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特表2023-538487アップリンク伝送パラメータの決定方法及び端末デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-08
(54)【発明の名称】アップリンク伝送パラメータの決定方法及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20230901BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230901BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230901BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230901BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/232
H04W72/0453
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501676
(86)(22)【出願日】2020-07-14
(85)【翻訳文提出日】2023-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2020101907
(87)【国際公開番号】W WO2022011555
(87)【国際公開日】2022-01-20
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ウェンホン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC02
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本願の実施例は、アップリンク伝送パラメータの決定方法及び端末デバイスを提供し、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成された場合、端末デバイスは、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされるPUSCHの伝送パラメータを決定することができる。該アップリンク伝送パラメータの決定方法は、端末デバイスがPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定することを含み、ここで、該PUSCHは、第1のDCIフォーマットでスケジューリングされるPUSCHであり、該伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、該伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが物理アップリンク共有チャネルPUSCHが位置するキャリアに活性化されたアップリンク帯域幅部分BWPにおける物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定することを含み、
前記PUSCHは、第1のダウンリンク制御情報DCIフォーマットでスケジューリングされたPUSCHであり、前記伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、前記伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である
ことを特徴とするアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項2】
前記端末デバイスがPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて前記PUSCHの伝送パラメータを決定することは、
前記端末デバイスが前記アップリンクBWPにおいて1セットの伝送パラメータのみが構成されたPUCCHリソースのうちの、リソース識別子が最も低いPUCCHリソース上の伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項3】
前記端末デバイスがPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて前記PUSCHの伝送パラメータを決定することは、
前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成されている場合、前記端末デバイスが前記複数のセットの伝送パラメータのうちのターゲット伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項4】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの予め約定された1セットの伝送パラメータであり、又は、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの予め構成された1セットの伝送パラメータであり、又は、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちのネットワークデバイスにより指示する1セットの伝送パラメータである
ことを特徴とする請求項3に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項5】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置する制御リソースセットCORESETのCORESETセットインデックスに基づいて前記複数のセットの伝送パラメータから決定される
ことを特徴とする請求項3に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項6】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記CORESETセットインデックス及び第1の対応関係に基づいて前記複数のセットの伝送パラメータから決定され、前記第1の対応関係は、CORESETセットインデックスの値と伝送パラメータセット識別子との対応関係である
ことを特徴とする請求項5に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項7】
前記CORESETセットインデックスの値が0である場合、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータであり、
前記CORESETセットインデックスの値が1である場合、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの2番目のセットの伝送パラメータである
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項8】
前記端末デバイスがPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて前記PUSCHの伝送パラメータを決定することは、
前記端末デバイスが前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数に基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項9】
前記端末デバイスが前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数に基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定することは、
前記伝送パラメータの数が1である場合、前記端末デバイスが前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定することと、
前記伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、前記端末デバイスがターゲットCORESETが使用する準共アドレスQCL仮定から前記PUSCHの伝送パラメータを取得し、前記ターゲットCORESETが、前記PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに構成されたCORESETのうちの、CORESET識別子が最も低いCORESETであり、又は、前記ターゲットCORESETが、前記PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置するCORESETであることとを含む
ことを特徴とする請求項8に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項10】
前記端末デバイスが前記アップリンクBWPにおいてPUCCHリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数に基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定することは、
前記伝送パラメータの数が1である場合、前記端末デバイスが前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定することと、
前記伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、前記端末デバイスがターゲット伝送構成指示TCI状態から前記PUSCHの伝送パラメータを取得し、前記ターゲットTCI状態が、前記PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化された物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態であることとを含む
ことを特徴とする請求項8に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項11】
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが、決定された前記PUSCHの伝送パラメータに基づいて前記PUSCHを伝送することを含む
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項12】
前記第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0である
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項13】
処理ユニットを備える端末デバイスであって、
前記処理ユニットは、物理アップリンク共有チャネルPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンク帯域幅部分BWPにおける物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定するように構成され、前記PUSCHは、第1のダウンリンク制御情報DCIフォーマットでスケジューリングされたPUSCHであり、前記伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、前記伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項14】
前記処理ユニットは、
前記アップリンクBWPにおいて1セットの伝送パラメータのみが構成されたPUCCHリソースのうちのリソース識別子が最も低いPUCCHリソース上の伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成される
ことを特徴とする請求項13に記載の端末デバイス。
【請求項15】
前記処理ユニットは、
前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成されている場合、前記複数のセットの伝送パラメータのうちのターゲット伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成される
ことを特徴とする請求項13に記載の端末デバイス。
