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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-29
(54)【発明の名称】セルハンドオーバ方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/36 20090101AFI20230822BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230822BHJP
【FI】
H04W36/36
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507893
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(85)【翻訳文提出日】2023-03-20
(86)【国際出願番号】 CN2021110500
(87)【国際公開番号】W WO2022028455
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010790876.6
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.ANDROID
3.ios
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 昂
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】
本出願の実施例は、関連技術におけるセルハンドオーバプロセスの時間遅延が長く、柔軟性が低いという問題を解決可能な、セルハンドオーバ方法及び端末を開示する。該方法は、端末がダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するステップと、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、端末がセルハンドオーバを行うステップと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するステップと、
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行うステップと、を含む、セルハンドオーバ方法。
【請求項2】
前記セルハンドオーバのトリガ条件が満たされていることは、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIで隣接セル/隣接送受信ポイントTRPの識別情報が運ばれていることと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースのスペース関連情報内の基準信号RSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された物理アップリンク共有チャネルPUSCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたPUCCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号SRS要求の関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたチャネル状態情報CSI要求の関連付けられたCSI設定が隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された帯域幅部分BWP指示の関連付けられた帯域幅部分BWPが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号SRS電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、のうちの少なくとも1つに基づいて判定する、請求項1に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項3】
前記伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことは、
前記伝送設定指示TCIにより指示された基準信号RSが前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたこと、又は
前記伝送設定指示TCIで前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPの識別情報が運ばれていることを含む、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項4】
前記端末がダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定する前に、前記セルハンドオーバ方法は、第1設定情報を受信するステップをさらに含み、前記第1設定情報が、
前記伝送設定指示TCIにより指示された基準信号SRSと、
前記サウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSと、
前記PUCCHリソースのスペース関連情報と、
PUSCH電力制御コマンドと、
前記PUCCH電力制御コマンドと、
前記サウンディング基準信号SRS要求の関連付けられたサウンディング基準信号SRSと、
前記CSI要求の関連付けられたCSI設定と、
前記帯域幅部分BWP指示の関連付けられた帯域幅部分BWPと、
前記サウンディング基準信号SRS電力制御コマンドと、のうちの少なくとも1つを設定するためのものである、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項5】
前記ダウンリンク制御情報DCIに関連付けられたPUCCHリソースの関連付けられたビーム、パスロス計算参照用基準信号のうちの少なくとも1つと、前記ダウンリンク制御情報DCIに指示された又は関連付けられた前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPとは、同一セル/送受信ポイントTRPに属する、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項6】
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行う前記ステップの後に、前記セルハンドオーバ方法は、
ターゲット信号又はチャネルの再送を行うとき、セルハンドオーバ後のターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPのビームを使用するか、又はセルハンドオーバ前のソースセル/ソース送受信ポイントTRPのビームを使用するステップをさらに含み、
前記ターゲット信号又はチャネルが前記ダウンリンク制御情報DCIに指示された又は関連付けられた信号又はチャネルである、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項7】
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行う前記ステップは、
第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップを含み、
複数送受信ポイントMTRP複数ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPは前記第1制御リソースセットCORESETの存在する送受信ポイントTRPであり、あるいはMTRP単一ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIコードポイントが0又は最低である、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項8】
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行う前記ステップは、
第1送受信ポイントTRPが特殊送受信ポイントTRPであるとき、前記第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
第1送受信ポイントTRPが特殊送受信ポイントTRPでないとき、前記第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、のうちの1つを含み、
MTRP複数ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPは前記第1制御リソースセットCORESETの存在する送受信ポイントTRPであり、あるいはMTRP単一ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIコードポイントが0又は最低である、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項9】
第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行わないステップと、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートしないとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行わないステップと、をさらに含み、
前記第2送受信ポイントTRPが前記第1送受信ポイントTRPの属するセル内の前記第1送受信ポイントTRP以外の少なくとも1つの送受信ポイントTRPである、請求項7又は8に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項10】
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行う前記ステップは、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートし、且つ隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップを含む、請求項9に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項11】
前記隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすことは、
前記隣接セルのタイミング情報が第1条件を満たすことと、
前記隣接セルのセル品質が第2条件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項12】
前記端末がセルハンドオーバを行うステップは、
アンカーノードをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPにハンドオーバするステップと、
アンカーノードを不変とし、複数の送受信ポイントTRPがある場合に、アンカーノードの送受信ポイントTRPに関連付けられていないセルをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPにハンドオーバするステップと、
ターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPの第2設定情報を使用するステップと、
少なくとも1つの制御リソースセットCORESETをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
第1制御リソースセットCORESETをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
第1送受信ポイントTRPをターゲットセル/隣接セルにハンドオーバする/関連付けるステップと、
PDCCHをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
特殊セルをターゲットセルにハンドオーバするステップと、
制御リソースセットリソースプールインデックスに関連付けられたネットワークノード識別情報をターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1、7又は9に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項13】
前記ターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPの第2設定情報は、
セルグループ設定と、特殊セル設定と、同期再設定と、サービングセル共通設定と、サービングセル設定と、伝送設定指示TCIと、疑似コロケーションQCL情報と、パスロス参照用基準信号と、ランダムアクセスチャネルRACHリソースと、スクランブリング情報と、タイミング情報と、タイミングアドバンス情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項14】
前記第1制御リソースセットCORESETは、
番号が0である制御リソースセットCORESETと、番号が最も小さい制御リソースセットCORESETと、番号が最も大きい制御リソースセットCORESETと、共通サーチスペースに関連付けられた制御リソースセットCORESETと、ネットワーク側機器により指示された制御リソースセットCORESETと、前記端末により報告された制御リソースセットCORESETと、特殊送受信ポイントTRPに関連付けられた制御リソースセットCORESETと、予め定義された制御リソースセットCORESETと、任意の制御リソースセットCORESETと、少なくとも2つの制御リソースセットCORESETと、のうちの1つを含む、請求項2又は12に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項15】
前記特殊送受信ポイントTRPは、
番号が0である送受信ポイントTRPと、番号が最も小さい送受信ポイントTRPと、番号が最も大きい送受信ポイントTRPと、共通サーチスペースに関連付けられた送受信ポイントTRPと、ネットワーク側機器により指示された送受信ポイントTRPと、前記端末により報告された送受信ポイントTRPと、予め定義された送受信ポイントTRPと、特殊制御リソースセットCORESETに関連付けられた送受信ポイントTRPと、のうちの1つを含み、前記特殊制御リソースセットCORESETは番号が0であるもの、番号が最も小さいもの、番号も最も大きいもの又は共通サーチスペースに関連付けられたものである、請求項8又は12に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項16】
ダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するための判定モジュールと、
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、セルハンドオーバを行うためのハンドオーバモジュールと、を含む、端末。
【請求項17】
前記判定モジュールは、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIで隣接セル/隣接送受信ポイントTRPの識別情報が運ばれていることと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたPUCCHリソースのスペース関連情報内の基準信号RSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたPUSCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたPUCCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号SRS要求の関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたCSI要求の関連付けられたCSI設定が隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された帯域幅部分BWP指示の関連付けられた帯域幅部分BWPが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号SRS電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、のうちの少なくとも1つに基づいて前記セルハンドオーバのトリガ条件が満たされていると判定する、請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことは、
前記伝送設定指示TCIにより指示された基準信号RSが前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたこと、又は
前記伝送設定指示TCIで前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPの識別情報が運ばれていることを含む、請求項17に記載の端末。
【請求項19】
第1設定情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、前記第1設定情報が、
前記伝送設定指示TCIにより指示された基準信号RSと、
前記サウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSと、
前記PUCCHリソースのスペース関連情報と、
前記PUSCH電力制御コマンドと、
前記PUCCH電力制御コマンドと、
前記サウンディング基準信号SRS要求の関連付けられたサウンディング基準信号SRSと、
前記CSI要求の関連付けられたCSI設定と、
前記帯域幅部分BWP指示の関連付けられた帯域幅部分BWPと、
前記サウンディング基準信号SRS電力制御コマンドと、のうちの少なくとも1つを設定するためのものである、請求項17に記載の端末。
【請求項20】
前記ダウンリンク制御情報DCIに関連付けられたPUCCHリソースの関連付けられたビーム、パスロス計算参照用基準信号のうちの少なくとも1つと、前記ダウンリンク制御情報DCIに指示された又は関連付けられた前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPとは、同一セル/送受信ポイントTRPに属する、請求項17に記載の端末。
【請求項21】
ターゲット信号又はチャネルの再送を行うとき、セルハンドオーバ後のターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPのビームを使用するか、又はセルハンドオーバ前のソースセル/ソース送受信ポイントTRPのビームを使用するための伝送モジュールをさらに含み、
前記ターゲット信号又はチャネルが前記ダウンリンク制御情報DCIに指示された又は関連付けられた信号又はチャネルである、請求項17に記載の端末。
【請求項22】
前記ハンドオーバモジュールは、
第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップに用いられ、
複数送受信ポイントMTRP複数ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPは前記第1制御リソースセットCORESETの存在する送受信ポイントTRPであり、あるいはMTRP単一ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIコードポイントが0又は最低である、請求項17に記載の端末。
【請求項23】
前記ハンドオーバモジュールは、
第1送受信ポイントTRPが特殊送受信ポイントTRPであるとき、前記第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
第1送受信ポイントTRPが特殊送受信ポイントTRPでないとき、前記第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、のうちの1つに用いられ、
MTRP複数ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPは前記第1制御リソースセットCORESETの存在する送受信ポイントTRPであり、あるいはMTRP単一ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIコードポイントが0又は最低である、請求項17に記載の端末。
【請求項24】
前記ハンドオーバモジュールは、
第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行わないステップと、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートしないとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行わないステップと、のうちの1つに用いられ、
前記第2送受信ポイントTRPが前記第1送受信ポイントTRPの属するセル内の前記第1送受信ポイントTRP以外の少なくとも1つの送受信ポイントTRPである、請求項22又は23に記載の端末。
【請求項25】
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行う前記ステップは、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートし、且つ隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップを含む、請求項24に記載の端末。
【請求項26】
セルハンドオーバを行う前記ステップは、
アンカーノードをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPにハンドオーバするステップと、
アンカーノードを不変とし、複数の送受信ポイントTRPがある場合に、アンカーノードの送受信ポイントTRPに関連付けられていないセルをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPにハンドオーバするステップと、
ターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPの第2設定情報を使用するステップと、
