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特表2023-538451医療デバイスに対するステータスチェックを管理するシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(54)【発明の名称】医療デバイスに対するステータスチェックを管理するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20230831BHJP
   A61M 16/00 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
G16H20/00
A61M16/00 370
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023516475
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021049771
(87)【国際公開番号】W WO2022056201
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】63/151,913
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/077,197
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523088534
【氏名又は名称】ヴェンティス・メディカル,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100161908
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 依子
(72)【発明者】
【氏名】ローブ,グレン・ダブリュー
(72)【発明者】
【氏名】ローブ,テイラー・アール
(72)【発明者】
【氏名】ローブ,デビッド・ジー
(72)【発明者】
【氏名】マイアー,ジョバンニ
(72)【発明者】
【氏名】ジェーコブソン,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ゴリー,ボブ
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA00
(57)【要約】
医療デバイスに対するステータスチェックを管理するためのシステム。本システムは、制御システム、書き込みデバイス、および1つまたは複数の構成要素を備える医療デバイス装置を含み、制御システムは、1つまたは複数の構成要素に、1つまたは複数の構成要素のステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、1つまたは複数の構成要素からステータスデータを受信することと、書き込みデバイスを使用して、ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、送信デバイスは、ステータスデータを格納および送信するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療デバイスに対するステータスチェックを管理するためのシステムであって、前記システムは、
制御システム、書き込みデバイス、および1つまたは複数の構成要素を備える医療デバイス装置を備え、前記制御システムは、
前記1つまたは複数の構成要素に、前記1つまたは複数の構成要素のステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、
前記1つまたは複数の構成要素からステータスデータを受信することと、
前記書き込みデバイスを使用して、前記ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、前記送信デバイスは、前記ステータスデータを格納および送信するように構成される、システム。
【請求項2】
送風機およびファンを有する電子機械式空気圧システムをさらに備え、前記電子機械式空気圧システムは、前記医療デバイス装置内に配設され、前記制御システムに結合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御システムは、ディスプレイ画面または光インジケータを介してユーザインターフェース上に前記ステータスデータを表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御システムは、周期的または非周期的に前記ステータスデータを前記送信デバイスに書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御システムは、事前スケジューリングに基づいて前記ステータスデータを前記送信デバイスに書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御システムは、前記1つまたは複数の構成要素からの前記ステータスデータの受信時にリアルタイムで前記ステータスデータを前記送信デバイスに書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記送信デバイスは、前記医療デバイス装置が電源オフにされるとき、前記ステータスデータを送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御システムは、周辺領域内の1つまたは複数の他の医療デバイス装置と通信して、前記1つまたは複数の他の医療デバイス装置と関連付けられたステータスデータを受信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
1つまたは複数のアクセサリをさらに備え、前記制御システムは、前記1つまたは複数のアクセサリと関連付けられたアクセサリ情報を受信し、前記アクセサリ情報を前記送信デバイスに書き込むように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記制御システムは、前記ステータスデータの要求を非接触様式で受信するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記送信デバイスは、前記ステータスデータをワイヤレスで受信および送信するように構成されるワイヤレス送信デバイスである、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記送信デバイスは、無線周波数識別(RFID)チップである、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記ステータスデータは、前記医療デバイス装置と関連付けられたデバイス情報を含み、前記デバイス情報は、シリアル番号、ソフトウェアバージョン、アクセサリ情報、電源情報、最後のステータスデータ要求の日付、最後の動作の日付、製造日、最後の修理の日付、交換された構成要素、以前の自己診断の結果、使用レポート、アクセサリ情報、バッテリ情報、およびバッテリステータスのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記送信デバイスは、周期的または非周期的に前記ステータスデータを自動的に送信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記制御システムは、前記ステータスデータの前記要求を送信するように構成される低電力コントローラを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記医療デバイスは、前記医療デバイス上に配設される1つまたは複数のポートを保護するように構成されるカバーをさらに備え、前記カバーは、開位置および閉位置を有し、閉位置において、前記カバーは、空気圧通路を達成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記ステータスデータを表す表示を提供するように構成されるビーコンをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
医療デバイスに対するステータスチェックを管理するための方法であって、
医療デバイス装置内に格納される制御システムを使用して、ステータスデータの要求を、前記医療デバイス装置と関連付けられた1つまたは複数の構成要素に送信するステップであって、前記ステータスデータは、1つまたは複数の構成要素のステータスに関する情報を含み、前記医療デバイス装置は、人工呼吸器である、ステップと、
前記1つまたは複数の構成要素から前記ステータスデータを受信し、前記ステータスデータを前記医療デバイス装置のメモリ内に格納するステップと、
前記ステータスデータを送信デバイスに送信するステップであって、前記送信デバイスは、前記ステータスデータを格納し、前記ステータスデータを送信するように構成される、ステップと
を含む方法。
【請求項19】
前記ステータスデータは、前記医療デバイス装置を電源オンにすることなく受信デバイスに送信される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
医療デバイスをインテロゲートする方法であって、
医療デバイス装置と関連付けられた1つまたは複数の構成要素のステータスを説明するステータスデータの要求を、読み取りデバイスから送信するステップであって、
前記医療デバイス装置は、
前記ステータスデータを格納するように構成される送信デバイスに、前記ステータスデータを書き込むステップと、
前記ステータスデータの要求を前記読み取りデバイスから受信するステップと、
前記送信デバイスに書き込まれた前記ステータスデータを前記読み取りデバイスに送信するステップと、を実施するように構成される、ステップと、
前記医療デバイス装置を電源オンにすることなく前記ステータスデータを前記医療デバイス装置から受信するステップと
を含む方法。
【請求項21】
医療デバイスを評価する方法であって、
携帯型医療デバイスからエラーの表示を受信するステップであって、前記エラーは、前記携帯型医療デバイスの動作と関連付けられ、前記携帯型医療デバイスは、ハウジング、ユーザインターフェース、および前記ハウジング内に配設される電子機械式空気圧システムを有し、前記表示は、視覚表示、文字表示、および音声表示のうちの1つまたは複数である、ステップと、
前記携帯型医療デバイスの前記ユーザインターフェースと対話するステップであって、前記ユーザインターフェースは、ディスプレイ画面およびスピーカのうちの1つまたは複数を含む、ステップと、
前記ユーザインターフェースから修正指示を受信するステップであって、前記修正指示は、前記携帯型医療デバイスの前記動作と関連付けられた前記エラーを修正することと関連付けられる、ステップと
を含む方法。
【請求項22】
上面、底面、および複数の側壁を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記上面に配設されるユーザインターフェースであって、ディスプレイ画面、インジケータ、およびスピーカのうちの1つまたは複数を含む、ユーザインターフェースと、
前記ハウジング内に配設される空気圧システムであって、モータに結合される送風機を含む、空気圧システムと、
前記ハウジング内に配設され、前記空気圧システムに結合され、書き込みデバイスと通信状態にある制御システムであって、前記制御システムは、
前記空気圧システムのステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、