【請求項16】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの予め約定された1セットの伝送パラメータであり、又は、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの予め構成された1セットの伝送パラメータであり、又は、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちのネットワークデバイスにより指示する1セットの伝送パラメータである
ことを特徴とする請求項15に記載の端末デバイス。
【請求項17】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置する制御リソースセットCORESETのCORESETセットインデックスに基づいて前記複数のセットの伝送パラメータから決定される
ことを特徴とする請求項15に記載の端末デバイス。
【請求項18】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記CORESETセットインデックス及び第1の対応関係に基づいて前記複数のセットの伝送パラメータから決定され、前記第1の対応関係は、CORESETセットインデックスの値と伝送パラメータセット識別子との対応関係である
ことを特徴とする請求項17に記載の端末デバイス。
【請求項19】
前記CORESETセットインデックスの値が0である場合、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータであり、
前記CORESETセットインデックスの値が1である場合、前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの2番目のセットの伝送パラメータである
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の端末デバイス。
【請求項20】
前記処理ユニットは、
前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数に基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定するように構成される
ことを特徴とする請求項13に記載の端末デバイス。
【請求項21】
前記処理ユニットは、
前記伝送パラメータの数が1である場合、前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成される伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定し、
前記伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、ターゲットCORESETが使用する準共アドレスQCL仮定から前記PUSCHの伝送パラメータを取得するように構成され、前記ターゲットCORESETが、前記PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに構成されたCORESETのうちの、CORESET識別子が最も低いCORESETであり、又は、前記ターゲットCORESETが、前記PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置するCORESETである
ことを特徴とする請求項20に記載の端末デバイス。
【請求項22】
前記処理ユニットは、
前記伝送パラメータの数が1である場合、前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定し、
前記伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、ターゲット伝送構成指示TCI状態から前記PUSCHの伝送パラメータを取得するように構成され、前記ターゲットTCI状態が、前記PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化された物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態である
ことを特徴とする請求項20に記載の端末デバイス。
【請求項23】
前記端末デバイスは、さらに、通信ユニットを備え、
前記通信ユニットは、決定された前記PUSCHの伝送パラメータに基づいて、前記PUSCHを伝送するように構成される
ことを特徴とする請求項13~22のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項24】
前記第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0である
ことを特徴とする請求項13~23のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項25】
コンピュータプログラムを記憶するプロセッサと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法を実行するプロセッサとを含む
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項26】
コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載された装置が請求項1~12のいずれか1項に記載の方法を実行するプロセッサを含む
ことを特徴とするチップ。
【請求項27】
請求項1~12のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
請求項1~12のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム命令を含む
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
請求項1~12のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、アップリンク伝送パラメータの決定方法及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio)システムでは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマット0_0でスケジューリングされる物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)について、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンク帯域幅部分(Band Width Part、BWP)におけるリソース識別子が最も低いPUCCHリソース上の送信ビームを、該PUSCHの送信ビームとすることができる。
【0003】
PUCCHの伝送信頼性を向上させるために、複数の送受信ポイント(Transmission/Reception Point、TRP)に基づくPUCCHダイバーシティ伝送が導入され、端末デバイスは、異なるスロットで同じPUCCHリソースと異なる伝送パラメータ(送信ビームや電力制御パラメータなど)を使用して同じPUCCHを重複伝送することができる。マルチTRPのPUCCHダイバーシティ伝送のシナリオでは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPの中でリソース識別子が最も低いPUCCHリソースは、複数の空間相関情報(即ち、複数の送信ビーム)が構成されている可能性があり、この場合、PUSCHは単一TRPの伝送のみを行うことができる(即ち、単一ビームでしか伝送できない)。この場合、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされたPUSCHの伝送パラメータ(例え、送信ビームなど)がどのように決定することは、早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、アップリンク伝送パラメータの決定方法及び端末デバイスを提供し、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成された場合、端末デバイスは、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされるPUSCHの伝送パラメータを決定することができる。
【0005】
第1の態様は、アップリンク伝送パラメータの決定方法を提供し、該方法は、
端末デバイスがPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定することを含み、ここで、該PUSCHは、第1のDCIフォーマットでスケジューリングされるPUSCHであり、該伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、該伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である。
【0006】
任意選択で、該第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0である。
【0007】
第2の態様は、上記第1の態様における方法を実行するための端末デバイスを提供する。
【0008】
具体的には、該端末デバイスは、上記第1の態様における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0009】
第3の態様は、プロセッサ及びメモリを含む端末デバイスを提供する。前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記第1の態様における方法を実行する。
【0010】
第4の態様は、上記第1の態様における方法を実現するための装置を提供する。
【0011】
具体的には、その装置が搭載されたデバイスが上記第1の態様の方法を実行するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するプロセッサを含む。
【0012】
第5の態様では、コンピュータに上記第1の態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0013】
第6の態様では、コンピュータに上記第1の態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0014】
第7の態様では、コンピュータ上で動作しているときに、コンピュータに上記第1の態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0015】
上記の技術案により、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成された場合、端末デバイスは、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされるPUSCHの伝送パラメータを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願の実施例に応用される通信システムアーキテクチャの模式図である。
図2】本願におけるPDSCHのTCI状態構成の模式図である。
図3】本願におけるPUCCHの重複伝送の模式図である。
図4】本願におけるマルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ伝送の模式図である。
図5】本願の実施例におけるアップリンク伝送パラメータの決定方法のフローチャートである。
図6】本願の実施例におけるPUSCH伝送パラメータの決定の模式図である。
図7】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
図8】本願の実施例における通信デバイスのブロック図である。
図9】本願の実施例における装置のブロック図である。
図10】本願の実施例における通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本願の実施例における技術案を、本願の実施例における図面を参照して説明するが、明らかに、記述された実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、発明的な労働をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0018】
