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特表2023-537134ネットワーク移行方法、装置及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(54)【発明の名称】ネットワーク移行方法、装置及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/14 20090101AFI20230823BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20230823BHJP
   H04W 76/20 20180101ALI20230823BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W48/16 131
H04W76/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509816
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(85)【翻訳文提出日】2023-02-10
(86)【国際出願番号】 CN2021111712
(87)【国際公開番号】W WO2022033458
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】202010803197.8
(32)【優先日】2020-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】張 鵬飛
(72)【発明者】
【氏名】康 艶超
(72)【発明者】
【氏名】韓 魯峰
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE56
5K067JJ39
(57)【要約】
本出願は、ネットワーク移行方法、装置及び機器を開示し、通信の分野に属する。前記方法は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するステップと、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するステップと、前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するステップであって、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作であるステップと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に応用されるネットワーク移行方法であって、
ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するステップと、
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するステップと、
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するステップであって、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作であるステップと、を含む、ネットワーク移行方法。
【請求項2】
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行する前記ステップは、
前記進行中のトラフィックに第1優先度のトラフィックが含まれるならば、前記第1優先度のトラフィックが完了した後、前記移行操作を実行するステップを含み、前記第1優先度が所定優先度を上回る、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行する前記ステップは、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行する前記ステップは、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、所定タイマが満了した後、前記移行操作を実行するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップは、
前記第1拡張SOR情報に含まれるターゲットオブジェクトに基づき、前記進行中のトラフィックの優先度を特定するステップを含み、
前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、
データネットワーク名DNN関連情報と、
5Gサービス品質QoS識別子関連情報と、
プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、
インターネットプロトコルIPアドレス情報と、
パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報を検証するステップと、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報への検証を行わないステップと、のうちの1つをさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、
前記ネットワーク側機器に第1指示情報を報告するステップをさらに含み、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートする場合に、前記現在滞在しているPLMNへの前記端末機器の登録プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第2拡張SOR情報を送信するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2拡張SOR情報を前記第1拡張SOR情報に置き換えるステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器及び前記ネットワーク側機器の両方ともサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワーク側機器が前記拡張SOR情報の更新プロセスに応答して送信した最新の拡張SOR情報が受信された場合に、前記第3拡張SOR情報を前記最新の拡張SOR情報に置き換えるステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、
前記ネットワーク側機器から送信された第2指示情報を受信するステップであって、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものであるステップと、
取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記第2指示情報が指示した場合に、前記拡張SOR情報の更新プロセスをトリガするステップと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク側機器に応用されるネットワーク移行方法であって、
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信するステップを含み、
前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である、ネットワーク移行方法。
【請求項15】
前記第1拡張SOR情報にターゲットオブジェクトが含まれ、前記ターゲットオブジェクトが前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、
データネットワーク名DNN関連情報と、
5Gサービス品質 QoS識別子関連情報と、
プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、
インターネットプロトコルIPアドレス情報と、
パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理された拡張SOR情報である、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理されていない拡張SOR情報である、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、
前記端末機器から報告された第1指示情報を受信するステップをさらに含み、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、前記現在滞在しているPLMNへの登録プロセスにおいて前記端末機器から送信された第2拡張SOR情報を受信するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、
前記第2拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1拡張SOR情報は、
前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、
前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、
前記第2拡張SOR情報と、
前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記端末機器が把握した時、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて送信した第3拡張SOR情報を受信するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記端末機器から送信された前記第3拡張SOR情報を受信する前に、
前記端末機器に第2指示情報を送信するステップをさらに含み、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、
前記第3拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1拡張SOR情報は、
前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、
前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、
前記第3拡張SOR情報と、
前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するための受信モジュールと、
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するための特定モジュールと、
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するための処理モジュールであって、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である処理モジュールと、を含む、ネットワーク移行装置。
【請求項28】
前記処理モジュールは、具体的に、
前記進行中のトラフィックに第1優先度のトラフィックが含まれるならば、前記第1優先度のトラフィックが完了した後、前記移行操作を実行するために用いられ、前記第1優先度が所定優先度を上回る、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記処理モジュールは、具体的に、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行するために用いられる、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記処理モジュールは、具体的に、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、所定タイマが満了した後、前記移行操作を実行するために用いられる、請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記特定モジュールは、具体的に、
前記第1拡張SOR情報に含まれるターゲットオブジェクトに基づき、前記進行中のトラフィックの優先度を特定するために用いられ、
前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項27から30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、
データネットワーク名DNN関連情報と、
5Gサービス品質QoS識別子関連情報と、
プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、
インターネットプロトコルIPアドレス情報と、
パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
検証モジュールをさらに含み、前記検証モジュールは、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報を検証するステップと、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報への検証を行わないステップと、の操作のうちの1つを実行するために用いられる、請求項27から30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、前記ネットワーク側機器に第1指示情報を報告するための送信モジュールをさらに含み、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項27に記載の装置。
