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特表2023-538334リソトリプシーシステムのためのストーン断片捕捉システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】リソトリプシーシステムのためのストーン断片捕捉システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/22 20060101AFI20230831BHJP
【FI】
A61B17/22 510
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023510429
(86)(22)【出願日】2021-08-12
(85)【翻訳文提出日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 US2021045664
(87)【国際公開番号】W WO2022036038
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】63/065,958
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク ディー/ビー/エー オリンパス サージカル テクノロジーズ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ・ベーカー
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ブルーム
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・エム・ブラガ
(72)【発明者】
【氏名】アーサー・ジェイ・ベルテルソン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・シュナイダー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160EE03
4C160MM33
(57)【要約】
リソトリプシーデバイスは、ハンドピースと、そこから延在するプローブと、このプローブの遠位端部にエネルギーを送達する励起供給源と、プローブ遠位端部からハンドピースを通って延在する吸引通路と、捕捉デバイスを含み、当該デバイスはコンテナと捕捉エレメントを含み、コンテナは、貯蔵スペースと、吸引通路にてハンドピースに連結する進入ポートと、退出ポートを含み、捕捉エレメントはコンテナに接続され、貯蔵スペース中のストーン断片の捕捉を促進させる。方法は、リソトリプシーデバイスによりストーンを断片化するステップと、当該デバイスを経て真空を引き、それを経てストーン断片と廃棄流体を引っ張るステップと、リソトリプシーデバイスに接続されたストーン捕捉デバイスを経て真空を引くステップと、捕捉エレメントを用いてストーン捕捉デバイス中にストーン断片を堆積させるステップと、デバイスを経て真空を引くステップを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソトリプシーデバイスであって、前記リソトリプシーデバイスは、
ハンドピースと;
前記ハンドピースから延在するリソトリプシープローブと;
前記リソトリプシープローブの遠位端部にエネルギーを送達するように構成されている、前記ハンドピースに連結されている励起供給源と;
前記プローブの前記遠位端部から前記ハンドピースを通って延在する吸引通路と;
前記ハンドピースに連結されている捕捉デバイスと
を含み、
前記捕捉デバイスは、
コンテナと;
捕捉エレメントと
を含み、
前記コンテナは、
前記コンテナの中に貯蔵スペースを画定している壁部と;
前記吸引通路において前記ハンドピースに連結するように構成されている進入ポートと;
退出ポートと
を含み、
前記捕捉エレメントは、前記コンテナに接続されており、前記貯蔵スペースの中のストーン断片の捕捉を促進させるように構成されている、リソトリプシーデバイス。
【請求項2】
前記捕捉エレメントは、フィルターを含み、前記フィルターは、前記コンテナの中に配設されており、前記退出ポートを横切って延在している、請求項1に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項3】
前記コンテナは、前記進入ポートを有する第1の部分と、前記退出ポートを有する第2の部分とを含み、前記第1および第2の部分は、前記貯蔵スペースにアクセスすることができるように分離可能である、請求項2に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項4】
前記フィルターは、前記第2の部分に連結されている、請求項3に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項5】
前記フィルターは、調節可能である、請求項2に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項6】
前記フィルターは、アイリスバルブを含む、請求項2に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項7】
前記フィルターは、第1および第2のメッシュスクリーンを含み、前記第1のメッシュスクリーンは、前記第2のメッシュスクリーンに対して回転可能に調節可能である、請求項2に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項8】
前記捕捉エレメントは、前記進入ポートと前記退出ポートとの間に配設されているバッフルを含む、請求項1に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項9】
前記捕捉エレメントは、前記進入ポートから延在する細長いチューブを含む、請求項1に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項10】
前記進入ポートに配設されている第1のシーリングエレメントをさらに含む、請求項1に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項11】
前記第1のシーリングエレメントは、フラッパーバルブまたはスライドバルブを含む、請求項10に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項12】
前記第1のシーリングエレメントは、閉位置に付勢されている、請求項11に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項13】
前記コンテナの出口部に位置付けされている第2のシーリングエレメントをさらに含む、請求項10に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項14】
シャーシーをさらに含み、前記コンテナは、前記シャーシーから除去可能であり、前記第2のシーリングエレメントは、前記退出ポートに位置付けされている、請求項13に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項15】
前記シャーシーは、
前記コンテナを受け入れるための座部と;
前記座部を迂回するバイパス吸引通路と
を含む、請求項14に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項16】
前記第2のシーリングエレメントは、真空ポートを含む、請求項13に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項17】
前記真空ポートは、前記プローブの前記遠位端部から前記ハンドピースを通って延在する前記吸引通路と軸線方向に整合されている、請求項16に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項18】
前記真空ポートは、前記コンテナの前記進入ポートと軸線方向に整合されており、前記コンテナの前記退出ポートは、前記真空ポートおよび前記進入ポートからオフセットされている、請求項16に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項19】
前記真空ポートは、自己シーリングバルブを含む、請求項17に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項20】
前記進入ポートを前記ハンドピースと接続するチューブをさらに含む、請求項1に記載のリソトリプシーデバイス。
【請求項21】
リソトリプシー処置からストーン断片を採取する方法であって、前記方法は、
リソトリプシーデバイスによってストーンを断片化するステップと;
前記リソトリプシーデバイスを通して真空を引き、前記リソトリプシーデバイスを通してストーン断片および廃棄流体を引っ張るステップと;
前記リソトリプシーデバイスに接続されているストーン捕捉デバイスを通して前記真空を引くステップと;
捕捉エレメントを使用して前記ストーン捕捉デバイスの中にストーン断片を堆積させるステップと;
前記真空を引き続け、廃棄コンテナの中に前記廃棄流体を堆積させるステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記ストーン捕捉デバイスの前記捕捉エレメントの中へ前記ストーンをガイドし、前記ストーン捕捉デバイスの中に前記ストーン断片を堆積させるステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記捕捉エレメントは、バッフルを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ストーン捕捉デバイスの中の前記廃棄流体から前記ストーン断片を濾過するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
フィルターの濾過能力を調節するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ストーン捕捉デバイスによってバルブを開け、前記ストーン捕捉デバイスの中への前記ストーン断片および廃棄流体を許容するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記ストーン捕捉デバイスのオリフィスサイズを調節し、前記ストーン捕捉デバイスからのストーン断片の脱出を制御するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記ストーン捕捉デバイスを開け、堆積されたストーン断片にアクセスするステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記ストーン捕捉デバイスを前記リソトリプシーデバイスに連結するシャーシーから前記ストーン捕捉デバイスを除去するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記ストーン捕捉デバイスの上の真空ポートを通して前記リソトリプシーデバイスの中へプローブを挿入し、前記リソトリプシーデバイスの中の障害物を取り除くステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
リソトリプシーの間に発生させられる断片を収集するための捕捉デバイスであって、前記捕捉デバイスは、
コンテナであって、
前記コンテナの中に貯蔵スペースを画定している壁部;
進入ポートであって、前記壁部に連結されており、吸引通路においてハンドピースに連結するように構成されている、進入ポート;および、
前記壁部に連結されている退出ポート
を含む、コンテナと;
捕捉エレメントであって、前記コンテナに接続されており、前記貯蔵スペースの中のストーン断片の捕捉を促進させるように構成されている、捕捉エレメントと;
前記コンテナをリソトリプシーデバイスのハンドピースに接続するためのカップラーと
を含む、捕捉デバイス。
【請求項32】
前記カップラーエレメントは、バーブ付きホースカップラーを含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項33】
前記カップラーエレメントは、前記壁部を通って延在する弾性開口部を含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項34】
前記退出ポートは、バーブ付きホースカップラーを含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項35】
前記捕捉エレメントは、調節可能なフィルターを含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項36】
