(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】同調回路および通信設備
(51)【国際特許分類】
H04B 1/38 20150101AFI20230906BHJP
H01Q 1/22 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
H04B1/38
H01Q1/22 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512008
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 CN2022091931
(87)【国際公開番号】W WO2022262478
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】202110678738.3
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518385648
【氏名又は名称】安徽安努奇科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ANHUI ANUKI TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】2800 Chuangxin Ave, Rm 602 Flr 6 Block C Bldg J1, Hefei Innovation Industrial Park Phase II, High-Tech Industrial Development Zone, Hefei, Anhui 230088, China
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】徐 雷
(72)【発明者】
【氏名】左 成傑
(72)【発明者】
【氏名】何 軍
【テーマコード(参考)】
5J047
5K011
【Fターム(参考)】
5J047AA08
5J047AB00
5J047EF05
5K011AA16
5K011DA02
5K011DA27
5K011JA01
5K011KA18
(57)【要約】
同調回路および通信設備を提供し、同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ標準ポートおよびグランドと接続される。同調スイッチのオンポートを選択することにより、アンテナの接触点の導通を切り替えまたはアンテナ接地フィーダー線の電気的属性を変えることができ、これによって、アンテナの電気長を切り替えることができ、したがって、1つのスイッチで多用途を実現することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、前記同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、
同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、
異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、
すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、
前記接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ前記標準ポートおよびグランドと接続され、
同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない
ことを特徴とする同調回路。
【請求項2】
前記同調回路は、アンテナチップ部品実装エリアをさらに備え、
チップ部品実装エリアチップ部品実装エリア前記アンテナチップ部品実装エリアは、一端が前記アンテナの1つの接触点と接続され、他端が前記標準ポートと接続される
請求項1に記載の同調回路。
【請求項3】
前記アンテナチップ部品実装エリアおよび前記接地チップ部品実装エリアはいずれも実装状態であり、
または、前記アンテナチップ部品実装エリアは遮断状態であり、前記接地チップ部品実装エリアは実装状態であり、
または、前記アンテナチップ部品実装エリアは実装状態であり、前記接地チップ部品実装エリアは遮断状態である
請求項2に記載の同調回路。
【請求項4】
各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、
前記第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、
前記第3チップ部品実装エリアの第2端は、入力フィーダー線と接続される
請求項1ないし3のいずれかに記載の同調回路。
【請求項5】
前記変換ポートの数は、3つまたは4つである
請求項1ないし4のいずれかに記載の同調回路。
【請求項6】
前記変換ポートの数は前記チップ部品実装ユニットの数と同じである
請求項1ないし4のいずれかに記載の同調回路。
【請求項7】
前記変換ポートの数は前記チップ部品実装ユニットの数より多い
請求項1ないし4のいずれかに記載の同調回路。
【請求項8】
前記同調回路は、第1整合アッセンブリー、第2整合アッセンブリーおよび第3整合アッセンブリーをさらに備え、
前記第1整合アッセンブリーは、第1端が前記入力フィーダー線と接続され、第2端が前記アンテナの入力端と接続され、
前記第2整合アッセンブリーは、両端がそれぞれ前記第1整合アッセンブリーの第1端およびグランドと接続され、
前記第3整合アッセンブリーは、両端がそれぞれ前記第1整合アッセンブリーの第2端およびグランドと接続される
請求項1ないし7のいずれかに記載の同調回路。
【請求項9】
前記同調回路は、制御チップをさらに備え、前記制御チップが前記同調スイッチと接続され、
