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特表2023-538299コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/85 20130101AFI20230831BHJP
   G06F 21/60 20130101ALI20230831BHJP
   H04M 1/72448 20210101ALI20230831BHJP
【FI】
G06F21/85
G06F21/60
H04M1/72448
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509617
(86)(22)【出願日】2021-08-09
(85)【翻訳文提出日】2023-02-09
(86)【国際出願番号】 KR2021010497
(87)【国際公開番号】W WO2022035157
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0100816
(32)【優先日】2020-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520431524
【氏名又は名称】イ、チョン ジョン
【氏名又は名称原語表記】LEE,Chung Jong
【住所又は居所原語表記】123,Eopyeong-gil,Sangdong-eup,Yeongwol-gun Gangwon-do 26248,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン ジョン
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127AA36
5K127BA03
5K127GE04
5K127GE14
5K127GE19
5K127HA11
5K127JA54
(57)【要約】
コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスに関し、コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスによれば、データの送受信が完了すると、コンパートメント型コンピューティングモジュールが直ちに送受信ラインをスイッチングオフし、外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールのハッキングなどのリスクを最小化できることになる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、
第3データモニタリングラインと第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第3データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、
外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングラインと第4データ送受信ラインを介して前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続されており、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする第2コンピューティングモジュールと、
ユーザインターフェース部と、を含み、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングできる
ことを特徴とするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記第2コンピューティングモジュールは、
外部ネットワークに移動させる送信用データがある場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記送信用データを前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に送信し、送信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記第3移動データ保存部に保存された前記送信用データを前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に送信し、送信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフする
請求項1に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項3】
外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと前記外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、
第1データモニタリングラインと第1データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データを保存しておく第2移動データ保存部を備えた検査コンピューティングモジュールと、
第2データモニタリングラインと第2データ送受信ラインを介して前記検査コンピューティングモジュールに接続されており、第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データと前記送信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、
外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングラインと第4データ送受信ラインを介して、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続されている第2コンピューティングモジュールと、
ユーザインターフェース部と、を含み、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングすることができ、
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第1データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記受信用データの受信が完了すると、受信された前記受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した後、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータである場合、前記受信用データを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第2コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする
ことを特徴とするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記受信用データの受信が完了し、受信された前記受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、前記受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータである場合、治療が可能であれば、ワクチンプログラムを使用して前記受信用データを治療し、
前記受信用データの治療が完了すると、治療されたデータを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記受信用データ又は前記治療されたデータが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記受信用データ又は前記治療されたデータが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データ又は前記治療されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データ又は前記治療されたデータを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第2コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記受信用データ又は前記治療されたデータが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記受信用データ又は前記治療されたデータが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データ又は前記治療されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする
請求項3に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項5】
外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、
第1データモニタリングラインと第1データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データを保存しておく第2移動データ保存部を備えた検査コンピューティングモジュールと、
第2データモニタリングラインと第2データ送受信ラインを介して前記検査コンピューティングモジュールに接続されており、第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データと前記送信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、
外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングラインと第4データ送受信ラインを介して前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続されている第2コンピューティングモジュールと、
ユーザインターフェース部と、を含み、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングすることができ、
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第1データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオンして前記第1コンピューティングモジュールに暗号化キーを用いて前記受信用データを暗号化することを要請した後、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記受信用データの暗号化が完了しているかを前記第1データモニタリングラインを介して判断し、暗号化が完了した場合、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオンして暗号化されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記暗号化されたデータの受信が完了すると、復号化キーを用いて前記暗号化されたデータを復号化し、復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した後、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータである場合、前記復号化されたデータを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記復号化されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記復号化されたデータを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第2コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記復号化されたデータが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記復号化されたデータが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記復号化されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする
