(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-12
(54)【発明の名称】血液採取セットおよび関連システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/153 20060101AFI20230905BHJP
【FI】
A61B5/153
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512715
(86)(22)【出願日】2021-05-05
(85)【翻訳文提出日】2023-03-28
(86)【国際出願番号】 US2021030921
(87)【国際公開番号】W WO2022039801
(87)【国際公開日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】202010847358.3
(32)【優先日】2020-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021770749.1
(32)【優先日】2020-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オリヴィア フー
(72)【発明者】
【氏名】シモン リウ
(72)【発明者】
【氏名】ボー ヤン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038TA03
4C038TA06
4C038UJ01
4C038UJ03
4C038UJ04
(57)【要約】
カテーテルシステムに結合された血液採取セットは、針アセンブリおよび/またはハウジングを含んでいてもよい。針アセンブリは、本体、本体から近位に延びる鋭利な針、および鋭利な針の近位先端を覆うシースを含んでいてもよい。ハウジングは、針アセンブリの遠位端に結合されてもよい。ハウジングは、カテーテルシステムのコネクタを通る流体経路を作成するように構成されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる内腔を含む、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテル、
前記カテーテルアダプタに結合されおよびセプタムを含むコネクタ、および
針アセンブリおよびハウジングを含む血液採取セットであって、前記ハウジングは前記コネクタに結合され、前記ハウジングは前記コネクタを通る流体経路を作成するように構成される、血液採取セット、
を含むことを特徴とするカテーテルシステム。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記針アセンブリと統合される、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項4】
前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端との間に配置されたサイドポートと、
前記カテーテルアダプタの前記サイドポートと統合された遠位端と、前記アダプタの前記遠位端と統合された近位端とを含む延長チューブと、
遠位端およびポートを含むアダプタであって、前記コネクタは前記アダプタの前記ポートに結合される、アダプタと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項5】
前記アダプタはYアダプタまたはストレートアダプタを含むことを特徴とする請求項4に記載のカテーテルシステム。
【請求項6】
前記コネクタは無針コネクタであることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項7】
前記ハウジングは、近位位置に配置され、前記ハウジングは、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、前記ハウジングが前記近位位置から遠位位置に移動されることに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成され、前記ハウジングは、前記近位位置から前記遠位位置にねじ込まれるか、または前記近位位置から前記遠位位置に押し込まれることを特徴とする請求項6に記載のカテーテルシステム。
【請求項8】
前記ハウジングは、遠位ピースおよび前記遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースを含み、前記ハウジングの前記遠位ピースは、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、前記遠位ピースに向かって遠位に移動する前記近位ピースに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成されることを特徴とする請求項6に記載のカテーテルシステム。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記コネクタの前記セプタムを穿通して前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成されたカニューレを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項10】
前記カニューレは、前記カニューレの内腔と流体連通する側方孔を含むことを特徴とする請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項11】
前記ハウジングは、近位位置から遠位位置に移動可能であり、前記近位位置から前記遠位位置に移動する前記ハウジングに応答して、前記カニューレは前記セプタムを通って延びおよび前記コネクタを通る前記流体経路が作成されることを特徴とする請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項12】
前記カニューレは、前記セプタムを通って延びることを特徴とする請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項13】
延長セットをさらに含み、前記延長セットは、前記カテーテルアダプタの前記近位端に結合された遠位端と、前記コネクタに結合された近位端とを含み、前記コネクタは、無針コネクタである、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項14】
延長セットあって、前記延長セットは、
前記カテーテルアダプタの近位端に結合されるように構成された遠位端、および
近位端
を含む、延長セットと、
前記延長セットの前記近位端に結合された針アセンブリであって、前記針アセンブリは、本体、前記本体から近位に延びる鋭利な針、および前記鋭利な針の近位先端を覆うシースを含む、針アセンブリと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項15】
前記針アセンブリは、前記延長セットの前記近位端に直接結合されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記延長セットの前記近位端に直接結合された無針コネクタであって、前記無針コネクタはセプタムを含む、無針コネクタと、
前記無針コネクタおよび前記針アセンブリに直接結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、前記無針コネクタを通る流体経路を作成するように構成される、ハウジングと、
をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる内腔を含む、カテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
本体、前記本体から近位に延びる鋭利な針、および前記鋭利な針の近位先端を覆うシースを含む、針アセンブリと、
前記針アセンブリの遠位端に結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、コネクタを通る流体経路を作成するように構成されている、ハウジングと、
をさらに含むことを特徴とする、カテーテルシステムに結合させるための血液採取セット。
【請求項19】
前記ハウジングは、前記針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項20】
前記ハウジングは、前記針アセンブリと統合されていることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項21】
前記ハウジングの遠位端は、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、ねじ山を含むかまたはスリップフィット用に構成されていることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項22】
前記ハウジングは、遠位ピースおよび前記遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースを含み、前記ハウジングの前記遠位ピースは、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、前記遠位ピースに向かって遠位に移動する前記近位ピースに応答して、前記コネクタのセプタムを作動させ、および前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成されることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項23】
カテーテルシステムを血液採取セットに結合する工程を含み、前記カテーテルシステムは、
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる内腔を含む、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテル、および
前記カテーテルアダプタに結合されおよびセプタムを含むコネクタを含み、
前記血液採取セットは、針アセンブリおよびハウジングを含み、前記ハウジングは、前記コネクタに結合され、前記ハウジングは、前記コネクタを通る流体経路を作成するように構成されることを特徴とする方法。
【請求項24】
前記ハウジングは、前記針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ハウジングは、前記針アセンブリと統合されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記カテーテルシステムは、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端との間に配置されたサイドポートと、
前記カテーテルアダプタの前記サイドポートと統合された遠位端と、前記アダプタの前記遠位端と統合された近位端とを含む延長チューブと、
遠位端およびポートを含むアダプタであって、前記コネクタは前記アダプタの前記ポートに結合される、アダプタと、
をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記コネクタは、無針コネクタであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記ハウジングは近位位置に配置され、前記ハウジングは雄ルアーを含み、前記ハウジングを前記近位位置から遠位位置に移動させる工程をさらに含み、前記雄ルアーは、前記ハウジングが前記近位位置から前記遠位位置に移動されることに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成し、前記ハウジングは、前記近位位置から前記遠位位置にねじ込まれるかまたは前記近位位置から前記遠位位置に押し込まれ、前記ハウジングを前記近位位置から前記遠位位置に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ハウジングは、遠位ピースと、前記遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースとを含み、前記ハウジングの前記遠位ピースは、雄ルアーを含み、前記近位ピースを前記遠位ピースに向かって遠位に移動させる工程をさらに含み、前記雄ルアーは、前記遠位ピースに向かって遠位に移動する前記近位ピースに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成し、前記近位ピースを前記遠位ピースに向かって遠位に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記ハウジングはカニューレを含み、前記ハウジングを近位位置から遠位位置に移動させる工程をさらに含み、前記ハウジングが前記近位位置から前記遠位位置に移動することに応答して、前記カニューレは前記セプタムを通って延びおよび前記コネクタを通る前記流体経路が作成され、前記ハウジングを前記近位位置から前記遠位位置に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記カニューレは、前記血液採取セットを前記カテーテルシステムに結合することに応答して前記セプタムを通って延び、前記血液採取セットを通して患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項32】
延長セットをさらに含み、前記延長セットは、前記カテーテルアダプタの前記近位端に結合された遠位端と、前記コネクタに結合された近位端とを含み、前記コネクタは、無針コネクタであり、前記延長セットを通して血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記カテーテルシステムに結合された前記血液採取セットから針アセンブリを取り外す工程、および、前記針アセンブリを前記血液採取セットから取り外した後、前記カテーテルシステムを洗い流すかまたは前記カテーテルシステムを通して流体を注入する工程をさらに含むことを特徴とする請求項28、29、30、または31に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
カテーテルは、概して、非経腸栄養(parenteral nutrition)、静脈内補液(intravenous fluid replacement)、および鎮痛薬および抗生物質の投与のために使用される。カテーテルは、採血(blood draw)にも使用される。カテーテルは、滅菌技術(sterile techniques)を使用してベッドサイドで挿入され得、数週間その場所に留まり得る。
【0002】
一般的なタイプのカテーテルは、オーバーザニードル(over-the-needle)カテーテルである。その名前が示すように、「オーバーザニードル」であるカテーテルは、鋭利な遠位先端(distal tip)を有する誘導針(introducer needle)の上に取り付けられてもよい。鋭利な遠位先端は、患者の皮膚および静脈(vein)を貫通(pierce)するために使用されてもよい。静脈内へのカテーテルの挿入は、誘導針による静脈の貫通に続いてもよい。誘導針は、典型的には、患者に対する痛みを最小にするために最小限の抵抗で患者の皮膚および静脈を貫通するための鋭利な遠位先端を有する。
【0003】
誘導針は、概して、皮膚および静脈の壁を通した貫通を可能にするように、貫通されるべき皮膚の表面および静脈の長手方向の寸法に対して急な傾斜角で配置される。針およびカテーテルは、概して、誘導針の斜面(bevel)が患者の皮膚とは反対側を向く状態で挿入される。誘導針の先端が壁を貫通した後、挿入の角度は、カテーテルを静脈内に確実に(securely)配置するための距離だけ誘導針およびカテーテルをスライドさせることができるように、下げられる。
【0004】
静脈内における誘導針の配置が確認されると、誘導針は、引き抜かれおよび取り外され、将来の輸液(fluid infusion)および/または採血(blood withdrawal)のためにカテーテルを所定の位置に残してもよい。カテーテルを通した採血の後、カテーテルを含むカテーテルシステムは、残留血液を除去するために洗い流(flushed)されてもよい。次いで、カテーテルシステムは、注入(infusion)のために使用されてもよい。しかしながら、このプロセスは、血液採取および注入を実行するために複数のステップが必要とされるため、時間も掛かりおよび危険でもあり得る。各プロセスステップに固有のものは、残留血液からの汚染のリスクである。また、カテーテルシステムの構成要素の溝および凹部は洗い流し後でも残留血液および/または流体を保持する傾向があるため、カテーテルシステムから残留血液を除去する洗い流し(flushing)プロセスは、時間も掛かりおよび信頼性も低い傾向がある。
【0005】
本明細書で請求される主題は、任意の欠点を解決する実施形態や、上記のような環境でのみ動作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、本明細書で説明されるいくつかの実施例が実行され得る技術領域の一例を示すために提供されるにすぎない。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、 概して、血液採取セットおよび関連するデバイス、システム、および方法に関する。いくつかの実施形態では、血液採取セットは、カテーテルシステムに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルアダプタを含んでいてもよく、これは、遠位端、近位端、およびカテーテルアダプタの遠位端およびカテーテルアダプタの近位端を通って延びる内腔(lumen)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルアダプタの遠位端から遠位に伸びるカテーテルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルは、末梢静脈(peripheral intravenous)カテーテル、末梢挿入型中心カテーテル、または正中線カテーテルを含んでいてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルアダプタに結合されてもよいコネクタ(connector)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタは、セプタム(septum)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、セプタムは、スリットを含んでいてもよい。他の実施形態では、セプタムは、スリットを含まなくてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、血液採取セットは、針アセンブリおよび/またはハウジングを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、針アセンブリは、本体、本体から近位に延びる鋭利な針、および鋭利な針の近位先端を覆うシースを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、コネクタに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、コネクタを通る流体経路を作成するように構成されていてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されてもよい。これらおよび他の実施形態では、血液採取セットは、針アセンブリを介した血液採取および針アセンブリのハウジングからの取り外し後の注入に使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、針アセンブリと統合されていてもよい。さらに詳細には、ハウジングは、針アセンブリに恒久的に結合されていてもよく、または単一のユニットとして針アセンブリの本体とモノリシックに形成されていてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルアダプタの遠位端とカテーテルアダプタの近位端との間に配置されたサイドポート(side port)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、延長チューブ(extension tube)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、アダプタを含んでいてもよく、これは、遠位端およびポートを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタは、Yアダプタ、ストレートアダプタ、または別の適切なアダプタを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、延長チューブは、カテーテルアダプタのサイドポートと統合された遠位端および/またはアダプタの遠位端と統合された近位端を含んでいてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、コネクタは、無針コネクタを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、近位位置(proximal position)に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、雄ルアー(male luer)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアーは、ハウジングが近位位置から遠位位置(distal position)に移動させられることに応答して、セプタムを作動(activate)させ、およびコネクタを通る流体経路を作成するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、近位位置から遠位位置にねじ込まれて(threaded)もよく、または近位位置から遠位位置に押し込まれて(pushed)もよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、遠位ピースおよび遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位ピースは、雄ルアーを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアーは、近位ピースが遠位ピースに向かって遠位に移動することに応答して、セプタムを作動させ、コネクタを通る流体経路を作成するように構成されていてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、コネクタのセプタムを穿通(penetrate)してコネクタを通る流体経路を作成するように構成されたカニューレを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレは、セプタムを通って延在してもよい。いくつかの実施形態では、カニューレは、カニューレの内腔と流体連通する1つまたは複数の側方孔(side holes)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、近位位置から遠位位置に移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、近位位置から遠位位置に移動するハウジングに応答して、カニューレは、セプタムを通って延在してもよく、およびコネクタを通る流体経路が作成されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、延長セットを含んでいてもよく、これは、カテーテルアダプタの近位端に結合された遠位端および/またはコネクタに結合された近位端を含んでいてもよい。