(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】ウェアラブルデバイス用のストラップ
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1455 20060101AFI20230831BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
A61B5/1455
A61B5/0245 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512184
(86)(22)【出願日】2021-08-17
(85)【翻訳文提出日】2023-04-17
(86)【国際出願番号】 US2021046369
(87)【国際公開番号】W WO2022040231
(87)【国際公開日】2022-02-24
(32)【優先日】2020-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500000212
【氏名又は名称】マシモ・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アマール・アル-アリ
(72)【発明者】
【氏名】チャド・エー・デジョング
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・スクラッグス
【テーマコード(参考)】
4C017
4C038
【Fターム(参考)】
4C017AA10
4C017AA12
4C017AA19
4C017AB02
4C017AC26
4C017EE15
4C017FF17
4C038KK01
4C038KL05
4C038KL07
4C038KX04
(57)【要約】
ユーザの身体の一部に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップは、基部と、基部の一部に固定された複数のストラップ部材とを備え得る。いくつかの実装では、基部は第1の材料で作られ、複数のストラップ部材の各々は第2の材料で作られ、第1の材料は第2の材料よりも柔軟である。いくつかの実装では、基部は、基部の長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、複数のステムとを備える。いくつかの実装では、複数のストラップ部材の各々は、ステムの1つに固定されたチャネルである。いくつかの実装では、第1の材料はゴムおよびシリコーンのうちの少なくとも1つを含み、第2の材料は金属材料である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体の一部に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップであって、
第1の材料を含む基部と、
前記基部の長さに沿って前記基部の一部の周りに配置された複数のストラップ部材と
を備え、前記複数のストラップ部材の各々が第2の材料を含み、前記基部の前記第1の材料が、前記複数のストラップ部材の各々の前記第2の材料よりも柔軟である、ストラップ。
【請求項2】
前記基部が一体成形構造を備える、請求項1に記載のストラップ。
【請求項3】
前記第1の材料が、ゴムおよびシリコーンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載のストラップ。
【請求項4】
前記第2の材料が金属を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項5】
前記第2の材料がステンレス鋼を含む、請求項4に記載のストラップ。
【請求項6】
前記複数のストラップ部材が、前記基部の長さに略平行な軸に沿って前記基部が伸張する能力を制限する、請求項1から4のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項7】
前記複数のストラップ部材の部分は、前記ストラップが使用時に前記ユーザの手首に固定されたときに、前記ユーザの皮膚に接触するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項8】
前記複数のストラップ部材の前記部分が平滑である、請求項7に記載のストラップ。
【請求項9】
前記基部に含まれる前記ストラップの量が、前記複数のストラップ部材に含まれる前記ストラップの量よりも多い、請求項1から8のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項10】
前記複数のストラップ部材が、前記基部の前記一部を取り囲むように構成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項11】
前記複数のストラップ部材が、一体形成構造を備えない、請求項1から10のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項12】
前記基部が、前記ウェアラブルデバイスの第1の部分に接続するように構成された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とをさらに備え、前記基部の前記長さが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する、請求項1から11のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項13】
前記複数のストラップ部材が、前記基部の前記第1の端部および前記第2の端部から離間している、請求項12に記載のストラップ。
【請求項14】
前記基部が、前記基部の両側の間に延在する幅をさらに備え、前記複数のストラップ部材が、前記幅の間の前記基部の側面から挿入される、請求項12または13に記載のストラップ。
【請求項15】
前記基部が、
前記ウェアラブルデバイスの一部に接続するように構成された第1の端部と、
前記第1の端部の反対側の第2の端部であって、前記長さが前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する、第2の端部と、
前記基部の両側の間に広がる幅と、
前記長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、
各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して前記幅の方向に延在する、複数のステムと
をさらに備え、
前記複数のストラップ部材が、前記基部の前記複数のステムの周りに少なくとも部分的に配置された複数のチャネルを備える、
請求項1から14のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項16】
前記複数のチャネルの各々が、ウェブと、前記ウェブから延在する少なくとも1つの脚部とを備え、前記ウェブおよび前記少なくとも1つの脚部が、前記複数のステムのうちの1つの部分を取り囲むように構成されている、請求項15に記載のストラップ。
【請求項17】
前記複数のチャネルの各々が、前記ウェブと、前記ウェブから延在する2つの脚部とを備えている、請求項16に記載のストラップ。
【請求項18】
前記脚部が湾曲している、請求項17に記載のストラップ。
【請求項19】
前記ウェブが略平面である、請求項17または18に記載のストラップ。
【請求項20】
前記ウェブが湾曲している、請求項17または18に記載のストラップ。
【請求項21】
前記2つの脚部が前記ウェブの両端から延在している、請求項17から20のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項22】
前記ウェブおよび前記2つの脚部が、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている、請求項21に記載のストラップ。
【請求項23】
前記ウェブおよび前記2つの脚部が、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体を取り囲むように構成されている、請求項21に記載のストラップ。
【請求項24】
前記複数のチャネルが、前記基部の前記複数のステムの周りに少なくとも部分的に固定された複数の対のチャネルを備える、請求項15から23のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項25】
前記複数のチャネル対の各々が、
前記複数のステムのうちの1つの第1の部分を取り囲むように構成された第1のチャネルと、
前記複数のステムのうちの1つのステムの第2の部分を取り囲むように構成された第2のチャネルと
を備える、請求項24に記載のストラップ。
【請求項26】
前記第1のチャネルが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている、請求項25に記載のストラップ。
【請求項27】
前記第2のチャネルが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面の前記全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている、請求項26に記載のストラップ。
【請求項28】
前記第1のチャネルと、前記第2のチャネルとが協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体を取り囲む、請求項25から27のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項29】
前記第1のチャネルが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面の少なくとも半分を取り囲むように構成されている、請求項25から28のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項30】
前記第2のチャネルが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面の少なくとも半分を取り囲むように構成されている、請求項29に記載のストラップ。
【請求項31】
前記第1のチャネルの少なくとも一部が前記第2のチャネルの少なくとも一部とオーバーラップする、請求項25から30のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項32】
前記第1のチャネルが、前記第2のチャネルの断面全体よりも少なくオーバーラップする、請求項31に記載のストラップ。
【請求項33】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップする部分と、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップしない部分とが協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに略円形形状を画定する、請求項31または32に記載のストラップ。
【請求項34】
前記略円形形状が長円形を含む、請求項33に記載のストラップ。
【請求項35】
前記第1のチャネルが、ウェブと、前記第1のチャネルの前記ウェブの両端から延在する脚部とを備え、
前記第2のチャネルが、ウェブと、前記第2のチャネルの前記ウェブの両端から延在する脚部とを備え、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルが前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに配置されるとき、前記第1のチャネルの前記脚部が前記第2のチャネルの前記脚部とオーバーラップする、
請求項25から34のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項36】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの各々の前記ウェブが概して平面である、請求項35に記載のストラップ。
【請求項37】
前記第1のチャネルの前記脚部が、前記第2のチャネルの前記脚部のみにオーバーラップする、請求項35または36に記載のストラップ。
【請求項38】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記オーバーラップする脚部と、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップしない部分とが協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに略円形形状を画定する、請求項37に記載のストラップ。
【請求項39】
前記複数のステムのうちの1つのステムが、頂部と、前記頂部の反対側の底部と、前記頂部および前記底部を接続する対向する側面とを備え、
前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が、前記第2のチャネルの前記脚部に隣接して配置されており、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記オーバーラップする脚部と、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記オーバーラップしない部分と、前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに前記略円形形状を画定する、
請求項38に記載のストラップ。
【請求項40】
前記略円形形状が長円形の形状を含む、請求項38または39に記載のストラップ。
【請求項41】
前記第2のチャネルの前記脚部が、前記複数のステムのうちの1つのステムの側面に接触しており、
前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が、前記第2のチャネルの前記脚部の端部の外面が、前記複数のステムのうちの1つのステムの頂部の平面と実質的に面一になるように構成されている、
請求項39または40に記載のストラップ。
【請求項42】
前記第2のチャネルの前記脚部が、前記複数のステムのうちの1つのステムの側面に接触しており、
前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が、前記第2のチャネルの前記脚部の端部と前記複数のステムのうちの1つのステムの頂部との間で概して滑らかな遷移が存在するように構成されている、
請求項39から41のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項43】
前記第2のチャネルの前記脚部の各々の外面と前記複数のステムのうちの1つのステムの頂部の表面との間の間隙が0.1インチ未満である、請求項39から42のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項44】
前記第1のチャネルが、ウェブと、前記第1のチャネルの前記ウェブの両端から延在する脚部とを備え、
前記第2のチャネルが、ウェブと、前記第2のチャネルの前記ウェブの両端から延在する脚部とを備え、
前記第1のチャネルの前記脚部の各々が、前記第1のチャネルの前記ウェブに接続された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、
前記第1のチャネルの前記脚部の各々が、前記第1のチャネルの前記脚部の各々の前記第1の端部と前記第2の端部との間に連続曲線を備える、
請求項25に記載のストラップ。
【請求項45】
前記第2のチャネルの前記脚部の各々が、前記第2のチャネルの前記ウェブに接続された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、
前記第2チャネルの各脚部の各々の一部のみが連続曲線を備える、
請求項44に記載のストラップ。
【請求項46】
前記第1のチャネルが概してC字形の断面を備える、請求項25から45のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項47】
前記第2のチャネルが概してC字形の断面を備えている、請求項44から46のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項48】
前記基部が、
前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記基部の第1の側面に沿って延在する第1の縁部材と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記基部の第2の側面に沿って延在する第2の縁部材と、
前記長さの少なくとも一部に沿って延在し、前記第1の縁部材と前記第2の縁部材との間に配置された背骨部材と
をさらに備え、
前記複数の開口部が、
前記長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、前記第1の縁部材と前記背骨部材との間に延在する第1の複数の開口部と、
前記長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、前記第2の縁部材と前記背骨部材との間に延在する第2の複数の開口部と
を備え、
前記複数のステムが、
各々が前記第1の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、前記第1の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、第1の複数のステムと、
各々が前記第2の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、前記第2の縁部材と背骨部材との間に延在する、第2の複数のステムと
を備える、
請求項15から47のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項49】
前記第1の縁部材、前記第2の縁部材、および前記背骨部材が、互いに略平行である、請求項48に記載のストラップ。
【請求項50】
前記第1の縁部材、前記第2の縁部材、および前記背骨部材が、一体成形構造を備える、請求項48または49に記載のストラップ。
【請求項51】
第1のストラップおよび第2のストラップを備えるウェアラブルデバイスであって、前記第1のストラップおよび前記第2のストラップの各々が請求項48から50のいずれか一項に記載のストラップを備え、
前記第1のストラップの前記背骨部材が、前記第1のストラップの前記背骨部材の長さに沿って互いに離間した複数の背骨部材開口部を備え、前記複数の背骨部材開口部が、前記第2のストラップに結合されたバックルの舌部を受け取り、それにより、前記第1のストラップと前記第2のストラップとによって形成される閉ループのサイズを調整できるように構成されている、
ウェアラブルデバイス。
【請求項52】
請求項1から50のいずれか一項に記載のストラップを備えるウェアラブルデバイスであって、前記ユーザの手首に固定するように構成され、前記基部の前記長さが、使用時に前記ユーザの手首の少なくとも一部に巻き付くように構成されている、ウェアラブルデバイス。
【請求項53】
請求項1から50のいずれか一項に記載のストラップを備えるウェアラブルデバイスであって、前記ユーザの1つまたは複数の生理学的パラメータを測定するように構成されている、ウェアラブルデバイス。
【請求項54】
請求項53に記載のストラップを備えるウェアラブルデバイスであって、前記ユーザの酸素飽和度および脈拍数のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている、ウェアラブルデバイス。
【請求項55】
前記複数のストラップ部材が、前記基部の前記一部に取り外し可能に固定されるように構成されている、請求項1から54のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項56】
前記複数のストラップ部材が、前記基部の前記一部に取り外し不能に固定されるように構成されている、請求項1から54のいずれかに記載のストラップ。
【請求項57】
請求項1から50のいずれか一項に記載のストラップを備えるウェアラブルデバイスであって、腕時計である、ウェアラブルデバイス。
【請求項58】
ウェアラブルデバイス用のストラップを製造する方法であって、
第1の材料で基部を形成するステップと、
前記基部の長さに沿って前記基部の一部の周りに複数のストラップ部材を配置するステップであって、前記複数のストラップ部材の各々が第2の材料を含み、前記基部の前記第1の材料が、前記複数のストラップ部材の各々の前記第2の材料よりも柔軟である、ステップと
を含む、ストラップを製造する方法。
【請求項59】
前記第1の材料で前記基部を形成する前記ステップが、金型アセンブリを使用して前記基部を射出成形するステップを含む、請求項58に記載のストラップを製造する方法。
【請求項60】
前記金型アセンブリが、互いに分離可能な第1の金型部分および第2の金型部分を備える、請求項59に記載のストラップを製造する方法。
【請求項61】
前記第1の材料が、ゴムおよびシリコーンのうちの少なくとも1つを含む、請求項58から60のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項62】
前記第2の材料が金属を含む、請求項58から61のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項63】
前記第2の材料がステンレス鋼を含む、請求項58から62のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項64】
前記基部に含まれる前記ストラップの量が、前記複数のストラップ部材に含まれる前記ストラップの量よりも多い、請求項58から63のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項65】
前記複数のストラップ部材が、一体形成構造を備えない、請求項58から64のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項66】
前記第1の材料で前記基部を形成するステップが、
第1の端部、第2の端部、および幅によって分離された側面を有する前記基部を形成するステップであって、前記長さが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する、ステップと、
前記基部に複数の開口部を形成するステップであって、前記複数の開口部が、前記基部の長さに沿って互いに離間している、ステップと、
前記基部に複数のステムを形成するステップであって、前記複数のステムの各々が、前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して前記幅の方向に延在する、ステップと
