(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-04
(54)【発明の名称】ゲノム及びサブゲノムウイルスRNAのRNAiを介した調節のための基質配列
(51)【国際特許分類】
C12N 15/113 20100101AFI20230828BHJP
C12Q 1/68 20180101ALI20230828BHJP
【FI】
C12N15/113 Z ZNA
C12Q1/68
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023510394
(86)(22)【出願日】2021-08-12
(85)【翻訳文提出日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 US2021045790
(87)【国際公開番号】W WO2022036128
(87)【国際公開日】2022-02-17
(32)【優先日】2020-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523049063
【氏名又は名称】スペラタム バイオファーマ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SPERATUM BIOPHARMA,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100152489
【氏名又は名称】中村 美樹
(72)【発明者】
【氏名】マリン-ミュラー、クリスチャン ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】マルティネス、オスバルド ベガ
(72)【発明者】
【氏名】バルベルデ-エルナンデス、ファン カルロス
【テーマコード(参考)】
4B063
【Fターム(参考)】
4B063QA08
4B063QA18
4B063QQ52
4B063QS40
(57)【要約】
RNAi配列を識別する方法であって:一つ以上の7-merをgRNAからスクリーニングするステップと、第一数の前記一つ以上の7-merを選択するステップと、前記一つ以上の7-merの各々について一つ以上のヒット部位を特徴づけるステップと、前記7-merの各々についてゲノム領域当たりのヒットを算出するステップと、第二数の前記7-merを選択するステップと、前記7-merの各々に関連する一つ以上の15-merの頻度行列を作成するステップと、前記7-merの各々について一つ以上の生成された15-merを生成させるステップと、前記一つ以上の生成された15-merの各々について前記gRNAにおけるヒットを特徴づけるステップと、累積ヒット頻度及び長さに基づいてサマリーインデックスを算出するステップと、一つ以上の生成した特徴及び一つ以上の構造的特徴に基づいて前記RNAi配列を選択するステップと、を含む、方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RNAi配列を識別する方法であって:
a.潜在的7-mer配列を識別するステップと、
b.一つ以上のヒット部位を登録するステップであって、前記一つ以上のヒット部位は、前記潜在的7-mer配列が存在するゲノムRNA配列中の一つ以上の位置である、ステップと、
c.前記一つ以上のヒット部位とともに、前記7-mer配列が見いだされた前記ゲノム領域の名称、及び7-mer配列開始位置から始まる登録された15-mer配列を登録するステップと、
d.前記登録された15-mer配列を使用して、ヌクレオチド位置頻度行列及び、各位置の最高頻度のヌクレオチドに基づいて各7-mer配列について生成された15-merを生成させるステップと、
e.前記生成された15-mer配列を使用して、推定RNAi分子の一つ以上のヒットを予測するステップと、
f.前記一つ以上の登録されたヒット部位についてヒット可能性指数を算出するステップと、
g.総合指数を生成させるステップと、
h.サマリー行列を作成するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記潜在的7-mer配列を、標的RNA中の前記最多7-merについてスクリーニングすることによって識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記推定RNAi分子に対する前記一つ以上のヒットを完全マッチに基づいて予測する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ヒット可能性指数を、マッチ配列ΔG値並びにヒット部位から30ヌクレオチド上流及び下流のAU含有割合に基づいて、各ヒット部位に対して重みを割り当てる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ヒット可能性指数を次式:
【数1】
式中、nは、mヒット部位を予測するために使用される前記生成された15-merであり、Hは前記ヒット可能性であり、ΔGは、塩基対形成のみを考慮したマッチが起こるために必要な自由エネルギーであり、p(AU)は、前記ヒット部位から30nt上流及び下流の割合である、により算出する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記総合指数を次式:
