(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(54)【発明の名称】流体駆動装置
(51)【国際特許分類】
H02K 3/50 20060101AFI20230823BHJP
【FI】
H02K3/50 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507670
(86)(22)【出願日】2021-09-26
(85)【翻訳文提出日】2023-02-02
(86)【国際出願番号】 CN2021120571
(87)【国際公開番号】W WO2022156261
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】202110099594.6
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523037370
【氏名又は名称】杭州奥科美瑞科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー、 メイヤン
【テーマコード(参考)】
5H604
【Fターム(参考)】
5H604AA08
5H604BB01
5H604CC01
5H604QA01
5H604QB14
(57)【要約】
流体駆動装置であって、ステータユニットと位置制限部品と少なくとも1種の導電部品とを含み、少なくとも部分の導電部品は、位置制限部品と位置制限または固定されて設けられ、導電部品は、第1接続端と第2接続端とを含み、第1接続端は、ステータユニットと電気的に接続され、第2接続端は、外部電源と電気的に接続される時のピン端となり、導電部品により、ステータユニットは、外部電源と電気的に接続可能になっており、導電部品は、一部が位置制限部品に嵌まり、位置制限部品は、射出部品であり、ステータユニットの通電端を引き出すことに寄与し、引き出された通電端は、外部インタフェースのピンとなり、また、流体駆動装置の組立プロセスを簡単化することに寄与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体駆動装置であって、ステータユニットと位置制限部品と導電部品とを含み、
前記導電部品は、前記位置制限部品と位置制限または固定されて設けられ、
前記導電部品は、第1接続端と第2接続端とを含み、
前記第1接続端は、前記ステータユニットと電気的に接続され、
前記第2接続端は、前記流体駆動装置の外部電源と電気的に接続される時のピン端となり、
前記ステータユニットは、前記導電部品により前記流体駆動装置の外部電源と電気的に接続可能になっており、
前記導電部品は、一部が前記位置制限部品に嵌着され、
前記位置制限部品は、射出部品であることを特徴とする流体駆動装置。
【請求項2】
前記流体駆動装置は、内室を有し、
前記ステータユニット及び前記位置制限部品は、前記内室に位置し、
前記ステータユニット及び前記位置制限部品は、前記流体駆動装置の軸方向に沿って配列され、
前記ステータユニットは、前記位置制限部品に固定接続されることを特徴とする請求項1に記載の流体駆動装置。
【請求項3】
前記流体駆動装置は、第1ハウジングを含み、
前記位置制限部品は、前記第1ハウジングと一体構造であることを特徴とする請求項1に記載の流体駆動装置。
【請求項4】
前記位置制限部品は、本体部を含み、
前記第1接続端は、前記本体部の一方側に位置し、
前記第2接続端は、前記本体部の一方側に位置し、
前記第1接続端が位置する側と前記第2接続端が位置する側とが、前記本体部の異なる側であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の流体駆動装置。
【請求項5】
前記第1接続端は、前記本体部の上側に位置し、
前記第2接続端は、前記本体部の下側に位置し、
前記ステータユニットの絶縁ホルダは、少なくとも2つの位置決め柱を含み、
前記位置決め柱は、前記ステータユニットの絶縁ホルダの円周方向に沿って分布され、
前記位置制限部品は、少なくとも2つの位置決め孔を含み、
各々の前記位置決め柱は、それぞれ、対応する前記位置決め孔を通り、
各々の前記位置決め柱は、対応する前記位置決め孔と係合して設けられ、
前記位置決め柱の一端が前記位置決め孔から張り出し、前記位置決め柱の張り出し端を熱かしめすることにより、前記位置制限部品は、前記ステータユニットに固定接続されることを特徴とする請求項4に記載の流体駆動装置。
【請求項6】
前記位置制限部品は、少なくとも1つの第1突起部を含み、
前記第1突起部は、前記本体部の表面から突起して設けられ、
前記第1突起部の第1根元部は、前記本体部に接続され、
前記第1突起部の第2根元部は、前記導電部品の表面の一部に押し当てることを特徴とする請求項5に記載の流体駆動装置。
【請求項7】
前記位置制限部品は、少なくとも1つの第2突起部を含み、
前記第2突起部は、前記本体部の上面から突起して設けられ、
前記第2突起部は、前記第1接続端の一方側に位置し、
前記第1接続端は、配線溝を含み、
前記ステータユニットの巻線に対応するエナメル線は、前記配線溝を通過可能であり、
前記配線溝内に位置するエナメル線は、前記配線溝の対応する溝壁と接触して設けられるとともに、電気的に接続され、
前記第2突起部及び前記第1接続端は、前記位置制限部品の径方向に沿って分布され、
前記第2突起部の頂面が、前記配線溝の溝壁に対応する底面よりも高く、
