(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(54)【発明の名称】送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20230823BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20230823BHJP
G01S 5/14 20060101ALI20230823BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W8/22
G01S5/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023508042
(86)(22)【出願日】2021-07-22
(85)【翻訳文提出日】2023-02-06
(86)【国際出願番号】 CN2021107775
(87)【国際公開番号】W WO2022028252
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010791119.0
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲達▼ 人
(72)【発明者】
【氏名】任 斌
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】任 ▲曉▼涛
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲錚▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】方 ▲榮▼一
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 振宇
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC11
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ61
(57)【要約】
本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体を提供し、前記方法は、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。本開示の実施形態は、送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を利用することにより、送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置管理機能LMFに適用されており、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項2】
前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号であることを特徴とする請求項1に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項3】
前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含むことを特徴とする請求項2に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項4】
前記した、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項5】
前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、前記基地局に自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含むことを特徴とする請求項2に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項6】
前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項7】
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含むことを特徴とする請求項2に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項8】
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項9】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定されることを特徴とする請求項3、5又は7に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項10】
前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含むことを特徴とする請求項1に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項11】
ユーザ端末UEに適用されており、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項12】
前記した、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含むことを特徴とする請求項11に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項13】
前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含むことを特徴とする請求項12に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項14】
前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを更に含むことを特徴とする請求項12に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項15】
基地局に適用されており、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項16】
前記した、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含むことを特徴とする請求項15に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項17】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定されることを特徴とする請求項15に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項18】
ユーザ端末UEに適用されており、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項19】
前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含むことを特徴とする請求項18に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項20】
前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することであることを特徴とする請求項18に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項21】
前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局は、LMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することであることを特徴とする請求項18に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項22】
前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含むことを特徴とする請求項18に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項23】
位置管理機能LMFに適用されており、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応することを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項24】
前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであることを特徴とする請求項23に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項25】
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含むことを特徴とする請求項23に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項26】
前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含むことを特徴とする請求項25に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項27】
基地局に適用されており、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項28】
前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供することは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することを含み、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信することを特徴とする請求項27に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項29】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又は、LMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含むことを特徴とする請求項27に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項30】
前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、ここで、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局 Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求することを特徴とする請求項27に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項31】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする位置管理機能LMF。
【請求項32】
前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号であることを特徴とする請求項31に記載の位置管理機能LMF。
【請求項33】
前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含むことを特徴とする請求項32に記載の位置管理機能LMF。
【請求項34】
前記した、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項33に記載の位置管理機能LMF。
【請求項35】
前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含むことを特徴とする請求項32に記載の位置管理機能LMF。
【請求項36】
前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項35に記載の位置管理機能LMF。
【請求項37】
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含むことを特徴とする請求項32に記載の位置管理機能LMF。
【請求項38】
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項37に記載の位置管理機能LMF。
【請求項39】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定されることを特徴とする請求項33、35又は37に記載の位置管理機能LMF。
【請求項40】
前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含むことを特徴とする請求項31に記載の位置管理機能LMF。
【請求項41】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とするユーザ端末UE。
【請求項42】
前記した、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含むことを特徴とする請求項41に記載のユーザ端末UE。
【請求項43】
前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含むことを特徴とする請求項42に記載のユーザ端末UE。
【請求項44】
前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含むことを特徴とする請求項42に記載のユーザ端末UE。
【請求項45】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする基地局。
【請求項46】
前記した、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含むことを特徴とする請求項45に記載の基地局。
【請求項47】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定されることを特徴とする請求項45に記載の基地局。
【請求項48】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とするユーザ端末UE。
【請求項49】
前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含むことを特徴とする請求項48に記載のユーザ端末UE。
【請求項50】
前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することであることを特徴とする請求項48に記載のユーザ端末UE。
【請求項51】
前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することであることを特徴とする請求項48に記載のユーザ端末UE。
【請求項52】
前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含むことを特徴とする請求項48に記載のユーザ端末UE。
【請求項53】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応することを特徴とする位置管理機能LMF。
【請求項54】
前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであることを特徴とする請求項53に記載の位置管理機能LMF。
【請求項55】
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含むことを特徴とする請求項54に記載の位置管理機能LMF。
【請求項56】
前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための前記上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含むことを特徴とする請求項55に記載の位置管理機能LMF。
【請求項57】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする基地局。
【請求項58】
前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供することは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することを含み、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信することを特徴とする請求項57に記載の基地局。
【請求項59】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、 前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含むことを特徴とする請求項57に記載の基地局。
【請求項60】
前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求することを特徴とする請求項57に記載の基地局。
【請求項61】
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信するための第1の伝送ユニットと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第1の補正ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする位置管理機能LMF。
【請求項62】
前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号であることを特徴とする請求項61に記載の位置管理機能LMF。
【請求項63】
前記送信ノードが基地局である場合、前記第1の伝送ユニットは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとに用いられ、
前記第1の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することに用いられることを特徴とする請求項62に記載の位置管理機能LMF。
【請求項64】
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第1の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第1の測位能力要求ユニットと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第1の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第1の測位能力受信ユニットと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信するための第1の測位補助要求受信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものである第1の測位補助要求受信ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項63に記載の位置管理機能LMF。
【請求項65】
前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記第1の伝送ユニットは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとに用いられ、
前記第1の補正ユニットは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することに用いられることを特徴とする請求項62に記載の位置管理機能LMF。
【請求項66】
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第2の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第2の測位能力要求ユニットと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第2の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものである第2の測位能力受信ユニットと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信するための第1の送信遅延要求ユニットであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものである第1の送信遅延要求ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項65に記載の位置管理機能LMF。
【請求項67】
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記第1の伝送ユニットは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとに用いられ、
前記第1の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとに用いられることを特徴とする請求項62に記載の位置管理機能LMF。
【請求項68】
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第3の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第3の測位能力要求ユニットと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第3の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものである第3の測位能力受信ユニットと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信するための第2の送信遅延要求ユニットであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものである第2の送信遅延要求ユニットと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信するための第2の測位補助要求受信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものである第2の測位補助要求受信ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項67に記載の位置管理機能LMF。
【請求項69】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定されることを特徴とする請求項63、65又は67に記載の位置管理機能LMF。
【請求項70】
前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含むことを特徴とする請求項61に記載の位置管理機能LMF。
【請求項71】
ユーザ端末UEであって、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信するための第1の取得ユニットと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFが前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第1の送信ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とするユーザ端末UE。
【請求項72】
前記第1の送信ユニットは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとに用いられることを特徴とする請求項71に記載のユーザ端末UE。
【請求項73】
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信するための第1の上り測位参照信号設定情報受信ユニットと、
前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正するための第1の上り測位参照信号送信ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項72に記載のユーザ端末UE。
【請求項74】
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信するための測位補助要求送信ユニットと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信するための測位補助データ受信ユニットと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正するための第1の測定・補正ユニットと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正するための第2の上り測位参照信号送信ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項72に記載のユーザ端末UE。
【請求項75】
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得するための第2の取得ユニットと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFが前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第2の送信ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする基地局。
【請求項76】
前記第2の送信ユニットは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することことに用いられ、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含むことを特徴とする請求項75に記載の基地局。
【請求項77】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定されることを特徴とする請求項75に記載の基地局。
【請求項78】
ユーザ端末UEであって
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信するための第3の取得ユニットと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信するための受信ユニットと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第2の補正ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とするユーザ端末UE。
【請求項79】
前記受信ユニットは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することに用いられることを特徴とする請求項78に記載のユーザ端末UE。
【請求項80】
前記送信ノードが基地局である場合、前記ユーザ端末UEは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信するための第1の測位能力要求受信ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第1の測位能力要求受信ユニットと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信するための第1の測位能力送信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第1の測位能力送信ユニットと、
