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特表2023-538324サービス経験分析を区別する方法及びその装置
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  • 特表-サービス経験分析を区別する方法及びその装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】サービス経験分析を区別する方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 43/028 20220101AFI20230831BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20230831BHJP
   H04W 4/20 20180101ALI20230831BHJP
   H04W 28/24 20090101ALI20230831BHJP
【FI】
H04L43/028
H04W28/084
H04W4/20
H04W28/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509834
(86)(22)【出願日】2021-08-13
(85)【翻訳文提出日】2023-02-10
(86)【国際出願番号】 KR2021010829
(87)【国際公開番号】W WO2022035288
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】2012634.8
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2110722.2
(32)【優先日】2021-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グティエレス エステベス, デイビッド
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH11
5K067HH21
(57)【要約】
ネットワークにおいて、サービス経験分析を提供する方法が説明される。該方法は、サービス消費者により、ネットワークのネットワークデータ分析機能(NWDAF)から、又はNWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階、要請又は購読に基づき、該ネットワークデータ分析機能(NWDAF)により、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階、決定する段階の結果により、該ネットワークデータ分析機能(NWDAF)によってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階を有し、また、そのネットワークがさらに説明される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデータ分析機能(NWDAF)エンティティ(entity)によって実行されるサービス経験分析情報を区別する方法であって、
サービス消費者エンティティから、サービス経験分析情報に関連する要請メッセージ又は購読メッセージを受信する段階と、
ここで、前記要請メッセージ又は購読メッセージは、分析フィルタ情報を含み、
前記分析フィルタ情報に基づき、少なくとも1つのアプリケーション、ネットワークスライス、又はいずれにも関連するサービス経験分析情報を提供するか否かということを決定する段階と、
前記サービス経験分析情報が提供されるという決定に基づき、前記サービス消費者エンティティに、前記少なくとも1つのアプリケーション、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報を送信する段階と、を有し、
前記分析フィルタ情報は、少なくとも1つのアプリケーション識別(ID)情報、単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)、又はそれらいずれをも含むことを特徴とするサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項2】
前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージが、前記少なくとも1つのアプリケーションに関連するものである場合、前記分析フィルタ情報は、前記少なくとも1つのアプリケーションID情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項3】
前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージが、前記ネットワークスライスに関連するものである場合、前記分析フィルタ情報は、前記単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアプリケーションに関連する前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージと、前記ネットワークスライスに関連する前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージは、前記少なくとも1つのアプリケーションに関連する前記分析フィルタ情報が、前記ネットワークスライスに関連する前記分析フィルタ情報と異なる場合、別個に受信されることを特徴とする請求項1に記載のサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項5】
前記分析フィルタ情報が、前記少なくとも1つのアプリケーションID情報又は前記単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)を含まない場合、前記少なくとも1つのアプリケーション及び前記ネットワークスライスのいずれにも関連する前記サービス経験分析情報を提供すると決定する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項6】
前記分析フィルタ情報が関心領域情報を含む場合、前記サービス経験分析情報は、前記少なくとも1つのアプリケーション分析情報、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報に関連する空間的有効性に関連する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項7】
前記サービス経験分析情報は、前記少なくとも1つのアプリケーション分析情報、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報に関連する有効性期間に関連する情報を含む、請求項1に記載のサービス経験分析情報を区別する方法。
【請求項8】
サービス経験分析情報を区別するネットワークエンティティ(network entity)であって、
メモリと、
送受信部と、
前記メモリ及び前記送受信部に結合される少なくとも1つのプロセッサと、を有し、
前記少なくとも1つのプロセッサは、サービス消費者エンティティから、サービス経験分析情報に関連する要請メッセージ又は購読メッセージを受信し、
ここで、前記要請メッセージ又は前記購読メッセージは、分析フィルタ情報を含み、
前記分析フィルタ情報に基づき、少なくとも1つのアプリケーション、ネットワークスライス、又はいずれにも関連するサービス経験分析情報を提供するか否かということを決定し、
前記サービス経験分析情報が提供されるという決定に基づき、前記サービス消費者エンティティに、前記少なくとも1つのアプリケーション、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報を送信するように構成され、
前記分析フィルタ情報は、少なくとも1つのアプリケーション識別(ID)情報、単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)、又はそれらいずれをも含むことを特徴とするネットワークエンティティ。
【請求項9】
前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージが、前記少なくとも1つのアプリケーションに関連するものである場合、前記分析フィルタ情報は、前記少なくとも1つのアプリケーションID情報を含むことを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項10】
前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージが、前記ネットワークスライスに関連するものである場合、前記分析フィルタ情報は、前記単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)を含むことを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項11】