前記制御チップは、前記同調スイッチが前記標準ポートと前記変換ポートとの間の導通関係を切り替えるように、前記同調スイッチに切替信号を送信するように構成される
請求項1ないし8のいずれかに記載の同調回路。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の同調回路を備え、
前記同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、前記同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、
同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、
異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、
すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、
前記接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ前記標準ポートおよびグランドと接続され、
同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない
ことを特徴とする通信設備。
【請求項11】
各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、
前記第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、
前記第3チップ部品実装エリアの第2端は、入力フィーダー線と接続される
請求項10に記載の通信設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子製品の分野に属し、具体的に、同調回路および通信設備に関する。
(関係出願の相互参照)
【0002】
本開示は、2021年06月18日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202110678738.3であり、名称が「同調回路および通信設備」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その内容のすべては本開示に参照として取り込まれる。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信技術(5th-Generation、5G)の発展に伴い、電子機器は、より多くの周波数帯域での放射の要求を満たすことが要求されている。通信設備で例示すると、通信設備がより多くの周波数帯域での放射の要求を満たすには、通信設備の重要な構成部分であるアンテナに使用されるアンテナ同調スイッチがますます多くなっている。このため、アンテナおよび通信設備のサイズに影響を与える。
【0004】
そして、人々が電子機器に対する要求もますます高まり、例えば、電子機器の小型化が求められている。したがって、電子機器の小型化を満たすうえ、電子機器がより多くの周波数帯域での放射の要求を満たすことは、当業者にとって課題になっている。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、上記の問題を少なくとも部分的に改善できる同調回路および通信設備を提供する。
上記の目的を実現するため、本開示の実施例は、下記の技術案を採用する。
【0006】
本開示の実施例は、同調回路を提供し、前記同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、前記同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、前記接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ前記標準ポートおよびグランドと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない。
【0007】
実現可能な一形態において、前記同調回路は、アンテナチップ部品実装エリアをさらに備え、チップ部品実装エリアチップ部品実装エリア前記アンテナチップ部品実装エリアは、一端が前記アンテナの1つの接触点と接続され、他端が前記標準ポートと接続される。
【0008】
実現可能な一形態において、前記アンテナチップ部品実装エリアおよび前記接地チップ部品実装エリアはいずれも実装状態であり、または、前記アンテナチップ部品実装エリアは遮断状態であり、前記接地チップ部品実装エリアは実装状態であり、または、前記アンテナチップ部品実装エリアは実装状態であり、前記接地チップ部品実装エリアは遮断状態である。
【0009】
実現可能な一形態において、各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、前記第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、前記第3チップ部品実装エリアの第2端は、入力フィーダー線と接続される。
【0010】
実現可能な一形態において、前記変換ポートの数は、3つまたは4つである。
【0011】
実現可能な一形態において、前記変換ポートの数は前記チップ部品実装ユニットの数と同じである。
【0012】
実現可能な一形態において、前記変換ポートの数は前記チップ部品実装ユニットの数より多い。
【0013】
実現可能な一形態において、前記同調回路は、第1整合アッセンブリー、第2整合アッセンブリーおよび第3整合アッセンブリーをさらに備え、前記第1整合アッセンブリーは、第1端が前記入力フィーダー線と接続され、第2端が前記アンテナの入力端と接続され、前記第2整合アッセンブリーは、両端がそれぞれ前記第1整合アッセンブリーの第1端およびグランドと接続され、前記第3整合アッセンブリーは、両端がそれぞれ前記第1整合アッセンブリーの第2端およびグランドと接続される。