これらおよび他の実施形態では、コネクタは、無針コネクタを含んでいてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、システムは、延長セットを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、延長セットの遠位端は、カテーテルアダプタの近位端に結合するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、針アセンブリを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、針アセンブリは、延長セットの近位端に直接結合されてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、カテーテルシステムを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、カテーテルアダプタおよびカテーテルアダプタの遠位端から遠位に伸びるカテーテルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、延長セットの近位端に直接結合された無針コネクタを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、ハウジングを含んでいてもよく、これは、無針コネクタおよび針アセンブリに直接結合されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、無針コネクタを通る流体経路を作成するように構成されていてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルシステムのカテーテルを患者の血管系(vasculature)に挿入する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、血液採取セットをカテーテルシステムに結合する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、雄ルアーを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、近位位置に配置されてもよく、および方法は、ハウジングを近位位置から遠位位置に移動させる工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアーは、近位位置から遠位位置に移動させられるハウジングに応答して、セプタムを作動させ、およびコネクタを通る流体経路を作成してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングは、近位位置から遠位位置にねじ込まれてもよく、または近位位置から遠位位置に押し込まれてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、ハウジングを近位位置から遠位位置に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含んでいてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、遠位ピースおよび遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位ピースは、雄ルアーを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、近位ピースを遠位ピースに向かって遠位方向に移動させる工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアーは、近位ピースが遠位ピースに向かって遠位に移動することに応答して、セプタムを作動させ、およびコネクタを通る流体経路を作成してもよい。いくつかの実施形態では、方法は、近位ピースを遠位ピースに向かって移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含んでいてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、カニューレを含んでいてもよく、およびカニューレは、血液採取セットをカテーテルシステムに結合することに応答して、セプタムを通って延在してもよい。いくつかの実施形態では、方法は、血液採取セットを通して患者から血液を採取する工程を含んでいてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、ハウジングはカニューレを含んでいてもよく、および方法は、ハウジングを近位位置から遠位位置に移動させる工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、近位位置から遠位位置に移動するハウジングに応答して、カニューレは、セプタムを通って延在してもよく、およびコネクタを通る流体経路が作成されてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、ハウジングを近位位置から遠位位置に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含んでいてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、方法は、延長セットをカテーテルアダプタの近位端に結合する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、延長セットは、遠位端および近位端を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、延長セットの遠位端をカテーテルアダプタの近位端に結合する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、針アセンブリを延長セットの近位端に結合する工程、および患者から血液を採取する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、コネクタを延長セットの近位端に結合する工程、および/または血液採取セットをコネクタに結合する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、延長セットを通して血液を採取する工程をさらに含んでいてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルシステムに結合された血液採取セットから針アセンブリを取り外す工程、および針アセンブリを血液採取セットから取り外した後、カテーテルシステムを洗い流す(flushing)かまたはカテーテルシステムを通して流体を注入する工程を含んでいてもよい、
【0022】
本開示で使用される際に、用語「結合(coupling)」は、直接的な結合を含んでいてもよいが、それに限定されない。上述の概略の説明および以下の詳細な説明の両方は、例示であり、および説明のためのものであり、本開示を限定するものではないことが理解されるべきである。さまざまな実施形態は、図に示されている配置および手段に限定されないことが理解されるべきである。また、実施形態は、組み合わされてよいこと、または、他の実施形態が用いられてよいこと、および、そのように特許請求されていない限り、本開示の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてもよいことが理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
例示的な実施形態は、添付の図面を使用することにより、さらに具体的かつ詳細に記載および説明される。
【0024】
【
図1A】いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図1B】いくつかの実施形態による、例示的な血液採取システムの上面斜視図である。
【
図1C】いくつかの実施形態による、血液採取セットの断面図である。
【
図1D】いくつかの実施形態による、血液採取セットの別の断面図である。
【
図2A】いくつかの実施形態による、例示的な血液採取チューブのカテーテルシステムへの結合を示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図2B】いくつかの実施形態による、例示的なコネクタに結合された血液採取セットの断面図である。
【
図3】いくつかの実施形態による、取り外された血液採取セットの係合された例示的なピンチクランプおよび例示的な針アセンブリを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図4】いくつかの実施形態による、コネクタに結合された例示的なアダプタおよび血液採取セットの例示的なハウジングの上面斜視図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、例示的なシリンジに結合されたカテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図6A】いくつかの実施形態による、コネクタの側面図である。
【
図6B】いくつかの実施形態による、コネクタの断面図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、シリンジに結合されたカテーテルシステムの一部の断面図である。
【
図8】いくつかの実施形態による、例示的な注入セットに結合されたカテーテルシステムの一部の上面斜視図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、ハウジングの取り外しを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図10】いくつかの実施形態による、血液採取セットのハウジングの拡大斜視図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、別の例示的な針アセンブリおよび例示的な血液制御セプタムの取り外しを示す、カテーテルシステムの一部の上面斜視図である。
【
図12A】いくつかの実施形態による、例示的な近位位置に配置された血液採取セットを示す、カテーテルシステムの一部の拡大斜視図である。
【
図12B】いくつかの実施形態による、例示的な遠位位置に配置された血液採取セットを示す、カテーテルシステムの拡大斜視図である。
【
図13A】いくつかの実施形態による、例示的な無針コネクタの上面斜視図である。
【
図13B】いくつかの実施形態による、別の例示的な無針コネクタの上面斜視図である。
【
図13C】いくつかの実施形態による、無針コネクタに結合するように構成された別の例示的な血液採取セットの上面斜視図である。
【
図13E】いくつかの実施形態による、針アセンブリから取り外された別の例示的なハウジングを示す、
図13Cの血液採取セットの上面斜視図である。
【
図14A】いくつかの実施形態による、ルアーロックを示す、
図13Cの血液採取セットの別の例示的なハウジングの側面図である。
【
図14B】いくつかの実施形態による、ルアースリップを示す、針アセンブリに結合された
図14Aのハウジングの側面図である。
【
図14C】いくつかの実施形態による、無針コネクタに結合されたルアースリップの拡大斜視図である。
【
図14D】いくつかの実施形態による、例示的な近位位置にある血液採取セットを示す、
