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特表2023-538997拡張可能なデバイス評価および動的保険契約構成のためのシステムおよび方法
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  • 特表-拡張可能なデバイス評価および動的保険契約構成のためのシステムおよび方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】拡張可能なデバイス評価および動的保険契約構成のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20230906BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580332
(86)(22)【出願日】2021-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-02-20
(86)【国際出願番号】 US2021039460
(87)【国際公開番号】W WO2021263245
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】63/045,026
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
2.SOLARIS
3.macOS
4.WhatsApp
5.WCDMA
6.Lightening
(71)【出願人】
【識別番号】519100952
【氏名又は名称】ブランコ テクノロジー グループ アイピー オイ
【氏名又は名称原語表記】BLANCCO TECHNOLOGY GROUP IP OY
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オショーネシー,ドナル
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルメウレン,パウラ
(72)【発明者】
【氏名】リン,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ケリー,ドニー
(72)【発明者】
【氏名】フィッツジェラルド,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】コンウェイ,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】マクグローリー,チャーリー
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】
【要 約】
【課 題】拡張可能なデバイス評価および動的保険契約構成のための方法を提供する。
【解決手段】プライマリデバイス所有者に関連付けられた複数のデバイスは、動的に調整可能な保険契約の下で適用され得る。プライマリデバイスがテストされ、保険可能性について評価され、次いで、プライマリデバイスとの通信インターフェースを介して確立されたネットワーク接続(ならびにデバイス所有者からの直接入力)を介して、追加の関連デバイスを検出する。次いで、デバイスが検出され、動作状態についてより完全に診断されると、保険/保証オプションが評価され、デバイスのリスト、保証範囲オプション、およびコストがデバイス所有者に提供される。したがって、既知の管理可能なリスクを有する包括的な保険を、デバイスの集合に提供することができ、ここでデバイスのすべてを、対面で保険代理店に提示しなくてもよい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険可能性および/または保証可能性の評価のために、デバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示することと、
前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することと、
前記プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析し、分析された結果を前記プライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶することと、
前記デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、
一意のセカンダリデバイス識別子を、各識別されたセカンダリデバイスにそれぞれ関連付け、各識別されたセカンダリデバイスに関する前記それぞれのセカンダリデバイス識別子およびデータを前記データベースレコードに記憶することと、
各識別されたセカンダリデバイスについて、診断評価を実行すべきかどうかを決定し、そうすべき場合、そのような識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行し、前記診断評価の結果を、それぞれの前記セカンダリデバイス識別子に関連付けられた前記データベースレコードに記憶することと、
前記プライマリデバイス診断評価および各識別されたセカンダリデバイス診断評価の前記データベースレコードをそれぞれ分析して、保険または保証範囲に関するオプションを決定することと、
前記プライマリ所有者に対する保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションと共に、前記プライマリデバイスおよび識別されたセカンダリデバイスを識別するリストを提示することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記プライマリデバイスが、スマートフォン、モバイル電子デバイス、デスクトップコンピュータ、タブレット、またはスマート車両のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
セカンダリデバイスが、モデム、ルータ、スマート家電、IoTデバイス、スマートハブ、住宅用警報器、スマートテレビ、タブレット、ストリーミングデバイス、デスクトップコンピュータ、コンピュータ周辺機器、プリンタ、スマート充電器、スマートウォッチ、スマートパーソナルデバイス、および車両のうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プライマリデバイスがモバイルスマートフォンであり、前記プライマリデバイスにアプリをインストールして、前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プライマリデバイスに通信可能に結合されたリモートサーバ内の前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項6】
セカンダリデバイスがモバイルスマートフォンであり、前記セカンダリデバイスにアプリを遠隔インストールして、前記セカンダリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することが、さらに、
前記プライマリデバイスに通信可能に結合されたネットワークをスキャンすること、および前記ネットワークに含まれていると見られるデバイスを項目化することと、
サービスを前記プライマリデバイスに提供する移動体通信事業者に連絡すること、および前記移動体通信事業者から、前記プライマリデバイスを有するグループサービスプラン内のデバイスのリストを取得することと、
前記デバイス所有者によって、前記1つまたは複数のセカンダリデバイスに関する情報を手動で入力することと、ならびに
セカンダリデバイスによってアクセス可能なアカウントに、電子メールまたはテキストメッセージを送信すること、および前記セカンダリデバイスのユーザにリンクをクリックして、前記セカンダリデバイスに関する情報を提供するように促すことと、
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行することが、前記セカンダリデバイスにセルフテストを実行することを要求することと、前記セルフテストの結果を受信することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記プライマリデバイスおよび前記セカンダリデバイスの各々についての提示された保証範囲オプションから保証範囲オプションを選択するように前記デバイス所有者を促すことと、前記選択を前記データベースレコードに記憶することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
リストを提示することが、選択された保険または保証オプションについての総月額保険料を計算し、前記デバイス所有者に表示することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つを分析することと、前記データベースレコードを更新して、更新された分析を反映することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価することと、オプションの更新されたリストを前記プライマリユーザに提示することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
保険または保証範囲オプションに関するオプションが、保険範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能修理に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコストを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
診断評価が実行されるべきかどうかを決定することが、セカンダリデバイスについての診断評価を将来の時点で実行することができることを決定することと、そのような評価を実行することができるまで、保険または保証範囲を拡張された価格で提案することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つまたは複数に動的保証範囲評価器アプリをインストールすることをさらに含み、ここで、前記動的範囲評価器アプリがそのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブなままで実行することができ、前記動的範囲評価器は、
前記モバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、
そのような候補デバイスが、前記プライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定し、
また、そうでない場合には、定期的に、または前記プライマリ所有者の前記動的保証範囲評価器の使用によって促されたときのいずれかに、そのような適用されていないデバイスを前記デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記プライマリデバイスの識別子が、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、およびデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することが、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
デバイス方位センサステータスが、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、または前記デバイスがその物理的方位を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
バッテリステータスが、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、前記バッテリが充電を保持することができるかどうか、前記バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
位置情報が、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
メモリ情報が、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
デバイスローカル無線動作が、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータ量、Bluetooth動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
ディスプレイステータス情報が、前記モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
電源投入ステータスが、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
オーディオステータスが、音量アップボタンまたはダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、および前記モバイルデバイスのスピーカが、ある周波数範囲で所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、前記デバイス所有者に直接関連付けられていない前記1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して、保険または保証範囲を提案するインセンティブを前記デバイス所有者に提示することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記データベースレコードが、サードパーティ保険または保証提供者によって管理されるデータベースサーバに少なくとも部分的に記憶され、前記データベースサーバは、前記プライマリデバイスに通信可能に結合される、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記プライマリデバイスおよび前記セカンダリデバイスの使用プロファイルに基づいて、月額保険料を動的に調整することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記使用プロファイルが、前記プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
モバイルデバイスを備えるプライマリデバイスを備えるシステムであって、前記プライマリデバイスが、
メモリと通信するプロセッサと、
前記プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、タッチセンサ式ディスプレイおよびデータ入力インターフェースを含む、ユーザインターフェースと、
前記プロセッサと通信する通信モジュールであって、データベース、サーバプロセッサ、およびサーバメモリをさらに含むサードパーティサーバに通信インターフェースを提供するように構成される通信モジュールと、
を備え、
前記プライマリデバイスの前記メモリまたは前記サーバメモリのうちの1つまたは複数が、前記プロセッサまたは前記サーバプロセッサによってそれぞれ実行されたとき、
保険可能性および/または保証可能性の評価のためにデバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示するステップと、
デバイス所有者によって提示されたプライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行するステップと、
前記プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析し、前記分析された結果を、前記データベース内の前記プライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶するステップと、
前記デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別するステップと、
一意のセカンダリデバイス識別子を各識別されたセカンダリデバイスにそれぞれ関連付け、各識別されたセカンダリデバイスに関する前記それぞれのセカンダリデバイス識別子およびデータを前記データベースレコードに記憶するステップと、
各識別されたセカンダリデバイスについて、診断評価が実行されるべきかどうかを決定し、もしそうであれば、そのような識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行することと、前記診断評価の結果を前記それぞれのセカンダリデバイス識別子に関連付けられた前記データベースレコードに記憶するステップと、
前記プライマリデバイス診断評価および各識別されたセカンダリデバイス診断評価の前記データベースレコードをそれぞれ分析して、保険または保証範囲に関するオプションを決定するステップと、
前記プライマリ所有者に対する保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションと共に、前記プライマリデバイスおよび識別されたセカンダリデバイスを識別するリストを提示するステップと、
を実行する命令を含む、システム。
【請求項31】
前記プライマリデバイスが、スマートフォン、モバイル電子デバイス、デスクトップコンピュータ、タブレット、またはスマート車両のうちの1つである、請求項28に記載のシステム。
【請求項32】
セカンダリデバイスが、モデム、ルータ、スマート家電、IoTデバイス、スマートハブ、住宅用警報器、スマートテレビ、タブレット、ストリーミングデバイス、デスクトップコンピュータ、コンピュータ周辺機器、プリンタ、スマート充電器、スマートウォッチ、スマートパーソナルデバイス、および車両のうちの1つまたは複数を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項33】
前記プライマリデバイスがモバイルスマートフォンであり、前記プライマリデバイスにアプリをインストールして、前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項34】
前記プライマリデバイスに通信可能に結合された前記サーバ内の前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項35】
セカンダリデバイスがモバイルスマートフォンであり、前記セカンダリデバイス上にアプリを遠隔インストールして、前記セカンダリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項36】
