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特表2023-538266信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-09-07

(54)【発明の名称】信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器

(51)【国際特許分類】

H04L 27/26 20060101AFI20230831BHJP

H04W 24/10 20090101ALI20230831BHJP

H04W 72/23 20230101ALI20230831BHJP

H04W 16/28 20090101ALI20230831BHJP

H04B 17/24 20150101ALI20230831BHJP

H04B 17/309 20150101ALI20230831BHJP

H04B 7/06 20060101ALI20230831BHJP

H04B 7/08 20060101ALI20230831BHJP

【ＦＩ】

H04L27/26 114

H04W24/10

H04W72/23

H04W16/28

H04B17/24

H04B17/309

H04B7/06 960

H04B7/08 810

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023507746

(86)(22)【出願日】2021-08-03

(85)【翻訳文提出日】2023-02-03

(86)【国際出願番号】 CN2021110255

(87)【国際公開番号】W WO2022028404

(87)【国際公開日】2022-02-10

(31)【優先権主張番号】202010780216.X

(32)【優先日】2020-08-05

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】517372494

【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯＭＯＢＩＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１，ｖｉｖｏＲｏａｄ，Ｃｈａｎｇ’ａｎ，Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ５２３８６３，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110002871

【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所

(72)【発明者】

【氏名】李根

(72)【発明者】

【氏名】孫鵬

(72)【発明者】

【氏名】▲ウー▼ 華明

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067EE02

5K067EE10

5K067KK02

(57)【要約】

本出願は、信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器を開示し、通信分野に属する。前記方法は、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップを含み、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示ＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

通信機器によって実行される信号伝送方法であって、
目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップを含み、
前記目標伝送方式が、
前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである、信号伝送方法。

【請求項2】

前記目標参照信号が、配置される第１参照信号及び／又は第１測定を行うように配置される第２参照信号であり、前記目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルが、
目標参照信号シンボルと、
前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個のシンボルと、
連続する前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個（Ｎは正の整数）のシンボルと、
目標インターバルシンボルのうちの所定シンボルと、のうちの少なくとも１つを含み、
前記目標インターバルシンボルが、
連続する前記目標参照信号間のインターバルシンボルと、
疑似コロケーション仮定が異なる連続目標参照信号間のインターバルシンボルと、
疑似コロケーション仮定の反復目標参照信号間のインターバルシンボルと、のうちの少なくとも１つである、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記第１測定が、
ＳＳ－ＲＳＲＰの同周波測定と、
ＳＳ－ＳＩＮＲの同周波測定と、
ＲＳＲＱの同周波測定と、
Ｌ１－ＲＳＲＰ測定と、
無線リンクモニタリングと、
ビーム障害検出と、
候補ビーム検出と、のうちの少なくとも１つを含む、請求項２に記載の方法。

【請求項4】

異なる前記第１測定は異なる第２参照信号に対応する、請求項２又は３に記載の方法。

【請求項5】

目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ステップの前に、
ビーム切り替えを行う能力を報告するステップをさらに含み、前記ビーム切り替えの能力が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを指示するためのものである、請求項２又は３に記載の方法。

【請求項6】

ビーム切り替えの能力を報告する前記ステップは、
前記Ｎ値を報告するステップであって、前記Ｎ値が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約すること及び予約するシンボルの長さを指示するためのものであるステップと、
マルチパネルをサポートするか否かを報告するステップであって、前記のマルチパネルをサポートするか否かが、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを示すためのものであるステップと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項５に記載の方法。

【請求項7】

目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ステップの前に、
ネットワーク機器から送信される目標伝送行為指示を受信するステップをさらに含み、前記目標伝送行為指示が、前記目標伝送方式で、目標参照信号に関連する目標シンボル位置で信号伝送を行うか否かを指示するためのものである、請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。

【請求項8】

前記目標アップリンク伝送が、ＰＵＳＣＨ伝送、ＰＵＣＣＨ伝送、ＳＲＳ伝送及びＰＲＡＣＨ伝送のうちの１つ又は複数を含み、及び／又は、
前記目標ダウンリンク伝送が、ＰＤＣＣＨ伝送、ＰＤＳＣＨ伝送、ＰＴＲＳ伝送及びＣＳＩ－ＲＳ伝送のうちの１つ又は複数を含む、請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。

【請求項9】

前記ＣＳＩ－ＲＳが、
ＴＲＳ、ＣＳＩ及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む、請求項８に記載の方法。

【請求項10】

目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ステップは、
端末機器のサービングセルが所定条件を満たした場合に、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップを含み、
前記所定条件が、
前記サービングセルが所定周波数範囲内にあることと、
前記サービングセル又は前記サービングセルの活性化されたＢＷＰにおけるＳＣＳが所定ＳＣＳであることと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。

【請求項11】

目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うための伝送モジュールを備え、
前記目標伝送方式が、
前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである、信号伝送装置。

【請求項12】

【請求項13】

前記第１測定が、
ＳＳ－ＲＳＲＰの同周波測定と、
ＳＳ－ＳＩＮＲの同周波測定と、
ＲＳＲＱの同周波測定と、
Ｌ１－ＲＳＲＰ測定と、
無線リンクモニタリングと、
ビーム障害検出と、
候補ビーム検出と、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１２に記載の装置。

【請求項14】

異なる前記第１測定は異なる第２参照信号に対応する、請求項１２又は１３に記載の装置。

【請求項15】

伝送モジュールはさらに、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ことの前に、ビーム切り替えを行う能力を報告するために用いられ、前記ビーム切り替えの能力が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを指示するためのものである、請求項１２に記載の装置。

