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特表2023-537723自動車用のサイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグ装置の動作方法
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  • 特表-自動車用のサイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグ装置の動作方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-05
(54)【発明の名称】自動車用のサイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグ装置の動作方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/207 20060101AFI20230829BHJP
   B60R 21/263 20110101ALI20230829BHJP
   B60R 21/239 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
B60R21/207
B60R21/263
B60R21/239
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507875
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(85)【翻訳文提出日】2023-03-03
(86)【国際出願番号】 EP2021071005
(87)【国際公開番号】W WO2022033866
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】102020004920.6
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Mercedes-Benz Group AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 120,70372 Stuttgart,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100090583
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 清
(74)【代理人】
【識別番号】100098110
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 みどり
(72)【発明者】
【氏名】オリバー,フランク・テンカップ ムフォビ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・リーダー
(72)【発明者】
【氏名】マティーアス・ヴァルツ
【テーマコード(参考)】
3D054
【Fターム(参考)】
3D054AA03
3D054AA07
3D054AA21
3D054CC13
3D054DD07
3D054EE10
3D054EE27
(57)【要約】
本発明は、自動車(10)用のサイドエアバッグ装置(12)に関し、衝撃時にサイドエアバッグ装置(12)のガス発生器(16)によりガスが導入される少なくとも1つのガスバッグ(14)を備え、及び衝撃後に直ちにガスを排気するための排気弁(18,20)を備えるものであり、電子計算装置(22)及びさらなる排気弁(24)及び/又はさらなるガス発生器を備え、自動車(10)の同乗者(28)は、サイドエアバッグ装置(12)の検出装置(26)により検出され、サイドエアバッグ装置(12)は、衝撃時に同乗者(28)を保護するためにガスで満たされるものであり、及び電子計算装置(22)は、検出された同乗者(28)に応じてガスバッグ(14)内のガス圧を、さらなる排気弁(24)及び/又はさらなるガス発生器を衝撃前に起動させることで決定し、衝撃時にガス圧を同乗者(28)に適応させるようにする。さらに本発明は、方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(10)用のサイドエアバッグ装置(12)であって、衝撃時に前記サイドエアバッグ装置(12)のガス発生器(16)によりガスが導入される少なくとも1つのガスバッグ(14)を備え、及び前記衝撃後に直ちに前記ガスを排気するための排気弁(18、20)を備える、前記サイドエアバッグ装置(12)において、
前記サイドエアバッグ装置(12)は、電子計算装置(22)及びさらなる排気弁(24)及び/又はさらなるガス発生器を備え、前記自動車(10)の同乗者(28)は、前記サイドエアバッグ装置(12)の検出装置(26)により検出され、前記サイドエアバッグ装置(12)は、前記衝撃時に前記同乗者(28)を保護するために前記ガスで満たされるものであり、及び前記電子計算装置(22)は、検出された前記同乗者(28)に応じて前記ガスバッグ(14)内のガス圧を、前記さらなる排気弁(24)及び/又は前記さらなるガス発生器を前記衝撃前に起動させることで決定し、前記衝撃時に前記ガス圧を前記同乗者(28)に適応させるようにすることを特徴とする、前記サイドエアバッグ装置(12)。
【請求項2】