【0014】
実現可能な一形態において、前記同調回路は、制御チップをさらに備え、前記制御チップが前記同調スイッチと接続され、前記制御チップは、前記同調スイッチが前記標準ポートと前記変換ポートとの間の導通関係を切り替えるように、前記同調スイッチに切替信号を送信するように構成される。
【0015】
本開示の実施例は、通信設備をさらに提供し、前記通信設備は、上記の同調回路を備え、前記同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、前記同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、前記接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ前記標準ポートおよびグランドと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない。
【0016】
実現可能な一形態において、各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、前記第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、前記第3チップ部品実装エリアの第2端は、入力フィーダー線と接続される。
【0017】
従来関連技術に比べて、本開示の実施例による同調回路および通信設備について、同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ標準ポートおよびグランドと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない。同調スイッチのオンポートを選択することにより、アンテナの接触点の導通を切り替え、またはアンテナ接地フィーダー線の電気的属性を変えることができ、これによって、アンテナの電気長を切り替えることができる。同調スイッチはさまざまな用途に使用され、上記の機能を満たしたうえ、同調スイッチの数を減少させ、大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示の実施例による同調回路の接続を示す模式図である。
【
図2】本開示の実施例による導通状態を示すものである。
【
図3】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【
図4】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【
図5】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【
図6】本開示の実施例による同調回路のもう1種の回路接続を示す模式図である。
【
図7】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【
図8】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【
図9】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【
図10】本開示の実施例によるもう1種の導通状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の上記の目的、特徴および利点をより明瞭にするため、以下、好ましい実施例を挙げて、図面を参照しながら、詳細に説明する。
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するため、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本開示のいくつかの実施例を示すものにすぎず、範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面をもとに他の関連図面を得ることが可能である。
【0020】
本開示の実施例の目的、技術案および利点をより明瞭に説明するため、以下、本開示の実施例に用いられる図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明瞭かつ完全に説明する。なお、説明される実施例が本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは無論である。ここで図面を用いて示した本開示の実施例における部品は、様々な配置方法で配置、設計することが可能である。
このため、以下の図面に示された本開示の実施例に対する詳細な説明は、本開示の選択された実施例を示すものにすぎず、保護しようとする本開示の範囲を限定するものではない。本開示の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例も、本開示の保護範囲に属する。
【0021】
なお、同様な符号は、図面において同様なものを示すので、1つの図面で定義された場合、他の図面でさらに定義、解釈することが不要になる。本開示の説明において、「第1」、「第2」などの用語は、区別して説明するためのものにすぎず、相対的な重要性を明示または暗示するものではない。
