(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(54)【発明の名称】イメージデータベース分析基盤商品推薦装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/583 20190101AFI20230824BHJP
G06T 7/90 20170101ALI20230824BHJP
【FI】
G06F16/583
G06T7/90 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504704
(86)(22)【出願日】2021-07-22
(85)【翻訳文提出日】2023-01-23
(86)【国際出願番号】 KR2021009473
(87)【国際公開番号】W WO2022019670
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0091775
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522276574
【氏名又は名称】アーバンベース インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】URBANBASE INC.
【住所又は居所原語表記】11th floor,17,Seocho-daero 77-gil,Seocho-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペク、ユナ
(72)【発明者】
【氏名】ヨン、テ ヒ
【テーマコード(参考)】
5B175
5L096
【Fターム(参考)】
5B175DA02
5B175FB03
5L096FA18
5L096FA32
5L096FA33
5L096FA34
5L096GA34
5L096GA40
5L096GA41
5L096GA51
5L096KA04
5L096MA07
(57)【要約】
本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置は、プロセッサを通して、所定の空間に配置された商品に対するイメージファイルを含むイメージデータベースを獲得する動作;イメージファイルに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び色相に釣り合う配色を特定するメタデータを抽出して、イメージファイルまたは商品の商品情報にメタデータをマッピングする動作;空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色の少なくともいずれか一つに対するカテゴリを決定する動作;及び決定されたカテゴリと対応するメタデータとマッピングされているイメージファイルまたは商品情報をイメージデータベースで検索して推薦する動作を遂行することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージデータベース分析基盤商品推薦装置において、
所定の動作を遂行するようにする命令語を格納する一つ以上のメモリ;及び前記一つ以上のメモリと動作できるように連結されて前記命令語を実行するように設定された一つ以上のプロセッサを含み、
前記プロセッサが遂行する動作は、
所定の空間に配置された商品に対するイメージファイルを含むイメージデータベースを獲得する動作;
前記イメージファイルに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び色相に釣り合う配色を特定するメタデータを抽出して、前記イメージファイルまたは前記商品の商品情報に前記メタデータをマッピングする動作;
所定の商品を選定するためのカテゴリ情報として、空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色の少なくともいずれか一つに対するカテゴリを決定する動作;及び
前記決定されたカテゴリと対応するメタデータとマッピングされたイメージファイルまたは商品情報を前記イメージデータベースで検索して推薦する動作を含む、
イメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項2】
前記カテゴリを決定する動作は、
ユーザの空間を撮影した第1イメージを獲得する動作;
前記第1イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色を特定するメタデータを抽出する動作;及び
前記第1イメージで抽出された事物の種類に対するメタデータを含まず、かつ、前記サンプルイメージで抽出された空間の用途、空間のスタイル及び配色に対するメタデータを含むカテゴリの商品選定を決定する動作を含む、
請求項1に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項3】
前記カテゴリを決定する動作は、
ユーザの空間を撮影した第1イメージを獲得する動作;
前記第1イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色を特定するメタデータを抽出する動作;及び
前記第1イメージで抽出された事物の種類に対するメタデータのうち前記ユーザが選択した一つの事物に対するメタデータを含み、かつ、前記第1イメージで抽出された空間の用途、空間のスタイル及び配色に対するメタデータを含むカテゴリの商品選定を決定する動作を含む、
請求項1に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項4】
前記メタデータをマッピングする動作は、
空間イメージに含まれた空間の用途を特定する第1神経網モデルを利用して前記メタデータを抽出する動作をさらに含み、
前記第1神経網モデルは、プロセッサが、
複数の空間イメージを獲得して前記複数の空間イメージそれぞれに該当する空間情報を特定するクラスをラベリングするか、前記クラスがラベリングされた複数の空間イメージを獲得して学習データを生成する動作;
前記複数の空間イメージのうち第1空間イメージが含むピクセル情報の一部または全部を変更した第2空間イメージを生成して前記学習データを増強する動作;
前記第1空間イメージにラベリングされたクラスを前記第2空間イメージにラベリングする動作;及び
所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに前記増強された学習データを入力し、前記学習データに含まれた空間イメージと前記空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出する前記モデルの重み付けを学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージに対するクラスを判別するモデルを生成する動作を遂行して生成される、
請求項1に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項5】
前記メタデータをマッピングする動作は、
空間イメージに含まれた事物の種類を特定する第2神経網モデルを利用して前記メタデータを抽出する動作をさらに含み、
前記第2神経網モデルは、プロセッサが、
第1事物イメージを含む第1空間イメージを獲得して、前記第1空間イメージが含むピクセル情報を変更した第2空間イメージを生成する動作;
前記第1空間イメージ内の前記第1事物イメージを含む領域にバウンディングボックス(bounding box)を指定し、前記バウンディングボックスに前記第1事物イメージを特定する第1クラスをラベリングする動作;
所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに前記第1空間イメージを入力して、前記バウンディングボックス内の前記第1事物イメージと前記第1クラスとの相関関係を導出する前記モデルの重み付けを1次学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージに含まれた事物イメージを特定し、クラスを判別するモデルを生成する動作;
前記1次学習されたモデルに前記第2空間イメージを入力して、前記モデルが前記第2空間イメージ内の第2事物イメージを特定したバウンディングボックスと、前記モデルが前記第2事物イメージに対して判別した第2クラスを前記第2空間イメージにラベリングする動作;及び
前記第2空間イメージに基づいて前記モデルの重み付けを2次学習させたモデルを生成する動作を遂行して生成される、
請求項1に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項6】
前記メタデータをマッピングする動作は、
空間イメージに含まれた空間のスタイルを特定する第3神経網モデルを利用して前記メタデータを抽出する動作をさらに含み、
前記第3神経網モデルは、プロセッサが、
複数の空間イメージを獲得して前記複数の空間イメージそれぞれに該当するスタイル情報を特定するクラスをラベリングするか、前記クラスがラベリングされた複数の空間イメージを獲得して学習データを生成する動作;
前記複数の空間イメージのうち第1空間イメージが含むピクセル情報を所定の範囲内で変更した第2空間イメージを生成して前記学習データを増強する動作;
前記第1空間イメージにラベリングされたクラスを前記第2空間イメージにラベリングする動作;及び
所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに前記増強された学習データを入力し、前記学習データに含まれた空間イメージと前記空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出する前記モデルの重み付けを学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージのスタイルに対するクラスを判別するモデルを生成する動作を遂行して生成される、
請求項1に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項7】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
前記第1空間イメージに含まれたピクセル情報のRGB情報を構成する(x、y、z)元素値に対して、所定の基準値より大きな値を有する元素値がさらに大きな値を有するように変更し、前記基準値より小さな値を有する元素値がさらに小さな元素値を有するように変更して前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項8】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
【数1】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、α:定数、β:定数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
前記数1に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項7に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項9】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
【数2】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、γ:既設定された値であるn以下の乱数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
前記数2に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項10】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
【数3】
(R:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちx、G:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちy、B:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちz、Y:ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
前記数3に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項11】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
【数4】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、α:定数、β:定数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【数5】
(R:前記dst(I)の(x’、y’、z’)のうちx’、G:前記dst(I)の(x’、y’、z’)のうちy’、B:前記dst(I)の(x’、y’、z’)のうちz’、Y:ピクセル情報の変更後の元素値(x’’、y’’、z’’))
前記数4及び5に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項12】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
前記第1空間イメージに含まれたピクセル情報の一部にノイズ情報を追加して前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項13】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