前記少なくとも1つのアプリケーションに関連する前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージと、前記ネットワークスライスに関連する前記サービス経験分析情報に関連する前記要請メッセージ又は前記購読メッセージは、前記少なくとも1つのアプリケーションに関連する前記分析フィルタ情報が、前記ネットワークスライスに関連する前記分析フィルタ情報と異なる場合、別個に受信されることを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記分析フィルタ情報が、前記少なくとも1つのアプリケーションID情報又は前記単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)を含まない場合、前記少なくとも1つのアプリケーション及び前記ネットワークスライスのいずれにも関連する前記サービス経験分析情報を提供すると決定するようにさらに構成されることを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項13】
前記分析フィルタ情報が関心領域情報を含む場合、前記サービス経験分析情報は、前記少なくとも1つのアプリケーション分析情報、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報に関連する空間的有効性に関連する情報を含むことを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項14】
前記サービス経験分析情報は、前記少なくとも1つのアプリケーション分析情報、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報に関連する有効性期間に関連する情報を含むことを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項15】
前記ネットワークエンティティは、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)エンティティであることを特徴とする請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークのネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)に関する。
【背景技術】
【0002】
4世代(4G)通信システムの展開以後、増大した無線データトラフィックに対する要求を充足させるために、改善された5世代(5G)通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力がなされてきた。
【0003】
該5G通信システム又は該pre-5G通信システムは、「4G以後(beyond 4G)ネットワーク」又は「ポストLTE(post long term evolution)システム」とも称される。
該5G通信システムは、さらに速いデータ速度を成就させるために、さらに高い周波数(mmWave)帯域、例えば、60ギガヘルツ(GHz)帯域で具現されると見られる。
電波の伝播損失を減らし、送信距離を延長させるために、ビームフォーミング、大規模MIMO(multiple-input multiple-output)、FD-MIMO(full dimensional MIMO)、アレイアンテナ、アナログビームフォーミング及び大規模アンテナの技法が、該5G通信システムについて論議されている。
【0004】
また、該5G通信システムにおいて、次世代小型セル、クラウドRAN(radio access network)、超高密度(ultra-dense)ネットワーク、D2D(device-to-device)通信、無線バックホール(backhaul)、ムービングネットワーク、協力通信、CoMP(coordinated multi-points)、受信端干渉除去などに基づき、システムネットワーク改善のための開発が進行中である。5Gシステムにおいて、ハイブリッドFSK(frequency shift keying)、FQAM(Feher’s quadrature amplitude modulation)、及びSWSC(sliding window superposition coding)がACM(advanced coding modulation)として開発され、FBMC(filter bank multi carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)が高級アクセス技術として開発された。
【0005】
人間が情報を生成して消費する人間中心連結性ネットワークであるインターネットは、事物のような分散されたエンティティが、人間の介入なしに情報を交換してプロセッシングする事物インターネット(IoT(Internet of things)に今や進化している。
クラウドサーバとの連結を介するIoT技術と、ビッグデータプロセッシング技術との組み合わせである万物インターネット(Internet of everything:IoE)が出現している。
人間が情報を生成して消費する技術連結ネットワークのような技術エレメントが、今やクラウドサーバがIoT具現物を有する事物インターネット(IoT)に進化することにより、センサネットワーク、M2M(machine-to-machine)通信、MTC(machine type communication)などが最近研究されている。
【0006】
そのようなIoT環境は、連結された事物間において生成されるデータを収集して分析することにより、人間生活に新たな価値を創出する知能型インターネット技術サービスを提供することができる。
該IoTは、現存情報技術(information technology:IT)と、多様な産業的応用との収斂及び組み合わせを介し、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマート自動車又は連結型自動車、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電機器、及び次世代医療サービスを含む多様な分野にも適用される。
それに合わせ、5G通信システムをIoTネットワークに適用する多様な試みがなされた。
例えば、センサネットワーク、MTC及びM2M通信のような技術が、ビームフォーミング、MIMO及びアレイアンテナによっても具現される。
クラウドRANの前述のビッグデータプロセッシング技術としての応用は、5G技術とIoT技術との収斂の一例とも見なされ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、ネットワークのネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)を提供することにある。
本発明の1つの目的は、何よりも、本発明で識別されているにしても、あるいは他のところで確認されているにしても、従来技術の短所の少なくとも一部を、少なくとも部分的に除去したり緩和させたりする方法及びネットワークを提供するものである。
例えば、本発明の実施形態の目的は、サービス経験分析区別を含むネットワークにおいて、サービス経験分析を提供する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によるサービス経験分析情報を区別する方法によれば、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)エンティティ(entity)によって実行されるサービス経験分析情報を区別する方法であって、サービス消費者エンティティから、サービス経験分析情報に関連する要請メッセージ又は購読メッセージを受信する段階と、ここで、前記要請メッセージ又は購読メッセージは、分析フィルタ情報を含み、前記分析フィルタ情報に基づき、少なくとも1つのアプリケーション、ネットワークスライス、又はいずれにも関連するサービス経験分析情報を提供するか否かということを決定する段階と、前記サービス経験分析情報が提供されるという決定に基づき、前記サービス消費者エンティティに、前記少なくとも1つのアプリケーション、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報を送信する段階と、を有し、前記分析フィルタ情報は、少なくとも1つのアプリケーション識別(ID)情報、単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)、又はそれらいずれをも含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様によるサービス経験分析情報を区別する方法によれば、サービス経験分析情報を区別するネットワークエンティティ(network entity)であって、メモリと、送受信部と、前記メモリ及び前記送受信部に結合される少なくとも1つのプロセッサと、を有し、前記少なくとも1つのプロセッサは、サービス消費者エンティティから、サービス経験分析情報に関連する要請メッセージ又は購読メッセージを受信し、ここで、前記要請メッセージ又は前記購読メッセージは、分析フィルタ情報を含み、前記分析フィルタ情報に基づき、少なくとも1つのアプリケーション、ネットワークスライス、又はいずれにも関連するサービス経験分析情報を提供するか否かということを決定し、前記サービス経験分析情報が提供されるという決定に基づき、前記サービス消費者エンティティに、前記少なくとも1つのアプリケーション、前記ネットワークスライス、又はいずれにも関連する前記サービス経験分析情報を送信するように構成され、
