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特表2023-538740ファミリー44キシログルカナーゼの変異体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-11
(54)【発明の名称】ファミリー44キシログルカナーゼの変異体
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/56 20060101AFI20230904BHJP
   C12N 9/24 20060101ALI20230904BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20230904BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20230904BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20230904BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20230904BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20230904BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20230904BHJP
   C11D 17/08 20060101ALI20230904BHJP
   C11D 17/06 20060101ALI20230904BHJP
【FI】
C12N15/56
C12N9/24 ZNA
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C11D3/386
C11D17/08
C11D17/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512728
(86)(22)【出願日】2021-08-24
(85)【翻訳文提出日】2023-03-14
(86)【国際出願番号】 EP2021073379
(87)【国際公開番号】W WO2022043321
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】202041036857
(32)【優先日】2020-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】202141023517
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】500586299
【氏名又は名称】ノボザイムス アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(74)【代理人】
【識別番号】100196977
【弁理士】
【氏名又は名称】上原 路子
(72)【発明者】
【氏名】トマス エーヤステン ポウルスン
(72)【発明者】
【氏名】アイシュワリヤー デシュパンデ
(72)【発明者】
【氏名】ラジェンドラ クロスンガン サイナサン
(72)【発明者】
【氏名】ビョルン レンナルト ピエール アレクサンデル カスランド
(72)【発明者】
【氏名】バラスブラマニアン ベンカタクリシュナン
(72)【発明者】
【氏名】ジナル カウシククマール シュクラ
(72)【発明者】
【氏名】シマンティ バッタチャリア
(72)【発明者】
【氏名】シッダルタ ラマナンド
(72)【発明者】
【氏名】スビス クリシュナ
【テーマコード(参考)】
4B065
4H003
【Fターム(参考)】
4B065AA01X
4B065AA01Y
4B065AA19X
4B065AA19Y
4B065AA57X
4B065AA83X
4B065AA87X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA31
4B065CA57
4H003BA01
4H003BA12
4H003DA01
4H003DA05
4H003DA17
4H003EC01
4H003FA07
(57)【要約】
本開示は、キシログルカナーゼ変異体に関する。本発明はまた、変異体をコードするポリヌクレオチド;核酸構築物、ベクター、及びポリヌクレオチドを含む宿主細胞;及び変異体を使用する方法にも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する1個又は複数個の位置での改変を含む、キシログルカナーゼ活性を有するキシログルカナーゼ変異体。
【請求項2】
配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する、請求項1に記載の変異体。
【請求項3】
配列番号1のポリペプチドのP111、S123、V159、S256、I294、K8、K18、R20、A41、A42、S76、Q82、A83、K87、S94、G103、T104、Y105、A118、N121、Q125、E126、S127、N136、Q137、F146、Q147、L148、L152、N153、N155、F165、N168、K169、A177、L184、A189、V203、K206、D210、R211、S214、K217、V219、K220、A226、G237、A238、K240、Q243、T244、W248、V251、K252、R267、Q271、R276、A289、R295、N298、V300、N302、K322、Q329、P339、K347、R347、K353、R353、N383、D384、K392、K394、D395、P395、S402、K414、T427、V431、K445、L447、A459、I473、S474、K476、K482、K488、E489、A491、P492、Y503及びV505位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、キシログルカナーゼ活性を有する、請求項1~2のいずれか一項に記載の変異体。
【請求項4】
配列番号1のポリペプチドのP111Q、S123P、V159M、S256E、S256Q、I294E、I294Q、K8E、K8R、K18E、R20K、A41L、A41E、A41R、A42V、S76E、Q82E、A83E、K87E、S94R、G103V、T104G、T104R、Y105E、A118K、N121E、Q125F、Q125K、Q125L、Q125P、Q125S、E126P、S127H、S127L、S127W、S127D、N136D、Q137E、Q137K、F146D、Q147G、Q147K、L148P、L152*、L152D、L152E、L152P、N153E、N155D、N155E、F165H、N168R、K169E、K169R、A177G、L184M、A189G、V203T、K206E、K206R、D210H、D210R、R211K、S214Q、K217R、K217T、V219A、V219T、K220R、A226D、A226K、G237M、A238S、A238T、K240F、K240L、Q243E、T244E、T244R、W248V、V251E、K252E、R267C、R267H、R267K、Q271D、Q271E、R276K、A289T、R295K、N298D、V300L、N302H、K322E、Q329E、P339S、K347E、K347R、K353R、N383E、N383Q、D384G、K392E、K394R、D395P、S402Q、K414E、T427V、V431E、K445E、L447M、A459P、I473T、S474E、K476R、K482R、K488T、E489K、E489R、A491E、A491V、P492D、Y503L、Y503V及びV505L位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、キシログルカナーゼ活性を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の変異体。
【請求項5】
配列番号1のポリペプチドの
K394R、
S127D、
R211K、
S123P、
K488T、
S256Q、
K476R、
K217R、
Q271D、
S214Q、
L447M、
K482R、
K169R、
L152D、
R267K、
L152E、
D210R、
L152*、
R295K、
S127W、
E126P、
S127H、
T104G、
Q125K、
Q125P、
Q125S、
D395P、
G103V、
T104R、
Q125L、
A41E、
A41R、
Q125F、
S127L、
A226K、
A41L、
A226D、
A118K+S123P、
N155D、
Q137K、
N155E、
Q147K、
R276K、
V203T、
S94R、
K18E、
K252E、
V219T、
R267C+T427V、
Q243E、
K414E、
K445E、
R20K+S123P、
S123P+K206R、
R20K+S123P+R211K、
S123P+K347R、
S123P+K347R+K353R+D395P、
S123P+D395P、
S123P+S127D、
V159M、
K392E、
E489R+P492D、
Y503L+V505L、
Y503V+V505L、
L184M+V219A、
S123P+R211K+K217R+S256Q+K488T、
Q82E、
S76E、
A83E、
Q271E、
S256E、
I294E、
Q329E、
V431E、
R20K+Y105E+S123P+Q147K+R267K、
R20K+Y105E+S123P+R267K、
R20K+S123P+K220R、
R20K+Y105E+S123P+N136D、
R20K+S123P+Q137K+Q147K、
Y105E+A118K+S123P+K206R+K220R+R267K、
P111Q+S123P+V159M、
S94R+P111Q+S123P+V159M、
K87E+P111Q+S123P+V159M+S402Q、
K87E+P111Q+S123P+V159M、
P111Q+S123P+V159M+S402Q、
K87E+P111Q+V159M+I294Q+I473T、
K8E+P111Q+V159M、
K8E+K18E+P111Q+V159M+K206E、
R20K+P111Q+S123P+S127D+V159M、
P111Q+Q147K+V159M+K220R、
S94R+P111Q+V159M、
P111Q+V159M+K206E+I294Q、
P111Q+V159M+K206E+I294Q+K347E、
P111Q+Q137K+Q147K+V159M+K252E、
P111Q+Q137K+Q147K+N155D+K252E、
P111Q+Q137K+L152D+V203T+K217R、
P111Q+Q137K+V159M、
K8E+P111Q+N155D+V159M、
A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T、
A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+K217R、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294Q+S402Q、
A41L+P111Q+Q137K+V159M+N168R+Q271D+K488T、
P111Q+Q137K+Q147K+V159M+V203T+K217R、
P111Q+Q147K+V159M、
P111Q+Q137K+Q147K+V159M、
P111Q+S123P+Q137K+V159M+K488T、
P111Q+S123P+Q137K+V159M+S256Q、
K87E+P111Q+L152D+V159M+V203T+I294Q、
K87E+P111Q+Q147K+L152D+V159M、
R20K+A83E+S123P+K220R+S256E、
R20K+S76E+A83E+S123P+K220R+K252E、
R20K+A83E+S123P+K220R+K252E、
R20K+A42V+S123P+K220R+K252E+I294E、
R20K+Q82E+S123P+Q147K+K220R、
R20K+A83E+S123P+K220R+S256Q、
R20K+Q82E+S123P+N155D+K220R、
R20K+S123P+V203T+K220R+K252E、
R20K+S123P+K220R+I294E、
R20K+A83E+S123P+V203T+K220R+K252E、
R20K+A41L+Q82E+S123P+K220R、
R20K+S123P+N155D+K220R、
R20K+A42V+S76E+S123P+K220R、
R20K+S123P+V203T+V219T、
R20K+A42V+A83E+S123P+K220R、
R20K+A42V+S76E+S123P+V203T+K220R、
A83E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294E、
S76E+Q82E+K87E+P111Q+S123P+V159M+V203T、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+A289T+N302H、
S76E+P111Q+S123P+Q137E+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+I294E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A238S+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+N121E+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+S256Q+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、
S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
K8R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E、
S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+A491E、
R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
K87E+P111Q+S123P+V159M+K217T+I294E、
A83E+P111Q+S123P+V159M+K240F+K252E、
A83E+P111Q+S123P+V159M+K252E、
K87E+P111Q+S123P+V159M+S256Q+I294E、
K87E+P111Q+S123P+V159M+K347E+N383E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+N155D+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+N155D+K169R+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K240F+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+N155D+K240F+S256E+I294E、
K8E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、
A83E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+Q329E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K240F+S256EI294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+A177G+K240F+S256E+I294E+D384G、
K8R+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+K240F+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+S256E+I294E+V431E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+G237M+V251E+I294E、
A41L+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+N383E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+F146D+Q147G+L148P+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+N298D+V300L+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K240L+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K488T、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256E+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+S256Q+I294E+S402Q+E489R、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+F165H+L184M+S256Q+I294E+S402Q+V431E、
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R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+D384G+E489R、
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R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+S123P+Q147K+K169R+V219T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+A41L+S123P+L152P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
K8R+R20K+S123P+K169R+D210H+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+Q329E+V431E+E489R、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+D210H+K240F+S256E+I294E+S402Q+K488T、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K252E+S256Q+I294E+K322E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K240F+S256Q+I294E+K322E+S402Q、
S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+S402Q、
S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+G237M+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+P339S+S402Q+K488T、
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P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V219T+K240F+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+S256Q+I294E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+V203T+D210H+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+K252E+S256E+I294E、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+S474E+E489R+P492D、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
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S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
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S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+V505L、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+P492D、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+T244R+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244E+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+S402Q、
K8E+A83E+S94R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+L152P+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K445E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+D210H+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+V251E+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+A238T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244R+W248V+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+T244R+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+R295K+N298D+Q329E+S402Q+L447M、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271D+I294E+Q329E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+Q271E+I294E+Q329E+N383E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+A189G+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+V251E+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+L152P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+N383Q+V431E、
R20K+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+P492D、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+E489R+P492D、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+N155D+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K445E、
S76E+Q82E+S94R+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
K8E+A41L+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271E+I294E+Q329E+P339S+N383E+S402Q+V431E、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+S474E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+P492D、
S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A189G+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、
K8E+A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K394R+S402Q+V431E、
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A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
K8R+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+E489K、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491Vからなる群から選択される改変又は改変の組合せを含み、キシログルカナーゼ活性を有し、且つ配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の変異体。
【請求項6】
配列番号2のポリペプチドの129T位に相当する位置に置換を含む、キシログルカナーゼ活性を有するキシログルカナーゼ変異体。
【請求項7】
配列番号2のポリペプチドに対して少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する、請求項6に記載の変異体。
【請求項8】
配列番号3のポリペプチドを含むか又はそれからなる、請求項6~7のいずれか一項に記載の変異体。
【請求項9】
親と比較して、改善された熱安定性、改善された洗剤中貯蔵安定性、キレーター又はキレート剤の存在下での洗剤中貯蔵安定性、改善された洗浄性能、及び/又は改善された酵素洗浄力などの改善された特性を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の変異体。
【請求項10】
配列番号2又は配列番号3の参照ポリペプチドと比較して、少なくとも1.1、例えば少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5の半減期改善度(HIF)及び/又は安定性改善度(SIF)を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の変異体。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の変異体を含む洗剤組成物。
【請求項12】
固形セッケン、均質な錠剤、2つ以上の層を有する錠剤、単位用量製品、例えば、1個又は複数個の区画を有するポーチ、通常の若しくは圧縮された粉末、顆粒、ペースト、ゲル、又は通常の圧縮若しくは濃縮液体の形態である、請求項11に記載の洗剤組成物。
【請求項13】
請求項1~10のいずれか一項に記載の変異体をコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項14】
請求項13に記載のポリヌクレオチドを含む核酸構築物又は発現ベクター。
【請求項15】
請求項13に記載のポリヌクレオチドで形質転換される組換え宿主細胞。
【請求項16】
変異体の変異体を生成する方法であって、
a.前記変異体の発現に好適な条件下で請求項15に記載の組換え宿主細胞を培養すること;及び
b.前記変異体を回収すること
を含む方法。
【請求項17】
品目のクリーニングのため、前記品目の汚れの前処理のため、洗浄サイクル中の汚れの再付着防止、低減、若しくは除去のため、及び/又は品目の白色度の維持若しくは改善のための請求項1~10のいずれか一項に記載の変異体、或いは請求項11~12のいずれか一項に記載の洗剤組成物の使用。
【請求項18】
前記品目が、織物、又は食器などの硬質表面である、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
織物である品目を洗濯する方法であって、
c.請求項1~10のいずれか一項に記載の変異体を含む洗浄液、又は請求項11~12のいずれか一項に記載の洗剤組成物に、品目を曝露すること;
d.少なくとも1回の洗浄サイクルを完了すること;及び
e.任意選択的に前記品目をすすぐこと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表の参照
本出願には、コンピュータ可読形式の配列表が含まれる。このコンピュータ可読形式は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、グリコシルヒドロラーゼのファミリー44に属するキシログルカナーゼの変異体、この変異体をコードするポリヌクレオチド、及びこの変異体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
キシログルカンは、植物の一次(成長)細胞壁における主要な構造多糖である。構造的には、キシログルカンはセルロース様のβ-1,4結合グルコース骨格からなり、このグルコース骨格は様々な側鎖で置換されていることが多い。キシログルカンは、植物の一次壁において、セルロースのミクロフィブリルを架橋し、セルロース-キシログルカンネットワークを形成することによって機能していると考えられている。
【0004】
キシログルカナーゼ(Xyloglucanse)は、キシログルカンからキシログルカンオリゴ糖への可溶化に触媒作用を及ぼすことができる。いくつかのキシログルカナーゼはキシログルカナーゼ活性のみを示すが、他のものは、キシログルカナーゼ活性及びセルラーゼ活性の両方を示す。キシログルカナーゼ(Xyloglucanse)はEC3.2.1.4又はEC3.2.1.151に分類され得る。キシログルカナーゼ活性を有する酵素は、例えば、Vincken et al.(1997)Carbohydrate Research 298(4):299-310に記載されており、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)(T.リーセイ(T.reesei)に類似)からの3種類のエンドグルカナーゼ、EndoI、EndoV及びEndoVIが特徴付けられている。EndoI、EndoV及びEndoVIは、それぞれグリコシルヒドロラーゼのファミリー5、7及び12に属し、Henrissat,B.(1991)Biochem.J.280:309-316、及びHenrissat,B. and Bairoch,A.(1993)Biochem.J.293:781-788参照。国際公開第94/14953号パンフレットは、菌類アスペルギルス・アクレータス(Aspergillus aculeatus)からクローニングされたファミリー12のキシログルカナーゼ(EGII)を開示している。国際公開第99/02663号パンフレットは、バチルス ・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及びバチルス ・アグラヒアレンス(Bacillus agaradhaerens)からそれぞれクローニングされたファミリー12及びファミリー5のキシログルカナーゼを開示している。国際公開第01/062903号パンフレットは、ファミリー44のキシログルカナーゼを開示している。
【0005】
特に、国際公開第99/02663号パンフレット及び国際公開第01/062903号パンフレットは、キシログルカナーゼが洗剤中で使用され得ることを示唆している。国際公開第2009/147210号パンフレットは、キシログルカナーゼの変異体を提供している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、グリコシルヒドロラーゼのファミリー44に属するキシログルカナーゼの変異体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する1個又は複数個の位置での改変を含む、キシログルカナーゼ活性を有する単離されたキシログルカナーゼ変異体に関する。好ましくは、変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有し、キシログルカナーゼ活性を有する。
【0008】
本発明は、配列番号2のポリペプチドの129T位に相当する位置に置換を含む、キシログルカナーゼ活性を有する単離されたキシログルカナーゼ変異体に関する。好ましくは、変異体は、配列番号2のポリペプチドに対して少なくとも99%の配列同一性であるが100%未満配列同一性を有する。特に、本発明は、配列番号3のポリペプチドを含む、又はそれからなる単離されたキシログルカナーゼ変異体に関する。
【0009】
本発明はまた、変異体をコードする単離されたポリヌクレオチド;このポリヌクレオチドを含む核酸構築物、ベクター及び宿主細胞;並びに変異体を生成する方法に関する。
【0010】
また、本発明は、本発明の変異体を含むクリーニング方法及び組成物に関する。
【0011】
配列
配列番号1 パエニバチルス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)から得られる成熟型ポリペプチド。
配列番号2 変異体ポリペプチド。
配列番号3 変異体ポリペプチド。
配列番号4 バチルス・レンタス(Bacillus lentus)由来のプロテアーゼタンパク質配列。
【0012】
定義
この詳細な説明に従い、下記の定義を適用する。単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その」は、別途文脈が明確に示さない限り、複数の言及を含むことに留意されたい。
【0013】
本明細書におけるある値又はパラメータの「約」への言及は、この値又はパラメータ自体に向けられている態様を含む。例えば、「約X」に言及する説明は、態様「X」を含む。
【0014】
別途定義されない限り又は文脈により明確に示されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0015】
対立遺伝子変異体:用語「対立遺伝子変異体」は、同じ染色体座位を占める遺伝子の2つ以上の代替形態のいずれかを意味する。対立遺伝子のバリエーションは、突然変異により天然に生じ、集団内で多型を生じる場合がある。遺伝子突然変異は、サイレントであり得る(コードされたポリペプチドでは変化がない)か、又は改変されたアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする場合がある。ポリペプチドの対立遺伝子変異体は、遺伝子の対立遺伝子変異体によりコードされるポリペプチドである。
【0016】
アミノ酸:用語「アミノ酸」は、本明細書で使用される場合、下記を指す:標準的な20の遺伝的にコードされているアミノ酸及び(天然の「l」型と比較して)「d」型の対応する立体異性体、オメガ-アミノ酸、他の天然に存在するアミノ酸、非従来型のアミノ酸(例えば、α,α-二置換アミノ酸、N-アルキルアミノ酸等)、及び化学的に誘導体化されたアミノ酸。1個又は複数個のアミノ酸の化学的誘導体を、官能性側基との反応により得ることができる。そのような誘導体化分子として、例えば、遊離アミノ基が誘導体化されて、アミン塩酸塩、p-トルエンスルホニル基、カルボキシベンゾキシ基、t-ブチルオキシカルボニル基、クロロアセチル基、又はホルミル基が形成されている分子が挙げられる。遊離カルボキシル基を誘導体化して、塩、メチル、及びエチルエステル又は他のタイプのエステル、及びヒドラジドを形成し得る。遊離ヒドロキシル基を誘導体化して、O-アシル誘導体又はO-アルキル誘導体を形成し得る。同様に化学誘導体として含まれるのは、20の標準的なアミノ酸の天然に存在するアミノ酸誘導体を含むペプチドである。例えば:プロリンを4-ヒドロキシプロリンに置換し得;リシンを5-ヒドロキシリシンに置換し得;ヒスチジンを3-メチルヒスチジンに置換し得;セリンをホモセリンに置換し得、リシンをオルニチンに置換し得る。誘導体には、必要な活性が維持されている限り、1個又は複数個の付加又は欠失を含むペプチドも含まれる。他の含まれる変性は、下記である:アミド化、アミノ末端アシル化(例えば、アセチル化又はチオグリコール酸アミド化)、末端カルボキシアミド化(例えば、アンモニア又はメチルアミンによるもの)、及び同様の末端変性である。
【0017】
アミノ酸が具体的に列挙されている場合(例えば、「アラニン」又は「Ala」又は「A」)、この用語は、別途明記されていない限り、l-アラニン及びd-アラニンの両方を指す。他の非従来型のアミノ酸も、所望の機能的特性がポリペプチドにより保持される限り、本発明のポリペプチドの好適な構成要素であり得る。ペプチドが示される場合、コードされた各アミノ酸残基は、適切な場合、従来のアミノ酸の慣用名に対応する一文字指定で表される。一実施形態において、本発明のポリペプチドは、l-アミノ酸を含むか又はそれからなる。
【0018】
セルロース分解酵素又はセルラーゼ:用語「セルロース分解酵素」又は「セルラーゼ」は、セルロース性材料を加水分解する1種又は複数種(例えば、数種類)の酵素を意味する。そのような酵素は、エンドグルカナーゼ(例えば、EC3.2.1.4)、セロビオヒドロラーゼ、ベータ-グルコシダーゼ、又はその組み合わせを含む。セルロース分解酵素活性を測定するための2つの基本的な手法としては、(1)総セルロース分解酵素活性を測定すること、及び(2)個々のセルロース分解酵素活性(エンドグルカナーゼ、セロビオヒドロラーゼ、及びベータ-グルコシダーゼ)を測定すること(Zhang et al.,2006,Biotechnology Advances 24:452-481に説明のとおり)を含む。全体的なセルロース分解酵素活性は、Whatman No.1濾紙、結晶セルロース、細菌性セルロース、藻類のセルロース、綿、前処理されたリグノセルロースなどを含む不溶性基質を使用して測定され得る。最も一般的な全体的なセルロース分解活性アッセイは、基質としてWhatman No.1濾紙を使用する濾紙アッセイである。このアッセイは、国際純正及び応用化学連合(IUPAC)によって確立された(Ghose,1987,Pure Appl.Chem.59:257-68)。
【0019】
セルロース由来材料:用語「セルロース由来材料」は、セルロースを含有する任意の材料を意味する。バイオマスの一次細胞壁における支配的な多糖はセルロースであり、2番目に豊富なものは、ヘミセルロースであり、3番目はペクチンである。細胞が増殖を停止した後に生成される二次細胞壁はまた、多糖を含有し、ヘミセルロースに共有結合的に架橋されたポリマーリグニンによって強化される。セルロースは、無水セロビオースのホモポリマー、したがって、線状ベータ-(1-4)-D-グルカンである一方、ヘミセルロースは、一連の置換基を有する複合分岐構造におけるキシラン、キシログルカン、アラビノキシラン、及びマンナンなどの様々な化合物を含む。一般にセルロースは多形であるが、植物組織中では主にグルカン鎖が並列した不溶性の結晶性マトリックスとして見出される。ヘミセルロースは通常、セルロース、及び他のヘミセルロースに水素結合し、細胞壁マトリックスを安定化するのに役立つ。
【0020】
cDNA:用語「cDNA」は、真核細胞又は原核細胞から得られた成熟してスプライシングされたmRNA分子からの逆転写により調製され得るDNA分子を意味する。cDNAは、対応するゲノムDNA中に存在し得るイントロン配列を欠いている。最初の一次RNA転写物は、成熟してスプライシングされたmRNAとして現れる前にスプライシングを含む一連の工程により処理されているmRNAの前駆体である。
【0021】
コード配列:用語「コード配列」は、変異体のアミノ酸配列を直接特定するポリヌクレオチドを意味する。コード配列の境界は、一般的に、ATG、GTG、又はTTGなどの開始コドンで始まり且つTAA、TAG、又はTGAなどの終止コドンで終わるオープンリーディングフレームにより決定される。コード配列は、ゲノムDNA、cDNA、合成DNA又はこれらの組み合わせであり得る。
【0022】
制御配列:用語「制御配列」は、本発明の変異体をコードするポリヌクレオチドの発現に必要となる核酸配列を意味する。変異体それぞれの制御配列は、変異体をコードするポリヌクレオチドに対して天然(即ち、同一の遺伝子に由来する)若しくは外来性(即ち、異なる遺伝子に由来する)のものであってよいか、又は互いに天然若しくは外来性のものであってよい。そのような制御配列としては、リーダー、ポリアデニル化配列、プロペプチド配列、プロモーター、シグナルペプチド配列、及び転写ターミネーターが挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも、制御配列としては、プロモーター並びに転写停止シグナル及び翻訳停止シグナルが挙げられる。制御配列には、変異体をコードするポリヌクレオチドのコード領域と制御配列の連結を容易にする特異的な制限部位を導入するためのリンカーが設けられていてもよい。
【0023】
食器洗浄組成物:用語「食器洗浄組成物」は、本明細書で使用する場合、硬質表面をクリーニングするためのあらゆる形式の組成物を指す。本発明は、食器洗浄組成物の任意の特定の種類又は任意の特定の洗剤に限定されない。したがって、一実施形態において、食器洗浄組成物は、液体食器洗浄組成物、粉末食器洗浄組成物であり、ここで、組成物は、任意選択的に単位用量の形態であってもよい。
【0024】
洗剤構成成分:用語「洗剤構成成分」は、洗剤組成物において使用され得る化学物質の種類を意味するように本明細書で定義される。洗剤構成成分の例は、界面活性剤、ヒドロトロープ、ビルダー、コビルダー、キレーター又はキレート剤、漂白系又は漂白構成成分、ポリマー、布地色調剤、布地柔軟仕上げ剤、起泡促進剤、起泡抑制剤、分散剤、移染防止剤、蛍光増白剤、香料、光学的光沢剤、殺菌剤、殺真菌剤、汚れ懸濁剤、汚れ遊離ポリマー、再付着防止剤、酵素阻害剤又は安定剤、酵素活性化剤、抗酸化剤、及び可溶化剤である。洗剤構成成分は、洗剤構成成分のいずれかの種類の1種又は複数種のものを含み得る。
【0025】
洗剤組成物:用語「洗剤組成物」は、クリーニングされる物品、例えば、織物、食器類、及び硬質表面からの望ましくない化合物の除去に用途が見出される組成物を指す。洗剤組成物は、例えば、家庭でのクリーニング及び工業的なクリーニング並びに/又は布地ケアの両方に関する織物、食器類及び硬質表面をクリーニングするために使用され得る。本用語は、特定のタイプの所望のクリーニング組成物及び製品の形態(例えば、液体、ゲル、粉末、顆粒、ペースト、又はスプレー組成物)のために選択されるあらゆる材料/化合物を包含し、限定されないが、洗剤組成物(例えば、液体及び/又は固体洗濯洗剤並びに微細な布地用洗剤;硬質表面用のクリーニング配合物、例えば、ガラス、木材、プラスチック、セラミック及び金属のカウンタートップ及び窓;カーペットクリーナー;オーブンクリーナー;布地フレッシュナー;布地用柔軟剤;並びに織物及び洗濯プレスポッター、並びに食器洗浄洗剤)を含む。本発明の酵素を含有することに加えて、洗剤配合物は、1種又は複数種の追加の酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ、ペルオキシダーゼ、セルラーゼ、ベータグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、ヘミセルラーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、リパーゼ、アシルトランスフェラーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、ラッカーゼ、カタラーゼ、アリールエステラーゼ、アミラーゼ、アルファ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、カラゲナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、キシログルカナーゼ、キシラナーゼ、ペクチンアセチルエステラーゼ、ポリガラクツロナーゼ、ラムノガラクツロナーゼ、エンド-ベータ-マンナナーゼ、エキソ-ベータ-マンナナーゼ(GH5及び/又はGH26)、リケニナーゼ、ホスホジエステラーゼ、ペクチンメチルエステラーゼ、セロビオヒドロラーゼ、トランスグルタミナーゼ、ヌクレアーゼ、及びその組み合わせ、又はその任意の混合物など)、並びに/又は界面活性剤、ビルダー、キレーター若しくはキレート剤、漂白系若しくは漂白構成成分、ポリマー、布地色調剤、起泡促進剤、起泡抑制剤、染料、香料、黄褐色阻害剤、光学的光沢剤、殺菌剤、殺真菌剤、汚れ懸濁剤、抗腐食剤、酵素阻害剤若しくは安定剤、酵素活性化剤、トランスフェラーゼ、加水分解酵素、オキシドレダクターゼ、青み付け剤及び蛍光色素、抗酸化剤、及び可溶化剤などの構成成分を含有し得る。
【0026】
食器洗浄:用語「食器洗浄」は、例えば、手動食器洗浄(HDW)の又は自動食器洗浄(ADW)によって食器を洗浄する全ての形態を指す。食器類を洗浄することは、プレート、カップ、ガラス、ボウルなどの陶器の全ての形態、スプーン、ナイフ、フォーク及び配膳用具などの食卓用金物類の全ての形態並びにセラミックス、プラスチック、金属、陶磁器類、ガラス及びアクリルのクリーニングを含むが、これらに限定されない。
【0027】
酵素洗浄力による有益性:用語「酵素洗浄力による有益性」は、酵素を伴わない同一の洗剤と比較して、酵素が洗剤に追加し得る有利な効果として本明細書で定義される。酵素によりもたらされることが可能である重要な洗浄力による有益性は、洗浄及び/又はクリーニング後に視認可能な汚れがないか又はほとんどない汚れ除去、洗浄プロセスで遊離した汚れの再付着の防止又は減少(再付着防止とも呼ばれる効果である)、元々は白色であったが反復的な使用及び洗浄の後に灰色がかった若しくは黄色がかった外観となってしまった織物の白色度の完全な又は部分的な回復である(白色化とも呼ばれる効果である)。触媒による汚れ除去若しくは汚れの再付着防止に直接関係はしない、織物の保護による有益性もまた酵素洗浄力による有益性に重要である。このような織物の保護による有益性の例は、ある布地から他の布地へ、若しくは同一の布地の他の部分への移染の防止若しくは減少(移染防止又は逆汚染防止とも呼ばれる効果である)、ピリング傾向を減少させるための布地表面からの突出繊維若しくは破断繊維の除去、又は既に存在している毛玉若しくは綿毛の除去(毛玉防止とも呼ばれる効果である);布地柔軟性の向上、布地の色の清澄化、及び布地若しくは衣服の繊維中に詰まった粒状の汚れの除去である。酵素的漂白はさらなる酵素洗浄力による有益性であり、ここで、触媒活性は一般に、過酸化水素又は他の過酸化物などの漂白成分の形成を触媒するために用いられる。
【0028】
発現:用語「発現」は、変異体の産生に関与するあらゆる工程(例えば、限定されないが、転写、転写後変性、翻訳、翻訳後変性、及び分泌)を含む。
【0029】
発現ベクター:用語「発現ベクター」は、変異体をコードするポリヌクレオチドを含む直鎖状又は環状のDNA分子であって、その発現をもたらす制御配列に作動可能に連結されている直鎖状又は環状のDNA分子を意味する。
【0030】
断片:「断片」という用語は、成熟ポリペプチドのアミノ及び/又はカルボキシル末端に存在しない1個又は複数個の(例えばいくつかの)アミノ酸を有するポリペプチドを意味しており、この断片は、キシログルカナーゼ活性を有する。一態様において、断片は、少なくとも445アミノ酸残基、少なくとも471アミノ酸残基、又は少なくとも497アミノ酸残基を含有する。
【0031】