本願の実施例は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、GSM(Global System of Mobile Communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、Wideband Code(広帯域符号化)システム、WCDMA(Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)システム、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、NR(New Radio)システム、NRシステムの進化系システム、LTE-U(LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、NR-U(NR-based access to unlicensed spectrum)システム、Umts(Universal Mobile Telecommunication System)、WLAN(Wireless Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、次世代通信(5G)システム又はその他の通信システムである。
【0019】
一般的に、従来の通信システムは、限られた数の接続に対応し、実装も容易であるが、通信技術の進化に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、例えば、D2D(Device to Device)通信、M2M(Machine to Machine)通信、MTC(Machine Type Communication)、V2V(Vehicle to Vehicle)通信などもサポートし、これらは本願の実施例でも利用可能である。
【0020】
任意選択で、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シーン、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)シーン、又はスタンドアロン(Standalone、SA)展開シーンに適用することができる。
【0021】
任意選択で、本願の実施例における通信システムは、グラントされないスペクトルも共有スペクトルとみなすことができるグラントされないスペクトルに適用することができ、あるいは、本願の実施例における通信システムは、グラントされるスペクトルも非共有スペクトルとみなすことができるグラントされるスペクトルにも適用することができる。
【0022】
本願の実施例は、端末デバイス及びネットワークデバイスに関連して様々な実施例を説明し、ここで、端末デバイスは、ユーザー装置(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、リモートステーション、遠端端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、ターミナル、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスとも呼ばれることがある。
【0023】
端末デバイスは、WLAN(STAION、ST)内の局、携帯電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(Wireless Local Loop)局、PDA(Personal digital Assistant)、デジタルアシスタント機器、無線通信機能を持つ携帯機器、無線モデムに接続されたコンピューティング機器やその他の処理装置、車載機器、ウェアラブル機器、NRネットワークや将来進化する公衆回線網(Public Land Mobile Network、PLMN)ネットワーク(PLMN)ネットワークにおける端末デバイスであっても良い。
【0024】
本願の実施例では、端末デバイスは、屋内又は屋外、ハンドヘルド、着用又は車載を含む陸上に構成することができ、水面に構成することもでき(汽船など)、航空機、風船、衛星などの空中に構成することもできる。
【0025】
本願の実施例では、端末デバイスは、携帯電話(Mobile Phone)、タブレット(Pad)、無線送受信機能付きコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality、VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末デバイス、自動運転(self driving)における無線端末デバイス、遠隔医療(remote medical)における無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線端末デバイス、輸送セキュリティ(transportation safety)における無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)における無線端末デバイス又はスマートホーム(smart home)における無線端末デバイスなどが挙げられる。
【0026】
一例であって限定するものではないが、本願の実施例では、端末デバイスは、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルスマートデバイスとも呼ばれ、眼鏡、手袋、時計、衣服、靴などの日常着にウェアラブル技術を適用し、身につけることを前提に知能的に設計や開発された機器の総称である。 ウェアラブルデバイスとは、身体に直接装着したり、ユーザーの衣服やアクセサリーに組み込んで使用する携帯端末である。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアのデバイスではなく、ソフトウェアによるサポートだけでなく、データインタラクションやクラウドベースでのインタラクションによって機能を実現する。 ウェアラブルスマートデバイスとは、大まかに言えば、スマートウォッチやスマートグラスのようにスマートフォンに機能の全部又は一部を依存しないフル機能の大型デバイスと、各種身体モニタリングなど特定の用途に特化してスマートフォンなど他のデバイスと併用する必要のあるスマートブレスレットやスマートジュエリーを指す。
【0027】
本願の実施例では、ネットワークデバイスは、WLAN中のアクセスポイント(Access Point、AP)、GSM又はCDMA中の基地局(Base Transceiver Station、BTS)、又はWCDMA中の基地局(NodeB、NB)、又はLTE中の進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又は中継局又はアクセスポイント、又は車載デバイス、ウェアラブルデバイス、及びNRネットワークにおけるネットワークデバイス(gNB)、又は将来進化するPLMNネットワークにおけるネットワークデバイス、又はNTNネットワークにおけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0028】
一例として、限定ではなく、本願の実施例では、ネットワークデバイスは、例えば、ネットワークデバイスがモバイルデバイスであることができるモバイル特性を有することができる。任意選択で、ネットワークデバイスは、衛星、気球ステーションであってもよい。例えば、衛星は、低地球軌道(low earth orbit、LEO)衛星、中地球軌道(medium earth orbit、MEO)衛星、地球同期軌道(Geostationary earth orbit、GEO)衛星、高楕円軌道(High Elliptical Orbit、HEO)衛星などであることができる。あるいは、ネットワークデバイスは、陸域、水域などに設置された基地局であってもよい。
【0029】
本願の実施例では、ネットワークデバイスは、セルにサービスを提供することができ、端末デバイスは、セルが使用する送信リソース(例えば、周波数領域リソース、又は、スペクトルリソース)を介してネットワークデバイスと通信することができ、セルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局に属していてもよく、小セル(Small cell)に対応する基地局に属していてもよく、ここの小セルは、都市セル(Metro cell)、微小領域(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含むことができ、これらの小領域はカバー範囲が小さく、送信電力が低いという特徴があり、高レートのデータ伝送サービスを提供するのに適している。
【0030】
例示的には、本願の実施例が適用される通信システム100が図1に示されている。該通信システム100は、端末デバイス120(又は通信端末、端末)と通信する装置であることができるネットワークデバイス110を含むことができる。ネットワークデバイス110は、特定の地理的領域に通信オーバーレイを提供することができ、オーバーレイ領域内に位置する端末デバイスと通信することができる。
【0031】
図1は、1つのネットワークデバイスと2つの端末デバイスからなる例示的な通信システム100を示す。任意選択で、該通信システム100は複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスは、この応用実施例では限定されないが、カバーエリア内に他の数の端末デバイスを含んでもよい。
【0032】
任意選択で、該通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含むこともでき、本願の実施例はこれに限定されない。
【0033】
なお、本願の実施例におけるネットワーク/システムにおいて、通信機能を有する機器を通信デバイスと称する場合があることを理解されたい。 図1に示された通信システム100を例として、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110及び端末デバイス120を含んでもよく、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120は、上述のように特定の装置であってもよく、ここで説明を省略する。通信デバイスは、通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティ及び他のネットワークエンティティも含んでもよく、この応用実施例では制限されない。
【0034】
本書では、「システム」と「ネットワーク」という用語がしばしば互換的に使用されることを理解されたい。 本書でいう「及び/又は」とは、単に関連するものの関連性を示すもので、例えばA及び/又はBのように、A単独、A及びBの両方、B単独の3つの関係が存在することを示すものである。 また、本書中の「/」の文字は、一般に前後の関連オブジェクトの「又は」の関係を示す。
【0035】
本願の実施例において言及される「指示」は、直接的な指示であってもよく、間接的な指示であってもよく、関連関係があることを示すものであってもよいことを理解されたい。例えば、AはBを示し、AはBを直接示すことができ、例えばBはAによって取得することができ、AがCを示し、BがCを介して取得することができ、AとBの間に相関関係があることも表すことができる。
【0036】
本願の実施例の説明において、「対応」という用語は、両者の間に直接的又は間接的に対応する関係があることを意味してもよいし、両者の間に関連関係があることを意味してもよいし、指示と被指示、構成と被構成などの関係であってもよい。
【0037】
