(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】ペットハーネス、および犬によって保持し運ぶことができる対応の犬用キャリーバックパック
(51)【国際特許分類】
A01K 27/00 20060101AFI20230906BHJP
A01K 1/03 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
A01K27/00 B
A01K1/03 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514083
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 US2021048299
(87)【国際公開番号】W WO2022047341
(87)【国際公開日】2022-03-03
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518337485
【氏名又は名称】ケーナイン スポート サック, エルエルシー
【住所又は居所原語表記】1603 N. State Street Suite A Lehi UT 84043 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ワトソン, ジョーセフ
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101GA03
(57)【要約】
ペットを歩行させ運ぶためのシステムは、ペットによって着用されるように構成されたハーネスと、ペットによって運ばれる、選択的にハーネスに取付け可能かつハーネスから取り外し可能であるクリップオンバッグと、ペットによって運ばれるクリップオンバッグ内に収納されるように構成されたペットキャリーバックパックとを含む。ペットキャリーバックパックは、ペットを運ぶように構成されたペット区画を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットを歩行させ運ぶためのシステムであって、
前記ペットによって着用されるように構成されたハーネスと、
前記ペットによって運ばれる、選択的に前記ハーネスに取付け可能かつ前記ハーネスから取り外し可能であるクリップオンバッグと、
前記ペットを運ぶように構成されたペット区画を備えるペットキャリーバックパックであって、前記ペットによって運ばれる前記クリップオンバッグ内に収納されるように構成されているペットキャリーバックパックと
を備える、システム。
【請求項2】
前記ハーネスが、前記ペットキャリーバックパックの前面パネルに取り付けられるようにかつ前記前面パネルから分離するように構成された取付け機構を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記取付け機構が、前記ハーネスの胸部分上に配設されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記クリップオンバッグ内に配設されて、前記クリップオンバッグ内に収納された前記ペットキャリーバックパックから前記ペットを衝撃緩和するように構成されたパッドであって、前記ペット区画内に配設されて、前記ペット区画内に着座した前記ペットを支持するように構成されたパッドをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ペットキャリーバックパックが、肩ストラップと、開いた上部と、前記肩ストラップと前記開いた上部との間の前記バックパック上に配設された足穴とを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ハーネスが、胸部分を備え、前記胸部分が、取付け機構を備え、前記取付け機構が、前記ペットキャリーバックパックの前面パネルに取り付けられるようにかつ前記ペットキャリーバックパックの前記前面パネルから分離するように構成されている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記取付け機構が、前記足穴間で前記前面パネルに取り付けられている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ペットキャリーバックパックが、
開いた上部を有するバッグを形成するように一体に連結された底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルであって、前記開いた上部が、前記バッグ内に配設された前記ペットの頭部が前記開いた上部から突出することを可能にするように構成された開口部を形成するカラーを備え、前記カラーが、調整可能である、底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルと、
前記前面パネル上に配設されており、前記前面パネルから延在する肩ストラップと、
前記肩ストラップの上方および前記カラーの下方で前記前面パネル上に配設された足穴であって、前記ペットの足または脚を収容するように構成されている足穴と
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記クリップオンバッグが、選択的に前記ペットキャリーバックパックに取付け可能でありかつ前記ペットキャリーバックパックから取り外し可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
ペットを歩行させ運ぶためのシステムであって、
ペットキャリー区画を備え、前記ペットキャリー区画内で前記ペットを運ぶためのペットキャリーバックパックと、
前記ペットが着用するように構成されたハーネスであって、前記ペットキャリー区画に取り付けられるようにかつ前記ペットキャリー区画から分離するように動作可能な取付け機構を備えるハーネスと
を備える、システム。
【請求項11】
前記ペットキャリーバックパックが、肩ストラップと、開いた上部と、前記肩ストラップと前記開いた上部との間で前記バックパック上に配設された足穴とを備え、
前記ハーネスが、胸部分を備え、前記胸部分が、前記取付け機構を備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
開いた上部を有するバッグを形成するように一体に連結された底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルであって、前記開いた上部が、前記バッグ内に配設された動物の頭部が前記開いた上部から突出することを可能にするように構成された開口部を形成するカラーを備え、前記カラーが、調整可能である、底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルと、
前記前面パネル上に配設されており、前記前面パネルから延在する肩ストラップと、
前記肩ストラップの上方かつ前記カラーの下方でバックパック本体の前面上に配設された足穴であって、前記動物の足または脚を収容するように構成されている足穴と、
前記底面パネルの上方かつ前記開いた上部の下方で前記バッグ内に配設されたペットキャリープラットフォームであって、該ペットキャリープラットフォームの下方に収納区画を形成し、該ペットキャリープラットフォームの上方にペット区画を形成している、ペットキャリープラットフォームと
を備える、ペットキャリーバックパック。
【請求項13】
前記バッグを形作るように構成された少なくとも1つの輪郭形成ストラップをさらに備える、請求項12に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項14】
後面パネル内に配設された垂直ジッパをさらに備え、
前記ジッパが、前記ペット区画への出入りを容易にし、前記少なくとも1つの輪郭形成ストラップが、前記垂直ジッパを横切るように前記バックパック上に配設された少なくとも1つの腰部支持ストラップを備える、請求項13に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項15】
前記少なくとも1つの輪郭形成ストラップが、前記右側面パネルおよび前記左側面パネルのうちの少なくとも一方の上に配設された少なくとも1つの調整ストラップを備え、前記少なくとも1つの調整ストラップが、前記前面パネルと前記右側面パネルおよび前記左側面パネルのうちの前記少なくとも一方との間の継ぎ目に対して斜めに配向されている、請求項13に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項16】
