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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-29
(54)【発明の名称】フロート式測定装置
(51)【国際特許分類】
   B63B 22/24 20060101AFI20230822BHJP
   B63B 22/00 20060101ALI20230822BHJP
   B63B 35/00 20200101ALI20230822BHJP
【FI】
B63B22/24
B63B22/00 A
B63B35/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519414
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2022070703
(87)【国際公開番号】W WO2022148427
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】202120027044.9
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523083621
【氏名又は名称】杭州藍憬科技合▲フオ▼企業(有限合▲フオ▼)
【氏名又は名称原語表記】HANGZHOU BLUE ASPIRATIONS TECHNOLOGY PARTNERSHIP (LIMITED PARTNERSHIP)
【住所又は居所原語表記】No.1108, 11th Floor, Building 4, Yingguan Binyue City, No.509, Guokang Street, Changhe Block, Binjiang District, Hangzhou, Zhejiang 310057, China.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】宋励奮
(72)【発明者】
【氏名】裘建宇
(72)【発明者】
【氏名】陳冬冬
(72)【発明者】
【氏名】劉志清
(72)【発明者】
【氏名】李潤貞
(57)【要約】
本願は洋上試験装置の分野に関し、特にフロート式測定装置に関する。それは浮体アセンブリ、中央浮き筒アセンブリ及びエネルギー供給アセンブリを含み、前記浮体アセンブリは水面に浮かぶことができ、前記中央浮き筒アセンブリは浮体アセンブリに固定接続された測定枠体及び測定枠体に設置された測定機器を含み、前記エネルギー供給アセンブリは測定機器に給電するために用いられ、それは測定枠体に固設された第1ソーラーパネル及び浮体アセンブリ内に設置されたエネルギー貯蔵電池を含み、前記第1ソーラーパネルはエネルギー貯蔵電池に電気的に接続される。本願は洋上風力場を効果的に測定することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮体アセンブリであって、複数の浮体(110)を含み、各前記浮体(110)の頂面、側面及び底面にいずれもボルト孔(112)が設けられており、前記浮体(110)の間はボルト孔(112)を介してボルトで互いに接続固定され、前記浮体(110)はPEを回転成形したものであり、前記浮体(110)内にインナーキャビン(111)が設けられており、前記インナーキャビン(111)の頂部が開口し、開口部に突起したルーズフランジ(121)が設けられており、前記ルーズフランジ(121)に鋼製フランジキャビンカバー(122)が被せされ、前記ルーズフランジ(121)と鋼製フランジキャビンカバー(122)との間にゴムガスケット(123)が設けられている、ことを特徴とする浮体アセンブリ。
【請求項2】
前記ルーズフランジ(121)は工作機械又は回転成形によって加工され、前記ルーズフランジ(121)と浮体(110)との間に山形鋼固定支持枠(124)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の浮体アセンブリ。
【請求項3】
各前記浮体(110)の側面に複数の凹溝(113)が補強リブとして設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の浮体アセンブリ。
【請求項4】
前記浮体(110)の側壁に冷却溝(114)が開設されており、前記冷却溝(114)に収容された水は中央浮き筒アセンブリ(200)を降温することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の浮体アセンブリ。
