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特表2023-537363測定方法、情報取得方法、送信方法、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(54)【発明の名称】測定方法、情報取得方法、送信方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20230824BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20230824BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507997
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2023-03-02
(86)【国際出願番号】 CN2021111218
(87)【国際公開番号】W WO2022028582
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010782387.6
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】陳 晶晶
(72)【発明者】
【氏名】張 曉然
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、測定方法、情報取得方法、送信方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。該方法は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定することを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される測定方法であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定することを含む。
【請求項2】
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告すること、
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告すること、
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告すること、
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
CSI-RSの受信時間に関する情報は、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
FFTに関する情報は、
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か、
端末がサポートするFFTの数、
のうちの少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
CSI-RSの最小間隔に関する情報は、
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数、
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数、
のうちの少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項3に記載の方法。
【請求項8】
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項4に記載の方法。
【請求項9】
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項5に記載の方法。
【請求項10】
端末に適用される情報取得方法であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得することを含む。
【請求項11】
前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器に適用される情報送信方法であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信することを含む。
【請求項14】
前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である請求項14に記載の方法。
【請求項16】
端末に適用される測定装置であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定するための測定決定モジュールを含む。
【請求項17】
端末であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて測定指標を決定することを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するトランシーバを含む。
【請求項18】
前記プロセッサは、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告すること、
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告すること、
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告すること、
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する請求項17に記載の端末。
【請求項19】
CSI-RSの受信時間に関する情報は、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む請求項17又は18に記載の端末。
【請求項20】
FFTに関する情報は、
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か、
端末がサポートするFFTの数、
のうちの少なくとも1つを含む請求項17又は18に記載の端末。
【請求項21】
SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む請求項17又は18に記載の端末。
【請求項22】
CSI-RSの最小間隔に関する情報は、
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数、
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数、
のうちの少なくとも1つを含む請求項17又は18に記載の端末。
【請求項23】
前記プロセッサは、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する請求項19に記載の端末。
【請求項24】
前記プロセッサは、
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する請求項20に記載の端末。
【請求項25】
前記プロセッサは、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する請求項21に記載の端末。
【請求項26】
端末に適用される情報取得装置であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得するための情報取得モジュールを含む。
【請求項27】
端末であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得することを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するトランシーバとを含む。
【請求項28】
前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項27に記載の端末。
【請求項29】
前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である請求項28に記載の端末。
【請求項30】
ネットワーク側機器に適用される情報送信装置であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信するための送信モジュールを含む。
【請求項31】
ネットワーク側機器であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信することを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するトランシーバとを含む。
【請求項32】
前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項31に記載のネットワーク側機器。
【請求項33】
前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項34】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項1~9のいずれか1項に記載の測定方法を実現し、