前記少なくとも1つの調整ストラップの前記斜めの配向の角度が、25度~65度である、請求項15に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項17】
前記ペットキャリープラットフォームが、前記前面パネルから前記背面パネルに向かって上方に傾斜している、請求項12に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項18】
前記前面パネルに垂直な方向に対する前記ペットキャリープラットフォームの角度が、10度~30度である、請求項17に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項19】
胴部ストラップをさらに備え、前記胴部ストラップが、前記収納区画に隣接して前記バッグに連結されている、請求項12に記載のペットキャリーバックパック。
【請求項20】
複数のペットキャリーバックパックからなるセットであって、
前記ペットキャリーバックパックの各々が、請求項12に記載のペットキャリーバックパックであり、前記複数のペットキャリーバックパックからなるセットのうちの第1のペットキャリーバックパックの第1のペットキャリープラットフォームが、前記第1のペットキャリーバックパックの第1の底面パネルから第1の距離に配設されており、前記複数のペットキャリーバックパックからなるセットのうちの第2のペットキャリーバックパックの第2のペットキャリープラットフォームが、前記第2のペットキャリーバックパックの第2の底面パネルから第2の距離に配設されており、前記第2の距離が、前記第1の距離よりも大きい、複数のペットキャリーバックパックからなるセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]多くの人々は、ペットがもたらす親交、介助および/または友情のためにペットを飼うことを楽しんでいる。ペットは、当然ながら、確実に十分にケアされるために、ペットの飼い主によるかなりの時間およびケアを必要とする。時々、ペットの飼い主は、ペットのサイズ、年齢、または様々な健康問題のためにペットができない旅行、ハイキング、または他の活動に参加したいと思う。また、多くのペットの飼い主は、そのような活動に参加している間、ペットを友人の世話または商業的なペットケア施設に預けることを好まない。したがって、そのようなペットの飼い主は、彼らのペットという友を連れて行くことができると同時に、他の方法ではペットが加わることができないであろう楽しい活動に参加することを可能にする解決策を必要としている。
【発明の概要】
【0002】
[0002]一例によれば、ペットキャリーバックパック(pet carrying backpack:ペットを入れて持ち運ぶためのバックパック)は、開いた上部を有するバッグを形成するように一体に連結された底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルを含む。開いた上部は、バッグ内に配設された動物の頭部が開いた上部から突出することを可能にするように構成された開口部を形成するカラーを含む。カラーは、異なるサイズの動物を支援するため、および動物の容易な出し入れを可能にするために調整可能であり得る。
【0003】
[0003]ペットキャリーバックパックは、前面パネル上に配設されており、前面パネルから延在する肩ストラップと、肩ストラップの上方かつカラーの下方でバックパック本体の前面上に配設された足穴とをさらに含むことができる。足穴は、動物の足または脚を収容することができる。ペットキャリープラットフォーム(pet carrying platform)は、底面パネルの上方かつ開いた上部の下方でバッグ内に配設することができる。したがって、ペットキャリープラットフォームは、バッグ内に、ペットキャリープラットフォームの下方に収納区画、およびペットキャリープラットフォームの上方にペット区画を形成することができる。
【0004】
[0004]別の例では、ペットキャリーバックパックは、バッグを形作るように構成された少なくとも1つの輪郭形成ストラップを含むことができる。垂直ジッパが、後面パネル内に配設され得る。ジッパは、ペット区画への出入りを容易にする。輪郭形成ストラップは、垂直ジッパを横切るようにバックパック上に配設された少なくとも1つの腰部支持ストラップを含むことができる。腰部支持ストラップは、背面パネルを横切って延在し、背面パネルと側面パネルとの間の継ぎ目でバックパックに取り付くことができる。
【0005】
[0005]一例では、少なくとも1つの輪郭形成ストラップは、右側面パネルおよび左側面パネルのうちの少なくとも一方の上に配設された少なくとも1つの調整ストラップを含む。少なくとも1つの調整ストラップは、前面パネルと右側面パネルおよび/または左側面パネルとの間の継ぎ目に対して斜めに配向され得る。少なくとも1つの調整ストラップの斜めの配向の角度は、25度~65度であり得る。
【0006】
[0006]いくつかの例では、ペットキャリープラットフォームは、前面パネルから背面パネルに向かって上方に傾斜し得る。前面パネルに垂直な方向に対するペットキャリープラットフォームの角度は、10度~30度であり得る。
【0007】
[0007]いくつかの例では、ペットキャリーバックパックは、胴部ストラップを含む。胴部ストラップは、収納区画に隣接してバッグに連結され得る。
【0008】
[0008]いくつかの例では、複数のペットキャリーバックパックからなるセットであって、そのセットのうちの第1のペットキャリーバックパックの第1のペットキャリープラットフォームが、第1のペットキャリーバックパックの第1の底面パネルから第1の距離に配設されており、前記セットのうちの第2のペットキャリーバックパックの第2のペットキャリープラットフォームが、第2のペットキャリーバックパックの第2の底面パネルから第2の距離に配設されており、第2の距離が、第1の距離よりも大きい、複数のペットキャリーバックパックからなるセットが存在し得る。
【0009】
[0009]別の例では、ペットキャリーバックパックは、開いた上部を有するバッグを形成するように一体に連結された底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルを含む。開いた上部は、バッグ内に配設された動物の頭部が開いた上部から突出することを可能にするように構成された開口部を形成するカラーを含む。カラーは調整可能であり得る。
【0010】
[0010]バックパックは、面パネル上に配設されており、前面パネルから延在する肩ストラップと、肩ストラップの上方かつカラーの下方でバックパック本体の前面上に配設された足穴とをさらに含む。足穴は、動物の足または脚を収容する。ハーネスを含めることもでき、ハーネスは、動物によって着用され、かつバッグに取り外し可能に連結可能であるように構成されている。
【0011】
[0011]ハーネスは、胸部分を含むことができ、胸部分は、取付け機構を有する。取付け機構は、バッグの前面パネルに取り付けられかつパックの前面パネルから分離するように構成することができる。場合によっては、取付け機構は、足穴間でバッグの前面パネルに取り付く。ハーネスはまた、動物が着用する収納バッグを受容するように構成された収納バッグクリップを含むことができる。
【0012】
[0012]いくつかの例では、L字形アクセスジッパが後面パネル上に配設され得る。L字形アクセスジッパは、バッグへの出入りを可能とする。
【0013】
[0013]別の例では、ペットキャリーバックパックは、開いた上部を有するバッグを形成するように一体に連結された底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルを含む。開いた上部は、バッグ内に配設された動物の頭部が開いた上部から突出することを可能にするように構成された開口部を形成するカラーを含む。カラーは調整可能であり得る。肩ストラップは、面パネル上に配設され得、前面パネルから延在し、足穴は、肩ストラップの上方かつカラーの下方でバックパック本体の前面上に配設され得る。足穴は、動物の足または脚を収容する。
【0014】
[0014]バックパックは、前面パネルおよび背面パネルのうちの一方に配設された少なくとも1つのペットペン(ペットを囲う物)部分をさらに含むことができる。ペットペン部分は、収納位置から展開位置まで延在して、ペットペンの少なくとも一部を形成するように展開可能である。
【0015】