【請求項5】
前記浮体(110)に測定貫通溝(115)が開設されており、前記測定貫通溝(115)は浮体(110)を垂直に貫通する、ことを特徴とする請求項1に記載の浮体アセンブリ。
【請求項6】
フロート式測定装置であって、請求項1に記載の浮体アセンブリを用い、それは中央浮き筒アセンブリ(200)及びエネルギー供給アセンブリ(300)をさらに含み、前記浮体アセンブリは水面に浮かべることができ、前記中央浮き筒アセンブリ(200)は浮体アセンブリに固定接続された測定枠体(210)及び測定枠体(210)に設置された測定機器を含み、前記エネルギー供給アセンブリ(300)は測定機器に給電するために用いられ、それは測定枠体(210)に固設された発電機器及びエネルギー貯蔵電池を含み、前記発電機器はエネルギー貯蔵電池に電気的に接続される、ことを特徴とするフロート式測定装置。
【請求項7】
前記発電機器は測定枠体(210)に固定接続された第1ソーラーパネル(310)及び測定枠体(210)にヒンジ接続された第2ソーラーパネル(320)を含み、前記第2ソーラーパネル(320)は締結具によって測定枠体(210)に固定接続される、ことを特徴とする請求項6に記載のフロート式測定装置。
【請求項8】
前記中央浮き筒アセンブリ(200)は測定枠体(210)内に取り付けられた台形電気キャビネット(220)をさらに含み、前記台形電気キャビネット(220)の断面は台形である、ことを特徴とする請求項6に記載のフロート式測定装置。
【請求項9】
前記測定枠体(210)の下方に重り(240)が取り外し可能に接続され、前記重り(240)と測定枠体(210)は少なくとも1つの細ロッド(230)によって固定接続される、ことを特徴とする請求項6に記載のフロート式測定装置。
【請求項10】
ガードフレーム(400)をさらに含み、前記ガードフレーム(400)は測定枠体(210)に固定接続され、前記ガードフレーム(400)は中央浮き筒アセンブリ(200)とエネルギー供給アセンブリ(300)の周辺を囲む、ことを特徴とする請求項6に記載のフロート式測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は洋上試験装置の分野に関し、特にフロート式測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
風力発電はグリーンエネルギー技術であり、陸上風力発電所の建設が急速に発展すると同時に、陸上風力エネルギーの利用制限が気付けられ、例えば、敷地面積が大きく、ノイズ汚染等の問題が挙げられ、また、陸上風力資源の開発が飽和状態に近づいている。洋上は豊富な風力エネルギー資源を有するため、洋上風力発電技術はますます注目されている。洋上風力エネルギーの有効利用を推進するために、洋上風力資源を正確に測定する必要がある。
【0003】
現在、洋上レーザレーダ測風装置の多くは近海の固定杭に取り付けられて風力資源のデータ収集を行う。洋上風力資源の開発は深海・遠海へ絶えず発展し、海洋の水深の増加に伴い、固定杭を設置するコスト及び難易度が急激に増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
洋上風力場を効果的に測定するために、本願はフロート式測定装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本願は、浮体アセンブリであって、
複数の浮体を含み、各前記浮体の頂面、側面及び底面にいずれもボルト孔が設けられており、前記浮体の間はボルト孔を介してボルトで互いに接続固定され、前記浮体はPEを回転成形したものであり、前記浮体内にインナーキャビンが設けられており、前記インナーキャビンの頂部が開口し、開口部に突起したルーズフランジが設けられており、前記ルーズフランジに鋼製フランジキャビンカバーが被せされ、前記ルーズフランジと鋼製フランジキャビンカバーとの間にゴムガスケットが設けられているという技術的解決手段を採用する浮体アセンブリを提供する。
【0006】
上記技術的解決手段を採用することにより、浮体アセンブリの体積及び質量が比較的大きいため、複数の浮体により完全な浮体アセンブリを構成することで、単一の浮体がより輸送しやすくなる。ルーズフランジを設置することで、インナーキャビンの防水性能が保証される。ボルトによって固定することで、接続しやすい。
【0007】
任意選択的に、前記ルーズフランジは工作機械又は回転成形によって加工され、前記ルーズフランジと浮体との間に山形鋼固定支持枠が設けられている。
