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特表2023-537154セッション更新方法、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(54)【発明の名称】セッション更新方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/22 20180101AFI20230823BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20230823BHJP
   H04W 76/12 20180101ALI20230823BHJP
【FI】
H04W76/22
H04W80/10
H04W76/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023510478
(86)(22)【出願日】2021-08-11
(85)【翻訳文提出日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 CN2021112074
(87)【国際公開番号】W WO2022033521
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】202010815092.4
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】陳 旭
(72)【発明者】
【氏名】黄 震寧
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲チョン▼
(72)【発明者】
【氏名】宋 月
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、セッション更新方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。端末に適用されるセッション更新方法は、プロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するステップを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセッション更新方法であって、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するステップを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、セッション更新方法。
【請求項2】
前記指示メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む、
請求項1に記載のセッション更新方法。
【請求項3】
前記指示メッセージは、
前記PDUセッションに対してセッション管理を行うセッション管理機能(SMF)から送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のセッション更新方法。
【請求項4】
前記指示メッセージがアプリケーショントリガメッセージである場合、前記セッション更新方法はさらに、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立されていない場合、PDUセッション確立プロセスを開始し、前記アプリケーションサーバにアクセスするための、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立するステップ、
又は、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立された場合、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを使用して前記アプリケーションサーバにアクセスするステップ、を含む、
請求項3に記載のセッション更新方法。
【請求項5】
ネットワーク側機器に適用されるセッション更新方法であって、
端末がプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後に、端末に指示メッセージを送信するステップを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、セッション更新方法。
【請求項6】
前記指示メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む、
請求項5に記載のセッション更新方法。
【請求項7】
前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、又は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うセッション管理機能(SMF)である、
請求項5に記載のセッション更新方法。
【請求項8】
前記指示メッセージは、
前記SMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
前記ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項9】
前記ネットワーク側機器は前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートしない場合、前記指示メッセージは、前記セッションリリース命令メッセージであり、
又は、
前記ネットワーク側機器は前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートする場合、前記指示メッセージは、前記セッション変更命令メッセージ又はセッションリリース命令メッセージである、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項10】
前記ネットワーク側機器は前記SMFであり、端末に指示メッセージを送信する前に、前記セッション更新方法はさらに、
ポリシー制御機能(PCF)から送信された第1セッション制御メッセージを受信するステップを含み、前記第1セッション制御メッセージは、ルート選択ポリシーによって決定されたスライス識別子を搬送する、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器はSMFであり、端末に指示メッセージを送信する前に、前記セッション更新方法はさらに、
ネットワークエクスポージャー機能(NEF)又はアプリケーション機能(AF)から送信された第1サービス要求を受信するステップであって、前記第1サービス要求は、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送する、ステップと、
前記第1サービス要求に基づいて端末が前記アプリケーションにアクセスしたことを検出した後、PCFに第1要求メッセージを送信するステップであって、前記第1要求メッセージは、ルート選択ポリシーを照会するように前記PCFに指示するために用いられる、ステップと、
PCFから送信された応答メッセージを受信するステップであって、前記応答メッセージは、前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を搬送する、ステップと、を含む、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項12】
前記応答メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む、
請求項11に記載のセッション更新方法。
【請求項13】
前記アプリケーション関連情報は、前記アプリケーションのアドレス及び/又は前記アプリケーションの識別子を含み、前記ユーザ関連情報は、前記ユーザのアドレス及び/又は前記ユーザの識別子を含む、
請求項11に記載のセッション更新方法。
【請求項14】
前記応答メッセージは、第2セッション制御メッセージである、
請求項11に記載のセッション更新方法。
【請求項15】
前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、端末に指示メッセージを送信する前に、前記セッション更新方法はさらに、
AF又はNEFから送信されたサービスメッセージを受信するステップを含み、前記サービスメッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を搬送する、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項16】
前記サービスメッセージはさらに、DNNを含む、
請求項15に記載のセッション更新方法。
【請求項17】
ポリシー制御機能(PCF)に適用されるセッション更新方法であって、
ルート選択ポリシーを照会するステップと、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するステップと、
前記スライス識別子を送信するステップと、を含む、セッション更新方法。
【請求項18】
前記スライス識別子は、端末が確立されたPDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するために用いられる、
請求項17に記載のセッション更新方法。
【請求項19】
前記ルート選択ポリシーを照会する前に、前記セッション更新方法はさらに、
SMF、AF又はNEFから送信された要求メッセージを受信するステップを含み、前記要求メッセージは、前記ルート選択ポリシーを照会するために用いられるアプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送し、
前記スライス識別子を送信するステップは、具体的に、
SMFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップであり、
又は、
NEF又はAFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップである、
請求項17に記載のセッション更新方法。
【請求項20】
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定した後、さらに、データネットワークネーム(DNN)を送信する、
請求項17に記載のセッション更新方法。
【請求項21】
プロセッサ及び送受信機を含む端末であって、
前記送受信機は、プロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するために用いられ、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、端末。
【請求項22】
プロセッサ及び送受信機を含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機は、端末がプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後に、端末に指示メッセージを送信するために用いられ、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、ネットワーク側機器。
【請求項23】
プロセッサ及び送受信機を含むポリシー制御機能(PCF)であって、
前記プロセッサは、ルート選択ポリシーを照会するために用いられ、
前記プロセッサはさらに、前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するために用いられ、
前記送受信機は、前記スライス識別子を送信するために用いられる、PCF。
【請求項24】
端末であって、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後に、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するために用いられる受信モジュールを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、端末。
【請求項25】
ネットワーク側機器であって、
端末がプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後に、端末に指示メッセージを送信するために用いられる送信モジュールを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、ネットワーク側機器。
【請求項26】
ポリシー制御機能(PCF)であって、
ルート選択ポリシーを照会するために用いられる照会モジュールと、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記スライス識別子を送信するために用いられる送信モジュールと、を含む、PCF。
【請求項27】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに請求項1~4のいずれか1項に記載のセッション更新方法を実現させる、端末。
【請求項28】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに請求項5~16のいずれか1項に記載のセッション更新方法を実現させる、ネットワーク側機器。
【請求項29】
PCFであって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに請求項17~20のいずれか1項に記載のセッション更新方法を実現させる、PCF。
【請求項30】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに請求項1~4のいずれか1項に記載のセッション更新方法、又は、請求項5~16のいずれか1項に記載のセッション更新方法、又は、請求項17~20のいずれか1項に記載のセッション更新方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、セッション更新方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本願は、2020年08月13日に中国特許局に提出された、出願番号が202010815092.4である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