前記捕捉エレメントは、調節可能なオリフィスを含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項37】
前記捕捉エレメントは、前記進入ポートから延在する細長いチューブを含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項38】
前記捕捉エレメントは、バッフルを含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項39】
前記進入ポートに配設されている第1のシーリングエレメントをさらに含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項40】
前記コンテナの出口部に位置付けされている第2のシーリングエレメントをさらに含む、請求項31に記載の捕捉デバイス。
【請求項41】
シャーシーをさらに含み、前記コンテナは、前記シャーシーから除去可能であり、前記第2のシーリングエレメントは、前記退出ポートに位置付けされている、請求項40に記載の捕捉デバイス。
【請求項42】
前記第2のシーリングエレメントは、前記進入ポートと軸線方向に整合された真空ポートを含み、前記真空ポートは、自己シーリングバルブを含む、請求項40に記載の捕捉デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2020年8月14日に出願された米国仮特許出願第63/065,958号の優先権の利益を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、概して、リソトリプシーを使用して生理学的な結石または「ストーン」などのような妨害物を破壊するために使用されることができる医療用デバイスに関する。
【0003】
より具体的には、本開示は、リソトリプシーシステムからストーン断片を捕捉するためのシステム、デバイス、および方法に関する。
【背景技術】
【0004】
医療用内視鏡は、1800年代初期に最初に開発され、身体の内側を検査するために使用されてきた。典型的な内視鏡は、光学的なまたは電子的なイメージングシステムを含む遠位端部と、ツールを操作するためのコントロールおよびイメージを見るためのデバイスを備えた近位端部とを含み、中実のまたはチューブ状の細長いシャフトが端部同士を接続している。いくつかの内視鏡は、医師が1つまたは複数の中空の作業チャネルにツールまたは治療を通すこと、たとえば、組織を切除することまたは物体を採取することを可能にする。
【0005】
過去数十年にわたって、内視鏡の分野において、とりわけ、胆管、尿路、腎臓、および胆嚢の中の生理学的な結石の破壊に関して、いくつかの進歩がなされてきた。これらの領域における生理学的な結石は、管を塞ぎ、患者がかなりの量の痛みを経験することを引き起こす可能性がある。したがって、これらの結石は、典型的に、外科的な除去または生物学的に通すことのために分解される。超音波リソトリプシー、空気圧式リソトリプシー、電気水圧式リソトリプシー(EHL)、および、グリーンライトレーザー、YAGレーザー、またはホルミウムレーザーを使用した結石の溶解を含むレーザーリソトリプシーを含む、異なる技法および処置が、ストーンを破壊するために開発されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第9,974,552号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、なかでも、リソトリプシー処置を実施する際に解決されるべき問題は、処置の間にまたはその後の患者からのストーン断片の回収であるということを認識した。典型的に、ストーン断片は、リソトリプシーデバイスの遠位端部に適用される吸引を介して患者の内側から除去される。吸引は、吸引チューブを通してストーン断片を近位に引っ張り、典型的に、患者からの他の流体、たとえば、生物学的な流体および洗浄流体などとともに、廃棄コンテナの中に断片を堆積させる。そうであるので、ストーン断片は、典型的に、単一のコンテナの中に位置付けされている材料の混合物の一部を含み、それによって、ストーン断片の採取を困難にしている。ストーン断片の採取は、分析が実施され得るようにするために望ましい可能性がある。たとえば、医者は、将来のストーンの形成を防止するために食事を規定するために、ストーン断片を見ることが可能であり、または、ストーン断片は、詳細の組成分析のために実験室に送られることができる。
【0008】
本主題は、たとえば、廃棄流体などの他の収集された材料とは別個にストーン断片を収集するストーン断片捕捉システムを提供することによって、この問題および他の問題に対する解決策を提供することが可能である。本開示のストーン断片捕捉システムは、吸引を介して患者から除去されている材料のフローからストーン断片を採取することが可能である。ストーン断片は、後の採取および分析のために、廃棄流体から事前分離された断片を保持することができるコンテナの中に保たれることができる。例では、ストーン断片は、ユーザーの介入またはリパッケージング(repackaging)を必要とすることなく、実験室への出荷のために、シールされたコンテナの中に貯蔵されることができる。
【0009】
本発明者らは、なかでも、リソトリプシー処置を実施する際に解決されるべき問題は、リソトリプシーデバイスがストーンまたはストーン断片によって詰まる可能性があることであるということも認識した。そのようなシナリオが生じる場合には、それは、処置の中断を結果として生じさせる可能性があり、障害物を取り除くために、デバイスが分解されることができるようになっている。たとえば、システムは、シャットダウンされる可能性があり、デバイスは、切り離され、分解され、取り除かれ、および、再組み立てされる可能性があり、それによって、処置のフラストレーションおよび長さの増加を結果として生じさせ、また、処置時間の延長の関連のコストを結果として生じさせる。
【0010】
本主題は、リソトリプシーデバイスの分解なしに、または、リソトリプシーシステムのシャットダウンなしに、リソトリプシーデバイスの中の障害物を取り除くことを許容することができる、リソトリプシーデバイスのためのアタッチメントの上に真空ポートを提供することによって、この問題および他の問題に対する解決策を提供することが可能である。真空ポートは、リソトリプシーデバイスの中へのシール可能なアクセスポートを提供し、リソトリプシーシステムの中断なしに障害物を取り除くための器具の挿入を可能にし、それによって、分解および再組み立てに関連付けられるダウンタイムおよびフラストレーションを低減させることが可能である。例では、真空ポートアタッチメントは、ストーン断片捕捉システムの中へ一体化されることができる。
【0011】
例では、リソトリプシーデバイスは、ハンドピースと、ハンドピースから延在するリソトリプシープローブと、リソトリプシープローブの遠位端部にエネルギーを送達するように構成されている、ハンドピースに連結されている励起供給源と、プローブの遠位端部からハンドピースを通って延在する吸引通路と、ハンドピースに連結されている捕捉デバイスとを含むことが可能であり、捕捉デバイスは、コンテナと、捕捉エレメントとを含むことが可能であり、コンテナは、コンテナの中の貯蔵スペースと、吸引通路においてハンドピースに連結するように構成されている進入ポートと、退出ポートとを含み、捕捉エレメントは、コンテナに接続されており、貯蔵スペースの中のストーン断片の捕捉を促進させるように構成されている。
【0012】
別の例では、リソトリプシー処置からストーン断片を採取する方法は、リソトリプシーデバイスによってストーンを断片化するステップと、リソトリプシーデバイスを通して真空を引き、リソトリプシーデバイスを通してストーン断片および廃棄流体を引っ張るステップと、リソトリプシーデバイスに接続されているストーン捕捉デバイスを通して真空を引くステップと、捕捉エレメントを使用してストーン捕捉デバイスの中にストーン断片を堆積させるステップと、真空を引き続け、廃棄コンテナの中に廃棄流体を堆積させるステップとを含むことが可能である。
【0013】
追加的な例では、リソトリプシーの間に発生させられる断片を収集するための捕捉デバイスは、コンテナであって、コンテナの中に貯蔵スペースを画定している壁部、進入ポートであって、壁部に連結されており、吸引通路においてハンドピースに連結するように構成されている、進入ポート、および、壁部に連結されている退出ポートを含む、コンテナと;捕捉エレメントであって、コンテナに接続されており、貯蔵スペースの中のストーン断片の捕捉を促進させるように構成されている、捕捉エレメントと;コンテナをリソトリプシーデバイスのハンドピースに接続するためのカップラーとを含むことが可能である。
【0014】
この概要は、本特許出願の主題の概要を提供することを意図している。それは、本発明の排他的なまたは包括的な説明を提供することを意図していない。詳細な説明は、本特許出願についてのさらなる情報を提供するために含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示のさまざまなストーン断片捕捉デバイスおよびシステムがそれとともに使用されることができる例示的なリソトリプシーシステムの図示の等角図である。
図2】ストーンの断片化のために高周波エネルギーおよび超音波エネルギーを送達するように構成された手持ち式プローブを含むリソトリプシーシステムの斜視図である。
図3】本明細書で説明されているリソトリプシーシステムなどのようなストーン断片化システムとともに使用するためのバルブおよびフィルターを含むストーン断片捕捉システムの第1の例の概略断面図である。
図4A】付勢されたストップを含む図3のストーン断片捕捉システムとともに使用するためのバルブの側面図である。
図4B】ストーンの通過を可能にするためのウィンドウを備えた付勢されたストップのための支持ストラットを示す、図4Aのバルブの断面図である。
図5】本明細書で説明されているリソトリプシーシステムなどのようなストーン断片化システムとともに使用するためのフラッパーバルブおよび流量制限バルブを含むストーン断片捕捉システムの第2の例の概略断面図である。
図6A図5のストーン断片捕捉システムとともに使用するのに適切な調節可能なメッシュバルブを含む流量制限バルブの概略斜視図である。
図6B図5のストーン断片捕捉システムとともに使用するのに適切な調節可能なメッシュバルブを含む流量制限バルブの概略斜視図である。
図7A】大きい開口部構成における、図6Aおよび図6Bの調節可能なメッシュバルブの概略上面図である。
図7B】中間の開口部構成における、図6Aおよび図6Bの調節可能なメッシュバルブの概略上面図である。
図7C】小さい開口部構成における、図6Aおよび図6Bの調節可能なメッシュバルブの概略上面図である。
図8A図5のストーン断片捕捉システムとともに使用するのに適切な、閉じた構成におけるアイリスバルブを含む流量制限バルブの概略上面図である。
図8B図5のストーン断片捕捉システムとともに使用するのに適切な、開いた構成におけるアイリスバルブを含む流量制限バルブの概略上面図である。
図9】本明細書で説明されているリソトリプシーシステムなどのようなストーン断片化システムとともに使用するためのカートリッジおよびシャーシーアッセンブリを含むストーン断片捕捉システムの第3の例の概略断面図である。
図10】カートリッジが除去された状態の図9のシャーシーの概略断面図である。
図11】カートリッジのアクチュエーターと相互作用するように構成されている図9のシャーシーのバルブの概略断面図である。
図12図11のバルブとして使用するのに適切なスプリングバルブの概略図である。
図13図11のバルブとして使用するのに適切な圧力バルブの概略図である。
図14図11のバルブとして使用するのに適切な電動バルブの概略図である。
図15】本明細書で説明されているリソトリプシーシステムなどのようなストーン断片化システムとともに使用するための真空ポートを備えたストーン捕捉を含むストーン断片捕捉システムの第4の例の概略断面図である。
図16】入口部および真空ポートに対する出口部の位置を示す、図15のストーン捕捉の概略上面図である。
図17】プローブの中へのストーンの進入をサイズ制限するように構成された流量制限部を示す、図2のプローブの遠位先端部の概略断面図である。
図18】本開示のデバイスおよびストーン断片捕捉システムを使用してリソトリプシー処置からストーン断片を採取するための方法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
必ずしも正しい縮尺で描かれているとは限らない図面では図面は、同様の数字は、異なる図における同様のコンポーネントを説明する可能性がある。異なる文字の接尾辞を有する同様の数字は、同様のコンポーネントの異なるインスタンスを表す可能性がある。図面は、一般的に、例として、限定としてではないが、本文献において議論されているさまざまな実施形態を図示している。