なお、本明細書において、第1および第2などのような関係用語は、1つのエンティティ若しくはアクションを別のエンティティ若しくはアクションから区別するだけに用いられ、必ずしもこれらのエンティティ若しくはアクション間に如何なる事実上の関係または順序を要求または暗示していない。なお、「有する」、「含む」といった用語およびそれらの任意の変化形は、非排他的な包含を網羅するように意図される。よって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、必ずしもこれらの要素に限定されず、明記されないまたはこれらのプロセス、方法、物品または装置に対して固有の他の要素を含んでもよい。特に断りがない限り、「~を含む」という表現で限定された要素について、前記要素を含むプロセス、方法、物品または装置がその他の同様な要素も有している状況を除外しない。
本開示の説明において、「上」、「下」、「内」、「外」などの用語で表された方向または位置関係は、図面に基づくものであり、該出願製品の通常の配置方向または位置関係であり、本開示を簡単および簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置または素子が、必ずしも特定の方向を有したり、特定の方向に構成、操作されたり、することを明示または暗示するものではないため、本開示を限定するものではない。
本開示の説明において、明確な定義や限定がない限り、用語の「設置」、「接続」を広義に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。また、直接接続してもよいし、中間物を介して間接的に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通してもよい。当業者は、本開示における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0022】
以下、図面を参照しながら、本開示のいくつかの実施形態を詳細に説明する。矛盾がない限り、下記の実施例および実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0023】
電子機器の小型化を満たすうえ、電子機器がより多くの周波数帯域での放射の要求を満たすため、本開示の実施例は同調回路を提供する。
図1に示すように、同調回路は、同調スイッチ&と、接地チップ部品実装エリアNと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニット101とを備える。各組のチップ部品実装ユニット101は、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含む。
図1に示すように、チップ部品実装ユニット101は、ユニットAと、ユニットBと、ユニットCと、ユニットDとを含み、ユニットAの第1チップ部品実装エリアおよび第2チップ部品実装エリアがぞれぞれA1およびA2であり、同様に、ユニットB、ユニットCおよびユニットDのそれぞれの第1チップ部品実装エリアおよび第2チップ部品実装エリアを理解することができる。
【0024】
図1には4組のチップ部品実装ユニット101が示されているが、これは例示するためのものにすぎず、チップ部品実装ユニット101の数が、4組に限定されなく、4組より多くしてもよく少なくしてもよい。
【0025】
図1を参照すると、同調スイッチ&は、1つの標準ポート(
図1に示す5番ポート)と少なくとも1つの変換ポート(
図1に示す1番ポート~4番ポート)とを含み、各組のチップ部品実装ユニット101がそれぞれ対応の変換ポートと接続される。実現可能な一形態において、変換ポートの数がチップ部品実装ユニット101の数と同じであり、無論、変換ポートの数がチップ部品実装ユニット101の数より多いようにされてもよい。
変換ポートの数がチップ部品実装ユニット101の数と同じである場合、各ポートが十分に利用され、ポートの無駄のないようにすることができる。
【0026】
図1に示すように、ユニットA、ユニットB、ユニットCおよびユニットDはそれぞれ、異なる変換ポートと接続される。
【0027】
図1を参照すると、同一組のチップ部品実装ユニット101における第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続される。
【0028】
例えば、A1の第1端およびA2の第1端がいずれも1番変換ポートと接続され、B1の第1端およびB2の第1端がいずれも2番変換ポートと接続され、C1の第1端およびC2の第1端がいずれも3番変換ポートと接続され、D1の第1端およびD2の第1端がいずれも4番変換ポートと接続される。
【0029】
異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナANTにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地される。
【0030】
図1を参照すると、A1の第2端、B1の第2端、C1の第2端およびD1の第2端がそれぞれアンテナANTにおける異なる接触点と接続され、つまり、異なる組のチップ部品実装ユニット101がそれぞれ異なる接触点と接続され、A2の第2端、B2の第2端、C2の第2端およびD2の第2端がいずれも接地される。
接地チップ部品実装エリアNは、両端がそれぞれ標準ポート(5番ポート)およびグランドと接続される。
【0031】
同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならなく、例えば、A1が実装状態である場合、A2が実装状態であってはならなく、そうでないと、A1からのRF信号が、A2を介してグランドまで伝達され、同調スイッチ&によるコントロールを受けなくなる。
【0032】
なお、チップ部品実装ユニット101の両端は溶接点であり、チップ部品実装ユニット101の両端の溶接点がそれぞれある電子素子の両端と溶接された場合、該チップ部品実装ユニット101が実装状態であり、そうでない場合、実装されない遮断状態であり、その両端が開回路に相当し、導通しない。電子素子は、抵抗、コンデンサ、インダクタまたはそれらの組み合わせた構造であり、適用場面に応じて具体的に設定することができる。