【請求項16】

ビーム切り替えの能力を報告する前記ことは、
前記Ｎ値を報告することであって、前記Ｎ値が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約すること及び予約するシンボルの長さを指示するためのものであることと、
マルチパネルをサポートするか否かを報告することであって、前記のマルチパネルをサポートするか否かが、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを示すためのものであることと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１５に記載の装置。

【請求項17】

伝送モジュールはさらに、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ことの前に、ネットワーク機器から送信される目標伝送行為指示を受信するために用いられ、前記目標伝送行為指示が、前記目標伝送方式で、目標参照信号に関連する目標シンボル位置で信号伝送を行うか否かを指示するためのものである、請求項１１に記載の装置。

【請求項18】

前記目標アップリンク伝送が、ＰＵＳＣＨ伝送、ＰＵＣＣＨ伝送、ＳＲＳ伝送及びＰＲＡＣＨ伝送のうちの１つ又は複数を含み、及び／又は、
前記目標ダウンリンク伝送が、ＰＤＣＣＨ伝送、ＰＤＳＣＨ伝送、ＰＴＲＳ伝送及びＣＳＩ－ＲＳ伝送のうちの１つ又は複数を含む、請求項１１に記載の装置。

【請求項19】

前記ＣＳＩ－ＲＳが、
ＴＲＳ、ＣＳＩ及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む、請求項１８に記載の装置。

【請求項20】

前記伝送モジュールは、
端末機器のサービングセルが所定条件を満たした場合に、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うために用いられ、
前記所定条件が、
前記サービングセルが所定周波数範囲内にあることと、
前記サービングセル又は前記サービングセルの活性化されたＢＷＰにおけるＳＣＳが所定ＳＣＳであることと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１１に記載の装置。

【請求項21】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項１から１０のいずれか１項に記載の信号伝送方法のステップが実現される、通信機器。

【請求項22】

プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項１から１０のいずれか１項に記載の信号伝送方法のステップが実現される、可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２０年８月５日に中国で出願した出願番号２０２０１０７８０２１６．Ｘ、発明の名称「信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用によって本出願に取り込まれる。
本出願の実施例は通信分野に関し、特に、信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。

【背景技術】

【0002】

送信側又は受信側について、ビーム切り替え（ＢｅａｍＳｗｉｔｃｈｉｎｇ）調整の時間は約１００ｎｓ（ナノ秒）前後であり、周波数範囲（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙｒａｎｇｅ，ＦＲ）１＆ＦＲ２では、最大のサブキャリア間隔（ＳｕｂｃａｒｒｉｅｒＳｐａｃｉｎｇ，ＳＣＳ）は２４０ＫＨｚであり、循環プレフィックス（Ｃｙｃｌｉｃｐｒｅｆｉｘ，ＣＰ）長は約２９２ｎｓであり、したがって、通常、ＣＰ長内でビーム切り替えを行うことが可能である。

【0003】

ニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ，ＮＲ）では、いくつかのシナリオにおいて、サブキャリア間隔が大きくなるため、ＣＰ長は１００ｎｓ未満となり、ビーム切り替えを行うには不十分となることがある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本出願の実施例は、ビーム切り替えに十分な時間を提供できる、信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0005】

第１側面において、通信機器によって実行される信号伝送方法であって、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップを含み、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである、信号伝送方法を提供する。

【0006】

第２側面において、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うための伝送モジュールを備え、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである、信号伝送装置を提供する。

【0007】

第３側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現される、通信機器を提供する。

【0008】

第４側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。

【0009】

第５側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品を提供する。

【0010】

第６側面において、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、第１側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。

【発明の効果】

【0011】

本出願の実施例に提供される信号伝送方法、端末機器及びネットワーク機器では、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行い、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。これによって、ビーム切り替えに十分な時間を提供することができる。

【0012】

本明細書で説明された図面は本出願をさらに理解させ、本出願の一部を構成するためのものであり、本出願の例示的実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定する意図がない。図面の説明を次に記載する。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。

【図2】本出願の一実施例に係る信号伝送方法の例示的手順図である。

【図3】本出願の別の実施例に係る信号伝送方法の例示的手順図である。

【図4a】本出願の別の実施例に係る信号伝送方法の例示的手順図である。

【図4b】本出願の一実施例に係る信号伝送方法の例示図である。

【図5】本出願の別の実施例に係る信号伝送方法の例示的手順図である。

【図6】本出願の別の実施例に係る信号伝送方法の例示的手順図である。

【図7】本出願の実施例に係る信号伝送装置の構造模式図である。

【図8】本出願の一実施例に係る通信機器の構造模式図である。

【図9】本出願の別の実施例に係るネットワーク機器の構造模式図である。

【図10】本出願の別の実施例に係る端末機器の構造模式図である。

【発明を実施するための形態】

【0014】

以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

【0015】

本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第１」、「第２」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも１つを意味し、符号の「／」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。

【0016】

指摘しておきたいのは、本出願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ，ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化型（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ，ＬＴＥ－Ａ）システムに限定されず、さらに、例えば符号分割多元接続（ＣｏｄｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＣＤＭＡ）、時分割多元接続（ＴｉｍｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＴＤＭＡ）、周波数分割多元接続（ＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多元接続（ＯｒｔｈｏｇｏｎａｌＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＯＦＤＭＡ）、シングルキャリア周波数分割多元接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒＦｒｅｑｕｅｎｃｙ－ＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＳＣ－ＦＤＭＡ）のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ，ＮＲ）システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてＮＲ用語が使用されるが、これらの技術はＮＲシステム以外にも適用可能であり、例えば第６世代（６^ｔｈＧｅｎｅｒａｔｉｏｎ，６Ｇ）通信システムにも適用可能である。