前記分析フィルタ情報は、少なくとも1つのアプリケーション識別(ID)情報、単一ネットワークスライス選択サポート情報(S-NSSAI)、又はそれらいずれをも含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明とその長所のさらに完全な理解のために、類似した参照番号が類似した部分を示す添付図面と連繋してなされた以下の説明がここに言及される。
図1】本発明の実施形態によるネットワークエンティティの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一態様によれば、ネットワークにおいて、サービス経験分析を提供する方法が提供され、該方法は、サービス消費者により、ネットワークのネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)から、又はNWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階と、要請又は購読に基づき、該NWDAFにより、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階と、該決定する段階の結果により、該NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階と、を有する。
【0012】
本発明の一実施形態において、要請又は購読は、(i)「サービス経験」に設定された分析ID、(ii)1以上の全域的に固有の購読永久識別子(subscription permanent identifier:SIPI)、1以上の内部グループ識別子、又は「任意のUE」から選択された分析報告のターゲット、(iii)分析フィルタ情報、並びにオプションとして、(iv)客体の最大数、及びSUPIの最大数を指示し、要請又は購読に基づき、NWDAFにより、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階を含む。
本発明の一実施形態において、分析フィルタ情報は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーションを識別するそれぞれのアプリケーションIDを定義し、NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、それぞれのアプリケーションIDによって識別された1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
【0013】
本発明の一実施形態において、分析フィルタ情報は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のネットワークスライスを識別するそれぞれのS-NSSAI(single network slice selection assistance information)を定義し、NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、それぞれのS-NSSAIによって識別された1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
本発明の一実施形態において、NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFが、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定することができなければ、該NWDAFにより、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
【0014】
本発明の一実施形態において、サービス消費者により、ネットワークのNWDAFから、又はネットワークのNWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階は、分析報告のターゲット、又は分析フィルタ情報の異なる値が、別個の要請又は別個の購読について要求されれば、該サービス消費者により、ネットワークのNWDAFから、又はネットワークのNWDAFに、別個の要請、又は別個の購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階を含む。
本発明の一実施形態において、NWDAFにより、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションのみに関連するサービス経験分析、又は1以上のネットワークスライスのみに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
【0015】
本発明の一実施形態において、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析を提供する段階は、該NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析を提供する段階を含み、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析は、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測を含む。
本発明の一実施形態において、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測は、それぞれ自体の空間的有効性、及び/又は自体の有効期間を含む。
【0016】
本発明の一実施形態において、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測は、それぞれ1以上のアプリケーションの内の、それぞれのアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションの内の、それぞれのアプリケーションに関連するサービス経験予測を含む。
本発明の一実施形態において、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階は、該NWDAFによってサービス消費者に、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階を含み、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析は、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験予測を含む。
【0017】
本発明の一実施形態において、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験予測は、それぞれ自体の空間的有効性、及び/又は自体の有効期間を含む。
本発明の一実施形態において、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験予測は、それぞれ1以上のネットワークスライスの内の、それぞれのネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスの内の、それぞれのネットワークスライスに関連するサービス経験予測を含み、かつ/あるいは1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測は、それぞれ1以上のアプリケーションの内の、それぞれのアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションの内の、それぞれのアプリケーションに関連するサービス経験予測を含む。
【0018】
本発明の一実施形態において、アプリケーションに関連するサービス経験統計、又はネットワークスライスに関連するサービス経験統計は、UE当たり、又はUEのグループ当たり、個別的に提供されるか、全域的に、アプリケーションごとに平均化されるか、あるいはネットワークスライス上のアプリケーションのセットにわたって平均化される。
