(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-04
(54)【発明の名称】物理上り制御チャネルの伝送方法、端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20230828BHJP
H04W 72/566 20230101ALI20230828BHJP
H04W 28/22 20090101ALI20230828BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/566
H04W28/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023508594
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2023-02-07
(86)【国際出願番号】 CN2021111216
(87)【国際公開番号】W WO2022028581
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010790995.1
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】張 軼
(72)【発明者】
【氏名】夏 亮
(72)【発明者】
【氏名】呉 丹
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067BB21
5K067CC02
5K067CC06
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG06
(57)【要約】
本開示は、物理上り制御チャネルの伝送方法、端末及び基地局を提供する。該方法は、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理上り制御チャネルPUCCHの伝送方法であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1の上り制御情報UCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することを含む方法。
【請求項2】
前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することは、
前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3の下り制御情報DCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成され、
ここで、
前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成であり、又は、
前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成であり、又は、
前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、
前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、
前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定すること、
又は、
前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定することを更に含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、
又は、
前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、
又は、
前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項8】
第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、
第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定すること、
又は、
第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定することを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、
ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、
又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項11】
前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、
第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを符号化することを更に含む、請求項5~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
物理上り制御チャネルPUCCHの伝送方法であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを、基地局が第3のPUCCH上で受信することを含み、
ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む方法。
【請求項14】
前記の端末から送信される第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信することは、
前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3の下り制御情報DCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成され、
ここで、
前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成であり、又は、
前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成であり、又は、
前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、
前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、
前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する、請求項13又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定すること、
又は、
前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、
又は、
前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、
又は、
前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、
第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定すること、
又は、
第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定することを含む、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、
ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、
又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する、請求項13又は15に記載の方法。
【請求項23】
前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、
第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定することを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
端末から送信される第1のUCI及び第2のUCIを第3のPUCCH上で受信する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを復号することを更に含む、請求項17~23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
端末であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するように構成される送信モジュールを含む端末。
【請求項26】
トランシーバとプロセッサを含む端末であって、
前記トランシーバは、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するように構成される端末。
【請求項27】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む端末であって、
前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか1項に記載の物理上り制御チャネルの伝送方法のステップを実現させる端末。
【請求項28】
基地局であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するように構成される受信モジュールを含み、
ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む基地局。
【請求項29】
プロセッサとトランシーバを含む基地局であって、
前記トランシーバは、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するように構成され、
ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【請求項30】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む基地局であって、
前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、請求項13~24のいずれか1項に記載の物理上り制御チャネルの伝送方法のステップを実現させる基地局。
【請求項31】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1~24のいずれか1項に記載の物理上り制御チャネルの伝送方法のステップを実現させるコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年8月7日に中国で提出された中国特許出願NO.202010790995.1の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、モバイル通信の技術分野に係り、特に物理上り制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)の伝送方法、端末及び基地局に係る。
【背景技術】
【0002】
関連技術の物理上り制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)リソース構成方式では、以下の機能をサポートしている。
1)同じ端末に対して、拡張モバイルブロードバンドeMBB(Enhanced Mobile Broadband)と超高信頼・低遅延通信URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)の遅延及び信頼性のニーズを満たすために、eMBBとURLLCに2つのハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK(Hybrid automatic repeat request acknowledgement)コードブックを同時に構築することをサポートする。2つのHARQ-ACKコードブックは、2つのPUCCH構成パラメータ、即ち2つのPUCCH-Configに対応する。
2)各PUCCH-Configは、複数のPUCCHリソースセット(PUCCH resource set)を含み、異なるPUCCH resource setに対応する上り制御情報UCI(Uplink Control Information)の負荷サイズ(payload size)が異なる。