少なくとも1つの制御リソースセットCORESETをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
第1制御リソースセットCORESETをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
第1送受信ポイントTRPをターゲットセル/隣接セルにハンドオーバする/関連付けるステップと、
PDCCHをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
特殊セルをターゲットセルにハンドオーバするステップと、
制御リソースセットリソースプールインデックスに関連付けられたネットワークノード識別情報をターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項16、22又は24に記載の端末。
【請求項27】
前記第1制御リソースセットCORESETは、
番号が0である制御リソースセットCORESETと、番号が最も小さい制御リソースセットCORESETと、番号が最も大きい制御リソースセットCORESETと、共通サーチスペースに関連付けられた制御リソースセットCORESETと、ネットワーク側機器により指示された制御リソースセットCORESETと、前記端末により報告された制御リソースセットCORESETと、特殊送受信ポイントTRPに関連付けられた制御リソースセットCORESETと、予め定義された制御リソースセットCORESETと、任意の制御リソースセットCORESETと、少なくとも2つの制御リソースセットCORESETと、のうちの1つを含む、請求項17又は26に記載の端末。
【請求項28】
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から15のいずれか1項に記載のセルハンドオーバ方法が実現される、端末。
【請求項29】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から15のいずれか1項に記載のセルハンドオーバ方法が実現される、可読記憶媒体。
【請求項30】
プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、請求項1から15のいずれか1項に記載のセルハンドオーバ方法を実現するためのものである、チップ。
【請求項31】
不揮発性のメモリに記憶され、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで請求項1から15のいずれか1項に記載のセルハンドオーバ方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項32】
請求項1から15のいずれか1項に記載のセルハンドオーバ方法を実行するように設定される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月7日に中国で出願した出願番号が202010790876.6で、発明の名称が「セルハンドオーバ方法及び端末」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は通信の技術分野に属し、具体的にはセルハンドオーバ方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
セルハンドオーバは端末補助の方式で行われることが多く、例えば、ネットワーク機器は端末から報告された測定レポートに基づいてハンドオーバ先のターゲットセルを選択する。
【0004】
関連技術におけるセルハンドオーバのフローは次のとおりである。1、ソースセルがハンドオーバを指示し、ハンドオーバ要求をターゲットセルに伝達する。2、ターゲットセルが許可制御を行い、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)設定を、ハンドオーバ確認の一部としてソースセルに送信する。3、ソースセルが端末機器に、ハンドオーバコマンドを含むRRC再設定メッセージを送信する。4、端末機器がRRCをターゲットセルに接続し、ハンドオーバ完了を返信する。
【0005】
これらのことから分かるように、セルハンドオーバ時にネットワーク機器がRRC再設定メッセージを送信して端末にハンドオーバを明示的に指示する必要があり、時間遅延が長く、柔軟性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、関連技術におけるセルハンドオーバプロセスの時間遅延が長く、柔軟性が低いという問題を解決可能な、セルハンドオーバ方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様において、端末がダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するステップと、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行うステップと、を含むセルハンドオーバ方法を提供する。
【0008】
第2態様において、ダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するための判定モジュールと、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、セルハンドオーバを行うためのハンドオーバモジュールと、を含む端末を提供する。
【0009】
第3態様において、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法が実現される端末を提供する。
【0010】
第4態様において、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法が実現される可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第5態様において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、第1態様に記載の方法を実現するためのものであるチップを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例において、端末はDCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定し、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合にセルハンドオーバを行うことができる。該実施例はDCIによって端末機器にセルハンドオーバを行うように明示的に又は暗黙的に指示することができ、DCI伝送の柔軟性という特徴が十分に利用され、ネットワーク機器がRRC再設定シグナリングを明示的に送信する必要がなく、システムの柔軟性が向上し、セルハンドオーバの時間遅延が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願の一実施例に係る無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の一実施例に係るセルハンドオーバ方法の模式的なフローチャートである。
図3】本出願の一実施例に係る端末の構造模式図である。
図4】本出願の一実施例に係る通信機器の構造模式図である。
図5】本出願の一実施例に係る端末の構造模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものである。
【0015】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は前後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよく、また、「第1」、「第2」等で区別する対象は一般に1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
【0016】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上述したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。しかし、これらの技術が、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能であることに関わらず、以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用する。
【0017】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(vehicle UE,VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、次世代ノードB(gNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本出願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0018】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供されるセルハンドオーバ方法及び端末を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳細に説明する。
【0019】
図2に示すように、本出願の一実施例はセルハンドオーバ方法200を提供し、該方法は端末によって実行でき、言い換えれば、該方法は端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行でき、該方法は次のステップS202及びS204を含む。
【0020】
S202で、端末がダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否か判定する。
【0021】
S204で、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、端末がセルハンドオーバを行う。
【0022】
本出願の実施例で言及した「セルハンドオーバ」は、ターゲットセル又はターゲット送受信ポイントへのハンドオーバであってもよく、ターゲットTRPへのハンドオーバの場合に、該セルハンドオーバとは、セル間MTRP(inter-cell MTRP)ハンドオーバ、又はセル内MTRP(intra-cell MTRP)ハンドオーバを意味してもよい。
【0023】
上記で言及したターゲットTRPへのハンドオーバについて、該ターゲットTRPはセル間MTRP(inter-cell MTRP)シーンにおける隣接セル内のTRPであってもよく、セル内MTRP(intra-cell MTRP)シーンにおける自セル内の隣接TRPであってもよい。
【0024】
説明すべきことは、上記ターゲットセルはターゲットTRPを意味してもよく、又は、上記ターゲットセルはターゲットTRPを含む点である。物理セル識別子(Physical Cell Identifier,PCI)、制御リソースセットリソースプールインデックス(CORESET Pool Index)、送受信ポイント識別子(TRP ID)、他のタイプのセル識別子等の識別情報に基づいてサービングセルとターゲットセルを区別してもよい。