前記空気圧システムからステータスデータを受信することと、
前記書き込みデバイスを使用して、前記ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、前記送信デバイスは、前記ステータスデータを格納および送信するように構成される、制御システムと
を備える、人工呼吸器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0002]本出願は、2020年9月11日出願の「System and Methods of Administering a Status Check to a Medical Device」という名称の米国仮特許出願第63/077,197号、および2021年2月22日出願の「Ventilator System」という名称の米国仮特許出願第63/151,913号の利益を主張するものであり、これらの各々は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0003]本発明は、概して、医療デバイスに対するステータスチェックを管理するシステムおよび方法、ならびに、より詳細には、人工呼吸器に対するステータスチェックを管理するためのシステムおよび方法に関する。
【発明の概要】
【0003】
[0004]本発明の実施形態は、医療デバイスに対するステータスチェックを管理するためのシステムを対象とし、本システムは、制御システム、書き込みデバイス、および1つまたは複数の構成要素を備える医療デバイス装置を含み、制御システムは、1つまたは複数の構成要素に、1つまたは複数の構成要素のステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、1つまたは複数の構成要素からステータスデータを受信することと、書き込みデバイスを使用して、ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、送信デバイスは、ステータスデータを格納および送信するように構成される。
【0004】
[0005]いくつかの実施形態において、本システムは、送風機およびファンを有する電子機械式空気圧システムをさらに含み、電子機械式空気圧システムは、医療デバイス装置内に配設され、制御システムに結合される。
【0005】
[0006]いくつかの実施形態において、制御システムは、ディスプレイ画面または光インジケータを介してユーザインターフェース上にステータスデータを表示するようにさらに構成される。制御システムは、周期的または非周期的にステータスデータを送信デバイスに書き込み得る。
【0006】
[0007]いくつかの実施形態において、制御システムは、事前スケジューリングに基づいてステータスデータを送信デバイスに書き込む。制御システムは、1つまたは複数の構成要素からのステータスデータの受信時にリアルタイムでステータスデータを送信デバイスに書き込み得る。
【0007】
[0008]いくつかの実施形態において、送信デバイスは、医療デバイス装置が電源オフにされるとき、ステータスデータを送信するように構成される。送信デバイスは、ステータスデータをワイヤレスで受信および送信するように構成されるワイヤレス送信デバイスであってもよい。送信デバイスは、無線周波数識別(RFID)チップであってもよい。
【0008】
[0009]いくつかの実施形態において、制御システムは、周辺領域内の1つまたは複数の医療デバイス装置と通信して、1つまたは複数の医療デバイス装置と関連付けられたステータスデータを受信するように構成される。
【0009】
[0010]いくつかの実施形態において、本システムは、1つまたは複数のアクセサリをさらに備え、制御システムは、1つまたは複数のアクセサリと関連付けられたアクセサリ情報を受信し、アクセサリ情報を送信デバイスに書き込むように構成される。
【0010】
[0011]いくつかの実施形態において、制御システムは、ステータスデータの要求を非接触様式で受信するようにさらに構成される。
[0012]いくつかの実施形態において、ステータスデータは、医療デバイス装置と関連付けられたデバイス情報を含み、デバイス情報は、シリアル番号、ソフトウェアバージョン、アクセサリ情報、電源情報、最後のステータスデータ要求の日付、最後の動作の日付、製造日、最後の修理の日付、交換された構成要素、以前の自己診断の結果、使用レポート、アクセサリ情報、バッテリ情報、およびバッテリステータスのうちの1つまたは複数を含む。
【0011】
[0013]いくつかの実施形態において、送信デバイスは、周期的または非周期的にステータスデータを自動的に送信する。
[0014]いくつかの実施形態において、制御システムは、ステータスデータの要求を送信するように構成される低電力コントローラを含む。
【0012】
[0015]いくつかの実施形態において、医療デバイスは、医療デバイス上に配設される1つまたは複数のポートを保護するように構成されるカバーをさらに備え、カバーは、開位置および閉位置を有し、閉位置において、カバーは、空気圧通路を達成する。
【0013】
[0016]いくつかの実施形態において、本システムは、ステータスデータを表す表示を提供するように構成されるビーコンをさらに含む。
[0017]本発明の別の実施形態は、医療デバイスに対するステータスチェックを管理するための方法を提供し得、本方法は、医療デバイス装置内に格納される制御システムを使用して、ステータスデータの要求を、医療デバイス装置と関連付けられた1つまたは複数の構成要素に送信するステップであって、ステータスデータは、1つまたは複数の構成要素のステータスに関する情報を含み、医療デバイス装置は、人工呼吸器である、ステップと、1つまたは複数の構成要素からステータスデータを受信し、そのステータスデータを医療デバイス装置のメモリ内に格納するステップと、ステータスデータを送信デバイスに送信するステップであって、送信デバイスは、ステータスデータを格納し、ステータスデータを送信するように構成される、ステップと、を含む。
【0014】
[0018]いくつかの実施形態において、ステータスデータは、医療デバイス装置を電源オンにすることなく受信デバイスに送信される。
[0019]本発明の別の実施形態は、医療デバイスをインテロゲートする方法を提供し得、本方法は、医療デバイス装置と関連付けられた1つまたは複数の構成要素のステータスを説明するステータスデータの要求を、読み取りデバイスから送信するステップであって、医療デバイス装置は、ステータスデータを格納するように構成される送信デバイスに、ステータスデータを書き込むステップと、ステータスデータの要求を読み取りデバイスから受信するステップと、送信デバイスに書き込まれたステータスデータを読み取りデバイスに送信するステップと、を実施するように構成される、ステップと、医療デバイス装置を電源オンにすることなくステータスデータを医療デバイス装置から受信するステップと、を含む。
【0015】
[0020]本発明の別の実施形態は、医療デバイスを評価する方法を提供し得、本方法は、携帯型医療デバイスからエラーの表示を受信するステップであって、エラーは、携帯型医療デバイスの動作と関連付けられ、携帯型医療デバイスは、ハウジング、ユーザインターフェース、およびハウジング内に配設される電子機械式空気圧システムを有し、表示は、視覚表示、文字表示、および音声表示のうちの1つまたは複数である、ステップと、携帯型医療デバイスのユーザインターフェースと対話するステップであって、ユーザインターフェースは、ディスプレイ画面およびスピーカのうちの1つまたは複数を含む、ステップと、ユーザインターフェースから修正指示を受信するステップであって、修正指示は、携帯型医療デバイスの動作と関連付けられたエラーを修正することと関連付けられる、ステップと、を含む。
【0016】
[0021]本発明の別の実施形態は、上面、底面、および複数の側壁を有するハウジングと、ハウジングの上面に配設されるユーザインターフェースであって、ディスプレイ画面、インジケータ、およびスピーカのうちの1つまたは複数を含む、ユーザインターフェースと、ハウジング内に配設される空気圧システムであって、モータに結合される送風機を含む、空気圧システムと、ハウジング内に配設され、空気圧システムに結合され、書き込みデバイスと通信状態にある制御システムであって、制御システムは、空気圧システムのステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、空気圧システムからステータスデータを受信することと、書き込みデバイスを使用して、ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、送信デバイスは、ステータスデータを格納および送信するように構成される、制御システムと、を備える、人工呼吸器を提供し得る。
【0017】
[0022]医療デバイスに対するステータスチェックを管理するシステムおよび方法の実施形態の以下の詳細な説明は、例示的な実施形態の添付の図面と併せて読むときにより良く理解される。しかしながら、本発明は、示される正確な配置および手段に限定されないということを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】[0023]本発明の例示的な実施形態による装置、呼吸回路、および患者インターフェースを有するシステムの概略図である。
図2】[0024]本発明の例示的な実施形態による装置の上面斜視図である。
図3】[0025]本発明の例示的な実施形態による装置の底面図である。
図4】[0026]本発明の例示的な実施形態による装置の前面斜視図である。
図5】[0027]本発明の例示的な実施形態による装置、呼吸回路、および患者インターフェースを有するシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0028]本発明の例示的な実施形態は、医療デバイスに対するステータスチェックを管理するシステムおよび方法を提供する。本発明の実施形態は、図1図5に示されるような例示的なシステムおよび方法を提供する。使用において、システム100は、医療環境における患者の治療のために使用され得る。例えば、システム100は、呼吸困難または急性呼吸不全の患者を支援するための人工呼吸器であってもよい。システム100は、医療デバイス装置102、呼吸回路200、および患者インターフェース300を含み得る。医療デバイス装置102は、呼吸回路200を通じて呼吸不全の患者に機械的換気を提供するように構成され得る。医療デバイス装置102は、患者の顔に結合される患者インターフェース300に呼吸回路200を通じて向けられ得る必要なガス流または空気流を提供し得る。医療デバイス装置102は、送風機104、制御システム106、および電源108を含み得る。呼吸回路200は、第1の端204において医療デバイス装置102に結合され得、第2の端206において患者インターフェース300に結合され得る、管202を含み得る。
【0020】
[0029]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、呼吸困難の患者に支援を提供するために使用される人工呼吸器であってもよい。医療デバイス装置102は、異なるモードの換気を患者に提供するように構成され得る。例えば、医療デバイス装置102は、補助-調節換気、従量式強制換気、圧支持、従圧式強制換気、圧制御従量式、呼気終末陽圧、同期式間欠的強制換気、および/または手動換気を提供するように構成され得る。医療デバイス装置102は、バッグバルブデバイス、救急搬送人工呼吸器、または患者に換気を提供するための任意の他のモードもしくはデバイスの代わりに使用され得る。