3)各PUCCH resource setは、8/32個のPUCCHリソース(PUCCH resource)を含み、各PUCCH resourceの構成情報は、物理リソースブロックPRB(Physical Resource Block)数、シンボル(symbol)数、フォーマット(format)、最大コードレート(maxCodeRate)などの情報を含む。
【0003】
関連技術のPUCCHリソース決定方式の1つは、以下の通りである。
1)PUCCHリソースは、スケジューリング要求SR(Scheduling Request)、HARQ-ACK及びチャネル状態情報CSI(Channel State Information)を含むUCIの伝送に用いられる。
2)UCIを伝送するPUCCHリソースは、半静的に構成され、例えば、SR、周期CSI、半持続スケジューリングSPS(Semi-Persistent Scheduling)物理下り共有チャネルPDSCH(Physical downlink shared channel)のHARQ-ACKなどがベアラされるPUCCHが挙げられる。また、UCIを伝送するPUCCHリソースは、半静的に構成されるか、1つのセットをあらかじめ構成して下り制御情報DCI(Downlink Control Information)によって動的に指示され、例えば、動的(dynamic)PDSCHのHARQ-ACKがベアラされるPUCCHが挙げられる。
2a)動的に指示されるPUCCHリソースの場合、PDSCHをスケジューリングするDCIは、半静的構成/事前構成の複数のPUCCHリソースの中から1つのPUCCHリソースを選択するための最大3ビットのPUCCHリソース指示PRI(PUCCH Resource Indicator)情報を含む。
2b)端末は、半静的構成及び下り制御情報を受信し、まずUCI payload sizeに基づいて、対応するPUCCH resource setを1つ選択し、次にPRIに基づいて、選択されたPUCCH resource setからPUCCH resourceを1つ選択する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例は、異なるトラフィックニーズを満たすと同時に、システムのスペクトル効率を向上させることができる物理上り制御チャネルの伝送方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例において、物理上り制御チャネルPUCCHの伝送方法を提供し、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することを含む。
【0006】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することは、前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3のDCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む。
【0007】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成される。ここで、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である。
【0008】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。
【0009】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定すること、又は、前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定することを更に含む。
【0010】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記方法は、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む。
【0011】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記方法は、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む。
【0012】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定することを含む。
【0013】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される。
【0014】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する。
【0015】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、前記方法は、第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定することを更に含む。
【0016】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを符号化する。
【0017】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、物理上り制御チャネルPUCCHの伝送方法を提供し、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを、基地局が第3のPUCCH上で受信することを含む。ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0018】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記の端末から送信される第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信することは、前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3のDCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む。
【0019】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成される。ここで、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である。
【0020】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。
【0021】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定すること、又は、前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定することを更に含む。
【0022】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む。
【0023】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む。
【0024】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定することを含む。
【0025】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される。
【0026】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する。
【0027】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、前記方法は、第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定することを更に含む。
【0028】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、端末から送信される第1のUCI及び第2のUCIを第3のPUCCH上で受信する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを復号する。
【0029】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、端末を提供し、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するように構成される送信モジュールを含む。
【0030】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、トランシーバとプロセッサを含む端末を提供し、前記トランシーバは、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するように構成される。
【0031】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む端末を提供し、前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、上記の物理上り制御チャネルの伝送方法のステップを実現させる。
【0032】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、基地局を提供し、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するように構成される受信モジュールを含み、ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0033】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、プロセッサとトランシーバを含む基地局を提供し、前記トランシーバは、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するように構成される。ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0034】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む基地局を提供し、前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、上記の物理上り制御チャネルの伝送方法のステップを実現させる。
【0035】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記方法のステップを実現させる。
発明の効果
【0036】
関連技術に比べ、本開示の実施例による物理上り制御チャネルの伝送方法、端末及び基地局は、元々少なくとも2つのPUCCHにベアラされていた(又は少なくとも2つのPUCCHに対応する)UCIを1つのPUCCHで伝送することができる。そして、元々異なる優先度インデックスのPUCCHにベアラされていたUCIに対して、本開示の実施例は、異なるコードレートで符号化することができ、それによって異なるトラフィックのニーズを保証することができ、また、システムのスペクトル効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
以下の選択可能な実施形態の詳細な記載を閲読することにより、様々な他の利点やメリットは、当業者にとって明らかになる。添付の図面は、単に選択可能な実施形態を示すために用いられるためのものであり、本開示への制限とは見なされない。しかも図面全体を通して、同じ参照符号により、同じ部品を示す。
【0038】
【
図1】本開示の実施例の1つの応用シーンの概略図である。
【
図2】オーバーラップPUCCHスケジューリングの一例を示す図である。
【
図3】PUCCHがオーバーラップする1つのシーンの概略図である。
【
図4】PUCCHがオーバーラップする別のシーンの概略図である。
【
図5】本開示の実施例による物理上り制御チャネルの伝送方法を端末側に応用する際のフローチャートである。
【
図6】本開示の実施例による物理上り制御チャネルの伝送方法を基地局側に応用する際のフローチャートである。
【