【数6】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、N:乱数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
前記数6に基づいて前記第1空間イメージのピクセル情報にノイズ情報を付加して前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項12に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項14】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
前記第1空間イメージが含むピクセルのうち第1ピクセルを真ん中に含むN×N(Nは、3以上の自然数)行列大きさに含まれた複数のピクセルのR、G、Bそれぞれの元素値のうち最大元素値である(R_max、G_max、B_max)から前記複数のピクセルのR、G、Bそれぞれの元素平均値である(R_avg、G_avg、B_avg)を引いた値である(R_max-R_avg、G_max-G_avg、B_max-B_avg)を求め、前記(R_max-R_avg、G_max-G_avg、B_max-B_avg)の元素値のいずれか一つが既設定された値より小さい場合、前記第1ピクセルをブラー処理をする演算を遂行して前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項15】
前記第2空間イメージを生成する動作は、
前記第1空間イメージが含む全てのピクセルの個数だけ、平均0及び標準偏差100の標準ガウス正規分布に従う乱数情報を生成し、前記全てのピクセルのそれぞれに前記乱数情報それぞれを合算してノイズが挿入された前記第2空間イメージを生成する動作を含む、
請求項4、5または6のいずれか一項に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項16】
前記2次学習させたモデルを生成する動作は、
前記1次学習されたモデルに前記第2空間イメージを入力して、前記第2事物イメージと前記第2クラスとの相関関係を導出するモデルの重み付けを2次学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージに含まれた事物イメージを特定し、クラスを判別するモデルを生成する動作を含む、
請求項5に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項17】
前記第2空間イメージにラベリングする動作は、
前記1次学習されたモデルに前記第2空間イメージを入力して、前記モデルが前記第2事物イメージに対して判別した第2クラスを前記第1クラスと比較して、前記第2クラスと前記第1クラスが同一である場合、前記第2クラスの値を維持し、前記第2クラスと前記第1クラスが異なる場合、前記第2クラスの値を前記第1クラスと同じ値に修正する動作を含む、
請求項5に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項18】
前記バウンディングボックスは、
一つのバウンディングボックス当たりに一つの事物イメージを含み、バウンディングボックスの内部に事物イメージの枠領域が全て含まれるように設定されることを特徴とする、
請求項5に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項19】
前記メタデータをマッピングする動作の前記配色を特定する動作は、
前記イメージファイルに含まれた空間イメージの入力を受ける動作;
前記空間イメージを構成する色相の種類及び前記空間イメージで前記色相の種類それぞれが使用された比率を判別する動作;
前記空間イメージに使用された色相の比率が高い順に、前記空間イメージを構成する前記色相のうちの一部である第1色相を選別する動作;
ソフト及びダイナミックを元素とする所定のカラーイメージスケール上に前記第1色相それぞれが位置する元素値を判別する動作;
前記第1色相それぞれが前記空間イメージで使用された比率を重み付けとして、前記第1色相それぞれの前記元素値に前記重み付けを加えて組み合わせた配色元素値を計算する動作;及び
前記カラーイメージスケールに前記配色元素値を含む配色群を前記空間イメージに釣り合う配色として推薦する動作を含む、
請求項1に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項20】
前記比率を判別する動作は、
k-means clusteringアルゴリズムに基づいて前記空間イメージを分析して前記空間イメージを構成する色相の種類及び前記空間イメージで前記色相の種類それぞれが使用された比率を判別する動作を含む、
請求項19に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項21】
前記第1色相を選別する動作は、
前記空間イメージに使用された色相の比率が高い順に前記空間イメージを構成するn種類(nは、自然数)の色相を選別する動作;及び
前記n種類の色相が前記空間イメージで使用された比率の和を100%に換算して、前記n種類の色相のうち前記比率が高い順に前記比率を累積して合わせたとき、a%(aは、100以下の自然数)を超えるまでの色相を前記第1色相に選別する動作を含む、
請求項19に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項22】
前記配色元素値を計算する動作は、
前記第1色相それぞれが前記空間イメージで使用された比率を重み付けとして、前記第1色相それぞれの前記元素値に加重算術平均を適用して前記配色元素値を計算する動作を含む、
請求項19に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項23】
前記配色元素値を計算する動作は、
前記第1色相それぞれが前記空間イメージで使用された比率の和を100%に換算して導出されたそれぞれの比率を前記第1色相それぞれの重み付けとして、前記第1色相それぞれの前記2次元元素値に加重算術平均を適用して前記配色元素値を計算する動作を含む、
請求項22に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項24】
前記配色元素値を計算する動作は、
下記数7に基づいて計算される、
【数7】
(N=第1色相の個数、a=空間イメージでN個の第1色相が使用された比率の和を100%に換算したとき、いずれか一つの第1色相が使用された比率、S:ソフト元素値、D:ダイナミック元素値、S
av:第1色相のソフト値に対する加重算術平均元素値、D
av:第1色相のダイナミック値に対する加重算術平均元素値)
請求項23に記載のイメージデータベース分析基盤商品推薦装置。
【請求項25】
イメージデータベース分析基盤商品推薦装置が遂行するイメージデータベース分析基盤商品推薦方法において、
所定の空間に配置された商品に対するイメージファイルを含むイメージデータベースを獲得するステップ;
前記イメージファイルに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び色相に釣り合う配色を特定するメタデータを抽出して、前記イメージファイルまたは前記商品の商品情報に前記メタデータをマッピングするステップ;
所定の商品を選定するためのカテゴリ情報として、空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色の少なくともいずれか一つに対するカテゴリを決定するステップ;及び
前記決定されたカテゴリと対応するメタデータとマッピングされたイメージファイルまたは商品情報を前記イメージデータベースで検索して推薦するステップを含む、
イメージデータベース分析基盤商品推薦方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法をプロセッサが遂行するようにするコンピュータ読み取り可能書き込み媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージデータベース分析基盤商品推薦装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
韓国インターネット振興院(KISA)によれば、2019年に集計された韓国内オンラインショッピング市場の規模は約133兆ウォンであり、2018年の111兆ウォンに対比して約20%の成長傾向を見せている。このようにオンラインショッピング市場の成長傾向が急激に増加するにつれ、オンラインショッピングプラットフォームに登録されるストア及び商品の数が飛躍的に増加しており、消費者がオフライン売場よりオンライン売場を通して物を購入する比率が大幅に上昇している。
【0003】
一方、オフラインショッピングの形態は、消費者が売場を選び売場内に備えられた商品を目で確認して気に入る商品を購入する形態であったら、オンラインショッピングの形態は、消費者が所望の商品のキーワードを通して商品を検索して購入する形態であって、商品が販売されるプラットフォームが変化するにつれて消費者が商品を探すようになる形態も変わっている。
【0004】
そのため、オンラインショッピングでは、商品ページに消費者のトラフィックを流入させ得るように商品と関連したキーワードをよく設定することが非常に重要になっている。ただし、韓国内の上位10個のオンラインショッピングモールにアップロードされた商品の個数だけでも4億個を超える状況で商品毎のキーワードを一々設定することは難しい状況であるため、オンラインショッピングモールには、商品に対するイメージファイルだけで商品のキーワードを設定できる機能のソリューションが要求されている。
【0005】
このとき、商品のイメージを構成する要素は、大きく空間、事物、商品が使用される背景のスタイル(雰囲気)、色相に分けられる。購買者もまた商品を検索するとき、商品が使用される空間の用途、商品そのもの、空間の雰囲気、空間の色相を重要な要素と見なすため、商品のイメージを構成する要素である空間、事物、スタイル、色相のいずれか一つのキーワードを組み合わせて検索するようになる。
【0006】
このように、商品のイメージから自動で空間、事物、スタイル、色相に対するキーワードを抽出できるソリューションが要求される状況で導入可能な代表的な技術としては、人工知能を利用したイメージ分類アルゴリズムがある。一方、商品のイメージから空間、事物、スタイル、色相を正確に分類するためには、データの品質、データの数量、ラベリング方法、学習の容易性等、考慮すべき要素が多い。これによって、多様な学習データを生成し、人工知能モデルの学習を容易にしながら正確な性能を有するモデルを生成させることのできる技術が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施例において解決しようとする課題は、ショッピングモールが保有する空間、商品等に対する膨大なイメージを含むデータベースに対して、自動でデータベースに含まれたイメージが示す空間の用途、空間の中に配置された商品、空間の雰囲気、空間の色相と釣り合う配色を特定できるメタデータを抽出する技術を提供しようとする。
【0008】
このとき、本発明の実施例が使用する技術であるイメージ分類人工知能アルゴリズムは、学習に使用する学習データの量と質によってモデルの性能に大きな差が発生し得る。特に、人工知能モデルの学習の場合、限定された学習データだけでも優れた性能を有するモデルを作るためには、モデルが実際に使用される多様な環境や多様な状況の変数を含む学習データを通してモデルを学習させることが重要である。本発明は、空間イメージが内包している多様な情報を分類するモデルを生成するにあたって、モデルが実際に使用される多様な環境や状況の変数を含む学習データを生成するデータ増強技術を提示する。
【0009】
ただし、本発明の実施例が解決しようとする技術的課題は、以上において言及した課題に制限されず、以下において説明する内容から通常の技術者に自明な範囲内で多様な技術的課題が導出され得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置は、所定の動作を遂行するようにする命令語を格納する一つ以上のメモリ;及び前記一つ以上のメモリと動作できるように連結されて前記命令語を実行するように設定された一つ以上のプロセッサを含み、前記プロセッサが遂行する動作は、所定の空間に配置された商品に対するイメージファイルを含むイメージデータベースを獲得する動作;前記イメージファイルに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び色相に釣り合う配色を特定するメタデータを抽出して、前記イメージファイルまたは前記商品の商品情報に前記メタデータをマッピングする動作;所定の商品を選定するためのカテゴリ情報として、空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色の少なくともいずれか一つに対するカテゴリを決定する動作;及び前記決定されたカテゴリと対応するメタデータとマッピングされているイメージファイルまたは商品情報を前記イメージデータベースで検索して推薦する動作を含むことができる。
【0011】
また、前記カテゴリを決定する動作は、ユーザの空間を撮影した第1イメージを獲得する動作;前記第1イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色を特定するメタデータを抽出する動作;及び前記第1イメージで抽出された事物の種類に対するメタデータを含まず、かつ、前記サンプルイメージで抽出された空間の用途、空間のスタイル及び配色に対するメタデータを含むカテゴリの商品選定を決定する動作を含むことができる。
【0012】