前記電子計算装置(22)は、前記同乗者(28)の身長及び/又は前記同乗者(28)の体重に応じて前記ガス圧を決定するように構成されていること特徴とする、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項3】
前記電子計算装置(22)は、衝撃強度に応じて前記ガスバッグ(14)内の前記ガス圧を追加的に設定するように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項4】
前記さらなる排気弁(24)は、少なくとも3つの開位置を有し、第1の開位置は、完全な開であり、第2の開位置は、部分的な開であり、第3の開位置は、閉状態であり、前記衝撃時に前記開位置のうちの1つが、前記電子計算装置(22)からの制御信号に応じて起動されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項5】
前記少なくとも3つの開位置を作るために、前記さらなる排気弁(24)は、前記制御信号に応じて移動する少なくとも1つのカバーを有することを特徴とする、請求項4に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項6】
自動車(10)用のサイドエアバッグ装置(12)の動作方法であって、衝撃時に前記サイドエアバッグ装置(12)のガス発生器(16)によりガスがガスバッグ(14)に導入され、前記衝撃後、排気弁(18,20)により直ちに前記ガスが排気される、前記方法において、
前記サイドエアバッグ装置(12)は、電子計算装置(22)及びさらなる排気弁(24)及び/又はさらなるガス発生器を備え、前記自動車(10)の同乗者(28)は、前記サイドエアバッグ装置(12)の検出装置(26)により検出され、前記サイドエアバッグ装置(12)は、前記衝撃時に前記同乗者(28)を保護するために前記ガスで満たされるものであり、及び前記電子計算装置(22)は、検出された前記同乗者(28)に応じて前記ガスバッグ(14)内のガス圧を、前記さらなる排気弁(24)及び/又は前記さらなるガス発生器を前記衝撃前に起動させることで決定し、前記衝撃時に前記ガス圧を前記同乗者(28)に適応させるようにすることを特徴とする、前記方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の少なくとも1つのガスバッグを備えた自動車用のサイドエアバッグ装置に関する。さらに、本発明は、サイドエアバッグ装置の動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
単にサイドエアバッグとも称され得るサイドエアバッグ装置は、従来技術で既に公知である。サイドエアバッグ装置は、特に、例えば、自動車の座席に配置され、衝撃時にガスで満たされて、同乗者は、自動車の横衝撃の際に保護される。さらに、様々な同乗者、例えば、大人や子供も自動車内にいることができ、この場合、様々な要件がサイドエアバッグには課せられる。
【0003】
特許文献1は、背もたれを備えた自動車用車両シートに関し、この背もたれ上に、同乗者に向く第1の側壁と車両外を向く第2の側壁とを備えたサイドガスバッグが配置され、サイドガスバッグは、車両外を向く背もたれの側面に配置され、及びサイドガスバッグは、2つの側壁の内1つ上に第1の換気口を有し、第1の換気口は、物体と接触すると少なくとも絞りこまれる。ガスバッグの内圧を車両同乗者の体重に合わせて調整するために、車両シートは、その高さが調整可能であり、第1の換気口は、第2の側壁に配置される。
【0004】
特許文献2には、適応型換気装置を備えたガスバッグが記載されている。この場合、ガスバッグのガスバッグカバーは、少なくとも1つの換気口を有する。さらに、換気口に関連する張力要素及びガスバッグカバーの外側に配置され、換気口と関連するカバー要素が提供され、ここで、張力要素の第1の端部は、恒久的にガスバッグカバーに接続される、又は脱着可能又は分離可能に保持要素に接続され、及び張力要素の第2の端部は、カバー要素に恒久的に接続され、ここで、張力要素に張力が掛った場合、カバー要素は、張力要素に張力が掛っていない場合にくらべより強く換気口を絞り込む。ガスバッグの挙動の再現性を改善するため、接続部により囲まれたガスバッグカバーの幾何学的領域が第1の面積を持つように、換気口周囲のガスバッグカバーは接続部によりガスバッグカバーと接続される。この場合、接続部により囲まれたカバー要素の幾何学的領域は、第1の面積より大きい第2の面積を有する。さらに、カバー要素は少なくとも1つの貫流開口を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 10 2009 016 606 A1
【特許文献2】DE 10 2015 005 482 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、エアバッグ内のガス圧を改善された方法で適応させることができるサイドエアバッグ装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、独立請求項に記載のサイドエアバッグ装置及び方法により解決される。有利な実施形態は従属項で提供される。
【0008】
本発明の1つの態様は、自動車用のサイドエアバッグ装置に関し、サイドエアバッグ装置は、衝撃時にサイドエアバッグ装置のガス発生器によりガスが導入される少なくとも1つのガスバッグを備え、及び衝撃後に直ちにガスを排出するための排気弁を備える。
【0009】