を含む、請求項58から65のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項67】
前記基部の前記長さに沿って前記基部の前記一部の周りに前記複数のストラップ部材を配置する前記ステップが、
前記基部の前記複数のステムの周りに前記複数のストラップ部材を配置するステップ
を含む、請求項66に記載のストラップを製造する方法。
【請求項68】
前記複数のストラップ部材が複数のチャネルを備え、前記方法が、前記複数のチャネルを前記基部内の前記複数のステムに固定するステップを含む、請求項67に記載のストラップを製造する方法。
【請求項69】
前記複数のチャネルの各々が、ウェブと、前記ウェブから延在する少なくとも1つの脚部とを備え、前記基部内の前記複数のステムに前記複数のチャネルを固定するステップが、前記複数のステムのうちの1つの部分の周りに前記複数のチャネルの各々の前記ウェブおよび少なくとも1つの脚部を固定するステップを含む、請求項68に記載のストラップを製造する方法。
【請求項70】
前記複数のチャネルの各々が、ウェブと、前記ウェブから延在する2つの脚部とを備え、前記複数のステムのうちの1つのステムの前記部分の周りに前記複数のチャネルの各々の前記ウェブおよび前記少なくとも1つの脚部を固定する前記ステップが、前記複数のステムのうちの1つのステムの前記部分の周りに前記ウェブおよび前記2つの脚部を固定するステップを含む、請求項69に記載のストラップを製造する方法。
【請求項71】
前記複数のステムのうちの1つのステムの前記部分の周りに前記ウェブおよび前記2つの脚部を固定する前記ステップが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体よりも少ない部分の周りに前記ウェブおよび前記2つの脚部を固定するステップを含む、請求項70に記載のストラップを製造する方法。
【請求項72】
前記複数のステムのうちの1つのステムの前記部分の周りに前記ウェブおよび前記2つの脚部を固定する前記ステップが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体の周りに前記ウェブおよび前記2つの脚部を固定するステップを含む、請求項70に記載のストラップを製造する方法。
【請求項73】
前記複数のチャネルが複数のチャネル対を備え、前記複数のチャネル対の各々が第1のチャネルと第2のチャネルとを備え、前記複数のチャネルを前記基部内の前記複数のステムに固定する前記ステップが、
前記複数のステムのうちの1つのステムの第1の部分の周りに前記第1のチャネルを固定するステップと、
前記複数のステムのうちの1つのステムの第2の部分の周りに前記第2のチャネルを固定するステップと
を含む、請求項68から72のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項74】
前記複数のステムのうちの1つのステムの前記第1の部分の周りに前記第1のチャネルを固定する前記ステップが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体よりも少ない部分の周りに前記第1のチャネルを固定するステップを含み、
前記複数のステムのうちの1つのステムの前記第2の部分の周りに前記第2のチャネルを固定する前記ステップが、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体よりも少ない部分の周りに前記第2のチャネルを固定するステップを含む、
請求項73に記載のストラップを製造する方法。
【請求項75】
前記複数のステムのうちの1つのステムの前記第1の部分および前記第2の部分の周りに前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定する前記ステップが、前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとが協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの断面全体を取り囲むように、前記複数のステムのうちの前記1つに前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定するステップを含む、請求項73または74に記載のストラップを製造する方法。
【請求項76】
前記複数のステムのうちの1つのステムの前記第1の部分および前記第2の部分の周りに前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定する前記ステップが、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの部分を互いにオーバーラップさせるステップを含む、請求項73から75のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項77】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの各々が、ウェブと、前記ウェブから延在する対向する脚部とを備え、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップする部分が、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記対向する脚部を備える、請求項73から76のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項78】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを前記複数のステムのうちの1つのステムの前記第1の部分および前記第2の部分に固定する前記ステップが、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップする部分と、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップしない部分とが協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに略円形形状を画定するように、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定するステップを含む、請求項73から77のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項79】
前記略円形形状が長円形の形状を含む、請求項78に記載のストラップを製造する方法。
【請求項80】
前記基部を形成する前記ステップが、
前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記基部の第1の側面に沿って延在する第1の縁部材を有する前記基部を形成するステップと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記基部の第2の側面に沿って延在する第2の縁部材を有する前記基部を形成するステップと、
前記長さの少なくとも一部に沿って延在し、前記第1の縁部材と前記第2の縁部材との間に配置された背骨部材を有する前記基部を形成するステップと
をさらに含み、
前記基部に前記複数の開口部を形成する前記ステップが、
前記長さの少なくとも一部に沿って、前記第1の縁部材と前記背骨部材との間に互いに離間した第1の複数の開口部を形成するステップと、
前記長さの少なくとも一部に沿って、前記第2の縁部材と前記背骨部材との間に互いに離間した第2の複数の開口部を形成するステップと
を含み、
前記基部内に前記複数のステムを形成する前記ステップが、
第1の複数のステムを形成するステップであって、前記第1の複数のステムの各々が、前記第1の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、前記第1の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、ステップと、
第2の複数のステムを形成するステップであって、前記第2の複数のステムの各々が、前記第2の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、前記第2の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、ステップと
を含む、請求項66から79のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項81】
前記第1の縁部材、前記第2の縁部材、および前記背骨部材が、互いに略平行に形成されている、請求項80に記載のストラップを製造する方法。
【請求項82】
前記第1の縁部材、前記第2の縁部材、および前記背骨部材が一体成形されている、請求項80または81に記載のストラップを製造する方法。
【請求項83】
背骨部材の長さに沿って互いに離間した複数の背骨部材開口部を形成するステップをさらに含み、前記複数の背骨部材開口部の各々が、前記ウェアラブルデバイスの別個のストラップに結合されたバックルの舌部を受け取り、それにより、前記ストラップと前記別個のストラップとによって形成される閉ループのサイズを調整できるように構成されている、請求項79から82のいずれか一項に記載のストラップを製造する方法。
【請求項84】
ユーザの手首に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップであって、前記ウェアラブルデバイスが、前記ユーザの1つまたは複数の生理学的パラメータを測定するように構成されており、前記ストラップが、
第1の材料で作られた一体構造を備える基部を備え、前記基部が、
前記ウェアラブルデバイスの一部に接続するように構成された第1の端部と、
前記第1の端部の反対側の第2の端部と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する長さであって、前記基部が前記長さに沿って曲がり、使用時に前記ストラップが前記ユーザの手首の少なくとも一部に巻き付くように構成されている、長さと、
前記基部の両側の間に延在する幅と、
前記長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、
各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して前記幅の方向に延在する、複数のステムと、
をさらに備え、
前記ストラップがさらに、
前記複数のステムの周りに配置された複数のチャネル対を備え、前記複数のチャネル対の各々が、
第1のチャネルが前記複数のステムのうちの1つのステムの全体よりも少ない部分を取り囲むように、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに部分的に配置された第1のチャネルであって、第2の材料を含む、第1のチャネルと、
第2のチャネルが前記複数のステムのうちの1つのステムの前記全体よりも少ない部分を取り囲むように、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに部分的に配置された第2のチャネルであって、前記第2の材料を含む、第2のチャネルと
を備え、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルが、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの部分が互いにオーバーラップするように、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りで互いに固定されており、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記第2の材料が、前記基部の前記第1の材料よりも柔軟性が低い、
ストラップ。
【請求項85】
前記第1の材料がステンレス鋼を含む、請求項84に記載のストラップ。
【請求項86】
前記第2の材料が、シリコーンおよびゴムのうちの少なくとも1つを含む、請求項84または85に記載のストラップ。
【請求項87】
前記第1のチャネルが、ウェブと、前記第1のチャネルの前記ウェブの両端から延在する脚部とを備え、
前記第2のチャネルが、ウェブと、前記第2のチャネルの前記ウェブの両端から延在する脚部とを備え、
前記第1のチャネルの前記脚部が前記第2のチャネルの前記脚部とオーバーラップする、
請求項84から86のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項88】
前記第1のチャネルの前記ウェブと前記第2のチャネルの前記ウェブとが互いにオーバーラップしない、請求項87に記載のストラップ。
【請求項89】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記ウェブが概して平面であり、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記脚部が湾曲している、請求項87または88に記載のストラップ。
【請求項90】
前記第1のチャネルの前記脚部が、前記第2のチャネルの前記脚部のみにオーバーラップする、請求項87から89のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項91】
前記複数のステムのうちの1つのステムが、頂部と、前記頂部の反対側の底部と、前記頂部および前記底部を接続する対向する側面とを備え、
前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が、前記第2のチャネルの前記脚部に隣接して配置されており、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記オーバーラップする脚部と、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記オーバーラップしない部分と、前記複数のステムうちの前記1つの前記側面とが協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに略円形形状を画定する、
請求項87から90のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項92】
前記第2のチャネルの前記脚部が、前記複数のステムの前記側面に接触しており、
前記複数のステムのうちの1つのステムの側面は、前記第2のチャネルの前記脚部の各々の外面の少なくとも一部が、前記複数のステムのうちの1つのステムの頂部の平面と実質的に面一になるように構成されている、
請求項91に記載のストラップ。
【請求項93】
前記基部が、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に前記基部の第1の側面を少なくとも部分的に画定する第1の縁部材と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に前記基部の第2の側面を少なくとも部分的に画定する第2の縁部材であって、前記第2の側面が前記第1の側面に対向する、第2の縁部材と、
前記長さの少なくとも一部に沿って延在し、前記第1の縁部材と前記第2の縁部材との間に配置された背骨部材であって、概して前記第1の縁部材および前記第2の縁部材と平行である、背骨部材と
をさらに備え、
前記複数の開口部が、
前記長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、前記第1の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、第1の複数の開口部と、
前記長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、前記第2の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、第2の複数の開口部と
を備え、
前記複数のステムが、
各々が前記第1の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、前記第1の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、第1の複数のステムと、
各々が前記第2の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、前記第2の縁部材と前記背骨部材との間に延在する、第2の複数のステムと
を備える、
請求項84から92のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項94】
請求項84から93のいずれか一項に記載のストラップを備えるウェアラブルデバイスであって、前記ユーザの酸素飽和度とパルス速度のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている、ウェアラブルデバイス。
【請求項95】
ユーザの手首に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップであって、
第1の材料で作られた一体構造を備える、基部を備え、前記基部が、
前記ウェアラブルデバイスの一部に接続するように構成された第1の端部と、
前記第1の端部の反対側の第2の端部と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する長さと、
前記基部の両側の間に延在する幅と、
前記長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、
各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して前記幅の方向に延在する、複数のステムと
をさらに備え、
前記ストラップがさらに、
前記複数のステムの周りに配置された複数のチャネル対を備え、前記複数のチャネル対の各々が、
前記複数のステムのうちの1つの周りに少なくとも部分的に配置された第1のチャネルと、
前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに少なくとも部分的に配置され、前記第1のチャネルに固定された第2のチャネルと
を備え、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルが、前記基部の前記第1の材料よりも柔軟性が低い第2の材料を含む、
ストラップ。
【請求項96】
前記第1の材料が金属材料を含み、前記第2の材料がシリコーンおよびゴムのうちの少なくとも1つを含む、請求項95に記載のストラップ。
【請求項97】
前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとが互いに統合されていない、請求項95または96に記載のストラップ。
【請求項98】
前記第1のチャネルが、ウェブと、前記第1のチャネルの前記ウェブの反対側から延在する脚部とを備え、
前記第2のチャネルが、ウェブと、前記第2のチャネルの前記ウェブの反対側から延在する脚部とを備え、
前記第1のチャネルの前記脚部が前記第2のチャネルの前記脚部とオーバーラップしている、
請求項95から97のいずれか一項に記載のストラップ。
【請求項99】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記ウェブが互いにオーバーラップしない、請求項98に記載のストラップ。
【請求項100】
前記複数のステムのうちの1つのステムが、頂部と、前記頂部の反対側の底部と、前記頂部および前記底部を接続する対向する側面とを備え、
前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が、前記第2のチャネルの前記脚部に接触しており、
前記第2のチャネルの前記脚部が、前記複数のステムのうちの1つのステムの側面と前記第1のチャネルの前記脚部との間に挟まれており、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの前記オーバーラップする脚部と、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのオーバーラップしない部分と、前記複数のステムのうちの1つのステムの側面が協働して、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに略円形形状を画定する、
請求項98または99に記載のストラップ。
【請求項101】
ユーザの身体の一部に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップであって、
第1の材料を含む基部を備え、前記基部が、
第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する長さと、
前記長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、
各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置された、複数のステムと
をさらに備え、
前記ストラップがさらに、
前記複数のステムの周りに配置され、前記第1の材料よりも柔軟性が低い第2の材料を含む、複数のストラップ部材を備える、ストラップ。
【請求項102】
前記第1の材料が金属材料を含み、前記第2の材料がシリコーンおよびゴムのうちの少なくとも1つを含む、請求項101に記載のストラップ。
【請求項103】
前記複数のストラップ部材が、前記複数のステムの周りに配置された複数のチャネル対を備え、前記複数のチャネル対の各々が、
第1のチャネルが前記複数のステムのうちの1つのステムの全体よりも少ない部分を取り囲むように、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに部分的に配置された第1のチャネルと、
第2のチャネルが前記複数のステムのうちの1つのステムの全体よりも少ない部分を取り囲むように、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りに部分的に配置された第2のチャネルと
を備え、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルが、前記第1のチャネルのおよび前記第2のチャネルの部分が互いにオーバーラップするように、前記複数のステムのうちの1つのステムの周りで互いに固定されている、
請求項101または102に記載のストラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、手首に装着する健康監視装置などのウェアラブル装置を、手首などのユーザの身体の一部に固定するためのストラップに関する。