融合ポリペプチド:用語「融合ポリペプチド」は、あるポリペプチドが本発明の変異体のN-末端又はC-末端で融合されているポリペプチドである。融合ポリペプチドは、別のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを本発明のポリヌクレオチドに融合させることにより作製される。融合ポリペプチドを生成する技術は、当技術分野で既知であり、ポリペプチドをコードするコード配列を、この配列がインフレームであり且つ融合ポリペプチドの発現が同一のプロモーター及びターミネーターの制御下であるようにライゲートすることが挙げられる。融合ポリペプチドは、融合ポリペプチドが翻訳後に作成されるインテイン技術を使用しても構築され得る(Cooper et al.,1993,EMBO J.12:2575-2583;Dawson et al.,1994,Science 266:776-779)。融合ポリペプチドは、2つのポリペプチドの間に開裂部位をさらに含み得る。融合タンパク質の分泌時、この部位が開裂されて2つのポリペプチドが放出される。開裂部位の例として、下記で開示されている部位が挙げられるが、これらに限定されない:Martin et al.,2003,J.Ind.Microbiol.Biotechnol.3:568-576;Svetina et al.,2000,J.Biotechnol.76:245-251;Rasmussen-Wilson et al.,1997,Appl.Environ.Microbiol.63:3488-3493;Ward et al.,1995,Biotechnology 13:498-503;及びContreras et al.,1991,Biotechnology 9:378-381;Eaton et al.,1986,Biochemistry 25:505-512;Collins-Racie et al.,1995,Biotechnology 13:982-987;Carter et al.,1989,Proteins:Structure,Function,and Genetics 6:240-248;及びStevens,2003,Drug Discovery World 4:35-48。
【0032】
硬質表面クリーニング:用語「硬質表面クリーニング」は硬質表面のクリーニングとして本明細書で定義され、ここで、硬質表面は、床、机、壁、屋根など、並びに自動車(自動車洗浄)及び食器類(食器洗い)などの硬質の物体の表面を含み得る。食器洗浄は、これらに限定されないが、プレート、カップ、グラス、ボウル、スプーン、ナイフ、フォークなどのカトラリー、配膳用具、セラミック、プラスチック、金属、陶磁器、ガラス及びアクリルのクリーニングを含む。
【0033】
宿主細胞:用語「宿主細胞」は、本発明のポリヌクレオチドを含む核酸コンストラクト又は発現ベクターによる形質転換、トランスフェクション、トランスダクションなどを受けやすい任意の細胞型を意味する。「宿主細胞」という用語は、複製中に生じる突然変異に起因して親細胞と同一ではない、親細胞のあらゆる子孫を包含する。
【0034】
ハイブリッドポリペプチド:用語「ハイブリッドポリペプチド」は、異なる供給源(起源)由来の2種以上のポリペプチド由来のドメイン、例えば、あるポリペプチド由来の結合モジュール及び別のポリペプチド由来の触媒ドメインを含むポリペプチドを意味する。ドメインは、N末端又はC末端で融合され得る。あるポリペプチド(天然に存在し得るか又はさらに変性され得る)由来の結合モジュール、合成構築物であるプロリンリッチリンカー領域などの操作されたリンカー領域、及び別のポリペプチド(天然に存在し得るか又はさらに変性され得る)由来の触媒ドメインを含むポリペプチドが、本明細書における特別な興味の対象である。
【0035】
ハイブリダイゼーション:用語「ハイブリダイゼーション」は、標準的なサザンブロッティング手順を使用して核酸の実質的に相補的な鎖の対形成を意味する。ハイブリダイゼーションは、中程度、中程度~高い、高い又は非常に高いストリンジェンシー条件下で実施され得る。中程度のストリンジェンシー条件は、5×SSPE、0.3% SDS、200マイクログラム/mlの断片処理済みの変性サケ精子DNA、及び35%ホルムアミド中において42℃で12~24時間のプレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーションに続いて0.2×SSC、0.2% SDSを使用して55℃でそれぞれ15分間の3回の洗浄を行うことを意味する。中程度~高いストリンジェンシー条件は、5×SSPE、0.3% SDS、200マイクログラム/mlの断片処理済みの変性サケ精子DNA、及び35%ホルムアミド中において42℃で12~24時間のプレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーションに続いて0.2×SSC、0.2% SDSを使用して60℃でそれぞれ15分間の3回の洗浄を行うことを意味する。高いストリンジェンシー条件は、5×SSPE、0.3% SDS、200マイクログラム/mlの断片処理済みの変性サケ精子DNA、及び50%ホルムアミド中において42℃で12~24時間のプレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーションに続いて0.2×SSC、0.2% SDSを使用して65℃でそれぞれ15分間の3回の洗浄を行うことを意味する。非常に高いストリンジェンシー条件は、5×SSPE、0.3% SDS、200マイクログラム/mlの断片処理済みの変性サケ精子DNA、及び50%ホルムアミド中において42℃で12~24時間のプレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーションに続いて0.2×SSC、0.2% SDSを使用して70℃でそれぞれ15分間の3回の洗浄を行うことを意味する。
【0036】
改善された特性:用語「改善された特性」は、参照酵素/親酵素と比較して改善された変異体に関連する特徴を意味する。そのような改善された特性には、改善された洗濯性能、改善された酵素洗浄力による有益性、改善された安定性、及び/又は改善された白色度が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0037】
改善された安定性:用語「改善された安定性」は、本明細書において、親酵素の酵素活性を低減させる天然又は合成の化学物質の存在下におけるインキュベーション期間後、酵素活性の保持を示す変異体酵素として定義される。改善された安定性は、変異体酵素が、参照酵素/親酵素の安定性と比較して、プロテアーゼの存在下でより優れた安定性を有することを意味し、これには、例えば、タンパク質分解安定性、洗剤中貯蔵安定性、キレーター又はキレート剤の存在下での洗剤中貯蔵安定性、洗剤組成物の製造中の改善された安定性、並びに洗浄中の安定性が含まれる。改善された洗剤安定性は、特に、本発明のキシログルカナーゼ変異体を液体洗剤配合物又は単位用量洗剤配合物中に混合し、次いで15~50℃の温度で貯蔵した場合のキシログルカナーゼ活性の改善された安定性である。
【0038】
本発明において、液体洗剤は、液体洗濯用洗剤及び/又は単位用量洗濯用洗剤として特に有用である。
【0039】
安定性の改善は、例えば、実施例3に記載されるような洗剤安定性アッセイによって定量化することができる。
【0040】
改善された洗浄性能:用語「改善された洗浄性能」は、参照酵素/親酵素の洗浄性能と比較して、洗剤組成物中で洗浄性能の増大、例えば、新鮮な試料を評価するとき及び/又は試料が同じ条件下で保管されているとき、色の清澄化及び/又は毛玉防止効果の増大を示す酵素として本明細書で定義される。用語「改善された洗浄性能」は、洗濯中の洗浄性能だけでなく、例えば、自動食器洗浄(ADW)などの硬質表面クリーニングにおける洗浄性能も含む。
【0041】
単離された:用語「単離された」は、ポリペプチド、核酸、細胞、又は自然界に見出されるものとしてそれが自然に関連する少なくとも1つの他の材料若しくは構成成分から分離された他の特定の材料若しくは成分を意味し、限定されないが、例えば、他のタンパク質、核酸、細胞などが含まれる。単離されたポリペプチドは、分泌ポリペプチドを含む培養ブロスを含むが、これに限定されない。
【0042】
洗濯:用語「洗濯」は、家庭での洗濯及び工業的洗濯の両方に関し、本発明のクリーニング又は洗剤組成物を含有する溶液を用いて織物を処理するプロセスを意味する。例えば、洗濯プロセスは、例えば家庭用若しくは工業用の洗濯機を使用して実施してもよく、又は手によって実施してもよい。
【0043】
成熟ポリペプチド:用語「成熟したポリペプチド」は、N-末端プロセシング(例えば、シグナルペプチドの除去)後のその成熟した形態のポリペプチドを意味する。
【0044】
成熟ポリペプチドコード配列:用語「成熟ポリペプチドコード配列」は、キシログルカナーゼ活性を有する成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを意味する。
【0045】
突然変異体:用語「突然変異体」は、変異体をコードするポリヌクレオチドを意味する。
【0046】
変性:用語「変性」は、本発明のポリペプチドの文脈では、参照アミノ酸配列(すなわち、配列番号1、2又は3)内の1個又は複数個のアミノ酸が、異なるアミノ酸によって置換されることによって、アミノ酸の挿入によって、又は欠失によって、好ましくは少なくとも1つの欠失によって改変されていることを意味する。用語「変性」、「改変」、及び「突然変異」は互換的に使用されてもよく、同じ意味及び目的をなす。
【0047】
核酸コンストラクト:用語「核酸構築物」は、天然に存在する遺伝子から単離した、又は普通では自然界に存在することのない方法で核酸のセグメントを含有するように変性させた、或いは1個又は複数個の制御配列を含む合成物である、一本鎖又は二本鎖のいずれかの核酸分子を意味する。
【0048】
作動可能に連結された:用語「作動可能に連結された」は、制御配列がコード配列の発現を指示するように制御配列がポリヌクレオチドのコード配列に対して適切な位置に配置されている構成を意味する。
【0049】
親又は親キシログルカナーゼ:用語「親」又は「親キシログルカナーゼ」は、キシログルカナーゼ活性を有する任意のポリペプチドを意味し、これに改変、例えば、置換、挿入、欠失及び/又は切断を施し、本発明のキシログルカナーゼ変異体を作製する。親は、天然に存在する(野生型)ポリペプチド又はその変異体であり得る。親は、配列番号1の酵素などの天然由来(野生型)ポリペプチド、又はそれに対して少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも85%、さらに好ましくは少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%若しくは少なくとも99%の配列同一性があるポリペプチドであり得る。親ポリペプチドはまた、本明細書の配列番号2又は配列番号3のポリペプチドなどのアミノ酸配列が変性又は改変された天然由来のポリペプチドの変異体であってもよい。親は、同一の染色体遺伝子座を占める遺伝子の2つ以上の代替形態のいずれかによりコードされるポリペプチドである対立遺伝子変異体でもあり得る。
【0050】
精製された:用語「精製された」は、当技術分野でよく知られる分析技術によって決定されるとおりの他の成分が実質的にない核酸又はポリペプチドを意味する(例えば、精製されたポリペプチド又は核酸は、電気泳動ゲルにおける分離したバンド、クロマトグラフィー溶出液、及び/又は密度勾配遠心分離にかけられた媒体を形成し得る)。精製された核酸又はポリペプチドは、少なくとも約50%純粋、通常、少なくとも約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約99.5%、約99.6%、約99.7%、約99.8%以上純粋(例えば、重量又はモル濃度基準のパーセント)である。関連する意味において、組成物は、精製又は濃縮技術の適用後に分子の濃度の実質的な増加があるとき、分子に関して濃縮される。用語「濃縮された」は、出発組成物よりも高い相対濃度又は絶対濃度で組成物中に存在する化合物、ポリペプチド、細胞、核酸、アミノ酸、又は他の特定の材料若しくは構成成分を指す。
【0051】
組換え体:用語「組換え」は、細胞、核酸、タンパク質又はベクターに関して使用する場合、天然の状態から変性されていることを意味する。したがって、例えば、組換え細胞は、細胞の天然形態内に見られない(非組換え型)遺伝子を発現するか、又は自然界に見られるものと異なるレベル若しくは異なる条件下で天然の遺伝子を発現する。組換え核酸は、1個又は複数個のヌクレオチドが天然の配列と異なり、且つ/又は異種配列、例えば、発現ベクターにおける異種プロモーターに作動可能に連結される。組換えタンパク質は、1個又は複数個のアミノ酸が天然の配列と異なる場合があり、且つ/又は異種配列と融合される。ポリペプチドをコードする核酸を含むベクターは、組換えベクターである。用語「組換え」は、「遺伝子変性の」及び「トランスジェニック」と同義である。
【0052】
配列同一性:2つのアミノ酸配列間又は2つのヌクレオチド配列間の関連性は、パラメータ「配列同一性」によって説明される。
【0053】
本発明の目的のために、2つのアミノ酸配列間の配列同一性は、好ましくはバージョン5.0.0以降のEMBOSSパッケージ(EMBOSS:The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000,Trends Genet.16:276-277)のNeedleプログラムにおいて実装されている、Needleman-Wunschアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,J.Mol.Biol.48;443-453)を用いて決定する。使用されるパラメータは、10のギャップオープンペナルティ、0.5のギャップ伸長ペナルティ、及びEBLOSUM62(BLOSUM62のEMBOSSバージョン)置換マトリックスである。「最長同一性(longest identity)」と表示されたNeedle出力(-nobriefオプションを使用して得られる)が同一性パーセントとして使用され、次のように計算される。
(同一残基×100)/(アライメントの長さ-アライメント中のギャップの合計数)
【0054】
本発明の目的上、2つのデオキシリボヌクレオチド配列間の配列相同性は、好ましくはバージョン5.0.0以降のEMBOSSパッケージ(EMBOSS;The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000,前掲)のNeedleプログラムに実装されているような、ニードルマン-ブンシュアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,前掲)を用いて決定する。使用されるパラメータは、ギャップ開始ペナルティが10、ギャップ伸長ペナルティが0.5、及びEDNAFULL(NCBI NUC4.4のEMBOSSバージョン)置換行列である。「最長同一性(longest identity)」と表示されたNeedle出力(-nobriefオプションを使用して得られる)が同一性パーセントとして使用され、次のように計算される。
(同一デオキシリボヌクレオチド×100)/(アライメントの長さ-アライメント中のギャップの合計数)。
【0055】
部分配列:用語「部分配列」は、成熟ポリペプチドコード配列の5’末端及び/又は3’末端で欠けている1個又は複数個のヌクレオチドを有するポリヌクレオチドを意味し、部分配列は、キシログルカナーゼ活性を有する断片をコードする。
【0056】
織物:用語「織物」は、織り糸、織り糸中間物、繊維、不織材料、天然材料、合成材料及び任意の他の織物材料を含む任意の織物材料、これらの材料から作られた布地及び布地から作られた製品(例えば、衣服及び他の物品)を意味する。織物又は布地は、ニット、織布、デニム、不織布、フェルト、織り糸及びタオルの形態であり得る。織物は、綿、亜麻/リネン、ジュート、カラムシ、サイザル又はコイアを含む天然セルロース、又はビスコース/レーヨン、酢酸セルロース繊維(tricell)、リオセル又はそのブレンドを含む人工セルロース(例えば、木材パルプ由来のもの)などのセルロース系のものであり得る。織物又は布地はまた、ウール、ラクダ、カシミヤ、モヘア、ウサギ及び絹などの天然ポリアミド、若しくはナイロン、アラミド、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン及びスパンデックス/エラスタンなどの合成ポリマーなどの非セルロース系のもの、又はそのブレンド、並びにセルロース系繊維及び非セルロース系繊維のブレンドであり得る。ブレンドの例は、綿及び/又はレーヨン/ビスコースと、ウール、合成繊維(例えばポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ポリウレア繊維、アラミド繊維)、及び/又はセルロース-含有繊維(例えばレーヨン/ビスコース、カラムシ、亜麻/リネン、ジュート、酢酸セルロース繊維、リオセル)などの1種又は複数種の随伴材料のブレンドである。布地は、例えば汚れのついた家庭洗濯物といった従来の洗濯のきく洗濯物であり得る。布地又は衣服という用語が用いられる場合、より幅広い用語としての織物をも含むことが意図されている。
【0057】
変異体:用語「変異体」は、1個又は複数個の(例えば、いくつかの)位置で改変を含み且つ親の活性を保持する、キシログルカナーゼ活性を有するポリペプチドを意味する。置換は、ある位置を占めるアミノ酸の異なるアミノ酸による置き換えを意味する。本発明の変異体は、配列番号1のポリペプチドのキシログルカナーゼ活性の少なくとも20%、例えば、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は少なくとも100%を有する。
【0058】
洗浄液:用語「洗浄液」は、洗濯プロセスにおける洗浄液などの希釈された形態で洗濯洗剤組成物を含有する洗剤溶液などであるがこれに限定されない、希釈された形態で洗剤組成物を含有する水溶液を指す。
【0059】
白色度:用語「白色度」は、異なる地域及び異なる消費者で異なる意味を有する広範な用語として本明細書で定義される。白色度の低下は、例えば、灰色化、黄色化、又は光学的光沢剤/色調剤の除去に起因し得る。灰色化及び黄色化は、汚れの再付着、身体の汚れ、例えば鉄イオン及び銅イオンからの着色又は移染に起因する場合がある。白色度は、以下のリストからの1個又は複数個の問題点を含み得る:着色料又は染料作用;不完全な汚れの除去(例えば、身体の汚れ、皮脂など);再付着(物体の灰色化、黄色化、又はその他の変色)(除去した汚れが、汚れた、又は汚れていない織物の他の部分に再結合したもの);使用中の織物における化学変化;並びに色の清澄化又は明化。
【0060】
野生型:アミノ酸配列又は核酸配列に関する用語「野生型」は、アミノ酸配列又は核酸配列が天然の配列又は天然に存在する配列であることを意味する。本明細書で使用する場合、用語「天然に存在する」は、天然に見出されるもの(例えば、タンパク質、アミノ酸、又は核酸配列)を指す。逆に、用語「天然に存在しない」は、天然に見出されないもの(例えば、研究室で生成された組換え核酸及びタンパク質配列又は野生型配列の変性)を指す。
【0061】
キシログルカナーゼ活性:本明細書において、用語「キシログルカナーゼ活性」は、キシログルカンの酵素触媒による加水分解と定義される。この反応は、キシログルカンの1,4-β-D-グルコシド結合のエンド加水分解を含む。本発明の目的のために、キシログルカナーゼ活性は、反応基質としてAZCL-キシログルカン(Megazyme製)を用いて測定される。このアッセイはいくつかの方法で行うことができ、例えば、本願の実施例2に記載されているように、又は国際公開第01/62903号パンフレットに記載されているように行うことができる。キシログルカナーゼ活性(XyloU)の1単位は、国際公開第01/62903号パンフレット、60ページ、3~17行目に記載のアッセイ方法を参照して定義される。
【0062】
変異体の表記に関する従来法
本発明の目的で、配列番号1で開示されるキシログルカナーゼのアミノ酸配列を使用して、別のキシログルカナーゼ中の対応するアミノ酸残基を判定する。別のキシログルカナーゼのアミノ酸配列を配列番号1に開示されるキシログルカナーゼのアミノ酸配列とアライメントさせ、このアライメントに基づいて、配列番号1に開示されるキシログルカナーゼのアミノ酸配列内の任意のアミノ酸残基に対応するアミノ酸位置番号を、好ましくはバージョン5.0.0以降のEMBOSSパッケージ(EMBOSS;The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000,Trends Genet.16;276-277)のNeedleプログラムに実装されているような、ニードルマン-ブンシュ(Needleman-Wunsch)アルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,J.Mol.Biol.48;443-453)を用いて決定する。使用されるパラメータは、10のギャップオープンペナルティ、0.5のギャップ伸長ペナルティ、及びEBLOSUM62(BLOSUM62のEMBOSSバージョン)置換マトリックスである。
【0063】
本発明の変異体を記載する際、下記の命名法が、参照の容易さのために適応させられる。承認されたIUPACの一文字又は三文字のアミノ酸略称が利用される。
【0064】
置換 アミノ酸置換に関して、以下の命名法が使用される:元のアミノ酸、位置、置換されたアミノ酸。したがって、226位のスレオニンのアラニンによる置換は、「Thr226Ala」又は「T226A」と命名される。複数の突然変異は、追加の印(「+」)によって隔てられ、例えば、「Gly205Arg+Ser411Phe」又は「G205R+S411F」は、それぞれ205位及び411位のアルギニンIによるグリシン(G)及びフェニルアラニン(F)によるセリン(S)の置換を表す。
【0065】
欠失 アミノ酸欠失に関して、以下の命名法が使用される:元のアミノ酸、位置、。したがって、195位のグリシンの欠失は、「Gly195」又は「G195」と指定される。複数の欠失は、追加の印(「+」)によって隔てられ、例えば、「Gly195+Ser411」又は「G195+S411」である。
【0066】
挿入 アミノ酸挿入に関して、以下の命名法が使用される:元のアミノ酸、位置、元のアミノ酸、挿入されたアミノ酸。したがって、195位でのグリシンの後のリジンの挿入は、「Gly195GlyLys」又は「G195GK」と指定される。複数のアミノ酸の挿入は、[元のアミノ酸、位置、元のアミノ酸、挿入アミノ酸#1、挿入アミノ酸#2など]と指定される。例えば、195位のグリシンの後のリシン及びアラニンの挿入は、「Gly195GlyLysAla」又は「G195GKA」と示される。
【0067】
そのような場合、挿入されたアミノ酸残基は、この挿入されたアミノ酸残基に先行するアミノ酸残基の位置番号への小文字の追加により付番される。上記の例では、配列は下記のようになる。
【0068】
【表1】
【0069】
複数の改変 複数の改変を含む変異体は、加算記号「+」で分けられ、例えば、「Arg170Tyr+Gly195Glu」又は「R170Y+G195E」は、170位及び195位のアルギニン及びグリシンを、それぞれチロシン及びグルタミン酸で置換することを表す。
【0070】
異なる改変 異なる改変がある位置で導入され得る場合、異なる変化は、カンマによって隔てられ、例えば、「Arg170Tyr,Glu」は、170位のアルギニンのチロシン又はグルタミン酸による置換を表す。したがって、「Tyr167Gly,Ala+Arg170Gly,Ala」は、以下の変異体を命名する:
「Tyr167Gly+Arg170Gly」、「Tyr167Gly+Arg170Ala」、「Tyr167Ala+Arg170Gly」、及び「Tyr167Ala+Arg170Ala」。
【発明を実施するための形態】
【0071】
キシログルカナーゼ変異体
本発明は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する1個又は複数個の位置での改変を含む、キシログルカナーゼ活性を有する単離されたキシログルカナーゼ変異体に関する。好ましくは、変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有し、キシログルカナーゼ活性を有する。
【0072】
本発明は、配列番号2のポリペプチドの129T位に相当する位置に置換を含む、キシログルカナーゼ活性を有する単離されたキシログルカナーゼ変異体に関する。好ましくは、変異体は、配列番号2のポリペプチドに対して少なくとも99%の配列同一性であるが100%未満配列同一性を有する。特に、本発明は、配列番号3のポリペプチドを含む、又はそれからなる単離されたキシログルカナーゼ変異体に関する。
【0073】
一実施形態において、変異体は、親キシログルカナーゼのアミノ酸配列に対して、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%であるが、100%未満などの少なくとも60%の配列同一性を有する。
【0074】
他の実施形態において、変異体は、配列番号1のポリペプチドに対して、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%であって、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%であるが、100%未満などの配列同一性を有する。
【0075】
他の実施形態において、変異体は、配列番号2のポリペプチドに対して、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%であって、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%であるが、100%未満などの配列同一性を有する。
【0076】
他の実施形態において、変異体は、配列番号3のポリペプチドに対して、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%であって、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%であるが、100%未満などの配列同一性を有する。
【0077】
一態様において、改変の数は、1~50、例えば、1~45、1~40、1~35、1~30、1~25、1~20、1~15、1~10又は1~5、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個の改変である。
【0078】
一態において、置換の数は、1~50、例えば、1~45、1~40、1~35、1~30、1~25、1~20、1~15、1~10又は1~5、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個の置換である。
【0079】
一態様において、欠失の数は、1~50、例えば、1~45、1~40、1~35、1~30、1~25、1~20、1~15、1~10又は1~5、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個の欠失である。
【0080】
一態様において、置換アミノ酸残基は、その位置の天然に存在するアミノ酸残基と異なっている。一実施形態において、置換は、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W及びYからなる群から選択されるが、ただし、置換アミノ酸残基がその位置の天然に存在するアミノ酸残基と異なっている。
【0081】
一実施形態において、本発明のキシログルカナーゼ変異体は、単離された変異体である。
【0082】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する2以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0083】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する3以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0084】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する4以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0085】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する5以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0086】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する6以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0087】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する7以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0088】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する8以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0089】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する9以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0090】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する10以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0091】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する11以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0092】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する12以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0093】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する13以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0094】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する14以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0095】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する15以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0096】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する16以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0097】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する17以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0098】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する18以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0099】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する19以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0100】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する20以上の位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0101】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する各位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0102】
別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの111、123、129、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する各位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0103】
別の態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドの111、123、129、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する各位置での改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0104】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのP111、S123、V159、S256、I294、K8、K18、R20、A41、A42、S76、Q82、A83、K87、S94、G103、T104、Y105、A118、N121、Q125、E126、S127、N136、Q137、F146、Q147、L148、L152、N153、N155、F165、N168、K169、A177、L184、A189、V203、K206、D210、R211、S214、K217、V219、K220、A226、G237、A238、K240、Q243、T244、W248、V251、K252、R267、Q271、R276、A289、R295、N298、V300、N302、K322、Q329、P339、K347、R347、K353、R353、N383、D384、K392、K394、D395、P395、S402、K414、T427、V431、K445、L447、A459、I473、S474、K476、K482、K488、E489、A491、P492、Y503及びV505位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0105】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのP111、S123、V159、S256、I294、K8、K18、R20、A41、A42、S76、Q82、A83、K87、S94、G103、T104、Y105、A118、N121、Q125、E126、S127、K129、N136、Q137、F146、Q147、L148、L152、N153、N155、F165、N168、K169、A177、L184、A189、V203、K206、D210、R211、S214、K217、V219、K220、A226、G237、A238、K240、Q243、T244、W248、V251、K252、R267、Q271、R276、A289、R295、N298、V300、N302、K322、Q329、P339、K347、R347、K353、R353、N383、D384、K392、K394、D395、P395、S402、K414、T427、V431、K445、L447、A459、I473、S474、K476、K482、K488、E489、A491、P492、Y503及びV505位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0106】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのP111、S123、V159、S256、I294、K8、K18、R20、A41、A42、S76、Q82、A83、K87、S94、G103、T104、Y105、A118、N121、Q125、E126、S127、A129、N136、Q137、F146、Q147、L148、L152、N153、N155、F165、N168、K169、A177、L184、A189、V203、K206、D210、R211、S214、K217、V219、K220、A226、G237、A238、K240、Q243、T244、W248、V251、K252、R267、Q271、R276、A289、R295、N298、V300、N302、K322、Q329、P339、K347、R347、K353、R353、N383、D384、K392、K394、D395、P395、S402、K414、T427、V431、K445、L447、A459、I473、S474、K476、K482、K488、E489、A491、P492、Y503及びV505位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0107】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのP111Q、S123P、V159M、S256E、S256Q、I294E、I294Q、K8E、K8R、K18E、R20K、A41L、A41E、A41R、A42V、S76E、Q82E、A83E、K87E、S94R、G103V、T104G、T104R、Y105E、A118K、N121E、Q125F、Q125K、Q125L、Q125P、Q125S、E126P、S127H、S127L、S127W、S127D、N136D、Q137E、Q137K、F146D、Q147G、Q147K、L148P、L152、L152D、L152E、L152P、N153E、N155D、N155E、F165H、N168R、K169E、K169R、A177G、L184M、A189G、V203T、K206E、K206R、D210H、D210R、R211K、S214Q、K217R、K217T、V219A、V219T、K220R、A226D、A226K、G237M、A238S、A238T、K240F、K240L、Q243E、T244E、T244R、W248V、V251E、K252E、R267C、R267H、R267K、Q271D、Q271E、R276K、A289T、R295K、N298D、V300L、N302H、K322E、Q329E、P339S、K347E、K347R、K353R、N383E、N383Q、D384G、K392E、K394R、D395P、S402Q、K414E、T427V、V431E、K445E、L447M、A459P、I473T、S474E、K476R、K482R、K488T、E489K、E489R、A491E、A491V、P492D、Y503L、Y503V及びV505L位に相当する位置で1個又は複数個の以下の改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0108】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのP111Q、S123P、V159M、S256E、S256Q、I294E、I294Q、K8E、K8R、K18E、R20K、A41L、A41E、A41R、A42V、S76E、Q82E、A83E、K87E、S94R、G103V、T104G、T104R、Y105E、A118K、N121E、Q125F、Q125K、Q125L、Q125P、Q125S、E126P、S127H、S127L、S127W、S127D、K129A、K129T、N136D、Q137E、Q137K、F146D、Q147G、Q147K、L148P、L152、L152D、L152E、L152P、N153E、N155D、N155E、F165H、N168R、K169E、K169R、A177G、L184M、A189G、V203T、K206E、K206R、D210H、D210R、R211K、S214Q、K217R、K217T、V219A、V219T、K220R、A226D、A226K、G237M、A238S、A238T、K240F、K240L、Q243E、T244E、T244R、W248V、V251E、K252E、R267C、R267H、R267K、Q271D、Q271E、R276K、A289T、R295K、N298D、V300L、N302H、K322E、Q329E、P339S、K347E、K347R、K353R、N383E、N383Q、D384G、K392E、K394R、D395P、S402Q、K414E、T427V、V431E、K445E、L447M、A459P、I473T、S474E、K476R、K482R、K488T、E489K、E489R、A491E、A491V、P492D、Y503L、Y503V及びV505L位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0109】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのP111Q、S123P、V159M、S256E、S256Q、I294E、I294Q、K8E、K8R、K18E、R20K、A41L、A41E、A41R、A42V、S76E、Q82E、A83E、K87E、S94R、G103V、T104G、T104R、Y105E、A118K、N121E、Q125F、Q125K、Q125L、Q125P、Q125S、E126P、S127H、S127L、S127W、S127D、A129T、N136D、Q137E、Q137K、F146D、Q147G、Q147K、L148P、L152、L152D、L152E、L152P、N153E、N155D、N155E、F165H、N168R、K169E、K169R、A177G、L184M、A189G、V203T、K206E、K206R、D210H、D210R、R211K、S214Q、K217R、K217T、V219A、V219T、K220R、A226D、A226K、G237M、A238S、A238T、K240F、K240L、Q243E、T244E、T244R、W248V、V251E、K252E、R267C、R267H、R267K、Q271D、Q271E、R276K、A289T、R295K、N298D、V300L、N302H、K322E、Q329E、P339S、K347E、K347R、K353R、N383E、N383Q、D384G、K392E、K394R、D395P、S402Q、K414E、T427V、V431E、K445E、L447M、A459P、I473T、S474E、K476R、K482R、K488T、E489K、E489R、A491E、A491V、P492D、Y503L、Y503V及びV505L位に相当する位置で1個又は複数個の改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0110】
他の態様において、変異体は、8位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、8位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K8R又はK8Eを含むか又はそれからなる。
【0111】
別の態様において、変異体は、18位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、18位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K18Eを含むか又はそれからなる。
【0112】
別の態様において、変異体は、20位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、20位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換R20Kを含むか又はそれからなる。
【0113】
別の態様において、変異体は、41位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、41位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A41E、又はA41L、又はA41Rを含むか又はそれからなる。
【0114】
別の態様において、変異体は、42位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、42位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A42Vを含むか又はそれからなる。
【0115】
別の態様において、変異体は、76位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、76位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S76Eを含むか又はそれからなる。
【0116】
別の態様において、変異体は、82位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、82位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q82Eを含むか又はそれからなる。
【0117】
別の態様において、変異体は、83位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、83位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A83Eを含むか又はそれからなる。
【0118】
別の態様において、変異体は、87位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、87位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K87Eを含むか又はそれからなる。
【0119】
別の態様において、変異体は、94位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、94位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S94Rを含むか又はそれからなる。
【0120】
別の態様において、変異体は、103位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、103位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Valによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換G103Vを含むか又はそれからなる。
【0121】
別の態様において、変異体は、104位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、104位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Gly、Argによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換T104G又はT104Rを含むか又はそれからなる。
【0122】
別の態様において、変異体は、105位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、105位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Y105Eを含むか又はそれからなる。
【0123】
別の態様において、変異体は、111位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、111位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換P111Qを含むか又はそれからなる。
【0124】
別の態様において、変異体は、118位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、118位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A118Kを含むか又はそれからなる。
【0125】
別の態様において、変異体は、121位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、121位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N121Eを含むか又はそれからなる。
【0126】
別の態様において、変異体は、123位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、123位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S123Pを含むか又はそれからなる。
【0127】