【0025】
S202の前に、端末は現在のサービングセル設定に応じて無線リソース管理(Radio Resource Management,RRM)測定、無線リンク管理(Radio Link Management,RLM)測定又はビーム測定等を行ってもよく、端末が関連測定を完了すると、RRM報告、RLM報告又はビーム報告を行うことができる。端末により報告された測定内容に基づき、ネットワーク側機器はDCIを送信し、いくつかの設定情報の設定/更新/アクティブ化等を行うことで、端末機器にセル/TRPハンドオーバを指示することができる。
【0026】
こうして、端末は、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、セル/TRPハンドオーバを行うことができ、具体的には、端末機器は無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)をターゲットセル/ターゲットTRPに接続し、ハンドオーバ完了を返信してもよい。
【0027】
本出願の実施例において、端末はDCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定し、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合にセルハンドオーバを行うことができる。該実施例はDCIによって端末機器にセルハンドオーバを行うように明示的に又は暗黙的に指示することができ、DCI伝送の柔軟性という特徴が十分に利用され、ネットワーク機器がRRC再設定シグナリングを明示的に送信する必要がなく、システムの柔軟性が向上し、セルハンドオーバの時間遅延が短縮される。
【0028】
本出願の実施例で言及した基準信号があるセル/TRPに関連付けられた/属することは、該基準信号においてあるセル/TRPのセル識別子が設定されたこと、又は該基準信号の疑似コロケーション情報があるセル/TRPに関連付けられたこと、又は該基準信号の設定情報があるセル/TRPの制御チャネルから配信された上位層シグナリングにより設定されたこと、又は該基準信号の属する基準信号リソースセットにおいてあるセル/TRPのセル識別子が設定されたこと、又は該基準信号の関連付けられたチャネル状態情報設定/チャネル状態情報により報告された設定情報にあるセル/TRPのセル識別子が含まれていること、又は該基準信号の属するセル設定情報/サービングセル設定情報/サービングセル共通設定情報にあるセル/TRPのセル識別子が含まれていることを意味してもよい。
【0029】
選択的に、実施例200において、端末は、
1)第1制御リソースセット(Control Resource Set,CORESET)において監視されたDCIにより指示された伝送設定指示(Transmission Configuration Indicator,TCI)が隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
2)第1CORESETにおいて監視されたDCIで隣接セル/隣接TRPの識別情報が運ばれていることと、
3)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたサウンディング基準信号リソース指示(SRS Resource Indicator,SRI)に関連付けられたサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)が隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
4)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)リソースのスペース関連情報内の基準信号(Reference Signal,RS)が隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
5)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)電力制御コマンドが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
6)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたPUCCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
7)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたSRS要求の関連付けられたSRSが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
8)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたチャネル状態情報CSI要求の関連付けられたCSI設定が隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
9)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された帯域幅部分(BandWidth Part,BWP)指示の関連付けられたBWPが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
10)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたSRS電力制御コマンドが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、のうちの少なくとも1つに基づいて前記セルハンドオーバのトリガ条件が満たされていると判定することができる。
【0030】
該実施例では次のことが考慮されている。CORESETは端末の物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)の設定情報であり、ある特定のCORESET(即ち第1CORESET)が隣接セル/隣接TRPに関連付けられていれば、好ましいセルハンドオーバコマンドを構成でき、ネットワーク側機器がRRC再設定メッセージを明示的に送信することなく端末は該隣接セル/隣接TRPにハンドオーバすることができる。
【0031】
上記1)で言及した第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたTCIが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことは、前記TCIにより指示された基準信号が前記隣接セル/隣接TRPに関連付けられたこと、又は前記TCIで前記隣接セル/隣接TRPの識別情報が運ばれていることを含んでもよい。
【0032】
該隣接セル/隣接TRPの識別情報は、例えば、物理セル識別子(Physical Cell Identifier,PCI)、TRP識別子とすることができる制御リソースセットリソースプールインデックス(CORESETPoolIndex)、TRP ID、又は他のタイプのセル識別子等を含む。
【0033】
選択的に、前記各実施例において、端末がDCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定する前に、前記方法は、第1設定情報を受信するステップをさらに含み、前記第1設定情報が次のa)からi)のうちの少なくとも1つを設定するためものである。
a)TCIにより指示された基準信号(Reference Signal,RS)。該TCIは上記1)で言及した第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたTCIであってもよい。
b)SRIに関連付けられたSRS。該SRIは上記3)の説明を参照すればよい。
c)PUCCHリソースのスペース関連情報。
d)前記PUSCH電力制御コマンド。
e)前記PUCCH電力制御コマンド。
f)前記SRS要求の関連付けられたSRS。
g)前記CSI要求の関連付けられたCSI設定。
h)前記BWP指示の関連付けられたBWP。
i)前記SRS電力制御コマンド。
【0034】
該実施例において、ネットワーク側機器は端末に対して事前に、TCIにより指示されたRSと、SRIにより指示されたRS(即ち上記で言及したSRIに関連付けられたSRS)と、PUCCHリソースのスペース関連情報と、PUSCH電力制御コマンドと、PUCCH電力制御コマンドと、SRS要求の関連付けられたSRSと、CSI要求の関連付けられたCSI設定と、BWP指示の関連付けられたBWPと、のうちの少なくとも1つを設定してもよい。選択的に、前記PUSCH電力制御コマンド及び前記PUCCH電力制御コマンドはDCIフォーマット(format)2-2によりスケジューリングされ、前記SRS電力制御コマンドはDCIフォーマット2-3によりスケジューリングされる。
【0035】
具体的には、例えば、ネットワーク側機器が、いくつかのTCI/SRIが自セルのRSを指示し、別のいくつかのTCI/SRIが隣接セル/TRPのRSを指示するように設定したが、前に隣接セル/TRPを指示するTCI/SRIがDCIにより指示されておらず、さらにS202でのDCIによって指示できると、端末は該DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされていると判定できる。
【0036】
また例えば、ネットワーク側機器がいくつかのPUCCHリソースを設定し、これらのPUCCHリソースにおいてスペース関連情報が設定され、これらのスペース関連情報内のRSの一部が自セルのRSを指示し、別の一部が隣接セル/TRPのRSを指示するが、前にスペース関連情報内のRSが隣接セル/TRPを指示するPUCCHリソースがDCIにより指示されておらず、さらにS202でのDCIによって指示できると、端末は該DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされていると判定できる。
【0037】
また例えば、ネットワーク側機器がいくつかのCSI要求を設定し、これらのCSI要求がいくつかのCSI設定に関連付けられ、その一部のCSI設定は、例えば隣接セル/TRPのセル識別子が設定されたか、又は隣接セル/TRPのRSが設定されたように、隣接セル/TRPに関連付けられた。
【0038】
また例えば、ネットワーク側機器がいくつかのBWP指示を設定し、これらのBWP指示がいくつかのBWPに関連付けられ、その一部のBWPは、隣接セル/TRPのセル識別子が設定されたように、隣接セル/TRPに関連付けられた。
【0039】
選択的に、上記1)から9)で言及した第1CORESETにおいて監視されたDCIについて、該DCIに関連付けられた物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)リソースの関連付けられたビーム、パスロス計算参照用基準信号のうちの少なくとも1つと、該DCIに指示された又は関連付けられた隣接セル/隣接TRPとは、同一セル/TRPに属する。
【0040】
