(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-01
(54)【発明の名称】垂直に配向された苗床を有する水耕システム
(51)【国際特許分類】
A01G 31/04 20060101AFI20230825BHJP
A01G 31/00 20180101ALI20230825BHJP
【FI】
A01G31/04 A
A01G31/00 601B
A01G31/00 612
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509656
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-04-06
(86)【国際出願番号】 US2021044005
(87)【国際公開番号】W WO2022035624
(87)【国際公開日】2022-02-17
(32)【優先日】2020-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523045917
【氏名又は名称】エヌダブリュ ファームス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クレマー,ロバート,ブライス
(72)【発明者】
【氏名】ハバーラッハ,ザカリー
【テーマコード(参考)】
2B314
【Fターム(参考)】
2B314MA38
2B314NA11
2B314NA13
2B314NA37
2B314NC09
2B314NC10
2B314PB08
2B314PB32
2B314PD63
(57)【要約】
水耕垂直農業システムのオーバーヘッドコンベアと共に使用するためのタワーアセンブリ。タワーアセンブリは、タワーフレームと、面板と、コネクタとを備える。タワーフレームは底部と反対側の上部を有する。面板は、タワーフレームに着脱可能に取り付けられるように構成されている。面板がタワーフレームに取り付けられたとき、面板は、少なくとも1つの植物が成長すると、少なくとも1つの植物を支持するように構成されている。コネクタは、タワーフレームの上部に取り付けられている。コネクタは、オーバーヘッドコンベアに着脱可能に取り付けられるように構成されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーバーヘッドコンベアと共に使用するためのタワーアセンブリであって、
底部と反対側の上部を有するタワーフレームと、
前記タワーフレームに着脱可能に取り付けられるように構成され、前記タワーフレームに取り付けられたときに、少なくとも1つの植物が成長すると、前記少なくとも1つの植物を支持するように構成されている面板と、
前記タワーフレームの前記上部に取り付けられ、前記オーバーヘッドコンベアに着脱可能に取り付けられるように構成されているコネクタと、を備えるタワーアセンブリ。
【請求項2】
前記タワーフレームは、互いに間隔を空けて整列する第1チャネルおよび第2チャネルを備え、
前記面板は、第2縁部と反対側の第1縁部を備え、
前記面板は、前記第1縁部および前記第2縁部を前記第1チャネルおよび前記第2チャネル内にスライドすることにより、前記タワーフレームに着脱可能に取り付けられている、請求項1に記載のタワーアセンブリ。
【請求項3】
前記タワーフレームは、前記第1チャネルと連通する貫通穴を備え、前記タワーアセンブリは、
前記貫通穴の内部に収容され、前記第1チャネル内に延び、前記面板が前記タワーフレームに対して下向きにスライドすることを防止するピンをさらに備える、請求項2に記載のタワーアセンブリ。
【請求項4】
前記面板は第1の面板であって、前記少なくとも1つの植物は少なくとも1つの第1の植物であって、前記タワーフレームは背面側と反対側の前面側を備え、前記前面側は前記第1チャネルおよび前記第2チャネルを備え、前記背面側は互いに間隔を空けて整列する第3チャネルおよび第4チャネルを備え、前記タワーアセンブリは、
第4縁部と反対側の第3縁部を備え、前記第3縁部および前記第4縁部をそれぞれ前記第3チャネルおよび前記第4チャネル内にスライドすることにより前記タワーフレームに着脱可能に取り付け可能であり、前記タワーフレームに取り付けられたときに、少なくとも1つの第2の植物が成長すると、前記少なくとも1つの第2の植物を支持するように構成されている第2の面板をさらに備える、請求項2に記載のタワーアセンブリ。
【請求項5】
前記タワーフレームと前記第1の面板との間に第1経路が画定され、前記タワーフレームと前記第2の面板との間に第2経路が画定され、前記タワーアセンブリは、
前記タワーフレームの前記上部の近傍に配置され、前記コネクタが前記オーバーヘッドコンベアに取り付けられたときに灌水システムから水および栄養素の第1部分を受け取るように構成され、前記水および栄養素の第1部分を前記第1経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第1部分が前記少なくとも1つの第1の植物に向かって前記第1経路に流下する第1灌水用漏斗と、
前記タワーフレームの前記上部の近傍に配置され、前記コネクタが前記オーバーヘッドコンベアに取り付けられたときに前記灌水システムから水および栄養素の第2部分を受け取るように構成され、前記水および栄養素の第2部分を前記第2経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第2部分が前記少なくとも1つの第2の植物に向かって前記第2経路に流下する第2灌水用漏斗とをさらに備える、前記灌水システムと共に使用するための請求項4に記載のタワーアセンブリ。
【請求項6】
前記第1灌水用漏斗および前記第2灌水用漏斗は前記コネクタに取り付けられ、
前記第1灌水用漏斗および前記第2灌水用漏斗は前記タワーフレームの前記上部の上に配置されている、請求項5に記載のタワーアセンブリ。
【請求項7】
前記面板は複数のバスケットを備え、
前記少なくとも1つの植物は、前記複数のバスケットのそれぞれに植え付けられた異なる植物を備える、請求項1に記載のタワーアセンブリ。
【請求項8】
前記複数のバスケットは、前記面板に沿って延びる線形のパターンに配置されている、請求項7に記載のタワーアセンブリ。
【請求項9】
少なくとも1つの可動式トロリーにより、前記オーバーヘッドコンベアに沿ってそれぞれ移動する複数のロードバーを備え、前記複数のロードバーはそれぞれ台座を備え、前記コネクタは、前記複数のロードバーのうちの選択されたロードバーの前記台座に配置され、前記選択されたロードバーから前記タワーフレームを吊り掛けるように構成されたフックである、前記オーバーヘッドコンベアと共に使用するための請求項1に記載のタワーアセンブリ。
【請求項10】
少なくとも1つの可動式トロリーにより、前記オーバーヘッドコンベアに沿ってそれぞれ移動する複数のロードバーを備え、前記複数のロードバーはそれぞれ平行な第1レールおよび第2レールを備え、前記第1レールには第1台座が形成され、前記第2レールには第2台座が形成され、前記第1台座は前記第2台座と整列し、前記コネクタは下向きに延びる突起を備えるフックであり、前記突起は、前記複数のロードバーのうちの選択されたロードバーの前記第1台座および前記第2台座に前記フックが配置され、前記タワーフレームが前記選択されたロードバーから吊り掛けられたときに、前記選択されたロードバーの前記第1レールと前記第2レールとの間に配置されるように構成されている、前記オーバーヘッドコンベアと共に使用するための請求項1に記載のタワーアセンブリ。
【請求項11】
前記タワーフレームの前記上部の近傍に配置され、前記コネクタが前記オーバーヘッドコンベアに取り付けられたときに灌水システムから水および栄養素の一部を受け取るように構成され、前記少なくとも1つの植物に前記水および栄養素の一部を流すように構成された灌水用漏斗をさらに備える、前記灌水システムと共に使用するための請求項1に記載のタワーアセンブリ。
【請求項12】
複数の可動式トロリーアセンブリを備えるオーバーヘッドコンベアと、
コネクタと、少なくとも1つの灌水用漏斗と、タワーフレームと、前面板と、背面板とをそれぞれ備え、前記コネクタは、前記タワーフレームを前記複数の可動式トロリーアセンブリのうちの選択された可動式トロリーアセンブリに着脱可能に接続するように構成され、前記前面板および前記背面板は前記タワーフレームに着脱可能に取り付け可能であり、前記前面板および前記背面板が前記タワーフレームに取り付けられ、前記タワーフレームが前記選択された可動式トロリーアセンブリに接続されたとき、前記前面板および前記背面板はそれぞれ植物を支持するように構成されている、複数の垂直栽培タワーアセンブリと、
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記前面板および前記背面板により支持される前記植物に光を供給するように構成された照明システムと、
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記少なくとも1つの灌水用漏斗に水および栄養素を供給するように構成された灌水システムであって、前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記灌水用漏斗は、前記灌水システムにより供給された前記水および栄養素の一部を受け取り、前記水および栄養素の前記一部を前記垂直栽培タワーアセンブリの前記前面板および前記背面板により支持される前記植物に導くように構成されている灌水システムと、を備える水耕垂直農業システム。
【請求項13】
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記コネクタを前記複数の可動式トロリーアセンブリのうちの1つに接続し、前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記コネクタを前記複数の可動式トロリーアセンブリから切り離すように構成されたロボットをさらに備える、請求項12に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項14】
前記オーバーヘッドコンベアは第1領域および第2領域を有し、
前記ロボットは、前記第1領域において、前記複数の垂直栽培タワーアセンブリと前記複数の可動式トロリーアセンブリとの接続および切り離しを行うように配置され、
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリは、前記第2領域に配置されて前記植物の生育を可能にする、請求項13に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項15】
