IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニの特許一覧

特表2023-537100摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器
<>
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図1
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図2
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図3
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図4
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図5
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図6
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図7
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図8
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図9
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図10
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図11
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図12
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図13
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図14
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図15
  • 特表-摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(54)【発明の名称】摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備える容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/36 20060101AFI20230823BHJP
【FI】
B65D75/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509557
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 IB2021057371
(87)【国際公開番号】W WO2022034500
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】102020000019879
(32)【優先日】2020-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】ロレーナ ダルフォンソ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト ポッローニ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアーノ ガンベリーニ
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB16
3E067AB81
3E067AB83
3E067AC01
3E067BA25A
3E067EA01
3E067FA01
3E067FB02
3E067FC01
(57)【要約】
容器(1)は、少なくとも1つの製品(2)と、製品(2)を収容していて且つ平坦な縁部(5)により取り囲まれた開封端部を有する、ポケット(4)を備えたブリスター(3)であって、ポケット(4)の平坦な縁部(5)に接続して開封端部を閉じる、閉鎖タブ(6)を備えたブリスター(3)と、ブリスター(3)を摺動方式で収容する、支持体(7)であって、それにより、製品(2)がポケット(4)から取り出し不可能な閉鎖位置と製品(2)をポケット(4)から取り出し可能な取り出し位置との間においてブリスター(3)を支持体(7)に対して移動させることを可能にする、支持体(7)と、を具備する。閉鎖タブ(6)の接続端部(8)が支持体(7)に、永続的且つ分離不可能な方法で固定されるので、閉鎖位置から取り出し位置への支持体(7)に対するブリスター(3)の摺動移動が、ポケット(4)の平坦な縁部(5)からの閉鎖タブ(6)の漸進的な分離を生じる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(1)であって、
少なくとも1つの製品(2)と、
