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特表2023-538067イミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物およびその製造中間体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-06
(54)【発明の名称】イミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物およびその製造中間体
(51)【国際特許分類】
   C07D 231/56 20060101AFI20230830BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20230830BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20230830BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20230830BHJP
   C07D 417/04 20060101ALI20230830BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20230830BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20230830BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20230830BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230830BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20230830BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20230830BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20230830BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20230830BHJP
   A61K 31/4427 20060101ALI20230830BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
C07D231/56 A CSP
C07D471/04 105E
C07D231/56 B
C07D403/06
C07D401/04
C07D417/04
C07D401/12
C07D403/12
A61P29/00
A61P43/00 107
A61K31/437
A61K31/416
A61K31/4178
A61K31/4439
A61K31/4427
A61K31/4709
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023511910
(86)(22)【出願日】2021-08-13
(85)【翻訳文提出日】2023-04-13
(86)【国際出願番号】 KR2021010842
(87)【国際公開番号】W WO2022039460
(87)【国際公開日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】10-2020-0102921
(32)【優先日】2020-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521377605
【氏名又は名称】エルマイト・セラピューティクス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】LMITO THERAPEUTICS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】イ,フィソン
(72)【発明者】
【氏名】ホン,ヨンレ
(72)【発明者】
【氏名】コ,インソク
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウンジュ
【テーマコード(参考)】
4C063
4C065
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063BB01
4C063BB03
4C063BB08
4C063CC22
4C063CC25
4C063CC62
4C063DD12
4C063DD14
4C063DD22
4C063EE03
4C065AA03
4C065BB06
4C065CC09
4C065DD03
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ04
4C065KK02
4C065KK08
4C065LL01
4C065PP03
4C065QQ02
4C065QQ05
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC17
4C086BC28
4C086BC37
4C086BC38
4C086CB05
4C086GA07
4C086GA10
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB11
4C086ZB22
4C086ZC20
(57)【要約】
本発明は、イミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物、その薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物;炎症性疾患の予防および治療に関するこれらの用途;およびその製造中間体に関する。本発明の化合物は、NQO1の基質として使用されてNQO1の酸化還元反応を活性化して炎症性サイトカインの発現と活性抑制を可能にするので、NQO1活性と関連がある疾患の予防または治療用に用いられ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物:
【化13】

式中、
は、H、ハロ、置換または非置換C1-6アルキル、置換または非置換C1-6アルキルオキシ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、ニトロ、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
、RおよびRは、それぞれ独立して、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、
、X、XおよびXのうち2個は、炭素原子(C)であり、残りの2個は、窒素原子(N)であり、かつ、XとXが同時にNであるか、XとXが同時にNであることはなく、
【化14】

は、R、R、R、X、X、XおよびXによって単一結合または二重結合であり、
【化15】

は、X、X、XおよびXによって存在しないかまたは単一結合であり、
前記アルキルは、直線状、分岐状または環状アルキルであり、鎖内に二重結合または三重結合を1個以上含んでもよいし、これらが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
前記ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素(N)原子を含み、N、OおよびSの中から選ばれる1個以上のヘテロ原子をさらに含むかまたは含まないヘテロシクリルであってもよく、
前記アリールは、C6-10芳香族環基であり、前記ヘテロシクリルは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する3員~7員環基であり、前記ヘテロアリールは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する5員~10員ヘテロ芳香族環基である。
【請求項2】
とXは、炭素原子(C)であり、XとXは、窒素原子(N)であり;
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、HまたはC1-6アルキルであり、RおよびRは、それぞれ独立して、HまたはC1-6アルキルであるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素原子を含むヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項3】
は、存在しないか、H、非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリールおよび置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、ハロおよび-C(O)ORからなる群から選ばれ、Rは、HまたはC1-6アルキルである、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項4】
は、存在しないか、C1-10アルキル、C2-5ヘテロシクリル、C6-10アリールおよびヘテロアリールからなる群から選ばれる、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項5】
は、H、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、および-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれる、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項6】
前記アリールは、フェニルまたはナフチルであり、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはフラニルであり、ヘテロシクリルは、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルである、請求項2から5のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項7】
3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-ヘプチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-(4-フルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-((ジメチルアミノ)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-(イソプロポキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-イソプロピル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-イソプロピル-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(2,4-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
7-フルオロ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(3,5-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)安息香酸;
3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(5-クロロピリジン-3-イル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-(チアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;および
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオンからなる群から選ばれる、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項8】
とXは、炭素原子(C)であり、XとXは、窒素原子(N)であり;
は、置換されたアルキルであり、当該置換基は、それぞれ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、または置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシおよびハロからなる群から選ばれ;
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、HまたはC1-6アルキルであり、RおよびRは、それぞれ独立して、HまたはC1-6アルキルであるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素原子を含むヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項9】
およびRは、それぞれ、置換されたアルキルであり、当該置換基は、それぞれ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、または置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシおよびハロからなる群から選ばれ;
は、HまたはC1-10アルキルである、請求項8に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項10】
前記アリールは、フェニルまたはナフチルであり、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはフラニルであり、ヘテロシクリルは、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルである、請求項8または9に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項11】
1-ベンジル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
1-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;および
2-(2-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオンからなる群から選ばれる、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項12】
とXは、炭素原子(C)であり、XとXは、窒素原子(N)であり;
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、-S(O)(O)Rまたは-S(O)(O)NRであり;
は、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素(N)原子を含み、N、OおよびSの中から選ばれる1個以上のヘテロ原子をさらに含むかまたは含まないヘテロシクリルであってもよく、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、-C(O)OR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、Rは、HまたはC1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項13】
は、存在せず;Rは、-S(O)(O)Rであり;Rは、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ;Rは、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、
ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、およびヘテロアリールからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、-C(O)OR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、Rは、HまたはC1-6アルキルである、請求項12に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項14】
アリールは、フェニルまたはナフチルであり、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはフラニルであり、ヘテロシクリルは、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルである、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項15】
3-メチル-2-(フェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(2-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(3-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(ピリジン-3-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(4-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-トシル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(4-メトキシフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
メチル4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[g]インダゾール-2-イルスルホニル)ベンゾアート;
2-(シクロプロピルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(シクロペンチルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[g]インダゾール-2-イルスルホニル)ベンゾニトリル;
3-メチル-2-(4-ニトロフェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(3,4-ジフルオロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
2-(2,4-ジフルオロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(キノリン-8-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
3-メチル-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;および
3-メチル-2-(モルホリノスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオンからなる群から選ばれる、請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物。
【請求項16】
下記化学式2で表される化合物、またはこれらの塩、鏡像異性体、部分立体異性体または互変体:
【化16】

式中、
は、H、ハロ、置換または非置換C1-6アルキル、置換または非置換C1-6アルキルオキシ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、ニトロ、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
、RおよびRは、それぞれ独立して、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、
、X、XおよびXのうち2個は、炭素原子(C)であり、残りの2個は、窒素原子(N)であり、かつ、XとXが同時にNであるか、XとXが同時にNであることはなく、
【化17】

は、R、R、R、X、X、XおよびXによって単一結合または二重結合であり、
【化18】

は、X、X、XおよびXによって存在しないかまたは単一結合であり、
前記アルキルは、直線状、分岐状または環状アルキルであり、鎖内に二重結合または三重結合を1個以上含んでもよいし、これらが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
前記ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素(N)原子を含み、N、OおよびSの中から選ばれる1個以上のヘテロ原子をさらに含むかまたは含まないヘテロシクリルであってもよく、
は、C1-6アルキル、C6-10アリール置換C1-6アルキル、C1-6アルコキシ置換C1-6アルキル、環内にNおよびOの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上含む5員または6員ヘテロシクリル、C1-6アルキル置換シリルおよびC1-6アルキルカルボニルからなる群から選ばれ、
前記アリールは、C6-10芳香族環基であり、前記ヘテロシクリルは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する3員~7員環基であり、前記ヘテロアリールは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する5員~10員ヘテロ芳香族環基である。
【請求項17】
5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)メタノール;
3-(ブロモメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(4-クロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
7-フルオロ-5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
メチル4-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)ベンゾアート;
5-メトキシ-3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;および
1-(5-クロロピリジン-3-イル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールからなる群から選ばれる、請求項16に記載の化合物、またはこれらの塩、鏡像異性体、部分立体異性体または互変体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物、炎症性疾患の予防または治療に関するこれらの用途、およびその製造中間体に関する。
【背景技術】
【0002】
人体の免疫体系は、内部あるいは外部から人体を保護するために多様な防御体系を構築している。このような免疫体系の作用は、免疫を増進する免疫反応(immunity)と、免疫反応の過度な増加を抑制する免疫寛容(immune tolerance)に区分され得る。この2つの免疫作用が適切に均衡を保つことを免疫恒常性(immune homeostasis)といい、これは、健康を維持するために非常に重要である。
【0003】
しかしながら、免疫作用は、人体内外部の様々な原因によって不均衡を引き起こすことができる。免疫反応が免疫寛容より強い場合、すなわち過度な免疫細胞が活性化する場合、炎症性疾患や自己免疫疾患が発生することがある。反対に、免疫寛容が免疫反応より強い場合、すなわち免疫体系が正常に機能しない場合、感染性疾患やがんのような疾患を招く。したがって、免疫反応活性化と抑制間の均衡を維持する免疫体系の恒常性の維持を通じて様々な免疫関連疾患を治療しようとする試みが行われている。
【0004】
炎症性疾患のうち潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)は、遺伝的要因あるいは過度な免疫反応によって大腸に炎症あるいは潰瘍が発生する炎症性腸疾患である。一般的な症状としては、血液と粘液が含有された便または下痢とともにひどい腹痛、体重減少、出血などがある。多くの場合、悪化と好転が繰り返されたり、他の合併症や大腸がんに進行される。潰瘍性大腸炎に関する研究が活発に行われているが、完治できる治療法はまだ開発されておらず、抗炎症剤、副腎皮質ホルモン剤などが一般的に使用され、患者の状態によって免疫抑制剤、ステロイド、抗生剤などが使用される。手術で治癒することができるが、手術の複雑性や後遺症による副作用が大きいため、手術よりも薬物療法が推奨されている。
【0005】
自己免疫疾患(autoimmune disease)は、免疫反応が過度に起こり、健康な細胞まで攻撃する不均衡によって引き起こされる疾患である。代表的な例としては、関節リウマチ、第1型糖尿病、炎症性腸疾患、アトピー皮膚炎などが挙げられる。
【0006】
自己免疫疾患の抑制あるいは過度な免疫反応を減らして免疫恒常性を維持するために、人体は、多様な種類の免疫抑制細胞(immune suppressor cell)を保有しているが、これらの中でマクロファージ(macrophage)は、先天免疫を担当する非常に重要な免疫細胞であり、人体のすべての組織に多様な形態で分布している。
【0007】
マクロファージは、正常状態では、外部抗原が侵入すると、飽食作用や毒素を分泌して破壊することによって、身体を保護する役割をする。また、マクロファージは、人体の傷治療、炎症反応など免疫反応において役割が非常に多様である。マクロファージは、病理学的な条件によって伝統的にはM1またはM2表現型に分けられる。しかしながら、最近研究動向によれば、このような伝統的な二分法的分類よりも、マクロファージの起源、存在する場所、微細環境、および病的な状況などによって多様な形態の表現型を有することが知られている(Nature Immunology 2016(17),34,Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 2016(311),G59)。M1表現型である前炎症性マクロファージ(proinflammatory-macrophage)は、リポ多糖類(lipopolysaccharides,LPS)または腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)により活性化し、IL-1β、IL-6、TNF-αなどを排出し、その主な代謝経路は、ミトコンドリアよりも細胞質内の解糖作用である。一方、M2表現型マクロファージの主な代謝経路は、ミトコンドリアの酸化的リン酸化(oxidative phosphorylation)であり、IL-4あるいはIL-10などによって活性化し、主に炎症を緩和したり傷治癒に重要な役割をする(Frontiers in immunology 2017,61)。
【0008】
生体内でNAD(P)Hキノン酸化還元酵素1(NQO1)が活性化すると、NADとNAD/NADH比が高くなり、ミトコンドリア活性化による細胞代謝の変化を起こしてマクロファージの細胞代謝を解糖作用よりもミトコンドリアの酸化的リン酸化方向に誘導する。これは、マクロファージを抗炎症性マクロファージ(anti-inflammatory macrophage)表現型(M2表現型)に分極(polarization)させ、その結果、炎症性サイトカインの発現と活性を抑制することが報告された(Frontiers in immunology 2017,289)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、炎症性疾患の予防または治療効果を示す新規のイミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物、または薬学的に許容可能なこれらの塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物;およびその製造中間体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の発明者らは、新規のイミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物がNQO1の基質として使用され、NQO1の酸化還元反応を円滑にすることを実験的に確認し、それによって、NADとNAD/NADH比を高めてミトコンドリア活性化による細胞代謝の変化を起こすことによって炎症性疾患の予防または治療に用いられ得ることを明らかにして本発明を完成した。
【0011】
したがって、本発明の第1態様は、下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物に関する:
【0012】
【化1】
【0013】
式中、
は、H、ハロ、置換または非置換C1-6アルキル、置換または非置換C1-6アルキルオキシ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、ニトロ、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
、RおよびRは、それぞれ独立して、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、
、X、XおよびXのうち2個は、炭素原子(C)であり、残りの2個は、窒素原子(N)であり、XとXが同時にNであるか、XとXが同時にNであることはなく、
【化2】

