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特表2023-537679非地上ネットワークにおけるユーザ機器タイミング不整合報告
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-05
(54)【発明の名称】非地上ネットワークにおけるユーザ機器タイミング不整合報告
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20230829BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230829BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20230829BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALN20230829BHJP
   H04W 84/06 20090101ALN20230829BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/232
H04W74/08
H04W72/0446
H04W84/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023503467
(86)(22)【出願日】2021-06-09
(85)【翻訳文提出日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 US2021070680
(87)【国際公開番号】W WO2022026969
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】62/706,060
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/303,801
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アヤン・セングプタ
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・リコ・アルバリーノ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・フェン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】レ・リュウ
(72)【発明者】
【氏名】バラット・シュレスタ
(72)【発明者】
【氏名】リアンピン・マ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ガール
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・マ
(72)【発明者】
【氏名】ウメシュ・プヤル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE72
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定してもよい。UEは、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信してもよい。多数の他の態様が説明される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定することと、
前記タイミング不整合情報を前記非地上セルに関連付けられた衛星に送信することと
を行うように構成される、UE。
【請求項2】
前記タイミング不整合情報が、
前記タイミング不整合の指示、または
前記UEのジオロケーションの指示
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記タイミング不整合情報が、前記タイミング不整合の指示を含み、
前記タイミング不整合情報の前記指示が、前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間のオフセットの指示を含む、
請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記オフセットが、
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間のスロットの量、
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間のサブフレームの量、
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間の無線フレームの量、または
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間の時間量
のうちの少なくとも1つとして示される、請求項3に記載のUE。
【請求項5】
前記オフセットの前記指示が、前記UEのために構成された複数の候補オフセットの中から提供される、請求項3に記載のUE。
【請求項6】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
測定されたオフセットを決定することと、
前記タイミング不整合のための前記オフセットとして、前記測定されたオフセットに最も近い前記複数の候補オフセットのうちの候補オフセットを選択することと
を行うようにさらに構成される、請求項5に記載のUE。
【請求項7】
前記オフセットが、複数の持続時間範囲からの持続時間範囲としてまたは複数の時間ドメインリソース範囲からの時間ドメインリソース範囲として示される、請求項3に記載のUE。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記タイミング不整合情報が含まれるアップリンク送信の送信とダウンリンク送信の受信との間の衝突を識別することと、
前記アップリンク送信に関連付けられた優先度が前記ダウンリンク送信に関連付けられた優先度よりも高いことに少なくとも部分的に基づいて、前記タイミング不整合情報を送信すると決定することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項9】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記衛星に関連付けられた前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間の更新されたタイミング不整合についての更新されたタイミング不整合情報を決定することと、
前記更新されたタイミング不整合情報を前記衛星に送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記タイミング不整合情報を送信するために、
周期的または半永続的アップリンク許可上で前記タイミング不整合情報を送信する
ように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項11】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記タイミング不整合情報を送信するために、
イベントに少なくとも部分的に基づいて前記タイミング不整合情報を送信することであって、
前記イベントが、
仕様定義されたイベント、または
しきい値を満たす前記タイミング不整合情報と前のタイミング不整合情報との間の変化量
のうちの少なくとも1つを含む、送信すること
を行うように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項12】
ワイヤレス通信のためのUEであって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信することと、
前記指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記補償されていないアップリンク信号を前記衛星に送信することであって、
前記補償されていないアップリンク信号が、前記非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、送信することと
を行うように構成される、UE。
【請求項13】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記指示を受信するために、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信において前記指示を受信する
ように構成される、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記補償されていないアップリンク信号を送信するために、
ランダムアクセスチャネル(RACH)手順の一部として前記補償されていないアップリンク信号を送信する
ように構成される、請求項12に記載のUE。
【請求項15】
前記補償されていないアップリンク信号が、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上のRACHプリアンブル送信を含む、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定するステップと、
前記タイミング不整合情報を前記非地上セルに関連付けられた衛星に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項17】
前記タイミング不整合情報が、
前記タイミング不整合の指示、または
前記UEのジオロケーションの指示
のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記タイミング不整合情報が、前記タイミング不整合の指示を含み、
前記タイミング不整合情報の前記指示が、前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間のオフセットの指示を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記オフセットが、
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間のスロットの量、
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間のサブフレームの量、
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間の無線フレームの量、または
前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間の時間量
のうちの少なくとも1つとして示される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記オフセットの前記指示が、前記UEのために構成された複数の候補オフセットの中から提供される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
測定されたオフセットを決定するステップと、
前記タイミング不整合のための前記オフセットとして、前記測定されたオフセットに最も近い前記複数の候補オフセットのうちの候補オフセットを選択するステップと
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記オフセットが、複数の持続時間範囲からの持続時間範囲としてまたは複数の時間ドメインリソース範囲からの時間ドメインリソース範囲として示される、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記タイミング不整合情報が含まれるアップリンク送信の送信とダウンリンク送信の受信との間の衝突を識別するステップと、
前記アップリンク送信に関連付けられた優先度が前記ダウンリンク送信に関連付けられた優先度よりも高いことに少なくとも部分的に基づいて、前記タイミング不整合情報を送信すると決定するステップと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記衛星に関連付けられた前記アップリンクタイムラインと前記ダウンリンクタイムラインとの間の更新されたタイミング不整合についての更新されたタイミング不整合情報を決定するステップと、
前記更新されたタイミング不整合情報を前記衛星に送信するステップと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記タイミング不整合情報を送信するステップが、
周期的または半永続的アップリンク許可上で前記タイミング不整合情報を送信するステップ
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
前記タイミング不整合情報を送信するステップが、
イベントに少なくとも部分的に基づいて前記タイミング不整合情報を送信するステップであって、
前記イベントが、
仕様定義されたイベント、または
しきい値を満たす前記タイミング不整合情報と前のタイミング不整合情報との間の変化量
のうちの少なくとも1つを含む、ステップ
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項27】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信するステップと、
前記指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記補償されていないアップリンク信号を前記衛星に送信するステップであって、
前記補償されていないアップリンク信号が、前記非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、ステップと
を含む、方法。
【請求項28】
前記指示を受信するステップが、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信において前記指示を受信するステップ