前記デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することが、さらに、
前記プライマリデバイスに通信可能に結合されたネットワークをスキャンすること、および前記ネットワークに含まれていると見られるデバイスを項目化することと、
サービスを前記プライマリデバイスに提供する移動体通信事業者に連絡すること、および前記移動体通信事業者から前記プライマリデバイスを有するグループサービスプラン内のデバイスのリストを取得することと、
前記デバイス所有者によって、1つまたは複数のセカンダリデバイスに関する情報を手動で入力することと、
セカンダリデバイスによってアクセス可能なアカウントに電子メールまたはテキストメッセージを送信すること、および前記セカンダリデバイスのユーザにリンクをクリックして前記セカンダリデバイスに関する情報を提供するように促すことと、
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項37】
識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行することが、前記セカンダリデバイスにセルフテストを実行することを要求することと、前記セルフテストの結果を受信することと、を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項38】
前記プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの各々についての提示された保証範囲オプションから保証範囲オプションを選択するように前記デバイス所有者を促すことと、前記選択を前記データベースレコードに記憶することと、をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項39】
リストを提示することが、選択された保険または保証オプションについての総月額保険料を計算し、デバイス所有者に表示することをさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項40】
前記プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つを分析することと、前記データベースレコードを更新して、更新された分析を反映することと、をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項41】
保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価することと、オプションの更新されたリストを前記プライマリユーザに提示することと、をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項42】
保険または保証範囲オプションに関するオプションが、保険範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能修理に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコストを含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項43】
診断評価が実行されるべきかどうかを決定することが、セカンダリデバイスについての診断評価を将来の時点に実行することができることを決定することと、そのような評価を実行することができるまで、保険または保証範囲を拡張された価格で提案することと、をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項44】
前記プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つまたは複数に動的保証範囲評価器アプリをインストールすることをさらに含み、ここで、前記動的範囲評価器アプリがそのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブなままで実行することができ、前記動的範囲評価器は、
前記モバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、
そのような候補デバイスが前記プライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定し、
また、そうでない場合には、定期的に、または前記プライマリ所有者の動的保証範囲評価器の使用によって促されたときのいずれかに、そのような適用されていないデバイスを前記デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する、請求項28に記載のシステム。
【請求項45】
前記プライマリデバイスの識別子が、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、およびデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項28に記載のシステム。
【請求項46】
前記プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することが、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することを含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項47】
デバイス方位センサステータスが、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、またはデバイスがその物理的方位を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項44に記載のシステム。
【請求項48】
バッテリステータスが、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、前記バッテリが充電を保持することができるかどうか、バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項44に記載のシステム。
【請求項49】
位置情報が、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項44に記載のシステム。
【請求項50】
メモリ情報が、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項51】
デバイスローカル無線動作が、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータ量、Bluetooth動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項52】
ディスプレイステータス情報が、前記モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項53】
電源投入ステータスが、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項54】
オーディオステータスが、音量アップボタンまたはダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、およびモバイルデバイスのスピーカが、ある周波数範囲で所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる、請求項44に記載のシステム。
【請求項55】
前記デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、前記デバイス所有者に直接関連付けられていない前記1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して、保険または保証範囲を提案するインセンティブを前記デバイス所有者に提示することと、をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項56】
前記プライマリデバイスおよび前記セカンダリデバイスの使用プロファイルに基づいて、月額保険料を動的に調整することをさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項57】
前記使用プロファイルが、前記プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項58】
保険可能性および/または保証可能性の評価のためにデバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示することと、
前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することと、
前記プライマリデバイスにインストールされたアプリと、
前記プライマリデバイスに予めインストールされたアプリを介してインストールされたソフトウェア開発キットと、および
前記プライマリデバイスによって、前記プライマリデバイス上で1つまたは複数の診断テストを開始するために、前記プライマリデバイスと通信するように構成されたウェブページを訪問するウェブベースのインターフェースと、
の1つまたは複数を使用して、前記プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析することと、
前記診断テストの結果を分析し、前記分析された結果を、前記プライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶することと、
を含む方法。
【請求項59】
前記プライマリデバイス診断評価の前記データベースレコードを分析して、保険または保証範囲に関するオプションを決定することと、
前記プライマリデバイスの保険または保証範囲に関するオプションを前記プライマリ所有者に提示することと
をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記プライマリデバイスが、スマートフォン、モバイル電子デバイス、デスクトップコンピュータ、タブレット、またはスマート車両のうちの1つである、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記プライマリデバイスがモバイルスマートフォンであり、前記プライマリデバイスにアプリをインストールして、前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項62】
前記プライマリデバイスに通信可能に結合されたリモートサーバにおいて、前記プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の前記診断評価を実行することをさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
オプションを提示することが、選択された保険または保証のオプションについての総月額保険料を計算し、前記デバイス所有者に表示することをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項64】
保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価することと、更新されたオプションを前記プライマリユーザに提示することと、をさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項65】
保険または保証範囲オプションに関するオプションが、保証範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能修理に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコストを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項66】
動的保証範囲評価器アプリを前記プライマリデバイスにインストールすることをさらに含み、ここで、前記動的保証範囲評価器アプリは、そのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブなままで実行することができ、前記動的保証範囲評価器は、
前記モバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、
そのような候補デバイスが前記プライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定し、
またそうでない場合には、定期的に、または前記プライマリ所有者の動的保証範囲評価器の使用によって促されたときのいずれかに、そのような適用されていないデバイスを前記デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する、請求項56に記載の方法。
【請求項67】
前記プライマリデバイスの識別子が、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、およびデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項56に記載の方法。
【請求項68】
前記プライマリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することが、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項69】
デバイス方位センサステータスが、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、または前記デバイスがその物理的配向を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
バッテリステータスが、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、前記バッテリが充電を保持することができるかどうか、バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
位置情報が、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができる、請求項66に記載の方法。
【請求項72】
メモリ情報が、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項73】
デバイスローカル無線動作が、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータの量、Bluetooth動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項74】
ディスプレイステータス情報が、モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項75】
電源投入ステータスが、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項76】
オーディオステータスが、音量アップボタンまたはダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、およびモバイルデバイスのスピーカがある周波数範囲で所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる、請求項66に記載の方法。
【請求項77】
前記デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、前記デバイス所有者に直接関連付けられていない前記1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して、保険または保証範囲を提案するインセンティブを前記デバイス所有者に提示することと、をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項78】
前記データベースレコードが、少なくとも部分的にサードパーティ保険または保証提供者によって管理されるデータベースサーバに記憶され、前記データベースサーバが前記プライマリデバイスに通信可能に結合される、請求項56に記載の方法。
【請求項79】
前記プライマリデバイスの使用プロファイルに基づいて、月額保険料を動的に調整することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項80】
前記使用プロファイルが、前記プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む、請求項77に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月26日に出願された米国仮特許出願第63/045,026号「拡張可能なデバイス評価および動的保険契約構成のためのシステムおよび方法(SYSTEM AND METHOD FOR EXTENSIBLE DEVICE ASSESSMENT AND DYNAMIC POLICY CONFIGURATION)」の完全な利益および優先権を主張し、その開示はすべての目的に対し本明細書に参照により完全に組み込まれている。
【0002】
(技術分野)
本発明は、リスクを評価し、軽減するためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、モバイルデバイス上で診断を実行し、診断の結果に基づいて保険を提案すると共に、追加の検出可能なデバイスのための保険範囲を識別し、提案するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
今日、モバイルデバイスの使用は広く普及しており、そのようなデバイスを日常生活において利用する人の数は増加している。本明細書で使用する場合、用語「モバイルデバイス(mobile device)」は一般に、場所を移動することができるあらゆる電子デバイスを示す。そのようなモバイルデバイスの例には、これらに限定されないが、携帯電話(より一般的には「モバイルフォン」としても知られている)、スマートウォッチ、スマートジュエリー、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、「モノのインターネット」(または「IOT」)のためのインテリジェントデバイス、ドローンデバイス、モバイル加入者通信デバイス、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、スマート車両、ラップトップコンピュータ、およびアレクサ、グーグル・ボイス、シリ、コルタナなどのワイヤレス・インテリジェント・エージェントがインストールされたデバイスが含まれる。さらに、IOT機能はまた、いわゆる「スマート」テレビ、家庭用電子機器およびセンサ、冷蔵庫、洗濯機、ならびに他の機器など、移動性は低いが、なお重要な価値があると考えられる電子製品にますます関連付けられている。