前記製品(2)を収容していて且つ平坦な縁部(5)により取り囲まれた開封端部を有する、ポケット(4)を備えたブリスター(3)であって、前記ポケット(4)の前記平坦な縁部(5)に接続して前記開封端部を閉じる、閉鎖タブ(6)を備えたブリスター(3)と、
前記ブリスター(3)を摺動方式で収容する、支持体(7)であって、前記製品(2)が前記ポケット(4)から取り出せない閉鎖位置と前記製品(2)を前記ポケット(4)から取り出し可能な取り出し位置との間において前記ブリスター(3)を前記支持体(7)に対して移動させることを可能にする、支持体(7)と、を具備する、容器(1)において、
前記閉鎖タブ(6)の接続端部(8)が前記支持体(7)に、永続的且つ分離不可能な方法で固定され、前記閉鎖位置から前記取り出し位置への前記支持体(7)に対する前記ブリスター(3)の前記摺動方式の移動が、前記ポケット(4)の前記平坦な縁部(5)から前記閉鎖タブ(6)を漸進的に分離させる、ことを特徴とする容器(1)。
【請求項2】
前記取り出し位置から前記閉鎖位置への前記支持体(7)に対する前記ブリスター(3)の前記摺動移動により、前記閉鎖タブ(6)を、前記ポケット(4)の前記平坦な端部(5)に漸進的に再び結合させる、ことを特徴とする請求項1に記載の容器(1)。
【請求項3】
前記閉鎖タブ(6)が、再付着接着剤(9)により前記ポケット(4)の前記平坦な縁部(5)に接続する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器(1)。
【請求項4】
前記閉鎖タブ(6)は、前記ポケット(4)に向く内面(11)と、前記ポケット(4)に対して反対側に向く外面(12)と、を有しており、
前記接続端部(8)の領域にある前記閉鎖タブ(6)の端部は、前記閉鎖タブ(6)の残りの部分に対して180度曲げられて、前記内面(11)の一部が前記支持体(7)に永続的且つ分離不可能な方法で固定される、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項5】
前記閉鎖タブ(6)は、前記ポケット(4)に向く内面(11)と、前記ポケット(4)に対して反対側に向く外面(12)とを有しており、更に
前記接続端部(8)の領域において、前記外面(12)の一部が前記支持体(7)に永続的且つ分離不可能な方法で固定される、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項6】
前記支持体(7)が、お互いに重なり合う上壁(13)及び下壁(14)を具備し、前記上壁(13)及び前記下壁(14)の間において、前記ポケット(4)の前記縁部(5)により部分的に占められる、内部空間を形成する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項7】
前記上壁(13)は、前記ポケット(4)により係合されていて且つ摺動方向において前記ポケット(4)よりも大きいサイズを有する、第1の貫通開口部(15)を有し、前記ブリスター(3)が、前記閉鎖位置と前記取り出し位置との間で摺動することを可能にする、ことを特徴とする請求項6に記載の容器(1)。
【請求項8】
前記上壁(13)は、固定要素(16)を有しており、前記固定要素(16)は、前記取り出し位置においてのみ前記第1の貫通開口部(15)と係合しており、引き裂くことにより取り外し可能であり、前記ブリスター(3)を前記閉鎖位置から前記取り出し位置まで摺動させることを可能にするために取り外す必要がある、ことを特徴とする請求項7に記載の容器(1)。
【請求項9】
前記固定要素(16)が、前記固定要素(16)の残部に対して90度曲げられた、把持可能な端部(17)を有する、ことを特徴とする請求項8に記載の容器(1)。
【請求項10】
前記下壁(14)が、前記取り出し位置にのみ存在する第2の貫通開口部(18)を有する、ことを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項11】
前記上壁(13)及び前記下壁(14)は、ヒンジ部(19)により互いに接続しており、永続的な接着剤(10)により互いに接着する、ことを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項12】
平行に且つ互いに隣接して配置された、複数のブリスター(3)を具備する、ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項13】
前記支持体(7)の第1の側に互いに平行に且つ隣接して配置された、第1のグループのブリスター(3)と、前記支持体(7)の第2の側に互いに平行に且つ隣接して配置された、第2のグループのブリスター(3)と、を具備することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の容器(1)を製造する方法であって、
前記製品(2)を収容する前記ポケット(4)と前記閉鎖タブ(6)とを備えた、前記ブリスター(3)を製造する工程と、
下壁(14)と第1の貫通開口部(15)を有する上壁(13)とにより形成された、平坦なブランク(20)を提供する工程であって、前記下壁(14)及び前記上壁(13)は互いにヒンジ結合される、工程と、