別の態様において、変異体は、125位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、125位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Phe、Leu、Ser、最も好ましくは、Serによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q125F、Q125K、Q125L、Q125P、Q125S、最も好ましくは、Q125Sを含むか又はそれからなる。
【0128】
他の態様において、変異体は、位置126に対応する位置における置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、126位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換E126Pを含むか又はそれからなる。
【0129】
別の態様において、変異体は、127位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、127位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S127H又はS127L又はS127W又はS127Dを含むか又はそれからなる。
【0130】
別の態様において、変異体は、136位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、136位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N136Dを含むか又はそれからなる。
【0131】
別の態様において、変異体は、137位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、137位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q137E又はQ137Kを含むか又はそれからなる。
【0132】
別の態様において、変異体は、146位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、146位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換F146Dを含むか又はそれからなる。
【0133】
別の態様において、変異体は、147位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、147位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q147G又はQ147Kを含むか又はそれからなる。
【0134】
別の態様において、変異体は、148位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、148位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換L148Pを含むか又はそれからなる。
【0135】
別の態様において、変異体は、152位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、152位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換又は欠失L152D又はL152E又はL152P又はL152を含むか又はそれからなる。
【0136】
別の態様において、変異体は、153位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、153位に対応する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N153Eを含むか又はそれからなる。
【0137】
別の態様において、変異体は、155位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、155位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N155D又はN155Eを含むか又はそれからなる。
【0138】
別の態様において、変異体は、159位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、159位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V159Mを含むか又はそれからなる。
【0139】
別の態様において、変異体は、165位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、165位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換F165Hを含むか又はそれからなる。
【0140】
別の態様において、変異体は、168位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、168位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N168Rを含むか又はそれからなる。
【0141】
別の態様において、変異体は、169位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、169位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K169E又はK169Rを含むか又はそれからなる。
【0142】
別の態様において、変異体は、177位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、177位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A177Gを含むか又はそれからなる。
【0143】
別の態様において、変異体は、184位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、184位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換L184Mを含むか又はそれからなる。
【0144】
別の態様において、変異体は、189位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、189位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A189Gを含むか又はそれからなる。
【0145】
別の態様において、変異体は、203位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、203位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V203Tを含むか又はそれからなる。
【0146】
別の態様において、変異体は、206位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、206位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K206E又はK206Rを含むか又はそれからなる。
【0147】
別の態様において、変異体は、210位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、210位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proで置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換D210H又はD210Rを含むか又はそれからなる。
【0148】
別の態様において、変異体は、211位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、211位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換R211Kを含むか又はそれからなる。
【0149】
別の態様において、変異体は、214位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、214位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S214Qを含むか又はそれからなる。
【0150】
別の態様において、変異体は、217位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、217位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K217R又はK217Tを含むか又はそれからなる。
【0151】
別の態様において、変異体は、219位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、219位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V219A又はV219Tを含むか又はそれからなる。
【0152】
別の態様において、変異体は、220位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、220位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K220Rを含むか又はそれからなる。
【0153】
別の態様において、変異体は、226位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、226位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A226D又はA226Kを含むか又はそれからなる。
【0154】
別の態様において、変異体は、237位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、237位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換G237Mを含むか又はそれからなる。
【0155】
別の態様において、変異体は、238位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、238位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A238S又はA238Tを含むか又はそれからなる。
【0156】
別の態様において、変異体は、240位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、240位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K240L又はK240Fを含むか又はそれからなる。
【0157】
別の態様において、変異体は、243位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、243位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q243Eを含むか又はそれからなる。
【0158】
別の態様において、変異体は、244位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、244位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換T244E又はT244Rを含むか又はそれからなる。
【0159】
別の態様において、変異体は、248位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、248位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換W248Vを含むか又はそれからなる。
【0160】
別の態様において、変異体は、251位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、251位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V251Eを含むか又はそれからなる。
【0161】
別の態様において、変異体は、252位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、252位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K252Eを含むか又はそれからなる。
【0162】
別の態様において、変異体は、256位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、256位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S256E又はS256Qを含むか又はそれからなる。
【0163】
別の態様において、変異体は、267位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、267位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換R267C、又はR267H、又はR267Kを含むか又はそれからなる。
【0164】
別の態様において、変異体は、271位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、271位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q271D又はQ271Eを含むか又はそれからなる。
【0165】
別の態様において、変異体は、276位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、276位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換R276Kを含むか又はそれからなる。
【0166】
別の態様において、変異体は、289位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、289位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A289Tを含むか又はそれからなる。
【0167】
別の態様において、変異体は、294位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、294位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換I294E又はI294Qを含むか又はそれからなる。
【0168】
別の態様において、変異体は、295位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、295位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換R295Kを含むか又はそれからなる。
【0169】
別の態様において、変異体は、298位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、298位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N298Dを含むか又はそれからなる。
【0170】
別の態様において、変異体は、300位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、300位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V300Lを含むか又はそれからなる。
【0171】
別の態様において、変異体は、302位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、302位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N302Hを含むか又はそれからなる。
【0172】
別の態様において、変異体は、322位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、322位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K322Eを含むか又はそれからなる。
【0173】
別の態様において、変異体は、329位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、329位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Q329Eを含むか又はそれからなる。
【0174】
別の態様において、変異体は、339位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、339位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換P339Sを含むか又はそれからなる。
【0175】
別の態様において、変異体は、347位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、347位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K347E又はK347Rを含むか又はそれからなる。
【0176】
別の態様において、変異体は、353位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、353位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K353Rを含むか又はそれからなる。
【0177】
別の態様において、変異体は、383位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、383位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換N383E又はN383Qを含むか又はそれからなる。
【0178】
別の態様において、変異体は、384位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。ある実施形態では、別の態様において、384位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proで置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換D384Gを含むか又はそれからなる。
【0179】
別の態様において、変異体は、392位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、392位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K392Eを含むか又はそれからなる。
【0180】
別の態様において、変異体は、394位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、394位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K394Rを含むか又はそれからなる。
【0181】
別の態様において、変異体は、395位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。ある実施形態では、別の態様において、395位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proで置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換D395Pを含むか又はそれからなる。
【0182】
別の態様において、変異体は、402位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、402位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S402Qを含むか又はそれからなる。
【0183】
別の態様において、変異体は、414位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、414位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K414Eを含むか又はそれからなる。
【0184】
別の態様において、変異体は、427位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、427位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換T427Vを含むか又はそれからなる。
【0185】
別の態様において、変異体は、431位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、431位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、又はTyr、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V431Eを含むか又はそれからなる。
【0186】
別の態様において、変異体は、445位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、445位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K445Eを含むか又はそれからなる。
【0187】
別の態様において、変異体は、447位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、447位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換L447Mを含むか又はそれからなる。
【0188】
別の態様において、変異体は、459位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、459位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A459Pを含むか又はそれからなる。
【0189】
別の態様において、変異体は、473位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、473位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換I473Tを含むか又はそれからなる。
【0190】
別の態様において、変異体は、474位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、474位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換S474Eを含むか又はそれからなる。
【0191】
別の態様において、変異体は、476位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、476位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K476Rを含むか又はそれからなる。
【0192】
別の態様において、変異体は、482位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、482位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K482Rを含むか又はそれからなる。
【0193】
別の態様において、変異体は、488位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、488位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換K488Tを含むか又はそれからなる。
【0194】
別の態様において、変異体は、489位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、489位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換E489K又はE489Rを含むか又はそれからなる。
【0195】
別の態様において、変異体は、491位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、491位に相当する位置のアミノ酸は、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換A491E又はA491Vを含むか又はそれからなる。
【0196】
別の態様において、変異体は、492位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、492位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Ser、Thr、Trp、Tyr、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換P492Dを含むか又はそれからなる。
【0197】
別の態様において、変異体は、503位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、503位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、又はVal、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換Y503L又はY503Vを含むか又はそれからなる。
【0198】
別の態様において、変異体は、505位に相当する位置に置換を含むか又はそれからなる。別の態様において、505位に相当する位置のアミノ酸は、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、又はTyr、好ましくは、Proによって置換される。別の態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの置換V505Lを含むか又はそれからなる。
【0199】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのE126P、S127H、T104G、Q125K、Q125P、Q125S、D395P、G103V、T104R、Q125L、A41E、A41R、Q125F、S127L、A226K、A41L、A226D、K394R、S127D、R211K、S123P、K488T、S256Q、K476R、K217R、Q271D、S214Q、L447M、K482R、K169R、L152D、R267K、L152E、D210R、L152、R295K、N155D、Q137K、N155E、Q147K、R276K、V203T、S94R、K18E、K252E、V219T、Q243E、K414E、K445E、V159M、K392E、Q82E、S76E、A83E、Q271E、S256E、I294E、Q329E、V431Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0200】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのE126P、S127H、T104G、Q125K、Q125P、Q125S、K129T、K129A、D395P、G103V、T104R、Q125L、A41E、A41R、Q125F、S127L、A226K、A41L、A226D、K394R、S127D、R211K、S123P、K488T、S256Q、K476R、K217R、Q271D、S214Q、L447M、K482R、K169R、L152D、R267K、L152E、D210R、L152、R295K、N155D、Q137K、N155E、Q147K、R276K、V203T、S94R、K18E、K252E、V219T、Q243E、K414E、K445E、V159M、K392E、Q82E、S76E、A83E、Q271E、S256E、I294E、Q329E、V431Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0201】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのE126P、S127H、T104G、Q125K、Q125P、Q125S、A129T、D395P、G103V、T104R、Q125L、A41E、A41R、Q125F、S127L、A226K、A41L、A226D、K394R、S127D、R211K、S123P、K488T、S256Q、K476R、K217R、Q271D、S214Q、L447M、K482R、K169R、L152D、R267K、L152E、D210R、L152、R295K、N155D、Q137K、N155E、Q147K、R276K、V203T、S94R、K18E、K252E、V219T、Q243E、K414E、K445E、V159M、K392E、Q82E、S76E、A83E、Q271E、S256E、I294E、Q329E、V431Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0202】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA118K+S123P、R267C+T427V、R20K+S123P、S123P+K206R、S123P+K347R、S123P+D395P、S123P+S127D、E489R+P492D、Y503L+V505L、Y503V+V505L、L184M+V219Aからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0203】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA118K+S123P+K129T、R267C+T427V+K129T、R20K+S123P+K129T、S123P+K206R+K129T、S123P+K347R+K129T、S123P+D395P+K129T、S123P+S127D+K129T、E489R+P492D+K129T、Y503L+V505L+K129T、Y503V+V505L+K129T、L184M+V219A+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0204】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA118K+S123P+A129T、R267C+T427V+A129T、R20K+S123P+A129T、S123P+K206R+A129T、S123P+K347R+A129T、S123P+D395P+A129T、S123P+S127D+A129T、E489R+P492D+A129T、Y503L+V505L+A129T、Y503V+V505L+A129T、L184M+V219A+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0205】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのR20K+S123P+R211K、R20K+S123P+K220R、P111Q+S123P+V159M、K8E+P111Q+V159M、S94R+P111Q+V159M、P111Q+Q137K+V159M、P111Q+Q147K+V159Mからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0206】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのR20K+S123P+R211K+K129T、R20K+S123P+K220R+K129T、P111Q+S123P+V159M+K129T、K8E+P111Q+V159M+K129T、S94R+P111Q+V159M+K129T、P111Q+Q137K+V159M+K129T、P111Q+Q147K+V159M+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0207】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのR20K+S123P+R211K+A129T、R20K+S123P+K220R+A129T、P111Q+S123P+V159M+A129T、K8E+P111Q+V159M+A129T、S94R+P111Q+V159M+A129T、P111Q+Q137K+V159M+A129T、P111Q+Q147K+V159M+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0208】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS123P+K347R+K353R+D395P、R20K+Y105E+S123P+R267K、R20K+Y105E+S123P+N136D、R20K+S123P+Q137K+Q147K、S94R+P111Q+S123P+V159M、K87E+P111Q+S123P+V159M、P111Q+S123P+V159M+S402Q、P111Q+Q147K+V159M+K220R、P111Q+V159M+K206E+I294Q、K8E+P111Q+N155D+V159M、P111Q+Q137K+Q147K+V159M、R20K+S123P+K220R+I294E、R20K+S123P+N155D+K220R、R20K+S123P+V203T+V219Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0209】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS123P+K347R+K353R+D395P+K129T、R20K+Y105E+S123P+R267K+K129T、R20K+Y105E+S123P+N136D+K129T、R20K+S123P+Q137K+Q147K+K129T、S94R+P111Q+S123P+V159M+K129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+K129T、P111Q+S123P+V159M+S402Q+K129T、P111Q+Q147K+V159M+K220R+K129T、P111Q+V159M+K206E+I294Q+K129T、K8E+P111Q+N155D+V159M+K129T、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+K129T、R20K+S123P+K220R+I294E+K129T、R20K+S123P+N155D+K220R+K129T、R20K+S123P+V203T+V219T+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0210】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのS123P+K347R+K353R+D395P+A129T、R20K+Y105E+S123P+R267K+A129T、R20K+Y105E+S123P+N136D+A129T、R20K+S123P+Q137K+Q147K+A129T、S94R+P111Q+S123P+V159M+A129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+A129T、P111Q+S123P+V159M+S402Q+A129T、P111Q+Q147K+V159M+K220R+A129T、P111Q+V159M+K206E+I294Q+A129T、K8E+P111Q+N155D+V159M+A129T、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+A129T、R20K+S123P+K220R+I294E+A129T、R20K+S123P+N155D+K220R+A129T、R20K+S123P+V203T+V219T+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0211】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS123P+R211K+K217R+S256Q+K488T、R20K+Y105E+S123P+Q147K+R267K、K87E+P111Q+S123P+V159M+S402Q、K87E+P111Q+V159M+I294Q+I473T、K8E+K18E+P111Q+V159M+K206E、R20K+P111Q+S123P+S127D+V159M、P111Q+V159M+K206E+I294Q+K347E、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+K252E、P111Q+Q137K+Q147K+N155D+K252E、P111Q+Q137K+L152D+V203T+K217R、P111Q+S123P+Q137K+V159M+K488T、P111Q+S123P+Q137K+V159M+S256Q、K87E+P111Q+Q147K+L152D+V159M、R20K+A83E+S123P+K220R+S256E、R20K+A83E+S123P+K220R+K252E、R20K+Q82E+S123P+Q147K+K220R、R20K+A83E+S123P+K220R+S256Q、R20K+Q82E+S123P+N155D+K220R、R20K+S123P+V203T+K220R+K252E、R20K+A41L+Q82E+S123P+K220R、R20K+A42V+S76E+S123P+K220R、R20K+A42V+A83E+S123P+K220R、A83E+P111Q+S123P+V159M+K252Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0212】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS123P+R211K+K217R+S256Q+K488T+K129T、R20K+Y105E+S123P+Q147K+R267K+K129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+S402Q+K129T、K87E+P111Q+V159M+I294Q+I473T+K129T、K8E+K18E+P111Q+V159M+K206E+K129T、R20K+P111Q+S123P+S127D+V159M+K129T、P111Q+V159M+K206E+I294Q+K347E+K129T、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+K252E+K129T、P111Q+Q137K+Q147K+N155D+K252E+K129T、P111Q+Q137K+L152D+V203T+K217R+K129T、P111Q+S123P+Q137K+V159M+K488T+K129T、P111Q+S123P+Q137K+V159M+S256Q+K129T、K87E+P111Q+Q147K+L152D+V159M+K129T、R20K+A83E+S123P+K220R+S256E+K129T、R20K+A83E+S123P+K220R+K252E+K129T、R20K+Q82E+S123P+Q147K+K220R+K129T、R20K+A83E+S123P+K220R+S256Q+K129T、R20K+Q82E+S123P+N155D+K220R+K129T、R20K+S123P+V203T+K220R+K252E+K129T、R20K+A41L+Q82E+S123P+K220R+K129T、R20K+A42V+S76E+S123P+K220R+K129T、R20K+A42V+A83E+S123P+K220R+K129T、A83E+P111Q+S123P+V159M+K252E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0213】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのS123P+R211K+K217R+S256Q+K488T+A129T、R20K+Y105E+S123P+Q147K+R267K+A129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+S402Q+A129T、K87E+P111Q+V159M+I294Q+I473T+A129T、K8E+K18E+P111Q+V159M+K206E+A129T、R20K+P111Q+S123P+S127D+V159M+A129T、P111Q+V159M+K206E+I294Q+K347E+A129T、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+K252E+A129T、P111Q+Q137K+Q147K+N155D+K252E+A129T、P111Q+Q137K+L152D+V203T+K217R+A129T、P111Q+S123P+Q137K+V159M+K488T+A129T、P111Q+S123P+Q137K+V159M+S256Q+A129T、K87E+P111Q+Q147K+L152D+V159M+A129T、R20K+A83E+S123P+K220R+S256E+A129T、R20K+A83E+S123P+K220R+K252E+A129T、R20K+Q82E+S123P+Q147K+K220R+A129T、R20K+A83E+S123P+K220R+S256Q+A129T、R20K+Q82E+S123P+N155D+K220R+A129T、R20K+S123P+V203T+K220R+K252E+A129T、R20K+A41L+Q82E+S123P+K220R+A129T、R20K+A42V+S76E+S123P+K220R+A129T、R20K+A42V+A83E+S123P+K220R+A129T、A83E+P111Q+S123P+V159M+K252E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0214】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのY105E+A118K+S123P+K206R+K220R+R267K、A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T、A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+K217R、P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294Q+S402Q、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+V203T+K217R、K87E+P111Q+L152D+V159M+V203T+I294Q、R20K+S76E+A83E+S123P+K220R+K252E、R20K+A42V+S123P+K220R+K252E+I294E、R20K+A83E+S123P+V203T+K220R+K252E、R20K+A42V+S76E+S123P+V203T+K220R、A83E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294E、K87E+P111Q+S123P+V159M+K217T+I294E、A83E+P111Q+S123P+V159M+K240F+K252E、K87E+P111Q+S123P+V159M+S256Q+I294E、K87E+P111Q+S123P+V159M+K347E+N383E、Q82E+P111Q+S123P+N155D+S256E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0215】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのY105E+A118K+S123P+K206R+K220R+R267K+K129T、A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+K129T、A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+K217R+K129T、P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294Q+S402Q+K129T、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+V203T+K217R+K129T、K87E+P111Q+L152D+V159M+V203T+I294Q+K129T、R20K+S76E+A83E+S123P+K220R+K252E+K129T、R20K+A42V+S123P+K220R+K252E+I294E+K129T、R20K+A83E+S123P+V203T+K220R+K252E+K129T、R20K+A42V+S76E+S123P+V203T+K220R+K129T、A83E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294E+K129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+K217T+I294E+K129T、A83E+P111Q+S123P+V159M+K240F+K252E+K129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+S256Q+I294E+K129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+K347E+N383E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+N155D+S256E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0216】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのY105E+A118K+S123P+K206R+K220R+R267K+A129T、A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+A129T、A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+K217R+A129T、P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294Q+S402Q+A129T、P111Q+Q137K+Q147K+V159M+V203T+K217R+A129T、K87E+P111Q+L152D+V159M+V203T+I294Q+A129T、R20K+S76E+A83E+S123P+K220R+K252E+A129T、R20K+A42V+S123P+K220R+K252E+I294E+A129T、R20K+A83E+S123P+V203T+K220R+K252E+A129T、R20K+A42V+S76E+S123P+V203T+K220R+A129T、A83E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294E+A129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+K217T+I294E+A129T、A83E+P111Q+S123P+V159M+K240F+K252E+A129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+S256Q+I294E+A129T、K87E+P111Q+S123P+V159M+K347E+N383E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+N155D+S256E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0217】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのP111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、A41L+P111Q+Q137K+V159M+N168R+Q271D+K488T、S76E+Q82E+K87E+P111Q+S123P+V159M+V203T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E、K8E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K240F+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+G237M+V251E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0218】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのP111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+K129T、A41L+P111Q+Q137K+V159M+N168R+Q271D+K488T+K129T、S76E+Q82E+K87E+P111Q+S123P+V159M+V203T+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+K129T、K8E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K240F+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+G237M+V251E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0219】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのP111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+A129T、A41L+P111Q+Q137K+V159M+N168R+Q271D+K488T+A129T、S76E+Q82E+K87E+P111Q+S123P+V159M+V203T+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+A129T、K8E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K240F+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+G237M+V251E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0220】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+A289T+N302H、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+I294E+S402Q、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、K8R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E、R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+N155D+K169R+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K240F+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+N155D+K240F+S256E+I294E、A83E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+Q329E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+S256E+I294E+V431E、A41L+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+N383Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0221】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+A289T+N302H+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+I294E+S402Q+K129T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+K129T、K8R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+K129T、S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+K129T、R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+N155D+K169R+G237M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K240F+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+N155D+K240F+S256E+I294E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+Q329E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+S256E+I294E+V431E+K129T、A41L+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+N383E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0222】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+A289T+N302H+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+I294E+S402Q+A129T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+A129T、K8R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q+A129T、S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+A129T、R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+N155D+K169R+G237M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+G237M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K240F+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+N155D+K240F+S256E+I294E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+Q329E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+S256E+I294E+V431E+A129T、A41L+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+N383E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0223】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS76E+P111Q+S123P+Q137E+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、P111Q+N121E+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+S256Q+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+S402Q、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+A491E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+A177G+K240F+S256E+I294E+D384G、K8R+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+K240F+S256E+I294E、R20K+S123P+Q137K+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、R20K+S123P+Q147K+K169R+V219T+K240F+S256Q+R267H+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+K252E+S256E+I294E、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+T244R+S256E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0224】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS76E+P111Q+S123P+Q137E+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q+K129T、P111Q+N121E+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+S256Q+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+S402Q+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q+K129T、S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+A491E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+A177G+K240F+S256E+I294E+D384G+K129T、K8R+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+K240F+S256E+I294E+K129T、R20K+S123P+Q137K+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+K129T、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、R20K+S123P+Q147K+K169R+V219T+K240F+S256Q+R267H+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+K252E+S256E+I294E+K129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0225】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのS76E+P111Q+S123P+Q137E+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q+A129T、P111Q+N121E+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+S256Q+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+S402Q+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q+A129T、S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+A491E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+A177G+K240F+S256E+I294E+D384G+A129T、K8R+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+K240F+S256E+I294E+A129T、R20K+S123P+Q137K+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+A129T、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、R20K+S123P+Q147K+K169R+V219T+K240F+S256Q+R267H+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+K252E+S256E+I294E+A129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0226】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+S256Q+I294E+S402Q、R20K+S123P+Q147K+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+S474E、R20K+A41L+S123P+L152P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、K8R+R20K+S123P+K169R+D210H+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+S256Q+I294E+S402Q、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+V203T+D210H+G237M+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0227】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+S256Q+I294E+S402Q+K129T、R20K+S123P+Q147K+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+K129T、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+S474E+K129T、R20K+A41L+S123P+L152P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+K129T、K8R+R20K+S123P+K169R+D210H+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+S256Q+I294E+S402Q+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+V203T+D210H+G237M+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0228】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+S256Q+I294E+S402Q+A129T、R20K+S123P+Q147K+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+A129T、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+S474E+A129T、R20K+A41L+S123P+L152P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+A129T、K8R+R20K+S123P+K169R+D210H+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+S256Q+I294E+S402Q+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+V203T+D210H+G237M+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0229】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのQ82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A238S+S256Q+I294E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256E+I294E+S402Q、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+D384G+E489R、R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+Q329E+V431E+E489R、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K252E+S256Q+I294E+K322E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K240F+S256Q+I294E+K322E+S402Q、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V219T+K240F+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+V251E+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、Q82E+P111Q+S123P+L152P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0230】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのQ82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A238S+S256Q+I294E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256E+I294E+S402Q+K129T、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+D384G+E489R+K129T、R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+Q329E+V431E+E489R+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K252E+S256Q+I294E+K322E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K240F+S256Q+I294E+K322E+S402Q+K129T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V219T+K240F+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+V251E+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、Q82E+P111Q+S123P+L152P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0231】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのQ82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A238S+S256Q+I294E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256E+I294E+S402Q+A129T、R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+D384G+E489R+A129T、R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+Q329E+V431E+E489R+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K252E+S256Q+I294E+K322E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K240F+S256Q+I294E+K322E+S402Q+A129T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V219T+K240F+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+V251E+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、Q82E+P111Q+S123P+L152P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0232】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+F146D+Q147G+L148P+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+N298D+V300L+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K240L+S256Q+I294E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K488T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+S256Q+I294E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+S256Q+I294E+S402Q+E489R、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+F165H+L184M+S256Q+I294E+S402Q+V431E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+D210H+K240F+S256E+I294E+S402Q+K488T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+G237M+S256Q+I294E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+P339S+S402Q+K488T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+S474E+E489R+P492D、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+A238T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271D+I294E+Q329E+S402Q、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+A189G+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+V251E+S256E+I294E、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+N383Q+V431E、S76E+Q82E+S94R+P111Q+S123+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0233】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+F146D+Q147G+L148P+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+N298D+V300L+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K240L+S256Q+I294E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K488T+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+S256Q+I294E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+S256Q+I294E+S402Q+E489R+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+F165H+L184M+S256Q+I294E+S402Q+V431E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+D210H+K240F+S256E+I294E+S402Q+K488T+K129T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+P339S+S402Q+K488T+K129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+S474E+E489R+P492D+K129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+A238T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271D+I294E+Q329E+S402Q+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+A189G+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+V251E+S256E+I294E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+N383Q+V431E+K129T、S76E+Q82E+S94R+P111Q+S123+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0234】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+F146D+Q147G+L148P+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+N298D+V300L+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K240L+S256Q+I294E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K488T+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+S256Q+I294E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+S256Q+I294E+S402Q+E489R+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+F165H+L184M+S256Q+I294E+S402Q+V431E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+D210H+K240F+S256E+I294E+S402Q+K488T+A129T、S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+G237M+S256Q+I294E+S402Q+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+P339S+S402Q+K488T+A129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+S474E+E489R+P492D+A129T、P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+A238T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271D+I294E+Q329E+S402Q+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+A189G+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+V251E+S256E+I294E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+N383Q+V431E+A129T、S76E+Q82E+S94R+P111Q+S123+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0235】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+Q271E+I294E+Q329E+N383E、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+N155D+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K445E、K8E+A41L+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0236】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+Q271E+I294E+Q329E+N383E+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+N155D+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K445E+K129T、K8E+A41L+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0237】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+Q271E+I294E+Q329E+N383E+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+N155D+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K445E+A129T、K8E+A41L+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0238】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+L152P+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q、R20K+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+P492D、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+E489R+P492Dからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0239】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのS76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+L152P+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K129T、K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+K129T、R20K+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+P492D+K129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+E489R+P492D+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0240】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのS76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+L152P+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+A129T、K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+A129T、R20K+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+P492D+A129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+E489R+P492D+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0241】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+T244R+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244E+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、K8E+A83E+S94R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K445E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+D210H+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244R+W248V+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+T244R+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+R295K+N298D+Q329E+S402Q+L447M、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271E+I294E+Q329E+P339S+N383E+S402Q+V431Eからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0242】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+T244R+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244E+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K129T、K8E+A83E+S94R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K445E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+D210H+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244R+W248V+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+T244R+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+R295K+N298D+Q329E+S402Q+L447M+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271E+I294E+Q329E+P339S+N383E+S402Q+V431E+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0243】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+T244R+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244E+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+A129T、K8E+A83E+S94R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K445E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+D210H+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244R+W248V+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+T244R+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+R295K+N298D+Q329E+S402Q+L447M+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271E+I294E+Q329E+P339S+N383E+S402Q+V431E+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0244】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+V505L、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+S474E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+P492D、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A189G+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271D+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A459P、K8R+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+E489K、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491Vからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0245】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+V505L+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+S474E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+P492D+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A189G+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271D+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A459P+K129T、K8R+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+E489K+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0246】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+V505L+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+S474E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+P492D+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A189G+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271D+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A459P+A129T、K8R+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+E489K+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0247】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+P492D、S76E+Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、K8E+A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K394R+S402Q+V431E、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+N383E+S402Q+V431E+A491V、K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491Vからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0248】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+P492D+K129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E+K129T、K8E+A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K394R+S402Q+V431E+K129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+N383E+S402Q+V431E+A491V+K129T、K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0249】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+P492D+A129T、S76E+Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E+A129T、K8E+A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K394R+S402Q+V431E+A129T、A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+N383E+S402Q+V431E+A491V+A129T、K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0250】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491Vからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0251】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+K129T、S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+K129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0252】
一態様において、変異体は、配列番号2のポリペプチドのA83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+A129T、S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V+A129Tからなる群から選択される位置に相当する位置で改変を含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0253】
一態様において、変異体は、配列番号1のポリペプチドの
K394R、
S127D、
R211K、
S123P、
K488T、
S256Q、
K476R、
K217R、
Q271D、
S214Q、
L447M、
K482R、
K169R、
L152D、
R267K、
L152E、
D210R、
L152
R295K、
S127W、
E126P、
S127H、
T104G、
Q125K、
Q125P、
Q125S、
D395P、
G103V、
T104R、
Q125L、
A41E、
A41R、
Q125F、
S127L、
A226K、
A41L、
A226D、
A118K+S123P、
N155D、
Q137K、
N155E、
Q147K、
R276K、
V203T、
S94R、
K18E、
K252E、
V219T、
R267C+T427V、
Q243E、
K414E、
K445E、
R20K+S123P、
S123P+K206R、
R20K+S123P+R211K、
S123P+K347R、
S123P+K347R+K353R+D395P、
S123P+D395P、
S123P+S127D、
V159M、
K392E、
E489R+P492D、
Y503L+V505L、
Y503V+V505L、
L184M+V219A、
S123P+R211K+K217R+S256Q+K488T、
Q82E、
S76E、
A83E、
Q271E、
S256E、
I294E、
Q329E、
V431E、
R20K+Y105E+S123P+Q147K+R267K、
R20K+Y105E+S123P+R267K、
R20K+S123P+K220R、
R20K+Y105E+S123P+N136D、
R20K+S123P+Q137K+Q147K、
Y105E+A118K+S123P+K206R+K220R+R267K、
P111Q+S123P+V159M、
S94R+P111Q+S123P+V159M、
K87E+P111Q+S123P+V159M+S402Q、
K87E+P111Q+S123P+V159M、
P111Q+S123P+V159M+S402Q、
K87E+P111Q+V159M+I294Q+I473T、
K8E+P111Q+V159M、
K8E+K18E+P111Q+V159M+K206E、
R20K+P111Q+S123P+S127D+V159M、
P111Q+Q147K+V159M+K220R、
S94R+P111Q+V159M、
P111Q+V159M+K206E+I294Q、
P111Q+V159M+K206E+I294Q+K347E、
P111Q+Q137K+Q147K+V159M+K252E、
P111Q+Q137K+Q147K+N155D+K252E、
P111Q+Q137K+L152D+V203T+K217R、
P111Q+Q137K+V159M、