【数2】
式中、IGは、前記ヒットの効果をまとめる前記総合指数であり、Aは、前記マッチの前記nの生成された15-merのヒット量である、により算出する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記サマリー行列が、前記7-mer、前記7-merの生成された15-mer、センス鎖、前記RNAi提案配列、前記ヒット可能性指数、及び前記総合指数を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サマリー行列が提案されたアンチセンス鎖をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サマリー行列が、シード配列GC含有量とガイド鎖GC含有量とをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
RNAi配列を識別する方法であって:
a.一つ以上の7-merをgRNAからスクリーニングするステップと、
b.第一数の前記一つ以上の7-merを選択するステップであって、前記第一数は、前記一つ以上の7-merの前記頻度に基づく、ステップと、
c.前記一つ以上の7-merの各々について一つ以上のヒット部位を特徴づけるステップと、
d.前記一つ以上の7-merの各々についてゲノム領域当たりのヒットを算出するステップと、
e.第二数の前記一つ以上の7-merを選択するステップであって、前記第二数がsgRNA中の前記最多ヒットに基づく、ステップと、
f.前記一つ以上の7-merの各々に関連する一つ以上の15-merの頻度行列を作成するステップと、
g.最高頻度のヌクレオチドに基づいて、前記一つ以上の7-merの各々について一つ以上の生成された15-merを生成させるステップと、
h.前記一つ以上の生成された15-merの各々について前記gRNAにおけるヒットを特徴づけるステップと、
i.累積ヒット頻度及び長さに基づいてサマリーインデックスを算出するステップと、
j.一つ以上の生成した特徴及び一つ以上の構造的特徴に基づいて第三数の前記RNAi配列を選択するステップと、を含む、方法。
【請求項11】
前記第一数が500である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第二数が50である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第三数が5である、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記一つ以上の生成した特徴及び前記一つ以上の構造的特徴がサマリーインデックスの関数である、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本願は、2020年8月12日に出願された米国仮特許出願第63/064,446号の優先権を主張し、その内容は、参照により本明細書中に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、RNAi配列の分野に関する。さらに詳細には本発明は、RNAi配列識別のための装置、方法、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
コロナウイルス、特にSARS-CoV-2は、Covid-19疾患の世界的パンデミックにつながるウイルスの大流行を引き起こした。現在の状況の結果、世界的な公衆衛生上の緊急事態が発生している。
【0004】
世界保健機関(WHO)によると、ヒト病原体として、2020年8月の時点で、1800万を超えるCovid-19の症例が世界中で確認されており、少なくとも68万7千人が死亡している。2021年8月までで、世界中の症例及び死亡者数は増加して2億人を超え、少なくとも400万人が死亡している。
【0005】
SARS-CoV-2はヒトからヒトへ容易に伝染し、複数の大陸に広がり、2020年1月30日にWHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)を宣言するに至ったと現在では理解されている。
【0006】
科学者によって、実行できる新しい治療の開発が進められてきたが、そのような非常に実験的な治療の有効性や安全性はまだ立証されておらず、多くの疑問が未解決のままである。SARS-CoV-2用のワクチンや他の抗ウイルス治療が非常に必要とされているが、まだ多くは有効性に欠ける。
【0007】
SARS-CoV-2パンデミックの治療にとって有効性は重要であるが、そのような治療は安全であることも示されなければならない。実際、広範な有効性試験に取りかかる前に、小規模の安全性試験を実施して安全性を証明しなければならず、その結果、さらに時間がかかる。
【0008】
したがって、SARS-CoV-2の治療の成功と認可までの潜在的時間を最大化するために、有効性と安全性の可能性を高めた治療を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
