(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】導波路からグリント及びゴーストを低減する画像のニ次元拡大用光学系
(51)【国際特許分類】
G02B 27/02 20060101AFI20230831BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023511682
(86)(22)【出願日】2021-08-23
(85)【翻訳文提出日】2023-02-27
(86)【国際出願番号】 IL2021051034
(87)【国際公開番号】W WO2022044001
(87)【国際公開日】2022-03-03
(32)【優先日】2020-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518105275
【氏名又は名称】ルーマス リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Lumus Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヨチェイ・ダンジガー
(72)【発明者】
【氏名】シモン・グレイバーニク
(72)【発明者】
【氏名】ロネン・クリキ
(72)【発明者】
【氏名】エイタン・ロネン
(72)【発明者】
【氏名】エラド・シャーリン
【テーマコード(参考)】
2H199
【Fターム(参考)】
2H199CA24
2H199CA25
2H199CA32
2H199CA42
2H199CA47
2H199CA48
2H199CA50
2H199CA64
2H199CA65
2H199CA66
2H199CA86
(57)【要約】
光学系は導波路を採用し、導波路は、結合入力領域から第2の領域に向かって伝搬する画像照明を連続的に転向するための第1の組の部分反射面(「ファセット」)と、転向された画像照明を観察者の眼に向かって連続的に結合出力するための第2の領域内の第2の組のファセットと、を含む。第1の組のファセットは、結合入力領域に近接する少なくとも第1のファセットと、結合入力領域からの第3のファセット料金と、第1のファセットと第3のファセットとの間の中間面に位置する第2のファセットと、を含む。結合入力領域から第3のファセットに伝搬する画像照明が第2のファセットを通過しないで中間面を通過するように、第2のファセットが中間面のサブ領域内に位置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系であって、前記光学系は、透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)を備え、前記LOEは、
(a)第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面を含む第1の領域と、
(b)前記第1の向きに非平行な第2の向きを有し、平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面を含む第2の領域と、
(c)相互に平行な一組の主外面であって、前記第1の組の部分反射面及び前記第2の組の部分反射面の双方が前記主外面の間に位置するように、前記第1及び第2の領域に渡って前記主外面が延在する、主外面と、を備え、
前記第1の領域から前記第2の領域内への前記主外面での内部反射によって前記LOE内を伝播する画像照明の一部が、前記LOEから前記アイモーションボックスに向かって結合されるように、前記第2の組の部分反射面が前記主外面に対して斜角にあり、かつ、前記結合入力領域からの前記主外面での内部反射によって前記LOE内で伝播する画像照明の一部が前記第2の領域に向かって偏向するように前記第1の組の部分反射面が配向され、
前記第1の組の部分反射面が、前記アイモーションボックスで見たときに前記ユーザの視野の第1の部分に寄与するように前記結合入力領域に対して近位にある第1の部分反射面と、前記アイモーションボックスで見たときに前記ユーザの視野の第3の部分に寄与するように前記結合入力領域に対して遠位にある第3の部分反射面と、前記アイモーションボックスで見たときに前記ユーザの視野の第2の部分に寄与するように、前記第1の部分反射面と前記第3の部分反射面との間の中間面に置かれた第2の部分反射面と、を含み、前記結合入力領域から前記第3の部分反射面に伝播し、かつ、前記アイモーションボックスで見たときに前記ユーザの前記視野の前記第3部分に寄与する画像照明が、前記第2の部分反射面を通過しないで前記中間面を通過するように、前記第2の部分反射面が前記中間面のサブ領域に配備されている、光学系。
【請求項2】
前記結合入力領域が、前記第1の領域内の前記主外面のうちの1つに連続する第1の平面を有する結合入力プリズムを備え、前記結合入力プリズムが、前記LOEの厚さよりも大きい、前記主外面に垂直に測定される厚さ寸法を有する、請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記結合入力プリズムが、前記LOEとしての前記結合入力プリズムの間の結合入力面及び遷移線を提示し、前記結合入力面が、前記主外面に平行な寸法において前記結合入力プリズムの光学開口を画定し、前記遷移線が、前記主外面に垂直な寸法において前記結合入力プリズムの光学開口を画定する、請求項2に記載の光学系。
【請求項4】
前記第1の組の部分反射面が、前記結合入力プリズムの体積内に位置する少なくとも1つの部分反射面を更に備える、請求項2に記載の光学系。
【請求項5】
ユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系であって、前記光学系は、透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)を備え、前記LOEは、
(a)第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面を含む第1の領域と、
(b)前記第1の向きに非平行な第2の向きを有し、平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面を含む第2の領域と、
(c)相互に平行な一組の主外面であって、前記第1の組の部分反射面及び前記第2の組の部分反射面の双方が前記主外面の間に位置するように、前記第1及び第2の領域に渡って前記主外面が延在する、主外面と、を備え、
前記第1の領域から前記第2の領域内への前記主外面での内部反射によって前記LOE内を伝播する画像照明の一部が、前記LOEから前記アイモーションボックスに向かって結合されるように、前記第2の組の部分反射面が前記主外面に対して斜角にあり、かつ、前記結合入力領域からの前記主外面での内部反射によって前記LOE内で伝播する画像照明の一部が前記第2の領域に向かって偏向するように前記第1の組の部分反射面が配向され、
前記結合入力領域が、前記第1の領域内の前記主外面のうちの1つに連続する第1の平面を有する結合入力プリズムを備え、前記結合入力プリズムが、前記LOEの厚さよりも大きい、前記主外面に垂直に測定される厚さ寸法を有し、
前記結合入力プリズムが、前記LOEとしての前記結合入力プリズムの間の結合入力面及び遷移線を提示し、前記結合入力面が、前記主外面に平行な寸法において前記結合入力プリズムの光学開口を画定し、前記遷移線が、前記主外面に垂直な寸法において前記結合入力プリズムの光学開口を画定する、光学系。
【請求項6】