【0004】
消費者は、拡張された機能および機能性に対する欲求に駆り立てられ、摩耗、損傷、部分的に機能しない、または動作が遅いデバイスの交換や、あるいは単に消費者のロイヤルティに基づいて最新の製品を入手するため、または友人や知人に新しいモデルを自慢するため、毎年何百万ものそのようなデバイスを購入する。さらに、新たにリリースされたデバイスにはより多くの機能および能力が組み込まれているために、そのようなデバイスのコストは大幅に増加し、場合によっては、ハンドヘルドモバイルデバイスのコストがラップトップコンピュータ、さらにはデスクトップコンピュータを超える可能性がある。したがって、より高度な「スマート」性能をモバイルデバイスおよび非モバイルデバイスに含ませる傾向はコストの増加に対応し、同様に、評価のために提示されるデバイスに、ならびに提示されるデバイスの権限のあるユーザまたは所有者に関連付けられ得る追加の「検出可能」デバイスに保険を提供する必要性がある。さらに、多くの既存の保険契約は直接対面することを必要とし、新規または最近購入されたデバイスのみに適用するので、(a)新規、または初期購入の所定の期間内(例えば、30日以内)ではないデバイスのための保険または保証範囲、および(b)保険または保証範囲を直接要求する人と物理的に共に存在しないデバイスのための保険または保証範囲、を提供する必要がある。また必要とされているものは、保険詐欺の可能性を低減しながら、より包括的なデバイス保険範囲(したがって、管理されたリスクで収益機会を向上させること)を安全に提供する機会を保険会社およびベンダに提供するためのシステムおよび方法である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書で使用される場合、用語「デバイス」は一般に、電子デバイス、モバイルデバイス、車両、スマートウォッチもしくはスマートジュエリーなどの個人用電子デバイス、または保証もしくは保険契約の対象となり得る任意のデバイスであり得る。プライマリデバイスは、評価のために最初に提示されるデバイスであり、セカンダリデバイスは、プライマリデバイス所有者によってその後識別され、保険または保証範囲の対象となるデバイスであり得る。さらに、本明細書で使用される場合、「モバイルデバイス」、「モバイル電子デバイス」、または「デバイス」という用語は一般に、場所を移動することが可能な任意の電子デバイスを指し、故障または損傷する可能性がある構成要素(ディスプレイまたは画面など)を有する。モバイルデバイスは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、モバイル加入者通信デバイス、モバイルフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、テレビゲーム機、メディアプレーヤ、全地球測位システム(GPS)、ユニバーサルシリアルバス(USB)キー、モバイル武器、スマートウォッチまたはジュエリー、組み込み電子機器、およびそれらの組合せなどのスタンドアロンデバイスであり得る。モバイル電子デバイスはまた、別のシステムまたはデバイスと一体化されたあらゆる電子デバイスでもあり得る。例えば、車両内に含まれるステレオ、全地球測位システム、または他の電子デバイスが、本発明と協調して利用することができる。本発明の方法を実施するためのソフトウェアは、インターネット、SMSテキストメッセージを介して、アプリプロビジョニングストアとの無線通信を介して、または本発明による方法を実施するための任意の他の適切な方法で、および任意の適切な時に、権限のあるユーザによって任意の時に間接的または直接的に、(1)モバイルデバイス上にインストールしうるか、または(2)モバイルデバイス上にダウンロードしうる。例えば、デバイスの購入時に、またはデバイスの購入後にダウンロードされた時、またはデバイスが損傷したり故障した後でも、ソフトウェアをデバイスにインストールすることができる。モバイルデバイスは、紛失または盗難に対して保険をかけてもよく、本発明のシステムおよび方法は、モバイルデバイス上の保険契約の一部として、またはそれに加えて動作してもよい。また、本明細書で使用される場合、デバイス所有者の知識によって、またはその知識の範囲内で検出可能なプライマリデバイス以外の追加のデバイスは「セカンダリデバイス」と呼ばれることがあり、限定ではなく、例えば、セカンダリデバイスは、モデム、ルータ、スマート家電、IoTデバイス、スマートハブ、住宅用警報器、スマートテレビ、タブレット、ストリーミングデバイス、デスクトップコンピュータ、コンピュータ周辺機器、プリンタ、スマート充電器、スマートウォッチ、スマートパーソナルデバイス、および車両のうちの1つまたは複数を含むことができる。図6の例示は、デバイス検出の状況において、本発明のセカンダリデバイスをさらに示す。
【0006】
本発明は、識別されたデバイス(「プライマリデバイス」)を評価し、関連するデバイスの評価および検出に基づいて、識別されたデバイスだけでなく、追加のセカンダリデバイスにも保険/保証範囲を提供するためのシステムおよび方法を提供する。
【0007】
そのようなセカンダリデバイスは、好ましくはプライマリデバイス所有者の所有または制御下にあるが、他の所有者または関係者に関連付けられてもよく、そのような他の所有者または関係者は、そのようなデバイスの保証範囲を決める選択をすることができる。また、拡張可能なデバイス評価および動的保険契約構成のためのシステムおよび方法も提供され、ここにおいて検出された/識別されたデバイスの集合は、検出された/識別されたデバイスのいずれも保証しない、あるいは、一部または全部を選択的に保証するためにプライマリデバイス所有者に提示される保険可能性と保険契約オプションに関して評価し得る。識別された/検出されたデバイスの集合の保険範囲の更新を経時的に可能にするためのシステムおよび方法もまた提供され、その結果、デバイスが追加され、または所有権から除去され、古くなったり時代遅れになったり、または保険料が高くなったり低くなったりすると、デバイス保険契約範囲に影響を及ぼす要因が変化するにつれて、包括的な保険/保証契約を動的に変更することができる。例えば、保証範囲コストおよびリスクに影響を与える多くの動的要因のうちの1つは、バッテリ、または機械的ボタン、スイッチ、およびジャックなどの構成要素の経年劣化であり得、これらは時間の経過と共に故障する可能性が高くなる。また、保証範囲に影響を及ぼす動的要因に影響を及ぼすのは、モバイルデバイスの使用プロファイル、デバイスの使用年数、および既知の構成要素障害履歴に基づく損害のリスクなどのリスク要因である。したがって、そのような事例では保証範囲のスライディングスケールを提供することができ、その場合、保険契約範囲制限は経時で自動的に減少または比例配分されるか、保証範囲の上限が課されるか、調整されることがあり、または所有者は、より高い免責額および/または保険料を支払うことを選択して、そのようなデバイス機能に関連する障害または損害に対する保証範囲を継続することができる。一方、保険付きデバイスの全体的な価値が、機能の経年変化および/または損耗により経時で減少するために、保険料は調整されることがあり、保証額は調整されることがあり、またはエンドユーザにとっても負担可能であり保険会社にとっても有益である保証範囲をもたらすように、要因の任意の他の組合せであり得る。さらに、特定の実施形態では、定期的に、またはデバイス動作条件もしくは使用プロファイルの分析に基づいて、請求上限を調整することができ、そのような調整は、高リスク環境、経年劣化したデバイス、または高い請求数の履歴を有する人物の兆候が見られた場合に、保険/保証提供者にとって特に重要であり得る。さらに、デバイス診断および評価プロセスの態様は、保険会社/保証提供者によって保証範囲が付与される前に、デバイスが改ざんされていないか、または紛失および/または盗難が報告されていないと断定する場合がある。
【0008】
現在、電子デバイスに保険をかけたいと考える消費者は、そのようなデバイスが新品であるときに保険を申し込む必要があり、これは、店舗のような小売環境において対面で行うことが最も一般的である。保険会社が不正な保険金請求の可能性を最小限にすることを望んでいるため(例えば、デバイスを損傷した人が事後に保険申し込みをするなど)、そのようなデバイスが新品でないか、または小売店から購入されてから、例えば、30日などの)短期間内に購入された場合、消費者は、電子デバイスの保険範囲を得ることが困難であり得る。一方、保険会社は新たに入手されたものではないか、またはベンダが現在では見ないデバイスに対して、より多くの保険を販売できることを望むが、詐欺による損害のリスクを回避するために、そうすることはしばしば妨げられる。
【0009】
したがって、本発明の技術的利点は数多くあり、例えば、本発明の実施形態は、顧客が広範囲のデバイスに保険をかけることを容易にし、「既知の」または「低リスクの」顧客がその顧客のデバイスへの保険を拡張し、特に、その顧客が顧客のプライマリ/セカンダリデバイスの診断ソフトウェアを正常に完了する場合、詐欺リスクを低減し、できるだけ顧客の他のデバイスに診断テストを拡張することによって詐欺リスクを低減し、拡張された保証範囲を提案することによって保険会社の収益を増加させ、OEM、保守施設、保証提供会社、および販売代理店に金銭的販売インセンティブを提案し、プライマリ被保険者の顧客が追加の保険範囲に追加すべき「家族および友人」を指名することを可能にして顧客基盤を拡張し、出来る限りそのようにする金銭的インセンティブを提供し、そして、単一のアイテムまたは破滅的な損害(電話の故障対家屋の焼失)が発生した場合に、より容易に保険範囲とするように、個々人が所有するデバイスの管理票を構築する人に機構を提供する。リスクを管理し、価格設定ポイントを最適化することを望む保険提供者と、デバイスごとに保険プラン/保証範囲を管理することを望む消費者との双方が本発明の態様から利益を受けることができ、アプリケーションの市場は、OEM、移動体通信事業者、および保証提供者を含むことができ、保証提供者は保険を提案してコミッションを支払うことから利益を得ることができ、それによって、追加の保険契約または特約の販売を通じて歩合を増やすことができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態において本発明の方法は、保険可能性および/または保証可能性の評価のために、デバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示することと、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することと、プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析し、分析された結果をプライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶することと、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、一意のセカンダリデバイス識別子を各識別されたセカンダリデバイスにそれぞれ関連付け、各識別されたセカンダリデバイスに関するそれぞれのセカンダリデバイス識別子およびデータをデータベースレコードに記憶することと、各識別されたセカンダリデバイスについて、診断評価を実行すべきかどうかを決定し、そうすべき場合、そのような識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行し、診断評価の結果を、それぞれのセカンダリデバイス識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶することと、プライマリデバイス診断評価および各識別されたセカンダリデバイス診断評価のデータベースレコードをそれぞれ分析して保険または保証範囲に関するオプションを決定することと、プライマリデバイスおよび識別されたセカンダリデバイスを、プライマリ所有者に対する保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションと共に識別するリストを提示することと、を含む。プライマリデバイスは、スマートフォン、モバイル電子デバイス、デスクトップコンピュータ、タブレット、またはスマート車両のうちの1つなど、本発明の評価に適した任意の種類のデバイスを含むことができる。セカンダリデバイスは、モデム、ルータ、スマート家電、IoT(モノのインターネット)デバイス、スマートハブ、住宅用警報器、スマートテレビ、タブレット、ストリーミングデバイス、デスクトップコンピュータ、コンピュータ周辺機器、プリンタ、スマート充電器、スマートウォッチ、スマートパーソナルデバイス、および車両のうちの1つまたは複数を含むことができる。また、プライマリデバイスはモバイルスマートフォンを備えることができ、本発明の方法は、プライマリデバイスにアプリをインストールして、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含むことができ、これは、プライマリデバイスに通信可能に結合されたリモートサーバ内のプライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含むことができる。
【0011】
一態様では、本発明のセカンダリデバイスはモバイルスマートフォンを備えることができ、セカンダリデバイス上にアプリを遠隔インストールして、セカンダリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含むことができる。また、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することは、プライマリデバイスに通信可能に結合されたネットワークをスキャンすること、およびネットワークに含まれていると見られるデバイスを項目化することと、サービスをプライマリデバイスに提供する移動体通信事業者に連絡すること、および移動体通信事業者から、プライマリデバイスと共にグループサービスプラン内のデバイスのリストを取得することと、デバイス所有者によって、1つまたは複数のセカンダリデバイスに関する情報を手動で入力することと、セカンダリデバイスによってアクセス可能なアカウントに電子メールまたはテキストメッセージを送信すること、およびセカンダリデバイスのユーザにリンクをクリックして、セカンダリデバイスに関する情報を提供するように促すこと、のうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。
【0012】
さらに、識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行することは、セカンダリデバイスにセルフテストを実行することを要求することと、セルフテストの結果を受信することと、を含むことができ、態様は、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの各々について提示された保証範囲オプションから保証範囲オプションを選択するようにデバイス所有者を促すことと、選択をデータベースレコードに記憶することと、をさらに含むことができる。さらに、リストを提示することは、選択された保険または保証オプションについての総月額保険料を計算し、デバイス所有者に表示することをさらに含むことができ、本発明の態様は、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つを分析することと、データベースレコードを更新して、更新された分析を反映することと、をさらに含むことができる。また、実施において、保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価することと、オプションの更新されたリストをプライマリユーザに提示することと、を含むことができる。
【0013】
保険または保証範囲オプションに関するオプションは、保証範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能修復に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコストをさらに含むことができる。加えて、診断評価が実行されるべきかどうかを決定することは、セカンダリデバイスについての診断評価を将来の時点で実行することができることを決定することと、そのような評価を実行することができるまで、保険または保証範囲を拡張された価格で提案することと、をさらに含むことができる。追加の態様はさらに、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つまたは複数に動的保証範囲評価器アプリをインストールすることをさらに含むことができ、ここで動的保証範囲評価器アプリは、そのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブなままで実行でき、さらに動的保証範囲評価器は、モバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、そのような候補デバイスがプライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定し、また、そうでない場合には、そのような適用されていないデバイスを定期的に、またはプライマリ所有者の動的保証範囲評価器の使用によって促されたときのいずれかに、デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する。さらに、プライマリデバイスの識別子は、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、およびデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0014】