ことを特徴とするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記暗号化されたデータの復号化が完了し、前記復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、前記復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータである場合、治療が可能であれば、ワクチンプログラムを使用して前記復号化されたデータを治療し、
前記復号化されたデータの治療が完了すると、治療されたデータを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第2コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする
請求項5に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項7】
外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、
第3データモニタリングラインと第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第3データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、
外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールと、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに選択的に接続されるコンパートメント型保存モジュールと、
ユーザインターフェース部と、を含み、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングすることができ、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続され、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールから前記第3移動データ保存部に保存された前記受信用データを受信して保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは前記第2コンピューティングモジュールに接続される
ことを特徴とするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合に、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記受信用データを読み取るか、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記受信用データを前記第2コンピューティングモジュールにコピーすることができ、前記送信用データを前記コンパートメント型保存モジュールに保存することができ、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記送信用データを受信し、前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記第3移動データ保存部に保存された前記送信用データを前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に送信し、送信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記第1移動データ保存部に保存された前記送信用データを読み取ることによって、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記送信用データを確認して用いることができる
請求項7に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項9】
外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと前記外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、
第1データモニタリングラインと第1データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データを保存しておく第2移動データ保存部を備えた検査コンピューティングモジュールと、
第2データモニタリングラインと第2データ送受信ラインを介して前記検査コンピューティングモジュールに接続されており、第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データと前記送信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、
外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールと、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに選択的に接続されるコンパートメント型保存モジュールと、
ユーザインターフェース部と、を含み、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングすることができ、
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第1データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記受信用データの受信が完了すると、受信された前記受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した後、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータである場合、前記受信用データを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続され、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールから前記第3移動データ保存部に保存された前記受信用データを受信して保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは、前記第2コンピューティングモジュールに接続される
ことを特徴とするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記受信用データの受信が完了し、受信された前記受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、前記受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータである場合、治療が可能であれば、ワクチンプログラムを使用して前記受信用データを治療し、
前記受信用データの治療が完了すると、治療されたデータを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記受信用データ又は前記治療されたデータが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記受信用データ又は前記治療されたデータが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データ又は前記治療されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データ又は前記治療されたデータを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続され、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールから前記第3移動データ保存部に保存された前記受信用データ又は前記治療されたデータを受信して保存する
請求項9に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合に、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記受信用データ又は前記治療されたデータを読み取るか、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記受信用データ又は前記治療されたデータを前記第2コンピューティングモジュールにコピーすることができ、前記送信用データを前記コンパートメント型保存モジュールに保存することができ、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記送信用データを受信し、前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記第3移動データ保存部に保存された前記送信用データを前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に送信し、送信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記第1移動データ保存部に保存された前記送信用データを読み取ることによって、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記送信用データを確認して用いることができる
請求項10に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項12】
外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、
第1データモニタリングラインと第1データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データを保存しておく第2移動データ保存部を備えた検査コンピューティングモジュールと、
第2データモニタリングラインと第2データ送受信ラインを介して前記検査コンピューティングモジュールに接続されており、第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記受信用データと前記送信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、
外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールと、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに選択的に接続されるコンパートメント型保存モジュールと、
ユーザインターフェース部と、を含み、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングすることができ、
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第1データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオンして前記第1コンピューティングモジュールに暗号化キーを用いて前記受信用データを暗号化することを要請した後、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記受信用データの暗号化が完了しているかを前記第1データモニタリングラインを介して判断し、暗号化が完了した場合、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオンして暗号化されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第1データ送受信ラインをスイッチングオフし、
前記暗号化されたデータの受信が完了すると、復号化キーを用いて前記暗号化されたデータを復号化し、復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した後、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータである場合、前記復号化されたデータを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記復号化されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記復号化されたデータを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続され、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールから前記第3移動データ保存部に保存された前記復号化されたデータを受信して保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは、前記第2コンピューティングモジュールに接続される
