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特表2023-538852仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法
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  • 特表-仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法 図1
  • 特表-仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-12
(54)【発明の名称】仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/18 20090101AFI20230905BHJP
   H04L 41/5054 20220101ALI20230905BHJP
   H04L 41/40 20220101ALI20230905BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20230905BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20230905BHJP
【FI】
H04W88/18
H04L41/5054
H04L41/40
H04W92/24
H04W28/084
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509633
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(85)【翻訳文提出日】2023-03-17
(86)【国際出願番号】 US2021045394
(87)【国際公開番号】W WO2022035865
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】63/065,431
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/075,506
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】521478407
【氏名又は名称】ディッシュ ワイヤレス エル.エル.シー.
【氏名又は名称原語表記】DISH WIRELESS L.L.C.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】アサワ マンジャリ
(72)【発明者】
【氏名】ムットレガ マドゥリ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067AA41
5K067DD23
5K067DD34
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのためのシステム、方法、及び非一時的なマシン可読媒体が開示される。サービス位置識別子に対するネットワークサービスリクエストに応答して、データソースからのデータが処理され得、データモデルを創出又は開発するためにデータ特性のインディシアが分析され得る。サービスパラメータの品質及びサービス位置識別子に準拠する、データ特性の関数としてネットワークスライス及びネットワークサービスをインスタンス化するための構成仕様が創出され得る。リクエストにマッピングされたログが創出され得、ネットワークスライス及びネットワークサービスに対するデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれ得る。スライス及びサービスは、構成仕様、外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービス、及びその結果、ユーザ機器にデータサービスを提供するセルラーネットワークでインスタンス化され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法であって、
セルラーネットワーク制御システムによって、セルラーネットワーク及び前記セルラーネットワーク制御システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティから1つ以上のネットワークサービスリクエストを受信することであって、前記1つ以上のネットワークサービスリクエストは、前記外部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示すことと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、1つ以上のデータソースからのデータを処理することであって、前記データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含むことと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために前記データ特性の前記インディシアを分析することと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するための構成仕様を創出することであって、前記ネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する前記1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠することと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記1つ以上のネットワークサービスリクエストにマッピングされ、前記ネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する前記1つ以上のネットワークサービスに対するデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれるログを創出することと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する前記構成仕様に従って、前記スライス及び/又は前記スライスに対応する前記1つ以上のサービスのインスタンス化を引き起こすことであって、前記セルラーネットワークはその結果、前記外部エンティティの前記ユーザ機器に前記データサービスを提供すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントからネットワークデータを経時的に収集することであって、前記複数のセルラーネットワークコンポーネントは、前記セルラーネットワークの無線アクセスネットワークコンポーネント及びネットワークデータセンタを含むことと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記セルラーネットワークの個別の部分の性能を指し示すセルラーネットワークモデルを創出又は開発するために前記複数のセルラーネットワークコンポーネントからの前記ネットワークデータを分析すること
を更に含む、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項3】
前記データモデルを改良するために前記ネットワークデータ及び/又は前記セルラーネットワークモデルを使用すること
を更に含み、
前記データモデルは前記構成仕様を創出するために使用される、
請求項2に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項4】
前記1つ以上のネットワークサービスリクエストはスライスリクエストに対応し、前記1つ以上のサービス品質パラメータを指し示す、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項5】
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記セルラーネットワークに、前記1つ以上のサービス品質パラメータ及び前記1つ以上の位置識別子に従って前記データサービスを前記外部エンティティの前記ユーザ機器に提供させる、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項6】
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記構成仕様に従って前記外部エンティティのユーザ機器による前記セルラーネットワークへのアクセスを許可するように前記複数のセルラーネットワークコンポーネントの少なくとも幾つかを構成すること
を更に含む、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項7】
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記構成仕様に従って前記スライスに対応する前記1つ以上のサービスを容易にするために1つ以上のデータリソースを構成すること
を更に含む、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項8】
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記外部エンティティからの前記1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータ特性の前記インディシアを経時的に収集すること
を更に含む、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項9】
前記セルラーネットワーク制御システムによって、クライアントデバイスとのユーザインターフェースを容易にし、前記スライスリクエストに対応する1つ以上の選択を可能にするためのコンテンツを送信することと、
前記セルラーネットワーク制御システムによって、前記スライスリクエストに対応する前記1つ以上の選択の結果として前記クライアントデバイス又はリモートエンティティから受信された複数の入力を処理することであって、前記複数の入力は、前記1つ以上のサービス品質パラメータ及び前記1つ以上のサービス位置識別子を指し示すこと
を更に含む、請求項1に記載の仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。
【請求項10】
セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントと通信するように構成された1つ以上の通信インターフェースと、
前記1つ以上の通信インターフェースに通信可能に結合された1つ以上の処理デバイスと、
前記1つ以上の処理デバイスと通信可能に結合され、前記1つ以上の処理デバイスによって読み出し可能であり、前記1つ以上の処理デバイスによって実行される場合に、
セルラーネットワーク及びセルラーネットワーク制御システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティから1つ以上のネットワークサービスリクエストを受信することであって、前記1つ以上のネットワークサービスリクエストは、前記外部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示すことと、
1つ以上のデータソースからのデータを処理することであって、前記データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含むことと、
前記1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために、前記データ特性の前記インディシアを分析することと、
前記データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するための構成仕様を創出することであって、前記ネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する前記1つ以上のネットワークサービスは1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠することと、
