(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(54)【発明の名称】天然繊維を有する吸収性物品パッケージ材料
(51)【国際特許分類】
B65D 85/07 20170101AFI20230824BHJP
A61F 13/15 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
B65D85/07 BRH
B65D85/07 BSE
A61F13/15 200
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504701
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-01-23
(86)【国際出願番号】 US2021043813
(87)【国際公開番号】W WO2022026781
(87)【国際公開日】2022-02-03
(32)【優先日】2020-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【氏名又は名称】村田 卓久
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【氏名又は名称】小島 一真
(74)【代理人】
【識別番号】100198029
【氏名又は名称】綿貫 力
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル、レムス
(72)【発明者】
【氏名】エミリー、シャルロット、ボズウェル
(72)【発明者】
【氏名】ペーター、クラムコフスキ
(72)【発明者】
【氏名】パティ、ジーン、ケレット
(72)【発明者】
【氏名】ラーナ、ジェシカ、クローズ
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン、ジェイコブ、クレア
【テーマコード(参考)】
3B200
3E068
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200BA17
3B200BB00
3B200DF07
3E068AA40
3E068AB02
3E068AB03
3E068AC05
3E068BB09
3E068BB17
3E068CC22
3E068CC26
3E068CD01
3E068CE02
3E068CE03
3E068DD34
3E068DE01
3E068EE40
(57)【要約】
1つ以上の吸収性物品のパッケージ(1)が開示される。パッケージ(1)は、パッケージ材料を含み、パッケージ材料は、天然繊維を有し、各々本明細書において修正されるようにISO 1924-3を介して決定される際、少なくとも5.0kN/mのMD引張強度及び少なくとも3パーセントのMD伸長を呈する。パッケージ(1)は、消費者に面するパネルを含む、複数のパネルを更に含む。パッケージは封止される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージが、パッケージ材料を含み、前記パッケージ材料が、天然繊維を含み、各々本明細書で修正されるようにISO 1924-3を介して決定される際、少なくとも5.0kN/mのMD引張強度及び少なくとも3パーセントのMD伸長を呈し、前記パッケージが、消費者に面するパネルを含む、複数のパネルを含み、前記パッケージが封止されている、パッケージ。
【請求項2】
前記パッケージ材料が、少なくとも7kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも8kN/mのMD引張強度を呈する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記パッケージ材料が、5kN/m~8.5kN/m、より好ましくは、5.2kN/m~8.2kN/m、又は最も好ましくは、5.5kN/m~8.0kN/mのMD引張強度を呈する、請求項1又は2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記パッケージ材料が、少なくとも3kN/m、より好ましくは、少なくとも4kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも5.5kN/mのCD引張強度を呈する、請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記パッケージ材料が、3kN/m~6.5kN/m、より好ましくは、3kN/m~6.2kN/m、又は最も好ましくは、3kN/m~6kN/mのCD引張強度を呈する、請求項1~4のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記パッケージ材料が、3~6.5パーセント、より好ましくは、3.2~6.2パーセント、又は最も好ましくは、3.5~6パーセントのMD破断伸長を呈する、請求項1~5のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記パッケージ材料が、少なくとも3パーセント、より好ましくは、少なくとも4パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも6パーセントのMD破断伸長を呈する、請求項1~6のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記パッケージ材料が、少なくとも4パーセント、より好ましくは、少なくとも6パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも9パーセントのCD破断伸長を呈する、請求項1~7のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記パッケージ材料が、4~10パーセント、最も好ましくは、4.5~9.5パーセント、又は最も好ましくは、5~9パーセントのCD破断伸長を呈する、請求項1~8のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記パッケージ材料が、本明細書において修正されるようにISO 534を介して決定される際、少なくとも50μm、より好ましくは、少なくとも70μm、又は最も好ましくは、少なくとも90μmのキャリパを有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記パッケージ材料が、50μm~110μm、より好ましくは、55μm~105μm、又は最も好ましくは、60μm~100μmのキャリパを有する、請求項1~10のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記パッケージ材料が、本明細書において修正されるようにISO 536の坪量試験によって測定される際、60~120gsm、より好ましくは、65~105gsm、最も好ましくは、70~90gsmの坪量を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記パッケージ材料が、少なくとも50重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、少なくとも70重量パーセントの天然繊維、又は最も好ましくは、少なくとも90重量パーセントの天然繊維を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記パッケージ材料が、50~100重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、65~99重量パーセントの天然繊維、又は最も好ましくは、75~95重量パーセントの天然繊維を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記パッケージ材料が、リサイクル可能であり、前記パッケージ材料が、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法によって決定される際、少なくとも70パーセント、より好ましくは、少なくとも80パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも90パーセントのリサイクル可能なパーセンテージを呈する、請求項1~14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記パッケージ材料が、リサイクル可能であり、前記パッケージ材料が、70パーセント~約99.9パーセント、より好ましくは、約80パーセント~約99.9パーセント、又は最も好ましくは、約90パーセント~約99.9パーセントのリサイクル可能なパーセンテージを呈する、請求項1~15のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記1つ以上の吸収性物品が、女性用衛生パッド、おむつ、失禁パッド、おむつパンツ、成人用失禁ブリーフのうちの少なくとも1つを含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記1つ以上の吸収性物品が、おむつを含み、前記複数のパネルが、底面パネルを更に含み、前記底面パネルが、ピンチ底面構成又はTotani(商標)スタイル構成を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記1つ以上の吸収性物品が、女性用衛生物品を含み、前記複数のパネルが、底面パネルを更に含み、前記底面パネルが、ブロック底面構成を含む、請求項1~18のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記パッケージ材料が、リサイクル可能であり、前記パッケージ材料が、前記PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法を介して決定される際、全体的な「合格」試験結果を呈する、請求項1~19のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記1つ以上の吸収性物品が、70mm~約150mm、より好ましくは、約70mm~約100mm、又は最も好ましくは、約70mm~約90mmのバッグ内積層体高さを呈する、請求項1~20のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記パッケージ材料が、内部の前記1つ以上の吸収性物品が前記パッケージ材料の内面に接触するように、材料の単一のプライを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記パッケージ材料が、バリア層を含まない、請求項1~22のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記パッケージ材料が、バリア層を含む、請求項1~22のいずれか一項に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て吸収性物品及びそれらのパッケージング、より具体的には、リサイクル可能であるパッケージングに関する。
【背景技術】
【0002】
環境に優しい製品は、我々の歴史におけるこの時点で多くの消費者心理の最先端にある。持続可能に供給される製品への注目が増加している。例えば、天然材料、生物源材料、及び/又はリサイクル材料を含む、消費者向け製品を作成するために市場において強い要望がある。廃棄終了時に、生物分解性、堆肥化可能、リサイクル可能、再利用可能、及び/又は別様に最小埋立廃棄物を引き起こす製品への注目が増加している。
【0003】
使い捨て吸収性物品、具体的には使い捨て吸収性物品のパッケージングの文脈において、これらの基準の一方又は両方を既に満たすパッケージ材料が存在する。例えば、それらの棚に乗せるパッケージとしてカートンボードを利用する多数の吸収性物品が存在する。カートンボードは、木材パルプに由来するため、持続可能に供給され、及びリサイクル可能であることの一方又は両方であり得る。そしてパッケージ内の製品がそれ自体で貯蔵安定な表面を形成することができない場合、カートンボードが有用である。
【0004】
使い捨て吸収性物品が、貯蔵安定な表面を圧縮及び/又は形成することができる場合、より可撓性の材料、すなわちプラスチックが多くの場合使用される。プラスチックは、プラスチックの撓み伸長する能力を考えると、カートンボードよりも大きくパッケージングプロセスの厳密性に耐えることができるため、プラスチックは、概して、カートンボードよりも好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、プラスチック及び非プラスチック系材料の代替物に対して大きくなる公的需要が存在する。天然系の可撓性パッケージング材料は、その需要を満たすであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のパッケージは、その中に1つ以上の吸収性物品を含み、天然繊維を含むパッケージ材料を含む。パッケージの各々は、消費者に面するパネルを含む、複数のパネルを含み、パッケージは封止される。一例では、パッケージ材料は、各々本明細書において修正されるようにISO 1924-3を介して決定される際、少なくとも5.0kN/mのMDの引張強度及び少なくとも3パーセントのMDの伸長を呈する。別の例では、パッケージ材料は、本明細書において修正されるようにISO 2758によって決定される際、少なくとも200kPaの破裂強度を呈する。更に別の例では、パッケージ材料は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3によって決定される際、少なくとも150J/m2のMDの引張エネルギー吸収値、及び少なくとも170J/m2のCDの引張エネルギー吸収値を呈する。
【0007】
更に別の例では、パッケージ材料は、50~120gsm、より好ましくは、60~105gsm、又は最も好ましくは、70~90gsmの坪量を有し、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙し、(i)約少なくとも4.7kN/m、より好ましくは、少なくとも7kN/m、最も好ましくは、少なくとも8kN/mからのMD引張強度、(ii)4.7kN/m~8.5kN/m、より好ましくは、5.2kN/m~8.2kN/m、又は最も好ましくは、5.5kN/m~8.0kN/mのMDの引張強度、(iii)約少なくとも2.7kN/m、より好ましくは、少なくとも4kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも5.5kN/mからのCD引張強度、(iv)2.7~6.5kN/m、より好ましくは、2.7~6.2kN/m、又は最も好ましくは、2.7~6kN/mのCDの引張強度、(v)約185kPa、より好ましくは、少なくとも250kPa、又は最も好ましくは、少なくとも550kPaの破裂強度、及び/又は(vi)185~600kPa、より好ましくは、220~550kPa、又は最も好ましくは、250~500kPaの破裂強度を有し、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】本開示に従うパッケージ材料シートの概略図である。
【
図1B】折り畳まれた構成における
図1Aのパッケージ材料シートを示す概略図である。
【
図1C】開封状態にある本開示に従うパッケージの概略図である。
【
図1E】閉鎖状態で示される本開示の別のパッケージの概略図である。
【
図2A】本開示のパッケージのパネルを示す概略図であり、パネルは、ブロックスタイル構成にある封止部を含む。
【
図2B】本開示によるパッケージを示す概略図であり、パッケージは、ピンチ底面構成にある封止部を含む。
【
図2C】本開示によるパッケージを示す概略図であり、パネルは、クロススタイル構成にある封止部を含む。
【
図2D】本開示に従う別のパッケージを示す概略図である。
【
図3A】フローラッププロセスを介して構築された本開示に従うパッケージを示す概略図である。
【
図3B】フローラッププロセスで構築された本開示に従う別のパッケージを示す概略図である。
【
図4】内部の吸収性物品を示す
図1Eのパッケージの断面図である。
【
図5】物品の部分的な切断図を示す、本開示の吸収性物品の概略図である。
【
図6A】本開示に従って構築されたおむつの平面図を示す。
【
図6B】線35-35に沿って取得された
図6Aのおむつの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で使用する場合、「吸収性物品」という用語は、排泄物を吸収し収容するデバイスを指し、より具体的には、着用者の身体に当てて又は着用者の身体に近接して設置されて、身体から排出された様々な排泄物を吸収しかつ収容するデバイスを指す。本開示の吸収性物品には、限定されるものではないが、おむつ、成人用失禁ブリーフ、トレーニングパンツ、水泳用パンツ、おむつホルダ、月経パッド、失禁パッド、ライナ、吸収インサート、パンティライナ、タンポン、及び同様のものが挙げられる。
【0010】
本明細書で使用される場合、「幅方向」又は「CD(cross-machine direction)」という用語は、ウェブの平面内で機械方向に垂直である経路を指す。
【0011】
本明細書で使用される場合、「機械方向」又は「MD(machine direction)」という用語は、ウェブなどの材料が製造プロセスを通して進む経路を指す。
【0012】
本明細書で使用される場合、「天然繊維」という用語は、セルロース系繊維、竹系繊維、及び同様のものを含む繊維を指す。天然繊維はまた、綿、マニラ麻、ケナフ麻、サバイ草、亜麻、エスパルト草、わら、ジュート麻、バガス、トウワタフロス繊維、及びパイナップルリーフ繊維などの非木質繊維、並びに北部及び南部針葉樹クラフト繊維などの軟材繊維、ユーカリ、カエデ、カバノキ、及びアスペンなどの硬材繊維を含む、落葉樹及び針葉樹から取得されるものなどの木材又はパルプ繊維などの木質を指す。パルプ繊維は、高収率又は低収率形態で調製され得、クラフト、亜硫酸塩、高収率パルプ化法、及び他の既知のパルプ化法を含む、任意の既知の方法でパルプ化され得る。本開示の天然繊維は、リサイクルされた天然繊維、バージン天然繊維、又はこれらの混合物であり得る。追加的に、天然繊維における良好な機械的特性に関して、天然繊維は、比較的損傷を受けず、主に未精製又は軽度にのみ精製されることが望ましい場合がある。繊維は、少なくとも200、より具体的には、少なくとも300、更により具体的には、少なくとも400、最も具体的には、少なくとも500のカナダ標準ろ水度を有し得る。
【0013】
本明細書で使用される場合、「セルロース系繊維」という用語は、特に明記しない限り、木材繊維、綿などのセルロース繊維、ビスコース、リヨセル、レーヨン、又は銅アンモニアレーヨンなどの再生セルロース繊維、及び高パルプ収率繊維を含み得る。「セルロース系繊維」という用語はまた、マーセル化パルプ、化学的に硬化されるか、若しくは架橋された繊維、又はスルホン化繊維などの化学的に処理された天然繊維も含む。また、マーセル化天然繊維、再生天然セルロース繊維、微生物によって生成されたセルロース、レーヨンプロセス、セルロース溶解及び凝固紡糸プロセス、並びに他のセルロース系材料又はセルロース誘導体も含まれる。他のセルロース系繊維は、紙の破損又はリサイクルされた繊維及び高収率繊維である。高収率パルプ繊維は、約65%以上、より具体的には、約75%以上、更により具体的には、約75%~約95%の収率を提供するパルプ化プロセスによって生成されたそれらの繊維である。収率は、初期木材質量のパーセンテージとして表された、処理された繊維の結果として生じる量である。かかるパルプ化プロセスには、漂白ケミサーモメカニカルパルプ(bleached chemithermomechanical pulp、BCTMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(chemithermomechanical pulp、CTMP)、圧力/圧力サーモメカニカルパルプ(pressure thermomechanical pulp、PTMP)、サーモメカニカルパルプ(thermomechanical pulp、TMP)、サーモメカニカルケミカルパルプ(thermomechanical chemical pulp、TMCP)、高収率亜硫酸塩パルプ、及び高収率クラフトパルプを含み、それらは全て、結果として生じる繊維を高レベルのリグニンを有して残すが、それでも天然繊維であると考えられる。高収率繊維は、典型的な化学的にパルプ化された繊維に対する乾燥状態及び湿潤状態の両方において、それらの剛性に関して既知である。