ことを特徴とするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記検査コンピューティングモジュールは、
前記暗号化されたデータの復号化が完了し、前記復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、前記復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータである場合、治療が可能であれば、ワクチンプログラムを使用して前記復号化されたデータを治療し、
前記復号化されたデータの治療が完了すると、治療されたデータを前記第2移動データ保存部に保存し、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記検査コンピューティングモジュールの前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータが存在するかを前記第2データモニタリングラインを介して判断し、前記第2移動データ保存部に前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータが存在する場合、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオンして前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを受信し、受信が完了すると、前記第2データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを前記第3移動データ保存部に保存し、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、前記コンパートメント型保存モジュールは、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続され、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールから前記第3移動データ保存部に保存された前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを受信して保存する
請求項12に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合に、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを読み取るか、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記復号化されたデータ又は前記治療されたデータを前記第2コンピューティングモジュールにコピーすることができ、前記送信用データを前記コンパートメント型保存モジュールに保存することができ、
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合に、
前記コンパートメント型コンピューティングモジュールは、
前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記送信用データを受信し、前記第3移動データ保存部に保存し、
前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記第3移動データ保存部に保存された前記送信用データを前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に送信し、送信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、
ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記第1移動データ保存部に保存された前記送信用データを読み取ることによって、前記コンパートメント型保存モジュールに保存された前記送信用データを確認して用いることができる
請求項13に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記ユーザインターフェース部は、タッチスクリーン及びボタンの少なくとも一つ以上とディスプレイ、マイク、スピーカー及びカメラを含む
請求項1乃至14のいずれかに記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュールに接続される場合であっても、前記カメラは、前記第1コンピューティングモジュールに接続されないが、
前記ユーザインターフェース部が前記第2コンピューティングモジュールに接続される場合には、前記カメラが前記第2コンピューティングモジュールに接続される
請求項15に記載のコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスに関し、より詳細には、外部ネットワークに接続された第1コンピューティングモジュールからデータを受信したり、第1コンピューティングモジュールにデータを送信する場合、データの送受信が完了すると、直ちに送受信ラインをスイッチングオフして、外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールのハッキングなどのリスクを最小化するコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子及び通信技術の発展による通信速度の向上などに伴い、個人用移動通信端末機は大容量のマルチメディアデータの送受信が可能になるなど、さらに先端化している。
【0003】
この中でスマートフォン(Smart Phone)は、携帯電話にインターネット通信や情報検索などのコンピュータサポート機能を追加した知能型端末機であって、ユーザが望むアプリケーションを設置できるようにしたことが最大の特徴である。移動中にインターネット通信、ファックス送信などが可能であり、個人情報管理機能を備えた製品もある。
【0004】
スマートフォンは、携帯電話と個人携帯用端末(Personal Digital Assistant;PDA)の利点を結合したものであって、携帯電話機能に日程管理、ファックスの送・受信及びインターネット接続などのデータ通信機能を統合させた機器である。
【0005】
このようなスマートフォンは、完成品として発売されており、与えられた機能のみを使用していた既存の携帯電話とは異なり、数百種の様々なアプリケーション(応用プログラム)をユーザが望む通り設置し、追加又は削除できるという利点がある。
【0006】
また、スマートフォンは、無線インターネットを利用してインターネットに直接接続できるだけでなく、様々なブラウジングプログラムを利用して様々な方法で接続できる点、ユーザが望むアプリケーションを直接製作することもできる点、様々なアプリケーションを通じて自分に適切なインターフェースを実現できる点、そして同じオペレーティングシステム(OS)を有するスマートフォン間でアプリケーションを共有できる点など、従来の携帯電話が有していない利点を持っている。
【0007】
また、ほとんどのスマートフォンはカメラを備えており、スマートフォンにはユーザの一般的な音声やメッセージの送受信に関する情報以外にも、プライバシーが保護されるべき個人的な写真や動画なども保存されることになり、常に持ち歩く特性上、資料の保管及び移動に便利な理由で、秘密が維持されるべき文書なども保存されることが多い。
【0008】
従って、スマートフォンに保存されている各種データが外部に漏れることを防止するための高いセキュリティ性が求められるが、スマートフォンユーザは、通常パスワードを設定しておき、ユーザはスマートフォンの使用前に設定されたパスワードなどの入力で認証できる。また、ユーザの便宜のために、パスワードの入力の代わりにパターンの選択で認証をしたり、指紋認識や音声認識などを採用した場合もある。
【0009】
しかし、前記のようなスマートフォンの認証方法は、他人にさらされやすく、セキュリティ性が非常に低い。
【0010】
また、スマートフォンがインターネットや社内のコンピュータネットワークのような外部ネットワークに接続されてデータを送受信できるように構成されており、外部ネットワークからのハッキングやアドウェア、ランサムウェアまたはウイルスの攻撃を受けるリスクにもさらされている状況である。
【0011】
ワクチンプログラムのようなセキュリティ手段が備えられていても、常に新しいウイルスによる感染やオペレーティングシステムの欠陥を用いたハッキングなどに遭う可能性があるので、セキュリティに敏感なユーザの場合は、2台のスマートフォンを持ち歩きながら、一つは一般的な電話やデータ通信用に使用し、もう一つはセキュリティを必要とする電話や秘密を維持すべきデータの保存用に使用する場合も生じている。
【0012】
このような秘密データ保存用スマートフォンの場合には、外部ネットワークに接続しないか、外部ネットワークとの接続時間を最小化するように構成することが好ましい。
【0013】
また、公共機関等では、外部ネットワークに接続されたコンピュータとは別に、外部ネットワークに接続されていないコンピュータをデータ保管用に使用しながら、資料の移動時には外部ネットワークに接続されたコンピュータにUSB保存装置などを接続して資料をコピーした後、保存装置を分離してから外部ネットワークに接続されていないコンピュータに保存装置を接続して、保存装置から資料をコピーする方式を用いることで、外部ネットワークに接続されていないコンピュータへのハッキングなどのリスクを消極的に防止しているのが実情である。
【0014】
しかし、データの送受信時にのみ外部ネットワークに接続させるだけでは、スマートフォンのセキュリティ性が十分に確保されないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】韓国登録特許公報第10-0378522号(公告日2003.04.03)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
前記のような欠点を解決するための本発明の目的は、外部ネットワークに接続された第1コンピューティングモジュールからデータを受信したり、第1コンピューティングモジュールにデータを送信する場合、データの送受信が完了すると、直ちに送受信ラインをスイッチングオフするコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスを提供することによって、外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールのハッキングなどのリスクを最小化させることにある。
【0017】
また、ユーザがユーザインターフェース部を操作し、ユーザインターフェース部が一つの本体に内蔵された第1コンピューティングモジュール又は第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングできるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスを提供することによって、ユーザが秘密データ保存用スマートフォンと、電話及びデータ通信用スマートフォンを共に持ち歩くことなく、一つのモバイルコンピューティングデバイスのみ持ち歩くことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の多様な実施形態にかかると、コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスは、外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、第3データモニタリングラインと第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、 前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第3データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングラインと第4データ送受信ラインを介して前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続されており、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする第2コンピューティングモジュールと、ユーザインターフェース部と、を含み、ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作し、前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングできることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスによれば、データの送受信が完了すると、コンパートメント型コンピューティングモジュールが直ちに送受信ラインをスイッチングオフし、外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールのハッキングなどのリスクを最小化させるという効果が得られる。