【0017】
本開示は、リソトリプシー処置の間にストーンを断片化することおよびストーン断片を収集することに関連付けられる問題に対処することに役立つ可能性のあるデバイス、システム、および方法の例を提供する。とりわけ、本開示は、後の分析のために収集プロセスからストーン断片を採取するために使用され得るデバイス、システム、および方法の例を提供する。典型的に、後の分析のためのストーン断片の収集は、ストーン断片が処置の他の流体とともに同時に収集され、それによって、後続の処理(たとえば、分離およびリパッケージングなど)を必要とすることに起因して、困難である可能性がある。本明細書で説明されているアプローチの利益は、なかでも、廃棄流体とは別個にコンテナの中にストーン断片を捕捉し、それによって、後処理の処置および時間を低減させることを含む。したがって、ストーン断片は、廃棄流体から事前に分離されることができ、ストーン断片を貯蔵または出荷するために使用されることができるコンテナの中に貯蔵されることができる。そのうえ、本明細書で説明されているストーン断片捕捉デバイスは、リソトリプシーデバイスの分解の必要性なしに、リソトリプシーデバイスの障害物解消のためのアクセスを可能にする真空ポートを含むことが可能である。
【0018】
図1は、ハウジング104(たとえば、ハンドルなど)を有するリソトリプター102を含むリソトリプシーシステム100の例の等角図を図示している。リソトリプター102は、内視鏡Eの作業チャネルWCを通して治療部位に送達可能な送達部材106を含むことが可能である。また、内視鏡Eは、光源LSおよびカメラCを含むことが可能である。
【0019】
送達部材106は、チューブ状の構造を有する可撓性のまたはリジッドの細長いシャフト108を含むことが可能である。送達部材に適切な材料は、それに限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)、ポリエチレン(「PE」)、およびポリアミドを含む。細長いシャフト108は、外側表面110と、それを通って延在する少なくとも1つのルーメン112とを含むことが可能であり、ルーメンは、本明細書で説明されているエンドエフェクターと通信するコンポーネントおよび材料の通過に適切である。
【0020】
送達部材106は、遠位端部においてプローブ114などのようなエンドエフェクターを含むことが可能であり、それは、治療部位に送達可能である。プローブ114は、胆管、尿路、腎臓、または胆嚢の中に位置付けされているストーンなどのような移動性結石を断片化するためのエネルギーを送達するように構成されることができる。リソトリプター102のプローブ114は、患者の中へ導入されることができ、それは、内視鏡Eまたは同様の器具の作業チャネルWCを通して送達部材106によって駆動される。プローブ114は、可撓性またはリジッドになっていることが可能である。
【0021】
リソトリプター102は、信号発生器116に接続されることができる。信号発生器116は、電源118を含むことが可能であり、または、外部電源に連結可能であり得る。また、信号発生器116は、オペレーターからのインストラクションを受け取るための入力120を含むことが可能であり、また、オペレーター入力に基づいてアクションを決定するための、および、リソトリプター102への通信のために出力124を介して制御信号を送るための、処理回路を有するコントローラー122を含むことが可能である。信号発生器116は、信号を作り出し、信号をリソトリプター102のプローブ114に送り、プローブ114が音響エネルギーを放出することを引き起こすことが可能である。音響エネルギーは、サウンド波、音波、超音波、もしくは衝撃波、または、これらの任意の組み合わせを含むことが可能である。音響エネルギーは、ストーンSに送達され、ストーンSを劣化させ、亀裂を入れ、それによって破砕することが可能である。本明細書における例は、超音波および衝撃波の用途の組み合わせを参照して説明されているが、ストーンを破砕するための任意の適切な音響エネルギー、または、その組み合わせが提供されることができる。音波および超音波という用語は、本明細書において相互交換可能に使用されることができ、ストーン断片ための任意の適切な音響エネルギーを含むことが可能である。
【0022】
プローブ114の特徴は、ストーンSの改善された断片化を提供することが可能である。たとえば、プローブ114は、ストーンの中に孔部をドリル加工するために長手方向A1に音響エネルギーを放出する超音波ドリルなどのような、ドリル126(それは、回転ドリルビットを含む必要はない)を含むことが可能である。また、プローブ114は、1つまたは複数の横方向エミッター128(たとえば、横方向の超音波トランスデューサーなど)を含み、ストーンを内側から外側に断片化するために孔部の内側に音響エネルギーを送達することが可能である。
【0023】
ドリル126は、細長いシャフト108に連結されることができ、プローブ114の遠位先端部に位置付けされることができる。ドリル126は、細長いシャフト108の遠位に延在する少なくとも一部分を含むことが可能である。図1の例では、ドリル126は、長手方向A1に超音波エネルギーを放出するように構成されることができる。ドリル126は、概して長手方向A1に沿って移動する脈動性衝撃波を作り出すことによって、ストーンSの機械的な修正または破壊を引き起こすことが可能である。ドリル126は、孔部、たとえば、ストーンSの中への凹部、または、ストーンSを通る通路Pなどをドリル加工するように構成されることができる。図1は、ストーンSを通る通路Pをドリル加工したドリル126を含む例を示している。
【0024】
ドリル126は、遠隔に位置付けされている超音波トランスデューサー136から超音波エネルギーを受け取る超音波エミッターであることが可能であり、超音波トランスデューサー136は、本開示における他のエミッターおよびトランスデューサーに対して明確にする目的のために、ドリルトランスデューサー136と称されることとなる。ドリルトランスデューサー136は、たとえば、リソトリプター102のハウジング104の中に位置付けされることができる。ドリルトランスデューサー136は、ハウジング104から遠位に、概して長手方向A1に超音波エネルギーを伝送することが可能である。超音波エネルギーは、超音波伝送部材138を介してドリルトランスデューサー136からドリル126へ伝送されることができる。超音波伝送部材138は、近位端部においてドリルトランスデューサー136に連結され、遠位端部においてドリル126に連結されることができる。超音波伝送部材138は、ドリルトランスデューサー136からドリル126へ超音波エネルギーを伝送することができる任意の材料から形成されることができ、それは、金属、金属合金、形状記憶合金、ポリマー、セラミック、ファイバー、水晶、または、それらの複合材を含むが、それに限定されない。
【0025】
ドリルトランスデューサー136は、たとえば、コネクター140などによって信号発生器116に電気的に連結可能であり、ドリル126を動作させるための信号を受信することが可能である。ドリルトランスデューサー136は、たとえば、信号発生器116と電気的に通信しているフットペダル132をオペレーターが押し下げることによって、作動されることができ、または、信号発生器116と電気的に通信しているハウジング104に連結されているドリルアクチュエーター134によって作動されることができる。追加的にまたは代替的に、ドリルトランスデューサー136は、オペレーターからの入力120に基づいて、および/または、コントローラー122によって決定されるアクションに基づいて、動作されることができる。ドリル126の活性化を制御するための任意の他の適切なアクチュエーターが提供されることができる。
【0026】
ドリル126は、超音波ドリルとして説明されているが、いくつかの例では、他のタイプのドリルも提供されることができ、それは、モーターによって動作される回転ドリルを含むが、それに限定されない。図1の例におけるドリルトランスデューサーのように、モーターは、プローブ114の遠隔に、たとえば、ハウジング104の中などに位置付けされることができ、モーターは、回転伝送部材を介してドリル126に連結されることができる。換言すれば、図1の例に対する変形例では、回転モーターが、ドリルトランスデューサー136の代わりに提供されることができ、回転伝送部材は、超音波伝送部材138の代わりに提供されることができる。
【0027】
ドリル加工のために超音波エミッターを使用することに加えて、プローブ114は、少なくとも1つの半径方向のまたは横方向の超音波エミッター128を含むことが可能であり、それは、たとえば、ストーンSの内部表面(通路P)に向けてなど、長手方向A1から外向きにおよびそれから離れるように、半径方向または横方向A2に超音波エネルギーを方向付けるように構成されている。図1の例では、少なくとも1つの横方向の超音波エミッター128は、複数のまたはアレイの横方向の超音波エミッター128を含む。
【0028】
横方向の超音波エミッター128のそれぞれは、横方向A2に超音波エネルギーを方向付けることが可能であり、横方向の超音波エミッター128のそれぞれは、プローブ114の上の異なる長手方向の位置に沿って位置付けされている。いくつかの例において、横方向の超音波エミッター128は、長手方向A1に沿って間隔を離して配置されることができる。横方向の超音波エミッター128は、プローブ114の周りに横方向にまたは半径方向に延在することが可能である。いくつかの例において、横方向の超音波エミッター128は、プローブ114の360度の周囲部全体の周りに延在することが可能であり、または、プローブが長手方向A1に対して横方向のまたは垂直の方向において非円形断面を有するときに、プローブ114の周囲の周りに延在することが可能である。他の例において、横方向の超音波エミッター128は、部分的にのみプローブ114の周囲に配置することが可能である。
【0029】
横方向の超音波エミッター128は、ドリル126の近位に位置付けされることができる。この配置の利益は、横方向の超音波エミッター128がドリル126に追従することができ、ドリル126がストーンSの中に通路Pを準備した後に、横方向の超音波エミッター128が通路Pを通して前進されることができるようになっているということである。たとえば、ワイヤーなどのような電気的エレメント144を介して横方向の超音波エミッター128と電気的に通信している横方向のエミッターアクチュエーター142などによって活性化させられるときに、横方向の超音波エミッター128は、通路Pの中へおよびストーンSの内部に超音波エネルギーを放出し、ストーンSの内側からストーンSを破砕するように構成されることができる。
【0030】
ドリルトランスデューサー136と同様に、横方向の超音波エミッター128は、超音波または他の音響トランスデューサーを含むことが可能である。電気-音響トランスデューサーは、電気信号をサウンド波または圧力などのような物理量の変化に変換することができるコンポーネントである。超音波トランスデューサーは、2つの金属プレートの間に位置付けされた圧電素子を有するリニア圧電スタックを含むことが可能である。追加的な例において、磁気制限スタックが使用されることができる。そのような圧電素子は、電気的エネルギー(たとえば、電流)を機械的エネルギー(たとえば、サウンド波、音波、超音波、衝撃波)に変換することが可能である。圧電素子は、水晶、たとえば、石英などを含むことが可能であり、それは、水晶がサイズまたは形状を変化させることを引き起こす電界にさらされるときに、水晶が機械的な応力を経験することを結果として生じさせる物理的な特質を有している。圧電素子は、たとえば信号発生器116によって供給され得るような交番電界に応答して、交互に膨張および収縮する。この膨張および収縮は、ストーンSを破砕するためにストーンSに送達され得るサウンド波を発生させることが可能である。
【0031】
孔部をドリル加工している間に内視鏡Eの作業チャネルWCに対して比較的に静止して、および、(ストーンを通るプローブ114の長手方向A1の移動を除いて)プローブ114に対して比較的に静止して、ストーンSを位置付けすることを助けるために、吸引矢印130によって示されているような吸引が、作業チャネルWCを通して適用されることができる。吸引130は、作業チャネルWCに向けてストーンSを引っ張ることによって、および、したがって、ドリル加工のためにプローブ114のドリル126に向けてストーンSを引っ張ることによって、ストーンSが「捕捉される」ことを引き起こすことが可能である。ストーンSを破砕すると、ストーン断片は、作業チャネルWCの中へ吸引されることができる。
【0032】