【0017】

図１は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末１１及びネットワーク側機器１２を含む。端末１１は端末機器又はユーザ端末（ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ，ＵＥ）と称されてもよく、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（ＴａｂｌｅｔＰｅｒｓｏｎａｌＣｏｍｐｕｔｅｒ）、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ（ＬａｐｔｏｐＣｏｍｐｕｔｅｒ）、携帯情報端末（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｔ，ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＵＭＰＣ）、モバイルインターネット機器（ＭｏｂｉｌｅＩｎｔｅｒｎｅｔＤｅｖｉｃｅ，ＭＩＤ）、ウェアラブル機器（ＷｅａｒａｂｌｅＤｅｖｉｃｅ）もしくは車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例において端末１１の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器１２は基地局又はコアネットワークであってもよい。基地局はノードＢ、進化型ノードＢ、アクセスポイント、トランシーバ基地局（ＢａｓｅＴｒａｎｓｃｅｉｖｅｒＳｔａｔｉｏｎ，ＢＴＳ）、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット（ＢａｓｉｃＳｅｒｖｉｃｅＳｅｔ，ＢＳＳ）、拡張サービスセット（ＥｘｔｅｎｄｅｄＳｅｒｖｉｃｅＳｅｔ，ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、ホームＢノード、ホーム進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、送受信ポイント（ＴｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇＲｅｃｅｉｖｉｎｇＰｏｉｎｔ，ＴＲＰ）又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にＮＲシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。

【0018】

以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例に提供される信号伝送方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。

【0019】

図２に示すように、本出願の一実施例は信号伝送方法２００を提供し、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器によって実行されてもよく、ネットワーク機器は、例えば、基地局であってもよい。換言すれば、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該方法は、
目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップＳ２０２を含む。

【0020】

目標伝送方式は配置されたものであるか又は予め定義されたものであってもよい。前記目標シンボルは、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。

【0021】

前記目標伝送方式は、以下の伝送方式のうちの少なくとも１つを含む。

【0022】

前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない。選択的に、前記通信機器がＵＥである場合に、ＵＥは、目標シンボルの位置で目標アップリンク信号の送信を行わない。前記通信機器がネットワーク機器である場合に、ネットワーク機器は、目標シンボルの位置で目標アップリンク信号の受信を行わない。前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない。選択的に、前記通信機器がＵＥである場合に、ＵＥは、目標シンボルの位置で目標ダウンリンク信号の受信を行わない。前記通信機器がネットワーク機器である場合に、ネットワーク機器は、目標シンボルの位置で目標ダウンリンク信号の送信を行わない。

【0023】

前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示（ＴｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＩｎｄｉｃａｔｏｒ，ＴＣＩ）状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない。
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない。

【0024】

本出願の実施例に提供される信号伝送方法では、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行い、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。これによって、目標シンボルを予約されたインターバルシンボルとして、ビーム切り替えに十分な切り替え時間を予約することができる。

【0025】

図３に示すように、本出願の一実施例は信号伝送方法３００を提供し、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器によって実行されてもよく、ネットワーク機器は、例えば、基地局であってもよい。換言すれば、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該方法は、下記のステップＳ３０２を含む。

【0026】

Ｓ３０２では、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行い、前記目標参照信号は、配置される第１ＲＳ及び／又は第１測定を行うように配置される第２ＲＳを含む。

【0027】

前記目標伝送方式は、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0028】

ステップＳ３０２は図２の実施例のステップＳ２０２と同様な説明が可能で、重複する部分について、ここでは詳細な説明を省略する。

【0029】

一実現形態において、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で目標アップリンク伝送の送信を行うことを期待しない。選択的に、一実現形態において、前記目標アップリンク伝送は、物理アップリンク共有チャネル（ＰｈｙｓｉｃａｌＵｐｌｉｎｋＳｈａｒｅｄＣｈａｎｎｅｌ，ＰＵＳＣＨ）伝送、物理アップリンク制御チャネル（ＰｈｙｓｉｃａｌＵｐｌｉｎｋＣｏｎｔｒｏｌＣｈａｎｎｅｌ，ＰＵＣＣＨ）伝送、サウンディング参照信号（ＳｏｕｎｄｉｎｇＲｅｆｅｒｅｎｃｅＳｉｇｎａｌ，ＳＲＳ）伝送、及び物理ランダムアクセスチャネル（ＰｈｙｓｉｃａｌＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＣｈａｎｎｅｌ，ＰＲＡＣＨ）伝送のうちの１つ又は複数を含む。

【0030】

選択的に、前記通信機器がＵＥである場合に、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で目標アップリンク伝送の送信を行わない。前記通信機器がネットワーク機器である場合に、ネットワーク機器は、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で目標アップリンク伝送の受信を行わない。これによって、伝送機会に対するＵＥとネットワーク機器との理解が一致になる。