は、R、R、R、X、X、XおよびXによって単一結合または二重結合であり、
【化3】

は、X、X、XおよびXによって存在しないかまたは単一結合であり、
前記アルキルは、直線状、分岐状または環状アルキルであり、鎖内に二重結合または三重結合を1個以上含んでもよいし、これらが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
前記ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素(N)原子を含み、N、OおよびSの中から選ばれる1個以上のヘテロ原子をさらに含むかまたは含まないヘテロシクリルであってもよく、
前記アリールは、C6-10芳香族環基であり、前記ヘテロシクリルは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する3員~7員環基であり、前記ヘテロアリールは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する5員~10員ヘテロ芳香族環基である。
【0014】
本発明の第2態様は、前記化学式1化合物の製造中間体である化学式2で表される化合物、またはこれらの塩、鏡像異性体、部分立体異性体または互変体に関する:
【0015】
【化4】
【0016】
式中、R、R、R、R、X、X、X
【化5】

および
【化6】

は、化学式1において定義された通りであり、Rは、本発明の分野に知られている通常のヒドロキシ基のための保護基である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって新規のイミダゾキノリンまたはベンゾインダゾロン化合物、およびその製造中間体が提供された。
【0018】
シトクロムCを還元させる程度を測定した値から本発明の化合物がNQO1に対して効率的な基質として使用されることが確認された。このような本発明化合物によるNQO1の向上した酸化還元作用は、NADとNAD/NADH比を高めてミトコンドリア活性化による細胞代謝の変化を起こすことによって、炎症性サイトカインの発現と活性抑制を可能にするので、本発明の化合物は、炎症性疾患の予防または治療のための薬剤として開発され得ることが期待される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
用語の定義
本明細書において使用された用語について簡略に説明する。
【0020】
用語「薬学的に許容可能な塩」は、化合物が投与される有機体に深刻な刺激を誘発せず、化合物の生物学的活性と物性を損傷させない化合物の塩形態を意味する。
【0021】
用語「水和物」、「溶媒化物」、「前駆薬物」、「互変体」、「鏡像異性体」および「部分立体異性体」も、化合物が投与される有機体に深刻な刺激を誘発せず、化合物の生物学的活性と物性を損傷させない化合物の形態を意味する。
【0022】
前記「薬学的に許容可能な塩」は、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのような無機酸、またはタルタル酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、グルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などのような有機酸の付加により形成された酸付加塩を含む。前記化学式1の化合物にカルボン酸基が存在する場合、薬学的に許容可能なカルボン酸の塩の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどにより形成された金属塩またはアルカリ土類金属塩、リシン、アルジニン、グアニジンなどのアミノ酸塩、ジシクロヘキシルアミン、N-メチル-D-グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジエタノールアミン、コリン、トリエチルアミンなどにより形成された有機塩などが挙げられる。本発明による化学式1の化合物は、通常の方法によってその塩に転換させることができる。
【0023】
用語「水和物」は、非共有的分子間力により結合した化学量論的または非化学量論的量の水を含む本発明の化合物またはその塩を意味する。
【0024】
用語「溶媒化物」は、非共有的分子間力により結合した化学量論的または非化学量論的量の溶媒を含む本発明の化合物またはその塩を意味する。溶媒化物のための溶媒は、揮発性、非毒性および/またはヒトに投与するのに適した溶媒であれは、いずれのものでも関係ない。
【0025】
用語「前駆薬物(prodrug)」は、生体内で本発明による化学式1の化合物に転換可能な物質を意味する。前駆薬物は、いくつかの場合において、親薬物(parent drug)よりも投与しやすくて、たびたび使用される。例えば、これらは、経口投与によって生理活性を得ることができるのに対し、親薬物は、そうでないこともあり得る。前駆薬物は、また、親薬物に比べて薬学的剤形において向上した溶解度を有することもできる。例えば、前駆薬物は、水への溶解度が移動性に害になるが、水への溶解度が有利な細胞内では、物質代謝により活性体であるカルボン酸に加水分解される、細胞膜の通過を容易にするエステル(「前駆薬物」)形態でありうる。前駆薬物のさらに他の例は、ペプチドが活性部位を表わすように物質代謝により変換される酸基に結合した短いペプチド(ポリアミノ酸)でありうる。
【0026】
用語「互変体」は、同じ化学式または分子式を有するが、構成原子の連結方式が異なる構造異性体の一種類であり、例えば、ケト-エノール(keto-enol)構造のように両方の異性体の間を往復しながら、その構造が変化することを意味する。
【0027】
用語「鏡像異性体」または「部分立体異性体」は、同じ化学式または分子式を有するが、分子内原子の空間配列が変わることによって生じる異性体であり、用語「鏡像異性体」は、右手と左手の関係と同様に、その鏡像と互いに重ならない異性体を意味し、また、「部分立体異性体」は、鏡像関係でない立体異性体を意味する。これらのすべての異性体およびその混合物も、本発明の範囲に含まれる。
【0028】
用語「アルキル」は、直線状、分岐状および環状脂肪族炭化水素基を意味し、「飽和アルキル」および鎖内に少なくとも1つの二重結合または三重結合部位を有する「不飽和アルキル」の両方を含む。
【0029】
用語「アリール」は、C6-10芳香族環基であり、「ヘテロシクリル」は、環内に窒素(N)、酸素(O)および硫黄(S)原子の中から選ばれるヘテロ原子を1つ以上有する3員~7員環基を示し、「ヘテロアリール」は、環内に窒素(N)、酸素(O)および硫黄(S)原子の中から選ばれるヘテロ原子を1つ以上有する5員~10員ヘテロ芳香族環基を示す。
【0030】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0031】
本発明の第1態様は、下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物に関する:
【0032】
【化7】
【0033】
式中、
は、H、ハロ、置換または非置換C1-6アルキル、置換または非置換C1-6アルキルオキシ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、ニトロ、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
、RおよびRは、それぞれ独立して、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、
、X、XおよびXのうち2個は、炭素原子(C)であり、残りの2個は、窒素原子(N)であり、かつ、XとXが同時にNであるか、XとXが同時にNであることはなく、
【化8】

は、R、R、R、X、X、XおよびXによって単一結合または二重結合であり、
【化9】

は、X、X、XおよびXによって存在しないかまたは単一結合であり、
前記アルキルは、直線状、分岐状または環状アルキルであり、鎖内に二重結合または三重結合を1個以上含んでもよいし、これらが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、
前記ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、
は、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素(N)原子を含み、N、OおよびSの中から選ばれる1個以上のヘテロ原子をさらに含むかまたは含まないヘテロシクリルであってもよく、
前記アリールは、C6-10芳香族環基であり、前記ヘテロシクリルは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する3員~7員環基であり、前記ヘテロアリールは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する5員~10員ヘテロ芳香族環基である。
【0034】
本発明による前記化学式1化合物は、XとXが炭素原子(C)であり、XとXが窒素原子(N)である化合物を含む。これらの化合物においてRは、化学式1で定義された通りであり、Rは、H、非置換C1-10アルキル、および置換または非置換C6-10アリールからなる群から選ばれ、Rは、H、-C(O)ORおよび-C(O)NRからなる群から選ばれ、Rは、存在せず、Rは、C1-6アルキルであり、RおよびRは、それぞれ独立して、HまたはC1-6アルキルでありうる。
【0035】
本発明による前記化学式1化合物は、XとXが炭素原子(C)であり、XとXが窒素原子(N)である化合物を含む。
【0036】
本発明において化学式1のXおよびXが炭素原子(C)であり、XとXが窒素原子(N)である化合物の第1具体例は、
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、HまたはC1-6アルキルであり、RおよびRは、それぞれ独立して、HまたはC1-6アルキルであるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素原子を含むヘテロシクリルである。
【0037】
第1具体例の化合物において、
は、存在しないか、H、非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリールおよび置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、ハロおよび-C(O)ORからなる群から選ばれ得、ここで、Rは、HまたはC1-6アルキルであってもよく;
は、存在しないか、C1-10アルキル、C2-5ヘテロシクリル、C6-10アリールおよびヘテロアリールからなる群から選ばれるものであってもよく;
は、H、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ得、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、および-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれるものであってもよい。
【0038】
本発明において、化学式1のXおよびXが炭素原子(C)であり、XとXが窒素原子(N)である化合物の第2具体例は、
は、置換されたアルキルであり、当該置換基は、それぞれ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、または置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシおよびハロからなる群から選ばれ;
は、存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、HまたはC1-6アルキルであり、RおよびRは、それぞれ独立して、HまたはC1-6アルキルであるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素原子を含むヘテロシクリルである。
【0039】
第2具体例の化合物において、RおよびRは、それぞれ、置換されたアルキルであってもよく、当該置換基は、それぞれ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、または置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシおよびハロからなる群から選ばれ得;Rは、HまたはC1-10アルキルでありうる。
【0040】
本発明において、化学式1のXおよびXが炭素原子(C)であり、XとXが窒素原子(N)である化合物の第3具体例は、
が存在しないか、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-10アルケニル、置換または非置換C2-10アルキニル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、-S(O)(O)Rまたは-S(O)(O)NRであり;
は、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、置換または非置換ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)(O)Rおよび-S(O)(O)NRからなる群から選ばれ、ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、ヘテロアリール、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRおよび-NRからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ;
は、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるか、またはRとRが互いに結合して環内に少なくとも1つの窒素(N)原子を含み、N、OおよびSの中から選ばれる1個以上のヘテロ原子をさらに含むかまたは含まないヘテロシクリルであってもよく、ここで、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、-C(O)OR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、Rは、HまたはC1-6アルキルである。
【0041】
第3具体例の化合物において、
は、存在せず;Rは、-S(O)(O)Rであり;Rは、H、ハロ、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ、Rは、H、C1-6アルキル、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群から選ばれ得、
ここで、アルキルが置換される場合、当該置換基は、ハロ、C1-6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、置換または非置換C2-5ヘテロシクリル、置換または非置換C6-10アリール、およびヘテロアリールからなる群から選ばれ、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールが置換される場合、当該置換基は、それぞれ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、-C(O)OR、および1、2または3個のハロで置換されたC1-6アルキルからなる群から選ばれ、Rは、HまたはC1-6アルキルでありうる。
【0042】
本発明において、前記ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードの中から1個以上選ばれ得る。前記アリールは、好ましくは、フェニルまたはナフチルであり、前記ヘテロアリールは、好ましくは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する5員~10員ヘテロ芳香族環基であり、その例としては、ピリジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フラニルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。前記ヘテロシクリルは、環内にN、OおよびSの中から選ばれるヘテロ原子を1個以上有する3員~7員ヘテロ脂肪族環基であり、その例としては、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0043】
本発明の化学式1化合物は、下記化合物1~70を含んでもよい:
化合物1:1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン;
化合物2:1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン;
化合物3:1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン;
化合物4:1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン;
化合物5:エチル4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート;
化合物6:エチル4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート;
化合物7:N,N-ジメチル-4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキサミド;
化合物8:N-メチル-4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキサミド;
化合物9:3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物10:3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物11:3-ヘプチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物12:3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物13:1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物14:3-(4-フルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物15:3-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物16:3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物17:3-((ジメチルアミノ)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物18:3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物19:3-(イソプロポキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物20:1-イソプロピル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物21:2-イソプロピル-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物22:1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物23:2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物24:3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物25:1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物26:1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物27:1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物28:1-(2,4-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物29:3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物30:3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物31:3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物32:1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物33:1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物34:1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物35:7-フルオロ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物36:1-(3,5-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物37:4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)安息香酸;
化合物38:3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物39:1-(5-クロロピリジン-3-イル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物40:3-メチル-1-(チアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物41:3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物42:3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物43:3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物44:3-メチル-2-(フェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物45:3-メチル-2-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物46:2-(2-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物47:2-(3-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物48:3-メチル-2-(ピリジン-3-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物49:2-(4-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物50:3-メチル-2-トシル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物51:2-(4-メトキシフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物52:メチル4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[g]インダゾール-2-イルスルホニル)ベンゾアート;
化合物53:2-(シクロプロピルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物54:2-(シクロペンチルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物55:4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[g]インダゾール-2-イルスルホニル)ベンゾニトリル;
化合物56:3-メチル-2-(4-ニトロフェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物57:3-メチル-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物58:2-(3,4-ジフルオロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物59:2-(2,4-ジフルオロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物60:3-メチル-2-(キノリン-8-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物61:3-メチル-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物62:3-メチル-2-(モルホリノスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物63:1-ベンジル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物64:3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物65:1-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物66:2-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物67:3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物68:3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;
化合物69:3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン;および
化合物70:2-(2-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン。
【0044】
本発明の第2態様は、前記化学式1化合物の製造中間体である化学式2で表される化合物、またはこれらの塩、鏡像異性体、部分立体異性体または互変体に関する:
【0045】
【化10】
【0046】
式中、R、R、R、R、X、X、X
【化11】

