(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて上りリンク送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20230823BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20230823BHJP
H04W 52/18 20090101ALI20230823BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/21
H04W52/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507716
(86)(22)【出願日】2021-07-20
(85)【翻訳文提出日】2023-02-03
(86)【国際出願番号】 KR2021009336
(87)【国際公開番号】W WO2022030819
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0099453
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0132991
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】コ ソンウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョンテ
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067JJ13
(57)【要約】
無線通信システムにおいて上りリンク送受信方法及び装置が開示される。本開示の一実施例に係るPUCCH(physical uplink control channel)を送信する方法は、基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信する段階;及び、前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信する段階を含むことができる。前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する方法であって、
端末によって行われる前記方法は、
基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信する段階と、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信する段階と、を含み、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記電力制御パラメータセットは、前記PUCCHに対して前記基地局によって設定された電力(p0)の識別子(ID:identifier)、経路損失(pathloss)参照信号(RS:reference signal)識別子(ID:identifier)及び/又は閉ループ(closed-loop)インデックスのうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUCCHは、前記無線通信システムで定義された一つ以上の周波数範囲のうち最も低い周波数範囲で送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基地局から、PDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)をPDCCH(physical downlink control channel)で受信する段階と、
前記基地局から、前記DCIに基づいて前記PDSCHを受信する段階と、をさらに含み、
前記DCI内のPUCCHリソース指示子(PRI:PUCCH resource indicator)フィールドによって前記一つのPUCCHリソースが特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DCIが特定制御リソースセット(CORESET:control resource set)及び/又は特定サーチスペース(SS:search space)セットで受信されることに基づいて、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信が設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記N個のTOグループと前記N個の電力制御パラメータセットは、同一のインデックスに基づく順序対の形態で関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記N個のTOグループと前記N個の電力制御パラメータセット間の関連関係は、前記設定情報によって設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記設定情報は、前記N個のTOグループに基づいて前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信を活性化するための情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記N個の電力制御パラメータセットは、前記設定情報内で全体の電力制御パラメータをN個のグループに区分して設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記設定情報内で前記一つのPUCCHリソースに対するN個の空間関係情報(spatial relation info)が設定され、
前記N個の空間関係情報(spatial relation info)によって前記N個の電力制御パラメータセットが設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のTOは、2個のTO単位で前記N個のTOグループに循環してマップされる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のTOは、1個のTO単位で前記N個のTOグループに循環してマップされる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記設定情報は、前記PUCCHフォーマット別に又は前記PUCCHのリソース別に前記複数のTOで前記PUCCHの反復の有無に関する情報及び/又は前記PUCCHの反復回数情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記PDSCHの反復送信が設定されることによって又は前記PDCCHの反復送信が設定されることに基づいて、前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信が設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記DCI内の時間ドメインリソース割り当て(TDRA:time domain resource allocation)フィールド又はPRIフィールドで前記PUCCHの反復の有無に関する情報及び/又は前記PUCCHの反復回数情報がジョイントエンコーディング(joint encoding)される、請求項4に記載の方法。
【請求項16】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する端末であって、前記端末は、
無線信号を送受信するための一つ以上の送受信部(transceiver)と、
前記一つ以上の送受信部を制御する一つ以上のプロセッサと、を含み、
前記一つ以上のプロセッサは、
基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信し、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信するように設定され、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、端末。
【請求項17】
一つ以上の命令を記憶する一つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
一つ以上のプロセッサによって実行される前記一つ以上の命令は、装置が、
基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信し、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信するように制御し、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信するために端末を制御するように設定されるプロセシング装置であって、前記プロセシング装置は、
一つ以上のプロセッサと、
前記一つ以上のプロセッサに動作可能に連結され、前記一つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて、動作を行う指示(instruction)を記憶する一つ以上のコンピュータメモリと、を含み、
前記動作は、
基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信する段階と、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信する段階と、を含み、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、プロセシング装置。
【請求項19】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を受信する方法であって、基地局によって行われる前記方法は、
端末にPUCCHと関連した設定情報を送信する段階と、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記端末から前記PUCCHを受信する段階と、を含み、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記基地局に対応するTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、方法。
【請求項20】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を受信する基地局であって、前記基地局は、
無線信号を送受信するための一つ以上の送受信部(transceiver)と、
前記一つ以上の送受信部を制御する一つ以上のプロセッサと、を含み、
前記一つ以上のプロセッサは、
端末にPUCCHと関連した設定情報を送信し、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記端末から前記PUCCHを受信するように設定され、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記基地局に対応するTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たり送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、上りリンクチャネル及び/又は信号を送受信する方法及び装置を提供することである。
【0005】
また、本開示の更なる技術的課題は、多重TRP(transmission and reception point)を支援する無線通信システムにおいて多重TRPに対する上りリンクチャネル及び/又は信号を送受信する方法及び装置を提供することである。
【0006】
また、本開示の更なる技術的課題は、多重TRP(transmission and reception point)を支援する無線通信システムにおいて多重TRPに対する上りリンクチャネル及び/又は信号を送受信時に送信電力を制御する方法及び装置を提供することである。
【0007】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係るPUCCH(physical uplink control channel)を送信する方法は:基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信する段階、及び、前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信する段階を含むことができる。前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:transmission occasion)で反復して送信され、前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0009】
本開示の更なる態様に係るPUCCH(physical uplink control channel)を受信する方法は:端末にPUCCHと関連した設定情報を送信する段階、及び、前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記端末から前記PUCCHを受信する段階を含むことができる。前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:transmission occasion)で反復して送信され、前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、前記PUCCHの送信電力は、前記基地局に対応するTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例によれば、多重TRP(transmission and reception point)を支援する無線通信システムにおいて多重TRPに対する上りリンクチャネル及び/又は信号の送信を支援することができる。
【0011】
本開示の実施例によれば、多重TRP(transmission and reception point)を支援する無線通信システムにおいて多重TRPに対する上りリンクチャネル及び/又は信号を送信する時に個別に(独立に)上りリンクチャネル及び/又は信号の送信電力が決定され得る。
【0012】
本開示から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本開示の技術的特徴を説明する。
【0014】
【
図1】本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
【
図2】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【
図3】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【
図4】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。
【
図5】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【
図6】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【
図7】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重パネル端末を例示する図である。
【
図8】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重TRP送信方式を例示する。
【
図9】本開示の一実施例に係るネットワークと端末との間のシグナリング手続を例示する。
【
図10】本開示の一実施例に係るネットワークと端末との間のシグナリング手続を例示する。
【
図11】本開示の一実施例に係るPUCCH送受信のための端末の動作を例示する。
【
図12】本開示の一実施例に係るPUCCH送受信のための基地局の動作を例示する。
【
図13】本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0016】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0017】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、一つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0018】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0019】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0020】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0021】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0022】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
【0023】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)(登録商標)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0024】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0025】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0026】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0027】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0028】
- BM:ビーム管理(beam management)
【0029】
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
【0030】
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
【0031】
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
【0032】
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
【0033】
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
【0034】
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
【0035】
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
【0036】
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
【0037】
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
【0038】
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
【0039】
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信電力(Layer 1 reference signal received power)
【0040】
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
【0041】
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
【0042】
- NZP:ノンゼロ電力(non-zero power)
【0043】
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
【0044】
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
【0045】
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
【0046】
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
【0047】
- RE:リソース要素(resource element)
【0048】
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
【0049】
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
【0050】
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
【0051】
- Rx:受信(Reception)
【0052】
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
【0053】
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
【0054】
- SSB(又は、SS/PBCH block):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
【0055】
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
【0056】
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
【0057】
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
【0058】
- Tx:送信(transmission)
【0059】
- UE:ユーザ装置(user equipment)
【0060】
- ZP:ゼロ電力(zero power)
【0061】
システム一般
【0062】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0063】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0064】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0065】
図1には、本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0066】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0067】
図2には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0068】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0069】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0070】
【0071】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0072】
【0073】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、Tc=1/(Δfmax・Nf)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、Tf=1/(ΔfmaxNf/100)・Tc=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(ΔfmaxNf/1000)・Tc=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)Tc以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でns
μ∈{0,...,Nslot
subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f
μ∈{0,...,Nslot
frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb
slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb
slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットns
μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルns
μNsymb
slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb
slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot
frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot
subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0074】
【0075】
【0076】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。
図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0077】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信電力(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか一つ以上を含む。
【0078】
図3には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0079】
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にN
RB
μN
sc
RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2
μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、N
RB
μN
sc
RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2
μN
symb
(μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、N
RB
μ≦N
RB
max,μである。前記N
RB
max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対(k,
)によって固有に識別される。ここで、k=0,...,N
RB
μN
sc
RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
=0,...,2
μN
symb
(μ)-1は、サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,N
symb
μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素(k,
)は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
又は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のN
sc
RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
【0080】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0081】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0082】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0083】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB
μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0084】
【0085】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i
size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0086】
【0087】
NBWP,i
start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0088】
図4には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、
図5には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0089】
図4及び
図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0090】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0091】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0092】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0093】