5G(5th Generation)通信において、エンドツーエンドのスライスサービスを提供し、垂直産業のユーザに専用の、差別化された、且つ品質保証される専門ネットワークサービスを提供する。ここで、垂直産業のユーザがスライスサービスを開通した後、ネットワーク側は、UEルート選択ポリシー(URSP:UE Route Selection Policy)を生成し、ユーザ端末(UE:User Equipment)がネットワークに登録した後にURSPをUEに配布する。UEがURSPを保存した後、垂直産業のユーザによって提供されるアプリケーションサービスを使用する場合、UEはURSPに基づいて指定されたスライスを選択し、5Gネットワークスライスサービスによってサービスの品質が保証される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術において、ネットワーク側は、エンドツーエンドのスライスサービス機能を提供し、且つ、URSPの配布プロセスとマッチルールを既に定義した。しかしながら、UE側がURSPによるアプリケーションのマッチングを実現する場合、ネットワーク側から配布されたルート/スライス選択ポリシーに基づいて、アプリケーションに関連するサービスフローに対応するスライスをマッチングすることは困難である。
【0005】
セッションを確立する際にUEがURSPに基づいてスライスを選択することが難しい問題を解決するために、本開示の実施例は、セッション更新方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術問題を解決するために、本開示は、下記のように実現される。
【0007】
第1態様によれば、本開示の実施例は、端末に適用されるセッション更新方法を提供し、前記セッション更新方法は、
プロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するステップを含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0008】
第2態様によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用されるセッション更新方法を提供し、前記セッション更新方法は、
端末がPDUセッションを確立した後、端末に指示メッセージを送信するステップを含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0009】
第3態様によれば、本開示の実施例は、ポリシー制御機能(PCF:Policy Control Function)に適用されるセッション更新方法を提供し、前記セッション更新方法は、
ルート選択ポリシーを照会するステップと、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するステップと、
前記スライス識別子を送信するステップと、を含む。
【0010】
第4態様によれば、本開示の実施例は、端末を提供し、前記端末は、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記送受信機は、PDUセッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するために用いられ、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0011】
第5態様によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を提供し、前記ネットワーク側機器は、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記送受信機は、端末がPDUセッションを確立した後、端末に指示メッセージを送信するために用いられ、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0012】
第6態様によれば、本開示の実施例は、PCFを提供し、前記PCFは、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記プロセッサは、ルート選択ポリシーを照会するために用いられ、
前記プロセッサはさらに、前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するために用いられ、
前記送受信機は、前記スライス識別子を送信するために用いられる。
【0013】
第7態様によれば、本開示の実施例は、端末を提供し、前記端末は、
PDUセッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するために用いられる受信モジュールを含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0014】
第8態様によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を提供し、前記ネットワーク側機器は、
端末がPDUセッションを確立した後、端末に指示メッセージを送信するために用いられる送信モジュールを含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0015】
第9態様によれば、本開示の実施例は、PCFを提供し、前記PCFは、
ルート選択ポリシーを照会するために用いられる照会モジュールと、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記スライス識別子を送信するために用いられる送信モジュールと、を含む。
【0016】
第10態様によれば、本開示の実施例は、端末を提供し、前記端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに第1態様に記載のセッション更新方法を実現させる。
【0017】
第11態様によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を提供し、前記ネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに第2態様に記載のセッション更新方法を実現させる。
【0018】
第12態様によれば、本開示の実施例は、PCFを提供し、前記PCFは、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに第3態様に記載のセッション更新方法を実現させる。
【0019】
第13態様によれば、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに第1態様に記載のセッション更新方法、又は、第2態様に記載のセッション更新方法、又は、第3態様に記載のセッション更新方法を実現させる。
【発明の効果】
【0020】
本開示の実施例において、端末は、PDUセッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信し、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。このようにして、端末は、ネットワーク側機器から指示されたスライス識別子に基づいて、PDUセッションを変更、再確立するか、又は、新しいPDUセッションを確立することだけで、PDUセッションを指定されたスライスの上に切り替えることを実現することができ、セッションを確立する際にUEがURSPに基づいてスライスを選択することが難しい問題を避ける。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の実施例に適用可能なネットワークシステムの一例の構造図である。
図2】本開示の実施例によって提供される第1種類のセッション更新方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例によって提供される第2種類のセッション更新方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例によって提供される第3種類のセッション更新方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例によって提供されるセッション更新方法の実施例1のフローチャートである。
図6】本開示の実施例によって提供されるセッション更新方法の実施例2のフローチャートである。
図7】本開示の実施例によって提供されるセッション更新方法の実施例3のフローチャートである。
図8】本開示の実施例によって提供される端末の一例の構造図である。
図9】本開示の実施例によって提供されるネットワーク側機器の一例の構造図である。
図10】本開示の実施例によって提供されるPCFの一例の構造図である。
図11】本開示の実施例によって提供されるエンティティの別の一例の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の実施例における技術的解決策をより明確にさせるために、上記において本開示の実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に紹介する。明らかなこととして、上記の図面は、本開示の実施例に関するものに過ぎず、本分野の当業者は、創造的な努力を払わなくても、提供された図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0023】
以下では、本開示の実施例の図面を参照して、本開示の実施例の技術的解決策をさらに明確で完全に説明する。明らかなこととして、記載される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、創造的な努力なしに、本分野の当業者に得られる他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれるものである。
【0024】
本開示の実施例によって提供されるセッション更新方法は、図1に示すようなスライスネットワークシステムに適用されることができる。ここで、該システムは、端末11とスライスネットワーク(図1に示すような第1スライスネットワーク12、第2スライスネットワーク13と第3スライスネットワーク14)を含む。異なるスライスネットワークは、異なるラジオアクセスネットワーク121(RAN:Radio Access Network)、トランスポートネットワーク122(TN:Transport Network)とコアネットワーク123(CN:Core Network)に対応することができ、それによって、それぞれは、異なるスライスネットワークによって、ユーザに異なるサービス機能を提供し、即ち、垂直産業のユーザに専用の、差別化された、且つ品質保証される専門ネットワークサービスを提供し、例えば、第5世代(5G:5th Generation)通信システム大型ネットワーク(パブリックネット)をサービスするネットワーククラウドゲームサービス、及び、5G専門ネットワークのクライアントをサービスするなど応用場面である。
【0025】
ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(UE:User Equipment)と呼ばれることもできる。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)又はノートパソコン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、ポケットパソコン、ネットブック、超モバイルパソコン(UMPC:ultra-mobile personal computer)、モバイルインターネット装置(MID:Mobile Internet Device)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載機器(VUE:vehicle user equipment)、行人端末(PUE:pedestrian user equipment)などの端末側機器であり得る。ウェアラブル機器は、ハンドリング、イヤホン、眼鏡などを含む。本開示の実施例は、端末11の具体的なタイプについて限定しない。
【0026】
なお、本開示の実施例で説明される技術は、5G通信システムに限定されず、新しい無線(NR:New Radio)システムアプリケーション以外のアプリケーションに適用され得る。例えば、第6世代(6G:6th Generation)通信システムである。
【0027】
現在、予め定義されたURSPポリシーによって、スライスとアプリケーションサービス間のマップが実現され、URSPは、UEがネットワークに登録した後、UEに配布される。UEは、アプリケーションサービスを使用するときに、URSPポリシーに基づいて、指定されたスライス情報を見つけ、セッションを確立する際にネットワークに選択必要なスライスを通知する。
【0028】
垂直産業のユーザがスライスを注文し、開通した後、5Gネットワークは、URSPを生成し、UEがネットワークに登録した後、URSPをUEに配布する。UEは、URSPを保存し、垂直産業のユーザによって提供されるアプリケーションサービスを使用するときに、URSPに基づいて指定されたスライスを選択し、5Gネットワークスライス技術によってサービスの品質が保証される。
【0029】
しかしながら、関連技術において、UE側がURSPによってアプリケーションのマッチングを実現することは難しい。UEがネットワーク側から配布されたルート/スライス選択ポリシーに応じて、アプリケーションと関連付けられるサービスフローをマッチし、指定されたスライスとDNN(Data Network Name)を選択してセッションを確立することが難しい。具体的に、下記の3つの難点を含む。
【0030】
難点一において、現在、URSPにおけるサービス記述子(APP ID:Application Identity)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)の標準化プロトコルにおいて定義されることが難しい。該APP IDは、アプリケーション管理環境と関連付けられ、第3者アプリケーションのプロバイダと、端末ベンダと、オペレータとの協議が必要になる場合があり、即ち、標準の進展は、端末スライス機能の開発を制限する。
【0031】
難点二において、端末がURSPによって定義されたIPアドレストリプルなどの他のサービスマッチ条件を採用する場合も、実際応用の制限が存在する。例えば、ディザスターリカバリーのバックアップソリューションやリソース調整により、アプリケーションサービスのIPアドレスが変更される場合があり、ネットワーク側から配布されたスライスとDNN選択ポリシーに応じてセッションを確立することが難しい。
【0032】
