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特表2023-537271チオフェンＨＳＤ１７Ｂ１３阻害剤とその使用

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-08-31

(54)【発明の名称】チオフェンＨＳＤ１７Ｂ１３阻害剤とその使用

(51)【国際特許分類】

C07D 333/38 20060101AFI20230824BHJP

A61P 1/16 20060101ALI20230824BHJP

A61P 3/00 20060101ALI20230824BHJP

A61P 9/00 20060101ALI20230824BHJP

A61P 3/06 20060101ALI20230824BHJP

A61P 25/32 20060101ALI20230824BHJP

A61P 25/36 20060101ALI20230824BHJP

C07D 409/12 20060101ALI20230824BHJP

C07D 495/04 20060101ALI20230824BHJP

C07D 333/50 20060101ALI20230824BHJP

C07D 333/70 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/381 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/4045 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/4436 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/4985 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/4365 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/416 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/4025 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/496 20060101ALI20230824BHJP

A61K 31/5377 20060101ALI20230824BHJP

【ＦＩ】

C07D333/38 CSP

A61P1/16

A61P3/00

A61P9/00

A61P3/06

A61P25/32

A61P25/36

C07D409/12

C07D495/04 105Z

C07D333/50

C07D495/04 105A

C07D333/70

A61K31/381

A61K31/4045

A61K31/4436

A61K31/4985

A61K31/4365

A61K31/416

A61K31/4025

A61K31/496

A61K31/5377

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023504724

(86)(22)【出願日】2021-07-23

(85)【翻訳文提出日】2023-03-20

(86)【国際出願番号】 US2021042960

(87)【国際公開番号】W WO2022020714

(87)【国際公開日】2022-01-27

(31)【優先権主張番号】63/056,165

(32)【優先日】2020-07-24

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(31)【優先権主張番号】63/113,555

(32)【優先日】2020-11-13

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】523025056

【氏名又は名称】イニファーム，インク．

(74)【代理人】

【識別番号】110003797

【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】オディンゴ，ジョシュア

(72)【発明者】

【氏名】アナンダン，サンパースクマル

(72)【発明者】

【氏名】シュー，ヘザーケイウェブ

(72)【発明者】

【氏名】フローリオ，ヴィンセント

(72)【発明者】

【氏名】タントリ，スブラマニアムジャナルダン

(72)【発明者】

【氏名】デュライスワミ，アシサヤマニジェヤラージ

【テーマコード（参考）】

4C063

4C071

4C086

【Ｆターム（参考）】

4C063AA01

4C063BB09

4C063CC92

4C063DD03

4C063DD06

4C063DD12

4C063DD22

4C063DD79

4C063EE01

4C071AA01

4C071BB01

4C071CC01

4C071CC02

4C071CC21

4C071DD40

4C071EE13

4C071FF05

4C071FF06

4C071GG01

4C071HH28

4C071JJ01

4C071KK14

4C071LL01

4C086AA01

4C086AA02

4C086AA03

4C086BB02

4C086BB03

4C086BC07

4C086BC13

4C086BC17

4C086BC37

4C086BC50

4C086BC73

4C086CB26

4C086GA13

4C086GA16

4C086MA01

4C086MA04

4C086NA05

4C086NA14

4C086ZA36

4C086ZA75

4C086ZC21

4C086ZC33

4C086ZC39

(57)【要約】

本明細書には、ＨＳＤ１７Ｂ１３阻害剤、および当該阻害剤を含む医薬組成物が記載される。本件の化合物と組成物は、ＮＡＦＬＤやＮＡＳＨ、もしくは薬物性肝障害（ＤＩＬＩ）などの肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患の処置に有用である。
【選択図】なし

【特許請求の範囲】

【請求項1】

式（Ｉ）：

【化1】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^１はハロゲンであり、
Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｎは、１～３であり、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^６は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項2】

Ｒ^１がクロロである、請求項１に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項3】

Ｒ^２が、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１もしくは２に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項4】

Ｒ^２が水素である、請求項１から３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項5】

Ｒ^３が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項１から４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項6】

Ｒ^３が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項１から５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項7】

Ｒ^３が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１から６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項8】

Ｒ^３がそれぞれ水素である、請求項１から７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項9】

ｎが１である、請求項１から８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項10】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項１から９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項11】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項１から１０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項12】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１から１１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項13】

Ｒ^４が、それぞれ水素またはハロゲンである、請求項１から１２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項14】

Ｒ^４がそれぞれ水素である、請求項１から１３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項15】

Ｒ^４がそれぞれハロゲンである、請求項１から１３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項16】

ｍが１である、請求項１から１５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項17】

Ｒ^５が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１から１６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項18】

Ｒ^５が水素である、請求項１から１７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項19】

Ｒ^７が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１から１８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項20】

Ｒ^７が水素である、請求項１から１９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項21】

Ｒ^６が、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項１から２０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項22】

Ｒ^６が、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項１から２１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項23】

Ｒ^６が、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アリール、およびヘテロアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項１から２２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項24】

Ｒ^６がＣ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）であり、アルキルとアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項１から２３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項25】

Ｒ^６が、１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換されるＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１から２３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項26】

Ｒ^６ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである、請求項１から２４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項27】

Ｒ^６ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項１から２６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項28】

Ｒ^６ａがそれぞれ独立して－ＯＲ^２０である、請求項１から２７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項29】

Ｒ^２０が、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである、請求項１から２８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項30】

Ｒ^２０がそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項１から２９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項31】

式（ＩＩ）：

【化2】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｐは、１～４であり、
Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^１０は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項32】

Ｒ^９が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項３１に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項33】

Ｒ^９がＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項３１もしくは３２に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項34】

Ｒ^８が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項３１から３３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項35】

Ｒ^８が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項３１から３４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項36】

Ｒ^８が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項３１から３５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項37】

Ｒ^８がそれぞれ水素である、請求項３１から３６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項38】

ｐが１である、請求項３１から３７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項39】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項３１から３８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項40】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項３１から３９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項41】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項３１から４０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項42】

Ｒ^４が、それぞれ水素またはハロゲンである、請求項３１から４１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項43】

Ｒ^４がそれぞれ水素である、請求項３１から４２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項44】

Ｒ^４がそれぞれハロゲンである、請求項３１から４２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項45】

ｍが１である、請求項３１から４４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項46】

Ｒ^５が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項３１から４５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項47】

Ｒ^５が水素である、請求項３１から４６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項48】

Ｒ^７が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項３１から４７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項49】

Ｒ^７が水素である、請求項３１から４８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項50】

Ｒ^１０が、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される、請求項３１から４９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項51】

Ｒ^１０が、アリールまたはヘテロアリールであり、アリールとヘテロアリールが、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される、請求項３１から５０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項52】

Ｒ^６が、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換されるアリールである、請求項３１から５１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項53】

Ｒ^１０ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである、請求項３１から５２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項54】

Ｒ^１０ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項３１から５３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項55】

Ｒ^１０ａが、それぞれ独立してハロゲンまたは－ＯＨである、請求項３１から５４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項56】

式（ＩＶ）：

【化3】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^１はハロゲンであり、
Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｎは、１～３であり、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項57】

Ｒ^１がクロロである、請求項５６に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項58】

Ｒ^２が、水素または－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２である、請求項５６もしくは５７に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項59】

Ｒ^２が水素である、請求項５６から５８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項60】

Ｒ^３が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項５６から５９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項61】

Ｒ^３が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項５６から６０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項62】

Ｒ^３が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項５６から６１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項63】

Ｒ^３がそれぞれ水素である、請求項５６から６２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項64】

ｎが１である、請求項５６から６３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項65】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－６ジューテロアルキルである、請求項５６から６４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項66】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項５６から６５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項67】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項５６から６６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項68】

Ｒ^４が、それぞれ水素またはハロゲンである、請求項５６から６７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項69】

Ｒ^４がそれぞれ水素である、請求項５６から６８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項70】

ｍが１である、請求項５６から６９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項71】

２つのＲ^４が一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される、請求項５６から６４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項72】

２つのＲ^４が一体となってシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルが、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される、請求項５６から６４もしくは７１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項73】

２つのＲ^４が一体となってシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルが、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される、請求項５６から６４または請求項７１もしくは７２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項74】

Ｒ^５が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項５６から７３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項75】

Ｒ^５が水素である、請求項５６から７４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項76】

Ｒ^７が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項５６から７５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項77】

Ｒ^７が水素である、請求項５６から７６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項78】

Ｒ^６が、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項５６から７７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項79】

Ｒ^６が、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項５６から７８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項80】

Ｒ^６が、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アリール、およびヘテロアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項５６から７９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項81】

Ｒ^６がＣ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）であり、アルキルとアリールが、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される、請求項５６から８０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項82】

Ｒ^６が、１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換されるＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項５６から８１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項83】

Ｒ^６ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである、請求項５６から８２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項84】

Ｒ^６ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項５６から８３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項85】

Ｒ^６ａがそれぞれ独立して－ＯＲ^２０である、請求項５６から８４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項86】

Ｒ^２０が、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである、請求項５６から８５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項87】

Ｒ^２０がそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項５６から８６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項88】

式（Ｖ）：

【化4】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｐは、１～４であり、
Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^１０は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
但し、式（Ｖ）の化合物が

【化5】

ではないことを前提とする、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項89】

Ｒ^９が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項８８に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項90】

Ｒ^９がＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項８８もしくは８９に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩３２、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項91】

Ｒ^８が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項８８から９０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項92】

Ｒ^８が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項８８から９１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項93】

Ｒ^８が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項８８から９２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項94】

Ｒ^８がそれぞれ水素である、請求項８８から９３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項95】

ｐが１である、請求項８８から９４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項96】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである、請求項８８から９５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項97】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項８８から９６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項98】

Ｒ^４が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項８８から９７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項99】

Ｒ^４が、それぞれ水素またはハロゲンである、請求項８８から９８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項100】

Ｒ^４がそれぞれ水素である、請求項８８から９９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項101】

ｍが１である、請求項８８から１００のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項102】

２つのＲ^４が一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される、請求項８８から９５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項103】

２つのＲ^４が一体となってシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルが、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される、請求項８８から９５もしくは１０２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項104】

２つのＲ^４が一体となってシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルが、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される、請求項８８から９５または請求項１０２もしくは１０３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項105】

Ｒ^５が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項８８から１０４のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項106】

Ｒ^５が水素である、請求項８８から１０５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項107】

Ｒ^７が、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである、請求項８８から１０６のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項108】

Ｒ^７が水素である、請求項８８から１０７のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項109】

Ｒ^１０が、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールが、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される、請求項８８から１０８のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項110】

Ｒ^１０が、アリールまたはヘテロアリールであり、アリールとヘテロアリールが、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される、請求項８８から１０９のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項111】

Ｒ^６が、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換されるアリールである、請求項８８から１１０のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項112】

Ｒ^１０ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである、請求項８８から１１１のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項113】

Ｒ^１０ａが、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである、請求項８８から１１２のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項114】

Ｒ^１０ａが、それぞれ独立してハロゲンまたは－ＯＨである、請求項８８から１１３のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項115】

表１に見られる化合物から選択される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。

【請求項116】

請求項１から１１５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。

【請求項117】

疾患の処置を必要とする対象の疾患を処置する方法であって、請求項１から１１５のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体、あるいは請求項１１６に記載の医薬組成物を薬学的有効量で投与する工程を含む方法。

【請求項118】

前記疾患が、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患である、請求項１１７に記載の方法。

【請求項119】

前記疾患がＮＡＦＬＤである、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【請求項120】

前記疾患がＮＡＳＨである、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【請求項121】

前記疾患が薬物性肝障害（ＤＩＬＩ）である、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【請求項122】

前記疾患がＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【請求項123】

前記疾患がアルコール性肝疾患である、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【請求項124】

前記疾患が肝硬変である、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【請求項125】

前記疾患が非代償性門脈圧亢進症である、請求項１１７または１１８に記載の方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願への相互参照
本特許出願は、２０２０年７月２４日出願の米国仮特許出願第６３／０５６，１６５号、および２０２０年１１月１３日出願の米国仮特許出願第６３／１１３，５５５号に基づく利益を主張し、これらはそれぞれ全体を参照することで本明細書に援用される。

【背景技術】

【0002】

ＮＡＳＨ（非アルコール性脂肪性肝炎）を含む非アルコール性脂肪肝疾患（ＮＡＦＬＤ）は、メタボリック症候群の肝臓表現型（ｈｅｐａｔｉｃｍａｎｉｆｅｓｔａｔｉｏｎｓ）とみなされており、過剰なアルコール摂取の既往歴のない患者の肝臓にトリグリセリドが蓄積することを特徴とする。ＮＡＦＬＤ患者の大多数は肥満または病的肥満であり、インスリン抵抗性が付随する。ＮＡＦＬＤ／ＮＡＳＨの出現は、肥満症の蔓延増加に伴い世界中で急速に増えつつあり、現在では最もよくみられる慢性肝炎である。

【0003】

ＮＡＦＬＤは、脂肪肝のみが観察される単純な脂肪過多症、および肝細胞の小葉内炎症と気球状変性が脂肪肝とともに観察されるＮＡＳＨに分類される。ＮＡＳＨを患うＮＡＦＬＤ患者の割合は依然として明らかではないが、２０～４０％となる場合がある。ＮＡＳＨは進行性疾患であり、肝硬変や肝細胞癌を生じさせるおそれがある。ＮＡＳＨ患者の２０パーセントが肝硬変を発症すると報告され、ＮＡＳＨ肝硬変患者の３０～４０％が肝臓関連で死亡する。近年では、ＮＡＳＨは米国で第３位の肝移植適応症となっている。現在、ＮＡＦＬＤ／ＮＡＳＨの主な処置は、食事と運動による生活様式の改善である。しかし、ＮＡＦＬＤを患う肥満患者は生活様式の改善を維持するのに苦労することが多いため、医薬による治療が不可欠である。

【0004】

１７β－ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ（ＨＳＤ１７Ｂ）は１５員の大型ファミリーであり、その一部は性ホルモン代謝に関与する。一部のＨＳＤ１７Ｂ酵素は、コレステロール代謝と脂肪酸代謝でも重要な役割を果たす。近年の試験では、未知の生体機能を有する酵素であるヒドロキシステロイド１７β－デヒドロゲナーゼ１３（ＨＳＤ１７Ｂ１３）が、マウスおよびヒトに対する新規な肝臓特異的脂質滴（ＬＤ）関連タンパク質であることが示されている。ＨＳＤ１７Ｂ１３の発現は、非アルコール性脂肪性肝疾患（ＮＡＦＬＤ）の患者およびマウスにおいて顕著にアップレギュレートされる。ＨＳＤ１７Ｂ１３が肝臓で過剰発現されると、肝臓での脂質蓄積が促進される。ＨＳＤ１７Ｂ１３はさらに、アルコール性肝臓疾患（ＡＬＤ）、非アルコール性脂肪性肝疾患（ＮＡＦＬＤ）（例えば、脂肪過多症、非アルコール性脂肪性肝炎（ＮＡＳＨ）、ＮＡＳＨ線維症、肝硬変）、脂肪性肝炎、肝臓癌などの慢性肝炎のバイオマーカーとなる可能性もある。

