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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】結合装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/26 20060101AFI20230831BHJP
   A61M 39/10 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
A61M39/26
A61M39/10 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023512196
(86)(22)【出願日】2021-07-21
(85)【翻訳文提出日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 EP2021070401
(87)【国際公開番号】W WO2022042956
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】20192448.7
(32)【優先日】2020-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519155376
【氏名又は名称】タダ・グループ・エービー
【氏名又は名称原語表記】TADA GROUP AB
【住所又は居所原語表記】Regeringsgatan 82,111 39 Stockholm,SWEDEN
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】シェーンベリ・ベジェド、レベッカ
(72)【発明者】
【氏名】ブラッカー、クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ヘドベック、カタリナ
(72)【発明者】
【氏名】ブラカヤ、ロニー
(72)【発明者】
【氏名】アクセルソン、ロベルト
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066JJ05
4C066QQ15
(57)【要約】
流体を移送するための結合装置(100)が提供される。結合装置は、第1のハウジング(110)と、第1のハウジング中に突出するチューブ部分(140)と、第1のハウジング内に変位可能な配置された第2のハウジング(200)とを備える。第3のハウジング(300)は、第2のハウジングに解放可能に接続可能であり、第2のハウジングに接続されたときに第1のハウジング内に変位可能に配置される。制御要素(複数可)は、第2のハウジングと第3のハウジングとが接続されたときに第1及び/又は第2の密封要素を条件付きで密封するように構成される。第2のハウジングの第1の位置では、チューブ部分と流路とは、第2のハウジングと第3のハウジングとが接続されたときに第1及び第2の密封要素によって密封分離される。第2のハウジングの第2の位置では、チューブ部分は、結合装置を通る流体の移送を可能にするために第1及び第2の密封要素を通って突出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を移送するための結合装置(100)であって、前記結合装置(100)は、
主軸(A)に沿って延在する第1のハウジング(110)と、ここで、前記第1のハウジングは、その後端部分における第1の開口部(120)、その前端部分における第2の開口部(130)、及び前記第1の開口部から前記第1のハウジング中に延在するチューブ部分(140)を備え、
前記第1のハウジングの前記前端部分における第1の位置と前記第1のハウジングの前記後端部分における第2の位置との間で前記主軸に沿って前記第1のハウジング内に変位可能に配置された第2のハウジング(200)と、ここで、前記第2のハウジングは、第1の密封要素(220)を備え、
前記第2のハウジングに解放可能に接続可能であり、前記主軸に沿った前記第1のハウジング内での変位可能な配置のために構成された第3のハウジング(300)と、ここで、前記第3のハウジングは、前記第3のハウジングを通る流路(310)、及び前記流路を密封するように構成された第2の密封要素(320)を備え、
前記第1のハウジング及び前記第3のハウジングのうちの少なくとも1つの中に配置された少なくとも1つの制御要素(325)と、ここで、前記少なくとも1つの制御要素のうちの第1の制御要素は、前記流路中に配置され、前記主軸(A)に沿って延在するばね要素(326)、及び前記ばね要素の端部に配置されたヘッド部分(327)を備え、前記ヘッド部分は、前記第2の密封要素に面する表面(328)を備え、前記少なくとも1つの制御要素は、前記第2のハウジングと前記第3のハウジングとが切り離しされた場合に流体から前記第1の密封要素及び前記第2の密封要素のうちの少なくとも1つを条件付きで密封するように構成されており、
を備え、
前記第2のハウジングの前記第1の位置では、前記第3のハウジングは、その前記第2の開口部を介して前記第1のハウジング中に挿入可能であり、前記第1のハウジングと前記第1の密封要素との間に挿入可能であり、そのため、前記第1及び第2の密封要素は、互いに当接し、前記チューブ部分と前記流路とを密封分離するように構成され、前記第1の制御要素の前記ヘッド部分の表面と前記第2の密封要素とは、互いに密封当接するように構成され、
前記第2のハウジングの前記第2の位置では、前記第3のハウジングと前記第2のハウジングとが接続され、前記チューブ部分は、前記第1及び第2の密封要素を通って突出し、前記結合装置を通る流体の移送を可能にするための前記流路との接続のための前記ばね要素の圧縮時に前記第1の制御要素の前記ヘッド部分の表面と前記第2の密封要素とを分離する、結合装置(100)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの制御要素は、前記流体を介して前記少なくとも1つの制御要素に対して印加された第1の圧力(P1)が第1の所定の圧力閾値(PT)を上回る場合に、前記流体から前記第1の密封要素及び前記第2の密封要素のうちの少なくとも1つを密封するように構成されている、請求項1に記載の結合装置(100)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの制御要素のうちの第2の制御要素は、前記第1のハウジングの前記チューブ部分の中に配置されている、請求項1又は2に記載の結合装置(100)。
【請求項4】
前記ヘッド部分の外形寸法は、前記流路の半径方向(R)の前記流路の寸法に対応し、前記ヘッド部分は、少なくとも1つの凹部(329)を介して前記結合装置を通る流体の移送を可能にするために前記半径方向(R)の少なくとも1つの凹部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の結合装置(100)。
【請求項5】
前記ばね要素は、前記主軸(A)に沿って積層状に配置された複数のリング(332)を備え、隣接して配置されたリングは、前記主軸(A)に沿って交互に、前記リングの反対側に配置された周辺部分に配置されたバー部分(333)によって相互接続されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の結合装置(100)。
【請求項6】
前記第1の位置に向かって前記主軸に沿って前記第2の位置において前記第2のハウジングに接続された前記第3のハウジングに対して印加された力(F)が所定の閾値を上回る場合、
前記第2のハウジングは、前記第2の位置における前記第1のハウジングへの接続から解放されるように構成され、