【0008】
上記技術的解決手段を採用することにより、山形鋼固定支持枠を設置することで、ルーズフランジの強度が向上する。
【0009】
任意選択的に、各前記浮体の側面に複数の凹溝が補強リブとして設けられている。
【0010】
上記技術的解決手段を採用することにより、凹溝を開設することで、表面補強構造が形成され、且つ浮体が離型しやすい。
【0011】
任意選択的に、前記浮体の側壁に冷却溝が開設されており、前記冷却溝に収容された水は中央浮き筒アセンブリを降温することができる。
【0012】
上記技術的解決手段を採用することにより、海水は冷却溝に入ることができ、中央浮き筒アセンブリに対して冷却降温を行い、中央浮き筒アセンブリの動作環境を改善することができる。
【0013】
任意選択的に、前記浮体に測定貫通溝が開設されており、前記測定貫通溝は浮体を垂直に貫通する。
【0014】
上記技術的解決手段を採用することにより、測定貫通溝を設置することで、温度、塩分、深さ、海流等のセンサを測定貫通溝の内部に取り付けて、海水の温度、塩分、深さ、海流等の水文データ及び環境データを測定することができる。
【0015】
第2の態様では、本願の提供するフロート式測定装置は、
上記浮体アセンブリを用い、中央浮き筒アセンブリ及びエネルギー供給アセンブリをさらに含み、前記浮体アセンブリは水面に浮かぶことができ、前記中央浮き筒アセンブリは浮体アセンブリに固定接続された測定枠体及び測定枠体に設置された測定機器を含み、前記エネルギー供給アセンブリは測定機器に給電するために用いられ、それは測定枠体に固設された発電機器及びエネルギー貯蔵電池を含み、前記発電機器はエネルギー貯蔵電池に電気的に接続されるという技術的解決手段を採用するフロート式測定装置である。
【0016】
上記技術的解決手段を採用することにより、浮体アセンブリは洋上に浮かんで配置され、測定機器は洋上風力資源を測定するために用いられ、発電機器は測定機器に電気エネルギーを提供することができる。エネルギー貯蔵電池は浮体アセンブリ中に設置されてもよく、中央浮き筒アセンブリ上に設置されてもよい。浮体アセンブリを設置することにより、洋上に固定杭を設置する必要がなく、取り付けコストが低減され、取り付け難易度が低下し、施工速度が上がる。
【0017】
任意選択的に、前記発電機器は測定枠体に固定接続された第1ソーラーパネル及び測定枠体にヒンジで接続された第2ソーラーパネルを含み、前記第2ソーラーパネルは締結具によって測定枠体に固定接続される。
【0018】
上記技術的解決手段を採用することにより、第1ソーラーパネルはソーラーエネルギーを電気エネルギーに変換して、電気エネルギーをエネルギー貯蔵電池に貯蔵して測定機器に給電することができる。第2ソーラーパネル機器を測定枠体にヒンジで接続することで、測定機器を点検する時、第2ソーラーパネルを反転することができ、作業者が点検しやすい。
【0019】
任意選択的に、前記中央浮き筒アセンブリは測定枠体内に取り付けられた台形電気キャビネットをさらに含み、前記台形電気キャビネットの断面は台形である。
【0020】
上記技術的解決手段を採用することにより、台形電気キャビネットは機器を取り付けるために用いることができる。測定枠体内の台形電気キャビネットの対向側は維持管理員の立ちに用いることができ、台形下底の長さは需要に応じて設置することができ、維持管理員に十分な操作空間を提供し、台形下底の長さは最大で測定枠体の内径に等しく設置することができる。測定枠体内に台形電気キャビネットを設置することで、測定枠体内部の空間が最大限に利用される。
【0021】
任意選択的に、前記測定枠体の下方に重りが取り外し可能に接続され、前記重りと測定枠体は少なくとも1つの細ロッドによって固定接続される。
【0022】
上記技術的解決手段を採用することにより、測定枠体の下方に重りを設置することで、フロート式測定装置全体の安定性が向上し、洋上の波が比較的大きい環境でも安定的に運転することができる。重りは測定枠体に取り外し可能に接続され、需要に応じて異なる重量の重りを交換することができる。重りと測定枠体が細ロッドによって接続されることで、重りの重心がより低くなり、全体構造の安定性がさらに向上する。
【0023】
任意選択的に、さらにガードフレームを含み、前記ガードフレームは測定枠体に固定接続され、前記ガードフレームは中央浮き筒アセンブリとエネルギー供給アセンブリの周辺を囲む。
【0024】
