(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】情報送信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/18 20090101AFI20230906BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20230906BHJP
H04W 72/541 20230101ALI20230906BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20230906BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20230906BHJP
H04L 1/00 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
H04W28/18 110
H04W72/25
H04W72/541
H04W4/46
H04W72/0457
H04L1/00 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513577
(86)(22)【出願日】2021-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-04-06
(86)【国際出願番号】 CN2021074213
(87)【国際公開番号】W WO2022041651
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/112744
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン、リリ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シンチン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジアン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA11
5K067AA03
5K067BB21
5K067DD11
5K067DD17
5K067DD45
5K067EE25
5K067HH21
5K067HH24
(57)【要約】
本願の実施形態は、通信分野、特に短距離通信分野、例えば、車載無線通信システムに適用される情報送信方法及び装置を提供する。方法は:第1のノードが第2のノードから第1のMCSインデックスを受信することを含む。第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する。第1のノードは、第1のMCSインデックスに基づいて、第2のノードからデータを受信するか、又はデータを第2のノードに送信する。第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、32個のMCS情報サブセットを含む事前定義されたMCS情報セットに属する。本願の実施形態は、変調モードを選択する融通性を改善し、データ送信の効率及び信頼性を改善することができる。この解決手段は、自律運転又は先進運転支援システムADASの能力を改善するのに使用することができ、車両のインターネット、例えば、ビークルツーエブリシングV2X、ロングタームエボリューションビークルLTE-V、及びビークルツービークルV2Vに適用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2のノードから第1の変調及びコード化方式(MCS)インデックスを受信する段階、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記第2のノードからデータを受信するか、又はデータを前記第2のノードに送信する段階
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信方法。
【請求項2】
前記情報送信方法は:信号対干渉+雑音比(SINR)インジケータを前記第2のノードに報告する段階を更に備える、請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項3】
第1の変調及びコード化方式(MCS)インデックスを第1のノードに送信する段階、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記第1のノードからデータを受信するか、又はデータを前記第1のノードに送信する段階
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信方法。
【請求項4】
前記情報送信方法は:前記第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比(SINR)インジケータを受信する段階を更に備える、請求項3に記載の情報送信方法。
【請求項5】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項6】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項7】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項8】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが256QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}又は{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}又は{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項9】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項10】
前記事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項11】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである前記情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する、請求項1~10のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項12】
複数の前記MCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい、請求項1~11のいずれか1項に記載の情報送信方法。
【請求項13】
第2のノードから第1の変調及びコード化方式(MCS)インデックスを受信するように構成された通信ユニット、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記通信ユニットを使用することによって、前記第2のノードからデータを受信するか、又は、前記通信ユニットを使用することによって、データを前記第2のノードに送信するように構成された処理ユニット
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信装置。
【請求項14】
前記通信ユニットは、信号対干渉+雑音比SINRインジケータを前記第2のノードに報告するように更に構成されている、請求項13に記載の情報送信装置。
【請求項15】
第1の変調及びコード化方式(MCS)インデックスを第1のノードに送信するように構成された通信ユニット、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記通信ユニットを使用することによって、前記第1のノードからデータを受信するか、又は、前記通信ユニットを使用することによって、データを前記第1のノードに送信するように構成された処理ユニット
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信装置。
【請求項16】
前記通信ユニットは、前記第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信するように更に構成されている、請求項15に記載の情報送信装置。
【請求項17】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である、請求項13~16のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項18】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である、請求項13~17のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項19】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である、請求項13~18のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項20】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}又は{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}又は{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である、請求項13~19のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項21】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である、請求項13~20のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項22】
前記事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む、請求項13~21のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項23】
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、又は64QAMである情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する、請求項13~22のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項24】
複数の前記MCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい、請求項13~23のいずれか1項に記載の情報送信装置。
【請求項25】
チップシステムであって、前記チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チップシステムが位置する装置が請求項1、2、及び5~12のいずれか1項に記載の情報送信方法を実装することを可能にするために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている、チップシステム。
【請求項26】
チップシステムであって、前記チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チップシステムが位置する装置が請求項3~12のいずれか1項に記載の情報送信方法を実装することを可能にするために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている、チップシステム。
【請求項27】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、請求項1、2、及び5~12のいずれか1項に記載の情報送信方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、請求項3~12のいずれか1項に記載の情報送信方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
第1のノード、ここで、前記第1のノードは、請求項13、14、及び17~24のいずれか1項に記載の情報送信装置を有し;及び
第2のノード、ここで、前記第2のノードは、請求項15~24のいずれか1項に記載の情報送信装置を有する
を備える、情報送信システム。
【請求項30】
端末であって、前記端末は、請求項13~24のいずれか1項に記載の情報送信装置、又は請求項25又は26に記載のチップシステムを備える、端末。
【請求項31】
コンピュータに、請求項1~12のいずれか1項の段階を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術及びコネクテッドビークルの分野に関し、特に、短距離無線通信技術、例えば、コックピットドメイン通信の分野に関し、具体的には、情報送信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
グローバル通信技術の継続的な開発とともに、無線通信技術の開発速度及び適用は本格化している。無線通信技術に基づいた、インテリジェント端末、例えば、インテリジェント輸送デバイス、スマートホームデバイス、及びロボットが、人々の日常生活に次第に進出してきている。例えば、インテリジェント端末は、インテリジェント輸送デバイスである。車両のインターネット技術の開発及び適用は徐々に人々による関心の対象になってきており、車載無線は、車両におけるハーネスの量、長さ、及び重さを更に削減することができ、車両におけるソフトウェア及びハードウェアの設置及びメンテナンスコストを削減することができる。しかしながら、車両の機能が徐々に複雑になるにつれて、車両における通信ノードの量及びタイプは増大し、車載無線通信能力に対して課される要件が高くなっている。
【0003】
無線通信プロセスにおいて、通信チャネルは、ランダムに変化し、周波数選択性及び時間変動特性を有する。しかしながら、インテリジェント端末に対するサービスタイプの量の増大に伴い、複数のサービスタイプのデータ送信プロセスにおいて、データ送信の融通性及び信頼性をいかに改善するかは、緊急に解決すべき技術的問題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、変調モードを選択する融通性を改善し、データ送信の効率及び信頼性を改善するために、情報送信方法及び装置を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、本願の一実施形態は:
第1のノードが、第2のノードから第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを受信すること、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1のノードが、前記第1の変調モードに基づいて、前記第2のノードからデータを受信するか、又はデータを前記第2のノードに送信すること
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信方法を提供する。
【0006】
前述の方法によれば、第1のノードは、第1のMCSインデックスを受信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード(具体的には、対応するスペクトル効率又は対応するコードレートを更に含み得る)を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0007】
第1の態様の可能な実装では、方法は:前記第1のノードが、信号対干渉+雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)インジケータを前記第2のノードに報告することを更に備える。前記第1のMCSインデックスは、前記SINRインジケータに対応する。
【0008】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、第1のノードは、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0009】
第2の態様によれば、本願の一実施形態は:
第2のノードが、第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを第1のノードに送信すること、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第2のノードが、前記第1の変調モードに基づいて、前記第1のノードからデータを受信するか、又はデータを前記第1のノードに送信すること
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信方法を提供する。
【0010】
前述の方法によれば、前記第2のノードは、MCSインデックスを決定し、前記MCSインデックスを前記第1のノードに送信することができる。第2のノードは、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいて、データを第1のノードに送信するか、又は第1のノードからデータを受信する。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0011】
第2の態様の可能な実装では、前記方法は:
前記第2のノードが、前記第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信すること;及び
前記第2のノードが、前記SINRインジケータに基づいて前記第1のMCSインデックスを決定すること
を更に備える。
【0012】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、第1のノードは、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0013】
第1の態様及び第2の態様の任意の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおける各MCS情報サブセットは、対応するMCSインデックス、MCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレート、及びMCSインデックスに対応する変調モード又は変調モードの変調次数を含む。コードレートは、MCSインデックスに対応するスペクトル効率と、変調モードに対応する変調次数との比である。事前定義されたMCS情報セットはM(例えば、M=32)個のMCS情報サブセットを含み、M個のMCS情報サブセットは予約されたエントリを含まず、予約されたエントリにおいて対応するMCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレートは存在せず、又は換言すれば、予約されたエントリにおけるMCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレートは予約される(reserved)ことも理解され得る。
【0014】
第1の態様及び第2の態様の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
前述は、事前定義されたMCS情報セットにおいて含まれる変調モードを説明している。異なるノードは異なる変調モードをサポートするので、ノードによってサポートされる変調モードに基づいて、変調に対応する変調モード及びスペクトル効率を選択するために当該ノードによって複数の変調モードを使用することができる。
【0016】
通常、高次変調モードは、より高い送信効率を有するが、より低い耐雑音能力を有し、低次変調モードは、より低い送信効率を有するが、より高い耐雑音能力を有する。加えて、高次変調モードは、送信側ノードに対してより高いデバイス要件を更に有する。送信側ノードは、より高い送信効率を達成するために、送信側ノードによってサポートされる変調モードに基づいて、変調に対応する変調モード及びスペクトル効率を選択することができる。例えば、車載無線通信のシナリオは、従来の通信シナリオ、例えば、マクロ基地局又はセルとは大幅に異なり、車載無線信号送信のためのチャネル条件も大幅に異なる。車載通信における受信信号の信号及び干渉+雑音比SINRは、分布においてより理想的である。したがって、高次変調モード(例えば、1024QAM)は、車両(又は車両における特定のノード)が選択するために導入することができる。
【0017】
第1の態様及び第2の態様の別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}である。
【0018】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明する。異なる変調モード間の性能差が大きいので、信号対雑音比及びブロックエラーレートの間の関係は、ターゲットブロックエラーレートに到達するために異なる変調モードによって要求される信号対雑音比が大幅に異なるものとして反映される。例えば、コードレートが0.15であるとき、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、QPSK変調モードは、およそ-4dBの信号対雑音比を要求するが、コードレートが0.35であるチャネル条件では、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、16QAMは、およそ5dBの信号対雑音比を要求する。2つの変調方式(具体的には、変調モードを含み、コードレート又はスペクトル効率を更に含む)間の性能差は大きい。通信システムにおいて、変調方式間の性能差が大きい場合、ブロックエラーレート要件を満たすために、より小さい量の変調方式を信号対雑音比範囲内で選択することができる。この場合、ユーザ要件を満たすことは困難である。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKである9つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0019】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である。
【0020】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明している。異なる変調モード間の性能差が大きいので、信号対雑音比及びブロックエラーレートの間の関係は、ターゲットブロックエラーレートに到達するために異なる変調モードによって要求される信号対雑音比が大幅に異なるものとして反映される。例えば、コードレートが0.15であるとき、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、QPSK変調モードは、およそ-4dBの信号対雑音比を要求するが、コードレートが0.45であるチャネル条件では、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、16QAMは、およそ6.5dBの信号対雑音比を要求する。2つの変調方式(具体的には、変調モードを含み、コードレート又はスペクトル効率を更に含む)間の性能差は大きい。通信システムにおいて、変調方式間の性能差が大きい場合、ブロックエラーレート要件を満たすために、より小さい量の変調方式を信号対雑音比範囲内で選択することができる。この場合、ユーザ要件を満たすことは困難である。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKである10個の情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。さらに、前述の解決手段では、情報サブセットにおける最高コードレートは0.8008であり、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、高スループットを達成することができる。
【0021】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである7つ、8つ、9つ、又は10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}の全集合又はサブセットを含む。例えば、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの量が7~10のうちの1つである場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}のサブセットを含む。例えば、サブセットは、{0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}である。別の例の場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの量が10である場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}の真部分集合を含むが、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}ではない。コードレートセットの説明のために、これに対応して周波数効率セットの説明を参照されたい。
【0022】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明している。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKであり、かつ設計量がより融通性がある情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報候補サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。システムは、性能及び複雑性の間のバランスを達成するために、応用シナリオに基づいて適切なMCS情報サブセットを総合的に選択することができる。
【0023】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}である。