本発明のさらに別の態様では、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することは、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することを含むことができる。この構成では、デバイス方位センサステータスは、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、またはデバイスがその物理的方位を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、バッテリステータスは、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、バッテリが充電を保持することができるかどうか、バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、位置情報は、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができる。また、メモリ情報は、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含むことができ、さらに、デバイスローカル無線動作は、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータ量、Bluetooth(登録商標)動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、ディスプレイステータス情報は、モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含むことができる。別の態様では、電源投入ステータスは、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含み、オーディオステータスは、音量アップボタンまたは音量ダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、およびモバイルデバイスのスピーカがある周波数範囲で所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる。
【0015】
本発明の態様は、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して、保険または保証範囲を提案するインセンティブをデバイス所有者に提示することと、をさらに含むことができる。そして一実施形態では、データベースレコードは、サードパーティ保険または保証提供者によって管理されるデータベースサーバに少なくとも部分的に記憶され、データベースサーバは、プライマリデバイスに通信可能に結合される。一態様はまた、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの使用プロファイルに基づいて、月額保険料を動的に調整することを含み、ある実施においては、使用プロファイルは、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む。
【0016】
本発明のシステムも提示され、このシステムは、モバイルデバイスを備えるプライマリデバイスを備え、プライマリデバイスは、メモリと通信するプロセッサと、プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、タッチセンサ式ディスプレイおよびデータ入力インターフェースを含むユーザインターフェースと、プロセッサと通信する通信モジュールであって、データベース、サーバプロセッサ、およびサーバメモリをさらに含むサードパーティサーバに通信インターフェースを提供するように構成される通信モジュールと、を備え、プライマリデバイスのメモリまたはサーバメモリのうちの1つまたは複数は、プロセッサまたはサーバプロセッサによってそれぞれ実行されたとき、保険可能性および/または保証可能性の評価のためにデバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示するステップと、デバイス所有者によって提示されたプライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行するステップと、プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析し、分析された結果を、データベース内のプライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶するステップと、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別するステップと、一意のセカンダリデバイス識別子を各識別されたセカンダリデバイスにそれぞれ関連付け、各識別されたセカンダリデバイスに関するセカンダリデバイス識別子およびデータをデータベースレコードに記憶するステップと、各識別されたセカンダリデバイスについて、診断評価が実行されるべきかどうかを決定し、もしそうであれば、そのような識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行するステップと、診断評価の結果をそれぞれのセカンダリデバイス識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶するステップと、プライマリデバイス診断評価および各識別されたセカンダリデバイス診断評価のデータベースレコードをそれぞれ分析して、保険または保証範囲に関するオプションを決定するステップと、プライマリ所有者に対する保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションと共に、プライマリデバイスおよび識別されたセカンダリデバイスを識別するリストを提示するステップと、を実行する命令を含む。
【0017】
本発明のシステムは、本発明のステップを実行するように構成することができ、これによりプライマリデバイスは、スマートフォン、モバイル電子デバイス、デスクトップコンピュータ、タブレット、またはスマート車両のうちの1つなどの、本発明の評価に適した任意の種類のデバイスを備えることができる。セカンダリデバイスは、モデム、ルータ、スマート家電、IoT(モノのインターネット)デバイス、スマートハブ、住宅用警報器、スマートテレビ、タブレット、ストリーミングデバイス、デスクトップコンピュータ、コンピュータ周辺機器、プリンタ、スマート充電器、スマートウォッチ、スマートパーソナルデバイス、および車両のうちの1つまたは複数を含むことができる。また、プライマリデバイスはモバイルスマートフォンを備えることができ、本発明の方法は、プライマリデバイスにアプリをインストールして、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含むことができ、これは、プライマリデバイスに通信可能に結合されたリモートサーバ内のプライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含むことができる。
【0018】
本発明のシステムは、本発明のステップを実行するように構成することができ、それによって、一態様では、本発明のセカンダリデバイスがモバイルスマートフォンを備えることができ、さらに、アプリをセカンダリデバイスに遠隔インストールして、セカンダリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することを含む。また、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することは、プライマリデバイスに通信可能に結合されたネットワークをスキャンすること、およびネットワークに含まれていると見られるデバイスを項目化することと、サービスをプライマリデバイスに提供する移動体通信事業者に連絡すること、および移動体通信事業者から、プライマリデバイスと共にグループサービスプラン内のデバイスのリストを取得することと、デバイス所有者によって1つまたは複数のセカンダリデバイスに関する情報を手動で入力することと、電子メールまたはテキストメッセージをセカンダリデバイスによってアクセス可能なアカウントに送信すること、およびリンクをクリックして、セカンダリデバイスについての情報を提供するようにセカンダリデバイスのユーザを促すことと、のうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。
【0019】
さらに、本発明のシステムは、本発明のステップを実行するように構成することができ、それによって、識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行することは、セカンダリデバイスにセルフテストを実行することを要求することと、セルフテストの結果を受信することと、を含むことができ、態様は、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの各々について提示された保証範囲オプションから保証範囲オプションを選択するようにデバイス所有者を促すことと、選択をデータベースレコードに記憶することと、をさらに含むことができる。さらに、リストを提示することは、選択された保険または保証オプションについての合計月額保険料を計算し、デバイス所有者に表示することをさらに含むことができ、本発明の態様は、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスのうちの1つを分析することと、データベースレコードを更新して、更新された分析を反映することと、をさらに含むことができる。また、実施においては、保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価することと、オプションの更新されたリストをプライマリユーザに提示することと、を含むことができる
【0020】
本発明の様々なシステム態様では、保険または保証範囲オプションに関するオプションは、保証範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能の修復に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコストをさらに含むことができる。加えて、診断評価を実行すべきかどうかを決定することは、セカンダリデバイスについての診断評価を将来の時点で実行することができることを決定することと、そのような評価を実行することができるまで、保険または保証範囲を拡張された価格で提案することと、をさらに含むことができる。追加の態様は、1つまたは複数のプライマリデバイスおよびセカンダリデバイス上に動的保証範囲評価器アプリをインストールすることをさらに含むことができ、ここで動的保証範囲評価器アプリは、そのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブなままで実行することができ、さらに動的保証範囲評価器は、モバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、そのような候補デバイスがプライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定し、またそうでない場合には、そのような適用されていないデバイスを定期的に、またはプライマリ所有者の動的保証範囲評価器の使用によって促されたときのいずれかに、デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する。さらに、プライマリデバイスの識別子には、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、およびデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含めることができる。
【0021】
本発明のシステムのさらに別の態様では、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することは、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することを含むことができる。この構成では、デバイス方位センサステータスは、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、またはデバイスがその物理的方位を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、バッテリステータスは、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、バッテリが充電を保持することが可能かどうか、バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、位置情報は、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができる。また、メモリ情報は、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含むことができ、さらに、デバイスローカル無線動作は、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータ量、Bluetooth動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、ディスプレイステータス情報は、モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含むことができる。別の態様では、電源投入ステータスは、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含み、オーディオステータスは、音量アップボタンまたは音量ダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、およびモバイルデバイスのスピーカがある周波数範囲で所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる。
【0022】
本発明のシステムの態様は、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して、保険または保証範囲を提案するインセンティブをデバイス所有者に提示することと、をさらに含むことができる。そして一実施形態では、データベースレコードは、少なくとも部分的に、サードパーティ保険または保証提供者によって管理されるデータベースサーバに記憶され、データベースサーバは、プライマリデバイスに通信可能に結合される。一態様はまた、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの使用プロファイルに基づいて、月額保険料を動的に調整することを含み、ある実施においては、使用プロファイルは、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む。
【0023】
さらに別の実施形態では、本発明の方法は、保険可能性および/または保証可能性の評価のために、デバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示することと、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することと、プライマリデバイスにインストールされたアプリと、プライマリデバイスに予めインストールされたアプリを介してインストールされたソフトウェア開発キットと、およびプライマリデバイスによって、プライマリデバイス上で1つまたは複数の診断テストを開始するためにプライマリデバイスと通信するように構成されたウェブページを訪問することを介するウェブベースのインターフェースとの1つまたは複数を使用してプライマリデバイスに関する診断評価結果を分析することと、ならびに診断テストの結果を分析し、分析された結果をプライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに保存することと、を含む。さらに態様は、プライマリデバイス診断評価のデータベースレコードを分析して、保険または保証範囲に関するオプションを決定することと、プライマリデバイスの保険または保証範囲に関するオプションをプライマリ所有者に提示することと、をさらに含む。さらに、一態様では、プライマリデバイスは、スマートフォン、モバイル電子デバイス、デスクトップコンピュータ、タブレット、またはスマート車両のうちの1つである。
【0024】
プライマリデバイスはモバイルスマートフォンを含むことができ、方法は、プライマリデバイスにアプリをインストールして、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含み、またプライマリデバイスに通信可能に結合されたリモートサーバにおいて、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含むことができる。
【0025】
様々な実施形態では、オプションを提示することは、選択された保険または保証のオプションについての総月額保険料を計算し、デバイス所有者にそれを表示することをさらに含む。態様は、保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価することと、更新されたオプションをプライマリユーザに提示することと、をさらに含むことができる。また、保険または保証範囲オプションに関するオプションは、保証範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能修理に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコストをさらに含むことができる。
【0026】
追加の実施形態では、本発明の方法は、動的保証範囲評価器アプリをプライマリデバイスにインストールすることをさらに含むことができ、動的保証範囲評価器アプリはそのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブのまま実行することができ、動的保証範囲評価器は、モバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、そのような候補デバイスがプライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定し、またそうでない場合には、そのような適用されていないデバイスを定期的に、またはプライマリ所有者の動的保証範囲評価器の使用によって促されたときのいずれかに、デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する。ある実施においては、プライマリデバイスの識別子には、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、およびデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含めることができる。さらに、プライマリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することは、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することをさらに含むことができる。