測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信するための第1の測位補助データ要求 送信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、測位補助データの提供を前記LMFに要求するためのものである第1の測位補助データ要求送信ユニットと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信するための第1の測位補助データ受信ユニットであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである第1の測位補助データ受信ユニットと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信するための第1の測位情報要求受信ユニットであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものである第1の測位情報要求受信ユニットと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得するための第1の測定ユニットとを更に含み
前記第2の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することに用いられることを特徴とする請求項78に記載のユーザ端末UE。
【請求項81】
前記送信ノードが基地局及びUEである場合、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信するための第2の測位能力要求受信ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第2の測位能力要求受信ユニットと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信するための第2の測位能力送信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第2の測位能力送信ユニットと、
測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信する第2の測位補助データ要求送信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、測位補助データの提供を前記LMFに要求するためのものである第2の測位補助データ要求送信ユニットと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信するための第2の測位補助データ受信ユニットであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである第2の測位補助データ受信ユニットと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信するための第2の測位情報要求受信ユニットであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものである第2の測位情報要求受信ユニットと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得するための第2の測定ユニットと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信する第2の上り測位参照信号設定情報受信ユニットと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信するための第2の上り測位参照信号送信ユニットとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記第2の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することに用いられることを特徴とする請求項78に記載のユーザ端末UE。
【請求項82】
前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、
ここで、前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含むことを特徴とする請求項78に記載のユーザ端末UE。
【請求項83】
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得するための第4の取得ユニットと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信するための第3の送信ユニットと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第4の送信ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信 ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応することを特徴とする位置管理機能LMF。
【請求項84】
前記第4の取得ユニットは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することに用いられ、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであることを特徴とする請求項83に記載の位置管理機能LMF。
【請求項85】
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第4の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第4の測位能力要求ユニットと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第4の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第4の測位能力受信ユニットと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信するための第3の測位補助要求受信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものである第3の測位補助要求受信ユニットと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信するための測位補助データ提供ユニットであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである測位補助データ提供ユニットと、
UEに測位情報要求メッセージを送信するための第1の測位要求送信ユニットであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定する第1の測位要求送信ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項83に記載の位置管理機能LMF。
【請求項86】
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信するための第2の測位要求送信ユニットであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、測位に参加するすべての基地局に要求するための上り測位参照信号設定情報を含む第2の測位要求送信ユニットと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信するための測位測定値受信ユニットとを更に含むことを特徴とする請求項85に記載の位置管理機能LMF。
【請求項87】
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得するための第5の取得ユニットと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEが前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第2の伝送ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする基地局。
【請求項88】
前記第2の伝送ユニットは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することに用いられ、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信することを特徴とする請求項87に記載の基地局。
【請求項89】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含むことを特徴とする請求項87に記載の基地局。
【請求項90】
前記第2の伝送ユニットは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することに用いられ、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求することを特徴とする請求項87に記載の基地局。
【請求項91】
プロセッサに、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、請求項11乃至14のいずれか1項に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、請求項15乃至17のいずれか1項に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、請求項18乃至22のいずれか1項に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、請求項23乃至26のいずれか1項に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、請求項27乃至30のいずれか1項に記載の送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶されていることを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年08月07に提出された、出願番号が2020107911190、発明の名称が「送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP(the 3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)は、関連するプロトコル仕様に、測位参照信号を測定し、得られた測位参照信号の到着時間に関する測定値を用いて測位する複数の方法を導入し、例えば、NR(New Radio、ニューラジオ)下りリンク到着時間差測位法(Downlink Time Difference of Arrival、DL-TDOA)、NR上りリンク到着時間差測位法(UPlink Time Difference of Arrival、UL-TDOA)及びNRマルチラウンドトリップタイム測位法(Multi Round Trip Time、Multi-RTT)を導入した。
【0004】
これらの方法は、いずれも時間に関する測定値を用いて測位を実現するものである。これらの時間に関する測定値は、信号伝搬遅延の影響を受けることは避けられない。測位参照信号の送信の観点から見ると、測位参照信号が生成された時刻から測位参照信号が送信機(ユーザ端末UE又は基地局)アンテナによって送信される時刻までの間には一定の送信遅延(Tx Delay、即ち、送信チャネル遅延)が存在する。測位参照信号の受信の観点から見ると、測位参照信号が受信機(基地局又はUE)アンテナに到達する時刻から測位参照信号検出の時刻まで受信時間遅延(Rx Delay)もある。一般に、受信機は、適切な設計によって、自身のRx Delayの測位測定値への影響を可能な限り排除することができる。しかしながら、受信機はTx Delayを知らないため、Tx Delayの測位測定値への影響を除去することが困難であり、測位誤差が大きく、測位精度が要求を満たすことができない。
【0005】
従って、測位精度を向上させるために、時間に関する測定値を用いて測位する時に送信チャネル遅延を補正することができる方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施形態は、関連技術における、Tx Delayの測位測定値への影響を除去することが困難であり、測位誤差が大きく、測位精度が要求を満たすことができないという欠陥を解決するための送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法を提供し、当該方法は、位置管理機能LMFに適用されており、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0008】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号である。
【0009】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含む。
【0010】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0011】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、前記基地局に自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含む。
【0012】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含む。
【0013】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0014】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0015】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0016】
オプションとして、前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0017】
第2の態様では、本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法を更に提供し、当該方法は、ユーザ端末UEに適用されており、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0018】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含む。
【0019】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含む。
【0020】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを更に含む。
【0021】
第3の態様では、本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法を更に提供し、当該方法は、基地局に適用されており、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0022】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。
【0023】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0024】
第4の態様では、本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法を更に提供し、当該方法は、ユーザ端末UEに適用されており、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0025】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含む。
【0026】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することである。
【0027】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局は、LMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することである。
【0028】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0029】
第5の態様では、本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法を更に提供し、当該方法は、位置管理機能LMFに適用されており、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応する。
【0030】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものである。
【0031】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含む。
【0032】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための前記上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含む。
【0033】
第6の態様では、本開示の実施形態は、送信チャネル遅延の補正方法を更に提供し、当該方法は、基地局に適用されており、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0034】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供することは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することを含み、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信する。
【0035】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又は、LMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含む。
【0036】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法によれば、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、ここで、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局 Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求する。
【0037】
第7の態様では、本開示の実施形態は、位置管理機能LMFを更に提供し、当該位置管理機能LMFは、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0038】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号である。
【0039】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含む。
【0040】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0041】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含む。
【0042】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含む。
【0043】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0044】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0045】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0046】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0047】
第8の態様では、本開示の実施形態は、ユーザ端末UEを更に提供し、当該ユーザ端末UEは、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0048】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記した、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含む。
【0049】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含む。
【0050】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、前記第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0051】
第9の態様では、本開示の実施形態は、基地局を更に提供し、当該基地局は、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0052】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る基地局によれば、前記した、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。
【0053】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る基地局によれば、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0054】
第10の態様では、本開示の実施形態は、ユーザ端末UEを更に提供し、当該ユーザ端末UEは、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0055】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含む。
【0056】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することである。
【0057】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することである。
【0058】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係るユーザ端末UEによれば、前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0059】
第11の態様では、本開示の実施形態は、位置管理機能LMFを更に提供し、当該位置管理機能LMFは、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応する。
【0060】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものである。
【0061】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含む。
【0062】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る位置管理機能LMFによれば、前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための前記上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含む。
【0063】
第12の態様では、本開示の実施形態は基地局を更に提供し、当該基地局は、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0064】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る基地局によれば、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供することは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することを含み、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信する。
【0065】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る基地局によれば、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含む。
【0066】
オプションとして、本開示の1つの実施形態に係る基地局によれば、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局 Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求する。
【0067】
第13の態様では、本開示の実施形態は、位置管理機能LMFを更に提供し、当該位置管理機能LMFは、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信するための第1の伝送ユニットと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第1の補正ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0068】
第14の態様では、本開示の実施形態は、ユーザ端末UEを更に提供し、当該ユーザ端末UEは、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信するための第1の取得ユニットと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFが前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第1の送信ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0069】
第15の態様では、本開示の実施形態は基地局を更に提供し、当該基地局は、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得するための第2の取得ユニットと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFが前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第2の送信ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0070】
第16の態様では、本開示の実施形態は、ユーザ端末UEを更に提供し、当該ユーザ端末UEは、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信するための第3の取得ユニットと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信するための受信ユニットと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第2の補正ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0071】
第17の態様では、本開示の実施形態は、位置管理機能LMFを更に提供し、当該位置管理機能LMFは、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得するための第4の取得ユニットと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信するための第3の送信ユニットと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第4の送信ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応する。