【0021】
[0030]図1図4を参照すると、医療デバイス装置102は、ハウジング132、送風機104、制御システム106、および電源108を含み得る。医療デバイス装置102のハウジング132は、医療デバイス装置102内に配設される構成要素を収納および保護し得る。ハウジング132は、医療デバイス装置102の容易な携帯性を可能にするために軽量であり得る。例えば、医療デバイス装置102のハウジング132は、容易な輸送を可能にするために軽量ポリマーで作製され得る。いくつかの実施形態において、ハウジング132は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリオキシメチレン(POM)、脂肪族ポリアミド(PPA)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニルスルホン(PPSU)、ポリエーテルイミド(PEI)、およびポリプロピレン(PP)のうちの1つまたは複数からなる。ハウジング132は、厳しい環境での繰り返しの使用を可能にしながらも、依然として携帯性を提供するために、軽量であるが丈夫な材料からなり得る。例えば、ハウジング132は、携帯性を提供するため、およびハウジング132内に配設される構成要素が、固定され、保護され、損傷を受けないままであることを確実にするために、ABSからなり得る。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102のハウジング132は、容易な格納を可能にするために略矩形形状である。しかしながら、ハウジング132は、正方形、円形、三角形、八角形、または所望される任意の他の形状であってもよい。いくつかの実施形態において、ハウジング132は、側壁130を含む。好ましい実施形態において、ハウジング132は、医療デバイス装置102の略矩形形状を画定するために4つの側壁130を含む。いくつかの実施形態において、ハウジング132は、より人間工学的な形状を可能にするために、丸みを帯びた角および斜めの縁を有する。
【0022】
[0031]図2図3を参照すると、ハウジング132は、上面122および底面139を含み得る。いくつかの実施形態において、上面122は、底面139に平行である。上面122は、側壁130を介して底面139に結合され得る。ハウジング132は、ハウジング132の上面122に配設される切り欠き120を含み得る。切り欠き120は、ユーザインターフェース124を受容するようにサイズ決定および形状化され得る。ユーザインターフェース124は、切り欠き120内に配設され得るディスプレイデバイスであってもよく、ユーザからの入力を受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース124は、グラフィックユーザインターフェースである。例えば、ユーザインターフェース124は、ユーザから入力を受信し、その入力を制御システム106に送信するように構成されるタッチスクリーンであってもよい。さらに、ユーザインターフェース124は、医療デバイス装置102を使用する患者に関する情報を表示するために使用され得る。例えば、ユーザインターフェース124は、患者インターフェース300に結合される患者の呼吸状況を表すものを表示し得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース124は、医療デバイス装置102内に配設される構成要素の様々な設定、パラメータ、および/または機能性を表示し得る。例えば、ユーザインターフェース124は、最大吸気圧(PIP)、1回換気量(TV)、呼吸数(RR)、呼吸終末陽圧(PEEP)、吸気対呼気比(I:E比)、換気モード、最大流量、および感度を表示し得る。ユーザインターフェース124は、制御システム106に結合され得、システム100の様々な構成要素を制御するように構成され得る。例えば、ユーザは、送風機104のパラメータを変更するためにユーザインターフェース124と対話し得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース124は、ユーザに対する指示を表示するように構成される。例えば、ユーザインターフェース124は、医療デバイス装置102に対するエラーを補正するためのユーザに対する指示を提供し得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース124は、医療デバイス装置102に対するエラーをどのように修正または解決するかについてユーザに指示するために、ユーザに動画または図形を表示するように構成される。
【0023】
[0032]いくつかの実施形態において、ユーザは、医療デバイス装置102の様々なモードおよび/またはパラメータを変更するためにユーザインターフェース124と対話する。例えば、ユーザインターフェース124は、PEEP、PIP、1回換気量、I:E比、または他のパラメータを調節するための選択肢を提供し得る。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、システム100のステータスを提供するためにビーコンまたはインジケータ134を含む。インジケータ134は、システム100および/または医療デバイス装置102のステータスを提供し得る。例えば、インジケータ134は、医療デバイス装置102が損傷されているか、動作不可能であるか、および/または機能的に適切であるかどうかを示し得る。インジケータ134は、LEDであってもよく、制御システム106は、インジケータ134にステータスを送信して、インジケータ134が特定の色を照明し、特定の頻度で点滅するようにさせ得る。しかしながら、インジケータ134は、発信信号を送信するように構成されるトランスミッタであってもよい。いくつかの実施形態において、インジケータ134は、医療デバイス装置102のステータスに関する発信信号を連続的に送信するように構成される。例えば、インジケータ134は、信号を送信するように要求されることなく、信号を連続的に送信するように構成され得る。インジケータ134は、医療デバイス装置102のすべての構成要素が正しく機能していることを示す信号を送信し得る。いくつかの実施形態において、インジケータ134は、信号送信を妨害し、インジケータ134がもはや信号を送信しなくなることを結果としてもたらすエラーが発生するまで、信号を連続して送信する。ユーザは、インジケータ134が信号を送信しているかどうか、および送信中止に基づいてエラーが発生したかどうかを決定するために受信機をチェックし得る。他の実施形態において、インジケータ134は、医療デバイス装置102が著しいエラーなしに正しく機能しているときに第1の信号を送信するように構成され、エラーが発生するときに第2の信号を送信するように構成される。第1の信号は、第2の信号とは異なり得る。インジケータ134は、無線周波数、WiFi、セルラ信号、ブルートゥース(登録商標)、近距離無線通信、または任意の他のタイプのワイヤレス様式を介して信号をワイヤレスで送信し得る。
【0024】
[0033]いくつかの実施形態において、インジケータ134は、ユーザが医療デバイス装置と対話すること、またはこれを電源オンにすることを必要とせずに、医療デバイス装置102のステータスを提供する。例えば、インジケータ134は、電源108とは別の電源に結合され得、ユーザが医療デバイス装置102と対話することなくユーザにステータスの表示を提供するために、照明するように構成され得る。インジケータ134は、外部受信デバイスに信号を送信し得る。いくつかの実施形態において、インジケータ134は、外部受信デバイスが医療デバイス装置102に近接しているかどうか、または外部受信デバイスがインジケータ134からのデータを要求しているかどうかに関係なく、信号を送信する。例えば、インジケータ134は、デバイスが聴取しているかどうか、またはデバイスがインジケータ134からの信号を要求しているかどうかに関係なく、信号を送信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、インジケータ134は、医療デバイス装置102が正しく機能しているか、または正常に動作しているとき、信号を常に送信しているように構成される。
【0025】
[0034]実際には、制御システム106は、ユーザ介入なしに自己診断またはステータスチェックを実施し得、インジケータ134が自己診断またはステータスチェックの結果に基づいて照明するようにさせ得る。ユーザは、自己診断またはステータスチェックが実施された後に医療デバイス装置102を閲覧し得、またインジケータ134を閲覧し得る。インジケータ134を閲覧する際、ユーザは、医療デバイス装置102と対話する必要なしに、医療デバイス装置102のステータス、および医療デバイス装置102と関連付けられた任意のエラーが存在するかどうかを決定することができてもよい。医療デバイス装置102との対話は、医療デバイス装置102上の1つまたは複数のボタンを作動させること、医療デバイス装置102を電源オンにすること、またはユーザインターフェース124に関与することを含み得る。実際には、ユーザは、自己診断またはステータスチェックが実施された直後にインジケータ134を閲覧し得るか、または自己診断もしくはステータスチェックが実施されてからある時間が経過した後にインジケータ134を閲覧し得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、医療デバイス装置102の電力ステータスに関係なく、インジケータ134に信号を送信するように構成される。言い換えると、インジケータ134は、医療デバイス装置102の電力ステータスに関係なく、制御システム106から常に信号を受信するように構成され得る。これは、制御システム106およびインジケータ134が各々、電源108とは別の独自の電源を有すること、または制御システム106およびインジケータ134が電源108とは別の電源を共有することに起因し得る。いくつかの実施形態において、インジケータ134は、実施された自己診断またはステータスチェックのステータスに基づいて照明するために、制御システム106から信号を受信するように構成される低電力センサを有する。
【0026】
[0035]いくつかの実施形態において、インジケータ134は、異なる色の光を点滅するように構成される。例えば、インジケータ134は、医療デバイス装置102が正常に動作しているとき、緑色を点滅し得、医療デバイス装置102が正常に動作していないとき、赤色を点滅し得、または医療デバイス装置102がエラーを有するが、依然として機能することができるとき、黄色を点滅し得る。しかしながら、インジケータ134は、点滅するか、一定の照明を有し得る。インジケータ134は、所望される任意の色であってもよく、医療デバイス装置102のステータスに応じて異なる色を交互にとり得る。いくつかの実施形態において、インジケータ134は、インジケータ134が医療デバイス装置102のステータスのための表示を連続して提供することができることを確実にするために、電源に結合される。
【0027】