図7】本開示の実施例による端末の1つの構成の概略図である。
【
図8】本開示の実施例による端末の別の構成の概略図である。
【
図9】本開示の実施例による基地局の1つの構成の概略図である。
【
図10】本開示の実施例による基地局の別の構成の概略図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を更に詳細に記載する。本開示の例示的な実施例を図面に示しているが、本開示は、ここで説明した実施例に限定されることなく様々な形態で実現されることが理解されるべきである。これらの実施例を示すことは、本開示をより徹底的に理解してもらい、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
【0040】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他の工程又はユニットを含んでもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。
【0041】
本明細書で説明される技術は、新規無線NR(New Radio)システム及びロングタームエボリューションLTE(Long Time Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)システムに限定されず、符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)、時分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続FDMA(Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続SC-FDMA(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)及び他のシステムなどの様々な無線通信システムに使用される。用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセスUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実現できる。UTRAは、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)及び他のCDMA変形形態を含む。TDMAシステムは、グローバル移動通信システムGSM(Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、UMB(Ultra Mobile Broadband)、E-UTRA(Evolution-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現できる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システムUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の部分である。LTE及びLTE-Aなどのより高レベルのLTEは、E-UTRAを使用する新しいUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書で説明される技術は、以上で言及されたシステム及び無線技術に使用されるのみならず、他のシステム及び無線技術にも使用される。しかしながら、以下の説明は、例示の目的でNRシステムを説明し、以下の説明の大部分においてNRという用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステムの適用例以外の適用例にも適用される。
【0042】
以下の説明は、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、又は構成を限定することなく、例を提供する。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、論じられた要素の機能及び構成を変更することができる。様々な例は、様々な手順又は構成要素を適切に省略、置換、又は追加することができる。例えば、説明された方法は、説明されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、又は組み合わされてもよい。更に、いくつかの例を基準して説明される特徴は、他の例において組み合わされてもよい。
【0043】
図1を参照する。
図1は、本開示の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク機器12とを含む。ここで、端末11は、ユーザ端末又はユーザ機器UE(User Equipment)とも呼ばれる。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルネットワーク機器MID(Mobile Internet Device)、ウェアラブル機器(Wearable Device)、又は車載機器などの端末側機器である。なお、本開示の実施例において、端末11の具体的なタイプは、限定されない。ネットワーク機器12は、基地局又はコアネットワークのネットワークエレメントである。ここで、上記基地局は、第5世代5G(5
th Generation)以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLAN(wireless local area network)アクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってもよい。ここで、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局BTS(Base Transceiver Station)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセットBSS(Basic Service Set)、拡張サービスセットESS(Extended Service Set)、Bノード、発展型BノードeNB(evolved node base station)、ホームBノード、ホーム発展型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFi(Wireless Fidelity)ノード、又は所属分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれることがある。同様の技術的効果を奏する限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本開示の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例として説明するが、基地局の具体的な種類を限定しない。
【0044】
基地局は、基地局制御装置の制御下で端末11と通信し、様々な例では、基地局制御装置がコアネットワーク又はいくつかの基地局の一部である。いくつかの基地局は、バックホールを通じてコアネットワークと制御情報又はユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、これらの基地局のいくつかは、有線又は無線通信リンクであるバックホールリンクを通じて、直接的又は間接的に互いに通信する。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)での動作をサポートする。マルチキャリア送信機は、変調された信号を複数のキャリアで同時に送信することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号である。各変調信号は、異なるキャリアで送信され、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送する。
【0045】
基地局は、1つ又は複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信する。各基地局は、それぞれのカバレッジエリアに通信カバレッジを提供する。アクセスポイントのカバレッジエリアは、該カバレッジエリアの一部のみを構成するセクタに分割される。無線通信システムは、マクロ基地局、マイクロ基地局、又はピコ基地局などの異なるタイプの基地局を含む。基地局はまた、セルラー又はWLAN無線アクセス技術などの異なる無線技術を利用する。基地局は、同じ又は異なるアクセスネットワーク又は事業者展開に関連付けられる。異なる基地局のカバレッジエリア(同じ又は異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じ又は異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、又は同じ又は異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)は、オーバーラップしてもよい。
【0046】
無線通信システムにおける通信リンクは、アップリンクUL(Uplink)伝送(たとえば、端末11からネットワーク機器12への伝送)を搬送するためのアップリンク、又はダウンリンクDL(Downlink)伝送(たとえば、ネットワーク機器12から端末11への伝送)を搬送するためのダウンリンクを含む。UL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれ、DL伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれる。ダウンリンク伝送は、認可周波数帯域、非認可周波数帯域、又はその両方を使用して行われる。同様に、アップリンク伝送は、認可周波数帯域、非認可周波数帯域、又はその両方を使用して行われる。
【0047】
オーバーラップ(overlapping)PUCCHスケジューリングの1つの方式は、PUCCH優先度を区別せず、オーバーラップするPUCCHスケジューリング(overlapping PUCCH scheduling)を許可することである。
図2に示すように、基地局は、第1のDCI(first DCI)を送信してPDSCH1及びそのHARQ-ACK1をスケジューリングする。その後、基地局は、次のDCI(last DCI)を送信してPDSCH2及びそのHARQ-ACK2をスケジューリングする。
図2に示すように、HARQ-ACK1及びHARQ-ACK2のリソース(resource)は、オーバーラップ(overlap)しており、即ち時間領域において少なくとも部分的なオーバーラップが存在する。その場合、端末は、多重化タイムライン(multiplexing timeline)が満たされると、HARQ-ACK1とHARQ-ACK2を同じPUCCH上で多重化して伝送する。もう1つの方式は、PUCCH/HARQ-ACKの優先度を区別することであり、同じ優先度のHARQ-ACKを多重化して伝送する。
【0048】
関連技術は、通常、同じ優先度のUCIのみを多重化することをサポートし、多重化されたUCIの伝送コードレートも同じであり、異なるトラフィックのニーズに応じて、異なるコードレートで伝送することができない。例えば、eMBB HARQ-ACKとURLLC HARQ-ACKの多重化がサポートされている場合、eMBB HARQ-ACKとURLLC HARQ-ACKの目標ブロック誤り率BLER(Block Error Rate)が異なるため、異なるコードレートで伝送すべきである。例えば低いコードレートでURLLC HARQ-ACKを伝送してURLLC HARQ-ACKの信頼性を保証し、高いコードレートでeMBB HARQ-ACKを伝送してeMBB HARQ-ACKのスペクトル効率を向上させる。以上の問題のうちの少なくとも1つを解決するために、本開示の実施例は、異なる優先度インデックスのUCIの多重化伝送を実現することができ、また、異なる優先度のUCIを異なるコードレートで伝送することができ、異なるトラフィックニーズを保証すると同時に、システムのスペクトル効率を向上させることができるPUCCHの伝送方法を提供する。
【0049】
図3及び
図4は、PUCCHオーバーラップ(overlapping)が発生する可能性のある2つのシーンを提供する。ここで、
図3では、第1のUCIが先にスケジューリングされ、第2のUCIが後にスケジューリングされる。