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記補償されていないアップリンク信号を送信するステップが、
ランダムアクセスチャネル(RACH)手順の一部として前記補償されていないアップリンク信号を送信するステップ
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記補償されていないアップリンク信号が、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上のRACHプリアンブル送信を含む、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2020年7月29日に出願された「USER EQUIPMENT TIMING MISALIGNMENT REPORTING IN NON-TERRESTRIAL NETWORKS」と題する米国仮特許出願第62/706,060号、および2021年6月8日に出願された「USER EQUIPMENT TIMING MISALIGNMENT REPORTING IN NON-TERRESTRIAL NETWORKS」と題する米国非仮特許出願第17/303,801号の優先権を主張する。
【0002】
本開示の態様は、一般にワイヤレス通信に関し、非地上ネットワークにおけるユーザ機器(UE)タイミング不整合報告のための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、テレフォニー、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE)を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(BS)を含んでもよい。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介してBSと通信してもよい。「ダウンリンク」(または「順方向リンク」)はBSからUEへの通信リンクを指し、「アップリンク」(または「逆方向リンク」)はUEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明されるように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれることがある。
【0005】
上記の多元接続技術は、異なるユーザ機器が都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることもあるNRは、3GPP(登録商標)によって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善することと、コストを下げることと、サービスを改善することと、新しいスペクトルを利用することと、ダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を有する直交周波数分割多重(OFDM)(CP-OFDM)を使用し、アップリンク(UL)上でCP-OFDMおよび/またはSC-FDM(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られている)を使用し、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートする、他のオープン規格とより良く統合することとによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けているので、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる改善は有用なままである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、非地上セルに関連付けられたUEのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定するステップと、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するステップとを含む。
【0007】
いくつかの態様では、UEによって実行されるワイヤレス通信の方法は、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信するステップと、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信するステップであって、補償されていないアップリンク信号が、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、ステップとを含む。
【0008】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定することと、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信することとを行うように構成される。
【0009】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信することと、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信することであって、補償されていないアップリンク信号が、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、送信することとを行うように構成される。
【0010】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、UEに、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定することと、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信することとを行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0011】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、UEに、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信することと、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信することであって、補償されていないアップリンク信号が、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、送信することとを行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0012】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定するための手段と、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するための手段とを含む。
【0013】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信するための手段と、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信するための手段であって、補償されていないアップリンク信号が、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、手段とを含む。
【0014】
態様は、一般に、図面および本明細書を参照しながら本明細書で十分に説明されるような、また図面および本明細書によって示されるような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。
【0015】
上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広範に概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を遂行するための他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構造は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、添付の図とともに検討されると、関連する利点とともに以下の説明からより良く理解されよう。図の各々は、例示および説明のために提供されるものであり、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
【0016】
態様はいくつかの例を例示することによって本開示で説明されるが、そのような態様が多くの異なる構成およびシナリオにおいて実装され得ることを当業者は理解されよう。本明細書で説明される技法は、異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、および/またはパッケージング構成を使用して実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、集積チップ実施形態または他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購買デバイス、医療デバイス、または人工知能対応デバイス)を介して実装され得る。態様は、チップレベル構成要素、モジュール式構成要素、非モジュール式構成要素、非チップレベル構成要素、デバイスレベル構成要素、またはシステムレベル構成要素において実装され得る。説明される態様および特徴を組み込むデバイスは、特許請求され説明される態様の実装および実践のために、追加の構成要素および特徴を含んでもよい。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログ用途およびデジタル用途のいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、無線周波数(RF)チェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、加算器(adder)、または加算器(summer)を含むハードウェア構成要素)を含んでもよい。本明細書で説明される態様は、様々なサイズ、形状、および構造の多種多様なデバイス、構成要素、システム、分散型構成、またはエンドユーザデバイスにおいて実践され得ることが意図される。
【0017】
本開示の上記で列挙された特徴が詳細に理解され得るように、そのうちのいくつかが添付の図面に示される態様を参照することによって、上記で手短に要約された、より詳細な説明が得られる場合がある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容する場合があるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図である。
図2】本開示による、ワイヤレスネットワークにおけるUEと通信している基地局の一例を示す図である。
図3】本開示による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造の一例を示す図である。
図4】非地上ネットワークにおける再生衛星展開の一例および透過型衛星展開の一例を示す図である。
図5】本開示による、非地上ネットワークにおけるタイミング整合の一例を示す図である。
図6】本開示による、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた一例を示す図である。
図7】本開示による、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた一例を示す図である。
図8】本開示による、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。
図9】本開示による、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。
図10】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の様々な態様が、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示される本開示の任意の態様を包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示される本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
【0020】
次に、電気通信システムのいくつかの態様が、様々な装置および技法を参照しながら提示される。これらの装置および技法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装されてもよい。そのような要素がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0021】
態様は、5GまたはNR無線アクセス技術(RAT)に一般的に関連付けられた用語を使用して本明細書で説明される場合があるが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、および/または5Gの後(たとえば、6G)のRATなどの他のRATに適用され得ることに留意されたい。
【0022】
図1は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100の一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、例の中でも、5G(NR)ネットワークおよび/またはLTEネットワークの要素であってもよく、またはそれらを含んでもよい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)、および他のネットワークエンティティを含んでもよい。基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供してもよい。3GPP(登録商標)では、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指す場合がある。