[0036]いくつかの実施形態において、ハウジング132もまた、インジケータ133を含む。インジケータ133は、インジケータ134に類似し得る。インジケータ133もまた、医療デバイス装置102のステータスを示し得、アラーム状態に関してユーザにアラートを提供するために使用され得る。例えば、インジケータ133が緑色であることは、医療デバイス装置102の正常動作を示し得る。しかしながら、琥珀色、赤色、黄色、またはオレンジ色を点滅しているインジケータ133は、医療デバイス装置102での機能不全またはエラーを示し得る。いくつかの実施形態において、インジケータ133の点滅の度合いは、エラーの深刻度を示す。インジケータ134はまた、電源108と関連付けられたバッテリステータスを示し得る。例えば、インジケータ134が緑色であることは、医療デバイス装置102のバッテリが完全に充電されていることを示し得る。インジケータ134が、赤色、オレンジ色、黄色、琥珀色などの他の色であること、および/または点滅は、バッテリの機能不全または電力レベルを示し得る。
【0028】
[0037]医療デバイス装置102は、システム100を制御する1つまたは複数のボタンを含み得る。例えば、医療デバイス装置102は、医療デバイス装置102の電源ステータスおよび機能を制御するボタン126および128を含み得る。いくつかの実施形態において、ボタン126は、医療デバイス装置102の電源ステータスを制御するための電源オン/オフボタンである。例えば、ユーザは、医療デバイス装置102を電源オンにするためにボタン126を押し得る。ボタン128は、既定の1回換気量での単一呼吸を患者に送達する手動呼吸ボタンであってもよい。いくつかの実施形態において、ボタン128は、医療デバイス装置102が単一呼吸を患者に送達する前に既定の時間量にわたって押される必要があり得る。
【0029】
[0038]図1図4を参照すると、医療デバイス装置102は、モータ110およびファン112を含み得る空気圧システムまたは送風機104を含み得る。空気圧システム104は、電子機械式空気圧システムであってもよい。モータ110は、ファン112に結合され得、モータ110は、空気流を生成するためにファン112を回転させるように構成され得る。いくつかの実施形態において、モータ110は、最大37,500毎分回転数(RPM)でファン112を回転させるように構成される。ファン112は、送風機104を出る空気流を生成するために回転し得る。モータ110は、モータ110を制御し得る制御システム106に結合され得る。いくつかの実施形態において、ファン112は、最大1,000リットル毎分(LPM)で提供するように構成される。いくつかの実施形態において、ファン112は、37,500RPM超および1,000LPM超で回転するように構成される。
【0030】
[0039]いくつかの実施形態において、送風機104は、筺体114内に配設され得る。筺体114は、送風機104を受容するようにサイズ決定および形状化され得、単片であり得る。例えば、筺体114は、2つの半体からなり得、送風機104が筺体114内に配設されるように送風機104を受容するように構成され得る。筺体114が送風機104を囲む2つの半体からなるようにすることは、製造システム100に必要とされる構成要素および材料の低減を可能にする。送風機104は、筺体114内に配設され得る流入体を含み得る。いくつかの実施形態において、送風機104の流入体は、筺体114内に配設される送風機104の唯一の部分であり得る。
【0031】
[0040]図1を参照すると、医療デバイス装置102は、制御システム106を含み得る。制御システム106は、マイクロコントローラ、周辺インターフェースコントローラ(PIC)、システムオンチップ(SoC)、またはプロセッサであってもよい。いくつかの実施形態において、制御システム106は、低電力コントローラである。例えば、制御システム106は、制御システム106が長時間(例えば、数年)にわたって実行するように構成されるように、電源に結合される低電力コントローラであってもよい。制御システム106は、システム100の1つまたは複数の構成要素に結合され得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、ファン112を制御するモータ110を制御するために送風機104に結合される。いくつかの実施形態において、制御システム106は、ファン112の速度を減ずることによって患者に送達されるガスの体積を制御する。例えば、制御システム106は、モータ110に送達される電力を減じ、以て、ファン112の速度を減少させて、呼吸回路200を通じて患者に送達されるガスの標的量に到達し得る。制御システム106は、無線周波数識別(RFID)チップ/タグなど、送信デバイス117に情報を書き込むように構成され得る書き込みデバイス113を含み得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、電源108に結合される。しかしながら、制御システム106は、独自の電源に結合され得る。
【0032】
[0041]いくつかの実施形態において、書き込みデバイス113は、医療デバイス装置102内に配設される。しかしながら、書き込みデバイス113は、医療デバイス装置102の外側に配設され得、外部デバイスであり得る。書き込みデバイス113は、医療デバイス装置102内に、その上に、またはその外側に配設され得、送信デバイス117とワイヤレスで通信し得る。いくつかの実施形態において、書き込みデバイス113は、送信デバイス117にワイヤレスで情報を書き込むように構成される。書き込みデバイス113は、制御システム106に結合され得、医療デバイス装置102内のどこかに格納され得る。書き込みデバイス113は、制御システム106に結合され得るメモリ115にさらに結合され得る。
【0033】
[0042]いくつかの実施形態において、送信デバイス117は、医療デバイス装置102内に格納され、制御システム106に通信可能に結合される。しかしながら、送信デバイス117は、医療デバイス装置102のハウジング132上に、またはその近くに配設され得、制御システム106とワイヤレスで通信するように構成され得る。例えば、送信デバイス117は、ハウジング132の外表面に結合され得、制御システム106から情報をワイヤレスで受信し得る。送信デバイス117は、ワイヤレス送信デバイスなど、情報をワイヤレスで送信するように構成されるストレージデバイスであってもよい。例えば、送信デバイス117は、RFIDチップ/タグ、近距離無線通信チップ、ブルートゥーストランスミッタ、デジタルバーコード、またはWiFiモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態において、送信デバイス117は、要求時にのみ情報を送信する。しかしながら、送信デバイス117は、ユーザまたは外部デバイスによる介入なしに自動的および/または自律的に情報を送信するように構成され得る。送信デバイス117は、低電力消費のために構成され得る。いくつかの実施形態において、送信デバイス117は、外部電源からのみ電力を受信するように構成される。しかしながら、送信デバイス117は、電源108または独自の電源によって電力供給され得る。
【0034】
[0043]制御システム106は、例えば、システム100のステータスと関連付けられた情報を受信し、その情報をメモリ115内に、または直接的に送信デバイス117に格納し得る。書き込みデバイス113は、メモリ115にアクセスし得、メモリ115内に格納された情報を送信デバイス117に書き込み得る。いくつかの実施形態において、メモリ115は、送信デバイス117を含む。メモリ115は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、および/または、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光学ディスクドライブ、もしくは、RFIDタグなどのワイヤレスデバイスなど、取り外し可能なストレージドライブを含み得る。メモリ115は、コンピュータプログラムまたは他の命令がシステム100内にロードされることを可能にするための他の同様の手段を含み得る。例えば、メモリ115は、取り外し可能なメモリチップ(EPROM、またはPROM、またはフラッシュメモリなど)および関連ソケット、ならびに、ソフトウェアおよびデータが取り外し可能な記憶装置からシステム100へ転送されることを可能にする他の取り外し可能な記憶装置およびインターフェースを含み得る。いくつかの実施形態において、メモリ115は、不揮発性メモリである。いくつかの実施形態において、メモリ115は、低電力消費のために構成されるか、または外部電源からのみ電力を受信するように構成される。
【0035】
[0044]いくつかの実施形態において、制御システム106は、システム100の様々な構成要素に電力を提供するように構成され得る電源108に結合される。例えば、制御システム106は、電源108から送風機104のモータ110へ電力を送付するように構成され得る。電源108は、医療デバイス装置102内に配設され得る。電源108は、内部充電式バッテリ、取り外し可能な充電式バッテリ、および取り外し可能な非充電式バッテリのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、電源108とは別の電源に結合される。
【0036】
[0045]図3に示されるように、医療デバイス装置102は、バッテリストレージ137を介してバッテリパックを受容するように構成され得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、バッテリストレージ137内に取り外し可能な充電式バッテリおよび/または取り外し可能な非充電式バッテリを置き得る。いくつかの実施形態において、電源108は、電源アダプタを介して電源(図示せず)に結合され得る。電源108は、電源から制御システム106への電圧および電流を制御し得る。
【0037】
[0046]図4を参照すると、いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、流入口118および流出口116を含み得る。流入口118は、ハウジング132の側壁130のうちの1つに配設され、ガス(O)の貯蔵器など、外部環境(周囲空気)または空気源から、送風機104へ空気が流れることを可能にし得る。例えば、送風機104は、流入口118から空気を引き込み、流出口116を通じて空気を押し出すように構成され得る。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、空気を提供するために送風機104に依拠し、動作するために圧縮空気を必要としない。いくつかの実施形態において、送風機104は、ハウジング132の外周囲に配設される流出口116に結合される。例えば、流出口116は、ハウジング132の側壁130に配設され得る。流出口116は、形状が円筒で中空であり得る。いくつかの実施形態において、流出口116は、送風機104を、呼吸回路200へ、また患者インターフェース300へと結合する。例えば、流出口116は、医療デバイス装置102の送風機104から呼吸回路200を通って患者インターフェース300へと空気が流れることを可能にするように構成され得る。いくつかの実施形態において、流出口116は、送風機104から呼吸回路200への空気流を制御するために開閉し得る弁である。流出口116は、空気圧によって、または制御システム106によって制御され得る。
【0038】