本明細書で説明されているいくつかのリソトリプシーシステムは、流体貯蔵部FSから流体を受け入れるための、および、治療部位に流体を送達するための、流体入力166を含むことが可能である。たとえば、灌流流体または洗浄流体が、内視鏡Eまたは細長いシャフト108を通して伝送されることができる。典型的なストーン断片回収システムは、処置を実施する間に患者から採取された固体および液体の混合物を単に収集することを含む。たとえば、吸引130は、内視鏡Eまたは細長いシャフト108の遠位端部に適用されることができ、真空が、それを通して引かれ、材料、たとえば、ストーン断片および廃棄流体を廃棄コンテナの中へ堆積させることが可能である。例では、チューブ150は、ハウジング104に接続され、内視鏡Eの作業チャネルWCを通って延在するルーメンを収集コンテナ152と流体的に連結することが可能である。チューブ150は、追加的に、吸引デバイス154またはポンプに接続され、作業チャネルWCを通して真空を引くことが可能である(吸引矢印130によって示されている)。
【0033】
図2は、ストーンの断片化のために高周波および超音波エネルギーを送達するように構成された手持ち式プローブ202を含むリソトリプシーシステム200の斜視図である。例では、リソトリプシーシステム200は、St. Georgeらによる「振動式リソトリプター」という標題の米国特許第9,974,552号(特許文献1)に説明されているような振動式リソトリプターを含むことが可能であり、それは、文献は、Gyrus ACMI, Inc.に譲渡されており、その内容は、その全体が本明細書に組み込まれている。
【0034】
手持ち式プローブ202は、ハンドピースまたはハンドル204およびシャフト206を含むことが可能である。手持ち式プローブ202は、たとえば、ケーブル210などを介して発電機208に接続されることができる。収集チューブ212は、貯蔵コンテナ、たとえば、流体貯蔵部FS(図1)などに接続され、シャフト206を介して収集された流体および他の生物学的材料を収集することが可能である。シャフト206は、近位端部214から遠位端部216へ延在することが可能であり、内部ルーメン(たとえば、図17のルーメン532)を含むことが可能である。ハンドル204は、活性化エネルギーを制御するためのボタン218Aおよび218Bと、吸引レベルを制御するためのノブ220とをさらに含むことが可能である。
【0035】
ハンドル204は、シャフト206の操作および動作を促進させるのに適切な任意のデバイスを含むことが可能である。ハンドル204は、シャフト206の近位端部214に、または、シャフト206に沿った別の適切な場所に位置付けされることができる。例では、ハンドル204は、ピストルグリップ、ノブ、およびハンドルバーグリップなどを含むことが可能である。ボタン218Aおよび218Bならびにノブ220に加えて、または、その代替的に、ハンドル204は、エネルギー活性化、吸引、および灌流などの制御のためのボタン、トリガー、レバー、ノブ、およびダイアルなどのうちの1つまたは複数を含むことが可能である。
【0036】
さまざまな例において、シャフト206の遠位端部216、または、シャフト16に沿った別の適切な場所は、外科手術用デバイスを含むことが可能であり、そのデバイスは、患者と相互作用するためのコンポーネントまたはデバイス、たとえば、組織を切断および焼灼するように、ならびに/または、患者の所望の組織効果を作り出すように構成されたものなどを含むことが可能である。例では、外科手術用ツールは、鉗子、切断ツール、アブレーション電極、極低温針またはアプリケーター、および超音波プローブ先端部など、ならびに、それらの組み合わせを含むことが可能である。そうであるので、手持ち式プローブ202は、リンケージ(たとえば、鉗子または切断ツールを作動させるための機械的なリンケージ、アブレーション電極を活性化させるための電気的なリンケージ、音響リンケージ、および液体導管(たとえば、極低温アルゴンガスの送達のためのもの)、ならびに、それらの組み合わせなど)を提供されることができる。例では、外科手術用デバイスは、手持ち式プローブ202とともに使用されるデバイスの上に含まれることができる。追加的な例において、手持ち式プローブ202は、患者を見るためのデバイス(たとえば、内視鏡(たとえば、上記の内視鏡E)およびファイバースコープを含む光学デバイスなど)を含むことが可能であり、または、それと組み合わせられることができる。
【0037】
発電機208は、手持ち式プローブ202のためのエネルギーの供給源を含むことが可能である。たとえば、発電機208は、アブレーション機能および焼灼機能を果たすために電気を提供し、ならびに/または、切断、凝固、断片化、もしくは、他のタイプの外科的機能を提供するために超音波エネルギーを提供するように構成されることができる。例では、発電機208は、超音波エネルギーを提供することが可能であるが、一方では、間欠的な弾道衝撃波エネルギーが、ハンドル204の中の振動する自由質量を介して提供される。
【0038】
シャフト206は、ストーンを断片化するためのエネルギーを患者の中へ送達するように構成された細長い部材を含むことが可能である。シャフト206は、リジッドになっており、金属またはプラスチック材料から形成されることができる。例では、シャフト206は、内視鏡とともにリソトリプシー処置を実施するようにサイズ決めされることができる。そうであるので、シャフト206は、患者の表皮の中の切開部の中へ、患者の体腔を通して、臓器の中へ挿入されることができる。したがって、低侵襲性の外科的処置を促進させるために、シャフト206の直径または断面形状が可能な限り小さくなっていることが望ましい。しかし、シャフト206は、ルーメン(たとえば、図17のルーメン532)を組み込み、断片化エネルギーによって作り出されたストーンの断片の、たとえば、吸引を介した除去を可能にすることもできる。そうであるので、シャフト206およびそれを通って延在するルーメンのサイズは、最小侵襲性およびストーン断片の十分な除去を可能にするようにバランスをとられなければならない。たとえば、ルーメンが小さ過ぎることは、ストーンを適切に小さなピースに断片化するためにかかる時間を増加させる可能性がある。
【0039】
図1のリソトリプシー100および図2のリソトリプシーシステム200は、本明細書で説明されているストーン断片捕捉デバイス、システム、および方法とともに使用されることができるリソトリプシーシステムの例である。たとえば、ストーン断片捕捉デバイスは、ハウジング104およびチューブ150に接続されており、リソトリプター102によって採取されたストーン断片を収集し、リソトリプター102の中に形成する可能性のある障害物の解消を促進させることが可能である。同様に、本開示のストーン断片捕捉デバイスは、ハンドル204およびチューブ212に接続されることができる。本出願は、ストーンの採取のために使用されるリソトリプシーシステムを参照して説明されているが、他のタイプの外科手術用デバイスおよび内視鏡デバイスも、本明細書で開示されているストーン断片捕捉システムおよび方法とともに使用されることができる。たとえば、吸引を介して廃棄流体とともに生物学的な物質を採取することを含む、患者の中への挿入のために構成されることができる任意の外科手術用デバイス、たとえば、子宮から子宮内膜組織を除去することを意図した鉗子などは、本開示から利益を得ることが可能である。本開示とともに使用されることができる外科手術用デバイスの例は、粒子(たとえば、ストーンおよび他の固体または剛体など)に亀裂を入れ、断片化し、および/または集塵するために、さまざまなエネルギー供給源(たとえば、レーザーエネルギーおよび超音波エネルギーなど)を利用することが可能であり、また、たとえば、指定された収集受容部の中へ固体、液体、および混合物を引き込む真空を使用することなどによって、分解された後にそのような粒子の排出を実施することが可能である。
【0040】
図3は、図2のストーン断片化システム252とともに使用するためのストーン断片捕捉システム250の概略断面図である。ストーン断片化システム252は、プローブ114に沿って半径方向に断片化エネルギーを送達することができる図1のリソトリプシーシステム100とともに使用されることができ、同様に、シャフト206に沿って長手方向に断片化エネルギーを送達することができる図2のストーンリソトリプシーシステム200とともに使用されることができる。ストーン断片捕捉システム250は、バルブ254およびフィルター256を含むことが可能であり、それらは、コンテナ258に連結されることができる。コンテナ258は、ハウジング260、キャップ262、入口ポート264、出口ポート266、およびバッフル267を含むことが可能である。
【0041】
ストーン断片化システム252は、本明細書で説明されているリソトリプシーシステムのいずれか、または、それを通して吸引を発生させるように構成された別の外科手術用システムを含むことが可能である。ストーン断片化システム252は、ハンドル268およびステム270を含むことが可能である。例では、ハンドル268は、図2のノブ220と同様のノブ272を含み、ストーン断片化システム252の機能、たとえば、吸引レベルなどを制御することが可能である。通路274は、ハンドル268から、たとえば、シャフトまたはそれから遠位に延在するプローブなどから、近位端部に位置付けされたノブ272およびステム270を通って延在するように構成されることができる。
【0042】
コンテナ258は、ハンドル268およびチューブ276に連結されることができる。ハウジング260は、入口ポート264がステム270に連結するように位置決めされることができる。ステム270は、バーブ278を含むことが可能であり、バーブ278は、ハンドル268へのコンテナ258の取り付けを促進させるように構成されることができる。たとえば、バーブ278は、ステム入口ポート264の内径よりもわずかに大きい直径を有することができる、ステム270の周りに延在する弾性リムであることが可能である。入口ポート264は、ハウジング260のフロア280から延在する円筒形状のチューブを含むことが可能である。入口ポート264を形成するチューブは、コンテナ258に進入する断片284の移動を遅くするためにテーパー付きにされることができる。フロア280は、入口ポート264をハウジング260に接続する環状ディスクを含むことが可能である。同様に、出口ポート266は、キャップ262から延在する円筒形状のチューブを含むことが可能である。キャップ262は、端部プレート282を含むことが可能であり、端部プレート282は、出口ポート266をキャップ262に接続する環状ディスクを含むことが可能である。キャップ262は、任意の適切な手段、たとえば、ネジ山付き接続またはスナップフィット接続などを介して、ハウジング260に連結されることができる。例では、チューブ276は、図示されているように、出口ポート266と一体的になっていることが可能である。他の例において、チューブ276は、バーブ278と同様のバーブ付き接続を介して、出口ポート266に連結されることができる。図示されている例は、ハンドル268のステム270に直接的に連結されているコンテナ258を示しているが、コンテナ258は、追加的に、所定の長さのチュービングを介してハンドル268に連結されることができ、チュービングは、たとえば、ステム270の周りに連結することができ、入口ポート264の中へ挿入されることができる。
【0043】
コンテナ258は、ハンドル268とチューブ276との間に位置決めされ、通路274を離れるストーン断片284を捕捉することが可能である。入口ポート264は、軸線A3に沿って出口ポート266と整合するように構成されることができる。しかし、他の例において、出口ポート266は、図15および図16を参照して下記に議論されているように、軸線A3からオフセットされることができる。ストーン断片284は、ハンドル268からステム270へ通路274を通って流れることが可能である。ストーン断片284は、たとえば、入口ポート264、バッフル267、およびフィルター256を含むチューブのうちの1つまたは複数を含む捕捉エレメントを使用することなどによって、コンテナ258の内部へ分散されることができる。たとえば、ストーン断片284は、重力を介してフロア280に落下することが可能である。例では、ハウジング260は、入口ポート264の先端部286を越えて延在し、ストーン断片284がコンテナ258に進入するためのクリアランスを提供することが可能である。例では、端部プレート282は、先端部286から離れて所定の距離に位置決めされ、ストーン断片284の運動量が消散することを可能にすることができる。追加的に、バッフル267が、先端部286の反対側に位置決めされ、断片284をハウジング260の中へ偏向させることが可能である。バッフル267は、さまざまな形状の本体部を含むことが可能であり、それは、ハウジング260の壁部から半径方向内向きに、または、入口ポート264から軸線方向外向きに延在し、断片284の直接的な衝突から出口ポート266を妨害する。バッフル267は、断片284の運動量を弱め、入口ポート264と出口ポート266との間において吸引経路、たとえば、流れる液体の経路から外への断片284の移動を促進させることが可能である。
