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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】非石鹸洗剤バー組成物
(51)【国際特許分類】
   C11D 17/06 20060101AFI20230906BHJP
   C11D 3/22 20060101ALI20230906BHJP
   C11D 3/08 20060101ALI20230906BHJP
   C11D 3/40 20060101ALI20230906BHJP
   C11D 3/50 20060101ALI20230906BHJP
   C11D 3/14 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 8/19 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 8/25 20060101ALI20230906BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20230906BHJP
【FI】
C11D17/06
C11D3/22
C11D3/08
C11D3/40
C11D3/50
C11D3/14
A61K8/46
A61K8/19
A61K8/73
A61K8/25
A61Q19/10
A61K8/9789
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023511856
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(85)【翻訳文提出日】2023-02-15
(86)【国際出願番号】 US2021046808
(87)【国際公開番号】W WO2022040488
(87)【国際公開日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】202041036063
(32)【優先日】2020-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナド、サウガタ
(72)【発明者】
【氏名】ナイル、パドマダス
(72)【発明者】
【氏名】ジャイン、プリティ
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルマ、アミット クマール
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AB282
4C083AB311
4C083AB312
4C083AB321
4C083AB322
4C083AB331
4C083AB351
4C083AB352
4C083AB361
4C083AB362
4C083AB371
4C083AB372
4C083AB441
4C083AB442
4C083AC791
4C083AC792
4C083AD281
4C083AD282
4C083BB01
4C083BB21
4C083BB22
4C083CC22
4C083DD21
4C083FF06
4H003AB19
4H003BA01
4H003CA06
4H003CA15
4H003DA01
4H003EA09
4H003EA12
4H003EA15
4H003EA16
4H003EA19
4H003EA26
4H003EA27
4H003EB41
4H003EB42
4H003ED02
4H003FA07
4H003FA09
4H003FA12
4H003FA26
(57)【要約】
非石鹸洗剤バーであって、洗剤界面活性剤と、ビルダーと、サイリウムと、セルロース誘導体と、ケイ酸ナトリウムを含む充填剤と、水と、を含み、固体である、非石鹸洗剤バーを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非石鹸洗剤バーであって、
洗浄性界面活性剤と、
ビルダーと、
サイリウムと、
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体と、
ケイ酸ナトリウムを含む充填剤と、
水と、
を含み、固体である、非石鹸洗剤バー。
【請求項2】
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて5~30重量%の前記洗浄性界面活性剤と、
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて8~50重量%の前記ビルダーと、
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて0.1~5重量%の前記サイリウムと、
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて0.01~5重量%の前記セルロース誘導体であって、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される、前記セルロース誘導体と、
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて20~70重量%の前記充填剤と、
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて>10~30重量%の前記水と、
を含む、請求項1に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項3】
前記セルロース誘導体が、ヒドロキシエチルメチルセルロースである、請求項2に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項4】
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて0.01~3重量%の着色剤を更に含む、請求項2に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項5】
前記非石鹸洗剤バーの重量に基づいて0.01~3重量%の芳香剤を更に含む、請求項4に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項6】