又は、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項10~12のいずれか1項に記載の情報取得方法を実現し、
又は、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項13~15のいずれか1項に記載の情報送信方法を実現する。
【請求項35】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~9のいずれか1項に記載の測定方法を実現し、
又は、該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項10~12のいずれか1項に記載の情報取得方法を実現し、
又は、該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項13~15のいずれか1項に記載の情報送信方法を実現する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年8月6日に中国で提出された中国特許出願NO.202010782387.6の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特に測定方法、情報取得方法、送信方法、端末及びネットワーク側機器に係る。
【背景技術】
【0002】
チャネル状態情報参照信号CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)に基づくL3測定は、L3測定に使用されるCSI-RS構成が非常に柔軟であるため、帯域幅、密度、ビーム数など、様々な構成があり、コストと消費電力の節約の角度から、CSI-RS L3測定について端末の設計案が様々である。例えば、1つの高速フーリエ変換FFT(Fast Fourier Transform)に基づくCSI-RS測定しかできない端末もあれば、複数のFFTをサポートできる端末もある。別の例として、一部の端末は、同じ検索ツール(ベースバンド処理能力)を用いて、同期信号ブロックSSB(Synchronization Signal Block)に基づく測定とCSI-RSに基づく測定を行い、一部の端末は、独立した検索ツールによる別々のSSB測定とCSI-RSに基づく測定をサポートできる。
【0003】
関連技術において、異なる端末には異なるCSI-RS測定設計、端末の異なる行為が存在するが、現在、ネットワークからこのネットワーク中のすべての端末に同じ測定指標(例えば測定遅延、測定精度など)を配置しているため、端末によるCSI-RS測定の際に測定性能が異なり、更にネットワークのシステム性能に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例の目的は、すべての端末に同一の測定指標を配置することにより測定性能が異なり、ネットワークのシステム性能に影響を与えるという関連技術の問題を解決するために、測定方法、情報取得方法、送信方法、端末及びネットワーク側機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本開示の実施例は、測定方法を提供する。
端末に適用される測定方法であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定することを含む。
【0006】
ここで、前記方法は、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告すること、
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告すること、
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告すること、
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む。
【0007】
ここで、CSI-RSの受信時間に関する情報は、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
ここで、FFTに関する情報は、
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か、
端末がサポートするFFTの数、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
ここで、SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
ここで、CSI-RSの最小間隔に関する情報は、
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数、
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
ここで、前記方法は、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
ここで、前記方法は、
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
ここで、前記方法は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
本開示の実施例は、情報取得方法を更に提供する。
端末に適用される情報取得方法であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得することを含む。
【0015】
ここで、前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
ここで、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0017】
本開示の実施例は、情報送信方法を更に提供する。
ネットワーク側機器に適用される情報送信方法であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信することを含む。
【0018】
ここで、前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
ここで、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0020】
本開示の実施例は、測定装置を更に提供する。
端末に適用される測定装置であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定するための測定決定モジュールを含む。
【0021】
本開示の実施例は、更に端末を提供する。
端末であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて測定指標を決定することを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するトランシーバを含む。
【0022】
ここで、前記プロセッサは、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告すること、
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告すること、
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告すること、
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する。
【0023】
ここで、CSI-RSの受信時間に関する情報は、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
ここで、FFTに関する情報は、
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か、
端末がサポートするFFTの数、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
ここで、SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
ここで、CSI-RSの最小間隔に関する情報は、
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数、
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
ここで、前記プロセッサは、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する。
【0028】
ここで、前記プロセッサは、
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用すること、
端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する。
【0029】
ここで、前記プロセッサは、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に実行する。
【0030】
本開示の実施例は、情報取得装置を更に提供する。
端末に適用される情報取得装置であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得するための情報取得モジュールを含む。