【請求項35】
前記送信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートする場合に、前記現在滞在しているPLMNへの前記端末機器の登録プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第2拡張SOR情報を送信するために用いられる、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記第2拡張SOR情報を前記第1拡張SOR情報に置き換えるための第1更新モジュールをさらに含む、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記送信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器及び前記ネットワーク側機器の両方ともサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信するために用いられる、請求項34に記載の装置。
【請求項38】
前記ネットワーク側機器が前記拡張SOR情報の更新プロセスに応答して送信した最新の拡張SOR情報が受信された場合に、前記第3拡張SOR情報を前記最新の拡張SOR情報に置き換えるための第2更新モジュールをさらに含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記受信モジュールはさらに、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に前記第2拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記ネットワーク側機器から送信された第2指示情報を受信するために用いられ、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものであり、
前記処理モジュールはさらに、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記第2指示情報が指示した場合に、前記拡張SOR情報の更新プロセスをトリガするために用いられる、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信するための送信モジュールを含み、
前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である、ネットワーク移行装置。
【請求項41】
前記第1拡張SOR情報にターゲットオブジェクトが含まれ、前記ターゲットオブジェクトが前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、
データネットワーク名DNN関連情報と、
5Gサービス品質 QoS識別子関連情報と、
プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、
インターネットプロトコルIPアドレス情報と、
パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理された拡張SOR情報である、請求項40に記載の装置。
【請求項44】
前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理されていない拡張SOR情報である、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記端末機器から報告された第1指示情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項41に記載の装置。
【請求項46】
前記受信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、前記現在滞在しているPLMNへの登録プロセスにおいて前記端末機器から送信された第2拡張SOR情報を受信するために用いられる、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記第2拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するための第1特定モジュールをさらに含む、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記第1拡張SOR情報は、
前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、
前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、
前記第2拡張SOR情報と、
前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記受信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記端末機器が把握した時、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて送信した第3拡張SOR情報を受信するために用いられる、請求項45に記載の装置。
【請求項50】
前記送信モジュールはさらに、
前記端末機器から送信された前記第3拡張SOR情報を受信する前に、前記端末機器に第2指示情報を送信するために用いられ、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記第3拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するための第2特定モジュールをさらに含む、請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記第1拡張SOR情報は、
前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、
前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、
前記第3拡張SOR情報と、
前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む、請求項51に記載の装置。
【請求項53】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、端末機器。
【請求項54】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項55】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法のステップが実現され、又は前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項56】
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法のステップが実現され、又は前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品。
【請求項57】
プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサが端末機器又はネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するためのものであり、又は前記プロセッサが端末機器又はネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するためのものである、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年8月11日に中国特許局に出願した、出願番号が202010803197.8で、発明の名称が「ネットワーク移行方法、装置及び機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本発明に組み込まれる。
本出願は通信の分野に関し、特にネットワーク移行方法、装置及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ホームネットワークは、ユーザ機器(User Equipment,UE。端末機器と呼ばれてもよい)を他のネットワークに移行させると決定すると、UEに関連指示を送信するが、UEが指示を受信した後、UEにおいて進行中(ongoing)のトラフィックが存在すれば、UEはongoingトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行し、これは明らかにUEのネットワーク移行の効率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、UEのネットワーク移行効率が低いという問題を解決できるために、ネットワーク移行方法、装置及び機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様において、端末機器に応用されるネットワーク移行方法であって、
ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するステップと、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するステップと、前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するステップであって、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作であるステップと、を含むネットワーク移行方法を提供する。
【0005】
第2態様において、
ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するための受信モジュールと、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するための特定モジュールと、前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するための処理モジュールであって、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である処理モジュールと、を含むネットワーク移行装置を提供する。
【0006】
第3態様において、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現される端末機器を提供する。
【0007】
第4態様において、ネットワーク側機器に応用されるネットワーク移行方法であって、
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信するステップを含み、前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作であるネットワーク移行方法を提供する。
【0008】
第5態様において、
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信するための送信モジュールを含み、前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作であるネットワーク移行装置を提供する。
【0009】
第6態様において、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第4態様に記載の方法のステップが実現されるネットワーク側機器を提供する。
【0010】
第7態様において、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現され、又は前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第4態様に記載の方法のステップが実現される可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第8態様において、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現され、又は前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第4態様に記載の方法のステップが実現されるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0012】
第9態様において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサが端末機器又はネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は第4態様に記載の方法のステップを実現するためのものであるチップを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例において、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信したとともに、取り決められた拡張SOR能力をサポートする場合に、まず該受信された第1拡張SOR情報に基づいてその進行中のトラフィックの優先度を特定し、さらに特定された優先度に基づいて対応するネットワーク移行操作を実行し、即ち端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行することで、ネットワーク移行を実現することができる。こうして、トラフィックの優先度分類を行い、トラフィックの優先度に対応するネットワーク移行を行うことで、端末機器における進行中のトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行するのを回避でき、それによりネットワーク移行の効率が向上する。