K8E+P111Q+N155D+V159M、
A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T、
A41L+P111Q+S123P+Q147K+V159M+K217R、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294Q+S402Q、
A41L+P111Q+Q137K+V159M+N168R+Q271D+K488T、
P111Q+Q137K+Q147K+V159M+V203T+K217R、
P111Q+Q147K+V159M、
P111Q+Q137K+Q147K+V159M、
P111Q+S123P+Q137K+V159M+K488T、
P111Q+S123P+Q137K+V159M+S256Q、
K87E+P111Q+L152D+V159M+V203T+I294Q、
K87E+P111Q+Q147K+L152D+V159M、
R20K+A83E+S123P+K220R+S256E、
R20K+S76E+A83E+S123P+K220R+K252E、
R20K+A83E+S123P+K220R+K252E、
R20K+A42V+S123P+K220R+K252E+I294E、
R20K+Q82E+S123P+Q147K+K220R、
R20K+A83E+S123P+K220R+S256Q、
R20K+Q82E+S123P+N155D+K220R、
R20K+S123P+V203T+K220R+K252E、
R20K+S123P+K220R+I294E、
R20K+A83E+S123P+V203T+K220R+K252E、
R20K+A41L+Q82E+S123P+K220R、
R20K+S123P+N155D+K220R、
R20K+A42V+S76E+S123P+K220R、
R20K+S123P+V203T+V219T、
R20K+A42V+A83E+S123P+K220R、
R20K+A42V+S76E+S123P+V203T+K220R、
A83E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+I294E、
S76E+Q82E+K87E+P111Q+S123P+V159M+V203T、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+A289T+N302H、
S76E+P111Q+S123P+Q137E+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+S256Q+I294E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A238S+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+N121E+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+S256Q+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K252E+S256Q+S402Q、
S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
K8R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+S256Q+S402Q、
S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E、
S123P+S127D+N136D+Q137K+Q147K+L152E+N153E+N155E+A491E、
R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
K87E+P111Q+S123P+V159M+K217T+I294E、
A83E+P111Q+S123P+V159M+K240F+K252E、
A83E+P111Q+S123P+V159M+K252E、
K87E+P111Q+S123P+V159M+S256Q+I294E、
K87E+P111Q+S123P+V159M+K347E+N383E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+N155D+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+N155D+K169R+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K240F+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+N155D+K240F+S256E+I294E、
K8E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E、
A83E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+S256E+I294E+Q329E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K240F+S256EI294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+A177G+K240F+S256E+I294E+D384G、
K8R+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+K240F+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+S256E+I294E+V431E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+G237M+V251E+I294E、
A41L+Q82E+P111Q+S123P+V159M+S256E+I294E+N383E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+F146D+Q147G+L148P+V159M+L184M+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256Q+I294E+N298D+V300L+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K240L+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q+K488T、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+S256Q+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+S256E+I294E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+S256Q+I294E+S402Q+E489R、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+F165H+L184M+S256Q+I294E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+S256Q+I294E+S402Q、
R20K+S123P+Q147K+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+S123P+Q137K+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+D384G+E489R、
R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+S474E、
R20K+S123P+N155D+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+S123P+Q147K+K169R+V219T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+A41L+S123P+L152P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
K8R+R20K+S123P+K169R+D210H+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E、
R20K+S123P+K169R+K217T+K240F+S256Q+R267H+I294E+Q329E+V431E+E489R、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+D210H+K240F+S256E+I294E+S402Q+K488T、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K252E+S256Q+I294E+K322E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+K240F+S256Q+I294E+K322E+S402Q、
S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+S402Q、
S76E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+G237M+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+S256Q+I294E+P339S+S402Q+K488T、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+G237M+T244R+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V219T+K240F+S256Q+I294E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+V203T+S256Q+I294E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+V203T+D210H+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+K252E+S256E+I294E、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q147K+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+S256E+I294E+S474E+E489R+P492D、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+K169R+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+A238S+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+V505L、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+E489R+P492D、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+T244R+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244E+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+S402Q、
K8E+A83E+S94R+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+L152P+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+K445E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+D210H+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+D210H+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+V251E+S256E+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+A238T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+T244R+W248V+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+T244R+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+R295K+N298D+Q329E+S402Q+L447M、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271D+I294E+Q329E+S402Q、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+Q271E+I294E+Q329E+N383E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+A189G+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+V251E+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+L152P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+N383Q+V431E、
R20K+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+P492D、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+Q329E+E489R+P492D、
Q82E+P111Q+S123P+Q137K+N155D+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E+K445E、
S76E+Q82E+S94R+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
K8E+A41L+S76E+Q82E+P111Q+S123P+V159M+K169R+V203T+G237M+T244R+S256E+I294E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+S256E+Q271E+I294E+Q329E+P339S+N383E+S402Q+V431E、
S76E+Q82E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+K252E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V203T+K240F+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V219T+G237M+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+S474E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+P492D、
S76E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+N155D+L184M+G237M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+A189G+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383Q+S402Q+V431E、
K8E+A41L+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K394R+S402Q+V431E、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271D+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A459P、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+K347E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
K8E+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491V、
K8R+A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+S402Q+V431E+E489K、
A83E+P111Q+S123P+Q137K+Q147K+V159M+L184M+V251E+S256Q+Q271E+I294E+Q329E+N383E+S402Q+V431E+A491Vからなる群から選択される改変又は改変の組み合わせを含み、変異体はキシログルカナーゼ活性を有し、且つ前記変異体は、配列番号1、配列番号2又は配列番号3のポリペプチドに対して少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、例えば、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性であるが、ただし100%未満の配列同一性を有する。
【0254】
変異体は、国際公開第2009/147210号パンフレットに記載されるものなどの1個又は複数個の位置で置換をさらに含んでもよい。
【0255】
アミノ酸の変化は、タンパク質の折り畳み及び/又は活性に著しく影響を及ぼさない保存的アミノ酸置換又は挿入;典型的には1~30アミノ酸の小規模な欠失;アミノ末端メチオニン残基などの小規模なアミノ末端又はカルボキシル末端伸長;最大20~25残基の小さいリンカーペプチド;又は正味の電荷又は別の機能を変えることにより精製を容易にする、ポリヒスチジン配列、抗原エピトープ又は結合ドメインなどの小規模な伸長である軽微なものであり得る。
【0256】
保存的置換の例は、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン及びヒスチジン)、酸性アミノ酸(グルタミン酸及びアスパラギン酸)、極性アミノ酸(グルタミン及びアスパラギン)、疎水性アミノ酸(ロイシン、イソロイシン及びバリン)、芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、トリプトファン及びチロシン)並びに小さいアミノ酸(グリシン、アラニン、セリン、トレオニン及びメチオニン)の群に含まれる。概して比活性を変えないアミノ酸置換は、当該技術分野で知られており、例えば、H.Neurath and R.L.Hill,1979,In,The Proteins,Academic Press,New Yorkに記載されている。一般的な置換としては、Ala/Ser、Val/Ile、Asp/Glu、Thr/Ser、Ala/Gly、Ala/Thr、Ser/Asn、Ala/Val、Ser/Gly、Tyr/Phe、Ala/Pro、Lys/Arg、Asp/Asn、Leu/Ile、Leu/Val、Ala/Glu、及びAsp/Glyである。
【0257】
或いは、アミノ酸変化は、ポリペプチドの物理化学的特性が変えられるような性質のものである。例えば、アミノ酸変化は、ポリペプチドの熱安定性を改善する場合があり、基質特異性を変える場合があり、至適pHを変える場合などがある。
【0258】
ポリペプチドにおける必須アミノ酸は、部位特異的突然変異誘発又はアラニン走査突然変異誘発(Cunningham and Wells,1989,Science 244:1081-1085)などの当技術分野において公知である手法に従って同定することができる。後者の技術では、分子の活性に極めて重要なアミノ酸残基を同定するために、分子内のあらゆる残基に単一のアラニン突然変異を導入して、結果として生じる突然変異体分子をキシログルカナーゼ活性について試験する。Hilton et al.,1996,J.Biol.Chem.271:4699-4708も参照されたい。酵素の活性部位又は他の生物学的相互作用は、推定される接触部位アミノ酸の突然変異との組み合わせにより、核磁気共嗚、結晶構造解析、電子回折又は光親和性標識などの技術によって測定される構造の物理的分析によって判定することもできる。例えば、de Vos et al.,1992,Science 255;306-312;Smith et al.,1992,J.Mol.Biol.224;899-904;Wlodaver et al.,1992,FEBS Lett.309;59-64を参照されたい。必須アミノ酸の同定は、関連するポリペプチドとのアライメントから推測することもでき、例えば、国際公開第2009/147210号パンフレットに記載されている。
【0259】
変異体は、445~524個のアミノ酸、例えば、471~524個のアミノ酸、497~524個のアミノ酸からなってもよい。
【0260】
一実施形態において、変異体は、親酵素と比較して改善された洗浄性能を有する。
【0261】
一実施形態において、変異体は、親酵素と比較して改善された酵素洗浄力を有する。
【0262】
一実施形態において、変異体は、親酵素と比較して改善された安定性を有する。
【0263】
一実施形態において、変異体は、親酵素と比較して改善された熱安定性を有する。
【0264】
一実施形態において、変異体は、親酵素と比較して改善された洗剤中での貯蔵安定性を有する。
【0265】
一実施形態において、変異体は、親酵素と比較して改善された白色度を有する。
【0266】
親キシログルカナーゼ
親キシログルカナーゼは、配列番号1のポリペプチドに対して少なくとも60%の配列同一性を有するポリペプチドであり得る。
【0267】
一態様において、親は、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列番号1のポリペプチドに対する配列同一性を有し、キシログルカナーゼ活性を有する。一態様において、親のアミノ酸配列は、配列番号1のポリペプチドから、最高10個のアミノ酸まで、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のアミノ酸が異なる。別の態様において、親は、配列番号1のアミノ酸配列を含むか又はこれからなる。別の実施形態において、親は、少なくとも445個のアミノ酸残基、例えば、少なくとも471個及び少なくとも497個のアミノ酸残基を含有する配列番号1のポリペプチドのフラグメントである。
【0268】
一態様において、親は、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列番号2のポリペプチドに対する配列同一性を有し、キシログルカナーゼ活性を有する。一態様において、親のアミノ酸配列は、配列番号2のポリペプチドから、最高10個のアミノ酸まで、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のアミノ酸が異なる。別の態様において、親は、配列番号2のアミノ酸配列を含むか、又はこれからなる。別の実施形態において、親は、少なくとも445個のアミノ酸残基、例えば、少なくとも471個及び少なくとも497個のアミノ酸残基を含有する配列番号2のポリペプチドのフラグメントである。
【0269】
一態様において、親は、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列番号3のポリペプチドに対する配列同一性を有し、キシログルカナーゼ活性を有する。一態様において、親のアミノ酸配列は、配列番号3のポリペプチドから、最高10個のアミノ酸まで、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のアミノ酸が異なる。別の態様において、親は、配列番号3のアミノ酸配列を含むか、又はこれからなる。別の実施形態において、親は、少なくとも445個のアミノ酸残基、例えば、少なくとも471個及び少なくとも497個のアミノ酸残基を含有する配列番号3のポリペプチドのフラグメントである。
【0270】
親ポリペプチドは、一方のポリペプチドの領域がもう一方のポリペプチドの領域のN末端又はC末端で融合されているハイブリッドポリペプチドであり得る。
【0271】
親は、別のポリペプチドが本発明のポリペプチドのN末端又はC末端で融合されている融合ポリペプチド又は切断可能な融合ポリペプチドであり得る。融合ポリペプチドは、別のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを本発明のポリヌクレオチドに融合させることにより生成される。融合ポリペプチドを生成する技術は、当該技術分野で知られており、ポリペプチドをコードするコード配列を、それらがインフレームであり、且つ融合ポリペプチドの発現が同じプロモーター及びターミネーターの制御下にあるように結合することを含む。翻訳後に融合ポリペプチドが生成されるインテイン技術を使用して融合ポリペプチドを構築することもできる(Cooper et al.,1993,EMBO J.12:2575-2583、Dawson et al.,1994,Science 266:776-779)。
【0272】
融合ポリペプチドは、2つのポリペプチドの間に開裂部位をさらに含み得る。融合タンパク質の分泌時、この部位が開裂されて2つのポリペプチドが放出される。開裂部位の例として、下記で開示されている部位が挙げられるが、これらに限定されない:Martin et al.,2003,J.Ind.Microbiol.Biotechnol.3:568-576;Svetina et al.,2000,J.Biotechnol.76:245-251;Rasmussen-Wilson et al.,1997,Appl.Environ.Microbiol.63:3488-3493;Ward et al.,1995,Biotechnology 13:498-503;及びContreras et al.,1991,Biotechnology 9:378-381;Eaton et al.,1986,Biochemistry 25:505-512;Collins-Racie et al.,1995,Biotechnology 13:982-987;Carter et al.,1989,Proteins:Structure,Function,and Genetics 6:240-248;及びStevens,2003,Drug Discovery World 4:35-48。
【0273】
親は、任意の属の微生物から得てもよい。本発明の目的のために、「から得られる」という用語は、所与の供給源に関連して本明細書で使用される場合、ポリヌクレオチドによりコードされる親が、供給源により産生されているか又は供給源からのポリヌクレオチドが挿入されている株により産生されていることと意味する。一態様において、親は、細胞外に分泌される。
【0274】
さらなる態様において、親キシログルカナーゼは、細菌性キシログルカナーゼであってよい。例えば、キシログルカナーゼは、グラム陽性細菌ポリペプチド、例えば、バチルス(Bacillus)、好ましくはバチルス/ラクトバチルス(Bacillus/Lactobacillus)亜門からのもの、好ましくはペニバチルス(Paenibacillus)属からの種、特にペニバチルスポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)、例えばペニバチルスポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)、ATCC832であってよく、好ましくはキシログルカナーゼは例えば、国際公開第01/62903号パンフレットに記載されるファミリー44キシログルカナーゼであってよい。
【0275】
前述の種に関して、本発明は、完全及び不完全な状態の両方並びにそれらが知られている種の名称にかかわらず、他の分類学上の均等物、例えばアナモルフを包含することが理解されるであろう。当業者であれば、適切な均等物の同一性を容易に認識するであろう。
【0276】
これらの種の株は、American Type Culture Collection(ATCC)、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Centraalbureau Voor Schimmelcultures(CBS)及びAgricultural Research Service Patent Culture Collection、Northern Regional Research Center(NRRL)などのいくつかのカルチャーコレクションにおいて公的に容易に利用可能である。
【0277】
親は、上記のプローブを用いて、自然界(例えば、土壌、堆肥、水など)から単離される微生物又は天然の物質(例えば、土壌、堆肥、水など)から直接得られるDNA試料を含む他の供給源から同定され且つ得られてもよい。自然の生育地から微生物及びDNAを直接単離する技術は、当技術分野で知られている。次に、親をコードするポリヌクレオチドを、別の微生物のゲノムDNA若しくはcDNAライブラリー又は混合DNA試料を同様にスクリーニングすることによって得てもよい。1つ又は複数のプローブを用いて親をコードするポリヌクレオチドを検出してから、当業者に知られる技術を利用することにより、ポリヌクレオチドを単離又はクローン化することができる(例えば、前出のSambrook et al.,1989を参照されたい)。
【0278】
変異体の調製
本発明はまた、キシログルカナーゼ活性を有する変異体を得るための方法であって、(a)配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する1個又は複数個の位置における改変を親キシログルカナーゼに導入し、変異体はキシログルカナーゼ活性を有することと、(b)変異体を回収することとを含む方法にも関する。
【0279】
変異体は、部位特異的変異誘発、合成的遺伝子構築、半合成的遺伝子構築、ランダム変異誘発、シャッフリングなどの当該技術分野で知られる任意の変異誘発手順を使用して調製され得る。
【0280】
部位特異的変異誘発は、1個又は複数個の(例えばいくつかの)突然変異が、親をコードするポリヌクレオチド中の1個又は複数個の定義された部位で導入される技術である。
【0281】
部位特異的変異誘発を、所望の突然変異を含むオリゴヌクレオチドプライマーの使用を含むPCRによりインビトロで達成し得る。部位特異的変異誘発は、親をコードするポリヌクレオチドを含むプラスミド中の部位での制限酵素による開裂、及びその後のこのポリヌクレオチド中の突然変異を含むオリゴヌクレオチドのライゲーションを含むカセット変異誘発によってもインビトロで実施され得る。通常、プラスミド及びオリゴヌクレオチドを消化する制限酵素は同一であり、プラスミド及びインサートの付着末端が互いにライゲートされ得る。例えば、Scherer and Davis,1979,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:4949-4955;及びBarton et al.,1990,Nucleic Acids Res.18:7349-4966を参照されたい。
【0282】
部位特異的変異誘発は、当技術分野で既知の方法によりインビボでも達成され得る。例えば、米国特許出願公開第2004/0171154号明細書;Storici et al.,2001,Nature Biotechnol.19:773-776;Kren et al.,1998,Nat.Med.4:285-290;及びCalissano and Macino,1996,Fungal Genet.Newslett.43:15-16を参照されたい。
【0283】
任意の部位特異的変異誘発手順が、本発明において使用され得る。変異体を調製するために使用され得る多くの入手可能な市販のキットがある。
【0284】
合成遺伝子構築は、目的のポリペプチドをコードする設計されたポリヌクレオチド分子のインビトロ合成を必要とする。遺伝子合成は、Tianら(2004,Nature 432:1050-1054)により説明されている多重マイクロチップベース技術、及びオリゴヌクレオチドが合成されて光プログラム可能なマイクロ流体チップ上で組み立てられる同様の技術等の多くの技術を利用して実施し得る。
【0285】
単一又は複数のアミノ酸の置換、欠失及び/又は挿入を行い得、且つ変異誘発、組換え及び/又はシャッフリングの既知の方法、続いて、関連するスクリーニング手順(例えば、Reidhaar-Olson and Sauer,1988,Science 241:53-57;Bowie and Sauer,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86;2152-2156;国際公開第95/17413号パンフレット;又は国際公開第95/22625号パンフレットに開示されているような関連するスクリーニング手順を行うことができる。使用可能な他の方法としては、エラープローンPCR、ファージディスプレイ(例えば、Lowman et al.,1991,Biochemistry 30;10832-10837;米国特許第5,223,409号明細書;国際公開第92/06204号パンフレット)及び領域特異的変異誘発(Derbyshire et al.,1986,Gene 46;145;Ner et al.,1988,DNA 7;127)が挙げられる。
【0286】
変異誘発/シャッフリング法は、ハイスループットな自動化されたスクリーニング方法と組み合わせて、宿主細胞によって発現した、クローニングされ、変異が誘発されたポリペプチドの活性を検出することができる(Ness et al.,1999,Nature Biotechnology 17;893-896)。活性ポリペプチドをコードする、変異誘発されたDNA分子を宿主細胞から回収し、標準的な当該技術分野の方法を使用して容易に配列決定することができる。これらの方法により、ポリペプチド内の個々のアミノ酸残基の重要性を迅速に決定することが可能となる。
【0287】
半合成遺伝子構築法は、合成遺伝子構築法、及び/又は部位特異的変異誘発、及び/又はランダム変異誘発、及び/又はシャッフリング法の態様を組み合わせることによって実施する。半合成構築法としては、PCR手法と組み合わせた、合成されたポリヌクレオチドフラグメントを利用したプロセスが典型的なものである。このように、遺伝子の画定された領域を新規に合成してもよいが、一方で他の領域を部位特異的変異プライマーを使用して増幅してもよく、一方で更に他の領域をエラープローンPCR又は非エラープローンPCR増幅に供してもよい。次いで、ポリヌクレオチド部分配列をシャッフリングしてもよい。
【0288】
ポリヌクレオチド
本発明はまた、本発明の変異体をコードするポリヌクレオチドに関する。
【0289】
核酸構築物
本発明はまた、本発明の変異体をコードするポリヌクレオチドを含む核酸構築物であって、ポリヌクレオチドが、制御配列と適合する条件下で好適な宿主細胞においてコード配列の発現を誘導する1個又は複数個の制御配列に作動可能に連結されている核酸構築物に関する。
【0290】
ポリヌクレオチドは、変異体の発現をもたらす様々な方法において操作され得る。ベクターに挿入する前に、発現ベクターに応じてポリヌクレオチドを操作することが望ましいか、又は必要であり得る。組換えDNA法を利用した、ポリヌクレオチドを変性するための技法は、当該技術分野においてよく知られている。
【0291】
制御配列は、プロモーター(ポリヌクレオチドの発現のために宿主細胞によって認識されるポリヌクレオチド)であってもよい。プロモーターは、変異体の発現を媒介する転写制御配列を含んでいる。プロモーターは、突然変異体、短縮型及びハイブリッドプロモーターを含む、宿主細胞において転写活性を示す任意のポリヌクレオチドであってもよく、宿主と同種又は異種のいずれかの細胞外又は細胞内ポリペプチドをコードする遺伝子から得てもよい。
【0292】
細菌性宿主細胞内で本発明の核酸構築物の転写を誘導する好適なプロモーターの例は、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)のα-アミラーゼ遺伝子(amyQ)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のα-アミラーゼ遺伝子(amyL)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のペニシリナーゼ遺伝子(penP)、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)のマルトース生成アミラーゼ遺伝子(amyM)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)のレバンスクラーゼ遺伝子(sacB)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)のxylA及びxylB遺伝子、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のcryIIIA遺伝子(Agaisse and Lereclus,1994,Molecular Microbiology 13;97-107)、大腸菌(E.coli)のLacオペロン、大腸菌(E.coli)のtrcプロモーター(Egon et al.,1988,Gene 69;301-315)、ストレプトマイセス・セリカラー(Streptomyces coelicolor)のアガラーゼ遺伝子(dagA)、及び原核生物のβ-ラクタマーゼ遺伝子(Villa-Kamaroff et al.,1978,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:3727-3731)から得られるプロモーター並びにtacプロモーター(DeBoer et al.,1983,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 80:21-25)。さらなるプロモーターは、Gilbert et al.,1980,Scientific American 242:74-94中の”Useful proteins from recombinant bacteria”;及びSambrook et al.,1989、上記参照で説明されている。国際公開第99/43835号パンフレットでは、タンデムプロモーターの例が開示されている。
【0293】
糸状真菌宿主細胞において本発明の核酸構築物の転写を誘導するための好適なプロモーターの例は、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアセトアミダーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の中性アルファ-アミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の酸安定性アルファ-アミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)又はアスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)のグルコアミラーゼ(glaA)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のアルカリプロテアーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のトリオースリン酸イソメラーゼ、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)のトリプシン様プロテアーゼ(国際公開第96/00787号パンフレット)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)アミログルコシダーゼ(国際公開第00/56900号パンフレット)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)のダリア(Daria)(国際公開第00/56900号パンフレット)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)のクイン(Quinn)(国際公開第00/56900号パンフレット)、リゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のリパーゼ、リゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼ、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のベータ-グルコシダーゼ、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼIII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼIV、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼV、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のベータ-キシロシダーゼ、及びから得られるプロモーター、並びにNA2-tpiプロモーター(非翻訳リーダーがアスペルギルス属(Aspergillus)のトリオースリン酸イソメラーゼ遺伝子由来の非翻訳リーダーによって置き換えられたアスペルギルス属(Aspergillus)の中性アルファ-アミラーゼ遺伝子に由来する改変プロモーターであり;非限定的な例としては、非翻訳リーダーが、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)又はアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のトリオースリン酸イソメラーゼ遺伝子由来の非翻訳リーダーによって置き換えられたアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の中性アルファ-アミラーゼ遺伝子に由来する改変プロモーターが挙げられる);並びにその突然変異体、短縮型及びハイブリッドプロモーターが挙げられる。
【0294】
酵母宿主において、有用なプロモーターは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ(ENO-1)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のガラクトキナーゼ(GAL1)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のアルコール脱水素酵素/グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(ADH1、ADH2/GAP)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のトリオースリン酸イソメラーゼ(TPI)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のメタロチオネイン(CUP1)及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の3-ホスホグリセリン酸キナーゼに関する遺伝子から得られる。酵母宿主細胞に有用な他のプロモーターは、Romanos et al.,1992,Yeast 8:423-488により説明されている。
【0295】
制御配列は、転写を終結させるために宿主細胞により認識される転写ターミネーターでもあり得る。ターミネーター配列は、変異体をコードするポリヌクレオチドの3’末端に作動可能に連結される。宿主細胞中で機能的な任意のターミネーターが使用され得る。
【0296】
細菌宿主細胞のために好ましいターミネーターは、バチルス・クラウシイ(Bacillus clausii)のアルカリプロテアーゼ(aprH)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のアルファ-アミラーゼ(amyL)及び大腸菌(Escherichia coli)のリボソームRNA(rrnB)に関する遺伝子から得られる。
【0297】
糸状真菌宿主細胞のための好ましいターミネーターは、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアントラニル酸合成酵素、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のアルファ-グルコシダーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、及びフザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)のトリプシン様プロテアーゼに関する遺伝子から得られる。
【0298】
酵母宿主のために好ましいターミネーターは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のシトクロムC(CYC1)及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素に関する遺伝子から得られる。酵母宿主細胞のための他の有用なターミネーターは、前出のRomanos et al.,1992によって記載されている。
【0299】
制御配列は、プロモーターの下流及び遺伝子の発現を増大させる遺伝子のコード配列の上流のmRNA安定化領域でもあり得る。
【0300】
好適なmRNA安定化領域の例は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)cryIIIA遺伝子(国際公開第94/25612号パンフレット)及び古草菌(Bacillus subtilis)SP82遺伝子(Hue et al.,1995,Journal of Bacteriology 177:3465-3471)から得られる。
【0301】
制御配列は、宿主細胞による翻訳に重要であるmRNAのリーダー非翻訳領域でもあり得る。リーダー配列は、変異体をコードするポリヌクレオチドの5’末端に作動可能に連結される。宿主細胞内で機能的な任意のリーダーを使用してもよい。
【0302】
糸状菌宿主細胞に好ましいリーダーは、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ及びアスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のトリオースリン酸イソメラーゼの遺伝子から得られるものである。
【0303】
酵母宿主細胞のために好適なリーダーは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ(ENO-1)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の3-ホスホグリセリン酸キナーゼ、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のα因子及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のアルコール脱水素酵素/グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(ADH2/GAP)に関する遺伝子から得られる。
【0304】
制御配列はまた、変異体コード配列の3’末端に作動可能に連結された配列であり、転写されるとき、宿主細胞によってシグナルとして認識され、転写されたmRNAにポリアデノシン残基を付加するポリアデニル化配列であり得る。宿主細胞内で機能的な任意のポリアデニル化配列を使用してもよい。
【0305】
糸状菌宿主細胞に好ましいポリアデニル化配列は、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアントラニル酸シンターゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のα-グルコシダーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、及びフザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)のトリプシン様プロテアーゼの遺伝子から得られるものである。
【0306】
