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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】冷凍漏洩検出
(51)【国際特許分類】
   F25B 49/02 20060101AFI20230831BHJP
   F25B 1/00 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
F25B49/02 520M
F25B1/00 341U
F25B1/00 341P
F25B1/00 341B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507901
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2023-04-05
(86)【国際出願番号】 US2021044959
(87)【国際公開番号】W WO2022032108
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】16/988,269
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511158339
【氏名又は名称】コープランド エルピー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バトラー,ブライアン・アール
(57)【要約】
建物の冷凍システムは、建物内の冷凍システムの外部に存在する当該冷凍システムの冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、所定期間の間圧縮機を連続的にオフに維持するよう構成される圧縮機モジュールと、上記判断に応答して、ファンを少なくとも所定期間の間継続的にオンに維持するよう構成されるファンモジュールとを備え、圧縮機モジュールは、さらに、冷凍システムのリセットを示す入力を受信することなく、圧縮機が所定期間の間オフであり、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第2の所定量未満となった後、圧縮機を選択的にオンにするよう構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の冷凍システムであって、
建物内の冷凍システムの外部に存在する前記冷凍システムの冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、少なくとも所定期間の間前記冷凍システムの圧縮機を連続的にオフに維持するよう構成される圧縮機モジュールと、
前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が前記第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、ファンを少なくとも前記所定期間の間継続的にオンに維持するよう構成されるファンモジュールとを備え、
前記ファンは、前記ファンがオンのときに、前記冷凍システムの蒸発器を横切るように空気を移動させ、
前記圧縮機モジュールは、さらに、前記冷凍システムのリセットを示す入力を受信することなく、前記圧縮機が前記所定期間の間オフであり、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第2の所定量未満となった後、前記圧縮機を選択的にオンにするよう構成される、建物の冷凍システム。
【請求項2】
前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量を測定するよう構成されるセンサをさらに備える、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項3】
前記センサは、前記蒸発器に隣接して配置される、請求項2に記載の冷凍システム。
【請求項4】
前記第2の所定量は前記第1の所定量未満である、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項5】
前記冷媒は、A2LのASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)分類を有する、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項6】
前記圧縮機モジュールは、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が前記第1の所定量よりも大きいという事象の数が所定の事象数よりも大きい場合に、前記冷凍システムの前記リセットを示す前記入力が受信されるまで、前記圧縮機をオフに維持するよう構成される、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項7】
前記所定の事象数は、1より大きい整数である、請求項6に記載の冷凍システム。
【請求項8】
前記圧縮機モジュールは、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が第3の所定量を超えたときに、前記冷凍システムの前記リセットを示す前記入力が受信されるまで、前記圧縮機をオフに維持するよう構成される、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項9】
前記第3の所定量は前記第2の所定量よりも大きい、請求項8に記載の冷凍システム。
【請求項10】
前記第3の所定量は、前記冷媒の可燃性下限(LFL)の少なくとも20パーセントである、請求項8に記載の冷凍システム。
【請求項11】
前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が前記第1の所定量より大きいとの判断に応答して、少なくとも前記所定期間の間1つ以上の点火装置が点火するのを防止するよう構成されるロックアウトモジュールをさらに備える、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項12】