図6には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0094】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0095】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0096】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
【0097】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0098】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0099】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0100】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0101】
【0102】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、送信ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0103】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて一つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0104】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0105】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、送信ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0106】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0107】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0108】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0109】
上りリンク電力制御
【0110】
無線通信システムでは、状況によって端末(例えば、User Equipment,UE)及び/又は移動装置(mobile device)の送信電力を増加又は減少させる必要がある。このように端末及び/又は移動装置の送信電力を制御することは、上りリンク電力制御(uplink power contorl)と呼ぶことができる。一例として、送信電力制御方式は、基地局(例えば、gNB、eNBなど)からの要求事項(requirement)(例えば、SNR(Signal-to-Noise Ratio)、BER(Bit Error Ratio)、BLER(Block Error Ratio)など)を満たすために適用されてよい。
【0111】
上述したような電力制御は、開ループ(open-loop)電力制御方式と閉ループ(closed-loop)電力制御方式で行われてよい。
【0112】
具体的には、開ループ電力制御方式は、送信装置(例えば、基地局など)から受信装置(例えば、端末など)へのフィードバック(feedback)及び/又は受信装置から送信装置へのフィードバック無しで送信電力を制御する方式を意味する。一例として、端末は基地局から特定チャネル/信号(パイロットチャネル/信号)を受信し、これを用いて受信電力の強度(strength)を推定できる。その後、端末は、推定された受信電力の強度を用いて送信電力を制御できる。
【0113】
これと違い、閉ループ電力制御方式は、送信装置から受信装置へのフィードバック及び/又は受信装置から送信装置へのフィードバックに基づいて送信電力を制御する方式を意味する。一例として、基地局は端末から特定チャネル/信号を受信し、受信した特定チャネル/信号によって測定された電力レベル(power level)、SNR、BER、BLERなどに基づいて端末の最適電力レベル(optimum power level)を決定する。基地局は、決定された最適電力レベルに関する情報(すなわち、フィードバック)を制御チャネル(controlチャネル)などで端末に伝達し、当該端末は、基地局から提供されたフィードバックを用いて送信電力を制御できる。
【0114】
以下、無線通信システムにおいて端末及び/又は移動装置が基地局への上りリンク送信を行う場合に対する電力制御方式について具体的に説明する。
【0115】
具体的に、以下、1)上りリンクデータチャネル(例えば、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、2)上りリンク制御チャネル(例えば、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、3)サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)、4)ランダムアクセスチャネル(例えば、PRACH(Physical Random Access Channel)送信に対する電力制御方式が説明される。このとき、PUSCH、PUCCH、SRS及び/又はPRACHに対する送信機会(transmission occasion)(すなわち、送信時間単位)(i)は、システムフレーム番号(system frame number,SFN)のフレーム内におけるスロットインデックス(slot index)(n_s)、スロット内の最初のシンボル(S)、連続するシンボルの数(L)などによって定義されてよい。
【0116】
以下、説明の便宜のために、端末がPUSCH送信を行う場合を基準に電力制御方式が説明される。当該方式を、無線通信システムにおいて支援される他の上りリンクデータチャネルにも拡張して適用可能であることは勿論である。
【0117】
サービングセル(serving cell)(c)のキャリア(carrier)(f)の活性化された(active)上りリンク帯域幅部分(UL bandwidth part,UL BWP)におけるPUSCH送信の場合、端末は、下記の数学式3によって決定される送信電力の線形電力値(linear power value)を算出できる。その後、当該端末は、算出された線形電力値を用いてアンテナポート(antenna port)数及び/又はSRSポート(SRS port)数などを考慮して送信電力を制御できる。
【0118】
具体的に、端末がインデックスjに基づくパラメータ集合構成(parameter set configuration)及びインデックスlに基づくPUSCH電力制御調整状態(PUSCH power control adjustment state)を用いて、サービングセル(c)のキャリア(f)の活性化されたUL BWP(b)でのPUSCH送信を行う場合に、端末は、下記の数学式3に基づいて、PUSCH送信機会(i)でのPUSCH送信電力PPUSCH,b,f,c(i,j,qd,l)(dBm)を決定できる。
【0119】
【0120】
数学式3で、インデックスjは、開ループ電力制御パラメータ(例えば、PO、アルファ(alpha,α)など)に対するインデックスを表し、セル当たりに最大で32個のパラメータ集合が設定されてよい。インデックスq_dは、経路損失(PathLoss,PL)測定(measurement)(例えば、PLb,f,c(qd))に対するDL RSリソースのインデックスを表し、セル当たりに最大で4個の測定値が設定されてよい。インデックスlは、閉ループ電力制御プロセス(process)に対するインデックスを表し、セル当たりに最大で2個のプロセスが設定されてよい。
【0121】
具体的に、PO(例えば、PO_PUSCH,b,f,c(j))は、システム情報の一部としてブロードキャストされるパラメータであり、受信側における目標(target)受信電力を表すことができる。当該Po値は、端末の処理量(throughput)、セルの容量(capacity)、雑音(noise)及び/又は干渉(interference)などを考慮して設定されてよい。また、アルファ(例えば、αb,f,c(j))は、経路損失に対する補償を行う割合を表すことができる。アルファは、0から1までの値に設定されてよく、設定される値によって、完全経路損失補償(full pathloss compensation)又は部分経路損失補償(fractional pathloss compensation)が行われてよい。この場合、前記アルファ値は、端末間の干渉及び/又はデータ速度などを考慮して設定されてよい。また、PCMAX,f,c(i)は、設定された端末送信電力(UE transmit power)を表すことができる。一例として、前記設定された端末送信電力は、3GPP TS 38.101-1及び/又はTS 38.101-2で定義された‘設定された端末の最大出力電力(configured maximum UE output power)’と解釈できる。また、MRB,b,f,c
PUSCH(i)は、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)(μ)に基づいてPUSCH送信機会に対するリソースブロック(resource block,RB)の数で表現されるPUSCHリソース割り当ての帯域幅(bandwidth)を表すことができる。また、PUSCH電力制御調整状態と関連したfb,f,c(i,l)は、DCI(例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット2_2、DCIフォーマット2_3など)のTPC命令フィールド(TPC command field)に基づいて設定又は指示されてよい。
【0122】
この場合、特定RRC(Radio Resource Control)パラメータ(例えば、SRI-PUSCHPowerControl-Mappingなど)は、DCI(downlink control information)のSRI(SRS Resource Indicator)フィールドと上述したインデックスj、q_d、l間の連結関係(linkage)を表すことができる。言い換えると、上述したインデックスj、l、q_dなどは、特定情報に基づいてビーム(beam)、パネル(panel)、及び/又は空間領域送信フィルター(spatial domain transmission filter)などと関連付けられてよい。これにより、ビーム、パネル、及び/又は空間領域送信フィルター単位のPUSCH送信電力制御が行われ得る。
【0123】
上述したPUSCH電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、BWP別に個別(すなわち、独立)に設定されてよい。この場合、当該パラメータ及び/又は情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CE(Medium Access Control-Control Element)など)及び/又はDCIなどによって設定又は指示されてよい。一例として、PUSCH電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、RRCシグナリングPUSCH-ConfigCommon、PUSCH-PowerControlなどによって伝達されてよく、PUSCH-ConfigCommon、PUSCH-PowerControlは、下表6のように設定されてよい。
【0124】
【0125】
上述したような方式によって端末はPUSCH送信電力を決定又は算出でき、決定された又は算出されたPUSCH送信電力を用いてPUSCHを送信できる。
【0126】
以下、説明の便宜のために、端末がPUCCH送信を行う場合を基準に電力制御方式が説明される。当該方式を、無線通信システムにおいて支援される他の上りリンク制御チャネルにも拡張して適用可能であることは勿論である。
【0127】
具体的に、端末がインデックスlに基づくPUCCH電力制御調整状態(PUCCH power control adjustment state)を用いて、プライマリセル(primary cell)(又は、セカンダリセル(secondary cell))(c)のキャリア(f)の活性化されたUL BWP(b)でのPUCCH送信を行う場合に、端末は、下記の数学式4に基づいてPUCCH送信機会(i)でのPUCCH送信電力PPUCCH,b,f,c(i,qu,qd,l)(dBm)を決定できる。
【0128】
【0129】
数学式4で、q_uは、開ループ電力制御パラメータ(例えば、POなど)に対するインデックスを表し、セル当たりに最大で8個のパラメータ値が設定されてよい。インデックスq_dは、経路損失(PL)測定(例えば、PLb,f,c(qd))に対するDL RSリソースのインデックスを表し、セル当たりに最大で4個の測定値が設定されてよい。インデックスlは、閉ループ電力制御プロセス(process)に対するインデックスを表し、セル当たりに最大で2個のプロセスが設定されてよい。
【0130】
具体的に、PO(例えば、PO_PUCCH,b,f,c(qu))は、システム情報の一部としてブロードキャストされるパラメータであり、受信側における目標(target)受信電力を表すことができる。当該PO値は、端末の処理量(throughput)、セルの容量(capacity)、雑音(noise)及び/又は干渉(interference)などを考慮して設定されてよい。また、PCMAX,f,c(i)は、設定された端末送信電力を表すことができる。一例として、前記設定された端末送信電力は、3GPP TS 38.101-1及び/又はTS 38.101-2で定義された‘設定された端末の最大出力電力(configured maximum UE output power)’と解釈できる。また、MRB,b,f,c
PUCCH(i)は、サブキャリア間隔(μ)に基づいてPUCCH送信機会に対するリソースブロック(RB)の数で表現されるPUCCHリソース割り当ての帯域幅を表すことができる。また、デルタ関数(delta function)(例えば、ΔF_PUCCH(F)、ΔTF,b,f,c(i))は、PUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット0、1、2、3、4など)を考慮して設定されてよい。また、PUCCH電力制御調整状態と関連したgb,f,c(i,l)は、端末が受信した又は検出したDCI(例えば、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_2など)のTPC命令フィールドに基づいて設定又は指示されてよい。
【0131】
この場合、特定RRCパラメータ(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfoなど)及び/又は特定MAC-CE命令(command)(例えば、PUCCH spatial relation Activation/Deactivationなど)は、PUCCHリソース(PUCCH resource)と上述したインデックスq_u、q_d、lとの連結関係を活性化又は非活性化するために用いられてよい。一例として、MAC-CEでのPUCCH spatial relation Activation/Deactivation命令は、RRCパラメータPUCCH-SpatialRelationInfoに基づいてPUCCHリソースと上述したインデックスq_u、q_d、lとの連結関係を活性化又は非活性化できる。言い換えると、上述したインデックスq_u、q_d、lなどは、特定情報に基づいてビーム、パネル、及び/又は空間領域送信フィルターなどと関連付けられてよい。これにより、ビーム、パネル、及び/又は空間領域送信フィルター単位のPUCCH送信電力制御が行われ得る。
【0132】
上述したPUCCH電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、BWP別に個別(すなわち、独立)に設定されてよい。この場合、当該パラメータ及び/又は情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CEなど)及び/又はDCIなどによって設定又は指示されてよい。一例として、PUCCH電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、RRCシグナリングPUCCH-ConfigCommon、PUCCH-PowerControlなどによって伝達されてよく、PUCCH-CopnfigCommon、PUCCH-PowerControlは、下表7のように設定されてよい。
【0133】
【0134】
上述したような方式によって端末はPUCCH送信電力を決定又は算出でき、決定された又は算出されたPUCCH送信電力を用いてPUCCHを送信できる。
【0135】
サービングセル(c)のキャリア(f)の活性化されたUL BWPでのサウンディング参照信号(SRS)送信と関連して、端末は、下記の数学式5によって決定される送信電力の線形電力値を算出できる。その後、当該端末は、算出された線形電力値をSRSのために設定されたアンテナポートに対して均等に分割して送信電力を制御することができる。
【0136】
具体的に、端末がインデックスlに基づくSRS電力制御調整状態(SRS power control adjustment state)を用いて、サービングセル(c)のキャリア(f)の活性化されたUL BWP(b)でのSRS送信を行う場合に、端末は、下記の数学式5に基づいてSRS送信機会(i)でのSRS送信電力PSRS,b,f,c(i,qs,l)(dBm)を決定できる。
【0137】
【0138】
数学式5で、q_sは、開ループ電力制御パラメータ(例えば、PO、アルファ(alpha,α)、経路損失(PL)測定(例えば、PLb,f,c(qd))に対するDL RSリソースなど)に対するインデックスを表し、SRSリソース集合(SRS resource set)別に設定されてよい。インデックスlは、閉ループ電力制御プロセス(process)に対するインデックスを表し、当該インデックスはPUSCHと独立して設定されてもよく、関連付けられて設定されてもよい。SRS電力制御がPUSCHと関連付けられない場合に、SRSのための閉ループ電力制御プロセスの最大数は1であってよい。
【0139】
具体的には、PO(例えば、PO_SRS,b,f,c(qs))はシステム情報の一部としてブロードキャストされるパラメータであり、受信側における目標(target)受信電力を表すことができる。当該PO値は、端末の処理量(throughput)、セルの容量(capacity)、雑音(noise)及び/又は干渉(interference)などを考慮して設定されてよい。また、アルファ(例えば、αSRS,b,f,c(qs))は、経路損失に対する補償を行う比率を表すことができる。アルファは、0から1までの値に設定されてよく、設定される値によって完全経路損失補償(full pathloss compensation)又は部分経路損失補償(fractional pathloss compensation)が行われてよい。この場合、前記アルファ値は、端末間の干渉及び/又はデータ速度などを考慮して設定されてよい。また、PCMAX,f,c(i)は、設定された端末送信電力を表すことができる。一例として、前記設定された端末送信電力は、3GPP TS 38.101-1及び/又はTS 38.101-2で定義された「設定された端末の最大出力電力(configured maximum UE output power)」と解釈できる。また、MSRS,b,f,c(i)は、サブキャリア間隔(μ)に基づいてSRS送信機会に対するリソースブロック(RB)の数と表現されるSRSリソース割り当ての帯域幅を表すことができる。また、SRS電力制御調整状態と関連したhb,f,c(i,l)は、端末が受信又は検出したDCI(例えば、DCI format 2_3など)のTPC命令フィールド及び/又はRRCパラメータ(例えば、srs-PowerControlAdjustmentStatesなど)に基づいて設定又は指示されてよい。
【0140】
SRS送信に対するリソースは、基地局及び/又は端末がビーム、パネル、及び/又は空間領域送信フィルターなどを決定するための基準(reference)として適用されてよく、このような点から、SRS送信電力制御はビーム、パネル、及び/又は空間領域送信フィルター単位で行われてよい。
【0141】
上述したSRS電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、BWP別に個別(すなわち、独立)に設定されてよい。この場合、当該パラメータ及び/又は情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CEなど)及び/又はDCIなどによって設定又は指示されてよい。一例として、SRS電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、RRCシグナリングSRS-Config、SRS-TPC-CommandConfigなどによって伝達されてよく、SRS-Config、SRS-TPC-CommandConfigは、下表8のように設定されてよい。
【0142】
【0143】
上述したような方式によって端末はSRS送信電力を決定又は算出でき、決定又は算出されたSRS送信電力を用いてSRSを送信できる。
【0144】
端末がサービングセル(c)のキャリア(f)の活性化されたUL BWP(b)でのPRACH送信を行う場合に、端末は、下記の数学式6に基づいてPRACH送信機会(i)でのPRACH送信電力PPRACH,b,f,c(i)(dBm)を決定することができる。
【0145】
【0146】
数学式6で、PCMAX,f,c(i)は、設定された端末送信電力を表すことができる。一例として、前記設定された端末送信電力は、3GPP TS 38.101-1及び/又はTS 38.101-2で定義された「設定された端末の最大出力電力(configured maximum UE output power)」と解釈できる。また、PPRACH,target,f,cは、活性化されたUL BWPに対して上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CEなど)によって提供されるPRACHターゲット受信電力(PRACH target reception power)を表す。また、PLb,f,cは、活性化されたUL BWPに対する経路損失を表し、サービングセル(c)の活性化されたDL BWPでのPRACH送信と関連しているDL RSに基づいて決定されてよい。一例として、端末は、PRACH送信と関連しているSS(Synchronization Signal)/PBCH(Physical Broadcast Channel)ブロックなどに基づいてPRACH送信と関連する経路損失を決定できる。
【0147】
上述したPRACH電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、BWP別に個別(すなわち、独立)に設定されてよい。この場合、当該パラメータ及び/又は情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CEなど)などによって設定又は指示されてよい。一例として、PRACH電力制御のためのパラメータ及び/又は情報は、RRCシグナリングRACH-ConfigGenericなどで伝達されてよく、RACH-ConfigGenericは、下表9のように設定されてよい。
【0148】
【0149】
上述したような方式によって端末はPRACH送信電力を決定又は算出でき、決定又は算出されたPRACH送信電力を用いてPRACHを送信できる。
【0150】
多重パネル(multi panel)動作
【0151】
本開示でいう‘パネル’は、(特定特性観点(例えば、タイミングアドバンス(TA:timing advance)、電力制御パラメータ(Power control parameter)など)で類似性/共通値を有する)‘複数(或いは、少なくとも一つ)のパネル’或いは‘パネルグループ’と解釈/適用されてよい。又は、本開示でいう‘パネル’は、(特定特性観点(例えば、TA、電力制御パラメータなど)で類似性/共通値を有する)‘複数(或いは、少なくとも一つ)のアンテナポート’或いは‘複数(或いは、少なくとも一つ)の上りリンクリソース’或いは‘アンテナポートグループ’或いは‘上りリンクリソースグループ(或いは、集合(set))’と解釈/適用されてよい。又は、本開示でいう‘パネル’は、(特定特性観点(例えば、TA、電力制御パラメータなど)で類似性/共通値を有する)‘複数(或いは、少なくとも一つ)のビーム(beam)’或いは‘少なくとも一つのビームグループ(或いは、集合(set))’と解釈/適用されてよい。又は、本開示でいう‘パネル’は、端末が送信/受信ビームを構成するための単位として定義されてもよい。例えば、‘送信パネル’は、一つのパネルで複数の候補送信ビームを生成できるが、特定時点での送信においてはそれらのうち一つのビームのみを利用できる単位として定義されてよい。すなわち、特定上りリンク信号/チャネルの送信のためにTxパネル当たりに一つの送信ビーム(spatial relation information RS)のみを用いることができる。また、本開示において‘パネル’とは、上りリンク同期が共通/類似する‘複数(或いは、少なくとも一つ)のアンテナポート’或いは‘アンテナポートグループ’或いは‘上りリンクリソースグループ(或いは、集合(set))’を意味でき、‘USU(Uplink Synchronization Unit)’という一般化した表現と解釈/適用されてよい。また、本開示において‘パネル’とは、‘上りリンク送信個体(UTE:Uplink Transmission Entity)’という一般化した表現と解釈/適用されてよい。
【0152】
なお、前記‘上りリンクリソース(或いは、リソースグループ)’は、PUSCH/PUCCH/SRS/PRACHリソース(或いは、リソースグループ(或いは、集合(set)))と解釈/適用されてよい。なお、前記解釈/適用は、その逆の解釈/適用も可能である。なお、本開示において‘アンテナ(或いは、アンテナポート)’は、物理的(physical)或いは論理的(logical)アンテナ(或いは、アンテナポート)を表すことができる。
【0153】
言い換えると、本開示でいう‘パネル’は’端末アンテナ要素(element)のグループ’、‘端末アンテナポートのグループ’、‘端末論理アンテナのグループ’などという様々な解釈が可能である。また、いかなる物理/論理アンテナ或いはアンテナポートをまとめて一つのパネルにマップするかは、アンテナ間の位置/距離/相関度、RF構成、及び/又はアンテナ(ポート)仮想化方式などに基づいて様々な方式が考慮されてよい。このようなマッピング過程は端末具現によって異なってもよい。また、本開示でいう‘パネル’は、(特定特性観点で類似性を有する)‘複数のパネル’或いは‘パネルグループ’と解釈/適用されてよい。
【0154】
以下、多重パネル構造について記述する。
【0155】
高周波帯域での端末具現において、パネル(例えば、1つ又は複数個のアンテナ構成))を複数個装着する端末モデリングが考慮されている(例えば、3GPP UEアンテナモデリングにおいて両方向2個のパネル(bi-directional two panels))。このような端末の複数パネルの具現において様々な形態が考慮されてよい。以下に説明される内容は、複数個のパネルを支援する端末を基準に説明されるが、これは、複数個のパネルを支援する基地局(例えば、TRP)にも拡張して適用されてよい。本開示において説明される多重パネルを考慮した信号及び/又はチャネルの送受信について、後述される多重パネル構造(structure)関連内容が適用されてよい。
【0156】
図7は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重パネル端末を例示する図である。
【0157】
図7(a)は、RF(radio frequency)スイッチ(switch)ベース多重パネル端末の具現を例示し、
図7(b)は、RF連結(connection)ベース多重パネル端末の具現を例示する。
【0158】
例えば、
図7(a)のように、RFスイッチベースに具現できる。このような場合、1瞬間には1つのパネルのみが活性化され、活性化パネルを変更(すなわち、パネルスイッチング)するためには、一定時間で信号送信が不可能なことがある。
【0159】
他の方式の複数パネル具現としては、
図7(b)のように、各パネルがいつの時でも活性化され得るようにRFチェーン(chain)がそれぞれ連結されていてよい。この場合、パネルスイッチングにかかる時間は、0或いは極めて小さい時間であってよい。そして、モデム及び電力増幅器(power amplifier)の構成によって複数個のパネルを同時に活性化させて同時に信号を送信すること(STxMP:simultaneous transmission across multi-panel)も可能であってよい。
【0160】