前記充填剤が、硫酸マグネシウム、水和ケイ酸アルミニウム、方解石、ドロマイト、及び塩化ナトリウムのうちの少なくとも1つを更に含む、請求項5に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項7】
前記充填剤が、硫酸マグネシウム、水和ケイ酸アルミニウム、方解石、ドロマイト、及び塩化ナトリウムの混合物を更に含む、請求項5に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項8】
洗濯用バーである、請求項7に記載の非石鹸洗剤バー。
【請求項9】
非石鹸洗剤バーを作製する方法であって、
洗浄性界面活性剤を提供することと、
ビルダーを提供することと、
サイリウムを提供することと、
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を提供することと、
ケイ酸ナトリウムを含む充填剤を提供することと、
水を提供することと、
前記洗浄性界面活性剤、前記ビルダー、前記サイリウム、セルロース誘導体、前記充填剤、及び前記水を混合して、組み合わせ物を形成することと、
前記組み合わせ物を粉砕することと、
前記粉砕された組み合わせ物を押出成形して、前記非石鹸洗剤バーを提供することと、を含む、方法。
【請求項10】
芳香剤を提供することと、
着色剤を提供することと、を更に含み、
前記香料及び前記着色剤を、前記洗剤界面活性剤、前記ビルダー、前記サイリウム、セルロース誘導体、前記充填剤、及び前記水と共に混合して、前記組み合わせ物を形成する、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非石鹸洗剤バーに関する。具体的には、本発明は、非石鹸洗剤バーであって、洗浄性界面活性剤と、ビルダーと、サイリウムと、セルロース誘導体と、ケイ酸ナトリウムを含む充填剤と、水と、を含み、固体である、非石鹸洗剤バーに関する。
【0002】
固形石鹸は、洗濯物、硬質表面、及び皮膚を洗浄するために消費者に依然として人気がある。
【0003】
洗濯洗剤バーは、衣類を洗浄するために多くの場所で使用されている。洗濯洗剤バーの分野における技術開発には、衣類の洗浄に有効であり、温水及び冷水、ならびに硬水及び軟水の両方において許容可能な泡立ち特性を有し、また、許容可能な使用中の摩耗率、硬度、耐久性、感触を有し、スラウ(slough)が少なく、迅速に乾燥する洗濯洗剤バーの処方が含まれている。
【0004】
トリポリリン酸ナトリウム(sodium tri-polyphosphate、STPP)は、従来、洗濯用バーのための良好なビルダー及び構造化剤であると考えられていた。STPPは、バーの良好な結着を提供するのに役立ち、摩耗時間の延長を促進する。STPPはまた、バーのアルカリ度、再付着防止及び洗浄効率にも寄与する。それにもかかわらず、高濃度のSTPPは環境上の理由から望ましくないと考えられており、具体的には、リン酸塩は環境中で富栄養化を引き起こす場合がある。したがって、洗濯バーを含む洗剤バーの生産におけるSTPPの使用量を低減する必要がある。
【0005】
ポリカルボキシレートは、STPPの代替物となることが判明している。ポリカルボキシレートは、良好な再付着防止剤及び金属イオン封鎖剤であるが、液体を追加すると押出成形によって洗濯バーを形成することが困難になると考えられるので、洗濯バーにおいてポリカルボキシレートを使用することは制限されてきた。国際公開第00/040691号には、ポリカルボキシレートを組成物中に組み込んだ、リン酸塩を含まない洗濯バー組成物が開示されている。しかしながら、国際公開第00/040691号の問題は、この参照文献がリン酸塩を含まない洗濯洗剤を開示しているのではなく、ただ「実質的に含まない」ものを開示しているにすぎないことである。
【0006】
したがって、許容可能な使用中の摩耗率、硬度、耐久性、迅速な乾燥、少ない汚れ(smear)を有し、より環境に優しい非石鹸洗剤バーが依然として必要とされている。
【0007】
本発明は、非石鹸洗剤バーであって、洗浄性界面活性剤と、ビルダーと、サイリウムと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体と、ケイ酸ナトリウムを含む充填剤と、水と、を含み、固体である、非石鹸洗剤バーを提供する。
【0008】
本発明は、非石鹸洗剤バーを作製する方法であって、洗浄性界面活性剤を提供することと、ビルダーを提供することと、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を提供することと、ケイ酸ナトリウムを含む充填剤を提供することと、水を提供することと、当該洗浄性界面活性剤、当該ビルダー、当該サイリウム、セルロース誘導体、当該充填剤、及び当該水を混合して、組み合わせ物を形成することと、当該組み合わせ物を粉砕することと、粉砕された組み合わせ物を押出成形して、非石鹸洗剤バーを提供することと、を含む方法を提供する。
【0009】
本発明は、非石鹸洗剤バーを作製する方法であって、洗浄性界面活性剤を提供することと、ビルダーを提供することと、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を提供することと、ケイ酸ナトリウムを含む充填剤を提供することと、芳香剤を提供することと、着色剤を提供することと、水を提供することと、当該洗浄性界面活性剤、当該ビルダー、当該サイリウム、セルロース誘導体、当該充填剤、当該芳香剤、当該着色剤、及び当該水を混合して、組み合わせ物を形成することと、当該組み合わせ物を粉砕することと、粉砕された組み合わせ物を押出成形して、非石鹸洗剤バーを提供することと、を含む方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明者らは、驚くべきことに、ケイ酸ナトリウムと、サイリウムと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体との相乗的組み合わせを含有する非石鹸洗剤バーが、増強された耐摩耗性を示すと同時に、完成した非石鹸洗剤バーにおける含水量を多くする(>10重量%)ことを容易にすることを見出した(好ましくは、完成した非石鹸洗剤バーは、長期保水性を示し、完成した固形石鹸は、最長1年間、水の損失による亀裂に耐えられる)。
【0011】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0012】