図13Aの無針コネクタに結合された
図13Cの血液採取セットの断面図である。
【
図14E】いくつかの実施形態による、例示的な遠位位置にある血液採取セットを示す、
図13Aの無針コネクタに結合された
図13Cの血液採取セットの断面図である。
【
図15A】いくつかの実施形態による、別の例示的な血液採取セットを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図15B】いくつかの実施形態による、第1の位置にある例示的な遠位ピースを示す、
図15Aの血液採取セットの斜視図である。
【
図15C】いくつかの実施形態による、例示的な第1の位置にある遠位ピースを示す、例示的な無針コネクタに結合された
図15Aの血液採取セットの断面図である。
【
図15D】いくつかの実施形態による、例示的な第2の位置にある遠位ピースを示す、
図15Aの血液採取セットの斜視図である。
【
図15E】いくつかの実施形態による、第2の位置にある遠位ピースを示す、
図15Aの血液採取セットの断面図である。
【
図16】いくつかの実施形態による、例示的な注射ポートを有する例示的なアダプタを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図17A】いくつかの実施形態による、例示的なキャップを示す、
図16の注射ポートの拡大斜視図である。
【
図17B】いくつかの実施形態による、開放された(opened)キャップを示す、
図16の注射ポートの拡大斜視図である。
【
図18】いくつかの実施形態による、例示的なストレートアダプタを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図19】いくつかの実施形態による、例示的なアダプタに結合された例示的な細長いエンドキャップの拡大斜視図である。
【
図20】いくつかの実施形態による、例示的な二次フラッシュバックチャンバを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図21A】いくつかの実施形態による、例示的なカニューレ先端(tip)の拡大上面図である。
【
図21B】いくつかの実施形態による、
図21Aのカニューレ先端の拡大上面斜視図である。
【
図22A】いくつかの実施形態による、別の例示的なカニューレ先端の拡大上面図である。
【
図22B】いくつかの実施形態による、
図22Aのカニューレ先端の拡大上面斜視図である。
【
図23A】いくつかの実施形態による、血液採取セットに結合された例示的な延長セットを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図23B】いくつかの実施形態による、
図13Cの血液採取セットに結合された延長セットを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図23C】いくつかの実施形態による、
図15Aの血液採取セットに結合された延長セットを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【
図24】いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアダプタの近位端に結合された延長セットを示す、カテーテルシステムの上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで
図1を参照して、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、近位端104、遠位端106、およびそれらの間に延びる内腔108を含んでいてもよいカテーテルアダプタ102を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、サイドポート110は、カテーテルアダプタ102の遠位端106とカテーテルアダプタ102の近位端104との間に配置されてもよい。これらおよび他の実施形態では、カテーテル112は、カテーテルアダプタ102の遠位端106から遠位に延在してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、カテーテル112は、末梢静脈カテーテル、末梢挿入型中心カテーテル、または正中線カテーテルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、針ハブ134は、カテーテルアダプタ102の近位端104に取り外し可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテル112は、カテーテルシステム100を患者の血管系に挿入するために、誘導針132が針ハブ134からおよびカテーテル112を通って延在し得るように、オーバーザニードルカテーテルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテル112および誘導針132は、誘導針132の鋭利な近位先端がカテーテル112の遠位先端を越えて延在し、誘導針132の斜面が患者の皮膚から離れる方向を向くように組み立てられてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、誘導針132およびカテーテル112は、皮膚を通して患者の血管系に浅い角度で挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、誘導針132およびカテーテル112が患者の血管系に挿入されることに応答して、血液は誘導針132を通っておよび針ハブ134内に流れてもよく、および血液は針ハブ134内に見えて、誘導針132が患者の血管系内にあることをユーザに示してもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、アダプタ114を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ114は、Yアダプタ、ストレートアダプタ、または別の適切なアダプタを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ114は、遠位端116、第1のポート118、および第2のポート120のうちの1つまたは複数を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ114は、血液汚染を回避するために、標準アダプタに対して減少した体積および/または減少した寸法を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテル112が患者の血管系に挿入されることに応答して、血液は、カテーテル112、カテーテルアダプタ102の少なくとも一部、延長チューブ122を通って、およびアダプタ114内に流れてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、アダプタ114のポートは、コネクタ128に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ114の第1のポート118および/または第2のポート120は、コネクタ128に結合されてもよい。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、コネクタ128は、第1のポート118および/または第2のポート120を有する単一のユニットとしてモノリシックに形成されてもよい。他の実施形態では、アダプタ114の第1のポート118および/または第2のポート120は、ルアー接続を介してコネクタ128に結合されてもよい。これらの実施形態では、コネクタ128は、例えば、雌ルアーまたは雄ルアーのようなルアーを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ルアーは、アダプタ114にねじ込まれてもよく、またはスリップフィットしてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、延長チューブ122を含んでいてもよく、これは、サイドポート110と統合された遠位端124と、アダプタ114の遠位端116と統合された近位端126とを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、ピンチクランプ136または別の適切なクランプのようなクランプは、延長チューブ122上に配置されおよび延長チューブ122を通る流体経路を閉じるように延長チューブ122を選択的にクランプするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ピンチクランプ136は、任意の適切なクランプと置き換えられてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、コネクタ128は、血液採取セット200を受け入れるように構成された近位端を含んでいてもよい。血液採取セット200のいくつかの実施形態は、コネクタ128と係合するように構成されてもよい針アセンブリ202およびハウジング204を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204は、円筒形であってもよい。いくつかの実施形態では、血液採取セット200は、患者から血液を採取すること、洗い流し、および注入のうちの1つまたは複数のために使用されてもよい。
【0032】
ここで
図1A~
図1Cを参照して、いくつかの実施形態では、血液採取セット200の針アセンブリ202は、本体212、本体212から近位に延びる鋭利な針214、および鋭利な針214の鋭利な近位先端218を覆うシース216を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、シース216は、エラストマーであってもよい。いくつかの実施形態では、シース216は、プラスチックまたは別の適切な材料であってもよい。いくつかの実施形態では、鋭利な針214は、プレスフィット、接着剤、機械装置、または別の適切な機構を介して本体212内に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、鋭利な針214は、本体212を越えて近位に延在してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、シース216は、針アセンブリ202の本体212に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、鋭利な針214の鋭利な近位先端218は、シース216内に包まれて(enveloped)よもい。いくつかの実施形態では、シース216は、開口遠位端および閉鎖近位端を含んでいてもよい。
【0034】
ここで
図1Cを参照して、いくつかの実施形態では、ハウジング204および本体212は、取り外し可能に一緒に結合され、および分離可能であってもよい。これらおよび他の実施形態では、血液採取セット200は、針アセンブリ202を介した血液採取および針アセンブリ202のハウジング204からの取り外し後の注入に使用されてもよい。ここで
図1Dを参照して、針アセンブリ202のハウジング204および本体212は、単一のユニットとして、統合されてもまたはモノリシックに形成されてもよい。
【0035】
ここで