前記第1の組の部分反射面が、前記結合入力プリズムの体積内に位置する少なくとも1つの部分反射面を更に備える、請求項5に記載の光学系。
【請求項7】
ユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系であって、前記光学系は、透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)を備え、前記LOEは、
(a)第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面を含む第1の領域と、
(b)前記第1の向きに非平行な第2の向きを有し、平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面を含む第2の領域と、
(c)相互に平行な一組の主外面であって、前記第1の組の部分反射面及び前記第2の組の部分反射面の双方が前記主外面の間に位置するように、前記第1及び第2の領域に渡って前記主外面が延在する、主外面と、を備え、
前記第1の領域から前記第2の領域内への前記主外面での内部反射によって前記LOE内を伝播する画像照明の一部が、前記LOEから前記アイモーションボックスに向かって結合されるように、前記第2の組の部分反射面が前記主外面に対して斜角にあり、かつ、前記結合入力領域からの前記主外面での内部反射によって前記LOE内で伝播する画像照明の一部が前記第2の領域に向かって偏向するように前記第1の組の部分反射面が配向され、
前記結合入力領域が、前記第1の領域内の前記主外面のうちの1つに連続する第1の平面を有する結合入力プリズムを備え、前記結合入力プリズムが、前記LOEの厚さよりも大きい、前記主外面に垂直に測定される厚さ寸法を有し、
前記第1の組の部分反射面が、前記結合入力プリズムの体積内に位置する少なくとも1つの部分反射面を更に備える、光学系。
【請求項8】
前記結合入力プリズムが、前記LOEとしての前記結合入力プリズムの間の結合入力面及び遷移線を提示し、前記結合入力面が、前記主外面に平行な寸法において前記結合入力プリズムの光学開口を画定し、前記遷移線が、前記主外面に垂直な寸法において前記結合入力プリズムの光学開口を画定する、請求項7に記載の光学系。
【請求項9】
前記結合入力プリズムが、前記LOEのエッジ面で前記LOEに接合されている、請求項2~8のいずれか一項に記載の光学系。
【請求項10】
前記結合入力プリズムが、前記LOEの前記主外面のうちの1つに接合されている、請求項2~8のいずれか一項に記載の光学系。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野及び背景
本発明は、光学系に関し、特に、画像プロジェクタからのユーザに表示するための画像のニ次元拡大用光学系に関する。
【0002】
図1Aには、透過結合プリズム202Tを介して、かつ、垂直開口203Vを介して、画角を有する画像光を導波路204に投影する画像プロジェクタ200を含むニアアイディスプレイ光学エンジンが示されている。光は全反射しながら導波路内を伝播する。導波路に埋め込まれた部分反射板206は、導波路(破線矢印)から、眼球の中心208を有する観察者に向かって画像を反射する。
【0003】
図1Bは、その背面にミラーを有する反射結合プリズム202Rを使用することによって導波路内に結合する別の方法を示している。
【0004】
図1Cは、2D開口拡大導波路の正面図を概略的に示している。ここで、画像プロジェクタ200は、結合プリズム202を介して、かつ、水平開口203L(203Vも存在するが、この向きからは見えない)を介して導波路204内に画像を導入する。画像光線220Aは、導波路面の間のTIRによって反射しながら導波路内で水平方向に伝播する。ここでは、2つの組のファセットが使用される。組206Lは、誘導された画像を異なる誘導方向220Bに連続的に反射することによって開口を水平方向に拡大し、一方、ファセット206Vは、導波路上のエリア210から観察者の眼に画像を連続的に結合することによって開口を垂直方向に拡大する。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、ユーザが見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系である。
【0006】
本発明の一実施形態の教示によれば、ユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系が提供される。光学系は、透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)を備える。LOEは、(a)第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面を含む第1の領域と、(b)第1の向きに非平行な第2の向きを有し、平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面を含む第2の領域と、(c)相互に平行な一組の主外面と、を備え、第1の組の部分反射面及び第2の組の部分反射面の双方が主外面の間に位置するように、第1及び第2の領域に渡って主外面が延在する。第1の領域から第2の領域内への主外面での内部反射によってLOE内を伝播する画像照明の一部が、LOEからアイモーションボックスに向かって結合されるように、第2の組の部分反射面が主外面に対して斜角にあり、かつ、結合入力領域からの主外面での内部反射によってLOE内で伝播する画像照明の一部が第2の領域に向かって偏向するように第1の組の部分反射面が配向される。第1の組の部分反射面が、アイモーションボックスで見たときにユーザの視野の第1の部分に寄与するように結合入力領域に対して近位にある第1の部分反射面と、アイモーションボックスで見たときにユーザの視野の第3の部分に寄与するように結合入力領域に対して遠位にある第3の部分反射面と、アイモーションボックスで見たときにユーザの視野の第2の部分に寄与するように、第1の部分反射面と第3の部分反射面との間の中間面に置かれた第2の部分反射面と、を含む。結合入力領域から第3の部分反射面に伝播し、かつ、アイモーションボックスで見たときにユーザの視野の第3部分に寄与する画像照明が、第2の部分反射面を通過しないで中間面を通過するように、第2の部分反射面が中間面のサブ領域に配備されている。
【0007】
本発明の一実施形態の更なる特徴によれば、結合入力領域が、第1の領域内の主外面のうちの1つに連続する第1の平面を有する結合入力プリズムを備える。結合入力プリズムが、LOEの厚さよりも大きい、主外面に垂直に測定される厚さ寸法を有する。
【0008】
本発明の一実施形態の更なる特徴によれば、結合入力プリズムが、LOEとしての結合入力プリズムの間の結合入力面及び遷移線を提示する。結合入力面が、主外面に平行な寸法において結合入力プリズムの光学開口を画定し、遷移線が、主外面に垂直な寸法において結合入力プリズムの光学開口を画定する。
【0009】
本発明の一実施形態の更なる特徴によれば、第1の組の部分反射面が、結合入力プリズムの体積内に位置する少なくとも1つの部分反射面を更に備える。
【0010】
