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特表2023-539307光電子デバイスを製造するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】光電子デバイスを製造するための方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/02 20100101AFI20230906BHJP
   H01L 33/08 20100101ALI20230906BHJP
   H01L 33/38 20100101ALI20230906BHJP
【FI】
H01L33/02
H01L33/08 ZNM
H01L33/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513810
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(85)【翻訳文提出日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 EP2021072310
(87)【国際公開番号】W WO2022043053
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】2008838
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515151273
【氏名又は名称】アレディア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】グザヴィエ・ユゴン
(72)【発明者】
【氏名】エリック・プルキエ
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック・マイヤー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ラカヴ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ・ジベール
(72)【発明者】
【氏名】ミカエル・ルボー
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル・プティプレ
【テーマコード(参考)】
5F241
【Fターム(参考)】
5F241CA10
5F241CA40
5F241CA74
5F241CA88
5F241CA93
5F241CA98
5F241CB36
(57)【要約】
本発明は、
- 複数の3次元半導体構造(2)を支持する支持体(3)を設けるステップと、
- 複数の3次元半導体構造(2)の3D構造(2a)の第1の組(21)の下に、犠牲部(30)を形成するステップと、
- 犠牲部(30)の周りにバリア部(50)を形成するステップであって、前記バリア部(50)が犠牲部(30)の下に延在する基本壁(51)および犠牲部(30)の端に延在する横壁(52)を有する、ステップと、
- 犠牲部(30)までアクセストレンチ(132)を形成するステップであって、前記アクセストレンチ(132)が、バリア部(50)の横壁(52)に沿って連続的に延在する、ステップと、
- アクセストレンチ(132)から犠牲部(30)をエッチングするステップと、
- 3D構造(2a)の第1の組(21)を除去するステップと
を含む、光電子デバイス(1)を製造するための方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元(3D)半導体構造(2)のない少なくとも1つの第1の区域(20a)および3次元(3D)半導体構造(2)を備える少なくとも1つの第2の区域(20b)を備える光電子デバイス(1)を製造するための方法であって、
複数の3次元半導体構造(2)を基本平面(xy)上で支持する支持体(3)を設けるステップであって、前記構造(2)が各々、第1の側(C1)に向かうベース部(200)、および前記第1の側(C1)の反対の第2の側(C2)に向かう前記ベース部(200)と反対の先端(201)を有する、ステップと、
前記複数の3次元半導体構造(2)の3D構造(2a)の第1の組(21)の前記ベース部(200a)の下に、前記第1の側(C1)から犠牲部(30)を形成するステップと、
前記犠牲部(30)の周りにバリア部(50)を形成するステップであって、前記バリア部(50)が前記犠牲部(30)の下に延在する基本壁(51)および前記犠牲部(30)の端に延在する横壁(52)を有し、前記横壁(52)が、基本平面(xy)に直交する方向(z)に突き出て、前記複数の3次元半導体構造(2、2a、2b)の3D構造(2b)の第2の組(22)から3D構造(2a)の前記第1の組(21)を分離する、ステップと、
前記犠牲部(30)までアクセストレンチ(132)を前記第2の側(C2)から形成するステップであって、前記アクセストレンチ(132)が、前記バリア部(50)の前記横壁(52)に沿って連続的に延在して、基本平面に直交する前記方向(z)に突き出る、ステップと、
前記アクセストレンチ(132)から前記犠牲部(30)をエッチングするステップと、
前記デバイスの前記少なくとも1つの第1の区域(20a)を規定するなどのために、3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記犠牲部(30)のエッチングが、5:1以上の、前記バリア部(50)の材料に関する前記犠牲部(30)の材料のエッチング選択性S30:50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクセストレンチ(132)の形成が、前記基本平面(xy)に直交する前記方向(z)に主に向けられる異方性エッチングによって実行され、前記犠牲部(30)の前記エッチングが等方性エッチングである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセストレンチ(132)が、前記第1の組(21)の前記構造(2a)と前記バリア部(50)の前記横壁(52)との間に形成されて、前記基本平面(xy)に直交する前記方向(z)に突き出る、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記アクセストレンチ(132)を形成するステップの前に、3D構造(2a)の前記第1の組(21)の前記ベース部(200a)の下に接点区域(40)を形成するステップであって、前記接点区域(40)が前記デバイス(1)の駆動用電子回路(4)と接触するように意図される、ステップをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセストレンチ(132)を形成するステップの前に、前記接点区域(40)に前記デバイス(1)の駆動用電子回路(4)を組み立てるステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記犠牲部(30)が金属材料から作られ、前記バリア部(50)が誘電体材料から作られる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1のレベル(M1)に対応する第1の金属層(11)を前記第1の側(C1)から堆積するステップと、次いで
前記第1の金属層(11)中に前記犠牲部(30)を規定するように構成される、前記第1の側(C1)から前記第1の金属層(11)をエッチングするステップと、
前記犠牲部(30)を封止して前記バリア部(50)を形成するように構成される、前記第1の側(C1)から誘電体層(15)を堆積するステップと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記駆動用電子回路(4)を組み立てるステップの前に、前記誘電体層(15)上に、第2のレベル(M2)に対応する第2の金属層(12)を前記第1の側(C1)から堆積するステップと、次いで
前記第2の金属層(12)中に前記接点区域(40)を規定するように構成される、前記第1の側(C1)から前記第2の金属層(12)をエッチングするステップと、
前記駆動用電子回路(4)を組み立てて3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去するステップの後に、このようにして規定され、前記第2の側(C2)に面する前記接点区域(40)の面(41)を露出するように構成される、前記誘電体バリア部(50)を前記第2の側(C2)からエッチングするステップと
をさらに含む、前記4つの請求項を組み合わせた方法。
【請求項10】
前記犠牲部(30)が誘電体材料から作られ、前記バリア部(50)が金属体材料から作られる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