複数のパネルを有する端末に対して各パネル別に無線チャネル状態が異なってよく、また、RF/アンテナ構成がパネル別に異なってよいので、パネル別にチャネル推定する方法が必要である。特に、上りリンク品質を測定したり上りリンクビームを管理するために、或いはチャネル相互性(channel reciprocity)を活用してパネル別下りリンク品質を測定したり下りリンクビームを管理するために、パネル別に1つ又は複数のSRSリソースをそれぞれ送信する過程が必要である。ここで、複数個のSRSリソースは、1パネル内で異なるビームで送信されるSRSリソースであるか、同一ビームで反復送信されるSRSリソースであってよい。以下、便宜上、同一パネルで(特定用途(usage)パラメータ(例えば、ビーム管理(beam management)、アンテナスイッチング(antenna switching)、コードブックベースPUSCH(codebook-based PUSCH)、非コードブックベースPUSCH(non-codebook based PUSCH))及び特定時間ドメイン動作(time domain behavior)(例えば、非周期的(aperiodic)、半持続的(semi-persistent)、又は周期的(periodic))送信されるSRSリソースの集合をSRSリソースグループ(resource group)と呼ぶことができる。このSRSリソースグループに対して、Rel-15NRシステムにおいて支援するSRSリソースセット(SRS resource set)設定がそのまま活用されてもよく、(同一時間ドメイン動作及び用途を有する)1つ又は複数個のSRSリソースをまとめて別個に設定されてもよい。
【0161】
参考として、Rel-15において同一用途及び時間ドメイン動作に対して用途がビーム管理(beam management)である場合にのみ、複数のSRSリソースセットを設定可能である。また、同一SRSリソースセット内で設定されたSRSリソース間では同時送信が不可であるが、異なるSRSリソースセットに属したSRSリソース間には同時送信が可能に定義される。したがって、
図7(b)のようなパネル具現及び複数パネル同時送信までを考慮すれば、当該概念(SRS resource set)をそのままSRSリソースグループ(SRS resource group)にマッチしても構わない。ただし、
図7(a)のような具現(panel switching)まで考慮すれば、別個にSRSリソースグループを定義してよい。一例として、各SRSリソースに特定IDを付与し、IDが同じであるリソースは、同一SRSリソースグループに属し、IDが異なるリソースは、異なるリソースグループに属するように設定を付与してもよい。
【0162】
例えば、BM用途として設定された(RRCパラメータ用途が‘BeamManagement’と設定された)4個のSRSリソースセットがUEに設定されていると仮定する。以下、便宜上、それぞれをSRSリソースセットA、B、C、Dとする。また、UEが総4個の(送信)パネルを具現しており、それぞれの前記セットを1つの(送信)パネルに対応付けてSRS送信を行う具現を適用する状況を考慮する。
【0163】
【0164】
Rel-15標準では、このようなUE具現が次の合意事項によってより明確に支援される。すなわち、表10で、特徴グループ(FG:feature group)2~30で報告された値を7又は8として能力報告(capability reporting)したUEは、表10の右列(column)のように最大で合計4個のBM用SRSリソースセット(支援される時間ドメイン動作別)が設定されてよい。上のように各セット当たりに1つのUEパネルを対応付けて送信をする具現が適用されてよい。
【0165】
ここで、4パネルUEが各パネルを一つのBM用SRSリソースセットに対応付けて送信する時に、各セット当たりに設定可能なSRSリソース数自体も別個のUE能力シグナリング(capability signaling)によって支援される。例えば、前記各セット内に2個のSRSリソースが設定されていると仮定する。これは、各パネル当たりに送信可能な‘ULビーム数’に対応してよい。すなわち、前記UEは、4個のパネルを具現した状態で各パネル別に2個のULビーム(beam)を、設定された2個のSRSリソースにそれぞれ対応付けて送信できる。このような状況で、Rel-15標準によれば、最終UL PUSCH送信スケジューリングのためにコードブック(CB:codebook)ベースUL又は非コードブック(NCB:non-codebook)ベースULモードのいずれか一つが設定されてよい。いずれの場合にも、Rel-15標準では1つのSRSリソースセット(“CBベースUL”又は“NCBベースUL”と設定された用途を有する)設定、すなわち、1個の専用SRSリソースセット(dedicated SRS resource set)(PUSCHのための)設定のみが支援される。
【0166】
以下、多重パネル端末(MPUE:Multi panel UE)カテゴリーについて記述する。
【0167】
上述した多重パネル動作と関連して、次のような3つMPUEカテゴリー(category)が考慮されてよい。具体的に、3つのMPUEカテゴリーは、i)複数パネルが活性化(activate)可能か否か、及び/又はii)複数パネルを用いた送信が可能か否かによって区分されてよい。
【0168】
i)MPUEカテゴリー1:複数パネルが具現された端末において、1回に1つのパネルのみが活性化されてよい。パネルスイッチング(switching)/活性化(activation)に対する遅延は、[X]msに設定されてよい。一例として、前記遅延は、ビームスイッチング/活性化に対する遅延よりも長く設定されてよく、シンボル単位又はスロット単位で設定されてよい。MPUEカテゴリー1は、標準化関連文書(例えば、3gpp合意(agreement)、TR(technical report)文書、及び/又はTS(technical specification)文書など)で言及されるMPUE仮定1(assumption1)に該当し得る。
【0169】
ii)MPUEカテゴリー2:複数パネルが具現された端末において、1回に複数のパネルが活性化されてよい。送信のために1つ又はそれ以上のパネルが用いられてよい。すなわち、当該カテゴリーでは、パネルを用いた同時送信が可能である。MPUEカテゴリー2は、標準化関連文書(例えば、3gpp合意、TR文書、及び/又はTS文書など)で言及されるMPUE仮定2(assumption2)に該当し得る。
【0170】
iii)MPUEカテゴリー3:複数パネルが具現された端末において、1回に複数のパネルが活性化されてよいが、送信のために1つのパネルのみが用いられてよい。MPUEカテゴリー3は、標準化関連文書(例えば、3gpp合意、TR文書、及び/又はTS文書など)で言及されるMPUE仮定3(assumption3)に該当し得る。
【0171】
本開示で提案する多重パネルベースの信号及び/又はチャネル送受信と関連して、上述した3つのMPUEカテゴリーのうち少なくとも1つが支援されてよい。一例として、Rel-16において、次のような3つのMPUEカテゴリーのうちMPUEカテゴリー3は(選択的に)支援されてよい。
【0172】
また、MPUEカテゴリーに関する情報は、規格(すなわち、標準)においてあらかじめ定義されてよい。又は、MPUEカテゴリーに関する情報は、システム(すなわち、ネットワーク側面、端末側面)上の状況によって半静的(semi-static)に設定(configuration)及び/又は動的(dynamic)に指示(indication)されてよい。この場合、多重パネルベースの信号及び/又はチャネル送受信に関連した設定/指示などは、MPUEカテゴリーを考慮して設定/指示されるものであってよい。
【0173】
以下、パネル-特定送信/受信関連設定/指示について記述する。
【0174】
多重パネルベースの動作と関連して、パネル特定(panel-specific)に信号及び/又はチャネルの送受信が行われてよい。ここで、パネル特定ということは、パネル単位の信号及び/又はチャネルの送受信が行われてよいことを意味できる。パネル特定送受信(panel-specific transmission/reception)は、パネル選択的送受信(panel-selective transmission/reception)と呼ぶこともできる。
【0175】
本開示で提案する多重パネルベースの動作におけるパネル特定送受信と関連して、1つ又はそれ以上のパネルのうち、送受信に用いられるパネルを設定及び/又は指示するための識別情報(例えば、識別子(ID:identifier)、指示子(indicator)など)を用いる方式が考慮されてよい。
【0176】
一例として、パネルに対するIDは、活性化された複数のパネルのうち、PUSCH、PUCCH、SRS、及び/又はPRACHのパネル選択的送信のために用いられてよい。前記IDは、次のような4つの方式(オプション(Alt)1、2、3、4)の少なくともいずれか1つに基づいて設定/定義されてよい。
【0177】
i)Alt.1:パネルに対するIDはSRSリソースセットIDであってよい。
【0178】
一例として、a)同一BWPで同一時間ドメイン動作を持つ複数のSRSリソースセットのSRSリソースを同時に送信する側面、b)電力制御パラメータがSRSリソースセット単位で設定される側面、c)端末は支援される時間ドメイン動作によって最大で4個のSRSリソースセット(最大で4個のパネルに該当し得る)で報告できる側面などを考慮すれば、各UE送信パネルを、端末具現側面で設定されたSRSリソースセットに対応付けることが好ましい。また、Alt.1方式において、各パネルと関連したSRSリソースセットは、‘コードブック’及び‘非コードブック’ベースPUSCH送信に用いられ得る長所がある。また、Alt.1方式において、DCIのSRI(SRS resource indicator)フィールドを拡張して複数のSRSリソースセットに属した複数のSRSリソースが選択されてよい。また、SRI対SRSリソースのマッピング表(mapping table)は、SRSリソースセット全体でSRSリソースを含むように拡張される必要があり得る。
【0179】
ii)Alt.2:パネルに対するIDは、参照RSリソース(reference RS resource)及び/又は参照RSリソースセット(reference RS resource set)と(直接に)関連したIDであってよい。
【0180】
iii)Alt.3:パネルに対するIDは、ターゲットRSリソース(Target RS resource)及び/又は参照RSリソースセット(reference RS resource set)と直接に関連したIDであってよい。
【0181】
Alt.3方式では、1つのUE送信パネルに該当する設定された(configured)SRSリソースセットをより容易に制御でき、に異なる時間領域動作を有する複数のSRSリソースセットに同一のパネル識別子を割り当てることが可能であるとの長所がある。
【0182】
iv)Alt.4:パネルに対するIDは、空間関係情報(spatial relation info(例えば、RRC_SpatialRelationInfo))にさらに設定されたIDであってよい。
【0183】
Alt.4方式は、パネルに対するIDを示すための情報を新しく追加する方式であってよい。この場合、1つのUE送信パネルに該当する設定SRSリソースセット(configured SRS resource set)をより容易に制御でき、異なる時間領域動作を有する複数のSRSリソースセットに同一のパネル識別子を割り当てることが可能であるとの長所がある。
【0184】
一例として、既存のDL TCI(Transmission Configuration Indication)と類似にUL TCIを導入する方法が考慮されてよい。具体的に、UL TCI状態定義は、参照RSリソース目録(list of reference RS resources)(例えば、SRS、CSI-RS及び/又はSSB)を含むことができる。現在のSRIフィールドは、設定されたセットからUL TCI状態を選択するために再使用されてもよく、DCIフォーマット0_1の新しいDCIフィールド(例えば、UL-TCIフィールド)が当該目的で定義されてもよい。
【0185】
上述したパネル特定送受信と関連した情報(例えば、パネルIDなど)は、上位層シグナリング(例えば、RRCメッセージ、MAC-CEなど)及び/又は下位層シグナリング(例えば、レイヤ1(L1:Layer1)シグナリング、DCIなど)によって伝達されてよい。当該情報は、状況又は必要によって基地局から端末に伝達されたり、又は端末から基地局に伝達されてもよい。
【0186】
また、当該情報は、候補群に対する集合を設定し、特定情報を指示する階層的(hierarchical)方式で設定されてもよい。
【0187】
また、上述したパネルと関連した識別情報は、単一パネル単位で設定されたり、複数パネル単位(例えば、パネルグループ、パネル集合)で設定されてもよい。
【0188】
多重TRP(Multi-TRP)関連動作
【0189】
多点協調通信(CoMP:Coordinated Multi Point)の手法は、多数の基地局が端末からフィードバックされたチャネル情報(例えば、RI/CQI/PMI/LI(layer indicator)など)を相互に交換(例えば、X2インターフェース利用)或いは活用して、端末に協調送信することによって干渉を効果的に制御する方式をいう。利用する方式によって、CoMPは連合送信(JT:Joint transmission)、協調スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)、協調ビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、動的ポイント選択(DPS:Dynamic Point Selection)、動的ポイント遮断(DPB:Dynamic Point Blocking)などに区分できる。
【0190】
M個のTRPが一つの端末にデータを送信するM-TRP送信方式は、大きく、i)送信率を高めるための方式であるeMBB M-TRP送信と、ii)受信成功率増加及び遅延(latency)減少のための方式であるURLLC M-TRP送信とに区分できる。
【0191】
また、DCI送信観点で、M-TRP送信方式は、i)各TRPが互いに異なるDCIを送信するM-DCI(multiple DCI)ベースM-TRP送信と、ii)一つのTRPがDCIを送信するS-DCI(single DCI)ベースM-TRP送信とに区分できる。例えば、S-DCIベースM-TRP送信の場合、M TRPが送信するデータに対する全てのスケジューリング情報が一つのDCIで端末に伝達される必要があり、両TRP間の動的な(dynamic)協調が可能な理想的バックホール(ideal BH:ideal BackHaul)環境で用いられてよい。
【0192】
UEは、互いに異なる制御リソースセット(CORESET:control resource set)(又は、互いに異なるCORESETグループに属したCORESET)で受信したDCIがスケジュールしたPUSCH(又は、PUCCH)を、互いに異なるTRPで送信するPUSCH(又は、PUCCH)と認識するか又は互いに異なるTRPのPDSCH(又は、PDCCH)と認識できる。また、後述する互いに異なるTRPで送信するUL送信(例えば、PUSCH/PUCCH)に対する方式は、同一TRPに属する互いに異なるパネル(panel)で送信するUL送信(例えば、PUSCH/PUCCH)に対しても同一に適用できる。
【0193】
以下、本開示で説明/言及されるCORESETグループ識別子(group ID)は、各TRP/パネル(panel)のためのCORESETを区分するためのインデックス(index)/識別情報(例えば、ID)などを意味できる。そして、CORESETグループは、各TRP/パネルのためCORESETを区分するためのインデックス/識別情報(例えば、ID)/前記CORESETグループIDによって区分されるCORESETのグループ/和集合であってよい。一例として、CORESETグループIDは、CORSET設定(configuration)内に定義される特定インデックス情報であってよい。この場合、CORESETグループは各CORESETに対するCORESET設定内に定義されたインデックスによって設定/指示/定義されてよい。及び/又は、CORESETグループIDは、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のためのインデックス/識別情報/指示子などを意味できる。以下、本開示で説明/言及されるCORESETグループIDは、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のための特定インデックス/特定識別情報/特定指示子に代替して表現されてよい。前記CORESETグループID、すなわち、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のための特定インデックス/特定識別情報/特定指示子は、上位層シグナリング(higher layer signaling、例えば、RRCシグナリング)/第2層シグナリング(L2 signaling、例えば、MAC-CE)/第1層シグナリング(L1 signaling、例えば、DCI)などによって端末に設定/指示されてよい。一例として、当該CORESETグループ単位で各TRP/パネル別(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)PDCCH検出(detection)が行われるように設定/指示されてよい。及び/又は、当該CORESETグループ単位で各TRP/パネル別に(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)上りリンク制御情報(例えば、CSI、HARQ-A/N(ACK/NACK)、SR(scheduling request))及び/又は上りリンク物理チャネルリソース(例えば、PUCCH/PRACH/SRSリソース)が分離されて管理/制御されるように設定/指示されてよい。及び/又は、当該CORESETグループ別に各TRP/パネル別に(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)スケジュールされるPDSCH/PUSCHなどに対するHARQ A/N(処理(process)/再送信)が管理されてよい。
【0194】
例えば、上位層パラメータであるControlResourceSet情報要素(IE:information element)は、時間/周波数制御リソース集合(CORESET:control resource set)を設定するために用いられる。一例として、前記制御リソース集合(CORESET)は、下りリンク制御情報の検出、受信と関連してよい。前記ControlResourceSet IEは、CORESET関連ID(例えば、controlResourceSetID)/CORESETに対するCORESETプール(pool)のインデックス(index)(例えば、CORESETPoolIndex)/CORESETの時間/周波数リソース設定/CORESETと関連したTCI情報などを含むことができる。一例として、CORESETプールのインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)は0又は1に設定されてよい。上記の説明においてCORESETグループはCORESETプールに対応してよく、CORESETグループIDはCORESETプールインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)に対応してよい。
【0195】
以下、複数(Multi-TRP)での信頼度向上のための方式について説明する。
【0196】
複数TRPでの送信を用いた信頼度(reliability)向上のための送受信方法として、次の2つの方法が考慮できる。
【0197】
図8は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重TRP送信方式を例示する。
【0198】
図8(a)を参照すると、同一のコードワード(CW:codeword)/送信ブロック(TB:transport block)を送信するレイヤグループ(layer group)が互いに異なるTRPに対応する場合を示す。この時、レイヤグループは、1つ又はそれ以上のレイヤからなる所定のレイヤ集合を意味できる。このような場合、多数のレイヤ数によって送信リソースの量が増加し、これによってTBに対して低い符号率のロバストなチャネルコーディングを用いることができるという長所があり、また、多数のTRPからチャネルが異なるので、ダイバーシチ(diversity)利得に基づいて受信信号の信頼度向上を期待することができる。
【0199】
図8(b)を参照すると、互いに異なるCWを互いに異なるTRPに対応するレイヤグループで送信する例を示す。この時、図のCW #1とCW #2に対応するTBは互いに同一であると仮定できる。すなわち、CW #1とCW #2はそれぞれ異なるTRPによって同一のTBがチャネルコーディングなどによって互いに異なるCWに変換されたことを意味する。したがって、同一TBの反復送信の例と見なすことができる。
図8(b)では、先の
図8(a)に比べて、TBに対応する符号率が高いという短所があり得る。しかし、チャネル環境によって同一のTBから生成されたエンコードされたビット(encoding bits)に対して互いに異なるRV(redundancy version)値を指示して符号率を調整するか、各CWの変調次数(modulation order)を調節できるという長所を有する。
【0200】
先の
図8(a)及び
図8(b)で例示した方式によれば、同一のTBが互いに異なるレイヤグループで反復送信され、各レイヤグループが互いに異なるTRP/パネルによって送信されることにより、端末のデータ受信確率を高めることができる。これを、SDM(Spatial Division Multiplexing)ベースM-TRP URLLC送信方式と称する。互いに異なるレイヤグループに属するレイヤは、互いに異なるDMRS CDMグループに属するDMRSポートでそれぞれ送信される。
【0201】
また、上述した複数TRP関連の内容は、互いに異なるレイヤを用いるSDM(spatial division multiplexing)方式を基準に説明されたが、これは、互いに異なる周波数領域リソース(例えば、RB/PRB(セット)など)に基づくFDM(frequency division multiplexing)方式及び/又は互いに異なる時間領域リソース(例えば、スロット、シンボル、サブ-シンボルなど)に基づくTDM(time division multiplexing)方式にも拡張して適用されてよいことは勿論である。
【0202】
少なくとも一つのDCIによってスケジュールされる多重TRP(multi-TRP)は、次のように行われてよい。
【0203】
i)技法1(SDM):重なった時間及び周波数リソース割り当てにおいて単一スロット内のn(nは自然数)個のTCI状態
【0204】
- 技法1a:各送信時点(transmission occasion)は、同一TBの一つのレイヤ又はレイヤのセットであり、各レイヤ又はレイヤセットは、一つのTCI及び一つのDMRSポートのセットと関連付けられる。一つのリダンダンシーバージョン(RV:redundancy version)を有する単一のコードワードが全てのレイヤ又はレイヤセットに用いられる。UEの観点で、互いに異なるコードされたビット(coded bit)が特定マッピング規則にしたがって互いに異なるレイヤ又はレイヤセットにマップされる。
【0205】
- 技法1b:各送信機会(transmission occasion)は、同一TBの一つのレイヤ又はレイヤのセットであり、各レイヤ又はレイヤセットは、一つのTCI及び一つのDMRSポートのセットと関連付けられる。一つのRVを有する単一のコードワードが各空間的(spatial)レイヤ又はレイヤセットのために用いられる。各空間的レイヤ又はレイヤセットに対応するRVは、同一でも異なってもよい。
【0206】
- 技法1c:各送信機会は、多重のTCI状態インデックスと関連した一つのDMRSポートを有する同一TBの一つのレイヤ、又は順に(one by one)多重のTCIインデックスと関連付けられた多重のDMRSポートを有する同一TBの一つのレイヤである。
【0207】
上述した技法1a及び1cにおいて、同一のMCSが全てのレイヤ又はレイヤセットに適用される。
【0208】
ii)技法2(FDM):重なっていない周波数リソース割り当てにおいて、単一スロット内のn(nは自然数)個のTCI状態。重なっていない各周波数リソース割り当ては、一つのTCI状態と関連付けられる。同一の単一/多重DMRSポートが、いずれも重なっていない周波数リソース割り当てに関連付けられる。
【0209】
- 技法2a:全リソース割り当てにわたって一つのRVを有する単一のコードワードが用いられる。UEの観点で、共通のRBマッピング(コードワードのレイヤマッピング)が全リソース割り当てにわたって適用される。
【0210】
- 技法2b:一つのRVを有する単一のコードワードが、重なっていない各周波数リソース割り当てのために用いられる。各重なっていない周波数リソース割り当てに対応するRVは、同一でも異なってもよい。
【0211】
技法2aにおいて、同一MCSが全ての重なっていない周波数リソース割り当てに適用される。
【0212】
iii)技法3(TDM):重なっていない時間リソース割り当てにおいて、単一スロット内のn(nは自然数)個のTCI状態。TBの各送信機会はミニ-スロット(mini-slot)の時間細分性(granularity)であり、一つのTCI及び一つのRVを有する。スロット内の全ての送信機会は同一の単一又は多重DMRSポートで共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は送信機会において同一でも異なってもよい。
【0213】
iv)技法4(TDM):K(n<=K、Kは自然数)個の互いに異なるスロット内のn(nは自然数)個のTCI状態。TBの各送信機会は、一つのTCI及び一つのRVを有する。K個のスロットにわたって全ての送信機会は同一の単一又は多重DMRSポートで共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は送信機会において同一でも異なってもよい。
【0214】
上りリンク信号送受信方法
【0215】
以下、本開示で提案する方法においてUL MTRP-URLLCとは、同一のデータ/上りリンク制御情報(UCI:uplink control information)を、多重のTRPが、異なるレイヤ(layer)/時間(time)/周波数(frequency)リソースで一つのUEから受け取ることを意味する。例えば、TRP1はリソース1で同一のデータ/DCIをUEから受信し、TRP2はリソース2で同一のデータ/DCIをUEから受信した後、TRP間の連結されたバックホールリンク(Backhaul link)を通じて受信データ/DCIを共有する。UL MTRP-URLLC送信方式が設定されたUEは、異なるレイヤ/時間/周波数リソースを用いて同一のデータ/UCIを送信する。ここで、UEは、同一のデータ/UCIを送信するレイヤ/時間/周波数リソースでどの送信ビーム(Tx beam)及びどの送信電力(Tx power)(すなわち、UL TCI状態)を用いなければならないかが、基地局から指示される。例えば、同一のデータ/UCIがリソース1とリソース2で送信される場合に、リソース1で用いるUL TCI状態とリソース2で用いるUL TCI状態が指示される。このようなUL MTRP URLLCは、PUSCH/PUCCHに対して適用されてよい。
【0216】
また、以下、本開示で提案する方法において、ある周波数/時間/空間リソースに対してデータ/DCI/UCIの受信時に特定TCI状態(又は、TCI)を使用(/マップ)するという意味は、DLでは、その周波数/時間/空間リソースで当該TCI状態によって指示されたQCLタイプ及びQCL RS(reference signal)を用いてDMRSからチャネルを推定し、推定されたチャネルでデータ/DCIを受信/復調するということを意味できる。ULでは、その周波数/時間/空間リソースで当該TCI状態によって指示された送信ビーム及び/又は送信電力を用いてDMRS及びデータ/UCIを送信/変調するということを意味できる。
【0217】
前記UL TCI状態は、UEの送信ビーム又は送信電力の情報を含んでおり、TCI状態の代わりに空間関係情報(Spatial relation info)などの他のパラメータによってUEに設定されてもよい。UL TCI状態は、ULグラント(grant)DCIで直接指示されてよく、又はULグラントDCIのSRSリソース指示子(SRI:SRS resource indicator)フィールドによって指示されたSRSリソースのspatial relation infoを意味できる。又は、ULグラントDCIのSRIフィールドで指示された値に連結された開ループ(OL:openloop)送信電力制御パラメータ(Tx power control parameter)(j:OL(open loop)パラメータPo及びalphaのためのインデックス(セル当たり最大で32個のパラメータ値セット)、q_d:経路損失(PL:pathloss)測定のためのDL RSリソースのインデックス(セル当たり最大で4個の測定)、l:閉ループ(CL:closed loop)電力制御プロセスインデックス(セル当たり最大で2個のプロセス))を意味できる。