前記第2のハウジングは、前記第2の位置から前記第1の位置に変位されるように構成され、
前記第3のハウジングは、前記第2のハウジングへの接続から解放されるように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の結合装置(100)。
【請求項7】
前記第3のハウジングの前記第2のハウジングへの解放可能な接続のためのロック機構(500)を更に備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の結合装置(100)。
【請求項8】
前記第3のハウジングは、前記ロック機構におけ第1のロック要素(510)を備え、前記第2のハウジングは、前記ロック機構における第2のロック要素(520)を備え、前記第1及び第2のロック要素は、前記第1及び第2のロック要素の互いに対する回転時に解放可能にロックされるように構成されている、請求項7に記載の結合装置(100)。
【請求項9】
前記第2のハウジング及び第3のハウジングが前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する間に、前記第2のロック要素は、前記第3のハウジングと前記第2のハウジングとが前記第2の位置において接続されるような前記第1のロック要素との嵌合係合のために前記第1のロック要素に対して回転するように構成され、前記第2のハウジング及び第3のハウジングが前記第2の位置から前記第1の位置へ変位する間に、前記第2のロック要素は、前記第3のハウジングと前記第2のハウジングとが前記第1の位置において切り離しされるように前記嵌合係合を係合解除するために前記第1のロック要素に対して回転するように構成される、請求項8に記載の結合装置(100)。
【請求項10】
前記第1及び第2の密封要素のうちの少なくとも1つは、弾性膜(600)を備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の結合装置(100)。
【請求項11】
前記第2のハウジングと前記第3のハウジングとが切り離しされた場合にアラームを生成するように構成されたアラーム装置を更に備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の結合装置(100)。
【請求項12】
患者に又は患者から流体を移送するための医療用チューブ(700)であって、前記医療用チューブは、請求項1~11のいずれか一項に記載の結合装置(100)の少なくともlつを備える、医療用チューブ。
【請求項13】
医療用キット(800)であって、
その少なくとも一端に設けられた少なくとも1つの結合装置を更に備える、請求項12に記載の少なくとも1つの医療用チューブと、
前記少なくとも1つの結合装置を介して前記医療用チューブに接続された少なくとも1つの要素(810)と
を備える、医療用キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、医療用装置の分野に関する。より詳細には、本発明は、流体を移送するための結合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の治療中に、患者に及び/又は患者から1つ以上の流体(血液、血液製剤、1つ以上の薬剤、等)を移送する必要があり得る。流体は、この種の治療中に患者に挿入される要素(例えば、針、カニューレ、カテーテル、トロカール、等)を介して供給されることが多いので、要素は、患者への挿入後に比較的固定されたままであることが望ましい。患者に挿入された後の要素の不本意な変位及び/又は移動は、患者又は任意の医療スタッフが要素に接続されたチューブを誤って引っ張った場合に生じ得る。更に、要素に接続されたチューブへの患者及び/又は医療スタッフのつまずき事故もまた、要素の変位につながり得る。この種の要素の変位は、患者にとって痛みを伴い得るだけでなく、要素の変位に起因する流体の移送が正しく実行されない場合には、治療の結果にもつながり得ることが認識されるであろう。更に、患者に挿入された要素を力ずくで引っ張ることは、患者の血管を損傷する可能性があることに留意されたい。更に、免疫系が損なわれた患者の場合、傷ついた血管が重篤な感染症につながる可能性がある。
【0003】
加えて、患者への流体の移送用のチューブが誤って引っ張られた場合には、流体のいかなる漏れも軽減されることが望ましい。例えば、輸液液体が有毒である場合、破損したチューブからのいかなる漏れも特に危険であり得る。
【0004】
WO2018/087153は、流体を移送するための結合装置を開示しており、この結合装置は、結合装置が接続されているときに外部環境に対して密封された結合装置を通る流体の移送と、結合装置が切り離しされた場合の流体の移送の漏れのない中断とを可能にし得る。より詳細には、結合装置の接続時に、第1及び第2の密封要素は、まず、互いとの当接時に密封を提供する。その後、第1及び第2の密封要素を通って突出する(貫通する)結合装置のチューブ部分によって、流体の移送が可能にされる。結合装置の第3のハウジング及び第2のハウジングに印加される引張力によって引き起こされ得る結合装置の切り離し時に、第2のハウジングは、その第2の(引き戻し)位置からその第1の(引き出し)位置に変位され得る。その結果として、これは、第2のハウジング及び第3のハウジングがそれぞれ第1及び第2の密封要素によってその後再び密封されるように、第1及び第2の密封要素を通るその位置からのチューブ部分の引き戻しをもたらす。言い換えれば、それぞれの第1及び第2の密封要素は、結合装置の切り離し/取り外し時にそれぞれの密封要素の両側で流れを停止させ得る。故に、結合装置は、結合装置を通る流体が移送されている間、及び結合装置の取り外し又は切り離しの結果として結合装置を通る流体の流れが中断されている間の両方で、密封特性を提供し、漏れを回避し得る。
【0005】
上記で説明したような結合装置の代替の構造は、結合装置中で移送される流体の比較的高い圧力及び/又は高い流量の使用の条件又は領域に更に一層適し得る、興味を引くものであり得る。例えば、透析、獣医学的使用(例えば、比較的大型の動物に関連する)、輸液、動脈使用、輸血、等などの使用の領域は、流体の比較的高い圧力及び/又は高い流量につながり得る。その結果として、これは、これらの種類の結合装置を備えるチューブの影響を軽減するそれらの能力について、結合装置に対するより高い要求につながり、チューブは、力、例えば引張力にさらされる。結合装置に対する要求は、チューブが患者に/患者から流体を移送するための要素に接続され、同時に、結合装置への損傷を回避若しくは軽減し、並びに/又はその中で移送される流体の比較的高い圧力及び/若しくは高い流量の条件中にそれらの動作を維持するときに、特に高い。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、上記の問題のうちの1つ以上を軽減し、特にチューブが患者に/患者から流体を移送するための要素に接続され、同時に、装置への損傷を回避若しくは軽減し、並びに/又はその中で移送される流体の比較的高い圧力及び/若しくは高い流量の条件中にその動作を維持するときに、力、例えば引張力にさらされるチューブの影響を好都合に軽減し得る、医療目的のための装置を提供することである。
【0007】
この目的及び他の目的は、本願独立請求項における特徴を有する結合装置を提供することによって達成される。好ましい実施形態は、本願従属請求項に規定される。
【0008】