【0014】
本明細書において使用される場合、「非リサイクル可能な材料」又は「汚染物質」という用語は、天然繊維リサイクルプロセスにおける処理には不適切であると考えられる材料を指す。しかしながら、代替的なリサイクリング流内で、これらの指定のうちの一方又は両方を提供する材料は、リサイクル可能であり得る。
【0015】
本開示のパッケージは、複数の吸収性物品を収容する可撓性パッケージ材料を提供し、パッケージ材料は、天然資源に由来する。すなわち、本開示のパッケージ材料は、天然繊維を含む。天然繊維は、紙を形成することができ、そこからパッケージ材料が作製される。パッケージ材料の組成物は、以下で更に詳細に考察される。
【0016】
複数の吸収性物品がパッケージ内に配設される高速製造プロセスの厳密性に耐え、輸送中の厳密性に耐え、輸送中及び店舗の棚上にある間、環境障害からの保護を提供し、消費者宅にある間、製品保護を提供するために、パッケージ材料は、いくらかのレベルの強度、伸長、及び/又は弾力性を有するべきである。本開示のパッケージ材料は、無数の測定基準を介して説明することができる。以下で考察される測定基準は、kN/m単位のMD引張強度、kN/m単位のCD引張強度、パーセント単位のMD破断伸長(stretch at break)、パーセント単位のCD破断伸長、kPa単位の破裂強度、μm単位のキャリパ、J/m2単位のMD引張エネルギー吸収、J/m2単位のCD引張エネルギー吸収、及び1平方メートル当たりのグラム単位の坪量である。全ての測定基準を併せて利用して、本開示のパッケージ材料を明記することができるが、測定基準のうちのいくつかは、単独で又は他と併せて、吸収性物品をパッケージングするのに好適であるパッケージ材料を提供するのに十分であり得ると考えられる。一例として、破裂強度は、単独で、又は他の測定基準と併せて利用されて、吸収性物品のパッケージングに十分なパッケージ材料を取得することができると考えられる。同様に、MD及びCDにおける引張エネルギー吸収(Tensile Energy Absorption、TEA)は、互いに併せて、及び所望される場合、上述の任意の他の測定基準、又はそれらの組み合わせとともに利用されて、吸収性物品のパッケージングに好適なパッケージ材料を取得することができると考えられる。更に別の例として、本明細書において説明されるような吸収性物品をパッケージ化するのに十分であり得るパッケージ材料を取得するために、MD破断伸長及び/又はCD破断伸長が、それぞれ、MD引張強度又はCD引張強度のうちの少なくとも1つと併せて利用され得ることが企図される。任意の好適な測定基準の組み合わせが利用され得る。
【0017】
引張強度に関して、本開示のパッケージ材料は、少なくとも5kN/m、より好ましくは、少なくとも7kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも8kN/mのMD引張強度を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。MD引張強度は、5kN/m~8.5kN/m、又はより好ましくは、5.2kN/m~8.2kN/m、又は最も好ましくは、5.5kN/m~8.0kN/mであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。MD引張強度は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を使用して測定される。
【0018】
本開示のパッケージ材料は、少なくとも3kN/m、より好ましくは、少なくとも4kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも5.5kN/mのCD引張強度を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。CD引張強度は、3~6.5kN/m、より好ましくは、3~6.2kN/m、又は最も好ましくは、3~6kN/mであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。CD引張強度は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を使用して測定される。
【0019】
破裂強度に関して、本開示のパッケージ材料は、少なくとも200kPa、より好ましくは、少なくとも250kPa、又は最も好ましくは、少なくとも550kPaの破裂強度を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料の破裂強度は、200~600kPa、より好ましくは、220~550kPa、又は最も好ましくは、250~500kPaであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。破裂強度は、本明細書において修正されるようにISO 2758を使用して測定される。測定される際、破裂強度は、強度、可撓性、及び弾力性の構成要素を含むと考えられる。このように、破裂強度は、言及された他の測定基準からは独立して使用され得ると考えられる。
【0020】
前述のように、本開示のパッケージ材料は、強度に加えて、ある程度の弾力性も呈し得る。これを念頭に置いて、本開示のパッケージ材料は、少なくとも3パーセント、より好ましくは、少なくとも4パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも6パーセントのMD破断伸長を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料は、3~6.5パーセント、より好ましくは、3.2~6.2パーセント、又は最も好ましくは、3.5~6パーセントのMD破断伸長を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。MD破断伸長は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を使用して測定される。
【0021】
本開示のパッケージ材料は、少なくとも4パーセント、より好ましくは、少なくとも6パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも9パーセントのCD破断伸長を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲内に又はこれらの範囲によって形成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料は、4~10パーセント、より好ましくは、4.5~9.5パーセント、又は最も好ましくは、5~9パーセントのCD破断伸長を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。CD破断伸長は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を使用して測定される。
【0022】
キャリパに関して、本開示のパッケージ材料は、少なくとも50μm、より好ましくは、少なくとも70μm、又は最も好ましくは、少なくとも90μmのキャリパを呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料は、50μm~110μm、より好ましくは、55μm~105μm、又は最も好ましくは、60μm~100μmのキャリパを呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。キャリパは、本明細書において修正されるようにISO 534を使用して測定される。
【0023】
TEAに関して、本開示のパッケージ材料は、少なくとも150J/m2、より好ましくは、170J/m2超、又は最も好ましくは、少なくとも180J/m2のMD引張エネルギー吸収を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料は、100~250J/m2、より好ましくは、125~225J/m2、又は最も好ましくは、150~200J/m2のMD引張エネルギー吸収を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。
【0024】
本開示のパッケージ材料は、少なくとも150J/m2、より好ましくは、少なくとも200J/m2、又は最も好ましくは、少なくとも250J/m2のCD引張エネルギー吸収を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料は、150~275J/m2、より好ましくは、175~260J/m2、又は最も好ましくは、200~250J/m2のCD引張エネルギー吸収を呈することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。MD及びCDにおけるTEAは、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を介して測定される。
【0025】
本発明者らは、驚くべきことに、パッケージ材料の坪量が、消費者へのパッケージの「感触」に影響を及ぼし得ることを見出した。坪量が低すぎると、パッケージが非常に薄いと感じる可能性がある。高すぎると、パッケージは、非常に柔軟性がないと感じる可能性がある。本開示のパッケージ材料は、60~120gsm、より好ましくは、65~105gsm、又は最も好ましくは、70~90gsmの坪量を有することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。坪量は、本明細書において修正されるようにISO 536を介して決定することができる。
【0026】
60gsm未満、例えば、50gsmのパッケージ材料を使用する場合、いくつかの予防措置を取得する必要があり、処理中にいくつかの予防措置を必要とし得ることに留意されたい。高速パッケージングプロセスに関して、50gsmの坪量は、所望のレベルの信頼性を提供しない可能性がある。高速パッケージングプロセスは、パッケージング材料に、より低速のパッケージングプロセスが引き起こさないひずみを引き起こし得ると考えられる。高速製造の観点から、60gsmは、望ましいパッケージ材料の坪量の最低値であり得る。手詰め又はより低速のパッケージングプロセス(例えば、3.0m/秒未満のライン速度)が利用される場合、50gsmは、最低パッケージ材料の坪量として十分であり得る。又は、最小限のひずみが50gsmより低いパッケージ材料に適用されることを確実にするように厳密に制御される特別な処理及び/又は機械設備は、50gsmのパッケージ材料を任意の速度で利用するのに十分であり得る。追加的に、パッケージ材料に適用されるひずみは、本明細書に説明されるような内部に配設された物品に依存し得る。
【0027】
手詰め、特別に設計された機器、及び/又はより低い製造速度が利用される場合、パッケージ材料の特性は、幾分緩和され得る。例えば、本開示のパッケージ材料の坪量は、50~120gsm、より好ましくは、60~105gsm、又は最も好ましくは、70~90gsmであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。坪量は、本明細書において修正されるようにISO 536を介して決定することができる。
【0028】
かかる使用の別の例として、MD引張強度は、約少なくとも4.7kN/m、より好ましくは、少なくとも7kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも8kN/mであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。MD引張強度は、4.7kN/m~8.5kN/m、又はより好ましくは、5.2kN/m~8.2kN/m、又は最も好ましくは、5.5kN/m~8.0kN/mであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。MD引張強度は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を使用して測定される。
【0029】
別の例として、CD引張強度は、約少なくとも2.7kN/m、より好ましくは、少なくとも4kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも5.5kN/mからであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。CD引張強度は、2.7~6.5kN/m、より好ましくは、2.7~6.2kN/m、又は最も好ましくは、2.7~6kN/mであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。CD引張強度は、本明細書において修正されるようにISO 1924-3を使用して測定される。
【0030】
更に別の例として、破裂強度は、約少なくとも185kPa、より好ましくは、少なくとも250kPa、又は最も好ましくは、少なくとも550kPaであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料の破裂強度は、185~600kPa、より好ましくは、220~550kPa、又は最も好ましくは、250~500kPaであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。破裂強度は、本明細書において修正されるようにISO 2758を使用して測定される。測定される際、破裂強度は、強度、可撓性、及び弾力性の構成要素を含むと考えられる。このように、破裂強度は、言及された他の測定基準からは独立して使用され得ると考えられる。
【0031】
本開示のパッケージ材料は、カートンボード、段ボール、及び茶色の紙バッグとは異なることもまた留意されたい。例えば、カートンボードは、本開示のパッケージ材料ほど可撓性ではない。カートンボードは、本開示のパッケージ材料よりも本質的に剛性であるように設計され、かつ本質的により剛性であり、本開示のパッケージ材料と同じ高速変換ライン上で同じレベルの処理性を有しない。追加的に、カートンボードは、本開示のパッケージ材料よりも高い坪量を有する。
【0032】
同様に、段ボールはまた、本開示のパッケージ材料とは異なる。段ボールは、本開示のパッケージ材料よりもはるかに高い坪量を有する。追加的に、段ボールは、本開示のパッケージ材料よりもはるかに可撓性が低い。段ボール材料は、一般に溝付きであり、少なくとも3重の紙材料を含み、このため、本開示のパッケージ材料とは構造的に異なる。
【0033】
本開示のパッケージング材料が、カートンボード及び段ボールに対して有するいくつかの利点は、これまでに考察されたように可撓性を含む。しかしながら、別の利点は、本開示のパッケージ材料が、それらのよりかさ張るカートンボード及び段ボールの対応物よりも少ない空間を取ることである。本開示のパッケージ材料の別の利点は、内部の吸収性物品がパッケージ内で圧縮されることを可能にすることである。これにより、より小さい体積のパッケージ内により多くの製品が収まることを可能にし、またより効率的なパッケージング及び輸送を可能にする。1つの追加的な利点は、本開示のパッケージ材料の単層(1つのプライ)が本開示のパッケージを形成し得ることである。本発明者らは、パッケージ材料の可撓性、強度、及び弾力性特性に少なくとも部分的に起因して、本開示のパッケージが、本開示のパッケージ材料の単層(1つのプライ)から形成され得ることを見出した。
【0034】
食料品を運搬するための食料品の店舗に普及している茶色の紙バッグに関して、本開示のパッケージはまた異なる。本明細書において更に詳細に考察されるように、本開示のパッケージ材料は、吸収性物品がパッケージ材料によって外部環境から封入及び保護されるように封止される。より具体的には、本開示による吸収性物品のパッケージは、品目が設置され得る開口部を有さない。代わりに、本開示に従う吸収性物品のパッケージは、輸送、ストック、及び店舗棚に着座している間、吸収性物品の汚染の可能性を低減するために封止される。
【0035】
プラスチックパッケージングと比較して低減された可撓性、並びに段ボール及びカートンボードよりも低い坪量を有するにもかかわらず、本発明者らは、驚くべきことに、本開示のパッケージング材料が、1つ以上の吸収性物品がパッケージ内に設置される、高速製造プロセスの厳密性、並びに輸送中の厳密性に耐えることができ、輸送中及び店舗の棚上にある間、環境障害からの保護を提供し、消費者宅にある間、製品保護を提供することができることを見出した。
【0036】
従来のプラスチックパッケージングフィルムの高伸長特性を欠くことに加えて、本開示のパッケージ材料は、従来のプラスチックパッケージングフィルムのバリア特性を提供しない場合があることも留意されたい。例えば、本開示のパッケージ材料は、箔、プラスチックなどの層などの機能的なバリア層を含まなくてもよい。しかしながら、本開示のパッケージング材料が水分バリアを含む形態が企図される。例えば、本開示のパッケージング材料は、天然繊維プラスバリア材料の層の積層体、例えば、フィルムを含み得る。
【0037】
追加的に、吸収性物品バックシートがパッケージ材料の内面と直接接触している例が企図される。おむつを含む本開示のパッケージは、この様式で構成され得る。月経パッド、ライナ、成人用失禁パッド、及び同様のものを含む女性用衛生パッドは、パンティー締結接着剤をそれぞれのバックシート上で保護するために個別に巻かれ得る。これらの物品を有するパッケージでは、個別に巻かれた物品は、パッケージ材料の内面と直接接触し得る。個々の物品を巻く包装体が、本明細書において説明されるような天然繊維を含み得る形態が企図される。追加的に、かかる包装体は、本明細書において説明されるようにリサイクル可能であり得る。
【0038】
表1は、上手くいかなかった少なくとも1つのパッケージ材料とともに、吸収性物品をパッケージングする際に上手く利用することができた様々なパッケージ材料を示す。以前に考察された様々な特性もまた、各試料について列挙される。
【0039】
試料1:商品名Axello Tough WhiteでBillerudKorsnas(商標)から入手可能。
試料2:商品名Performance White SEでBillerudKorsnas(商標)から入手可能。
試料3:商品名Advantage Smooth WhiteでMondi(商標)から入手可能。
試料4:商品名Basix GlazeでBillerudKorsnas(商標)から入手可能。
【0040】
【0041】
試料4のパッケージ材料は、吸収性物品のパッケージングにおいて上手く利用することができなかった。パッケージ内における吸収性物品の設置中、パッケージ材料は引き裂かれた。試験中、問題の吸収性物品はおむつであったことに留意されたい。おむつは、月経パッド、成人用失禁パッド、及び/又はライナよりも高い程度まで圧縮される傾向があるため、50gsmは、これらのタイプの吸収性物品に対して好適な坪量であり得ると考えられる。これらのタイプの吸収性物品については、より遅い製造速度及び/又は特別に設計された機器が必要とされ得ない場合が更に考えられる。
【0042】
本開示のパッケージ材料は、吸収性物品を収容する無数の構成におけるパッケージとして配置することができる。例えば、パッケージは、複数の吸収性物品を封入する複数のパネルを含み得る。これらのパネルの各々は、内面及び外面を含む。1つ以上のパネルの外面及び/又は内面は、パッケージ、パッケージ情報、及び/若しくは背景色などに対してブランドを作成する着色剤又は染料を含み得る。パッケージ内の吸収性物品に関連付けられたブランディング及び/又はパッケージ情報は、少なくとも1つのパネルの外面上に提供することができる。ブランディングは、パッケージ内の吸収性物品と関連付けられたロゴ、商品名、商標、アイコン及び同様のものを含むことができる。ブランディングは、パッケージ内の吸収性物品のブランドを消費者に知らせるために利用することができる。一実施例として、女性用衛生パッドのパッケージのブランディングは、ブランド名Always(登録商標)を含み得る。パッケージ情報は、パッケージ内の物品に関する情報及び/又はパッケージ材料に関する情報を含むことができる。例えば、本開示のパッケージは、吸収性物品のサイズ、パッケージ内の吸収性物品の数、パッケージ内に収容される吸収性物品の例示的な画像、リサイクル性ロゴ及び同様のものを含み、パッケージ内の吸収性物品に関連付けられた、パッケージ情報を含み得る。一実施例として、女性用衛生パッドのパッケージに関するパッケージ情報は、サイズインジケータ、例えば、「サイズ1」を含み得る。
