように、一つ以上の作業を行うために、システムの管理者に一つ以上のオプションを提供するように構成された管理ポータルを含む。
【0045】
一部の実施形態において、本開示は、社会的コミュニケーション障害を治療するためのシステムを提供し、本システムは、管理ポータル(例えば、管理者のウェブ)、ヘルスケア提供者ポータル(例えば、医師のウェブ)および患者の社会的コミュニケーション障害を治療するためにデジタルアプリケーション(例えば、アプリケーションまたは「アプリ(app)」)を実行するように構成されたデジタル装置を含む。なによりも、管理者のポータルは、管理者が医師アカウントを発行し、医師情報を検討し、非-識別化された患者情報を検討することができるようにする。なによりも、ヘルスケア提供者のポータルは、ヘルスケア提供者(例えば、医師)が患者アカウントを発行し、患者情報(例えば、年齢、処方情報および一つ以上の事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを完了した状態)を検討することができるようにする。なによりも、デジタルアプリケーションは、患者が一つ以上の事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを完了することができるようにする。
【0046】
一部の実施形態において、本開示は、デジタルアプリケーションの開始時に、スプラッシュプロセスの間にログイン確認のための実行流れを提供する。同様に、本開示は、デジタルアプリケーションの開始時に、スプラッシュプロセスの間に処方検証のための実行流れを提供する。処方検証プロセスは、例えば、治療期間が満了したか決定するか、処方に基づいて被験者の当日セッションが完了したか(例えば、被験者が処方を遵守するか)決定することを含むことができる。この場合、デジタル装置は、完了するように利用可能な事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションがないことを被験者に通知することができる。
【0047】
一部の実施形態において、ヘルスケア提供者ポータルは、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供し、ヘルスケア提供者に提供される一つ以上のオプションは、被験者の追加または除去、被験者に関する個人情報の閲覧または編集、被験者に関する遵守度情報の閲覧、少なくとも部分的に完了した一つ以上の事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションに対する被験者の結果の閲覧、被験者に一つ以上の事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッション処方、一つ以上の事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションに対する処方変更および被験者とのコミュニケーションからなる群から選択される。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者に関する個人情報の閲覧または編集を含み、個人情報は、被験者に対する識別番号、被験者の名前、被験者の生年月日、被験者のEメール、被験者の保護者のEメール、被験者に対する連絡先電話番号、被験者に対する処方箋および被験者に対してヘルスケア提供者によりなされた一つ以上のノートからなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、個人情報は、患者に対する処方を含み、患者に対する処方は、処方識別番号、処方類型、開始日、持続時間、完了日、患者によって行われるように予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションの数および一日に被験者によって行われる予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションの数からなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、遵守度情報の閲覧を含み、被験者の遵守度情報は、被験者が一つ以上の予定されたまたは処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを完了したか、部分的に完了したか、完了していない一つ以上の日付を識別するカレンダおよび被験者によって完了した予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションの数のうち一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者の結果の閲覧を含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了した事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションに対する被験者の結果は、被験者が予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを開始した時間、被験者が予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを終了した時間および予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションが完全にまたは部分的に完了したかを示す表示子からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0048】
一部の実施形態において、本開示は、ヘルスケア提供者ポータルのダッシュボードを提供する。(1)現在、医師のアカウントに関連したすべての患者の数。最近90日間一日に患者用デジタルアプリケーションを開いた患者の数を示すために、グラフが使用されることができる。進行中の患者の数も見ることができる。最近90日間一日にセッションを完了した患者の数を示すために、グラフを使用することができる。一部の実施形態において、本開示は、ヘルスケア提供者ポータルに患者タブを提供し、患者タブは、患者のリストを表示する。例えば、本開示は、(1)患者ID(患者をリストに追加する時にそれぞれの患者に一時的に与えられる固有識別番号)、(2)患者の名前、(3)ID、名前、Eメール、メモなどによって検索するための検索バー、および(4)新規患者を追加するための新規患者の追加ボタンを提供する。一部の実施形態において、本開示は、ヘルスケア提供者ポータルに患者タブを提供し、患者タブは、与えられた患者に関する詳細な情報を表示する。例えば、本開示は、(1)詳細な患者情報、(2)患者情報を編集するためのボタン、(3)処方情報、(4)新規処方の追加のためのボタン、(5)それぞれの相違する処方に対する進行状態、および(6)患者にEメールを送信するためのボタンまたはリンクを提供する。一部の実施形態において、本開示は、新規患者を追加するために、ヘルスケア提供者ポータルに患者タブを提供する。例えば、本開示は、(1)新規患者を追加するためのボタンを提供し、(3)必要な患者情報が提供されていない場合、エラーメッセージが表示される。一部の実施形態において、本開示は、既存患者の情報を編集するためのヘルスケア提供者ポータルの患者タブを提供する。例えば、本開示は、(1)パスワードを再設定するためのボタンまたはリンク、(2)与えられた患者を削除するためのボタン、および(3)変更事項を格納するためのボタンを提供する。一部の実施形態において、本開示は、与えられた患者に関する詳細な処方情報を表示するヘルスケア提供者ポータルの患者タブを提供する。例えば、本開示は、(1)処方情報を編集するためのボタン、(2)患者または被験者が参加したセッションの持続時間、および(3)治療進行概要を提供する。7日は、7個の正方形のラインまたは行で表示される。12週間に対して、それぞれの6週間が別に提示されることができる。セッション状態を区分するために、相違するカラーが使用されることができる(例えば、開始されていないセッションは灰色、参加していないセッションは赤色、部分的に参加したセッションは黄色、完全に参加したセッションは緑色)。一部の実施形態において、本開示は、与えられた患者に関する処方情報を編集するために、ヘルスケア提供者ポータルの患者タブを提供する。