難点三において、端末に対してカスタマイズし、ルート/スライス選択ポリシーを端末に組み込み、サービスフローとスライスの結合を実現する場合、応用場面に制約があり、それによって、スライス機能が柔軟でないか、又は、応用場面に適応できないという問題を引き起こす。例えば、ゲーム類のスライスサービスにおいて、ユーザの端末選択のタイプが多いため、端末選択毎に対してカスタマイズすることができない。別の例において、垂直産業のクライアントがマルチスライスを要求し、産業端末がマルチスライスをサポートする場合、マルチスライス場面において、スライスとアプリケーションがマップすることができない場合は、まだ存在する。
【0033】
本願の実施例において、上記の難題を解決するために、端末がアプリケーションにアクセスするときに、ネットワーク側は、端末にネットワークが該アプリケーションにサービスを提供するスライスを通知する。
【0034】
図2を参照すると、図2は、本開示の実施例によって提供され、端末に適用されるセッション更新方法の一例のフローチャートである。図2に示すように、前記セッション更新方法は、下記のステップを含むことができる。
【0035】
ステップ201において、PDUセッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信し、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0036】
ここで、「PDUセッション」は、スライス(又は、スライスネットワークと呼ばれることもできる)の上に確立されたセッションであり、該セッションは、サービスプラットフォームからサービスを得るために用いられる。上記のスライス識別子は、単一のネットワークスライス選択補助情報(S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information)であり得、即ち、PDUセッションをS-NSSAIに対応する目標スライスの上に更新する必要があるように端末に指示する。無論、該指示メッセージはさらに、他の情報、例えば、セッションタイプ/DNN/インターネット相互接続プロトコル(IP:Internet Protocol)アドレスなどのうちの1つ又は複数であることができる。このときに、指示情報はさらに、セッションのセッションタイプ/DNN/IPアドレスなどを更新するように端末に指示することができる。
【0037】
例えば、PDUセッションのデータネットワークネーム(DNN:Data Network Name)が変更される必要がある場合、前記指示メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む。このときに、端末は、該指示メッセージに基づいて、PDUセッションをS-NSSAI及びDNNと関連付けられるPDUセッションに更新する。
【0038】
本開示の具体的な実施例において、上記の「更新」は、セッション変更、セッション再確立、又は、PDUセッション確立プロセスを開始することなどを含むことができる。
【0039】
説明すべきこととして、具体的な実施において、セッションの再確立にとって、関連技術におけるセッションリリース命令メッセージを再利用することによって実現されることができる。例えば、セッションリリース命令メッセージにおいて原因値を搬送することによって、セッションをリリースするように端末に指示し、再確立されたPDUセッションがスライス識別子と関連付けられるように、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを再確立することができる。
【0040】
本開示の具体的な実施例において、いわゆる前記PDUセッションがスライス識別子と相関する/関連付けられることは、該PDUセッションがスライス識別子によって指示されたスライス又はスライスネットワークにより運ばれることと理解されることができる。
【0041】
PDUセッションを再確立する過程において、該指示メッセージは、他の情報(例えば、セッションタイプ/DNN/IP)を含まないことができ、端末は、PDUセッションを再確立するときに、S-NSSAIだけを更新し、セッションタイプ/DNN/IPアドレスなどの他のセッション情報を更新しない。
【0042】
なお、上記の指示メッセージはさらに、アプリケーションアクセスアドレス、元のPDUセッションに対する処理方式(保留又はリリース)などを含むことができ、それによって、PDUセッションを変更するか、又は、PDUセッションを再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように、端末に指示する。
【0043】
本開示の実施例において、ネットワーク側機器によって、PDUセッションの変更、再確立、又は、新規確立を行うように端末に指示し、それによって、ネットワーク側は、適当なスライスを通じてユーザにサービスを提供するようにUEを制御でき、端末がネットワーク側から配布されたルート/スライス選択ポリシーに基づいて、アプリケーションと関連付けられるサービスフローに適当なスライスをマッチすることが難しいという問題を解決する。
【0044】
説明すべきこととして、ステップ201を実行する前、端末がPDUセッションを確立するときに、確立されたPDUセッションは、指定されたアプリケーション/アプリケーションサーバに対応する又は対応しない任意のスライスネットワークの上に確立されたPDUセッションであり得る。
【0045】
さらに、端末がPDUセッションを確立し、且つ、アプリケーションを使用するときに、ユーザプレーンとアプリケーション検出メカニズムを利用して、指定されたスライスを選択する必要があるサービスフローを識別することができる。端末によって確立されたPDUセッションが、指定されたスライスを選択する必要があるサービスフローとマッチするかどうかを検出し、サービスフロー検出を行うエンティティは、検出結果をネットワークエンティティに通知することができる。ネットワークエンティティが、端末によって確立されたPDUセッションが指定されたスライスを選択する必要があるサービスフローとマッチすることを検知した場合、処理しない。即ち、端末は、PDUセッションを現在のスライスの上に保持してアプリケーションにアクセスする。ネットワークエンティティが、端末によって確立されたPDUセッションが指定されたスライスを選択する必要があるサービスフローとマッチしないことを検知した場合、ネットワーク側は、ネットワークにおける該アプリケーションにサービスを提供するスライス(例えば、S-NSSAI)を指示することができ、それによって、前記スライス識別子に基づいて、前記PDUセッションを変更するか、前記PDUセッションを再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように端末をトリガし、それによって、端末は、指定されたアプリケーションに対応するスライスの上に切り替えられる。
【0046】
具体的な実施において、上記のネットワーク側機器は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うセッション管理機能(SMF:Session Management Function)のエンティティ又はネットワークプラットフォームであり得る。前記指示メッセージは、
前記SMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
前記ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
第1の実施態様において、前記指示メッセージは、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッション変更命令メッセージであり、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられ、それによって、PDUセッションを更新する。
【0048】
具体的な実施において、前記PDUセッションを変更することは、PDUセッションにおけるセッションプロパティを変更することと理解されることができる。
【0049】
本実施態様において、端末は、SMFから送信されたセッション変更命令メッセージに基づいて、PDUセッションのセッションプロパティに対して変更を行い、それによって、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更し、それによって、PDUセッションを目標スライスの上と関連付けることを実現する。
【0050】
第2の実施態様において、前記指示メッセージは、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであり、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる。
【0051】
本実施態様において、端末は、SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージに基づいて、前記PDUセッションをリリースし、前記スライス識別子と関連付けられるセッションを再確立する。
【0052】
さらに、前記セッションリリース命令メッセージは、原因値を搬送することができ、前記原因値は、前記PDUセッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられ、且つ、再確立された前記PDUセッションは、前記スライス識別子と関連付けられる。
【0053】
このようにして、端末は、前記PDUセッションをリリースした後、PDUセッションを再確立することができる。具体的に、ネットワーク側から送信されたスライス識別子に対応するスライスの上にPDUセッションを確立することができ、それによって、PDUセッションを目標スライスの上と関連付けることを実現する。
【0054】
実際な応用において、端末は、PDUセッションを再確立した後、現在のPDUセッションのサービスフローを再確立されたPDUセッションのユーザプレーンチャネルに送信することができる。
【0055】
第3の実施態様において、前記指示メッセージは、ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであり、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる。
【0056】
本開示の具体的な実施例において、さらに、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションによって命令メッセージを新規確立することができ、前記セッションリリース命令メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記セッションを新規確立するように前記端末に指示するために用いられる。
【0057】
本実施態様と上記の2つの実施態様との違いは、上記の2つの実施態様において、SMFによって指示メッセージが送信され、本実施態様において、ネットワークプラットフォームによって指示メッセージが送信され、且つ、端末は、前記指示メッセージを受信するときに、該端末が該スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを既に確立した場合、直接的に前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを使用して、アプリケーションサーバにアクセスすることができる。該端末が該スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立していない場合、前記アプリケーションサーバにアクセスするための、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立し、それによって、PDUセッションを目標スライスの上と関連付けることを実現する。
【0058】
言い換えれば、前記指示メッセージがアプリケーショントリガメッセージである場合、前記セッション更新方法はさらに、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立されていない場合、PDUセッション確立プロセスを開始し、前記アプリケーションサーバにアクセスするための、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立するステップ、
又は、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立された場合、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを使用して前記アプリケーションサーバにアクセスするステップ、を含む。
【0059】
具体的な実施において、前記スライス識別子に対応するPDUセッションが確立されていない場合、該スライス識別子に基づいてアプリケーションサーバにアクセスする必要がある場合、前記スライス識別子に対応するPDUセッションを確立する必要があり、それによって、PDUセッション確立プロセスを開始し、前記アプリケーションサーバにアクセスするための、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立する。
【0060】
なお、前記スライス識別子と関連付けられるセッションが既に確立された場合、端末は、PDUセッションを再確立する必要がなく、直接的に前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを使用して前記アプリケーションサーバにアクセスすることができる。
【0061】
本開示の具体的な実施態様において、ネットワーク側は、端末に送信された指示メッセージにスライス識別子を携帯させることによって、スライス識別子に対応する目標スライスによってアプリケーションにアクセスするように端末に指示する。
【0062】
本開示の実施例と関連技術との違いは、関連技術において、端末は、PDUセッションが確立される前、サービス記述子に基づいてURSPをマッチし、ネットワークがアプリケーションにサービスを提供するスライスの識別子を探し出し、それによって、PDUセッションが確立される過程において、UEは、セッション情報(又は、セッションパラメータと呼ばれる)、スライスの識別子を搬送してPDUセッションの確立を行う。このようにして、PDUセッションの確立に成功した後、UEによって確立されたPDUセッションは、該スライスのリソースを使用し、該スライスによって品質保証が提供される。
【0063】
