(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】高水分構造化及び結合のためのソープバー組成物
(51)【国際特許分類】
C11D 17/00 20060101AFI20230906BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20230906BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20230906BHJP
A61K 8/25 20060101ALI20230906BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20230906BHJP
C11D 3/22 20060101ALI20230906BHJP
C11D 3/08 20060101ALI20230906BHJP
C11D 13/18 20060101ALI20230906BHJP
C11D 13/10 20060101ALI20230906BHJP
C11D 1/04 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
C11D17/00
A61K8/02
A61K8/73
A61K8/25
A61Q19/10
C11D3/22
C11D3/08
C11D13/18
C11D13/10
C11D1/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023511646
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(85)【翻訳文提出日】2023-02-14
(86)【国際出願番号】 US2021046809
(87)【国際公開番号】W WO2022040489
(87)【国際公開日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】202041036066
(32)【優先日】2020-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナド、サウガタ
(72)【発明者】
【氏名】ナイル、パドマダス
(72)【発明者】
【氏名】ダンデカール、ディーパック
(72)【発明者】
【氏名】パテル、サンギータ サンジーブ
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルマ、アミット クマール
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
【Fターム(参考)】
4C083AB051
4C083AB052
4C083AB242
4C083AB371
4C083AB372
4C083AD211
4C083AD212
4C083AD261
4C083AD281
4C083AD282
4C083BB21
4C083BB41
4C083CC23
4C083DD21
4C083EE01
4C083EE03
4C083FF04
4H003AB03
4H003BA01
4H003CA06
4H003CA15
4H003DA01
4H003EA15
4H003EB42
4H003ED02
4H003FA38
(57)【要約】
ソープバーであって、ソープと、水と、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、サイリウム、ケイ酸ナトリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される、添加剤と、を含み、固体である、ソープバーが提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソープバーであって、
前記ソープバーの重量に基づいて、35~<75重量%のソープと、
前記ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、
前記ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、
前記ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウム、
前記ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウム、及び
それらの混合物からなる群から選択される、添加剤と、を含み、
固体である、ソープバー。
【請求項2】
前記添加剤が、サイリウムとケイ酸ナトリウムとの混合物である、請求項1に記載のソープバー。
【請求項3】
前記セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項2に記載のソープバー。
【請求項4】
前記ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の加工助剤を更に含む、請求項3に記載のソープバー。
【請求項5】
前記ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の、芳香剤及び染料のうちの少なくとも1つからなる群から選択される、任意選択的な成分を更に含む、請求項4に記載のソープバー。
【請求項6】
充填剤を更に含み、前記ソープバーが、洗濯ソープバーである、請求項5に記載のソープバー。
【請求項7】
前記ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%の保湿剤を更に含み、前記ソープバーが、パーソナルクレンジングソープバーである、請求項5に記載のソープバー。
【請求項8】
前記ソープバーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%のキレート剤を更に含む、請求項7に記載のソープバー。
【請求項9】
ソープバーを作製する方法であって、
ソープを提供することと、
サイリウムを提供することと、
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を提供することと、
ケイ酸ナトリウムを提供することと、
水を提供することと、
前記ソープ、前記サイリウム、前記ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、前記ケイ酸ナトリウム、及び前記水を混合して、組み合わせ物を形成することと、
前記組み合わせ物を機械練りすることと、
前記機械練りされた組み合わせ物を押出成形することと、
前記押出成形された材料を打抜き加工して、前記ソープバーを提供することと、を含む、方法。
【請求項10】
芳香剤を提供することと、
加工助剤を提供することと、を更に含み、