前記オーバーヘッドコンベアを制御するように構成された少なくとも1つのコンピュータシステムをさらに備える、請求項12に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのコンピュータシステムは、前記灌水システムを制御するように構成されている、請求項15に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのコンピュータシステムは、前記照明システムを制御するように構成されている、請求項15に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項18】
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれにおいて、
前記タワーフレームと前記前面板との間に第1経路が画定され、
前記タワーフレームと前記背面板との間に第2経路が画定され、
前記少なくとも1つの灌水用漏斗は、前記タワーフレームの上部の近傍に配置された前方灌水用漏斗および後方灌水用漏斗を備え、前記前方灌水用漏斗は、前記灌水システムから水および栄養素の第1部分を受け取り、前記水および栄養素の第1部分を前記第1経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第1部分は前記前面板により支持される前記植物に向かって前記第1経路に流下し、前記後方灌水用漏斗は前記灌水システムから水および栄養素の第2部分を受け取り、前記水および栄養素の第2部分を前記第2経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第2部分は前記背面板により支持される前記植物に向かって前記第2経路に流下する、請求項12に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項19】
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれにおいて、
前記前方灌水用漏斗および前記後方灌水用漏斗は前記コネクタに取り付けられ、
前記前方灌水用漏斗および前記後方灌水用漏斗は前記タワーフレームの前記上部の上に配置されている、請求項18に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項20】
前記前面板は複数の前面バスケットを備え、
前記前面板により支持される前記植物は、前記複数の前面バスケットに植え付けられ、
前記背面板は複数の背面バスケットを備え、
前記背面板により支持される前記植物は、前記複数の背面バスケットに植え付けられている、請求項12に記載の水耕垂直農業システム。
【請求項21】
前記複数の前面バスケットは、前記前面板に沿って垂直に延びる線形のパターンに配置され、
前記複数の背面バスケットは、前記背面板に沿って垂直に延びる線形のパターンに配置されている、請求項20に記載の水耕垂直農業システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して水耕栽培システムに関し、より具体的には垂直に配向された水耕システムに関する。
【背景技術】
【0002】
水耕システムは、屋内の限られたスペース内で食物を栽培することを可能にする。食料に対する世界的な需要が高まるにつれて、その需要を満たすのに役立つ新しい水耕システムが開発されている。
【0003】
本開示に従った様々な実施形態を、以下の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】屋内水耕垂直農業システムの構成要素を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示す屋内水耕垂直農業システムの一実施形態の上面斜視図である。
【
図3】
図2のシステムのオーバーヘッドコンベアシステムの上面図である。
【
図5】
図2のシステムの照明システムの一部の前方斜視図である。
【
図6】
図2のシステムの複数の垂直栽培タワーアセンブリを運搬するキャリアアセンブリの前方斜視図である。
【
図7】
図6の垂直栽培タワーアセンブリのうちの1つの前面板の前方斜視図である。
【
図8A】
図6の垂直栽培タワーアセンブリのうちの1つのタワーフレームの背面斜視図であって、背面板およびフックがタワーフレームに挿入されている状態を示す。
【
図9】
図6の垂直栽培タワーアセンブリのうちの1つの底面斜視図である。
【
図10】
図9の垂直栽培タワーアセンブリの上面斜視図である。
【
図11】
図9の垂直栽培タワーアセンブリのフックの背面斜視図である。
【
図12】
図9の垂直栽培タワーアセンブリの灌水用漏斗の分解斜視図である。
【
図13】
図6のキャリアアセンブリおよび垂直栽培タワーアセンブリの上面斜視図であって、オーバーヘッドコンベアシステムを省略し、灌水システムから水および栄養素を受け取っている垂直栽培タワーアセンブリの概観を提供している。
【
図14】
図6の垂直栽培タワーアセンブリのうちの1つのフックを支持していることが示されたキャリアアセンブリのロードバーの前方斜視図である。
【
図15】
図1のシステムのうち1つ以上のコンピュータシステムが実装され得るハードウェア環境および動作環境の図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図面において、同様の構成要素を識別するために同様の符号が使用されている。
【0006】
概要
図1は、建物102内に設置され、部分的または完全に自動化されるように構成された水耕垂直農業システム100の構成要素を示すブロック図である。
図2を参照すると、支持構造物104が建物102内に構築されていてもよく、システム100の構成要素が支持構造物104に取り付けられていてもよい。このように、最初に建物102内に支持構造物104を設置し、その後システム100を支持構造物104に取り付けるだけで、システム100は、支持構造物104を収容するのに適切な大きさの任意の建物内に設置され得る標準的な構成要素のセットを備えてもよい。
【0007】
建物102は、特定の目的に利用され得る領域106~109に分けられていてもよい。たとえば、領域106はシステム100が占有していてもよく、領域107は植物114(
図1、6、9、および13参照)の植付けおよび/または発芽の専用としてもよく、領域108は植物114の収穫および/またはパッケージングに使用してもよく、領域109はオフィススペースとして使用してもよい。
【0008】
図1を参照すると、システム100は、垂直栽培タワーアセンブリ112が吊り掛けられるオーバーヘッドコンベアシステム110(たとえば、アルティメーション インダストリーズLLCにより構築される)を含む。オーバーヘッドコンベアシステム110は、垂直栽培タワーアセンブリ112が沿って移動する閉ループ経路116(
図3参照)を画定する。示されている実施形態では、オーバーヘッドコンベアシステム110は、領域106内に領域R1およびR2を画定するように構成されている(
図2参照)。領域R1は、垂直栽培タワーアセンブリ112のうちの新たに植付けが行われたものをオーバーヘッドコンベアシステム110に追加し、垂直栽培タワーアセンブリ112のうちの充分に成長した植物を支持しているものを収穫のためにオーバーヘッドコンベアシステム110から取り外すために使用される。新たに植付けが行われた垂直栽培タワーアセンブリが領域R1に追加された後、オーバーヘッドコンベアシステム110は、新たに植付けが行われた垂直栽培タワーアセンブリを、植物114の生育が可能な領域R2へ輸送する。領域R2内で、オーバーヘッドコンベアシステム110は、分岐して複数の平行な列118(
図2および3参照)を画定してもよく、植物114が成長するとこれに沿って垂直栽培タワーアセンブリ112が吊り掛けられる。
図2に示された実施形態において、オーバーヘッドコンベアシステム110は、平行な列118を2つのグループG1およびG2に編成しているが、このことは必須要件ではない。
図3に示されるように、第1のグループG1は第2のグループG2と実質的に直交していてもよい。示されている実施形態では、第1のグループG1は8列を備え、第2のグループG2は15列を備えている。しかしながら、このことは必須要件ではない。
【0009】
図1を参照すると、システム100は、植物114に水および栄養素138(
図13参照)を供給する灌水システム130を備えている。灌水システム130は、垂直栽培タワーアセンブリ112に上から水を供給する点滴灌漑システムとして実装されてもよい。灌水システム130は、オーバーヘッドコンベアシステム110の上部に配置され、水および栄養素138(
図13参照)を垂直栽培タワーアセンブリ112のそれぞれに直接提供するように構成された水管132(たとえば、ゴム製の水管またはホース)を備えていてもよい。灌水システム130は、水および栄養素138(
図13参照)を保持するように構成された1つ以上のタンク134を備えていてもよい。灌水システム130は、タンク134から水および栄養素138(
図13参照)を汲み上げ、水管132を通して植物114へと送り出すように構成された1つ以上のポンプ136を備えていてもよい。
【0010】
システム100は、自然の太陽光の代わりに人工光を植物114に供給する照明システム140を備える。供給された光は植物114のニーズを満たすように構成されている。照明システム140は、発光ダイオード(「LED」)146(
図3~5参照)のストリップまたはストリングとして実装され得る照明142を備える。たとえば、
図3を参照すると、両面のLEDライトが、列118のうちの隣接するものの間に一列に並べられていてもよい。
図1に示される実施形態において、照明142は、列118と並んで配置される1つ以上のラック144に取り付けられている。
【0011】
システム100は、アプリケーション152を実行するように構成された少なくとも1つのコンピュータシステム150を含む。アプリケーション152を実行するとき、コンピュータシステム150はオーバーヘッドコンベアシステム110を制御するように構成されている。このように、オーバーヘッドコンベアシステム110は、コンピュータシステム150で実行するアプリケーション152により、自動化および操作される。アプリケーション152は、システム100内において、垂直栽培タワーアセンブリ112をそれぞれどこに設置するかをオーバーヘッドコンベアシステム110に指示するように構成されている。たとえば、オーバーヘッドコンベアシステム110は、オーバーヘッドコンベアシステム110のセグメント上を移動する垂直栽培タワーアセンブリ112が、列118(