【0043】
追加的に、本開示のパッケージの1つ以上のパネルは、本開示のパッケージに背景色を提供するための着色剤及び/又はコーティングを含み得る。背景色を更に明確にするために、パッケージング材料が基色を含むことに留意されたい。パッケージ材料の基色は、着色剤及び/又はコーティングなしのパッケージ材料の色である。例えば、漂白されたパッケージ材料は、白色の基色を有し、未漂白のものは、茶色の基色を有し、リサイクルされた含有量を含むパッケージ材料は、灰色の基色を有する。背景色は、基色ではない任意の色、例えば、青、赤、緑、黄色、紫、オレンジ色、黒、又はこれらの組み合わせである。しかしながら、背景色が着色剤及び/又はコーティングを介して達成される場合、背景色はまた、白色、茶色、又は灰色も含むことができる。
【0044】
前述のように、本開示のパッケージは、複数のパネルを含み得る。例えば、本開示のパッケージは、概して、直方体形状であり得る。直方体形状のパッケージは、6つのパネル、例えば、前面パネル、反対側の後面パネル、上面パネル、反対側の底面パネル、左面パネル、及び反対側の右面パネルを含む。しかしながら、パッケージ材料は単一であり得ることに留意されたい。例えば、複数の折り目を利用して、パッケージの複数のパネルを形成することができる。実施例を更に説明するために、(1)前面パネル及び左面パネル、(2)前面パネル及び右面パネル、(3)前面パネル及び上面パネル、並びに(4)前面パネル及び底面パネルとの各々の間に、少なくとも1つの折り目が配設され得る。追加的に、少なくとも1つの折り目が、(1)後面パネル及び左面パネル、(2)後面パネル及び右面パネル、(3)後面パネル及び上面パネル、並びに(4)後面パネル及び底面パネルとの各々の間に配設され得る。
【0045】
直方体形状を含むパッケージに関して、前面パネルは、消費者に面するパネル(店舗棚上で消費者に面するパッケージのパネル)であり得る。例えば、前面パネルは、店舗棚に対してほぼ垂直に位置決めされてもよく、一方で底面パネルは、店舗棚又は別のパッケージの上にほぼ平坦に着座し得る。ほぼ垂直は、店舗棚が完全に水平であると仮定すると、壁が垂直配向の30度以内であることを意味する。ほぼ平坦は、店舗棚が完全に水平であると仮定すると、底面パネルが水平配向の30度以内であることを意味する。消費者に面するパネルは、これまでに言及されたように、ブランディング、パッケージ情報、及び/又は背景色を含み得る。追加的に、パッケージの他のパネルは、消費者に面するパネルと関連付けられたものとともに、ブランディング、パッケージ情報、及び/又は背景色を同様に含み得る。
【0046】
他のパッケージ形状も企図される。かかるパッケージの例としては、フローラップ又は水平製袋充填及び封止ラップが挙げられる。かかるパッケージは、上で説明されたように構成されたほぼ直方体形状を含み得る。しかしながら、いくつかの場合では、特に少数の吸収性物品が内部に含まれる場合、これらのパッケージは、消費者に面するパネル及び反対側の後面パネルを含み得る。かかるパッケージでは、端部封止部と同様に、本明細書において説明されるような、フープ封止部が形成される。かかる構成では、消費者に面するパネルは、ほぼ垂直方向に、又はほぼ水平方向に配向され得る。追加的に、かかるパッケージでは、消費者に面するパネルを後面パネルと区別する折り畳み線がない場合がある。代わりに、パッケージ材料は、これらのパネル間に曲面を含み得る。
【0047】
6未満のパネルを含むパッケージ形状が形成される追加の実施例が企図される。これらの実施例に基づいて、底面パネルから見たときに円形又は半円形の形状を有するパッケージが企図される。追加的に、底面パネルから見たときに三角形の形状を有するパッケージが企図される。本開示のパッケージによって含まれたパネルの数に関係なく、パッケージは、消費者に面するパネルを含む。
【0048】
前述の代替として、本開示のパッケージは、複数の別個の部分を含むパッケージ材料を含み得る。かかる構成は、本明細書で更に詳細に説明される。
【0049】
本開示のパッケージは、シームを更に含み得る。本開示のパッケージの少なくとも2つのパネルは、シームを含む。シームは、パッケージ材料の少なくとも2つの部分が互いに重なる能力を有するパッケージのエリアである。封止部は、シーム内のパッケージ材料の少なくとも2つの部分が互いに接合されたときに作製される。例えば、底面パネルは、パッケージ材料の端部が重なり合うシームを含み得る。底面パネルの第1の部分の内面及び/又は底面パネルの第2の部分の外面上、並びに底面パネルのベース部分の外面上は、1つ以上の封止部を作成するように接合され得る。上面パネルは、パッケージ材料の端部が底面パネルの封止部と同様にともに接合される封止部を含み得る。封止部がパッケージの任意のパネル上に提供され得る間、消費者に面するパネルは、シーム又は封止部を含まないことが推奨される。シーム及び封止部は、消費者にとって視覚的に魅力的ではない可能性がある。
【0050】
封止部のタイプに関して、第1の部分の内面及び第2の部分の外面は、次いで、ともに接合されて、重複封止部を作成することができる。しかしながら、突き合わせ封止部もまた、作成され得る。突き合わせ封止部は、パッケージ材料の第1の部分の内面及び/又はパッケージ材料の第2の部分の内面が接合される場合、作成され得る。第1の部分及び第2の部分の内面は、接合されて、突き合わせ封止部を形成し得る。突き合わせ封止部及び重複封止部は、以下で更に詳細に考察される。
【0051】
シームによって作成された封止部は、本開示のパッケージが、内部に吸収性物品を設置した後、パッケージ材料の外側の環境からの吸収性物品の汚染の可能性を低減することを確実にするために重要である。本明細書において説明されるような封止部の使用は、外部環境からのパッケージ材料内の1つ以上の吸収性物品の適切な隔離を提供することができる。パネルを形成するためのパッケージ材料の単純な折り畳み又は圧延は、パッケージ材料の部分が、例えば、接着剤及び/又は1つの部分のバリアフィルムを別の部分に接合することを介して、ともに接合されて、本明細書において説明されるような封止部を形成されない限り、十分ではない。
【0052】
前述のように、本開示のパッケージ材料は、天然繊維を含む。例えば、パッケージ材料は、少なくとも50重量パーセントの天然繊維、少なくとも70重量パーセントの天然繊維、又は少なくとも90重量パーセントの天然繊維を含み得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。更に別の例として、パッケージ材料は、99.9重量パーセントの天然繊維を含み得る。
【0053】
更に、パッケージ材料は、50重量パーセント~100重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、70重量パーセント~99.9重量パーセント、又は最も好ましくは、90重量パーセント~99.9重量パーセントの天然繊維を含み得る。天然繊維の重量パーセントが、100パーセント未満である場合、所望される場合、着色剤、コーティング、接着剤、及び/又は他の材料、例えば、バリア材料に対する余地があることに留意されたい。しかしながら、本開示のパッケージの他の利点のうちの1つは、適切に配合された場合、パッケージ材料がリサイクル可能であることである。パッケージ材料の組成物は、以下で更に詳細に考察される。
【0054】
ブランディング、パッケージ情報、及び/又は背景色に関連付けられた着色剤及び/又はコーティング、並びに封止部に関連付けられた接着剤及び/又はバリア材料は、重量パーセント基準でパッケージ材料の一部とみなすこともできる。また、これらの材料は、天然繊維リサイクルプロセスにおいて汚染物質であるとみなされる可能性がある。
【0055】
パッケージ材料がリサイクル可能である可能性を増加させるために、本開示のパッケージ材料中の非リサイクル可能な材料、例えば、接着剤、コーティング及び/又は着色剤の総重量パーセンテージは、注意深く選択され得る。例えば、本開示のパッケージ材料は、50重量パーセント以下、より好ましくは、30重量パーセント以下、又は最も好ましくは、約15重量パーセント以下の非リサイクル可能材な料を含み得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を含む。別の例として、本開示のパッケージ材料は、約0.1重量パーセント~約50重量パーセント、より好ましくは、約0.1重量パーセント~約30重量パーセント、又は最も好ましくは、約0.1重量パーセント~約15重量パーセントの非リサイクル可能な材料を含み得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を含む。リサイクル性の可能性が増加することが所望される場合、非リサイクル可能な材料の重量パーセントは、5重量パーセント以下、又は0.1重量パーセント~5重量パーセントであり、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。
【0056】
本開示のパッケージの封止部の形成は、パッケージのリサイクル性に影響を与えることができることに留意されたい。一実施例として、リサイクルプロセスの分解ステップにおける再パルプ化の間に水に溶解することができる接着剤は、本開示のパッケージ封止部に特に好適であり得る。かかる接着剤としては、デンプン系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、及びポリエチレンオキシド系接着剤が挙げられる。デンプン系接着剤の1つの好適な例は、商品名AP0420CRで、Monroe,North Carolinaに位置するLD Davisから入手可能である。ポリビニルアルコール系接着剤の1つの好適な例は、商品名Selvol205で、Osaka,Japanに位置するSekisui Chemical Companyから入手可能である。ポリエチレンオキシド系接着剤の1つの好適な例は、商品名WSR N-80で、Midland,Michiganに位置するDow Chemicals Co.から入手可能である。
【0057】
接着剤が水溶性でない場合、次いで、水分散性接着剤も同様に利用され得る。水分散性接着剤の好適な例としては、熱可塑性エラストマー系接着剤及びポリ酢酸ビニル系接着剤が挙げられる。熱可塑性エラストマー系接着剤の1つの好適な例は、商品名Yunico 491で、Blue Ash,Ohioに位置するActegaから入手可能である。ポリ酢酸ビニル系接着剤の1つの好適な例は、商品名Aquagrip 4419U01で、Milwaukee,Wisconsinに位置するBostikから入手可能である。
【0058】
任意の好適な感圧性接着剤も同様に利用され得る。感圧性接着剤の1つの好適な例としては、Bury,Lancashire,Englandに位置するFormulated Polymer Products Ltd.によって販売され、商品名FP2154で販売される。1つの具体的な例として、アクセス封止部(パッケージが内部の製品にアクセスするために消費者によって開封される封止部)は、感圧性接着剤を含み得る。
【0059】
理論に拘束されることを望むものではないが、水に溶解可能な接着剤を利用する本開示のパッケージは、水分散性のみである接着剤よりも高い重量パーセンテージのかかる接着剤を含み得ると考えられる。例えば、水溶解性接着剤を含むパッケージは、第1の重量パーセンテージの接着剤を含み得、一方で水分散性接着剤を含むパッケージは、第2の重量パーセンテージの接着剤を含み得る。第1の重量パーセンテージは、パッケージ材料をリサイクルする目的で、第2の重量パーセンテージよりも大きくてもよいと考えられる。
【0060】
上記のように、パッケージ内に配設された吸収性物品を少なくとも部分的に保護するために、本開示のパッケージ材料は、バリア材料を含み得る。バリア材料は、パッケージ材料を通る水蒸気の移動を少なくとも部分的に阻害し得る。バリア材料は、リサイクルプロセスを妨げない可能性のある水溶性材料を含み得る。バリア材料は、例えば、パッケージ材料の残部と比較して、異なる水溶性、密度、又は他の物理的機構を有することによって、リサイクルプロセスを通じてパッケージ材料の残部から容易に分離可能であり得る。
【0061】
しかしながら、バリア材料がプラスチックフィルムを含む形態が企図される。かかる場合、バリア材料の重量パーセンテージは、パッケージ材料のリサイクル性に影響を与える可能性がある。例えば、バリア材料がプラスチックフィルムを含む場合、バリア材料は、天然繊維リサイクルプロセスにおいて非リサイクル可能な材料として見られ得る。バリア材料として利用することができるプラスチックフィルムの一つの実施例は、ポリエチレンフィルムである。しかしながら、前述のように、ポリエチレンフィルムは、本開示のパッケージの封止部の作製のための接着剤に関する必要性を排除し得る。追加的に、バリア材料は、他のパッケージ材料と同じ流れにおいてリサイクル可能でない場合があるため、バリア材料の重量パーセンテージは、本明細書において考察される非リサイクル可能な材料のパーセンテージに関して、本説明に従ってもよい。バリア材料は、他のリサイクル手段、例えば、プラスチックフィルム、プラスチックバッグリサイクルを介してリサイクル可能であり得ることに留意されたい。
【0062】
接着剤と同様に、使用される着色剤の種類は、本開示のパッケージ材料のリサイクル性に同様に影響を与え得る。例えば、任意の好適な着色剤が利用され得るが、本発明者らは、驚くべきことに、水系着色剤が、リサイクルプロセス中に水中でより容易に溶解することを見出した。そのため、水系着色剤は、本開示のパッケージに関するリサイクルプロセスを容易にすることができる。任意の好適な水系着色剤が利用され得る。水系着色剤は、当該技術分野において既知である。
【0063】
溶媒系着色剤及び/又はエネルギー硬化性着色剤もまた利用され得ることに留意されたい。しかしながら、これらのタイプの着色剤の使用は、パッケージ材料の製造に複雑化させる要因を追加する可能性がある。例えば、溶媒系着色剤は、概して、空気から除去される必要がある揮発性有機化合物を排気する。追加的に、溶媒系着色剤は、パッケージ材料のリサイクル性に悪影響を及ぼし得る、リサイクルプロセス中に水中に容易に溶解しない成分を含み得る。
【0064】
エネルギー硬化性着色剤もまた、利用され得るが、溶媒系着色剤のように、エネルギー硬化性着色剤は、パッケージ材料の加工に複雑化させる要因を追加する可能性がある。そして、溶媒系着色剤のように、エネルギー硬化性着色剤は、パッケージ材料のリサイクル性に悪影響を及ぼし得るリサイクルプロセス中に、水に容易に溶解しない成分を含み得る。
【0065】
パッケージング材料に利用される任意の好適なコーティングが、利用され得る。コーティングは、背景色、ブランディング、及び/又はパッケージ情報を保護するために利用することができる。追加的に、コーティングを利用して、帯電防止の利点、摩擦係数の利点、及び/又は外観の利点、例えば、光沢、艶消し、サチン、高光沢などを提供し得る。水系着色剤と同じく、本発明者らは、驚くべきことに、水系コーティングは、利用される場合、パッケージ材料のリサイクルプロセスを容易にし得ることを見出した。好適なコーティングは、当技術分野で既知のワニスを含む。任意の好適なコーティング/ワニスが利用され得る。
【0066】
本開示のパッケージ材料におけるリサイクルプロセスの有効性は、リサイクル可能なパーセンテージを介して決定され得る。現行、紙材料がリサイクル可能であるかどうかを決定するための普遍的な標準は存在しないが、概して、天然材料、例えば、天然繊維の含有量が高くなり、非リサイクル可能な材料の含有量が低いほど、リサイクル可能である可能性が高くなる。パッケージ材料が、リサイクル可能であるかどうかを決定するのに有用であり得る、いくつかの具体的な標準の実施例は、PTS法及びWestern Michigan法を含み、各々は以下に更に詳細に説明される。これらの方法は、木材繊維及び/又はパルプ繊維を含む材料のリサイクル性に関する。
【0067】
本開示のパッケージ材料は、70パーセント以上、より好ましくは、80パーセント以上、又は最も好ましくは、90パーセント以上のリサイクル可能なパーセンテージを呈し得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージング材料は、約70パーセント~約99.9パーセント、より好ましくは、80パーセント~99.9パーセント、又は最も好ましくは、約90パーセント~約99.9パーセントのリサイクル可能なパーセンテージを有することができる。1つの具体的な実施例では、本開示のパッケージ材料は、約95パーセント~約99.9パーセント、より好ましくは、約97パーセント~約99.9パーセント、又は最も好ましくは、約98パーセント~約99.9パーセントのリサイクル可能なパーセンテージを呈し得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を含む。本開示のパッケージ材料のリサイクル可能なパーセンテージは、Pirnaer Strasse 37,01809 Heidenau,Germanyに位置するPapiertechnische Stiftungによって実施される際、カテゴリIIにおける試験PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)を介して決定される。
【0068】
リサイクル可能なパーセンテージとともに、総拒絶パーセンテージが、カテゴリII試験方法下でPTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)を介して決定され得る。しかしながら、リサイクル可能なパーセンテージとは異なり、リサイクル性の可能性を増加させるために、総拒絶パーセンテージを、減少させることができる。例えば、本開示のパッケージ材料の総拒絶パーセンテージは、30パーセント以下、より好ましくは、約20パーセント以下、又は最も好ましくは、約10パーセント以下であり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を含む。例えば、本開示のパッケージ材料の総拒絶パーセンテージは、0.1パーセント~30パーセント、より好ましくは、0.1パーセント~20パーセント、又は最も好ましくは、0.1パーセント~10パーセントであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。1つの特定の例では、総拒絶パーセンテージは、5パーセント未満、又は0.1パーセント~5パーセント、より好ましくは、0.1~3パーセント、又は最も好ましくは、0.1~2パーセントであり得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を含む。
【0069】
明確にするために、非リサイクル可能な材料のパーセントは、必ずしも総拒絶パーセンテージと1:1の相関関係を有する必要はない。例えば、溶解性接着剤の使用は、本明細書において開示される。これらの接着剤は、リサイクルプロセス中に溶解するように設計されるため、これらの接着剤は、総拒絶パーセンテージに影響を与えないと理論付けられるが、それらは、非リサイクル可能材料の重量パーセントに寄与するはずである。
【0070】
カテゴリIIにおける試験方法PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)は、ハンドシート検査構成要素を含むことに留意されたい。訓練されたスクリーナは、視覚的欠陥及び粘着性に関して、リサイクルされたパッケージ材料の1つ以上のハンドシートを検査する。視覚的欠陥の数が大きすぎるか、又は非常に粘着性がある場合、次いでパッケージ材料は拒絶される。視覚的欠陥の数が許容可能であり、ハンドシートの粘着性が高くない場合、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法に従って、パッケージ材料は、追加の処理のために承認される。本開示のパッケージ材料は、PTS法のこのステップ中に許容可能なレベルの視覚的欠陥及び粘着性を生じさせ得る。
【0071】
本開示のパッケージ材料は、これまでに言及されたリサイクル可能なパーセンテージを生じさせ、並びにハンドシートスクリーニング法に合格することができる。それゆえ、本開示のパッケージ材料は、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)リサイクリング試験方法に供されたとき、「合格」の全体的なスコア又は最終結果を達成することができる。
【0072】