【0218】
一方、MTRP-eMBBは、異なるデータを多重のTRPが異なるレイヤ/時間/周波数を用いて送信することを意味し、MTRP-eMBB送信方式が設定されたUEは、DCIで複数のTCI状態が指示され、各TCI状態のQCL RSを用いて受信したデータは互いに異なるデータであると仮定する。
【0219】
本開示は、説明の便宜のために2個のTRP間の協調送信/受信を仮定して提案方式を適用したが、3以上の多重TRP環境でも拡張適用可能であり、多重パネル(panel)環境でも拡張適用されてよい。互いに異なるTRPは、UEにとって互いに異なるTCI状態と認識されてよく、したがって、UEがTCI状態1を用いてデータ/DCI/UCIを受信/送信したことは、TRP1から/にデータ/DCI/UCIを受信/送信したことを意味する。
【0220】
また、以下の本開示において、UEが複数の基地局(すなわち、MTRP)が受信するように同一PUSCHを反復送信するということは、同一データを複数のPUSCHで送信したことを意味できる。ここで、各PUSCHは、互いに異なるTRPのULチャネルに最適化して送信されてよい。また、以下の本開示において、UEが複数の基地局(すなわち、MTRP)が受信するように同一PUSCHを分けて送信するということは、一つのデータを一つのPUSCHで送信するものの、そのPUSCHに割り当てられたリソースを分けて互いに異なるTRPのULチャネルに最適化して送信することを意味できる。
【0221】
PUSCH送信と類似にPUCCHも、UEが複数の基地局(すなわち、MTRP)が受信するように同一PUCCHを反復送信してもよく、同一PUCCHを分けて送信してもよい。
【0222】
PDCCH/PDSCH/PUSCH/PUCCHを反復送信又は分けて送信するためにUEに指示した複数個の送信時点(TO:送信機会)に対して、各TOは、特定TRPに向けてUL送信されたり、或いは特定TRPからDL受信される。ここで、TRP1に向けて送信されるUL TO(又は、TRP1のTO)は、UEに指示された2つの空間関係(Spatial Relation)、2つのUL TCI、2つのUL電力制御パラメータセット、又は2つの経路損失参照信号(PLRS:pathloss reference signal)のうち一番目の値を用いるTOを意味する。そして、TRP2に向けて送信されるUL TO(又は、TRP2のTO)は、UEに指示された2つの空間関係(Spatial Relation)、2つのUL TCI、2つのUL電力制御パラメータセット、又は2つのPLRSのうち二番目の値を用いるTOを意味する。DL送信時にもこれと類似に、TRP1が送信するDL TO(又は、TRP1のTO)は、UEに指示された2つのDL TCI状態(例えば、CORESETに2つのTCI状態が設定された場合)のうち一番目の値を用いるTOを意味する。そして、TRP2が送信するDL TO(又は、TRP2のTO)は、UEに指示された2つのDL TCI状態(例えば、CORESETに2つのTCI状態が設定された場合)のうち二番目の値を用いるTOを意味する。
【0223】
本開示の提案は、PUSCH/PUCCH/PDSCH/PDCCHなどの様々なチャネルに拡張適用されてよい。
【0224】
本開示の提案は、前記チャネルを互いに異なる時間/周波数/空間リソースで反復して送信する場合と分けて送信する場合のいずれにも拡張適用可能である。
【0225】
以下、PUCCH電力制御(power control)設定/指示及びPUCCH反復(repetition)設定について述べる。
【0226】
Rel-15/16NRにおいて各PUCCHリソースのための基地局によって設定される名目上の電力(すなわち、P0_nominal、例えば、単位はdBm)は、先の表7で例示された共通のPUCCH設定に対するRRCパラメータ/情報要素(IE:information element)「PUCCH-ConfigCommon」内の「p0-nominal」フィールド/パラメータ値によって決定されてよい。仮に当該値が基地局によって設定/提供されない場合には、名目上の電力(すなわち、P0_nominal)は0[dBm]になる。
【0227】
各PUCCHリソースのためのP0_nominalを除く開ループ(OL:open-loop)/閉ループ(CL:closed-loop)パラメータは、特定PUCCHリソースに対するPUCCH空間関係情報識別子(すなわち、「pucch-SpatialRelationInfoId」)をMAC制御要素(CE:control element)メッセージを用いて活性化(activate)/アップデート(update)/関連付けすることによって設定されてよい。
【0228】
前記関連付けの動作において、PUCCHに対して基地局によって設定された電力(P0)(例えば、単位はdBm)の識別子(すなわち、「p0-PUCCH-Id」)、PUCCH経路損失参照RSの識別子(すなわち、「pucch-PathlossReferenceRS-Id」)、閉ループインデックス(すなわち、「closedLoopIndex」)が一つのPUCCHの空間関係情報(すなわち、「pucch-SpatialRelationInfo」)パラメータ内に含まれる。
【0229】
仮に、特定PUCCHリソースにPUCCH空間関係情報の識別子(すなわち、「pucch-SpatialRelationInfoId」)が活性(activate)/アップデート(update)/関連付けされていない場合に、端末は、PUCCHに対する基地局によって設定された電力(P0)(すなわち、P0_pucch)値に対しては、PUCCHに対する専用P0値のセット(すなわち、「p0-Set」)内の最小のPUCCHに対するP0値の識別子(「p0-PUCCH-Id」)に該当するPUCCHに対する基地局によって設定された電力(P0)(すなわち、P0-PUCCH)値を活用でき、閉ループインデックス(closed-loop index)lに対してはl=0を活用できる。また、経路損失参照RS(pathloss reference RS)に対して、PUCCHの電力制御のためのUE特定パラメータを設定するためのIE(すなわち、「PUCCH-PowerControl」IE)内に経路損失参照RS(すなわち、「pathlossReferenceRSs」)がRRCシグナリングによって設定されていないか或いは設定される以前であれば、端末は初期接続(initial access)段階でマスター情報ブロック(MIB:master information block)を取得するために物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)送信時に活用したSSBインデックスに該当するSS/PBCHリソースブロック指示子(SSB-RI:SS/PBCH resource block indicator)を活用できる。一方、経路損失参照RS(すなわち、「pathlossReferenceRSs」)がRRCシグナリングによって設定された場合に、端末は、インデックス0を有するPUCCHに対する経路損失参照RSの識別子(「pucch-PathlossReferenceRS-Id」)に該当する経路損失参照RSを用いることができる。
【0230】
表11は、Rel-15/16PUCCH反復について例示する。
【0231】
【0232】
また、Rel-16eMIMO(enhanced MIMO)では、多重TRP(multi-TRP)PDSCH送信において、単一(single)DCIベースPDSCH送信と多重(multi)DCIベースPDSCH送信に対して標準化が行われた。Rel-17 FeMIMO(further enhanced MIMO)では、PDSCH以外の多重TRP(multi-TRP)送信(例えば、PDCCH、PUCCH、PUSCHなど)に対して標準化が行われる予定である(以下では、多重TRP(multi-TRP)をM-TRP、MTRPなどと略す。)。M-TRP UL送信(PUCCH、PUSCH)において、各TRPに対応する送信時点(TO:Transmission Occasion)グループが設定/定義されてよく、各(PUCCH/PUSCH)TO送信設定/指示/スケジューリング/トリガリングの前に各TOの送信方法に対する設定が基地局によって行われてよい。例えば、M-TRP PUSCH送信は、単一(single)DCIベーススケジューリングと多重(multi)DCIベーススケジューリングが可能であるが、このようなスケジューリングの前に(或いは、スケジューリング指示によって)2個以上の複数(multiple)TOに対するタイミングアドバンス(TA:timing advance)、ランク(rank)、PUSCH DMRSポート、送信プリコーディング行列指示子(TPMI:transmit precoding matrix indicator)、変調及びコーディング技法(MCS:modulation coding and schemen)、(OL/CL)電力制御パラメータセット、送信ビーム(Tx beam)(空間関係)、空間パネル(Tx panel)などが設定/指示されてよい。
【0233】
表12は、M-TRP向上と関連したFeMIMOワークアイテムを例示する。
【0234】
【0235】
上述したように、NR Rel-15及びRel-16では、基地局が、端末のPUCCH送信においてPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット1、3、4)によって反復回数を設定できる動作が定義されている。また、端末のPUCCH送信(例えば、A/N(ACK/NACK)、CSI報告、スケジューリング要請(SR:scheduling requests)、ビーム失敗復旧(BFR:Beam Failure Recovery))における送信電力の決定のために基地局が電力制御(power control)を行う動作が定義されている。前記電力制御動作には、基地局が端末に開ループ電力制御パラメータ(open-loop power control parameter)を設定/指示し、閉ループ電力制御パラメータ(closed-loop power control)情報を設定/指示する動作が含まれる。これらの動作は基本的に単一TRP(S-TRP:single-TRP)をターゲットにしている。したがって、端末が多重TRP(M-TRP)UL PUCCH送信を行うようになる場合に、PUCCH送信動作及び電力制御動作において、基地局は互いに異なるTRPに向かうPUCCHに対する送信設定/活性/指示動作と開ループ/閉ループ電力制御情報を端末にPUCCH別に別個に設定/提供/指示しなければならない動作が要求される。
【0236】
このような背景に基づいて、本開示ではM-TRPシナリオにおいて、基地局が端末のPUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFR)送信を設定/活性/指示する方法について提案し、後続する端末のPUCCH送信方法について提案する。
【0237】
本発明において、「/」は、文脈によって「及び」、「又は」、或いは「及び/又は」と解釈されてよい。
【0238】
以下では、説明の便宜のために、主に単一パネル(single-panel)端末のM-TRP PUCCH TDM反復送信を考慮して記述するが、それ以外のシナリオ(例えば、多重パネル(multi-panel)端末のTDM送信及び端末のFDM、SDM送信)を排除するものではなく、本開示の提案方法に含まれてよい。
【0239】
以下、本開示では、説明の便宜のために主にA/N(ACK/NACK)PUCCHを例示して説明するが、本開示がそれに限定されるものではなく、A/N、CSI報告、SR、BFRに対するPUCCHにも適用されてよい。
【0240】
提案(実施例)1:PUCCH送信に対するM-TRP送信設定/指示方法及び/又は反復設定/指示方法
【0241】
既存のRel-15/16A/N PUCCH送信動作について説明すると、HARQ動作のためのACK/NACK(A/N)PUCCHの場合、次のようにPUCCHリソースが指示される。基地局がDLグラント(grant)DCIのPUCCHリソース指示子(PRI:PUCCH resource indicator)フィールドを用いて、特定PUCCHリソースセット(例えば、PUCCH resource set識別子(ID)=0)の一番目の値(first value)からビットフィールドサイズ(すなわち、0、1、2、3ビット)によって最大で八番目の値に該当するPUCCHリソース(resource)IDを指示する。これにより、DLグラントDCIによってスケジュールされるPDSCHに対して端末がA/Nを送信するPUCCHリソースが指示される。仮にDLグラントDCI内のPRIフィールドが0の場合に、端末は当該PUCCHリソースセット内の一番目の値(first value)に該当するPUCCHリソースIDを活用する。
【0242】
提案(実施例)1-1:PUCCH送信に対するM-TRP送信設定/指示方法
【0243】
オプション1)基地局は端末A/N PUCCHのM-TRP送信設定/指示のための特定CORESET(グループ)識別子(ID:identity)(例えば、CORESET ID、CORESETプールインデックス(pool index))及び/又はサーチスペースセット(SS set:search space set)識別子(ID)を端末に設定/指示できる。前記特定CORESET(group)ID又は/及びSSセットIDに該当するCORESET/SSセットで端末がDLグラントDCIを受信する場合に、端末は、当該DCIのPRIフィールドで指示された(A/N)PUCCHリソースを互いに異なるi個(iは自然数)のTRP又は/及びi個のTOグループに対して送信できる。言い換えると、端末は各TOグループ別に当該DCIのPRIフィールドで指示された(A/N)PUCCHリソースを送信できる(すなわち、端末は当該PUCCHリソース上でA/Nを搬送するPUCCHを送信できる)。
【0244】
一般化すれば、端末は、M-TRP送信が設定されたPUCCHリソース上でPUCCHを送信するとき、当該PUCCHリソース上でPUCCHを互いに異なるi個(iは自然数)のTRP又は/及びi個のTOグループに対して送信できる。より具体的には、端末は、複数のTOでPUCCHを送信するように設定されてよく、複数のTOは、i個のTOグループに区別できる。ここで、各TOグループは一つ以上のTOを含むことができる。
【0245】
前記互いに異なるi個のTRP又は/及びi個のTOグループに対して送信するPUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)の開ループ電力制御パラメータ(open-loop power control parameter)は次のように設定/指示されてよい。PUCCHに対する基地局によって設定された電力(P0)(P0_PUCCH)に対して、PUCCHに対する専用P0値のセット(すなわち、「p0-Set」)内の最小のPUCCHに対するP0値の識別子(「p0-PUCCH-Id」)から当該セット内の(i-1)番目のPUCCHに対するP0値の識別子(「p0-PUCCH-Id」)値に対するPUCCHに対するP0(P0_PUCCH)値が、各i個のTRP及び/又はi個のTOグループに(順序対の形態で)対応してよい。また、経路損失参照RS(pathloss reference RS)に対して、インデックス0からインデックスi-1までのPUCCHに対する経路損失参照RSの識別子(「pucch-PathlossReferenceRS-Id」)に対応する経路損失参照RSが各i個のTRP又は/及びi個のTOグループに(順序対の形態で)対応してよい。前記動作において、プライマリ(primary)/基本(default)TRP/TOグループ(例えば、TRP0又はTOグループ0)に対するPUCCH送信の場合、既存Rel-15/16における基本動作(すなわち、PUCCHに対する専用P0値のセット(すなわち、「p0-Set」)内の最小のPUCCHに対するP0値の識別子(「p0-PUCCH-Id」)、インデックス0を有するPUCCHに対する経路損失参照RSの識別子(「pucch-PathlossReferenceRS-Id」)に該当する開ループ/閉ループ電力制御パラメータがマップ/対応してよい。また、閉ループ電力制御パラメータにおいて、基地局が基本値l=0の他に活用する閉ループインデックスを各i個のTRP又は/及びi個のTOグループに設定できる。
【0246】
又は、上記のように単一のPUCCHリソースを活用してM-TRP PUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)送信を行う場合に、PUCCHに対する設定のためのRRC IE(すなわち、PUCCH-config)内に設定されたPUCCHリソース(最大で128個のPUCCHリソース)のうち一部の(一つ以上の)PUCCHリソースに対して、PUCCHに対する設定のためのRRC IE(すなわち、PUCCH-config)内のPUCCH電力制御のためのIE(すなわち、「pucch-PowerControl」IE)内で特定PUCCHに対するP0のID(すなわち、「p0-PUCCH-Id」)及び/又はPUCCHに対する経路損失参照RS識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックス(closed-loop index)が(明示的に)複数個設定されたり、或いは関連付けられてよい。すなわち、一部の(一つ以上の)PUCCHリソースに対して、PUCCHに対する設定上位層(例えば、RRC)IE(すなわち、「PUCCH-config」)内のPUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)でTRPの個数だけ及び/又はTOグループの個数だけ電力制御パラメータセット(power control parameter set)が設定されてよい。ここで、電力制御パラメータセットのそれぞれは、PUCCHのP0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)及び/又はPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックス(closed-loop index)を含むことができる。これにより、前記一部の(一つ以上の)PUCCHリソースに属するPUCCHリソースがUCI送信のために用いられる時に、複数個のp0値、複数の経路損失参照RS、複数の閉ループインデックスが用いられてよい。すなわち、端末は、UCI送信において前記PUCCHリソースが活用される場合に、上記のように複数個設定/関連付け(association)された送信電力パラメータ(セット)を活用してM-TRP PUCCH送信を行うことができる。ここで、各送信電力パラメータ(セット)は、各TRP及び/又は各TOグループにマップ/関連付けされてよい。
【0247】
一方、端末のUCI送信において、前記PUCCHリソース(例えば、設定された特定CORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDに該当するCORESET/SSセットで受信したDLグラントDCIのPRIフィールドによって指示されたPUCCHリソース)以外のPUCCHリソースが活用される場合に、端末はS-TRP PUCCH送信を行うことができる。及び/又は、仮にM-TRP PUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)を活性化(enable)させる設定条件及び/又は指示などが定義され、当該設定条件及び/又は指示によって端末がM-TRP PUCCH送信を行うことができる。ここで、上述したように、複数個の(multiple)電力制御(PC:power control)パラメータ(セット)が設定された単一(single)PUCCHリソースがM-TRP PUCCH送信に活用される時に、端末は、当該複数個のPCパラメータ(セット)を活用してM-TRP PUCCH送信を行うことができる。ここで、複数個のPCパラメータ(セット)のそれぞれは、各TRP及び/又は各TOグループに対応/関連付けされてよい。一方、当該PUCCHリソースがS-TRP PUCCH送信に活用される場合に、端末は当該PUCCHに設定/関連付けされた複数個PCパラメータセットのうち基本(default)及び/又は特定ID(例えば、最下位(lowest)ID、最上位(highest)ID))を有するPCパラメータセットをPUCCH送信時に電力制御に活用できる。
【0248】
及び/又は、仮にM-TRP PUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)を活性化(enable)させる設定条件及び/又は指示などが定義され、当該設定条件/指示によって、端末は当該PUCCHリソース上でM-TRP PUCCH送信又はS-TRP PUCCH送信を行うことができる。すなわち、活性化(enable)の有無に対する設定条件及び/又は指示によって、端末はM-TRP PUCCH送信又はS-TRP PUCCH送信を行うことができる。具体的には、端末がM-TRP PUCCH送信を行う場合に、端末は、指示された単一PUCCHリソースで、PUCCHに対する設定(すなわち、「PUCCH-config」)内に設定された複数の電力制御パラメータセットを活用してPUCCHを送信できる。ここで、複数個のPCパラメータ(セット)のそれぞれは、各TRP及び/又は各TOグループに対応/関連付けされてよい。一方、M-TRP PUCCH送信が非活性(disable)された場合に、指示された単一PUCCHリソースは、PUCCHに対する設定(すなわち、「PUCCH-config」)内に設定された複数の電力制御パラメータセットのうち特定の一つのセット(例えば、最下位(lowest)インデックスを有する電力制御(PC)パラメータセット)のみを活用してPUCCHを送信できる。
【0249】
又は、PUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)に対する設定のための上位層(例えば、RRC)IE(すなわち、「PUCCH-config」)内のPUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)において電力制御パラメータはTRPの個数だけ及び/又はTOグループの個数だけのグループに分けて設定されてよい。ここで、電力制御パラメータセットの各グループはPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)及び/又はPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックス(closed-loop index)を含むことができる。より具体的には、PUCCHに対する設定上位層(例えば、RRC)IE(すなわち、「PUCCH-config」)内のPUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)で設定される開ループ/閉ループ電力制御パラメータであるPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)及び/又はPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックス(closed-loop index)に対して、基地局は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって各パラメータをTRP個数だけ(例えば、2個)のグループに分けて設定できる。すなわち、PUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)においてTRPの個数だけ及び/又はTOグループの個数だけのグループに電力制御パラメータが分けて設定されてよい。例えば、インデックス0からインデックス7までのPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)が設定された/存在する場合に、インデックス0からインデックス3まではグループ0に設定/マップされ、インデックス4からインデックス7まではグループ1に設定/マップされてよい。同様に、例えば、インデックス0からインデックス63までPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)が設定された/存在する場合に、インデックス0からインデックス31まではグループ0に設定/マップされ、インデックス32からインデックス63まではグループ1に設定/マップされてよい。基地局は、各グループ内の特定パラメータ(すなわち、P0、PL(pathloss)RS、閉ループインデックス(closed-loop index)など)インデックスを、前記単一PUCCHリソースにグループ個数だけ設定又は関連付けさせてよい。端末は、UCI送信において当該PUCCHリソースが活用される場合に、上記のように複数個設定/関連付けされた送信電力パラメータ(セット)を活用してM-TRP PUCCH送信を行うことができる。仮に、前記単一PUCCHリソースに1個のパラメータ(セット)が設定/関連付けされていると、端末はS-TRP PUCCH送信を行うことができる。
【0250】
又は、仮にM-TRP PUCCHを活性化(enable)させる設定条件又は/及び指示などが定義され、当該設定条件/指示によって端末がM-TRP PUCCH送信を行う場合に、端末は、前記各PC(電力制御)パラメータグループ内の最下位インデックス(lowest index)を有するPCパラメータを活用して指示された単一PUCCHリソースのM-TRP送信を行うことができる。一方、M-TRP PUCCH送信が非活性化(disable)された場合に、端末は前記各PC(電力制御)パラメータグループのうち最下位インデックスを有するグループ内の最下位インデックス(lowest index)を有するPCパラメータによって指示された単一PUCCHリソースのS-TRP送信を行うことができる。
【0251】
仮に、前記単一PUCCHリソースの多重のPCパラメータセットを活用してM-TRP PUCCH送信を行う場合に、基地局は、端末が特定PCパラメータセットを特定PUCCH TOグループに活用するように設定/指示できる。すなわち、多重のPCパラメータセットのそれぞれに対して各PUCCH TOグループとのマッピング/関連関係が設定/指示されてよい。例えば、PUCCHリソースに対するPUCCH TOが4個存在する場合に、i)当該PUCCHリソースに設定/関連付けされたPCパラメータセット0とPCパラメータセット1を、前記4個のPUCCH TOに交互に適用するか、又はii)PCパラメータセット0を、先行する(時間ドメインで早い)2個のPUCCH TOに対して適用し、PCパラメータセット1を後行する(時間ドメインで遅い)2個のPUCCH TOに対して適用するか、が設定/指示されてよい。一般化すれば、i)の場合、PUCCHの反復値だけ複数のTOで送信される時に、そして複数のTOがN個(Nは自然数)のPCパラメータセットに関連付けられる時(すなわち、複数のTOがN個のTRP及び/又はN個のTOグループにマップ/グループされる時)に、複数のTOには、1個のTO単位でN個のPCパラメータセットが循環して適用されてよい(すなわち、複数のTOは1個のTO単位でN個のTRP(すなわち、TOグループ)に循環してマップされてよい)。また、ii)の場合、PUCCHの反復値だけ複数のTOで送信される時に、そして複数のTOがPCパラメータセットに関連付けられる時(すなわち、複数のTOがN個のTRP及び/又はN個のTOグループにマップ/グループされる時)に、複数のTOには2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は説明の便宜のためのものであり、本開示がこれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は反復値(すなわち、複数のTOの個数)/N単位と解釈されてもよい。)N個のPCパラメータセットが循環して適用されてよい。
【0252】
前記オプション1動作によってCORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプール(pool)インデックス)及び/又はサーチスペースセット(SSセット)ID別に、A/N PUCCHのM-TRPが送信されるか否かが設定/指示されてよい。したがって、基地局はどのCORESET或いはSSセットを活用するかによって、端末のPUCCH送信においてS-TRP送信か或いはM-TRP送信かを設定/指示することができる。また、基地局は、互いに異なるM-TRP PUCCHに対する電力制御情報も設定/指示することができる。また、前記動作により、PRIフィールドにマップされるPUCCHリソースに対するPUCCH空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されない場合にも、M-TRP PUCCH送信において複数個の電力制御パラメータセットを設定できるという長所がある。
【0253】
前記オプション1の動作は、端末の互いに異なるPUCCHリソースを用いたM-TRP PUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)送信においても適用/活用されてよい。例えば、互いに異なるPUCCHリソースにPUCCH空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない時に(又は、FR1動作において)、基地局が端末の当該互いに異なるPUCCHリソースをM-TRP PUCCH送信を行うように設定/指示した場合を考慮する。例えば、特定PUCCHリソース上で送信されるPUCCHは特定TRPに向かい、残り他のPUCCHリソース上で送信されるPUCCHは前記特定TRPと異なるTRPに送信するように設定/指示されてよい。