および
【化12】

は、化学式1に対して定義された通りであり、Rは、本発明の分野に知られている通常のヒドロキシ基のための保護基である。前記保護基の例としては、C1-6アルキル;C6-10アリール置換C1-6アルキル、例えば、ベンジル、トリチル、メトキシベンジルなど;C1-6アルコキシ置換C1-6アルキル、例えば、メトキシメチル、メトキシエトキシメチルなど;カルボニル、例えば、アセチル、ピバロイルなど;ヘテロシクリル、例えば、テトラヒドロビラニル、テトラヒドロフラニルなど;C1-6アルキル置換シリル、例えば、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、t-ブチルジメチルシリルなど;C1-6アルキルカルボニル、例えばアセチル、ピバロイルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0047】
前記化学式2の化合物は、
5-(ベンジルオキシ)-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン;
エチル5-(ベンジルオキシ)イミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート;
5-(ベンジルオキシ)-1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン;
5-(ベンジルオキシ)-1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン;
5-(ベンジルオキシ)-1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン;
5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)メタノール;
3-(ブロモメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(4-クロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
5-メトキシ-1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
7-フルオロ-5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール;
メチル4-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)ベンゾアート;
5-メトキシ-3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール;および
1-(5-クロロピリジン-3-イル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールからなる群から選ばれるものであってもよい。
【0048】
本発明の第3態様は、有効成分として前記化学式1で表される化合物、またはその化学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、鏡像異性体、部分立体異性体、互変体または前駆薬物を含む薬学的組成物に関する。
【0049】
前記前記薬学的組成物は、薬学的組成物の分野に通常知られている担体、賦形剤および希釈剤からなる群から選ばれる1種以上をさらに含んでもよい。
【0050】
本発明による前記化学式1の化合物は、NQO1の基質として使用され、炎症性サイトカインの発現と活性を抑制することができるので、前記薬学的組成物は、NQO1活性と関連がある疾患の予防または治療用に用いられ得る。
【0051】
実施例
以下では、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は、本発明をより詳細に説明するためだけのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例により限定されるものではない。
【0052】
製造例1:中間体1(4-(ベンジルオキシ)キノリン-2-アミン)の合成
2-アミノ-4-ヒドロキシキノリン水和物(5mmol)と水素化ナトリウム(10mmol)を0℃でジメチルホルムアミド(20mL)に溶かす。5分間撹拌後、温度を常温に上げ、ベンジルブロミド(5.5mmol)を加えた後、17時間反応させる。反応液にエチルアセテート:n-ヘキサン1:1混合物を少しずつ加えて撹拌し、生成された固体をろ過した後、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥して、追加精製することなく、表題の化合物を得た。
収得率:44%、白色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:7.85-7.82(d、J=8.0Hz、1H)、7.53-7.51(m、2H)、7.46-7.33(m、5H)、7.11-7.06(m、1H)、6.30(br s、2H)、6.28(s、1H)、5.23(s、2H)。
【0053】
製造例2:中間体2(エチル5-(ベンジルオキシ)イミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート)の合成
(1)1-(4-(ベンジルオキシ)-2-イミノキノリン-1(2H)-イル)ペンタン-2,3-ジオン臭素酸塩の合成
4-(ベンジルオキシ)キノリン-2-アミン(1mmol、中間体1)を常温でTHF(10mL)に溶かし、3-ブロモ-2-オキソプロパノエート(2mmol)を添加した後、12時間反応させる。反応終了後、生成された固体をTHFで洗浄しつつろ過する。追加精製することなく、固体状態の表題の化合物を得た。
(2)中間体2(エチル5-(ベンジルオキシ)イミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート)の合成
上記で製造した1-(4-(ベンジルオキシ)-2-イミノキノリン-1(2H)-イル)ペンタン-2,3-ジオン臭素酸塩(1mmol)をエタノール(10mL)に溶かし、加熱還流下に10時間反応させる。反応が終了すると、溶媒を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:57%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.54(s、1H)、8.29-8.26(m、1H)、7.89(d、J=8.3Hz、1H)、7.73-7.67(m、1H)、7.55-7.39(m、6H)、6.88(s、1H)、5.27(s、2H)、4.46(q、J=7.2Hz、2H)、1.45(t、J=7.2Hz、3H)。
【0054】
製造例3:中間体3(1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフトエ酸)の合成
(1)メチル1-ヒドロキシ-3-ナフトエートの合成
ベンズアルデヒド(282mmol)とジメチルスクシネート(310.2mmol)をメタノール(100mL)に溶かし、25%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(366.6mmol)をゆっくり加えた後、温度を上げて還流下に12時間反応させる。反応が終了すると、3M HClを加えて反応液をpH1に酸性化し、メチレンクロリドで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られた混合物を別途精製することなく減圧濃縮し、THF(80mL)に再溶解させた後、常温で撹拌しつつトリフルオロ酢酸無水物(trifluoroacetic anhydride)(282mmol)を加え、温度を上げて還流下に反応させる。反応が終結したとき、反応液を常温に冷まし、0℃で飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和する。反応混合物をエチルアセテートで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。収得した化合物をカラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:30%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.26-8.21(m、2H)、7.93-7.90(m、1H)、7.63-7.51(m、3H)、5.95(s、1H)、3.98(s、3H)。
(2)メチル4-メトキシ-2-ナフトエートの合成
メチル1-ヒドロキシ-3-ナフトエート(4.54mmol)および炭酸カリウム(9.08mmol)をジメチルホルムアミド(15mL)に溶かし、ヨードメタン(9.54mmol)を加えた後、常温で2時間撹拌する。反応が終了すると、水を加えて反応を終結し、メチレンクロリドで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。収得した化合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)メチル1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフトエートの合成
メチル1-ヒドロキシ-3-ナフトエート(24.7mmol)をアセトニトリル(60mL)に溶かす。反応液にN-ブロモスクシンイミド(26mmol)を加え、温度を上げて還流下に反応させる。反応が終了すると、反応液を減圧濃縮し、得られた固体をカラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:90%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.42(d、J=8.3Hz、1H)、8.30(d、J=7.7Hz、1H)、7.70-7.59(m、2H)、7.05(s、1H)、4.05(s、3H)、4.03(s、3H)。
(4)中間体3(1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフトエ酸)の合成
メチル1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフトエート(17.8mmol)をTHF、メタノールおよび水(1:1:1v/v)の混合物に溶かし、水酸化カリウム(53.4mmol)を加えた後、温度を上げて還流下に3時間撹拌する。反応液を常温に冷ました後、1M塩酸水溶液を加えて酸性化し、エチルアセテートで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。メチレンクロリドで再結晶して、表題の化合物を得る。
収得率:99%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.48(d、J=7.9Hz、1H)、8.31(d、J=8.0Hz、1H)、7.72-7.60(m、2H)、7.25(s、1H)、4.06(s、3H)。
【0055】
製造例4:中間体4(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン)の合成
(1)1-ブロモ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミドの合成
1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフトエ酸(10mmol、中間体3)をメチレンクロリド100mLに懸濁させた後、N,O-ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩(11mmol)を加える。反応液にトリエチルアミン(40mmol)を加え、常温で5分間撹拌した後、ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(Bis(2-oxo-3-oxazolidinyl)phosphinic chloride(11mmol)を加え、常温で12時間撹拌する。反応が終結すると、1M塩酸水溶液100mLを加えた後、10分間撹拌し、メチレンクロリドで抽出する。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および蒸留水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。生成物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体4(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン)の合成
1-ブロモ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミド(10mmol)をTHF100mLに溶かし、反応液の温度を0℃に冷却した後、反応液にメチルマグネシウムブロミド(30mmol)をゆっくり加え、10分間撹拌する。反応液の温度を室温に昇温した後、5時間撹拌する。反応が終結すると、反応液を0℃に冷却した後、1M NHCl水溶液100mLをゆっくり加え、10分間撹拌した後、有機層を分離する。水層をエチルアセテートで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:80%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.33-8.27(m、2H)、7.70-7.59(m、2H)、6.73(s、1H)、4.02(s、3H)、2.74(s、3H)。
【0056】
製造例5:中間体5(5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-フェニルヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)、フェニルヒドラジン(10.8mmol)およびp-トルエンスルホン酸一水和物(1.4mmol)をエタノール(45mL)に溶かす。温度を上げて還流下に3時間反応させる。反応が終了すると、反応液を0℃に冷却させ、3時間撹拌する。生成される固体をろ過し、冷たいエタノールで洗浄した後、真空乾燥させて、白色固体を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体5(5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-フェニルヒドラジン(5mmol)を1,4-ジオキサン(12.5mL)に溶かす。反応液にヨウ化銅(5mol%)、トランス-4-ヒドロキシ-L-プロリン(5mol%)および水酸化カリウム(10mmol)を加え、還流下に10時間反応させる。反応液を室温に冷却させた後、水を加え、エチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:35%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.30(m、1H)、7.67-7.39(m、8H)、7.18(s、1H)、4.05(s、3H)、2.58(s、3H)。
【0057】
製造例6:中間体6((5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)メタノール)の合成
(1)1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2-ヒドロキシエタン-1-オンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(62.44mmol、中間体4)、KOH(343.42mmol)およびPhI(OAc)(78.05mmol)をメタノール(400mL)に溶かす。5時間反応させた後、メタノールを減圧下に除去し、反応液に水を加えた後、エチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮させた後、残留物をメタノールに溶かし、2N HClを加えた後、一晩中撹拌する。反応が完結すると、メタノールを除去し、水層をエチルアセテートで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:60%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.35-8.29(m、2H)、7.72-7.60(m、2H)、6.79(s、1H)、4.89(d、J=4.7Hz、2H)、4.03(s、3H)、3.36(br s、1H)。
(2)2-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2-(2-フェニルヒドラゾノ)エタン-1-オールの合成
上記で製造した1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2-ヒドロキシエタン-1-オン(37.46mmol)を出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
(3)中間体6(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)メタノールの合成
上記で製造した2-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2-(2-フェニルヒドラゾノ)エタン-1-オール(25.98mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:56%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.27(d、J=8.2Hz、1H)、7.44-7.39(m、7H)、7.22(t、J=7.5Hz、1H)、6.96(s、1H)、5.00(s、2H)、3.96(s、3H)。
【0058】
製造例7:中間体7(3-(ブロモメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)3-(ブロモメチル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)メタノール(14.5mmol、中間体6)をメチレンクロリド(100mL)に溶かす。常温で撹拌しつつPBrを加え、5時間反応させる。反応が完了すると、水を加えて反応を終結し、反応液をメチレンクロリドで抽出する。抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:67%、褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.40(d、J=8.8Hz、1H)、7.64-7.56(m、5H)、7.55-7.51(m、2H)、7.35(t、J=8.2Hz、1H)、7.05(s、1H)、4.95(s、2H)、4.12(s、3H)。
(2)3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-(ブロモメチル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(5mmol)をメチレンクロリド(30mL)に溶かす。その後、0℃に温度を下げ、BBr(15mmol)をゆっくり滴加し、温度を常温に上げて1時間反応させる。反応液にHOを加えた後、エチルアセテートで抽出する。メチレンクロリドとn-ヘキサンで再結晶して褐色固体を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)中間体7 3-(ブロモメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オール(7.60mmol)をDMF(30mL)に溶かす。温度を0℃に下げ、クロロメチルメチルエーテル(19.0mmol)およびN,N-ジイソメチルプロピルエチルアミン(19.0mmol)を加え、徐々に常温に上げて反応させる。反応が終わった後、水を加えて反応を終結し、混合物をエチルアセテートで抽出する。抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:32%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.40(d、J=7.6Hz、1H)、7.62-7.54(m、7H)、7.38-7.35(m、2H)、5.48(s、2H)、5.05(s、2H)、3.61(s、3H)。
【0059】
製造例8:中間体8(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(11.0mmol、中間体4)およびヒドラジン一水和物(12.1mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体8(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジンを出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:31%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:13.2(s、1H)、8.34(d、J=7.7Hz、1H)、8.20(d、J=7.7Hz、1H)、7.66-7.53(m、2H)、7.03(s、1H)、3.97(s、3H)、2.57(s、3H)。
【0060】
製造例9:中間体9(1-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(4-フルオロフェニル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および4-フルオロフェニルヒドラジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体9(1-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(4-フルオロフェニル)ヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:32%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.41-8.38(m、1H)、7.57-7.52(m、4H)、7.36-7.33(m、1H)、7.28-7.25(m、2H)、6.92-6.90(m、1H)、4.10(s、3H)、2.66(s、3H)。
【0061】
製造例10:中間体10(1-(4-クロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(4-クロロフェニル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および4-クロロフェニルヒドラジンを出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体10(1-(4-クロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(4-クロロフェニル)ヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:36%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.37-8.31(m、1H)、7.61-7.58(m、1H)、7.55-7.50(m、5H)、7.37-7.30(m、1H)、6.89(s、1H)、4.08(s、3H)、2.64(s、3H)。
【0062】
製造例11:中間体11(1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および3,5-ジフルオロフェニルヒドラジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体11(1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)ヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した
収得率:41%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.40-8.37(m、1H)、7.75-7.71(m、1H)、7.57-7.51(m、1H)、7.44-7.39(m、1H)、7.17-7.12(m、2H)、6.96-6.91(m、1H)、6.89(s、1H)、4.09(s、3H)、2.64(s、3H)。
