(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】ハイブリッド双極プレートおよびそれを作製する方法
(51)【国際特許分類】
C25B 9/23 20210101AFI20230831BHJP
C25B 13/02 20060101ALI20230831BHJP
C25B 1/04 20210101ALI20230831BHJP
C25B 9/00 20210101ALI20230831BHJP
C25B 9/63 20210101ALI20230831BHJP
【FI】
C25B9/23
C25B13/02 302
C25B1/04
C25B9/00 A
C25B9/63
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509695
(86)(22)【出願日】2021-08-16
(85)【翻訳文提出日】2023-02-28
(86)【国際出願番号】 US2021046113
(87)【国際公開番号】W WO2022036311
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】202041035043
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】202111028250
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522203075
【氏名又は名称】オーミアム インターナショナル, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】バランタイン, アルネ
(72)【発明者】
【氏名】チャワン, ヴィカス デヴォジ
(72)【発明者】
【氏名】ベンカトラマン, ムラリダール
(72)【発明者】
【氏名】ラクシュマナン, バラスブラマニアン
(72)【発明者】
【氏名】カルッパイア, チョカリンガム
【テーマコード(参考)】
4K021
【Fターム(参考)】
4K021AA01
4K021BA02
4K021CA01
4K021CA07
4K021CA09
4K021CA10
4K021DB16
4K021DB31
4K021DB40
4K021DB43
4K021DB53
(57)【要約】
双極プレートは、アノード主側面上のアノード流動場と、アノード主側面の反対のカソード主側面上のカソード流動場とを有する、少なくとも1つの導電性プレートと、第1のプレナム面積を含有し、アノード主側面にわたって位置する、電気絶縁性の第1のキャッピングプレートと、第2のプレナム面積を含有し、カソード主側面にわたって位置する、電気絶縁性の第2のキャッピングプレートとを含む。少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および第2のキャッピングプレートは、相互に接合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
双極プレートであって、
アノード主側面上のアノード流動場と、前記アノード主側面の反対のカソード主側面上のカソード流動場とを有する、少なくとも1つの導電性プレートと、
第1のプレナム面積を含有し、前記アノード主側面にわたって位置する、電気絶縁性の第1のキャッピングプレートと、
第2のプレナム面積を含有し、前記カソード主側面にわたって位置する、電気絶縁性の第2のキャッピングプレートと
を備え、
前記少なくとも1つの導電性プレート、前記第1のキャッピングプレート、および前記第2のキャッピングプレートは、相互に接合される、双極プレート。
【請求項2】
前記少なくとも1つの導電性プレートは、炭素、金属、または金属合金を備え、前記第1および第2のキャッピングプレートは、電気絶縁性プラスチックを備え、
前記アノードおよびカソード流動場のそれぞれは、肋材によって分離される、流体流チャネルを備える、請求項1に記載の双極プレート。
【請求項3】
前記少なくとも1つの導電性プレートは、
第1の主側面上に前記アノード流動場を有する、導電性アノードプレートと、
第1の主側面上に前記カソード流動場を有する、導電性カソードプレートであって、前記カソードプレートの第2の主側面は、前記アノードプレートの第2の主側面に接触する、導電性カソードプレートと
を備える、請求項1に記載の双極プレート。
【請求項4】
前記第1および第2のキャッピングプレートは、成型プラスチックによって、相互ならびに前記アノードプレートおよび前記カソードプレートに接合される、請求項3に記載の双極プレート。
【請求項5】
前記少なくとも1つの導電性プレートは、前記アノード主側面上の前記アノード流動場と、前記アノード主側面の反対の前記カソード主側面上の前記カソード流動場とを含有する、一体型のアノードおよびカソードプレートを備える、請求項1に記載の双極プレート。
【請求項6】
前記第1および第2のキャッピングプレートは、溶剤接合によって、接着剤によって、または超音波溶接、レーザ溶接、またはマイクロ波もしくはRF溶接によって発生される、直接接合によって、前記一体型のアノードおよびカソードプレートに接合される、請求項5に記載の双極プレート。
【請求項7】
前記一体型のアノードおよびカソードプレートは、前記アノードおよびカソード流動場を囲繞する、辺縁部分を含有し、
前記第1および第2のキャッピングプレートは、前記接着剤によって前記一体型のアノードおよびカソードプレートの前記辺縁部分の両側に接合され、
流体上昇機開口部は、前記辺縁部分内の第3のプレナム面積を通して、および前記第1および第2のキャッピングプレート内の前記第1および第2のプレナム面積を通して延在する、請求項6に記載の双極プレート。
【請求項8】
前記第1および第2のキャッピングプレートは、3次元印刷プロセスによって前記少なくとも1つの導電性プレート上に形成される、請求項1に記載の双極プレート。
【請求項9】
請求項1に記載の双極プレートと、電解槽膜電極アセンブリとを備える、電解槽スタック。
【請求項10】
前記双極プレートと接触し、前記電解槽膜電極アセンブリの第1の側に位置する、アノード側ガス拡散層と、
前記電解槽膜電極アセンブリの第2の側に位置する、カソード側ガス拡散層と
をさらに備える、請求項9に記載の電解槽スタック。
【請求項11】
前記カソード側ガス拡散層と接触する、第2の双極プレートをさらに備える、請求項10に記載の電解槽スタック。
【請求項12】
複数の双極プレートをさらに備え、前記複数の双極プレートは、各双極プレートの前記アノード流動場が、第1のセルのアノード側に面し、各双極プレートの前記カソード流動場が、第2のセルのカソード側に面するようにスタックされ、前記スタック内の前記複数の双極プレートは、電気的に直列に接続される、請求項11に記載の電解槽スタック。
【請求項13】
双極プレートを形成する方法であって、
アノード主側面上のアノード流動場と、前記アノード主側面の反対のカソード主側面上のカソード流動場とを有する、少なくとも1つの導電性プレートを提供することと、
第1のプレナム面積を含有する、電気絶縁性の第1のキャッピングプレートが、前記アノード主側面にわたって位置するように、前記第1のキャッピングプレートを提供することと、
第2のプレナム面積を含有する、電気絶縁性の第2のキャッピングプレートが、前記第2の主側面にわたって位置するように、前記第2のキャッピングプレートを提供することと、
前記少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および前記第2のキャッピングプレートを相互に接合することと
を含む、方法。
【請求項14】
前記アノードプレートおよび前記カソードプレートは、炭素、金属、または金属合金を備え、前記第1および第2のキャッピングプレートは、電気絶縁性プラスチックを備え、