【0072】
第18の態様では、本開示の実施形態は基地局を更に提供し、当該基地局は、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得するための第5の取得ユニットと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEが前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するための第2の伝送ユニットとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0073】
第19の態様では、本開示の実施形態はプロセッサ可読記憶媒体を更に提供し、当該プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第1の態様に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、第2の態様に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、第3の態様に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、第4の態様に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、第5の態様に記載の送信チャネル遅延の補正方法、又は、第6の態様に記載の送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0074】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体は、送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を利用することにより、送信チャネル遅延の時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0075】
本開示の実施形態又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下に説明する図面は、本開示のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を要しない前提で、これらの図面に基づいてその他の図面を更に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【
図1】本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの一である。
【
図2】本開示の実施形態に係るLMF-based DL-TDOA測位方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施形態に係るLMF-based UL-TDOA測位方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施形態に係るLMF-based Multi-RTT測位方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの二である。
【
図6】本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの三である。
【
図7】本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの四である。
【
図8】本開示の実施形態に係るUE-based Multi-RTT測位方法のフローチャートである。
【
図9】本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの五である。
【
図10】本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの六である。
【
図11】本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFの構造の概略図の一である。
【
図12】本開示の実施形態に係るユーザ端末UEの構造の概略図の一である。
【
図13】本開示の実施形態に係る基地局の構造の概略図の一である。
【
図14】本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFの構造の概略図の二である。
【
図15】本開示の実施形態に係るユーザ端末UEの構造の概略図の二である。
【
図16】本開示の実施形態に係る基地局の構造の概略図の二である。
【
図17】本開示の実施形態に係るユーザ端末UEの構造の概略図の三である。
【
図18】本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFの構造の概略図の三である。
【
図19】本開示の実施形態に係る基地局の構造の概略図の三である。
【発明を実施するための形態】
【0077】
本開示の実施形態では、用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するものであり、3種類の関係が存在し得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、A及びBが同時に存在する場合、及びBが単独で存在する場合、の3つの場合を示す。文字「/」は、通常、前後の関連対象が「or」関係を持つことを示す。
【0078】
本開示の実施形態における用語「複数」は、2つ又は2つ以上を意味し、他の助数詞はそれと類似している。
【0079】
以下、本開示の実施形態における図面を参照しながら、本開示の実施形態における技術案を明確かつ完全に説明する。勿論、説明する実施形態は、すべての実施形態ではなく、本開示の実施形態の一部の実施形態に過ぎない。当業者が本開示における実施形態に基づいて創造的な労働をしない前提で得られたすべての他の実施形態は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0080】
本開示の実施形態を詳細に述べる前に、本開示の実施形態で用いられる略語を説明する。
【0081】
4G: the 4rd Generation、第4世代移動通信技術、
5G: the 5rd Generation、第5世代移動通信技術、
NR: New Radio、ニューラジオ、
E-SMLC: Evolve-Serving Mobile Location Center (4G)、拡張サービス移動位置センター(4G位置管理機能)、
gNB: Next generation NodeB、5G基地局、
LMF: location management function、5G位置管理機能、
LPP: LTE Positioning Protocol、LTE測位プロトコル、
PRS: positioning reference signal、測位参照信号、
RAT: radio access technology、無線アクセス技術、
RSTD: reference signal time difference、参照信号時間差、
RTT: round trip time、ラウンドトリップタイム、
SRS-Pos: sounding reference signal for positioning、測位用サウンディング参照信号、
TOA: time of Arrival、到着時間、
TDOA: time difference of Arrival、到着時間差、
TRP: Transmission-Reception Point、送受信ノード、
UE: user Terminal、ユーザ端末、
UL RTOA: uplink relative time of arrival (5G)、5G上り相対到着時間、
UL-TDOA: uplink time difference of arrival (5G)、5G上りリンク到着時間差測位法、
UTDOA: uplink time difference of arrival (4G)、4G上りリンク到着時間差測位法、
DL-TDOA: downlink time difference of arrival (5G)、5G下りリンク到着時間差測位法、
OTDOA: observed time difference of arrival (4G)、4G下り到着時間差測位法。
Multi-RTT: multiple cell-round trip time、NRマルチラウンドトリップタイム測位法、
下り到着時間差測位法は、4GではOTDOA、5GではDL-TDOAと呼ばれ、
上り到着時間差測位法は、4GではUTDOA、5GではUL-TDOAと呼ばれ、
4Gでは、位置管理機能はE-SMLCと呼ばれ、5Gでは、位置管理機能はLMFと呼ばれ、
説明の便宜上、本開示は、5G用語を統一的に使用して関連概念を表すが、本開示の実施形態に係る方法及び装置が5Gにのみ適用されることを制限することを意味するものではない。
【0082】
本開示の実施形態では、基地局は、基地局、セル(Cell)、gNB又はTRPを表すことができ、例えば、基地局Tx delay はTRP Tx Delay及び基地局 Tx Delayを表すことができる。
【0083】
3GPP関連プロトコル仕様によれば、測位計算を担当するノードはUEであってもよいし、位置管理機能(LMF)であってもよい。前者はUE-based測位と呼ばれ、後者はUE-assisted測位と呼ばれることが多い。5Gでは、後者はLMF-based測位とも呼ばれる。
【0084】
基地局、ユーザ端末UEと位置管理機能LMFとの間でインタラクティブする情報には、UEと基地局の無線送信チャネル信号遅延に関する情報は含まれていない。従って、LMF-based測位方法に対して、LMFは、測位計算の時に、測定値におけるUE及び基地局の送信伝送チャネルの信号遅延に対して必要な補正又は補償を行うことができない。UE-basedの測位に対して、UEは、測位計算の時に、測定値における基地局の送信伝送チャネルの信号遅延に対して必要な補正又は補償を行うことができない。例えば、4ナノ秒(ns)のTx Delaは、1.2メートルのタイミング測定誤差を導入し、この場合、最終的な端末測位精度はサブメートルオーダを満たすことができない。
【0085】
本開示の実施形態は、UEと基地局の送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を解決し、UEと基地局の送信チャネル遅延を補正し、測位精度を向上させるための送信チャネル遅延の補正方法、装置及び記憶媒体を提供する。時間に関する測定(例えば、DL RSTD、UL RTOA、UE Rx-Tx時間差及びgNB Rx-Tx時間差)を用いて測位する様々な測位方法(DL-TDOA、UL-TDOA、Multi-RTT等)に適した。
【0086】
ここで、方法と装置は同じ出願構想に基づいており、方法と装置は、問題を解決する原理が類似しているため、それらの実施は相互に参照することができ、重複点はもはや説明しない。
【0087】
図1は本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの一であり、位置管理機能LMFに適用されており、下記のステップ100とステップ101を含む。
【0088】
ステップ100:送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信する。
【0089】
具体的には、本開示の実施形態は、LMF-based測位方法に対して、実行本体が位置管理機能LMFであり、即ち、位置管理機能LMFは、計算ノードとして測位計算を行う。
【0090】
いくつかの選択的な実施形態では、位置管理機能LMFは、下りリンク到着時間差測位法、上りリンク到着時間差測位法、及びマルチラウンドトリップタイム測位法の3つの測位方法を用いて測位計算を行うことができる。
【0091】
位置管理機能LMFは、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信する。
【0092】
ここで、送信ノードは、測位参照信号を送信するノードであり、基地局及び/又はユーザ端末UEであってもよく、受信ノードは、測位参照信号を受信するノードであり、それに対応して、ユーザ端末UE及び/又は基地局であってもよい。
【0093】
送信チャネル遅延を補正するために、本開示は、3GPP LPP及びNRPPaプロトコルにおいて、測位参照信号送信端(UE及び基地局)の送信チャネル遅延に関する1つのパラメータ情報、即ち、Tx Delayパラメータ情報を確立することを提案する。
【0094】
Tx Delayパラメータ情報は、送信ノードから由来し、送信ノードで取得されて得られた。例えば、UEは、自分で参照信号を送信し、その後自分で受信することにより、自身のTx Delayパラメータ情報を計算して得る。
【0095】
測位参照信号設定情報は、測位参照信号の設定情報であり、ここで、測位参照信号は、測位又は補助測位に用いられる参照信号であり、いくつかの選択的な実施形態では、測位参照信号は、上り測位用サウンディング参照信号UL SRS-Pos及び/又は下り測位参照信号DL PRSを含む。
【0096】
なお、測位参照信号設定情報は、基地局から由来し、基地局によって決定されて位置管理機能LMFに送信される。
【0097】
いくつかの実施形態では、前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、つまり、位置管理機能LMFが下り到着時間差測位法(例えば、DL-TDOA)を採用する場合、それに対応して、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、前記測位参照信号設定情報は下り測位参照信号設定情報であり、
前記送信ノードがUEである場合、つまり、位置管理機能LMFが上り到着時間差測位法(例えば、UL-TDOA)を採用する場合、それに対応して、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、つまり、位置管理機能LMFがマルチラウンドトリップタイム測位法(例えば、Multi-RTT)を採用する場合、それに対応して、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号である。
【0098】
ステップ101:前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正し、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0099】
具体的には、位置管理機能LMFは、受信ノードから報告された測位測定値を受信し、ここで、測位測定値は、受信ノードが位置管理機能から送信された測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0100】
いくつかの選択的な実施形態では、測位測定値は、下りリンク参照信号時間差DL RSTD、上りリンク相対到着時間UL RTOA、基地局Rx-Tx時間差gNB Rx-Tx Time Difference及びUE Rx-Tx時間差UE Rx-Tx Time Differenceのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0101】
そして、位置管理機能LMFは、送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する。
【0102】
ここで、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
次の式を利用して、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することを含む。
【0103】
補正後の測位測定値=補正前の測位測定値-Tx Delayパラメータ情報。
【0104】
いくつかの選択的な実施形態では、異なるタイプの測位方法について、それぞれ次のような補正を行う。
【0105】
1)下りリンク到着時間差測位法(DL-TDOA)に対して、
DL RSTD=DL RSTD-基地局Tx Delay、
2)上りリンク到着時間差測位法(DL-TDOA)に対して、
UL RTOA=UL RTOA-UE Tx Delay、
3)マルチラウンドトリップタイム測位法(Multi-RTT)に対して、
gNB Rx-Tx Time Difference=gNB Rx-Tx Time Difference-UE Tx Delay、
UE Rx-Tx Time Difference=UE Rx-Tx Time Difference-基地局Tx Delay。
【0106】
位置管理機能LMFは、補正後の測位測定値、及び基地局から報告された基地局アンテナ位置等の情報に基づいて測位計算を行うことができ、これにより、正確な測位を実現することができる。
【0107】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedの様々な測位方法に適用されており、送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0108】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0109】
具体的には、送信チャネル遅延を補正するために、本開示は、3GPP LPP及びNRPPaプロトコルにおいて、測位参照信号送信端(UE及び基地局)の送信チャネル遅延に関する1つのパラメータ情報、即ちTx Delayパラメータ情報を確立することを提案する。
【0110】
Tx Delayパラメータ情報は、下記の3つの部分を含む。
【0111】
1)、送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯(per band)又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータ(per carrier)と定義され、当該キャリア周波数帯又は当該キャリア周波数の絶対遅延を表し、単位はnsであり、
無線信号は、伝送媒体を通過するときに遅延が発生する。遅延の大きさは、伝送媒体に関係している。理想的な場合、信号帯域幅範囲における各周波数の遅延は等しい。実際には、例えばケーブルなどの電気部品の場合、ある帯域又はある帯域幅幅範囲における信号伝送遅延はほぼ等しく、この遅延は絶対群遅延と呼ばれる。一般に、絶対群遅延はUEと基地局の送信及び受信伝送チャネルの群遅延の主要部分であり、従って、測位において最初に絶対遅延を補正又は補償する必要がある。
【0112】
本開示の実施形態では、絶対群遅延は、各キャリア周波数帯(per band)又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータ(per carrier)と定義され、当該周波数帯又は当該キャリア周波数の絶対遅延を表す。
【0113】
2)、送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットと定義され、単位はnsであり、
UEと基地局の無線送信及び受信伝送チャネルは、フィルタ、増幅器及びミキサのバンドパス特性によって制限される。無線周波数回路におけるいくつかの電気素子(例えば、バンドパスフィルタ)の遅延は、キャリア帯域幅範囲において周波数の変化に伴う変化が大きい。特に5G NRシステムでは、1つのキャリア帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅が大きい。帯域幅における各サブキャリアの信号成分は、異なる群遅延を受け、このような遅延は相対群遅延と呼ばれる。帯域幅が大きいほど、帯域幅における各サブキャリア間の相対群遅延も大きくなる。その遅延の相対的な差は、数ナノ秒(ns)以上に達することができる。5Gは大帯域幅をサポートし、高精度な測位が要求されるため、5G測位における相対群遅延の測位測定への影響は無視できない。
【0114】
UEと基地局の送信チャネル相対群遅延について、本開示の実施形態は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットとして定義する。例えば、UE及び基地局は、帯域幅における各サブキャリアの相対群遅延情報を提供したり、帯域幅をいくつかの部分に分割したりすることができ、相対群遅延パラメータのセットによって、各帯域幅部分の相対群遅延を表す。
【0115】
送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含み、前記誤差パラメータは、群遅延誤差の分散、平均値又は標準差を含むが、これらに限定されない。
【0116】
UEと基地局が提供する群遅延情報の品質(精度や信頼性など)は大きく異なる可能性がある。例えば、あるUE又は基地局が提供する群遅延情報は、同類の製品群遅延の平均値に過ぎないかもしれないが、当該UE又は基地局の群遅延を特別に測定した正確な値であるかもしれない。従って、UEと基地局が群遅延情報を提供するとともに、群遅延情報の品質を提供することは、測位計算において、UEと基地局が提供する群遅延情報を正しく使用するのに役立つ。群遅延情報品質インジケータは、異なる方法で定義することができ、例えば、測定された群遅延情報と理想的な群遅延情報との誤差を表すパラメータであり、群遅延誤差の分散、平均値又は標準差を含む。
【0117】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を定義することにより、より正確な送信チャネル遅延を得ることができ、測位計算能力を向上させることができる。
【0118】
更に、測位参照信号受信端から供給される測位測定値からTx Delayを除去し、測位精度を向上させるように、測位計算を行うノードが測位参照信号送信端のTx Delayパラメータ情報を得ることができるために、本開示は、UE、基地局及びLMFが本開示により提案された基地局Tx Delay及びUE Tx Delayパラメータ情報を交換することをサポートするように、3GPP LPP(LTE Positioning Protocol、LTE測位プロトコル)、NRPPa(NR Positioning Protocol A、NR測位プロトコルA)及びRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)プロトコルに対して以下の修正および強化を行う。
【0119】
下記のLPPメッセージを補正して追加する。
【0120】
RequestCapabilities 「測位能力要求」:LMFは、LPP RequestCapabilitiesメッセージを使用してUE機能情報及びサポートされている様々な測位方法を要求する。本開示は、当該メッセージの内容には、既存の情報に加えて、LMF-based測位について、LMFがUEに当該UEがUE Tx Delayパラメータ情報の提供をサポートするかどうかの提供を要求することができることが含まれていることを提案する。
【0121】
ProvideCapabilities「測位能力提供」:UEはLPP ProvideCapabilitiesメッセージを使用してUEの測位能力をLMFに指示する。LMF-based測位について、本開示は、当該メッセージの内容には、既存の情報に加えて、UEがProvideCapabilitiesによりUE Tx Delay情報の提供をサポートするかどうかをLMFに通知することができることが含まれていることを提案する。
【0122】
RequestUETxDelay「UE Tx Delay要求」:本開示の追加されたメッセージであり、LMFは、LPP RequestUETxDelayメッセージを使用してUEにUE Tx Delayパラメータ情報の提供を要求し、
ProvideUETxDelay「UE Tx Delay提供」:本開示の追加されたメッセージであり、UEは、LPP ProvideUETxDelayメッセージを使用してLMFにUE Tx Delayを提供する。
【0123】
RequestAssistanceData:UEはLPP RequestAssistanceDataメッセージを使用して補助データをLMFに要求する。UE-basedの測位について、本開示は、当該メッセージの内容は、既存の情報を含むことに加えて、UEが基地局Tx Delay情報の提供をLMFに要求することをサポートすることを提案する。
【0124】
ProvideAssistanceData:LMFはLPP ProvideAssistanceData メッセージを使用してUEに補助データを提供する。UE-basedの測位に対して、本開示は、当該メッセージの内容は、既存の情報を含むことに加えて、LMFがUEに基地局Tx Delay情報を提供することも許可することを提案する。UEは当該情報を使用してDL-TDOA及びMulti-RTT測位精度を向上させることができる。
【0125】
ProvideLocationInformation:UEはLPP ProvideLocationInformationメッセージを使用してLMFに測位測定又は位置推定を提供する。LMF-basedの測位に対して、本開示は、当該メッセージの内容は、既存の情報を含むことに加えて、UEがLMFにUE Tx Delay情報を提供することもサポートすることを提案する。LMFは、当該情報を使用してUL-TDOA及びMulti-RTTの測位精度を向上させることができる。
【0126】
下記のNRPPaメッセージを補正して追加する。
【0127】
NR(New Radio、ニューラジオ)測位について、NRPPaは、LMFが基地局に群遅延情報の提供を要求することと、基地局がLMFに群遅延情報を提供することとをサポートする必要がある。3GPPは、NR測位用のNRPPaプロトコルを完了していないため、本開示では、
LMFが「TRP INFORMATION REQUEST」メッセージを使用して、基地局にTRP情報の提供を要求し、その中にTRPのDL PRS設定、UL Positioning SRS設定等を含む可能性があり、
基地局が「TRP INFORMATION RESPONSE」メッセージを使用して、LMFにTRP情報を提供し、その中にDL-DTOAとMulti-RTTをサポートするために必要なDL PRS設定、UL-DTOAとMulti-RTTをサポートするために必要なUL Positioning SRS設定等を含む可能性があると仮定し、
以上の仮定により、本開示は、
「TRP INFORMATION REQUEST」メッセージでは、LMFが基地局 Tx Delay情報の提供を基地局に要求することをサポートし、
「TRP INFORMATION RESPONSE」メッセージでは、基地局が基地局 Tx Delay情報をLMFに提供することをサポートすることを提案する。
【0128】
下記のRRCメッセージを補正して追加する。
【0129】
UEと基地局との間では、RRCシグナリングによって、UE Tx Delayと基地局Tx Delayとの情報交換を完了することもできる。例えば、UEは、RRCを介してUE Tx Delayをサービング基地局に知らせ、次にサービング基地局はUE Tx DelayをLMFに知らせることができる。基地局は、RRCユニキャストシグナリングによって基地局Tx DelayをあるUEに知らせることもでき、又はRRC報知シグナリング方式により、基地局Tx Delayを各UEに通知することもできる。
【0130】
以下、それぞれ、位置管理機能LMFに採用される測位方法、即ち下りリンク到着時間差測位法、上りリンク到着時間差測位法及びマルチラウンドトリップタイム測位法から、本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を更に説明する。
【0131】
いくつかの選択的な実施形態では、位置管理機能LMFは、下りリンク到着時間差測位法を用いて測位計算を行い、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含む。
【0132】
具体的には、位置管理機能LMFは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信する。
【0133】
