(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】ネットワークスライスユーザ用データレートを制限する方法、装置、システムおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/10 20090101AFI20230831BHJP
H04W 76/12 20180101ALI20230831BHJP
【FI】
H04W28/10
H04W76/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507928
(86)(22)【出願日】2021-07-28
(85)【翻訳文提出日】2023-04-06
(86)【国際出願番号】 CN2021108839
(87)【国際公開番号】W WO2022028282
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010783278.6
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンシュエ
(72)【発明者】
【氏名】ロン,ビャオ
(72)【発明者】
【氏名】シェイ,ピーロン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本出願は、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法、デバイス、およびシステム、ならびに記憶媒体に関する。ネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法は、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発したときに、ポリシー制御機能ネットワーク要素が保証ビットレート(GBR)データストリームと、ネットワークスライスユーザの非保証ビットレート(非GBR)データストリームで均一なレート制限の実行を備える。本願は、ネットワークスライス次元でユーザデータレート制限を達成することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
ユーザ端末においてスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合に、ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、ネットワークスライスユーザの保証ビットレート(GBR)データストリームと非保証ビットレート(非GBR)データストリームに対して統一化レート制限の実行工程を備える方法。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
前記ネットワークスライスユーザのGBRデータストリームと非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行工程は、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、ネットワークスライスの中の端末起動状態のユーザプレーンの現全アップリンクデータストリームの合計レートと、前記ネットワークスライスの中の前記端末起動状態のユーザプレーンの現全ダウンリンクデータストリームの合計レートとの獲得工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの対比を行う対比工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の実行を備える方法。
【請求項3】
請求項2に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記ポリシー制御機能ネットワーク要素による前記実行は、
前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以下であって、前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大ダウンリンクレート以下である場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大アップリンクレートから差し引いて第1値を獲得して前記第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と画定する工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおけるアップリンクデータストリームの前記レート範囲を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える方法。
【請求項4】
請求項3に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行は、
前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以下であって、前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大ダウンリンクレート以下である場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大ダウンリンクレートから差し引いて第2値を獲得して前記第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と画定する工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記ダウンリンクデータストリームの前記レート範囲を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える方法。
【請求項5】
請求項2から4のいずれか一項に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行は、
前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以上であって、新しいCBRデータストリームが存在して前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以下であることが補償される場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度を有するGBRにおけるアップリンクデータストリームを、中止されるように要求されるGBRにおけるアップリンクとして画定し、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大ダウンリンクレートから差し引いて第1値を獲得して前記第1値を非GBRにおけるレート範囲と画定する工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記所定の優先度より低いアドレス解析プロトコル優先度を有してGBRにおける前記アップリンクデータストリームを中止すべき無線アクセスネットワーク側装置を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して報知する報知工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記アップリンクデータストリームの前記レート範囲を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える方法。
【請求項6】
請求項5に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
前記スライスデータセッション確立要求または前記スライスデータセッション変更要求は、端末能力指標を備え、
前記端末能力指標は、前記ユーザ端末が非GBRのデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを表すようになっていて、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記アップリンクデータストリームの前記レート範囲を、前記セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する前記送信工程は、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、非GBRデータストリームの前記レート範囲を前記セッション管理機能ネットワーク要素であって、前記セッション管理機能ネットワーク要素は前記ユーザ端末が前記端末能力指標に応じて前記スライスセッションレートを制限する機能をサポートすることを決定するようになっている前記セッション管理機能ネットワーク要素に送信し、
前記ユーザ端末が前記スライスセッションレートを制限する機能をサポートする場合に、実行すべき前記ユーザ端末に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信し、前記ユーザ端末が前記スライスセッションレートを制限する機能をサポートしない場合に、実行すべき前記ユーザプレーン機能ネットワーク要素に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信する方法。
【請求項7】
請求項2から4のいずれか一項に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法であって、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の前記端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行は、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレートより大きく、GBRにおける新しいデータストリームが存在し、前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大ダウンリンクレート以下である場合において、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度を有するGBRにおけるダウンリンクデータストリームを、中止されるように要求されるGBRにおけるダウンリンクデータストリームとして画定し、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大ダウンリンクレートから差し引いて第2値を獲得して前記第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と画定する工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記所定の優先度より低い前記アドレス解析プロトコル優先度を有してGBRにおける前記ダウンリンクデータストリームを中止すべき無線アクセスネットワーク側装置を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して報知する報知工程と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記ダウンリンクデータストリームの前記レート範囲を、前記セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える方法。
【請求項8】
ユーザ端末においてスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合に、ネットワークスライスユーザの保証ビットレート(GBR)データストリームと非保証ビットレート(非GBR)データストリームに対して統一化レート制限を実行するようになっているレート制限モジュールを備えるポリシー制御機能ネットワーク要素。