【0014】
ここで説明される図面は、本出願をさらに理解させ、本出願の一部を構成するためのものであり、本出願の例示的な実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。図面の説明を次に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例におけるネットワーク移行方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例における別のネットワーク移行方法のフローチャートである。
図4】本出願の実施例におけるUEがVPLMNに滞在している時の登録フローの模式図である。
図5】本出願の実施例におけるUEがVPLMNに滞在している時の情報更新のフローチャートである。
図6】本出願の実施例におけるUEがHPLMNに滞在している時の登録フローの模式図である。
図7】本出願の実施例におけるUEがHPLMNに滞在している時の情報更新のフローチャートである。
図8】本出願の実施例におけるUEが拡張SOR情報を受信した後の処理フローチャートである。
図9】本出願の実施例におけるネットワーク移行装置の構造模式図である。
図10】本出願の実施例における別のネットワーク移行装置の構造模式図である。
図11】本出願の実施例における通信機器の構造模式図である。
図12】本出願の実施例における端末機器の構造模式図である。
図13】本出願の実施例におけるネットワーク側機器の構造模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものである。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は前後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合おいて互いに置き換えてもよく、また、「第1」、「第2」等で区別する対象は一般に1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
【0018】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上述したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。しかし、これらの技術が、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能であることに関わらず、以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用する。
【0019】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(vehicle UE,VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本出願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0020】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供されるネットワーク移行方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳細に説明する。
【0021】
図2を参照し、本出願の実施例は端末機器によって実行されるネットワーク移行方法を提供し、該方法は次のフローステップを含む。
【0022】
ステップ201で、ネットワーク側機器から送信された第1拡張(Extended)ローミングステアリング(Steering of Roaming,SOR)情報を受信する。
【0023】
ステップ203で、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する。
【0024】
ステップ205で、前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である。
【0025】
本出願の実施例において、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信したとともに、取り決められた拡張SOR能力をサポートする場合に、まず該受信された第1拡張SOR情報に基づいてその進行中のトラフィックの優先度を特定し、さらに特定された優先度に基づて対応するネットワーク移行操作を実行し、即ち端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行することで、ネットワーク移行を実現することができる。こうして、トラフィックの優先度分類を行い、トラフィックの優先度に対応するネットワーク移行を行うことで、端末機器における進行中のトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行するのを回避でき、それによりネットワーク移行の効率が向上する。
【0026】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ203は次の内容として実行してもよい。
【0027】
前記第1拡張SOR情報に含まれるターゲットオブジェクトに基づき、前記進行中のトラフィックの優先度を特定し、前記ターゲットオブジェクトは、次の(1)及び(2)のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
(1)少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリスト。
選択的に、ネットワーク側機器は端末機器に対して1つ又は複数の上記トラフィックリスト、例えばインターネットプロトコル(Internet Protocol,IP)マルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem,IMS)、ショートメッセージサービス(Short Message Service,SMS)、マルチメディア優先サービス(Multimedia Priority Service,MPS)、ミッションクリティカルサービス(Mission Critical Service,MCS)、タイムセンシティブネットワーク(Time Sensitive Networking,TSN)を設定してもよい。それに加えて、該トラフィックリストは端末機器に対して事前設定してもよく、エアインタフェースメッセージによって端末機器に送信してもよく、端末機器はそれを受信すると端末機器のローカルに更新できる。具体的には、このような1つ又はいくつかのトラフィックリストに基づき、高優先度トラフィックであるトラフィック、及び/又は高優先度でないトラフィックを指定する。
【0029】
(2)少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリスト。
選択的に、前記ネットワークパラメータリストには、次の(1)から(8)のうちの少なくとも1つがさらに含まれる。
(1)単一ネットワークスライス選択補助情報(Single Network Slice Selection Assistance Information,S-NSSAI)関連情報。例えば、何らかのS-NSSAIに属するプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit,PDU)セッション(SESSION)におけるトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(2)データネットワーク名(Data Network Name,DNN)関連情報。例えば、何らかのデータネットワーク(DNN/APN)に接続されるトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(3)5Gサービス品質(Quality of Service,QoS)識別子(5G QoS Identifier,5QI)関連情報。例えば、何らかの5QIに属するトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(6)プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報。例えば、何らかのPDU SESSIONのRequest typeを使用して確立されたPDU SESSIONのトラフィックは高優先度トラフィックに属し、例えば「initial request」、「emergency request」、「existing emergency PDU session」、「MA PDU request」が挙げられる。
(7)インターネットプロトコルIPアドレス情報。例えば、PDU SESSIONのIPアドレスが何らかのIPアドレスに属するPDU SESSIONは高優先度トラフィックに属する。UEのターゲット通信IPアドレスが何らかのアドレス範囲に属するトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(8)パケットフィルタ(Packetfilter)情報。例えば、何らかのPacketfilterを含むPDU SESSION/QOS FLOWにおけるトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
【0030】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ203で特定された進行中のトラフィックが異なる優先度を有する場合、上記ステップ205はそれに応じて異なるネットワーク移行手段として実行でき、それは以下の具体例を含むが、それらに限定されない。
【0031】
具体例1において、上記ステップ205は、次の内容として実行してもよい。
前記進行中のトラフィックに第1優先度のトラフィックが含まれるならば、前記第1優先度のトラフィックが完了した後、前記移行操作を実行し、前記第1優先度が所定優先度を上回る。
【0032】
本出願の実施例において、受信された第1拡張SOR情報に基づいて端末機器における進行中のトラフィックが高い優先度を有すると特定した場合、ネットワーク移行効率を確保するとともに通信品質への影響を回避するために、該タスクの実行が完了してからネットワーク移行を行ってもよい。
【0033】
具体例2において、上記ステップ205は、次の内容として実行してもよい。
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行する。
【0034】
本出願の実施例において、受信された第1拡張SOR情報に基づいて端末機器における進行中のトラフィックが低い優先度を有すると特定した場合、ネットワーク移行の効率を向上させるために、該タスクの実行完了を待つことなく直ちにネットワーク移行を行ってもよい。
【0035】
具体例3において、上記ステップ205は、次の内容として実行してもよい。
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、所定タイマが満了した後、前記移行操作を実行する。
【0036】
本出願の実施例において、受信された第1拡張SOR情報に基づいて端末機器における進行中のトラフィックが低い優先度を有すると特定した場合、ネットワーク移行の効率を向上させるために、一定時間待ってからネットワーク移行を行ってもよく、且つこの場合に該トラフィックの実行が完了しているか否かを考慮する必要がない。
【0037】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ203の前に、前記方法は以下の(1)及び(2)の内容の1つをさらに含んでもよい。
(1)前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMN(Visit PLMN,V-PLMN)である場合に、前記第1拡張SOR情報を検証する。こうして、ネットワーク移行前に、該第1拡張SOR情報が改ざんされたか否かを特定し、情報の安全性及び正確性を保証することができる。
(2)前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMN(Home PLMN,H-PLMN)である場合に、前記第1拡張SOR情報への検証を行わない。
【0038】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ203の前に、前記方法は以下の内容をさらに含んでもよい。
前記ネットワーク側機器に第1指示情報を報告し、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである。
【0039】
選択的に、端末機器は、ネットワーク側機器が適時に端末機器の具体的な能力を把握するように、自身の能力に基づき、取り決められた拡張SORの能力をサポートするか否かを特定し、ネットワーク側機器に報告することができる。