本発明の一実施形態の教示によれば、ユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系も提供される。光学系は、透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)を備える。LOEは、(a)第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面を含む第1の領域と、(b)第1の向きに非平行な第2の向きを有し、平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面を含む第2の領域と、(c)相互に平行な一組の主外面と、を備え、第1の組の部分反射面及び第2の組の部分反射面の双方が主外面の間に位置するように、第1及び第2の領域に渡って主外面が延在する。第1の領域から第2の領域内への主外面での内部反射によってLOE内を伝播する画像照明の一部が、LOEからアイモーションボックスに向かって結合されるように、第2の組の部分反射面が主外面に対して斜角にあり、かつ、結合入力領域からの主外面での内部反射によってLOE内で伝播する画像照明の一部が第2の領域に向かって偏向するように第1の組の部分反射面が配向される。結合入力領域が、第1の領域内の主外面のうちの1つに連続する第1の平面を有する結合入力プリズムを備える。結合入力プリズムが、LOEの厚さよりも大きい、主外面に垂直に測定される厚さ寸法を有する。結合入力プリズムが、LOEとしての結合入力プリズムの間の結合入力面及び遷移線を提示する。結合入力面が、主外面に平行な寸法において結合入力プリズムの光学開口を画定し、遷移線が、主外面に垂直な寸法において結合入力プリズムの光学開口を画定する。
【0011】
本発明の一実施形態の更なる特徴によれば、第1の組の部分反射面が、結合入力プリズムの体積内に位置する少なくとも1つの部分反射面を更に備える。
【0012】
本発明の実施形態の教示によれば、ユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系も提供される。光学系は、透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)を備える。LOEは、(a)第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面を含む第1の領域と、(b)第1の向きに非平行な第2の向きを有し、平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面を含む第2の領域と、(c)相互に平行な一組の主外面と、備え、第1の組の部分反射面及び第2の組の部分反射面の双方が主外面の間に位置するように、第1及び第2の領域に渡って主外面が延在する。第1の領域から第2の領域内への主外面での内部反射によってLOE内を伝播する画像照明の一部が、LOEからアイモーションボックスに向かって結合されるように、第2の組の部分反射面が主外面に対して斜角にあり、かつ、結合入力領域からの主外面での内部反射によってLOE内で伝播する画像照明の一部が第2の領域に向かって偏向するように第1の組の部分反射面が配向される。結合入力領域が、第1の領域内の主外面のうちの1つに連続する第1の平面を有する結合入力プリズムを備え、結合入力プリズムが、LOEの厚さよりも大きい、主外面に垂直に測定される厚さ寸法を有する。第1の組の部分反射面が、結合入力プリズムの体積内に位置する少なくとも1つの部分反射面を更に備える。
【0013】
本発明の一実施形態の更なる特徴によれば、結合入力プリズムが、LOEとしての結合入力プリズムの間の結合入力面及び遷移線を提示する。結合入力面が、主外面に平行な寸法において結合入力プリズムの光学開口を画定し、遷移線が、主外面に垂直な寸法において結合入力プリズムの光学開口を画定する。
【0014】
本発明の一実施形態の更なる特徴によれば、結合入力プリズムが、LOEのエッジ面でLOEに接合されている。代替的には、結合入力プリズムが、LOEの主外面のうちの1つに接合されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
発明を、添付の図面を参照して、実施例としてのみ本明細書に記載する。
【0016】
【
図1A】画像照明を導波路内に結合入力するための2つの幾何学形状を示す、従来のニアアイ導波路系のディスプレイの概略側面図である(上述)。
【
図1B】画像照明を導波路内に結合入力するための2つの幾何学形状を示す、従来のニアアイ導波路系のディスプレイの概略側面図である(上述)。
【
図1C】第1及び第2の組の部分反射内面を使用して画像プロジェクタの光学開口をニ次元に拡大することを示す、従来のニアアイ導波路系のディスプレイの正面図である(上述)。
【
図1D】
図1Cの導波路に類似し、かつ、公開公報WO2020/049542A1の
図5Aに対応する導波路の概略等角図である。
【
図2A】本発明の教示に従った光学系を介した画像伝搬の角度表示のそれぞれ等角図、上面図、及び側面図である。
【
図2B】本発明の教示に従った光学系を介した画像伝搬の角度表示のそれぞれ等角図、上面図、及び側面図である。
【
図2C】本発明の教示に従った光学系を介した画像伝搬の角度表示のそれぞれ等角図、上面図、及び側面図である。
【
図3A】本発明の一態様の教示に従って構築され、動作可能である導光光学素子(LOE又は導波路)の概略正面図であり、結合入力領域から第1の組の部分反射面(ファセット)へ、及び第1の組のファセットから第2の組のファセットへの画像照明の伝播を示す。
【
図3B】単一の視点に視野(FOV)を提供するために必要なファセット位置の理論的軌跡を示す、
図3Aに類似した図である。
【
図3C】許容観測位置の「アイモーションボックス」(EMB)に渡ってFOVを提供するためのファセット位置の対応する組の軌跡を示す、
図3Bに類似した図である。
【
図3D】
図3Cに示された軌跡を描くために必要なファセット位置及び寸法を示す、
図3Aに類似した図である。
【
図3E】
図3Cと同様の図であって、斜めに角度を付けられた第1の組のファセットを使用することに起因する幾何学的要件に従って軌跡が更に増加している。
【
図3F】
図3DのLOEの概略表示であって、ファセット含有領域が対応する多角形によって区切られ、第1の組のファセットが凹状多角形によって区切られている。
【
図3G】
図3Fと同様の図であり、第1の組のファセットを含む凹状多角形が多数の非凹状ブロック又はスライスに細分化されている。
【
図3H】連続してスライスして複数のLOEを形成するために、そのようなブロックがどのように組み立てられて、
図3Gの構造を生成することができるかを示す概略等角図である。
【
図4A-B】
図4Bに示されるような角度寸法を有する矩形の視野を生成する実装態様の例示的な寸法を示す、
図3Aに類似した図である。
【
図4C-D】
図4Dに示されるような角度寸法を有する台形の視野を生成する実装態様の例示的な寸法を示す、
図3Aに類似した図である。
【
図5A】画像照明をLOE内に導入するための画像プロジェクタ及び結合入力プリズムを示す、
図4Aに類似した図である。
【
図5C】本発明の例示的な実装態様のために必要な寸法を示す、
図5Aの結合入力プリズムの側面図である。
【
図5D】LOEの主外面に取り付けられた結合入力プリズムを採用した本発明の実装態様の変形例を示す。
【
図6A】結合入力プリズムと一体化された一体型レーザ走査画像プロジェクタの使用を示す、
図5Aと同様の概略正面図である。
【
図6B】
図6Aの結合入力プリズムと一体化された一体型レーザ走査画像プロジェクタの概略側面図である。
【
図7A】傾斜反射器結合配置及び結合入力プリズムを採用し、かつ、外部コリメート光学素子を採用する結合入力配置の概略側面図である。
【
図7B】
図7Aに類似した図であって、傾斜反射器結合配置と結合入力プリズムとが組み合わされ、サイズが縮小されている。
【