【発明の概要】

【0005】

本明細書には、ＨＳＤ１７Ｂ１３の発現または活性を減少させることを必要とする対象のＨＳＤ１７Ｂ１３の発現または活性を減少させるのに有用な方法、化合物、および組成物を提供する。また本明細書には、ＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する疾患または疾病の罹患率を下げることを必要とする対象のＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する疾患または疾病の罹患率を下げるのに有用な可能性のある方法、化合物、およびＨＳＤ１７Ｂ１３特異的阻害剤を含む組成物を提供する。このような方法、化合物、および組成物は、例えば、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患を処置、予防、遅延、または軽快するのに有用な可能性がある。

【0006】

本明細書には、式（Ｉ）：

【0007】

【化1】

【0008】

また本明細書には、式（ＩＩ）：

【0009】

【化2】

【0010】

また本明細書には、式（ＩＶ）：

【0011】

【化3】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^１はハロゲンであり、
Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｎは、１～３であり、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0012】

また本明細書には、式（Ｖ）：

【0013】

【化4】

【0014】

【化5】

ではないことを前提とする、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0015】

また本明細書には、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が、開示される。

【0016】

また本明細書には、疾患の処置を必要とする対象の疾患を処置する方法であって、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体、あるいは本明細書に開示される医薬組成物を、薬学的有効量で投与する工程を含む方法が、開示される。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患は、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患である。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患はＮＡＦＬＤである。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患はＮＡＳＨである。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患は、薬物性肝損傷（ｄｒｕｇｉｎｄｕｃｅｄｌｉｖｅｒｉｎｊｕｒｙ：ＤＩＬＩ）である。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患はＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患はアルコール性肝疾患である。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患は肝硬変である。疾患を処置する方法のいくつかの実施形態では、疾患は非代償性門脈圧亢進症である。

【0017】

参照による引用
本明細書で言及される刊行物、特許、および特許出願はすべて、あたかも個々の刊行物、特許、または特許出願がそれぞれ参照により援用されるように具体的かつ個々に示されるのと同じ程度にまで、参照により本明細書に援用される。

【発明を実施するための形態】

【0018】

定義
以下の記載では、様々な実施形態の完全な理解をもたらすために、ある特定の詳細が記述される。しかし、当業者は、これらの詳細なしに本発明が実施される場合があることを理解する。他の例では、実施形態の記載を不必要に不鮮明にすることを避けるべく、周知の構造は詳細に示すことも記載することもされていない。前後関係からの要求がない限り、本明細書と後述する特許請求の範囲全体にわたり、「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」およびその変形（「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」及び「含むこと（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」など）の語は、開放的で包括的な意味、つまり、「含むが、限定されない（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ，ｂｕｔｎｏｔｌｉｍｉｔｅｄ）」として解釈されることになる。さらに、本明細書で提供される見出しは便宜性のためだけのものであり、請求された発明の範囲または意味を解釈するものではない。

【0019】

「いくつかの実施形態」または「一実施形態」に対する本明細書全体での言及は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも１つの実施形態に含まれることを意味する。ゆえに、本明細書全体にわたる様々な場所での「一実施形態では（ｉｎｏｎｅｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔ）」または「一実施形態では（ｉｎａｎｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔ）」という句が現れることは、必ずしも全てが同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、１つまたは複数の実施形態においてあらゆる適切な方法で組み合わされてよい。また、本明細書と添付の特許請求の範囲で使用するとき、単数形「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、前後関係から明らかでない限り、複数の指示対象を含む。「または」という用語は、概して内容に明らかな指定のない限り、「および／または」を含む意味で利用されることにも留意されたい。

【0020】

以下の用語は、本明細書で使用するとき、別段の定めのない限り以下の意味を有する。

【0021】

「オキソ」は、＝Ｏを指す。

【0022】

「カルボキシル」は、－ＣＯＯＨを指す。

【0023】

「アルキル」は、１～約１０個の炭素原子、より好ましくは１～６個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素モノラジカルを指す。例として、メチル、エチル、ｎ－プロピル、イソプロピル、２－メチル－１－プロピル、２－メチル－２－プロピル、２－メチル－１－ブチル、３－メチル－１－ブチル、２－メチル－３－ブチル、２，２－ジメチル－１－プロピル、２－メチル－１－ペンチル、３－メチル－１－ペンチル、４－メチル－１－ペンチル、２－メチル－２－ペンチル、３－メチル－２－ペンチル、４－メチル－２－ペンチル、２，２－ジメチル－１－ブチル、３，３－ジメチル－１－ブチル、２－エチル－１－ブチル、ｎ－ブチル、イソブチル、ｓｅｃ－ブチル、ｔ－ブチル、ｎ－ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ｔｅｒｔ－アミル、ヘキシル、ヘプチルやオクチルなどの長いアルキル基が挙げられるが、これらに限定されない。「Ｃ_１－Ｃ_６アルキル」や「Ｃ_１－６アルキル」などの数的範囲は、本明細書で現れる場合は常に、アルキル基が１個の炭素原子、２個の炭素原子、３個の炭素原子、４個の炭素原子、５個の炭素原子、または６個の炭素原子からなる場合があることを意味するが、数的範囲の指定がない場合、本定義は用語「アルキル」の出現も包含する。いくつかの実施形態では、アルキルは、Ｃ_１－１０アルキルである。いくつかの実施形態では、アルキルは、Ｃ_１－６アルキルである。いくつかの実施形態では、アルキルは、Ｃ_１－５アルキルである。いくつかの実施形態では、アルキルは、Ｃ_１－４アルキルである。いくつかの実施形態では、アルキルは、Ｃ_１－３アルキルである。本明細書中に別段の定めのない限り、アルキル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、アルキルは、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルキルはハロゲンにより任意選択で置換される。

【0024】

「アルケニル」は、１つまたは複数の炭素炭素二重結合と、２～約１０個の炭素原子、より好ましくは２～約６個の炭素原子とを有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素モノラジカルを指す。基は、二重結合ではシス配置またはトランス配置のいずれかにあってよく、両異性体を含むものと理解されたい。例として、エテニル（－ＣＨ＝ＣＨ_２）、１－プロペニル（－ＣＨ_２ＣＨ＝ＣＨ_２）、イソプロペニル［－Ｃ（ＣＨ_３）＝－ＣＨ_２］、ブテニル、１，３－ブタジエニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル」や「Ｃ_２－６アルケニル」などの数値範囲は、本明細書で現れる場合は常に、アルケニル基が、２個の炭素原子、３個の炭素原子、４個の炭素原子、５個の炭素原子、または６個の炭素原子からなる場合があることを意味するが、数値範囲の指定がない場合、本定義は用語「アルケニル」の出現も包含する。本明細書中に別段の定めのない限り、アルケニル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、アルケニルは、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルケニルは、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルケニルは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0025】

「アルキニル」は、１つまたは複数の炭素炭素三重結合と、２～約１０個の炭素原子、より好ましくは２～約６個の炭素原子とを有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素モノラジカルを指す。例として、エチニル、２－プロピニル、２－ブチニル、１，３－ブタジイニルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。「Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル」や「Ｃ_２－６アルキニル」などの数値範囲は、本明細書で現れる場合は常に、アルキニル基が、２個の炭素原子、３個の炭素原子、４個の炭素原子、５個の炭素原子、または６個の炭素原子からなる場合があることを意味するが、数値範囲の指定がない場合、本定義は用語「アルキニル」の出現も包含する。本明細書中に別段の定めのない限り、アルキニル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、アルキニルは、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルキニルは、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルキニルは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0026】

「アルキレン」は、直鎖または分枝鎖の二価炭化水素鎖を表す。本明細書中に別段の定めのない限り、アルキレン基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、アルキレンは、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルキレンは、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルキレンは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0027】

「アルコキシ」は、Ｒ^ａが定義されるとおりのアルキルラジカルである式－ＯＲ^ａのラジカルを指す。本明細書中に別段の定めのない限り、アルコキシ基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、アルコキシは、ハロゲン、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルコキシは、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アルコキシは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0028】

「アリール」は、６～３０個の炭素原子と少なくとも１個の芳香環を含む、炭化水素環系由来のラジカルを指す。アリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系の場合があり、これは、縮合環系（シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルの環とともに縮合されると、アリールは芳香環原子を介して結合する）または架橋環系を含む場合がある。いくつかの実施形態では、アリールは、６～１０員アリールである。いくつかの実施形態では、アリールは、６員アリール（フェニル）である。アリールラジカルとして、アントリレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、ａｓ－インダセン、ｓ－インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレイアデン、ピレン、トリフェニレンの炭化水素環系由来のアリールラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中に別段の定めのない限り、アリールは、例えば、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、アリールは、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アリールは、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、アリールは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0029】

「シクロアルキル」は、部分的もしくは完全に飽和した単環式または多環式の環状炭素を指し、この環状炭素は、縮合環系（アリールまたはヘテロアリール環と縮合されると、シクロアルキルは非芳香環原子を介して結合される）または架橋環系を含む場合がある。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは完全に飽和している。代表的なシクロアルキルとして、３～１５個の炭素原子（Ｃ_３－Ｃ_１５シクロアルキルまたはＣ_３－Ｃ_１５シクロアルケニル）、３～１０個の炭素原子（Ｃ_３－Ｃ_１０シクロアルキルまたはＣ_３－Ｃ_１０シクロアルケニル）、３～８個の炭素原子（Ｃ_３－Ｃ_８シクロアルキルまたはＣ_３－Ｃ_８シクロアルケニル）、３～６個の炭素原子（Ｃ_３－Ｃ_６シクロアルキルまたはＣ_３－Ｃ_６シクロアルケニル）、３～５個の炭素原子（Ｃ_３－Ｃ_５シクロアルキルまたはＣ_３－Ｃ_５シクロアルケニル）、または３～４個の炭素原子（Ｃ_３－Ｃ_４シクロアルキルまたはＣ_３－Ｃ_４シクロアルケニル）が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、３～１０員シクロアルキルまたは３～１０員シクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、３～６員シクロアルキルまたは３～６員シクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、５～６員シクロアルキルまたは５～６員シクロアルケニルである。単環式シクロアルキルとして、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられるが、これらに限定されない。多環式シクロアルキルとして、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル（ｄｅｃａｌｉｎｙｌ）、ビシクロ［３．３．０］オクタン、ビシクロ［４．３．０］ノナン、シス－デカリン、トランス－デカリン、ビシクロ［２．１．１］ヘキサン、ビシクロ［２．２．１］ヘプタン、ビシクロ［２．２．２］オクタン、ビシクロ［３．２．２］ノナン、およびビシクロ［３．３．２］デカン、ならびに７，７－ジメチル－ビシクロ［２．２．１］ヘプタニルが挙げられる。部分的に飽和したシクロアルキルとして、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルが挙げられる。本明細書中に別段の定めのない限り、シクロアルキルは、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0030】

「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードを指す。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、フルオロまたはクロロである。いくつかの実施形態では、ハロゲンはフルオロである。

【0031】

「ハロアルキル」は、上記で定義される１つまたは複数のハロラジカル、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、２，２，２－トリフルオロエチル、１，２－ジフルオロエチル、３－ブロモ－２－フルオロプロピル、１，２－ジブロモエチルなどにより置換される、上記で定義されるアルキルラジカルを指す。

【0032】

「ヒドロキシアルキル」は、１つまたは複数のヒドロキシルにより置換される、上記に定義されるアルキルラジカルを指す。いくつかの実施形態では、アルキルは、１つのヒドロキシルで置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、１、２、または３つのヒドロキシルで置換される。ヒドロキシアルキルとして、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、またはヒドロキシペンチルが挙げられる。いくつかの実施形態では、ヒドロキシアルキルは、ヒドロキシメチルである。

【0033】

「アミノアルキル」は、１つまたは複数のアミンにより置換される、上記に定義されるアルキルラジカルを指す。いくつかの実施形態では、アルキルは、１つのアミンで置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、１、２、または３つのアミンで置換される。アミノアルキルとして、例えば、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル、またはアミノペンチルが挙げられる。いくつかの実施形態では、アミノアルキルは、アミノメチルである。

【0034】

「ジューテロアルキル」は、１つまたは複数の重水素により置換される、上記に定義されるアルキルラジカルを指す。いくつかの実施形態では、アルキルは、１つの重水素で置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、１、２、または３つの重水素で置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、１、２、３、４、５、または６つの重水素で置換される。ジューテロアルキルとして、例えば、ＣＤ_３、ＣＨ_２Ｄ、ＣＨＤ_２、ＣＨ_２ＣＤ_３、ＣＤ_２ＣＤ_３、ＣＨＤＣＤ_３、ＣＨ_２ＣＨ_２Ｄ、ＣＨ_２ＣＨＤ_２が挙げられる。いくつかの実施形態では、ジューテロアルキルは、ＣＤ_３である。

【0035】

「ヘテロシクロアルキル」は、２～２３個の炭素原子と、窒素、酸素、リン、および硫黄からなる群から選択される１～８個のヘテロ原子とを含む、部分的または完全に飽和した３～２４員の環ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは完全に飽和している。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される１～３個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、窒素および酸素からなる群から選択される１～３個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、１～３個の窒素を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、１または２個の窒素を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、１個の窒素を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、１個の窒素と１個の酸素を含む。本明細書で別段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系の場合があり、この環系は、縮合環系（アリールまたはヘテロアリール環と縮合されると、ヘテロシクロアルキルは非芳香環原子を介して結合される）または架橋環系を含む場合があり、ヘテロシクロアルキルラジカル中の窒素、炭素、または硫黄の原子は、任意選択で酸化される場合があり、窒素原子は任意選択で四級化される場合がある。代表的なヘテロシクロアルキルとして、２～１５個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_１５ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_１５ヘテロシクロアルケニル）、２～１０個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_１０ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_１０ヘテロシクロアルケニル）、２～８個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_８ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_８ヘテロシクロアルケニル）、２～７個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_７ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_７ヘテロシクロアルケニル）、２～６個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_６ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_６ヘテロシクロアルケニル）、２～５個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_５ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_５ヘテロシクロアルケニル）、または２～４個の炭素原子（Ｃ_２－Ｃ_４ヘテロシクロアルキルまたはＣ_２－Ｃ_４ヘテロシクロアルケニル）を有するヘテロシクロアルキルが挙げられるが、これらに限定されない。かかるヘテロシクロアルキルラジカルの例として、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、ジオキソラニル、チエニル［１，３］ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、２－オキソピペラジニル、２－オキソピペリジニル、２－オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、４－ピペリドニル（ｐｉｐｅｒｉｄｏｎｙｌ）、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル（ｔｈｉａｍｏｒｐｈｏｌｉｎｙｌ）、１－オキソ－チオモルホリニル、１，１－ジオキソ－チオモルホリニル、１，３－ジヒドロイソベンゾフラン－１－イル、３－オキソ－１，３－ジヒドロイソベンゾフラン－１－イル、メチル－２－オキソ－１，３－ジオキソール－４－イル、２－オキソ－１，３－ジオキソール－４－イルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。「ヘテロシクロアルキル」という用語として、単糖類、二糖類、オリゴ糖を含むがこれらに限定されない炭水化物の環状形態すべても挙げられる。他に明記されない限り、ヘテロシクロアルキルは、環に２～１０個の炭素を有する。ヘテロシクロアルキル中の炭素原子数は、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子数を表すとき、ヘテロシクロアルキルを構築する原子（ヘテロ原子を含む）（すなわち、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子）の総数と同じでないことが理解される。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、３～８員ヘテロシクロアルキルまたは３～８員ヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、３～７員ヘテロシクロアルキルまたは３～７員ヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、３～６員ヘテロシクロアルキルまたは３～６員ヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、４～６員ヘテロシクロアルキルまたは４～６員ヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、５～６員ヘテロシクロアルキルまたは５～６員ヘテロシクロアルケニルである。本明細書中に別段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキルは、後述のように、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0036】