【背景技術】
【0002】
患者監視装置は、パルス酸素濃度計を含み得る。酸素濃度計は、酸素飽和度(SpO2)、脈拍数、プレチスモグラフ波形、灌流指数(PI)、脈波変動指数(PVI)、メトヘモグロビン(MetHb)、カルボキシヘモグロビン(CoHb)、総ヘモグロビン(tHb)、グルコース、および/または、その他を計測し得る。酸素濃度計は、前述のパラメータを個別に、グループとして、傾向として、組合せとして、または全体的な健康状態もしくはその他の指標として、1つまたは複数のモニタに表示し得る。
【0003】
パルスオキシメトリセンサは、「Low Noise Optical Probe」と題された米国特許第6,088,607号に記載されており、パルスオキシメトリ信号処理は、「Signal Processing Apparatus」と題された米国特許第6,650,917号および「Signal Processing Apparatus and Method」と題された第6,699,194号にそれぞれ記載されており、パルス酸素濃度計モニタについては、「Universal/Upgrading Pulse Oximeter」と題された米国特許第6,584,336号に記載されており、これらはすべてカリフォルニア州アーバインのMasimo Corporationに譲渡されており、それぞれが参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,088,607号公報
【特許文献2】米国特許第6,650,917号公報
【特許文献3】米国特許第6,699,194号公報
【特許文献4】米国特許第6,584,336号公報
【特許文献5】米国特許出願第17/148,303号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
パルスオキシメトリを使用した生理学的パラメータの監視は、従来の病院のケア環境の患者だけでなく、日常活動の通常の過程の個人にとっても役立ち得る。オキシメトリは、非侵襲的光学センサを利用して、人の生理学的パラメータを測定する。一般に、センサは、光放射を組織部位に伝達する光発光ダイオード(LED)と、例えば組織部位内の拍動性動脈血流動による吸収後(透過率、反射率、または透過反射率による)の光放射を検出する1つまたは複数の検出器とを有する。検出された光放射に基づいて、プロセッサは、血液中のヘモグロビンに結合した酸素のパーセンテージの推定である末梢酸素飽和度(SpO2)の測定値、脈拍数、各拍動による動脈血の体積の変化を示すプレチスモグラフ波形、および灌流品質指数(例えば、センサ部位のパルス強度を定量化する指標)などを判定できる。
【0006】
本明細書においてプレチスモグラフモジュールまたはモジュールとも呼ばれる生理学的監視モジュールは、人(「着用者」)の手首など、人の身体の一部に固定されるウェアラブルデバイスに組み込まれ得る。例えば、そのようなウェアラブルデバイスは腕時計であってもよい。腕時計のモジュールは、着用者の1つまたは複数の生理学的パラメータを監視するために使用され得る。モジュールは、本明細書の他の箇所で開示されているもののいずれかのように、脈拍数、酸素飽和度、および/または他の生理学的パラメータを検出し得る。モジュールは、着用者の皮膚とプレチスモグラフモジュールとの間の圧力および接触、したがって光結合を改善するための曲率を含み得る。モジュールの曲率は、着用者の手首への腕時計の圧力と着用者の快適性とのバランスをとるように設計され得る。いくつかの実装では、モジュールおよび/または腕時計は、着用者の身体の手首とは異なる測定部位で着用者に結合するように構成された別のパルス酸素濃度計センサを受け取る接続ポートを含み得る。
【0007】
ユーザの生理学的パラメータの測定を可能にするように構成された構成要素および/または機能を含むいくつかのウェアラブルデバイスは、1つまたは複数のストラップを介してユーザに固定される。関連するストラップが着用者に固定されているときにウェアラブルデバイスによって印加される圧力および/または接触の量は、ウェアラブルデバイスによって得られる生理学的パラメータ測定の完全性に大きな影響を与える可能性がある。したがって、ウェアラブルデバイスを固定するストラップが、着用者の皮膚との良好な圧力および/または接触を促進することを保証することが望ましい。しかし同時に、着用者の快適性は重要な考慮事項である。ウェアラブルデバイスと着用者の皮膚の間の良好な圧力および/または接触が着用者に不快感を与えるように、ストラップおよび/またはウェアラブルデバイスが構成されている場合、着用者は、短時間しかウェアラブルデバイスを装着できない可能性があり、および/またはウェアラブルデバイスによって得られる生理学的測定の完全性を損なう可能性のある方法でストラップを緩める可能性がある。ウェアラブルデバイス用のいくつかの従来のストラップは、ユーザにある程度の快適性を提供しながら、柔軟すぎる、および/または伸張しすぎ得る、柔軟な材料のみで作られており、それにより、ストラップと組み合わせたウェアラブルデバイスによって得られる生理学的測定の完全性を損なう。さらに、そのような従来のストラップの材料は、特に長期間にわたって着用者にとって粗い、および/またはそうでなければ不快な場合がある。
【0008】
さまざまな実装において、本開示は、堅牢な生理学的パラメータ測定とユーザの快適性との両方を促進するために、金属およびまたより柔軟な材料(例えば、より伸縮可能な材料)で作られた、ユーザにウェアラブルデバイスを固定するためのストラップを記載している。例えば、本明細書に開示されているストラップのさまざまな実装には、金属(例えば、複数の金属部品および/または金属部分)と、ゴムおよび/またはシリコーンを含む材料など金属よりも柔軟な(例えば、より伸縮可能な)異なる材料が組み込まれている。いくつかの実装では、ストラップの大部分(例えば、50%、55%、60%を超える)は、ゴムおよび/またはシリコーンなどの非金属材料を含む。いくつかの実装では、ストラップの半分未満が金属材料(ステンレス鋼など)で構成されている。いくつかの実装では、ストラップの少なくとも半分がゴムおよび/またはシリコーンなどの非金属材料を含む。いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスおよび/またはストラップが使用されているときにユーザの皮膚に接触するストラップの一部の大部分(例えば、50%を超える)が、例えば滑らかな金属材料などの金属材料を含む。そのような構成は、金属材料が着用者の皮膚との滑らかな接触面を容易にすることができるため、ユーザの快適性を高めることができる。そのような構成は、特にストラップが長期間使用される場合、ゴムまたは革などの非金属材料で完全に作られたストラップと比較して、皮膚接触界面におけるユーザの快適性を大幅に高めることもできる。本明細書に開示されているストラップのさまざまな実装は、ストラップの長さおよび/または幅に沿って開口部が組み込まれているため、とりわけ空気がストラップに近い皮膚に達することができるようにし、通気性を促進することができる。そのような開口部は、対応するストラップのバックル舌部を受け取るように構成されているストラップの一部に沿った孔とは別に、着用者の身体の一部(例えば、手首)の周りに閉ループを形成することができる。有利なことに、本明細書に開示されているストラップのさまざまな実装には、金属と非金属材料(例えば、シリコーンおよび/またはゴム)が組み込まれているため、最適な圧力および/または着用者の皮膚との接触を促進し、したがって、生理学的パラメータ測定の精度を増加させ、快適性を増加させる。
【0009】
さまざまな実装において、本開示は、ストラップの一部を一緒に結合する金属リンクを備えないストラップを記載する。いくつかの実装では、本開示のストラップは、ストラップの側面を画定し得るストラップの縁部材におよび/またはそれに沿ってなど、ストラップの非金属の部分に1つ以上または複数の一体成形ヒンジを備える。そのような一体成形ヒンジは、互いに間隔を空けられていてもよい。いくつかの実装では、そのような一体成形ヒンジは、そのような縁部材の一部を狭くすることによって形成される。
【0010】
本明細書では、ユーザの身体の一部に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップが開示される。いくつかの実装では、ストラップは、第1の材料を含む基部と、基部の長さに沿って基部の一部の周りに配置された複数のストラップ部材とを備え、複数のストラップ部材の各々が第2の材料を含み、基部の第1の材料が、複数のストラップ部材の各々の第2の材料よりも柔軟である。
【0011】
いくつかの実装では、基部は一体成形構造を備える。いくつかの実装では、第1の材料は、ゴムおよびシリコーンのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実装では、第2の材料は金属を含む。いくつかの実装では、第2の材料はステンレス鋼を含む。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、基部の長さに略平行な軸に沿って基部が伸張する能力を制限する。いくつかの実装では、複数のストラップ部材の部分は、ストラップが使用時にユーザの手首に固定されたときに、ユーザの皮膚に接触するように構成されている。いくつかの実装では、複数のストラップ部材の前記部分は平滑である。
【0012】
いくつかの実装では、基部に含まれるストラップの量は、複数のストラップ部材に含まれるストラップの量よりも多い。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、基部の前記一部を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、一体形成構造を備えない。
【0013】
いくつかの実装では、基部は、ウェアラブルデバイスの第1の部分に接続するように構成された第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部とをさらに備え、基部の長さは、第1の端部と第2の端部との間に延在する。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、基部の第1の端部および第2の端部から離間している。いくつかの実装では、基部は、基部の両側の間に延在する幅をさらに備え、複数のストラップ部材は、前記幅の間の基部の側面から挿入される。
【0014】
いくつかの実装では、基部は、ウェアラブルデバイスの一部に接続するように構成された第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部であって、前記長さが第1の端部と第2の端部との間に延在する、第2の端部と、基部の両側の間に広がる幅と、長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して幅の方向に延在する、複数のステムとをさらに備え、複数のストラップ部材は、基部の複数のステムの周りに少なくとも部分的に配置された複数のチャネルを備える。いくつかの実装では、前記複数のチャネルの各々は、ウェブと、ウェブから延在する少なくとも1つの脚部とを備え、ウェブおよび少なくとも1つの脚部は、複数のステムのうちの1つの部分を取り囲むように構成されている。
【0015】
いくつかの実装では、前記複数のチャネルの各々は、前記ウェブと、ウェブから延在する少なくとも2つの脚部とを備える。いくつかの実装では、前記脚部は湾曲している。いくつかの実装では、前記ウェブは略平面である。いくつかの実装では、前記ウェブは湾曲している。いくつかの実装では、前記2つの脚部はウェブの両端から延在している。いくつかの実装では、前記ウェブおよび前記2つの脚部は、複数のステムのうちの1つの断面全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、前記ウェブおよび前記2つの脚部は、複数のステムのうちの1つの断面全体を取り囲むように構成されている。
【0016】
いくつかの実装では、前記複数のチャネルは、基部の複数のステムの周りに少なくとも部分的に固定された複数のチャネル対を備える。いくつかの実装では、複数のチャネル対の各々は、複数のステムのうちの1つの第1の部分を取り囲むように構成された第1のチャネルと、複数のステムのうちの1つの第2の部分を取り囲むように構成された第2のチャネルとを備える。いくつかの実装では、第1のチャネルは、複数のステムのうちの1つの断面全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、第2のチャネルは、複数のステムのうちの1つの前記断面の前記全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている。
【0017】
いくつかの実装では、第1のチャネルと第2のチャネルとは協働して、複数のステムのうちの1つの断面全体を取り囲む。いくつかの実装では、第1のチャネルは、複数のステムのうちの1つの断面の少なくとも半分を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、第2のチャネルは、複数のステムのうちの1つの前記断面の少なくとも半分を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、第1のチャネルの少なくとも一部が第2のチャネルの少なくとも一部とオーバーラップする。いくつかの実装では、第1のチャネルが、前記第2のチャネルの断面全体よりも少なくオーバーラップする。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップする部分と、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップしない部分とが協働して、複数のステムのうちの1つの周りに略円形形状を画定する。いくつかの実装では、前記略円形形状は長円形を含む。
【0018】
いくつかの実装では、第1のチャネルは、ウェブと、第1のチャネルのウェブの両端から延在する脚部とを備え、第2のチャネルは、ウェブと、第2のチャネルのウェブの両端から延在する脚部とを備え、第1のチャネルおよび第2のチャネルが複数のステムのうちの1つの周りに配置されるとき、第1のチャネルの脚部は第2のチャネルの脚部とオーバーラップする。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのウェブの各々は概して平面である。いくつかの実装では、第1のチャネルの脚部は、第2のチャネルの脚部のみにオーバーラップする。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルの前記オーバーラップする脚部と、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップしない部分とが協働して、複数のステムのうちの1つの周りに略円形形状を画定する。
【0019】
いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つは、頂部と、頂部の反対側の底部と、頂部および底部を接続する対向する側面とを備え、複数のステムのうちの1つの側面は、第2のチャネルの脚部に隣接して配置されており、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップする脚部と、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップしない部分と、複数のステムのうちの1つの側面とが協働して、複数のステムのうちの1つの周りに前記略円形形状を画定する。
【0020】
いくつかの実装では、前記略円形形状は長円形の形状を含む。いくつかの実装では、第2のチャネルの脚部は、複数のステムのうちの1つの側面に接触しており、複数のステムのうちの1つの側面は、第2のチャネルの脚部の端部の外面が、複数のステムのうちの1つの頂部の平面と実質的に面一になるように構成されている。いくつかの実装では、第2のチャネルの脚部は、複数のステムのうちの1つの側面に接触しており、複数のステムのうちの1つの側面は、第2のチャネルの脚部の端部と複数のステムのうちの1つの頂部との間で概して滑らかな遷移が存在するように構成されている。いくつかの実装では、第2のチャネルの脚部の各々の外面と複数のステムのうちの1つの頂部の表面との間の間隙は0.1インチ未満である。
【0021】
いくつかの実装では、第1のチャネルは、ウェブと、第1のチャネルのウェブの両端から延在する脚部とを備え、第2のチャネルは、ウェブと、第2のチャネルのウェブの両端から延在する脚部とを備え、第1のチャネルの脚部の各々は、第1のチャネルのウェブに接続された第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、第1のチャネルの脚部の各々は、第1のチャネルの脚部の各々の第1の端部と第2の端部との間に連続曲線を備える。いくつかの実装では、第2のチャネルの脚部の各々は、第2のチャネルのウェブに接続された第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、第2チャネルの脚部の各々の一部のみが連続曲線を備える。いくつかの実装では、第1のチャネルは概してC字形の断面を備える。いくつかの実装では、第2のチャネルは概してC字形の断面を備える。
【0022】
いくつかの実装では、基部は、第1の端部と第2の端部との間で基部の第1の側面に沿って延在する第1の縁部材と、第1の端部と第2の端部との間で基部の第2の側面に沿って延在する第2の縁部材と、長さの少なくとも一部に沿って延在し、第1の縁部材と第2の縁部材との間に配置された背骨部材とをさらに備える。いくつかの実装では、複数の開口部は、長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、第1の縁部材と背骨部材との間に延在する第1の複数の開口部と、長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、第2の縁部材と背骨部材との間に延在する第2の複数の開口部とを備える。いくつかの実装では、複数のステムは、各々が前記第1の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、第1の縁部材と背骨部材との間に延在する、第1の複数のステムと、各々が前記第2の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、第2の縁部材と背骨部材との間に延在する、第2の複数のステムとを備える。いくつかの実装では、第1の縁部材、第2の縁部材、および背骨部材は、互いに略平行である。いくつかの実装では、第1の縁部材、第2の縁部材、および背骨部材は、一体成形構造を備える。
【0023】
いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスは、第1のストラップおよび第2のストラップを備え、第1のストラップおよび第2のストラップの各々は上記のストラップのいずれかを備え、第1のストラップの背骨部材が、第1のストラップの背骨部材の長さに沿って互いに離間した複数の背骨部材開口部を備え、複数の背骨部材開口部が、第2のストラップに結合されたバックルの舌部を受け取り、それにより、第1のストラップと第2のストラップとによって形成される閉ループのサイズを調整できるように構成されている。いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスは、上記のストラップのいずれかを備え、ウェアラブルデバイスは、ユーザの手首に固定するように構成され、基部の長さは、使用時にユーザの手首の少なくとも一部に巻き付くように構成されている。いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスは、上記のストラップのいずれかを備え、ウェアラブルデバイスは、ユーザの1つまたは複数の生理学的パラメータを測定するように構成されている。いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスは、ユーザの酸素飽和度および脈拍数のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている。
【0024】
いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、基部の一部に取り外し可能に固定されるように構成されている。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、基部の一部に取り外し不能に固定されるように構成されている。いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスは、上記のストラップのいずれかを備え、ウェアラブルデバイスは腕時計である。
【0025】
本明細書では、ウェアラブルデバイス用のストラップを製造する方法であって、第1の材料で基部を形成するステップと、基部の長さに沿って基部の一部の周りに複数のストラップ部材を配置するステップであって、複数のストラップ部材の各々が第2の材料を含み、基部の第1の材料が、複数のストラップ部材の各々の第2の材料よりも柔軟である、ステップとを含む方法が開示される。
【0026】
いくつかの実装では、第1の材料で前記基部を形成する前記ステップは、金型アセンブリを使用して前記基部を射出成形するステップを含む。いくつかの実装では、金型アセンブリは、互いに分離可能な第1の金型部分および第2の金型部分を備える。いくつかの実装では、第1の材料は、ゴムおよびシリコーンのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実装では、第2の材料は金属を含む。いくつかの実装では、第2の材料はステンレス鋼を含む。いくつかの実装では、基部に含まれるストラップの量は、複数のストラップ部材に含まれるストラップの量よりも多い。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、一体形成構造を備えない。
【0027】
いくつかの実装では、前記第1の材料で前記基部を形成するステップは、第1の端部、第2の端部、および幅によって分離された側面を有する基部を形成するステップであって、前記長さが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する、ステップと、基部に複数の開口部を形成するステップであって、前記複数の開口部が、基部の長さに沿って互いに離間している、ステップと、基部に複数のステムを形成するステップであって、複数のステムの各々が、前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して幅の方向に延在する、ステップとを含む。いくつかの実装では、基部の長さに沿って基部の前記一部の周りに前記複数のストラップ部材を配置する前記ステップは、基部の複数のステムの周りに前記複数のストラップ部材を配置するステップを含む。いくつかの実装では、前記複数のストラップ部材は複数のチャネルを備え、前記方法は、前記複数のチャネルを基部内の複数のステムに固定するステップを含む。いくつかの実装では、前記複数のチャネルの各々は、ウェブと、ウェブから延在する少なくとも1つの脚部とを備え、基部内の複数のステムに前記複数のチャネルを固定する前記ステップは、前記複数のステムのうちの1つの部分の周りに複数のチャネルの各々のウェブおよび少なくとも1つの脚部を固定するステップを含む。