また、前記カテゴリを決定する動作は、ユーザの空間を撮影した第1イメージを獲得する動作;前記第1イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色を特定するメタデータを抽出する動作;及び前記第1イメージで抽出された事物の種類に対するメタデータのうち前記ユーザが選択した一つの事物に対するメタデータを含み、かつ、前記第1イメージで抽出された空間の用途、空間のスタイル及び配色に対するメタデータを含むカテゴリの商品選定を決定する動作を含むことができる。
【0013】
また、前記メタデータをマッピングする動作は、空間イメージに含まれた空間の用途を特定する第1神経網モデルを利用して前記メタデータを抽出する動作をさらに含み、前記第1神経網モデルは、プロセッサが、複数の空間イメージを獲得して前記複数の空間イメージそれぞれに該当する空間情報を特定するクラスをラベリングするか、前記クラスがラベリングされた複数の空間イメージを獲得して学習データを生成する動作;前記複数の空間イメージのうち第1空間イメージが含むピクセル情報の一部または全部を変更した第2空間イメージを生成して前記学習データを増強する動作;前記第1空間イメージにラベリングされたクラスを前記第2空間イメージにラベリングする動作;及び所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに前記増強された学習データを入力し、前記学習データに含まれた空間イメージと前記空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出する前記モデルの重み付けを学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージに対するクラスを判別するモデルを生成する動作を遂行して生成され得る。
【0014】
また、前記メタデータをマッピングする動作は、空間イメージに含まれた事物の種類を特定する第2神経網モデルを利用して前記メタデータを抽出する動作をさらに含み、前記第2神経網モデルは、プロセッサが、第1事物イメージを含む第1空間イメージを獲得して、前記第1空間イメージが含むピクセル情報を変更した第2空間イメージを生成する動作;前記第1空間イメージ内の前記第1事物イメージを含む領域にバウンディングボックス(bounding box)を指定し、前記バウンディングボックスに前記第1事物イメージを特定する第1クラスをラベリングする動作;所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに前記第1空間イメージを入力して、前記バウンディングボックス内の前記第1事物イメージと前記第1クラスとの相関関係を導出する前記モデルの重み付けを1次学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージに含まれた事物イメージを特定し、クラスを判別するモデルを生成する動作;前記1次学習されたモデルに前記第2空間イメージを入力して、前記モデルが前記第2空間イメージ内の第2事物イメージを特定したバウンディングボックスと前記モデルが前記第2事物イメージに対して判別した第2クラスを前記第2空間イメージにラベリングする動作;及び前記第2空間イメージに基づいて前記モデルの重み付けを2次学習させたモデルを生成する動作を遂行して生成され得る。
【0015】
また、前記メタデータをマッピングする動作は、空間イメージに含まれた空間のスタイルを特定する第3神経網モデルを利用して前記メタデータを抽出する動作をさらに含み、前記第3神経網モデルは、プロセッサが、複数の空間イメージを獲得して前記複数の空間イメージそれぞれに該当するスタイル情報を特定するクラスをラベリングするか、前記クラスがラベリングされた複数の空間イメージを獲得して学習データを生成する動作;前記複数の空間イメージのうち第1空間イメージが含むピクセル情報を所定の範囲内で変更した第2空間イメージを生成して前記学習データを増強する動作;前記第1空間イメージにラベリングされたクラスを前記第2空間イメージにラベリングする動作;及び所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに前記増強された学習データを入力し、前記学習データに含まれた空間イメージと前記空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出する前記モデルの重み付けを学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージのスタイルに対するクラスを判別するモデルを生成する動作を遂行して生成され得る。
【0016】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、前記第1空間イメージに含まれたピクセル情報のRGB情報を構成する(x、y、z)元素値に対して、所定の基準値より大きな値を有する元素値がさらに大きな値を有するように変更し、前記基準値より小さな値を有する元素値がさらに小さな元素値を有するように変更して前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0017】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、
【0018】
【数1】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、α:定数、β:定数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0019】
前記数1に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0020】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、
【0021】
【数2】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、γ:既設定された値であるn以下の乱数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0022】
前記数2に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0023】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、
【0024】
【数3】
(R:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちx、G:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちy、B:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちz、Y:ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0025】
前記数3に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0026】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、
【0027】
【数4】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、α:定数、β:定数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0028】
【数5】
(R:前記dst(I)の(x’、y’、z’)のうちx’、G:前記dst(I)の(x’、y’、z’)のうちy’、B:前記dst(I)の(x’、y’、z’)のうちz’、Y:ピクセル情報の変更後の元素値(x’’、y’’、z’’))
【0029】
前記数4及び5に基づいて前記第1空間イメージから前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0030】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、前記第1空間イメージに含まれたピクセル情報の一部にノイズ情報を追加して前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0031】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、
【0032】
【数6】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、N:乱数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0033】
前記数6に基づいて前記第1空間イメージのピクセル情報にノイズ情報を付加して前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0034】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、前記第1空間イメージが含むピクセルのうち第1ピクセルを真ん中に含むN×N(Nは、3以上の自然数)行列大きさに含まれた複数のピクセルのR、G、Bそれぞれの元素値のうち最大元素値である(R_max、G_max、B_max)から前記複数のピクセルのR、G、Bそれぞれの元素平均値である(R_avg、G_avg、B_avg)を引いた値である(R_max-R_avg、G_max-G_avg、B_max-B_avg)を求め、前記(R_max-R_avg、G_max-G_avg、B_max-B_avg)の元素値のいずれか一つが既設定された値より小さい場合、前記第1ピクセルをブラー処理をする演算を遂行して前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0035】
また、前記第2空間イメージを生成する動作は、前記第1空間イメージが含む全てのピクセルの個数だけ、平均0及び標準偏差100の標準ガウス正規分布に従う乱数情報を生成し、前記全てのピクセルのそれぞれに前記乱数情報それぞれを合算してノイズが挿入された前記第2空間イメージを生成する動作を含むことができる。
【0036】
また、前記2次学習させたモデルを生成する動作は、前記1次学習されたモデルに前記第2空間イメージを入力して、前記第2事物イメージと前記第2クラスとの相関関係を導出するモデルの重み付けを2次学習させることで、前記相関関係に基づいて空間イメージに含まれた事物イメージを特定し、クラスを判別するモデルを生成する動作を含むことができる。
【0037】
また、前記第2空間イメージにラベリングする動作は、前記1次学習されたモデルに前記第2空間イメージを入力して、前記モデルが前記第2事物イメージに対して判別した第2クラスを前記第1クラスと比較して、前記第2クラスと前記第1クラスが同一である場合、前記第2クラスの値を維持し、前記第2クラスと前記第1クラスが異なる場合、前記第2クラスの値を前記第1クラスと同じ値に修正する動作を含むことができる。
【0038】
また、前記バウンディングボックスは、一つのバウンディングボックス当たりに一つの事物イメージを含み、バウンディングボックスの内部に事物イメージの枠領域が全て含まれるように設定され得る。
【0039】
また、前記メタデータをマッピングする動作の前記配色を特定する動作は、前記イメージファイルに含まれた空間イメージの入力を受ける動作;前記空間イメージを構成する色相の種類及び前記空間イメージで前記色相の種類それぞれが使用された比率を判別する動作;前記空間イメージに使用された色相の比率が高い順に、前記空間イメージを構成する前記色相のうちの一部である第1色相を選別する動作;ソフト及びダイナミックを元素とする所定のカラーイメージスケール上に前記第1色相それぞれが位置する元素値を判別する動作;前記第1色相それぞれが前記空間イメージで使用された比率を重み付けとして、前記第1色相それぞれの前記元素値に前記重み付けを加えて組み合わせた配色元素値を計算する動作;及び前記カラーイメージスケールに前記配色元素値を含む配色群を前記空間イメージに釣り合う配色として推薦する動作を含むことができる。
【0040】
また、前記比率を判別する動作は、k-means clusteringアルゴリズムに基づいて前記空間イメージを分析して前記空間イメージを構成する色相の種類及び前記空間イメージで前記色相の種類それぞれが使用された比率を判別する動作を含むことができる。
【0041】
また、前記第1色相を選別する動作は、前記空間イメージに使用された色相の比率が高い順に前記空間イメージを構成するn種類(nは、自然数)の色相を選別する動作;及び前記n種類の色相が前記空間イメージで使用された比率の和を100%に換算して、前記n種類の色相のうち前記比率が高い順に前記比率を累積して合わせたとき、a%(aは、100以下の自然数)を超えるまでの色相を前記第1色相に選別する動作を含むことができる。
【0042】
また、前記配色元素値を計算する動作は、前記第1色相それぞれが前記空間イメージで使用された比率を重み付けとして、前記第1色相それぞれの前記元素値に加重算術平均を適用して前記配色元素値を計算する動作を含むことができる。
【0043】
また、前記配色元素値を計算する動作は、前記第1色相それぞれが前記空間イメージで使用された比率の和を100%に換算して導出されたそれぞれの比率を前記第1色相それぞれの重み付けとして、前記第1色相それぞれの前記2次元元素値に加重算術平均を適用して前記配色元素値を計算する動作を含むことができる。
また、前記配色元素値を計算する動作は、
【0044】
【数7】
(N=第1色相の個数、a=空間イメージでN個の第1色相が使用された比率の和を100%に換算したとき、いずれか一つの第1色相が使用された比率、S:ソフト元素値、D:ダイナミック元素値、S