前記芳香剤及び前記加工助剤が、前記ソープ、前記サイリウム、前記ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、前記ケイ酸ナトリウム、及び前記水とともに混合されて、前記組み合わせ物を形成する、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソープバーに関する。具体的には、本発明は、ソープバーであって、ソープと、水と、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、サイリウム、ケイ酸ナトリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される、添加剤と、を含み、固体である、ソープバーに関する。
【背景技術】
【0002】
バーソープは、洗濯物、硬質表面、及び皮膚を洗浄するために消費者に依然として人気がある。
【0003】
仕上げ機械練りされたソープバーは、従来、70重量%超の総脂肪分(total fatty matter、TFM)含有量と、10~14重量%の水と、他の成分(例えば、二酸化チタン、界面活性剤及び芳香剤)と、を有する、ソープヌードルから調製される。現在、機械練りされたバーは、約8~15重量%の典型的な含水量を有し、機械練りされていないバーは、20~25重量%の含水量を有する。
【0004】
様々な組成のバーソープが既知である。従来のバーソープは、ソープ本来の利点を与えるように、種々の添加剤を用いて配合されている。従来のバーソープは、バーソープの洗浄特性及びコンディショニング特性を増強させるために、少なくとも1つのソープ(すなわち、一価カルボン酸脂肪酸の、一価のナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びアルカノールアンモニウムの塩)、並びに任意選択的に、保湿クリーム、保湿剤、抗菌剤(antibacterial agent)、水、充填剤、ポリマー、加工助剤、染料、芳香剤など、1つ以上のアジュバントを含有する。
【0005】
配合及びプロセス効率を容易にするために、高い含水量を有するバーソープ組成物を作り出すことが望ましい。それにもかかわらず、完成したバーソープを形成するための加工後に配合物の高い含水量を維持することは、困難であった。
【0006】
したがって、摩耗率などの他の望ましいソープバー特性を保持しながら、完成したバーソープにおいて高い含水量を可能にする新しいソープバー配合物に対して依然として存在する。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、(a)0.1~5重量%のサイリウム、(b)ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウム、及び(c)それらの混合物からなる群から選択される、添加剤と、を含み、固体である、ソープバーを提供する。
【0008】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、を含み、固体である、ソープバーを提供する。
【0009】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、を含み、固体である、ソープバーを提供する。
【0010】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.88重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の加工助剤と、を含み、固体である、ソープバーを提供する。
【0011】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.87重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の加工助剤と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の芳香剤及び染料のうちの少なくとも1つからなる群から選択される、任意選択的な成分と、を含み、固体である、ソープバーを提供する。
【0012】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.87重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の加工助剤と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の芳香剤及び染料のうちの少なくとも1つからなる群から選択される、任意選択的な成分と、充填剤と、を含み、ソープバーが、固体であり、ソープバーが、洗濯ソープバーである、ソープバーを提供する。
【0013】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.77重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の加工助剤と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の芳香剤及び染料のうちの少なくとも1つからなる群から選択される、任意選択的な成分と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%の保湿剤と、を含み、ソープバーが、固体であり、ソープバーが、パーソナルクレンジングソープバーである、ソープバーを提供する。
【0014】
本発明は、ソープバーであって、ソープバーの重量に基づいて、50~<74.76重量%のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の加工助剤と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%の、芳香剤及び染料のうちの少なくとも1つからなる群から選択される、任意選択的な成分と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%の保湿剤と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%のキレート剤と、を含み、ソープバーが、固体であり、ソープバーが、パーソナルクレンジングソープバーである、ソープバーを提供する。
【0015】
本発明は、ソープバーを作製する方法であって、ソープを提供することと、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を提供することと、ケイ酸ナトリウムを提供することと、水を提供することと、ソープ、サイリウム、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ケイ酸ナトリウム、及び水を混合して、組み合わせ物を形成することと、組み合わせ物を機械練りすることと、機械練りされた組み合わせ物を押出成形することと、押出成形された材料を打抜き加工して、ソープバーを提供することと、を含む、方法を提供する。