前記配線溝から通ったエナメル線は、前記第2突起部の頂面に支持され、或いは、前記第2突起部の頂面よりも高いことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の流体駆動装置。
【請求項8】
前記導電部品は、第1導電部品を含み、
前記第1導電部品の第1接続端は、前記ステータユニットにおける巻線と電気的に接続され、
前記第1導電部品の第2接続端は、前記外部インタフェースの電源ピン端とすることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の流体駆動装置。
【請求項9】
前記導電部品は、第1導電部品と第2導電部品とを含み、
前記第1導電部品の第1接続端は、前記ステータユニットにおける巻線と電気的に接続され、
前記第1導電部品の第2接続端は、前記流体駆動装置の外部電源の電源ピン端とし、
前記第2導電部品の第1接続端は、前記ステータユニットにおけるステータコアと接触し、
前記第2導電部品の第2接続端は、前記流体駆動装置の外部電源の接地ピン端とすることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の流体駆動装置。
【請求項10】
前記第1導電部品は、第1部分と第2部分とを含み、
前記第1接続端は、前記第1部分の一端に位置し、
前記第2接続端は、前記第2部分の一端に位置し、
前記第1接続端の中心軸線及び前記第2接続端の中心軸線は、前記流体駆動装置の軸方向に沿って延在することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の流体駆動装置。
【請求項11】
前記第1部分と前記第2部分とは、一体構造であり、
前記位置制限部品は、前記第1導電部品をインサートとして射出成形により形成され、
前記第1導電部品は、第1ストレート段と第2ストレート段と第1鉛直段とを含み、
前記第1ストレート段及び前記第2ストレート段は、前記位置制限部品の本体部と接触して貼り合わせ、前記第2ストレート段の一端が前記第1ストレート段の一端に接続され、前記第2ストレート段の他端が前記第1鉛直段に接続され、
前記第1ストレート段は、前記第2ストレート段と垂直に設けられ、
前記第1鉛直段は、前記第1ストレート段と垂直に設けられ、
前記第1部分は、前記第1ストレート段の末端に位置し、
前記第1部分は、前記第1ストレート段と垂直であり、
前記第2接続端は、前記第1鉛直段の延在方向の末端に位置することを特徴とする請求項9に記載の流体駆動装置。
【請求項12】
前記第1部分及び前記第2部分は、別体で設けられ、
前記位置制限部品は、前記第2部分をインサートとして射出成形により形成され、
前記第2部分の第2端は、接続孔を有し、
前記第1部分の第2端は、前記接続孔に入り込んで前記第2部分に密着することを特徴とする請求項9に記載の流体駆動装置。
【請求項13】
前記第2部分は、本体部と突起部とを含み、
前記突起部は、前記接続孔を囲んで本体部の下面から突起して設けられ、
前記接続孔は、前記第2部分の厚さ方向に沿って前記本体部の上面及び前記突起部の下面を貫通することを特徴とする請求項12に記載の流体駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年01月25日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202110099594.6であり、発明名称が「流体駆動装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明は、流体駆動装置に関する。
【背景技術】
【0003】
流体駆動装置は、ステータユニットを含み、ステータユニットに通電するために、ステータユニットの通電端を外部電源と電気的に接続する必要があり、如何にステータユニットの通電端を外部電源と電気的に接続すると同時に、流体駆動装置の組立プロセスを簡単化するかは、考慮する必要がある1つの技術的課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ステータユニットの一端を外部電源と電気的に接続することに寄与すると同時に、流体駆動装置の組立プロセスを簡単化する流体駆動装置を提供することである。
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の流体駆動装置は、ステータユニットと位置制限部品と導電部品とを含み、前記導電部品は、前記位置制限部品と位置制限されて設けられ、または、固定されて設けられ、前記導電部品は、第1接続端と第2接続端とを含み、前記第1接続端は、前記ステータユニットと電気的に接続され、前記第2接続端は、前記流体駆動装置の外部電源と電気的に接続される時のピン端となり、前記ステータユニットは、前記導電部品により、前記流体駆動装置の外部電源と電気的に接続可能になり、前記導電部品は、一部が前記位置制限部品に嵌まり、前記位置制限部品は、射出部品である。
【0007】
本発明の流体駆動装置は、ステータユニットと位置制限部品と少なくとも1種の導電部品とを含み、導電部品は、位置制限部品と位置制限されて設けられ、または、固定されて設けられ、導電部品は、第1接続端と第2接続端とを含み、第1接続端は、ステータユニットと電気的に接続され、第2接続端は、外部電源と電気的に接続される時のピン端となり、導電部品により、ステータユニットは、外部電源と電気的に接続可能になり、前記導電部品は、一部が前記位置制限部品に嵌まり、前記位置制限部品は、射出部品である。