av:第1色相のソフト値に対する加重算術平均元素値、D
av:第1色相のダイナミック値に対する加重算術平均元素値)
【0045】
前記数7に基づいて計算され得る。
【0046】
本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置が遂行するイメージデータベース分析基盤商品推薦方法は、所定の空間に配置された商品に対するイメージファイルを含むイメージデータベースを獲得するステップ;前記イメージファイルに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び色相に釣り合う配色を特定するメタデータを抽出して、前記イメージファイルまたは前記商品の商品情報に前記メタデータをマッピングするステップ;所定の商品を選定するためのカテゴリ情報として、空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色の少なくともいずれか一つに対するカテゴリを決定するステップ;及び前記決定されたカテゴリと対応するメタデータとマッピングされているイメージファイルまたは商品情報を前記イメージデータベースで検索して推薦するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0047】
本発明の実施例によれば、ショッピングモールが保有する多くの量のイメージを含むデータベースに対して、自動でデータベースに含まれたイメージが示す空間の用途、空間の中に配置された商品、空間の雰囲気、空間の色相と釣り合う配色を特定したメタデータを生成して、ショッピングモールの管理者に商品情報管理の便宜を提供し、ショッピングモールのユーザに商品検索や商品選定に便宜を提供できる。
【0048】
また、本発明の実施例が使用するイメージ分類モデルを学習させるにあたって、同じ空間を撮影しても撮影するカメラの特性、撮影時間、撮影する人の習慣等、実際の多様な環境や状況により、同じ空間を撮影する場合にも生成されるイメージが変わり得るという変数を学習できるように、原本学習データを変形させて多様な学習データを確保するデータ増強技術を通して学習データの数量を増加させながらも高品質の学習データを確保することができる。このとき、本発明の実施例は、増強された学習データに対するクラスを原本学習データと同一にラベリングしてラベリング過程を自動化することで、学習が容易でありながら性能が向上したイメージ分類モデルを提供できる。
【0049】
このようなイメージ分類モデルを使用して、オンラインショッピングモールは、商品のイメージだけで商品と関連したキーワードを使用することで商品ページに消費者のトラフィックを効果的に流入させることができ、消費者もまた自身が所望するイメージを利用して自身に必要なキーワードを探して検索に利用できる。
【0050】
この他に、本文書を通して直接的または間接的に把握される多様な効果が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【
図1】本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置が空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び空間と釣り合う配色を特定して商品を推薦する様子を示す例示図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置の機能ブロック図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置の動作フローチャートである。
【
図4】本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置が事物の種類を判別する神経網モデルを学習させる動作の例示図である。
【
図5】本発明の一実施例によって空間に対するスタイルを分類する神経網が判別するクラスを説明するための例示図である。
【
図6】イメージデータベース分析基盤商品推薦装置が第1空間イメージ(a)のピクセル情報を所定範囲内に変更させた第2空間イメージ(b)の例示図である。
【
図7】イメージデータベース分析基盤商品推薦装置が第1空間イメージ(a)のピクセル情報を所定範囲内に変更させた第2空間イメージ(b)の例示図である。
【
図8a】第1空間イメージに含まれたピクセル情報にグレースケールを適用してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【
図8b】第1空間イメージに含まれたピクセル情報の一部にノイズを追加してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【
図9】第1空間イメージに含まれた事物の枠領域を区分し、枠でない領域にブラーを適用して第2空間イメージを生成する方法を説明するための例示図である。
【
図10】第1空間イメージにガウス正規分布によるノイズ情報を追加してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【
図11】本発明の一実施例に係るイメージデータベース基盤商品推薦装置が空間イメージに主に使用された5種類の色相と使用比率を抽出する動作を説明するための例示図である。
【
図12】色相をソフト及びダイナミックを軸にする2次元座標平面に配置したカラーイメージスケールの例示図である。
【
図13】カラーイメージスケール上の色相に対してソフト値及びダイナミック値の範囲を基準に分類したグループの例示図である。
【
図14】カラーパレットに含まれた色相をR、G、Bを軸にする3次元座標平面に配置した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に限定されるものではなく、多様な形態に具現され得、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明の範疇は、請求項により定義されるだけである。
【0053】
本発明の実施例を説明するにあたって、公知機能または構成についての詳細な説明は、本発明の実施例を説明するにあたって実際に必要な場合の他には省略される。そして、後述の用語は、本発明の実施例での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例等によって変わり得る。それゆえ、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下されるべきである。
【0054】
図面に表示され、下記に説明される機能ブロックは、可能な具現の例であるだけである。他の具現では、詳細な説明の思想及び範囲を外れない範囲で他の機能ブロックが使用され得る。また、本発明の一つ以上の機能ブロックが個別ブロックで表示されるが、本発明の機能ブロックのうち一つ以上は、同じ機能を実行する多様なハードウェア及びソフトウェア構成の組み合わせであってよい。
【0055】
また、ある構成要素を含むという表現は、開放型の表現であって、該当構成要素が存在することを単に指すだけであり、さらなる構成要素を排除するものと理解されてはならない。
【0056】
さらに、ある構成要素が他の構成要素に連結されているとか接続されていると言及される時には、その他の構成要素に直接的に連結または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。
【0057】
また、「第1、第2」等のような表現は、複数の構成を区分するための用途にだけ使用された表現であって、構成の間の順序やその他の特徴を限定しない。
【0058】
以下においては、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0059】
図1は、本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置100が空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び空間と釣り合う配色を特定して商品を推薦する様子を示す例示図である。
【0060】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置100は、複数のイメージファイルを含むイメージデータベースに対して、イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル、空間の色相と釣り合う配色を特定するメタデータを抽出してイメージデータベースのイメージファイルとマッピングする過程を経て、ショッピングモール等が保有したイメージデータベースに上述したメタデータがマッピングされるようにアップデートでき、ショッピングモール等のサービス提供者は、このようなメタデータがマッピングされているイメージデータベースを利用してユーザに適した商品を推薦する動作を遂行することができる。イメージデータベース分析基盤商品推薦装置100は、イメージから上述したメタデータを抽出するために、後述する神経網モデルと配色推薦アルゴリズムを活用できる。
【0061】
図2は、本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置100の機能ブロック図である。
【0062】
図2を参照すると、一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置100は、メモリ110、プロセッサ120、入力インターフェース130、ディスプレイ部140及び通信インターフェース150を含むことができる。
【0063】
メモリ110は、学習データDB111、神経網モデル113、空間イメージDB115、色相データDB117及び命令語DB119を含むことができる。
【0064】
学習データDB111は、室内空間、外部空間等、特定の空間を撮影した空間イメージファイルを含むことができる。空間イメージは、外部サーバ、外部DBを通して獲得するかインターネット上の空間イメージを獲得できる。このとき、空間イメージは、多数のピクセル(ex.横M個、縦N個の行列形態に構成されたM×N個のピクセル)で構成され得、それぞれのピクセルは、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の固有色相を示すRGB元素値(x、y、z)で構成されたピクセル情報を含むことができる。
【0065】
神経網モデル113は、イメージに含まれた空間の用途を判別する第1神経網モデル、イメージに含まれた事物の種類を判別する第2神経網モデル、イメージに含まれた空間のスタイルを判別する第3神経網モデルを含むことができる。第1乃至第3神経網モデルは、上述した各目的に応じてイメージに含まれた特定情報を特定するクラスを判別するようにイメージ分類人工知能アルゴリズム基盤に学習された人工知能モデルであってよい。人工知能モデルは、後述するプロセッサ120の動作により生成されてメモリ110に格納され得る。
【0066】
空間イメージDB115は、所定の空間に配置された客体(ex.商品)を含む空間イメージファイルを含むことができる。空間イメージは、外部サーバ、外部DBを通して獲得するかインターネット上の空間イメージを獲得できる。このとき、空間イメージは、多数のピクセル(ex.横M個、縦N個の行列形態に構成されたM×N個のピクセル)で構成され得、それぞれのピクセルは、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の固有色相を示すRGB元素値(x、y、z)で構成されたピクセル情報を含むことができる。
【0067】
色相データDB117は、複数の色相に対するRGB情報を含むカラーパレット、多様な元素値(ex.ソフト、ダイナミック、明度、彩度、色相等)によって色相を分類できるカラーイメージスケールを含むことができる。
【0068】
命令語DB119は、プロセッサ120の動作を遂行させることのできる命令語を格納することができる。例えば、命令語DB119は、後述するプロセッサ120の動作と対応する動作を遂行するようにするコンピュータコードを格納することができる。
【0069】
プロセッサ120は、イメージデータベース分析基盤商品推薦装置100が含む構成、メモリ110、入力インターフェース130、ディスプレイ部140及び通信インターフェース150の全般的な動作を制御できる。プロセッサ120は、ラベリングモジュール121、増強モジュール122、学習モジュール123、色相判別モジュール124、配色判別モジュール125、DB生成モジュール126及び制御モジュール127を含むことができる。プロセッサ120は、メモリ110に格納された命令語を実行してラベリングモジュール121、増強モジュール122、学習モジュール123、色相判別モジュール124、配色判別モジュール125、DB生成モジュール126及び制御モジュール127を駆動させることができ、ラベリングモジュール121、増強モジュール122、学習モジュール123、色相判別モジュール124、配色判別モジュール125、DB生成モジュール126及び制御モジュール127により遂行される動作は、プロセッサ120により遂行される動作と理解され得る。
【0070】
ラベリングモジュール121は、複数の空間イメージそれぞれのイメージが示す空間の用途(ex.居間、台所、トイレ、寝室等)、事物の種類(ex.額縁、ベッド、カーペット、TV等)、空間のスタイル(ex.モダン、ロマンチック、クラシック、ナチュラル、カジュアル、北ヨーロッパ、ビンテージ等)を特定するクラスをラベリング(マッピング)して人工知能モデルの学習に使用される学習データを生成し、学習データDB111に格納することができる。ラベリングモジュール121は、外部サーバ、外部DBを通して空間イメージを獲得するかインターネット上の空間イメージを獲得できる。空間イメージには、特定情報を特定するクラスが既ラベリングされていてよい。