【請求項9】
請求項8に記載のポリシー制御機能ネットワーク要素であって、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素は、請求項1から7のいずれか一項に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法を実行する操作を実行するポリシー制御機能ネットワーク要素。
【請求項10】
指示を格納するメモリと、
前記指示を実行して、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素が請求項1から7のいずれか一項に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法を実行する操作を実行するプロセッサと、を備えるポリシー制御機能ネットワーク要素。
【請求項11】
請求項8から10のいずれか一項に記載のポリシー制御機能ネットワーク要素を備えるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムであって、さらに、
ユーザ端末においてスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素からセッション管理ポリシーであって、そのセッション管理ポリシーは非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と、非GBRにおけるダウンリンクのデータストリームのレート範囲と、GBRにおけるダウンリンクデータストリームおよびGBRにおけるアップリンクデータストリームの中止指示とを備えるセッション管理ポリシーを要求し、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素から送信された前記セッション管理ポリシーを受信し、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信し、非GBRにおけるダウンリンクのデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信し、
所定の優先度より低いアドレス解析プロトコル優先度を有してGBRにおけるアップリンクデータストリームまたはGBRにおける前記ダウンリンクデータストリームを中止すべき無線アクセスネットワーク側装置に報知するセッション管理機能ネットワーク要素を備えるシステム。
【請求項13】
請求項11または12に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムであって、さらに、
スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を送信するユーザ端末を備え、
前記スライスデータセッション確立要求または前記スライスデータセッション変更要求は、前記ユーザ端末が非GBRのデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示して、非GBRにおける前記データストリームのレート変更を実行する端末能力指標を備えるシステム。
【請求項14】
請求項11または12に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムであって、さらに、
非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲との少なくとも一方を実行するユーザプレーン機能ネットワーク要素を備えるシステム。
【請求項15】
プロセッサにより実行されたときに、請求項1から7のいずれか一項に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法を実行する指示を格納するコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年8月6日に出願された中国出願第202010783278.6号に基づいて優先権を主張し、その開示を参照することにより、その全体が本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、移動通信領域の分野に関し、特に、ネットワーク断片用データレートを制限する方法、装置、システムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークスライス技術は、5G移動通信システムの鍵となる性能の1つである。 ネットワークスライス技術では、複数の異なる論理ネットワークが仮想化技術を使用して、統一化ネットワークインフラストラクチャ上で仮想化され、それぞれ異なるサービスおよびユーザの要求に対応する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の一態様によれば、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法が提案される。ネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法は、ユーザ端末においてスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合に、ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、ネットワークスライスユーザの保証ビットレート(GBR)データストリームと非保証ビットレート(非GBR)データストリームに対して統一化レート制限の実行工程を備える。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記ネットワークスライスユーザのGBRデータストリームと非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行工程は、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、ネットワークスライスの中の端末起動状態のユーザプレーンの現全アップリンクデータストリームの合計レートと、前記ネットワークスライスの中の前記端末起動状態のユーザプレーンの現全ダウンリンクデータストリームの合計レートとの獲得工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの対比を行う対比工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の実行を備える。
【0006】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限は、前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以下であって、前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大ダウンリンクレート以下である場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大アップリンクレートから差し引いて第1値を獲得して前記第1値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と画定する工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記アップリンクデータストリームの前記レート範囲を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える。
【0007】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行は、前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以下であって、前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大ダウンリンクレート以下である場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大ダウンリンクレートから差し引いて第2値を獲得して前記第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と画定する工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記ダウンリンクデータストリームの前記レート範囲を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える。
【0008】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行は、前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以上であって、新しいCBRデータストリームが存在して前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレート以下であることが補償される場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度を有するGBRにおけるアップリンクデータストリームを、中止されるように要求されるGBRにおけるアップリンクとして画定し、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大ダウンリンクレートから差し引いて第1値を獲得して前記第1値を非GBRにおけるレート範囲と画定する工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記所定の優先度より低いアドレス解析プロトコル優先度を有してGBRにおける前記アップリンクデータストリームを中止すべき前記無線アクセスネットワーク側装置を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して報知する報知工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記アップリンクデータストリームの前記レート範囲を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える。
【0009】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記スライスデータセッション確立要求または前記スライスデータセッション変更要求は、前記ユーザ端末が非GBRの前記データストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを表すようになっている端末能力指標を有している。
【0010】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記アップリンクデータストリームの前記レート範囲を、前記セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する前記送信工程は、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、非GBRデータストリームの前記レート範囲を前記セッション管理機能ネットワーク要素であって、前記セッション管理機能ネットワーク要素は前記ユーザ端末が前記端末能力指標に応じて前記スライスセッションレートを制限する機能をサポートすることを決定するようになっている前記セッション管理機能ネットワーク要素に送信し、前記ユーザ端末が前記スライスセッションレートを制限する機能をサポートする場合に、実行すべき前記ユーザ端末に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信し、前記ユーザ端末が前記スライスセッションレートを制限する機能をサポートしない場合に、実行すべき前記ユーザプレーン機能ネットワーク要素に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信する。