【0063】
製造例12:中間体12(1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(2,4-ジクロロフェニル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および2,4-ジクロロフェニルヒドラジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体12(1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(2,4-ジクロロフェニル)ヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:53%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.37-8.34(m、1H)、7.65(s、1H)、7.55-7.46(m、3H)、7.35-7.30(m、1H)、7.24-7.19(m、1H)、6.91(s、1H)、4.08(s、3H)、2.66(s、3H)。
【0064】
製造例13:中間体13(5-メトキシ-3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-p-トリルヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)およびp-トリルヒドラジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体13(5-メトキシ-3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-p-トリルヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:26%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.36-8.30(m、1H)、7.61-7.56(m、1H)、7.53-7.43(m、3H)、7.36-7.33(m、3H)、6.90(s、1H)、4.08(s、3H)、2.64(s、3H)、2.49(s、3H)。
【0065】
製造例14:中間体14(5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)2-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジル)ピリジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および2-ヒドラジノピリジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体14(5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
2-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジル)ピリジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:30%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.65-8.62(m、1H)、8.39-8.36(m、1H)、8.05-7.89(m、2H)、7.83-7.71(m、1H)、7.61-7.49(m、1H)、7.47-7.33(m、2H)、6.90-6.87(m、1H)、4.08(s、3H)、2.65(s、3H)。
【0066】
製造例15:中間体15(5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)3-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジル)ピリジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および3-ヒドラジノピリジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体15(5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
3-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジル)ピリジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:22%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.93-8.85(m、1H)、8.80-8.71(m、1H)、8.44-8.36(m、1H)、7.97-7.89(m、1H)、7.61-7.48(m、3H)、7.41-7.32(m、1H)、6.92-6.87(m、1H)、4.09(s、3H)、2.67(s、3H)。
【0067】
製造例16:中間体16(1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)および2,4-ジフルオロフェニルヒドラジン(10.8mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体16(1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)ヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:37%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.42-8.39(m、1H)、7.69(s、1H)、7.56-7.47(m、3H)、7.39-7.33(m、1H)、7.30-7.26(m、1H)、6.96(s、1H)、4.09(s、3H)、2.68(s、3H)。
【0068】
製造例17:中間体17(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフタルデヒドの合成
1-ブロモ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミド(35.6mmol、製造例4の段階(1)の生成物)をTHF200mLに溶かした後、反応液の温度を0℃に冷却する。その後、反応液にジイソブチルアルミニウム水素化物溶液(71.3mmol)をゆっくり加えた後、10分間撹拌する。反応液の温度を室温に昇温した後、10時間撹拌する。反応が終結すると、反応液を0℃に冷却した後、1M NHCl水溶液100mLをゆっくり加え、10分間撹拌後、有機層を分離する。水層をエチルアセテートで抽出し、有機層を集めて塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:42%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:10.66(s、1H)、8.50-8.47(m、1H)、8.33-8.31(m、1H)、7.71-7.68(m、2H)、7.30(s、1H)、4.07(s、3H)。
(2)1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンの合成
1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフタルデヒド(7.5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)中間体17(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)メチレン)-2-フェニルヒドラジン(5mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:27%、褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.34-8.36(m、1H)、8.14(s、1H)、7.58-7.49(m、7H)、7.35-7.30(m、1H)、7.00(s、1H)、4.06(s、3H)。
【0069】
製造例18:中間体18(5-メトキシ-1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノールの合成
1-ブロモ-4-メトキシ-2-ナフタルデヒド(6.04mmol)をTHF(7.5mL)に溶かす。温度を0℃に下げ、TMS-CF(15.08mmol)およびTBAF溶液(1M THF溶液、0.6mmol)を加え、8時間反応させる。HO1mLを加え、10時間撹拌後、水をさらに添加し、エチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:90%、不透明な黄色液体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.32-8.27(m、2H)、7.64-7.55(m、2H)、7.10(s、1H)、6.00-5.98(m、1H)、4.04(s、3H)。
(2)1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール(6mmol)およびIBX(18mmol)をエチルアセテート(100mL)に懸濁させる。温度を上げて、還流下に3時間反応させる。反応が終了すると、反応液をフィルターし、ろ液を減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:89%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.37-8.31(m、2H)、7.74-7.63(m、2H)、6.80(s、1H)、4.04(s、3H)。
(3)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエチリデン)-2-フェニルヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(5.88mmol)を出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(4)中間体18(5-メトキシ-1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエチリデン)-2-フェニルヒドラジン(4.13mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:44%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.47-8.39(m、1H)、8.31-8.28(m、1H)、7.72-7.48(m、5H)、7.39-7.34(m、1H)、7.21-7.03(m、1H)、4.02(s、3H)。
【0070】
製造例19:中間体19(7-フルオロ-5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
(1)メチル6-フルオロ-4-ヒドロキシ-2-ナフトエートの合成
4-フルオロベンズアルデヒド(16.3mmol)を出発物質として使用して製造例3の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:overall 26%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.18(s、1H)、7.91-7.79(m、1H)、7.42(s、1H)、7.33-7.27(m、1H)、5.68(br s、1H)、3.94(s、3H)。
(2)メチル6-フルオロ-4-メトキシ-2-ナフトエートの合成
メチル6-フルオロ-1-ヒドロキシ-3-ナフトエートを出発物質として使用して製造例3の(2)に説明された手続きによって淡褐色固体である表題の化合物を得、別途精製なしで次の反応に使用した。
(3)メチル1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシ-2-ナフトエートの合成
メチル6-フルオロ-4-メトキシ-2-ナフトエートを出発物質として使用して製造例3の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:92%、淡い橙色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.46-8.41(m、1H)、7.92-7.87(m、1H)、7.44-7.39(m、1H)、7.06(s、1H)、4.03(s、3H)、4.01(s、3H)。
(4)1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシ-2-ナフトエ酸の合成
メチル1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシ-2-ナフトエートを出発物質として使用して製造例3の(4)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:96%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.54-8.49(m、1H)、7.94-7.91(m、1H)、7.47-7.41(m、1H)、7.25(s、1H)、4.06(s、3H)。
(5)1-ブロモ-6-フルオロ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミドの合成
1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシ-2-ナフトエ酸(3.34mmol)を出発物質として使用して製造例4の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成して追加精製なしに次に反応に使用した。
収得率:90%、黄色液体.
(6)1-(1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタノンの合成
1-ブロモ-6-フルオロ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミド(13.3mmol)を出発物質として使用して製造例2の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:46%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.35-8.30(m、1H)、7.90-7.87(m、1H)、7.44-7.39(m、1H)、6.75(s、1H)、4.01(s、3H)、2.73(s、3H)。
(7)1-(1-(1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-フェニルヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタノン(6.15mmol)を出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(8)中間体19(7-フルオロ-5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-フェニルヒドラジン(1.81mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:25%、褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.08-7.90(m、1H)、7.62-7.48(m、6H)、7.17-7.03(m、1H)、6.85(s、1H)、4.07(s、3H)、2.64(s、3H)。
【0071】
製造例20:中間体20(1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(3,5-ジクロロフェニル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(3.6mmol、中間体4)および3,5-ジクロロフェニル塩酸塩(3.96mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体20(1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(3,5-ジクロロフェニル)ヒドラジン(3.2mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:24%、褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.34(d、1H)、7.63(d、1H)、7.50(t、1H)、7.45(d、2H)、7.41(t、1H)、7.37(t、1H)、6.81(s、1H)、3.97(s、3H)、2.56(s、3H)。
【0072】
製造例21:中間体21(メチル4-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)ベンゾアート)の合成
(1)メチル4-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジニル)ベンゾアートの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(7.2mmol、中間体4)およびメチル4-ヒドラジニルベンゾアート塩酸塩(7.92mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体21(メチル4-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)ベンゾアート)の合成
メチル4-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジニル)ベンゾアート(3.99mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
収得率:22%、淡褐色固体。
【0073】
製造例22:中間体22(5-メトキシ-3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(ナフタレン-1-イル)ヒドラジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(2.1mmol、中間体4)および1-ナフチルヒドラジン塩酸塩(2.31mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体22(5-メトキシ-3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)-2-(ナフタレン-1-イル)ヒドラジン(1.82mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
収得率:51%、淡褐色固体。
【0074】
製造例23:中間体23(1-(5-クロロピリジン-3-イル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
(1)3-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジニル)-5-クロロピリジンの合成
1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(10.75mmol、中間体4)および5-クロロ-3-ヒドラジノピリジン塩酸塩(11.83mmol)を出発物質および反応物として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)中間体23(1-(5-クロロピリジン-3-イル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
3-(2-(1-(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)エチリデン)ヒドラジニル)-5-クロロピリジン(8.12mmol)を出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:40%、褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.60-8.58(m、1H)、8.39-8.36(m、1H)、8.05-7.90(m、1H)、7.80-7.71(m、1H)、7.60-7.53(m、1H)、7.40-7.31(m、2H)、6.88(s、1H)、4.08(s、3H)、2.65(s、3H)。
【0075】
実施例1:化合物1(1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
(1)5-(ベンジルオキシ)-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリンの合成
4-(ベンジルオキシ)キノリン-2-アミン(2mmol)と硫黄(S、4mmol)をシクロヘキサン(2mL)、DMSO(4mL)に溶かす。その後、2-フェニルアセトアルデヒド(4mmol)を加え、温度を120℃に上げて30分間反応させる。反応が終了すると、反応液にHOを加えた後、エチルアセテートで抽出し、有機層を集めて無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:31%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.27-8.24(m、1H)、7.55-7.27(m、12H)、6.95(s、1H)、5.28(s、2H)。
(2)1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オールの合成
5-(ベンジルオキシ)-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン(0.8mmol)をメチレンクロリド(2mL)に溶かす。温度を0℃に下げ、BBr(1.68mmol)をゆっくり滴加し、徐々に常温に上げて1時間反応させる。反応液にHOを加えた後、エチルアセテートで抽出する。メチレンクロリドとn-ヘキサンで再結晶して精製する。
収得率:66%、褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.14-8.12(d、J=7.0Hz、1H)、7.51-7.34(m、8H)、7.26(s、1H)、6.75(br s、1H)。
(3)化合物1(1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オール(0.38mmol)を入れ、DMF(10mL)に溶かす。その後、IBX(0.38mmol)を一度に加え、2時間反応させる。反応が完結すると、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて反応を終結する。反応液をエチルアセテートで抽出し、有機層を集めて無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:65%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.20-8.17(m、1H)、7.60-7.50(m、5H)、7.46(s、1H)、7.44-7.33(m、2H)、7.11-7.08(m、1H)。
【0076】
実施例2:化合物2(1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
(1)5-(ベンジルオキシ)-1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリンの合成
4-(ベンジルオキシ)キノリン-2-アミン(0.3mmol、中間体1)と硫黄(S、0.6mmol)を入れ、シクロヘキサン(0.3mL)およびDMSO(0.6mL)に溶かす。その後、2-(4-フルオロフェニル)アセトアルデヒド(0.6mmol)を加え、温度を120℃に上げて30分間反応させる。反応が終了すると、HOを加えた後、エチルアセテートで抽出し、有機層を集めて無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:35%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.28-8.26(m、1H)、7.64-7.20(m、13H)、6.94(s、1H)、5.28(s、2H)。