【0071】
増強モジュール122は、学習データDB111に格納された空間イメージ(増強モジュールが変形を加えていない空間イメージを、以下、「第1空間イメージ」と称する)が含むピクセル情報を所定範囲内で変更した空間イメージ(増強モジュールが変形を加えた空間イメージを、以下、「第2空間イメージ」と称する)を生成して学習データを増強し、第2空間イメージを学習データDB111に追加して格納することができる。このとき、ラベリングモジュール121は、新たに生成されてラベリングが遂行される前の第2空間イメージに対して、第1空間イメージにラベリングされたクラスを第2空間イメージにラベリングするようにして、増強された学習データに対するラベリング過程を自動化することでラベリング時間を短縮させることができる。
【0072】
空間イメージは、同じ空間が撮影されるものであっても撮影に使用されるカメラの特性、撮影が行われる時間、撮影する人の習慣等、実際の空間イメージが生成される多様な環境や状況により、同じ空間を撮影する場合であっても多様な変数によりイメージファイルに含まれる情報が変わり得る。従って、人工知能モデルの性能向上のためには、学習に使用されるデータの量と質が重要である。特に、撮影に使用されるカメラの特性、撮影時間、撮影する人の習慣によって発生し得る変数を学習できるように、増強モジュール122は、一つの空間イメージに対して実際に発生し得る変数を反映する
図7乃至
図10のデータ増強アルゴリズムを通して学習データの数量を増加させることができる。
【0073】
学習モジュール123は、イメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに増強された学習データを入力して、学習データに含まれた空間イメージと空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出する重み付けを学習させることで、重み付けの相関関係に基づいて新たに入力される空間イメージに対するクラスを判別する人工知能モデルを生成できる。例えば、学習モジュール123は、イメージ分類アルゴリズムに基づいて設計された神経網の入力レイヤに学習データに含まれた空間イメージが入力されるように設定し、出力レイヤに空間イメージそれぞれが示すスタイルがラベリングされたクラスが入力されるように設定して、学習データに含まれた空間イメージと空間イメージそれぞれにラベリングされたスタイルクラスとの相関関係を導出するように神経網の重み付けを学習させて神経網を生成できる。
【0074】
このようなイメージ分類アルゴリズムは、人工知能の分野で扱う多様な問題を定義し、それを解決するマシンラーニングアルゴリズムを含む。本発明の実施例は、ResNet、LeNet-5、AlexNet、VGG-F、VGG-M、VGG-S、VGG-16、VGG-19、GoogLeNet、SENet、R-CNN、Fast R-CNN、Faster R-CNN、またはSSDのアルゴリズムによって設計された人工知能モデルを通して学習を進行できる。
【0075】
人工知能モデルは、シナプスの結合でネットワークを形成したノードで構成される、問題解決能力を有するモデル全般を意味し得る。人工知能モデルは、モデルを構成するレイヤの間の重み付けである、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)により定義され得る。
【0076】
モデルパラメータは、学習を通して決定されるパラメータを意味し、レイヤ連結の重み付けとニューロンの偏向等が含まれる。そして、ハイパーパラメータは、マシンラーニングアルゴリズムで学習の前に設定されるべきパラメータを意味し、ネットワーク階層数(num_layer)、学習データ個数(num_training_samples)、クラス個数(num_classes)、学習率(Learning Rate)、学習回数(epochs)、ミニバッチサイズ(mini_batch_size)、損失関数(optimizer)等が含まれる。
【0077】
本発明の一実施例に係る第1神経網モデルのハイパーパラメータは、下記のような設定値を有し得る。例えば、ネットワーク階層数は、イメージの大きさが大きな学習データである場合、[18、34、50、101、152、200]の間から選択され得る。このとき、ネットワーク階層数は、学習時間を考慮して初期値18で学習されて所定個数の学習データが学習された以後には34に変更され得、これによって正確度が向上し得る。学習データ個数は、全体イメージデータから評価データの個数を引いた値であり、計79,756枚の中で63,806枚が学習データに使用され得、残りの16,625枚は評価データに使用され得る。クラス個数は、居間/部屋/台所/浴室に分類される4種類のクラスを含むことができる。ミニバッチサイズは、大きさ値によってコンバージェンス速度及び最終loss値に差があるので、[32、64、128、256]等の大きさをそれぞれ試みて適切な値を選択でき、好ましく128または256の大きさが設定され得る。学習回数は、10~15のいずれか一つの値に設定され得る。学習率は、0.005または0.01に設定され得る。損失関数(目的関数)は、基本値であるSGDに設定され得、またはイメージ分類に適したAdamに設定され得る。ただし、上述した設定値は一例示であるだけで、実施例が前記数値に限定されるものではない。
【0078】
本発明の一実施例に係る第3神経網モデルのハイパーパラメータは、下記のような設定値を有し得る。例えば、ネットワーク階層数は、イメージの大きさが大きな学習データである場合、[18、34、50、101、152、200]の間から選択され得る。このとき、ネットワーク階層数は、学習時間を考慮して初期値18で学習されて所定個数の学習データが学習された以後には34に変更され得、これによって正確度が向上し得る。学習データ個数は、全体イメージデータから評価データの個数を引いた値であり、計83,134枚の中で66,509枚が学習データに使用され得、残りの16,625枚は評価データに使用され得る。クラス個数は、モダン/ロマンチック/クラシック/ナチュラル/カジュアル/北ヨーロッパ/ビンテージに分類される7種類のクラスを含むことができる。ミニバッチサイズは、大きさ値によってコンバージェンス速度及び最終loss値に差があるので、[32、64、128、256]等の大きさをそれぞれ試みて適切な値を選択でき、好ましく128または256の大きさが設定され得る。学習回数は、10~15、または30のいずれか一つの値に設定され得る。学習率は、0.005または0.01に設定され得る。損失関数(目的関数)は、基本値であるSGDに設定され得、またはイメージ分類に適したAdamに設定され得る。ただし、上述した設定値は一例示であるだけで、実施例が前記数値に限定されるものではない。
【0079】
人工知能モデルの学習目的は、損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することと見られる。損失関数は、人工知能モデルの学習過程で最適なモデルパラメータを決定するための指標に利用され得る。
【0080】
色相判別モジュール124は、配色推薦のために入力された空間イメージを構成する色相の種類を判別でき、空間イメージを構成する色相の種類それぞれが使用された比率を判別できる。例えば、色相判別モジュール124は、k-means clusteringアルゴリズム(参考文献:https://en.wikipedia.org/wiki/K-means_clustering)を利用して空間イメージを構成する色相の種類及び空間イメージで色相の種類それぞれが使用された比率を判別できるが、本発明の実施例が例示されたアルゴリズムにのみ限定されるものではない。
【0081】
配色判別モジュール125は、選別された第1色相それぞれが有するRGB情報に基づいてソフト及びダイナミックを元素とする所定のカラーイメージスケール上の第1色相の位置を判別して第1色相が有するソフト(soft)元素値及び色相のダイナミック(dynamic)元素値を判別できる。
【0082】
DB生成モジュール126は、ウェブ上で主に使用される色相を基準にカラーイメージスケールを生成できる。この部分は、
図11乃至
図14と共に後述する。
【0083】
入力インターフェース130は、ユーザの入力を受信することができる。例えば、学習データに対するクラスをラベリングする場合、ユーザの入力を受信することができる。
【0084】
ディスプレイ部140は、ディスプレイパネルを含んで画像を出力するハードウェア構成を含むことができる。
【0085】
通信インターフェース150は、外部装置(ex.外部DBサーバ、ユーザ端末等)と通信して情報を送受信できるようにする。このために、通信インターフェース150は、無線通信モジュールまたは有線通信モジュールを含むことができる。
【0086】
図3は、本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置100の動作フローチャートである。イメージデータベース分析基盤商品推薦装置100の動作は、制御モジュール127の制御によって動作されるものと理解され得る。
【0087】
図3を参照すると、制御モジュール127は、所定の空間に配置された商品に対するイメージファイルを含むイメージデータベースを獲得できる(S210)。イメージデータベースは、空間イメージDB115または外部から獲得したDBを含むことができる。
【0088】
以後、制御モジュール127は、イメージデータベースのイメージファイルに含まれた空間に対する用途、イメージファイルに含まれた事物の種類、イメージファイルに含まれた空間のスタイル及びイメージファイルに含まれた空間の色相に釣り合う配色を特定するメタデータを抽出して、イメージファイルまたは商品の商品情報にメタデータをマッピングできる(S220)。制御モジュール127は、空間の用途、事物の種類、空間のスタイル特定のために神経網モデル113に含まれた第1乃至第3神経網を利用できる。制御モジュール127は、配色特定のために色相判別モジュール124及び配色判別モジュール125による配色推薦アルゴリズムを活用できる。
【0089】
以後、制御モジュール127は、所定の商品を選定するためのカテゴリ情報として、空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色の少なくともいずれか一つに対するカテゴリを決定できる(S230)。
【0090】
以後、制御モジュール127は、決定されたカテゴリと対応するメタデータとマッピングされたイメージファイルまたは商品情報をイメージデータベースで検索して推薦できる(S240)。
【0091】
本発明の一実施例によってカテゴリを決定する動作は、ユーザの空間を撮影した第1イメージを獲得する動作、第1イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色を特定するメタデータを抽出する動作、及び第1イメージで抽出された事物の種類に対するメタデータを含まず、かつ、サンプルイメージで抽出された空間の用途、空間のスタイル及び配色に対するメタデータを含むカテゴリの商品選定を決定する動作を含むことができる。これによって、ユーザは、自身の空間に含まれていない商品の中で自身の空間に釣り合う商品の推薦を受けることができる。
【0092】
本発明の一実施例によってカテゴリを決定する動作は、ユーザの空間を撮影した第1イメージを獲得する動作、第1イメージに含まれた空間の用途、事物の種類、空間のスタイル及び配色を特定するメタデータを抽出する動作、及び第1イメージで抽出された事物の種類に対するメタデータのうち前記ユーザが選択した一つの事物に対するメタデータを含み、かつ、第1イメージで抽出された空間の用途、空間のスタイル及び配色に対するメタデータを含むカテゴリの商品選定を決定する動作を含むことができる。これによって、ユーザは、自身の空間に対して決定されたカテゴリと自身が追加して決定した商品カテゴリを基盤に適した商品の推薦を受けることができる。
【0093】
以下、イメージデータベース分析基盤商品推薦装置100がイメージデータベースに含まれたイメージファイルにメタデータをマッピングするために使用する第1乃至第3神経網モデルの生成動作をそれぞれ説明する。
【0094】
一実施例によって第1神経網を生成する動作は、次の動作を含むことができる。
まず、ラベリングモジュール121は、複数の空間イメージを獲得して複数の空間イメージそれぞれに該当する空間情報を特定するクラスをラベリングするか、クラスがラベリングされた複数の空間イメージを獲得して学習データを生成する。以後、増強モジュール122は、複数の空間イメージのうち第1空間イメージが含むピクセル情報の一部または全部を変更した第2空間イメージを生成して学習データを増強させる。次に、ラベリングモジュール121は、第1空間イメージにラベリングされたクラスを第2空間イメージにラベリングする。これによって、学習モジュール123は、所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに増強された学習データを入力して、学習データに含まれた空間イメージと空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出するモデルの重み付けを学習させることで、相関関係に基づいて空間イメージに対するクラスを判別するモデルを生成できる。
【0095】
図4は、本発明の一実施例に係るイメージデータベース分析基盤商品推薦装置100が事物を分類する第2神経網モデルを学習させる動作の例示図である。
【0096】
図4を参照すると、一実施例によって第2神経網を生成する動作は、次の動作を含むことができる。
【0097】