【0049】
一部の実施形態において、管理ポータルは、管理者に一つ以上のオプションを提供し、システムの管理者に提供される一つ以上のオプションは、ヘルスケア提供者の追加または除去、ヘルスケア提供者のための個人情報の閲覧または編集、患者の識別除去された情報の閲覧または編集、被験者に関する遵守度情報の閲覧、少なくとも部分的に完了した一つ以上の事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションに対する被験者の結果の閲覧およびヘルスケア提供者とのコミュニケーションからなる群から選択される。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、個人情報の閲覧または編集を含み、ヘルスケア提供者の個人情報は、ヘルスケア提供者の識別番号、ヘルスケア提供者の名前、ヘルスケア提供者のEメールおよびヘルスケア提供者の連絡先電話番号からなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者の識別除去された情報の閲覧または編集を含み、被験者の識別除去された情報は、被験者に対する識別番号および被験者に対するヘルスケア提供者からなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者に関する遵守度情報の閲覧を含み、被験者の遵守度情報は、被験者が一つ以上の予定されたまたは処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを完了したか、部分的に完了したか、完了していない一つ以上の日付を識別するカレンダおよび被験者によって完了した予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションの数のうち一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者の結果の閲覧を含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了した事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションに対する被験者の結果は、被験者が予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを開始した時間、被験者が予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションを終了した時間および予定または処方された事前-イベント社会的コミュニケーション練習セッションが完全にまたは部分的に完了したかに対する表示子からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0050】
一部の実施形態において、本開示は、(A)管理ポータルのダッシュボードを提供する。例えば、本開示は、(1)医師の数を提供する。最近90日間一日にデジタルアプリケーションを訪問した医師の数、(2)任意の医師アカウントに関連したすべての患者の数を示すためにグラフが使用されることができる。最近90日間一日に患者用デジタルアプリケーションを開いた患者の数を示すために、グラフが使用されることができる。進行中の患者の数も見ることができる。最近90日間一日にセッションを完了した患者の数を示すために、グラフが使用されることができる。一部の実施形態において、本開示は、管理ポータルに医師タブを提供し、医師タブは、医師のリストを表示する。例えば、本開示は、(1)様々な医師を名前、Eメールなどで検索するための検索バー、(2)新規医師を追加するためのボタン、(3)医師のID、(4)詳細な医師情報を見るためのボタンおよび(5)非活性化された医師アカウントを提供する。一部の実施形態において、本開示は、管理ポータルに医師タブを提供し、医師タブは、患者-識別情報が削除(*)された与えられた医師によって診療される患者のリストを表示する。例えば、本開示は、(1)医師のアカウント情報、(2)医師のアカウント情報を編集するためのボタン、(3)医師によって診療中の患者のリスト、(4)患者ID番号のリスト、(5)医師に登録Eメールを送信するためのリンクまたはボタン、(6)医師のアカウントが非活性化されたという通知を提供し、これは、非活性化されたアカウント、および(7および8)削除または識別除去された患者情報に対してのみ見ることができる。一部の実施形態において、本開示は、新規医師を追加するための管理ポータルの医師タブを提供する。一部の実施形態において、本開示は、医師アカウント活性化または非活性化を含み、既存医師の情報を編集するための管理ポータルの医師タブを提供する。一部の実施形態において、本開示は、一つ以上の患者に関する情報を表示する管理ポータルの患者タブを提供し、ここで、敏感な情報は、削除される。一部の実施形態において、本開示は、詳細な患者または与えられた患者に関する処方情報を表示する管理ポータルの患者タブを提供する。一部の実施形態において、本開示は、与えられた患者に関する詳細な処方情報を表示する管理ポータルの患者タブを提供する。図13はヘルスケア提供者ポータルを使用する医師および管理ポータルを使用する管理者に対する権限を示す表を提供する。
【0051】
一部の様態において、本開示は、社会的コミュニケーション障害の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)を治療するためのコンピューティングシステムを提供する。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を検出するためのセンサを含む。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために被験者が従うべき一つ以上の第1課題を被験者に提供するように構成されたデジタル課題生成部を含み、前記一つ以上の課題は、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づく。
【0052】
本願に言及されている任意のコンピュータシステムは、任意の適切な個数の下位システムを用いることができる。一部の実施形態において、コンピュータシステムは、単一コンピュータ装置を含み、ここで、下位システムは、コンピュータ装置の構成要素であることができる。他の実施形態において、コンピュータシステムは、それぞれ内部構成要素を有する下位システムである複数のコンピュータ装置を含むことができる。コンピュータシステムは、デスクトップおよびラップトップパソコン、タブレット、モバイルフォンおよび他のモバイルデバイスを含むことができる。