いくつかの実施形態では、前記TRP情報要求メッセージはTRP INFORMATION RESQUESTメッセージである。
【0134】
いくつかの実施形態では、TRP情報はTRP ID、TRPアンテナ位置座標等の情報を含み、下り測位参照信号設定情報はDL PRS設定データである。
【0135】
基地局は、前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信した後に、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信し、前記TRP情報提供メッセージは、LMFに測位補助データを提供するためのものであり、前記測位補助データは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。いくつかの実施形態では、前記測位補助データはDL-TDOA測位補助データである。
【0136】
いくつかの実施形態では、前記TRP情報提供メッセージはTRP INFORMATION RESPONSEメッセージである。
【0137】
位置管理機能LMFは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信する。
【0138】
いくつかの選択的な実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。それに対応して、本実施形態では、位置管理機能LMFは、基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することは、具体的に、
サービング基地局に対して、位置管理機能LMFはサービング基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、サービング基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信し、前記TRP情報提供メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を含み、
隣接基地局に対して、位置管理機能LMFは、隣接基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、隣接基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信し、前記TRP情報提供メッセージは前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を含むことである。
【0139】
上記の各ステップを経て、LMFは、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータを取得した。
【0140】
次いで、位置管理機能LMFは、UEに測位補助データ提供メッセージを送信し、前記測位補助データ提供メッセージはUEに要求された測位補助データをUEに提供するためのものであり、前記UEに要求された測位補助データは下り測位参照信号設定情報を含む。いくつかの実施形態では、前記測位補助データメッセージはProvideAssistanceDataメッセージである。
【0141】
位置管理機能LMFはUEに測位情報要求メッセージを送信し、前記測位情報要求メッセージは、前記UEに基地局から送信された下り測位参照信号の測定を要求し、測定された測位測定値を返すためのものであり、UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得する。いくつかの実施形態では、測位情報要求メッセージはRequestLocationInformationメッセージである。いくつかの実施形態では、第1の測位測定値は、下りリンク参照信号時間差DL RSTD又はDL RSRPである。
【0142】
それに対応して、前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含む。
【0143】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法では、位置管理機能が基地局Tx Delayパラメータ情報を用いて測位測定値を補正することで、下りリンク到着時間差測位法の測位精度を向上させることができる。
【0144】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0145】
具体的には、LMFが基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、
LMFはUEに測位能力要求メッセージを送信し、LMFに当該UEがサポートできる測位機能を通知するようにUEに要求することであって、いくつかの実施形態では、測位能力要求メッセージはRequestCapabilitiesメッセージであることと、
LMFから送信された測位能力要求メッセージに応答して、UEは、測位能力提供メッセージをLMFに送信し、UEがサポートする測位機能を報告することと、
LMFは、前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであり、いくつかの実施形態では、測位能力提供メッセージはProvideCapabilitiesメッセージであり、UEがサポートする測位機能はLMF-based DL-TDOA測位であることと、
UEはLMFに測位補助データ要求メッセージを送信し、測位補助データの提供をLMFに要求することと、
LMFは前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであり、いくつかの実施形態では、測位補助データ要求メッセージはRequestAssistanceDataメッセージであり、測位補助データはDL TDOA測位補助データであることとを更に含む。
【0146】
なお、本開示の実施形態におけるUEは、基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にある。
【0147】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedの下りリンク到着時間差測位法に適用されており、基地局Tx Delayパラメータ情報を用いて測位測定値を補正することで、測位法の測位精度を向上させることができる。
【0148】
図2は本開示の実施形態に係るLMF-based DL-TDOA測位方法のフローチャートであり、LMF-basedのDL-TDOA測位方法は、以下の基本ステップ、即ち、
UEは基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にあるステップと、
LMFは、UEに「測位能力要求(RequestCapabilities)」メッセージを送信し、当該UEがサポートできる測位機能をLMFに通知するようにUEに要求するステップと、
UEは、LMFに「測位能力提供(ProvideCapabilities)」メッセージを送信し、UEがLMF-basedDL-TDOA測位をサポートすることを報告するステップと、
UEは、LMFに「測位補助データ要求(RequestAssistanceData)」メッセージを送信し、DL TDOA測位補助データの提供をLMFに要求するステップと、
LMFは、基地局に「TRP情報要求(TRP INFORMATION RESQUEST)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該要求メッセージは、TRP情報及びDL PRS設定データの提供をサービング基地局に要求し、隣接基地局に対して、当該要求メッセージはTRP情報の提供を隣接基地局のみに要求し、本開示では、LMFは、基地局 Tx Delay情報の提供をサービング基地局及び隣接基地局に要求することができるステップと、
基地局は、LMFに「TRP情報提供(TRP INFORMATION RESPONSE)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該メッセージは、DL-TDOA測位補助データ(当該データはサービング基地局のTRP情報及びDL-TDOA測位用のDL PRS設定データを含む)をLMFに提供するためのものであり、隣接基地局に対して、当該メッセージはLMFに隣接基地局のTRP情報を提供し、本開示では、サービング基地局及び隣接基地局はLMFに基地局 Tx Delay情報を提供することができるステップと、
LMFは、UEに「測位補助データ提供(ProvideAssistanceData)」メッセージを送信し、UEに要求された、DL PRS設定データを含むDL-TDOA測位補助データを提供するステップと、
LMFは、UEに「測位情報要求(RequestLocationInformation)」メッセージを送信し、DL PRSの測定をUEに要求し、測定された測位測定値をフィードバックするステップと、
UEは、DL-TDOA測位補助データを用いてDL PRSを測定して、RSTD、及び/又はDL RSRPを含む測位測定値を取得するステップと、
UEは、LMFに「測位情報提供(ProvideLocationInformation)」メッセージを送信するステップであって、その中にDL PRSを測定して得られた測位測定値が含まれ、測位測定値がRSTDを含むステップと、
LMFは基地局を用いて基地局Tx Delay情報を提供し、UEが測定したRSTDを補正し、基地局Tx DelayのRSTD測定値への影響を除去し、次いで、LMFは、補正後のRSTD測定値を用いてUEの正確な位置を計算するステップとを含んでもよい。
【0149】
なお、
図2は、LMF-based DL-TDOA測位フローの一例を示し、サービング基地局のみを示し、隣接基地局を示していない。本開示の送信チャネル遅延補正方法の適用は、
図2に示すステップ順序に限定されない。
【0150】
いくつかの選択的な実施形態では、位置管理機能LMFは、上りリンク到着時間差測位法を採用し、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
TRP情報要求メッセージを基地局に送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを前記基地局に送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含む。
【0151】
具体的には、位置管理機能LMFはUEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信し、
位置管理機能LMFは、TRP情報要求メッセージを基地局に送信し、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものである。いくつかの実施形態では、TRP情報要求メッセージはTRP INFORMATION RESQUESTメッセージである。
【0152】
いくつかの実施形態では、TRP情報はTRP ID、TRPアンテナ位置座標等の情報を含み、上り測位参照信号設定情報はUL SRS-Pos設定データを含む。
【0153】
基地局は、前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、TRP情報提供メッセージを前記LMFに送信し、前記TRP情報提供メッセージはTRP情報及び上り測位参照信号設定情報を含み、位置管理機能LMFは前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信する。
【0154】
いくつかの選択的な実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0155】
それに対応して、本実施形態では、位置管理機能LMFは、基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することは、具体的に、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局自身のTRP情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局自身のTRP情報を含み、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報を含むことである。
【0156】
上記の各ステップを経て、LMFは、上り測位参照信号設定情報及びUE Tx Delayパラメータを取得した。
【0157】
次いで、位置管理機能LMFは、前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを前記基地局に送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得する。いくつかの実施形態では、測定情報要求メッセージはMEASUREMENT REQUESTメッセージである。いくつかの実施形態では、第2の測位測定値は上りリンク相対到着時間UL RTOAである。
【0158】
いくつかの実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、それに対応して、LMFが前記基地局に測定情報要求メッセージを送信することは、具体的に、LMFは、UL-TDOA測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信し、UL-TDOA測位に参加するすべての基地局は、LMFから提供された上り測位参照信号設定情報を用いて、UEから送信された上り測位参照信号を測定することである。
【0159】
それに対応して、前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含む。
【0160】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法では、位置管理機能がUE Tx Delay情報を用いて測位測定値を補正することで、上りリンク到着時間差測位法の測位精度を向上させることができる。
【0161】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含む。
【0162】
具体的には、位置管理機能LMFはUEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
LMFはUEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであり、いくつかの実施形態では、測位能力要求メッセージはRequestCapabilitiesメッセージであることと、
LMFはUEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであり、いくつかの実施形態では、測位能力提供メッセージはProvideCapabilitiesメッセージであり、UEがサポートする測位機能はLMF-based UL-TDOA測位であることと、
LMFはUEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含む。
【0163】
なお、本開示の実施形態におけるUEは、基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にある。
【0164】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedの上りリンク到着時間差測位法に適用されており、UE Tx Delayパラメータ情報を用いて測位測定値を補正することで、測位精度を向上させることができる。
【0165】
図3は本開示の実施形態に係るLMF-based UL-TDOA測位方法のフローチャートである。
図3に示すように、LMF-based UL-TDOA測位方法は、以下の基本ステップ、即ち、
UEは基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にあるステップと、
LMFは、UEに「測位能力要求(RequestCapabilities)」メッセージを送信し、LMFに当該UEがサポートできる測位機能を通知するようにUEに要求するステップであって、当該メッセージには、現在のプロトコルに含まれる情報が含まれているほか、本開示では、LMFが、UE Tx Delay情報を提供する能力があるかどうかをLMFに伝えるようにUEに要求することが追加されているステップと、
UEは、「測位能力提供(ProvideCapabilities)」メッセージを送信し、UEがLMF-basedUL-TDOA測位をサポートすることを報告するステップであって、本開示では、UEは、UE Tx Delay情報を提供する能力があるかどうかを報告することを更に追加するステップと、
LMFは、UEに「UETxDelay要求(RequestUETxDelay)」メッセージを送信し、UE Tx Delayパラメータ情報の提供をUEに要求するステップと、
UEは、LMFに「UETxDelay提供(ProvideUETxDelay)」メッセージを送信し、UE Tx Delay パラメータ情報を提供するステップと、
LMFは、基地局に「TRP情報要求(TRP INFORMATION RESQUEST)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該要求メッセージは、TRP情報及びUL SRS-Pos設定データの提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、当該要求メッセージはTRP情報の提供のみを隣接基地局に要求するステップと、
基地局は、LMFに「TRP情報提供(TRP INFORMATION RESPONSE)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該メッセージは、LMFにサービング基地局のTRP情報及びUL-TDOA測位用のUL SRS-Pos設定データを提供するためのものであり、隣接基地局に対して、当該メッセージはLMFに隣接基地局のTRP情報を提供するためのものであるステップと、
基地局は、RRC シグナリングによりSRS-PosをUEに設定するステップと、
UEは、RRC シグナリングに基づいて、サービング基地局及び複数の隣接基地局にSRS-Posを送信するステップと、
LMFは、UL-TDOA測位に参加する各基地局に「測定情報要求(MEASUREMENT REQUEST)」メッセージを送信するステップであって、当該メッセージは、UL SRS-Pos設定データを含み、UEから送信されたSRS-Posを測定して、測定された測位測定値をフィードバックするように基地局に要求するステップと、
UL-TDOA測位に参加するすべての基地局(UEのサービング基地局及び隣接基地局を含む)は、LMFから提供されたUL SRS-Pos設定データを用いて、SRS-Pos信号を測定して、当該UEに対する測位測定値を取得するステップと、
すべての基地局は、それぞれLMFに「測定情報提供(MEASUREMENT REPORT)」メッセージを送信するステップであって、その中にUL SRS-Posを測定して得られた測位測定値(例えば、UL RTOA)を含むステップと、
LMFは、UEから報告されたUE Tx Delay情報を用いて、基地局から提供されたUL RTOA測定値を補正し、即ち、UE Tx DelayのUL RTOA測定値への影響を除去し、次いで、LMFは補正後のUL RTOA測定値を用いてUEの位置を算出するステップとを含んでもよい。
【0166】
いくつかの選択的な実施形態では、位置管理機能LMFは、マルチラウンドトリップタイム測位法を採用し測位計算を行い、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0167】
具体的には、位置管理機能LMFはUEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する。
【0168】
位置管理機能LMFは、基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものである。いくつかの実施形態では、前記TRP情報要求メッセージはTRP INFORMATION RESQUESTメッセージである。
【0169】
いくつかの実施形態では、TRP情報はTRP ID、TRPアンテナ位置座標等の情報を含み、上り測位参照信号設定情報はUL SRS-Pos設定データを含み、下り測位参照信号設定情報はDL PRS設定データを含む。
【0170】
基地局は、前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信した後に、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信し、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。いくつかの実施形態では、前記TRP情報提供メッセージはTRP INFORMATION RESPONSEメッセージである。
【0171】
位置管理機能LMFは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信する。
【0172】
いくつかの選択的な実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。それに対応して、本実施形態では、位置管理機能LMFは、基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することは、具体的に、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、上り測位参照信号設定情報、下り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局自身のTRP情報並びに基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、上り測位参照信号設定情報、下り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局自身のTRP情報並びに基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、
隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含むことである。
【0173】
上記の各ステップを経て、位置管理機能LMFは、上り測位参照信号設定情報、下り測位参照信号設定情報、基地局Tx Delayパラメータ及びUE Tx Delayパラメータ情報を取得した。
【0174】
次いで、位置管理機能LMFは、UEに測位補助データ提供メッセージを送信し、前記測位補助データ提供メッセージはUEに要求された測位補助データをUEに提供するためのものであり、前記UEに要求された測位補助データは下り測位参照信号設定情報を含む。いくつかの実施形態では、前記測位補助データメッセージはProvideAssistanceDataメッセージである。
【0175】
位置管理機能LMFはUEに測位情報要求メッセージを送信し、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号の測定を前記UEに要求し、測定された測位測定値を返すためのものであり、UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得する。いくつかの実施形態では、測位情報要求メッセージはRequestLocationInformationメッセージである。いくつかの実施形態では、第3の測位測定値は、UE送受信時間差UE Rx-Tx Time Differenceである。
【0176】
及び、位置管理機能LMFは、前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得する。いくつかの実施形態では、測定情報要求メッセージはMEASUREMENT REQUESTメッセージである。いくつかの実施形態では、第4の測位測定値は基地送受信時間差gNB Rx-Tx Time Differenceである。
【0177】
いくつかの実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、それに対応して、LMFが前記基地局に測定情報要求メッセージを送信することは、具体的に、LMFは、Multi-RTT測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信し、Multi-RTT測位に参加するすべての基地局は、LMFから提供された上り測位参照信号設定情報を用いて、UEから送信された上り測位参照信号を測定することである。
【0178】
それに対応して、LMFは、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0179】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法では、位置管理機能が基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delay情報を用いて測位測定値を補正することで、上りリンク到着時間差測位法の測位精度を向上させることができる。
【0180】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0181】
具体的には、LMFはUEに測位能力要求メッセージを送信し、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力要求メッセージはRequestCapabilitiesメッセージである。
【0182】
LMFはUEから送信された測位能力提供メッセージを受信し、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力提供メッセージはProvideCapabilitiesメッセージであり、UEがサポートする測位機能はLMF-based Multi-RTT測位である。
【0183】
LMFはUEにUE Tx Delay要求メッセージを送信し、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものである。
【0184】
なお、本開示の実施形態におけるUEは、基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にある。
【0185】
次いで、LMFは前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信し、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位補助データ要求メッセージはRequestAssistanceDataメッセージである。その後、LMFは、前記測位補助データ要求メッセージに応答して、UEに要求された測位補助データを取得してから、UEに送信する。
【0186】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedのマルチラウンドトリップタイム測位法に適用されており、位置管理機能が基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delay情報を用いて測位測定値を補正することで、測位精度を向上させることができる。
【0187】
図4は本開示の実施形態に係るLMF-based Multi-RTT測位方法のフローチャートであり、LMF-basedのMulti-RTT測位方法は、以下の基本ステップ、即ち、
UEは基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にあるステップと、
LMFは、UEに「測位能力要求(RequestCapabilities)」メッセージを送信し、LMFに当該UEがサポートできる測位機能を通知するようにUEに要求するステップであって、当該メッセージには、現在のプロトコルに含まれる情報が含まれているほか、本開示では、LMFは、UE Tx Delay情報を提供する能力があるかどうかをLMFに伝えるようにUEに要求することが追加されているステップと、