【0020】
また、ユーザが秘密データ保存用スマートフォンと電話及びデータ通信用スマートフォンを共に持ち歩くことなく、一つのモバイルコンピューティングデバイスのみ持ち歩くことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
図2】本発明の第2の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
図3】本発明の第3の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
図4】本発明の第4の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の一態様によって、外部ネットワークに接続されており、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワークに移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部を備えた第1コンピューティングモジュールと、第3データモニタリングラインと第3データ送受信ラインを介して前記第1コンピューティングモジュールに接続されており、前記第1コンピューティングモジュールの前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第3データモニタリングラインを介して判断し、前記第1移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第3データ送受信ラインをスイッチングオフし、受信が完了した前記受信用データを保存しておく第3移動データ保存部を備えたコンパートメント型コンピューティングモジュールと、外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングラインと第4データ送受信ラインを介して前記コンパートメント型コンピューティングモジュールに接続されており、前記コンパートメント型コンピューティングモジュールの前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在するかを前記第4データモニタリングラインを介して判断し、前記第3移動データ保存部に前記受信用データが存在する場合、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオンして前記受信用データを受信し、受信が完了すると、前記第4データ送受信ラインをスイッチングオフする第2コンピューティングモジュールと、ユーザインターフェース部と、を含み、ユーザは、前記ユーザインターフェース部を操作して前記ユーザインターフェース部が前記第1コンピューティングモジュール又は前記第2コンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングできることを特徴とする、コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスが提案される。
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付された図面を参考として詳細に説明すると次の通りであり、本発明が実施形態により制限されたり限定されるものではない。
【0024】
以下では、本発明の第1の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスの構成を説明するようにする。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
【0026】
本発明の第1の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1は、第1コンピューティングモジュール10、コンパートメント型コンピューティングモジュール30、第2コンピューティングモジュール50及びユーザインターフェース部60を含んで構成される。
【0027】
本明細書で使用される「コンピューティングモジュール」という用語は、コンピュータとしての機能の実行において必須の構成要素を全て備えており、個別的な作業を単独で行うことができるように構成された装置を称するものである。
【0028】
従って、コンピューティングモジュールは、少なくともCPU、メモリ及び保存装置を備えなければならず、本発明にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスに使用されたコンピューティングモジュールは、データの送受信のためのネットワーク装置も共に備えることになる。
【0029】
あるコンピューティングモジュールがユーザインターフェースを介してユーザが命令する多様な作業を処理すべき必要がある場合には、GPUなどの構成要素も備える必要があることになる。
【0030】
しかし、コンピューティングモジュールが特定の目的のために限定された一連の作業のみ行わなければならない場合には、GPUなどの構成要素は備える必要がなくなる。
【0031】
また、本明細書に記載されたコンピューティングモジュールは、スマートフォンのような一つのモバイルデバイスに内蔵されるものであるが、別途の無線電話モジュールを含むか、無線電話機能が統合された形態で構成されることができ、CPUとGPUとが統合された形態であるAPU(Accelerated Processing Unit)とメモリ及び保存装置を含む形態で構成されることもできる。
【0032】
一方、図1には示されていないが、本発明にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1には、一つ以上のGPS受信機が内蔵され、各々のコンピューティングモジュールにより利用できるようにすることが好ましい。
【0033】
第1コンピューティングモジュール10は、外部ネットワーク5に接続されているコンピューティングモジュールであって、他のコンピューティングモジュールに移動させる受信用データと外部ネットワーク5に移動させる送信用データを保存しておく第1移動データ保存部11を備える。
【0034】
図1には外部ネットワーク5がインターネットであると図示されているが、外部ネットワーク5は、3Gや4Gネットワーク、インターネット又は会社や公共機関などの閉鎖されたネットワークなどを含む概念である。
【0035】
このような第1コンピューティングモジュール10は、外部ネットワーク5に接続されているが、外部ネットワークに接続されていないデータ保管用コンピューティングモジュールである第2コンピューティングモジュール50に保存すべき受信用データを外部ネットワーク5から受信し、第1移動データ保存部11に一次的に保存する機能をすることになる。
【0036】
一方、本明細書で使用される「受信用データ」という用語は、図1乃至図4で第1コンピューティングモジュール10から第2コンピューティングモジュール50の方向に移動されなければならないデータを称するものであり、「送信用データ」という用語は、第2コンピューティングモジュール50から第1コンピューティングモジュール10の方向に移動されなければならないデータを称するものである。
【0037】
前記のように、第1移動データ保存部11には受信用データと送信用データが保存されることになるが、第1コンピューティングモジュール10により第1移動データ保存部11に保存された送信用データが必ずしも外部ネットワーク5に転送されなければならないわけではない。
【0038】
ユーザは、第2コンピューティングモジュール50に保存されたデータ中に外部ネットワーク5に転送されても構わないデータを送信用データに分類して転送することによって、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存しておき、必要時に第1移動データ保存部11に保存された送信用データを外部ネットワーク5に転送することになる。
【0039】
前記のように、第1移動データ保存部11には外部ネットワーク5から受信された受信用データが保存され、第2コンピューティングモジュール50から転送された送信用データも保存されることになる。
【0040】
第1移動データ保存部11に保存されたデータファイルは、個別的なファイルの属性に付与された受信用データの属性又は送信用データの属性によって、受信用データ又は送信用データと判断されることができる。
【0041】
別の方式では、第1移動データ保存部11内に受信用データ保管領域と送信用データ保管領域を指定し、受信用データは受信用データ保管領域に保存し、送信用データは送信用データ保管領域に保存することによって、受信用データと送信用データとを区分して管理することもできる。
【0042】
従って、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続された場合、外部ネットワーク5から受信したデータを第2コンピューティングモジュール50に転送したい場合、ユーザはそのデータファイルに受信用データの属性を付与して第1移動データ保存部11に保存するか、そのデータファイルを第1移動データ保存部11の受信用データ保管領域に保存すればよい。
【0043】
また、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続された場合、ユーザは第1移動データ保存部11に保存された送信用データを外部ネットワーク5に転送できる。
【0044】
一方、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続された場合、ユーザは第1移動データ保存部11に保存された受信用データを再度送信用データに分類し、そのデータファイルに送信用データの属性を付与して第1移動データ保存部11に保存するか、そのデータファイルを第1移動データ保存部11の送信用データ保管領域に保存できる。
【0045】
同様に、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続された場合、ユーザは第1移動データ保存部11に保存された送信用データを再度受信用データに分類し、そのデータファイルに受信用データの属性を付与して第1移動データ保存部11に保存するか、そのデータファイルを第1移動データ保存部11の受信用データ保管領域に保存できる。
【0046】
コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第3データモニタリングライン35と第3データ送受信ライン36を介して第1コンピューティングモジュール10に接続されているコンピューティングモジュールであって、第3移動データ保存部31を備える。
【0047】
このようなコンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データを受信し、受信が完了すると、接続を物理的に切ることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化する機能をする。
【0048】
第3データモニタリングライン35を介しては第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に受信用データが存在するかのみを判断すればよく、第3データモニタリングライン35を介した大量のデータ転送が要求されるものではない。
【0049】
コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第3データモニタリングライン35を介して第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に受信用データが存在するかを判断し、第1移動データ保存部11に受信用データが存在する場合、第3データ送受信ライン36をスイッチングオンして受信用データを受信し、受信が完了すると、第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることになり、受信が完了した受信用データを第3移動データ保存部31に保存することになる。
【0050】
但し、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は受信用データの大きさ及び第3データ送受信ライン36の転送速度を考慮し、データの受信に必要な時間を予測した後、データの受信を開始した後から経過した時間を測定し、経過した時間が予測された転送時間よりも顕著に長くなった場合にはデータの受信を中断し、第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることが好ましい。