【0053】
下位システムは、システムバスを介して相互連結されることができる。追加の下位システムは、ディスプレイアダプダにカップリングされたプリンタ、キーボード、格納デバイスおよびモニタを含む。I/O制御器にカップリングされる周辺装置および入力/出力(I/O)デバイスは、入力/出力(I/O)ポート(例えば、USB、FireWire(R))のような本技術分野において周知の任意の個数の連結によってコンピュータシステムに連結されることができる。例えば、I/Oポートまたは外部インタフェース(例えば、イーサネット(Ethernet)、Wi-Fiなど)は、コンピュータシステムをインターネット、マウス入力デバイスまたはスキャナのような広域ネットワークに連結するのに使用されることができる。システムバスを介する相互連結は、中央プロセッサがそれぞれの下位システムと通信し、システムメモリまたは格納デバイス(例えば、ハードドライブまたは光ディスクのような固定式ディスク)からの複数の命令の実行だけでなく、下位システム間の情報交換を制御することができるようにする。システムメモリおよび/または格納デバイスは、コンピュータ可読媒体を実現することができる。他の下位システムは、カメラ、マイクロフォン、加速度計などのデータ収集デバイスである。本願に言及されている任意のデータは、一つの構成要素から他の構成要素に出力されることができ、ユーザに出力されることができる。
【0054】
コンピュータシステムは、例えば、外部インタフェースまたは内部インタフェースによってともに連結された複数の同じ構成要素または下位システムを含むことができる。一部の実施形態において、コンピュータシステム、下位システムまたは装置は、ネットワークを介して通信することができる。このような場合、一つのコンピュータはクライアントと、他のコンピュータはサーバと見なされることができ、ここで、それぞれは、同じコンピュータシステムの一部になることができる。クライアントとサーバは、それぞれ複数のシステム、下位システムまたは構成要素を含むことができる。
【0055】
実施形態の様態は、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路またはフィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用し/使用するか、一般的にプログラム可能なプロセッサとともにモジュール式または統合方式でコンピュータソフトウェアを使用して制御ロジックの形態に実現されることができる。本願で使用されているように、プロセッサは、単一-コアプロセッサ、同一の集積チップ上のマルチ-コアプロセッサ、または単一回路ボード上のまたはネットワーク化した複数のプロセッシングユニットを含む。本願に提供されている開示および教示に基づいて、本技術分野における通常の技術者は、ハードウェアおよびハードウェアとソフトウェアの組み合わせを使用して、本願に説明されている実施形態を実現する他の方式および/または方法を認知し認識することができる。
【0056】
一部の様態において、本開示は、社会的コミュニケーション障害の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)を治療するためのソフトウェア命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体を提供し、ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサが、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を電子デバイスのセンサによって感知するようにする。一部の様態において、本開示は、社会的コミュニケーション障害の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)を治療するためのソフトウェア命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体を提供し、ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサが、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を電子デバイスによって被験者に提供するようにし、前記一つ以上の課題は、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づく。
【0057】
本出願に説明されている任意のソフトウェア構成要素または機能は、例えば、Java、C、C++、C♯、Objective-C、Swiftまたは、例えば、通常のまたはオブジェクト指向技術を使用するPerlまたはPythonのようなスクリプティング言語のような任意の適切なコンピュータ言語を使用してプロセッサによって実行されるソフトウェアコードとして実現されることができる。ソフトウェアコードは、格納および/または転送のために、コンピュータ可読媒体に一連の命令またはコマンドとして格納されることができる。適切な非一時的なコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み出し専用メモリ(ROM:read only memory)、ハードドライブやフロッピーディスクのような磁気媒体またはコンパクトディスク(CD:compact disk)またはDVD(digital versatile disk)のような光学媒体、フラッシュメモリなどを含むことができる。コンピュータ可読媒体は、このような格納または転送デバイスの任意の組み合わせであることができる。
【0058】
このようなプログラムは、また、インターネットを含んで様々なプロトコルに従う有線、光学および/または無線ネットワークを介する転送に適応されたキャリア信号を使用して符号化および転送されることができる。このように、このようなプログラムで符号化されたデータ信号を使用して、コンピュータ可読媒体が生成されることができる。プログラムコードで符号化されたコンピュータ可読媒体は、互換可能デバイスとパッケージングされることができるか(例えば、インターネットダウンロードを介して)他のデバイスとは別に提供されることができる。このような任意のコンピュータ可読媒体は、単一コンピュータ製品(例えば、ハードドライブ、CDまたは全体コンピュータシステム)上にまたはその内部に常在することができ、システムまたはネットワーク内の相違するコンピュータ製品上にまたはその内部に存在することができる。コンピュータシステムは、本願に言及されている任意の結果をユーザに提供するためのモニタ、プリンタまたは他の適切なディスプレイを含むことができる。
【0059】
本願に説明されている任意の方法は、ステップを行うように構成されることができる一つ以上のプロセッサを含むコンピュータシステムで全体的にまたは部分的に行われることができる。したがって、実施形態は、それぞれのステップまたはそれぞれのステップのグループを行う相違する構成要素とともに、本願に説明されている任意の方法のステップを行うように構成されたコンピュータシステムに関することができる。番号が付けられたステップとして提示されるが、本願において方法のステップは、同時にまたは他の順序で行われることができる。また、このようなステップの一部は、他の方法の他のステップの一部とともに使用されることができる。また、ステップの全部または一部は、選択的であり得る。また、任意の方法の任意のステップは、このようなステップを行うためのモジュール、ユニット、回路または他の接近法で行われることができる。