【0011】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の前記端末の最大アップリンクレートとの前記対比および前記現全ダウンリンクデータストリームの合計レートを前記ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの前記対比の結果に応じて、前記ネットワークスライスユーザの前記GBRデータストリームと前記非GBRデータストリームに対して前記統一化レート制限の前記実行は、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記現全アップリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大アップリンクレートより大きく、GBRにおける新しいデータストリームが存在し、前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートが前記ネットワークスライスにおける前記端末の前記最大ダウンリンクレート以下である場合において、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度を有するGBRにおけるダウンリンクデータストリームを、中止されるように要求されるGBRにおけるダウンリンクデータストリームとして画定し、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記GBRにおける前記現全ダウンリンクデータストリームの前記合計レートを前記端末の前記最大ダウンリンクレートから差し引いて第2値を獲得して前記第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と画定する工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記所定の優先度より低い前記アドレス解析プロトコル優先度を有してGBRにおける前記ダウンリンクデータストリームを中止すべき無線アクセスネットワーク側装置を、セッション管理機能ネットワーク要素を介して報知する報知工程と、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって、前記非GBRにおける前記ダウンリンクデータストリームの前記レート範囲を、前記セッション管理機能ネットワーク要素を介して、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素へと送信する送信工程と、を備える。
【0012】
本開示の別の態様によれば、ポリシー制御機能ネットワーク要素が提供される。ポリシー制御機能ネットワーク要素はユーザ端末においてスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合に、ネットワークスライスユーザの保証ビットレート(GBR)データストリームと非保証ビットレート(非GBR)データストリームに対して統一化レート制限を実行するようになっているレート制限モジュールを備える。
【0013】
本開示のいくつかの実施の形態では、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素は、前述のいずれかの実施の形態に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法を実行する操作を実行する。
【0014】
本開示の別の態様によれば、ポリシー制御機能ネットワーク要素が提供される。ポリシー制御機能ネットワーク要素は、指示を格納するメモリと、前記指示を実行して、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素が前述のいずれかの実施の形態に記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法を実行する操作を実行するプロセッサと、を備える。
【0015】
本開示の別の態様によれば、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムが提供される。そのシステムは、前述のいずれかの実施の形態に記載のポリシー制御機能ネットワーク要素を備える。
【0016】
本開示のいくつかの実施の形態では、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムは、ユーザ端末においてスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合において、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素からセッション管理ポリシーであって、そのセッション管理ポリシーは非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と、非GBRにおけるダウンリンクのデータストリームのレート範囲と、GBRにおけるダウンリンクデータストリームおよびGBRにおけるアップリンクデータストリームの中止指示と、を備えるセッション管理ポリシーを要求し、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素から送信された前記セッション管理ポリシーを受信し、ユーザ端末または実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信し、非GBRにおけるダウンリンクのデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信し、所定の優先度より低いアドレス解析プロトコル優先度を有してGBRにおけるアップリンクデータストリームまたはGBRにおける前記ダウンリンクデータストリームを中止すべき無線アクセスネットワーク側装置に報知するセッション管理機能ネットワーク要素を備える。
【0017】
本開示のいくつかの実施の形態では、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムは、さらに、スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を送信するユーザ端末を備え、前記スライスデータセッション確立要求または前記スライスデータセッション変更要求は、前記ユーザ端末が非GBRの前記データストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示して、非GBRにおけるデータストリームのレート変更を実行する端末能力指標を備える。
【0018】
本開示のいくつかの実施の形態では、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するシステムは、さらに、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲との少なくとも一方を実行するユーザプレーン機能ネットワーク要素を備える。
【0019】
本開示の別の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、そのコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサにより実行されたときに、前述の実施の形態のいずれかに記載のネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法を実行する指示を格納する。
【0020】
本開示の実施の形態または関連技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施の形態または関連技術の説明で使用する必要がある添付図面を以下に簡単に紹介する。
以下に示す添付の図面は、本開示の実施の形態の単なる一部であることは明らかである。
当業者は、発明的努力が含まれないという前提で、これらの添付図面に従って他の添付図面を取得してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のいくつかの実施の形態の概略図である。
【
図2】本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法の他の実施の形態の概略図である。
【
図3】本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のさらに他の実施の形態の概略図である。
【
図4】本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のさらに他の実施の形態の概略図である。
【
図5】本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のさらに他の実施の形態の概略図である。
【
図6】本開示による本開示のポリシー制御機能ネットワーク要素のいくつかの実施の形態の概略図である。
【
図7】本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素の他の実施の形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の実施の形態における技術的解決策は、本開示の実施の形態における添付の図面と併せて、以下で明示的かつ完全に説明される。明らかに、記載された実施の形態は、実施の形態のすべてではなく、本開示の実施の形態の一部にすぎない。少なくとも1つの例示的な実施の形態についての以下の説明は、実際には単なる例示であり、本開示ならびにその適用または使用を限定するものではない。本開示の実施の形態に基づいて、発明的努力が含まれないという前提で当業者によって得られる他のすべての実施の形態は、本開示の保護範囲に入る。
【0023】
特に明記しない限り、これらの実施例で説明される構成要素およびステップの相対配置、数値表現および数値は、本開示の範囲を限定するものではない。
【0024】
同時に、説明を簡単にするために、添付の図面に示される様々な部品の寸法は、実際の比例関係に応じて描かれたものではないことを理解されたい。
【0025】
関連分野の当業者に知られている技法、方法、および装置については、詳細には説明しない場合がある。ただし、技術、方法、および装置は、適切な場合、付与された説明の一部をなす。
【0026】
ここに示され議論されるすべての例の中で、任意の特定の値は、限定的ではなく、単に例示的であると解釈されるべきである。したがって、例示的な実施の形態の他の例は、異なる値を有することができる。
【0027】
なお、以下の添付図面において、同様の参照符号および文字は同様の項目を示しているため、ある項目が1つの添付図面で定義されると、以降の添付図面で同じ項目についてさらに議論する必要があることに留意されたい。
【0028】
3GPP R17(5Gエボリューション規格)の調査報告書TR23.700-40に記載された新たな要求は、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限することを目的とした要求である。対応する解決策は、関連技術には示されていない。
【0029】