【0031】

一実現形態において、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボルにおいて目標ダウンリンク伝送の受信を行うことを期待しない。前記目標ダウンリンク伝送は、物理ダウンリンク制御チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌｄｏｗｎｌｉｎｋｃｏｎｔｒｏｌｃｈａｎｎｅｌ，ＰＤＣＣＨ）伝送、物理ダウンリンク共有チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌｄｏｗｎｌｉｎｋｓｈａｒｅｄｃｈａｎｎｅｌ，ＰＤＳＣＨ）伝送、位相トラッキング参照信号（Ｐｈａｓｅ－ｔｒａｃｋｉｎｇｒｅｆｅｒｅｎｃｅｓｉｇｎａｌ，ＰＴＲＳ）伝送、及びＣＳＩ－ＲＳ伝送のうちの１つ又は複数を含む。一実現形態において、前記ＣＳＩ－ＲＳは、トラッキング参照信号（ｔｒａｃｋｉｎｇｒｅｆｅｒｅｎｃｅｓｉｇｎａｌ，ＴＲＳ）、チャネル状態情報（ＣｈａｎｎｅｌＳｔａｔｅＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ，ＣＳＩ）、及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む。

【0032】

選択的に、前記通信機器がＵＥである場合に、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で、目標ダウンリンク伝送の受信を行わない。前記通信機器がネットワーク機器である場合に、ネットワーク機器は、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で、目標ダウンリンク伝送の送信を行わない。

【0033】

一実現形態において、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボルにおいて、第１ＲＳ又は第２ＲＳのＴＣＩｓｔａｔｅとは異なる目標アップリンク伝送を行うことを期待しない。選択的に、一実現形態において、前記目標アップリンク伝送は、ＰＵＳＣＨ伝送、ＰＵＣＣＨ伝送、ＳＲＳ伝送、及びＰＲＡＣＨ伝送のうちの１つ又は複数を含む。

【0034】

選択的に、前記通信機器がＵＥである場合に、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で、第１ＲＳ又は第２ＲＳのＴＣＩｓｔａｔｅとは異なる目標アップリンク伝送の送信を行わない。前記通信機器がネットワーク機器である場合に、ネットワーク機器は、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で、第１ＲＳ又は第２ＲＳのＴＣＩｓｔａｔｅとは異なる目標アップリンク伝送の受信を行わない。

【0035】

一実現形態において、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボルにおいて、第１ＲＳ又は第２ＲＳのＴＣＩｓｔａｔｅとは異なる目標ダウンリンク伝送の受信を行うことを期待しない。前記目標ダウンリンク伝送は、ＰＤＣＣＨ伝送、ＰＤＳＣＨ伝送、ＰＴＲＳ伝送及びＣＳＩ－ＲＳ伝送のうちの１つ又は複数を含む。一実現形態において、前記ＣＳＩ－ＲＳは、ＴＲＳ、ＣＳＩ及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む。

【0036】

選択的に、前記通信機器がＵＥである場合に、ＵＥは、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で、第１ＲＳ又は第２ＲＳのＴＣＩｓｔａｔｅとは異なる目標ダウンリンク伝送の受信を行わない。前記通信機器がネットワーク機器である場合に、ネットワーク機器は、第１ＲＳ又は第２ＲＳに関連する目標シンボル位置で、第１ＲＳ又は第２ＲＳのＴＣＩｓｔａｔｅとは異なる目標ダウンリンク伝送の送信を行わない。

【0037】

一実現形態において、前記目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルは、目標参照信号シンボルと、前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個（Ｎは正の整数）のシンボルと、連続する前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個（Ｎは正の整数）のシンボルと、目標インターバルシンボルのうちの所定シンボルと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0038】

目標参照信号シンボルは、即ち、配置される第１ＲＳのシンボル及び／又は第１測定を行うように配置される第２ＲＳのシンボルである。

【0039】

前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個（Ｎは正の整数）のシンボルは、例えば、配置される第１ＲＳシンボルの前の３個のシンボル等である。前記Ｎ値は予め定義されたものであってもよいし、又は配置されたものであってもよい。

【0040】

連続する前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個（Ｎは正の整数）のシンボルについて、例えば、目標参照信号シンボルは同期信号ブロック（ＳｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎＳｉｇｎａｌａｎｄＰＢＣＨｂｌｏｃｋ，ＳＳＢ）又はＣＳＩ－ＲＳであってもよく、前記目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルは、連続するＳＳＢ又はＣＳＩ－ＲＳの前又は後ろのＮ個のシンボルであってもよい。前記Ｎ値は予め定義されたものであってもよいし、又は配置されたものであってもよい。

【0041】

目標インターバルシンボルのうちの所定シンボルについて、前記目標インターバルシンボルは、連続する前記目標参照信号間のインターバルシンボルと、疑似コロケーション（Ｑｕａｓｉｃｏ－ｌｏｃａｔｉｏｎ，ＱＣＬ）仮定が異なる連続目標参照信号間のインターバルシンボルと、疑似コロケーション仮定の反復目標参照信号間のインターバルシンボルと、のうちの少なくとも１つである。

【0042】

連続する前記目標参照信号間のインターバルシンボルは、例えば、連続するＳＳＢインデックスに対応するＳＳＢ間のインターバルシンボルである。ＳＳＢは、実際に送信されるＳＳＢとして指示されてもよい。

【0043】

疑似コロケーション（Ｑｕａｓｉｃｏ－ｌｏｃａｔｉｏｎ，ＱＣＬ）仮定が異なる連続目標参照信号間のインターバルシンボルは、例えば、ＱＣＬ仮定が異なるＣＳＩ－ＲＳ間のインターバルシンボルである。

【0044】

所定シンボルは、インターバルシンボルの全部又は一部のシンボルであってもよく、該所定シンボルは予め定義されたものであってもよいし、又は配置されたものであってもよい。