NRシステムでは、端末デバイスはアナログビームを用いてアップリンクデータ及びアップリンク制御情報を伝送することができる。端末デバイスは、プローブ基準信号(SRS:Sounding Reference Signal)信号に基づいてアップリンクビーム管理を行い、アップリンク伝送に用いられるアナログビームを決定することができる。具体的には、ネットワークデバイスは、SRSリソースセットを端末デバイスに構成し、SRSリソースセット中で端末デバイスが伝送するSRSに基づいて、最も受信品質の良いSRSリソースを選択し、対応するSRSリソース指示(SRS resource indicator、SRI)を端末デバイスに通知することができる。端末デバイスはSRIを受信すると、SRIで指示するSRSリソースに用いられるアナログビームを、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)を伝送するために用いられるアナログビームとして決定する。DCIでスケジューリングされたPUSCHについて、前記SRIはDCI中のSRIインジケータドメインによって示され、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)によってスケジューリングされたPUSCHについて、前記SRIは対応するスケジューリングシグナリングによって通知される。PUSCHをスケジューリングするために使用されるDCIがDCIフォーマット0_0であれば、DCIにSRIは含まれておらず、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアの活性化された帯域幅部分(Band Width Part、BWP)上に空間関連情報が構成された物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の中のリソース識別子(Identity、ID)が最も低いPUCCHリソース上の送信ビームを、前記PUSCHの送信ビームとして、同時に、端末デバイスは、前記PUCCHの経路損失測定基準信号を、前記PUSCHの経路損失測定基準信号とする。前記DCIフォーマット0_0でスケジューリングされたPUSCHが位置するキャリア上の活性化されたBWP上にPUCCHリソースが構成されていないか、又は、前記PUSCHが位置するキャリア上の活性化されたBWP上に構成されたPUCCHリソースに空間相関情報が構成されていない場合、端末デバイスは、該キャリア上で活性化されたダウンリンクBWPの中でIDの最も低いCORESETに使用される準共アドレス(Quasi-co-located、QCL)仮定(QCLタイプD)に基づいて、前記PUSCHの送信ビームと経路損失測定基準信号を得ることができる。例えば、前記QCL仮定に含まれるダウンリンク基準信号の受信ビームを前記PUSCHの送信ビームとし、前記ダウンリンク基準信号を前記PUSCHの経路損失測定基準信号とすることができる。
【0038】
PUCCHについても、同様の方法を用いて使用されるビームを指示する。具体的には、各PUCCHリソースに対して、RRCシグナリングに複数のPUCCH空間関連情報(PUCCH-spatialrelationinfo)を構成し、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)レイヤのシグナリングを介して現在使用されているPUCCH-spatialrelationinfoを指示する。ここで、各PUCCH-Spatialrelationinfoには、SRS又はチャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)又は同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)のいずれかであるPUCCHの送信ビームを決定するための基準信号が含まれている。PUCCH-spatialrelationinfoには、PUCCHに対応する電力制御パラメータも含めることができる。SRSリソースごとに、SRSの送信ビームを決定するための基準信号を含む対応するSRS空間関連情報(SRS-spatialrelationinfo)をRRCシグナリングによって構成することもできる。ネットワーク側にPUCCH-spatialrelationinfoが構成されていない場合、端末デバイスは、PUSCHと同様の方法で、PUCCHが位置するキャリア上で活性化されたダウンリンクBWPのうちIDの最も低い制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)に使用されるQCL仮定(QCLタイプD)に基づいて、前記PUCCHの送信ビームを得ることができる。例えば、前記QCL仮定に含まれるダウンリンク基準信号の受信ビームを、前記PUCCHの送信ビームとすることができる。
【0039】
NRシステムでは、ネットワークデバイスは、各ダウンリンク信号又はダウンリンクチャネルに対して、ターゲットダウンリンク信号又はターゲットダウンリンクチャネルに対応するQCL基準信号を示す、対応する伝送構成指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)状態を構成し、それにより、端末は、その基準信号に基づいてターゲットダウンリンク信号又はターゲットダウンリンクチャネルの受信を行うことができる。
【0040】
ここで、1つのTCI状態が以下の構成を含み、
TCI状態IDであり、TCI状態を示すために使用され、
QCL情報1であり、
QCL情報2である。
【0041】
ここで、1つQCL情報は、さらに、以下の情報を含み、
QCLタイプ(type)構成であり、QCL type A、QCL type B、QCL type C、QCL type Dのいずれかであっても良く、
QCL基準信号構成であり、基準信号が位置するセルID、BWP ID、及び基準信号の識別子(CSI-RSリソースID又はSSBインデックスであってもよい)を含む
ここで、QCL情報1及びQCL情報2のうちの少なくとも1つのQCL情報のQCLタイプは、typeA、typeB、typeCのうちの1つでなければならず、別のQCL情報(構成されている場合)のQCLタイプは、QCL type Dでなければならない。
【0042】
ここで、異なるQCLタイプ構成の定義は以下の通りであり、
'QCL-TypeA':{ドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラー拡張(Doppler spread)、平均遅延(average delay)、遅延拡張(delay spread)}、
'QCL-TypeB':{ドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラー拡張(Doppler spread)}、
'QCL-TypeC':{ドップラーシフト(Doppler shift)、平均待ち時間(average delay)}、
'QCL-TypeD':{空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)}である。
【0043】
ネットワークデバイスがTCI状態を介してターゲットダウンリンクチャネルを構成するQCL基準信号が参照SSB又は参照CSI-RSリソースであり、QCLタイプがtypeA、typeB又はtypeCである場合、端末デバイスは、ターゲットダウンリンクチャネルが参照SSB又は参照CSI-RSリソースのターゲット大スケールパラメータと同じであると仮定して、同じ対応する受信パラメータを用いて受信することができ、ターゲット大スケールパラメータがQCLタイプ構成によって決定される。同様に、ネットワークデバイスがTCI状態を介してターゲットダウンリンクチャネルを構成するQCL基準信号が参照SSB又は参照CSI-RSリソースであり、QCLタイプがtype Dである場合、端末デバイスは、参照SSB又は参照CSI-RSリソースを受信するのと同じ受信ビーム(即ち、Spatial Rx parameter)を用いて、前記ターゲットダウンリンクチャネルを受信することができる。通常、ターゲットダウンリンクチャネルは、その参照SSB又は参照CSI-RSリソースと、ネットワーク側で同じTRP又は同じアンテナパネル(panel)又は同じビームによって送信される。2つのダウンリンク信号又はダウンリンクチャネルの伝送TRP又は伝送panel又は送信ビームが異なる場合、通常は異なるTCI状態が構成される。
【0044】
ダウンリンク制御チャネルについては、TCI状態は、RRCシグナリング又はRRCシグナリング+MACシグナリングによって示すことができる。ダウンリンクデータチャネルの場合、利用可能なTCI状態セットはRRCシグナリングによって示され、MACレイヤシグナリングによってTCI状態の一部が活性化され、最後にDCI中のTCI状態指示領域によって活性化されたTCI状態から1つ又は2つのTCI状態が示され、DCIでスケジューリングされるPDSCHに使用される。例えば、図2に示すように、ネットワークデバイスは、RRCシグナリングによってN個の候補TCI状態を指示し、MACシグナリングによってK個のTCI状態を活性化し、最後にDCI中のTCI状態指示領域によって活性化されたTCI状態から1個又は2個の使用TCI状態を指示する。
【0045】
物理ダウンリンク共有チャネル(physical Downlink Shared Channel、PDSCH)の伝送遅延と信頼性のニーズを満たすために、リリース16(Release 16、Rel-16)には多送受信ポイント(Transmission/Reception Point、TRP)に基づくPDSCHダイバーシティ伝送が導入され、周波数分割多重(Frequency-division multiplexing、FDM)、時分割多重モード(Testing Data Management/Technical Data Manage、TDM)、又は空間分割多重(Space Division Multiplexing、SDM)で異なるTRP伝送のデータを受信する。同様の機構は、PUCCHの送信信頼性を高めるために、PUCCH伝送にも使用することができる。具体的には、端末デバイスは、同じPUCCHリソースを使用して異なるスロットで同じPUCCH(同じアップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)を伝送するアップリンク制御情報)を重複伝送することができる。異なるスロット内のPUCCHは異なるTRPに送信されるため、使用される送信ビームと電力制御パラメータ(例え、経路損失測定基準信号など)も図3に示すように独立して構成される。例えば、1つのPUCCHリソースに、異なるスロットにおけるPUCCH反復伝送のためのN個の空間関連情報PUCCH-spatialrelationinfo又はN個のTCI状態を示すことができ、PUCCHの送信ビーム及び電力制御パラメータは、前記N個の空間関連情報PUCCH-spatialrelationinfo又はN個のTCI状態から得ることができる。ここで、Nは協調TRPの数であり、2つのTRPの場合、N=2であり、図4に示すようになる。
【0046】
本願の実施例では、PUSCHの送信電力は、以下の式1で計算され、
【0047】
【0048】
マルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ伝送が導入された後、端末デバイスは、同じPUCCHリソースと、送信ビームや電力制御パラメータなどの異なる伝送パラメータとを使用して、異なるスロットで同じPUCCHを重複伝送することができる。PUSCHが位置するキャリアの活性化されたBWP上のPUCCHリソースIDが最も低いPUCCHリソースに複数のビームなどの複数の空間相関情報を構成している場合、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされるPUSCHのビーム及び経路損失測定基準信号をどのように決定することは、早急に解決すべき問題である。
【0049】
上記の問題に基づいて、本願は、アップリンク伝送パラメータを決定するための方法を提案し、PUSCHが位置するキャリア上で活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソースIDが最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータ(送信ビーム及び/又は経路損失測定基準信号)を構成されている場合、端末デバイスは、本願の技術案に基づいて、PUSCHの伝送パラメータ(送信ビーム及び/又は経路損失測定基準信号)を決定することができる。具体的には、端末デバイスは、PUSCHの伝送パラメータを得るために、複数の空間関連情報が構成されていない他のPUCCHリソースを選択し、又は、同じTRPに送信されるPUCCHの伝送パラメータをPUSCHの伝送パラメータとし、又は、ダウンリンク信号のQCL仮定からPUSCHの伝送パラメータを取得することで、シグナリングを必要とせずにPUSCH伝送パラメータを決定できないという課題を解決することができる。
【0050】