前述の技術的問題の少なくとも1つを考慮して、本開示は、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法、デバイス、およびシステム、ならびにネットワークスライス次元のユーザデータのレート制限を実装できる記憶媒体を提供する。
【0030】
図1は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のいくつかの実施の形態の概略図である。好ましくは、本実施の形態は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムまたは本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素によって実行され得る。この方法は、以下のステップ11を含む。
【0031】
ステップ11において、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション修正要求を発した場合、PCF(ポリシー制御機能)ネットワーク要素は、保証ビットレート(GBR)データストリームと、ネットワークスライスユーザの非保証ビットレート(非GBR)データストリームを実行する。
【0032】
本開示の前述の実施の形態は、ネットワークスライス次元でユーザデータレートを制限することを実装することができる。
【0033】
図2は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法の他の実施の形態の概略図である。好ましくは、本実施の形態は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムまたは本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素によって実行され得る。本開示による、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法(すなわち、
図1の実施の形態におけるステップ11)は、21から23までの少なくとも1つのステップを含み得る。
【0034】
ステップ21において、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、ネットワークスライスの中のアクティブ状態のユーザプレーンの端末の現全アップリンクデータストリームの合計レートと、ネットワークスライスの中のアクティブ状態のユーザプレーンの端末の現全ダウンリンクデータストリームの合計レートと、を取得する。
【0035】
ステップ22において、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、それぞれ、現全アップリンクデータストリームの合計レートをネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートと比較し、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートをネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートと比較する。
【0036】
ステップ23において、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、現全アップストリームの合計レートとネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの比較結果および現全ダウンリンクデータストリームの合計レートとネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの比較結果に応じて、ネットワークスライスユーザのGBRデータストリームおよび非GBRデータストリームに対して統一化レート制限を実行する。
【0037】
図3は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のさらに他の実施の形態の概略図である。好ましくは、本実施の形態は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムまたは本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素によって実行され得る。本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法は、301から317までの少なくとも1つのステップを含み得る。
【0038】
ステップ301において、UE(ユーザ端末)は、5GネットワークスライスデータPDU(プロトコルデータユニット)セッション確立要求またはネットワークスライスデータPDUセッション変更要求を発した。ここで、スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッションは、変更要求は端末機能指標を含み、端末機能指標は、ユーザ端末が非GBRデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示すように構成される。
【0039】
テップ302において、SMF(セッション管理機能)ネットワーク要素は、UEがスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示すように構成された能力指標を格納する。
【0040】
ステップ303において、SMFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素からSM(セッション管理)ポリシーを要求する。
【0041】
ステップ304において、PCFネットワーク要素は、現全アップリンクデータストリームの合計レートを、ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートと比較し、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートをネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートのデータストリームと比較する。現全アップリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレート以下であり、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスにおける端末の最大ダウンリンクレートに以下の場合には、ステップ305が実行される。さもなくば、現全アップリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートよりも大きく、または現全ダウンリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスにおける端末の最大ダウンリンクレートよりも大きい場合には、ステップ310が実行される。
【0042】
本開示のいくつかの実施の形態では、PCFネットワーク要素のUDR(統合データレポジトリ)デバイスは、ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートおよび端末の最大ダウンリンクレートと共にあらかじめ格納される。
【0043】
本開示のいくつかの実施の形態では、PCF(UDR)デバイスに格納された2つの加入パラメータが使用され、すなわち、スライス-UL(アップリンク)-AMBR(総最大ビットレート)およびスライス-DL(ダウンリンク)-AMBRが使用され、これらは、ネットワークスライスの中のネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートと端末の最大ダウンリンクレートをそれぞれ表す。
【0044】
ステップ305において、アップリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末のGBRにおける最大アップリンクレートからGBRにおける現全アップリンクデータストリームの合計レートを差し引いて第1値を獲得し、その第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0045】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ305は、PCFネットワーク要素が、スライス-UL-AMBRからGBRにおけるアクティブ状態の現全アップリンクストリームのGBR合計レートを差し引いて第1値を獲得し、その第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0046】
ステップ306において、ダウンリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全ダウンリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第2値を獲得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0047】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ306は、PCFネットワーク要素が、スライス-DL-AMBRからアクティブ状態のGBRにおける現全ダウンリンクストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第2値を獲得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0048】
ステップ307において、PCFネットワーク要素は、SMポリシー情報をSMFネットワーク要素に応答し、SMポリシー情報は、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と非GBRにおけるデータストリームダウンリンクのレート範囲とを含む。
【0049】
ステップ308において、SMFネットワーク要素は、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲をユーザ端末またはUPF(ユーザプレーン機能)ネットワーク要素に送信して実行する。
【0050】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ308は、3081から3083までの少なくとも1つのステップを含み得る。
【0051】
ステップ3081において、セッション管理機能ネットワーク要素は、端末能力指標に従って、ユーザ端末がスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを決定する。
【0052】
ステップ3082において、ユーザ端末がスライスセッションレートを制限する機能をサポートする場合、セッション管理機能ネットワーク要素は、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲をユーザ端末に送信して実行する。
【0053】
ステップ3083において、ユーザ端末がスライスセッションレートを制限する機能をサポートしていない場合、セッション管理機能ネットワーク要素は、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を非GBRユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信する。
【0054】
ステップ309において、セッション管理機能ネットワーク要素は、実行するために非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲をユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信する。
