(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-06
(54)【発明の名称】釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具
(51)【国際特許分類】
A01K 97/00 20060101AFI20230830BHJP
A01K 87/04 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
A01K97/00 Z
A01K87/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509759
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2023-02-09
(86)【国際出願番号】 KR2021007458
(87)【国際公開番号】W WO2022045547
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0107269
(32)【優先日】2020-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523046534
【氏名又は名称】イ、ソク チョン
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ソク チョン
【テーマコード(参考)】
2B019
2B109
【Fターム(参考)】
2B019BA08
2B109FA10
(57)【要約】
本発明は、釣糸を複数のガイドリングに正確に仕掛けることができ、仕掛け時間を短縮することができる釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を提供することがその技術的課題である。このために、本発明の釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具は、複数のガイドリングの間隔が固定されたブランクタイプ釣竿に使用されるようにした釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具であって、前記複数のガイドリングに挿入されるためのガイドリング挿入部材と、前記釣糸を前記ガイドリング挿入部材に着脱可能に固定するために、前記ガイドリング挿入部材の一端部と他端部のうちの少なくとも一方に設けられる釣糸固定部と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のガイドリングの間隔が固定されたブランクタイプ釣竿に使用されるようにした釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具であって、
前記複数のガイドリングに挿入されるためのガイドリング挿入部材と、
前記釣糸を前記ガイドリング挿入部材に着脱可能に固定するために、前記ガイドリング挿入部材の一端部と他端部のうちの少なくとも一方に設けられる釣糸固定部と、を含む、釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具。
【請求項2】
前記ガイドリング挿入部材は、
前記複数のガイドリングのうち、最も小さいガイドリングを通過することができる程度の厚さ又は直径を有する、請求項1に記載の釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具。
【請求項3】
前記ガイドリング挿入部材は、
前記複数のガイドリングに挿入される場合、前記複数のガイドリングの全てにまたがる程度の長さを有する、請求項2に記載の釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、釣りは、魚を獲る行為である。このような釣りをするためには、釣竿、リール、及び釣り仕掛け(釣糸や重り、釣り針など)などを必要とする。
【0003】
すなわち、釣り仕掛けを釣竿に構成する際に、釣竿に釣糸、ウキ、重り、サルカン、釣り針の順に連結する。よって、通常、水に浸される釣糸には、重量体からなる重りが水中に沈むことができるように連結され、釣糸の端には釣針がハリスを介して結び付けられる。
【0004】
一方、釣竿は、その長手方向に間隔を置いて配置されて釣糸が挿通される複数のガイドリング(guide ring)を含む。特に、釣竿は、テレスコピック(telescopic)方式でその長さが調節されるとともに、それぞれのガイドリングの間隔が調節される伸縮タイプ釣竿と、それぞれのガイドリングの間隔と長さが調節されないブランクタイプ釣竿(blank type fishing rod)に区分できる。さらに、ブランクタイプ釣竿は、1つのブランクからなる釣竿と、2つ以上に分離されたブランク(blank、胴体)を互いに組み合わせて使用するピース釣竿に区分できる。
【0005】