【0024】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である。第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つ、5つ、6つ、又は7つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}の全集合又はサブセットを含む。例えば、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの量が4~7のうちの1つである場合、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}のサブセット、例えば、{2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}を含む。別の例の場合、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの量が7である場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}の真部分集合を含むが、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}ではない。コードレートセットの説明のために、これに対応して周波数効率セットの説明を参照されたい。
【0025】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの幾つかの可能な量を説明し、それにより、16QAMをサポートするデバイスは、より良好な変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0026】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}である。
【0027】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である。
【0028】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つ、7つ、8つ、又は9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}の全集合又はサブセットを含む。例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである8つのMCS情報サブセットが存在する場合、変調モードが64QAMである8つのMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}を含み、又は、真部分集合を含むが、セット{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}の全集合を含まない。コードレートセットの説明のために、これに対応して周波数効率セットの説明を参照されたい。
【0029】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットの幾つかの可能な量を説明し、それにより、64QAMをサポートするデバイスは、より良好な変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0030】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}であり、又は{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}の真部分集合を含むか、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}であり、又は{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}の真部分集合を含む。代替的には、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}の真部分集合を含み、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}であり、又は{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}の真部分集合を含む。
【0031】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、256QAMをサポートするデバイスは、変調モードが256QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0032】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0033】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である。
【0034】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つ又は5つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}の全集合又はサブセットを含む。例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する場合、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}の全集合又は真部分集合を含み、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}の全集合又は真部分集合を含む。
【0035】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、それにより、1024QAMをサポートするデバイスは、より良好な変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0036】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいてコードレートが事前定義された値よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。例えば、事前定義された値は、0.875である。
【0037】
システムスループットを更に改善するために、コードレートは、例えば、12/13又は0.9229よりも高い値であるか又はこれに等しい値まで増大させてよい。任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいてコードレートが0.9229よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0038】
コードレート(code rate)は、コードレート、コード効率、又はコードレートとも称され、データストリームにおける望まれるデータの割合である。より大きいコードレートは、望まれるデータのより大きい割合及びより高い情報送信効率を示す。通常、チャネル品質が不良である場合、受信側が信号を正しく復調することができることを確実にするためにより多くの冗長な情報が追加される必要がある。この場合、コードレートは低くなる。チャネル品質が良好である場合、ごくわずかな冗長性チェックビットで信号を正しく復調することができる。この場合、コードレートは高くなる。したがって、適切なコードレートは、チャネル変化に基づいて選択され、それにより、良好なチャネル品質を有するユーザはより高い情報送信レートを取得することができる。
【0039】
前述の実装では、情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在するので、チャネル品質が良好である場合、データ送信の効率を改善するために、コードレートが0.875よりも高い、例えば、0.9229である情報サブセットに対応する変調モードを変調のために選択することができる。
【0040】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。代替的には、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.9229よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0041】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。
【0042】
前述は、変調モードが同じである情報サブセット間のコードレート分布規則を説明している。2つの隣接したコードレートの間の差は、特定の範囲内で常に分布する。規則が反映される場合、2つの隣接したコードレートの間の差は、第1の参照コードレート差の周辺で常に分布し、当該差及び第1の参照コードレート差の間の区間(又は偏差)は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい(例えば、第1の参照コードレート差は0.07であり、第1のコードレート閾値は0.045である。2つの隣接したコードレートの間の差は常におよそ0.07であり、当該差及び0.07の間の区間は0.045を越えない。換言すれば、コードレート間の差は区間[0.025,0.15]内に入る)。したがって、コードレート間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。第1の参照コードレート差は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合がある。
【0043】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.3086,0.4453,0.6309,0.8652}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1543,0.2227,0.3154,0.4326}である。
【0044】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの別の可能な量を説明している。QPSKは良好な耐雑音能力を有するがデータ送信の低い効率を有するので、QPSKは、通常、低いSNRを有するチャネル上で使用される。しかしながら、幾つかのシナリオ、例えば車載無線チャネルにおけるSNRは高いので、高いSNRを有するシナリオに適応するために、QPSK変調モードの量を低減することができるか、又はQPSK変調モードのコードレート間の区間を増大させることができる。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0045】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.9219,1.1211,1.3203,1.5586,1.8203,2.0781,2.3594}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2305,0.2803,0.3301,0.3896,0.4551,0.5195,0.5898}である。
【0046】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである10個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.3613,2.6660,2.9766,3.2813,3.6445,3.9785,4.3066,4.6523,4.9512,5.2500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3936,0.4443,0.4961,0.5469,0.6074,0.6631,0.7178,0.7754,0.8252,0.8750}である。
【0047】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7041,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0048】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0049】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、MCS情報セットにおいて変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットについて、第2の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第2のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。さらに、第2の参照コードレート差は、第1の参照コードレート差よりも低く、第2のコードレート閾値は、第1のコードレート閾値よりも低い。
【0050】
前述は、変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットにおいて変調モードが同じである情報サブセット間のコードレート分布規則を説明している。QPSKと比較して、16QAM、64QAM、又は1024QAMは、より高い情報送信レートを有するが、より不良の耐雑音能力を有し、したがって、高い信号対雑音比を有するチャネル上で機能する。しかしながら、通信シナリオ、例えば、車載通信では、チャネルの信号対雑音比は高い。したがって、このシナリオでは、16QAM、64QAM、又は1024QAMの情報サブセットのコードレートの間の区間は低減し得、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モードの間の性能差は小さい。
【0051】
第2の参照コードレート差及び第2のコードレート閾値は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。例えば、第2の参照コードレート差は0.055であってよく、第2のコードレート閾値は0.02である。このようにして、2つの隣接したコードレートの間の差は区間[0.035,0.075]の範囲内に入り、変調モード間の性能差は小さい。
【0052】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2617,0.3828,0.5469,0.7578}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1309,0.1914,0.2734,0.3789}である。
【0053】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明している。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0054】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.8008,1.1211,1.5000,1.9219}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2002,0.2803,0.3750,0.4805}である。
【0055】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである12個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.0508,2.3613,2.6367,2.9414,3.2168,3.5098,3.8203,4.1016,4.4121,4.6992,4.9863,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3418,0.3936,0.4395,0.4902,0.5361,0.5850,0.6367,0.6836,0.7354,0.7832,0.8311,0.8750}である。
【0056】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.704,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0057】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0313,7.3730,7.6953,8.0957,8.4570,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7031,0.7373,0.7695,0.8096,0.8457,0.8750}である。
【0058】
第1の態様及び第2の態様の更に別の可能な実装では、32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率又はコードレートが無線通信信号を変調するのに使用される場合、ターゲットブロックエラーレートに到達するために要求される信号対雑音比は、区間[-5dB,30dB]又は[-5dB,32dB]内に入る。
【0059】
第3の態様によれば、本願の一実施形態は:
第2のノードから第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを受信するように構成された通信ユニット、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1のMCSインデックスに基づいて、前記通信ユニットを使用することによって、前記第2のノードからデータを受信するか、又は、前記通信ユニットを使用することによって、データを前記第2のノードに送信するように構成された処理ユニット
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信装置を提供する。
【0060】
前述の装置は、MCSインデックスを受信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができることを確認することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0061】
第3の態様の可能な実装では、通信ユニットは、SINRインジケータを第2のノードに報告するように更に構成されており、第1のMCSインデックスは、SINRインジケータに対応する。
【0062】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、前述の装置は、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0063】
第4の態様によれば、本願の一実施形態は:
第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを第1のノードに送信するように構成された通信ユニット、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記通信ユニットを使用することによって、前記第1のノードからデータを受信するか、又は、前記通信ユニットを使用することによって、データを前記第1のノードに送信するように構成された処理ユニット
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信装置を提供する。
【0064】
前述の情報送信装置は、MCSインデックスを決定し、MCSインデックスを第1のノードに送信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいて、データを送信又は受信することができることを確認することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0065】
第4の態様の可能な実装では、通信ユニットは、第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信するように更に構成されており;及び
処理ユニットは、SINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックスを決定するように更に構成されている。
【0066】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、第1のノードは、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0067】
第3の態様及び第4の態様の任意の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおける各MCS情報サブセットは、MCSインデックス、MCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレート、及びMCSインデックスに対応する変調モード又は変調モードの変調次数を含む。コードレートは、MCSインデックスに対応するスペクトル効率と、変調モードに対応する変調次数との比である。事前定義されたMCS情報セットは、予約されたエントリを含まないことも理解され得る。
【0068】
第3の態様及び第4の態様の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
前述は、事前定義されたMCS情報セットにおいて含まれる変調モードを説明している。異なるノードは異なる変調モードをサポートするので、ノードによってサポートされる変調モードに基づいて、変調に対応する変調モード及びスペクトル効率を選択するために当該ノードによって複数の変調モードを使用することができる。
【0070】
通常、高次変調モードは、より高い送信効率を有するが、より低い耐雑音能力を有し、低次変調モードは、より低い送信効率を有するが、より高い耐雑音能力を有する。加えて、高次変調モードは、送信側ノードに対してより高いデバイス要件を更に有する。送信側ノードは、より高い送信効率を達成するために、送信側ノードによってサポートされる変調モードに基づいて、変調に対応する変調モード及びスペクトル効率を選択することができる。例えば、車載無線通信のシナリオは、従来の通信シナリオ、例えば、マクロ基地局又はセルとは大幅に異なり、車載無線信号送信のためのチャネル条件も大幅に異なる。車載通信における受信信号の信号及び干渉+雑音比SINRは、分布においてより理想的である。したがって、高次変調モード(例えば、1024QAM)は、車両(又は車両における特定のノード)が選択するために導入することができる。
【0071】
第3の態様及び第4の態様の別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}である。
【0072】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である。
【0073】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}である。
【0074】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である。
【0075】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}である。
【0076】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である。
【0077】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}又は{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}又は{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である。
【0078】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0079】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である。
【0080】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいてコードレートが事前定義された値よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。例えば、事前定義された値は、0.875又は0.9229である。
【0081】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875又は0.9229よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0082】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。
【0083】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.3086,0.4453,0.6309,0.8652}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1543,0.2227,0.3154,0.4326}である。
【0084】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.9219,1.1211,1.3203,1.5586,1.8203,2.0781,2.3594}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2305,0.2803,0.3301,0.3896,0.4551,0.5195,0.5898}である。
【0085】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである10個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.3613,2.6660,2.9766,3.2813,3.6445,3.9785,4.3066,4.6523,4.9512,5.2500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3936,0.4443,0.4961,0.5469,0.6074,0.6631,0.7178,0.7754,0.8252,0.8750}である。