(2)1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オールの合成
5-(ベンジルオキシ)-1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン(0.14mmol)をメチレンクロリド(3mL)に溶かし、温度を0℃に下げる。BBr(1.68mmol)をゆっくり滴加し、徐々に常温に上げて1時間反応させる。HOを加えて反応を終結した後、反応液をエチルアセテートで抽出する。メチレンクロリドとn-ヘキサンで再結晶して褐色固体を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物2(1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
1-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オール(0.38mmol)をDMF(10mL)に溶かし、IBX(0.38mmol)を一度に加えた後、2時間反応させる。反応が完結すると、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて反応を終結する。反応液をエチルアセテートで抽出し、有機層を集めて無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:49%、橙色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.02-7.99(m、1H)、7.60-7.55(m、2H)、7.50-7.37(m、5H)、6.94-6.92(m、1H)。
【0077】
実施例3:化合物3(1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
(1)5-(ベンジルオキシ)-1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリンの合成
4-(ベンジルオキシ)キノリン-2-アミン(0.3mmol、中間体1)と3-メチルブタナール(0.6mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例1の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:41%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.31-8.22(m、2H)、7.65-7.60(m、1H)、7.52-7.28(m、7H)6.90(s、1H)、5.28(s、2H)、3.78-3.69(m、1H)、1.48(d、J=6.6Hz、6H)。
(2)1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オールの合成
5-(ベンジルオキシ)-1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン(0.8mmol)を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物3(1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
1-イソプロピルイミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:17%、橙色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.23-8.21(m、1H)、7.84-7.76(m、2H)、7.48-7.39(m、2H)、3.63-3.56(m、1H)、1.51(d、J=6.6Hz、1H)。
【0078】
実施例4:化合物4(1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
(1)5-(ベンジルオキシ)-1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリンの合成
4-(ベンジルオキシ)キノリン-2-アミン(0.3mmol、中間体1)と2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアルデヒド(0.6mmol)を使用して実施例1の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:20%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.30(dd、J=7.9、1.3Hz、1H)、7.75(d、J=8.4Hz、2H)、7.64(d、J=8.4Hz、2H)、7.55-7.36(m、9H)、6.95(s、1H)、5.30(s、2H)。
(2)1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オールの合成
5-(ベンジルオキシ)-1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン(0.8mmol)を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成後得られた淡褐色固体を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物4(1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-4,5-ジオン)の合成
1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]キノリン-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:43%、橙色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.23-8.20(m、1H)、7.84(d、J=8.2Hz、2H)、7.68(d、J=8.2Hz、2H)、7.50-7.37(m、3H)、7.05-7.02(m、1H)。
【0079】
実施例5:化合物5(エチル4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート)の合成
(1)エチル5-ヒドロキシイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレートの合成
エチル5-(ベンジルオキシ)イミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート(0.5mmol、中間体2)を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成し、得られた固体を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物5(エチル4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート)の合成
エチル5-ヒドロキシイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート(0.5mmol)を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:57%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.37(s、1H)、8.29-8.26(m、1H)、7.88-7.86(m、1H)、7.66-7.55(m、2H)、4.46(q、J=7.1Hz、2H)、1.44(t、J=7.1Hz、3H)。
【0080】
実施例6:化合物6(エチル4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート)の合成
(1)エチル5-(ベンジルオキシ)-1-ブロモイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレートの合成
エチル5-(ベンジルオキシ)イミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート(1mmol、中間体2)をアセトニトリル(10mL)に溶かす。5分間撹拌した後、N-ブロモスクシンイミド(1.1mmol)を加え、常温で12時間反応させる。反応終了後、減圧濃縮して溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:59%、濃褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:9.50(d、J=8.6Hz、1H)、8.32(d、J=8.2Hz、1H)、7.71-7.68(m、1H)、7.58-7.34(m、6H)、6.60(s、1H)、5.26(s、2H)、4.48(q、J=7.2Hz、2H)、1.47(t、J=7.2Hz、3H)。
(2)エチル5-(ベンジルオキシ)-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレートの合成
エチル5-(ベンジルオキシ)-1-ブロモイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート(1mmol)、Pd(PPh(5mol%)、KCO(2.5mmol)およびフェニルボロン酸(2mmol)を1,4-ジオキサン(9.5mL)、HO(0.5mL)に溶かし、100℃で反応させる。反応が終了すると、反応液に水50mLを加えた後、エチルアセテートで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:92%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.27-8.25(m、1H)、7.58-7.39(m、10H)、7.25-7.16(m、2H)、6.95(s、1H)、5.29(s、2H)、4.27(q、J=7.1Hz、2H)、1.23(t、J=7.1Hz、3H)。
(3)エチル5-ヒドロキシ-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレートの合成
エチル5-(ベンジルオキシ)-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレートを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成し、得られた淡褐色固体を追加精製することなく、次に反応に使用した。
(4)化合物6(エチル4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート)の合成
エチル5-ヒドロキシ-1-フェニルイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート(0.5mmol)を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:54%、濃い黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.23-8.21(m、1H)、7.65-7.57(m、3H)、7.51-7.48(m、2H)、7.40-7.33(m、2H)、6.81-6.78(m、1H)、4.28(q、J=7.1Hz、2H)1.25(t、J=7.1Hz、3H)。
【0081】
実施例7:化合物7(N,N-ジメチル-4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキサミド)の合成
(1)4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボン酸の合成
エチル4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキシレート(2mmol、化合物5)および水酸化リチウム(4mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)とHO(10mL)に溶かした後、0℃で12時間反応させる。反応終了後、反応液に3M塩酸水溶液を加えてpHを1に調整し、水100mLを加え、ろ過して、白色固体を得、これを乾燥させた後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物7(N,N-ジメチル-4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキサミド)の合成
4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボン酸(1mmol)、HATU(1.1mmol)、ジイソメチルプロピルエチルアミン(1.2mmol)およびジメチルアミン(1.3mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)に溶かす。常温で12時間反応させた後、反応液に水を加えて反応を終結し、エチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮させる。生成物をカラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:90%、濃い黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:7.69-7.52(m、7H)、7.39-7.34(m、1H)、7.24-7.22(m、1H)、6.81-6.79(m、1H)、3.21(s、3H)、3.03(s、3H)。
【0082】
実施例8:化合物8(N-メチル-4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボキサミド)の合成
実施例7の(1)で製造した4,5-ジオキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]キノリン-2-カルボン酸(1mmol)とメチルアミンエタノール溶液(1.3mmol)を使用して実施例6の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:50%、濃い黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:7.69-7.65(m、3H)、7.56-7.50(m、3H)、7.38-7.33(m、1H)、7.27-7.22(m、1H)、6.76-6.73(m、1H)2.92(s、3H)。
【0083】
実施例9:化合物9(3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
中間体5を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:80%、淡褐色固体。
1H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.33-8.31(m、1H)、7.63-7.51(m、7H)、7.37-7.32(m、1H)、6.96(s、3H)、5.33(br s、1H)、2.61(s、3H)。
(2)化合物9(3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:70%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.19-8.16(m、1H)、7.64-7.62(m、3H)、7.56-7.51(m、2H)、7.46-7.31(m、2H)、6.89-6.86(m、1H)、2.63(s、3H)。
【0084】
実施例10:化合物10(3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-カルバルデヒドの合成
(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)メタノール(26.17mmol、中間体6)をメチレンクロリド(100mL)に溶かす。反応溶液にPCC(26.17mmol)とセライト(5.64 g)を加え、30分間反応させる。反応が完結すると、反応液に水を加え、メチレンクロリドで抽出する。抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:66%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:10.22(s、1H)、8.28(d、J=8.2Hz、1H)、7.49-7.46(m、5H)、7.44-7.36(m、2H)、7.25(t、J=7.8Hz、1H)、6.96(s、1H)、4.02(s、3H)。
(2)1-(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)エタン-1-オールの合成
5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-カルバルデヒド(9.59mmol)をTHFに溶かす。温度を0℃以下に下げ、メチルマグネシウムブロミド溶液(24mmol、3M solution in THF)をゆっくり加え、5時間反応させる。反応が完結すると、反応液に飽和アンモニウムクロリド水溶液を加えて反応を終結し、エチルアセテートで抽出する。抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:92%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.36(d、J=8.2Hz、1H)、7.53-7.48(m、7H)、7.31-7.28(m、1H)、7.12(m、1H)、5.41-5.39(m、1H)、4.05(s、3H)、1.78(d、J=6.4Hz、3H)。
(3)1-(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)エタン-1-オンの合成
上記で製造した1-(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)エタン-1-オールを出発物質として使用して実施例10の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:80%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.40(d、J=2.8Hz、1H)、7.73(s、1H)、7.63-7.57(m、5H)、7.56-7.51(m、1H)、7.48-7.44(m、1H)、7.36-7.34(m、1H)、4.05(s、3H)、2.77(s、3H)。
(4)5-メトキシ-1-フェニル-3-(プロパ-1-エン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(35.3mmol)をTHF(50mL)に溶かす。温度を-78℃に下げた後、n-ブチルリチウム溶液(35.3mmol、2.5M solution in Hexane)を滴加し、2時間反応させる。同温度で、そこへ1-(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)エタン-1-オン(7.06mmol)のTHF(20mL)溶液を加え、常温で温度をゆっくり上げながら反応させる。反応が完結すると、反応液に飽和アンモニウムクロリド水溶液を加えて終結し、エチルアセテートで抽出する。抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:95%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.38(d、J=2.9Hz、1H)、7.57-7.50(m、6H)、7.35-7.30(m、1H)、7.22(s、1H)、5.76(s、1H)、5.47(s、1H)、4.09(s、3H)、2.39(s、3H)。
(5)3-イソプロピル-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-1-フェニル-3-(プロパ-1-エン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール(6.71mmol)およびPd/C(5mol%)をメタノール(50mL)に溶かす。反応容器に水素気体を封入し、常温で一晩中撹拌する。反応が終了すると、セライトでろ過し、濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:40%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.37(d、J=2.8Hz、1H)、7.62-7.48(m、7H)、7.35-7.30(m、1H)、6.86(s、1H)、4.09(s、3H)3.54-3.43(m、1H)、1.56-1.53(d、J=6.5Hz、6H)。
(6)3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-イソプロピル-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:95%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.21(d、J=8.2Hz、1H)、7.60-7.49(m、7H)、7.33-7.29(m、1H)、6.97(s、1H)、6.67(s、1H)、3.39-3.32(m、1H)、1.46-1.44(d、J=6.5Hz、6H)。
(7)化合物10(3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:96%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.15(d、J=7.7Hz、1H)、7.62-7.61(m、3H)、7.55-7.53(m、2H)、7.40(t、J=7.6Hz、1H)、7.32(m、1H)、6.82(d、J=2.6Hz、1H)、3.57(m、1H)、1.39(d、J=2.2Hz、6H)。
【0085】
実施例11:化合物11(3-ヘプチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-(ヘプタ-1-エン-1-イル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
n-ヘキシルトリフェニルホスホニウムブロミド(35.3mmol)および実施例10の(1)で製造した1-(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)エタン-1-オン(7.06mmol)を使用して実施例9の(4)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:95%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.39(d、J=8.2Hz、1H)、7.66-7.50(m、7H)、7.35(t、J=7.6Hz、1H)、6.97(s、1H)、6.69(d、J=11.2Hz、1H)、6.00(m、1H)、4.09(s、3H)、2.67(m、2H)、1.53(m、2H)、1.48-1.28(m、4H)、0.88(t、J=5.5Hz、3H)。
(2)3-ヘプチル-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
3-(ヘプタ-1-エン-1-イル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(9.11mmol)を出発物質として使用して実施例10の(5)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:96%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.37(d、J=8.2Hz、1H)、7.62-7.49(m、7H)、7.33(t、J=7.6Hz、1H)、6.94(s、1H)、4.09(s、3H)、3.03(t、J=7.6Hz、2H)、1.88(m、2H)、1.48-1.27(m、8H)、0.87(t、J=5.5Hz、3H)。