3D構造(2a)の前記第1の組(21)の下に配置される誘電体層(13)の部分が前記犠牲部(30)を形成するように、前記第1の側(C1)から前記誘電体層(13)を堆積するステップと、
前記基本平面(xy)に直交する方向(z)に突き出る、3D構造(2a)の前記第1の組(21)の端で前記誘電体層(13)をエッチングし、その後、前記バリア部(50)の前記横壁(52)を形成するように構成される金属堆積をするステップと、
前記犠牲部(30)を形成し前記横壁(52)と同一平面の前記誘電体層(13)の部分上に、第2のレベル(M2)に対応する第2の金属層(12)を前記第1の側(C1)から堆積するステップと、
前記第2の金属層(12)中に前記横壁(52)と接触する前記バリア部(50)の前記ベース部(51)を規定するように構成される、前記第1の側(C1)から前記第2の金属層(12)をエッチングするステップと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記接点区域(40)が前記バリア部(50)の前記基本壁(51)によって直接形成される、請求項5または6と組み合わせた請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記犠牲部(30)を形成する前記誘電体層(13)の前記部分が、前記第2の金属層(12)を堆積する前に、前記バリア部(50)の前記基本壁(51)から突き出る位置合わせマーク(120)を形成するように構築され、前記位置合わせマーク(120)によって、たとえば、後続の色変換モジュール(60)の形成を容易にすることが可能になる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の組(22)の前記構造(2b)において色変換モジュール(60)を形成するステップをさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記色変換モジュール(60)の形成が、3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去する前に実行される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記色変換モジュール(60)の形成が、3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去した後に実行される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記接点区域(40)が、前記色変換モジュール(60)の形成の間に、保護層(25)によって保護される、請求項5または6と組み合わせた請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体技術の分野に関する。本発明は、たとえば、半導体ワイヤまたはナノワイヤに基づいた発光ダイオードといった、3次元構造を備える光電子デバイスの製造に特に有利に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
ナノワイヤまたはマイクロワイヤなどといった3次元半導体構造の配列に基づいたマイクロエレクトロニクスおよび光電子デバイスのいわゆる3Dアーキテクチャは、平坦な層などといった2次元半導体構造に基づいた従来のアーキテクチャに対する有望な代替形態と考えられる。
【0003】
3Dアーキテクチャを有するそのようなデバイスでは、全体的な効率を改善することができる。GaNなどの半導体材料に基づく、または、より一般的にオプトエレクトロニクス用の直接ギャップ材料に基づくナノワイヤの規則正しい配列は、同じ材料に基づいた平坦な層のものより高い結晶品質を有することが多い。このことによって、たとえば、3Dアーキテクチャを有する発光ダイオード(3D LED)などといった、光電子デバイスからの光の放出を改善することが可能になる。そのような配列の光学特性によって、光の抽出を改善することも可能になる。
【0004】
3Dアーキテクチャを有する機能性光電子デバイスの製造には、特に、デバイスの接点区域を規定するため、3D構造の規則正しい配列を構成することが必要である。3D構造のこれらの規則正しい配列は、駆動用電子回路に接続することもできる。一般的に、3D LEDの駆動用電子回路は、1つまたは複数のナノワイヤ配列の背面に取り付けられる。次いで、CMOSトランジスタ(相補型金属酸化物半導体)に基づいた駆動用電子回路用に、通常は「パッド」または「CMOSパッド」と呼ばれる、アクセス区域またはナノワイヤ配列を通る開口を作成して駆動用電子回路の接点区域への障害物を取り除く必要がある。
【0005】
複数の知られている解決策によって、3D構造を持っていない区域を形成することが可能になる。
【0006】
したがって、1つの解決策は、典型的にはデバイスの駆動用電子回路を接触させることが意図される接点区域といった、3D構造が不要な区域をマスクすることによって、3D LEDの放出区域で3D構造の配列を局所的に成長させることからなる。そのような解決策によって、一般的に、マスクした区域の端部における成長の擾乱に起因して、3D構造の配列中に不均等性および/または不連続性がもたらされることが多い。このことによって、3D光電子デバイスの性能に影響がおよぼされる。
【0007】
EP2936571A1という文書中に開示される別の解決策は、ウェハの全面上に均一に3D構造を成長させ、次いで、これらが不要な区域からこれらを除去することからなる。3D構造の除去は、たとえば、局部的なエッチングまたは機械的な作用によって実行することができる。これは、一般的に、3D LEDを製造するための方法に有害な、粗さ問題を引き起こす。本方法の再現性は低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】EP2936571A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述の欠点を少なくとも部分的に克服することを狙っている。
【0010】
特に、本発明の1つの目的は、再現性を改善させた3D光電子デバイスを製造するための方法を提案することである。
【0011】
本発明の別の目的は、デバイスの駆動用電子回路を接触させることが意図される接点区域への障害物を取り除くのを可能にする、3D光電子デバイスを製造するための方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の他の狙い、特徴、および利点は、以下の記載および添付図面を検討すれば明らかになろう。他の利点を組み込むことができることが理解される。
【0013】
上述の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、3次元(3D)半導体構造がない少なくとも1つの第1の区域と、3次元(3D)半導体構造を備える少なくとも1つの第2の区域とを備える光電子デバイスを製造するための方法に関する。本方法は、以下のステップを含む。
- 複数の3次元半導体構造を基本平面上で支持する支持体を設けるステップであって、前記構造は各々が、背面とも呼ばれる第1の側に向かうベース部、および第1の側の反対の前面とも呼ばれる第2の側に向かうベース部と反対の先端を有する、ステップ、
- 複数の3次元半導体構造の3D構造の第1の組のベース部の下に、第1の側から犠牲部を形成するステップ、
- 犠牲部の周りにバリア部を形成するステップであって、前記バリア部が犠牲部の下に延在する基本壁および犠牲部の端に延在する横壁を有し、前記横壁が、基本平面に直交する方向に突き出て、複数の3次元半導体構造の3D構造の第2の組から3D構造の第1の組を分離する、ステップ、
- 犠牲部までアクセストレンチを第2の側から形成するステップであって、前記アクセストレンチが、バリア部の横壁に沿って連続的に延在して、基本平面に直交する方向に突き出る、ステップ、
- アクセストレンチから犠牲部をエッチングするステップ、
- デバイスの少なくとも1つの第1の区域を規定するなどのために、3D構造の第1の組を除去するステップ。
【0014】
こうして、アクセストレンチを形成するステップおよび3D構造の第1の組の下の犠牲部をエッチングするステップによって、3D構造をエッチングする必要なくデバイスから第1の組を分離することが可能になる。このことによって、知られている解決策で組み込まれる3D構造のエッチングに関係する粗さ問題が解消される。第1の組の3D構造の除去がさらに容易にされる。犠牲部は、典型的には、除去される3D構造のベース部に埋め込まれる。アクセストレンチは、典型的には、除去される3D構造の組を切除し、犠牲部にアクセスすることを可能にする。