本明細書で使用する場合、特に指示がない限り、用語「重量平均分子量」及び「Mw」は、互換的に使用されて、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリエチレングリコール標準物などの従来の標準物を用いた従来の方式で測定された重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-lnterscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳述されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0013】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、洗浄性界面活性剤(非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、好ましくは、5~30重量%(より好ましくは、7~25重量%、更により好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤)と、ビルダー(非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、好ましくは、8~50重量%(より好ましくは、9~40重量%、更により好ましくは、10~30重量%、最も好ましくは、10.5~15重量%)のビルダー)と、サイリウム(非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、好ましくは、0.1~5重量%(より好ましくは、0.5~4重量%、更により好ましくは、0.75~3.5重量%、最も好ましくは、1~3重量%)のサイリウム)と、セルロース誘導体(非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、好ましくは、0.01~5重量%(より好ましくは、0.5~4重量%、更により好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)のセルロース誘導体)であって、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース(例えば、ヒドロキシエチルメチルセルロース)からなる群から選択される、セルロース誘導体と、充填剤(非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、好ましくは、20~70重量%(より好ましくは、30~65重量%、更により好ましくは、40~60重量%、最も好ましくは、45~55重量%の充填剤)であって、ケイ酸ナトリウムを含む、充填剤と、水(非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、好ましくは、>10~30重量%(より好ましくは、12~28重量%、更により好ましくは、15~25重量%、最も好ましくは、18~22重量%)の水)と、を含み、当該固形非石鹸洗剤バーは、固体である(すなわち、当該固形非石鹸洗剤バーは、剛体面に置き、室温22℃及び圧力101.4kPaで24時間静置したときに、形状が知覚できるほどは変化しない)(好ましくは、当該非石鹸洗剤バーは、以下の特性のうちの少なくとも1つを有する:許容可能な使用中の摩耗率、硬度、耐久性、迅速な乾燥、少ない汚れ、及び改善された環境適合性)。
【0014】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、5~30重量%(好ましくは、7~25重量%、より好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、5~30重量%(好ましくは、7~25重量%、より好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤、当該洗浄性界面活性剤は、アルキルスルホン酸、アルキルサルフェート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンサルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエーテルスルホン酸、アルキルエーテルサルフェート、アルキルエーテルスルホネート、パラフィンスルホン酸、パラフィンサルフェート、パラフィンスルホネート、オレフィンスルホン酸、オレフィンサルフェート、オレフィンスルホネート、アルファ-スルホカルボキシレート、アルファ-スルホカルボキシレートのエステル、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸、アルキルグリセリルエーテルサルフェート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、脂肪酸の硫酸塩、脂肪酸のスルホネート、脂肪酸エステルのスルホネート、アルキルフェノールポリエトキシエーテルサルフェート、2-アクリルオキシ-アルカン-1-スルホン酸、2-アクリルオキシ-アルカン-1-スルホネート、ベータ-アルキルオキシアルカンスルホン酸、ベータ-アルキルオキシアルカンスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、5~30重量%(好ましくは、7~25重量%、より好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤、当該洗浄性界面活性剤は、C8~20アルキルベンゼンスルホン酸、C8~20アルキルベンゼンサルフェート、C8~20アルキルベンゼンスルホネート、C8~20アルキルエーテルスルホン酸、C8~20アルキルエーテルサルフェート、C8~20アルキルエーテルスルホネート、パラフィンスルホン酸、パラフィンサルフェート、パラフィンスルホネート、α-オレフィンスルホン酸、α-オレフィンサルフェート、α-オレフィンスルホネート、脂肪酸のスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なお更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、5~30重量%(好ましくは、7~25重量%、より好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤、当該洗浄性界面活性剤は