前記第1および第2の流動場のそれぞれは、肋材によって分離される、流体流チャネルを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの導電性プレートを提供するステップは、前記カソードプレートの第2の側が、前記アノードプレートの第2の側に接触するように、第1の側に第2の流動場を有する導電性カソードプレートと接触して、第1の側に第1の流動場を有する導電性アノードプレートを設置することを含み、
前記少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および前記第2のキャッピングプレートを相互に接合するステップは、プラスチック射出成型によって、前記第1および第2のキャッピングプレートを、相互ならびに前記アノードプレートおよび前記カソードプレートに接合することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記電気絶縁性の第1のキャッピングプレートを提供するステップは、予め成型された第1のキャッピングプレートを提供することを含み、
前記導電性カソードプレートと接触して前記導電性アノードプレートを設置するステップは、前記第1のキャッピングプレート上に前記アノードプレートを設置することと、前記アノードプレート上に前記カソードプレートを設置することとを含み、
前記電気絶縁性の第2のキャッピングプレートを提供するステップは、前記カソードプレートおよび前記第1のキャッピングプレート上に前記第2のキャッピングプレートを設置することを含み、
前記第1のキャッピングプレートおよび前記第2のキャッピングプレートを相互に接合するステップは、液体プラスチック材料を、チャネルを通して前記第1のキャッピングプレート、前記アノードプレート、前記カソードプレート、および前記第2のキャッピングプレートにわたって流動させ、続いて、前記液体プラスチック材料を固化させ、前記第1および第2のキャッピングプレートを相互ならびに前記アノードプレートおよび前記カソードプレートに接合することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および前記第2のキャッピングプレートを相互に接合するステップは、溶剤接合、接着剤接合、または超音波溶接、レーザ溶接、またはマイクロ波もしくはRF溶接によって発生される、直接接合を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの導電性プレートは、前記アノード主側面上の前記アノード流動場と、前記アノード主側面の反対の前記カソード主側面上の前記カソード流動場とを含有する、一体型のアノードおよびカソードプレートを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記一体型のアノードおよびカソードプレートは、前記アノード流動場および前記カソード流動場を囲繞する、辺縁部分を含有し、
前記少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および前記第2のキャッピングプレートを相互に接合するステップは、前記第1および第2のキャッピングプレートを、接着剤によって、前記一体型のアノードおよびカソードプレートの前記辺縁部分の両側に接合することを含み、
流体上昇機開口部は、前記辺縁部分内の第3のプレナム面積を通して、および前記第1および第2のキャッピングプレート内の前記第1および第2のプレナム面積を通して延在する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記双極プレートを電解槽スタックの中に設置することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、そのそれぞれの全内容が、参照することによって本明細書に組み込まれる、2020年8月14日に出願された、印度仮特許出願第202041035043号、および2021年6月23日に出願された、印度仮特許出願第202111028250号の利益を主張する。
【0002】
(分野)
本開示は、概して、電解槽を対象とし、具体的には、電解槽のための双極プレートおよびその作製方法を対象とする。
【背景技術】
【0003】
(背景)
陽子交換膜(PEM)電解槽は、水を別個の水素流および酸素流に転換するために使用され得る。そのようなPEM電解槽は、各セルが、アノード電極とカソード電極との間に位置する、ポリマー電解質を含む、複数のセルを含む。アノード側およびカソード側の多孔性ガス拡散層が、個別のアノード電極およびカソード電極に隣接して位置する。PEMセルスタックは、導電性プレートによって分離された複数のセルをスタックすることによって形成され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によると、双極プレートは、アノード主側面上のアノード流動場と、アノード主側面の反対のカソード主側面上のカソード流動場とを有する、少なくとも1つの導電性プレートと、第1のプレナム面積を含有し、アノード主側面にわたって位置する、電気絶縁性の第1のキャッピングプレートと、第2のプレナム面積を含有し、カソード主側面にわたって位置する、電気絶縁性の第2のキャッピングプレートとを含む。少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および第2のキャッピングプレートは、相互に接合される。
【0005】
別の実施形態によると、双極プレートを形成する方法は、アノード主側面上のアノード流動場と、アノード主側面の反対のカソード主側面上のカソード流動場とを有する、少なくとも1つの導電性プレートを提供することと、第1のキャッピングプレートが、アノード主側面にわたって位置するように、第1のプレナム面積を含有する、電気絶縁性の第1のキャッピングプレートを提供することと、第2のキャッピングプレートが、第2の主側面にわたって位置するように、第2のプレナム面積を含有する、電気絶縁性の第2のキャッピングプレートを提供することと、少なくとも1つの導電性プレート、第1のキャッピングプレート、および第2のキャッピングプレートを相互に接合することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の側面は、付随の図とともに熟読されると、以下の詳細な説明から最も深く理解される。本産業における標準的慣行に従って、種々の特徴が、縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。実際に、議論の明確化のために、種々の特徴の寸法は、任意に拡大または縮小されている場合がある。
【0007】
【
図1】
図1は、PEM電解槽の斜視切取内部図である。
【0008】
【
図2】
図2Aは、種々の実施形態による、電気化学セルの3次元斜視分解図である。
図2Bは、種々の実施形態による、組み立てられた構成にある、
図2Aの電気化学セルの垂直断面図である。
【0009】
【
図3】
図3は、種々の実施形態による、複数の電気化学セルを含む、電気化学スタックの3次元斜視図である。
【0010】
【
図4】
図4Aは、種々の実施形態による、ハイブリッドプレートの3次元斜視分解図である。
図4Bは、種々の実施形態による、組み立てられた構成にある、
図4Aのハイブリッドプレートの垂直断面図である。
【0011】
【
図5】
図5Aは、種々の実施形態による、アノードプレートの上部平面図である。
図5Bは、種々の実施形態による、
図5Aのアノードプレートの上面斜視図である。
図5Cは、種々の実施形態による、
図5Aのアノードプレートの底面斜視図である。
【0012】
【
図6】
図6Aは、種々の実施形態による、カソードプレートの上部平面図である。
図6Bは、種々の実施形態による、
図6Aのカソードプレートの上面斜視図である。
図6Cは、種々の実施形態による、
図6Aのカソードプレートの底面斜視図である。
【0013】
【
図7】
図7Aは、種々の実施形態による、キャッピングプレートの平面図である。
図7Bは、種々の実施形態による、
図7Aのキャッピングプレートの一部の拡大斜視図である。