以下、本願の技術的態様を具体的な実施例により詳述する。
【0051】
図5は、本願の実施例に従ってアップリンク伝送パラメータを決定するための方法200の概略フローチャートであり、図5に示すように、方法200は、以下の内容の少なくとも一部を含むことができる。
【0052】
S210において、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定し、ここで、該PUSCHは、第1のDCIフォーマットでスケジューリングされるPUSCHであり、該伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、該伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である。
【0053】
任意選択で、該第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0である。
【0054】
なお、DCIフォーマット0_0はPUSCHのスケジューリングに使用され、DCIフォーマット0_0にSRSリソース指示(SRI)は含まれない。DCIフォーマット0_0以外のいくつかの他のDCIフォーマットでスケジューリングされたPUSCHについて、ネットワークデバイスは、SRSリソースセットを端末デバイスに構成し、SRSリソースセットの中で端末デバイスが伝送するSRSに基づいて、受信品質の最も良いSRSリソースを選択し、対応するSRSリソース指示(SRI)を端末デバイスに通知することができる。端末デバイスはSRIを受信すると、SRIで指示するSRSリソースに用いられるアナログビームをPUSCHを伝送するために用いられるアナログビームとして決定する。
【0055】
即ち、DCIフォーマット0_0でPUSCHがスケジューリングされる場合、DCIフォーマット0_0にはSRSリソース指示(SRI)が含まれないため、端末デバイスは、SRIで指示するSRSリソースに使用されるアナログビームに基づいてPUSCHを伝送するために使用されるアナログビームを決定することができない。
【0056】
なお、本願の実施例では、PUCCHリソースの送信ビーム及び経路損失測定に用いられる基準信号は、空間相関情報(Spatial relation information)によって得られてもよく(例えば、PUCCH-Spatialrelationinfo)、TCI状態によって得られてもよい。したがって、本願の実施例におけるPUCCHリソースの伝送パラメータは、PUCCHリソースの空間関連情報又はTCI状態を指すことができる。
【0057】
本願の実施例では、送信ビームは、空間領域伝送フィルタ(Spatial domain tranSmiSSion filterまたはSpatial domain filter for tranSmiSSion)又は空間関係(Spatial relation)又は空間構成(Spatial Setting)とも呼ばれることができる。受信ビームは、空間領域受信フィルタ(Spatial domain reception filter又はSpatial domain filter for reception)又は空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)と呼ばれることもある。
【0058】
本願の実施例において、経路損失測定に用いられる基準信号は、CSI-RS又はSSBなどの経路損失測定用のダウンリンク基準信号であってもよく、端末デバイスは、上記の式1に基づいてPUSCHの送信電力を計算して、測定された経路損失測定値に基づいてPUSCHの送信電力を計算することができる。
【0059】
任意選択で、本願の実施例では、該アップリンクBWPには、複数のPUCCHリソースを構成することができ、各PUCCHリソースが独立してリソース識別子及びPUCCHの伝送パラメータを構成することができる(例えばPUCCH空間関連情報構成)。例えば、あるPUCCHリソースには送信ビームが構成されていない(例えば、PUCCH空間関連情報が構成されていない)、あるPUCCHリソースには単一の送信ビームだけが構成されている(例えば、1つのPUCCH空間関連情報だけが構成されている)、あるPUCCHリソースには複数の送信ビームが構成されている(例えば、異なる繰り返し(Repetition)の送信にそれぞれ使用される複数のPUCCH空間関連情報が構成されている)。即ち、本願の実施例では、アップリンクBWPにおいてマルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ送信を使用することができる。
【0060】
任意選択で、本願の実施例では、S210は、具体的には、以下の例1~例3の1つ又は複数の態様によって、該PUSCHの伝送パラメータを決定することができる。
【0061】
例1として、該端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいて1セットの伝送パラメータのみが構成されたPUCCHリソースのうちのリソース識別子が最も低いPUCCHリソース上の伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定する。
【0062】
例1では、例えば、図6に示すように、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPに5個のPUCCHリソースが構成され、それぞれ、PUCCHリソース0、PUCCHリソース1、PUCCHリソース2、PUCCHリソース3及びPUCCHリソース4であり、該PUSCHは、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされる。ここで、PUCCHリソース0に2セットの伝送パラメータ(例えばPUCCH空間関連情報0及びPUCCH空間関連情報1)が構成され、PUCCHリソース1に1セットの伝送パラメータ(例えばPUCCH空間関連情報2)が構成され、PUCCHリソース2に1セットの伝送パラメータ(例えばPUCCH空間関連情報3)が構成され、PUCCHリソース3に伝送パラメータが構成せず、即ち、PUCCHリソース3にPUCCH空間関連情報が無く、PUCCHリソース4に2セットの伝送パラメータ(例えばPUCCH空間関連情報4及びPUCCH空間関連情報5)が構成される。具体的に、端末デバイスは、1セットの伝送パラメータのみが構成されたPUCCHリソースであるPUCCHリソース1とPUCCHリソース2から選択し、PUCCHリソース1とPUCCHリソース2とのうちのリソース識別子が最も低いPUCCHリソースがPUCCHリソース1であり、端末デバイスは、PUCCHリソース1の伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとする。例えば、端末デバイスは、PUCCHリソース1の送信ビームを、該PUSCHの送信ビームとする。また、端末デバイスは、PUCCHリソース1の経路損失測定に用いられる基準信号を、該PUSCHの経路損失測定に用いられる基準信号とする。
【0063】
従って、例1では、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにマルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ伝送を利用する場合、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいて1セットの伝送パラメータのみが構成されたPUCCHリソースのうちのリソース識別子が最も低いPUCCHリソース上の伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定することで、PUSCH伝送パラメータのPUCCHリソースを得るために複数のセットの伝送パラメータが存在するという課題を回避する。
【0064】
例2として、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成される場合、該端末デバイスは、該複数のセットの伝送パラメータのうちのターゲット伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定する。
【0065】
任意選択で、例2では、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの予め約定された1セットの伝送パラメータであり、又は、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータに予め構成された1セットの伝送パラメータであり、又は、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちのネットワークデバイスにより指示する1セットの伝送パラメータである。
【0066】
例えば、該アップリンクBWPの中でリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに、奇数回のPUCCH反復伝送と偶数回のPUCCH反復伝送にそれぞれ使用される2セットの伝送パラメータを構成している。この場合、端末デバイスは、2セットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータを、PUSCHの伝送パラメータとして決定することができる。
【0067】
また、例えば、この場合、該アップリンクBWPの中でリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに、奇数回のPUCCH反復伝送と偶数回のPUCCH反復伝送にそれぞれ使用される2つのPUCCH空間関連情報を構成している。端末デバイスは、1番目のPUCCH空間関連情報で示す送信ビームを該PUSCHの送信ビームとし、また、1番目のPUCCH空間相関情報で示す経路損失測定基準信号を該PUSCHの経路損失測定基準信号とする。あるいは、端末デバイスは、2番目のPUCCH空間相関情報で示す送信ビームを該PUSCHの送信ビームとして、又は、2番目のPUCCH空間相関情報で示す経路損失測定基準信号を当該PUSCHの経路損失測定基準信号とする。
【0068】
任意選択で、例2では、該ターゲット伝送パラメータは、該PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置するCORESETのCORESETセットインデックス(CORESETPoolIndex)により該複数のセットの伝送パラメータから決定される。
【0069】
さらに、例2では、該ターゲット伝送パラメータは、該CORESETセットインデックス及び第1の対応関係に基づいて該複数のセットの伝送パラメータから決定され、ここで、該第1の対応関係は、CORESETセットインデックスの値と伝送パラメータセット識別子との対応関係である。
【0070】
任意選択で、該CORESETセットインデックスは、Nビットを占有することができ、Nは1以上の整数である。例えば、N=1の場合、該CORESETセットインデックスの値は0と1であってもよい。また、例えば、N=2の場合、CORESETセットインデックスの値は00、01、10、11であってもよい。さらに例えば、N=3の場合、CORESETセットインデックスは、000、001、010、011、100、101、110、111であってもよい。
【0071】
任意選択で、N=1である場合、該CORESETセットインデックス値が0である場合、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータであり、該CORESETセットインデックス値が1である場合、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの2番目のセットの伝送パラメータである。
【0072】
任意選択で、N=2である場合、該CORESETセットインデックス値が00である場合、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータであり、該CORESETセットインデックス値が01である場合、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの2番目のセットの伝送パラメータである。
【0073】