一実施形態において、本開示の発明は、RNAi配列を識別する方法であって、潜在的7-mer配列を識別するステップと、一つ以上のヒット部位を登録するステップであって、前記一つ以上のヒット部位が、潜在的7-mer配列が存在するゲノムRNA配列中の一つ以上の位置であるステップと、を含む方法であり得る。一実施形態において、方法は、一つ以上のヒット部位と共に、7-mer配列がいだされたゲノム領域の名称と、7-mer配列開始位置から始まる登録された15-mer配列を登録するステップと、登録された15-mer配列を使用して、ヌクレオチド位置頻度行列と、各位置の最高頻度のヌクレオチドに基づいて各7-mer配列について生成させた15-merを生成させるステップと、生成させた15-mer配列を使用して、推定RNAi分子に対して一つ以上のヒットを予測するステップと、をさらに含んでもよい。一実施形態において、方法はまた、一つ以上の登録されたヒット部位のヒット可能性指数を算出するステップと、総合指数を生成するステップと、サマリー行列を作成するステップと、を含んでもよい。
【0010】
一実施形態において、潜在的7-mer配列は、標的RNA中の最多7-merについてスクリーニングすることによって識別できる。一実施形態において、推定RNAi分子に対する一つ以上のヒットは、完全マッチに基づいて予測できる。一実施形態において、ヒット可能性指数は、マッチ配列ΔG値並びにヒット部位から30ヌクレオチド上流及び下流のAU含有割合に基づいて各ヒット部位に対して重みを割り当てることができる。ヒット可能性指数は、次式によって算出できる:
【0011】
【0012】
(式中、nは、mのヒット部位を予測するために使用される生成された15-merであり、Hはヒット可能性であり、ΔGは、塩基対形成のみを考慮したマッチが起こるために必要な自由エネルギーであり、p(AU)はヒット部位の30nt上流及び下流の割合である)。
【0013】
一実施形態において、総合指数は次式によって算出できる:
【0014】
【0015】
(式中、IGはヒットの効果をまとめた総合指数であり、Aは、マッチのn個の生成された15-merに対するヒット量である)。サマリー行列は、7-mer、7-merの生成された15-mer、センス鎖、RNAi提案配列、ヒット可能性指数、及び総合指数を含んでもよい。さらなる実施形態において、サマリー行列は提案されたアンチセンス鎖を含んでもよい。さらに別の実施形態において、サマリー行列は、シード配列GC含有量及びガイド鎖GC含有量をさらに含んでもよい。
【0016】
一実施形態において、本開示の発明は、RNAi配列を識別する方法であって、gRNAから一つ以上の7-merをスクリーニングするステップと、第一数の一つ以上の7-merを選択するステップであって、前記第一数は一つ以上の7-merの頻度に基づくものであるステップと、一つ以上の7-merの各々について一つ以上のヒット部位を特徴づけるステップと、を含む方法であってよい。方法は、一つ以上の7-merの各々のゲノム領域当たりのヒットを算出するステップと、第二数の一つ以上の7-merを選択するステップであって、前記第二数が、sgRNAにおける最多のヒットに基づくものであるステップと、一つ以上の7-merの各々に関連する一つ以上の15-merの頻度行列を作成するステップと、をさらに含んでもよい。さらなる実施形態において、方法はまた、最高頻度のヌクレオチドに基づいて、一つ以上の7-merの各々について一つ以上の生成された15-merを生成するステップと、一つ以上の生成された15-merの各々についてgRNAにおけるヒットを特徴づけるステップと、累積ヒット頻度及び長さに基づいてサマリーインデックスを算出するステップと、一つ以上の生成された特徴及び一つ以上の構造的特徴に基づいて第三数のRNAi配列を選択するステップとを含む。
【0017】
一実施形態において、第一数、第二数、及び第三数は任意の適切な量であってよい。一実施形態において、第一数は500であってよい。一実施形態において、第二数は50であってよい。一実施形態において、第三数は5であってよい。一実施形態において、一つ以上の生成された特徴及び一つ以上の構造的特徴は、サマリーインデックスの関数であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明によるRNAiデザインワークフローの一実施形態を示す。
【
図2A】
図2Aは、五つのRNAi SARS-CoV-2サイレンシング配列を示す表である。
【
図2B】
図2Bは、RNAi SARS-CoV-2サイレンシング配列のマッチング部位の数を示す表である。
【
図3A】
図3Aは、SARS-CoV-2 RNAを攻撃し得る配列の表である。
【
図3B】
図3Bは、SARS-CoV-2 RNAの3’UTR(未翻訳領域)の図である。
【
図4】
図4は、NPM-SC2配列3’UTR調節のグラフである。
【
図5】