【0014】
【
図8A】
図8Aは、種々の実施形態による、ハイブリッドプレートの形成において使用される、コア成型インサートの3次元斜視図である。
【0015】
【
図8B】
図8Bは、種々の実施形態による、
図8Aのコア成型インサートの3次元拡大斜視図である。
【0016】
【
図9】
図9Aは、種々の実施形態による、その上に組み立てられたハイブリッドプレートの構成要素を伴う、コア成型インサートの上面3次元図である。
図9Bは、種々の実施形態による、
図9Aの、その上に組み立てられたハイブリッドプレートの構成要素を伴う、コア成型インサートの上面3次元拡大図である。
【0017】
【
図10】
図10Aは、種々の実施形態による、コア成型インサートから除去されている、ハイブリッドプレートの上面3次元図である。
図10Bは、種々の実施形態による、
図10Aのコア成型インサートから除去された後のハイブリッドプレートの平面図である。
【0018】
【
図11】
図11は、種々の実施形態による、アノードプレートまたはカソードプレートに接合され得る、2つの分離可能な区分として形成された、キャッピングプレートの平面図である。
【0019】
【
図12】
図12Aは、種々の実施形態による、溶媒プロセスによって接合されるように整合される、金属構成要素およびプラスチック構成要素の側面図である。
図12Bは、種々の実施形態による、溶剤接合プロセスの一部として適用されている溶媒を伴う、
図12Aの金属構成要素およびプラスチック構成要素の側面図である。
図12Cは、種々の実施形態による、溶剤接合プロセスによって相互に接合されている、金属構成要素およびプラスチック構成要素の側面図である。
【0020】
【
図13】
図13Aは、種々の実施形態による、接着剤によって接合されるように整合される、金属構成要素およびプラスチック構成要素の側面図である。
図13Bは、種々の実施形態による、接合プロセスの一部として適用されている接着剤を伴う、
図12Aの金属構成要素およびプラスチック構成要素の側面図である。
図13Cは、種々の実施形態による、接着剤によって相互に接合されている、金属構成要素およびプラスチック構成要素の側面図である。
【0021】
【
図14A】
図14Aは、種々の実施形態による、電気化学セルの3次元斜視分解図である。
【0022】
【0023】
【0024】
【
図14D】
図14Dは、種々の実施形態による、接着剤によって接合されている、プラスチック構成要素と、金属構成要素とを含有する、
図14Aの電気化学セルの縁部分の垂直断面図である。
【0025】
【
図15】
図15は、種々の実施形態による、超音波溶接プロセスによって接合され得る、プラスチック構成要素および金属構成要素の垂直断面図である。
【0026】
【
図16】
図16は、種々の実施形態による、金属構成要素上に直接形成される、プラスチック構成要素の3次元斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(詳細な説明)
開示される実施形態は、例示的実施形態が示される付随の図を参照して、以降、より完全に説明される。しかしながら、前述は、多くの異なる形態において具現化され得、本明細書に述べられる例示的実施形態に限定されているものとして解釈されるべきではない。流体流は全て、別様に規定されない限り、導管(例えば、パイプおよび/またはマニホールド)を通して流動し得る。
【0028】
本明細書に述べられる文書は全て、参照することによってそれらの全体として本明細書によって組み込まれる。単数形における物品の呼称は、別様に明示的に記載されるか、または文章から明白ではない限り、複数形における物品を含むものと理解されるべきであり、逆もまた同様である。文法的接続詞は、別様に明示的に記載されるか、または文章から明白ではない限り、結合される節、文、用語、および同等物のあらゆる離接的および接続的組み合わせを表現することを意図している。したがって、用語「または」は、概して、「および/または」を意味するものと理解されるべきであり、用語「および」も、概して、「および/または」を意味するものと理解されるべきである。
【0029】
本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書において別様に示されない限り、限定することを意図しておらず、代わりに、ある範囲内にある、あらゆる値を個々に参照し、そのような範囲内の各別個の値は、本明細書に個々に列挙されている場合と同様に、本明細書に組み込まれる。用語「約」、「おおよそ」、または同等物は、数値を付随するとき、当業者によって、意図された目的に合わせて十分に動作すると理解されるであろうような任意の逸脱を含むものと解釈されるべきである。値および/または数値の範囲は、本明細書では、実施例として提供されるにすぎず、説明される実施形態の範囲に対する限界を成すものではない。あらゆる実施例または例示的文言(「例えば」、「等」、もしくは同等物)の使用は、実施形態をより良好に明らかにすること意図しているにすぎず、それらの実施形態の範囲に対する限定を課すものではない。本明細書では、いかなる言い回しも、任意の非請求要素を、開示される実施形態の実践に対して不可欠なものとして示しているものと解釈されるべきではない。
【0030】
図1は、Greig Chisholm et al.による、Energy Environ. Sci., 2014, 7, 3026-3032に公開された、「3D printed flow plates for The electrolysis of water: An economic and adaptable approach to device manufacture」と題された論説に説明される、PEM電解槽セルの斜視切取内部図である。PEM電解槽100は、流体流チャネル106および個別の開口部108、109、110を伴う、アノード側流動プレート102およびカソード側流動プレート104と、流動プレート102、104間に位置する、PEMポリマー電解質112と、電解質112とアノード側流動プレート102との間に位置する、アノード側ガス拡散層114と、アノード側ガス拡散層114と電解質112との間に位置する、アノード電極116と、電解質112とカソード側流動プレート104との間に位置する、カソード側ガス拡散層118と、カソード側ガス拡散層118と電解質112との間に位置する、カソード電極120とを含み得る、PEM電解槽セルを備える。
【0031】
アノード側流動プレート102は、水入口開口部108と、酸素出口開口部109と、アノード側ガス拡散層114に面する流動プレート102の側面において水入口開口部108および酸素出口開口部109を接続する、水流チャネル(例えば、蛇行性の経路溝)106とを含んでもよい。アノード側ガス拡散層114は、多孔性のチタン層を含んでもよい。カソード側ガス拡散層118は、多孔性の炭素層を含んでもよい。アノード電極116は、イリジウム層等の任意の好適なアノード触媒を含んでもよい。カソード電極120は、白金層等の任意の好適なカソード触媒を含んでもよい。他の貴金属触媒層もまた、アノードおよび/またはカソード電極のために使用され得る。電解質112は、化学式C7HF13O5S・C2F4を有する、スルホン化テトラフルオロエチレン系フルオロポリマー共重合体から構成される、Nafion(登録商標)膜等の任意の好適な陽子交換(例えば、水素イオン輸送)ポリマー膜を含んでもよい。
【0032】
動作時、水が、水入口開口部108を通して水流チャネル106の中に提供される。水は、水流チャネル106を通して、アノード側ガス拡散層114を通してアノード電極116まで流動する。水は、アノード電極116とカソード電極120との間への外部電流または電圧の印加に応じて、アノード電極116において酸素および水素に電気化学的に分離される。酸素は、アノード側ガス拡散層114を通してアノード側流動プレート102まで戻るように拡散し、酸素出口開口部109を通して電解槽100から退出する。水素イオンが、電解質112を通してカソード電極120まで拡散し、次いで、カソード側ガス拡散層118およびカソード側流動プレート104内の水素出口開口部110を通して電解槽100から退出する。