[0015]少なくとも1つのペットペン部分は、前面パネル上に配設された前面ペン部分と、背面パネル上に配設された背面ペン部分とを含むことができる。前面ペン部分は、ジッパが開けられたときに、前面ペン部分を収納位置から展開位置まで展開可能にする前面ペン解除ジッパを有することができ、背面ペン部分は、ジッパが開けられたときに、背面ペン部分が収納位置から展開位置まで展開可能にする背面ペン解除ジッパを含む。
【0016】
[0016]背面パネルは、少なくとも1つのアクセスジッパを含むことができる。少なくとも1つのアクセスジッパは、背面ペン解除ジッパと、背面パネルと右側面パネルおよび左側面パネルのうちの少なくとも一方との間の継ぎ目との間に配設され得る。
【0017】
[0017]少なくとも1つのペットペン部分は、ペットペンの通気および視認性を可能にするメッシュ材料を含むことができる。バックパックは、底面パネル内または底面パネルに隣接して配設された底面部分と、少なくとも1つのペットペン部分内に配設された少なくとも1つの側面部分とを有するベースパッドをさらに含むことができる。少なくとも1つのペットペン部分が展開位置にあるときに底面部分に隣接して衝撃緩和を提供する、少なくとも1つの側面部分。
【0018】
[0018]本開示の別の例によれば、ペットを歩行させ運ぶためのシステムが提供される。システムは、ペットによって着用されるように構成されたハーネスと、ペットによって運ばれる、選択的にハーネスに取付け可能かつハーネスから取り外し可能なクリップオンバッグと、ペットによって運ばれるクリップオンバッグ内に収納されるように構成されたペットキャリーバックパックとを備えることができる。ペットキャリーバックパックは、ペットを運ぶように構成されたペット区画を備えることができる。
【0019】
[0019]いくつかの例では、ハーネスは、ペットキャリーバックパックの前面パネルに取り付けられるようにかつペットキャリーバックパックの前面パネルから分離するように構成されている取付け機構を備えることができる。取付け機構は、ハーネスの胸部分上に配設され得る。
【0020】
[0020]いくつかの例では、システムは、クリップオンバッグ内に配設されて、クリップオンバッグ内に収納されたペットキャリーバックパックからペットを衝撃緩和するように構成された、パッドを備えることができる。パッドはまた、ペット区画内に配設されて、ペット区画内に着座したペットを支持するように構成され得る。
【0021】
[0021]いくつかの例では、ペットキャリーバックパックは、肩ストラップと、開いた上部と、肩ストラップと開いた上部との間でバックパック上に配設された足穴とを備えることができる。ハーネスは、胸部分であり得る。胸部分は、取付け機構を備えることができ、取付け機構は、ペットキャリーバックパックの前面パネルに取り付けられかつペットキャリーバックパックの前面パネルから分離するように構成することができる。取付け機構は、足穴間で前面パネルに取り付けられることができる。
【0022】
[0022]一例では、ペットキャリーバックパックは、開いた上部を有するバッグを形成するように一体に連結された底面パネル、前面パネル、背面パネル、右側面パネルおよび左側面パネルを備えることができる。開いた上部は、バッグ内に配設されたペットの頭部が開いた上部から突出することを可能にするように構成された開口部を形成するカラーを備えることができる。カラーは調整可能であり得る。バックパックは、前面パネル上に配設されており、前面パネルから延在する肩ストラップと、肩ストラップの上方かつカラーの下方でバックパック本体の前面上に配設された足穴とをさらに備えることができる。足穴は、ペットの足または脚を収容するように構成され得る。クリップオンバッグは、選択的にペットキャリーバックパックに取付け可能でありかつペットキャリーバックパックから取り外し可能であり得る。
【0023】
[0023]本開示の一例では、ペットを歩行させ運ぶための方法が提供される。この方法は、ペットにハーネスを装着することと、ペットが歩行中にハーネスによって支持されたクリップオンバッグをペットが運ぶようにクリップオンバッグをハーネスに取り付けることと、クリップオンバッグからペットキャリーバックパックを取り外すことと、ペットがペットキャリーバックパック内で運ばれるようにペットをペットキャリーバックパック内に挿入することとを含むことができる。
【0024】
[0024]いくつかの例では、ペットキャリーバックパック内にペットを挿入することは、取付け機構を介してハーネスをペットキャリーバックパックに取り付けることをさらに含むことができる。取付け機構は、ハーネスの胸部分上に配設され得る。パッドは、ペットが歩行している間にクリップオンバッグがハーネスによって支持されているときにペットに隣接するようにクリップオンバッグ内に配設することができる。ペットをペットキャリーバックパック内に挿入することはまた、ペットがペットキャリーバックパック内で運ばれている間にパッド上に座るように、クリップオンバッグからパッドを取り外すこと、およびパッドをペットキャリーバックパック内に配置することを含むことができる。
【0025】
[0025]いくつかの例では、ペットキャリーバックパックは、肩ストラップと、開いた上部と、肩ストラップと開いた上部との間でバックパック上に配設された足穴とを備えることができる。ペットキャリーバックパック内にペットを挿入することは、足穴を通してペットの足または脚を導くことをさらに含むことができる。ハーネスは、胸部分を備えることができ、胸部分は、取付け機構を備えることができる。ペットをペットキャリーバックパック内に挿入することは、取付け機構をペットキャリーバックパックの前面パネルに取り付けることをさらに含むことができる。取付け機構は、足穴間で前面パネルに取り付くことができる。
【0026】
[0026]いくつかの例では、方法は、ハーネスからクリップオンバッグを取り外すことと、クリップオンバッグをペットキャリーバックパックに取り付けることとをさらに含むことができる。
【0027】
[0027]本開示の別の例では、ペットを歩行させ運ぶためのシステムは、ペットキャリー区画(pet carrying compartment:ペットを入れて支える空間)を備え、ペットキャリー区画内でペットを運ぶためのペットキャリーバックパックと、ペットが着用するように構成されたハーネスとを備える。ハーネスは、ペットキャリー区画に取り付けられるようにかつペットキャリー区画から分離するように動作可能な取付け機構を備えることができる。
【0028】
[0028]いくつかの例では、ペットキャリーバックパックは、肩ストラップと、開いた上部と、肩ストラップと開いた上部との間でバックパック上に配設された足穴とを備え、ハーネスは、胸部分を備える。胸部分は、取付け機構を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の一例による前向き用のペットキャリーバックパックの正面斜視図を示している。
【
図2】
図1のペットキャリーバックパックの背面斜視図を示している。
【
図3A】胴部ストラップに適合する、あるサイズのペット用の前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
【
図3B】胴部ストラップに適合する、別のサイズのペット用の前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
【
図4A】別の例による前向き用のペットキャリーバックパックの背面図を示している。
【
図5】
図4Aおよび
図4Bに示すペットキャリーバックパックの前面パネルの上部の拡大図を示している。
【
図6A】一例による、フードおよびフード収納部を有する前向き用のペットキャリーバックパックを示している。
【
図6B】一例による、フードおよびフード収納部を有する前向き用のペットキャリーバックパックを示している。
【
図6C】一例による、フードおよびフード収納部を有する前向き用のペットキャリーバックパックを示している。
【
図6D】一例による、フードおよびフード収納部を有する前向き用のペットキャリーバックパックを示している。
【
図7A】一例による、ハーネスを有する前向き用のペットキャリーバックパックの内部を示している。
【
図7B】ペットキャリーバックパックに適合するハーネスの別の例を示している。
【
図7C】ペットキャリーバックパックに適合するハーネスの別の例を示している。
【
図7D】ペットキャリーバックパックに適合するハーネスの別の例を示している。
【
図8A】一例による、旅行用ペットペンに転換可能な前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
