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特表2023-539330送信側の運用、管理、維持挿入、抽出方法、機器及び媒体
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  • 特表-送信側の運用、管理、維持挿入、抽出方法、機器及び媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】送信側の運用、管理、維持挿入、抽出方法、機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
   H04J 3/14 20060101AFI20230906BHJP
   H04L 41/34 20220101ALI20230906BHJP
【FI】
H04J3/14
H04L41/34
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514015
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(85)【翻訳文提出日】2023-03-10
(86)【国際出願番号】 CN2021114763
(87)【国際公開番号】W WO2022042647
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】202010883893.4
(32)【優先日】2020-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】リー ハン
(72)【発明者】
【氏名】程 偉強
【テーマコード(参考)】
5K028
【Fターム(参考)】
5K028AA14
5K028KK12
5K028NN02
(57)【要約】
本開示は、送信側の運用、管理、維持挿入、抽出方法、機器及び媒体を開示し、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入することとを含む。経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側の運用、管理、維持OAM挿入方法であって、
メトロ伝送網MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入することとを含む。
【請求項2】
前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記OAMコードブロックが挿入される位置は、メッセージギャップフレーム間隔IPGに位置する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記カレンダスロットは、5Gbpsである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、自動保護スイッチングAPSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないことを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信する、請求項10に記載の方法。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会に接続検証CVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会に能力集合CSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に単一遅延測定1DM又は双方向遅延測定メッセージ2DMM又は双方向遅延測定応答2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【請求項12】
1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
受信した2DMMメッセージに応答するために、2DMRメッセージが送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
予約された機会にメッセージを送信しない、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む、請求項11に記載の方法。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【請求項16】
送信側のOAM抽出方法であって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出することとを含む。
【請求項17】
前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記OAMコードブロックが抽出される位置は、メッセージギャップIPGに位置する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記カレンダスロットは、5Gbpsである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する、請求項16から21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないことを更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信する、請求項25に記載の方法。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【請求項27】
1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に受信される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
受信した2DMRメッセージは、送信された2DMMメッセージに応答するためのものである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
予約された機会にメッセージを受信しない、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む、請求項26に記載の方法。
第1種類の抽出機会の場合、連続するi個の第1種類の抽出機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の抽出機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の抽出機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【請求項31】
通信機器であって、
メモリからプログラムを読み取ることによって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するプロセスとを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【請求項32】
通信機器であって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするためのベアラモジュールと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するための挿入モジュールとを含む。
【請求項33】
通信機器であって、
メモリからプログラムを読み取ることによって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するプロセスとを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【請求項34】
通信機器であって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするためのベアラモジュールと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するための取り出しモジュールとを含む。
【請求項35】
請求項1から30のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年8月28日に中国で提出された中国特許出願NO.202010883893.4の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、無線通信の技術分野に係り、特に送信側の運用、管理、維持挿入、抽出方法、機器及び媒体に係る。
【背景技術】
【0002】
スライスパケット網SPN(Slicing Packet Network)は、主に都市部の総合業務ベアラ向けの伝送網技術メカニズムであり、移動前/移動中/回送、企業専用線/専用網、家庭ブロードバンドアップリンクなどの高品質要求の業務を総合的にベアラし、1つの物理ネットワークで資源スライス隔離を行い、多種の業務に差異化(例えば帯域幅、遅延、ジッタなど)を提供する業務ベアラサービス能力を備えている。