【0060】
特定の実施形態
実施形態1.社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療する方法において、
イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を電子デバイスで検出するステップ-電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を感知するためのセンサを含む-と、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に一つ以上の第1課題を提供するステップとを含む。
【0061】
実施形態2.実施形態1による方法において、提供するステップは、イベントのリアルタイムまたは準リアルタイム内で行われる。
【0062】
実施形態3.実施形態1または実施形態2による方法において、センサを使用して、一つ以上の第1課題に対する被験者による遵守度を感知するステップと、遵守度に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第2課題を決定するステップ、および/または被験者に一つ以上の第2課題を提供するステップとをさらに含む。
【0063】
実施形態4.実施形態1~実施形態3のいずれか一つによる方法において、音は、人間の音声である。
【0064】
実施形態5.実施形態1~実施形態4のいずれか一つによる方法において、音は、被験者との社会的コミュニケーションにおいて他の被験者の音声である。
【0065】
実施形態6.実施形態1~実施形態5のいずれか一つによる方法において、音を分析し、これによって音の一つ以上の特性を決定するステップをさらに含む。
【0066】
実施形態7.実施形態1~実施形態6のいずれか一つによる方法において、一つ以上の特性は、語彙、構文、音韻、音声振動、音声周波数、スピーチ(speech)の速度、単語間隔、トーン(tone)、音声ピッチ(pitch)、音声振幅および一貫性からなる群から独立して選択される。
【0067】
実施形態8.実施形態7による方法において、一つ以上の特性は、音声ピッチを含む。
【0068】
実施形態9.実施形態7または実施形態8による方法において、一つ以上の特性を決定するために、社会的コミュニケーションの音を分析するステップをさらに含む。
【0069】
実施形態10.実施形態1~実施形態6のいずれか一つによる方法において、一つ以上の特性は、視線合わせ、目の動き、顔の表情、身体言語およびハンドジェスチャーからなる群から独立して選択される。
【0070】
実施形態11.実施形態1~実施形態10のいずれか一つによる方法において、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性を標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応に関連するものに分類するステップをさらに含む。
【0071】
実施形態12.実施形態11による方法において、正確な反応または適切な反応は、当該分野におけるエキスパート、レビュアー、ヘルスケア提供者または人工知能(AI)によって決定される。
【0072】
実施形態13.実施形態11または実施形態12による方法において、正確な反応または適切な反応は、ユーザから取得した情報に基づいて決定される。
【0073】
実施形態14.実施形態1~実施形態13のいずれか一つによる方法において、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応および興奮反応のうち少なくとも一つは、語彙が検出される時に人工知能(AI)によって決定される。
【0074】
実施形態15.実施形態1~実施形態13のいずれか一つによる方法において、社会的コミュニケーションの音は、被験者からのスピーチおよび社会的コミュニケーションに関連する一つ以上の他の個人からのスピーチのうち少なくとも一つを含む。
【0075】
実施形態16.実施形態1~実施形態15のいずれか一つによる方法において、分類に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するための被験者に対する一つ以上の第1課題を決定するステップをさらに含む。
【0076】
実施形態17.実施形態1~実施形態16のいずれか一つによる方法において、イベントは、仮想シナリオおよび実際のイベントからなる群から選択される。
【0077】
実施形態18.実施形態1~実施形態17のいずれか一つによる方法において、一つ以上の特性を参照標準と比較することで、被験者による社会的コミュニケーションをスコアリング(scoring)するステップをさらに含む。
【0078】
実施形態19.実施形態18による方法において、参照標準は、事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される。
【0079】
実施形態20.実施形態19による方法において、事前訓練された機械学習モデルは、健康な個人による反応およびSCDを有する個人による反応のうち少なくとも一つを含む訓練データセットを使用して訓練される。
【0080】
実施形態21.実施形態20による方法において、被験者にスコアを提供するステップをさらに含む。
【0081】
実施形態22.実施形態18~実施形態21のいずれか一つによる方法において、スコアは、イベントに後続する被験者による自己評価に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0082】
実施形態23.実施形態18~実施形態22のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第2課題は、スコアに基づいて決定される。
【0083】
実施形態24.実施形態1~実施形態23のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1課題および一つ以上の第2課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択される。
【0084】
実施形態25.実施形態1~実施形態24のいずれか一つによる方法において、電子デバイスは、スマートフォン、アイフォン(iPhone)、アンドロイド(Android)デバイス、スマートウォッチ、スマートグラスおよびタブレットからなる群から選択される。
【0085】
実施形態26.社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療するためのシステムにおいて、(i)イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を検出し、電子デバイスは、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を感知するためのセンサを含み、(ii)社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に一つ以上の第1課題を提供するように構成された電子デバイス、電子デバイスから受信した情報に基づいて、被験者の社会的コミュニケーション障害(SCD)に対する治療を処方するための一つ以上の作業を行うために、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供するように構成されたヘルスケア提供者ポータルおよびヘルスケア提供者によるシステムに対するアクセスを管理するために、一つ以上の作業を行うために、システムの管理者に一つ以上のオプションを提供するように構成された管理ポータルを含む。
