IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-ネットワークスライス分析 図1
  • 特表-ネットワークスライス分析 図2
  • 特表-ネットワークスライス分析 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-08
(54)【発明の名称】ネットワークスライス分析
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/084 20230101AFI20230901BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20230901BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20230901BHJP
   H04L 43/20 20220101ALI20230901BHJP
   H04L 43/0876 20220101ALI20230901BHJP
【FI】
H04W28/084
H04W48/08
H04W28/16
H04L43/20
H04L43/0876
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023510476
(86)(22)【出願日】2021-08-13
(85)【翻訳文提出日】2023-02-13
(86)【国際出願番号】 KR2021010782
(87)【国際公開番号】W WO2022035273
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】2012665.2
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エステベス,デイビッド グティエレス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
【課題】ネットワークスライス分析(network slice analytics)を提供する方法が開示される。
【解決手段】本発明の方法は、第1のネットワークエンティティ(first network entity)によって、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから、入力データを取得する動作、第1のネットワークエンティティによって、入力データを処理して出力分析を取得する動作、及び出力分析を、1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者に提供する動作を含む。入力データは、ネットワークスライスでのUE登録、ネットワークスライスでのPDUセッションの確立、及びネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含む。出力分析は、UE負荷、PDUセッションの負荷、及びネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークスライスの分析を提供する方法であって、
第1のネットワークエンティティによって、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得する動作と、
前記第1のネットワークエンティティによって、前記入力データを処理して出力分析を取得する動作と、
前記出力分析を1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者に提供する動作と、を含み、
前記入力データは、
前記ネットワークスライスでのUE登録、
前記ネットワークスライスでのPDUセッションの確立、及び
前記ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含み、
前記出力分析は、
UE負荷、
PDUセッション負荷、及び
ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記1つ又はそれ以上のデータソースは、5GC NF、AMF、SMF、OAM、及びNRFのうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記入力データは、
前記ネットワークでのUE登録数に関する情報、
前記ネットワークでのPDUセッション確立の数に関する情報、
ネットワークスライスで許可されるUEの最大数を示す情報、
ネットワークスライスで許可されるPDUセッションの最大数を示す情報、
ネットワークスライスインスタンスのリソース使用量を示す情報、及び
前記のうちの1つ又はそれ以上に関連付けられた時間情報(タイムスタンプ)
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出力分析は、ネットワークスライスごと、又はネットワークスライスインスタンスごとに取得されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記出力分析は、
ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記UE負荷を示す情報、及び
特定の時間の期間中に、前記ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記UE負荷が、特定のしきい値を超える回数
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記出力分析は、
ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記PDUセッション負荷を示す情報、及び
特定の時間の期間中に、前記ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記PDUセッション負荷が、特定のしきい値を超える回数
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記出力分析は、
ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記リソース使用量を示す情報、及び
前記ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記リソース使用量が、特定の時間の期間中に特定のしきい値を超える回数
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記出力分析は、
前記出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスを識別する情報、
前記出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスを識別する情報、及び
前記出力分析に対応するネットワークスライス内の1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスのリストを示す情報
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者は、
政策制御機能(Policy Control Function、PCF)、課金機能(Charging Function、CHF)、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function、NSSF)、及びAMFのうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記出力分析は、1つ又はそれ以上の分析フィルタを適用して取得され、
前記1つ又はそれ以上の分析フィルタは、
1つ又はそれ以上のネットワークスライスの識別、
1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスの識別、
1つ又はそれ以上の負荷レベルのしきい値、
1つ又はそれ以上の関心領域、及び
関心のある1つ又はそれ以上のGSTパラメータ
のうちの1つ又はそれ以上に基づいて適用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク分析消費者から、ネットワーク分析を要求するメッセージを受信する動作をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記入力データを取得する動作は、
OAMからの入力データにサブスクライブする動作、
AMFからの入力データにサブスクライブする動作、又は
SMFからの入力データにサブスクライブする動作
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記入力データを取得する動作は、
NRFから、1つ又はそれ以上の指定された分析フィルタに関連する1つ又はそれ以上のネットワークエンティティインスタンスの情報を取得する動作、
NSSFから、指定されたネットワークスライスに対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンス識別子を取得する動作、又は
NRFから、リソース使用量分析を導出するための情報を取得する動作
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワークは、第1のネットワークエンティティ、前記1つ又はそれ以上のデータソース、及び1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者を含むことを特徴とする請求項1から請求項13に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ又はプロセッサによって実行されると、前記コンピュータ又はプロセッサに、請求項1から請求項14のうちのいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークスライス分析(network slice analytics)を提供するための方法、装置、及びシステムに関する。より詳しくは、本発明は、NWDAFに基づく3GPP(登録商標) 5Gネットワークにおけるネットワークスライス負荷分析を提供するための方法、装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システムの商用化の以降、無線データトラフィックの増大する需要を満たすために、改良された5G又はプレ5G(pre-5G)通信システムを開発するための努力がなされてきた。したがって、5G又はプレ5G通信システムは、「4Gを超えたネットワーク(Beyond 4G Network)」又は「LTE後のシステム(Post LTE System)」とも呼ばれている。
【0003】
5G通信システムは、より高いデータレートを達成するために、60GHz帯域などのより高い周波数(mmWave)帯域で具現されると考えられている。電波の伝搬損失を減らし、伝送距離を延ばすために、5G通信システムでは、ビームフォーミング、MIMO(Massive Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam forming)、大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。
【0004】
また、5G通信システムでは、高度なスモールセル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud Radio Access Network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、デバイス間(Device to Device:D2D)通信、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協調通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、受信側干渉キャンセル(interference cancellation)などに基づくシステムネットワークの改善のための開発が進んでいる。
【0005】
5Gシステムでは、高度なコーディング変調(advanced coding modulation:ACM)方式としてのFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、高度なアクセス技術としてのFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0006】
本明細書では、次のドキュメントを参照している:
[1]3GPP TS23.501“System Architecture for the 5G System; Stage 2”
[2]3GPP TS23.288“Architecture enhancements for 5G System (5GS) to support network data analytics services”
[3]3GPP TS23.502:Procedures for the 5G System (5GS), Rel-16 (06-2020).