図5は、NPM-SC2配列細胞毒性のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書ではSARS-CoV-2の新規治療を提供する。一実施形態において、RNA干渉(RNAi)分子などのリボ核酸(RNA)を利用する。RNAi分子はウイルスRNA翻訳の下方調節のために使用できる。
【0020】
低分子干渉RNA(siRNA)は、特定の標的配列と結合するようにデザインできる。オフターゲット効果は、非特異的結合により起こる可能性があり、siRNAデザインに制限を与える。マイクロRNA(miRNA)は天然に存在するRNAi分子である。miRNAは、不完全な対形成により複数の異なる標的を同時に標的とするように進化してきた可能性がある点で、siRNAとは異なる。この不完全な対形成は、標準的siRNA調節とは異なる調節応答差につながる。一実施形態によると、本明細書中に記載のRNAi分子は、siRNAと同様の方法であるが、miRNAと同様に不完全な対形成の許容性を考慮して、合成分子としてデザインされる。したがって、生成された抗ウイルスオリゴヌクレオチドは、より広範で、より柔軟な標的化をもたらし、オフターゲット効果を期待できる。
【0021】
SARS-CoV-2は、30kb又は同様のサイズの一本鎖ウイルスRNAの独自のネステッド複製戦略により、Nidoviridae目で見いだされ、多くのより小さなメッセンジャーRNA(mRNA)に処理され、各々は複数のタンパク質をコード化する。SARS-CoV-2 mRNAは3’UTRを含み、標的部位は、ネステッドRNA複製プロセスが開始されてもインタクトなままである。したがって、本発明によると、そのようなネステッド配列を標的とするための、ウイルスRNAに対するRNAiベースの攻撃が提案される。
【0022】
本発明によると、限定されるものではないが、以下のうちの一つ以上を含むsiRNA及びmiRNA配列が提案される:鎖特異的(ssRNA);非標準的処理;パッセンジャー鎖が無いこと;ウイルスゲノムにおける標的を最大化するためのヒトゲノムにおける標的の最小化;好適な核酸輸送ビヒクルで投与可能であること;サイレンシング率の上昇、生理活性状態への短い処理経路;種間の遺伝的変動を低減するための複数の標的部位;標準的な二本鎖と比較して、産生及び単離/精製が簡略化されていること、並びに代替siRNAコンストラクトデザインに挿入可能であること。
【0023】
本発明の原理によると、SARS-CoV-2のゲノムの理解を使用して、Covid-19に関連する新規コロナウイルスを治療するために調整された薬物及び治療の開発することができる。したがって、SARS-CoV-2のウイルスRNAは、抗SARS-CoV-2治療:siRNAの標的となり得る。
【0024】
一実施形態において、siRNAは、SARS-CoV-2のRNA上の複数の標的部位に対して作用する能力及び可能性を伴って特異的にデザインされる。一実施形態では、特に、siRNAは、(1)mRNAの3’UTR領域、及び(2)SARS-CoV-2 RNAのコーディング領域(CDS)上の複数の部位に対して作用するようにデザインされる。翻訳終止コドンの直後に位置するために、3’UTR mRNAは遺伝子発現の調節に関与している可能性があり、したがって、治療を受けるのに非常に適している。そのような部位をsiRNAで標的化することによって、Ago2を介した切断が起こる可能性があり、その結果、リボソームに入る前にウイルスRNAの破壊が起こる可能性があり、それによって、SARS-CoV-2のウイルス複製が減少する可能性がある。あるいは、ウイルスRNA翻訳の阻害は、リボソームドロップオフの抑制又はウイルスRNAの隔離によって起こり得るが、全て標的配列との相互作用によって起こり得る。
【0025】
RNAウイルスは、変異する可能性が高く、そのようなウイルスに対してRNAi誘導分子を使用することで、siRNA活性に必要な特異的相補性のために、不完全マッチとなる場合がある。さらに、siRNAは比較的長い配列の完全性を必要とする傾向があるので、意図する標的RNAと適切にマッチするために、変異がさらに面倒になる可能性がある。
【0026】
したがって、本発明は、miRNAのように挙動する合成オリゴヌクレオチドの生成を通して、siRNAの起こり得る変異および高い相補性の要件に対処することを想定する。多くの場合、miRNAは、特異性が低く、より適切には、標的RNAあたりより多数のマッチ部位とマッチする可能性がある。したがって、調節標的部位の乱交雑が増大しているため、特定のRNA標的に対するmiRNA調節は、siRNA標的化と比較して、遺伝的変動及び変異により適している可能性がある。マッチ部位が一つしか存在しないため、siRNA相補性部位の欠失により、標的RNAに対するsiRNAのサイレンシング効果が排除され、変異がその調節を破壊する可能性が増大する。それに対して、標的上に複数の相補性部位を有するmiRNAは、一つのマッチ部位が欠失又は変更される場合でも、調節を維持することができる。しかしながら、一実施形態において、正しい配列を有する単一の標的部位が、有効な調節のために充分であり得る。
【0027】