図2Aを参照して、いくつかの実施形態では、ハウジング204および血液採取セット200は、コネクタ128およびカテーテルシステム100に予め取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、組み立てられ、およびコネクタ128に予め取り付けられたハウジング204を備えてもよい。他の実施形態では、ユーザは、血液採取セット200をコネクタ128に結合してもよい。いくつかの実施形態では、血液採取セット200は、例えば、血液採取チューブのような血液採取デバイス306を受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、血液採取デバイス306がシース216を本体212に向かって遠位に押すことに応答して、鋭利な針214はシース216を貫通してもよく、および針アセンブリ202の鋭利な近位先端218は、血液採取デバイス306に挿入されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、鋭利な近位先端218を血液採取デバイス306に挿入することは、血液採取デバイス306を血液採取セット200に結合してもよい。いくつかの実施形態では、血液採取デバイス306は、カテーテル112が血管系内に配置された後、血液採取セット200に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、血液採取デバイス306が鋭利な近位先端218によって穿通されたとき、血管系と血液採取デバイス306との間の圧力差のために、血液は血液採取デバイス306に流入してもよい。いくつかの実施形態では、針アセンブリ202は、血液採取デバイス306のための円筒形ホルダ(図示せず)の対応するねじ山(threading)に結合されてもよいねじ山308を含んでいてもよい。
【0037】
ここで
図2Bを参照して、いくつかの実施形態では、コネクタ128の近位端は、セプタム206を含んでいてもよく、これは、コネクタ128の本体207に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、本体207は、剛性(rigid)または半剛性(semi-rigid)であってもよい。いくつかの実施形態では、セプタム206は、エラストマー材料および/または弾性材料(resilient material)で構成されていてもよい。これらおよび他の実施形態では、セプタム206は、スリットを含んでもよく、またはスリットを含まなくてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、ハウジング204は、セプタム206を穿通するかまたはセプタム206を通って延在してコネクタ128を通る流体経路を提供するように構成されたカニューレ210を含んでいてもよい。これらおよび他の実施形態では、カニューレ210の先端は、ハウジング204内に配置されてもよく、これは、ユーザへの傷害のリスクを低減し得る。いくつかの実施形態では、カニューレ210の先端は、コネクタ128への損傷のリスクを減少させ得る鈍いものであってもよく、またはセプタム206の貫通を容易にし得る鋭利なものであってもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ210は、ハウジング204から遠位に延在していてもよく、およびカニューレ210の近位端は、プレスフィット、接着剤、機械装置、または別の適切な機構を介してハウジング204内に固定されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、カニューレ210は、金属または他の適切な材料で構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ210の外径は、カニューレ210の長さの全部または一部に沿って均一であってもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ210が延びるハウジング204の一部は、プラスチックまたは別の適切な材料で構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ210を取り囲むハウジング204の近位端220および/または円筒形部分は、プラスチックまたは別の適切な材料で構成されていてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、ハウジング204の近位端220は、針アセンブリ202の対応するルアーに結合するように構成されたルアー302を含んでいてもよい。ルアー302のいくつかの実施形態は、例えば、雌ルアーまたは雄ルアーを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ルアー302は、ねじ込みまたはスリップフィットであってもよい。
【0041】
ここで
図3を参照して、いくつかの実施形態では、カニューレ210をセプタム206から取り外し、および針アセンブリをカテーテルシステム100から取り外す前に、ユーザは、最初に、延長チューブ122上に配置されたピンチクランプ136を係合させて、カテーテルシステム100の流体経路を通る流体の流れを停止させてもよく、カテーテルシステム100の流体経路は、カテーテル112から、延長チューブ122を通って、アダプタ114を通って、コネクタ128を通って、カニューレ210を通って、針アセンブリ202内に延在していてもよい。いくつかの実施形態では、針アセンブリ202は、血液が血液採取デバイス306内に採取された後、および/またはピンチクランプ136が係合された後、カテーテルシステム100から取り外され得てもよい。これらおよび他の実施形態では、ハウジング204および血液採取セット200は、コネクタ128およびカテーテルシステム100に予め取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、組み立てられ、およびコネクタ128に予め取り付けられたハウジング204を備えていてもよい。
【0042】
ここで
図4を参照して、いくつかの実施形態による、ハウジング204の近位端220のルアー302が示されている。いくつかの実施形態では、針アセンブリ202(例えば、
図3を参照)は、ルアー302に結合するために、例えば、雄ルアーのようなルアーを含んでいてもよい。
【0043】
ここで
図5を参照して、いくつかの実施形態では、針アセンブリ202は、ハウジング204から結合解除(uncoupled)されてもよく、および次いでシリンジ802は、ハウジング204に結合されてもよい。動作中、いくつかの実施形態では、ピンチクランプ136は、延長チューブ122から係合解除(disengaged)されて、カテーテルシステム100を通る流体経路を開いてもよい。いくつかの実施形態では、シリンジ802は、ねじ山付きルアー(threaded luer)、ルアースリップ、プレスフィットなどによってコネクタ128に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、シリンジ802は、血液を採取しおよび針アセンブリ202を取り外した後の洗い流しまたは注入のために使用されてもよい。これらおよび他の実施形態では、ハウジング204および血液採取セット200は、コネクタ128およびカテーテルシステム100に予め取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、組み立てられ、およびコネクタ128に予め取り付けられたハウジング204を備えていてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、シリンジ802は、血液採取後に残留血液を除去するために、生理食塩水または別の適切な流体のような流体702で充填されてもよい。いくつかの実施形態では、シリンジ802は、シリンジ802のプランジャー706を押し下げて、シリンジ802から流体を放出し、およびカテーテルシステム100を洗い流すことによって作動されてもよい。
【0045】
ここで
図6A~
図6Bを参照して、コネクタ128の近位端は、セプタム206を含んでいてもよく、セプタム206は、コネクタ128の本体207に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、本体207は、剛性または半剛性であってもよい。いくつかの実施形態では、セプタム206は、エラストマー材料および/または弾性材料で構成されていてもよい。これらおよび他の実施形態では、セプタム206は、スリットを含んでもよく、またはスリットを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ210(例えば、
図1~
図5を参照)は、セプタム206を穿通するかまたはセプタム206を通って延在して、コネクタ128を通る流体経路を提供してもよい。
【0046】
ここで
図7を参照して、いくつかの実施形態では、コネクタ128は、ハウジング204のカニューレ210を受け入れるように構成されていてもよいセプタム206を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、セプタム206および/またはスリットは、カニューレ210がセプタム206を通って延在するような寸法を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ210の遠位先端714は、コネクタ128の遠位端138に近接して配置されてもよい。いくつかの実施形態では、遠位先端714のそのような位置決めは、コネクタ128内の空間を縮小させることによって、効果的な洗い流しプロセスを容易にし得る。いくつかの実施形態では、遠位先端714は、遠位先端714を通る流体の流れを増大させる角度を有する斜面226を含んでいてもよい。
【0047】
ここで
図8を参照して、いくつかの実施形態では、針アセンブリ202は、ハウジング204から結合解除されてもよく、延長セット900は、ハウジング204に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、延長セット900は、ドリップチャンバおよび/または静脈バッグ(intravenous bag)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、延長セット900は、洗い流しまたは注入のために使用されてもよい。前述のように、いくつかの実施形態では、ハウジング204は、例えば、スリップまたはねじ山雄ルアーコネクタ、またはスリップまたはねじ山雌ルアーコネクタのようなルアー302を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ルアー302は、延長セット900の対応するルアーコネクタ902に結合されてもよい。
【0048】
ここで
図9および
図10を参照して、洗い流しおよび/または注入手順に従って、いくつかの実施形態では、ハウジング204は、コネクタ128から取り外されてもよい。この目的のために、いくつかの実施形態では、ピンチクランプ136は、延長チューブ122をクランプしおよびそれによって流体経路を閉じるように係合されてもよい。針アセンブリ202のいくつかの実施形態は、コネクタ128に対して近位方向1100に針アセンブリ202に力を加えることによって取り外されてもよい。他の実施形態では、針アセンブリ202は、ねじ山または他の結合機構をコネクタ128から係合解除することによって取り外されてもよい。
【0049】
図10に示されるように、いくつかの実施形態では、カニューレ210の遠位先端714は、ユーザへの安全性を高めるために、ハウジング204によって囲まれるか、さもなければブロックされる。いくつかの実施形態では、ハウジング204は、円筒形状であってもよく、および実質的に剛性であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204の遠位端1200は、偶発的な針刺し傷害を防止するために、カニューレ210の遠位先端714を越えて延在してもよい。
【0050】
ここで