図2および3参照)のうちの特定の1つを折り返すか、またはセグメント上を移動し続けるかを決定する、複数のスイッチ部を備えていてもよい。垂直栽培タワーアセンブリ112は、フロアプランに従ってシステム100内に設置されてもよい。アプリケーション152はまた、灌水システム130および/または照明システム140を制御するように構成されていてもよい。示されている実施形態では、アプリケーション152は、灌水システム130に接続され、垂直栽培タワーアセンブリ112のそれぞれにより支持される植物114が、いつ水および栄養素138(
図13参照)の一部を受け取るかを決定する。同様に、アプリケーション152は、照明システム140に接続され、列118(
図2および3参照)のそれぞれ、または列118の一部にある植物114が、いつ光を受け取るかを決定するように構成されていてもよい。
【0012】
システム100は、垂直栽培タワーアセンブリ112に植物114を植え付け、新たに植付けが行われた垂直栽培タワーアセンブリ112をオーバーヘッドコンベアシステム110に取り付け、植物114が収穫できる状態になった際に垂直栽培タワーアセンブリ112をオーバーヘッドコンベアシステム110から取り外し、植物114を収穫するように構成された1つ以上の自動ロボットを備えていてもよい。示されている実施形態では、システム100は、領域R1内に配置されたロボット160を備える。ロボット160は、垂直栽培タワーアセンブリ112をオーバーヘッドコンベアシステム110に取り付け、植物114が収穫できる状態になった際にオーバーヘッドコンベアシステム110から垂直栽培タワーアセンブリ112を取り外すように配置され、構成されている。ロボット160は、ファナックアメリカコーポレーション(ファナックアメリカコーポレーション)により販売されているFANUC R-2000Ia/165F等のロボットアームとして実装されてもよい。
【0013】
アプリケーション152は、ロボット160を制御するように構成されていてもよい。たとえば、アプリケーション152は、植物114を垂直栽培タワーアセンブリ112に植え付けるようにロボット160に指示してもよい。そして、アプリケーション152は、垂直栽培タワーアセンブリ112をオーバーヘッドコンベアシステム110に取り付けるようにロボット160に指示してもよい。次に、アプリケーション152は、植物114の生育を可能にするために、システム100内において、垂直栽培タワーアセンブリ112のそれぞれをどこに設置するかを、オーバーヘッドコンベアシステム110に指示してもよい。アプリケーション152は、必要に応じて植物114に人工光を提供するように照明システム140に指示してもよく、アプリケーション152は、必要に応じて植物114に水および栄養素138(
図13参照)を提供するように灌水システム130に指示してもよい。垂直栽培タワーアセンブリ112のうちの特定の1つで生育している植物114が収穫できる状態になったら、アプリケーション152は、ロボット160と協力してその特定の垂直栽培タワーを領域R1に配置するようにオーバーヘッドコンベアシステム110に指示してもよい。そして、アプリケーション152は、植物114を収穫することができるように、オーバーヘッドコンベアシステム110から特定の垂直栽培タワーを取り外すようにロボット160に指示してもよい。実施形態によっては、アプリケーション152は、特定の垂直栽培タワーアセンブリから植物114を収穫するようにロボット160に指示してもよい。植物114が特定の垂直栽培タワーから除去された後、特定の垂直栽培タワーに再び植付けが行われ、再度オーバーヘッドコンベアシステム110から吊り掛けられてもよい。システム100は屋内で運用されているので、植物114の発芽、植付け、および栽培は、年間を通じて継続的に行われてもよい。
【0014】
図4に示されるように、オーバーヘッドコンベアシステム110は、トラック202に沿って移動するように構成された複数のキャリアアセンブリ200(たとえば、キャリアアセンブリ200A~200F)を備えていてもよい。
図6を参照すると、示されている実施形態では、各キャリアアセンブリ200(たとえば、キャリアアセンブリ200A)は、1つ以上のトロリーアセンブリ204Aおよび204B、ならびにロードバー206を備えている。トロリーアセンブリ204Aおよび204Bは、実質的に互いに同一であり、トラック202に沿って移動するように構成されている。示されている実施形態では、トロリーアセンブリ204Aおよび204Bは互いに間隔を空けて配置され、ロードバー206がそれらの間に延びている。トロリーアセンブリ204Aおよび204Bは、ロードバー206をトラック202から垂直方向に離して配置する。トロリーアセンブリ204Aおよび204Bはそれぞれコネクタ部208を備える。
【0015】
図14を参照すると、ロードバー206は、トロリーアセンブリ204Aおよび204B(
図6参照)のコネクタ部208(
図6参照)にそれぞれ接続されるように構成されたコネクタ210Aおよび210Bを備えている。
図6を参照すると、コネクタ部208は、略円筒状のロッドとして実装されていてもよい。
図14に示されている実施形態では、コネクタ210Aおよび210Bはそれぞれ、その中に開放端の垂直貫通チャネル211を有する、略円筒状の軸受ハウジングとして実装されている。コネクタ210Aおよび210Bの貫通チャネル211は、トロリーアセンブリ204Aおよび204B(
図6参照)のコネクタ部208(
図6参照)をそれぞれ収容するように構成されている。
図6を参照すると、コネクタ210Aの垂直貫通チャネル211(
図14参照)は、キャリアアセンブリ200Aがトラック202の湾曲部を移動する際、その中でトロリーアセンブリ204Aが回転できるように構成されている。同様に、コネクタ210Bの垂直貫通チャネル211(
図14参照)は、キャリアアセンブリ200Aがトラック202の湾曲部を移動する際、その中でトロリーアセンブリ204Bが回転できるように構成されている。コネクタ210Aおよび210Bと、トロリーアセンブリ204Aおよび204Bのコネクタ部208との間の貫通チャネル211(
図14参照)の内部に、それぞれ、軸受が配置されていてもよい。
【0016】
図14を参照すると、コネクタ210Aおよび210Bは、平行な第1レール212と第2レール213との間に取り付けられている。第1レール212および第2レール213は、実質的に互いに同一である。第1レール212は、台座216A~216Fが形成された上縁214を備え、第2レール213は、台座217A~217Fが形成された上縁215を備える。示されている実施形態では、台座216A~216Fは、上縁214に形成された切欠きとして実装され、台座217A~217Fは、上縁215に形成された切欠きとして実装されている。台座216A~216Fは、それぞれ、台座217A~217Fと整列している。
【0017】
ロードバー206は、第1バンパーB1および第2バンパーB2を備える。第1レール212および第2レール213はそれぞれ、第1バンパーB1から第2バンパーB2まで延びている。第1バンパーB1および第2バンパーB2は湾曲していてもよく、第1レール212および第2レール213を、キャリアアセンブリ200の他のものとの衝突から保護するように構成されている(
図4参照)。
【0018】
図6に示されるように、所定の数(たとえば6つ)の垂直栽培タワーアセンブリ112(たとえば垂直栽培タワーアセンブリ112A~112F)が、隣り合って一緒にロードバー206に吊り掛けられてもよい。たとえば、キャリアアセンブリ200Aは、垂直栽培タワーアセンブリ112A~112Fを1つのユニットとしてトラック202に沿って運ぶように構成されている。垂直栽培タワーアセンブリ112A~112Fは、第1レール212の台座216A~216F(
図14参照)それぞれ、および第2レール213の台座217A~217F(
図14参照)それぞれに取り付けられる。
【0019】
垂直栽培タワーアセンブリ112はそれぞれ、前面板220F、背面板220B、タワーフレーム222、フック224、前方灌水用漏斗226F、および後方灌水用漏斗226Bを備える。前面板220Fおよび背面板220Bは実質的に互いに同一であり、タワーフレーム222にスライドして出入りするように構成されている。
図7を参照すると、前面板220Fおよび背面板220B(
図6、9、および13参照)はそれぞれ、第2縁部232と反対側の第1縁部230と、第1縁部230から第2縁部232に延びる中央部234とを有する。
図9に示されている実施形態では、中央部234はタワーフレーム222から外側に向かって湾曲している。言い換えると、中央部234は、タワーフレーム222に対して略凸状であってよい。第1縁部230および第2縁部232(
図7参照)は、タワーフレーム222内にスライドされ、前面板220Fおよび背面板220Bをタワーフレーム222にしっかりと固定するように構成されている。
図7を参照すると、示されている実施形態では、第1縁部230および第2縁部232は、中央部234から外側に向かってテーパー形状になっている。このように、第1縁部230および第2縁部232は、中央部234に沿って最も薄く、中央部234からより離れるほど厚くなる、略三角形の断面形状を有していてもよい。
【0020】
図7に示されている実施形態では、前面板220Fおよび背面板220B(
図6、9、および13参照)はそれぞれ、複数のカップまたはバスケット240を備える。バスケット240は、前面板220Fおよび背面板220B(
図6、9、および13参照)のそれぞれに沿って延びる線形のパターンに配置されてもよい。各バスケット240は、少なくとも1つの種子244が植え付けられた、または植え付けられる成長培地242を収容するように構成された開口部238を有する。種子244は、その後、バスケット240の中で発芽させてもよい。たとえば、前面板220Fをタワーフレーム222内にスライドさせる前に、種子244を前面板220Fのバスケット240の中の成長培地242に植え付け、バスケット240内で発芽させてもよい。あるいは、種子244を成長培地242に植え付けて発芽させてもよい。そして、前面板220Fをタワーフレーム222内にスライドさせる少し前に、成長培地242を前面板220Fのバスケット240に再配置してもよい。前面板220Fに対して行われるものと同一の植付け手順が背面板220B(
図6、8A、9、および13参照)に対して行われてもよい。それと共に、同一の収穫手順が前面板220Fおよび背面板220Bに対して行われてもよい。
【0021】
図8Aを参照すると、タワーフレーム222は、タワーフレーム222がオーバーヘッドコンベアシステム110(