(3)3-ヘプチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-ヘプチル-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成して、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(4)化合物11(3-ヘプチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-ヘプチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:86%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16(d、J=7.6Hz、1H)、7.64-7.62(m、3H)、7.55-7.53(m、2H)、7.43(t、J=7.6Hz、1H)、7.33(t、J=7.6Hz、1H)、6.86(d、J=7.6Hz、1H)、2.99(t、J=7.6Hz、2H)、1.77(m、2H)、1.43-1.11(m、8H)、0.86(t、J=5.9Hz、3H)。
【0086】
実施例12:化合物12(3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-1-フェニル-3-スチリル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
べンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(47.9mmol)および実施例10の(1)で製造した1-(5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-3-イル)エタン-1-オン(9.6mmol)を使用して実施例9の(4)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:96%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.39(d、J=7.7Hz、1H)、7.62-7.51(m、10H)、7.42-7.34(m、3H)、7.32-7.24(m、2H)、7.20(s、1H)、4.14(s、3H)。
(2)5-メトキシ-3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-1-フェニル-3-スチリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(9.21mmol)を出発物質として使用して実施例10の(5)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:98%、白色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.35(d、J=8.2Hz、1H)、7.60-7.58(m、6H)、7.51(t、J=7.6Hz、1H)、7.35-7.30(m、1H)、7.31-7.29(m、5H)、6.71(s、1H)、4.00(s、3H)、3.36(t、J=7.4Hz、2H)、3.20(t、J=7.4Hz、2H)。
(3)3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成して追加精製することなく、次の反応に使用した。
(4)化合物12(3-フェネチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-イソプロピル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:66%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.17(d、J=7.6Hz、1H)、7.64-7.62(m、3H)、7.53-7.52(m、2H)、7.45(t、J=7.6Hz、1H)、7.37-7.29(m、5H)、7.24(t、J=7.6Hz、1H)、6.87(d、J=7.6Hz、1H)、3.30(t、J=7.0Hz、2H)、3.11(t、J=7.0Hz、2H)。
【0087】
実施例13:化合物13(1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(フェニル)メタノンの合成
製造例4の(1)で製造した1-ブロモ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミドおよびフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造例4の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:80%、白色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.35-8.29(m、2H)、7.79-7.67(m、5H)、7.57-7.54(m、2H)、7.05(s、1H)、3.97(s、3H)。
(2)1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(フェニル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンの合成
(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(フェニル)メタノンを出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
(3)5-メトキシ-1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(フェニル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンを出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:50%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.29(d、J=2.8Hz、1H)、7.91-7.88(m、2H)、7.55-7.36(m、9H)、7.34-7.28(m、1H)、7.25-7.19(m、1H)、6.89(s、1H)、3.98(s、3H)。
(4)1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:90%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.20(d、J=2.9Hz、1H)、7.89-7.85(m、2H)、7.52-7.38(m、9H)、7.30-7.28(m、1H)、7.23-7.16(m、1H)、6.85(br s、1H)。
(5)化合物13(1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1,3-ジフェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:94%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.21-8.15(m、3H)、7.68-7.61(m、5H)、7.48-7.44(m、4H)、7.39-7.34(m、1H)、6.82(d、J=1.8Hz、1H)。
【0088】
実施例14:化合物14(3-(4-フルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(4-フルオロフェニル)メタノンの合成
製造例4の1で合成した1-ブロモ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミドおよび4-フルオロフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造例4の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:80%、白色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.34-8.29(m、2H)、7.79-7.65(m、5H)、7.56-7.54(m、1H)、7.03(s、1H)、3.97(s、3H)。
(2)1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(4-フルオロフェニル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンの合成
(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(4-フルオロフェニル)メタノンを出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
(3)3-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(4-フルオロフェニル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンを出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:45%、淡灰色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.27(d、J=2.8Hz、1H)、7.87-7.84(m、2H)、7.56-7.39(m、8H)、7.33-7.28(m、1H)、7.23-7.21(m、1H)、6.72(s、1H)、3.98(s、3H)。
(4)3-(4-フルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:89%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.23(d、J=2.8Hz、1H)、7.86-7.82(m、2H)、7.54-7.34(m、8H)、7.31-7.28(m、1H)、7.20-7.18(m、1H)、6.70(br s、1H)。
(5)化合物14(3-(4-フルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-(4-フルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:90%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.19-8.17(m、3H、)、7.78-7.60(m、5H)、7.48-7.43(m、1H)、7.37-7.33(m、1H)、7.16-7.11(m、2H)、6.87(d、J=7.7Hz、1H)。
【0089】
実施例15:化合物15(3-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(3,4-ジフルオロフェニル)メタノンの合成
製造例4の(1)で合成した1-ブロモ-N,4-ジメトキシ-N-メチル-2-ナフタミドおよび3,4-ジフルオロフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造例4の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:75%、白色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.30-8.26(m、2H)、7.76-7.62(m、4H)、7.53-7.50(m、1H)、7.01(s、1H)、3.96(s、3H)。
(2)1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(3,4-ジフルオロフェニル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンの合成
(1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(3,4-ジフルオロフェニル)メタノンを出発物質として使用して製造例5の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
(3)3-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール)の合成
1-((1-ブロモ-4-メトキシナフタレン-2-イル)(3,4-ジフルオロフェニル)メチレン)-2-フェニルヒドラジンを出発物質として使用して製造例5の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:40%、淡灰色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.22(d、J=2.8Hz、1H)、7.84-7.81(m、2H)、7.52-7.34(m、7H)、7.30-7.28(m、1H)、7.20-7.17(m、1H)、6.68(s、1H)、3.96(s、3H)。
(4)3-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:92%、淡褐色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.20(d、J=2.8Hz、1H)、7.84-7.80(m、2H)、7.50-7.30(m、7H)、7.29-7.28(m、1H)、7.19-7.16(m、1H)、6.63(br s、1H)。
(5)化合物15(3-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:94%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.19-8.04(m、3H)、7.68-7.66(m、3H)、7.66-7.60(m、2H)、7.47-7.44(m、1H)、7.39-7.33(m、1H)、7.25-7.22(m、1H)、6.88-6.86(m、1H)。
【0090】
実施例16:化合物16(3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
製造例7の(2)で製造した3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:46%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.20(d、J=7.6Hz、1H)、7.66-7.62(m、3H)、7.58-7.55(m、2H)、7.48(t、J=7.2Hz、1H)、7.37(t、J=7.6Hz、1H)、6.89(d、J=8.2Hz、1H)、4.80(s、2H)
【0091】
実施例17:化合物17(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-(ブロモメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(3.50mmol、化合物16)をTHF(30mL)に溶かす。温度を0℃に下げた後、ジメチルアミン(35.0mmol)を加え、温度を常温に上げて撹拌する。反応が完了すると、反応液に水を加えて反応を終結する。反応液をエチルアセテートで抽出し、抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:58%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16(d、J=7.6Hz、1H)、7.63-7.61(m、3H)、7.55-7.52(m、2H)、7.43(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(t、J=7.6Hz、1H)、6.86(d、J=7.6Hz、1H)、3.91(s、2H)、2.44(s、6H)。
【0092】
実施例18:化合物18(3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-(メトキシメトキシ)-3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
メタノール(4.86mmol)およびDMF(20mL)混合溶媒にNaH(3.65mmol)を入れ、温度を0℃に下げて撹拌する。30分間撹拌後、3-(ブロモメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2.43mmol、中間体7)を加え、常温に温度を上げて反応させる。反応が終わった後、反応液に水を加えて反応を終結し、エチルアセテートで抽出する。抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:95%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.40(d、J=8.2Hz、1H)、7.62-7.56(m、6H)、7.55-7.52(m、1H)、7.41-7.37(m、1H)、7.35(t、J=8.4Hz、1H)、5.48(s、2H)、4.91(s、2H)、3.61(s、3H)、3.50(s、3H)。
(2)3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-(メトキシメトキシ)-3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2.31mmol)をメタノール(20mL)に溶かす。常温で撹拌しつつ濃塩酸2滴を加え、温度を上げて還流下に反応させる。反応が完結すると、反応液を減圧濃縮し、水を加えた後、エチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物18(3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-(メトキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:75%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16(d、J=7.6Hz、1H)、7.63-7.61(m、3H)、7.55-7.52(m、2H)、7.44(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(t、J=7.6Hz、1H)、6.87(d、J=7.6Hz、1H)、4.86(s、2H)、3.57(s、3H)。
【0093】
実施例19:化合物19(3-(イソプロポキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-(イソプロポキシメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
イソプロパノール(0.37mL)および3-(ブロモメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2.43mmol、中間体7)を使用して実施例18の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:39%、淡黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.40(d、J=8.2Hz、1H)、7.62-7.58(m、6H)、7.54-7.49(m、2H)、7.32(t、J=7.4Hz、1H)、5.46(s、2H)、4.97(s、2H)、3.87-3.84(m、1H)、3.60(s、3H)、1.29(d、J=5.9Hz、6H)。
(2)3-(イソプロポキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-(イソプロポキシメチル)-5-(メトキシメトキシ)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例18の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を合成して追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物19(3-(イソプロポキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-(イソプロポキシメチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を合成した。
収得率:53%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16(d、J=7.6Hz、1H)、7.62-7.60(m、3H)、7.54-7.53(m、2H)、7.43(t、J=7.6Hz、1H)、7.33(t、J=7.6Hz、1H)、6.84(d、J=7.6Hz、1H)、4.84(s、2H)、3.90(m、1H)、1.27(d、J=6.4Hz、6H)。
【0094】
実施例20:化合物20(1-イソプロピル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物21(2-イソプロピル-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-イソプロピル-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと2-イソプロピル-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2.1mmol、中間体8)をDMFに溶かす。温度を0℃に下げた後、NaH(3.18mmol)を加え、常温に上げて撹拌する。その後、2-ブロモプロパン(4.24mmol)を加えて8時間反応させる。HOを加えて反応を終結し、反応液をエチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮して、1-イソプロピル-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと2-イソプロピル-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)1-イソプロピル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび2-イソプロピル-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物合成
1-イソプロピル-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと2-イソプロピル-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物20(1-イソプロピル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物21(2-イソプロピル-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-イソプロピル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび2-イソプロピル-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オール混合物を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物から化合物20と化合物21を分離した。
(化合物20)収得率:7%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.04-8.01(m、2H)、7.82-7.77(m、1H)、7.61-7.56(m、1H)、5.22-5.14(m、1H)、2.39(s、3H)、1.51(d、J=5.9Hz、6H)。
(化合物21)収得率:6%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.11-8.03(m、2H)、7.66-7.62(m、1H)、7.45-7.40(m、1H)、4.54-4.50(m、1H)、2.65(s、3H)、1.56(d、J=6.5Hz、6H)。
【0095】