【0007】
本明細書で使用される様々な頭字語、略語、及び定義は、本発明の詳細な説明の最後に定義されている。
【0008】
ネットワークオペレータが、過剰な設備に不必要に投資することなく、ユーザエクスペリエンスを向上できるように、通信ネットワークのパフォーマンスを向上させたいという要望がますます高まっている。つまり、ネットワークオペレータは、設置済みのインフラストラクチャ群のパフォーマンスを最適化することに熱心である。これまで、ネットワークの最適化は主に、手動で管理されたプロセスであり、熟練したオペレータが必要に応じてネットワークパラメータを調整していた。時間が経つにつれて、より多くの自動化が導入された。最近では、人工知能(Artificial Intelligence:AI)や機械学習(Machine Learning:ML)技術が採用されている。第5世代(5G)ネットワークでは、ユーザエクスペリエンスを向上させるために採用された様々なネットワーク構造とプロトコルがある。したがって、これらの新しい構造とプロトコルを最大限に活用して、ネットワークパフォーマンス及び/又はユーザエクスペリエンスを向上させたいという要望がある。
【0009】
AIは、無線アクセスネットワーク(radio access network:RAN)、コアネットワーク(core network:CN)、及び運営、管理及びメンテナンス(operations, administration and maintenance:OAM)とも呼ばれる管理システムの標準化プロセスが適用されるドメイン(domain)を含む、すべてのネットワークドメインにおいて、5Gのエンドツーエンド(end-to-end)のネットワーク自動化のための重要な要素(key enabler)として確認された。したがって、標準化及び産業団体は、AIモデルがネットワークを自律的に運営及び管理するために、ますます複雑になる作業(task)をサポートできるように、データ分析の仕様支援を開発する過程にある。
【0010】
RANの観点から、先駆的であるO-RAN同盟は、様々なネットワーク機能(network functions:NF)を自動化し、運営コスト(operating expenses:OPEX)を減らすために、AIを利用する開放的で効率的なRANの開放型仕様を開発するというビジョンを持つ先導事業者によって、2018年に設立された。さらに、3GPPによるデータ分析のための標準化されたサポートは、特に、CN側面及び制御プレーン上のRel-16においてすでに進歩している。5GCのサービスベースのアーキテクチャ原則に従うネットワーク機能として、5GC内に位置する新しい、いわゆるネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)に固定された(anchored)データ分析フレームワークは、ネットワークの複数の制御プレーン機能を向上させる目的で定義された。さらに、OAM側面では、ネットワークの長期的な管理側面を処理するのに役立つように、3GPPによって管理データ分析サービス(management data analytics service:MDAS)も指定されている[1]。RAN分析エンティティ、NWDAF(network data analytics function)、及びMDASの共同運営(joint operation)は、依然として関連機関内でまだ進行中である。
【0011】
3GPP 5GSでは、以下が定義されている(例えば、3GPP TS23.501)。ネットワークスライス(Network Slice:NS)は、特定のネットワーク機能とネットワーク特性を提供する論理ネットワークとして定義される。ネットワークスライスインスタンス(Network Slice Instance:NSI)は、ネットワーク機能インスタンス及び配置されたNSを形成する必要なリソース(例えば、演算、ストレージ、及びネットワークリソース)の集合として定義される。ネットワーク機能(Network Function:NF)は、ネットワークにおいて、3GPP採用又は3GPP定義された処理機能として定義され、機能動作及び3GPP定義インターフェイスを定義している。3GPP 5GCにおけるNFは、上記のNWDAFを含む(3GPP TS23.288で定義されているように)。
【0012】
NWDAFは、スライス固有のネットワークデータ分析をNFに提供するオペレータ管理ネットワーク分析論理機能を示す。5GCでネットワークデータ分析サービスをサポートするための5GSのステージ2アーキテクチャ拡張は、3GPP TS23.288(例えば、V16.4.0)で定義されている。NWDAFは、3GPP TS23.501(例えば、V16.5.1)で指定されたアーキテクチャの一部である。
【0013】
NWDAFサービスは、負荷レベルの分析をNWDAFから消費者NFに露出するために使用される。分析は、(i)ネットワークスライスインスタンス、(ii)負荷レベルのしきい値によってフィルタリングでき;NWDAFは、負荷レベルが分析サブスクリプション(analytics subscription)で提供されたしきい値を超える(crossing:超過)とき報告する;上記サブスクリプションにしきい値が提供されていない場合、上記報告(通知動作)は、定期的であると見なされる。
【0014】
NWDAFは、ネットワークスライスインスタンスレベルで、負荷レベル情報をNFに提供する。NWDAFは、スライスを使用している現在のサブスクライバーを認識する必要はない。NWDAFは、スライス固有のネットワークステータス分析情報を、それにサブスクライブしているNFに通知する。NFは、NWDAFからスライス固有のネットワークステータス分析情報を直接収集する場合がある。この情報は、サブスクライバー固有ではない。
【0015】
望まれているのは、通信ネットワークにおけるデータ分析の提供、例えば、NWDAFを活用したネットワークスライスごとの負荷データ分析の提供を改善する技術である。
【0016】
上記の情報は、本発明の理解を助けるための背景情報としてのみ提示されている。上記のいずれかが本発明に関する先行技術として適用可能であるか否かに関しては、何らかの決定は行われておらず、いかなる主張もされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、少なくとも部分的に、関連技術に関連する問題及び/又は欠点のうち少なくとも1つ、例えば、本明細書に記載された問題及び/又は欠点のうちの少なくとも1つを処理、解決、及び/又は軽減することにある。本発明の目的は、関連技術と比較して、少なくとも1つの利点、例えば、本明細書に記載の利点のうちの少なくとも1つを提供することである。
【0018】
他の態様、利点、及び顕著な特徴は、本発明の例を開示する図面と併せて、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の特定の例は、ネットワークスライス分析(network slice analytics)を提供する。この方法は、第1のネットワークエンティティ(first network entity、例えば、NWDAF)によって、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得する動作と、前記第1のネットワークエンティティによって、前記入力データを処理して出力分析を取得する動作と、前記出力分析を1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者(例えば、NF)に提供する動作と、を含み、前記入力データは、前記ネットワークスライスでのUE登録、前記ネットワークスライスでのPDUセッションの確立、及び前記ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含み、及び/又は前記出力分析は、UE負荷、PDUセッションの負荷、及びネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含む。
【0020】
本発明の特定の例において、前記1つ又はそれ以上のデータソースは、5GC NF、AMF、SMF、OAM、及びNRFのうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0021】
本発明の特定の例において、前記入力データは、(例えば、AMFからの)前記ネットワークでのUE登録数に関する情報、(例えば、SMFからの)前記ネットワークでのPDUセッション確立の数に関する情報、(例えば、OAMからの)ネットワークスライスで許可されるUEの最大数を示す情報、(例えば、OAMからの)ネットワークスライスで許可されるPDUセッションの最大数を示す情報、(例えば、OAM及び/又はNRFからの)ネットワークスライスインスタンスのリソース使用量を示す情報、及び(例えば、5GC NFからの)前記のうちの1つ又はそれ以上に関連付けられた時間情報(例えば、タイムスタンプ)のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0022】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、ネットワークスライスごと、又はネットワークスライスインスタンスごとに取得される。