「ヘテロアリール」は、１～１３個の炭素原子と、窒素、酸素、リン、および硫黄から成る群から選択される１～６個のヘテロ原子と、少なくとも１つの芳香環とを含む５～１４員環の環系ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される１～３個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、窒素および酸素からなる群から選択される１～３個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、１～３個の窒素を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、１または２個の窒素を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、１個の窒素を含む。ヘテロアリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系の場合があり、これは、縮合環系（シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルの環と縮合されると、ヘテロアリールは芳香環原子を介して結合する）または架橋環系を含む場合があり、ヘテロアリールラジカル中の窒素、炭素、または硫黄の原子は、任意選択で酸化される場合があり、窒素原子は任意選択で四級化される場合がある。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、５～１０員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、５～６員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは６員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは５員ヘテロアリールである。例として、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ［ｂ］［１，４］ジオキセピニル、１，４－ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ［４，６］イミダゾ［１，２－ａ］ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、２－オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、１－オキシドピリジニル、１－オキシドピリミジニル、１－オキシドピラジニル、１－オキシドピリダジニル、１－フェニル－１Ｈ－ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チオフェニル（すなわち、チエニル）が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中に別段の定めのない限り、ヘテロアリールは、例えば、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される場合がある。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、メチル、エチル、－ＣＮ、ＣＯＯＨ、－ＣＯＯＭｅ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、または－ＮＯ_２により任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ハロゲン、メチル、エチル、－ＣＮ、－ＣＦ_３、－ＯＨ、または－ＯＭｅにより任意選択で置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ハロゲンにより任意選択で置換される。

【0037】

「任意選択の」または「任意選択で」という用語は、後に記載される事象または状況が生じることもあれば、生じないこともあること、および、この記載が、前述の事象または状況が生じる例と、それらが生じない例とを含んでいることを意味する。例えば、「任意選択で置換したアルキル」は、上記で定義されるような「アルキル」または「置換したアルキル」を意味する。さらに、任意選択で置換した基は、置換されていない（例えば、－ＣＨ_２ＣＨ_３）か、完全に置換される（例えば、－ＣＦ_２ＣＦ_３）か、単置換である（例えば、－ＣＨ_２ＣＨ_２Ｆ）か、または完全な置換と単置換との間のいずれかにあるレベルで置換される（例えば、－ＣＨ_２ＣＨＦ_２、－ＣＨ_２ＣＦ_３、－ＣＦ_２ＣＨ_３、－ＣＦＨＣＨＦ_２など）場合がある。１つまたは複数の置換基を含有するいずれかの基に関して、このような基は、立体的に非実用的な、および／または合成的に実行不可能ないずれかの置換もしくは置換パターン（例えば、置換されたアルキルは、任意選択で置換されたシクロアルキル基を含み、このシクロアルキル基は、任意選択で置換されたアルキル基を無限に含む可能性があるものとして定義される）を導入することを意図していないことが、当業者により理解されるであろう。ゆえに、記載される任意の置換基は通常、約１，０００ダルトン、より典型的には最大約５００ダルトンの最大分子量を有していると理解されたい。

【0038】

「有効量」または「治療有効量」は、単一用量、または一連の用量の一部として、哺乳動物対象に投与される化合物の量を指し、この量は所望の治療効果をもたらすのに有効である。

【0039】

個体（例えばヒトなどの哺乳動物）または細胞の「処置」は、個体または細胞の自然経過を変えようとする際に使用される、あらゆる種類の介入である。いくつかの実施形態では、処置は、病理学的事象の開始後または原因微生物との接触後の医薬組成物の投与を含み、かつ、疾病（例えば、疾病は悪化しない）の安定化または疾病の緩和を含む。他の実施形態では、処置はまた、予防処置（例えば、個体が肝疾患、例えばＮＡＦＬＤを患っている疑いがあるときの、本明細書に記載の組成物の投与）を含む。

【0040】

「相乗作用」または「相乗作用する」は、同じ用量における各成分の効果の相加より大きい、組合せの効果を指す。

【0041】

「ＨＳＤ１７Ｂ１３」は、ヒドロキシステロイド１７－βデヒドロゲナーゼ１３を意味し、ＨＳＤ１７Ｂ１３の核酸を指す。例えば、いくつかの実施形態では、ＨＳＤ１７Ｂ１３は、ＨＳＤ１７Ｂ１３をコードするＤＮＡ配列、ＨＳＤ１７Ｂ１３をコードするＤＮＡから転写されるＲＮＡ配列（イントロンおよびエクソンを含むゲノムＤＮＡを備える）を含む。ＨＳＤ１７Ｂ１３はまた、ＤＮＡ配列および／またはＲＮＡ配列によりコードされる、ＨＳＤ１７Ｂ１３のアミノ酸配列を指す可能性もある（タンパク質分子の２次構造または３次構造を含む場合がある）。この標的は、上位または下位のいずれかの場合において言及される場合がある。

【0042】

化合物
本明細書には、肝疾患の処置に有用な、式（Ｉ）、（ＩＩ）、もしくは（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が記載される。いくつかの実施形態では、肝疾患はＮＡＦＬＤである。

【0043】

本明細書には、式（Ｉ）：

【0044】

【化6】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^１はハロゲンであり、
Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｎは、１～３であり、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^６は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0045】

本明細書には、式（Ｉ）：

【0046】

【化7】

【0047】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１は、クロロまたはフルオロである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１はクロロである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１はフルオロである。

【0048】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルであり、アルキルは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は水素である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２はＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２である。

【0049】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１または２つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。

【0050】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、または－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0051】

【0052】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３はそれぞれ水素である。

【0053】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎは、１または２である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎは１である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎは２である。

【0054】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、またはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ水素またはハロゲンである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれ水素である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれハロゲンである。

【0055】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つのハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。

【0056】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは１である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは２である。

【0057】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は水素である。

【0058】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は水素である。

【0059】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）であり、アルキルとアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_２アルキル（アリール）であり、アルキルとアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_２アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキルとアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換されるＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0060】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１または２つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。

【0061】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、または－ＯＲ^２０である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、または－ＯＲ^２０である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａはそれぞれ独立して－ＯＲ^２０である。

【0062】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0063】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立して水素である。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0064】

式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ水素である。

【0065】

また本明細書には、式（ＩＩ）：

【0066】

【化8】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｐは、１～４であり、
Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^１０は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0067】

また本明細書には、式（ＩＩ）：

【0068】

【化9】

【0069】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９はＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0070】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８はそれぞれ水素である。

【0071】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは、１、２、または３である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは、１または２である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは１である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは２である。

【0072】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、またはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ水素またはハロゲンである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれ水素である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれハロゲンである。

【0073】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つのハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。

【0074】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは１である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは２である。

【0075】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は水素である。

【0076】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は水素である。

【0077】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、シクロアルキル、アリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）であり、アルキル、シクロアルキル、およびアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかのでは、Ｒ^１０は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、アリールまたはヘテロアリールであり、アリールとヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換されるアリールである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換されるフェニルである。

【0078】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１または２つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。

【0079】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立してハロゲンまたは－ＯＨである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0080】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0081】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立して水素である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0082】

式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ水素である。

【0083】

また本明細書には、式（ＩＩＩ）：

【0084】

【化10】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^３’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｎ’は、１～４であり、
Ｒ^４は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^４’は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_２－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、Ｒ^４とＲ^４’は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｐ’は、１～５であり、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0085】

また本明細書には、式（ＩＩＩ）：

【0086】

【化11】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^３’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｎ’は、１～４であり、
Ｒ^４は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^４’は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_２－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、Ｒ^４とＲ^４’は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｐ’は、１～５であり、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0087】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、－ＯＨ、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３’は、それぞれ独立してハロゲンまたは－ＯＨである。

【0088】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎ’は、１、２、または３である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎ’は、１または２である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎ’は１である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎ’は２である。

【0089】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_２－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_２－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、またはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_２－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_２－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は、水素、ハロゲン、またはＣ_２－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は、水素またはハロゲンである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’は水素である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４’はハロゲンである。

【0090】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、またはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、水素またはハロゲンである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は水素である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はハロゲンである。

【0091】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は水素である。

【0092】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は水素である。

【0093】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８’は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、または－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８’は、それぞれ独立して－ＯＲ^ａである。

【0094】

式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐ’は、１、２、または３である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐ’は、１または２である。式（ＩＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐ’は２である。式（ＩＩ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐ’は１である。

【0095】

また本明細書には、式（ＩＶ）：

【0096】

【化12】

【0097】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１は、クロロまたはフルオロである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１はクロロである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１はフルオロである。

【0098】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルであり、アルキルは、１、２、または３つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は、水素または－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は水素である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２は－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２である。

【0099】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１または２つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１つのＲ^２ａにより任意選択で置換される。

【0100】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、または－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0101】

【0102】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^３はそれぞれ水素である。

【0103】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎは、１または２である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎは１である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｎは２である。

【0104】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、またはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ水素またはハロゲンである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれ水素である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれハロゲンである。

【0105】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つのハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。

【0106】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは１である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは２である。

【0107】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は水素である。

【0108】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は水素である。

【0109】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）であり、アルキルとアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_２アルキル（アリール）であり、アルキルとアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、Ｃ_２アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキルとアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、１、２、または３つのＲ^６ａにより任意選択で置換されるＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0110】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１または２つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１つのＲ^６ａにより任意選択で置換される。

【0111】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、または－ＯＲ^２０である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、または－ＯＲ^２０である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６ａはそれぞれ独立して－ＯＲ^２０である。

【0112】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0113】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立して水素である。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0114】

式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（ＩＶ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ水素である。

【0115】

また本明細書には、式（Ｖ）：

【0116】

【化13】

の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体であって、式中、
Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
あるいは、２つのＲ^４は一体となって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
ｍは、１または２であり、
Ｒ^５とＲ^７は、独立して、水素、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＳＨ、－ＳＲ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－ＮＯ_２、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^ａ、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－ＮＲ^ｂＣ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
ｐは、１～４であり、
Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^１０は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換され、
Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＳＨ、－ＳＲ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－ＮＯ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＨＳ（＝Ｏ）_２Ｒ^２０、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－ＯＣ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－ＮＲ^２１Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^２２とＲ^２３は、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、Ｃ_２－Ｃ_６アルケニル、Ｃ_２－Ｃ_６アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換され、
あるいはＲ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合する原子と一体となって、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換されるヘテロシクロアルキルを形成し、
但し、式（Ｖ）の化合物が

【0117】

【化14】

ではないことを前提とする、
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が、開示される。

【0118】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９は、水素、－Ｐ（＝Ｏ）ＯＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^９はＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0119】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^８はそれぞれ水素である。

【0120】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは、１、２、または３である。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは、１または２である。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは１である。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｐは２である。

【0121】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、またはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、－ＮＲ^ｃＲ^ｄ、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^ａ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^ｂ、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^ｃＲ^ｄ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ジューテロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^ａ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４は、それぞれ水素またはハロゲンである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれ水素である。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^４はそれぞれハロゲンである。

【0122】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、２つのＲ^４は、一体となることでシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、シクロアルキルとヘテロシクロアルキルは、１、２、もしくは３つのハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－ＮＨ_２、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルにより任意選択で置換される。

【0123】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは１である。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、ｍは２である。

【0124】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^５は水素である。

【0125】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は、水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^７は水素である。

【0126】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロシクロアルキル）、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（ヘテロアリール）であり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、シクロアルキル、アリール、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル（シクロアルキル）、またはＣ_１－Ｃ_６アルキル（アリール）であり、アルキル、シクロアルキル、およびアリールは、独立して１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかのでは、Ｒ^１０は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０は、アリールまたはヘテロアリールであり、アリールとヘテロアリールは、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換されるアリールである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^６は、１、２、または３つのＲ^１０ａにより任意選択で置換されるフェニルである。

【0127】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１または２つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、１つのＲ^１０ａにより任意選択で置換される。

【0128】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＯＰ（＝Ｏ）ＯＨ_２、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ^２０、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ^２１、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、－ＮＲ^２２Ｒ^２３、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立してハロゲンまたは－ＯＨである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^１０ａは、それぞれ独立して、ハロゲン、－ＯＨ、－ＯＲ^２０、またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0129】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０は、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２０はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0130】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つの重水素、オキソ、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立して水素である。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２１はそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0131】

式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルであり、アルキルは、それぞれ独立して、１、２、もしくは３つのオキソ、重水素、ハロゲン、－ＣＮ、－ＯＨ、－ＯＭｅ、－Ｓ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｓ（＝Ｏ）_２Ｍｅ、－ＮＨ_２、－Ｓ（＝Ｏ）_２ＮＨ_２、－Ｃ（＝Ｏ）Ｍｅ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＨ、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＭｅ、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６アミノアルキルにより任意選択で置換される。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ジューテロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^２２とＲ^２３は、それぞれ水素である。

【0132】

式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ａは、それぞれ独立して、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはシクロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ａは、それぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルまたはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ａはそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0133】

式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはシクロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂは、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂはそれぞれ水素である。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｂはそれぞれ独立してＣ_１－Ｃ_６アルキルである。

【0134】

式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ヒドロキシアルキル、Ｃ_１－Ｃ_６アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、Ｃ_１－Ｃ_６ハロアルキル、またはシクロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して、水素、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それぞれ独立して水素またはＣ_１－Ｃ_６アルキルである。式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄはそれぞれ水素である。

【0135】

式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体のいくつかの実施形態では、Ｒ^ｃとＲ^ｄは、それらが結合される原子と一体となって、１、２、もしくは３つのハロゲン、Ｃ_１－Ｃ_６アルキル、またはＣ_１－Ｃ_６ハロアルキルにより任意選択で置換されたヘテロシクロアルキルを形成する。

【0136】

様々な変形における上述の基のあらゆる組合せも、本明細書で企図されている。本明細書全体にわたり、基とその置換基は、安定した部分と化合物を提供するために当業者により選択される。

【0137】

本明細書には、表１の化合物から選択される、式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が記載される。

【0138】

【表1-1】

【0139】

【表1-2】

【0140】

【表1-3】

【0141】

【表1-4】

【0142】

【表1-5】

【0143】

【表1-6】

【0144】

【表1-7】

【0145】

【表1-8】

【0146】

【表1-9】

【0147】

本明細書には、表１ａの化合物から選択される、式（Ｉ）～（Ｖ）の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体が記載される。