サイドエアバッグ装置は、電子計算装置及びさらなる排気弁及び/又はさらなるガス発生器を備え、ここで自動車の同乗者はサイドエアバッグ装置の検出装置により検出され、サイドエアバッグ装置は、衝撃時に自動車の同乗者を保護するためにガスで満たされるものであり、及び電子計算装置は、検出された人物に応じてガスバッグ内のガス圧を、さらなる排気弁及び/又はさらなるガス発生器を衝撃前に起動させることで決定し、衝撃時にガス圧を同乗者に適応させるようにすることが意図される。
【0010】
したがって、特に、適応型排気口が、サイドエアバッグ、特にサイドエアバッグ装置に設けられ、同乗者又は座席の占有に応じてアクティブ化され、衝撃時、とくに水平衝撃時にサイドエアバッグ装置内の圧力を制御可能となる。例えば、同乗者が子供の場合、さらなる排気弁が、例えば、点火用タブレットの助けを得て、アクティブ化され得る。一方、同乗者が大人の場合、さらなる排気弁は閉じられたままである。
【0011】
ガス発生器の実施形態では、例えば、別のガス発生器又は二段式ガス発生器が提案され得る。ガス発生器の第1の段階では、サイドエアバッグ装置の展開と位置調整が、同乗者の有無に関わらず行われる。その後、第2の段階が同乗者に応じて点火される。例えば、同乗者が子供の場合、第2のガス発生器の点火又は二段式ガス発生器はオフのままであり、一方で同乗者が大人の場合は、第2の段階が点火される。
【0012】
適応型排気口又はさらなる排気弁を備えた本発明のサイドエアバッグ装置は、これにより全同乗者用に、特に世界中での利用のために改善される。
【0013】
有利な実施形態によれば、電子計算装置は、同乗者の身長及び/又は同乗者の体重に応じてガス圧を決定するように構成されている。例えば、検出装置は、カメラ又は座席占有センサとして形成することができ、身長又は体重を決定することができる。
【0014】
さらに、電子計算装置が、衝撃強度に応じてガスバッグ内のガス圧を追加的に設定するように構成されていれば有利である。
【0015】
さらなる排気弁が、少なくとも3つの開位置を有し、第1の開位置は、完全な開であり、第2の開位置は、部分的な開であり、第3の開位置は、閉状態であり、衝撃時に複数の開位置の1つが、電子計算装置からの制御信号に応じて起動されると有利である。少なくとも3つの開位置を作るために、さらなる排気弁が、制御信号に応じて移動する少なくとも1つのカバーを有するとさらに有利である。
【0016】
本発明の別の態様は、自動車用のサイドエアバッグ装置の動作方法に関し、本方法では、衝撃時にサイドエアバッグ装置のガスバッグは、サイドエアバッグ装置のガス発生器によりガスが満たされ、衝撃後、ガスは直ちに排出弁により排出される。サイドエアバッグ装置は、電子計算装置及びさらなる排気弁及び/又はさらなるガス発生器を備え、自動車の同乗者は、サイドエアバッグ装置の検出装置により検出され、サイドエアバッグ装置は、衝撃時に自動車の同乗者を保護するためにガスで満たされ、電子計算装置は、検出された人物に応じてガスバッグ内のガス圧を、さらなるガス発生器のさらなる排気弁を衝撃前に起動させることで決定し、ガス圧が衝撃時に同乗者に適応されるようにすることが意図される。
【0017】
本発明のさらなる態様は、サイドエアバッグ装置を備える自動車に関する。自動車は、特に乗用車として設計される。
【0018】
サイドエアバッグ装置の有利な実施形態は、方法と同様に自動車の有利な実施形態とみなされる。このために、サイドエアバッグ装置並びに自動車は、方法とその有利な実施形態の実装を可能とするために客観的特徴を有する。
【0019】
本発明の更なる利点、特徴及び詳細は、好適な実施形態の以下の説明及び図面から明らかになるであろう。本明細書において上述した特徴及び特徴の組み合わせ、ならびに図の説明において後述した特徴及び特徴の組み合わせ、及び/又は図に単独で示した特徴は、それぞれの場合に示した組み合わせだけでなく、本発明の範囲を離れることなく他の組み合わせ又は単独で使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここで、単一の図面(図)は、サイドエアバッグ装置の実施形態を伴う自動車の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図中、同一又は機能的に同一の要素には、同一の参照符号を付している。
【0022】
図は、サイドエアバッグ装置12を備えた自動車10の概略図を示す。サイドエアバッグ装置12は、衝撃時にはその中にサイドエアバッグ装置12のガス発生器16によりガスが導入されるガスバッグ14を有し、排気弁18、20を備え、特に衝撃後直ちにガスを排出するための2つの排気弁18、20を備えている。
【0023】
サイドエアバッグ装置12は、電子計算装置22と、さらなる排気弁24及び/又はさらなるガス発生器と、を有し、自動車10の同乗者28は、サイドエアバッグ装置12の検出装置26により検出され、サイドエアバッグ装置12は、衝撃時に同乗者28を保護するためにガスで満たされるものであり、及び電子計算装置22は、検出された同乗者28に応じて、ガスバッグ14内のガス圧を、さらなる排気弁24及び/又はさらなるガス発生器を衝撃前に起動させることで決定し、衝撃時にガス圧を同乗者28に適応させるようにすることが意図される。
【0024】
さらに、電子計算装置22は、同乗者28の身長及び/又は同乗者28の体重に応じてガス圧を決定するように構成されることも意図され得る。電子計算装置22は、衝撃強度に依存してガスバッグ内のガス圧をさらに設定するようにさらに構成されてもよい。
【0025】