【0016】
本発明は、ソープバーを作製する方法であって、ソープを提供することと、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を提供することと、ケイ酸ナトリウムを提供することと、水を提供することと、充填剤を提供することと、芳香剤を提供することと、加工助剤を提供することと、ソープ、サイリウム、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ケイ酸ナトリウム、充填剤、芳香剤、二酸化チタン、及び水を混合して、組み合わせ物を形成することと、組み合わせ物を機械練りすることと、機械練りされた組み合わせ物を押出成形することと、押出成形された材料を打抜き加工して、ソープバーを提供することと、を含む、方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明者らは、驚くべきことに、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、サイリウム及びケイ酸ナトリウムのうちの少なくとも1つとの相乗的組み合わせを含有するソープバーが、増強された耐摩耗性を示しながら、完成したソープバー中の高い含水量(>23重量%)を容易にすることを見出した(好ましくは、完成したソープバーは、長期の保水性を示し、完成したソープバーは、最大1年間、水分の損失によるひび割れに耐える)。
【0018】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0019】
本明細書で使用する場合、特に指示がない限り、「重量平均分子量」及び「Mw」という用語は、互換的に使用されて、ゲル浸透クロマトグラフィ(gel permeation chromatography、GPC)及びポリエチレングリコール標準物などの従来の標準物を用いた従来の方式で測定された重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-lnterscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳細に考察されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0020】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、(a)0.1~5重量%(好ましくは、0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウム、(b)ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウム、及び(c)それらの混合物からなる群から選択される、添加剤と、を含み、ソープバーは、固体である(すなわち、ソープバーは、剛性表面に置かれ、室温22℃及び圧力101.4kPaで24時間放置された場合に、形状を知覚できるほど変化しない)。
【0021】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウムと、を含み、ソープバーは、固体である(すなわち、ソープバーは、剛性表面に置かれ、室温22℃及び圧力101.4kPaで24時間放置された場合に、形状を知覚できるほど変化しない)。
【0022】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープを含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープを含み、ソープは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びアルカノールアンモニウムイオンからなる群から選択される、対イオンを有するモノカルボン脂肪酸の一価塩からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープを含み、ソープは、動物性脂肪及び植物油のうちの少なくとも1つからの脂肪酸のアルカリ(好ましくは、ナトリウム)塩である。なおより好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープを含み、ソープは、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、米糠油、ヒマワリ油、ヤシ油、大豆油、落花生油、獣脂、ラード、魚油、及びそれらのブレンドのうちの少なくとも1つからの脂肪酸のアルカリ(好ましくは、ナトリウム)塩である。更になおより好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープを含み、ソープは、油と脂肪との40:60~97:3のブレンドからの脂肪酸のアルカリ(好ましくは、ナトリウム)塩である(好ましくは、油と脂肪とのブレンドは、パームとパーム核油とのブレンド、及びパームとココナッツ核油とのブレンドから選択される)。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.99重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープを含み、ソープは、パーム油とパーム核油との50:50、60:40、70:30、80:20、又は90:10(好ましくは80:20)のブレンドからの脂肪酸のアルカリ(好ましくはナトリウム)塩である。
【0023】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは、25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水を含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは、25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水を含み、水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは、25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水を含み、水は、脱イオン水である。