【0023】
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルに通信カバレージを提供してもよい。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示される例では、BS110aはマクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、BS110bはピコセル102bのためのピコBSであってもよく、BS110cはフェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてもよい。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用されることがある。
【0024】
いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止しているとは限らない場合があり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動する場合がある。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通じて、互いにかつ/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続されてもよい。
【0025】
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含んでもよい。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであってもよい。図1に示される例では、中継BS110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信してもよい。中継BSは、中継局、中継基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0026】
ワイヤレスネットワーク100は、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどの異なるタイプのBSを含む異種ネットワークであってもよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有する場合がある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有する場合があるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有する場合がある。
【0027】
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してもよく、これらのBSのための協調および制御を行ってもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信してもよい。BSはまた、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信してもよい。
【0028】
UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてもよく、各UEは、固定またはモバイルであってもよい。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウオッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであってもよい。
【0029】
いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされてもよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、および/またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてもよく、かつ/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装されてもよい。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされてもよい。UE120は、プロセッサ構成要素および/またはメモリ構成要素などの、UE120の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれてもよい。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素およびメモリ構成要素は互いに結合されてもよい。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)およびメモリ構成要素(たとえば、メモリ)は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、かつ/または電気的に結合されてもよい。
【0030】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリアにおいて展開されてもよい。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてもよく、1つまたは複数の周波数上で動作してもよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートしてもよい。場合によっては、NRまたは5G RATネットワークが展開されてもよい。
【0031】
いくつかの態様では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示される)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)直接通信してもよい。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコルまたはビークルツーインフラストラクチャ(V2I)プロトコルを含んでもよい)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、および/またはメッシュネットワークを使用して通信してもよい。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実行されるものとして本明細書の他の場所で説明される他の動作を実行してもよい。
【0032】
ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数または波長に基づいて様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信してもよい。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使用して通信してもよく、かつ/または24.25GHzから52.6GHzにわたり得る第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使用して通信してもよい。FR1とFR2との間の周波数は、中間帯周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1はしばしば「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば「ミリメートル波」帯域と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、および/または中間帯周波数(たとえば、7.125GHzよりも大きい)を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、および/または中間帯周波数(たとえば、24.25GHz未満)を広く表し得ることを理解されたい。FR1およびFR2に含まれる周波数は修正される場合があり、本明細書で説明される技法はそれらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0033】
いくつかの態様では、ワイヤレスネットワーク100は、1つまたは複数の非地上ネットワーク(NTN)展開を含んでもよく、NTN展開において、非地上ワイヤレス通信デバイスは、BS110f(本明細書では互換的に「非地上BS」、「非地上基地局」、「衛星基地局」、または「衛星」と呼ばれる)、中継局(本明細書では互換的に「非地上中継局」または「衛星中継局」と呼ばれる)などを含んでもよい。本明細書で使用される「NTN」は、アクセスが非地上BS110f、非地上中継局などによって容易にされるネットワークを指す場合がある。衛星は非地上セルを提供してもよく、非地上セルは、グラウンドベースBSによって提供される1つまたは複数のセルと少なくとも部分的に重複することがあり、グラウンドベースBSによって提供される1つまたは複数のセルを包含することがある、などである。いくつかの態様では、衛星は、非地上BSに関連付けられてもよい(たとえば、BSは、衛星上に搭載されてもよい)。いくつかの態様では、衛星は、地上BSまたはグラウンドベースBSに関連付けられてもよい。
【0034】
ワイヤレスネットワーク100は、任意の数の非地上ワイヤレス通信デバイスを含んでもよい。非地上ワイヤレス通信デバイスは、衛星、高高度プラットフォーム(HAP)などを含んでもよい。HAPは、気球、飛行船、飛行機、無人航空機などを含んでもよい。非地上ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレスネットワーク100とは別個であるNTNの一部であってもよい。代替として、NTNは、ワイヤレスネットワーク100の一部であってもよい。衛星は、衛星通信を使用してワイヤレスネットワーク100の中の他のエンティティと直接および/または間接的に通信してもよい。他のエンティティは、UE、1つまたは複数のNTN展開の中の他の衛星、他のタイプのBS(たとえば、固定BSまたはグラウンドベースBS)、中継局、ワイヤレスネットワーク100のコアネットワークに含まれる1つまたは複数の構成要素および/またはデバイスなどを含んでもよい。
【0035】
上記のように、図1は一例として提供される。他の例は、図1に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0036】
図2は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100におけるUE120と通信している基地局110の一例200を示す図である。基地局110はT個のアンテナ234a~234tを装備してもよく、UE120はR個のアンテナ252a~252rを装備してもよく、ここで、一般にT≧1およびR≧1である。
【0037】
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUEのためのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいてUEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいてUEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに提供してもよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)のための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、および/または上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してもよい。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)または復調基準信号(DMRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)または2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、該当する場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供してもよい。各変調器232は、(たとえば、OFDM用に)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a~234tを介して送信されてもよい。
【0038】
UE120において、アンテナ252a~252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、それぞれ、受信信号を復調器(DEMOD)254a~254rに提供してもよい。各復調器254は、受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得してもよい。各復調器254は、(たとえば、OFDM用に)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、該当する場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供してもよい。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つもしくは複数のコントローラ、1つもしくは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指す場合がある。チャネルプロセッサは、例の中でも、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、および/またはチャネル品質インジケータ(CQI)パラメータを決定してもよい。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング284に含まれてもよい。