図1~4および6参照)から吊るされた際に垂直に配向される長手方向軸「L」に沿って延びている。タワーフレーム222は、約20フィートから約30フィートの高さを有していてもよい。たとえば、タワーフレーム222は高さ20フィートであってよい。
図8Bを参照すると、タワーフレーム222は、底部262と反対側の上部260を有する。底部262には、ピン266を収容するように構成された貫通穴264が形成されている。示されている実施形態では、タワーフレーム222は、背面側272と反対側の前面側270と、第2側部276と反対側の第1側部274とを有する。前面側270および背面側272は互いに鏡像であり、第1側部274および第2側部276は互いに鏡像である。
【0022】
前面側270において、タワーフレーム222は、第1側部274に配置された長手方向に延びている第1のチャネルすなわち溝部280と、第2側部276に配置された長手方向に延びている第2のチャネルすなわち溝部282とを有する。第1の溝部280および第2の溝部282は互いに横方向に並置され、前面板220F(
図6、7、9、および13参照)の第1縁部230および第2縁部232(
図7参照)をそれぞれ収容するように構成されている。
図9を参照すると、前面板220Fは、第1の溝部280および第2の溝部282内に長手方向にスライドさせるように構成されている。
図9に示されるように、溝部280および溝部282はそれぞれ、前面板220Fの第1縁部230および第2縁部232(
図7参照)をそれぞれ保持するために役立つ略三角形の断面形状を有していてもよい。
【0023】
図8Bを参照すると、背面側272において、タワーフレーム222は、第2側部276に配置された長手方向に延びている第3のチャネルすなわち溝部284と、第1側部274に配置された長手方向に延びている第4のチャネルすなわち溝部286を有している。第3の溝部284および第4の溝部286は、互いに横方向に並置され、背面板220B(
図6、8A、9、および13参照)の第1縁部230および第2縁部232(
図7参照)をそれぞれ収容するように構成されている。
図9に示されるように、溝部284および溝部286はそれぞれ、背面板220Bの第1縁部230および第2縁部232(
図7参照)をそれぞれ保持するために役立つ略三角形の断面形状を有していてもよい。
【0024】
底部262に形成された貫通穴264(
図8B参照)は、第1の溝部280および第3の溝部286ならびに/または第2の溝部282および第4の溝部284と連通している。言い換えれば、
図8Bを参照すると、貫通穴264の1つは溝部280または溝部282と連通するように配置され、貫通穴264の別の1つは溝部284または溝部286と連通するように配置されている。したがって、ピン266は、第1の溝部280および第2の溝部282のうちの少なくとも一方と、第3の溝部284および第4の溝部286のうちの少なくとも一方とを閉鎖する。
図9を参照すると、ピン266は貫通穴264(
図8B参照)に挿入されるように構成されており、タワーフレーム222が垂直方向にあるときに、前面板220Fおよび背面板220Bが下方にスライドし、底部262を通って少なくとも部分的にタワーフレーム222から出ることを防止する。ピン266は、タワーフレーム222が第1側部274に配置されるとき、第2の溝部282および第4の溝部284と連通する貫通穴264(
図8B参照)に挿入され得る。同様に、
図9に示されるように、ピン266は、タワーフレーム222が第2側部276に配置されるとき、第1の溝部280および第3の溝部286と連通する貫通穴264(
図8B参照)に挿入され得る。
【0025】
図8Bを参照すると、タワーフレーム222は長手方向に延びている中央部290を有する。示されている実施形態では、中央部290は略正方形の断面形状を有する。中央部290は、長手方向に延びる開放端の中央貫通チャネル294を画定する、長手方向に延びる側壁292A~292Dを含む。側壁292Aおよび292Cは互いに対向し、側壁292Bおよび292Dは互いに対向する。
図8Aを参照すると、側壁292Aには貫通穴296Aおよび297Aが形成され、側壁292Cには貫通穴296Cおよび297Cが形成されている。貫通穴296Aおよび296Cは中央貫通チャネル294をまたいで互いに整列し、貫通穴296Aおよび296Cは中央貫通チャネル294をまたいで互いに整列している。
【0026】
図8Bに示されている実施形態では、側壁298Aが側壁292Aと292Dとの交点から外側に延びており、側壁298Bが側壁292Aと292Bとの交点から外側に延びている。側壁292Aと、298Aと、298Bとの間には、長手方向に延びる開放端の前方貫通チャネル300が画定されている。
図8Aに示されている実施形態では、側壁298Aは、傾斜した近位部302A、中間部304A、および遠位部306Aを有する。同様に、側壁298Bは、傾斜した近位部302B、中間部304B、および遠位部306Bを有する。傾斜した近位部302Aおよび302Bはそれぞれ中央部290に取り付けられ、前方貫通チャネル300を拡幅する。中間部304Aおよび304Bは実質的に互いに平行である。遠位部306Aおよび306Bは、前方貫通チャネル300から外側に向かって反対方向に屈曲している。
【0027】
図8Bを参照すると、側壁298Cは、側壁292Bと292Cとの交点から外側に延びている。同様に、側壁298Dは、側壁292Cと292Dとの交点から外側に延びている。側壁292Cと、298Cと、298Dとの間には、長手方向に延びる開放端の後方貫通チャネル310が画定されている。
図8Aに示されている実施形態では、側壁298Cは、傾斜した近位部302C、中間部304C、および遠位部306Cを有する。同様に、側壁298Dは、傾斜した近位部302D、中間部304D、および遠位部306Dを有する。傾斜した近位部302Cおよび302Dはそれぞれ中央部290に取り付けられ、後方貫通チャネル310を拡幅する。中間部304Cおよび304Dは実質的に互いに平行である。遠位部306Cおよび306Dは、前方貫通チャネル300から外側に向かって反対方向に屈曲している。示されている実施形態では、遠位部306Aおよび306Dは互いに向かって屈曲しており、遠位部306Bおよび306Cは互いに向かって屈曲している。
【0028】
図8Bを参照すると、第1のプレートすなわち部材312が遠位部306Aおよび306Dの自由端に取り付けられ、第2のプレートすなわち部材314が遠位部306Bおよび306Cの自由端に取り付けられている。支持部316Aおよび316Dが、それぞれ、第1部材312と側壁298Aおよび298Dとの間に延びていてもよい。同様に、支持部316Bおよび316Cが、それぞれ、第2部材314と側壁298Bおよび298Cとの間に延びていてもよい。
【0029】
第1部材312の第1遠位部318Aは、遠位部306Aを越えて外側に延びており、第1部材312の第2遠位部318Bは、遠位部306Dを越えて外側に延びている。第1遠位部318Aは、その第1の縁319Aの近傍で内側に屈曲して、前方貫通チャネル300に向かって延びる第1フランジ320Aを画定してもよい。第1の溝部280は、第1フランジ320Aと遠位部306Aとの間に画定される。第2遠位部318Bは、その第2の縁319Bの近傍で内側に屈曲して、後方貫通チャネル310に向かって延びる第2フランジ320Bを画定してもよい。第4の溝部286は、第2フランジ320Bと遠位部306Dとの間に画定される。
【0030】
第2部材314の第1遠位部322Aは、遠位部306Bを越えて外側に延びており、第2部材314の第2遠位部322Bは、遠位部306Cを越えて外側に延びている。第1遠位部322Aは、その第1の縁323Aの近傍で内側に屈曲して、前方貫通チャネル300に向かって延びる第1フランジ324Aを画定してもよい。第2の溝部282は、第1フランジ324Aと遠位部306Bとの間に画定される。第2遠位部322Bは、その第2の縁323Bの近傍で内側に屈曲して、後方貫通チャネル310に向かって延びる第2フランジ324Bを画定してもよい。第3の溝部284は、第2フランジ324Bと遠位部306Cとの間に画定される。
【0031】
図9を参照すると、前方貫通チャネル300および後方貫通チャネル310は、それぞれ、前面板220Fおよび背面板220Bの後ろに配置されている。上述のように、前面板220Fおよび背面板220Bの中央部234は外側に湾曲しており、それぞれ、前方貫通チャネル300および後方貫通チャネル310の断面積を拡大するのに役立つ。
【0032】
図10を参照すると、フック224は、垂直栽培タワーアセンブリ112Aのタワーフレーム222に取り付けられていてもよい。示されている実施形態では、フック224は、中央貫通チャネル294の内部に収容され、ピン326および327により適所に保持されるように構成されている。フック224がタワーフレーム222の中央貫通チャネル294の内部に配置された際、ピン326は、タワーフレーム222の貫通穴296Aおよび296C(
図8Aおよび8B参照)に横方向に挿通され、ピン327は、タワーフレーム222の貫通穴297Aおよび297C(
図8A参照)に横方向に挿通される。
【0033】
図11を参照すると、フック224は、中空の管類またはパイプの一部から構成されていてもよい。フック224は、実質的に線形の下部330、湾曲した中間部332、および実質的に線形の上部334を含む。下部330および上部334は、互いに対して実質的に直交していてもよい。下部330は、ピン326および327(
図10参照)をそれぞれ収容するように構成された、間隔を空けた貫通穴336および337を備える。このように、貫通穴336は貫通穴296Aおよび296C(
図8Aおよび8B参照)と整列するように配置され、貫通穴337は貫通穴297Aおよび297C(
図8A参照)と整列するように配置されている。下部330は、長手方向軸「L」(
図8A参照)と整列し、中央貫通チャネル294に挿入されるように構成されている。
図6に示されるように、湾曲した中間部332は、ロードバー206に沿って部分的に湾曲して、
図10に示されるように、下部330が中央貫通チャネル294の内部に収容された際に、上部334(
図10および11参照)をロードバー206の上に配置するように構成されている。上部334は下向きに延びているアンカー突起部340を有する。示されている実施形態では、アンカー突起部340は、略平面状であり、五角形の外形を有する。
図11を参照すると、アンカー突起部340は、下部330を中心とし、それと整列するポイント346で交差し、終端する傾斜した縁432および434を有する。
【0034】