【0023】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又は前記ネットワークスライスでのUE負荷を示す情報、及び特定の時間の期間中に、ネットワークスライスインスタンス又はネットワークスライスでのUE負荷が、特定のしきい値を超える(超過)回数のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0024】
本発明の特定の例において、前記UE負荷を示す情報は、下限負荷(例えば、ゼロ負荷)に対応する下限(例えば、0)と、上限負荷(例えば、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスのUE割当量)に対応する上限(例えば、1)との間の値を含む。
【0025】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのPDUセッション負荷を示す情報、及び特定の時間の期間中に、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのPDUセッション負荷が、特定のしきい値を超える回数のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0026】
本発明の特定の例において、前記PDUセッション負荷を示す情報は、下限負荷(例えば、ゼロ負荷)に対応する下限(例えば、0)と、上限負荷(例えば、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスのPDUセッションの割当量)に対応する上限(例えば、1)との間の値を含む。
【0027】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライス上のリソース使用量を示す情報、及びネットワーク スライスインスタンス及び/又は特定の時間の期間中に、ネットワークスライス上のリソース使用量が、特定のしきい値を超える回数のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0028】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのUE負荷、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのPDUセッション負荷、及び/又はネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのリソース使用量が、対応する閾値を超える(cross)1回又は複数回を示す時間情報(例えば、1つ又はそれ以上のタイムスタンプ)を含む。
【0029】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、前記出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスを識別する情報、前記出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスを識別する情報、及び前記出力分析に対応するネットワークスライス内の1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスのリストを示す情報のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0030】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、統計及び/又は予測を含む。
【0031】
本発明の特定の例において、前記1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者は、政策制御機能(Policy Control Function:PCF)、課金機能(Charging Function:CHF)、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function:NSSF)、及びAMFのうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0032】
本発明の特定の例において、前記出力分析は、(例えば、分析サブスクリプション要求メッセージで指定される)1つ又はそれ以上の分析フィルタを適用して取得される。
【0033】
本発明の特定の例において、前記1つ又はそれ以上の分析フィルタは、1つ又はそれ以上のネットワークスライスの識別(例えば、S-NSSAI)、1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスの識別(例えば、NSI ID)、1つ又はそれ以上の負荷レベルのしきい値、1つ又はそれ以上の関心領域(例えば、TAI)、及び関心のある1つ又はそれ以上のGSTパラメータのうちの1つ又はそれ以上に基づいて適用される。
【0034】
本発明の特定の例において、前記方法は、ネットワーク分析消費者から、ネットワーク分析を要求するメッセージ(例えば、サブスクリプション要求メッセージ)を受信する動作をさらに含む。
【0035】
本発明の特定の例において、前記入力データを取得する動作は、OAMからの入力データ(例えば、UE及びPDUセッションのネットワークスライスの割当量及び/又はネットワークスライスインスタンスのリソース使用量関連情報)にサブスクライブする動作、AMFからの入力データ(例えば、特定のネットワークスライスに現在登録されているUEの数)にサブスクライブする動作、及び/又はSMFからの入力データ(例えば、特定のネットワークスライスに現在登録されているPDUセッションの数)にサブスクライブする動作を含む。
【0036】
本発明の特定の例において、前記入力データを取得する動作は、NRFから、1つ又はそれ以上の指定された分析フィルタに関連する1つ又はそれ以上のネットワークエンティティ(例えば、AMF、SMF、及び/又はNSSF)インスタンスの情報を取得する動作、NSSFから、指定されたネットワークスライスに対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンス識別子を取得する動作、及び/又はNRFから、(例えば、ネットワークスライスインスタンスに対して)リソース使用量分析を導出するための情報を取得する動作を含む。
【0037】
本発明の特定の例において、前記例のうちのいずれかに従って動作するように構成されている第1のネットワークエンティティ(例えば、NWDAF)が提供される。
【0038】
本発明の特定の例において、前記ネットワークは、第1のネットワークエンティティ、1つ又はそれ以上のデータソース、及び1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者を含む。
【0039】
本発明の特定の例は、コンピュータプログラムが、コンピュータ又はプロセッサによって実行されると、前記コンピュータ又はプロセッサに、前記のような例のうちのいずれかによる方法を実行させる命令(instruction)を含むコンピュータプログラムである。
【0040】
本発明の特定の例は、コンピュータプログラムを格納しているコンピュータ又はプロセッサ可読データキャリアである。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、NWDAFを活用したネットワークスライスごとの負荷データ分析の提供を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】NWDAFベースのスライス負荷分析をサポートする例示的な手順を示す。
図2】本発明の特定の例において使用され得る例示的なネットワークエンティティのブロック図である。
図3】ネットワークデータ分析機能(NWDAF)の特定の例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明の実施形態に係る以下の詳細な説明は、図面を参照して、本発明の包括的な理解を助けるために提供される。詳細な説明は、その理解を助けるために様々な特定の詳細を含むが、それらは、単に例示的なものと見なされるであろう。したがって、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された実施形態の様々な変更及び修正がなされ得ることを認識するであろう。
【0044】
同一又は類似の構成要素を異なる図面に示すが、同一又は類似の参照番号によって指定する。
【0045】
当該技術分野で知られている技術、構造、構成、機能、又はプロセスの詳細な説明は、明確かつ簡潔にするために、及び本発明の要旨を不明瞭にすることを避けるために、省略される。
【0046】
本明細書で使用される用語及び単語は、書誌的又は標準的な意味に限定されるものではなく、単に本発明の明確かつ一貫した理解を可能にするために使用されるに過ぎない。
【0047】
本明細書の説明において、用語「含む(comprise)」、「含む(include)」、及び「含有する(contain)」、及びこれらの用語の変形、例えば、「含む(comprising)」及び「含む(comprises)」は、「含むが、これらに限定されない(including but not limited to)」ことを意味し、他の機能、要素、構成要素、整数、ステップ、プロセス、動作、機能、特性、属性、及び/又はそれらのグループを除外することを意図したものではない(除外しない)。