【0033】
チップ部品実装ユニット101にチップ部品が実装されていないとき、その両端が開回路に相当し、導通しない。第1チップ部品実装エリアが実装状態である場合、同調スイッチ&のオンポートを選択することにより、アンテナの接触点の導通を切り替えることができ、第2チップ部品実装エリアが実装状態である場合、同調スイッチのオンポートを選択することにより、アンテナ接地フィーダー線の電気的属性(抵抗、コンデンサ容量、インダクタンスなど)を変えることができ、したがって、アンテナの電気長を切り替えることができる。このようにして、同調スイッチ&は、さまざまな用途に使用されることができ、上記の機能を満たしたうえ、同調スイッチの数を減少させ、大型化を防止することができる。
【0034】
上記のように、本開示の実施例は同調回路を提供し、該同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ標準ポートおよびグランドと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない。同調スイッチのオンポートを選択することにより、アンテナの接触点の導通を切り替え、またはアンテナ接地フィーダー線の電気的属性を変えることができ、これによって、アンテナの電気長を切り替えることができる。同調スイッチはさまざまな用途に使用され、上記の機能を満たしたうえ、同調スイッチの数を減少させ、大型化を防止することができる。
図1を参照すると、より大きい同調範囲を満たすため、本開示の実施例は、もう1つの可能な実現方式を提供し、同調回路は、アンテナチップ部品実装エリアMをさらに備えてもよい。
【0035】
アンテナチップ部品実装エリアMの一端はアンテナの1つの接触点と接続され、アンテナチップ部品実装エリアMの他端は標準ポート(5番ポート)と接続される。
【0036】
なお、アンテナチップ部品実装エリアMおよび接地チップ部品実装エリアNはいずれも実装状態である。
または、アンテナチップ部品実装エリアMは遮断状態であり、接地チップ部品実装エリアNは実装状態である。
または、アンテナチップ部品実装エリアMは実装状態であり、接地チップ部品実装エリアNは遮断状態である。
【0037】
具体的に、アンテナチップ部品実装エリアMを実装状態にし、すべての第1チップ部品実装エリアが実装されていない状態であるとき、アンテナチップ部品実装エリアMとある第2チップ部品実装エリアとを実装状態に保ち、さらに同調スイッチ&により標準ポートと該実装状態の第2チップ部品実装エリアに対応するポートとを接続することにより、フィーダー線を導通状態に保つことができる。
【0038】
図2~
図5を参照すると、
図2に示すように、第1チップ部品実装エリアはいずれも遮断状態であり、すべての第2チップ部品実装エリアは実装状態であり、アンテナチップ部品実装エリアMは実装状態であり、接地チップ部品実装エリアNは遮断状態である。
【0039】
同調スイッチ&により5番標準ポートと導通する変換ポートを切り替え、
図2に示すように、2番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、同調回路の導通状態が
図2における矢印の方向に示すようになる。
【0040】
図3に示すように、すべての第1チップ部品実装エリアは実装状態であり、すべての第2チップ部品実装エリアは遮断状態であり、アンテナチップ部品実装エリアMは遮断状態であり、接地チップ部品実装エリアNは実装状態である。
【0041】
同調スイッチ&により5番標準ポートと導通する変換ポートを切り替え、
図3に示すように、3番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、同調回路の導通状態が
図3における矢印の方向に示すようになる。
【0042】
図4および
図5に示すように、一部の第1チップ部品実装エリア(B1およびD1)は実装状態であり、一部の第1チップ部品実装エリア(A1およびC1)は遮断状態であり、一部の第2チップ部品実装エリア(A2およびC2)は実装状態であり、一部の第2チップ部品実装エリア(B2およびD2)は遮断状態であり、アンテナチップ部品実装エリアMおよび接地チップ部品実装エリアNはいずれも実装状態である。
【0043】
同調スイッチ&により5番標準ポートと導通する変換ポートを切り替え、
図4に示すように、2番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、同調回路の導通状態が
図4における矢印の方向に示すようになる。
【0044】
図5に示すように、1番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、同調回路の導通状態が
図5における矢印の方向に示すようになる。
なお、同調回路の導通状態が変化するとき、そのアンテナが対応する電気長も変化する。
【0045】
図1をもとに、如何に入力信号のインピーダンス整合をさらに実現するかについて、本開示の実施例は、もう1つの実現可能な形態を提供し、
図6に示すように、各組のチップ部品実装ユニット101は、第3チップ部品実装エリアをさらに含む。
【0046】
図6に示すように、チップ部品実装ユニット101は、ユニットAと、ユニットBと、ユニットCと、ユニットDとを含み、ユニットA、ユニットB、ユニットCおよびユニットDの第3チップ部品実装エリアがそれぞれA3、B3、C3およびD3である。
【0047】
第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続される。
例えば、A3の第1端は、A1の第1端、A2の第1端および1番変換ポートと接続される。
【0048】