例えば、ネットワークデバイスは、各CORESETに1つのCORESETセットインデックス(CORESETPoolIndex)を予め構成し、異なるCORESETは、同じCORESETセットインデックスを採用し、又は、異なるCORESETセットインデックスを採用しても良い。時に、該CORESETセットインデックスが1ビットを占用する場合、1つのCORESETにCORESETセットインデックスが構成されないと、端末デバイスは、該CORESETのCORESETセットインデックス値が0であると仮定する。端末デバイスは、第1のCORESETにおいて該PUSCHがスケジューリングされるDCIが搬送されるPDCCHを検出する場合、端末デバイスは、該第1のCORESETのCORESETセットインデックスに基づいて、該複数のセットの伝送パラメータからターゲット伝送パラメータを決定する。例えば、該CORESETセットインデックスが1ビットを占用する場合、該PUCCHリソースに2セットの伝送パラメータが構成されると仮定し、該第1のCORESETのCORESETセットインデックス値が0であり又は第1のCORESETにCORESETセットインデックスが構成されない場合、該2セットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータを該PUSCHの伝送パラメータとし、該第1のCORESETのCORESETセットインデックス値が1である場合、該2セットの伝送パラメータのうちの2番目のセットの伝送パラメータを該PUSCHの伝送パラメータとする。
【0074】
任意選択で、該方法は、PUCCHリソースに2セット以上の伝送パラメータが構成されることにも応用されてもよい。
【0075】
従って、例2では、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてマルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ伝送を使用する場合、端末デバイスは、ダイバーシティ伝送のPUCCHにおいてPUSCHの受信TRPと同じであるPUCCHの伝送パラメータをPUSCHの伝送パラメータとすることで、したがって、同じTRPに送信される異なるチャネルが同じ伝送パラメータを使用することを保証する。
【0076】
例3として、該端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数に基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定する。
【0077】
例えば、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPに3つのPUCCHリソースが構成され、PUCCHリソース0、PUCCHリソース1及びPUCCHリソース2であり、この場合、端末デバイスは、PUCCHリソース0に構成された伝送パラメータの数に基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定することができる。
【0078】
任意選択で、例3では、該伝送パラメータの数が1である場合、該端末デバイスは、該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定し、
該伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、該端末デバイスは、ターゲットCORESETに使用されるQCL仮定から該PUSCHの伝送パラメータを取得し、ここで、該ターゲットCORESETは、該PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに構成されたCORESETのうちの、CORESET識別子が最も低いCORESETである。
【0079】
例えば、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに3つのCORESETが構成され、それぞれ、CORESET0、CORESET1及びCORESET2である場合、CORESET識別子が最も低いCORESETは、CORESET0であり、即ち、ターゲットCORESETは、CORESET 0である。
【0080】
なお、ネットワークデバイスは、各CORESETに1つのCORESET識別子を予め構成し、異なるCORESETのCORESET識別子が異なり、CORESETを識別するために使用される。例えば、伝送パラメータが経路損失測定に用いられる基準信号である場合、端末デバイスは、ターゲットCORESETに使用されるQCL仮定(QCLタイプがQCL type-Dである)に対応するダウンリンク基準信号を、前記PUSCHの経路損失測定に用いられる基準信号とする。また、例えば、伝送パラメータが送信ビームである場合、端末デバイスは、ターゲットCORESETに使用されるQCL仮定(QCLタイプがQCL type-Dである)に対応するダウンリンク基準信号の受信ビームを、前記PUSCHの送信ビームとする。
【0081】
任意選択で、例3では、該伝送パラメータの数が1である場合、該端末デバイスは、該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定し、
該伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、該端末デバイスは、ターゲットCORESETに使用されるQCL仮定から該PUSCHの伝送パラメータを取得し、ここで、該ターゲットCORESETは、該PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置するCORESETである。
【0082】
例えば、端末デバイスは、CORESET1において該PUSCHがスケジューリングされるDCIが搬送されるPDCCHを検出した場合、CORESET 1が使用されるQCL仮定から、前記PUSCHの伝送パラメータを取得する。例えば、伝送パラメータが経路損失測定に用いられる基準信号である場合、端末デバイスは、CORESET 1に使用されるQCL仮定(QCLタイプがQCL type-Dである)に対応するダウンリンク基準信号を、前記PUSCHの経路損失測定に用いられる基準信号とする。また、例えば、伝送パラメータが送信ビームである場合、端末デバイスは、CORESET 1に使用されるQCL仮定(QCLタイプがQCL type-Dである)に対応するダウンリンク基準信号の受信ビームを、前記PUSCHの送信ビームとする。
【0083】
任意選択で、例3では、該伝送パラメータの数が1である場合、該端末デバイスは、該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定し、
該伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、該端末デバイスは、ターゲットTCI状態から該PUSCHの伝送パラメータを取得し、ここで、該ターゲットTCI状態は、該PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化されたPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態である。
【0084】
例えば、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに5つのTCI状態が構成され、それぞれ、TCI状態0、TCI状態1、TCI状態2、TCI状態3及びTCI状態4であり、ここで、活性化状態にあるPDSCH伝送のためのTCI状態は、TCI状態2、TCI状態3和TCI状態4を含む。この場合、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化されたPDSCH伝送のためのTCI状態のうちのTCI状態識別子が最も低いTCI状態識別子は、TCI状態2であり、即ち、ターゲットTCI状態は、TCI状態2である。
【0085】
なお、ネットワークデバイスは、メディアアクセス制御要素(Media AcceSS Control Control Element、MAC CE)で、PDSCH伝送のためのTCI状態を活性化する。
【0086】
例えば、伝送パラメータが経路損失測定に用いられる基準信号である場合、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化されたPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態に含まれるダウンリンク基準信号(QCLタイプがQCL type-Dである)を、PUSCHの経路損失測定に用いられる基準信号とする。また、例えば、伝送パラメータが送信ビームである場合、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化されたPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態に含まれるダウンリンク基準信号(QCLタイプがQCL type-Dである)の受信ビームを、PUSCHの送信ビームとし、又は、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化されたPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態に含まれるアップリンク基準信号の送信ビームを、PUSCHの送信ビームとする。
【0087】
従って、例3では、端末デバイスは、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数、即ち、該PUCCHリソースがマルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ伝送を行うかどうかに基づいて、異なる方法でPUSCHの伝送パラメータを決定することで、単一TRPのPUCCH伝送及びマルチTRPのPUCCHダイバーシティ伝送の両方をサポートする。
【0088】
任意選択で、本願の実施例では、異なるCORESETセットインデックスを構成するCORESETは、異なるTRPからのものであっても良く、例えば、CORESETセットインデックスを0に構成するCORESET伝送は、TRP 0からのものであり、CORESETセットインデックスを1に構成するCORESET伝送は、TRP 1からのものである。
【0089】
任意選択で、いくつの実施例では、該端末デバイスは、決定された該PUSCHの伝送パラメータに基づいて、該PUSCHを伝送する。
【0090】
例えば、該PUSCHの送信ビームを決定した後、端末デバイスは、該送信ビームを利用して該PUSCHを送信することができる。
【0091】
例えば、該PUSCHの経路損失測定に用いられる基準信号を決定した後、端末デバイスは、該基準信号で経路損失測定を行い、測定された経路損失値を利用して該PUSCHの送信電力を計算することができる。
【0092】
従って、本願の実施例では、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数の空間関連情報が構成された場合、端末デバイスは、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされるPUSCHの伝送パラメータを決定することができる。又は、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにマルチTRPに基づくPUCCHダイバーシティ伝送を使用する場合、端末デバイスは、DCIフォーマット0_0でスケジューリングされるPUSCHの伝送パラメータを決定することができる。さらに、端末デバイスは、複数の空間関連情報が構成されない他のPUCCHリソースを利用してPUSCHの伝送パラメータを取得することができ、又は、同じTRPのPUCCHに送信する伝送パラメータをUSCHの伝送パラメータとし、又は、ダウンリンク信号のQCL仮定からPUSCHの伝送パラメータを取得することで、シグナリングを必要せずPUSCH伝送パラメータを決定することができないという課題を解決することができる。
【0093】
上記では図5図6に関連して、本願の方法の実施例を詳細に説明し、以下では図7図10に関連して、本願のデバイスの実施例を詳細に説明し、デバイスの実施例と方法の実施例は互いに対応しており、同様の説明は方法の実施例を参照することができることを理解されたい。