【0031】
本開示の実施例は、更に端末を提供する。
端末であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得することを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するトランシーバとを含む。
【0032】
ここで、前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
ここで、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0034】
本開示の実施例は、情報送信装置を更に提供する。
ネットワーク側機器に適用される情報送信装置であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信するための送信モジュールを含む。
【0035】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器を更に提供する。
ネットワーク側機器であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信することを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するトランシーバとを含む。
【0036】
ここで、前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
ここで、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0038】
本開示の実施例は、通信機器を更に提供する。
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、上述した測定方法を実現し、
又は、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、上述した情報取得方法を実現し、
又は、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、上述した情報送信方法を実現する。
【0039】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
該プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した測定方法を実現し、
又は、該プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した情報取得方法を実現し、
又は、該プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した情報送信方法を実現する。
【発明の効果】
【0040】
本開示の実施例の測定方法、情報取得方法、送信方法、端末及びネットワーク側機器において、複数の測定指標(測定遅延、測定精度等)を制定し、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、該端末に適用される測定指標を決定する。異なる端末は、異なる測定指標を適用することができ、それによって各端末の測定性能を最適化し、ネットワークのシステム性能を向上させる。及び/又は、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つを報告することにより、ネットワークによる的確なスケジューリングや測定リソースの割り当てに寄与し、システム性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本開示の実施例による測定方法の工程概略図である。
図2】本開示の実施例による情報取得方法の工程概略図である。
図3】本開示の実施例による情報送信方法の工程概略図である。
図4】本開示の実施例による測定装置の構成図である。
図5】本開示の実施例による端末の構成図その1である。
図6】本開示の実施例による情報取得装置の構成図である。
図7】本開示の実施例による端末の構成図その2である。
図8】本開示の実施例による情報送信装置の構成図である。
図9】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本開示が解決しようとする技術的問題、技術案及び利点をより明確にするために、以下に図面及び具体的な実施例に関連して詳細に説明する。
【0043】
図1に示すように、本開示の実施例は、端末に適用される測定方法を提供し、以下を含む。
ステップ11において、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定する。
【0044】
本開示の実施例において、異なる端末に適用することができる複数の測定指標を制定することにより、各端末の測定性能を最適化し、ネットワークのシステム性能を向上させる。
【0045】
1つの選択可能な実施例として、前記方法は、以下の少なくとも1つを更に含む。
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告する;
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告する;
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告する;
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告する。
【0046】
端末が第1の情報、第2の情報、第3の情報及び第4の情報のうちの少なくとも1つを報告する場合、ネットワークは、異なる情報を報告する端末に対して、異なるスケジューリングアルゴリズム又は測定リソース割り当てを採用し、更にシステム性能を向上させることができる。
【0047】
なお、本開示の実施例における端末による測定指標の決定及び関連情報の報告は、1つの選択可能な実施例にすぎない。別の選択可能な実施例として、端末は、関連情報(すなわち、第1の情報、第2の情報、第3の情報及び第4の情報のうちの少なくとも1つ)のみを報告する。また別の選択可能な実施例として、端末は、関連情報のみに基づいて測定指標を決定する(すなわち、関連情報を報告しない)。
【0048】
1つの好適な実施例として、上記のCSI-RSの受信時間に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か。
【0049】
ここで、本願で言及する前記CSI-RSの受信時間差又は到達時間差とは、サービスセルに対するCSI-RSの時間差を意味するか、又は、隣接セルCSI-RSとサービスセルCSI-RSがUEに到達する時間差を意味するか、又は、測定すべきCSI-RSとサービスセルCSI-RSがUEに到達する時間差を意味するか、又は、異なるセルからのCSI-RSの端末受信時間差を意味するか、又は、端末が受信した異なるセルからのCSI-RSの到達時間差を意味する。サービスセルと隣接セルのCSI-RSの端末受信時間差であってもよいし、ある周波数点における任意の2セルのCSI-RSの端末受信時間差であってもよい。上記時間差は、時間オフセット(timing offset)としても記述される。例えば、ターゲットCSI-RSとサービスセルのタイミングとの間の時間バイアス(同周波数測定シーン)であってもよいし、あるセルのタイミングとターゲットCSI-RSとの間の時間バイアス(異周波数測定シーン)であってもよい。
【0050】
ここで、上記第1の閾値及び/又は第2の閾値は、例えばXマイクロ秒であってもよいし、Yシンボル/スロットで指示してもよいし、サイクリックプレフィックスCP、CP/2、MRTD(最大受信時間差)、deriveSSB-IndexFromCell(同期信号ブロックビームの測定を補助するパラメータ)で指示してもよい。本開示の実施例は、CSI-RSの受信時間に関する情報があり、異なる情報は、異なる端末が処理できるセル間のデータ到達時間差に対応する。
【0051】
ここで、第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否かは、具体的に、サービスセルのタイミングに基づく隣接セルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否かを指す。
【0052】
ここで、第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否かは、端末が隣接セルのタイミングに基づいてCSI-RSの受信又は測定を完了することができるか否かを指す。ここで、第3のセルとは、CSI-RS構成においてcell id(セルid)によって識別されるセルを指す。
【0053】
なお、端末から報告されたCSI-RSの受信時間に関する情報が、CSI-RSの受信時間差が第1の閾値以下であり、又はCSI-RSの受信時間差の最大値が第2の閾値以下であることを指示した場合、端末が単一の高速フーリエ変換FFTモジュールに基づいて受信及び/又は測定を行うことができることを暗黙的指示する。
【0054】
別の好適な実施例として、上記のFFTに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か;
端末がサポートするFFTの数。
【0055】