本開示の技術的解決策において、UEは、直接的にPDUセッションを確立し、そして、ネットワーク側の指示に基づいて、PDUセッションを正しいスライスと関連付ける。正しいスライスの決定は、ネットワーク側によって決められ、関連技術において、端末がネットワーク側から配布されたルート/スライス選択ポリシーに基づいて、アプリケーションと関連付けられるサービスフローに対応するスライスをマッチすることが難しい問題を避ける。
【0064】
実際な応用において、端末は具体的に、前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッションを開始するかは、切り替える前のPDUセッションに対応するSMFの目標スライスに対するサポート能力を判断することによって決定されることができる。具体的に、下記の3つの場合を含むことができる。
【0065】
場合一
ネットワーク側機器は、SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子に対応する目標スライスをサポートする場合、前記指示メッセージは、前記セッション変更命令メッセージ又はセッションリリース命令メッセージである。
【0066】
本実施態様において、前記PDUセッションに対して変更又は再確立を行うことによって、端末がセッションを前記SMFがサポートする前記スライス識別子に対応するスライスの上に更新することをさせる。
【0067】
場合二
ネットワーク側機器は、SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子に対応する目標スライスをサポートしない場合、前記PDUセッションに対して再確立を行うことができる。
【0068】
ここで、前記PDUセッションに対して再確立を行うことによって、元のPDUセッションをリリースし、前記スライス識別子に対応するPDUセッションを確立することができ、それによって、端末がセッションを新たに確立されたPDUセッションに更新することをさせる。
【0069】
場合三
ネットワーク側機器は、端末に通知メッセージを送信することができるネットワークプラットフォームであり、該ネットワークプラットフォームは、端末にアプリケーショントリガメッセージを送信することができ、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる。端末は、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションが確立されていない場合、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを新規確立し、新規確立されたPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスする。
【0070】
なお、前記PDUセッションに対して新規確立を行うときに、元のPDUセッションを保留する上で、前記スライス識別子に対応する1つのPDUセッションを新規確立する。
【0071】
本開示の実施例において、端末は、PDUセッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するステップを含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。このようにして、端末は、ネットワーク側機器によって指示されたスライス識別子によって、PDUセッションに対して変更、再確立、又は、新規確立を行うことだけで、PDUセッションを指定されたスライスの上に切り替えることを実現し、セッションを確立するときに、UEがURSPに基づいてスライスを選択することが難しい問題を避ける。
【0072】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例によって提供される第2種類のセッション更新方法のフローチャートであり、該セッション更新方法は、ネットワーク側機器に応用される。図3に示すように、該セッション更新方法は、下記のステップを含むことができる。
【0073】
ステップ301において、端末がPDUセッションを確立した後、端末に指示メッセージを送信し、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0074】
ここで、上記の指示メッセージは、図2に示すような方法の実施例における指示メッセージと同じ意味を有し、ここで繰り返すことはない。
【0075】
さらに、PDUセッションのデータネットワークネーム(DNN)が変更される必要がある場合、前記指示メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む。
【0076】
さらに、前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォーム又は前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFである。
【0077】
さらに、前記指示メッセージは、
前記SMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
前記ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
場合一
上記のセッション変更命令メッセージは、PDUセッションのスライスネットワークを変更するように端末に指示するために用いられ、それによって、端末は、変更されたスライスネットワークの上にアプリケーションプラットフォームにアクセスする。
【0079】
場合二
上記のセッションリリース命令メッセージは、現在のPDUセッションをリリースするように端末に指示し、スライス識別子と関連付けられるセッションを再確立するために用いられる。
【0080】
具体的な実施において、SMFから端末に送信されたセッションリリース命令メッセージは、原因値を搬送することができ、前記原因値は、前記PDUセッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられ、再確立された前記PDUセッションは、前記スライス識別子と関連付けられる。
【0081】
このようにして、端末は、再確立されたPDUセッションによって、アプリケーションプラットフォームにアクセスすることができる。
【0082】
場合三
上記のアプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように端末に指示するために用いられる。
【0083】
場合二におけるSMFが端末にセッションリリース命令メッセージを送信することと異なるのは、本実施態様において、端末は、該アプリケーショントリガメッセージを受信するときに、現在のPDUセッションが前記スライス識別子と関連付けられるかどうかを判断する。関連付けられる場合、該PDUセッションによってアプリケーションプラットフォームにアクセスすることができ、関連付けられない場合、該スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを新規確立し、該新規確立されたPDUセッションによってアプリケーションプラットフォームにアクセスすることができ、且つ、元のPDUセッションが保留されることができる。
【0084】
1つの選択可能な実施態様において、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートしない場合、前記指示メッセージは、前記セッションリリース命令メッセージであり、
又は、
前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートする場合、前記指示メッセージは、前記セッション変更命令メッセージ又はセッションリリース命令メッセージである。
【0085】
ここで、前記SMFが前記スライス識別子をサポートしない場合、セッションリリース命令メッセージによって、新たに前記スライス識別子をサポートする別の1つのSMFの上に1つのセッションを再確立するように端末に指示することができ、それによって、該セッションによって、アプリケーションサーバにアクセスする。このときに、ネットワークリソースを節約するために、元のSMFの上のセッションがリリースされることができる。
【0086】
なお、前記SMFが前記スライス識別子をサポートする場合、セッション変更命令メッセージによって、セッションを前記スライス識別子の上に更新することができる。又は、さらに、セッションリリース命令メッセージによって、同じSMFの上に1つのセッションを再確立し、それによって、該セッションによってアプリケーションサーバにアクセスする。
【0087】
第1の実施態様において、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、端末に指示メッセージを送信する前、前記セッション更新方法はさらに、
PCFから送信された第1セッション制御メッセージを受信するステップを含み、前記第1セッション制御メッセージは、前記ルート選択ポリシーによって決定されたスライス識別子を搬送する。(言い換えれば、即ち、PCFによって前記PDUセッションがスライス選択補助情報と関連付けられる必要があることが決定された後、送信された第1セッション制御メッセージを受信し、前記第1セッション制御メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられる必要がある前記スライス識別子を搬送する。)
【0088】
具体的な実施において、PCFは、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報(例えば、アプリケーション情報、セッション情報及びUE情報)などを得ることができ、それによって、上記の情報に基づいて、ルート選択ポリシーを照会することによって、前記PDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を決定する。
【0089】
なお、前記第1セッション制御メッセージはさらに、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送することができ、それによって、前記SMFは、上記の情報とスライス識別子に基づいて、PDUセッションに対して変更を行い、又は、再確立を行い、又は、新規確立を行うことを決定する。
【0090】
第2の実施態様において、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、端末に指示メッセージを送信する前、前記セッション更新方法はさらに、
NEF又はAFから送信された第1サービス要求を受信するステップであって、前記第1サービス要求は、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送する、ステップと、
前記第1サービス要求に基づいて端末が前記アプリケーションにアクセスしたことを検出した後、PCFに第1要求メッセージを送信するステップであって、前記第1要求メッセージは、ルート選択ポリシーを照会するように前記PCFに指示するために用いられる、ステップと、
PCFから送信された応答メッセージを受信するステップであって、前記応答メッセージは、前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を搬送する、ステップと、を含む。
【0091】
具体的な実施において、第1サービス要求は、照会パラメータを搬送することができ、該照会パラメータは、アプリケーション関連情報とユーザ関連情報のうちの少なくとも1つを含むことができ、さらに端末によって確立されたセッション情報などを含むことができる。
【0092】
NEF又はAFから送信された第1サービス要求を受信し、前記第1サービス要求は、アプリケーション関連情報(例えば、アプリケーションと関連付けられるアドレス、「アプリケーション情報」と呼ばれることもできる)又はユーザ関連情報(「UE情報」と呼ばれることもできる)を搬送し、前記SMFは、該第1サービス要求を受信するときに、PCF要求に前記PDUセッションと関連付けられる必要がある前記スライス識別子を得るように要求し、それによって、PCFに第1要求メッセージを送信する。
【0093】
前記第1サービス要求に基づいて端末が前記アプリケーションにアクセスしたことを検出した後、PCFに第1要求メッセージを送信し、前記第1要求メッセージは、ルート選択ポリシーを照会するように前記PCFを指示するために用いられ、該第1要求メッセージは、上記のアプリケーション情報とUE情報を搬送することができる。具体的に、前記アプリケーション関連情報は、前記アプリケーションのアドレス及び/又は前記アプリケーションの識別子を含むことができ、前記ユーザ関連情報は、前記ユーザのアドレス及び/又は前記ユーザの識別子を含むことができる。
【0094】
言い換えれば、即ち、SMFから送信され、PCFにルート選択ポリシーを照会するように要求するために用いられる第1要求メッセージにおける携帯される照会パラメータであり、該セッションパラメータは、前記PDUセッションに対応するアプリケーション情報と、前記PDUセッションに対応するサーバ情報と、前記PDUセッションに対応する端末識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0095】
PCFは、該要求メッセージを受信した後、ルート選択ポリシーの照会を行い、それによって、前記PDUセッションと関連付けられる必要がある前記スライス識別子を決定し、検査によって得られた前記スライス識別子を応答メッセージに携帯させ、SMFに送信する。
【0096】
具体的な実施において、前記応答メッセージはさらに、データネットワークネームを含むことができる。
【0097】
言い換えれば、即ち、前記PDUセッションがデータネットワークネーム(DNN)と関連付けられる必要がある場合、SMFが該応答メッセージに基づいて、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションをデータネットワークネームと関連付けるように端末に指示することをさせることができる。
【0098】
さらに、前記応答メッセージは、第2セッション制御メッセージである。
【0099】
具体的な実施において、SMFは、第1セッション制御メッセージ又は第2セッション制御メッセージに基づいて、PDUセッションに対して変更、再確立、又は、新規確立を行うことを決定することができる。
【0100】