実施例21:化合物22(1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物23(2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2.1mmol、中間体8)およびヨードメタン(4.24mmol)を使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物合成
5-メトキシ-1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物22(1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物23(2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1,3-ジメチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび2,3-ジメチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オール混合物を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物から化合物22と化合物23を分離した。
(化合物22)収得率:2%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.25-8.20(m、1H)、7.83-7.79(m、1H)、7.76-7.72(m、1H)、7.56-7.52(m、1H)、4.26(s、3H)、2.55(s、3H)。
(化合物23)収得率:1.5%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.14-8.10(m、1H)、7.98-7.93(m、1H)、7.68-7.64(m、1H)、7.49-7.46(m、1H)、3.89(s、3H)、2.66(s、3H)。
【0096】
実施例22:化合物24(3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
製造例7の(1)で合成した3-(ブロモメチル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(0.33mmol)とイミダゾール(0.66mmol)をDMFに溶かす。温度を0℃に下げた後、反応液にNaH(3.18mmol)を加え、常温に温度を上げて12時間反応させる。HOを加えて反応を終結し、反応液をエチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.34(m、1H)、7.75(s、1H)、7.60-7.50(m、7H)、7.34(m、1H)、7.10(m、2H)、6.45(m、1H)、5.55(s、2H)、3.95(s、3H)。
(2)3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物24(3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-((1H-イミダゾール-1-イル)メチル)-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:60%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.15(m、1H)、7.78(s、1H)、7.66-7.64(m、3H)、7.52-7.50(m、2H)、7.44(m、1H)、7.34(m、1H)、7.22(m、1H)、7.02(m、1H)、6.84(m、1H)、5.44(s、2H)。
【0097】
実施例23:化合物25(1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(4-フルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物25(1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:40%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.03-7.98(m、1H)、7.72-7.68(m、2H)、7.55-7.50(m、4H)、6.78-6.75(m、1H)、2.45(s、3H)。
【0098】
実施例24:化合物26(1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(4-クロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物26(1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:44%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.12-8.10(m、1H)、7.58-7.53(m、2H)、7.48-7.45(m、2H)、7.44-7.36(m、2H)、6.90(s、1H)、2.56(s、3H)。
【0099】
実施例25:化合物27(1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物27(1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:12%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.17-8.15(m、1H)、7.51-7.44(m、2H)、7.13-7.08(m、3H)、6.99-6.97(m、1H)、2.59(s、3H)。
【0100】
実施例26:化合物28(1-(2,4-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(2,4-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物28(1-(2,4-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(2,4-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:32%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.17-8.15(m、1H)、7.69(s、1H)、7.60-7.54(m、2H)、7.50-7.40(m、2H)、6.72-6.70(m、1H)、2.61(s、3H)。
【0101】
実施例27:化合物29(3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物29(3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-p-トリル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:27%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.12-8.10(m、1H)、7.40-7.32(m、6H)、6.90-6.88(m、1H)、2.58(s、3H)、2.51(s、3H)。
【0102】
実施例28:化合物30(3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物30(3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:21%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.69-8.66(m、1H)、8.20-8.14(m、1H)、8.09-8.06(m、1H)、7.78-7.74(m、1H)、7.59-7.56(m、1H)、7.46-7.42(m、2H)、7.08-6.94(m、1H)、2.66-2.63(s、3H)。
【0103】
実施例29:化合物31(3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物31(3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:27%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.90-8.86(m、2H)、8.25-8.21(m、1H)、7.97-7.94(m、1H)、7.66-7.62(m、1H)、7.52-7.49(m、1H)、7.43-7.40(m、1H)、6.90-6.88(m、1H)、2.65(s、3H)。
【0104】
実施例30:化合物32(1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物32(1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:27%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.14-8.12(m、1H)、7.67-7.60(m、1H)、7.48-7.41(m、2H)、7.19-7.12(m、2H)、6.85-6.83(m、1H)、2.58(s、3H)。
【0105】
実施例31:化合物33(1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物33(1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:30%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.23(s、1H)、8.20-8.17(m、1H)、7.64-7.63(m、3H)、7.54-7.50(m、2H)、7.47-7.42(m、1H)、7.37-7.32(m、1H)、6.90-6.87(m、1H)。
【0106】
実施例32:化合物34(1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物34(1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-フェニル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:19%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.23-8.20(m、1H)、7.68-7.66(m、3H)、7.56-7.48(m、3H)、7.41-7.36(m、1H)、6.89-6.87(m、1H)。
【0107】
実施例33:化合物35(7-フルオロ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)7-フルオロ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
7-フルオロ-5-メトキシ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物35(7-フルオロ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
7-フルオロ-3-メチル-1-フェニル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:29%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:7.85-7.82(m、1H)、7.63-7.59(m、3H)、7.58-7.46(m、2H)、7.26-7.25(m、1H)、7.09-7.04(m、1H)、6.88-6.82(m、1H)、2.61(s、3H)。
【0108】
実施例34:化合物36(1-(3,5-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(4-クロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(中間体20)を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物36(1-(3,5-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(3,5-ジクロロフェニル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:59%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16(d、1H)、7.62(s、1H)、7.49(m、4H)、6.98(d、1H)、2.62(s、3H)。
【0109】
実施例35:化合物37(4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)安息香酸)の合成
(1)4-(5-ヒドロキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)安息香酸の合成
メチル4-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)ベンゾアートを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物37(4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)安息香酸)の合成
4-(5-ヒドロキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)安息香酸を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:48%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:13.40(s、1H)、8.19-8.17(m、2H)、7.97-7.95(m、1H)、7.73-7.72(m、2H)、7.49-7.48(m、2H)、6.80(s、1H)、2.43(s、3H)。
【0110】
実施例36:化合物38(3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物38(3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:43%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.14-8.13(m、2H)、8.03-8.01(m、1H)、7.68-7.66(m、2H)、7.60-7.59(m、1H)、7.52-7.50(m、1H)、7.41-7.31(m、2H)、7.12-7.10(m、1H)、6.44(s、1H)、2.70(s、3H)。
【0111】
実施例37:化合物39(1-(5-クロロピリジン-3-イル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(5-クロロピリジン-3-イル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-(5-クロロピリジン-3-イル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物39(3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(ナフタレン-1-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:38%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.93-8.91(m、1H)、8.71-8.69(m、1H)、8.20-8.15(m、2H)、7.50-7.45(m、1H)、7.40-7.32(m、1H)、6.85(s、1H)、2.56(s、3H)。
【0112】
実施例38:化合物40(3-メチル-1-(チアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)2-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)チアゾールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(1mmol、中間体8)、ヨウ化銅(5mol%)、N,N’-ジメチルエチレンジアミン(10mol%)および第三リン酸カリウム(2mmol)をDMFに溶かす。温度を110℃まで上げ、2-ブロモチアゾール(1.2mmol)を加えて反応させる。HOを加えて反応を終結し、反応液をエチルアセテートで抽出し、無水硫酸マグネシウムで有機層の残余水分を除去する。有機層を減圧濃縮して表題の化合物を得、この化合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)3-メチル-1-(チアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
2-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-1-イル)チアゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、この化合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物40(3-メチル-1-(チアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(チアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:38%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.15-8.13(m、1H)、8.06-8.04(m、1H)、7.76-7.75(m、1H)、7.53-7.44(m、3H)、2.56(s、3H)。
【0113】
実施例39:化合物41(3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物42(3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2mmol、中間体8)、ヨウ化銅(5mol%)、N,N’-ジメチルエチレンジアミン(10mol%)、第三リン酸カリウム(4mmol)、4-ヨードピリジン(2.4mmol)をDMFに溶かす。80℃以下で8時間反応させる。HOを加えて反応を終結し、反応液をエチルアセテートで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮して、5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物41(3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物42(3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび3-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オール混合物を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物から化合物41と化合物42を分離した。
(化合物41)収得率:overall 6%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:9.01-9.00(m、1H)、8.21-8.20(m、1H)、7.66-7.65(m、1H)、7.25-7.23(m、1H)、7.21-7.17(m、4H)、2.38(s、3H)。
(化合物42)収得率:overall 4%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.87-8.85(m、1H)、8.19-8.17(m、1H)、8.12-8.10(m、1H)、7.73-7.69(m、1H)、7.60-7.59(m、2H)、7.55-7.51(m、1H)、2.85(s、3H)。
【0114】
実施例40:化合物43(3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(中間体8)を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物を得、これを追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)化合物43(3-メチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:80%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:13.65(br s、1H)、7.98-7.95(m、2H)、7.76-7.73(m、1H)、7.54-7.50(m、1H)、2.54(s、3H)。
【0115】
実施例41:化合物44(3-メチル-2-(フェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.95mmol、化合物43)とジメチルアミノピリジン(10mol%)をジクロロメタン(10mL)に溶かす。撹拌下にトリメチルアミン(1.5mmol)およびベンゼンスルホニルクロリド(1.2mmol)を加え、常温で反応させる。反応が完了すると、水を加えて反応を終結し、反応液をエチルアセテートで抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
収得率:28%、黄色固体。
H NMR(300MHz、DMSO-d)δ:8.17-8.12(m、4H)、7.74-7.70(m、2H)、7.65-7.61(m、2H)、7.57-7.53(m、1H)、3.02(s、3H)。
【0116】
実施例42:化合物45(3-メチル-2-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.95mmol、化合物43)と4-フルオロベンゼンスルホニルクロリド(1.2mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:35.2%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.19-8.11(m、4H)、7.73-7.69(m、1H)、7.56-7.52(m、1H)、7.33-7.30(m、2H)、3.02(s、3H)。
【0117】
実施例43:化合物46(2-(2-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.95mmol、化合物43)と2-クロロベンゼンスルホニルクロリド(1.2mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:42.3%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.43-8.41(m、1H)、8.16-8.14(m、1H)、7.95-7.93(m、1H)、7.68-7.51(m、5H)、3.11(s、3H)。
【0118】
実施例44:化合物47(2-(3-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)と3-クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:36.6%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.17-8.14(m、2H)、8.11-8.10(m、1H)、8.02-8.00(m、1H)、7.75-7.68(m、2H)、7.59-7.53(m、2H)、3.02(s、3H)。
【0119】
実施例45:化合物48(3-メチル-2-(ピリジン-3-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)とピリジン-3-スルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:28%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.35-8.34(m、1H)、8.95-8.93(m、1H)、8.42-8.39(m、1H)、8.17-8.11(m、2H)、7.74-7.70(m、1H)、7.60-7.56(m、2H)、3.05(s、3H)。