[0047]図1を参照すると、システム100は、呼吸回路200を含み得る。呼吸回路200は、医療デバイス装置102に結合され得る。例えば、呼吸回路200は、流出口116に結合され得る。いくつかの実施形態において、呼吸回路200は、医療デバイス装置102と患者インターフェース300との間に配設され得る。呼吸回路200は、医療デバイス装置102からの空気を受容するように構成され得る。呼吸回路200は、管202、排気弁208、流れセンサ210、および患者フィルタ212を含み得る。管202は、第1の端204および第2の端206を含み得る。第1の端204は、医療デバイス装置102に結合され得、第2の端206は、患者インターフェース300に結合され得る。いくつかの実施形態において、管202は、医療デバイス装置102から患者インターフェース300への空気流を可能にするように構成される円筒状内腔である。管202は、排気弁208、流れセンサ210、および患者フィルタ212を含むように構成され得る。排気弁208は、管202の上またはその中に配設され、空気が患者の外へ流れることを可能にするためにシステム100を使用する患者の呼気の際に開くように構成され得る。排気弁208は、空気がシステム100から出ないように吸気中は閉じられ得、以て効率を増加させる。例えば、排気弁208は、適切な量および流れの空気が患者インターフェース300に到達することを確実にするために吸気中は閉じられ得る。
【0039】
[0048]いくつかの実施形態において、排気弁208は、患者の呼気を制御するために制御システム106によって制御される。別の実施形態において、排気弁208は、患者の呼気に基づいて制御される。さらに別の実施形態において、排気弁は、制御システム106および患者の呼気の両方によって制御される。排気弁208は、特定の呼吸数を可能にするように構成され得るが、患者の呼気によっても開かれ得る。例えば、呼吸数12(5秒ごとに1呼吸)では、排気弁208は、5秒ごとに開き得、患者が異なる速度で呼吸している場合は、5秒超ごとに開き得る。
【0040】
[0049]いくつかの実施形態において、呼吸回路200は、管202の上またはその中に配設され得る流れセンサ210を含む。流れセンサ210は、呼吸回路200内の空気の流れを検知するように構成され得る。例えば、流れセンサ210は、管202を通って流れる空気の比率および量を検出し得る。いくつかの実施形態において、流れセンサ210は、システム100にフィードバックを提供するために制御システム106に結合される。例えば、流れセンサ210は、制御システム106に情報を提供し得、制御システム106は、その情報に基づいて送風機104のパラメータを変更し得る。
【0041】
[0050]呼吸回路200は、管202の第2の端206の近位に配設され得る患者フィルタ212をさらに含み得る。例えば、患者フィルタ212は、第2の端206に近位に、および患者インターフェース300に隣接して、管202の上またはその中に配設され得る。患者フィルタ212は、空気内の粒子をフィルタアウトするように構成され得る。例えば、患者フィルタ212は、システム100を使用する患者を保護するために粒子および空気中の浮遊ウイルスをフィルタアウトし得る。
【0042】
[0051]図1を参照すると、システム100は、患者インターフェース300を含み得る。患者インターフェース300は、患者の顔に固定されるデバイスであってもよい。例えば、患者インターフェース300は、バッグバルブマスク、レスピレータ、または挿管のために使用される気管内(ET)管であってもよい。
【0043】
[0052]図4を参照すると、医療デバイス装置102は、医療デバイス装置102をシステム100の他の構成要素に結合するための様々な入力をさらに含み得る。流入口118および流出口116に加えて、医療デバイス装置102は、制御線ポート136、圧力線ポート138、差圧管ポート140、流れセンサポート142、データ通信ポート144、および電力ポート146を含み得る。制御線ポート136は、排気弁208および医療デバイス装置102を結合するために使用され得る。例えば、排気弁208は、医療デバイス装置102が排気弁208の開閉を制御することができるように、制御線ポート136において医療デバイス装置102に結合され得る。圧力線ポート138および差圧管ポート140は、1つまたは複数の圧力センサを医療デバイス装置102に結合するために使用され得る。流れセンサポート142は、流れセンサ210を医療デバイス装置102に結合するために使用され得る。例えば、流れセンサ210は、医療デバイス装置102が流れセンサ210から情報を受信することができるように、流れセンサポート142において医療デバイス装置102に結合され得る。データ通信ポート144は、医療デバイス装置102を、コンピュータシステム、モバイルデバイス、サーバなどの電子デバイスに結合するために使用され得る。電力ポート146は、医療デバイス装置102を電源に結合するために使用され得る。例えば、電力ポート146は、電源108を電源に結合して、電源108を通じて医療デバイス装置102に電力を供給するように構成され得る。
【0044】
[0053]医療デバイス装置102は、ポートプレート119を含み得る。ポートプレート119は、流入口118、流出口116、制御線ポート136、圧力線ポート138、差圧管ポート140、流れセンサポート142、データ通信ポート144、および電力ポート146のうちの1つまたは複数を保護するハウジング132の一部分であり得る。ポートプレート119は、医療デバイス装置102のポートにごみが入るのを防ぐように構成され得る。いくつかの実施形態において、ポートプレート119は、医療デバイス装置102の様々な流入口を通って入る空気/ガスをフィルタリングするために1つまたは複数のフィルタを含む。ポートプレート119は、ハウジング132にヒンジ式に結合され得る。いくつかの実施形態において、ポートプレート119は、ハウジング132とは別個の構成要素であり、医療デバイス装置102のポートに隣接してハウジング132によって摺動可能に受容され得る。例えば、ポートプレート119は、ハウジング132に成形され得、射出成形により製造され得る。
【0045】
[0054]流入口118は、流入口118を覆って配設されるカバーまたはドア121を含み得る。カバー121は、流入口118が酸素源などの空気/ガス源に接続されることを可能にするように構成され得る。流入口118はまた、流入口118への誤ったコネクタの接続を防ぐためにカバー121を含み得る。例えば、流入口118は、特定のガスまたは流体のみの貯蔵器のみが流入口118内へ流れることを可能にするように構成される特殊化したカバーを含み得る。いくつかの実施形態において、カバー121は、誤ったコネクタへの呼吸回路200の不用意な接続を防ぎ得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、流入口118への空気/ガス源の接続を可能にするために、流入口118からカバー121を能動的に除去しなければならない。いくつかの実施形態において、カバー121は、ポートプレート119に結合され得る。例えば、カバー121は、流入口118の被覆を可能にするためにポートプレート119にヒンジ式に結合され得る。いくつかの実施形態において、カバー121は、流入口118からカバー121を除去することなく周囲空気が流入口118内へ流れることを可能にし得る。いくつかの実施形態において、カバー121は、どの空気/ガス源が流入口118に結合され得るかを示すために、特別な印を有し得る。いくつかの実施形態において、特別なツールが、流入口118からカバー121を除去して流入口118への不用意な接続を防ぐために必要とされる。いくつかの実施形態において、カバー121は、特定のガスが検出されるとき、流入口118からの除去を可能にするためだけにセンサを含む。カバー121はまた、ごみが流入口118に入ることを防ぐように構成され得る。
【0046】
[0055]いくつかの実施形態において、ポートプレート119は、医療デバイス装置102の空気流および送風機104の試験を可能にするように構成される試験キャップを含み得る。試験キャップは、ポートプレート119を覆って配設されるように構成され得、ファン112の流出口116から入ってくる空気が試験キャップを通ってポートプレート119または試験キャップの上に配設される圧力センサ内へ入ることを可能にし得る。例えば、試験キャップは、送風機104によって提供される空気の圧力を決定するために、空気が流出口116から圧力センサへ流れることを可能にする凹部を含み得る。試験キャップの凹部は、空気が流出口116からポートプレート119の上に配設され得る圧力センサへ導かれることを可能にし得る。例えば、試験キャップは、医療デバイス装置102がストレージ内にあるとき、送風機104の試験を可能にし得る。試験キャップは、ポートプレート119および流出口116に追加の保護を提供することに加えて、医療デバイス装置102の圧力センサの完全性を確実にするように構成され得る。いくつかの実施形態において、試験キャップの凹部は、空気が流出口116からポートプレート119の上および/または試験キャップ内に配設される他のセンサへと流れることを可能にし得る。試験キャップは、ポートプレート119またはハウジング132にヒンジ式に結合され得、医療デバイス装置102から完全に除去可能であるように構成され得る。
【0047】
[0056]図5を参照すると、周囲空気および酸素が共に、ガス貯蔵器150に入り、一緒に混合し得る。ガス貯蔵器150からのガスは、外部のごみが医療デバイス装置102に入ることを防ぐために、流入口118を通じて医療デバイス装置102に入り得る。ガスは、次いで、医療デバイス装置102内に収納される空気通路を通じて、および流出口116を通じて呼吸回路200内へ導かれる。
【0048】
[0057]いくつかの実施形態において、システム100は、すべての構成要素が正しく動作していること、および、いかなる機能不全も存在しないことを確実にするために、ステータスチェックまたは自己診断を管理するように構成され得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、システム100の動作ステータスを報告することに加えて、例えば、送風機104、電源108、書き込みデバイス113、メモリ115、送信デバイス117、および制御システム106の機能的ステータスを決定するために、システム100の様々な構成要素を試験するように構成される。例えば、制御システム106は、情報を、任意の破損したコアに関してメモリ115から、ファン112の閉塞に関して送風機104から、閉塞に関して流出口116もしくは流入口118から、不適切な電圧に関して電源108から、または医療デバイス装置102が適切に機能していることを確実にするために必要な任意の他の情報を、受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、周期的または非周期的にシステム100の様々な構成要素から情報を自動的に受信する。例えば、制御システム106は、ユーザまたは他のデバイスから要求を受信することなく、医療デバイス装置102の構成要素の一部またはすべてについて情報を受信し得る。
【0049】