【0055】
ステップ310において、GBRにおける新しいデータストリームの要求がある場合、PCFは、ARP(アドレス解析プロトコル)優先度に応じて優先度の低いGBRにおけるいくつかのデータストリームを停止することを決定し、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームは、スライス-UL/DL-AMBRを超えないことを保証する。
【0056】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ310は、3101から3102までの少なくとも1つのステップを含み得る。
【0057】
ステップ3101において、現全アップリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートよりも大きく、GBRにおける新しいデータストリームがある場合に、現全アップリンクデータストリームは、ネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレート以下であることが保証されるように、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、アドレス解析プロトコルに従って停止すべきGBRにおけるアップリンクデータストリームとして、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度のGBRにおけるアップリンクデータストリームを取る。
【0058】
ステップ3102において、現全アップリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートよりも大きく、GBRにおける新しいデータストリームがある場合に、現全ダウンリンクデータストリームがネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレート以下となるように、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、アドレス解析プロトコルに従って停止すべきGBRにおけるダウンリンクデータストリームとして、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度のGBRにおけるダウンリンクデータストリームを取る。
【0059】
開示のいくつかの実施の形態では、ステップ310は、以下を含むことができる。まず、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えるかどうかを判断し、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えない場合には、優先度の低いGBRにおけるデータストリームは停止が必要なGBRデータストリームであると判断し、現全アップリンクデータストリームの合計レートが依然としてスライス-UL-AMBRよりも大きい場合、または現全ダウンリンクデータストリームの合計レートがまだスライス-DL-AMBRよりも大きい場合には、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えなくなるまで、優先度の低い別のGBRデータストリームを停止する。
【0060】
ステップ312において、アップリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大アップリンクレートからGBRにおける現全アップリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第1値を取得し、その第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と画定する。
【0061】
ステップ313において、ダウンリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全ダウンリンクデータストリームのGBR合計レートを差し引いて、第2値を獲得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0062】
ステップ314において、PCFネットワーク要素は、SMポリシー情報が、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と、非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と、停止すべきGBRにおけるアップリンクデータストリームおよび/またはGBRにおけるダウンリンクデータストリームと、を備えるように、SMポリシー情報をSMFネットワーク要素に応答する。
【0063】
ステップ315において、SMFネットワーク要素は、GBRストリームのリソースを調整し、優先度の低いいくつかのGBRストリームを停止するようにRAN(無線アクセスネットワーク)側デバイスに通知する。
【0064】
開示されるいくつかの実施の形態では、ステップ315は、SMFネットワーク要素がRAN側に、GBRストリームのリソースを調整し、SMポリシー情報に従って優先度の低いいくつかのGBRにおけるアップリンクデータストリームおよび/またはGBRにおけるダウンリンクデータストリームを停止するように通知することを含むことができる。
【0065】
ステップ316において、SMFネットワーク要素は、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲をユーザ端末またはUPFネットワーク要素に送信して実行する。
【0066】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ316は、ステップ308と同一または同様であり、ステップ316はまた、ステップ3081から3083を含んでもよい。
【0067】
ステップ317において、セッション管理機能ネットワーク要素は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素が実行する非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を送信する。
【0068】
本開示の前述の実施の形態によって提供されるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法に基づいて、ネットワークスライスリソースの合理的な割り当てと、ネットワークスライスの中のデータストリームの最適化された伝送効率につながるネットワークスライス端末のGBRおよび非GBRデータストリームの統一化レート制限を実現するように、ネットワークスライス次元に向けられたユーザデータレートの制限することが可能である。
【0069】
本開示の前述の実施の形態では、5Gネットワークスライスが将来展開されるときに、5Gネットワークスライスのデータストリームの伝送効率を最適化することが可能である。
【0070】
図4は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のさらに他の実施の形態の概略図である。好ましくは、本実施の形態は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムまたは本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素によって実行され得る。本実施の形態は、PCFが、アクティブ状態の現在のユーザプレーンアップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えないと決定するシナリオである(例えば、
図3の実施の形態におけるステップ301からステップ309までのシナリオ)。本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法は、41から49までの少なくとも1つのステップを備えても良い。
【0071】
ステップ41において、UEは、スライスデータPDUセッション確立要求またはスライスデータPDUセッション変更要求をAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)ネットワーク要素に送信する。ここで、スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッションは、変更要求は、端末機能指標、DNN(データネットワーク名、データネットワーク名)、およびS-NSSAI(単一ネットワークスライス選択支援情報) を含み、端末機能指標は、ユーザ機器が非GBRにおけるデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートしているかどうかを示すように構成される。
【0072】
ステップ42において、AMFネットワーク要素は、SMコンテキスト作成/更新要求(セッション管理コンテキスト作成/更新要求)をSMFネットワーク要素に送信する。
【0073】
ステップ43で、SMFネットワーク要素は、UEがスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示すように構成された能力指標を格納する。
【0074】
ステップ44において、SMFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素にSMポリシーを確立するよう要求する。
【0075】
ステップ45において、PCFネットワーク要素は、アクティブ状態の現在のユーザプレーンアップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBR以下であることを決定し、非GBRにおけるアップリンク/ダウンリンクデータストリームのレート範囲を計算する。
【0076】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ45は、ステップ451およびステップ452のうちの少なくとも1つを備えても良い。
【0077】
ステップ451において、アップリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大アップリンクレートからGBRにおける現全アップリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第1値を獲得し、その第1値は非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定される。
【0078】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ451は、PCFネットワーク要素が、Slice-UL-AMBRからGBRにおけるアクティブ状態の現全アップリンクストリームのGBR合計レートを差し引いて、第1値を獲得し、その第1値は非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定することを備えても良い。
【0079】
ステップ452において、ダウンリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全ダウンリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第2値を獲得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0080】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ452は、PCFネットワーク要素が、Slice-DL-AMBRからアクティブ状態のGBRにおける現全ダウンリンクストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて、第2値を取得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定することを備えても良い。