【
図8B】一例による、旅行用ペットペンに転換可能な前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
【
図8C】一例による、旅行用ペットペンに転換可能な前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
【
図8D】一例による、旅行用ペットペンに転換可能な前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
【
図9】一例による、転換可能なペットバックパックおよびペン用のベースパッドを示している。
【
図10】ペットキャリーバックパックとともに使用することができるペットハーネスの別の例を示している。
【
図11A】ペットハーネスを着用しておりかつクリップオンバッグを運んでいるペットを示している。
【
図11B】ペットキャリーバックパック内で運ばれているペットを示している。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図の構成要素は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに本発明の原理を説明することに重点が置かれている。図において、同様の参照番号は、様々な図全体を通して対応する部分を指定する。
【0031】
[0041]
前向き用のペットキャリーバックパック
[0042]
図1は、本開示の一例による前向き用のペットキャリーバックパックの正面斜視図を示しており、
図2は、
図1のペットキャリーバックパックの背面斜視図を示している。ペットキャリーバックパック100は、前面パネル104、背面パネル102、2つの側面パネル103および底面パネル105から形成されている。パネル102、103、104、105は、バックパック本体と、バックパック本体内のペットキャリー区画とを画定することができる。
【0032】
[0043]前面パネル104は、バックパック100のユーザの肩上での支えを助けるために、前面パネル104に取り付けられた肩ストラップ106を備える。いくつかの例では、胸ストラップ122を肩ストラップ106上に設けることができる。肩ストラップ106上方の前面パネル104の上側部分には、足穴124が設けられている。足穴124は、バックパック100に乗っているペットが前方、すなわち、バックパック100を着用しているユーザと同じ方向を向くことを可能にする。いくつかの例では、足穴124は、ペットの足が足穴124を通して延びている間、ペットの快適性を高めるパッド付きの弾性ライナ126で裏打ちすることができる。
【0033】
[0044]側面パネル103は、メッシュ材料114から少なくとも部分的に形成することができる。メッシュ材料114は、バックパック100の内部に空気を通気させて、バックパック100の中に乗っているペットの体温を調節する。側面パネル103は、1つ以上のポケット116をさらに備えることができる。ここで、ポケット116もまた、側面パネル103のメッシュ114を通る空気流を妨げないように、メッシュ材料から少なくとも部分的に形成されている。側面パネル103は、バックパック100の内部のサイズを調整してバックパック100の中に乗っている(収容されている)ペットにフィットさせるために締めたり緩めたりすることができる調整ストラップ118をさらに備えることができる。一例では、調整ストラップ118は、側面パネル103に対して斜めに向けることができる。例えば、調整ストラップ118は、側面パネル103の垂直縁部103aに対して25度~65度の角度で配向することができる。より好ましくは、側面パネルの垂直縁部103aに対する調整ストラップ118の角度は、35度~55度である。
【0034】
[0045]背面パネル102は、バックパック100の上部まで延在するアクセスジッパ(出し入れ用ジッパ)108を備える。アクセスジッパ108が開かれているとき、バックパック100の内側への広く遮られていないアクセスが可能とされる。これにより、バックパック100に収容されるペットの出し入れを容易に行うことができる。ペット腰部支持ストラップ109が設けられており、ジッパ108の両側で背面パネル102に取り付けられている。これらは、ジッパ108にかかるペットの体重を軽減することによってさらなる安全性を提供する。ペット腰部支持ストラップ109は、バックパック100内に乗っているペットに腰部支持をさらにもたらす。バックパック100の内部の輪郭もまた、ペット腰部支持ストラップ109を介して調整することができる。
【0035】
[0046]いくつかの例では、腰部支持ストラップ109は、背面パネル102に縫い付けられている。他の例では、腰部支持ストラップ109は、延びることができ、背面パネル102と側面パネル103との間の継ぎ目102aで取り付けられ得る。これは、腰部支持ストラップ109によって与えられる表面カバー性および安定性を高める。
【0036】
[0047]カラー110が、バックパック100の上部において、前面パネル、背面パネルおよび側面パネル102、103、104の各々の上方に設けられている。カラー110は、カラー調整ストラップ112によって調整可能である。これにより、バックパック100をペットの首の周りにフィットさせて、使用中にペットがバックパック100から飛び出すのを防止することができる。
【0037】
[0048]ペットがバックパック100に収容されたとき、ペットはバッグの底面パネル105上に座る。底面パネル105は、ペットに対して頑丈かつ快適なシートを提供する厚いパッド付き材料から形成することができる。
【0038】
[0049]前向き用のペットキャリーバックパックの他の特徴もまた提供することができる。そのような特徴は、米国特許出願第15/821,539号および米国特許出願第16/547,372号にさらに詳細に論じられており、これらの各々の内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0039】
[0050]胴部ストラップに適合する異なるサイズのペット用のバックパック
[0051]前向き用ペットキャリーバックパックは、好ましくは、異なるサイズのペットを収容するために異なるサイズで設けられる。より大きなペットの場合、バックパックの長さ、幅および高さは、より大きなペット用のバックパックのデザインよりも大きい。これはもちろん、ペットがバックパック内に快適にフィットするようにするためである。例えば、バックパック100の高さが所与のペットに対して長すぎる場合、ペットは、足を足穴134に通しかつ頭部がカラー112の上方にある状態でバックパック100の底面パネル105上に座ることができないこととなる。したがって、このペット用のバックパックは、ペットがバックパックに快適に収容されることができるように十分に小さいサイズでなければならない。
【0040】
[0052]多くのバックパックのユーザは、胴部ストラップを有するバックパック設計を好む。特に、ユーザが長時間バックパックを運ぶこととなる用途では、胴部ストラップは、ユーザがバックパックの重量の大部分をユーザの肩からユーザの臀部に移行させることを可能にする。これにより、特により重い荷物を運ぶ場合または長時間にわたってバックパックを着用する場合に、バックパックをはるかに容易に運ぶことができる。
【0041】
[0053]しかしながら、前向き用のペットキャリーバックパックのユーザがより小さいペットを有する場合、バックパックは、典型的には、バックパック100の底面パネル105などの底面パネルがユーザの胴部のはるか上方に位置するようなサイズである。この場合、胴部ストラップは、バックパック100と適合しないこととなり得る。
【0042】
[0054]
図3Aおよび
図3Bは、胴部ストラップに適合する異なるサイズのペット用の前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
図3Cは、
図3Aおよび
図3Bのバックパックの側面切欠図である。
図3Aに示すように、前向き用のペットキャリーバックパック300aは、バックパック100と同様のいくつかの特徴を含む。例えば、バックパック300aは、アクセスジッパ308aとペット腰部支持ストラップ309とを有する前面パネル302を含む。バックパックの上部には、カラー調整ストラップ312を有するカラー310がある。バックパック300aは、任意選択的に側面ポケット316を有することができる。
【0043】