方法であって、
建物内の冷凍システムの外部に存在する前記冷凍システムの冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、少なくとも所定期間の間前記冷凍システムの圧縮機を連続的にオフに維持することと、
前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が前記第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、ファンを少なくとも前記所定期間の間継続的にオンに維持することとを含み、
前記ファンは、前記ファンがオンのときに、前記冷凍システムの蒸発器を横切るように空気を移動させ、前記方法はさらに、
前記冷凍システムのリセットを示す入力を受信することなく、前記圧縮機が前記所定期間の間オフであり、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第2の所定量未満となった後、前記圧縮機を選択的にオンにすることを含む、方法。
【請求項13】
センサを使用して、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量を測定することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記センサは、前記蒸発器に隣接して配置される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の所定量は前記第1の所定量未満である、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記圧縮機をオフに維持することは、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が前記第1の所定量よりも大きいという事象の数が所定の事象数よりも大きい場合に、前記冷凍システムの前記リセットを示す前記入力が受信されるまで、前記圧縮機をオフに維持することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記圧縮機をオフに維持することは、前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が第3の所定量を超えたときに、前記冷凍システムの前記リセットを示す前記入力が受信されるまで、前記圧縮機をオフに維持することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第3の所定量は前記第2の所定量よりも大きい、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第3の所定量は、前記冷媒の可燃性下限(LFL)の少なくとも20パーセントである、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記建物内の前記冷凍システムの外部に存在する前記冷媒の前記量が前記第1の所定量より大きいとの判断に応答して、少なくとも前記所定期間の間1つ以上の点火装置が点火するのを防止することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2020年8月7日に提出された米国特許出願第16/988,269号に対する優先権を主張する。上記出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
本開示は、暖房換気および空調(HVAC)ならびに他のタイプの冷凍システムに関し、より詳細には、HVACまたは冷凍システムのための冷凍漏洩検出および軽減システムならびに方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
このセクションは、必ずしも先行技術ではない、本開示に関連する背景情報を提供する。
【0004】
冷凍および空調用途は、それらが使用する冷媒の地球温暖化係数を低減するために、規制圧力が増加している。より低い地球温暖化係数の冷媒を使用するために、冷媒の可燃性が増大する場合がある。
【0005】
低い地球温暖化係数の選択肢と考えられるいくつかの冷媒が開発されており、それらはA2LとしてASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers))分類を有し、穏やかに可燃性であることを意味する。UL(Underwriters Laboratory)60335-2-40規格および同様の規格は、A2L冷媒について所定の(M1)レベルを指定し、所定のレベルを下回るA2L冷媒充填レベルは漏洩検出および軽減を必要としないことを示す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
このセクションは、本開示の概要を与えるものであり、その全範囲またはその特徴のすべての包括的な開示ではない。
【0007】
A2L冷媒を使用するHVACシステムは、漏洩検出および軽減能力を有することが要求され得る。制御システムを用いて、建物の居住者に最大量の快適さを提供しながら、HVACシステムの適切な動作を保証し、煩わしい問題を回避してもよい。
【0008】
A2L(軽度可燃性)冷媒は、冷凍およびHVACシステム用の冷媒として使用されてもよい。可燃性に起因して、A2L冷媒を使用するシステムは、生じ得るどのような漏洩も軽減するよう求められる場合がある。これは、エアハンドラ内の室内ファンを運転して、漏洩した冷媒を分散させ、建物内の濃度を低減することによって、行ってもよい。システムは、軽減事象後に自動的にリセットされてもよい。
【0009】
本出願は、システムを(例えば、建物の所有者によって)手動でリセットして、システムを、全容量よりは少ないが、いくらかの冷却が利用可能である、低減された容量モードにすることを可能する。