少なくとも前記下壁(14)に接着剤を塗布する工程と、
前記ブランク(20)の前記下壁(14)上に前記ブリスター(3)を設置し、前記接着剤を介在させることにより前記接続端部(8)を前記下壁(14)に接着させる工程と、
前記上壁(13)を前記下壁(14)に対して曲げて、前記上壁(13)を前記下壁(14)に接触させ、前記ポケット(4)が前記上壁(13)の前記第1の貫通開口部(15)を通過することを可能にする工程と、を具備することを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の製造方法を実施することにより、請求項1から13のいずれか一項に記載の容器(1)を製造する、容器製造機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に関する相互参照
本特許出願は、2020年10月8日に出願された、イタリア特許出願第102020000019879号に基づく優先権を主張するものであり、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスター(blister)を備えた、容器(pack)に関する。
【背景技術】
【0003】
ブリスターは、小物用の容器として使用される様々な種類の組み立て済みプラスチック容器に使用される用語である。ブリスターの2つの主な構成要素は、製品を収納していて且つプラスチック又はアルミニウム等の十分に変形可能な材料で作られたポケットと、紙、プラスチック又はアルミニウムで作られた突き破ることができる閉鎖タブと、であり、閉鎖タブは、ポケットの平坦な端部に貼り付け又は溶接される。ブリスターは、変形可能なポケットを指で押圧することにより開く(確実に、つまり再び閉じる可能性なしで);指により加えられ且つ製品に伝わる閉鎖タブへの圧力が、閉鎖タブを突き破るので、製品を出現させることができる。
【0004】
変形可能な空洞から製品を介して閉鎖タブに圧力を伝達しなければならないという事実は、粉末、液体及び一般的に「柔らかい」製品等の製品を、十分に剛性のないブリスターパック内に詰めることを不可能にする。考えられる解決策は、使用者が掴んで引っ張って空洞から閉鎖タブを徐々に外さなければならない、接着性の閉鎖タブによりポケットを閉鎖することである;即ち、閉鎖タブは壊されないが、しかし比較的弱い接着剤によりポケットの平坦な縁部に閉鎖タブが接続するので、閉鎖タブは徐々に取り外される。しかしながら、接着性の閉鎖タブの使用は、開くために常に両手を使用する必要があり、とりわけ、接着性の閉鎖タブの持ち上げフラップの識別と把持とを必要とする;ブリスターの取り扱い時において、幾つかの外部物体が引っ掛かって偶発的な且つ望ましくないブリスターの開封を引き起こすことを防ぐため、接着性の閉鎖タブの持ち上げフラップは、あまり大きくできないので、接着性の閉鎖タブの持ち上げフラップの識別及び把持は、良好な視力と良好な神経運動との協調を必要とする操作である。
【0005】
特許文献1は、スリーブ及びトレイアセンブリを開示しており、スリーブ及びトレイアセンブリは、トレイをスリーブ内へ挿入すると、フィルムは、トレイのアクセス開口部を覆う位置に配置されるように、トレイとスリーブとに取り付けられた可撓性フィルムを有する。
【0006】
特許文献2は、一方の側に開口して電子部品を収納する役割を果たす複数の凹状収納部を有する本体と、凹状収納部の開口部を覆う蓋と、本体と蓋との間に介在する被覆シートと、を具備する、電子部品用の容器を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5269404号明細書
【特許文献2】国際公開第2019/065734号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備えた容器を提供することであり、ブリスターは、「柔らかい」製品を収容し、容易且つ迅速に開くように設計されており、更に、偶発的で且つ望ましくない開封のリスクが(十分に)ない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、摺動により開封可能な少なくとも1つのブリスターを備えた容器が、添付の特許請求の範囲に記載された内容に従って、提供される。
【0010】
特許請求の範囲は、本明細書の不可欠な部分を形成する本発明の実施形態を説明するものである。
【0011】
本発明はここで、添付の図面を参照して説明されるが、図面は、本発明の幾つかの非限定的な実施の形態の例を示す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、ブリスターを備えた容器が閉じた状態を示す斜視図である。
図2図2は、固定要素を取り外した後の図1の容器が閉じた状態を示す斜視図である。
図3図3は、図1の容器の取り出し状態を示す構成図である。
図4図4は、底面図であり、図1の容器の取り出し状態を示す構成図である。
図5図5は、様々な構成にある、図1の容器の概略側面図である。
図6図6は、様々な構成にある、図1の容器の概略側面図である。
図7図7は、様々な構成にある、図1の容器の概略側面図である。