故に、本発明によると、流体を移送するための結合装置が提供される。結合装置は、主軸Aに沿って延在する第1のハウジングを備える。第1のハウジングは、その後端部分における第1の開口部、及びその前端部分における第2の開口部を備える。その上、結合装置は、第1の開口部から第1のハウジング中に延在するチューブ部分を備える。結合装置は、第1のハウジングの前端部分における第1の位置と第1のハウジングの後端部分における第2の位置との間で主軸に沿って第1のハウジング内に変位可能に配置された第2のハウジングを更に備える。第2のハウジングは、第1の密封要素を備える。更に、結合装置は、第2のハウジングに解放可能に接続可能であり、主軸に沿った第1のハウジング内での変位可能な配置のために構成された第3のハウジングを備える。第3のハウジングは、第3のハウジングを通る流路、及び流路を密封するように構成された第2の密封要素を備える。結合装置は、第1のハウジング及び第3のハウジングのうちの少なくとも1つ中に配置された少なくとも1つの制御要素を更に備え、少なくとも1つの制御要素のうちの第1の制御要素は、流路中に配置され、主軸Aに沿って延在するばね要素、及びばね要素の端部に配置されたヘッド部分を備え、ヘッド部分は、第2の密封要素に面する表面を備え、少なくとも1つの制御要素は、第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされた場合に流体から第1の密封要素及び第2の密封要素のうちの少なくとも1つを条件付きで密封するように構成される。第2のハウジングの第1の位置では、第3のハウジングは、その第2の開口部を介して第1のハウジング中に挿入可能であり、第1のハウジングと第1の密封要素との間で挿入可能であり、そのため、第1及び第2の密封要素は、互いに当接し、チューブ部分と流路とを密封分離するように構成され、第1の制御要素のヘッド部分の表面と第2の密封要素とは、互いに密封当接するように構成される。第2のハウジングの第2の位置では、第3のハウジングと第2のハウジングとが接続され、チューブ部分は、第1及び第2の密封要素を通って突出し、結合装置を通る流体の移送を可能にするための流路との接続のためのばね要素の圧縮時に第1の制御要素のヘッド部分の表面と第2の密封要素とを分離する。
【0009】
このことから、本発明は、流体を移送するための結合装置を提供するという考えに基づき、この結合装置は、結合装置が接続されているときに外部環境に対して密封された結合装置を通る流体の移送と、結合装置が切り離しされた場合の流体の移送の漏れのない中断とを可能にし得る。より詳細には、結合装置の接続時に、第1及び第2の密封要素は、まず、互いとの当接時に密封を提供する。その後、第1及び第2の密封要素を通って突出する(貫通する)結合装置のチューブ部分によって、流体の移送が可能にされる。結合装置の第3のハウジング及び第2のハウジングに印加される引張力によって引き起こされ得る結合装置の切り離し時に、第2のハウジングは、その第2の(引き戻し)位置からその第1の(引き出し)位置に変位され得る。その結果として、これは、第2のハウジング及び第3のハウジングがそれぞれ第1及び第2の密封要素によってその後再び密封されるように、第1及び第2の密封要素を通るその位置からのチューブ部分の引き戻しをもたらす。言い換えれば、それぞれの第1及び第2の密封要素は、結合装置の切り離し/取り外し時にそれぞれの密封要素の両側で流れを好都合に停止させ得る。更に、第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされた場合、第1の密封要素及び/又は第2の密封要素は、第1のハウジング及び/又は第2のハウジング中に配置された1つ以上の制御要素によって流体から効率的且つ好都合に保護される。故に、本発明の結合装置は、結合装置を通る流体が移送されている間、及び結合装置の取り外し又は切り離しの結果として結合装置を通る流体の流れが中断されている間の両方で、優れた密封特性を提供し、漏れを回避し得る。
【0010】
流体のいかなる漏れも軽減する結合装置の能力は、安全上の理由から有利であることが認識されるであろう。例えば、結合装置が有毒液体の移送のために提供される場合、結合装置からのいかなる漏れも特に危険であり得る。故に、本発明の結合装置は、医療スタッフ及び/又は患者の安全性を著しく増大させ得る。
【0011】
更に、本発明の結合装置は、その有利な密封特性によって流体を節約し得るという点で有利である。例えば、結合装置が血液の移送のために使用される場合、結合装置は、結合装置の取り外しの場合の漏れによって引き起こされる血液の任意の損失及び/又は環境の汚染を軽減し得る。更に、その優れた密封特性によって、結合装置は、(接続された)結合装置を通って移送される流体(例えば血液)のいかなる汚染も軽減し得る。
【0012】
本発明は、結合装置が結合装置の便利な取り外し(切り離し)を提供するという点で更に有利である。例えば、結合装置が医療目的のためのチューブに接続されている場合、例えば患者及び/又は医療スタッフによるチューブの引っ張りは、結合装置の第1及び/又は第2のハウジングから第3のハウジングを取り外し得、それによって、チューブの他端におけるチューブのいかなる更なる引っ張りも軽減し得る。結合装置はチューブの「弱い連結」を構成し得るので、病院、養護施設、診療所、等において一般に使用される(医療用)チューブは、本発明の結合装置を装備されることが望ましくあり得ることが認識されるであろう。故に、チューブが、患者と供給源(例えば、輸液ポンプ又はバッグ)との間に接続され、本発明による結合装置を更に備える場合、結合装置は、チューブの「弱い連結」を構成し得、ここで、チューブは、チューブを引っ張った結果として「切り離され」得る。
【0013】
本発明は、結合装置が、第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされた場合に、第1のハウジング及び/又は第2のハウジング中に配置された1つ以上の制御要素によって、結合装置を通って移送される流体からの便利且つ効率的な保護を提供するという点で更に有利である。より詳細には、第1及び第2の密封要素が互いに当接し、チューブ部分と流路とを密封分離するように構成された第2のハウジングの第1の位置では、第1の制御要素の表面と第2の密封要素とは、互いに密封当接するように構成される。チューブ部分が流路との接続のために第1及び第2の密封要素を通って突出する第2のハウジングの第2の位置では、チューブ部分は、結合装置を通る流体の移送を可能にするための第1の制御要素のばね要素の圧縮時に、表面と密封要素とを分離するように構成される。
【0014】
本発明の結合装置は、透析、獣医学的使用(例えば、比較的大型の動物に関連する)、輸液、動脈使用、輸血、等などの、結合装置中で移送される流体の比較的高い圧力及び/又は高い流量の使用の条件又は領域に特に適していることに留意されたい。例えばチューブに備えられた結合装置は、特にチューブが患者に/患者から流体を移送するための要素に接続されるときに、力、例えば引張力にさらされるチューブの影響を軽減し得る。同時に、結合装置は、制御要素を介するその革新的な構造及び概念に起因して損傷を回避又は軽減し、その中で移送されるように構成された流体の比較的高い圧力及び/又は高い流量の条件中にその動作を維持し得る。その結果として、結合装置は、結合装置の構成要素の損傷及び/又は機能不全を軽減し、それは、次に、例えば、抑制された漏れ、結合装置の維持された機能、等につながる。
【0015】
結合装置は、それが医療用チューブに提供され、それが、次に、患者への及び/又は患者から流体の移送のために患者に挿入された要素に接続される場合に特に有利である。これは、要素の変位が患者にとって痛みを伴い得るだけでなく、要素の変位に起因する流体の移送が正しく実行されない場合には、患者の治療の結果にもつながり得るので、実現される。医療目的のための医療用チューブに提供される本発明の結合装置によって、(輸液)要素、ポンプ、及び/又はバッグ、等などの、チューブに接続された機器は、医療用チューブを引っ張ることによって引き起こされる損傷から免れ得ることが認識されるであろう。