図6を参照すると、垂直栽培タワーアセンブリ112A~112Fのそれぞれのフック224は、ロードバー206の第1レール212および第2レール213から吊り掛けるように構成されている。上述のように、台座216A~216F(
図14参照)は、それぞれ台座217A~217F(
図14参照)と整列して、それぞれ垂直栽培タワーアセンブリ112A~112Fのフック224を収容する。言い換えると、整列している台座216Aおよび217Aは垂直栽培タワーアセンブリ112Aのフック224を収容するように構成され、整列している台座216Bおよび217Bは垂直栽培タワーアセンブリ112Bのフック224を収容するように構成され、整列している台座216Cおよび217Cは垂直栽培タワーアセンブリ112Cのフック224を収容するように構成され、整列している台座216Dおよび217Dは垂直栽培タワーアセンブリ112Dのフック224を収容するように構成され、整列している台座216Eおよび217Eは垂直栽培タワーアセンブリ112Eのフック224を収容するように構成され、整列している台座216Fおよび217Fは垂直栽培タワーアセンブリ112Fのフック224を収容するように構成されている。フック224がこのように収容されたとき、垂直栽培タワーアセンブリ112A~112Fの各フック224のアンカー突起部340(
図11および14参照)は、第1レール212と第2レール213との間に配置される。
【0035】
上述のように、
図6を参照すると、前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bは実質的に互いに同一である。
図12を参照すると、前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bはそれぞれ、コネクタ部352に取り付けられた集水部350を備える。集水部350は、略カップ状または漏斗状であってよく、上向きに開口する中空内部351を画定する。任意選択で、中空内部351には、水および栄養素138(
図13参照)が通って流れることが可能な多孔質材料(たとえば、発泡体)が充填されていてもよい。示されている実施形態では、集水部350は、側壁356により囲まれ、共に中空内部351を画定する床面または基部354を含む。側壁356は、基部354から上向きに延び、中空内部351への開口を画定する上側自由縁358を有する。側壁356には、中空内部351への開口部360が形成されている。しかしながら、別の実施形態では、開口部360は基部354に形成されていてもよい。言い換えると、側壁356および/または基部354に少なくとも1つの開口部が形成されていてもよい。開口部360は、基部354およびコネクタ部352の近傍に形成されていてもよい。上側自由縁358により画定される開口を通って中空内部351の中に収容される水および栄養素は、いずれも開口部360を通って中空内部351から出てもよい。基部354は、水および栄養素138(
図13参照)が開口部360へ向かって流れるのに役立つように、湾曲しているか、またはテーパー状であってもよい。
【0036】
図13を参照すると、前方灌水用漏斗226Fの開口部360は、前方灌水用漏斗226Fの開口部360から出る水および栄養素138が、垂直栽培タワーアセンブリ112Aの前方貫通チャネル300を通って下向きに流れるように配置されている。前面板220Fのバスケット240(
図7および9参照)は、前方貫通チャネル300内に延び、前方貫通チャネル300を通って流れる水および栄養素138の少なくとも一部を収容する。このように、前方貫通チャネル300は、水および栄養素138が、前面板220Fにより支持される植物114の根に到達するための第1経路を提供する。同様に、後方灌水用漏斗226Bの開口部360は、後方灌水用漏斗226Bの開口部360から出る水および栄養素138が、垂直栽培タワーアセンブリ112Aの後方貫通チャネル310を通って下向きに流れるように配置されている。背面板220Bのバスケット240(
図7および9参照)は、後方貫通チャネル310内に延び、後方貫通チャネル310を通って流れる水および栄養素138の少なくとも一部を収容する。このように、後方貫通チャネル310は、水および栄養素138が、背面板220Bにより支持される植物114の根に到達するための第2経路を提供する。水および栄養素138は、それぞれが水および栄養素138が通り抜けるための1つ以上の開口部368(
図9参照)を備えているか、または他の方法で水および栄養素138を通過させるバスケット240(
図7および9参照)を通って移動し、これにより、水および栄養素138は、前面板220Fおよび背面板220Bにより支持される植物114の根に到達する。
【0037】
図12を参照すると、コネクタ部352は、フック224の湾曲した中間部332の下で下部330と係合するように構成された、垂直に配向された開放端チャネル370を備える。コネクタ部352は、締結具374A~374Dを収容するように構成された貫通穴372A~372Dを備える。前方灌水用漏斗226Fのコネクタ部352は、前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bの開放端チャネル370がフック224の下部330に係合している状態で、フック224の下部330の後方灌水用漏斗226Bのコネクタ部352とは反対側に配置されるように構成されている。前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bがこの配向にあるとき、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Aは後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Bと整列し、締結具374Aは、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Aおよび後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Bに挿入され得る。同様に、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Bは後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Aと整列し、締結具374Bは、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Bおよび後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Aに挿入され得る。それと共に、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Cは後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Dと整列し、締結具374Cは、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Cおよび後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Dに挿入され得る。さらに、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Dは後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Cと整列し、締結具374Dは、前方灌水用漏斗226Fの貫通穴372Dおよび後方灌水用漏斗226Bの貫通穴372Cに挿入され得る。このように、締結具374A~374Dは、前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bをフック224の下部330にクランプするために使用されてもよい。前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bは、タワーフレーム222の上部260の上の位置で、フック224の下部330にクランプされてもよい。言い換えると、前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bは、タワーフレーム222およびトラック202(
図4および6参照)から垂直方向に間隔を空けてもよい。
【0038】
非限定的な例として、システム100は、以下のように運用されてもよい。
図7を参照すると、種子244は成長培地242で発芽して、この段階では実生であると見なされる、植物114(
図1、6、9、および13参照)を作出することができる。非限定的な例として、これは領域107(
図2参照)で発生してもよい。そして、
図9を参照すると、タワーフレーム222は、その第1側部274またはその第2側部276をコンベアベルト400上に設置することができる。前面板220Fおよび背面板220Bは、適所内にスライドされる。ピン266は、前面板220Fおよび背面板220Bが適所にスライドされる前、その間、またはその後に、タワーフレーム222の底部262の近傍に配置された貫通穴264に挿入されてもよい。ピン266は、前面板220Fおよび背面板220Bをタワーフレーム222の適所内に保持することに役立つ。
【0039】
上述のように、種子244(
図7参照)は、前面板220Fおよび背面板220Bのバスケット240の中で発芽してもよい。あるいは、種子244は、成長培地242がバスケット240の中に設置される前に成長培地242で発芽してもよい。このような実施形態では、人間の作業員および/または1つ以上の自動植付けロボット(たとえば、
図1~4に示されるロボット160)が、成長培地242(発芽した植物114が中にある)を、前面板220Fおよび背面板220Bのバスケット240に設置してもよい。これは、前面板220Fおよび背面板220Bがタワーフレーム222の適所内にスライドされる前または後に行われてもよい。
【0040】
図10を参照すると、フック224がタワーフレーム222から切り離される場合、フック224は、中央貫通チャネル294に挿入され、タワーフレーム222の上部260に取り付けられてもよい。前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bは、フック224にすでに取り付け済みでもよいし、またはこの時点で取り付けられてもよい。そして、
図6を参照すると、ロボット160(
図1~4参照)は、垂直栽培タワーアセンブリ112Aを上昇させ、フック224をロードバー206に取り付けてもよい。このプロセスは、垂直栽培タワーアセンブリ112B~112Fのそれぞれに対して繰り返されてもよい。そして、キャリアアセンブリ200Aは、オーバーヘッドコンベアシステム110に沿って、領域R2(