【0010】
本開示は、漏洩した冷媒(例えば、A2L)を検知するための冷媒センサまたは検出システムのためのリセット可能なアルゴリズムに関する。制御モジュールがシステムを制御し、スイッチを用いてシステムを手動でリセットする。システムはまた、A2L漏洩が軽減された後に自動的にリセットされ、システムが通常動作に戻ることを可能にする。
【0011】
3つを超える(または何らかの他の所定の数の)漏洩事象が発生する場合、制御モジュールは、圧縮機をロックアウトし(圧縮機を維持し)、契約者に連絡を取ることを要求してもよく、または建物の所有者が契約者に連絡を取ることを要求されてもよい。
【0012】
システムは、冷媒漏洩レベルが、システムで使用されている冷媒の可燃性下限(LFL)の所定のレベル(例えば、25%または別の適切なレベル)を超える場合、手動でまたは自動的にリセットされてもよい。冷媒漏洩事象に起因して圧縮機がロックアウトされると、制御モジュールは、契約者がシステムに対応するために家屋に到着するまで、圧縮機のロックアウトを維持してもよい。システムはまた、センサ/制御モジュールが所定期間(例えば、直近の7日間または他の時間期間)のデータを保持することを可能にし、契約者が診断目的でこの情報を使用できるようにしてもよい。
【0013】
したがって、本出願は、最大量の快適さを住宅所有者に提供し、煩わしい問題を回避しながら、動作を確保しながら、軽減を制御する。
【0014】
蒸気圧縮システムは、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器とを含む冷凍サイクルを含む。冷媒漏洩センサは、冷凍サイクルのある構成要素に隣接して配置されている。ファンは、蒸気圧縮システムに関連付けられる。制御モジュールは、圧縮機およびファンの動作を制御し、冷凍漏洩センサから信号を受信し、漏洩を検出すると、制御モジュールは、冷媒漏洩がファンによって軽減された後に蒸気圧縮システムの動作を自動的にリセットし、システムが通常動作に戻ることを可能にする。
【0015】
ある特徴において、建物の冷凍システムは、建物内の冷凍システムの外部に存在する、冷凍システムの冷媒の量が、第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、少なくとも所定期間の間冷凍システムの圧縮機を連続的にオフに維持するよう構成される圧縮機モジュールと、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、ファンを少なくとも所定期間の間継続的にオンに維持するよう構成されるファンモジュールとを備え、ファンは、ファンがオンであるときに、冷凍システムの蒸発器を横切るように空気を移動させ、圧縮機モジュールは、さらに、冷凍システムのリセットを示す入力を受信することなく、圧縮機が所定期間の間オフであり、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第2の所定量未満となった後、圧縮機を選択的にオンにするよう構成される。
【0016】
さらなる特徴において、センサが、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量を測定するよう構成される。
【0017】
さらなる特徴において、センサは蒸発器に隣接して配置される。
さらなる特徴において、第2の所定量は、第1の所定量未満である。
【0018】
さらなる特徴において、冷媒は、A2Lのアメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)分類を有する。
【0019】
さらなる特徴において、圧縮機モジュールは、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという事象の数が所定の事象数よりも大きい場合に、冷凍システムのリセットを示す入力が受信されるまで、圧縮機をオフに維持するよう構成される。
【0020】
さらなる特徴において、所定の事象数は、1より大きい整数である。
さらなる特徴において、圧縮機モジュールは、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第3の所定量を超えたときに、冷凍システムのリセットを示す入力が受信されるまで、圧縮機をオフに維持するよう構成される。
【0021】
さらなる特徴において、第3の所定量は、第2の所定量よりも大きい。
さらなる特徴において、第3の所定量は、冷媒の可燃性下限(LFL)の少なくとも20パーセントである。
【0022】
さらなる特徴において、ロックアウトモジュールは、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第1の所定量より大きいという判断に応答して、1つ以上の点火装置が少なくとも所定期間の間点火することを防止するよう構成される。
【0023】
ある特徴において、ある方法は、建物内の冷凍システムの外部に存在する当該冷凍システムの冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、少なくとも所定期間の間冷凍システムの圧縮機を連続的にオフに維持することと、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという判断に応答して、ファンを少なくとも所定期間の間継続的にオンに維持することとを含み、ファンは、ファンがオンのときに、冷凍システムの蒸発器を横切るように空気を移動させ、本方法はさらに、冷凍システムのリセットを示す入力を受信することなく、圧縮機が所定期間の間オフであり、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第2の所定量未満となった後、圧縮機を選択的にオンにすることを含む。
【0024】
さらなる特徴において、本方法は、センサを使用して建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量を測定することをさらに含む。