また、本開示のパッケージ材料のリサイクル可能なパーセンテージを決定するための代替的な方法があることに留意されたい。再分散性試験方法と呼ばれる、University of Western Michiganによって実施される試験方法は、リサイクル可能な材料の収率パーセントを提供することができる。本開示のパッケージ材料は、再分散性試験方法に従って、約70パーセント超、より好ましくは、約80パーセント超、又は最も好ましくは、約90パーセント超の収率パーセンテージを達成することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。本開示のパッケージ材料は、70パーセント~約99.9パーセント、より好ましくは、約80パーセント~約99.9パーセント、又は最も好ましくは、約90パーセント~約99.9パーセントの収率パーセントを有することができ、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。1つの具体的な例では、本開示のパッケージ材料は、80パーセント~99.9パーセントであるリサイクル可能な材料の収率のパーセンテージを呈することができ、具体的には、この範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲の全ての値を含む。かかる例では、パッケージ材料は、茶色の基色を含み得る。別の具体的な例では、本開示のパッケージ材料は、85パーセント~99.9パーセントであるリサイクル可能な材料の収率のパーセンテージを呈することができ、具体的には、この範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲の全ての値を含む。かかる例では、パッケージ材料は、白色の基色を含み得る。
【0073】
本開示のパッケージ材料は、リサイクル可能であるが、それ自体がリサイクルされた材料を含み得ることが企図される。かかる決定は、パッケージの目視検査からなされ得る。例えば、製造業者は、典型的には、環境に優しい製品であるというアプローチを実証するための努力の一環として、リサイクルされた材料の使用を宣伝する。この例を更に詳しく説明すると、一部の製造業者は、パッケージ材料にリサイクルされた材料を使用していることを示す言葉とともに、ロゴ、例えばリーフを利用する場合がある。多くの場合、製造業者は、同様に利用されるリサイクルされた材料のパーセンテージ、例えば、50パーセント超、70パーセント超などを指定し得る。
【0074】
目視検査は、リサイクルされた材料を使用するロゴに関してパッケージを検査するために人間の眼を利用することと同様にシンプルであり得る。追加的に、又は代替的に、目視検査は、光学顕微鏡法、走査電子顕微鏡法、又は当該技術分野で既知の他の好適な方法などの顕微鏡法を含み得る。例えば、リサイクルされた紙繊維を含むパッケージ材料は、パッケージ材料が100%の未再生繊維を含む場合よりもはるかに広い範囲の天然繊維の種類が存在することに起因して、顕微鏡下で異なって見える可能性がある。別の例として、顕微鏡下、潜在的に走査電子顕微鏡下では、リサイクルされた繊維は、それらの処理に起因して、それらのバージン繊維対応物よりもフィブリル化がより多く見られる場合がある。
【0075】
本開示のパッケージの封止部の特性は、パッケージ材料がどのように処理されるかに依存し得ることに留意されたい。例えば、吸収性物品製造業者は、予め形成されたパッケージを購入し得る。かかる場合、吸収性物品製造業者は、本質的に、フープ封止部を有するパネル及び別の封止部、例えば、底面封止部を有するパネルを含む開封バッグを紙パッケージ製造業者から受容し得る。他の封止部、例えば、底面封止部は、ブロックスタイル、クロススタイル、又はピンチスタイルの配置で構成され得る。かかる構成は、以下、
図2A~
図2Cに関して更に詳細に考察される。代替的に、吸収性物品製造業者によって受容された開封バッグは、
図2D及び
図2Eに更に詳細に説明されるTotani(商標)構成を含み得る。
【0076】
アクセス封止部を作成する際に、吸収性物品製造業者は、フープ封止部及び/又は他の封止部、例えば、底面封止部において利用される同じ接着剤を利用し得る。代替的に、吸収性物品製造業者は、フープ封止部及び/又は他の封止部、例えば、底面封止部のものとは異なる接着剤を利用してもよい。パッケージ材料が、フープ封止部及び他の封止部を形成するために利用されるバリア層を含む場合、吸収性物品製造業者は、同様にバリア層を利用してアクセス封止部を作成してもよい。又は、吸収性物品製造業者は、アクセス封止部を作成する際にバリア層に加えて接着剤を利用し得る。
【0077】
吸収性物品製造業者がパッケージ自体を製造することも可能である。例えば、吸収性物品製造業者は、上記と同様に、開封バッグを生成し、続いてそれを1つ以上の吸収性物品で充填し、その後、かかるバッグを供給業者から購入する必要なくそれを封止する能力を有し得る。
【0078】
吸収性物品製造業者がパッケージ自体を製造する別の例は、フローラップ構成を含む。かかる構成では、製造業者は、1つ以上の吸収性物品を予め形成されたバッグに設置することとは反対に、1つ以上の吸収性物品の周りにパッケージを形成する。これらの種類の本開示のパッケージは、端部封止部及びフープ封止部を含み得、アクセス封止部を追加的に含み得るか、又は端部封止部のうちの1つが、アクセス封止部を含み得る。
【0079】
吸収性物品製造業者が供給業者から予め作製されたバッグを購入するか、又はパッケージ自体を作製するかに関係なく、前述の封止部構成は、依然として提供され得る。すなわち、少なくとも1つの封止部は、他の封止部とは異なる接着剤を含み得るか、又は封止部内の接着剤は、同じ接着剤を含み得る。パッケージ材料がバリア層を含む場合、封止部は、接着剤を添加することなくそれ自体にバリア層を結合することを介して作成され得る。しかしながら、接着剤は、バリア層の結合に加えて、封止部のうちの1つ以上において利用され得る。
【0080】
いくつかの企図される実施例は、フープ封止部及び他の封止部、例えば、底面封止部、端部封止部が溶解性接着剤を含み、アクセス封止部又は端部封止部が分散性接着剤を含む、パッケージを含む。別の企図される実施例は、フープ封止部及び他の封止部、例えば、底面封止部、端部封止部が、溶解性接着剤を含む場合、及びアクセス封止部又は端部封止部が、感圧性接着剤を含む場合である。別の企図される実施例は、全ての封止部が、分散性接着剤を含む場合である。別の実施例は、全ての封止部が、溶解性接着剤を含む場合である。更に別の実施例は、全ての封止部が、同じ接着剤、例えば、感圧性接着剤、溶解性接着剤、又は分散性接着剤を含む場合である。更に別の実施例は、複数の封止部のうちの少なくとも1つが、感圧性接着剤を含む場合である。
【0081】
パッケージ材料がある程度まで予備形成されるか、又はフローラップ構成を介して作製されるかに関係なく、本開示のパッケージは、紙ストックから始まる。
図1A~
図1Bを参照すると、紙ストックシート99の縁部分100及び110は、それ自体で折り畳まれ、続いてともに接着されて、封止部を形成し得る。例えば、シート99の縁部分100及び110は、シート99の長手方向中心線90に向かって横方向内向きに折り畳まれるか、又は単に並進され得る。これらの縁部分は、互いに重ね合わせられ、ともに接合されて、重複封止部を形成することができる。代替的に、縁部分100及び110は、それらのそれぞれの内面上でともに接合されて、突き合わせシームを形成してもよい。突き合わせ封止部は、重複封止部と同じように平坦にはならない傾向があることに留意されたい。そのため、封止部が、少なくとも部分的に、底面パネル上に位置する場合、パッケージがより平坦な底面パネル上に着座するように、重複封止部が望ましい場合がある。縁部分100及び110の接合は、フープ封止部と称され得る。
【0082】
ここで
図1C~
図1Eを参照すると、パッケージング材料のシートは、バッグ側折り癖12b及び13b並びに反対側の側面上に2つの側面折り目12a及び13aを形成するように好適に折り畳まれて、第1の表面10、それぞれ、第2及び第3の表面12、13、並びに第4及び第5の表面14、15を有するバッグ構造4を形成し得る。開放端部48(例えば、ガセット付きバッグ構造)は、第1の表面10の反対側である。各側面の折り癖12b、13bは、それぞれ第2又は第3の表面12、13に位置し得る。
図1C及び
図1Dでは、示されている折り癖及び折り目は、ブロック構成又はブロック底面構成を有するパッケージのためのものであることに留意されたい。ピンチ底面バッグ用のガセット及び折り畳み線は、
図2Bに関して更に詳細に考察される。
【0083】
袋4は、開口端48から吸収性物品の積み重ねなどの物品を挿入することによって充填することができる。例えば、開放端部48から物品を入れることによって、バッグ4が、複数の物品で充填されるとき、バッグ4の中に物品とともに物品を導入するために使用されるデバイスは、バッグ4の第2及び第3の表面12、13の各々の上にいくらかの張力を及ぼし得る。例えば、物品は、バッグ4に挿入される前に圧縮することができる。そのため、物品は、バッグ4に導入された後にわずかに拡張し、それゆえ、第2及び第3の表面12、13、並びに第4の表面14及び第5の表面15にいくらかの張力を及ぼし得る。この張力は、特に第1及び第2の側面折り目12a、13aとともに、それぞれ第2及び第3の表面12、13において、折り癖12b、13bの各々上に及ぼされ、パッケージが実質的に平行六面体の形状を維持することができる。
【0084】
図1Dから理解され得るように、第1の表面10の反対側の開放端部48は、第6の表面11を形成するために閉鎖され得る。任意の好適な閉鎖スタイルが利用され得る。一実施例として、第6の表面は、バッグ4の縁部をともに持ち、それらをともに結合して、閉鎖シーム11a及び閉鎖シーム11a及び第6の表面11から延在する閉鎖シームフィン11cを形成することによる閉鎖ガセット11bを含み得る。更に別の例では、第6の表面は、後に考察されるブロックスタイル構成又は交差スタイル構成でともに接合されるシームを含み得る。
【0085】
ブロックスタイル構成の実施例が、
図2Aに示される。示されるように、第1の表面10は、ブロックスタイルシーム220及び230を含み得る。第1の表面10は、ベース部分240を含み得る。パッケージ材料250の第1のフラップは、ベース部分240上に折り畳まれ得る。第1のシーム220は、パッケージ材料250の第1のフラップをベース部分240に取り付けるために提供され得る。パッケージ材料260の第2のフラップは、ベース部分240上及びパッケージ材料250の第1のフラップの上部上に折り畳まれ得る。第2のシーム230は、パッケージ材料260の第2のフラップをベース部分240及びパッケージ材料250の第1のフラップに取り付けるために提供され得る。第6の表面11に関して同様の実施が利用され得る。
【0086】
本開示のパッケージを有して利用され得るパネル封止スタイルの別の例は、ピンチスタイル構成又はピンチ底面スタイルである。ピンチスタイル構成の一実施例が、
図2Bに示される。示されるように、ブロック底面とピンチ底面構成との間の重要な違いのうちの1つは、折り癖12b及び13bである。側面12及び13上の折り癖の代わりに、ピンチスタイル構成は、第1の表面10上にガセット22b及び23bを含む。追加的に、ピンチ底面構成では、第1の表面10は、ブロックスタイル構成において存在しない可能性がある折り畳み線10aを含み得る。
【0087】
本開示のパッケージ材料の部分を封止するために、クロススタイル構成もまた許容可能である。クロス底面スタイル構成の一実施例が、
図2Cに示される。示されるように、クロススタイル構成とブロックスタイル構成との間の重要な違いのうちの1つは、ガセット32b及び33bが外向きに配向されることである。対照的に、
図1Cのそれぞれ第2の表面12及び第3の表面13上の折り畳み線12a及び13aは、パッケージを充填する前に内向きに配向される。クロススタイル構成におけるガセット32b及び33bの配向に起因して、吸収性物品でパッケージを充填することは、充填用にパッケージを拡張するために、より少ないエネルギーを必要とし得る。一実施例として、内向きに配向された折り癖、例えば、ブロックスタイル構成は、パッケージを充填する前に、折り癖の外向きの変位を必要とする。追加的に、製品をパッケージに誘導する際に利用される機器は、それらの配向が外向きであることを考えると、ガセットと干渉する可能性が低減される。これにより、品質の問題に起因する、パッケージングの事故又は製造プロセスの停止の可能性を低減させることができる。
【0088】
更に
図2Cを参照すると、ブロックスタイル構成と同様に、クロススタイル構成の第1の表面10は、シーム320及び330を含む。第1の表面は、ベース部分340を含む。パッケージ材料350の第1のフラップは、ベース部分340上に折り畳まれ得る。第1のシーム320は、パッケージ材料350の第1のフラップをベース部分340に取り付けるために提供され得る。パッケージ材料360の第2のフラップは、ベース部分340上及びパッケージ材料350の第1のフラップの上部上に折り畳まれ得る。第2のシーム330は、パッケージ材料360の第2のフラップをベース部分340及びパッケージ材料350の第1のフラップに取り付けるために提供され得る。同様の実施が、(一度パッケージが内部の吸収性物品の設置後に封止されると、形成される)第6の表面に関して利用され得る。
【0089】
更に別の実施例では、Totani(商標)スタイルバッグを利用することができる。バッグのTotani(商標)スタイルは、それらのブロック底面、ピンチ底面、及び/又はクロス底面対応物よりも明示的に移動するシーム/封止部を含み得る。
図2D及び
図2Eを参照すると、Totani(商標)スタイルパッケージ1400が示される。パッケージ1400は、概して、直方体形状で構成され得る。パッケージ1400は、第1のパネル1411、反対側の第2及び第3のパネル1412及び1413、反対側の第4及び第5のパネル1414及び1415、並びに第1のパネル1411の反対側の第6のパネル1410を含み得る。示されるように、第4のパネル1414と第6のパネル1410との間に、第1の封止部1420が外向きに延在する。第1の封止部1420は、パッケージ1400のための一種の足部を形成し得る。第2の封止部は、第1の封止部1420と同様の様式で、第5のパネル1415と第6のパネル1410との間で外向きに延在し得る。いくつかの形態では、第1のパネル1411は、第6のパネル1410と同様に平らに置かれ得ることに留意されたい。
【0090】
第1の封止部1420は、第1の封止部1420の一部分が第2のパネル1412上にあり、第1の封止部1420の別の部分が第3のパネル1413上に配設されるように延在することができる。同様に、第2の封止部の一部分は、第2のパネル1412上に配設され得、別の部分は、第3のパネル1413上に配設され得る。第1の封止部1420及び第2の封止部は、第6のパネル1410が、後に第4のパネル1414及び第5のパネル1415に接合される材料の別個の部分から形成される場合に提供され得る。当然のことながら、第6のパネル1410は、第4のパネル1414及び第5のパネル1415と一体である形態もまた企図される。
【0091】
第3の封止部1430及び第4の封止部1440は、それぞれ、第2のパネル1412及び第3のパネル1413から外向きに延在し得る。第1の封止部1420、第2の封止部、第3の封止部1430、及び第4の封止部1440は、集合的に、これまで考察されたフープ封止部を含み得ることに留意されたい。そのため、これらの封止部のうちの1つ、全て、又は任意の組み合わせは、本明細書において説明されるようなフープ封止部に関する引張強度を呈し得る。
【0092】
示されるように、パッケージ1400は、第5のシーム1450及び第6のパネル1411上に配設された第6のシーム1460を更に含み得る。第5のシーム1450及び第6のシーム1460は、封止部フィン1480に延在することができる。パッケージ1400及びそれに関連付けられたシームは、接着剤、フィルム、及び/又はフィルムと接着剤との組み合わせに関して、本明細書において説明されるように組み立てられ得ることに留意されたい。しかしながら、パッケージ1400の構築は、パッケージ材料の内面上のフィルムコーティングを介したシームの作製に特に十分好適である。かかる構成では、フィルムは、内部の吸収性物品へのパッケージ材料を通る水蒸気の可能性又は少なくとも量を低減するバリアを形成し得る。バッグ構成及び/又は封止部構成、すなわち、ブロック、クロス、若しくはピンチに関係なく、これらの構成は、当該技術分野で既知である。パッケージの自立性が所望される少量のかさ張る品目については、ブロック底面又はクロス底面が望ましい場合があることに留意されたい。しかしながら、かさ張る品目に関して、内部のかさ張る吸収性物品が、パッケージが自立するための安定したベースを形成することができるため、ピンチスタイル構成のバッグが有益であり得る。追加的に、ブロックスタイル及びクロススタイル構成のパッケージは、それらのピンチスタイルの対応物よりもそれら自体がよりかさ張る傾向にあることに留意されたい。パッケージングの目的で、未充填パッケージは、吸収性物品製造業者に積層体の状態で来る可能性がある。典型的には、ブロックスタイル及びクロススタイル構成のパッケージの積層体は、それらのピンチスタイルの対応物よりも、それらのかさ高性に起因して、より多くのスペースを取ることになる。ブロック及びクロススタイル構成のかさ高性は、特に、多数のパッケージが毎分作成される場合、充填プロセス中に積層体を操作することをより困難にする可能性がある。このような場合、これらの構成のかさ高性は、積層体の補充頻度の増加を意味し得る。同じパッケージング材料を含むが、異なる封止スタイル、すなわち、ブロック及びピンチを含むパッケージ(非充填)に関して、ブロックスタイル構成は、それらのピンチスタイルの対応物よりも多くの空間を取るはずである。
【0093】
図1C~
図1Eに戻って参照すると、バッグ4及びパッケージ1の寸法は、好適に選択することができ、設計、折り畳み、積層、圧縮及びパッケージングプロセスを通じてもたらされ得、そのためパッケージ1は、内部の吸収性物品を保持し、整頓され、安定した実質的に平行六面体の形状、すなわち、パッケージ1の直方体形状を維持する。
【0094】
第1の表面10は、パッケージ1の上面パネルを含み得る。又は、第1の表面10は、パッケージ1の底面パネルを含み得る。第1の表面10が封止部を含む場合、第1の表面10に底面パネルを含むようにさせることが望ましい場合があることに留意されたい。このようにして、封止部は、店舗の棚上の視野から隠され得る。同様に、第2及び第3の表面12及び13は、それぞれ、ガセット12b及び13bを含み得るため、それぞれ、左面パネル及び右面パネルを含んでもよく、又はその逆も同様である。第4及び第5の表面14及び15のうちの1つを残して、消費者に面するパネルを含む。そのため、第4及び/又は第5の表面14、15のうちの少なくとも1つは、本明細書において説明されるようなブランディング、パッケージ情報及び/又は背景色を含み得る。しかしながら、前述のように、ブランディング、パッケージ情報、及び/又は背景色は、消費者に面するパネルに限定されない。本開示のパッケージのパネルの任意の組み合わせは、ブランディング、パッケージ情報、及び/又は背景色を含み得る。
【0095】
フローラップパッケージ構成もまたこれまで考察されていたことを想起されたい。フローラップパッケージのいくつかの例が、
図3A及び
図3Bに示される。
図3Aは、ほぼ直方体形状を含む例示的なフローラップパッケージを示す。直方体形状のパッケージが、これまで考察された。示されるように、パッケージ301は、それぞれ、第1のパネル310、反対側の第2及び第3のパネル312及び313、それぞれ、反対側の第4及び第5のパネル314及び315、及び第1のパネル310の反対側の第6のパネル311を含む。示されるように、第2のパネル312は、端部封止部312aを含み得、第3のパネル313は、端部封止部313aを含み得る。フープ封止部316は、第2のパネル312、第3のパネル313、及び第6のパネル311上に部分的に配設され得る。かかる構成では、第1のパネル310又は第5のパネル315のいずれかが、消費者に面するパネルを含み得る。
【0096】
図3Bは、本開示のパッケージによる別の例示的なパッケージ328を示す。
図3Aのパッケージ301のように、パッケージ328は、フローラップ構成である。示されるように、パッケージ328は、第1の表面324及び反対側の第2表面321を含む。丸みを帯びた縁部は、第1の表面324と第2の表面321との間の移行部として提供され得る。又は、1つ以上の折り畳み線が、第1の表面324と第2の表面321との間に提供され得る。パッケージ328は、端部封止部322及び323、並びに第2の表面321上に配設され得るフープ封止部326を更に含み得る。かかるパッケージでは、第1の表面324は、消費者に面するパネルを含み得る。