【0039】
ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含んでもよい。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワークの中の1つまたは複数のデバイスを含んでもよい。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信してもよい。
【0040】
アンテナ(たとえば、アンテナ234a~234tおよび/またはアンテナ252a~252r)は、例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイを含んでもよく、またはそれらの内部に含まれてもよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、1つまたは複数のアンテナ要素を含んでもよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、コプレーナアンテナ要素のセットおよび/または非コプレーナアンテナ要素のセットを含んでもよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、単一のハウジング内のアンテナ要素および/または複数のハウジング内のアンテナ要素を含んでもよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、図2の1つまたは複数の構成要素などの、1つまたは複数の送信構成要素および/または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ要素を含んでもよい。
【0041】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータおよびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、および/またはCQIを含む報告用の)制御情報を受信し、処理してもよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、該当する場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDMまたはCP-OFDM用に)変調器254a~254rによってさらに処理され、基地局110に送信されてもよい。いくつかの態様では、UE120の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD254)は、UE120のモデムに含まれてもよい。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ252、変調器および/もしくは復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、ならびに/またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含んでもよい。トランシーバは、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を(たとえば、図6図9を参照しながら説明されるように)実行するためにプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって使用されてもよい。
【0042】
基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、該当する場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得してもよい。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してもよい。基地局110は、通信ユニット244を含んでもよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信してもよい。基地局110は、ダウンリンク通信および/またはアップリンク通信のためにUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含んでもよい。いくつかの態様では、基地局110の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD232)は、基地局110のモデムに含まれてもよい。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ234、変調器および/もしくは復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、ならびに/またはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含んでもよい。トランシーバは、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を(たとえば、図6図9を参照しながら説明されるように)実行するためにプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって使用されてもよい。
【0043】
基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた1つまたは複数の技法を実行してもよい。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900、および/または本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行または指示してもよい。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶してもよい。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードおよび/またはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直ちに、またはコンパイル、コンバート、かつ/もしくは解釈した後に)実行されると、1つもしくは複数のプロセッサ、UE120、および/または基地局110に、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実行または指示させることができる。いくつかの態様では、命令を実行することは、例の中でも、命令を起動すること、命令をコンバートすること、命令をコンパイルすること、および/または命令を解釈することを含んでもよい。
【0044】
いくつかの態様では、UE120は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定するための手段、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星110fに送信するための手段などを含んでもよい。いくつかの態様では、そのような手段は、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258などの、図2に関して説明されたUE120の1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0045】
図2のブロックは個別の構成要素として示されるが、ブロックに関して上記で説明された機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、もしくは組合せ構成要素において、または構成要素の様々な組合せにおいて実装されてもよい。たとえば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、および/またはTX MIMOプロセッサ266に関して説明された機能は、コントローラ/プロセッサ280によってまたはコントローラ/プロセッサ280の制御下で実行されてもよい。
【0046】
上記のように、図2は一例として提供される。他の例は、図2に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0047】
図3は、本開示による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造の一例300を示す図である。図3に示されるフレーム構造は、LTE、NRなどの電気通信システムにおける周波数分割複信(FDD)のためのものである。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレーム(フレームと呼ばれることがある)の単位に区分されてもよい。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有してもよく、(たとえば、0~Z-1のインデックスを有する)Z個(Z≧1)のサブフレームのセットに区分されてもよい。各サブフレームは、所定の持続時間(たとえば、1ms)を有してもよく、スロットのセットを含んでもよい(たとえば、サブフレーム当たり2m個のスロットが図3に示されており、ここで、mは、0、1、2、3、4などの、送信のために使用されるヌメロロジーのインデックスである)。各スロットは、L個のシンボル期間のセットを含んでもよい。たとえば、各スロットは、(たとえば、図3に示されるように)14個のシンボル期間、7個のシンボル期間、または別の数のシンボル期間を含んでもよい。サブフレームが2個のスロットを含む場合(たとえば、m=1のとき)、サブフレームは、2L個のシンボル期間を含んでもよく、ここで、各サブフレームにおける2L個のシンボル期間は、0~2L-1のインデックスが割り当てられてもよい。いくつかの態様では、FDD用のスケジューリング単位は、フレームベース、サブフレームベース、スロットベース、ミニスロットベース、シンボルベースなどであってもよい。
【0048】
上記のように、図3は一例として提供される。他の例は、図3に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0049】
図4は、本開示による、非地上ネットワークにおける再生衛星展開の一例400および透過型衛星展開の一例410を示す図である。
【0050】
例400は、再生衛星展開を示す。例400では、UE120は、サービスリンク430を介して衛星420によってサービスされる。たとえば、衛星420は、衛星110fを含んでもよい。いくつかの態様では、衛星420は、非地上基地局、再生中継器、オンボード処理中継器などと呼ばれることがある。いくつかの態様では、衛星420は、アップリンク無線周波数信号を復調してもよく、アップリンク無線信号から導出されたベースバンド信号を変調して、ダウンリンク無線周波数送信を生成してもよい。衛星420は、サービスリンク430上でダウンリンク無線周波数信号を送信してもよい。衛星420は、UE120をカバーするセルを提供してもよい。
【0051】
例410は、ベントパイプ衛星展開と呼ばれることもある透過型衛星展開を示す。例410では、UE120は、サービスリンク430を介して衛星440によってサービスされる。衛星440は、透過型衛星であってもよい。衛星440は、フィーダリンク460を介してゲートウェイ450(たとえば、グラウンドベースBS110)から受信された信号を中継してもよい。たとえば、衛星は、アップリンク無線周波数送信を受信してもよく、アップリンク無線周波数送信を復調することなしにダウンリンク無線周波数送信を送信してもよい。いくつかの態様では、衛星は、サービスリンク430上で受信されたアップリンク無線周波数送信をフィーダリンク460上のアップリンク無線周波数送信の周波数に周波数変換してもよく、アップリンク無線周波数送信を増幅および/またはフィルタリングしてもよい。いくつかの態様では、例400および例410に示されるUE120は、全地球航法衛星システム(GNSS)能力、全地球測位システム(GPS)能力などに関連付けられてもよいが、すべてのUEがそのような能力を有するわけではない。衛星440は、UE120をカバーするセルを提供してもよい。
【0052】
サービスリンク430は、衛星440とUE120との間のリンクを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンクのうちの1つまたは複数を含んでもよい。フィーダリンク460は、衛星440とゲートウェイ450との間のリンクを含んでもよく、(たとえば、UE120からゲートウェイ450への)アップリンクまたは(たとえば、ゲートウェイ450からUE120への)ダウンリンクのうちの1つまたは複数を含んでもよい。サービスリンク430のアップリンクは参照番号430-Uによって示されてもよく、サービスリンク430のダウンリンクは参照番号430-Dによって示されてもよい。同様に、フィーダリンク460のアップリンクは参照番号460-U(図4に図示せず)によって示されてもよく、フィーダリンク460のダウンリンクは参照番号460-D(図4に図示せず)によって示されてもよい。
【0053】
フィーダリンク460およびサービスリンク430はそれぞれ、衛星420および440の移動と、潜在的にUE120の移動とに起因して、ドップラー効果を受けることがある。これらのドップラー効果は、地上ネットワークにおけるよりも著しく大きいことがある。フィーダリンク460上のドップラー効果は、ある程度補償されることがあるが、依然として若干量の補償されていない周波数誤差に関連付けられることがある。さらに、ゲートウェイ450は残差周波数誤差に関連付けられることがあり、かつ/または衛星420/440はオンボード周波数誤差に関連付けられることがある。周波数誤差のこれらの発生源により、UE120における受信されたダウンリンク周波数がターゲットダウンリンク周波数からドリフトすることがある。
【0054】