【0094】
図7は、本願の実施例における端末デバイス300のブロック図である。図7に示すように、該端末デバイス300は、処理ユニット310を備え、
処理ユニット310、PUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定するように構成され、ここで、該PUSCHは、第1のDCIフォーマットでスケジューリングされるPUSCHであり、該伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は該伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である。
【0095】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該アップリンクBWPに1セットの伝送パラメータのみが構成されたPUCCHリソースのうちのリソース識別子が最も低いPUCCHリソース上の伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成される。
【0096】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成された場合、該複数のセットの伝送パラメータのうちのターゲット伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成される。
【0097】
任意選択で、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータに予め約定された1セットの伝送パラメータであり、又は、該ターゲット伝送パラータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの予め構成された1セットの伝送パラメータであり、又は、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちのネットワークデバイスにより指示する1セットの伝送パラメータである。
【0098】
任意選択で、該ターゲット伝送パラメータは、該PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置するCORESETのCORESETセットインデックスに基づいて、該複数のセットの伝送パラメータから決定される。
【0099】
任意選択で、該ターゲット伝送パラメータは、該CORESETセットインデックス及び第1の対応関係に基づいて、該複数のセットの伝送パラメータから決定され、ここで、該第1の対応関係は、CORESETセットインデックスの値と伝送パラメータセット識別子の対応関係である。
【0100】
任意選択で、該CORESETセットインデックス値が0である場合、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの1番目のセットの伝送パラメータであり、該CORESETセットインデックス値が1である場合、該ターゲット伝送パラメータは、該複数のセットの伝送パラメータのうちの2番目のセットの伝送パラメータである。
【0101】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータの数に基づいて、該PUSCHの伝送パラメータを決定するように構成される。
【0102】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該伝送パラメータの数が1である場合、該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成され、
該伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、ターゲットCORESETに使用される準共アドレスQCL仮定から、該PUSCHの伝送パラメータを取得し、ここで、該ターゲットCORESETは、該PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに構成されたCORESETのうちの、CORESET識別子が最も低いCORESETであり、又は、該ターゲットCORESETは、該PUSCHがスケジューリングされるDCIが位置するCORESETである。
【0103】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該伝送パラメータの数が1である場合、該アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに構成された伝送パラメータを、該PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成され、
該伝送パラメータの数が1よりも大きい場合、ターゲット伝送構成指示TCI状態から該PUSCHの伝送パラメータを取得し、ここで、該ターゲットTCI状態は、該PUSCHが位置するキャリアで活性化されたダウンリンクBWPに活性化された物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH伝送のためのTCI状態のうちの、TCI状態識別子が最も低いTCI状態である。
【0104】
任意選択で、該端末デバイス300は、さらに、通信ユニット320を備え、
通信ユニット320は、決定された該PUSCHの伝送パラメータに基づいて、該PUSCHを伝送するように構成される。
【0105】
任意選択で、該第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0である。
【0106】
任意選択で、いくつかの実施例では、上述の通信ユニットは、通信インターフェース又は送受信機、又は通信チップ又はオンチップシステムの入出力インターフェースであってもよい。上記の処理ユニットは、1つ以上のプロセッサであってもよい。
【0107】
なお、本願の実施例による端末デバイス300は、本願の方法の実施例における端末デバイスに対応することができ、端末デバイス300における各部の上述の動作及び/又は機能は、図5に示す方法200における端末デバイスの対応するフローを実現するために、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0108】
図8は、本願の実施例に係る通信デバイス400の概略構成図である。通信デバイス400は、本願の実施例における方法を実現するためにメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ410を含む。
【0109】
任意選択で、図8に示すように、通信デバイス400は、メモリ420を含むこともできる。ここで、プロセッサ410は、本願の実施例における方法を実現するために、メモリ420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0110】
ここで、メモリ420は、プロセッサ410とは別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ410に統合されていてもよい。
【0111】
任意選択で、図8に示すように、通信デバイス400は、送受信機430をさらに含み、プロセッサ410は、送受信機430が他の装置と通信するように制御することができ、具体的には、他の装置に情報又はデータを送信することができ、又は、他の装置が送信した情報又はデータを受信することができる。
【0112】
ここで、送受信機430は、送信機と受信機とを含むことができる。送受信機430はさらにアンテナを含んでもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0113】
任意選択で、通信デバイス400は、本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、通信デバイス400は、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実現される対応するフローを実現してもよいが、簡潔のために、ここでは省略する。
【0114】
任意選択で、通信デバイス400は、本願の実施例の移動端末/端末デバイスであってもよく、通信デバイス400は、本願の実施例の様々な方法において移動端末/端末デバイスによって実現される対応するフローを実現してもよいが、簡潔のために、ここでは省略する。
【0115】
図9は、本願の実施例に係る装置の概略構成図である。装置500は、本願の実施例における方法を実現するためにメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ510を含む。
【0116】
任意選択で、図9に示すように、装置500は、メモリ520を含むこともできる。ここで、プロセッサ510は、本願の実施例における方法を実現するために、メモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0117】
ここで、メモリ520は、プロセッサ510とは別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ510に統合されていてもよい。
【0118】
任意選択で、装置500は入力インターフェース530をさらに含むことができる。 プロセッサ510は、入力インターフェース530を制御して他のデバイス又はチップと通信することができ、具体的には、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
【0119】
任意選択で、装置500は出力インターフェース540をさらに含むことができる。 プロセッサ510は、出力インターフェース540を制御して他のデバイス又はチップと通信することができ、具体的には、情報又はデータを他のデバイス又はチップに出力することができる。
【0120】
任意選択で、該装置は、本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、該装置は、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実現される対応するフローを実現してもよいが、簡潔のために、ここでは省略する。
【0121】
任意選択で、該装置は、本願の実施例の移動端末/端末デバイスであってもよく、該装置は、本願の実施例の様々な方法において移動端末/端末デバイスによって実現される対応するフローを実現してもよいが、簡潔のために、ここでは省略する。
【0122】
なお、本願の実施例で言及される装置は、チップであっても良い。例えば、システムオンチップ、チップシステム、システムレベルチップ、又はシステムオンチップ等である。
【0123】
図10は、本願の実施例によって提供される通信システム600の概略ブロック図である。図10に示すように、通信システム600は、端末デバイス610及びネットワークデバイス620を含む。
【0124】
ここで、この端末デバイス610は、上述の方法において端末デバイスによって実現される対応する機能を実現するために使用することができ、このネットワークデバイス620は、上述の方法においてネットワークデバイスによって実現される対応する機能を実現するために使用することができ、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0125】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実装において、方法の実施例における上述のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令によって達成され得る。上述したプロセッサは、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示された方法のステップは、直接ハードウェア復号プロセッサ実行完了として具現化されてもよく、又は復号プロセッサ中のハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行完了として具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野で成熟した記憶媒体に存在することができる。この記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアに合わせて上述の方法のステップを完了する。