第3チップ部品実装エリアの第2端は入力フィーダー線Signalと接続され、つまり、A3、B3、C3およびD3の第2端がいずれも入力フィーダー線Signalと接続される。
【0049】
実現可能な一形態において、A3、B3、C3およびD3がいずれも実装状態であり、A1、B1、C1、D1、A2、B2、C2およびD2がいずれも遮断状態であり、このとき、同調スイッチ&により5番標準ポートと導通する変換ポートを切り替えることにより、入力信号に対して異なるインピーダンス整合を行うことができる。
図7に示すように、2番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、同調回路の導通状態がB3、同調スイッチ&および接地チップ部品実装エリアNを介してグランドまで導通し、入力信号に対して異なるインピーダンス整合を行う。
【0050】
A3、B3、C3およびD3が実装状態であり、5番標準ポートと他の変換ポートとが導通するときの同調回路の導通状態について、
図7を参照できるため、ここで説明を省略する。第1チップ部品実装エリアがいずれも実装状態でありまたは第2チップ部品実装エリアがいずれも実装状態であることについて、
図2および
図3を参照できるため、ここで説明を省略する。
【0051】
実現可能な一形態において、一部の第1チップ部品実装エリア(C1)は実装状態であり、一部の第1チップ部品実装エリア(A1、B1およびD1)は遮断状態であり、一部の第2チップ部品実装エリア(D2)は実装状態であり、一部の第2チップ部品実装エリア(A2、B2およびC2)は遮断状態であり、一部の第3チップ部品実装エリア(B3)は実装状態であり、一部の第3チップ部品実装エリア(A3、D3およびC3)は遮断状態であり、アンテナチップ部品実装エリアMおよび接地チップ部品実装エリアNはいずれも実装状態である。同調スイッチ&により5番標準ポートと導通する変換ポートを切り替えるとき、同調回路が複数種の異なる導通状態を有し、異なる機能を実現することができる。
【0052】
具体的に、
図7~
図10を参照すると、
図7に示すように、2番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、導通状態が
図7における矢印の方向に示すようになり、入力信号に対してインピーダンス整合を行うことができる。
【0053】
図8に示すように、3番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、導通状態が
図8における矢印の方向に示すようになり、アンテナ接触点(上記は、Mに対応するポートを介して接地を行い、ここで、MおよびC1に対応するポートを介して接地を行う)を切り替えることができるとともに、アンテナの対応する電気長を調整することもできる。
【0054】
図9に示すように、4番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、導通状態が
図9における矢印の方向に示すようになり、アンテナの対応する電気長を調整することができる。
【0055】
図10に示すように、1番変換ポートと5番標準ポートとが導通し、このとき、導通状態が
図10における矢印の方向に示すようになり、アンテナ接触点がデフォルト回線を介して直接グランドと導通される。
【0056】
図7~
図10に示すように、A1、A2およびA3はいずれも遮断状態であり、実現可能な一形態において、A1、A2およびA3のうちの一方が実装状態である。
【0057】
なお、アンテナチップ部品実装エリアMおよび接地チップ部品実装エリアNがいずれも実装状態であるとき、対地抵抗の大きさの調整により異なる切り替え能力を実現することができ、このとき、各組のチップ部品実装ユニット101において1つのチップ部品実装エリアだけが実装状態である。
実現可能な一形態において、変換ポートの数は、3つまたは4つである。
【0058】
図1または
図6を参照すると、実現可能な一形態において、同調回路は、第1整合アッセンブリーQ1、第2整合アッセンブリーQ2および第3整合アッセンブリーQ3をさらに備える。
【0059】
第1整合アッセンブリーQ1の第1端は入力フィーダー線と接続され、第1整合アッセンブリーQ1の第2端はアンテナANTの入力端と接続される。
第2整合アッセンブリーQ2は、両端がそれぞれ第1整合アッセンブリーQ1の第1端およびグランドと接続される。
第3整合アッセンブリーQ3は、両端がそれぞれ第1整合アッセンブリーQ1の第2端およびグランドと接続される。
【0060】
具体的に、第1整合アッセンブリーQ1、第2整合アッセンブリーQ2および第3整合アッセンブリーQ3を設置すれば、第3チップ部品実装エリアがいずれも実装されていなくても、入力信号に対してインピーダンス整合を行うことができる。
実現可能な一形態において、同調回路は、制御チップをさらに備え、制御チップが同調スイッチ&と接続される。
【0061】
制御チップは、同調スイッチ&を、同調スイッチ&が標準ポートと変換ポートとの間の導通関係を切り替えるように、同調スイッチ&に切替信号を送信するように構成される。
【0062】
本開示の実施例は、上記の実施例による任意の1種の同調回路を備える通信設備をさらに提供する。同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ標準ポートおよびグランドと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない。
【0063】
任意で、各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、第3チップ部品実装エリアの第2端は入力フィーダー線と接続される。
【0064】