【0097】
図3A及び
図3Bの両方に関して、示されたパッケージ、すなわち、301及び328は、端部封止部のための突き合わせ封止部を含み、重複封止部もまた利用され得る。例えば、端部封止部312a、313a、322、及び323のうちの1つ以上は、重複封止部を含み得る。同様に、フープ封止部、すなわち、316及び326は、突き合わせ封止部又は重複封止部のいずれかを含み得る。
【0098】
パッケージは、例えば圧縮された使い捨て吸収性物品などの、複数の圧縮物品を含むことができる。例えば、本開示のパッケージ1は、女性用衛生パッドを収容するために使用され得る。
図4に示されるように、パッケージ1は、複数の吸収性物品1004が置かれる内部空間1002を画定する。複数の吸収性物品1004は、1つ以上の積層体1006として配置され得る。吸収性物品は、パッケージのサイズを小さくする一方で1パッケージ当たり十分な量の吸収性物品を提供するように圧縮下で包装することができる。吸収性物品を圧縮下で包装することによって、介護者はパッケージを容易に扱い、保管することができるとともに、パッケージのサイズによる流通コストの削減を製造業者にもたらすこともできる。従来のプラスチックパッケージング材料の伸長特性を欠くにもかかわらず、本発明者らは、驚くべきことに、本開示のパッケージ材料が、本明細書で言及されるように、パッケージ内で圧縮される吸収性物品であっても、処理及び分配の厳密性に耐えることができることを見出した。本発明の材料が、現在使用されている従来のプラスチックフィルムの伸長特性を表示しないため、このことは特に予想外である。
【0099】
したがって、本開示の吸収性物品のパッケージは、本明細書において説明されたバッグ内積層体高さ試験に従って、約150mm未満、約110mm未満、約105mm未満、約100mm未満、約95mm未満、約90mm未満、約85mm未満、約80mm未満、約78mm未満、約76mm未満、約74mm未満、約72mm未満、又は約70mm未満のバッグ内積層体高さを有してもよく、具体的には、指定した範囲内、及びこれらの範囲内に又はこれらの範囲によって形成された全ての範囲内の、0.1mm単位全ての増分を列挙する。代替的に、本開示の吸収性物品のパッケージは、本明細書において説明されたバッグ内積層体高さ試験に従って、約70mm~約150mm、約70mm~約110mm、約70mm~約105mm、約70mm~約100mm、約70mm~約95mm、約70mm~約90mm、約70mm~約85mm、約72mm~約80mm、又は約74mm~約78mmのバッグ内積層体高さを有してもよく、具体的には、指定した範囲内、及びこれらの範囲内に又はこれらの範囲によって形成された全ての範囲内の、0.1mm単位全ての増分を列挙する。
【0100】
本開示のパッケージ内の吸収性物品は、無数の構成で配置することができることに留意されたい。例えば、本開示の吸収性物品は、それらが垂直配向に配向されるようにパッケージ内に配設されてもよく、又は吸収性物品は、それらが、例えば、
図4に示されるように、水平構成で配置されるように配置されてもよい。水平配向物品と垂直配向物品との組み合わせがパッケージ内に提供される形態が企図される。
【0101】
追加的に、パッケージ内の物品は、複数の物品の各々の一方の長手方向周縁部が、別の長手方向周縁部よりも消費者に面するパネルにより近接するように配向され得る。例えば、パッケージ内の吸収性物品の数が比較的高く、例えば、9を超える場合、吸収性物品は、これまでに説明されたようにパッケージ内に配置され得る。しかしながら、パッケージ内の吸収性物品の数が、例えば、9よりも低い場合、吸収性物品は、吸収性物品のトップシート又はバックシートが、消費者に面するパネルにより近接するように配置され得る。追加の吸収性物品は、消費者に面するパネルに最も近い吸収性物品の後ろに積層され得る。パッケージ内に配向の組み合わせが存在する形態が企図される。例えば、少なくとも1つの吸収性物品は、その長手方向の周辺側縁部のうちの一方が、他方よりも消費者に面するパネルのより近位にあるように配置することができ、少なくとも1つの吸収性物品は、そのトップシート又はバックシートが消費者に面するパネルに対してより近位になるように配置することができる。吸収性物品の残部は、存在する場合、それらの構成のいずれかを想定することができる。
【0102】
前述のように、本開示のパッケージ材料内にパッケージ化され得る吸収性物品は、多くある。2つの具体的な実施例が、
図5~
図6Cに提供される。しかしながら、本開示のパッケージ材料及びパッケージは、前述のように多数の吸収性物品を収容するために利用され得る。
図5~
図6Cは、本開示のパッケージ材料/パッケージに収容され得る物品の単なる例である。
【0103】
図5では、例示的な女性用衛生パッド400が示される。女性用衛生パッド400は、トップシート420、バックシート450、及びトップシート420とバックシート450との間に配設された吸収性コア440を含む。トップシート420と吸収性コア440との間には、流体管理層430が配設され得る。吸収性物品は、着用者に面する表面460及び反対側の衣類に面する表面462を有する。着用者に面する表面460は、主にトップシート420を含み、衣類に面する表面462は、主にバックシート450を含む。追加の構成要素が、着用者に面する表面460及び/又は衣類に面する表面462のいずれかに含まれてもよい。例えば、吸収性物品が失禁パッドである場合、吸収性物品400の長手方向軸Lに対してほぼ平行に延在する一対のバリアカフがまた着用者に面する表面460の一部分を形成してもよい。同様に、締結接着剤が、バックシート450上に存在し、吸収性物品の衣類に面する表面462の一部分を形成してもよい。
【0104】
トップシート420は、当該技術分野において既知のものなどの取り付け方法(図示せず)によって、バックシート450に接合され得る。トップシート420及びバックシート450は、物品の外周部において互いに直接接合され得、それらを吸収性コア440、流体管理層430、及び/又はトップシート420とバックシート450との間に配設された追加の層に直接接合することによって、ともに間接的に接合され得る。この間接接合又は直接接合は、当該技術分野において周知の取り付け方法によって実現することができる。
【0105】
トップシート420は、規格に準拠し、柔らかな感触であり、着用者の皮膚に対して非刺激性であり得る。好適なトップシート材料としては、着用者の身体に向かって方向付けられ、身体に接触して、流体がトップシートを通って着用者の皮膚に逆流することなく、身体の排泄物がそれを通って急速に浸透することを可能にする、液体透過性材料が挙げられる。トップシートは、トップシートを通る流体の迅速な移動を可能にできる一方、ローション組成物を、着用者の皮膚の外側部分又は内側部分上に移動又は移行させることもできる。
【0106】
好適なトップシート420は、織布材料及び不織布材料、有孔形成熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルム、及び交絡繊維有孔フィルムを含む有孔フィルム材料、ハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、熱可塑性スクリム、又はこれらの組み合わせなどの、幅広い範囲の材料から製造されてもよい。
【0107】
トップシートとして使用するのに好適な有孔フィルム材料としては、身体排泄物に対して非吸収性及び透過性であり、トップシートを通る流体の逆流を最小にするか又は排除する有孔のプラスチックフィルムが挙げられる。有孔及び非有孔形成フィルムを含む他の好適な形成フィルムの非限定例は、1975年12月30日にThompsonに発行された米国特許第3,929,135号、1982年4月13日にMullaneらに発行された、同第4,324,246号、1982年8月3日にRadelらに発行された、同第4,342,314号、1984年7月31日にAhrらに発行された、同第4,463,045号、1991年4月9日にBairdに発行された、同第5,006,394号、1986年9月2日にCurroらに発行された、同第4,609,518号、及び1986年12月16日にCurroらに発行された、同第4,629,643号においてより完全に記載されている。
【0108】
トップシートとして使用するのに好適な織布及び不織布材料の非限定例としては、天然繊維(例えば、100%オーガニックコットンを含む綿)、改質天然繊維、合成繊維、又はそれらの組み合わせから作製された繊維状材料が挙げられる。これらの繊維状材料は、親水性であっても疎水性であってもよいが、トップシートは疎水性である又は疎水性になることが好ましい。任意選択として、親水性成分を含有するトップシートを作製するための任意の既知の方法を使用して、トップシートの一部分を親水性にすることができる。不織繊維トップシート20は、不織布ウェブを作製する任意の既知の手順により製造されてもよく、この非限定例としては、スパンボンディング、カーディング、ウェットレイド、エアレイド、メルトブローン、ニードルパンチング、機械交絡、熱機械交絡及び水流交絡が挙げられる。
【0109】
トップシート420は、有孔フィルムと不織布との組み合わせから形成することもできる。例えば、フィルムウェブと不織布ウェブとを、米国特許第9,700,463号に記載されるように組み合わせることができる。代替的に、フィルムは、不織布材料上に押出成形され得、これは、フィルム層と不織布材料との間の接触を強化すると考えられる。このような組み合わせの例示的なプロセスが、米国特許第9,849,602号及び同第9,700,463号に記載されている。
【0110】
バックシート450は、吸収性コア440の衣類に面する表面に隣接して位置決めされ得、当該技術分野において既知のものなどの取り付け方法によって吸収性コアの衣類に面する表面に接合することができる。例えば、バックシート450は、均一な連続層の接着剤、パターン化された層の接着剤、又は独立した線、螺旋若しくは点の配列の接着剤によって吸収性コア440に固定することができる。代替的に、取り付け方法は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、若しくは当該技術分野で既知の他の任意の好適な取り付け方法又はこれら取り付け方法の組み合わせの使用を含んでもよい。
【0111】
バックシート450は、液体(例えば、尿)に対して不透過性又は実質的に不透過性であってもよく、また、薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料を使用することもできる。本明細書で使用するとき、「可撓性」という用語は、順応性があり、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に適合する材料を指す。バックシートは、吸収性コア中に吸収され収容された排泄物が、下着などの失禁パッドに接触する衣類を濡らすことを防ぐか、又は少なくとも抑制し得る。しかしながら、バックシートは、蒸気を吸収性コアから逃がすことができる(すなわち、通気性である)が、一方で場合によりバックシートは、蒸気を逃がすことができない場合もある(すなわち、非通気性である)。したがって、バックシートは、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどの高分子フィルムを含む場合がある。バックシートに好適な材料は、約0.012mm(0.5ミル)~約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有する熱可塑性フィルムである。当該技術分野において既知の任意の好適なバックシートが本発明とともに利用され得る。
【0112】
バックシート450は、その衣類の表面へと吸収性コア440を通過し得る任意の吸収された体液に対するバリアとして作用し、結果として下着又は他の衣類を汚す危険性を低減する。好ましい材料は、柔らかく滑らかで柔軟性のある、液体及び蒸気を通す材料であり、快適さのために柔らかさ及び共形性を提供し、低雑音であり、したがって動きによって望ましくない音が生じない。
【0113】
例示的なバックシートは、1999年3月23日発行の米国特許第5,885,265号(Osborn,III)、2002年10月8日発行の同第6,462,251号(Cimini)、2003年9月23日発行の同第6,623,464号(Bewick-Sonntag)、又は2003年12月16日発行の同第6,664439号(Arndt)に記載されている。本明細書での使用に好適な二層又は多層の通気性バックシートとしては、米国特許第3,881,489号、同第4,341,216号、同第4,713,068号、同第4,818,600号、欧州特許第203821号、同第710471号、同第710472号、及び同第793952号に例示されているものが挙げられる。
【0114】
本明細書で使用する好適な通気性バックシートは、当技術分野で知られている全ての通気性バックシートを含む。原則的に、2つのタイプの通気性バックシートがあり、通気性及び遮水性のある単層の通気性バックシートと、組み合わせると通気性と遮水性の両方を提供する少なくとも2つの層を有するバックシートとがある。本明細書で使用する好適な単層の通気性バックシートには、例えば英国特許第A2184389号、同第A2184390号、同第A2184391号、米国特許第4,591,523号、同第3,989,867号、同第3,156,242号、及び国際公開第97/24097号に記載されているものが含まれる。
【0115】
バックシートは、約20gsm~約50gsmの坪量を有する不織布ウェブであってもよい。一実施例として、バックシートは、Fiberweb NeubergerからF102301001の名称で入手可能な4デニールポリプロピレン繊維の、比較的疎水性の23gsmスパンボンド不織布ウェブである。バックシートは、2002年8月20日に発行された米国特許第6,436,508号(Ciammaichella)に記載されるように、非水溶性の液体膨潤性材料でコーティングされていてもよい。
【0116】
バックシートは、衣類に面する側と、反対側の身体に面する側とを有する。バックシートの衣類に面する側は、非接着領域と接着領域とを含む。接着領域は、任意の従来の手段によって提供され得る。感圧性接着剤が、この目的に対して十分に機能することが一般に見出されてきた。
【0117】
吸収性コア440は、楕円形、ディスコ矩形(discorectangle)、矩形、非対称形状及び砂時計形を含むが、これらに限定されない任意の好適な形状を含み得る。例えば、本発明のいくつかの形態では、吸収性コア440は、輪郭のある形状、例えば、中間領域が端部領域よりも狭い形状を含み得る。更に別の例としては、吸収性コアは、パッドの一方の端部区域により広い部分を有し、パッドのもう一方の端部のより狭い端部区域に向かって先細りになる、先細形状を含み得る。吸収性コアは、MD及びCD方向に様々な剛度を含み得る。
【0118】
吸収性コアの構成及び構造は変化してもよい(例えば、吸収性コア440は、変化するキャリパゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、又はより低い平均密度及びより低い平均坪量の捕捉ゾーンを有してもよい)。更に、吸収性コア440のサイズ及び吸収能力もまた、様々な着用者に適応するように変更されてもよい。しかしながら、吸収性コア440の総吸収能力は、使い捨て吸収性物品又は失禁パッドの設計負荷及び意図された用途に適合するべきである。
【0119】
本発明のいくつかの形態では、吸収性コアは、第1及び第2の積層体に加えて、複数の多機能層を含むことができる。例えば、吸収性コアは、第1及び第2の積層体、並びに他の任意の層を包囲するのに有用なコアラップ(図示せず)を含むことができる。コアラップは、2つの不織布材料、基材、積層体、フィルム、又はその他の材料によって形成され得る。一態様では、コアラップは、単一の材料、基材、積層体、又は少なくとも部分的にその周りが包まれたその他の材料のみを含み得る。吸収性コアは、例えば、第1及び第2の積層体内にSAP又は他の吸収性材料を固定化するのを助けるために、1つ以上の接着剤を含むことができる。
【0120】
様々なコア設計による相対的に高い量のSAPを含む吸収性コアが、Goldmanらの米国特許第5,599,335号、Busamらの欧州特許第1,447,066号、Tanzerらの国際公開第95/11652号、Hundorfらの米国特許出願公開第2008/0312622(A1)号及びVan Malderenの国際公開第2012/052172号に開示されている。これらを使用して、超吸水性層を構成することができる。
【0121】
本開示のコアへの付加が想定される。特に、電流多積層体吸収性コアへの電位付加は、1986年9月9日にWeismanらに発行された「High-Density Absorbent Structures」という表題の米国特許第4,610,678号、1987年6月16日にWeismanらに発行された「Absorbent Articles With Dual-Layered Cores」という表題の同第4,673,402号、1989年12月19日にAngstadtに発行された「Absorbent Core Having A Dusting Layer」という表題の同第4,888,231号及び1989年5月30日にAlemanyらに発行された「High Density Absorbent Members Having Lower Density and Lower Basis Weight Acquisition Zones」という表題の同第4,834,735号に記載されている。吸収性コアは、1993年8月10日にAlemanyらに発行された「Absorbent Article With Elastic Waist Feature and Enhanced Absorbency」という表題の米国特許第5,234,423号及び同第5,147,345号に詳説されるように、吸収剤貯蔵コア上に位置付けられた、化学的に剛性化された繊維の捕捉/分配コアを含有する二重コア系を模倣する追加の層を更に含み得る。これらは、本発明の吸収性コアの以下に記載される積層体のこれらの効果を打ち消さないか、又は競合しない程度に有用である。追加の好適な吸収コアの例は、米国特許出願公開第2018/0098893号及び同第2018/0098891号に記載されている。
【0122】
任意の好適な流体管理層は、女性用衛生パッド400と併せて利用され得る。流体管理層は、吸収システムから分離され、離間していてもよい。追加的に、流体管理層は、トップシートの下及びコアの着用者に面する表面上に配設される。流体管理層は、約40gsm~約100gsm、約45gsm~約75gsm、又は約50gsm~約65gsmの坪量を有し得、具体的には、これらの範囲内及びこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を含む。いくつかの形態では、流体管理層は、繊維の均質な混合物を含み得るが、一方で他の形態では、流体管理層は、繊維の不均一な混合物を含み得る。
【0123】
いくつかの例示的な流体管理層は、米国特許出願公開第2015/0351976(A1)号及び同第2014/0343523(A1)号、並びに米国特許出願第15/729704号に記載されている。
【0124】
本開示のパッケージ内に含まれ得る吸収性物品の別の実施例は、おむつである。
図6Aに示されるように、おむつ1900の構造をより明瞭に示すために構造の一部が切り取られ、その着用者に面する表面が閲覧者に向かっている、平らに広げられた未収縮状態にある(すなわち、弾性によって生じる収縮が取り除かれた)おむつ1900である例示的な吸収性物品の平面図である。本開示のパッケージは、多種多様なおむつ及び他の吸収性物品のために使用され得るため、このおむつは例示目的のみで示される。
【0125】
吸収性物品は、液体透過性のトップシート1924、液体不透過性のバックシート1925、トップシート1924とバックシート1925との中間に少なくとも部分的に位置決めされる吸収性コア1928、及びバリアレッグカフ1934を含み得る。吸収性物品はまた、液体管理システム(「liquid management system、LMS」)1950(