【0254】
ここで、基地局は、端末が前記互いに異なるPUCCHリソースを用いて同一コンテンツ(すなわち、PUCCHが運ぶ情報、例えば、A/N、CSI報告、SR、BFR)を互いに異なるTRPに向けて送信するように設定/指示できる。
【0255】
前記互いに異なるTRP及び/又は互いに異なるPUCCH TOグループに対応/関連付けされる前記互いに異なるPUCCHリソースに対するペアリング(pairing)/グルーピング(grouping)が設定されてよい。より具体的には、前記互いに異なるPUCCHリソースは、基地局設定によって、i)明示的にペアリング(pairing)/グルーピング(grouping)が行われてよい(例えば、RRC設定によってペアリング/グルーピング、又は、PRIフィールドの特定コードポイント(codepoint)に当該互いに異なるPUCCHリソースが連結/設定/マップされることによってペアリング/グルーピングなど)。又は、ii)前記互いに異なるPUCCHリソースは暗黙的にペアリング/グルーピングが行われてよい(例えば、各PUCCHグループ内のi番目のPUCCHリソース同士でペアリング/グルーピングなど)。基地局によって前記(ペアリング/グルーピングされた)互いに異なるPUCCHリソースの送信が設定/指示された場合に、端末は、M-TRP PUCCH送信が設定/指示されたと認知し(見なし)、前記互いに異なるPUCCHリソースを送信できる。
【0256】
前記互いに異なるPUCCHリソースに対する送信ビーム(Tx beam)参照RSを決定するために(例えば、PUCCHの空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化された場合に)各PUCCHリソースに設定/活性化されたPUCCHの空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)の送信ビーム情報が用いられてよい。又は/及び、(PUCCHの空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されてないか或いはFR1動作の場合に)前記互いに異なるPUCCHリソースに対する送信ビーム(Tx beam)参照RSは暗黙的に決定されてよい。具体的には、互いに異なるPUCCHリソースのうちlowest IDを有するPUCCHリソースに対しては、(当該PUCCHリソースが設定されたコンポーネントキャリア(CC:component carrier)/BWP内)CORESETプールインデックス0を有するCORERSETのうち最も低い(lowest)CORESETに設定されたQCLタイプ(type)-D参照RSが送信ビーム参照RSとして用いられてよい。そして、二番目に低い(second-lowest)IDを有するPUCCHリソースに対しては、(当該PUCCHリソースが設定されたCC/BWP内)CORESETプールインデックス1を有するCORERSETのうち、最も低い(lowest)CORESETに設定されたQCLタイプ-D参照RSが送信ビーム参照RSとして活用されてよい。上の説明では2個のPUCCHリソースについて述べたが、説明の便宜のためのものであり、3個以上の互いに異なるPUCCHリソースに対しても拡張可能である。或いは、最も低い(lowest)IDを有するPUCCHリソースと二番目に低い(second-lowest)IDを有するPUCCHリソースは、(当該PUCCHリソースが設定されたCC/BWP内)最も低い(lowest)CORESETと二番目に低い(second-lowest)CORESETにそれぞれ設定されたQCLタイプ-D参照RSが送信ビーム参照RSとして活用されてよい。
【0257】
前記互いに異なるPUCCHリソースの送信電力決定のために、(PUCCHの空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化された場合に)各PUCCHリソースに設定/活性化されたPUCCHの空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)の電力制御情報が活用されてよい。又は/及び、(PUCCHの空間関係情報(すなわち、PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていないか或いはFR1動作の場合に)互いに異なるPUCCHリソースの送信電力決定のために前記オプション1の動作を行うことができる。例えば、開ループパラメータ(open-loop parameter)であるPUCCHのP0(すなわち、p0-PUCCH)とPUCCHの経路損失参照RS(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS)において前記互いに異なるPUCCHリソースのうちlowest IDを有するPUCCHリソースに対してlowest PUCCHのP0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)とPUCCHのlowest経路損失参照RS識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)が用いられてよい。そして、second-lowest IDを有するPUCCHリソースに対してはsecond-lowest PUCCHのP0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)とsecond-lowest PUCCHの経路損失参照RS識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)が用いられてよい。上の説明では2個のPUCCHリソースについて述べたが、説明の便宜のためのものであり、3個以上の互いに異なるPUCCHリソースに対しても拡張可能である。また、閉ループパラメータである閉ループインデックスも、lowestインデックス(すなわち、l=0)が、前記互いに異なるPUCCHリソースのうち、lowest IDを有するPUCCHリソースに対して用いられてよい。そして、second-lowestインデックス(すなわち、l=1)が、前記互いに異なるPUCCHリソースのうち、second-lowest IDを有するPUCCHリソースに対して用いられてよい。或いは、前記互いに異なるPUCCHリソースのうち、lowest IDを有するPUCCHリソースとsecond-lowest IDを有するPUCCHリソースに対して、明示的な方法(例えば、RRCシグナリング/MAC CE)によってPUCCHに対する設定のための上位層(例えば、RRC)IE(すなわち、PUCCH-config IE)内のPUCCHの電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)で設定された特定PUCCHのP0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)及び/又はPUCCHの経路損失参照RS識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックスが設定又は関連付けされてよい。例えば、PUCCHリソース3とPUCCHリソース6がペア(pair)になっている場合に、PUCCHリソース3に対して、PUCCHのP0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)=0に該当するp0-PUCCH値が設定/関連付けされ、PUCCHリソース6に対して、PUCCHのP0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)=2に該当するp0-PUCCH値が設定/関連付けされてよい。
【0258】
又は、PUCCHに対する設定のための上位層(例えば、RRC)IE(すなわち、「PUCCH-config「)内のPUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)において電力制御パラメータはTRPの個数だけ及び/又はTOグループの個数だけのグループに分けて設定されてよい。ここで、電力制御パラメータセットの各グループは、PUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)及び/又はPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックス(closed-loop index)を含むことができる。より具体的には、PUCCHに対する設定上位層(例えば、RRC)IE(すなわち、「PUCCH-config」)内のPUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)において設定される開ループ/閉ループ電力制御パラメータであるPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)及び/又はPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)及び/又は閉ループインデックス(closed-loop index)に対して、基地局は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を用いて、各パラメータをTRP個数だけ(例えば、2個)のグループに分けて設定できる。すなわち、PUCCHに対する電力制御IE(すなわち、pucch-PowerControl IE)においてTRPの個数だけ及び/又はTOグループの個数だけのグループに電力制御パラメータが分けて設定されてよい。例えば、インデックス0からインデックス7までのPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)が設定された/存在する場合に、インデックス0からインデックス3まではグループ0に設定/マップされ、インデックス4からインデックス7まではグループ1に設定/マップされてよい。同様に、例えば、インデックス0からインデックス63までにPUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)が設定された/存在する場合に、インデックス0からインデックス31まではグループ0に設定/マップされ、インデックス32からインデックス63まではグループ1に設定/マップされてよい。端末は、前記互いに異なる(ペアリングされた(paired))PUCCHリソースでのM-TRP送信時にPCパラメータ設定/関連付けにおいて、前記互いに異なるPUCCHリソースのうちlowest IDを有するPUCCHリソースに対しては、グループ0内のlowest PUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)とlowest PUCCHの経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)が用いられてよい。そして、second-lowest IDを有するPUCCHリソースに対しては、グループ1内のlowest PUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)とlowest経路損失参照RSの識別子(すなわち、pucch-PathlossReferenceRS-Id)が用いられてよい。上の説明では2個のPUCCHリソースについて述べたが、説明の便宜のためのものであり、3個以上の互いに異なるPUCCHリソースに対しても拡張可能である。また、閉ループパラメータである閉ループインデックス(closed-loop index)も、グループ0に属する(lowest)閉ループインデックスが前記互いに異なるPUCCHリソースのうちlowest IDを有するPUCCHリソースに対して用いられてよい。そして、グループ1に属する(lowest)閉ループインデックスが、前記互いに異なるPUCCHリソースのうちsecond-lowest IDを有するPUCCHリソースに対して用いられてよい。
【0259】
又は、基地局設定によって前記互いに異なる(ペイリングされた(paired))PUCCHリソースのそれぞれに対して前記各グループからの特定インデックス/識別子を有するパラメータが設定/関連付けされてよい。例えば、PUCCHリソース3とPUCCHリソース6とがペアリングされた(pair)場合に、PUCCHリソース3に対して、グループ0内に存在するPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)=0に該当するPUCCHのp0(すなわち、p0-PUCCH)値が設定/関連付けされてよい。そして、PUCCHリソース6に対して、グループ1内に存在するPUCCHのp0識別子(すなわち、p0-PUCCH-Id)=5に該当するPUCCHのp0(すなわち、p0-PUCCH)値が設定/関連付けされてよい。
【0260】
前記互いに異なるPUCCHリソースを活用してM-TRP PUCCH送信を行う場合に、基地局は、端末が特定PUCCHリソースを特定PUCCH TOグループに活用するように設定/指示できる。すなわち、多重のPUCCHリソースのそれぞれに対して各PUCCH TOグループとのマッピング/関連付けが設定/指示されてよい。例えば、2個のPUCCHリソースに対してPUCCH TOが4個存在する場合に、i)当該互いに異なるPUCCHリソースを前記4個のPUCCH TOに交互に送信するか、ii)特定PUCCHリソースを先行する(時間ドメインで早い)2個のPUCCH TOに対して送信し、残りのPUCCHリソースを後行する(時間ドメインで遅い)2個のPUCCH TOに対して送信するか、が設定/指示されてよい。一般化すれば、i)の場合、PUCCHの反復値だけ複数のTOで送信される時に、そして複数のTOがN個(Nは自然数)のPUCCHリソース(すなわち、TRP、TOグループ)にマッピング/グルーピングされる時に、複数のTOは1個のTO単位でN個のPUCCHリソース(すなわち、TRP及び/又はTOグループ)に循環してマップされてよい。また、ii)の場合、PUCCHの反復値だけ複数のTOで送信される時に、そして複数のTOがN個(Nは自然数)のPUCCHリソース(すなわち、TRP及び/又はTOグループ)にマッピング/グルーピングされる時に、複数のTOは2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は説明の便宜のためのものであり、本開示がそれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は反復値(すなわち、複数のTOの個数)/N単位と解釈されてよい。)N個のPUCCHリソース(すなわち、TRP及び/又はTOグループ)に循環してマップされてよい。
【0261】
オプション2)基地局は端末のA/N PUCCHのためのPUCCHリソースセット(resource set)(すなわち、PUCCHリソースセット識別子(ID)=0)内のPUCCHリソースの設定/活性化(activation)時に、PRIフィールドにマップされるPUCCHリソースに対してPUCCH送信ビームと電力制御パラメータ(電力制御パラメータ)を提供するパラメータであるPUCCHの空間関係情報(パラメータであるPUCCH-SpatialRelationInfo)をi個(iは自然数)まで設定/活性/アップデートできる。前記動作によって、基地局は、DLグラントDCIを用いたPDSCHスケジューリング時に、前記PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)がi個設定/活性化(activate)/アップデート(update)されたPUCCHリソースをPRIフィールドで指示することにより、端末のA/N PUCCHに対するM-TRP送信を指示することができる。
【0262】
又は、DLグラントDCIのPRIフィールドでM-TRP送信に対するオン(on)(活性)/オフ(off)(非活性)指示がジョイントエンコーディング(joint encoding)されてよい。したがって、基地局がPRIフィールドの指示時に、PRIフィールドによってどのコードポイント(codepoint)が指示されるかによってS-TRP/M-TRP PUCCH送信が動的に(dynamic)スイッチング(switching)され得る。前記PRIフィールドによって指示可能なコードポイント内に、M-TRP送信が設定されるコードポイントが存在/定義されてよく、M-TRP送信が設定されないコードポイントが存在/定義されてよい。
【0263】
前記PUCCHリソースに設定/活性化/アップデートされるPUCCH-SpatialRelationInfoの個数に該当するi個は、PUCCH送信をターゲットとするTRP個数又は/及びTOグループ個数などに(順序対の形態で)対応してよい(TOグループ内にTOは1個以上)。
【0264】
前記オプション2動作によって既存PRIフィールドをそのまま活用することによって基地局が端末にA/N PUCCHに対するM-TRP送信を指示でき、各A/N PUCCHに対する送信ビーム及び開ループ/閉ループ電力制御パラメータを提供できるので、端末が互いに異なるA/N PUCCH送信時に曖昧さ無しで互いに異なるTRPに向かうPUCCH送信が可能である。また、全てのCORESET及びサーチスペースセット(SSセット)のうち、DLグラントDCIを送信するためにいずれのCORESET及びサーチスペースセット(SSセット)を活用しても、PRIフィールドを用いて動的に(dynamic)S-TRP PUCCH送信かM-TRP PUCCH送信かを指示することが可能であるという長所がある。
【0265】
オプション3)基地局は端末のPUCCH(例えば、A/N、CSI報告、SR、BFRを搬送するPUCCH)のためのPUCCHリソースセット(resource set)(すなわち、PUCCHリソースセット識別子(ID)=0)内のPUCCHリソースの設定/活性化(activation)時に、既存の動作と同様に、PUCCHの空間関係情報(parameterであるPUCCH-SpatialRelationInfo)を1個まで設定/活性/アップデートできる。仮に端末がM-TRP送信が設定/指示されたPUCCHリソース(例えば、オプション1のようにDLグラントDCIが送信されるCORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDによって設定/指示されたPUCCHリソース、又はオプション2のようにPRIフィールドのコードポイントによって設定/指示されたPUCCHリソース)でPUCCHを送信する時に、各TRP及び/又は各PUCCH TOグループに対するPUCCHの電力制御動作及び送信ビーム動作は次のようである。PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されていない時の(基本)電力制御動作及び送信ビーム動作は、特定TRP及び/又は特定TOグループに対するPUCCH送信のために用いられてよい。そして、設定/活性化されたPUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)による電力制御動作及び送信ビーム動作は、他のTRP及び/又は他のPUCCH TOグループに対するPUCCH送信のために用いられてよい。前記動作において、プライマリ(primary)/基本(default)TRP及び/又はPUCCH TOグループ(例えば、TRP0又はPUCCH TOグループ0)に対するPUCCH送信の場合、既存Rel-15/16における基本動作(すなわち、P0セット内で最小のPUCCHのP0識別子(minimum p0-PUCCH-Id)に対応するP0値、又はインデックス0を有するPUCCHの経路損失参照RS識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)、又は閉ループインデックス0)に該当する開ループ/閉ループ電力制御パラメータがマップ/対応してよい。
【0266】
前記端末のA/N PUCCH送信時のM-TRP送信設定/指示は、オプション1のように特定CORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプールインデックス)及びサーチスペースセット(SSセット)IDによって行われてよい。又は、PUCCHリソース別にM-TRP送信オン(on)/オフ(off)が設定/活性化されてよい。
【0267】
前記オプション3動作により、既存の標準のRRC/MAC層の構造及びPRI指示方法をそのまま活用しながらM-TRP PUCCH送信動作を設定/指示可能であるという長所がある。
【0268】
上述した提案(実施例)1-1のオプション(オプション1/2/3)の動作は、互いに独立して行われてよく、又は/及び各オプションの動作の組合せで行われてもよい。
【0269】
提案(実施例)1-2:PUCCHに対する反復(repetition)設定/指示方法
【0270】
以下、本開示においてPUCCHの反復(repetition)は、複数のPUCCH TOでPUCCHが反復して送信されることを意味する。ここで、単一のPUCCHリソースに複数のPUCCH TOでPUCCHが反復して送信されてもよく、複数のPUCCHリソース(例えば、各TRP及び/又は各PUCCH TOグループに各PUCCHリソースが対応)に対する複数のPUCCH TOでPUCCHが反復して送信されてもよい。また、先の提案(実施例)1-1のように、複数のPUCCH TOは、複数のPUCCH TOグループにグルーピングされてよく、各PUCCH TOグループは各TRPに対応してよい。そして、各PUCCH TOグループ及び/又は各TRPに対応するPUCCHの送信電力パラメータ(セット)及び/又は送信ビームは、先の提案(実施例)1-1によって決定されてよい。
【0271】
オプション1)上述したように、既存Rel-15/16 PUCCH反復動作にしたがって基地局はPUCCHフォーマット別に半静的に(semi-static)(例えば、RRCレベルのシグナリングによって)PUCCH反復を設定できる(先の表11参照)。
【0272】
オプション2)基地局はPUCCHリソース別に上位層シグナリング(例えば、RRC設定/MAC CE活性化)を用いて、反復回数設定を含む反復オン(on)/オフ(off)を設定できる。
【0273】
オプション3)基地局はDLグラントDCIを用いてPDSCHをスケジュールする時に、Rel-16M-TRP PDSCH反復(repetition)設定/指示の有無によって従属性(dependency)を持って端末のPUCCH反復オン(on)/オフ(off)を設定/指示できる。すなわち、PDSCH反復(PDSCH repetition)が設定されることにより、当該PDSCHに対する応答として送信されるPUCCHの反復(repetition)が設定されてよく、その逆も可能である。例えば、反復PDSCHがスケジュールされる場合に、端末は、当該PDSCHの反復情報(すなわち、時間ドメインリソース割り当て(TDRA:time domain resource allocation)情報、反復回数、TO情報など)を同一に用いてA/N PUCCH送信時にPUCCH反復に適用することができる。ここで、前記PDSCHの反復情報によるPUCCH反復回数は、PDSCH反復回数のx倍或いは1/x倍と設定/指示されてよい(xは自然数)。
【0274】
オプション4)基地局はCORESET設定又は/及びSSセット設定においてA/N PUCCHの反復回数設定を含む反復オン(on)/オフ(off)設定を行うことができる。例えば、端末は、前記CORESET又は/及びSSセットでDLグラントDCIを受信した場合に、当該PDSCHに対するA/N PUCCH反復設定情報(すなわち、PDSCHをスケジュールするDLグラントDCIが受信されたCORESET又は/及びSSセットに対する設定内PUCCHの反復回数設定及び/又は反復オン(on)/オフ(off)設定)に基づいてPUCCH反復送信を行うことができる。さらに他の例として、端末がM-TRP PDCCH反復が設定されるCORESET(例えば、M-TRPからのDCI受信のために多重のTCI状態が設定/活性化されたCORESET)を用いてDLグラントDCIを受信した場合に、端末は、当該DCIによって受信したPDSCHに対するA/N PUCCHを、PDCCH反復設定情報(すなわち、TDRA情報、反復回数、TO情報など)を同一に用いてPUCCH反復送信を行うことができる。ここで、前記PDCCHの反復情報によるPUCCH反復回数は、PDCCH反復回数のx倍或いは1/x倍と設定/指示されてよい(xは自然数)。
【0275】
オプション5)基地局はDLグラントDCIのPDSCH TDRAフィールドにおいて当該PDSCHに対するA/N PUCCH送信に対する反復回数を含む反復オン(on)/オフ(off)情報をジョイントエンコーディング(joint encoding)する形態でA/N PUCCHの反復の有無を動的に(dynamic)指示することができる。
【0276】
オプション6)基地局はDLグラントDCIのPRIフィールドにおいて当該PDSCHに対するA/N PUCCH送信に対する反復回数を含む反復オン(on)/オフ(off)情報をジョイントエンコーディング(joint encoding)する形態でA/N PUCCHの反復の有無を動的に(dynamic)指示することができる。前記PRIフィールドの全体コードポイント(codepoint)の中には、PUCCHの反復が設定されるコードポイントが存在/定義されてよく、PUCCHの反復が設定されないコードポイントが存在/定義されてよい。これにより、一般PUCCH送信とPUCCH反復送信に対して動的に指示が可能であるといえる。
【0277】
前記オプション(オプション1~オプション6)のPUCCHの反復オン(on)/オフ(off)設定には、PUCCH反復がスロット内(intra-slot)反復に該当するか或いはスロット間(inter-slot)反復に該当するかに関する情報が含まれてよい。例えば、スロット内(intra-slot)反復に該当するか或いはスロット間(inter-slot)反復に該当するかに関する情報が、PUCCHの反復オン(on)/オフ(off)設定内に明示的に含まれてもよく、又はこのような情報をジョイントエンコーディング(joint encoding)する形態で指示されてもよい。
【0278】
また、前記PUCCHの反復動作がスロット内(intra-slot)反復である場合に、反復回数が動的に(dynamic)/半静的に(semi-static)(例えば、N,Nは自然数)設定/指示されてよい。そして、端末は、当該反復回数に対して設定された連続したシンボルでPUCCHを反復送信できる。仮に、前記反復による連続したシンボルがスロット境界(slot boundary)を越える場合に、端末は、N回反復に至らなくてもそれ以上PUCCHを反復送信しなくてよい。また、前記反復動作がスロット間(inter-slot)反復である場合に、端末は、類似に反復が設定された連続したスロットでPUCCHを反復送信できる。仮に、設定された連続したスロットのうち特定スロットがDLとして用いられるか或いは柔軟なシンボル(flexible symbol)と構成されたスロット(又は、フレキシブルシンボルを含むスロット)である場合に、端末は、N回反復に至らなくてもPUCCH反復を中止できる。又は、前記設定された連続したスロットのうち特定スロットがフレキシブルシンボルと構成されたスロットである場合に、端末は、当該反復PUCCHを高い優先順位(high priority)と仮定/見なし、他のDL/UL送信をドロップ(drop)してPUCCH反復送信を行うこともできる。
【0279】
前記提案(実施例)1-2のオプション3及び4では、端末のA/N PUCCH送信に対するM-TRP反復送信が設定/指示されるか否かが、i)PDSCHのM-TRP反復送信がなされるか否か、又は/及びii)PDCCHのM-TRP反復送信がなされるか否かによって決定される動作を提案した。
【0280】
i)の場合、単一DCI(S-DCI:single DCI)或いは多重DCI(M-DCI:multiple DCI)によるPDSCHスケジューリングにおいて、互いに異なるTRPから受信するPDSCHに対する(互いに異なる)QCLタイプ-D RSが設定/指示される。ここで、当該(互いに異なる)QCLタイプ-D RSが(順序対の形態で)互いに異なるTRP及び/又はPUCCH TOグループに対応するPUCCH送信時に送信ビームRS(spatial relation RS)として用いられてよい。また、当該前記(互いに異なる)QCLタイプ-D RSが(順序対の形態で)互いに異なるTRP及び/又はPUCCH TOグループに対応するPUCCH送信時に開ループ電力制御のための経路損失参照RSとして用いられてよい。当該動作により、PDSCHのM-TRP反復送信がなされるか否かによって、PUCCHのM-TRP反復送信時に互いに異なるTRP及び/又はPUCCH TOグループに対応するPUCCHの送信ビーム及び送信電力が決定されてよい。
【0281】