ここで、FFTの数とは、端末がサポートするFFTの数を指す。例えば1つのFFTが4096ポイントのFFTを行うことができ、端末が2つの4096ポイントのFFTをサポートする場合、そのときのFFTの数は、2である。
【0056】
なお、端末が2つ以上のFFTをサポートしていない場合、又は、端末がサポートするFFTの数が1である場合、端末は、単一のFFTモジュールに基づいて同周波数及び/異周波数のCSI-RSの受信及び/又は測定を行うことができる。
【0057】
また別の好適な実施例として、上記のSSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か。
【0058】
また別の好適な実施例として、上記CSI-RSの最小間隔に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数;
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数。
【0059】
ここで、「2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数」は、2つの連続するスロットの最初のスロットの最後のCSI-RSリソースと2つ目のスロットの最初のCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数を含む。
【0060】
本開示の実施例において、測定指標は、測定時間及び/又は測定精度を含む。本開示の実施例は、それぞれ第1の測定指標、第2の測定指標である少なくとも2つの測定指標を提供する。第1の測定指標は、第2の測定指標より優れており、例えば測定時間がより短く、及び/又は測定精度がより良く、及び/又は測定精度を適用するチャネル品質(受信エネルギーと干渉ノイズの比)の範囲がより広く、及び/又は測定時間を適用するチャネル品質(受信エネルギーと干渉ノイズの比)の範囲がより広い。
【0061】
例えば、第1の測定指標は、max(T1,N1*K1*T2)*S1、及び/又は、max(T1,N1*K1*max(T2,T3))*S1、及び/又は、N1*K1*T3*S1、及び/又は、max(T1,N1*max(T4,T2)*S1、及び/又は、max(T1,N1*max(T4,T2,T3))*S1、及び/又は、N1*max(T4,T3)*S1である。ここで、T1は、第1の時間長(ある固定時間長)であり、N1は、非ゼロ正数であり、K1は、CSI-RS周期と測定間隔周期MGRPに関する因子であり、T2は、CSI-RS周期であり、T3は、DRX周期であり、T4は、測定間隔周期MGRPである。同周波数シーンにおいて、S1は、キャリアアグリゲーションのキャリア数に関する因子であり、異周波数シーンにおいて、S1は、周波数点の数に関する因子である。
【0062】
更に例えば、第2の測定指標は、max(T1_2,N1_2*K1_2*T2_2)xS1_2、及び/又は、max(T1_2,N1_2*K1_2*max(T2_2,T3_2))*S1_2、及び/又は、N1_2*K1_2*T3_2*S1_2、及び/又は、max(T1_2,N1_2*max(T4_2,T2_2))*S1_2、及び/又は、max(T1_2,N1_2*max(T4_2,T2_2,T3_2))*S1_2、及び/又は、N1_2*max(T4_2,T3_2))*S1_2である。ここで、T1_2は、第1時間長(ある固定時間長)であり、N1_2は、非ゼロ正数であり、K1_2は、CSI-RS周期と測定間隔周期MGRPに関する因子であり、T2_2は、CSI-RS周期であり、T3_2は、DRX周期であり、T4_2は、測定間隔周期MGRPである。同周波数シーンにおいて、S1_2は、キャリアアグリゲーションのキャリア数に関する因子であり、異周波数シーンにおいて、S1_2は、周波数点の数に関する因子である。
【0063】
なお、第1の測定指標は、第2の測定指標と比べて少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0064】
1つの選択可能な実施例として、前記方法は、以下の少なくとも1つを含む。
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用する(CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値より大きくならないのであれば、第1の測定指標を適用すると記述してもよい);
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用する;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用する;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用する;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する。
【0065】
別の選択可能な実施例として、前記方法は、以下の少なくとも1つを含む。
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用する;
端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用する。
【0066】
また別の選択可能な実施例として、前記方法は、以下の少なくとも1つを含む。
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する。
【0067】
以上をまとめると、本開示の実施例において、複数の測定指標(測定遅延、測定精度等)を制定し、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、該端末に適用される測定指標を決定する。異なる端末は、異なる測定指標を適用することができ、それによって各端末の測定性能を最適化し、ネットワークのシステム性能を向上させる。及び/又は、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つを報告することにより、ネットワークによる的確なスケジューリングや測定リソースの割り当てに寄与し、システム性能を向上させる。
【0068】
本開示の実施例による測定方法をより明確に説明するために、以下にいくつかの例に関連して説明する。
【0069】
例1:
ネットワークから第1の閾値及び/又は第2の閾値を発行し、端末は、その閾値を用いて、どの測定指標が採用されているかを評価することができる(このステップは、選択可能であり、プロトコルに予め関連規定があれば、ネットワークからその閾値を発行しなくてもよい)。
端末は、上記閾値及び/又はデータ到達時間差に基づいて、採用する測定指標を決定する。
この例では、ネットワークには端末の能力情報(すなわち、第1の情報、第2の情報、第3の情報及び第4の情報のうちの少なくとも1つ)がないため、ネットワークでは、ネットワーク内のすべての端末が同じ測定指標を採用していると見なす。故に、本例では、端末は、使用する測定指標を独自に選択する。
【0070】
例2:
端末は、同時に処理することができる異なるセルからのデータの時間差(すなわちCSI-RSの受信時間差)を報告する。
ネットワークから第1の閾値及び/又は第2の閾値を発行する。端末は、その閾値を用いて、どの測定指標が採用されているかを評価することができる(このステップは、選択可能であり、プロトコルに予め関連規定があれば、ネットワークからその閾値を発行しなくてもよい)。
端末は、データ到達時間差と閾値(選択可能)に基づいて、採用する測定指標を決定する。
この例では、ネットワークは、端末能力(すなわちCSI-RSの受信時間差)を知っているので、異なる能力の端末の測定挙動を推定し、より最適なスケジューリングを実現することができる。
【0071】
例3:
端末は、FFT能力を報告する。
ネットワークからFFT閾値を発行する。端末は、その閾値を用いて、どの測定指標が採用されているかを評価することができる(このステップは、選択可能であり、プロトコルに予め関連規定があれば、ネットワークからその閾値を発行しなくてもよい)。
端末は、自身のFFT能力と上記FFT閾値(選択可能)に基づいて、採用する測定指標を決定する。
【0072】
例4:
端末は、SSB測定とCSI-RS測定の同時処理又は並行処理をサポートするか否かを報告する(このステップは、選択可能であり、端末は、報告しなくてもよい)。
端末がSSB測定とCSI-RS測定の同時処理又は並列処理をサポートする場合、CSSF(測定リソース割当)の計算は、SSBとCSI-RSを区別してそれぞれ単独で行う。つまりCSSFSSBは、SSBの測定指標に適用し、CSSFCSI-RSは、CSI-RSの測定指標に適用する。端末がSSB測定とCSI-RS測定の同時処理をサポートしていない場合、又は端末がSSB測定とCSI-RS測定のシリアル処理しかできない場合、CSSFの計算は、SSB周波数点とCSI-RS周波数点を考慮する。つまりCSSFは、SSB測定とCSI-RS測定指標によって共有されて使用される。
【0073】
例5:
端末は、SSB測定とCSI-RS測定の同時処理又は並行処理をサポートするか否かを報告する(このステップは、選択可能であり、端末は、報告しなくてもよい)。