図6Bに図示)を含み得るが、図示されている実施例では、分配層1954と捕捉層1952とを含んでおり、これらの両方についても以下で更に考察される。様々な形態では、捕捉層1952は、代わりに、身体排泄物を分配することができ、また、分配層1954は、代わりに、身体排泄物を捕捉することができるか、又はいずれの層も、身体排泄物の分配及び/又は捕捉が可能である。また、LMS1950は、単一層又は2つ以上の層として提供され得る。また、吸収性物品は、典型的には、トップシート及び/又はバックシートを介して吸収性物品のシャーシと接合し、おむつのシャーシと実質的に平面である弾性ガスケットカフ1932を含み得る。
【0126】
図面はまた、吸収性物品1920の後縁部に向かって取り付けられ、かつ吸収性物品1920の前方で、ランディングゾーン1944と協働する、接着タブ1942又は他の機械的締結具を備える締結システムなどの、典型的なテープ付きおむつ構成要素を示す。吸収性物品は、例えば、後側弾性腰部機構、及び前側弾性腰部機構など、図示されていないその他の典型的な要素を更に含み得る。
【0127】
吸収性物品1920は、前側腰部縁部1910、前側腰部縁部1910と長手方向に反対側の後側腰部縁部1912、第1の側縁部1903、及び第1の側縁部1903と横方向に反対側の第2の側縁部1904を含み得る。前側腰部縁部1910は、着用されるときにユーザの前方に向かって設置されるように意図された吸収性物品1920の縁部であり、後側腰部縁部1912は、その反対側の縁部である。着用者が吸収性物品1920を着用すると、前側腰部縁部1910及び後側腰部縁部は、ともに腰部孔を形成する。吸収性物品1920は、
図6Aで例示されるように、物品を平らに設置して着用者に面する表面から見た場合に、吸収性物品1920の前側腰部縁部1910の横方向中点から後側腰部縁部1912の横方向中点まで延在して、吸収性物品1920を、長手方向軸線1980に対して実質的に対称的な2つの半体に分割する長手方向軸線1980を有し得る。吸収性物品はまた、第1の側縁部1903の長手方向中点から第2の側縁部1904の長手方向中点まで延在する横方向軸線1990を有し得る。吸収性物品1920の長さLは、長手方向軸1980に沿って、前側腰部縁部1910から後側腰部縁部1912まで測定され得る。吸収性物品1920の股幅は、第1の側縁部1903から第2の側縁部1904に横軸線1990に沿って測定され得る。吸収性物品1920は、前側腰部領域1905、後側腰部領域1906、及び股部領域1907を含み得る。前側腰部領域、後側腰部領域及び股部領域は、それぞれ、吸収性物品の長手方向の長さの1/3を画定する。前側及び後側部分も、横方向軸線1990の両側で画定され得る。
【0128】
トップシート1924、バックシート1925、吸収性コア1928、及び物品の構成要素は、様々な構成で、具体的には、例えば、糊剤接着又は熱エンボス加工によって組み立てられ得る。例示的なおむつの構成が、米国特許第3,860,003号、同第5,221,274号、同第5,554,145号、同第5,569,234号、同第5,580,411号、及び同第6,004,306号で概説されている。
【0129】
吸収性コア1928は、全て吸収性材料の重量を基準にして、75重量%~100重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、少なくとも95重量%、又は少なくとも99重量%(具体的には、上記に指定した各範囲、及びそれらの範囲内に、又はそれらの範囲によって形成される全ての範囲内の、全ての0.1重量%刻みが列挙される)を占める吸収性材料、及び吸収性材料を包囲するコアラップを含んでもよい。コアラップは、通常、コアの上面及び下面に対して、2つの材料、基材、又は不織布材料16及び16’を含み得る。
【0130】
吸収性コア1928は、
図6Aにおいて4つのチャネル1926、1926’、及び1927、1927’として図示される1つ以上のチャネルを含み得る。追加的に又は代替的に、LMS1950は、
図6A~
図6Cにチャネル1949、1949’として図示される、1つ以上のチャネルを含み得る。いくつかの形態では、LMS1950のチャネルは、吸収性コア1928のチャネルと整列する、実質的に整列する、重なり合う、又は少なくとも部分的に重なり合うように、吸収性物品1920内に配置されてもよい。以下、吸収性物品のこれら及び他の構成要素について、より詳細に考察する。
【0131】
トップシート1924は、着用者の肌に直接接する吸収性物品の一部である。当業者に周知のように、トップシート1924は、バックシート1925、コア1928、及び/又は任意の他の層に接合され得る。通常は、トップシート1924とバックシート1925とがいくつかの箇所(例えば、物品の外周部上、又はその付近)で直接互いに接合され、かつ他の箇所では、これらは、吸収性物品1920の1つ以上の他の要素と直接接合することにより、間接的に接合される。
【0132】
バックシート1925は、概して、吸収性コア1928の衣類に面する表面に隣接して位置決めされ、内部に吸収され収容された身体排泄物が、ベッドシーツ及び下着などの物品を汚すのを防ぐ、又は少なくとも妨げる、吸収性物品1920の部分である。バックシート1925は、典型的には、液体(例えば尿、流動性BM)に対して不透過性、又は少なくとも実質的に不透過性であるが、おむつが「呼吸」できるように蒸気に対して透過性である。バックシートは、例えば、約0.012mm~約0.051mmの厚さを有する熱可塑性フィルムなどの薄いプラスチックフィルムであるか、又はそれを含んでもよい。例示的なバックシートフィルムとしては、Richmond,VAを拠点とするTredegar Corporationによって製造され、CPC2フィルムの商標で販売されるものが挙げられる。他の好適なバックシート材料としては、蒸気が吸収性物品1920から逃れるのを可能にするが、一方で身体排泄物がバックシート1925を通り抜けるのを防止する、又は少なくとも妨げる通気性材料を挙げることができる。通気性材料の例としては、織布ウェブ、不織布ウェブなどの材料、並びにフィルムコーティングされた不織布ウェブなどの複合材料、微多孔性フィルム、及びモノリシックフィルムなどを挙げることができる。
【0133】
バックシート1925は、当業者に既知の任意の取り付け方法によって、トップシート1924、吸収性コア1928、及び/又は吸収性物品1920の任意の他の要素に接合され得る。好適な取り付け方法が、トップシート1924を吸収性物品1920の他の要素に接合するための方法に関して、上記で説明されている。
【0134】
本明細書で使用するとき、「吸収性コア」という用語は、最大の吸収能力を有して、吸収性材料を含む、吸収性物品の独立した構成要素を指す。吸収性コアは、吸収性材料を包み込むコアラップ又はコアバッグ(以下「コアラップ」)を含み得る。「吸収性コア」という用語は、LMS、若しくはコアラップの一体部分ではないか、又はコアラップ内に配置されていない吸収性物品のいかなる他の構成要素も含まない。吸収性コアは、コアラップと、以下で定義される吸収性材料と、コアラップ内に封入される糊剤とを含むか、基本的にこれらで構成されるか、又はこれらで構成され得る。更にパルプ又はエアフェルトもコアラップ内に存在し得、また、吸収性材料の一部分を形成し得る。コアラップの周辺部であり得る吸収性コアの周辺部は、例えば「T」字形、「Y」字形、「砂時計」形、又は「ドッグボーン」形など、任意の好適な形状を画定してもよい。概ね「ドッグボーン」又は「砂時計」形を有する吸収性コアの周辺部は、その幅に沿ってコアの中央又は「股部」領域に向かって先細になっていてもよい。このようにして、吸収性コアは、吸収性物品の股部領域内に置かれるように意図された吸収性コアの面積において、比較的狭い幅を有してもよい。
【0135】
本開示の吸収性コア1928は、多量の超吸収性ポリマー(本明細書では「SAP」と略す)がコアラップ内に封入された吸収性材料を含んでもよい。SAP含有量は、コアラップ内に包含された吸収性材料の70重量%~100重量%、又は少なくとも70重量%、75重量%、80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、99重量%、若しくは100重量%を示してもよい。本開示で有用なSAPとしては、非水溶性ではあるが大量の流体を吸収することができる、種々の水膨潤性ポリマーを挙げることができる。コアラップは、吸収性コア内のSAPの百分率を評価する目的で、吸収性材料とはみなされない。コア1928中の吸収性材料の残部はエアフェルトであってもよい。
【0136】
「吸収性材料」とは、SAP、セルロース系繊維、及び合成繊維など、いくらかの吸収特性又は液体保持特性を有する材料を意味する。一般に、吸収性コアを作るのに使用される糊剤は吸収特性を有さず、吸収性材料とはみなされない。SAP含有量は、上述したように、コアラップに包含された吸収性材料の80重量%超、例えば少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、少なくとも95重量%、少なくとも99重量%、及び更には100重量%以下であってもよい。これにより、典型的には、例えば、40~60%のSAP、及び大量のセルロース繊維又はエアフェルトを含む従来のコアと比較して、相対的に薄いコアが得られる。吸収性材料は、15重量%未満、若しくは10重量%未満の天然又は合成繊維を含むか、5重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満の天然及び/又は合成繊維を含んでもよく、あるいは更には天然及び/又は合成繊維を実質的に含まないか、又は含まなくてもよく、具体的には、指定される範囲内、及びそれらの範囲内に、又はそれらの範囲によって形成される全ての範囲内の、全ての0.1%刻みが列挙される。吸収性材料は、エアフェルト(セルロース)繊維をほとんど又は全く含まなくてもよく、特に吸収性コアは、15重量%未満、10重量%未満、5重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満のエアフェルト(セルロース)繊維を含んでもよく、又は更にはセルロース繊維を実質的に含まない、若しくは含まなくともよく、具体的には指定される範囲内の、及びそれらの範囲内に、又はそれらの範囲によって形成される全ての範囲の0.1%刻みの全てが列挙される。
【0137】
吸収性コア1928はまた、ほぼ平面状の上面、及びほぼ平面状の底面を含み得る。コア1928は、
図6Aに示すような平面図で上から見ると、吸収性物品の長手方向軸80に実質的に対応する長手方向軸80’を有し得る。特定の物品では前側でより高い吸収性が求められることがあるので、吸収性材料は、後側に向かってよりも前側に向かってより多くの量が分配されてもよい。吸収性材料は、コアの任意の部分にわたって不均一の坪量又は均一の坪量を有し得る。コアラップは、2つの不織布材料、基材、積層体、又は他の材料1916、1916’によって形成されてもよく、それらは、吸収性コアの側部に沿って少なくとも部分的に封止されてもよい。コアラップは、吸収性コアラップから吸収性材料が実質的に漏出しないように、前側部、後側部、及び2つの長手方向側部に沿って少なくとも部分的に封止され得る。第1の材料、基材、又は不織布1916は、第2の材料、基材、又は不織布1916’を少なくとも部分的に包囲してコアラップを形成し得る。第1の材料1916は、第1の側縁部1903及び第2側縁部1904に近接した第2の材料の1916’の一部分を包囲してもよい。
【0138】
様々なコアの設計を有し、比較的大量のSAPを含むコアが、米国特許第5,599,335号(Goldman)、欧州特許第1,447,066号(Busam)、国際公開第95/11652号(Tanzer)、米国特許出願公開第2008/0312622(A1)号(Hundorf)、及び国際公開第2012/052172号(Van Malderen)に開示されている。
【0139】
吸収性材料は、コアラップ内に存在する1つ以上の連続層であってもよい。代替的に、吸収性材料は、コアラップ内に封入された吸収性材料の個々のポケット又はストリップ(stripes)からなってよい。第1の事例では、吸収性材料は、例えば、吸収性材料の単一の連続層を適用することによって得ることができる。吸収性材料の、特にSAPの連続層はまた、不連続的な吸収性材料適用パターンを有する2つ以上の吸収性層を組み合わせることによって得られてもよく、結果として生じる層は、例えば米国特許公開第2008/0312622(A1)号(Hundorf)に開示されているように、吸収性粒状ポリマー材料の面積の全体にわたって実質的に連続的に分配されている。吸収性コア1928は、第1の吸収性層及び第2の吸収性層を含み得る。第1の吸収性層は、第1の材料1916と、100%以下のSAPであり得る吸収性材料の第1の層1961と、を含み得る。第2の吸収性層は、第2の材料1916’と、また100%以下のSAPであり得る吸収性材料の第2の層1962と、を含み得る。
【0140】
繊維状の熱可塑性接着剤材料1951は、ランドエリアにおいて、吸収性材料1961、1962と少なくとも部分的に接触してもよく、接合エリアにおいて、材料1916、1916’と少なくとも部分的に接触してもよい。これによって、それ自体では長さ及び幅方向の寸法と比較すると、相対的に厚みが薄い、本質的に二次元の構造である熱可塑性接着剤材料591の繊維層に、本質的に三次元の構造が付与される。それにより、繊維状の熱可塑性接着剤材料は、ランド区域において吸収性材料を被覆するためのキャビティを提供してもよく、それにより、100%以下のSAPであってもよいこの吸収性材料を固定する。
【0141】
コアラップは、吸収性材料の周りに折り重ねられた単一の基材、材料、又は不織布で形成されてよく、あるいは互いに取り付けられた2つ(又はそれ以上)の基材、材料、又は不織布を含むものとしてもよい。一般的な取り付け方法は、いわゆるCラップ及び/又はサンドイッチラップである。Cラップでは、基材のうちの一方の長手方向及び/又は横断縁部が、他方の基材上で折り畳まれてフラップを形成する。次に、これらのフラップは、通常は糊剤接着によって、他方の基材の外表面に結合される。他の技法を使用して、コアラップを形成することもできる。例えば、基材の長手方向及び/又は横断方向縁部が互いに結合され、次いで吸収性コアの下に折り重ねられ、その位置で結合されてもよい。
【0142】
コアラップは、吸収性材料がコアから実質的に漏れ出さないように、吸収性コアの全ての側部に沿って少なくとも部分的に封止されてもよい。「吸収性材料が実質的にない」とは、コアラップから漏れ出る吸収性材料が5重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、又は約0重量%であることを意味する。「封止」という用語は、広義に理解されるべきである。コアラップのための封止は、コアラップの周辺部全体に沿って連続的である必要はないが、線上で離間された一連の封止点によって形成されるなど、その一部又は全体に沿って不連続であってもよい。封止は、糊剤接着及び/又は熱接着によって形成され得る。
【0143】
コアラップはまた、吸収性材料を風呂敷包み状に封入し、コアの前側部及び後側部、並びに一方の長手方向封止部に沿って封止され得る、単一の基材によって形成されてもよい。
【0144】
吸収性物品は、一対のバリアレッグカフ1934を含み得る。それぞれのバリアレッグカフは、吸収性物品の内面から上方に延びて、着用者の胴体と脚部との接合部付近で液体及びその他の身体滲出物の収容性を改善し得るように、吸収性物品に結合された一片の材料によって形成され得る。バリアレッグカフ1934は、トップシート1924及び/又はバックシート1925に直接又は間接的に接合された近位縁部1964と、着用者の皮膚と接触して着用者の皮膚と封止部を形成するように想定された自由末端縁部1966と、によって範囲を定められている。バリアレッグカフ1934は、長手方向軸1980の両側で吸収性物品の前側腰部縁部1910と後側腰部縁部1912との間に少なくとも部分的に延び、かつ少なくとも股部領域1907内に存在する。バリアレッグカフ1934は、糊剤結合、溶融結合、又はその他の好適な結合プロセスの組み合わせにより製造され得る結合部1965によって、近位縁部1964で吸収性物品のシャーシと接合され得る。近位縁部1964における結合部1965は、連続的であっても断続的であってもよい。レッグカフ1934の隆起区間に最も近い結合部1965が、レッグカフ1934の立ち上がり区間の近位縁部1964の範囲を定める。
【0145】
バリアレッグカフ1934は、トップシート1924若しくはバックシート1925と一体であるか、又は吸収性物品のシャーシに接合された別個の材料であってもよい。バリアレッグカフ1934の材料は、おむつの全長を通して延び得るが、これらの区間においてバリアレッグカフ材料がトップシート1924と同一平面上のままであるように、物品の前側腰部縁部1910及び後側腰部縁部1912に向かってトップシート1924に「タック結合」され得る。
【0146】
それぞれのバリアレッグカフ1934は、この自由末端縁部1966に近接して、フィルム1935の1つ、2つ、又は3つ以上の弾性ストランド又はストリップ部を含み得るが、それにより、より効果的な封止をすることが可能となる。バリアレッグカフについて本明細書において説明される構成のいずれも、成人用失禁パッドに利用され得る。
【0147】
吸収性物品は、バリアレッグカフ1934に加えて、ガスケットカフ1932を含み得、このガスケットカフは、吸収性物品のシャーシ、特にトップシート1924及び/又はバックシート1925に接合されており、かつバリアレッグカフ1934に対して外側に配置される。ガスケットカフ1932は、着用者の大腿の周囲により良好な封止を提供し得る。各ガスケットレッグカフは、1つ以上の弾性ストリング又は弾性要素を、吸収性物品のシャーシ内の脚部開口部領域内のトップシート1924とバックシート1925との間に含み得る。バリアレッグ及び/又はガスケットカフの全て又は一部分を、ローション又はスキンケア組成物で処理してもよい。バリアレッグカフは、米国特許出願公開第2012/0277713号に記載されるものを含む、数多くの異なる構成で作製され得る。
【0148】
ある形態では、吸収性物品は、前部耳部1946及び後部耳部1940を含んでよい。耳部は、サイドパネルとして、トップシート1924及び/又はバックシート1925から形成されるなど、シャーシの一体部分とすることができる。代替的に、
図5Aに示されるように、耳部(1946、1940)は、糊剤結合、熱エンボス加工、及び/又は圧着により取り付けられる、別体の要素であってよい。タブ1942をランディングゾーン1944に容易に取り付け、テープ付きおむつを着用者の腰部周りの定位置に維持するために、後部耳部1940は伸長可能であってよい。後部耳部1940はまた、弾性のある耳部によって吸収性物品の側部が伸縮し得るため、最初に吸収性物品を着用者に対して適合するようにフィットさせ、続いて吸収性物品が排泄物で充填されてからかなりの時間が経過した後も着用期間全体を通してこのフィットを維持することによって、より快適で、体に巻き付くようなフィット感を提供するように、弾性又は伸張性であってもよい。
【0149】
LMS1950の1つの機能は、流体を迅速に獲得し、それを吸収性コア1928に効率的に分配することである。LMS1950は、一体の層を形成しても、あるいは、互いに取り付けられ得る不連続の層のままでもよい、1つ又はそれ以上の層を含み得る。LMS1950は、2つの層:吸収性コアとトップシートとの間に配設される分配層1954及び捕捉層1952を含み得るが、本開示はこうした構成に限定されない。
【0150】
SAPは流体の捕捉及び分配を緩慢にし得るため、LMS1950はSAPを含み得る。他の形態では、LMSは、SAPを実質的に含まなくてもよい(例えば、80%、85%、90%、95%、又は99%非含有である)か、又は完全に含まなくてもよい。LMSはまた、例えば、連続気泡発泡体、エアレイド繊維、又はカーディング樹脂結合不織布材料など、様々な他の好適なタイプの材料のうちの1つ以上を含んでもよい。LMSの好適な例が、例えば、国際公開第2000/59430号(Daley)、同第95/10996号(Richards)、米国特許第5,700,254号(McDowall)、及び国際公開第02/067809号(Graef)に記載されている。
【0151】
LMS1950は、分配層1954を含み得る。分配層1954は、例えば、少なくとも50重量%以上の架橋セルロース繊維を含み得る。架橋セルロース繊維は、捲縮、加撚、若しくはカールされてもよく、又は捲縮、加撚、及びカールを含むこれらの組み合わせであってもよい。このタイプの材料は、米国特許出願公開第2008/0312622(A1)号(Hundorf)に開示されている。
【0152】