このような上記方式によって、ステータユニットの第2接続端を引き出すことにより、第2接続端は、外部電源のピンとなり、また、位置制限部品により導電部品を位置制限し、構造が簡単であり、流体駆動装置の組立プロセスを簡単化する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態である流体駆動装置の断面図。
【
図2】
図1のステータユニット、位置制限部品、及び、導電部品を組立てた立体図。
【
図3】
図1の第1実施形態におけるステータユニット、位置制限部品、及び、導電部品の分解構造図。
【
図4】
図1の第1実施形態における位置制限部品及び導電部品を組立てた立体図。
【
図9】
図5の位置制限部品及び第2部分を組立てた1つの方向での立体図。
【
図10】
図5の位置制限部品及び第2部分を組立てたもう1つの方向での立体図。
【
図11】
図1の第2実施形態における導電部品の構造図。
【
図12】
図1の第2実施形態における導電部品及び位置制限部品を組立てた1つの方向での構造図。
【
図13】
図1の第2実施形態における導電部品及び位置制限部品を組立てたもう1つの方向での構造図。
【
図14】本発明の第2実施形態である流体駆動装置の断面図。
【
図15】
図14の第1実施形態における第1ハウジング、位置制限部品、及び、導電部品を組立てた構造図。
【
図16】
図15の第1実施形態における第1ハウジング、位置制限部品、及び、第2部分を組立てた構造図。
【
図17】
図14の第2実施形態における第1ハウジング、位置制限部品、及び、導電部品を組立てた構造図。
【
図18】
図17における第1ハウジング、位置制限部品、及び、導電部品を組立てた断面図。
【
図19】
図1における第3実施形態の導電部品の立体図。
【
図22】
図20における第1部分のもう1つの方向での立体図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図及び具体的な実施例により、本発明をさらに説明する。
【0010】
以下、図を結合して本発明の具体的な実施形態を、詳しく説明する。
まず、本明細書における上、下、左、右、前、後、内側、外側、頂部、底部等の方位用語は、各図に示される構造に対して定義され、それらは、相対的な概念であるため、それの異なる位置、異なる使用状態に応じて相応的に変化する可能性がある。
よって、これら、または、他の方位用語を制限性用語として解釈すべきでもない。
【0011】
以下、実施例における流体駆動装置は、自動車熱管理システムの作動媒体のために流動動力を提供でき、作動媒体は、水または水溶液であってもよく、例えば、50%エチレングリコールを含む水溶液であり、この作動媒体は、他の物質であってもよい。
【0012】
図1を参照すれば、流体駆動装置100は、ハウジングとロータユニット1とステータユニット2と軸3と隔離部4とを含み、ロータユニット1は、軸3の外周に外挿される。
さらに、流体駆動装置100は、内室を含み、隔離部4は、内室を、第1室80と第2室90とに区画し、第1室80は、作動媒体が流れることが可能であり、第2室90は、作動媒体と直接に接触しなく、ロータユニット1は、第1室80に位置し、ステータユニット2は、第2室80に位置し、
図1を参照すれば、ステータユニット2は、ステータコア21と絶縁ホルダ23と巻線22とを含む。
そして、この絶縁ホルダ23は、ステータコア21の少なくとも部分の表面に被覆され、巻線22は、絶縁ホルダ23に巻かれ、ロータユニット1は、永久磁石11とインペラユニット12とを含み、流体駆動装置100が作動する場合、ステータユニット2の巻線22を流れる電流を制御することにより、ステータユニット2が発生した励起磁場をさらに制御し、ロータユニット1は、励起磁場の作用で軸3周りに、または、軸3とともに回動する。
【0013】
図1を参照すれば、この流体駆動装置100は、さらに位置制限部品5と導電部品6とを含む。
そして、この導電部品6は、位置制限部品5と位置制限されて設けられ、または固定されて設けられ、位置制限部品5のうち導電部品6と接触する部分が導電しなく、このように、流体駆動装置が作動する場合、導電部品6を通った電流が位置制限部品5から漏れることの防止に寄与する。
本実施例において、ステータユニット2及び位置制限部品5は、流体駆動装置の軸方向に沿って配列される。
具体的には、ステータユニット2は、位置制限部品5に対してインペラユニット12に近く、つまり、ステータユニット2は、位置制限部品5とインペラユニット12との間に位置し、位置制限部品5は、ステータユニット2とインペラユニット12との間に位置してもよく、
図1を参照すれば、ハウジングは、第1ハウジング7を含み、流体駆動装置は、さらに接続挿入部71を含む。
そして、本実施例において、この接続挿入部71は、第1ハウジング7と一体構造である。
具体的には、この接続挿入部71は、第1ハウジング7の表面から突起して設けられ、接続挿入部71の開口が、流体駆動装置100の軸方向に沿うように向かい、接続挿入部71、位置制限部品5、及びステータユニット2は、流体駆動装置100の軸方向に沿って配列される。
そして、この接続挿入部71は、収容室710を有し、導電部品6の一部が収容室710に位置し、この接続挿入部71を設けることにより、外部電源のインタフェースが収容室710に入り込んで導電部品6と電気的に接続されることができる。
【0014】
以下、上記内容について詳しく紹介する。
【0015】