図1および2参照)の別の位置まで移動されてもよく、ここでは、前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bは、灌水システム130(
図1参照)の水管132(
図1および13参照)から水および栄養素138(
図13参照)を受け取るように配置され、植物114の生育が可能である。
【0041】
植物114を収穫する時期になったとき、キャリアアセンブリ200Aは、オーバーヘッドコンベアシステム110に沿って領域R1(
図1、2、および4参照)まで移動してもよく、ここでは、ロボット160(
図1~4参照)がフック224をロードバー206から取り外し、垂直栽培タワーアセンブリ112Aを収穫用コンベアベルト(
図9に示されるコンベアベルト400と同様の)まで降下させてもよい。このプロセスは、垂直栽培タワーアセンブリ112B~112Fのそれぞれに対して繰り返されてもよい。人間の作業員および/または1つ以上の自動収穫ロボット(たとえば、ロボット160)が、垂直栽培タワーアセンブリ112A~112Fから植物114を取り外してもよい。非限定的な例として、これは領域108(
図2参照)で発生してもよい。人間の作業員および/または自動収穫ロボットは、貫通穴264からピン266を取り外し、前面板220Fおよび背面板220Bをスライドさせてタワーフレーム222から解放する。この時点で、適用される食品安全性に関する法規制に従って、前面板220Fおよび背面板220Bならびにタワーフレーム222を洗浄してもよい。必要に応じて、フック224ならびに前方灌水用漏斗226Fおよび後方灌水用漏斗226Bも洗浄してもよい。前面板220Fおよび背面板220Bならびにタワーフレーム222が洗浄されている間、新たに発芽した植物を搭載した別の垂直栽培タワーアセンブリ112がロードバー206から吊り掛けられてもよい。このようにして、システム100(
図1参照)は、植物114を継続的に成長させることができる。
【0042】
図9を参照すると、食品産業において、食品の安全性は最重要である。その結果、植物114に接触する全ての材料は定期的に洗浄されなければならない。垂直栽培タワーアセンブリ112(
図1参照)のそれぞれを洗浄することは、煩雑で時間がかかる。前面板220Fおよび背面板220Bはタワーフレーム222から着脱自在に構成されているので、前面板220Fおよび背面板220Bを別々に洗浄してもよい。
【0043】
植物114の植付けおよび収穫を行うことのできる効率を高めるために、前面板220Fは、第1の溝部280および第2の溝部282にスライドして出入りするように構成され、背面板220Bは、第3の溝部284および第4の溝部286にスライドして出入りするように構成されている。このように、単一の植物を垂直栽培タワーアセンブリ112Aから1つずつ収穫する代わりに、機械(たとえば、
図1~4に示されているロボット160)が前面板220Fおよび背面板220Bをタワーフレーム222にスライドさせて出し入れするように構成されていてもよい。
図1を参照すると、このようにロボット160を使用することで、垂直栽培タワーアセンブリ112がオーバーヘッドコンベアシステム110から取り外されている時間、したがって、植物114を栽培していない時間が削減される。このように、植物114の収穫に必要な時間を減らすことにより、垂直栽培タワーアセンブリ112が植物114を栽培している時間を増加させることができ、これによりシステム100の収量が増加する。
【0044】
コンピューティングデバイス
図15は、システム100の1つ以上のコンピューティングデバイスの実装例が実施され得るハードウェアおよび動作環境の図である。
図15の説明は、実装例が実施され得る適切なコンピュータハードウェアおよび適切なコンピューティング環境の簡潔で一般的な説明を提供することを意図している。必須ではないが、実装例は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータにより実行されている、プログラムモジュール等のコンピュータが実行可能な命令の一般的な文脈で記載されている。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。
【0045】
さらに、当業者は、実装例は、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサ搭載またはプログラム可能なコンシューマエレクトロニクス、ネットワークパソコン、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等を含む他のコンピュータシステム構成と共に実施されてもよいことを理解するであろう。実装例はまた、通信ネットワークを通して繋がっている遠隔処理装置によりタスクが実行される分散コンピューティング環境(たとえば、クラウドコンピューティングプラットフォーム)で実施されてもよい。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモート記憶装置の双方に配置されてもよい。
【0046】
図15の例示的なハードウェアおよび動作環境は、コンピューティングデバイス12の形の汎用コンピューティングデバイスを含む。
図1のコンピュータシステム150のそれぞれは、コンピューティングデバイス12と実質的に同一であってよい。非限定的な例として、コンピューティングデバイス12は、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ウェブ対応テレビ、携帯情報端末、ゲームコンソール、スマートフォン、モバイルコンピューティングデバイス、携帯電話、デスクトップパーソナルコンピュータ等として実装されてもよい。
【0047】
コンピューティングデバイス12は、システムメモリ22と、処理装置21と、システムメモリ22を含む様々なシステム構成要素を処理装置21に作動的に連結するシステムバス23とを含む。コンピューティングデバイス12のプロセッサが、単一の中央処理装置(「CPU」)、または一般に並列処理環境と呼ばれる複数の処理装置を含むように、処理装置21は、1つのみであってもよく、または2つ以上であってもよい。複数の処理装置が使用される場合、処理装置は異種であってもよい。非限定的な例として、このような異種の処理環境は、従来のCPU、従来のグラフィックス・プロセッシング・ユニット(「GPU」)、浮動小数点演算ユニット(「FPU」)、それらの組み合わせ等を含んでいてもよい。
【0048】
コンピューティングデバイス12は、従来のコンピュータ、分散型コンピュータ、または他の任意のタイプのコンピュータであってもよい。
【0049】
システムバス23は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺機器用バス、および様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかであってもよい。システムメモリ22は、単にメモリと称してもよく、読み取り専用メモリ(ROM)24およびランダムアクセスメモリ(RAM)25を含む。ROM24には、起動時等にコンピューティングデバイス12内の要素間の情報伝達に役立つ基本ルーチンを格納する、基本入出力システム(BIOS)26が記憶されている。コンピューティングデバイス12は、図示しないハードディスクに対し読取りおよび書込みを行うためのハードディスクドライブ27と、リムーバブル磁気ディスク29に対し読取りおよび書込みを行うための磁気ディスクドライブ28と、CD‐ROM、DVD、または他の光学媒体のようなリムーバブル光ディスク31に対し読取りおよび書込みを行うための光ディスクドライブ30とをさらに含む。
【0050】
ハードディスクドライブ27、磁気ディスクドライブ28、および光ディスクドライブ30は、それぞれ、ハードディスクドライブインターフェース32、磁気ディスクドライブインターフェース33、および光ディスクドライブインターフェース34によりシステムバス23に接続されている。ドライブおよびそれらの関連するコンピュータ読込可能媒体は、コンピュータ読込可能命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピューティングデバイス12のための他のデータの不揮発性記憶装置を提供する。例示的な動作環境において、磁気カセット、フラッシュメモリカード、固体記憶装置(「SSD」)、USBドライブ、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROMs)等のような、コンピュータによりアクセス可能なデータを記憶することができる任意のタイプのコンピュータ読込可能媒体が使用され得ることは、当業者により理解されるべきである。当業者にとって明らかなように、ハードディスクドライブ27および処理装置21によりアクセス可能な他の形態のコンピュータ読込可能媒体(たとえば、リムーバブル磁気ディスク29、リムーバブル光ディスク31、フラッシュメモリカード、SSD、USBドライブ等)が、システムメモリ22の構成要素とみなされてもよい。
【0051】
オペレーティングシステム35、1つ以上のアプリケーションプログラム36、その他のプログラムモジュール37、プログラムデータ38を含む複数のプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ27、磁気ディスク29、光ディスク31、ROM24、またはRAM25に記憶されていてもよい。ユーザは、キーボード40およびポインティングデバイス42のような入力デバイスを介して、コンピューティングデバイス12にコマンドおよび情報を入力してもよい。その他の入力デバイス(図示省略)として、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、タッチセンサー式装置(たとえば、スタイラスペンまたはタッチパッド)、ビデオカメラ、深度カメラ等を含んでもよい。これらおよびその他の入力デバイスは、多くの場合、システムバス23に連結されたシリアルポートインターフェース46を介して処理装置21に接続されているが、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)、または無線インターフェース(たとえば、ブルートゥース(登録商標)インターフェース)のようなその他のインターフェースにより接続されてもよい。モニタ47またはその他のタイプの表示装置も、ビデオアダプタ48のようなインターフェースを介してシステムバス23に接続される。モニタに加えて、コンピュータは、スピーカ、プリンタ、ならびに触知性および/または他のタイプの物理的なフィードバックを提供するハプティックデバイス(たとえば、フォースフィードバックゲームコントローラ)のようなその他の周辺出力デバイス(図示省略)を典型的に含む。