LMS1950は、代替的又は追加的に捕捉層1952を含み得る。獲得層1952は、例えば、分配層1954とトップシート1924との間に配設されてもよい。獲得層1952は、スパンボンド、メルトブローン、及び更なるスパンボンド層、あるいはカーディング化学結合不織布を含む、SMS又はSMMS材料などの不織布材料であってもよく、あるいはそれを含んでもよい。獲得層1952は、エアレイド若しくは湿式レイドセルロース繊維、架橋セルロース繊維、又は合成繊維、あるいはそれらのブレンドを含んでもよい。獲得層1952は、合成繊維(空隙を増加させるため、固体状態形成法などによって処理されてもよい)のロールストックウェブ、又は嵩高材料を形成するために互いに結合された、合成繊維とセルロース繊維との組み合わせを含んでもよい。代替的に、獲得層1952は、吸収性連続気泡発泡体を含んでもよい。不織布材料は、ラテックス結合されてもよい。
【0153】
吸収性物品1920のLMS1950は、一般に、吸収性物品を着用者の解剖学的構造により良く適合させて、それにより動作の自由度を高め、間隙を減少させるチャネルを含んでもよい。LMS1950の1つ以上のチャネルは、上述のように吸収性コア1928内の様々なチャネルと協調して動作するように構成されていてもよい。更に、LMS1950内のチャネルは、更に、吸収性物品内で、尿、排便(BM)、又は他の身体滲出物を保持して分配するための大きな空隙を与え、それによって漏出及び皮膚の接触を低減させ得る。LMS1950内のチャネルはまた、特にテクスチャ、色、及び/又はパターンの物理的な違いによって強調される場合、内部の実用的な表示を提供して、着用者上での吸収性物品の正確な位置合わせの達成を容易にしてもよい。このため、かかる物理的な差異は、例えば、視覚的及び/又は触覚的に認識可能なものとすることができる。
【0154】
パッケージの配列
本開示のパッケージ材料では、様々な消費者の懸念に対処するために、多種多様なパッケージング配列が提供され得ることが企図される。一実施例として、本開示のパッケージは、天然であるか、又は天然成分を有するより多くの構成要素を有する、吸収性物品とともに利用され得る。例えば、本開示のパッケージは、綿トップシート及び/又は綿ベースの流体管理層若しくは捕捉層を含む、吸収性物品とともに利用され得る。追加的又は代替的に、本開示のパッケージは、無香料であり、及び/又はそれらの吸収性コア内で未漂白パルプを有する吸収性物品とともに利用することができる。
【0155】
一部の吸収性物品の提供は、本開示のパッケージ内にあり得るが、他の吸収性物品の提供は、従来のパッケージング内であり得る。しかしながら、より持続可能な製造活動を行うために、店舗棚上に吸収性物品の単一の製造業者によって提供される吸収性物品が企図され、少なくとも20パーセント、より好ましくは、少なくとも40パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも50パーセントが本明細書において説明されるようなリサイクル可能なパッケージを含み、具体的には、これらの範囲又はこれらの範囲によって作成された任意の範囲内の全ての値を列挙する。例えば、吸収性物品の製造業者が、店舗棚上で5つの吸収性物品の提供を行う場合、例えば、2つのおむつサイズ、3つの女性用衛生パッドサイズを有する場合、単一のおむつサイズ又は単一の女性用衛生パッドサイズ用のパッケージのうちの少なくとも1つは、本明細書において説明されるようなリサイクル可能なパッケージングを含むべきである。
【0156】
本開示のパッケージ材料が、2つの異なる吸収性物品に対して利用され、パッケージが、異なるシーム構成を有するアレイが企図される。例えば、第1のパッケージは、複数の女性用衛生パッドを含み得、ブロックスタイル構成を有する少なくとも1つのパネルを含む。第2のパッケージは、複数のおむつを含み得、ピンチスタイル構成を有する少なくとも1つのパネルを含む。
【0157】
想定される実施例:
実施例A:1つ以上の吸収性物品のパッケージであって、パッケージが、パッケージ材料を含み、パッケージ材料が、天然繊維を含み、本明細書で修正されたISO 2758によって決定される際、少なくとも200kPa、より好ましくは、少なくとも250kPa、又は最も好ましくは、少なくとも550kPaの破裂強度を呈し、パッケージは、消費者に面するパネルを含む複数のパネルを含み、パッケージは封止される。
実施例A1:パッケージ材料が、200kPa~600kPa、より好ましくは、220kPa~550kPa、最も好ましくは、250kPa~500kPaの破裂強度を呈する、実施例Aに記載のパッケージ。
実施例A2:パッケージが、パッケージ材料を含み、パッケージ材料が、天然繊維を含み、本明細書において修正されるようにISO 1924-3によって決定される際、少なくとも150J/m2、より好ましくは、少なくとも170J/m2、及び最も好ましくは、少なくとも180J/m2のMD引張エネルギー吸収値、及び少なくとも170J/m2、より好ましくは、少なくとも200J/m2、又は最も好ましくは、少なくとも250J/m2のCD引張エネルギー吸収を呈し、パッケージが、消費者に面するパネルを含む複数のパネルを含み、パッケージが封止される、1つ以上の吸収性物品のパッケージ。
実施例A3:パッケージ材料が、100~250J/m2、より好ましくは、125~225J/m2、又は最も好ましくは、150~200J/m2のMD引張エネルギー吸収を呈する、実施例A2に記載のパッケージ。
実施例A4.パッケージ材料が、150~275J/m2、より好ましくは、175~260J/m2、又は最も好ましくは、200~250J/m2のCD引張エネルギー吸収を呈する、実施例A2~A3のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A5.パッケージ材料が、本明細書で修正されたISO 2758によって決定される際、少なくとも200kPa、より好ましくは、少なくとも250kPa、又は最も好ましくは、少なくとも550kPaの破裂強度を呈する、実施例A2~A4に記載のパッケージ。
実施例A6.パッケージ材料が、200kPa~600kPa、より好ましくは、220kPa~550kPa、最も好ましくは、250kPa~500kPaの破裂強度を示す、実施例A2~A5のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A7.パッケージ材料が、少なくとも5.0kN/m、より好ましくは、少なくとも7kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも8kN/mのMD引張強度を呈する、実施例A~A6のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A8.パッケージ材料が、5kN/m~8.5kN/m、より好ましくは、5.2kN/m~8.2kN/m、又は最も好ましくは、5.5kN/m~8.0kN/mのMD引張強度を呈する、実施例A~A7のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A9.パッケージ材料が、少なくとも3kN/m、より好ましくは、少なくとも4kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも5.5kN/mのCD引張強度を呈する、実施例A~A8のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A10.パッケージ材料が、3kN/m~6.5kN/m、より好ましくは、3kN/m~6.2kN/m、又は最も好ましくは、3kN/m~6kN/mのCD引張強度を呈する、実施例A~A9のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A11.パッケージ材料が、少なくとも3パーセント、より好ましくは、少なくとも4パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも6パーセントのMD破断伸長を呈する、実施例A~A10のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A12.パッケージ材料が、3~6.5パーセント、より好ましくは、3.2~6.2パーセント、又は最も好ましくは、3.5~6パーセントのMD破断伸長を呈する、実施例A~A11のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A13.パッケージ材料が、少なくとも4パーセント、より好ましくは、少なくとも6パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも9パーセントのCD破断伸長を呈する、実施例A~A12のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A14.パッケージ材料が、4~10パーセント、最も好ましくは、4.5~9.5パーセント、又は最も好ましくは、5~9パーセントのCD破断伸長を呈する、実施例A~A13のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A15.パッケージ材料が、本明細書で修正されたISO 534を介して決定される際、少なくとも50μm、より好ましくは、少なくとも70μm、又は最も好ましくは、少なくとも90μmのキャリパを有する、実施例A~A14のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A16.パッケージ材料が、50μm~110μm、より好ましくは、55μm~105μm、又は最も好ましくは、60μm~100μmのキャリパを有する、実施例A~A15のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A17.パッケージ材料が、本明細書において修正されるようにISO 536の坪量試験によって測定される際、60~120gsm、より好ましくは、65~105gsm、最も好ましくは、70~90gsmの坪量を有する、実施例A~A16のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A18.パッケージ材料が、少なくとも50重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、少なくとも70重量パーセントの天然繊維、又は最も好ましくは、少なくとも90重量パーセントの天然繊維を含む、実施例A~A17のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A19.パッケージ材料が、50~100重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、70~99.9重量パーセントの天然繊維、又は最も好ましくは、90~99.9重量パーセントの天然繊維を含む、実施例A~A18のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A20.パッケージング材料の天然繊維が、セルロース系繊維、竹系繊維、綿、マニラ麻、ケナフ麻、サバイ草、亜麻、エスパルト草、わら、ジュート麻、バガス、トウワタフロス繊維、パイナップルリーフ繊維、又はパルプ繊維のうちの少なくとも1つを含む、実施例A~A19のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A21.パッケージ材料が、リサイクル可能であり、パッケージ材料が、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法によって決定される際、少なくとも70パーセント、より好ましくは、少なくとも80パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも90パーセントのりサイクル可能なパーセンテージを呈する、実施例A~A20のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A22.パッケージ材料がリサイクル可能であり、パッケージ材料が、70パーセント~約99.9パーセント、より好ましくは、約80パーセント~約99.9パーセント、又は最も好ましくは、約90パーセント~約99.9パーセントのリサイクル可能なパーセンテージを呈する、実施例A~A21のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A23.パッケージ材料が、リサイクル可能であり、パッケージ材料が、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法を介して決定される際、全体的な「合格」の試験結果を呈する、実施例A~A22のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A24.パッケージ材料が、目視検査を介して決定される際、リサイクルされた天然繊維を含む、実施例A~A23のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A25.吸収性物品が、女性用衛生パッド、おむつ、失禁パッド、おむつパンツ、成人用失禁ブリーフのうちの少なくとも1つを含む、実施例A~A24のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A26.消費者に面するパネルが、ブランディング及び/又は製品情報を含む、実施例A~A25のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A27.複数のパネルのうちの少なくとも2つが、シームを含む、実施例A~A26のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A28.複数のパネルのうちの少なくとも3つが、シームを含む、実施例A~A27のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A29.吸収性物品が、おむつを含み、複数のパネルが、底面パネルを更に含み、底面パネルが、ピンチ底面構成を含む、実施例A~A28のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A30.吸収性物品が、女性用衛生物品を含み、複数のパネルが、底面パネルを更に含み、底面パネルが、ブロック底面構成を含む、実施例A~A29のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A31.パッケージ材料が、バリア層を含まない、実施例A~A30のいずれかに記載のパッケージ材料。
実施例A32.天然繊維が、木材繊維又はパルプ繊維のうちの少なくとも1つを含む、実施例A~A31のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A33.1つ以上の吸収性物品が、バッグ内積層体高さ方法に従って、約150mm未満、より好ましくは、約100mm未満、又は最も好ましくは、約70mm未満のバッグ内積層体高さを呈する、実施例A~A32のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A34.1つ以上の吸収性物品が、70mm~約150mm、より好ましくは、約70mm~約100mm、又は最も好ましくは、約70mm~約90mmのバッグ内積層体高さを呈する、実施例A~A33のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A35.1つ以上の吸収性物品が、おむつパンツ、失禁パッド、おむつ、又は成人用失禁ブリーフのうちの少なくとも1つを含む、実施例A33~A34のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A36:パッケージ材料が、内部の1つ以上の吸収性物品がパッケージ材料の内面に接触するように、材料の単一のプライを含む、実施例A~A35のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A37:パッケージが、フィルムバリア層を含む、実施例A~A30及びA32~A36のいずれかに記載のパッケージ。
実施例A38:フィルムバリア層が、ポリエチレンフィルムを含む、実施例A37に記載のパッケージ。
実施例B.パッケージが、パッケージ材料を含み、パッケージ材料が、天然繊維を含み、本明細書において修正されるようにISO 536を介して決定される際、約50gsm~約120gsm、より好ましくは、約60gsm~約105gsm、又は最も好ましくは、約70gsm~約90gsmの坪量を呈し、パッケージが、消費者に面するパネルを含む複数のパネルを含み、パッケージが、接着により封止され、パッケージ材料が、バリア層を含まない、1つ以上の吸収性物品のパッケージ。
実施例B1:パッケージ材料が、本明細書で修正されたISO 2758によって決定される際、少なくとも185kPa、より好ましくは、少なくとも250kPa、又は最も好ましくは、少なくとも550kPaの破裂強度を呈する、実施例Bに記載のパッケージ。
実施例B2:パッケージ材料が、185kPa~600kPa、より好ましくは、220kPa~550kPa、及び最も好ましくは、250kPa~500kPaの破裂強度を呈する、実施例B~B1のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B3:パッケージ材料が本明細書において修正されるようにISO 1924-3によって決定される際、少なくとも150J/m2、より好ましくは、少なくとも170J/m2、及び最も好ましくは、少なくとも180J/m2のMD引張エネルギー吸収値、及び少なくとも170J/m2、より好ましくは、少なくとも200J/m2、又は最も好ましくは、少なくとも250J/m2のCD引張エネルギー吸収を呈する、実施例B~B2のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B4:パッケージ材料が、100~250J/m2、より好ましくは、125~225J/m2、又は最も好ましくは、150~200J/m2のMD引張エネルギー吸収を呈する、実施例B~B3に記載のパッケージ。