【0016】
医療用チューブに提供される本発明の結合装置によって、(輸液)要素、ポンプ、及び/又はバッグ、等などの、医療用チューブに接続された機器は、医療用チューブを引っ張ることによって引き起こされる損傷から免れ得ることが認識されるであろう。
【0017】
本発明の結合装置は、医療スタッフ及び/又は患者が1つ以上の結合装置を備える医療用チューブ(複数可)につまずく及び/又は倒れることに関連する結果が軽減され得るという点で更に有利である。
【0018】
本発明の結合装置は、取り外されたか又は切り離しされた場合に、容易に、好都合に、且つ効率的に(再)接続されるという点で更に有利である。例えば、本発明による結合装置を備える医療用チューブが引き離された場合、可能な限り迅速に(輸液)治療を再開することが可能であることが望ましくあり得る。結合装置の(再)接続が結合装置の革新的な構成に起因して迅速且つ直観的に実行され得るので、結合装置はこの要求を満たす。
【0019】
本発明の結合装置は、その構成要素(例えば、第1、第2、及び/又は第3のハウジング、第1及び第2の密封要素、等)が、容易且つ効率的な様式で洗浄及び/又は消毒され得るように、比較的平滑な外面を有するように設計されるという点で更に有利である。例えば、分解された結合装置の洗浄及び/又は消毒の後、結合装置のそれぞれの構成要素は、その後結合装置に再組み立てされ得る。
【0020】
本発明の結合装置は、製造が比較的安価であり、容易に組み立てられるという点で更に有利である。その結果として、結合装置は、主に、単回使用のために設計され得、即ち、結合装置は、例えば、1人の患者及び1つの治療(例えば輸液)のために使用され得る。
【0021】
本発明の結合装置は、その設計が、結合装置を通る流体経路のデッドスペースを最小限に抑え、それによって、感染性病原体の発生を軽減するという点で更に有利である。更に、本発明の結合装置の設計は、流体の漏れを軽減する。
【0022】
本発明の結合装置は、結合装置を通る流体の流れが結合装置の主軸に沿って直線状であるという点で更に有利である。言い換えれば、結合装置の設計は、これによって、結合装置の動作中の流体の望ましくない乱流を回避し得る。
【0023】
「変位可能に配置される」という用語は、本明細書では、第2のハウジング及び第3のハウジングが第1のハウジング内で変位可能又は移動可能であるように第1のハウジング内に配置又は据え付けられ得ることを意味する。
【0024】
「変位可能な配置」という用語は、本明細書では、第3のハウジングが第1のハウジング内で変位可能又は移動可能であるように第3のハウジングが第1のハウジング内に配置又は据え付けられ得ることを意味する。
【0025】
「解放可能に接続可能」という用語は、本明細書では、第2のハウジング及び第3のハウジングがそれぞれの力を印加することによって取り付けられ、取り外されるように構成されることを意味する。
【0026】
「条件付きで密封する」という用語は、本明細書では、少なくとも1つの制御要素が結合装置を通って移送されるように構成された流体から第1の密封要素及び第2の密封要素のうちの少なくとも1つを密封するように構成され、密封が所定の(設定された)基準又は条件に基づくことを意味する。例えば、制御要素(複数可)は、例えば、移送される流体の圧力に関連する1つ以上の条件に基づいて第1及び第2の密封要素のうちの1つ以上を密封するように構成され得る。別の例によると、制御要素(複数可)は、結合装置の第2のハウジング及び第3のハウジングの切り離し時に第1及び第2の密封要素のうちの1つ以上を(直接又は即時に)密封するように構成され得る。
【0027】
「密封分離する」という用語は、本明細書では、第1の密封要素及び第2の密封要素が、流体がチューブ部分と流路との間を通過することができないように、チューブ部分と流路とを密封して分離することを意味する。
【0028】
本発明の実施形態によると、少なくとも1つの制御要素は、流体を介して少なくとも1つの制御要素に対して印加された第1の圧力P1が第1の所定の圧力閾値PTを上回る場合に、流体から第1の密封要素及び第2の密封要素のうちの少なくとも1つを密封するように構成され得る。言い換えれば、第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされ、且つP1>PTの場合、制御要素(複数可)は、流体(の圧力)から第1及び第2の密封要素のうちの1つ以上を条件付きで密封するように構成され得、流体は、第2のハウジングと第3のハウジングとが接続されることになる場合に、結合装置を通って移送されるように構成されることになる。第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされ、流体が結合装置を通って移送されないとき、流体は、第1及び/又は第2の密封要素に対して圧力を印加し得ることに留意されたい。流体からのこの圧力は比較的高く、それによって結合装置の構成要素に対して潜在的に有害であり得るか又は損傷を与え得るので、本実施形態は、結合装置及びその機能を保護する。より詳細には、第1の密封要素及び/又は第2の密封要素は、第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされた場合に、第1のハウジング及び/又は第3のハウジング中に配置された1つ以上の制御要素によって流体からの圧力から効率的且つ好都合に保護される。
【0029】
本発明の実施形態によると、少なくとも1つの制御要素のうちの第2の制御要素は、第1のハウジングのチューブ部分中に配置され得る。
【0030】
本発明の実施形態によると、ヘッド部分の外形寸法は、流路の半径方向Rの流路の寸法に対応し得、ヘッド部分は、少なくとも1つの凹部を介して結合装置を通る流体の移送を可能にするために半径方向Rの少なくとも1つの凹部を備える。
【0031】
本発明の実施形態によると、ばね要素は、主軸Aに沿って積層状に配置された複数のリングを備え、隣接して配置されたリングは、主軸Aに沿って交互に、リングの反対側に配置された周辺部分に配置されたバー部分によって相互接続される。
【0032】
本発明の実施形態によると、結合装置は、ロック装置を更に備える。第2の位置では、第2のハウジングは、ロック装置を介して第1のハウジングに解放可能に接続される。言い換えれば、第2のハウジングが第1のハウジング中のその第2の引き戻し位置にあるとき、第2のハウジングは、第1のハウジングに解放可能に接続され得る。第2のハウジングのこの位置は、結合装置を通る流体の可能にされた移送を暗示し、本実施形態は、流体が結合装置の静止状態において、即ち、結合装置の1つ以上の構成要素に対していかなる圧力も印加する必要なしに、装置を通って移送され得るという点で有利であることが認識されるであろう。
【0033】
本発明の実施形態によると、第1の位置に向かって主軸に沿って第2の位置において第2のハウジングに接続された第3のハウジングに対して印加された力Fが所定の閾値を上回る場合、第2のハウジングは、第2の位置における第1のハウジングへの接続から解放されるように構成され、第2のハウジングは、第2の位置から第1の位置に変位されるように構成され、第3のハウジングは、第2のハウジングへの接続から解放されるように構成される。故に、第3のハウジングに対して(又は第3のハウジングと第2のハウジングとの間に)印加される(引張)力が所定の閾値を上回る場合、第3のハウジングは、開示する構成に従って第2のハウジングから取り外される(切り離しされる)ように構成される。本実施形態は、結合装置が所定の閾値を上回る、第3のハウジングに印加される引張力を受けた場合にのみ、結合装置の第3のハウジング及び第2のハウジングが取り外されるように構成され、そのため、結合装置を通る流体の移送が中断されるという点で有利である。言い換えれば、第3及び第2のハウジングは、比較的強い引張力にさらされたときにのみ互いから分離するように構成される。故に、結合装置の第3及び第2のハウジングは、結合装置が所定の閾値を上回らない比較的弱い力を受ける場合には接続を保たれるように構成され、そのため、結合装置は、流体を移送するために動作可能なままであり得る。