【0148】

【表2-1】

【0149】

【表2-2】

【0150】

本明細書に開示される化合物のさらなる形態
異性体／立体異性体
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、幾何異性体として存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、１つまたは複数の二重結合を有する。本明細書に示される化合物は、シス、トランス、シン、アンチ、エントゲーゲン（Ｅ）、およびツザメン（Ｚ）の異性体のほか、それらの対応する混合物すべてを含む。状況によっては、本明細書に記載の化合物は、１つまたは複数のキラル中心を有し、各中心はＲ配置またはＳ配置に存在する。本明細書に記載の化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、およびエピマーの形態のほか、それらの対応する混合物すべてを含む。本明細書に提供される化合物と方法の追加の実施形態では、単一の調製工程、組合せ、もしくは相互変換から結果として得られるエナンチオマーおよび／またはジアステレオ異性体の混合物は、本明細書に記載される用途に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分解剤と反応させて一対のジアステレオ異性体化合物を形成し、ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、化合物の個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態では、分離可能な複合体が好ましい。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、別個の物理的特性（例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など）を有し、これら相違点を利用することにより分離される。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、キラルクロマトグラフィー、または好ましくは、溶解度の相違に基づく分離／分解技法により分離される。いくつかの実施形態では、光学的に純粋なエナンチオマーは、ラセミ化を生じないいずれかの実用的な手段により、分解剤とともに回収される。

【0151】

標識化合物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、同位体標識された形態で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、このような同位体標識された化合物の投与により疾患を処置する方法を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、このような同位体標識された化合物を医薬組成物として投与することにより疾患を処置する方法を含む。ゆえに、いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は同位標識された化合物を含み、この化合物は、１つまたは複数の原子が、通常自然に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子により置き換えられること以外、本明細書に列記されるものと同一である。本明細書に開示される化合物に組み込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、硫黄、フッ素、およびクロリドの同位体が挙げられ、それぞれ^２Ｈ、^３Ｈ、^１３Ｃ、^１４Ｃ、^ｌ５Ｎ、^１８Ｏ、^１７Ｏ、^３１Ｐ、^３２Ｐ、^３５Ｓ、^１８Ｆ、および^３６Ｃｌなどである。前述の同位体および／または他の原子の他の同位体を含有する、本明細書に記載の化合物、ならびにその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、または立体異性体は、本発明の範囲内にある。特定の同位体標識された化合物、例えば^３Ｈや^１４Ｃなどの放射性同位体が取り込まれる化合物は、薬物および／または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム化（すなわち^３Ｈ）および炭素－１４（すなわち^１４Ｃ）同位体は、調製および検出が容易なため特に好ましい。さらに、重水素、すなわち^２Ｈなどの重同位体での置換により、より大きな代謝安定性から結果として生じる特定の治療上の利点、例えば、ｉｎｖｉｖｏでの半減期の増加または必要用量の減少がもたらされる。

【0152】

いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、発色団または蛍光部分、生物発光標識、化学発光標識の使用を含むがこれらに限定されない他の手段により標識される。

【0153】

いくつかの実施形態では、本明細書に記載の標識化合物は、未標識のＨＳＤ１７Ｂ１３阻害剤のｉｎｖｉｔｒｏおよびｉｎｖｉｖｏでの結合の測定に使用される。

【0154】

薬学的に許容可能な塩
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、その薬学的に許容可能な塩として存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、このような薬学的に許容可能な塩を投与することにより疾患を処置する方法を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、このような薬学的に許容可能な塩を医薬組成物として投与することにより疾患を処置する方法を含む。

【0155】

いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、酸性基または塩基性基を有しているため、多くの無機塩基または有機塩基、ならびに無機酸および有機酸のいずれかと反応することで薬学的に許容可能な塩を生じさせる。いくつかの実施形態では、これらの塩は、本明細書に開示される化合物またはその溶媒和物もしくは立体異性体の最終的な単離と精製中に、または、遊離形態にある精製化合物を適切な酸または塩基と別々に反応させて、これにより形成された塩を分離することによって、ｉｎｓｉｔｕで調製される。

【0156】

薬学的に許容可能な塩の例として、本明細書に記載の化合物と鉱物、有機酸、または無機塩基との反応により調製された塩が挙げられ、このような塩として、酢酸塩、アクリル酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、臭化物、酪酸塩、ブチン－１，４－ジオエート、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、クロロ安息香酸、塩化物、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、デカン酸塩、ジグルコン酸塩、リン酸二水素、ジニトロ安息香酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩（ｇｌｕｃｏｈｅｐｔａｎｏａｔｅ）、グリセロリン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヘキシン－１，６－ジオエート、ヒドロキシ安息香酸塩、γ－ヒドロキシ酪酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、２－ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヨウ化物、イソ酪酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、マンデル酸塩、メタリン酸塩、メタンスルホン酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、リン酸一水素、１－ナフタレンスルホネート、２－ナフタレンスルホネート、ニコチン酸塩、硝酸塩、パモ酸塩（ｐａｌｍｏａｔｅ）、ペクチン酸塩、過硫酸塩、３－プロピオン酸フェニル、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ピロ硫酸塩、ピロリン酸塩、プロピオン酸塩（ｐｒｏｐｉｏｌａｔｅ）、フタル酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル酪酸塩、プロパンスルホン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデカン酸塩、キシレンスルホン酸塩が挙げられる。

【0157】

さらに、本明細書に記載の化合物は、化合物の遊離塩基形態を薬学的に許容可能な無機酸または有機酸と反応させることによって形成される薬学的に許容可能な塩として調製可能であり、限定されないが、無機酸として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタリン酸などが挙げられ、有機酸として、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、ｐ－トルエンスルホン酸、酒石酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、安息香酸、３－（４－ヒドロキシベンゾイル）安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、アリールスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、１，２－エタンジスルホン酸、２－ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、２－ナフタレンスルホン酸、４－メチルビシクロ－［２．２．２］オクタ－２－エン－１－カルボン酸、グルコペプトン酸、４，４’－メチレンビス－（３－ヒドロキシ－２－エン－１－カルボン酸）、３－フェニルプルピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、シュウ酸などの他の酸は、それ自体では薬学的に許容可能ではないが、本開示の化合物、その溶媒和物、または立体異性体、および薬学的に許容可能な酸付加塩を得る際に、中間体として有用な塩の調製に利用される。

【0158】

いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物のうち遊離酸基を含むものは、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩など、薬学的に許容可能な金属カチオンの適切な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容可能な有機一級アミン、二級アミン、三級アミン、もしくは四級アミンと反応する。代表的な塩として、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのようなアルカリまたはアルカリ土類の塩、アルミニウム塩などが挙げられる。塩基の例示的な例として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン水酸化物、炭酸ナトリウム、Ｎ^＋（Ｃ_１－４アルキル）４などが挙げられる。

【0159】

塩基付加塩の形成に役立つ代表的な有機アミンとして、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが挙げられる。本明細書に記載の化合物は、それらに含有されるあらゆる塩基性窒素含有基の四級化も含むことを理解されたい。いくつかの実施形態では、水溶性、油溶性、または分散性の生成物は、このような四級化により得られる。

【0160】

溶媒和物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は溶媒和物として存在する。本発明は、このような溶媒和物の投与により疾患を処置する方法を提供する。本発明はさらに、かかる溶媒和物を医薬組成物として投与することにより疾患を処置する方法を提供する。

【0161】

溶媒和物は、化学量論量または非化学量論量の溶媒を含み、いくつかの実施形態では、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化プロセス中に形成される。溶媒が水のときには水和物が形成され、または溶媒がアルコールのときにはアルコラートが形成される。本明細書に記載の化合物の溶媒和物は、本明細書に記載のプロセス中に都合よく調製または形成することができる。ほんの一例ではあるが、本明細書に記載の化合物の水和物は、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メタノールなどを含むがこれらに限定されない有機溶媒を用いて、水性／有機溶媒混合物からの再結晶により都合よく調製することができる。加えて、本明細書で提供される化合物は、非溶媒和形態に加え、溶媒和形態でも存在することができる。通常、溶媒和形態は、本明細書に提供される化合物と方法の目的において非溶媒和形態と同等であるとみなされる。

【0162】

互変異性体
状況によっては、化合物は互変異性体として存在する。本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載の式の中にすべての可能な互変異性体を含む。互変異性体は水素原子の移動により相互転換可能な化合物であり、単結合および隣接する二重結合の切り換えが付随する。互変異性化が起こり得る結合構成では、互変異性体の化学平衡が存在する。本明細書に開示される化合物の互変異性型が、すべて企図される。互変異性体の正確な比は、温度、溶媒、およびｐＨを含む様々な要因に依存する。

【0163】

処置方法
本明細書には、ＮＡＦＬＤやＮＡＳＨなどＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する疾患を処置、予防、または軽快することを必要とする対象のＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する疾患を、ＨＳＤ１７Ｂ１３を標的とする化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体の投与により処置、予防、または軽快するのに有用であり得る、ＨＳＤ１７Ｂ１３の発現または活性を阻害する方法が、提供される。

【0164】

本明細書には、細胞中のＨＳＤ１７Ｂ１３の発現または活性を阻害する方法であって、本開示のＨＳＤ１７Ｂ１３阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体に細胞を接触させることで、細胞中のＨＳＤ１７Ｂ１３の発現または活性を阻害する工程を含む方法が、提供される。いくつかの実施形態では、細胞は肝細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は肝臓にある。いくつかの実施形態では、細胞は、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害に関連する疾患、障害、疾病、症状、または生理学的マーカを有するか、そのリスクにある対象の肝臓にある。いくつかの実施形態では、細胞は、疾患を患っているかそのリスクにある対象の脂肪細胞または単球である。いくつかの実施形態では、細胞は、疾患を患っているかそのリスクにある対象のリンパ球である。いくつかの実施形態では、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害は、メタボリック症候群、脂肪肝疾患、慢性肝疾患、肝硬変、脂肪肝、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患（ＮＡＦＬＤ）、アルコール性肝臓疾患、非アルコール性脂肪性肝炎（ＮＡＳＨ）、劇症性ウィルソン病、急速に線維組織を形成するＣ型肝炎ウイルス損傷、および非代償性門脈高血圧症である。いくつかの実施形態では、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害は、ＮＡＳＨである。

【0165】

いくつかの実施形態では、肝疾患は、原発性胆汁性肝硬変または原発性硬化性胆管炎である。

【0166】

本明細書には、ＨＳＤ１７Ｂ１３に関連する１つもしくは複数の疾患、障害、疾病、症状、または生理学的マーカを処置し、予防し、その発症を遅らせ、その進行を緩やかにし、または軽快する方法であって、本開示の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体を、それを必要とする対象に投与する工程を含む方法が、提供される。いくつかの実施形態では、必要とする対象は、疾患、障害、疾病、症状、または生理学的マーカを有しているかそのリスクがあると特定される。いくつかの実施形態では、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害は、メタボリック症候群、肝疾患、脂肪肝疾患、慢性肝疾患、肝硬変、脂肪肝、脂肪性肝炎、アルコール性肝臓疾患、非アルコール性脂肪肝疾患（ＮＡＦＬＤ）、および非アルコール性脂肪性肝炎（ＮＡＳＨ）である。いくつかの実施形態では、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害は、ＮＡＳＨである。

【0167】

本明細書には、対象の脂肪肝、肝線維症、トリグリセリド合成、脂質レベル、肝臓脂質、ＡＬＴ値、ＮＡＦＬＤ活性スコア（ＮＡＳ）、コレステロール値、もしくはトリグリセリド値、またはそれらの組合せを低下、改善、または調節する方法であって、本開示の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体を対象に投与する工程を含む方法が、提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体の脂肪肝の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体の肝臓線維症の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体のトリグリセリド合成の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体の脂質レベルの低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体の脂肪肝の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体のＡＬＴ値の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体のＮＡＦＬＤ活性スコアの低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体のコレステロール値の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体は、個体のトリグリセリド値の低下、改善、または調節での使用において提供される。いくつかの実施形態では、対象は、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害に関連する疾患、障害、疾病、症状、または生理学的マーカを有しているか、そのリスクにあると特定される。いくつかの実施形態では、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害は、メタボリック症候群、肝疾患、脂肪肝疾患、慢性肝疾患、肝硬変、脂肪肝、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患（ＮＡＦＬＤ）、および非アルコール性脂肪性肝炎（ＮＡＳＨ）である。いくつかの実施形態では、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患もしくは障害は、ＮＡＳＨである。

【0168】

本明細書には、対象の薬物性肝障害（ＤＩＬＩ）を処置、予防、またはその発症を遅らせる方法が提供される。いくつかの実施形態では、肝損傷は脂肪性肝炎である。また本明細書には、対象の薬物性脂肪性肝炎（ＤＩＳＨ）を処置、予防、またはその発症を遅らせる方法が提供される。いくつかの実施形態では、対象は、癌を処置するための化学療法を受けている。いくつかの実施形態では、対象は、循環器疾患の処置を受けている。いくつかの実施形態では、対象は、精神医学的疾患／疾病の処置を受けている。いくつかの実施形態では、対象は、疼痛の処置を受けている。いくつかの実施形態では、対象は、関節炎の処置を受けている。いくつかの実施形態では、化学療法は、タモキシフェン、トレミフェン、イリノテカン、メトトレキサート、フルオロウラシル（５－ＦＵ）、またはそれらのあらゆる組合せである。いくつかの実施形態では、対象は、アミオダロン、ペルヘキシリン、プロプラノロール、またはそれらのあらゆる組合せを与えられている。いくつかの実施形態では、対象は、アミトリプチリン、クロザピン、またはそれらのあらゆる組合せを与えられている。いくつかの実施形態では、対象は、メトトレキサート、ピルプロフェン、またはそれらのあらゆる組合せを与えられている。

【0169】

投薬
ある実施形態では、本明細書に記載の化合物を含有する組成物は、予防的および／または治療的処置のために投与される。特定の治療用途では、組成物は、疾患または疾病の症状の少なくとも１つを治癒するか少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で、疾患または疾病を既に患っている患者に投与される。この使用に有効な量は、疾患または疾病の重症度と経過、治療歴、患者の健康状態、体重、および薬物に対する反応、ならびに処置を行う医師の判断に依存する。治療有効量は、用量漸増試験および／または用量範囲の臨床試験を含むがこれらに限定されない方法によって任意選択で決定される。