、C10~16アルキルベンゼンスルホン酸、C10~16アルキルベンゼンスルホネート、C10~16アルキルポリエトキシスルホン酸、C10~16アルキルポリエトキシサルフェート、C10~16アルキルポリエトキシスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、5~30重量%(好ましくは、7~25重量%、より好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤、当該洗浄性界面活性剤は、C11~14アルキルベンゼンスルホン酸、C11~14アルキルベンゼンスルホネート、C11~14アルキルポリエトキシスルホン酸、C11~14アルキルポリエトキシサルフェート、C11~14アルキルポリエトキシスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、5~30重量%(好ましくは、7~25重量%、より好ましくは、8~20重量%、最も好ましくは、10~15重量%)の洗浄性界面活性剤、アニオン性界面活性剤は、C11~14アルキルベンゼンスルホン酸を含む(好ましくは、C11~14アルキルベンゼンスルホン酸である)。
【0015】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、8~50重量%(好ましくは、9~40重量%、より好ましくは、10~30重量%、最も好ましくは、10.5~15重量%)のビルダーを含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、8~50重量%(好ましくは、9~40重量%、より好ましくは、10~30重量%、最も好ましくは、10.5~15重量%)のビルダーを含み、当該ビルダーは、水和性アルカリ金属リン酸塩、アルカリ(炭酸塩及び重炭酸塩を含む)、ゼオライト、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、8~50重量%(好ましくは、9~40重量%、より好ましくは、10~30重量%、最も好ましくは、10.5~15重量%)のビルダーを含み、当該ビルダーは、ゼオライト、クエン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カルシウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、8~50重量%(好ましくは、9~40重量%、より好ましくは、10~30重量%、最も好ましくは、10.5~15重量%)のビルダーを含み、当該ビルダーは、炭酸ナトリウム及び炭酸カルシウムのうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、(0.1~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.75~3.5重量%、最も好ましくは、1~3重量%)のサイリウムを含む。サイリウムは、粒子として又は粉末の形態で市販されている。サイリウムは、好ましくは分枝状であり、主に(1→4)及び(1→3)キシロピラノース骨格を有する中性アラビノキシランからなり、側鎖は、アラビノース及びキシロースで構成され、これらはO-3及び/又はO-2結合によって主鎖に結合している。サイリウムは、好ましくは、オオバコ属(Plantago)のイスパキュラの種皮(穀皮又は外皮)又はオオバコの種子から抽出される。サイリウムは、好ましくは、主にアラビノース(22重量%)、キシロース(57重量%)、及びウロン酸(10~15重量%)で構成され、少量のガラクトース、ラムノース、グルコース、及びマンノースを含む。サイリウムは、好ましくは、高分子量(約1,500,000ダルトン)を有する高度に分岐した酸性アラビノキシランである。
【0017】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシ-(C1~4)アルキルC1~4アルキルセルロースからなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0018】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有する。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有し、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有し、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0019】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、無水グルコース単位1つ当たりの置換基の平均数が1~3(好ましくは、1.5~3、より好ましくは、2~3)である、アルキル及びヒドロキシアルキル誘導体を有するセルロースエーテルである。好ましくは、ヒドロキシアルキル基は、1~4個の炭素原子(好ましくは、1~3個の炭素原子、より好ましくは2~3個の炭素原子、最も好ましくは、2個の炭素原子)を有する。好ましくは、アルキル基は、1~4個の炭素原子(好ましくは、1~3個の炭素原子、より好ましくは、1~2個の炭素原子、最も好ましくは、1個の炭素原子)を有する。
【0020】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、実質的に直鎖状のセルロース骨格を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「実質的に直鎖状」という用語は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース中の全グルコース単位の97~100重量%(好ましくは99~100重量%)がセルロース骨格の主鎖に存在することを意味する。