上記のように、図4は一例として提供される。他の例は、図4に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0055】
図5は、本開示による、非地上ネットワークにおけるタイミング整合の一例500を示す図である。図5に示されるように、衛星110は、衛星110の非地上セルにおいてサービスされる1つまたは複数のUE120(たとえば、UE120-1、UE120-2など)とタイミング整合されていることがある。
【0056】
図5にさらに示されるように、衛星110は、非地上セルにおけるアップリンク通信のための複数の時間ドメインリソース(たとえば、スロットまたはサブフレーム0~16)を含むアップリンクタイムライン512に関連付けられてもよく、非地上セルにおけるダウンリンク通信のための複数の時間ドメインリソース(たとえば、スロットまたはサブフレーム0~16)を含むダウンリンクタイムライン514に関連付けられてもよい。衛星110の観点からすると、アップリンクタイムライン512およびダウンリンクタイムライン514は、タイミング整合されていることがある(たとえば、アップリンクタイムライン512のスロットまたはサブフレーム0は、ダウンリンクタイムライン514のスロットまたはサブフレーム0とタイミング整合されている、など)。
【0057】
UE120-1と衛星BS110との間の距離およびUE120-2と衛星110との間の距離に起因して、UE120-1と衛星110との間の通信についておよびUE120-2と衛星110との間の通信について伝搬遅延が生じる。結果として、UE120-1の観点からすると、UE120-1のためのアップリンクタイムライン522およびダウンリンクタイムライン524は不整合である。UE120-1は、アップリンクタイムライン522とダウンリンクタイムライン524との間のタイミング不整合526を決定してもよい。タイミング不整合526は、アップリンクタイムライン522のスロットまたはサブフレーム0とダウンリンクタイムライン524のスロットまたはサブフレーム0との間のN個のスロットまたはサブフレーム(または別の量の時間ドメインリソース、もしくは別の持続時間など)のオフセットを含んでもよい。詳細には、アップリンクタイムライン522は、UE120-1がUE120-1と衛星110との間の伝搬遅延を補償するためにアップリンク送信528を早く開始するように、N個のスロットまたはサブフレームだけ時間的に前にシフトまたは調整されてもよい。UE120-1が半二重UE(または同時の送信および受信を実行することができない別のタイプのUE)である場合、アップリンク送信528のために使用されるスロットまたはサブフレームは、UE120-1のためのダウンリンク受信のために使用不可能であることがある。さらに、アップリンク送信528のために使用されるスロットまたはサブフレームの両側のスロット、サブフレームまたは他の時間ドメインリソースは、UE120-1が送信と受信との間で遷移するためのガード期間を提供するために使用可能ではないことがある。
【0058】
図5にさらに示されるように、UE120-2は、UE120-1に対して、衛星110のより近くに位置してもよい。したがって、UE120-2のためのアップリンクタイムライン532とダウンリンクタイムライン534との間の調整は、より小さい伝搬遅延により、UE120-1のための調整よりも比較的小さいことがある。これらの場合、UE120-2は、伝搬遅延を補償するためのタイミング不整合536を決定してN-D個のスロットまたはサブフレームを含めてもよく、ここで、Dは、UE120-2と衛星110との間の距離に少なくとも部分的に基づく。詳細には、アップリンクタイムライン532は、UE120-2がUE120-2と衛星110との間の伝搬遅延を補償するためにアップリンク送信538を早く開始するように、NマイナスD(N-D)個のスロットまたはサブフレームだけ時間的に前にシフトまたは調整されてもよい。場合によっては、Dの特定の値の場合(たとえば、D=5の場合)、同じアップリンクサブフレーム/スロットインデックス(N)は、UE120-1および120-2において異なる使用不可能なダウンリンクサブフレーム/スロットインデックスをもたらすことがある。
【0059】
上記のように、図5は一例として提供される。他の例は、図5に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0060】
上記で説明されたように、非地上ネットワークにおけるUEは、衛星に関連付けられたUEについてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合を決定してもよい。しかしながら、衛星は、(たとえば、この不整合の少なくとも何らかの成分がUEによって、たとえば、そのジオロケーション情報、もしくは衛星エフェメリス情報、またはそれらの任意の組合せに基づいて推定されたことに起因して)タイミング不整合に気づいていないことがあり、このことにより、衛星がUEとの重複するアップリンク通信およびダウンリンク通信をスケジュールすることがある。これらの重複する通信は、(UEが半二重UEである場合などに)UEが同時の送信を処理することができない(または処理することが不可能である)場合、衝突(たとえば、UEのためのアップリンク送信とUEのためのダウンリンク受信との間の衝突)と呼ばれることがある。これらの衝突は、1つまたは複数のダウンリンク通信がドロップされることまたはUEにおいて受信することができないことを引き起こすことがあり、衛星に送信されているアップリンク通信の遅延を引き起こすことがあり、UEと衛星との間の再送信を増加させることがある、などである。
【0061】
本明細書で説明されるいくつかの態様は、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告のための技法および装置を提供する。いくつかの態様では、UE(たとえば、UE120)は、衛星(たとえば、衛星110、衛星420など)に関連付けられた非地上セルについてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定してもよい。UEは、タイミング不整合情報を衛星に送信してもよく、タイミング不整合情報は、衛星がそれに応じてUEと衛星との間の通信をスケジュールおよび/または構成することを可能にする。このようにして、衛星は、UEのためのアップリンク送信とダウンリンク受信との間の衝突を低減および/または防止するやり方で、UEと衛星との間の通信をスケジュールおよび/または構成してもよい。このことは、ドロップされているまたはUEにおいて受信することができないダウンリンク通信の量を減少させることができ、衛星に送信されているアップリンク通信の遅延を減少させることができ、UEと衛星との間の再送信を減少させることができる、などである。本明細書で説明される技法および装置は、NB-IoT通信、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)通信、および/または他のタイプの通信において使用されてもよい。
【0062】
図6は、本開示による、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた一例600を示す図である。図6に示されるように、例600は、UE120と衛星110(たとえば、衛星420)との間の通信を含んでもよい。いくつかの態様では、UE120および衛星110は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワークに含まれてもよい。いくつかの態様では、UE120および衛星110は、ワイヤレスアクセスリンクまたはサービスリンク430上で通信してもよく、サービスリンク430は、アップリンク430-Uおよびダウンリンク430-Dを含んでもよい。
【0063】
いくつかの態様では、UE120は、衛星110に関連付けられたおよび/または衛星110によって提供された非地上セルによってサービスされてもよい。いくつかの態様では、UE120およびBS110は、アップリンクタイムライン(たとえば、アップリンクタイムライン512、アップリンクタイムライン522、アップリンクタイムライン532など)およびダウンリンクタイムライン(たとえば、ダウンリンクタイムライン514、ダウンリンクタイムライン524、ダウンリンクタイムライン534など)に少なくとも部分的に基づいて通信してもよい。
【0064】
図6に参照番号602によって示されるように、UE120は、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、(以下で説明される)図10の決定構成要素1008などを使用して)非地上セルについてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合(たとえば、タイミング不整合526、タイミング不整合536など)についてのタイミング不整合情報を決定してもよい。いくつかの態様では、UE120は、UE120のジオロケーションに少なくとも部分的に基づいてタイミング不整合情報を決定してもよい。UE120は、三角測量技法に少なくとも部分的に基づいて、GPSまたはGNSS衛星測位情報に少なくとも部分的に基づいてなどで、ジオロケーションを決定してもよい。
【0065】
タイミング不整合情報は、タイミング不整合に関連付けられた様々なタイプの情報を含んでもよい。たとえば、タイミング不整合情報は、UE120のジオロケーションの指示を含んでもよい。別の例として、タイミング不整合情報は、タイミング不整合の指示を含んでもよい。上記のように、UE120によって決定されたタイミング不整合は、ランダムアクセス手順の一部として衛星110によって検出されUE120に通信され得るタイミングアドバンスよりも大きい、比較的大きいタイミング不整合であってもよい。
【0066】
タイミング不整合は、衛星110に関連付けられた非地上セルについてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のオフセットとして示されてもよい。いくつかの態様では、UE120は、オフセットの実際の推定されたまたは決定された大きさを明示的に示してもよい。たとえば、UE120は、オフセットの推定されたまたは決定された大きさを、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の時間量(たとえば、ミリ秒単位、秒単位など)として、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の1つまたは複数のタイプの時間ドメインリソースの量(たとえば、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のスロットの量、サブフレームの量、無線フレームの量など)としてなどで、明示的に示してもよい。
【0067】
いくつかの態様では、UE120は、オフセットが含まれる範囲を示してもよい。たとえば、UE120は、オフセットの持続時間が含まれる、複数の持続時間範囲(たとえば、特定の時間量ずつ増分される持続時間範囲)からの持続時間範囲を示してもよい。別の例として、UE120は、オフセットの時間ドメインリソースの量が含まれる、複数の時間ドメインリソース範囲からの時間ドメインリソース範囲(たとえば、スロットの量の範囲、サブフレームの量の範囲など)を示してもよい。
【0068】
図6に参照番号604によってさらに示されるように、UE120は、(たとえば、アンテナ252、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、図10の送信構成要素1004などを使用して)タイミング不整合情報を衛星110に送信してもよい。UE120は、アップリンク制御情報(UCI)通信、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)通信、無線リソース制御(RRC)通信、または別のタイプのアップリンク通信などの1つまたは複数のタイプのアップリンク通信においてタイミング不整合情報を送信してもよい。
【0069】
UE120は、様々な時間に、様々なトリガまたはイベントに少なくとも部分的に基づいてタイミング整合情報を送信してもよい。たとえば、UE120は、(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、図10の受信構成要素1002などを使用して)タイミング不整合情報を送信するという指示を衛星110から受信したことに少なくとも部分的に基づいて、タイミング整合情報を送信してもよい。指示は、ダウンリンク制御情報(DCI)通信、MAC-CE通信、RRC通信、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信、または別のタイプのダウンリンク通信に含まれてもよい。
【0070】
別の例として、UE120は、(たとえば、衛星110から受信された)周期的または半永続的アップリンク許可上でタイミング不整合情報を送信してもよい。これらの場合、UE120は、周期的または半永続的アップリンク許可においてUE120のためにスケジュールされた、割り振られた、および/または構成されたアップリンクリソース(たとえば、スロット、シンボル、サブフレーム、リソースブロック、サブキャリアなど)においてタイミング不整合情報を送信してもよい。
【0071】
別の例として、UE120は、イベントを検出したこと、決定したこと、および/または識別したことに少なくとも部分的に基づいてタイミング不整合情報を送信してもよい。イベントは、たとえば、ワイヤレス通信規格もしくはワイヤレス通信仕様において定義もしくは識別されたイベント、テーブルもしくは別のタイプのデータ構造に含まれるイベント、最新のタイミング不整合と前に決定されたタイミング不整合との間の変化量に関連付けられたイベント(たとえば、変化量がしきい値変化量を満たすとの決定に関連付けられたイベント)、および/または他のタイプのイベントを含んでもよい。
【0072】