図7C】偏光ビームスプリッタを採用し、反射コリメート光学素子を反射結合入力配置に一体化した、
図7Aに類似した図である。
【
図7D】
図7Cに類似しているが、外部コリメート光学素子を使用した図である。
【
図8A】
図5Aに類似しているが、結合入力プリズムが導波路の一部と一体化されている図である。
【
図9A】LOEのエッジ面でLOEに接合された結合入力プリズムとして実装された
図8Aの結合入力プリズムの概略側面図である。
【
図9B】プリズム内の完全又は部分反射ファセットの包含をそれぞれ示す、
図9Aの結合入力プリズムの概略等角図である。
【
図9C】プリズム内の完全又は部分反射ファセットの包含をそれぞれ示す、
図9Aの結合入力プリズムの概略等角図である。
【
図9D】LOEの主外面のうちの1つに接合された結合入力プリズムとして実装された
図8Aの結合入力プリズムの概略側面図である。
【
図9E】、プリズム内の完全又は部分反射ファセットの包含をそれぞれ示す、
図9Dの結合入力プリズムの概略等角図である。
【
図9F】、プリズム内の完全又は部分反射ファセットの包含をそれぞれ示す、
図9Dの結合入力プリズムの概略等角図である。
【
図10A】投影画像の視野内の2つの特定の点を示す、
図2Cと同様の角度表示の側面図である。
【
図10C】これらの2つのフィールド点の導入角度及びそれらが出会うべき第1の反射ファセットの対応する所望の位置をそれぞれ示す、結合入力プリズムの側面図である。
【
図10D】これらの2つのフィールド点の導入角度及びそれらが出会うべき第1の反射ファセットの対応する所望の位置をそれぞれ示す、結合入力プリズムの側面図である。
【
図11A】結合プリズム内の部分反射ファセットを有するこれらの幾何学形状の実装態様を示す、それぞれ
図7A、7C及び7Dと同様の図である。
【
図11B】結合プリズム内の部分反射ファセットを有するこれらの幾何学形状の実装態様を示す、それぞれ
図7A、7C及び7Dと同様の図である。
【
図11C】結合プリズム内の部分反射ファセットを有するこれらの幾何学形状の実装態様を示す、それぞれ
図7A、7C及び7Dと同様の図である。
【
図11D】結合プリズム内の部分反射ファセットを有するこの幾何学形状の実装態様を示す、
図6Bに類似した図である。
【
図12】
図12Aは、本発明の製造方法に従って組み立てるために、選択的に配備された部分反射コーティングを有する一連のプレートの概略等角図であり、コーティングの各々は
図3DのLOEの異なる平面に必要なパターンに従っている。
図12Bは、
図12Aの一連のプレートをともに接合することによって形成された階層状のプレートのスタックの概略等角図である。
図12Cは、
図12Bのスタックを表示された破線に沿ってスライスすることによって形成されたブロックの概略等角図である。
図12Dは、
図12Cのブロックを表示された破線に沿ってスライスすることによって形成されたLOE(の一部)の概略等角図である。
【
図13】空隙及びミラー表面を採用した結合入力構成の概略側面図である。
【
図14A】斜めに配向された第1の組の部分反射面の場合における光学系を通る画像伝搬を示す、それぞれ
図2A及び
図2Cに類似した図である。
【
図14B】斜めに配向された第1の組の部分反射面の場合における光学系を通る画像伝搬を示す、それぞれ
図2A及び
図2Cに類似した図である。
【
図14C】
図14A及び14Bに記載された画像伝搬のために最適化されたLOEの実装態様のための、
図3Fと同様の図である。
【
図15】導入された画像及びその共役で導波路を充填するためのビームスプリッタを採用した側面結合入力構成の概略側面図である。
【
図16A】高い傾斜の第2の組の部分反射面を採用した、本発明の実装態様の変形例に従ったLOEの第2の領域を通る画像伝搬の角度表示の側面図である。
【
図16B】
図16Aの光学幾何学形状に従って実装されたLOEの第2の領域の概略側面図である。
【
図16C】
図16Bの実装態様のためのファセットの反射率の好適な角度依存性を模式的に示すグラフである。
【
図17A】
図12Aのプレートに類似した、選択的に配備された部分反射コーティングを有するプレートの概略等角図である。
【
図17B】急なエッジで実装されたコーティング領域を示す拡大概略側面図である。
【
図17C】隆起したマスクを使用して、厚さが段階的に変動する限界領域を有するコーティングを生成する概略図である。
【
図17D】
図17Cの原理を使用して、厚さが段階的に変動する限界領域を有する多層コーティングを堆積させる概略図である。
【
図17E】第2の隆起したマスクを使用して、第1のプロセスによってコーティングされていない領域で相補的な透明コーティングを生成する概略図である。
【
図17F】
図17D及び17Eを参照して記載されたコーティングプロセスのシーケンスから生じる部分反射領域を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、ユーザが見るためのアイモーションボックスに、結合入力領域に導入された画像照明を導くための光学系である。
【0018】
前置きとして、
図1Cに示された種類のニアアイディスプレイの文脈において、特に有利な幾何学的特性、詳細には、所与の角度の視野に必要な寸法の最小化が、「浅い角度」で画像照明を導波路内に導入するとによって提供され得る。これは、画像照明の全てが、第1及び第2の組のファセットの双方の片側のみに入射されることを意味する。典型的には、浅い角度の実装態様では、各画像の少なくとも一部が、導波路の外面の平面から約15度以内、より好ましくは約10度以内にある。これにより、画像プロジェクタから観察者の眼までの光経路が短縮され、それゆえ、所与の角度の視野に対する光学部品のサイズの縮小も可能になる。本発明は、このようなディスプレイの浅い角度の実装態様を容易にする多くの態様に関し、特に結合入力構成に関して、特定の設計上の課題を提示する。しかしながら、本明細書に記載の本発明の様々な態様は、浅い角度の実装態様に限定されず、他の実装態様にも適用可能であり得ることに留意されたい。
【0019】
図2A~2Cは、本発明に従った導波路内を伝播する際の画像の角度極性表示を示す。
図2Aは等角図を示し、
図2Cは側面図を示し、
図2Bは導波路の正面からの視界に対応する(
図2Aに対しての)上面図を示す。
【0020】
導波路は、全内部反射(TIR)境界円228を有し、これらの円内の画像がTIRされずに、導波路を逃れるように結合出力されることを示す。
【0021】
画像220A1は、導波路内に結合され、TIRによって220A2まで前後を伝播する。これらの画像は、画像の最も浅い部分が導波路平面からわずか7度(
図2Cで角度221として示されている)である導波路に沿って非常に浅い軌道に沿って伝播する。本実装態様における(
図1Cの206Lと同等の)ファセット224は、導波路に垂直であり、したがって、画像220A1及び220A2をそれぞれ、220B1及び220B2に直接反射する。画像220B1及び220B2は、それらが導波路を伝播するときにTIRによって結合される。LOEの第2の部分では、(
図1Cの206Vと同等の)ファセット226が、導波路からの画像220B2を観察者に向かって画像220Cに結合させる。
【0022】
1つの非限定的な例として、本明細書で示される図は、主に屈折率1.6の導波路内に導入されたアスペクト比4:3及び対角視野70度を有する画像に関する。ここで図示される設計は、導波路から35mm離れた眼球の中心で完全な(瞳距離、眼球半径、及び余白を含む)画像を生成する。異なる視野及びアスペクト比に対してこれらの実装態様を適合させることは、当業者によって本明細書の記載に基づいて容易に実施され得る。