実施例B5.パッケージ材料が、150~275J/m2、より好ましくは、175~260J/m2、又は最も好ましくは、200~250J/m2のCD引張エネルギー吸収を呈する、実施例B~B4のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B6:パッケージ材料が、少なくとも4.7kN/m、より好ましくは、少なくとも7kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも8kN/mのMD引張強度を呈する、実施例B~B5のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B7.パッケージ材料が、4.7kN/m~8.5kN/m、より好ましくは、5.2kN/m~8.2kN/m、又は最も好ましくは、5.5kN/m~8.0kN/mのMD引張強度を呈する、実施例B~B6のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B8.パッケージ材料が、少なくとも2.7kN/m、より好ましくは、少なくとも4kN/m、又は最も好ましくは、少なくとも5.5kN/mのCD引張強度を呈する、実施例B~B7のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B9.パッケージ材料が、2.7kN/m~6.5kN/m、より好ましくは、2.7kN/m~6.2kN/m、又は最も好ましくは、2.7kN/m~6kN/mのCD引張強度を呈する、実施例B~B8のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B10.パッケージ材料が、少なくとも3パーセント、より好ましくは、少なくとも4パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも6パーセントのMD破断伸長を呈する、実施例B~B9のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B11.パッケージ材料が、3~6.5パーセント、より好ましくは、3.2~6.2パーセント、又は最も好ましくは、3.5~6パーセントのMD破断伸長を呈する、実施例B~B10のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B12.パッケージ材料が、少なくとも4パーセント、より好ましくは、少なくとも6パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも9パーセントのCD破断伸長を呈する、実施例B~B11のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B13.パッケージ材料が、4~10パーセント、最も好ましくは、4.5~9.5パーセント、又は最も好ましくは、5~9パーセントのCD破断伸長を呈する、実施例B~B12のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B14.パッケージ材料が、本明細書において修正されるようにISO 534を介して決定される際、少なくとも50μm、より好ましくは、少なくとも70μm、又は最も好ましくは、少なくとも90μmのキャリパを有する、実施例B~B13のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B15.パッケージ材料が、50μm~110μm、より好ましくは、55μm~105μm、又は最も好ましくは、60μm~100μmのキャリパを有する、実施例B~B14のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B16.パッケージ材料が、少なくとも50重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、少なくとも70重量パーセントの天然繊維、又は最も好ましくは、少なくとも90重量パーセントの天然繊維を含む、実施例B~B15のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B17.パッケージ材料が、50~100重量パーセントの天然繊維、より好ましくは、70~99.9重量パーセントの天然繊維、又は最も好ましくは、90~99.9重量パーセントの天然繊維を含む、実施例B~B16のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B18.パッケージング材料の天然繊維が、セルロース系繊維、竹系繊維、綿、マニラ麻、ケナフ麻、サバイ草、亜麻、エスパルト草、わら、ジュート麻、バガス、トウワタフロス繊維、パイナップルリーフ繊維、又はパルプ繊維のうちの少なくとも1つを含む、実施例B~B17のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B19.パッケージ材料が、リサイクル可能であり、パッケージ材料が、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法によって決定される際、少なくとも70パーセント、より好ましくは、少なくとも80パーセント、又は最も好ましくは、少なくとも90パーセントのりサイクル可能なパーセンテージを呈する、実施例B~B18のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B20.パッケージ材料が、70パーセント~約99.9パーセント、より好ましくは、約80パーセント~約99.9パーセント、又は最も好ましくは、約90パーセント~約99.9パーセントのリサイクル可能なパーセンテージを呈する、実施例B~B19のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B21.パッケージ材料が、リサイクル可能であり、パッケージ材料が、PTS-RH:021/97(ドラフト2019年10月)法を介して決定される際、全体的な「合格」の試験結果を呈する、実施例B~B20のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B22.パッケージ材料が、目視検査を介して決定される際、リサイクルされた天然繊維を含む、実施例B~B21のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B23.吸収性物品が、女性用衛生パッド、おむつ、失禁パッド、おむつパンツ、成人用失禁ブリーフのうちの少なくとも1つを含む、実施例B~B22のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B24.消費者に面するパネルが、ブランディング及び/又は製品情報を含む、実施例B~B23のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B25.複数のパネルのうちの少なくとも2つが、シームを含む、実施例B~B24のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B26.複数のパネルのうちの少なくとも3つが、シームを含む、実施例B~B25のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B27.吸収性物品が、おむつを含み、複数のパネルが、底面パネルを更に含み、底面パネルが、ピンチ底面構成を含む、実施例B~B26のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B28.吸収性物品が、女性用衛生物品を含み、複数のパネルが、底面パネルを更に含み、底面パネルが、ブロック底面構成を含む、実施例B~B27のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B29.パッケージ材料が、バリア層を含まない、実施例B~B28のいずれかに記載のパッケージ材料。
実施例B30.天然繊維が、木材繊維又はパルプ繊維のうちの少なくとも1つを含む、実施例B~B29のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B31.1つ以上の吸収性物品が、バッグ内積層体高さ方法に従って、約150mm未満、より好ましくは、約100mm未満、又は最も好ましくは、約70mm未満のバッグ内積層体高さを呈する、実施例B~B30のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B32.1つ以上の吸収性物品が、70mm~約150mm、より好ましくは、約70mm~約100mm、又は最も好ましくは、約70mm~約90mmのバッグ内積層体高さを呈する、実施例B~B31のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B33.1つ以上の吸収性物品が、おむつパンツ、失禁パッド、おむつ、又は成人用失禁ブリーフのうちの少なくとも1つを含む、実施例B~B32のいずれかに記載のパッケージ。
実施例B34:パッケージ材料が、内部の1つ以上の吸収性物品がパッケージ材料の内面に接触するように、材料の単一のプライを含む、実施例B~B33のいずれかに記載のパッケージ。
【0158】
試験方法
ISO 1924-3-引張特性(引張強度、伸長、エネルギー吸収)
試験試料の引張特性(引張強度、伸長及びエネルギー吸収)は、試料が破断するまで一定速度の伸度試験を使用して取得された、測定された力及び伸度値から計算される。試験は、本明細書に記載の修正を伴う、公定書の方法ISO1924-3に従って実行される。測定は、測定された力がセルの限界の1%~99%以内であるロードセルを使用して、一定速度の伸張引張試験機で行われる。好適な機器は、MTS Systems Corp.、Eden Prairie,MNから入手可能なTest Suite Softwareを使用するMTS AllianceTest、又は同等物である。全ての測定は、23℃±2℃及び相対湿度50%±2%で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも2時間、この環境でコンディショニングされる。
【0159】
測定は、原材料のロール若しくはシートから採取したMD(機械方向)及びCD(クロス方向)の両方の試験試料、又は完成したパッケージから取得された試験試料について行われる。試験試料を完成したパッケージから切り取るとき、プロセス中に試料にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。切り取った試料は、残存接着剤を含んではならず、継目又は折り目のないパッケージの領域から採取されなければならない。試験試料は、50.8mmの試験スパンに対応することができる長さで25.4mmの幅に切断される。試料の長辺は、関心方向(MD、CD)に対して平行である。通常、完成したパッケージでは、MDは、パッケージの底面から上面まで延びているが、これは、疑義がある場合、繊維の配向を決定することによって検証することができる。10の複製試験試料は、MDから調整され、及び10の追加の複製はCDから調製されるべきである。
【0160】
引張試験機を定速伸張の一軸伸度用にプログラムして、以下のように破断する。較正されたゲージブロックを使用してゲージ長(試験スパン)を50.8mmに設定し、クロスヘッドをゼロにする。長辺が引張試験機の中心引張軸を中心とし、かつ平行になるように、試験試料をグリップに挿入する。試験試料が破断するまで25.4mm/分の速度でクロスヘッドを上昇させ、試験全体を通じて100Hzで力(N)及び伸張(mm)データを収集する。力(N)対伸張(mm)のグラフを作成する。グラフから最大力(N)を読み取り、MD又はCDを記しながら、0.1N単位でピーク力として記録する。グラフから最大力(N)における伸張を読み取り、MD又はCDを記しながら、0.01mm単位で破断伸度として記録する。グラフから、曲線に対する接線が、曲線の最大勾配に等しい勾配で、伸長軸と交差する点(z)を決定する。ここで、点zから最大力の点までの力対伸度曲線の下の面積を計算し、MD又はCDを記しながら、0.1mJ単位で記録する。[点zが示される典型的な力対伸度曲線の描写については、ISO 1924-3において
図2を参照されたい。]
【0161】
全てのMD複製、次いで、全てのCD複製についての算術平均ピーク力を計算し、それぞれ平均MDピーク力及び平均CDピーク力を0.1N単位で記録する。全てのMD複製及び次いで全てのCD複製の算術平均破断伸度を計算し、それぞれ平均MD破断伸度及び平均CD破断伸度として、0.01mm単位で記録する。全てのMD複製及び次いで全てのCD複製に関して、力対伸度曲線下で算術平均面積を計算し、それぞれ、MD曲線下の平均面積及びCD曲線下の平均面積として、0.1mJ単位で記録する。
【0162】
引張強度は、平均ピーク力(N)を試験試料の幅(25.4mm)で除算することによって計算される。MD複製の引張強度、及び次いでCD複製を計算し、それぞれ、MD引張強度及びCD引張強度を0.1kN/m単位で記録する。
【0163】
破断伸長は、破断時の平均伸張(mm)を50.8mmの初期試験長(試験スパン)によって除算し、次いで100を乗算することによって計算される。MDの複製、次いでCDの複製に対する破断伸長を計算し、それぞれMD破断伸長及びCD破断伸長として、パーセント単位で記録する。
【0164】
引張エネルギー吸収(TEA)は、以下の等式を使用して計算され、
TEA=(1000*曲線下平均面積、mJ)/(試験試料の幅*初期試験長)
式中、試験試料の幅が25.4mmであり、初期試験長(試験スパン)が50.8mmである。MDの複製及び次いでCDの複製に関するTEAを計算し、それぞれMDのTEA及びCDのTEAとしてJ/m2単位で記録する。
【0165】
引張エネルギー吸収(TEA)インデックスは、以下の式を使用して計算され、
TEA指数=(1000*TEA)/坪量
式中、TEAは、J/m2単位であり、坪量は、g/m2単位である。MDの複製、次いでCDの複製に関するTEA指数を計算し、それぞれMDのTEAインデックス及びCDのTEAインデックスとしてJ/g単位で記録する。
【0166】
ISO 2758-破裂強度
破裂強度は、試験試料が耐えることができる最大均一分布圧力である。破裂強度は、方法内に説明されるように、試験装置を使用して、公定書の方法ISO 2758に従って測定される。好適な器具は、Testing Machines,Inc(New Castle,DE)から入手可能な13-60 Burst Tester for Paper and Foils又は同等物である。器具は、製造元の指示に従って較正及び操作される。全ての測定は、23℃+/-2Co及び相対湿度50%+/-2%で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも2時間、この環境でコンディショニングされる。
【0167】
測定は、原材料のロール若しくはシートから採取した試験試料、又は完成したパッケージから取得した試験片について行う。試験試料を完成したパッケージから切り取るとき、プロセス中に試験試料にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。試験試料は、試験試料を器具内に保持するために使用されるクランプよりも大きくなければならない。試験試料は、折り目、しわ、又はシームを含まないエリアから採取されるべきである。
【0168】
合計10の複製試験試料に関して、(試験中の滑りを防止するのに十分なクランプ圧力、及び95+15mL/分のポンプ流量を使用して)破裂強度を測定する。片寄った試料について、パッケージの内側に面することを意味する試験試料の側面は、クランプに設置されたときに圧力に面し、10の複製は、この配向で試験される。均衡された(片寄っていない)試料について、5つの複製が、圧力に面するパッケージの内側で試験され、5つの複製が圧力に面するパッケージの外側で試験され、結果をともに平均化する。各試験試料が破裂する圧力を0.001kPa単位で記録する。破裂圧力が70kPa未満である場合、複数の層の試験材料を使用しなければならない。破裂強度を取得するために、試験された層の数によって破裂圧力を分割する。全ての複製に関する算術平均破裂圧力を計算し、破裂強度として0.001kPa単位で記録する。
【0169】
ISO 534-キャリパ
単層試験試料のキャリパ又は厚さは、公定書の方法(compendial method)ISO 534に従い、本明細書に記載の修正を加えて、静的荷重下でマイクロメータによって測定される。全ての測定は、23℃±2℃及び相対湿度50%±2%で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも2時間、この環境でコンディショニングされる。
【0170】
キャリパは、70kPa±0.05kPaの定常圧力を試験試料にかけることができる押さえを備えたマイクロメータで測定される。マイクロメータは、0.1マイクロメートルの単位まで正確に読み取れる自重型器具である。好適な機器は、Testing Machines Inc.(New Castle,DE)から入手可能なTMI Digital Micrometer Model 49-56、又は同等物である。押さえは、試験片よりも小さい直径を有し、必要な圧力をかけることが可能な、平坦な接地した円形可動面である。好適な押さえは、16.0mmの直径を有する。試験試料は、押さえの表面よりも大きく、かつ押さえの表面に平行な水平の平坦な基準プラットフォームによって支持される。システムは、製造元の指示に従って較正及び操作される。
【0171】
測定は、原材料のロール若しくはシートから採取した単層試験試料、又は完成したパッケージから得た試験試料について行う。試験試料を完成したパッケージから切り取るとき、プロセス中に試料にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。切り取った試料は、残存接着剤を含んではならず、継目又は折り目のないパッケージの領域から採取されなければならない。試験試料は、理想的には200mm2であり、押さえより大きくなくてはならない。
【0172】
キャリパを測定するために、最初に、水平の平坦な基準プラットフォームに対してマイクロメータをゼロにする。試験試料を、試験位置が押さえの下で中心にある状態で、プラットフォーム上に置く。全圧力が試験試料に加えられるまで、3.0mm/秒の下降速度で押さえを静かに下げる。5秒待った後、試験試料のキャリパを0.1マイクロメートル単位で記録する。同じ要領で、合計10個の複製試験試料について繰り返す。全てのキャリパ測定値について算術平均を計算し、この値をキャリパとして0.1マイクロメートル単位で報告する。
【0173】
ISO 536-坪量
試験試料の坪量は、単一の材料層の単位面積(平方メートル単位)当たりの質量(グラム単位)であり、公定書の方法ISO 536に従って測定される。試験試料の塊を既知の面積に切断し、0.0001グラムの精度の分析天秤を用いて試料の質量を測定する。全ての測定は、23℃±2℃及び相対湿度50%±2%で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも2時間、この環境でコンディショニングされる。
【0174】
測定は、原材料のロール若しくはシートから採取した試験試料、又は完成したパッケージから得た試験試料について行う。試験試料を完成したパッケージから切り取るとき、プロセス中に試料にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。切り取った試料は、残存接着剤を含んではならず、継目又は折り目のないパッケージの領域から採取されなければならない。試験試料は、任意の固有の材質変動が考慮されるように、可能な限り大きくなければならない。
【0175】
NISTにトレーサブルな較正された鋼製金属定規又は同等物を使用して、単層試験試料の寸法を測定する。試験試料の面積を計算し、0.0001平方メートル単位で記録する。分析天秤を使用して試験試料の質量を取得し、0.0001グラム単位で記録する。質量(グラム単位)を面積(平方メートル単位)で除算して坪量を計算し、0.01グラム/平方メートル(gsm)単位で記録する。同じ要領で、合計10個の複製試験試料について繰り返す。坪量の算術平均を計算し、0.01グラム/平方メートル単位で報告する。
【0176】
バッグ内積み重ね高さ試験
吸収性物品のパッケージのバッグ内積み重ね高さは、以下のように測定する。
【0177】
機器
平坦な剛性の水平スライディングプレートを備えた厚さ試験機を使用する。厚さ試験機は、水平スライディングプレートが平坦な剛性の水平ベースプレートのすぐ上で水平の向きに常に維持された状態で、水平スライディングプレートが垂直方向に自由に移動するように構成されている。厚さ試験機は、水平スライディングプレートと水平ベースプレートとの間の間隙を±0.5mm以内まで測定するのに好適なデバイスを含む。水平スライディングプレート及び水平ベースプレートは、各プレートと接触する吸収性物品パッケージの表面よりも大きい(すなわち、各プレートは全ての方向において吸収性物品パッケージの接触表面を越えて延在する)。水平スライディングプレートは、吸収性物品パッケージに下方への力850±1重量グラム(8.34N)を加えるが、これは、スライディングプレートの合計質量に付加重量を足して850±1グラムとなるように、水平スライディングプレートのパッケージに接触しない上面の中央に好適な重しを置くことによって達成し得る。
【0178】
試験手順
吸収性物品パッケージを、測定前に、23±2℃及び50±5%の相対湿度で平衡化する。
【0179】
水平スライディングプレートを上げ、パッケージ内の吸収性物品が水平の配向となるようにして、吸収性物品パッケージを水平スライディングプレート下で中心に設置する(
図3参照)。プレートのいずれかに接触するであろうパッケージの表面上にある任意のハンドル又は他のパッケージング機構を、パッケージの表面に対して平坦に折り重ねることで、測定に対する影響を最小限にする。水平スライディングプレートを、パッケージの上面に接触するまでゆっくり下げてから、解放する。水平スライディングプレートを解放してから10秒後に、水平プレート間の間隙を±0.5mm以内まで測定する。5つの同じパッケージ(同じサイズのパッケージ及び同じ吸収性物品数)を測定し、算術平均をパッケージ幅として報告する。「バッグ内積み重ね高さ」=(パッケージ幅/積み重ね当たりの吸収性物品数)×10を計算し、±0.5mm以内まで報告する。
【0180】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0181】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいかなる発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0182】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
【国際調査報告】