図4では、第2のUCIが先にスケジューリングされ、第1のUCIが後にスケジューリングされる。上記の2つのシーンでは、第1のUCIと第2のUCIの両方は、オーバーラップする可能性がある。本明細書におけるオーバーラップとは、時間領域のオーバーラップ、即ち時間領域において部分的に重なり、又は完全に重なることを意味する。具体例として、PDSCH1は、eMBB PDSCHであり、PDSCH2は、URLLC PDSCHである。対応して、第1のUCIは、eMBB HARQ-ACKであり、第2のUCIは、URLLC HARQ-ACKである。上記の例は、例示にすぎず、本開示を限定するために使用されるものではない。
【0050】
図5を参照し、本開示の実施例による物理上り制御チャネルの伝送方法は、端末側に適用される際に、以下を含む。
ステップ51において、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送する。
【0051】
以上のステップにより、本開示の実施例は、元々少なくとも2つのPUCCHにベアラされていた(又は少なくとも2つのPUCCHに対応する)UCIを1つのPUCCHで送信することができる。そして、元々異なる優先度インデックスのPUCCHにベアラされていたUCIに対して、本開示の実施例は、異なるコードレートで符号化することができ、それにより異なるトラフィックのニーズを保証することができ、システムのスペクトル効率を向上させることができる。
【0052】
選択可能に、本開示の実施例において、前記端末は、オーバーラップする前記少なくとも2つのPUCCHを伝送する必要がある場合、更に、前記第3のPUCCHが所定の条件を満たす場合に、前記第3のPUCCH上で前記第1のUCIと第2のUCIを伝送する。所定の条件は、前記第3のPUCCHが前記第1のUCI又は第2のUCIの遅延要件を満たすことである。例えば、前記第3のPUCCHの終了シンボルは、前記第1のPUCCHの終了シンボルよりもX個のシンボルの後にならず、及び/又は、前記第3のPUCCHの終了シンボルは、前記第2のPUCCHの終了シンボルよりもY個のシンボルの後にならない。ここで、X、Yは、それぞれ所定の整数である。
【0053】
本開示の実施例において、前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することは、具体的に、前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3のDCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む。
【0054】
本開示の実施例において、前記第3のDCIは、第1のPUCCHの伝送又は第2のPUCCHの伝送を指示するDCIであり、前記第1のPUCCHと第2のPUCCHとはオーバーラップしており、選択可能に、前記第1のPUCCHと第2のPUCCHは、同じスロット/サブスロット内にある。前記第3のDCIは、第1のDCI及び第2のDCIの中で最も遅く受信されたDCI(last DCI)である。ここで、第1のDCIは、第1のPUCCHの伝送を指示するために用いられ、第2のDCIは、第2のPUCCHの伝送に用いられる。
【0055】
前記第3のDCIが、前記第1のPUCCHの伝送を指示するための第1のDCIである場合、前記第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHをスケジューリングするDCIの中で最も遅く受信されたDCIである。前記第3のDCIが、前記第2のPUCCHの伝送を指示するための第2のDCIである場合、前記第2のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHをスケジューリングするDCIの中で最も遅く受信されたDCIである。
【0056】
前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成(第3のPUCCH-Config)によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、ここで、前記PUCCHリソースは、具体的には、PUCCHリソース構成情報によって構成される。より具体的には、前記第3のPUCCH構成は、前記少なくとも2つのPUCCHのうちのいずれかのPUCCHに対応するPUCCH構成であってもよく、前記少なくとも2つのPUCCH以外のいずれかのPUCCH構成であってもよい。
1)前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。
即ち、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成、又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。なお、第1のUCIに対応するPUCCH構成、及び、第1のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成は、いずれも同じPUCCH構成に対して採用される異なる記述方式である。同様に、第2のUCIに対応するPUCCH構成についても同様である。
2)前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。
即ち、前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成、又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。なお、第2のUCIに対応するPUCCH構成、及び、第2のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成は、いずれも同じPUCCH構成に対して採用される異なる記述方式である。
3)前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されるPUCCH構成である。
ここで、更に、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために1つの第3のPUCCH構成が構成されている。この第3のPUCCH構成により、第1のUCI及び第2のUCIを伝送するPUCCHの少なくとも1つのPUCCHリソースを構成することができる。
【0057】
次に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートを決定するいくつかの実現方式を提供する。
【0058】
以下の実現方式1~3において、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成する。前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。
【0059】
実現方式1:
前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第1のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ51において、前記端末は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。
前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第2のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ51において、前記端末は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。
【0060】
実現方式2:
前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第1のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ51において、前記端末は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定する。
前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第2のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ51において、前記端末は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定する。
【0061】
実現方式3:
前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第1のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ51において、前記端末は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されている場合、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。そうでなければ、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されていない場合、第1のUCIのコードレートに第3の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定する。
前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第2のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ51において、前記端末は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されている場合、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。そうでなければ、第2のUCIのコードレートに第4の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定する。
【0062】
上記の実現方式2及び3では、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定することは、具体的には、第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定する。第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、具体的には、第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定する。
【0063】
前記第1の調整係数の決定方式は、以下のいずれかである。
A)ネットワーク(例えば基地局)で上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、関連するプロトコルによって定義される。
B)所定のDCIに基づいて数値セットから決定される。前記数値セットは、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、プロトコルであらかじめ定義される。
【0064】
同様に、前記第2の調整係数の決定方式は、以下のいずれかである。
A)ネットワーク(例えば基地局)で上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、関連するプロトコルによって定義される。
B)所定のDCIに基づいて数値セットから決定される。前記数値セットは、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、プロトコルであらかじめ定義される。
【0065】
前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数の決定方式は、以下のいずれかである。
ネットワーク(例えば基地局)で上位層シグナリングによって構成されるか、プロトコルによって定義される。
又は、所定のDCIに基づいて数値セットから決定される。前記数値セットは、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、プロトコルによって定義される。