増強モジュール122は、第1事物イメージを含む第1空間イメージを獲得して、第1空間イメージが含むピクセル情報のうち一部または全部を変更した第2空間イメージを生成できる(S310)。ラベリングモジュール121は、第1空間イメージ内の第1事物イメージを含む領域にバウンディングボックス(bounding box)を指定し、バウンディングボックスに第1事物イメージを特定する第1クラスを第1空間イメージにラベリングできる(S320)。学習モジュール123は、イメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルにラベリングされた第1空間イメージを入力して、第1空間イメージからバウンディングボックス内の第1事物イメージの位置と、第1空間イメージから第1事物イメージの第1クラスとの相関関係を導出する人工知能モデルの重み付けを1次学習させることで重み付けに学習された相関関係に基づいて空間イメージに含まれた事物イメージの位置を特定し、事物イメージのクラスを判別するモデルを生成できる(S330)。以後、ラベリングモジュール121は、1次学習されたモデルに第2空間イメージを入力して、1次学習された人工知能モデルが第2空間イメージ内の第2事物イメージを特定したバウンディングボックスと、1次学習された人工知能モデルが第2事物イメージに対して判別した第2クラスを第2空間イメージにラベリングできる(S340)。このとき、ラベリングモジュール121は、1次学習されたモデルに第2空間イメージを入力して、人工知能モデルが第2事物イメージに対して判別した第2クラスを第1クラスと比較して、第2クラスと第1クラスが同一である場合、第2クラスの値を維持し、第2クラスと第1クラスが異なる場合、第2クラスの値を第1クラスと同じ値に修正する動作を遂行して、1次学習されたモデルのエラーを訂正してラベリングできる(S345)。第2空間イメージが第1空間イメージから変形されてもそれぞれのイメージが含む事物のクラスは同一であるため、上のような方法で1次学習されたモデルのエラーを訂正してアウトライアデータを除去できる。
【0098】
これによって、学習モジュール123は、ラベリングが完了した第2空間イメージに基づいて1次学習が完了した人工知能モデルの再学習を遂行して人工知能モデルの重み付けを2次学習させたモデルを生成できる(S350)。具体的に、学習モジュール123は、2次学習のために、1次学習が遂行された人工知能モデルにラベリングされた第2空間イメージを入力して、第2空間イメージからバウンディングボックス内の第2事物イメージの位置と、第2空間イメージから第2事物イメージの第2クラスとの相関関係を導出する人工知能モデルの重み付けを2次学習させることで重み付けに学習された相関関係に基づいて空間イメージに含まれた事物イメージの位置を特定し、事物イメージのクラスを判別するモデルを生成できる。
【0099】
このとき、ラベリングモジュール121は、事物情報を特定する複数のクラス(ex.book、sofa、photo frame、curtain、carpet等)を格納したセットを生成して学習データDBに格納し、S320ステップのラベリング時に第1空間イメージ内の第1事物イメージの領域に第1事物イメージを特定するためのバウンディングボックス(bounding box)が指定されると、学習データDBに格納されたセットを出力して第1事物イメージを特定する第1クラスをラベリングを遂行するユーザから選択を受けて、第1事物イメージを含むバウンディングボックス領域に第1クラスをラベリングして事物イメージが特定された学習データを生成できる。このとき、バウンディングボックスは、一つのバウンディングボックス当たりに一つの事物イメージを含み、バウンディングボックスの内部に事物イメージの枠領域が全て含まれるように設定され得る。
【0100】
一実施例によって第3神経網を生成する動作は、次の動作を含むことができる。
【0101】
ラベリングモジュール121は、複数の空間イメージを獲得して複数の空間イメージそれぞれに該当するスタイル情報を特定するクラスをラベリングするか、クラスがラベリングされた複数の空間イメージを獲得して学習データを生成する。以後、増強モジュール122は、複数の空間イメージのうち第1空間イメージが含むピクセル情報を所定の範囲内に変更した第2空間イメージを生成して学習データを増強させる。次に、ラベリングモジュール121は、第1空間イメージにラベリングされたクラスを第2空間イメージにラベリングする。これによって、学習モジュール123は、所定のイメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに増強された学習データを入力して、学習データに含まれた空間イメージと空間イメージそれぞれにラベリングされたクラスとの相関関係を導出するモデルの重み付けを学習させることで、相関関係に基づいて空間イメージのスタイルに対するクラスを判別するモデルを生成できる。
【0102】
図5は、本発明の一実施例によって空間に対するスタイルを分類する第3神経網が判別するクラスを説明するための例示図である。
【0103】
図5を参照すると、上述した第3神経網は、入力される空間イメージが示すスタイルを区分するように学習されて空間のスタイルに対するクラスを判別できる。例えば、空間イメージのクラスは、モダンスタイル、ロマンチックスタイル、クラシックスタイル、ナチュラルスタイル、カジュアルスタイル、北ヨーロッパスタイル、ビンテージスタイルを含むことができる。
【0104】
図5(a)は、モダンスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。モダンスタイルは、シンプルで現代的なインテリアスタイルであって、主に2種類以下の色相を使用することが特徴である。ステンレス、ガラス、スチール、鉄、革、金属、大理石等、硬い感じを与える素材を使用するか、モノトーンカラー(白色、黒色、無彩色、鮮明な色、ネイビー色、グレー色)の色を主に使用しながら灰色やその他の暗いトーンの色が添加され得る。また、冷たい、つやつや、滑らか、固い感じを与え、紋なしに光沢が出る仕上げを有し、直線や非定形の形態を示す。パターンを使用する場合、ストライプやチェック等、幾何学的なデザインパターンを利用でき、機能性と実用性を強調するという点でシンプルな簡潔さを追求する「ミニマルスタイル(Minimal Style)」を含むことができる。このとき、モダンスタイルのクラスは、「トレンディー、現代的、実用性、機能性、モノトーン、幾何学的パターン、冷たい素材」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0105】
図5(b)は、ロマンチックスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。ロマンチックスタイルは、柔らかい感じで女性に人気のあるインテリアであって、ナチュラルな素材と色彩を強調することが特徴である。ソフトな織物と柔らかくて暖かい感じの素材(綿織物、木、煉瓦、シルク、リネン)を使用し、空色と緑色トーンのパステルトーン(薄いピンク、ブルー等)と共に使用され得、浪漫的で童話的な感じを与えるインテリアであり、物静かで高級に見える雰囲気である。また、優雅な曲線と植物、花模様等のパターンを活用し、ほのかな照明を使用して全体的に繊細かつ感性的な雰囲気を造成するスタイルであってごついが品格のある「プロヴァンススタイル(Provence Style)」を含むことができる。このとき、ロマンチックスタイルのクラスは、「ロマンチック、感性的、浪漫的、パステルトーン、ソフトな素材、曲線、ほのかな照明」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0106】
図5(c)は、クラシックスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。クラシックスタイルは、中世以降ヨーロッパの伝統的な建築様式と装飾様式に基づく格式のあるインテリアであって、革、ファブリック、金属、天然木、大理石等、古く高級な素材を使用することが特徴である。また、木と革のカラーを基本としながら、褐色または黒色のような鮮明でトーンダウンした物静かで濃いカラーを使用する。古風で上品な雰囲気であり、空間が広い時にさらに釣り合うスタイルである。また、ヨーロッパ風のクラシックな家具を活用して華やかで装飾的な模様を有し、古風な感じの「アンティークスタイル(Antique Style)」や華やかさと曲線美を強調した「アールヌーヴォースタイル(Art Nouveau Style)」を含むことができる。このとき、クラシックスタイルのクラスは、「雄壮さ、古風な感じ、華やかな装飾、造形美、物静かなカラー、華やかなカラー、重たいカラー、木、織物」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0107】
図5(d)は、ナチュラルスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。ナチュラルスタイルは、自然に優しい素材を利用した素朴なスタイルであって、暖かい色感のインテリアからなる家具が使用されることが特徴である。また、木、土、革、綿、麻のように自然的な素材が活用されながら白色、クリーム色、緑色、褐色のような木材色が主に使用され、パステルよりはウッドトーンがさらに活用され得る。また、つやなしまたは光沢が自然な感じまたは自然素材を連想させる質感の素材を強調した単純なデザインでホワイト背景に原木家具が主に配置され得る。従って、植物で自然を演出する「プランテリア(Planterior)」や「ボタニックスタイル(Botanic Style)」もナチュラルスタイルに含まれ得る。このとき、ナチュラルスタイルのクラスは、「オーガニック、自然さ、天然素材、木、ホワイト、ブラウン」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0108】
図5(e)は、カジュアルスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。カジュアルスタイルは、自由で楽なイメージと若く運動感の溢れる個性のあって軽快なインテリアであって、明るい色調の木と金属、ガラス、プラスチック等、自然材と人工材の混用材を多く使用することが特徴である。また、白色と灰色等の基本色相に明るく華やかで鮮やかな色彩をポイントカラーに使用して生動感のある材質感と共に強い色彩の対比でリズム感を付与することができ、格式ばらない自由な雰囲気であって機能的で軽い感覚のデザイン要素が中心である。また、チェックと横型ストライプ、水玉模様が代表的なパターンに使用(幾何学的模様や抽象的模様も使用)され得る。このとき、カジュアルスタイルのクラスは、「独特さ、装飾的、華やかさ、都市的、混乱、洗練された明るさ、カラフルさ、自由さ」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0109】
図5(f)は、北ヨーロッパスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。北ヨーロッパスタイルは、明るく安らかな色彩の仕上げ材が空間を満たしたインテリアであって、多様な小品とファブリックの活用がポイントである。また、天然木、タイル、ステンレス等、多様な素材が使用され、基本的に白色とベージュ色、ウッドトーンが使用されながらソフトなパステルトーンでポイントを与えることができる。また、単調なデザインの家具と小品を使用し、素材本来の質感と滑らかな仕上げが加味されて機能的で単純でありながら暖かさを追求する。このとき、北ヨーロッパスタイルのクラスは、「清さ、スマートさ、鮮やかさ、シンプルさ、単純さ、滑らかさ、ソフトさ、余裕さ、安楽さ、柔らかさ、暖かさ」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0110】
図5(g)は、ビンテージスタイルのクラスに分類される空間イメージに対する例示である。ビンテージスタイルは、思い出や懐かしさを呼び起こす過去の痕跡が自然に現れるスタイルであって、粗い金属製品、古いウッド、露出コンクリート、鉄製、煉瓦等、手入れされていない素材を使用することが特徴である。また、濃い褐色や黒色、灰色を活用してあせたか剥げたようなカラーを演出し、粗くごつい感じを与える。また、安らかで自然な模様で天井、壁等をそのまま露出して「インダストリアルスタイル(Industrial Style)」を含むことができる。このとき、ビンテージスタイルのクラスは、「産業化、機械的、工場、倉庫、金属、廃原木、煉瓦、露出コンクリート」のキーワードを有する商品とマッチングされ得る。
【0111】
一方、上述した空間のスタイル分類は例示であるだけで、実施例の変形によって多様なスタイルの空間を判別できるように学習され得る。
【0112】
以下、イメージデータベース分析基盤商品推薦装置100が学習に使用されるデータの増強のために第1空間イメージから第2空間イメージを生成する動作を
図6乃至
図10と共に具体的に説明する。
【0113】
図6は、第1空間イメージに含まれたピクセル情報を変更してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【0114】
増強モジュール122は、第1空間イメージのピクセルの中で明るい部分をさらに明るくし、暗い部分をさらに暗くして対比を増加させるように変形するか、または第1空間イメージのピクセルの中で明るい部分をあまり明るくなくし、暗い部分をあまり暗くなくして対比を減少させるように変形して、カメラの性能や機種によって一つの空間に対するイメージが異に生成され得る変数まで学習されるようにする第2空間イメージを生成できる。
【0115】
このために、増強モジュール122は、第1空間イメージに含まれたピクセル情報のRGB情報を構成する(x、y、z)元素値に対して、所定の基準値より大きな値を有する元素値がさらに大きな値を有するように変更し、基準値より小さな値を有する元素値がさらに小さな元素値を有するように変更して第2空間イメージを生成できる。