図8図8は、様々な構成にある、図1の容器の概略側面図である。
図9図9は、図1の容器の斜視図であり、部分的な分解図である。
図10図10は、図1の容器のブリスターの透視図である。
図11図11は、図1の容器のための支持体を製作するために使用される、ブランクの平面図である。
図12図12は、斜視図であり、図1の容器の代替例が閉じた状態を示す。
図13図13は、図12の容器の斜視の部分的な分解図である。
図14図14は、図12の容器用の支持体を得るために使用される、ブランクの平面図である。
図15図15は、斜視図であり、図1の容器の他の代替例が閉じた状態を示す。
図16図16は、図1の容器の他の代替例の、一部が取り出しの状態であって、一部が閉じた状態にある、斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1、2及び3において、番号1は全体として、製品2(図4~8に概略的に示されており、例えば、新世代の無煙紙巻タバコ用の詰め替え品等のタバコ産業の製品であり得るであろう)を含む、容器1を示す。別の例として、製品2は、従来のタバコ産業等の、製薬産業の、又は特には菓子である食品産業の、製品であり得るであろう。
【0014】
容器1は、製品2をその内側に収容する、ブリスター3を具備しており;図10においてより良好に示されているように、ブリスター3は、その内側に製品2を収容する、ポケット4(即ち、一方の側が開いたカップ状体)を具備し;平坦な縁部5により囲まれた、開封端部を有する。更に、図10においてより良好に示されるように、ブリスター3はまた、開封端部を閉じて製品2をポケット4内に保持するために、ポケット4の平坦な縁部5に接続する閉鎖タブ6も具備する。
【0015】
添付の図面に示される実施の形態において、ポケット4は略平行六面体の形状を有し(完全な平行六面体の形状と比較して、ポケット4は丸みを帯びた縁部を有する)、従って、平坦な縁部5は、略長方形の形状を有する(完全な長方形の形状と比較して、縁部5は丸みを帯びた縁部5を有する)。明らかに、ポケット4(結果として、その平坦な縁部5)は、異なる構成及び形状を有することができ、例えば、正方形の断面又は長方形の断面等を有し、半球状、平坦であり得る。
【0016】
図1、2及び3に示されるように、容器1は、支持体7を具備しており、ポケット4から製品2が取り出されない、閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)と、ポケット4から製品2を取り出すことが可能な、取り出し位置(図3、4及び8に示される)と、の間で、ブリスター3を支持体7に対して動かすことを可能にするように、支持体7は、ブリスター3を摺動方式で収容する。
【0017】
閉鎖タブ6の接続端部8(図5~8及び10においてより良好に示される)が、永続的且つ分離不可能な方法で支持体7に固定されるので、閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)から取り出し位置(図3、4及び8に示される)までの、支持体7に対するブリスター3の摺動移動は、ポケット4の平坦な縁部5から閉鎖タブ6を漸進的に分離させる(図7及び8においても示されている)。換言すれば、ブリスター3が閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)から取り出し位置(図3、4及び8に示される)に移動する際に、閉鎖タブ6の接続端部8が永続的且つ分離不可能な方法で支持体7に固定されるので、接続端部8は、支持体7上に静止した状態で保持されて、支持体7に対して摺動するポケット4の平坦な縁部5から、閉鎖タブ6の残部は、強制的に徐々に分離する。
【0018】
特に、閉鎖タブ6の接続端部8が、支持体7に永続的且つ分離不可能な方法で固定されるので、ブリスター3が閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)にある時に、閉鎖タブ6がポケット4の平坦な縁部5に完全に接着しており、ブリスター3が取り出し位置(図3、4及び8に示される)にある時に、閉鎖タブ6は、ポケット4の平坦な縁部5から最大の偏位を有する。結果的に、ブリスター3が閉鎖位置(図1、2、5、及び6に示される)にある時に、閉鎖タブ6の接続端部8は、摺動方向(即ち、ブリスター3が、閉鎖位置から取り出し位置に移動するために、摺動する方向)に対して前方の位置にある。
【0019】
取り出し位置(図3、4及び8に示される)から閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)への支持体7に対するブリスター3の摺動移動は、閉鎖タブ6をポケット4の平坦な縁部5へ徐々に進ませて再び結合させることに留意することが重要である;即ち、ブリスター3の摺動により決定される、ポケット4の平坦な縁部5からの閉鎖タブ6の剥離(分離)工程は、ブリスター3を反対方向に摺動させて元に戻すことができる。
【0020】