【0048】
本明細書の説明において、単数形、例えば、「a」、「an」、及び「the」は、文脈上別段の要求がない限り、複数形を含む。例えば、「オブジェクト(object)」への言及は、そのようなオブジェクトの1つ又はそれ以上への言及を含む。
【0049】
本明細書の説明において、「Yに対するX(X for Y)」の一般的な形態の言語(ここで、Yは、任意のアクション、プロセス、動作、機能、アクティビティ、又はステップであり、Xは、そのアクション、プロセス、動作、機能、アクティビティ、又はステップを実行するための何れかの手段である)は、Yを実行するために、特に、Xが適合、構成、又は配置された手段を含むが、必ずしも排他的ではない。
【0050】
本発明の特定の態様、実施形態、又は例に関連して説明又は開示されている特徴、要素、構成要素、整数、ステップ、プロセス、動作、機能、特徴、属性、及び/又はそれらのグループは、別々にそれと互換性のない限り、本明細書に記載される他の任意の態様、実施形態、又は例に適用可能であると理解されるべきである。
【0051】
本発明の特定の例は、ネットワークスライスの分析を提供する方法、装置、及びシステムを提供する。次の例は、3GPP 5Gに適用可能であり、3GPP 5Gに関連する用語を使用する。例えば、本発明の特定の例は、NWDAFベースの3GPP 5Gネットワークでネットワークスライス分析を提供する方法、装置、及びシステムを提供する。しかしながら、当業者は、本明細書に開示される技術が、これらの例又は3GPP 5Gに限定されず、任意の適切なシステム又は規格、例えば、1つ又はそれ以上の既存及び/又は次世代の無線通信システム又は規格に適用できることを理解するであろう。
【0052】
例えば、本明細書で開示される様々なネットワークエンティティの機能性(functionality)及び他の特徴は、他の通信システム又は規格において対応する又は同等のエンティティ又は特徴に適用することができる。対応する又は同等のエンティティ又は特徴は、ネットワーク内で同一又は類似の役割、機能、動作、又は目的を実行するエンティティ又は機能と見なすことができる。例えば、以下の例では、NWDAFの機能は、ネットワーク分析を提供する任意の他の適切なタイプのエンティティに適用することができる。
【0053】
当業者は、本発明が本明細書に開示された特定の例に限定されないことを理解するであろう。例えば、
【0054】
‐本明細書で開示される技術は、3GPP 5Gに限定されない;
【0055】
‐本明細書で開示される例では、1つ又はそれ以上のエンティティは、同等な又は対応する機能、プロセス、又は動作を実行する1つ又はそれ以上の代替エンティティに置き換えられる;
【0056】
‐本明細書で開示される例では、1つ又はそれ以上のメッセージは、同等な又は対応する情報を通信する1つ又はそれ以上の代替メッセージ、信号、又は他のタイプの情報キャリアに置き換えられる;
【0057】
‐1つ又はそれ以上のさらなる要素、エンティティ、及び/又はメッセージが、本明細書に開示される例に追加され得る;
【0058】
‐特定の例では、1つ又はそれ以上の必須ではない要素、エンティティ、及び/又はメッセージが省略される場合がある;
【0059】
‐一例における特定のエンティティの機能、プロセス、又は動作は、別の例では、2つ又はそれ以上の別個のエンティティに分割される;
【0060】
‐一例における2つ又はそれ以上の別個のエンティティの機能、プロセス、又は動作は、別の例では、単一のエンティティによって実行される場合がある;
【0061】
‐一例における特定のメッセージによって伝達される情報は、別の例では、2つ又はそれ以上の別個のメッセージによって伝達される場合がある;
【0062】
‐一例における2つ又はそれ以上の別個のメッセージによって伝達される情報は、別の例では、単一のメッセージによって伝達される場合がある;
【0063】
‐動作が実行される順序は、可能であれば、別の例で変更される;及び
【0064】
‐ネットワークエンティティ間の情報の送信は、本明細書に開示された例に関連して説明されたメッセージの特定の形式、タイプ、及び/又は順序に限定されない。
【0065】
本発明の特定の例は、1つ又はそれ以上の定義されたネットワーク機能及び/又はそのための方法を実行するように構成された装置/デバイス/ネットワークエンティティの形態で提供され得る。本発明の特定の例は、1つ又はそれ以上のそのような装置/デバイス/ネットワークエンティティ、及び/又はそのための方法を含むシステム(例えば、ネットワーク)及びそのための方法の形態で提供される。
【0066】
ネットワークは、ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function:NWDAF)エンティティ、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)エンティティ、セッション管理機能(Session Management Function:SMF)エンティティ、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function:NSSF)エンティティ、ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function:NRF)エンティティ、及び運営及びメンテナンス(Operation and Maintenance:OAM)エンティティのうちの1つ又はそれ以上を含む。上記ネットワークには、NWDAFから分析を受信する1つ又はそれ以上のサービス消費者(上記のエンティティのうちの1つ又はそれ以上及び/又は1つ又はそれ以上の他のエンティティを含む)が含まれる場合がある。当業者は、ネットワークが上述のエンティティのうちの1つ又はそれ以上を省略してもよく、及び/又は1つ又はそれ以上の追加のエンティティを含んでもよいことを理解するであろう。
【0067】
特定のネットワーク機能は、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は適切なプラットフォーム上で、例えば、クラウドインフラストラクチャ上で、インスタンス化された(instantiated)仮想化機能として具現され得る。NFサービスは、サービスベースのインターフェイスを介して、NFによって露出され、他の承認されたNFによって消費される機能として定義される。
【0068】
上述のように、通信ネットワークにおけるデータ分析の提供、例えば、NWDAFを活用したネットワークスライスごとの負荷データ分析の提供を改善する技術が求められている。
【0069】
本発明の特定の例は、ネットワーク自動化のコンテキストにおける問題、即ち、スライスサービス水準合意(slice service level agreement:SLA)保証のためのデータ分析の利用に対処する。したがって、本発明の特定の例は、サービス消費者が、そのような分析にサブスクライブし、上記スライスの負荷に関する統計及び/又は予測を受信する機能を提供する。
【0070】
Rel-16 TS 23.288[2]で説明されているスライス負荷レベルデータ分析は、ネットワークスライスインスタンスレベルを参照し、2つの可能な形式で提供される。(i)負荷しきい値が、上記スライス負荷サブスクリプションメッセージで、消費者NFによって分析フィルタとして提供される場合、NWDAFは、そのようなしきい値超過(crossing)が発生するたびに、消費者NFに通知し、(ii)消費者NFによって負荷しきい値が提供されない場合、NWDAFは、ネットワークスライスインスタンスの負荷を報告する定期的な通知を、消費者NFに提供する。
【0071】
ネットワークスライスインスタンスの負荷分析仕様の現在のステータスには、いくつかの問題がある。
【0072】
・ネットワークスライスインスタンスの負荷値を表すためにどのメトリックを使用する必要があるか、及びそのような値を導出する方法が明確ではない。例えば、負荷は、UE登録、PDUセッション、リソース使用量などの観点から測定できる。上記導出自体が、特定の実装に依存しても、上記仕様は、そのような機能のサポートを提供する必要がある、例えば、ネットワークスライスインスタンスの負荷が、独自の方法(proprietary way)でNF負荷値から導出できると想定されている場合。
【0073】
・ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスごとに負荷を決定する必要があるか否かは、現時点では不明である。
【0074】
NWDAFは、各分析タイプの統計と予測を提供すると仮定する。ただし、ネットワークスライスインスタンスの場合、負荷の統計と予測が提供されるかの可否、提供される場合、負荷値が直接提供されるかの可否、及び/又は負荷しきい値の超過が提供されるかの可否は、現時点では不明である。
【0075】
いくつかのネットワーク関連機能(スライスSLA保証、スライス負荷分散など)は、NWDAFによって提供されるスライス負荷データ分析を使用することで、大きなメリットを得ることができる。したがって、本発明の特定の例は、関連する仕様[非特許文献2]に現在欠けているスライス負荷分析の仕様を提供することによって、さまざまなネットワーク最適化を提供する。
【0076】