【0019】
本発明の一態様によれば、ネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)とサービス消費者とを含むネットワークが提供され、該サービス消費者は、該NWDAFから、又は該NWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請又は購読するように構成され、該NWDAFは、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定し、サービス消費者に、決定することの結果により、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するように構成される。
【0020】
詳細な説明を行う前、次のように、本特許文書の全体にわたって使用される特定の単語及び語句の定義を提示することが有利であろう。
「具備する(有する)(include)」及び「含む(comprise)」という用語とその派生語は、制限のない「包含」を意味し、「又は」という用語は、包括的に、「及び/又は」を意味し、「~に関連する」及び「~と関連する」という文言だけではなく、その派生語は、「~を具備する」、「~内に具備される」、「~と相互連結される」、「~を含む」、「~内に含まれる」、「~に又は~と連結される」、「~に又は~と結合される」、「~と通信可能である」、「~と協力する」、「~を介在させる」、「~を併置する」、「~に近接した」、「~に又は~に結合される」、「~を有する」、「~の性質を有する」というようなところを意味し、「制御器」という用語は、少なくとも1つの動作を制御する任意のデバイス、システム又はその部分を意味し、そのようなデバイスは、ハードウェア、ファームウェア又はソフトウェア、又はそれらのうち、少なくとも二つの一部組み合わせによっても具現される。任意の特定制御部に関連している機能は、局所的であるにせよ、遠隔であるにせよ、集中型又は分散型でもあるということに留意しなければならない。
【0021】
さらには、以下で説明する多様な機能は、1以上のコンピュータプログラムによって具現又は支援され、そのようなコンピュータプログラムのそれぞれは、コンピュータで読み取り可能なプログラムコードから形成され、コンピュータで読み取り可能な媒体に収録される。
「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、適するコンピュータで読み取り可能なプログラムコードにおける具現に適する1以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令語セット、プロシージャ、関数、客体(objects)、クラス、インスタンス、関連データ、又はその部分を称する。
「コンピュータで読み取り可能なプログラムコード」という文言は、ソースコード、目的コード及び実行可能コードを含む任意類型のコンピュータコードを含む。
「コンピュータで読み取り可能な媒体」という文言は、ROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、CD(compact disc)、DVD(digital video disc)、又は任意の他類型のメモリのような、コンピュータによってアクセスされうる任意類型の媒体を含む。
「非一時的」コンピュータで読み取り可能な媒体は、一時的な電気的、又は他の信号を伝送する、有線、無線、光学的、又は他の通信リンクを排除する。
該非一時的コンピュータで読み取り可能な媒体は、データが永久に保存されうる媒体、及びデータが保存され、後で上書き保存されうる媒体、言わば、書き換え型光ディスク又は消去可能メモリデバイスを含む。
【0022】
特定の単語及び語句に関連する定義が、本明細書の全体にわたって提供され、本技術分野の当業者は、ほとんどではないが、多くの場合、そのような定義が、そのように定義された単語及び文言の以前及び将来の使用に適用されるということを理解しなければならない。
以下で論議される図1と、本明細書において、本発明の原理について説明するのに使用される多様な実施形態は、例示であるのみ、いかようにも、本開示の範囲を制限すると解釈されるものではない。
本技術分野の当業者であるならば、本発明の原理が、任意の適切に配列されたシステム又はデバイスに具現されうるということを理解するであろう。
本発明によれば、添付の請求項で言及されているような方法が提供される。
また、提供されるものは、ネットワークである。
本発明の他の特徴は、従属請求項と、後に続く説明から明確になるであろう。
【0023】
ネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)は、参照によって全部が本発明に含まれる「3GPP(登録商標) TS 23.288(Rel-16 NWDAF)」で定義されているような5Gネットワーク又は5Gシステムのためのネットワークデータ分析機能(NWDAF)サービスを提供する。
観察されたサービス経験分析は、「Rel-16 NWDAF」で支援される。
同一分析類型を使用し、アプリケーションに関連し、かつネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するように同意された。
サービス経験分析は、UEレベル測定を使用して導き出され、両類型(すなわち、アプリケーションに関連し、かつネットワークスライスに関連するサービス経験分析)は、(アプリケーション/スライスを使用して)単一UE、UEのグループ、又は全てのUEを使用することができる。
しかしながら、単一UEメトリックを使用し、ネットワークスライスサービス経験を導き出すことは、意味がない。
しかしながら、購読/要請サービス定義から、2類型のサービス経験分析を区別することは、可能ではない。
さらに、同一ネットワークスライス上にない複数のアプリケーションは、支援されない。
そのために、サービス経験分析の提供を改善する必要がある。
【0024】
<方法>
本発明の第1態様は、ネットワークにおいて、サービス経験分析を提供する方法を提供し、該方法は、以下を含む。
要請又は購読を介し、サービス消費者により、ネットワークのネットワークデータ分析機能(NWDAF)から、又はNWDAFに、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階と、
要請又は購読に基づき、NWDAFにより、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階と、
決定する段階の結果により、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階。
【0025】
このように、NWDAFに関連するサービス経験分析区別が提供されるが、該NWDAFが要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定するためである。
要請又は購読は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを明示的に識別することができないか、あるいは明示的に識別しないということが理解されなければならない。
一例において、要請又は購読は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを明示的に識別しない。
言い換えれば、要請又は購読は、1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを、せいぜい暗示的にしか識別することができず、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスは、要請又は購読から決定(すなわち、確立、解決)されなければならない。
【0026】
一例において、要請又は購読は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを、せいぜい暗示的にしか識別しない。
言い換えれば、該NWDAFは、2類型のサービス経験分析(すなわち、アプリケーション用及びネットワークスライス用)を区別し、例えば、その区別が、該NWDAFによって行われうるようにするために、全てのデータ入力及びデータ出力の分析を適用することにより、当該サービス経験分析の出力を可能にする。
言い換えれば、該NWDAFは、要請又は購読に基づき(例えば、「要請又は購読により」、「要請又は購読を使用し」、「要請又は購読から決定され」)、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を選択的に提供する。
【0027】
一例において、サービス消費者は、ネットワーク機能(NF(network function))又はネットワークの運営、管理及び維持補修(operations, administration and maintenance:OAM)である。