上記で言及したDCIに関連付けられたPUCCHについて、該PUCCHは該DCIに関連付けられたACK/NACKの報告、チャネル状態情報(Channel State Information,CSI)の報告等に利用可能である。
【0041】
選択的に、前記各実施例において、端末がセルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、セルハンドオーバを行った後に、前記方法は、ターゲット信号又はチャネルの再送を行うとき、セルハンドオーバ後のターゲットセル/ターゲットTRPのビームを使用するか、又はセルハンドオーバ前のソースセル/ソースTRPのビームを使用するステップをさらにを含み、前記ターゲット信号又はチャネルが前記DCIに指示された又は関連付けられた信号又はチャネルである。ここで言及したDCIは上記1)から9)で言及した第1CORESETにおいて監視されたDCIであってもよい。
【0042】
選択的に、前記各実施例で言及したセルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、端末がセルハンドオーバを行うステップは、第1TRPのセルハンドオーバを行うステップを含み、複数送受信ポイントMTRP複数DCIの場合に、前記第1TRPは前記第1CORESETの存在するTRPであり、あるいはMTRP単一DCIの場合に、前記第1TRPのTCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1TRPのTCIコードポイントが0又は最低である。
【0043】
上記で言及した第1CORESETの存在するTRPは、第1CORESETのCORESETPoolIndex又は他のTRP識別子によって得ることができる。
【0044】
上記で言及したMTRP単一DCIについて、該DCIにより指示されたTCIコードポイントはN個のTCI状態を含み、このN個のTCI状態はそれぞれN個のTRPに対応し、Nは正の整数であり、MTRPの総数であってもよい。
【0045】
上記で言及した第1TRPのTCIが隣接セルに関連付けられたことは、例えば、該TCIにより指示された基準信号が隣接セルに関連付けられたこと、又はTCIで上記隣接セルの物理セル識別子(Physical Cell Identifier,PCI)又はPCIに関連付けられた情報が運ばれていること等を含む。
【0046】
説明すべきことは、本明細書の各実施例で言及した「第1TRPのセルハンドオーバを行う」ことは、第1TRPの関連付けられたセルがターゲットセルになること、又は第1TRPの使用するセル設定情報がターゲットセルのセル設定情報になること、又は第1TRPのCORESETに関連付けられたセルがターゲットセルになること、又は第1TRPのCORESETに関連付けられたセル設定情報がターゲットセルのセル設定情報になることと解してもよく、第1TRPは端末のセルハンドオーバを行う前のソースTRPであってもよく、第1TRPのセルハンドオーバを行うことは、端末がハンドオーバ前のソースセルの設定情報を使用しなくなることを意味し、該設定情報は上位層設定情報及び/又は物理層設定情報を含んでもよい点である。
【0047】
端末はハンドオーバ後のターゲットセル又はターゲットTRPの設定情報を使用することができ、該設定情報は上位層設定情報及び/又は物理層設定情報を含んでもよい。選択的に、上位層設定情報は、セルグループ設定CellGroupConfigと、特殊セル設定SpCellConfigと、同期再設定ReconfigurationWithSyncと、サービングセル共通設定ServingCellConfigCommonと、サービングセル設定ServingCellConfigと、のうちの少なくとも1つを含む。選択的に、物理層設定情報は、伝送設定指示(Transmission Configuration Indication,TCI)情報と、疑似コロケーション(Quasi Co-Location,QCL)情報と、パスロス参照用基準信号(PathLoss reference RS,PL RS)と、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)リソースと、スクランブリング情報と、タイミング情報即ちTiming情報と、タイミングアドバンス情報即ちTiming Advance情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
選択的に、前記各実施例で言及したセルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、端末がセルハンドオーバを行うステップは、1)第1TRPが特殊TRPであるとき、前記第1TRPのセルハンドオーバを行うステップ、又は2)第1TRPが特殊TRPでないとき、前記第1TRPのセルハンドオーバを行うステップのうちの1つを含む。
【0049】
MTRP複数DCIの場合に、前記第1TRPは前記第1CORESETの存在するTRPであり、あるいはMTRP単一DCIの場合に、前記第1TRPのTCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1TRPのTCIコードポイントが0又は最低である。
【0050】
選択的に、上記2つの実施例は、1)第2TRPのセルハンドオーバを行うステップと、2)第2TRPのセルハンドオーバを行わないステップと、3)前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2TRPのセルハンドオーバを行うステップと、4)前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートしないとき、第2TRPのセルハンドオーバを行わないステップと、のうちの1つをさらに含む。
【0051】
前記第2TRPは前記第1TRPの属するセル内の前記第1TRP以外の少なくとも1つのTRPである。例えば、前記第1TRPの属するセル内において前記第1TRP以外に複数のTRPがあり、第2TRPはこれらのTRPのうちの全部であってもよく、又はそのいずれかであってもよく、又はTRP識別子が最も小さいTRPであってもよく、又はTRP識別子が最も大きいTRPであってもよく、又はネットワークにより指示されたTRPであってもよく、又はUEにより報告されたTRPであってもよく、又はプロトコルにより合意されたあるTRPであってもよく、又は特殊CORESET(又はCORESET with lowest ID及び/又はCORESET with highest ID又はCORESET with common search space)に関連付けられたTRP等であってもよい。
【0052】
説明すべきことは、本明細書の各実施例で言及した「第2TRPのセルハンドオーバを行う」ことは、前記の「第1TRPのセルハンドオーバを行う」ことについての説明を参照すればよい点である。選択的に、第2TRPは端末のセルハンドオーバを行う前の隣接TRPであってもよい。例えば、第2TRPのセルハンドオーバを行うことは、第2TRPが前の設定情報を使用しなくなること意味し、該設定情報は上位層設定情報及び/又は物理層設定情報を含んでもよい。
【0053】
上記3)で言及した前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2TRPのセルハンドオーバを行う前記ステップは、前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートし、且つ隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすとき、第2TRPのセルハンドオーバを行うステップを含む。
【0054】
該実施例において、前記隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすことは、前記隣接セルのタイミング情報(timing)が第1条件を満たすことと、前記隣接セルのセル品質が第2条件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
該実施例で言及した隣接セルのタイミング情報が第1条件を満たすことは、例えば、隣接セルのタイミング情報が一定範囲内であること、又は隣接セルのタイミング情報と自セルのタイミング情報との差分が一定範囲内であることを含む。
【0056】
該実施例で言及した隣接セルのセル品質が第2条件を満たすことは、例えば、隣接セルのセル品質が一定範囲内であること、又は隣接セルのセル品質と自セルのセル品質との差分が一定範囲内であることを含む。上記で言及したセル品質はレイヤ1結果及び/又はレイヤ3結果を含んでもよく、具体的には、信号対雑音比(SINR)、基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power,RSRP)、基準信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality,RSRQ)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0057】
選択的に、前記各実施例で言及した端末がセルハンドオーバを行うステップは、次の1)から9)のうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
1)アンカーノードをターゲットセル/ターゲットTRPにハンドオーバする。
【0059】
2)アンカーノードを不変とし、複数のTRPがある場合に、アンカーノードのTRPに関連付けられていないセルをターゲットセル/ターゲットTRPにハンドオーバする。
【0060】
本明細書の各実施例において、TRP識別子(TRP ID)は制御リソースセットリソースプールインデックス(CORESETPoolIndex)であってもよく、複数のTRPはCORESETPoolIndexの値が0より大きいことを意味する。
【0061】
3)ターゲットセル/ターゲットTRPの第2設定情報を使用する。
【0062】
該例において、ターゲットセル/ターゲットTRPの第2設定情報は上位層設定情報及び/又は物理層設定情報を含んでもよい。
【0063】
a)上位層設定情報は、セルグループ設定CellGroupConfigと、特殊セル設定SpCellConfigと、同期再設定ReconfigurationWithSyncと、サービングセル共通設定ServingCellConfigCommonと、サービングセル設定ServingCellConfigと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
b)物理層設定情報は、伝送設定指示(Transmission Configuration Indication,TCI)情報と、疑似コロケーション(Quasi Co-Location,QCL)情報と、パスロス参照用基準信号(PathLoss reference RS,PL RS)と、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)リソースと、スクランブリング情報と、タイミング情報即ちTiming情報と、タイミングアドバンス情報即ちTiming Advance情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