この中でも、ブランクタイプ釣竿は、ハンドルやリールなどが備えられた前半部ブランクと、複数のガイドリング(guide ring)が間隔を置いて配置された後半部ブランクと、を含む。したがって、ユーザ(釣人など)がリールから釣糸を引っ張った後、釣糸の末端をそれぞれのガイドリングに順次通す方式で釣糸を釣竿に仕掛ける。
【0006】
しかし、このような既存の釣糸仕掛け方式は、釣糸をそれぞれのガイドリングに通すことが難しいため、仕掛け時間が長くなるという問題がある。特に、後半部ブランクのロッドチップ(穂先)に行くほど、それぞれのガイドリングが次第に小さくなる技術構成を有するので、釣糸の挿通が次第に難しくなるという問題があり、波によって揺れる船上や暗い釣業環境で釣糸をガイドリングに通すのがより難しいため、仕掛け時間がさらに長くなるという問題がある。もし、ユーザが誤っていずれか一つのガイドリングに釣糸を通すことができない場合、釣り中にこの部分に荷重が集中して後半部ブランクが折れてしまうという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の技術的課題は、釣糸を複数のガイドリングに正確に仕掛けることができ、仕掛け時間を短縮することができる釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具は、複数のガイドリングの間隔が固定されたブランクタイプ釣竿に使用されるようにした釣竿ガイドリング用釣糸(合糸)仕掛け器具であって、前記複数のガイドリングに挿入されるためのガイドリング挿入部材と、前記釣糸を前記ガイドリング挿入部材に着脱可能に固定するために、前記ガイドリング挿入部材の一端部と他端部のうちの少なくとも一方に設けられる釣糸固定部と、を含む。
【0009】
前記ガイドリング挿入部材は、前記複数のガイドリングのうち、最も小さいガイドリングを通過することができる程度の厚さ又は直径を有することができる。
【0010】
前記ガイドリング挿入部材は、前記複数のガイドリングに挿入される場合、前記複数のガイドリングの全てにまたがる程度の長さを有することができる。
【0011】
前記ガイドリング挿入部材は、撓んでも元の状態に復元できる弾性材質で構成できる。
【0012】
前記ガイドリング挿入部材は、前記弾性材質として金属又はプラスチック材質が使用できる。
【0013】
前記釣糸固定部は、前記ガイドリング挿入部材の周面に垂直に設けられる釣糸貫通孔と、前記ガイドリング挿入部材の周面に前記釣糸貫通孔と連通するように設けられ、前記釣糸を外部から前記釣糸貫通孔に流入させるための釣糸流入孔と、を含むことができる。
【0014】
前記釣糸固定部は、前記釣糸貫通孔の内周面に凹設され、前記釣糸の直径よりも小さい幅を有し、前記釣糸貫通孔から引き込まれた釣糸を固定する釣糸固定スリットをさらに含むことができる。
【0015】
前記釣糸固定スリットは、微細なV字状のスリットで構成されており、釣糸12の直径に関係なく固定スリットに固定できる。ここで、V字状のスリットは、入るほど幅が次第に狭くなるスリットである。
【0016】
前記釣糸固定部は、前記ガイドリング挿入部材の両端にそれぞれ設けられてもよい。
【0017】
上述した本発明の一実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具は、前記ガイドリング挿入部材の一端部に挿入され、これに設けられた前記釣糸固定部を保護する一端カバー部材と、前記ガイドリング挿入部材の他端部に挿入され、これに設けられた前記釣糸固定部を保護する他端カバー部材と、をさらに含むことができる。
【0018】
前記ガイドリング挿入部材の他端部に前記釣糸固定部を介して前記釣糸が固定される状況では、前記他端カバー部材は脱去され、前記一端カバー部材は前記ガイドリング挿入部材の固定用及びハンドルとして使用できる。
【0019】
上述した本発明の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具は、前記ガイドリング挿入部材を収容し、一端キャップと他端キャップによって両端がそれぞれ閉鎖される細長い管状の保管筒をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具は、次の効果を有することができる。
【0021】
本発明の実施形態によれば、複数のガイドリングの間隔が固定されたブランクタイプ釣竿に使用されるようにした釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具であって、ガイドリング挿入部材と釣糸固定部とを含む技術構成を提供するので、ガイドリング挿入部材を穂先からそれぞれのガイドリング又はその逆方向(釣糸の進行方向)に順次挿入した状態で釣糸固定部を介してガイドリング挿入部材に釣糸を固定した後、ガイドリング挿入部材を釣糸の進行方向に引っ張ることにより、釣糸をそれぞれのガイドリングに挿入することができるので、釣竿に対する釣糸の仕掛けが迅速かつスムーズに行われることができ、特に波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも釣糸固定部とガイドリング挿入部材を介して釣糸をガイドリングにスムーズに通すことができ、究極的には釣糸を複数のガイドリングに正確に仕掛けることができ、仕掛け時間を大幅に短縮することができる。