要約すれば、第1態様によれば、該方法は、何よりも以下を含むものでもある。
1.サービス消費者が、
i)アプリケーションに関連するサービス経験分析、及び
ii)ネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請/購読する場合、必須なイベントフィルタ、及び必須ではないイベントフィルタの仕様(specification)並びに/又は
2.サービス経験分析がアプリケーションについて、そしてネットワークスライスについて要請/購読される場合、関心領域の差別化を許容するメカニズム(例えば、2類型の分析が異なる関心領域で要請されれば、代わりに、2つの要請/購読が要求される)、並びに/又は
3.NWDAFが、
i)ネットワークスライスのみに関連するサービス経験分析、
ii)アプリケーションのみに関連するサービス経験分析、及び
iii)ネットワークスライス及びアプリケーションのいずれにも関連するサービス経験分析提供することを許容する出力分析フォーマティングの適用(adaptation)、並びに/又は
4.他のさらなる些細な整列(例えば、1つのUE/SUPIのみを基とするネットワークスライスに関連するサービス経験提供不可能性(unfeasibility)、ネットワークスライス分析に関連するリンケージなしに、複数のアプリケーションに関連する複数のサービス経験分析を提供する可能性など)。
【0028】
特に、「Rel-16 NWDAF」によれば、
1.購読/要請サービス定義から、2類型のサービス経験分析を区別する方法がない、
2.それぞれの類型の分析購読/要請に関連する入力必須要件に言及されず、それにより、2つの分析類型は、良好に区別され得ない、
3.サービス消費者が、アプリケーション及びネットワークスライスのいずれにも関連するサービス経験分析を要請する場合、同一ネットワークスライス上にない複数のアプリケーションは、適切に支援されない、
4.出力分析テーブルは、いずれか1つの類型だけ、又はそれらいずれをも考慮するように設計されなければならない、
5.ロケーション考慮事項:アプリケーション及びネットワークスライスに関連する関心領域が同じではない場合、何をするかということを特定する必要がある(Rel-16 NWDAFから抜け落ちている)、
6.「任意のUE」がアプリケーションにさらに適用することができるので、「UE ID」が検索される必要がある場合をNWDAFが知る方法を特定する必要は、残っている。
【0029】
<要請又は購読>
該方法は、サービス消費者により、ネットワークのNWDAFから、又はネットワークのNWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請又は購読すること(また要請/購読だと指称される)を含むものでもある。
該方法は、従って、以下を含むと理解されなければならない。
サービス消費者により、ネットワークのNWDAFから、要請を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請する段階、あるいは
サービス消費者により、ネットワークのNWDAFに、購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を購読する段階。
【0030】
一例において、要請又は購読は、分析フィルタ情報と、分析報告のターゲットとを指示する。
言い換えれば、該方法は、例えば、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定するための分析フィルタ情報、及び、例えば、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析の出力を定義するための分析報告のターゲットを使用し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する。
【0031】
一例において、要請又は購読は、以下を指示する。
(i)「サービス経験」に設定された分析ID、
(ii)1以上の全域固有購読永久識別子(subscription permanent identifier:SUPI)、1以上の内部グループ識別子、又は「任意のUE」から選択された分析報告のターゲット、
(iii)分析フィルタ情報、及びオプションとして、
(iv)客体の最大数、及びSUPIの最大数、並びに
NWDAFにより、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階を含む。
【0032】
一例において、サービス消費者により、ネットワークのNWDAFから、又はネットワークのNWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階は、分析報告のターゲット、又は分析フィルタ情報の異なる値が、別個の要請、又は別個の購読について要求されれば、サービス消費者により、ネットワークのNWDAFから、又はネットワークのNWDAFに、別個の要請、又は別個の購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請するか、あるいは購読する段階を含む。
例えば、アプリケーション及びネットワークスライスのいずれにも関連するサービス経験が要望されるが、分析報告のターゲット、又は分析フィルタ情報値(例えば、関心領域)が異なることが必要ならば、別個の購読/要請は、サービス消費者によっても提供される。
言い換えれば、該方法は、要請又は購読のそれぞれが異なる分析フィルタ情報値を有する1以上のネットワークスライス、及び/又は1以上のアプリケーションに関連する要請又は購読を管理する。
【0033】
例として、第1態様による方法によって区別を可能にする「Rel-16 NWDAF」仕様のアップデートは、以下のように説明される。
「Rel-16 NWDAF」は、NWDAFが観察されたサービス経験(すなわち、視聴覚ストリーミングのようなサービスだけではなく、V2X及びウェブブラウジングサービスのような視聴覚ストリーミングではないサービスに関連するサービスMOS配分を指示する観察されたサービスMoSの分散及び/又は観察されたサービスMoSの平均)分析を、統計又は予測の形態で、サービス消費者にいかように提供することができるかということを特定する。
該サービス消費者は、NF(例えば、PCF)又はOAMである。
【0034】
観察されたサービス経験分析は、以下の内の一つ、又はいずれをも提供することができる。
・ネットワークスライスに関連するサービス経験:ネットワークスライスにおける与えられたアプリケーション、アプリケーションのセット、又は任意のアプリケーション(すなわち、全てのアプリケーション)に関連するUEのグループ、又は任意のUEに関連するサービス経験。
・アプリケーションに関連するサービス経験:アプリケーション又はアプリケーションのセットにおけるUE、UEのグループ、又は任意のUEに関連するサービス経験。
それにより、観察されたサービス経験は、「Rel-16 NWDAF」において、UE当たり、又はUEのグループ当たり、個別的に提供されるか、全域的に、アプリケーション当たり平均化されるか、あるいはネットワークスライス上のアプリケーションのセットにわたって平均化され得る。
【0035】
第1態様による方法による区別は、それら分析のサービス消費者が、要請又は購読により、
(i)「サービス経験」に設定された分析ID、
(ii)分析報告のターゲット:1以上のSUPI又は内部グループ識別子、又は「任意のUE」、
(iii)例えば、表1で定義されているような分析フィルタ情報、及び
(iv)オプションとして、客体の最大数、及びSUPIの最大数を指示するように、「Rel-16 NWDAF」仕様をアップデートすることによって成就することができる。
【0036】
<分析フィルタ情報>
サービス経験分析区別は、以下のように説明するように、分析フィルタ情報のどのイベントフィルタが必須であるかということを特定することによって成就することができる。
一例において、分析フィルタ情報は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーションを識別するそれぞれのアプリケーションIDを定義し、
そして、NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、それぞれのアプリケーションIDによって識別された1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
【0037】
言い換えれば、1以上のアプリケーションを識別する1以上のアプリケーションIDが、分析フィルタ情報によって定義されれば、サービス経験分析は、それぞれのアプリケーションIDによって識別される1以上のアプリケーションについて提供される。