ii)の場合、Rel-17においてM-TRP PDCCH反復送信及び端末受信が導入されてよい。ここで、当該M-TRP PDCCHを受信するためのCORESET(例えば、M-TRPからのDCI受信のために多重のTCI状態が設定/活性化されるCORESET)に設定された(互いに異なる)QCLタイプ-D RSが(順序対の形態で)互いに異なるTRP及び/又はPUCCH TOグループに対応するPUCCH送信時に送信ビームRS(spatial relation RS)として用いられてよい。また、当該(互いに異なる)QCLタイプ-D RSが(順序対の形態で)互いに異なるTRP及び/又はPUCCH TOグループに対応するPUCCH送信時に開ループ電力制御のための経路損失参照RSとして用いられてよい。当該動作により、PDCCHのM-TRP反復送信がなされるか否かによって、PUCCHのM-TRP反復送信時に互いに異なるTRP及び/又はPUCCH TOグループに対応するPUCCHの送信ビーム及び送信電力が決定されてよい。
【0282】
上述した提案(実施例)1-1と提案(実施例)1-2の動作は独立に行われてよく、又は/及び両実施例の動作が組合せで行われてよい。例えば、提案(実施例)1-2で設定/指示するPUCCH反復に対して各TRP及び/又はPUCCH TOグループがマップ/対応してよい。具体的には、PUCCH反復値が4であれば、4回の反復送信において、i)(TRP1/PUCCH TOグループ1、TRP1/PUCCH TOグループ1、TRP2/PUCCH TOグループ2、TRP2/PUCCH TOグループ2)のようにM-TRP反復送信を行われるように基地局によって設定/指示されてよい。一般化すれば、PUCCHの反復値だけ複数のTOで送信される時に、そして複数のTOがN個(Nは自然数)のTRP(すなわち、TOグループ)にマッピング/グルーピングされる時に、複数のTOは2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は、説明の便宜のためのものであり、本開示がこれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は反復値(すなわち、複数のTOの個数)/N単位と解釈されてよい。)N個のTRP(すなわち、TOグループ)に循環してマップされてよい。又はii)(TRP1/PUCCH TOグループ1、TRP2/PUCCH TOグループ2、TRP1/PUCCH TOグループ1、TRP2/PUCCH TOグループ2)のように循環して(circular)M-TRP反復送信を行うように基地局によって設定/指示されてよい。一般化すれば、PUCCHの反復値だけ複数のTOで送信される時に、そして複数のTOがN個(Nは自然数)TRP(すなわち、TOグループ)にマッピング/グルーピングされる時に、複数のTOは1個のTO単位でN個のTRP(すなわち、TOグループ)に循環してマップされてよい。
【0283】
又は、上のi)のマッピング/対応又はii)のマッピング/対応のうち、基地局によってどのマッピング/対応が適用されるかが、基地局によって設定/指示されてよい。
【0284】
提案(実施例)2:前記提案(実施例)1で主に例示したA/N PUCCHが、CSI報告(reporting)PUCCHであるか、或いはスケジューリング要請(SR:scheduling request)PUCCH、又は半持続的スケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)A/N PUCCH(又は、ビーム失敗復旧(BFR:beam failure recovery)PUCCH)である場合に対するM-TRP送信設定/指示方法及び/又は反復設定/指示方法を提案する。
【0285】
前記A/N PUCCH以外のPUCCH送信である場合に、半静的(semi-static)時間ドメイン動作(time-domain behavior)を有する場合が多い(すなわち、RRC設定による周期的(periodic)送信、MAC CE活性化(activation)/非活性化(deactivation)による半持続的(semi-persistent)送信など)。したがって、前記提案(実施例)1の提案(実施例)1-1(オプション1~3)、提案(実施例)1-2(オプション1~6)の方法のうち動的な属性の方法(すなわち、DCI関連の方法)を除く残りの半静的な(semi-static)方法は、A/N PUCCH以外のPUCCH送信に活用されてよい。又は、基地局は、各PUCCHリソースに対してRRC設定及び/又はMAC CE活性化を用いて反復回数設定を含む反復オン(on)/オフ(off)設定を行うことができる。さらに他の例として、基地局が周期的(periodic)送信又は/及び半持続的(semi-persistent)送信をRRC設定及び/又はMAC CE活性化する時に、当該RRC/MAC CEメッセージ内に反復回数設定を含む反復の有無を設定/指示できる。
【0286】
また、A/N PUCCH以外のPUCCH送信に対するM-TRP PUCCH送信設定/指示に対して、基地局は、各PUCCHリソースに対してRRC設定及び/又はMAC CE活性化を用いてM-TRP送信のオン(on)/オフ(off)(すなわち、S-TRP送信又はM-TRP送信)スイッチング(switching)を行うことができる。
【0287】
M-TRP PUCCH送信のための送信ビーム情報及び/又は電力制御情報設定/指示に関しては、提案(実施例)1-1のオプション1~オプション3の動作によって設定されてよい。又は、M-TRP PUCCH送信のための送信ビーム情報及び/又は電力制御情報設定/指示に関しては、提案(実施例)1-1のオプション1~オプション3の動作によって端末が仮定することができる。さらに、提案(実施例)1-1のオプション2のように前記A/N PUCCH以外のPUCCHリソースにおいて2個以上のPUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化/アップデートされ、当該PUCCHリソースの送信が設定/活性化された場合に、端末は、当該PUCCHに対してM-TRP送信を行うこともできる。
【0288】
上述した提案(実施例)2でも同様に各PUCCHリソースに対して設定/指示するPUCCH反復において、複数のPUCCH TOに各TRP及び/又はPUCCH TOグループがマップ/対応してよい。
【0289】
前記提案(実施例)1及び2においてM-TRP送信が行われるPUCCHは、一つのPUCCHが各TRP/TOグループに反復送信されてよく、又は/及び一つのPUCCHのうち一部及び残り(例えば、シンボルレベルで分けられた一部がTRP/TOグループ別にマッピング、例えば、A/N PUCCH 2ビットのうち1ビットはTRP1/TOグループ1で送信、残り1ビットはTRP2/TOグループ2で送信)が各TRP/TOグループに送信されてもよい。又は、前記PUCCHがA/N PUCCHである場合に、互いに異なるTRP/TOグループによるHARQプロセスIDを有する互いに異なるM-TRP PUCCH送信が行われてよい。
【0290】
前記提案1及び2においてプライマリ(primary)/基本(default)ではなくセカンダリ(secondary)TRP(例えば、ターゲットTRP i+1(/TOグループ i+1))に向かう(送信される)PUCCHに対する追加の設定/活性化は選択的であってよい。すなわち、基地局が端末にM-TRP PUCCH送信をスケジューリング/設定/活性/指示する場合にのみ、セカンダリ(secondary)TRP(例えば、ターゲットTRP i+1(/TOグループ i+1))に向かう(送信される)PUCCHに対する追加の設定が選択的に行われてよい。
【0291】
仮に、前記提案(実施例)1及び2によるM-TRP PUCCH及び/又は反復PUCCHが他のPUSCH或いはPUCCHと衝突する場合に、端末は、前記M-TRP PUCCH又は/及び反復PUCCHを優先して送信することができる。また、互いに異なるQCLタイプ-D RSが設定/活性化されたCORESETが時間ドメインで衝突する場合に、前記提案(実施例)1-1のオプション1~オプション3でM-TRP PUCCH送信のために設定/指示したCORESETが優先してよい(そして、端末は他のCORESETの受信を放棄する)。また、特定スロット内でブラインド検出(BD:blind detection)/制御チャネル要素(CCE:control channel element)制限/容量を超えてPDCCHオーバー予約(overbooking)が発生する場合に、前記提案(実施例)1-1のオプション1~オプション3でM-TRP PUCCH送信のために設定/指示したSSセットを優先にし、端末は他の下位優先順位を有するSS(set)のモニタリングをスキップ(skip)してよい。
【0292】
前記提案(実施例)1及び2による(M-TRP)反復PUCCH送信方法は、(M-TRP)反復PUSCH送信及び/又は(M-TRP)SRS送信においても適用/活用可能である。すなわち、先の提案(実施例)1及び2においてPUCCHをPUSCH及び/又はSRSに代えることにより、同一の方式で(M-TRP)反復PUSCH送信及び/又は(M-TRP)SRS送信が行われてよい。
【0293】
図9及び
図10には、本開示の一実施例に係るネットワークと端末との間のシグナリング手続を例示する。
【0294】
後述する
図9及び
図10には、本開示で提案する方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)が適用され得る多重(Multiple)TRP(すなわち、M-TRP、或いは多重(multiple)セル、以下、全てのTRPはセルに言い換えてよい。)の状況でネットワーク(Network)(例えば、TRP1、TRP2)と端末(すなわち、UE)との間のシグナリング(signaling)を例示する。
【0295】
ここで、UE/ネットワークは一例に過ぎず、後述する
図13に記述のように様々な装置に代替して適用可能である。
図9及び
図10は、単に説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。また、
図9及び
図10に示された一部の段階は状況及び/又は設定などによって省略されてもよい。
【0296】
図9及び
図10を参照すると、説明の便宜上、2個のTRPとUE間のシグナリングが考慮されるが、当該シグナリング方式が複数のTRP及び複数のUEとの間のシグナリングにも拡張して適用されてよいことは勿論である。以下の説明において、ネットワークは、複数のTRPを含む一つの基地局であってよく、複数のTRPを含む一つのセル(Cell)であってよい。一例として、ネットワークを構成するTRP1とTRP2間には理想的(ideal)/非理想的(non-ideal)バックホール(backhaul)が設定されてもよい。また、以下の説明は複数のTRPを基準にして説明されるか、これは複数のパネル(panel)を用いる送信にも同一に拡張して適用されてよい。それに加えて、本開示で端末がTRP1/TRP2から信号を受信する動作は、端末がネットワークから(TRP1/2を介して/用いて)信号を受信する動作とも解釈/説明されてよく(或いは、動作であってよく)、端末がTRP1/TRP2に信号を送信する動作は、端末がネットワークに(TRP1/TRP2を介して/用いて)信号を送信する動作と解釈/説明されてよく(或いは、動作であってよく)、その逆にも解釈/説明されてよい。
【0297】
また、上述したように、「TRP」は、パネル(panel)、アンテナアレイ(antenna array)、セル(cell)(例えば、マクロセル(macro cell)/スモールセル(small cell)/ピコセル(pico cell)など)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現に代替して適用されてもよい。上述したように、TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する情報(例えば、インデックス、識別子(ID))によって区分されてよい。一例として、一つの端末が複数のTRP(又は、セル)と送受信を行うように設定された場合に、これは、一つの端末に対して複数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)を用いて行われてよい。また、基地局は端末とデータの送受信を行う客体(object)を総称する意味であってよい。例えば、前記基地局は、一つ以上のTP(Transmission Point)、一つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であってよい。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであってよい。
【0298】
図9及び
図10の動作は、PUCCHが無線通信システムで定義された一つ以上の周波数範囲のうち最も低い周波数範囲(例えば、FR1)で送信される場合に適用されることが好ましいが、本開示がこれに限定されるものではない。
【0299】
図9を参照すると、UEはネットワークからTRP1(及び/又はTRP2)を介して/用いて設定情報(configuration information)を受信することができる(S901)。
【0300】
前記設定情報は、ネットワークの構成(すなわち、TRP構成)と関連した情報/多重の(Multiple)TRPベースの送受信と関連したリソース情報(resource allocation)などを含むことができる。ここで、前記設定情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)を用いて伝達されてよい。また、前記設定情報があらかじめ定義又は設定されている場合に、当該段階は省略されてもよい。
【0301】
例えば、前記設定情報は、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)で記述されたPUCCHの送信(例えば、A/N PUCCH、CSI報告PUCCH、SR PUCCH、SPS A/N PUCCH、BFR PUCCHのM-TRP送信)と関連した設定情報であってよい。
【0302】
具体的には、前記設定情報は、上述した提案(実施例)1-1のオプション1~3(特に、オプション1)及び/又は提案(実施例)1-2のオプション1~6(特に、オプション1、2、4)による設定情報(例えば、PUCCHに対する設定のための上位層IE(PUCCH-config IE)/PUCCH電力制御のための上位層IE(pucch-PowerControl IE))に基づき得る。
【0303】
ここで、前記設定情報は、複数の送信時点(TO)でPUCCH反復送信と関連した情報(例えば、PUCCHの反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCHの反復回数情報など)を含むことができる。また、M-TRPに対するPUCCH送信と関連した情報(すなわち、TRPを特定するための情報、PUCCHが反復して送信される複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報など)を含むことができる。ここで、各TOグループは、一つ以上のTOを含むことができる。複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は、明示的にそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループにマップされる一つ以上のTOを特定できる。又は、複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は、特定パターン情報のみを含み、当該パターン情報によって暗黙的に複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとがマップされてよい。例えば、PUCCHが反復送信される複数のTOは、2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は説明の便宜のためのものであり、本開示がそれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は、複数のTOの個数(すなわち、反復回数)/N単位(ここで、NはTOグループの個数、Nは自然数)と解釈されてよい。)のそれぞれのTOグループに循環してマップされてよい。又は、PUCCHが反復送信される複数のTOは、1個のTO単位でN個のTOグループに循環して(cyclically)マップされてよい。
【0304】
より具体的には、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によって、i)特定CORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプール(pool)インデックス)及びサーチスペースセット(SSセット)ID、ii)単一のPUCCHリソースに基づくM-TRP PUCCH送信のための複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))、iii)各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)、又はvi)M-TRP PUCCHのイネーブル(enable)(すなわち、N個のTOグループにグルーピングされる複数のTOでPUCCHの反復送信の活性化)と関連した情報(例えば、M-TRP PUCCHのon/off(enable/disble)を示す指示/設定又はこれと関連した条件)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0305】
上述したように、各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)は、複数のTOグループに関連付けられてよい。すなわち、単一のPUCCHリソースに基づくN個のTRPに対するM-TRP送信の場合に、設定情報は、当該単一のPUCCHリソースに対するN個の電力制御パラメータセットに関する情報を含むことができる。それぞれの電力制御パラメータセットは独立して設定されてもよく(すなわち、互いに異なる電力パラメータセット内に一部の電力制御パラメータが同一値を有してもよい。)、全体の電力制御パラメータをN個のグループに区分して設定されてもよい(すなわち、互いに異なる電力パラメータセットでは同一の電力制御パラメータ値が設定されない。)。
【0306】
ここで、前記設定情報によって明示的な関連関係が設定されなくても、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセットは、同一のインデックスに基づく順序対の形態で一対一マップされてよい。又は、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセットとの関連関係は、前記設定情報によって明示的に設定されてもよい。
【0307】
例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によってM-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースと関連した情報を含むことができる。ここで、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない単一のPUCCHリソースであってよい。また、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースに基づき得る。この場合、前記設定情報は、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報(すなわち、ペアリング/グルーピング情報)を含むことができる。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報は、i)明示的に(explicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、PRIフィールドのコードポイント(codepoint)のうち特定コードポイント)、及び/又はii)暗黙的に(implicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、各PUCCHリソースグループ内のi番目PUCCHリソース/特定基準によるPUCCHリソースのグルーピング情報)を含むことができる。
【0308】
又は、前記M-TRP PUCCH送信のための互いに異なるPUCCHリソースはそれぞれ、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されてよく、各PUCCHリソースに対応するTOグループ(すなわち、TRP)で送信されるPUSCHの電力は、当該PUCCHリソースに対する空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)内の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)によって決定されてよい。
【0309】
また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション1によってPUCCHフォーマット別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション2によってPUCCHリソース別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション4によってPUCCH反復と関連したCORESET/SSセットの情報を含むことができる。
【0310】
また、前記設定情報は、PUCCH反復情報(すなわち、PUCCH反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCH反復回数情報)及び/又はM-TRP送信と関連した情報(S-TRP/M-TRPスイッチング(switching)を示す情報、又はM-TRP活性化指示)を含むことができる。言い換えると、前記設定情報は、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信(すなわち、PUCCHのM-TRP送信)を活性化するための情報を含むことができる。また、当該情報は、MAC CEによって伝達されてもよく、或いはアップデート/活性化されてもよい。
【0311】
UEはネットワークにTRP1(及び/又は、TRP2)を介して/用いてPUCCHを送信する(S902、S903)。
【0312】
ここで、前記PUCCHは、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)によって送信されてよい。
【0313】
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信されてよい。そして、前記複数のTOは、N個(Nは自然数)のTOグループ(すなわち、N個のTRP)にマッピング/グルーピングされてよい。各TOグループ(すなわち、各TRP)は、一つ以上のTOを含むことができる。結局、PUCCHは、複数のTOで反復して各TRPに送信され、各TRP別にPUCCHが送信されるTOグループがグルーピング/設定されてよい。そして、当該PUCCHリソースにN個の電力制御パラメータセットが設定されてよく、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRP)は、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットが関連付けられてよい。PUCCHの送信電力は、各TRP別に異なる(独立した)電力制御パラメータセット(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)に基づいて決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0314】
また、前記PUCCHは、互いに異なるPUCCHリソースに対する複数のTOで反復して送信されてよい。この場合、各PUCCHリソースは、互いに異なるTRPにマップ/対応してよく、互いに異なるTOグループにマップ/対応してよい。各PUCCHリソースに設定された電力制御パラメータセットに基づいて、PUCCHの送信電力が決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループ(すなわち、PUCCHリソース)と関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0315】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によって設定された送信電力で送信されてよい。具体的には、各TRPに対するPUCCHは、前記複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)のいずれか一つに基づく送信電力で送信されてよい。ここで、前記複数の電力制御パラメータのうち各TRPに対するPUCCHに適用されるパラメータは、基地局からの別個の指示(例えば、前記DCI)又は設定(例えば、前記設定情報)に基づいて決定されてよい。
【0316】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によってM-TRP PUCCHがイネーブル/活性化(enable)された場合に送信されてよい。
【0317】
例えば、前記PUCCHは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースは、前記設定情報によって明示的に又は暗黙的に指示されたPUCCHリソースに基づき得る。
【0318】
例えば、前記PUCCHは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化された互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。ここで、前記PUCCHは、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)に基づいて送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)は、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の送信ビーム情報に基づいて決定されてよい。前記PUCCHは、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の電力制御情報に基づく送信電力で送信されてよい。
【0319】
図10を参照すると、M-TRP(或いはセル、以下、全てのTRPはセル/パネルに言い換えてもよい。或いは、一つのTRPから複数のCORESET(/CORESETグループ)が設定された場合もM-TRPと仮定できる。)状況で端末が単一(single)DCIを受信する場合(すなわち、一つのTRPがUEにDCIを送信する場合)のシグナリングを例示する。
図10では、説明の便宜のために、TRP1が代表としてDCIを送信することを仮定する。
図10は説明の便宜のための一例に過ぎず、本開示の技術的範囲を制限するものではない。
【0320】
図10を参照すると、UEはネットワークからTRP1(及び/又は、TRP2)を介して/用いて設定情報(configuration information)を受信することができる(S1001)。
【0321】
前記設定情報は、ネットワークの構成(すなわち、TRP構成)と関連した情報/多重の(Multiple)TRPベースの送受信と関連したリソース情報(resource allocation)などを含むことができる。ここで、前記設定情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)を用いて伝達されてよい。また、前記設定情報があらかじめ定義又は設定されている場合に、当該段階は省略されてもよい。
【0322】
例えば、前記設定情報は、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)において記述されたPUCCHの送信(例えば、A/N PUCCH、CSI報告PUCCH、SR PUCCH、SPS A/N PUCCH、BFR PUCCHのM-TRP送信)と関連した設定情報であってよい。
【0323】
具体的には、前記設定情報は、上述した提案(実施例)1-1のオプション1~3(特に、オプション1)及び/又は提案(実施例)1-2のオプション1~6(特に、オプション1、2、4)による設定情報(例えば、PUCCHに対する設定のための上位層IE(PUCCH-config IE)/PUCCH電力制御のための上位層IE(pucch-PowerControl IE))に基づき得る。
【0324】