【0003】
SPNネットワークは、主に以下の基本的な技術的特徴を有する。
メトロ伝送網経路(MTN(メトロ伝送網:Metro transport network) path)に基づくエンド・ツー・エンド交差接続:66Bコードブロックに基づくシーケンス交差接続を通じてパケットネットワークハードスライス、低遅延転送及び帯域幅保障を提供し、MTN path層のエンド・ツー・エンドOAM(運用、管理、維持:Operations、Administration and Maintenance)及び保護を通じてハードスライスの電気通信レベルの運用維持能力を提供する。
電気通信レベルの故障検出及び性能管理:ネットワークレベルの階層型OAM故障検出及び性能管理能力を備え、ネットワーク中の各論理レベル、各種ネットワーク接続、各種業務のOAMメカニズムを通じた接続性、パケット損失率、遅延及びジッタなどの属性の監視及び管理をサポートする。
【0004】
SPNは、時分割多重TDM(Time Division Multiplexing)スロットに基づくMTN PathとMTN Section(MTNスライス)技術を採用し、マルチ業務ベアラにL1に基づく低遅延、ハード隔離スライス経路を提供し、以下の技術を含む。
MTN Channel(MTNチャネル):50GE以上のインタフェースのイーサネット66Bコードブロックシーケンス交差接続(S-XC)の経路であり、エンド・ツー・エンドスライス経路のL1層ネットワークを実現する。
S-XC:イーサネット66Bコードブロックシーケンスに基づくL1経路交差技術。
MTN Path層及びそのOAMオーバーヘッド:50GE以上のインタフェースのイーサネット66Bコードブロックの拡張であり、IDLE(アイドル)コードブロックをOAMコードブロックに置き換え、MTN Path層のOAM機能を実現する。
MTN Section層のフレーム構造及びそのOAMオーバーヘッド:OIF FlexE(OIF(光インターネットフォーラム:Optical Internet Forum)曲げE)フレーム構造、サブレート、バインディングなどの機能論理を再利用したMTN層ネットワークインタフェース及びそのアラームと性能管理オーバーヘッド機能である。
【0005】
関連技術は、OAMコードブロックをどのように挿入するかに不足している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、OAMコードブロックをどのように挿入するかを解決するために、送信側のOAM挿入、抽出方法、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
送信側のOAM挿入方法であって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入することとを含む。
【0008】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0009】
実施において、前記OAMコードブロックが挿入される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0010】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0011】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0012】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除することを更に含む。
【0013】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0014】
実施において、挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、APSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0015】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないことを更に含む。
【0016】
実施において、前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする。
【0017】
実施において、第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された(Reserved)機会である。
【0018】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に送信される。
【0019】
実施において、受信した2DMMメッセージに応答するために、2DMRメッセージが送信される。
【0020】
実施において、予約された機会にメッセージを送信しない。
【0021】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0022】
送信側のOAM抽出方法であって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出することとを含む。
【0023】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0024】
実施において、前記OAMコードブロックが抽出される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0025】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0026】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0027】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入することを更に含む。
【0028】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0029】
実施において、抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0030】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないことを更に含む。
【0031】
実施において、前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする。
【0032】
実施において、第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0033】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に受信される。
【0034】
実施において、受信した2DMRメッセージは、送信された2DMMメッセージに応答するためのものである。
【0035】
実施において、予約された機会にメッセージを受信しない。
【0036】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の抽出機会の場合、連続するi個の第1種類の抽出機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の抽出機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の抽出機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0037】
通信機器であって、メモリからプログラムを読み取ることによって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するプロセスとを実行するためのプロセッサと、プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【0038】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0039】
実施において、前記OAMコードブロックが挿入される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0040】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0041】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0042】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除することを更に含む。
【0043】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0044】