【0025】
さらなる特徴において、センサは蒸発器に隣接して配置される。
さらなる特徴において、第2の所定量は、第1の所定量未満である。
【0026】
さらなる特徴において、圧縮機をオフに維持することは、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第1の所定量よりも大きいという事象の数が所定の事象数よりも大きい場合に、冷凍システムのリセットを示す入力が受信されるまで圧縮機をオフに維持することを含む。
【0027】
さらなる特徴において、圧縮機をオフに維持することは、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第3の所定量を超えたときに、冷凍システムのリセットを示す入力が受信されるまで、圧縮機をオフに維持することを含む。
【0028】
さらなる特徴において、第3の所定量は、第2の所定量よりも大きい。
さらなる特徴において、第3の所定量は、冷媒の可燃性下限(LFL)の少なくとも20パーセントである。
【0029】
さらなる特徴において、本方法は、建物内の冷凍システムの外部に存在する冷媒の量が第1の所定量より大きいという判断に応答して、1つ以上の点火装置が少なくとも所定期間の間点火することを防止することをさらに含む。
【0030】
さらなる適用可能な領域は、本明細書に提供される説明から明らかになるであろう。この概要における説明および具体例は、例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0031】
図面
本明細書で説明される図面は、すべての可能な実現例ではなく、選択された実施形態の例示のみを目的とし、本開示の範囲を限定することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】漏洩センサを含む例示的な冷凍システムの概略図である。
図2】冷媒漏洩が軽減された後に冷凍システムの動作を自動的にリセットし、所定の数の漏洩が検出されない限りシステムが通常動作に戻ることを可能にする、例示的な方法を示すフローチャートである。
図3】冷媒漏洩が軽減された後に冷凍システムの動作を自動的にリセットし、A2L冷媒レベルの漏洩が所定のレベルを超えない限りシステムが通常動作に戻ることを可能にする、例示的な方法を示すフローチャートである。
図4】例示的な制御システムの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
対応する参照番号は、図面のいくつかの図を通して対応する部分を示す。
詳細な説明
ここで、添付の図面を参照して例示的な実施形態をより充分に説明する。
【0034】
例示的な実施形態は、本開示が網羅的であり、当業者にその範囲を完全に伝えるように提供される。本開示の実施形態の充分な理解のために、具体的な構成要素、装置、および方法の例など、多数の具体的な詳細が記載される。具体的な詳細を用いる必要はなく、例示的な実施形態を多くの異なる形態で具体化してもよく、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではないことが、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的実施形態では、周知のプロセス、周知の装置構造、および周知の技術は、詳細に説明されない。
【0035】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別段の指示がない限り、複数形も含むことを意図し得る。用語「備える(comprises)」、「備え(comprising)」、「含み(including)」、および「有し(having)」は、包含的であり、したがって、述べられた特徴、完全体(integer)、ステップ、動作、要素、および/もしくは構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/もしくはそれらの群の存在または追加を排除しない。本明細書で説明される方法ステップ、プロセス、および動作は、実行の順序として具体的に特定されない限り、議論または図示される特定の順序でのそれらの実行を必ずしも必要とすると解釈されるべきではない。追加または代替のステップが採用されてもよいことも理解されたい。
【0036】
図1を参照すると、建物の外部(すなわち屋外)に配置されてもよい圧縮機12および凝縮器14と、建物の内部(すなわち屋内)に配置されてもよい膨張弁16および蒸発器18とを含む例示的な冷凍(例えば空調)システム10の概略図が示されている。
【0037】
ファン24は、蒸発器18に隣接して設けられ、蒸発器18を横切るように送風する。制御モジュール26は、ファン24の動作(例えば、オン、オフ、速度)を制御する。ファン24は、全家屋送風機(例えば、蒸発器18を横切るように冷凍システム10のダクトを通って送風するよう構成される)であってもよく、または代替的に換気システムファンもしくは空気交換システムファンであってもよい。制御モジュール26は、圧縮機12の動作(例えば、オン、オフ、速度、容量)を制御することもできる。
【0038】
漏洩した冷媒を検出するために、冷媒漏洩センサ30または他の漏洩検出システムが設けられる。漏洩センサ30は、例えば、赤外線漏洩センサ、光学漏洩センサ、化学漏洩センサ、熱伝導率漏洩センサ、音響漏洩センサ、超音波漏洩センサ、または別の好適な種類の漏洩センサであってもよい。代替的に、漏洩検出モジュールは、冷媒システム内の冷媒の量をし、冷媒の量が所定量だけ減少したときに漏洩を検出してもよい。漏洩検出モジュールは、たとえば、1つ以上の冷媒圧力、1つ以上の冷媒温度などの、1つ以上の測定値に基づいて、冷媒の量を計算してもよい。
【0039】
様々な実現例では、制御モジュール26は、漏洩センサ30から信号を受信し、漏洩が検出された場合、第2の制御モジュールと通信してもよい。
【0040】