【0051】
すなわち、データの大きさに比例する最大接続時間を計算して決めておいた後、データの受信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが受信されるのを防止できることになる。
【0052】
また、このような第3データ送受信ライン36のスイッチングは、機械的なスイッチング手段を使用する場合のノイズの発生及びデータの歪みを防止するために、半導体スイッチング素子(図示せず)により行われるように構成することが好ましい。
【0053】
このように、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、データの送受信に使用される第3データ送受信ライン36を物理的に切られた状態で維持し、データの送受信が必要な場合にのみ第3データ送受信ライン36をスイッチングオンしてデータを送受信し、データの送受信が完了すると、直ちに第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化できることになる。
【0054】
第2コンピューティングモジュール50は、外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングライン55と第4データ送受信ライン56を介してコンパートメント型コンピューティングモジュール30に接続されているコンピューティングモジュールである。
【0055】
このような第2コンピューティングモジュール50は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データを受信し、受信が完了すると、接続を物理的に切ることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化する機能をする。
【0056】
第4データモニタリングライン55を介してはコンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に受信用データが存在するかのみを判断すればよく、第4データモニタリングライン55を介した大量のデータ転送が要求されるものではない。
【0057】
第2コンピューティングモジュール50は、第4データモニタリングライン55を介してコンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に受信用データが存在するかを判断し、第3移動データ保存部31に受信用データが存在する場合、第4データ送受信ライン56をスイッチングオンして受信用データを受信し、受信が完了すると、第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることになる。
【0058】
但し、第2コンピューティングモジュール50は受信用データの大きさ及び第4データ送受信ライン56の転送速度を考慮し、データの受信に必要な時間を予測した後、データの受信を開始した後から経過した時間を測定し、経過した時間が予測された転送時間よりも顕著に長くなった場合にはデータの受信を中断し、第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることが好ましい。
【0059】
すなわち、データの大きさに比例する最大接続時間を計算して決めておいた後、データの受信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが受信されるのを防止できることになる。
【0060】
また、このような第4データ送受信ライン56のスイッチングは、機械的なスイッチング手段を使用する場合のノイズの発生及びデータの歪みを防止するために、半導体スイッチング素子(図示せず)により行われるように構成することが好ましい。
【0061】
このように、第2コンピューティングモジュール50は、データの送受信に使用される第4データ送受信ライン56を物理的に切られた状態で維持し、データの送受信が必要な場合にのみ第4データ送受信ライン56をスイッチングオンしてデータを送受信し、データの送受信が完了すると、直ちに第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化できることになる。
【0062】
前記のように、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第2コンピューティングモジュール50に受信されることになるが、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作して受信用データを用いることができることになる。
【0063】
また、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続された場合、ユーザはユーザインターフェース部60のカメラやマイクなどを用いて、プライバシーが保護されなければならない個人的な写真や動画又は秘密が維持されなければならない文書などを生成し、これを第2コンピューティングモジュール50内に保存しておくことができる。
【0064】
このとき、生成されたデータは、基本的に受信用データに分類されて保存されることが好ましい。
【0065】
第2コンピューティングモジュール50内に保存されたデータ中に外部ネットワーク5に移動させる送信用データがある場合、ユーザはそのデータを送信用データに分類し、第2コンピューティングモジュール50が送信用データをコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第1コンピューティングモジュール10に転送することを命令することになる。
【0066】
すなわち、外部ネットワーク5に移動させる送信用データがある場合、第2コンピューティングモジュール50は第4データ送受信ライン56をスイッチングオンして送信用データをコンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に送信して保存することになり、送信が完了すると、第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることになる。
【0067】
また、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は第3データ送受信ライン36をスイッチングオンして第3移動データ保存部31に保存された送信用データを第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に送信して保存することになり、送信が完了すると、第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることになる。
【0068】
このとき、第2コンピューティングモジュール50及びコンパートメント型コンピューティングモジュール30は、データの送信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが送信されるのを防止できることになる。
【0069】
このように、送信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第1コンピューティングモジュール10に送信され、第1移動データ保存部11に保存されることになるが、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作して第1移動データ保存部11に保存された送信用データを用いることができることになる。
【0070】
前記のように、第3移動データ保存部31には第1コンピューティングモジュール10から受信された受信用データが保存され、第2コンピューティングモジュール50から受信された送信用データも保存されることになる。
【0071】
従って、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データは、第4データ送受信ライン56を介して第2コンピューティングモジュール50に受信されることになり、第3移動データ保存部31に保存された送信用データは、第3データ送受信ライン36を介して第1コンピューティングモジュール10に受信され、第1移動データ保存部11に保存されることになる。
【0072】
ユーザインターフェース部60は、ユーザが第1コンピューティングモジュール10又は第2コンピューティングモジュール50と情報をやり取りすることができる環境を提供する機能をする構成要素であって、タッチスクリーン及びボタンの少なくとも一つ以上と、ディスプレイ、マイク、スピーカー及びカメラを含んで構成される。
【0073】
本発明にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1は、ユーザがユーザインターフェース部60を操作し、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10又は第2コンピューティングモジュール50に接続されるようにスイッチングできることを特徴とする。
【0074】
本発明にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1の本体内に第1コンピューティングモジュール10、コンパートメント型コンピューティングモジュール30及び第2コンピューティングモジュール50が内蔵されるが、ユーザはユーザインターフェース部60を介して第1コンピューティングモジュール10と第2コンピューティングモジュール50の各々に多様な作業の実行を命令することができる。
【0075】
従って、外形的には一般的なノートパソコン、タブレットPC、PDA又はスマートフォンと同一に見えるが、内部的には第1コンピューティングモジュール10、コンパートメント型コンピューティングモジュール30及び第2コンピューティングモジュール50が同時に作動している状態になる。
【0076】
この場合、ユーザは第1コンピューティングモジュール10又は第2コンピューティングモジュール50のうち、特定の作業を実行するコンピューティングモジュールを決めて、ユーザインターフェース部60がそのコンピューティングモジュールに接続されるようにした状態で作業の実行を命令することになる。
【0077】
また、他のコンピューティングモジュールに作業を実行させようとする場合は、ユーザインターフェース部60が他のコンピューティングモジュールに接続されるようにスイッチングした状態で作業の実行を命令することになる。
【0078】
但し、ユーザインターフェース部60に含まれるカメラは、プライバシーが保護されなければならない個人的な写真や動画の生成に使用される可能性が高いが、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続された状態では、カメラが第1コンピューティングモジュール10に接続されないようにすることがセキュリティ性の向上に有利である。
【0079】
従って、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続される場合、カメラは第1コンピューティングモジュール10に接続されないが、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続される場合は、カメラが第2コンピューティングモジュール50に接続されるように構成することが好ましい。
【0080】
以下では、本発明の第2の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスの構成を説明するようにする。
【0081】
図2は、本発明の第2の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
【0082】
本発明の第2の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1は、第1コンピューティングモジュール10、検査コンピューティングモジュール20、コンパートメント型コンピューティングモジュール30、第2コンピューティングモジュール50及びユーザインターフェース部60を含んで構成される。
【0083】
第1コンピューティングモジュール10については、第1の実施形態の部分で説明したことと同一であるので、再度説明しないこととする。
【0084】
検査コンピューティングモジュール20は、第1データモニタリングライン15 及び第1データ送受信ライン16を介して第1コンピューティングモジュール10に接続されているコンピューティングモジュールであって、受信用データを保存しておく第2移動データ保存部21を備える。
【0085】