実施において、挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、APSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0045】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないことを更に含む。
【0046】
実施において、前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする。
【0047】
実施において、第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0048】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に送信される。
【0049】
実施において、受信した2DMMメッセージに応答するために、2DMRメッセージが送信される。
【0050】
実施において、予約された機会にメッセージを送信しない。
【0051】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0052】
通信機器であって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするためのベアラモジュールと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するための挿入モジュールとを含む。
【0053】
実施において、更に、ベアラモジュールは、64B/66Bコードブロックでベアラするために用いられる。
【0054】
実施において、更に、挿入モジュールは、前記OAMコードブロックが挿入される位置が、メッセージギャップIPGに位置するようにする。
【0055】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0056】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0057】
実施において、更に、挿入モジュールは、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除するために用いられる。
【0058】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0059】
実施において、更に、挿入モジュールは、以下のことに用いられる。挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、APSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0060】
実施において、更に、挿入モジュールは、使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないようにする。
【0061】
実施において、前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする。
【0062】
実施において、更に、挿入モジュールは、第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信するために用いられる。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0063】
実施において、更に、挿入モジュールは、システム要求がある場合に1DM及び2DMMメッセージを送信するために用いられる。
【0064】
実施において、更に、挿入モジュールは、受信した2DMMメッセージに応答するための2DMRメッセージを送信するために用いられる。
【0065】
実施において、更に、挿入モジュールは、予約された機会にメッセージを送信しないために用いられる。
【0066】
実施において、更に、挿入モジュールは、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断するために用いられる。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0067】
通信機器であって、メモリからプログラムを読み取ることによって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するプロセスとを実行するためのプロセッサと、プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【0068】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0069】
実施において、前記OAMコードブロックが抽出される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0070】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0071】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0072】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入することを更に含む。
【0073】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0074】
実施において、抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0075】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないことを更に含む。
【0076】
実施において、前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする。
【0077】
実施において、第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0078】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に受信される。
【0079】
実施において、受信した2DMRメッセージは、送信された2DMMメッセージに応答するためのものである。
【0080】
実施において、予約された機会にメッセージを受信しない。
【0081】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の抽出機会の場合、連続するi個の第1種類の抽出機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の抽出機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の抽出機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0082】
通信機器であって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするためのベアラモジュールと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するための取り出しモジュールとを含む。
【0083】
実施において、更に、ベアラモジュールは、64B/66Bコードブロックでベアラするために用いられる。
【0084】
実施において、更に、取り出しモジュールは、前記OAMコードブロックが抽出される位置が、メッセージギャップIPGに位置するようにする。
【0085】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0086】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0087】
実施において、更に、取り出しモジュールは、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入するために用いられる。
【0088】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0089】
実施において、更に、取り出しモジュールは、以下のことに用いられる。抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0090】
実施において、更に、取り出しモジュールは、使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないために用いられる。
【0091】
実施において、前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする。
【0092】
実施において、更に、取り出しモジュールは、第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信するために用いられる。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0093】