UEは、LMFに「測位能力提供(ProvideCapabilities)」メッセージを送信し、UEがLMF-based Multi-RTT測位をサポートすることを報告するステップであって、本開示では、UEは、 UE Tx Delay情報を提供する能力があるかどうかを報告することを更に追加するステップと、
LMFは、UEに「UETxDelay要求(RequestUETxDelay)」メッセージを送信し、UE Tx Delayパラメータ情報の提供をUEに要求するステップと、
UEは、LMFに「UETxDelay提供(RequestUETxDelay)」メッセージを送信し、UE Tx Delayパラメータ情報を提供するステップと、
UEは、LMFに「測位補助データ要求(RequestAssistanceData))メッセージを送信し、Multi-RTT補助データの提供をLMFに要求するステップと、
LMFは、基地局に「TRP情報要求(TRP INFORMATION RESQUEST)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該要求メッセージは、TRP情報(例えば、TRP ID、TRPアンテナ位置座標等)、DL PRS設定データ及びUL SRS-Pos設定データの提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、当該要求メッセージはTRP情報の提供のみを隣接基地局に要求し、本開示では、LMFは基地局 Tx Delay情報の提供を基地局に要求することができるステップと、
基地局は、LMFに「TRP情報提供(TRP INFORMATION RESPONSE)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該メッセージは、LMFにサービング基地局のTRP情報、DL PRS設定データ及びUL SRS-Pos設定データを提供し、隣接基地局に対して、当該メッセージはLMFに隣接基地局のTRP情報を提供し、本開示では、サービング基地局及び隣接基地局はLMFに基地局Tx Delay情報を提供することができるステップと、
LMFは、UEに「測位補助データ提供(ProvideAssistanceData)」メッセージを送信し、UEに要求された、DL PRS設定データを含む測位補助データを提供するステップと、
LMFは、UEに「測位情報要求(RequestLocationInformation)」メッセージを送信し、基地局のDL PRSの測定をUEに要求し、測定された測位測定値をフィードバックするステップと、
UEは、測位補助データ(例えば、PRS設定データ)を用いて下りリンク信号を測定し、UE送受信時間差(UE Rx-Tx Time Difference)を含む測位測定値を取得するステップと、
UEは、LMFに「測位情報提供(ProvideLocationInformation)」メッセージを送信するステップであって、その中に下りリンクPRSを測定して得られた測位測定値が含まれ、測位測定値がUE送受信時間差を含むステップと、
基地局は、RRCシグナリングによりUEにSRS-Posを設定するステップと、
UEは、RRCシグナリングに基づいてサービング基地局及び隣接基地局にSRS-Posを送信するステップと、
LMFは、Multi-RTT測位に参加する各基地局に「測定情報要求(MEASUREMENT REQUEST)」メッセージを送信するステップであって、当該メッセージは、UL SRS-Pos設定データを含み、UEから送信されたSRS-Posを測定して、測定された測位測定値をフィードバックするように基地局に要求するステップと、
Multi-RTT測位に参加するすべての基地局はLMFから提供されたUL SRS-Pos設定データを用いて、SRS-Pos信号を測定して測位測定値を取得するステップと、
すべての基地局は、LMFに「測定情報提供(MEASUREMENT REPORT)」メッセージを送信するステップであって、その中にUL SRS-Posを測定して得られた測位測定値を含み、測位測定値がgNB送受信時間差(gNB Rx-Tx Time Difference)を含むステップと、
LMFは、UEから提供されたUE Tx Delay情報を用いて、UE Tx Delayの、gNB送受信時間差測定値への影響を除去し(修正後のgNB送受信時間差=修正前のgNB送受信時間差-UE Tx Delay)、基地局から提供された基地局Tx Delay情報を用いて、基地局Tx Delayの、UE送受信時間差測定値への影響を除去し(修正後のUE送受信時間差=修正前のUE送受信時間差-基地局Tx Delay)、次いで、LMFは、補正後のUE送受信時間差及びgNB送受信時間差測定値を用いてUEの正確な位置を計算するステップと、を含んでもよい。
【0188】
図5は本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの二であり、ユーザ端末UEに適用され、下記のステップ500とステップ501を含む。
【0189】
ステップ500:前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信する。
【0190】
具体的には、本開示の実施形態は、LMF-based測位方法に対して、即ち、依然として位置管理機能LMFによって測位計算を行い、ユーザ端末UE側から、送信チャネル遅延の補正方法を更に説明する。
【0191】
まず、ユーザ端末は、自身の送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を計算して取得する。
【0192】
ステップ501:位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正し、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0193】
具体的には、UEは位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する。
【0194】
位置管理機能LMFは、上りリンク到着時間差測位法とマルチラウンドトリップタイム測位法の2つの測位方法を用いて測位計算を行う場合、UE Tx Delayパラメータ情報を使用する必要がある。従って、上りリンク到着時間差測位法では、前記測位測定値は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものであり、即ち、前述した方法の実施形態における第2の測位測定値である。マルチラウンドトリップタイム測位法では、前記測位測定値は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものを含み、即ち、前記測位測定値は、前述した方法の実施形態における第3の測位測定値及び第4の測位測定値を含む。
【0195】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedの上りリンク到着時間差測位法及びマルチラウンドトリップタイム測位法に適用されており、位置管理機能にUE Tx Delayパラメータ情報を提供して、LMFが測位測定値を補正することで、UE送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0196】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含む。
【0197】
具体的には、本開示の実施形態は、LMF-based上りリンク到着時間差測位法及びLMF-basedマルチラウンドトリップタイム測位法に適用される。従って、本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、位置管理機能LMFを実行本体とする上記の送信チャネル遅延の補正方法の実施形態における関連説明及び理解を対応的に参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0198】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、位置管理機能にUE Tx Delayパラメータ情報を提供して、LMFが測位測定値を補正することで、UE送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0199】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含む。
【0200】
具体的には、本開示の実施形態はLMF-based上りリンク到着時間差測位法に適用される。UEは前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後、基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、その後、RRCシグナリングに基づいて、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、基地局によって測定して得られた測位測定値を補正する。
【0201】
1つの実施形態では、UEは、RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信し、ここで、測位に参加するすべての基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含む。
【0202】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-based上りリンク到着時間差測位法に適用されており、位置管理機能LMFにUE Tx Delayパラメータ情報を提供して、LMFが測位測定値を補正することで、測位精度を向上させることができる。
【0203】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを更に含む。
【0204】
具体的には、本開示の実施形態はLMF-basedマルチラウンドトリップタイム測位法に適用される。本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、位置管理機能LMFを実行本体とする上記の送信チャネル遅延の補正方法の実施形態における関連説明及び理解を対応的に参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0205】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedマルチラウンドトリップタイム測位法に適用されており、位置管理機能LMFにUE Tx Delayパラメータ情報を提供して、LMFが測位測定値を補正することで、測位精度を向上させることができる。
【0206】
図6は本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの三であり、基地局に適用されており、下記のステップ600とステップ601を含む。
【0207】
ステップ600:前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得する。
【0208】
具体的には、本開示の実施形態は、LMF-based測位方法に対して、即ち、依然として位置管理機能LMFによって測位計算を行い、基地局側から、送信チャネル遅延の補正方法を説明する。
【0209】
まず、基地局は、自身の送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を計算して取得する。
【0210】
ステップ601:位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正し、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0211】
具体的には、基地局は位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する。
【0212】
位置管理機能LMFは、下りリンク到着時間差測位法とマルチラウンドトリップタイム測位法の2つの測位方法を用いて測位計算を行う場合、基地局Tx Delayパラメータ情報を使用する必要がある。従って、下りリンク到着時間差測位法では、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものであり、即ち、前述した方法の実施形態における第1の測位測定値である。マルチラウンドトリップタイム測位法では、前記測位測定値は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものを含み、即ち、前記測位測定値は、前述した方法の実施形態における第3の測位測定値及び第4の測位測定値を含む。
【0213】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、LMF-basedの下りリンク到着時間差測位法及びマルチラウンドトリップタイム測位法に適用されており、位置管理機能に基地局Tx Delayパラメータ情報を提供して、LMFが測位測定値を補正することで、基地局送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0214】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。
【0215】
具体的には、基地局及び位置管理機能LMFはNRPPaメッセージに基づいて基地局Tx Delayパラメータ情報及び上/下り測位参照信号設定情報を伝達する。
【0216】
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものである。
【0217】
いくつかの実施形態では、前記TRP情報要求メッセージはTRP INFORMATION RESQUESTメッセージである。
【0218】
いくつかの実施形態では、TRP情報はTRP ID、TRPアンテナ位置座標等の情報を含み、下り測位参照信号設定情報はDL PRS設定データである。
【0219】
基地局は、前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信した後に、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信し、前記TRP情報提供メッセージは、LMFに測位補助データを提供するためのものであり、前記測位補助データは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。いくつかの実施形態では、前記測位補助データはDL-TDOA測位補助データである。
【0220】
いくつかの実施形態では、前記TRP情報提供メッセージはTRP INFORMATION RESPONSEメッセージである。
【0221】
いくつかの実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0222】
それに対応して、本実施形態では、前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することは、具体的には、
サービング基地局に対して、サービング基地局は前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、サービング基地局は前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信し、前記TRP情報提供メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を含み、
隣接基地局に対して、隣接基地局は前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、隣接基地局は前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信し、前記TRP情報提供メッセージは前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を含む。
【0223】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、位置管理機能に基地局Tx Delayパラメータ情報を提供して、LMFが測位測定値を補正することで、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0224】
図7は本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの四であり、ユーザ端末UEに適用され、下記のステップ700及びステップ701を含む。
【0225】
ステップ700:前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信する。
【0226】
具体的には、本開示の実施形態は、UE-based測位方法に対して、実行本体がユーザ端末UEであり、即ち、ユーザ端末UEを計算ノードとして測位計算を行う。
【0227】
関連するプロトコル仕様では、ユーザ端末UEは、UE-based下りリンク到着時間差測位法及びUE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法の2つの測位方法を用いて測位計算を行うことをサポートする。
【0228】
まず、UEは、自身に対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を計算して取得する。
【0229】
ステップ701:基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信する。
【0230】
具体的には、UE-based下りリンク到着時間差測位法では、UEは基地局Tx Delayパラメータ情報を用いる必要があり、UE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法では、UEは基地局Tx Delayパラメータ情報及び自身のUE Tx Delayパラメータ情報を用いる必要がある。
【0231】
UEは基地局から送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を直接受信してもよく、位置管理機能LMFによって転送された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信してもよい。
【0232】
ステップ702:前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正し、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0233】
具体的には、UE-based下りリンク到着時間差測位法では、送信ノードは基地局であり、受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、測位参照信号設定情報は下り測位参照信号設定情報である。UEは基地局Tx Delayパラメータ情報を用いて、測位測定値を補正し、この時、測位測定値は、UEが測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された測位参照信号を測定して得られたものである。ここで、測位参照信号設定情報は、基地局によって決定され、LMFによってUEに転送される。
【0234】
UE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法では、前記送信ノードはそれぞれ基地局及びUEであり、それに対応して、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号であり、測位参照信号設定情報はそれぞれ下り測位参照信号設定情報及び上り測位参照信号設定情報である。UEは、基地局Tx Delayパラメータ情報及び自身のUE Tx Delayパラメータ情報を用いて、測位測定値を補正し、この時、測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られた測位測定値、及びUEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られた測位測定値である。
【0235】
いくつかの選択的な実施形態では、測位測定値は、下りリンク参照信号時間差DL RSTD、基地局Rx-Tx時間差gNB Rx-Tx Time Difference及びUE Rx-Tx時間差UE Rx-Tx Time Differenceのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0236】
いくつかの選択的な実施形態では、異なるタイプの測位方法について、それぞれ次のような補正を行う。
【0237】
1)下りリンク到着時間差測位法(DL-TDOA)に対して
DL RSTD=DL RSTD-基地局Tx Delay、
2)マルチラウンドトリップタイム測位法(Multi-RTT)に対して
gNB Rx-Tx Time Difference=gNB Rx-Tx Time Difference-UE Tx Delay、
UE Rx-Tx Time Difference=UE Rx-Tx Time Difference-基地局Tx Delay。
【0238】
UEは、補正後の測位測定値、及び基地局の基地局アンテナ位置等の情報に基づいて測位計算を行うことができ、これにより、正確な測位を実現することができる。
【0239】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UE-basedの様々な測位方法に適用されており、送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0240】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0241】
具体的には、UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、前述した実施形態におけるTx Delayパラメータ情報の説明を参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0242】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含む。
【0243】
具体的には、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含む。
【0244】
サービング基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報は、サービング基地局自身によってUEに送信されてもよく、又は、位置管理機能LMFを介して転送されてもよい。
【0245】
隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報は、位置管理機能LMFを介してUEに転送されてもよく、隣接基地局とサービング基地局との間のXnインタフェースを介してサーバに転送された後、サービング基地局によって送信されてもよい。
【0246】
従って、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含む。
【0247】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、基地局Tx Delayパラメータ情報をUEに提供することで、UEは、基地局送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0248】
以下、ユーザ端末UEに採用された測位方法、即ち、下りリンク到着時間差測位法及びマルチラウンドトリップタイム測位法から、それぞれ、本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を更に説明する。
【0249】
いくつかの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することである。
【0250】
具体的には、本開示の実施形態では、ユーザ端末UEは、下りリンク到着時間差測位法を採用する。UEは、基地局によって決定された下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得する必要がある。UEは、位置管理機能LMFから下り測位参照信号設定情報を取得することができる。
【0251】
なお、本開示の実施形態におけるUEは、基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にある。
【0252】
まず、UEは前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力要求メッセージはRequestCapabilitiesメッセージである。
【0253】
UEは前記LMFに測位能力提供メッセージを送信し、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力提供メッセージはProvideCapabilitiesメッセージであり、UEがサポートする測位機能はUE-based DL-TDOA測位である。
【0254】
UEは測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信する。いくつかの実施形態では、測位補助データ要求メッセージはRequestAssistanceDataメッセージであり、測位補助データはDL TDOA測位補助データである。
【0255】
UEはLMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信し、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである。いくつかの実施形態では、測位補助データ提供メッセージはProvideAssistanceDataメッセージである。
【0256】
次いで、UEはLMFから送信された測位情報要求メッセージを受信し、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位情報要求メッセージはRequestLocationInformationメッセージである。
【0257】
UEは、前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得する。いくつかの実施形態では、第5の測位測定値は下りリンク参照信号時間差DL RSTD又はDL RSRPである。
【0258】
それに対応して、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することである。
【0259】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UEが基地局Tx Delayパラメータ情報を用いて測位測定値を補正することで、下りリンク到着時間差測位法の測位精度を向上させることができる。
【0260】
いくつかの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することである。
【0261】
具体的には、本開示の実施形態では、ユーザ端末UEはマルチラウンドトリップタイム測位法を採用する。
【0262】
なお、本開示の実施形態におけるUEは、基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にある。
【0263】
UEは前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信し、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力要求メッセージはRequestCapabilitiesメッセージである。
【0264】
UEは前記LMFに測位能力提供メッセージを送信し、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力提供メッセージはProvideCapabilitiesメッセージであり、UEがサポートする測位機能はUE-based Multi-RTT測位である。
【0265】
UEは測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信する。いくつかの実施形態では、測位補助データ要求メッセージはRequestAssistanceDataであり、前記測位補助データはMulti-RTT補助データである。