前記1つ以上のネットワークサービスリクエストにマッピングされ、前記ネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する前記1つ以上のネットワークサービスに対するデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれるログを創出することと、
前記外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する前記構成仕様に従って前記スライス及び/又は前記スライスに対応する前記1つ以上のサービスのインスタンス化を引き起こすことであって、前記セルラーネットワークはその結果、前記外部エンティティの前記ユーザ機器に前記データサービスを提供すること
を含む動作を実施するように前記セルラーネットワーク制御システムを構成するプロセッサ読み出し可能な命令を格納したメモリと
を含む、セルラーネットワーク制御システム。
【請求項11】
前記動作は、
前記セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントからネットワークデータを経時的に収集することであって、前記複数のセルラーネットワークコンポーネントは、前記セルラーネットワークの無線アクセスネットワークコンポーネント及びネットワークデータセンタを含むことと、
前記セルラーネットワークの個別の部分の性能を指し示すセルラーネットワークモデルを創出又は開発するために、前記複数のセルラーネットワークコンポーネントからの前記ネットワークデータを分析すること
を更に含む、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項12】
前記動作は、
前記データモデルを改良するために、前記ネットワークデータ及び/又は前記セルラーネットワークモデルを使用すること
を更に含み、
前記データモデルは、前記構成仕様を創出するために使用される、
請求項11に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項13】
1つ以上のネットワークサービスリクエストはスライスリクエストに対応し、前記1つ以上のネットワークサービスリクエストは前記1つ以上のサービス品質パラメータを指し示す、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項14】
前記動作は、
前記セルラーネットワークに、前記1つ以上のサービス品質パラメータ及び前記1つ以上の位置識別子に従って前記データサービスを前記外部エンティティの前記ユーザ機器に提供させること
を更に含む、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項15】
前記動作は、
前記構成仕様に従って前記外部エンティティのユーザ機器による前記セルラーネットワークへのアクセスを許可するように、前記複数のセルラーネットワークコンポーネントの少なくとも幾つかを構成すること
を更に含む、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項16】
前記動作は、
前記構成仕様に従って、前記スライスに対応する前記1つ以上のサービスを容易にするために、1つ以上のデータリソースを構成すること
を更に含む、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項17】
前記動作は、
前記外部エンティティからの前記1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータ特性の前記インディシアを経時的に収集すること
を更に含む、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項18】
前記動作は、
前記スライスリクエストに対応する1つ以上の選択を可能にするようにクライアントデバイスとのユーザインターフェースを容易にするためのコンテンツを送信することと、
前記スライスリクエストに対応する前記1つ以上の選択の結果として、前記クライアントデバイスから受信された複数の入力を処理することであって、前記複数の入力は、前記1つ以上のサービス品質パラメータ及び前記1つ以上のサービス位置識別子を指し示すこと
を更に含む、請求項10に記載のセルラーネットワーク制御システム。
【請求項19】
1つ以上の処理デバイスによって実行される場合に、
セルラーネットワーク及びセルラーネットワーク制御システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティから1つ以上のネットワークサービスリクエストを受信することであって、前記1つ以上のネットワークサービスリクエストは、前記外部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示すことと、
1つ以上のデータソースからのデータを処理することであって、前記データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含むことと、
前記1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために前記データ特性の前記インディシアを分析することと、
前記データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するための構成仕様を創出することであって、前記ネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する前記1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠することと、
前記1つ以上のネットワークサービスリクエストにマッピングされ、前記ネットワークスライス及び/又は前記ネットワークスライスに対応する前記1つ以上のネットワークサービスに対するデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれるログを創出することと、
前記外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する構成仕様に従って、前記スライス及び/又は前記スライスに対応する前記1つ以上のサービスのインスタンス化を引き起こすことであって、前記セルラーネットワークはその結果、前記外部エンティティの前記ユーザ機器に前記データサービスを提供すること
を含む動作を前記1つ以上の処理デバイスに実施させるマシン可読命令を有する1つ以上の非一時的マシン可読媒体。
【請求項20】
前記動作は、
前記セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントからネットワークデータを経時的に収集することであって、前記複数のセルラーネットワークコンポーネントは、前記セルラーネットワークの無線アクセスネットワークコンポーネント及びネットワークデータセンタを含むことと、
前記セルラーネットワークの個別の部分の性能を指し示すセルラーネットワークモデルを創出又は開発するために、前記複数のセルラーネットワークコンポーネントからの前記ネットワークデータを分析すること
を更に含む、請求項19に記載の1つ以上の非一時的なマシン可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願へのクロスリファレンス]
本出願は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年8月13日に出願された米国仮特許出願第63/065,431号の利益及び優先権を主張する、2020年10月20日に出願された米国非仮出願第17/075,506号に対する優先権を主張する。
【0002】
[技術分野]
本開示は、一般的に、無線ネットワークに関し、より具体的には、仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイルネットワーク設計は、モビリティ及びローミングとシームレスに連携する革新的なサービスを提供する必要性に起因して本質的に複雑である。仮想化及びクラウドネイティブの設計は、柔軟性と潜在的なコスト削減とを提供するが、これらのネットワークの管理は非常に複雑になる。
【0004】
様々な標準化団体、特に3GPP及びETSIは、ネットワークオーケストレーションフレームワークの定義に取り組んできた。ETSIは、様々な機能ブロック間のオーケストレーションアーキテクチャ及びインターフェースに対するフレームワークを創出することによって、この作業を開拓してきた。ETSIアーキテクチャに従って、ネットワークサービス(NS)は、ネストされた定義をサポートするために、VNF(仮想化ネットワーク機能)及びPNF(物理ネットワーク機能)並びに/又はその他のNSで構成される。ネットワークサービス記述子(NSD)には、VNF(仮想ネットワーク機能)、PNF(物理ネットワーク機能)、及びNS記述子が含まれる。時間が経つにつれて、新たなネットワークサービスが開発され得、既存のサービスが置き換えられ得る。
【0005】
従来のネットワークアプローチは、設計の変更に制限のあるサービスの固定設計で機能する。更に、従来のネットワークアプローチでは、各ネットワークコンポーネントをサービスとみなし、サービス設計のバリエーション及び設計中の様々なレベルの分析の展開を考慮していない。ネットワーク分析は多くの場合、展開後に行われるため、このことは問題ではなかった。
【0006】
したがって、前述の問題に対処するシステム及び方法が必要とされている。この必要性及びその他の必要性は、本開示によって対処される。
【発明の概要】
【0007】
本開示で開示する幾つかの実施形態は、無線ネットワークに関し、より具体的には、仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法に関する。
【0008】
一態様では、仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法。方法は、以下の1つ又は組み合わせを含み得る。1つ以上のネットワークサービスリクエストは、セルラーネットワーク及びセルラーネットワーク制御システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティからセルラーネットワーク制御システムによって受信され得る。1つ以上のネットワークサービスリクエストは、外部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示し得る。1つ以上のデータソースからのデータは、セルラーネットワーク制御システムによって処理され得る。データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含み得る。データ特性のインディシアは、1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために、セルラーネットワーク制御システムによって分析され得る。データ特性の関数として、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するために、セルラーネットワーク制御システムによって構成仕様が創出され得、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠する。1つ以上のネットワークサービスリクエストにマッピングされたログは、セルラーネットワーク制御システムによって創出され得、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスのためのデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれ得る。スライス及び/又はスライスに対応する1つ以上のサービスのインスタンス化は、外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する構成仕様に従って、セルラーネットワーク制御システムによって引き起こされ得、セルラーネットワークは結果として、外部エンティティのユーザ機器にデータサービスを提供する。
【0009】