本実施態様において、SMFは、NEF又はAFから送信された第1サービス要求に基づいて、自発的にPDUセッションに対して変更、再確立、又は、新規確立を行うことをトリガし、自発的にPCFからスライス識別子を探すことができる。
【0101】
第3の実施態様において、前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、端末に指示メッセージを送信する前、前記セッション更新方法はさらに、
AF又はNEFから送信されたサービスメッセージ(サービスメッセージは、「サービス通知メッセージ」と呼ばれることもできる)を受信するステップを含み、前記サービスメッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を搬送する。
【0102】
具体的な実施において、前記AF又はNEFから送信されたサービスメッセージを受信し、前記サービスメッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を搬送するのは、UEがPDUセッションを確立した後、該PDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするときに、NEF又はAFは、該動作に基づいて、ルート選択ポリシーの照会を行うようにPCFをトリガし、それによって、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を決定し、UEに送信することであり得る。具体的に、図7に示すような実施例の過程を参照することができる。
【0103】
さらに、前記サービスメッセージは、DNNを含む。
【0104】
本実施態様において、AFは、PDUセッション新規確立プロセスを開始し、且つ、AFがPDUセッション新規確立プロセスを開始する過程において、ネットワークプラットフォーム(例えば、SMSC)によって、UEにセッション情報に基づいてPDUセッションを新規確立する指示を送信し、UEは、自発的に該セッション情報に基づくPDUセッションが既に存在するかどうかを検査する。存在する場合、PDUセッションを新規確立する必要がなく、存在しない場合、該セッション情報に基づいて、PDUセッションを新規確立する。
【0105】
図4を参照すると、図4は、本開示の実施例によって提供される第3種類のセッション更新方法のフローチャートであり、該セッション更新方法は、PCFに応用される。図4に示すように、該セッション更新方法は、下記のステップを含むことができる。
【0106】
ステップ401において、ルート選択ポリシーを照会する。
【0107】
ステップ402において、前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定する。
【0108】
ステップ403において、前記スライス識別子を送信する。
【0109】
具体的な実施において、前記スライス識別子は、端末が確立されたPDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するために用いられる。
【0110】
具体的に、PCFは、前記端末によって確立されたPDUセッションに対応する照会パラメータ(アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報)とルート選択ポリシーに基づいて、該PDUセッションに対応するサービスプラットフォームに対応するスライス識別子を決定することができる。
【0111】
1つの選択可能な実施態様として、前記セッション更新方法はさらに、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定した後、さらに、データネットワークネーム(DNN)を送信するステップを含む。
【0112】
具体的な実施において、PCFは、ネットワーク側機器に該DNNを送信することができ、それによって、ネットワーク側機器は、PDUセッションと関連付けられるDNNを更新するように端末に指示する。
【0113】
1つの選択可能な実施態様として、前記ルート選択ポリシーを照会する前、前記セッション更新方法はさらに、
SMF、AF又はNEFから送信された要求メッセージを受信するステップを含み、前記要求メッセージは、前記ルート選択ポリシーを照会(クエリー)するために用いられるアプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送し、
前記スライス識別子を送信するステップは、具体的に、
SMFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップであり、
又は、
NEF又はAFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップである。
【0114】
1つの実施態様において、SMFは、AF又はNEFから送信された第1サービス要求を受信するときに、PCFに第1要求メッセージを送信することによって、それによって、自発的にPCFを該アプリケーション関連情報とユーザ関連情報のうちの少なくとも1つに基づいて、ルート選択ポリシーの照会を行うように要求し、照会によって得られたルート選択ポリシーを利用することによって得られたスライス識別子をSMF、AF又はNEFのうちの少なくとも1つに送信することができる。
【0115】
具体的に、スライス識別子がSMFに送信された場合、該SMFは、スライスサポート能力に基づいて、セッション変更又はセッション再確立を行うように端末に指示することができる。
【0116】
スライス識別子がAF又はNEFに送信された場合、AF又はNEFは、端末に通知メッセージを送信することができるネットワークプラットフォームによって、該スライス識別子を端末に通知することができ、それによって、該スライス識別子と関連付けられるセッションによってアプリケーションにアクセスするように端末に指示する。且つ、端末が該スライス識別子と関連付けられるセッションを確立していない場合、端末にセッション確立プロセスを起こさせ、それによって、スライス識別子と関連付けられるセッションを確立した後、該セッションによって、アプリケーションにアクセスする。
【0117】
別の1つの実施態様において、PCFは、AF又はNEFから送信された要求メッセージを受信し、それによって、該要求メッセージによって携帯されるアプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報に基づいて、自発的にルート選択ポリシーの照会を行い、ルート選択ポリシーの照会を利用して得られたスライス識別子をSMF、AF又はNEFのうちの少なくとも1つに送信することができる。
【0118】
言い換えれば、該スライス識別子は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFが得、又は、自発的に該SMFに送信するために用いられ、そして、該SMFは、セッション変更、再確立を行い、又は、セッション確立プロセスを開始することなどのセッション更新操作を行うように端末に指示する。又は、該スライス識別子は、端末に通知メッセージを送信することができるネットワークプラットフォームによって、端末に送信され、それによって、端末に該スライス識別子によってアプリケーションサーバにアクセスするように通知し、それによって、端末に該スライス識別子に基づいて、PDUセッションを新規確立する必要があるかどうかを判断させる。
【0119】
実施において、該スライス識別子は、PCFによってローカル又はUDRにおけるルート選択ポリシーに基づいて決定されることができる。
【0120】
例えば、前記アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報は、AF又はNEFによって送信され、前記スライス識別子は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFに送信される。
【0121】
本実施態様は、ネットワーク機器がSMFであり、且つ、PCFが自発的にルート選択ポリシーの照会を行う実施例に対応することができる。例えば、図5に示すような実施例におけるステップ3とステップ4である。
【0122】
又は、前記アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFによって送信され、前記スライス識別子は、前記SMFに送信される。
【0123】
本実施態様は、ネットワーク機器がSMFであり、且つ、該SMFが自発的にルート選択ポリシーの照会を行うようにPCFをトリガする実施例に対応することができる。例えば、図6に示すような実施態様におけるステップ4とステップ5であり、ここで繰り返すことはない。
【0124】
又は、前記アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報は、AF又はNEFによって送信され、前記スライス識別子は、前記AF又はNEFに送信される。
【0125】
本実施態様は、ネットワーク機器がネットワークプラットフォームであり、且つ、AF又はNEFが自発的にルート選択ポリシーの照会を行うようにPCFをトリガする実施例に対応することができる。例えば、図7に示すような実施態様におけるステップ3、ステップ4とステップ5であり、ここで繰り返すことはない。
【0126】
本開示の実施例において、PCFによって、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報(照会パラメータ)に基づいて、端末によって確立されたPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を決定し、それによって、ネットワーク側機器は、該スライス識別子に基づいてセッション更新を行うように端末に指示する。同様に、端末がPDUセッションを確立するときに、指定されたスライスを選択してセッションを確立することが難しい問題を避けることができる。
【0127】
本開示の実施例によって提供されるセッション更新方法が理解されやすいために、以下では、端末とネットワーク側機器の間のデータインタラクション過程を合わせて、前記セッション更新方法に対して、例を挙げて説明する。
【0128】
実施態様一
前記ネットワーク側機器は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFであり、且つ、該SMFは、PCFから送信された指示メッセージを受信することができる。セッション更新のプロセスは、図5に示すようであり得、該セッション更新は、下記の過程を含むことができる。
【0129】
ステップ1において、UEは、セッション確立を開始し、スライスAの上にセッションAを確立することを選択する。
【0130】
ここで、スライスAは、任意のスライスネットワークであり得、端末は、ランダム選択、又は、異なるセッションに対して固定的に同じスライスネットワークを選択する方式によって、前記スライスAを選択することができる。なお、セッションAは即ち、PDUセッションA(S-NSSAI=Aを含む)である。
【0131】
ステップ2において、UEは、セッションAのユーザプレーンからアプリケーションプラットフォーム、即ち、アプリケーション機能(AF:Application Function)(エンティティ)にアクセスする。
【0132】
ステップ3において、NEF又はAFは、第1サービス要求をPCFに送信する。
【0133】
本ステップにおいて、AFは、UEがアプリケーションサービスを使用することを検出した後、ネットワークエクスポージャー機能(NEF:Network Exposure Function)のによって、PCFに第1サービス要求を送信し、このようにして、NEFは、PCFに、UEがアプリケーションプラットフォームにアクセスすることを通知し、且つ、UE情報(例えば、UEのIPアドレス)とアプリケーション情報(例えば、アプリケーションアドレス、アプリケーションID)を通知することができる。
【0134】
具体的な実施において、AFは、直接的にPCFを通知することもでき、これについて限定しない。
【0135】
ステップ4において、PCFは、元のSMFに第1セッション制御メッセージを送信する。
【0136】
本ステップにおいて、PCFは、UE情報とアプリケーション情報のそれぞれのUEセッションとのバインド関係に基づいて、対応するセッションと該セッションに対して管理を行うSMFを探し出し、且つ、ルート選択ポリシーに基づいて、ユーザがスライスBに切り替える必要があることを判断し、そして、第1セッション制御メッセージにスライス識別子(即ち、S-NSSAI=B)、アプリケーション情報、UE情報を携帯させ、それによって、UEのセッションに対して管理を行うSMFに配布する。
【0137】
本ステップにおいて、上記のルート選択ポリシーが統一データ記憶機能(UDR:Unified Data Repository)(エンティティ)に位置する場合、セッションポリシー制御を担当するPCFは、UDRから該ルート選択ポリシーを照会して得ることができる。
【0138】
ステップ5において、SMFは、上記の第1セッション制御メッセージに基づいて、自分のスライスBに対するサポート能力を判断する。
【0139】
ここで、本ステップの判断結果がサポートすることである場合、ステップ6を実行し、本ステップの判断結果がサポートしないことである場合、ステップ7を実行する。
【0140】
ステップ6において、SMFは、セッションコンテキストを更新し、UEにセッション変更命令メッセージを送信し、セッション変更を開始し、それによって、セッションと関連付けられるS-NSSAI=Bを更新する。
【0141】
本ステップにおいて、端末は、SMFから送信されたセッション変更命令メッセージに基づいて、PDUセッションのセッション情報を変更し、それによって、PDUセッションと関連付けられるスライスを更新する。
【0142】
ステップ7において、SMFは、UEにセッションリリース命令メッセージを送信し、それによって、セッション再確立を開始するようにUEを指示し、且つ、S-NSSAI=Bを搬送する。
【0143】
本ステップにおいて、SMFは、UEにセッションリリース命令メッセージを送信することができ、該セッションリリース命令メッセージは、S-NSSAI=Bを搬送し、セッションのS-NSSAIをBに更新する必要があることを表す。且つ、該指示メッセージは、他のセッション情報を搬送しないことができ、このようにして、他のセッション情報が変わらないと黙認する(例えば、セッションタイプ/DNN/IPアドレスなどが変わらない)。
【0144】
説明すべきこととして、端末は、SMFのセッションリリース命令メッセージを受信した後、元のPDUセッションAをリリースすることができる。