このような検査コンピューティングモジュール20は、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データを受信し、受信が完了すると、接続を物理的に切ることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化し、受信された受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断する機能をする。
【0086】
第1データモニタリングライン15を介しては第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に受信用データが存在するかのみを判断すればよく、第1データモニタリングライン15を介した大量のデータ転送が要求されるものではない。
【0087】
検査コンピューティングモジュール20は、第1データモニタリングライン15を介して第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に受信用データが存在するかを判断し、第1移動データ保存部11に受信用データが存在する場合、第1データ送受信ライン16をスイッチングオンして受信用データを受信し、受信が完了すると、第1データ送受信ライン16をスイッチングオフすることになる。
【0088】
但し、検査コンピューティングモジュール20は、受信用データの大きさ及び第1データ送受信ライン16の転送速度を考慮し、データの受信に必要な時間を予測した後、データの受信を開始した後から経過した時間を測定し、経過した時間が予測された転送時間よりも顕著に長くなった場合にはデータの受信を中断し、第1データ送受信ライン16をスイッチングオフすることが好ましい。
【0089】
すなわち、データの大きさに比例する最大接続時間を計算して決めておいた後、データの受信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが受信されるのを防止できることになる。
【0090】
また、このような第1データ送受信ライン16のスイッチングは、機械的なスイッチング手段を使用する場合のノイズの発生及びデータの歪みを防止するために、半導体スイッチング素子(図示せず)により行われるように構成することが好ましい。
【0091】
このように、検査コンピューティングモジュール20は、データの送受信に使用される第1データ送受信ライン16を物理的に切られた状態で維持し、データの送受信が必要な場合にのみ第1データ送受信ライン16をスイッチングオンしてデータを送受信し、データの送受信が完了すると、直ちに第1データ送受信ライン16をスイッチングオフすることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化できることになる。
【0092】
受信用データの受信が完了すると、検査コンピューティングモジュール20は受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断することになる。
【0093】
例えば、データ保管用コンピューティングモジュールにはデータファイルのみの転送及び保存が許容され、プログラムファイルの転送及び保存が許容されない場合、検査コンピューティングモジュール20は受信用データ内にプログラムコードなどが含まれているかを検査し、プログラムコードなどが含まれていると、その受信用データを他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータと判断できる。
【0094】
そのため、検査コンピューティングモジュール20内には検査のためのワクチンプログラムが設置されていることがあり、ワクチンプログラムのエンジンアップデートは手動でするように設定されることもあり、外部ネットワークを介してワクチンプログラムのエンジンが自動でアップデートされるように設定されることもある。
【0095】
但し、外部ネットワークを介してワクチンプログラムのエンジンが自動でアップデートされるように設定される場合、セキュリティ性の向上のために、検査コンピューティングモジュール20は、ワクチンプログラムのエンジンアップデートのための特定のアドレスにのみ接続できるように設定されることが好ましい。
【0096】
受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータである場合、検査コンピューティングモジュール20は、受信用データを第2移動データ保存部21に保存することになる。
【0097】
受信用データが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータである場合、検査コンピューティングモジュール20は受信用データが治療可能なものであるかどうかを判断し、治療が可能なものであれば、ワクチンプログラムを使用して受信用データを治療することになる。
【0098】
また、受信用データの治療が完了すると、検査コンピューティングモジュール20は、治療されたデータを第2移動データ保存部21に保存することになる。
【0099】
第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データが変更又は汚染されることを防止するために、第1コンピューティングモジュール10と検査コンピューティングモジュール20との間のデータの転送には暗号化技法が使用できる。
【0100】
暗号化技法が使用される場合、第1データモニタリングライン15を介して第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に受信用データが存在するかを判断した結果、第1移動データ保存部11に受信用データが存在する場合、検査コンピューティングモジュール20は、第1データ送受信ライン16をスイッチングオンして第1コンピューティングモジュール10に暗号化キーを用いて第1移動データ保存部11に保存された受信用データを暗号化することを要請した後、第1データ送受信ライン16をスイッチングオフすることになる。
【0101】
また、第1データモニタリングライン15を介して受信用データの暗号化が完了しているかを判断し、暗号化が完了した場合、検査コンピューティングモジュール20は第1データ送受信ライン16をスイッチングオンして暗号化されたデータを受信し、暗号化されたデータの受信が完了すると、第1データ送受信ライン16をスイッチングオフすることになる。
【0102】
暗号化されたデータの受信が完了すると、検査コンピューティングモジュール20は復号化キーを用いて受信された暗号化されたデータを復号化し、復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断することになる。
【0103】
このとき、使用される暗号化技法では、暗号化キーと復号化キーとが同一である秘密キー暗号化方式が使用されてもよく、暗号化キーと復号化キーとが互いに異なる公開キー暗号化方式が使用されてもよい。
【0104】
このような暗号化方式を使用することによって、受信用データが第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された後、検査コンピューティングモジュール20が受信用データを受信する前や受信する中に受信用データの内容が変更又は汚染されることをより確実に防止できることになる。
【0105】
復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるかを判断した結果、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータである場合、検査コンピューティングモジュール20は復号化されたデータを第2移動データ保存部21に保存することになる。
【0106】
復号化されたデータが他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適したデータであるか判断した結果、他のコンピューティングモジュールに移動させるのに適さないデータである場合、検査コンピューティングモジュール20は復号化されたデータが治療可能なものであるかどうかを判断し、治療が可能なものであれば、ワクチンプログラムを使用して復号化されたデータを治療することになる。
【0107】
また、復号化されたデータの治療が完了すると、検査コンピューティングモジュール20は治療されたデータを第2移動データ保存部21に保存することになる。
【0108】
コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第2データモニタリングライン25と第2データ送受信ライン26を介して検査コンピューティングモジュール20に接続されており、第3データ送受信ライン36を介して第1コンピューティングモジュール10に接続されているコンピューティングモジュールであって、受信用データと送信用データを保存しておく第3移動データ保存部31を備える。
【0109】
このようなコンパートメント型コンピューティングモジュール30は、検査コンピューティングモジュール20の第2移動データ保存部21に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを受信し、受信が完了すると、接続を物理的に切ることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化する機能をする。
【0110】
第2データモニタリングライン25を介しては検査コンピューティングモジュール20の第2移動データ保存部21に受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが存在するかのみを判断すればよく、第2データモニタリングライン25を介した大量のデータ転送が要求されるものではない。
【0111】
コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第2データモニタリングライン25を介して検査コンピューティングモジュール20の第2移動データ保存部21に受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが存在するかを判断し、第2移動データ保存部21に受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが存在する場合、第2データ送受信ライン26をスイッチングオンして受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを受信し、受信が完了すると、第2データ送受信ライン26をスイッチングオフすることになり、受信が完了した受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを第3移動データ保存部31に保存することになる。
【0112】
但し、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータの大きさ及び第2データ送受信ライン26の転送速度を考慮し、データの受信に必要な時間を予測した後、データの受信を開始した後から経過した時間を測定し、経過した時間が予測された転送時間よりも顕著に長くなった場合にはデータの受信を中断し、第2データ送受信ライン26をスイッチングオフすることが好ましい。
【0113】
すなわち、データの大きさに比例する最大接続時間を計算して決めておいた後、データの受信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが受信されるのを防止できることになる。
【0114】
また、このような第2データ送受信ライン26のスイッチングは、機械的なスイッチング手段を使用する場合のノイズの発生及びデータの歪みを防止するために、半導体スイッチング素子(図示せず)により行われるように構成することが好ましい。
【0115】
このように、コンパートメント型コンピューティングモジュール30はデータの送受信に使用される第2データ送受信ライン26を物理的に切られた状態で維持し、データの送受信が必要な場合にのみ第2データ送受信ライン26をスイッチングオンしてデータを送受信し、データの送受信が完了すると、直ちに第2データ送受信ライン26をスイッチングオフすることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化できることになる。
【0116】
第2コンピューティングモジュール50は、外部ネットワークに接続されておらず、第4データモニタリングライン55と第4データ送受信ライン56を介してコンパートメント型コンピューティングモジュール30に接続されているコンピューティングモジュールであって、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを第4データ送受信ライン56を介して受信することになる。
【0117】