実施において、更に、取り出しモジュールは、システム要求がある場合に1DM及び2DMMメッセージを受信するために用いられる。
【0094】
実施において、更に、取り出しモジュールは、送信された2DMMメッセージに応答するための2DMRメッセージを受信するために用いられる。
【0095】
実施において、更に、取り出しモジュールは、予約された機会にメッセージを受信しないために用いられる。
【0096】
実施において、更に、取り出しモジュールは、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断するために用いられる。
第1種類の抽出機会の場合、連続するi個の第1種類の抽出機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の抽出機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の抽出機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0097】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体には、上記送信側のOAM挿入及び/又は抽出方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0098】
本開示の実施例による技術案において、MTNの経路層OAMがコードブロックでベアラされ、OAMコードブロックがNを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入されるため、MTN網で各種OAMメッセージを伝達する際のOAMコードブロック挿入問題を解決する。
更に、異なる種類のOAMメッセージの周期的挿入メカニズムも提供される。
更に、2重ロックメカニズムも提供される。
これにより、MTN網のOAMメカニズムの正確な動作が保証される。
【図面の簡単な説明】
【0099】
ここで説明する図面は、本開示を更に理解するために提供され、本開示の一部を構成する。本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために用いられるものであり、本開示に対する不当な限定を構成しない。
【0100】
図1】本開示の実施例における送信側のOAM挿入方法の実施のフローチャートである。
図2】本開示の実施例におけるMTNP OAMブロック挿入の概略図である。
図3】本開示の実施例における挿入機会パターンの概略図である。
図4】本開示の実施例における挿入機会パターンの概略図である。
図5】本開示の実施例における送信側のOAM抽出方法の実施のフローチャートである。
図6】本開示の実施例における通信機器1の構成図である。
図7】本開示の実施例における通信機器2の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0101】
発明者は、発明の過程において、以下のことを発見した。
現在の方案では、OAMコードブロックをどのように挿入するか、どのように異なるOAMメッセージを異なる優先度で送信するか、ロックやロック解除をどのように行うかなど解決すべく問題の1つを解決できるものがなかった。
【0102】
これに基づいて、本開示の実施例において、送信側のOAM挿入、抽出方案を提供する。
【0103】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面を用いて説明する。
【0104】
説明の過程で、挿入側と抽出側のそれぞれの実施から説明し、次に、両者を組み合わせて実施する例を提供して、本開示の実施例による方案の実施をよりよく理解する。このような説明方式は、両者を組み合わせて実施しなければならない、又は、単独で実施しなければならないという意味ではない。実際には、挿入側と抽出側で別々に実施された場合、それもそれぞれ自分の側の問題を解決するが、両者を組み合わせて使用する場合、より良い技術効果を得ることができる。
【0105】
1.送信側OAM挿入メカニズムの実施について:
図1は、送信側のOAM挿入方法の実施のフローチャートである。図示のように、以下を含む。
ステップ101において、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラする。
ステップ102において、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入する。
【0106】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0107】
具体的には、メトロ伝送網MTN(Metro transport network)の経路層OAM(運用、管理、維持:Operations、Administration and Maintenance)を64B/66Bコードブロックでベアラし、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とする64B/66Bコードブロックシーケンスに挿入する。
【0108】
前記OAMコードブロックが挿入される位置は、メッセージギャップフレーム間隔IPG(Interframe Gap)に位置する。
【0109】
前記N=nx16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。ここで、カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0110】
MTN経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロック(Idle Blocks)を削除する。
【0111】
具体的には、MTN経路層において、経路層OAMの挿入を補償するために、必要に応じて前記64B/66Bコードブロックシーケンスからアイドルブロック(Idle Blocks)を削除する、
【0112】
前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロック(Ordered Set block)を採用する。
【0113】
すなわち、Path OAM insertion(経路OAM挿入)について:
Path OAM blocks are inserted into the client block sequence with a nominal period of n × 16K blocks,where n is the number of 5 Gbit/s calendar slots that the path occupies.The actual insertion of each OAM block is delayed from the nominal insertion point so that the OAM block falls in the interpacket gap as shown in figure 2 Delaying insertion of a block does not change the nominal insertion point of the next block.Idle blocks are removed as necessary from the client block sequence to compensate for the insertion of the path OAM.Figure2 MTNP OAM block insertion illustration。(経路OAMブロックは、n×16K個のブロックの公称周期でクライアントブロックシーケンスに挿入される。ここで、nは、経路が占める5gbit/sカレンダスロット数である。各OAMブロックの実際の挿入の際に、図2に示すように、公称挿入点から遅延するため、OAMブロックは、パケット間ギャップに落下する。1つのブロックの挿入を遅らせても、次のブロックの公称挿入点は変わらない。必要に応じて、クライアントブロックシーケンスからアイドルブロックを除去して、経路OAMの挿入を補償する。図2は、MTNP OAMブロック挿入の概略図である。)
【0114】
実施において、挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、APSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会の1つ又はそれらの組み合わせを含む
【0115】
具体的には、図3は、挿入機会パターンの概略図である。図示のように、前記挿入メカニズムは、規則的な挿入機会メカニズムに従う。該メカニズムでは、挿入の機会を第1の種類、第2の種類、第3の種類の3種類に分ける。挿入の方式は、図3に示すように、B(第1の種類)は、経路状態及びエラー監視メッセージを示し、A(第2の種類)は、自動保護スイッチングAPS(Automatic Protection Switch)メッセージを挿入する機会を示す。L(第3の種類)は、低優先度メッセージからブロック(もしあれば)を挿入する機会である。