図10に示されるように、閉鎖タブ6は、乾燥せず且つ閉鎖タブ6をポケット4の平坦な縁部5に数回結合及び分離させることを可能にする、再付着接着剤9(「接着及び分離」接着剤とも呼ばれる)によりポケット4の平坦な縁部5に接続している;その後、再付着接着剤9の使用により、ポケット4は開封することが可能であり(ブリスター3を閉鎖位置から取り出し位置に移動させることにより)、且つ密封する方法で再び閉鎖可能である(ブリスター3を取り出し位置から閉鎖位置に移動させることにより)。これとは別に、接着剤9は、再付着のタイプのものである代わりに、永続的なタイプ(即ち、乾燥するものであって、再組み立て可能でない方法で分離するように切断する必要があるもの)であり、比較的弱いもの(ブリスターに過剰な力を加える必要なく、ブリスター3の摺動移動中に切断されるもの)であり得る。
【0021】
図10に示されるように、閉鎖タブ6は、永続的な接着剤10により支持体7に接続しており(即ち、永続的な接着剤10が乾燥し、分離されるためには再接着が不可能な方法で切断されなければならない)、そして比較的強い(支持体7と閉鎖タブ6との接続は、使用中に決して壊されてはならないため)。
【0022】
図10に示されるように、閉鎖タブ6は、ポケット4に向く内面11と、ポケット4の反対側に向く外面12と、を有する。添付の図に示される実施の形態において、接続端部8において閉鎖タブ6の端部は、閉鎖タブ6の残りの部分に対して180度曲げられて、その結果、内面11の一部は、支持体7に永続的且つ分離不可能な方法で固定される(永続的な接着剤10を使用することにより)。接続端部8を、閉鎖タブ6の残りの部分に対して180度曲げることにより、ブリスターパック3の開封ストローク(opening stroke)を数ミリメートル減少させることができる。図示されない別の実施の形態によれば、接続端部8において、閉鎖タブ6の外面12の一部は、支持体7に永続的且つ分離不可能な方法で固定される(永続的な接着剤10により)。
【0023】
図9においてより良好に示されるように、支持体7は、ポケット4の縁部5により部分的に占められる、内部空間(図5~8においてより良好に示される)をそれらの間に画定するように、お互いに重なり合う、上壁13と下壁14とを具備する。2つの壁13及び14は、ブリスター3が位置する(様々な可能な位置において)、全領域の周りに配置される、永続的な接着剤10によりお互いに接着する。
【0024】
支持体7の上壁13は、ポケット4により係合されていて且つ摺動方向においてポケット4よりも大きなサイズを有する、貫通開口部15を有するので、ブリスター3は、閉鎖位置(図1、2、5及び6において図示される)と取り出し位置(図3、4及び8において図示される)との間において摺動可能である。好適な実施の形態によれば、上壁13は、固定要素16を有しており、固定要素16は、取り出し位置においてのみ貫通開口部15と係合しており、引き裂くことにより取り外し可能であり、ブリスター3が閉鎖位置(図1、2、5及び6において図示される)から取り出し位置(図3、4及び8において図示される)に摺動することを可能にするには、取り外す必要がある。換言すれば、固定要素16は、固定要素16の引き剥がし式の取り外しを容易にする、強度が予め弱められた引き剥がし線により上壁13の残部に接続する。好適な実施の形態によれば、固定要素16は、固定要素16の残部に対して90度曲げられた把持可能な端部17を有する(図1及び5に示されるように)。
【0025】
支持体7の下壁14は、ブリスター3が取り出し位置(図3、4及び8に示される)にある時だけ、ポケット4の開封端部を露出するように、取り出し位置(図3、4及び8に示される)においてのみ存在する、貫通開口部18を有する。即ち、ブリスター3が閉鎖位置にある時(図1、2、5及び6に示される)に、ポケット4の開封端部は、支持体7の下壁14により完全に覆われており、従って外側(閉鎖タブ6の存在に関係なく)からアクセス可能ではなく;ブリスター3が取り出し位置(図3、4及び8に示される)に移動する時にのみ、その際ポケット4の開封端部は、支持体7の下壁14の貫通開口部18を通して外側からアクセス可能になる。
【0026】
好適な実施の形態によれば、支持体7の上壁13及び下壁14は、ヒンジ部19により互いに接続しており;その結果、支持体7は、2つの壁12及び13により形成された平坦なブランク20(図11に示される)を折り曲げることにより形成され、これらの2つ壁は、ヒンジ部19によりお互いにヒンジ結合する(ヒンジ部19は、強度が予め弱められた折り曲げ線を形成する)。
【0027】
図示されない可能な代替例によれば、支持体7は、上壁13と下壁14との間に配置される、中間壁(即ち、中間壁は、一方の側において上壁13に接着され、反対側において下壁14に接着される)を具備しており、更に中心において、ブリスター3の移動領域の境界を定める、貫通開口部を有する。支持体7の中間壁は、上壁13又は下壁14にヒンジ結合されて、容器1の製作中に上壁13又は下壁14に対して180度曲げられることが好ましい。中間壁は、その中にブリスター3を取り囲む、実際の軌道を形成するので、支持体7の中間壁の機能は、より確実で且つ正確な方法で、ブリスター3の移動を規定することである。
【0028】