【0028】
いくつかの実装では、前記複数のチャネルの各々は、ウェブと、ウェブから延在する2つの脚部とを備え、複数のステムのうちの1つの部分の周りに複数のチャネルの各々のウェブおよび前記少なくとも1つの脚部を固定するステップは、複数のステムのうちの1つの部分の周りにウェブおよび2つの脚部を固定するステップを含む。いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つの部分の周りにウェブおよび2つの脚部を固定する前記ステップは、複数のステムのうちの1つの断面全体よりも少ない部分の周りにウェブおよび2つの脚部を固定するステップを含む。いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つの部分の周りにウェブおよび2つの脚部を固定する前記ステップは、複数のステムのうちの1つの断面全体の周りにウェブおよび2つの脚部を固定するステップを含む。
【0029】
いくつかの実装では、前記複数のチャネルは複数のチャネル対を備え、複数のチャネル対の各々は第1のチャネルと第2のチャネルとを備え、前記複数のチャネルを基部内の複数のステムに固定する前記ステップは、複数のステムのうちの1つの第1の部分の周りに第1のチャネルを固定するステップと、複数のステムのうちの1つの第2の部分の周りに第2のチャネルを固定するステップとを含む。いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つの前記第1の部分の周りに第1のチャネルを固定する前記ステップは、複数のステムのうちの1つの断面全体よりも少ない部分の周りに第1のチャネルを固定するステップを含み、複数のステムのうちの1つの前記第2の部分の周りに前記第2のチャネルを固定するステップは、複数のステムのうちの1つの断面全体よりも少ない部分の周りに第2のチャネルを固定するステップを含む。いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つの前記第1の部分および前記第2の部分の周りに前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定するステップは、第1のチャネルと前記第2のチャネルとが協働して、複数のステムのうちの1つの断面全体を取り囲むように、複数のステムのうちの1つに第1のチャネルおよび第2のチャネルを固定するステップを含む。いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つの前記第1の部分および前記第2の部分の周りに前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定する前記ステップは、第1のチャネルおよび第2のチャネルの部分を互いにオーバーラップさせるステップを含む。
【0030】
いくつかの実装では、第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの各々は、ウェブと、ウェブから延在する対向する脚部とを備え、第1のチャネルおよび第2のチャネルの前記オーバーラップする部分は、第1のチャネルおよび第2のチャネルの前記対向する脚部を備える。いくつかの実装では、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを複数のステムのうちの1つの前記第1の部分および前記第2の部分に固定する前記ステップは、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップする部分と、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップしない部分とが協働して、複数のステムのうちの1つの周りに略円形形状を画定するように、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを固定するステップを含む。いくつかの実装では、前記略円形形状は長円形の形状を含む。
【0031】
いくつかの実装では、前記基部を形成する前記ステップは、第1の端部と第2の端部との間で基部の第1の側面に沿って延在する第1の縁部材を有する基部を形成するステップと、第1の端部と第2の端部との間で基部の第2の側面に沿って延在する第2の縁部材を有する基部を形成するステップと、長さの少なくとも一部に沿って延在し、第1の縁部材と第2の縁部材との間に配置された背骨部材を有する基部を形成するステップとをさらに含む。いくつかの実装では、基部に前記複数の開口部を形成する前記ステップは、長さの少なくとも一部に沿って、第1の縁部材と背骨部材との間に互いに離間した第1の複数の開口部を形成するステップと、長さの少なくとも一部に沿って、第2の縁部材と背骨部材との間に互いに離間した第2の複数の開口部を形成するステップとを含む。
【0032】
いくつかの実装では、基部内に前記複数のステムを形成する前記ステップは、第1の複数のステムを形成するステップであって、第1の複数のステムの各々が、前記第1の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、第1の縁部材と背骨部材との間に延在する、ステップと、第2の複数のステムを形成するステップであって、第2の複数のステムの各々が、前記第2の複数の開口部のうちの2つの間に配置され、第2の縁部材と背骨部材との間に延在する、ステップとを含む。いくつかの実装では、第1の縁部材、第2の縁部材、および背骨部材は、互いに全体として平行に形成されている。いくつかの実装では、第1の縁部材、第2の縁部材、および背骨部材は一体成形されている。いくつかの実装では、方法は、背骨部材の長さに沿って互いに離間した複数の背骨部材開口部を形成するステップをさらに含み、複数の背骨部材開口部の各々は、ウェアラブルデバイスの別個のストラップに結合されたバックルの舌部を受け取り、それにより、ストラップと別個のストラップとによって形成される閉ループのサイズを調整できるように構成されている。
【0033】
本明細書では、ユーザの手首に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップが開示され、ウェアラブルデバイスは、ユーザの1つまたは複数の生理学的パラメータを測定するように構成されている。いくつかの実装では、ストラップは、第1の材料で作られた一体構造を備える基部を備え、基部は、ウェアラブルデバイスの一部に接続するように構成された第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部と、第1の端部と前記第2の端部との間に延在する長さであって、基部が長さに沿って曲がり、使用時にストラップがユーザの手首の少なくとも一部に巻き付くように構成されている、長さと、基部の両側の間に延在する幅と、長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して幅の方向に延在する、複数のステムとをさらに備える。ストラップは、複数のステムの周りに配置された複数のチャネル対をさらに備えてもよく、複数のチャネル対の各々が、第1のチャネルが複数のステムのうちの1つの全体よりも少ない部分を取り囲むように、複数のステムのうちの1つの周りに部分的に配置された第1のチャネルであって、第2の材料を含む、第1のチャネルと、複数のステムのうちの1つの前記全体よりも少ない部分を取り囲むように、複数のステムのうちの1つの周りに部分的に配置された第2のチャネルであって、第2の材料を含む、第2のチャネルとを備える。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルは、第1のチャネルの一部および第2のチャネルの一部が互いにオーバーラップするように、複数のステムのうちの1つの周りで互いに固定されている。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルの第2の材料は、基部の第1の材料よりも柔軟性が低い。
【0034】
いくつかの実装では、第1の材料はステンレス鋼を含む。いくつかの実装では、第2の材料は、シリコーンおよびゴムのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実装では、第1のチャネルは、ウェブと、第1のチャネルのウェブの両端から延在する脚部とを備え、第2のチャネルは、ウェブと、第2のチャネルのウェブの両端から延在する脚部とを備え、第1のチャネルの脚部は第2のチャネルの脚部とオーバーラップする。いくつかの実装では、第1のチャネルのウェブと第2のチャネルのウェブとは互いにオーバーラップしない。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルのウェブは概して平面であり、第1のチャネルおよび第2のチャネルの脚部は湾曲している。いくつかの実装では、第1のチャネルの脚部は、第2のチャネルの脚部のみにオーバーラップする。
【0035】
いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つは、頂部と、頂部の反対側の底部と、頂部および底部を接続する対向する側面とで構成されており、複数のステムのうちの1つの側面は、第2のチャネルの脚部に隣接して配置されており、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップする脚部と、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップしない部分と、複数のステムのうちの1つの側面とは協働して、複数のステムのうちの1つの周りに略円形形状を画定する。いくつかの実装では、第2のチャネルの脚部は、複数のステムのうちの1つの側面に接触しており、複数のステムのうちの1つの側面は、第2のチャネルの脚部の各々の外面の少なくとも一部が、複数のステムのうちの1つのステムの頂部の平面と実質的に面一になるように構成されている。
【0036】
いくつかの実装では、基部は、第1の端部と第2の端部との間に基部の第1の側面を少なくとも部分的に画定する第1の縁部材と、第1の端部と第2の端部との間に基部の第2の側面を少なくとも部分的に画定する第2の縁部材であって、前記第2の側面が前記第1の側面に対向する、第2の縁部材と、長さの少なくとも一部に沿って延在し、第1の縁部材と第2の縁部材との間に配置された背骨部材であって、概して第1の縁部材と第2の縁部材と平行である、背骨部材とをさらに備える。いくつかの実装では、複数の開口部は、長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、第1の縁部材と背骨部材との間に延在する、第1の複数の開口部と、長さの少なくとも一部に沿って互いに離間し、第2の縁部材と背骨部材との間に延在する、第2の複数の開口部とを備える。いくつかの実装では、複数のステムは、各々が前記第1の複数の開口部のうちの2つの開口部の間に配置され、第1の縁部材と背骨部材との間に延在する、第1の複数のステムと、各々が前記第2の複数の開口部のうちの2つの開口部の間に配置され、第2の縁部材と背骨部材との間に延在する、第2の複数のステムとを備える。いくつかの実装では、ウェアラブルデバイスは上記のストラップのいずれかを備え、ウェアラブルデバイスは、ユーザの酸素飽和度とパルス速度のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている。
【0037】
本明細書では、ユーザの手首に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップが開示される。いくつかの実装では、ストラップは、第1の材料で作られた一体構造を備える基部を備え、基部は、ウェアラブルデバイスの一部に接続するように構成された第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延在する長さと、基部の両側の間に延在する幅と、長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置され、概して幅の方向に延在する、複数のステムとをさらに備える。いくつかの実装では、ストラップは、複数のステムの周りに配置された複数のチャネル対をさらに備え、複数のチャネル対の各々が、複数のステムのうちの1つの周りに少なくとも部分的に配置された第1のチャネルと、複数のステムのうちの1つの周りに少なくとも部分的に配置され、第1のチャネルに固定された第2のチャネルとを備え、第1のチャネルおよび第2のチャネルが、基部の第1の材料よりも柔軟性が低い第2の材料で構成されている。
【0038】
いくつかの実装では、第1の材料は金属材料を含み、第2の材料はシリコーンおよびゴムのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルは互いに統合されていない。いくつかの実装では、第1のチャネルは、ウェブと、第1のチャネルのウェブの反対側から延在する脚部とを備え、第2のチャネルは、ウェブと、第2のチャネルのウェブの反対側から延在する脚部とを備え、第1のチャネルの脚部は第2のチャネルの脚部とオーバーラップしている。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルのウェブは互いにオーバーラップしない。いくつかの実装では、複数のステムのうちの1つは、頂部と、頂部の反対側の底部と、頂部および底部を接続する対向する側面とを備え、複数のステムのうちの1つの側面は、第2のチャネルの脚部に接触しており、第2のチャネルの脚部は、複数のステムのうちの1つの側面と第1のチャネルの脚部との間に挟まれており、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップする脚部と、第1のチャネルおよび第2のチャネルのオーバーラップしない部分と、複数のステムのうちの1つの側面とが協働して、複数のステムのうちの1つの周りに略円形形状を画定する。
【0039】
本明細書では、ユーザの身体の一部に固定するように構成されたウェアラブルデバイス用のストラップであって、基部と、基部の部分に固定および/またはその周りに配置された複数のストラップ部材とを備えている、ストラップが開示される。いくつかの実装では、基部は第1の材料を含み、第1の端部、第1の端部の反対側の第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間に延在する長さと、長さに沿って互いに離間した複数の開口部と、各々が前記複数の開口部のうちの2つの間に配置された複数のステムとをさらに備える。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は複数のステムの周りに配置され、第1の材料よりも柔軟性が低い第2の材料を含む。
【0040】
いくつかの実装では、第1の材料は金属材料を含み、第2の材料はシリコーンおよびゴムのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実装では、複数のストラップ部材は、複数のステムの周りに配置された複数のチャネル対を備え、複数のチャネル対の各々は、第1のチャネルが複数のステムのうちの1つの全体よりも少ない部分を取り囲むように、複数のステムのうちの1つの周りに部分的に配置された第1のチャネルと、第2のチャネルが複数のステムのうちの1つの前記全体よりも少ない部分を取り囲むように、複数のステムのうちの1つの周りに部分的に配置された第2のチャネルとを備える。いくつかの実装では、第1のチャネルおよび第2のチャネルは、第1のチャネルおよび第2のチャネルの一部が互いにオーバーラップするように、複数のステムのうちの1つの周りで互いに固定されている。
【0041】
本明細書に開示されるストラップのさまざまな実装は、着用者の生理学的パラメータおよび/または特性を測定および/または監視するウェアラブルデバイスを参照して記載され得るが、本開示のストラップのいずれも、着用者の生理学的パラメータおよび/または特性を測定および/または監視しないウェアラブルデバイスで利用できる。例えば、本明細書に開示されたストラップのいずれも、着用者の生理学的パラメータおよび/または特性を測定および/または監視しない腕時計で利用され得る。そのような構成では、本開示のストラップのさまざまな実装は、例えば、ストラップの非金属(例えば、シリコーンおよび/またはゴム)本体に固定された金属チャネル部材などの金属および柔軟な材料の組み込みを介して、着用者に向上した快適性を有利に提供することができる。
【0042】
本開示を要約する目的で、特定の態様、利点、および新規の特徴が本明細書で論じられる。必ずしもそのような態様、利点、または特徴のすべてが本開示の特定の実施形態で具体化されるわけではなく、当業者は、本明細書の開示から、そのような態様、利点、または特徴の無数の組合せを認識するであろうことを理解されたい。
【0043】
本開示の特定の特徴を、図面を参照して以下に説明する。図示の実施形態は、実施形態を説明することを意図しているが、限定することは意図していない。異なる開示された実施形態のさまざまな特徴を組み合わせて、本開示の一部であるさらなる実施形態を形成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1A】本開示の態様によるストラップを備えるウェアラブルデバイスの斜視図である。
【
図1B】本開示の態様によるストラップを備えるウェアラブルデバイスの斜視図である。
【
図1C】本開示の態様によるユーザの手首に固定された
図1A~
図1Bのウェアラブルデバイスおよびストラップの斜視図である。
【
図2】本開示の態様による
図1A~
図1Cのウェアラブルデバイスに組み込むことができる特定の特徴を示す概略図である。
【
図3C】本開示の態様による
図1A~
図1Cのウェアラブルデバイスのストラップの上面斜視図である。
【
図3D】本開示の態様による
図3Cのストラップの底面斜視図である。
【
図3E】本開示の態様による
図3Cのストラップの分解斜視図である。
【
図3F】本開示の態様による
図3Cのストラップの分解側面図である。
【
図3G】本開示の態様による
図3Cのストラップを通る断面の斜視図である。
【
図3H】本開示の態様による
図3Cのストラップの一部が取り除かれた、
図3Gの斜視図である。
【
図3I】本開示の態様による
図3Hに示されるストラップの一部の拡大斜視図である。
【
図3J】本開示の態様による
図3Cのストラップの一部の拡大断面図である。
【
図3K】本開示の態様による
図3Cのストラップの一部の拡大断面図である。
【
図4A】本開示の態様によるストラップの上面斜視図である。
【
図4B】本開示の態様による
図4Aのストラップの底面斜視図である。
【
図4C】本開示の態様による
図4Aのストラップの分解斜視図である。
【
図4D】本開示の態様による
図4Aのストラップの分解側面図である。
【
図4E】本開示の態様による
図4Aのストラップを通る断面の斜視図である。
【
図4F】本開示の態様による
図4Aのストラップの一部の拡大断面図である。
【
図5A】本開示の態様によるストラップの上面斜視図である。
【
図5B】本開示の態様による
図5Aのストラップの底面斜視図である。
【
図5C】本開示の態様による
図5Aのストラップの分解斜視図である。
【
図5D】本開示の態様による
図5Aのストラップの分解側面図である。
【
図5E】本開示の態様による、部分的に組み立てられた状態の
図5Aのストラップの斜視図である。
【
図5F】本開示の態様による
図5Aのストラップを通る断面の斜視図である。
【
図5G】本開示の態様による
図5Aのストラップの一部の拡大断面図である。
【
図5H】本開示の態様による
図5Aのストラップの一部の拡大断面図である。
【
図6A】本開示の態様によるストラップの上面斜視図である。
【
図6B】本開示の態様による
図6Aのストラップの底面斜視図である。
【
図6C】本開示の態様による
図5Aのストラップを通る断面の斜視図である。
【
図6D】本開示の態様による
図6Aのストラップの一部の拡大断面図である。
【
図6E】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6F】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6G】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6H】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6I】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6J】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6K】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【
図6L】本開示の態様による
図6Aのストラップを製造する例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
特定の実施形態および例を以下に記載するが、当業者は、本開示が、本明細書の開示に基づいて、具体的に開示された実施形態および/または使用、ならびにそれらの明白な改変および等価物を超えて拡張されることを認識するであろう。したがって、本明細書に開示される開示の範囲は、以下に記載されるいずれの特定の実施形態によっても限定されるべきではないことが意図される。
【0046】
ウェアラブル健康監視デバイスを毎日使用することは、着用者にとって有益である。パルスオキシメトリ構成要素を組み込んだウェアラブルデバイスを利用して、酸素飽和度(SpO2)、脈拍数、プレチスモグラフ波形、灌流指数(PI)、脈波変動指数(PVI)、メトヘモグロビン(MetHb)、カルボキシヘモグロビン(CoHb)、総ヘモグロビン(tHb)、グルコース、心電図(ECG)パラメータなどのさまざまな生理学的パラメータおよび/または特性を測定および/または監視できる。
【0047】
図1A~