ここで、上記の上位層シグナリングは、具体的には、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御制御ユニットMAC CE(Medium Access Control Control Element)、及びシステム情報ブロックSIB(System Information Block)シグナリングのうちの1つ又は複数である。前記第1の調整係数又は第2の調整係数は、PUCCHフォーマットごとに構成されるか、PUCCHリソースごとに構成される。
【0066】
実現方式4:
実現方式4において、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する。例えば、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されるPUCCH構成であり、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び第2の最大コードレートを構成する。この場合、上記ステップ51において、前記端末は、第1のUCIのコードレートを第1の最大コードレートとし、第2のUCIのコードレートを第2の最大コードレートとして決定する。
【0067】
ここで、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって構成される第1の最大コードレート及び第2の最大コードレートと、第1のUCI及び第2のUCIとの対応関係は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、関連するプロトコルによって定義される。
【0068】
以上の様々な実現方式により、本開示の実施例は、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートを決定し、更に、上記ステップ51において、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて、第1のUCI及び第2のUCIを符号化する。
【0069】
また、本開示の実施例において、前記端末から伝送されるオーバーラップする前記少なくとも2つのPUCCHのうち、いずれか2つのPUCCH間に時間領域のオーバーラップ(完全オーバーラップ又は部分オーバーラップ)が存在する。選択可能に、前記少なくとも2つのPUCCHには、2つの異なる優先度インデックス、即ち第1の優先度インデックスと第2の優先度インデックスが含まれる。
【0070】
次に、本開示の実施例の方法を更に基地局側から説明する。
【0071】
図6を参照し、本開示の実施例による物理上り制御チャネルの伝送方法は、基地局側に適用される場合、以下を含む。
ステップ61において、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを、基地局が第3のPUCCH上で受信する。ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0072】
以上のステップにより、本開示の実施例は、元々少なくとも2つのPUCCHに搬送(ベアラ)されていた(又は少なくとも2つのPUCCHに対応する)UCIを1つのPUCCHで受信することができる。そして、元々異なる優先度インデックスのPUCCHに搬送(ベアラ)されていたUCIに対して、本開示の実施例は、異なるコードレートで符号化して伝送することができ、それにより異なるトラフィックのニーズを保証することができ、システムのスペクトル効率を向上させることができる。
【0073】
本開示の実施例において、前記基地局は、前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信する場合、具体的には、前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3のDCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む。
【0074】
本開示の実施例において、前記第3のDCIは、第1のPUCCHの伝送又は第2のPUCCHの伝送を指示するDCIであり、前記第1のPUCCHと第2のPUCCHとはオーバーラップしており、選択可能に、前記第1のPUCCHと第2のPUCCHは、同じスロット/サブスロット内にある。前記第3のDCIは、第1のDCI及び第2のDCIの中で最も遅く受信されたDCI(last DCI)である。ここで、第1のDCIは、第1のPUCCHの伝送を指示するために用いられ、第2のDCIは、第2のPUCCHの伝送に用いられる。
【0075】
前記第3のDCIが、前記第1のPUCCHの伝送を指示するための第1のDCIである場合、前記第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHをスケジューリングするDCIの中で最も遅く端末に送信されたDCIである。前記第3のDCIが、前記第2のPUCCHの伝送を指示するための第2のDCIである場合、前記第2のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHをスケジューリングするDCIの中で最も遅く端末に送信されたDCIである。
【0076】
前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成(第3のPUCCH-Config)によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、ここで、前記PUCCHリソースは、具体的には、PUCCHリソース構成情報によって構成される。より具体的には、前記第3のPUCCH構成は、前記少なくとも2つのPUCCHのうちのいずれかのPUCCHに対応するPUCCH構成であってもよく、前記少なくとも2つのPUCCH以外のいずれかのPUCCH構成であってもよい。
1)前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。
即ち、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成、又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。なお、第1のUCIに対応するPUCCH構成、及び、第1のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成は、いずれも同じPUCCH構成に対して採用される異なる記述方式である。同様に、第2のUCIに対応するPUCCH構成についても同様である。
2)前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。
即ち、前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成、又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。なお、第2のUCIに対応するPUCCH構成、及び、第2のPUCCHの優先度インデックスに対応するPUCCH構成は、いずれも同じPUCCH構成に対して採用される異なる記述方式である。
3)前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されるPUCCH構成である。
ここで、基地局は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために1つの第3のPUCCH構成を更に構成する。この第3のPUCCH構成により、第1のUCI及び第2のUCIを伝送するPUCCHの少なくとも1つのPUCCHリソースを構成することができる。
【0077】
次に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートを決定するいくつかの実現方式を提供する。
【0078】
以下の実現方式1~3において、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成する。前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。
【0079】
実現方式1:
前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第1のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ61において、前記基地局は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを受信する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。
前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第2のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ61において、前記基地局は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを受信する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。
【0080】
実現方式2:
前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第1のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ61において、前記基地局は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを受信する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定する。
前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第2のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ61において、前記基地局は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを受信する際に、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定する。
【0081】
実現方式3:
前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第1のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ61において、前記基地局は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを受信する際に、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されている場合、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。そうでなければ、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されていない場合、第1のUCIのコードレートに第3の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定する。
前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、このとき、前記第2のPUCCHの伝送を指示する第1のDCIは、前記少なくとも2つのPUCCHのそれぞれのPUCCHの伝送を指示するすべてのDCIのうち最後に受信されたDCIである。上記ステップ61において、前記基地局は、第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを受信する際に、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されている場合、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。そうでなければ、第2のUCIのコードレートに第4の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定する。
【0082】
上記の実現方式2及び3では、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定することは、具体的には、第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定する。第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、具体的には、第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定する。