酵母菌宿主細胞に有用なポリアデニル化配列は、Guo and Sherman,1995,Mol.Cellular Biol.15:5983-5990によって記載される。
【0307】
制御配列はまた、変異体のN末端に連結されるシグナルペプチドをコードし、且つ変異体を細胞の分泌経路に導くシグナルペプチドコード領域であり得る。ポリヌクレオチドのコード配列の5’末端は、変異体をコードするコード配列のセグメントとともに、翻訳読み枠において本来連結されるシグナルペプチドコード配列を本質的に含有し得る。或いは、コード配列の5’末端は、コード配列に対して外来であるシグナルペプチドコード配列を含み得る。外来シグナルペプチドコード配列は、コード配列がシグナルペプチドコード配列を天然に含有しない場合に必要とされる場合がある。或いは、外来シグナルペプチドコード配列により、変異体の分泌を増強するために天然のシグナルペプチドコード配列を単に置き換えてもよい。しかしながら、発現された変異体を宿主細胞の分泌経路に導く任意のシグナルペプチドコード配列が使用され得る。
【0308】
細菌宿主細胞のために効果的なシグナルペプチドコード配列は、バチルス属(Bacillus)NCIB 11837マルトース生成アミラーゼ、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のサブチリシン、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のベータ-ラクタマーゼ、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)のアルファ-アミラーゼ、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)の中性プロテアーゼ(nprT、nprS、nprM)及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)のprsAに関する遺伝子から得られるシグナルペプチドコード配列である。さらなるシグナルペプチドは、Simonen and Palva,1993,Microbiological Reviews 57:109-137によって記載されている。
【0309】
糸状真菌宿主細胞のために効果的なシグナルペプチドコード配列は、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の中性アミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)のセルラーゼ、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)のエンドグルカナーゼV、フミコラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)のリパーゼ及びリゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼに関する遺伝子から得られるシグナルペプチドコード配列である。
【0310】
酵母宿主細胞のために有用なシグナルペプチドは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のα因子及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のインベルターゼに関する遺伝子から得られる。他の有用なシグナルペプチドコード配列は、前出のRomanos et al.,1992によって記載されている。
【0311】
制御配列は、変異体のN末端に位置するプロペプチドをコードするポリペプチドコード配列でもあり得る。得られたポリペプチドはプロ酵素又はプロポリペプチド(又は場合によりチモーゲン)として知られる。プロポリペプチドは、一般的に不活性であり、このプロポリペプチドからのプロペプチドの触媒的又は自己触媒的な開裂により、活性ポリペプチドに変換され得る。プロペプチドコード配列は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)のアルカリプロテアーゼ(aprE)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)の中性プロテアーゼ(nprT)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)のラッカーゼ(国際公開第95/33836号パンフレット)、リゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼ、及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のα因子の遺伝子から得られてもよい。
【0312】
シグナルペプチド及びプロペプチド配列の両方が存在する場合、プロペプチド配列は、変異体のN末端の隣に位置し、シグナルペプチド配列は、プロペプチド配列のN末端の隣に位置する。
【0313】
宿主細胞の増殖に対して変異体の発現を制御する制御配列を加えることが望ましい場合もある。制御系の例は、制御化合物の存在を含む化学的刺激又は物理的刺激に反応して遺伝子の発現をオン又はオフにするものである。原核系中の制御系は、lac、tac及びtrpオペレーター系を含む。酵母では、ADH2系又はGAL1系が有用であろう。糸状真菌では、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)グルコアミラーゼプロモーター、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)TAKA アルファ-アミラーゼプロモーター、及びアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)グルコアミラーゼプロモーターが使用されてよい。調節配列のその他の例は、遺伝子増幅を可能にする配列である。真核生物系では、これらの制御配列として、メトトレキサートの存在下で増幅されるジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子、及び重金属により増幅されるメタロチオネイン遺伝子が挙げられる。これらの場合、変異体をコードするポリヌクレオチドは、制御配列に作動可能に連結されているであろう。
【0314】
発現ベクター
本発明はまた、本発明の変異体をコードするポリヌクレオチド、プロモーター、並びに転写及び翻訳終止シグナルを含む組換え発現ベクターに関する。1個又は複数個の都合のよい制限部位を含み、そのような部位で変異体をコードするポリヌクレオチドを挿入又は置換することを可能にし得る組換え発現ベクターを作製するために、様々なヌクレオチド及び制御配列を共に連結してもよい。或いは、発現に適切なベクターにポリヌクレオチド又はポリヌクレオチドを含む核酸構築物を挿入することによってポリヌクレオチドを発現させてもよい。発現ベクターを作製する際に、コード配列が発現に適切な制御配列に作動可能に連結されるように、コード配列をベクター内に配置する。
【0315】
組換え発現ベクターは、組換えDNA法を都合よく受けることが可能であり、且つポリヌクレオチドの発現をもたらすことが可能である任意のベクター(例えば、プラスミド又はウイルス)であり得る。ベクターの選択は、通常、ベクターが導入される宿主細胞に対するベクターの適合性に依存することになる。ベクターは、直鎖状又は閉環状プラスミドであり得る。
【0316】
ベクターは、例えば、プラスミド、染色体外要素、ミニ染色体又は人工染色体など、自己複製ベクター、すなわち染色体外の実体として存在し、その複製が染色体複製に依存しないベクターであり得る。ベクターは、自己複製を確実なものにするための任意の手段を含み得る。或いは、ベクターは、宿主細胞に導入される際にゲノム中に統合され、且つ内部に統合された1つ又は複数の染色体とともに複製されるものであり得る。さらに、単一のベクター若しくはプラスミド、又は宿主細胞のゲノムに導入される全DNAを共に含有する2つ以上のベクター若しくはプラスミド、又はトランスポゾンが使用され得る。
【0317】
ベクターは、形質転換、トランスフェクション、トランスダクションなどされた細胞の選択を容易にする1個又は複数個の選択マーカーを含有することが好ましい。選択マーカーは、その生成物が殺生物剤又はウイルス耐性、重金属に対する耐性、栄養要求体に対する原栄養性などをもたらす遺伝子である。
【0318】
細菌性選択マーカーの例には、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)若しくはバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)のdal遺伝子、又はアンピシリン耐性、クロラムフェニコール耐性、カナマイシン耐性、ネオマイシン耐性、スペクチノマイシン耐性、又はテトラサイクリン耐性などの抗生物質耐性を付与するマーカーがある。酵母宿主細胞に好適なマーカーとしては、これらに限定されないが、ADE2、HIS3、LEU2、LYS2、MET3、TRP1、及びURA3が挙げられる。糸状真菌宿主細胞における使用のための選択マーカーとしては、amdS(アセトアミダーゼ)、argB(オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ)、bar(ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼ)、hph(ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ)、niaD(硝酸レダクターゼ)、pyrG(オロチジン-5’-リン酸デカルボキシラーゼ)、sC(硫酸アデニリルトランスフェラーゼ)、及びtrpC(アントラニル酸シンターゼ)、並びにそれらの均等物が挙げられるが、これらに限定されない。アスペルギルス(Aspergillus)細胞中での使用に好ましいのは、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)又はアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のamdS遺伝子及びpyrG遺伝子並びにストレプトマイセス・ハイグロスコピクス(Streptomyces hygroscopicus)bar遺伝子である。
【0319】
ベクターは、好ましくは、宿主細胞のゲノムへのベクターの組み込み又はゲノムと独立して細胞内でのベクターの自己複製を可能にするエレメントを含有する。
【0320】
宿主細胞ゲノム中への組み込みに関して、ベクターは、相同又は非相同組換えによるゲノム中への組み込みのために、変異体をコードするポリヌクレオチドの配列又はベクターの任意の他のエレメントに依拠し得る。代わりに、ベクターは、染色体中の正確な位置での宿主細胞のゲノムへの相同組換えによる組み込みを指示するための追加のポリヌクレオチドを含む場合がある。正確な位置での組み込みの可能性を高めるために、組み込みエレメントは、十分な数の核酸(例えば、100~10,000個の塩基対、400~10,000個の塩基対、及び800~10,000個の塩基対)を含有するべきであり、この核酸は、相同組換えの可能性を高めるために、対応する標的配列に対する配列同一性が高い。組み込みエレメントは、宿主細胞のゲノム中の標的配列と相同である任意の配列であり得る。さらに、組み込みエレメントは、ポリヌクレオチドをコードしていなくてもよいし、コードしていてもよい。一方、ベクターは、非相同組換えにより宿主細胞のゲノムに組み込まれ得る。
【0321】
自律的な複製の場合、ベクターは、問題の宿主細胞中でベクターが自律的に複製することを可能にする複製起点をさらに含み得る。複製起点は、細胞中で機能する自律的な複製を媒介する任意のプラスミド複製開始点であり得る。「複製起点」又は「プラスミド複製開始点」という用語は、プラスミド又はベクターがインビボで複製することを可能にするポリヌクレオチドを意味する。
【0322】
細菌の複製起点の例は、大腸菌(E.coli)中での複製を可能にするプラスミドpBR322、pUC19、pACYC177及びpACYC184の複製起点並びにバチルス(Bacillus)中での複製を可能にするpUB110、pE194、pTA1060及びpAMβ1の複製起点である。
【0323】
酵母宿主細胞中での使用のための複製起点の例は、2ミクロン複製起点、ARS1、ARS4、ARS1及びCEN3の組み合わせ並びにARS4及びCEN6の組み合わせである。
【0324】
糸状菌で有用な複製起点の例は、AMA1及びANS1である(Gems et al.,1991,Gene 98:61-67;Cullen et al.,1987,Nucleic Acids Res.15:9163-9175;国際公開第00/24883号パンフレット)。AMA1遺伝子の単離並びにこの遺伝子を含むプラスミド又はベクターの構築は、国際公開第00/24883号パンフレットで開示されている方法に従って達成され得る。
【0325】
本発明のポリヌクレオチドの2つ以上のコピーを宿主細胞内に挿入して、変異体の生成を増加させ得る。ポリヌクレオチドのコピー数を増大させることは、配列の少なくとも1つのさらなるコピーを宿主細胞ゲノムに組み込むことによって、又はポリヌクレオチドに増幅可能な選択マーカー遺伝子を含めることによって達成することができ、適切な選択剤の存在下で細胞を培養することにより、増幅されたコピーの選択マーカー遺伝子を含む細胞、したがってさらなるコピーのポリヌクレオチドを含む細胞を選択することができる。
【0326】
上記のエレメントを結合して本発明の組換え発現ベクターを構築するために使用される手順は、当業者によく知られている(例えば、前出のSambrook et al.,1989を参照されたい)。
【0327】
宿主細胞
本発明はまた、組換え宿主細胞であって、本発明の変異体の生成を誘導する1個又は複数個の制御配列に作動可能に連結されている本発明の変異体をコードするポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞に関する。ポリヌクレオチドを含む構築物又はベクターは、構築物又はベクターが染色体組み込み体として又は先に記載される自己複製染色体外ベクターとして維持されるように宿主細胞中に導入される。「宿主細胞」という用語は、親細胞の任意の子孫であって、複製中に生じた突然変異に起因して親細胞と同一ではない子孫を包含する。宿主細胞の選択は、変異体をコードする遺伝子及びその供給源に大きく依存することになる。
【0328】
宿主細胞は、変異体の組換え体産生において有用な任意の細胞、例えば、原核生物又は真核生物であり得る。
【0329】
原核生物の宿主細胞は、任意のグラム陽性細菌又はグラム陰性細菌であり得る。グラム陽性細菌としては、バチルス属(Bacillus)、クロストリジウム属(Clostridium)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ゲオバチルス属(Geobacillus)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、ラクトコッカス属(Lactococcus)、オセアノバチルス属(Oceanobacillus)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、及びストレプトマイセス属(Streptomyces)が挙げられるが、これらに限定されない。グラム陰性細菌としては、カンピロバクター属(Campylobacter)、大腸菌(E.coli)、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)、フソバクテリウム属(Fusobacterium)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、イリオバクター属(Ilyobacter)、ナイセリア属(Neisseria)、シュードモナス属(Pseudomonas)、サルモネラ属(Salmonella)、及びウレアプラズマ属(Ureaplasma)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0330】
細菌宿主細胞は、限定されるものではないが、バチルス・アルカロフィルス(Bacillus alkalophilus)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・ブレビス(Bacillus brevis)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、バチルス・クラウシイ(Bacillus clausii)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)、バチルス・ロータス(Bacillus lautus)、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)及びバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の細胞を含む任意のバチルス属(Bacillus)細胞であり得る。
【0331】
細菌宿主細胞は、限定されるものではないが、ストレプトコッカス・エクイシミリス(Streptococcus equisimilis)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、ストレプトコッカス・ユベリス(Streptococcus uberis)及びストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミカス(Streptococcus equi subsp.Zooepidemicus)の細胞を含む任意のストレプトコッカス属(Streptococcus)細胞でもあり得る。
【0332】
細菌宿主細胞は、限定されるものではないが、ストレプトマイセス・アクロモゲネス(Streptomyces achromogenes)、ストレプトマイセス・アベルミティリス(Streptomyces avermitilis)、ストレプトマイセス・セリカラー(Streptomyces coelicolor)、ストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)、及びストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyces lividans)の細胞を含む任意のストレプトマイセス属(Streptomyces)細胞でもあり得る。
【0333】
バチルス属(Bacillus)細胞内へのDNAの導入は、プロトプラスト形質転換(例えば、Chang and Cohen,1979,Mol.Gen.Genet.168:111-115を参照されたい)、コンピテント細胞形質転換(例えば、Young and Spizizen,1961,J.Bacteriol.81:823-829、又はDubnau and Davidoff-Abelson,1971,J.Mol.Biol.56:209-221を参照されたい)、エレクトロポレーション(例えば、Shigekawa and Dower,1988,Biotechniques 6:742-751を参照されたい)、又はコンジュゲーション(例えば、Koehler and Thorne,1987,J.Bacteriol.169:5271-5278を参照されたい)。大腸菌(E.coli)へのDNAの導入は、下記により行われ得る:プロトプラスト形質転換(例えば、Hanahan,1983,J.Mol.Biol.166:557-580を参照されたい)、又はエレクトロポレーション(例えば、Dower et al.,1988,Nucleic Acids Res.16:6127-6145を参照されたい)。ストレプトマイセス(Streptomyces)へのDNAの導入は、下記により行われ得る:プロトプラス形質転換、エレクトロポレーション(例えば、Gong et al.,2004,Folia Microbiol.(Praha)49:399-405を参照されたい)、コンジュゲーション(例えば、Mazodier et al.,1989,J.Bacteriol.171:3583-3585を参照されたい)又は形質導入(例えば、Burke et al.,2001,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 98:6289-6294を参照されたい)。シュードモナス(Pseudomonas)細胞へのDNAの導入は、下記により行われ得る:エレクトロポレーション(例えば、Choi et al.,2006,J.Microbiol.Methods 64:391-397を参照されたい)、又はコンジュゲーション(例えば、Pinedo and Smets,2005,Appl.Environ.Microbiol.71:51-57を参照されたい)によって行われ得る。ストレプトコッカス(Streptococcus)細胞へのDNAの導入は、下記により行われ得る:天然コンピテンス(natural competence)(例えば、Perry and Kuramitsu,1981,Infect.Immun.32:1295-1297を参照されたい)、プロトプラスト形質転換(例えば、Catt and Jollick,1991,Microbios 68:189-207を参照されたい)、エレクトロポレーション(例えば、Buckley et al.,1999,Appl.Environ.Microbiol.65:3800-3804を参照されたい)、又はコンジュゲーション(例えば、Clewell,1981,Microbiol.Rev.45:409-436を参照されたい)。しかしながら、宿主細胞にDNAを導入するための当技術分野で既知の任意の方法を使用し得る。
【0334】
宿主細胞はまた、哺乳動物、昆虫、植物、又は真菌細胞などの真核生物であり得る。
【0335】
宿主細胞は、真菌細胞であり得る。「真菌」は、本明細書で使用される場合、子嚢菌門、担子菌門、ツボカビ門及び接合菌門並びに卵菌類及び全ての栄養胞子形成菌(Hawksworth et al.,In,Ainsworth and Bisby’s Dictionary of The Fungi,8th edition,1995,CAB International,University Press,Cambridge,UKで定義されている)を含む。
【0336】
真菌宿主細胞は、酵母細胞であり得る。本明細書で使用する場合、「酵母」としては、有子嚢胞子酵母(エンドミセス目(Endomycetales))、担子菌酵母、及び不完全菌類(不完全酵母菌綱(Blastomycetes))に属する酵母が挙げられる。酵母の分類は将来変る場合があることから、本発明の目的のために、酵母は、Biology and Activities of Yeast(Skinner,Passmore,and Davenport,editors,Soc.App.Bacteriol.Symposium Series No.9,1980)で説明されているように定義されるべきである。
【0337】
酵母宿主細胞は、カンジダ属(Candida)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、クルイベロマイセス属(Kluyveromyces)、ピキア属(Pichia)、サッカロマイセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロマイセス属(Schizosaccharomyces)又はヤロウイア属(Yarrowia)の細胞、例えばクルイベロマイセス・ラクティス(Kluyveromyces lactis)、サッカロマイセス・カールスベルゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロマイセス・ディアスタティカス(Saccharomyces diastaticus)、サッカロマイセス・ドウグラシー(Saccharomyces douglasii)、サッカロマイセス・クリュイベリ(Saccharomyces kluyveri)、サッカロマイセス・ノルベンシス(Saccharomyces norbensis)、サッカロマイセス・オヴィフォルミス(Saccharomyces oviformis)又はヤロウイア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)の細胞であり得る。
【0338】
真菌宿主細胞は、糸状真菌細胞であり得る。「糸状真菌」は、細分類の真菌門(Eumycota)及び卵菌門(Oomycota)(前出のHawksworth et al.,1995により定義される)の全ての糸状形態を含む。糸状真菌は、一般的に、キチン、セルロース、グルカン、キトサン、マンナン及び他の複合ポリサッカリドで構成される菌糸体壁により特徴付けられる。栄養生長は菌糸伸長によるものであり、炭素異化は偏性好気性である。対照的に、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)等の酵母による栄養生長は単細胞葉状体の出芽によるものであり、炭素異化は発酵性であり得る。
【0339】
糸状菌宿主細胞は、下記であり得る:アクレモニウム(Acremonium)、アスペルギルス(Aspergillus)、アウレオバシジウム(Aureobasidium)、ビルカンデラ(Bjerkandera)、セリポリオプシス(Ceriporiopsis)、クリソスポリウム(Chrysosporium)、コプリナス(Coprinus)、コリオルス(Coriolus)、クリプトコッカス(Cryptococcus)、フィロバシディウム(Filibasidium)、フザリウム(Fusarium)、フミコラ(Humicola)、マグナポルテ(Magnaporthe)、ムコール(Mucor)、ミセリオフトラ(Myceliophthora)、ネオカリマスティクス(Neocallimastix)、ニューロスポラ(Neurospora)、ペシロマイセス(Paecilomyces)、ペニシリウム(Penicillium)、ファネロカエテ(Phanerochaete)、フレビア(Phlebia)、ピロミセス(Piromyces)、プレウロタス(Pleurotus)、シゾフィラム(Schizophyllum)、タラロミセス(Talaromyces)、サーモアスカス(Thermoascus)、シーラビア(Thielavia)、トイポクラディウム(Tolypocladium)、トラメテス(Trametes)、又はトリコデルマ(Trichoderma)の細胞。
【0340】
例えば、糸状真菌宿主細胞は、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス・フォティダス(Aspergillus foetidus)、アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルス・ジャポニカス(Aspergillus japonicus)、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、ヤケイロタケ(Bjerkandera adusta)、セリポリオプシス・アネイリナ(Ceriporiopsis aneirina)、セリポリオプシス・カレギエア(Ceriporiopsis caregiea)、セリポリオプシス・ギルベッセンス(Ceriporiopsis gilvescens)、セリポリオプシス・パノンシンタ(Ceriporiopsis pannocinta)、セリポリオプシス・リブロサ(Ceriporiopsis rivulosa)、セリポリオプシス・サブルファ(Ceriporiopsis subrufa)、セリポリオプシス・サベルミスポラ(Ceriporiopsis subvermispora)、クリソスポリウム・イノプス(Chrysosporium inops)、クリソスポリウム・ケラチノフィラム(Chrysosporium keratinophilum)、クリソスポリウム・ルクノウェンス(Chrysosporium lucknowense)、クリソスポリウム・メルダリウム(Chrysosporium merdarium)、クリソスポリウム・パニコラ(Chrysosporium pannicola)、クリソスポリウム・クイーンズランジカム(Chrysosporium queenslandicum)、クリソスポリウム・トプロピカム(Chrysosporium tropicum)、クリソスポリウム・ゾナタム(Chrysosporium zonatum)、コプリナス・シネレウス(Coprinus cinereus)、コリオラス・ハースタス(Coriolus hirsutus)、フザリウム・バクトリジオイデス(Fusarium bactridioides)、フザリウム・セレアリス(Fusarium cerealis)、フザリウム・クロックウェレンズ(Fusarium crookwellense)、フザリウム・クルモラム(Fusarium culmorum)、フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)、フザリウム・グラミナム(Fusarium graminum)、フザリウム・ヘテロスポラム(Fusarium heterosporum)、フザリウム・ネグンジ(Fusarium negundi)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・レチキュラタム(Fusarium reticulatum)、フザリウム・ロゼウム(Fusarium roseum)、フザリウム・サムブシヌム(Fusarium sambucinum)、フザリウム・サルクロウム(Fusarium sarcochroum)、フザリウム・スポロトリキオイデス(Fusarium sporotrichioides)、フザリウム・スルフレウム(Fusarium sulphureum)、フザリウム・トルロサム(Fusarium torulosum)、フザリウム・トリコセシオイデス(Fusarium trichothecioides)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、フミコラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)、ムコール・ミーヘイ(Mucor miehei)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)、ネウロスポラ・クラサ(Neurospora crassa)、ペニシリウム・プルプロゲナム(Penicillium purpurogenum)、ファネロカエテ・クリソスポリウム(Phanerochaete chrysosporium)、フレビア・ラジアータ(Phlebia radiata)、プレウロツス・エリンギ(Pleurotus eryngii)、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)、トラメテス・ビロサ(Trametes villosa)、トラメテス・ベルシカラー(Trametes versicolor)、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)、トリコデルマ・コニンギ(Trichoderma koningii)、トリコデルマ・ロンギブラキアタム(Trichoderma longibrachiatum)、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)又はトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)の細胞であり得る。
【0341】
真菌細胞は、それ自体知られている方法において、プロトプラストの形成、プロトプラストの形質転換及び細胞壁の再生を含む方法により形質転換され得る。アスペルギルス属(Aspergillus)及びトリコデルマ属(Trichoderma)宿主細胞の形質転換のための好適な手順は、欧州特許第238023号明細書、Yelton et al.,1984、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:1470-1474、及びChristensen et al.,1988,Bio/Technology 6:1419-1422で説明されている。フザリウム属(Fusarium)の種をトランスフォームするのに好適な方法は、Malardier et al.,1989,Gene 78:147-156及び国際公開第96/00787号パンフレットにより記載されている。酵母を、下記により説明されている手順を使用して形質転換し得る:Becker and Guarente,In Abelson,J.N.and Simon,M.I.,editors,Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology,Methods in Enzymology,Volume 194,pp 182-187、Academic Press,Inc.,New York;Ito et al.,1983,J.Bacteriol.153:163;及びHinnen et al.,1978,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:1920。
【0342】
生成方法
本発明は、変異体を生成する方法であって、(a)この変異体の発現に好適な条件下で本発明の組換え宿主細胞を培養すること;及び(b)変異体を回収することを含む方法にも関する。
【0343】
組換え宿主細胞は、当技術分野において知られる方法を使用して変異体の生成に好適な栄養培地中で培養される。例えば、細胞は、好適な培地中において並びに変異体の発現及び/又は単離が可能になる条件下で実施される実験用又は工業用発酵槽におけるフラスコ振盪培養、又は小規模若しくは大規模発酵(連続、バッチ、フェドバッチ、又は固体状態の発酵を含む)により培養され得る。この培養を、当該技術分野で知られる手順を使用して、炭素源及び窒素源並びに無機塩を含む好適な栄養培地中で行う。好適な培地は、商業的供給業者から入手可能であるか、又は公開されている組成(例えば、American Type Culture Collectionのカタログで公開されている組成)に従って調製し得る。変異体が栄養培地に分泌される場合、変異体は、培地から直接的に回収することができる。変異体が分泌されない場合、それは、細胞可溶化物から回収することができる。
【0344】
変異体は、変異体に特異的である当該技術分野において知られる方法を用いて検出され得る。これらの検出法としては、特異抗体の使用、酵素生成物の形成、又は酵素基質の消失が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、酵素アッセイを使用して、この変異体の活性を決定してもよい。
【0345】
変異体は、当該技術分野において知られる方法を使用して回収され得る。例えば、変異体は、採取、遠心分離、濾過、抽出、噴霧乾燥、蒸発又は沈殿を含むが、これらに限定されない従来の手順によって栄養培地から回収され得る。
【0346】
変異体は、実質的に純粋な変異体を得るための、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性、疎水性、クロマトフォーカシング及びサイズ排除)、電気泳動法(例えば、分取等電点電気泳動)溶解度の相違(例えば、硫酸アンモニウム沈殿)、SDS-PAGE又は抽出(例えば、Protein Purification,Janson and Ryden,editors,VCH Publishers,New York,1989を参照されたい)を含むが、これらに限定されない、当技術分野において知られる様々な手順によって精製され得る。
【0347】
代替的な態様において、変異体は回収されず、むしろ変異体を発現する本発明の宿主細胞が変異体の供給源として使用される。
【0348】
発酵ブロス配合物又は細胞組成物
本発明は、本発明の変異体を含む発酵ブロス配合物又は細胞組成物にも関する。発酵ブロス産物はさらに、例えば、細胞(本発明の変異体をコードする遺伝子を含有する宿主細胞であって、目的の変異体の産生に使用される宿主細胞を含む)、細胞片、バイオマス、発酵培地及び/又は発酵産物などの発酵プロセスで用いられる追加の成分を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、1つ又は複数の有機酸、死細胞及び/又は細胞片並びに培養培地を含有する死滅した細胞の全ブロスである。
【0349】
用語「発酵ブロス」は、本明細書で使用する場合、回収及び/又は精製を全く行わないか又は最小限にのみ行う細胞発酵により産生される調製物を指す。例えば、発酵ブロスは、微生物培養物を飽和するまで増殖させ、炭素制限条件下でインキュベートしてタンパク質を合成させて(例えば、宿主細胞による酵素の発現)、細胞培養培地中に分泌させるときに作製される。発酵ブロスは、発酵の終了時に得られる発酵材料の未分画又は分画内容物を含有し得る。通常、発酵ブロスは、未分画であり、使用済みの培養培地及び微生物細胞(例えば、糸状真菌細胞)が例えば遠心分離により除去された後に存在する細胞片を含む。いくつかの実施形態において、発酵ブロスは、使用済みの細胞培養培地、細胞外酵素並びに生存及び/又は非生存微生物細胞を含有する。
【0350】
ある実施形態において、発酵ブロス配合物及び細胞組成物は、少なくとも1つの1~5炭素の有機酸及び/又はその塩を含む第1の有機酸成分並びに少なくとも1つの6炭素以上の有機酸及び/又はその塩を含む第2の有機酸成分を含む。特定の実施形態において、第1の有機酸成分は、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、その塩又は前述の2つ以上の混合物であり、第2の有機酸成分は、安息香酸、シクロヘキサンカルボン酸、4-メチル吉草酸、フェニル酢酸、その塩又は前述の2つ以上の混合物である。
【0351】
一態様において、組成物は、1つ又は複数の有機酸を含有し、且つ任意選択により死細胞及び/又は細胞片をさらに含有する。一実施形態において、死細胞及び/又は細胞片は、死滅した細胞の全ブロスから除去されて、これらの成分を含まない組成物が提供される。
【0352】
発酵ブロス配合物又は細胞組成物は、限定されないが、ソルビトール、塩化ナトリウム、ソルビン酸カリウム及び当技術分野において知られる他のものを含む保存剤及び/又は抗菌剤(例えば、静菌剤)をさらに含み得る。
【0353】
死滅した細胞の全ブロス又は組成物は、発酵の終了時に得られる発酵材料の未分画内容物を含有し得る。通常、死滅した細胞の全ブロス又は組成物は、微生物細胞(例えば、糸状真菌細胞)を飽和するまで増殖させ、炭素制限条件下でインキュベートしてタンパク質を合成させた後に存在する使用済みの培養培地及び細胞片を含有する。いくつかの実施形態において、死滅した細胞の全ブロス又は組成物は、使用済みの細胞培養培地、細胞外酵素及び糸状真菌の死細胞を含有する。いくつかの実施形態において、死滅した細胞の全ブロス又は組成物中に存在する微生物細胞は、当技術分野において知られる方法を用いて透過処理及び/又は溶解され得る。
【0354】
本明細書に記載されるとおりの全ブロス又は細胞組成物は、通常、液体であるが、死細胞、細胞片、培養培地成分及び/又は1つ若しくは複数の不溶性酵素などの不溶性成分を含有し得る。いくつかの実施形態において、不溶性成分が除去されて清澄化された液体組成物が提供され得る。
【0355】
本発明の全ブロス配合物及び細胞組成物は、国際公開第90/15861号パンフレット又は国際公開第2010/096673号パンフレットに記載される方法によって作製され得る。
【0356】
組成物
一実施形態において、本発明は、本発明のキシログルカナーゼ変異体を、1種又は複数種の追加のクリーニング組成物成分及び好ましくは本明細書に記載の洗剤補助成分と組み合わせて含む洗剤組成物などのクリーニング組成物に関する。追加の構成成分の選択は、当業者の技術の範囲内であり、下記の例示的な非限定的な構成成分を含む従来の成分を含む。この洗剤組成物は、織物、食器、及び硬質表面などのクリーニングされる品目のクリーニングのために、品目の汚れの前処理のために、洗浄サイクル中の汚れの再付着防止、低減、若しくは除去のために、品目の白色度の維持若しくは改善のために使用することができる。
【0357】
好ましくは、この組成物はそのような変異体に富む。用語「濃縮される」は、組成物のキシログルカナーゼ活性が、例えば、少なくとも1.1の濃縮係数を有して増大されていることを示す。
【0358】
この組成物は、主要な酵素成分(例えば一成分組成物)として、本発明の変異体を含むことができる。或いは、組成物は、複数の酵素活性、例えば、以下:ヒドロラーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ、リアーゼ、オキシドレダクターゼ、又はトランスフェラーゼ、例えば、α-ガラクトシダーゼ、α-グルコシダーゼ、アミノペプチダーゼ、アミラーゼ、β-ガラクトシダーゼ、β-グルコシダーゼ、β-キシロシダーゼ、カルボヒドラーゼ、カルボキシペプチダーゼ、カタラーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セルラーゼ、キチナーゼ、クチナーゼ、シクロデキストリングリコシルトランスフェラーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、エンドグルカナーゼ、エステラーゼ、グルコアミラーゼ、インベルターゼ、ラッカーゼ、リパーゼ、マンノシダーゼ、ムタナーゼ、ヌクレアーゼ、オキシダーゼ、ペクチン分解酵素、ペルオキシダーゼ、フィターゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、タンパク質分解酵素、リボヌクレアーゼ、トランスグルタミナーゼ、又はキシラナーゼからなる群から選択される1種又は複数種の酵素を含んでもよい。
【0359】
組成物は、当技術分野で公知の方法に従って調製してよく、液体又は乾燥組成物の形態であってもよい。この組成物を、当技術分野で既知の方法に従って安定化させ得る。
【0360】
本発明の組成物の好ましい使用の例を以下に示す。この組成物の投与量及びこの組成物が使用される他の条件を、当分野で既知の方法に基づいて決定することができる。
【0361】
構成成分の選択は、織物ケアのために、クリーニングされる織物の種類、汚れの種類及び/又は程度、クリーニングが行われる温度、並びに洗剤製品の配合の検討を含み得る。下記の構成成分は、特定の機能性に従って一般的な見出しにより分類されているが、これは、当業者に理解されるように、構成成分が追加の機能性を含み得るため、限定として解釈されるべきではない。
【0362】
本発明の一実施形態において、洗剤組成物などの組成物は、本明細書に開示されるキシログルカナーゼ変異体及び洗剤補助剤を含む。
【0363】
本発明の一実施形態において、洗剤補助成分は、以下:界面活性剤、ビルダー、凝集助剤、キレート化剤、移染防止剤、酵素、酵素安定剤、酵素阻害剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、事前形成された過酸(preformed peracid)、ポリマー分散剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、セッケン泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、ビルター及びコビルダー、布地色相剤、消泡剤、分散剤、加工助剤、及び/又は顔料からなる群から選択される。
【0364】
洗剤補助成分は、界面活性剤であってよい。キシログルカナーゼ変異体を含む洗剤組成物中に界面活性剤を含有させる1つの利点は、洗浄性能が向上することである。一実施形態において、洗剤補助成分は、ビルダー又は泥汚れ除去/再付着防止剤である。
【0365】
一実施形態において、洗剤補助成分は酵素である。洗剤補助成分は、以下に示すように、1種又は複数種の酵素を含んでもよい。1種又は複数種の酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、ヌクレアーゼ及びオキシダーゼからなる群から選択してもよい。本発明の洗剤組成物に適した具体的な酵素は、以下に記載する。
【0366】
洗剤組成物は、バー、均質錠剤、2つ以上の層を有する錠剤、1個又は複数個の区画を有するポーチ、通常の若しくは圧縮された粉末、顆粒、ペースト、ゲル、又は通常の、圧縮若しくは濃縮液体として配合してもよい。洗剤組成物は、液体洗剤、粉末洗剤又は顆粒状洗剤であってよい。
【0367】
本発明のキシログルカナーゼは、洗濯などのクリーニング工程での使用に好適である。本発明は、さらに、
a.キシログルカナーゼ活性を有する変異体ポリペプチドを含む洗浄液又はポリペプチドを含む洗剤組成物に、品目を曝露するステップ;
b.少なくとも1回の洗浄サイクルを完了するステップ;及び
c.任意選択で前記品目をすすぐステップ
を含む、織物である品目を洗濯する方法に関する。
【0368】
溶液のpHは、1~11の範囲、例えば5.5~11の範囲、例えば7~9の範囲、7~8の範囲又は7~8.5の範囲である。
【0369】
洗浄液は、5℃~95℃の範囲、又は10℃~80℃の範囲、10℃~70℃の範囲、10℃~60℃の範囲、10℃~50℃の範囲、15℃~40℃の範囲又は20℃~30℃の範囲の温度を有し得る。一実施形態において、洗浄液の温度は30℃である。
【0370】
本発明の一実施形態において、品目を洗濯する方法は、洗浄サイクルの完了後に洗浄液又は洗浄液の一部を排出するステップをさらに含む。次に、洗浄液を後の洗浄サイクル又は後のすすぎサイクルで再利用することができる。第1の洗浄サイクル、任意選択で第2又は第3の洗浄サイクル中に、品目を洗浄液に曝露させてもよい。一実施形態において、品目を洗浄液に曝露した後すすぐ。水又はコンディショナを含む水で品目をすすぐことができる。本発明はさらに、本発明の方法に従って洗浄される品目にも関する。本発明のキシログルカナーゼ変異体を洗浄液に添加してもよい。
【0371】
したがって、本発明の一実施形態は、1種又は複数種のアニオン性界面活性剤;プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、ヌクレアーゼ、及びオキシダーゼからなる群から選択される酵素;並びに本発明のキシログルカナーゼ変異体を含む洗浄剤組成物に関する。
【0372】
一実施形態は、さらに、
a.キシログルカナーゼ変異体を含む洗浄液、又は少なくとも1種のキシログルカナーゼ変異体を含む洗剤組成物に織物を曝露するステップ;
b.少なくとも1回の洗浄サイクルを完了するステップ;並びに
c.任意選択で、織物をすすぐステップ
を含む織物の洗浄方法であって、キシログルカナーゼ変異体が、配列番号1のポリペプチドの111、123、159、256、294、8、18、20、41、42、76、82、83、87、94、103、104、105、121、125、126、127、136、137、146、147、148、152、153、155、165、168、169、177、184、189、203、206、210、211、214、217、219、220、226、237、238、240、243、244、248、251、252、267、271、276、289、295、298、300、302、322、329、339、347、347、353、383、384、392、394、395、402、414、427、431、445、447、459、473、474、476、482、488、489、491、492、503及び505からなる群から選択される位置に相当する1個又は複数個の位置で改変を含む方法に関する。
【0373】
別の実施形態は、本発明の方法に従って洗浄される織物に関する。
【0374】
洗浄液中のキシログルカナーゼ変異体の濃度は、典型的に、例えば、0.00008~100の範囲、0.0001~100の範囲、0.0002~100の範囲、0.0004~100の範囲、0.0008~100の範囲、0.001~100ppm酵素タンパク質の範囲、0.01~100ppm酵素タンパク質、好ましくは0.05~50ppm酵素タンパク質、より好ましくは0.1~50ppm酵素タンパク質、より好ましくは0.1~30ppm酵素タンパク質、さらに好ましくは0.5~20ppm酵素タンパク質の範囲、並びに最も好ましくは0.5~10ppm酵素タンパク質など、0.00004~100ppm酵素タンパク質の範囲である。
【0375】