【0015】
バリア部によって、犠牲部へのエッチングを限定することがさらに可能になる。このことによって、第2の組の3D構造を支持する支持体が損なわれるのを回避することが可能になる。このバリア部は、基本壁および横壁を備える。バリア部はドーム形状を有してよい。基本平面中のその延長部および基本平面での法線に従って、深さおよび横方向といった、2つの方向に従ってエッチングを停止することが可能になる。その形状は、有利なことに、第2の側から見ると凹である。横壁は、好ましくは、基本壁に対してほぼ直角である。このバリア部は、好ましくは連続的であり、横壁および基本壁が接続される。有利なことに、これらの壁は、穿孔されない。
【0016】
基本壁によって、基本平面に直角な方向のエッチングを停止することが可能になる。基本壁は、たとえば駆動用電子回路といった、下にある要素のための保護を形成する。
【0017】
横壁によって、基本平面に平行な方向のエッチングを停止することが可能になる。横壁は、たとえば、第2の組の3D構造の接点パターンといった、隣接要素のための保護を形成する。
【0018】
こうして作成された、3D構造のない少なくとも1つの第1の区域は、有利なことに、局部的な方法で、デバイスの周りの要素を損なうことなく、デバイスの駆動用電子回路の接触パッドにアクセスすることを可能にすることができる。
【0019】
好ましいが非限定の方式において、方法は、アクセストレンチを形成するステップの前に、3D構造の第1の組のベース部の下、犠牲部の下に、接触パッドとも呼ばれる接点区域を形成するステップをさらに含む。そのような接触パッドは、典型的には、デバイスの駆動用電子回路と接触することが意図される。
【0020】
1つの例によれば、犠牲部は金属材料に基づき、バリア部は、誘電体材料に基づく。犠牲部は、デバイスの第1のレベルM1に対応する第1の金属層から形成することができる。バリア部は、犠牲部をコーティングする誘電体層から形成することができる。接触パッドは、デバイスの第2のレベルM2に対応する第2の金属層から形成することができる。接触パッドは、ここで、バリア部の下、典型的には基本壁の下にある。このことによって、3D構造の第1の組を除去する期間、接触パッドを保護することが可能になる。
【0021】
代替の例によれば、犠牲部は誘電体材料に基づき、バリア部が金属材料に基づく。犠牲部は、誘電体層から形成することができる。バリア部は、デバイスの第2のレベルM2に対応する第2の金属層から形成することができる。金属材料に関した誘電体材料の選択的エッチングによって、金属材料から作られたバリア部の基本壁を露出することが可能になる。したがって接触パッドは、バリア部の基本壁によって直接形成することができる。接触パッドを形成するのを可能にする方法ステップの数がこうして減らされる。
【0022】
本発明の狙い、主題、ならびに特徴および利点は、以下の添付図面によって図示される、前記発明の実施形態の詳細な記載から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の問題に従って埋め込まれた接触パッドの頂部上にある3D構造の配列を図示する図である。
図2A】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法を図示するセクションステップの図である。
図2B】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法を図示するセクションステップの図である。
図2C】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法を図示するセクションステップの図である。
図2D】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法を図示するセクションステップの図である。
図2E】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法を図示するセクションステップの図である。
図2F】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法を図示するセクションステップの図である。
図2G図2Eに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2H図2Fに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2I】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2J】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2K】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2L】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2M】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2N】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2O】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2P】本発明の第1の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図2Q図2Mに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2R図2Oに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2S図2Pに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2T図2Nに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2U図2Oに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図2V図2Pに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図3A】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3B】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3C】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3D】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3E】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3F】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3G】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3H】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3I】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3J】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3K】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3L】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3M】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3N】本発明の第2の実施形態に従った、光電子デバイスを製造するための方法のステップを図示する図である。
図3O図3Jに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図3P図3Nに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図3Q図3Jに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
図3R図3Nに図示されたステップの変形形態を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図は、例として与えられており、本発明の制限ではない。図は、本発明の理解を容易にすることが意図される概略表示を構成し、必ずしも実際の応用例の原寸に比例しない。特に、光電子デバイスの様々な要素の寸法は、必ずしも、現実を表すわけではない。