したがって、一実施形態では、選択されたRNA標的中の相補性部位の数を最大化させつつ、サイレンシング特異性を増大させるように特別に配合された、独自のRNAiが提供される。したがって、RNAベースのウイルスは、変異率が高くても、効果的に処理することができる。したがって、多くの実施形態によると、本発明は、変異及び標的破壊のリスクを減少させつつ、抗ウイルス標的化を最大化するために、潜在的標的部位を識別するシステム及び方法を提供し、標的配列をデザインするシステム及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、RNAi分子の組み合わせを、miRNA若しくはsiRNAデザイン分子のいずれかと共に使用できるか、又は単独で使用してもよい。RNAi分子は、ウイルスゲノムのいずれか又は複数の部分を標的とする可能性がある。
【0028】
図1を参照すると、
図1は、本発明によるRNAiデザインワークフローの非限定例を示す。第一ステップ102で、潜在的RNAi配列の識別を実施する(例えば、SARS-CoV-2 gRNAからの7-merスクリーニング)。第二ステップ104では、標的RNA中の最高頻度の7-mer(例えば、500の選択された最高頻度の7-mer)を検索することによって、潜在的7-ヌクレオチドシード配列を検索できる。非限定例として、5’UTR及びCDSは、5’UTR及びCDSにおける調節を通して転写物のサイレンシングを引き起こすRNA誘導サイレンシングプロセスのために評価することができる。一実施形態において、7’merをコンパイルした後、ステップ104において、最高頻度の500個をさらなる分析のために選択できる。
【0029】
次のステップ106では、ヒット部位として知られる、選択された7-merが存在するゲノムRNA配列中の全ての位置を、その位置、7-merが見いだされたゲノム領域の名称、及び7-mer開始位置から始まる15-merと共に登録してもよい。例えば、gRNA中の7-merヒット部位を特徴づけることができる。最も多くのヒット領域を有する50個の7-merを選択することができる。ステップ108では、ゲノム領域当たりのヒットを7-merごとに算出することができる。ステップ110では、sgRNA中に最も多くのヒットを有する上位50を選択することができる。
【0030】
ステップ112では、登録された15-merを使用して、ヌクレオチド位置頻度行列を生成させることができ、そして15-merを生成させることができる。ステップ114では、各7-merは、各位置の最高頻度のヌクレオチドに基づき、この配列はRNAiの提案されたセンス鎖に対応する。したがって、非標準的塩基対形成及びシード配列外対形成が促進され得る。
【0031】
ステップ116では、生成された15-mer配列のヒットは、完全マッチに基づいて推定RNAi分子について予測され得る。したがって、完全シード配列マッチ及びシード配列外マッチを検索してもよい。例えば、登録される場合、6~22ヌクレオチド長のマッチである。大規模な研究によって6、7及び8ヌクレオチド長のマッチの効果が裏付けられ、検証されているが、5ヌクレオチド長のマッチなどの短いRNAiの転写物とのマッチや10及び15マットなどのより長いマッチは、RNA分子のサイレンシングに関与することが示される可能性がある。
【0032】
ステップ118では、登録されたヒット部位ごとに、ヒット可能性指数を算出できる。全てのヒットに対して、そのマッチ配列ΔG値とヒット部位から30nt上流及び下流のAU含有割合とに基づいて、重みを割り当てることができる。累積ヒット頻度及び長さをまとめる指数の計算を実施することができる。ステップ120では、生成された特徴及び構造的特徴に基づいて、5個の最良のRNAiオプションの選択を行うことができる。
【0033】
したがって、シード配列の構造がその標的サイレンシング能力に大きく関与する実施形態では、ΔGシード配列対形成値が低いほど、高い抑制レベルと相関する傾向がある。
RNAi結合部位の近くでより高いAU含有量が見られる場合、これは、より多くの転写物及びタンパク質サイレンシングと相関する可能性があり、通常、安定性が低い二次構造を意味する。
【0034】
【0035】
上で開示されているのは例示的な式であり、式中、nは、mのヒット部位を予測するために使用される生成された15-merであり、Hはヒット可能性であり、ΔGは、塩基対形成のみを考慮したマッチが起こるために必要な自由エネルギーであり、p(AU)はヒット部位の30nt上流及び下流の割合である。次に、生成された15-merについて二つの指数を算出できる:
【0036】
【0037】
一実施形態において、IGは、ヒットの効果をまとめる総合指数であり、Aは、マッチのn個の生成された15-merのヒット量である。
ステップ112を参照して、7-mer、その生成された15-mer又は提案されたアンチセンス鎖、センス又はガイド鎖、RNAi提案配列、シード配列GC含有量、ガイド鎖GC含有量、並びにすべての前記指数を考慮する行列を作成することができる。一実施形態において、シードオフターゲット効果によってサイレンシングされ得るヒト転写物は、miRDBプラットフォームのカスタムマイクロRNA予測機能を使用して検索できる。
【0038】
図2Aを参照すると、表は、実施形態による五つのRNAi SARS-CoV-2サイレンシング配列を示す。