【0116】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないことを更に含む。
【0117】
具体的には、APS又は低優先度メッセージが使用できない場合、これらの機会にメッセージを一切伝送しない。
【0118】
すなわち、The insertion follows a regular pattern of opportunities as shown in figure 4.B represents a path status and error monitoring message,A represents an opportunity to insert an APS message,and L represents an opportunity to insert a block from a low priority message if one is available.If an APS or low priority message is not available,nothing is transmited in those opportunities.Figure 4 Pattern of insertion opportunities)(挿入は、図4に示す通常の機会パターンに従う。Bは、経路状態及びエラー監視メッセージを示し、aは、APSメッセージを挿入する機会を示し、Lは、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会を表す(もしあれば)。APS又は低優先度メッセージが使用できない場合、これらの機会にコンテンツを一切伝送しない。図4は、挿入機会パターンの概略図である。)
【0119】
実施において、前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする。
【0120】
実施において、第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0121】
具体的には、前記第3種類のメッセージは、64の第3種類の挿入機会を周期とする規則的な挿入機会メカニズムに従う。挿入機会の割当ては、次の表1を参照する。
【0122】
【表1】
【0123】
接続検証CV(Connectivity Verification)及び能力集合CS(Capability Set)メッセージは、上記の表のように割り当てられた各機会に送信される。
単一遅延測定1DM(one way delay measurement)及び双方向遅延測定メッセージ2DMM(two way delay measurement message)メッセージは、システム要求がある場合にのみ送信される。
双方向遅延測定応答2DMR(two way delay measurement response)メッセージは、受信された2DMMメッセージに応答して送信される。
【0124】
予約された機会にメッセージを一切送信しない。
【0125】
すなわち、The sequence of low priority opportunities follows a regular pattern of 64 opportunities,as shown in Table 1.This results in an overall cycle of 256 OAM blocks.(表1に示すように、低優先度機会の順序は、64の機会の通常パターンに従う。これは、256個のOAMブロックの総周期をもたらす。)
【0126】
The CV and CS messages are sent at every opportunity.1DM and 2DMM messages are sent when requested by the management system.2DMR messages are sent in response to receiving a 2DMM message.(機会があるたびにCVとCSメッセージを送信する。管理システムから要求されると、1DMと2DMMメッセージを送信する。2DMMメッセージの受信に応答して2DMRメッセージを送信する。)
【0127】
Nothing is sent in the reserved opportunities.(予約された機会には何も送信されない)
【0128】
The use of a regular pattern of opportunities enables the receiver to synchronize to the pattern and know what type of OAM block to expect.(通常の機会パターンを使用すると、受信機をパターンに同期させ、推定のOAMブロックタイプを知ることができる)
【0129】
Two levels of frame lock are defined.The first level is alignment with the high-level pattern shown in Figure 2.The in-frame state is entered if 2 consecutive path status and error monitoring messages are found in the expected location.The out of frame state is entered if a path status and error monitoring message is not found in 5 consecutive expected locations.(2つのレベルのフレームロックが定義されている。最初の階層は、図2に示す上位階層パターンと一致している。2つの連続した経路状態とエラー監視メッセージが推定位置に見つかれば、インフレーム状態になる。5つの連続した推定位置に経路状態とエラー監視メッセージが見つからなければ、フレーム外状態になる)
【0130】
The second level of alignment is to the low priority opportunities.The in-frame state is entered if the first block of the CV message is found in the expected position 2 consecutive cycles of 256 OAM blocks.The out of frame state is entered if the first block of the CV message is not found in the expected position in 3 consecutive cycles of 256 OAM blocks.(第2の階層は、低優先度の機会に対して調整される。256個のOAMブロックの推定位置の2つの連続するサイクルの中でCVメッセージの最初のブロックが見つかれば、インフレーム状態になる。256個のOAMブロックの連続する3サイクルの中で、推定位置にCVメッセージの最初のブロックが見つからなければ、フレーム外状態になる)
【0131】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0132】
具体的には、OAMフレームロック/ロック解除の判定メカニズムは、以下のとおりである。
2レベルのフレームロックメカニズム:
レベル1は、第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入る。
レベル2は、第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入る。
【0133】
2.送信側のOAM抽出メカニズムの実施について:
経路OAMは、Oコード=0xCを有する順序集合に基づいて識別される。この特徴に一致するブロックは、受信したブロックシーケンスから抽出され、OAMブロックとして処理される。削除されたOAMブロックを補償するために、アイドルブロックをブロックシーケンスに挿入して、クロックを不変に維持する。次に説明する。
【0134】
図5は、送信側のOAM抽出方法の実施のフローチャートである。図示のように、以下を含む。
ステップ501において、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラする。
ステップ502において、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出する。
【0135】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0136】
すなわち、Path OAM extraction(経路OAM抽出)について:
The path OAM is recognized based on the block being an ordered set with O-code 0xC.Blocks matching this signature are extracted from the received block sequence and processed as OAM blocks.To compensate for the removed OAM blocks,Idle blocks are inserted into the block sequence to maintain the same clock.(経路OAMは、ブロックがOコード0xCである順序集合に基づいて識別される。この特徴に一致するブロックは、受信したブロックシーケンスから抽出され、OAMブロックとして処理される。除去されたOAMブロックを補償するために、アイドルブロックは、同じクロックを保持するためにブロックシーケンスに挿入される。)
【0137】
実施において、前記OAMコードブロックが抽出される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0138】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0139】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0140】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入することを更に含む。
【0141】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0142】
実施において、抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会の1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0143】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないことを更に含む。
【0144】
実施において、前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする。
【0145】
実施において、第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0146】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求があるときに受信される。
【0147】
実施において、受信した2DMRメッセージは、送信された2DMMメッセージに応答するためのものである。
【0148】
実施において、予約された機会にメッセージを受信しない。
【0149】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0150】
同一の発明思想に基づいて、本開示の実施例は、更に通信機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。これらの機器について、問題を解決する原理が、送信側のOAM挿入方法、送信側のOAM取り出し方法に似ているため、これらの機器の実施例は、方法の実施を参照し、重複した説明を繰り返さない。
【0151】
本開示の実施例による技術案を実施する際に、以下の方式で実施する。
【0152】
図6は、通信機器1の構成図である。図示のように、基地局では、メモリ620からプログラムを読み取ることによって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するプロセスとを実行するためのプロセッサ600と、プロセッサ600による制御でデータを送受信するためのトランシーバ610とを含む。
【0153】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0154】
実施において、前記OAMコードブロックが挿入される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0155】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0156】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0157】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除することを更に含む。
【0158】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0159】
実施において、挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、APSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0160】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないことを更に含む。
【0161】
実施において、前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする。
【0162】
実施において、第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0163】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に送信される。
【0164】
実施において、受信した2DMMメッセージに応答するために、2DMRメッセージが送信される。
【0165】
実施において、予約された機会にメッセージを送信しない。
【0166】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0167】
ここで、図6において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ600をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ620をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ610は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ600は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ620は、プロセッサ600による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0168】
本開示の実施例は、通信機器を提供し、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするためのベアラモジュールと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するための挿入モジュールとを含む。
【0169】
実施において、更に、ベアラモジュールは、64B/66Bコードブロックでベアラするために用いられる。
【0170】
実施において、更に、挿入モジュールは、前記OAMコードブロックが挿入される位置が、メッセージギャップIPGに位置するようにする。
【0171】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0172】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0173】
実施において、更に、挿入モジュールは、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除するために用いられる。
【0174】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0175】
実施において、更に、挿入モジュールは、以下のことに用いられる。挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、APSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0176】
実施において、更に、挿入モジュールは、使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないようにする。
【0177】
実施において、前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とする。
【0178】
実施において、更に、挿入モジュールは、第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信するために用いられる。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0179】
実施において、更に、挿入モジュールは、システム要求がある場合に1DM及び2DMMメッセージを送信するために用いられる。