漏洩センサ30および/または制御モジュール26は、電力の損失に備えて、(例えば、不揮発性の)メモリを含んでもよい。電力の損失は、グリッド電力の中断、冷凍システムへの電力の循環などによるものであり得る。A2L冷媒漏洩事象に起因して冷凍システムがロックアウトされた場合、制御モジュール26は、契約者が冷凍システムをリセットするまでロックアウトを維持してもよい。
【0041】
漏洩センサ30および/または制御モジュール26は、契約者が診断目的で使用できるように、所定期間のデータ(例えば、直近の7日または別の適切な期間からのデータ)を記憶および保持してもよい。漏洩センサ30は、蒸発器18の近くまたはその中間点など、蒸発器18の近くまたはその中に配置されてもよい。
【0042】
制御モジュール26は、圧縮機12、ファン24、および漏洩センサ30と通信する。制御モジュール26は、無線または有線で通信してもよく、直接または別の装置もしくは制御モジュールを介して間接的に通信してもよい。
【0043】
制御モジュール26は、単一のモジュールまたは複数の制御モジュールを含み得、制御盤、炉制御盤、サーモスタット、エアハンドラボード、接触器、または診断システムの一部として実現してもよい。制御モジュール26は、24ボルト(V)の交流(AC)、120V~240VのAC、5Vの直流(DC)、または別の好適な電力を使用して電子装置に電力を供給する電力調整回路を含み得る。
【0044】
制御モジュール26は、有線、無線、またはその両方とし得る双方向通信ポートを含み得る。ポートは、例えば、システムデバッグ、プログラミング、更新、監視、パラメータ値/状態伝送等のために使用されてもよい。
【0045】
冷凍システム10は、住宅、または別のタイプの居住、商業、もしくは工業建築物で使用され得る。
【0046】
漏洩が制御モジュール26によって検出されると、制御モジュール26は、ファン24および/または1つ以上の他の軽減装置をオンにして、漏洩した冷媒を消散させてもよい。さらに、制御モジュール26は、任意の点火源の動作を無効化/ロックアウトしてもよい。
【0047】
本開示によれば、制御モジュール26は、冷凍漏洩が軽減された後に冷凍システム10を自動的にリセットし、冷凍システム10が通常動作に戻ることを可能にする。制御モジュール26は、漏洩が検出されたとき、建物の所有者またはオペレータに警告を出力し得る。警告は、例えば、視覚的警告、可聴警告、その両方、または別の好適な種類の警告であってもよい。
【0048】
少なくとも所定数(例えば、3つまたは別の適切な数)の冷媒漏洩事象の後、制御モジュール26は、建物の所有者もしくはオペレータまたは契約者からリセット入力を受信することなどを介して、冷凍システム10が手動でリセットされるまで、冷凍システム10を無効にしてもよい。様々な実現例では、制御モジュール26は、使用されている冷媒について、冷媒漏洩レベル(例えば、漏洩した冷媒の量)が、所定値(例えば、可燃性下限(LFL)の25%)を超える場合にのみ、手動リセットを必要としてもよい。冷媒漏洩事象に起因して冷凍システムがロックアウトされた場合、制御モジュール26は、例えば契約者が冷凍システム10をリセットするまで、ロックアウトを維持してもよい。制御モジュール26は、例えば、リセットアクチュエータへのユーザ入力に応答してリセットアクチュエータから、外部装置から(例えばポートを介して)、サーモスタットへのユーザ入力に応答してサーモスタットから、または別の好適な態様で、手動リセットを受信してもよい。
【0049】
制御モジュール26は、センサ30からの少なくとも所定量(例えば、直近の7日間または別の適切な期間)の測定値、および他のデータを記憶して、契約者がこの記憶された情報を例えば診断目的で使用することができるようにしてもよい。他のデータは、システムランタイム日付、漏洩事象の時間/日付、各漏洩事象中にガス濃度レベルがどれだけ高くなったか、各漏洩事象を軽減するためにどれだけの時間がかかったか、および他の好適なデータを含み得る。
【0050】
図2は、冷媒漏洩が軽減された後に冷凍システムを自動的にリセットし、冷凍システムが通常動作に戻ることを可能にする、例示的な方法を示すフローチャートである。制御はS100で開始され、S102に進む。S102では、制御モジュール26は、冷凍システム内の冷媒の量(A2L冷媒レベル)を測定または判断する。
【0051】
S104において、制御モジュール26は、軽減事象が発生しているか否かを判断する。軽減事象が発生している場合、制御はS106に続く。軽減事象が発生していない場合、制御はS118に続き、これについては以下でさらに説明する。
【0052】
S106において、制御モジュール26は、A2L冷媒レベル(濃度などの、センサ30からの測定値)が所定の軽減停止レベル未満であるかどうかを判断する。所定の軽減停止レベルは、漏洩の軽減を停止させ得る所定のレベル(量)であってもよく、較正されてもよい。単なる例として、所定の軽減停止レベルは、冷媒のLFLの1%または別の好適な値であってもよい。S106が真の場合、制御はS108に続く。S106が偽の場合、制御はS100に戻る。
【0053】
S108において、制御モジュール26は、建物の全家屋送風機(例えば、ファン24)をオンにし、ファン動作タイマの増分を開始する。したがって、ファン動作タイマは、全家屋送風機がオンであった期間を追跡する。S110において、制御モジュール26は、全家屋送風機が所定期間の間オンであったか否か(例えば、ファン動作タイマが所定値より大きいかどうか)を判断する。単なる例として、所定期間は、約5分または別の好適な期間であってもよい。S110が真の場合、制御はS112に続く。S110が偽の場合、制御はS100に戻る。
【0054】
S112では、制御モジュール26は、軽減ONカウンタを増分する。したがって、軽減ONカウンタは、冷媒漏洩を軽減するために実行される軽減事象の数を追跡する。制御モジュール26はまた、S112において全家屋送風機をオフにしてもよい。
【0055】