【0023】
本発明の一態様は、第1の次元での光学開口の拡大を担う導波路の第1の部分における部分反射面(又は「ファセット」)を最適に配備することに関する。WO2020/049542A1として公開された先願の特許出願(「公開公報’542」)では、画像が表示されるアイモーションボックスに画像照明を送達するために必要なファセットを包含する包絡線内にファセットを選択的に配備することが提案されている。
【0024】
結果として生じるファセットの展開の例は、その公開公報の
図5Aに示され、
図1Dとしてここに再現されている。その実装態様において、ユーザの眼によって見るための結合入力領域15に導入された画像照明をアイモーションボックス26に導くための光学系は、第1の向きを有し、平面で、相互に平行な第1の組の部分反射面17を含む第1の領域16と、第1の向きに対して非平行である第2の向きを有する平面で、相互に平行な第2の組の部分反射面19を含む第2の領域18と、を有する透明な材料から形成された導光光学素子(LOE)12を採用する。第1の組の部分反射面及び第2の組の部分反射面の双方が主外面の間に位置するように、相互に平行な1組の主外面24が第1及び第2の領域に渡って延在する。主外面での内部反射によって第1の領域から第2の領域内へLOE内を伝搬する画像照明の一部が、結合出力領域28からアイモーションボックス26に向かってLOE外に結合されるように、第2の組の部分反射面19が主外面24に対して斜角にある。主外面での内部反射によって結合入力領域からLOE内を伝搬する画像照明の一部が第2の領域に向かって偏向されるように、第1の組の部分反射面17が配向されている。
【0025】
公開公報’542の教示によれば、有用なファセットの包絡線の外側のLOEの第1の領域16の特定の部分が、光学連続体として(すなわち、内部表面を部分反射することなく)実装され、それによって不要な「ゴースト」反射が低減される。しかしながら、図面に示されるように、凸状多角形包絡線内では、ファセットが凸状多角形の全幅を満たすように実装される。結果として、結合入力領域から遠位の側に位置するファセットから反射された視野の一部が、長い一連の部分反射ファセットを通過した後にその視野の一部をアイモーションボックスに送達するファセットに到達する。
【0026】
本発明の一態様によれば、所与の視野をアイモーションボックスに送達するために必要なファセットの領域が、その必要なファセットの位置を画定する凹状多角形を生成するように更に精緻化され、それによって、結合入力領域から最も遠いファセットによって反射されるフィールドの一部を提供するように導かれた画像照明を不必要に減衰させ得る中間ファセットの一部を除去する。
【0027】
したがって、
図3Dに示されるように、ここで206Lとラベル付けされた第1の組の部分反射面が、アイモーションボックスで見たときにユーザの視野(FOV)の第1の部分に寄与するように結合入力領域240に対して近位にある第1の部分反射面17Aと、アイモーションボックスで見たときにユーザのFOVの第3の部分に寄与するように結合入力領域に対して遠位にある第3の部分反射面17Cと、アイモーションボックスで見たときにユーザのFOVの第2の部分に寄与するように、第1の部分反射面と第3の部分反射面との間の中間面22に置かれた第2の部分反射面17Bと、を含む。
図3Dに示す例では、ファセット17AがFOVの右側に寄与し、ファセット17CがFOVの左側に寄与し、ファセット17BがFOVの中心領域に寄与する。本発明の本態様の特定の特徴は、第2の部分反射面17Bが、中間面22のサブ領域内に配備されることであり、それにより、結合入力領域から第3の部分反射面(矢印23)に伝播し、かつ、アイモーションボックスで見たときにユーザの視野の第3の部分に寄与する画像照明が、第2の部分反射面17Bを通過せずに中間面22を通過する。
【0028】
本文脈では、「近位にある」、「遠位にある」、及び「中間にある」という用語は、本明細書では、対象の点又は領域(この場合、結合入力領域240)に対する相対的な位置を示すために使用され、結合入力領域に対して比較的近い(近位にある)、若しくは、相対的に遠い(遠位にある)、又は「中央に向かった」(中間にある)ファセットを指すものあり、必ずしも任意の特定の幾何学的定義に従って最も近い、最も遠い、又は中央にあるファセットを示すではないことに留意されたい。
【0029】
ここで、本発明の本態様の所与の実装態様のための好適な設計パラメータに関連する幾何学的光学素子の考慮事項のより良好な理解を促すために、概念的説明が提供される。この説明は、情報の提供のみを目的としているが、特許請求される本発明の有用性は、この説明の任意の態様の正確性に依存しておらず、特許請求される本発明の効果的かつ有利な実装態様は、代替的に、経験的方法によって実装され得ることに留意されたい。
【0030】
図3Aは、上述の例示的なFOVに対応するパラメータを有する投影画像のいくつかの選択されたビームの正面図を示す。実線は、導波路内に水平方向に導入された画像のビームを表し、破線は、水平方向の開口拡大及び反射の後の垂直方向に伝播するビームを表す。水平方向の拡大に続く垂直方向の拡大を説明する任意の例は、構造が本質的に変化しなくても、垂直方向の拡大に続く水平方向の拡大に変更することができることに留意されたい。これは、単に上記の図を90度回転させることによって例示され得る。
【0031】
全てのビームは、結合入力領域240の入口瞳孔から伝送される。ビームは、平行に埋め込まれた一組の反射器(ファセット)206Lによって反射されるまで、導波路内を伝搬する。この図のファセットは、導波路の外面に垂直であると想定される。したがって、全ての線(実線とそれに続く破線)は、観察者の眼に投影された画像フィールドの異なる水平セクションを表す。各セクションの垂直フィールドは、TIRによって反射される(そのような内部反射は、
図1Aの側面図に示される)(ページ内の)異なる角度傾斜で伝播する(正面から見たときの)複数の重複ビームによって照射される。
【0032】
幾何学的解析を簡素化するために、まず、眼球の中心208のみを水平方向のフィールド全体で照射する必要があると想定する。これは、理論的には、
図3Bの244Aとして表される軌道に沿って、無限に小さな水平事実206Lが相互に無限に近い位置に配置されることによって達成され得る。しかしながら、(例えば、ユーザ間の瞳孔間距離の変動による)眼球の中心の水平方向の移動を吸収する要件によって、曲線244Aの移動が規定される。
図3Cは、244A、244B、及び244Cとしての眼球208の3つの水平方向の位置に対する曲線を概略的に示す。アイモーションボックスの必要な幅を網羅するには、ファセットの幅を広げる必要がある。
【0033】
その他の要件は以下を含む。
●ファセット間に有限の最小距離が存在する(すなわち、それらは無限に近づくことができない)。
●開口のサイズを過度に小さくすることができない。
●ファセットは、垂直拡大ファセット206Vに向かって連続的な反射を投影しなければならない。
【0034】
図3Dは、上記の条件に適した有限サイズのファセット206Lを示している。ファセットの長さは、ファセットの間隔、並びに屈折率、投影されたフィールドのサイズ及び画像の導入240の位置などの他の光学パラメータに従って変動可能である。
【0035】