さらに、さらなる排気弁24が、少なくとも3つの開位置を有し、第1の開位置は、完全な開であり、第2の開位置は、部分的な開であり、第3の開位置は、閉状態であり、電子計算装置22からの制御信号に応じて、衝撃時に複数の開位置の1つが起動されることも意図され得る。少なくとも3つの開位置を作るために、さらなる排気弁24は、制御信号に応じて移動する少なくとも1つのカバーを有し得る。
したがって、全体として、ガス圧設定は、衝撃に先立って決定され、同乗者28又は他者の身長と体重に応じて設定され、衝撃時には、サイドエアバッグ内で、また衝撃強度に応じてどのガス圧が設定されるかは既知であることが提案される。これは、さらなる排気弁24及び/又は2段式ガス発生器及び/又は第2のガス発生器により行われる。
【0026】
特に適応型弁とも称され得る、さらなる排気弁24は、その後、トリガされた際に、閉じられ得る、部分的に開かれ得る、又は完全に開かれ得る。これは、例えば、対応して前後に移動するカバー又はさらなる弁装置により実現され得る。
【0027】
ガス発生器の代替形態として、その後、さらなる排気弁24は、交換又は追加されるため、初期圧力もまた、ガス発生器により既に調整可能であり、これはその後、例えば、適応型弁により排出され得る。
【0028】
特に、さらなる排気弁24は、圧力を調整するための別の追加の弁を表わし、サイドエアバッグの排気弁18、20は、エアバッグを排気するように引き続き機能する。
【0029】
したがって、サイドエアバッグ装置12は、適応型弁を有し、これは特に制御可能であり、したがって調整可能である。代替形態又は追加形態として、サイドエアバッグ装置12は、初期圧力レベルが設定され得るように第2のガス発生器又は2段式ガス発生器を有する。
【0030】
全体として、本発明は、適応型圧力制御を備えたサイドエアバッグを示す。
【符号の説明】
【0031】
10 自動車
12 サイドエアバッグ装置
14 ガスバッグ
16 ガス発生器
18 排気弁
20 排気弁
22 電子計算装置
24 さらなる排気弁
26 検出装置
28 同乗者


図1
【手続補正書】
【提出日】2023-03-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(10)用のサイドエアバッグ装置(12)であって、衝撃時に前記サイドエアバッグ装置(12)のガス発生器(16)によりガスが導入されるガスバッグ(14)を備え、及び前記衝撃後に直ちに前記ガスを排気するための排気弁(18、20)を備える、前記サイドエアバッグ装置(12)において、
前記サイドエアバッグ装置(12)は、電子計算装置(22)及びさらなる排気弁(24)及び/又はさらなるガス発生器を備え、前記自動車(10)の同乗者(28)は、前記サイドエアバッグ装置(12)の検出装置(26)により検出され、前記サイドエアバッグ装置(12)は、前記衝撃時に前記同乗者(28)を保護するために前記ガスで満たされるものであり、及び前記電子計算装置(22)は、検出された前記同乗者(28)に応じて前記ガスバッグ(14)内のガス圧を、前記さらなる排気弁(24)及び/又は前記さらなるガス発生器を前記衝撃前に起動させることで決定し、前記衝撃時に前記ガス圧を前記同乗者(28)に適応させるようにすることを特徴とする、前記サイドエアバッグ装置(12)。
【請求項2】
前記電子計算装置(22)は、前記同乗者(28)の身長及び/又は前記同乗者(28)の体重に応じて前記ガス圧を決定するように構成されていること特徴とする、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項3】
前記電子計算装置(22)は、衝撃強度に応じて前記ガスバッグ(14)内の前記ガス圧を追加的に設定するように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項4】
前記さらなる排気弁(24)は、少なくとも3つの開位置を有し、第1の開位置は、完全な開であり、第2の開位置は、部分的な開であり、第3の開位置は、閉状態であり、前記衝撃時に前記開位置のうちの1つが、前記電子計算装置(22)からの制御信号に応じて起動されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項5】
前記少なくとも3つの開位置を作るために、前記さらなる排気弁(24)は、前記制御信号に応じて移動する少なくとも1つのカバーを有することを特徴とする、請求項4に記載のサイドエアバッグ装置(12)。
【請求項6】
自動車(10)用のサイドエアバッグ装置(12)の動作方法であって、衝撃時に前記サイドエアバッグ装置(12)のガス発生器(16)によりガスがガスバッグ(14)に導入され、前記衝撃後、排気弁(18,20)により直ちに前記ガスが排気される、前記方法において、
前記サイドエアバッグ装置(12)は、電子計算装置(22)及びさらなる排気弁(24)及び/又はさらなるガス発生器を備え、前記自動車(10)の同乗者(28)は、前記サイドエアバッグ装置(12)の検出装置(26)により検出され、前記サイドエアバッグ装置(12)は、前記衝撃時に前記同乗者(28)を保護するために前記ガスで満たされるものであり、及び前記電子計算装置(22)は、検出された前記同乗者(28)に応じて前記ガスバッグ(14)内のガス圧を、前記さらなる排気弁(24)及び/又は前記さらなるガス発生器を前記衝撃前に起動させることで決定し、前記衝撃時に前記ガス圧を前記同乗者(28)に適応させるようにすることを特徴とする、前記方法。
【国際調査報告】