【0033】
多孔性のチタン層(例えば、シート)が、アノード側ガス拡散層(すなわち、輸送層)114として使用されてもよい。一実施形態では、アノード側ガス拡散層114として使用される多孔性のチタン層(例えば、シート)が、粉末プロセスによって形成される。一実施形態では、粉末プロセスは、テープ成形を含む。多孔性チタンシートが、焼結された後、これは、両面において(例えば、アノード電極側および流動プレート側において)、良好な伝導性および耐腐食性を提供するための、白金および/または金コーティング等の伝導性増強ならびに/もしくは耐腐食性コーティングでコーティングされてもよい。コーティングは、蒸発等の物理蒸着によって形成されてもよい。
【0034】
別の実施形態では、アノード側ガス拡散層114として使用される、多孔性のチタン層(例えば、シート)が、チタン粉末が、圧密化プロセスを使用して多孔性チタンシートにプレス加工される、粉末冶金技法によって形成される。圧密化されたシートが、次いで、焼結され、確立された冶金接合を伴うガス拡散層(例えば、シート)をもたらす。多孔性チタンシートは、40~60パーセントの多孔性を有し得る。
【0035】
従来の双極プレート構成では、アノードプレートおよびカソードプレート(すなわち、アノード流動プレートおよびカソード流動プレート)は、導電性材料から形成され、次いで、誘電材料とともに圧縮またはシールされ、双極プレート形成する。開示される実施形態は、双極分離器プレートを含む、電気化学セルのための双極プレートアセンブリを提供する。電気化学セルは、イオン輸送を可能にするように構成される、燃料電池、電解槽セル、または他のセルであってもよい。開示されるアセンブリは、従来の拡散接合プロセスよりコスト効率的である、接合プロセスを使用して形成される。さらに、アセンブリは、アノードプレートおよびカソードプレートが、従来のアノードプレートおよびカソードプレートに対して縮小された面積を有し、材料コストの削減につながり得るように構成される。
【0036】
開示される実施形態によると、複数のスタック要素はそれぞれ、ハイブリッドプレートによって境界され、各ハイブリッドプレートは、アノードプレートと、カソードプレートと、アノードプレートおよびカソードプレートの個別の側に位置する、キャッピングプレートとを含む。アノードプレート、カソードプレート、および2つのキャッピングプレートは、プラスチック等の非伝導性(すなわち、電気絶縁性)材料とともに接合される。開示される実施形態は、容易に打抜加工、エッチング、または別様に形成され得る、導電性の第1の要素とともに形成される、双極プレートセルアセンブリを含んでもよい。第1の要素は、純粋な金属、金属合金、または炭素を備えてもよい。第1の要素は、セル流動面積を生成するように構成されてもよい。アセンブリは、容易に第1の要素の上に成型され、流動特徴を生成する、電気絶縁性の第2の要素を含んでもよい。第2の要素は、プラスチックを備えてもよい。例えば、第2の要素は、プレナム面積、ならびにセルアセンブリおよびプレナム周界のシールを提供する、圧縮特徴および複数の特徴のための面積を含むように構成されてもよい。
【0037】
セルアセンブリはさらに、第1の要素および第2の要素上に接合される、または第1の要素と第2の要素との間の接続特徴を被覆するように定位置に成型される、第3の要素を含んでもよい。セルアセンブリはさらに、被覆が、第1および第2の要素を含むセルアセンブリの両側に要求される場合、ならびにそのときに、添加され得る、第4の要素の燃料電池を含んでもよい。ある用途に関して、伝導性増強コーティングを含むことが、有利であり得る。種々の実施形態によると、そのような伝導性増強コーティングは、セル流動面積を生成する第1の要素のみの上に設置されてもよい。ある用途に関して、腐食防止コーティングを含むことが、有利であり得る。種々の実施形態によると、そのような腐食防止コーティングは、セル流動面積を生成する第1の要素の金属部分のみの上に設置されてもよい。
【0038】
図2Aは、種々の実施形態による、電気化学セル200の3次元斜視分解図であり、
図2Bは、組み立てられた構成にある、
図2Aの電気化学セル200の垂直断面図である。
図2Aおよび2Bの電気化学セル200は、第1のハイブリッドプレート202aと、第2のハイブリッドプレート202bと、アノードガス拡散層204aと、カソードガス拡散層204bと、膜電極アセンブリ(MEA)206とを含んでもよい。MEA206は、電解質膜112と、アノード116と、カソード120とを含んでもよい(例えば、
図1および上記の関連する説明参照)。第1のハイブリッドプレート202aおよび第2のハイブリッドプレート202bはそれぞれ、下記の
図4Aおよび4Bを参照してより詳細に説明されるように、付加的な構成要素を含んでもよい。第1のハイブリッドプレート202aおよび第2のハイブリッドプレート202bは、それを通して流体がスタック内の隣接するセル200間で流動する、整合された流体上昇チャネル208を有する。
【0039】
図3は、種々の実施形態による、複数の電気化学セル200を含む、電気化学スタック300の3次元斜視図である。電気化学スタック300は、
図2Aおよび2Bに示される複数の電気化学セル200をスタックすることによって形成されてもよい。本点について、電気化学スタック300は、複数のMEA206を含んでもよい。MEA206はそれぞれ、
図2Bに示されるように、アノードガス拡散層204aとカソードガス拡散層204bとの間に狭入されてもよい。第1のハイブリッドプレート202aが、第1の電気化学セルのための上部ハイブリッドプレート202aとして作用してもよく、ハイブリッドプレート202aの上方に位置する、別の電気化学セル(図示せず)のための底部ハイブリッドプレートとして作用してもよい。同様に、各第2のハイブリッドプレート202bは、第1の電気化学セルのための底部プレートとして作用してもよく、ハイブリッドプレート202bの下方に位置する、さらに別の電気化学セル(図示せず)のための上部ハイブリッドプレートとして作用してもよい。
【0040】
図3に示されるように、電気化学スタック300は、アノード端部プレート302と、カソード端部プレート304とを含んでもよい。アノード端部プレート302は、アノード入口308と、アノード出口309とを含んでもよい。アノード入口308は、入力として水を受容するように構成されてもよく、アノード出口309は、出力として、入力された水の電解によって発生される、酸素を提供するように構成されてもよい。カソード端部プレート304は、出力として、入力された水の電解によって発生される水素を提供するように構成され得る、水素出力部310を含んでもよい。アノード端部プレート302は、アノード電気接続部312を含んでもよく、カソード端部プレート304は、カソード電気接続部314を含んでもよい。電気化学スタック300は、以下のように電解プロセスを実施するように構成されてもよい。アノード電気接続部312は、電圧源の一方の端子に接続されてもよく、カソード電気接続部314は、電圧源の反対の極性端子に接続されてもよい。アノード電気接続部312とカソード電気接続部314との間の電圧の印加が、アノード入口によって受容された水を電気分解させ、それによって、水分子を水素および酸素に解離させてもよい。
【0041】
図4Aは、種々の実施形態による、ハイブリッドプレート202の3次元斜視分解図であり、
図4Bは、組み立てられた構成にある、
図4Aのハイブリッドプレート202の垂直断面図である。
図4Aおよび4Bのハイブリッドプレートは、第1の予め成型されたキャッピングプレート402aと、第2の予め成型されたキャッピングプレート402bとを含んでもよい。ハイブリッドプレートはさらに、アノードプレート404と、カソードプレート406とを含んでもよい。下記の