別の態様では、セルラーネットワーク制御システムが開示される。セルラーネットワーク制御システムは、セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントと通信するように構成された1つ以上の通信インターフェースを含み得る。セルラーネットワーク制御システムは、1つ以上の通信インターフェースに通信可能に結合された1つ以上の処理デバイスを含み得る。セルラーネットワーク制御システムは、1つ以上の処理デバイスと通信可能に結合され、それによって読み出し可能であり、1つ以上の処理デバイスによって実行される場合に、以下の1つ又は組み合わせを含む動作を実施するようにセルラーネットワーク制御システムを構成するプロセッサ可読命令を格納したメモリを含み得る。セルラーネットワーク及びセルラーネットワーク制御システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティから1つ以上のネットワークサービスリクエストが受信され得る。1つ以上のネットワークサービスリクエストは、外部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示し得る。1つ以上のデータソースからのデータが処理され得る。データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含み得る。データ特性のインディシアは、1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために分析され得る。データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するために、構成仕様が創出され得、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠する。1つ以上のネットワークサービスリクエストにマッピングされたログが創出され、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスのためのデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれ得る。スライス及び/又はスライスに対応する1つ以上のサービスのインスタンス化は、外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する構成仕様に従って引き起こされ得、セルラーネットワークはその結果、外部エンティティのユーザ機器にデータサービスを提供する。
【0010】
更に別の態様では、マシン実行可能命令を格納するための1つ以上のマシン可読ストレージデバイスが開示される。マシン実行可能命令は、1つ以上の処理デバイスによって実行される場合に、1つ以上の処理デバイスに以下の動作の1つ又は組み合わせを実施させる。セルラーネットワーク及びセルラーネットワーク制御システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティから1つ以上のネットワークサービスリクエストが受信され得る。1つ以上のネットワークサービスリクエストは、外部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示し得る。1つ以上のデータソースからのデータが処理され得る。データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含み得る。データ特性のインディシアは、1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために分析され得る。データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するために、構成仕様が創出され得、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠する。1つ以上のネットワークサービスリクエストにマッピングされたログが創出され得、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスのためのデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内に含まれ得る。スライス及び/又はスライスに対応する1つ以上のサービスのインスタンス化は、外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する構成仕様に従って引き起こされ、セルラーネットワークはその結果、外部エンティティのユーザ機器にデータサービスを提供する。
【0011】
様々な実施形態において、セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントからのネットワークデータが経時的に収集され得る。複数のセルラーネットワークコンポーネントは、セルラーネットワークの無線アクセスネットワークコンポーネント及びネットワークデータセンタを含み得る。複数のセルラーネットワークコンポーネントからのネットワークデータは、セルラーネットワークの個別の部分の性能を指し示すセルラーネットワークモデルを創出又は開発するために分析され得る。様々な実施形態では、ネットワークデータ及び/又はセルラーネットワークモデルは、データモデルを改良するために使用され得る。データモデルは、構成仕様を創出するために使用され得る。
【0012】
様々な実施形態では、1つ以上のネットワークサービスリクエストは、スライスリクエストに対応し得、1つ以上のサービス品質パラメータを指し示し得る。様々な実施形態では、セルラーネットワークは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上の位置識別子に従って、外部エンティティのユーザ機器にデータサービスを提供するようにされ得る。様々な実施形態において、複数のセルラーネットワークコンポーネントの少なくとも幾つかは、構成仕様に従って、外部エンティティのユーザ機器によるセルラーネットワークへのアクセスを許可するように構成され得る。
【0013】
様々な実施形態では、1つ以上のデータリソースは、構成仕様に従って、スライスに対応する1つ以上のサービスを容易にするように構成され得る。様々な実施形態では、外部エンティティからの1つ以上のネットワークサービスリクエストに対応するデータ特性のインディシアが経時的に収集され得る。様々な実施形態では、スライスリクエストに対応する1つ以上の選択を可能にするために、クライアントデバイスとのユーザインターフェースを容易にするためにコンテンツが送信され得る。スライスリクエストに対応する1つ以上の選択の結果としてクライアントデバイスから受信された複数の入力が処理され得、複数の入力は、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子を指し示す。
【0014】
本開示の適用可能性の更なる領域は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明及び具体例は、様々な実施形態を指し示しているが、例示のみを目的としており、必ずしも開示の範囲を限定することを意図していないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下の図を参照することによって、様々な実施形態の性質及び利点の更なる理解を実現し得る。添付の図では、同様のコンポーネント又は機構は同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルに続いてダッシュと、同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルとを付すことによって区別され得る。明細書において第1の参照ラベルのみが使用されている場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントの内の任意のものに適用可能である。
【0016】
図1】本開示の開示された実施形態に従ったネットワークデータ及びオーケストレーションインターワーキングのためのシステムの全体図を説明する。
図2】本開示の開示された実施形態に従った分散システムの簡略図を描写する。
図3】本開示の開示された実施形態に従った、システムの1つ以上のコンポーネントによって提供されるサービスがクラウドサービスとして提供され得るシステム環境の1つ以上のコンポーネントの簡略化されたブロック図を説明する。
図4】本開示の開示された実施形態に従った例示的なコンピュータシステムを説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明は、好ましい例示的な実施形態のみを提供し、開示の範囲、適用可能性、又は構成を限定することを意図しない。むしろ、好ましい例示的な実施形態の以下の説明は、開示の好ましい例示的な実施形態を実装するための有効な説明を当業者に提供するであろう。添付の特許請求の範囲に記載された開示の精神及び範囲から逸脱することなく、要素の機能及び配置に様々な変更を加え得ることを理解すべきである。
【0018】
実施形態の完全な理解を提供するために、具体的詳細が以下の説明において与えられている。しかしながら、これらの具体的詳細なしに実施形態を実践し得ることは、当業者には理解されるであろう。例えば、不必要な詳細で実施形態を不明瞭にしないために、回路をブロック図で示すことがある。他の実例では、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技術は、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、不必要な詳細なしに示されることがある。
【0019】
また、実施形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、又はブロック図として描写されるプロセスとして説明され得ることに留意されたい。フローチャートでは動作を順次プロセスとして説明し得、動作の多くは並行して又は同時に実施され得る。また、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、その動作が完了する場合に終了するが、図には含まれていない追加のステップを有し得る。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラム等に対応し得る。プロセスが関数に対応する場合、その終了は、呼び出し元の関数又はメイン関数への関数の復帰に対応する。
【0020】
本開示に従った開示された実施形態は、上述の問題を解決し得る。開示された実施形態は、動的オーケストレーションを介して新たなサービスを提供し得る。動的及びデータモデル適応オーケストレーションを介して、開示された実施形態は、サービス管理のフルフィルメントコンポーネントを提供し得、必要な全ての変更が異なるハードウェア及びソフトウェア機能に渡って調整されるように、ネットワーク構成及びその挙動を自動的にプログラミングするプロセスを実行し得る。適切に設計されたサービスオーケストレーションを用いて、実施形態は、新たなサービスを設計し、これらの設計されたサービスに必要な構成をリアルタイムで自動的に展開するのにかかる時間を短縮し得る。
【0021】
様々な実施形態は、仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのためのシステム及び方法を提供し得る。機敏性と複雑さとが増すにつれて、本開示に従ったネットワークオーケストレーションシステム及び方法は、高いスケーラビリティ、ビジネス機敏性、及びセキュリティと運用の自動化等の変化する要件に柔軟に対応し得る。開示された実施形態は、新たなサービス及びスライスをインスタンス化し得、ワークロードを動的に最適に配置すると共に最高のパフォーマンスのためにCNF(クラウドネイティブネットワーク機能)を構成し得るアジャイルオーケストレーション及び自動化メカニズムを介してこれを達成し得る。上記を達成するための鍵の1つは、データを後付けではなく第1のクラスシチズンとして扱うオーケストレーションフレームワークである。これは、データがサービス設計、サービスのインスタンス化、及び各ステップでの動的チェックを伴うサービス動作の一部であり得ることを意味する。
【0022】