【0027】
さらに別の実施形態では、デバイス方位センサステータスは、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、またはデバイスがその物理的方位を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができ、別の態様では、バッテリステータスは、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、バッテリが充電を保持することが可能であるかどうか、バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる。位置情報は、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができ、さらに別の実施においては、メモリ情報は、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含む。また、デバイスローカル無線動作は、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータ量、Bluetooth動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含むことができ、さらに別の実施においては、ディスプレイステータス情報は、モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含む。電源投入ステータスは、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含むことができ、オーディオステータスは、音量アップボタンまたは音量ダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、およびモバイルデバイスのスピーカがある周波数範囲で所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる。
【0028】
本発明の態様は、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して、保険または保証範囲を提案するインセンティブをデバイス所有者に提示することと、をさらに含むことができる。さらに、データベースレコードは、少なくとも部分的に、サードパーティ保険または保証提供者によって管理されるデータベースサーバに記憶され、データベースサーバはプライマリデバイスに通信可能に結合され、また態様は、プライマリデバイスの使用プロファイルに基づいて月額保険料を動的に調整することをさらに含むことができる。ある実施においては、使用プロファイルは、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む。
【0029】
本発明のより完全な理解は、詳細な説明および特許請求の範囲を、以下の例示的な図に関連させて考慮して参照することによって導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明のシステムの実施形態の概念的なブロック図を示す。
図2】セカンダリデバイス識別における移動体通信事業者を示す、本発明のシステム実施形態のブロック図を示す。
図3】本発明の態様を実施するために使用されるステップの例示的なフロー図を示す。
図4】本発明の態様を実施するために使用されるステップの例示的なフロー図の続きを示す。
図5】本発明の別のシステムおよびフロー図を示す。
図6】本発明の態様によって検出される可能性のあるセカンダリデバイスを示す。
図7】本発明のシステム実施形態の別のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
一態様によれば、本方法は、既存の保険契約者が保険をかけたいデバイス(例えば、電話またはタブレット)上で診断を実行することを可能にする。これにより、保険契約者がデバイスの状態に基づいて最良の契約を得ることが保証される。状態が適切でない場合、主たる保険契約者はその特定のデバイスに保険をかけることができないか、または価格もしくは保証範囲の妥協案を提案するか、またはデバイス所有者がさらに、保険をかけたい、または保証の対象としたい他のデバイスをテストするオプションを与えられ得る。保険会社/保証提供サービスは、デバイス状態の重要な側面が確実にテストされ、記録されるために、これらの診断テストを構成することができる(結果として、リスクが低減される)。診断テストの綿密な結果と詳細は、保険管理ポータルで確認できる。
【0032】
例えば、図1は、本発明のシステム実施形態105の高レベルの概要を示す。モバイル電話デバイスを備え得るプライマリデバイス100は、デバイス評価および保険管理システム(DAIMS)110に通信可能にインターフェース接続され、それは好ましくは、デバイス100およびリモートサードパーティサーバの双方においてハードウェアおよびソフトウェアにより実装されるか、またはデバイス100またはリモートサーバ上で独立して実装してもよい。DAIMS110は、デバイス検出コーディネータ115を含み、保険/保証範囲の考えられる約因のためのセカンダリデバイスを識別することを支援する。また、デバイス診断および評価機能120も含まれており、個々のデバイスの機能を診断および評価して、保険目的で機能状態(例えば、デバイス方位センサ、デバイスバッテリ、位置/地理位置決定(例えば、GPS)、メモリステータス、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオ要素ステータスで、任意の不具合が見つかるかどうか)を決定することができる。診断は、プライマリデバイス100上のアプリを介して、セカンダリデバイス(例えば、150、160、165)上にインストールされ実行されるか、プライマリデバイス100もしくはセカンダリデバイスに通信可能に結合されたサーバによって遠隔的に実行されるか、またはそれらの組合せによって実行され得る。
【0033】
保険契約評価器および保険契約更新機能125は、プライマリデバイス100または任意のセカンダリデバイスが保険をかけられるか、または保証範囲に適用されうるかどうか、またそのような場合、そのようなそれぞれの保証範囲の制限および費用を計算するために提供される。以下でより詳細に説明する一実施形態では、デバイスのリストがプライマリデバイス100の所有者による入力のオプションと共に提示され、デバイスのテストステータスに基づいて所望の保証範囲構成の選択を可能にする。前述のように、従来の保険会社または保証会社は、保険/保証代理店に提示されていないデバイスに保証範囲を提供することを避けるが、以下でより完全に説明する本発明の実施形態では、保険会社は、既知のより定量化可能なリスク閾値で保証範囲のオプションを提供することができる。もしプライマリおよびセカンダリデバイスが、必要に応じて定期的に再評価される場合、保険契約評価器は、保証範囲オプションおよび価格設定を動的に見積もり、それに応じて、デバイス所有者は、保証範囲の更新された提示に基づいて適切に選択を行うことができる。また、適用されるデバイス(プライマリデバイスおよび適用されたセカンダリデバイスなど)のためのインターフェースを保険/引受サービス135と統合し、デバイスの請求のより自動化された提出および処理を可能にする請求提出および調整サービス130も示す。最後に、保険/引受サービス135は、デバイス所有者のアカウントに関する情報、プライマリデバイスに関する情報、および検出プロセス115中に識別されたセカンダリデバイスに関する情報を含むことができる、データベース140を備えるリモートサーバを保持する。したがって、DAIMS110は、プライマリデバイス100にインストールされたアプリ内に統合され、デバイス所有者のアカウントに関連付けられたサーバ上で(例えば、保険代理店135において)リモートで、サーバへのブラウザリンクを通して、または好ましい実施形態ではモバイルアプリとリモートサーバとの組合せを通して、実行することができる。
【0034】
デバイス検出コーディネータ115に関して、より一般的に要約すると、本発明の実施形態は、デバイスを既存の保険契約に好都合に追加するいくつかの方法を提供する。図1は、一般化されたネットワーク155への通信結合145を示し、結合は、有線接続および/または無線プロトコルを含むことができる。既知のセカンダリデバイス150は、可能な分析および保険契約へ含めるために、デバイス所有者が直接識別してもよい。さらに、デバイス所有者/潜在的な保険契約者は、デバイス検出コーディネータ115を利用して、ネットワーク155への接続161を通して見える他の接続されたデバイス160を識別するために、スキャンを実行することができる。これらのセカンダリデバイス160には、スマートウォッチ、テレビ、ルータ、プリンタ、Bluetooth製品およびアクセサリ、ゲームコンソール、他の電話機、タブレットなど、会社によって保証されることが望まれる、プライマリデバイス100に通信可能に結合される任意の電子デバイスを含む。さらに、図2に関してより十分に説明されるように、デバイス検出コーディネータ115は、移動体通信事業者(MNO)にインターフェース接続166して、プライマリデバイスの所有者がモバイルサービスを取得した可能性があるような、システム識別されたセカンダリデバイス165のリストを取得することができ、これらは、一般に、友人および家族プランにおいて、または共有ワイヤレスアカウントを介して発生し得る。図2に示すように、MNOデバイス検出コーディネータ210(アプリケーションプログラミングインターフェースすなわちAPIなど)は、MNOとのインターフェースを提供して、プライマリアカウント所有者(またはプライマリデバイス所有者)の識別情報220を受け入れることができ、次いで、MNOのデータベース280からのルックアップ機能を利用して、230で示されるグループアカウントプラン、提示された照会のために頻繁に呼び出される連絡先、またはプライマリデバイス所有者によって所有される、MNOが見ることできる他のデバイスを識別することができる。
【0035】
候補デバイスリストが生成され(240)、MNOデバイス検出コーディネータ210を介して、(図2に簡略化して示されるように)図1のDAIMS110に送信され(166)、保険または保証範囲に含めることができるように、セカンダリデバイスのリストをさらに増強する。最終的に、デバイス所有者が保険対象として選択したデバイスを、そのまま選択し、新しい見積もりに追加することができる。
【0036】
したがって、本発明は保険範囲を拡張することを可能にし、すなわち、主たる保険契約者が見積保険料を受け入れ、それを請求書に追加すると、より多くのデバイスを保険にかけるオプションを有する。さらに、まだ診断が実行されていないセカンダリデバイスの場合、デバイス所有者は初期のより高い価格で保証範囲を提案されるが、プライマリデバイス所有者がそのようなデバイスに対して診断および評価を実行する場合、保険会社は診断の結果を受信した後に異なる価格を提案することができ、リスク低減に基づいて実質的に低くなり得る。また、診断の結果が、デバイスの1つまたは複数の構成要素が損傷している(ディスプレイのひび割れが検出されているなど)ことを示す場合、変更された保険オプションをより低価格で提案し、許容可能な作業順序にあるデバイスの構成要素のみに保証範囲を提供してもよいし、または損傷したデバイスを完全に紛失した場合、減額された交換価値を提案してもよい。さらに、デバイス所有者により承諾されたオプションの権限により、診断をセカンダリデバイス上に自動的にインストールして、その実行が最も望ましかったり(待機状態の期間におけるバックグラウンドなど)、またはそのデバイスの現在のユーザがテスト(ミラーベースのディスプレイテストなど)を開始するように促される、将来の時間に実行してもよい。
【0037】
本発明の態様がないと、保険の候補品目はそれらが直接提示されない場合、保険または保証によって適用されることが許可されない場合があり、また本発明の態様がない場合、プライマリアカウント保有者が保証することを望む他のデバイスの正確なリストを決定し、保険、保証、および詐欺低減の目的のためにそのようなデバイスの動作状態を評価することは、実際には不可能であることがある。
【0038】
本発明の方法は、図3の流れ図300に示されている。デバイス所有者は、保険可能性および/または保証可能性の評価のために所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示し(305)、このプロセス中に、プライマリデバイスに関連付けられた電話番号、IMEI、または任意の他の一意のIDなど、プライマリデバイスを一意に識別するのに十分な情報がデバイス所有者によって提供され、デバイスがモバイルデバイスである場合、アプリをプライマリデバイスにインストールすることができる。次いで、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価が実行され(310)、診断は、インストールされたアプリによって、リモートサーバへのウェブベースのインターフェースを介して実行される診断によって、または2つのアプローチの任意の組合せによって実行することができる。言い換えると、プライマリデバイスがモバイルスマートフォンである場合、分析はプライマリデバイスにアプリをインストールしてプライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行すること、または代替として、または組み合わせて、プライマリデバイスに通信可能に結合されたリモートサーバにおいてプライマリデバイスの評価を実行することをさらに含むことができる。診断結果が分析され、プライマリデバイスに関する結果が、プライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコード(モバイルデバイスのデバイスリストレコードエントリなど)に記憶される(315)。一実施形態では、データベースレコードは、サードパーティの保険または保証提供者によって管理されるデータベースサーバに少なくとも部分的に記憶され、データベースサーバはプライマリデバイスに通信可能に結合される。様々な実施形態では、プライマリデバイスの識別子は、デバイスの型、モデル、IMEI、電話番号、デバイスID、デバイスタグ、アカウント番号、シリアル番号、および一意のデバイスフィンガープリント値のうちの1つまたは複数を含むことができる。一実施形態では、プロセスは、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別すること320に続き、検出されたセカンダリデバイスについての情報へのアクセスを許可するため、デバイス所有者は適切なユーザ権限を要求される場合がある。検出ステップ320は、いくつかの実施形態では完全に自動であり得るが、デバイス所有者はまた、保険範囲が望まれるセカンダリデバイスについての情報を手動で提出することもできる。検出ステップ320は、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することを含むことができ、さらに、プライマリデバイスに通信可能に結合されたネットワークをスキャンし、そしてネットワークに含まれていると見られるデバイスを項目化することと、サービスをプライマリデバイスに提供する移動体通信事業者に連絡し、そして移動体通信事業者から、プライマリデバイスとのグループサービスプラン内のデバイスのリストを取得することと、デバイス所有者によって、1つまたは複数のセカンダリデバイスに関する情報を手動で入力することと、電子メールまたはテキストメッセージをセカンダリデバイスによってアクセス可能なアカウントに送信し、そしてセカンダリデバイスのユーザにリンクをクリックするように促してセカンダリデバイスについての情報を提供すること、の1つまたは複数を含む。一実施形態では、検出ステップ320は、例えば、ネットワーク上のIPアドレスのリストを取得するために、デバイスが接続されているローカルエリアネットワーク(LAN)をプライマリデバイスによってスキャンすることと、ホスト名および/またはメディアアクセス制御(MAC)アドレスについて各IPアドレスを問い合わせることと、を含む。さらに、検出ステップ320の間において、一意のセカンダリデバイス識別子を各識別されたセカンダリデバイスにそれぞれ関連付け、各識別されたセカンダリデバイスに関するそれぞれのセカンダリデバイス識別子およびデータは、データベースレコードに記憶される。
【0039】
ステップ325では、各識別されたセカンダリデバイスについて、各セカンダリの診断評価を実行すべきかどうかが決定される。場合によっては、モバイルデバイスなどのセカンダリデバイスが包括的な診断技法に役立つが、単純なIoTデバイスなどの他のタイプのセカンダリデバイスは、遠隔でまたは完全には診断することができない場合があり、この場合、診断に関する情報および制限がそれぞれのデバイスのデータベースレコードに記録される(326)。加えて、診断評価をセカンダリデバイスについて実行すべきかどうかを決定することは、セカンダリデバイスについての診断評価を将来の時点で実行することができることを決定することと、そのような評価を実行することができるまで、拡張された価格で保険または保証範囲を提案することと、をさらに含むことができる。特定のセカンダリデバイスについて診断が行われる場合、そのような識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価が行われる(327)。一実施形態では、セカンダリデバイスがモバイルスマートフォンである場合、プロセスはセカンダリデバイスにアプリを遠隔インストールして、セカンダリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することをさらに含む。さらに別の態様では、識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行することは、セカンダリデバイスにセルフテストを実行することを要求することと、セルフテストの結果を受信することと、を含む。テストが実施されるか否かにかかわらず、診断評価(または限定的評価)の結果は、それぞれのセカンダリデバイス識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶され、プライマリデバイスに関連付けられたセカンダリデバイスを含むデータベースレコードが更新され(330)、データベースレコードはあらゆる評価および診断結果を含む。一実施形態では、データベースに記憶された全デバイスリスト(FDL)は、デバイス記述情報、割り当てられた電話番号、割り当てられたホスト名、割り当てられたMACアドレス、モデル/シリアル番号、参照されたデバイスのIMEI、参照されたデバイスの所有者および権限のあるユーザなどのID情報、デバイスがモバイルであるかどうか、移動体通信事業者のID、デバイスの位置、実行された診断テストおよび診断の結果、プライマリデバイス(例えば、家族プラン上のモバイルフォン)との機能的関係、保険/保証情報(例えば、保険契約/保証範囲関連情報)、並びに照会インセンティブの支払いのための照会元/支払いシェア構成、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0040】