【0034】
本発明の結合装置を装備された医療目的のためのチューブが提供される場合、結合装置は、結合装置の一方の側のチューブの一部分に加えられた任意の比較的大きな力が結合装置の他方の側のチューブの他の部分に伝達される前に結合装置が取り外され得るという点で、更に有利であることが認識されるであろう。例えば、要素がチューブに接続される場合、結合装置は、要素の任意の引っ張り、急な動き、引きつり、等を軽減し得る。
【0035】
本発明の結合装置は、医療スタッフ及び/又は患者が1つ以上の結合装置を備えるチューブにつまずく及び/又は倒れることに関連する結果が軽減され得るという点で更に有利である。
【0036】
本実施形態は、力Fの閾値を結合装置の目的に従って好都合に設定又は決定することができるという点で有利である。例えば、針が患者に挿入されるときに結合装置が使用される場合、力Fの閾値は、比較的低く決定することができる。対照的に、尿道カテーテルが使用されるときに結合装置が使用される場合、力Fの閾値は、比較的高く決定することができる。
【0037】
本発明の実施形態によると、結合装置は、第3のハウジングの第2のハウジングへの解放可能な接続のためのロック機構を備える。本実施形態は、第3のハウジングがロック要素(複数可)によって第2のハウジングに好都合に接続され得る(又はそれから切り離しされ得る)という点で有利である。
【0038】
本発明の実施形態によると、第2のハウジングの第2の位置では、第3のハウジングと第2のハウジングとは、ロック機構によって接続される。故に、第2のハウジングの第2の引き戻し位置では、チューブ部分が、結合装置を通る流体の移送を可能にするために第1及び第2の密封要素を通って通路中に突出するとき、ロック機構は、第2のハウジングと第3のハウジングとを互いに接続する。本実施形態は、ロック機構が第2のハウジングと第3のハウジングとの互いに対する確実な接続を提供し得、そのため、第2及び第3のハウジングが結合装置を通る流体の密封された(漏れのない)移送を提供するという点で有利である。
【0039】
本発明の実施形態によると、第3のハウジングは、ロック機構の第1のロック要素を備え、第2のハウジングは、ロック機構の第2のロック要素を備え、第1及び第2のロック要素は、第1及び第2のロック要素の互いに対する回転時に解放可能にロックされるように構成される。例えば、本実施形態又は任意の以前に開示した実施形態に従って第2のハウジングと第3のハウジングとを接続するためのロック機構は、オス-メス型の接続を備え得る。オス-メス型のロック機構は、少なくとも1つの溝と、少なくとも1つの溝中に突出するように構成された少なくとも1つの突出部とを備え得ることが認識されるであろう。
【0040】
本発明の実施形態によると、ロック機構は、第3のハウジングの第2のハウジングへの接続時に第3のハウジングと第2のハウジングとの間で所定の接続強度を達成するように構成され得る。言い換えれば、ロック機構は、第3のハウジングの第2のハウジングへの接続時に、第3のハウジングと第2のハウジングとの間の所定の接続強度が達成されるように構築され得る。
【0041】
本発明の実施形態によると、第2のハウジング及び第3のハウジングの第1の位置から第2の位置への変位中に、第2のロック要素は、第3のハウジングと第2のハウジングとが第2の位置において接続されるような第1のロック要素との嵌合係合のために第1のロック要素に対して回転するように構成され、第2のハウジング及び第3のハウジングの第2の位置から第1の位置への変位中に、第2のロック要素は、第3のハウジングと第2のハウジングとが第1の引き出し位置において切り離しされるように嵌合係合を係合解除するために第1のロック要素に対して回転するように構成される。言い換えれば、第2及び第3のハウジングが第1の位置から第2の位置へと結合装置の第1のハウジング中に押し込まれると、第2のハウジングと第3のハウジングとは、第1及び第2のロック要素の互いに対する回転を介して接続される。同様に、第2及び第3のハウジングが第2の位置から第1の位置へと結合装置の第1のハウジングから引き出されると、第2のハウジングと第3のハウジングとは、第1及び第2のロック要素の互いに対する回転を介して切り離しされる。
【0042】
本発明の実施形態によると、第1及び第2の密封要素のうちの少なくとも1つは、弾性膜を備える。弾性膜(複数可)は、第2のハウジングと第3のハウジングとの接続時に第1の密封要素と第2の密封要素との間に配置される(挟持される)ように構成されることが認識されるであろう。本実施形態は、第2のハウジングと第3のハウジングとが接続されたときに、密封要素(複数可)が弾性膜(複数可)を介して第2のハウジングと第3のハウジングとの間に効率的な密封を提供し得、そのため、第2のハウジングと第3のハウジングとの間のいかなる漏れも回避することができるという点で有利である。
【0043】
本発明の実施形態によると、少なくとも1つの弾性膜は、凸形状を有し、第1の密封要素の第2の密封要素との当接時に平坦になるように構成される。第1及び第2の密封要素の各々が弾性の凸形状の膜を備える場合、膜が互いに対して押圧されるときに、膜が空気を押し退けて気密密封を形成し得、更にデッドスペースを最小限に抑え得ることが認識されるであろう。故に、本実施形態は、結合装置の密封特性を更に一層改善し得る。
【0044】
本発明の実施形態によると、弾性膜は、シリコーンを備える。本実施形態は、シリコーンが密封目的に特に適しており、それによって結合装置の密封を更に一層改善するという点で有利である。更に、膜のシリコーンの使用は、チューブ部分が、材料の引き裂きなしに(又は少なくとも最小限に抑えて)膜を貫通し得、そのため、膜の望ましくない摩耗及び/又は結合装置を通る流体の流れにおける流体の汚染が回避され得るという点で有利である。
【0045】
本発明の実施形態によると、少なくとも1つの弾性膜は、貫通孔を備え、少なくとも1つの弾性膜は、第1及び/又は第2の密封要素のそれぞれの取り付け具中に配置されるように構成され、少なくとも1つの弾性膜のサイズは、貫通孔が少なくとも1つの弾性膜の取り付け具中への配置時に押し込められるように構成されるように、取り付け具よりも大きい。本実施形態は、チューブ部分の密封要素を通る突出時に、押し込められた貫通孔によってチューブ部分が案内され得るという点で有利である。本実施形態は、押し込められた貫通孔が、チューブ部分の密封要素を通る貫通時の膜材料の引き裂きを回避し得るか、又は少なくとも最小限に抑え得るという点で更に有利である。
【0046】
本発明の実施形態によると、結合装置は、第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされた場合にアラームを生成するように構成されたアラーム装置を更に備える。本実施形態は、結合装置の第2及び第3のハウジングが切り離し又は取り外されたこと、並びに結合装置を通る(及び、結合装置が医療用チューブに提供される場合には、医療用チューブも通る)流体移送が中断されたことを、アラーム装置が患者、医療スタッフ、及び/又はその他の人に迅速且つ効率的に警告し得るという点で有利である。
【0047】
本発明の実施形態によると、アラームは、視覚的アラーム及び聴覚的アラームのうちの少なくとも1つを備える。本実施形態は、患者が視覚障害及び/又は聴覚障害を患い得ることが多いことを考慮すると、特に有利である。本実施形態は、アラームが、患者と同じ部屋に存在しない医療スタッフに警告し得るという点で更に有利である。