【0052】
上述の入力デバイスは、ユーザ入力および選択を受信するように動作可能である。入力装置および表示装置は、共にユーザインタフェースを提供するものとして説明することができる。
【0053】
コンピューティングデバイス12は、リモートコンピュータ49のような1つ以上のリモートコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク化された環境で動作してもよい。これらの論理接続は、(ローカルコンピュータとしての)コンピューティングデバイス12に結合された、またはコンピューティングデバイス12の一部である、通信装置により実現される。実装例は、特定のタイプの通信装置に限定されるものではない。リモートコンピュータ49は、別のコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークパソコン、クライアント、記憶装置、ピアデバイスまたはその他の一般的なネットワークノードであってよく、コンピューティングデバイス12に関連して上述したうちの多くの、または全ての要素を典型的に含む。リモートコンピュータ49は、記憶装置50に接続されていてもよい。
図15に示す論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)51および広域ネットワーク(WAN)52を含む。このようなネットワーキング環境は、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネットおよびインターネットにおいて一般的なものである。
【0054】
当業者は、LANが、電話網、ケーブルネットワーク、セルラーネットワーク、または電力線上のキャリア信号を使用するモデムを介してWANに接続されてもよいことを理解するであろう。このようなモデムは、ネットワークインタフェース(たとえば、シリアルポートまたは他のタイプのポート)によりコンピューティングデバイス12に接続されてもよい。さらに、セルラーデータモデムを介して多数のラップトップコンピュータがネットワークと接続していてもよい。
【0055】
LANネットワーキング環境で使用される場合、コンピューティングデバイス12は、通信装置の一種であるネットワークインタフェースまたはアダプタ53を介してローカルエリアネットワーク51に接続されている。WANネットワーキング環境で使用される場合、コンピューティングデバイス12は、インターネットのような広域ネットワーク52上の通信を確立するためのモデム54、通信装置の一種、または他の任意のタイプの通信装置を典型的に含む。モデム54は、内蔵型または外付けであってよいが、シリアルポートインターフェース46を介してシステムバス23に接続される。ネットワーク化された環境において、パーソナルコンピューティングデバイス12、またはその一部に関連して示されたプログラムモジュールは、リモートコンピュータ49および/または遠隔の記憶装置50に記憶されていてもよい。示されているネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間に通信リンクを確立するための他の手段や通信装置が使用されてもよいことを理解されたい。
【0056】
コンピューティングデバイス12および関連している構成要素は、開示された概念の概要の理解を容易にするために、特定の例として、また抽象化によって本明細書中に提示されている。実際の技術的設計および実装は、開示された概念の全体的な特質を維持しつつ、特定の実装に基づいて変更してもよい。
【0057】
実施形態によっては、システムメモリ22はアプリケーション152を記憶しており、これは、1つ以上のプロセッサにより実行されると、1つ以上のプロセッサに上述の機能および1つ以上の方法の全てまたは一部を実行させるコンピュータ実行可能命令を含む。このような命令は、1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体に記憶されていてもよい。
【0058】
本開示の少なくとも1つの実施形態は、以下の条項を考慮して説明することができる。
【0059】
1.オーバーヘッドコンベアと共に使用するためのタワーアセンブリであって、
底部と反対側の上部を有するタワーフレームと、
前記タワーフレームに着脱可能に取り付けられるように構成され、前記タワーフレームに取り付けられたときに、少なくとも1つの植物が成長すると、前記少なくとも1つの植物を支持するように構成されている面板と、
前記タワーフレームの前記上部に取り付けられ、前記オーバーヘッドコンベアに着脱可能に取り付けられるように構成されているコネクタと、を備えるタワーアセンブリ。
【0060】
2.前記タワーフレームは、互いに間隔を空けて整列する第1チャネルおよび第2チャネルを備え、
前記面板は、第2縁部と反対側の第1縁部を備え、
前記面板は、前記第1縁部および前記第2縁部を前記第1チャネルおよび前記第2チャネル内にスライドすることにより、前記タワーフレームに着脱可能に取り付けられている、条項1に記載のタワーアセンブリ。
【0061】
3.前記タワーフレームは、前記第1チャネルと連通する貫通穴を備え、前記タワーアセンブリは、
前記貫通穴の内部に収容され、前記第1チャネル内に延び、前記面板が前記タワーフレームに対して下向きにスライドすることを防止するピンをさらに備える、条項2に記載のタワーアセンブリ。
【0062】
4.前記面板は第1の面板であって、前記少なくとも1つの植物は少なくとも1つの第1の植物であって、前記タワーフレームは背面側と反対側の前面側を備え、前記前面側は前記第1チャネルおよび前記第2チャネルを備え、前記背面側は互いに間隔を空けて整列する第3チャネルおよび第4チャネルを備え、前記タワーアセンブリは、
第4縁部と反対側の第3縁部を備え、前記第3縁部および前記第4縁部をそれぞれ前記第3チャネルおよび前記第4チャネル内にスライドすることにより前記タワーフレームに着脱可能に取り付け可能であり、前記タワーフレームに取り付けられたときに、少なくとも1つの第2の植物が成長すると、前記少なくとも1つの第2の植物を支持するように構成されている第2の面板をさらに備える、条項2または3に記載のタワーアセンブリ。
【0063】
5.前記タワーフレームと前記第1の面板との間に第1経路が画定され、前記タワーフレームと前記第2の面板との間に第2経路が画定され、前記タワーアセンブリは、
前記タワーフレームの前記上部の近傍に配置され、前記コネクタが前記オーバーヘッドコンベアに取り付けられたときに灌水システムから水および栄養素の第1部分を受け取るように構成され、前記水および栄養素の第1部分を前記第1経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第1部分が前記少なくとも1つの第1の植物に向かって前記第1経路に流下する第1灌水用漏斗と、
前記タワーフレームの前記上部の近傍に配置され、前記コネクタが前記オーバーヘッドコンベアに取り付けられたときに前記灌水システムから水および栄養素の第2部分を受け取るように構成され、前記水および栄養素の第2部分を前記第2経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第2部分が前記少なくとも1つの第2の植物に向かって前記第2経路に流下する第2灌水用漏斗とをさらに備える、前記灌水システムと共に使用するための条項4に記載のタワーアセンブリ。
【0064】
6.前記第1灌水用漏斗および前記第2灌水用漏斗は前記コネクタに取り付けられ、
前記第1灌水用漏斗および前記第2灌水用漏斗は前記タワーフレームの前記上部の上に配置されている、条項5に記載のタワーアセンブリ。
【0065】
7.前記面板は複数のバスケットを備え、
前記少なくとも1つの植物は、前記複数のバスケットのそれぞれに植え付けられた異なる植物を備える、条項1から6のいずれかに記載のタワーアセンブリ。
【0066】
8.前記複数のバスケットは、前記面板に沿って延びる線形のパターンに配置されている、条項7に記載のタワーアセンブリ。
【0067】
9.少なくとも1つの可動式トロリーにより、前記オーバーヘッドコンベアに沿ってそれぞれ移動する複数のロードバーを備え、前記複数のロードバーはそれぞれ台座を備え、前記コネクタは、前記複数のロードバーのうちの選択されたロードバーの前記台座に配置され、前記選択されたロードバーから前記タワーフレームを吊り掛けるように構成されたフックである、前記オーバーヘッドコンベアと共に使用するための条項1から8のいずれかに記載のタワーアセンブリ。
【0068】
10.少なくとも1つの可動式トロリーにより、前記オーバーヘッドコンベアに沿ってそれぞれ移動する複数のロードバーを備え、前記複数のロードバーはそれぞれ平行な第1レールおよび第2レールを備え、前記第1レールには第1台座が形成され、前記第2レールには第2台座が形成され、前記第1台座は前記第2台座と整列し、前記コネクタは下向きに延びる突起を備えるフックであり、前記突起は、前記複数のロードバーのうちの選択されたロードバーの前記第1台座および前記第2台座に前記フックが配置され、前記タワーフレームが前記選択されたロードバーから吊り掛けられたときに、前記選択されたロードバーの前記第1レールと前記第2レールとの間に配置されるように構成されている、前記オーバーヘッドコンベアと共に使用するための条項1から9のいずれかに記載のタワーアセンブリ。
【0069】
11.前記タワーフレームの前記上部の近傍に配置され、前記コネクタが前記オーバーヘッドコンベアに取り付けられたときに灌水システムから水および栄養素の一部を受け取るように構成され、前記少なくとも1つの植物に前記水および栄養素の一部を流すように構成された灌水用漏斗をさらに備える、前記灌水システムと共に使用するための条項1から10のいずれかに記載のタワーアセンブリ。
【0070】
12.複数の可動式トロリーアセンブリを備えるオーバーヘッドコンベアと、
コネクタと、少なくとも1つの灌水用漏斗と、タワーフレームと、前面板と、背面板とをそれぞれ備え、前記コネクタは、前記タワーフレームを前記複数の可動式トロリーアセンブリのうちの選択された可動式トロリーアセンブリに着脱可能に接続するように構成され、前記前面板および前記背面板は前記タワーフレームに着脱可能に取り付け可能であり、前記前面板および前記背面板が前記タワーフレームに取り付けられ、前記タワーフレームが前記選択された可動式トロリーアセンブリに接続されたとき、前記前面板および前記背面板はそれぞれ植物を支持するように構成されている、複数の垂直栽培タワーアセンブリと、