図11を参照して、いくつかの実施形態では、コネクタ128は、血液制御弁502または他の適切な血液制御技術を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、血液制御弁502は、いくつかの実施形態ではピンチクランプ136が必要とされなくてもよいように、ハウジング204内に配置されてもよい。実際、いくつかの実施形態では、血液制御弁502は、例えば、
図11に示されるように、針アセンブリ202を取り外すときに血液曝露を自動的に防止することによって、血液採取、洗い流し、および/または注入プロセスをより効率的にならしめ得る。これらおよび他の実施形態では、カニューレ211は、針アセンブリ202の本体212から遠位に延在していてもよく、および針アセンブリ202の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ211は、針アセンブリ202をハウジング204に結合することに応答して、血液制御弁502を通って延在するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ211は、1つまたは複数の特徴および/または動作に関して、カニューレ210(例えば、
図1~
図10を参照)を含むかまたはカニューレ210に対応してもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ111は、セプタム206を通って延在してもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ211は、血液制御弁502を通って延在してもよく、および/またはカニューレ210は、セプタム206を通って延在してもよい。
【0051】
ここで
図12A~
図12Bを参照して、いくつかの実施形態では、ハウジング204は、例えば、
図12Aに示されるように、コネクタ128またはセプタム206を通って延在または穿刺することなく、カニューレ210の遠位先端714がコネクタ128に近接しているかまたはコネクタ128に接触する近位位置でコネクタ128に結合されてもよい。これらおよび他の実施形態では、遠位先端714は、セプタム206の近位にあってもよい。このようにして、カテーテルシステム100のいくつかの実施形態は、カテーテルシステム100の貯蔵寿命中、閉じた流体経路を維持することによって漏出のリスクを低減してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204は、近位位置でコネクタ128に予め取り付けられてもよい。他の実施形態では、ハウジング204は、カニューレ210がコネクタ128のセプタム206を通って延在している状態で、コネクタ128に予め取り付けられていてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、ハウジング204は、近位位置から、例えば
図12Bに示される遠位位置に、移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204が遠位位置にあることに応答して、セプタム206を通る流体経路が開かれてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、ハウジング204を近位位置から遠位位置に移動させて、例えば、血液採取前にカニューレ210をセプタム206内におよび/またはセプタム206を通って押し込んでもよい。他の実施形態では、血液採取セット200は、カテーテルシステム100と一緒に包装されてもよいが、一緒に組み立てられてもよく、または使用の準備が整うまで取り付けられてもよい。
【0053】
ここで
図13A~
図13Bを参照して、いくつかの実施形態では、コネクタ128は、無針コネクタを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ128は、例えば、MAXPLUS(商標)無針コネクタ、MAXZERO(商標)無針コネクタ、BD Q-SYTE(商標)ルアー作動分割セプタム(Becton, Dickinson and Company of Franklin Lakes, New Jerseyから入手可能)、SMARTSITE(商標)無針コネクタ(Becton, Dickinson and Company of Franklin Lakes, New Jerseyから入手可能)、または別の適切なコネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100内の無針コネクタは、カニューレ210によって穿通されなくてもよいが、雄ルアーまたは別の適切な機構を介して開かれてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、コネクタ128は、残留血液および流体の採取を回避するために実質的に平坦および/または滑らかであってもよい近位端面806を含むことによって、洗い流しプロセスを容易にしてもよい。いくつかの実施形態では、セプタム206は、コネクタ128の本体207内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、近位端面806は、シリンジ802とインターフェースを取るか、またはシリンジ802に接触してもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ128は、近位端130および遠位端138を含んでいてもよい。
【0055】
ここで
図13C~
図13Eを参照して、いくつかの実施形態による、血液採取セット200が示されている。いくつかの実施形態では、血液採取セット200は、例えば、1つまたは複数の特徴および/または動作に関して
図1~
図12に関して説明された血液採取セット200と同様または同一であってもよい。いくつかの実施形態では、血液採取セット200は、ハウジング204を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204は、雄ルアー205を含んでいてもよく、雄ルアー205は、例えば、
図13A~
図13Bに示される、無針コネクタの近位端130に結合するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアー205は、ハウジング203の残りの部分と共に単一のユニットとして先細(tapered)におよび/またはモノリシックに形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング203は、針アセンブリ202に取り外し可能に結合されてもよく、または単一のユニットとして針アセンブリ202とモノリシックに形成されてもよい。
【0056】
ここで
図14A~
図14Bを参照して、いくつかの実施形態では、ハウジング204は、ルアー302(例えば、
図2Bを参照)および/またはハウジング204の内面に配置されてもよい雄ルアー205を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアー205は、ルアーロック402またはルアースリップ404を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアー205の突出部(protrusion)は、例えば、
図13C~
図13Eに示されるように、ハウジング204の円筒形部分を超えて延在していてもよい。他の実施形態では、雄ルアー205の突出部は、ハウジング204の円筒形部分を超えて延在しない可能性があり、および円筒形部分内に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアー205は、無針コネクタの近位端130でルアー209(例えば、
図13A~
図13Bを参照)と係合するように構成されてもよい。
【0057】
ここで
図14C~
図14Eを参照して、いくつかの実施形態では、ハウジング204は、例えば、
図14Dに示される近位位置に配置されてもよい。これらの実施形態では、コネクタ128は、雄ルアー205がコネクタ128に隣接して維持されるがコネクタ128に挿入されないように、ハウジング204の雄ルアー205に結合されてもよい。
図14Cに示されるように、いくつかの実施形態では、雄ルアー205およびコネクタ128は、離間していてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、ハウジング204および/または針アセンブリ202は、近位位置から、例えば
図14Eに示される遠位位置に移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204が遠位位置にあることに応答して、雄ルアー205は、コネクタ128に完全に挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204は、血液採取手順を実行する前に、ユーザによって近位位置から遠位位置に移動されてもよい。
【0059】
ここで
図15A~
図15Eを参照して、いくつかの実施形態では、ハウジング204は、遠位ピース213および遠位ピース213に向かって遠位に移動可能な近位ピース215を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング204の遠位ピース213は、雄ルアー205を含んでいてもよい。例えば、
図15D~
図15Eに示されるように、いくつかの実施形態では、近位ピース215は、遠位ピース213に向かって遠位方向に移動させられてもよい。いくつかの実施形態では、雄ルアー205は、近位ピース215が遠位ピース213に向かって遠位に移動することに応答して、セプタム206を作動させ、およびコネクタ128を通る流体経路を作成してもよい。いくつかの実施形態では、遠位ピース213の外面は、1つまたは複数の突出部217を含んでいてもよく、これは、例えば、
図15Cに示される近位位置、および/または例えば、
図15Eに示される遠位位置で近位ピース215の固定を容易にし得る。いくつかの実施形態では、ハウジング204の内面は、突出部217を通過してスライドし、および近位ピース215をスナップフィットで遠位ピース213と係合するように構成された1つまたは複数の突出部219を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、突出部219は、ハウジング204の近位ピース215のアーム221の内面上に配置されていてもよく、これは、屈曲を提供するように、対立する縁(opposing edges)およびアーム221の端部に沿って近位ピース215の残りの部分から切り離されて(detached)いてもよい。
【0060】
ここで
図16、
図17Aおよび
図17Bを参照して、いくつかの実施形態では、アダプタ114は、シリンジ802(例えば、
図5を参照)または他の適切な注入または採取デバイスを受け入れるように構成された注射ポート408を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ114は、図示されるように直線であってもよく、またはアダプタ114は、Yアダプタまたは別の適切な形状を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ128は、無針であってもよく、またはカニューレ210を受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ114は、アダプタ114の内腔222内に配置される血液制御弁409を含んでいてもよく、およびこれは、注射ポート408を密封(seal)してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、注射ポートキャップ410は、注射ポート408および/または血液制御弁409の汚染を回避するために、注射ポート408に結合されてもよい。注射ポートキャップ410のいくつかの実施形態は、注射ポートキャップ410を注射ポート408に近接して維持するためのヒンジ411または他の適切な接続デバイスを含んでいてもよい。注射ポートキャップ410のいくつかの実施形態は、注射ポート408の容易な開放および確実な閉鎖を容易にするための寸法および固定機能を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、注射ポートキャップ410は、注射ポート408にプレスフィットされて、アダプタ114へのアクセスを選択的に閉鎖してもよい。ここで