開示された実施形態は、データをその作業及び動作の不可欠な部分として動的に説明するネットワークオーケストレーションフレームワークを容易にし得る。開示された実施形態は、サービス固有のデータ分析機能を展開及び再利用するための準備と共に、サービスのオンボーディング、インスタンス化、動作、及び終了をそれらのライフサイクルの管理と共に含む各ステップでネットワークオーケストレーションをデータ機能とシームレスに統合するためのシステム及び方法を提供し得る。幾つかの実施形態は、人工知能及びマシン学習を更に利用及び活用して、仮想化された5G展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングの様々な機能を提供し得る。
【0023】
提案された解決策は、上で特定された問題を解決する。5Gネットワークサービス及びスライスのためのデータ及び分析の機敏で動的なニーズのギャップを埋める。システム及び方法は、ゼロタッチで継続的かつ自動化された方法で、データプラットフォームの動的なオンボーディング、インスタンス化、及び変更を導入する。システム及び方法は、全体的なオーケストレーションフレームワークを壊す、及び/又は不必要な複雑さを導入することなく、むしろネットワークオーケストレータの拡張機能として、ネットワークオーケストレータ、スライスデザイナ、及び動的データのニーズに対するカタログを拡張する。システム及び方法は、必要に応じて動的構成の変更も可能にする。
【0024】
システム及び方法は、OSS(オペレーションサポートシステム)及びBSS(ビジネスサポートシステム)等、そのデータ及び分析のニーズのためにデータプラットフォームを使用したい5Gネットワークの任意のデータソースに拡張され得る。データサービス及びモデルは、オーケストレーション又はデータプラットフォームからノースバウンドAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を定義することを介して消費可能にし得る。こうしたソリューションの別の利点は、サービス/スライスのライフサイクルのコンテキストでデータのライフサイクルを定義し、変化する要件をオーケストレーションに認識させることで、クライアントの柔軟で動的なデータ消費モデルをサポートすることである。
【0025】
様々な実施形態は、仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワークオーケストレーションのゼロタッチインターワーキングのための動的システム、動的方法、及び/又は1つ以上の非一時的マシン可読媒体を含み得、ソリューションに動的に含める必要があるであろう1つ以上のネットワーク機能、サービス、及びその他のデータソースに対応するデータ特性を含む内部又は外部のリポジトリシステムから最新のデータを消費することと;データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するための構成仕様を創出するためにセルラーネットワークモデル及びデータモデルを使用してオンボーディングすることであって、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠すること(このステップで生成された構成は、ソースがインスタンス化されるときにソースをサポートするためのデータプラットフォームの要件になり得る)と;外部エンティティからの1つ以上のサービス及びスライスリクエストに対応する、カタログで開発されたデータソリューションのデータ特性を創出又は開発するために、データ特性のインディシアを分析することと;所与のソースリクエストのためのカタログを創出し、対応するスライス及びサービスのためのデータ可観測性フレームワーク及びリソースを将来作成するためのスライス及びサービステンプレートの一部にそれをすることと;セルラーネットワーク及びセルラーネットワーク管理システムを運用するエンティティとは異なる外部エンティティから、又は内部エンティティから、スライスリクエストに対応する1つ以上のリクエストを受信することであって、1つ以上のリクエストは、外部又は内部エンティティによってリクエストされた1つ以上のサービス位置識別子を指し示すことと;データ特性の関数としてネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをインスタンス化するための構成仕様を創出するためにセルラーネットワークモデル及びデータモデルを使用して創出することであって、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のサービス品質パラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠することと;外部エンティティのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する構成仕様に従って、スライス及び/又はスライスに対応する1つ以上のサービスの必要なリソースをインスタンス化することであって、セルラーネットワークはその結果、外部エンティティのユーザ機器にデータサービスを提供することと;セルラーネットワークの複数のセルラーネットワーク構成要素からネットワークデータを経時的に収集することであって、複数のセルラーネットワークコンポーネントは、セルラーネットワークの無線アクセスネットワークコンポーネント及びネットワークデータセンタを含むことと;セルラーネットワークの個別の部分の性能を指し示すセルラーネットワークモデルを創出又は開発するために、複数のセルラーネットワークコンポーネントからのネットワークデータを分析することと;サービス及びスライスの創出及び動作のためのデータモデルを更に改良するために、これらの処理からの入力を使用することの内の1つ又は組み合わせを実施し得る。これらの機能は全て、実施形態で説明する提案されたシステム及び方法を使用して、ゼロタッチで柔軟かつ動的に可能になり得る。
【0026】
図1から始まる添付の図面を参照して、様々な実施形態がより詳細にここで論じられるであろう。
【0027】
図1は、階層型セルラーネットワークシステム100(“システム100”)の実施形態を説明する。セルラーネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)及びコアセルラーネットワークを含み得る。ユーザ機器110は、様々なタイプの基地局又はアクセスポイントを用いてセルラーネットワークと接続し得る。ユーザ機器は、携帯電話、スマートフォン、ビデオカメラ、オーディオストリーミングデバイス、ビデオストリーミングデバイス、モデム、センサデバイス、又はセルラーネットワークと通信する任意のその他の形態の無線デバイスを含み得る。ユーザ機器110は、異なる地理的位置にあってもよく、それ故、セルラーネットワークと通信するために、セルラーネットワークの無線アクセスネットワークの異なるコンポーネントを使用し得る。
【0028】
ユーザ機器110-1及びユーザ機器110-2は、位置している場所に基づいて、無線アクセスネットワークコンポーネント120-1の一部又は全てと通信し得る。無線アクセスネットワークコンポーネント120-1は、ローカルアクセスポイント121-1と、小型基地局122-1と、大型基地局123-1(例えば、5G New Radio(NR)セルラーネットワークにおけるgNodeB)とを含み得る。ローカルアクセスポイントは、住宅又は建物内等の比較的小さな地理的領域にカバレッジを提供し得る。小型基地局122-1は、中規模の地理的領域に渡るセルラーネットワークアクセスを提供し得、他の基地局よりも少ないユーザ機器のインスタンスを扱う容量を有し得る。実例として、小型基地局122-1は、近隣環境内のアクセスを提供するために、都市環境に設置され得る。大型基地局123-1は、高速道路沿い等の比較的大きな地理的領域に対し、又は大きな近隣環境をカバーするために、セルラーネットワークカバレッジを提供し得る。大型基地局123-1は、小型基地局よりも多数のユーザ機器のインスタンスを扱う容量を有し得る。
【0029】
特定のクライアントと関連付けられたユーザ機器は、リザーブされた量の無線帯域幅を有し得る。それ故、階層型セルラーネットワークシステム100の特定のセルでは、ユーザ機器と基地局(及び/又はアクセスポイント)との間に大量の無線トラフィックが存在しない場合であっても、特定のクライアントのための事前に合意されたQoSメトリックを満たすために、無線アクセスネットワークのワイヤレス無線リソースがリザーブされる必要があり得る。
【0030】
ローカルアクセスポイント121-1、小型基地局122-1、及び大型基地局123-1は、1つ以上の無線アクセス技術に従って動作するセルラーネットワークの一部であり得る。実例として、セルラーネットワークは、5G NR、4G LTE、3G、又はGSMベースのセルラーネットワークであり得る。セルラーネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作し得る。実例として、セルラーネットワークは、ハイブリッド4G及び5Gネットワークであり得る。
【0031】
ローカルアクセスポイント121-1、小型基地局122-1、及び大型基地局123-1の各々は、エッジデータセンタと通信し得る。幾つかの実施形態では、無線アクセスネットワークの各コンポーネント又はコンポーネントの各タイプに対して専用エッジデータセンタが使用され得る。例えば、エッジデータセンタ131-3は、大型基地局123-1に専用であり得る。他の実施形態では、エッジデータセンタ131-3は、地理的領域における複数の基地局をサービングし得る。エッジデータセンタ131-2は、小型基地局122-1に専用であり得、又は複数の基地局(例えば、小型基地局のみ又は異なるサイズの基地局の混合)をサービングし得る。同様に、エッジデータセンタ13-1は、ローカルアクセスポイント121-1又はローカルアクセスポイントのグループに専用であり得る。
【0032】
エッジデータセンタ130-1のグループは、セルラーコアネットワークのインターフェースとしての役割を果たし得、無線アクセスネットワークのコンポーネントと通信し得る。エッジデータセンタ131-1、131-2、及び131-3は、セルラーコアネットワーク内のデータのルーティングを実施し得る。例えば、大型基地局123-1と通信するユーザ機器を対象としたエッジデータセンタ131-2によって受信されるデータは、エッジデータセンタ131-3に直接ルーティングされ得る。しかしながら、全てのエッジデータセンタ131が互いに直接通信するわけではない。実例として、エッジデータセンタ131-4は、エッジデータセンタ131-2と直接通信しないことがある。それ故、エッジデータセンタ131-2がエッジデータセンタ131-3と通信するユーザ機器にデータをルーティングしている場合、データは、地域データセンタ140-1を通じて等、セルラーコアネットワークの別のデータセンタを介してルーティングされる必要があり得る。この例では、地域データセンタ140-1は、エッジデータセンタ131-2とエッジデータセンタ131-4との間でデータをルーティングする中間ノードとしての役割を果たす。
【0033】
地域データセンタ140-1等の各地域データセンタは、主に、異なるデータセンタ間でデータをルーティングする役割を果たし得る。地域データセンタ140-1は複数のエッジデータセンタと通信し得る。データが地域データセンタ140-1と直接通信するエッジデータセンタ間でルーティングされる場合、セルラーコアネットワークの階層の上位のコンポーネントは、データのルーティングに関与する必要がないことがある。しかしながら、データが地域データセンタ140-1と直接通信していないエッジデータセンタにルーティングされている場合、ルーティングを完了するためにセルラーコアネットワークの階層の上位のコンポーネントが用いられる必要があり得る。
【0034】
国内データセンタ150は、システム100のセルラーネットワーク階層における最上位レベルを表し得る。国内データセンタ150は、セルラーコアネットワークの全ての地域データセンタ140と通信し得る。そして、全ての地域データセンタ140がセルラーネットワークのエッジデータセンタ131と通信し得る。そうした階層は、セルラーネットワーク内の任意の場所のデータが他のデバイスにルーティングされることを可能にし得る。エッジデータセンタ、地域データセンタ、及び国内データセンタは、纏めて、コアセルラーネットワークのノードと称され得る。