【0083】
前記第1の調整係数の決定方式は、以下のいずれかである。
A)ネットワーク(例えば基地局)で上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、関連するプロトコルによって定義される。
B)所定のDCIに基づいて数値セットから決定される。前記数値セットは、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、プロトコルであらかじめ定義される。
【0084】
同様に、前記第2の調整係数の決定方式は、以下のいずれかである。
A)ネットワーク(例えば基地局)で上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、関連するプロトコルによって定義される。
B)所定のDCIに基づいて数値セットから決定される。前記数値セットは、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、プロトコルであらかじめ定義される。
【0085】
前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数の決定方式は、以下のいずれかである。
ネットワーク(例えば基地局)で上位層シグナリングによって構成されるか、プロトコルによって定義される。
又は、所定のDCIに基づいて数値セットから決定される。前記数値セットは、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、プロトコルによって定義される。
ここで、上記の上位層シグナリングは、具体的には、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御制御ユニット(MAC CE)及びシステム情報ブロック(SIB)シグナリングのうちの1つ又は複数である。前記第1の調整係数又は第2の調整係数は、PUCCHフォーマットごとに構成されるか、PUCCHリソースごとに構成される。
【0086】
実現方式4:
実現方式4において、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する。例えば、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されるPUCCH構成であり、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び第2の最大コードレートを構成する。また、例えば、前記第3のPUCCH構成は、前記第1の優先度インデックスに対応するPUCCH構成、又は前記第2の優先度インデックスに対応するPUCCH構成であり、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び第2の最大コードレートを構成する。この場合、上記ステップ61において、前記基地局は、第1のUCIのコードレートを第1の最大コードレートとし、第2のUCIのコードレートを第2の最大コードレートとして決定する。
【0087】
ここで、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって構成される第1の最大コードレート及び第2の最大コードレートと、第1のUCI及び第2のUCIとの対応関係は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成されるか、あらかじめ定義され、例えば、関連するプロトコルによって定義される。
【0088】
以上の様々な実現方式により、本開示の実施例は、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートを決定し、更に、上記ステップ61において、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて、第1のUCI及び第2のUCIを復号して受信する。
【0089】
本開示の実施例の理解を容易にするために、以下に更にいくつかの例を提供する。以下の例は、第1のUCI、第2のUCIがそれぞれURLLC HARQ-ACK、eMBB HARQ-ACKである例で説明するが、本開示は、上記のシーンに限定されない。
【0090】
例1:
2つのPUCCH構成(PUCCH-Config)が構成され、ここで、第1のPUCCH-Configは、第1の優先度インデックスの上り制御情報UCI(第1のUCI)に対応し、第2のPUCCH-Configは、第2の優先度インデックスの上り制御情報UCI(第2のUCI)に対応する。
図3に示すシーン1に示すように、PDSCH1はeMBB PDSCHであり、PDSCH2はURLLC PDSCHであると仮定する。端末は、eMBB PDSCHを先に受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3の第1のUCI(eMBB HARQ-ACK)である。端末は、後にURLLC PDSCHを受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3の第2のUCI(URLLC HARQ-ACK)である。processing timeline条件が満たされると、端末は、eMBB HARQ-ACK情報とURLLC HARQ-ACK情報を第3のPUCCHリソース上で多重化して伝送する。前記第3のPUCCHリソースは、第1のPUCCH-Configによって構成され、最後に受信した(last DCI format)によって指示される。
URLLC HARQ-ACK情報のコードレートは、PUCCHリソースURLLC HARQ-ACKによって構成されるmaxCodeRateであり、eMBB HARQ-ACK情報のコードレートは、PUCCHリソースeMBB HARQ-ACKによって構成されるmaxCodeRateである。
【0091】
例2:
2つのPUCCH構成(PUCCH-Config)が構成され、ここで、第1のPUCCH-Configは、第1の優先度インデックスの上り制御情報UCIに対応し、第2のPUCCH-Configは、第2の優先度インデックスのUCIに対応する。
図3に示すシーン1に示すように、PDSCH1はeMBB PDSCHであり、PDSCH2はURLLC PDSCHであると仮定する。シーン1に示すように、端末は、eMBB PDSCHを先に受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3の第1のUCI(eMBB HARQ-ACK)である。端末は、後にURLLC PDSCHを受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3の第2のUCI(URLLC HARQ-ACK)である。processing timeline条件が満たされると、端末は、eMBB HARQ-ACK情報とURLLC HARQ-ACK情報を第3のPUCCHリソース上で多重化して伝送する。前記第3のPUCCHリソースは、第1のPUCCH-Configによって構成され、最後に受信した(last DCI format)によって指示される。
URLLC HARQ-ACK情報のコードレートは、PUCCHリソースURLLC HARQ-ACKによって構成されるmaxCodeRateであり、eMBB HARQ-ACK情報のコードレートは、PUCCHリソースeMBB HARQ-ACKによって構成されるmaxCodeRateに第1の調整係数を加算/減算/乗算/除算したコードレートである。
【0092】
例3:
2つのPUCCH-Configが構成され、第1のPUCCH-Configは、第1の優先度インデックスの上り制御情報UCIに対応し、第2のPUCCH-Configは、第2の優先度インデックスのUCIに対応する。
図3に示すシーン1に示すように、端末は、eMBB PDSCHを先に受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3の第1のUCI(eMBB HARQ-ACK)である。端末は、後にURLLC PDSCHを受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3の第2のUCI(URLLC HARQ-ACK)である。processing timeline条件が満たされると、端末は、eMBB HARQ-ACK情報とURLLC HARQ-ACK情報を第3のPUCCHリソース上で多重化して伝送する。前記第3のPUCCHリソースは、第1のPUCCH-Configによって構成され、last DCI formatによって指示される。
URLLC HARQ-ACK情報のコードレートは、PUCCHリソースURLLC HARQ-ACKによって構成される第1のmaxCodeRateであり、eMBB HARQ-ACK情報のコードレートは、PUCCHリソースURLLC HARQ-ACKによって構成される第2のmaxCodeRateである。ここで、PUCCHリソース又はPUCCHフォーマット毎(per-PUCCH resource/per-PUCCH format)に、2つの最大コードレート(maxCodeRate)が構成されている。
【0093】
例4:
3つのPUCCH-Configが構成され、第1のPUCCH-Configは、第1の優先度インデックスの上り制御情報UCIに対応し、第2のPUCCH-Configは、第2の優先度インデックスのUCIに対応し、第3のPUCCH-Configは、第1の優先度インデックスのUCIと第2の優先度インデックスのUCIに対応する。即ち、端末は、第1の優先度インデックスのUCIと第2の優先度インデックスのUCIを多重化する必要がある場合、第3のPUCCH-Configの構成を使用する。
図3に示すシーン1に示すように、端末は、eMBB PDSCHを先に受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが図中のeMBB HARQ-ACKである。端末は、後にURLLC PDSCHを受信し、そのHARQ-ACKが存在するPUCCH resourceが
図3のURLLC HARQ-ACKである。processing timeline条件が満たされると、端末は、eMBB HARQ-ACK情報とURLLC HARQ-ACK情報を第3のPUCCHリソース上で多重化して伝送する。前記第3のPUCCHリソースは、第3のPUCCH-Configによって構成され、last DCI formatによって指示される。
URLLC HARQ-ACK情報のコードレートが、第3のPUCCHリソースによって構成される第1のmaxCodeRateであることを決定し、eMBB HARQ-ACK情報のコードレートが、第3のPUCCHリソースによって構成される第2のmaxCodeRateであることを決定する。
【0094】
以上、本開示の実施例の様々な方法を紹介した。以下、更に、上記方法を実施する装置を提供する。
【0095】
図7を参照し、本開示の実施例による端末70は、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するように構成される送信モジュール71を含む。
【0096】
選択可能に、前記端末は、前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3のDCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定するように構成される第1の決定モジュールを更に含む。
【0097】
選択可能に、前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成される。ここで、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である。
【0098】
選択可能に、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。
【0099】
選択可能に、前記端末は、以下のように構成される第2の決定モジュールを更に含む。前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。