図18を参照して、いくつかの実施形態によれば、アダプタ114は、直線構成でおよび注射ポート408なしで示される。
【0062】
ここで
図19を参照して、いくつかの実施形態では、アダプタ114の第2のポート120のような、アダプタ114の特定のポートは、細長いエンドキャップ500を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、細長いエンドキャップ500は、第1のポート118の内腔504を形成する内壁501と同等に(even with)、または内壁501の遠位に延在してもよい。このようにして、アダプタ114のいくつかの実施形態は、第2のポート120の血液汚染を低減してもよい。いくつかの実施形態では、細長いエンドキャップ500は、第2のポート120の内腔506内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ128は、無針であってもよく、またはカニューレ210を受け入れるように構成されてもよい。
【0063】
ここで
図20を参照して、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム100は、カテーテルアダプタ102の近位端104に配置された二次フラッシュバックチャンバ600を含んでいてもよい。動作中、いくつかの実施形態では、血管系内のカテーテル112の配置は、カテーテル112内に見える血液または「インスタフラッシュ」および/またはカテーテルアダプタ102内の一次フラッシュバックチャンバによって確認されてもよい。いくつかの実施形態では、二次フラッシュバックチャンバ600は、二次フラッシュバックチャンバ600内の血液の観察を容易にして、初期静脈確認を強化し、ならびに血液採取、洗い流し、または注入中に静脈内のカテーテル112の継続的な配置を容易にしてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、静脈内のカテーテル112の適切な配置の確認に応じて、血液採取セット200の針アセンブリ202および/またはハウジング204は、コネクタ128と係合されて、血液採取のための流体経路を開いてもよい。血液採取後、いくつかの実施形態では、針アセンブリ202は取り外されてもよく、およびシリンジ802は、カテーテルシステム100の洗い流しのために、または薬物、生理食塩水などの注入のためにハウジング204に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ128は、無針であってもよく、またはカニューレ210を受け入れるように構成されてもよい。
【0065】
ここで
図21A~
図21Bおよび
図22A~
図22Bを参照して、いくつかの実施形態では、カニューレ210は、遠位先端714の開口部701と共に、遠位先端714を通る複数の流体経路を提供する1つまたは複数の側方孔700を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、側方孔700は、遠位先端714の近くに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、側方孔700および/または開口部701は、カニューレ210の内腔と流体連通してもよく、これは、カニューレ210を通って延在していてもよい。いくつかの実施形態では、セプタム206(例えば、
図2Bを参照)は、セプタム206を通って延びるカニューレ210に応答して、側方孔700の閉塞を回避するために、側方孔700から離間してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、
図21A~
図21Bに示されるように、側方孔700は、実質的に環状であってもよく、およびカニューレ210の1つまたは複数の側面に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、側方孔700は、カニューレ210の両側(opposite sides)に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、側方孔700のうちの1つまたは複数は、カニューレ210の側面をある角度で通って延在するように形成されてもよい。いくつかの実施形態では、側方孔700の各々は、互いに対して実質的に均一であってもよく、または不均一であってもよい。これらおよび他の実施形態では、カニューレ210は、任意の数の側方孔700を含んでいてもよく、および側方孔700のそれぞれは、任意の適切な寸法、形状および/または向きを含んでいてもよい。
【0067】
図22A~
図22Bに示されるように、例えば、1つまたは複数の側方孔700は、実質的に直交する(orthogonal)形状を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、側方孔700のうちの少なくとも1つは、カニューレ210の側面707を通って延びるスリットとして形成されて、遠位先端714と一緒に、カニューレ210の内腔704と外部環境との間の流体連通の複数の経路を提供してもよい。
【0068】
ここで
図23Aを参照して、いくつかの実施形態では、コネクタ128はアダプタ114に結合されてもよく、および血液採取セット200はコネクタ128に結合されてもよい。他の実施形態では、例えば、
図23に示されるように、コネクタ128は、延長セット716の近位端に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、延長セット716は、延長チューブ718を含んでいてもよく、これは、遠位ルアー720内に統合された遠位端および/または近位ルアー722内に統合された近位端を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、血液採取セット200は、コネクタ128に結合されてもよい。ここで
図23B~
図23Cを参照して、いくつかの実施形態では、
図1~
図23のうちの1つまたは複数に関して説明された血液採取セット200の様々な構成は、延長セット716の近位端に配置されてもよい。
【0069】
ここで
図24を参照して、いくつかの実施形態では、延長セット716は、カテーテルアダプタ102の近位端104に結合されてもよく、および針アセンブリ202は、延長チューブ718の近位端に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、延長チューブ718の近位端は、針アセンブリ202内に統合されてもよい。他の実施形態では、針アセンブリ202は、近位ルアー722に取り外し可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、
図1~
図23のうちの1つまたは複数に関して説明された血液採取セット200の様々な構成は、延長セット716の近位端に配置されてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ102は、開放型(open)カテーテルアダプタを含んでいてもよく、これは、一体型(integrated)延長チューブを含み得ない(may not include)。いくつかの実施形態では、延長セット716は、カテーテルアダプタ102の近位端104に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、針アセンブリ202は、延長セット716に予め取り付けられてもよく、または延長セット716をカテーテルアダプタ102の近位端104に結合する前に、延長セット716に結合されてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、患者の血管系内にカテーテル112を配置した後、血液採取チューブを含んでいてもよい血液採取デバイス306は、針アセンブリ202に結合されてもよく、および血液は、血液採取デバイス306内で採取されてもよい。いくつかの実施形態では、血液採取デバイス306がシース216を本体212に向かって遠位に押すことに応答して、鋭利な針214はシース216を貫通してもよく、および針アセンブリ202の鋭利な近位先端218は、血液採取のために血液採取デバイス306に挿入されてもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、血液を採取した後、ピンチクランプ136は、カテーテルシステム100の流体経路を通る流体の流れを停止するように係合されてもよく、カテーテルシステム100の流体経路は、カテーテル112から、カテーテルアダプタ102を通って、延長セット716を通って、および針アセンブリ202内に延びていてもよい。いくつかの実施形態では、ピンチクランプ136と係合した後、針アセンブリ202は、延長セット176から切り離され、およびカテーテルシステム100から取り外されてもよい。いくつかの実施形態では、針アセンブリ202の取り外し後、延長セット716の近位端は、次いで、洗い流しまたは注入デバイスに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、延長セット716の近位端を洗い流しまたは注入デバイスに結合した後、ピンチクランプ136は係合解除されてもよく、および流体経路は開かれ、続いて、延長セット716および延長セット716に結合されたカテーテルアダプタ102を通して患者の血管系が洗い流されまたは患者の血管系に注入がされてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、洗い流しまたは注入の後、ピンチクランプ136は、延長セット176を通る流れを停止するように係合されてもよく、および/または針アセンブリ202は、次いで、例えば、コネクタ128(
図1~
図20の1つまたは複数を参照)のようなコネクタに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ128は、延長セット176の近位端に結合されてもよく、および/またはハウジング204(例えば、
図1~
図20のうちの1つまたは複数を参照)は、コネクタ128に結合されてもよい。これらおよび他の実施形態では、ハウジング204は、ハウジング204に結合された洗い流しまたは注入デバイスを通して洗い流しまたは注入した後、コネクタ128から結合解除され、およびカテーテルシステム100から取り外されてもよい。
【0074】
本明細書に記載されるすべての例および条件付き文言は、本技術を促進するために本発明者によって提供される本開示および概念を読み手が理解することの助けとなるような教育的目的を意図しており、およびそのような具体的に列挙されている例および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本開示の実施形態は詳細に説明されているが、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に対する、さまざまな変更、置換、および改変がなされ得ることを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる内腔を含む、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテル、
前記カテーテルアダプタに結合されおよびセプタムを含むコネクタ、および