水平拡大ファセット206LがLOEの主外面に対して斜角にある場合、導波路の軸に対して回転した導波路に画像が導入され、ファセット206Lからの反射により画像が必要な向きに回転する。したがって、眼球208の中心に突出するための曲線は、
図3Cのようになり、水平方向のアイモーションボックスの必要な広がりを更に考慮すると、
図3Eのようになり、曲線244A、244B、及び244Cの更なる増倍を示す。したがって、これは、第1の拡大のための直交ファセットを有する対応する実装態様よりも、いくらか広いファセットを必要とする。
【0036】
本発明の本態様のある種の利点は、
図3Fを参照するとよりよく理解され得る。水平拡大ファセットのエリアはSLで記載され、その上の「くぼみ」のエリアはSDであり、垂直拡大ファセットのエリアはSVである。SLの凹状多角形のために、入口240から水平方向に伝播する光は主に透明エリアSD内で伝播した後にSL内で下方に反射される。透明エリアにおける伝播は、望ましくない方向への反射による画像照明の損失を低減し、それによって導波路効率を向上させる。更に、ファセットによるSDからの景色の望ましくない反射がなく、それによって、導波路からのグリント及びゴースト画像が実質的に低減される。
【0037】
「くぼみ」SDを有する水平拡大セクションSLを製造するための1つの可能な方法が、
図3G及び3Hに示される。SD及びSLを含むセクションは、
図3Gで指定される領域300内の太い輪郭によって示されるように、ブロックに細分化される。
図3Hは、この構造が、適切なファセット角度を有する透明プリズム302と、図示されるように組み立てられた構造を形成するためにプリズム302の対応する表面及び相互に対して適合する適切な面角度(プレートに沿って線で示す)を有する3つのプレートと、から組み立て得る方法を示す。この構造は、追加の透明なプリズムとLOEの垂直拡大部分と組み合わされて、構造全体を生成する。
【0038】
オプションとして、組み合わされたプリズム及びプレートをスライスするか、又は最初に別のスタックに取り付けてともにスライスして、その全てのセクションで導波路を生成してよい。
【0039】
上述のような導波路のサイズを
図4Aに示し、
図4Bに示すような画像フィールドの角度サイズが得られる。最も水平方向に広がったビーム250が画像の下隅のみを照射することによって、画像の小さな部分にのみに寄与する一方で大きな導波路エリアを必要とすることに留意されたい。特定の用途では、
図4Dに示されるように、非矩形FOV、特に台形画像フィールドを提供することが許容され得る、すなわち、更に有利であり得る。この場合、
図4Bと同一な総面積(比較のため、
図4Dに破線で示されている)を有するが、台形として分布し、上部には下部よりも広いフィールドがある画像が示されている。このFOVを生成するLOEが
図4Cに示され、対応する寸法を有する、この場合、水平エッジ光ビーム252は、(紙に対応する異なる角度で)全てのフィールドを垂直に照射し、したがって、LOEサイズをはるかに効率的に利用する。結果として、
図4Cの導波路のサイズは、同一のFOVエリア全体の例示的な寸法によって示されるように、
図4Aの導波路のサイズよりも実質的に小さい。後続の説明は、
図4Aの構成の非限定的な例示的な文脈における本発明の更なる態様を例示するが、
図4Cの構成などの構成は、同一原理を使用して実装され得ることを理解されたい。
【0040】
浅い画像を導波路に導入するには、比較的大きな結合プリズム202が必要である。
図5Aは、水平入口瞳孔203Lと、結合プリズム202Mとを有する導波路を一定の縮尺で示す。画像プロジェクタ200が概略的に示されている。
図5Bは、垂直開口203T及び水平開口203Lを有する結合プリズム202Mの等角図であり、双方は矩形の開口を画定するために同一平面に位置している。
図5Cは、1.7mm厚の導波路に対して全てのフィールド角度からの光を導波路内に結合するように設計された14mm長の結合プリズムを必要とする、結合プリズム202Mの側面図を示す。ビーム262の一部は、プリズムの底部から反射された後に瞳孔203Vを通って導波路204に入力する。導波路上方のプリズム202Mの高さは6.4mmであり、多くの用途で許容される。しかしながら、プリズム202Mを介して画像を導入する必要があるプロジェクタ200のサイズも空間及び体積を占有し、多くの用途において許容されないであろう。
【0041】
プリズム202M(及び本明細書で説明される他のもの)は、好ましくは、均一の反射のために導波路面に対して平行である下面を有し、一方で、上面及び側面は、特定の光学特性を必要としないので、それらの形状はこれらの図に示されるもの以外であり得る。
【0042】
図5Dは、結合プリズム202Lが導波路の上に位置し、入口瞳孔がプリズム面264である代替のアーキテクチャを示す。この場合、プリズム及び必要なプロジェクタは、
図5A~5Cよりも大きく、この構成は最適ではない。
【0043】
結合配置及び画像プロジェクタの全体寸法を縮小するための1つの選択肢は、
図6A及び6Bに示されており、これらは、画像プロジェクタと結合プリズムとの一体化を示す。スキャンレーザ画像プロジェクタが非限定的な例としてここに示されているが、LCOS(液晶オンシリコン)空間光変調器又はマイクロLED画像ジェネレータを採用するなどの別のタイプの画像ジェネレータに基づく画像プロジェクタを使用することで同一の原理が実装され得る。
【0044】
図6Aは、導波路204に取り付けられた結合プリズム202Pを示す。
図6Bは、一体型(埋め込み型)画像プロジェクタの側面図を示す。レーザ270は、マイクロレンズアレイ(MLA)又はディフューザ274を横切って中間画像平面を走査する走査ミラー272上に偏波ビームを導く。走査された光は、ディフューザを通過し、偏光ビームスプリッタ276から(四分の一波長プレートと組み合わされた)コリメート反射レンズ278に反射される。反射光は、PBS276を通過して結合プリズム202P内に入力する。したがって、この結合プリズムは、PBS276の一部としても機能する。光の一部は、導波路に直接入力し、その一部が導波路に入る前に下面279によって反射され、それによって、導波路の開口が画像とその共役の双方で充填される。
【0045】
本明細書では、PBSの配置が光を順次反射させ、次に透過させる、又はその逆として図示されている場合、説明されている機能に必要な偏光の回転を実現するために、半波長プレート(単一透過用)又は四分の一波長プレート(二重透過用)が適切に配置されていると理解されるものとする。偏光回転素子は、それぞれの場合に言及されない。
【0046】
画像プロジェクタを結合プリズムと組み合わせるための代替のアーキテクチャを
図7A~7Dに示す。
図7Aは、画像ジェネレータ(図示しないが、前と同様に、走査型レーザ、LCOS又はその他であってもよい)からの光(図中のビームは異なるフィールド点からであり、したがって平行ではない)が屈折レンズ280により平行化されて、プリズムセクション282に入力し、ミラー284によりプリズムセクション202Q及び導波路204内に反射される様子を示す。この構成では、
図7Bに示されるように、プリズムセクション282及び202Qが単一のプリズムになるように組み合わされ得る。また、この場合には光を偏光する必要がない。
【0047】
図7Bの構造は、
図7Aと同等のリフレクタアーキテクチャを採用するが、プリズムはより小さい。ここで、プリズムの長さは、同様の出力パラメータに対して
図5Cのプリズム202Mと同様に14mmのオーダーである。ただし、高さはわずか3.2mmで、202Mの半分である。本明細書に記載のプリズムの全てと同様に、プリズム283の上部(非反射)面は吸収性であることが好ましい。これは、(