【0120】
実施例46:化合物49(2-(4-クロロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.95mmol、化合物43)と4-クロロベンゼンスルホニルクロリド(1.2mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:41%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16-8.12(m、2H)、8.08-8.05(m、2H)、7.73-7.69(m、1H)、7.61-7.55(m、3H)、3.01(s、3H)。
【0121】
実施例47:化合物50(3-メチル-2-トシル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.95mmol、化合物43)と4-トルエンスルホニルクロリド(1.2mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:41%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.15-8.13(m、2H)、8.01-7.98(m、2H)、7.72-7.68(m、1H)、7.55-7.51(m、1H)、7.41-7.39(m、2H)、3.00(s、3H)、2.45(s、3H)。
【0122】
実施例48:化合物51(2-(4-メトキシフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)と4-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:64%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.15-8.13(m、2H)、8.06-8.03(m、2H)、7.72-7.68(m、1H)、7.54-7.50(m、1H)、7.07-7.03(m、2H)、3.89(s、3H)、3.00(s、3H)。
【0123】
実施例49:化合物52(メチル4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[g]インダゾール-2-イルスルホニル)ベンゾアート)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)とメチル4-(クロロスルポニル)ベンゾアート(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:44.8%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.27-8.18(m、4H)、8.16-8.12(m、2H)、7.73-7.69(m、1H)、7.57-7.53(m、1H)、3.96(s、3H)、3.02(s、3H)。
【0124】
実施例50:化合物53(2-(シクロプロピルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)とシクロプロピルスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:74%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.20-8.16(m、2H)、7.75-7.71(m、1H)、7.59-7.55(m、1H)、3.07-3.01(m、1H)、2.97(s、3H)、1.61-1.58(m、2H)、1.32-1.26(m、2H)。
【0125】
実施例51:化合物54(2-(シクロペンチルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)とシクロペンチルスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:26.7%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.20-8.16(m、2H)、7.75-7.71(m、1H)、7.59-7.55(m、1H)、4.27-4.19(m、1H)、2.99(s、3H)、2.22-2.13(m、2H)、2.10-2.01(m、2H)、1.94-1.84(m、2H)、1.77-1.68(m、2H)。
【0126】
実施例52:化合物55(4-(3-メチル-4,5-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[g]インダゾール-2-イルスルホニル)ベンゾニトリル)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)と4-シアノベンゼンスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:22.5%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.27-8.25(m、2H)、8.17-8.15(m、1H)、8.12-8.10(m、1H)、7.93-7.91(m、2H)、7.74-7.71(m、1H)、7.59-7.55(m、1H)、3.03(s、3H)。
【0127】
実施例53:化合物56(3-メチル-2-(4-ニトロフェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.94mmol、化合物43)と4-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.13mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:32%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.47-8.45(m、2H)、8.36-8.33(m、2H)、8.17-8.15(m、1H)、8.12-8.10(m、1H)、7.75-7.71(m、1H)、7.59-7.55(m、1H)、3.05(s、3H)。
【0128】
実施例54:化合物57(3-メチル-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)と4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:54.8%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.28-8.26(m、2H)、8.17-8.12(m、2H)、7.90-7.88(m、2H)、7.74-7.70(m、1H)、7.58-7.54(m、1H)、3.03(s、3H)。
【0129】
実施例55:化合物58(2-(3,4-ジフルオロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.5mmol、化合物43)と3,4-ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.6mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:20.6%、赤い黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.19-8.12(m、2H)、8.02-7.94(m、2H)、7.77-7.71(m、1H)、7.60-7.52(m、1H)、7.46-7.39(m、1H)、3.02(s、3H)。
【0130】
実施例56:化合物59(2-(2,4-ジフルオロフェニルスルホニル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)と2,4-ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:14.6%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.29-8.23(m、1H)、8.19-8.15(m、1H)、8.07-8.01(m、1H)、7.73-7.65(m、1H)、7.59-7.52(m、1H)、7.19-7.15(m、1H)、7.04-6.96(m、1H)、3.08(s、3H)。
【0131】
実施例57:化合物60(3-メチル-2-(キノリン-8-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)とキノリン-8-スルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:30%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.90-8.89(m、1H)、8.82-8.80(m、1H)、8.25-8.19(m、2H)、8.10-8.08(m、1H)、7.93-7.91(m、1H)、7.81-7.77(m、1H)、7.56-7.50(m、2H)、7.46-7.44(m、1H)、3.40(s、3H)。
【0132】
実施例58:化合物61(3-メチル-2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イルスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)と1-メチルイミダゾール-2-スルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:16%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.18-8.16(m、1H)、8.09-8.03(m、1H)、7.73-7.69(m、1H)、7.58-7.52(m、1H)、7.23(s、1H)、7.14(s、1H)、4.22(s、3H)、3.10(s、3H)。
【0133】
実施例59:化合物62(3-メチル-2-(モルホリノスルホニル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン(0.71mmol、化合物43)とモルホリン-4-スルホニルクロリド(0.85mmol)を出発物質と反応物として使用して実施例41の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:23.5%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.20-8.18(m、1H)、8.10-8.08(m、1H)、7.75-7.72(m、1H)、7.58-7.55(m、1H)、3.86-3.84(m、4H)、3.62-3.60(m、4H)、2.93(s、3H)。
【0134】
実施例60:化合物63(1-ベンジル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-ベンジル-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2.1mmol、中間体8)とベンジルブロミド(4.2mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:45%、灰色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.38-8.36(m、1H)、8.26-8.24(m、1H)、7.54-7.43(m、2H)、7.29-7.21(m、3H)、7.11-7.09(m、2H)、6.88(s、1H)、5.98(s、2H)、4.05(s、3H)、2.64(s、3H)。
(2)1-ベンジル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
1-ベンジル-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物63(1-ベンジル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-ベンジル-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:59%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.14-8.12(m、1H)、7.52-7.50(m、2H)、7.45-7.30(m、4H)、7.15-7.13(m、2H)、5.73(s、2H)、2.57(s、3H)。
【0135】
実施例61:化合物64(3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2mmol、中間体8)とフェネチルブロミド(4mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物64(3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-フェネチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:20%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.21-8.19(m、1H)、7.66-7.61(m、2H)、7.52-7.48(m、1H)、7.34-7.30(m、2H)、7.25-7.21(m、3H)、4.72-4.68(m、2H)、3.30-3.27(m、2H)、2.55(s、3H)。
【0136】
実施例62:化合物65(1-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物66(2-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)1-(4-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと2-(4-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2mmol、中間体8)と4-フルオロフェネチルブロミド(4mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物である1-(4-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと2-(4-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)1-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび2-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物合成
1-(4-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾールと2-(4-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物65(1-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物66(2-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
1-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび2-(4-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物から化合物65と化合物66を分離した。
(化合物65)収得率:3%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.23-8.21(m、1H)、7.67-7.59(m、2H)、7.54-7.50(m、1H)、7.18-7.15(m、2H)、7.02-6.98(m、2H)、4.70-4.66(m、2H)、3.8-3.25(m、2H)、2.55(s、3H)。
(化合物66)収得率:2%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.15-8.13(m、1H)、8.06-8.04(m、1H)、7.70-7.66(m、1H)、7.49-7.45(m、1H)、7.04-6.94(m、4H)、4.30-4.27(m、2H)、3.22-3.19(m、2H)、2.22(s、3H)。
【0137】
実施例63:化合物67(3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2mmol、中間体8)と1-ブロモ-3-フェニルプロパン(4mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物67(3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(3-フェニルプロピル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:32%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.13-8.11(m、1H)、7.45-7.43(m、2H)、7.36-7.33(m、2H)、7.29-7.20(m、4H)、4.46-4.40(m、2H)、2.84-2.80(m、2H)、2.50(s、3H)、2.31-2.27(m、2H)。
【0138】
実施例64:化合物68(3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物69(3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)5-メトキシ-3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2mmol、中間体8)と4-メチルフェネチルブロミド(4mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物である5-メトキシ-3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物合成
5-メトキシ-3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾールと5-メトキシ-3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物68(3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)および化合物69(3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
3-メチル-1-(4-メチルフェネチル)-1H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールおよび3-メチル-2-(4-メチルフェネチル)-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの混合物を出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物から化合物68と化合物69を分離した。
(化合物68)収得率:10%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.21-8.19(m、1H)、7.63(s、2H)、7.52-7.50(m、1H)、7.11(s、4H)、4.69-4.65(m、2H)、3.26-3.22(m、2H)、2.56(s、2H)、2.31(s、3H)。
(化合物69)収得率:9%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.16-8.13(m、1H)、8.07-8.05(m、1H)、7.69-7.67(m、1H)、7.46-7.44(m、1H)、7.08-7.05(m、2H)、6.95-6.92(m、2H)、4.30-4.26(m、2H)、3.19-3.15(m、2H)、2.31(s、3H)、2.16(s、3H)。
【0139】
実施例65:化合物70(2-(2-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
(1)2-(2-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールの合成
5-メトキシ-3-メチル-1H-ベンゾ[g]インダゾール(2mmol、中間体8)と2-フルオロフェネチルブロミド(4mmol)を出発物質および反応物として使用して実施例20の(1)に説明された手続きによって表題の化合物を得、追加精製することなく、次の反応に使用した。
(2)2-(2-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールの合成
2-(2-フルオロフェネチル)-5-メトキシ-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾールを出発物質として使用して実施例1の(2)に説明された手続きによって表題の化合物の混合物を得、この混合物を追加精製することなく、次の反応に使用した。
(3)化合物70(2-(2-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-4,5-ジオン)の合成
2-(2-フルオロフェネチル)-3-メチル-2H-ベンゾ[g]インダゾール-5-オールを出発物質として使用して実施例1の(3)に説明された手続きによって表題の化合物を得た。
収得率:3%、黄色固体。
H NMR(300MHz、CDCl)δ:8.14-8.12(m、1H)、8.05-8.03(m、1H)、7.69-7.65(m、1H)、7.48-7.44(m、1H)、7.25-7.23(m、1H)、7.08-6.96(m、3H)、4.36-4.33(m、2H)、3.28-3.25(m、2H)、2.27(s、3H)。
【0140】
実験例
実験例1.インビトロ(in vitro)NQO1酵素活性試験
実施例で合成した化合物のNQO1酵素活性を測定するために、以下のように実験を進めた。
【0141】
本発明実施例の化合物をDMSOに溶解させて10mMストック溶液(stock solution)を作成した後、DMSOで250μMの濃度となるように希釈し、化合物試料溶液を準備した。実験群では、0.14%BSAが含有された50mM Tris-HCl(pH7.5)溶液900μLに1.54mMシトクロムC溶液50Μlを添加した酵素反応液に上記で準備した化合物試料溶液を入れた。陰性対照群(control)では、同じ酵素反応液に本発明化合物を添加しないDMSOを入れた。実験群および陰性対照群それぞれに対して100ng/mlのNQO1タンパク質20μLを入れた後、20mM NADH溶液10μLを添加して全体体積を1mLに調整した後、1mLキューベットを用いて550nmの波長で10分間吸光度の変化を観察した。シトクロムCが還元するに伴って吸光度が増加することを550nmで10分間観察し、反応速度を確認した。吸光度の値を求め、これから本発明化合物のNQO1に対する活性度を還元されるシトクロムCの量(nmol還元されたシトクロムC/min/μg NQO1タンパク質)で示した。
シトクロムCの吸光係数:21.1(μmol/mL)-1cm-1
BSA:ウシ血清アルブミン
Tris-HC:トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンヒドロクロリド(緩衝液)
使用装備=Cary 100 UV-Vis分光光度計
【0142】
その結果を下記表1~表8に示した。
【0143】
【表1】

【0144】
【表2】
【0145】
【表3】
【0146】
【表4】
【0147】
【表5】
【0148】
【表6】
【0149】
【表7】
【0150】
【表8】
【0151】
前記表1~表8から分かるように、本発明の化合物で処理(実験群)した場合、処理しない場合(陰性対照群)と比べて、還元されたシトクロムCの量が増加し、これより本発明の化合物がNQO1の基質として使用されてNQO1の酸化還元反応を活性化することを確認した。
【国際調査報告】