プロセス300は図4に続く。データベースが完全に更新されると、データベースレコードはプライマリデバイス診断評価および各識別されたセカンダリデバイス診断評価に関して分析されて、保険または保証範囲に関するオプションを決定し(335)、このプロセス中、データベースに列挙された各デバイスの状態およびタイプ、ならびにコスト検討事項および保険契約制限および除外に基づいて、リスク評価/分析が行われる。リスク分析は、デバイス使用プロファイル、評価および診断結果、デバイス所有者アカウント履歴、ならびに本明細書で論じる他の要因にさらに基づいてもよい。さらに、保険/保証料の提案と、全デバイスリスト内の各アイテムの保証範囲条件および制限を準備するための計算が行われる。次いで、プライマリデバイスと識別されたセカンダリデバイスとを各デバイス(ならびにパッケージ)の保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションと共に、これら識別するリストがプライマリ所有者に提示される(340)。リストを提示することは、さらに、選択された保険または保証オプションのための総月額保険料を計算し、デバイス所有者に表示することを含むことができる。例えば、保険または保証範囲オプションに関するオプションは、保証範囲のコスト、保険契約条件、保険料支払額、識別されたデバイス機能修理に対する請求上限、保証範囲に含まれるデバイス機能、保証範囲から除外されるデバイス機能、ならびに追加および/または拡張された保証範囲を得るためのコスト、を含むことができる。次いで、プライマリデバイス所有者は、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの各々について、提示された保証範囲オプションからある保証範囲オプションを選択するように促され得(345)、選択が更新され、データベースレコードに記憶される。保険会社/保証提供者は次いで、データベースレコードにアクセスし、請求書を作成し、構成された保険契約についてプライマリデバイス所有者に請求することができる。しかしながら、経時的に、デバイス所有者のニーズは、所有者の関連するデバイスがそうであるように(新しいデバイスが追加されたり、古くなった/故障したデバイスが破棄されるなど)変化し得る。このように、プライマリデバイス所有者は全デバイスリストにアクセスし、保証範囲オプションを所望のように経時的に更新することができ(350)、一実施形態では、プライマリデバイス所有者は保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションを再評価し、調整後の保険契約範囲の選択のためのオプションの更新されたリストを検討することができる。他の実施形態では、検出プロセスは定期的に再実行され、これはプライマリデバイス所有者によって調整可能であり得る。検出プロセスは、プライマリデバイス所有者の入力とは完全に独立して実行することができ、追加の候補デバイスが見つからない場合、一実施形態では、所有者に連絡しない場合が有り、したがって、プライマリデバイス所有者との対話を最小限に抑える。追加の態様は、以下のように説明される。
【0041】
さらに別の実施は、1つまたは複数のプライマリデバイスおよびセカンダリデバイス上に動的保証範囲評価器アプリをインストールすることを含み、動的保証範囲評価器アプリはそのようなモバイルデバイスのバックグラウンドにおいてアクティブのままで実行することができ、動的保証範囲評価器はモバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積し、そのような候補デバイスがプライマリデバイス所有者の保険契約の下で既に保険適用されているかどうかを決定し、また、そうでない場合には、そのような保険範囲外のデバイスを定期的に、または動的保証範囲評価器のプライマリ所有者の使用によって促されたときのいずれかに、デバイス所有者の保険契約に追加することを提案する。このようにして、自動更新を実行して、プライマリデバイス所有者に最も関連性のある有意義な保証範囲オプションを提供して考慮することができる。さらに、デバイス所有者の保険契約は、所定の期間、例えば1年の期間内にプライマリデバイスと通信していないデバイスを定期的に解除することができる。一実施形態では、デバイス所有者の保険契約は、その割り当てられたMACアドレスが所定の期間内にプライマリデバイスによってローカルエリアネットワーク(LAN)上で識別されていないデバイスを解除する。さらに別の態様では、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの使用プロファイルに基づいて、月額保険料を動的に調整することができる。使用プロファイルは、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのいずれかの紛失、損傷、または経年劣化のリスクに関連するパラメータを含む。
【0042】
様々な実施においては、プライマリデバイスまたはセカンダリデバイスのうちの1つの診断評価を実行することは、デバイス識別情報、デバイス方位センサステータス、バッテリステータス、ブランディングラベリング情報、位置情報、メモリ情報、デバイスローカル無線動作、ディスプレイステータス、ハウジングステータス、デバイス電源投入ステータス、およびオーディオステータスのうちの1つまたは複数を取得することを含む。例えば、デバイス方位センサステータスは、デバイスの磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、またはデバイスによってその物理的方位を取得する際に使用するセンサの動作ステータスおよび現在値のうちの1つまたは複数を含むことができる。バッテリステータスは例えば、デバイスのバッテリが充電されているかどうか、バッテリが充電を保持することができるかどうか、バッテリの元の仕様との推定容量比較、バッテリ最大レベルおよび/または最小レベル、ならびに現在の充電タイプに関する情報のうちの1つまたは複数を含むことができる。位置情報は、ロケールインジケータ、GPS情報、位置データサービス情報、接続されたワイヤレスタワー情報、およびアクセスしたWi-Fiドメインのうちの1つまたは複数を含むことができる。メモリ情報は、デバイスの平均メモリ使用量、デバイスの最大および最小メモリ使用量、デバイスの記憶容量、デバイスによって使用される記憶装置、デバイスの内部メモリ/記憶装置、ならびにデバイスの外部メモリカードステータスおよび/または容量のうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、デバイスローカル無線動作は、Wi-Fi接続が動作可能でないかどうかに関する動作ステータスおよび情報、デバイス稼働時間値、Wi-Fiを介して送信または受信されるデータの量、Bluetooth動作ステータス、ならびにNFCステータスのうちの1つまたは複数を含むことができる。デバイスのディスプレイに関する様々な情報が含まれてもよく、ディスプレイステータス情報は、モバイルデバイスの画面が割れているかどうか、デバイスの画面上の割れの位置、モバイルデバイスのディスプレイ上の割れのサイズおよび程度、ディスプレイの現在の輝度レベル、LCDが機能しているかどうかのインジケータに関する1つまたは複数のテスト結果を含むことができる。加えて、電源投入ステータスは、モバイルデバイスが所定の期間に電源投入されるかどうか、およびモバイルデバイスの電源ボタンが動作可能であるかどうかのうちの1つまたは複数を含むことができ、オーディオステータスは、音量アップボタンまたは音量ダウンボタンが所定の範囲内で動作するかどうか、スピーカが期待される音量レベルでオーディオ信号を出力しているかどうか、マイクロフォンが許容可能な利得でオーディオ入力を受信しているかどうか、マイクロフォンが所定の周波数でオーディオ入力を受信しているかどうか、およびモバイルデバイスのスピーカがある周波数の範囲において所望の振幅でオーディオ信号を生成しているかどうか、を含むことができる。
【0043】
本発明の態様は、デバイス所有者または保険代理店が、検出プロセス中に取得されたデバイスを拡張するための金銭的インセンティブを提示することができ、追加の識別された関係者に保険/保証範囲を提案する可能性がある。例えば、一実施形態は、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別することと、デバイス所有者に直接関連付けられていない1つまたは複数のセカンダリデバイスの所有者に連絡して保険または保証範囲を提案するインセンティブをデバイス所有者に提示することと、を含む。
【0044】
本発明の追加の態様は、検出および識別されたデバイスを更新/交換するという点で、デバイス所有者に追加の利益を提供する。例えば、全デバイスリスト内のデバイスのうちの1つまたは複数の下取り提案を、提案されたデバイス保証範囲に加えて、デバイス所有者に提示してもよい。一実施形態では、リスト内のデバイスの識別情報とそれらの診断ステータス情報を収集し、サードパーティのデバイスリサイクル業者に送信することができる。サードパーティのリサイクル業者からの応答を受信した後、提案をデバイス所有者にまで拡げることができ、デバイス所有者が、関連する提案情報をともなうリサイクル業者のウェブサイトへのユーザリンクをクリックすることによって提案をフォローアップする場合、提案は、保証/保険代理店に対する利益手数料を含むことができる。例えば、提示された情報は「良好から非常に良い状態のiPhone(登録商標)7をお持ちでしょうか。下取りに興味はありますか?下取り価格$115(詳細はこちらをクリック)」などのような表示を行うことができる。
【0045】
関連する実施形態では、デバイス所有者が同意する場合、全デバイスリストに収集された情報の全部または一部を、追加の目的のために追加のサードパーティに提供することができ、例えば、古くなったデバイスまたは誤動作しているデバイスが管理票にある場合、OEMSまたは他の機器ベンダは、その情報を利用して最小限の困難さでデバイスを提供/交換することができる。さらに、アカウント保有者が望む場合に古いソフトウェアをより容易に更新できるように、ソフトウェア構成管理票は、すべてのデバイス所有者のデバイスについて取得し得る。加えて、プライマリユーザが管理票内のデバイスの保険をかける、または保証を取得することを選択するかどうかにかかわらず、デバイスのデバイスフィンガープリントを維持することができ、それにより、紛失(盗難または火災による紛失など)の場合、特に総合家庭保険契約の場合、補助デバイスの回復/交換を能率的に行う。
【0046】
本発明のシステムがさらに提示され、このシステムはモバイルデバイスを備えるプライマリデバイスを備え、プライマリデバイスは、メモリと通信するプロセッサと、プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、タッチセンサ式ディスプレイおよびデータ入力インターフェースを含むユーザインターフェースと、プロセッサと通信する通信モジュールであって、データベース、サーバプロセッサ、およびサーバメモリをさらに含むサードパーティサーバに通信インターフェースを提供するように構成される通信モジュールと、を備え、プライマリデバイスのメモリまたはサーバメモリのうちの1つまたは複数は、プロセッサまたはサーバプロセッサによってそれぞれ実行されると、保険可能性および/または保証可能性の評価のためにデバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示するステップと、デバイス所有者によって提示されたプライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行するステップと、プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析し、分析された結果を、データベース内のプライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶するステップと、デバイス所有者に関連付けられた1つまたは複数のセカンダリデバイスを識別するステップと、一意のセカンダリデバイス識別子を各識別されたセカンダリデバイスにそれぞれ関連付け、各識別されたセカンダリデバイスに関するそれぞれのセカンダリデバイス識別子およびデータをデータベースレコードに記憶するステップと、各識別されたセカンダリデバイスについて、診断評価が実行されるべきかどうかを決定し、もしそうであれば、そのような識別されたセカンダリデバイスの1つまたは複数のデバイス機能の診断評価を実行するステップと、診断評価の結果をそれぞれのセカンダリデバイス識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶するステップと、プライマリデバイス診断評価および各識別されたセカンダリデバイス診断評価のデータベースレコードをそれぞれ分析して保険または保証範囲に関するオプションを決定するステップと、プライマリ所有者に対する保険または保証範囲に関するそれぞれのオプションと共に、プライマリデバイスおよび識別されたセカンダリデバイスを識別するリストを提示するステップと、を実行する命令を含む。図3図4に関して上述した様々なステップも、開示されたシステムに含まれ、開示されたシステムによって処理することができる。
【0047】
さらに別の実施形態では、プライマリデバイスに関連付けられた全デバイスリストまたはデータベースレコードを、ブロックチェーン・データベース・フォーマットで記憶することができる。このデータ構造の利点の1つは、その破損不可能な性質であり、むしろ、データベースにおいて管理されていない、または許可されていない変更を容易に検出できることである。さらに、いくつかの実施においては、ブロックチェーン・データ構造は、支払い、保険料値の更新、自動価格調整、ならびに変更リスクおよびパッケージ保証範囲(例えば、バリュー・プライシング)に基づく割戻を含む契約自動実行機能に備えることができる。また、データレコードがブロックチェーンまたは他の従来のデータベース構造で実施されるかどうかにかかわらず、暗号化によってプライバシーを保護することができる。一実施形態では、適用されるデバイスごとに同じブロックチェーンを通して請求が提出され、追跡され、解決することができる(このプロセスを通して、その保険契約を確認して、このように非常に簡単に有効期限切れにならないことを確実にすることができ、また、契約条件も見直すことができる)。ブロックチェーンの態様はまた、保険会社がデータベースの破損またはハッキングがあったこと、例えば、詐欺師が、壊れたデバイスが完全に機能していることを示す情報と共にそのデバイスを不正にリストに追加し、詐欺師が不正請求を提出しようとしたことを検出するのにも役立つ。さらに別の特徴では、保険契約の転売またはベンダの介入は、例えば、様々なシナリオでは自動による保険契約対、モバイルデバイス保険契約対、家庭向け保険契約において、ブロックチェーンの一部をプルーニングすることによって別のベンダが適用できるようにすることで適用することができる。
【0048】
本発明の追加の方法は、任意のセカンダリデバイスを最初に考慮しないプライマリモバイルデバイスの診断分析を含み、プライマリデバイスに関する診断は、ローカルにおいて、ウェブベースのインターフェースを介してリモートで、ソフトウェア開発キットを介して、またはそれらの任意の組合せを介して、様々な技法を介して実行することができる。したがって、保険可能性および/または保証可能性の評価のためにデバイス所有者に関連付けられたプライマリデバイスを提示することと、プライマリデバイスの1つまたは複数の機能の診断評価を実行することと、プライマリデバイスにインストールされたアプリと、プライマリデバイスに予めインストールされたアプリを介してインストールされたソフトウェア開発キットと、プライマリデバイス上で1または複数の診断テストを開始し、次いで診断テストの結果を分析するようにプライマリデバイスと通信するように構成されたウェブページに、プライマリデバイスによってアクセスすることによるウェブベースのインターフェースと、のうちの1つまたは複数を使用してすることによって、プライマリデバイスに関する診断評価結果を分析することと、そして分析された結果をプライマリデバイスの識別子に関連付けられたデータベースレコードに記憶することと、を含む方法が提示される。診断の結果が分析された後、保険/保証オプションを、プライマリデバイスのプライマリ所有者に提示することができる。
【0049】
同様のテストは、上記のプライマリデバイスまたはセカンダリデバイスの場合と同様に、プライマリデバイスでのみ実行してもよく、保険オプション、変更、および使用プロファイルに関する結果は、同様にプライマリデバイスのみに適用してもよい。
【0050】
本発明のさらに別の方法は、上記で開示された他のものと並行して使用することができる。この態様では、デバイス所有者は、デバイス所有者が接続している電話/タブレット(「ファミリーデバイス」と呼ばれることがある)へのリンクを送信する。リンクは、サードパーティのアプリ(Messenger、WhatsAppなど)を介して送信してもよく、ユーザ(家族メンバー)が特定の診断テストを実行してタッチスクリーンやスクリーンガラスのチェックなど、デバイスの状態を決定することができるウェブページに誘導してもよい。これらのテストも構成可能であり、保険会社は、デバイスに関する最も重要な情報を収集し、リスクを管理するオプションを与えられる。これらのテスト済みデバイスの診断結果は、管理ポータルでも見ることができる。テストが正常に実行されると、結果の詳細(合格または不合格)によって、デバイスのステータス(保険に適格または不適格)が決定される。主たる保険契約者は各デバイスのステータスを表示し、新しい見積もりに追加する適格なデバイスを選択することができる。