【0025】
本発明の実施形態の詳細な検討を開始する前に、本発明は、以降で、特に組合せでまたは代替で使用できる任意選択の特徴を備えることが想起される。
【0026】
1つの例によれば、犠牲部のエッチングは、5:1以上の、バリア部の材料に関する犠牲部の材料のエッチング選択性S30:50を有する。そのような選択的エッチングによって、犠牲部のエッチングステップの終了時に、バリア部を保護することが可能になる。
【0027】
1つの例によれば、アクセストレンチの形成は、基本平面xyに直交する方向zに主に向けられる異方性エッチングによって実行される。このことによって、構造の第1の組を横方向に切断することが可能になる。
【0028】
1つの例によれば、犠牲部のエッチングは、等方性エッチングである。このことによって、下にあるバリア部に関して構造の第1の組を分離することが可能になる。
【0029】
1つの例によれば、アクセストレンチは、第1の組の構造とバリア部の横壁との間に形成され、基本平面xyに直交する方向zに突き出る。このことによって、第1の組の構造をエッチングするのを回避することが可能になる。アクセストレンチの形成が容易になる。
【0030】
1つの例によれば、方法は、アクセストレンチを形成するステップの前に、3D構造の第1の組のベース部の下に接点区域を形成するステップであって、前記接点区域がデバイスの駆動用電子回路と接触するように意図される、ステップをさらに含む。
【0031】
1つの例によれば、方法は、アクセストレンチを形成するステップの前に、接点区域にデバイスの駆動用電子回路を組み立てるステップをさらに含む。このことによって、3D構造の第1の組を除去するステップの前に、典型的にはCMOSベースの電子回路である駆動用電子回路を組み立てることが可能になる。標準的な銅-銅組立方法をこうして有利に使用することができる。このことによって、光電子デバイスおよびその駆動用電子回路を備えるシステムを製造するための方法を簡略化することが可能になる。このことによって、そのようなシステムを製造する費用を減らすことが可能になる。
【0032】
1つの例によれば、駆動用電子回路は、薄膜トランジスタTFTに基づく。1つの例によれば、トランジスタTFTは、いわゆるIGZO(インジウムガリウム亜鉛酸化物)技術に従って形成される。
【0033】
1つの例によれば、犠牲部が金属材料から作られ、バリア部が誘電体材料から作られる。
【0034】
1つの例によれば、方法は、
- 第1のレベルに対応する第1の金属層を第1の側から堆積するステップ、次いで
- 第1の金属層中に犠牲部を規定するように構成される、第1の側から前記第1の金属層をエッチングするステップ、
- 犠牲部を封止してバリア部を形成するように構成される、第1の側から誘電体層を堆積するステップ
を含む。
【0035】
1つの例によれば、方法は、
- 駆動用電子回路を組み立てるステップの前に、誘電体層上に、第2のレベルに対応する第2の金属層を第1の側から堆積するステップ、次いで
- 第2の金属層中に接点区域を規定するように構成される、第1の側から前記第2の金属層をエッチングするステップ、および
- 駆動用電子回路を組み立てて3D構造の第1の組を除去するステップの後に、こうして規定され第2の側に面する接点区域の面を露出するように構成される、誘電体バリア部を第2の側からエッチングするステップ
を含む。
【0036】
1つの例によれば、犠牲部が誘電体材料から作られ、バリア部が金属材料から作られる。
【0037】
1つの例によれば、方法は、
- 3D構造の第1の組の下に配置される前記誘電体層の部分が犠牲部を形成するように、第1の側から誘電体層を堆積するステップと、
- 基本平面xyに直交する方向zに突き出る、3D構造の第1の組の端で誘電体層をエッチングし、その後、バリア部の横壁を形成するように構成される金属堆積をするステップと、
- 犠牲部を形成し横壁と同一平面の誘電体層の部分上に、第2のレベルに対応する第2の金属層を第1の側から堆積するステップと、
- 第2の金属層中に横壁と接触するバリア部のベース部を規定するように構成される、第1の側から前記第2の金属層をエッチングするステップと
を含む。
【0038】
1つの例によれば、接点区域は、バリア部の基本壁によって直接形成される。
【0039】
1つの例によれば、犠牲部を形成する誘電体層の部分は、第2の金属層を堆積する前に、バリア部の基本壁から突き出る位置合わせマークを形成するように構築される。これらの位置合わせマークによって、たとえば、後続の色変換モジュールの形成を容易にすることが可能になる。より一般的に、位置合わせマークによって、背面に組み込まれる構造のマーカ、典型的にはCMOSプレートのマーカ上で正確に位置合わせをすることによって、前面での技術的操作を実行することが可能になる。
【0040】
1つの例によれば、方法は、第2の組の構造に色変換モジュールを形成するステップをさらに含む。
【0041】
1つの例によれば、色変換モジュールの形成が、3D構造の第1の組を除去する前に実行される。
【0042】
1つの例によれば、色変換モジュールの形成が、3D構造の第1の組を除去した後に実行される。
【0043】
1つの例によれば、接点区域が、色変換モジュールの形成期間に、保護層によって保護される。
【0044】
1つの例によれば、製造方法は、複数の3次元(3D)半導体構造を備える光電子デバイスの接点区域またはパッドを生産するステップを含む。3D構造は、典型的には、背面に向けられるベース部および前面に向けられるベース部とは反対の先端を各々が有する。パッドは、デバイスの駆動用電子回路と接触することが意図される。パッドは、典型的には、3D構造のベース部の下にある基本平面に沿って延在する。
【0045】
有利なことに、方法は、
- 複数の3次元半導体構造を設けるステップと、
- ベース部に面する、背面中の第1のレベルM1上に第1の金属層を堆積するステップと、
- 3D構造の第1の組のベース部の下に犠牲部を形成するステップと、
- 3D構造の第2の組のベース部の下に第1の金属層から接点パターンを形成するステップと、
- 第1のレベルM1とは別個の第2のレベルM2上に第2の金属層を堆積するステップと、
- 犠牲部の周りにバリア部を形成するステップであって、前記バリア部が、3D構造の第1の組の下の犠牲部を受け入れるドームを形成するなどといった、犠牲部の下で端に閉じた外形を有する、ステップと、
- デバイスの前面から、犠牲部をエッチングするステップと、
- 第2の金属層に向かうアクセス区域を規定するなどのため、3D構造の第1の組を除去するステップと、
- アクセス区域から第2の金属層の領域を露出させるステップであって、前記領域がパッドを形成するステップと
を含む。
【0046】
不適合の場合を除いて、所与の実施形態で詳細に記載される技術的な特徴は、必ずしも図示または記載されない別の実施形態を形成するように、非限定の例として記載される他の実施形態の文脈中に記載される技術的な特徴と組み合わせることができる。明らかに、そのような実施形態は、本発明から除外されない。たとえば、金属M2中に形成され、本発明の第1の実施形態について図2G図2H中に図示される位置合わせマークは、図3D図3E中に図示される本発明の第2の実施形態中の変形形態として想定することもできる。
【0047】
本発明では、製造方法は、3Dアーキテクチャを有するLED(3D LED)の製造に特化される。
【0048】
本発明は、3Dアーキテクチャを有する様々な光電子デバイスまたはマイクロエレクトロニクスデバイス用により広く実施することができる。
【0049】
したがって、本発明は、やはりレーザもしくは光起電力デバイスの範囲内、または、やはりトランジスタもしくはメモリを備えるデバイスの範囲内に実装することができる。
【0050】
明示的に言及されない限り、本発明の範囲内で、第1の層と第2の層の間に挿入される第3の層の相対的な配置は、必ずしも、層が互いに直接接触することを必ずしも意味せず、第3の層が第1の層および第2の層と直接接触するまたはそれらから少なくとも1つの他の層または少なくとも1つの他の要素によって分離されることを意味すると定められる。
【0051】
特許請求されるなどといった本方法のステップは、広義に理解され、明示されない限り必ずしも連続しない。ステップは、任意選択で、同時に実施すること、または複数のサブステップで実施することがやはりできる。
【0052】
本特許出願では、第1の側は、典型的にはデバイスの背面に対応し、第2の側は、典型的にはデバイスの前面に対応する。こうして背面は、もっと正確に言えば、方法ステップが実行される側(図では、C1)を表す。同様に、こうして前面は、もっと正確に言えば、方法ステップが実行される側(図では、C2)を表す。