【0086】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7041,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0087】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0088】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、MCS情報セットにおいて変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットについて、第2の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第2のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。さらに、第2の参照コードレート差は、第1の参照コードレート差よりも低く、第2のコードレート閾値は、第1のコードレート閾値よりも低い。
【0089】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2617,0.3828,0.5469,0.7578}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1309,0.1914,0.2734,0.3789}である。
【0090】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの別の可能な量を説明している。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0091】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.8008,1.1211,1.5000,1.9219}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2002,0.2803,0.3750,0.4805}である。
【0092】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである12個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.0508,2.3613,2.6367,2.9414,3.2168,3.5098,3.8203,4.1016,4.4121,4.6992,4.9863,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3418,0.3936,0.4395,0.4902,0.5361,0.5850,0.6367,0.6836,0.7354,0.7832,0.8311,0.8750}である。
【0093】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.704,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0094】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0313,7.3730,7.6953,8.0957,8.4570,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7031,0.7373,0.7695,0.8096,0.8457,0.8750}である。
【0095】
第3の態様及び第4の態様の更に別の可能な実装では、32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率又はコードレートが無線通信信号を変調するのに使用される場合、ターゲットブロックエラーレートに到達するために要求される信号対雑音比は、区間[-5dB,30dB]又は[-5dB,32dB]内に入る。
【0096】
第5の態様によれば、本願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備える情報送信装置を提供する。少なくとも1つのプロセッサは、情報送信装置が第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法を実装するか、又は第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法を実装することを可能にするために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている。
【0097】
第6の態様によれば、本願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備えるチップシステムを提供する。少なくとも1つのプロセッサは、チップシステムが位置する装置が第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法を実装するか、又は第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法を実装することを可能にするために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている。
【0098】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は、情報送信システムを更に提供する。情報送信システムは、第1のノード及び第2のノードを備える。第1のノードは、第3の態様及び第3の態様の可能な実装のいずれか1つに係る情報送信装置を備える。第2のノードは、第4の態様及び第4の態様の可能な実装のいずれか1つに係る情報送信装置を備える。
【0099】
第8の態様によれば、本願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を開示する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法が実装されるか、又は第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法が実装される。
【0100】
第9の態様によれば、本願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品を開示する。コンピュータプログラム製品が1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法が実装されるか、又は第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つに係る方法が実装される。
【0101】
第10の態様によれば、本願の一実施形態は、端末を開示する。端末は、インテリジェントコックピット製品、車両等であってよく、端末は、第1のノード及び/又は第2のノードを含む。第1のノード(例えば、カメラ、スクリーン、マイクロフォン、スピーカ、レーダ、電子キー、キーレスエントリ及びスタートシステムコントローラ、及びユーザ機器UE等のモジュールのうちの1つ又は複数)は、第3の態様及び第3の態様の可能な実装のいずれか1つに係る装置を含む。第2のノード(例えば、基地局又はコックピットドメインコントローラCDC)は、第4の態様及び第4の態様の可能な実装のいずれか1つに係る情報送信装置を備える。代替的には、車両は、インテリジェント端末又は輸送車両、例えば、無人航空機又はロボットに置き換えられてよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
以下は、本願の実施形態において使用される添付の図面を説明する。
【0103】
【
図1】本願の一実施形態に係る情報送信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0104】
【
図2】本願の一実施形態に係る情報送信方法の応用シナリオの図である。
【0105】
【
図3】本願の一実施形態に係る情報送信方法の概略フローチャートである。
【0106】
【
図4】本願の一実施形態に係るMCSテーブルの概略図である。
【0107】
【
図5】本願の一実施形態に係る別のMCSテーブルの概略図である。
【0108】
【
図6】本願の一実施形態に係る更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0109】
【
図7A】本願の一実施形態に係る変調方式の可能な性能の概略図である。
【0110】
【
図7B】本願の一実施形態に係る別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0111】
【
図8】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0112】
【
図9】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0113】
【
図10A】本願の一実施形態に係る更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0114】
【
図10B】本願の一実施形態に係るまた更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0115】
【
図11】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0116】
【
図12】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0117】
【
図13A】本願の一実施形態に係るまた更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0118】
【
図13B】本願の一実施形態に係るまた更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0119】
【
図14】本願の一実施形態に係る情報送信装置の構造の概略図である。
【0120】
【
図15】本願の一実施形態に係る更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0121】
【
図16】本願の一実施形態に係るまた更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0122】
【
図17】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0123】
【
図18】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0124】
【
図19】本願の一実施形態に係るまた更に別のMCSテーブルの概略図である。
【0125】
【
図20A】本願の一実施形態に係るまた更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【0126】
【
図20B】本願の一実施形態に係るまた更に別の変調方式の可能な性能の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0127】
以下は、本願の実施形態における添付の図面を参照して本願の実施形態を説明する。本願では、「例」又は「例えば」等の用語は、例、図示、又は説明を与えることを表すのに使用される。本願において「例」又は「例えば」を使用して説明される任意の実施形態又は設計方式は、別の実施形態又は設計方式よりも好ましいか又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。「例」又は「例えば」等の用語の使用は、特定の方法において関連した概念を提示することを意図される。
【0128】
本願の実施形態におけるノードは、データ受信及び送信処理能力を有する電子デバイスであり、端末デバイス又はネットワーク側デバイスを含んでもよいし、又は端末デバイス又はネットワーク側デバイス内に含まれるチップであってもよいことに留意すべきである。例えば、ノードは、コックピットドメイン(cockpit domain)デバイス、又はコックピットドメインデバイス内のモジュール(例えば、コックピットドメインコントローラ(cockpit domain controller、CDC)、カメラ、スクリーン、マイクロフォン、スピーカ、電子キー、及びキーレスエントリ又はスタートシステムコントローラ等のモジュールのうちの1つ又は複数)であってよい。特定の実装プロセスでは、ノードは、代替的には、データ転送デバイス、例えば、基地局、ルータ、リピータ、ブリッジ、又はスイッチであってもよいし、又は、端末デバイス、例えば、様々なタイプのユーザ機器(user equipment、UE)、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、デスクトップコンピュータ、ヘッドセット、又はスピーカであってもよいし、又は、マシンインテリジェンスデバイス、例えば、自動運転(self-driving)デバイス、輸送安全(transportation safety)デバイス、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)デバイス、産業制御(industrial control)デバイス、遠隔医療(remote medical)デバイス、スマートグリッド(smart grid)デバイス、又はスマートシティ(smart city)デバイスを更に含んでもよいし、又は、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートバンド、又は歩数計)等を更に含んでもよい。
【0129】
幾つかの技術的シナリオでは、同様のデータ受信及び送信能力を有するデバイスの名称は、ノードではない場合がある。しかしながら、説明の容易性のために、データ受信及び送信能力を有する電子デバイスは、本願の実施形態ではノードと総称される。
【0130】
以下は、本願の実施形態におけるシステムアーキテクチャ及びサービスシナリオを説明する。本願において説明されるシステムアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願における技術的解決手段をより明確に説明するように意図されており、本願において提供される技術的解決手段に対する限定を構成しないことに留意すべきである。システムアーキテクチャの進展及び新たなサービスシナリオの登場に伴い、本願において提供される技術的解決手段が同様の技術的問題にも適用可能であることを、当業者であれば認識し得る。
【0131】
図1は、本願の一実施形態に係る可能な無線通信システムの概略図である。無線通信システムは、第1のノード101及び第2のノード102を備える。第2のノード102は、変調モード(具体的には、スペクトル効率、コードレート等を更に含む)に基づいてデータを変調してシンボルを形成し、アンテナを通して無線信号を送信する。第1のノード101は、無線信号を復調して、送信されたデータを取得する。第1のノード101及び第2のノード102の間の無線通信リンクは、様々なタイプの接続媒体を含んでよく、例えば、802.11b/g、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、ジグビー(登録商標)(Zigbee(登録商標))、無線周波数識別(Radio Frequency Identification、RFID)、超広帯域(Ultra-Wideband、UWB)技術、及び無線短距離通信システム(例えば、車載無線短距離通信システム)を含む短距離接続技術であってもよいし、又は、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communications, GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、及びユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)等の他の無線アクセス技術を含む長距離接続技術であってもよい。当然ながら、第1のノード及び第2のノードの間の通信をサポートするのに使用され得る別の無線通信技術が存在する。
【0132】
幾つかの特定の実装シナリオでは、第2のノードは、Cノード又は制御ノードとも称され得るとともに、第1のノードは、Tノード又は端末とも称され得る。CノードからTノードへの送信リンクは、Cリンク又はダウンリンクと称され得るとともに、TノードからCノードへの送信リンクは、Tリンク又はアップリンクと称され得る。
【0133】
無線通信プロセスにおいて、通信チャネルは、ランダムに変化し、周波数選択性及び時間変動特性を有する。しかしながら、インテリジェント端末に対するサービスタイプの量の増大に伴い、複数のサービスタイプのデータ送信プロセスにおいて、データ送信の融通性及び信頼性をいかに改善するかは、緊急に解決すべき技術的問題である。
【0134】
例えば、
図2は、本願の一実施形態に係る、車両における無線通信のシナリオの概略図である。車両における無線通信技術をサポートするマイクロフォン201は第1のノード101とみなされてよく、車両のキャビンドメインコントローラ(cockpit domain controller、CDC)202は、インテリジェントキャビンデバイスにおける制御センタであり、第2のノード102とみなされてよい。車両におけるハーネスの量を削減するために、CDC202及びマイクロフォン201の間に無線接続が確立されてよい。CDC202は、さらに、無線通信技術を使用することによって、マイクロフォン201によって記録されるオーディオを取得し、運転プロセスを記録してよい。別の例の場合、車両における無線通信技術をサポートするスピーカ(又はラウドスピーカと称される)203は第1のノード101とみなされてよく、CDC202及びスピーカ203の間で無線接続が確立されてよい。このようにして、スピーカ203は、CDC202によって送信されたオーディオを受信及び再生してよい。無線通信チャネルは任意の時点において変化するので、データの送信効率及び送信品質を改善するために、変調及びコード化モードがチャネルの瞬時品質に基づいて動的に調整される必要がある。例えば、チャネル条件が不良である場合、低次変調モードが選択される(すなわち、信号対雑音比に対する要件が低いが、送信レートも低い)。チャネル条件が良好である場合、高次変調モードが選択されてよく(すなわち、信号対雑音比に対する要件が高いが、送信レートも高い)、それにより、無線チャネルの送信能力を適切に使用することができる。
【0135】
図3は、本願の一実施形態に係る情報送信方法の概略フローチャートである。方法は少なくとも以下の段階を備える。
【0136】
任意選択で、情報送信方法は、段階S301を備えてよく、これは、具体的には以下のとおりである。
【0137】
段階S301:第2のノードは、SINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックスを決定する。本明細書における「任意選択で」は、実際の通信では、第2のノードがSINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックスを決定してもよいし、又はSINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックスを決定しなくてもよいし、又はSINRインジケータ及びチャネル品質を反映する別のパラメータ(例えば、参照信号受信電力(reference signal receiving power、RSRP)及び参照信号受信品質(reference signal receiving quality、RSRQ)のうちの1つ又は複数)に基づいて第1のMCSインデックスを決定してもよいものとして理解され得る。第1のMCSインデックスを決定することは、具体的には、第2のノードによる実装、事前合意、又は規格における定義に依存し得る。
【0138】
具体的には、信号対干渉+雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR、signal to interference plus noise ratioとも称される)は、受信された望まれる信号の強度と、受信された干渉信号(雑音及び干渉)の強度との比であり、アップリンクチャネル(例えば、アップリンクデータチャネル、アップリンクアクセスチャネル、及びアップリンク制御チャネルのうちの1つ又は複数)の品質及びダウンリンクチャネル(例えば、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンクブロードキャストチャネル、及びダウンリンク制御チャネルのうちの1つ又は複数)の品質のうちの1つ又は複数を含むチャネルの品質を示すのに使用され得る。また、或る実装の解決手段では、チャネルは、リンク、例えば、Cリンク又はTリンクに置き換えられ得る。Cリンクは、データチャネル、ブロードキャストチャネル、及び制御チャネル(チャネル状態情報-参照信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)を送信するのに使用されるチャネル、復調参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)を送信するのに使用されるチャネル等のうちの1つ又は複数を含む)を含み、ダウンリンクとしても理解され得る。Tリンクは、データチャネル、アクセスチャネル、及び制御チャネル(肯定応答文字(Acknowledge Character、ACK)を送信するのに使用されるチャネル、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を送信するのに使用されるチャネル、DMRSを送信するのに使用されるチャネル等のうちの1つ又は複数を含む)を含み、アップリンクとしても理解され得る。通常、より大きいSINRは、より高い強度の受信された望まれる信号、より良好なチャネル品質、及びより高い通信品質を示す。これに対応して、より小さいSINRは、より低い強度の受信された望まれる信号、より不良のチャネル品質、及びより低い通信品質を示す。任意選択で、SINRインジケータは、第1のノードによって第2のノードに報告されてもよいし、又は第2のノードによって取得されてもよい(具体的には、収集又は測定されてよい)。例えば、第2のノードは、信号Aを、Cリンク(又はダウンリンクチャネル)を通して第1のノードに送信してよい。信号Aは、Cリンクを通して送信される。第1のノードは、信号A1を受信し、第1のノードは、受信信号A1及び元の信号Aに基づいてCリンクのSINRを取得し、SINRを第2のノードに報告してよい。このようにして、第2のノードは、第1のノードによって報告されたSINRを取得する。別の例の場合、第1のノードは、信号Bを、Tリンク(又はアップリンクチャネル)を通して第2のノードに送信する。これに対応して、信号Bは、Tリンクを通して送信される。第2のノードは、信号B1を受信し、受信信号B1及び元の信号Bに基づいてTリンクのSINRを決定してよい。
【0139】
或る設計において、第2のノードは、SINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックス(index)を決定してよく、第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する。
【0140】
段階S302:第2のノードは、第1のMCSインデックスを第1のノードに送信する。
【0141】
具体的には、第1のMCSインデックスは、第1のMCS情報サブセットに属し、第1のMCS情報サブセットは、第1の変調モードに対応する。例えば、第1のMCSインデックスは、MCS 0であり、MCS 0は、情報サブセット{インデックス:MCS 0、変調モード:QPSK、コードレート:0.125}に属する。MCS 0に対応する変調モードは、QPSKである。別の例の場合、MCS 0は、情報サブセット{インデックス:MCS 0、変調次数(Qm):2、スペクトル効率:0.250}に属する。QPSKに対応する変調次数は2であるので、16QAMに対応する変調次数は4であり、64QAMに対応する変調次数は6であり、256QAMに対応する変調次数は8であり、1024QAMに対応する変調次数は10であり、MCS 0に対応する変調モードは、変調次数が2である変調モード、すなわちQPSKである。
【0142】