【0048】
本発明の実施形態によると、結合装置は、第2のハウジングが第2の位置にあるとき、操作者への触覚フィードバックを生成するように構成される。「触覚フィードバック」という用語は、本明細書では、結合装置の取り扱い時に操作者が感じることができる物理的感覚、警告、等を意味する。例えば、結合装置は、その第2の位置にある第2のハウジングが第1のハウジングに接続されたときに、操作者に触覚フィードバックを生成するように構成され得る。本実施形態は、結合装置が、これによって、結合装置を通る液体の移送を可能にするように構成されているので、第2のハウジングが第2の引き戻し位置にあるときに結合装置が正しく結合又は接続されていることを操作者が保証され得るという点で有利である。
【0049】
本発明の実施形態によると、患者に又は患者から流体を移送するための医療用チューブが提供され、医療用チューブは、先行する実施形態のうちのいずれか1つに記載の少なくとも1つの結合装置を備える。言い換えれば、医療用チューブは、第1のチューブ部分及び第2のチューブ部分を備え得、結合装置は、第1のチューブ部分と第2のチューブ部分との間に配置され得る。「医療用チューブ」という用語は、本明細書では、医療目的のための実質的にあらゆるチューブ、例えば輸液チューブ又は尿道カテーテルを意味する。本実施形態は、医療用チューブが結合装置を介して好都合に切り離し又は取り外され得るという点で有利である。例えば、例えば、患者及び/又は医療スタッフによる医療用チューブの引っ張りは、結合装置の第2のハウジングから第3のハウジングを取り外し得、それによって、チューブの他端におけるチューブのいかなる更なる引っ張りも軽減し得る。故に、医療用チューブは、結合装置による「弱い連結」を備え得、それは、病院、養護施設、診療所、等において使用される医療用チューブに特に有利である。
【0050】
本発明の実施形態によると、以前の実施形態に記載の少なくとも1つの医療用チューブを備える医療用キットが提供される。少なくとも1つの医療用チューブは、その少なくとも一端に設けられた少なくとも1つの結合装置と、少なくとも1つの結合装置を介して医療用チューブに接続された少なくとも1つの要素とを備える。結合装置は、実質的にあらゆるタイプ、例えば、多くの異なる種類の要素に結合することが可能であり得る標準化された結合部であり得ることが認識されるであろう。例えば、(医療用)要素(複数可)は、針、カニューレ、カテーテル、トロカール、等などの、患者への挿入のために配置され、患者の中に又は患者から外に流体を移送するように構成された要素であり得る。代替として又は加えて、要素(複数可)は、医療用チューブを介して患者に/患者から流体を供給するように構成された少なくとも1つの容器であり得る。本実施形態は、医療用キットが医療プロセス、例えば輸液プロセス中の安全性を増大させ得るという点で有利である。より詳細には、医療用キットは、特に、医療用チューブが患者に及び/又は患者から流体を移送するための要素に接続されているときに、例えば、患者及び/又は医療スタッフによる医療用チューブの引っ張りによって、力にさらされた医療用チューブの影響を好都合に軽減し得る。
【0051】
本発明の更なる目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な開示、図面、及び添付された特許請求の範囲を検討すると明らかになるであろう。当業者は、本発明の異なる特徴を、以下に説明する実施形態以外の実施形態を作り出すために組み合わせることができることを理解するであろう。
【0052】
ここで、本発明のこの及び他の態様を、本発明の実施形態(複数可)を示す添付された図面を参照して、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1a】本発明の例証的な実施形態による結合装置の概略図である。
図1b】本発明の例証的な実施形態による結合装置の概略図である。
図2a】本発明の例証的な実施形態による結合装置の概略断面図である。
図2b】本発明の例証的な実施形態による結合装置の概略断面図である。
図2c】本発明の例証的な実施形態による結合装置の概略断面図である。
図2d】本発明の例証的な実施形態による結合装置の概略断面図である。
図3a】本発明の例証的な実施形態による結合装置の制御要素の概略図である。
図3b】本発明の例証的な実施形態による結合装置の制御要素の概略図である。
図4a】本発明の例証的な実施形態による結合装置のロック及びロック解除動作を概略的に示す。
図4b】本発明の例証的な実施形態による結合装置のロック及びロック解除動作を概略的に示す。
図5】結合装置の切り離しを概略的に示す。
図6】本発明の実施形態による医療用キットの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1a~1bは、本発明の例証的な実施形態による結合装置100の概略図である。図1a~1bは、結合装置100の最初の説明のために提供され、結合装置100の特性及び動作のより詳細な説明は、以下の図及び関連する本文において提供されることが認識されるであろう。
【0055】
結合装置100は、結合装置100がその接続された状態にあるときに、結合装置100を通る流体Pの移送のために提供される。図1aでは、結合装置100の接続が開始されており、それは、以下の本文及び関連する図においてより詳細に説明する。図1bでは、結合装置100の切り離しが開始されている。最終的に、結合装置100が切り離し(取り外し)され、それによって、結合装置100を通る流体の移送が中断される。
【0056】
図2a~2dは、本発明の例証的な実施形態による結合装置100の概略断面図である。4つの図2a~2dは、結合装置100の動作の理解を増大させるために、結合装置100の接続の例証的且つ瞬間的な位置を開示していることが認識されるであろう。故に、結合装置100の類似の切り離しは、図の逆の順序によって予想され得、従って、より詳細には提示しない。
【0057】
図2aは、流体を移送するための結合装置100の概略図であり、結合装置100は、切り離しされた状態で示している。結合装置100は、楕円形の断面を有する円筒形状の第1のハウジング110を備え、第1のハウジング110は、主軸Aに沿って延在する。第1のハウジング110は、第1のハウジング110の後端部分(例えば、底部)の中央部分に第1の開口部120を備え、第1のハウジング110の前端部分に第2の開口部130を備える。結合装置100は、第1のハウジング110の第1の開口部120から第1のハウジング110の内部に延在するチューブ部分140を更に備える。第1のハウジング110の内部に向くチューブ部分140の端部は、鋭く又は尖るように形成され得、図2aに例証するチューブ部分140の端部は、面取りされている。しかしながら、チューブ部分140の端部は、代替として、直線状であり得、即ち、いかなる鋭い又は尖った端部もない場合がある。
【0058】
結合装置100は、第1のハウジング110によって取り囲まれ、主軸Aに沿って第1のハウジング110内に変位可能に配置された第2のハウジング200を更に備える。第2のハウジング200は、例えば溝、等によって第1のハウジング110内に嵌合配置され得ることが認識されるであろう。図2aでは、第2のハウジング200は、第1のハウジング110内の第1の(引き出し)位置に位置付けられる。例えば、第1の引き出し位置は、第1のハウジング110の前端部分に向かう(又は前端部分における)位置を構成し得る。第2のハウジング200は、第1の密封要素220を備え、それは、第1のハウジング110のチューブ部分140の端部に配置されたクッション又はパッドのような要素として例証される。