【0040】
説明すべきことは、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、前記ネットワーク側機器に第1指示情報を報告する該ステップと上記ステップ201の前後順は具体的に限定されない点である。
【0041】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、さらに以下の内容を含んでもよい。
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記ネットワーク側機器に拡張SOR情報を送信する。つまり、端末機器は、取り決められた拡張SORの能力をサポートする場合、能動的にネットワーク側機器にそのローカルに現在記憶されている拡張SOR情報を報告することができる。
【0042】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、端末機器は異なるプロセスに基づいてローカルに現在記憶されている拡張SOR情報の報告を完了することができ、それは以下の具体例を含むが、それらに限定されない。
【0043】
具体例Iにおいて、前記ネットワーク側機器に拡張SOR情報を送信する上記ステップは、次の内容として実行してもよい。
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートする場合に、前記現在滞在しているPLMNへの前記端末機器の登録プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第2拡張SOR情報を送信する。
【0044】
さらに選択的に、該第2拡張SOR情報は登録要求で運んで送信してもよい。
【0045】
さらに選択的に、該具体例Iのネットワーク移行方法において、さらに以下の内容を含んでもよい。
前記第2拡張SOR情報を前記第1拡張SOR情報に置き換える。こうして、端末機器のローカルに記憶されている拡張SOR情報の更新を実現できる。
【0046】
説明すべきことは、前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、該第1拡張SOR情報が検証に合格した上で、それに基づいてローカルに記憶されている拡張SOR情報を更新する必要がある点である。
【0047】
具体例IIにおいて、前記ネットワーク側機器に拡張SOR情報を送信する上記ステップは、次の内容として実行してもよい。
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器及び前記ネットワーク側機器の両方ともサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信する。
【0048】
つまり、端末機器は、自身が取り決められた拡張SORの能力をサポートするとともに、ネットワーク側機器が取り決められた拡張SORの能力をサポートすると把握した場合に、拡張SOR情報の更新をトリガし、該更新プロセスにおいて、現在ローカルに記憶されている第3拡張SOR情報を報告することができる。こうして、さらに選択的に、該具体例IIのネットワーク移行方法において、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に前記第3拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、さらに以下の内容を含んでもよい。
前記ネットワーク側機器から送信された第2指示情報を受信し、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものであり、そして取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記第2指示情報が指示した場合に、前記拡張SOR情報の更新プロセスをトリガする。つまり、ネットワーク側機器は自身が取り決められた拡張SORの能力をサポートするか否かを該第2指示情報によって端末機器に対して明示的に指示することができ、さらに端末機器は自身が拡張SOR情報の更新プロセスをトリガしてよいか否かを特定できる。
【0049】
さらに選択的に、該具体例IIのネットワーク移行方法において、さらに以下の内容を含んでもよい。前記ネットワーク側機器が前記拡張SOR情報の更新プロセスに応答して送信した最新の拡張SOR情報が受信された場合に、前記最新の拡張SOR情報に基づいて前記第2拡張SOR情報を更新する。こうして、進行中のトラフィックの優先度に対する正確な判断を保証するために、端末機器のローカルに最新の拡張SOR情報を記憶可能であり、それによりネットワーク移行効率の向上に寄与する。
【0050】
図3を参照し、本出願の実施例は、ネットワーク側機器によって実行されるネットワーク移行方法を提供し、該方法は以下のフローステップを含む。
【0051】
ステップ301で、取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信し、前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である。
【0052】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器は端末機器に第1拡張ローミングステアリングSOR情報を提供することができ、それによって端末機器が取り決められた拡張SOR能力をサポートする場合に、端末機器はまず該受信された第1拡張SOR情報に基づいてその進行中のトラフィックの優先度を特定し、さらに特定された優先度に基づいて対応するネットワーク移行操作を実行し、即ち端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行することで、ネットワーク移行を実現することができる。こうして、トラフィックの優先度分類を行い、端末機器にトラフィックの優先度に対応するネットワーク移行を行わせることで、端末機器における進行中のトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行するのを回避でき、それによりネットワーク移行の効率が向上する。
【0053】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記第1拡張SOR情報にターゲットオブジェクトが含まれ、前記ターゲットオブジェクトが前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記ターゲットオブジェクトは、次の(1)及び(2)のうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
(1)少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリスト。
選択的に、ネットワーク側機器は端末機器に対して1つ又は複数の上記トラフィックリスト、例えばIMS、SMS、MPS、MCS、TSNを設定してもい。それに加えて、該トラフィックリストは端末機器に対して事前設定してもよく、エアインタフェースメッセージによって端末機器に送信してもよく、それによって端末機器はそれを受信するとローカルに更新することができる。具体的には、このような1つ又は複数のトラフィックリストに基づき、高優先度トラフィックであるトラフィック、及び/又は高優先度でないトラフィックを指定する。
【0055】
(2)少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリスト。
選択的に、前記ネットワークパラメータリストには、次の(1)から(8)のうちの少なくとも1つがさらに含まれる。
(1)単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報。例えば、何らかのS-NSSAIに属するプロトコルデータユニットPDU SESSIONにおけるトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(2)データネットワーク名DNN関連情報。例えば、何らかのデータネットワーク(DNN/APN)に接続されるトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(3)5Gサービス品質QoS識別子(5QI)関連情報。例えば、何らかの5QIに属するトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(6)プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報。例えば、何らかのPDU SESSIONのRequest typeを使用して確立されたPDU SESSIONのトラフィックは高優先度トラフィックに属し、例えば「initial request」、「emergency request」、「existing emergency PDU session」、「MA PDU request」が挙げられる。
(7)インターネットプロトコルIPアドレス情報。例えば、PDU SESSIONのIPアドレスが何らかのIPアドレスに属するPDU SESSIONは高優先度トラフィックに属する。UEのターゲット通信IPアドレスが何らかのアドレス範囲に属するトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
(8)パケットフィルタ情報。例えば、何らかのPacketfilterを含むPDU SESSION/QOS FLOWにおけるトラフィックは高優先度トラフィックに属する。
【0056】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、端末機器の現在滞在しているPLMNによって、上記第1拡張SOR情報を端末機器に送信する前に、それに対して異なる処理を行うことができ、それは以下の具体例を含むが、それらに限定されない。
【0057】
具体例1において、前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理された拡張SOR情報である。つまり、端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合、情報の改ざんを回避するために、先にそれを暗号化処理し、情報の安全性及び正確性を保証することができる。
【0058】
具体例2において、前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理されていない拡張SOR情報である。
【0059】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ301の前に、前記方法は、
前記端末機器から報告された第1指示情報を受信するステップをさらに含み、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである。
【0060】
選択的に、端末機器が自身の能力に基づいて特定した、それ自身が取り決められた拡張SORの能力をサポートするか否かについての指示情報を受信することで、端末機器の具体的な能力を適時に把握できる。
【0061】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、さらに以下の内容を含んでもよい。
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、前記端末機器から送信された拡張SOR情報を受信する。つまり、ネットワーク側機器は、端末機器が取り決められた拡張SORの能力を自身がサポートすると特定した場合に能動的に報告した、そのローカルに現在記憶されている拡張SOR情報を受信できる。
【0062】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記端末機器のローカルに現在記憶されている拡張SOR情報は端末機器によって、異なるプロセスに基づいて報告を完了することができ、それは以下の具体例を含むが、それらに限定されない。
【0063】
具体例Iにおいて、本出願の実施例のネットワーク移行方法は、さらに以下の内容を含んでもよい。
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、前記現在滞在しているPLMNへの登録プロセスにおいて前記端末機器から送信された第2拡張SOR情報を受信する。
【0064】
さらに選択的に、該第2拡張SOR情報は登録要求で運んで送信してもよい。
【0065】
さらに選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ301の前に、前記方法は、
前記第2拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するステップをさらに含む。
【0066】
選択的に、前記第1拡張SOR情報は、
(1)前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、
(2)前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、
(3)前記第2拡張SOR情報と、
(4)前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む。
【0067】