【0266】
UEはLMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信し、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである。いくつかの実施形態では、測位補助データ提供メッセージはProvideAssistanceDataであり、前記下り測位参照信号設定情報はサーバ基地局によって決定される。
【0267】
UEはLMFから送信された測位情報要求メッセージを受信し、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位情報要求メッセージはRequestLocationInformationであり、いくつかの実施形態では、下り測位参照信号はDL PRSである。
【0268】
UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得する。いくつかの実施形態では、第6の測位測定値はUE送受信時間差UE Rx-Tx Time Differenceである。
【0269】
UEは、サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、サービング基地局はRRCシグナリングによってUEに上り測位参照信号を設定する。いくつかの実施形態では、上り測位参照信号はUL SRS-Posである。
【0270】
UEは、RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信する。いくつかの実施形態では、第7の測位測定値は基地送受信時間差gNB Rx-Tx Time Differenceである。
【0271】
ここで、LMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することは、
UEは、Multi-RTT測定に関する情報の提供をLMFに要求するためのMulti-RTT測定情報要求をLMFに送信することと、
LMFは、基地局によって測定されたgNB送受信時間差及び基地局Tx DelayをUEに送信するためのMulti-RTT測定情報提供をUEに送信することとを含む。
【0272】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UEが基地局Tx Delayパラメータ情報及びUETx Delayパラメータ情報を用いて測位測定値を補正することで、マルチラウンドトリップタイム測位法の測位精度を向上させることができる。
【0273】
図8は本開示の実施形態に係るUE-basedのMulti-RTT測位方法のフローチャートであり、
UEは、基地局との接続を確立し、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にあるステップと、
LMFは、UEに「測位能力要求(RequestCapabilities)」メッセージを送信し、当該UEがサポートできる測位機能をLMFに通知するようにUEに要求するステップと、
UEは、LMFに「測位能力提供(ProvideCapabilities)」メッセージを送信し、UEがUE-based Multi-RTT測位をサポートすることを報告するステップと、
UEは、LMFに「測位補助データ要求(RequestAssistanceData)」メッセージを送信し、Multi-RTT補助データの提供をLMFに要求するステップと、
LMFは、基地局に「TRP情報要求(TRP INFORMATION RESQUEST)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該要求メッセージは、TRP情報(例えば、TRP ID、TRPアンテナ位置座標等)、DL PRS設定データ及びUL SRS-Pos設定データの提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、当該要求メッセージはTRP情報の提供のみを隣接基地局に要求し、本開示では、LMFは、基地局Tx Delay情報の提供を基地局に請求することができるステップと、
基地局は、LMFに「TRP情報提供(TRP INFORMATION RESPONSE)」メッセージを送信するステップであって、サービング基地局に対して、当該メッセージはDL PRS設定データ及びUL SRS-Pos設定データをLMFに提供し、隣接基地局に対して、当該メッセージはLMFに隣接基地局のTRP情報を提供し、本開示では、サービング基地局及び隣接基地局はLMFに基地局Tx Delay情報を提供することができるステップと、
LMFは、UEに「測位補助データ提供(ProvideAssistanceData)」メッセージを送信し、UEに要求された、DL PRS設定データを含む測位補助データを提供するステップと、
LMFは、UEに「測位情報要求(RequestLocationInformation)」メッセージを送信し、基地局のDL PRSの測定をUEに要求するステップと、
UEは、測位補助データ(例えば、PRS設定データ)を用いて下りリンク信号を測定し、UE送受信時間差(UE Rx-Tx Time Difference)を含む測位測定値を取得するステップと、
基地局は、RRC シグナリングによりUEにSRS-Posを設定するステップと、
UEは、RRC シグナリングに基づいてサービング基地局及び隣接基地局にSRS-Posを送信するステップと、
LMFは、Multi-RTT測位に参加する各基地局に「測定情報要求(MEASUREMENT REQUEST)」メッセージを送信するステップであって、当該メッセージは、UL SRS-Pos設定データを含み、UEから送信されたSRS -Posを測定して、測定された測位測定値をフィードバックするように基地局に要求するステップと、
Multi-RTT測位に参加するすべての基地局はLMFから提供されたUL SRS-Pos設定データを用いて、SRS-Pos信号を測定して測位測定値を取得するステップと、
基地局は、LMFに「測定情報提供(MEASUREMENT REPORT)」メッセージを送信するステップであって、その中にUL SRS-Posを測定して得られた測位測定値を含み、測位測定値がgNB送受信時間差(gNB Rx-Tx Time Difference)を含むステップと、
UEはLMFに「Multi-RTT測定情報要求」(Multi-RTT MEASUREMENT REQUEST)を送信するステップであって、当該メッセージがMulti-RTT測定に関する情報の提供をLMFに要求するステップと、
LMFはUEに「Multi-RTT測定情報提供」(Multi-RTT MEASUREMENT REPORT)を送信するステップであって、当該メッセージLMFは、基地局によって測定されたgNB送受信時間差及び基地局Tx DelayをUEに送信するステップと、
UEは、UE自身のUE Tx Delay情報を用いて、UE Tx Delayの、gNB送受信時間差測定値への影響を除去し(修正後のgNB送受信時間差=修正前のgNB送受信時間差-UE Tx Delay)、基地局から提供された基地局Tx Delay情報を用いて、基地局Tx Delayの、UE送受信時間差測定値への影響を除去し(修正後のUE送受信時間差=修正前のUE送受信時間差-基地局Tx Delay)、次いで、UEは、補正後のUE送受信時間差及びgNB送受信時間差測定値を用いてUEの正確な位置を計算するステップとを含む。
【0274】
図9は本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの五であり、位置管理機能LMFに適用されており、下記のステップ900~ステップ902を含む。
【0275】
ステップ900:基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得する。
【0276】
具体的には、本開示の実施形態は、UE-based測位方法に対して、即ち、依然としてユーザ端末UEによって測位計算を行い、位置管理機能側から、送信チャネル遅延の補正方法を更に説明する。
【0277】
関連するプロトコル仕様では、ユーザ端末UEは、UE-based下りリンク到着時間差測位法及びUE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法の2つの測位方法を用いて測位計算を行うことをサポートする。UE-based下りリンク到着時間差測位法では、UEは基地局Tx Delayパラメータ情報を用いる必要があり、UE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法では、UEは基地局Tx Delayパラメータ情報及び自身のUE Tx Delayパラメータ情報を用いる必要がある。UEは基地局から送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を直接受信してもよく、位置管理機能LMFによって転送された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信してもよい。本開示の実施形態では、基地局Tx Delayパラメータ情報は位置管理機能LMFによって転送される。
【0278】
まず、位置管理機能LMFは、基地局から基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得する。
【0279】
ステップ901:前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信し、
ここで、UE-based下りリンク到着時間差測位法では、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、位置管理機能LMFは基地局から取得された下り測位参照信号設定情報を受信ノードに送信し、UE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法では、前記送信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応し、位置管理機能LMFは、基地局から取得された下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、位置管理機能LMFは、上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信する。
【0280】
ステップ902:前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する。
【0281】
具体的には、位置管理機能LMFは、前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する。
【0282】
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0283】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UE-basedの様々な測位方法に適用されており、位置管理機能により、基地局によって決定された基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を転送することで、送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0284】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局 Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものである。
【0285】
具体的には、基地局及び位置管理機能LMFは、NRPPaメッセージに基づいて、基地局Tx Delayパラメータ情報及び上/下り測位参照信号設定情報を伝達する。
【0286】
前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0287】
位置管理機能LMFは、基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することは、具体的に、
UE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法に対して、位置管理機能LMFは、サービング基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、前記下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、サービング基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信し、前記TRP情報提供メッセージは、位置管理機能LMFに前記下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報を提供するためのものであり、隣接基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、隣接基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信し、前記TRP情報提供メッセージは、位置管理機能LMFに前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を提供するためのものであること、又は、
UE-based下りリンク到着時間差測位法に対して、位置管理機能LMFは、サービング基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、前記下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、サービング基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信し、前記TRP情報提供メッセージは、位置管理機能LMFに前記下り測位参照信号設定情報、サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を提供するためのものであり、隣接基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、前記TRP情報要求メッセージは、隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、隣接基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信し、前記TRP情報提供メッセージは、位置管理機能LMFに前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報を提供するためのものであることである。
【0288】
上記の実施形態の内容に基づいて、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含む。
【0289】
具体的には、本開示の実施形態はUE-based下りリンク到着時間差測位法に適用される。従って、本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UE-basedに対する上記測位方法における、ユーザ端末UEを実行本体とする送信チャネル遅延の補正方法の実施形態における関連説明及び理解を対応的に参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0290】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UEに基地局Tx Delayパラメータ情報を提供することで、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0291】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための前記上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含む。
【0292】
具体的には、本開示の実施形態はUE-basedマルチラウンドトリップタイム測位法に適用される。
【0293】
LMFはUEに測位能力要求メッセージを送信し、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力要求メッセージはRequestCapabilitiesメッセージである。
【0294】
LMFはUEから送信された測位能力提供メッセージを受信し、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである。いくつかの実施形態では、測位能力提供メッセージはProvideCapabilitiesメッセージであり、UEがサポートする測位機能はUE-based Multi-RTT測位である。
【0295】
LMFはUEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信し、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものである。いくつかの実施形態では、測位補助データ要求メッセージはRequestAssistanceDataメッセージであり、測位補助データはMulti-RTT測位補助データである。
【0296】
LMFはUEに測位補助データ提供メッセージを送信し、前記測位補助データ提供メッセージはUEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである。いくつかの実施形態では、測位補助データ提供メッセージはProvideAssistanceDataメッセージであり、測位補助データはMulti-RTT測位補助データである。
【0297】
LMFはUEに測位情報要求メッセージを送信し、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定する。いくつかの実施形態では、前記測位情報要求メッセージはRequestLocationInformationメッセージであり、下り測位参照信号はDL PRSである。
【0298】
LMFは測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信し、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための前記上り測位参照信号設定情報を含む。いくつかの実施形態では、測定情報要求メッセージはMEASUREMENT REQUESTメッセージであり、上り測位参照信号はUL SRS-Posである。
【0299】
LMFは、測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信する。Multi-RTT測位に参加するすべての基地局は、LMFから提供されたUL SRS-Pos設定データを用いて、SRS-Pos信号を測定して測位測定値を取得し、基地局はLMFに測定情報提供メッセージを送信し、測定情報提供メッセージは測定して得られた測位測定値を含む。いくつかの実施形態では、測定情報提供メッセージはMEASUREMENT REPORTメッセージである。
【0300】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0301】
図10は本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法のフローチャートの六であり、基地局に適用され、下記のステップ1000とステップ1001を含む。
【0302】
ステップ1000:前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得する。
【0303】
具体的には、基地局は、対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を決定する。
【0304】
ステップ1001:ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する。
【0305】
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0306】
本開示の実施形態は、UE-based測位方法に対して、即ち、依然としてユーザ端末UEによって測位計算を行い、基地局側から、送信チャネル遅延の補正方法を更に説明する。従って、本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、前述した、UE-basedに対する測位方法における、ユーザ端末UEを実行本体とする送信チャネル遅延の補正方法の実施形態における関連説明及び理解を対応的に参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0307】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、UE-basedの様々な測位方法に適用されており、送信チャネル遅延の、時間に関する測位測定値への影響を除去し、測位精度を効果的に向上させることができる。
【0308】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供することは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することを含み、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信する。
【0309】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、前述した、UE-basedに対する測位方法における、ユーザ端末UEを実行本体とする送信チャネル遅延の補正方法の実施形態における関連説明及び理解を対応的に参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0310】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含む。
【0311】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、ここで、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局 Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求する。
【0312】
本開示の実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法は、前述した、UE-basedに対する測位方法における、ユーザ端末UEを実行本体とする送信チャネル遅延の補正方法の実施形態における関連説明及び理解を対応的に参照することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0313】
図11は本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFの構造の概略図の一であり、メモリ1120、送受信機1100、プロセッサ1110を含み、ここで、
送受信機1100は、プロセッサ1110の制御下でデータを送受信するためのものである。
【0314】
ここで、
図11では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1110に代表される1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリ1120に代表されるメモリの様々な回路は、一体にリンクされている。バスアーキテクチャは、また、周辺機器、電圧レギュレーター、及び電力管理回路等の様々な他の回路を一体にリンクすることもでき、これらはすべて当技術分野でよく知られているものであるため、本開示ではそれらを更に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1100は、複数の要素であってもよく、即ち、伝送媒体において他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ1110は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理を管理することに用いられ、メモリ1120は、プロセッサ1110が操作を実行する時に使用されるデータを記憶することができる。
【0315】
プロセッサ1110は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを使用してもよい。
【0316】
プロセッサ1110は、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0317】
本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0318】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号である。
【0319】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含む。
【0320】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0321】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含む。
【0322】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含む。
【0323】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0324】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含む。
【0325】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0326】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0327】
本開示の上記各実施形態に係る位置管理機能LMFは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0328】
図12は本開示の実施形態に係るユーザ端末UEの構造の概略図の一であり、メモリ1220、送受信機1200、プロセッサ1210を含み、
送受信機1200は、プロセッサ1210の制御下でデータを送受信するためのものである。
【0329】
ここで、
図12では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1210に代表される1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリ1220に代表されるメモリの様々な回路は、一体にリンクされている。バスアーキテクチャは、また、周辺機器、電圧レギュレーター、及び電力管理回路等の様々な他の回路を一体にリンクすることもでき、これらはすべて当技術分野でよく知られているものであるため、本開示ではそれら更にを説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1200は、複数の要素であってもよく、即ち、伝送媒体において他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。異なるユーザデバイスによって、ユーザインターフェース1230は、必要なデバイスを外部/内部で接続することができるインターフェースであってもよく、接続されたデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。
【0330】
プロセッサ1210は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理を管理することに用いられ、メモリ1220は、プロセッサ1210が操作を実行する時に使用されるデータを記憶することができる。
【0331】