ここで、前記設定情報は、複数の送信時点(TO)でPUCCH反復送信と関連した情報(例えば、PUCCHの反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCHの反復回数情報など)を含むことができる。また、M-TRPに対するPUCCH送信と関連した情報(すなわち、TRPを特定するための情報、PUCCHが反復して送信される複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとの間のマッピング情報など)を含むことができる。ここで、各TOグループは、一つ以上のTOを含むことができる。複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は、明示的にそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループにマップされる一つ以上のTOを特定できる。又は、複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は、特定パターン情報のみを含み、当該パターン情報によって暗黙的に複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとがマップされてよい。例えば、PUCCHが反復送信される複数のTOは、2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は説明の便宜のためのものであり、本開示がそれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は、複数のTOの個数(すなわち、反復回数)/N単位(ここで、NはTOグループの個数、Nは自然数)と解釈されてよい。)のそれぞれのTOグループに循環してマップされてよい。又は、PUCCHが反復送信される複数のTOは、1個のTO単位でN個のTOグループに循環して(cyclically)マップされてよい。
【0325】
より具体的には、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によって、i)特定CORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプール(pool)インデックス)及びサーチスペースセット(SSセット)ID、ii)単一のPUCCHリソースに基づくM-TRP PUCCH送信のための複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))、iii)各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)、又はvi)M-TRP PUCCHのイネーブル(enable)(すなわち、N個のTOグループにグルーピングされる複数のTOでPUCCHの反復送信の活性化)と関連した情報(例えば、M-TRP PUCCHのon/off(enable/disble)を示す指示/設定又はこれと関連した条件)のうち少なくとも一つを含むことができる。ここで、前記単一のPUCCHリソースは、前記特定CORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプール(pool)インデックス)及び/又はサーチスペースセット(SSセット)IDに該当するCORESET/SSセットで受信されたDLグラントDCIのPRIフィールドが示すPUCCHリソースを意味できる。
【0326】
上述したように、各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)は、複数のTOグループに関連付けられてよい。すなわち、単一のPUCCHリソースに基づくN個のTRPに対するM-TRP送信の場合に、設定情報は、当該単一のPUCCHリソースに対するN個の電力制御パラメータセットに関する情報を含むことができる。それぞれの電力制御パラメータセットは独立して設定されてよく(すなわち、互いに異なる電力パラメータセット内に一部の電力制御パラメータが同一の値を有してもよい。)、全体の電力制御パラメータをN個のグループに区分して設定されてもよい(すなわち、互いに異なる電力パラメータセットでは同一の電力制御パラメータ値が設定されない。)。
【0327】
ここで、前記設定情報によって明示的な関連関係が設定されなくても、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセットは、同一のインデックスに基づく順序対の形態で一対一マップされてよい。又は、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセット間の関連関係が前記設定情報によって明示的に設定されてもよい。
【0328】
例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によってM-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースと関連した情報を含むことができる。ここで、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない単一のPUCCHリソースであってよい。また、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースに基づき得る。この場合、前記設定情報は、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報(すなわち、ペアリング/グルーピング情報)を含むことができる。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報は、i)明示的に(explicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、PRIフィールドのコードポイント(codepoint)のうち特定コードポイント)、及び/又はii)暗黙的に(implicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、各PUCCHリソースグループ内のi番目のPUCCHリソース/特定基準によるPUCCHリソースのグルーピング情報)を含むことができる。
【0329】
又は、前記M-TRP PUCCH送信のための互いに異なるPUCCHリソースはそれぞれ、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されてよく、各PUCCHリソースに対応するTOグループ(すなわち、TRP)で送信されるPUSCHの電力は、当該PUCCHリソースに対する空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)内の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)によって決定されてよい。
【0330】
また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション1によってPUCCHフォーマット別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション2によってPUCCHリソース別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション4によってPUCCH反復と関連したCORESET/SSセットの情報を含むことができる。
【0331】
また、前記設定情報は、PUCCH反復情報(すなわち、PUCCH反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCH反復回数情報)及び/又はM-TRP送信と関連した情報(S-TRP/M-TRPスイッチング(switching)を示す情報、又はM-TRP活性化指示)を含むことができる。言い換えると、前記設定情報は、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信(すなわち、PUCCHのM-TRP送信)を活性化するための情報を含むことができる。また、当該情報はMAC CEによって伝達されてもよく、アップデート/活性化されてもよい。
【0332】
UEはネットワークからTRP1(及び/又は、TRP2)を介して/用いてDCIを受信することができる(S1002、S1003)。DCIはPDCCHで送信されてよい。前記DCIは、PDSCHをスケジュールするDLグラントDCIであってよい。仮に、PDSCHが単一DCIベースPDSCHである場合に、UEはネットワークからTRP1(又は、TRP2)を介してDCIを受信することができる(S1002)。前記PDSCHが多重のDCIベースPDSCHである場合に、UEはネットワークからTRP1及びTRP2を介してDCIをそれぞれ受信することができる(S1003)。
【0333】
ここで、前記DCIは、提案(実施例)1-1、提案(実施例)1-2によって設定された特定CORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDに基づいて送信されてよい。すなわち、特定CORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDでDCI(又は、DCIを搬送するPDCCH)がモニタリング/受信されてよい。
【0334】
より具体的には、例えば、前記提案(実施例)1-1のオプション1によって前記設定情報によって設定された特定CORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDでDCI(又は、DCIを搬送するPDCCH)がモニタリング/受信される場合に、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信(すなわち、PUCCHのM-TRP送信)が暗黙的に指示されてよい。前記PUCCHは、複数のTRPと関連したDCIによって指示されたPUCCHリソースで反復して送信されてよい。
【0335】
また、例えば、前記DCIは、前記提案(実施例)1-1のオプション2によるPRIフィールドを含むことができる。前記PRIフィールド(すなわち、PRIフィールドのコードポイント)にPUCCHリソースがマップされてよい。マップされたPUCCHリソースのうち各PUCCHリソースには複数の空間関係情報(例えば、i個のPUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されてよい。
【0336】
また、例えば、前記DCIは、前記提案(実施例)1-2のオプション3によってPDSCH反復を示す情報を含むことができる。前記PUCCHが複数のTRPと関連することに基づいて、前記複数のTRPのうち特定TRPと関連したPUCCHはデフォルト設定(例えば、基本の電力制御設定/基本のTxビーム設定)に基づいて送信されてよい。
【0337】
また、例えば、前記DCIは、前記提案(実施例)1-2のオプション3によって、PDSCH反復を示す情報を含むことができ、前記PUCCHは、前記PDSCHの反復情報に基づいて反復送信が設定されてよい。
【0338】
また、例えば、前記DCIは、前記提案(実施例)1-2のオプション4によってPDCCH反復と関連したCORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDに基づいて前記PUCCHの反復送信が設定されてよい。
【0339】
また、例えば、前記提案(実施例)1-2のオプション5によって、前記DCIのPDSCH TDRAフィールドは、A/N PUCCHの反復と関連した情報を含むことができる。前記A/N PUCCHの反復と関連した情報は、ジョイントエンコーディング(joint encoding)に基づいて反復回数と反復オン(on)/オフ(off)を示すことができる。
【0340】
また、例えば、前記提案(実施例)1-2のオプション6によって、前記DCIのPRIフィールドはA/N PUCCHの反復と関連した情報を示すことができる。具体的には、前記PRIフィールドは、ジョイントエンコーディング(joint encoding)に基づいて反復回数と反復オン(on)/オフ(off)を示すことができる。
【0341】
UEはネットワークからTRP1(及び/又は、TRP2)を介して/用いてPDSCHを受信する(S1004、S1005)。前記PDSCHが単一DCIベースのPDSCHである場合に、UEは、TRP1から受信したDCIによってスケジュールされたPDSCHをTRP1とTRP2からそれぞれ受信することができる(S1004、S1005)。又は、UEは、前記PDSCHが多重のDCIベースPDSCHである場合に、TRP1/TRP2から受信したDCIによってそれぞれスケジュールされたPDSCHをTRP1とTRP2から受信することができる(S1004、S1005)。
【0342】
UEはネットワークにTRP1(及び/又は、TRP2)を介して/用いてPUCCHを送信する(S1006、S1007)。前記PUCCHは、前記PDSCHに対するHARQ-ACK情報(ACK/NACK)と関連したPUCCHであってよい。
【0343】
ここで、前記PUCCHは、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)によって送信されてよい。
【0344】
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信されてよい。そして、前記複数のTOは、N個(Nは自然数)のTOグループ(すなわち、N個のTRP)にマッピング/グルーピングされてよい。各TOグループ(すなわち、各TRP)は一つ以上のTOを含むことができる。結局、PUCCHは複数のTOで反復して各TRPに送信され、各TRP別にPUCCHが送信されるTOグループがグルーピング/設定されてよい。そして、当該PUCCHリソースにN個の電力制御パラメータセットが設定されてよく、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRP)は、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットが関連付けられてよい。PUCCHの送信電力は、各TRP別に互いに異なる(独立した)電力制御パラメータセット(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)に基づいて決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0345】
また、前記PUCCHは、互いに異なるPUCCHリソースに対する複数のTOで反復して送信されてよい。この場合、各PUCCHリソースは互いに異なるTRPにマップ/対応してよく、互いに異なるTOグループにマップ/対応してよい。各PUCCHリソースに設定された電力制御パラメータセットに基づいて、PUCCHの送信電力が決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループ(すなわち、PUCCHリソース)と関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0346】
より具体的には、前記PUCCHは、前記提案(実施例)1-1のオプション1によって次のように送信されてよい。例えば、前記DCIが前記設定情報に基づいて設定されたCORESET/SSと関連する場合に、前記PUCCHは、前記DCIのPRIフィールドが示すPUCCHリソースで各TRP(1/2)に送信されてよい。
【0347】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によって設定された送信電力で送信されてよい。具体的には、各TRPに対するPUCCHは、前記複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)のいずれか一つに基づく送信電力で送信されてよい。ここで、前記複数の電力制御パラメータのうち各TRPに対するPUCCHに適用されるパラメータは、基地局からの別個の指示(例えば、前記DCI)又は設定(例えば、前記設定情報)に基づいて決定されてよい。
【0348】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によってM-TRP PUCCHがイネーブル/活性化(enable)された場合に送信されてよい。
【0349】
例えば、前記PUCCHは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースは、前記設定情報によって明示的に又は暗黙的に指示されたPUCCHリソースに基づき得る。
【0350】
例えば、前記PUCCHは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化された互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。ここで、前記PUCCHは、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)に基づいて送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)は、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の送信ビーム情報に基づいて決定されてよい。前記PUCCHは、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の電力制御情報に基づく送信電力で送信されてよい。
【0351】
また、前記PUCCHは、前記提案(実施例)1-1のオプション2によって次のように送信されてよい。例えば、前記DCIのPRIフィールドは、複数の空間関係情報(例えば、2個のPUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されたPUCCHリソースを示すことができる。前記(A/N)PUCCHは、前記複数の空間関係情報(例えば、2個のPUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されたPUCCHリソースで送信されてよい。
【0352】
また、前記PUCCHは、前記提案(実施例)1-1のオプション3によって次のように送信されてよい。例えば、前記DCIのPRIフィールドは、空間関係情報が設定/活性化されていないPUCCHリソースを示すことができる。前記PUCCHは、デフォルト設定(例えば、デフォルト電力制御設定及び/又はデフォルト送信ビーム設定)に基づいて送信されてよい。具体的には、前記(A/N)PUCCHは、デフォルト電力制御パラメータ(default PC parameter)に基づく送信電力で送信されてよい。前記PUCCHは、デフォルト送信ビーム(default Tx beam)に基づいて送信されてよい。
【0353】
また、前記PUCCHは、前記提案(実施例)1-2のオプション3によって次のように送信されてよい。例えば、前記DCIは、PDSCH反復を示す情報を含むことができる。ここで、(A/N)PUCCHは、前記PDSCH反復を示す情報に基づいて反復送信されてよい。
【0354】
また、前記PUCCHは、前記提案(実施例)1-2のオプション4によって次のように送信されてよい。例えば、前記PUCCHは、PDCCH反復と関連したCORESET(グループ)ID又は/及びSSセットIDに基づいて送信されてよい。ここで、前記PUCCHは反復送信されてよい。前記(A/N)PUCCHの反復送信と関連した情報は別個に設定されるか、或いはPDCCHの反復のための設定情報に基づき得る。
【0355】
また、前記PUCCHは、前記提案(実施例)1-2のオプション5によって次のように送信されてよい。例えば、前記DCIのPDSCH TDRAフィールドは、A/N PUCCHの反復と関連した情報を含むことができる。前記A/N PUCCHの反復と関連した情報は、ジョイントエンコーディング(joint encoding)に基づいて反復回数と反復オン(on)/オフ(off)を示すことができる。ここで、前記PUCCHは前記PUCCHの反復と関連した情報によって反復送信されてよい。
【0356】
前記PUCCHは、前記提案1-2のオプション6によって次のように送信されてよい。例えば、前記DCIのPRIフィールドは、A/N PUCCHの反復と関連した情報を示すことができる。具体的には、前記PRIフィールドはジョイントエンコーディング(joint encoding)に基づいて反復回数と反復オン(on)/オフ(off)を示すことができる。ここで、前記PUCCHは、前記A/N PUCCHの反復と関連した情報によって反復送信されてよい。
【0357】
先の
図9及び
図10で例示された端末/基地局動作は一例示に過ぎず、各動作(又は、段階)が必ずしも必須のものではなく、端末/基地局具現方式によって前述した実施例によるM-TRP PUCCH送信と関連した動作が省略又は追加されてもよい。例えば、前記PUCCHがCSI報告PUCCHである場合に、
図10においてS1002、S1003、S1004、S1005段階は省略され、CSI-RS受信(送信)段階が追加されてよい。
【0358】
図11には、本開示の一実施例に係るPUCCH送受信のための端末の動作を例示する。
【0359】
図11では、先に提案した方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)に基づく端末の動作を例示する。
図11の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
図11で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図11で端末は一つの例示に過ぎず、後述の
図13で例示された装置によって具現されてよい。例えば、
図13のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することもできる。
【0360】
また、
図11の動作は、
図13の一つ以上のプロセッサ102,202によって処理されてよい。また、
図11の動作は、
図13の少なくとも一つのプロセッサ(例えば、102,202)を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令(instruction)、実行コード(executable code))の形態でメモリ(例えば、
図13の一つ以上のメモリ104,204)に保存されてよい。
【0361】
図11を参照すると、説明の便宜上、1個の基地局(すなわち、1個のTRP)に対する端末の動作が考慮されるが、端末の動作は複数のTRP間の動作にも拡張して適用され得ることは勿論である。
【0362】
図11の動作は、PUCCHが無線通信システムで定義された一つ以上の周波数範囲のうち最も低い周波数範囲(例えば、FR1)で送信される場合に適用されることが好ましいが、本開示がそれに限定されるものではない。
【0363】
図11を参照すると、端末は基地局から、PUCCHと関連した設定情報(configuration information)を受信する(S1101)。
【0364】
前記設定情報は、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)で記述されたPUCCHの送信(例えば、A/N PUCCH、CSI報告PUCCH、SR PUCCH、SPS A/N PUCCH、BFR PUCCHのM-TRP送信)と関連した設定情報であってよい。
【0365】
具体的には、前記設定情報は、上述した提案(実施例)1-1のオプション1~3(特に、オプション1)及び/又は提案(実施例)1-2のオプション1~6(特に、オプション1、2、4)による設定情報(例えば、PUCCHに対する設定のための上位層IE(PUCCH-config IE)/PUCCH電力制御のための上位層IE(pucch-PowerControl IE))に基づき得る。
【0366】
ここで、前記設定情報は、複数の送信時点(TO)でPUCCH反復送信と関連した情報(例えば、PUCCHの反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCHの反復回数情報など)を含むことができる。また、M-TRPに対するPUCCH送信と関連した情報(すなわち、TRPを特定するための情報、PUCCHが反復して送信される複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報など)を含むことができる。ここで、各TOグループは一つ以上のTOを含むことができる。複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は、明示的にそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループにマップされる一つ以上のTOを特定できる。又は、複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は特定パターン情報のみを含み、当該パターン情報によって暗黙的に複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとがマップされてよい。例えば、PUCCHが反復送信される複数のTOは、2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は説明の便宜のためのものであり、本開示がそれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は、複数のTOの個数(すなわち、反復回数)/N単位(ここで、NはTOグループの個数、Nは自然数)と解釈されてよい。)のそれぞれのTOグループに循環してマップされてよい。又は、PUCCHが反復送信される複数のTOは、1個のTO単位でN個のTOグループに循環して(cyclically)マップされてよい。
【0367】
より具体的には、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によって、i)特定CORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプール(pool)インデックス)及びサーチスペースセット(SSセット)ID、ii)単一のPUCCHリソースに基づくM-TRP PUCCH送信のための複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))、iii)各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)、又はvi)M-TRP PUCCHのイネーブル(enable)(すなわち、N個のTOグループにグルーピングされる複数のTOでPUCCHの反復送信の活性化)と関連した情報(例えば、M-TRP PUCCHのon/off(enable/disble)を示す指示/設定又はこれと関連した条件)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0368】
上述したように、各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)は、複数のTOグループに関連付けられてよい。すなわち、単一のPUCCHリソースに基づくN個のTRPに対するM-TRP送信の場合に、設定情報は、当該単一のPUCCHリソースに対するN個の電力制御パラメータセットに関する情報を含むことができる。それぞれの電力制御パラメータセットは独立して設定されてよく(すなわち、互いに異なる電力パラメータセット内に一部の電力制御パラメータが同一の値を有してもよい。)、全体の電力制御パラメータをN個のグループに区分して設定されてもよい(すなわち、互いに異なる電力パラメータセットでは同一の電力制御パラメータ値が設定されない。)。
【0369】
ここで、前記設定情報によって明示的な関連関係が設定されなくても、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセットは、同一のインデックスに基づく順序対の形態で一対一マップされてよい。又は、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセット間の関連関係が前記設定情報によって明示的に設定されてもよい。
【0370】
例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によってM-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースと関連した情報を含むことができる。ここで、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない単一のPUCCHリソースであってよい。また、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースに基づき得る。この場合、前記設定情報は、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報(すなわち、ペアリング/グルーピング情報)を含むことができる。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報は、i)明示的に(explicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、PRIフィールドのコードポイント(codepoint)のうち特定コードポイント)、及び/又はii)暗黙的に(implicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、各PUCCHリソースグループ内のi番目のPUCCHリソース/特定基準によるPUCCHリソースのグルーピング情報)を含むことができる。
【0371】
又は、前記M-TRP PUCCH送信のための互いに異なるPUCCHリソースはそれぞれ、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されてよく、各PUCCHリソースに対応するTOグループ(すなわち、TRP)で送信されるPUSCHの電力は、当該PUCCHリソースに対する空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)内の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)によって決定されてよい。