[0055]バックパック300aには、胴部ストラップ324が装着されている。胴部ストラップ324は、胴部ストラップを有する他のバッグと同様とすることができる。例えば、胴部ストラップ324は、小さな物品をユーザが容易にアクセスできるように保持するよう構成されたポケット326を有することができる。胴部ストラップ324は、バックパック300aの重量をユーザの臀部に移行させるために、ユーザの胴部の周りを縛るように構成されている。
【0044】
[0056]バックパック300aは、胴部ストラップ324を含み、その上、特定のサイズのペット用に正確にサイズ設定もされている。これを達成するために、バックパック300aは、バックパック300aの内部の残りの部分から区分された下部収納区画329aを含む。仕切りは、ペット用の厚いパッド付きシート331aをバックパックの内側に配置することによって作り出される(
図3Cを参照)。厚いパッド付きシート331aは、バックパック100(
図1および
図2)のように底面パネル105を画定するようにバッグの底部に配置されていない。厚いパッド付きシート331aは、下部収納区画329aの上方に配設されており、運ばれるペットを保持するバックパック300aの内部の残りの部分からの下部収納区画329aの仕切りを形成する。下部ジッパ330aは、下部収納区画330aへのアクセスを可能とする。
【0045】
[0057]厚いパッド付きシート331aを配置することにより、バックパック300aは、胴部ストラップ324がユーザの胴部の周りに快適に延在するように依然として十分に長いまま、特定のサイズのペット用にサイズ設定することができる。この構成を用いて、いくつかの異なるサイズのペットを収容するバックパックを、胴部ストラップ324との適合性をずっと同時に維持しながら提供することができる。
【0046】
[0058]
図3Bは、バックパック300bを示している。バックパック300bは、バックパック300bがバックパック300aよりも小さいペットにフィットすることを除いて、バックパック300aと同様である。また、バックパック300bは、下部収納区画329bを有する。ただし、下部収納区画329bは下部収納区画329aよりも大きい。下部収納区画329bへのアクセスを可能とする下部ジッパ330bは、バックパック300b上により高く配設されており、アクセスジッパ308bはより短い。これは、厚いパッド付きシート331b(
図3を参照)が、バックパック300b内により高く配設されており、バックパック300aよりも小さいペットを収容するためである。
【0047】
[0059]
図3Cに示すように、厚いパッド付きシート331a、331b、331cは、バックパック300内の任意の望ましい位置に配設することができる。これにより、ペット用の内部と下部収納区画329aとの相対的なサイズが変化し、バックパック300は、胴部ストラップ324に依然として適合しながら、異なるサイズのペットを運ぶようにサイズ設定することができる。したがって、異なるサイズのペットを収容する複数のバックパックを設けることができる。それぞれのサイズのペット用のバックパックは、バッグの底部から異なる距離に位置決めされたパッド付きシート331a、331b、331cを有することができる。
【0048】
[0060]バックパック300は、様々な変更が可能である。例えば、バックパック300は、内部フレームを含むことができる。内部フレームはまた、ペットおよびユーザに追加の剛性および快適性を提供するために、厚いパッド付きシート331a、331b、331cを通って延在させることができる。いくつかの例では、下部収納区画329a、329bは、複数の分離収納領域またはポケットを含むように細分することができる。他の例では、バッグ300a、300b上の下部ジッパ330a、330bの配置は、設計の一貫性のために異なるサイズのバッグ間で同じ位置にあり得る。
【0049】
[0061]傾斜したペット支持面
[0062]バックパックの多くのユーザは、緩すぎるバックパックの着用を好むことが分かっている。これは、ユーザが、ほとんど手間をかけずにストラップを迅速に着脱できるほど十分に緩いストラップを好むためである。それでも、バックパックの緩すぎる着用により、ペットキャリーバックパックを着用しているときに問題が生じ得る。
【0050】
[0063]ペットキャリーバックパックの緩すぎる着用をしているとき、ペットの体重によってバックパックが垂れ下がる。これにより、バックパックの背面がバックパックの前面よりも低くなる。バックパックの背面が前面よりも低いとき、バックパックの底部は平坦ではない。代わりに、バックパックの底部は、バックパックの底部上に座っているペットが偏ってユーザから離れるように下方に傾斜している。これにより、ペットの体重がバックパックの後面パネルに寄りかかるように移動し、ペットの快適性および安心感が低下する。
【0051】
[0064]
図4Aは、本開示の別の例による前向き用のペットキャリーバックパックの背面図を示しており、
図4Bは、
図4Aのバックパックの側面図を示している。前向き用のペットキャリーバックパック400は、前面パネル404、背面パネル402、2つの側面パネル403および底面パネル440から形成されている。この例では、バックパックの構造は、角度αで示すように、底面パネル440が前面パネル404から背面パネル402に向かって上方に傾斜している。
【0052】
[0065]傾斜した底面パネル400は、バックパック400内で運ばれるペットが快適かつ安全に乗ることを保証する。ユーザがバックパック400の肩ストラップ406を緩く着用しすぎたとしても、ペットはペットの重量によってバックパック400の前面パネル404に向かって快適に座ることができる。底面パネル440の最適な角度αは、約20度であり得る。好ましくは、角度は5度~45度、より好ましくは10度~30度である。
図4Aおよび
図4Bは、底面パネル400に組み込まれた傾斜した支持面を示しているが、傾斜した支持面は、
図3Cにおいて上記で示したパッド付きシート331a、331bおよび331cなどの内部ペット支持面に適用することができることにも留意されたい。
【0053】
[0066]
L字形ジッパ
[0067]バックパック400は、アクセスジッパ408を含む。
図4Aに示すように、アクセスジッパ408は、アクセスジッパ408がバックパック400の背面パネル402の側部および底部に沿って延びるという点でアクセスジッパ108とは異なる。アクセスジッパ408は、前面パネル402のほぼ全体が折り畳まれてバックパック400から離れることを可能にする。これにより、バックパック400の内部への遮られないアクセスが可能になる。この「L字形」アクセスジッパ408は、バックパック400内で運ばれるペットの容易な出し入れを助ける。
【0054】
[0068]例えば、ユーザがペットを保持してペットをバックパック内に持ち上げることなく、ペットがバックパック400内により快適に収容させることができる。これは、前面パネル404を下方に向けてバックパック400を平坦面上に置くことによって行うことができる。アクセスジッパ408を完全に開くことができ、前面パネル402が折られてバックパック400から離れることができる。ペットは、前面パネル402が折り畳まれた状態で、バックパックの内部に座るか横たわるように導かれることができる。ペットが所定の位置にいる状態で、前面パネルは、ペットの周りのアクセスジッパ408を閉じることによって元の位置に戻ることができる。
【0055】
[0069]バックパック400は、ペット腰部支持ストラップ409をさらに備える。支持ストラップ109と同様に、これらのストラップは、アクセスジッパ408の両側で連結されて、アクセスジッパ408にかかる応力を低減し、ペットの周りのバックパック400を正確にサイズ設定する。
【0056】
[0070]「L字形」アクセスジッパ408は、他の利益をもたらす。例えば、アクセスジッパ408の垂直部分が側面パネル403のうちの一方に隣接していることにより、ジッパは、使用中にペットの背骨に当接しない。これにより、ペットに対してバックパック400の快適性が高まり、ペットがバックパック400内でより多くの時間を快適に過ごすことができる。
【0057】
[0071]
調整可能な楕円形の足穴
[0072]
図5は、
図4Aおよび
図4Bに示すペットキャリーバックパックの前面パネルの上部の拡大図を示している。