【0053】
本特許出願では、「発光ダイオード」、「LED」、または簡単に「ダイオード」という用語は同義語として使用される。「LED」は、「マイクロLED」を意味することもできる。
【0054】
材料Mに「基づいた」基板、層、デバイスは、この材料Mだけ、またはこの材料Mおよび任意選択で、たとえば合金元素、不純物もしくはドープ元素といった他の材料を含む基板、層、デバイスを意味する。こうして、窒化ガリウム(GaN)に基づいた層は、たとえば、窒化ガリウム(GaNまたはGaN-i)またはドープ窒化ガリウム(GaN-p、GaN-n)を含むことができる。窒化インジウムガリウム(InGaN)に基づく活性領域は、たとえば、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)または様々なアルミニウムおよびインジウム成分を有する窒化ガリウム(GaInAlN)を含むことができる。
【0055】
「に関する選択的エッチング」または「に関する選択性を有するエッチング」とは、材料Bまたは層Bに関して材料Aまたは層Aを除去し、材料Bのエッチング速度より速い材料Aのエッチング速度を有するように構成されるエッチングを意味する。選択性は、材料Aのエッチング速度と材料Bのエッチング速度の間の比率である。AとBの間の選択性は、SA:Bと示される。
【0056】
x、y、z軸を備える、好ましくは直交座標系が、ある種の添付図面に示される。基本平面は、この座標系のxy平面に延在する。
【0057】
本特許出願では、層の厚さおよび構造またはデバイスの高さに対して、参照が行われることが好ましい。厚さは、層の主たる延在面に直交する方向で測られ、高さは、基板の基本平面xyに垂直に測られる。したがって、金属層は、典型的には、zに従った厚さを有し、LEDは、zに従った高さを有する。「の下」、「下にある」という相対的な用語は、z方向に測られた位置のことをいう。
【0058】
寸法の値は、測定および製造許容範囲の中であることを意味する。
【0059】
「ほぼ」、「約」、「の程度」といった用語は、それらが値に関するとき、この値の「10%以内」を意味し、またはそれらが角度方位に関するとき、この方位の「10°以内」を意味する。したがって、平面にほぼ直交する方向とは、平面に関して90±10°の角度を有する方向を意味する。
【0060】
3D構造に基づいたデバイスの接触パッドが、本発明に記載される方法に従って製造されたかまたはそこへの障害物を取り除いたかを決定するため、走査型電子顕微鏡(SEM)または透過型電子顕微鏡(TEM)による分析を実行することができる。
【0061】
特に、接触パッド上の横断面の観察によって、このパッドがボウル形状を有するか、または、パッドの上にある側面にボウルの跡があるかを決定することができる。
【0062】
本発明に従った方法を実施する別の特徴的な結果は、3D構造の均質に保たれた組の端に保たれた面を有するパッドが得られることである。
【0063】
これらの幾何学的特徴と物理的特徴の組合せは、本発明に記載されるような方法の使用の重大な指示となってよい。
【0064】
図1は、本発明に従った方法によって解決するのが可能になる問題を図示する。均一に分散された均質の3D構造2に基づいたデバイス1を得るため、基板3の全面30にわたって3D構造2を成長させることが好ましい。したがって、たとえば、デバイス1の接点区域40といった、3D構造2の下に埋め込まれた区域にアクセスするのを可能にするように、3D構造2の配列に開口を作ることが一般的に必要である。ある種の3D構造は、こうして、他の周りの構造、特に隣接する3D構造および下にある接点区域を損傷させることなく除去しなければならない。
【0065】
以下の例では、3D構造は、半導体ナノワイヤ2である。本方法は、たとえば非限定の様式で、ピラミッド型、フィン型といった、他のタイプの3D構造の除去に完全に好適であることが理解される。これらの3D構造を除去するため、本発明の1つの原理は、除去する3D構造の下に犠牲部を、犠牲部の下および端にバリア部を形成することである。したがって、アクセストレンチを介した犠牲部のエッチングによって、除去する3D構造を分離することが可能になる。バリア部によって、犠牲部のエッチング期間に周りの構造を損傷させるのを回避することが可能になる。以下では、第1の実施形態は、たとえばケイ素または窒化ケイ素から作られるなどといった、誘電体材料から作られる犠牲部、およびたとえばアルミニウムから作られるなどといった、金属材料から作られるバリア部を設ける。第2の実施形態は、反対に、金属材料から作られる犠牲部、および誘電体材料から作られるバリア部を設ける。
【0066】
以下の例では、デバイスは、光電子デバイス、好ましくは発光ダイオード(LED)である。本発明は、他のデバイス、たとえばレーザもしくは光起電力セル、またはマイクロエレクトロニクスデバイスもしくはマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)の製造にも完全に好適であることが理解される。
【0067】
図2Aに図示されるように、本方法の第1のステップは、支持基板3上に3D構造、ここでは半導体ナノワイヤ2を設けることからなる。これらのナノワイヤ2は、好ましくはIII-V族材料に基づき、たとえば、GaN、AlGaN、InGaNに基づく。あるいは、これらは、II-VI族材料に基づく、たとえばZnO、ZnSeに基づくことができ、または、IV-IV族材料に基づく、たとえばSi、SiGeに基づくことができる。
【0068】
ナノワイヤ2は、好ましくは、zに従って長手方向に延在する。それらは、たとえば100nmと20μmの間といった、数十ナノメートルと数マイクロメートルの間の高さを有することができる。それらは、平面xyにおける断面で様々な形状を有することができる。GaNに基づいたナノワイヤ2は、典型的には、ほぼ六角形の断面を有する。たとえば直径といった、平面xyにおけるナノワイヤ2の最大寸法は、たとえば50nmと5μmの間といった、数十ナノメートルと数マイクロメートルの間であってよい。それらは、先端201およびベース部200を有する。それらのベース部200は基板3上にある。好ましくは、それらは、互いにほぼ平行であり、基板3上に均一に分散される。それらは、たとえば、二酸化ケイ素または窒化ケイ素などといった誘電体材料から作られる封止層24によって封止することができる。このことによって、ナノワイヤ2を保護することが可能になる。このことによって、基板3上のナノワイヤ2の配列の機械的強度を改善することがやはり可能になる。
【0069】
基板3は、典型的には、ナノワイヤ2のベース部200を支持する面300を有する。この面300は、主に基本平面xyに延在する。面300は、平坦であってよく、またはわずかに構造を有してよい。知られている方式では、基板3は、固体支持層(図示せず)、核生成層31、1つまたは複数のマスク層32、33を備えることができる。この例によれば、ナノワイヤ2は、典型的には、核生成層31から、マスク層32および/または反射防止層33の開口を通って成長することによって得られる。
【0070】
層31、32、33の下にある固体支持層は、部分的または全体的に除去することができる。知られている方式では、デバイス1の「前面」中のサイドC2上に、操作基板(図示せず)が組み立てられる。固体支持層は、次いで、トリミングによって機械的に、および/または、エッチングによって化学的に、および/または、レーザによって除去される。このことによって、デバイス1の「背面」に核生成層31またはサイドC1を露出させることが可能になる。核生成層31は、任意選択で、除去することもできる。
【0071】
第1の実施形態によれば、たとえばアルミニウムから作られる第1の金属層11は、図2Bに図示されるように、背面で核生成層31上に堆積される。この第1の金属層11が第1の金属レベルM1に対応する。
【0072】
図2Cに図示されるように、第1の金属層11および/または核生成層31は、ナノワイヤ2aの第1の組21のベース部200aの下に配置される層11、31の部分を全体的に除去するように、典型的には、背面から異方性エッチングすることによって構築される。この第1の金属レベルM1によって、典型的には、ナノワイヤ2bの第2の組22のベース部200bの下に個別の接触ピン114を形成することが可能になる。好ましい考えられる例によれば、異方性エッチングは、第1の組21のすぐそばの端でナノワイヤ2cの第3の組23のベース部200cの下に連続的な金属線113を形成するように構成される。この金属線113によって、平面xyで突き出る、第2の組22から第1の組21を分離することが可能になる。あるいは、不連続な線113またはピン114を、ナノワイヤ2cのベース部200cの下に形成することができる。