具体例IIにおいて、本出願の実施例のネットワーク移行方法は、さらに以下の内容を含んでもよい。
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記端末機器が把握した時、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて送信した第3拡張SOR情報を受信する。
【0068】
つまり、ネットワーク側機器は、端末機器が、取り決められた拡張SORの能力をサポートするとともに取り決められた拡張SORの能力をネットワーク側機器がサポートすると把握したときに、端末機器がそれ自身によりトリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて報告した、そのローカルに現在記憶されている第3拡張SOR情報を受信する。
【0069】
さらに選択的に、前記端末機器から送信された第3拡張SOR情報を受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記端末機器に第2指示情報を送信するステップをさらに含み、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものである。つまり、ネットワーク側機器は、該第2指示情報によって端末機器に、自身が取り決められた拡張SORの能力をサポートするか否かを指示し、さらに端末機器に、拡張SOR情報の更新プロセスをトリガしてよいか否かを指示することができる。
【0070】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行方法において、上記ステップ301の前に、前記方法は、
前記第3拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するステップをさらに含む。
【0071】
選択的に、前記第1拡張SOR情報は、
(1)前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、
(2)前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、
(3)前記第3拡張SOR情報と、
(4)前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む。
【0072】
以下において、図4から図8を参照しながら本出願の実施例のネットワーク移行方法を具体的に説明する。
【0073】
図4を参照し、本出願の実施例はUEがVPLMNに滞在している時の登録フローを提供し、該プロセスにおいてUEは、ネットワークによる拡張SOR情報決定を補助するために、EXT-SOR情報(即ち拡張SOR情報)をネットワークに提供し、ネットワークは拡張SOR情報をUEに更新し、それは以下のステップを含むが、それらに限定されない。
【0074】
S401で、UEは、拡張SOR能力をサポートするか否かを判断する。
選択的に、UEはUEの能力、例えば、R17 UEであるか否か等に基づき、登録要求に拡張SOR情報を追加するか否かを決定する。サポートする場合、S402に進む。
【0075】
S402で、UEはネットワークに登録要求を送信する。
選択的に、登録要求に拡張SOR情報が含まれる。
【0076】
S403で、認定プロセスを行う。UEが登録要求を開始した後、ネットワークの認定プロセスをトリガする。
【0077】
S404で、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)は統合データ管理エンティティ(Unified Data Management,UDM)に拡張SOR情報を提供し、及びネットワークに拡張SOR情報の更新を要求する必要があるか否かを決定する。
選択的に、V-AMFはUEが提供する拡張SOR情報を受信した後、H-AMFによって該情報をUDMに提供し、V-AMFは保存されたUEのコンテキスト情報に基づいてUDMから拡張SOR情報を取得するか否かを決定し得る。
【0078】
S405で、UDMはUEに拡張SOR情報を送信する必要があるか否かを決定する。
選択的に、HPLMN UDMがUEに拡張SOR情報を送信するか否かを決定する基準は、該UEの加入情報、HPLMNの設定情報、現在の負荷等に基づく以外に、UEが拡張SOR能力をサポートするか否か等を決定において考慮すべきである。
(1)HPLMN UDMが判断によって該UEに対して拡張SOR機能を実行すると決定した場合、UDM設定によれば、S406の実行が必要であるか否かを判断する必要があり得る。さらに、UDMにおいて、SOR-AFから拡張SOR情報を取得する必要があるように設定されていれば、S406を実行し、そうでなければS406をスキップする。
(2)HPLMN UDMが判断によって該UEに対して拡張SOR機能を実行しないと決定した場合、拡張SOR情報の処理をスキップし、登録フローを行う。
【0079】
S406で、UDMはSOR_AFから拡張SOR情報を取得する。
選択的に、該拡張SOR情報はUEにおける最終的な記憶位置に対応し、平文であってもよく、暗号化された情報であってもよい。最終的にMEに記憶すれば平文となり、最終的に汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module,USIM)カードに記憶すれば、暗号化された情報となる。
【0080】
S407で、UDMは拡張SOR情報の決定を行う。
選択的に、UDMはUEが提供する拡張SOR情報A及びHPLMNが生成する拡張SOR情報B(該情報はH-PLMNのUDM又はSOR-AFにより生成される)に基づいて決定を行い、UEに最終的に送信する拡張SOR情報Cを決定する。HPLMNのポリシーによれば、該決定は、CがAとBの和集合であってもよいこと、CがAとBの積集合であってもよいこと、CがBに等しくてもよいこと、CがAに等しくてもよいこと、という結果であってもよいが、それらに限定されない。
【0081】
S408~S410で、UDMは生成された拡張SOR情報をAUSFに送信して暗号化させ、暗号化結果を返す。
生成された拡張SOR情報をV-PLMNによる改ざんから守るために、拡張SOR情報を暗号化処理する必要があると解してもよい。
【0082】
S411で、HPLMNは保護されている拡張SOR情報をH-AMFによってV-AMFに送信する。
【0083】
S412で、HPLMNは保護されている拡張SOR情報をH-AMFによってV-AMFに送信する。
【0084】
S413で、UEは受信された拡張SOR情報を検証する。
選択的に、UEは事前に合意したセキュリティアルゴリズム及び受信したセキュリティパラメータを使用して、受信された拡張SOR情報を検証し、それによって該情報が改ざんされたか否かを検証する。改ざんされたと発見した場合、SOR情報が改ざんされた処理フローに進む。改ざんされていない場合、S414を行う。
【0085】
S414で、記憶されている拡張SOR情報を更新する。即ち、最新の拡張SOR情報を受信した後、該情報を更新する。
【0086】
S415~S416で、受信された拡張SOR情報に基づき、UEが現在のPLMNへの登録に成功し且つそこに滞在するか、ターゲットPLMNを探し且つそこへの登録を試みるかを決定する。
選択的に、受信された拡張SOR情報においてpreferred PLMN/access technology combinationが指定され、且つ現在のV-PLMNが該リストにない場合、UEはターゲットPLMNを探し且つそこへの登録を試み、そうでなければ登録を完了し、該V-PLMNに滞在する。
【0087】
図5を参照し、本出願の実施例はUEがVPLMNに滞在している時の情報更新フロー、即ちUEがVPLMNに滞在している時に開始する、ネットワークと取り決めた拡張SOR情報の更新フローを提供し、該プロセスにおいてUEは、ネットワークによる拡張SOR情報更新を補助するために、ネットワークに対して拡張SOR情報の更新を開始し、更新後の拡張SOR情報を提供し、且つ更新後の拡張SOR情報をUEに送信する。該プロセスはネットワークが拡張SOR情報更新を容認するケースとそれを拒否するケースとの2つのケースを含み、以下のステップを含むが、それらに限定されない。
【0088】
S501で、UEは拡張SOR情報更新を開始すると決定し、例えば何らかのトラフィックの優先度を変更すると決定する。
【0089】
S502で、UEはUL NAS TRANSPORTによって更新しようとする拡張SOR情報をネットワークに送信する。
選択的に、拡張SOR情報はUL NAS TRANSPORTメッセージのPayload containerに含まれてもよく、該Payload containerは拡張SOR transparent containerタイプであってもよく、更新される拡張SOR情報が含まれている。
【0090】
S503で、V-AMFはH-AMFによって該更新される拡張SOR情報をHPLMNのUDMに送信する。
【0091】
S504で、UDMはUEに拡張SOR情報を送信する必要があるか否かを決定する。
【0092】
選択的に、HPLMN UDMがUEに拡張SOR情報を送信するか否かを決定する基準は、該UEの加入情報、HPLMNの設定情報等に基づいて決定する。
(1)HPLMN UDMが判断によって該UEに対して拡張SOR更新を行うと決定した場合、UDM設定によれば、S505の実行が必要であるか否かを判断する必要があり得る。さらに、UDMにおいて、SOR-AFから拡張SOR情報を取得する必要があるように設定されていれば、S505を実行し、そうでなければS505をスキップする。ここで、S506~S510は上記図4に示す実施例におけるS407~S411と同様である。
(2)HPLMN UDMが判断によって該UEに対して拡張SOR機能を実行しないと決定した場合、S506~S509をスキップし、S515を実行する。
注:S510~S514はネットワークが拡張SOR情報の更新を容認するケースであり、ステップS515~S516はネットワークが拡張SOR情報の更新を拒否するケースである。
【0093】
S511で、V-AMFはDL NAS TRANSPORTによって更新後の保護されている拡張SOR情報をUEに送信する。S512~S514は上記図4に示す実施例におけるS413~S415と同様である。
【0094】
S515で、UDMはV-AMFに情報更新の拒否を送信する。ここで、該メッセージに拡張SOR情報の更新を拒否する指示等が含まれ得る。
【0095】
S516で、V-AMFは該拒否メッセージをUEに送信する。UEは所定の時間内に、再び更新要求を開始できないことがある。
【0096】
図6を参照し、本出願の実施例はUEがHPLMNに滞在している時の登録フローを提供し、該プロセスにおいてUEがHPLMNに滞在している時、ネットワークによる拡張SOR情報の改ざんを配慮する必要がないため、UDMにより配信された拡張SOR情報を暗号化する必要がなく、それに応じて、UEは拡張SOR情報を受信した時、該情報が改ざんされたか否かを検証する必要がなくなり、それは以下のステップを含むが、それらに限定されない。
【0097】
S601で、UEは、拡張SOR能力をサポートするか否かを判断する。
選択的に、UEはUEの能力、例えば、R17 UEであるか否か等に基づき、登録要求に拡張SOR情報を追加するか否かを決定する。サポートする場合、S602に進む。
【0098】
S602で、UEはネットワークに登録要求を送信する。
選択的に、登録要求に拡張SOR情報が含まれる。
【0099】
S603で、認定プロセスを行う。UEが登録要求を開始した後、ネットワークの認定プロセスをトリガする。
【0100】
S604で、AMFはUDMに拡張SOR情報を提供し、及びネットワークに拡張SOR情報の更新を要求する必要があるか否かを決定する。
選択的に、AMFはUEが提供する拡張SOR情報を受信した後、該情報をUDMに提供し、AMFは保存されたUEのコンテキスト情報に基づいてUDMから拡張SOR情報を取得するか否かを決定し得る。
【0101】
S605~S607は、上記図4に示す実施例におけるS405~S407と同様である。
UEが登録を要求するのはHPLMNであり、ネットワークによる改ざんを配慮する必要がないため、UDMは取り決められた拡張SOR情報を暗号化処理しないと決定する。
【0102】
S608で、UDMは拡張SOR情報をAMFに送信する。
【0103】
S610で、記憶されている拡張SOR情報を更新し、即ち最新の拡張SOR情報を受信した後、該情報を更新する。
【0104】
S611で、UDM指示に基づいてHPLMNに拡張SOR情報の送信に成功したACKメッセージを送信する必要があるか否かを決定する。
【0105】
図7を参照し、本出願の実施例はUEがHPLMNに滞在している時の情報更新フロー、即ちUEがHPLMNに滞在している時に開始する、ネットワークと取り決めた拡張SOR情報の更新フローを提供し、該プロセスにおいてUEは、ネットワークによる拡張SOR情報の更新を補助するために、ネットワークに対して拡張SOR情報の更新を開始し、更新後の拡張SOR情報を提供し、且つ更新後の拡張SOR情報をUEに送信する。該プロセスは、ネットワークが拡張SOR情報の更新を容認するケースとそれを拒否するケースとの2つのケースを含み、以下のステップを含むが、それらに限定されない。
【0106】
S701で、UEは拡張SOR情報の更新を開始すると決定し、例えば何らかのトラフィックの優先度を変更すると決定する。
【0107】