さらに、第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属する。事前定義されたMCS情報セットは、M個の情報サブセットを含み、ここで、Mは、1よりも大きい整数である。任意選択で、M=32である。説明の容易性のために、以下は、説明の一例としてM=32であることを主に使用する。第1のMCS情報サブセットは、第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び第1の変調モード又は第1の変調モードに対応する変調次数を含む。換言すれば、第1のMCSインデックスに加えて、第1のMCS情報サブセットは、第1の周波数効率又は第1のコードレートのうちの少なくとも1つ、及び第1の変調モード又は第1の変調モードに対応する変調次数のうちの少なくとも1つを更に含んでよい。第1のコードレートは、第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、第1の変調モードに対応する変調次数との比である。換言すれば、第1のコードレートと第1の変調モードに対応する変調次数との積は、第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率に等しい。概して、より小さいMCSインデックスは、より低い対応する変調モード及びより低い対応するスペクトル効率を示し、より大きいMCSインデックスは、より高い対応する変調モード及びより高い対応するスペクトル効率を示す。別の定義方法において、MCSインデックスの変化傾向は、代替的には、変調モード及びスペクトル効率の変化傾向と反対であり得る。これは、本願において具体的に限定されない。前述の一般的な方法は、一例として使用される。チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率が、データを送信又は受信するために選択されてよい。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードが、データを送信又は受信するために選択されてよい。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0143】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおける各MCS情報サブセットは、対応するMCSインデックス、MCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレート、及びMCSインデックスに対応する変調モード又は変調モードの変調次数を含む。コードレートは、MCSインデックスに対応するスペクトル効率と、変調モードに対応する変調次数との比である。換言すれば、事前定義されたMCS情報セットは、M(例えば、M=32)個の情報サブセットを含み、M個のMCSインデックスにおける各MCSインデックスは、スペクトル効率又はコードレート及び変調モード又は変調モードの変調次数に対応する。事前定義されたMCS情報セットは、M個のMCS情報サブセットを含み、M個のMCS情報サブセットは、予約されたエントリを含まないことも理解され得る。具体的には、予約されたエントリにおいて対応するMCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレートは存在しない。換言すれば、予約されたエントリにおけるMCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレートは予約される(reserved)。
【0144】
任意選択で、事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む。異なるノードは異なる変調モードをサポートするので、ノードによってサポートされる変調モードに基づいて、変調に対応する変調モード及びスペクトル効率を選択するために当該ノードによって複数の変調モードを使用することができる。通常、高次変調モード(例えば、1024QAM又は256QAM)は、より高い送信効率を有するが、より低い耐雑音能力を有し、低次変調モード(例えば、QPSK又は16QAM)は、より低い送信効率を有するが、より高い耐雑音能力を有する。加えて、高次変調モードは、送信側ノードに対してより高いデバイス要件を更に有する。送信側ノードは、より高い送信効率を達成するために、送信側ノードによってサポートされる変調モードに基づいて、変調に対応する変調モード及びスペクトル効率を選択することができる。例えば、車載無線通信のシナリオは、従来の通信シナリオ、例えば、マクロ基地局又はセルとは大幅に異なり、車載無線信号送信のためのチャネル条件も大幅に異なる。車載通信における受信信号の信号及び干渉+雑音比SINRは、分布においてより理想的である。したがって、高次変調モード(例えば、1024QAM)は、車両(又は車両における特定のノード)が選択するために導入することができる。
【0145】
さらに、事前定義されたMCS情報セットは、或るフォーマット、例えば、テーブル、セット、アレイ、又はJSONデータにおいて記憶されてよい。特定の実装プロセスでは、以下の幾つかの設計のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0146】
設計1:事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}である。異なる変調モード間の性能差が大きいので、信号対雑音比及びブロックエラーレートの間の関係は、ターゲットブロックエラーレートに到達するために異なる変調モードによって要求される信号対雑音比が大幅に異なるものとして反映される。通信システムにおいて、変調方式間の性能差が大きい場合、ブロックエラーレート要件を満たすために、より小さい量の変調方式を信号対雑音比範囲内で選択することができる。この場合、ユーザ要件を満たすことは困難である。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKである9つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。
【0147】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}である。このようにして、16QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0148】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}である。このようにして、64QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0149】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}である。このようにして、256QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0150】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。このようにして、1024QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0151】
設計において、事前定義されたセットは、複数の変調モードのMCS情報サブセットにおける任意の1つ又は複数の変調モードのMCS情報サブセットを含んでよい。例えば、事前定義されたセットは、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM又は1024QAMのうちの1つ又は複数であるMCS情報サブセットを含んでよい。
【0152】
さらに、任意選択で、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMのうちの任意の1つであるとともに、事前定義されたセットに含まれるMCS情報サブセットは、上記で列挙された対応する変調モードのMCS情報サブセットのうちの幾つか又は全てを含んでよい。具体的には、例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。別の例の場合、事前定義されたMCS情報セットにおいて、変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセット、変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセット、変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセット、変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。
【0153】
具体的には、例えば、テーブル1は、本願のこの実施形態において提供される可能なMCSテーブルである。MCSテーブルは、32個のMCSインデックス(MCS Indexes)を含む。テーブルにおいて、インデックスMCS 0~MCS 31(特定の実装プロセスでは、インデックスは、代替的には、5ビットを使用することによって表され得る。例えば、「00000」は、MCS 0を表す)は第1列にあり、4つの変調モード:直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMを含む変調モード(Modulation)は第2列にあり、スペクトル効率(Efficiency)は第3列にあり、コードレート(R)は第4列にある。テーブル1では、9つのMCSインデックスに対応する変調モードがQPSKであり、4つのMCSインデックスに対応する変調モードが16QAMであり、9つのMCSインデックスに対応する変調モードが64QAMであり、5つのMCSインデックスに対応する変調モードが256QAMであり、5つのMCSインデックスに対応する変調モードが1024QAMであることを確認することができる。
テーブル1 MCSテーブル
【表1】
【0154】
本願の実施形態では、スペクトル効率の値及びコードレートの値は各々小数第4位まで正確であることに留意すべきである。幾つかの可能な実装では、代替的には他の精度が存在し得る。例えば、
図4は、本願の一実施形態に係る可能なMCSの概略図である。インデックスMCS 0~MCS 31は第1列にあり、変調モード(Modulation)は第2列にあり、スペクトル効率(Efficiency)は第3列にあり、コードレート(R)は第4列にある。スペクトル効率の値は小数第9位まで正確であり、コードレートの値は小数第10位まで正確である。
【0155】
テーブル1又は
図4において示されているMCS情報セットにおいて、幾つかのパラメータは表現のために他のパラメータに変換されることが理解され得る。例えば、変調モードは変調次数Qmに置き換えられ得る(QPSKに対応する変調次数は2であり、16QAMに対応する変調次数は4であり、64QAMに対応する変調次数は6であり、256QAMに対応する変調次数は8であり、1024QAMに対応する変調次数は10である)。別の例の場合、コードレートは、「コードレート×1024を計算することによって取得される情報ビットの長さ」に置き換えられ得る。例えば、
図5は、本願の一実施形態に係る別の可能なMCSテーブルの概略図である。インデックスMCS 0~MCS 31は第1列にあり、変調モード(Modulation)は第2列にあり、コードレート×1024を計算することによって取得される情報ビットの長さ(幾つかの実装シナリオではマザーコード1024とも称される)は第3列にあり、スペクトル効率(Efficiency)は第4列にある。加えて、幾つかの特定の実装シナリオでは、情報セットは、他の情報を更に含んでよく、例えば、ターゲットブロックエラーレート(block error rate、BLER)(例えば、10
-3)に到達するために変調中に要求される変調次数及び信号対雑音比(信号雑音比、SNR、又はS/Nと称される)のうちの少なくとも1つを更に含んでよい。ここでも、例は本明細書において説明されない。
【0156】
任意選択で、本願の実施形態では、MCS情報セットは、代替的には、表現のために複数のテーブルに分割されてよい。例えば、
図6における(a)は、インデックスがMCS 0~MCS 8でありかつ変調モードがQPSKである情報サブセットを示し、
図6における(b)は、インデックスがMCS 9~MCS 12でありかつ変調モードが16QAMである情報サブセットを示し、
図6における(c)は、インデックスがMCS 13~MCS 21でありかつ変調モードが64QAMである情報サブセットを示し、
図6における(d)は、インデックスがMCS 22~MCS 26でありかつ変調モードが256QAMである情報サブセットを示し、
図6における(e)は、インデックスがMCS 27~MCS 31でありかつ変調モードが1024QAMである情報サブセットを示す。
【0157】
図7Aは、本願の一実施形態に係る設計1におけるMCS情報セットにおける変調方式の可能な性能の概略図であり、具体的には、1024ビットコード長(すなわち、コード化を通して取得されるデータブロックの1024ビット長)を有するポーラ(polar)コードを使用することによるコード化中、テーブル1におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、加法性白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise、AWGN)チャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。
【0158】
図7Bは、本願の一実施形態に係る設計1におけるMCS情報セットにおける変調方式の他の可能な性能の概略図であり、具体的には、2048ビットコード長(すなわち、コード化を通して取得されるデータブロックの2048ビット長)を有するポーラコードを使用することによるコード化中、テーブル1におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、AWGNチャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調方式(具体的には、変調モード及びスペクトル効率又はコードレートを含む)が無線通信信号を変調するのに使用される場合、ブロックエラーレート10
-3に到達するために要求される信号対雑音比は区間[-5dB,30dB]内に入る(実際の通信シナリオにおける差を考慮して、適切なエラー範囲が許容される)ことを確認することができる。さらに、変調モード間の性能差は小さく、それにより、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、[-5dB,30dB]内に入る任意の信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0159】
任意選択で、複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。2つの隣接したコードレートの間の差は、特定の範囲内で常に分布することを確認することができる。規則が反映される場合、2つの隣接したコードレートの間の差は、第1の参照コードレート差の周辺で常に分布し、当該差及び第1の参照コードレート差の間の区間(又は偏差)は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい(例えば、第1の参照コードレート差は0.07であり、第1のコードレート閾値は0.045である。2つの隣接したコードレートの間の差は常におよそ0.07であり、当該差及び0.07の間の区間は0.045を越えない。換言すれば、コードレート間の差は区間[0.025,0.15]内に入る)。したがって、コードレート間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0160】
第1の参照コードレート差は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。第1のコードレート閾値は、小さい範囲内であり、かつ参照コードレート差、及びコードレート間の差の間にあるエラーが存在し得ることを表すのに使用され、固定値ではない場合がある。
【0161】
代替的には、テーブル1におけるMCS 0に対応するコードレートは0.1250であってよく、及び/又は、MCS 0に対応するスペクトル効率は、0.0250であってよく、それにより、低いコードレート要件を有する幾つかのサービスに適応するために、テーブル1において包含されるコードレート範囲は広くなっている。
【0162】
設計2:事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.3086,0.4453,0.6309,0.8652}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1543,0.2227,0.3154,0.4326}である。
【0163】
QPSKは良好な耐雑音能力を有するがデータ送信の低い効率を有するので、QPSKは、通常、低いSNRを有するチャネル上で使用される。しかしながら、幾つかのシナリオ、例えば車載無線チャネルにおけるSNRは高いので、高いSNRを有するシナリオに適応するために、QPSK変調モードの量を低減することができるか、又はQPSK変調モードのコードレート間の区間を増大させることができる。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0164】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.9219,1.1211,1.3203,1.5586,1.8203,2.0781,2.3594}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2305,0.2803,0.3301,0.3896,0.4551,0.5195,0.5898}である。変調モードが16QAMである7つの情報サブセットを使用することによって、16QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0165】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである10個のMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.3613,2.6660,2.9766,3.2813,3.6445,3.9785,4.3066,4.6523,4.9512,5.2500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3936,0.4443,0.4961,0.5469,0.6074,0.6631,0.7178,0.7754,0.8252,0.8750}である。変調モードが64QAMである10個の情報サブセットを使用することによって、64QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0166】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7041,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。変調モードが256QAMである6つの情報サブセットを使用することによって、256QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0167】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。変調モードが1024QAMである5つの情報サブセットを使用することによって、1024QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0168】
設計において、事前定義されたセットは、複数の変調モードのMCS情報サブセットにおける任意の1つ又は複数の変調モードのMCS情報サブセットを含んでよい。例えば、事前定義されたセットは、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM又は1024QAMのうちの1つ又は複数であるMCS情報サブセットを含んでよい。
【0169】
さらに、任意選択で、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMのうちの任意の1つであるとともに、事前定義されたセットに含まれるMCS情報サブセットは、上記で列挙された対応する変調モードのMCS情報サブセットのうちの幾つか又は全てを含んでよい。具体的には、例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。別の例の場合、事前定義されたMCS情報セットにおいて、変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセット、変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセット、変調モードが64QAMである10個のMCS情報サブセット、変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。
【0170】
具体的には、例えば、テーブル2は、本願のこの実施形態において提供される更に別の可能なMCSテーブルである。MCSテーブルは、32個のMCSインデックス(MCS Indexes)を含む。MCSテーブルでは、4つのMCSインデックスに対応する変調モードがQPSKであり、7つのMCSインデックスに対応する変調モードが16QAMであり、10個のMCSインデックスに対応する変調モードが64QAMであり、6つのMCSインデックスに対応する変調モードが256QAMであり、5つのMCSインデックスに対応する変調モードが1024QAMである。
テーブル2 MCSテーブル
【表2】
【0171】
テーブル2では、スペクトル効率の値及びコードレートの値は各々小数第4位まで正確であることに留意すべきである。幾つかの可能な実装では、代替的には他の精度が存在し得る。例えば、
図8は、本願の一実施形態に係る更に別の可能なMCSの概略図である。スペクトル効率の値は小数第9位まで正確であり、コードレートの値は小数第10位まで正確である。
【0172】
テーブル2又は
図7A及び
図7Bにおいて示されているMCS情報セットにおいて、幾つかのパラメータは、代替的には、対応するパラメータに置き換えられ得ることが理解され得る。例えば、
図9は、本願の一実施形態に係る更に別の可能なMCSの概略図である。各列に関する情報については、
図5の関連した説明を参照されたい。加えて、幾つかの特定の実装シナリオでは、情報セットは、他の情報を更に含んでよく、例えば、ターゲットBLER(例えば、10
-3)に到達するために要求される変調次数及びSNRのうちの少なくとも1つを更に含んでよい。
【0173】
図10Aは、本願の一実施形態に係る設計2におけるMCS情報セットにおける変調方式の可能な性能の概略図であり、具体的には、1024ビットコード長を有するポーラコードを使用することによるコード化中、テーブル2におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、AWGNチャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。
図10Bは、本願の一実施形態に係る設計2におけるMCS情報セットにおける変調方式の他の可能な性能の概略図であり、具体的には、2048ビットコード長を有するポーラコードを使用することによるコード化中、テーブル2におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、AWGNチャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調方式(具体的には、変調モード及びスペクトル効率又はコードレートを含む)が無線通信信号を変調するのに使用される場合、ブロックエラーレート10
-3に到達するために要求される信号対雑音比は区間[-5dB,30dB]内に入る(実際の通信シナリオにおける差を考慮して、適切なエラー範囲が許容される)ことを確認することができる。
【0174】
設計2において、高い信号対雑音比を有する幾つかのシナリオ(例えば、車載通信システム)では、信号対雑音比は、通常3dBよりも高い(幾つかのシナリオでは通常10dBよりも高い)ことが考慮される。したがって、16QAM及びそれを超える変調モード間の性能差は小さく、それにより、[3dB,30dB]内に入る任意の信号対雑音比範囲において、変調モード間の性能差が更に低減する。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲[3dB,30dB]内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0175】
可能な実装では、MCS情報セットにおいて変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットについて、第2の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第2のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。さらに、第2の参照コードレート差は、第1の参照コードレート差よりも低く、第2のコードレート閾値は、第1のコードレート閾値よりも低い。QPSKと比較して、16QAM、64QAM、又は1024QAMは、より高い情報送信レートを有するが、より不良の耐雑音能力を有し、したがって、高い信号対雑音比を有するチャネル上で機能する。しかしながら、通信シナリオ、例えば、車載通信では、チャネルの信号対雑音比は高い。したがって、このシナリオでは、16QAM、64QAM、又は1024QAMの情報サブセットのコードレートの間の区間は低減し得、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モードの間の性能差は小さい。第2の参照コードレート差及び第2のコードレート閾値は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。例えば、第2の参照コードレート差は0.055であってよく、第2のコードレート閾値は0.02である。このようにして、2つの隣接したコードレートの間の差は区間[0.035,0.075]の範囲内に入り、変調モード間の性能差は小さい。第2の参照コードレート差は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。第2のコードレート閾値は、小さい範囲内であり、かつ参照コードレート差、及びコードレート間の差の間にあるエラーが存在し得ることを表すのに使用され、固定値ではない場合がある。
【0176】