【0372】
また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション1によってPUCCHフォーマット別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション2によってPUCCHリソース別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション4によってPUCCH反復と関連したCORESET/SSセットの情報を含むことができる。
【0373】
また、前記設定情報は、PUCCH反復情報(すなわち、PUCCH反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCH反復回数情報)及び/又はM-TRP送信と関連した情報(S-TRP/M-TRPスイッチング(switching)を示す情報、又はM-TRP活性化指示)を含むことができる。言い換えると、前記設定情報は、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信(すなわち、PUCCHのM-TRP送信)を活性化するための情報を含むことができる。また、当該情報はMAC CEによって伝達されてもよく、アップデート/活性化されてもよい。
【0374】
端末は基地局にPUCCHを送信する(S1102)。
【0375】
ここで、前記PUCCHは、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)によって送信されてよい。
【0376】
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信されてよい。そして、前記複数のTOは、N個(Nは自然数)のTOグループ(すなわち、N個のTRP)にマッピング/グルーピングされてよい。各TOグループ(すなわち、各TRP)は一つ以上のTOを含むことができる。結局、PUCCHは複数のTOで反復して各TRPに送信され、各TRP別にPUCCHが送信されるTOグループがグルーピング/設定されてよい。そして、当該PUCCHリソースにN個の電力制御パラメータセットが設定されてよく、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRP)は、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットが関連付けられてよい。PUCCHの送信電力は、各TRP別に互いに異なる(独立した)電力制御パラメータセット(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)に基づいて決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0377】
また、前記PUCCHは、互いに異なるPUCCHリソースに対する複数のTOで反復して送信されてよい。この場合、各PUCCHリソースは、互いに異なるTRPにマップ/対応してよく、互いに異なるTOグループにマップ/対応してよい。各PUCCHリソースに設定された電力制御パラメータセットに基づいて、PUCCHの送信電力が決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループ(すなわち、PUCCHリソース)と関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0378】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によって設定された送信電力で送信されてよい。具体的には、各TRPに対するPUCCHは、前記複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)のいずれか一つに基づく送信電力で送信されてよい。ここで、前記複数の電力制御パラメータのうち各TRPに対するPUCCHに適用されるパラメータは、基地局からの別個の指示(例えば、前記DCI)又は設定(例えば、前記設定情報)に基づいて決定されてよい。
【0379】
例えば、前記PUCCHは前記設定情報によってM-TRP PUCCHがイネーブル/活性化(enable)された場合に送信されてよい。
【0380】
例えば、前記PUCCHは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースは、前記設定情報によって明示的に又は暗黙的に指示されたPUCCHリソースに基づき得る。
【0381】
例えば、前記PUCCHは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化された互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。ここで、前記PUCCHは、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)に基づいて送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)は、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の送信ビーム情報に基づいて決定されてよい。前記PUCCHは、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の電力制御情報に基づく送信電力で送信されてよい。
【0382】
図12には、本開示の一実施例に係るPUCCH送受信のための基地局の動作を例示する。
【0383】
図12では、先に提案した方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)に基づく端末の動作を例示する。
図12の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
図12で例示された一部の段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図11で端末は一つの例示に過ぎず、後述の
図13で例示された装置によって具現されてよい。例えば、
図13のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0384】
また、
図12の動作は、
図13の一つ以上のプロセッサ102,202によって処理されてよい。また、
図12の動作は、
図13の少なくとも一つのプロセッサ(例えば、102,202)を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令(instruction)、実行コード(executable code))の形態でメモリ(例えば、
図13の一つ以上のメモリ104,204)に保存されてよい。
【0385】
図12を参照すると、説明の便宜上、1個の基地局(すなわち、1個のTRP)に対する端末の動作が考慮されるが、端末の動作は複数のTRPの間の動作にも拡張して適用され得ることは勿論である。
【0386】
図12の動作は、PUCCHが無線通信システムで定義された一つ以上の周波数範囲のうち最も低い周波数範囲(例えば、FR1)で送信される場合に適用されることが好ましいが、本開示がそれに限定されるものではない。
【0387】
図12を参照すると、基地局は端末にPUCCHと関連した設定情報(configuration information)を送信する(S1201)。
【0388】
前記設定情報は、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)で記述されたPUCCHの送信(例えば、A/N PUCCH、CSI報告PUCCH、SR PUCCH、SPS A/N PUCCH、BFR PUCCHのM-TRP送信)と関連した設定情報であってよい。
【0389】
具体的には、前記設定情報は、上述した提案(実施例)1-1のオプション1~3(特に、オプション1)及び/又は提案(実施例)1-2のオプション1~6(特に、オプション1、2、4)による設定情報(例えば、PUCCHに対する設定のための上位層IE(PUCCH-config IE)/PUCCH電力制御のための上位層IE(pucch-PowerControl IE))に基づき得る。
【0390】
ここで、前記設定情報は、複数の送信時点(TO)でPUCCH反復送信と関連した情報(例えば、PUCCHの反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCHの反復回数情報など)を含むことができる。また、M-TRPに対するPUCCH送信と関連した情報(すなわち、TRPを特定するための情報、PUCCHが反復して送信される複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報など)を含むことができる。ここで、各TOグループは一つ以上のTOを含むことができる。複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は、明示的にそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループにマップされる一つ以上のTOを特定できる。又は、複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとのマッピング情報は特定パターン情報のみを含み、当該パターン情報によって暗黙的に複数の送信時点(TO)とそれぞれのTRPに対応/関連付けされるTOグループとがマップされてよい。例えば、PUCCHが反復送信される複数のTOは、2個のTO単位で(ここで、「2個のTO単位」は説明の便宜のためのものであり、本開示がそれに限定されるものではない。したがって、2個のTO単位は、複数のTOの個数(すなわち、反復回数)/N単位(ここで、NはTOグループの個数、Nは自然数)と解釈されてよい。)のそれぞれのTOグループに循環してマップされてよい。又は、PUCCHが反復送信される複数のTOは、1個のTO単位でN個のTOグループに循環して(cyclically)マップされてよい。
【0391】
より具体的には、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によって、i)特定CORESET(グループ)ID(例えば、CORESET ID、CORESETプール(pool)インデックス)及びサーチスペースセット(SSセット)ID、ii)単一のPUCCHリソースに基づくM-TRP PUCCH送信のための複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))、iii)各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータ(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)、又はvi)M-TRP PUCCHのイネーブル(enable)(すなわち、N個のTOグループにグルーピングされる複数のTOでPUCCHの反復送信の活性化)と関連した情報(例えば、M-TRP PUCCHのon/off(enable/disble)を示す指示/設定又はこれと関連した条件)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0392】
上述したように、各PUCCHリソースと複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)は、複数のTOグループに関連付けられてよい。すなわち、単一のPUCCHリソースに基づくN個のTRPに対するM-TRP送信の場合に、設定情報は、当該単一のPUCCHリソースに対するN個の電力制御パラメータセットに関する情報を含むことができる。それぞれの電力制御パラメータセットは独立して設定されてよく(すなわち、互いに異なる電力パラメータセット内に一部の電力制御パラメータが同一の値を有してもよい。)、全体の電力制御パラメータをN個のグループに区分して設定されてもよい(すなわち、互いに異なる電力パラメータセットでは同一の電力制御パラメータ値が設定されない。)。
【0393】
ここで、前記設定情報によって明示的な関連関係が設定されなくても、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセットは、同一のインデックスに基づく順序対の形態で一対一マップされてよい。又は、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRPと対応)と前記N個の電力制御パラメータセット間の関連関係が前記設定情報によって明示的に設定されてもよい。
【0394】
例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-1のオプション1によってM-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースと関連した情報を含むことができる。ここで、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない単一のPUCCHリソースであってよい。また、前記M-TRP PUCCH送信のためのPUCCHリソースは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースに基づき得る。この場合、前記設定情報は、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報(すなわち、ペアリング/グルーピング情報)を含むことができる。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連した情報は、i)明示的に(explicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、PRIフィールドのコードポイント(codepoint)のうち特定コードポイント)、及び/又はii)暗黙的に(implicit)PUCCHリソースを示す(特定するための)情報(例えば、各PUCCHリソースグループ内のi番目のPUCCHリソース/特定基準によるPUCCHリソースのグルーピング情報)を含むことができる。
【0395】
又は、前記M-TRP PUCCH送信のための互いに異なるPUCCHリソースはそれぞれ、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定されてよく、各PUCCHリソースに対応するTOグループ(すなわち、TRP)で送信されるPUSCHの電力は、当該PUCCHリソースに対する空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)内の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)によって決定されてよい。
【0396】
また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション1によってPUCCHフォーマット別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション2によってPUCCHリソース別PUCCH反復情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記提案(実施例)1-2のオプション4によってPUCCH反復と関連したCORESET/SSセットの情報を含むことができる。
【0397】
また、前記設定情報は、PUCCH反復情報(すなわち、PUCCH反復送信がなされるか否かに関する情報及び/又はPUCCH反復回数情報)及び/又はM-TRP送信と関連した情報(S-TRP/M-TRPスイッチング(switching)を示す情報、又はM-TRP活性化指示)を含むことができる。言い換えると、前記設定情報は、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信(すなわち、PUCCHのM-TRP送信)を活性化するための情報を含むことができる。また、当該情報はMAC CEによって伝達されてもよく、アップデート/活性化されてもよい。
【0398】
基地局は端末からPUCCHを受信する(S1202)。
【0399】
ここで、前記PUCCHは、上述した提案方法(例えば、提案(実施例)1-1によるオプション1、2、3、提案(実施例)1-2によるオプション1、2、3、4、5、6のうち少なくとも一つ)によって送信されてよい。
【0400】
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信時点(TO:送信機会)で反復して送信されてよい。そして、前記複数のTOは、N個(Nは自然数)のTOグループ(すなわち、N個のTRP)にマッピング/グルーピングされてよい。各TOグループ(すなわち、各TRP)は一つ以上のTOを含むことができる。結局、PUCCHは複数のTOで反復して各TRPに送信され、各TRP別にPUCCHが送信されるTOグループがグルーピング/設定されてよい。
【0401】
したがって、端末は複数のTO全体でPUCCHを反復して送信するが、基地局は、当該基地局に対応するTO(すなわち、前記基地局に対応するTOグループに属したTO)でのみ端末からPUCCHを受信する。
【0402】
そして、当該PUCCHリソースにN個の電力制御パラメータセットが設定されてよく、前記N個のTOグループ(すなわち、N個のTRP)は、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットが関連付けられてよい。PUCCHの送信電力は、各TRP別に互いに異なる(独立した)電力制御パラメータセット(例えば、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)に基づいて決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。言い換えると、PUCCHの送信電力は、前記基地局に対応するTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。したがって、基地局は、当該基地局に対応するTO(すなわち、前記基地局に対応するTOグループに属したTO)と関連したPUCCH電力制御パラメータセットに基づいて、端末から送信されるPUCCHの送信電力が決定されることが分かる。
【0403】
また、前記PUCCHは、互いに異なるPUCCHリソースに対する複数のTOで反復して送信されてよい。この場合、各PUCCHリソースは、互いに異なるTRPにマップ/対応してよく、互いに異なるTOグループにマップ/対応してよい。各PUCCHリソースに設定された電力制御パラメータセットに基づいて、PUCCHの送信電力が決定されてよい。すなわち、PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループ(すなわち、PUCCHリソース)と関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定されてよい。
【0404】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によって設定された送信電力で送信されてよい。具体的には、各TRPに対するPUCCHは、前記複数の電力制御パラメータセット(例えば、電力制御パラメータセットは、基地局によって設定される電力(P0)の識別子(p0-PUCCH-Id)/PUCCHの経路損失参照RSの識別子(pucch-PathlossReferenceRS-Id)/閉ループインデックス(closed-loop index))間の関連付け情報(association information)を含む。)のいずれか一つに基づく送信電力で送信されてよい。ここで、前記複数の電力制御パラメータのうち各TRPに対するPUCCHに適用されるパラメータは、基地局からの別個の指示(例えば、前記DCI)又は設定(例えば、前記設定情報)に基づいて決定されてよい。
【0405】
例えば、前記PUCCHは、前記設定情報によってM-TRP PUCCHがイネーブル/活性化(enable)された場合に送信されてよい。
【0406】
例えば、前記PUCCHは、PUCCHの空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化されていない互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースは、前記設定情報によって明示的に又は暗黙的に指示されたPUCCHリソースに基づき得る。
【0407】
例えば、前記PUCCHは、空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)が設定/活性化された互いに異なるPUCCHリソースで送信されてよい。ここで、前記PUCCHは、前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)に基づいて送信されてよい。前記互いに異なるPUCCHリソースと関連したビーム(すなわち、参照RS)は、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の送信ビーム情報に基づいて決定されてよい。前記PUCCHは、各PUCCHリソースに設定/活性化された空間関係情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)の電力制御情報に基づく送信電力で送信されてよい。
【0408】
本開示が適用可能な装置一般
【0409】
図13には、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0410】
図13を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
【0411】
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0412】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0413】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0414】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0415】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0416】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0417】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0418】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0419】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0420】
ここで、本開示の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0421】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する方法であって、
端末によって行われる前記方法は、
基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信する段階と、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信する段階と、を含み、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信機会(TO)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記電力制御パラメータセットは、前記PUCCHに対して前記基地局によって設定された電力(p0)の識別子(ID)、経路損失参照信号(RS)識別子(ID)及び/又は閉ループインデックスのうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUCCHは、前記無線通信システムで定義された一つ以上の周波数範囲のうち最も低い周波数範囲で送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基地局から、PDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI)をPDCCH(physical downlink control channel)で受信する段階と、
前記基地局から、前記DCIに基づいて前記PDSCHを受信する段階と、をさらに含み、
前記DCI内のPUCCHリソース指示子(PRI)フィールドによって前記一つのPUCCHリソースが特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DCIが特定制御リソースセット(CORESET)及び/又は特定サーチスペース(SS)セットで受信されることに基づいて、前記N個のTOグループに基づく前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信が設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記N個のTOグループと前記N個の電力制御パラメータセットは、同一のインデックスに基づく順序対の形態で関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記N個のTOグループと前記N個の電力制御パラメータセット間の関連関係は、前記設定情報によって設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記設定情報内で前記一つのPUCCHリソースに対するN個の空間関係情報が設定され、
前記N個の空間関係情報によって前記N個の電力制御パラメータセットが設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のTOは、2個のTO単位で前記N個のTOグループに循環してマップされる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のTOは、1個のTO単位で前記N個のTOグループに循環してマップされる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記設定情報は、PUCCHフォーマット別に又は前記PUCCHのリソース別に前記複数のTOで前記PUCCHの反復の有無に関する情報及び/又は前記PUCCHの反復回数情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記PDSCHの反復送信が設定されることによって又は前記PDCCHの反復送信が設定されることに基づいて、前記PUCCHの前記複数のTOで反復送信が設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項13】
前記DCI内の時間ドメインリソース割り当て(TDRA)フィールド又はPRIフィールドで前記PUCCHの反復の有無に関する情報及び/又は前記PUCCHの反復回数情報がジョイントエンコーディングされる、請求項4に記載の方法。
【請求項14】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する端末であって、前記端末は、
無線信号を送受信するための一つ以上の送受信部と、
前記一つ以上の送受信部を制御する一つ以上のプロセッサと、を含み、
前記一つ以上のプロセッサは、
基地局からPUCCHと関連した設定情報を受信し、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記基地局に前記PUCCHを送信するように設定され、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信機会(TO)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記PUCCHが送信されるTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、端末。
【請求項15】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を受信する基地局であって、前記基地局は、
無線信号を送受信するための一つ以上の送受信部と、
前記一つ以上の送受信部を制御する一つ以上のプロセッサと、を含み、
前記一つ以上のプロセッサは、
端末にPUCCHと関連した設定情報を送信し、
前記設定情報に基づいて一つのPUCCHリソースで前記端末から前記PUCCHを受信するように設定され、
前記PUCCHは、前記一つのPUCCHリソースに対する複数の送信機会(TO)で反復して送信され、
前記複数のTOは、各TOグループが一つ以上のTOを含むN個(Nは自然数)のTOグループにマップされ、
前記N個のTOグループは、前記PUCCHと関連した設定情報内のN個の電力制御パラメータセットと関連付けられ、
前記PUCCHの送信電力は、前記基地局に対応するTOグループと関連付けられた電力制御パラメータセットに基づいて決定される、基地局。
【国際調査報告】