ブリスター3が取り出し位置(図3、4及び8に示される)に到達する時に形成される、ポケット4のアクセス領域のサイズは、閉鎖位置(図1、2、5及び6に図示される)と取り出し位置(図3、4及び8に示される)との間のブリスター3のストロークの長さに依存しており;即ち、閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)と取り出し位置(図3、4及び8に示される)との間のブリスター3のストローク長が長い程、ブリスター3が取り出し位置(図3、4及び8に示される)に到達した時に形成される、ポケット4のアクセス領域の寸法は大きくなる。設計段階において、多少伸長された上壁13の貫通開口部15(従って、ブリスター3の多少伸長されたストローク)を選択して、ポケット4への多少大きなアクセス領域を有することが可能であり;明らかに、ポケット4へのアクセス領域のサイズは、ポケット4内に収容される、製品2のタイプに関連して選択される(例えば、より大きな製品2が、ポケット4へのより大きなアクセス領域を必要とする一方で、軽量で無秩序な製品2は、意図せず且つ制御されないこぼれを避けるために、ポケット4へのより小さなアクセス領域を推奨する)。
【0029】
容器1を製造するために、製品2を収容するポケット4と閉鎖タブ6とを備えた状態で、ブリスター3が(既知の方法で)最初に得られる。次に、互いにヒンジ結合される、下壁14及び上壁13によって、平坦なブランク20が形成された状態で、提供され;ブランク20上に、及び特に平坦なブランク20の下壁14上に、永続的な接着剤10が塗布される。この時点で、ブリスター3が、ブランク20の下壁14上に配置されており(永続的な接着剤10の存在により、閉鎖タブ6の接続端部8を下壁14に接着させる)、そしてその後上壁13は、下壁14に対して曲げられて、ポケット4を上壁13の貫通開口部15を通り通過させることにより、上壁13は下壁14と接触させられており;この操作において、ポケット4が上壁13の貫通開口部15を通過する時に、ポケット4は、固定要素16の把持可能な端部17の90度の曲げを生じる。
【0030】
上述の包装(製造)工程は、一般的に自動梱包機械において実施される。
【0031】
図1~11において、ブリスター3の摺動方向は、ブリスター3に対して長手方向に向いており;即ち、ブリスター3の摺動方向は、ブリスター3の長辺に対して平行(即ち、ブリスター3の摺動方向は、ブリスター3の短辺に対して垂直である)である。
【0032】
図12~14に示される代替例において、ブリスター3の摺動方向は、ブリスター3に対して横方向に向いており;即ち、ブリスター3の摺動方向は、ブリスター3の短辺に対して平行(即ち、ブリスター3の摺動方向は、ブリスター3の長辺に対して垂直である)である。
【0033】
図1~14において、容器1は、単一のブリスター3を具備する(従って、単一の製品2を収容する)。図15に示される代替例において、容器1は、お互いに平行に且つ並んで配置される、複数のブリスター3を具備しており;図15において、3つのブリスター3が示されているが、明らかに、ブリスター3の数は、異なってもよい。図16に示される代替例において、容器1は、支持体7の第1の側にお互いに平行に且つ並んで配置される、ブリスター3の第1のグループと、支持体7の第2の側にお互いに平行に且つ並んで配置される、ブリスター3の第2のグループとを具備しており;支持体7の2つの側面は、お互いにヒンジ結合する。図16において、各々が3つのブリスター3を有するグループが示されるが、しかし明らかにブリスター3の数は、異なってもよい。
【0034】
単一の製品2は、同じブリスター3内に(即ち、同じブリスター3のポケット4内に)収容可能であろう;これとは別に、2つ以上の製品2は、同じブリスター3内に(即ち、同じブリスター3のポケット4内に)収容可能であろう。即ち、単一の製品2又はお互いに接触して配置された複数の製品2は、ブリスター3のポケット4に収容されてもよい。2つ以上の製品2を同じブリスター3内に収容する場合に、ブリスター3の開封後にブリスター3を再び閉じられることは、一度に1つの製品2だけを取り出すことを可能にしつつ、別の製品2を閉じたブリスター3に安全に残すことを可能にするので、特に有用である。同じブリスター3内(即ち、同じブリスター3のポケット4内)の幾つかの製品2が存在することは、喫煙品業界において(即ち、タバコ業界において)比較的良くあることである。換言すれば、同じブリスター3(即ち、同じブリスター3のポケット4)内に、喫煙品業界(即ち、タバコ業界)の幾つかの製品2を、備えることができる。
【0035】
明らかに、ブリスター3に収容される製品2は、任意のタイプであり得る;喫煙品用の構成要素(例えば、新世代の無煙タバコ用の詰め替え品、巻きタバコ用のばらのたばこ等)、医薬品(やはり粉末又は液体状の)、耳栓、製菓産業の製品である。
【0036】
本明細書に記載の実施の形態は、本発明の範囲から逸脱することなく互いに組み合わせ可能である。
【0037】
上述の容器1は、多くの利点を有する。
【0038】
先ず、上記の容器1は、製品2の取り出しが製品2に圧力をかけることを必要としないため、「柔らかい」製品2を収容するように設計される。
【0039】