設計3:事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2617,0.3828,0.5469,0.7578}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1309,0.1914,0.2734,0.3789}である。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0177】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.8008,1.1211,1.5000,1.9219}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2002,0.2803,0.3750,0.4805}である。変調モードが16QAMである変調方式間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0178】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである12個のMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.0508,2.3613,2.6367,2.9414,3.2168,3.5098,3.8203,4.1016,4.4121,4.6992,4.9863,5.2500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3418,0.3936,0.4395,0.4902,0.5361,0.5850,0.6367,0.6836,0.7354,0.7832,0.8311,0.8750}である。変調モードが64QAMである12個の情報サブセットは、変調方式間の性能差を低減することを可能にし、それにより、64QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。
【0179】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.704,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。変調モードが256QAMである6つの情報サブセットを使用することによって、256QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0180】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0313,7.3730,7.6953,8.0957,8.4570,8.7500}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7031,0.7373,0.7695,0.8096,0.8457,0.8750}である。変調モードが1024QAMである6つの情報サブセットを使用することによって、1024QAMをサポートするデバイスは、より良好な性能を有する変調方式を選択することができる。
【0181】
設計において、事前定義されたセットは、複数の変調モードのMCS情報サブセットにおける任意の1つ又は複数の変調モードのMCS情報サブセットを含んでよい。例えば、事前定義されたセットは、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM又は1024QAMのうちの1つ又は複数であるMCS情報サブセットを含んでよい。
【0182】
さらに、任意選択で、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMのうちの任意の1つであるとともに、事前定義されたセットに含まれるMCS情報サブセットは、上記で列挙された対応する変調モードのMCS情報サブセットのうちの幾つか又は全てを含んでよい。具体的には、例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在する。別の例の場合、事前定義されたMCS情報セットにおいて、変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセット、変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセット、変調モードが64QAMである12個のMCS情報サブセット、変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在する。
【0183】
具体的には、例えば、テーブル3は、本願のこの実施形態において提供される更に別の可能なMCSテーブルである。MCSテーブルは、32個のMCSインデックス(MCS Indexes)を含む。テーブル3では、4つのMCSインデックスに対応する変調モードがQPSKであり、4つのMCSインデックスに対応する変調モードが16QAMであり、12個のMCSインデックスに対応する変調モードが64QAMであり、6つのMCSインデックスに対応する変調モードが256QAMであり、6つのMCSインデックスに対応する変調モードが1024QAMであることを確認することができる。
テーブル3 MCSテーブル
【表3】
【0184】
テーブル3では、スペクトル効率の値及びコードレートの値は各々小数第4位まで正確であることに留意すべきである。幾つかの可能な実装では、代替的には他の精度が存在し得る。例えば、
図11は、本願の一実施形態に係る更に別の可能なMCSの概略図である。スペクトル効率の値は小数第9位まで正確であり、コードレートの値は小数第10位まで正確である。
【0185】
テーブル3又は
図11において示されているMCS情報セットにおいて、幾つかのパラメータは、代替的には、対応するパラメータに置き換えられ得ることが理解され得る。例えば、
図12は、本願の一実施形態に係る更に別の可能なMCSの概略図である。各列に関する情報については、
図5の関連した説明を参照されたい。加えて、幾つかの特定の実装シナリオでは、情報セットは、他の情報を更に含んでよく、例えば、ターゲットBLER(例えば、10
-3)に到達するために要求される変調次数及びSNRのうちの少なくとも1つを更に含んでよい。
【0186】
図13Aは、本願の一実施形態に係る設計3におけるMCS情報セットにおける変調方式の可能な性能の概略図であり、具体的には、1024ビットコード長を有するポーラコードを使用することによるコード化中、テーブル3におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、AWGNチャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。
図13Bは、本願の一実施形態に係る設計3におけるMCS情報セットにおける変調方式の他の可能な性能の概略図であり、具体的には、2048ビットコード長を有するポーラコードを使用することによるコード化中、テーブル3におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、AWGNチャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調方式(具体的には、変調モード及びスペクトル効率又はコードレートを含む)が無線通信信号を変調するのに使用される場合、ターゲットブロックエラーレートに到達するために要求される信号対雑音比は区間[-5dB,30dB]内に入る(実際の通信シナリオにおける差を考慮して、適切なエラー範囲が許容される)ことを確認することができる。
【0187】
設計3において、信号対雑音比分布において理想である幾つかのシナリオ(例えば、車載通信システム)、例えば、信号対雑音比が10dBよりも高い通信シナリオでは、64QAM及びそれを超える変調モード間の性能差は小さく、それにより、[10dB,30dB]内に入る任意の信号対雑音比範囲において、変調モード間の性能差は更に低減することが考慮される。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲[3dB,30dB]内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0188】
任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。例えば、テーブル1におけるMCS 21に対応するコードレートは0.875である。情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在するので、チャネル品質が良好である場合、データ送信の効率を改善するために、コードレートが0.875よりも高い情報サブセットに対応する変調モードを変調のために選択することができる。コードレート(code rate)は、コードレート、コード効率、又はコードレートとも称され、データストリームにおける望まれるデータの割合である。より大きいコードレートは、望まれるデータのより大きい割合及びより高い情報送信効率を示す。通常、チャネル品質が不良である場合、受信側が信号を正しく復調することができることを確実にするためにより多くの冗長な情報が追加される必要がある。この場合、コードレートは低くなる。チャネル品質が良好である場合、ごくわずかな冗長性チェックビットで信号を正しく復調することができる。この場合、コードレートは高くなる。したがって、適切なコードレートは、チャネル変化に基づいて選択され、それにより、良好なチャネル品質を有するユーザはより高い情報送信レートを取得することができる。
【0189】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。例えば、テーブル1では、MCS 21に対応する変調モードは64QAMであり、MCS 21に対応するコードレートは0.875であり、MCS 26に対応する変調モードは256QAMであり、MCS 26に対応するコードレートは0.875であり、MCS 31に対応する変調モードは1024QAMであり、MCS 31に対応するコードレートは0.875である。このようにして、ノードによってサポートされる最高次数変調モードが64QAMである場合、64QAMもコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットを有するので、チャネル品質がサポートされる場合、情報送信レートを改善するために、信号を変調するのに0.875のコードレート(さらには0.875よりも高いコードレート)を使用することができる。これに対応して、ノードによってサポートされる最高次数変調モードが256QAM又は1024QAMである場合、情報送信レートを改善するために、信号を変調するのに0.875のコードレート(さらには0.875よりも高いコードレート)を同様に使用することができる。
【0190】
任意選択で、第1のMCSインデックスは、第2のノードによって第1のノードに送信されるメッセージ内のNビット(bits)を使用することによって示されてよい。例えば、第1のインデックスは、メッセージ内の5ビットを使用することによって示されてよい。メッセージ内の5ビットが「01100」である場合、第1のインデックスはMCS 20である。さらに、任意選択で、例えば、事前定義されたMCSセットはテーブル1において説明されたMCS情報テーブルであり、第1のMCSインデックスはMCS 20である。MCS 20に対応する変調モードは64QAMであり、MCS 20に対応するスペクトル効率は4.9102であり、及び/又はMCS 20に対応するコードレートは0.8184である。
【0191】
第2のノードは第1のMCSインデックスを第1のノードに送信し、これに対応して、第1のノードは第2のノードから第1のMCSインデックスを受信することが理解され得る。
【0192】
段階S303:第1のノードは、第1の変調モードに基づいて、第2のノードによって送信されたデータを受信するか、又はデータを第2のノードに送信する。
【0193】
可能な実装の解決手段では、プロトコル仕様によれば、Cリンク(又はダウンリンクチャネル)の場合、第2のノードは、第1のMCSインデックスを第1のノードに送信する。第2のノードは、第1のインデックスに対応する第1の変調モードにデータを変調し、変調された信号を第1のノードに送信する。第1のノードは、MCSインデックスに対応する第1の変調モードにおける第2のノードからの信号を復調して、第2のノードからデータを受信してよい。Tリンク(又はアップリンクチャネル)の場合、第2のノードは、第1のMCSインデックスを第1のノードに送信し、第1のノードは、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードにデータを変調し、変調された信号を第2のノードに送信してよい。第2のノードは、第1のノードからの信号を復調して、第1のノードからデータを受信する。
【0194】
例えば、MCS情報セットはテーブル1であり、第1のMCSインデックスはMCS 20である。対応する第1の変調モードは64QAMである。したがって、データを第2のノードに送信する場合、第1のノードは、モード64QAMに信号を変調し、その後変調された信号を送信してよい。任意選択で、MCS 20が位置する第1の情報サブセットに含まれるスペクトル効率が4.9102である場合、信号が変調されるとき、信号は、4.9102のスペクトル効率を使用することによって変調される。代替的には、MCS 20が位置する第1の情報サブセットに含まれるコードレートが0.8184である場合、信号が変調されるとき、データは、0.8184のコードレートを使用することによって変調される。その後、変調された信号が送信される。
【0195】
別の例の場合、MCS情報セットはテーブル1であり、第1のMCSインデックスはMCS 20である。対応する第1の変調モードは64QAMである。変調プロセスは復調プロセスに対応するので、概して、データを送信するノードが変調モードを使用して変調を実行する場合、データを受信するノードも同じ変調モードを使用して復調を実行する。したがって、第1のノードは、第2のノードによって送信されたデータを受信するために、変調モード64QAM及び4.9102のスペクトル効率(又は0.8184のコードレート)に基づいて、第2のノードからの受信信号を復調する。
【0196】
段階S304:第2のノードは、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいて、第1のノードによって送信されたデータを受信するか、又はデータを第1のノードに送信する。
【0197】
例えば、MCS情報セットはテーブル1であり、第1のMCSインデックスはMCS 20である。対応する第1の変調モードは64QAMである。したがって、データを第1のノードに送信する場合、第2のノードは、モード64QAMに信号を変調し、その後変調された信号を送信してよい。任意選択で、MCS 20が位置する第1の情報サブセットに含まれるスペクトル効率が4.9102である場合、信号が変調されるとき、信号は、4.9102のスペクトル効率を使用することによって変調される。代替的には、MCS 20が位置する第1の情報サブセットに含まれるコードレートが0.8184である場合、信号が変調されるとき、データは、0.8184のコードレートを使用することによって変調される。その後、変調された信号が送信される。
【0198】
別の例の場合、MCS情報セットはテーブル1であり、第1のMCSインデックスはMCS 20である。対応する第1の変調モードは64QAMである。変調プロセスは、復調プロセスに対応する。したがって、第2のノードは、第1のノードによって送信されたデータを受信するために、変調モード64QAM及び4.9102のスペクトル効率(又は0.8184のコードレート)に基づいて、受信信号を復調する。
【0199】
図3において示されている実施形態では、第1のノードは、第1のMCSインデックスを受信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード(具体的には、対応するスペクトル効率又は対応するコードレートを更に含み得る)を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0200】
上記で言及されたように、事前定義されたMCS情報セットは、或るフォーマット、例えば、テーブル、セット、アレイ、又はJSONデータにおいて記憶されてよい。更に別の任意選択の設計では、事前定義されたMCS情報セットは、以下を含んでよい:
【0201】
設計4
【0202】
一実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である。異なる変調モード間の性能差が大きいので、信号対雑音比及びブロックエラーレートの間の関係は、ターゲットブロックエラーレートに到達するために異なる変調モードによって要求される信号対雑音比が大幅に異なるものとして反映される。通信システムにおいて、変調方式間の性能差が大きい場合、ブロックエラーレート要件を満たすために、より小さい量の変調方式を信号対雑音比範囲内で選択することができる。この場合、ユーザ要件を満たすことは困難である。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの前述の設計は、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、前述の解決手段において、情報サブセットは、0.8008の最高コードレート(又はスペクトル効率に対応する0.8008の最高コードレート)を実装することができ、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、高スループットを達成することができる。
【0203】
変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの場合、代替的には、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個よりも低いか又はこれに等しい(例えば、7~10のいずれか1つ)MCS情報サブセットが存在する。変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}の全集合又はサブセットを含む。例えば、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの量が7~10のうちの1つである場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}のサブセット、例えば、{0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}を含む。別の例の場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの量が10である場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}の真部分集合を含むが、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}ではない。これに対応して、コードレートセットの説明のために、これに対応して周波数効率セットの説明を参照されたい。
【0204】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である。前述の解決手段では、情報サブセットにおける最高コードレートは0.8857であり、それにより、16QAMをサポートするデバイスは、高スループットを達成することができる。
【0205】
変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの場合、代替的には、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つよりも低いか又はこれに等しい(例えば、4つ、5つ、又は6つの)MCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}の全集合又はサブセットを含む。例えば、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの量が6である場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}のサブセット、例えば、{2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}を含む。別の例の場合、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの量が7である場合、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}の真部分集合を含むが、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}ではない。
【0206】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である。前述の解決手段では、情報サブセットにおける最高コードレートは0.9170であり、それにより、64QAMをサポートするデバイスは、高スループットを達成することができる。
【0207】
変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットの場合、代替的には、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つ、7つ、8つ、又は9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}の全集合又はサブセットを含む。例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである8つのMCS情報サブセットが存在する場合、変調モードが64QAMである8つのMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}を含み、又は、真部分集合を含むが、セット{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}の全集合を含まない。
【0208】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である。前述の解決手段では、情報サブセットにおける最高コードレートは0.9150であり、それにより、256QAMをサポートするデバイスは、高スループットを達成することができる。
【0209】
変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの場合、代替的には、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}の真部分集合を含んでよく、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}の真部分集合を含む。
【0210】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在する。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である。前述の解決手段では、情報サブセットにおける最高コードレートは0.9229であり、それにより、1024QAMをサポートするデバイスは、高スループットを達成することができる。
【0211】
変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの場合、代替的には、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つ又は5つのMCS情報サブセットが存在してよく、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}の全集合又はサブセットを含み、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}の全集合又はサブセットを含む。例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在する場合、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、セット{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}の全集合又は真部分集合を含み、又はMCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、セット{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}の全集合又は真部分集合を含む。
【0212】
一実装では、事前定義されたセットは、複数の変調モードのMCS情報サブセットにおける任意の1つ又は複数の変調モードのMCS情報サブセットを含んでよい。例えば、事前定義されたセットは、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM又は1024QAMのうちの1つ又は複数であるMCS情報サブセットを含んでよい。
【0213】
さらに、任意選択で、変調モードがQPSK、16QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMのうちの任意の1つであるとともに、事前定義されたセットに含まれるMCS情報サブセットは、上記で列挙された対応する変調モードのMCS情報サブセットのうちの幾つか又は全てを含んでよい。具体的には、例えば、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセット及び変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在する。別の例の場合、事前定義されたMCS情報セットにおいて、変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセット、変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセット、変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセット、変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセット、及び変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在する。
【0214】