図5に示すように、バックパック400の前面パネル404は、足穴424を備える。足穴124とは異なり、足穴424は、開いて丸くなるように前面パネル404で形成されまたは前面パネル404から切り取られ、楕円形または先がとがった楕円形状を形成する。この形状は、足穴424がペットの前脚を刺激することを防止する。さらなる快適性を提供するために、足穴は、パッド付きの弾性ライナ426によって取り囲まれる。
【0058】
[0073]バックパック400が異なるサイズの前脚を有するペットを収容することができるように、足穴424は調整可能であり得る。例えば、
図5に示すように、ボタン450および対応するボタン穴525をバックパック400の前面パネル404に追加して、各足穴424を取り囲むことができる。ユーザは、足穴424をより小さくしたい場合、足穴452内のボタン450を留めることによって足穴424の上部を閉じるだけでよい。
【0059】
[0074]当然ながら、スナップファスナ、磁気ファスナ、面ファスナなど、ボタン以外の他のファスナ(締結具)を使用することができる。さらに、各足穴424の隣には、1セットより多くのファスナを配置することができる。ファスナは、足穴424のサイズを調整するために、足穴424の上部または足穴424の底部に隣接して配置することができる。
【0060】
[0075]
フードおよび収納部
[0076]
図6A、
図6B、
図6Cおよび
図6Dは、一例による、フードおよびフード収納部を有する前向き用のペットキャリーバックパックの図を示している。
図6Aは、バックパック400の背面図を示している。ここで、バックパック400には、フードが装着されている。フードは、背面パネル402の上側部分のフード収納区画454内に収納されている。L字形ジッパ408は、背面パネル402上にフード収納区画454を配置するのに十分な空間を提供する。フード収納区画454へのアクセスを制御するために、ジッパ456が設けられている。
【0061】
[0077]
図6Bに示すように、前面パネル404の上部分には、2つのスナップファスナ458がある。後述するように、スナップファスナ458は、使用中にペットに被せるフードの配置を容易にする。
【0062】
[0078]
図6Cは、フード460が展開された状態のバックパック400の背面図を示している。フード460は、ジッパ456を開くことによって、フード収納区画454から出して展開することができる。フード460は、縫い付けなどによって、フード収納区画454の内側でバックパック400に恒久的に取り付けることができる。
【0063】
[0079]
図6Dは、バックパック400の正面図を示している。ここでは、フード460が展開位置に示されている。フード460は、フード460の使用中にペットが外を見ることができる前方開口部462を含む。開口部462の底部には、前面パネル404の上部の周りに延在する2つのタブ464が設けられている。タブ464は、タブ464を前面パネル404に取り付けるためにスナップファスナ458に対応するスナップファスナ466を含み、フード460を所定の位置に保持する。このように、バックパック400に乗っているペットに日陰または雨/雪防護を提供することができる。
【0064】
[0080]ここではスナップファスナ458および456が説明および図示されているが、ボタン、磁気ファスナ、面ファスナなどの他のファスナもまた使用することができる。さらに、いくつかの例では、フード460は、バックパック400に恒久的に取り付けられなくてもよい。代わりに、フード460は、ファスナまたはジッパを介してバックパック400に留めることができる。
【0065】
[0081]
ハーネス
[0082]
図7Aは、本開示の一例による、前向き用のペットキャリーバックパックの内部を示している。ここでは、バックパック400は、ジッパ408が開けられており、背面パネル402が折られてバックパック400から離れた状態で示されており、バックパック400の内部を公開している。足穴424間において、ハーネス470がバックパック400に取り付けられている。より具体的には、ハーネス470の胸部分471がアーム穴424間に配置されるように、ハーネス470が取り付けられている。
【0066】
[0083]ハーネス470は、継ぎ目476などを介してバックパック400の設計に縫い込まれて恒久的に取り付けられることができる。他の例では、ハーネス470は、バックパック400の外側および中でペットによって着用されるように取り外し可能であり得る。ハーネス470が取り外されたとき、ハーネス470は、ペットをバックパック400内に収容する前にペット上に配置することができる。取り外し可能なハーネス470の一例では、ハーネス470は、ねじれてハーネスを定位置にロックする、バックパックの前面パネル404の穴を通って延在するプラスチック回転ファスナを有することができる。ただし、これは連結機構の一例に過ぎず、他の連結機構を用いることができる。
【0067】
[0084]ハーネス470は、2つの上側取付けストラップ472と、2つの下側取付けストラップ474とを有する構成とすることができる。上側取付けストラップ472は、ペットの首/肩領域にわたって延在し、バックルタイプのファスナ、スナップ、ピンチクリップ、面ファスナ、または任意の他の望ましいファスナを使用するなどして一体に締結されている。下側取付けストラップ474は、ペットの前脚の下およびベットの胴体領域の周りに延在し、一体に締結されている。
【0068】
[0085]
図7B、
図7Cおよび
図7Dは、ペットキャリーバックパックに適合したハーネスの別例を示している。ここでは、胸部分771を有するハーネス770が示されている。ハーネス770は取り外し可能であり、ペットキャリーバックパック内の対応するアパーチャを通って延在する回転ファスナ775を含む。ハーネス770は、ペットの首/肩領域にわたって延在する上側取付けループ772を有する。ループ772は、ペットの頭部の頭部からかぶられるように構成することができ、またはループ772は、面ファスナ、バックル、クリップなど、ペットの首/肩領域の周りに解除可能に取り付くためのファスナを含むことができる。
【0069】
[0086]ハーネス770は、下側取付け部分774をさらに有する。下側ストラップ777が、下側取付け部分774のうちの一方に取り付けられており、ペットの背中の周りに延在し、クリップファスナ778などを介して他方の下側取付け部分774に取り付くように構成されている。安定ストラップ780が、下側ストラップ777から上側取付けループ772まで延在することができる。
【0070】
[0087]この例では、ハーネス770は、収納バッグ(図示せず)を収容するように構成されている。場合によっては、犬がバックパック内に入っていないときに、より大きな犬が収納バッグを運ぶ、ないしは携行することが望ましい場合があり得る。ハーネス770は、上側取付けループ772および下側取付け部分772の両方に取り付けられたバッグ取付けクリップ779を含む。さらなる安定性を提供するために、ループ781が安定ストラップ780上に設けられている。クリップ779およびループ781は、収納バッグに取り付いて、収納バッグをハーネス770に対して確実に保持する。
【0071】
[0088]取り外し可能または恒久的に取り付けられたハーネス470、770は、いくつかの利点を提供する。ペットがバックパック400内のハーネス470、770を着用しているとき、ペットが驚いた場合、ペットはバックパック400から抜け出すことができず、ペットおよびユーザの安全性が高まる。さらに、ハーネス470、770は、ペットの体重を支持するのに役立ち、ペットの後脚にかかる体重を軽減する。これは、ペットの快適性を高め、また、ペットがバックパック400内で費やすことができる時間の長さを増加させる。また、ハーネス470、770は、ユーザがバックパック400を着用している間、ペットをバックパック400の正面に向けて保つ。これは、より良いバランスを提供し、ペットを運んでいる間にバックパック400をより着用しやすくする。
【0072】
[0089]
図10は、ペットキャリーバックパックとともに使用することができるペットハーネスの別の例を示している。ペットハーネス1070は、多くの点でハーネス470、770と同様であり、ペットが単独で、または本明細書に記載のこれらの例のようなペットキャリーバックパックと一緒に使用することができる。ペットハーネス1070は、ペットハーネス1070がペットによって着用されているときにペットの前脚間でペットの胸部に沿って延びるように構成された胸部分1017を備えることができる。ハーネス1070の前側において、ハーネス1070は、取付けリング1075の形態の取付け機構を備えることができる。取付けリング1075は、ハーネスをペットキャリーバックパック(本明細書に記載のものなど)の内部に取り付けることができる取付け点として作用可能であり得る。例えば、ペットキャリーバックパックの内部(例えば、ペットキャリーバックパック100の前面パネル104の内側上など)に配設されたカラビナクリップなどのクリップを、取付けリング1075に取り付けることができる。そのようなクリップは、足穴間のバックパックのカラー部分の近く(例えば、足穴124間のバックパック100のカラー110の近く)に配設されて、ペットをバックパック内に正確に位置決めする、例えば、ペットの前脚を、ペットキャリーバックパックの足穴と整列するように位置決めすることができる。