S114では、制御モジュール26は、軽減ONカウンタが所定値以上であるか否かを判断する。単なる例として、所定値は、3、またはゼロよりも大きい別の好適な整数であってもよい。S114が真の場合、制御モジュール26は、圧縮機12を無効に維持し、契約者または建物の所有者もしくはオペレータなどからS116で手動リセットが受信されるまで冷凍システム10のロックアウトを維持してもよい。S114が偽の場合、制御モジュール26は、S117において、冷凍システム10を自動的にリセットし、圧縮機12を(例えば、サーモスタットによって要求されるように)再びオンにすることを可能にする。制御はS100に戻る。
【0056】
S118に戻って、(S104が偽である-軽減事象が発生していない-とき、)制御モジュール26は、A2L冷媒レベル(センサ30によって測定される)が所定の軽減開始レベルよりも大きいかどうかを判断する。所定の軽減開始レベルは、漏洩の軽減を開始するべき所定のレベル(例えば濃度)であってもよく、較正されてもよい。単なる例として、所定の軽減開始レベルは、所定の軽減停止レベル(例えば、冷媒のLFLの1%以上)または別の適切な値以上であってもよい。
【0057】
S118が真の場合、制御はS120に続く。S118が偽の場合、制御はS124に続く。S120において、制御モジュール26は、圧縮機12をロックアウトし、それによって、(例えば、サーモスタットからの要求にもかかわらず)圧縮機12がオンにされるのを防止する。S122において、制御モジュール26は、全家屋送風機(例えばファン24)をオンにする。S124において、制御モジュール26は、冷凍システム10が通常動作モードで動作する(例えば、サーモスタット等からの要求に基づいて圧縮機をオンおよびオフにする)ことを可能にする。
【0058】
図3は、冷媒漏洩が軽減された後に冷凍システムを自動的にリセットし、A2L冷媒レベル(センサ30からの測定値)が所定のロックアウトレベル(例えば、冷媒のLFLの25%)を上回らない限り、冷凍システム10が通常動作に戻ることを可能にする、例示的な方法を示すフローチャートである。
【0059】
S200で制御が開始され、S202に進む。S202において、制御モジュール26は、A2L冷媒レベル(例えば、センサ30からの測定値)を判断する。A2L冷媒レベルは、センサ30におけるA2L冷媒の量(例えば、濃度)を反映してもよい。
【0060】
S204において、制御モジュール26は、軽減事象が発生しているかどうかを判断する。軽減事象が発生している場合、制御はS206に続く。軽減事象が発生していない場合、制御はS216に進み、これについては以下でさらに説明する。
【0061】
S206において、制御モジュール26は、(センサ30によって測定された)A2L冷媒レベルが所定の軽減停止レベル未満であるかどうかを判断する。S206が偽の場合、制御はS200に戻ってもよい。S206が真の場合、制御はS208に続いてもよい。
【0062】
S208において、制御モジュール26は、全家屋送風機(例えば、ファン24)をオンにし、ファン動作タイマの増分を開始する。S210において、制御モジュール26は、全家屋送風機が所定期間の間オンであるかどうか(例えば、ファン動作タイマが所定値以上であるかどうか)を判断する。所定期間は、例えば、約5分または別の適切な期間であってもよい。S210が偽の場合、制御モジュール26は、全家屋送風機をオンのままにし、制御はS200に戻る。S210が真の場合、制御はS212に続く。
【0063】
S212において、制御モジュール26は、A2L冷媒レベルが所定のロックアウトレベルよりも大きい(かまたは等しい)かどうかを判断する。所定のロックアウトレベルは、較正されてもよく、例えば、冷媒のLFLの25%または別の好適な値であってもよい。
【0064】
S212が真の場合、制御はS213に続き、ここで制御モジュール26は、圧縮機を無効にし、契約者または建物の所有者もしくはオペレータなどから手動リセットが受信されるまで、冷凍システム10のロックアウトを維持する。S212が偽の場合、制御モジュール26は、S224において、冷凍システム10を自動的にリセットし、圧縮機12を(例えば、サーモスタットによって要求されるように)再びオンにすることを可能にする。制御はS200に戻る。
【0065】
S216に戻って、(S204が偽であり、軽減事象が発生していないとき、)制御モジュール26は、センサ30によって測定されるA2L冷媒レベルが所定の軽減開始レベルよりも大きいかどうかを判断する。S216が真の場合、制御はS218に続き、圧縮機は動作することからロックアウトされる。S216が偽の場合、制御はS222に移る。
【0066】
S218において、制御モジュール26は、圧縮機12をロックアウトし、それによって、(例えば、サーモスタットからの要求にもかかわらず)圧縮機12がオンにされるのを防止する。S220において、制御モジュール26は、全家屋送風機(例えばファン24)をオンにする。S222において、制御モジュール26は、冷凍システム10が通常動作モードで動作する(例えば、サーモスタット等からの要求に基づいて圧縮機をオンおよびオフにする)ことを可能にする。
【0067】
図4は、例示的な制御システムの機能ブロック図である。ファンモジュール404は、上述のように、ファン24の動作(例えば、オン、オフ、速度)を制御する。圧縮機モジュール408は、上述のように、圧縮機12の動作(例えば、オン、オフ、速度、容量など)を制御する。ロックアウトモジュール412は、上述のように、ロックアウト装置の作動を制御する。ロックアウトモジュール412はまた、上述のように、圧縮機12のロックアウトを制御してもよい。
【0068】
漏洩モジュール436は、(例えば、漏洩センサ30によって測定される)A2L冷媒レベルに基づいて、漏洩がある(すなわち、冷媒が、建物内の冷凍システムから漏洩している)かどうかを判断する。代替的に、A2L冷媒レベルは、1つ以上の他の測定されたパラメータに基づいて判断されてもよい。例えば、漏洩モジュール436は、A2L冷媒レベルが所定の軽減開始レベルよりも大きいとき、漏洩があると判断してもよい。漏洩モジュール436は、A2L冷媒レベルが所定の軽減停止レベル未満であるとき、漏洩が軽減された(漏洩がない)と判断してもよい。