【0024】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される、セルロース誘導体を含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシ-(C1~4)アルキルC1~4アルキルセルロースからなる群から選択される。更により好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0025】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量MWを有する。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量MWを有し、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物から選択される。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量MWを有し、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0026】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、無水グルコース単位1つ当たりの置換基の平均数が1~3(好ましくは、1.5~3、より好ましくは、2~3)である、アルキル及びヒドロキシアルキル誘導体を有するセルロースエーテルである。好ましくは、ヒドロキシアルキル基は、1~4個の炭素原子(好ましくは、1~3個の炭素原子、より好ましくは、2~3個の炭素原子、最も好ましくは、2個の炭素原子)を有する。好ましくは、アルキル基は、1~4個の炭素原子(好ましくは、1~3個の炭素原子、より好ましくは、1~2個の炭素原子、最も好ましくは、1個の炭素原子)を有する。
【0027】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、実質的に直鎖状のセルロース骨格を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「実質的に直鎖状」という用語は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース中の全グルコース単位の97~100重量%(好ましくは99~100重量%)がセルロース骨格の主鎖に存在することを意味する。
【0028】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体を含み、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、実質的にβ-1,4結合骨格を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「実質的にβ-1,4結合骨格」という用語は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース中のグルコース単位の97~100重量%(好ましくは99~100重量%)がβ-1,4結合で互いに結合していることを意味する。グルコース単位の100重量%未満がβ-1,4結合で互いに結合している場合、残りのグルコース単位は、例えばβ-1,2、β-1,3、β-1,6、β-2,3、α-1,2、α-1,3、α-1,4、α-1,6、及びα-2,3結合、並びにそれらの混合物を含む様々な方法で結合していてよい。
【0029】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、(0.1~5重量%(好ましくは、0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウムを含む。サイリウムは、粒子として又は粉末の形態で市販されている。サイリウムは、分岐状であり、主に(1→4)及び(1→3)キシロピラノース骨格を有する中性アラビノキシランからなり、側鎖は、アラビノース及びキシロースで構成され、これらはO-3及び/又はO-2結合によって主鎖に結合している。サイリウムは、サイリウム属(Plantago)のイスパキュラの種皮(穀皮又は外皮)又はサイリウムの種子から抽出することができる。サイリウムは、主にアラビノース(22重量%)、キシロース(57重量%)、及びウロン酸(10~15重量%)で構成され、少量のガラクトース、ラムノース、グルコース、及びマンノースを含む。サイリウムは、高分子量(約1,500,000ダルトン)を有する高度に分岐した酸性アラビノキシランである。
【0030】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは、2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウムを含む。
【0031】
好ましくは、本発明のソープバーは、サイリウムとセルロース誘導体との重量比1:9~9:1(好ましくは、1:5~5:1、より好ましくは、1:4~4:1)のブレンドを含む。
【0032】
好ましくは、本発明のソープバーは、固体である。ソープバーに関して本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「固体」という用語は、ソープバーを剛体面上に置き、室温(22℃)及び圧力(101.4kPa)で、24時間剛体面上に静置したときに、形状が知覚可能ではないほどに変化することを意味する。
【0033】
好ましくは、本発明のソープバーは、0.5~9重量%(より好ましくは1~8重量%)の摩耗率を有し、摩耗率は、実施例に説明されているように、4日間使用した後のソープバーの重量減少である。
【0034】
好ましくは、本発明のソープバーは、任意選択的な成分を更に含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、任意選択的な成分を更に含み、任意選択的な成分は、保湿剤、加工助剤(例えば、二酸化チタン)、防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール)、酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、粘度調整剤、ポリマー、遊離脂肪酸、泡安定剤、発泡増強剤、充填剤、キレート剤、抗菌剤(例えば、殺生物剤)、pH調整剤、pH緩衝剤、芳香剤/香料、塩、着色剤(例えば、染料)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明のソープバーは、加工助剤(例えば、二酸化チタン)、芳香剤、着色剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される、任意選択的な成分を更に含む。
【0035】
好ましくは、本発明のソープバーは、保湿剤を更に含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含む。更により好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含み、保湿剤は、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシ化グルコース、1,2-ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、及びそれらの混合物からなる群から選択される、多価アルコールである。なおより好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含み、保湿剤は、グリセリンを含む。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含み、保湿剤は、グリセリンである。