【0145】
なお、元のPDUをリリースした後、UEはさらに、S-NSSAI=Bの上にPDUセッションを再確立する要求を実行し、該PDUセッションは、S-NSSAI=BをサポートするSMFによってセッション管理を行われる。
【0146】
具体的な実施において、指示メッセージにおいて、セッション変更命令メッセージを採用して上記のセッション情報を携帯させる。
【0147】
ステップ8において、UEは、SMFの指示に基づいて、セッション変更又は再確立を行い、指定されたアプリケーションにアクセスするPDUセッションをスライスB(即ち、S-NSSAI=B)の上に切り替える。
【0148】
本ステップにおいて、セッション変更又は再確立を完成した後、UEは、変更されたセッション、再確立されたセッションに対応するユーザプレーンからアプリケーションプラットフォームにアクセスする。
【0149】
本実施態様において、PCFは、PDUセッション変更又は再確立を開始し、PDUセッション変更/再確立を行うことが決定された後、元のPDUに対して管理を行うSMFによって、PDUセッション変更又は再確立を行うようにUEを指示する。
【0150】
本開示の具体的な実施例において、さらに、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションによって命令メッセージを新規確立することができ、前記セッションリリース命令メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記セッションを新規確立するように前記端末に指示するために用いられる。
【0151】
実施態様二
前記ネットワーク側機器は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFであり、且つ、該SMFは、端末がアプリケーションサービスを使用することを得るときに、自発的にPCFから目標スライスを探すことができる。セッション更新のプロセスは、図6に示すようであり得、該セッション更新は、下記の過程を含むことができる。
【0152】
ステップ1において、UEは、セッション確立を開始し、スライスAの上にセッションAを確立することを選択する。
【0153】
ここで、図5に示すような実施例と同じで、スライスAは、任意のスライスネットワークであり得る。
【0154】
ステップ2において、UEは、セッションAのユーザプレーンからアプリケーションプラットフォーム(AF)にアクセスする。
【0155】
ステップ3において、NEF又はAFは、第1サービス要求を該セッションに対して管理を行うSMFに送信する。
【0156】
ここで、上記の第1サービス要求は、図5に示すような実施例における第1サービス要求と同じ意味を有し、ここで繰り返すことはない。
【0157】
ステップ4において、SMFは、PCFに要求メッセージを送信する。
【0158】
本ステップにおいて、該要求情報は、UE情報(例えば、UEのIPアドレス)とアプリケーション情報(例えば、アプリケーションアドレス、アプリケーションID)を搬送することができ、又は、さらに、セッション情報などの照会パラメータ(アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報)を搬送することができ、それによって、PCFに上記の照会パラメータに基づいて、ユーザのルート選択ポリシーを照会するように要求する。
【0159】
ステップ5において、PCFは、SMFに応答メッセージを送信する。
【0160】
ここで、上記の応答メッセージは具体的に、要求メッセージの応答メッセージであり、該応答メッセージは、セッション照会パラメータによって決定されて前記PDUセッションと関連付けられる必要がある前記スライス識別子を搬送する。
【0161】
なお、上記のルート選択ポリシーがUDRに位置する場合、セッションポリシー制御を担当するPCFは、UDRから照会して該ルート選択ポリシーを得ることができる。
【0162】
本ステップにおいて、PCFは、ルート選択ポリシーに基づいて、ユーザがスライスBに切り替える必要があることを判断し、セッション情報(S-NSSAI=Bを含む)をUEのセッションに対して管理を行うSMF(即ち、セッションAに対して管理を行うSMF)に配布する。
【0163】
ステップ6において、SMFは、自分のスライスBに対するサポート能力を判断する。
【0164】
なお、本ステップの判断結果がサポートすることである場合、ステップ7を実行し、本ステップの判断結果がサポートしないことである場合、ステップ8を実行する。
【0165】
ステップ7において、SMFは、セッションコンテキストを更新し、UEにセッション変更命令メッセージを送信し、セッション変更を開始し、それによって、セッションと関連付けられるS-NSSAI=Bを更新する。
【0166】
ステップ8において、SMFは、UEにセッションリリース命令メッセージを送信し、それによって、セッション再確立を開始するようにUEを指示し、且つ、S-NSSAI=Bを搬送する。
【0167】
本ステップは、図5に示すような実施態様におけるステップ7と同じで、ここで繰り返すことはない。
【0168】
ステップ9において、UEは、SMFの指示に基づいて、セッション変更又は再確立を行い、指定されたアプリケーションにアクセスするPDUセッションをスライスB(即ち、S-NSSAI=B)の上に切り替える。
【0169】
本実施態様において、SMFは、PDUセッション変更又は再確立を開始し、PDUセッション変更/再確立を開始する過程において、PCFからルート選択ポリシーを探し、スライスBを決定し、それによって、これに基づいて、PDUセッションに対してセッション変更を行うか、又は、セッション再確立を行うかのように端末に指示する。
【0170】
本開示の具体的な実施例において、さらに、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションによって命令メッセージを新規確立することができ、前記セッションリリース命令メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記セッションを新規確立するように前記端末に指示するために用いられる。
【0171】
実施態様三
前記ネットワーク側機器がネットワークプラットフォームである場合、該ネットワークプラットフォームは、PDUセッション新規確立を行うように端末に指示することができ、具体的に、セッション更新のプロセスは、図7に示すようであり得、該セッション更新は、下記の過程を含むことができる。
【0172】
ステップ1において、UEは、セッション確立を開始し、スライスAの上にセッションAを確立することを選択する。
【0173】
ステップ2において、UEは、セッションAのユーザプレーンからアプリケーションプラットフォーム(AF)にアクセスする。
【0174】
ステップ3において、NEF又はAFは、照会パラメータをPCFに送信する。
【0175】
ステップ4において、PCFは、照会パラメータに基づいて、ルート選択ポリシーを照会する。
【0176】
具体的な実施において、上記のルート選択ポリシーがUDRに位置する場合、セッションポリシー制御を担当するPCFは、UDRから照会して該ルート選択ポリシーを得ることができる。
【0177】
ステップ5において、PCFは、AF又はNEFに、対応するスライス識別子を戻す。
【0178】
ここで、PCFは、AF又はNEFに、対応するスライスB(即ち、S-NSSAI=B)を戻す。それ以外、PCFは、AF又はNEFにUE情報とアプリケーション情報を戻すことができる。
【0179】
ステップ6において、AF又はNEFは、ネットワークプラットフォームにサービス通知メッセージを送信する。
【0180】
ここで、ネットワークプラットフォームは具体的に、UEに通知を送信することができるネットワークプラットフォームであり、サービス通知メッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子(S-NSSAI=B)を搬送する。
【0181】
本ステップにおいて、サービス通知メッセージはさらに、UE情報とアプリケーション情報を搬送し、UEに通知を送信することができるネットワークプラットフォームにプッシュすることができる。
【0182】
ステップ7において、ネットワークプラットフォームは、UEにアプリケーショントリガメッセージを送信する。
【0183】
ここで、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる。
【0184】
ステップ8において、UEは、該セッション情報にPDUセッションが既に確立されたかどうかを検査する。
【0185】
なお、本ステップの判断結果が該セッション情報にPDUセッションが既に確立された場合、ステップ8を実行し、本ステップの判断結果が該セッション情報にPDUセッションが確立されていない場合、ステップ9を実行する。
【0186】
ステップ9において、該PDUセッションによって、アプリケーションサーバにアクセスする。
【0187】
ステップ10において、ネットワークエンティティの指示によって、PDUセッション新規確立のプロセスを開始し、該プロセスによって新規確立されたPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスする。
【0188】
本実施態様において、AFは、PDUセッション新規確立のプロセスを開始し、且つ、AFがPDUセッション新規確立のプロセスを開始する過程において、ネットワークプラットフォーム(例えば、ショートメッセージサービスセンター(SMSC:Short Message Service Center))によって、UEにセッション情報に基づいてPDUセッションを新規確立するような指示を送信し、且つ、UEは、自発的に該セッション情報に基づくPDUセッションが既に存在するかどうかを検査する。存在する場合、PDUセッションを新規確立する必要がなく、存在しない場合、該セッション情報に基づいて、PDUセッションを新規確立する。
【0189】
図8を参照すると、図8は、本開示の実施例によって提供される端末の一例の構造図である。図8に示すように、該端末800は、
PDUセッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するために用いられる第1送受信モジュール801を含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0190】
さらに、前記指示メッセージは、データネットワークネーム(DNN)を含む。
【0191】
さらに、前記指示メッセージは、
前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
さらに、前記指示メッセージがアプリケーショントリガメッセージである場合、端末800は、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立されていない場合、PDUセッション確立プロセスを開始し、前記アプリケーションサーバにアクセスするための、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立するために用いられる確立モジュール、
又は、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立された場合、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを使用して前記アプリケーションサーバにアクセスするために用いられるアクセスモジュール、を含む。
【0193】
本開示の実施例における端末は、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信し、ネットワーク側機器によって指定されたスライス識別子に基づいてセッションに対応するスライス情報を決定し、それによって、これに基づいてセッション変更、再確立を行い、又は、セッション確立プロセスを開始することができ、それによって、端末がPDUセッションを確立するときに、該セッションに対応するスライスを選択する必要がある場合、スライスを選択する過程が実現されることが難しい問題を避ける。
【0194】
図9を参照すると、図9は、本開示の実施例によって提供されるネットワーク側機器の一例の構造図である。図9に示すように、該ネットワーク側機器900は、
端末がPDUセッションを確立した後、端末に指示メッセージを送信するために用いられる第1送信モジュール901を含み、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0195】
さらに、前記指示メッセージは、データネットワークネーム(DNN)を含む。
【0196】
さらに、前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、又は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFである。
【0197】
さらに、前記指示メッセージは、
前記SMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
前記ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0198】
さらに、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートしない場合、前記指示メッセージは、前記セッションリリース命令メッセージであり、
又は、
前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートする場合、前記指示メッセージは、前記セッション変更命令メッセージ又はセッションリリース命令メッセージである。
【0199】
さらに、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、ネットワーク側機器900は、
PCFから送信された第1セッション制御メッセージを受信するために用いられる第2受信モジュールを含み、前記第1セッション制御メッセージは、ルート選択ポリシーによって決定されたスライス識別子を搬送する。
【0200】
さらに、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、ネットワーク側機器900は、
NEF又はAFから送信された第1サービス要求を受信するために用いられる第3受信モジュールであって、前記第1サービス要求は、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送する第3受信モジュールと、