言い換えれば、該サービス経験分析が、1以上のアプリケーションについて提供されなければならないのであるならば、1以上のアプリケーションIDは、必須である。
言い換えれば、該方法は、サービス経験分析のそれぞれの類型につき、どの分析フィルタ情報が必須であるかということを区別する(例えば、アプリケーションサービス経験に関連するアプリケーションID、ネットワークスライスサービス経験に関連するS-NSSAI)。
1以上のアプリケーションIDが、分析フィルタ情報によって定義されれば、分析フィルタ情報の残りは、それぞれのアプリケーションIDによって識別された1以上のアプリケーションに関連する任意のネットワークスライス(すなわち、全てのネットワークスライス)に適用されるということが理解されなければならない。
反対に、アプリケーションIDが、分析フィルタ情報によって定義されなければ、分析フィルタ情報の残りは、それぞれのS-NSSAIによって識別される1以上のネットワークスライスに関連する任意のアプリケーション(すなわち、全てのアプリケーション)に適用されるということが理解されなければならない。
【0038】
一例において、分析フィルタ情報は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のネットワークスライスを識別するそれぞれのS-NSSAIを定義し、
そして、NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、NWDAFにより、それぞれのS-NSSAIによって識別された1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
【0039】
言い換えれば、1以上のネットワークスライスを識別する1以上のS-NSSAIが、分析フィルタ情報によって定義されれば、サービス経験分析は、それぞれのS-NSSAIによって識別される1以上のネットワークスライスについて提供される。
言い換えれば、該サービス経験分析が、1以上のネットワークスライスについて提供されなければならないのであるならば、1以上のS-NSSAIは、必須である。
1以上のネットワークスライスが、分析フィルタ情報によって定義されれば、分析フィルタ情報の残りは、それぞれのS-NSSAIによって識別される1以上のネットワークスライスに関連する任意のアプリケーション(すなわち、全てのアプリケーション)に適用されるということが理解されなければならない。
反対に、S-NSSAIが、分析フィルタ情報によって定義されなければ、分析フィルタ情報の残りは、それぞれのアプリケーションIDによって識別される1以上のアプリケーションに関連する任意のネットワークスライス(すなわち、全てのネットワークスライス)に適用されるということが理解されなければならない。
【0040】
もし1以上のアプリケーションIDが、分析フィルタ情報によって定義され、1以上のネットワークスライスが、分析フィルタ情報によって定義されれば、分析フィルタ情報の残りは、それぞれのアプリケーションIDによって識別される1以上のアプリケーションに関連する任意のネットワークスライス(すなわち、全てのネットワークスライス)、及びそれぞれのS-NSSAIによって識別される1以上のネットワークスライスに関連する任意のアプリケーション(すなわち、全てのアプリケーション)に適用されるということが理解されなければならない。
一例において、分析フィルタ情報は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される関心領域を定義し、
そして、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階は、NWDAFによってサービス消費者に、関心領域に関連する1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階を含む。
【0041】
<決定する段階>
該方法は、要請又は購読に基づき、NWDAFにより、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階を含む。
言い換えれば、該NWDAFは、要請又は購読に基づき、以下を提供するか否かということを区別する。
1)1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、
2)1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析、あるいは
3)1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析。
【0042】
要請又は購読は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを明示的に識別することができないか、あるいは明示的に識別しないということが理解されなければならない。
一例において、要請又は購読は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを明示的に識別しない。
言い換えれば、要請又は購読は、1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを、せいぜい暗示的にしか識別することができず、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスは、要請又は購読から決定(すなわち、確立、解決)されならなければならない。
一例において、要請又は購読は、サービス経験分析が要請されるか、あるいは購読される1以上のアプリケーション、及び/又は1以上のネットワークスライスを、せいぜい暗示的にしか識別しない。
【0043】
一例において、NWDAFにより、要請又は購読において指示される分析報告のターゲット、及び分析フィルタ情報に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFが、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定することができなければ、NWDAFにより、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
例えば、アプリケーションIDが提供されなければ、分析フィルタ情報の残りは、1以上のネットワークスライスにおける任意のアプリケーション(すなわち、全てのアプリケーション)に適用される。
反対に、例えば、S-NSSAIが提供されなければ、分析フィルタ情報の残りは、1以上のアプリケーションに関連する任意のネットワークスライス(すなわち、全てのネットワークスライス)に適用される。
【0044】
言い換えれば、該方法は、要請又は購読が1以上のアプリケーションに関連するものであるか、又は1以上のネットワークスライスに関連するものであるかということを、NWDAFが決定(例えば、識別)することができない場合、例えば、そんな場合にも、サービス経験分析が提供されると決定することができる。
一例において、NWDAFにより、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定する段階は、該NWDAFにより、要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションのみに関連するサービス経験分析、又は1以上のネットワークスライスのみに関連するサービス経験分析を提供すると決定する段階を含む。
【0045】
<提供する段階>
該方法は、決定する段階の結果により、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階を含む。
一例において、決定する段階の結果は、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連する、例えば、1以上のアプリケーションについてのみ、サービス経験分析を提供することを特定する。
一例において、決定する段階の結果は、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のネットワークスライスに関連する、例えば、1以上のネットワークスライスについてのみ、サービス経験分析を提供することを特定する。
一例において、決定する段階の結果は、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連し、そして1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供することを特定する。
【0046】
一例において、NWDAFによってサービス消費者に、決定する段階の結果により、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階は、「3GPP TS 23.288」で特定されたように、サービス消費者に、サービス経験分析を通知する段階を含む。