図1Bは、ウェアラブルデバイス1の斜視図を示す。ウェアラブルデバイス1は、1つまたは複数のストラップを備え得る。例えば、ウェアラブルデバイス1は、ストラップ100aおよびストラップ100bを備え得る。ストラップ100a、100bは、ユーザの身体の一部に固定するように構成され得る。例えば、ストラップ100a、100bは、ユーザの手首の周りに固定することができ、および/または互いに固定することができる。本明細書に開示されるストラップは、着用者の手首を参照して記載および/または示され得るが、本明細書に開示されるストラップのいずれも、特に足首、脚、腕、胸など、着用者の身体の他の部分に固定するように構成することができる。
【0048】
図1Cは、ユーザの手首2の周りに固定されたウェアラブルデバイス1を示している。ウェアラブルデバイス1(例えば、ストラップ100aおよび/またはストラップ100b)は、ストラップ100a、100bがユーザの身体の一部(例えば、手首2)の周りに固定できるように構成された機構を含み得る。例えば、
図1A~
図1Bおよび
図3A~
図3Bを参照すると、ウェアラブルデバイス1は、ストラップ100a、100bを互いに固定するのを容易にすることができるバックル190を含み得る。バックル190は、バックル本体192および舌部194(「バックル舌部」とも呼ぶことができる)を含み得る。ストラップ100a、100bは、バックル本体192によって画定された開口部を通してストラップ100aの少なくとも一部を挿入し、ストラップ100aの複数の開口部のうちの1つ(
図3C~
図3Dに示され、以下でさらに論じられるような、ストラップ100bの複数の開口部124のうちの1つなど)を通して舌部194を挿入することによって、互いに固定することができる。バックル190は、ストラップ100bの端部と結合され得る。例えば、バックル190は、ストラップ100bの端部の貫通孔およびバックル本体192の対向する孔を通って延在するピンを介して、ストラップ100bの端部に結合され得る。そのような固定により、バックル本体192をストラップ100bの端部に回転可能に結合することができる。いくつかの実装では、少なくとも
図1Aに示されているように、舌部194は、例えば、ストラップ100bの端部の貫通孔を通り、そしてバックル本体192のそのような対向する孔を少なくとも部分的に通って延在し得る上述のピンを介して、ストラップ100bの端部に結合(例えば、回転可能に結合)され得る。示されているように、バックル本体192は、ストラップ100a、100bの固定および/または着用者の身体の一部の周りの閉ループの形成を容易にするため、ストラップ100aの端部を受け取るように構成され得る開口部を画定することができる(例えば、ストラップ100bの端部に結合される場合)。
【0049】
ウェアラブルデバイス1は、時計および/または時間表示機能を内蔵したプレチスモグラフセンサ(「パルス酸素濃度計」または「オキシメトリセンサ」または「光学センサ」とも呼ばれ得る)を組み込んだ腕時計であってもよい。ストラップ100a、100bは、以下でより詳細に記載するように柔軟にすることができ、これにより、プレチスモグラフセンサによる生理学的パラメータ測定の精度を低下させるような方法で、着用者の快適性を損なうことなく、および/または手首2の血流を減少させることなく、プレチスモグラフセンサと手首2との間のより良好な接触を提供するように、着用者の手首2の周りのデバイス1の締め付けを調整することができる。したがって、いくつかの実装では、ウェアラブルデバイス1は、日常活動を行うときに追加のセンサ(例えば、パルスオキシメトリセンサ)を装着する必要をなくすことができる。ウェアラブルデバイス1にオキシメトリセンサを組み込むことで、個別の(例えば、非表示の)形式での生理学的情報の監視の利点を提供できる。ウェアラブルデバイス1の着用者は、心拍数および酸素飽和度を含むがこれらに限定されないバイタルサインなどの生理学的パラメータを知ることができる。この情報は、着用者が運動しているときに、着用者および/または第三者のユーザ、例えば、医療専門家もしくは着用者の家族にフィードバックを提供するために、または着用者に投与されている薬に反応した着用者の生理学的パラメータの変化を含むがこれに限定されない健康関連の状態の可能性を着用者に警告するために役立ち得る。
【0050】
図2は、ウェアラブルデバイス1に組み込むことができる特定の特徴の例示的な概略図を示している。ウェアラブルデバイス1は、ストラップ100a、100bと、電子モジュールまたは時計モジュール(例えば、ウェアラブルデバイス1が腕時計のように手首に装着される場合)と呼ぶことができるモジュール10とを含み得る。時計モジュール10は、ストラップ100a、100bを時計モジュール10に結合できるようにするストラップ接続部12a、12bを含み得る。そのようなストラップ接続部12a、12bは、例えば、ストラップ100a、100bの端部と時計モジュール10との間のピン型接続であってもよい。例えば、ストラップ接続部12a、12bは、時計モジュール10の一部(例えば、時計モジュール10の本体)に、ストラップ100a、100bの端部の孔を通って延在し得る、
図6Aに示されるピン403などのピンの端部を受け取る1つまたは複数の孔を備えていていてもよい。
【0051】
時計モジュール10は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる2021年1月13日に出願された「Wearable Device with Physiological Paramerter Monitoring」という名称の米国特許出願第17/148,303号に記載されているもののいずれかと類似または同一であってもよい。時計モジュール10は、例えば、脈拍数、呼吸数、SpO2、脈波変動指数(PVI)、灌流指数(PI)、脈波からの呼吸(RRp)、水分補給、および/または他のパラメータおよび/または特性を含み得る、着用者の生理学的パラメータおよび/または特徴の指標を測定するように構成された生理学的パラメータ測定モジュール30を含み得る。生理学的パラメータ測定モジュール30は、1つまたは複数または複数のエミッタ31a(LEDなど)および1つまたは複数の検出器31b(フォトダイオードなど)を封入する皮膚インターフェースカバーを含み得る。そのようなカバーは、例えば米国特許出願第17/148,303号に記載されているように、複数の光バリアによって分離された複数のレンズを含み得る。
【0052】
いくつかの実装では、時計モジュール10は、異なる波長の光を放出し、および/または検出器31bから着用者の体組織による吸収後に減衰された光に応答する1つまたは複数の信号を処理するエミッタ31aを駆動するためのモジュールプロセッサ35(メモリを含み得る)を含む。任意選択的に、モジュールプロセッサ35は、検出された信号に基づいて生理学的パラメータを決定し、表示するために出力することもできる。代替的に、モジュール10は、検出器31bからの信号(例えば、前処理された信号)をデバイスプロセッサ22に送ることができ、デバイスプロセッサ22は、検出された信号に基づいて生理学的パラメータを決定し、表示するために出力することができる。光の吸収は、着用者の体組織、例えば、ウェアラブルデバイス1が装着される組織部位(例えば、手首)内を流れる拍動性動脈血による反射および/または透過反射によるものであってもよい。
【0053】
パルス酸素濃度計モジュールのエミッタ31aは、複数(例えば、3つ、4つ、またはそれ以上)の波長を放出するように構成され得る。エミッタ31aは、基準信号として機能し得る強度信号を提供する第1の波長の光を放出するように構成され得る。第1の波長は、エミッタ31aによって放出される他の波長の光よりも、人体による吸収性が高くてもよい。基準信号は、エミッタ31aによって放射される他の波長からの信号よりも強く、ノイズによる影響を受けにくい可能性がある。基準信号は、他の信号から情報、例えば、脈動率、高調波、またはその他に関連するおよび/またはそれらを示す情報を抽出するために、モジュールプロセッサ35によって使用され得る。モジュールプロセッサ35は、着用者の生理学的パラメータを計算するために抽出された情報に分析を集中させてもよい。第1の波長は、約530nmから約650nm、または約580nmから約585nm、または約645nmから約650nm、または約580nm、または約645nmであり得る。基準信号を提供する光はオレンジ色を有していてもよい。代替的に、基準信号を提供する光は緑色を有していてもよい。
【0054】
エミッタ31aは、赤色を有する第2の波長を有する光を放出するように構成され得る。第2の波長は、約620nmから約660nmであってもよい。第2の波長の光は、酸素飽和度(SpO2)の変化に対してより敏感であり得る。第2の波長は、好ましくは620nmに近く、これにより、着用者の体組織による吸収が大きくなり、したがって、660nmに近い波長よりも強い信号および/または信号のステッパー曲線となる。モジュールプロセッサ35は、第2の波長の信号から脈波波形などの情報を抽出することができる。
【0055】
エミッタ31aは、約900nmから約910nm、または約905nm、または約907nmの第3の波長を有する光を放出するように構成され得る。パルス酸素濃度計プロセッサは、他の波長の強度信号の比を計算する際に、第3の波長を正規化波長として使用し得る。
【0056】
追加的または任意選択的に、エミッタ31aは、残りの放出波長よりも水の変化に敏感な第4の波長を有する光を放出するように構成され得る。第4の波長は約970nmであってもよい。モジュールプロセッサ35は、特定の検出器31bによって検出された第4の波長および異なる波長の強度信号の比較に少なくとも部分的に基づいて、着用者の水和状態などの生理学的パラメータを決定することができる。以下でより詳細に記載する水分補給監視に使用される検出器31bは、エミッタ31aから所定の距離だけ離して配置することができるので、光は、これらの検出器31bによって検出される前に、組織の特定の深さを通過する。
【0057】
時計モジュール10は、任意選択的に、1つまたは複数のサーミスタ32または他のタイプの温度センサを含んでいてもよい。サーミスタ32は、エミッタ31aの1つまたは複数のグループの近くに配置され得る。サーミスタ32は、エミッタ31aによって放射される光の波長補正を提供し得る。任意選択的に、サーミスタ32は、ウェアラブルデバイス10の着用者の温度をさらに測定してもよい。任意選択的に、時計モジュール10の他の場所に1つまたは複数のサーミスタ32を配置してもよい。時計モジュール10は、ジャイロスコープ36、加速度計37、ならびに/または他の位置および/もしくは姿勢検出センサを含んでいてもよい。任意選択的に、モジュールプロセッサ35、ジャイロスコープ36、および/または加速度計37は、
図2に点線で表されるプリント回路基板(PCB)34上に配置されてもよい。エミッタ31a、サーミスタ32、および/または検出器31bはまた、いくつかの実装においてPCB34上に配置されてもよい。
【0058】
図2に示すように、時計モジュール10は、デジタル/アナログチップまたはデジタル時計プロセッサもしくはスマートウォッチプロセッサなどの他のプロセッサとすることができるそれ自体のデバイスプロセッサ22を含み得る。時計モジュール10は、デバイスプロセッサ22、表示画面20、および/またはパルス酸素濃度計モジュール30に電力を供給するためのバッテリであり得る電源24を含み得る。任意選択的に、生理学的パラメータ測定モジュール30は、時計モジュール10に統合される前に事前に組み立てられてもよい。例えば、1つまたは複数のネジまたはその他の締結具を使用して、相互に取り外し可能に連結した2つの構成要素を含むデバイスハウジング内に、事前に組み立てられた生理学的パラメータ測定モジュール30を固定してもよい。例えば、デバイスプロセッサ22およびディスプレイ20を含む、パルス酸素濃度計モジュールPCB34と時計モジュール10の残りの部分の回路との間に電気接続を確立してもよい。任意選択的に、電気接続はフレックス回路を含み得る。生理学的パラメータ測定モジュール30は、時計モジュール10の残りの部分と共に組み立てる前に特徴づけられてもよい。代替的に、生理学的パラメータ測定モジュール30のハウジングは、時計モジュール10のハウジングの統合された構成要素であってもよい。
【0059】
任意選択的に、
図2に示すように、時計モジュール10は、着用者の皮膚と接触するように構成された複数の電極43、45を含む心電図(ECG)センサを含み得る。1つまたは複数のECG電極45は、生理学的パラメータ測定モジュール30に、および/またはその中に配置され得る。1つまたは複数のECG電極43は、時計モジュール10の他の場所に配置されてもよい(例えば、ECG電極43は、時計モジュール10のハウジングの一部を形成し得る)。ECGセンサは、ECGコネクタを介してモジュールプロセッサ35と電気通信していてもよい。任意選択的に、
図2に示すように、時計モジュール10は、1つまたは複数の他のセンサ47、例えば1つまたは複数の温度センサ、磁力計、水分センサ、インピーダンスセンサ、音響センサなどを含み得る。
【0060】
引き続き
図2を参照すると、いくつかの実装では、時計モジュール10は通信モジュール41を含む。通信モジュール41は、時計モジュール10(および/またはその構成要素)と別の監視および/またはモバイルデバイスなどの別のデバイスとの間の通信(有線および/または無線接続を介して)を容易にすることができる。例えば、通信モジュール41は、さまざまな通信プロトコルのいずれかで、時計モジュール10が他のデバイス、システム、および/またはネットワークと無線で通信できるように構成できる。通信モジュール41は、Wi-Fi(802.11x)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、セルラーテレフォニー、赤外線、近距離通信(NFC)、RFID、衛星伝送、独自のプロトコル、これらの組合せなど、さまざまな無線通信プロトコルを使用するように構成され得る。通信モジュール41は、データおよび/または命令を時計モジュール10および別のコンピューティングデバイスにおよび/またはそれらから送信および/または受信できるようにすることができる。通信モジュール41は、処理済のおよび/または未処理の生理学的またはその他の情報を、とりわけ、モバイルデバイス(例えば、iOSまたはAndroidが対応したスマートフォン、タブレット、ラップトップ)、デスクトップコンピュータ、サーバ、またはディスプレイおよび/もしくはその他の処理のためのコンピューティングもしくは処理デバイスなどを含み得る別のコンピューティングデバイスに送信(例えば、無線で)するように構成され得る。そのような別のコンピューティングデバイスは、受信した生理学的および/もしくはその他の情報を保存および/もしくはさらに処理し、受信した情報を示すもしくはそれから導出された情報を表示し、ならびに/またはディスプレイ、アラーム、アラート、および通知を含む情報を、病院、介護者(例えば、プライマリケアプロバイダーなど)、および/もしくは対象のデータにアクセスする許可を持つユーザ(例えば、雇用主、学校、友人、家族)に関連付けられ得る他のさまざまな種類のコンピューティングデバイスおよび/もしくはシステムに送信するように構成することができる。別の例として、通信モジュール41は、処理済のおよび/または未処理の得られた生理学的情報および/またはその他の情報(例えば、モーションおよび/または位置データ)を、処理済のまたは未処理の生理学的および/またはその他の情報を代表する情報を表示するグラフィカルユーザインターフェースを生成するアプリケーションを実行するように構成された1つまたは複数のハードウェアプロセッサを含み得る携帯電話に無線で送信するように構成できる。通信モジュール41は、無線トランシーバであってもよく、および/または無線トランシーバを含んでいてもよい。
【0061】
いくつかの実装では、時計モジュール10は、着用者への時計モジュール10および/またはウェアラブルデバイス1の圧力を測定するために利用できる歪みゲージ26を含む。歪みゲージ26は、米国特許出願第17/148,303号に記載されているものと類似または同一であってもよい。
【0062】
図3A~
図3Bは、
図1A~
図1Cのウェアラブルデバイス1の分解斜視図を示す。示されているように、ウェアラブルデバイス1は、上で論じたように、ストラップ100a、ストラップ100b、ウォッチモジュール10、ならびにバックルボディ192および舌部194を含み得るバックル190を含み得る。ストラップ100aおよび/またはストラップ100bは複数の材料を含み得る。例えば、ストラップ100aおよび/またはストラップ100bは、少なくとも2つの材料を含み得る。ストラップ100aおよび/またはストラップ100bは、異なる材料特性を有する2つの材料を含み得る。例えば、ストラップ100aおよび/またはストラップ100bは、2つの材料のうちの1つが他の材料よりも柔軟な(例えば、より伸縮可能な)2つの材料を含み得る。
【0063】
図3A~
図3Bを参照して、ストラップ100aは、基部110a(「本体」とも呼ばれ得る)を含んでいてもよく、および/またはストラップ100bは、基部110b(「本体」とも呼ばれ得る)を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部110aおよび/または基部110bは、柔軟な(伸縮可能な)材料を含む。いくつかの実装では、基部110aおよび/または基部110bは1つの材料のみを含み、そのような材料は柔軟(例えば、伸縮可能)であってもよい。例えば、基部110aおよび/または基部110bは、ゴムおよび/またはシリコーンなどのエラストマー材料を含み得る。いくつかの実装では、基部110aおよび/または基部110bは金属材料を含まない。
【0064】
ストラップ100aおよび/またはストラップ100bの各々は、基部110a、110bの長さに沿って基部110a、110bの部分に固定された1つ以上または複数のストラップ部材を含み得る。そのようなストラップ部材は、基部110a、110bのさまざまな位置に固定することができる。例えば、そのようなストラップ部材は、ストラップ100aおよび/またはストラップ100bの使用時(例えば、ウェアラブルデバイス1が着用者の身体の一部に固定される場合)に着用者の皮膚に接触するように、基部110a、110bによって固定および/または操作可能に配置され得る。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材は、基部110a、110bの内部部分、例えば、基部110a、110bの縁部および/または端部から離れた基部110a、110bの部分に固定される。そのようなストラップ部材は、基部110a、110bが作られる材料よりも柔軟性が低い(例えば、伸縮性が低い)材料を含み得る。例えば、そのようなストラップ部材は、ステンレス鋼などの金属材料を含み得る。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材はエラストマー材料を含まない。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材はゴムを含まず、および/またはシリコーンを含まない。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材は革を含まず、および/または布地材料を含まない。そのようなストラップ部材は、互いに非一体的に形成することができ(例えば、互いに別個に)、および/または基部110a、110bと非一体的に形成することができる。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材は、例えば、基部110a、110bの幅および/もしくは長さに沿って、ならびに/または基部110a、110bの幅および/もしくは長さに平行な軸の方向に沿って、基部110a、110bが伸張する能力を制限する。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材は滑らかであり、それにより、ストラップ100a、100bが使用され、そのようなストラップ部材が着用者の皮膚に接触するときのユーザの快適性を助ける。そのようなストラップ部材は、例えば、以下でさらに論じるチャネル150、152であってもよい。
【0065】
引き続き
図3A~
図3Bを参照すると、ストラップ100aおよび100bの各々は、1つ以上または複数のチャネル150、152を含み得る。チャネル150、152は、例えば、以下でさらに論じるように、基部110a、110bの部分に固定することができる。
図3A~
図3Bは、チャネル150、152の例示的な量、ならびに/またはチャネル150、152が基部110a、110bに固定され、および/もしくはそれによって動作可能に配置されるときに、どのように行および列に配置できるかを示す。チャネル150、152の数および/または配置は、例えば、ストラップ100a、100bの特性に応じて異なり得る。例えば、チャネル150、152の数および/または配置は、それ自体が着用者に基づくストラップの意図したサイズ(例えば、小、中、大など)によって異なり得るストラップ100a、100bの長さおよび/または幅に応じて異なり得る。したがって、チャネル150、152の図示された数および/または配置は、限定を意図するものではない。
【0066】
チャネル150、152は、ステンレス鋼などの金属材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル150、152は金属材料のみを含む。いくつかの実装では、チャネル150、152はエラストマー材料を含まない。例えば、いくつかの実装では、チャネル150、152はゴムを含まず、および/またはシリコーンを含まない。いくつかの実施形態では、チャネル150、152は革を含まず、および/または布を含まない。
【0067】
引き続き
図3A~
図3Bを参照すると、ストラップ100aの端部を時計モジュール10の一部に固定することができ、および/またはストラップ100bの端部を時計モジュール10の一部に固定することができる。例えば、ストラップ100aの端部は、時計モジュール10の一部に固定することができる基部110aの端部の開口部(例えば、
図3Cに示される孔129などの貫通孔)を通って延在し得るピン(例えば、
図6Aに示されるピン403)を介して時計モジュール10の一部に固定することができる。追加的にまたは代替的に、ストラップ100bの端部は、時計モジュール10の一部に固定することができる基部110bの端部にある開口部(例えば、貫通孔)を通って延在し得るピンを介して時計モジュール10の一部に固定することができる。そのような固定により、ストラップ100a、100b(例えば、基部110a、110b)が時計モジュール10および/またはその一部に対して回転することが可能になり、いくつかの実装では、ストラップ100a、100bが着用者の身体の一部に巻き付くことができる。
【0068】
図3C~