図5Cに定義された)上部ビーム260に従ってここに描かれるが、上面は光学的に有意ではないため、より高く、かつ/又は他の形状を有し得る。
【0048】
このプリズムは、
図7C及び7Dを参照して後述する素子286又は228と同等の低屈折率部をその下面に含む結合構成を備えることもできる。界面を用いて、画像プロジェクタとしてPBSに取り付けられ得る。
【0049】
図7Cは、界面286を通過してPBSセクション290に入力し、PBS292によって反射コリメートレンズ294上に反射された(MLA、走査レーザ、LCOS又は他の画像ジェネレータから発せられた)画像に対応する発散偏光の導入を示す。反射されたコリメート光は、PBS292を通って結合プリズム202Q及び導波路204に入力する。このアーキテクチャでは、光の一部がプリズム290及び202Qの下部セクションによって反射されるため、これらの表面は良好な画像品質を有し、かつ、連続的である必要がある。界面286は、空気であり得るが、(プリズム290に対して)低屈折率媒体でもあり得るので、TIRは、294から反射された光に対して発生する。
【0050】
図7Dは、
図7Cに類似するが、光をコリメートする外部光学素子(例えば、屈折レンズ296)と、平坦な反射板298とを有する配置を示す。
【0051】
ここで
図8A及び8Bを参照すると、これらは、本発明の更なる態様による代替構成を示し、
図5Aに示される拡大としての代わりに、結合プリズムが導波路の一部と一体化されている。
図8Aは、導波路204の上部に結合プリズム202Y(点線エリア)を示す。したがって、画像ジェネレータ200は、導波路に近接して位置し、より小さいサイズを有する。導波路内に伝播する全ての光線は、点240から出現し続けるため、水平開口203L2は、前述の実施形態と同一場所に位置する。しかしながら、垂直開口203Vは、ここではプリズムの端部に位置し、ここで、プリズムの厚い部分がLOEの主部分を画定する主外面と交わる。
図8Bは、等角図における結合プリズムの形状を示す。2つの開口203L2及び203V2は、前述のものと同一幅を有するが、位置を分離させるために、プリズムは、203L2で垂直に細長くなる。
【0052】
図8Aから、ファセット(本明細書では、206A及び206Bとして表される)の一部が、プリズム内に位置することが明らかである。プリズム202Yにおけるこれらのファセットのいくつかの可能な実装態様が、
図9A~9Fに示されている。明確に提示するために、LOEの主要部分内にあるファセットはここでは省略されている。
【0053】
図9Aは、導波路のエッジに取り付けられたプリズム202Yを示し、
図9Bは、プリズム内でのファセットの配置を等長で示す。しかしながら、(ファセット206A及び206Bの必要な幅が限定されていることを示す
図8Aに見られるように)ファセットがプリズムの全幅に渡って光を反射する必要がないため、
図9Cは、反射部分(陰影エリア)が、プリズム内の対応する平面の一部であるだけであることを示す。
【0054】
図9Dは、プリズム202Yが、対応する形状のブロックを導波路204の上部に取り付けることによって形成される代替構成を示す(204のファセットは図示せず)。
図9Eでは、LOEの厚さを超える202Yの断面全体にファセットを設けた同一構造を示し、
図9Fでは、最適な必要エリアのみに対応して、反射領域を斜線領域としてのみ実装している。
【0055】
特定の場合では、前述の一体化画像プロジェクタ(
図6A~7D)を、
図8A~9FのLOE一体化結合プリズムと組み合わせることが可能である。そのような実装態様における特定の幾何学的考慮事項が、
図10A~10Dを参照して示される。
【0056】
図10Aは、
図2Cと同等の角度分布の側面図を示しているが、ファセット206A(円)及び206B(正方形)に関連付けられた2つのフィールドポイントのマーキングを有する。同一のフィールドポイントが
図10Bに示されている。
【0057】
図10Cは、導波路重複結合プリズムの側面図を示し、陰影エリアは、206Aに関連付けられたファセットの好適な位置を表し、
図10Dは、206Bのファセットの好適な位置を示す。PBS292は、参照のためにここに示されている。重複結合プリズム内のファセットの好適な位置が、PBS平面の上にあるべきであることは明らかである。PBS平面の前にファセットがある実装態様では、伝送された画像に歪みが引き起こされる。
【0058】
図11A~11Dは、プロジェクタ光学素子を組み込んだ結合プリズムへのファセットの実装態様を示す側面図である。
図11A、11B、及び11Cは、それぞれ、
図7A、7C、及び7Dのものと同様であり得る構成へのファセットセクション202T(陰影エリアとしてマークされている)の一体化を示す。3D表現は、10A~10Dを参照して説明したもののままである。
【0059】
図11Dは
図6Bに対応し、PBSの向きが反対である場合に、ファセットセクション202T2が、PBS平面の後に部分的にのみ最適に実装されることを示す。したがって、結合プリズムは、わずかに更に(
図8A~8Bに示される)水平開口面203L2の外側に延在する。
【0060】
また、
図11Dに示されるようなファセット202T2の配備は、
図4C及び4Dの導波路アーキテクチャを採用する構成にも適している。
【0061】
ここで、
図12A~12Dを参照すると、
図3G~3Hを参照して上記で示した製造プロセスの代替として、
図3D又は3Fのファセットパターンは、選択的にコーティングされたプレートを積み重ねてスライスすることに基づいて製造され得る。この場合、プレートは、
図12Aに示されるように所定のパターンでコーティングされ、これは、所定のパターン302Fでコーティングされた正面300Fから示される一組のプレートを示す。これらのパターンは、112に示される必要なコーティングされたファセットに従った幅及び位置を有する。これらのパターンは、コーティングの最中に導波路のコーティングされていない部分をマスキングすることによって生成されることが好ましい。また、平坦な表面を維持するために、又は、304を透過する透過光の位相を302の透過光の位相と同等に保つために、304Fのプレートの他の部分のみに無反射コーティングを行うことも可能である。
【0062】
図12Bは、部分的にコーティングされたプレートを相互に接合することによって形成されるスタックを示し、破線は、スタックを横切るスライス平面を示す。
図12Cは、プレート300S及び反射パターン302Sの側面図を有する1つのスライスを示す。別のスライスが
図12Cの破線によって示されるように行われ、
図3DのLOEの上部に対応する、
図12Dの最終上部セクションを生成する。
【0063】
スライスの順序が変更され得ることに留意されたい。また、
図12A~12Dの図は、非常に概略的であり、典型的にはより多数のプレートが使用されることが理解されよう。
【0064】
結合プリズム202Mの屈折率の低減を用いて、プリズムのサイズを縮小し、それによってシステムをよりコンパクトにすることもできる。
図13は、このコンセプトの極端な例であり、202Mが空隙と、下部導波路面312と同一面内にあるミラー310と、に置き換えられている。投影光学素子308からの光は、垂直入口306に導かれて導波路204に入力し、ミラー面310に入力する。空隙の屈折率が低いため、ビームの角度が変化する。その結果、ミラーの長さがプリズム202Mの長さよりも短くなる。下方ビーム262の角度は、以前の7度ではなく、ここでは11.5度である。その結果、ミラーの長さは