[0058]いくつかの実施形態において、システム100の医療デバイス装置102は、ステータスチェックを管理し、ステータスチェックの結果を格納し、次いで電源を切るように構成される。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、医療デバイス装置102がストレージ内にあるか、あるいは能動的使用状態にない(例えば、電源を切った状態にある)とき、自己診断を実施するように構成される。ステータスチェックの結果は、医療デバイス装置102から電力を受信することなく結果を送信するように構成され得るメモリ115に格納され得る。例えば、医療デバイス装置102は、電源をオンにし、ステータスチェックを管理し、ステータスチェックの結果を送信デバイス117および/またはメモリ115に格納し、次いで電源を切り得る。送信デバイス117は、外部電源によってインテロゲートされるときにのみ結果を送信するように構成され得る。外部電源は、送信デバイス117に電力を供給して、送信デバイス117が結果を送信することを可能にする受信または読み取りデバイスであり得る。これは、ステータスチェックの結果を送信するために電源をオンにする必要がないことから、医療デバイス装置102が電力を節約することを可能にし、医療デバイス装置102が、ユーザによるインテロゲーションの際にいつでも結果を提供することを可能にする。しかしながら、送信デバイス117は、周期的または非周期的に結果を自動的に送信するように構成され得る。例えば、送信デバイス117は、ユーザ介入なしに結果を自動的に送信し得る。
【0050】
[0059]制御システム106は、システム100の機能的ステータスに関するステータスデータを受信し、そのステータスデータをメモリ115により格納し得る。ステータスデータは、システム100の任意の構成要素の機能性および動作を説明する任意の情報であってもよい。書き込みデバイス113は、メモリ115内に格納されるステータスデータにアクセスして、このステータスデータを、医療デバイス装置102内に格納される送信デバイス117に書き込み得る。ユーザは、医療デバイス装置102を電源オンにする必要なしに、送信デバイス117からのステータスデータにワイヤレスでアクセスし得る。これは、医療デバイス装置102が、ステータスデータを、ワイヤレスで、および電源オンにすることなく、送信することができるようにし、以て電力消費を低減する。例えば、ユーザは、送信デバイス117をインテロゲートし、医療デバイス装置102が電源オフである間ステータスデータを受信し得る。ユーザは、受信または読み取りデバイスを使用して送信デバイス117をインテロゲートし得る。いくつかの実施形態において、受信または読み取りデバイスは、送信デバイス117に電力を提供するように構成され得、送信デバイス117が、医療デバイス装置102を電源オンにする必要なしに、ステータスデータを送信することを可能にする。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、送信デバイス117に電力を提供しない。いくつかの実施形態において、送信デバイス117は、ユーザが医療デバイス装置102に物理的に接触する必要なしに、ステータスデータを送信し得る。例えば、送信デバイス117は、読み取りまたは受信デバイスなどの外部電源からの要求時にのみステータスデータを送信し得る。しかしながら、送信デバイス117は、周期的または非周期的にステータスデータを自律的および自動的に送信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、ステータスデータは、シリアル番号、ソフトウェアバージョン、アクセサリ情報、電源情報、最後のステータスデータ要求の日付、最後の動作の日付、製造日、最後の修理の日付、交換された構成要素、以前のステータスチェックの結果、使用レポート、アクセサリ情報、バッテリ情報、およびバッテリステータスのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0051】
[0060]制御システム106は、周期的に、スケジュールに基づいて、または非周期的に、医療デバイス装置102を自動的に試験し得る。例えば、制御システム106は、周期的に、例えば、毎月、3か月ごと、または6か月ごとに、医療デバイス装置102を電源オンにし、医療デバイス装置102のすべての構成要素を試験し得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、制御システム106が医療デバイス装置102を電源オンにし、医療デバイス装置102のすべての構成要素を試験するために、特定の日付をスケジューリングし得る。別の実施形態において、制御システム106は、非周期的に医療デバイス装置102を電源オンにし、医療デバイス装置102のすべての構成要素を試験し得る。例えば、試験は、医療デバイス装置102がストレージ内にあるのが長いほど、より頻繁に実行する必要があり得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、ユーザ介入なしに医療デバイス装置102を試験する。
【0052】
[0061]いくつかの実施形態において、制御システム106は、自己診断またはステータスチェックを実施するために自律的に医療デバイス装置102を電源オンにするように構成される。例えば、制御システム106は、自己診断またはステータスチェックを実施するために、周期的または非周期的に医療デバイス装置を起動するように構成され得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、自己診断またはステータスチェックが実施されていることにユーザが気付くことができないように、自己診断またはステータスチェックを「サイレントモード」で実施する。例えば、制御システム106は、ユーザインターフェース124またはインジケータ133、134をオンにすることなく、およびユーザ介入なしに、自己診断またはステータスチェックを実施し得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、ユーザインターフェース124と対話すること、またはボタン126に関与すること/これを作動させることによって、自己診断またはステータスチェックを実施するように制御システム106に要求する。例えば、ユーザは、医療デバイス装置102上で自己診断またはステータスチェックを開始するためにおよそ5秒間ボタン126を作動させ得る。しかしながら、ユーザは、自己診断またはステータスチェックを開始するために、ボタン126を3秒、4秒、6秒、または6秒超にわたって作動させ得る。
【0053】
[0062]いくつかの実施形態において、制御システム106は、医療デバイス装置102が自己診断またはステータスチェックを実施していることを示すために、インジケータ133、134、ユーザインターフェース124、またはスピーカ141の起動を引き起こす。例えば、ユーザインターフェース124は、自己診断またはステータスチェックが実施されていることを示すメッセージを伴って照明し得るか、またはスピーカ141が、自己診断またはステータスチェックが実施されていることをユーザに示すために、音声出力を産生し得る。
【0054】
[0063]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、エラーを修正することに関する指示を提供するように構成される。例えば、制御システム106は、1つまたは複数の構成要素に対する自己診断またはステータスチェックを要求し得、エラーを受信し得る。受信したエラーに応答して、制御システム106は、ユーザインターフェース124および/またはスピーカ141がユーザに指示を提供するようにさせ得る。例えば、制御システム106が、送風機104などの1つまたは複数の構成要素からエラーを受信する場合、ユーザインターフェース124は、送風機104と関連付けられたエラーをどのように修正するかをユーザに指示する図形および/または動画を表示し得る。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、ユーザが指示を通じて自分のペースで進行するように、ユーザインターフェース124またはマイクを介してユーザに段階的な指示を提供する。例えば、ユーザは、段階的な指示を通じて進行するためにユーザインターフェース124と対話し得るか、または、次の指示をスキップするか、もしくは特定のステップについての指示を繰り返すように、医療デバイス装置102に指示するために自らの声を使用し得る。
【0055】
[0064]いくつかの実施形態において、制御システム106は、医療デバイス装置102が使用中である間、エラーを検出する。例えば、エラーは、医療デバイス装置102が、患者と共に使用される間、正しく機能していないことを結果としてもたらすということを発生させ得る。制御システム106は、医療デバイス装置102が使用中である間、エラーを検出し得、医療デバイス装置102が正しく機能している状態へ戻ることを可能にするためにエラーを補正するようにユーザにリアルタイムで指示を提供し得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、スピーカ141に、エラーを修正するようにユーザに音声指示を提供させる。スピーカ141は、ユーザインターフェース124によって提示される図形および/または動画に対応するように構成され得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース124は、ユーザから入力を受信して、エラーを修正することと関連付けられた指示を進めるか、または繰り返すように構成される。
【0056】
[0065]いくつかの実施形態において、制御システム106は、ユーザと関連付けられた電子デバイスへのエラーを修正することに関する文字、音声、画像、図形、および/または動画を送信するように構成される。制御システム106は、医療デバイス装置102が電源オンにされる間、エラーを修正するための指示を提供するように構成され得る。実際には、電源108とは別の電源に結合され得る制御システム106は、医療デバイス装置102が電源オフにされている間、1つまたは複数の構成要素からエラーを受信し得る。医療デバイス装置102を電源オンにすると、制御システム106は、ユーザインターフェース124および/またはスピーカ141に、エラーを修正するようにユーザに指示を提供させ得る。しかしながら、制御システム106は、医療デバイス装置102が使用中である間、ユーザに指示を提供し得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、医療デバイス装置102が使用中である間にエラーを受信し、リアルタイムで指示を提供する。制御システム106は、ステータスチェックまたは自己診断を実施することなくエラーを受信し得る。例えば、医療デバイス装置102の使用中、エラーが、呼吸回路200または患者インターフェース300内で発生し得る。制御システム106は、エラーが発生したことを検出し得、どのようにしてリアルタイムでエラーを解決または補正するかについて、ユーザインターフェース124および/またはスピーカ141を介してユーザに指示を提供し得る。
【0057】
[0066]いくつかの実施形態において、制御システム106は、患者のための適切な療法または最適治療に関してユーザに指示を提供するように構成される。例えば、ユーザインターフェース124は、患者に提供するべきサービスおよび治療を推奨する、音声、動画、図形、および/または文字をユーザに提供し得る。使用中、医療デバイス装置102の様々なパラメータ(例えば、PIP、TV、RR、PEEP、I:E比、換気モード、流量)は、医療デバイス装置102が患者を治療するために使用されているとき、ユーザによって調節される必要があり得る。制御システム106は、これらのパラメータを調節するためのユーザに対する指示を提供するようにユーザインターフェース124に指示し得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、医療デバイス装置102が患者に提供している現在の治療に基づいて、ユーザインターフェース124を介してユーザに指示を提供する。例えば、医療デバイス装置102は、特定の1回換気量で患者に酸素を提供する人工呼吸器であってもよく、ユーザインターフェース124は、制御システム106が医療デバイス装置102の様々なセンサまたは構成要素から受信する情報に基づいて、1回換気量を変化させるようにユーザに指示を提供し得る。