図5A-6Bを参照してより詳細に説明されるように、アノードプレート404およびカソードプレート406は、(例えば、
図5Aおよび6Aの水平に直交する)直交方向に沿って配向され、十字流双極プレート202を形成する、個別のチャネル506および606を含んでもよい。代替として、個別のチャネル506および606は、平行方向に配向され、共流または向流双極プレート202を形成してもよい。
【0042】
図4Aおよび4Bのハイブリッドプレートは、以下のように組み立てられてもよい。カソードプレート406は、第1の予め成型されたキャッピングプレート402aにわたって設置されてもよい。アノードプレート404は、次いで、個別のアノードプレート404およびカソードプレート406内のチャネルが、相互に対して直交する配向を有するように、カソードプレート406にわたって設置されてもよい。第2の予め成型されたキャッピングプレート402bは、次いで、アノードプレート404にわたって設置されてもよい。アセンブリの種々の構成要素は、次いで、種々の方法において相互に固着されてもよい。例えば、プラスチック材料が、
図9Bを参照してより詳細に説明されるように、アセンブリの周辺の周囲に成型されてもよい。
【0043】
図5Aは、種々の実施形態による、アノードプレート404の上部平面図であり、
図5Bは、
図5Aのアノードプレート404の上面斜視図であり、
図5Cは、
図5Aのアノードプレート404の底面斜視図である。同様に、種々の実施形態により、
図6Aは、カソードプレート406の上部平面図であり、
図6Bは、
図6Aのカソードプレート406の上面斜視図であり、
図6Bは、
図6Aのカソードプレート406の底面斜視図である。
【0044】
アノードプレート404は、金属、金属合金、または炭素等の導電性材料を含んでもよい。アノードプレート404は、複数の打抜加工された特徴502を含んでもよい。例示的実施形態では、アノードプレート404は、約0.2mm等、0.1~0.5mmの厚さを有してもよい。他の実施形態は、種々の他の厚さを有する、アノードプレート404を含んでもよい。さらに、打抜加工された特徴502は、アノードプレート404の活性側のみに形成されてもよい。本実施例では、打抜加工された特徴502は、アノードプレート404の上部表面上に、随意の流体流マニホールド505と、肋材507によって分離された、複数の平行チャネル506とを含む、流動場を含む。チャネル506は、流動マニホールド505に対して直角に延在してもよく、これは、流体をチャネル506を横断して分散させる。例えば、
図5Aに示されるように、チャネルは、水平方向に沿って形成される。アノードプレート404はさらに、複数の第1の成型加工で取り付けられた(例えば、プラスチック)フープ特徴504を含んでもよい。本実施例では、第1の成型加工で取り付けられたフープ特徴504は、プレナム面積508を形成するように構成される。
【0045】
カソードプレート406は、金属、金属合金、または炭素等の導電性材料を含んでもよい。カソードプレート406は、複数の打抜加工された特徴602を含んでもよい。例示的実施形態では、カソードプレート406は、約0.2mm等、0.1~0.5mmの厚さを有してもよい。他の実施形態は、種々の他の厚さを有する、カソードプレート406を含んでもよい。さらに、打抜加工された特徴602は、カソードプレート406の活性側のみに形成されてもよい。本実施例では、打抜加工された特徴602は、カソードプレート406の上部表面上に、随意の流体流マニホールド605と、肋材607によって分離された、複数の平行チャネル606とを含む、流動場を含む。例えば、
図6Aに示されるように、チャネルは、水平方向に沿って形成されてもよい。カソードプレート406はさらに、複数の第2の成型加工で取り付けられたフープ特徴604を含んでもよい。本実施例では、第2の成型加工で取り付けられた(例えば、プラスチック)フープ特徴604は、プレナム面積608を形成するように構成される。
【0046】
図7Aは、種々の実施形態による、キャッピングプレート402の上部平面図であり、
図7Bは、
図7Aのキャッピングプレート402の一部の拡大斜視図である。キャッピングプレート402は、プラスチック等の電気絶縁材料を備えてもよい。キャッピングプレート402は、アノードプレート404またはカソードプレート406を支持するように構成される、中空フレーム702構造を含んでもよい(例えば、
図4A-6B参照)。キャッピングプレート402はさらに、それにわたってアノードプレート404またはカソードプレート406がフレーム702に固着され得る、開放面積704を含んでもよい。例示的実施形態では、キャッピングプレート402は、約0.8mm等、0.5~1mmの厚さを有してもよい。他の実施形態は、種々の他の厚さを含んでもよい。キャッピングプレート402は、
図9Bを参照して下記により詳細に説明されるように、液体プラスチックが接合プロセスにおいて流動することを可能にする、1つ以上の特徴706を含んでもよい。例えば、1つ以上の特徴706は、液体プラスチックが流動することを可能にするように構成される、流動チャネル、ポケット、または段特徴を含んでもよい。1つ以上の特徴706は、一実施形態では、約0.3mmの深度を有してもよい。他の実施形態は、種々の他の深度を有する、1つ以上の特徴706を含んでもよい。キャッピングプレート402はさらに、1つ以上の開口710を含んでもよい。例えば、開口710は、ボルトが開口710を通して通過し、それによって、キャッピングプレートをハイブリッドプレートの他の構成要素(例えば、
図4Aおよび4B参照)、または下記の
図8Aおよび8Bを参照してより詳細に説明されるような成型インサートに固着させ得る、ボルト孔として構成されてもよい。キャッピングプレートはさらに、開放プレナム面積708を含んでもよい。プレナム面積708は、アノードプレートおよびカソードプレート内のプレナム面積508および608と整合され、スタック300内の電気化学セル間に水、空気、および水素等の流体を輸送するための、流体上昇機チャネル208を形成する。
【0047】
上記に述べられる接合プロセスは、その中でハイブリッドプレートの構成要素(例えば、
図4Aおよび4B参照)がプラスチック材料の圧力注入を通してともに接合され得る、射出成型プロセスであってもよい。例えば、ある実施形態では、射出成型プロセスは、液体ポリスルホン(または別の好適な流動性プラスチック)の注入と、ハイブリッドプレートの種々の構成要素の圧密化とを含んでもよい。下記により詳細に説明されるように、本接合プロセスは、従来のアプローチにおいて使用される、金属合金プレートの拡散接合と対照的である。
【0048】
図8Aは、種々の実施形態による、ハイブリッドプレートの形成において使用される、コア成型インサート801の3次元斜視図であり、
図8Bは、
図8Aの成型インサート801の3次元拡大斜視図である。本例示的実施形態では、コア成型インサート801は、ハイブリッドプレートの構成要素(例えば、
図4Aおよび4B参照)をコア成型インサート801の空洞に締結するように構成される、5つのM24の皿穴802を含んでもよい。コア成型インサート801はさらに、空洞の角のそれぞれに3つの19/64インチの突出ピン孔804と、プレナムインサート808間のそれぞれに1つずつ(合計で28個の孔)とを含んでもよい。コア成型インサート801はさらに、プレナムインサート808間の内側面積を覆う、複数の1/2インチ突出孔806(合計で28個の孔)を含んでもよい。他の実施形態は、種々の他のサイズおよび数の突出ピン孔を含んでもよい。
図8Bの拡大図に示されるように、コア成型インサート801は、プレナムインサート808と、ボルト孔の形成のために使用され得る、隆起ランド810とを含んでもよい。コア成型インサート801はさらに、上記に述べられるように、液体プラスチックが射出成型接合プロセスの間に流動することを可能にするように構成され得る、見切面812と、ポケットまたは段特徴814とを含んでもよい。
【0049】