【0081】
ステップ46において、PCFネットワーク要素は、SMポリシー(非GBRにおけるアップリンク/ダウンリンクデータストリームのレート範囲を含む)をSMFネットワーク要素に送信する。
【0082】
ステップ47において、SMFネットワーク要素は、非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を使用すべきUPFに送信する(ステップ49の代替ソリューション:SMFネットワーク要素は非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を使用すべきUPFに送信する)。
【0083】
ステップ48において、SMFネットワーク要素は、SMコンテキスト作成/更新応答(セッション管理コンテキスト作成/更新応答)をAMFネットワーク要素に応答する。
【0084】
ステップ49において、PDUセッションを確立/変更するステップが完了する(UEがスライスセッションレートを制限する機能をサポートする場合、ネットワーク側デバイスは非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を使用すべきUEに送信する)。
【0085】
本開示の上記の実施の形態では、現在のアップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがアップリンクデータストリームについて、スライス-UL/DL-AMRRを超えない場合に、PCFは、GBRにおける現全アップリンクストリームのGBRにおける合計レートを、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲としてスライス-UL-AMRRから減算し、非GBRデータストリームアップリンクのレート範囲をスライスセッションレートを制限する機能をサポートするUEへSMFを介して送信する(UEがこの機能をサポートしていない場合、代替ソリューションは、SMFが対応するパラメータをUPFデバイスに送信して実行する)。ダウンリンクデータストリームに対し、PCFは同様の方法を使用して非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を取得し、非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲をUPFデバイスに送信して実行する。
【0086】
図5は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法のさらに他の実施の形態の概略図である。好ましくは、本実施の形態は、本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムまたは本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素によって実行され得る。本実施の形態は、PCFが、現在のアクティブ状態のユーザプレーンブアップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えないと決定するシナリオである(例えば、
図3の実施の形態におけるステップ301から304およびステップ310から317)。本開示によるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法は、ステップ51から59の少なくとも1つを備えても良い。
【0087】
ステップ51において、UEは、スライスデータPDUセッション確立要求またはスライスデータPDUセッション修正要求を、RANを介してAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)ネットワーク要素に送信する。スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求は、端末能力指標と、DNN(データネットワーク名)と、S-NSSAI(単一ネットワークスライス選択支援情報)とを備え、端末能力指標はユーザ端末が非GBRデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能を支持するかどうかを示すものである。
【0088】
ステップ52において、AMFネットワーク要素は、SMコンテキスト作成/更新要求(セッション管理コンテキスト作成/更新要求)をSMFネットワーク要素に送信する。
【0089】
ステップ53において、SMFネットワーク要素は、UEがスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示すように構成された能力指標を格納する。
【0090】
ステップ54において、SMFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素にSMポリシーを確立するよう要求する。
【0091】
ステップ55において、PCFネットワーク要素は、現在のアクティブ状態のユーザプレーンアップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRよりも大きいことを決定し、GBRにおける新しいデータストリームがあり、ARP優先度に応じて低い優先度のGBRにおけるいくつかのデータストリームを停止することを決定し、非GBRにおけるアップリンク/ダウンリンクデータストリームのレート範囲を計算する。
【0092】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ55は、ステップ551からステップ553の少なくとも1つを含んでもよい。
【0093】
ステップ551において、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートよりも大きく、GBRにおける新しいデータストリームがある場合に、現全ダウンリンクデータストリームのすべての合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレート以下であることを保証する場合に、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度でGBRにおけるダウンリンクデータストリームを、そのアドレス解析プロトコル優先度に応じて停止すべきGBRにおけるダウンリンクデータストリームとして、確定する。
【0094】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ551は、まず、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えるかどうかを判断し、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えない場合、低い優先度のGBRにおけるデータストリームが停止すべきGBRにおけるデータストリームであると判断し、現全アップリンクデータストリームの合計レートが依然としてスライス-UL-AMBRよりも大きい場合、または現全ダウンリンクデータストリームの合計レートがまだスライス-DL-AMBRよりも大きい場合に、現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMBRを超えなくなるまで、低い優先度の別のGBRにおけるデータストリームを停止することを含む。
【0095】
ステップ552において、アップリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大アップリンクレートからGBRにおける現全アップリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第1値を画定し、その第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0096】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ552は、PCFネットワーク要素が、Slice-UL-AMBRからGBRにおけるアクティブ状態の現全アップリンクストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第1値を獲得し、その第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定することを備える。
【0097】
ステップ553において、ダウンリンクデータストリームについて、PCFネットワーク要素は、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全ダウンリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第2値を獲得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0098】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ553は、PCFネットワーク要素が、Slice-DL-AMBRから現在アクティブ状態のGBRにおけるダウンリンクストリームすべてのGBRにおける合計レートを差し引いて第2値を獲得し、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定する。
【0099】
ステップ56において、PCFネットワーク要素は、SMポリシー(GBRにおけるアップリンクデータストリームおよび/またはGBRにおけるダウンリンクデータストリームおよび停止すべき非GBRにおけるアップリンク/ダウンリンクデータストリームのレート範囲を含む)をSMFネットワーク要素に送信する。
【0100】
ステップ57において、SMFネットワーク要素は、非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を使用すべきUPFに送信する(ステップ59の代替ソリューション:SMFネットワーク要素は非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を使用すべきUPFに送信する)。
【0101】
ステップ58において、SMFネットワーク要素は、SMコンテキスト作成/更新応答(セッション管理コンテキスト作成/更新応答)をAMFネットワーク要素に応答する。これは、特定のGBRデータストリームを停止するようにRANに通知することを含む。
【0102】
本開示のいくつかの実施の形態では、ステップ58は、SMFネットワーク要素が、GBRストリームのリソースを調整し、SMポリシー情報に応じて低い優先度のいくつかのGBRにおけるアップリンクデータストリームおよび/またはGBRにおけるダウンリンクを停止するようにRAN側デバイスに通知することを含むことができる。
【0103】
ステップ59において、PDUセッションを確立/修正するステップが完了する(UEがスライスセッションレートを制限する機能をサポートする場合に、ネットワーク側デバイスは非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を使用するUEに送信する)。
【0104】