【0044】
フィルター256は、コンテナ258の中に位置決めされ、コンテナ258からのストーン断片284の脱出を防止することが可能である。図示されている例では、フィルター256は、出口ポート266の中に位置決めされている。しかし、フィルター256は、コンテナ258の中のどこかに位置決めされ、出口ポート266の中への材料の自由な進入を阻止することが可能である。例では、フィルター256は、キャップ262に装着されており、キャップ262が除去されたときに、コンテナ258の中のストーン断片284のアクセスを促進させることが可能である。しかし、フィルター256は、キャップ262とは独立して、それ自体がハウジング260から除去可能であるように構成されることができる。フィルター256は、液体および組織またはストーン断片の小さいピースおよび他の破片がコンテナ258を通過することを許容するようにサイズ決めされることができるが、それは、物質の大きいピースがコンテナ258の中に保たれることを妨げる。本明細書で説明されている捕捉エレメント、本明細書で説明されているフィルター256および他のフィルターまたはオリフィスエレメント(たとえば、図8Aおよび図8Bの流量制限バルブ360)は、さらなる分析、たとえば、色および質感分析のための目視などに適切である物質またはストーン断片のピースを保つようにサイズ決めされることができる。
【0045】
バルブ254は、ステム270の先端部286に近接して位置決めされことができ、また、コンテナ258から外へのストーン断片284の脱出を防止するために、ステム270を間欠的に閉じるために使用されることができる。たとえば、コンテナ258が入口ポート264から除去されるときに、および、チューブ276がキャップ262から除去されるときに、バルブ254は、ストーン断片284が入口ポート264においてコンテナ258から離れることを防止するために閉じることが可能である。バルブ254は、コンテナ258がステム270に取り付けられているときにハウジング260の中へのフローを可能にするための、および、コンテナ258がハンドル268から取り外されているときにストーン断片がハウジング260から離れることを防止するための、任意の適切なデバイスを含むことが可能である。バルブ254は、ステム270との係合によって、または、コンテナ258を通して引かれている真空の動作によって、機械的に開けられるように構成されることができる。図4Aおよび図4Bを参照して議論されているように、バルブ254は、付勢されたストップを含むことが可能である。
【0046】
図4Aは、図3のストーン断片捕捉システム250とともに使用するためのバルブ254の第1の例の側面斜視図である。図示されている例では、バルブ254は、ストップ290、弾性エレメント292、バックストップ294、ストラット296A~296H、および支持リング298を含むことが可能である。図4Bは、支持ストラット296A~296Hを示すために、断面4B-4Bにおいてとられた図4Aのバルブ254の断面図である。図4Aおよび図4Bは、同時に議論される。ストラット296A~296Hは、第1の端部においてリング298に接続され、第2の端部においてバックストップ294に接続されることができる。支持リング298は、ステム270の周りに位置決めされ、通路274に接続する入口ポート264の開口部に対抗するようにバックストップ294を位置決めすることが可能である。支持リング298は、任意の適切な手段、たとえば、接着剤、締結具、または、ネジ式の締結などを使用して、入口ポート264に連結されることができる。ストラット296A~296Hは、先端部286と係合するように、および、先端部286から離れるように、ストップ290をガイドするために使用されることができる。ストップ290は、円形もしくは長方形の形状、または、入口ポート264を閉じるための任意の適切な形状を含むことが可能である。ストップ290は、ストラット296A~296Hに沿ってスライドするためのボアもしくはノッチを含むことが可能であり、または、ストラット296A~296Hの間で単にガイドされることができる。ストーン断片化システム252が動作していないときには、弾性エレメント292は、バックストップ294を押し、ストップ290を入口ポート264に押し付けることが可能である。そうであるので、コンテナ258の中への材料の脱出および侵入は、防止または抑制されることができる。ストーン断片化システム252が動作しているときには、真空が、チューブ276から引かれ、ストップ290を先端部286から引き離すことが可能である。そうであるので、ストーン断片284は、入口ポート264からストラット296A~296Hの間に流れ出し、コンテナ258に進入することが可能である。
【0047】
図5は、ストーン断片化システム252とともに使用するためのストーン断片捕捉システム300の概略断面図である。ストーン断片捕捉システム300は、バルブ304およびフィルター306を含むことが可能であり、それらは、コンテナ308に連結されることができる。コンテナ308は、ハウジング310、キャップ312、入口部314、および出口部316を含むことが可能である。
【0048】
ストーン断片捕捉システム300は、本明細書で説明されているストーン断片化システム、たとえば、ストーン断片化システム252などとともに、および、それを通して吸引を発生させるように構成されている他のリソトリプシーシステムまたは別の外科手術用システムとともに使用されることができる。たとえば、入口部314は、ステム270に接続されることができ、通路274がハウジング310の内部に接続することができるようになっている。
【0049】
コンテナ308は、ハンドル268(図3)およびチューブ276(図3)に連結されることができる。ハウジング310は、入口部314がステム270に連結するように位置決めされることができる。入口部314は、ハウジング310のフロア330を通って延在する円筒形状の開口部を含むことが可能である。入口部314は、ステム270の直径よりもわずかに小さい開口部を有する弾性材料を含むことが可能であり、密封された嵌合が、それらの間に実現され得るようになっている。フロア330は、入口部314をハウジング310に接続する環状ディスクまたは多角形プレートを含むことが可能である。同様に、出口部316は、キャップ312から延在する円筒形状のチューブを含むことが可能である。キャップ312は、端部プレート332を含むことが可能であり、端部プレート332は、出口部316をキャップ312に接続する環状ディスクを含むことが可能である。キャップ312は、任意の適切な手段、たとえば、ネジ山付き接続またはスナップフィット接続などを介して、ハウジング310に連結されることができる。例では、チューブ276は、出口部316と一体的になっていることが可能である。他の例において、チューブ276(図3)は、バーブ278(図3)と同様のバーブ付き接続を介して、出口部316に連結されることができる。図示されている例は、ハンドル268のステム270に直接的に連結されているコンテナ308を示しているが、コンテナ308は、追加的に、所定の長さのチュービングを介してハンドル268に連結されることができ、チュービングは、たとえば、ステム270の周りに連結することができ、入口部314の中へ挿入されることができる。
【0050】
コンテナ308は、ハンドル268とチューブ276との間に位置決めされ、通路274を離れるストーン断片334を捕捉することが可能である。入口部314は、軸線A4に沿って出口部316と整合するように構成されることができる。しかし、他の例において、出口部316は、図15および図16を参照して下記に議論されているように、軸線A4からオフセットされることができる。ストーン断片334は、ハンドル268からステム270へ通路274を通って流れることが可能である。ストーン断片334は、コンテナ308の内部へ分散されることができる。たとえば、ストーン断片334は、重力を介してフロア330に落下することが可能である。例では、ハウジング310は、ステム270の先端部336を越えて延在し、ストーン断片334がコンテナ308に進入するためのクリアランスを提供することが可能である。例では、端部プレート332は、先端部336から離れて所定の距離に位置決めされ、ストーン断片334の運動量が消散することを可能にすることができる。コンテナ308は、図3を参照して説明されているような捕捉エレメント、たとえば、入口部314から延在する細長いチューブ、および、バッフル267と同様のバッフルなどを提供されることができる。
【0051】
バルブ304は、ステム270の先端部336に近接して位置決めされことができ、また、コンテナ308から外へのストーン断片334の脱出を防止するために、ステム270を間欠的に閉じるために使用されることができる。バルブ304は、コンテナ308がステム270に取り付けられているときにハウジング310の中へのフローを可能にするための、および、コンテナ308がハンドル268から取り外されているときにストーン断片がハウジング310から離れることを防止するための、任意の適切なデバイスを含むことが可能である。図示されている実施形態において、バルブ304は、ストップ338と、弾性エレメント340と、側壁部342とを有するフラッパーバルブを含むことが可能である。側壁部342は、円筒形状の本体部、または、ステム270を取り囲むための別の断面形状を有するチューブを含むことが可能である。ストップ338は、カップリング344において側壁部342に枢動可能に連結されることができ、カップリング344は、ピン止めカップリングを含むことが可能である。そうであるので、ストップ338は、側壁部342に係合している状態と、ステム270の中心軸線に対しておおよそ平行に位置決めされている状態との間で、カップリング344の周りに回転することが可能である。弾性エレメント340は、側壁部342と係合した状態の閉位置に、ストップ338を付勢することが可能である。弾性エレメント340は、側壁部342およびストップ338を同時に押すことができるバタフライスプリングなどのようなスプリングを含むことが可能である。バルブ304は、たとえば、真空が出口部316から引っ張られるときに、コンテナ308を通る材料の流れの際に開けられるように構成されることができる。
【0052】
図6A図7Cを参照してより詳細に議論されているように、フィルター306は、コンテナ308の中に位置決めされ、コンテナ308からのストーン断片334の脱出を防止することが可能である。フィルター306は、流量制限バルブを含むことが可能であり、流量制限バルブは、ストーン断片捕捉システム300を通って流れることを許容され得るストーン断片334のサイズを変化させるように調節されることができる。たとえば、フィルター306は、対向するメッシュ層346Aおよび346Bを含むことが可能であり、それらの相対的な位置は、メッシュ間の半径方向のギャップサイズを調節するように変化されることができる。
【0053】
図6Aおよび図6Bは、図5のストーン断片捕捉システム500とともに、および、本明細書で説明されている他のシステムとともに使用するのに適切な流量制限バルブを含むフィルター306の概略斜視図である。フィルター306は、対向するメッシュ層346Aおよび346Bを含むことが可能である。層346Aおよび346Bのそれぞれにおけるメッシュは、互いに平行に配向されることができる。たとえば、層346Aは、メッシュストランド348A~348Dを含むことが可能であり、層346Bは、ストランド350A~350Dを含むことが可能である。層346Aおよび346Bは、それぞれ平行なメッシュの4つのストランドを有するものとして説明されているが、生物学的材料のフローを濾過または抑制するための任意の適切な数のストランドを含むことが可能である。ストランド348A~348Dは、フレーム352に装着されることができ、ストランド350A~350Dは、フレーム354に装着されることができる。フレーム352および354は、ストラット356によって接続されることができ、フレーム352および354が互いに対して回転可能であるようになっている。フレーム352および354のうちの1つは、ハンドル358に連結されることができる。図6Aに示されているように、ストランド348A~348Dおよびストランド350A~350Dは、(図6Aの配向に関して)水平方向位置において互いに平行になっている。図6Bでは、フレーム352は、ハンドル358によって反時計回り方向にフレーム354に対して回転させられ、ストランド350A~350Dが、ストランド348A~348Dに対して垂直の(図6Bの配向に関して)垂直方向位置にあるようになっている。