端末がSSB測定とCSI-RS測定の同時処理又は並行処理をサポートする場合、CSSFの計算は、SSBとCSI-RSを区別してそれぞれ単独で行う。ここでCSI-RSは、また、associatedSSB(関連SSB)を配置するか否かによって、異なるCSSF計算方式を採用する。CSSFCSI-RSは、CSI-RS without associatedSSBの測定指標に適用する。CSSFSSB_CSI-RSは、SSBとCSI-RS with associatedSSBの測定指標に適用する。端末がSSB測定とCSI-RS測定の同時処理をサポートしていない場合、又は端末がSSB測定とCSI-RS測定のシリアル処理しかできない場合、CSSFの計算は、SSB周波数点とCSI-RS周波数点を考慮する。つまりCSSFは、SSB測定とCSI-RS測定指標によって共有されて使用される。
【0074】
図2に示すように、本開示の実施例は、端末に適用される情報取得方法を更に提供し、以下を含む。
ステップ21では、ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得する。
【0075】
ここで、端末は、この第5の情報を受信し、単一の高速フーリエ変換FFTに基づいてチャネル状態情報参照信号CSI-RS測定を行うことができる。
【0076】
1つの選択可能な実施例として、前記第5の情報は、以下の少なくとも1つを含む。
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報;
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満である;
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満である。
【0077】
1つの実施形態として、ネットワークから、このネットワーク又はセル間で同期しているかを指示する指示情報のみを発行し、例えば1ビットであれば、このビットを1にセットすると、同期を表す。また例えば、対応するIEがtrue(イネーブル)に構成されることにより、同期を表す。更に、このネットワーク又はセル間で同期しているかを指示する指示情報をネットワークから発行することは、セル間の同期誤差又は同期精度が第2の閾値未満であること、及び/又は、セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第3の閾値未満であることを暗黙的に意味する。端末は、そのネットワーク又はセル間で同期しているかを指示する指示情報を受信すると、セル間の同期誤差又は同期精度を知ることができる。
【0078】
ここで、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0079】
例えば、ネットワークがこの第5の情報をイネーブルにする場合、基地局間の同期誤差がAus未満、又はCP未満、又はCP/N未満であることを意味する。その場合、このネットワーク下の端末は、単一のFFTに基づいてデータを受信することができる。又は、例えば、ネットワークがこの第5の情報をイネーブルにする場合、基地局間の同期誤差+伝送遅延差がBus未満、又はCP未満、又はCP/N未満であることを意味する。その場合、このネットワーク下の端末は、単一のFFTに基づいてデータを受信することができる。ただし、A、Bは、予め設定された閾値である。
【0080】
以上をまとめると、本開示の実施例における端末は、ネットワークから指示されたネットワーク同期に関する情報に基づいて、ネットワーク指示に基づいて測定精度を向上させることができる。
【0081】
図3に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報送信方法を更に提供し、以下を含む。
ステップ31では、ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信する。ここで、端末は、この第5の情報を受信し、単一の高速フーリエ変換FFTに基づいてチャネル状態情報参照信号CSI-RS測定を行うことができる。
【0082】
1つの選択可能な実施例として、前記第5の情報は、以下の少なくとも1つを含む。
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報;
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満である;
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満である。
【0083】
1つの実施形態として、ネットワークから、このネットワーク又はセル間で同期しているかを指示する指示情報のみを発行し、例えば1ビットであれば、このビットを1にセットすると、同期を表す。また例えば、対応するIEがtrue(イネーブル)に構成されることにより、同期を表す。更に、このネットワーク又はセル間で同期しているかを指示する指示情報をネットワークから発行することは、セル間の同期誤差又は同期精度が第2の閾値未満であること、及び/又は、セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第3の閾値未満であることを暗黙的に意味する。端末は、そのネットワーク又はセル間で同期しているかを指示する指示情報を受信すると、セル間の同期誤差又は同期精度を知ることができる。
【0084】
ここで、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0085】
例えば、ネットワークがこの第5の情報をイネーブルにする場合、基地局間の同期誤差がAus未満、又はCP未満、又はCP/N未満であることを意味する。その場合、このネットワーク下の端末は、単一のFFTに基づいてデータを受信することができる。又は、例えば、ネットワークがこの第5の情報をイネーブルにする場合、基地局間の同期誤差+伝送遅延差がBus未満、又はCP未満、又はCP/N未満であることを意味する。その場合、このネットワーク下の端末は、単一のFFTに基づいてデータを受信することができる。ただし、A、Bは、予め設定された閾値である。
【0086】
以上をまとめると、本開示の実施例における端末は、ネットワークから指示されたネットワーク同期に関する情報に基づいて、ネットワーク指示に基づいて測定精度を向上させることができる。
【0087】
図4に示すように、本開示の実施例は、端末に適用される測定装置を更に提供し、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定するための測定決定モジュール41を含む。
【0088】
1つの選択可能な実施例として、前記装置は、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告するための第1の報告モジュール、
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告するための第2の報告モジュール、
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告するための第3の報告モジュール、
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告するための第4の報告モジュール、
のうちの少なくとも1つを更に含む。
【0089】
1つの選択可能な実施例として、CSI-RSの受信時間に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か。
【0090】
1つの選択可能な実施例として、FFTに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か;
端末がサポートするFFTの数。
【0091】
1つの選択可能な実施例として、SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か。
【0092】
1つの選択可能な実施例として、CSI-RSの最小間隔に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数;
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数。
【0093】
1つの選択可能な実施例として、前記装置は、第1の適用モジュールを更に含む。
前記第1の適用モジュールは、
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用し、
又は、CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用し、
又は、CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用し、
又は、CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用し、
又は、第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用し、
又は、第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用し、
又は、関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用し、