図2Bを参照すると、表は、RNAi SARS-CoV-2サイレンシング配列のマッチ部位の数を示す。
【0039】
本明細書中で開示する場合、本発明は、想定されるように、化学修飾によって修飾することができる。あるいは、分子提示は、RNAi模倣物として、又はウイルス、プラスミドなどの発現ベクターとして、治療薬を投与するように修飾できる。
【0040】
様々な実施形態は、LNP、ポリマーナノ粒子、アプタマー関連送達、抗体送達、アフィマー関連送達又は金属ナノ粒子などの様々な送達方法と組み合わせて修飾できる。
さらに、治療薬は、線状若しくは環状RNAとして、又はより長い非コーディングRNAの一部としてのいずれかで投与できる。治療薬はまた、プラスミド若しくは他のシステムベクター、又はshRNAベクターシステムを介するなど、DNA対応物として投与できる。
【0041】
本明細書中で開示する実施形態は、siRNA及びmiRNAの利点を組み合わせて、siRNAと同様の高い特異性を促進しつつ、miRNAにおいてと同様に、複数の相補性部位を有する能力を追加する。さらに、これは、変異の問題に対処でき、単一又は複数の選択されたRNAを標的とするようにRNAi分子をデザインするために使用できる。
【0042】
したがって、様々な実施形態は、コーディング及び非コーディングRNAをサイレンシングするように、又は単一の選択されたRNA若しくはRNAの組み合わせをサイレンシングするように、デザインできる。さらに、標的とされるRNAの内部の領域は、標的部位について濃縮できる。これらの実施形態は、臨床的又は非臨床的に実施でき、単独又は他の化合物と組み合わせて投与できる。
【0043】
一実施形態において、多数のSARS-CoV-2インビトロサロゲート発現法が存在し得る。
細胞培養に関して、一実施形態では、ACE2及びTMPRSS2発現ヒト結腸がん細胞株Caco-2(ATCC(登録商標)HTB-37(商標))、ヒト胚腎臓細胞株HEK293T(ATCC(登録商標)CRL-3216(商標))及びミドリザル腎臓細胞株Vero E6(ATCC(登録商標)CRL-1586(商標))は、10%ウシ胎仔血清(F2442、Sigma-Aldrich)、抗生物質-抗真菌溶液(A5955、Sigma-Aldrich)、及び1×非必須アミノ酸溶液(M714、Sigma-Aldrich)を追加したDMEM培地(D6429、Sigma-Aldrich)中で維持することができる。
【0044】
プラスミドコンストラクトデザインに関して、一実施形態では、抗SARS-CoV-2デザインmiRNA模倣物の治療可能性の第一アプローチに関して、ホタル-ウミシイタケルシフェラーゼレポーターベクター及びS-タンパク質/N-タンパク質発現ベクターを以下のようにデザインできる:(a)ホタル-ウミシイタケルシフェラーゼレポーターベクターについては、SARS-CoV-2ユニバーサル3’UTR配列を合成し、外部サービス(GenScript)によってpmirGLOベクター(E1330、Promega)のホタルルシフェラーゼ転写物の3’末端においてクローニングすることができる。ウミシイタケルシフェラーゼ転写物は、内因性対照であるSARS-CoV-2要素を含んでいなくてもよい;(b)S-タンパク質/N-タンパク質発現ベクターについては、SARS-CoV-2 S-タンパク質及びN-タンパク質(1)mRNA完全配列及び(2)3’UTR対形成配列変異mRNAを合成でき、外部サービス(GenScript)によりphMGFPベクター(E6421、Promega)においてクローニングすることができる。これらのデザインにより、抗SARS-CoV-2デザインmiRNA模倣物の3’UTR-CDS調節能力と5’UTR-CDS調節能力を区別することが可能になり得る。
【0045】
トランスフェクションについて、一実施形態では、Lipofectamine3000(L3000015、ThermoFisher)を、製造業者の指示にしたがって、Caco-2、HEK293T及びVero E6細胞株上のプラスミドコンストラクトの一過性発現のために使用できる。
【0046】
ルシフェラーゼアッセイについては、一実施形態では、製造業者の指示にしたがって、Dual-Glo(商標)ルシフェラーゼアッセイシステム(E2940、Promega)を使用してアッセイを実施できる。
【0047】
真核生物発現アッセイについて、一実施形態、具体的にはRT-qPCRでは、全RNAは、製造業者の指示どおりにmirVana(商標)miRNA単離キット(AM1561、ThermoFisher)を使用することによって、細胞株から抽出することができ、RT-qPCRは、Q qPCRマシン(Quantabio)で製造業者の指示どおりにSuperScript(商標)IIIワンステップRT-PCRシステムキット(12574026、ThermoFisher)を使用することによって実施できる。
【0048】