図3Kは、ストラップ100aのさまざまな部分を示している。以下で論じるストラップ100aの特徴のいずれかまたはすべては、ストラップ100bに適用可能であり得る。例えば、ストラップ100bは、ストラップ100aを参照して以下に論じるチャネル150、152を含んでいてもよい。いくつかの実装では、ストラップ100bは、ストラップ100aとは異なる量(例えば、少ない量)のチャネル150、152を含み、例えば、ストラップ100aはストラップ100bよりも長い。上で論じたように、ストラップ100bはバックル190と結合することができ、ストラップ100bがバックル190と結合されるいくつかの実装では、ストラップ100bはストラップ100aよりも短い。
図3A~
図3Bに見られるように、いくつかの実装では、ストラップ100a、100bの「自由」端(例えば、時計モジュール10に接続されていない端部)は、例えば、ストラップ100bがバックル190に結合され、ストラップ100aがバックル190を通過してウェアラブル装置1のサイズ調整を容易にし得る先端部126を含む場合のように、互いに異なっている。
【0069】
図3Cはストラップ100aの上面斜視図を示し、
図3Dはストラップ100aの底面斜視図を示す。ストラップ100aは、第1の端部112、第1の端部112の反対側の第2の端部114、端部112、114間に延在する長さ、およびストラップ100aの側面間に延在する幅を含み得る。そのような端部112、114、長さ、幅、および側面は、ストラップ100aの基部110aによって画定され得る。
【0070】
図3Eはストラップ100aの分解斜視図を示し、
図3Fはストラップ100aの分解側面図を示す。
図3Gは、
図3Cに示すストラップ100aを通る断面図を示し、
図3Hは、以下に記載する基部110aの部分をよりよく示すためにチャネル150、152を取り除いた、
図3Gに示すストラップ100aを示す。
図3Eは、チャネル150、152が基部110aから離間した(例えば、分解された)ストラップ110aの分解上面および側面斜視図を示す。
【0071】
少なくとも
図3C~
図3Dおよび
図3Eを参照すると、基部110aは、第1の端部112、第2の端部114、ならびに端部112、114間で基部110aの側面におよび/または側面に沿って延在し得る縁部材116、118を含み得る。縁部材116、118は、基部110aの側面を画定し得る。先に論じたように、ストラップ100aは、時計モジュール10の一部と結合するように構成されていてもよい。基部110aは、基部110a(したがって、ストラップ100a)が時計モジュール10の一部に結合(例えば、取り外し可能に結合)できるようにし得る結合機構を含んでいてもよい。例えば、いくつかの実装では、基部110aの一部は、それ自体が時計モジュール10の一部に固定することができるピンを受け取るように構成される。例えば、基部110aは、結合部分128の少なくとも一部を通って延在する開口部129を含み得、開口部129は、時計モジュール10の一部に固定するように構成されたピン(
図6Aに示されているピン403など)を受け入れるように構成された開口部129を含む。結合部分128は、基部110aの端部112で、および/または端部112に沿って延在していてもよい。結合部分128は、基部110aの幅の一部(例えば全体)に沿って延在していてもよい。開口部129は、結合部分128の全部または一部に沿って延在していてもよい。いくつかの実装では、連結部分128は丸みを帯びており(例えば、少なくとも部分的に円形の断面を含む)、および/または開口部129は円形の断面を含む。結合部分128は、縁部材116、縁部材118、および/または背骨部材120(以下でさらに論じる)に接続することができる。
【0072】
いくつかの実装では、基部110aは、端部114に先端部126を含み、端部114は、結合部分128が位置する端部112の反対側であり得る。先端部126は、例えばバックル本体192が上述のようにストラップ110bの端部に結合されたときに、バックル本体192によって画定された開口部を通して挿入されるように構成することができる。先端部126は、縁部材116、縁部材118、および/または背骨部材120に接続することができる。
【0073】
いくつかの実装では、基部110aは、基部110aの端部112、114および/または側面の間に、長さおよび/または幅に沿って1つ以上および/または複数の開口部を含む。例えば、基部110aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20以上の開口部を含んでいてもよい。別の例として、基部110aは、1から100の間の開口部、10から90の間の開口部、20から80の間の開口部、30から70の間の開口部、40から60の間の開口部、10から50の間の開口部、または20から30の間の開口部、またはこれらの範囲のいずれかの間の任意の数、もしくはこれらの範囲内の値の任意の組合せによって囲まれた任意の範囲の開口部を含んでいてもよい。例えば、
図3H(基部110aを通る断面を示す)を参照すると、基部110aは、1つまたは複数の開口部122を含み得る。開口部122は、端部112、114の間で基部110aの長さに沿って互いに間隔を空けられていてもよい。明確にするために、
図3C~
図3Dおよび
図3G~
図3Hでは、開口部122の一部のみがラベル付けされている。基部110aは、開口部122の間に配置される、および/または開口部122によって画定される(例えば、少なくとも部分的に画定される)1つ以上または複数のステム130を含んでいてもよい。例えば、基部110aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20以上のステム130、および/または1から100の間、10から90の間、20から80の間、30から70の間、40から60の間、10から50の間、または20から30の間のステム130、またはこれらの範囲のいずれかの間の任意の数、もしくはこれらの範囲内の値の任意の組合せによって囲まれた任意の範囲のステム130を含み得る。ステム130の各々は、開口部122によって互いに間隔を空けられていてもよい。ステム130の各々は、例えば図示のように、開口部122のうちの2つの間に配置されていてもよい。有利なことに、開口部122は、通気性を高めることによって、ストラップ110aを含むウェアラブルデバイス1の着用者により大きな快適性を提供することができる。さらに、いくつかの実装では、開口部122は、バンド110aにより大きな柔軟性を提供することができ、バンド110aが着用者の身体の一部によりよく巻き付くことを可能にする。
【0074】
いくつかの実装では、基部110aは背骨部材120を含む。背骨部材120は、基部110aの長さおよび/または端部112、114間のそのような長さの一部に沿って延在していてもよい。例えば、基部110aのいくつかの実装では、背骨部材120は結合部分128と先端部126との間に延在する。背骨部材120は、基部110aの内部に沿って延在していてもよい。背骨部材120は、縁部材116および/または縁部材118から離間(例えば、挿入)していてもよい。いくつかの実装では、背骨部材120は、縁部材116および/または縁部材118と平行である。背骨部材120は、例えば、ステム130によって縁部材116、118から分離することができ、ステム130は、縁部材116、118と背骨部材120との間に延在する。いくつかの実装では、ステム130は、縁部材116、縁部材118、および/または背骨部材120に対して横方向(例えば、垂直)である。
【0075】
背骨部材120は、ストラップ100aのストラップ100bへの固定を容易にするように構成された1つ以上または複数の開口部124を含み得る。明確にするために、
図3C~
図3Dおよび
図3G~
図3Hでは、そのような開口部124のうちの1つのみがラベル付けされている。背骨部材120は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20以上の開口部124、および/または1から100の間、10から90の間、20から80の間、30から70の間、40から60の間、10から50の間、または20から30の間の開口部124、またはこれらの範囲のいずれかの間の任意の数、もしくはこれらの範囲内の値の任意の組合せによって囲まれた任意の範囲の開口部124を含んでいてもよい。開口部124は、バックル190の舌部194を受け取って配置するようなサイズおよび/または形状であってもよく、ストラップ100a、100bが着用者の身体の一部(例えば、手首、腕、足首など)の周りに閉ループを形成できるようにする。背骨部材120に複数の開口部124を含めることにより、そのような閉ループのサイズを調整できるようにすることができる。
【0076】
ステム130および/もしくは開口部122の数は変えることができ、ならびに/またはステム130および/もしくは開口部122は、1つ以上もしくは複数の行および1つ以上もしくは複数の列に配置することができる。例えば、少なくとも
図3Eに示すように、バンド110aは、2列および複数の行に配置された複数のステム130を含み得る。
図3Eは、2列12行に配置された複数のステム130を有するバンド110aを示しているが、バンド110aは、異なる数および/または配置のステム130を含み得る。図に示されるようないくつかの実装では、バンド110aは、背骨部材120によって分離されたステム130の2つの列を含み得る。
【0077】
いくつかの実装では、バンド110aの部分は、使用時に着用者の身体の一部の周りで曲げおよび/または屈曲を容易にするように構成される(例えば、ストラップ100aが着用者の身体の一部の周りに閉ループを形成している場合)。例えば、いくつかの実装では、縁部材116、縁部材118、および/または背骨部材120は、バンド110aの曲げを容易にする1つ以上または複数の一体成形ヒンジを含む。
図3Eを参照すると、そのような一体成形ヒンジは、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120の各々の部分116a、118a、120aを(それぞれ)狭くすることによって画定され得る。縁部材116、縁部材118、および背骨部材120は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、または20個以上の狭窄部分116a、118a、120a、および/または1から100の間、10から90の間、20から80の間、30から70の間、40から60の間、10から50の間、または20から30の間の狭窄部分116a、118a、120a、または、これらの範囲のいずれかの間の任意の数、もしくはこれらの範囲内の値の任意の組合せによって境界付けられる任意の範囲の狭窄部分116a、118a、120aを含んでいてもよい。いくつかの実装では、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120(それぞれ)の狭窄部分116a、118a、120aの数は、バンド110aの開口部122の数に対応する。狭窄部分116a、118a、120aは、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120に沿った断面積の減少によって画定され得る。例えば、幅狭部分116a、118a、120aは、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120(それぞれ)に沿った高さ(「厚さ」とも呼ばれ得る)の変化によって生じる断面積の減少によって画定され得る。いくつかの実装では、バンド110aは、狭窄部分116a、118a、120aの複数のトライアドを含み、各トライアドは、狭窄部分116a、狭窄部分118a、および狭窄部分120aを含む。いくつかの実装では、そのようなトライアドの各々は、互いに整列し、および/または開口部122の1つと整列する。
【0078】
前述のように、
図3Eおよび
図3Fは、ストラップ100aの上面および側面の分解斜視図を示す。
図3E~
図3Fはまた、バンド110aから取り外されたチャネル150、152を示し、
図3Gは、バンド110aに固定された(例えばステム130に固定された)チャネル150、152を示す。
図3Iは、
図3Hに示されるバンド110aの一部の拡大図を示す。より具体的には、
図3Iは、2つの開口部122に隣接するステム130のうちの1つの拡大図を示す。
図3Jは、ステム130から離間した(例えば、ステム130から分解された)チャネル150およびチャネル152の拡大側面図を示し、
図3Kは、ステム130に固定されたチャネル150、152の拡大側面図を示す。
【0079】
チャネル150は、ステム130またはその一部に固定および/またはそれを取り囲むようなサイズおよび/または形状であってもよい。いくつかの実装では、チャネル150は、ステム130の一部を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、チャネル150は、ステム130の断面全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている。チャネル150は、ウェブ150aと、ウェブ150aから延在する1つ以上の脚部とを含んでいてもよい。例えば、チャネル150は、ウェブ150aから延在し得る脚部150b、150cの一方または両方を含み得る。脚部150b、150cは、ウェブ150aを横断して(例えば垂直に)延在していてもよい。脚部150b、150cは、ウェブ150aの端部、例えばウェブ150aの両端から延在していてもよい。いくつかの実装では、脚部150b、150cは、例えば、脚部150b、150bの長さの全部または一部に沿って湾曲している。いくつかの実装では、脚部150b、150cは、ウェブ150aから延在し、互いに向かって湾曲している。いくつかの実装では、脚部150b、150cは、それらの長さ全体に沿って湾曲している。いくつかの実装では、ウェブ150aは、脚部150b、150cの一方または両方よりも長い長さを含む。代替的に、いくつかの実装では、ウェブ150aは、脚部150b、150cの一方または両方と等しいかまたはそれよりも短い長さを有する。いくつかの実装では、ウェブ150aは略平面である。いくつかの実装では、ウェブ150aは湾曲していない。いくつかの実装では、チャネル150はC字形である。
【0080】
チャネル152は、ステム130またはその一部に固定および/または取り囲むようなサイズおよび/または形状であってもよい。いくつかの実装では、チャネル152は、ステム130の一部を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、チャネル152は、ステム130の断面全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている。チャネル152は、ウェブ152aと、ウェブ152aから延在する1つ以上の脚部とを含んでいてもよい。例えば、チャネル152は、ウェブ152aから延在し得る脚部152b、152cの一方または両方を含んでいてもよい。脚部152b、152cは、ウェブ152aを横断して(例えば垂直に)延在していてもよい。脚部152b、152cは、ウェブ152aの両端、例えばウェブ152aの両端から延在していてもよい。いくつかの実装では、脚部152b、152cは、例えば、脚部152b、152bの長さの全部または一部に沿って湾曲している。いくつかの実装では、脚部152b、152cは、ウェブ152aから延在し、互いに向かって湾曲している。いくつかの実装では、脚部152b、152cは、脚部152b、152cがウェブ152aに接続する場所および/またはその近くにノッチ152d、152eを備えている。ノッチ152d、152eは、以下でより詳細に論じるように、ステム130の側部130c、130dの部分によって収容されるようなサイズおよび/または形状であってもよい。いくつかの実装では、脚部152b、152cは、以下でより詳細に説明するように、ステム130の上部130aに隣接して配置されたときに、脚部152b、152cの外側部分(例えば、外側表面)が丸い形状を形成するように、ステム130の側面130c、130dによって収容されるサイズおよび/または形状である。いくつかの実装では、脚部152b、152cは、それらの長さの一部のみに沿って連続曲線を含む。例えば、脚部152b、152cがノッチ152d、152eを備えるいくつかの実装では、脚部152b、152cは、ノッチ152d、152eから脚部152b、152cの自由端までの連続曲線を備える。いくつかの実装では、ウェブ152aは、脚部152b、152cの一方または両方よりも長い長さを含む。代替的に、いくつかの実装では、ウェブ152aは、脚部152b、152cの一方または両方と等しいかまたはそれよりも短い長さを有する。いくつかの実装では、ウェブ152aは略平面である。いくつかの実装では、ウェブ152aは湾曲していない。いくつかの実装では、チャネル152はC字形である。
【0081】
図3Jを参照すると、ステム130は、頂部130a、頂部130aの反対側の底部130b、および側面130c、130dを含み得る。底部130bは、ストラップ100aが、例えば、着用者に固定されたときにウェアラブル装置1と共に使用されているとき、着用者の皮膚の方を向いていてもよく、および/または頂部130aよりも着用者の皮膚の近くに配置されていてもよい。頂部130aは、ストラップ100aの使用時に、着用者の皮膚とは反対側に面していてもよく、および/または底部130bよりも着用者の皮膚から遠くに配置されていてもよい。
図3J~
図3Kを参照すると、側面130c、130dは、チャネル152がステム130に固定され、脚部152b、152cが側面130c、130dに隣接および/または接触する場合、脚部152b、152cの自由端と頂部130aが協働して概して滑らかな移行部を形成するように、チャネル152の脚部152b、152cのサイズおよび/または形状を収容するように構成することができる。例えば、脚部152b、152cの自由端における脚部152b、152cの外面は、頂部130aの外面と実質的に面一であり得る。頂部130aと脚部152b、152cの自由端との間の間隙は、例えば、一部の実装では、約0.2インチ未満、約0.1インチ未満、約0.05インチ未満、約0.01インチ未満、または約0.005インチ未満であり得る。
【0082】
いくつかの実装では、チャネル152の脚部152b、152cは、チャネル150およびチャネル152が協働して略円形形状を形成するように、チャネル150の脚部150b、150cに隣接して収容および/または固定されるように構成される(例えば、ステム130におよび/またはステム130の周りに固定される場合)。いくつかの実装では、ノッチ152d、152eは、チャネル150の脚部150b、150cの自由端がチャネル152のウェブ152aと接し、概して滑らかな移行部を形成できるように構成される。いくつかの実装では、脚部150b、150cの自由端における脚部150b、150cの外面は、ウェブ152aの外面と実質的に面一である。頂部ウェブ152aと脚部150b、150cの自由端との間の間隙は、例えば、いくつかの実装では、約0.2インチ未満、約0.1インチ未満、約0.05インチ未満、約0.01インチ未満、または約0.005インチ未満であり得る。引き続き
図3Kを参照すると、いくつかの実装では、チャネル150、152がステム130に(および/または互いに)固定されるとき、チャネル150、152および/またはステム130は、例えば、長円形などの略円形形状を形成することができる。
【0083】
チャネル150および/またはチャネル152は、ステム130に固定されたとき、および/または互いに固定されたとき、ステム130の全体よりも少ない部分を取り囲むことができる。いくつかの実装では、チャネル150および/またはチャネル152は、ステム130に固定されたとき、ステム130の断面の周囲の約90%未満、約80%未満、約70%未満、または約60%未満を取り囲む。追加的にまたは代替的に、いくつかの実装では、チャネル150および/またはチャネル152は、ステム130に固定されたとき、ステム130の断面の周囲の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%を取り囲む。
【0084】
チャネル150、152がステム130および/または互いに固定されたとき、チャネル150、152の一部は互いにオーバーラップしていてもよい。例えば、いくつかの実装では、チャネル150、152がステム130に固定されたとき、チャネル150の一部はチャネル152の一部とオーバーラップする。別の例として、いくつかの実装では、チャネル150、152がステム130に固定されたとき、チャネル150の脚部150b、150cの一方または両方は、チャネル152の脚部152b、152cの一方または両方とオーバーラップする。いくつかの実装では、チャネル150の脚部150b、150cのみがチャネル152の一部(例えば、脚部152b、152c)とオーバーラップする。いくつかの実装では、チャネル150、152がステム130に固定されたとき、脚部152b、152cは、ステム130の側面130c、130dと脚部150b、150cとの間に挟まれる。いくつかの実装では、チャネル150、152のオーバーラップする部分(例えば、脚部150b、150c、152b、152c)およびチャネル150、152のオーバーラップしない部分(例えば、ウェブ150a、152a)は、互いにおよび/またはステム130の周りに固定されている場合、略円形形状を形成する。そのような略円形形状は、例えば、長円形の形状であってもよい。いくつかの実装では、ステム130、チャネル150、およびチャネル152は、互いに固定されたときに協働して、略円形形状(例えば、長円形の形状)を形成する。例えば、いくつかの実装では、チャネル150、チャネル152、およびステム130が互いに固定されている場合、側面130c、130d、チャネル150、152のオーバーラップする部分(例えば、脚部150b、150c、152b、152c)、およびチャネル150、152のオーバーラップしない部分(例えば、ウェブ150a、152a)は、略円形形状を形成する。
【0085】
引き続き
図3Jを参照すると、いくつかの実装では、ステム130は、背骨部材120の高さh
2よりも小さい高さh
1を有する。高さh
1およびh
2は、ストラップ100aの端部112、114間に延在するストラップ100aの長さに直交していてもよく(例えば、
図3Cを参照)、ならびに/または高さh
1およびh
2は、ストラップ100a(および/または基部110a)の側面(縁部材116、118によって画定され得る)から延在するストラップ100a(および/または基部110a)の幅に直交していてもよい。高さh
1およびh
2は、それぞれステム130および背骨部材120の厚さとも呼ぶことができる。
図3Jに示されるように、また先に論じたように、背骨部材120は、高さh
3によって画定され得る狭窄部分120aを含み得る。高さh
3は高さh