S702で、UEはUL NAS TRANSPORTによって更新しようとする拡張SOR情報をネットワークに送信する。
【0108】
選択的に、拡張SOR情報はUL NAS TRANSPORTメッセージのPayload containerに含まれてもよく、該Payload containerは拡張SOR transparent containerタイプであってもよく、更新される拡張SOR情報が含まれている。
【0109】
S703で、AMFは該更新される拡張SOR情報をUDMに送信する。
【0110】
S704で、UDMはUEに拡張SOR情報を送信する必要があるか否かを決定する。
【0111】
選択的に、UDMがUEに拡張SOR情報を送信するか否かを決定する基準は、該UEの加入情報、HPLMNの設定情報等に基づいて決定する。
(1)UDMが判断によって該UEに対して拡張SOR更新を実行すると決定した場合、UDM設定によれば、S705の実行が必要であるか否かを判断する必要があり得る。さらに、UDMにおいて、SOR-AFから拡張SOR情報を取得する必要があるように設定されていれば、S705を実行し、そうでなければS705をスキップする。ここで、S705~S706は上記図4に示す実施例におけるS406~S407と同様である。
(2)HPLMN UDMが判断によって該UEに対して拡張SOR機能を実行しないと決定した場合、S707~S710をスキップし、S711を実行する。
注:S707~S710はネットワークが拡張SOR情報の更新を容認するケースであり、ステップS711~S712はネットワークが拡張SOR情報の更新を拒否するケースである。
【0112】
S708で、AMFはDL NAS TRANSPORTによって更新後の拡張SOR情報をUEに送信する。S709~S710は上記図4に示す実施例におけるS414~S415と同様である。
【0113】
S711で、UDMはV-AMFに情報更新の拒否を送信する。ここで、該メッセージに拡張SOR情報の更新を拒否する指示等が含まれ得る。
【0114】
S712で、AMFは該拒否メッセージをUEに送信する。UEは、所定の時間内に、再び更新要求を開始できないことがある。
【0115】
図8を参照し、本出願の実施例はUEが拡張SOR情報を受信した後の処理フローを提供し、それは以下のステップを含むが、それらに限定されない。
【0116】
S801で、UEはHPLMNから送信された拡張SOR情報を受信する。
【0117】
S802で、UEは受信した情報を検証する。
選択的に、UEは事前に合意したセキュリティアルゴリズム及び受信したセキュリティパラメータを使用して、受信された拡張SOR情報を検証し、それによって該情報が改ざんされたか否かを検証する。改ざんされたと発見した場合、SOR情報が改ざんされた処理フローに進み、即ちUEは現在のVPLMNネットワークを最低優先度に設定し、UEは直ちに接続を解放し、他のネットワークを探してもよく、他の利用可能なネットワークがなければ、現在のネットワークに滞在して登録する。改ざんされていない場合、S808を行う。
【0118】
S803で、UEは受信した拡張SOR情報を記憶する。
選択的に、受信した拡張SOR情報はUSIMカード又は/及びMEに記憶してもよい。さらに選択的に、受信したメッセージのタイプに基づき、USIM又はMEに記憶する。
【0119】
S804で、UEが拡張SOR能力をサポートするか否かを判断する。サポートしない場合、S809を実行し、サポートする場合、S805を実行する。
【0120】
S805で、UEにon goingのサービスがあるか否かを判断する。UEにon goingのサービスがない場合、S810を実行し、UEにon goingのサービスがある場合、S806を実行する。
【0121】
S806で、on goingの高優先度サービスがあるか否かを判断する。ある場合、S812を実行し、ない場合、S807を実行する。
【0122】
S807で、on goingの高優先度サービスが完了してから、UEはターゲットPLMNを探し且つそこへの登録を試みる。
【0123】
S808で、SOR情報が改ざんされた処理フローを実行する。
【0124】
S809で、UEが拡張SOR能力をサポートしなければ、次のように処理してもよい。該拡張SOR情報を無視するか、又は受信したpreferred PLMN/access technology combinationsリストに基づいてR16のSORプロセスを行う。
【0125】
S810で、ターゲットPLMNを探し且つそこへの登録を試みる。
【0126】
S811で、timerを設定し、timerが満了した後、UEはターゲットPLMNを探し且つそこへの登録を試みる。
【0127】
上記実施例から分かるように、UEはUDMが提供する拡張SOR情報、例えば、高優先度サービス情報に基づき、判断を行い、現在ongoingのサービスのうち、高優先度サービスがなければ、低優先度サービスの終了を待つことなく、idle状態に入り、ネットワークの選択を試み、ターゲットネットワークへのアクセスを試みることができる。
【0128】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される端末機器により実行されるネットワーク移行方法は、実行主体がネットワーク移行装置であってもよく、又は、該ネットワーク移行装置におけるネットワーク移行方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例ではネットワーク移行装置がネットワーク移行方法を実行することを例にし、本出願の実施例で提供されるネットワーク移行装置を説明する。
【0129】
図9を参照し、本出願の実施例はネットワーク移行装置900を提供し、該ネットワーク移行装置900は、受信モジュール901、特定モジュール903及び処理モジュール905を含む。
【0130】
前記受信モジュール901は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するために用いられ、前記特定モジュール903は、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するために用いられ、前記処理モジュール905は、前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するために用いられ、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である。
【0131】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記処理モジュール905は、具体的に、
前記進行中のトラフィックに第1優先度のトラフィックが含まれるならば、前記第1優先度のトラフィックが完了した後、前記移行操作を実行するために用いることができ、前記第1優先度が所定優先度を上回る。
【0132】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記処理モジュール905は、具体的に、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行するために用いることができる。
【0133】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記処理モジュール905は、具体的に、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、所定タイマが満了した後、前記移行操作を実行するために用いることができる。
【0134】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記特定モジュール903は、具体的に、
前記第1拡張SOR情報に含まれるターゲットオブジェクトに基づき、前記進行中のトラフィックの優先度を特定するために用いることができ、前記ターゲットオブジェクトは、少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0135】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、データネットワーク名DNN関連情報と、5Gサービス品質QoS識別子関連情報と、プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、インターネットプロトコルIPアドレス情報と、パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる。
【0136】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900は、検証モジュールをさらに含んでもよく、前記検証モジュールは、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報を検証するステップと、前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報への検証を行わないステップと、の操作のうちの1つを実行するために用いられる。
【0137】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900は、
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、前記ネットワーク側機器に第1指示情報を報告するための送信モジュールをさらに含んでもよく、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである。
【0138】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記送信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートする場合に、前記現在滞在しているPLMNへの前記端末機器の登録プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第2拡張SOR情報を送信するために用いることができる。
【0139】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900は、
前記第2拡張SOR情報を前記第1拡張SOR情報に置き換えるための第1更新モジュールをさらに含んでもよい。
【0140】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記送信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器及び前記ネットワーク側機器の両方ともサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信するために用いることができる。
【0141】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900は、
前記ネットワーク側機器が前記拡張SOR情報の更新プロセスに応答して送信した最新の拡張SOR情報が受信された場合に、前記第3拡張SOR情報を前記最新の拡張SOR情報に置き換えるための第2更新モジュールをさらに含んでもよい。
【0142】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置900において、上記受信モジュール901はさらに、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に前記第2拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記ネットワーク側機器から送信された第2指示情報を受信するために用いられ、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものである。上記処理モジュール905はさらに、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記第2指示情報が指示した場合に、前記拡張SOR情報の更新プロセスをトリガするために用いられる。
【0143】
本出願の実施例において、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信したとともに、取り決められた拡張SOR能力をサポートする場合に、まず該受信された第1拡張SOR情報に基づいてその進行中のトラフィックの優先度を特定し、さらに特定された優先度に基づて対応するネットワーク移行操作を実行し、即ち端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行することで、ネットワーク移行を実現することができる。こうして、トラフィックの優先度分類を行い、トラフィックの優先度に対応するネットワーク移行を行うことで、端末機器における進行中のトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行するのを回避でき、それによりネットワーク移行の効率が向上する。
【0144】
本出願の実施例におけるネットワーク移行装置は装置であってもよく、端末機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置はモバイル端末であってもよく、非モバイル端末であってもよい。例示的に、モバイル端末は上記で挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されず、非モバイル端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0145】