オプションとして、プロセッサ1210は、CPU(中央処理装置)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、又はCPLD(Complex Programmable Logic Device、複雑なプログラマブルロジックデバイス)であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを使用してもよい。
【0332】
プロセッサ1210は、前記メモリ1220におけるコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0333】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含む。
【0334】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含む。
【0335】
1つの選択的な実施形態では、上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、前記第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含む。
【0336】
なお、本開示の上記各実施形態に係るユーザ端末UEは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0337】
図13は本開示の実施形態に係る基地局の構造の概略図の一であり、メモリ1320、送受信機1300、プロセッサ1310を含み、ここで、
送受信機1300は、プロセッサ1310の制御下でデータを送受信するためのものである。
【0338】
ここで、
図13では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1310に代表される1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリ1320に代表されるメモリの様々な回路は、一体にリンクされている。バスアーキテクチャは、また、周辺機器、電圧レギュレーター、及び電力管理回路等の様々な他の回路を一体にリンクすることもでき、これらはすべて当技術分野でよく知られているものであるため、本開示ではそれらを更に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1300は、複数の要素であってもよく、即ち、伝送媒体において他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ1310は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理を管理することに用いられ、メモリ1320は、プロセッサ1310が操作を実行する時に使用されるデータを記憶することができる。
【0339】
プロセッサ1310は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを使用してもよい。
【0340】
プロセッサ1310は、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0341】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記した、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。
【0342】
上記の実施形態の内容に基づいて、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0343】
なお、本開示の上記各実施形態に係る基地局は、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0344】
本開示の実施形態は、ユーザ端末UEを更に提供し、当該ユーザ端末UEは、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することとを実行するためのものであり、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0345】
1つの選択的な実施形態では、前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含む。
【0346】
1つの選択的な実施形態では、前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することである。
【0347】
1つの選択的な実施形態では、前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することである。
【0348】
1つの選択的な実施形態では、前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0349】
なお、本開示の上記各実施形態に係るユーザ端末UEは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0350】
本開示の実施形態は、位置管理機能LMFを更に提供し、当該位置管理機能LMFは、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応する。
【0351】
1つの選択的な実施形態では、前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものである。
【0352】
1つの選択的な実施形態では、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含む。
【0353】
1つの選択的な実施形態では、前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための前記上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含む。
【0354】
なお、本開示の上記各実施形態に係る位置管理機能LMFは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0355】
本開示の実施形態は基地局を更に提供し、当該基地局は、メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、次の操作、即ち、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを実行するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0356】
1つの選択的な実施形態では、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供することは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することを含み、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信する。
【0357】
1つの選択的な実施形態では、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記した、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含む。
【0358】
1つの選択的な実施形態では、前記した、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することを含み、ここで、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求する。
【0359】
なお、本開示の上記各実施形態に係る基地局は、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0360】
図14は本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFの構造の概略図の二であり、第1の伝送ユニット1410及び第1の補正ユニット1420を含み、ここで、
第1の伝送ユニット1410は、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信するためのものであり、
第1の補正ユニット1420は、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0361】
オプションとして、前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号である。
【0362】
オプションとして、前記送信ノードが基地局である場合、前記第1の伝送ユニットは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとに用いられ、
前記第1の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することに用いられる。
【0363】
オプションとして、
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第1の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第1の測位能力要求ユニットと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第1の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第1の測位能力受信ユニットと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信するための第1の測位補助要求受信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものである第1の測位補助要求受信ユニットとを更に含む。
【0364】
オプションとして、前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記第1の伝送ユニットは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を前記基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとに用いられ、
前記第1の補正ユニットは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することに用いられる。
【0365】
オプションとして、
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第2の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第2の測位能力要求ユニットと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第2の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものである第2の測位能力受信ユニットと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信するための第1の送信遅延要求ユニットであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものである第1の送信遅延要求ユニットとを更に含む。
【0366】
オプションとして、前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記第1の伝送ユニットは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとに用いられ、
前記第1の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとに用いられる。
【0367】
オプションとして、
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第3の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第3の測位能力要求ユニットと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第3の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものである第3の測位能力受信ユニットと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信するための第2の送信遅延要求ユニットであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものである第2の送信遅延要求ユニットと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信するための第2の測位補助要求受信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものである第2の測位補助要求受信ユニットとを更に含む。
【0368】
オプションとして、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0369】
オプションとして、前記送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア 周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0370】
なお、本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0371】
図15は本開示の実施形態に係るユーザ端末UEの構造の概略図の二であり、第1の取得ユニット1510及び第1の送信ユニット1520を含み、ここで、
第1の取得ユニット1510は、前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信するためのものであり、
第1の送信ユニット1520は、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFが前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0372】
オプションとして、前記第1の送信ユニットは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとに用いられる。
【0373】
オプションとして、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信するための第1の上り測位参照信号設定情報受信ユニットと、
前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正するための第1の上り測位参照信号送信ユニットとを更に含む。
【0374】
オプションとして、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信するための測位補助要求送信ユニットと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信するための測位補助データ受信ユニットと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正するための第1の測定・補正ユニットと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正するための第2の上り測位参照信号送信ユニットとを更に含む。
【0375】
なお、本開示の実施形態に係るユーザ端末UEは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0376】
図16は本開示の実施形態に係る基地局の構造の概略図の二であり、第2の取得ユニット1610及び第2の送信ユニット1620を含み、ここで、
第2の取得ユニット1610は、前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得するためのものであり、
第2の送信ユニット1620は、位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFが前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0377】
オプションとして、前記第2の送信ユニットは、
前記LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、前記LMFにTRP情報提供メッセージを送信することに用いられ、
ここで、前記TRP情報要求メッセージは、前記自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含み、又は、
前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を前記基地局に要求するためのものであり、前記TRP情報提供メッセージは、前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を含む。
【0378】
オプションとして、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記上り測位参照信号設定情報及び/又は下り測位参照信号設定情報は前記サービング基地局によって決定される。
【0379】
なお、本開示の実施形態に係る基地局は、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0380】
図17は本開示の実施形態に係るユーザ端末UEの構造の概略図の三であり、第3の取得ユニット1710、受信ユニット1720及び第2の補正ユニット1730を含み、ここで、
第3の取得ユニット1710は、前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信するためのものであり、
受信ユニット1720は、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信するためのものであり、
第2の補正ユニット1730は、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0381】
オプションとして、前記受信ユニットは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することに用いられる。
【0382】
オプションとして、前記送信ノードが基地局である場合、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信するための第1の測位能力要求受信ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第1の測位能力要求受信ユニットと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信するための第1の測位能力送信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第1の測位能力送信ユニットと、
測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信するための第1の測位補助データ要求送信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、測位補助データの提供を前記LMFに要求するためのものである第1の測位補助データ要求送信ユニットと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信するための第1の測位補助データ受信ユニットであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである第1の測位補助データ受信ユニットと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信するための第1の測位情報要求受信ユニットであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものである第1の測位情報要求受信ユニットと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得するための第1の測定ユニットとを更に含み、
前記第2の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することに用いられる。
【0383】
オプションとして、前記送信ノードが基地局及びUEである場合、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信するための第2の測位能力要求受信ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第2の測位能力要求受信ユニットと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信するための第2の測位能力送信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第2の測位能力送信ユニットと、
測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信する第2の測位補助データ要求送信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは、測位補助データの提供を前記LMFに要求するためのものである第2の測位補助データ要求送信ユニットと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信するための第2の測位補助データ受信ユニットであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである第2の測位補助データ受信ユニットと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信するための第2の測位情報要求受信ユニットであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものである第2の測位情報要求受信ユニットと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得するための第2の測定ユニットと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信する第2の上り測位参照信号設定情報受信ユニットと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局はLMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信するための第2の上り測位参照信号送信ユニットとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記第2の補正ユニットは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することに用いられる。
【0384】
オプションとして、前記UE Tx Delayパラメータ情報又は基地局Tx Delayパラメータ情報は、送信チャネルの絶対群遅延情報、送信チャネルの相対群遅延情報及び送信チャネル群遅延情報の品質インジケータを含み、ここで、
前記送信チャネルの絶対群遅延情報は、各キャリア周波数帯又は一定のキャリア帯域幅を有するキャリア周波数に関するパラメータであり、前記キャリア周波数帯又はキャリア周波数の絶対遅延を表し、
前記送信チャネルの相対群遅延情報は、帯域又はキャリア周波数によってカバーされる帯域幅におけるサブキャリア周波数に関連するパラメータのセットであり、
前記送信チャネル群遅延情報の品質インジケータは誤差パラメータを含む。
【0385】
なお、本開示の実施形態に係るユーザ端末UEは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0386】
図18は本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFの構造の概略図の三であり、第4の取得ユニット1810、第3の送信ユニット1820及び第4の送信ユニット1830を含み、ここで、
第4の取得ユニット1810は、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得するためのものであり、
第3の送信ユニット1820は、前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信するためのものであり、
第4の送信ユニット1830は、前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEが自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応する。
【0387】
オプションとして、前記第4の取得ユニットは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することに用いられ、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものである。
【0388】
オプションとして、
UEに測位能力要求メッセージを送信するための第4の測位能力要求ユニットであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものである第4の測位能力要求ユニットと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信するための第4の測位能力受信ユニットであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものである第4の測位能力受信ユニットと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信するための第3の測位補助要求受信ユニットであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものである第3の測位補助要求受信ユニットと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信するための測位補助データ提供ユニットであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものである測位補助データ提供ユニットと、
UEに測位情報要求メッセージを送信するための第1の測位要求送信ユニットであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定する第1の測位要求送信ユニットとを更に含む。
【0389】
オプションとして、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信するための第2の測位要求送信ユニットであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、測位に参加するすべての基地局に要求するための上り測位参照信号設定情報を含む第2の測位要求送信ユニットと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信するための測位測定値受信ユニットとを更に含む。
【0390】
なお、本開示の実施形態に係る位置管理機能LMFは、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0391】
図19は本開示の実施形態に係る基地局の構造の概略図の三であり、第5の取得ユニット1910及び第2の伝送ユニット1920を含み、ここで、
第5の取得ユニット1910は、前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得するためのものであり、