【0100】
選択可能に、前記端末は、以下のように構成される第3の決定モジュールを更に含む。前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定する。前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定する。
【0101】
選択可能に、前記端末は、以下のように構成される第4の決定モジュールを更に含む。前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定する。前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定する。
【0102】
選択可能に、前記端末は、第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定し、又は、第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定するように構成される第5の決定モジュールを更に含む。
【0103】
選択可能に、前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される。
【0104】
ここで、各調整係数は、PUCCHフォーマット毎に構成されるか、PUCCHリソース毎に構成される。
【0105】
選択可能に、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する。
【0106】
選択可能に、前記端末は、前記第3のPUCCH構成が前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成であり、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定するように構成される第6の決定モジュールを更に含む。
【0107】
選択可能に、前記端末は、前記第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを符号化するように構成される符号化モジュールを更に含む。
【0108】
なお、該実施例における装置は、上記
図5に示す方法に対応する装置である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。本開示の実施例による上記装置は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0109】
本開示の実施例による端末の1つの構成の概略図である
図8を参照し、該端末800は、プロセッサ801と、トランシーバ802と、メモリ803と、ユーザインタフェース804と、バスインタフェースを含む。
【0110】
本開示の実施例において、端末800は、メモリ803に記憶されてプロセッサ801で実行されるプログラムを更に含む。前記プロセッサ801は、前記プログラムを実行すると、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するステップを実現する。
【0111】
なお、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムは、プロセッサ801によって実行されると、上記
図5に示す物理上り制御チャネルの伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0112】
図8において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ801をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ803をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ802は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェース804は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。
【0113】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ803は、プロセッサ801による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0114】
なお、該実施例における端末は、上記
図5に示す方法に対応する端末である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該端末の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。該端末において、トランシーバ802とメモリ803、及びトランシーバ802とプロセッサ801は、いずれもバスインタフェースを介して通信可能に接続され、プロセッサ801の機能がトランシーバ802によっても実行可能であり、トランシーバ802の機能がプロセッサ801によっても実行可能である。なお、本開示の実施例による上記端末は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0115】
本開示の一部の実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、該プログラムがプロセッサによって実行されると、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するステップを実現する。
【0116】
該プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の端末側に応用される物理上り制御チャネルの伝送方法におけるすべての実現方式を実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0117】
本開示の実施例は、
図9に示す基地局90を提供し、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するように構成される受信モジュール91を含み、ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0118】
選択可能に、前記基地局は、前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3のDCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定するように構成される第1の決定モジュールを更に含む。
【0119】
選択可能に、前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成される。ここで、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である。又は、前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である。
【0120】
選択可能に、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する。
【0121】
選択可能に、前記基地局は、以下のように構成される第2の決定モジュールを更に含む。前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定する。
【0122】
選択可能に、前記基地局は、以下のように構成される第3の決定モジュールを更に含む。前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定する。前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定する。
【0123】
選択可能に、前記基地局は、以下のように構成される第4の決定モジュールを更に含む。前記第3のPUCCH構成が前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定する。前記第3のPUCCH構成が前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成である場合、前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定する。
【0124】
選択可能に、前記基地局は、第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定し、又は、第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定するように構成される第5の決定モジュールを更に含む。
【0125】
選択可能に、前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される。
【0126】
ここで、各調整係数は、PUCCHフォーマット毎に構成されるか、PUCCHリソース毎に構成される。
【0127】
選択可能に、前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する。
【0128】
選択可能に、前記基地局は、前記第3のPUCCH構成が前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成であり、前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定するように構成される第6の決定モジュールを更に含む。
【0129】
選択可能に、前記基地局は、端末から送信される第1のUCI及び第2のUCIを第3のPUCCH上で受信する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを復号するように構成される復号モジュールを更に含む。
【0130】
なお、該実施例における装置は、上記
図6に示す方法に対応する装置である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。本開示の実施例による上記装置は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0131】
本開示の実施例による基地局1000の1つの構成の概略図である
図10を参照し、該基地局1000は、プロセッサ1001と、トランシーバ1002と、メモリ1003と、バスインタフェースを含む。
【0132】
本開示の実施例において、基地局1000は、メモリ1003に記憶されてプロセッサ1001で実行されるプログラムを更に含む。前記プログラムが前記プロセッサ1001によって実行されると、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するステップを実現する。ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0133】
なお、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムは、プロセッサ1001によって実行されると、上記
図6に示す物理上り制御チャネルの伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0134】
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1001をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1003をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1002は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0135】
プロセッサ1001は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1003は、プロセッサ1001による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0136】
なお、該実施例における端末は、上記