本開示の上記の実施の形態では、現在のアップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMRRを超える可能性があり、GBRにおける新しいデータストリームの要求がある場合に、PCFはARP優先度に応じて低い優先度のGBRにおけるいくらかのデータストリームを停止するようにRAN側装置に現全アップリンク/ダウンリンクデータストリームの合計レートがスライス-UL/DL-AMRRを超えないように伝え、続いて、PCFは、前と同じ方法に従って非GBRにおけるアップリンク/ダウンリンクデータストリームのレート範囲を計算し、非GBRにおけるアップリンク/ダウンリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきUPFデバイスに送信する(代替ソリューションは、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行するために実行すべきUEに送信する)。
【0105】
本開示の上記の実施の形態では、PCF(UDR)デバイスに格納された2つのサブスクリプションパラメータ、すなわちネットワークスライスの中の端末のアップリンク/ダウンリンクの最大レートを表すスライス-UL-AMBRおよびスライス-DL-AMBR、を追加することが提供される。
【0106】
本開示の上記の実施の形態では、5GシステムのネットワークスライスにアクセスするユーザのGBRおよび非GBRデータストリームに対するレート制限は、対応するサブスクリプションパラメータを記憶し、計算し、分析し、レート制限情報を送信し、レート制限ポリシーを実行することによって実現される。
【0107】
図6は、本開示による本開示のポリシー制御機能ネットワーク要素のいくつかの実施の形態の概略図である。
図6に示されるように、本開示のポリシー制御機能ネットワーク要素は、レート制限モジュール61を備えてもよい。
【0108】
レート制限モジュール61は、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発する場合に、ネットワークスライスユーザの保証ビットレート(GBR)データストリームおよび非保証ビットレート(非GBR)データストリームに対して統一化レート制限を実行するように構成される。
【0109】
本開示のいくつかの実施の形態では、スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション修正要求は端末機能指標を備えてもよく、その端末機能指標は、ユーザ端末が非GBRにおけるデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示すように構成される。
【0110】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図6に示されるように、本開示のポリシー制御機能ネットワーク要素は、レート取得モジュール62およびレート比較モジュール63をさらに備えてもよい。
【0111】
レート取得モジュール62は、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した(または送信した)場合に、ネットワークスライスの中の端末アクティブ状態のユーザプレーンの現全のアップリンクデータストリームの合計レートと、ネットワークスライスの中の端末アクティブ状態ユーザプレーンの現全のダウンリンクデータストリームの合計レートを取得するように構成される。
【0112】
レート比較モジュール63は、現全アップリンクデータストリームの合計レートをネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートと比較し、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートをネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートと比較するように構成される。
【0113】
レート制限モジュール61は、現全アップリンクデータの合計レートとネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートとの比較結果、および現全ダウンリンクデータストリームの合計レートとネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートとの比較結果に応じて、ネットワークスライスユーザのGBRデータストリームおよび非GBRデータストリームに対して統一化レート制限を実行するように構成される。
【0114】
本開示のいくつかの実施の形態では、レート制限モジュール61は、GBRにおける現全アップリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを、端末の最大アップリンクレートから差し引いて第1値を獲得し、その第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定し、現全アップリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレート以下であり、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートが、ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレート以下である場合に、セッション管理機能ネットワーク要素を介して非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザ端末またはユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信する。
【0115】
本開示のいくつかの実施の形態では、レート制限モジュール61は、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全ダウンリンクデータストリームのGBR合計レートを差し引いて第2値を獲得し、その第2値を非GBRデータストリームのレート範囲として画定し、現全アップリンクデータストリームの合計レートが、ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレート以下であり、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートが、ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレート以下である場合に、非GBRにおけるダウンリンクストリームレートのレート範囲をセッション管理機能ネットワーク要素を介して実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信する。
【0116】
本開示のいくつかの実施の形態では、レート制限モジュール61は、現全アップリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレートよりも大きくGBRにおける新しいデータストリームが存在する場合に、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度のGBRにおけるアップリンクデータストリームを、停止すべきGBRにおけるアップリンクデータストリームとして獲得して、現全アップリンクデータストリームがネットワークスライスの中の端末の最大アップリンクレート以下であることを保証し、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全アップリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第1値を取得してその第1値を非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲として画定し、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコルの優先度のGBRにおけるアップリンクデータストリームを停止するように無線アクセスネットワーク側デバイスに通知し、セッション管理機能ネットワーク要素を介して非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザ端末またはユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信するように構成することもできる。
【0117】
本開示のいくつかの実施の形態では、レート制限モジュール61は、セッション管理機能ネットワーク要素が非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲をセッション管理機能ネットワーク要素を介して、実行すべきユーザ機器またはユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信する場合に、セッション管理機能ネットワーク要素に非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を送信して、その結果セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザ端末が端末機能指標に応じてスライスセッションレートを制限する機能をサポートしているかどうかを判断し、ユーザ端末がスライス セッションを制限する機能をサポートしている場合には非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザ端末に送信し、ユーザ端末がスライスセッションレートを制限する機能をサポートしていない場合には非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信するようにしてもよい。
【0118】
本開示のいくつかの実施の形態では、レート制限モジュール61は、現全ダウンリンクデータストリームの合計レートがネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレートよりも大きく、GBRにおける新しいデータストリームが存在する場合に、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度のGBRにおけるダウンリンクデータストリームを、停止すべきGBRにおけるGBRにおけるダウンリンクデータストリームとして獲得し、現全ダウンリンクデータストリームが、ネットワークスライスの中の端末の最大ダウンリンクレート以下であることを保証し、端末の最大ダウンリンクレートからGBRにおける現全ダウンリンクデータストリームのGBRにおける合計レートを差し引いて第2値を獲得して、その第2値を非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲として画定し、セッション管理機能ネットワーク要素を介して、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度がGBRにおけるダウンリンクデータストリームを停止するように無線アクセスネットワーク側デバイスに通知し、セッション管理機能ネットワーク要素を介して非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信する。
【0119】
本開示のいくつかの実施の形態では、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、上記の実施の形態のうちのいずれか1つに従って、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法を実装する動作を実行するように構成され得る(例えば、
図1から5の実施の形態のいずれか1つ)。
【0120】