具体的には、例えば、テーブル4は、本願のこの実施形態において提供される可能なMCSテーブルである。MCSテーブルは、32個のMCSインデックス(MCS Indexes)を含む。テーブルにおいて、インデックスMCS 0~MCS 31(特定の実装プロセスでは、インデックスは、代替的には、5ビットを使用することによって表され得る。例えば、「00000」は、MCS 0を表す)は第1列にあり、4つの変調モード:直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMを含む変調モード(Modulation)は第2列にあり、スペクトル効率(Efficiency)は第3列にあり、コードレート(R)は第4列にある。テーブル4では、10個のMCSインデックスに対応する変調モードがQPSKであり、7つのMCSインデックスに対応する変調モードが16QAMであり、6つのMCSインデックスに対応する変調モードが64QAMであり、5つのMCSインデックスに対応する変調モードが256QAMであり、4つのMCSインデックスに対応する変調モードが1024QAMであることを確認することができる。
テーブル4 MCSテーブル
【表4】
【0215】
本願の実施形態では、スペクトル効率の値及びコードレートの値は各々小数第4位まで正確であることに留意すべきである。幾つかの可能な実装では、代替的には他の精度が存在し得る。例えば、
図17は、本願の一実施形態に係る可能なMCSの概略図である。インデックスMCS 0~MCS 31は第1列にあり、変調モード(Modulation)は第2列にあり、スペクトル効率(Efficiency)は第3列にあり、コードレート(R)は第4列にある。スペクトル効率の値は小数第9位まで正確であり、コードレートの値は小数第10位まで正確である。
【0216】
テーブル4又は
図17において示されているMCS情報セットにおいて、幾つかのパラメータは表現のために他のパラメータに変換されることが理解され得る。例えば、変調モードは変調次数Qmに置き換えられ得る(QPSKに対応する変調次数は2であり、16QAMに対応する変調次数は4であり、64QAMに対応する変調次数は6であり、256QAMに対応する変調次数は8であり、1024QAMに対応する変調次数は10である)。別の例の場合、コードレートは、「コードレート×1024を計算することによって取得される情報ビットの長さ」に置き換えられ得る。例えば、
図18は、本願の一実施形態に係る別の可能なMCSテーブルの概略図である。インデックスMCS 0~MCS 31は第1列にあり、変調モード(Modulation)は第2列にあり、コードレート×1024を計算することによって取得される情報ビットの長さ(幾つかの実装シナリオではマザーコード1024とも称される)は第3列にあり、スペクトル効率(Efficiency)は第4列にある。加えて、幾つかの特定の実装シナリオでは、情報セットは、他の情報を更に含んでよく、例えば、ターゲットブロックエラーレート(block error rate、BLER)(例えば、10
-3)に到達するために変調中に要求される変調次数及び信号対雑音比(信号雑音比、SNR、又はS/Nと称される)のうちの少なくとも1つを更に含んでよい。ここでも、例は本明細書において説明されない。
【0217】
任意選択で、本願の実施形態では、MCS情報セットは、代替的には、表現のために複数のテーブルに分割されてよい。例えば、
図19における(a)は、インデックスがMCS 0~MCS 9でありかつ変調モードがQPSKである情報サブセットを示し、
図19における(b)は、インデックスがMCS 10~MCS 16でありかつ変調モードが16QAMである情報サブセットを示し、
図19における(c)は、インデックスがMCS 17~MCS 22でありかつ変調モードが64QAMである情報サブセットを示し、
図19における(d)は、インデックスがMCS 23~MCS 27でありかつ変調モードが256QAMである情報サブセットを示し、
図19における(e)は、インデックスがMCS 28~MCS 31でありかつ変調モードが1024QAMである情報サブセットを示す。
【0218】
図20Aは、本願の一実施形態に係る設計4におけるMCS情報セットにおける変調方式の可能な性能の概略図であり、具体的には、1024ビットコード長(すなわち、コード化を通して取得されるデータブロックの1024ビット長)を有するポーラ(polar)コードを使用することによるコード化中、テーブル4におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、加法性白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise、AWGN)チャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。
【0219】
図20Bは、本願の一実施形態に係る設計4におけるMCS情報セットにおける変調方式の他の可能な性能の概略図であり、具体的には、4096ビットコード長(すなわち、コード化を通して取得されるデータブロックの4096ビット長)を有するポーラコードを使用することによるコード化中、テーブル4におけるMCS 0~MCS 31に対応する変調モード及びコードレートを使用することによって信号を変調することによって、AWGNチャネル上で取得されるBLER及びSNRの間の関係の概略図である。32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調方式(具体的には、変調モード及びスペクトル効率又はコードレートを含む)が無線通信信号を変調するのに使用される場合、ブロックエラーレート10
-3に到達するために要求される信号対雑音比は区間[-5dB,32dB]内に入る(実際の通信シナリオにおける差を考慮して、適切なエラー範囲が許容される)ことを確認することができる。さらに、変調モード間の性能差は小さく、それにより、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、[-5dB,32dB]内に入る任意の信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0220】
任意選択で、複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。2つの隣接したコードレートの間の差は、特定の範囲内で常に分布することを確認することができる。規則が反映される場合、2つの隣接したコードレートの間の差は、第1の参照コードレート差の周辺で常に分布し、当該差及び第1の参照コードレート差の間の区間(又は偏差)は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい(例えば、第1の参照コードレート差は0.07であり、第1のコードレート閾値は0.045である。2つの隣接したコードレートの間の差は常におよそ0.07であり、当該差及び0.07の間の区間は0.045を越えない。換言すれば、コードレート間の差は区間[0.025,0.15]内に入る)。したがって、コードレート間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0221】
第1の参照コードレート差は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。第1のコードレート閾値は、小さい範囲内であり、かつ参照コードレート差、及びコードレート間の差の間にあるエラーが存在し得ることを表すのに使用され、固定値ではない場合がある。
【0222】
代替的には、テーブル4におけるMCS 0に対応するコードレートは0.1250であってよく、及び/又は、MCS 0に対応するスペクトル効率は、0.0250であってよく、それにより、低いコードレート要件を有する幾つかのサービスに適応するために、テーブル4において包含されるコードレート範囲は広くなっている。
【0223】
前述は、本願の実施形態における方法を詳細に説明している。以下は、本願の実施形態における装置を説明する。
【0224】
図14は、本願の一実施形態に係る情報送信装置140の構造の概略図である。装置140は、ノードであってもよいし、又はノード内のコンポーネント、例えば、チップ又は集積回路であってもよい。装置140は、通信ユニット1401及び処理ユニット1402を備えてよい。情報送信装置140は、前述の情報送信方法、例えば、
図3において示された実施形態における情報送信方法を実装するように構成されている。
【0225】
可能な実装では、通信ユニット1401は、第2のノードから第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを受信するように構成されており、第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する。
【0226】
処理ユニット1402は、第1のMCSインデックスに基づいて、通信ユニットを使用することによって、第2のノードからデータを受信するか、又は、通信ユニットを使用することによって、データを第2のノードに送信するように構成されている。
【0227】
第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含む。
【0228】
第1のMCS情報サブセットは、第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び第1の変調モード又は第1の変調モードに対応する変調次数を含む。第1のコードレートは、第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、第1の変調モードに対応する変調次数との比である。
【0229】
装置140は、MCSインデックスを受信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができることを確認することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0230】
別の可能な実装では、通信ユニット1401は、SINRインジケータを第2のノードに報告するように更に構成されており、第1のMCSインデックスは、SINRインジケータに対応する。
【0231】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおける各MCS情報サブセットは、対応するMCSインデックス、MCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレート、及びMCSインデックスに対応する変調モード又は変調モードの変調次数を含む。コードレートは、MCSインデックスに対応するスペクトル効率と、変調モードに対応する変調次数との比である。事前定義されたMCS情報セットは、予約されたエントリを含まないことも理解され得る。予約されたエントリの説明のために、前述の説明を参照されたい。
【0232】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む。
【0233】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}である。
【0234】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明している。異なる変調モード間の性能差が大きいので、信号対雑音比及びブロックエラーレートの間の関係は、ターゲットブロックエラーレートに到達するために異なる変調モードによって要求される信号対雑音比が大幅に異なるものとして反映される。例えば、コードレートが0.15であるとき、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、QPSK変調モードは、およそ-4の信号対雑音比を要求するが、コードレートが0.35であるチャネル条件では、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、16QAMは、およそ5の信号対雑音比を要求する。2つの変調方式(具体的には、変調モードを含み、コードレート又はスペクトル効率を更に含む)間の性能差は大きい。通信システムにおいて、変調方式間の性能差が大きい場合、ブロックエラーレート要件を満たすために、より小さい量の変調方式を信号対雑音比範囲内で選択することができる。この場合、ユーザ要件を満たすことは困難である。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKである9つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0235】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}である。
【0236】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、16QAMをサポートするデバイスは、変調モードが16QAMである4つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0237】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}である。
【0238】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、64QAMをサポートするデバイスは、変調モードが64QAMである9つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0239】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}である。
【0240】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、256QAMをサポートするデバイスは、変調モードが256QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0241】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0242】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、1024QAMをサポートするデバイスは、変調モードが1024QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0243】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0244】
コードレート(code rate)は、コードレート、コード効率、又はコードレートとも称され、データストリームにおける望まれるデータの割合である。より大きいコードレートは、望まれるデータのより大きい割合及びより高い情報送信効率を示す。通常、チャネル品質が不良である場合、受信側が信号を正しく復調することができることを確実にするためにより多くの冗長な情報が追加される必要がある。この場合、コードレートは低くなる。チャネル品質が良好である場合、ごくわずかな冗長性チェックビットで信号を正しく復調することができる。この場合、コードレートは高くなる。したがって、適切なコードレートは、チャネル変化に基づいて選択され、それにより、良好なチャネル品質を有するユーザはより高い情報送信レートを取得することができる。
【0245】
前述の実装では、情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在するので、チャネル品質が良好である場合、データ送信の効率を改善するために、コードレートが0.875よりも高い情報サブセットに対応する変調モードを変調のために選択することができる。
【0246】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0247】
前述の実装によれば、ノードによってサポートされる最高次数変調モードが64QAMである場合、64QAMもコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットを有するので、チャネル品質がサポートされる場合、情報送信レートを改善するために、信号を変調するのに0.875のコードレート(さらには0.875よりも高いコードレート)を使用することができる。これに対応して、ノードによってサポートされる最高次数変調モードが256QAM又は1024QAMである場合、情報送信レートを改善するために、信号を変調するのに0.875のコードレート(さらには0.875よりも高いコードレート)を同様に使用することができる。
【0248】
更に別の可能な実装では、複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。
【0249】
前述は、変調モードが同じである情報サブセット間のコードレート分布規則を説明している。2つの隣接したコードレートの間の差は、特定の範囲内で常に分布する。規則が反映される場合、2つの隣接したコードレートの間の差は、第1の参照コードレート差の周辺で常に分布し、当該差及び第1の参照コードレート差の間の区間(又は偏差)は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい(例えば、第1の参照コードレート差は0.07であり、第1のコードレート閾値は0.045である。2つの隣接したコードレートの間の差は常におよそ0.07であり、当該差及び0.07の間の区間は0.045を越えない。換言すれば、コードレート間の差は区間[0.025,0.15]内に入る)。したがって、コードレート間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。第1の参照コードレート差は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合がある。
【0250】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.3086,0.4453,0.6309,0.8652}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1543,0.2227,0.3154,0.4326}である。
【0251】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの別の可能な量を説明している。QPSKは良好な耐雑音能力を有するがデータ送信の低い効率を有するので、QPSKは、通常、低いSNRを有するチャネル上で使用される。しかしながら、幾つかのシナリオ、例えば車載無線チャネルにおけるSNRは高いので、高いSNRを有するシナリオに適応するために、QPSK変調モードの量を低減することができるか、又はQPSK変調モードのコードレート間の区間を増大させることができる。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0252】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.9219,1.1211,1.3203,1.5586,1.8203,2.0781,2.3594}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2305,0.2803,0.3301,0.3896,0.4551,0.5195,0.5898}である。
【0253】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、16QAMをサポートするデバイスは、変調モードが16QAMである7つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0254】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである10個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.3613,2.6660,2.9766,3.2813,3.6445,3.9785,4.3066,4.6523,4.9512,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3936,0.4443,0.4961,0.5469,0.6074,0.6631,0.7178,0.7754,0.8252,0.8750}である。
【0255】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、64QAMをサポートするデバイスは、変調モードが64QAMである10個の情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0256】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7041,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0257】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、256QAMをサポートするデバイスは、変調モードが256QAMである6つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0258】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0259】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、1024QAMをサポートするデバイスは、変調モードが1024QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0260】
更に別の可能な実装では、MCS情報セットにおいて変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットについて、第2の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第2のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。さらに、第2の参照コードレート差は、第1の参照コードレート差よりも低く、第2のコードレート閾値は、第1のコードレート閾値よりも低い。
【0261】
前述は、変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットにおいて変調モードが同じである情報サブセット間のコードレート分布規則を説明している。QPSKと比較して、16QAM、64QAM、又は1024QAMは、より高い情報送信レートを有するが、より不良の耐雑音能力を有し、したがって、高い信号対雑音比を有するチャネル上で機能する。しかしながら、通信シナリオ、例えば、車載通信では、チャネルの信号対雑音比は高い。したがって、このシナリオでは、16QAM、64QAM、又は1024QAMの情報サブセットのコードレートの間の区間は低減し得、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モードの間の性能差は小さい。
【0262】
第2の参照コードレート差及び第2のコードレート閾値は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。例えば、第2の参照コードレート差は0.055であってよく、第2のコードレート閾値は0.02である。このようにして、2つの隣接したコードレートの間の差は区間[0.035,0.075]の範囲内に入り、変調モード間の性能差は小さい。
【0263】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2617,0.3828,0.5469,0.7578}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1309,0.1914,0.2734,0.3789}である。
【0264】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明している。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0265】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.8008,1.1211,1.5000,1.9219}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2002,0.2803,0.3750,0.4805}である。
【0266】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明している。変調モードが16QAMである変調方式間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0267】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである12個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.0508,2.3613,2.6367,2.9414,3.2168,3.5098,3.8203,4.1016,4.4121,4.6992,4.9863,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3418,0.3936,0.4395,0.4902,0.5361,0.5850,0.6367,0.6836,0.7354,0.7832,0.8311,0.8750}である。
【0268】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明し、変調モードが16QAMである12個の情報サブセットは、変調方式間の性能差を低減することを可能にし、それにより、16QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。
【0269】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.704,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0270】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、変調モードが256QAMである6つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、256QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0271】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0313,7.3730,7.6953,8.0957,8.4570,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7031,0.7373,0.7695,0.8096,0.8457,0.8750}である。