【0035】
図1に見てとることができるように、無線アクセスネットワークコンポーネント120-1の構成及びエッジデータセンタ130-1のグループは、他の地理的領域において複製され:ユーザ機器110-3及び110-4は、無線アクセスネットワークコンポーネント120-2(ローカルアクセスポイント121-2、小型基地局122-2、大型基地局123-2)と通信し、無線アクセスネットワークコンポーネント120-2は、エッジデータセンタ130-2のグループと通信し;ユーザ機器110-4及び110-5は無線アクセスネットワークコンポーネント120-3(ローカルアクセスポイント121-3、小型基地局122-3、大型基地局123-3)と通信し、無線アクセスネットワークコンポーネント120-3はエッジデータセンタ130-3のグループと通信し;ユーザ機器110-7及び110-8は無線アクセスネットワークコンポーネント120-4(ローカルアクセスポイント121-4、小型基地局122-4、大型基地局123-4)と通信し、無線アクセスネットワークコンポーネント120-4はエッジデータセンタ130-4のグループと通信する。エッジデータセンタ130-2のグループ(エッジデータセンタ131-4、131-5、及び131-6を含む)は地域データセンタ140-1と通信する。エッジデータセンタ130-3のグループ(エッジデータセンタ131-7、131-8、及び131-9を含む)及びエッジデータセンタ130-4のグループ(エッジデータセンタ131-10、131-11、及び131-12を含む)は地域データセンタ140-2と通信する。地域データセンタ140-2は国内データセンタ150と通信する。
【0036】
システム100の例において、僅かな数のコンポーネントのみが説明されている。例えば、ユーザ機器110-3及びユーザ機器110-4のみが、無線アクセスネットワークコンポーネント120-2と通信しているものとして示されている。実際には、遥かに多くの数のユーザ機器がセルラーネットワークと通信するために無線アクセスネットワークコンポーネント120-2を使用し得る。同様に、無線アクセスネットワークコンポーネント120の各グループは、遥かに多くのローカルアクセスポイント121、小型基地局122、及び/又は大型基地局123を含み得る。より少ない又はより多い数のエッジデータセンタ131が存在し得る。コアセルラーネットワークの階層内により少ない又はより多い数のレベルが存在する。例えば、セルラーネットワークにおいて、より多くの数のエッジデータセンタが存在する場合、国内データセンタの下の階層において1つ以上の追加のレベルが存在し得る。
【0037】
システム100において、階層は、無線アクセスネットワークコンポーネント120の各グルーピングがローカルアクセスポイント、小型基地局、及び大型基地局を含むという点で対称的である。無線アクセスネットワークコンポーネントの各々はエッジデータセンタと通信し、エッジデータセンタの各グループは地域データセンタと通信し、地域データセンタは国内データセンタと通信する。そうした構成は、所与のエリアにおけるユーザ機器の密度の変動、所与のエリアにおけるユーザ機器によるアップリンク及びダウンリンクトラフィックの量の変動、地理的変動、時間的使用傾向、ユーザ機器が集まる傾向にある場所、クラウドサービスプロバイダとの接続、及び帯域幅の利用可能性に起因して、現実世界において実装される可能性が低い。図2は、存在し得る現実世界のセルラーネットワーク階層をより表す、より複雑な階層型セルラーネットワークの実施形態を説明する。
【0038】
システム200において、セルラーネットワーク内のコンポーネントの変動が存在し得る。システム100に関して説明したように、ユーザ機器110-1及びユーザ機器110-2は、無線アクセスネットワークコンポーネント120-1と通信し得る。しかしながら、システム200において、2つのエッジデータセンタのみがエッジデータセンタ130-1のグループ内に存在し得、エッジデータセンタ130-1のグループの各エッジデータセンタは、互いに直接通信できないことがある。エッジデータセンタ130-1のグループの各エッジデータセンタは、地域データセンタ140-1と通信し得る。
【0039】
地域データセンタ140-1及び国内データセンタ150等の様々なコンポーネントは、クラウドサービスプロバイダ240と通信し得る。クラウドサービスプロバイダは、様々なエンティティによって使用され得るストレージ及び処理機能を提供するサードパーティサービスプロバイダを表し得る。実例として、システム200上で多岐にわたるユーザ機器を動作させ得るクライアントは、クラウドサービスプロバイダ240-1又はクラウドサービスプロバイダ240-2の何れかによってホストされるストレージ及び処理機能を有し得る。追加的に又は代替的に、エンティティは、エンティティに専用のストレージ及び処理機能を有するプライベートサーバシステム250等のプライベートサーバシステムを動作させ得る。クラウドサービスプロバイダ240及びプライベートサーバシステム250は、セルラーコアネットワークのある一定のコンポーネントとの専用帯域幅のみを有し得る。例えば、クラウドサービスプロバイダ240-1は、地域データセンタ140-1との専用帯域幅を有する。それ故、例えば、ユーザ機器210-6がクラウドサービスプロバイダ240-1からのデータをリクエストする場合、リクエストは、場合によっては、地域データセンタ140-2、国内データセンタ150、及び地域データセンタ140-1、又は地域データセンタ140-2及び地域データセンタ140-1を通じてルーティングされるであろう。
【0040】
システム200において、全ての無線通信が地上波ではないことがある。むしろ、ユーザ機器210-1は、低地球軌道(LEO)、中地球軌道(MEO)、又は地球同期地球軌道(GEO)衛星215を介して通信する衛星モデム又は衛星電話であり得る。衛星215は、ユーザ機器210-1及び衛星ゲートウェイ217との間の通信を中継し得、衛星ゲートウェイ217は、エッジデータセンタ231-1を含み得、又はエッジデータセンタ231-1と通信し得る。システム100の階層からの可能性のある逸脱として、エッジデータセンタ231-1が地域データセンタと通信するのではなく、エッジデータセンタ231-1が国内データセンタ150と直接通信することがある。それ故、例えば、データがユーザ機器210-1によってユーザ機器110-1にルーティングされる場合、エッジデータセンタ231-1は、データを、国内データセンタ150を通じて地域データセンタ140-1に、そしてエッジデータセンタ131-2にルーティングし得る。
【0041】
システム200において、無線アクセスネットワークコンポーネントの全てのグループが同じ機器を含むわけではない。例えば、無線アクセスネットワークコンポーネント220-1のグループは、全てエッジデータセンタ231-1によってサービス提供される、3つの大型基地局223-1、223-2、及び223-3を含む。図2の例では、無線アクセスネットワークコンポーネント220-2のグループと通信する大量のユーザ機器(ユーザ機器210-4、ユーザ機器210-5、ユーザ機器210-6、及びユーザ機器210-7によって表される)が存在する。2つの小型基地局222-1及び222-3並びに単一の大型基地局123-4を含む無線アクセスネットワークコンポーネント220-2は、エッジデータセンタ230-1のグループの2つのエッジデータセンタ231-3及び231-4によってサービス提供される。エッジデータセンタ230-1のグループは、クラウドサービスプロバイダ240-2と通信するための専用帯域幅を有する。それ故、エッジデータセンタと通信する無線アクセスネットワークコンポーネントの数及びタイプは変動し得ることを理解すべきである。更に、エッジデータセンタが通信するセルラーコアネットワークのコンポーネントも変動し得る。
【0042】
セルラーコアネットワークのコンポーネント間で利用可能な帯域幅の量は、ある一定の性能メトリックを実現し得るように調整され得る。例えば、ユーザ機器210-2及び210-3は、ある一定の最小サービス品質(QoS)メトリック(例えば、レイテンシ、ジッタ、パケット損失、帯域幅等)が、プライベートサーバシステム250等の何らかのリモートシステムとの通信について満たされることを必要とし得る。QoSメトリックを満たすために、エッジデータセンタ231-2と地域データセンタ140-2との間で追加の専用帯域幅244が確立され得、地域データセンタ140-2と国内データセンタ150との間で専用帯域幅241が確立され得る。
【0043】
セルラーコアネットワークの階層内の専用帯域幅は、特定のQoSメトリックを実現するのに役立つように、コンポーネント間で確立され得る。実例として、地域データセンタ140-1及び地域データセンタ140-2は、エッジデータセンタ231-1及びエッジデータセンタ231-3がクラウドサービスプロバイダ240-1にアクセスするための帯域幅の増大並びにレイテンシの低減等のために、それらの間に直接専用帯域幅を有し得る。
【0044】
システム200は、スマートルーティングに対応可能であり得、これを用いて利用可能でない接続を補償し得る。実例として、地域データセンタ140-2は、通常、クラウドサービスプロバイダ240-2への専用帯域幅242を有し得るが、専用帯域幅242は、実施されている問題又はメンテナンスに起因して利用可能でないことがある。地域データセンタ140-2とクラウドサービスプロバイダ240-2との間で直接ルーティングされるデータは、代わりに、国内データセンタ150を介してルーティングされ得る。
【0045】
システム200において、無線アクセスネットワークコンポーネント120とユーザ機器110との間の帯域幅の量は、様々なクライアントの帯域幅QoSパラメータに基づいて割り当てられ得る。それ故、所与の位置において、特定のクライアントは、利用可能な無線リソースブロックのリザーブされた“スライス”を有し得る。クライアントのユーザ機器が自身のリザーブされた帯域幅を使用していない場合、該帯域幅は、他のクライアントのユーザ機器にサービス提供するために使用され得る。また、全てのクライアントが同時に帯域幅の最大許容量をリクエストするわけではないことを前提に、帯域幅をオーバーブッキングすることも可能であり得る。所与の位置においてリザーブされていない無線帯域幅の量は、任意の新たなエンティティにサービスを提供するか否か、及びどの条件下で提供するかの考慮に入れられ得る。
【0046】
システム200のユーザ機器、基地局、エッジデータセンタ、地域データセンタ、国内データセンタ、クラウドサービスプロバイダ、及びプライベートサーバシステムの数及び配置は例にすぎない。更に、そうしたコンポーネント間の接続は、そうしたネットワークをどのように配置し得るかの例にすぎない。大きな地理的領域に渡って展開された現実世界のセルラーネットワークは、大幅に複雑であろうし、より多くの数のコンポーネントを含むであろう。
【0047】
図3は、この開示の幾つかの実施形態に従ったセルラーネットワークシステム300のコアネットワーク内で動作するセルラーネットワーク制御システム301を説明する。セルラーネットワークシステム300は、セルラーネットワーク制御システム301を加えたシステム200の実施形態を表し得る。セルラーネットワーク制御システム301は、セルラーコアネットワークの様々なコンポーネントから性能データを取得するサーバシステムを使用して実装され得る。
【0048】
セルラーネットワーク制御システム301は、セルラーネットワークの複数のセルラーネットワークコンポーネントからネットワークデータを経時的に収集し得、複数のセルラーネットワークコンポーネントは、セルラーネットワークの無線アクセスネットワークコンポーネント及びネットワークデータセンタを含む。例えば、セルラーネットワーク制御システム301は、ステータスデータ(タイムスタンプを付し得る)をリクエストし得、又はセルラーコアネットワークの全てのエッジデータセンタ、地域データセンタ、及び国内データセンタからそれを自動的に受信し得る。より多くの数のコンポーネントティアがセルラーネットワークのコアネットワーク内に存在する場合、セルラーネットワーク制御システム301は、そうしたコンポーネントからもステータスデータを受信する。セルラーネットワーク制御システム301によって受信されるステータスデータは、サービス提供されているユーザ機器の数、使用される帯域幅の量、利用可能な帯域幅の量、パケット損失、レイテンシ、コアネットワークのコンポーネント間のジッタ、及びコアネットワーク内で利用可能な接続を含み得る。セルラーネットワーク制御システム301は、無線アクセスネットワークコンポーネントについての性能データをエッジデータセンタから受信し得る。実例として、セルラーネットワーク制御システム301は、エッジデータセンタから、利用可能な無線リソース、無線帯域幅、無線性能メトリック、及び基地局又はローカルAPとアクティブに通信しているユーザ機器の数を指し示すステータスデータを受信し得る。