【0059】
結合装置100は、結合装置100の切り離し状態では、結合装置100の第1のハウジング110及び第2のハウジング200から分離している第3のハウジング300を更に備える。第3のハウジング300は、第3のハウジング300を通って配置された流路310を備える。第3のハウジング300は、流路310を密封するように配置された第2の密封要素320を更に備える。
【0060】
図2aに示すような結合装置100の切り離し状態では、結合装置100を通る流体の通過はあり得ないことが認識されるであろう。より詳細には、第2のハウジング200の第1の密封要素220は、第2のハウジング200又は第1のハウジング110を通る流体の通過がないようにチューブ部分140を密封する。同様に、第2の密封要素320は、第3のハウジング300を通る流体の通過がないように流路310を密封する。
【0061】
第1の密封要素220及び/又は第2の密封要素320は、密封目的のためのそれぞれの弾性膜600を備え得るか、又はそれから成り得る。膜600は、密封目的に適した実質的にあらゆる材料、例えばシリコーンを備え得るか、又はそれから成り得る。更に、第1の密封要素220及び/又は第2の密封要素320は、凸形状を有し得る。代替の実施形態によると、弾性膜(複数可)600は、貫通孔を備え得、弾性膜(複数可)600は、第1の密封要素220及び/又は第2の密封要素320の取り付け具(複数可)(図示せず)中に配置されるように構成され得る。弾性膜(複数可)600のサイズは、これによって、弾性膜(複数可)600の取り付け具中への配置時に貫通孔(複数可)が圧縮され、押し込められるように構成されるように、取り付け具(複数可)よりも大きくあり得る。
【0062】
第3のハウジング300は、第1のハウジング110の第2の開口部130を介して第1のハウジング110中に挿入可能である。故に、第1のハウジング110は、その第2の開口部130を介して第3のハウジング300を受け入れ、第1のハウジング110内に第3のハウジング300を収容することが可能である。第1のハウジング110及び第3のハウジング300は、楕円形の断面を有し得、それに対して、第2のハウジング200は、円形の断面を有し得る。楕円形の断面を設けることは、ハウジング間の結合を容易にし得ることが認識されるであろう。例えば、第3のハウジング300は、第3のハウジング300と第2のハウジング200との間の0°又は180°の相対配置によって第2のハウジング200に接続され得る。
【0063】
図2aにおける結合装置100の例証的な実施形態では、結合装置100は、第3のハウジング300の第2のハウジング200への解放可能な接続のためのロック機構500を備える。第3のハウジング300は、ロック機構500の第1のロック要素510を備え、第1のロック要素510は、第3のハウジング300から突出する1つ以上のフックの形態を有する。第2のハウジング200は、ロック機構500の第1のロック要素510とのロック係合のためのロック機構500の第2のロック要素(図示せず)を備える。
【0064】
結合装置100は、第2のハウジング200を第1のハウジング110に解放可能にロック及び/又は接続するためのロック装置400を更に備える。ロック装置400は、第1のハウジング110中に少なくとも1つの溝410を備え、その中に第2のハウジング200のロック要素が嵌合係合されるように構成される(図3aに示す)。結合装置100のロック装置400は、第2のハウジング200が第2の位置にあるとき、操作者への触覚フィードバックを生成するように構成され得る。例えば、ロック装置400は、第2のハウジング200が第2の位置において第1のハウジング110に接続されていることを操作者が知らされ得るか又は気付かされ得るように、ロック時にスナップ及び/又はクリック感覚を生成するように構成され得る。
【0065】
図2bは、流体を移送するための結合装置100の概略図であり、図2aと比較して、第3のハウジング300が、その第2の開口部130を介して、及び主軸Aに沿って第1のハウジング110中に挿入されている。更に、結合装置100のこの状態又は位置では、第2のハウジング200の第1の密封要素220と第3のハウジング300の第2の密封要素320とが当接する。ここで、第1の密封要素220及び第2の密封要素320の両方は、凸形状の弾性膜600を備え、そのため、それぞれの要素の中央部分は、最初に、第3のハウジング300の第1のハウジング110中への挿入時に接触するように構成される。この実施形態では、第1の密封要素220及び第2の密封要素320の凸形状の膜は、第1の密封要素220の第2の密封要素320との当接時に平坦になるように構成される。このようにして、第1及び第2の密封要素230、320は、第1のハウジング110のチューブ部分140と第3のハウジング300の流路310とを密封分離し得る。
【0066】
図2cは、流体を移送するための結合装置100の概略図であり、第2のハウジング200及び第3のハウジング300は、第1のハウジング110内で変位されている。結合装置100のこの図示する現在の状態では、第1の密封要素220及び第2の密封要素320の凸形状の膜は、第1の密封要素220と第2の密封要素330との間の力の結果として平坦になっており、凸形状の膜の元の形状を概略的に示している。第2のハウジング200(及び第3のハウジング300)の、第2のハウジングの第1の引き出し位置から第2の引き戻し位置への移動中に、第1のハウジング110のチューブ部分140は、結合装置100を通る流体の移送を可能にするための流路310との接続のために第1の密封要素220及び第2の密封要素320を通って徐々に突出する。更に、この移動中に、第3のハウジング300及び第2のハウジング200は、第1のロック要素及び第2のロック要素の互いに対する回転時に、ロック機構を介して係合可能且つ解放可能にロックされるように構成される。
【0067】
図2dは、流体を移送するための結合装置100の概略図であり、第2のハウジング200は、第1のハウジング110中の第2の位置に位置付けられ、第3のハウジング300は、第2のハウジング200に接続される。この位置では、第3のハウジング300及び第2のハウジング200は、ロック機構(図示せず)によって接続される。チューブ部分140は、第1の密封要素220及び第2の密封要素320を通って突出又は貫通する。更に、チューブ部分140は、第3のハウジング300の流路310中に嵌合挿入され、その中に進出する。結合装置100のこの構成では、結合装置100を通る流体の移送が可能にされる。
【0068】
図3a~3bは、本発明の例証的な実施形態による結合装置の第1の制御要素325の概略図である。結合装置は、例えば、図3aに示すような、結合装置の第3のハウジング300の流路310中に配置された第1の制御要素325、及び/又は結合装置の第1のハウジングのチューブ部分中に配置され得る第2の制御要素(図示せず)を備え得ることに留意されたい。第1の制御要素325は、結合装置の主軸に沿って延在するばね要素326を備える。図3a~3bに図示するようなばね要素326は一例を構成するに過ぎず、ばね要素326は、実質的にあらゆる他の構造及び/又は設計を有し得ることが認識されるであろう。ばね要素326は、ばね要素326の端部に配置されたヘッド部分327を備える。ヘッド部分327は、第2の密封要素320に面する表面328を備える。図3aに示すような第1の制御要素325の状態又は位置では、即ち、結合装置の第2のハウジングの第1の位置では、第1の制御要素325のヘッド部分327の表面328は、流体が結合装置を通過しないように、第2の密封要素320に密封当接する。ヘッド部分327の外形寸法は、流路310の半径方向Rの流路310の寸法に対応する。ばね要素326は、主軸Aに沿って積層状に配置された複数のリング332を備える。隣接して配置されたリング332は、主軸Aに沿って交互に、リング332の反対側に配置された周辺部分に配置されたバー部分333によって相互接続される。ヘッド部分327は、半径方向Rの少なくとも1つの凹部329を備える。1つ以上の凹部329は、第2のハウジングの第2の位置において結合装置を通る流体の移送を可能にする(図3bを参照)。