例えば、増強モジュール122は、第1空間イメージが有する全てのピクセルが有するピクセル情報に対して、下記数1を適用してピクセル情報が変更された第2空間イメージを生成できる。
【0116】
【数1】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、α:定数、β:定数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0117】
数1によれば、αが1より大きな値を有するように設定する場合、第1空間イメージのピクセルの中で明るい部分をさらに明るくし、暗い部分をさらに暗くして対比を増加させることができ、αが0より大きく1より小さな値を有するように設定する場合、第1空間イメージのピクセルの中で明るい部分をあまり明るくなくし、暗い部分をあまり暗くなくして対比を減少させることができる。
【0118】
また、R、G、Bの元素値は、一般に0から255の間の値を有するため、αにより出力される元素値が255より過度に大きくならないようにβを設定でき、min関数を使用して最大値が255より大きくならないように設定できる。
【0119】
また、R、G、Bの元素値は、一般に0から255の間の値を有するため、max関数を使用してβにより出力される元素値が0より小さくならないようにmax関数を使用してすることができる。
【0120】
加えて、αが小数点を有する値に設定される場合、変更されたピクセル情報の元素値が整数になるようにround関数を使用することができる。
【0121】
図6Aを参照すると、左側は、第1空間イメージであり、右側は、α:2.5、β:330を設定して数1を適用した場合の第2空間イメージである。
図6Aの右側第2空間イメージは、第1空間イメージに比して、明るい部分がさらに明るく変わり、暗い部分がさらに暗く変わって対比が増加した新たな学習データが生成されることを確認することができる。
【0122】
図6Bを参照すると、左側は、第1空間イメージであり、右側は、α:0.8、β:50を設定して数1を適用した場合の第2空間イメージである。
図6Bの右側第2空間イメージは、第1空間イメージに比して、明るい部分があまり明るくなく変わり、暗い部分があまり暗くなく変わって対比が減少した新たな学習データが生成されることを確認することができる。
【0123】
図6Cを参照すると、左側は、一つの色(R、G、B)=(183、191、194)に統一された第1空間イメージであり、右側は、α:2.5、β:330を設定して数1を適用した場合の第2空間イメージである。
図6Cを通して一つのピクセル情報が数1によって変わる程度を確認することができる。
【0124】
図7は、イメージデータベース分析基盤商品推薦装置が第1空間イメージ(a)のピクセル情報を所定範囲内に変更させた第2空間イメージ(b)の例示図である。
【0125】
空間イメージの色感または色相は、空間のスタイルを決定する重要な要素のうち一つである。従って、増強モジュール122がデータ増強のためにRGB情報を相対的に大幅に変更する場合に生成される第2空間イメージは、原本である第1空間イメージとは異なる色相を有する可能性が高く、第2空間イメージが示す空間のスタイルそのものが第1空間イメージと異なり得る。このような場合、原本である第1空間イメージと新たに生成された第2空間イメージは互いにスタイルそのものが変わり、増強された学習データである第2空間イメージに対するラベリング作業時、原本である第1空間イメージと変更された第2空間イメージは互いに異なるスタイルクラスをラベリングしなければならない必要がある。このような場合、色相の過度な変更は、現実感とかけ離れたデータを生成しながら、第2空間イメージに対して第1空間イメージのクラスと異なるクラスをまたラベリングしなければならない作業を発生させ得る。
【0126】
このような作業が発生することを防止するために、本発明の実施例は、
図7の例示のように空間のスタイル変化のない程度の範囲内で第1空間イメージ(
図7(a))のRGB情報を変更して第2空間イメージ(
図7(b))を生成し、ラベリングモジュール121は、新たに生成されたラベリングが遂行される前の第2空間イメージに対して、第1空間イメージにラベリングされたクラスを第2空間イメージに同一にラベリングを遂行して、学習データの数量を増加させながら増強された学習データに対するラベリングを自動化して性能が向上したイメージ分類モデルを提供できる。
【0127】
このために、増強モジュール122は、下記数2を通して第1空間イメージが含むピクセル情報を所定範囲内で変更した第2空間イメージを生成できる。
【0128】
【数2】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、γ:既設定された値であるn以下の乱数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0129】
数2によれば、γは、既設定された値であるnより小さな値を有する乱数である。従って、増強モジュール122は、第1空間イメージが含むピクセルのいずれか一つの値である(x、y、z)元素値を変更させるために乱数γ
r、γ
g、γ
bを発生させて、該当ピクセルの元素値を
に変更でき、このような演算は、第1空間イメージが含む全てのピクセルまたは選択された一部のピクセルに対して適用される方式で第2空間イメージを生成できる。これによって、光が空間に入るか入らないことで、または時間によって撮影されるイメージの色相がある程度変更され得るという変数を学習に反映するように、数2による方式でデータを新たに生成して該当変数を学習させることができる。
【0130】
図8Aは、第1空間イメージに含まれたピクセル情報にグレースケールを適用してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【0131】
空間イメージに対するクラス判別は、事物の配置や、事物のパターンに大きな影響を受けるため、増強モジュール122は、色相を単調に変換させた後、事物の配置と事物のパターンをよりよく学習されるように変数を反映した学習データを生成できる。
【0132】
このために、増強モジュール122は、
図8Aの左側イメージのように、第1空間イメージが有する全てのピクセル情報に対して、下記数3を適用してピクセル情報が単調な色相を有しながら配置とパターンが現れる第2空間イメージを生成できる。
【0133】
【数3】
(R:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちx、G:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちy、B:ピクセル情報のRGB情報(x、y、z)のうちz、Y:ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0134】
加えて、増強モジュール122は、
図8Aの右側イメージのように、下記数4を通して第1空間イメージの対比を増加させた後に導出された元素値に、下記数5を適用して、第1空間イメージに含まれた事物の配置とパターンがより克明に現れる第2空間イメージを生成できる。
【0135】
【数4】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、α:定数、β:定数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0136】
【数5】
(R:数4で求められたdst(I)の(x’、y’、z’)のうちx’、G:数4で求められたdst(I)の(x’、y’、z’)のうちy’、B:数4で求められたdst(I)の(x’、y’、z’)のうちz’、Y:ピクセル情報の変更後の元素値(x’’、y’’、z’’)
【0137】
また、増強モジュール122は、数4と5を使用する前記実施例で数4の代わりに、数2を適用し数5を適用する方式を通して、所定範囲内に変更されたピクセル情報のパターンが克明に現れるように変更された第2空間イメージを生成することもできる。
【0138】
図8Bは、第1空間イメージに含まれたピクセル情報の一部にノイズを追加してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【0139】
増強モジュール122は、カメラを拡大して撮影する場合、イメージにノイズが発生する場合を学習するための学習データを生成できる。このために、増強モジュール122は、第1空間イメージに含まれたピクセル情報の一部にノイズ情報を追加して第2空間イメージを生成できる。例えば、増強モジュール122は、乱数発生アルゴリズムを通して任意の座標情報を生成して、第1空間イメージに含まれたピクセルのうち一部の座標を選択し、選択された座標のピクセルが有する元素値に対して下記数6を利用して、ピクセル情報に乱数発生アルゴリズムを利用して算出される乱数を付加してノイズ情報が追加された第2空間イメージを生成できる。
【0140】
【数6】
(src(I):ピクセル情報の変更前の元素値(x、y、z)、N:乱数、dst(I):ピクセル情報の変更後の元素値(x’、y’、z’))
【0141】
図8Bを参照すると、左側は、第1空間イメージであり、右側は、数6を適用してノイズを追加した場合の第2空間イメージを確認することができる。
【0142】
図9は、第1空間イメージに含まれた事物の枠領域を区分し、枠でない領域にブラーを適用して第2空間イメージを生成する方法を説明するための例示図である。
【0143】
増強モジュール121は、カメラの焦点がよく合わない状態で撮影されたイメージを学習するように次の実施例を通して事物の縁が潰れたような第2空間イメージを生成できる。
【0144】
図9Aは、説明の便宜のために、横5個×縦5個の行列形態の25個のピクセルを含む第1空間イメージを仮定して各ピクセル領域を区分した例示である。このとき、各ピクセルは、R、G、Bの元素値を有するが、R(Red)の元素値を基準に実施例を説明する。
図9Aの各ピクセル領域に示された数字は、Rの元素値を意味する。
【0145】
図9Aの場合、全てのピクセルに後述する方式の演算が遂行されるが、説明の便宜のために、真ん中のピクセルを基準に演算を説明する。
図5Aの場合、増強モジュール121は、演算が遂行されるピクセルを中央とするN×N領域(
図9AでNは3を仮定)に含まれたピクセルのうちR元素値の最大値(R_max=130)とR元素値の平均値(R_avg=120)の差(R_max-R_avg=10)を計算して、導出される値が既設定された値nより小さい場合のピクセル(事物の内側領域に存在するピクセルと判別)と既設定された値nより大きい場合のピクセル(事物の枠領域に存在するピクセルと判別)を区分して、
図9Bの右側のように第1空間イメージに含まれた事物の枠を判別できる。ここで、増強モジュール121は、枠領域を除く領域のピクセルに対してのみガウスブラーアルゴリズムを適用して
図9Cの右側イメージのようなイメージを生成できる。一方、演算が遂行されるピクセルを基準にするN×N領域にピクセルが存在しない領域(ex.イメージの縁側)が存在するならば、該当ピクセルに対しては上述した演算を省略し、ブラー処理をすることができる。
【0146】
このように、増強モジュール121は、第1空間イメージが含む全てのピクセルそれぞれに対して上の演算を遂行することができる。演算が遂行されるピクセルの場合、該当ピクセルを中央に含むN×N(Nは、3以上の奇数)行列大きさに含まれる複数のピクセルをカーネル領域に選択し、カーネル領域に含まれた複数のピクセルのR、G、Bそれぞれの元素値のうち最大元素値である(R_max、G_max、B_max)から、カーネル領域に含まれた複数のピクセルのR、G、Bそれぞれの元素平均値である(R_avg、G_avg、B_avg)を引いた値である(R_max-R_avg、G_max-G_avg、B_max-B_avg)を求め、(R_max-R_avg、G_max-G_avg、B_max-B_avg)の少なくともいずれか一つの元素値が既設定された値nより小さければ、該当ピクセルにガウスブラーアルゴリズムを適用して第2空間イメージを生成できる。
【0147】
このような演算を第1空間イメージに含まれた全てのピクセルに対して遂行すれば、色相差が大きく開く枠領域のピクセルだけがピクセル情報をそのまま有し、色相差のない領域のピクセルはブラー処理されて、カメラの焦点がよく合わない状態で撮影されたイメージを学習できる第2空間イメージを生成できる。このとき、ブラー処理は、ガウスブラーアルゴリズムを適用できるが、これに限定されず、多様なブラーフィルタを使用することができる。
【0148】
図9Bを参照すると、左側は、第1空間イメージであり、右側は、
図9を通して説明した実施例で既設定された値nより大きい場合とnより小さい場合のピクセルを区分して生成されたイメージである。
図9Bの右側イメージもまた事物の枠を克明に示すため、事物の配置とパターンを明確に認識させるための目的で学習データに追加して使用することができる。
【0149】
図9Cを参照すると、左側は、第1空間イメージであり、右側は、上述した
図9の実施例でN=7、n=20を適用した実施例であり、枠以外の領域がブラー処理された第2空間イメージを確認することができる。
【0150】
加えて、
図9を通して説明した実施例で既設定された値nより大きい場合のピクセルをブラー処理して上述した実施例と反対の効果を発生させた第2空間イメージをさらに学習データDB111に追加することもできる。
【0151】
図10は、第1空間イメージにガウス正規分布によるノイズ情報を追加してデータを増強する実施例によって生成された第2空間イメージの例示図である。
【0152】