【0021】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは、0.5~4重量%、より好ましくは、0.6~3.5重量%、最も好ましくは、0.65~3重量%)の、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を含み、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、実質的にβ-1,4結合骨格を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「実質的にβ-1,4結合骨格」という用語は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース中のグルコース単位の97~100重量%(好ましくは99~100重量%)がβ-1,4結合で互いに結合していることを意味する。グルコース単位の100重量%未満がβ-1,4結合で互いに結合している場合、残りのグルコース単位は、例えばβ-1,2、β-1,3、β-1,6、β-2,3、α-1,2、α-1,3、α-1,4、α-1,6、及びα-2,3結合、ならびにそれらの混合物を含む様々な方法で結合していてよい。
【0022】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、サイリウムとセルロース誘導体との重量比1:9~9:1(好ましくは、1:5~5:1、より好ましくは、1:4~4:1)のブレンドを含む。
【0023】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、20~70重量%(好ましくは、30~65重量%、より好ましくは、40~60重量%、最も好ましくは、45~55重量%)の充填剤を含み、当該充填剤は、ケイ酸ナトリウムを含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、20~70重量%(好ましくは、30~65重量%、より好ましくは、40~60重量%、最も好ましくは、45~55重量%)の充填剤を含み、当該充填剤は、硫酸塩、塩化物、方解石、ケイ酸塩、ドロマイト、及びそれらの混合物からなる群から選択される物質を更に含む。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、20~70重量%(好ましくは、30~65重量%、より好ましくは、40~60重量%、最も好ましくは、45~55重量%)の充填剤を含み、当該充填剤は、硫酸マグネシウム、水和ケイ酸アルミニウム(陶土)、方解石、ドロマイト、ケイ酸ナトリウム、及び塩化ナトリウムの混合物を含む。
【0024】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、>10~30重量%(好ましくは、12~28重量%、より好ましくは、15~25重量%、最も好ましくは、18~22重量%)の水を含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、>10~30重量%(好ましくは、12~28重量%、より好ましくは、15~25重量%、最も好ましくは、18~22重量%)の水を含み、当該水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、>10~30重量%(好ましくは、12~28重量%、より好ましくは、15~25重量%、最も好ましくは、18~22重量%)の水を含み、当該水は、脱イオン水である。
【0025】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、固体である。非石鹸洗剤バーに関して本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「固体」という用語は、非石鹸洗剤バーを剛体面上に置き、室温(22℃)及び圧力(101.4kPa)で24時間当該剛体面上で静置したときに形状が知覚できるほどは変化しないことを意味する。
【0026】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、0.5~9重量%(より好ましくは1~8重量%)の摩耗率を有し、当該摩耗率は、4日間使用した後の非石鹸洗剤バーの重量減少である。
【0027】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、任意成分を更に含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、任意成分を更に含み、当該任意分は、保湿剤、加工助剤(例えば、二酸化チタン)、防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール)、酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、粘度調整剤、ポリマー、遊離脂肪酸、泡安定剤、発泡促進剤、キレート剤、抗菌剤(例えば、殺生物剤)、pH調整剤、pH緩衝剤、芳香剤/香料、着色剤(例えば、染料)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、香料、着色剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される任意成分を更に含む。
【0028】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、保湿剤を更に含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含む。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含み、当該保湿剤は、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシ化グルコース、1,2-ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、及びそれらの混合物からなる群から選択される多価アルコールである。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含み、当該保湿剤は、グリセリンを含む。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.25~2重量%、より好ましくは、0.5~1.5重量%、最も好ましくは、0.75~1.25重量%)の保湿剤を更に含み、当該保湿剤は、グリセリンである。