更に、ブリスター3を閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)から取り出し位置 (図3、4、及び 8に示される)に移動させるために、過大ではない力でブリスター3を押すだけで十分であるので、上述の容器1は、開くことは、非常に簡単で、労力が最小であり、且つ理解しやすい(片手だけで開くこともできる)。
【0040】
上述の容器1はまた、ブリスター3を取り出し位置(図3、4及び8に示される)から閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)に移動させることにより、容易且つ効果的に再閉鎖可能である。製品2の取り出し後にブリスター3を閉じることは、非常に有利であり得るが、その理由は、そのことが、製品2の残部が誤ってこぼれることを防止可能にし(特に製品2が液体又は粉末である場合に)、及びそのことが、排出された製品2をブリスター3内に戻すことを可能にする(即ち、そのことは、排出された製品2の適切な処分まで、排出された製品2を保管する場所を提供する)からである。更に、製品2の取り出し後にブリスター3を閉じられることは、より多くの製品2が同じブリスター3内に準備される場合に非常に有用であり;使用者は、ブリスター3を開いて一度に1つの製品2だけを取り出し、後で取り出される別の製品2をブリスター3の内部に残すことができるので、ブリスター3を閉じることが可能であることは、非常に便利である。
【0041】
上述の容器1は、最初の開封において、引き裂いて取り外さなければならない、固定要素16の存在により、その完全な状態を調べることを可能にする。即ち、容器1が、これまで決して開けられていなかったことを、固定要素16は確認可能にする。換言すれば、固定要素16は、上述の容器1の完全な状態の保証シールを構成する。
【0042】
上述の容器1はまた、それだけではないが、第1の開封において、引き裂いて取り外さなければならない、固定要素16の存在により、偶発的で且つ望ましくない開封の危険性から完全に解放されている。実際には、例え固定要素16が無くても、正確な強さ及び正確な方向の力が偶発的にブリスター3に加えられて、ブリスター3を閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)から取り出し位置(図3、4及び8に示される)に向かって移動させることが、非常に困難であるので、上記の容器1の偶発的で且つ望ましくない開封は、極めて生じにくい。
【符号の説明】
【0043】
1 容器
2 製品
3 ブリスター
4 ポケット
5 縁部
6 閉鎖タブ
7 支持体
8 接続端部
9 再付着接着剤
10 永続的な接着剤
11 内面
12 外面
13 上壁
14 下壁
15 貫通開口部
16 固定要素
17 把持可能な端部
18 貫通開口部
19 ヒンジ部
20 ブランク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
好適な実施の形態によれば、支持体7の上壁13及び下壁14は、ヒンジ部19により互いに接続しており;その結果、支持体7は、2つの壁13及び14により形成された平坦なブランク20(図11に示される)を折り曲げることにより形成され、これらの2つ壁は、ヒンジ部19によりお互いにヒンジ結合する(ヒンジ部19は、強度が予め弱められた折り曲げ線を形成する)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
上述の容器1はまた、それだけではないが、第1の開封において、引き裂いて取り外さなければならない、固定要素16の存在により、偶発的で且つ望ましくない開封の危険性から完全に解放されている。実際には、例え固定要素16が無くても、正確な強さ及び正確な方向の力が偶発的にブリスター3に加えられて、ブリスター3を閉鎖位置(図1、2、5及び6に示される)から取り出し位置(図3、4及び8に示される)に向かって移動させることが、非常に困難であるので、上記の容器1の偶発的で且つ望ましくない開封は、極めて生じにくい。
なお、本発明の実施態様として、以下に示すものがある。
[態様1]
容器(1)であって、
少なくとも1つの製品(2)と、
前記製品(2)を収容していて且つ平坦な縁部(5)により取り囲まれた開封端部を有する、ポケット(4)を備えたブリスター(3)であって、前記ポケット(4)の前記平坦な縁部(5)に接続して前記開封端部を閉じる、閉鎖タブ(6)を備えたブリスター(3)と、
前記ブリスター(3)を摺動方式で収容する、支持体(7)であって、前記製品(2)が前記ポケット(4)から取り出せない閉鎖位置と前記製品(2)を前記ポケット(4)から取り出し可能な取り出し位置との間において前記ブリスター(3)を前記支持体(7)に対して移動させることを可能にする、支持体(7)と、を具備する、容器(1)において、
前記閉鎖タブ(6)の接続端部(8)が前記支持体(7)に、永続的且つ分離不可能な方法で固定され、前記閉鎖位置から前記取り出し位置への前記支持体(7)に対する前記ブリスター(3)の前記摺動方式の移動が、前記ポケット(4)の前記平坦な縁部(5)から前記閉鎖タブ(6)を漸進的に分離させる、ことを特徴とする容器(1)。