【0086】
実施形態27.実施形態26によるシステムにおいて、電子デバイスは、イベントのリアルタイムまたは準リアルタイム内で被験者に対する一つ以上の第1課題を提供するように構成される。
【0087】
実施形態28.実施形態26または実施形態27によるシステムにおいて、電子デバイスは、センサを使用して、一つ以上の第1課題に対する被験者による遵守度を感知し、遵守度に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第2課題を決定し、被験者に一つ以上の第2課題を提供するように構成される。
【0088】
実施形態29.実施形態26~実施形態28のいずれか一つによるシステムにおいて、音は、人間の音声である。
【0089】
実施形態30.実施形態26~実施形態29のいずれか一つによるシステムにおいて、音は、被験者との社会的コミュニケーションにおいて他の被験者の音声である。
【0090】
実施形態31.実施形態26~実施形態30のいずれか一つによるシステムにおいて、システムは、音の一つ以上の特性を決定するために、音を分析するためのデジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0091】
実施形態32.実施形態26~実施形態31のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の特性は、語彙、構文、音韻、音声振動、音声周波数、スピーチの速度、単語間隔、トーン、音声ピッチ、音声振幅および一貫性からなる群から独立して選択される。
【0092】
実施形態33.実施形態32によるシステムにおいて、一つ以上の特性は、音声ピッチを含む。
【0093】
実施形態34.実施形態32または実施形態33によるシステムにおいて、電子デバイスは、一つ以上の特性を決定するために、社会的コミュニケーションの音を分析するために、デジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0094】
実施形態35.実施形態26~実施形態34のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の特性は、視線合わせ、目の動き、顔の表情、身体言語およびハンドジェスチャーからなる群から独立して選択される。
【0095】
実施形態36.実施形態26~実施形態35のいずれか一つによるシステムにおいて、電子デバイスは、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性を標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応に関連するものに分類するために、デジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0096】
実施形態37.実施形態36によるシステムにおいて、正確な反応または適切な反応は、当該分野におけるエキスパート、レビュアー、ヘルスケア提供者または人工知能(AI)によって決定される。
【0097】
実施形態38.実施形態36によるシステムにおいて、正確な反応または適切な反応は、ユーザから取得した情報に基づいて決定される。
【0098】
実施形態39.実施形態38によるシステムにおいて、デジタルアプリケーションは、イベントに後続して、ユーザから情報を取得するように構成される。
【0099】
実施形態40.実施形態39によるシステムにおいて、情報は、イベントに対する被験者の反応の正確性または適切性に関連した数値または定性的評価を含む。
【0100】
実施形態41.実施形態26~実施形態40のいずれか一つによるシステムにおいて、社会的コミュニケーションの音は、被験者からのスピーチおよび社会的コミュニケーションに関連する一つ以上の他の個人からのスピーチのうち少なくとも一つを含む。
【0101】
実施形態42.実施形態26~実施形態41のいずれか一つによるシステムにおいて、電子デバイスは、分類に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第1課題を決定するために、デジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0102】
実施形態43.実施形態26~実施形態42のいずれか一つによるシステムにおいて、イベントは、仮想シナリオおよび実際のイベントからなる群から選択される。
【0103】
実施形態44.実施形態26~実施形態43のいずれか一つによるシステムにおいて、電子デバイスは、一つ以上の特性を参照標準と比較することで、被験者による社会的コミュニケーションをスコアリングするために、デジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0104】
実施形態45.実施形態44によるシステムにおいて、参照標準は、事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される。
【0105】
実施形態46.実施形態45によるシステムにおいて、事前訓練された機械学習モデルは、健康な個人による反応およびSCDを有する個人による反応のうち少なくとも一つを含む訓練データセットを使用して訓練される。
【0106】
実施形態47.実施形態46によるシステムにおいて、電子デバイスは、被験者にスコアを提供するように構成される。
【0107】
実施形態48.実施形態44~実施形態47のいずれか一つによるシステムにおいて、スコアは、イベントに後続する被験者による自己評価に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0108】
実施形態49.実施形態44~実施形態48のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第2課題は、スコアに基づいて決定される。
【0109】
実施形態50.実施形態26~実施形態49のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1課題および一つ以上の第2課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択される。
【0110】
実施形態51.実施形態26~実施形態50のいずれか一つによるシステムにおいて、電子デバイスはスマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラスおよびタブレットからなる群から選択される。
【0111】
実施形態52.実施形態26~実施形態51のいずれか一つによるシステムにおいて、ヘルスケア提供者に提供される一つ以上のオプションは、被験者の追加または除去、被験者に関する個人情報の閲覧または編集、被験者に関する遵守度情報の閲覧、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの聞き取り、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に関連したデータの閲覧、被験者による社会的コミュニケーションのスコアの閲覧、被験者に対する処方の変更および被験者とのコミュニケーションからなる群から選択される。