例えば、NWDAFは、「3GPP TS 23.288」で特定されたように、消費者に、分析の結果を通知することができるか、あるいは通知しなければならない。
【0047】
一例において、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析を提供する段階は、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析を提供する段階を含み、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析は、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測を含む。
言い換えれば、該サービス経験分析は、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計及び/又はサービス経験予測を含むものである。
【0048】
一例において、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測は、それぞれ自体の空間的有効性、及び/又は自体の有効期間を含む。
言い換えれば、該空間的有効性(すなわち、1以上のアプリケーションに関連するそれらサービス経験分析が適用される領域)及び/又は該有効期間(すなわち、「REL-16 NWDAF」で定義されているように、1以上のアプリケーションに関連するそれらサービス経験分析が適用される有効期間)が定義され得る。
【0049】
一例において、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションに関連するサービス経験予測は、それぞれ1以上のアプリケーションの内の、それぞれのアプリケーションに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のアプリケーションの内の、それぞれのアプリケーションに関連するサービス経験予測を含む。
言い換えれば、それらサービス経験分析は、1以上のアプリケーション、例えば、0アプリケーションないしmaxアプリケーション(すなわち、0・・・max、ここで、maxは、リストの最大許容サイズである)の内の、それぞれのアプリケーションについても提供される。
【0050】
なお、既存では、サービス経験統計及びサービス経験予測は、単一リストを含み、それにより、該サービス経験分析が、単一アプリケーションについて要請されても、該サービス経験分析は、代わりに、第1態様による方法により、他のものと共に、そのアプリケーション、及び当該アプリケーションのために使用されたネットワークスライスのいずれについても提供され、該サービス経験分析が、単一アプリケーションについてのみ提供されると決定されれば、ネットワークスライスリストの大きさは、「0」である。
同様に、サービス経験分析が、単一ネットワークスライスについてのみ提供されると決定されれば、アプリケーションリストの大きさは、「0」である。
言い換えれば、該方法は、ネットワークスライスに関連するサービス経験値と、アプリケーションに関連するサービス経験値とを区別するサービス経験分析を提供する。
【0051】
一例において、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階は、NWDAFによってサービス消費者に、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供する段階を含み、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析は、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験予測を含む。言い換えれば、該サービス経験分析は、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計及び/又はサービス経験予測を含むものである。
一例において、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験予測は、それぞれ自体の空間的有効性、及び/又は自体の有効期間を含む。言い換えれば、該空間的有効性(すなわち、1以上のネットワークスライスに関連するそれらサービス経験分析が適用される領域)、及び/又は該有効期間(すなわち、「REL-16 NWDAF」で定義されているように、1以上のネットワークスライスに関連するそれらサービス経験分析が適用される有効期間)が定義され得る。
【0052】
一例において、1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験予測は、それぞれ1以上のネットワークスライスの内の、それぞれのネットワークスライスに関連するサービス経験統計、及び/又は1以上のネットワークスライスの内の、それぞれのネットワークスライスに関連するサービス経験予測を含む。
言い換えれば、それらサービス経験分析は、1以上のネットワークスライス、例えば、「0」~「max」ネットワークスライス(すなわち、0・・・max、ここで、maxは、リストの大きさ)の内の、それぞれのネットワークスライスについて提供される。
【0053】
なお、既存では、該サービス経験統計及び該サービス経験予測は、単一リストを含み、それにより、該サービス経験分析が、単一ネットワークスライスについて要請されても、該サービス経験分析は、そのネットワークスライス及びそのネットワークスライスを使用する全てのアプリケーションのいずれについても提供される。
代わりに、第1態様による方法によれば、該サービス経験分析が、単一ネットワークスライスについてのみ提供されると決定されれば、アプリケーションリストの大きさは、「0」である。
同様に、該サービス経験分析が、単一アプリケーションについてのみ提供されると決定されれば、ネットワークスライスリストの大きさは、「0」である。
言い換えれば、該方法は、ネットワークスライスに関連するサービス経験値と、アプリケーションに関連するサービス経験値とを区別するサービス経験分析を提供する。
一例において、アプリケーションに関連するサービス経験統計、又はネットワークスライスに関連するサービス経験統計は、UE当たり、又はUEのグループ当たり、個別的に提供されるか、全域的に、アプリケーションごとに平均化されるか、あるいはネットワークスライス上のアプリケーションのセットにわたって平均化される。
【0054】
<ネットワーク>
本発明の第2態様は、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)とサービス消費者とを含むネットワークを提供し、
サービス消費者は、NWDAFから、又はNWDAFに、要請又は購読を介し、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を要請又は購読するように構成され、
NWDAFは、
要請又は購読に基づき、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するか否かということを決定し、
決定することの結果により、サービス消費者に、1以上のアプリケーションに関連するサービス経験分析、及び/又は1以上のネットワークスライスに関連するサービス経験分析を提供するように構成される。
【0055】
ネットワーク、NWDAF、サービス消費者、要請すること、購読すること、要請、購読、決定すること、提供すること、及び/又は決定することの結果は、第1態様について説明した通りである。
ネットワークは、第1態様について説明したような任意の方法段階を具現するように構成される。
一例において、ネットワークは、5Gネットワークを含み、かつ/あるいは5Gネットワークである。
一例において、サービス消費者は、ネットワーク機能(NF)、又はネットワークの運営、管理及び維持補修(OAM)である。
【0056】
本明細書全体にわたり、「含むところの(comprising)」又は「含む(comprise)」という用語は、明示したコンポーネントを含むが、他のコンポーネントの存在を排除するものではないという意味である。
「~のよって本質的に構成されるところの(consisting essentially of)」、又は「~によって本質的に構成される(consist essentially of)」という用語は、明示されたコンポーネントを含むが、不純物として存在する材料、コンポーネントを提供するのに使用された工程の結果として存在する不可避な材料、及び本開示の技術的な効果を成就すること以外の目的のために追加されたコンポーネント、言わば、着色剤(colourants)などを除いた他のコンポーネントを排除することを意味する。
「~によって構成される(consisting of)」、又は「~によって構成される(consist of)」は、特定されたコンポーネントを含むが、他のコンポーネントを排除するということを意味する。
【0057】