【0073】
第1の組21のナノワイヤ2aは、本方法の最後に除去されることが意図される。第2の組22のナノワイヤ2bは、典型的には、光を放出することが意図される活性ナノワイヤである。第3の組23のナノワイヤ2cは、典型的には、一般的に「ダミー」と呼ばれる不活性ナノワイヤである。
【0074】
図2Dに図示されるように、たとえばSiO2から作られる誘電体層13が、その後に、ナノワイヤ2aの第1の組21の下の犠牲部30を形成するように、背面に堆積される。この層13は、好ましくは、接触ピン114および/または線113をコーティングする。このことによって、ピン114および/または線113の機械的強度を確実にする一方で、それらを互いに電気的に絶縁することが可能になる。
【0075】
図2Eに図示されるように、典型的には背面からの異方性エッチングによる誘電体層13のエッチングは、個別の接触ピン114の下にバイア134を形成するように実行される。好ましい考えられる例によれば、このエッチングは、金属線113の下に連続したトレンチ133を形成するように構成される。あるいは、不連続なトレンチ133またはバイア134は、ナノワイヤ2cのベース部200cの下に配置される接触ピン114および/または線113の下に形成することができる。
【0076】
図2Fに図示されるように、トレンチ133および/またはバイア134は、その後、金属で満たされる。この充填は、誘電体層13上のたとえばアルミニウムから作られる第2の金属層12の背面における堆積期間に直接実行することができる。あるいは、第2の金属層の充填と堆積を独立に実行することができる。第2の金属層は、金属で充填されるトレンチ133および/またはバイア134と同一面である。この第2の金属層12は、平面xy中に延在し、第2の金属レベルM2を形成するように構築される。この金属レベルM2は、典型的には、ナノワイヤ2bを接続して同じ色のサブピクセルを形成することが意図される。したがって、この金属レベルM2が、様々なサブピクセルまたはナノワイヤ2bを接続する様々なトラックを備えるが、この態様は、yzに従った横断面で図中で見ることができないことが理解される。第2の金属層12は、犠牲部30の下で連続的である。金属バリア部50は、こうして、誘電体犠牲部30の下の端に形成される。
【0077】
バリア部50の機能は、後続の犠牲部30のエッチング期間に周りの領域を保護することである。そのことによって、典型的には、犠牲部30の外側にこのエッチングが広がるのを制限することが可能になる。こうして、そのようなエッチングが犠牲部30に限定される。
【0078】
この例では、金属で充填され、ナノワイヤ2cのベース部200cの下に配置されるトレンチ133またはバイア134は、ナノワイヤ2cのベース部200cの下に配置される線113または接触ピン114と組み合わせて、金属バリア部50の横壁52を形成する。この横壁52は、犠牲部の端において、エッチングの横への、すなわち、主に平面xyの方向への拡大を制限または回避する。この横壁52は、好ましくは連続的である。横壁52は、特にウェットエッチングの場合に、より効果的にエッチングの横への拡大を停止する。あるいは、横壁52は、穿孔することまたは鋸歯状にすることができる。横壁は、50nmと2μmの間の、平面xyに測られた厚さを有することができる。1つの考えられる例によれば、横壁52は、ナノワイヤ2cと垂直に位置合わせされない。横壁52は、平面xy上に突き出て、ナノワイヤ2bとナノワイヤ2aの間に配置することができる。
【0079】
ナノワイヤ2aの第1の組21およびナノワイヤ2cの第3の組23の下に延在する第2の金属層12の一部が、金属バリア部50の基本壁51を形成する。この基本壁51は、犠牲部の下の方向zのエッチングの拡大を停止する。基本壁は、50nmと2μmの間の、zに従って測られた厚さを有することができる。
【0080】
図2G図2Hに図示される変形形態によれば、パターン301は、背面から、犠牲部30中に形成され、次いで、第2の金属層12の堆積期間に少なくとも部分的に充填される。位置合わせマーク120は、こうして基本壁51から突き出て形成される(図2H)。これらの位置合わせマーク120によって、典型的には、たとえば以下に記載されるような色変換モジュールの形成期間などといった、後続ステップの期間に、様々なリソグラフィ用マスクの位置合わせを容易にすることが可能になる。
【0081】
第2の金属層12は、次いで、バイア134および/または接触ピン114の下に接触ピン124またはトラックを形成するようにエッチングすることができる。このことによって、第2の組22の活性ナノワイヤ2bを集合的または個別に接触させることが可能になる。このエッチングは、好ましくは、接触ピン124からバリア部50を分離するように構成される(図2I)。
【0082】
図2J図2K図2Lに図示されるように、背面C1は、ボンディングパッド144a、144bを受け入れるように成形および/または準備することができる。これらのボンディングパッド144a、144bは、典型的には、銅から作られる。それらによって、知られている方式で、図2Mに図示されるように駆動用電子回路4を接続することが可能になる。具体的には、ボンディングパッド144aは、金属バリア部50を典型的には基本壁51で接触するように構成される。ボンディングパッド144bは、たとえば接触ピン124を介して活性ナノワイヤ2bと接触するように構成することができる。
【0083】
他のレベルの金属およびバイアまたはピンを、レベルM2とボンディングパッド144a、144bとの間に形成できることが理解される。
【0084】
ナノワイヤに基づいたデバイスの駆動用電子回路4は、好ましくは、ボンディングパッド144a、144bを介して背面で組み立てられる。この駆動用電子回路4は、典型的には、駆動用電子回路に基づいたCMOS(相補型金属酸化物半導体)であってよい。あるいは、駆動用電子回路4は、薄膜トランジスタTFTに基づいてよい。1つの例によれば、トランジスタTFTは、IGZO技術に従って形成される。バリア部50の基本壁51は、したがって有利なことに、駆動用電子回路4のための接触パッド40を形成する。この接触パッド40は、この段階でナノワイヤ2aの下に埋め込まれる。以下では、本方法のあるステップは、接触パッド40を前面C2からアクセス可能にするように、この接触パッド40への障害物を取り除く狙いがある。
【0085】
図2Nに図示される1つの考えられる例によれば、色変換モジュール60は、ナノワイヤ2bの第2の組22に形成される。知られている方式では、そのようなモジュール60は、第1の波長を有しナノワイヤ2bによって放出された光を、典型的には、青色(B)、緑色(G)、および赤色(R)に対応する第1、第2、および第3の波長の、1つまたは複数の異なる波長を有する光へと変換するように構成される。このことによって、たとえば、活性ナノワイヤ2bから、ディスプレイスクリーンの画素のRGBサブピクセルを形成することが可能になる。そのようなモジュール60は、典型的には、サブピクセルを形成するのが意図されるナノワイヤ2bの様々なサブセット上に、様々なナノ粒子の局所化した堆積によって形成される。局所化した堆積は、たとえば図2Hに図示されるような、デバイス中の位置合わせマークの存在によって容易にすることができる。あるいは、モジュール60は、他の色変換技術に従って形成することができる。他の色変換技術は、たとえば色付きフィルタを備えることができる。
【0086】
図2Oおよび図2Pは、第1の組21からのナノワイヤ2aの除去を図示する。アクセストレンチ32は、最初に、第1の組21のリム中に形成される。このアクセストレンチ32は、平面xy中で突き出た連続した輪郭を有する。このことによって、第1の組21を切断し、それを第2の組22から分離することが可能になる。アクセストレンチ32は、犠牲部30に通じるように構成される。アクセストレンチ32は、任意選択で、図2Oに図示されるようにバリア部50の基本壁51まで延在することができる。そのようなアクセストレンチ32は、典型的には、前面C2からzに従った異方性エッチングによって形成することができる。好ましくは、異方性エッチングは、S30:50>5:1などといった、バリア部50の金属材料に関する犠牲部30の誘電体材料の、エッチング選択性S30:50を有する。このことによって、バリア部50上のアクセストレンチ32のエッチングを停止させる一方で、このバリア部50の表面状態を保つことが可能になる。これは、特に、バリア部50が直接接触パッド40を形成することが意図されるときに有利である。犠牲部30へのアクセスは、アクセストレンチ32を通して実行される。他のバイアまたはトレンチ32’は、犠牲部30へのアクセスを改善するまたは容易にするように形成することができる。これらのバイアまたはトレンチ32’は、アクセストレンチ32と同じ方法で、同じ異方性エッチングによって作成することができる。これらの追加のバイアまたはトレンチ32’は、好ましくは、除去されるナノワイヤ2a間に形成される。したがって、ナノワイヤ2aをエッチングする必要はない。