このような第2コンピューティングモジュール50は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを受信し、受信が完了すると、接続を物理的に切ることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化する機能をする。
【0118】
第4データモニタリングライン55を介しては、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが存在するかのみを判断すればよく、第4データモニタリングライン55を介した大量のデータ転送が要求されるものではない。
【0119】
第2コンピューティングモジュール50は、第4データモニタリングライン55を介してコンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが存在するかを判断し、第3移動データ保存部31に受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが存在する場合、第4データ送受信ライン56をスイッチングオンして受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを受信し、受信が完了すると、第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることになる。
【0120】
但し、第2コンピューティングモジュール50は、受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータの大きさ及び第4データ送受信ライン56の転送速度を考慮し、データの受信に必要な時間を予測した後、データの受信を開始した後から経過した時間を測定し、経過した時間が予測された転送時間よりも顕著に長くなった場合にはデータの受信を中断し、第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることが好ましい。
【0121】
すなわち、データの大きさに比例する最大接続時間を計算して決めておいた後、データの受信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが受信されるのを防止できることになる。
【0122】
また、このような第4データ送受信ライン56のスイッチングは、機械的なスイッチング手段を使用する場合のノイズの発生及びデータの歪みを防止するために、半導体スイッチング素子(図示せず)により行われるように構成することが好ましい。
【0123】
このように、第2コンピューティングモジュール50はデータの送受信に使用される第4データ送受信ライン56を物理的に切られた状態で維持し、データの送受信が必要な場合にのみ第4データ送受信ライン56をスイッチングオンしてデータを送受信し、データの送受信が完了すると、直ちに第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることによって、データの変形やハッキングなどのリスクを最小化できることになる。
【0124】
前記のように、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第2コンピューティングモジュール50に受信されることになるが、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作して受信用データを用いることができることになる。
【0125】
また、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続された場合、ユーザはユーザインターフェース部60のカメラやマイクなどを用いて、プライバシーが保護されなければならない個人的な写真や動画又は秘密が維持されなければならない文書などを生成し、これを第2コンピューティングモジュール50内に保存しておくことができる。
【0126】
このとき、生成されたデータは、基本的に受信用データに分類されて保存されることが好ましい。
【0127】
第2コンピューティングモジュール50内に保存されたデータ中に外部ネットワーク5に移動させる送信用データがある場合、ユーザはそのデータを送信用データに分類し、第2コンピューティングモジュール50が送信用データをコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第1コンピューティングモジュール10に転送することを命令することになる。
【0128】
すなわち、外部ネットワーク5に移動させる送信用データがある場合、第2コンピューティングモジュール50は、第4データ送受信ライン56をスイッチングオンして送信用データをコンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に送信して保存することになり、送信が完了すると、第4データ送受信ライン56をスイッチングオフすることになる。
【0129】
また、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第3データ送受信ライン36をスイッチングオンして第3移動データ保存部31に保存された送信用データを第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に送信して保存することになり、送信が完了すると、第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることになる。
【0130】
このとき、第2コンピューティングモジュール50及びコンパートメント型コンピューティングモジュール30は、データの送信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが送信されるのを防止できることになる。
【0131】
このように、送信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第1コンピューティングモジュール10に送信され、第1移動データ保存部11に保存されることになるが、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、第1移動データ保存部11に保存された送信用データを用いることができることになる。
【0132】
前記のように、第3移動データ保存部31には検査コンピューティングモジュール20から受信された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが保存され、第2コンピューティングモジュール50から転送された送信用データも保存されることになる。
【0133】
従って、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータは、第4データ送受信ライン56を介して第2コンピューティングモジュール50に受信されることになり、第3移動データ保存部31に保存された送信用データは、第3データ送受信ライン36を介して第1コンピューティングモジュール10に受信され、第1移動データ保存部11に保存されることになる。
【0134】
ユーザインターフェース部60については、第1の実施形態の部分で説明したことと同一であるので、再度説明しないこととする。
【0135】
以下では、本発明の第3の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスの構成を説明するようにする。
【0136】
図3は、本発明の第3の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
【0137】
本発明の第3の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1は、第1コンピューティングモジュール10、コンパートメント型コンピューティングモジュール30、コンパートメント型保存モジュール40、第2コンピューティングモジュール50及びユーザインターフェース部60を含んで構成される。
【0138】
第1コンピューティングモジュール10及びコンパートメント型コンピューティングモジュール30については、第1の実施形態の部分で説明したことと同一であるので、再度説明しないこととする。
【0139】
第2コンピューティングモジュール50は、外部ネットワークに接続されていないコンピューティングモジュールである。
【0140】
ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続された場合、ユーザはユーザインターフェース部60のカメラやマイクなどを用いて、プライバシーが保護されなければならない個人的な写真や動画又は秘密が維持されなければならない文書などを生成し、これを第2コンピューティングモジュール50内に保存しておくことができる。
【0141】
このとき、生成されたデータは、基本的に受信用データに分類されて保存されることが好ましい。
【0142】
コンパートメント型保存モジュール40は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30と第2コンピューティングモジュール50との間に送受信される受信用データと送信用データを保存する構成要素であって、コンパートメント型コンピューティングモジュール30又は第2コンピューティングモジュール50に選択的に接続されるように構成される。
【0143】
ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続される場合、コンパートメント型保存モジュール40はコンパートメント型コンピューティングモジュール30に接続され、コンパートメント型コンピューティングモジュール30から第3移動データ保存部31に保存された受信用データを受信して保存する。
【0144】
また、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続される場合、コンパートメント型保存モジュール40は第2コンピューティングモジュール50に接続され、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データを読み取るか、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データを第2コンピューティングモジュール50にコピーすることができ、送信用データをコンパートメント型保存モジュール40に保存することができる。
【0145】
このように、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介してコンパートメント型保存モジュール40に受信されて保存されることになるが、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データを用いることができることになる。
【0146】
ここで、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続された状態で、ユーザがユーザインターフェース部60を操作し、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データを読み取るか、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データを第2コンピューティングモジュール50にコピーしてこそ、受信用データが第2コンピューティングモジュール50に移動されることに留意すべき必要がある。
【0147】
すなわち、ユーザの命令によってのみ第1コンピューティングモジュール10からコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介してコンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データが第2コンピューティングモジュール50に移動されるが、ユーザが認識できていない状態で受信用データが第2コンピューティングモジュール50に移動されることを根本的に遮断できることになるので、セキュリティ性の向上を期待することができる。
【0148】
ユーザインターフェース部60が再度第1コンピューティングモジュール10に接続される場合、コンパートメント型保存モジュール40は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30に接続されることになるが、コンパートメント型コンピューティングモジュール30はコンパートメント型保存モジュール40に保存された送信用データを受信し、第3移動データ保存部31に保存することになる。
【0149】