【0112】
実施形態53.実施形態52によるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、被験者に関する個人情報の閲覧または編集を含み、個人情報は、被験者に対する識別番号、被験者の名前、被験者の生年月日、被験者のEメール、被験者の保護者のEメール、被験者に対する連絡先電話番号、被験者に対する処方および被験者に対してヘルスケア提供者によりなされた一つ以上のノートからなる群から選択される一つ以上を含む。
【0113】
実施形態54.実施形態53によるシステムにおいて、個人情報は、被験者に対する処方を含み、被験者に対する処方は、処方識別番号、処方類型、開始日、持続時間および完了日からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0114】
実施形態55.実施形態26~54のいずれか一つによるシステムにおいて、システムの管理者に提供される一つ以上のオプションは、ヘルスケア提供者の追加または除去、ヘルスケア提供者に関する個人情報の閲覧または編集、被験者の識別除去された情報の閲覧または編集、被験者に関する遵守度情報の閲覧、ヘルスケア提供者とのコミュニケーションからなる群から選択される。
【0115】
実施形態56.実施形態55によるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、個人情報の閲覧または編集を含み、ヘルスケア提供者の個人情報は、ヘルスケア提供者に対する識別番号、ヘルスケア提供者の名前、ヘルスケア提供者のEメールおよびヘルスケア提供者に対する連絡先電話番号からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0116】
実施形態57.実施形態55によるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、被験者の識別除去された情報の閲覧または編集を含み、被験者の識別除去された情報は、被験者に対する識別番号および被験者に対するヘルスケア提供者からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0117】
実施形態58.実施形態26~実施形態57のいずれか一つによるシステムにおいて、電子デバイスは、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第1課題を生成し、被験者に一つ以上の第1課題を提供するように構成されたデジタル課題生成部および一つ以上の課題の提供を受けた後、被験者から社会的コミュニケーションの音を含む遵守度情報を収集するように構成された結果収集部を含む。
【0118】
実施形態59.実施形態58によるシステムにおいて、デジタル課題生成部は、ヘルスケア提供者からの入力に基づいて、一つ以上の第1課題または一つ以上の第2課題を生成する。
【0119】
実施形態60.実施形態58によるシステムにおいて、デジタル課題生成部は、被験者から受信した情報に基づいて、一つ以上の第1課題または一つ以上の第2課題を生成する。
【0120】
実施形態61.社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療するためのコンピューティングシステムとして、イベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を検出するためのセンサおよび社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を被験者に提供するように構成されたデジタル課題生成部として、前記一つ以上の課題は、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づく、デジタル課題生成部を含む。
【0121】
実施形態62.実施形態61によるコンピューティングシステムにおいて、遵守度情報をサーバに転送するように構成された転送装置をさらに含む。
【0122】
実施形態63.実施形態61または実施形態62によるコンピューティングシステムにおいて、遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信するように構成された受信機をさらに含む。
【0123】
実施形態64.実施形態61~実施形態63のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部は、イベントのリアルタイムまたは準リアルタイム内で被験者に対する一つ以上の第1課題を提供するように構成される。
【0124】
実施形態65.実施形態61~実施形態64のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、センサは、一つ以上の第1課題に対して被験者による遵守度を感知するように構成される。
【0125】
実施形態66.実施形態65によるコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部は、遵守度に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第2課題を決定するように構成される。
【0126】
実施形態67.実施形態66によるコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部は、一つ以上の第2課題を被験者に提供するように構成される。
【0127】
実施形態68.実施形態61~実施形態67のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、音は、人間の音声である。
【0128】
実施形態69.実施形態61~実施形態68のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、音は、被験者との社会的コミュニケーションにおいて他の被験者の音声である。
【0129】
実施形態70.実施形態61~実施形態69のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、音の一つ以上の特性を決定するために、音を分析するためのデジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0130】
実施形態71.実施形態61~実施形態67のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の特性は、語彙、構文、音韻、音声振動、音声周波数、スピーチの速度、単語間隔、トーン、音声ピッチ、音声振幅および一貫性からなる群から独立して選択される。
【0131】
実施形態72.実施形態71によるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の特性は、音声ピッチを含む。
【0132】