【0170】

予防用途では、本明細書に記載の化合物を含む組成物は、特定の疾患、障害、もしくは疾病の影響を受け易いか、またはそのリスクに曝されている患者に投与される。かかる量は、「予防的有効量または用量」であると定義される。この用途では、正確な量は、患者の健康状態や体重などにも依存する。患者に使用するとき、この用途に有効な量は、疾患、障害、または疾病の重症度と経過、治療歴、患者の健康状態および薬物に対する反応、ならびに処置する医師の判断に依存する。一態様では、予防的処置は、疾患または疾病の症状の再発を防ぐために、処置されている疾患の少なくとも１つの症状またはリスク因子を経験したことがあって現在は寛解期にある哺乳動物に、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与する工程を含む。一態様では、予防的処置は、肝損傷を予防するために、パタチン様ホスホリパーゼドメイン含有３（ｐａｔａｔｉｎ－ｌｉｋｅｐｈｏｓｐｈｏｌｉｐａｓｅｄｏｍａｉｎ－ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ３：ＰＮＰＬＡ３）多型を有する哺乳動物に、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物を投与する工程を含む。肝臓で発現されて脂質代謝に関係するタンパク質である、パタチン様ホスホリパーゼドメイン含有３（ＰＮＰＬＡ３）の１４８イソロイシン－メチオニンタンパク質変異体（１４８ＩｓｏｌｅｕｃｉｎｅｔｏＭｅｔｈｉｏｎｉｎｅｐｒｏｔｅｉｎｖａｒｉａｎｔ）（Ｉ１４８Ｍ）は、近年では肝臓脂肪含有量の主要な決定因子であると特定されている。一部の試験では、Ｉ１４８Ｍ変異体は、単純な脂肪過多症から脂肪性肝炎や進行性線維症まで、脂肪肝に関連する肝損傷の全スペクトルの素因となることが認められた。さらに、Ｉ１４８Ｍ変異体は、アルコール性脂肪性肝炎から肝硬変への進行の主要な決定因子を表し、慢性Ｃ型肝炎ウイルス肝炎、場合によっては慢性Ｂ型肝炎ウイルス肝炎、遺伝性ヘモクロマトーシス、および原発性硬化性胆管炎における線維発生および関連する臨床的転帰に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、ＰＮＰＬＡ３多型は、肝疾患の進行を予測するために使用される。

【0171】

患者の疾病が改善されない特定の実施形態では、患者の疾患もしくは疾病の症状を改善、またはその他の方法で抑制するか制限するために、医師の裁量により化合物の投与は、長期的に、すなわち患者の生存時間全体を含む長期間にわたり投与される。

【0172】

患者の状態が改善する特定の実施形態では、投与されている薬物の用量は、一時的に減らされるか、または一定期間にわたり一時的に止められる（すなわち、「休薬期間」）。特定の実施形態では、休薬期間の長さは、ほんの一例として、２日、３日、４日、５日、６日、７日、１０日、１２日、１５日、２０日、または２８日以上を含めて、２日から１年の間である。休薬期間中の用量減少は、ほんの一例として、１０％、１５％、２０％、２５％、３０％、３５％、４０％、４５％、５０％、５５％、６０％、６５％、７０％、７５％、８０％、８５％、９０％、９５％、および１００％を含めて、ほんの一例として１０％～１００％である。

【0173】

患者の状態が改善すると、必要に応じて維持量が投与される。続いて、特定の実施形態では、投与の用量もしくは頻度、またはその両方は、症状に応じて、疾患、障害、または疾病の改善が保持される程度にまで減少される。しかし、ある実施形態では、患者は、症状の再発後に長期間にわたり間欠的または毎日の処置を必要とする。

【0174】

このような量に相当する所与の薬剤の量は、特定の化合物、疾患の状態と重症度、処置を必要とする対象または宿主の同一性（例えば、体重、性別）などの因子に依存して変動するが、それにも関係なく、例えば投与されている特定の薬剤、投与経路、処置されている疾病、および処置されている対象または宿主を含む、その症例を取り巻く特別な状況に応じて決定される。

【0175】

しかし、一般的にヒト成人の処置に使用される用量は、典型的に１日に０．０１ｍｇ～５０００ｍｇの範囲である。一態様では、成人の処置に利用される用量は、約１ｍｇ／日～約１０００ｍｇ／日である。一実施形態では、望ましい用量は、単回用量で、または、例えば１日２、３、４回以上のサブ用量として、同時もしくは適切な間隔で投与される分割用量で提供される。

【0176】

一実施形態では、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩に適切な毎日の投与量は、体重１ｋｇにつき約０．０１～約５０ｍｇである。いくつかの実施形態では、剤形中の有効成分の毎日の投与量または量は、個々の処置レジメンに関する多くの変数に基づいて、本明細書に示される範囲より少なくなるか、または高くなる。様々な実施形態では、毎日の投与量および単位投与量は、使用される化合物の活性、処置される疾患または疾病、投与の様式、対象個別の要件、処置されている疾患または疾病の重症度、医師の判断を含むがこれらに限定されない多くの変数に依存して変更される。

【0177】

こうした治療レジメンの毒性と治療効果は、ＬＤ_１０とＥＤ_９０の判定を含むがこれらに限定されない、細胞培養物または実験動物における標準の製薬手順により判定される。治療指数は毒性と治療効果との用量比であり、ＬＤ_１０とＥＤ_９０の比として表される。ある実施形態では、細胞培養アッセイと動物試験から得たデータは、ヒトを含む哺乳動物に使用するための治療上有効な１日量の範囲および／または治療上有効な単位用量を製剤化するのに使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物の毎日の投与量は、毒性が最小限であるＥＤ_５０を含む循環濃度の範囲内にある。ある実施形態では、毎日の投与量の範囲および／または単位投与量は、使用される剤形および利用される投与経路に応じて、この範囲内で変動する。

【0178】

前述の態様のいずれかでは、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩が、有効量で（ａ）哺乳動物に全身に投与され、および／または（ｂ）哺乳動物に経口投与され、および／または（ｃ）哺乳動物に静脈内投与され、および／または（ｄ）哺乳動物に注射され、および／または（ｅ）哺乳動物に局所投与され、および／または（ｆ）哺乳動物に非全身または局所投与される、さらなる実施形態がある。

【0179】

前述の態様のいずれかでは、（ｉ）化合物が１日１回投与される、または（ｉｉ）化合物が１日にわたり哺乳動物に複数回投与されるさらなる実施形態を含む、有効量の化合物の単回投与を含むさらなる実施形態がある。

【0180】

前述の態様のいずれかでは、有効量の化合物の複数回投与を含むさらなる実施形態が提供され、当該実施形態は、（ｉ）化合物が継続的または断続的に単回投与として投与され、（ｉｉ）複数回投与の間隔が６時間ごとであり、（ｉｉｉ）化合物が８時間ごとに哺乳動物に投与され、（ｉｖ）化合物が１２時間ごとに対象に投与され、（ｖ）化合物が２４時間ごとに対象に投与される、さらなる実施形態を含む。さらなるまたは代替的な実施形態では、上記方法は休薬期間を含み、化合物の投与は一時的に中断され、または投与されている化合物の量は一時的に減らされ、休薬期間の終わりに化合物の投薬が再開される。一実施形態では、休薬期間の長さは２日から１年まで変動する。

【0181】

投与経路
適切な投与経路として、経口投与、静脈内投与、直腸投与、エアロゾル投与、非経口投与、経眼投与、経肺投与、経粘膜投与、経皮投与、膣内投与、経耳投与、経鼻投与、局所投与が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、ほんの一例ではあるが、非経口送達として、筋肉内注射、皮下注射、静脈内注射、髄内注射のほか、くも膜下腔内注射、直接脳室内注射、腹腔内注射、リンパ内注射、鼻腔内注射も挙げられる。

【0182】

ある実施形態では、本明細書に記載される化合物は、全身的ではなく局所的に、例えば、多くの場合にデポー製剤または徐放製剤において、器官への化合物の直接注射を介して投与される。ある実施形態では、植込み（例えば、皮下または筋肉内）または筋肉内注射により、長期間作用型製剤が投与される。さらに、他の実施形態では、薬物は、標的とされた薬物送達系において、例えば、器官特異的抗体（ｏｒｇａｎ－ｓｐｅｃｉｆｉｃａｎｔｉｂｏｄｙ）を被覆したリポソームにおいて送達される。かかる実施形態では、リポソームは器官に対し標的とされ、器官により選択的に吸収される。また他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、急速放出製剤の形態、持続放出製剤の形態、または中間体放出製剤の形態で提供される。また他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は局所投与される。

【0183】

医薬組成物／製剤
本明細書に記載の化合物は、標準薬務に従い単独で、または医薬組成物中に薬学的に許容可能な担体、賦形剤、もしくは希釈剤と組み合わせて、投与を必要とする対象に投与される。一実施形態では、本発明の化合物は動物に投与される場合がある。化合物は、経口投与、または静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直腸、局所の投与経路を含めて非経口投与することができる。

【0184】

本明細書の別の態様では、本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体と、少なくとも１つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が記載される。医薬組成物は、活性化合物を薬学的に使用可能な製剤へと処理するのを容易にする１つまたは複数の薬学的に許容可能な不活性成分を用いて、従来どおりに製剤化される。適切な製剤は、選択される投与経路に依存する。本明細書に記載の医薬組成物の概要は、例えば、Ｒｅｍｉｎｇｔｏｎ：ＴｈｅＳｃｉｅｎｃｅａｎｄＰｒａｃｔｉｃｅｏｆＰｈａｒｍａｃｙ，ＮｉｎｅｔｅｅｎｔｈＥｄ（Ｅａｓｔｏｎ，Ｐａ．：ＭａｃｋＰｕｂｌｉｓｈｉｎｇＣｏｍｐａｎｙ，１９９５）、Ｈｏｏｖｅｒ，ＪｏｈｎＥ．，Ｒｅｍｉｎｇｔｏｎ’ｓＰｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌＳｃｉｅｎｃｅｓ，ＭａｃｋＰｕｂｌｉｓｈｉｎｇＣｏ．，Ｅａｓｔｏｎ，Ｐｅｎｎｓｙｌｖａｎｉａ１９７５、Ｌｉｂｅｒｍａｎ，Ｈ．Ａ．ａｎｄＬａｃｈｍａｎ，Ｌ．，Ｅｄｓ．，ＰｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌＤｏｓａｇｅＦｏｒｍｓ，ＭａｒｃｅｌＤｅｃｋｅｒ，ＮｅｗＹｏｒｋ，Ｎ．Ｙ．，１９８０、およびＰｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌＤｏｓａｇｅＦｏｒｍｓａｎｄＤｒｕｇＤｅｌｉｖｅｒｙＳｙｓｔｅｍｓ，ＳｅｖｅｎｔｈＥｄ．（ＬｉｐｐｉｎｃｏｔｔＷｉｌｌｉａｍｓ＆Ｗｉｌｋｉｎｓ１９９９）で見ることができ、これらの文献は開示のために参照により本明細書で援用される。

【0185】

いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な賦形剤は、担体、充填剤、懸濁化剤、香料、甘味剤、崩壊剤、分散剤、界面活性剤、潤滑剤、着色剤、希釈剤、可溶化剤、湿潤剤、可塑剤、安定化剤、浸透促進剤、湿潤剤、起泡防止剤、抗酸化剤、防腐剤、およびそれらのあらゆる組合せから選択される。

【0186】

本明細書に記載の医薬組成物は、経口、非経口（例えば、静脈内、皮下、筋肉内）、鼻腔内、頬側、局所、直腸、または経皮の投与経路を含むがこれらに限定されない多くの投与経路により対象に投与される。本明細書に記載の医薬製剤には、水性液体分散剤、液体、ゲル、シロップ、エリキシル剤、スラリー、懸濁剤、自己乳化分散剤、固溶体、リポソーム分散剤、エアロゾル、固形経口剤形、粉末剤、即時放出製剤、制御放出製剤、急速溶解製剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、粉末剤、糖衣錠、発泡性製剤、凍結乾燥製剤、遅延放出製剤、持続放出製剤、徐放製剤、パルス放出製剤、多重微粒子製剤、および即時放出・制御放出の混合型製剤（ｍｉｘｅｄｉｍｍｅｄｉａｔｅａｎｄｃｏｎｔｒｏｌｌｅｄｒｅｌｅａｓｅｆｏｒｍｕｌａｔｉｏｎｓ）が挙げられるが、これらに限定されない。

【0187】

本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体を含む医薬組成物は、ほんの一例として、従来の混合、溶解、粒状化、糖衣錠製造、粉末化、乳化、カプセル化、封入、圧縮のプロセスなどの従来様式で製造される。

【0188】

経口用の医薬組成物は、１つまたは複数の固形賦形剤を、本明細書に記載される１つまたは複数の化合物と混合し、得られた混合物を任意選択で粉砕し、必要に応じて適切な助剤を添加した後に顆粒の混合物を処理して、錠剤または糖衣錠コア（ｄｒａｇｅｅｃｏｒｅｓ）を得ることにより混合される。適切な賦形剤として、例えばラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトールを含む糖などの充填材、例えばトウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントガム、メチルセルロース、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース調製物、またはポリビニルピロリドン（ＰＶＰもしくはポビドン）やリン酸カルシウムなどの他のものが挙げられる。必要に応じて、架橋クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、寒天、もしくはアルギン酸、またはアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸塩といった崩壊剤が添加される。いくつかの実施形態では、識別のために、または活性化合物用量の異なる組合せを特徴付けるために、染料または色素が、錠剤または糖衣錠コーティングに添加される。

【0189】

経口投与される医薬組成物として、ゼラチン製の押込み式カプセルのほか、ゼラチン、およびグリセロールやソルビトールなどの可塑剤で作られた密閉式の軟カプセルが挙げられる。押込み式カプセルには、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および／またはタルクやステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、ならびに任意選択で安定剤と混合した有効成分が含まれる。軟カプセル中、活性化合物は、脂肪油、流動パラフィン、液体ポリエチレングリコールなどの好適な液体に溶解または懸濁される。いくつかの実施形態では、安定剤が添加される。

【0190】

非経口用の医薬組成物は、注入または注射として製剤化される。いくつかの実施形態では、注射または注入に適した医薬組成物として、本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体を含む滅菌水溶液、分散液、または滅菌粉末が挙げられる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は液体担体を含む。いくつかの実施形態では、液体担体は、例えば、水、生理食塩水、エタノール、ポリオール（例えば、グリセリン、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど）、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびこれらのあらゆる組合せを含む溶媒または液体分散媒体である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、微生物の成長を防止する防腐剤をさらに含む。

【0191】

組合せ
本明細書には、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、もしくは立体異性体を追加の治療剤と組み合わせて使用し、肝疾患、代謝疾患、または循環器疾患を処置する方法が開示される。

【0192】

いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、糖尿病または糖尿病関連の疾患もしくは疾病の処置に使用される。

【0193】

いくつかの例では、追加の治療剤は、スタチン、インスリン抵抗性改善薬、インスリン分泌促進薬、αグルコシダーゼ阻害剤、ＧＬＰアゴニスト、ＧＩＰアゴニスト、ＴＨＲβアゴニスト、ＰＤＥ阻害剤、ＤＰＰ－４阻害剤（シタグリプチン、ビルダグリプチン、サキサグリプチン、リナグリプチン、アナグリプチン、テネリグリプチン、アログリプチン、ゲミグリプチン、デュトグリプチンなど）、カテコールアミン（エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミンなど）、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体（ＰＰＡＲ）－γアゴニスト（例えば、チアゾリジンジオン（ＴＺＤ）［ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、リボグリタゾン、トログリタゾンなど］、アレグリタザル、ファルグリタザル、ムラグリタザル、またはテサグリタザル）、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体（ＰＰＡＲ）－αアゴニスト、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体（ＰＰＡＲ）－δアゴニスト、ファルネソイドＸ受容体（ＦＸＲ）アゴニスト（例えば、オベチコール酸）、またはそれらの組合せを含む。場合により、スタチンはＨＭＧ－ＣｏＡ還元酵素阻害剤である。他の例では、追加の治療剤として、魚油、フィブラート、ナイアシンなどのビタミン、レチノイン酸（例えば、９シス－レチノイン酸）、ニコチンアミドリボヌクレオシド、もしくはそれらのアナログ、またはそれらの組合せが挙げられる。他の例では、追加の治療剤として、ＡＣＣ阻害剤、ＦＧＦ１９およびＦＧＦ２１模倣物、ＣＣＲ２／ＣＣＲ５アンタゴニスト、またはそれらの組合せが挙げられる。