本出願の実施例におけるネットワーク移行装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)(登録商標)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0146】
本出願の実施例で提供されるネットワーク移行装置は図2図4から図8における方法実施例で実現される各プロセスを実現でき、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0147】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器により実行されるネットワーク移行方法は、実行主体がネットワーク移行装置であってもよく、又は、該ネットワーク移行装置におけるネットワーク移行方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例ではネットワーク移行装置がネットワーク移行方法を実行することを例にし、本出願の実施例で提供されるネットワーク移行装置を説明する。
【0148】
図10を参照し、本出願の実施例はネットワーク移行装置1000を提供し、該ネットワーク移行装置1000は、
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信するための送信モジュール1001を含み、前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である。
【0149】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記第1拡張SOR情報にターゲットオブジェクトが含まれ、前記ターゲットオブジェクトが前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度に含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、データネットワーク名DNN関連情報と、5Gサービス品質QoS識別子関連情報と、プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、インターネットプロトコルIPアドレス情報と、パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる。
【0151】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理された拡張SOR情報である。
【0152】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報は暗号化処理されていない拡張SOR情報である。
【0153】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000は、
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記端末機器から報告された第1指示情報を受信するための受信モジュールをさらに含んでもよく、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである。
【0154】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記受信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、前記現在滞在しているPLMNへの登録プロセスにおいて前記端末機器から送信された第2拡張SOR情報を受信するために用いることができる。
【0155】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000は、
前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記第2拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するための第1特定モジュールをさらに含んでもよい。
【0156】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記第1拡張SOR情報は、
前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、前記第2拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、前記第2拡張SOR情報と、前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む。
【0157】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記受信モジュールはさらに、
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートすると前記第1指示情報が指示した場合に、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記端末機器が把握した時、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて送信した第3拡張SOR情報を受信するために用いることができる。
【0158】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記送信モジュール1001はさらに、
前記端末機器から送信された前記第3拡張SOR情報を受信する前に、前記端末機器に第2指示情報を送信するために用いることができ、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものである。
【0159】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000は、
前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、前記第3拡張SOR情報及び前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記第1拡張SOR情報を特定するための第2特定モジュールをさらに含んでもよい。
【0160】
選択的に、本出願の実施例のネットワーク移行装置1000において、上記第1拡張SOR情報は、
前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との和集合に対応する情報と、前記第3拡張SOR情報と前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報との積集合に対応する情報と、前記第3拡張SOR情報と、前記ネットワーク側機器に対応する拡張SOR情報と、のうちの1つを含む。
【0161】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器は端末機器に第1拡張ローミングステアリングSOR情報を提供することができ、それによって端末機器が取り決められた拡張SOR能力をサポートする場合に、端末機器はまず該受信された第1拡張SOR情報に基づいてその進行中のトラフィックの優先度を特定し、さらに特定された優先度に基づいて対応するネットワーク移行操作を実行し、即ち端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行することで、ネットワーク移行を実現することができる。こうして、トラフィックの優先度分類を行い、端末機器にトラフィックの優先度に対応するネットワーク移行を行わせることで、端末機器における進行中のトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行するのを回避することができ、それによりネットワーク移行の効率が向上する。
【0162】
本出願の実施例におけるネットワーク移行装置は装置であってもよく、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置はネットワーク側機器であってもよい。例示的に、ネットワーク側機器は上記で挙げられたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0163】
本出願の実施例におけるネットワーク移行装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)(登録商標)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0164】
本出願の実施例で提供されるネットワーク移行装置は図3から図8の方法実施例で実現される各プロセスを実現でき、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0165】
選択的に、図11に示すように、本出願の実施例は通信機器1100をさらに提供し、プロセッサ1101、メモリ1102、及びメモリ1102に記憶され且つ前記プロセッサ1101上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、例えば、該通信機器1100が端末である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ1101により実行されると、上記図2図4から図8に対応するネットワーク移行方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成できる。該通信機器1100がネットワーク側機器である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ1101により実行されると、上記図3から図8に対応するネットワーク移行方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0166】
図12は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0167】
該端末1200は、高周波ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インタフェースユニット1208、メモリ1209、及びプロセッサ1210等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0168】
当業者であれば、端末1200は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1210に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。図12に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0169】
本出願の実施例では、入力ユニット1204は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)12041と、マイクロホン12042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1206は表示パネル12061を含んでもよく、表示パネル12061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で構成してもよい。ユーザ入力ユニット1207はタッチパネル12071及び他の入力機器12072を含む。タッチパネル12071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル12071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力機器12072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0170】
本出願の実施例において、高周波ユニット1201は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1210で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1201は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0171】
メモリ1209は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1209は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンド記憶領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ1209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0172】