図9Aは、種々の実施形態による、その上に組み立てられたハイブリッドプレート202の構成要素を伴う、コア成型インサート801の上面3次元図を示し、
図9Bは、
図9Aの、その上に組み立てられたハイブリッドプレート202の構成要素を伴う、コア成型インサート801の上面3次元拡大図である。コア成型アセンブリはさらに、種々の突出ピン孔内に配設される、種々の突出ピン902(例えば、
図8Aの突出ピン孔802、804、および806参照)を含んでもよい。突出ピン902は、ハイブリッドプレート202の構成要素が、(例えば、射出成型による)接合プロセスを使用してともに接合された後、ハイブリッドプレート202を射出するために使用されてもよい。
【0050】
図9Bは、液体プラスチックが射出成型プロセスにおいて流動することを可能にするように構成される、チャネル904を含む、コア成型インサート801の縁の断面図を示す。液体プラスチックを注入し、ハイブリッドプレート202の構成要素を接合する前に、カバー(図示せず)が、コア成型インサート801にわたって設置され、構造を閉鎖してもよい。接合プロセスは、チャネル904の中にポリスルホンまたは他の注入可能なプラスチックの注入を含んでもよい。プレナムインサート808(例えば、
図8Bおよび9B参照)は、液体プラスチックがキャッピングプレート402(例えば、
図7Aおよび7B参照)のプレナム面積708を充電しないように防止する。同様に、隆起ランド810は、液体プラスチックがキャッピングプレート402のボルト孔710(例えば、
図7Aおよび7B参照)を充填しないように防止するために使用されてもよい。接合プロセスの間に、コア成型インサート801は、循環水(図示せず)で囲繞され、液体プラスチックを冷却し、固体のハイブリッドプレートを生成してもよい。
【0051】
図10Aは、種々の実施形態による、コア成型インサート801から除去されている、ハイブリッドプレート202の上面3次元図であり、
図10Bは、
図10Aのコア成型インサート801から除去された後の、ハイブリッドプレート202の平面図である。接合プロセスが、完了した後、カバー(図示せず)が、コア成型インサート801から除去されてもよい。突出ピン902が、次いで、コア成型インサート801からハイブリッドプレート202を除去するために使用されてもよい。本点について、ある力が、突出ピン902に印加され、注入ピンを上方に、コア成型インサート801を通して押し上げ、それによって、ハイブリッドプレート202をコア成型インサート801から外に押進してもよい。
【0052】
図11は、種々の実施形態による、アノードプレートまたはカソードプレートに接合され得る、2つの分離可能な区分として形成される、キャッピングプレート702の平面図である。本点について、キャッピングプレートは、第1の区分702aと、第2の区分702bとを含んでもよい。第1の区分702aおよび第2の区分702bは、アノードプレート404またはカソードプレート406の縁にわたって嵌合されてもよい。第1の区分702aおよび第2の区分702bは、プラスチック成型プロセス等の種々のプロセスを使用して、アノードプレート404またはカソードプレート406の縁に接合されてもよい。代替として、
図12A-15を参照してより詳細に説明されるように、第1の区分702aおよび第2の区分702bは、糊着によって、溶媒プロセスを使用することによって、超音波溶接によって等、アノードプレート404またはカソードプレート406の縁に接合されてもよい。ある実施形態では、アノードプレート404またはカソードプレート406は、第1の区分702aおよび第2の区分702bに機械式に係合し、それによって、第1の区分702aおよび第2の区分702をアノードプレート404またはカソードプレート406に結合するように構成され得る、結合特徴1102を含んでもよい。
【0053】
図12A-12Cは、種々の実施形態による、それによってプラスチック構成要素1202および金属構成要素1204が相互に接合され得る、溶剤接合プロセスを図示する。
図12Aでは、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、溶媒プロセスによる接合に先立って、相互に対して整合されてもよい。例えば、プラスチック構成要素は、キャッピングプレート402aまたは402bの縁であってもよい(例えば、
図4Aおよび4B参照)、もしくはキャッピングプレート702の第1の区分702aまたは第2の区分702bの縁であってもよい(例えば、
図11参照)。同様に、金属構成要素1204は、アノードプレート404またはカソードプレート406の縁であってもよい(例えば、
図4A、4B、および11参照)。溶媒1206が、
図12Bに示されるように、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間に適用されてもよい。溶媒1206は、プラスチック構成要素1202の一部1208を溶解するように作用してもよい。溶解された部分1208は、それによって、金属構成要素1204との接合部を形成し、それによって、
図12Cに示されるように、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204を相互に接合してもよい。接合プロセスの間に、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、圧力下でともに保持されてもよい。例えば、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、クランプを用いてともに保持されてもよい、または種々の他の締結デバイスを用いてともに保持されてもよい。
【0054】
図13A-13Cは、種々の実施形態による、それによってプラスチック構成要素1202および金属構成要素1204が相互に接合され得る、接着剤接合プロセスを図示する。
図13Aにおいて、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、接着剤接合プロセスによる接合に先立って、相互に対して整合されてもよい。例えば、プラスチック構成要素は、キャッピングプレート402aまたは402bの縁(例えば、
図4Aおよび4B参照)であってもよい、もしくはキャッピングプレート702の第1の区分702aまたは第2の区分702bの縁(例えば、
図11参照)であってもよい。同様に、金属構成要素1204は、アノードプレート404またはカソードプレート406の縁(例えば、
図4A、4B、および11参照)であってもよい。接着剤1210が、
図13Bに示されるように、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間に適用されてもよい。接着剤1210は、
図13Cに示されるように、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間に接合部1212を形成し、それによって、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204を相互に接合するように作用してもよい。接合プロセスの間に、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、圧力下でともに保持されてもよい。例えば、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、クランプを用いてともに保持されてもよい、または種々の他の締結デバイスを用いてともに保持されてもよい。
【0055】