実施形態73.実施形態71または実施形態72によるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、一つ以上の特性を決定するために、社会的コミュニケーションの音を分析するためのデジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0133】
実施形態74.実施形態61~実施形態73のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の特性は、視線合わせ、目の動き、顔の表情、身体言語、およびハンドジェスチャーからなる群から独立して選択される。
【0134】
実施形態75.実施形態61~実施形態74のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性を標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応、または適切な反応に関連するものに分類するためにデジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0135】
実施形態76.実施形態75によるコンピューティングシステムにおいて、正確な反応または適切な反応は、当該分野におけるエキスパート、レビュアー、ヘルスケア提供者または人工知能(AI)によって決定される。
【0136】
実施形態77.実施形態75によるコンピューティングシステムにおいて、正確な反応または適切な反応は、ユーザから取得した情報に基づいて決定される。
【0137】
実施形態78.実施形態77によるコンピューティングシステムにおいて、デジタルアプリケーションは、イベントに後続して、ユーザからの情報を取得するように構成される。
【0138】
実施形態79.実施形態78によるコンピューティングシステムにおいて、情報は、イベントに対する被験者の反応の正確性または適切性に関連した数値または定性的評価を含む。
【0139】
実施形態80.実施形態61~実施形態79のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、社会的コミュニケーションの音は、被験者からのスピーチおよび社会的コミュニケーションに関連する一つ以上の他の個人からのスピーチのうち少なくとも一つを含む。
【0140】
実施形態81.実施形態61~実施形態80のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、分類に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第1課題を決定するためにデジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0141】
実施形態82.実施形態61~実施形態81のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、イベントは、仮想シナリオおよび実際のイベントからなる群から選択される。
【0142】
実施形態83.実施形態61~実施形態82のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、一つ以上の特性を参照標準と比較することで、被験者による社会的コミュニケーションをスコアリングするために、デジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0143】
実施形態84.実施形態83によるコンピューティングシステムにおいて、参照標準は、事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される。
【0144】
実施形態85.実施形態84によるコンピューティングシステムにおいて、事前訓練された機械学習モデルは、健康な個人による反応およびSCDを有する個人による反応のうち少なくとも一つを含む訓練データセットを使用して訓練される。
【0145】
実施形態86.実施形態85によるコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部は、ディスプレイを使用するか、スピーカを使用して被験者にスコアを提供するように構成される。
【0146】
実施形態87.実施形態83~86のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、スコアは、イベントに後続する被験者による自己評価に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0147】
実施形態88.実施形態83~実施形態87のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第2課題は、スコアに基づいて決定される。
【0148】
実施形態89.実施形態61~実施形態88のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1課題および一つ以上の第2課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択される。
【0149】
実施形態90.実施形態61~実施形態89のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラスおよびタブレットからなる群から選択される。
【0150】
実施形態91.社会的コミュニケーション障害(SCD)の治療を要する被験者の社会的コミュニケーション障害を治療するためのソフトウェア命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体として、ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとってイベントで被験者との社会的コミュニケーションの音を電子デバイスのセンサによって感知するようにし、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を電子デバイスによって被験者に提供するようにし、前記一つ以上の課題は、社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性に基づく。
【0151】
実施形態92.実施形態91による非一時的なコンピュータ可読媒体として、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって遵守度に基づいて遵守度情報を電子デバイスによってサーバに転送するようにする。
【0152】
実施形態93.実施形態91または実施形態92による非一時的なコンピュータ可読媒体において、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信するようにする。
【0153】
実施形態94.実施形態91~実施形態93のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、イベントのリアルタイムまたは準リアルタイム内で被験者に対する一つ以上の第1課題を提供するように構成される。
【0154】
実施形態95.実施形態91~実施形態94のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、センサは、一つ以上の第1課題に対する被験者による遵守度を感知するように構成される。
【0155】