第2の伝送ユニット1920は、ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEが前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正するためのものであり、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0392】
オプションとして、前記第2の伝送ユニットは、
下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFにより前記UEに転送して、前記UEは前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定すること、又は、
上り測位参照信号設定情報及び下り測位参照信号設定情報を生成し、位置管理機能LMFに送信して、前記LMFは、前記下り測位参照信号設定情報をUEに送信し、前記上り測位参照信号設定情報を測位に参加するすべての基地局に送信することに用いられ、
ここで、基地局は、RRCシグナリングによりUEに上り測位参照信号設定情報を設定して、前記UEは前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、RRCシグナリングにより前記基地局に上り測位参照信号を送信する。
【0393】
オプションとして、前記基地局は、サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記サービング基地局は、前記UEに自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を直接送信し、又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送し、前記隣接基地局は、前記サービング基地局又はLMFにより自身の基地局Tx Delayパラメータ情報を転送することを含む。
【0394】
オプションとして、前記第2の伝送ユニットは、
LMFから送信されたTRP情報要求メッセージを受信し、LMFにTRP情報提供メッセージを送信することに用いられ、ここで、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求し、又は、
サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び自身の基地局Tx Delay情報の提供をサービング基地局に同時に要求し、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求する。
【0395】
なお、本開示の実施形態に係る基地局は、前述した送信チャネル遅延の補正方法によって実現されるすべての方法ステップを実現することができ、同じ技術的効果を達成することができ、ここでは、方法の実施形態と同じ部分及び有益な効果についての説明を省略する。
【0396】
ただし、本開示の実施形態では、ユニットの分割は、例示的であり、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実現では他の分割方法があり得る。また、本開示の各実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形で実現することができ、ソフトウェア機能ユニットの形で実現することもできる。
【0397】
上記の統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実現し、独立した製品として販売又は使用する場合、1つのプロセッサ可読記憶媒体に記憶することができる。そのような理解に基づいて、本開示の技術案は、その本質、又は先行技術に寄与する部分、又は当該技術案の全部又は一部がソフトウェア製品の形で具体化されてもよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、1つのコンピュータデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等)又はプロセッサ(processor)に本開示の各実施形態の前記方法のステップのすべて又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前記記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶可能な種々の媒体を含む。
【0398】
別の態様では、本開示の実施形態は、コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記各実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのものであり、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0399】
又は、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記各実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのものであり、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0400】
又は、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記各実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのものであり、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
位置管理機能LMFに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0401】
又は、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記各実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのものであり、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものである。
【0402】
又は、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記各実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのものであり、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応する。
【0403】
又は、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記各実施形態に係る送信チャネル遅延の補正方法を実行させるためのものであり、前記送信チャネル遅延の補正方法は、
前記基地局に対応する送信チャネル遅延基地局Tx Delayパラメータ情報を取得することと、
ユーザ端末UEに測位参照信号設定情報を提供し、前記UEに前記基地局Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記UEは前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、ユーザ端末UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、前記基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたものである。
【0404】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセスできる任意の利用可能な媒体又はデータ記憶装置であってもよく、磁性メモリ(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光学メモリ(例えばCD、DVD、BD、HVD等)、及び半導体メモリ(例えばROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))等を含むが、これらに限定されない。
【0405】
当業者には理解されるように、本開示の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得る。従って、本開示は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施形態を採用することができる。更に、本開示は、コンピュータで利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータで利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、光学メモリ等を含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0406】
本開示は、本開示の実施形態の方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ実行可能命令によって実現できることが理解可能である。これらのコンピュータ実行可能命令は、1つのマシンを生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによる命令の実行により、フローチャートの1つ又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための手段が生成される。
【0407】
これらのプロセッサ実行可能命令は、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされて、コンピュータで実現される処理を生成するために、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデバイス上で一連の動作ステップを実行させることもできる。これにより、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0408】
もちろん、当業者が、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更及び変形を行うことができる。従って、本開示のこれらの変更及び変形が、本開示の特許請求の範囲及びその均等な技術的の範囲に含まれる場合、本開示は、これらの変更及び変形を含むことも意図する。
【符号の説明】
【0409】
1100 送受信機
1110 プロセッサ
1120 メモリ
1200 送受信機
1210 プロセッサ
1220 メモリ
1230 ユーザインターフェース
【手続補正書】
【提出日】2023-02-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置管理機能LMFに適用されており、
送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することと、
前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、前記受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、前記送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項2】
前記送信ノードは基地局及び/又はユーザ端末UEであり、ここで、
前記送信ノードが基地局である場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードはUEであり、前記測位参照信号は下り測位参照信号であり、
前記送信ノードがUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報はUE Tx Delayパラメータ情報であり、前記受信ノードは基地局であり、前記測位参照信号は上り測位参照信号であり、
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記Tx Delayパラメータ情報は基地局Tx Delayパラメータ情報及びUE Tx Delayパラメータ情報を含み、前記受信ノードはそれぞれUE及び基地局であり、前記測位参照信号はそれぞれ下り測位参照信号及び上り測位参照信号であることを特徴とする請求項1に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項3】
前記送信ノードが基地局である場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのTRP情報要求メッセージを前記基地局に送信することと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第1の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第1の測位測定値を補正することを含
み、
前記した、基地局にTRP情報要求メッセージを送信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項
2に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項4】
前記送信ノードがユーザ端末UEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、前記基地局に自身のTRP情報及び上り測位参照信号設定情報の提供を要求するためのものであることと、
前記TRP情報及び上り測位参照信号設定情報を受信することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第2の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第2の測位測定値を補正することを含
み、
前記した、UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信する前に、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項
2に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項5】
前記送信ノードがそれぞれ基地局及びUEである場合、前記した、送信ノードから送信された送信チャネル遅延Tx Delayパラメータ情報を受信し、受信ノードに測位参照信号設定情報を送信することは、
UEが取得したUE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信することであって、前記TRP情報要求メッセージは、自身のTRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報の提供を基地局に要求するためのものであることと、
前記TRP情報、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UEに前記下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを送信して、前記UEは、前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得することと、
前記基地局に前記上り測位参照信号設定情報を含む測定情報要求メッセージを送信して、前記基地局は、前記上り測位参照信号設定情報に基づいて、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得することとを含み、
前記した、前記Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを含
み、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
UEにUE Tx Delay要求メッセージを送信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは、前記UEに測位補助データを提供するように前記LMFに要求するためのものであることとを更に含むことを特徴とする請求項
2に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項6】
ユーザ端末UEに適用されており、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、基地局が上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記UEから送信された上り測位参照信号を測定して得られたもの、及び/又は、前記UEが下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項7】
前記した、位置管理機能LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を送信することは、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能と、UE Tx Delayパラメータ情報を提供する能力があるかどうかとを前記LMFに通知するためのものであることと、
前記LMFから送信されたUE Tx Delay要求メッセージを受信することであって、前記UE Tx Delay要求メッセージは、UE Tx Delayパラメータ情報の提供を前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに前記UE Tx Delayパラメータ情報を含むUE Tx Delay提供メッセージを送信することとを含
み、
前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定し、測定して得られた測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記測位測定値を補正することを更に含
み、又は、
前記した、前記LMFにUE Tx Delay提供メッセージを送信した後に、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
前記LMFから送信された、下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データ提供メッセージを受信することと、
前記下り測位参照信号設定情報に基づいて、基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第3の測位測定値を取得し、前記第3の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第3の測位測定値を補正することと、
基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信し、前記基地局に上り測位参照信号を送信して、前記基地局は前記上り測位参照信号を測定して、第4の測位測定値を取得し、前記第4の測位測定値を前記LMFに送信して、前記LMFは前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第4の測位測定値を補正することとを更に含むことを特徴とする請求項
6に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項8】
ユーザ端末UEに適用されており、
前記UEに対応する送信チャネル遅延UE Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することと、
前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであることを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項9】
前記した、基地局又は位置管理機能LMFから送信された基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することは、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及びサービング基地局によって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
サービング基地局自身の基地局Tx Delayパラメータ情報、及び前記LMFによって転送された隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信すること、又は、
前記LMFによって転送されたサービング基地局及び隣接基地局の基地局Tx Delayパラメータ情報を受信することを含むことを特徴とする請求項
8に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項10】
前記送信ノードが基地局である場合、前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記下り測位参照信号設定情報を用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第5の測位測定値を取得することとを更に含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第5の測位測定値を補正することであることを特徴とする請求項
8に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項11】
前記送信ノードが基地局及びUEである場合、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正する前に、
前記LMFから送信された測位能力要求メッセージを受信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
前記LMFに測位能力提供メッセージを送信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
測位補助データの提供を前記LMFに要求するための測位補助データ要求メッセージを前記LMFに送信することと、
LMFから送信された測位補助データ提供メッセージを受信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
LMFから送信された測位情報要求メッセージを受信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであることと、
前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定して、第6の測位測定値を取得することと、
サービング基地局がRRCシグナリングにより送信した上り測位参照信号設定情報を受信することと、
RRCシグナリングに基づいて、測位に参加するすべての基地局に上り測位参照信号を送信して、前記の測位に参加するすべての基地局は、LMFから送信された上り測位参照信号設定情報に基づいて、前記上り測位参照信号を測定して、第7の測位測定値を取得し、且つLMFにより前記第7の測位測定値を前記UEに送信することとを更に含み、
ここで、測位に参加するすべての基地局は前記サービング基地局及び少なくとも1つの隣接基地局を含み、
前記した、前記UE Tx Delayパラメータ情報及び/又は基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することは、具体的には、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第6の測位測定値を補正すること、及び
前記UE Tx Delayパラメータ情報に基づいて、前記第7の測位測定値を補正することであることを特徴とする請求項
8に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項12】
位置管理機能LMFに適用されており、
基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することと、
前記測位参照信号設定情報を受信ノードに送信することと、
前記基地局Tx Delayパラメータ情報をユーザ端末UEに送信して、前記UEは自身のUE Tx Delayパラメータ情報及び/又は前記基地局Tx Delayパラメータ情報に基づいて、測位測定値を補正することとを含み、
ここで、前記測位測定値は、受信ノードが前記測位参照信号設定情報に基づいて、送信ノードから送信された測位参照信号を測定して得られたものであり、
ここで、前記送信ノードが基地局である場合、受信ノードはUEであり、前記送信ノードがそれぞれUE及び基地局である場合、受信ノードはそれぞれ基地局及びUEに対応することを特徴とする送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項13】
前記した、基地局Tx Delayパラメータ情報及び測位参照信号設定情報を取得することは、
基地局にTRP情報要求メッセージを送信し、基地局から送信されたTRP情報提供メッセージを受信することを含み、
ここで、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、上り測位参照信号設定情報及び前記サービング基地局のTRP情報並びに基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであり、
又は、サービング基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、下り測位参照信号設定情報、前記サービング基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記サービング基地局に同時に要求するためのものであり、隣接基地局に対して、前記TRP情報要求メッセージは、前記隣接基地局のTRP情報及び基地局Tx Delay情報の提供を前記隣接基地局に要求するためのものであ
り、
UEに測位能力要求メッセージを送信することであって、前記測位能力要求メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するように前記UEに要求するためのものであることと、
UEから送信された測位能力提供メッセージを受信することであって、前記測位能力提供メッセージは、前記UEがサポートする測位機能を前記LMFに通知するためのものであることと、
UEから送信された測位補助データ要求メッセージを受信することであって、前記測位補助データ要求メッセージは測位補助データの提供をLMFに要求するためのものであることと、
UEに測位補助データ提供メッセージを送信することであって、前記測位補助データ提供メッセージはUEに下り測位参照信号設定情報を含む測位補助データを提供するためのものであることと、
UEに測位情報要求メッセージを送信することであって、前記測位情報要求メッセージは、基地局から送信された下り測位参照信号を測定するようにUEに要求するためのものであり、UEは前記測位補助データを用いて基地局から送信された下り測位参照信号を測定することとを更に含
み、
前記した、UEに測位情報要求メッセージを送信した後に、
測位に参加するすべての基地局に測定情報要求メッセージを送信することであって、前記測定情報要求メッセージは、UEから送信された上り測位参照信号を測定して、測定された測位測定値を報告するように、前記の測位に参加するすべての基地局に要求するための上り測位参照信号設定情報を含むことと、
測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値を受信し、前記の測位に参加するすべての基地局から送信された測位測定値をUEに送信することとを更に含むことを特徴とする請求項
12に記載の送信チャネル遅延の補正方法。
【請求項14】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
請求項1に記載の方法又は請求項12に記載の方法を実行するためのものであることを特徴とする位置管理機能LMF。
【請求項15】
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
請求項6に記載の方法又は請求項8に記載の方法を実行するためのものであることを特徴とするユーザ端末UE。
【国際調査報告】