【0180】
実施において、更に、挿入モジュールは、受信した2DMMメッセージに応答するための2DMRメッセージを送信するために用いられる。
【0181】
実施において、更に、挿入モジュールは、予約された機会にメッセージを送信しないために用いられる。
【0182】
実施において、更に、挿入モジュールは、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断するために用いられる。
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0183】
記載の便利を図り、以上に記載した装置の各部分は、機能上、各種のモジュール又はユニットに分けてそれぞれ記載した。もちろん、本開示を実施する際に、各モジュール又はユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現してもよい。
【0184】
図7は、通信機器2の構成図である。図示のように、基地局では、メモリ720からプログラムを読み取ることによって、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するプロセスとを実行するためのプロセッサ700と、プロセッサ700による制御でデータを送受信するためのトランシーバ710とを含む。
【0185】
実施において、前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックである。
【0186】
実施において、前記OAMコードブロックが抽出される位置は、メッセージギャップIPGに位置する。
【0187】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0188】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0189】
実施において、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入することを更に含む。
【0190】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0191】
実施において、抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0192】
実施において、使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないことを更に含む。
【0193】
実施において、前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする。
【0194】
実施において、第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信する。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0195】
実施において、1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に受信される。
【0196】
実施において、受信した2DMRメッセージは、送信された2DMMメッセージに応答するためのものである。
【0197】
実施において、予約された機会にメッセージを受信しない。
【0198】
実施において、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断することを更に含む。
第1種類の抽出機会の場合、連続するi個の第1種類の抽出機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の抽出機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の抽出機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0199】
ここで、図7において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ700をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ720をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ710は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ700は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ720は、プロセッサ700による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0200】
本開示の実施例は、通信機器を更に提供し、MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするためのベアラモジュールと、経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するための取り出しモジュールとを含む。
【0201】
実施において、更に、ベアラモジュールは、64B/66Bコードブロックでベアラするために用いられる。
【0202】
実施において、更に、取り出しモジュールは、前記OAMコードブロックが抽出される位置が、メッセージギャップIPGに位置するようにする。
【0203】
実施において、前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である。
【0204】
実施において、前記カレンダスロットは、5Gbpsである。
【0205】
実施において、更に、取り出しモジュールは、MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入するために用いられる。
【0206】
実施において、前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する。
【0207】
実施において、更に、取り出しモジュールは、以下のことに用いられる。抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0208】
実施において、更に、取り出しモジュールは、使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないために用いられる。
【0209】
実施において、前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とする。
【0210】
実施において、更に、取り出しモジュールは、第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信するために用いられる。
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である。
【0211】
実施において、更に、取り出しモジュールは、システム要求がある場合に1DM及び2DMMメッセージを受信するために用いられる。
【0212】
実施において、更に、取り出しモジュールは、送信された2DMMメッセージに応答するための2DMRメッセージを受信するために用いられる。
【0213】
実施において、更に、取り出しモジュールは、予約された機会にメッセージを受信しないために用いられる。
【0214】
実施において、更に、取り出しモジュールは、OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式で判断するために用いられる。
第1種類の抽出機会の場合、連続するi個の第1種類の抽出機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の抽出機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り、
第3種類の抽出機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り、
ここで、i、j、kは、予め設定された値である。
【0215】
記載の便利を図り、以上に記載した装置の各部分は、機能上、各種のモジュール又はユニットに分けてそれぞれ記載した。もちろん、本開示を実施する際に、各モジュール又はユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現してもよい。
【0216】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体には、上記送信側のOAM挿入及び/又は抽出方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0217】
具体的な実施は、送信側のOAM挿入方法及び/又は送信側のOAM抽出方法の実施を参照する。
【0218】