上記技術的解決手段を採用することにより、フロート式測定装置が洋上の礁、往来する漁船等に衝突する時に、ガードフレームは中央浮き筒アセンブリ及びエネルギー供給アセンブリを保護することができ、その衝突による損傷の可能性を低減させる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本願は以下の有益な技術的効果の少なくとも1つを有する。
1、浮体アセンブリを設置することにより、洋上に固定杭を設置する必要がなく、取り付けコストが低減され、取り付け難易度が低下し、施工速度が上がる。
2、複数の浮体により完全な浮体アセンブリを構成することで、単一の浮体がより輸送しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】浮体アセンブリの全体構造概略図である。
図2】浮体アセンブリにおける浮体の構造爆発図である。
図3】フロート式測定装置の全体構造概略図である。
図4】別の視角から見たフロート式測定装置の全体構造概略図である。
図5】ガードフレームが隠されたフロート式測定装置の構造概略図である。
図6図5におけるA部分の構造拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図1図6を参照して、本願をさらに詳細に説明する。
【0028】
本願の実施例は浮体アセンブリを開示する。
【0029】
図1及び図2を参照すると、浮体アセンブリは複数の浮体110を含み、複数の浮体110は装置の周りを囲むことができる。各浮体110の頂面、側面及び底面にいずれもボルト孔112が設けられており、浮体110の間はボルト孔112を介してボルトで互いに接続固定され、浮体110はPEを回転成形したものである。発泡充填口は円形フランジ構造であり、発泡が完了した後にフランジマスクとガスケットを用いて発泡充填口上を封止する。浮体110内にインナーキャビン111が設けられており、インナーキャビン111の頂部が開口し、開口部に突起したルーズフランジ121が設けられており、ルーズフランジ121に鋼製フランジキャビンカバー122が被せされ、ルーズフランジ121と鋼製フランジキャビンカバー122との間にゴムガスケット123が設けられている。ルーズフランジ121は工作機械で加工され、回転成形によって加工されてもよい。フランジ121とフロート110との間に山形鋼固定支持枠124が設けられている。
【0030】
ルーズフランジ121、鋼製フランジキャビンカバー122、ゴムガスケット123及び山形鋼固定支持枠124を設置することにより、インナーキャビン111の防水性能が向上する。
【0031】
各浮体110の側面に複数の凹溝113が補強リブとして設けられている。凹溝113を設置することにより、浮体110が離型時により取り出されやすくなる。
【0032】
浮体110の側壁に冷却溝114がさらに開設されており、浮体110が洋上に配置された場合、海水は冷却溝114に入ることができ、浮体110に囲まれた装置に対して冷却降温を行う。
【0033】
浮体110に測定貫通溝115がさらに開設されており、測定貫通溝115は浮体110を垂直に貫通する。温度センサ等、海水と直接接触する必要がある機器を測定貫通溝内部に取り付けて、海水の温度、塩分、深さ、海流等のパラメータを測定することができる。
【0034】
本願の実施例における浮体アセンブリの実施原理は以下のとおりである。ボルトを隣接する浮体110のボルト孔112に挿通し、複数の浮体110を互いに固定接続し、且つ装置の外に囲ませる。インナーキャビン111はエネルギー貯蔵電池等の機器を格納するために用いられる。浮体110を洋上に配置すると、海水は冷却溝114に入り、浮体110に囲まれた装置に対して冷却降温を行う。測定貫通溝115内に取り付けられた測定センサは、海水の温度、塩分、深さ、海流等のパラメータを直接測定することができる。
【0035】
本願の実施例はフロート式測定装置を開示する。
【0036】
図3及び図4を参照すると、フロート式測定装置は、浮体アセンブリ、中央浮き筒アセンブリ200、エネルギー供給アセンブリ300及びガードフレーム400を含む。
【0037】
浮体アセンブリの具体的な構造は上記実施例に開示されている。浮体アセンブリは海面に浮かんで、フロート式測定装置に浮力支持を提供することができる。
【0038】