【0058】
[0067]実際には、複数の医療デバイス装置102が、使用前に長期間にわたってストレージ内に備蓄または配置され得、故に、使用前に医療デバイス装置102が適切に機能していることを確実にするために、複数の試験を必要とし得る。実際には、以前の医療デバイスは、デバイスが適切に機能しているかどうかを決定するために、物理的な介入(例えば、デバイスを開くこと、デバイスをオンにすることなど)を必要とする。これは、リソースの非効率的な使用であり、デバイス電源も消耗させる。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、自動的に電源オンになり、ステータスデータを生成するために医療デバイス装置102内に格納される様々な構成要素の試験を実行する。医療デバイス装置102の制御システム106は、メモリ115内にステータスデータを格納し得る。書き込みデバイス113は、メモリ115からステータスデータにアクセスし得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、ステータスデータを書き込みデバイス113に直接送信する。書き込みデバイス113は、ステータスデータを格納するRFIDタグなどの送信デバイス117にステータスデータを書き込み得る。書き込みデバイス113がステータスデータを送信デバイス117に書き込んだ後、医療デバイス装置102は、電力を節約するために遮断し得る。ユーザは、医療デバイス装置102が電源オフにされている間、ステータスデータをワイヤレスで受信するために、RFIDリーダなどの受信または読み取りデバイスを使用することによって、ステータスデータを取得し得る。
【0059】
[0068]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、ユーザによって要求されるときにのみ、ステータスデータを送信し得る。例えば、制御システム106は、ステータスデータを受信し得、書き込みデバイス113は、制御システム106および/またはメモリ115からステータスデータを受信し得る。書き込みデバイス113は、ステータスデータを格納し得る送信デバイス117にステータスデータを書き込み得る。送信デバイス117は、ユーザが医療デバイス装置102に隣接して受信デバイスを置くことによって、またはユーザがユーザインターフェース124またはボタン126、128を介して医療デバイス装置102と対話することによってなど、ユーザによって要求されるときにのみ、ステータスデータを送信し得る。しかしながら、送信デバイス117は、ユーザ介入なしにステータスデータを自律的に送信するように構成され得る。例えば、送信デバイス117は、受信デバイスが医療デバイス装置102の近位に位置することを検出し得、ステータスデータを自動的および自律的に送信し得る。いくつかの実施形態において、送信デバイス117は、周期的または非周期的にステータスデータを、医療デバイス装置102の近位または遠隔に位置する受信デバイスに自律的および自動的に送信するように構成される。
【0060】
[0069]いくつかの実施形態において、制御システム106は、医療デバイス装置102と関連付けられたアクセサリから情報を受信する。例えば、アクセサリは各々、インテロゲートされるときに制御システム106に情報を送信するように構成される1つまたは複数のワイヤレス送信デバイスを含み得、これらワイヤレス送信デバイスは、アクセサリの中または上に配設される。医療デバイス装置102は、1つまたは複数のアクセサリを含み得、これらアクセサリの各々が、それぞれのワイヤレス送信デバイスへ情報を格納し得る。アクセサリの各々と関連付けられたワイヤレス送信デバイスは、製品タイプ、有効期限、モデル番号、シリアル番号、変更箇所、最後の試験、最後の使用など、アクセサリに関する情報を格納し得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、アクセサリに関するアクセサリ情報を受信し、そのアクセサリ情報をメモリ115内に格納するために、ワイヤレス送信デバイスをインテロゲートし得る。制御システム106は、医療デバイス装置102に近位のすべてのアクセサリをインテロゲートするように構成され得る。例えば、制御システム106は、医療デバイス装置102が、それが機能するために必要であるすべてのアクセサリを有することを確実にするために、既定の半径内のすべてのアクセサリをインテロゲートし得る。医療デバイス装置102の書き込みデバイス113は、アクセサリに関するアクセサリ情報を送信デバイス117に書き込み得、この送信デバイスは、アクセサリ情報をステータスデータと一緒に格納し得る。いくつかの実施形態において、制御システム106は、既定の近位および/または半径以内のいかなるアクセサリまたはデバイスもインテロゲートし、受信した任意の情報を送信デバイス117および/またはメモリ115に書き込むように構成される。
【0061】
[0070]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、周囲の医療デバイス装置とのメッシュネットワークを作成するように構成され、複数の医療デバイス装置と関連付けられたステータスデータの送信および受信を可能にする。医療デバイス装置102は、近接範囲内または既定の半径以内の1つまたは複数の医療デバイス装置をインテロゲートするように構成され得る。各医療デバイス装置は、各医療デバイス装置が周辺領域内のすべての医療デバイス装置のステータスデータを含むように、隣接する医療デバイス装置をインテロゲートし、近接状態にある医療デバイス装置のステータスデータに関する情報を格納するように構成され得る。例えば、医療デバイス装置102は、周辺領域内のすべての医療デバイス装置に関連したステータスデータをインテロゲートし、送信デバイス117および/またはメモリ115へ書き込み得る。これは、ユーザが、周辺領域内のすべての医療デバイス装置から情報を獲得するために、単一の医療デバイス装置のみをインテロゲートするだけでよいということを可能にする。周辺領域は、少なくとも0.3048メートル(1フット)、少なくとも0.6096メートル(2フィート)、少なくとも0.9144メートル(3フィート)、少なくとも1.2192メートル(4フィート)、少なくとも1.524メートル(5フィート)、少なくとも3.048メートル(10フィート)、または少なくとも7.62メートル(25フィート)の半径であってもよい。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、周囲の医療デバイス装置をインテロゲートして、周囲の医療デバイス装置と関連付けられたアクセサリのステータスを決定し得る。これは、ユーザが、医療デバイス装置102のみをインテロゲートすることによって、どの医療デバイス装置および/またはアクセサリが注意を必要とするかを決定することを可能にする。
【0062】
[0071]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102および周囲の医療デバイス装置によって作成されるメッシュネットワークは、制御システム106が各医療デバイス装置と関連付けられたステータスデータと一緒に周囲の医療デバイス装置の場所をマッピングすることを可能にする。これは、周囲の医療デバイス装置の場所を決定することに加えて、ユーザが医療デバイス装置102をインテロゲートし、すべての周囲の医療デバイス装置についてのステータスデータを獲得することを可能にする。周囲の医療デバイス装置の場所を決定することは、ユーザが、ステータスデータに基づいてどの医療デバイス装置が適切に機能していないかを容易に決定することを可能にし、またユーザが、機能不全の医療デバイス装置を容易に発見および交換することを可能にする。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、要求されるときに周囲の医療デバイス装置の場所のマップをユーザに送信するように構成される。
【0063】
[0072]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、制御システム106および1つまたは複数の外部デバイスと通信するように構成されるWiFiチップ/カードなどのワイヤレスネットワークモジュールを含み得る。1つまたは複数の外部デバイスは、書き込みデバイス113、送信デバイス117、サーバ、コンピュータ、モバイルデバイス、または外部トランスミッタを含み得る。ワイヤレスネットワークモジュールは、医療デバイス装置102を電源オンにさせる外部デバイスからの信号を受信し得、ステータスチェックを管理し得る。ステータスチェックから結果として生じるステータスデータは、メモリ115内に格納され得、および/または医療デバイス装置102の外側に配設され得る書き込みデバイス113にワイヤレスで送信され得る。書き込みデバイス113は、次いで、ステータスデータを送信デバイス117に書き込み得、この送信デバイス117は、医療デバイス装置102のハウジング132内、その上、またはその外側に格納され得る。いくつかの実施形態において、書き込みデバイス113および送信デバイス117は各々、医療デバイス装置102の近位に配設される。代替の実施形態において、書き込みデバイス113および送信デバイス117は各々、医療デバイス装置102に遠隔に配設される。
【0064】
[0073]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、追加の方法によりステータスデータを提供し得る。いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102上のインジケータ133は、医療デバイス装置102のステータスを提供し得る。例えば、インジケータ133は、機能不全が存在しない場合に緑色光を表示し得るか、または機能不全が存在する場合に赤色光を表示し得る、LEDインジケータまたはステータスライトであってもよい。医療デバイス装置102の機能不全を示す赤色光が表示されるとき、ユーザは、機能不全を解決するために試験の詳細な結果を受信するため、送信デバイス117からステータスデータを取得し得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスおよび/または書き込みデバイス113は、医療デバイス装置102が医療デバイス装置102内に格納される様々な構成要素の試験を実行するときにはいつでも、一貫してステータスデータを送信デバイス117から受信するか、またはそこにデータを書き込むために、医療デバイス装置102に隣接して配設される。例えば、医療デバイス装置102の試験が実行されるときはいつでも、制御システム106および/またはメモリ115は、送信デバイス117にステータスデータを提供し得る。送信デバイス117は、ステータスデータの受信時にステータスデータを受信デバイスに送信し得る。受信デバイスは、ステータスデータ内に含まれる任意の機能不全が存在するときにユーザに警告し得るか、または、ステータスデータをユーザがアクセスするべき中央サーバまたはデータベースに送信し得る。これは、ユーザにストレージ内の各医療デバイス装置102のステータスについて周期的にチェックさせる必要性なしに、ストレージ内の複数の医療デバイス装置102の監視を可能にする。さらに、これは、医療デバイス装置102からのステータスデータのリアルタイム配信を可能にする。