【0036】
好ましくは、本発明のソープバーは、加工助剤を更に含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含む。更により好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含み、加工助剤は、タルク、方解石、カオリン、二酸化ケイ素、二酸化チタン、珪藻土、及びそれらの混合物からなる群から選択される、無機粉末材料である。なおより好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含み、加工助剤は、タルク、方解石、二酸化チタン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含み、加工助剤は、二酸化チタンを含む。
【0037】
好ましくは、本発明のソープバーは、キレート剤を更に含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含む。更により好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含み、キレート剤は、ジエチレントリアミン五酢酸、1-ヒドロキシエタン1,1-ジホスホン酸、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含み、キレート剤は、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩、1-ヒドロキシエタン1,1-ジホスホン酸二ナトリウム塩、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(ethylene diamine tetraacetic acid、EDTA)、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含み、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を含む。
【0038】
好ましくは、本発明のソープバーは、芳香剤を更に含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは、0.1~2重量%、より好ましくは、0.5~1.75重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の芳香剤を更に含む。
【0039】
好ましくは、本発明のソープバーは、着色剤を更に含む。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは、0.1~2重量%、より好ましくは、0.5~1.75重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の着色剤を更に含む。
【0040】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウムと、任意選択的に、加工助剤(ソープバーの重量に基づいて、好ましくは0.01~3重量%(より好ましくは0.1~2重量%、更により好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)(0.75重量%)の加工助剤(好ましくは、二酸化チタン))と、任意選択的に、芳香剤及び着色剤の少なくとも1つから選択される任意選択的な成分(好ましくは、0.01~3重量%(より好ましくは、0.1~2重量%、更により好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の、芳香剤及び着色剤のうちの少なくとも1つから選択される、任意選択的な成分)と、を更に含み、ソープバーは、固体であり、ソープバーは、洗濯ソープバーである。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは0.1~2重量%、より好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の加工助剤(好ましくは、二酸化チタン)と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは0.1~2重量%、より好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の、芳香剤及び着色剤のうちの少なくとも1つから選択される、任意選択的な成分と、を含み、ソープバーは、固体であり、ソープバーは、洗濯ソープバーである。
【0041】
好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは25.5~40重量%、より好ましくは25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウムと、任意選択的に、加工助剤(ソープバーの重量に基づいて、好ましくは0.01~3重量%(より好ましくは0.1~2重量%、更により好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の加工助剤(好ましくは、二酸化チタン))と、任意選択的に、芳香剤及び着色剤のうちの少なくとも1から選択される、任意選択的な成分(好ましくは、0.01~3重量%(より好ましくは、0.1~2重量%、更により好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の、芳香剤及び着色剤のうちの少なくとも1つから選択される、任意選択的な成分と、任意選択的に、保湿剤(ソープバーの重量に基づいて、好ましくは、0.1~5重量%(より好ましくは、0.25~2重量%、更により好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤)と、任意選択的に、キレート剤(ソープバーの重量に基づいて、好ましくは、0.01~0.5重量%(より好ましくは、0.05~0.3重量%、更により好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤)と、を含み、ソープバーは、固体であり、ソープバーは、パーソナルクレンジングソープバーである。