【0045】

一実現形態において、前記第１測定は、ＳＳ参照信号受信電力（ＳｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎＳｉｇｎａｌｂａｓｅｄＲｅｆｅｒｅｎｃｅＳｉｇｎａｌＲｅｃｅｉｖｅｄＰｏｗｅｒ，ＳＳ－ＲＳＲＰ）の同周波測定と、ＳＳ信号対干渉及び雑音比（ＳＳｓｉｇｎａｌ－ｔｏ－ｎｏｉｓｅａｎｄｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅｒａｔｉｏ，ＳＳ－ＳＩＮＲ）の同周波測定と、参照信号受信品質（ＲｅｆｅｒｅｎｃｅＳｉｇｎａｌＲｅｃｅｉｖｅｄＱｕａｌｉｔｙ，ＲＳＲＱ）の同周波測定と、Ｌ１参照信号受信電力（Ｌａｙｅｒ１ｒｅｆｅｒｅｎｃｅｓｉｇｎａｌｒｅｃｅｉｖｅｄｐｏｗｅｒ，Ｌ１－ＲＳＲＰ）測定と、無線リンクモニタリングと、ビーム障害検出と、候補ビーム検出と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0046】

一実現形態において、前記目標ＲＳは、同期信号ブロック（ＳｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎＳｉｇｎａｌａｎｄＰＢＣＨｂｌｏｃｋ，ＳＳＢ）及び／又はＣＳＩ参照信号（ＣＳＩＲｅｆｅｒｅｎｃｅＳｉｇｎａｌ，ＣＳＩ－ＲＳ）を含む。

【0047】

一実現形態において、異なる前記第１測定は異なる第２ＲＳに対応してもよい。

【0048】

本出願の実施例に提供される信号伝送方法では、目標ＲＳに関連する目標シンボル位置で、目標アップリンク伝送を行わないか又は目標ダウンリンク伝送を行わず、あるいは、前記目標ＲＳのＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送又は目標ダウンリンク伝送を行わない。これによって、ビーム切り替えに十分な切り替え時間を予約することができる。

【0049】

図４ａに示すように、本出願の一実施例は信号伝送方法４００を提供し、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器によって実行されてもよく、ネットワーク機器は、例えば、基地局であってもよい。換言すれば、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該方法は、
前記端末機器のサービングセルが所定条件を満たした場合に、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップＳ４０２を含む。

【0050】

前記所定条件は、前記サービングセルが所定周波数範囲内にあることと、前記サービングセル又は前記サービングセルの活性化されたＢＷＰにおけるＳＣＳが所定ＳＣＳであることと、のうちの少なくとも１つを含む。例えば、所定周波数範囲は５２．６ＧＨｚより大きくしてもよく、所定ＳＣＳは９６０ＫＨｚとしてもよい。

【0051】

高周波数帯域（例えば、＞５２．６ＧＨｚ）で動作するニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ，ＮＲ）では、サブキャリア間隔が大きくなるため（例えば９６０ＫＨｚとなる）、ＣＰ長はわずか７３ｎｓとなり、ビーム切り替えを行うのに不十分となる。この場合、図２又は図３の実施例に記載の目標伝送方式で、目標ＲＳに関連する目標シンボル位置で信号伝送を行い、目標ＲＳに関連する目標シンボル位置で、目標アップリンク伝送を行わないか又は目標ダウンリンク伝送を行わず、あるいは、前記目標ＲＳのＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送又は目標ダウンリンク伝送を行わない。これによって、前記端末機器のサービングセルが高周波数帯域で動作している時に、目標シンボルを予約されたインターバルシンボルとして、ビーム切り替えに十分な切り替え時間を予約することができる。

【0052】

以下において、いくつかの例を挙げて説明する。

【0053】

例１
動作周波数が５２．６－７１ＧＨｚ、及び／又は動作キャリヤもしくはＢＷＰにおけるＳＳＢＳＣＳが４８０Ｋ、９６０Ｋ又はそれ以上である時に、ＳＳＢモードが図４ｂに従って調整され、全てのＳＳＢの送信が指示されたと仮定すると、ＳＳＢ１＆ＳＳＢ２間のシンボル７及びＳＳＢ３＆ＳＳＢ４間のシンボル６において、アップリンク送信及び／又はダウンリンク受信を行うことができない。

【0054】

選択的に、ＵＥは、実際に送信されるＳＳＢの前／後ろの１個のシンボルにおいて、該ＳＳＢとＴＣＩｓｔａｔｅが異なるＰＤＣＣＨ、ＰＤＳＣＨ又はＣＳＩ－ＲＳ等を受信することを期待しない。

【0055】

選択的に、上記目標伝送方式は、基地局能力又はＵＥ能力に応じてシステム情報又は無線リソース制御（ＲａｄｉｏＲｅｓｏｕｒｃｅＣｏｎｔｒｏｌ，ＲＲＣ）の配置を行うことができる。

【0056】

例２
動作周波数が５２．６－７１ＧＨｚ、及び／又は動作キャリヤもしくはＢＷＰにおけるＳＳＢＳＣＳが４８０Ｋ、９６０Ｋ又はそれ以上である時に、Ｌ１－ＲＳＲＰ測定、又は無線リンクモニタリング、又はビーム障害検出、又は候補ビーム検出のためのＲＳがＣＳＩ－ＲＳであり、且つ現在のＰＤＣＣＨ又はＰＤＳＣＨのＴＣＩｓｔａｔｅｓとＱＣＬの関係を満たし、且つ反復伝送されない場合、上記目標伝送方式で、目標参照信号に関連する目標シンボル位置で信号伝送を行うことをしない。