【0054】
図7A図7Cは、それぞれ、整合されたアライメント、横断方向のアライメント、および、垂直のアライメントにおけるフィルター306のメッシュ層346Aおよび346Bの概略上面図を含む。したがって、(たとえば、フレーム354の中心軸線に対して)ストランド間の半径方向の間隔は、ストランド348A~348Dおよびストランド350A~350Dが、大きい、中間の、および小さい間隔構成で配置されるようになっている。
【0055】
図7Aでは、ストランド348A~348Dおよびストランド350A~350Dは、(図7Aの配向に関して)垂直方向位置において互いに平行になっている。そうであるので、フレーム354の中心から半径方向に測定される間隔S1は、その最大になっている。図7Bでは、ストランド348A~348Dは、図7Aに対して時計回りにおおよそ45度回転させられている。そうであるので、フレーム354の中心から半径方向に測定される間隔S2は、S1よりも小さくなっている。
【0056】
図7Cでは、ストランド348A~348Dは、図7Aに対して時計回りにおおよそ90度回転させられている。そうであるので、フレーム354の中心から半径方向に測定される間隔S3は、S2よりも小さくなっており、その最小になっている。
【0057】
メッシュ層346Aおよび346Bは、ストーン断片捕捉システム500のユーザーによって手動で調節され、コンテナ308によって捕捉されることが望まれるストーン断片のサイズを制御することが可能である。たとえば、メッシュ層346Aおよび346Bは、たとえば、いくつかの断片のみが実験室分析のために望まれる場合には有用である可能性があるように、図7Aの位置に調節され、大きい断片を収集することが可能である。しかし、メッシュ層346Aおよび346Bは、たとえば、大きい体積の断片が目視検査のために望まれる場合には有用である可能性があるように、図7Cの位置に調節され、小さい断片のみを収集することが可能である。
【0058】
図8Aおよび図8Bは、図5のストーン断片捕捉システム300とともに使用するのに適切な流量制限バルブ360の概略上面図である。流量制限バルブ360は、シム362A~362Gを有するアイリスバルブを含むことが可能である。図8Aは、閉じた構成におけるシム362A~362Gを示しており、図8Bは、開いた構成におけるシム362A~362Gを示している。シム362A~362Gは、フレーム364によって拘束されることができる。レバー366が、フレーム364に接続され、開位置と閉位置との間でシム362A~362Gを移動させることが可能である。図8Aに示されているように、シム362A~362Gは、オリフィス368が小さくなるように位置決めされることができる。したがって、流量制限バルブ360は、コンテナ308を通過することとなる生物学的材料の量を最小化するように構成されることができ、それによって、コンテナ308の中に保たれることとなるストーン断片のサイズを減少させる。図8Bに示されているように、シム362A~362Gは、オリフィス368が大きくなるように位置決めされることができる。したがって、流量制限バルブ360は、コンテナ308を通過することとなる生物学的材料の量を最大化するように構成されることができ、それによって、コンテナ308の中に保たれることとなるストーン断片のサイズを増加させる。したがって、たとえば、図5のストーン断片捕捉システム500のオペレーターは、コンテナ308によって保たれることとなるストーン断片の所望のサイズに流量制限バルブ360を調整することが可能である。シム362A~362Gは、たとえば、フレーム364に近接したそれらの外径端部においてピン止めされることによって、および、ピン止めされた接続部においてシム362A~362Gのそれぞれを同時に回転させる外径作動メカニズムに接続されていることなどによって、当業者によって認識されることとなるように動作するように構成されることができる。例では、流量制限バルブ360は、流量制御オリフィスとして加圧環境において使用するためにサイズおよび頑丈さに関してスケールアップされたカメラにおいて使用されるものと同様のアイリスシャッターと同様に構築されることができる。
【0059】
図9は、ストーン断片化システム252とともに、および、本明細書で説明されている他のシステムとともに使用するためのストーン断片捕捉システム400の概略断面図である。ストーン断片捕捉システム400は、シャーシー402およびカートリッジ403を含むことが可能である。シャーシー402は、ステム404A、ステム404B、バーブ406A、バーブ406B、第1のバルブ408A、および第2のバルブ408Bを含むことが可能である。カートリッジ403は、ハウジング410およびフィルター412を含むことが可能である。
【0060】
ストーン断片捕捉システム400は、チューブ414Aおよび414Bに連結されることができる。ステム404Aは、軸線A5に沿ってステム404Bと整合するように構成されることができる。しかし、他の例において、ステム404Bは、図15および図16を参照して下記に議論されているように、軸線A5からオフセットされることができる。チューブ414Aは、断片化ツール、たとえば、ハンドル252などに接続されることができる。チューブ414Bは、廃棄収集コンテナおよび真空発生器(たとえば、ポンプなど)に接続されることができる。
【0061】
ストーン断片捕捉システム300は、本明細書で説明されているストーン断片化システム(たとえば、ストーン断片化システム252など)および他のリソトリプシーシステムとともに使用されることができる。たとえば、入口部314は、ステム270に接続されることができ、通路274がハウジング310の内部に接続することができるようになっている。
【0062】
ストーン断片捕捉システム300は、1つまたは複数のカートリッジ403がシャーシー402にシーケンシャルに連結され得る状態で、シャーシー402がチューブ414Aおよび414Bに接続されたままであり得るように構成されることができる。追加的に、それぞれのカートリッジ403は、自己シーリングシステムを含むことが可能であり、シャーシー402から除去されると、それぞれのカートリッジ403が、貯蔵および分析のために異なる場所に輸送または出荷される準備ができているようになっている。たとえば、バルブ408Aおよび408Bは、図11図14を参照して議論されているように、シャーシー402の中へのカートリッジ403の挿入および除去のときに開閉するように構成されることができる。
【0063】
シャーシー402およびカートリッジ403は、異なるシステムとともに使用するために構成され、または、異なるサイズのストーン断片を収集するために構成されることができる。たとえば、シャーシー402は、異なるサイズを有するステム404Aおよび404Bを含むことが可能であり、異なるサイズのチューブ414Aおよび414Bがそれに接続されることができるようになっている。また、カートリッジ403は、異なるグレードのフィルター412を有するように構成されることができる。フィルター412は、追加的に、図5のフィルター306、または、図8Aおよび図8Bの流量制限バルブ360を含むことが可能である。そうであるので、ストーン断片捕捉システム300は、異なるサイズのストーン断片がそれを通過することを可能にするように構成されることができる。
【0064】
例では、バルブ408Aおよび408Bは、カートリッジ403に取り付けられることができ、また、シャーシー402に取り付けられたアクチュエーターとのバルブ408Aおよび408Bの係合によって、シャーシー402の中へのカートリッジ403の挿入のときに開くように構成されることができる。
【0065】
例では、バルブ408Aおよび408Bは、シャーシー402に取り付けられることができ、また、図12に示されているように、カートリッジ402に取り付けられたアクチュエーターとのバルブ408Aおよび408Bの係合によって、シャーシー402の中へのカートリッジ403の挿入のときに開くように構成されることができる。
【0066】
図10は、カートリッジ403が除去された状態の図9のシャーシー402の概略断面図である。シャーシー402は、カートリッジ403がシャーシー402の中に着座されているときには、カートリッジ403を通るフローを許容するように、および、カートリッジ403がシャーシー402から除去されているときには、カートリッジ403のためのスペースの周りのフローを可能にするように、カートリッジ403を容易に受け入れるための本体部として構成されることができる。シャーシー402は、ソケット434を有するシェル432、内部通路435、ならびに、バルブ408Aおよび408Bを含むことが可能である。カートリッジ403は、アクチュエーター436Aおよび436Bを含むことが可能である。例では、シャーシー402は、ハーフシリンダーを含むことが可能である。
【0067】
カートリッジ403がソケット434の中に位置付けされていないときには、バルブ408Aおよび408Bは、ステム404Aから、バルブ408Aを通り、内部通路435を通り、バルブ408Bを通り、ステム404Bの中へ、フローを方向付けるように構成されることができる。カートリッジ403がソケット434の中に位置決めされているときには、バルブ408Aおよび408Bは、ステム404Aから、バルブ408Aを通り、カートリッジ403を通り、バルブ408Bを通り、ステム404Bの中へ、フローを方向付けるように構成されることができる。
【0068】
図11は、カートリッジ403のアクチュエーター436Bと相互作用するように構成されているシャーシー402のバルブ408Bの概略断面図である。バルブ408Bは、フラップ438およびヒンジ440を含むことが可能である。図12図14に示されているように、フラップ438は、シェル432に向けて付勢されることができる。カートリッジ403は、シャーシー402のソケット434の中へ嵌合されることができ、アクチュエーター436Bがバルブ408Bを押すようになっている。アクチュエーター436Bは、付勢デバイスによってフラップ438に印加される付勢力に打ち勝つことが可能である。したがって、カートリッジ403の中からバルブ408Bを通るフローが許容されることができる。フラップ438が閉じられているときには、流体は、内部通路435からステム404Bへ自由に流れることが可能である。フラップ438が開けられているときには、フラップ438は、内部通路435を閉鎖することが可能であり、流体がカートリッジ403からステム404Bへ自由に流れることができるようになっている。
【0069】
図12図13、および図14は、図11のバルブ408Bとして使用するのに適切なスプリングバルブ440、圧力バルブ442、および電動バルブ444の概略図を含む。
【0070】
図12に示されているように、スプリングバルブ440は、ヒンジ440においてシェル432に接続されているフラップ438を含むことが可能であり、フラップ438は、スプリング446によって付勢されている。スプリング446は、フラップ438をシャーシー402に押し付け、カートリッジ403を通るフローを閉鎖するように、および、内部通路435を通るフローを許容するように構成されることができる。アクチュエーター436Bは、シャーシー402から離れるようにフラップ438を押すために、フラップ438に係合するように構成されることができる。
【0071】
図13に示されているように、圧力バルブ442は、ロッド448A、ダッシュポット450、およびロッド448Bを含むことが可能である。ロッド448Aは、ヒンジ452Aにおいてフラップ438に取り付けられることができ、ロッド448Bは、ヒンジ452Bにおいてシェル432に取り付けられることができる。ダッシュポット450は、フラップ438をシャーシー402に押し付け、カートリッジ403を通るフローを閉鎖するように、および、内部通路435を通るフローを許容するように構成されることができる。アクチュエーター436Bは、シャーシー402から離れるようにフラップ438を押すために、フラップ438に係合するように構成されることができる。
【0072】
図14に示されているように、電動バルブ444は、モーター454を含むことが可能であり、モーター454は、リンケージ456を介してフラップ438に接続されることができる。追加的な例において、モーター454は、ヒンジ440として作用することが可能であり、フラップ438に直接的に連結されることができる。モーター454は、フラップ438をシャーシー402に押し付け、カートリッジ403を通るフローを閉鎖するように、および、内部通路435を通るフローを許容するように構成されることができる。アクチュエーター436Bは、シャーシー402から離れるようにフラップ438を押すために、フラップ438に係合するように構成されることができる。
【0073】