本発明のキシログルカナーゼ変異体は、少なくとも0.002mgのキシログルカナーゼタンパク質、例えば、少なくとも0.004mgのキシログルカナーゼタンパク質、少なくとも0.006mgのキシログルカナーゼタンパク質、少なくとも0.008mgのキシログルカナーゼタンパク質、少なくとも0.01mgのキシログルカナーゼタンパク質、少なくとも0.1mgのタンパク質、好ましくは少なくとも1mgのタンパク質、より好ましくは少なくとも10mgのタンパク質、さらに好ましくは少なくとも15mgのタンパク質、非常に好ましくは少なくとも20mgのタンパク質、最も好ましくは少なくとも25mgのタンパク質に対応する量で、洗剤組成物に添加してよい。従って、洗剤組成物は、少なくとも0.00008%のキシログルカナーゼタンパク質、好ましくは少なくとも0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.008%、0.01%、0.02%、0.03%、0.05%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%又は1.0%のキシログルカナーゼタンパク質を含み得る。
【0376】
本発明の洗剤に含まれる酵素は、通常の安定剤、例えば、プロピレングリコール若しくはグリセロールなどのポリオール、糖若しくは糖アルコール、並びにNaCl及びKClなどの各種塩を用いて、安定化させてもよい。本発明の洗剤に存在するプロテアーゼは、乳酸、ギ酸、ホウ酸、若しくはホウ酸誘導体、例えば、芳香族ホウ酸エステル、又は4-ホルミルフェニルボロン酸などのフェニルボロン酸誘導体、又はジ-、トリ-若しくはテトラペプチドアルデヒドなどのペプチドアルデヒド又はアルデヒド類似体(形態B1-B0-R0-R(式中、Rは、H、CH3、CX3、CHX2、又はCH2X(X=ハロゲン)、B0は、単一のアミノ酸残基(好ましくは、任意選択で置換された脂肪族若しくは芳香族側鎖)であり;B1は、1個又は複数個のアミノ酸残基(好ましくは、1、2若しくは3個)から成り、任意選択でN末端保護基を含む)、或いは国際公開第09118375号パンフレット、国際公開第98/13459号パンフレットに記載されるもののいずれか)又はRASI、BASI、WASI(イネ、オオムギ及びコムギの二官能価αアミラーゼ/サブチリシン阻害剤)又はCI2若しくはSSIなどのタンパク質タイプのプロテアーゼ阻害剤を使用して安定化させてもよい。組成物は、国際公開第92/19709号パンフレット、国際公開第92/19708号パンフレット及び米国特許第6,472,364号明細書に記載されるように配合してもよい。いくつかの実施形態において、本明細書で使用される酵素は、下記のようなイオンを酵素に供給する完成組成物中の亜鉛(II)、カルシウム(II)及び/又はマグネシウム(II)イオンの水溶性供給源、並びに他の金属イオン(例えば、バリウム(II)、スカンジウム(II)、鉄(II)、マンガン(II)、アルミニウム(II)、スズ(II)、コバルト(II)、銅(II)、ニッケル(II)、及びオキソバナジウム(IV))の存在によって安定される。
【0377】
一実施形態において、ポリペプチドは、ペプチドアルデヒド又はケトンを使用して安定化される。好適なペプチドアルデヒドは、国際公開第94/04651号パンフレット、国際公開第95/25791号パンフレット、国際公開第98/13458号パンフレット、国際公開第98/13459号パンフレット、国際公開第98/13460号パンフレット、国際公開第98/13461号パンフレット、国際公開第98/13462号パンフレット、国際公開第07/141736号パンフレット、国際公開第07/145963号パンフレット、国際公開第09/118375号パンフレット、国際公開第10/055052号パンフレット及び国際公開第11/036153号パンフレットに記載される。本発明のポリペプチドは、国際公開第97/07202号パンフレットに開示される洗剤配合物に含有させてもよく、この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0378】
別の実施形態において、ポリペプチドは、次式を有する4-ホルミルフェニルボロン酸(4-FPBA)である、フェニルボロン酸誘導体を用いて安定化される。
【化1】
【0379】
洗剤組成物は、例えば、プロピレングリコール、グリセロール、4-ホルミルフェニルボロン酸及びホウ酸塩からなる群から選択されるものなどの2種以上の安定剤を含んでもよい。
【0380】
洗剤組成物は、例えば、プロピレングリコール、グリセロール、4-ホルミルフェニルボロン酸及びホウ酸塩からなる群から選択されるものなどの2種以上の安定剤を含んでもよい。
【0381】
安定剤は、好ましくは、0.001~約5.0重量%、0.01~約2.0重量%、0.1~約3重量%、又は0.5~約1.5重量%の量で洗剤組成物中に存在する。
【0382】
界面活性剤
洗剤組成物は、アニオン性及び/若しくはカチオン性及び/若しくは非イオン性及び/若しくは半極性及び/若しくは双性イオン性、又はこれらの混合物であり得る1種又は複数種の界面活性剤を含んでもよい。特定の実施形態において、洗剤組成物は、1種又は複数種の非イオン性界面活性剤及び1種又は複数種のアニオン性界面活性剤の混合物を含む。界面活性剤は通常、約5%~約50%、又は約10%~約50%、又は約20%~約50%などの約5重量%~60重量%のレベルで存在する。界面活性剤は所望のクリーニング用途に基づいて選択され、当該技術分野において知られる任意の従来の界面活性剤を含み得る。
【0383】
含まれる場合、洗剤は通常、約10%~約25%を含む、約5%~約40%などの約5重量%~約60重量%の1種又は複数種のアニオン性界面活性剤を含有することになり、アニオン性界面活性剤の非限定的な例としては、硫酸塩及びスルホン酸塩、特に、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、LASの異性体、分岐アルキルベンゼンスルホネート(BABS)、フェニルアルカンスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート(AOS)、オレフィンスルホネート、アルケンスルホネート、アルカン-2,3-ジイルビス(硫酸塩)、ヒドロキシアルカンスルホネート及びジスルホネート、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)などのアルキルスルフェート(AS)、脂肪族アルコールスルフェート(FAS)、第1級アルコールスルフェート(PAS)、アルコールエーテルスルフェート(アルコールエトキシスルフェート又は脂肪族アルコールエーテルスルフェートとしても知られるAES又はAEOS又はFES)、第2級アルカンスルホネート(SAS)、パラフィンスルホネート(PS)、エステルスルホネート、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル、メチルエステルスルホネート(MES)を含むα-スルホ脂肪酸メチルエステル(α-SFMe又はSES)、アルキル-又はアルケニルコハク酸、ドデセニル/テトラデセニルコハク酸(DTSA)、アミノ酸の脂肪酸誘導体、スルホコハク酸又は脂肪酸の塩(石鹸)又は脂肪酸のジエステル及びモノエステル、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0384】
含まれる場合、洗剤は通常、約0.1重量%~約10重量%のカチオン性界面活性剤、例えば、約0.1%~約5%を含有することになり、カチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アルキルジメチルエタノール第4級アミン(ADMEAQ)、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、塩化ジメチルジステアリルアンモニウム(DSDMAC)、及びアルキルベンジルジメチルアンモニウム、アルキル第4級アンモニウム化合物、アルコキシル化第4級アンモニウム(AQA)化合物、第4級エステル類、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0385】
含まれる場合、洗剤は通常、約0.2重量%~約60重量%の非イオン性界面活性剤、例えば、約1%~約40%、特に、約5%~約20%、約3%~約15%を含有することになり、非イオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アルコールエトキシレート(AE又はAEO)、アルコールプロポキシレート、プロポキシル化脂肪族アルコール(PFA)、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、例えばエトキシル化脂肪酸アルキルエステル及び/又はプロポキシル化脂肪酸アルキルエステル、アルキルフェノールエトキシレート(APE)、ノニルフェノールエトキシレート(NPE)、アルキルポリグリコシド(APG)、アルコキシル化アミン、脂肪酸モノエタノールアミド(FAM)、脂肪酸ジエタノールアミド(FADA)、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(EFAM)、プロポキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(PFAM)、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、又はグルコサミンのN-アシルN-アルキル誘導体(グルコサミド、GA又は脂肪酸グルカミド、FAGA)、メチルエステルエトキシレート(MEE)、並びに商標名SPAN及びTWEENの下で入手可能な製品、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0386】
含まれる場合、洗剤は通常、約0.1重量%~約10重量%の半極性界面活性剤を含有することになる。半極性界面活性剤の非限定的な例としては、アルキルジメチルアミンオキシド、N-(ココアルキル)-N,N-ジメチルアミンオキシド及びN-(牛脂-アルキル)-N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミンオキシドなどのアミンオキシド(AO)、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0387】
含まれる場合、洗剤は通常、約0.1重量%~約10重量%の双性イオン性界面活性剤を含有することになる。双性イオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アルキルジメチルベタイン、スルホベタイン、及びこれらの組み合わせなどのベタインが挙げられる。
【0388】
溶媒系:界面活性剤及び他の洗剤成分の溶解のために、溶媒系が必要とされる。溶媒は通常、水、アルコール、ポリオール、糖及び/又はその混合物である。好ましい溶媒は、水、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール(MPG、1,2-プロパンジオール又は1,3-プロパンジオール)、ジプロピレングリコール(DPG)、ポリエチレングリコールファミリー(PEG300-600)、ヘキシレングリコール、イノシトール、マンニトール、エタノール、イソプロパノール、n-ブトキシプロポキシプロパノール、エタノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン)、スクロース、デキストロース、グルコース、リボース、キシロース、並びに関連するモノピラノシド及びジピラノシド及びモノフラノシド及びジフラノシドである。
【0389】
溶媒系は、典型的には全体として5~90重量%、5~60重量%、5~40重量%、10~30重量%で存在する。
【0390】
PVAフィルム中に包まれる単位用量に関する水含量は通常、1~15%、2~12%、3~10%、5~10%の範囲である。
【0391】
PVAフィルム中に包まれる単位用量に関するポリオール含量は通常、5~50%、10~40%又は20~30%の範囲である。
【0392】
一実施形態において、界面活性剤は、天然に存在しない界面活性剤である。
【0393】
ヒドロトロープ
ヒドロトロープは、水溶液(又は非極性環境中の反対の極性の物質)中で疎水性化合物を可溶化する化合物である。通常、ヒドロトロープは、親水性及び疎水性の両方の特徴(界面活性剤から知られるとおりの、いわゆる両親媒性特性)を有するが、ヒドロトロープの分子構造は通常、自然発生的な自己凝集を好まず、例えば、Hodgdon and Kaler(2007),Current Opinion in Colloid & Interface Science 12:121-128による概説を参照されたい。ヒドロトロープは、ミセル相、ラメラ相又は他の明確なメソ相を形成する界面活性剤及び脂質に関して見出されるとおり、自己凝集が起こる臨界濃度を示さない。実際に、多くのヒドロトロープは、濃度が増大するにつれて凝集体のサイズが大きくなる持続型凝集プロセスを示す。しかしながら、多くのヒドロトロープは、水、油、界面活性剤、及びポリマーの混合物を含む、極性及び非極性の物質を含有する系の相挙動、安定性、及びコロイド特性を変化させる。ヒドロトロープは、製薬、パーソナルケア、食品から技術用途に至る産業全体で、古典的に使用される。洗剤組成物中のヒドロトロープの使用は、相分離又は高粘度などの望まれない現象を誘発することなく、(水を除去することによって液体洗剤を濃縮するプロセスの場合のように)例えば、界面活性剤のより濃縮された配合物を可能にする。
【0394】
洗剤は、0~10重量%、例えば、約0~5重量%、例えば、約0.5~約5%、又は約3%~5%のヒドロトロープを含有し得る。洗剤における使用のための当該技術分野で知られる任意のヒドロトロープが利用され得る。ヒドロトロープの非限定的な例としては、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、p-トルエンスルホン酸ナトリウム(STS)、キシレンスルホン酸ナトリウム(SXS)、クメンスルホン酸ナトリウム(SCS)、シメンスルホン酸ナトリウム、アミン酸化物、アルコール及びポリグリコールエーテル、ナトリウムヒドロキシナフトエート、ヒドロキシナフタレンスルホン酸ナトリウム、硫酸ナトリウムエチルヘキシル、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0395】
ビルダー及びコビルダー
洗剤組成物は、約0~65%、0~20%;又は0.5~5%の洗剤ビルダー若しくはコビルダー、又はその組み合わせを含有し得る。食器洗浄洗剤中、ビルダーのレベルは通常、10~65%、特に20~40%である。ビルダー及び/又はコビルダーは、特に、Ca及びMgとの水溶性錯体を形成するキレート化剤であり得る。洗濯洗剤における使用のための当該技術分野知られる任意のビルダー及び/又はコビルダーが利用され得る。非限定的な例は、クエン酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びクエン酸ナトリウムであり、ホスホネートの例としては、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(HEDP、エチドロン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(EDTMPA)、アミノトリス(メチレンホスホン酸)(ATMP)、ニトリロトリメチレンホスホン酸(NTMP)、2-アミノエチルホスホン酸(AEPn)、ジメチルメチルホスホネート(DMPP)、テトラメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(TDTMP)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(HDTMP)、ホスホノブタン-トリカルボン酸(PBTC)、N-(ホスホノメチル)イミノジ酢酸(PMIDA)、2-カルボキシエチルホスホン酸(CEPA)、2-ヒドロキシホスホノカルボン酸(HPAA)及びアミノ-トリス-(メチレン-ホスホン酸)(AMP)が挙げられる。L-グルタミン酸N,N-ジ酢酸四ナトリウム塩(GLDA)、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)。ビルダーの非限定的な例としては、ポリアクリレートのホモポリマー又はそのコポリマー、例えば、ポリ(アクリル酸)(PAA)又はコポリ(アクリル酸/マレイン酸)(PAA/PMA)が挙げられる。さらなる非限定的な例としては、シトレート、キレート化剤、例えば、アミノカルボキシレート、アミノポリカルボキシレート、及びホスホネート、並びにアルキル又はアルケニルコハク酸が挙げられる。追加の具体例としては、2,2’,2’’-ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、イミノジコハク酸(IDS)、エチレンジアミン-N,N’-ジコハク酸(EDDS)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、グルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸(HEDP)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(EDTMPA)、ジエチレントリアミンペンタキス(メチレンホスホン酸)(DTMPA又はDTPMPA)、N-(2-ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸(EDG)、アスパラギン酸-N-一酢酸(ASMA)、アスパラギン酸-N,N-二酢酸(ASDA)、アスパラギン酸-N-モノプロピオン酸(ASMP)、イミノジコハク酸(IDA)、N-(2-スルホメチル)-アスパラギン酸(SMAS)、N-(2-スルホエチル)アスパラギン酸(SEAS)、N-(2-スルホメチル)-グルタミン酸(SMGL)、N-(2-スルホエチル)グルタミン酸(SEGL)、N-メチルイミノ二酢酸(MIDA)、α-アラニン-N,N-二酢酸(α-ALDA)、セリン-N,N-二酢酸(SEDA)、イソセリン-N,N-二酢酸(ISDA)、フェニルアラニン-N,N-二酢酸(PHDA)、アントラニル酸-N,N-二酢酸(ANDA)、スルファニル酸-N,N-二酢酸(SLDA)、タウリン-N,N-二酢酸(TUDA)、及びスルホメチル-N,N-二酢酸(SMDA)、N-(2-ヒドロキシエチル)-エチリデンジアミン-N,N’,N’’-三酢酸(HEDTA)、ジエタノールグリシン(DEG)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、アミノトリス(メチレンホスホン酸)(ATMP)、並びにこれらの組み合わせ及び塩が挙げられる。さらなる例示的ビルダー及び/又はコビルダーは、例えば、国際公開第09/102854号パンフレット、米国特許第5977053号明細書に記載されている。
【0396】
一実施形態において、ビルダー又はコビルダーは、天然に存在しないビルダー又はコビルダーである。
【0397】
漂白系
洗剤は、0~30重量%、例えば、約1%~約20%の漂白系を含有し得る。洗濯洗剤における使用のための当該技術分野で知られる任意の漂白系が利用され得る。好適な漂白系構成成分としては、漂白触媒、光脱色剤、漂白活性化剤、過炭酸ナトリウムなどの過酸化水素の供給源、過ホウ酸ナトリウム及び過酸化水素-尿素(1:1)、予め形成された過酸及びその混合物が挙げられる。好適な予め形成された過酸としては、ペルオキシカルボン酸及び塩、ジペルオキシカルボン酸、過イミド酸及び塩、ペルオキシモノ硫酸及び塩、例えば、オキソン(R)、並びにその混合物が挙げられるが、これらに限定されない。漂白系の非限定的な例としては、ペルオキシド系漂白系が挙げられ、過酸形成漂白活性化剤と組み合わせて、例えば、過ホウ酸のナトリウム塩(通常、一又は四水和物)、過炭酸塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩などのアルカリ金属塩を含む無機塩を含み得る。漂白活性化剤という用語は、本明細書では、過酸化水素と反応して過加水分解を介して過酸を形成する化合物を意味する。そのように形成される過酸は、活性化された漂白をなす。本明細書で使用されることになる好適な漂白活性化剤としては、エステル、アミド、イミド又は無水物のクラスに属するものが挙げられる。好適な例は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、4-[(3,5,5-トリメチルヘキサノイル)オキシ]ベンゼン-1-スルホン酸ナトリウム(ISONOBS)、4-(ドデカノイルオキシ)ベンゼン-1-スルホン酸塩(LOBS)、4-(デカノイルオキシ)ベンゼン-1-スルホン酸塩、4-(デカノイルオキシ)安息香酸塩(DOBS又はDOBA)、4-(ノナノイルオキシ)ベンゼン-1-スルホン酸塩(NOBS)、及び/又は国際公開第98/17767号パンフレットに開示されるものである。目的の漂白活性化剤の特定のファミリーが欧州特許第624154号明細書に開示されており、そのファミリーの中でも、クエン酸アセチルトリエチル(ATC)が特に好ましい。ATC又は短鎖トリグリセリド様トリアセチンは、それが環境に優しいという利点を有する。さらに、クエン酸アセチルトリエチル及びトリアセチンは、保管時の製品において良好な加水分解安定性を有し、効率的な漂白活性化剤である。最後に、ATCは、過加水分解反応中に放出されたクエン酸塩がビルダーとして機能し得るため、多機能性である。或いは、漂白系は、例えば、アミド、イミド、又はスルホン型のペルオキシ酸を含み得る。漂白系はまた、6-(フタリミド)ペルオキシヘキサン酸(PAP)などの過酸を含み得る。漂白系はまた、漂白触媒を含み得る。いくつかの実施形態において、漂白構成成分は、以下の式を有する有機触媒:
【化2】
(iii)及びその混合物
からなる群から選択される有機触媒であり得る。
(式中、各Rは、独立して、9~24個の炭素を含有する分岐アルキル基又は11~24個の炭素を含有する直鎖アルキル基であり、好ましくは、各Rは、独立して、9~18個の炭素を含有する分岐アルキル基又は11~18個の炭素を含有する直鎖アルキル基であり、より好ましくは、各Rは、独立して、2-プロピルヘプチル、2-ブチルオクチル、2-ペンチルノニル、2-ヘキシルデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、イソノニル、イソデシル、イソトリデシル及びイソペンタデシルからなる群から選択される)。他の例示的な漂白剤系は、例えば、国際公開第2007/087258号パンフレット、国際公開第2007/087244号パンフレット、国際公開第2007/087259号パンフレット、欧州特許第1867708号明細書(ビタミンK)及び国際公開第2007/087242号パンフレットに記載されている。好適な光漂白剤は、例えば、スルホン化亜鉛又はアルミニウムフタロシアニンであってもよい。
【0398】
好ましくは、漂白構成成分は、漂白触媒、特に、有機漂白触媒に加えて過酸の供給源を含む。過酸の供給源は、(a)予め形成された過酸;(b)好ましくは漂白活性化剤と組み合わせた過炭酸塩、過ホウ酸塩又は過硫酸塩(過酸化水素供給源);及び(c)織物又は硬質表面処理工程において水の存在下にてインサイチュで過酸を形成するためのペルヒドロラーゼ酵素及びエステルから選択され得る。
【0399】
一実施形態において、漂白系は、天然に存在しない漂白系である。
【0400】
ポリマー
洗剤は、0~10重量%、例えば、0.5~5%、2~5%、0.5~2%又は0.2~1%のポリマーを含有し得る。洗剤における使用のために当該技術分野で知られる任意のポリマーを利用してもよい。ポリマーは、上記のコビルダーとして機能するものでもよいし、或いは、再付着防止、繊維保護、汚れ遊離、移染防止、油脂のクリーニング及び/又は消泡性を付与するものであってもよい。一部のポリマーは、上記の特性の2つ以上及び/又は下記のモチーフの2つ以上を有し得る。例示的ポリマーとして、(カルボキシメチル)セルロース(CMC)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)、ポリ(エチレングリコール)又はポリ(エチレンオキシド)(PEG)、エトキシル化ポリ(エチレンイミン)、カルボキシメチルイヌリン(CMI)、及びPAA、PAA/PMA、ポリアスパラギン酸及びメタクリル酸ラウリル/アクリル酸コポリマーなどのポリカルボキシレート、疎水的に変性されたCMC(HM-CMC)及びシリコーン、テレフタル酸とオリゴマーグリコールのコポリマー、ポリ(エチレンテレフタレート)とポリ(オキシエチレンテレフタレート)のコポリマー(PET-POET)、PVP、ポリ(ビニルイミダゾール)(PVI)、ポリ(ビニルピリジン-N-オキシド)(PVPO若しくはPVPNO)及びポリビニルピロリドン-ビニルイミダゾール(PVPVI)が挙げられる。さらなる例示的なポリマーとしては、スルホン化ポリカルボキシレート、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシド(PEO-PPO)、及びジクアテルニウムエトキシスルフェートが挙げられる。その他の例示的ポリマーは、例えば、国際公開第2006/130575号パンフレットに開示されている。また、上記ポリマーの塩も検討される。
【0401】
一実施形態において、ポリマーは、天然に存在しないポリマーである。
【0402】
布地色調剤
本発明の洗剤組成物はまた、染料又は顔料などの布地色調剤を含んでもよく、これが洗剤組成物に配合される場合、前記洗剤組成物を含む洗浄液と前記布地が接触するときに布地上に沈積することができ、これによって、可視光の吸収/反射による前記布地の色合いを改変する。蛍光増白剤は、少なくとも一部の可視光を放射する。対照的に、布地色調剤は、可視光スペクトルの少なくとも一部を吸収するため、表面の色合いを改変する。好適な布地色相剤は、染料及び染料-粘土コンジュゲートを含み、また、顔料を含んでもよい。好適な染料は、小分子染料及びポリマー染料を含む。好適な小分子染料としては、例えば、国際公開第2005/03274号パンフレット、国際公開第2005/03275号パンフレット、国際公開第2005/03276号パンフレット及び欧州特許第1876226号明細書(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているとおり、ダイレクトブルー(Direct Blue)、ダイレクトレッド(Direct Red)、ダイレクトバイオレット(Direct Violet)、アシッドブルー(Acid Blue)、アシッドレッド(Acid Red)、アシッドバイオレット(Acid Violet)、ベーシックブルー(Basic Blue)、ベーシックバイオレット(Basic Violet)及びベーシックレッド(Basic Red)のカラーインデックス(C.I.)分類に分類される染料からなる群から選択される小分子染料、又はそれらの混合物が挙げられる。洗剤組成物は、好ましくは、約0.00003重量%~約0.2重量%、約0.00008重量%~約0.05重量%、又は約0.0001重量%~約0.04重量%の布地色相剤を含む。組成物は、0.0001重量%~約0.2重量%の布地色相剤を含んでよく、これは、組成物が単位用量ポーチの形態である場合、特に好ましいと考えられる。好適な色調剤については、例えば、国際公開第2007/087257号パンフレット及び国際公開第2007/087243号パンフレットにも開示されている。
【0403】
追加の酵素
洗剤添加剤及び洗剤組成物は、エステル結合に作用するヒドロラーゼ(EC3.1.-.-)、グリコシダーゼ(EC3.2.-.-)、及びペプチド結合に作用するヒドロラーゼ(EC3.4.-.-)などのヒドロラーゼ(EC3.-.-.-)、ラッカーゼ(EC1.10.-.-)若しくはペルオキシダーゼ(EC1.11.-.-)などのオキシドレダクターゼ(EC1.-.-.-)又は炭素-酸素リアーゼ(EC4.2.-.-)などのリアーゼ(EC4.-.-.-)などの1種又は複数種の[追加の]酵素を含み得る。特定の実施形態において、洗剤組成物は、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、オキシダーゼ、例えば、ラッカーゼ、及び/又はペルオキシダーゼなどの1種又は複数種の[追加の]酵素を含み得る。
【0404】
一般に、選択された酵素の特性は、選択された洗剤と適合すべきであり(すなわち、至適pH、他の酵素成分及び非酵素成分との適合性など)、また、酵素は有効量で存在すべきである。
【0405】
セルラーゼ
好適なセルラーゼとしては、細菌又は真菌由来のものが挙げられる。化学変性又はタンパク質工学による突然変異体が含まれる。好適なセルラーゼとしては、例えば、米国特許第4,435,307号明細書、米国特許第5,648,263号明細書、米国特許第5,691,178号明細書、米国特許第5,776,757号明細書及び国際公開第89/09259号パンフレットに開示されている、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)及びフザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)から産生される真菌セルラーゼといった、バチルス属(Bacillus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、フミコラ属(Humicola)、フザリウム属(Fusarium)、チエラビア属(Thielavia)、アクレモニウム属(Acremonium)由来のセルラーゼが挙げられる。
【0406】
特に好適なセルラーゼは、白色度を提供するか又は維持し且つ再付着を防止するか又は色の保護に関して利点を有するアルカリ性又は中性セルラーゼである。このようなセルラーゼの例は、欧州特許第0 495 257号明細書、欧州特許第0 531 372号明細書、国際公開第96/11262号パンフレット、国際公開第96/29397号パンフレット、国際公開第98/08940号パンフレットに記載されているセルラーゼである。他の例は、国際公開第94/07998号パンフレット、欧州特許第0 531 315号明細書、米国特許第5,457,046号明細書、米国特許第5,686,593号明細書、米国特許第5,763,254号明細書、国際公開第95/24471号パンフレット、国際公開第98/12307号パンフレット及び国際公開第99/001544号パンフレットに記載されているものなどのセルラーゼ変異体である。
【0407】
他のセルラーゼは、国際公開第2002/099091号パンフレットの配列番号2の1位~773位のアミノ酸配列と少なくとも97%同一性の配列を有するエンド-β-1,4-グルカナーゼ酵素、又はファミリー44キシログルカナーゼであり、キシログルカナーゼ酵素は、国際公開第2001/062903号パンフレットの配列番号2の40~559位と少なくとも60%の同一性の配列を有する。
【0408】
市販されているセルラーゼとしては、Celluzyme(商標)、及びCarezyme(商標)(Novozymes A/S)、Carezyme Premium(商標)(Novozymes A/S)、Celluclean(商標)(Novozymes A/S)、Celluclean Classic(商標)(Novozymes A/S)、Cellusoft(商標)(Novozymes A/S)、Whitezyme(商標)(Novozymes A/S)、Clazinase(商標)、及びPuradax HA(商標)(Genencor International Inc.)、及びKAC-500(B)(商標)(花王株式会社)が挙げられる。
【0409】
マンナナーゼ
好適なマンナナーゼとしては、細菌又は真菌起源のものが挙げられる。化学的又は遺伝的に変性した変異体が含まれる。マンナナーゼは、ファミリー5又は26のアルカリマンナナーゼであり得る。それは、バチルス属(Bacillus)又はフミコラ属(Humicola)、特に、B.アガラドヘレンス(B.agaradhaerens)、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)、B.ハロデュランス(B.halodurans)、B.クラウシー(B.clausii)、又はH.インソレンス(H.insolens)に由来する野生型であってもよい。好適なマンナナーゼは、国際公開第1999/064619号パンフレットに記載されている。市販のマンナナーゼは、Mannaway(Novozymes A/S)である。
【0410】
プロテアーゼ
好適なプロテアーゼとしては、細菌、真菌、植物、ウイルス又は動物起源、例えば、植物又は微生物起源のものが挙げられる。微生物起源のものが好ましい。化学変性又はタンパク質工学による突然変異体が含まれる。それは、セリンプロテアーゼ又はメタロプロテアーゼなどのアルカリプロテアーゼであってもよい。セリンプロテアーゼは、例えば、トリプシンなどのS1ファミリー、又はサブチリシンなどのS8ファミリーであってもよい。メタロプロテアーゼプロテアーゼは、例えば、M4ファミリー由来のサーモリシン又はM5、M7若しくはM8ファミリー由来のものなどの他のメタロプロテアーゼであってもよい。
【0411】
用語「サブチラーゼ」は、Siezen et al.,Protein Eng.4(1991)719-737及びSiezen et al.Protein Science 6(1997)501-523によるセリンプロテアーゼのサブグループを指す。セリンプロテアーゼは、基質と共有結合性の付加体を形成する活性部位においてセリンを有することを特徴とするプロテアーゼのサブグループである。サブチラーゼは、6つの下位区分、すなわち、サブチリシンファミリー、テルミターゼファミリー、プロテイナーゼKファミリー、ランチビオティックなペプチダーゼファミリー、ケキシンファミリー、及びピロリシンファミリーに分類され得る。
【0412】
サブチラーゼの例は、米国特許第7262042号明細書及び国際公開第09/021867号パンフレットに記載されているバチルス・レンタス(Bacillus lentus)、B.アルカロフィルス(B.alkalophilus)、B.サブチリス(B.subtilis)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)及びバチルス・ギブソニイ(Bacillus gibsonii)、並びに国際公開第89/06279号パンフレットに記載のサブチリシン・レンタス、サブチリシン・ノボ、サブチリシン・カールスバーグ、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、サブチリシンBPN’、サブチリシン309、サブチリシン147及びサブチリシン168並びに(国際公開第93/18140号パンフレット)に記載のプロテアーゼPD138などのバチルス属(Bacillus)由来のものである。他の有用なプロテアーゼは、国際公開第92/175177号パンフレット、国際公開第01/016285号パンフレット、国際公開第02/026024号パンフレット、及び国際公開第02/016547号パンフレットに記載のものであってもよい。トリプシン様プロテアーゼの例は、トリプシン(例えば、ブタ又はウシ起源)及び国際公開第89/06270号パンフレット、国際公開第94/25583号パンフレット及び国際公開第05/040372号パンフレットに記載のフザリウム(Fusarium)プロテアーゼ、並びに国際公開第05/052161号パンフレット及び国際公開第05/052146号パンフレットに記載のセルモナス(Cellumonas)由来のキモトリプシンプロテアーゼである。
【0413】
さらに好ましいプロテアーゼは、例えば、国際公開第95/23221号パンフレットに記載されているようなバチルス・レンタス(Bacillus lentus)DSM 5483由来のアルカリプロテアーゼ、並びに国際公開第92/21760号パンフレット、国際公開第95/23221号パンフレット、欧州特許第1921147号明細書及び欧州特許第1921148号明細書に記載されているその変異体である。
【0414】
メタロプロテアーゼの例は、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)由来のものなど、国際公開第07/044993号パンフレット(Genencor Int.)に記載のような中性メタロプロテアーゼである。
【0415】
有用なプロテアーゼの例は、国際公開第92/19729号パンフレット、国際公開第96/034946号パンフレット、国際公開第98/20115号パンフレット、国際公開第98/20116号パンフレット、国際公開第99/011768号パンフレット、国際公開第01/44452号パンフレット、国際公開第03/006602号パンフレット、国際公開第04/03186号パンフレット、国際公開第04/041979号パンフレット、国際公開第07/006305号パンフレット、国際公開第11/036263号パンフレット、国際公開第11/036264号パンフレットに記載される変異体であって、特に、BPN’付番を使用する以下の位置:3、4、9、15、27、36、57、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、199、205、206、217、218、222、224、232、235、236、245、248、252及び274の1個又は複数個において置換を有する変異体である。より好ましいサブチラーゼ変異体は、突然変異:S3T、V4I、S9R、A15T、K27R、36D、V68A、N76D、N87S,R、97E、A98S、S99G,D,A、S99AD、S101G,M,R S103A、V104I,Y,N、S106A、G118V,R、H120D,N、N123S、S128L、P129Q、S130A、G160D、Y167A、R170S、A194P、G195E、V199M、V205I、L217D、N218D、M222S、A232V、K235L、Q236H、Q245R、N252K、T274A(BPN’付番を使用する)を含み得る。
【0416】
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、商標名Alcalase(登録商標)、Blaze(登録商標)、Blaze(登録商標)Evity(登録商標)、Duralase(商標)、Durazym(商標)、Relase(登録商標)、Relase(登録商標)Ultra、Savinase(登録商標)、Savinase(登録商標)Ultra、Primase(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Liquanase(登録商標)、Liquanase(登録商標)Ultra、Ovozyme(登録商標)、Coronase(登録商標)、Coronase(登録商標)Ultra、Neutrase(登録商標)、Everlase(登録商標)、Esperase(登録商標)、Progress Excel(登録商標)、及びProgress Uno(登録商標)(Novozymes A/S)の下で販売されるもの、商標名Maxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Maxapem(登録商標)、Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)、Preferenz(商標)、Purafect MA(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、Purafect OxP(登録商標)、Puramax(登録商標)、Properase(登録商標)、Effectenz(商標)、FN2(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)、Opticlean(登録商標)及びOptimase(登録商標)(Danisco/DuPont)、Axapem(商標)(Gist-Brocases N.V.)の下で販売されるもの、BLAP(米国特許第5352604号明細書の図29に示される配列)及びこれに関する変異体(Henkel AG)並びにKaoからのKAP(バチルス・アルカロフィル(Bacillus alkalophilus)サブチリシン)が挙げられる。
【0417】
リパーゼ及びクチナーゼ
好適なリパーゼ及びクチナーゼとしては、細菌又は真菌を起源とするものが挙げられる。化学変性又はタンパク質工学による突然変異体酵素が含まれる。例としては、欧州特許第258068号明細書及び欧州特許第305216号明細書に記載されている、サーモマイセス属(Thermomyces)由来、例えば、T.ラヌギノスス(T.lanuginosus)(以前はフミコラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)と命名されていた)由来のリパーゼ、例えば、H.インソレンス(H.insolens)といったフミコラ属(Humicola)由来のクチナーゼ(国際公開第96/13580号パンフレット)、例えば、P.アルカリゲネス(P.alcaligenes)又はP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)(欧州特許第218272号明細書)、P.セパシア(P.cepacia)(欧州特許第331376号明細書)、P.sp.株SD705(国際公開第95/06720号パンフレット及び国際公開第96/27002号パンフレット)、P.ウィスコンシネンシス(P.wisconsinensis)(国際公開第96/12012号パンフレット)といったシュードモナス属(Pseudomonas)(これらの一部は、現在、バークホルデリア属(Burkholderia)と改名されている)の株由来のリパーゼ、GDSLタイプのストレプトマイセス(Streptomyces)リパーゼ(国際公開第10/065455号パンフレット)、イネいもち病菌(Magnaporthe grisea)(国際公開第10/107560号パンフレット)由来のクチナーゼ、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)由来のクチナーゼ(米国特許第5,389,536号明細書)、サーモビフィダ・フスカ(Thermobifida fusca)由来のリパーゼ(国際公開第11/084412号パンフレット)、ジェオバシラス・ステアロサーモフィラス(Geobacillus stearothermophilus)リパーゼ(国際公開第11/084417号パンフレット)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)由来のリパーゼ(国際公開第11/084599号パンフレット)、並びにストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)(国際公開第11/150157号パンフレット)及びS.プリスチナエスピラリス(S.pristinaespiralis)(国際公開第12/137147号パンフレット)由来のリパーゼが挙げられる。
【0418】
他の例は、欧州特許第407225号明細書、国際公開第92/05249号パンフレット、国際公開第94/01541号パンフレット、国際公開第94/25578号パンフレット、国際公開第95/14783号パンフレット、国際公開第95/30744号パンフレット、国際公開第95/35381号パンフレット、国際公開第95/22615号パンフレット、国際公開第96/00292号パンフレット、国際公開第97/04079号パンフレット、国際公開第97/07202号パンフレット、国際公開第00/34450号パンフレット、国際公開第00/60063号パンフレット、国際公開第01/92502号パンフレット、国際公開第07/87508号パンフレット及び国際公開第09/109500号パンフレットに記載のものなどのリパーゼ変異体である。
【0419】
好ましい市販されているリパーゼ製品としては、Lipolase(商標)、Lipex(商標);Lipolex(商標)及びLipoclean(商標)(Novozymes A/S)、Lumafast(当初はGenencorから)及びLipomax(当初はGist-Brocadesから)が挙げられる。
【0420】
さらに他の例は、アシルトランスフェラーゼ又はペルヒドロラーゼと呼ばれこともあるリパーゼ、例えば、カンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)リパーゼAとの相同性を有するアシルトランスフェラーゼ(国際公開第10/111143号パンフレット)、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)由来のアシルトランスフェラーゼ(国際公開第05/56782号パンフレット)、CE 7ファミリー由来のペルヒドロラーゼ(国際公開第09/67279号パンフレット)、並びにM.スメグマチス(M.smegmatis)ペルヒドロラーゼの変異体、特に、Huntsman Textile Effects Pte Ltd製の製品Gentle Power Bleachに使用されているS54V変異体(国際公開第10/100028号パンフレット)である。
【0421】
アミラーゼ
本発明の変異体とともに使用され得る好適なアミラーゼは、アルファ-アミラーゼ又はグルコアミラーゼであってもよく、細菌又は真菌起源のものであってもよい。化学変性又はタンパク質工学による突然変異体酵素が含まれる。アミラーゼとしては、例えば、バチルス属(Bacillus)、例えば英国特許第1,296,839号明細書にさらに詳細に記載されているバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)の特殊な系統から得られるα-アミラーゼが挙げられる。
【0422】
好適なアミラーゼとしては、国際公開第95/10603号パンフレットにおける配列番号2を有するアミラーゼ又はその配列番号3と90%の配列同一性を有する変異体が挙げられる。好ましい変異体は、国際公開第94/02597号パンフレット、国際公開第94/18314号パンフレット、国際公開第97/43424号パンフレット及び国際公開第99/019467号パンフレットの配列番号4に記載され、例えば、以下の位置の1個又は複数個における置換を有する変異体である:15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、及び444。
【0423】
異なる好適なアミラーゼとしては、国際公開第02/010355号パンフレットにおける配列番号6を有するアミラーゼ又はその配列番号6と90%の配列同一性を有するその変異体が挙げられる。配列番号6の好ましい変異体は、181及び182位における欠失及び193位における置換を有するものである。
【0424】
好適な他のアミラーゼは、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6に示されるB.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)から得られるα-アミラーゼの残基1~33と、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号4に示されるB.リケニホルミス(B.licheniformis)α-アミラーゼの残基36~483を含むハイブリッドα-アミラーゼ又はそれらに90%の配列同一性を有する変異体である。このハイブリッドアルファ-アミラーゼの好ましい変異体は、以下の位置の1個又は複数個において置換、欠失又は挿入を有するものである:G48、T49、G107、H156、A181、N190、M197、I201、A209及びQ264。国際公開第2006/066594号パンフレットに記載の配列番号6に示されるB.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)から得られるα-アミラーゼの残基1~33と、配列番号4の残基36~483を含むハイブリッドα-アミラーゼの最も好ましい変異体は、以下の置換を有するものである:
M197T、
H156Y+A181T+N190F+A209V+Q264S;又は
G48A+T49I+G107A+H156Y+A181T+N190F+I201F+A209V+Q264S
を有するものである。
【0425】
好適であるさらなるアミラーゼは、国際公開第99/019467号パンフレットにおける配列番号6を有するアミラーゼ又は配列番号6と90%の配列同一性を有するその変異体である。配列番号6の好ましい変異体は、以下の位置の1個又は複数個において置換、欠失又は挿入を有するものである:R181、G182、H183、G184、N195、I206、E212、E216及びK269。特に好ましいアミラーゼは、R181位及びG182位、又はH183位及びG184位に欠失を有するものである。
【0426】
使用され得る追加のアミラーゼは、国際公開第96/023873号パンフレットの配列番号1、配列番号3、配列番号2若しくは配列番号7を有するもの又は配列番号1、配列番号2、配列番号3若しくは配列番号7と90%の配列同一性を有するその変異体である。配列番号1、配列番号2、配列番号3又は配列番号7の好ましい変異体は、付番のために国際公開第96/023873号パンフレットの配列番号2を使用する、以下の位置の1個又は複数個において置換、欠失又は挿入を有するものである:140、181、182、183、184、195、206、212、243、260、269、304及び476。より好ましい変異体は、181、182、183及び184から選択される2つの位置、例えば、181及び182、182及び183、又は183位及び184位に欠失を有するものである。配列番号1、配列番号2又は配列番号7の最も好ましいアミラーゼ変異体は、183位及び184位における欠失並びに140位、195位、206位、243位、260位、304位及び476位の1個又は複数個における置換を有するものである。