【0194】

いくつかの実施形態では、追加の治療剤はビビトロールである。

【0195】

いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、ＨＭＧ－ＣｏＡリダクターゼ阻害剤、魚油、フィブラート、ナイアシンなどのスタチン、またはそれらの組合せである。他の例では、追加の治療剤は、オルリスタットなど脂質吸収を予防する脂質異常症薬である。

【0196】

いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、食物摂取による体重増加および／または血糖値上昇を低下させるなど、糖尿病と糖尿病関連の障害または疾病の処置のための、レチノイン酸やトコフェニルなどのビタミンである。

【0197】

いくつかの実施形態で、追加の治療剤は、グルコース低下剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、抗肥満症剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体（ＰＰＡＲ）アゴニスト（ガンマ、デュアル、またはパン）、ジペプチジルペプチダーゼ（ＩＶ）阻害剤、グルカゴン様ペプチド－１（ＧＬＰ－Ｉ）アナログ、インスリンまたはインスリンアナログ、インスリン分泌促進物質、ナトリウムグルコース共輸送体２（ＳＧＬＴ２）阻害剤、グルコファージ（ｇｌｕｃｏｐｈａｇｅ）、ヒトアミリンアナログ、ビグアニド、アルファ－グルコシダーゼ阻害剤、メグリチニド、チアゾリジンジオン、およびスルホニル尿素の中から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、メトホルミン、シタグリプチン、サキサグリプチン、レパグリニド、ナテグリニド、エキセナチド、リラグルチド、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、インスリングラルギン、インスリンデテミル、インスリンイソフェン、およびグルカゴン様ペプチド１、またはそれらのあらゆる組合せである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、脂質低下剤である。

【0198】

いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、抗酸化剤、ブデソニドなどのコルチコステロイド、抗腫瘍壊死因子（ＴＮＦ）、またはそれらの組合せである。

【0199】

いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、本明細書に開示される化合物と同時に投与される。いくつかの実施形態では、追加の治療剤と本明細書に開示される化合物は、連続して投与される。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、本明細書に開示される化合物ほど頻繁に投与されない。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、本明細書に開示される化合物より頻繁に投与される。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、本明細書に開示される化合物の投与前に投与される。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、本明細書に開示される化合物の投与後に投与される。

【実施例】

【0200】

実施例１：３－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チオフェン－２－カルボキサミドの合成

【0201】

【化15】

【0202】

工程１：メチル３－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チオフェン－２－カルボキシレートの合成
３－クロロ－４－メトキシ安息香酸（１．２５ｇ、６．７０ｍｍｏｌ）とメチル３－アミノチオフェン－２－カルボキシレート（１．０５ｇ、６．７０ｍｍｏｌ）のピリジン（２５．０ｍＬ）撹拌溶液に、塩化ホスホリル（０．６３ｍＬ、６．７０ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を室温で３時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を氷冷２Ｎ塩酸（１００ｍＬ）に注ぎ入れた。沈殿した固形物を濾過して水（２５ｍＬで２回）で洗浄し、真空下で乾燥することで、メチル３－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チオフェン－２－カルボキシレートを黄色固形物（１．２ｇ、粗製）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１４Ｈ１２ＣｌＮＯ４Ｓ，３２５．８；ｆｏｕｎｄ，３２６．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0203】

工程２：４－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボン酸の合成
メチル４－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボキシレート（０．８ｇ、２．４６ｍｍｏｌ）をジクロロメタン（１００ｍＬ）に溶解した撹拌溶液に、トリクロロアルミニウム（１．６４ｇ、１２．３ｍｍｏｌ）とエタンチオール（０．８ｍＬ、１２．３ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を周囲温度で１６時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をジクロロメタン（４００ｍＬ）で希釈し、水（１５０ｍＬ）で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で乾燥することで、粗製の４－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボン酸を黄色のガム（０．４ｇ、粗製）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１２Ｈ８ＣｌＮＯ４Ｓ，２９７．７；ｆｏｕｎｄ，２９８．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0204】

工程３：３－（６－（（１Ｈ－インダゾール－６－イル）オキシ）ピリジン－２－イル）－２－フルオロフェノールの合成
３－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チオフェン－２－カルボン酸（０．６ｇ、２．０２ｍｍｏｌ）の固形物に塩化チオニル（１０．０ｍＬ）を０℃で添加した。
反応混合物を７０℃に加温して３時間維持した。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－チエノ［３，２－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オンを茶色の粘性固形物（０．４ｇ、粗製）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１２Ｈ６ＣｌＮＯ３Ｓ，２７９．７；ｆｏｕｎｄ，２８０．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0205】

工程４：３－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チオフェン－２－カルボキサミドの合成
２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－チエノ［３，２－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン（０．３５ｇ、１．２５ｍｍｏｌ）のＮ，Ｎ－ジメチルホルムアミド（５ｍＬ）撹拌溶液に、Ｎ，Ｎ－ジイソプロピルエチルアミン（１．２ｍＬ、７．１５ｍｍｏｌ）と（２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（０．２ｇ、１．２５ｍｍｏｌ）を周囲温度で添加し、さらに３時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を水（２０ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（１０ｍＬで３回）で抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾燥することで、粗製生成物を得た。この粗製生成物をさらに逆相分取ＨＰＬＣにより精製し、純粋な画分を集めて真空下で蒸発させることで、純粋な３－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チオフェン－２－カルボキサミド（５０ｍｇ、８．１％）をオレンジ色の固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２１Ｈ１９ＣｌＮ２Ｏ４Ｓ，４３０．９；ｆｏｕｎｄ，４３１．１（Ｍ＋Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １２．１０６（ｓ，１Ｈ），１１．０７（ｓ，１Ｈ），８．３８（ｓ，１Ｈ），８．０３（ｍ，１Ｈ），７．８３（ｓ，１Ｈ），７．７２－７．６５（ｍ，２Ｈ），７．１８－７．０９（ｓ，３Ｈ），６．９８－６．９１（ｍ，１Ｈ），６．８９－６．８０（ｍ，１Ｈ），３．７６（ｓ，３Ｈ），３．４８－３．４１（ｍ，２Ｈ），２．８３－２．７７（ｍ，２Ｈ）。

【0206】

以下の化合物を、実施例１に記載の方法と実験手順を使用して合成した。

【0207】

【表3】

【0208】

実施例１０：Ｎ－（２－｛［２－（２－メトキシフェニル）エチル］カルバモイル｝チオフェン－３－イル）ピリジン－４－カルボキサミドの合成

【0209】

【化16】

【0210】

工程１：メチル３－（イソニコチンアミド）チオフェン－２－カルボキシレートの合成
ピリジン－４－カルボン酸（１．０ｇ、８．１２ｍｍｏｌ）のピリジン（２０ｍＬ）撹拌溶液に、メチル３－アミノチオフェン－２－カルボキシレート（１．０２ｇ、６．５０ｍｍｏｌ）と塩化ホスホリル（１．２５ｍＬ、２４．４ｍｍｏｌ）を０℃で滴加した後、窒素雰囲気下、室温で２時間撹拌した。反応の進行状況をＴＬＣによりモニタリングした。酢酸エチル（５０ｍＬ）を反応混合物に添加し、沈殿した固形物を濾過し、得られた濾液を真空下で濃縮することで、メチル３－（ピリジン－４－アミド）チオフェン－２－カルボキシレート（６５０ｍｇ、２．４８ｍｍｏｌ）を黄色固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１２Ｈ１０Ｎ２Ｏ３Ｓ，２６２．０４；ｆｏｕｎｄ，２６３．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0211】

工程２：３－（イソニコチンアミド）チオフェン－２－カルボン酸の合成
メチル３－（ピリジン－４－アミド）チオフェン－２－カルボキシレート（０．６５ｇ、２．４８ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン：水：メタノール（４：１：１）（１０．０ｍＬ）撹拌溶液を室温で５分間撹拌後、これに水酸化リチウム粉体溶液（０．２１ｇ、８．６７ｍｍｏｌ）を添加し、室温で１時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣を水（１０ｍＬ）で希釈し、１Ｎ塩酸水溶液で酸性化してｐＨを約４．０とし、沈殿した固形物を濾過し、得られた固形物をｎ－ペンタン（２０ｍＬ）で洗浄することで、３－（ピリジン－４－アミド）チオフェン－２－カルボン酸を茶色固形物（０．１５ｇ、２４％ｍｍｏｌ）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１１Ｈ８Ｎ２Ｏ３Ｓ，２４８．０３；ｆｏｕｎｄ，２４９．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0212】

工程３：Ｎ－（２－｛［２－（２－メトキシフェニル）エチル］カルバモイル｝チオフェン－３－イル）ピリジン－４－カルボキサミドの合成
３－（ピリジン－４－アミド）チオフェン－２－カルボン酸（０．１５ｇ、０．６０ｍｍｏｌ）のＮ，Ｎ－ジメチルホルムアミド（２．ｍＬ）撹拌溶液に、Ｎ，Ｎ－ジメチルピリジン－４－アミン（０．２５ｇ、２．１１ｍｍｏｌ）、（｛［３－（ジメチルアミノ）プロピル］イミノ｝メチリデン）（エチル）アミンヒドロクロリド（０．２３ｇ、１．２１ｍｍｏｌ）を添加し、不活性条件下、０℃で１０分間撹拌した後、この溶液に２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（９１．４ｍｇ、０．６０４ｍｍｏｌ）を添加し、室温で１６時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を水（２０ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（２５ｍＬで２回）で抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾燥することで、粗製生成物（ｃｒｕｄｅ）を得た。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、得られた固形物をジエチルエーテル（１０ｍＬ）でさらにトリチュレートすることで、Ｎ－（２－｛［２－（２－メトキシフェニル）エチル］カルバモイル｝チオフェン－３－イル）ピリジン－４－カルボキサミド（０．０１５ｇ、収率：７％）を白色結晶固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２０Ｈ１９Ｎ３Ｏ３Ｓ，３８１．１１；ｆｏｕｎｄ，３８０．０（Ｍ－Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １２．３９（ｓ，１Ｈ），８．８４（ｄ，Ｊ＝４．８Ｈｚ，２Ｈ），８．５１（ｓ，１Ｈ），８．０６１（ｄ，Ｊ＝５．６Ｈｚ，１Ｈ），７．７９（ｍ，３Ｈ），７．１２－７．１９（ｍ，２Ｈ），６．９４（ｄ，Ｊ＝７．６Ｈｚ，１Ｈ），６．８４（ｔ，Ｊ＝７．６Ｈｚ，１Ｈ），３．７７（ｓ，３Ｈ），３．４５（ｑ，Ｊ＝６．４Ｈｚ，２Ｈ），２．８２（ｔ，Ｊ＝７．２Ｈｚ，２Ｈ）。

【0213】

実施例１１：２－（２－クロロ－４－（（２－（（２－メトキシフェネチル）カルバモイル）チオフェン－３－イル）カルバモイル）フェノキシ）酢酸の合成

【0214】

【化17】

【0215】

工程１：エチル２－（２－クロロ－４－（（２－（（２－メトキシフェネチル）カルバモイル）チオフェン－３－イル）カルバモイル）フェノキシ）アセテートの合成
３－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チオフェン－２－カルボキサミド（０．１５ｇ、０．３４８ｍｍｏｌ）をアセトン（３ｍＬ）に溶解した撹拌溶液に、炭酸カリウム（０．１４ｇ、１．０４ｍｍｏｌ）を添加し、反応混合物を１６時間かけて６０℃に加温した。反応の完了後、反応混合物を水（１０ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（１０ｍＬで３回）で抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾燥することで、粗製生成物を得た。粗製生成物を、酢酸エチル－ヘキサン勾配を用いたフラッシュクロマトグラフィー（生成物は約１５％の酢酸エチル－ヘキサンで溶出する）により精製した。精製により、エチル２－（２－クロロ－４－（（２－（（２－メトキシフェネチル）カルバモイル）チオフェン－３－イル）カルバモイル）フェノキシ）アセテートを白色固形物（０．１ｇ、５５．５％）として得た。ＬＣ－ＭＳｍ／ｚｃａｌｃｄｆｏｒＣ_２５Ｈ_２５ＣｌＮ_２Ｏ_６Ｓ，５１６．１１；ｆｏｕｎｄ５１７．１［Ｍ＋Ｈ］。

【0216】

工程２：２－（２－クロロ－４－（（２－（（２－メトキシフェネチル）カルバモイル）チオフェン－３－イル）カルバモイル）フェノキシ）酢酸の合成
エチル２－（２－クロロ－４－（（２－（（２－メトキシフェネチル）カルバモイル）チオフェン－３－イル）カルバモイル）フェノキシ）アセテート（０．１ｇ、０．１９３ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン：水：メタノール（４：１：１、３．０ｍＬ）の撹拌溶液を室温で５分間撹拌し、水酸化リチウム（０．０３５ｇ、０．７７４ｍｍｏｌ）を添加した。室温で１時間、撹拌を継続した。ＴＬＣにより、出発材料の完全な消費と極性スポット（ｐｏｌａｒｓｐｏｔ）の形成を認めた。反応混合物を真空下で濃縮し、水（１０ｍＬ）で希釈し、１ＮＨＣｌで酸性化してｐＨを約４．０とした。沈殿した固形物を濾過し、ｎ－ペンタン（１５ｍＬ）で洗浄することで、２－（２－クロロ－４－（（２－（（２－メトキシフェネチル）カルバモイル）チオフェン－３－イル）カルバモイル）フェノキシ）酢酸を白色固形物（０．０８ｇ８４．６％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ_２３Ｈ_２１ＣｌＮ_２Ｏ_６Ｓ，４８８．０８；ｆｏｕｎｄ，４８９．１（Ｍ＋Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １２．１２（ｓ，１Ｈ），８．３９（ｓ，１Ｈ），８．０３（ｄ，Ｊ＝８．４Ｈｚ，１Ｈ），７．８４（ｓ，１Ｈ），７．７４（ｓ，２Ｈ），７．１６－７．１２（ｍ，２Ｈ），７．０２（ｄ，Ｊ＝８．４Ｈｚ，１Ｈ），６．９４（ｄ，Ｊ＝８．０Ｈｚ，１Ｈ），６．８３（ｔ，Ｊ＝６．４Ｈｚ，１Ｈ），４．３５（ｓ，２Ｈ），３．７７（ｓ，３Ｈ），３．４４（ｄ，Ｊ＝５．６Ｈｚ，２Ｈ），２．８２（ｄ，Ｊ＝６Ｈｚ，２Ｈ）。