図5Cの14mmではなく、ここでは8.5mmである。ビームが導波路に入ると、その角度分布は
図5Cのようになる。機械的に取り付けるために、ミラーを導波路に重ねることができる。
【0065】
低屈折率な材料を使用する概念的に類似の手法は、低屈折率なガラスのプリズムを使用して実装され得る。低屈折率のガラスのプリズムを使用する場合、光入力面306の入射角によって生成される分散の一部を補償することが可能である。
【0066】
これまでに以上のように詳述された実施形態では、第1の組のファセットために採用されたファセット206Lは、
図2A~2Cに詳述されているように、LOEの主外面に直交している。
図14A~14Cを参照して示される代替的な組の実施形態では、第1の組のファセットは、斜角ファセット336を使用して実装される。
図14Aは、浅い角度の画像を伝送するために使用されるそのようなシステムの等角表示を示し、
図14Bは、角度表示に対応する部分側面図を示す。この非限定的な例は、
図4C及び4Dに示される最小サイズの画像と同等の台形FOVを採用しているが、この構造は長方形FOVにも使用することができることが明らかであろう。
【0067】
このアーキテクチャでは、初期の水平方向伝播画像334A1が、TIR反射によって334A2と結合される。導波路面に対して斜角にある傾斜ファセット336によって、334A2のみがLOE334B1の第2の領域に向かって転向される。ファセット336は、エネルギー損失及び望ましくない反射の形成を最小化するように、画像334A1に対応する入射角の範囲に対して主に透明でありながら、(上記の実施形態の全てにおけるように)画像334A2に対応する入射角の範囲に対して所望の程度の部分反射性を提供するように、当技術分野で既知のように多層誘電体コーティングでコーティングされることが好ましい。画像334B1は、導波路の第2の領域に沿って浅い角度で伝播するときに、TIRによって334B1に結合される。次いで、画像334B2が、
図2A~2Cのファセット226と同等の方法で、ファセット338(
図14Aにのみ示される)によって334Cに結合される。
【0068】
図14Cは、
図4Cと同等である導波路のフットプリントを示し、ここで、陰影領域340は、第1の組のファセット336のための最適なエリアであり、領域342は、出力結合ファセット338のための最適なエリアである。
【0069】
上述の様々な結合入力プリズムの配置は、画像とその共役の双方をLOEに結合入力して、導波路を画像で「充填」するように構成される。浅い角度の画像を導波路に導入するために特に魅力的な代替の手法は、
図15に示されるように、画像を導波路に直接導入させることである。導入された画像及びその共役で導波路370を充填するために、導波路370が、導波路の中心平面に沿った部分反射板374を有する結合領域372を有する。部分反射板374は、50%反射器として実装されていることが最も好ましく、角度の影響を受けず、かつ、部分的に銀色の表面などで色収差が補正されていることが好ましい。
【0070】
図15では、3つのビームが、フィールド内の最も低い点に関連付けられて示されており、したがって、画像照明の最も浅いビームである。下部ビーム(実線矢印)は、コリメート光学素子376及び結合プリズム378を通過して、導波路に入力する。1回の反射の後、374によって部分反射を経て、2つのビームに分割される。中央のビーム(破線)は入口で分割され、上部のビーム(破線ドット線)はコンバイナ372に沿って半分に分割される。ビームが分割された後(それによって画像とその共役との間で画像照明が分割された後)、導波路が均一に照射されることが明らかである。したがって、光が結合出力された後に均一な画像が期待される。
【0071】
部分反射板374が50%の反射率及び50%の透過率を有する場合、
図5C(我々の実施例では14mm)と同等の長さに対して、導波路は均一に照射される。この構成では、光学素子は導波路の入口にほぼ隣接しているため、照射光学素子376の開口は非常に小さく、光学アセンブリの厚みが減少する。
【0072】
ここで、
図16A~16Cを参照すると、これは、LOEの第2の領域内の画像をユーザの眼で見るためのアイモーションボックスに向かって結合出力するための代替スキームを示す。
図16Aの角度表示は、
図2Cに類似しているが、この場合、出力結合ファセット390は急な角度を有する。結果として、画像220B1は、(
図2Cのような220B1の代わりに)220Cに結合出力される。この構成では、画像220Bは、より高くすることができ、ファセット390の角度によって制限されない。
【0073】
図16Bは、そのような構成が実際の空間でどのように見えるかを概略的に示す。ビームが(この図面では)下方に伝播するにつれて、ファセットによって導波路から下方に向かって部分的に反射される。このような構成では、均一な画像を確保するために、ファセットの間隔を狭くすることが好ましい。
【0074】
図16Cは、そのような構成のためのファセットの好適な反射率を概略的に示す。ここで、低い入射角(垂直に近い)では低い反射率が望まれ、高い角度では(出力結合用の)高い反射率が望まれる。ここでも、そのような特性は、当技術分野で周知のように、適切に設計された多層誘電体コーティングを使用して容易に達成される。
【0075】
ここで
図17A~17Fを参照すると、本明細書に記載の好適な実施形態の変形例では、プレートの一部のみに反射性コーティングを部分的かつ選択的に塗布し、次いで、プレートをスタック状に組み立て、更に、スタックからLOEの一部又は全てをスライスすることが必要である。
図17Aに示されるようなファセットの部分的なコーティングは、
図17Bの概略断面図に示されるようなコーティングの物理的な不連続性に起因して、コーティングのエッジに散乱効果をもたらす可能性がある。更に、この機械的な不連続性は、(
図12Bのように)積層されたときにプレートに機械的応力を引き起こす可能性がある。
図17C~17Fは、これらの制約を克服するための本発明の一態様に従った好適な製造方法を示す。
【0076】
図17Cは、マスク394がプレート表面300Fに近接して配置されたが、表面からわずかに離間されたときのコーティング特性の原理を示す。コーティング(太い矢印)を実施する場合には、マスクのないところはプレートがコーティングされるが、マスクに近いところでは、マスク396のエッジの周りでコーティングの厚さが段階的に布告する現象が発生する。
図17Dは、この特性を使用して、所望の領域の周囲でコーティングパターン302Fの段階的な減少(「テールオフ」)を生成する方法を概略的に示す。
【0077】
コーティング厚さが薄い場合、コーティングの段階的に薄くなるこの構成が十分であり得る。より厚いコーティングの場合、
図17Fに示されるように、領域302F(
図17E)の上に第2のマスクを使用して、反射エリア302Fの横に相補的な透明コーティング98を塗布することが有利であり得る。
図17Eのマスクは、典型的には
図17Dのマスクの真逆ではないことに留意されたい。それは、(経験的に決定され得る)テーリングオフ領域に対応する量だけ境界の周りで増加されることが好ましいからである。
【0078】
上記の説明は、実施例としてのみ役立つことが意図されること、及び添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の範囲内で、多くの他の実施形態が可能であることが理解されよう。
【国際調査報告】