前記第1サービス要求に基づいて端末が前記アプリケーションにアクセスしたことを検出した後、PCFに第1要求メッセージを送信するために用いられる第2送信モジュールであって、前記第1要求メッセージは、ルート選択ポリシーを照会するように前記PCFを指示するために用いられる第2送信モジュールと、
PCFから送信された応答メッセージを受信するために用いられる第4受信モジュールであって、前記応答メッセージは、前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を搬送する第4受信モジュールと、を含む。
【0201】
さらに、前記応答メッセージは、データネットワークネーム(DNN)を含む。
【0202】
さらに、前記アプリケーション関連情報は、前記アプリケーションのアドレス及び/又は前記アプリケーションの識別子を含み、
前記ユーザ関連情報は、前記ユーザのアドレス及び/又は前記ユーザの識別子を含む。
【0203】
さらに、前記応答メッセージは、第2セッション制御メッセージである。
【0204】
さらに、前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、ネットワーク側機器900は、
AF又はNEFから送信されたサービスメッセージを受信するために用いられる第5受信モジュールを含み、前記サービスメッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を搬送する。
【0205】
さらに、前記サービスメッセージは、DNNを含む。
【0206】
本開示の実施例におけるネットワーク側機器は、指示メッセージを送信し、それによって、PDUセッションを変更、再確立するか、又は、セッション確立プロセスを開始するように端末に指示し、それによって、端末に該指示メッセージに基づいて対応するセッション更新を行わせることができ、それによって、端末がPDUセッションを確立するときに、該セッションに対応するスライスを選択する必要がある場合、スライスを選択する過程が実現されることが難しい問題を避ける。
【0207】
図10を参照すると、図10は、本開示の実施例によって提供されるエンティティであるPCFの一例の構造図である。図10に示すように、該PCF1000は、
ルート選択ポリシーを照会するために用いられる照会モジュール1001と、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するために用いられる決定モジュール1002と、
前記スライス識別子を送信するために用いられる第3送信モジュール1003と、を含む。
【0208】
さらに、前記スライス識別子は、端末が確立されたPDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するために用いられる。
【0209】
さらに、前記ルート選択ポリシーを照会する前、該PCF1000は、
SMF、AF又はNEFから送信された要求メッセージを受信するために用いられる第四受信モジュールを含み、前記要求メッセージは、前記ルート選択ポリシーを照会するために用いられるアプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送し、
前記第3送信モジュール1003は、具体的に、
SMFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するために用いられ、
又は、
NEF又はAFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するために用いられる。
【0210】
さらに、PCFは、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定した後、さらに、データネットワークネーム(DNN)を送信する第四送信モジュールを含む。
【0211】
本開示の実施例におけるPCF1000は、端末によって確立されたPDUセッションに対応する照会パラメータに基づいて、前記PDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を決定することができ、それによって、端末がPDUセッションを確立するときに、該セッションに対応するスライスを選択する必要がある場合、スライスを選択する過程が実現されることが難しい問題を避ける。
【0212】
図11を参照すると、本開示の実施例はさらに、エンティティの一例を提供し、該エンティティは、バス1101と、送受信機1102と、アンテナ1103と、バスインターフェース1104と、プロセッサ1105と、メモリ1106と、を含む。
【0213】
本開示の1つの実施例において、前記エンティティは、ネットワーク側機器であり、前記エンティティは、プロセッサ1105と、送受信機1102と、を含み、
送受信機1102は、端末がPDUセッションを確立した後、端末に指示メッセージを送信するために用いられ、前記指示メッセージは、スライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる。
【0214】
さらに、PDUセッションのDNNデータネットワークネームが変更される必要がある場合、前記指示メッセージは、データネットワークネーム(DNN)を含む。
【0215】
さらに、前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、又は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFである。
【0216】
さらに、前記指示メッセージは、
前記SMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
前記ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0217】
さらに、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートしない場合、前記指示メッセージは、前記セッションリリース命令メッセージであり、
又は、
前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートする場合、前記指示メッセージは、前記セッション変更命令メッセージ又はセッションリリース命令メッセージである。
【0218】
さらに、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、送受信機1102は、端末に指示メッセージを送信することを実行する前、
PCFから送信された第1セッション制御メッセージを受信するために用いられ、前記第1セッション制御メッセージは、ルート選択ポリシーによって決定されたスライス識別子を搬送する。
【0219】
さらに、前記ネットワーク側機器は、前記SMFであり、送受信機1102は、端末に指示メッセージを送信することを実行する前、
NEF又はAFから送信された第1サービス要求を受信するために用いられ、前記第1サービス要求は、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送し、
前記第1サービス要求に基づいて端末が前記アプリケーションにアクセスしたことを検出した後、PCFに第1要求メッセージを送信するために用いられ、前記第1要求メッセージは、ルート選択ポリシーを照会するように前記PCFを指示するために用いられ、
PCFから送信された応答メッセージを受信するために用いられ、前記応答メッセージは、前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を搬送する。
【0220】
さらに、前記応答メッセージは、DNNを含む。
【0221】
さらに、前記アプリケーション関連情報は、前記アプリケーションのアドレス及び/又は前記アプリケーションの識別子を含み、前記ユーザ関連情報は、前記ユーザのアドレス及び/又は前記ユーザの識別子を含む。
【0222】
さらに、前記応答メッセージは、第2セッション制御メッセージである。
【0223】
さらに、前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、送受信機1102は、端末に指示メッセージを送信することを実行する前、
AF又はNEFから送信されたサービスメッセージを受信するために用いられ、前記サービスメッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を搬送する。
【0224】
さらに、前記サービスメッセージは、DNNを含む。
【0225】
本実施態様において、エンティティは、図6に示すような方法の実施例におけるネットワーク側機器によって実現される各過程を実現することができ、重複を避けるために、ここで繰り返すことはない。
【0226】
本実施例のエンティティは、端末がPDUセッションを確立した後、セッション更新を行うように端末に指示することができ、それによって、端末が該エンティティの指示に基づいてセッション変更、再確立を行い、又は、セッション更新プロセスを開始することをさせ、それによって、端末がPDUセッションを確立するときに、該セッションに対応するスライスを選択する必要がある場合、スライスを選択する過程が実現されることが難しい問題を避ける。
【0227】
本開示の1つの実施例において、前記エンティティは、PCFであり、前記エンティティは、プロセッサ1105と、送受信機1102と、を含み、
前記プロセッサ1005は、ルート選択ポリシーを照会するために用いられ、
前記プロセッサ1005はさらに、前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するために用いられ、
前記送受信機1002は、前記スライス識別子を送信するために用いられる。
【0228】
さらに、前記スライス識別子は、端末が確立されたPDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するために用いられる。
【0229】
さらに、前記ルート選択ポリシーを照会する前、
前記送受信機1002はさらに、SMF、AF又はNEFから送信された要求メッセージを受信するために用いられ、前記要求メッセージは、前記ルート選択ポリシーを照会するために用いられるアプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送し、
前記送受信機1002によって実行される前記スライス識別子を送信するステップは、具体的に、
SMFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップであり、
又は、
NEF又はAFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップである。
【0230】
さらに、前記送受信機1102は、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定した後、さらに、DNNを送信するために用いられる。
【0231】
本実施態様において、エンティティは、図7に示すような方法の実施例におけるPCFによって実現される各過程を実現することができ、重複を避けるために、ここで繰り返すことはない。
【0232】
本実施例のエンティティは、端末がPDUセッションを確立した後、受信されたセッション照会要求に基づいて端末によって確立されたPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を決定することができ、そして、ネットワーク側によって、端末にセッション変更、再確立を行い、又は、セッション更新プロセスを開始するように通知することができ、それによって、PDUセッションを前記スライス識別子と関連付けられるように更新することを実現し、それによって、端末がPDUセッションを確立するときに、該セッションに対応するスライスを選択する必要がある場合、スライスを選択する過程が実現されることが難しい問題を避ける。
【0233】
図11において、バスアーキテクチャ(バス1101によって表される)について、バス1101は、任意の量の相互接続されるバスとブリッジを含むことができ、バス1101は、プロセッサ1105によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ1106によって表されるメモリを含む様々な回路を連結する。バス1101はさらに、周辺機器、電圧レギュレータと電力管理回路などの様々な他の回路を連結することもでき、これらは本技術分野でよく知られているために、本明細書は、これ以上説明しない。バスインターフェース1104は、バス1101と送受信機1102の間に、インターフェースを提供する。送受信機1102は、単一のコンポーネントであり得、複数のコンポーネントもあり得、例えば、複数の受信機と送信機であり、伝送媒体の上に様々な他の装置と通信するユニットを提供する。プロセッサ1105によって処理されたデータは、アンテナ1103によって、無線媒体の上に伝送され、さらに、アンテナ1103は、データを受信し、データをプロセッサ1105に送信する。
【0234】
プロセッサ1105は、バス1101の管理と通常の処理を担当し、さらに、様々な機能を提供することができ、例えば、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理及び他の制御機能を含む。メモリ1106は、プロセッサ1105によって操作が実行されるときに使用されるデータを格納するために用いられることができる。
【0235】
選択可能なこととして、プロセッサ1105は、中央処理装置(CPU:central processing unit)、ASIC、FPGA、又は、複雑プログラマブル・ロジック・デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)であり得る。
【0236】
選択可能なこととして、本開示の実施例はさらに、端末を提供し、プロセッサ1105と、メモリ1106と、メモリ1106に記憶され、前記プロセッサ1105によって実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、該コンピュータプログラムがプロセッサ1105によって実行されるときに、プロセッサ1105に上記の図2に示すようなセッション更新方法の実施例の各過程を実現させ、同じ技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここで繰り返すことはない。