【0069】
漏洩モジュール436は、に基づいて、漏洩があるかどうかを示す信号を生成する。例えば、漏洩モジュール436は、漏洩があるとき、その信号を第1の状態にセットし、漏洩がないとき、その信号を第2の状態にセットしてもよい。
【0070】
漏洩がある場合、1つ以上の是正措置を講じてもよい。例えば、ファンモジュール404は、上述のように、漏洩があるときにファン24をオンにしてもよい。さらに、圧縮機モジュール408は、上述のように、圧縮機12をオフにし、漏洩が改善されるまで圧縮機12をオフに維持してもよい。しかしながら、圧縮機モジュール408は、軽減オンカウンタが所定値以上であるか、またはA2L冷媒レベルが所定のロックアウトレベル以上であるときに、圧縮機12をオフに維持してもよい。さらに、ロックアウトモジュール412は、建物内の1つ以上の点火装置による点火を防止するためにロックアウト装置32を作動させてもよい。ロックアウトモジュール412は、冷媒漏洩が消散することを可能にするなどのために、ロックアウト装置32の状態を所定期間の間維持してもよい。
【0071】
加えて、警報モジュール440は、漏洩があるとき、1つ以上のインジケータを生成してもよい。たとえば、警報モジュール440は、1つ以上の外部装置444にインジケータを送信し、1つ以上の視覚インジケータ448を生成し(例えば、1つ以上のライトをオンにする、1つ以上のディスプレイ上に情報を表示する等)、および/または1つ以上のスピーカ452などを介して1つ以上の可聴インジケータを生成してもよい。
【0072】
前述の説明は、本質的に例示にすぎず、本開示、その適用、または使用を限定することを決して意図しない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施されてもよい。したがって、本開示は特定の例を含むが、本開示の真の範囲はそのように限定されるべきではなく、なぜならば、図面、明細書、および特許請求の範囲を検討すれば、他の修正が明らかになるからである。方法内の1つ以上のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(または同時に)実行されてもよいことが理解されるべきである。さらに、実施形態の各々は、上記においては、特定の特徴を有するものとして説明されているが、本開示の任意の実施形態に関して説明されるそれらの特徴のうちの任意の1つ以上は、他の実施形態において実現され得、および/または、たとえその組合せが明示的に説明されていない場合であっても、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わされ得る。言い換えれば、説明される実施形態は相互に排他的ではなく、1つ以上の実施形態の相互の置換は、本開示の範囲内にとどまる。
【0073】
要素間(例えば、モジュール間、回路素子間、半導体層間など)の空間的および機能的関係は、「接続される」、「係合される」、「結合される」、「隣接した」、「隣の」、「~の上に」、「~より上に」、「~より下に」、および「配置される」を含む様々な用語を使用して説明される。「直接的」であると明示的に記載されていない限り、第1の要素と第2の要素との間の関係が上記の開示において説明されるとき、その関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的関係であり得るが、第1の要素と第2の要素との間に1つ以上の介在要素が(空間的または機能的のいずれでも)存在する間接的関係でもあり得る。本明細書で使用される場合、A、B、およびCのうちの少なくとも1つという句は、非排他的論理和を使用して論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、およびCの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0074】
図面において、矢じりによって示される矢印の方向は、概して、図示にとって対象である(データまたは命令など)情報の流れを示す。例えば、要素Aと要素Bとが多様な情報を交換するが、要素Aから要素Bに送られる情報が図示に関連している場合、矢印は要素Aから要素Bを指してもよい。この一方向矢印は、要素Bから要素Aに送られる他の情報は無いことを意味しない。さらに、要素Aから要素Bに送られる情報について、要素Bは、要素Aに、その情報に対する要求、またはその情報の受信確認応答を、送ってもよい。
【0075】
本願では、以下の定義を含めて、「モジュール」という用語または「制御モジュール」という用語は、「回路」という用語に置き換えられてもよい。「モジュール」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC);デジタル、アナログ、または混合アナログ/デジタルディスクリート回路;デジタル、アナログ、または混合アナログ/デジタル集積回路;組み合わせ論理回路;フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA);コードを実行する(共有、専用、またはグループ)プロセッサ回路;プロセッサ回路によって実行されるコードを記憶する(共有、専用、またはグループ)メモリ回路;説明される機能を提供する他の好適なハードウェアコンポーネント;または、システムオンチップなどにおける上記のうちのいくつかもしくはすべての組み合わせを指してもよく、それらの一部であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0076】
モジュールは、1つ以上のインターフェイス回路を含んでもよい。いくつかの例では、インターフェイス回路は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、もしくはそれらの組合せに接続される有線または無線インターフェイスを含んでもよい。本開示の任意の所与のモジュールの機能は、インターフェイス回路を介して接続される複数のモジュール間で分散されてもよい。例えば、複数のモジュールが負荷分散を可能にしてもよい。さらなる例では、サーバ(リモートまたはクラウドとしても知られる)モジュールが、クライアントモジュールの代わりになんらかの機能を達成してもよい。