[態様2]
前記取り出し位置から前記閉鎖位置への前記支持体(7)に対する前記ブリスター(3)の前記摺動移動により、前記閉鎖タブ(6)を、前記ポケット(4)の前記平坦な端部(5)に漸進的に再び結合させる、ことを特徴とする態様1に記載の容器(1)。
[態様3]
前記閉鎖タブ(6)が、再付着接着剤(9)により前記ポケット(4)の前記平坦な縁部(5)に接続する、ことを特徴とする態様1又は2に記載の容器(1)。
[態様4]
前記閉鎖タブ(6)は、前記ポケット(4)に向く内面(11)と、前記ポケット(4)に対して反対側に向く外面(12)と、を有しており、
前記接続端部(8)の領域にある前記閉鎖タブ(6)の端部は、前記閉鎖タブ(6)の残りの部分に対して180度曲げられて、前記内面(11)の一部が前記支持体(7)に永続的且つ分離不可能な方法で固定される、ことを特徴とする態様1から3のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様5]
前記閉鎖タブ(6)は、前記ポケット(4)に向く内面(11)と、前記ポケット(4)に対して反対側に向く外面(12)とを有しており、更に
前記接続端部(8)の領域において、前記外面(12)の一部が前記支持体(7)に永続的且つ分離不可能な方法で固定される、ことを特徴とする態様1から3のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様6]
前記支持体(7)が、お互いに重なり合う上壁(13)及び下壁(14)を具備し、前記上壁(13)及び前記下壁(14)の間において、前記ポケット(4)の前記縁部(5)により部分的に占められる、内部空間を形成する、ことを特徴とする態様1から5のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様7]
前記上壁(13)は、前記ポケット(4)により係合されていて且つ摺動方向において前記ポケット(4)よりも大きいサイズを有する、第1の貫通開口部(15)を有し、前記ブリスター(3)が、前記閉鎖位置と前記取り出し位置との間で摺動することを可能にする、ことを特徴とする態様6に記載の容器(1)。
[態様8]
前記上壁(13)は、固定要素(16)を有しており、前記固定要素(16)は、前記取り出し位置においてのみ前記第1の貫通開口部(15)と係合しており、引き裂くことにより取り外し可能であり、前記ブリスター(3)を前記閉鎖位置から前記取り出し位置まで摺動させることを可能にするために取り外す必要がある、ことを特徴とする態様7に記載の容器(1)。
[態様9]
前記固定要素(16)が、前記固定要素(16)の残部に対して90度曲げられた、把持可能な端部(17)を有する、ことを特徴とする態様8に記載の容器(1)。
[態様10]
前記下壁(14)が、前記取り出し位置にのみ存在する第2の貫通開口部(18)を有する、ことを特徴とする態様6から9のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様11]
前記上壁(13)及び前記下壁(14)は、ヒンジ部(19)により互いに接続しており、永続的な接着剤(10)により互いに接着する、ことを特徴とする態様6から10のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様12]
平行に且つ互いに隣接して配置された、複数のブリスター(3)を具備する、ことを特徴とする態様1から11のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様13]
前記支持体(7)の第1の側に互いに平行に且つ隣接して配置された、第1のグループのブリスター(3)と、前記支持体(7)の第2の側に互いに平行に且つ隣接して配置された、第2のグループのブリスター(3)と、を具備することを特徴とする態様1から11のいずれか一態様に記載の容器(1)。
[態様14]
態様1から13のいずれか一態様に記載の容器(1)を製造する方法であって、
前記製品(2)を収容する前記ポケット(4)と前記閉鎖タブ(6)とを備えた、前記ブリスター(3)を製造する工程と、
下壁(14)と第1の貫通開口部(15)を有する上壁(13)とにより形成された、平坦なブランク(20)を提供する工程であって、前記下壁(14)及び前記上壁(13)は互いにヒンジ結合される、工程と、
少なくとも前記下壁(14)に接着剤を塗布する工程と、
前記ブランク(20)の前記下壁(14)上に前記ブリスター(3)を設置し、前記接着剤を介在させることにより前記接続端部(8)を前記下壁(14)に接着させる工程と、
前記上壁(13)を前記下壁(14)に対して曲げて、前記上壁(13)を前記下壁(14)に接触させ、前記ポケット(4)が前記上壁(13)の前記第1の貫通開口部(15)を通過することを可能にする工程と、を具備することを特徴とする方法。
[態様15]
態様14に記載の製造方法を実施することにより、態様1から13のいずれか一態様に記載の容器(1)を製造する、容器製造機。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10
【国際調査報告】