プロセッサ1210は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ1210に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサ等の無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1210に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0173】
高周波ユニット1201は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するために用いられ、プロセッサ1210は、取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定し、及び前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するために用いられ、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である。
【0174】
本出願の実施例において、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信したとともに、取り決められた拡張SOR能力をサポートする場合に、まず該受信された第1拡張SOR情報に基づいてその進行中のトラフィックの優先度を特定し、さらに特定された優先度に基づいて対応するネットワーク移行操作を実行し、即ち端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行することで、ネットワーク移行を実現することができる。こうして、トラフィックの優先度分類を行い、トラフィックの優先度に対応するネットワーク移行を行うことで、端末機器における進行中のトラフィックが全て完了してから、初めて他のネットワークへの移行という挙動を実行するのを回避でき、それによりネットワーク移行の効率が向上する。
【0175】
本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。図13に示すように、該ネットワーク機器1300は、アンテナ1301、高周波装置1302、ベースバンド装置1303を含む。アンテナ1301は高周波装置1302に接続される。アップリンク方向では、高周波装置1302はアンテナ1301を介して情報を受信し、受信された情報を処理のためにベースバンド装置1303に送信する。ダウンリンク方向では、ベースバンド装置1303は、送信すべき情報を処理して、高周波装置1302に送信し、高周波装置1302は、受信された情報を処理してアンテナ1301を介して送信する。
【0176】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置1303に位置してもよく、以上の実施例におけるネットワーク側機器が実行する方法は、プロセッサ1304及びメモリ1305を含むベースバンド装置1303において実現することができる。
【0177】
ベースバンド装置1303は、例えば、複数のチップが設置されている少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図13に示すように、そのうちの1つのチップは、例えばプロセッサ130であり、メモリ1305に接続され、メモリ1305内のプログラムを呼び出して、以上の方法実施例に示すネットワーク機器の操作を実行する。
【0178】
該ベースバンド装置1303は、高周波装置1302と情報をインタラクションするためにネットワークインタフェース1306をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0179】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1305に記憶され且つプロセッサ1304上で実行可能なコマンド又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1304はメモリ1305内のコマンド又はプログラムを呼び出して図10に示す各モジュールで実行される方法を実行し、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0180】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記任意のネットワーク移行方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0181】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末機器又はネットワーク側機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えばコンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0182】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品はプロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、上記各対応するネットワーク移行方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0183】
本出願の実施例はチップをさらに提供し、前記チップはプロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサが端末機器又はネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、上記各対応するネットワーク移行方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0184】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0185】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0186】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0187】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に応用されるネットワーク移行方法であって、
ネットワーク側機器から送信された第1拡張ローミングステアリングSOR情報を受信するステップと、
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定するステップと、
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行するステップであって、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作であるステップと、を含む、ネットワーク移行方法。
【請求項2】
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行する前記ステップは、
前記進行中のトラフィックに第1優先度のトラフィックが含まれるならば、前記第1優先度のトラフィックが完了した後、前記移行操作を実行するステップを含み、前記第1優先度が所定優先度を上回る、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記進行中のトラフィックの優先度に合致する移行操作を実行する前記ステップは、
前記進行中のトラフィックに1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行するステップをさらに含前記第1優先度が所定優先度を上回る、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、前記移行操作を実行する前記ステップは、
前記進行中のトラフィックに前記第1優先度のトラフィックが含まれないならば、所定タイマが満了した後、前記移行操作を実行するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップは、
前記第1拡張SOR情報に含まれるターゲットオブジェクトに基づき、前記進行中のトラフィックの優先度を特定するステップを含み、
前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含
前記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、
データネットワーク名DNN関連情報と、
5Gサービス品質QoS識別子関連情報と、
プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、
インターネットプロトコルIPアドレス情報と、
パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNが訪問PLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報を検証するステップと、
前記端末機器の現在滞在しているPLMNがホームPLMNである場合に、前記第1拡張SOR情報への検証を行わないステップと、のうちの1つをさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
取り決められた拡張SORの能力を端末機器がサポートするならば、前記第1拡張SOR情報に基づき、進行中のトラフィックの優先度を特定する前記ステップの前に、
前記ネットワーク側機器に第1指示情報を報告するステップをさらに含み、前記第1指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートするか否かを指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器がサポートする場合に、前記現在滞在しているPLMNへの前記端末機器の登録プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第2拡張SOR情報を送信するステップをさらに含
前記第2拡張SOR情報を前記第1拡張SOR情報に置き換えるステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
取り決められた拡張SORの能力を前記端末機器及び前記ネットワーク側機器の両方ともサポートする場合に、トリガされた拡張SOR情報の更新プロセスにおいて、前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワーク側機器が前記拡張SOR情報の更新プロセスに応答して送信した最新の拡張SOR情報が受信された場合に、前記第3拡張SOR情報を前記最新の拡張SOR情報に置き換えるステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器に第3拡張SOR情報を送信する前記ステップの前に、
前記ネットワーク側機器から送信された第2指示情報を受信するステップであって、前記第2指示情報が、取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートするか否かを指示するためのものであるステップと、
取り決められた拡張SORの能力を前記ネットワーク側機器がサポートすると前記第2指示情報が指示した場合に、前記拡張SOR情報の更新プロセスをトリガするステップと、をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
ネットワーク側機器に応用されるネットワーク移行方法であって、
取り決められた拡張ローミングステアリングSORの能力を端末機器がサポートする場合に、前記端末機器に第1拡張SOR情報を送信するステップを含み、
前記第1拡張SOR情報が前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記進行中のトラフィックの優先度が前記端末機器の実行すべき移行操作に合致し、前記移行操作が前記端末機器の現在滞在している公衆陸上移動体ネットワークPLMNからターゲットPLMNに移行する操作である、ネットワーク移行方法。
【請求項13】
前記第1拡張SOR情報にターゲットオブジェクトが含まれ、前記ターゲットオブジェクトが前記端末機器における進行中のトラフィックの優先度を特定するためのものであり、前記ターゲットオブジェクトは、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるトラフィックリストと、
少なくとも1つのトラフィック及び前記少なくとも1つのトラフィックに対応する優先度が含まれるネットワークパラメータリストと、のうちの少なくとも1つを含
前記ネットワークパラメータリストには、
単一ネットワークスライス選択補助情報S-NSSAI関連情報と、
データネットワーク名DNN関連情報と、
5Gサービス品質 QoS識別子関連情報と、
プロトコルデータユニットPDUセッション関連情報と、
インターネットプロトコルIPアドレス情報と、
パケットフィルタ情報と、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、端末機器。
【請求項15】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項12又は13に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】