【0087】
犠牲部30は、その後、ナノワイヤ2aを除去するために、等方性エッチングによってエッチングされる(図2P)。等方性エッチングによって、基板からナノワイヤ2aを分離することが可能になる。ナノワイヤ2aは、その後容易に取り除かれる。これによって、有利なことに、ナノワイヤ2aをなくすために機械的な行為に頼るのが制限されるまたはなくなる。ここで等方性エッチングは、犠牲部30の誘電体材料を、バリア部50の金属材料と選択的に、好ましくは選択性S30:50>5:1でエッチングするように構成される。このことによって、図2Pに図示されるように、犠牲部全体を除去する一方で、バリア部50を維持することが可能になる。したがってバリア部50の基本壁51は、前面C2の側で露出される。基本壁51は、有利なことに、駆動用電子回路4のための接触パッド40を形成する。駆動用電子回路4に結合され、ナノワイヤ2aがなく駆動用電子回路4の接触パッド40に直接通じる区域20a、および活性ナノワイヤ2bを備える区域20bを備える光電子デバイス1が生成される。この例では、色変換モジュール60は、区域20aからナノワイヤ2aを除去する前に、区域20bで生成される。
【0088】
図2Q図2Vに図示されるような1つの変形形態によれば、この色変換モジュール60は、区域20aからナノワイヤ2aを除去した後に生成することができる。特に、駆動用電子回路4を組み立てた後(図2Q)、アクセストレンチまたはトレンチ32、32’が形成される(図2R)。犠牲部30および封止層24は、その後、色変換モジュール60を形成する前に、誘電体材料の等方性エッチングを介して取り除くことができる(図2S)。1つの考えられる例によれば、封止層24は、色変換モジュール60の形成を考慮して維持される。このことによって、追加の平坦化ステップが回避される。保護層25は、好ましくは、接触パッド40およびナノワイヤ2b、2c上に堆積される(図2T)。その後、色変換モジュール60がナノワイヤ2bで形成される(図2U)。その後、接触パッド40への障害物を取り除くように保護層25を局部的に除去することができる(図2V)。接触パッド40、および任意選択で、接触パッドに関する位置合わせマーク120のマーキングは、色変換モジュール60の形成の前のナノワイヤ2aの除去により容易にされる。このことによって、色変換モジュールの形成期間に実装される様々なリソグラフィ用マスクの位置合わせ精度を改善することが可能になる。
【0089】
本発明に従った第2の実施形態は、図3A図3Rによって図示される。第1の実施形態の固有の特徴だけが以降で記載され、他の特徴は、第1の実施形態のものと同一であると考えられて記載されない。
【0090】
半導体ナノワイヤ2を支持する基板3を設けた後(図3A)、図3Bに図示されるように、たとえばアルミニウムから作られる第1の金属層11が、基板3の背面C1に堆積される。この第1の金属層11が第1の金属レベルM1に対応する。
【0091】
図3Cに図示されるように、第1の金属層11および/または核生成層31は、典型的には、ナノワイヤ2aの第1の組21のベース部200aの下に金属犠牲部30を形成するように、背面C1から異方性エッチングすることによって構築される。この第1の金属レベルM1によって、ナノワイヤ2bの第2の組22のベース部200bの下に個別の接触ピン114を形成することがやはり可能になる。
【0092】
図3Dに図示されるように、たとえばSiO2から作られる誘電体層15が、その後に、金属犠牲部30の下の端に誘電体バリア部50を形成するように、背面に堆積される。この層15は、好ましくは接触ピン114をコーティングする。この例では、ナノワイヤ2cのベース部200cの下に配置された誘電体層15の一部が、誘電体バリア部50の横壁52を形成する。横壁は、100nmと2μmの間の、平面xyに測られた厚さを有することができる。
【0093】
ナノワイヤ2aの第1の組21およびナノワイヤ2cの第3の組23の下に延在する誘電体層15の別の部分が、誘電体バリア部50の基本壁51を形成する。基本壁は、50nmと2μmの間の、zに従って測られた厚さを有することができる。
【0094】
上記のように、その後、金属で充填されるバイア134が個別の接触ピン114の下に形成される。たとえばアルミニウムから作られる第2の金属層12が、その後、誘電体バリア部50の基本壁51上に堆積される(図3E)。
【0095】
第2の金属層12は、その後、バリア部50の下に接触パッド40を形成するようにエッチングすることができる。1つの考えられる例によれば、他の構造を、代わりにまたはパッド40と組み合わせて、バリア部50の下にこのエッチングによって形成することができる。このエッチングによって、たとえば、バリア部50の下に位置合わせマークを形成することが可能になる。このエッチングは、好ましくは、バイア134および/または接触ピン114の下に接触ピン124を形成するように構成される(図3F)。
【0096】
図3G図3H図3Iに図示されるように、背面C1は、上記のように、ボンディングパッド144a、144bを受け入れるように成形および/または準備することができる。ボンディングパッド144aは、典型的には、接触パッド40と接触するように構成される。ボンディングパッド144bは、たとえば接触ピン124を介して活性ナノワイヤ2bと接触するように構成することができる。
【0097】
ナノワイヤに基づいたデバイスの駆動用電子回路4は、好ましくは、ボンディングパッド144a、144bを介して背面で組み立てられる(図3J)。
【0098】
図3Kに図示される1つの考えられる例によれば、上記のように、色変換モジュール60は、ナノワイヤ2bの第2の組22に形成される。
【0099】
図3Lおよび図3Mは、第1の組21からのナノワイヤ2aの除去を図示する。アクセストレンチ32は、最初に、第1の組21のリム中に形成される。このアクセストレンチ32は、平面xy中で突き出た連続した輪郭を有する。このことによって、第1の組21を切断し、それを第2の組22から分離することが可能になる。アクセストレンチ32は、図3Lに図示されるように、犠牲部30に通じるように構成される。そのようなアクセストレンチ32は、典型的には、前面C2からzに従った異方性エッチングによって形成することができる。好ましくは、異方性エッチングは、S30:50>5:1などといった、バリア部50の誘電体材料に関する犠牲部30の金属材料の、エッチング選択性S30:50を有する。犠牲部30へのアクセスは、アクセストレンチ32を通して実行される。他のバイアまたはトレンチは、犠牲部30へのアクセスを改善するまたは容易にするように形成することができる(図示せず)。
【0100】
犠牲部30は、その後、デバイス1からナノワイヤ2aを分離するために、等方性エッチングによってエッチングされる(図3M)。ここで等方性エッチングは、犠牲部30の金属材料を、バリア部50の誘電体材料と選択的に、好ましくは選択性S30:50>5:1でエッチングするように構成される。
【0101】
ナノワイヤ2aの第1の組21の除去が終了すると、誘電体バリア部50は、接触パッド40をカバーして保護する。誘電体バリア部50のエッチングは、図3Nに図示されるように、前面C2において、接触パッド40の面41を露出させるように実行することができる。
【0102】
この例では、色変換モジュール60は、ナノワイヤ2aを除去する前に作られる。
【0103】
図3O図3Rに図示されるような1つの変形形態によれば、この色変換モジュール60は、ナノワイヤ2aを除去した後に生成することができる。具体的には、駆動用電子回路4を組み立てた後(図3O)、任意選択でバリア部50を有する犠牲部30は、色変換モジュール60を形成する前にエッチングすることができる(図3P)。したがって、保護層25は、好ましくは、接触パッド40上に堆積される(図3Q)。その後、色変換モジュール60がナノワイヤ2bで形成され、上記のように、その後、接触パッド40への障害物を取り除くように保護層25を除去することができる(図3R)。
【0104】
本発明は、上記の実施形態に限定されず、特許請求の範囲によってカバーされる実施形態の全部へ展開される。
【符号の説明】
【0105】
1 デバイス
2 3D構造、半導体ナノワイヤ
2a ナノワイヤ
2b ナノワイヤ
2c ナノワイヤ
3 基板
4 駆動用電子回路
11 第1の金属層
12 第2の金属層
13 誘電体層
15 誘電体層
20a 区域
20b 区域