本発明の特定の例では、ネットワークスライスの負荷分析は、データ分析タイプの入力データ、出力分析、及び手順を指定することによって指定される。
【0077】
以下の1つ又はそれ以上を含む特定の例の一般的な説明を先に説明する。
【0078】
特定の例では、NWDAFは、スライスインスタンスにサブスクライブされているUE及び/又はPDUセッションの数に基づいて、ネットワークスライスインスタンスレベルで、スライス負荷レベル情報(例えば、統計及び/又は予測)をNFに提供し得る。
【0079】
特定の例では、NWDAFは、OAMからの入力データに基づいて、リソース使用量に関する情報を提供する場合がある。
【0080】
特定の例では、NWDAFは、ネットワークスライス全体の負荷に関する情報を提供する場合がある。
【0081】
特定の例では、NWDAFは、スライスを使用するサブスクライバーの識別子(identity)を認識する必要がない場合がある。NWDAFは、スライス固有のネットワークステータス分析情報を、それにサブスクライブしているNFに通知する場合がある。NFは、NWDAFからのスライス固有のネットワークステータス分析情報を直接収集する場合がある。この情報は、サブスクライバー固有のものではない場合がある。
【0082】
特定の例では、TS 23.288[2]の7.2節及び7.3節で定義されているNWDAFサービスを使用して、NWDAFから消費者NF(PCF、CHF、NSSF、AMFなど)に、スライス負荷レベル分析を露出する。
【0083】
特定の例では、次の分析IDのうちの1つ又はそれ以上を、スライス負荷レベル関連のネットワークデータ分析に使用する:
【0084】
・負荷レベル情報
【0085】
特定の例では、次の分析フィルタのうちの1つ又はそれ以上が、消費者によって関連メッセージに含まれる場合がある(例えば、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe及びNnwdaf_AnalyticsInfo_Requestサービス動作)。
【0086】
・S-NSSAI及びNSI ID
・負荷レベルのしきい値
・関心領域、即ち、地理的関心領域のTAI
・関心のあるGSTパラメータ
【0087】
特定の例では、ネットワークでのNSI IDの使用は、オプションであり、オペレータの配置の選択に依存する場合がある。使用される場合、NSI IDは、S-NSSAIに関連付けられる。
【0088】
特定の例では、GSTパラメータの分析フィルタは、端末数、接続数(つまり、PDUセッション)、又はその両方を参照する場合がある。
【0089】
次に、入力データ及び出力分析の例示的な仕様について説明する。
【0090】
入力データ
【0091】
本発明の特定の例は、以下の表1に示す入力データのうちの1つ又はそれ以上を使用する。当業者は、入力データの正確な形式、及び/又はそのような情報のソースが、必ずしも表1に示す特定の例に限定されないことを理解するであろう。
【0092】
【表1】
【0093】
表1は、特定されたデータの信頼できる入力データソースと見なすことができる、入力データ収集の可能なソースエンティティを示している。ただし、特定の例では、ソースエンティティに星印(*)が付いている表1のエントリ、即ち、AMF、SMF、及びOAMは、より少ないエンティティ、例えば、データ収集手順のシグナリングオーバーヘッドを簡素化する方法として、上記の表の4つの入力データ型の全てを含む単一のエンティティ(それらのうちの3つを含む)に置き換えられる。本発明の様々な例は、上記のような(例えば、デフォルトの)構成、及び任意の他の可能な最適化を処理する。
【0094】
特定の例では、ネットワークスライスインスタンスのリソース使用量において、NWDAFは、OAMから直接データを収集する場合がある。又は、OAMからネットワークスライスインスタンスの構成NFインスタンス識別子のリストを受信し、NWDAFは、NRFに接続して、OAMによって識別子が提供された各NFインスタンスのリソース使用量データを取得する場合がある。
【0095】
Rel-16では、NWDAFがしきい値ベースの通知を提供できるようになった(即ち、ネットワークスライスインスタンスで、負荷しきい値に達するたびに通知が送信される)。ただし、負荷しきい値が参照するメトリック(例えば、リソース使用量、UE登録、PDUセッションなど)が指定されていなかったため、その実装は、実行可能ではなかった。さらに、「定期的な」通知が有効になっている(enabled)と推定されるが、負荷は、抽象的な概念であるため、通知が何を参照するかについての仕様は存在しない。
【0096】
本発明の特定の例は、上記の概念を2つの方法で拡張する:
【0097】
・しきい値ベースの通知は、サービス消費者が関心のある出力形式であることを示すたびに、NWDAFによって引き続き伝達される場合がある。
【0098】
・サービス消費者が、データ分析(定期的又は1回限り)の残りのようなNWDAF準拠の統計及び/又は予測の受信に関心のある場合は、以下の仕様を適用する。
【0099】
しきい値が分析の生成に使用される場合、しきい値は、サービス消費者によって提供される場合がある。しきい値が提供されていない場合、しきい値関連の出力分析は省略される場合がある。
【0100】
出力分析
【0101】
本発明の特定の例は、表2に従って出力分析の1つ又はそれ以上の部分を生成する。当業者は、出力分析の正確な形式が、表2に示す特定の例に必ずしも限定されないことを理解するであろう。
【0102】
【表2】
【0103】
特定の例では、複数のネットワークスライスインスタンスが、S-NSSAI用に配置されていないか、又はNSI IDが利用できない場合、1つのスライスインスタンスサービスエクスペリエンスエントリのみが提供される場合がある。その場合、NSI IDは提供されず、スライスインスタンスサービスエクスペリエンスは、S-NSSAIのサービスエクスペリエンスを示す場合がある。
【0104】
本発明の特定の例では、出力分析は、追加的又は代替的に、以下の表3及び/又は表4に示す項目のうちの1つ又はそれ以上を含み得る:
【0105】
1)ネットワークスライスインスタンスごとのリソース使用量に関する出力分析:
【0106】
【表3】
【0107】
2)ネットワークスライス(即ち、S-NSSAI)ごとの出力分析は、次の通りである:
【0108】
【表4】
【0109】
次に、図1を参照して、NWDAFがスライス負荷分析を導出するための例示的な手順を説明する。手順における様々な動作を以下に説明する。様々な例において、特定の動作(例えば、点線の矢印で示されるもの)は省略され得る。当業者は、本発明が図1の特定の例に限定されないことを理解するであろう。
【0110】
1.サービス消費者は、例えば、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe又はNnwdaf_AnalyticsInfo_Requestサービス動作などを介して、スライス負荷分析にサブスクライブする。さらに、サービス消費者は、「分析ID=負荷レベル情報(Analytics ID=Load level information)」及びイベントフィルタの集合など、様々な情報を提供する。分析フィルタ(例えば、必須の分析フィルタなど)には、S-NSSAI及び関心領域が含まれる場合がある。その他のフィルタ(例えば、オプションのイベントフィルタなど)には、1つ又はそれ以上のNSI IDと負荷しきい値が含まれる場合がある。
【0111】
2.[オプション] NWDAFがまだ上記情報を持っていない場合、例えば、NRFから、分析サブスクリプションで提供される分析フィルタに関連するAMF、SMF、及びNSSFインスタンスを見つける。
【0112】
3.[オプション] NSI IDがサービス消費者によって分析サブスクリプションで提供されない場合、NWDAFは、NSSFから動作(Nnssf_NSSelection_Get サービス動作など)を呼び出して、サブスクリプションでS-NSSAIに対応するNSI IDを取得する。
【0113】
4a.NWDAFは、例えば、TS 23.288[2]の6.2.3.2節で定義された手順に従って、OAMからの入力データにサブスクライブする。入力データには、例えば、ネットワークスライスインスタンス及び/又はその構成要素であるNFインスタンスのリソース使用量に関する情報だけでなく、UE及びPDUセッションのネットワークスライス割当量が含まれる場合がある。
【0114】
4b.[オプション] NWDAFは、ネットワークスライスインスタンスのスライスインスタンスリソース使用量の統計と予測を導き出すために、NRFから入力データを収集する(例えば、TS 23.288[2]の表6.5.2-1を参照)。
【0115】
5.NWDAFは、AMFのイベント露出サービスにサブスクライブして、特定のネットワークスライスに、そして有用な場合、その構成ネットワークスライスインスタンスに現在登録されているUEの数に関するデータを収集する。UEアクセス及びモビリティ情報イベントは、例えば、イベントフィルタとしてS-NSSAIを使用し、有用である場合は、NSI IDを使用して、TS 23.502[3]で定義されているような目的に使用する。必要に応じて、NWDAFは、対応するUE IDを収集する。
【0116】