【0217】

実施例１２：７－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキサミドの合成

【0218】

【化18】

【0219】

工程１：メチル７－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキシレートの合成
メチル７－アミノチエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキシレート（０．３ｇ、１．４３ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン（５ｍＬ）撹拌溶液に、水素化ナトリウム（０．１２ｇ、２．８７ｍｍｏｌ）を０℃で添加し、同温度で１５分間撹拌した。これに３－クロロ－４－メトキシベンゾイルクロリド（０．２９ｇ、１．４３ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン（２ｍＬ）溶液を、０℃で１０分かけて滴加した。次いで反応混合物を６５℃で１６時間還流した。反応の完了後、反応混合物を、氷冷水（１０ｍＬ）でクエンチし、酢酸エチル（２ｍＬで１５回）で抽出した。有機相をブライン溶液（１０ｍＬ）で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させることで、粗製生成物を得た。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製することで、メチル７－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキシレートを黄色固形物（０．１７ｇ、３１％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ＦｏｒＣ１６Ｈ１２ＣｌＮ３Ｏ４Ｓ，３７７．０２；ｆｏｕｎｄ，３７８．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0220】

工程２：７－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボン酸の合成
メチル７－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキシレート（０．１２ｇ、０．３２ｍｍｏｌ）のジクロロメタン（２ｍＬ）撹拌溶液に、トリブロモボラン（３．１８ｍＬ、３．１８ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を周囲温度で１６時間撹拌した。反応混合物を氷冷水（２５ｍＬ）でクエンチし、ジクロロメタン（２ｍＬで２５回）で抽出した。有機相をブライン溶液（２０ｍＬ）で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させることで、７－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボン酸（０．０９ｇ）を黄色固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ＦｏｒＣ１４Ｈ８ＣｌＮ３Ｏ４Ｓ，３４８．９９；ｆｏｕｎｄ，３５０．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0221】

工程３：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－ピラジノ［２’，３’：４，５］チエノ［３，２－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オンの合成
７－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボン酸（１２０ｍｇ、０．３４ｍｍｏｌ）の固形物に塩化チオニル（２ｍＬ）を０℃で添加した。反応混合物を２時間かけて８０℃に加温した。反応の完了後に、反応混合物を真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－ピラジノ［２’，３’：４，５］チエノ［３，２－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オンを茶色の粘性固形物（０．０９ｇ）として得て、これには何のカラム精製も行わず、次の工程に使用した。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ＦｏｒＣ１４Ｈ６ＣｌＮ３Ｏ３Ｓ，３３０．９８；ｆｏｕｎｄ，３３２．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0222】

工程５：７－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキサミドの合成
２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－ピラジノ［２’，３’：４，５］チエノ［３，２－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン（０．１ｇ、０．３１ｍｍｏｌ）のＮ，Ｎ－ジメチルホルムアミド（２ｍＬ）撹拌溶液に、トリエチルアミン（０．２１ｍＬ、１．５１ｍｍｏｌ）を添加し、これに２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（０．０４６ｇ、０．３１ｍｍｏｌ）を周囲温度で添加して、１時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を水（５ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（５ｍＬで３回）で抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した富化画分をプールし、得られた残渣を逆相分取ＨＰＬＣにより再び精製した。純粋な画分を真空下で濃縮することで、純粋な７－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チエノ［２，３－ｂ］ピラジン－６－カルボキサミド（０．０１２ｇ、８％）を得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２３Ｈ１９ＣｌＮ４Ｏ４Ｓ，４８２．０８；ｆｏｕｎｄ，４８２．９（Ｍ＋Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １０．２９（ｓ，２Ｈ），８．７７（ｄ，Ｊ＝２４Ｈｚ，２Ｈ），８．３７（ｓ，１Ｈ），８．０７（ｓ，１Ｈ），７．８２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．１３－７．０４（ｍ，３Ｈ），６．８７（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），６．７１（ｔ，Ｊ＝１６Ｈｚ，１Ｈ），３．７３（ｓ，３Ｈ），３．４４－３．４５（ｍ，２Ｈ），２．７５（ｔ，Ｊ＝１２Ｈｚ，２Ｈ）。

【0223】

実施例１３：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）チオフェン－３－カルボキサミドの合成

【0224】

【化19】

【0225】

工程１：メチル２－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボキシレートの合成
メチル２－アミノチオフェン－３－カルボキシレート（１．００ｇ、６．３６ｍｍｏｌ）と３－クロロ－４－メトキシ安息香酸（１．５４ｇ、８．２７ｍｍｏｌ）のピリジン（２５．０ｍＬ）撹拌溶液に、塩化ホスホリル（１．７８ｍＬ、１９．１ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を１６時間室温で撹拌した。反応の完了後、反応混合物を冷２ＮＨＣｌ（１００ｍＬ）に注ぎ入れた。沈殿した固形物を濾過して水（２５ｍＬで２回）で洗浄し、真空下で乾燥することで、メチル２－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボキシレートを黄色固形物（０．８ｇ、４０％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１４Ｈ１２ＣｌＮＯ４Ｓ，３２５．０；ｆｏｕｎｄ，３２６．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0226】

工程２：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボン酸の合成
メチル２－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボキシレート（０．７ｇ、２．１５ｍｍｏｌ）のジクロロメタン（３ｍＬ）撹拌溶液に、三塩化アルミニウム（０．４３ｇ、３．２２ｍｍｏｌ）とエタンチオール（０．０５ｍＬ、６．４５ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を周囲温度で１６時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をジクロロメタン（２００ｍＬ）で希釈し、水（１５０ｍＬ）で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で乾燥することで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボン酸を黄色の粘性固形物（０．４ｇ、６２％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１２Ｈ８ＣｌＮＯ４Ｓ，２９６．９９；ｆｏｕｎｄ，２９８．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0227】

工程３：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン
２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）チオフェン－３－カルボン酸（０．２ｇ、０．６７ｍｍｏｌ）の固形物に塩化チオニル（３ｍＬ）を０℃で添加した。反応混合物を１時間かけて８０℃に加温した。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オンを茶色の粘性固形物（０．２ｇ、定量）として得た。この粗製生成物をさらに精製することなく次の工程に使用した。

【0228】

工程４：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チオフェン－３－カルボキサミド
２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（０．１ｇ、０．７１ｍｍｏｌ）のＮ，Ｎ－ジメチルホルムアミド（３ｍＬ）撹拌溶液に、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－４Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン（０．２ｇ、０．７１ｍｍｏｌ）とトリエチルアミン（０．０３ｍＬ、２．１５ｍｍｏｌ）を周囲温度で添加し、さらに１時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を氷水（２０ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（１０ｍＬで３回）で抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮することで、粗製生成物を得た。粗製生成物を分取ＨＰＬＣ［（カラム：ＩｎｅｒｔｓｉｌＣ１８（２５０ｍｍ×２０ｍｍ×５ｍｉｃ）、移動相Ａ：水中で０．１％ＴＦＡ；移動相Ｂ：ＡＣＮ、流速：１９ｍＬ／分）により精製した。純粋な画分を集め、真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］チオフェン－３－カルボキサミド（０．０４ｇ、１２％）を白色固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２１Ｈ１９ＣｌＮ２Ｏ４Ｓ，４３０．０８；ｆｏｕｎｄ，４３１．１（Ｍ＋Ｈ）；^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １３．２０（ｓ，１Ｈ），１１．２２（ｓ，１Ｈ），８．５６（ｓ，１Ｈ），７．８４（ｓ，１Ｈ），７．７０（ｄ，Ｊ＝８．４Ｈｚ，１Ｈ），７．４６（ｔ，Ｊ＝５．６Ｈｚ，１Ｈ），７．２０－７．１４（ｍ，３Ｈ），７．０１－６．９６（ｍ，２Ｈ），６．９４－６．８３（ｍ，１Ｈ），３．７７（ｓ，３Ｈ），３．４７（ｄ，Ｊ＝８．０Ｈｚ，２Ｈ），２．８３（ｔ，Ｊ＝８．６Ｈｚ，２Ｈ）。

【0229】

実施例１４：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキサミドの合成

【0230】

【化20】

【0231】

工程１：３－クロロ－４－メトキシベンゾイルクロリドの合成
３－クロロ－４－メトキシ安息香酸（１ｇ、５．３６ｍｍｏｌ）のジクロロメタン（１０ｍＬ）撹拌溶液に、塩化オキサリル（２．１１ｍＬ、１０．７ｍｍｏｌ）と触媒量のジメチルホルムアミド（０．１５μＬ）を０℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で３時間撹拌した。反応の進行状況をＴＬＣによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させることで、３－クロロ－４－メトキシベンゾイルクロリドを淡黄色固形物（１．０５ｇ）として得た。粗製生成物をそのまま次の工程に使用した。

【0232】

工程２：メチル２－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキシレートの合成
メチル２－アミノ－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキシレート（０．７２ｇ、３．４１ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン（５ｍＬ）撹拌溶液に、水素化ナトリウム（０．２３ｇ、９．７５ｍｍｏｌ）を０℃で添加し、得られた混合物を同温度で３０分間撹拌した。これに、３－クロロ－４－メトキシベンゾイルクロリド（１ｇ、４．８８ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（５ｍＬ）に溶解したものを０℃で添加した。添加の完了後、反応混合物を１６時間かけて６０℃に加温した。次いで反応混合物を氷冷水（５０ｍＬ）でクエンチし、酢酸エチル（７５ｍＬで２回）で抽出した。有機相をブライン溶液（２５ｍＬ）で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させることで、粗製生成物を得た。粗製生成物を、酢酸エチル－ヘキサン勾配を用いたフラッシュクロマトグラフィー（生成物は約１８％の酢酸エチル－ヘキサンで溶出する）により精製した。精製により、メチル２－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキシレートを淡黄色固形物（０．４８ｇ、２６％）として得た。ＬＣ－ＭＳｍ／ｚｃａｌｃｄｆｏｒＣ１８Ｈ１８ＣｌＮＯ４Ｓ，３７９．０６；ｆｏｕｎｄ３８０．１［Ｍ＋Ｈ］＋。

【0233】

工程３：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボン酸の合成
メチル２－（３－クロロ－４－メトキシベンズアミド）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキシレート（０．４８ｇ、１．２６ｍｍｏｌ）のジクロロメタン（２．０ｍＬ）撹拌溶液に、トリブロモボラン（６．２ｍＬ、６．３２ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を周囲温度で１６時間撹拌した。完了後、反応混合物を氷冷水（２５ｍＬ）でクエンチし、ジクロロメタン（２５ｍＬで２回）へと抽出した。有機相をブライン溶液（２０ｍＬ）で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボン酸を茶色の粘性固形物（０．３８ｇ、８５％）として得た。ＬＣ－ＭＳｍ／ｚｃａｌｃｄｆｏｒＣ１６Ｈ１４ＣｌＮＯ４Ｓ，３５１．０３；ｆｏｕｎｄ３５２．１［Ｍ＋Ｈ］。

【0234】

工程４：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－５，６，７，８－テトラヒドロ－４Ｈ－ベンゾ［４，５］チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン
２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボン酸（０．３８ｇ、１．０８ｍｍｏｌ）の固形物に塩化チオニル（１０．０ｍＬ）を０℃で添加した。反応混合物を３時間かけて７０℃に加温した。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－５，６，７，８－テトラヒドロ－４Ｈ－ベンゾ［４，５］チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オンを茶色の粘性固形物（０．３５ｇ）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１６Ｈ１２ＣｌＮＯ３Ｓ，３３３．７９；ｆｏｕｎｄ，３３４．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0235】

工程５：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキサミド
２－（３－クロロ－４－ヒドロキシフェニル）－５，６，７，８－テトラヒドロ－４Ｈ－ベンゾ［４，５］チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン（０．３８ｇ、１．１４ｍｍｏｌ）のＮ，Ｎ－ジメチルホルムアミド（５ｍＬ）撹拌溶液に、トリエチルアミン（１．２ｍＬ、３．４２ｍｍｏｌ）と（２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（０．１７ｇ、１．１４ｍｍｏｌ）を周囲温度で添加し、３時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を水（２０ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（２５ｍＬで２回）で抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮することで、粗製生成物を得た。粗製生成物を逆相分取ＨＰＬＣ［（カラム：ＩｎｅｒｔｓｉｌＣ－１８（２５０ｍｍ×２０ｍｍ×５ｍｉｃ）、移動相Ａ：水中で０．１％ＴＦＡ、移動相Ｂ：メタノール、流速：１９ｍＬ／分］により精製した。純粋な画分を集めて真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－４，５，６，７－テトラヒドロベンゾ［ｂ］チオフェン－３－カルボキサミドを白色固形物（４ｍｇ）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２５Ｈ２５ＣｌＮ２Ｏ４Ｓ，４８４．１２；ｆｏｕｎｄ，４８５．０（Ｍ＋Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １２．４１（ｓ，１Ｈ），１１．２（ｓ，１Ｈ），７．７９（ｓ，１Ｈ），７．６３－７．６５（ｍ，１Ｈ），７．３２－７．３９（ｍ，２Ｈ），７．１３－７．１５（ｍ，２Ｈ），６．９４（ｄ，Ｊ＝８．０Ｈｚ，１Ｈ），６．８４（ｔ，Ｊ＝６．８Ｈｚ，１Ｈ），３．７７（ｓ，３Ｈ），３．５１－３．５９（ｍ，２Ｈ），２．８３－２．８９（ｍ，２Ｈ），２．６－２．６２（ｍ，２Ｈ），１．６８－１．９１（ｍ，４Ｈ），１．０１－１．１５（ｍ，２Ｈ）。

【0236】

実施例１５：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキサミドの合成

【0237】

【化21】

【0238】

工程１：メチル２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキシレート
メチル２－アミノ－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキシレート（０．０１ｇ、０．４４ｍｍｏｌ）のクロロベンゼン（３．００ｍＬ）撹拌溶液に、３－フルオロ－４－ヒドロキシ安息香酸（０．０７６ｇ、０．４４ｍｍｏｌ）を添加し、トリクロロホスファン（０．０１９ｍＬ、０．２２ｍｍｏｌ）を反応混合物に滴加した。次いで反応物を１３０℃で１６時間撹拌した。反応をＴＬＣによりモニタリングした。反応物を室温に降温し、これに氷水（５．０ｍＬ）、飽和重炭酸ナトリウム溶液（２．０ｍＬ）を添加し、５分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して乾燥することで、メチル２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキシレートを淡黄色固形物（０．１５ｇ、８５．９％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１７Ｈ１７ＣｌＮ２Ｏ４Ｓ，３８０．０６；ｆｏｕｎｄ，３８１．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0239】