図1は、本発明の第1実施形態における流体駆動装置の構造図であり、
図4は、
図1の第1実施形態における位置制限部品及び導電部品を組立てた構造図であり、以下、第1実施形態の流体駆動装置を詳しく紹介する。
【0016】
図2及び
図3を参照すれば、絶縁ホルダ23は、少なくとも2つの位置決め柱231を含み、位置決め柱231は、絶縁ホルダ23の円周方向に沿って分布され、位置制限部品5は、位置決め孔51を含み、位置決め孔51の数が少なくとも、位置決め柱231の数と同じであり、具体的には、本実施例において、位置決め孔51の数及び位置決め柱231の数がそれぞれ5つであり、各々の位置決め柱231は、それぞれに、対応する位置決め孔51を通り、各々の位置決め柱231は、対応する位置決め孔51と係合して設けられている。
これにより、この位置制限部品5は、円周方向において位置制限される。
具体的には、本実施例において、各々の位置決め柱231は、対応する位置決め孔51と隙間嵌めされ、
図2~
図3を参照すれば、位置決め柱231の一端が位置決め孔51から張り出し、位置決め柱231の張り出し端を熱かしめすることにより、位置制限部品5は、ステータユニット2に固定接続される。
図2~
図3を参照すれば、位置制限部品5は、さらに少なくとも1つの透かし彫り部52を含み、この透かし彫り部52は、位置制限部品5の上下面を貫通している。
このように、透かし彫り部52を設けることにより、位置制限部品5の重量の減少に寄与し、また、位置制限部品5の射出過程における用材の減少に寄与し、コストの低減に寄与する。
【0017】
図2~
図5を参照すれば、導電部品6は、第1接続端と第2接続端とを含み、この第1接続端は、ステータユニット2と電気的に接続され、第2接続端は、外部電源のインタフェースと電気的に接続される時のピン端とする可能になっており、導電部品6により、ステータユニット2は、外部電源のインタフェースと電気的に接続可能になっており、ステータユニット2の通電端を引き出すことに寄与している。
これにより、引き出された通電端は、外部電源のインタフェースのピンとすることが可能になっており、また、導電部品6が位置制限部品5と位置制限されて設けられるため、このように、組立が便利であり、プロセスの簡単化に寄与し、以下、上記内容について詳しく紹介する。
【0018】
図2~
図5を参照すれば、本実施例における流体駆動装置100は、第1導電部品61を含み、この第1導電部品61の第1接続端611は、ステータユニット2における巻線22と電気的に接続され、第1導電部品61の第2接続端612は、外部インタフェースの電源ピン端とし、具体的には、本実施例において、流体駆動装置100は、3つの第1導電部品61を含む。
そして、この3つの第1導電部品61の第2接続端612は、それぞれ、外部インタフェースのU相ピン端、V相ピン端及びW相ピン端とし、かつ、この3つの第1導電部品61の第2接続端612は、並列に配列されており、この3つの第1導電部品61の第2接続端612は、分列に配列されてもよく、具体的な配列位置について、外部電源のインタフェースに応じて適応的に設計されることができる。
また、本実施例において、ステータユニット2における巻線22は、対応して3相巻線であり、第1導電部品61の数が巻線の相数と同じであり、ステータユニット2における巻線22が単相巻線である場合、第1導電部品61の数が2つであってもよい。
図2及び
図4を参照すれば、流体駆動装置100は、さらに第2導電部品62を含み、この第2導電部品62の第1接続端621は、ステータユニット2におけるステータコア21と導電可能に接触し、第2導電部品62の第2接続端622は、外部電源のインタフェースの接地ピン端となり、このように、ステータコア21の表面の静電気を導出することに寄与し、さらに、静電気が流体駆動装置の性能に影響を及ぼすことの防止に寄与している。
具体的には、
図2及び
図3を参照すれば、本実施例において、ステータコア21は、凹部211を含み、この凹部211は、ステータコア21の外周面からくぼんで設けられ、第2導電部品62の第1接続端621は、凹部211の室体に入り込んで凹部211の側壁箇所のステータコアと接触する。
以上の記載により、本実施例における流体駆動装置100は、第1導電部品と第2導電部品とを含み、第1導電部品は、外部電源のインタフェースの電源ピン端とし、第2導電部品は、外部インタフェースの接地ピン端とする。
そして、この流体駆動装置100は、第1導電部品のみを含んでもよく、この場合、第1導電部品は、外部電源のインタフェースの電源ピン端とすればよく、つまり、外部電源のインタフェースの接地ピン端として第2導電部品をさらに単独に設ける必要がなく、以下、流体駆動装置100が第1導電部品と第2導電部品とを含むことを例として詳しく紹介する。
【0019】
図6を参照すれば、第1導電部品61は、第1部分613と第2部分614とを含み、本実施例において、これらの第1部分613及び第2部分614は、別体で設けられる。
ここでの「別体で設けられる」こととは、第1部分613及び第2部分614がそれぞれに加工されてなり、2つの独立したパーツであることを指す。
そして、これらの第1部分613及び第2部分614は、一体構造であってもよく、具体的には、以下の第2実施形態における第1導電部品を参照可能であり、ここでは贅言しない。