増強モジュール121は、イメージの特定部分に焦点が合わない場合を学習するための学習データを生成できる。このために、増強モジュール121は、第1空間イメージが含む全てのピクセルの個数だけ、平均0及び標準偏差100の標準ガウス正規分布に従う乱数情報を生成し、全てのピクセルのそれぞれに乱数情報それぞれを合算してノイズ情報が挿入された第2空間イメージを生成できる。
【0153】
ラベリングモジュール121は、
図5乃至
図8を通して生成された第2空間データに対して、変形前の原本である第1空間イメージにラベリングされたクラスを、変形後の第2空間イメージに同一にラベリングして、増強された学習データに対するラベリング過程を自動化してラベリング時間を短縮させることができる。
【0154】
以後、学習モジュール125は、イメージ分類アルゴリズム基盤に設計されたモデルに原本学習データ(第1空間イメージ)と
図6乃至
図10の実施例を通して増強された学習データ(第2空間イメージ)を入力して、学習データに含まれた空間イメージと空間イメージそれぞれにラベリングされたスタイルクラスとの相関関係を導出するモデルの重み付けを学習させることで、相関関係に基づいて空間イメージに対するクラスを判別するモデルを生成できる。
【0155】
以下、
図11乃至
図14を通して配色推薦アルゴリズムに関して説明する。
【0156】
図11は、本発明の一実施例に係るイメージデータベース基盤商品推薦装置100が空間イメージに主に使用された5種類の色相と使用比率を抽出する動作を説明するための例示図である。
【0157】
空間イメージを構成する色相が非常に多い場合、空間イメージを構成する全ての色相の種類と釣り合う配色を判別するように演算するならば全ての色相に対して演算が必要で長い時間がかかり得、イメージ内に非常に低い比率で含まれた色相に対しても演算が遂行されるため非効率的であり得る。従って、色相判別モジュール124は、配色推薦に使用される主な色相を選別するために、空間イメージに使用された色相の比率が高い順に空間イメージを構成する色相のうちの一部を演算に使用される主な色相(以下、「第1色相」と称する)に選別できる。
【0158】
図11を参照すると、色相判別モジュール124は、空間イメージに使用された色相の比率が高い順に空間イメージを構成するn種類の色相を選別できる。
図11の場合、n=5である例示であって、色相判別モジュール124は、5種類の色相それぞれが空間イメージで使用された比率の和を100%に換算できる(
図3の場合、C1色:30%、C2色:25%、C3色:20%、C4色:15%、C5色:10%)。
【0159】
このとき、色相判別モジュール124は、C1~C5の5種類の色相のうち前記比率が高い順に前記比率を累積して合わせたとき、a%(aは、100以下の自然数)を超えるまでの色相を第1色相に選別できる。例えば、a%が70%である場合、C1、C2、C3それぞれの色相が使用された比率を合算したとき、70%を超えるようになるので、第1色相をC1、C2、C3に選別できる。
【0160】
配色判別モジュール125は、選別された第1色相それぞれが有するRGB情報に基づいてソフト及びダイナミックを元素とする所定のカラーイメージスケール上の第1色相の位置を判別して第1色相が有するソフト(soft)元素値及び色相のダイナミック(dynamic)元素値を判別できる。
【0161】
図12は、色相をソフト及びダイナミックを軸にする2次元座標平面に配置したカラーイメージスケールの例示図である。
【0162】
カラーイメージスケールは、釣り合う配色を有する色相が近く位置するように表現するためのグラフであって、色相が動的であるか-静的であるかによる尺度を示すダイナミック(dynamic)値、色相が軟らかいか-硬いかに対する尺度を示すソフト(soft)値を基準に色相を分類したグラフである。配色判別モジュール125は、第1色相のRGB情報に基づいてカラーイメージスケール上で第1色相と最も近い数値のRGB情報を有する色相が位置する座標を判別して、第1色相のソフト(soft)元素値及び色相のダイナミック(dynamic)元素値を決定できる。本発明の実施例は、多様なカラーイメージスケールを使用することができるが、DB生成モジュール126について後述する部分で、本発明の実施例は、ウェブ(Web)上で主に使用される色相を基盤にカラーイメージスケールを生成する方法を提示する。
【0163】
制御モジュール127は、第1色相それぞれが有するカラーイメージスケール上の元素値を基準に、空間イメージに最もよく釣り合う配色がカラーイメージスケール上で位置する座標である配色元素値を計算できる。
【0164】
このとき、制御モジュール127は、第1色相それぞれが空間イメージで使用された比率を重み付けとして、第1色相それぞれの元素値に重み付けを加えて組み合わせた配色元素値を計算できる。各元素値に重み付けを加えて組み合わせる実施例は、中央値、平均値、ベクトル和等、多様な方法を実現でき、例えば、加重算術平均を適用できる。
【0165】
例えば、制御モジュール127は、第1色相それぞれが空間イメージで使用された比率の和を100%に換算し、導出されたそれぞれの比率を第1色相それぞれの重み付けとして、第1色相それぞれの2次元元素値に下記数7のように加重算術平均を適用して配色元素値を計算できる。
【0166】
【数7】
(N=第1色相の個数、a=空間イメージでN個の第1色相が使用された比率の和を100%に換算したとき、特定第1色相が使用された比率、S:ソフト元素値、D:ダイナミック元素値、S
av:第1色相のソフト値に対する加重算術平均元素値、D
av:第1色相のダイナミック値に対する加重算術平均元素値)
【0167】
図11の例示に数7を適用する例示を説明する。
図11において第1色相に選別されたC1、C2、C3が空間イメージで使用された比率は、C1:30%、C2:25%、C3:20%である。このとき、各比率の和が100%になるように換算するならば、
【0168】
のようである。このとき、カラーイメージスケール(S軸、D軸)上でC1の座標は(S1、D1)=(0.5、0.4)、C2の座標は(S2、D2)=(0.4、0.3)、C3の座標は(S3、D3)=(0.3、0.2)であると仮定する。
このとき、配色元素値(S
av、D
av)は、数7を適用する場合、下記のように(0.4133、0.3133)に計算され得る。
【0169】
【0170】
制御モジュール127は、カラーイメージスケールに計算された配色元素値を含む配色群を空間イメージに釣り合う配色として推薦できる。
【0171】
図13は、カラーイメージスケール上の色相に対してソフト値及びダイナミック値の範囲を基準に分類したグループの例示図である。
【0172】
図13を参照して、
図11の例示を適用する場合、
図11に対して配色元素値(0.4133、0.3133)は、ソフト範囲0.4~0.6、ダイナミック範囲0.0~0.4に位置する「シンプルな」という配色群に位置する。これによって、制御モジュール127は、カラーイメージスケールで「シンプルな」という配色群に属した色相を空間イメージに釣り合う配色として推薦できる。
【0173】
DB生成モジュール126は、ウェブ上で主に使用される色相を基準にカラーイメージスケールを生成できる。例えば、DB生成モジュール126は、275種類の色相を含むカラーパレットを獲得できる。DB生成モジュール126は、ウェブ上でよく使用される色相を使用するためにHTMLカラーパレットまたはジャバスクリプトカラーパレットを使用することができる。
【0174】
以後、DB生成モジュール126は、275種類の色相に対してソフト及びダイナミック値を決定しなければならないが、値の演算を効率的にするために、まず275種類の色相のRGB情報を基準に色相を分類して32個のグループに群集させることができる。DB生成モジュール126は、275種類の色相のRGB情報を基準に
図14のようにRGB3次元座標平面に配置でき、3次元空間上に位置する色相間の距離を基準に近い色相同士で32個のグループに分類できる。
【0175】
次に、DB生成モジュール126は、グループに含まれた色相のRGB情報に基づいてRGB情報の中央値または平均値を計算して、グループに含まれた色相のうちのRGB情報が中央値または平均値に最も近い色相を各グループのリーダ色相に選別できる。
【0176】
これによって、DB生成モジュール126は、各グループのリーダ色相に対してのみRGB情報に基づいてリーダ色相のソフト値及びダイナミック値を決定できる。決定以後、DB生成モジュール126は、リーダ色相とリーダ色相と同じグループに属した他の色相のRGB情報の差値を基盤に、リーダ色相のソフト値及びダイナミック値に既設定された数値を加算するか減算してリーダ色相と同じグループである色相のソフト値及びダイナミック値を決定できる。
【0177】
これによって、DB生成モジュール126は、275種類の色相に対して決定されたソフト値及びダイナミック値を基準に、ソフト及びダイナミックを軸に配置してウェブ上で主に使用される色相基盤のカラーイメージスケールを生成でき、ソフト値及びダイナミック値を所定の範囲により分類して
図4のような配色群を生成できる。一方、上に例示された275の色相と32個のグループは例示であるだけで、実施する方案によって多様な色相を使用することができ、使用される色相より小さな数でグループに分類して実施例を具現できる。
【0178】
入力インターフェース130は、ユーザが入力するデータまたはウェブ上のデータを獲得し、プロセッサ120の演算のために空間イメージの入力を受けることができる。データは、所定の空間に配置された客体に対するイメージと、イメージを構成するピクセルのRGB情報を含む空間イメージ、複数の色相に対するRGB情報を含むカラーパレット、所定の元素値(ex.ソフト、ダイナミック、明度、彩度、色相等)によって色相を分類できる複数のカラーイメージスケールを含むことができる。
【0179】
上述した本発明の実施例は、多様な手段を通して具現され得る。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合等により具現され得る。
【0180】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、一つまたはそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ等により具現され得る。
【0181】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上において説明された機能または動作を遂行するモジュール、手順または関数等の形態に具現され得る。ソフトウェアコード等が書き込まれたコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能書き込み媒体またはメモリユニットに格納されてプロセッサにより駆動され得る。メモリユニットは、プロセッサの内部または外部に位置して、既に公知になった多様な手段によりプロセッサとデータを受け渡しすることができる。
【0182】
また、本発明に添付のブロック図の各ブロックとフローチャートの各ステップの組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションにより遂行されてもよい。これらのコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のエンコーディングプロセッサに搭載され得るので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のエンコーディングプロセッサを通して遂行されるそのインストラクションがブロック図の各ブロックまたはフローチャートの各ステップで説明された機能を遂行する手段を生成するようになる。これらのコンピュータプログラムインストラクションは、特定方法で機能を具現するためにコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を目指すことのできるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに格納されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに格納されたインストラクションは、ブロック図の各ブロックまたはフローチャートの各ステップで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備上で一連の動作ステップが遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成してコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を遂行するインストラクションは、ブロック図の各ブロック及びフローチャートの各ステップで説明された機能を実行するためのステップを提供することも可能である。
【0183】
併せて、各ブロックまたは各ステップは、特定された論理的機能を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実施例では、ブロックまたはステップで言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることを注目すべきである。例えば、引き続き図示されている二つのブロックまたはステップは、実際、実質的に同時に遂行されることも可能であり、またはそのブロックまたはステップが時々該当する機能によって逆順に遂行されることも可能である。
【0184】
このように、本発明の属する技術の分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるだろう。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないものとして理解すべきである。本発明の範囲は、詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【国際調査報告】