【0049】
セルラーネットワーク制御システム301は、セルラーネットワークの個別部分の性能を指し示すセルラーネットワークモデルを創出又は開発するために、複数のセルラーネットワークコンポーネントからのネットワークデータを分析し得る。セルラーネットワーク制御システム301は、サービス及び/又はネットワークスライスに対する1つ以上のクライアントリクエストに応答して創出又は開発したデータモデルを改良するために、ネットワークデータ及び/又はセルラーネットワークモデルを使用し得る。データモデルは、本明細書で更に開示されるように、収集及び分析されるデータの関数である、特定のクライアント及びリクエストに特化し得る。また、本明細書に更に開示されるように、セルラーネットワーク制御システム301は、構成仕様を創出するためにデータモデルを使用し得る。例えば、セルラーネットワーク制御システム301は、セルラーコアネットワーク及び無線アクセスネットワークの現在のエンドツーエンドの性能、並びにセルラーコアネットワーク及び無線アクセスネットワークの能力のモデルを創出するために、ステータスデータを収集し得る。ステータスデータは、セルラーネットワークの使用モデルを生成し、構成を経時的に調整するために使用され得る。実例として、セルラーコアネットワーク及び無線アクセスネットワークの様々な部分は、一日のある一定の時間帯又はある一定のイベント中に高度に利用され得る。
【0050】
幾つかの実施形態では、セルラーネットワークの各コンポーネントは、周期的に又は時折、ステータスデータをセルラーネットワーク制御システム301へ送信する。他の実施形態では、セルラーネットワーク制御システム301は、セルラーネットワークの各コンポーネントへクエリを送信し、それに応じてステータスデータを受信する。更に他の実施形態では、クエリと、周期的又は間欠的報告との混合が用いられる。追加的に又は代替的に、無線アクセスネットワークコンポーネント120は、使用量データをセルラーネットワーク制御システム301へ送信し得る。無線アクセスネットワークコンポーネント120は、ユーザ機器と、データを送信している無線アクセスネットワークコンポーネントとの間で使用されている及び/又は利用可能な無線リソースを指し示すデータを送信し得る。それ故、例えば、大型基地局223-1は、無線リソースの使用量を指し示す性能データを性能データ302としてセルラーネットワーク制御システム301へ送信し得る。例えば、そうした性能データは、無線アクセスネットワークにおける利用可能なリソースブロック(リソースブロックは複数のOFDM信号を送信し得るサブキャリア周波数上の定義されたタイムスロットである)の数又はパーセンテージを指し示し得る。実施形態に依拠して、無線アクセスネットワークコンポーネントは、エッジデータセンタ231-2を介する等、セルラーネットワークシステム300を介してセルラーネットワーク制御システム301にそうした性能データを中継し得る。他の実施形態では、大型基地局223-1のgNodeB等の無線アクセスネットワークコンポーネントは、セルラーネットワーク制御システム301へ性能データを直接送信し得る。
【0051】
様々な実施形態は、ネットワークスライス、ネットワークサービス、又はそれらの両方を提供し得る。提供されるネットワークサービスには、VNF(仮想ネットワーク機能)、PNF(物理ネットワーク機能)、及び/又はその他のネットワークサービスが含まれ得る。VNFは、セキュリティ機能及び/又は監視機能等の1つ以上のスライスと共に利用され得るソフトウェアベースの機能を含み得る。PNFは、ネットワークスライス及び/又はその他のネットワークサービスを特定のクライアントに提供するようにセルラーネットワーク制御システム301が構成し得るセルラーネットワークのハードウェアコンポーネントを含み得る。
【0052】
クライアントシステム310は、クライアントがインターネット315等のネットワークを介してセルラーネットワーク制御システム301へ1つ以上のリクエストを送信することを可能にする1つ以上のサーバシステムを含み得る。1つ以上のリクエストは、スライスリクエストに対応し得る。例えば、1つ以上のリクエストは、スライスリクエスト、すなわち、1つ以上のスライスに対するリクエストを含み得る。追加的に又は代替的に、1つ以上のリクエストは、サービスリクエスト、すなわち、1つ以上のサービスに対するリクエストを含み得る。セルラーネットワーク制御システム301のそうしたリクエスト及び動作に関する更なる詳細は、本明細書に更に開示される。多くのクライアントシステムがインターネット315及び/又はその他のネットワークを介してセルラーネットワーク制御システム301と通信し得ることを理解すべきである。
【0053】
図4は、本開示の幾つかの実施形態に従ったネットワークデータ及びオーケストレーションのインターワーキングのためのセルラーネットワーク制御システム301-1を説明する。セルラーネットワーク制御システム301-1は、仮想化された展開におけるデータプラットフォーム及び分析とのネットワーク制御のゼロタッチインターワーキングのための方法を実施するように構成され得る。簡潔にするために、セルラーネットワーク制御システム301-1は、簡略化された概念的な形式で描かれており、一般的に、必要に応じてより多くの又はより少ないシステム、デバイス、ネットワーク、及び/又はその他のコンポーネントを含み得る。
【0054】
様々な実施形態において、セルラーネットワーク制御システム301-1内に組み込まれる機構又は要素の数及びタイプは、実装固有であってもなくてもよい。セルラーネットワーク制御システム301-1は、参照により組み込まれる仮出願に開示されているような1つ以上のコンピュータサーバシステムを使用して実装され得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、本明細書で詳述される機能/動作を実施するように特別に設計され、物理的及び電気的に構成された専用プロセッサを含み得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上の非一時的プロセッサ可読媒体を使用して格納される専用ソフトウェアを実行し得る汎用プロセッサを含み得る。様々な実施形態では、セルラーネットワーク制御システム301-1は、参照により組み込まれる仮出願に開示されているような1つ以上のサーバ、サーバコンポーネント、クラウドインフラストラクチャシステム、及び/又はデータシステムを用いて、クラウドサービスとしてサービスを提供し得る分散システム及び/又はシステム環境を有し得る。それに更に開示されているように、セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のクライアントコンピューティングデバイスを含む、様々なシステム及びデバイスとインターフェースし得る。
【0055】
セルラーネットワーク制御システム301-1は、新たなネットワークスライス及びネットワークサービスを設計及びインスタンス化するように構成されるコンポーネントの中でもとりわけ、ネットワークサービスオーケストレーションエンジン450、ネットワークサービスカタログ425、サービス及びスライスデザイナ430、自動化エンジン455、及びインスタンス化エンジン415を含み得、ネットワークスライス、ネットワークサービス、及び/又はCNFと組み合わせて使用されることが予想されるクライアントシステム動作のデータ特性の関数として、クラウドネイティブネットワーク機能(CNF)を構成し得る。こうした設計及び展開は、リアルタイムで、自動的に、又はクライアントインターフェースの入力に応答して実施され得る。更に、そうした設計及び展開は、特定のクライアント、スライス、及び/又はサービスの特定のデータのニーズに適応し得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、ネットワークスライス、ネットワークサービス、及び/又はCNFのライフサイクルにおけるオンボーディング、インスタンス化、動作、及び終了の各段階がデータ特性の関数として制御されることを可能にし得る。更に、セルラーネットワーク制御システム301-1は、サービス固有のデータ分析機能の再利用を可能にし得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、セルラーネットワークモデルの関数として、サービス、スライス、及びCNFの適応設計及び展開を提供するために、データニーズのパターン並びにネットワーク性能特性を検出及び開発するためにマシン学習を利用し得、それらの各々は、セルラーネットワーク制御システム301-1がセルラーネットワークを管理し続け、ネットワークデータ及びクライアント固有のデータを収集し続けるにつれて、リアルタイムで適応及び開発され得る。
【0056】
セルラーネットワーク制御システム301-1は、オンプレミスインターフェース420-1、CI/CDインターフェース420-2、クラウドインターフェース420-3、及び/又はデータインターフェース420-4等を含み得る1つ以上のインターフェース420を含み得る。様々な実施形態において、インターフェース420は分離されてもよく、又はインターフェース420の組み合わせは統合されてもよい。セルラーネットワーク制御システム301-1は、ネットワークサービスオーケストレーションエンジン450へのインターフェースの内の1つ以上を介してクライアントからスライスリクエスト及び/又はサービスに対応する1つ以上のソースリクエストを受信し得る。ネットワークサービスオーケストレーションエンジン450は、データソリューション要件が取り込まれたカタログ425のサービス及びスライスの定義を使用して、リクエストを自動化エンジン455のワークフローに変換する。テンプレート及びワークフローは、適用可能なインターフェース420-1~420-4へのワークフローを定義するために使用される。例えば、セルラーネットワーク制御システム301-1は、それらの内の1つ又は組み合わせが選択可能なインターフェース要素を介して選択され得、1つ以上のリクエストで送信され得る、1つ以上のスライス及び/又は1つ以上の特定のサービスに対応する1つ以上の選択を可能にするために、クライアントデバイスとのユーザインターフェースを容易にするためのコンテンツを送信し得る。一態様では、クライアントは特定のスライスタイプを選択し得る。オペレーションサポートシステムは、インターネット又はIPインターフェースを介して、そうした1つ以上のリクエストを送信し得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、スライスリクエストに対応する1つ以上の選択の結果としてオペレーションサポートシステムから受信した複数の入力を処理し得、複数の入力は、1つ以上のパラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子を指し示す。しかしながら、幾つかの実施形態では、セルラーネットワーク制御システム301-1は、クライアントインターフェースを提供してクライアント入力を受信することなく、パラメータ及びサービス位置識別子の内の1つ以上を自動的に決定し得る。
【0057】
更に、幾つかの実施形態は、サービスデザイナ430がスライスを定義しているときに、データ要件がデータ要件の関数としてスライス要件をオンボーディングするものであるかを定義し得る。また、実施形態は、スライスがインスタンス化される場合に、インスタンス化エンジン415が、予想されるデータ要件及び環境に必要なリソースもインスタンス化し得ることを保証することもできる。いずれにせよ、実施形態は、プロビジョニング480のための動的トリガをデータの関数として含み得る。ネットワークオーケストレータ450は、ネットワークリソースを定義及び構成するときに、プロビジョニング動作480を実行するためのデータリソースをも定義及び構成する。本明細書に開示されるように、データシステム(データハブアーキテクチャ及び/又はデータレイク等に対応し得る)のリソースは、動的スライス又はサービスがインスタンス化される及び/又は必要とされる場合に、ネットワークオーケストレータ450によって決定され得る。