又は、単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する。
【0094】
1つの選択可能な実施例として、前記装置は、第2の適用モジュールを更に含む。
前記第2の適用モジュールは、
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用し、
又は、端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用し、
又は、端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用する。
【0095】
1つの選択可能な実施例として、前記装置は、第3の適用モジュールを更に含む。
前記第3の適用モジュールは、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用し、
又は、独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用し、
又は、専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用し、
又は、専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する。
【0096】
本開示の実施例において、複数の測定指標(測定遅延、測定精度等)を制定し、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、該端末に適用される測定指標を決定する。異なる端末は、異なる測定指標を適用することができ、それによって各端末の測定性能を最適化し、ネットワークのシステム性能を向上させる。及び/又は、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つを報告することにより、ネットワークによる的確なスケジューリングや測定リソースの割り当てに寄与し、システム性能を向上させる。
【0097】
なお、本開示の実施例による測定装置は、上記測定方法を実行可能な装置であり、上記測定方法のすべての実施例は、いずれもこの装置に適用し、同じ又は類似な有益な効果を達成することもできる。
【0098】
図5に示すように、本開示の実施例は、更に端末を提供し、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて測定指標を決定することを実行するためのプロセッサ500と、
プロセッサ500による制御でデータを送受信するトランシーバ510を含む。
【0099】
1つの選択可能な実施例として、前記プロセッサ500は、更に以下の少なくとも1つを実行する。
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告する;
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告する;
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告する;
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告する。
【0100】
1つの選択可能な実施例として、CSI-RSの受信時間に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であるか否か;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であるか否か;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするか否か。
【0101】
1つの選択可能な実施例として、FFTに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
端末が2つ以上のFFTをサポートするか否か;
端末がサポートするFFTの数。
【0102】
1つの選択可能な実施例として、SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするか否か;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするか否か;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするか否か。
【0103】
1つの選択可能な実施例として、CSI-RSの最小間隔に関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数;
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数。
【0104】
1つの選択可能な実施例として、前記プロセッサ500は、更に以下の少なくとも1つを実行する。
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用する;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用する;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用する;
CSI-RSの受信時間差又は到達時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用する;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する。
【0105】
1つの選択可能な実施例として、前記プロセッサ500は、更に以下の少なくとも1つを実行する。
端末が2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
端末が2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
端末がサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用する;
端末がサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用する。
【0106】
1つの選択可能な実施例として、前記プロセッサ500は、更に以下の少なくとも1つを実行する。
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートするのであれば、第1の測定指標を適用する;
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を端末がサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用する。
【0107】
本開示の実施例において、複数の測定指標(測定遅延、測定精度等)を制定し、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、該端末に適用される測定指標を決定する。異なる端末は、異なる測定指標を適用することができ、それによって各端末の測定性能を最適化し、ネットワークのシステム性能を向上させる。及び/又は、端末は、チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つを報告することにより、ネットワークによる的確なスケジューリングや測定リソースの割り当てに寄与し、システム性能を向上させる。
【0108】
なお、本開示の実施例による端末は、上記測定方法を実行可能な端末であり、上記測定方法のすべての実施例は、いずれもこの端末に適用し、同じ又は類似な有益な効果を達成することもできる。
【0109】
図6に示すように、本開示の実施例は、端末に適用される情報取得装置を更に提供し、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得するための情報取得モジュール61を含む。
【0110】
1つの選択可能な実施例として、前記第5の情報は、以下の少なくとも1つを含む。
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報;
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満である;
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満である。
【0111】
1つの選択可能な実施例として、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0112】
本開示の実施例における端末は、ネットワークから指示されたネットワーク同期に関する情報に基づいて、ネットワーク指示に基づいて測定精度を向上させることができる。
【0113】
なお、本開示の実施例による情報取得装置は、上記情報取得方法を実行可能な装置であり、上記情報取得方法のすべての実施例は、いずれもこの装置に適用し、同じ又は類似な有益な効果を達成することもできる。
【0114】
図7に示すように、本開示の実施例は、更に端末を提供し、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得することを実行するためのプロセッサ700と、