【0022】
また、本発明の実施形態によれば、ガイドリング挿入部材は、複数のガイドリングのうち、最も小さいガイドリングを通過することができる程度の厚さ又は直径を有する技術構成を提供するので、波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも、ガイドリング挿入部材が、ロッドチップ(穂先)に設けられた最も小さいガイドリングを容易に通過することができる。
【0023】
また、本発明の実施形態によれば、ガイドリング挿入部材は、複数のガイドリングに挿入される場合、複数のガイドリングの全てにまたがる程度の長さを有する技術構成を提供するので、それぞれのガイドリングに釣糸を一本ずつ通す一般的な技術は、釣糸が挿通されずにそのまま通り過ぎってしまうことがあるが、本発明は、ユーザがガイドリング挿入部材を把持して一度の挿入行為で複数のガイドリングの全てに通すことができるので、釣糸がガイドリングに挿通されずにそのまま通り過ぎてしまうおそれがなく、挿通時間をさらに短縮することができる。
【0024】
また、本発明の実施形態によれば、ガイドリング挿入部材は、撓んでも元の状態に復元できる弾性材質から構成される技術構成を提供するので、ガイドリング挿入部材の直線形状が永久的に変形するおそれがなく、常に直線形状を維持することができるため、ユーザがガイドリング挿入部材を把持して一度の挿入行為で複数のガイドリングの全てに正確に挿入させることができる。
【0025】
また、本発明の実施形態によれば、釣糸固定部は、釣糸貫通孔と釣糸流入孔を含む技術構成を提供するので、ユーザが釣糸を釣糸貫通孔に貫通させることなく、釣糸流入孔を介して外部から釣糸をスムーズに釣糸貫通孔に流入させることができるため、すなわち、まるで針穴に糸を通すように釣糸貫通孔に釣糸を通す行為を行わなくても、釣糸を釣糸流入孔を介して釣糸貫通孔にスムーズに流入させることができるので、波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも釣糸貫通孔と釣糸流入孔を介して釣糸をガイドリング挿入部材に容易かつ迅速に装着することができる。
【0026】
また、本発明の実施形態によれば、釣糸固定部は、釣糸固定スリットをさらに含む技術構成を提供するので、釣糸貫通孔から引き込まれた釣糸を釣糸固定スリットに挿入して固定することができるため、すなわち別途の結び目なしですぐに固定することができるため、波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも釣糸貫通孔、釣糸流入孔、及び釣糸固定スリットを介して釣糸をガイドリング挿入部材に容易かつ迅速に固定することができる。
【0027】
また、本発明の実施形態によれば、一端カバー部材と他端カバー部材とをさらに含む技術構成を提供するので、一端カバー部材と他端カバー部材を介して、ガイドリング挿入部材の両端部にそれぞれ設けられた釣糸固定部を保護することができ、さらに、ガイドリング挿入部材の他端部に釣糸固定部を介して釣糸が固定される状況で、一端カバー部材をガイドリング挿入部材の固定用及びハンドルとして使用することができる。
【0028】
また、本発明の実施形態によれば、保管筒をさらに含む技術構成を提供するので、保管筒にガイドリング挿入部材を収容することができ、一端キャップと他端キャップを介して保管筒の両端を閉鎖することができるため、保管中にガイドリング挿入部材が撓むのを防止することができ、ガイドリング挿入部材が金属材質で構成される場合、海水の塩分により錆び付くのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の一実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を概略的に示す図である。
【
図2】
図1の釣竿ガイドリング用釣竿仕掛け器具を用いて釣竿のガイドリングに釣糸を仕掛ける過程を概略的に示す図である。
【
図3】本発明の他の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の別の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々に異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0031】
図1は本発明の一実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を概略的に示す図であり、