図6を参照すれば、第1導電部品61の第1接続端611は、第1部分613の第1端に位置し、第1導電部品61の第2接続端612は、第2部分614の第1端に位置し、第1導電部品61の第1接続端611の中心軸線L1と第1導電部品61の第2接続端612の中心軸線L2とは、互いに平行であり、それに、第1導電部品61の第1接続端611の中心軸線L1及び第1導電部品61の第2接続端612の中心軸線L2は、ともに、流体駆動装置の軸方向に沿って延在している。
具体的には、本実施例において、第1導電部品61の第1接続端611の中心軸線L1及び第1導電部品61の第2接続端612の中心軸線L2は、ともに、流体駆動装置の中心軸線と平行である。
ここでの「平行」は、理論的な平行であり、実際に製造及び組立の過程において、誤差が存在する可能性があり、製造及び組立に起因する全ての平行度の誤差は、いずれも本発明の保護範囲内にある。
【0020】
図7を参照すれば、第2部分614の第2端は、通孔である接続孔6140を有し、
図6も参照すれば、第1部分613の第2端は、接続孔6140に入り込んで第2部分614に密着し、この密着により、第1部分613は、第2部分614と接触可能であり、さらに第1部分613と第2部分614との間の電気伝導を可能にする。
【0021】
図6及び
図7を参照すれば、本実施例において、第2部分614の成形プロセスには、折り曲げプロセスが含まれ、この折り曲げプロセスを設けることにより、第1導電部品61の第2接続端612は、所定の方向に応じて設けられることができる。
具体的には、本実施例において、第2部分614は、2回の折り曲げを含み、無論、外部接続挿入口の実際の位置に応じて、1回または複数回の折り曲げに適応的に設計されてもよい。
具体的には、
図7を参照すれば、第2部分614は、さらに、第1ストレート段615と第2平段616と第1鉛直段617とを含み、第2平段616の一端が第1ストレート段615と円弧を介して遷移接続または直接接続され、第2平段616の他端が第1鉛直段617と円弧を介して遷移接続または直接接続され、第2接続端612は、第1鉛直段617の延在方向の末端に位置している。
図6及び
図7を参照すれば、第1ストレート段615と第2平段616とは、同じ平面内に位置し、それに、本実施例において、第1ストレート段615は、第2平段616と垂直に設けられ、第1鉛直段617は、第2平段616と垂直に設けられ、第1鉛直段617は、第1ストレート段615と垂直に設けられている。
以上に記載された「垂直」は、理論的な垂直であり、実際に製造及び組立の過程において、誤差が存在する可能性があり、製造及び組立に起因する全ての垂直度の誤差は、いずれも本発明の保護範囲内にある。
本実施例における第1ストレート段615は、第2ストレート段616と垂直に設けられ、第1鉛直段617は、第1ストレート段615と垂直に設けられ、第1ストレート段615と第2平段616との間は、他の角度で設けられてもよく、第1鉛直段617と第1ストレート段615との間は、他の角度で設けられてもよい。
また、
図7を参照すれば、本実施例において、第2接続端612の厚さが第1鉛直段617の厚さよりも小さく、この第2接続端612の厚さが、第1鉛直段617の厚さ以上であってもよく、具体的な厚さパラメータについては、外部電源のインタフェースに応じて適応的に設計されることができる。
以下、第2部分614の2回の折り曲げプロセスを説明し、第1回の折り曲げは、第1ストレート段614と第2平段616との間の折り曲げであり、第2回の折り曲げは、第2平段616と第1鉛直段617との間の折り曲げであり、ここでの第1回の折り曲げ及び第2回の折り曲げは、折り曲げの前後順序を示さない。
図8を参照すれば、本実施例における第2導電部品62は、一体構造であり、ここでの「一体構造」とは、第2導電部品62が1つのパーツに加工されることを指し、無論、第2導電部品62は、別体で設けられてもよい。
つまり、第2導電部品62は、2つまたは複数のパーツから一体に組立てたものであってもよく、
図8を参照すれば、第2導電部品62の第1端は、第2導電部品62の第1接続端621であり、第2導電部品62の第2端は、第2導電部品62の第2接続端622であり、第2導電部品62の第1接続端621は、凸面突起状を呈している。
図2を結合すれば、第1接続端621は、ステータコアに近い方向へ突起して設けられ、
図1、
図2及び
図8を結合して参照すれば、第2導電部品62の第1接続端621の突起箇所の外壁6211は、突出してステータコア21と接触し、第2導電部品62の第1接続端621の突起箇所の内壁6212の端部が
図1における第1ハウジング7の室体の内壁と接触し、第1ハウジング7の室体の内壁が第2導電部品62の第1接続端621に対して作用力を発生させることにより、第2導電部品62の第1接続端621は、ステータコア21と接触可能であり、さらに、第2導電部品62の第1接続端621とステータコア21とを接触させる信頼性の向上に寄与し、本実施例における第2導電部品62の第1接続端621は、突起状を呈し、第2導電部品62の第1接続端621は、屈曲状を呈してもよい。
【0022】
図8を参照すれば、同様に、第2導電部品62の成形プロセスにも、折り曲げプロセスが含まれ、折り曲げプロセスを設けることにより、第2導電部品62の第1接続端621は所定の方向に応じて設けられることができる。
具体的には、本実施例における第2部分614は、3回の折り曲げを含み、外部接続挿入口の実際の位置に応じて、1回の折り曲げ、または、2回または複数回の折り曲げに適応的に設計されてもよい。
具体的には、