中央浮き筒アセンブリ200は測定枠体210、測定機器、台形電気キャビネット220、細ロッド230及び重り240を含む。浮体アセンブリは測定枠体210の外を固定的に囲むことで、中央浮き筒アセンブリ200全体が海面に浮かべることができるようにする。測定機器はレーザレーダ測風装置であってもよく、他の測定機器を取り付けてもよく、測定機器は測定枠体210に固設される。台形電気キャビネット220は測定枠体210の内部に取り付けられ、台形電気キャビネット220の断面は台形である。測定枠体210内の台形電気キャビネット220の対向側は維持管理員の立ちに用いることができ、台形下底の長さは需要に応じて設置することができ、維持管理員に十分な操作空間を提供し、台形下底の長さは最大で測定枠体210の内径に等しく設置することができる。測定枠体210内に台形電気キャビネット220を設置することで、測定枠体210内部の空間が最大限に利用される。
【0039】
重り240は測定枠体210の下方に取り外し可能に接続され、重り240が測定枠体210に取り外し可能に接続されるため、需要に応じて異なる重量の重り240を交換することができる。重り240と測定枠体210との間は少なくとも1つの細ロッド230によって固定接続される。測定枠体の下方に重りを設置することで、フロート式測定装置全体の安定性が向上し、洋上の波が比較的大きい環境でも安定的に運転することができる。重りと測定枠体は細ロッドによって接続されることで、重りの重心がより低くなり、全体構造の安定性がさらに向上する。
【0040】
エネルギー供給アセンブリ300は測定機器に給電するために用いられ、それは発電機器及びエネルギー貯蔵電池を含み、発電機器はエネルギー貯蔵電池に電気的に接続される。エネルギー貯蔵電池は浮体アセンブリ中に設置されてもよく、中央浮き筒アセンブリ上に設置されてもよい。発電機器は従来の発電機を選択することができる。発電機器は測定枠体210に固設された第1ソーラーパネル310及び測定枠体210にヒンジ接続された第2ソーラーパネル320をさらに含むことができる。第2ソーラーパネル320はボルトによって測定枠体210に固定接続される。第1ソーラーパネル310と第2ソーラーパネル320はいずれも傾斜して設置され、その向きと傾斜角度は異なる海面状況に応じて設定される。第1ソーラーパネル310と第2ソーラーパネル320の位置の設置は中央浮き筒アセンブリ200におけるマンホール開設位置、配線キャビネット及び他の機器の取り付け位置に基づいて決定され、第1ソーラーパネル310はマンホールを遮蔽しない位置に設置され、第2ソーラーパネル320はマンホールを遮蔽する位置に設置することができ、点検が必要な場合、第2ソーラーパネル320を反転させて、マンホールを露出させることができ、作業者が出入りしやすい。第1ソーラーパネル310と第2ソーラーパネル320はいずれもエネルギー貯蔵電池に電気的に接続される。
【0041】
ガードフレーム400は測定枠体210に固定接続され、ガードフレーム400は中央浮き筒アセンブリ200及びエネルギー供給アセンブリ300の周辺を囲む。フロート式測定装置が洋上の礁などに衝突する時に、ガードフレーム400は中央浮き筒アセンブリ200及びエネルギー供給アセンブリ300を保護することができ、その衝突による損傷の可能性を低減させる。
【0042】
本願の実施例のフロート式測定装置の実施原理は以下のとおりである。浮体アセンブリを洋上に浮かんで配置し、第1ソーラーパネル310と第2ソーラーパネル320は太陽エネルギーを電気エネルギーに変換し、且つエネルギー貯蔵電池に貯蔵し、エネルギー貯蔵電池は測定機器に給電し、測定機器は洋上風力場を測定するために用いられる。ガードフレーム400は中央浮き筒アセンブリ200及びエネルギー供給アセンブリ300を保護することができる。
【0043】
以上はいずれも本願の好ましい実施例であり、これにより本願の保護範囲を限定するものではなく、そのため、本願の構造、形状、原理に基づいて行われる同等の変化は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0044】
100...浮体アセンブリ、110...浮体、111...インナーキャビン、112...ボルト孔、113...凹溝、114...冷却溝、115...測定貫通溝、121...ルーズフランジ、122...鋼製フランジキャビンカバー、123...ゴムガスケット、124...山形鋼固定支持枠、200...中央浮き筒アセンブリ、210...測定枠体、220...台形電気キャビネット、230...細ロッド、240...重り、300...エネルギー供給アセンブリ、310...第1ソーラーパネル、320...第2ソーラーパネル、400...ガードフレーム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】