ウェスタンブロットについて、一実施形態では、全タンパク質は、推奨されるプロトコルにしたがって、RIPA緩衝液(R0278、Sigma-Aldrich)、プロテアーゼ阻害剤タブレット(S8820、Sigma-Aldrich)及びプロテアーゼ阻害剤カクテル(P8340、Sigma-Aldrinch)を使用することによって、細胞株から抽出できる。全タンパク質定量化は、製造業者の指示どおりにPierce(商標)BCAタンパク質アッセイキット(23227、Thermo Fisher)を使用することによって実施できる。
【0049】
生ウイルスを使用するSARS-CoV-2インビトロモデルにおけるウイルス力価の評価については、一実施形態では、SARS-CoV-2(受入:NC_045512.2)ストックは、すでに記載した条件にしたがって培養できる。ウイルスストックは、バイオセイフティーレベル4(BSL-4)の施設において、Vero E6細胞(ATCC(登録商標)CRL-1586(商標))で滴定される。ウイルス滴定アッセイは、すでに記載したプロトコルにしたがって実施できる。ウイルス力価は、式:PFU/mL=カウントされたプレートの数/(接種体積(この場合は50uL)*サンプル希釈率)を使用して算出できる。
【0050】
例えば、この研究は、外部サービス又は協働により実施してもよい。RT-qPCRは、ウイルスRNA量及びSARS-CoV-2の特定のアイデンティティを確認するために使用できる。ウイルスRNA増幅のための標準的で認可された方法を使用してもよい。
【0051】
非近交系マウスモデルにおける用量範囲発見安全性試験に関しては、CD-1マウス(CD-1(商標)IGSマウス、Charles River)を実験対象として使用できる。マウスを体重に応じてグループ分けしてもよい。実験対象は、200μLの最終注入体積中、決定された投薬量で、1か月間一日おきに静脈内処置できる。治療レジメンが完了したら、限定されるものではないが、肝機能及び腎機能の参考因子をはじめとする血液パラメータを、安全性基準として評価できる。様々な身体組織の病理分析は、認定獣医病理学者が実施してもよい。
【0052】
トランスジェニックマウスまたは他の動物モデルにおける有効性研究について、一実施形態では、SARS-CoV-2を研究するために新規トランスジェニックマウスモデルを開発できる。そのような場合、特定の病原体を含まない、6~11月齢のメス野生型(WT)C57BL/6J(000664)及びトランスジェニック(TG)K18-hACE2(034860)マウスを入手できる。一実施形態では、二つの実験を実施できる:(a)ナノ粒子製剤送達:SARS-CoV-2フリーWT及びTGマウスに、q.o.dレジメン(M、W、F)で抗SARS-CoV-2 miRNA模倣物を含むナノ粒子製剤を静脈内投与できる。治療完了後、マウスを処分し、抗SARS-CoV-2 miRNA模倣物をRT-qPCRによって呼吸器系で定量化できる;(b)有効性研究:TGマウスに105TCID50の投与量でSARS-CoV-2を鼻腔内接種できる。一実施形態において、感染が確認された後、マウスを二つのグループに分ける:(1)抗SARS-CoV-2miRNA模倣物を含むナノ粒子製剤のq.o.dレジメン(M、W、F)での静脈内投与、(2)スクランブルmiRNA模倣物を含むナノ粒子製剤のq.o.dレジメン(M、W、F)での静脈内投与。動物を毎日継続して観察して、体重、臨床症状、外部刺激に対する応答性及び死亡を記録することができる。
【0053】
しかしながら、前記モデルが利用可能でないか、又は代替動物モデルがより適切であるとみなされるならば、適切な代替研究法が提案される場合がある。
ヒト血液免疫応答エクスビボアッセイについては、一実施形態では、配合されたナノ粒子がヒトサイトカイン応答を誘導するか否かを判定するために、健常なボランティアから集めた全血中で24時間インキュベートすることができる。抗凝固剤を全血に添加して凝血を防止でき、配合されたナノ粒子を三つの異なる濃度で試験することができる。インキュベーション後、血漿を遠心分離によって分離でき、IL-1β、IL-6、IL-12、INFα、及びTNFαをELISAによって分析できる(KHC0011、BMS223HS、KHC0121、BMS213HS、ThermoFisher)。
【0054】
したがって、一連のRNAi誘導siRNA/miRNA分子は、異なる位置でSARS-CoV-2ウイルスRNAを特異的に標的とするようにデザインできる。
図3Aに示す配列が合成されている可能性があり、「D」と標識された第一候補についての結果が得られている可能性がある。スクランブル化された効力のない配列「NC」を「負の対照」として使用できる。
【0055】
配列「D」は、
図3Bに示すように、SARS-CoV-2 RNAの3’UTR(未翻訳領域)を含むようにデザインされたルシフェラーゼレポーターコンストラクトに対する有効性について試験できる。
【0056】
293個のT細胞を、前述のように、ルシフェラーゼレポーターコンストラクト及び抗ウイルス配列「D」の両方でトランスフェクトしてもよい。48時間後、プレートリーダーを使用して、レポーターコンストラクトのルシフェラーゼ発現を調査できる。配列「D」のトランスフェクション後にルシフェラーゼ活性が有意に減少する可能性があり、デザインされた配列の調節の可能性及び有効性を示す。結果の非限定例を
図4に示す。
【0057】