選択的に、上記疑似コロケーション情報はデフォルトビーム情報を含む。前記デフォルトビームに関連付けられた基準信号は、セル初期アクセス時の同期信号物理ブロードキャストチャネルブロック(Synchronization Signal and PBCH block,SSB)と、アクティブBWPに関連付けられた番号が最も小さいCORESETの疑似コロケーション基準信号と、TRPに対応するアクティブBWPに関連付けられた、番号が最も小さいCORESETの疑似コロケーション基準信号と、アクティブBWPに関連付けられた番号が最も小さいTCIの疑似コロケーション基準信号と、アクティブBWPに関連付けられた番号が最も小さいアクティブTCIの疑似コロケーション基準信号と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
選択的に、上記PL RSについて、ネットワークが、対応するチャネル又は信号のPL RSを設定しておらず、及び/又はネットワークがデフォルトPL RSの使用をアクティブ化し、及び/又はネットワークが、対応するチャネル又は信号のスペース関連情報を設定していない場合、該PL RSはデフォルトPL RSを含む。選択的に、デフォルトPL RSはデフォルトビームに関連付けられた基準信号と同じであり、又はデフォルトビームに関連付けられた基準信号と同じセット又は規則を採用する。
【0067】
4)少なくとも1つのCORESETをターゲットセル/ターゲットTRPに関連付ける。例えば、任意のCORESETをターゲットセル/隣接セルにハンドオーバする/関連付ける。
【0068】
5)第1CORESETをターゲットセル/ターゲットTRPに関連付ける。
【0069】
選択的に、第1CORESETは、番号が0であるCORESETと、番号が最も小さいCORESETと、番号が最も大きいCORESETと、共通サーチスペースに関連付けられたCORESETと、ネットワーク側機器により指示されたCORESETと、前記端末により報告されたCORESETと、特殊TRPに関連付けられたCORESETと、予め定義されたCORESETと、任意のCORESETと、少なくとも2つのCORESETと、のうちの少なくとも1つである。
【0070】
6)第1TRPをターゲットセル/隣接セルにハンドオーバする/関連付ける。
【0071】
第1TRPは、IDが0又は最も小さい又は最も大きいTRPと、ネットワークにより指示されたTRP、又はUEにより報告されたTRP、又はプロトコルによりデフォルトとされたあるTRPと、特殊CORESET(又はCORESET with lowest ID及び/又はCORESET with highest ID又はCORESET with common search space)に関連付けられたTRPと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
7)PDCCHをターゲットセル/ターゲットTRPに関連付ける。
【0073】
8)特殊セル(SpCellであって、プライマリセル及びプライマリセカンダリセルを含む)をターゲットセルにハンドオーバする。
【0074】
9)制御リソースセットリソースプールインデックス(CORESETPoolIndex)に関連付けられたネットワークノード識別情報をターゲットセル/ターゲットTRPに関連付ける。
【0075】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるセルハンドオーバ方法は、実行主体が端末であってもよく、又は、該端末におけるセルハンドオーバの方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では端末がセルハンドオーバ方法を実行することを例にし、本出願の実施例で提供される端末を説明する。
【0076】
図3は本出願の実施例に係る端末の構造模式図であり、端末300は次の判定モジュール302及びハンドオーバモジュール304を含む。
【0077】
判定モジュール302は、DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するために用いることができる。
【0078】
ハンドオーバモジュール304は、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、セルハンドオーバを行うために用いることができる。
【0079】
本出願の実施例において、端末はDCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定し、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合にセルハンドオーバを行うことができる。該実施例はDCIによって端末機器にセルハンドオーバを行うように明示的に又は暗黙的に指示することができ、DCI伝送の柔軟性という特徴が十分に利用され、ネットワーク機器がRRC再設定シグナリングを明示的に送信する必要がなく、システムの柔軟性が向上し、セルハンドオーバの時間遅延が短縮される。
【0080】
選択的に、一実施例として、前記判定モジュール302は、
1)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
2)第1CORESETにおいて監視されたDCIで隣接セル/隣接TRPの識別情報が運ばれていることと、
3)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたサウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
4)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースのスペース関連情報内の基準信号RSが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
5)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された物理アップリンク共有チャネルPUSCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
6)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたPUCCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
7)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたSRS要求の関連付けられたSRSが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
8)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたチャネル状態情報CSI要求の関連付けられたCSI設定が隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
9)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示された帯域幅部分BWP指示の関連付けられたBWPが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、
10)第1CORESETにおいて監視されたDCIにより指示されたSRS電力制御コマンドが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことと、のうちの少なくとも1つに基づいて前記セルハンドオーバのトリガ条件が満たされていると判定する。
【0081】
選択的に、一実施例として、前記TCIが隣接セル/隣接TRPに関連付けられたことは、前記TCIにより指示された基準信号RSが前記隣接セル/隣接TRPに関連付けられたこと、又は前記TCIで前記隣接セル/隣接TRPの識別情報が運ばれていることを含む。
【0082】
選択的に、一実施例として、端末300は、第1設定情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、前記第1設定情報が、前記TCIにより指示されたRSと、前記サウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたSRSと、前記PUCCHリソースのスペース関連情報と、前記PUSCH電力制御コマンドと、前記PUCCH電力制御コマンドと、前記SRS要求の関連付けられたSRSと、前記CSI要求の関連付けられたCSI設定と、前記BWP指示の関連付けられたBWPと、前記SRS電力制御コマンドと、のうちの少なくとも1つを設定するためのものである。
【0083】
選択的に、一実施例として、前記DCIに関連付けられたPUCCHリソースの関連付けられたビーム、パスロス計算参照用基準信号のうちの少なくとも1つと、前記DCIに指示された又は関連付けられた前記隣接セル/隣接TRPとは、同一セル/TRPに属する。
【0084】
選択的に、一実施例として、端末300は、ターゲット信号又はチャネルの再送を行うとき、セルハンドオーバ後のターゲットセル/ターゲットTRPのビームを使用するか、又はセルハンドオーバ前のソースセル/ソースTRPのビームを使用するための伝送モジュールをさらに含み、前記ターゲット信号又はチャネルが前記DCIに指示された又は関連付けられた信号又はチャネルである。
【0085】
選択的に、一実施例として、前記ハンドオーバモジュール304は、第1TRPのセルハンドオーバを行うステップに用いられ、複数送受信ポイントMTRP複数DCIの場合に、前記第1TRPは前記第1CORESETの存在するTRPであり、あるいはMTRP単一DCIの場合に、前記第1TRPのTCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1TRPのTCIコードポイントが0又は最低である。
【0086】
選択的に、一実施例として、前記ハンドオーバモジュール304は、第1TRPが特殊TRPであるとき、前記第1TRPのセルハンドオーバを行うステップと、第1TRPが特殊TRPでないとき、前記第1TRPのセルハンドオーバを行うステップと、のうちの1つに用いられ、MTRP複数DCIの場合に、前記第1TRPは前記第1CORESETの存在するTRPであり、あるいはMTRP単一DCIの場合に、前記第1TRPのTCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1TRPのTCIコードポイントが0又は最低である。
【0087】
選択的に、一実施例として、前記ハンドオーバモジュール304は、第2TRPのセルハンドオーバを行うステップと、第2TRPのセルハンドオーバを行わないステップと、前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2TRPのセルハンドオーバを行うステップと、前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートしないとき、第2TRPのセルハンドオーバを行わないステップと、のうちの1つに用いられ、前記第2TRPが前記第1TRPの属するセル内の前記第1TRP以外の少なくとも1つのTRPである。