図2は
図1の釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を用いて釣竿のガイドリングに釣糸を仕掛ける過程を概略的に示す図である。
【0032】
本発明の一実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具100は、
図1及び
図2に示すように、複数のガイドリング11の間隔が固定されたブランクタイプ釣竿10に使用されるようにした釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具であって、ガイドリング挿入部材110と釣糸固定部120とを含む。以下、
図1及び
図2を参照して、各構成要素について詳細に説明する。
【0033】
ガイドリング挿入部材110は、
図2に示すように、釣竿10に固定された複数のガイドリング11に挿入されるための構成要素である。このようなガイドリング挿入部材110は、
図1及び
図2に示すように、細長い形状を有することができる。
【0034】
釣糸固定部120は、釣糸12をガイドリング挿入部材110に着脱可能に固定するための構成要素である。このような釣糸固定部120は、
図1に示すように、ガイドリング挿入部材110の一端部と他端部にそれぞれ設けられてもよい。もちろん、図示してはいないが、釣糸固定部は、ガイドリング挿入部材の両端部のいずれか一方にのみ設けられてもよい。
【0035】
したがって、このような構成要素が提供されるので、ガイドリング挿入部材110を穂先のガイドリング11aからそれぞれのガイドリング11に順次挿入した状態で釣糸固定部120を介してガイドリング挿入部材110に釣糸12を固定した後、ガイドリング挿入部材110を釣糸12の進行方向に引っ張ることで釣糸をそれぞれのガイドリングに挿入することができるため、釣竿10に対する釣糸12の仕掛けが迅速かつ円滑に行われることができ、特に波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも、釣糸固定部120とガイドリング挿入部材110を介して釣糸12をガイドリング11にスムーズに通過させることができ、究極的には釣糸12を複数のガイドリング11に正確に仕掛けることができ、仕掛け時間を大幅に短縮することができる。
【0036】
以下、
図1及び
図2を再び参照して、ガイドリング挿入部材110についてより詳細に説明する。
【0037】
ガイドリング挿入部材110は、複数のガイドリング(
図2の「11」参照)のうち、最も小さいガイドリング(
図2の「11a」参照)を通過することができる程度の厚さ又は直径を有することができる。したがって、波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも、ガイドリング挿入部材110が、ロッドチップ(穂先)に設けられた最も小さいガイドリング(
図2の「11a」)を容易に通過することができる。
【0038】
さらに、ガイドリング挿入部材110は、
図2に示すように、複数のガイドリング11に挿入される場合、複数のガイドリング11の全てにまたがる程度の長さを有することができる。したがって、それぞれのガイドリングに釣糸を一本ずつ通す一般的な技術(図示せず)は、挿通されずにそのまま通り過ぎてしまうことがあるが、本発明は、ユーザがガイドリング挿入部材110を把持して一度の挿入行為で複数のガイドリング11の全てに挿入させることができるため、ガイドリング11に挿通されずにそのまま通り過ぎるおそれがなく、挿通時間をさらに短縮することができる。
【0039】
また、ガイドリング挿入部材110は、撓んでも元の状態に復元できる弾性材質で構成できる。したがって、ガイドリング挿入部材110の直線形状が永久的に変形するおそれがなく、常に直線形状を維持することができるため、ユーザがガイドリング挿入部材110を把持してガイドリングの種類(一字型、スパイラル型)に関係なく正確に挿入させることができる。例えば、ガイドリング挿入部材110は、弾性材質として金属又はプラスチック材質が使用できる。
【0040】
以下、
図1及び
図2を再び参照して、釣糸固定部120についてより詳細に説明する。
【0041】
図1に示すように、釣糸固定部120は、釣糸貫通孔121と釣糸流入孔122とを含むことができる。釣糸貫通孔121は、ガイドリング挿入部材110の周面に垂直に設けられてもよい。釣糸流入孔122は、ガイドリング挿入部材110の周面に釣糸貫通孔121と連通するように設けられてもよく、この釣糸流入孔122を介して釣糸12を外部から釣糸貫通孔121に流入させることができる。
【0042】