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記前面板および前記背面板により支持される前記植物に光を供給するように構成された照明システムと、
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記少なくとも1つの灌水用漏斗に水および栄養素を供給するように構成された灌水システムであって、前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記灌水用漏斗は、前記灌水システムにより供給された前記水および栄養素の一部を受け取り、前記水および栄養素の前記一部を前記垂直栽培タワーアセンブリの前記前面板および前記背面板により支持される前記植物に導くように構成されている灌水システムと、を備える水耕垂直農業システム。
【0071】
13.前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記コネクタを前記複数の可動式トロリーアセンブリのうちの1つに接続し、前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれの前記コネクタを前記複数の可動式トロリーアセンブリから切り離すように構成されたロボットをさらに備える、条項12に記載の水耕垂直農業システム。
【0072】
14.前記オーバーヘッドコンベアは第1領域および第2領域を有し、
前記ロボットは、前記第1領域において、前記複数の垂直栽培タワーアセンブリと前記複数の可動式トロリーアセンブリとの接続および切り離しを行うように配置され、
前記複数の垂直栽培タワーアセンブリは、前記第2領域に配置されて前記植物の生育を可能にする、条項13に記載の水耕垂直農業システム。
【0073】
15.前記オーバーヘッドコンベアを制御するように構成された少なくとも1つのコンピュータシステムをさらに備える、条項12から14のいずれかに記載の水耕垂直農業システム。
【0074】
16.前記少なくとも1つのコンピュータシステムは、前記灌水システムを制御するように構成されている、条項15に記載の水耕垂直農業システム。
【0075】
17.前記少なくとも1つのコンピュータシステムは、前記照明システムを制御するように構成されている、条項15または16に記載の水耕垂直農業システム。
【0076】
18.前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれにおいて、
前記タワーフレームと前記前面板との間に第1経路が画定され、
前記タワーフレームと前記背面板との間に第2経路が画定され、
前記少なくとも1つの灌水用漏斗は、前記タワーフレームの上部の近傍に配置された前方灌水用漏斗および後方灌水用漏斗を備え、前記前方灌水用漏斗は、前記灌水システムから水および栄養素の第1部分を受け取り、前記水および栄養素の第1部分を前記第1経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第1部分は前記前面板により支持される前記植物に向かって前記第1経路に流下し、前記後方灌水用漏斗は前記灌水システムから水および栄養素の第2部分を受け取り、前記水および栄養素の第2部分を前記第2経路に流すように構成され、前記水および栄養素の第2部分は前記背面板により支持される前記植物に向かって前記第2経路に流下する、条項12から17のいずれかに記載の水耕垂直農業システム。
【0077】
19.前記複数の垂直栽培タワーアセンブリのそれぞれにおいて、
前記前方灌水用漏斗および前記後方灌水用漏斗は前記コネクタに取り付けられ、
前記前方灌水用漏斗および前記後方灌水用漏斗は前記タワーフレームの前記上部の上に配置されている、条項18に記載の水耕垂直農業システム。
【0078】
20.前記前面板は複数の前面バスケットを備え、
前記前面板により支持される前記植物は、前記複数の前面バスケットに植え付けられ、
前記背面板は複数の背面バスケットを備え、
前記背面板により支持される前記植物は、前記複数の背面バスケットに植え付けられている、条項12から19のいずれかに記載の水耕垂直農業システム。
【0079】
21.前記複数の前面バスケットは、前記前面板に沿って垂直に延びる線形のパターンに配置され、
前記複数の背面バスケットは、前記背面板に沿って垂直に延びる線形のパターンに配置されている、条項20に記載の水耕垂直農業システム。
【0080】
上記で説明された実施形態は、異なる他の構成要素に含有される、またはそれらと接続される、異なる構成要素を示す。このような示された構造は単なる例示であって、実際には、同一の機能性を達成する多くの他の構造が実装可能であることを理解されたい。概念的な意味では、同一の機能性を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能性が達成されるように効果的に「関連付けられて」いる。したがって、特定の機能性を達成するために組み合わせられた本明細書中の任意の2つの構成要素は、構造または介在する構成要素に関係なく、所望の機能性を達成するように互いに「関連付けられて」いると考えることができる。同様に、このように関連付けられている任意の2つの構成要素はまた、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に接続」または「動作可能に連結」されていると見なすことができる。
【0081】
本発明の特定の実施形態を示し、説明してきたが、本明細書中の教示に基づいて、本発明およびそのより広い態様から逸脱することなく変更および改良を行うことができることは当業者にとって明らかであり、したがって、添付の請求項は、本発明の真の主旨および範囲内にある全ての変更および改良をその範囲内に包含するものである。さらに、本発明は、添付の請求項によってのみ定義されることを理解されたい。概して、本明細書において、特に添付の請求項内(たとえば、添付の請求項の要部)で使用される用語は、一般的に「非限定的な(open)」用語として意図されている(たとえば、「含んでいる(including)」という用語は、「・・・を含んでいるが限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有している(having)」という用語は、「少なくとも・・・を有している(having at least)」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は、「・・・を含むが限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、等)ことを、当業者は理解するであろう。導入されたクレーム記載(introduced claim recitation)において特定の数が意図される場合、そのような意図は当該クレーム中に明確に記載され、そのような記載がない場合は、そのような意図も存在しないことを、さらに当業者は理解するであろう。理解を促すために、たとえば、以下の添付の請求項では、「少なくとも1つの(at least one)」および「1つ以上の(one or more)」といった導入句を使用し、クレーム記載を導入することがある。しかし、このような句を使用するからといって、「a」または「an」といった不定冠詞によりクレーム記載を導入した場合に、たとえ同一のクレーム内に、「1つ以上の」または「少なくとも1つの」といった導入句と「a」または「an」といった不定冠詞との両方が含まれるとしても、当該導入されたクレーム記載を含む特定のクレームが、当該記載事項を1つのみ含む発明に限定されるということが示唆されると解釈されるべきではない(たとえば、「a」および/または「an」は、典型的に、「少なくとも1つの」または「1つ以上の」を意味すると解釈されるべきである)。定冠詞を使用してクレーム記載を導入する場合にも同様のことが当てはまる。加えて、導入されたクレーム記載において特定の数が明示されている場合であっても、そのような記載は、典型的には、「少なくとも」記載された数を意味するように解釈されるべきであることは、当業者には理解されるであろう(たとえば、他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載は、典型的には、「少なくとも」2つの記載事項、または「2つ以上の」記載事項を意味する)。
【0082】
「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、BおよびCのうちの少なくとも1つ」といった形式の句のような接続的な文言(すなわち、オックスフォード・コンマの有無にかかわらず同一の句)は、特記のない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、一般的に使用される文脈において、品目、用語等が、AまたはBまたはCのいずれか、AおよびBおよびCの集合のうちの任意の空でない部分集合、または、少なくとも1つのA、少なくとも1つのB、もしくは少なくとも1つのCを含む、文脈によって矛盾しない、または除外されない任意の集合であり得ることを示すと理解される。たとえば、3つの部材を有する集合の例示の例において、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」および「A、BおよびCのうちの少なくとも1つ」という接続的な文言は、{A}、{B}、{C}、{A、B}、{A、C}、{B、C}、{A、B、C}のいずれか、および、明らかにまたは文脈によって矛盾しない場合、{A}、{B}、および/または{C}を部分集合として有する任意の集合(たとえば、複数の「A」を有する集合)を指す。したがって、このような接続的な文言は、一般に、特定の実施形態が、Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、およびCのうちの少なくとも1つのそれぞれの存在を必要とすることを示唆する意図はない。同様に、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」および「A、BまたはCのうちの少なくとも1つ」といった句は、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」と同一のものを指し、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は、異なる意味が明示されている場合または文脈から明らかな場合を除いて、{A}、{B}、{C}、{A、B}、{A、C}、{B、C}、{A、B、C}の集合のいずれかを指す。
【0083】
したがって、本発明は、添付の請求項によるものを除いては限定されない。
【国際調査報告】