図8を参照すれば、第2導電部品62は、第1段625と第2段626と第3段627とを含み、第1段625は、第2段626に対して第2導電部品の第1接続段621に近く、第2導電部品の第1接続段621は、第1段625の延在方向の末端に位置し、第2導電部品62の第2接続端622は、第3段627の延在方向の末端に位置し、第2段626の一端が第1段625と円弧を介して遷移接続または直接接続され、第2段626の他端が第3段627と円弧を介して遷移接続または直接接続され、第1段625と第2段626とは角度をもって設けられ、第3段627と第2段626とは角度をもって設けられる。
以下、第2部分の折り曲げプロセスを説明し、第1回の折れ曲げは、第1段625と第2段626との間の折り曲げであり、第2回の折り曲げは、第2段626と第3段627との間の折り曲げであり、第3回の折り曲げは、第2導電部品の第1接続段621の折り曲げであり、ここでの第1回の折り曲げ、第2回の折り曲げ、及び、第3回の折り曲げは、折り曲げの前後順序を示さない。
【0023】
図9及び
図10を参照すれば、本実施例における位置制限部品5は、第2部分614及び第2導電部品62をインサートとして射出で形成され、具体的には、
図4、
図9、及び
図10を参照すれば、位置制限部品5は、本体部53を含む。
本実施例において、第1導電部品61の第1接続端611は、本体部53の一方側に位置し、第1導電部品61の第2接続端612は、本体部53の他方側に位置し、第1導電部品61の第1接続端611が位置する側と、第1導電部品61の第2接続端612が位置する側とが、本体部53の異なる側である。
具体的には、本実施例における第1導電部品61の第1接続端611は、本体部53の上側に位置し、第1導電部品61の第2接続端612は、本体部53の下側に位置し、第1導電部品61の第1接続端611が位置する側と第1導電部品61の第2接続端612が位置する側とが、本体部53の同じ側に位置してもよく、両者の具体的な相対位置関係は、外部電源のインタフェースの位置に応じて適応的に設計されてもよい。
図4を参照すれば、本実施例において、第2導電部品62の第1接続端621は、本体部53の一方側に位置し、第2導電部品62の第2接続端622は、本体部53の他方側に位置し、第2導電部品62の第1接続端621が位置する側と第1導電部品61の第1接続端611が位置する側とが、本体部53の同じ側であり、第2導電部品62の第2接続端622が位置する側と第1導電部品61の第2接続端612が位置する側とが、本体部53の同じ側である。
本実施例において、流体駆動装置が第1導電部品と第2導電部品とを含むことを例として紹介し、流体駆動装置が第1導電部品のみを含む場合、第2部分614をインサートとして射出すればよい。
【0024】
図10を参照すれば、位置制限部品5は、さらに補強部54を含み、補強部54は、位置制限部品5の本体部53から突起して設けられ、第2部分614の一部が補強部54及び本体部53に埋め込まれ、本実施例において、位置制限部品5の局所に補強部54を設けることにより、第2部分614は、部分が補強部54及び本体部53に埋め込むことができ、このように、第2部分614と位置制限部品5との間の接続長さの増加に寄与し、さらに第2部分614と位置制限部品5との間の接続強度の向上に寄与する。
一方、位置制限部品5の全体的な厚さを相対的に増加しない場合、位置制限部品5の局所に補強部54を設けることで第2部分614と位置制限部品5との間の接続強度を向上させるという方式を利用して、位置制限部品5の重量を相対的に減少することに寄与し、さらに、コストの節約に寄与するようにしてもよく、無論、コスト要素を考慮しなければ、位置制限部品5の全体的な厚さを増加することで第2部分614と位置制限部品5との間の接続強度を向上させてもよい。
【0025】
図7~
図10を参照すれば、第1導電部品61の第1ストレート段615、第2平段616、及び、第2導電部品62の第2段626は、位置制限部品5の本体部53と接触して貼り合わせ、この位置制限部品5は、さらに少なくとも1つの第1突起部55を含み、第1突起部55は、本体部53の表面から突起して設けられる。
本実施例において、位置制限部品5は、複数の第1突起部55を含み、第1突起部55の第1根元部は、本体部53に接続され、少なくとも1つの第1突起部55の第2根元部は、第1導電部品61の第1ストレート段615に押し当て、少なくとも1つの突起部の第2根元部は、第2平段616に押し当て、少なくとも1つの突起部の第2根元部は、第2導電部品の第2段626に押し当て、第1導電部品61の第1ストレート段615、第2平段616、及び第2導電部品62の第2段626が本体部53から離脱することの防止に寄与し、さらに、第1導電部品61の第1ストレート段615、第2平段616、及び第2導電部品62の第2段626は、流体駆動装置の軸方向においてさらに位置制限される。
本実施例において、第1突起部55は、射出で形成され、第1突起部55は、導電しない。
このように、流体駆動装置が作動する場合、第1導電部品61を流れる電流、及び、第2導電部品62を流れる電流が第1突起部55を介して漏電することの防止に寄与する。
【0026】
図9を参照すれば、本実施例における第1導電部品61の第1ストレート段615、第2平段616、及び、第2導電部品62の第2段626は、本体部53に嵌まり、第1導電部品61の第1ストレート段615の上面、第2平段616の上面、及び、第2導電部品62の第2段626の上面が本体部53の上面と面一であり、第1導電部品61の第1ストレート段615の上面、第2平段616の上面、及び、第2導電部品62の第2段626の上面が、少なくとも部分が露出状態にあり、このように、射出過程において、第1導電部品61の第1ストレート段615の上面、第2平段616の上面、及び第2導電部品62の第2段626の上面の露出する上面を位置決め基準面としてもよい。