6.NWDAFは、SMFのイベント露出サービスにサブスクライブし、特定のネットワークスライス、及び有用であれば、その構成ネットワークスライスインスタンスに現在登録されているPDUセッションの数に関するデータを収集する。PDUセッション関連イベントは、例えば、TS 23.502[3]で定義されているような目的に使用される。可能なイベントフィルタには、S-NSSAI、NSI ID、UE IDなどが含まれる。
【0117】
7.NWDAFは、スライス負荷分析を導き出す。
【0118】
8.NWDAFは、例えば、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Notify又はNnwdaf_AnalyticsInfo_Request応答サービス動作を呼び出すなどして、サービス消費者に上記分析を伝達する。
【0119】
本発明の特定の例は、ネットワークスライス分析(network slice analytics)を提供するための方法を提供し、この方法は、第1のネットワークエンティティ(first network entity)(例えば、NWDAF)によって、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得する動作;第1のネットワークエンティティによって、入力データを処理して出力分析を取得する動作;及び出力分析を1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者(例えば、NF)に提供する動作を含み、入力データは、ネットワークスライスでのUE登録;ネットワークスライスでのPDUセッションの確立;及びネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関連する情報を含み、及び/又は出力分析は、UE負荷;PDUセッションの負荷;及びネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関連する情報を含む。
【0120】
特定の例では、1つ又はそれ以上のデータソースは、5GC NF、AMF、SMF、OAM、及びNRFのうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0121】
特定の例では、上記入力データは、(例えば、AMFからの)ネットワーク内のUE登録の数に関する情報;(例えば、SMFからの)ネットワーク内のPDUセッション確立の数に関する情報;(例えば、OAMからの)ネットワークスライス上で許可されるUEの最大数を示す情報;(例えば、OAMからの)ネットワークスライス上で許可されるPDUセッションの最大数を示す情報;(例えば、OAM及び/又はNRFからの)ネットワークスライスインスタンスのリソース使用量を示す情報;及び(例えば、5GC NFからの)上記のうちの1つ又はそれ以上に関連付けられた時間情報(例えば、タイムスタンプなど)のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0122】
特定の例では、上記出力分析は、ネットワークスライスごとに、及び/又はネットワークスライスインスタンスごとに取得される。
【0123】
特定の例では、上記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのUE負荷を示す情報;及び特定の時間の期間中に、ネットワークスライスインスタンス又はネットワークスライスでのUE負荷が、特定のしきい値を超える(超過)回数のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0124】
特定の例では、上記UE負荷を示す情報は、下限負荷(例えば、ゼロ負荷)に対応する下限(例えば、0)と、上限負荷(例えば、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスのUE割当量)に対応する上限(例えば、1)との間の値を含む。
【0125】
特定の例では、上記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライス上のPDUセッション負荷を示す情報;及び特定の時間の期間中に、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライス上のPDUセッション負荷が、特定のしきい値を超える回数のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0126】
特定の例では、上記PDUセッション負荷を示す情報は、下限負荷(例えば、ゼロ負荷)に対応する下限(例えば、0)と、上限負荷(例えば、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスのPDUセッション割当量)に対応する上限(例えば、1)との間の値を含む。
【0127】
特定の例では、上記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライス上のリソース使用量を示す情報;及び特定の時間の期間中に、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライス上のリソース使用量が、特定のしきい値を超える回数のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0128】
特定の例では、上記出力分析は、ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのUE負荷;ネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのPDUセッション負荷;及び/又はネットワークスライスインスタンス及び/又はネットワークスライスでのリソース使用量が、対応するしきい値を超える一回又は複数回を示す時間情報(例えば、1つ又はそれ以上の時間スタンプ)を含む。
【0129】
特定の例では、上記出力分析は、出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスを識別する情報;出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスを識別する情報;及び出力分析に対応するネットワークスライス内の1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスのリストを示す情報のうち1つ又はそれ以上を含む。
【0130】
特定の例では、上記出力分析は、統計及び/又は予測を含み得る。
【0131】
特定の例では、1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者は、PCF;CHF;NSSF;及びAMFのうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0132】
特定の例では、上記出力分析は、(例えば、分析サブスクリプション要求メッセージで指定される)1つ又はそれ以上の分析フィルタを適用することによって取得される。
【0133】
特定の例では、上記1つ又はそれ以上の分析フィルタは、1つ又はそれ以上のネットワークスライスの識別(例えば、S-NSSAI);1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスの識別(例えば、NSI ID);1つ又はそれ以上の負荷レベルのしきい値;1つ又はそれ以上の関心領域(例えば、TAI);及び関心のある1つ又はそれ以上のGSTパラメータのうちの1つ又はそれ以上に基づいて適用される。
【0134】
特定の例では、上記方法は、ネットワーク分析消費者からネットワーク分析を要求するメッセージ(例えば、サブスクリプション要求メッセージ)を受信する動作をさらに含む。
【0135】
特定の例では、上記入力データを取得する動作は、OAMからの入力データ(例えば、UE及びPDUセッションのネットワークスライス割当量、及び/又はネットワークスライスインスタンスのリソース使用量関連情報)にサブスクライブする動作;AMFからの入力データ(例えば、特定のネットワークスライスに現在登録されているUEの数など)にサブスクライブする動作;及び/又はSMFからの入力データ(例えば、特定のネットワークスライスに現在登録されているPDUセッションの数など)にサブスクライブする動作を含む。
【0136】
特定の例では、上記入力データを取得する動作は、NRFから、1つ又はそれ以上の指定された分析フィルタに関連する1つ又はそれ以上のネットワークエンティティ(例えば、AMF、SMF、及び/又はNSSF)インスタンスの情報を取得する動作;NSSFから、指定されたネットワークスライスに対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンス識別子を取得する動作;及び/又はNRFから、(例えば、ネットワークスライスインスタンスなど)リソース使用量分析を導出するための情報を取得する動作を含む。
【0137】
本発明の特定の例は、本明細書で開示されている任意の例に従って動作するように構成された第1のネットワークエンティティ(例えば、NWDAF)を提供する。
【0138】
本発明の特定の例は、前の例による第1のネットワークエンティティ、1つ又はそれ以上のデータソース、及び1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者を含むネットワークを提供する。