したがって、ユーザが釣糸12を釣糸貫通孔121に貫通させることなく、釣糸流入孔122を介して外部から釣糸12をスムーズに釣糸貫通孔121に流入させることができるため、すなわち、まるで針穴(図示せず)に糸(図示せず)を通すように釣糸貫通孔121に釣糸12を通す行為をしなくても、釣糸12を釣糸流入孔122を介して釣糸貫通孔121にスムーズに流入させることができるため、波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも釣糸貫通孔121と釣糸流入孔122を介して釣糸12をガイドリング挿入部材110に容易且つ迅速に装着することができる。
【0043】
さらに、釣糸固定部120は、
図1に示すように、釣糸固定スリット123をさらに含むことができる。釣糸固定スリット123は、釣糸貫通孔121の内周面に凹設されるが、入るほど次第に幅が狭くなる微細な「V」字状のスリットで形成でき、釣糸12の直径よりも小さい幅に釣糸120が係止できる。したがって、釣糸貫通孔121から引き込まれた釣糸12を釣糸固定スリット123に挿入しで固定することができるため、すなわち別途の結び目なしですぐに固定することができるため、波により揺れる船上又は暗い釣業環境でも、釣糸固定スリット123を介して釣糸12をガイドリング挿入部材110に容易かつ迅速に固定することができる。
【0044】
また、釣糸固定スリット123は、
図1及び
図2に示すように、ガイドリング挿入部材110が釣糸12の前に配置され、それによりガイドリング挿入部材110が複数のガイドリング11からから引き出される(すなわち、釣糸12の進行方向に引き出される)間に、釣糸12は、釣糸固定スリット123に一層深く入り込んでより堅固に固定できる。
【0045】
以下、
図3を参照して、本発明の他の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具200について説明する。
【0046】
図3は本発明の他の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を概略的に示す図である。
【0047】
本発明の他の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具200は、
図3に示すように、一端カバー部材230と他端カバー部材240とをさらに含む以外は、上述した本発明の一実施形態と同様であるので、以下ではこれを中心に説明する。
【0048】
一端カバー部材230及び他端カバー部材240のそれぞれは、釣糸固定部120を保護し、ガイドリング挿入部材110の固定用及びハンドルなどとして使用するための構成要素である。
図3に示すように、一端カバー部材230はガイドリング挿入部材110の一端部を包み込むことができ、他端カバー部材240はガイドリング挿入部材110の他端部を包み込むことができるので、図示してはいないが、一端カバー部材230と他端カバー部材240の直径が穂先のガイドリング11aの直径よりも大きいため、ガイドリング挿入部材110をそれぞれのガイドリング11に挿入された状態で固定することができる。
【0049】
さらに、一端カバー部材230と他端カバー部材240を介してガイドリング挿入部材110の両端部にそれぞれ設けられた釣糸固定部120を保護することができ、また、他端カバー部材240を脱去し、ガイドリング挿入部材110の他端部に釣糸固定部120を介して釣糸12が固定される状況では一端カバー部材230をハンドルとして使用することができる。
【0050】
以下、
図4を参照して、本発明の別の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具300について説明する。
【0051】
図4は本発明の別の実施形態による釣竿ガイドリング用釣糸仕掛け器具を概略的に示す図である。
【0052】
本発明の別の実施形態による釣竿ガイドリング用釣竿仕掛け器具300は、
図4に示すように、保管筒350をさらに含む以外は、上述した本発明の他の実施形態と同様であるので、以下ではこれを中心に説明する。
【0053】
保管筒350は、
図4に示すように、細長い管状を有してもよく、このため、ガイドリング挿入部材110を収容することができる。さらに、保管筒350の両端は、一端キャップ361と他端キャップ362によってそれぞれ閉鎖できる。
【0054】
したがって、保管中には、保管筒350の保護によって、ガイドリング挿入部材110が撓むのを防止することができ、一端キャップ361と他端キャップ362を介して保管筒350が密封されるので、ガイドリング挿入部材110が金属材質で構成されても、海水の塩分により錆び付くのを防止することができる。
【0055】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、以下の請求の範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するというべきである。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、釣りに関するものであって、産業上の利用可能性がある。
【国際調査報告】