図14A-14Cは、ある実施形態による、電気化学セル202の種々の図を図示する。本実施形態では、金属構成要素1204は、一体型のアノードおよびカソードプレート1204(すなわち、404/406)を備えてもよい。プレート1204は、ステンレス鋼プレートまたは別の好適な伝導性材料プレートを備えてもよい。一体型のアノードおよびカソードプレート1204は、プレート1204の一方の主側面上に、アノード肋材507によって分離された、アノードチャネル506を含有する、アノード流動場(すなわち、水流場)と、プレート1204の反対の主側面上に、カソード肋材607によって分離された、カソードチャネル606を含有する、カソード流動場(すなわち、水素流動場)とを含む。プレート1204はまた、水流動場および水素流動場の周辺の周囲に延在する、金属辺縁1402を含んでもよい。水/酸素プレナム面積508W/608Wは、辺縁1402の2つの対向側を通して延在する。水素プレナム面積508H/608Hは、辺縁1402の2つの付加的な対向側を通して延在し、十字流プレート1402を形成する。代替として、金属構成要素1204は、前述の実施形態に説明されるように、背中合わせに設置される、別個のアノードプレート404と、カソードプレート406とを備えてもよい。
【0056】
アノード側キャッピングプレート402A(例えば、702)は、プレート1204上の水流場にわたって位置する。カソード側キャッピングプレート402Bは、プレート1204上の水素流動場にわたって位置する。カソード側キャッピングプレート402Bは、水素プレナム面積708Hをプレート1204の底部上の水素流動場まで流体的に接続する、流動チャネル1404を含む。カソード側キャッピングプレート402B内には、水および酸素プレナム面積708Wからプレート1204の底部上の水素流動場までのいかなるチャネルも、存在しない。
【0057】
アノード側キャッピングプレート402Aは、水および酸素プレナム面積708Wをプレート1204の上の水流場に接続する、水および酸素流動チャネル(図示せず)を含む。アノード側キャッピングプレート402A内には、水素プレナム面積708Hからプレート1204の上部上の水流場までのいかなるチャネルも、存在しない。
【0058】
図14Aに示されるように、接着剤1210が、キャッピングプレート402A、402B上にコーティングされ、個別のキャッピングプレートに面する、プレート1204の辺縁1402の側面との接合部1212を形成する。したがって、各キャッピングプレート402A、402Bは、プレート1204の辺縁1402の反対側に接合される。したがって、プレート1204は、本実施形態では、キャッピングプレート402A、402Bのそれぞれに接合される。
【0059】
図14A-14Cに示されるように、水素プレナム面積508H/608Hおよび708Hは、ともに水素上昇機チャネル208Hを形成する。水および酸素プレナム面積508W/608Wおよび708Wは、ともに水および酸素上昇機チャネル208Wを形成する。一実施形態では、水素上昇機チャネル208Hは、水および酸素上昇機チャネル208Wと異なる断面形状ならびに/もしくは面積を有してもよい。例えば、水素上昇機チャネル208Hは、水および酸素上昇機チャネル208Wより小さい断面積を有してもよい。水素上昇機チャネル208Hは、2つの凹面形の側壁を有し得る一方、水および酸素上昇機チャネル208Wは、平坦かつ凸面形の側面壁のみを有し、いかなる凹面形の側壁も有していない、略半円形の形状を有してもよい。
【0060】
図14Dは、種々の実施形態による、接着剤によって接合されている、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204の垂直断面図である。本実施例では、プラスチック構成要素1202(例えば、
図11に示されるキャッピングプレート702の第1の区分702aまたは第2の区分702b)は、その中に金属構成要素1204が設置されている、スロットを含んでもよい。接着剤1210が、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204と接触し得る、スロット内に設置されてもよい。したがって、接着剤1210は、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間に接合部1212を形成してもよい。
【0061】
図15は、種々の実施形態による、超音波溶接プロセスによって接合され得る、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204の垂直断面図である。本実施例では、プラスチック構成要素1204(例えば、
図11に示されるキャッピングプレートの第1の区分702aまたは第2の区分702b)は、その中に金属構成要素1204が設置されている、スロットを含んでもよい。トランスデューサ1502が、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204内に超音波振動を発生させるように構成されてもよい。超音波振動は、振動エネルギーをプラスチック構成要素1202および金属構成要素1204によって吸収させ、それによって、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204内に熱を発生させてもよい。熱は、プラスチック構成要素1202の一部を融解させ、それによって、第1の溶接部分1504および第2の溶接部分1506を発生させてもよい。プラスチック構成要素1202は、それによって第1の溶接部分1504および第2の溶接部分1506において金属構成要素1204に接合された状態になる。
【0062】
他の実施形態では、レーザ溶接を伴う、接合プロセスは、プラスチック構成要素1202を金属構成要素1204に接合するために使用されてもよい。さらなる実施形態では、プラスチック構成要素1202の個々の区分(例えば、
図11に示されるキャッピングプレートの第1の区分702aまたは第2の区分702b)は、マイクロ波/RFエネルギー源を使用し、それによってプラスチック構成要素1202を金属構成要素に溶接する熱を発生させることによって、金属構成要素1204に接合されてもよい。
【0063】
他の実施形態では、圧密化接合プロセスが、プラスチック構成要素1202を金属構成要素1204に接合するために適用されてもよい。さらなる実施形態は、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間の熱膨張係数に合致し、プラスチック構成要素1202と、金属構成要素1204とを含み得る、電気化学セル(例えば、
図2Aおよび2B参照)の動作の間の温度変化に起因する、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間の機械的歪みを軽減するように発生され得る、界面層(図示せず)を含んでもよい。他の実施形態では、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間の接合部が、ナノ/マイクロスケール材料を分注することによって、および/またはナノ/マイクロスケールCVDプロセスを使用することによって形成されてもよい。プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、注入または圧縮成型もしくは打抜加工を使用して、別個に形成されてもよい。さらなる実施形態は、プラスチック構成要素1202を金属構成要素1204に接合するために、(例えば、エポキシ材料を使用して)液体から固体に硬化させ得る、接合層(図示せず)の使用を含んでもよい。例えば、接合層は、接合層への紫外線または他の光の印加によって、硬化されてもよい。
【0064】
図16は、種々の実施形態による、金属構成要素1204の上に直接形成された、プラスチック構成要素1202の3次元斜視図である。例えば、3次元印刷プロセスが、実施され、金属構成要素上にプラスチック構成要素1202を形成してもよい。本実施例では、金属構成要素1204は、その上にプラスチック構成要素1202が形成される、直線状の縁1602を有してもよい。したがって、金属構成要素1204は、例えば、
図11に示されるように、直線状の縁を有する、アノードプレート404またはカソードプレート406であってもよい。代替として、金属構成要素1204は、第1の成型加工で取り付けられたフープ特徴504(例えば、