【0427】
使用され得る他のアミラーゼは、国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10を有するアミラーゼ又は国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2と90%の配列同一性若しくは国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10と90%の配列同一性を有するその変異体である。国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10の好ましい変異体は、以下の位置の1個又は複数個における置換、欠失又は挿入を有するものである:176、177、178、179、190、201、207、211及び264。
【0428】
さらなる好適なアミラーゼは、国際公開第09/061380号パンフレットの配列番号2を有するアミラーゼ又はその配列番号2と90%の配列同一性を有する変異体である。配列番号2の好ましい変異体は、C末端の短縮化及び/又は以下の位置の1個又は複数個において置換、欠失又は挿入を有するものである:Q87、Q98、S125、N128、T131、T165、K178、R180、S181、T182、G183、M201、F202、N225、S243、N272、N282、Y305、R309、D319、Q320、Q359、K444及びG475。配列番号2のより好ましい変異体は、以下の位置:Q87E,R、Q98R、S125A、N128C、T131I、T165I、K178L、T182G、M201L、F202Y、N225E,R、N272E,R、S243Q,A,E,D、Y305R、R309A、Q320R、Q359E、K444E及びG475Kの1個又は複数個における置換、並びに/又はR180位及び/若しくはS181位又はT182位及び/若しくはG183位における欠失を有するものである。配列番号2の最も好ましいアミラーゼ変異体は、置換:
N128C+K178L+T182G+Y305R+G475K;
N128C+K178L+T182G+F202Y+Y305R+D319T+G475K;
S125A+N128C+K178L+T182G+Y305R+G475K;又は
S125A+N128C+T131I+T165I+K178L+T182G+Y305R+G475Kを有するものであり、変異体は、C末端が短縮化されており、任意選択により、243位の置換並びに/又は180位及び/若しくは181位の欠失をさらに含む。
【0429】
他の好適なアミラーゼは、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号12を有するアルファ-アミラーゼ又は配列番号12と少なくとも90%の配列同一性を有する変異体である。好ましいアミラーゼ変異体は、国際公開第01/66712号パンフレットにおける配列番号12の以下の位置の1個又は複数個における置換、欠失又は挿入を有するものである:R28、R118、N174;R181、G182、D183、G184、G186、W189、N195、M202、Y298、N299、K302、S303、N306、R310、N314;R320、H324、E345、Y396、R400、W439、R444、N445、K446、Q449、R458、N471、N484。特定の好ましいアミラーゼとしては、D183及びG184の欠失を有し、且つ置換R118K、N195F、R320K及びR458Kを有する変異体、並びに群:M9、G149、G182、G186、M202、T257、Y295、N299、M323、E345及びA339から選択される1個又は複数個の位置における置換をさらに有する変異体、これら全ての位置において置換をさらに有する最も好ましい変異体が挙げられる。
【0430】
他の例は、国際公開第2011/098531号パンフレット、国際公開第2013/001078号パンフレット及び国際公開第2013/001087号パンフレットにおいて記載されるものなどのアミラーゼ変異体である。
【0431】
市販されているアミラーゼとしては、Duramyl(商標)、Termamyl(商標)、Fungamyl(商標)、Stainzyme(商標)、Stainzyme Plus(商標)、Natalase(商標)、及びBAN(商標)(Novozymes A/S製)、並びにRapidase(商標)、Purastar(商標)/Effectenz(商標)、Powerase(商標)、Preferenz S1000(商標)、Preferenz S110(商標)及びPreferenz S100(商標)(Genencor International Inc./DuPont製)がある。
【0432】
ペルオキシダーゼ/オキシダーゼ
ペルオキシダーゼは、国際生化学分子生物学連合(International Union of Biochemistry and Molecular Biology)(IUBMB)の命名委員会により記載されている酵素分類EC1.11.1.7に含まれるペルオキシダーゼ酵素、又はそれから得られる、ペルオキシダーゼ活性を呈する任意の断片である。
【0433】
好適なペルオキシダーゼとしては、植物、細菌又は真菌起源のものが挙げられる。化学変性又はタンパク質工学による突然変異体酵素が含まれる。有用なペルオキシダーゼの例としては、例えば、ウシグソヒトヨタケ(C.cinerea)といったヒトヨタケ属(Coprinopsis)由来のペルオキシダーゼ(欧州特許第179,486号明細書)、並びに国際公開第93/24618号パンフレット、国際公開第95/10602号パンフレット、及び国際公開第98/15257号パンフレットに記載されているものなどのその変異体が挙げられる。
【0434】
ペルオキシダーゼはまた、クロロペルオキシダーゼ、ブロモペルオキシダーゼなどのハロペルオキシダーゼ酵素及びクロロペルオキシダーゼ活性又はブロモペルオキシダーゼ活性を呈する化合物を含み得る。ハロペルオキシダーゼは、ハロゲン化物イオンに対するそれらの特異性に従って分類される。クロロペルオキシダーゼ(E.C.1.11.1.10)は、塩化物イオンからの次亜塩素酸塩の形成を触媒する。
【0435】
一実施形態において、ハロペルオキシダーゼは、クロロペルオキシダーゼである。好ましくは、ハロペルオキシダーゼは、バナジウムハロペルオキシダーゼ、すなわち、バナジン酸塩含有ハロペルオキシダーゼである。本発明の好ましい方法において、バナジン酸塩含有ハロペルオキシダーゼは、塩化物イオンの供給源と組み合わせられる。
【0436】
ハロペルオキシダーゼは、多種の真菌、特に、暗色線菌科(dematiaceous hyphomycetes)の真菌群、例えば、C.フマゴ(C.fumago)などのカルダリオマイセス属(Caldariomyces)、アルテルナリア属(Alternaria)、例えば、C.ベルクローサ(C.verruculosa)及びC.イナエクアリス(C.inaequalis)などのクルブラリア属(Curvularia)、ドレクスレラ属(Drechslera)、ウロクラジウム属(Ulocladium)及びボトリチス属(Botrytis)から単離されている。
【0437】
ハロペルオキシダーゼはまた、シュードモナス属(Pseudomonas)、例えば、P.ピロシニア(P.pyrrocinia)及びストレプトマイセス属(Streptomyces)、例えば、S.オーレオファシエンス(S.aureofaciens)などの細菌からも単離されている。
【0438】
好ましい実施形態において、ハロペルオキシダーゼは、クルブラリア属(Curvularia sp.)、特に、クルブラリア・ベルクローサ(Curvularia verruculosa)又はクルブラリア・イナエクアリス(Curvularia inaequalis)、例えば、国際公開第95/27046号パンフレットに記載されるとおりのC.イナエクアリス(C.inaequalis)CBS 102.42;又は国際公開第97/04102号パンフレットに記載されるとおりのC.ベルクローサ(C.verruculosa)CBS 147.63若しくはC.ベルクローサ(C.verruculosa)CBS 444.70;又は国際公開第01/79459号パンフレットに記載されるとおりのドレクスレラ・ハルトレビイ(Drechslera hartlebii)、国際公開第01/79458号パンフレットに記載されるとおりのデンドロフィエラ・サリナ(Dendryphiella salina)、国際公開第01/79461号パンフレットに記載されるとおりのファエオトリココニス・クロタラリエ(Phaeotrichoconis crotalarie)、又は国際公開第01/79460号パンフレットに記載されるとおりのゲニクロスポリウム属(Geniculosporium sp.)から得ることができる。
【0439】
オキシダーゼとしては、特に、酵素分類EC1.10.3.2に含まれる任意のラッカーゼ酵素、又はそれから得られるラッカーゼ活性を呈する任意の断片、又は類似の活性を呈する化合物、例えば、カテコールオキシダーゼ(EC1.10.3.1)、o-アミノフェノールオキシダーゼ(EC1.10.3.4)、又はビリルビンオキシダーゼ(EC1.3.3.5)が挙げられる。
【0440】
好ましいラッカーゼ酵素は、細菌起源の酵素である。酵素は、植物、細菌又は真菌(糸状真菌及び酵母を含む)から得てもよい。
【0441】
真菌由来の好適な例としては、アスペルギルス属(Aspergillus)、ニューロスポラ属(Neurospora)、例えば、N.クラッサ(N.crassa)、ポドスポラ属(Podospora)、ボトリチス属(Botrytis)、コリビア属(Collybia)、ツリガネタケ属(Fomes)、レンチヌス属(Lentinus)、ヒラタケ属(Pleurotus)、カワラタケ属(Trametes)、例えば、フルイカワラタケ(T.villosa)及びカワラタケ(T.versicolor)、リゾクトニア属(Rhizoctonia)、例えば、R.ソラニ(R.solani)、ヒヨトタケ属(Coprinopsis)、例えば、ウシグソヒトヨタケ(C.cinerea)、ササクレヒトヨタケ(C.comatus)、ヒメヒトヨタケ(C.friesii)、及びヒメヒガサヒトヨタケ(C.plicatilis)、ナヨタケ属(Psathyrella)、例えば、イタチタケ(P.condelleana)、ヒカゲタケ属(Panaeolus)、例えば、ワライタケ(P.papilionaceus)、ミセリオフトラ属(Myceliophthora)、例えば、M.サーモフィラ(M.thermophila)、シタリジウム属(Schytalidium)、例えば、S.サーモフィルム(S.thermophilum)、ポリポルス属(Polyporus)、例えばP.ピンシツス(P.pinsitus)、フレビア属(Phlebia)、例えば、P.ラジアータ(P.radiata)(国際公開第92/01046号パンフレット)、又はコリオルス属(Coriolus)、例えば、C.ヒルスツス(C.hirsutus)(日本特許第2238885号公報)の株から得られるラッカーゼが挙げられる。
【0442】
細菌由来の好適な例としては、バチルス属(Bacillus)の株から得られるラッカーゼが挙げられる。
【0443】
ヒトヨタケ属(Coprinopsis)又はミセリオフトラ属(Myceliophthora)から得られるラッカーゼ;特に、国際公開第97/08325号パンフレットに開示されるウシグソヒトヨタケ(Coprinopsis cinerea)から得られるラッカーゼ;又は国際公開第95/33836号パンフレットに開示されるミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)から得られるラッカーゼが好ましい。
【0444】
ヌクレアーゼ
好適なヌクレアーゼとしては、それぞれDNA又はRNA骨格におけるホスホジエステル結合の加水切断を触媒し、それによりDNA及びRNAを分解するいずれかの酵素であるデオキシリボヌクレアーゼ(DNase)及びリボヌクレアーゼ(RNase)が挙げられる。活性の部位に基づいて2つの主要な分類がある。エキソヌクレアーゼは、末端から核酸を消化する。エンドヌクレアーゼは、標的分子の中間の領域に対して作用する。ヌクレアーゼは好ましくはDNaseであり、微生物、好ましくは真菌又は細菌から得ることができることが好ましい。特に、バチルス属(Bacillus)の種から得ることができるDNaseが好ましく;特に、バチルス・シビー(Bacillus cibi)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)又はバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)から得ることができるDNaseが好ましい。そのようなDNaseの例は、国際公開第2011/098579号パンフレット、国際公開第2014/087011号パンフレット及び国際公開第2017/060475号パンフレットに記載される。アスペルギルス属(Aspergillus)の種から得ることができるDNase;特に、国際公開第2015/155350号パンフレットに記載されるDNaseなどのアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)から得ることができるDNaseも特に好ましい。
【0445】
リケニナーゼ
好適なリケニナーゼ(リケナーゼ)としては、ベータ-1,4-グルコシド結合の加水分解を触媒してベータ-グルカンを得る酵素が挙げられる。リケニナーゼ(又はリケナーゼ)(例えば、EC3.2.1.73)は、(1,3)-及び(1,4)-結合を含有するベータ-D-グルカンにおける(1,4)-ベータ-D-グルコシド結合を加水分解し、リケニン及び穀類のベータ-D-グルカンに対して作用することができるが、1,3-又は1,4-結合のみを含有するベータ-D-グルカンに対しては作用できない。そのようなリケニナーゼの例は、特許出願国際公開第2017/097866号パンフレット及び国際公開第2017/129754号パンフレットに記載される。
【0446】
洗剤酵素は、1種又は複数種の酵素を含有する別々の添加剤を添加すること、又はこれらの酵素の全てを含む組み合わせた添加剤を添加することによって洗剤組成物中に含まれ得る。本発明の洗剤添加剤、すなわち、別々の添加剤又は組み合わせた添加剤は、例えば、顆粒、液体、スラリーなどとして配合され得る。好ましい洗剤添加剤配合物は、顆粒、特に、非飛散性顆粒、液体、特に、安定化された液体、又はスラリーである。
【0447】
非発塵性粒質物は、例えば、米国特許第4,106,991号明細書及び米国特許第4,661,452号明細書に開示の通りに製造することができ、任意選択で、当技術分野において公知の方法によりコーティングしてもよい。ワックスコーティング材料の例としては、平均モル重量が1000~20000のポリ(エチレンオキシド)製品(ポリエチレングリコール、PEG);16~50のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化ノニルフェノール;アルコールが12~20個の炭素原子を含有し、且つ15~80のエチレンオキシド単位が存在するエトキシル化脂肪アルコール;脂肪アルコール;脂肪酸;並びに脂肪酸のモノ-及びジ-及びトリグリセリドがある。流動層技術による用途に好適な膜形成コーティング材料の例は、英国特許第1483591号明細書に記載されている。液体酵素調製物は、例えば、確立された方法に従い、プロピレングリコールなどのポリオール、糖又は糖アルコール、乳酸又はホウ酸を添加することにより安定化させてもよい。保護酵素は、欧州特許第238,216号明細書に開示されている方法に従って調製され得る。
【0448】
調整材料-洗濯洗剤における使用のための当該技術分野で知られる任意の洗剤構成成分もまた利用され得る。他の任意選択の洗剤構成成分としては、単独で又は組み合わせた抗腐食剤、収縮防止剤、再汚染防止剤、しわ防止剤、殺菌剤、結合剤、腐食防止剤、崩壊剤/崩壊薬剤、染料、酵素安定化剤(ホウ酸、ホウ酸塩、CMC、及び/又はプロピレングリコールなどのポリオール)、粘土を含む布地柔軟仕上げ剤、充填剤/加工助剤、蛍光増白剤/光学的光沢剤、起泡促進剤、泡(石鹸泡)調節剤、香料、汚れ懸濁剤、柔軟剤、起泡抑制剤、黄褐色阻害剤、及びウィッキング剤が挙げられる。洗濯洗剤における使用のための当該技術分野で知られる任意の成分が利用され得る。そのような成分の選択は、十分に当業者の技術の範囲内である。
【0449】
分散剤-本発明の洗剤組成物はまた、分散剤も含有することができる。特に、粉末洗剤は、分散剤を含んでもよい。好適な水溶性有機材料としては、ホモ-若しくはコポリマー酸又はそれらの塩が挙げられ、ここで、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子によって相互に分離された少なくとも2つのカルボキシル基を含む。好適な分散剤は、例えば、Powdered Detergents,Surfactant science series volume 71,Marcel Dekker,Inc.に記載されている。
【0450】
移染防止剤-本発明の洗剤組成物はまた、1種又は複数種の移染防止剤を含んでもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、限定されないが、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられる。主題の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、組成物の約0.0001重量%~約10重量%、約0.01重量%~約5重量%のレベルで、又は約0.1重量%~約3重量%のレベルでも存在し得る。
【0451】
蛍光増白剤-本発明の洗剤組成物はまた、蛍光増白剤又は光学的光沢剤などのクリーニングされる物品に色合いを付与し得る追加の構成成分を含有するのが好ましい。存在する場合、光沢剤は、約0.01%~約0.5%のレベルであることが好ましい。洗濯洗剤組成物での使用に好適な任意の蛍光増白剤が、本発明の組成物において使用されてもよい。最も一般的に用いられる蛍光増白剤は、ジアミノスチルベン-スルホン酸誘導体、ジアリールピラゾリン誘導体及びビスフェニル-ジスチリル誘導体のクラスに属するものである。ジアミノスチルベン-スルホン酸誘導体タイプの蛍光増白剤の例として、4,4’-ビス-(2-ジエタノールアミノ-4-アニリノ-s-トリアジン-6-イルアミノ)スチルベン-2,2’-ジスルホネート、4,4’-ビス-(2,4-ジアニリノ-s-トリアジン-6-イルアミノ)スチルベン-2,2’-ジスルホネート、4,4’-ビス-(2-アニリノ-4-(N-メチル-N-2-ヒドロキシ-エチルアミノ)-s-トリアジン-6-イルアミノ)スチルベン-2,2’-ジスルホネート、4,4’-ビス-(4-フェニル-1,2,3-トリアゾール-2-イル)スチルベン-2,2’-ジスルホネート、及びナトリウム5-(2H-ナフト[1,2-d][1,2,3]トリアゾール-2-イル)-2-[(E)-2-フェニルビニル]ベンゼンスルホネートのナトリウム塩が挙げられる。好ましい蛍光増白剤は、Ciba-Geigy AG,Basel,Switzerlandから市販されているTinopal DMS及びTinopal CBSである。Tinopal DMSは、4,4’-ビス-(2-モルホリノ-4-アニリノ-s-トリアジン-6-イルアミノ)スチルベン-2,2’-ジスルホネートのジナトリウム塩である。Tinopal CBSは、2,2’-ビス-(フェニル-スチリル)-ジスルホネートのジナトリウム塩である。また、好ましい蛍光増白剤は、Paramount Minerals and Chemicals,Mumbai,India製の市販のParawhite KXである。本発明における使用に好適な他の蛍光剤としては、1-3-ジアリールピラゾリン及び7-アルキルアミノクマリンが挙げられる。
【0452】
好適な蛍光性増白剤レベルは、約0.01、0.05、約0.1、又は、さらには約0.2重量%の下限レベルから、0.5又はさらには0.75重量%の上限レベルまでを含む。
【0453】
汚れ遊離ポリマー-本発明の洗剤組成物はまた、綿及びポリエステル系布地などの布地からの汚れの除去、特にポリエステル系布地からの疎水性汚れの除去を補助する1種又は複数種の汚れ遊離ポリマーを含んでもよい。汚れ遊離ポリマーは、例えば、非イオン性又はアニオン性テレフタレート系ポリマー、ポリビニルカプロラクタム及び関連するコポリマー、ビニルグラフトコポリマー、ポリエステルポリアミドであってもよく、例えば、Chapter 7,Powdered Detergents,Surfactant science series volume 71,Marcel Dekker,Inc.を参照されたい。別のタイプの汚れ遊離ポリマーは、コア構造と、このコア構造に結合した複数のアルコキシレート基とを含む両親媒性アルコキシル化油脂クリーニングポリマーである。コア構造は、国際公開第2009/087523号パンフレット(本明細書において参照により組み込まれる)に詳述されているとおり、ポリアルキレンイミン構造又はポリアルカノールアミン構造を含み得る。さらに、ランダムグラフトコポリマーは、好適な汚れ遊離ポリマーである。好適なグラフトコポリマーは、国際公開第2007/138054号パンフレット、国際公開第2006/108856号パンフレット及び国際公開第2006/113314号パンフレット(本明細書において参照により組み込まれる)において、より詳細に記載されている。他の汚れ遊離ポリマーは、欧州特許第1867808号明細書又は国際公開第2003/040279号パンフレット(共に本明細書において参照により組み込まれる)に記載されているものなどの変性セルロース誘導体などの特に置換セルロース系構造といった置換多糖類構造である。好適なセルロース系ポリマーとしては、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド及びこれらの混合物が挙げられる。好適なセルロース系ポリマーとしては、アニオン性変性セルロース、非イオン性変性セルロース、カチオン性変性セルロース、双性イオン性変性セルロース、及びこれらの混合物が挙げられる。好適なセルロース系ポリマーとしては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、ヒドロキシルプロピルメチルセルロース、エステルカルボキシメチルセルロース及びこれらの混合物が挙げられる。
【0454】
再付着防止剤-本発明の洗剤組成物としてはまた、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリオキシエチレン及び/又はポリエチレングリコール(PEG)、アクリル酸のホモポリマー、アクリル酸とマレイン酸とのコポリマー、並びにエトキシル化ポリエチレンイミンなどの1種又は複数種の再付着防止剤を含んでもよい。前述の汚れ遊離ポリマーの下で、上記セルロース系ポリマーは、再付着防止剤としても機能し得る。
【0455】
レオロジー変性剤は、粘度降下剤とは異なる、構造化剤又は増粘剤である。レオロジー変性剤は、非ポリマー性結晶質でヒドロキシ官能性の材料、液体洗剤組成物の水性液体マトリックスにずり減粘特性を付与するポリマーレオロジー変性剤からなる群から選択される。洗剤のレオロジー及び粘性は、例えば、欧州特許第2169040号明細書に示されるように、当技術分野で知られる方法により、変性及び調節することができる。
【0456】
他の好適な補助材料としては、これらに限定されないが、防縮剤、しわ防止剤、殺菌剤、結合剤、担体、染料、酵素安定剤、柔軟剤、充填剤、発泡調節剤、ヒドロトロープ、香料、顔料、泡立ち(sod)抑制剤、溶媒、液体洗剤のための構造体(structurant)及び/又は構造弾性化剤が挙げられる。
【0457】
複合顆粒(co-granule)状の酵素の配合物
キシログルカナーゼ変異体は、顆粒として、例えば1種又は複数種の酵素を組み合わせた複合顆粒として配合してもよい。その場合、各酵素は、より多くの顆粒中に存在することになり、洗剤中への酵素のより均質な分布を確実にするであろう。これはまた、様々な粒径に起因する各種酵素の物理的分離も低減する。洗剤業界用の多酵素複合顆粒を製造する方法は、IP.com開示IPCOM000200739Dに開示されている。
【0458】
複合顆粒の使用による酵素の配合の別の例が、国際公開第2013/188331号パンフレットに開示されており、これは、(a)多酵素複合顆粒;(b)10wt未満のゼオライト(無水物基準);及び(c)10wt未満のリン酸塩(無水物基準)を含む洗剤組成物に関し、ここで、前記酵素複合顆粒は、10~98重量%の水分シンク(moisture sink)成分を含み、組成物は、さらに、20~80重量%の洗剤水分シンク(moisture sink)成分を含む。国際公開第2013/188331号パンフレットはまた、表面、好ましくは布地表面を処理及び/又はクリーニングする方法にも関し、この方法は、(i)前記表面を特許請求の範囲に記載され、また、本明細書に記載される水性洗浄液中の洗剤組成物と接触させるステップ、(ii)表面をすすぎ、及び/又は乾燥させるステップを含む。
【0459】
洗剤製品の調合
本発明の洗剤組成物は、例えば、バー、均質錠剤、2層以上を有する錠剤、1個又は複数個の区画を有するパウチ、定型的若しくは緻密な粉末、顆粒、ペースト、ゲル、又は定型的、緻密な若しくは濃縮された液体など、任意の好都合な形態であってもよい。
【0460】
洗剤成分は、水溶解性パウチ内の区画によって、互いに物理的に離隔され得る。これにより、構成成分間の好ましくない貯蔵時の相互作用を回避することができる。区画の各々の様々な溶解プロファイルによって、洗浄溶液中の選択した構成成分の溶解遅延を起こすことも可能である。
【0461】
洗剤組成物は、単位用量製品の形態を取ってもよい。単位用量製品は、非再利用容器内の単回用量の包装である。これは、洗濯用洗剤で使用されることが多くなっている。洗剤の単位用量製品は、1回の洗浄に使用する量の洗剤のパッケージング(例えば、水溶性フィルムから製造されたポーチ中の)である。
【0462】
パウチを単一区画又は多区画として構成することができる。これは、組成物を保持するのに好適な任意の形態、形状及び材料であってもよく、例えば、水との接触前に、パウチから組成物が放出できないようにする。パウチは、内容物を封入する水溶性フィルムから作られる。前記内体積は、パウチの区画に分割することができる。好ましいフィルムは、ポリマー材料、好ましくは、フィルム又はシートに形成されるポリマーである。好ましいポリマー、コポリマー又はその誘導体は、選択されるポリアクリレート、及び水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムデキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートであり、最も好ましくは、ポリビニルアルコールコポリマー及び、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。好ましくは、フィルム中のポリマー、例えば、PVAのレベルは、少なくとも約60%である。好ましい平均分子量は通常、約20,000~約150,000となる。フィルムはまた、加水分解により分解可能で、水溶性のポリマーブレンド、例えば、ポリラクチド及びポリビニルアルコール(MonoSol LLC,Indiana,USAから販売される商品名M8630で知られる)と、グリセロール、エチレングリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール及びこれらの混合物のような可塑剤などを含むブレンドされた組成物であってもよい。パウチは、水溶性フィルムによって分離された固体洗濯クリーニング組成物若しくは一部分の構成成分及び/又は液体クリーニング組成物若しくは一部分の構成成分を含むことができる。液体構成成分用の区画は、固体を含有する区画とは、組成が異なり得る:参考文献:(米国特許出願公開第2009/0011970 A1号明細書)。
【0463】
洗剤成分は、水溶解性パウチ内の区画によって又は錠剤の様々な層で、互いに物理的に分離することができる。これにより、構成成分間の好ましくない貯蔵時の相互作用を回避することができる。区画の各々の様々な溶解プロファイルによって、洗浄溶液中の選択した構成成分の溶解遅延を起こすことも可能である。
【0464】
単位用量ではない液体又はゲル洗剤は、水溶性であってもよく、通常、少なくとも20重量%、及び最大95%の水、例えば、最大約70%の水、最大約65%の水、最大約55%の水、最大約45%の水、最大約35%の水を含有する。限定されないが、アルカノール、アミン、ジオール、エーテル及びポリオールなどの他のタイプの液体が、水溶性液体又はゲルに含まれてもよい。水溶性液体又はゲル洗剤は、0~30%の有機溶剤を含有し得る。
【0465】
液体又はゲル洗剤は、非水溶性であってもよい。
【0466】
本発明をさらに以下の実施例により説明するが、これは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【実施例
【0467】
材料及び方法
PCR、クローニング、ライゲーションヌクレオチドなどの一般的な方法は、当業者によく知られており、例えば、“Molecular cloning:A laboratory manual”,Sambrook et al.(1989),Cold Spring Harbor lab.,Cold Spring Harbor,NY;Ausubel,F.M.et al.(eds.);“Current protocols in Molecular Biology”,John Wiley and Sons,(1995);Harwood,C.R.,and Cutting,S.M.(eds.);“DNA Cloning:A Practical Approach,Volumes I and II”,D.N.Glover ed.(1985);“Oligonucleotide Synthesis”,M.J.Gait ed.(1984);“Nucleic Acid Hybridization”,B.D.Hames & S.J.Higgins eds(1985);“A Practical Guide To Molecular Cloning”,B.Perbal,(1984)において見出され得る。
【0468】
モデル洗剤Aの組成物(液体)
洗剤Aの組成物(液体):成分:12%LAS、11%AEO Biosoft N25-7(NI)、7%AEOS(SLES)、6%MPG(モノプロピレングリコール)、3%エタノール、3%TEA、2.75%ココア石鹸、2.75%ダイズ石鹸、2%グリセロール、2%水酸化ナトリウム、2%クエン酸ナトリウム、1%ギ酸ナトリウム、0.2%DTMPA及び0.2%PCA、100%までの水(全てのパーセンテージはw/wである)。
【0469】
モデル洗剤A2の組成物(液体)
洗剤A2の組成物(液体):成分:12%LAS、12%AEO Biosoft N25-7(NI)、4%AEOS(SLES)、2%MPG(モノプロピレングリコール)、3%エタノール、2%TEA(トリエチルアミン)、3%石鹸、0.5%水酸化ナトリウム、3.9%クエン酸ナトリウム、1.5%DTMPA、Na7(ジエチレントラミンペンタキス(メチレン)ペンタキス(ホスホン酸)、七ナトリウム塩)、0.5%フェノキシエタノール、100%までの水(全てのパーセンテージはw/wである)。
【0470】
洗浄アッセイ
Launder-O-Meter(LOM)モデル洗浄系
Launder-O-Meter(LOM)は、最大20種の異なる洗浄条件を同時に試験するために適用され得る中規模のモデル洗浄系である。LOMは、基本的には、内部に回転する20個の密閉された金属ビーカーを伴う大きい温度制御された水浴である。各ビーカーは、1つの小さい洗濯機に相当し、実験の間、各々は、試験される汚れた布地及び汚れていない布地とともに試験されることになる特定の洗剤/酵素系の溶液を含有することになる。機械的負荷は、ビーカーが水浴中で回転されること及びビーカー中に金属球を含むことによって達成される。
【0471】
LOMモデル洗浄系は主に、欧州の洗浄条件での洗剤及び酵素の中規模の試験において使用される。LOM実験において、バラストと汚れの比及び布地と洗浄液の比などの因子は変動し得る。したがって、LOMは、AMSA及びミニウォッシュなどの小規模実験と、より時間のかかるフロントローダー洗濯機での実物大の実験の間の接点を提供する。
【0472】
Mini Launder-O-Meter(MiniLOM)モデル洗浄系
MiniLOMは、Launder-O-Meter(LOM)の変性された小型の洗浄系であり、最大20種の異なる洗浄条件を同時に試験するために適用され得る中規模のモデル洗浄系である。LOMは、基本的には、内部に回転する20個の密閉された金属ビーカーを伴う大きい温度制御された水浴である。各ビーカーは、1つの小さい洗濯機に相当し、実験の間、各々は、試験される汚れた布地及び汚れていない布地とともに試験されることになる特定の洗剤/酵素系の溶液を含有することになる。機械的負荷は、ビーカーが水浴中で回転されること及びビーカー中に金属球を含むことによって達成される。
【0473】
LOMモデル洗浄系は主に、欧州の洗浄条件での洗剤及び酵素の中規模の試験において使用される。LOM実験において、バラストと汚れの比及び布地と洗浄液の比などの因子は変動し得る。したがって、LOMは、AMSA及びミニウォッシュなどの小規模実験と、より時間のかかるフロントローダー洗濯機での実物大の実験の間の接点を提供する。
【0474】
miniLOMにおいて、洗浄は、Stuartローターに置かれた50mlの試験管において実施される。
【0475】
Terg-O-Tometer(TOM)洗浄アッセイ
Tergo-To-Meter(TOM)は、12の異なる洗浄条件を同時にテストするために適用することができる中規模モデル洗浄システムである。TOMは、基本的に、温度制御付きの大きい水槽であり、そこに最大12個の開放した金属ビーカーが浸される。各ビーカーは、1つの小さいトップローダー式洗濯機に相当し、実験の間、それらの各々は、その性能が試験される特定の洗剤/酵素系の溶液並びに汚れた布地及び汚れていない布地を含有することになる。機械的負荷は、各ビーカー内の液体を撹拌する回転式撹拌アームによって実現される。TOMビーカーは蓋を有しないため、TOM実験中に試料を取り除き、洗浄中にオンラインで情報をアッセイすることが可能である。
【0476】
TOMモデル洗浄系は主に、US又はLA/APの洗浄条件での洗剤及び酵素の中規模の試験において使用される。TOM実験において、バラストと汚れの比及び布地と洗浄液の比などの因子は変動し得る。このように、TOMは、AMSA及びミニ洗浄などの小規模実験と、トップローダ式洗浄機を用い、より多くの時間がかかる実物実験とをつなげる役割を果たす。
【0477】
装置:12個のスチール製ビーカーを備え、ビーカー1個につき1本の回転アームを備えた、洗浄液の容量が500mL又は1200mLである水浴。温度範囲は、5~80℃である。水浴は、脱イオン水で満たされていなければならない。回転速度は、70~120rpm/分以下に設定することができる。
【0478】
Terg-O-Tometerの温度を設定し、水浴内の回転を開始する。温度が調節される(誤差は、+/-0.5℃)のを待つ。ビーカーは全て清浄であり、以前のテスト材料を一切含まないものとする。
【0479】
所望の量の洗剤、温度及び水硬度を有する洗浄溶液をバケツ中に調製する。10分間磁気攪拌し、洗剤を溶解させる。調製後30~60分以内に洗浄溶液を使用する。
【0480】
800mlの洗浄溶液をTOMビーカーに添加する。洗浄溶液を120rpmで攪拌した後、任意選択で、1種又は複数種の酵素をビーカーに添加する。スワッチ、続いてバラストロード(load)をビーカーに導入する。スワッチ及びバラストをビーカーに添加したとき、時間測定を開始する。スワッチを20分間洗浄した後、攪拌を停止する。続いて、洗浄ロードをTOMビーカーから篩に移して、水道水ですすぐ。汚れたスワッチをバラストロードから分離する。5Lビーカーに汚れたスワッチを移し、5分間、冷水道水を流水する。バラストロードは、次の不活性化のために、分けたままにしておく。スワッチの水を手で軽く絞り、紙で覆ったトレイの上に置く。別の紙をスワッチの上部に配置する。スワッチを一晩乾燥させた後、Color Eyeを用いた色の強度の計測などの分析に付す。
【0481】
実施例1-キシログルカナーゼ変異体の製造及び精製
本発明のキシログルカナーゼ変異体は、標準的な手順で調製される。要するに、遺伝子にランダム及び/又は部位特異的突然変異を導入し、変異した遺伝子バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)宿主細胞を形質転換し、形質転換した宿主細胞を発酵させ、発酵ブロスからキシログルカナーゼ変異体を得る。
【0482】
0.7%のFeCl.2HO、0.1%のMnCl.4HO及び1.5%のMgSO.7HOを含む0.6mlの微量元素溶液を添加した、13.3g/Lのトリプトン、26.6g/Lの酵母エキス(Bacto)及び4.4g/Lのソルビトール0.44%を含む300mlのTB-Gly培地を37℃で3日間振盪し、振盪フラスコ培養液中で発酵を実施した。
【0483】
発酵後、遠心分離(13000×g、20分)により培養ブロスを採取した。次いで、上清を0.2μカットオフ中空繊維フィルター(CFP-2-E-4MA)タンジェンシャルフロー濾過システム(GE QuixStand(商標)ベンチトップシステム)によって濾過し、宿主細胞を除去した。次いで、1M (NHSOを添加して濾過試料の導電率を上昇させた後、この試料を25mM トリス/HCl、1M (NHSO、1mM CaCl中pH8.0で平衡化したButyl Toyopearl 650M(Tosoh Biosciences)に適用した。平衡化緩衝液でカラムを洗浄した後、25 M トリス/HCl、0.85M (NHSO、1mM CaCl、pH8.0を含む洗浄緩衝液で再度広範囲に洗浄し、25mM トリス/HCl、0.3M NaCl、1mM CaCl、pH8.0による定組成溶出によりタンパク質を溶出し、UVピークに相当する溶出フラクションは、カラム上でSephadex G25カラム(Merck)を通して25mM トリス/HCl、1mM CaCl、pH8.0に緩衝液交換された。緩衝液交換された試料を25mM トリス/HCl、1mM CaCl、pH8.0で平衡化したNuvia Q Resin(Bio-Rad)に適用し、平衡化緩衝液でカラムを洗浄後、25mM トリス/HCl、150mM NaCl、1mM CaCl、pH8.0でタンパク質を溶出した。クロマトグラム上のUV溶出ピークに相当する溶出フラクションを回収し、精製タンパク質としてプールした。
【0484】
実施例2-キシログルカナーゼアッセイ
酵素試料、例えば精製からのキシログルカナーゼ活性は、AZCL-キシログルカンアッセイで測定される。
【0485】
AZCL-キシログルカン(Megazyme)をキシログルカナーゼと一緒にインキュベートし、遊離した青色を650nmで測定した。キシログルカナーゼ活性は、適切なブランク値を差し引いた後のインキュベーション中の青色の増加として計算される。
【0486】
AZCL-キシログルカン基質:撹拌によって0.01% Triton X-100中に均一に懸濁させた4mg/ml AZCL-キシログルカン(Megazyme)。
【0487】
アッセイ温度:37℃。
【0488】
アッセイ緩衝液:50mMコハク酸/NaOH、0.01% Triton X-100、pH5.0。
【0489】
500μlのAZCL-キシログルカン基質懸濁液をエッペンドルフ(Eppendrf)チューブに入れ、氷上に置く。500μlのアッセイ緩衝液を添加し、混合物を氷冷する。20Μlの酵素試料(0.01% Triton X-100で希釈)を添加する。エッペンドルフチューブをアッセイ温度に設定したエッペンドルフサーモミキサーに移すことによりアッセイを開始する。チューブを、最大の振盪率(1400rpm)でエッペンドルフサーモミキサーで15分間インキュベートする。チューブを氷浴に戻すことによりインキュベーションを停止する。チューブを氷冷したら、氷冷遠心機で短時間遠心し、未反応の基質を沈殿させる。200μlの上清をマイクロタイタープレートに移し、A650を読み取る。アッセイには緩衝液ブランク(酵素の代わりに20μlの0.01% Triton X-100)が含まれ、酵素試料と緩衝液ブランクとのA650の差異をキシログルカナーゼ活性の指標とする。
【0490】
実施例3-キシログルカナーゼの変異体の安定性
本発明におけるキシログルカナーゼ変異体の洗剤安定性は、プロテアーゼを含むモデルA2液体洗剤中で42℃又は45℃の高温において所定時間インキュベートすることによりストレスを与えた後のそれらの活性を測定することにより評価した。所定のインキュベーション時間後、これらのストレスを与えた試料の酵素活性を決定し、4℃で同一時間貯蔵した同等の試料の活性と比較した。安定性は、高温で貯蔵されたストレス試料に見られる残存活性から推測され、ストレスを受けていない低温貯蔵試料に見られる活性に対するパーセンテージで表される。キシログルカナーゼ変異体の%残存活性(%RA)の結果は、同一条件で試験した親キシログルカナーゼの結果と比較された。これらの2つの安定性結果の比率が安定性改善度(Stability Improvement Factor)(SIF)である。さらに、変異体半減期(T1/2)、又は変異体が元の活性の50%まで減少するのに要する時間を、洗剤中でのインキュベーション時間及び残存活性%に基づいて決定した。変異体及び親キシログルカナーゼの半減期の比率を半減期改善度(Half-life Improvement Factor)(HIF)と呼ぶ。SIF又はHIF>1を有する変異体は、試験条件下で親キシログルカナーゼよりも安定である。好ましい変異体は、この試験で高いSIF又はHIFを有するものである。
【0491】
材料及び試薬
(A)希釈緩衝液:0.01% Triton X-100を含有する100mM MOPS、pH8.0
・209.06gのMOPS(Sigma,M1254)を1LのMilli-Q水に添加し、5M NaOH溶液を使用してpHを8.0に調整し、1M MOPSを調製する。10mlのTriton-X 100(Sigma,T8787)を90mlのMilli-Q水に添加することによって、10% Triton-X 100ストック溶液を調製する。
・希釈緩衝液を製造するために、100mlの1M MOPS及び1mlの10% Triton-X100を添加し、測定メスシリンダーを使用してMilli-Q水によって1Lにする。
(B)洗剤混合物:モデルA2洗剤(上記の通り)+突然変異:S9E+N42R+N74D+V199I+Q200L+Y203W+S253D+N255W+L256Eを有する配列番号4の、1% プロテアーゼ
・ガラス瓶中、100mlのモデルA2洗剤、1mlのプロテアーゼを添加する。マグネチックスターラーバーを加え、30分間、又は均一に混合するまでマグネチックスターラー上で混合させる。
(C)基質:1.3% Cellazyme T(希釈緩衝液5mlあたり1個のCellazyme T錠)。
・Cellazyme T錠(Megazymes,T-CTZ-1000T)は、アズリン架橋された染色キシログルカンを含有する錠剤である。本品は、キシログルカナーゼ及びエンドセルラーゼのアッセイに高感度な不溶性基質である。ビーカー中で100mlの希釈緩衝液中に20錠のCellazyme T錠を添加することにより、測定当日に新鮮な1.3%基質を調製する。マグネチックスターラーバーを加え、10分間撹拌する。
(D)精製タンパク質:配列番号2のキシログルカナーゼを精製し、親キシログルカナーゼ参照として使用した。キシログルカナーゼ変異体は、上記の実施例1と同様に発酵及び精製した。全てのタンパク質濃度は、希釈緩衝液を使用して200ppmに正規化した。
(E)消耗品:96ウェルプレート(Nunc,260836)、384ウェルプレート(Nunc,262160)、50μl MCA 96ネスト型チップ(Tecan,30038609)、100μl MCA 96ネスト型チップ(Tecan,30038614)、200μl MCA 96ネスト型チップ(Tecan,30038619)、ワイドボアチップ(Axygen Scientific,T-205-WB-C)、トラフ(Axygen Scientific,RES-SW96-HP)
(F)試料インキュベーター:ストレス試料を温度制御されたLiconicインキュベーター(42℃に設定)でインキュベートし、非ストレス試料は冷蔵庫(Samsung)中4℃でインキュベートした。
(G)アッセイに使用したサーモミキサー:エッペンドルフサーモミキサーC
(H)自動的な試料取り扱いにはTecan Evo Freedom 150リキッドハンドラー、吸光度測定にはMagellan 200 Pro
【0492】
手順
(A)100μlの正規化した200ppm精製タンパク質を96ウェルプレートに4回複製して分注する。また、希釈緩衝液が添加された緩衝液ブランクも4回複製して分注する。
(B)洗剤混合物をトラフに注ぎ入れ、Tecanの96ウェルプレートに90μl/ウェルで分注する。
(C)酵素プレートからの10μlをTecanの90μl洗剤プレートに添加する。プレートを密閉し、サーモミキサーを使用して1400rpm、25℃で30分間撹拌する。
(D)プレートを非ストレスの場合は4℃、ストレスの場合は42℃で15時間貯蔵する。
(E)ビーカー中でアッセイ当日に新鮮な1.3% Cellazyme T基質を調製する。マグネチックスターラーで連続的に撹拌しながら、96ウェルプレートにワイドボアチップを使用して180μlの基質/ウェルを分注する。基質の撹拌を続けることにより、不溶性の基質粒子が動き続け、沈殿を防ぎ、それによって、確実に96ウェルプレート中に基質が均一に分注される。
(F)1400rpm、25℃で10分間撹拌することによって、非ストレスプレート及びストレスプレートを室温に戻す。Tecanの180μl基質プレートに20μlの非ストレス試料及びストレス試料を添加し、最終的なアッセイ中タンパク質濃度が2ppmとなるようにする。プレートをサーモミキサー上に配置し、800rpm、25℃で45分間撹拌する。
(G)未反応の基質粒子が沈殿するようにアッセイプレートを10分間静置し、50μlの上清を96ウェルプレートからTecanの384ウェルプレートに移し替える。590nmでの吸光度を読み取る。
【0493】
データ分析
(A)各試料に対してOD590測定を2回行った。
OD(US):4℃での非ストレス酵素試料の590nmにおける吸光度
OD(S):42℃でのストレス酵素試料の590nmにおける吸光度
【0494】
同様に、等量の洗剤を含むが酵素を含まない非ストレス及びストレス条件での緩衝液ブランク試料のOD590測定[OD(ブランク_US)及びOD(ブランク_S)]を2回行った。これは4つのブランク複製で平均化された。
【0495】
(B)緩衝液ブランク試料の吸光度を差し引き、4つの酵素複製の平均を取ることによって、酵素試料のブランクOD値を計算する。
BOD(US)=OD(US)-OD(ブランク_US)
BOD(S)=OD(S)-OD(ブランク_S)
【0496】
各酵素とも、BOD(US)の下限値は0.3、そしてB(OD)の下限値は0.05に設定され、その値未満はノイズ範囲となるため、安定性の計算には使用されない。
【0497】
(C)安定性は、残存活性率(%RA)として表される。
【数1】
【0498】
(D)安定性改善度(SIF)は、変異体及び参照(ここでは、配列番号2又は配列番号3のキシログルカナーゼ)の残存活性の比率を取ることによって計算される。
【数2】
【0499】
(E)酵素半減期(T1/2)又は酵素が元の活性の50%を失うのにかかる時間(時間)は、残存活性と、洗剤中の試料の全インキュベーション時間(Tdet、ここでは15時間)に基づいて計算される。
【数3】
【0500】
(F)半減期改善度(HIF)は、変異体及び参照の半減期の比率を取ることによって計算される。
【数4】
【0501】
【表2】
【0502】
【表3】
【0503】
【表4】
【0504】
【表5】
【0505】
【表6】
【0506】
【表7】
【0507】
【表8】
【0508】
【表9】
【0509】
【表10】
【0510】
【表11】
【0511】
【表12】
【0512】
【表13】
【0513】
【表14】
【0514】
【表15】
【0515】
【表16】
【0516】
【表17】
【0517】
【表18】
【0518】
【表19】
【0519】
【表20】
【0520】
【表21】
【0521】
【表22】
【0522】
【表23】
【0523】
【表24】
【0524】
【表25】
【0525】
【表26】
【配列表】
2023538740000001.app
【国際調査報告】