【0029】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、加工助剤を更に含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含む。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含み、当該加工助剤は、タルク、方解石、カオリン、二酸化ケイ素、二酸化チタン、珪藻土、及びそれらの混合物からなる群から選択される無機粉末材料である。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含み、当該加工助剤は、タルク、方解石、二酸化チタン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.05~2重量%(好ましくは、0.1~1.5重量%、より好ましくは、0.25~1.25重量%、最も好ましくは、0.5~1重量%)の加工助剤を更に含み、当該加工助剤は、二酸化チタンを含む。
【0030】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、キレート剤を更に含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含む。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含み、当該キレート剤は、ジエチレントリアミン五酢酸、1-ヒドロキシエタン1,1-ジホスホン酸、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含み、当該キレート剤は、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩、1-ヒドロキシエタン1,1-ジホスホン酸二ナトリウム塩、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~0.5重量%(好ましくは、0.05~0.3重量%、より好ましくは、0.075~0.25重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)のキレート剤を更に含み、当該キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を含む。
【0031】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、芳香剤を更に含む。より好ましくは、本発明の固形石鹸は、非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは、0.02~2重量%、より好ましくは、0.03~1重量%、最も好ましくは、0.035~0.1重量%)の芳香剤を更に含む。
【0032】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、着色剤を更に含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、当該非石鹸洗剤バーの重量に基づいて、0.01~3重量%(好ましくは、0.02~2重量%、より好ましくは、0.03~1重量%、最も好ましくは、0.035~0.1重量%)の着色剤を更に含む。
【0033】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、パーソナルケア用バー、食器用バー、及び洗濯から選択される。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、食器用バー及び洗濯用バーから選択される。最も好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーは、洗濯用バーである。
【0034】
好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーを作製する方法は、洗浄性界面活性剤を提供することと、ビルダーを提供することと、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体を提供することと、充填剤を提供することと、水を提供することと、当該洗剤界面活性剤、当該ビルダー、当該サイリウム、当該セルロース誘導体、当該充填剤、及び当該水を混合して組み合わせ物を形成する(好ましくは、当該洗剤界面活性剤、当該ビルダー、当該サイリウム、当該セルロース誘導体を混合しながら加熱して組み合わせ物を形成する)ことと、組み合わせ物を粉砕することと、当該粉砕された組み合わせ物を押出成形することと、当該押出成形された材料を打抜き加工して、非石鹸洗剤バーを提供することと、を含む。より好ましくは、本発明の非石鹸洗剤バーを作製する方法は、洗浄性界面活性剤を提供することと、ビルダーを提供することと、サイリウムを提供することと、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択されるセルロース誘導体(好ましくは、当該ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースのうちの少なくとも1つである)を提供することと、充填剤を提供することと、水を提供することと、当該洗剤界面活性剤、当該ビルダー、当該サイリウム、当該セルロース誘導体、当該充填剤、及び当該水を混合して組み合わせ物を形成する(好ましくは、当該洗剤界面活性剤、当該ビルダー、当該サイリウム、当該セルロース誘導体を混合しながら加熱して組み合わせ物を形成する)ことと、当該組み合わせ物を粉砕することと、当該粉砕された組み合わせ物を押出成形することと、当該押出成形された材料を打抜き加工して、非石鹸洗剤バーを提供することと、を含む。
【0035】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0036】
比較例C及び実施例1~2:非石鹸洗剤バー
比較例C及び実施例1~2のそれぞれについて表1に記載の組成を有する非石鹸洗剤バーを調製する。シグマミキサーにおいて、成分を表1に記載の量で一緒に混合する。香料を最後に添加すること以外は、順序を指定せずに全ての成分を逐次添加する。次いで、塊全体をシグマミキサーから3本ロールミルに移して、混合物をすりつぶす。全プロセスを実験室において周囲条件下で実施する。次いで、ロールミルから受け取った塊をスクリュープロッダーでプロッドし、45~55℃の温度で押出成形する。次いで、押出成形された塊を小片に切断して、最終製品の非石鹸洗剤バーを提供する。
【0037】
【表1】
【国際調査報告】