【0073】
[0090]ハーネス1070は、上側取付けループ1072を有することができる。上側取付けループ1072は、ペットの首/肩領域の上および周りに延在することができる。ループ1072は、ペットの頭部の頭部から被ることができるように構成することができ、またはループ1072は、面ファスナ、バックル、クリップなどを用いて、ペットの首/肩領域の周りに解除可能に取り付くためのファスナを含むことができる。
【0074】
[0091]ハーネス1070は、下側取付け部分1074および下側ストラップ1077をさらに含むことができる。下側ストラップ1077は、下側取付け部分1074に取り付けることができ、ペットの背中の周りに延在させることができる。下側ストラップ1077は、クリップファスナ1078を介して下側取付け部分1074に取り付くことができる。安定ストラップ1080が、下側ストラップ1077から上側取付けループ1072まで延在することができ、ハーネス1070がペットによって着用されているときにペットの背中に沿って延びることができる。
【0075】
[0092]ハーネス1070は、様々な他の特徴を含むことができる。例えば、ハーネス1070は、1つ以上の付属品を運ぶように構成することができる。この例では、ハーネス1070は、付属品取付けクリップ1079を備えることができる。付属品取付けクリップ1079は、以下でより詳細に説明するように、クリップオンバッグなどの付属品をハーネスにクリップ留めすることを可能にすることができる。ハーネス1070はまた、取付けリング1082を備えることができる。この例では、取付けリング1082は、安定ストラップ1080の両側に配設されている。取付けリング1082は、ユーザが浸出物または他の物品をハーネス1070に取り付けることを可能にすることができる。他の付属を支援するために、またはペットキャリーバックパック内にペットを固定するために、ハーネス1084のチェック部1071に沿ってループ1084を設けることもできる。
【0076】
[0093]
図11Aは、ペットハーネスを着用しておりかつクリップオンバッグを運んでいるペットを示しており、
図11Bは、ペットキャリーバックパック内で運ばれているペットを示している。場合によっては、ペットの飼い主は、ペットを歩行、ハイキング、または他の同様の外出に連れて行きたいと望んだとする。しかしながら、外出の距離は、年齢または他の身体的状態などのために、ペットの身体能力を超えている可能性がある。この場合、ペットの飼い主は、本明細書に記載のペットキャリーバックパックの例のうちの1つ以上を利用することができる。しかし、ペットおよび飼い主の両者は、少なくとも外出の一部の間にペットが歩行するまたは走ることを依然として望む場合がある。この場合、ペットの飼い主は、外出の一時またはそれ以上の時にペットを運ぶことができることを望む。
【0077】
[0094]ハーネス1070は、ペットが外出の一時の間、歩行することができ、外出の一時の間、飼い主によって運ばれることができるようにすることを容易にすることができる。上述したように、ハーネス1070は、1つ以上の付属品を運ぶように構成することができる。この例では、付属品取付けクリップ1079は、クリップオンバッグ1150をハーネス1070に選択的かつ解除可能に取り付けるために使用される。クリップオンバッグ1150は、クリップオンバッグ1150の内側区画にアクセスするための開口部1152を備えることができる。クリップオンバッグ1150は、ハーネス1070の付属品取付けクリップ1079に選択的かつ解除可能に取り付くストラップ1154およびクリップ1156を備えることができる。
【0078】
[0095]クリップオンバッグ1150は、クリップオンバッグ1150の中にペットキャリーバックパック1110を詰めるようにサイズ設定することができる。このようにして、
図11Aに示す犬Dのようなペットは、ペットが歩行する外出の一時の間に、ペットキャリーバックパック1100を携行することができる。ペットが疲れたとき、または任意の他の状態がペットが運ばれるべきであると決定付けたとき、
図11Bに示すように、ペットキャリーバックパック1100をクリップオンバッグ1150から取り外すことができ、犬Dなどのペットをペットキャリーバックパック1100内に配置してユーザによって運ぶことができる。ハーネス1070とペットキャリーバックパック1100との組合せは、ペットを歩行させかつ運ぶためのシステムと考えることができる。
【0079】
[0096]ペットキャリーバックパック1100は、本明細書に記載の他のバックパックと同様であり得る。ペットキャリーバックパック1100は、ペットキャリーバックパック1100内に形成されたペットキャリー区画内でペットを安全に運ぶのに十分な強度をも有しながら、クリップオンバッグ1070内に容易に圧縮することができる、薄くかつ軽量で強固な材料で構成されている。ペットがペットキャリーバックパック1100内に配置されたとき、クリップオンバッグ1150は、バックパック1100の後面パネル1102に隣接して選択的かつ解除可能に取り付けられるように構成されている。
【0080】
[0097]ペットキャリーバックパック1100およびクリップオンバッグ1150は、パッド1142(
図11Aおよび
図11Bを参照)を各々収容するようにサイズ設定されている。ペットがペットキャリーバックパック1100内に配置されたとき、パッドは、ペットキャリーバックパック1100の底面パネル1140に隣接して、ペットキャリーバックパック1100の内部上に配設されている。上述のバックパック300のように、ペットキャリー区画の下に収納区画がある他のバックパックでは、パッドはペットキャリー区画の底部に配置されている。パッド1140は、バックパック1100の両側の両方の通気ポート1114まで延在するようになど、バックパック1100内に確実にフィットするようにサイズ設定されている。このようにして、パッドは、ペットキャリーバックパックに構造を提供することができ、それ以外に、クリップオンバッグ内に収まるように畳むことができる。これにより、ペットは、ペットキャリーバックパック1100内で確実にかつ快適に支持される。
【0081】
[0098]ペットがクリップオンバッグ1150内のペットキャリーバックパック1100を運んでいるときに、パッド1142は、クリップオンバッグの前面パネル1160に隣接するクリップオンバッグ内に確実にフィットするようにサイズ設定されている。したがって、パッド1142は、パッド1142がクリップオンバッグ1150内に収納されてペットによって運ばれる間、ペットがバックパック1100上のパッド、ストラップおよび/またはジッパによって刺されるのを保護することができる。
【0082】
[0099]転換可能なペン
[0102]ペットの飼い主が、本明細書に記載のペットキャリーバックパック100、300、400を使用するなどしてペットを運ぶことによってペットを移送した場合、ペットの飼い主は目的地でペットを閉じ込める必要があることに気付く場合がある。例えば、ペットをレストラン、空港、または他の公共の場所に運んだ後、ペットを動揺させるのを避けるために、またはペットがペットからのペットアレルギーを有する可能性がある領域内の人々に接触するのを防ぐために、ペットはある特定の領域に限定されたままであることが最良である場合がある。一方、公共の場においてペットを閉じ込めるために、携帯用のペットペン(ペット用の囲い)がペットの飼い主によって使用されているが、そのようなペンは、ペットをペンの中に収容して運ぶのが難しい場合がある。
【0083】
[0101]
図8A、
図8B、
図8Cおよび
図8Dは、一例による、旅行用ペットペンに転換可能な前向き用のペットキャリーバックパックの例を示している。
図8Aおよび