図5A-5C参照)を有する、アノードプレート404、または第2の成型加工で取り付けられたフープ特徴604(例えば、
図6A-6C参照)を有する、カソードプレート406であってもよい。したがって、プラスチック構成要素1202は、個別のアノード404またはカソードプレート406(図示せず)の第1の成型加工で取り付けられたフープ特徴504または第2の成型加工で取り付けられたフープ特徴605の上に直接形成されてもよい。
【0065】
種々の他の実施形態では、プラスチック構成要素1202は、ガラスまたは繊維補強プラスチックを含み、プラスチック構成要素1202の強度を改良してもよい。さらなる実施形態では、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204のうちの一方が、リベットタイプ特徴(図示せず)を含んでもよく、プラスチック1202および金属構成要素1204のうちの他方が、対応する孔を含んでもよい。リベットタイプ特徴および対応する孔は、一方の構成要素のリベットが、他方の構成要素の孔を通して押動され、それによって、2つの構成要素を相互に融合し得るように構成されてもよい。他の実施形態では、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204は、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204が機械的に継合されることを可能にし得る、相互係止式機械的特徴(図示せず)を有してもよい。例えば、プラスチック構成要素1202および金属構成要素1204のうちの少なくとも一方が、2つの構成要素が、継合されると、その2つの構成要素がともに滑動し得るが、引き離され得ないように、逆にピッチされた「サメの歯」特徴を有するように構成されてもよい。
【0066】
さらなる実施形態は、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間の界面にマーキング層(図示せず)を含んでもよい。マーキング層は、水素および/または酸素のいずれかと相互作用するように構成されてもよく、それによって、漏出に関する顕著な特徴として作用してもよい。上記に説明されるハイブリッドプレート202、202a、および202b(例えば、
図2A、2B、4A、4B、9A、10A、10B参照)は、直交流路を可能にするように構成されてもよい。例えば、アノードプレート404のチャネル506は、
図4Aおよび4Bに示されるようなハイブリッドプレート202を形成するとき、カソードプレート406のチャネル606に対して直交する構成に整合されてもよい。他の実施形態では、磁気要素(図示せず)が、磁場がPEM性能を増強するために使用され得るように、スタックのプラスチック部分1202に組み込まれてもよい。さらなる実施形態では、プラスチック構成要素1202と金属構成要素1204との間の二重シールが、上記に説明される接合方法のうちのいずれかを使用して形成されてもよい。したがって、二重シール(図示せず)間の空間が、通気孔または排出経路に指向されてもよい。種々の実施形態では、基準電極(例えば、薄い白金ワイヤ)が、アノード対カソードの分離を可能にするために、セルの水素側に組み込まれてもよい。
【0067】
種々の代替実施形態は、成型加工で取り付けられた電圧プローブワイヤを含んでもよい。例えば、プラスチック構成要素1202は、ワイヤまたはトレースが、伝導性の流動場要素(例えば、金属構成要素1204)に接続されるように、プラスチック構成要素1202の中に成型される、ワイヤまたはトレースを含んでもよい。ワイヤまたはトレースは、電圧測定が行われることを可能にし得る。同様に、1つ以上のダイオードまたはスイッチ(例えば、トランジスタ)が、ワイヤまたはトレースがセルの2つの側に接続する状態で、プラスチック構成要素1202に隣接して、その内側に、またはその上に搭載されてもよい。ダイオードまたはスイッチ(図示せず)は、電気化学セルの周囲のバイパス電流を制御または分岐させるために使用されてもよい。種々の実施形態では、プレナム面積508、608、および708は、セルの1つの階段状に連続式の段または複数の連続式の段のための入力プレバムおよび出力プレナムを形成してもよい。
【0068】
ハイブリッドプレート202(例えば、
図4Aおよび4B参照)は、種々の実施形態では、セルまたはセルの一部を通して流動する電流の測定を可能にするための電流感知要素(図示せず)を含んでもよい。さらなる実施形態では、プラスチック構成要素1202は、複数の金属構成要素1204のマトリクスを保持するように構成されてもよく、これは、横方向のトランジスタ、デバイス、スイッチ、または分岐部を介して直接並列に接続される、もしくは並列に切り替えられてもよい。電気化学スタックが、第1のプレートとしてアノード/冷却剤プレートと、第2のプレートとしてカソード/冷却剤プレートとともに組み立てられてもよい。第1および第2のプレートは、スタックに組み立てられてもよく、これは、液体冷却材を交互方式で要求する。代替として、付加的な層または経路が、冷却材経路が、アノード流動場およびカソード流動場を生成する層の間に形成されるように、2つの伝導性部片(例えば、
図8Aおよび8Bのコア成型インサート801)内に提供されてもよい。これらの実施形態では、冷却剤に面する材料が、アノードまたはカソードに面するために選択される材料と異なってもよい。
【0069】
種々の実施形態では、内側の伝導性のアノード層およびカソード層は、生成されている電気化学セルのために最適化され材料から形成されてもよい。PEM燃料電池または水素圧送セルに関して、内側層は、伝導性炭素、薄箔黒鉛、コーティングされたステンレス鋼等を含んでもよい。PEM電解槽セルに関して、アノード層は、コーティングされたステンレス鋼またはチタン材料であってもよく、カソード層は、伝導性炭素、薄箔黒鉛、コーティングされたステンレス鋼、または他の適切な金属層を含んでもよい。OH伝導性電解セルに関して、内側層は、そのセルの化学的性質にとって適切である、ニッケルまたは金属を含んでもよい。
【0070】
開示される実施形態は、従来のシステムに対する種々の利点を提供する。例えば、上記に説明される接合プロセスは、拡散接合より有意にコスト効率的である。さらに、ハイブリッドセル202(例えば、
図4Aおよび4B参照)は、対応する拡散接合されたセルより機械的に強力であってもよい。プラスチック構成要素1202(例えば、
図7Aおよび7Bのキャッピングプレート402)は、プラスチックが誘電材料であるため、セルの周囲に短絡を生成することなく、接合、糊着、または別様に継合され得る。さらに、プラスチック構成要素1202は、より容易に、シール隆起部を形成するように形成される一方で、金属打抜加工された構造は、そのようなシール隆起部の形成をより困難にする。中心金属部分1202(例えば、
図4Aおよび4Bのアノードプレート404およびカソードプレート406)は、
図8A-9Bを参照して上記に説明されるように、複雑なプレナム部分508、608、708が成型を介してプラスチックから形成される状態で、非常に容易に打抜加工されてもよい。さらに、任意のコーティングが、プラスチック構成要素1202を必然的にコーティングすることなく、中心打抜加工された金属部分1204のみの上に形成されてもよい。
【0071】
上記に説明される方法およびシステムが、実施例として述べられており、限定ではないことを理解されたい。多数の変形例、追加、省略、および他の修正が、当業者に明白となるであろう。加えて、上記の説明および図面における方法動作の順序または表現は、特定の順序が明白に要求される、もしくは別様に文脈から明白ではない限り、列挙される動作を実施する、本順序を要求することを意図していない。したがって、特定の実施形態が、示され、説明されているが、形態および詳細の種々の変更ならびに修正が、本開示の範囲から逸脱することなく、その中で成され得ることが、当業者に明白となるであろう。
【国際調査報告】