【0051】
主たる保険契約者は、いくつかの接続されたデバイスおよびファミリーデバイスを選択して、新しい見積書の形式にすることができる。見積の詳細は、主たる保険契約者がコミットして「請求書に追加」することを決める前に確認できる。また、保険証券の更新後も、主たる保険契約者はアプリを引き続き使用して、保険契約および保険料の詳細と共に、保護されたデバイスの在庫を表示することができる。
【0052】
オプションのインセンティブとして、保険契約者に報酬を与えて関与させるために、購入が完了したら、アプリを使用(または保険会社の使用)するように友人を招待することで、割引または「ボーナス」を利用するオプションを与えられる。これは、サードパーティアプリケーション(SMS、WhatsAppなど)を使用して照会リンクを共有することによって行われる。
【0053】
上述の方法に加えて、1つの提案される実施は、以下のステップを利用する方法を含む。
【0054】
1.保険会社で「マスターアカウント」を開く。-このステップはステップ2の後でも実行することができるが、ここでは「マスターアカウント」への参照が意味をなすように、第1のステップとしている。)
【0055】
2.診断アプリケーションをプライマリデバイスにインストール(および実行)するか、または(プライマリデバイスと通信している)リモートサーバで実行するwebベースのサービスを使用して、デバイス所有者のプライマリデバイスで診断テストを実行する。他の実施形態では、プライマリデバイスがデスクトップコンピュータ、スマートテレビジョン、またはIoT接続デバイスなどの非モバイルデバイスであり得ることを当業者は理解する。他の実施形態では、プライマリデバイスは、webベースのインターフェースを介してデバイス所有者によって指定することができ、診断は遠隔で実行することができる。
【0056】
3.プライマリデバイスで利用可能な保証/保険範囲は、診断テスト結果に応じて定義され、デバイスはデバイスリストに追加され、リストは保険提供者によって電子的に維持される。例えば、GPS機能が動作可能でないことを診断テストが示す場合、デバイスは完全な保険範囲ではなく、「壊れたガラス」保険にのみ対象となりうる。
【0057】
4.ステップ2~3は、デバイス所有者またはその家族によって所有される任意の追加のモバイルデバイスについて繰り返すことができ、これらのデバイスもデバイスリストに追加される。これは自分のアカウントにログインした後に、デバイス所有者によってローカルで行うことができ(必要に応じて診断テストをさらに実行する)、あるいは、デバイス所有者が招待をプライマリデバイスから自分の家族のデバイスに送信し、ステップ2~3を実行するように促すように、遠隔で行うことができる。基準はデバイスの所有者に応じて異なる場合があり、例えば、プライマリデバイス所有者に属するデバイスは、アカウントが開設された当初、より厳格な体制を経る可能性があり、それは、プライマリデバイス所有者に、身元の証拠を提供することを要求することが含まれる場合がある。
【0058】
6.ステップ2~3は、プライマリデバイス所有者が所有する任意の非モバイルデバイスに対して繰り返すことができ、これらのデバイスもデバイスリストに追加され、最新の家電製品などのネットワーク接続デバイスは、ローカルエリアネットワークのスキャンを実行することによって追加することができる。ネットワーク接続のないデバイスは(または非デジタルデバイスでさえも)、別のデバイスを使用してそれらの特性を記録することによって、例えば、「マスタデバイス」を使用してデバイスの写真を撮ることによって、所有権の任意の追加の証拠を添えて追加することができる。
【0059】
一態様では、プライマリ所有者によって許可が与えられると、動的保険範囲評価器は、インストール後のある期間にわたってプライマリモバイルデバイス上でアクティブであり、実行されたままとすることができる。評価器は様々な目的を達成することができ、プライマリモバイルデバイスと経時的に通信する候補デバイスのリストを蓄積することと、そのようなデバイスがプライマリモバイルデバイス所有者の保険契約の下で既に適用されているかどうかを決定することと、またそうでない場合には、そのような適用されていないデバイスを定期的に、またはプライマリ所有者の保険評価器の使用によって促されたときのいずれかに、保険契約に追加することを提案することと、を含む。保険契約評価器は、プライマリアカウント所有者の許可を得て、モバイルデバイスまたは移動体通信事業者のサーバなどの外部サーバ上に記憶された特定のアクセスログにアクセスして、保険のための候補デバイスのリストを蓄積することができる。一実施形態では、促されたとき、または代替的に所定の期間で、リストがプライマリアカウント所有者に提示され、被保険デバイスのリスト、任意の関連する保証範囲、およびリストへの追加のための識別された候補を示す。あるいは、アプリは、代替デバイスの使用条件を評価することができ(いつ、どこで、誰によって、どれだけの頻度で、移動の量および頻度、ユーザの年齢などの危険因子)、またアプリは、保証範囲レベル(十分な保証適用、不十分な保証適用(追加の保証範囲の示唆)、または過剰な保証適用(保険契約で金銭を節約する機会を提示)によって、既知のデバイスのリストを提示することができる。その後の、保険契約支払いは、プライマリデバイスおよびセカンダリデバイスの一式の動的保証範囲に基づいて調整することができ、セカンダリモバイルデバイスに割り振られた保証範囲に基づいて変更することができる。ある種のインセンティブ(一括保証またはパッケージ契約など)もまた提案して、プライマリ所有者が、被保険者が例えば安価なIoTデバイスに対する保証範囲など追加することを検討しない可能性があるデバイスを、リストに追加するよう奨励してもよい。さらに別の実施形態では、ルータまたはスマートスピーカ(グーグルホーム、アレクサなど)などの「ハブ」構成要素がプライマリデバイス所有者によって「ホーム」ハブとして指定され、そして、このデバイスは、デバイスのアクセスの使用ログを蓄積および維持する能力またはソフトウェアをインストールすることができ、したがって、アクセス可能なデバイスの潜在的なリストにさらに追加する。検出プロセス中に、プライバシー上の理由でリストに追加されない可能性があるIoTまたはワイヤレス対応医療デバイスなどのデバイスクラスを作成することができる。さらに別の実施形態では、デバイスの使用を経時的に追跡することができ、リスクプロファイルが作成され、デバイスの使用基準に基づいて自動的に量られ、したがって、保険料率はプライマリ所有者のアカウントリスト内のすべてのデバイスに対して動的に調整することができ、例えば、プライマリデバイス所有者の子供が自分の電話をビーチに頻繁に持って行き、したがって、その使用プロファイルによって損傷のリスクが高まるために、率は増加するはずである。
【0060】
7.全デバイスリスト(すなわち、ステップ3~6において保険プランに追加されたデバイスのリスト)、ならびに保険プランの提案(すなわち、デバイスごとの価格および保護範囲)がプライマリデバイス所有者に提示される。
【0061】
8.プライマリデバイス所有者は、保険で適用したいデバイスを選択し、請求のために保険プランを承認する。
【0062】
9.さらに(および任意に)、プライマリデバイス所有者は、金銭的報酬を得るため、アプリを他のユーザと共有することができる(その保険契約下で保護されるものではない)。
【0063】
10.さらに、プライマリデバイス所有者は、任意の時点で、月額保険料、保護されたデバイスのリストを確認し、承認された保険プランにデバイスを追加、または、それから解除することができる。
【0064】
上述の態様および他の態様を含む、本発明のシステムおよび方法500の別の代替的な例示を図5に示す。
【0065】
追加の一態様では、プライマリデバイスによってアクセスされる提示アプリケーションは、保険代理店に提出される請求の提出および追跡を自動化する、またはユーザを支援するための請求提出/調整機能を提供することもできる。保証範囲額、提供された支払い額、およびプライマリデバイス所有者に提供された支払い理由または支払い不能理由の確認が可能である。また、デバイスの交換は、提供された保険契約の請求結果として提案された場合に追跡することができる。
【0066】
上述のモバイルデバイスの診断技術に関して、本発明の実施形態は、シリアル接続またはUSBタイプの接続を介してモバイルデバイスのハードウェアと直接通信し、最初にモバイルデバイスにアプリをインストールすることなく、デバイスから関連情報を取得することができる。本発明の様々な実施形態では、製品、ベンダ、およびステータスの詳細情報をモバイルデバイスから迅速に、且つ、モバイルのディスプレイが機能していない場合や、モバイルデバイスのバッテリが放電状態にある場合であっても取得することができる。さらに、モバイルデバイスにアプリをインストールする必要なしに、モバイルデバイスに接続されたホストシステムによって、診断および特定のプロビジョニング動作を実行することができる。さらに、様々な実施形態では、モバイル通信事業者は、本明細書で説明するように、インターフェースケーブルと共に、本発明の方法を動作させるように構成されたコンピュータシステム以外の追加のハードウェアを購入する必要なく、小売設定で分析およびモバイルデバイスプロビジョニングを行うことができる。小売環境またはキオスクでは、モバイルデバイスはUSBケーブルを介してテストシステムに接続してもよく、プラグインで構成されたウェブブラウザは、小売業者/キオスクのコンピュータまたはタブレット上で動作して、本明細書で説明する本発明の態様に従って、接続されたモバイルデバイスの診断テストおよび/またはプロビジョニングを実行することができる。
【0067】
本発明の追加の実施形態では、モバイルデバイスとホストシステムとの間に確立された完全なシリアル接続、高度な分析、診断、および消去などのプロビジョニング機能を、ユーザまたはテストシステムがモバイルデバイス上にアプリを最初にインストールしなくても実行することができる。さらに、様々な実施形態は、モバイルデバイスを工場出荷時設定状態からルート化または改造することなく、モバイルデバイスの診断およびプロビジョニングを行うことができる。
【0068】
また、本発明の態様は、プライマリデバイスなどの提供されたモバイルデバイスにセキュリティアプリケーションをインストールすることと、それによってモバイルデバイスに関してデバイス構成パラメータが取得されるデバイス監査機能を実行することと、デバイス構成パラメータからモバイルデバイスのための一意のデバイスIDを決定することと、デバイス構成パラメータをデバイスIDに関連付けられたレコード内の保険追跡データベース内に記憶することと、ならびに保険追跡データベース内のデバイスIDを、モバイルデバイスの権限のあるユーザと関連付けることと、を含むこともできる。監査機能は、モバイルデバイス上のセキュリティアプリケーションによって、またはモバイルデバイスに取り付けられたコンピューティングデバイスによって、またはそれらの組合せによって実行することができる。任意の適切なデバイス構成パラメータは、保険追跡データベースに含めることができ、これには、デバイス種類、製造元、モデル番号、シリアル番号、製造日付、ハードウェア構成リスト、メモリ容量、ソフトウェア管理票、動作可能な機能のリスト、動作しない機能のリスト、電子シリアル番号、ESN、IMEI番号、国際モバイル機器識別子番号、IMSI番号、国際モバイル加入者識別番号、UIMID番号、およびユーザ識別モジュール識別子などのパラメータを含む。本発明の方法を用いたSIMカード(携帯電話で一般的に使用される交換可能な加入者識別モジュールなど)を含む実施形態はまた、記憶されたデバイス構成パラメータのうちの少なくとも1つがデバイスのSIM内のIMSI番号を含むことを決定することと、SIM内に含まれるIMSIを有するSIMを所有する任意のモバイルデバイスが、保険追跡データベースにおいて提供された保険契約の下で対象とされるべきであることを示すパラメータにフラグを立てることと、を含む。別の実施は、モバイルデバイスに関連する紛失事象に関する保険請求を受け取ることと、モバイルデバイスに関連付けられたSIMカードが、モバイルデバイスの報告された紛失日前にセカンダリモバイルデバイスに挿入されたことを判定し、保険追跡データベースから、モバイルデバイスのSIMカードに関連付けられたIMSI番号を検索し、IMSI番号と現在稼働中のモバイルデバイスにおける最初の使用日とを含むクエリを移動体通信事業者へ提出し、現在のモバイルデバイスにおけるIMSIの最初の使用日が、モバイルデバイスの報告された紛失日より先であり、モバイルデバイスにおけるセキュリティアプリケーションのインストール日より先であることを移動体通信事業者から見つけ出すことと、によって請求が不正である可能性が高いと評価することと、を含む。任意の適切なタイプの識別子は、本発明の実施形態と合わせて利用することができ、ハードウェア構成要素のデバイスフィンガープリントまたは一意の電子表現に関して、モバイルデバイスを一意に識別する電子デバイスフィンガープリントを計算することと、権限のあるユーザに関連付けられるものとして、保険追跡データベースにフィンガープリントを記憶することと、を備える方法が提供される。
【0069】
デバイス位置はまた、モバイルデバイスのための保険契約に関連して、不正行為を検出および抑止することを支援するために利用することができる。一実施形態では、移動体通信事業者への提供されたインターフェースを介して、デバイスIDに対応するモバイルデバイス位置情報を取得し、デバイスIDに関連付けられた保険追跡データベースレコードに位置情報を記憶するための方法が提供される。モバイルデバイスの位置は、サービスとしての位置提供者への提供されたインターフェースを介するなどして、デバイスIDに対応するモバイルデバイス位置情報を取得し、デバイスIDに関連付けられた保険追跡データベースレコードに位置情報を記憶する、任意の従来の方法によって取得することができる。
【0070】
図1に示す例示的なシステムは、図7に代替的に示すことができ、一実施形態では、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(FLASHメモリなど)、またはそれらの組合せを含むことができるメモリ820に結合されたプロセッサ810を含むモバイルデバイス800(いくつかの実施形態では、プライマリデバイス100またはセカンダリデバイス150、160、165のうちの1つを含むことができる)を備える。通信モジュール830は、アンテナ850を介してホストサーバ860および他のエンティティなどの1つまたは複数のサーバとワイヤレス通信するための無線送受信機840を備えるが、ワイヤレス接続の代わりに、またはワイヤレス接続に加えて、有線接続を確立して、接続を提供し得ることを当業者は理解するであろう。モバイルデバイスはまた、プロセッサ810に結合されたユーザインターフェース870を含む。モバイルデバイス800は、バッテリ801などの任意の適切な電源を含むことができる。モバイルデバイス800は、モバイルデバイスの位置を特定するための地理位置情報を提供する全地球測位システム(GPS)などの任意の他の所望の構成要素を含むことができる。モバイルデバイス800の構成要素の一部または全部は、汎用加入者識別モジュールおよび/またはリムーバブルユーザ識別モジュールなどのハードウェア識別モジュール(図示せず)を含む(または、それらと通信する)ことができる。ハードウェア識別モジュールは、プロセッサ810に結合することができ、所定の識別子と比較できる識別子を含んでモバイルデバイス800のハードウェアが変更されたかどうかを決定することができる。ハードウェア識別モジュール(および所定の識別子)は、電子シリアル番号、ローカルエリアアイデンティティ識別子、集積回路識別子、国際モバイル加入者識別子、認証キー識別子、および/またはオペレータ固有の緊急番号識別子など、任意の適切な識別子を含むことができる。識別子は、メモリ820に記憶され、所定の識別子との比較のためにこれをホストサーバ860に送信してもよい。
【0071】
本明細書で(全体的にまたは部分的に)説明される方法を含むモバイルデバイス800の機能は、モバイルデバイス800のメモリ820に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するプロセッサ810を通して実施することができる。メモリ820は、ソフトウェアアプリケーション、ユーザがインストールした、またはサードパーティがインストールした「アプリ」、アプレット、および埋め込み動作コードを含む、任意のコンピュータ可読命令およびデータを記憶することができる。
【0072】
さらに、ソフトウェアアプリケーションは、最小限の基礎となるハードウェア機能で動作するように構成することができる。例えば、アプリケーションは、モバイルデバイスがネットワーク接続を確立する前に開始することができる。そのような状況は例えば、ソフトウェアアプリケーションがモバイルデバイス内のSIMカードにインストールされ、モバイルデバイスオペレーティングシステム内の他のソフトウェアの前にアプリケーションが起動するときに提供することができる。あるいは、または追加的に、リンクまたはURL(ユニバーサルリソースロケータ)などのデータ要素がSIMカードに常駐することができ、URLまたはリンクを用いてブラウザなどのアプリケーションを起動することによって、リンクまたはURLによって参照されるアプリケーションがリモートサーバからモバイルデバイスにロードされ、および/またはリモートサーバ上から直接実行することができる。
【0073】
本発明の方法を行うソフトウェアは、デバイスに備えられたり、または権限のあるユーザによってモバイルデバイスによってダウンロードされてもよく、および/またはホストサーバ860のメモリ16にさらに常駐し、サーバプロセッサ14によって実行可能としてもよい。モバイルデバイス800ならびにホストサーバ860の機能はまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ならびにニューラルネットワーク処理またはシミュレーション回路など、機械可読命令を記憶する様々なハードウェア構成要素を通して実施することができる。本発明の態様によるシステムは、ソフトウェアおよび/またはハードウェア構成要素の任意の所望の組合せと併せて動作することができる。