【0272】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、変調モードが1024QAMである6つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、1024QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0273】
方法の実施形態における設計4を参照すると、可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である。
【0274】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である。
【0275】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である。
【0276】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である。
【0277】
さらに、任意選択で、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である。
【0278】
32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率又はコードレートは、無線通信信号を変調するのに使用され、ターゲットブロックエラーレートに到達するために要求される信号対雑音比は、区間[-5dB,30dB]又は[-5dB,32dB]内に入ることができる。
【0279】
各ユニットの実装について、
図3において示された実施形態の対応する説明を参照することに留意すべきである。情報送信装置140は、
図3において示された実施形態における第1のノードであってよい。
【0280】
本願の装置の実施形態では、複数のユニット又はモジュールへの分割は、単に機能に基づいた論理的分割であり、装置の特定の構造を限定するようには意図されていないことが理解されるべきである。特定の実装では、幾つかの機能モジュールは、より細かい機能モジュールに更に分割されてよく、幾つかの機能モジュールは、1つの機能モジュールに組み合わされてよい。しかしながら、機能モジュールが更に分割される又は組み合わされるか否かに関係なく、データ通信プロセスにおいて装置140によって実行される全体手順は同じである。例えば、装置140における通信ユニットは、代替的には、受信側ユニット及び送信側ユニットに分割されてよい。受信側ユニットは、通信プロセスにおいてデータを送信する機能を実装するように構成されており、送信側ユニットは、通信プロセスにおいてデータを送信する機能を実装するように構成されている。通常、各ユニットは、それぞれのプログラムコード(又はプログラム命令)に対応する。ユニットに対応するプログラムコードがプロセッサ上で実行されると、ユニットは、対応する機能を実装するために処理ユニットの制御下で対応する手順を実行する。
【0281】
図15は、本願の一実施形態に係る情報送信装置150の構造の概略図である。装置150は、ノードであってもよいし、又はノード内のコンポーネント、例えば、チップ又は集積回路であってもよい。装置150は、通信ユニット1501及び処理ユニット1502を備えてよい。情報送信装置150は、前述の情報送信方法、例えば、
図3において示された実施形態における情報送信方法を実装するように構成されている。
【0282】
可能な実装では、通信ユニット1501は、第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを第1のノードに送信するように構成されており、第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する。
【0283】
処理ユニット1502は、通信ユニットを使用することによって、第1のノードからデータを受信するか、又は、通信ユニットを使用することによって、第1の変調モードに基づいてデータを第1のノードに送信するように構成されている。
【0284】
第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含む。
【0285】
第1のMCS情報サブセットは、第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び第1の変調モード又は第1の変調モードに対応する変調次数を含む。第1のコードレートは、第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、第1の変調モードに対応する変調次数との比である。
【0286】
情報送信装置150は、MCSインデックスを決定し、MCSインデックスを第1のノードに送信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができることを確認することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0287】
別の可能な実装では、通信ユニット1501は、第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信するように更に構成されている。
【0288】
処理ユニット1502は、SINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックスを決定するように更に構成されている。
【0289】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、第1のノードは、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0290】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおける各MCS情報サブセットは、対応するMCSインデックス、MCSインデックスに対応するスペクトル効率及び/又はコードレート、及びMCSインデックスに対応する変調モード又は変調モードの変調次数を含む。コードレートは、MCSインデックスに対応するスペクトル効率と、変調モードに対応する変調次数との比である。事前定義されたMCS情報セットは、予約されたエントリを含まないことも理解され得る。予約されたエントリの説明のために、前述の説明を参照されたい。
【0291】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む。
【0292】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}である。
【0293】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明している。異なる変調モード間の性能差が大きいので、信号対雑音比及びブロックエラーレートの間の関係は、ターゲットブロックエラーレートに到達するために異なる変調モードによって要求される信号対雑音比が大幅に異なるものとして反映される。例えば、コードレートが0.15であるとき、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、QPSK変調モードは、およそ-4の信号対雑音比を要求するが、コードレートが0.35であるチャネル条件では、1024ビットコード長を有するポーラコードが10-3のブロックエラーレートに到達する場合に基づいて、16QAMは、およそ5の信号対雑音比を要求する。2つの変調方式(具体的には、変調モードを含み、コードレート又はスペクトル効率を更に含む)間の性能差は大きい。通信システムにおいて、変調方式間の性能差が大きい場合、ブロックエラーレート要件を満たすために、より小さい量の変調方式を信号対雑音比範囲内で選択することができる。この場合、ユーザ要件を満たすことは困難である。したがって、前述の解決手段において、変調モードがQPSKである9つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、QPSKをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0294】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}である。
【0295】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、16QAMをサポートするデバイスは、変調モードが16QAMである4つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0296】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}である。
【0297】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、64QAMをサポートするデバイスは、変調モードが64QAMである9つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0298】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}である。
【0299】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、256QAMをサポートするデバイスは、変調モードが256QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0300】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0301】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、1024QAMをサポートするデバイスは、変調モードが1024QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0302】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0303】
コードレート(code rate)は、コードレート、コード効率、又はコードレートとも称され、データストリームにおける望まれるデータの割合である。より大きいコードレートは、望まれるデータのより大きい割合及びより高い情報送信効率を示す。通常、チャネル品質が不良である場合、受信側が信号を正しく復調することができることを確実にするためにより多くの冗長な情報が追加される必要がある。この場合、コードレートは低くなる。チャネル品質が良好である場合、ごくわずかな冗長性チェックビットで信号を正しく復調することができる。この場合、コードレートは高くなる。したがって、適切なコードレートは、チャネル変化に基づいて選択され、それにより、良好なチャネル品質を有するユーザはより高い情報送信レートを取得することができる。
【0304】
前述の実装では、情報セットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在するので、チャネル品質が良好である場合、データ送信の効率を改善するために、コードレートが0.875よりも高い情報サブセットに対応する変調モードを変調のために選択することができる。
【0305】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する。
【0306】
前述の実装によれば、ノードによってサポートされる最高次数変調モードが64QAMである場合、64QAMもコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットを有するので、チャネル品質がサポートされる場合、情報送信レートを改善するために、信号を変調するのに0.875のコードレート(さらには0.875よりも高いコードレート)を使用することができる。これに対応して、ノードによってサポートされる最高次数変調モードが256QAM又は1024QAMである場合、情報送信レートを改善するために、信号を変調するのに0.875のコードレート(さらには0.875よりも高いコードレート)を同様に使用することができる。
【0307】
更に別の可能な実装では、複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。
【0308】
前述は、変調モードが同じである情報サブセット間のコードレート分布規則を説明している。2つの隣接したコードレートの間の差は、特定の範囲内で常に分布する。規則が反映される場合、2つの隣接したコードレートの間の差は、第1の参照コードレート差の周辺で常に分布し、当該差及び第1の参照コードレート差の間の区間(又は偏差)は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい(例えば、第1の参照コードレート差は0.07であり、第1のコードレート閾値は0.045である。2つの隣接したコードレートの間の差は常におよそ0.07であり、当該差及び0.07の間の区間は0.045を越えない。換言すれば、コードレート間の差は区間[0.025,0.15]内に入る)。したがって、コードレート間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。第1の参照コードレート差は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合がある。
【0309】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.3086,0.4453,0.6309,0.8652}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1543,0.2227,0.3154,0.4326}である。
【0310】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの別の可能な量を説明している。QPSKは良好な耐雑音能力を有するがデータ送信の低い効率を有するので、QPSKは、通常、低いSNRを有するチャネル上で使用される。しかしながら、幾つかのシナリオ、例えば車載無線チャネルにおけるSNRは高いので、高いSNRを有するシナリオに適応するために、QPSK変調モードの量を低減することができるか、又はQPSK変調モードのコードレート間の区間を増大させることができる。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モードの間の性能差は低減する。
【0311】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.9219,1.1211,1.3203,1.5586,1.8203,2.0781,2.3594}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2305,0.2803,0.3301,0.3896,0.4551,0.5195,0.5898}である。
【0312】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、16QAMをサポートするデバイスは、変調モードが16QAMである7つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0313】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである10個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.3613,2.6660,2.9766,3.2813,3.6445,3.9785,4.3066,4.6523,4.9512,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3936,0.4443,0.4961,0.5469,0.6074,0.6631,0.7178,0.7754,0.8252,0.8750}である。
【0314】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、64QAMをサポートするデバイスは、変調モードが64QAMである10個の情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0315】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7041,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0316】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、256QAMをサポートするデバイスは、変調モードが256QAMである6つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0317】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}である。
【0318】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、1024QAMをサポートするデバイスは、変調モードが1024QAMである5つの情報サブセットを使用することによってより良好な性能を有する変調方式を選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。したがって、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、変調方式が決定される場合に可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0319】
更に別の可能な実装では、MCS情報セットにおいて変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットについて、第2の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第2のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい。さらに、第2の参照コードレート差は、第1の参照コードレート差よりも低く、第2のコードレート閾値は、第1のコードレート閾値よりも低い。
【0320】
前述は、変調モードが16QAM、64QAM、又は1024QAMである情報サブセットにおいて変調モードが同じである情報サブセット間のコードレート分布規則を説明している。QPSKと比較して、16QAM、64QAM、又は1024QAMは、より高い情報送信レートを有するが、より不良の耐雑音能力を有し、したがって、高い信号対雑音比を有するチャネル上で機能する。しかしながら、通信シナリオ、例えば、車載通信では、チャネルの信号対雑音比は高い。したがって、このシナリオでは、16QAM、64QAM、又は1024QAMの情報サブセットのコードレートの間の区間は低減し得、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モードの間の性能差は小さい。
【0321】
第2の参照コードレート差及び第2のコードレート閾値は、コードレート分布規則を記述するのに使用され、固定値ではない場合があることに留意すべきである。例えば、第2の参照コードレート差は0.055であってよく、第2のコードレート閾値は0.02である。このようにして、2つの隣接したコードレートの間の差は区間[0.035,0.075]の範囲内に入り、変調モード間の性能差は小さい。
【0322】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2617,0.3828,0.5469,0.7578}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1309,0.1914,0.2734,0.3789}である。
【0323】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明している。低い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0324】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.8008,1.1211,1.5000,1.9219}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.2002,0.2803,0.3750,0.4805}である。
【0325】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明している。変調モードが16QAMである変調方式間の性能差は増大し、それにより、高い信号対雑音比を有するシナリオにおいて機能する通信システムの送信効率及び信頼性を改善するために、高い信号対雑音比において機能する変調モード間の性能差は低減する。
【0326】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである12個のMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.0508,2.3613,2.6367,2.9414,3.2168,3.5098,3.8203,4.1016,4.4121,4.6992,4.9863,5.2500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3418,0.3936,0.4395,0.4902,0.5361,0.5850,0.6367,0.6836,0.7354,0.7832,0.8311,0.8750}である。
【0327】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットの更に別の可能な量を説明し、変調モードが16QAMである12個の情報サブセットは、変調方式間の性能差を低減することを可能にし、それにより、16QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。
【0328】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.6328,6.0000,6.3125,6.6797,7.0000}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.704,0.7500,0.7891,0.8350,0.8750}である。
【0329】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、変調モードが256QAMである6つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、256QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0330】
更に別の可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0313,7.3730,7.6953,8.0957,8.4570,8.7500}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7031,0.7373,0.7695,0.8096,0.8457,0.8750}である。
【0331】
前述は、32個の情報サブセットにおいて変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットの1つの可能な量を説明し、変調モードが1024QAMである6つの情報サブセットは、変調方式間の性能差を小さくすることを可能にし、それにより、1024QAMをサポートするデバイスは、信号対雑音比範囲内でより良好な変調方式を適切に選択することができる。さらに、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットでは、2つの隣接したコードレートの間の区間は、小さくかつ均一である。このようにして、データ送信のレート及び信頼性を改善するために、信号対雑音比範囲内で可能な限り高次変調方式を選択することができる。
【0332】
方法の実施形態における設計4を参照すると、可能な実装では、事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である。
【0333】
事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である。
【0334】
事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である。
【0335】
事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが256QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である。
【0336】
事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMであるMCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は、MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である。
【0337】
更に別の可能な実装では、32個のMCS情報サブセットにおける任意のMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率又はコードレートが無線通信信号を変調するのに使用される場合、ターゲットブロックエラーレートに到達するために要求される信号対雑音比は、区間[-5dB,30dB]又は[-5dB,32dB]内に入る。