【0126】
本明細書の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。例示的で限定的な説明ではないが、多くの形式のRAMが使用可能である、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、直接メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0127】
上述のメモリは例示的であるが限定的な説明ではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリは、静的ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)、及び直接メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであっても良い。即ち、本明細書の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0128】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0129】
任意選択で、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本願の実施例における端末デバイスに適用され、且つ該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される相応のフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0130】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0131】
任意選択で、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用され、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでその説明を省略する。
【0132】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0133】
任意選択で、該コンピュータプログラムは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0134】
当業者は、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアのいずれの方法で実行されるかは、技術案の特定の適用例及び設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定の適用例ごとに異なる方法を使用してもよいが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱すると見なされるべきではない。
【0135】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔のために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法の実施例における対応する過程を参照してもよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0136】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、上述したデバイスの実施例は単なる例示であり、例えば、説明されたユニットの分割は、1つの論理機能の分割にすぎず、実際に実装される場合、追加の分割があってもよく、例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合されても、統合されてもよく、又は、一部の特徴が省略されても、実行されなくてもよい。別の点において、示された又は考察された相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の、何らかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよい。
【0137】
前記分離手段として説明された手段は、物理的に分離されても、又は分離されなくてもよく、手段として示された手段は、物理的な手段であっても、又は分離されなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワーク要素に分散されてもよい。なお、本実施例の目的を達成するために、必要に応じて、その一部又は全部を選択することができる。
【0138】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、それぞれのユニットが物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0139】
また、これらの機能がソフトウェア機能として実現され、独立した製品として販売又は利用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質的に、又は、従来技術に貢献する部分、又は、その技術案の部分を、記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具体化することができ、そのソフトウェア製品は、本願の各実施例で説明される方法のステップの全部又は一部を、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に実行させるための命令を含む。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、ポータブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、Random Access Memory、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど種々のプログラムコードを記憶できるものを含む。
【0140】
以上のように、本願の実施例は、本願の技術的思想に基づいて説明されたが、本願は、上述の実施例に限定されるものではなく、本願の技術的思想に基づく当業者であれば、本願の技術的範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によってのみ定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが物理アップリンク共有チャネルPUSCHが位置するキャリアに活性化されたアップリンク帯域幅部分BWPにおける物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定することを含み、
前記PUSCHは、第1のダウンリンク制御情報DCIフォーマットでスケジューリングされたPUSCHであり、前記伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、前記伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である
ことを特徴とするアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項2】
前記端末デバイスがPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンクBWPにおけるPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて前記PUSCHの伝送パラメータを決定することは、
前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成されている場合、前記端末デバイスが前記複数のセットの伝送パラメータのうちのターゲット伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項3】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの予め約定された1セットの伝送パラメータである
ことを特徴とする請求項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項4】
前記第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0である
ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項5】
前記アップリンクBWPの中でリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに2つの空間関連情報が構成されており、前記2つの空間関連情報は、奇数回のPUCCH反復伝送と偶数回のPUCCH反復伝送にそれぞれ使用される
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項6】
前記端末デバイスにより決定された1番目のPUCCH空間関連情報をPUSCHの送信ビームとすることをさらに含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項7】
前記端末デバイスにより決定された1番目のPUCCH空間関連情報で示す経路損失測定基準信号をPUSCHのための経路損失測定基準信号とすることをさらに含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項8】
空間相関情報又はTCI状態に基づいて、PUCCHリソースの送信ビーム及び経路損失測定に用いられる基準信号を取得することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のアップリンク伝送パラメータの決定方法。
【請求項9】
処理ユニットを備える端末デバイスであって、
前記処理ユニットは、物理アップリンク共有チャネルPUSCHが位置するキャリアで活性化されたアップリンク帯域幅部分BWPにおける物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース上の伝送パラメータに基づいて、前記PUSCHの伝送パラメータを決定するように構成され、前記PUSCHは、第1のダウンリンク制御情報DCIフォーマットでスケジューリングされたPUSCHであり、前記伝送パラメータは、送信ビームであり、及び/又は、前記伝送パラメータは、経路損失測定に用いられる基準信号である
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項10】
前記処理ユニットは、
前記アップリンクBWPにおいてリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに複数のセットの伝送パラメータが構成されている場合、前記複数のセットの伝送パラメータのうちのターゲット伝送パラメータを、前記PUSCHの伝送パラメータとして決定するように構成される
ことを特徴とする請求項に記載の端末デバイス。
【請求項11】
前記ターゲット伝送パラメータは、前記複数のセットの伝送パラメータのうちの予め約定された1セットの伝送パラメータである
ことを特徴とする請求項に記載の端末デバイス。
【請求項12】
前記アップリンクBWPの中でリソース識別子が最も低いPUCCHリソースに2つの空間関連情報が構成されており、前記2つの空間関連情報は、奇数回のPUCCH反復伝送と偶数回のPUCCH反復伝送にそれぞれ使用される
ことを特徴とする請求項9に記載の端末デバイス。
【請求項13】
前記処理ユニットは、1番目のPUCCH空間関連情報をPUSCHの送信ビームとして決定するように構成される
ことを特徴とする請求項9に記載の端末デバイス。
【請求項14】
前記処理ユニットは、1番目のPUCCH空間関連情報で示す経路損失測定基準信号をPUSCHのための経路損失測定基準信号として決定するように構成される
ことを特徴とする請求項9に記載の端末デバイス。
【請求項15】
前記処理ユニットは、空間相関情報又はTCI状態に基づいて、PUCCHリソースの送信ビーム及び経路損失測定に用いられる基準信号を取得するように構成される
ことを特徴とする請求項9に記載の端末デバイス。
【国際調査報告】