いくつかの態様では、衛星110へのタイミング不整合情報の送信と衛星110からのダウンリンク送信の受信との間でUE120において衝突が生じることがある。たとえば、衛星110がUE120についてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に気づいていないことに起因して衝突が生じることがあり、その結果として、衛星110が重複する送信をスケジュールまたは構成することがある。UE120は、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、図10の決定構成要素1008などを使用して)タイミング不整合情報が送信されるべき1つまたは複数の時間ドメインリソース(たとえば、シンボル、スロット、サブフレームなど)とダウンリンク送信が受信されるべき1つまたは複数の時間ドメインリソースとの間の重複を決定したことに少なくとも部分的に基づいて衝突を識別してもよい。いくつかの態様では、UE120は、タイミング不整合情報が送信されるべき1つまたは複数の時間ドメインリソースとダウンリンク送信が受信されるべき1つまたは複数の時間ドメインリソースのいずれかの側の1つもしくは複数のガード期間または戻り時間ドメインリソースとの間の重複を決定したことに少なくとも部分的に基づいて衝突を識別してもよい。いくつかの態様では、UE120は、ダウンリンク送信が受信されるべき1つまたは複数の時間ドメインリソースと送信されるべきタイミング不整合情報のいずれかの側の1つもしくは複数のガード期間または戻り時間ドメインリソースとの間の重複を決定したことに少なくとも部分的に基づいて衝突を識別してもよい。
【0073】
これらの場合、UE120は、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、決定構成要素1008などを使用して)ダウンリンク送信に関連付けられた優先度(たとえば、送信優先度、サービス品質(QoS)優先度、物理チャネル優先度、および/または別のタイプの優先度)およびタイミング不整合情報が送信されるべきアップリンク送信に関連付けられた優先度を決定してもよく、アップリンク送信に関連付けられた優先度がダウンリンク送信に関連付けられた優先度よりも高いことに少なくとも部分的に基づいて、タイミング不整合情報を送信すると決定してもよい。
【0074】
いくつかの態様では、UE120は、周期的におよび/または非周期的に(たとえば、別のイベントまたはトリガに少なくとも部分的に基づいて)タイミング不整合情報を決定し、衛星110に送信することを継続してもよい。たとえば、UE120は、特定の時間間隔で、タイミング不整合と更新されたタイミング不整合との間のしきい値変化量を検出したことに少なくとも部分的に基づいてなどで、更新されたタイミング不整合に関連付けられた更新されたタイミング不整合情報を送信してもよい。
【0075】
このようにして、UE120は、衛星110に関連付けられた非地上セルについてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定してもよい。UE120は、タイミング不整合情報を衛星110に送信してもよく、タイミング不整合情報は、衛星110がそれに応じてUE120と衛星110との間の通信をスケジュールおよび/または構成することを可能にする。このようにして、衛星110は、UE120のためのアップリンク送信とダウンリンク受信との間の衝突を低減および/または防止するやり方で、UE120と衛星110との間の通信をスケジュールおよび/または構成してもよい。このことは、ドロップされているまたはUE120において受信することができないダウンリンク通信の量を減少させることができ、衛星110に送信されているアップリンク通信の遅延を減少させることができ、UE120と衛星110との間の再送信を減少させることができる、などである。
【0076】
上記のように、図6は一例として提供される。他の例は、図6に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0077】
図7は、本開示による、非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた一例700を示す図である。図7に示されるように、例700は、UE120と衛星110(たとえば、衛星420)との間の通信を含んでもよい。いくつかの態様では、UE120および衛星110は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワークに含まれてもよい。いくつかの態様では、UE120および衛星110は、ワイヤレスアクセスリンクまたはサービスリンク430上で通信してもよく、サービスリンク430は、アップリンク430-Uおよびダウンリンク430-Dを含んでもよい。
【0078】
いくつかの態様では、UE120は、衛星110に関連付けられたおよび/または衛星110によって提供された非地上セルによってサービスされてもよい。いくつかの態様では、UE120およびBS110は、アップリンクタイムライン(たとえば、アップリンクタイムライン512、アップリンクタイムライン522、アップリンクタイムライン532など)およびダウンリンクタイムライン(たとえば、ダウンリンクタイムライン514、ダウンリンクタイムライン524、ダウンリンクタイムライン534など)に少なくとも部分的に基づいて通信してもよい。
【0079】
図7に参照番号702によって示されるように、UE120は、(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、受信構成要素1002などを使用して)補償されていないアップリンク信号を衛星110に送信するという指示を受信してもよい。いくつかの態様では、UE120は、DCI通信、MAC-CE通信、RRC通信、PDCCH通信、および/または別のタイプのダウンリンク通信などの、衛星110からのダウンリンク通信において指示を受信してもよい。補償されていないアップリンク信号は、UE120が衛星110に関連付けられた非地上セルについてのアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の(たとえば、UE120によって決定された)タイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整なしで送信することになるアップリンク信号であってもよい。
【0080】
図7に参照番号704によってさらに示されるように、UE120は、(たとえば、アンテナ252、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星110に送信してもよい。いくつかの態様では、UE120は、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順または初期アクセス手順の一部として補償されていないアップリンク信号を送信してもよい。たとえば、UE120は、RACH手順の間に物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上でRACHプリアンブル送信を送信してもよい。
【0081】
このようにして、衛星110は、補償されていないアップリンク信号を受信してもよく、補償されていないアップリンク信号を測定して、UE120についてのタイミング不整合を決定してもよく、タイミング不整合に少なくとも部分的に基づいてUE120との通信をスケジュールしてもよい。
【0082】
上記のように、図7は一例として提供される。他の例は、図7に関して説明されたものとは異なる場合がある。
【0083】
図8は、本開示による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス800を示す図である。例示的なプロセス800は、UE(たとえば、UE120)が非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた動作を実行する一例である。
【0084】
図8に示されるように、いくつかの態様では、プロセス800は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定すること(ブロック810)を含んでもよい。たとえば、UE(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、決定構成要素1008などを使用する)は、上記で説明されたように、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定してもよい。
【0085】
図8にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス800は、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信すること(ブロック820)を含んでもよい。たとえば、UE(たとえば、アンテナ252、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、送信構成要素1004などを使用する)は、上記で説明されたように、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信してもよい。
【0086】
プロセス800は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明される1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明される、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0087】
第1の態様では、タイミング不整合情報は、タイミング不整合の指示、またはUEのジオロケーションの指示のうちの少なくとも1つを含む。第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、タイミング不整合情報は、タイミング不整合の指示を含み、タイミング不整合情報の指示は、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のオフセットの指示を含む。第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、オフセットは、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のスロットの量、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のサブフレームの量、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の無線フレームの量、またはアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の時間量のうちの少なくとも1つとして示される。
【0088】
第4の態様では、単独でまたは第1~第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、オフセットの指示は、UEのために構成された複数の候補オフセットの中から提供される。第5の態様では、単独でまたは第1~第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、プロセス800は、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、決定構成要素1008などを使用して)測定されたオフセットを決定することと、タイミング不整合のためのオフセットとして、測定されたオフセットに最も近い複数の候補オフセットのうちの候補オフセットを選択することとを含む。第6の態様では、単独でまたは第1~第5の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、オフセットは、複数の持続時間範囲からの持続時間範囲としてまたは複数の時間ドメインリソース範囲からの時間ドメインリソース範囲として示される。
【0089】
第7の態様では、単独でまたは第1~第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、プロセス800は、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)タイミング不整合情報が含まれるアップリンク送信の送信とダウンリンク送信の受信との間の衝突を識別することと、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、決定構成要素1008などを使用して)アップリンク送信に関連付けられた優先度がダウンリンク送信に関連付けられた優先度よりも高いことに少なくとも部分的に基づいて、タイミング不整合情報を送信すると決定することとを含む。
【0090】
第8の態様では、単独でまたは第1~第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、タイミング不整合情報を送信することは、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)UCI通信、MAC-CE通信、またはRRC通信のうちの少なくとも1つにおいてタイミング不整合情報を送信することを含む。第9の態様では、単独でまたは第1~第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、プロセス800は、(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、決定構成要素1008などを使用して)衛星に関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の更新されたタイミング不整合についての更新されたタイミング不整合情報を決定することと、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)更新されたタイミング不整合情報を衛星に送信することとを含む。