【0088】
選択的に、一実施例として、前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2TRPのセルハンドオーバを行う前記ステップは、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートし、且つ隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすとき、第2TRPのセルハンドオーバを行うステップを含む。
【0089】
選択的に、一実施例として、セルハンドオーバを行う前記ステップは、アンカーノードをターゲットセル/ターゲットTRPにハンドオーバするステップと、アンカーノードを不変とし、複数のTRPがある場合に、アンカーノードのTRPに関連付けられていないセルをターゲットセル/ターゲットTRPにハンドオーバするステップと、ターゲットセル/ターゲットTRPの第2設定情報を使用するステップと、少なくとも1つのCORESETをターゲットセル/ターゲットTRPに関連付けるステップと、第1CORESETをターゲットセル/ターゲットTRPに関連付けるステップと、第1TRPをターゲットセル/隣接セルにハンドオーバする/関連付けるステップと、PDCCHをターゲットセル/ターゲットTRPに関連付けるステップと、特殊セルをターゲットセルにハンドオーバするステップと、制御リソースセットリソースプールインデックスに関連付けられたネットワークノード識別情報をターゲットセル/ターゲットTRPに関連付けるステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
選択的に、一実施例として、前記第1CORESETは、番号が0であるCORESETと、番号が最も小さいCORESETと、番号が最も大きいCORESETと、共通サーチスペースに関連付けられたCORESETと、ネットワーク側機器により指示されたCORESETと、前記端末により報告されたCORESETと、特殊TRPに関連付けられたCORESETと、予め定義されたCORESETと、任意のCORESETと、少なくとも2つのCORESETと、のうちの1つを含む。
【0091】
本出願の実施例に係る端末300は本出願の実施例の方法200に対応するフローを参照すればよく、且つ、該端末300における各ユニット/モジュール及び上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ方法200における対応するフローを実現するためのものであり、同じ又は同等の技術効果を達成でき、簡潔にするために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0092】
本出願の実施例における端末は端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置はモバイル端末であってもよく、非モバイル端末であってもよい。例示的に、モバイル端末は上記で挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されず、非モバイル端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0093】
本出願の実施例における端末は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0094】
本出願の実施例で提供される端末は図2の方法実施例で実現される各プロセスを実現でき、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0095】
選択的に、図4に示すように、本出願の実施例は通信機器400をさらに提供し、プロセッサ401、メモリ402、及びメモリ402に記憶され且つ前記プロセッサ401上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、例えば、該通信機器400が端末である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ401により実行されると、上記セルハンドオーバ方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成できる。
【0096】
図5は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0097】
該端末500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509、及びプロセッサ510等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0098】
当業者であれば、端末500は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。図5に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0099】
本出願の実施例では、入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041と、マイクロホン5042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、表示パネル5061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で構成してもよい。ユーザ入力ユニット507はタッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル5071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0100】
本出願の実施例において、高周波ユニット501は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0101】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンド記憶領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0102】
プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ510に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサ等の無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0103】
プロセッサ510は、ダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定し、そしてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、セルハンドオーバを行うために用いられる。
【0104】
本出願の実施例において、端末はDCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定し、セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合にセルハンドオーバを行うことができる。該実施例はDCIによって端末機器にセルハンドオーバを行うように明示的に又は暗黙的に指示することができ、DCI伝送の柔軟性という特徴が十分に利用され、ネットワーク機器がRRC再設定シグナリングを明示的に送信する必要がなく、システムの柔軟性が向上し、セルハンドオーバの時間遅延が短縮される。
【0105】
本出願の実施例で提供される端末はさらに上記セルハンドオーバ方法の実施例の各プロセスを実現でき、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0106】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記セルハンドオーバ方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0107】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサであってもよい。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0108】
本出願の実施例はチップをさらに提供し、前記チップはプロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、上記セルハンドオーバ方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0109】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0110】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が不揮発性のメモリに記憶され、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも1つプロセッサにより実行されることで上記セルハンドオーバ方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0111】
本出願の実施例は通信機器をさらに提供し、それは上記セルハンドオーバ方法の実施例の各プロセスを実現するように設定され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0112】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0113】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0114】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-03-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定するステップと、
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行うステップと、を含む、セルハンドオーバ方法。
【請求項2】
前記セルハンドオーバのトリガ条件が満たされていることは、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIで隣接セル/隣接送受信ポイントTRPの識別情報が運ばれていることと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースのスペース関連情報内の基準信号RSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された物理アップリンク共有チャネルPUSCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたPUCCH電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号SRS要求の関連付けられたサウンディング基準信号SRSが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたチャネル状態情報CSI要求の関連付けられたCSI設定が隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示された帯域幅部分BWP指示の関連付けられた帯域幅部分BWPが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、