適切なたびごとに、文脈により、「含むところの」又は「含む」という用語の使用は、「~によって本質的に構成されるところの」又は「~によって本質的に構成される」の意味を含むか、あるいはそのように想定され、「~によって構成されるところの」又は「~によって構成される」の意味を含むか、あるいはそのように想定され得る。
本明細書に記載したオプション的な特徴は、適切な場合、個別的、又は互いに組み合わされ、特に、請求項に記載されているような組み合わせで使用され得る。
本発明のそれぞれの態様、又は例示的な実施形態に関連するオプション的な特徴は、本明細書で記載しているように、適切な場合、本発明の全ての他の態様、又は例示的な実施形態にまた適用可能である。
言い換えれば、本明細書に触れる当業者であるならば、本発明のそれぞれの態様、又は例示的な実施形態に関連するオプション的な特徴を、異なる態様と、例示的な実施形態との間に、交換可能(interchangeable)であり、結合可能であると見なさなければならない。
【0058】
<分析フィルタ情報>
下記に示す表1は、分析フィルタ情報が、NWDAFにおいて、サービス経験分析区別を可能にするために、いかように適用されるかということの一例を提供する。
【表1】
註1:アプリケーションIDが提供されなければ、分析フィルタ情報の残りは、ネットワークスライスにおける任意のアプリケーション(すなわち、全てのアプリケーション)に適用される。
註2:分析報告のターゲットが、「任意のUE」に設定されなければ、関心領域は、アプリケーションサービス経験について必須ではない。
【0059】
・統計又は予測が要請される時間ウィンドウを指示する分析ターゲット期間。
・購読において、通知相関ID及び通知ターゲットアドレス。
NWDAFは、「3GPP TS 23.288」で特定されているように、分析の結果を消費者に通知しなければならない。
NWDAFは、観察されたサービス経験に関連する統計及び予測を計算し、消費者NF又は消費者OAMに提供するために、AFから(直接又はNEFを介して)、そして他の5GCNFからネットワークデータを収集する。
【0060】
分析購読又は分析要請において、サービス消費者によって提供される分析フィルタ情報及び分析報告のターゲットに基づき、NWDAFは、
i)アプリケーション、
ii)ネットワークスライス、
iii)アプリケーション及びネットワークスライスのいずれについても、サービス経験分析が伝えられなければならないか否かということを決定する。
区別の細部事項は、具現例によって異なる。
アプリケーション及びネットワークスライスのいずれにも関連するサービス経験が要望されるが、分析報告のターゲット、又は分析フィルタ情報値(例えば、関心領域)が異なることが必要であるならば、別個の購読/要請は、サービス消費者によっても提供される。
【0061】
<出力分析>
例として、第1態様による方法によって区別を可能にする「Rel-16 NWDAF」仕様のアップデートは、以下のように説明される。
「Rel-16 NWDAF」で定義されているようなNWDAFサービスは、分析を露出させるのに使用される。
・サービス経験統計情報は、「Rel-16 NWDAF」で定義されているように、以下に示す表2で定義される。
・サービス経験予測情報は、「Rel-16 NWDAF」で定義されているように、以下に示す表3で定義される。
該情報は、以下で詳細にされているように、アップデートされ得る。
【0062】
【表2】
【表3】
註1:サービス経験分析区別に基づき、NWDAFは、ネットワークスライス、アプリケーション、又はいずれにも対応する表2及び表3において、出力分析を提供することができる。
註2:もし複数のネットワークスライスインスタンスが、S-NSSAIについて展開されないか、あるいは「NSI ID」が利用可能でなければ、1つのネットワークスライスインスタンスサービス経験エントリだけが提供される。その場合、「NSI ID」は、提供されず、ネットワークスライスインスタンスサービス経験は、S-NSSAIに関連するサービス経験を指示する。
註3:アプリケーションに関連するサービス経験情報におけるSUPIリスト及び比率は、当該パラメータが提供され、アプリケーションが属するスライスインスタンスに関連するサービス経験情報において、同一値を有するならば、省略され得る。
【0063】
サービス経験、及びSUPIの数は、NWDAFサービス消費者により、分析報告情報の一部として提供される客体の最大数、及びSUPIの最大数によってそれぞれ制限される。
【0064】
図1は、本発明の実施形態によるネットワークエンティティの概略構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、ネットワークエンティティ100は、プロセッサ110、送受信部120、及びメモリ130を含む。
【0065】
しかしながら、図に示した構成要素のいずれもが必須であるというものではない。
ネットワークエンティティ100は、図1に示した構成要素よりさらに多くのものであるか、あるいはさらに少ない構成要素によっても具現される。
さらには、プロセッサ110、送受信部120及びメモリ130は、他の実施形態により、単一チップとしても具現される。
ネットワークエンティティ100は、前述のNWDAFに該当し得る。
前述の構成要素について、さらに詳細に説明する。
【0066】
プロセッサ110は、提供された機能、プロセス及び/又は方法を制御する1以上のプロセッサ、又は他のプロセッシングデバイスを含むものであり得る。
ネットワークエンティティ100の動作は、プロセッサ110によっても具現される。
【0067】
送受信部120は、送信される信号をアップコンバーティング及び増幅するRF送信機と、受信した信号の周波数をダウンコンバーティングするRF受信機と、を含むものである。
しかしながら、他の実施形態によれば、送受信部120は、構成要素として図に示したところより、さらに多くのものであるか、あるいはさらに少ない構成要素によっても具現される。
送受信部120は、プロセッサ110に連結され、信号を送信及び/又は受信する。
該信号は、制御情報とデータとを含むものである。
また、送受信部120は、信号を、無線チャネルを介して受信し、該信号をプロセッサ110に出力する。
送受信部120は、プロセッサ110から出力された信号を、無線チャネルを介して送信する。
【0068】
メモリ130は、ネットワークエンティティ100によって獲得された信号に含まれた制御情報又はデータを保存する。
メモリ130は、プロセッサ110に連結されて提供された機能、プロセス及び/又は方法のための少なくとも1つの命令、プロトコル又はパラメータを保存する。
メモリ130は、ROM、及び/又はRAM、及び/又は、ハードディスク及び/又は、CD-ROM(compact disc read-only memory)、及び/又はDVD(digital versatile disc)、及び/又は他の保存デバイスを含むものである。
【0069】
望ましい実施形態を図に示して説明されたが、多様な変更及び修正が添付の請求項で定義されているように、そして上述されているように、本開示の範囲から外れることなしになされうるということが、本技術分野の当業者によって理解されるであろう。
本出願について、本明細書と同時、又はそれ以前に提出され、そして本明細書と共に公開的閲覧について開かれている全ての論文及び文書に注目され、全てのそのような論文及び文書の内容は、参照によって本明細書に含まれる。
本明細書で開示された特徴のいずれも(任意の添付された請求項及び図面を含む)、及び/又はそのように開示された任意の方法又はプロセスの段階のいずれもは、そのような特徴及び/又は段階のうち、多いとしても一部が、互いに排他的な組み合わせを除き、任意の組み合わせによっても組み合わされる。
【0070】
本明細書(任意の添付請求項及び図面を含む)で開示されたそれぞれの特徴は、そうではないと明示的に言及されない限り、同一であるか、同等であるか、あるいは類似した目的にかなう代案的な特徴によっても代替される。
従って、そうではないと明らかに言及されない限り、開示されたそれぞれの特徴は、一般的である一連の同等であるか、あるいは類似した特徴のただ1つの例であるのみである。
本発明は、前述の実施形態の細部事項に制限されるものではない。
本発明は、本明細書で開示された特徴(任意の添付された請求項及び図面を含む)において、任意の新規である一つ、又は任意の新規である組み合わせ、又はそのように開示された任意の方法又はプロセスの段階のうち、任意の新規である一つ、又は任意の新規である組み合わせに拡張される。
本発明が、多様な実施形態によって説明したが、多様な変更及び修正が、本技術分野の当業者に提案されるであろう。本開示は、特許請求の範囲内に属するそのような変更及び修正を含むと意図される。
【符号の説明】
【0071】
100 ネットワークエンティティ
110 プロセッサ
120 送受信部
130 メモリ
図1
【国際調査報告】