【0338】
各ユニットの実装について、
図3において示された実施形態の対応する説明を参照することに留意すべきである。情報送信装置150は、
図3において示された実施形態における第2のノードであってよい。
【0339】
図16は、本願の一実施形態に係る情報送信装置160の構造の概略図である。情報送信装置160は、ノードであってもよいし、又はノード内のコンポーネント、例えば、チップ又は集積回路であってもよい。装置160は、少なくとも1つのプロセッサ1602及び通信インターフェース1604を備えてよい。さらに、任意選択で、情報送信装置は、少なくとも1つのメモリ1601を更に備えてよい。更に、任意選択で、バス1603が更に備えられてよい。メモリ1601、プロセッサ1602、及び通信インターフェース1604は、バス1603を通して接続される。
【0340】
メモリ1601は、記憶空間を提供するように構成されており、記憶空間は、オペレーティングシステム及びコンピュータプログラム等のデータを記憶してよい。メモリ1601は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)等の1つ又は組み合わせであってよい。
【0341】
プロセッサ1602は、算術演算及び/又は論理演算を実行するモジュールであり、具体的には、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、マイクロプロセッサユニット(microprocessor unit、MPU)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(Complex programmable logic device、CPLD)、コプロセッサ(対応する処理及び適用を完遂する際に中央処理ユニットを支援する)、及びマイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCU)等の処理モジュールの1つ又は組み合わせであってよい。
【0342】
通信インターフェース1604は、少なくとも1つのプロセッサのための情報入力又は出力を提供するように構成されてよく、及び/又は通信インターフェースは、外部から送信されたデータを受信し、及び/又はデータを外部に送信するように構成されてよく、例えば、イーサネット(登録商標)ケーブル等を含む有線リンクのインターフェースであってもよいし、又は、無線リンク(Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth、ユニバーサル無線送信、車載短距離通信技術等)インターフェースであってもよい。任意選択で、通信インターフェース1604は、このインターフェースに結合された送信機(例えば、無線周波数送信機又はアンテナ)、受信機等を更に備えてよい。
【0343】
装置160におけるプロセッサ1602は、前述の情報送信方法、例えば、
図3において示された実施形態において説明された情報送信方法を実行するために、メモリ1601に記憶されたコンピュータプログラムを読み出すように構成されている。
【0344】
例えば、情報送信装置160は、
図3において示された実施形態における第1のノードであってよい。装置160におけるプロセッサ1602は、以下の動作を実行するために、メモリ1601に記憶されたコンピュータプログラムを読み出すように構成されている:
第2のノードから通信インターフェース1604を通して第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを受信すること、ここで、第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
第1のMCSインデックスに基づいて、通信ユニットを使用することによって、第2のノードからデータを受信するか、又は、通信ユニットを使用することによって、データを第2のノードに送信すること。
【0345】
第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含む。
【0346】
第1のMCS情報サブセットは、第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び第1の変調モード又は第1の変調モードに対応する変調次数を含む。第1のコードレートは、第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、第1の変調モードに対応する変調次数との比である。
【0347】
装置160は、MCSインデックスを受信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができることを確認することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0348】
可能な実装では、プロセッサは、通信インターフェース1604を通してSINRインジケータを第2のノードに報告するように更に構成されており、第1のMCSインデックスは、SINRインジケータに対応する。
【0349】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、前述の装置は、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0350】
特定の実装について、
図3において示された実施形態における詳細な説明を参照されたい。ここでも、詳細は本明細書において説明されない。
【0351】
別の例の場合、情報送信装置160は、
図3において示された実施形態における第2のノードであってよい。装置160におけるプロセッサ1602は、以下の動作を実行するために、メモリ1601に記憶されたコンピュータプログラムを読み出すように構成されている:
第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを通信インターフェース1604を通して第1のノードに送信すること、ここで、第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
通信ユニットを使用することによって、第1のノードからデータを受信するか、又は、通信ユニットを使用することによって、第1の変調モードに基づいてデータを第1のノードに送信すること。
【0352】
第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含む。
【0353】
第1のMCS情報サブセットは、第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び第1の変調モード又は第1の変調モードに対応する変調次数を含む。第1のコードレートは、第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、第1の変調モードに対応する変調次数との比である。
【0354】
情報送信装置160は、MCSインデックスを決定し、MCSインデックスを第1のノードに送信し、第1のMCSインデックスに対応する第1の変調モードに基づいてデータを送信又は受信することができることを確認することができる。このようにして、変調方式(具体的には、変調モード、スペクトル効率、コードレート等を含む)は、異なるMCSインデックスに基づいて動的に調整することができる。例えば、チャネル条件が不良である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより小さいMCSインデックスに対応する変調モード及びスペクトル効率を、データを送信又は受信するために選択することができる。チャネル条件が良好である場合、32個のMCS情報サブセットにおけるより大きいMCSインデックスに対応する変調モードを、データを送信又は受信するために選択することができる。これは、変調モードの選択の融通性を改善し、無線チャネルの送信能力を最大化し、データ送信の効率及び信頼性を改善する。
【0355】
可能な実装では、プロセッサは:
通信インターフェース1604を通して、第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信すること;及び
SINRインジケータに基づいて第1のMCSインデックスを決定すること
を行うように更に構成されている。
【0356】
無線通信チャネルはランダムに変化するので、第1のノードは、SINRインジケータを報告することができ、SINRインジケータは、チャネル品質に対応してよく、それにより、第2のノードは、送信レートを変更するために、チャネル品質に基づいて変調及びコード化モードを動的に調整することができることを確認することができる。
【0357】
特定の実装について、
図3において示された実施形態における詳細な説明を参照されたい。ここでも、詳細は本明細書において説明されない。
【0358】
本願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、
図3において示された実施形態における方法が実装される。
【0359】
本願の一実施形態は、チップシステムを更に提供する。チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備える。通信インターフェースは、データを送信及び/又は受信するように構成されている。少なくとも1つのプロセッサは、
図3において示された実施形態における方法を実装するために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている。
【0360】
さらに、少なくとも1つのプロセッサは、CPU、MPU、MCU、又はコプロセッサのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0361】
本願の一実施形態は、端末を更に提供する。端末は、インテリジェントコックピット製品、車両等であってよい。端末は、第1のノード及び/又は第2のノードを含む。第1のノード(例えば、カメラ、スクリーン、マイクロフォン、スピーカ、レーダ、電子キー、キーレスエントリ及びスタートシステムコントローラ、及びユーザ機器UE等のモジュールのうちの1つ又は複数)は、
図3において示された実施形態における第1のノードである。第2のノード(例えば、基地局、コックピットドメインコントローラCDC)は、
図3において示された実施形態における第2のノードである。
【0362】
さらに、任意選択で、端末は、無人航空機、ロボット、スマートホームシナリオにおけるデバイス、スマート製造シナリオにおけるデバイス等であってよい。
【0363】
本願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品が1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、
図3において示された実施形態において説明される通信方法が実装されてよい。
【0364】
前述の実施形態の全て又は幾つかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせによって実装されてよい。
【0365】
ソフトウェアが実施形態を実装するのに使用される場合、実施形態の全て又は幾つかは、コンピュータ命令製品の形式において実装されてよい。
【0366】
コンピュータ命令がコンピュータ上にロード及び実行されると、本願の実施形態に係る手順又は機能が全て又は部分的に実装される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、又はコンピュータ可読記憶媒体を使用することによって送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体であってもよいし、又は1つ又は複数の使用可能媒体を統合するサーバ又はデータセンタ等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))等であってよい。
【0367】
シーケンスの調整、組み合わせ、又は削除が、実際の要件に基づいて、本願の方法の実施形態における段階に対して実行されてよい。
【0368】
組み合わせ、分割、及び削除は、実際の要件に基づいて、本願の装置の実施形態におけるモジュールに対して実行されてよい。
[他の可能な項目]
[項目1]
第2のノードから第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを受信する段階、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記第2のノードからデータを受信するか、又はデータを前記第2のノードに送信する段階
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信方法。
[項目2]
前記方法は:信号対干渉+雑音比SINRインジケータを前記第2のノードに報告する段階を更に備え、ここで、前記第1のMCSインデックスは、前記SINRインジケータに対応する、項目1に記載の方法。
[項目3]
第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを第1のノードに送信する段階、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記第1のノードからデータを受信するか、又はデータを前記第1のノードに送信する段階
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信方法。
[項目4]
前記方法は:前記第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信する段階;及び
前記SINRインジケータに基づいて前記第1のMCSインデックスを決定する段階
を更に備える、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である、項目1~4のいずれか1項に記載の方法。
[項目6]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
[項目7]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である、項目1~6のいずれか1項に記載の方法。
[項目8]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}又は{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}又は{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
[項目9]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である、項目1~8のいずれか1項に記載の方法。
[項目10]
前記事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む、項目1~9のいずれか1項に記載の方法。
[項目11]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、及び64QAMである前記情報サブセットでは、1つ又は複数の変調モードに対応する情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する、項目1~10のいずれか1項に記載の方法。
[項目12]
前記複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい、項目1~11のいずれか1項に記載の方法。
[項目13]
第2のノードから第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを受信するように構成された通信ユニット、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記通信ユニットを使用することによって、前記第2のノードからデータを受信するか、又は、前記通信ユニットを使用することによって、データを前記第2のノードに送信するように構成された処理ユニット
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信装置。
[項目14]
前記通信ユニットは、信号対干渉+雑音比SINRインジケータを前記第2のノードに報告するように更に構成されており、前記第1のMCSインデックスは、前記SINRインジケータに対応する、項目13に記載の装置。
[項目15]
第1の変調及びコード化方式MCSインデックスを第1のノードに送信するように構成された通信ユニット、ここで、前記第1のMCSインデックスは、第1の変調モードに対応する;及び
前記第1の変調モードに基づいて、前記通信ユニットを使用することによって、前記第1のノードからデータを受信するか、又は、前記通信ユニットを使用することによって、データを前記第1のノードに送信するように構成された処理ユニット
を備え、
ここで、前記第1のMCSインデックスが位置する第1のMCS情報サブセットは、事前定義されたMCS情報セットに属し、前記事前定義されたMCS情報セットは、32個のMCS情報サブセットを含み;及び
前記第1のMCS情報サブセットは、前記第1のMCSインデックスに対応する第1のスペクトル効率及び/又は第1のコードレート、及び前記第1の変調モード又は前記第1の変調モードに対応する変調次数を含み、前記第1のコードレートは、前記第1のMCSインデックスに対応するスペクトル効率と、前記第1の変調モードに対応する前記変調次数との比である、情報送信装置。
[項目16]
前記通信ユニットは、前記第1のノードによって報告された信号対干渉+雑音比SINRインジケータを受信するように更に構成されており;及び
前記処理ユニットは、前記SINRインジケータに基づいて前記第1のMCSインデックスを決定するように更に構成されている、項目15に記載の装置。
[項目17]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである9つのMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードがQPSKである10個のMCS情報サブセットが存在し、変調モードがQPSKである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{0.2891,0.3691,0.4668,0.5801,0.7207,0.8828,1.0586,1.2441,1.4258,1.6016}であり、又は、前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.1445,0.1846,0.2334,0.2900,0.3604,0.4414,0.5293,0.6221,0.7129,0.8008}である、項目13~16のいずれか1項に記載の装置。
[項目18]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.5273,1.8008,2.0781,2.4023}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.3818,0.4502,0.5195,0.6006}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが16QAMである7つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが16QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{1.8008,2.0781,2.4023,2.7344,3.0430,3.3320,3.5430}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4502,0.5195,0.6006,0.6836,0.7607,0.8330,0.8857}である、項目13~17のいずれか1項に記載の装置。
[項目19]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである9つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{2.4199,2.7480,3.1055,3.4746,3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.4033,0.4580,0.5176,0.5791,0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが64QAMである6つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが64QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{3.8379,4.2129,4.5879,4.9102,5.2500,5.5020}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6396,0.7021,0.7646,0.8184,0.8750,0.9170}である、項目13~18のいずれか1項に記載の装置。
[項目20]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが256QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが256QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{5.2813,5.7188,6.1797,6.6016,7.0000}又は{5.7188,6.1797,6.6016,7.0000,7.3203}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.6602,0.7148,0.7725,0.8252,0.8750}又は{0.7148,0.7725,0.8252,0.8750,0.9150}である、項目13~19のいずれか1項に記載の装置。
[項目21]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである5つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.0996,7.5000,7.9297,8.3594,8.7500}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7100,0.7500,0.7930,0.8359,0.8750}であり;又は
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAMである4つのMCS情報サブセットが存在し、及び/又は変調モードが1024QAMである前記MCS情報サブセットに対応するスペクトル効率セットは、{7.5000,7.9297,8.3594,9.2285}であり、又は前記MCS情報サブセットに対応するコードレートセットは、{0.7500,0.7930,0.8359,0.9229}である、項目13~20のいずれか1項に記載の装置。
[項目22]
前記事前定義されたMCS情報セットは、直交位相偏移変調QPSK、16直交振幅変調QAM、64QAM、256QAM、又は1024QAMのうちの少なくとも1つを含む、項目13~21のいずれか1項に記載の装置。
[項目23]
前記事前定義されたMCS情報セットにおいて変調モードが1024QAM、256QAM、又は64QAMである情報サブセットにおいてコードレートが0.875よりも高いか又はこれに等しい情報サブセットが存在する、項目13~22のいずれか1項に記載の装置。
[項目24]
前記複数のMCS情報サブセットについて、第1の参照コードレート差、及び対応する変調モードが同じである任意の2つの隣接したインデックスに対応するコードレート間の差の間の区間は、第1のコードレート閾値よりも低いか又はこれに等しい、項目13~23のいずれか1項に記載の装置。
[項目25]
チップシステムであって、前記チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チップシステムが位置する装置が項目1、2、及び5~12のいずれか1項に記載の方法を実装することを可能にするために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている、チップシステム。
[項目26]
チップシステムであって、前記チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チップシステムが位置する装置が項目3~12のいずれか1項に記載の方法を実装することを可能にするために、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すように構成されている、チップシステム。
[項目27]
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、項目1、2、及び5~12のいずれか1項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
[項目28]
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサ上で実行されると、項目3~12のいずれか1項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
[項目29]
第1のノード、ここで、前記第1のノードは、項目13、14、及び17~24のいずれか1項に記載の情報送信装置を有し;及び
第2のノード、ここで、前記第2のノードは、項目15~24のいずれか1項に記載の情報送信装置を有する
を備える、情報送信システム。
[項目30]
端末であって、前記端末は、項目13~24のいずれか1項に記載の情報送信装置、又は項目25又は26に記載のチップシステムを備える、端末。
【国際調査報告】