【0091】
第10の態様では、単独でまたは第1~第9の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、タイミング不整合情報を送信することは、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)DCI通信、MAC-CE通信、またはRRC通信のうちの少なくとも1つにおいてタイミング不整合情報を送信するという指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、タイミング不整合情報を送信することを含む。第11の態様では、単独でまたは第1~第10の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、タイミング不整合情報を送信することは、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)周期的または半永続的アップリンク許可上でタイミング不整合情報を送信することを含む。
【0092】
第12の態様では、単独でまたは第1~第11の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、タイミング不整合情報を送信することは、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)イベントに少なくとも部分的に基づいてタイミング不整合情報を送信することであって、イベントが、仕様定義されたイベント、またはしきい値を満たすタイミング不整合情報と前のタイミング不整合情報との間の変化量のうちの少なくとも1つを含む、送信することを含む。第13の態様では、単独でまたは第1~第12の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEおよび衛星は、NB-IoT通信および/またはeMBB通信を使用して通信する。
【0093】
図8は、プロセス800の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、図8に示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0094】
図9は、本開示による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス900を示す図である。例示的なプロセス900は、UE(たとえば、UE120)が非地上ネットワークにおけるUEタイミング不整合報告に関連付けられた動作を実行する一例である。
【0095】
図9に示されるように、いくつかの態様では、プロセス900は、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信すること(ブロック910)を含んでもよい。たとえば、UE(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、受信構成要素1002などを使用する)は、上記で説明されたように、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信してもよい。
【0096】
図9にさらに示されるように、いくつかの態様では、プロセス900は、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信することであって、補償されていないアップリンク信号が、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、送信すること(ブロック920)を含んでもよい。たとえば、UE(たとえば、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、送信構成要素1004などを使用する)は、上記で説明されたように、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信してもよい。いくつかの態様では、補償されていないアップリンク信号は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない。
【0097】
プロセス900は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明される1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明される、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0098】
第1の態様では、指示を受信することは、(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、受信構成要素1002などを使用して)PDCCH通信において指示を受信することを含む。第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、補償されていないアップリンク信号を送信することは、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、メモリ282、送信構成要素1004などを使用して)ランダムアクセスチャネル(RACH)手順の一部として補償されていないアップリンク信号を送信することを含む。第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、補償されていないアップリンク信号は、PRACH上のランダムアクセスチャネルプリアンブル送信を含む。第4の態様では、単独でまたは第1~第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEおよび衛星は、NB-IoT通信および/またはeMBB通信を使用して通信する。
【0099】
図9は、プロセス900の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス900は、図9に示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス900のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0100】
図10は、ワイヤレス通信のための例示的な装置1000のブロック図である。装置1000はUE(たとえば、UE120)であってもよく、またはUEが装置1000を含んでもよい。いくつかの態様では、装置1000は、(たとえば、1つもしくは複数のバスおよび/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していてもよい、受信構成要素1002および送信構成要素1004を含む。示されるように、装置1000は、受信構成要素1002および送信構成要素1004を使用して、別の装置1006(UE120、基地局110、衛星110、衛星420、または別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信してもよい。さらに示されるように、装置1000は決定構成要素1008を含んでもよい。
【0101】
いくつかの態様では、装置1000は、図6および/または図7に関して本明細書で説明される1つまたは複数の動作を実行するように構成されてもよい。追加または代替として、装置1000は、図8のプロセス800、図9のプロセス900、またはそれらの組合せなどの、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、装置1000および/または図10に示される1つもしくは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明されたUEの1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。追加または代替として、図10に示される1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明された1つまたは複数の構成要素内で実装されてもよい。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された、構成要素の機能または動作を実行するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装されてもよい。
【0102】
受信構成要素1002は、装置1006から基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信してもよい。受信構成要素1002は、受信された通信を装置1000の1つまたは複数の他の構成要素に提供してもよい。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、受信された通信に対して信号処理(例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号など)を実行してもよく、処理された信号を装置1006の1つまたは複数の他の構成要素に提供してもよい。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、図2に関して上記で説明されたUE120の1つもしくは複数のアンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、またはそれらの組合せを含んでもよい。
【0103】
送信構成要素1004は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1006に送信してもよい。いくつかの態様では、装置1006の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してもよく、生成された通信を装置1006への送信のために送信構成要素1004に提供してもよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、生成された通信に対して信号処理(例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化など)を実行してもよく、処理された信号を装置1006に送信してもよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、図2に関して上記で説明されたUE120の1つもしくは複数のアンテナ252、MOD254、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、またはそれらの組合せを含んでもよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、トランシーバにおいて受信構成要素1002とコロケートされてもよい。
【0104】
いくつかの態様では、決定構成要素1008は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定する。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた装置1006に送信してもよい。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた装置1006に送信するという指示を受信してもよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を装置1006に送信してもよい。
【0105】
決定構成要素1008は、メモリを含んでもよい。いくつかの態様では、決定構成要素1008は、図2に関して上記で説明されたUE120の受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、またはそれらの組合せを含んでもよい。決定構成要素1008は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、UEに、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定させる1つまたは複数の命令を含んでもよい。決定構成要素1008は、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定するための手段を含んでもよい。
【0106】
図10に示される構成要素の数および配置は、一例として提供される。実際には、図10に示される構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように配置された構成要素があってもよい。さらに、図10に示される2つ以上の構成要素が単一の構成要素内で実装されてもよく、または図10に示される単一の構成要素が複数の分散された構成要素として実装されてもよい。追加または代替として、図10に示される(1つまたは複数の)構成要素のセットは、図10に示される構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行してもよい。
【0107】
以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
【0108】
態様1: ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合についてのタイミング不整合情報を決定するステップと、タイミング不整合情報を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するステップとを含む、方法。
【0109】
態様2: タイミング不整合情報が、タイミング不整合の指示、またはUEのジオロケーションの指示のうちの少なくとも1つを含む、態様1の方法。態様3: タイミング不整合情報が、タイミング不整合の指示を含み、タイミング不整合情報の指示が、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のオフセットの指示を含む、態様1または2の方法。