【0057】

逆に、ＵＥは、測定待ちのＳＳＢ又はＣＳＩ－ＲＳシンボル及び配置されるＱＣＬが異なるＳＳＢ間又はＣＳＩ－ＲＳ間のシンボルにおいて、ＰＵＣＣＨ、ＰＵＳＣＨ又はＳＲＳの送信及びＰＤＣＣＨ、ＰＤＳＣＨ、ＴＲＳ、ＣＳＩ－ＲＳｆｏｒＣＱＩ又はＣＳＩ－ＲＳｆｏｒｔｒａｃｋｉｎｇの受信を行うことを期待しない。

【0058】

ａ）ＵＥが、システム情報の更新を通知するページング（ｐａｇｉｎｇ）情報を受信したこと、
ｂ）ＵＥが通知を受信したＴｙｐｅ２ＣＳＳのＰＤＣＣＨ及びＴｙｐｅ０ＰＤＣＣＨが２個のｓｌｏｔよりも大きいこと、という条件が満たされた場合、
ＳＳＢ－制御リソースセット（ｃｏｒｅｓｅｔ）多重化がｐａｔｔｅｒｎ３を使用した時に、ＵＥは、測定待ちのＳＳＢシンボルにおいて、タイプ０（Ｔｙｐｅ０）共通サーチスペース（ＣｏｍｍｏｎＳｅａｒｃｈＳｐａｃｅ，ＣＳＳ）ＰＤＣＣＨの受信及び対応してスケジューリングされるＰＤＳＣＨ受信を行うことを期待する。
ＳＳＢ－ｃｏｒｅｓｅｔ多重化がｐａｔｔｅｒｎ２を使用した時に、ＵＥは、測定待ちのＳＳＢシンボルにおいて、Ｔｙｐｅ０ＣＳＳＰＤＣＣＨによってスケジューリングされるＰＤＳＣＨ受信を行うことを期待する。

【0059】

図５に示すように、本出願の一実施例は信号伝送方法５００を提供し、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器によって実行されてもよく、ネットワーク機器は、例えば、基地局であってもよい。換言すれば、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該方法は、下記のステップＳ５０１とステップＳ５０２を含む。

【0060】

Ｓ５０１では、ビーム切り替えを行う能力を報告する。

【0061】

前記ビーム切り替えの能力は、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを指示するためのものであり、換言すれば、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うか否かを指示するためのものである。

【0062】

一実現形態において、ビーム切り替えの能力を報告する前記ステップは、以下の少なくとも１つのステップを含む。

【0063】

前記Ｎ値を報告し、前記Ｎ値が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約すること及び予約するシンボルの長さを指示するためのものである。基地局は報告された能力に基づいて対応する配置を行うことができる。

【0064】

マルチパネルをサポートするか否かを報告し、前記のマルチパネルをサポートするか否かが、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを示すためのものである。基地局は、端末が報告したマルチパネルをサポートするか否かの能力に基づいて、端末スケジューリングの行為を暗示的に決定又は配置する。

【0065】

Ｓ５０２では、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行う。

【0066】

前記目標伝送方式は、
前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示（ＴｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＩｎｄｉｃａｔｏｒ，ＴＣＩ）状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0067】

ステップＳ５０２は、図２の実施例のステップＳ２０２、図３の実施例のステップＳ３０２又は図４の実施例のステップＳ４０２と同様な説明が可能で、同様な効果を実現することができる。重複する部分について、ここでは詳細な説明を省略する。

【0068】

図６に示すように、本出願の一実施例は信号伝送方法６００を提供し、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器によって実行されてもよく、ネットワーク機器は、例えば、基地局であってもよい。換言すれば、該方法は端末機器及び／又はネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該方法は以下のステップＳ６０１とステップＳ６０２を含む。

【0069】

Ｓ６０１では、ネットワーク機器から送信される目標伝送行為指示を受信する。

【0070】

前記目標伝送行為指示は、前記目標伝送方式で、目標ＲＳに関連する目標シンボル位置で信号伝送を行うか否かを指示するためのものである。

【0071】

ネットワーク機器から送信される目標伝送行為指示を受信した場合に、以下のステップＳ６０２を実行し、そうでなければ、以下のステップＳ６０２を実行しなくてもよい。

【0072】

一実現形態において、ステップＳ６０１の前に、ＵＥがビーム切り替えを行う能力を報告するステップをさらに含み、具体的なステップは図５の実施例のステップＳ５０１に類似し、ここでは詳細な説明を省略する。ネットワーク機器は、ＵＥのビーム切り替え能力に基づいて、このステップＳ６０１において目標伝送行為指示を送信する。

【0073】

Ｓ６０２では、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行う。

【0074】

前記目標伝送方式は、
前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示ＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0075】

このステップＳ６０２は、図２の実施例のステップＳ２０２、図３の実施例のステップＳ３０２、図４の実施例のステップＳ４０２、図５の実施例のステップＳ５０２と同様な説明が可能で、重複する部分について、ここでは詳細な説明を省略する。

【0076】

説明すべきことは、本出願の実施例に提供される信号伝送方法の実行主体が、信号伝送装置であってもよいし、又は該装置内の、上記方法を実行してロードするための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、信号伝送装置が信号伝送方法を実行してロードすることを例として、本出願の実施例に提供される信号伝送方法を説明する。

【0077】

図７は本出願の実施例に係る信号伝送装置の構造模式図である。図７に示すように、信号伝送装置７００は伝送モジュール７１０を備える。

【0078】

伝送モジュール７１０は、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うために用いられ、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示ＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。