【0058】
データソースオンボーディング及び構成動作405により、セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のソースリクエストに対応する1つ以上のタイプのスライス、サービス、及び/又はCNFに対するデータプラットフォームのニーズを設定及び取得し得る。幾つかの実施形態では、ネットワーク機能プロバイダがCICD(継続的統合、継続的配信/展開)プロセスに提供するアーティファクトの一部として、データ仕様は、データソリューション410から要件の詳細を取得する特定のフォーマットで提供され得る。情報には、ネットワークソース、データソース、タイプ及び目的、データフォーマット、公開モデル、推奨されるデータ保持ポリシー、集約レベル、ストレージの必要性、データのレイテンシ、メタデータ、コンテキストデータ等の詳細が含まれ得る。
【0059】
データソースのオンボーディング及び構成動作405はソース登録を含み得る。幾つかの実施形態では、登録機能は、NF(ネットワーク機能)プロバイダデータを消費し得、それを内部ネットワーク消費に適したフォーマットに変換し得る。1つ以上のソースリクエストは、リクエストされたスライス及び/又はサービスの要件を指定する様々なパラメータを含み得る。例えば、1つ以上のリクエストは、1つ以上のサービス位置識別子(及び/又は制御システムが1つ以上の無線サービス位置にマッピングし得るクライアント、機器、アカウント、又はアドレス識別子)を含み得る。サービス位置識別子は、リクエストされたスライス及び/又はサービスの位置を指し示す任意の適切な指標(住所、都市、郵便番号等)を含み得る。更に、1つ以上のリクエストは、1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータ;ユーザ機器の数;ユーザ機器の位置;(特定のサーバシステムに対する)位置別に必要とされる(ユーザ機器毎の又は合計の)最小帯域幅;(特定のサーバ システムに対する)位置別の(ユーザ機器毎の又は平均の)最大レイテンシ;帯域幅、パケット損失、レイテンシ、及びジッタのQoSパラメータを満たす必要がある日付及び時間;サービスが有効になる日付及び/又は時間(又はサービスが有効になる日付/時間範囲)を指し示し得る。セルラーネットワーク制御システム301-1によって提供されるネットワークスライス及び/又は1つ以上のネットワークサービスは、1つ以上のパラメータ及び1つ以上のサービス位置識別子に準拠するネットワークスライスに対応し得る。例えば、スライスリクエストには、高速、低レイテンシ、特定の都市のダウンタウンの位置等の指定パラメータに対応するある一定の要件があり得る。更なる例として、セキュリティサービス及び監視等のネットワークサービスを特定のスライスに追加し得る。
【0060】
セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のデータソースからのデータを処理し得、データの少なくとも一部は、1つ以上のネットワーク機能、1つ以上のネットワークサービス、及び/又は1つ以上のその他のデータソースに対応するデータ特性のインディシアを含む。データソースは、データとそのメタデータに関する仕様を提供し得る。データソースは、そうした仕様を任意の適切な形式(例えば、JSON及び/又はXML等)で提供し得、Helmチャートを含み得る。幾つかの実施形態では、データソースは、1つ以上のクライアントデバイス及び/又は1つ以上のクライアントシステムに対応し得る。様々な実施形態では、データは、例えば、リポジトリにアクセスすることによって、及び/又は様々なリポジトリを“クロール”することによって、1つ以上のデータソースから積極的に収集及び/又はプルされ得る。追加的に又は代替的に、セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のデータソースの1つ又は組み合わせからの更新を待ち得る。1つ以上のデータソースからプル及び/又はプッシュされたデータは変換され得、変換されたデータ及び/又はそれに基づいて生成されたその他のデータは、データの関数である本明細書に開示される様々な機構のためにセルラーネットワーク制御システム301-1によって使用され得る。
【0061】
セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のリクエストに対応するデータモデルを創出又は開発するために、データ特性のデータを分析し得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、生成されるデータの予測される種類、予測されるデータ収集要件、予測されるデータ消費要件、予測されるデータストレージ要件、予測されるデータ転送要件、予測されるデータ計算要件、並びに/又は特定のクライアントに対する1つ以上の特定のスライス、サービス、及び/若しくはCNFに対するデータ特性を判定し得る。幾つかの実施形態では、そうしたデータは、オンボーディング段階の一部として拡張パッケージに集められ得、又は拡張パッケージで受信され得る。
【0062】
セルラーネットワーク制御システム301-1は、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスをデータ特性の関数としてインスタンス化するための構成仕様を創出し得、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスは、指定されたパラメータに準拠する(例えば、1つ以上のQoSパラメータ、及び/又は1つ以上のサービス位置識別子等に準拠する)。例えば、セルラーネットワーク制御システム301-1は、データプラットフォーム内にデータを格納するためのソースの要件を定義するために、そうしたデータ及び/又はデータ特性を使用し得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、ソースオンボーディングテンプレートを創出及び/又はポピュレートし得る。情報は、Harbor、サービスタイプ毎のGitlab、スライスタイプ、及び/又はCNF等のリポジトリ435内に格納され得る。詳細は、構成、性能目標、QoS制約、及び/又は性能パラメータのメタデータ等を含み得る。例えば、データは、収集され得、処理され得、ソースオンボーディングテンプレートのフィールドにマッピングされ得、その後、フィールドのポピュレートのためにフォーマット化された値に変換され得、これには、以下の1つ又は組み合わせを含み得る。
【0063】
1. ソースプロファイル
1.1 ソース名
1.2 動作
1.3 動作アカウント
1.4 コンタクト
2. 動作メタデータ
2.1 ソースデータのコンテキスト
2.2 ソースデータのドメイン
2.3 データ構造
2.4 データクラス
3. インジェスト
3.1 ボリューム
3.2 速度
3.3 スケジュール
3.4 データフォーマット
4. データプラットフォーム内で必要な機能(サービスオーダに基づく)
5. 取り込まれたデータの消費/宛先
6. パイプライン要件を定義/選択するためのデータのインテント
6.1 データ分類ルーティングロジック
6.2 運用ルール
6.3 フィルタ
6.4 ダウンストリームの使用上の注意/ルール
7. データ運用(パフォーマンス及びQoSの要件)
7.1 KPI及びメトリック
7.2 閾値アクション
7.3 予測されるSLA
7.4 負荷及びトラフィック特性
8. デフォルト設定
8.1 暗号化
8.2 転送中のデータ
8.3 保存データ
8.4 アーカイブ/LCM/保持のニーズ
8.5 HA/DR/バックアップ
8.6品質要件
【0064】
セルラーネットワーク制御システム301-1は、テンプレートを格納し得、それをルールエンジンで処理し得る。データプラットフォームの場合、テンプレートは、データプラットフォーム及びネットワークサービスオーケストレーションエンジン450によって使用され得るソースデータとして機能する。テンプレートは、ダウンストリームパイプラインブループリントの詳細を指定し得、取り込まれたデータ及び転送データのニーズの1つ以上の目標状態を指定し得る。テンプレートは、スライス/サービスタイプのデータをサポートするために必要なストレージ、コンピューティングリソース、並びに/又はデータプラットフォームの管理及び動作のニーズの定義を容易にするための情報を指定し得る。したがって、データソリューション410が1つ以上のリクエストをサポートするために必要な構成の詳細がここで定義され得る。データオンボーディングAPI(ソーステンプレート)は、テンプレートコンテンツをデータプラットフォームのコンポーネントに配置し得、データプラットフォームは、ルールエンジンを含み得る又はルールエンジンに対応し得るメタデータ管理エンジンを含む。データプラットフォームは、オンボーディング情報の詳細からデータ処理ルールを導き出し得る。動的なニーズに合わせてソリューションをオーケストレートするために必要な追加の詳細は、AI/ML(人工知能/機械学習)に基づいて導き出される。これらは、ルール及びポリシー、リソース、並びに機能を含み得る。幾つかの実施形態では、セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のタイプのリクエストにマッピングされたデジタルログ/カタログ(ネットワークサービスカタログ425)を創出し得る。幾つかの実施形態では、セルラーネットワーク制御システム301-1は、ネットワークスライス及び/又はネットワークスライスに対応する1つ以上のネットワークサービスのためのデータ可観測性フレームワーク及びリソースを指定するテンプレート内にデジタルカタログ425を含み得る。幾つかの実施形態では、データプラットフォーム機能のマップ及びその物理的構成は、そのデータプラットフォームカタログ内に格納され得る。これは、(オンボーディングテンプレートからの)機能リストと、機能をサポートするために必要なハードウェア及び/又はソフトウェアリソースに応じた追加の機能リストとを含み得る。
【0065】
幾つかの実施形態では、ネットワークポリシー及び取り込まれたデータモデルに少なくとも部分的に基づいて、サービス又はスライスタイプに対するデータプラットフォームのニーズを定義するためのネットワーク機能用のデータエンゲージメントフレームワークが創出され得る。それには、サービス/スライスタイプに固有の追加パラメータが含まれ得る。エンゲージメントフレームワークは、データプラットフォームの使用をリクエストしているソースと、データプラットフォーム自体が提供するデータプラットフォームとの間の契約であり得る。契約は、オンボーディングテンプレートから派生した機能リストと追加のサポート要件とを含み得る。
【0066】
オンボーディング動作405の一部として、データプラットフォームオーケストレータ450は、データオンボーディングAPIを介してテンプレートを受け取り得る。インスタンス化されたソースをサポートするためのデータプラットフォームの要件となる構成が生成され得る。所与のソースリクエストに対するデータプラットフォームブループリントイメージが生成され得、ネットワークオーケストレータサービスカタログ425のデータインターフェース420-4に渡され得る。エンゲージメントフレームワーク及びデータテンプレートは、オーケストレーションでの設計中にスライス/サービスに対するデータ固有の要件を満たすために使用され得るデータブループリントを定義するために使用され得る。関連情報は、ネットワーク全体でデータと分析機能とを利用可能にするように、ルールエンジン及びメタデータリポジトリに設定され得る。これを拡張して、任意の形式のデータをスライス及びダイシング可能にし得る。リクエストのデータプラットフォームイメージ/ブループリントは、次のようなデータソリューションについてのルール、ポリシー、及びメタデータを指定し得る。
【0067】
1. NWソース識別