なお、本実施例による通信設備は、上記例示した任意の1種の同調回路を備え、同調回路の相応の技術効果を奏することができる。説明を簡単にするため、本実施例で言及しないところについて、上記の実施例における対応の内容を参照することができる。
【0065】
上記記載は、本開示の好ましい実施例にすぎず、本開示を限定するものではない。当業者にとって、本開示に各種の変更や変化を有し得る。本開示の精神および原理から逸脱しない限り、行った如何なる変更、均等置換、改良なども、本開示の保護範囲内に属する。
【0066】
当業者にとって、本開示は上記の例示的な実施例の細部に限定されず、本開示の精神または基本的な特徴から逸脱しない限り、他の具体的な形態で本開示を実施してもよい。このため、実施例は、例示的なものであり、非限定的なものである、本開示の範囲は、上記の説明ではなく特許請求の範囲により決められるため、特許請求の範囲に均等するものおよびその範囲内でのすべての変更も本開示に該当する。特許請求の範囲における符号を、関連の請求項を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本開示は、同調回路および通信設備を提供し、同調回路は、同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ標準ポートおよびグランドと接続される。同調スイッチのオンポートを選択することにより、アンテナの接触点の導通を切り替えまたはアンテナ接地フィーダー線の電気的属性を変えて、アンテナの電気長を切り替え、これによって、1つのスイッチで多用途を実現することができる。
【0068】
または、本開示に係る同調回路および通信設備は、実施可能なものであり、さまざまな産業用途に適用することができ、例えば、通信技術の分野に適用することができる。
【符号の説明】
【0069】
101 チップ部品実装ユニット
【手続補正書】
【提出日】2023-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同調スイッチと、接地チップ部品実装エリアと、少なくとも2組のチップ部品実装ユニットとを備え、各組のチップ部品実装ユニットは、少なくとも第1チップ部品実装エリアと第2チップ部品実装エリアとを含み、前記同調スイッチは、1つの標準ポートと少なくとも1つの変換ポートとを含み、各組のチップ部品実装ユニットがそれぞれ対応の変換ポートと接続され、
同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端および第2チップ部品実装エリアの第1端が同一の変換ポートと接続され、
異なるチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第2端がそれぞれアンテナにおける異なる接触点と接続され、
すべての第2チップ部品実装エリアの第2端が接地され、
前記接地チップ部品実装エリアの両端がそれぞれ前記標準ポートおよびグランドと接続され、
同一組のチップ部品実装ユニットにおけるチップ部品実装エリアはともに実装状態であってはならない
ことを特徴とする同調回路。
【請求項2】
前記同調回路は、アンテナチップ部品実装エリアをさらに備え、
チップ部品実装エリアチップ部品実装エリア前記アンテナチップ部品実装エリアは、一端が前記アンテナの1つの接触点と接続され、他端が前記標準ポートと接続される
請求項1に記載の同調回路。
【請求項3】
前記アンテナチップ部品実装エリアおよび前記接地チップ部品実装エリアはいずれも実装状態であり、
または、前記アンテナチップ部品実装エリアは遮断状態であり、前記接地チップ部品実装エリアは実装状態であり、
または、前記アンテナチップ部品実装エリアは実装状態であり、前記接地チップ部品実装エリアは遮断状態である
請求項2に記載の同調回路。
【請求項4】
各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、
前記第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、
前記第3チップ部品実装エリアの第2端は、入力フィーダー線と接続される
請求項1に記載の同調回路。
【請求項5】
前記変換ポートの数は、3つまたは4つである
請求項1に記載の同調回路。
【請求項6】
前記変換ポートの数は前記チップ部品実装ユニットの数と同じである
請求項1に記載の同調回路。
【請求項7】
前記変換ポートの数は前記チップ部品実装ユニットの数より多い
請求項1に記載の同調回路。
【請求項8】
前記同調回路は、第1整合アッセンブリー、第2整合アッセンブリーおよび第3整合アッセンブリーをさらに備え、
前記第1整合アッセンブリーは、第1端が前記入力フィーダー線と接続され、第2端が前記アンテナの入力端と接続され、
前記第2整合アッセンブリーは、両端がそれぞれ前記第1整合アッセンブリーの第1端およびグランドと接続され、
前記第3整合アッセンブリーは、両端がそれぞれ前記第1整合アッセンブリーの第2端およびグランドと接続される
請求項4に記載の同調回路。
【請求項9】
前記同調回路は、制御チップをさらに備え、前記制御チップが前記同調スイッチと接続され、
前記制御チップは、前記同調スイッチが前記標準ポートと前記変換ポートとの間の導通関係を切り替えるように、前記同調スイッチに切替信号を送信するように構成される
請求項1に記載の同調回路。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の同調回路を備え
る
ことを特徴とする通信設備。
【請求項11】
各組のチップ部品実装ユニットは、第3チップ部品実装エリアをさらに含み、
前記第3チップ部品実装エリアの第1端は、同一組のチップ部品実装ユニットにおける第1チップ部品実装エリアの第1端と接続され、
前記第3チップ部品実装エリアの第2端は、入力フィーダー線と接続される
請求項10に記載の通信設備。
【国際調査報告】