【0110】
態様4: オフセットが、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のスロットの量、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のサブフレームの量、アップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の無線フレームの量、またはアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の時間量のうちの少なくとも1つとして示される、態様3の方法。態様5: オフセットの指示が、UEのために構成された複数の候補オフセットの中から提供される、態様3または4の方法。
【0111】
態様6: 測定されたオフセットを決定するステップと、タイミング不整合のためのオフセットとして、測定されたオフセットに最も近い複数の候補オフセットのうちの候補オフセットを選択するステップとをさらに含む、態様5の方法。
【0112】
態様7: オフセットが、複数の持続時間範囲からの持続時間範囲としてまたは複数の時間ドメインリソース範囲からの時間ドメインリソース範囲として示される、態様3~6のうちのいずれかの方法。態様8: タイミング不整合情報が含まれるアップリンク送信の送信とダウンリンク送信の受信との間の衝突を識別するステップと、アップリンク送信に関連付けられた優先度がダウンリンク送信に関連付けられた優先度よりも高いことに少なくとも部分的に基づいて、タイミング不整合情報を送信すると決定するステップとをさらに含む、態様1~7のうちのいずれかの方法。
【0113】
態様9: タイミング不整合情報を送信するステップが、アップリンク制御情報(UCI)通信、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)通信、または無線リソース制御(RRC)通信のうちの少なくとも1つにおいてタイミング不整合情報を送信するステップを含む、態様1~8のうちのいずれかの方法。態様10: 衛星に関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間の更新されたタイミング不整合についての更新されたタイミング不整合情報を決定するステップと、更新されたタイミング不整合情報を衛星に送信するステップとをさらに含む、態様1~9のうちのいずれかの方法。
【0114】
態様11: タイミング不整合情報を送信するステップが、ダウンリンク制御情報(DCI)通信、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)通信、または無線リソース制御(RRC)通信のうちの少なくとも1つにおいてタイミング不整合情報を送信するという指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、タイミング不整合情報を送信するステップを含む、態様1~10のうちのいずれかの方法。態様12: タイミング不整合情報を送信するステップが、周期的または半永続的アップリンク許可上でタイミング不整合情報を送信するステップを含む、態様1~11のうちのいずれかの方法。
【0115】
態様13: タイミング不整合情報を送信するステップが、イベントに少なくとも部分的に基づいてタイミング不整合情報を送信するステップであって、イベントが、仕様定義されたイベント、またはしきい値を満たすタイミング不整合情報と前のタイミング不整合情報との間の変化量のうちの少なくとも1つを含む、ステップを含む、態様1~12のうちのいずれかの方法。
【0116】
態様14: ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、補償されていないアップリンク信号を非地上セルに関連付けられた衛星に送信するという指示を受信するステップと、指示を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、補償されていないアップリンク信号を衛星に送信するステップであって、補償されていないアップリンク信号が、非地上セルに関連付けられたアップリンクタイムラインとダウンリンクタイムラインとの間のタイミング不整合に少なくとも部分的に基づいて調整されない、ステップとを含む、方法。
【0117】
態様15: 指示を受信するステップが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信において指示を受信するステップを含む、態様14の方法。態様16: 補償されていないアップリンク信号を送信するステップが、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順の一部として補償されていないアップリンク信号を送信するステップを含む、態様14または15の方法。
【0118】
態様17: 補償されていないアップリンク信号が、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上のRACHプリアンブル送信を含む、態様16の方法。態様18: UEおよび衛星が、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)通信および/または拡張モバイルブロードバンド(eMBB)通信を使用して通信する、態様14~18のうちのいずれかの方法。
【0119】
態様19: デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、装置に態様1~13のうちの1つまたは複数の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。態様20: ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、態様1~13のうちの1つまたは複数の方法を実行するように構成される、デバイス。態様21: ワイヤレス通信のための装置であって、態様1~13のうちの1つまたは複数の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0120】
態様22: ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1~13のうちの1つまたは複数の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。態様23: ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、デバイスに態様1~13のうちの1つまたは複数の方法を実行させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0121】
態様24: デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、装置に態様14~18のうちの1つまたは複数の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。態様25: ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、態様14~18のうちの1つまたは複数の方法を実行するように構成される、デバイス。態様26: ワイヤレス通信のための装置であって、態様14~18のうちの1つまたは複数の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0122】
態様27: ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様14~18のうちの1つまたは複数の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。態様28: ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、デバイスに態様14~18のうちの1つまたは複数の方法を実行させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0123】
上記の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であることまたは態様を開示された厳密な形態に限定することは意図されていない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われてもよく、または態様の実践から獲得されてもよい。
【0124】
本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれ以外の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、および/または関数を意味するものと広く解釈されるものとする。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装される。本明細書で説明されるシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装され得ることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動が、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明された。ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
【0125】
本明細書で使用される「しきい値を満たすこと」は、文脈に応じて、値がしきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指す場合がある。
【0126】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において列挙され、かつ/または本明細書で開示されても、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くが、特許請求の範囲において具体的に列挙されない方法で、および/または本明細書で開示されない方法で組み合わされてもよい。以下に記載される各従属クレームは、1つのみのクレームに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、クレームセットの中のあらゆる他のクレームと組み合わせた各従属クレームを含む。本明細書で使用される項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)をカバーするものとする。
【0127】
本明細書で使用される要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須として解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用される冠詞「the」は、冠詞「the」とともに言及される1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、または関連する項目と関連しない項目の組合せ)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。1つのみの項目が意図される場合、「1つのみの(only one)」という句または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。また、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときには包含的であるものとし、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)、「および/または(and/or)」と互換的に使用されてもよい。
【符号の説明】
【0128】
100 ワイヤレスネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 基地局、衛星、グラウンドベースBS、衛星BS
110a BS、マクロBS
110b BS
110c BS
110d BS、中継BS
110f BS、非地上BS、衛星
120 UE
120-1 UE
120-2 UE
120a UE
120b UE
120c UE
120d UE
120e UE
130 ネットワークコントローラ
200 例
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ、TX MIMOプロセッサ
232 変調器、復調器、MOD/DEMOD、MOD
234 アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
254 復調器、変調器、MOD/DEMOD、MOD、DEMOD
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
284 ハウジング
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 例
400 例
410 例
430 サービスリンク
430-D ダウンリンク
430-U アップリンク
440 衛星
450 ゲートウェイ
460 フィーダリンク
460-D ダウンリンク
460-U アップリンク
500 例
512 アップリンクタイムライン
514 ダウンリンクタイムライン
522 アップリンクタイムライン
524 ダウンリンクタイムライン
526 タイミング不整合
528 アップリンク送信
532 アップリンクタイムライン
534 ダウンリンクタイムライン
536 タイミング不整合
538 アップリンク送信
600 例
700 例
800 プロセス
900 プロセス
1000 装置
1002 受信構成要素
1004 送信構成要素
1006 装置
1008 決定構成要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】