【0079】

一実現形態において、前記目標参照信号は、配置される第１参照信号及び／又は第１測定を行うように配置される第２参照信号であり、前記目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルは、目標参照信号シンボルと、前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個のシンボルと、連続する前記目標参照信号シンボルの前又は後ろのＮ個（Ｎは正の整数）のシンボルと、目標インターバルシンボルのうちの所定シンボルと、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標インターバルシンボルは、連続する前記目標参照信号間のインターバルシンボルと、疑似コロケーション仮定が異なる連続目標参照信号間のインターバルシンボルと、疑似コロケーション仮定の反復目標参照信号間のインターバルシンボルと、のうちの少なくとも１つである。

【0080】

一実現形態において、前記第１測定は、ＳＳ－ＲＳＲＰの同周波測定と、ＳＳ－ＳＩＮＲの同周波測定と、ＲＳＲＱの同周波測定と、Ｌ１－ＲＳＲＰ測定と、無線リンクモニタリングと、ビーム障害検出と、候補ビーム検出と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0081】

一実現形態において、異なる前記第１測定は異なる第２参照信号に対応する。

【0082】

一実現形態において、伝送モジュール７１０はさらに、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ことの前に、ビーム切り替えを行う能力を報告するために用いられ、前記ビーム切り替えの能力が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを指示するためのものである。

【0083】

一実現形態において、ビーム切り替えの能力を報告する前記ことは、前記Ｎ値を報告することであって、前記Ｎ値が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約すること及び予約するシンボルの長さを指示するためのものであることと、マルチパネルをサポートするか否かを報告することであって、前記のマルチパネルをサポートするか否かが、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを示すためのものであることと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0084】

一実現形態において、伝送モジュール７１０はさらに、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ことの前に、ネットワーク機器から送信される目標伝送行為指示を受信するために用いられ、前記目標伝送行為指示が、前記目標伝送方式で、目標参照信号に関連する目標シンボル位置で信号伝送を行うか否かを指示するためのものである。

【0085】

一実現形態において、前記目標アップリンク伝送は、ＰＵＳＣＨ伝送、ＰＵＣＣＨ伝送、ＳＲＳ伝送及びＰＲＡＣＨ伝送のうちの１つ又は複数を含み、及び／又は、前記目標ダウンリンク伝送は、ＰＤＣＣＨ伝送、ＰＤＳＣＨ伝送、ＰＴＲＳ伝送及びＣＳＩ－ＲＳ伝送のうちの１つ又は複数を含む。

【0086】

一実現形態において、前記ＣＳＩ－ＲＳは、ＴＲＳ、ＣＳＩ及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む。

【0087】

一実現形態において、伝送モジュール７１０は、前記端末機器のサービングセルが所定条件を満たした場合に、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うために用いられ、前記所定条件が、前記サービングセルが所定周波数範囲内にあることと、前記サービングセル又は前記サービングセルの活性化されたＢＷＰにおけるＳＣＳが所定ＳＣＳであることと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0088】

本出願の実施例における信号伝送装置は装置であってもよく、端末内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の電子機器であっても、又は非携帯型の電子機器であってもよい。例示的に、携帯型の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＵＭＰＣ）、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント（ｐｅｒｓｏｎａｌｄｉｇｉｔａｌａｓｓｉｓｔａｎｔ，ＰＤＡ）等であってもよく、非携帯型の電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ（ＮｅｔｗｏｒｋＡｔｔａｃｈｅｄＳｔｏｒａｇｅ，ＮＡＳ）、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＰＣ）、テレビジョン（ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ，ＴＶ）、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。

【0089】

本出願の実施例における信号伝送装置はオペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド（登録商標）（Ａｎｄｒｏｉｄ）オペレーティングシステムであってもよく、ＩＯＳオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。

【0090】

本出願の実施例に係る装置７００は本出願の実施例の方法２００～６００に対応する手順を参照すればよく、該装置７００内の各ユニット／モジュール及び上記した他の操作及び／又は機能は、それぞれ方法２００～６００における対応する手順を実現するためのものであり、同様又は同等の技術効果を達成することができる。簡潔のために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0091】

選択的に、図８に示すように、本出願の実施例は通信機器８００をさらに提供する。該通信機器８００は、プロセッサ８０１と、メモリ８０２と、メモリ８０２に記憶され、前記プロセッサ８０１によって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、例えば、該通信機器８００は端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ８０１によって実行されると、上記信号伝送方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器８００はネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ８０１によって実行されると、上記信号伝送方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0092】

具体的に、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。図９に示すように、該ネットワーク機器９００はアンテナ９０１、高周波装置９０２及びベースバンド装置９０３を備える。アンテナ９０１は高周波装置９０２に接続される。アップリンク方向において、高周波装置９０２は、アンテナ９０１を介して情報を受信して、受信した情報をベースバンド装置９０３に送信して処理する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置９０３は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置９０２に送信し、高周波装置９０２は、受信した情報を処理してからアンテナ９０１を介して送信する。

【0093】

上記帯域処理装置は、ベースバンド装置９０３内に位置してもよい。以上の実施例においてネットワーク側機器によって実行される方法はベースバンド装置９０３において実現することができ、該ベースバンド装置９０３はプロセッサ９０４及びメモリ９０５を備える。

【0094】

図９に示すように、ベースバンド装置９０３は、例えば、少なくとも１つのベースバンドボードを含んでもよく、該ベースバンドボードに複数のチップが設置され、そのうちの１つのチップは、例えば、メモリ９０５に接続され、メモリ９０５内のプログラムを呼び出して以上の方法実施例に示したネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ９０４である。