2よりも小さくてもよい。高さh
3は高さh
1以上であってもよい。
【0086】
ストラップ100aは、さまざまな方法で製造および/または組み立てることができる。いくつかの実装において、バンド110aは成形(例えば、射出成形)プロセスによって形成される。例えば、端部112、114、縁部材116、118、背骨部材120、ステム130、先端部126、および/または結合部分128は、材料、例えばエラストマー材料の射出成形によって形成することができる。そのようなエラストマー材料は、例えばシリコーンおよび/またはゴムを含んでいてもよい。そのような成形プロセスは、開口部124、開口部122、および/または開口部129を形成するために利用することができ、それらはすべて本明細書の他の箇所で論じられる。チャネル150、152は、金属材料から形成することができる(例えば、押出プロセスによって)。先に論じたように、チャネル150、152はステンレス鋼を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル150、152は金属材料のみを含む。いくつかの実装では、チャネル150およびチャネル152の数は、基部110a内のステム130の数に対応する。チャネル150、152が形成された後、チャネル150、152は、例えば、
図3Gおよび
図3Kに示されるように、基部110のステム130に固定され得る。例えば、チャネル152は、ステム130の少なくとも一部の周りに固定することができ、その後、チャネル150は、ステム130の少なくとも一部およびチャネル152の少なくとも一部の周りに固定することができる。いくつかの実装では、チャネル150および/またはチャネル152は、ステム130の周りにおよび/または互いに係合するようにスナップ留めすることができる。いくつかの実装では、チャネル150、152は、ユーザ(例えば、ストラップ100aを含むウェアラブルデバイス1の着用者)によって取り外し可能に取り付けられるように構成され、および/またはステム130に固定される。代替的に、いくつかの実装では、チャネル150、152は、ユーザ(例えば、ストラップ100aを含むウェアラブルデバイス1の着用者)によって取り外し可能に取り付けられないように構成され、および/またはステム130に固定される。
【0087】
図4A~
図4Fは、ストラップ200aを示している。ストラップ200aは、ストラップ100aを参照して本明細書の他の箇所で記載したものと同様または同一の方法で、ウェアラブルデバイス1および/または時計モジュール10と共に利用することができる。さらに、ウェアラブルデバイス1は、ウェアラブルデバイス1を2本のストラップ200aで着用者の身体の一部の周りに固定できるようにするべく、例えば、ストラップ200aに関して以下に記載される特徴のいくつか、多く、またはすべてを含む2つのストラップを含んでいてもよい。ストラップ200aは、いくつかまたは多くの点でストラップ100aと同様または同一であってもよい。少なくとも
図4A~
図4Bを参照すると、ストラップ200aは、基部210a(「本体」とも呼ばれ得る)、端部212、端部214、端部212、214の間に延在する長さ、縁部材216、218を含み、および/もしくはそれによって画定することができる側面、端部214もしくはその近くの先端部226、ならびに/または端部212もしくはその近くに開口部229を含む結合部分228を含み得る。端部212、端部214、縁部材216、218、先端部226、結合部分228、および/または開口部229は、ストラップ100aを参照して上述した端部112、端部114、縁部材116、118、先端部126、結合部分128、および/または開口部129と同様または同一であってもよい。ストラップ100aと同様に、ストラップ200aは2つ以上の材料を含んでいてもよい。例えば、ストラップ200aは、少なくとも2つの材料を含んでいてもよい。ストラップ200aは、異なる材料特性を有する2つの材料を含んでいてもよい。例えば、ストラップ200aは、2つの材料のうちの1つが他方よりも柔軟である(例えば、より伸縮可能である)2つの材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部210aは、柔軟な(例えば、伸縮可能な)材料を含む。いくつかの実装では、基部210aは1つの材料のみを含み、そのような材料は柔軟(例えば、伸縮可能)であってもよい。例えば、基部210aは、ゴムおよび/またはシリコーンなどのエラストマー材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部210aは金属材料を含まない。
【0088】
ストラップ100aと同様に、ストラップ200aは、基部210aの長さに沿って基部210aの部分に固定され、基部210aのさまざまな位置に固定され得る1つ以上または複数のストラップ部材を含み得る。そのようなストラップ部材は、基部210aが作られる材料よりも柔軟性が低い(例えば、伸縮性が低い)材料を含んでいてもよい。例えば、そのようなストラップ部材は、ステンレス鋼などの金属材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材はエラストマー材料を含まない。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材はゴムを含まず、および/またはシリコーンを含まない。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材は革を含まず、および/または布地材料を含まない。そのようなストラップ部材は、互いに非一体的に形成することができ(例えば、互いに別個に)、および/または基部210aと非一体的に形成することができる。いくつかの実装では、そのようなストラップ部材は、例えば、基部210aの幅および/もしくは長さに沿って、ならびに/または基部210aの幅および/もしくは長さに平行な軸の方向に沿って、基部210aが伸張する能力を制限する。そのようなストラップ部材は、例えばチャネル250であり得る。ストラップ200aは、1つ以上または複数のチャネル250を含んでいてもよい。
【0089】
図4C~
図4Dは、チャネル250の例示的な量、ならびに/またはチャネル250が基部210aに固定され、および/もしくはそれによって動作可能に配置されるときに、どのように行および列に配置できるかを示す。チャネル250の数および/または配置は、例えば、ストラップ200aの特性に応じて異なり得る。例えば、チャネル250の数および/または配置は、それ自体が着用者に基づくストラップの意図したサイズ(例えば、小、中、大など)によって異なり得るストラップ200aの長さおよび/または幅に応じて異なり得る。したがって、チャネル250の図示された数および/または配置は、限定を意図するものではない。チャネル250は、ステンレス鋼などの金属材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル250は金属材料のみを含む。いくつかの実装では、チャネル250はエラストマー材料を含まない。例えば、いくつかの実装では、チャネル250はゴムを含まず、および/またはシリコーンを含まない。いくつかの実装では、チャネル250は革を含まず、および/または布を含まない。
【0090】
基部210aは、基部210aの端部212、214および/または側面の間に、長さおよび/または幅に沿って1つ以上および/または複数の開口部222を含んでいてもよい。
図4Bを参照すると、開口部222の数および/もしくは配置は変えることができ、ならびに/または開口部222の数は、例えば、基部110aを参照して上で論じた値に等しくすることができる。開口部222は、端部212、214の間で基部210aの長さに沿って互いに間隔を空けることができる。明確にするために、
図4A~
図4Cでは、開口部222の一部のみがラベル付けされている。基部210aは、開口部222の間に配置される、および/または開口部222によって画定される(例えば、少なくとも部分的に画定される)1つ以上または複数のステム230を含んでいてもよい。ステム230の数および/または配置は変えることができ、ステム230の数は、例えば基部110aを参照して上で論じた値に等しくすることができる。ステム230の各々は、開口部222によって互いに間隔を空けることができる。ステム230の各々は、例えば図示のように、2つの開口部222の間に配置されていてもよい。開口部222は、開口部122に関して上で論じたものと同様または同一の利点を提供することができる。
【0091】
基部210aは、いくつかまたは多くの点で背骨部材120と同様または同一であり得る背骨部材220を含んでいてもよい。背骨部材220は、基部210aの長さおよび/または端部212、214の間のそのような長さの一部に沿って延在していてもよい。例えば、基部210aのいくつかの実装では、背骨部材220は、連結部分228と先端部226との間に延在する。背骨部材220は、基部210aの内部に沿って延在していてもよい。背骨部材220は、縁部材216および/または縁部材218から離間(例えば、挿入)していてもよい。いくつかの実装では、背骨部材220は、縁部材216および/または縁部材218と平行である。背骨部材220は、例えば、ステム230によって縁部材216、218から分離されていてもよく、ステム230は、縁部材216、218と背骨部材220との間に延在する。いくつかの実装では、ステム230は、縁部材216、縁部材218、および/または背骨部材220に対して横方向(例えば垂直)である。背骨部材220は、背骨部材120に関して上述した開口部124と同様または同一であり得る1つ以上または複数の開口部224を含み得る。明確にするために、
図4A~
図4Cでは、開口部124の一部のみがラベル付けされている。開口部224の数および/または配置は変えることができ、開口部224の数は、例えば背骨部材120を参照して上で論じた値に等しくすることができる。
【0092】
上記のステム130および開口部122を参照して論じたものと同様に、ステム230および/または開口部222の数は変えることができ、ステム130および開口部222は、例えば、1つ以上または複数の行および1つ以上または複数の列に配置することができる。
図4Bを参照すると、いくつかの実装では、ステム230および背骨部材220の底面は、基部210aの底面を画定する共通の平面または表面に沿って延在および/または画定される。
【0093】
バンド210a(および/またはその一部)は、バンド110aを参照して上で論じたのと同様または同一の方法で使用する場合、着用者の身体の一部の周りで曲げおよび/または屈曲を容易にするように構成することができる。例えば、縁部材216、縁部材218、および/または背骨部材220は、バンド210aの曲げを容易にする1つ以上または複数の一体成形ヒンジを含んでいてもよい。そのような一体成形ヒンジは、縁部材216、縁部材218、および背骨部材220の各々の部分216a、218a、220aを(それぞれ)狭くすることによって画定され得る。狭窄部分216a、218a、220aは、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120を参照して上で論じた狭窄部分116a、118a、120aと同様または同一であってもよく、狭窄部分216a、218a、220aの数は、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120を参照して上で論じたものと同様であってもよい。
【0094】
図4Cおよび
図4Dは、ストラップ200aの上面および側面の分解斜視図を示す。
図4C~
図4Dはまた、基部210aから取り外された(例えば分解された)チャネル250を示している。
図4Eは、
図4Aに示すストラップ200aの断面を示し、基部210aに固定された(例えばステム230に固定された)チャネル250をさらに示す。
図4Fは、ステム230に固定されたチャネル250の拡大側面図を示す。
【0095】
チャネル250は、ステム230またはその一部に固定および/またはそれを取り囲むようなサイズおよび/または形状であってもよい。いくつかの実装では、チャネル250は、ステム230の一部を取り囲むように構成されている。いくつかの実装では、チャネル250は、ステム230の断面の全体よりも少ない部分を取り囲むように構成されている。チャネル250は、ウェブ250aと、ウェブ250aから延在する1つ以上の脚部とを含んでいてもよい。例えば、チャネル250は、ウェブ250aから延在し得る脚部250b、250cの一方または両方を含んでいてもよい。脚部250b、250cは、ウェブ250aを横断して(例えば垂直に)延在していてもよい。脚部250b、250cは、ウェブ250aの両端、例えばウェブ250aの両端から延在していてもよい。いくつかの実装では、脚部250b、250cは、例えば、脚部250b、250cの長さの全部または一部に沿って湾曲している。いくつかの実装では、脚部250b、250cは、ウェブ250aから延在し、互いに向かって湾曲している。いくつかの実装では、脚部250b、250cは、それらの長さ全体に沿って湾曲している。いくつかの実装では、ウェブ250aは、脚部250b、250cの一方または両方よりも長い長さを含む。代替的に、いくつかの実装では、ウェブ250aは、脚部250b、250cの一方または両方と等しいかまたはそれよりも短い長さを有する。いくつかの実装では、ウェブ250aは略平面である。いくつかの実装では、ウェブ250aは湾曲していない。いくつかの実装では、チャネル250はC字形を含む。
【0096】
少なくとも
図4Fを参照すると、ステム230は、頂部230a、頂部230aの反対側の底部230b、および側面230c、230dを含んでいてもよい。ストラップ200aが使用されているとき、例えばウェアラブルデバイス1がユーザに固定されているとき、底部230bは、着用者の皮膚の方を向いていてもよく、および/または頂部230aよりも着用者の皮膚の近くに配置されていてもよく、頂部230aは、着用者の皮膚とは反対側に面していてもよく、および/または底部230bよりも着用者の皮膚から遠くに配置されていてもよい。頂部230aおよび側面230c、230dは、チャネル250がステム230に固定されたとき、ウェブ250aが頂部230aに隣接および/または接触して配置され、脚部250b、250cが側面230c、230dに隣接および/または接触して配置されるように、チャネル250のウェブ250aおよび脚部250b、250cのサイズおよび/または形状を収容するように構成されていてもよい。チャネル250がステム230に固定されたとき、脚部250b、250cの端部が底部230bに隣接および/または接触するように、底部230bは、脚部250b、250cの端部のサイズおよび/または形状を収容するように構成されていてもよい。底部230bおよび脚部250b、250cの端部は協働して、概して滑らかな移行部を形成することができる。例えば、脚部250b、250cの端部の外面は、底部分230bの外面と実質的に面一であり得る。いくつかの実装では、底部230bおよび脚部250b、250cの外面が実質的に面一になるように、底部230bがステム230の残りの部分から(例えば、下方に)延在する距離は、脚部250bおよび/または脚部250cの厚さに実質的に等しい距離であってもよい。いくつかの実装では、脚部250b、250cの端部は、底部230bの幅に実質的に等しくすることができる間隙G
1によって分離される。
【0097】
チャネル250は、ステム230に固定されたとき、ステム230の全体よりも少ない部分を取り囲むことができる。いくつかの実装では、チャネル250は、ステム230に固定されたとき、ステム230の断面の周囲の約90%未満、約80%未満、約70%未満、または約60%未満を取り囲む。追加的にまたは代替的に、いくつかの実装では、チャネル250は、ステム230に固定されたとき、ステム230の断面の周囲の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%を取り囲む。
【0098】
いくつかの実装では、チャネル250がステム230に固定されたとき、チャネル250およびステム230は、略円形形状、例えば長円形を形成することができる。いくつかの実装では、チャネル250は間隙G1を含むように形成され、チャネル250を曲げて(例えば、一時的に曲げて)、チャネル250をステム230の周りに配置および/または固定できるようにすることができる。いくつかの実装では、チャネル250は、ステム230の周りにスナップ係合することができる。
【0099】
ストラップ200aは、さまざまな方法で製造および/または組み立てることができる。いくつかの実装では、バンド210aは成形(例えば、射出成形)プロセスによって形成される。例えば、端部212、214、縁部材216、218、背骨部材220、ステム230、先端部226、および/または結合部分228は、材料、例えばエラストマー材料の射出成形によって形成することができる。そのようなエラストマー材料は、例えばシリコーンおよび/またはゴムを含んでいてもよい。そのような成形プロセスを利用して、開口部224、開口部222、および/または開口部229を形成することができる。チャネル250は、金属材料から形成することができる(例えば、押出プロセスによって)。先に論じたように、チャネル250はステンレス鋼を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル250は金属材料のみを含む。いくつかの実装では、チャネル250の数は、基部210a内のステム230の数に対応する。チャネル250が形成された後、チャネル250は基部210aのステム230に固定され得る。いくつかの実装では、チャネル250は、ユーザ(例えば、ストラップ200aを含むウェアラブルデバイス1の着用者)によって取り外し可能に取り付けられるように構成され、および/またはステム230に固定される。代替的に、いくつかの実装では、チャネル250は、ユーザ(例えば、ストラップ200aを含むウェアラブルデバイス1の着用者)によって取り外し可能に取り付けられないように構成され、および/またはステム230に固定される。
【0100】
図5A~
図5Fは、ストラップ300aを示している。ストラップ300aは、ストラップ100aを参照して本明細書の他の箇所で記載したものと同様または同一の方法で、ウェアラブルデバイス1および/または時計モジュール10と共に利用することができる。ストラップ300aは、いくつかまたは多くの点でストラップ100aと同様または同一であってもよい。少なくとも
図5A~
図5Bを参照すると、ストラップ300aは、基部310a(「本体」とも呼ばれ得る)、端部312、端部312とは反対側の端部314、端部312、314間に延在する長さ、縁部材316、318、端部314もしくはその近くの先端部326、および/または端部312もしくはその近くに開口部329を含む結合部分328を含み得る。端部312、端部314、縁部材316、218、先端部326、結合部分328、および/または開口部329は、ストラップ100aを参照して上述した端部112、端部114、縁部材116、118、先端部126、結合部分128、および/または開口部129と同様または同一であってもよい。基部310aは、いくつかまたは多くの点で基部110aと同様または同一であってもよい。例えば、基部310aは、基部110aに関して上で論じた開口部122と同様または同一であり得る1つ以上および/または複数の開口部322を含み得る。別の例として、基部310aは、上で論じた背骨部材120と同様または同一とすることができる背骨部材320を含んでいてもよい。背骨部材320は、開口部324と同様または同一であり得る複数の開口部324のうちの1つまたは複数を含んでいてもよく、背骨部材320の開口部324の数は、背骨部材120に関して上で論じた開口部124の数と同様または同一であってもよい。少なくとも
図5Cを参照すると、縁部材316、縁部材318、および背骨部材320は、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120に関して上で論じた狭窄部分116a、118a、120aと(それぞれ)同一であり得る狭窄部分316a、318a、320aを含み得る。いくつかの実装では、ストラップ300aは、以下でさらに論じるステム330およびチャネル350を除いて、ストラップ100aと同一である。開口部322、開口部324、および/またはステム330の数は、基部110aに関して上で論じた開口部122、開口部124、および/またはステム130の数と同様または同一であってもよい。
【0101】
基部310aは、柔軟な(例えば伸縮可能な)材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部310aは1つの材料のみを含み、そのような材料は柔軟(例えば、伸縮可能)であってもよい。例えば、310aは、ゴムおよび/またはシリコーンなどのエラストマー材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部310aは金属材料を含まない。
【0102】
ストラップ100aと同様に、ストラップ300aは、1つ以上または複数のステム330を含んでいてもよい。
図5C~
図5Dは、基部310aから取り外された(例えば分解された)チャネル350を示す。少なくとも
図5G~
図5Hを参照すると、ステム330は丸い断面を含んでいてもよい。ステム330は、長円形の形状を含んでいてもよい。ステム330は、頂部330a、頂部330aの反対側の底部330b、および側面330c、330dを含んでいてもよい。ストラップ300aが使用されているとき、例えばウェアラブルデバイス1がユーザに固定されている場合、底部330bは、着用者の皮膚の方を向いていてもよく、および/または頂部330aよりも着用者の皮膚の近くに配置されていてもよく、頂部330aは、着用者の皮膚とは反対側に面していてもよく、および/または底部330bよりも着用者の皮膚から遠くに配置されていてもよい。
【0103】
チャネル350は、ウェブ350aと、ウェブ350aから延在する1つ以上の脚部とを含んでいてもよい。例えば、チャネル350は、ウェブ350aから延在し得る脚部350b、350cの一方または両方を含んでいてもよい。脚部350b、350cは、ウェブ350aを横断して(例えば、垂直に)延在していてもよい。脚部350b、350cは、ウェブ350aの両端、例えばウェブ350aの両端から延在していてもよい。いくつかの実装では、ウェブ350aは、脚部350b、350cの一方または両方よりも長い長さを含む。代替として、いくつかの実装では、ウェブ350aは、脚部350b、350cの一方または両方と等しいかまたはそれよりも短い長さを有する。いくつかの実装では、ウェブ350aは略平面である。
【0104】