実施形態96.実施形態95による非一時的なコンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、遵守度に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第2課題を決定するように構成される。
【0156】
実施形態97.実施形態96による非一時的なコンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、被験者に一つ以上の第2課題を提供するように構成される。
【0157】
実施形態98.実施形態91~実施形態97のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、音は、人間の音声である。
【0158】
実施形態99.実施形態91~実施形態98のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、音は、被験者との社会的コミュニケーションで他の被験者の音声である。
【0159】
実施形態100.実施形態91~実施形態99のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって音を分析するようにし、これによって音の一つ以上の特性を決定する。
【0160】
実施形態101.実施形態91~実施形態100のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、一つ以上の特性は、語彙、構文、音韻、音声振動、音声周波数、スピーチの速度、単語間隔、トーン、音声ピッチ、音声振幅および一貫性からなる群から独立して選択される。
【0161】
実施形態102.実施形態101による非一時的なコンピュータ可読媒体において、一つ以上の特性は、音声ピッチを含む。
【0162】
実施形態103.実施形態101または実施形態102による非一時的なコンピュータ可読媒体において、非一時的なコンピュータ可読媒体は、一つ以上の特性を決定するために、社会的コミュニケーションの音を分析するために、デジタルアプリケーションを行うように構成される。
【0163】
実施形態104.実施形態91~実施形態103のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、一つ以上の特性は、視線合わせ、目の動き、顔の表情、身体言語およびハンドジェスチャーからなる群から独立して選択される。
【0164】
実施形態105.実施形態91~実施形態104のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって社会的コミュニケーションの音の一つ以上の特性を標準反応、皮肉反応、シニカル反応、腹立ち反応、悲しみ反応、緊張反応、愉快な反応、興奮反応、正確な反応または適切な反応に関連するものに分類するためにデジタルアプリケーションを行うようにする。
【0165】
実施形態106.実施形態105による非一時的なコンピュータ可読媒体において、正確な反応または適切な反応は、当該分野におけるエキスパート、レビュアー、ヘルスケア提供者または人工知能(AI)によって決定される。
【0166】
実施形態107.実施形態105による非一時的なコンピュータ可読媒体において、正確な反応または適切な反応は、ユーザから取得した情報に基づいて決定される。
【0167】
実施形態108.実施形態107による非一時的なコンピュータ可読媒体において、デジタルアプリケーションは、イベントに後続して、ユーザから情報を取得するように構成される。
【0168】
実施形態109.実施形態108による非一時的なコンピュータ可読媒体において、情報は、イベントに対する被験者の反応の正確性または適切性に関連した数値または定性的評価を含む。
【0169】
実施形態110.実施形態91~実施形態109のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、社会的コミュニケーションの音は、被験者からのスピーチおよび社会的コミュニケーションに関連する一つ以上の他の個人からのスピーチのうち少なくとも一つを含む。
【0170】
実施形態111.実施形態91~実施形態110のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって分類に基づいて、社会的相互作用、社会的認知および/またはプラグマティックスを改善するために、被験者に対する一つ以上の第1課題を決定するために、デジタルアプリケーションを行うようにする。
【0171】
実施形態112.実施形態91~実施形態111のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、イベントは、仮想シナリオおよび実際のイベントからなる群から選択される。
【0172】
実施形態113.実施形態91~実施形態112のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって一つ以上の特性を参照標準と比較することで、被験者による社会的コミュニケーションをスコアリングするために、デジタルアプリケーションを行うようにする。
【0173】
実施形態114.実施形態113による非一時的なコンピュータ可読媒体において、参照標準は、事前訓練された機械学習モデルを使用して決定される。
【0174】
実施形態115.実施形態114による非一時的なコンピュータ可読媒体において、事前訓練された機械学習モデルは、健康な個人による反応およびSCDを有する個人による反応のうち少なくとも一つを含む訓練データセットを使用して訓練される。
【0175】
実施形態116.実施形態115による非一時的なコンピュータ可読媒体において、ソフトウェア命令は、さらに、プロセッサにとって電子デバイスのスピーカまたはディスプレイを使用して被験者にスコアを提供するようにする。
【0176】
実施形態117.実施形態113~実施形態116のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、スコアは、イベントに後続する被験者による自己評価に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0177】
実施形態118.実施形態113~実施形態117のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、一つ以上の第2課題は、スコアに基づいて決定される。
【0178】
実施形態119.実施形態91~実施形態118のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1課題および一つ以上の第2課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行することを指示する課題、中止することを指示する課題、避けることを指示する課題、および沈黙を維持することを指示する課題からなる群から独立して選択される。
【0179】
実施形態120.実施形態91~実施形態119のいずれか一つによる非一時的なコンピュータ可読媒体において、非一時的なコンピュータ可読媒体は、電子デバイス内に含まれ、電子デバイスは、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラスおよびタブレットからなる群から選択される。
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【国際調査報告】