図6に示す方法に対応する機器である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該機器の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。該機器において、トランシーバ1002とメモリ1003、及びトランシーバ1002とプロセッサ1001は、いずれもバスインタフェースを介して通信可能に接続され、プロセッサ1001の機能がトランシーバ1002によっても実行可能であり、トランシーバ1002の機能がプロセッサ1001によっても実行可能である。なお、本開示の実施例による上記機器は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0137】
本開示の一部の実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、該プログラムがプロセッサによって実行されると、オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するステップを実現する。ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む。
【0138】
該プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の基地局に応用される物理上り制御チャネルの伝送方法におけるすべての実現方式を実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0139】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0140】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0141】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置及び方法は、他の方式で実施されることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、又は、一部の特徴は、無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されており又は議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置又はユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0142】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0143】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0144】
前記機能は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分、又は当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0145】
上記方法実施例を実現するステップのすべて又は一部は、プログラムによって関連ハードウェアに指示して完成させてもよいと当業者が理解できる。前記のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納される。当該プログラムは、実行時に、上記方法実施例を含むステップを実行する。上記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリROM(Read-Only Memory)又はランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)などである。
【0146】
本開示の実施例に記載のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせによって実現される。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、1つ又は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuits)、DSP(Digital Signal Processing)、DSPD(DSP Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、それ以外の本開示に記載の機能を実行するための電子ユニット又はそれらの組み合わせで実現される。
【0147】
ソフトウェア実現の場合、本明細書に説明される技術は、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(たとえば、プロセス、関数など)によって実現できる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行される。メモリは、プロセッサ内に実現されてもよく、又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0148】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲は、これらに限定されない。当業者が本開示によって開示されている技術範囲内で容易に想到できる変化や置換は、すべて本開示の保護範囲内に含まれる。よって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理上り制御チャネルPUCCHの伝送方法であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1の上り制御情報UCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することを含む方法。
【請求項2】
前記第1のUCIと第2のUCIを前記端末が第3のPUCCH上で伝送することは、
前記第3のPUCCHの伝送を指示するために使用される第3の下り制御情報DCIに基づいて、前記第3のPUCCHを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3のPUCCHは、第3のPUCCH構成によって構成される少なくとも1つのPUCCHリソースのうちの1つであり、前記PUCCHリソースは、PUCCHリソース構成情報によって構成され、
ここで、
前記第3のPUCCH構成は、前記第1のPUCCHの優先度インデックス又は第1のUCIに対応するPUCCH構成であり、又は、
前記第3のPUCCH構成は、前記第2のPUCCHの優先度インデックス又は第2のUCIに対応するPUCCH構成であり、又は、
前記第3のPUCCH構成は、前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送するために構成されたPUCCH構成である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、1つの最大コードレートを構成し、
前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成し、
前記第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、最大1つの最大コードレートを構成する、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定すること、
又は、
前記第1のUCIのコードレートが前記第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、前記第2のUCIのコードレートが第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定することを更に含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、
又は、
前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第2のUCIのコードレートが第2のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、
又は、
前記第2のUCIのコードレートが前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって最大コードレートが構成されると、前記第1のUCIのコードレートが第1のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報によって構成される最大コードレートであることを決定し、そうでなければ、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することを更に含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項8】
第1のUCIのコードレートに基づいて第2のUCIのコードレートを決定すること、又は、第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCIのコードレートを決定することは、
第1のUCIのコードレートに第1の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第2のUCIのコードレートに決定すること、
又は、
第2のUCIのコードレートに第2の調整係数を加算又は減算又は乗算又は除算したコードレートを第1のUCIのコードレートに決定することを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の調整係数及び/又は第2の調整係数は、
ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義されるか、
又は、ネットワークで上位層シグナリングによって構成され、又はプロトコルによって定義される数値セットから、所定のDCIに基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第3のPUCCHに対応するPUCCHリソース構成情報は、第1の最大コードレート及び/又は第2の最大コードレートを構成する、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項11】
前記第3のPUCCHに対応するリソース構成情報によって第1の最大コードレートと第2の最大コードレートが構成された場合、
第1のUCIのコードレートが第1の最大コードレートであり、第2のUCIのコードレートが第2の最大コードレートであることを決定することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3のPUCCH上で前記第1のUCI及び第2のUCIを伝送する際に、第1のUCI及び第2のUCIのコードレートに基づいて第1のUCI及び第2のUCIを符号化することを更に含む、請求項5~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
物理上り制御チャネルPUCCHの伝送方法であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを、基地局が第3のPUCCH上で受信することを含み、
ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む方法。
【請求項14】
端末であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHであって、第1の優先度インデックスであり、第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む前記少なくとも2つのPUCCHを、伝送しようとすると、コードレートの異なる前記第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で伝送するように構成される送信モジュールを含む端末。
【請求項15】
基地局であって、
オーバーラップする少なくとも2つのPUCCHを、端末が決定し又は伝送しようとすると、端末から送信されるコードレートの異なる第1のUCIと第2のUCIを第3のPUCCH上で受信するように構成される受信モジュールを含み、
ここで、前記少なくとも2つのPUCCHは、第1の優先度インデックスであり、前記第1のUCIを搬送するかそれに対応する第1のPUCCHと、第2の優先度インデックスであり、前記第2のUCIを搬送するかそれに対応する第2のPUCCHとを含む基地局。
【国際調査報告】