工程２：２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキサミド
メチル２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキシレート（０．１５ｇ、０．３９４ｍｍｏｌ）と２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（０．１９７ｍＬ、０．３９４ｍｍｏｌ）のトルエン（３．０ｍＬ）撹拌溶液を０℃で維持し、これにトリメチルアルマン（ｔｒｉｍｅｔｈｙｌａｌｕｍａｎｅ）（０．５９ｍＬ、０．８８ｍｍｏｌ）を２分間かけて添加し、反応混合物を１１０℃で４時間撹拌した。反応をＴＬＣによってモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を氷冷水（１０ｍＬ）によりクエンチし、酢酸エチル（２ｍＬで１０回）へと抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮することで、粗製生成物を得た。粗製生成物をさらに分取ＨＰＬＣ［（カラム：ＸＢｒｉｄｇｅ－１８（２５０ｍｍ×４．６ｍｍ×５μｍ）；移動相Ａ：水中で０．１％ＴＦＡ、移動相Ｂ：アセトニトリル；流速：１９ｍＬ／分］により精製した。純粋な画分を集めて真空下で蒸発させることで、２－（３－クロロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－６－メチル－４，５，６，７－テトラヒドロチエノ［２，３－ｃ］ピリジン－３－カルボキサミド（０．０２４ｇ、１２．１５％）を白色固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２５Ｈ２６ＣｌＮ３Ｏ４Ｓ，４４９．１３；ｆｏｕｎｄ，４９８．２，（Ｍ－Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １２．２１（ｓ，１Ｈ），１１．２０（ｓ，１Ｈ），１０．０６（ｓ，１Ｈ），７．８５（ｓ，１Ｈ），７．６９（ｄ，Ｊ＝８．０Ｈｚ，２Ｈ），７．１５（ｄ，Ｊ＝８．０Ｈｚ，２Ｈ），６．９６（ｄ，Ｊ＝７．２Ｈｚ，１Ｈ），６．８５（ｄ，Ｊ＝６．８Ｈｚ，１Ｈ），４．２７（ｍ，２Ｈ），３．７９（ｓ，３Ｈ），３．５４（ｓ，４Ｈ），２．９２（ｍ，７Ｈ）。

【0240】

実施例１６：２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキサミドの合成

【0241】

【化22】

【0242】

工程１：メチル２－アミノ－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレート
２－アミノ－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレート（０．５ｇ、２．９２ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン（５．０ｍＬ）撹拌溶液に、ジトリクロロメチルカーボネート固形物（１．３０ｇ、４．３８ｍｍｏｌ）を０℃で添加した。反応混合物を６０℃で１６時間加温した。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させ、得られた固形物をジエチルエーテル（２５ｍＬで２回）で洗浄し、真空下で乾燥することで、５，６－ジメチル－２Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－２，４（１Ｈ）－ジオンを赤茶色固形物（０．４５ｇ）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ８Ｈ７ＮＯ３Ｓ，１９７．０；ｆｏｕｎｄ，１９８．０（Ｍ＋Ｈ）。

【0243】

５，６－ジメチル－２Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－２，４（１Ｈ）－ジオン（０．３ｇ、１．５２ｍｍｏｌ）のメタノール（５．０ｍＬ）撹拌溶液に、２５％ナトリウムメトキシドのメタノール（１．２２ｍＬ、７．６１ｍｍｏｌ）溶液を０℃で添加した。反応混合物を周囲温度で１６時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させることで粗製生成物を得た。粗製生成物を、ヘキサン勾配で酢酸エチルを用いたフラッシュクロマトグラフィー（必要な生成物は約１０％の酢酸エチル－ヘキサンで溶出する）により精製した。精製により、メチル２－アミノ－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレートを白色固形物（０．２ｇ、７０．９％）として得た。ＬＣ－ＭＳｍ／ｚｃａｌｃｄｆｏｒＣ８Ｈ１１ＮＯ２Ｓ，１８５．０；ｆｏｕｎｄ１８６．１［Ｍ＋Ｈ］。

【0244】

工程２：メチル２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレート
メチル２－アミノ－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレート（０．１ｇ、０．５４ｍｍｏｌ）のクロロベンゼン（３．００ｍＬ）撹拌溶液に、３－フルオロ－４－ヒドロキシ安息香酸（０．０８４ｇ、０．５４μｍｏｌ）を添加した。これにトリクロロホスファン（０．０２３ｍＬ、０．２７ｍｍｏｌ）を滴加した。次いで反応物を１３０℃で１６時間撹拌した。反応をＴＬＣによりモニタリングした。反応物を室温に降温し、これに氷水（５．０ｍＬ）、飽和炭酸水素ナトリウム溶液（２．０ｍＬ）、および６ＮＨＣｌ水溶液（２．０ｍＬ）を添加し、５分間撹拌した。濾過後に観察した沈降反応により、メチル２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレートを淡黄色固形物（０．１５ｇ、８５．９３％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１５Ｈ１４ＦＮＯ４Ｓ，３２３．０６；ｆｏｕｎｄ，３２４．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0245】

工程３：２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボン酸
メチル２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキシレート（０．１５ｇ、０．４６ｍｍｏｌ）のテトラヒドロフラン：水：メタノール（４：１：１、５．０ｍＬ）溶液を、室温で５分間撹拌し、水酸化リチウム粉体溶液（０．０５８ｇ、１．３９ｍｍｏｌ）を添加し、室温で１時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣を水（５ｍＬ）で希釈し、１ＮＨＣｌで酸性化することでｐＨを約４．０とした。沈殿した固形物を濾過し、ｎ－ペンタン（２０ｍＬ）で洗浄することで、２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボン酸をオフホワイト固形物（０．０７ｇ、４８．７％）として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１４Ｈ１２ＦＮＯ４Ｓ，３０９．０５；ｆｏｕｎｄ，３１０．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0246】

工程４：２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシフェニル）－５，６－ジメチル－４Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン
２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボン酸（０．０７ｇ、０．２２ｍｍｏｌ）の固形物に塩化チオニル（２．０ｍＬ）を０℃で添加した。反応混合物を２時間かけて８０℃に加温した。反応をＴＬＣによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を真空下で蒸発させることで、２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシフェニル）－５，６－ジメチル－４Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン（０．０９５ｇ）を得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ１４Ｈ１０ＦＮＯ３Ｓ，２９１．０；ｆｏｕｎｄ，２９２．１（Ｍ＋Ｈ）。

【0247】

工程５：２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－（２－メトキシフェネチル）－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキサミドの合成
２－（２－メトキシフェニル）エタン－１－アミン（０．０５０ｇ、０．３３ｍｍｏｌ）のＮ，Ｎ－ジメチルホルムアミド（２ｍＬ）撹拌溶液に、２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシフェニル）－５，６－ジメチル－４Ｈ－チエノ［２，３－ｄ］［１，３］オキサジン－４－オン（０．０９６ｇ、０．３３ｍｍｏｌ）とトリエチルアミン（０．１３ｍＬ、０．９９２ｍｍｏｌ）を周囲温度で添加し、さらに１時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を氷水（５ｍＬ）に注ぎ入れ、酢酸エチル（１０ｍＬで３回）へと抽出した。有機相を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮することで、粗製生成物を得た。粗製生成物をさらに分取ＨＰＬＣ（カラム：ＸＢｒｉｄｇｅＣ－１８（２５０ｍｍ×２０ｍｍ×５μｍ）；移動相Ａ：水中で０．１％アンモニア、移動相Ｂ：ＡＣＮ；流速：１９．０ｍＬ／分）により精製した。純粋な画分を集め、真空下で蒸発させることで、２－（３－フルオロ－４－ヒドロキシベンズアミド）－Ｎ－Ｎ－［２－（２－メトキシフェニル）エチル］－４，５－ジメチルチオフェン－３－カルボキサミド（０．０２７ｇ、１８．４％）を白色固形物として得た。ＬＣＭＳ（ＥＳ）ｍ／ｚｃａｌｃｄ．ｆｏｒＣ２３Ｈ２３ＦＮ２Ｏ４Ｓ，４４２．１；ｆｏｕｎｄ，４４３．２，（Ｍ＋Ｈ）。^１ＨＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＤＭＳＯ－ｄ６）δ １２．０４（ｓ，１Ｈ），１０．７７（ｓ，１Ｈ），７．５７（ｄ，Ｊ＝１２Ｈｚ，２Ｈ），７．５１（ｄ，Ｊ＝８．４Ｈｚ，１Ｈ），７．１３（ｍ，３Ｈ），６．９３（ｄ，Ｊ＝８．４Ｈｚ，１Ｈ），６．８２（ｔ，Ｊ＝１４．４Ｈｚ，１Ｈ），３．７７（ｓ，３Ｈ），３．５２（ｍ，２Ｈ），２．８４（ｔ，Ｊ＝１４．０Ｈｚ，２Ｈ），２．３０（ｓ，３Ｈ），２．０９（ｓ，３Ｈ）。

【0248】

以下の化合物を、実施例１および１０～１６に記載の方法と実験手順を使用して合成した。

【0249】

【表4-1】

【0250】

【表4-2】

【0251】

【表4-3】

【0252】

実施例Ａ：ＨＳＤ１７ｓ１３活性の評価と阻害剤の特定におけるＮＡＤＨ検出アッセイ
蛍光ベースのロイコトリエンＢ３（ＬＴＢ３）アッセイにおいて、基質ＬＴＢ３の脱水素反応中にＮＡＤ＋から生成したＮＡＤＨの蛍光をモニタリングする。３８４ウェルプレート（Ｇｒｅｉｎｅｒ；＃６５５０７６）中、試薬として２５μＭＬＴＢ３（Ｃａｙｍａｎ；＃２０１０９）、３ｍＭＮＡＤ^＋（Ｓｉｇｍａ；＃Ｎ０６２３）、１２５ｎＭＨＳＤ１７Ｂ１３酵素（院内；大腸菌はＨｉｓタグ付きの精製された可溶性タンパク質を発現した）、ｐＨ７．４１Ｍリン酸カリウム緩衝液、および１％ＤＭＳＯを含有する２０μｌ反応体積（最終濃度）で、反応を行った。ＮＡＤ＋と酵素を同時添加することで反応を開始し、２６．５℃で１時間モニタリングした。ＮＡＤＨの生成は、１時間での蛍光シグナル（励起３４０ｎｍ、発光４４５ｎｍ）からｔ＝０でのベースライン蛍光を減算したものとして測定した。ＬＴＢ３（陰性対照値）がない状態での蛍光シグナルはすべての値から減算し、その結果、ＮＡＤＨの基質依存性の産生が反映された。相対蛍光単位の酵素活性速度への変換を可能とするためのＮＡＤＨ標準を含めた。被験化合物が存在する状態での酵素活性は未阻害酵素活性の割合として表し、阻害剤濃度に対してプロットを行った。４つのパラメータ・ロジスティック・モデルとＭｉｃｒｏｓｏｆｔＥｘｃｅｌＳｏｌｖｅｒ（登録商標）ソフトウェアを用いて、非線形回帰を行った。１０個の阻害剤濃度に対し二通りに試験を行った（３０μＭ～２．５ｎＭの範囲）。２つの独立した濃度応答アッセイを行って幾何平均を報告し、＝／－ＳＥＭであった。

【0253】

実施例Ｂ：ＨＳＤ１７ｓ１３活性の評価と阻害剤の特定におけるエストロン検出アッセイ
液体クロマトグラフィー／質量分析法（ＬＣ／ＭＳ）エストロン検出アッセイにより、ＨＳＤ１７Ｂ１３によるエストラジオールからエストロンへの変換をモニタリングする。本アッセイは、９６ｗｐフォーマット（ＥｐｐｅｎｄｏｒｆｄｅｅｐｗｅｌｌＰｌａｔｅ９６／５００）で、４μＭエストラジオール（Ｅ２；Ｃａｙｍａｎ；＃１０００６３１５）、６ｍＭＮＡＤ^＋（Ｓｉｇｍａ；＃Ｎ０６２３）、および３０ｎＭＨＳＤ１７Ｂ１３酵素（院内；大腸菌はＨｉｓタグ付の精製された可溶性タンパク質を発現した）を含有する８０μｌ反応体積中、ｐＨ７．４の１Ｍリン酸カリウム緩衝液と０．５％ビヒクル（ＤＭＳＯ）において実施した。反応物を２６．５℃で２時間インキュベートし、エストラジオール（Ｅ２）からエストロン（Ｅ１）への変換を、ＬＣＭＳ等級の試薬を用いてＥ１に対しＬＣ－ＭＳ／ＭＳに基づく分析物検出により定量した。内部標準として重水素化（Ｄ４）－Ｅ１（ＣｌｅａｒＳｙｎｔｈ；＃ＣＳ－Ｔ－５４２７３；５００ｎｇ／ｍＬの最終濃度）を含有する２体積のアセトニトリル（ＭｅＣＮ；ＬＣＭＳ等級；ＣＡＳ＃７５／０５／８）を添加することで、反応を終了した。試料を事前に用意したＢｏｎｄＥｌｕｔ－Ｃ１８抽出カートリッジ（３ｍＬ；Ａｇｉｌｅｎｔ；＃１２１０２０２８）に適用し、洗浄し、ＭｅＣＮ中で溶出した。溶出物を窒素の下で乾燥させ、６０％メタノール（ＬＣＭＳ等級のメタノール；ＣＡＳ＃６７／５６／１）中で再懸濁させてから、解析に提出した。定量化にＥ１の標準曲線を含めた。試料の解析は、ＸＢｒｉｄｇｅＢＥＨＣ１８カラム（Ｗａｔｅｒｓ；＃１８６００３０３３）上、ＭｅＣＮ中の０．１％ジエチルアミン（移動相Ａ；ＤＥＡＣＡＳ＃１０９－８９－７）とｍｉｌｌｉ－Ｑ水中の０．１％ジエチルアミン（移動相Ｂ）を用いて、最大２５％Ｂで３分の勾配において行った。ＭＲＭ解析を使用してネガティブモードで分析物を検出し、Ｅ２のＲＴは１．８５分、Ｅ１のＲＴは２分であった。ＮＡＤ^＋の不在下での酵素活性を試料から減算し、特異的酵素活性の値を得た。被験試料が存在する状態での酵素活性は未阻害酵素活性の割合として表し、阻害剤濃度に対してプロットを行った。ＧｒａｐｈＰａｄＰｒｉｓｍソフトウェア（ＧｒａｐｈＰａｄＳｏｆｔｗａｒｅ，ＬａＪｏｌｌａ，ＣＡ）上で厳格な結合阻害剤についてのモリソン方程式（以下を参照）を用いて、非線形回帰を行った。精査はすべて、抽出プロセス中にプールされた後にＬＣ－ＭＳ／ＭＳ解析において複製として注入された複製評価で行った。

【0254】

モリソン方程式：Ｙ＝Ｖｏ^＊（１－（（（（Ｅｔ＋Ｘ＋Ｑ）－（（（Ｅｔ＋Ｘ＋Ｑ）＾２）－４^＊Ｅｔ^＊Ｘ）＾０．５））／（２^＊Ｅｔ）））

【0255】

Ｙ＝阻害剤存在下での活性、Ｖｏ＝阻害剤不在下での活性、Ｅｔ＝合計酵素濃度、Ｘ＝阻害剤濃度、Ｑ＝（Ｋｉ^＊（１＋（Ｓ／Ｋｍ）））、式中、Ｋｉは阻害定数であり、Ｋｍはミハエリス定数であり、Ｓは基質濃度である。

【0256】

両実施例に関するデータを下記の表２に示す。

【0257】

【表5-1】