【0139】
本発明の特定の例は、コンピュータプログラムがコンピュータ又はプロセッサによって実行されると、コンピュータ又はプロセッサに、本明細書に開示される任意の例による方法を実行させる命令(instruction)を含むコンピュータプログラムを提供する。
【0140】
本発明の特定の例は、前の例によるコンピュータプログラムを格納したコンピュータ又はプロセッサ可読データキャリアを提供する。
【0141】
本発明の特定の例は、ネットワークスライスに関連する少なくとも1つのデータソースから入力を受信し、受信した入力データを処理し、ネットワークスライスに関連するスライス負荷データ分析を出力するように動作可能な通信ネットワークで使用するためのユニットを提供する。
【0142】
本発明の特定の例は、ネットワークパフォーマンス及びユーザエクスペリエンスの改善を達成できるように、ネットワークスライス及びネットワークスライスインスタンスごとにデータ分析を提供するための方法及び装置を提供する。
【0143】
特定の例では、上記ユニットは、ネットワークデータ分析機能(network data analytics function:NWDAF)である。
【0144】
図2は、本発明の例で使用される例示的なネットワークエンティティのブロック図である。例えば、サービス消費者、NWDAF、AMF、SMF、NSSF、NRF、OAM、及び/又は他のNFは、図2に示すネットワークエンティティの形態で提供される場合がある。当業者は、図2に示すネットワークエンティティが、例えば、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は適切なプラットフォーム上で、例えば、クラウドインフラストラクチャ上で、インスタンス化された(instantiated)仮想化機能として実装され得ることを理解するであろう。
【0145】
エンティティ200は、プロセッサ(又はコントローラ)201、送信機203、及び受信機205を含む。受信機205は、1つ又はそれ以上の他のネットワークエンティティから1つ又はそれ以上のメッセージ又は信号を受信するように構成される。送信機203は、1つ又はそれ以上のメッセージ又は信号を、1つ又はそれ以上の他のネットワークエンティティに送信するように構成される。プロセッサ201は、上述のように1つ又はそれ以上の動作及び/又は機能を実行するように構成される。例えば、プロセッサ201は、サービス消費者、NWDAF、AMF、SMF、NSSF、NRF、OAM、及び/又は他のNFの動作を実行するように構成される。
【0146】
図3は、特定の例のフローであり、上記ユニットは、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)である。上記ネットワークスライス及びネットワークスライスインスタンスごとのデータ分析を提供するために、NWDAFは、第1のネットワークエンティティによって、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得し(302)、第1のネットワークエンティティによって、上記入力データを処理して出力分析を取得し(303)(上記入力データは、ネットワークスライスでのUE登録、ネットワークスライスでのPDUセッションの確立、及びネットワークスライスでのリソース使用量のうち1つ又はそれ以上に関連する情報を含む)、及び上記出力分析を、1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者に提供する(304)(上記出力分析には、ネットワークスライス上のUE負荷、PDUセッション負荷、及びリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報が含まれる)。
【0147】
上記NWDAFの方法及び装置は、ネットワーク分析を要求するネットワーク分析消費者からメッセージを受信するようにさらに構成され得る。
【0148】
上記NWDAFの方法及び装置は、ネットワーク分析を要求するネットワーク分析消費者からメッセージを受信するようにさらに構成され得る。
【0149】
上記NWDAFの方法及び装置は、OAM、AMF、又はSMFからの入力データにサブスクライブするようにさらに構成され得る。
【0150】
上記NWDAFの方法及び装置は、NRFから、1つ又はそれ以上の指定された分析フィルタに関連する1つ又はそれ以上のネットワークエンティティインスタンスの情報を取得するように、又はNSSFから、指定されたネットワークスライスに対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンス識別子を取得するように、又はNRFから、リソース使用量分析を導出するための情報を取得するように、さらに構成され得る。
【0151】
本明細書で説明する技法は、適切に構成された任意の装置及び/又はシステムを使用して実装することができる。そのような装置及び/又はシステムは、本明細書で開示される任意の態様、実施形態、又は例による方法を実行するように構成され得る。そのような装置は、1つ又はそれ以上の要素、例えば、受信機、送信機、トランシーバ、プロセッサ、コントローラ、モジュール、ユニットなどのうちの1つ又はそれ以上を含み、各要素は、本明細書に記載の技術を実施するために、1つ又はそれ以上の対応するプロセス、動作、及び/又は方法を実行するように構成される。例えば、Xの操作/機能は、Xを実行するように構成されたモジュール(又はXモジュール)によって実行される。1つ又はそれ以上の要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせの形で実装することができる。
【0152】
本発明の例は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせの形で実装できることを理解されたい。このようなソフトウェアはいずれも、揮発性又は不揮発性ストレージ、例えば、ROMなどのストレージデバイスの形式で格納することができ、消去可能又は再書き込み可能かどうかに関係なく、又は、例えば、RAM、メモリチップ、デバイス又は集積回路などのメモリ、又は、例えば、CD、DVD、磁気ディスク又は磁気テープなどの光学的又は磁気的に読み取り可能な媒体上に格納することができる。
【0153】
ストレージデバイス及びストレージ媒体は、実行時に、本発明の特定の例を実装する命令を含むプログラム又はプログラムを格納するのに適した機械可読ストレージの実施形態であることが理解されるであろう。したがって、特定の例は、本明細書で開示される任意の例、実施形態、態様、及び/又は請求項による方法、装置、又はシステムを実装するためのコードを含むプログラム、及び/又はそのようなプログラムを格納する機械可読ストレージを提供する。さらに、そのようなプログラムは、例えば、有線又は無線接続を介して伝送される通信信号など、任意の媒体を介して電子的に伝送される。
【0154】
本発明は、特定の例を参照して示し、説明してきたが、本発明の技術範囲から逸脱することなく、形態及び詳細における様々な変更を行うことができることは、当業者によって理解されるであろう。
【0155】
頭字語、略語、及び定義
【0156】
本明細書では、以下の頭字語、略語、及び定義が使用される。
【0157】
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)
5G:第5世代(5th Generation)
5GC:5Gコアネットワーク(Core Network)
5GS:5Gシステム(5G System)
AI:人工知能(Artificial Inteligence)
AMF:アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function)
CHF:課金機能(Charging Function)
CN:コアネットワーク(Core Network)
GST:一般スライステンプレート(Generic Slice Template)
ID:識別子/アイデンティティ(Identifier/Identity)
MDAS:管理データ分析サービス(Management Data Analytics Service)
ML:機械学習(Machine Learning)
NF:ネットワーク機能(Network Function)
NRF:ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function)
NWDAF:ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function)
NS:ネットワークスライス(Network Slice)
NSI:ネットワークスライスインスタンス(Network Slice Instance)
NSSF:ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function)
OAM:運営及びメンテナンス(Operation and Maintenance)
OPEX:運営コスト(Operating Expenses)
PCF:政策制御機能(Policy Control Function)