21 第1の組
22 第2の組
23 第3の組
24 封止層
25 保護層
30 全面、犠牲部
31 核生成層
32 マスク層、アクセストレンチ
32’ トレンチ
33 マスク層、反射防止層
40 接点区域、接触パッド
50 バリア部
51 基本壁
52 横壁
60 色変換モジュール
113 金属線
114 接触ピン
120 位置合わせマーク
124 接触ピン
133 トレンチ
134 バイア
144a ボンディングパッド
144b ボンディングパッド
200 ベース部
200a ベース部
200b ベース部
200c ベース部
201 先端
300 面
301 パターン
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図2K
図2L
図2M
図2N
図2O
図2P
図2Q
図2R
図2S
図2T
図2U
図2V
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図3L
図3M
図3N
図3O
図3P
図3Q
図3R
【手続補正書】
【提出日】2023-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元(3D)半導体構造(2)のない少なくとも1つの第1の区域(20a)および3次元(3D)半導体構造(2)を備える少なくとも1つの第2の区域(20b)を備える光電子デバイス(1)を製造するための方法であって、
複数の3次元半導体構造(2)を基本平面(xy)上で支持する支持体(3)を設けるステップであって、前記構造(2)が各々、第1の側(C1)に向かうベース部(200)、および前記第1の側(C1)の反対の第2の側(C2)に向かう前記ベース部(200)と反対の先端(201)を有する、ステップと、
前記複数の3次元半導体構造(2)の3D構造(2a)の第1の組(21)の前記ベース部(200a)の下に、前記第1の側(C1)から犠牲部(30)を形成するステップと、
前記犠牲部(30)の周りにバリア部(50)を形成するステップであって、前記バリア部(50)が前記犠牲部(30)の下に延在する基本壁(51)および前記犠牲部(30)の端に延在する横壁(52)を有し、前記横壁(52)が、基本平面(xy)に直交する方向(z)に突き出て、前記複数の3次元半導体構造(2、2a、2b)の3D構造(2b)の第2の組(22)から3D構造(2a)の前記第1の組(21)を分離する、ステップと、
前記犠牲部(30)までアクセストレンチ(132)を前記第2の側(C2)から形成するステップであって、前記アクセストレンチ(132)が、前記バリア部(50)の前記横壁(52)に沿って連続的に延在して、基本平面に直交する前記方向(z)に突き出る、ステップと、
前記アクセストレンチ(132)から前記犠牲部(30)をエッチングするステップと、
前記デバイスの前記少なくとも1つの第1の区域(20a)を規定するなどのために、3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記犠牲部(30)のエッチングが、5:1以上の、前記バリア部(50)の材料に関する前記犠牲部(30)の材料のエッチング選択性S30:50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクセストレンチ(132)の形成が、前記基本平面(xy)に直交する前記方向(z)に主に向けられる異方性エッチングによって実行され、前記犠牲部(30)の前記エッチングが等方性エッチングである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセストレンチ(132)が、前記第1の組(21)の前記構造(2a)と前記バリア部(50)の前記横壁(52)との間に形成されて、前記基本平面(xy)に直交する前記方向(z)に突き出る、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記アクセストレンチ(132)を形成するステップの前に、3D構造(2a)の前記第1の組(21)の前記ベース部(200a)の下に接点区域(40)を形成するステップであって、前記接点区域(40)が前記デバイス(1)の駆動用電子回路(4)と接触するように意図される、ステップをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセストレンチ(132)を形成するステップの前に、前記接点区域(40)に前記デバイス(1)の駆動用電子回路(4)を組み立てるステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記犠牲部(30)が金属材料から作られ、前記バリア部(50)が誘電体材料から作られる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1のレベル(M1)に対応する第1の金属層(11)を前記第1の側(C1)から堆積するステップと、次いで
前記第1の金属層(11)中に前記犠牲部(30)を規定するように構成される、前記第1の側(C1)から前記第1の金属層(11)をエッチングするステップと、
前記犠牲部(30)を封止して前記バリア部(50)を形成するように構成される、前記第1の側(C1)から誘電体層(15)を堆積するステップと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記駆動用電子回路(4)を組み立てるステップの前に、前記誘電体層(15)上に、第2のレベル(M2)に対応する第2の金属層(12)を前記第1の側(C1)から堆積するステップと、次いで
前記第2の金属層(12)中に前記接点区域(40)を規定するように構成される、前記第1の側(C1)から前記第2の金属層(12)をエッチングするステップと、
前記駆動用電子回路(4)を組み立てて3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去するステップの後に、このようにして規定され、前記第2の側(C2)に面する前記接点区域(40)の面(41)を露出するように構成される、前記誘電体バリア部(50)を前記第2の側(C2)からエッチングするステップと
をさらに含む、前記4つの請求項を組み合わせた方法。
【請求項10】
前記犠牲部(30)が誘電体材料から作られ、前記バリア部(50)が金属体材料から作られる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
3D構造(2a)の前記第1の組(21)の下に配置される誘電体層(13)の部分が前記犠牲部(30)を形成するように、前記第1の側(C1)から前記誘電体層(13)を堆積するステップと、
前記基本平面(xy)に直交する方向(z)に突き出る、3D構造(2a)の前記第1の組(21)の端で前記誘電体層(13)をエッチングし、その後、前記バリア部(50)の前記横壁(52)を形成するように構成される金属堆積をするステップと、
前記犠牲部(30)を形成し前記横壁(52)と同一平面の前記誘電体層(13)の部分上に、第2のレベル(M2)に対応する第2の金属層(12)を前記第1の側(C1)から堆積するステップと、
前記第2の金属層(12)中に前記横壁(52)と接触する前記バリア部(50)の前記ベース部(51)を規定するように構成される、前記第1の側(C1)から前記第2の金属層(12)をエッチングするステップと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記接点区域(40)が前記バリア部(50)の前記基本壁(51)によって直接形成される、請求項5または6と組み合わせた請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記犠牲部(30)を形成する前記誘電体層(13)の前記部分が、前記第2の金属層(12)を堆積する前に、前記バリア部(50)の前記基本壁(51)から突き出る位置合わせマーク(120)を形成するように構築され、前記位置合わせマーク(120)によって、たとえば、後続の色変換モジュール(60)の形成を容易にすることが可能になる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の組(22)の前記構造(2b)において色変換モジュール(60)を形成するステップをさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記色変換モジュール(60)の前記形成が、3D構造(2a)の前記第1の組(21)を除去した後に実行され、前記接点区域(40)が、前記色変換モジュール(60)の形成の間に、保護層(25)によって保護される、請求項5または6と組み合わせた請求項14に記載の方法。
【国際調査報告】