【0027】
図4及び
図9を参照すれば、位置制限部品5は、さらに、複数の第2突起部56を含み、この第2突起部56は、本体部53の上面から突起して設けられる。
図4を参照すれば、第1接続端611は、配線溝6111を含み、
図4を参照すれば、記載を便利にさせるために、エナメル線221が配線溝を通ることを模式的に描き、
図1におけるステータユニット2の巻線22に対応するエナメル線221は、配線溝6111を通ることができ、配線溝6111内に位置するエナメル線221は、配線溝6111の対応する溝壁と接触して設けられるとともに、電気的に接続され、第2突起部56の頂面563は、配線溝6111の溝壁に対応する底面6112よりも高く、配線溝6111から通ったエナメル線221は、第2突起部56の頂面563に支持され、或いは、配線溝6111から通ったエナメル線221は、第2突起部56の頂面563よりも高い。
このように、流体駆動装置の使用過程において、配線溝6111内のエナメル線221が下へ落下する距離を制限でき、
図4を参照すれば、本実施例において、配線溝611の溝底部の径方向のサイズが、エナメル線221の径方向のサイズよりも大きく、配線溝6111内のエナメル線221が配線溝6111の溝底部の室内に落下すると、エナメル線221が第1接続端611と接触しないから導通を実現できないことは発生する可能性がある。
本実施例において第2突起部56を設けることにより、配線溝6111内のエナメル線221が配線溝6111の溝底部の室内に落下することの防止に寄与し、これにより、エナメル線221が第1接続端611と導通する信頼性の向上に寄与する。
具体的には、
図4及び
図9を参照すれば、本実施例において、一部の第2突起部56は、第1接続端611の一方側に位置し、一部の第2突起部56は、第1接続端611の他方側に位置している。
ここで記載を便利にさせるために、第1接続端611の一方側に位置する第2突起部を第2主突起部561として定義し、第1接続端611の他方側に位置する第2突起部を第2副突起部562として定義している。
第2主突起部561と第2副突起部562とは、平行に設けられ、第2主突起部561、第1接続端611、第2副突起部562は、位置制限部品5の径方向に沿って分布され、上記方式により、第1接続端611の両側にそれぞれ、突起部が設けられることにより、配線溝6111を通ったエナメル線の両端がともに、対応する突起部の頂面に支持されることができ、或いは、配線溝6111を通ったエナメル線の両端が、対応する突起部の頂面よりも高く、本実施例において、第1接続端611の両側にそれぞれ、1つの突起部が設けられ、第1接続端611の一方側のみに少なくとも1つの突起部が設けられてもよい。
図11は、
図1の第2実施形態における導電部品の構造図であり、
図12は、
図1の第2実施形態における導電部品及び位置制限部品を組立てた構造図である。
以下、第2実施形態の導電部品を詳しく紹介する。
【0028】
図11を参照すれば、本実施例において、第1導電部品61aは、第1部分613aと第2部分614aとを含み、これらの第1部分613aと第2部分614aとは、一体構造である。
ここでの「一体構造」とは、第1部分613a及び第2部分614aが1つのパーツに加工、または製造されることを指し、第1部分613aは、第2部分614aの第1ストレート段615aと垂直であり、第1部分613aは、第2部分614aの第1ストレート段615aの一末端に位置し、本実施例において、第2導電部品62aの構造について、第1実施形態における第2導電部品を参照可能であり、ここでは、贅言しない。
【0029】
図12~
図13を参照すれば、本実施例における位置制限部品5aは、第1導電部品61a及び第2導電部品62aをインサートとして射出で形成される。
【0030】
第1実施形態の導電部品と比較すれば、本実施例における第1部分613aと第2部分614aとは、一体構造であり、位置制限部品5aは、第1導電部品61a及び第2導電部品62aをインサートとして射出で形成され、このように、形成された後の位置制限部品5aをステータユニットと組立てればよい。
このように、組立のステップを相対的に減少できることにより、組立プロセスの簡単化に寄与し、さらに、流体駆動装置の組立効率の向上に寄与し、本実施例において、位置制限部品5aの他の構造特徴について、位置制限部品の第1実施形態を参照可能であり、ここでは贅言しない。
【0031】
図14は、本発明の第2実施形態である流体駆動装置の構造図であり、
図15は、
図14の第1実施形態における第1ハウジング、位置制限部品、及び、導電部品を組立てた構造図である。
以下、本発明の第2実施形態である流体駆動装置を詳しく紹介する。
【0032】
図14~
図16を参照すれば、本実施例における位置制限部品5’と第1ハウジング7’とは、一体構造である。
図14~
図16を参照すれば、導電部品6’は、第1導電部品61’と第2導電部品62’とを含み、第1導電部品61’の一端がステータユニット2における巻線22と電気的に接続され、第1導電部品61’の他端が外部インタフェースの電源ピン端とし、第2導電部品62’の一端がステータユニット2におけるステータコア21と接触し、第2導電部品62’の他端が外部インタフェースの接地ピン端とし、第2導電部品を設けることにより、ステータコア21の表面における静電気を導出することに寄与し、さらに、静電気が流体駆動装置の性能に影響を及ぼすことの防止に寄与する。