プロセッサ700による制御でデータを送受信するトランシーバ710とを含む。
【0115】
1つの選択可能な実施例として、前記第5の情報は、以下の少なくとも1つを含む。
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報;
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満である;
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満である。
【0116】
1つの選択可能な実施例として、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0117】
本開示の実施例における端末は、ネットワークから指示されたネットワーク同期に関する情報に基づいて、ネットワーク指示に基づいて測定精度を向上させることができる。
【0118】
なお、本開示の実施例による端末は、上記情報取得方法を実行可能な端末であり、上記情報取得方法のすべての実施例は、いずれもこの端末に適用し、同じ又は類似な有益な効果を達成することもできる。
【0119】
図8に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報送信装置を更に提供し、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信するための送信モジュール81を含む。
【0120】
1つの選択可能な実施例として、ここで、前記第5の情報は、以下の少なくとも1つを含む。
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報;
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満である;
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満である。
【0121】
1つの選択可能な実施例として、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0122】
本開示の実施例における端末は、ネットワークから指示されたネットワーク同期に関する情報に基づいて、ネットワーク指示に基づいて測定精度を向上させることができる。
【0123】
なお、本開示の実施例による情報送信装置は、上記情報送信方法を実行可能な装置であり、上記情報送信方法のすべての実施例は、いずれもこの装置に適用し、同じ又は類似な有益な効果を達成することもできる。
【0124】
図9に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を更に提供し、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信することを実行するためのプロセッサ900と、
プロセッサ900による制御でデータを送受信するトランシーバ910とを含む。
【0125】
1つの選択可能な実施例として、前記第5の情報は、以下の少なくとも1つを含む。
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報;
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満である;
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満である。
【0126】
1つの選択可能な実施例として、前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である。
【0127】
本開示の実施例における端末は、ネットワークから指示されたネットワーク同期に関する情報に基づいて、ネットワーク指示に基づいて測定精度を向上させることができる。
【0128】
なお、本開示の実施例によるネットワーク側機器は、上記情報送信方法を実行可能な装置であり、上記情報送信方法のすべての実施例は、いずれもこのネットワーク側機器に適用し、同じ又は類似な有益な効果を達成することもできる。
【0129】
本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器を更に提供し、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、上述した測定方法の実施例又は情報取得方法の実施例又は情報送信方法の実施例の各プロセスを実現し、同じ技術効果を達成することもできるが、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0130】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、該プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した測定方法の実施例又は情報取得方法の実施例又は情報送信方法の実施例の各プロセスを実現し、同じ技術効果を達成することもできるが、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0131】
本願の実施例が、方法、システム、又はコンピュータプログラムプロダクトとして提供できることは、当業者には明らかである。したがって、本願は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用できる。更に、本願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体(磁気ディスクメモリ又は光学メモリなどを含むが、それらに限られない)で実施されるコンピュータプログラムプロダクトの形態を採用できる。
【0132】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現されることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供されてマシンを生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するための手段を生成するようにしてもよい。
【0133】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器に特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令は、フローチャートの1つ若しくは複数の流れ、及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を生成する。
【0134】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で一連の動作ステップを実行して、コンピュータによって実現される処理を生成し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するためのステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器上にロードされてもよい。
【0135】
なお、以上の各モジュールの分割は、あくまでも論理的機能の分割であり、実際の実現においては、全部又は一部が1つの物理的実体に統合されてもよいし、物理的に分離されてもよい。これらのモジュールは、全てソフトウェアで処理素子によって呼び出される形態で実現されてもよいし、全てハードウェアとして実現されてもよいし、更に、一部のモジュールを処理素子呼び出しソフトウェア、一部のモジュールをハードウェアとして実現することも可能である。例えば、決定モジュールは、個別に設けられた処理素子であってもよいし、上記装置のいずれかのチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のいずれかの処理素子によって上記決定モジュールの機能が呼び出されて実行されるようにしてもよい。他のモジュールの実現は、同様である。また、これらのモジュールは、全部又は一部が一体化されていてもよいし、独立して実現されていてもよい。ここでいう処理素子とは、信号の処理能力を有する集積回路のことである。実施において、上記方法の各ステップ又は上記の各モジュールは、プロセッサ素子内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。
【0136】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、上記方法を実施するように構成された1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定の集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ又は複数のマイクロプロセッサDSP(digital signal processor)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field Programmable Gate Array)などである。また、上記モジュールが、処理素子でプログラムコードを呼び出す形態で実現される場合、この処理素子は、中央処理装置CPU(Central Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサである。また、これらのモジュールは、一体化されてシステムオンチップSOC(system-on-a-chip)の形態で実現されてもよい。