第1制御リソースセットCORESETにおいて監視されたダウンリンク制御情報DCIにより指示されたサウンディング基準信号SRS電力制御コマンドが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことと、のうちの少なくとも1つに基づいて判定する、請求項1に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項3】
前記伝送設定指示TCIが隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたことは、
前記伝送設定指示TCIにより指示された基準信号RSが前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPに関連付けられたこと、又は
前記伝送設定指示TCIで前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPの識別情報が運ばれていることを含む、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項4】
前記端末がダウンリンク制御情報DCI指示に基づいてセルハンドオーバのトリガ条件が満たされているか否かを判定する前に、前記セルハンドオーバ方法は、第1設定情報を受信するステップをさらに含み、前記第1設定情報が、
前記伝送設定指示TCIにより指示された基準信号RSと、
前記サウンディング基準信号リソース指示に関連付けられたサウンディング基準信号SRSと、
前記PUCCHリソースのスペース関連情報と、
PUSCH電力制御コマンドと、
前記PUCCH電力制御コマンドと、
前記サウンディング基準信号SRS要求の関連付けられたサウンディング基準信号SRSと、
前記CSI要求の関連付けられたCSI設定と、
前記帯域幅部分BWP指示の関連付けられた帯域幅部分BWPと、
前記サウンディング基準信号SRS電力制御コマンドと、のうちの少なくとも1つを設定するためのものである、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項5】
前記ダウンリンク制御情報DCIに関連付けられたPUCCHリソースの関連付けられたビーム、パスロス計算参照用基準信号のうちの少なくとも1つと、前記ダウンリンク制御情報DCIに指示された又は関連付けられた前記隣接セル/隣接送受信ポイントTRPとは、同一セル/送受信ポイントTRPに属する、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項6】
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行う前記ステップの後に、前記セルハンドオーバ方法は、
ターゲット信号又はチャネルの再送を行うとき、セルハンドオーバ後のターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPのビームを使用するか、又はセルハンドオーバ前のソースセル/ソース送受信ポイントTRPのビームを使用するステップをさらに含み、
前記ターゲット信号又はチャネルが前記ダウンリンク制御情報DCIに指示された又は関連付けられた信号又はチャネルである、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項7】
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行う前記ステップは、
第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップを含み、
複数送受信ポイントMTRP複数ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPは前記第1制御リソースセットCORESETの存在する送受信ポイントTRPであり、あるいはMTRP単一ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIコードポイントが0又は最低である、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項8】
セルハンドオーバのトリガ条件が満たされている場合に、前記端末がセルハンドオーバを行う前記ステップは、
第1送受信ポイントTRPが特殊送受信ポイントTRPであるとき、前記第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
第1送受信ポイントTRPが特殊送受信ポイントTRPでないとき、前記第1送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、のうちの1つを含み、
MTRP複数ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPは前記第1制御リソースセットCORESETの存在する送受信ポイントTRPであり、あるいはMTRP単一ダウンリンク制御情報DCIの場合に、前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIが隣接セルに関連付けられ、又は前記第1送受信ポイントTRPの伝送設定指示TCIコードポイントが0又は最低である、請求項2に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項9】
第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行わないステップと、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップと、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートしないとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行わないステップと、をさらに含み、
前記第2送受信ポイントTRPが前記第1送受信ポイントTRPの属するセル内の前記第1送受信ポイントTRP以外の少なくとも1つの送受信ポイントTRPである、請求項7又は8に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項10】
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートするとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行う前記ステップは、
前記端末及び/又はネットワーク側機器がセル間MTRPをサポートし、且つ隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすとき、第2送受信ポイントTRPのセルハンドオーバを行うステップを含む、請求項9に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項11】
前記隣接セルがセル間MTRPの条件を満たすことは、
前記隣接セルのタイミング情報が第1条件を満たすことと、
前記隣接セルのセル品質が第2条件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項12】
前記端末がセルハンドオーバを行うステップは、
アンカーノードをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPにハンドオーバするステップと、
アンカーノードを不変とし、複数の送受信ポイントTRPがある場合に、アンカーノードの送受信ポイントTRPに関連付けられていないセルをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPにハンドオーバするステップと、
ターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPの第2設定情報を使用するステップと、
少なくとも1つの制御リソースセットCORESETをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
第1制御リソースセットCORESETをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
第1送受信ポイントTRPをターゲットセル/隣接セルにハンドオーバする/関連付けるステップと、
PDCCHをターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、
特殊セルをターゲットセルにハンドオーバするステップと、
制御リソースセットリソースプールインデックスに関連付けられたネットワークノード識別情報をターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPに関連付けるステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1、7又は9に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項13】
前記ターゲットセル/ターゲット送受信ポイントTRPの第2設定情報は、
セルグループ設定と、特殊セル設定と、同期再設定と、サービングセル共通設定と、サービングセル設定と、伝送設定指示TCIと、疑似コロケーションQCL情報と、パスロス参照用基準信号と、ランダムアクセスチャネルRACHリソースと、スクランブリング情報と、タイミング情報と、タイミングアドバンス情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項14】
前記第1制御リソースセットCORESETは、
番号が0である制御リソースセットCORESETと、番号が最も小さい制御リソースセットCORESETと、番号が最も大きい制御リソースセットCORESETと、共通サーチスペースに関連付けられた制御リソースセットCORESETと、ネットワーク側機器により指示された制御リソースセットCORESETと、前記端末により報告された制御リソースセットCORESETと、特殊送受信ポイントTRPに関連付けられた制御リソースセットCORESETと、予め定義された制御リソースセットCORESETと、任意の制御リソースセットCORESETと、少なくとも2つの制御リソースセットCORESETと、のうちの1つを含む、請求項2又は12に記載のセルハンドオーバ方法。
【請求項15】
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から14のいずれか1項に記載のセルハンドオーバ方法が実現される、端末。
【国際調査報告】