【0074】
プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を取り出して実行し、モバイルデバイス800の動作を制御する。同様に、サーバプロセッサ14は、サーバメモリ16に記憶された命令を取り出して実行し、ホストサーバ860の動作を制御する。集積回路マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、および/またはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの任意の数およびタイプのプロセッサを、本発明と共に使用することができる。メモリ820は、命令、データ、モバイルデバイス800から送信される(またはそれによって受信される)メッセージ、および任意の他の適切な情報を記憶し、サーバメモリ16は同様に、命令、データ、ホストサーバ860から送信される(またはそれによって受信される)メッセージ、および任意の他の適切な情報を記憶する。本発明と共に動作するメモリ820およびサーバメモリ16は、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または任意の他のタイプの揮発性および/または不揮発性メモリなど、異なるメモリ記憶装置の任意の組合せを含むことができる。データは、任意の所望の方法でメモリ820またはサーバメモリ16に記憶することができる。
【0075】
通信インターフェース830は、ホストサーバ860などの1つまたは複数のサーバ、または他の適切なエンティティと通信する。同様に、ホストサーバの通信インターフェース18は、モバイルデバイス800、インターネットなどの一般的なネットワーク、または任意の他の適切なエンティティと通信するように構成される。任意の適切な通信デバイス、構成要素、システム、および方法が、本発明と共に使用することができる。例えば、無線送受信機840は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用拡張データレート(EDGE)、パーソナル通信サービス(PCS)、高度携帯電話システム(AMPS)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(W-CDMA)、時分割同期CDMA(TD-SCDMA)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、および/または時分割多元接続(TDMA)などの任意の数およびタイプのセルラープロトコルを使用して通信するように構成することができる。本発明と共に動作するモバイルデバイスは、代替的に(または追加的に)、無線送受信機(複数可)(および関連する構成要素)を含み、ISO14443プロトコル、ISO18000-6プロトコル、Bluetoothプロトコル、Zigbee(登録商標)プロトコル、Wibreeプロトコル、WiFiプロトコル、IEEE802.15プロトコル、IEEE802.11プロトコル、IEEE802.16プロトコル、超広帯域(UWB)プロトコル、IrDAプロトコル、およびそれらの組合せなどのワイヤレス通信プロトコルの任意の他の方法を使用して通信することができ、さらに、ホストサーバ860の通信インターフェース18は、そのようなプロトコルで動作するように構成され、モバイルデバイス800または任意の他のデバイスと通信することができる。アンテナ850は、任意のフォーマットで任意の無線信号を送信および受信するように構成することができ、複数の異なるアンテナを備えて、異なる無線プロトコルを使用して送信および受信することができる。
【0076】
通信モジュール830は、有線インターネット接続、無線インターネット接続、携帯電話ネットワーク接続(データリンク接続を含む)、無線LAN接続、無線WAN接続、光接続、Firewire(登録商標)接続、Thunderbolt接続、Lighteningポート接続、e-SATA接続、USB接続、モバイルデバイス同期ポート接続、電力線接続、および/またはセキュリティケーブルなどの任意の他の形態の接続を使用して、サーバ860または別のデバイスと通信することができる。通信モジュール830は、1つまたは複数のコンパニオンデバイスと通信するのに使用して、(例えば、モバイルデバイスとコンパニオンデバイスとの間の通信リンクが損なわれていないかどうかを監視することによって)モバイルデバイス800の位置やステータスを監視し、ならびに任意数の他のデバイスと通信するのに使用されて、紛失または盗難にあったモバイルデバイス800の追跡/位置特定を助けることができる。
【0077】
モバイルデバイス800は、ユーザインターフェース870を含む。ユーザインターフェース870は、ユーザからコマンド、データ、および他の適切な入力を受信するための任意の数の入力デバイス(図示せず)、ならびにモバイルデバイス800からのデータ、通知、および他の適切な情報をユーザに提供するための任意の数の出力デバイス(図示せず)を含むことができる。同様に、ホストサーバ860は、ユーザインターフェース15を含み、ユーザまたはサードパーティからコマンド、データ、および他の適切な入力を受信するための任意の数の入力デバイス(図示せず)、ならびにホストサーバ860からのデータ、通知、および他の適切な情報をユーザ/サードパーティに提供するための任意の数の出力デバイス(図示せず)を含むことができる。
【0078】
タッチパッド、タッチスクリーン、マウス/トラックボール/トラックパッド、マイクロフォン、および/または英数字キーパッドなどの任意の数の入力デバイスをユーザインターフェース870、15に含めることができ、ユーザは、モバイルデバイス800およびホストサーバ860に命令およびデータを入力することができる。本出願の目的のための用語「タッチスクリーン」は、ユーザがディスプレイに近接した位置に物理的接続をいつ適用するかを決定できるタッチインターフェースと一体化された、またはタッチインターフェースに近接したディスプレイを含むことができる。タッチスクリーンは、ユーザの相互作用からパラメータを測定することができるセンサを有することができ、そのようなセンサは、画面への「タッチ」の移動から生じる静電容量、抵抗、圧力、または差分読み取り値を測定することができる。ユーザインターフェース870は、(ディスプレイ上に仮想的に実装された、またはキースイッチの物理的アレイとして)キーパッドのキーにユーザによって加えられた圧力、ならびに現在のユーザがデバイスを使用することを許可されているかどうかを決定するためのキー押下間の時間間隔を検出するように構成することができる。ユーザインターフェース870はまた、ユーザがオーディオデータをモバイルデバイス800に提供できるようにするマイクロフォン、ならびにモバイルデバイスが静止画像またはビデオ画像をキャプチャできるようにする1つまたは複数のカメラを含むことができる。同様に、ホストサーバ860のユーザインターフェース15は、ユーザがホストサーバ860にオーディオデータを提供できるようにするマイクロフォン、ならびにサーバ860が静止画像またはビデオ画像をキャプチャできるようにする1つまたは複数のカメラを含むことができる。一実施形態では、モバイルデバイス800は、デバイスが動作しているときにユーザに面する前面カメラ874と、モバイルデバイスの反対側の背面カメラ872とを備える。モバイルデバイス800は、ユーザインターフェース870を介して言語入力を処理するための音声認識ソフトウェアを含むことができる。ユーザインターフェース870、および同様に、サーバユーザインターフェース15はまた、情報(ビデオおよびテキストなど)を視覚的に表示するためのディスプレイ画面、および/または聴覚出力を提供するためのスピーカなど、任意の数の適切な出力デバイスを含むことができる。モバイルデバイスのディスプレイは、容量感知、圧力感知、ゲル変位感知、抵抗感知、または関連技術の当業者によって利用される任意の他の適切な、もしくは従来のタッチ送信技術などの任意の適切な手段によって、ユーザタッチを感知するように構成することができる。モバイルデバイス800は、スピーカを通して、単語、フレーズ、トーン、録音された音楽、または任意の他のタイプの聴覚出力をユーザに提供するように構成することができる。前述のように、ユーザインターフェース870をアクティブ化して、権限のないユーザがモバイルデバイス800の使用を試みたときに、情報を提供し、および/またはモバイルデバイス800の動作を妨げることができる。例えば、ディスプレイの照明レベルは、モバイルデバイスに注意を引くように調節することができ、不快な、および/または大きな音をスピーカで流すことができる。
【0079】
モバイルデバイス800は、指紋スキャナ、虹彩スキャナ、網膜スキャナ、および/または呼気分析器など、バイオメトリック情報を受信するように構成された1つまたは複数のバイオメトリックデバイスを含むことができる。また、マイクロフォンまたはカメラなどの入力デバイスを利用して、音声分析または顔認識などのバイオメトリック分析を実行することができる。さらに、モバイルデバイスは、磁場を測定するための磁力計(電子コンパスにおいて利用することができるものなど)、姿勢を測定するためのMEMSまたは他のタイプのジャイロスコープ、およびモバイルデバイスの動きの変化を測定するための加速度計を含むことができる。
【0080】
ユーザインターフェース870、15によって提供または受信される情報は、任意の適切なフォーマットであり得る。例えば、聴覚フォーマットでユーザに情報を通信するユーザインターフェースは、データヘッダを最初に提供し、その後にデータ値を提供して、ユーザにデータを識別させることができる。ユーザインターフェース870、15は、情報が聴覚的に提供されるか視覚的に提供されるかにかかわらず、任意の数の所望の言語で情報を提供することができる。
【0081】
ユーザインターフェース870、15は、機械可読フォーマットでユーザに情報を提供/受信することもできる。本発明の例示的な一実施形態では、例えば、モバイルデバイス800のユーザインターフェース870は、デュアルトーンマルチ周波数(DTMF)トーンを使用してメッセージを送信および受信することができる。モバイルデバイス800およびホストサーバ860は、任意の標準フォーマット(MS Word文書、Adobe PDFファイル、ASCIIテキストファイル、JPEG、または他の標準フォーマットなど)ならびに任意の固有フォーマットで機械可読データを送信、受信、および処理するように構成することができる。また、ユーザインターフェース830、15への、またはこれらからの機械可読データを暗号化して、意図しない受信者および/または不適切な使用からデータを保護することができる。他の実施形態では、ユーザは、モバイルデバイス800の機能の一部または全部の使用を可能にするために、パスコードを入力しなければならない。任意の他のユーザインターフェース機能を利用して、人間または非人間のユーザが本発明と共に動作する1つまたは複数のデバイスと対話することを可能にすることができる。
【0082】
モバイルデバイス800は、任意の他の適切な機能、構成要素、および/またはシステムを含むことができる。例えば、モバイルデバイス800は、カメラまたはマイクロフォンなどのその構成要素の一部または全部を遮断することによって、そのバッテリの寿命を維持するように構成することができる。構成要素は、セキュリティ侵害事象に応答して、ならびに権限のあるユーザまたはセキュリティ権限からのコマンドに応答して、選択的にシャットダウンすることができる。あるいは、モバイルデバイス800は、その構成要素を過剰に使用して、可能な限り迅速にバッテリを消耗し、例えば、権限のないユーザに対するモバイルデバイス800の実用性を制限するように構成することができる。
【0083】
モバイルデバイス800は、1つまたは複数のセキュリティ対策を実施するように構成して、データを保護し、アクセスを制限し、または任意の他の所望のセキュリティ機能を提供することができる。例えば、モバイルデバイス800は、送信されたデータおよび/またはデバイス自体の中に記憶された、またはデバイス自体によって作成されたデータを暗号化することができる。そのようなセキュリティ対策は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実施することができる。公開/秘密鍵付き暗号化システム、データスクランブル方法、ハードウェアおよびソフトウェアファイアウォール、耐タンパー性またはタンパー応答のメモリ記憶装置、またはデータを保護するための任意の他の方法または技法など、任意のデータ暗号化または保護の方法を、本発明と共に利用することができる。同様に、パスワード、バイオメトリクス、アクセスカードもしくは他のハードウェア、または任意の他のシステム、デバイス、および/または方法を採用して、本発明と共に動作する任意のデバイスへのアクセスを制限することができる。
【0084】
ホストサーバ860は、モバイルデバイス800、権限のあるユーザ、権限のないユーザ、セキュリティ当局、および他のエンティティと通信して、モバイルデバイス800を監視し、許可されていない使用から保護し、セキュリティ侵害事象または詐欺未遂に関連する危害を軽減する。ホストサーバ860は、任意の数の別個のコンピュータシステム、プロセッサ、およびメモリ記憶装置、ならびに任意の他の適切なエンティティを含むことができる。ホストサーバ860は、セキュリティ侵害事象が発生した場合に、モバイルデバイス800を監視および追跡し、モバイルデバイス800に命令を提供するために、権限のあるユーザおよびモバイルデバイス800に関する情報を記憶する1つまたは複数のデータベース880を含むか、またはそれと通信することができる。
【0085】
例えば、データベース880は、モバイルデバイスの使用プロファイルを記憶して、ホストサーバ860上のソフトウェアが、モバイルデバイスの継続的な使用が所定の閾値だけ使用プロファイルから逸脱するかどうか、またはモバイルデバイスがモバイルデバイス800内の障害状態をもたらす紛失事象を被ったかどうかを検出することを可能にする。ホストサーバ860はまた、モバイルデバイス800から情報を受信し、処理し、(例えば、データベース880に)記憶することができる。ホストサーバ860は、任意のタイプのデータを任意のフォーマットで処理して、前述のように、モバイルデバイス800の配置および位置を追跡するために、モバイルデバイスによってキャプチャされた環境パラメータを受信し、処理するなど、任意の目的を達成することができる。データベース880はまた、モバイルデバイス800が有効な位置(例えば、前述のように「ホワイトリスト化」および「ブラックリスト化」)で動作しているかどうかを決定するために使用することができる位置情報を記憶し得る。データベース880はまた、ニューラルネットワークトレーニングデータを記憶することができ、モバイルデバイスにおける不具合の例示的な画像が、識別された不具合クラス、出力、または状態に対応して関連付けられる。ニューラルネットワークトレーニングデータは、デバイス不具合の認識の精度を改善するために、拡張されるか、または別様に修正することができる。さらにデータベース880は、モバイルデバイス800に関連する識別情報および履歴動作情報と共に、モバイルデバイス800の健全性および動作の分析の結果を記憶することができる。このようにして、モバイルデバイスの動作分析は、サーバ860によって経時的に追跡および分析することができ、モバイルデバイス800の少なくとも1つの構成要素の保留中の障害を示し得る傾向を識別することができる。
【0086】
ホストサーバ860と通信するデータベース880はまた、モバイルデバイス800が紛失または盗難された場合、またはモバイルデバイス800上のデータが破壊された場合(例えば、ウイルスまたは他の悪意のあるプログラムによって)、回復のためにモバイルデバイス800からアーカイブされたデータを記憶し得る。ホストサーバ860の機能は、1つまたは複数のコンピュータシステム上で動作するソフトウェア/ハードウェアを介して、および/または1人または複数の人間のオペレータによってなど、自動的または半自動的に実行することができる。
【0087】
ホストサーバ860は、メモリ16に記憶されたコンピュータ可読命令を取り出して実行する1つまたは複数のシステムプロセッサ14を含んで、ホストサーバ860の動作を(少なくとも部分的に)制御することができる。任意の数およびタイプの従来のコンピュータ、コンピュータシステム、コンピュータネットワーク、コンピュータワークステーション、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または集積回路マイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラなどのコンピュータプロセッサを、本発明と共に使用することができる。本発明の態様に従って使用されるコンピュータシステムは、オペレーティングシステム43(例えば、Windows(登録商標) NT/95/98/2000/XP/Vista/7/8/10、OS2、UNIX(登録商標)、Linux(登録商標)、Solaris、MacOSなど)、ならびにコンピュータに典型的に関連付けられる様々な従来のサポートソフトウェアおよびドライバを含むことができる。特定の実施形態では、専用アプリケーションは、本発明の方法を実行するために、システムプロセッサによって完全または部分的に提供または実行することができる。
【0088】
本明細書に示され、説明される特定の実施は、本発明およびその最良の形態を例示するものであり、本発明の範囲を何ら限定することを意図するものではない。実際、簡潔にするために、従来のデータ記憶、データ送信、およびシステムの他の機能的態様は、詳細に説明しない場合がある。様々な図に示される方法は、より多くのステップ、より少ないステップ、または他のステップを含むことができる。さらに、ステップは、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の適切な順序で実行することができる。さらに、様々な図に示される接続線は、様々な要素間の例示的な機能関係および/または物理結合を表すことを意図している。実際のシステムには、多くの代替または追加の機能関係または物理接続が存在し得る。
【0089】
本発明の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に対して変更および修正を加えることができる。これらおよび他の変更または修正は、本発明の非限定的な実施形態を例示する以下の特許請求の範囲に示されるように、本発明の範囲内に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】