【0137】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他の工程又はユニットを含んでもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、及び、AとBとCがすべて存在することの7種類のケースを含むことを示す。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBのうちの少なくとも1つ」は、「Aのみ、Bのみ、又はAとBの両方が存在する」と理解するべきである。
【0138】
以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-03-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ設備UEに適用される測定方法であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定することを含む方法
【請求項2】
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報である第1の情報を報告すること、
高速フーリエ変換FFTに関する情報である第2の情報を報告すること、
同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報である第3の情報を報告すること、
CSI-RSの最小間隔に関する情報である第4の情報を報告すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CSI-RSの受信時間に関する情報は、サービスセルに対するCSI-RSの時間差であり、又は、前記CSI-RSの受信時間に関する情報は、サービスセルに対するCSI-RSの時間差を含み、
サービスセルに対するCSI-RSの時間差が第1の閾値以下であり、及び/又は、
サービスセルに対するCSI-RSの時間差の最大値が第2の閾値以下であり、
又は、
CSI-RSの受信時間に関する情報は、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするか否か、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするか否か、
関連SSBのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするか否か、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするか否か、
を含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
FFTに関する情報は、
前記UEが2つ以上のFFTをサポートするか否か、
前記UEがサポートするFFTの数、
のうちの少なくとも1つを含み、
前記方法は、
前記UEが2つ以上のFFTをサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
前記UEが2つ以上のFFTをサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
前記UEがサポートするFFTの数が2以上であれば、第1の測定指標を適用すること、
前記UEがサポートするFFTの数が2未満であれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
SSB及びCSI-RSの測定に関する情報は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを前記UEがサポートするか否か、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を前記UEがサポートするか否か、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を前記UEがサポートするか否か、
のうちの少なくとも1つを含み、
前記方法は、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
SSB測定とCSI-RS測定を同時に行うことを前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
独立した処理モジュールによる別々のSSB測定とCSI-RS測定を前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
専用の処理モジュールによるCSI-RS測定を前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
CSI-RSの最小間隔に関する情報は、
2つの連続するスロットのCSI-RSリソース間の間隔のシンボル数、
CSI-RSが送信される2つの連続するスロット間の間隔のスロット数、
のうちの少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記CSI-RSの受信時間に関する情報は、サービスセルに対するCSI-RSの時間差であり、又は、前記CSI-RSの受信時間に関する情報は、サービスセルに対するCSI-RSの時間差を含み、
前記方法は、
サービスセルに対するCSI-RSの時間差が第1の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
サービスセルに対するCSI-RSの時間差が第1の閾値以上であれば、第2の測定指標を適用すること、
サービスセルに対するCSI-RSの時間差の最大値が第2の閾値以下であれば、第1の測定指標を適用すること、
サービスセルに対するCSI-RSの時間差の最大値が第2の閾値より大きければ、第2の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第1のセルのタイミングに基づく第2のセルのCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
第3のセルのタイミングに基づくCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
関連するSSBのタイミングに基づくCSI-RS受信又は測定を前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートするのであれば、第1の測定指標を適用すること、
単一のタイミングに基づく第1の周波数点又は第1のキャリアのCSI-RSの受信又は測定を前記UEがサポートしないのであれば、第2の測定指標を適用すること、
のうちの少なくとも1つを更に含む請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記測定指標は精度指標を含み、又は、前記測定指標は精度指標である請求項1に記載の方法
【請求項9】
ユーザ設備UEに適用される情報取得方法であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得することを含む方法
【請求項10】
前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ネットワーク側機器に適用される情報送信方法であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信することを含む方法
【請求項13】
前記第5の情報は、
セル又はネットワークが同期しているか否かの指示情報、
セル間の同期誤差又は同期精度が第3の閾値未満であること、
セル間の同期誤差又は同期精度と伝送遅延差の和が第4の閾値未満であること、
のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3の閾値及び/又は前記第4の閾値は、0以上の任意の数値、又は、サイクリックプレフィックス、又は、サイクリックプレフィックス/Nであり、ここで、Nは、2以上の整数である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ユーザ設備UEに適用される測定装置であって、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSの受信時間に関する情報、高速フーリエ変換FFTに関する情報、同期信号ブロックSSB及びCSI-RSの測定に関する情報、及びCSI-RSの最小間隔に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、測定指標を決定するための測定決定モジュールを含む装置
【請求項15】
ユーザ設備UEに適用される情報取得装置であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を取得するための情報取得モジュールを含む装置
【請求項16】
ネットワーク側機器に適用される情報送信装置であって、
ネットワーク同期に関する情報である第5の情報を送信するための送信モジュールを含む装置
【国際調査報告】