図8Bに示すように、前向き用のペットキャリーバックパック800は、前面パネル804、背面パネル802および側面パネル803を備える。肩ストラップ806が、ユーザがバックパック800をユーザの背中に着用することを可能にするために前面パネル804に取り付けられている(他の特徴をより容易に見ることができるように、
図8Aには示されていない。
図8Cを参照されたい)。足穴824が、前面パネル804上の肩ストラップ806の上方に配設されている。ペットがバックパック800内に座ったとき、ペットの足は足穴824を通して延びることができる。
【0084】
[0102]バックパック800は、バックパック800の上部にカラー810を備える。カラー810は、使用中にペットの首の周りに延在し、カラーストラップ812によって調整される。この例では、2つのアクセスジッパ808が背面パネル802上に配設されている。アクセスジッパ808が開けられたとき、背面パネル802は、下方に折られてバックパック800から離れることができ、それにより、ペットは、バックパック800の内部まで歩行して、並びに例えば、乗るために前面パネル804の内部に横たわるおよび前面パネル804の内部に寄りかかることによって、バックパック800の内部に横たわることができる。
【0085】
[0103]バックパック800は、ポケットなどの他の付属品を含むことができる。例えば、ユーザに柔軟な収納オプションを提供するために、バックパック800の背面パネル802上にいくつかの背面ポケットを配設することができる。ポケットは、背面パネル802に縫い付けることができ、または任意の適切な方法で取り付けることができる。ポケットは、ポケットまたは他の締結機構を閉じるためのジッパを含むことができる。
【0086】
[0104]
図8Cに示すように、側面パネル803は、さらなる収納のための側面収納ポケット817を備えることができる。側面パネル803は、ペットの体温を調節するのを助けるためにバッグの内部への通気を可能にするメッシュ材料から形成することができる。いくつかの例では、側面パネルはまた、側面パネル803を選択的に開閉してメッシュライニングを露出させるために通気孔アクセスジッパを有するメッシュ上の布カバーを含むことができる。ジッパが開いているとき、空気がライニングを通って流れて、バックパック800の中に乗っているペットを冷やすことができる。異なるサイズのペットを収容するようにバックパック800の内部空間を調整するために、図示のように調整ストラップ818が側面パネル803に沿って設けられている。
【0087】
[0105]
図8Aおよび
図8Bに戻ると、バックパック800は、バックパック800の前面パネル804上に配設された前面ペン解除ジッパ881と、バックパック800の背面パネル上に配設された背面ペン解除ジッパ880とをさらに備える。前面ペン解除ジッパ881は、一方の側面パネル803近くのバックパック800の底部から、肩ストラップ806の下のバックパック800の上部に向かい、他方の側を下方に延在する。前面ペン解除ジッパ881は、所望の転換可能なペットペンのサイズに基づいて、前面パネル804上の任意の望ましい高さまで延在することができる。同様に、背面ペン解除ジッパ880は、一方の側面パネル803近くのバックパック800の底部から、カラー810の下のバックパック800の上部に向かい、他方の側を下方に延在する。背面ペン解除ジッパ881は、所望の転換可能なペットペンのサイズに基づいて、背面パネル802上の任意の望ましい高さまで延在することができる。背面ペン解除ジッパ880は、
図8Bに示すように、2つのアクセスジッパ808のちょうど内側で背面パネル802上に配設されている。
【0088】
[0106]前面および背面ペン解除ジッパ880、881は、ペットペンを解除するように構成されている。
図8Dに示すように、前面ペン解除ジッパ881が開けられたとき、前面パネル804の少なくとも一部が、側面パネル803から離れるように折られ、ペットペンの前面ペン部分882を展開する。前面ペン部分882は、ペットをペットペンの前面ペン部分882内に留めておくのに十分な強度を有しつつ、ペットが外を見ることができ、かつ前面ペン部分882に通気性を提供するメッシュ材料から形成することができる。前面ペン部分882の構造は、軽量テントに使用されるもののような可撓性ポール884によって形成することができる。可撓性ポール884は、前面ペン部分882内に断続的な間隔で配置されており、ペットペンの前面部分882の支持構造を形成する。例えば、スリーブが、ポール884が挿入されたペットペンの前面ペン部分882の材料で形成され得る。
【0089】
[0107]前面パネル804は、前面ペン部分882が展開され、前面パネル804が平坦面上に載置されたときに、前面パネル804がペットが上に置かれるのに快適な表面を提供するように、厚いパッド付き材料を含むかまたは収容するように形成することができる。前面パネル804の内側は、防水バリアを提供するためのポリウレタンコーティングなどのコーティングを備えることができる。
【0090】
[0108]背面ペン解除ジッパ880が開けられたとき、背面パネル802の少なくとも一部が、側面パネル803から離れるように折られ、ペットペンの背面ペン部分883を展開する。背面ペン部分883は、ペットをペットペンの前面部分882内に留めておくのに十分な強度を有しつつ、ペットが外を見ることができ、かつ背面ペン部分883に通気性を提供するメッシュ材料から形成することができる。背面ペン部分883の構造は、軽量テントに使用されるもののような可撓性ポール885によって形成することができる。可撓性ポール885は、背面ペン部分883内に断続的な間隔で配置されており、ペットペンの背面ペン部分883の支持構造を形成する。例えば、スリーブが、ポール885が挿入されたペットペンの背面ペン部分883の材料で形成され得る。
【0091】
[0109]背面パネル802は、背面ペン部分883が展開され、背面パネル802が平坦面上に載置されたときに、背面パネル802がペットが上に置かれるのに快適な表面を提供するように、厚いパッド付き材料を含むかまたは収容するように形成することができる。背面パネル802の内側は、防水バリアを提供するためのポリウレタンコーティングなどのコーティングを備えることができる。
【0092】
[0110]
図9は、本開示の一例による、転換可能なペットバックパックおよびペン用のベースパッドを示している。ベースパッド990は、底面部分992、第1の側面部分994および第2の側面部分996を含むことができる。ベースパッド990は、ペットのための支持および衝撃緩和を提供するための任意の適切な材料から形成することができる。ベースパッド990は、バックパック800の底面パネル805、前面パネル802および背面パネル804内に配設されるように構成されている(
図8A~
図8Dを参照)。ペットペンの前面および背面ペン部分882、883が展開されたとき、側面パネル994、996は底面パネル992に隣接して下方に平らに折られて、ペットが上に乗って休むことができる快適なパッドを形成する。パネル992、994、996のサイズおよび形状は、バックパック800の底面パネル805並びにペットペンとして展開する前面および背面パネル802、804の部分のサイズおよび形状に基づいて変化し得る。
【0093】
[0111]バックパック800は、ユーザにいくつかの利益を提供する。ユーザは、目的地に到着したときにペットに対して安全で快適な囲いをも提供しながら、バックパック100、300、400と同様にペットを運ぶことができる。ペットペンは、ユーザがバックパック800を取り外すことを可能にしながらペットを安全かつ確実に保ち、それによって、ユーザが常にキャリアを着用する必要がない。さらに、ペットは、展開されたペットペン内の座った姿勢または横たわった姿勢で快適に休む自由を有しながら、目的地でペットキャリア内に確実に留まることができる。
【0094】
[0112]前述の説明では、ペットキャリーバックパックに組み込まれた様々な特徴を示すいくつかの例が説明されている。しかしながら、これらの特徴は、任意の適切な組合せで組み合わせることができ、本明細書に記載され、図に記載された特定の例に限定されないことに留意されたい。
【0095】
[0113]前述の例は、1つ以上の特定の用途における本発明の原理を例示するものであるが、発明能力を発揮することなく、かつ本発明の原理および概念から逸脱することなく、形態、使用および実施態様の詳細に多くの修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、以下に記載する特許請求の範囲による場合を除き、本発明が限定されることは意図されていない。
【国際調査報告】