より好ましくは、本発明のソープバーは、ソープバーの重量に基づいて、35~<74.89重量%(好ましくは、40~70重量%、より好ましくは、45~68重量%、最も好ましくは、50~65重量%)のソープと、ソープバーの重量に基づいて、>23~40重量%(好ましくは25.5~40重量%、より好ましくは、25.75~37.5、最も好ましくは、26~32重量%)の水と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.2~4重量%、より好ましくは、0.25~3.5重量%、最も好ましくは、0.4~3.2重量%)のサイリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.1~4.75重量%、より好ましくは、0.25~4.5重量%、最も好ましくは、0.3~4重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体であって、セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、セルロース誘導体と、ソープバーの重量に基づいて、2~18重量%(好ましくは2.25~10重量%、より好ましくは、2.5~7.5重量%、最も好ましくは、3~5重量%)のケイ酸ナトリウムと、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは0.1~2重量%、より好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の加工助剤(好ましくは、二酸化チタン))と、ソープバーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは0.1~2重量%、より好ましくは、0.25~1.5重量%、最も好ましくは、0.5~1.0重量%)の、芳香剤及び着色剤のうちの少なくとも1つから選択される、任意選択的な成分と、ソープバーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤と、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤と、を含み、ソープバーは、固体であり、ソープバーは、パーソナルクレンジングソープバーである。
【0042】
好ましくは、本発明のソープバーを作製する方法は、ソープを提供すること(好ましくは、ソープは、ソープヌードルとして提供され、より好ましくは、ソープは、少なくとも70重量%の全脂肪物質(total fatty material、TFM)と10~15重量%の水との水性混合物を含むソープヌードルとして提供される)と、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体(好ましい、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである)を提供することと、ケイ酸ナトリウムを提供することと、水を提供することと、ソープ、サイリウム、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ケイ酸ナトリウムと水とを混合して、組み合わせ物を形成すること(好ましくは、ソープ、サイリウム、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ケイ酸ナトリウム、及び水を混合しながら加熱して、組み合わせ物を形成する)と、組み合わせ物を機械練りすることと、機械練りされた組み合わせ物を押出成形することと、押出成形された材料を打抜き加工して、ソープバーを提供することと、を含む。より好ましくは、本発明のソープバーを作製する方法は、ソープを提供すること(好ましくは、ソープは、ソープヌードルとして提供され、より好ましくは、ソープは、少なくとも70重量%の全脂肪物質(TFM)と10~15重量%の水との水性混合物を含むソープヌードルとして提供される)と、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される、セルロース誘導体(好ましい、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである)を提供することと、ケイ酸ナトリウムを提供することと、水を提供することと、芳香剤を提供することと、加工助剤を提供することと、を含み、ソープ、サイリウム、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ケイ酸ナトリウム、芳香剤、加工助剤、及び水を混合して、組み合わせ物を形成すること(好ましくは、ソープ、サイリウム、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ケイ酸ナトリウム、芳香剤、加工助剤、及び水を混合しながら加熱して、組み合わせ物を形成する)と、組み合わせ物を機械練りすることと、機械練りされた組み合わせ物を押出成形することと、押出成形された材料を打抜き加工して、ソープバーを提供することと、を含む。
【0043】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0044】
比較実施例C1~C2及び実施例1~10:ソープバー
比較実施例C1~C2及び実施例1~10のそれぞれについて表1に記載されている組成を有するソープバーを調製した。ソープヌードルをシグマミキサで粉砕し、表1に記載されている量の他の成分とともにシグマミキサで混合した。香料を最後に添加した以外は、全ての成分を、具体的な順序ではなく、順次添加した。その後、塊全体をシグマミキサからトリプルロールミルに移して、混合物をすりつぶした。全プロセスともに実験室の周囲条件下で実施した。その後、ロールミルから受け取った塊をスクリュープロッダに入れ、45~65℃の温度で押出成形した。次に、押出成形された塊を小片に切断してソープダイで打ち抜き、最終製品のソープバーを得た。
【0045】
【0046】
ソープバー摩耗率
訓練されたパネリストが、比較例C1及び実施例1~10に従って調製したソープバーのそれぞれを評価して、以下の試験プロトコルを使用して、4日間の使用後のソープバーからの重量損失パーセントとして摩耗率を評価した。水に浸した20cm×15cmのポプリン綿布を取る。ソープバーを最初に秤量する(各ソープバー組成物を三連で試験する)。バーの上面を布表面上にして、バーを10回擦る。各擦りは、1つの水平ストロークである。次いで、同様の方法を使用して、同じ条件下に保たれた異なる布上で底面を用いてバーを10回擦る。合計で、ソープバー当たり20回擦る。ソープバーを30分間置いておき、次いでこの手順を繰り返す。このプロセスを、各ソープバーについて1日当たり5回繰り返す(すなわち、1日当たりソープバー当たり100回の擦り)。次いで、このソープバーを、湿気を生じさせるためだけにパラフィンフィルムで一晩覆った、いくらかの水を含むトレイ中のペトリ皿中に維持する。翌日、このプロセスを繰り返し(すなわち、ソープバー当たり100回の擦り)、次いでソープバーを記載されているように保存する。これを連続4日間継続する。5日目に、ソープバーを秤量し、平均摩耗率を表2に報告する。
【0047】
【国際調査報告】