また、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第3データ送受信ライン36をスイッチングオンして第3移動データ保存部31に保存された送信用データを第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に送信し、送信用データの送信が完了すると、第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることになる。
【0150】
このとき、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、データの送信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが送信されるのを防止できることになる。
【0151】
このように、コンパートメント型保存モジュール40に保存された送信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第1コンピューティングモジュール10に送信され、第1移動データ保存部11に保存されることになるが、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、第1移動データ保存部11に保存された送信用データを用いることができることになる。
【0152】
前記のように、第3移動データ保存部31には第1コンピューティングモジュール10から受信された受信用データが保存され、コンパートメント型保存モジュール40から受信された送信用データも保存されることになる。
【0153】
従って、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データは、コンパートメント型保存モジュール40に受信されることになり、第3移動データ保存部31に保存された送信用データは、第3データ送受信ライン36を介して第1コンピューティングモジュール10に送信され、第1移動データ保存部11に保存されることになる。
【0154】
ユーザインターフェース部60については、第1の実施形態の部分で説明したことと同一であるので、再度説明しないこととする。
【0155】
以下では、本発明の第4の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスの構成を説明するようにする。
【0156】
図4は、本発明の第4の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
【0157】
本発明の第4の実施形態にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス1は、第1コンピューティングモジュール10、検査コンピューティングモジュール20、コンパートメント型コンピューティングモジュール30、コンパートメント型保存モジュール40、第2コンピューティングモジュール50、及びユーザインターフェース部60を含んで構成される。
【0158】
第1コンピューティングモジュール10、検査コンピューティングモジュール20、及びコンパートメント型コンピューティングモジュール30については、第2の実施形態の部分で説明したことと同一であるので、再度説明しないこととする。
【0159】
第2コンピューティングモジュール50は、外部ネットワークに接続されていないコンピューティングモジュールである。
【0160】
ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続された場合、ユーザはユーザインターフェース部60のカメラやマイクなどを用いて、プライバシーが保護されなければならない個人的な写真や動画又は秘密が維持されなければならない文書などを生成し、これを第2コンピューティングモジュール50内に保存しておくことができる。
【0161】
このとき、生成されたデータは、基本的に受信用データに分類されて保存されることが好ましい。
【0162】
コンパートメント型保存モジュール40は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30と第2コンピューティングモジュール50との間に送受信される受信用データと送信用データを保存する構成要素であって、コンパートメント型コンピューティングモジュール30又は第2コンピューティングモジュール50に選択的に接続されるように構成される。
【0163】
ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続される場合、コンパートメント型保存モジュール40は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30に接続され、コンパートメント型コンピューティングモジュール30から第3移動データ保存部31に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを受信して保存する。
【0164】
また、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続される場合、コンパートメント型保存モジュール40は、第2コンピューティングモジュール50に接続され、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを読み取るか、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを第2コンピューティングモジュール50にコピーすることができ、送信用データをコンパートメント型保存モジュール40に保存することができる。
【0165】
このように、第1コンピューティングモジュール10の第1移動データ保存部11に保存された受信用データが検査コンピューティングモジュール20とコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介してコンパートメント型保存モジュール40に受信されて保存されることになるが、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを用いることができることになる。
【0166】
ここで、ユーザインターフェース部60が第2コンピューティングモジュール50に接続された状態で、ユーザがユーザインターフェース部60を操作し、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータを読み取るか、コンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データを第2コンピューティングモジュール50にコピーしてこそ、受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが第2コンピューティングモジュール50に移動されることに留意すべき必要がある。
【0167】
すなわち、ユーザの命令によってのみ第1コンピューティングモジュール10から検査コンピューティングモジュール20とコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介してコンパートメント型保存モジュール40に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが第2コンピューティングモジュール50に移動されるが、ユーザが認識できていない状態で受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが第2コンピューティングモジュール50に移動されるのを根本的に遮断できることになるので、セキュリティ性の向上を期待することができる。
【0168】
ユーザインターフェース部60が再度第1コンピューティングモジュール10に接続される場合、コンパートメント型保存モジュール40は、コンパートメント型コンピューティングモジュール30に接続されることになるが、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、コンパートメント型保存モジュール40に保存された送信用データを受信し、第3移動データ保存部31に保存することになる。
【0169】
また、コンパートメント型コンピューティングモジュール30は、第3データ送受信ライン36をスイッチングオンして送信用データを第1コンピューティングモジュール10に送信し、第1移動データ保存部11に保存することになり、送信が完了すると、第3データ送受信ライン36をスイッチングオフすることになる。
【0170】
このとき、コンパートメント型コンピューティングモジュール30のデータの送信の開始後は最大接続時間までのみ接続を許容することによって、予想されたデータ転送量よりも異常に多くのデータが送信されるのを防止できることになる。
【0171】
このように、コンパートメント型保存モジュール40に保存された送信用データがコンパートメント型コンピューティングモジュール30を介して第1コンピューティングモジュール10に送信され、第1移動データ保存部11に保存されることになるが、ユーザインターフェース部60が第1コンピューティングモジュール10に接続されると、ユーザはユーザインターフェース部60を操作し、第1移動データ保存部11に保存された送信用データを用いることができることになる。
【0172】
前記のように、第3移動データ保存部31には検査コンピューティングモジュール20から受信された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータが保存され、コンパートメント型保存モジュール40から受信された送信用データも保存されることになる。
【0173】
従って、コンパートメント型コンピューティングモジュール30の第3移動データ保存部31に保存された受信用データ、復号化されたデータ又は治療されたデータは、コンパートメント型保存モジュール40に受信されることになり、第3移動データ保存部31に保存された送信用データは、第3データ送受信ライン36を介して第1コンピューティングモジュール10に送信され、第1移動データ保存部11に保存されることになる。
【0174】
ユーザインターフェース部60については、第1の実施形態の部分で説明したことと同一であるので、再度説明しないこととする。
【0175】
本発明にかかるコンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスは、データの送受信が完了すると、コンパートメント型コンピューティングモジュールが直ちに送受信ラインをスイッチングオフし、外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールのハッキングなどのリスクを最小化できることになるという利点がある。
【0176】
また、ユーザが秘密データ保存用スマートフォンと、電話及びデータ通信用スマートフォンを共に持ち歩くことなく、一つのモバイルコンピューティングデバイスのみ持ち歩くことができることになるという利点がある。
【0177】
以上、本発明を前記実施形態によって具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるわけではなく、本発明の思想及び範囲を離脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能なことは勿論である。従って、そのような変形例又は修正例は、本発明の権利範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0178】
本発明は、コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイスに関し、データの送受信が完了すると、コンパートメント型コンピューティングモジュールが直ちに送受信ラインをスイッチングオフし、外部ネットワークに接続されていない第2コンピューティングモジュールのハッキングなどのリスクを最小化できることになり、スマートフォン製造業及びスマートフォンセキュリティ分野などに活用できる。
【符号の説明】
【0179】
1:コンパートメント型コンピューティングモジュールを備えたモバイルコンピューティングデバイス
10:第1コンピューティングモジュール
11:第1移動データ保存部
15:第1データモニタリングライン
16:第1データ送受信ライン
20:検査コンピューティングモジュール
21:第2移動データ保存部
25:第2データモニタリングライン
26:第2データ送受信ライン
30:コンパートメント型コンピューティングモジュール
31:第3移動データ保存部
35:第3データモニタリングライン
36:第3データ送受信ライン
40:コンパートメント型保存モジュール
50:第2コンピューティングモジュール
55:第4データモニタリングライン
56:第4データ送受信ライン
60:ユーザインターフェース部
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】