PDU:プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit)
RAN:無線アクセスネットワーク(Radio Access Network)
Rel:リリース(Release)
SLA:サービス水準合意(Service Level Agreement)
SMF:セッション管理機能(Session Management Function)
S-NSSAI:シングルネットワークスライス選択支援情報(Single Network Slice Selection Assistance Information)
TAI:トラッキング領域識別子(Tracking Area Identy)
TS:技術仕様(Technical Specification)
UE:ユーザ機器(User Equipment)
【符号の説明】
【0158】
200 エンティティ
201 プロセッサ
203 送信機
205 受信機
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークスライスの分析を提供する方法であって、
第1のネットワークエンティティによって、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得する動作と
力分析を1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者に提供する動作と、を含み、
前記入力データは、
前記ネットワークスライスでのUE登録の個数に関する情報
前記ネットワークスライスでのPDUセッションの確立の個数に関する情報、及び
前記ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含み、
前記出力分析は、
UEに関する情報
PDUセッションに関する情報、及び
ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記1つ又はそれ以上のデータソースは、5GC NF、AMF、SMF、OAM、及びNRFのうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記入力データは
ットワークスライスで許可されるUEの最大数を示す情報、
ネットワークスライスで許可されるPDUセッションの最大数を示す情報、
ネットワークスライスインスタンスのリソース使用量を示す情報、及び
前記のうちの1つ又はそれ以上に関連付けられた時間情報(タイムスタンプ)
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出力分析は、ネットワークスライスごと、又はネットワークスライスインスタンスごとに取得されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記出力分析は、
ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記UEに関する情報、及び
特定の時間の期間中に、前記ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記UEが、特定のしきい値を超える回数
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記出力分析は、
ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記PDUセッションに関する情報、及び
特定の時間の期間中に、前記ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記PDUセッションが、特定のしきい値を超える回数
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記出力分析は、
ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記リソース使用量を示す情報、及び
前記ネットワークスライスインスタンス又は前記ネットワークスライスでの前記リソース使用量が、特定の時間の期間中に特定のしきい値を超える回数
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記出力分析は、
前記出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスを識別する情報、
前記出力分析に対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスを識別する情報、及び
前記出力分析に対応するネットワークスライス内の1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスのリストを示す情報
のうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者は、
政策制御機能(Policy Control Function、PCF)、課金機能(Charging Function、CHF)、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function、NSSF)、及びAMFのうちの1つ又はそれ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記出力分析は、1つ又はそれ以上の分析フィルタを適用して取得され、
前記1つ又はそれ以上の分析フィルタは、
1つ又はそれ以上のネットワークスライスの識別、
1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンスの識別、
1つ又はそれ以上の負荷レベルのしきい値、
1つ又はそれ以上の関心領域、及び
関心のある1つ又はそれ以上のGSTパラメータ
のうちの1つ又はそれ以上に基づいて適用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク分析消費者から、ネットワーク分析を要求するメッセージを受信する動作をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記入力データを取得する動作は、
OAMからの入力データにサブスクライブする動作、
AMFからの入力データにサブスクライブする動作、又は
SMFからの入力データにサブスクライブする動作
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記入力データを取得する動作は、
NRFから、1つ又はそれ以上の指定された分析フィルタに関連する1つ又はそれ以上のネットワークエンティティインスタンスの情報を取得する動作、
NSSFから、指定されたネットワークスライスに対応する1つ又はそれ以上のネットワークスライスインスタンス識別子を取得する動作、又は
NRFから、リソース使用量分析を導出するための情報を取得する動作
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ネットワークスライスの分析を提供するネットワークであって
第1のネットワークエンティティ、
つ又はそれ以上のデータソース、及び1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者を含み、
前記第1のネットワークエンティティは、
ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得し、出力分析を1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者に提供する動作を含み、
前記入力データは、
前記ネットワークスライスでのUE登録の個数に関する情報、
前記ネットワークスライスでのPDUセッションの確立の個数に関する情報、及び
前記ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含み、
前記出力分析は、
UEに関する情報、
PDUセッションに関する情報、及び
ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含むことを特徴とするネットワーク
【請求項15】
1つ以上のコンピュータプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読格納媒体において
前記1つ以上のコンピュータプログラムがコンピュータ又はプロセッサによって実行されると、前記コンピュータ又はプロセッサに、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のデータソースから入力データを取得し、出力分析を1つ又はそれ以上のネットワーク分析消費者に提供する動作を実行させる命令を含み、
前記入力データは、
ネットワークスライスでのUE登録の個数に関する情報、
ネットワークスライスでのPDUセッションの確立の個数に関する情報、及び
ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含み、
前記出力分析は、
UE、
PDUセッション、及び
ネットワークスライスでのリソース使用量のうちの1つ又はそれ以上に関する情報を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【国際調査報告】