図15は、ストーン断片化システム252とともに、および、本明細書で説明されている他のシステムとともに使用するためのストーン断片捕捉システム500の概略断面図である。ストーン断片化システム252は、本明細書で説明されているリソトリプシーシステムのいずれかを含むことが可能であり、また、ハンドル204およびシャフト206を含むことが可能である。ストーン断片捕捉システム500は、真空ポート504を備えたストーン捕捉デバイス502を含むことが可能である。ストーン捕捉デバイス502は、上側コンポーネント508Aおよび下側コンポーネント508Bを含むハウジング506と、カップラー510とを含むことが可能である。図16は、カップラー510に対するチューブコネクター512の位置を示す、図15のストーン捕捉デバイス502の概略上面図である。図15および図16は、同時に議論される。
【0074】
ストーン断片捕捉システム500は、ストーン断片を捕まえるためのシステムを含むことが可能であり、それは、真空ポート504を介してハンドル204およびシャフト206の内部へのアクセスを同時に可能する。真空ポート504は、シール可能なポートを含むことが可能であり、それは、ストーン捕捉デバイス502を通してハンドル204の中へ器具を挿入することを可能にするために開けられることができる。例では、シール可能なポートは、キャップを有するネジ山付きポートを含むことが可能である。追加的な例において、シール可能なポートは、複数の偏向可能なタブを含むアイリスポイント進入システムなどのような自己シーリングアクセスポイントを含むことが可能であり、複数の偏向可能なタブは、非偏向状態において互いに当接するかまたは重なり合い、アクセスポイントを密封することが可能であるが、それは、アクセスポイントの中への進入を可能にするために互いに離れるように曲げられるかまたは偏向されることができる。
【0075】
真空ポート504およびカップラー510は、手持ち式プローブ202の軸線A6に沿って整合されることができ、シャフト206およびハンドル204は、軸線A6に沿って延在している。そうであるので、(たとえば、詰まっているストーン断片などからの)ハンドル204またはシャフト206の中の障害物が生じた場合、プローブが、シャフト206の遠位先端部216(図17)に向けてずっと真空ポート504の中へ挿入され、ストーン断片または他の妨害物を押すかまたはその他の方法で取り外すことが可能である。
【0076】
ストーン捕捉デバイス500は、図3のコンテナ258、図5のコンテナ308、または、本明細書において説明もしくは企図されている他のストーン断片捕捉システムのいずれかと同様に機能することが可能である。しかし、図16に示されているように、チューブコネクター512は、軸線A7に沿って軸線A6から外れて位置決めされ、真空ポート504がカップラー510と軸線方向に整合されることを可能にすることができる。真空ポート504は、出口ポート266および出口部316をそれぞれ入口ポート264および入口部314からオフセットすることによって、図3のコンテナ258および図5のコンテナ308の中へ一体化されることができる。たとえば、図3を参照すると、出口ポート266は、端部プレート282の上の軸線A3からキャップ262の側壁部のより近くにオフセットされ、入口ポート264と整合するように進入ポート(たとえば、真空ポート504など)を位置決めすることを可能にすることができる。そのようなケースでは、バルブ254は、省略されることができ、または、二方向バルブとして構成され、活性化させられたときに両方の方向へのフローを可能にすることが可能である(たとえば、真空によって吸引されて開き、流出することを可能にし、または、プローブによって押し開けられ、障害物の取り除きを可能にする)。同様に、図10のシャーシー402は、それにしたがって修正され、真空ポートを含むことが可能である。
【0077】
上側コンポーネント508Aおよび下側コンポーネント508Bは、互いに解放可能に連結され、その中に捕捉されたストーン断片へのアクセスを可能にすることができる。たとえば、上側コンポーネント508Aおよび下側コンポーネント508Bは、ネジ式に接続されるか、または、スナップフィット特徴によって接続されることができる。そのうえ、シーリング部材(たとえば、Oリングシールなど)が、上側コンポーネント508Aと下側コンポーネント508Bとの間に提供されることができる。
【0078】
図17は、シャフト206の中へのストーンの進入をサイズ制限するように構成されたルーメン532の中に位置付けされている流量制限部530を示す、図2のシャフト206の遠位端部216の概略断面図である。流量制限部530は、リング状のまたは環状の特徴によるルーメン532の狭窄を含むことが可能である。流量制限部530は、シャフト206を通して許容され得る最大ストーンサイズを画定することが可能であり、それは、シャフト206およびハンドル204を通る最も狭い通路よりも小さいストーンサイズであることが可能であり、それによって障害物が手持ち式プローブ202の中に形成する可能性を低減させる。例では、流量制限部530の内径は、本開示のストーン断片捕捉デバイスの中に収集されることが望まれる最大サイズのストーン断片よりも大きくなっていることが可能である。
【0079】
図18は、本開示のデバイスおよびストーン断片捕捉システムを使用してリソトリプシー処置からストーン断片を採取するための方法600を図示するラインダイアグラムである。方法600は、ストーン断片回収プロセスのさまざまな例示的なステップを図示している。本明細書で説明されているような他のステップが含まれることができ、いくつかのステップは省略されることができる。追加的に、図示されているステップは、異なる順序で実施されることができる。
【0080】
ステップ602において、患者の中のストーンが、外科手術用デバイス(たとえば、本明細書で開示されているリソトリプシーデバイスのうちの1つ、たとえば、リソトリプター102および手持ち式プローブ202など)を使用して断片化されることができる。
【0081】
ステップ604において、たとえば、ステップ602において使用される医療用デバイスを通して真空を引くことなどによって、ストーン断片捕捉デバイスのバルブ(たとえば、入口バルブ(たとえば、バルブ254、バルブ304)など)が開けられることができる。
【0082】
ステップ606において、ストーン断片捕捉デバイスを通して引かれている真空によって引っ張られているストーン断片は、捕捉エレメント(たとえば、ストーン断片捕捉デバイスの中のテーパー付きのチューブ(たとえば、入口ポート264)、フィルター(たとえば、フィルター256、フィルター306)、バルブ(たとえば、バルブ254、バルブ304)、オリフィス(たとえば、流量制限バルブ360)、またはバッフル(たとえば、バッフル267)など)に衝突することが可能である。
【0083】
ステップ608において、ストーン断片は、ストーン断片捕捉デバイスを通る流体の主流からそらされ、ストーン断片捕捉デバイスのコンテナ(たとえば、コンテナ258、コンテナ308)の中に堆積されることができる。
【0084】
ステップ610において、たとえば、真空ポート(たとえば、真空ポート504)を通してストーン断片捕捉デバイスの中へ、ストーン断片捕捉デバイスを通して、そして、外科手術用デバイスのシャフトの中へプローブを延在させ、障害物を取り除くことなどによって、障害物が(もしある場合には)、外科手術用デバイスから取り除かれることができる。
【0085】
ステップ612において、ストーン断片捕捉デバイスを通って流れる生物学的な物質は、ストーン断片捕捉デバイスの中のフィルター(たとえば、フィルター256、フィルター306)に衝突し、それによって、液体および十分に小さい固体のみがそれを通過することを可能にすることができる。
【0086】
ステップ614において、フィルターの濾過能力のサイズが(たとえば、ハンドル358またはハンドル366を回転させることによって)調節され、ストーン断片捕捉デバイスの中に保たれる破片のサイズを制御することが可能である。
【0087】
ステップ616において、ストーン断片捕捉デバイスのバルブ(たとえば、出口バルブ(たとえば、流量制限バルブ360、バルブ408B)など)が閉じられ、その中に堆積されたストーン断片を保つことが可能である。
【0088】
ステップ618において、ストーン断片を保持するストーン断片捕捉デバイスのカートリッジ(たとえば、カートリッジ403)が、ストーン断片捕捉デバイスを外科手術用デバイスに固定するシャーシー(たとえば、シャーシー402)から除去されることができる。
【0089】
ステップ620において、ストーン断片を保持するカートリッジまたは他のコンテナが(たとえば、キャップ262もしくはキャップ312を除去することによって、または、コンポーネント508Aおよび508Bを分離することによって)開けられることができ、たとえば分析などのために、ストーン断片がアクセスされることができるようになっている。
【0090】
さまざまな注記および例
本開示の目的のために、「近位」は、使用の間にデバイスオペレーターのより近くにあるシステムの端部を指し、「遠位」は、使用の間にデバイスオペレーターの遠位にありまたはより遠くにあるシステムの端部を指す。
【0091】
上記の詳細な説明は、添付の図面への参照を含み、それは、詳細な説明の一部を形成している。図面は、実例として、本発明が実践され得る特定の実施形態を示している。これらの実施形態は、本明細書において「例」とも称されている。そのような例は、示されているかまたは説明されているものに加えて、エレメントを含むことが可能である。しかし、本発明者は、示されているかまたは説明されているそれらのエレメントのみが提供される例も企図している。そのうえ、本発明者は、特定の例(または、その1つもしくは複数の態様)、または、本明細書で示されているかもしくは説明されている他の例(または、その1つもしくは複数の態様)のいずれかに関して、示されているかもしくは説明されているそれらのエレメント(または、その1つもしくは複数の態様)の任意の組み合わせまたは並べ替えを使用する例も企図している。
【0092】
この文献において、「a」または「an」という用語は、特許文献において一般的であるように、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」の任意の他のインスタンスまたは使用法とは無関係に、1つまたは2つ以上を含むように使用されている。この文献において、「または」という用語は、非限定的な「または」を指すために使用されており、「AまたはB」が、別段の指示がない限り、「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、ならびに「AおよびB」を含むようになっている。この文献において、「含む(including)」および「in which」という用語は、「含む(comprising)」および「wherein」というそれぞれの用語の平易な英語の均等物として使用されている。また、以下の特許請求の範囲において、「含む(including)」および「含む(comprising)」という用語は、オープンエンド型であり、すなわち、請求項の中のそのような用語の後に列挙されたエレメントに加えてエレメントを含むシステム、デバイス、物品、組成、製剤、またはプロセスは、依然として、その請求項の範囲の中に入るものと見なされる。そのうえ、以下の特許請求の範囲において、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などという用語は、単にラベルとして使用されているに過ぎず、それらの対象に対して数値的な要件を課すことを意図していない。
【0093】
上記の説明は、例示目的のためのものであることを意図しており、制限的なものであることを意図していない。たとえば、上記に説明された例(または、その1つもしくは複数の態様)は、互いに組み合わせて使用されることができる。他の実施形態は、たとえば、上記の説明を検討する際に当業者によって使用されることができる。要約は、読者が技術的な開示の性質を迅速に確認することを可能にするために提供されている。それは、それが特許請求の範囲またはその意味を解釈または限定するために使用されることとはならないという理解とともに提出されるものである。また、上記の詳細な説明において、さまざまな特徴が、本開示を合理化するために一緒にグループ化されている可能性がある。これは、特許請求されていない開示された特徴が任意の請求項に必須であるということを意図するものとして解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示されている実施形態のすべての特徴よりも少ないものの中にある可能性がある。したがって、以下の特許請求の範囲は、ここでは、例または実施形態として詳細な説明の中へ組み込まれており、それぞれの請求項は、別個の実施形態として自立しており、また、そのような実施形態は、さまざまな組み合わせまたは並べ替えで互いに組み合わせられることができるということが企図される。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲とともに決定されるべきである。