【0237】
本開示の実施例はさらに、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記の図2図6又は図7に示すようなセッション更新方法の実施例の各過程を実現させ、同じ技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここで繰り返すことはない。
【0238】
ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リード・オンリー・メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は、CDなどである。
【0239】
説明すべきこととして、本開示において、「備える」、「含む」という用語、又はその任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図するので、一連の要素を含む過程、方法、物品又は装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、又は、そのような過程、方法、物品、又は装置の固有の要素をさらに含む。特に限定されていない場合、「…を含む」という文で定義された要素は、当該要素を含む過程、方法、物品、又は装置に、他の同じ要素があることを排除するものではない。
【0240】
本分野の当業者が気付けることとして、本明細書に開示した実施例で説明した様々な例示のユニットとアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現することができる。これらの機能は、ハードウェアで実現されるか、ソフトウェアで実現されるかは、技術的解決策の特定応用と設計上の制約によって決められる。当業者は、特定応用毎に対して、説明された機能を実現するために異なる方法を使用することができ、しかしながら、そのような実現は、本開示の範囲を超過すると考えるべきではない。
【0241】
本分野の当業者が明らかに理解できることとして、説明の便利と簡潔さのために、上記説明されたシステム、装置とユニットの具体的な動作過程は、上記の方法の実施例における対応する過程を参照することができ、ここで繰り返すことはない。
【0242】
本開示で提供される実施例において、理解可能なこととして、開示された装置と方法は、他の方式によって実現されることができる。例えば、上記で説明された装置の実施例は、ただ例示的なものであり、例えば、前記ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎない。実際の実現では、別の分割方法が存在し、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせるか別のシステムに統合することができ、又は一部の特徴を無視するか実行しないことができる。また、示された又は説明された各構成要素間の相互カップリング、直接カップリング又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接なカップリング又は通信接続であり、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0243】
上記で分離要素として説明されたユニットは、物理的に分離されてもされていなくてもよく、ユニットとして表示された要素は、物理的なユニットであってもなくてもよく、即ち、1箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよく、実際の需要に基づいて、そのうちの一部又はすべてのユニットを選択して、本実施例の技術的解決策の目的を実現することができる。
【0244】
なお、本開示の各実施例において、各機能ユニットは、1つの処理ユニットにすべて統合されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、少なくとも2つのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0245】
上記の実施形態の説明によって、本分野の当業者が明らかに理解できることとして、上記の実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームによって実現されることができ、無論、ハードウェアによることもできるが、多くの場合、前者の方がより良い実施形態である。そのような理解に基づいて、本開示の技術的解決策において、本質的に又は関連技術へ貢献する部分は、ソフトウェア製品の形態で体現されることができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、CD-ROM)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク機器などであり得)が本開示の各実施例で説明された方法を実行させる若干の命令を含む。
【0246】
理解可能なこととして、本開示に説明された実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はその組み合わせで実行されることができる。ハードウェア実現に対して、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数のアプリケーション専用集積回路(ASIC:APPlication Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、デジタル信号プロセッサ機器(DSPD:DSP Device)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示で説明された機能を実行するために用いられる他の電子ユニット又はその組み合わせに実現されることができる。
【0247】
ソフトウェア実現に対して、本開示の実施例で説明された機能を実行するモジュールによって(例えば、プロセス、関数など)、本開示の実施例で説明された技術が実現されることができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行されることができる。メモリは、プロセッサの中に、又は、プロセッサの外部で実現されることができる。
【0248】
以上では、図面を合わせて本開示の実施例を説明した。しかしながら、本開示は、上記の具体的な実施態様に限定されなく、上記の具体的な実施態様は、単に例示的なものであり、限定されるものではない。本開示の目的と請求項によって保護される範囲から逸脱することなく、本分野の当業者によって、本開示にトリガされて多くの他の形態が作成することができ、全ては、本開示の保護範囲以内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセッション更新方法であって、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後、ネットワーク側機器から送信された指示メッセージを受信するステップを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、セッション更新方法。
【請求項2】
前記指示メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む、
請求項1に記載のセッション更新方法。
【請求項3】
前記指示メッセージは、
前記PDUセッションに対してセッション管理を行うセッション管理機能(SMF)から送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記PDUセッションに対してセッション管理を行うSMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のセッション更新方法。
【請求項4】
前記指示メッセージがアプリケーショントリガメッセージである場合、前記セッション更新方法はさらに、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立されていない場合、PDUセッション確立プロセスを開始し、前記アプリケーションサーバにアクセスするための、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを確立するステップ、
又は、
前記スライス識別子と関連付けられるセッションが確立された場合、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションを使用して前記アプリケーションサーバにアクセスするステップ、を含む、
請求項3に記載のセッション更新方法。
【請求項5】
ネットワーク側機器に適用されるセッション更新方法であって、
端末がプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立した後に、端末に指示メッセージを送信するステップを含み、前記指示メッセージはスライス識別子を含み、前記指示メッセージは、前記スライス識別子に基づいて前記PDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するように前記端末に指示するために用いられる、セッション更新方法。
【請求項6】
前記指示メッセージはさらに、データネットワークネーム(DNN)を含む、
請求項5に記載のセッション更新方法。
【請求項7】
前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、又は、前記PDUセッションに対してセッション管理を行うセッション管理機能(SMF)である、
請求項5に記載のセッション更新方法。
【請求項8】
前記指示メッセージは、
前記SMFから送信されたセッション変更命令メッセージであって、前記セッション変更命令メッセージは、前記PDUセッションと関連付けられるスライス識別子を前記セッション変更命令メッセージに含まれるスライス識別子に変更するように前記端末に指示するために用いられる、セッション変更命令メッセージと、
前記SMFから送信されたセッションリリース命令メッセージであって、前記セッションリリース命令メッセージは、セッションをリリースして前記スライス識別子に基づいて前記セッションを再確立するように前記端末に指示するために用いられる、セッションリリース命令メッセージと、
前記ネットワークプラットフォームから送信されたアプリケーショントリガメッセージであって、前記アプリケーショントリガメッセージは、前記スライス識別子と関連付けられるPDUセッションによってアプリケーションサーバにアクセスするように前記端末に指示するために用いられる、アプリケーショントリガメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項9】
前記ネットワーク側機器は前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートしない場合、前記指示メッセージは、前記セッションリリース命令メッセージであり、
又は、
前記ネットワーク側機器は前記SMFであり、前記SMFが前記スライス識別子をサポートする場合、前記指示メッセージは、前記セッション変更命令メッセージ又はセッションリリース命令メッセージである、
請求項に記載のセッション更新方法。
【請求項10】
前記ネットワーク側機器は前記SMFであり、端末に指示メッセージを送信する前に、前記セッション更新方法はさらに、
ポリシー制御機能(PCF)から送信された第1セッション制御メッセージを受信するステップを含み、前記第1セッション制御メッセージは、ルート選択ポリシーによって決定されたスライス識別子を搬送する、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器はSMFであり、端末に指示メッセージを送信する前に、前記セッション更新方法はさらに、
ネットワークエクスポージャー機能(NEF)又はアプリケーション機能(AF)から送信された第1サービス要求を受信するステップであって、前記第1サービス要求は、アプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送する、ステップと、
前記第1サービス要求に基づいて端末が前記アプリケーションにアクセスしたことを検出した後、PCFに第1要求メッセージを送信するステップであって、前記第1要求メッセージは、ルート選択ポリシーを照会するように前記PCFに指示するために用いられる、ステップと、
PCFから送信された応答メッセージを受信するステップであって、前記応答メッセージは、前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を搬送する、ステップと、を含む、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項12】
前記ネットワーク側機器は、ネットワークプラットフォームであり、端末に指示メッセージを送信する前に、前記セッション更新方法はさらに、
AF又はNEFから送信されたサービスメッセージを受信するステップを含み、前記サービスメッセージは、アプリケーションサーバにアクセスするPDUセッションと関連付けられる必要があるスライス識別子を搬送する、
請求項7に記載のセッション更新方法。
【請求項13】
ポリシー制御機能(PCF)に適用されるセッション更新方法であって、
ルート選択ポリシーを照会するステップと、
前記ルート選択ポリシーに基づいてスライス識別子を決定するステップと、
前記スライス識別子を送信するステップと、を含む、セッション更新方法。
【請求項14】
前記スライス識別子は、端末が確立されたPDUセッションを変更、再確立するか、又は、PDUセッション確立プロセスを開始するために用いられる、
請求項13に記載のセッション更新方法。
【請求項15】
前記ルート選択ポリシーを照会する前に、前記セッション更新方法はさらに、
SMF、AF又はNEFから送信された要求メッセージを受信するステップを含み、前記要求メッセージは、前記ルート選択ポリシーを照会するために用いられるアプリケーション関連情報及び/又はユーザ関連情報を搬送し、
前記スライス識別子を送信するステップは、具体的に、
SMFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップであり、
又は、
NEF又はAFに前記ルート選択ポリシーに基づいて決定されたスライス識別子を送信するステップである、
請求項13に記載のセッション更新方法。
【国際調査報告】