【0033】
図15及び
図16を参照すれば、第1導電部品61’は、第1部分613’と第2部分614’とを含み、第1部分613’と第2部分614’とは、別体構造である。
本実施例における位置制限部品5’は、第2部分614’及び第2導電部品62’をインサートとして射出形成され、ここで、第1導電部品61’の構造に関しては、上記の流体駆動装置の第1実施形態における第1導電部品の構造を参照可能であり、ここでは贅言しない。
【0034】
本発明の第1実施形態である流体駆動装置と比較すれば、本実施形態における位置制限部品5’と第1ハウジング7’とは、一体構造であり、このように、位置制限部品5’を単独に設けなくてもよく、これにより、流体駆動装置の構造がより簡単化し、組立がより簡単であり、本実施例における位置制限部品5’と導電部品6’との他の構造特徴について、第1実施形態における流体駆動装置の導電部品及び位置制限部品を参照可能であり、ここでは贅言しない。
【0035】
図17は、
図14の第2実施形態における第1ハウジング、位置制限部品、及び、導電部品を組立てた構造図である。
以下、
図14の第2実施形態における第1ハウジング、位置制限部品、及び、導電部品を組立てを詳しく紹介する。
【0036】
図17及び
図18を参照すれば、本実施例における位置制限部品5’は、導電部品6a’をインサートとして射出で形成され、位置制限部品5’と第1ハウジング7’とは、一体構造である。
図17~
図18を参照すれば、導電部品6a’は、第1導電部品61a’と第2導電部品62a’とを含み、第1導電部品61a’は、第1部分613a’と第2部分614a’とを含み、これらの第1部分613a’と第2部分614a’とは、一体構造である。
ここでの「一体構造」とは、第1部分613a’及び第2部分614a’が1つのパーツに加工、または製造されることを指す。
【0037】
第1実施形態の流体駆動装置と比較すれば、本実施形態では、位置制限部品5’と第1ハウジング7’とが、一体構造であり、位置制限部品5’を単独に設けなくてもよい。
これにより、流体駆動装置の構造がより簡単化し、組立がより簡単であり、本実施例における位置制限部品5’と導電部品6’との他の構造特徴について、第1実施形態における流体駆動装置の導電部品及び位置制限部品を参照可能であり、ここでは贅言しない。
【0038】
図19は、
図1の第3実施形態における導電部品の立体図であり、以下、この導電部品を詳しく紹介する。
【0039】
図19及び
図20を参照すれば、導電部品6bは、第1導電部品61bと第2導電部品62bとを含み、本実施例において、第1導電部品61bは、第1部分613bと第2部分614bとを含む。
そして、第1部分613bと第2部分614bとは、別体構造である。
ここでの「別体構造」とは、第1部分613b及び第2部分614bがそれぞれ、2つの独立したパーツに加工されることを指し、本実施例における第2導電部品62bの構造について、第1実施形態における第2導電部品を参照可能であり、ここでは贅言しない。
【0040】
図21~
図22を参照すれば、本実施例において、第2部分614bは、通孔である接続孔6140bを有している。
図20を参照すれば、第1部分613bの第2端は、接続孔6140bに入り込んで接続孔6140bに密着し、密着により、第1部分613bは、第2部分614bと接触可能であり、さらに、第1部分613bと第2部分614bとの間の電気伝導を可能にする。
ここでは、密着とは、両者が締まりばめまたは中間嵌めにより緊密な接続を実現することを指す。
【0041】
図21及び
図22を参照すれば、本実施例における第2部分614bは、本体部6141bと突起部6142bとを含む。
そして、この突起部6142bは、接続孔6140bを囲んで本体部6141bの下面から突起して設けられ、第2部分614bの厚さ方向に沿って、接続孔6140bは、本体部6141bの上面及び突起部6142bの下面6143bを貫通し、本実施例における本体部6141bの厚さが1.5mm以下であり、突起部6142bの肉厚が0.5mm以下である。
本実施例における突起部6142bは、接続孔に対してフランジングプロセスを行うことで形成されたものであり、フランジングプロセスの操作を行う前に、接続孔6140bの孔径が、実際に必要な孔径よりも小さく、フランジングプロセスにより、接続孔の孔径が大きくなるとともに突起部に成形される。
このように、本体部の厚さを増加しないことができると同時に、フランジングプロセスにより、接続孔の高さの増加に寄与し、さらに、第1部分613bの接続孔6140bとの係合高さの向上に寄与し、また、フランジングプロセスにより、接続孔6140bの延在高さを増加することで、本体部6141bの厚さが低減でき、第2部分614bの生産コストの低減に寄与する。
【0042】
以上の実施例は、本発明を制限するものではなく、本明細書は、上記の実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、本発明に対して補正または等同交替を行うことができ、本発明の精神及び範囲を離脱しないあらゆる改善は、本発明の請求項の範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】