【0095】

該ベースバンド装置９０３は、高周波装置９０２と情報を交換するためのネットワークインタフェース９０６をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース（ｃｏｍｍｏｎｐｕｂｌｉｃｒａｄｉｏｉｎｔｅｒｆａｃｅ，ＣＰＲＩ）である。

【0096】

具体的に、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ９０５に記憶され、プロセッサ９０４によって実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ９０４は、メモリ９０５内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うステップを実行し、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示ＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、
前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。

【0097】

【0098】

【0099】

一実現形態において、異なる前記第１測定は異なる第２参照信号に対応する。

【0100】

一実現形態において、プロセッサは、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ステップの前に、さらに、ビーム切り替えを行う能力を報告するステップを実行し、前記ビーム切り替えの能力が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを指示するためのものである。

【0101】

一実現形態において、ビーム切り替えの能力を報告する前記ステップは、前記Ｎ値を報告するステップであって、前記Ｎ値が、ビーム切り替えのためにシンボルを予約すること及び予約するシンボルの長さを指示するためのものであるステップと、マルチパネルをサポートするか否かを報告するステップであって、前記のマルチパネルをサポートするか否かが、ビーム切り替えのためにシンボルを予約するか否かを示すためのものであるステップと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0102】

一実現形態において、プロセッサは、目標シンボルの位置で信号伝送を行う前記ステップの前に、さらに、ネットワーク機器から送信される目標伝送行為指示を受信するステップを実行し、前記目標伝送行為指示が、前記目標伝送方式で、目標参照信号に関連する目標シンボル位置で信号伝送を行うか否かを指示するためのものである。

【0103】

【0104】

一実現形態において、前記ＣＳＩ－ＲＳは、ＴＲＳ、ＣＳＩ及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む。

【0105】

一実現形態において、プロセッサは、前記端末機器のサービングセルが所定条件を満たした場合に、目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行い、前記所定条件が、前記サービングセルが所定周波数範囲内にあることと、前記サービングセル又は前記サービングセルの活性化されたＢＷＰにおけるＳＣＳが所定ＳＣＳであることと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0106】

具体的には、図２～５の実施例に記載の方法を実行して、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0107】

図１０は本出願の実施例を実現する端末機器のハードウェア構造模式図である。

【0108】

該端末機器１０００は、高周波ユニット１００１、ネットワークモジュール１００２、オーディオ出力ユニット１００３、入力ユニット１００４、センサ１００５、表示ユニット１００６、ユーザ入力ユニット１００７、インタフェースユニット１００８、メモリ１００９、及びプロセッサ１０１０等の部材を含むが、それらに限定されない。

【0109】

当業者であれば、端末機器１０００は各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ１０１０に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。図１０に示す端末構造は端末機器を限定するものではなく、端末機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0110】

本出願の実施例において、入力ユニット１００４は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット（ＧｒａｐｈｉｃｓＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇＵｎｉｔ，ＧＰＵ）１００４１、及びマイクロホン１００４２を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット１００６は表示パネル１００６１を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル１００６１を配置することができる。ユーザ入力ユニット１００７はタッチパネル１００７１及び他の入力機器１００７２を含む。タッチパネル１００７１はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル１００７１は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの２つの部分を含んでもよい。他の入力機器１００７２は、物理キーボード、機能ボタン（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。

【0111】

本出願の実施例において、高周波ユニット１００１はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ１０１０で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット１００１は、アンテナ、少なくとも１つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。

【0112】

メモリ１００９は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ１００９は、オペレーティングシステム、少なくとも１つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド（例えば、音声再生機能、画像再生機能等）等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ１００９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよい。非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ，ＲＯＭ）、プログラマブル読み取り専用メモリ（ＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ，ＰＲＯＭ）、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ（ＥｒａｓａｂｌｅＰＲＯＭ，ＥＰＲＯＭ）、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ（ＥｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙＥＰＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ）又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも１つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非揮発性ソリッドステート記憶装置である。

【0113】

プロセッサ１０１０は、１つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ１０１０に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ１０１０に統合されなくてもよいことが理解可能である。

【0114】

プロセッサ１０１０は、
目標伝送方式で、目標シンボルの位置で信号伝送を行うために用いられ、前記目標伝送方式が、前記目標シンボルの位置で、目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号の伝送配置指示ＴＣＩ状態とは異なる目標アップリンク伝送を行わない伝送方式と、前記目標シンボルの位置で、目標参照信号のＴＣＩ状態とは異なる目標ダウンリンク伝送を行わない伝送方式と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標シンボルが、目標参照信号のビーム切り替えのためのシンボルである。

【0115】

【0116】

【0117】

一実現形態において、異なる前記第１測定は異なる第２参照信号に対応する。

【0118】

【0119】

【0120】

【0121】

【0122】

一実現形態において、前記ＣＳＩ－ＲＳは、ＴＲＳ、ＣＳＩ及びトラッキングＣＳＩというタイプのうちの少なくとも１つを含む。

【0123】

【0124】

本出願の実施例に係る端末機器１０００は本出願の実施例の方法２００～６００に対応する手順を参照すればよく、該端末機器１０００内の各ユニット／モジュール及び上記した他の操作及び／又は機能は、それぞれ方法２００～６００における対応する手順を実現するためのものであり、同様又は同等の技術効果を達成することができる。簡潔のために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0125】

本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記信号伝送方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0126】

前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ，ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ，ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。

【0127】

本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、上記信号伝送方法実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0128】

本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。

【0129】

本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。該コンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現される。

【0130】

説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「１つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。

【0131】

以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。

【0132】

以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

【図1】