針アセンブリおよびハウジングを含む血液採取セットであって、前記ハウジングは前記コネクタに結合され、前記ハウジングは前記コネクタを通る流体経路を作成するように構成される、血液採取セット、
を含むことを特徴とするカテーテルシステム。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記針アセンブリと統合される、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項4】
前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端との間に配置されたサイドポートと、
遠位端およびポートを含むアダプタであって、前記コネクタは前記アダプタの前記ポートに結合される、アダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記サイドポートと統合された遠位端と、前記アダプタの前記遠位端と統合された近位端とを含む延長チューブと
、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項5】
前記アダプタはYアダプタまたはストレートアダプタを含むことを特徴とする請求項4に記載のカテーテルシステム。
【請求項6】
前記コネクタは無針コネクタであることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項7】
前記ハウジングは、近位位置に配置され、前記ハウジングは、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、前記ハウジングが前記近位位置から遠位位置に移動されることに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成され、前記ハウジングは、前記近位位置から前記遠位位置にねじ込まれるか、または前記近位位置から前記遠位位置に押し込まれることを特徴とする請求項6に記載のカテーテルシステム。
【請求項8】
前記ハウジングは、遠位ピースおよび前記遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースを含み、前記ハウジングの前記遠位ピースは、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、前記遠位ピースに向かって遠位に移動する前記近位ピースに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成されることを特徴とする請求項6に記載のカテーテルシステム。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記コネクタの前記セプタムを穿通して前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成されたカニューレを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項10】
前記カニューレは、前記カニューレの内腔と流体連通する側方孔を含むことを特徴とする請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項11】
前記ハウジングは、近位位置から遠位位置に移動可能であり、前記近位位置から前記遠位位置に移動する前記ハウジングに応答して、前記カニューレは前記セプタムを通って延びおよび前記コネクタを通る前記流体経路が作成されることを特徴とする請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項12】
前記カニューレは、前記セプタムを通って延びることを特徴とする請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項13】
延長セットをさらに含み、前記延長セットは、前記カテーテルアダプタの前記近位端に結合された遠位端と、前記コネクタに結合された近位端とを含み、前記コネクタは、無針コネクタである、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項14】
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる内腔を含む、カテーテルアダプタと、
延長セットあって、前記延長セットは、
前記カテーテルアダプタの近位端に結合されるように構成された遠位端、および
近位端
を含む、延長セットと、
前記延長セットの前記近位端に結合された針アセンブリであって、前記針アセンブリは、本体、前記本体から近位に延びる鋭利な針、および前記鋭利な針の近位先端を覆うシースを含む、針アセンブリと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項15】
前記針アセンブリは、前記延長セットの前記近位端に直接結合されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記延長セットの前記近位端に直接結合された無針コネクタであって、前記無針コネクタはセプタムを含む、無針コネクタと、
前記無針コネクタおよび前記針アセンブリに直接結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、前記無針コネクタを通る流体経路を作成するように構成される、ハウジングと、
をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
本体、前記本体から近位に延びる鋭利な針、および前記鋭利な針の近位先端を覆うシースを含む、針アセンブリと、
前記針アセンブリの遠位端に結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、コネクタを通る流体経路を作成するように構成されている、ハウジングと、
をさらに含むことを特徴とする、カテーテルシステムに結合させるための血液採取セット。
【請求項19】
前記ハウジングは、前記針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項20】
前記ハウジングは、前記針アセンブリと統合されていることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項21】
前記ハウジングの遠位端は、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、ねじ山を含むかまたはスリップフィット用に構成されていることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項22】
前記ハウジングは、遠位ピースおよび前記遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースを含み、前記ハウジングの前記遠位ピースは、雄ルアーを含み、前記雄ルアーは、前記遠位ピースに向かって遠位に移動する前記近位ピースに応答して、前記コネクタのセプタムを作動させ、および前記コネクタを通る前記流体経路を作成するように構成されることを特徴とする請求項18に記載の血液採取セット。
【請求項23】
カテーテルシステムを血液採取セットに結合する工程を含み、前記カテーテルシステムは、
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる内腔を含む、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテル、および
前記カテーテルアダプタに結合されおよびセプタムを含むコネクタを含み、
前記血液採取セットは、針アセンブリおよびハウジングを含み、前記ハウジングは、前記コネクタに結合され、前記ハウジングは、前記コネクタを通る流体経路を作成するように構成されることを特徴とする方法。
【請求項24】
前記ハウジングは、前記針アセンブリに直接かつ取り外し可能に結合されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ハウジングは、前記針アセンブリと統合されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記カテーテルシステムは、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端との間に配置されたサイドポートと、
遠位端およびポートを含むアダプタであって、前記コネクタは前記アダプタの前記ポートに結合される、アダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記サイドポートと統合された遠位端と、前記アダプタの前記遠位端と統合された近位端とを含む延長チューブと
、
をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記コネクタは、無針コネクタであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記ハウジングは近位位置に配置され、前記ハウジングは雄ルアーを含み、前記ハウジングを前記近位位置から遠位位置に移動させる工程をさらに含み、前記雄ルアーは、前記ハウジングが前記近位位置から前記遠位位置に移動されることに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成し、前記ハウジングは、前記近位位置から前記遠位位置にねじ込まれるかまたは前記近位位置から前記遠位位置に押し込まれ、前記ハウジングを前記近位位置から前記遠位位置に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ハウジングは、遠位ピースと、前記遠位ピースに向かって遠位に移動可能な近位ピースとを含み、前記ハウジングの前記遠位ピースは、雄ルアーを含み、前記近位ピースを前記遠位ピースに向かって遠位に移動させる工程をさらに含み、前記雄ルアーは、前記遠位ピースに向かって遠位に移動する前記近位ピースに応答して、前記セプタムを作動させおよび前記コネクタを通る前記流体経路を作成し、前記近位ピースを前記遠位ピースに向かって遠位に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記ハウジングはカニューレを含み、前記ハウジングを近位位置から遠位位置に移動させる工程をさらに含み、前記ハウジングが前記近位位置から前記遠位位置に移動することに応答して、前記カニューレは前記セプタムを通って延びおよび前記コネクタを通る前記流体経路が作成され、前記ハウジングを前記近位位置から前記遠位位置に移動させた後に患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記カニューレは、前記血液採取セットを前記カテーテルシステムに結合することに応答して前記セプタムを通って延び、前記血液採取セットを通して患者から血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項
30に記載の方法。
【請求項32】
延長セットをさらに含み、前記延長セットは、前記カテーテルアダプタの前記近位端に結合された遠位端と、前記コネクタに結合された近位端とを含み、前記コネクタは、無針コネクタであり、前記延長セットを通して血液を採取する工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記カテーテルシステムに結合された前記血液採取セットから針アセンブリを取り外す工程、および、前記針アセンブリを前記血液採取セットから取り外した後、前記カテーテルシステムを洗い流すかまたは前記カテーテルシステムを通して流体を注入する工程をさらに含むことを特徴とする請求項28、29、30、または31に記載の方法。
【国際調査報告】