【0069】
第1の制御要素325は、図2aに示すように第2のハウジングと第3のハウジングとが切り離しされた場合に流体から第2の密封要素320を条件付きで密封するように構成される。例えば、第1の制御要素325は、流体を介して第1の制御要素325に対して印加される第1の圧力P1が第1の所定の圧力閾値PTを上回る場合に、流体から第1の密封要素を密封するように構成され得る。
【0070】
図3bは、結合装置の第2のハウジングがその第2の位置にあるときの図3aの第1の制御要素325を概略的に示す。第1の制御要素325の理解及び機能を増大させるために、図3a、関連する本文、及び参考文献が参照される。図3bに示すような第1の制御要素325の状態では、結合装置のチューブ部分は、結合装置を通る流体の移送を可能にするための主軸Aに沿ったばね要素326の圧縮時に、第1の制御要素325のヘッド部分327の表面328と第2の密封要素320とを分離するように構成される。結合装置を通る流体の移送は、ヘッド部分327の凹部(複数可)329を介して更に可能にされる。
【0071】
図4aは、以前に説明したような結合装置100の一部分の簡略図を概略的に示す。ここで、結合装置から第2のハウジング200及び第3のハウジング300が、第2のハウジング200及び第3のハウジング300のロック動作を理解するために引き出された。図4aにおけるロック機構は、第3のハウジング300の第1のロック要素510を備え、第1のロック要素510は、各々が溝を備える2つの突出部分を備える。図4aにおけるロック機構は、第2のハウジング200の第2のロック要素520を更に備え、第2のロック要素520は、2つの突出部を備える。矢印535によって示すように、第3のハウジング300の第2のハウジング200に向かう移動時に、第2のロック要素520は、第2のロック要素520が第1のハウジング中の溝(図示せず)によって案内される結果として、矢印545によって示すように回転するように構成される。第2のロック要素520は、これによって、第3のハウジング300と第2のハウジング200とが第2のハウジング200の第2の位置において接続されるように、第1のロック要素510との嵌合係合のために第1のロック要素510に対して回転される。第2の位置における第2のハウジング200は、少なくとも1つの溝410(図2aを参照)及び第2のロック要素520を介して第1のハウジング110に解放可能に接続されることが認識されるであろう。
【0072】
同様に、図4bは、前述したような結合装置100の一部分の簡略図を概略的に示し、結合装置100の第2のハウジング200及び第3のハウジング300のロック解除動作を更に概略的に示す。矢印555によって示すように、第2のハウジング200及び第3のハウジング300の第2の引き戻し位置から第1の引き出し位置への変位中に、第2のロック要素520は、矢印565によって示すように、第1のロック要素510に対して回転するように構成される。結果として、第2のロック要素520は、第3のハウジング300との嵌合係合を係合解除する。第2のロック要素520は、これによって、第3のハウジング300と第2のハウジング200とが第2のハウジング200の第1の位置において切り離しされるように、第1のロック要素510に対して回転される。
【0073】
第1のロック要素510及び/又は第2のロック要素520は、結合装置100の第1の密封要素と第2の密封要素との間に所定の又は所望の圧力が提供されるように更に構築され得る。例えば、結合装置の主軸に沿った第1のロック要素510と第2のロック要素520との間の距離は、第1の密封要素と第2の密封要素との間に所定の又は所望の圧力を得るために、第1及び/又は第2の密封要素の1つ以上の特性(例えば、厚さ、材料、圧縮率、等)に応じて設定され得る。代替として、又は以前の例と組み合わせて、第1のロック要素510は、第1の密封要素と第2の密封要素との間に所定の又は所望の圧力を得るために、傾斜し、且つ結合装置の主軸に少なくとも部分的に沿って延在する溝を備え得る。
【0074】
図5は、主軸Aに沿って第3のハウジング300に対して印加された力Fが所定の閾値FTを上回る場合の結合装置100の切り離しを概略的に示す。この場合、第2のハウジング(図示せず)は、第2のハウジングがその第2の引き戻し位置にあるとき、第1のハウジング110への接続から解放されるように構成される。その後、第2のハウジング及び第3のハウジング300は、第2の位置から第1の位置に変位されるように構成され、第3のハウジング300は、第2のハウジングへのその接続から解放されるように構成される。最終的に、結合装置100が切り離し(取り外し)され、それによって、結合装置100を通る流体の移送が中断される。
【0075】
結合装置100は、アラーム装置(図示せず)を更に備え得ることが認識されるであろう。アラーム装置は、第2のハウジング200と第3のハウジング300とが切り離しされた場合にアラームを生成するように構成され得る。アラームは、例えば、視覚的アラーム及び/又は聴覚的アラームを備え得る。更に、アラームは、患者(複数可)を監視するために医療スタッフによって使用される任意の他の機器に(無線又は有線で)結合され得る。
【0076】
図6は、本発明の実施形態による医療用キット800を示す。医療用キット800は、医療用(例えば輸液)チューブ700を備え、医療用チューブ700は、次に、概略的に示す結合装置100を備える。1つ以上の要素は、医療用チューブ700の端部に設けられた結合装置(複数可)を介して医療用チューブに接続され得、結合装置(複数可)は、異なる種類の要素に結合するための標準化されたタイプであり得る。例えば、図6に示すように、要素810は、医療用チューブ700の端部に接続され、要素810は、患者への挿入のために配置され、患者に及び/又は患者から流体を移送するように構成される。更に、医療用チューブ700の他端において、医療用チューブ700は、医療用チューブ700及び要素810を介して患者に(輸液)流体を供給するように構成された容器820(例えば、輸液バッグ)に結合される。医療用チューブ700は、複数の結合装置100を備え得るが、図6は、単純にするために1つの結合装置100の使用を示すに過ぎないことが認識されるであろう。結合装置100は、異なる種類の要素に結合するために、例えば、結合装置100の一端又は両端に配置された少なくとも1つの結合装置を更に備え得る。更に、結合装置(複数可)は、実質的にあらゆるタイプ、例えば、多くの異なる種類の要素に結合することが可能であり得る標準化された結合部であり得る。例えば、結合装置(複数可)は、ルアーロックタイプ及び/又はルアースリップタイプの結合部を備え得る。
【0077】
当業者は、本発明が、上記で説明した好ましい実施形態に決して限定されないことを理解する。それどころか、添付された特許請求の範囲内において多くの修正及び変形が可能である。例えば、図は、本発明の実施形態による結合装置100の単なる概略図に過ぎないことが認識されるであろう。故に、結合装置の任意の要素/構成要素は、図示及び/又は説明したものとは異なる寸法、形状、及び/又はサイズを有し得る。
図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6
【国際調査報告】