【0094】
例1は、リソトリプシーデバイスであって、リソトリプシーデバイスは、ハンドピースと;ハンドピースから延在するリソトリプシープローブと;リソトリプシープローブの遠位端部にエネルギーを送達するように構成されている、ハンドピースに連結されている励起供給源と;プローブの遠位端部からハンドピースを通って延在する吸引通路と;ハンドピースに連結されている捕捉デバイスとを含み、捕捉デバイスは、コンテナと;捕捉エレメントとを含み、コンテナは、コンテナの中に貯蔵スペースを画定している壁部と;吸引通路においてハンドピースに連結するように構成されている進入ポートと;退出ポートとを含み、捕捉エレメントは、コンテナに接続されており、貯蔵スペースの中のストーン断片の捕捉を促進させるように構成されている、リソトリプシーデバイスである。
【0095】
例2では、例1の主題が、捕捉エレメントは、フィルターを含み、フィルターは、コンテナの中に配設されており、退出ポートを横切って延在している、ということを含む。
【0096】
例3では、例2の主題が、コンテナは、進入ポートを有する第1の部分と、退出ポートを有する第2の部分とを含み、第1および第2の部分は、貯蔵スペースにアクセスすることができるように分離可能である、ということを含む。
【0097】
例4では、例3の主題が、フィルターは、第2の部分に連結されている、ということを含む。
【0098】
例5では、例2~4の主題が、フィルターは、調節可能である、ということを含む。
【0099】
例6では、例2~5の主題が、フィルターは、アイリスバルブを含む、ということを含む。
【0100】
例7では、例2~6の主題が、フィルターは、第1および第2のメッシュスクリーンを含み、第1のメッシュスクリーンは、第2のメッシュスクリーンに対して回転可能に調節可能である、ということを含む。
【0101】
例8では、例1~7の主題が、捕捉エレメントは、入口ポートと退出ポートとの間に配設されているバッフルを含む、ということを含む。
【0102】
例9では、例1~8の主題が、捕捉エレメントは、進入ポートから延在する細長いチューブを含む、ということを含む。
【0103】
例10では、例1~9の主題が、進入ポートに配設されている第1のシーリングエレメントをさらに含む、ということを含む。
【0104】
例11では、例10の主題が、第1のシーリングエレメントは、フラッパーバルブまたはスライドバルブを含む、ということを含む。
【0105】
例12では、例11の主題が、第1のシーリングエレメントは、閉位置に付勢されている、ということを含む。
【0106】
例13では、例10~12の主題が、コンテナの出口部に位置付けされている第2のシーリングエレメントを含む。
【0107】
例14では、例13の主題が、シャーシーを含み、コンテナは、シャーシーから除去可能であり、第2のシーリングエレメントは、退出ポートに位置付けされている。
【0108】
例15では、例14の主題が、シャーシーは、コンテナを受け入れるための座部と;座部を迂回するバイパス吸引通路とを含む、ということを含む。
【0109】
例16では、例13~15の主題が、第2のシーリングエレメントは、真空ポートを含む、ということを含む。
【0110】
例17では、例16の主題が、真空ポートは、プローブの遠位端部からハンドピースを通って延在する吸引通路と軸線方向に整合されている、ということを含む。
【0111】
例18では、例16~17の主題が、真空ポートは、コンテナの進入ポートと軸線方向に整合されており、コンテナの退出ポートは、真空ポートおよび進入ポートからオフセットされている、ということを含む。
【0112】
例19では、例17~18の主題が、真空ポートは、自己シーリングバルブを含む、ということを含む。
【0113】
例20では、例1~19の主題が、入口ポートをハンドピースと接続するチューブを含む。
【0114】
例21は、リソトリプシー処置からストーン断片を採取する方法であって、方法は、リソトリプシーデバイスによってストーンを断片化するステップと;リソトリプシーデバイスを通して真空を引き、リソトリプシーデバイスを通してストーン断片および廃棄流体を引っ張るステップと;リソトリプシーデバイスに接続されているストーン捕捉デバイスを通して真空を引くステップと;捕捉エレメントを使用してストーン捕捉デバイスの中にストーン断片を堆積させるステップと;真空を引き続け、廃棄コンテナの中に廃棄流体を堆積させるステップとを含む、方法である。
【0115】
例22では、例21の主題が、ストーン捕捉デバイスの捕捉エレメントの中へストーンをガイドし、ストーン捕捉デバイスの中にストーン断片を堆積させるステップを含む。
【0116】
例23では、例22の主題が、捕捉エレメントは、バッフルを含む、ということを含む。
【0117】
例24では、例21~23の主題が、ストーン捕捉デバイスの中の廃棄流体からストーン断片を濾過するステップを含む。
【0118】
例25では、例24の主題が、フィルターの濾過能力を調節するステップを含む。
【0119】
例26では、例21~25の主題が、ストーン捕捉デバイスによってバルブを開け、ストーン捕捉デバイスの中へのストーン断片および廃棄流体を許容するステップを含む。
【0120】
例27では、例21~26の主題が、ストーン捕捉デバイスのオリフィスサイズを調節し、ストーン捕捉デバイスからのストーン断片の脱出を制御するステップを含む。
【0121】
例28では、例21~27の主題が、ストーン捕捉デバイスを開け、堆積されたストーン断片にアクセスするステップを含む。
【0122】
例29では、例21~28の主題が、ストーン捕捉デバイスをリソトリプシーデバイスに連結するシャーシーからストーン捕捉デバイスを除去するステップを含む。
【0123】
例30では、例21~29の主題が、ストーン捕捉デバイスの上の真空ポートを通してリソトリプシーデバイスの中へプローブを挿入し、リソトリプシーデバイスの中の障害物を取り除くステップを含む。
【0124】
例31は、リソトリプシーの間に発生させられる断片を収集するための捕捉デバイスであって、捕捉デバイスは、コンテナであって、コンテナでは、コンテナの中に貯蔵スペースを画定している壁部;進入ポートであって、進入ポートは、壁部に連結されており、吸引通路においてハンドピースに連結するように構成されている、進入ポート;および、壁部に連結されている退出ポートを含む、コンテナと;捕捉エレメントであって、捕捉エレメントは、コンテナに接続されており、貯蔵スペースの中のストーン断片の捕捉を促進させるように構成されている、捕捉エレメントと;コンテナをリソトリプシーデバイスのハンドピースに接続するためのカップラーとを含む、捕捉デバイスである。
【0125】
例32では、例31の主題が、カップラーエレメントは、バーブ付きホースカップラーを含む、ということを含む。
【0126】
例33では、例31~32の主題が、カップラーエレメントは、壁部を通って延在する弾性開口部を含む、ということを含む。
【0127】
例34では、例31~33の主題が、退出ポートは、バーブ付きホースカップラーを含む、ということを含む。
【0128】
例35では、例31~34の主題が、捕捉エレメントは、調節可能なフィルターを含む、ということを含む。
【0129】
例36では、例31~35の主題が、捕捉エレメントは、調節可能なオリフィスを含む、ということを含む。
【0130】
例37では、例31~36の主題が、捕捉エレメントは、進入ポートから延在する細長いチューブを含む、ということを含む。
【0131】
例38では、例31~37の主題が、捕捉エレメントは、バッフルを含む、ということを含む。
【0132】
例39では、例31~38の主題が、進入ポートに配設されている第1のシーリングエレメントを含む。
【0133】
例40では、例31~39の主題が、コンテナの出口部に位置付けされている第2のシーリングエレメントを含む。
【0134】
例41では、例40の主題が、シャーシーを含み、コンテナは、シャーシーから除去可能であり、第2のシーリングエレメントは、退出ポートに位置付けされている。
【0135】
例42では、例40~41の主題が、第2のシーリングエレメントは、進入ポートと軸線方向に整合された真空ポートを含み、真空ポートは、自己シーリングバルブを含む、ということを含む。
【0136】
例43は、インストラクションを含む少なくとも1つの機械可読媒体であって、インストラクションは、処理回路によって実行されるときに、例1~42のいずれかを実装するための動作を処理回路が実施することを引き起こす、少なくとも1つの機械可読媒体である。
【0137】
例44は、例1~42のいずれかを実装するための手段を含む装置である。
【0138】
例45は、例1~42のいずれかを実装するためのシステムである。
【0139】
例46は、例1~42のいずれかを実装するための方法である。
【0140】
これらの非限定的な例のそれぞれは、自立することが可能であり、または、他の例のうちの1つまたは複数とのさまざまな並べ替えまたは組み合わせで組み合わせられることができる。
【符号の説明】
【0141】
100 リソトリプシーシステム
102 リソトリプター
104 ハウジング
106 送達部材
108 細長いシャフト
110 外側表面
112 ルーメン
114 プローブ
116 信号発生器
118 電源
120 入力
122 コントローラー
124 出力
126 ドリル
128 横方向エミッター
130 吸引矢印
132 フットペダル
134 ドリルアクチュエーター
136 超音波トランスデューサー、ドリルトランスデューサー
138 超音波伝送部材
140 コネクター
142 横方向のエミッターアクチュエーター
144 電気的エレメント、ワイヤー
150 チューブ
152 収集コンテナ
154 吸引デバイス
166 流体入力
200 リソトリプシーシステム
202 手持ち式プローブ
204 ハンドル
206 シャフト
208 発電機
210 ケーブル
212 収集チューブ
214 近位端部
216 遠位端部
218A ボタン
218B ボタン
220 ノブ
250 ストーン断片捕捉システム
252 ストーン断片化システム
254 バルブ
256 フィルター
258 コンテナ
260 ハウジング
262 キャップ
264 入口ポート
266 出口ポート
267 バッフル
268 ハンドル
270 ステム
272 ノブ
274 通路
276 チューブ
278 バーブ
280 フロア
282 端部プレート
284 ストーン断片
286 先端部
290 ストップ
292 弾性エレメント
294 バックストップ
296A~296H ストラット
298 支持リング
300 ストーン断片捕捉システム
304 バルブ
306 フィルター
308 コンテナ
310 ハウジング
312 キャップ
314 入口部
316 出口部
330 フロア
332 端部プレート
336 先端部
338 ストップ
340 弾性エレメント
342 側壁部
344 カップリング
346A メッシュ層
346B メッシュ層
348A~348D ストランド
350A~350D ストランド
352 フレーム
354 フレーム
356 ストラット
358 ハンドル
360 流量制限バルブ
362A~362G シム
364 フレーム
366 レバー
400 ストーン断片捕捉システム
402 シャーシー
403 カートリッジ
404A ステム
404B ステム
406A バーブ
406B バーブ
408A 第1のバルブ
408B 第2のバルブ
410 ハウジング
412 フィルター
414A チューブ
414B チューブ
432 シェル
434 ソケット
435 内部通路
436A アクチュエーター
436B アクチュエーター
438 フラップ
440 ヒンジ、スプリングバルブ
446 スプリング
442 圧力バルブ
444 電動バルブ
448A ロッド
448B ロッド
450 ダッシュポット
452A ヒンジ
452B ヒンジ
454 モーター
456 リンケージ
500 ストーン断片捕捉システム
502 ストーン捕捉デバイス
504 真空ポート
506 ハウジング
508A 上側コンポーネント
508B 下側コンポーネント
510 カップラー
512 チューブコネクター
530 流量制限部
532 ルーメン
A1 長手方向
A2 横方向
A3 軸線
A4 軸線
A5 軸線
A6 軸線
A7 軸線
C カメラ
E 内視鏡
FS 流体貯蔵部
LS 光源
P 通路
S ストーン
S1 間隔
S2 間隔
S3 間隔
WC 作業チャネル
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】