【0065】
[0074]いくつかの実施形態において、医療デバイス装置102は、スピーカ141、追加の光、および/または追加のディスプレイ画面を含み得る。医療デバイス装置102は、ユーザインターフェース124、インジケータ133、134、ユーザインターフェース124、ディスプレイ画面、またはユーザに警告する他のモードのうちの1つまたは複数を介してユーザに警告するように構成され得る。例えば、医療デバイス装置102は、文字、音声、または視覚インジケータによって、アラート、警告、またはメッセージをユーザに提供し得る。医療デバイス装置102は、電気的に供給不足、特定のモードにある間、医療デバイス装置102がオフに切り替えられている、吸気およびPEEP圧力が既定のしきい値を超えている、もしくは吸気およびPEEP圧力が達成してはいけない最小しきい値を下回る、1回換気量もしくは呼吸数(RR)が達成されていない、もしくは超過されている、医療デバイス装置102が電力から切り離されている、送風機104の閉塞、または無呼吸のうちの1つまたは複数についてアラートを提供し得る。本明細書で論じられる場合、医療デバイス装置102は、ユーザインターフェース124、スピーカ141、またはユーザと関連付けられた電子デバイスのうちの1つまたは複数を介して制御システム106によって検出されるエラーをどのように修正するのかについて、ユーザに指示を提供するように構成され得る。
【0066】
[0075]本発明の幅広い発明の概念から逸脱することなく、上に示され説明される例示的な実施形態に対して変更がなされ得ることは当業者により理解されるものとする。したがって、本発明は、示され説明される例示的な実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって規定されるような本発明の趣旨および範囲内の修正を網羅することが意図されるということを理解されたい。例えば、例示的な実施形態の特定の特徴は、特許請求された発明の一部である場合とそうでない場合とがあり、開示された実施形態の様々な特徴が組み合わされ得る。本明細書内に別途明記されない限り、用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、1つの要素に限定されず、「少なくとも1つ」を意味するものと解釈されるべきである。
【0067】
[0076]本発明の図および説明の少なくともいくつかは、明瞭性の目的のため、本発明の一部分を含み得る、当業者が理解する他の要素を除外しながら、本発明の明白な理解のため、関連性のある要素に焦点を合わせるために簡略化されているということを理解されたい。しかしながら、そのような要素は当該技術分野において周知であることから、およびそれらが必ずしも本発明のより良い理解を促進しないことから、そのような要素の説明は本明細書には提供されない。
【0068】
[0077]さらに、本発明の方法が本明細書に明記されるステップの特定の順序に依拠しない範囲において、ステップの特定の順序は、特許請求の範囲に対する制限と解釈されるべきではない。本発明の方法を対象とする任意の請求項は、記載される順序でのそれらのステップの実施に限定されるべきではなく、当業者は、ステップが、変化され、依然として本発明の趣旨および範囲内に留まり得るということを容易に理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療デバイスに対するステータスチェックを管理するためのシステムであって、前記システムは、
制御システム、書き込みデバイス、および1つまたは複数の構成要素を備える医療デバイス装置を備え、前記制御システムは、
前記1つまたは複数の構成要素に、前記1つまたは複数の構成要素のステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、
前記1つまたは複数の構成要素からステータスデータを受信することと、
前記書き込みデバイスを使用して、前記ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、前記送信デバイスは、前記ステータスデータを格納および送信するように構成される、システム。
【請求項2】
送風機およびファンを有する電子機械式空気圧システムをさらに備え、前記電子機械式空気圧システムは、前記医療デバイス装置内に配設され、前記制御システムに結合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御システムは、ディスプレイ画面または光インジケータを介してユーザインターフェース上に前記ステータスデータを表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御システムは、周期的または非周期的に前記ステータスデータを前記送信デバイスに書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御システムは、事前スケジューリングに基づいて前記ステータスデータを前記送信デバイスに書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御システムは、前記1つまたは複数の構成要素からの前記ステータスデータの受信時にリアルタイムで前記ステータスデータを前記送信デバイスに書き込む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記送信デバイスは、前記医療デバイス装置が電源オフにされるとき、前記ステータスデータを送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御システムは、周辺領域内の1つまたは複数の他の医療デバイス装置と通信して、前記1つまたは複数の他の医療デバイス装置と関連付けられたステータスデータを受信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
1つまたは複数のアクセサリをさらに備え、前記制御システムは、前記1つまたは複数のアクセサリと関連付けられたアクセサリ情報を受信し、前記アクセサリ情報を前記送信デバイスに書き込むように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記制御システムは、前記ステータスデータの要求を非接触様式で受信するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記送信デバイスは、前記ステータスデータをワイヤレスで受信および送信するように構成されるワイヤレス送信デバイスである、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記送信デバイスは、無線周波数識別(RFID)チップである、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記ステータスデータは、前記医療デバイス装置と関連付けられたデバイス情報を含み、前記デバイス情報は、シリアル番号、ソフトウェアバージョン、アクセサリ情報、電源情報、最後のステータスデータ要求の日付、最後の動作の日付、製造日、最後の修理の日付、交換された構成要素、以前の自己診断の結果、使用レポート、アクセサリ情報、バッテリ情報、およびバッテリステータスのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記送信デバイスは、周期的または非周期的に前記ステータスデータを自動的に送信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記制御システムは、前記ステータスデータの前記要求を送信するように構成される低電力コントローラを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記医療デバイスは、前記医療デバイス上に配設される1つまたは複数のポートを保護するように構成されるカバーをさらに備え、前記カバーは、開位置および閉位置を有し、閉位置において、前記カバーは、空気圧通路を達成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記ステータスデータを表す表示を提供するように構成されるビーコンをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
医療デバイスに対するステータスチェックを管理するための方法であって、
医療デバイス装置内に格納される制御システムを使用して、ステータスデータの要求を、前記医療デバイス装置と関連付けられた1つまたは複数の構成要素に送信するステップであって、前記ステータスデータは、1つまたは複数の構成要素のステータスに関する情報を含み、前記医療デバイス装置は、人工呼吸器である、ステップと、
前記1つまたは複数の構成要素から前記ステータスデータを受信し、前記ステータスデータを前記医療デバイス装置のメモリ内に格納するステップと、
前記ステータスデータを送信デバイスに送信するステップであって、前記送信デバイスは、前記ステータスデータを格納し、前記ステータスデータを送信するように構成される、ステップと
を含む方法。
【請求項19】
前記ステータスデータは、前記医療デバイス装置を電源オンにすることなく受信デバイスに送信される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
医療デバイスをインテロゲートする方法であって、
医療デバイス装置と関連付けられた1つまたは複数の構成要素のステータスを説明するステータスデータの要求を、読み取りデバイスから送信するステップであって、
前記医療デバイス装置は、
前記ステータスデータを格納するように構成される送信デバイスに、前記ステータスデータを書き込むステップと、
前記ステータスデータの要求を前記読み取りデバイスから受信するステップと、
前記送信デバイスに書き込まれた前記ステータスデータを前記読み取りデバイスに送信するステップと、を実施するように構成される、ステップと、
前記医療デバイス装置を電源オンにすることなく前記ステータスデータを前記医療デバイス装置から受信するステップと
を含む方法。
【請求項21】
上面、底面、および複数の側壁を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記上面に配設されるユーザインターフェースであって、ディスプレイ画面、インジケータ、およびスピーカのうちの1つまたは複数を含む、ユーザインターフェースと、
前記ハウジング内に配設される空気圧システムであって、モータに結合される送風機を含む、空気圧システムと、
前記ハウジング内に配設され、前記空気圧システムに結合され、書き込みデバイスと通信状態にある制御システムであって、前記制御システムは、
前記空気圧システムのステータスに関するステータスデータの要求を送信することと、
前記空気圧システムからステータスデータを受信することと、
前記書き込みデバイスを使用して、前記ステータスデータを送信デバイスに書き込むことと、を行うように構成され、前記送信デバイスは、前記ステータスデータを格納および送信するように構成される、制御システムと
を備える、人工呼吸器。
【国際調査報告】