本開示の前述の実施の形態で提供されるポリシー制御機能ネットワーク要素に基づいて、5GシステムのネットワークスライスにアクセスするユーザのGBRデータストリームおよび非GBRデータストリームに対するレート制限は、対応するサブスクリプションパラメータを格納し、計算および分析し、レート制限情報を発行し、レート制限ポリシーを実行することによって実現される。
【0121】
本開示の前述の実施の形態では、ネットワークスライスにアクセスするユーザのために確立されたデータ接続のレートを制限する技術的解決法について、その中のGBRにおけるデータストリームが要求される保証されたビットレートを保証し、主に非GBRについてのデータストリームに対してレート上限範囲が設定されることを考慮する必要がある。
【0122】
本開示の前述の実施の形態は、5Gネットワークスライスのデータサービスのすべてのシナリオに適用され得る。
【0123】
図7は、本開示によるポリシー制御機能ネットワーク要素の他の実施の形態の概略図である。
図7に示されるように、本開示のポリシー制御機能ネットワーク要素は、メモリ71およびプロセッサ72を備えても良い。
【0124】
メモリ71は、命令を格納するように構成される。
【0125】
プロセッサ72はその命令を実行するように構成され、その結果、ポリシー制御機能ネットワーク要素は、前述のいずれかの実施の形態に応じて(例えば、
図1から5の実施の形態のいずれか)、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するための方法を実装する動作を実行するように構成される。
【0126】
開示の前述の実施の形態は、ネットワークスライス次元でユーザデータレートを制限する解決策を対象としている。本開示の前述の実施の形態では、ネットワークスライスユーザのGBRおよび非GBRデータストリームに対する統一化データレート制限が実現される。将来5Gネットワークスライスが展開されるとき、本開示の上記の実施の形態は、5Gネットワークスライスの中のデータストリームを最適化することができる。
【0127】
本開示の別の態様によれば、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムが提供され、これは、前述のいずれかの実施の形態に応じたポリシー制御機能ネットワーク要素(例えば、
図6から7の実施の形態)を備える。
【0128】
図4および5の実施の形態は、本開示のいくつかの実施の形態においてネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムの概略を表したものである。
図4および5に示すように、本開示に応じたネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムでは、ポリシー制御機能ネットワーク要素(PCF)1を備えてもよい。
【0129】
ポリシー制御機能ネットワーク要素1は、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発する場合に、ネットワークスライスユーザの保証ビットレート(GBR)データストリームおよび非保証ビットレート(非GBR)データストリームに対して統一化レート制限を実行するように構成してもよい。
【0130】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図4および5に示すように、ポリシー制御機能ネットワーク要素(PCF)1は、UDRを備えてもよい。
【0131】
本開示のいくつかの実施の形態では、ポリシー制御機能ネットワーク要素(PCF)1は、前述のいずれかの実施の形態(例えば、
図6から
図7の実施の形態)に応じて、ポリシー制御機能ネットワーク要素として実装されてもよい。
【0132】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図4および5に示すように、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムは、セッション管理機能ネットワーク要素(SMF)2をさらに備えてもよい。
【0133】
セッション管理機能ネットワーク要素2は、ユーザ端末がスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を発した場合に、ポリシー制御機能ネットワーク要素からセッション管理ポリシーを要求し、ポリシー制御機能ネットワーク要素によって送信された、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲と、非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲と、GBRにおけるダウンリンクデータストリームまたはGBRにおけるアップリンクデータストリームの停止命令と、を含むセッション管理ポリシーを受信し、非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザ機器またはユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信し、非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を実行すべきユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信し、所定の優先度よりも低いアドレス解析プロトコル優先度のGBRにおけるアップリンクデータストリームまたはGBRにおけるダウンリンクデータストリームを停止するように無線アクセスネットワーク側デバイスに通知する。
【0134】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図4および5を参照すると、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムは、ユーザ端末(UE)3をさらに備え得る。
【0135】
ユーザ端末3は、スライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求を送信するように構成されていて、そのスライスデータセッション確立要求またはスライスデータセッション変更要求は、ユーザ端末が非GBRデータストリームのスライスセッションレートを制限する機能をサポートするかどうかを示し、セッション管理機能ネットワーク要素2によって送信された非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲を実行します。
【0136】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図4および5に示すように、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素(UPF)4をさらに備え得る。
【0137】
ユーザプレーン機能ネットワーク要素4は、セッション管理機能ネットワーク要素2によって送信された非GBRにおけるアップリンクデータストリームのレート範囲および/または非GBRにおけるダウンリンクデータストリームのレート範囲を実行するように構成され得る。
【0138】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図4および
図5に示されるように、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムは、アクセスおよびモビリティ管理機能ネットワーク要素(AMF)5をさらに備えてもよい。
【0139】
アクセスおよびモビリティ管理機能ネットワーク要素5は、スライスデータPDUセッション確立要求またはスライスデータPDUセッション変更要求がユーザ端末3によって送信された場合に、セッション管理コンテキスト作成/更新要求をSMFネットワーク要素に送信するように構成してもよい。
【0140】
本開示のいくつかの実施の形態では、
図5に示されるように、ネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムは、無線アクセスネットワーク(RAN)6をさらに備えることができる。
【0141】
無線アクセスネットワーク6は、SMFネットワーク要素の通知に従って、GBRストリームのリソースを調整し、優先度の低いいくつかのGBRにおけるアップリンクデータストリームおよび/またはGBRにおけるダウンリンクデータストリームを停止するように構成させてもよい。
【0142】
本開示の前述の実施の形態によって提供されるネットワークスライスユーザのデータレートを制限するためのシステムに基づいて、ハードウェアを変更せずにソフトウェアを更新するだけでよい。5Gネットワークスライスが将来展開されるとき、本開示の上記の実施の形態は、GBRおよび非GBRデータストリームの伝送効率を改善し、5Gネットワークスライスのリソース利用率を最適化することができる。
【0143】
本開示の別の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、そのコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されたときに前述のいずれかの実施の形態(例えば、
図1から5の実施の形態のいずれか)に応じたネットワークスライスユーザのデータレートを制限する方法を実行するコンピュータ命令を記憶している。
【0144】
本開示の前述の実施の形態によって提供されるコンピュータ可読記憶媒体に基づいて、ネットワークスライス次元に向けられたユーザデータレートを制限し、ネットワークスライス要素のGBRおよび非GBRにおけるネットワーク上で統一化レート制限を実現することが可能であって、これはネットワークスライスリソースの合理的な割り当てとネットワークスライスの中のデータストリームの最適化された伝送効率につながる。
【0145】
前述のポリシー制御機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、およびユーザ端末は、汎用プロセッサ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けアプリケーションとして実装され得る。集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェア・アセンブリ、またはそれらの任意の適切な組み合わせであり、本出願で説明されている機能を実行するように構成されている。
【0146】
ここまで本開示について詳細に説明してきた。本開示の概念を不明瞭にすることを避けるために、当技術分野でよく知られているいくつかの詳細は説明していない。上記の説明によれば、当業者は、ここに開示された技術的解決策をどのように実施するかを完全に理解するであろう。
【0147】
当業者は、前述の実施の形態におけるステップのすべてまたは一部が、ハードウェアによって、または関連するハードウェアに命令するプログラムによって達成され得ることを理解するであろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。前述の記憶媒体は読み取り専用メモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどであってもよい。
【0148】
例示および説明の目的でなされる本開示の説明は、省略されていないわけではなく、または開示された形態に本開示を限定するものではない。当業者には、多くの修正および変形が明らかである。実施の形態は、本開示の原理および実際の適用をよりよく説明し、当業者が本開示を理解して、特定の目的に適合し、さまざまな修正を含むさまざまな実施の形態を設計できるように、選択される。
【国際調査報告】