【0077】
上記で使用されるコードという用語は、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはマイクロコードを含んでもよく、プログラム、ルーチン、関数、クラス、データ構造、および/またはオブジェクトを指してもよい。共有プロセッサ回路という用語は、複数のモジュールからのいくつかまたはすべてのコードを実行する単一のプロセッサ回路を包含する。グループプロセッサ回路という用語は、追加のプロセッサ回路との組み合わせにおいて、1つ以上のモジュールからのいくつかまたはすべてのコードを実行するプロセッサ回路を包含する。複数のプロセッサ回路への言及は、個別ダイ上の複数のプロセッサ回路、単一ダイ上の複数のプロセッサ回路、単一プロセッサ回路の複数のコア、単一プロセッサ回路の複数のスレッド、または上記の組合せを包含する。共有メモリ回路という用語は、複数のモジュールからのいくつかまたはすべてのコードを記憶する単一のメモリ回路を包含する。グループメモリ回路という用語は、追加のメモリとの組み合わせにおいて、1つ以上のモジュールからのいくつかまたはすべてのコードを記憶するメモリ回路を包含する。
【0078】
メモリ回路という用語は、コンピュータ可読媒体という用語のサブセットである。コンピュータ可読媒体という用語は、本明細書で使用する場合、(搬送波上などの)媒体を通って伝搬する一時的な電気または電磁信号を包含せず、したがって、コンピュータ可読媒体という用語は、有形かつ非一時的であると見なされてもよい。非一時的で有形のコンピュータ可読媒体の非限定的な例は、不揮発性メモリ回路(例えば、フラッシュメモリ回路、消去可能プログラマブル読出専用メモリ回路、またはマスク読出専用メモリ回路)、揮発性メモリ回路(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ回路またはダイナミックランダムアクセスメモリ回路)、磁気記憶媒体(例えば、アナログもしくはデジタル磁気テープまたはハードディスクドライブ)、および光学記憶媒体(例えば、CD、DVD、ブルーレイディスクなど)である。
【0079】
本願で説明する装置および方法は、コンピュータプログラムで具現化される1つ以上の特定の機能を実行するように汎用コンピュータを構成することによって作成される専用コンピュータによって部分的または完全に実現されてもよい。上で説明された機能ブロック、フローチャート構成要素、および他の要素は、ソフトウェア仕様としての役割を果たし、ソフトウェア仕様は、熟練した技術者またはプログラマのルーチン作業によってコンピュータプログラムに変換され得る。
【0080】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つの非一時的な有形コンピュータ可読媒体上に記憶されるプロセッサ実行可能命令を含む。コンピュータプログラムはまた、記憶されたデータを含むか、またはそれに依拠してもよい。コンピュータプログラムは、専用コンピュータのハードウェアと対話する基本入出力システム(BIOS)、専用コンピュータの特定のデバイスと対話するデバイスドライバ、1つ以上のオペレーティングシステム、ユーザアプリケーション、バックグラウンドサービス、バックグラウンドアプリケーションなどを包含してもよい。
【0081】
コンピュータプログラムは、(i)HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)、XML(拡張可能マークアップ言語)、またはJSON(JavaScriptオブジェクト表記法)など、構文解析される記述的テキスト、(ii)アセンブリコード、(iii)コンパイラによってソースコードから生成されるオブジェクトコード、(iv)インタプリタによる実行のためのソースコード、(v)ジャストインタイムコンパイラによるコンパイルおよび実行のためのソースコードなどを含んでもよい。単なる例として、ソースコードは、C, C++, C#, Objective C, Swift, Haskell, Go, SQL, R, Lisp, Java(登録商標), Fortran, Perl, Pascal, Curl, OCaml, Javascript(登録商標), HTML5 (ハイパーテキストマークアップ言語第5改訂版), Ada, ASP (アクティブサーバーページ), PHP (PHP: ハイパーテキストプリプロセッサ), Scala, Eiffel, Smalltalk, Erlang, Ruby, Flash(登録商標), Visual Basic(登録商標), Lua, MATLAB(登録商標), SIMULINK(登録商標), および Python(登録商標)を含む言語からのシンタックスを用いて書かれてもよい。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
漏洩した冷媒を検出するために、冷媒漏洩センサ30または他の漏洩検出システムが設けられる。漏洩センサ30は、例えば、赤外線漏洩センサ、光学漏洩センサ、化学漏洩センサ、熱伝導率漏洩センサ、音響漏洩センサ、超音波漏洩センサ、または別の好適な種類の漏洩センサであってもよい。代替的に、漏洩検出モジュールは、冷媒システム内の冷媒の量を決定し、冷媒の量が所定量だけ減少したときに漏洩を検出してもよい。漏洩検出モジュールは、たとえば、1つ以上の冷媒圧力、1つ以上の冷媒温度などの、1つ以上の測定値に基づいて、冷媒の量を計算してもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
漏洩モジュール436は、漏洩があるかどうかを示す信号を生成する。例えば、漏洩モジュール436は、漏洩があるとき、その信号を第1の状態にセットし、漏洩がないとき、その信号を第2の状態にセットしてもよい。
【国際調査報告】