線維芽細胞における配列「D」の潜在的な細胞毒性効果も試験できる。細胞を正の細胞毒性対照、NC、又は配列「D」のいずれかでトランスフェクトできる。一実施形態において、トランスフェクション後48時間でMTSアッセイによって細胞変性効果は観察されない可能性があり、このことは、配列の相対的安全性を示す。結果の非限定例を
図5に示す。
【0058】
一実施形態において、本開示の発明は、RNAi配列を識別する方法であって、潜在的7-mer配列を識別するステップと、一つ以上のヒット部位を登録するステップであって、前記一つ以上のヒット部位が、潜在的7-mer配列が存在するゲノムRNA配列中の一つ以上の位置であるステップと、を含む方法であり得る。一実施形態において、方法は、一つ以上のヒット部位と共に、7-mer配列が見いだされたゲノム領域の名称と、7-mer配列開始位置から始まる登録された15-mer配列を登録するステップと、登録された15-mer配列を使用して、ヌクレオチド位置頻度行列と、各位置について最高頻度のヌクレオチドに基づいて各7-mer配列について生成させた15-merとを生成させるステップと、生成させた15-mer配列を使用して、推定RNAi分子に対して一つ以上のヒットを予想するステップと、をさらに含んでもよい。一実施形態において、方法はまた、一つ以上の登録されたヒット部位のヒット可能性指数を算出するステップと、総合指数を生成するステップと、サマリー行列を作成するステップと、を含んでもよい。
【0059】
一実施形態において、潜在的7-mer配列は、標的RNA中の最多の7-merについてスクリーニングすることによって識別することができる。一実施形態において、推定RNAi分子に対する一つ以上のヒットは、完全マッチに基づいて予想することができる。一実施形態において、ヒット可能性指数は、マッチ配列ΔG値並びにヒット部位から30ヌクレオチド上流及び下流のAU含有割合に基づいて各ヒット部位に対して重みを割り当てることができる。ヒット可能性指数は次式によって算出できる:
【0060】
【0061】
(式中、nは、mのヒット部位を予測するために使用される生成された15-merであり、Hはヒット可能性であり、ΔGは、塩基対形成のみを考慮したマッチが起こるために必要な自由エネルギーであり、p(AU)はヒット部位の30nt上流及び下流の割合である)。
【0062】
一実施形態において、総合指数は次式によって算出できる:
【0063】
【0064】
(式中、IGはヒットの効果をまとめた総合指数であり、Aはマッチのn個の生成された15-merに対するヒット量である)。サマリー行列は、7-mer、7-merの生成した15-mer、センス鎖、RNAi提案配列、ヒット可能性指数、及び総合指数を含み得る。さらなる実施形態において、サマリー行列は提案されたアンチセンス鎖を含んでもよい。さらに別の実施形態において、サマリー行列は、シード配列GC含有量及びガイド鎖GC含有量をさらに含んでもよい。
【0065】
一実施形態において、本開示の発明は、RNAi配列を識別する方法であって、gRNAから一つ以上の7-merをスクリーニングするステップと、第一数の一つ以上の7-merを選択するステップであって、前記第一数は一つ以上の7-merの頻度に基づくものであるステップと、一つ以上の7-merの各々について一つ以上のヒット部位を特徴づけるステップと、を含む方法であってよい。方法は、一つ以上の7-merの各々のゲノム領域当たりのヒットを算出するステップと、第二数の一つ以上の7-merを選択するステップであって、前記第二数はsgRNAにおける最多のヒットに基づくものであるステップと、一つ以上の7-merの各々に関連する一つ以上の15-merの頻度行列を作成するステップとをさらに含んでもよい。さらなる実施形態において、方法はまた、最高頻度のヌクレオチドに基づいて、一つ以上の7-merの各々について一つ以上の生成された15-merを生成するステップと、一つ以上の生成された15-merの各々についてgRNAにおけるヒットを特徴づけるステップと、累積ヒット頻度及び長さに基づいてサマリーインデックスを算出するステップと、一つ以上の生成した特徴及び一つ以上の構造的特徴に基づいて第三数のRNAi配列を選択するステップとを含む。
【0066】
一実施形態において、第一数、第二数、及び第三数は任意の適切な量であってよい。一実施形態において、第一数は500であってよい。一実施形態において、第二数は50であってよい。一実施形態において、第三数は5であってよい。一実施形態において、一つ以上の生成した特徴及び一つ以上の構造的特徴は、サマリーインデックスの関数であってよい。
【0067】
本発明を上で概説した実施形態に関連して記載してきたが、多くの代替物、修正及び変形は、以下の開示を読めば当業者には明らかになるであろう。例えば、前記実施形態は、特定の量、化学物質、化合物、遺伝子材料、配列、期間、又は他の量を含み得る。様々な実施形態において、前記量のいずれも非限定的であり得る。したがって、本発明の実施形態は、上述のように、限定的ではなく例示を意図する。本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができる。
【国際調査報告】