チャネル350は、ステンレス鋼などの金属材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル350は金属材料のみを含む。いくつかの実装では、チャネル350はエラストマー材料を含まない。例えば、いくつかの実装では、チャネル350はゴムを含まず、および/またはシリコーンを含まない。いくつかの実装では、チャネル350は革を含まず、および/または布を含まない。
【0105】
チャネル350は、さまざまな方法で基部310aに固定されていてもよい。脚部350b、350cを基部310aの開口部322に少なくとも部分的に挿入することによって、チャネル350がステム330上に固定され得る。
図5C~
図5Dは、ステム330の上に配置されたチャネル350を示し(例えば、開口部322を通して脚部350b、350cを挿入する前)、
図5Eおよび
図5Gは、そのような挿入後のチャネル350およびステム330を示す。いくつかの実装では、脚部350b、350cが開口部322を通して挿入された後、脚部350b、350cは、
図5Fおよび
図5Hに示されるようにステム330の周りで曲げられ(例えば圧着される)得る。いくつかの実装では、チャネル350は、ステム330の断面全体を取り囲むようにステムに固定される。いくつかの実装では、チャネル350は、例えば、ステム330の周りに固定されたときに脚部350b、350cの端部の間に間隙G2が存在するように、ステム330の断面全体を取り囲むようにステムに固定される。いくつかの実装では、チャネル350は、ステム330に固定されたとき、ステム330の断面の周囲の少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%を取り囲む。追加的にまたは代替的に、いくつかの実装では、チャネル350は、ステム330の断面の約80%を超えるが100%未満、ステム330の断面の約90%を超えるが100%未満、またはステム330の断面の約95%を超えるが100%未満、を取り囲む。いくつかの実装では、間隙G
2は約0.5インチ未満であり、例えば、約0.4インチ未満、約0.3インチ未満、約0.2インチ未満、約0.1インチ未満、約0.05インチ未満、約0.01インチ未満、または約0.005インチ未満である。
【0106】
図6A~
図6Dは、ストラップ400aを示している。ストラップ400aは、ストラップ100aを参照して本明細書の他の箇所で説明したものと同様または同一の方法で、ウェアラブルデバイス1および/または時計モジュール10と共に利用され得る。ストラップ400aは、いくつかまたは多くの点でストラップ100aと同様または同一であってもよい。少なくとも
図6A~
図6Bを参照すると、ストラップ400aは、基部410a(「本体」とも呼ばれ得る)、端部412、端部412の反対側の端部414、端部412、414間に延在する長さ、縁部材416、418を含み、および/もしくはそれによって画定することができる側面、端部414もしくはその近くの先端部426、ならびに/または端部412もしくはその近くに開口部429を含む結合部分428を含み得る。端部412、端部414、縁部材416、218、先端部426、結合部分428、および/または開口部429は、ストラップ100aを参照して上述した端部112、端部114、縁部材116、118、先端部126、結合部分128、および/または開口部129と同様または同一であってもよい。基部410aは、いくつかまたは多くの点で基部110aと同様または同一であってもよい。例えば、基部410aは、基部110aに関して上で論じた開口部122と同様または同一であり得る1つ以上および/または複数の開口部422を含んでいてもよい。別の例として、基部410aは、上で論じた背骨部材120と同様または同一であり得る背骨部材420を含んでいてもよい。背骨部材420は、開口部124と同様または同一であり得る複数の開口部424のうちの1つまたは複数を含んでいてもよく、また、背骨部材420の開口部424の数は、背骨部材120に関して上で論じた開口部124の数と同様または同一であってもよい。縁部材416、縁部材418、および背骨部材420は、縁部材116、縁部材118、および背骨部材120に関して上で論じた狭窄部分116a、118a、120aと(それぞれ)同一であり得る狭窄部分416a、418a、420aを含んでいてもよい。いくつかの実装では、ストラップ400aは、以下でさらに論じるステム430およびチャネル450を除いて、ストラップ100aと同一である。開口部422、開口部424、および/またはステム430の数は、基部110aに関して上で論じた開口部122、開口部124、および/またはステム130の数と同様または同一であってもよい。
【0107】
基部410aは、柔軟な(例えば伸縮可能な)材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部410aは1つの材料のみを含み、そのような材料は柔軟(例えば、伸縮可能)であってもよい。例えば、410aは、ゴムおよび/またはシリコーンなどのエラストマー材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、基部410aは金属材料を含まない。
【0108】
ストラップ100aと同様に、ストラップ400aは、1つ以上または複数のステム430を含んでいてもよい。少なくとも
図6Dを参照すると、ステム430は丸い断面を含んでいてもよい。例えば、ステム430は丸みを帯びた矩形を含んでいてもよい。チャネル450は、ステム430の断面に対応する断面を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル450は丸みを帯びた矩形の断面を含む。チャネル450は管状であってもよい。チャネル450は、ステム430の断面全体を取り囲んでいてもよい。
【0109】
チャネル450は、ステンレス鋼などの金属材料を含んでいてもよい。いくつかの実装では、チャネル450は金属材料のみを含む。いくつかの実装では、チャネル450はエラストマー材料を含まない。例えば、いくつかの実装では、チャネル450はゴムを含まず、および/またはシリコーンを含まない。いくつかの実装では、チャネル450は革を含まず、および/または布を含まない。
【0110】
図6E~
図6Lは、ストラップ400aを製造する例示的な方法を示す。
図6Eを参照すると、1つ以上または複数の中空管480を入手または形成することができる(例えば、金属押出プロセスによって)。いくつかの実装では、管480は、金属または金属材料、例えばステンレス鋼で作られている。いくつかの実装では、管480は金属材料のみを含み、ゴム、シリコーン、革、および/または布を含まない。いくつかの実装では、管480は、丸い断面、例えば丸みを帯びた矩形の断面を有するように形成される。
図6Fに示すように、管480をより短い部分に切断して、チャネル450などのストラップ部材を形成することができる。いくつかの実装では、管480の鋭利な縁はすべて、バリ取りによって除去される。
【0111】
図6G~
図6Hを参照すると、チャネル450は、金型、例えば第1の金型部分490に配置されていてもよい。
図6Gは、金型部分490内のチャネル450の上面斜視図を示し、
図6Hは、金型部分490内のチャネル450の上面図を示す。第2の金型部分492は、封入された内部のために金型部分490に隣接して配置されていてもよい。いくつかの実装では、金型部分490および/または492は、複数の行の複数の列に配置された各チャネル450の位置を含み、そのような位置の各々は、金型部分490および/または492の壁またはリブによって画定され得る。いくつかの実装では、金型部分490および/または492は、チャネル450のそれぞれを受け取るために2つの列および各列内に複数の行を提供するように構成される。金型部分490および/または492の縦列および横列の数は変更可能であり、ストラップ400aのステム430および/またはチャネル450の縦列および横列の数に対応する。金型部分490および/または492は、材料が空隙に挿入された後、ストラップ400aの基部410aの部分を画定するように構成された1つ以上または複数の空隙および/または部分を含んでいてもよい。例えば、金型部分490および/または492は、基部410aに関して上で論じた構成要素のいずれかを(別々にまたは一緒に)形成できるように構成されていてもよい。
【0112】
金型部分490、492が組み立てられてチャネル450を収容する封入された内部を形成した後、例えば開口部またはポート492を介して、金型部分490、492によって画定される内部空間に材料を挿入(例えば射出)することができる。金型部分490、492および/またはチャネル450は、そのような材料がチャネル450の内部空間および中空部分内の空隙を充填できるように構成することができる。そのような材料は、柔軟な材料、例えば、ゴムおよび/またはシリコーンを含むエラストマー材料であってもよい。材料が硬化した後、金型部分490、492を互いに分離することができ、完成したストラップ400aを取り外すことができる。そのような完成したストラップ400aは、ストラップ400aに関して上で論じた特徴および/または構成要素のいずれかを含んでいてもよい。
【0113】
本明細書に記載のストラップのいずれも、少なくとも部分的に、成形部分490、492といくつかまたは多くの点で同様または同一であり得る成形部分を用いた成形プロセスによって形成され得る。例えば、本明細書に記載のストラップの基部のいずれも、いくつかまたは多くの点で金型部分490、492と同様または同一であり得る金型部分を用いた成形プロセスによって形成され得る。
【0114】
その他の考慮事項および用語
本発明は、特定の好ましい実施形態の文脈で開示されてきたが、システム、デバイス、および方法の特定の利点、特徴、および態様は、さまざまな他の実施形態で実現され得ることが理解されるべきである。さらに、本明細書に記載されたさまざまな態様および特徴は、別々に実施する、一緒に組み合わせる、または互いに置換することができ、特徴および態様のさまざまな組合せおよびサブコンビネーションを作製することができ、これらも本発明の範囲内に入ると考えられる。さらに、上述のシステムおよびデバイスは、好ましい実施形態で記載したモジュールおよび機能のすべてを含む必要はない。
【0115】
本明細書で使用される条件付き言語、とりわけ、「できる(can)」、「できた(could)」、「であってもよい(might)」、「であり得る(may)」、「例えば(e.g.)」などは、特に明記されていない限り、または使用される文脈内で別の方法で理解されていない限り、一般に、特定の特徴、要素、および/またはステップが任意選択的であることを伝えることを意図している。したがって、そのような条件付き言語は、一般的に、特徴、要素、および/またはステップが、何らかの形で必要であること、または、1つもしくは複数の実施形態が、他の入力もしくはプロンプトの有無、これらの機能、要素、および/もしくはステップが含まれているかどうか、もしくは常に実行されるかどうかにかかわらず、決定するためのロジックを必ず含むことを意味するものではない。「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は同義語であり、包括的かつオープンエンドな方法で使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを除外するものではない。また、「または(or)」という用語は、その包括的な意味(その排他的な意味ではなく)で使用され、例えば、要素のリストを接続するために使用される場合、「または」という用語は、リスト内の要素の1つ、いくつか、またはすべてを意味する。さらに、本明細書で使用される用語「各々(each)」は、その通常の意味を有することに加えて、用語「各々」が適用される要素のセットの任意のサブセットを意味し得る。
【0116】
「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」という語句などの接続用語は、特に明記されていない限り、項目、用語などがX、Y、またはZのいずれかである可能性があることを伝えるために一般的に使用される文脈で、別の意味で理解される。したがって、そのような接続用語は、一般に、特定の実施形態が、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、およびZのうちの少なくとも1つが存在することを必要とすることを示唆することを意図していない。
【0117】
本明細書で使用される用語「およそ(approximately)」、「約(about)」、「概して(generally)」、および「実質的に(substantially)」など、本明細書で使用される程度の言語は、望ましい機能を実行するか、または望ましい結果を達成する、記載された値、量、または特性に近い値、量、または特徴を表す。例えば、「およそ」、「約」、「概して」、および「実質的に」という用語は、記載された量の10%未満以内、5%未満以内、1%未満以内、0.1%未満以内、0.01%未満以内の量を指し得る。別の例として、特定の実施形態では、「略平行」および「実質的に平行」という用語は、正確な平行から10度、5度、3度、または1度以下離れている値、量、または特性を指す。別の例として、特定の実施形態では、用語「概して垂直」および「実質的に垂直」は、正確な垂直から10度、5度、3度、または1度以下離れている値、量、または特徴を指す。
【0118】
本明細書では特定の実施形態および例について記載してきたが、当業者は、本開示で示され、記載されるシステムおよびデバイスの多くの態様が、さらに別の実施形態または許容可能な例を形成するために、異なるように組み合わせおよび/または修正され得ることを理解するであろう。そのようなすべての修正および変形は、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。多種多様な設計およびアプローチが可能である。本明細書に開示されている特徴、構造、またはステップは、本質的または不可欠なものではない。
【0119】
本明細書に開示される方法は、列挙された順序で実行される必要はない。本明細書に開示される方法は、実務者によって行われる特定の行動を含み得るが、明示的または暗示的に、これらの行動に関する第三者の指示を含めることもできる。
【0120】
本明細書に記載される方法およびタスクは、コンピュータシステムによって実行され、完全に自動化され得る。コンピュータシステムは、場合によっては、記載された機能を実行するためにネットワークを介して通信および相互運用する複数の別個のコンピュータまたはコンピューティングデバイス(例えば、物理サーバ、ワークステーション、ストレージアレイ、クラウドコンピューティングリソースなど)を含み得る。そのような各コンピューティングデバイスは、通常、メモリまたは他の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体またはデバイス(例えば、ソリッドステートストレージデバイス、ディスクドライブなど)に格納されたプログラム命令またはモジュールを実行するプロセッサ(または複数のプロセッサ)を含む。本明細書で開示されるさまざまな機能は、そのようなプログラム命令で具現化することができ、および/またはコンピュータシステムの特定用途向け回路(例えば、ASICまたはFPGA)で実装することができる。コンピュータシステムに複数のコンピューティングデバイスが含まれる場合、これらのデバイスは同じ場所に配置され得るが、必須ではない。本開示の方法およびタスクの結果は、固体メモリチップおよび/または磁気ディスクなどの物理記憶デバイスを異なる状態に変換することによって永続的に格納され得る。コンピュータシステムは、処理リソースが複数の別個のビジネスエンティティまたは他のユーザによって共有されるクラウドベースのコンピューティングシステムであってもよい。
【0121】
実施形態によっては、本明細書に記載されているプロセスまたはアルゴリズムのいずれかの特定の動作、イベント、または機能は、異なる順序で実行することができ、追加、マージ、または完全に除外することができる(例えば、記載されているすべての操作またはイベントがアルゴリズムの実行に必要なわけではない)。さらに、特定の実施形態では、操作またはイベントは、例えば、マルチスレッド処理、割り込み処理、または複数のプロセッサまたはプロセッサコアを通じて、もしくは他の並列アーキテクチャ上で、順次ではなく、同時に実行することができる。
【0122】
本明細書の開示に関連して記載することができるさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、ルーチン、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例えば、ASICまたはFPGAデバイス)、汎用コンピュータハードウェアで実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。本明細書では、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、およびステップを、一般的にそれらの機能に関して記載することができる。そのような機能が専用ハードウェアとして実装されるか、汎用ハードウェアで実行されるソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課せられる特定の用途および設計上の制約に依存する。記載されている機能は、特定の用途ごとにさまざまな方法で実装できるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0123】
さらに、本明細書の開示に関連して記載され得るさまざまな例示的な論理ブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書に記載されている機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せなどの機械によって実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサはコントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシン、それらの組合せなどであってもよい。プロセッサは、コンピュータ実行可能命令を処理するように構成された電気回路を含んでいてもよい。プロセッサは、コンピュータで実行可能な命令を処理せずに論理演算を実行するFPGAまたはその他のプログラマブルデバイスを含み得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。本明細書では主にデジタル技術に関して記載されているが、プロセッサは主にアナログ構成要素も含み得る。例えば、本明細書に記載するレンダリング技術の一部またはすべては、アナログ回路またはアナログとデジタルの混合回路で実装することができる。コンピューティング環境は、いくつか挙げると、マイクロプロセッサに基づくコンピュータシステム、メインフレームコンピュータ、デジタル信号プロセッサ、ポータブルコンピューティングデバイス、デバイスコントローラ、またはアプライアンス内の計算エンジン、を含むがこれらに限定されない、あらゆる種類のコンピュータシステムを含み得る。
【0124】
本明細書の開示に関連して記載される任意の方法、プロセス、ルーチン、またはアルゴリズムの要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはこれら2つの組合せで直接具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または任意のその他の形態の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に常駐し得る。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、例示的な記憶媒体をプロセッサに結合することができる。別の方法として、記憶媒体はプロセッサと一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体はASICに常駐し得る。ASICはユーザ端末に常駐し得る。代替的に、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内の個別のコンポーネントとして常駐し得る。
【0125】
上記の詳細な説明は、新規な特徴を示し、記載し、指摘してきたが、開示の精神から逸脱することなく、例示されたデバイスまたはアルゴリズムの形態および詳細におけるさまざまな省略、置換、および変更が可能であることを理解されたい。認識できるように、本明細書の記載の特定の部分は、本明細書に記載されたすべての特徴および利益を提供するわけではない形態で具現化することができる。本明細書に開示される特定の実施形態の範囲は、前述の記載ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味および範囲内にあるすべての変更は、その範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0126】
1 ウェアラブルデバイス
2 手首
10 モジュール/時計モジュール
12a ストラップ接続部
12b ストラップ接続部
20 ディスプレイ
22 デバイスプロセッサ
24 電源
26 歪みゲージ
30 生理学的パラメータ測定モジュール
31a エミッタ
31b 検出器
32 サーミスタ
35 モジュールプロセッサ
36 ジャイロスコープ
37 加速度計
38 第2のパルスオキシメータセンサへの接続
41 通信モジュール
43、45 心電図電極/ECG電極
47 その他のセンサ
100a、100b、200a、210a、300a、310a、400a、410a ストラップ/バンド/基部
112、212、312、412 第1の端部
114、214、314、414 第2の端部
116、118、216、218、316、318、416、418 縁部材
120、220、320、420 背骨部材
122、124、129、222、229、324、329、422、429 開口部/孔
126、226、326、426 先端部
128、228、328、428 結合部分
130、230、330、430 ステム
130a、230a、330a 頂部
130b、230b、330b 底部
150、152、250、350、450 チャネル
150a、152a、250a、350a ウェブ
150b、150c、152b、152c、250b、250c、350b、350c 脚部
152a 頂部ウェブ
152d、152e ノッチ
190 バックル
192 バックル本体
194 舌部
216a、218a、220a、316a、318a、320a、416a、418a、420a 狭窄部分
403 ピン
480 中空管
490、492 金型部分
G1、G2 間隙
h1、h2、h3 高さ
【国際調査報告】