1.1ソースID
1.2ソースコンテキスト(データがどこから来ると予想されるか)
2. 環境
2.1 位置コンテキスト
3. インフラストラクチャ
3.1 計算
3.2 ストレージ
3.3 メモリ
4. データプラットフォーム機能リスト
4.1 モニタリング
4.2 ロギング
4.3 その他
5. データストア
5.1 フォルダ
5.2 データベース
5.3 オブジェクトストア
5.4 キャッシュ
【0068】
データプラットフォームへのオンボーディング後のネットワークサービスオーケストレーションエンジンの動作の一部として、スライス/サービス/機能のデータブループリントがスライス/サービスデザイナ430へ送信され得、スライス/サービスデザイナはそれをスライス及びサービス設計中に必要に応じて使用する。例えば、(データプラットフォームブループリント用の)データカタログAPIは、このテンプレートコンテンツをネットワークオーケストレータのカタログ425に配置し得る。ブループリントは、任意の適切な形式(例えば、JSONファイル)にし得る。ネットワークオーケストレータのデザイナ430は、データブループリントを使用し得、ネットワークリソースが1つ以上のスライス、サービス、及び/又はCNFに必要な環境に関連付ける追加の詳細を追加し得る。これは、データ及び分析の要件から必要とされる機能が、ネットワークサービスと共に確実に創出されるようにするためであり得る。サービス及びスライスデザイナ430は、スライス/サービス要件に関連するYAML等のファイルを生成し得、ファイルをネットワークサービスカタログ425内に格納し得る。幾つかの実施形態では、ファイルは、サービスオーダマネージャからのリクエストを処理するための将来の使用のために、ネットワークサービスカタログ425に格納され得る。サービス/スライスのインスタンス化の一環として、スライス又はサービスのオーケストレータにリクエストが送信される場合、データインターフェースアダプタを介してデータ関数が呼び出され、ネットワークサービスカタログ425で指定されるようなそのサービス/スライスに関連するデータプラットフォームの機能をインスタンス化し得る。
【0069】
現在又は将来のリクエストについて、データプラットフォームにおけるインスタンス化は、ネットワークサービスオーケストレーションエンジン450によってトリガされ得る。5Gネットワークにおけるスライス/サービス/機能インスタンス化の一部として、自動化エンジン455のデータインターフェースは、ネットワークサービスカタログ425から関連するファイルを抽出し得、データプラットフォームのリソースのインスタンス化を呼び出し得る。データインスタンス化APIは、関連するファイルでデータプラットフォームインスタンス化エンジン415を呼び出し得る。
【0070】
データプラットフォームのためのリソースのインスタンス化は、順序付けされ得、以下に少なくとも部分的に基づき得る。インスタンス化機能は、データ関数に関連する詳細を有するデータ及び分析オブジェクトを含み得、特定のスライス又はサービスタイプに割り当てられたストレージ及びコンピューティングリソースを指定し得る。幾つかの実施形態では、インスタンス化機能は、テンプレートをレビューし得、エンゲージメントフレームワークに対して確認し得る。例えば、データプラットフォームインスタンス化エンジン415は、メタデータ及びルールエンジン内に格納された初期定義に基づいて入力を検証し得る。任意の追加の運用メタデータ又はプロセスルールは、メタデータ及びルールエンジンに追加され得る。これが受け入れられると、テンプレート仕様に従って必要なリソースの創出を開始するために、(サービス/スライス設計がクラウドリソースの使用を指定している場合に)リソースコントローラ440にオーダが発行され得、関連する計算機能イメージをプルするために、Kubernetes、無線アクセスネットワークコントローラ、及び/又はトランスポートコントローラ440、及び/又はクラウドインターフェース420-3に命令が発行され得る。
【0071】
APIを介して通信されたファイルを使用するCICDパイプラインがトリガされ得る。データプラットフォームインスタンス化エンジン415は、関連するホスト及びポートの詳細、K8クラスタ、並びに/又はノード等を使用して、環境内のコンピューティング、ストレージ、及びメモリをインスタンス化し得る。Kubernetes、無線アクセスネットワークコントローラ、及び/又はトランスポートコントローラ440、及び/又はクラウドPaaS445は、必要な計算、ネットワーク、及びストレージリソースを創出し得、指定されたデータ収集及び分析機能を開始し得る。データプラットフォームインスタンス化エンジン415は、JenkinsがGithubリポジトリ435からコードをプルする際に使用して、機能モジュール及び関連するコードをインスタンス化し得る。リソースのインスタンス化は、その後、データプラットフォーム内にデータを格納してリクエストされたスライス/サービス/機能のデータの取り込みを開始するように準備され得る。データは、その後、データプラットフォームによって指定されるような更なる分析のためにデータプラットフォームに渡され得る。
【0072】
したがって、セルラーネットワーク制御システム301-1は、セルラーネットワークがクライアントのユーザ機器にデータサービスを提供するように、クライアントのユーザ機器に提供されるデータサービスを有する構成仕様に従って、スライス及び/又はスライスに対応する1つ以上のサービスのインスタンス化を引き起こし得る。セルラーネットワーク制御システム301-1は、1つ以上のパラメータ(例えば、QoSパラメータ)及び1つ以上の位置識別子に従って、セルラーネットワークにデータサービスを外部エンティティのユーザ機器に提供させ得る。したがって、セルラーネットワーク制御システム301-1は、構成仕様に従って、外部エンティティ(例えば、クライアント)のユーザ機器によるセルラーネットワークへのアクセスを許可するように、複数のセルラーネットワークコンポーネントの内の少なくとも幾つかを構成し得る。更に、セルラーネットワーク制御システム301-1は、構成仕様に従って、スライスに対応する1つ以上のサービスを容易にするために、1つ以上のデータリソースを構成し得る。
【0073】
したがって、開示された実施形態は、特定のデータ要件及び環境の関数である上記のステップの内の1つ以上を提供し得る。開示された実施形態は、新たなサービス及び/又はスライスのインスタンス化が提供される一連のネットワーク機能に追加の機能を提供し得、これは、システムでのセットアップ及び確認の結果として、ネットワークがセットアップされている場合にインテリジェントに処理され得る大量のデータを含む。ネットワークがセットアップされる場合に、ネットワーク機能が実行される必要がある。追加の機能は、クライアント固有のデータ/ポリシー管理をサポートする機能を含み得る。開示された実施形態は、スライス、サービス、及び/又はCNFを、適切な情報で適切なタイミングでアクティブ化し得る。
【0074】
更に、本明細書に開示されるように、セルラーネットワーク制御システム301-1は、進行中のデータ収集及びデータ分析460、ネットワーク保証465、及び更新されたネットワーク状態インベントリ470に少なくとも部分的に基づいて、自動的かつ動的に自己調整し得る。幾つかの実施形態では、そうした進行中の監視及び収集は、SNMP及び/又はPrometheus等に少なくとも部分的に基づいて実施され得る。したがって、セルラーネットワーク制御システム301-1は、初期構成に従って特定のスライス、サービス、及び/又はCNFをインスタンス化し得るが、セルラーネットワーク制御システム301-1は、ネットワークの変化及び/又はクライアントデータの使用の変化を検出し続け得る。そうした変化が検出された場合、セルラーネットワーク制御システム301-1は、そうした変化の関数として上記で開示された動作を適応させ得、最初のインスタンス化を再インスタンス化又は修正し得る。これは、例えば、リソースの変更、ネットワークコンポーネントの再構成、並びに/又はサービス及び/若しくはCNFの一部として実施される分析の変更(例えば、帯域幅の制限の増加を考慮して、データ収集を15分毎から30分毎にダウングレードし、それに応じてリソースを調整すること)を含み得る。
【0075】
上で論じた方法、システム、及びデバイスは例示である。様々な構成は、様々な手順又はコンポーネントを適宜、省略、置換、又は追加し得る。実例として、代替的な構成では、方法は、説明したものと異なる順序で実施され得、並びに/又は様々なステージが追加、省略、及び/若しくは組み合わされ得る。また、ある一定の構成に関して説明した機構は、様々な他の構成において組み合わされ得る。構成の異なる態様及び要素が同様に組み合わされ得る。また、技術は進化するものであり、したがって、要素の多くは例であり、開示の範囲又は特許請求の範囲を限定しない。
【0076】
例示の構成(実装を含む)の理解を実現するために、本明細書において具体的な詳細が示されている。しかしながら、構成は、それらの具体的な詳細なしで実践され得る。例えば、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技法は、構成を不明瞭にすることを避けるために、不必要な詳細なく示されている。本明細書は、例示の構成のみを提供し、特許請求の範囲、適用可能性、又は構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明した技法を実装するための実現可能な説明を当業者に提供するであろう。開示の精神又は範囲から逸脱することなく、要素の機能及び構成に対して様々な変更がなされ得る。
【0077】
また、構成は、フロー図又はブロック図として描写されるプロセスとして説明され得る。各々は、順次プロセスとして動作を説明し得るが、動作の多くは並行して又は同時に実施され得る。また、動作の順序は並び替えられてもよい。プロセスは、図に含まれていない追加ステップを有し得る。更に、方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、又はマイクロコードにおいて実装される場合、必要なタスクを実施するためのプログラムコード又はコードセグメントがストレージ媒体等の非一時的コンピュータ可読媒体内に格納され得る。プロセッサは説明したタスクを実施し得る。
【0078】
幾つかの例示の構成について説明したが、開示の精神から逸脱することなく、様々な修正、代替の構造、及び均等物が使用され得る。例えば、上述した要素は、より大きなシステムのコンポーネントであり得、他のルールは、発明の適用よりも優先されてもよく、又は発明の適用を別様に修正してもよい。また、上述した要素が考慮される前、間、後に、多くのステップが実行されてもよい。
【0079】
更に、本明細書に説明される例示的な実施形態は、ネットワーク化されたコンピューティングシステム環境内のコンピューティングデバイスにおける論理演算として実装され得る。論理演算は、(i)コンピューティングデバイス上で実行される一連のコンピュータ実装命令、ステップ、又はプログラムモジュール、及び(ii)コンピューティングデバイス内で実行される相互接続されたロジック又はハードウェアモジュールとして実装され得る。
【0080】
主題は、構造的機構及び/又は方法論的作用に特有の言葉で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、上に説明した特定の機構又は作用に必ずしも限定されないことを理解すべきである。むしろ、上に説明した特定の機構及び作用は、請求項を実装する例示的な形態として開示されている。
【0081】
また、特許権者によって明示的かつ明確に定義されていない限り、特許請求の範囲の用語は、平易で通常の意味を有する。特許請求の範囲で使用される不定冠詞“a”又は“an”は、特定の冠詞が導入する要素の1つ以上を意味するように本明細書で定義され、その後の定冠詞“the”の使用は、その意味を否定することを意図しない。更に、請求項の異なる要素を明確にするための“第1の”、“第2の”等の序数の用語の使用は、序数の用語が適用された要素に対して一連の特定の位置又はその他の一連の文字若しくは順序を特定することを意図しない。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】