本開示の実施例が、方法、システム、又はコンピュータプログラムプロダクトとして提供できることは、当業者には明らかである。したがって、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用できる。更に、本開示は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体(磁気ディスクメモリ又は光学メモリなどを含むが、それらに限られない)で実施されるコンピュータプログラムプロダクトの形態を採用できる。
【0219】
本開示は、本開示の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現されることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供されてマシンを生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するための手段を生成するようにしてもよい。
【0220】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器に特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令は、フローチャートの1つ若しくは複数の流れ、及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を生成する。
【0221】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で一連の動作ステップを実行して、コンピュータによって実現される処理を生成し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するためのステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器上にロードされてもよい。
【0222】
明らかに、当業者は、本開示の精神や範囲を逸脱せずに、本開示に対して様々な変更や変形をすることができる。このように、本開示のこれらの修正や変形が本開示の請求項及びその同等の技術範囲に含まれるものであれば、本開示は、これらの変更や変形を含むことを意図とする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側の運用、管理、維持OAM挿入方法であって、
メトロ伝送網MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入することとを含む方法
【請求項2】
前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックであり、または、
前記OAMコードブロックが挿入される位置は、メッセージギャップフレーム間隔IPGに位置し、または、
前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの挿入を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスからアイドルブロックIdle Blocksを削除することを更に含み、
および/または、
前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
挿入時の挿入機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを挿入する機会である第1種類の挿入機会、自動保護スイッチングAPSメッセージを挿入する機会である第2種類の挿入機会、低優先度メッセージからブロックを挿入する機会である第3種類の挿入機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
使用できないAPS又は低優先度メッセージには挿入機会を使用しないことを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記第3種類の挿入機会は、64の前記第3種類の挿入機会を周期とし、
第3種類の挿入機会の1つの周期において、以下の方式;
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会に接続検証CVメッセージが送信される;
64の機会のうち18番目の機会に能力集合CSメッセージが送信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に単一遅延測定1DM又は双方向遅延測定メッセージ2DMM又は双方向遅延測定応答2DMRメッセージが送信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である;
のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを送信する、請求項に記載の方法。
【請求項7】
1DM及び2DMMメッセージは、システム要求がある場合に送信され、または、
受信した2DMMメッセージに応答するために、2DMRメッセージが送信され、または、
予約された機会にメッセージを送信せず、または、
OAMコードブロックのロック又はロック解除を以下の方式;
第1種類の挿入機会の場合、連続するi個の第1種類の挿入機会のメッセージが推定位置に見つかれば、フレームロック状態に入るが、連続するj個の推定位置に第1種類の挿入機会のメッセージが見つからなければ、フレームロック解除状態に入り;
第3種類の挿入機会の場合、連続するk個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できれば、フレームロック状態に入るが、連続するl個のCVメッセージの最初のコードブロックの推定位置で正しいコードブロックを受信できなければ、フレームロック解除状態に入り;
ここで、i、j、kは、予め設定された値である;
で判断することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
送信側のOAM抽出方法であって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラすることと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出することとを含む方法
【請求項9】
前記コードブロックは、64B/66Bコードブロックであり、または、
前記OAMコードブロックが抽出される位置は、メッセージギャップIPGに位置し、または、
前記N=n*16kであり、nは、当該経路が占めるカレンダスロット数である、請求項に記載の方法。
【請求項10】
MTNの経路層において、前記OAMコードブロックの抽出を補償するために、必要に応じて前記コードブロックシーケンスにアイドルブロックIdle Blocksを挿入することを更に含み、
および/または、
前記OAMコードブロックは、Type=0x4B、Ocode=0xCの順序集合コードブロックOrdered Set blockを採用する、請求項に記載の方法。
【請求項11】
抽出時の抽出機会は、経路状態及びエラー監視メッセージを抽出する機会である第1種類の抽出機会、APSメッセージを抽出する機会である第2種類の抽出機会、低優先度メッセージからブロックを抽出する機会である第3種類の抽出機会のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
使用できないAPS又は低優先度メッセージから抽出しないことを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第3種類の抽出機会は、64の前記第3種類の抽出機会を周期とし、
第3種類の抽出機会の1つの周期において、以下の方式;
64の機会のうち1~17番目に割り当てられた機会にCVメッセージが受信される;
64の機会のうち18番目の機会にCSメッセージが受信される;
64の機会のうち19~31番目に割り当てられた機会に1DM又は2DMM又は2DMRメッセージが受信される;
64の機会のうち32~64番目の機会が、予約された機会である;
のうちの1つ又はそれらの組合せでメッセージを受信する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
メモリからプログラムを読み取ることによって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスに挿入するプロセスとを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む通信機器
【請求項15】
メモリからプログラムを読み取ることによって、
MTNの経路層OAMをコードブロックでベアラするプロセスと、
経路層OAMコードブロックを、Nを公称周期とするコードブロックシーケンスから抽出するプロセスとを実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む通信機器
【国際調査報告】